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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

開店宣言!
ようこそ!

ロード・ピスト系自転車に興味がありながらも、入手方がわからない、値段の相場が分からない、その他の事情により購入を躊躇されている方々に、まずは一台!実際に乗ってみませんか?を合い言葉にご提供、ご相談に乗らせていただくために開店しました。

まずは初心者の方々にメンテナンスをしながら、気長に乗っていただける自転車をご提供いたします。フレームの持ち込み、ちょっとしたメンテナンス、改造、ご相談など気軽に応じさせていただきます。

また、中級者・上級者の方々のコンポ・フレームの乗り換え、手組による決戦ホイール組みもやります!その他イベントなどのソフト、自転車保険など、色々なサービスのご提供も考えています!と、いうことで、よろしく!

ホームページはこちら!
      

世界の開示性と自転車屋



 こういうものがあるとは聞いていたが、その実態については全くといっていいほど知らなかった・・・。ホームヘルパーさん達は自転車を使っての移動が多い、そのため時間を区切られたメンテや急ぎの依頼が多かった。そしてそれらには領収書の発行が要求された。

 車の駐車規制がうるさくなってから、この傾向は顕著だったと記憶している。肌で感じていたのはその程度だったか。

 ところが、来るものが来たようだ。店主の父の具合がここ急変するということがおきたのであった・・・。

 まさかこのタイミングで、この早さで進行するとは思わなかった、そしてその進行は今も続いている。

 で、共助を基本としつつもその限界については、公助が必要ということで、半同業のこの辺の事情に明るいSさんから事情を聞いた所、目から鱗が落ちまくり・・・ということが起きた。

 まあ、ある意味この国を見直したね・・・。原発だの、大企業のごまかしだの、政治のトップの堕落だのと・・・、あきれることの多いこの国だが、やるべき所では、本当にやるべきことが行われている、という実感、この介護保険制度、もちろんいろんな問題はあるようだが、実によくできた制度であるということを知る。

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 申請から認定が下りるまでは一月はかかるというが、すでに申請した日より、前倒しでのサービスが行われる。それもすごいスピードでだ。

 金曜日に正式申請をしてその午後には訪問を受け、その指示で介護タクシーを呼んでいただき、その足で病院へ診断。

 その翌日、上の介護ベッドが届く。

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 若い三人の男性職員さんが、てきぱきと、階段を上り下りしながら、あっという間に高機能ベッドを二階に組み立て、二階のベッドを下におろし、リラックスように設置。ものの1時間であった。

 それからの制度の説明も、本当に至れり尽くせり。操作の説明から、マットの堅さと交換要請の仕方など。また容態の変化によって、ベッドの位置を入れかなど、実に細かなサービスが想定されている。

 これはベッド云々だけではないようですな。各種リハビリ、医療サービス、介護サービス、配送サービス、バリアフリー改築などありとあらゆるサービスについて実に細かく繊細に設計されている様に思われます。

 厚生労働省の各部署、各自治体から、民間までの集積した技術や想定を結集させて、何度も修正を繰り返し、現に今もなお繰り返し修正されつつ制度設計されてきているんであろう、ことがわかる。

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 そして携わっている方々の人柄、人格性などは、職業枠をとうに超えられいるように思われる方々が非常に多い。単なる医療関係者とはまた違ったものが感じられますな。

 今まで、耳では聞いていたが、実際にその制度に触れると、今までの自分の無知さにあきれると同時に、こうした土壌を少しでも豊かにできないか?ということを考えざるを得ない。

 保険料払ってんだから、利用して当然でしょ?と開き直るだけでなく、この制度に対してどこまで寄与できるか?ということを真剣に考えるようになる。

 何として?

 もちろん自転車屋としてである。自転車屋として、この土壌をどうやって豊かにしていくことができるか?

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 例えば、車椅子に関する知見をより深くし、隣接分野として、そのメンテや調整などを仕事として引き受ける体制をきちんと整える、ということ。

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 先日も、車椅子のホイール調整をやってみたが、工夫すればできないことはない。また車椅子のための特殊パーツ類の仕入れや、組み付け、メンテなどにもより積極的に仕事として引き受けていく、なんてこともね。

 他にリハビリ機具としての自転車という観点も必要かもしれない。

 それから、60才からの自転車利用あれこれ講座、機材編・・・なんてね。

 高齢者といっても比較的若い内から、とある特殊パーツの操作訓練として、講習なりをしてその使用を広めていくなんてな。

 それはこのパーツだ。

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 これね、ピラーなのだ。このピラーは、

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 まずサドルにまたがってから、このレバーを引くと、ピラー自身が・・・
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 このように上に伸びていく構造をしている。

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 そして、自分の足の長さにとって適切な高さで、

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 ピタリと止めればいい。つまり、走り出しで腰を浮かして、適切な位置にサドルを持って行くことで、膝に負担を掛けずに踏み続けることができる。そうすれば、距離もスピードも伸びるだろうし、膝に損傷を与えることはない。

 そして、止まって足を地面につきたいときは、体重をサドルに掛けたまま、先のレバーを下に下げれば、サドルは急激に縮んで短くなり、地面にべた足をつけることができるようになる。

 そして再度乗り出そうとするときに、ペダルに足を置き、腰を浮かせるように、レバーを引いてせり上がるサドルの高さ調整をする。

 これをストップアンドゴーを繰り返しながら、サドルの上げ下げの操作性を向上させ、実際の使用に生かせるような講習をする。

 今この手のピラーは、スポーツ専用として、かなり高額なんだが、それを高齢者用のサドル位置調整ピラーとして、再開発し直して、より手軽な値段で購入できるようにはできないか?

 こうすることで、膝を壊さず適切な高さのサドルで踏め、かつ止まったときべた足が地面につけられるという、ペダリング効率と安全性を両立させることのできるものの提案と、普及につとめるというのも、自転車屋のできることではないか?と思う。

 まあ、今後はそんなことを意識しつつ、自転車文化の成熟化だけではない、より広い観点より、自転車の意義を上げていくという方向性も開けてきたということかもしれない。

 まだまだ学ぶこのとの方が遙かに多い五十代、修行は続くよどこまでも・・・だな。

 ※という店主の個人的な家庭の介護事情のために、多少本業に影響する可能性も出てきましたが、悪しからずご了承いただきたく存じます。
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フラット化 実用化?



 こいつは少年車体の典型かもしれませんね、ロードマンを受け継いだ、後継車ともいえるかもなあ。ダボス、値段も手頃で、どこでも行ける、そういう車体なんでありますなあ。

 こいつが来たのは今を去る・・・十五六年前かなあ。

 やはりこの手の少年自転車のあこがれを持っている青年に頼まれて、発注。

 とある朝六分組状態で搬入されてきた。ほほー、きたか・・・と思い、まずは荷物をほどいて、ゆっくり組み付けようかなあ・・・と思っている手が止まらない・・・。どんどん手が勝手に動いてしまう。

 意外と込み入ったところなんかもあったように記憶しているが、どんどん、どんどん手が進み、一気に組み上がってしまったという、ちょっと不思議体験をしたことを憶えている。

 どこが不思議なの?と思われるかもしれないが、少年の所にあこがれの自転車が届いたとき、多分その少年の手は止まらないと思う、そういう感触だった。お客のために組んでいるとかいうのではない、冷静なメカニックの視点から組んだというよりも、友達から頼まれた自転車に詳しい少年が組んでいる・・・・という感覚といってもいいかもしれない。

 組み上がったら、試乗を称して、相当乗り込んだ。搬入したよ、完成したよというのを遅らせて、しばらく「試乗」していたもんだ。生粋のロード好きなんだが、少年の頃横目で見つつも、たどり着けなかった、何かを取り戻しているような感覚だったなあ。

 そういう意味で懐かしい車体なのでもある。

 こいつが、その持ち主の結婚を機に、少年系自転車から、一緒に買い物つきあいます、嫁さんだけにものは持たせません、ということでこんな姿になってしまった。

 別に批判しているんじゃない、人生のそれぞれの転機に合わせて、自転車を変える。自転車にあわすのではなくて、人に自転車を合わせるという視点、いいんじゃないの?と快諾したわけだ。

 それが、新婚・・・まだ新婚か?での状況が変わったのか気だけが変わったのか、また改造依頼が来た。

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 この少年自転車の基本のような(かつ親父自転車の基本でもあるような)補助付きブレーキのドロップハンドル、これを何が悲しいのか知らんが、フラットバーにしてくれ・・・というね、そういう依頼なんだわな。

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 ついでに、この荷台と後ろカゴ、こいつを撤去してほしい。ツーことは買い物自転車から卒業?と思いきや・・・。

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 前カゴにしてほしい・・・という。うん、町乗り専用車仕様、つまりコミューター化?ということか?

 ならわかるなあ・・・少年自転車から、所帯持ち自転車に、それがまともなコミューターになる・・・、意外とこいつの考えることって、多少の紆余曲折はあるが、筋が通っているのかもしれないなあと。

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 アーア、ヤッチャッタ・・・という感じはあるが、軽く乗るには、これでもいいかも・・・ね。

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 でも、イメージほど楽ではないと思うのがこのフラットバーのような気もしている。真横に握るこのスタイルが、どうも人間工学上適切とは言いがたい・・・とも感じてはいる。

 長いことこのハンドルで乗ると、手首痛くならない?店主だけかな?どうも、プロムナードのような縦持ちの方が断然楽なんだが、皆さんはどうかな?

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 ステム自体の縦の長さがないので・・・、これもまあスポーツ車の一種ですからね、カゴは平たい系を選びました。そのぶん横に広いね。この系統のカゴは、当店は比較的よく使います。スポーツ車にソコソコ容量のカゴをつけるとなると、縦にデカイカゴはつけにくいので、どうしても平たい系のこの手になります。元々こいつは、ビーチクルーザーに取り付けるタイプのもの。

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 荷台と後ろカゴを取り去ると、泥よけがほしいという。まあ取り付けはしたが、雨の中走る根性もないくせに・・・ね。

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 言われて、わかったよーってなもんで作り替えてはみたが、意外といけてるコミューターになっちまった・・・。

 そう、素人さんの発想に、四の五の言わずしたがってみることで、学ぶことは実は少なくはない・・・。こちとらプロでござあい~というのも、その実、やり慣れているだけの固着した使い古しアイデアに成り下がっていることだって、多々あることだと思う。
 
 へえ・・・、そんなことやってみたいんだ・・・、おすすめしませんがねえ・・・、でもやれってーならやりますよ、ヘヘ。

 なんて、なめてかかって実際やってみると・・・、悪くねえなあ・・・ということもあるものだ。やはり、間口は広げておくに限ると思います。

 まあ、あんまり褒めると図に乗りそうなんで、この辺にしておきますが・・・、しかし・・・、悪くねえなあ・・・。

BBいじりと集合工具



 できれば自分で、自転車はいじってみたい、自分で管理できたらいい、と思っている方は多いと思います。店主もその路線まっしぐらで、最後にて組ホイールを覚えたとき、コレで一通り・・・と思ったことがありました。

 まさに自己管理ということなので、ものを扱うことに際しては、基本といえば基本でしょう。

 なので、そういう方はまずは全体をいじれる特殊工具セットらしきものを購入する。よくある話です。

 そのセット工具でいじりはじめる、そして専門性の高い箇所といえば、まあ、BB周りか?ということになると思います。

 ここを自分で開けて、BB交換したいということで、まず一番最初に来たときはBBの軸長を知りたいということだった。できれば自分で交換したいので、そのBB本体を分けてほしい、ということだった。

 クランクを外して計ると110ミリ、その軸長のBBを用意して待って、取りに来たときパーツをお渡しし、自転車をお返しした。もしダメだったら、また持ってきてください!と。

 その数日後、やっぱりダメでした、お願いしますときた。

 どうも上のBBがどうしても手持ちの工具では外せないという。セット工具は焼きが入っていないものも多いので、強度が心配なんだよね。

 段々、自転車いじりが高じてくると、今度は一個一個自分で気に入った工具を単体で購入するようになる。そして早い人は数ヶ月の内で、そのセット工具の内容がガラリと変わることになる。

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 このやり方がこの手には有効、と長年の蓄積から判断。

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 外すことはできた。

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 次回以降のことを考えて、おまじないでタッピングをしておく。

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 グリス混じりのアルミ粉がねじ山には詰まっているようだった。これが外しにくさの原因だったのか?

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 タッピングの後を洗浄します、まあ新車だね。

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 そして縁に、たっぷりとグリスを盛ります、それを指でネジ溝にすり込みます。

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 それから、新BBを指で回しながら、装着して行くんだが・・・これ自体は難しい仕事じゃあない。

 今回の一番の難関はコレだった・・・。

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 これも自分でやったと言っていたが。セット工具のコッタレス抜きをクランクに嵌めて抜いたはいいが、今度はそのコッタレスがクランクから抜けなくなってしまったという・・・。

 まあ、セット工具ならではなのか?通常スギノでも、シマノでも作っているコッタレス抜き工具の素材は鍛造だろうな、固いんだな。その他、○○外しなんていう奴らはすべて固い!そもそも工具類は堅さが命・・・的なところもあると思うよ。

 モンキーやレンチでがっちり挟んで回されることに耐えなければならないので、それ自体が固く丈夫に作られている。いや、固く丈夫に作られているものでないと、ダメなのだ。

 ところがセット工具とかになると、こうした中に柔らかな素材で作られているものも混入してくるんだろうね。

 そもそもが柔らかいクランクに、柔らかい工具を高いトルクで締め込むんだから、お互いが食い込み合って、抜けにくくなる・・・あり得る展開だな。

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 工具の方を万力に挟み、クランクの手持ち部分に延長をかまして、ゆっくりひねっていく内に、今回は抜けた・・・ようです。

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 でもクランク内のねじ山などには、ちょっとした損傷が出ている・・・。

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 左クランクも思いのほか、傷だらけというか、専門以外の工具でこじった形式あり。こうなる前に持ち込んでいただければ・・・と思う。

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 まずはなんとか、取り付けるか?早々に交換した方がいいね。

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 こちらは新BBにて、上機嫌に見える。

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 まあ結論じみた内容になるかもしれないが、いじり好きなら、セット工具を購入したら、それぞれの使い方を覚える程度で、それを実際に使い続けるというのは避けた方がいいかもしれないね。

  そのセット工具にあるものを、シマノ、スギノ、パークツール、VAL、などの専門工具を作っているメーカーのものと、交換していく、というのも大切なことだろうと思う。

 そして後失敗を恐れないことだ。仮に状態を変にしても、当店はそのことでは怒らない。それは失敗しないと上達しない、という人類の格言に基づいているからだ。

 まあ、そういう姿勢でいるためか、こうした尻ぬぐい的施工依頼が多々来ることがあるが、そういうものもできる範囲で、対応していきたいですな。今まで通り!


リアカータイヤ パンク直し



 先日ちょっとしたことで、抗議を受けたことがあった。まあその動機は実に吝嗇な所から来ているんだろうということは、手に取るようにわかったんだが。

 事前の正確な見積もりがないというのがその一つだった。

 まあ、決まった車体に、決まったパーツを取り付けるだけなら、ほぼ正確な見積もりはできるだろうが、星の数ほどある自転車に、星の数ほどあるパーツを取り付ける場合には、正直やってみなければわからない、場合がほとんどだ。

 なので、当店は決まり切った施工以外には、大体いくら前後とか、○○円から○○円くらい・・・というようなゆるめの概算をいうことにしているんだが、それが気に入らなかったようだ。

 車屋さんでも見積もりは出しますよ!といわれてもねえ・・・。

 逆の例もあった、これは完全に向こうの聞き違いだったんだが、当店はいつもの通り値段に幅を持たせて言っているんだが、向こうはそれをある金額きっちりと受け取ってようで、オーバー部分について「口頭でも契約は契約なんで、そちらに瑕疵がある・・・消費者センターに・・・」なんてこと言ってたかな?

 ずいぶん難しい言葉をお使いになられる、どこのア法学部なの?ってなもんですね。

 当店は、ポン付けしかやらない普通の店じゃないんで・・・、「エエ?普通の自転車屋じゃないんですか?」何を今更とも思うが、まあちっぽけな当店など知らない人の方が大半なのでそれも仕方ない。

 はい、普通の店じゃあないでしょう・・・なあ。

 まあ、こういう客というか消費者は、行儀のいいアサヒだかヨミウリだかサッポロに、まずは行けばいいんだよね。そこらでさんざん断られてから、おいでください。当店は、やはり普通の店じゃありませんので・・・。

 まあ、その前後、当店の接客の態度やその他にご指導いただきまして、ありがとうございましたわ。そんなに神様扱いされたいなら、神社でもおゆきなさい。少なくとも「傲慢」な当店は、お客様のお役に立とうという気持ちは満々ですが、神様などとは思っていませんので、悪しからず。

 ということで、普通でない当店ならではの、やめときゃいいのに引き受ける、リアカータイヤのパンク修理の巻となります。

 この夏、近くの農家のリアカータイヤを直したことがある、その噂を聞いてか、当店に依頼にやってきた。当然普通でない当店ですから、お役に立とう精神満々でお引き受けする。

 ざっとの構造はわかっていながら、まあ、通常のタイヤとは違い分厚くて、太くてデカイ、とても取り扱いにくいんだよね、想像付くと思うが。

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 まず外すのに一苦労・・・どころではない三苦労くらいか?もうバイクのタイヤを扱う、タイヤレバーと長いマイナスドライバーを挟み込んで、必死にリムのエッジからタイヤの縁を外し出す・・・。完全に取れるまで二十分はかかった。

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 長いタイヤレバーのてこを利用して、縁を浮かせて、少しずつ手でエッジを引っ張り出していく・・・、指先に力はいるね。ただ、太いんで実に疲れる。

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 26インチの2 1/2というリアカー専用チューブだね。ちなみに探せばこのサイズ、新品も売ってます。

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 まず一カ所、釘踏んだという証言通り、チューブの外側に穴が空いていた。この修理は他のチューブと同じ、ゴム糊パッチによるもので、別段変わりはない。

 コレで済んだか?と思いきや・・・まだ漏れがある・・・。

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 なんとこのように二カ所も他にあったのだ・・・。しかも、よく見るとチューブ内っかわ。先のが外から釘を踏んだので、チューブは外に穴があった、こいつらは内側に穴がある。ということはパンクの原因が、外からの侵入物ではない、ということの証拠なわけである。

 ということは?リムに問題がある?

 ところがだ、そんなはずはない、というのがこの手のリアカータイヤなのに・・・。

 というのは、この手のタイヤを実はベロ付きタイヤというんですね。リムにリムテープをしなくても、タイヤ自身がチューブをくるんでくれる構造をしているので、ニップル等による損傷は受けないことになっているんだが・・・、確実に二個の穴がある。

 なんでだろう?

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 原因はコレね。つまりベロでチューブを包んで入るが、隙間も多いということだろうと思う。この隙間から、チューブに損傷が加えられたと思うのが自然である。

 リムを見てみよう。

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 このように、ニップルが直に飛び出ているが、基本ニップルの頭の出っ張りが、ルーター等で削り取られた形跡があった・・・が、すべて取り去っているわけではなかったようだ。

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 その取り去っていないところに、、実用車用のリムテープ接着タイプを、切っては乗せていった。

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 リム一周で、十五カ所ほど、このようなテープ類による養生を行ったが・・・。タイヤをはめる際、相当もまれるだろうから、またズレちゃあいけないな・・・と思うと、コレで放っておけなかった・・・。

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 その上から、ちょうどリム幅に合うガムテープを貼って、その下の養生テープを安定させることにした。

 さて、これから嵌め返そう・・・、ということで、また格闘を始める。

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 なんとか完成!やったー!重い荷物を載せることもあるリアカーだけに、パンクの原因になり得るところはすべて取り去った方がいいわけで、こんなことになったのであった。

 で、わかったか?

 パンク修理千五百円でやりますって!って断言できない理由が。

 こういうことなんだよ!当店は普通の店じゃないんで、開けてみてからしかわからないことも想定しているの、その用途に合わせて、その後できるだけ故障しにくいように、万全を期そうともするんだよ。

 持ち主にだって変わらない、内部事情ってものがあんの!だから、事前に正確な見積もりなんか出そうともしないし、出さないんだよ。

 あなたは神様の割には、すべてお見通しなんじゃないんだ?一体どんな神様なんだい?

 まあ、普通の常識的なお店がよければ、アサヒでもマイニチでもエビスにでも行けばいい、いやむしろそっちに行ってください。何度も言いますが、当店は普通の店ではありません、普通の自転車屋ではないことは繰り返しておきますわ。

 やっぱり結界は張っておく必要はありますね、お客様は大切ですが、単なる消費者はネットやチェーンの方がずっと向いているでしょうから、そちらへどうぞ!

 とたまに、とんがってみる・・・振りをする日もありです。実のところ別段なんとも思っていませんので・・・。


北京的休日



 昨年の七月にはじめて北京を訪れまして、今回で六回ほど遊びに行ってますが、まだ万里の長城、故宮博物館などは見学していませんし、天安門は通過しただけという感じ。

 元々観光は好きではありませんので、全く気にはしていません。観光地って、どうしても映画のセットのように見えてしまい、後ろのつっかえ棒を外せば、バタンと倒れてしまうんじゃないか?と思っちゃうんだな。

 もちろん、そのものというのではなく、その國や地域が必死で見せたいもの、見せたい角度というものが有るようで、ついでに買わせたいものも、食わせたいものも、まあワンセットというのが、全くもって面白くない。

 わざわざ、向こうの術中にはまる感じがいやなのだ。だから、何度も言うが、エジプト行ってもピラミッドに行かない自信は大ありなのだ。

 北京でもまあ、同じかな?モロ観光地でない側面から、万里の長城を見た瞬間などは、オオ・・・と思うかもしれない。

 そういう見せるべくして作られたところより、市場のような、そこの人たちが、見せることなく、日常としているところの方が、どこかその国や地域の本質的なところが、見つけられたような気分になる分、自分には向いているんだろうと思う。

 そんなわけで、とある北京の休日を、元通訳やっていただいた張さんと、一緒に徘徊してみた。

 地下鉄に乗ったが、北京の地下鉄は荷物検査がある。もちろん引っかかると乗れないらしい。一例で空気の入った風船、それもっては乗れないという。

 どうすんの?と聞くとバスかタクシーで行けと・・・、実にあっさりしている。

 例えば、料理用具点で包丁を買って、地下鉄で帰ろうとしたら、乗せてくれるのかな?

 店主ももちろん検査は受けたが、かなり投げやりというか、適当な印象も受けた・・・、いわれているからやっているだけ・・・という感じかな?

 着いたところが王府井という、天安門に近いところ。まあブランドショップがここぞとばかり並んでいる。

 そして、行っていた時期が、ちょうど国慶節、つまりは建国記念の大連休の日だったので、地方から多くの人が観光に出てきている感じがわかる。

 北京語じゃない・・・というのも、ずいぶん癖のある北京語だなあ・・・なんてわかるとちょっとうれしい。そんなこんなで、歩いている人を見ると、田舎の人ばっかりだった。

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 途中写真館があった。周総理の写真。思わず撮影。となりはもちろん札にもなっている毛さん。子供の頃一足先に、周総理がなくなったのを憶えている、続いて毛主席。

 店主の親父さんから、歴史に残るであろう政治家が死んだのだと教えられた。

 周総理は日本に留学していた。魯迅もだ。そして建国の父である孫文も二度ほど日本に亡命している。そして、もちろんのことだが、日本には彼らを受け入れる思想的土壌があった。日本の戦前も当然一枚岩ではなかった、アジア主義・・・、論者によりいろんな定義はあるが、アジア主義といっておこうか。

 当時の欧米列強に対して、東アジアのことは東アジアが決めていく、当然の主張とも思えるが、未だに東アジアの南北問題に米国が口を出し、この国はそのケツなめしか選択肢はないかのごとくだ、そのあおりをくらってか、六カ国から外され、今や五カ国での協議だと。まさに害交の安倍くんだよな。


 通訳の張さんは、吉林省生まれ、東北の人というカテゴリーで、多少のなまりはあるそうだ。日本語はとてもきれい。日本の大学院も卒業しているので、インテリでもある、話が実に面白い。

 文化人類学を専攻して、フィールドは自分の故郷の吉林の朝鮮族とその周辺の研究をしたんだそうだ。

 もちろん修論は日本語で書いたという、秀才だね・・・。

 そんな彼女に、実は箸を土産に買いたいというと、連れてこられのが、ここであった。

 箸の専門店があった・・・。箸は、店主の隣接分野なので多いにそそられるものがあった。

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 夫婦箸かな?箸置きもついている。大抵の食堂やレストランでは、器に対して縦置きしている箸はよく見かけるが、箸置きを使って横置きしているのにあったことがない。でもってはじめて箸置きを見たな。

 螺鈿や卵殻を配して部分的に研ぎ出す技法なんかは、日本の若狭塗を思い出すね。

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 これも夫婦箸のようだが、この金と黒(濃い紫?)の配色がおもしろいとおもった。スモーク・・・的な技法だな・・・。

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 この1ダースの箸。中国の色のイメージだが、真っ赤な朱を中心に、金だの原色が強いか?と思いきや、こんなんのパステル調と言っていい配色だよね。

 こういうセンスも、この国のどこかにあるんでしょうねえ・・・、こういう配色のセンスなどは、観光的に見せているものではなく、現れてきているものだから、発見の面白さがある・・・。

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 なるほど、ツートーンの重ね塗りから縦に研ぎ出しをしているわけで、これは箸の棒としての縦の長さを見せているというので、大いに勉強になりますな。

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 これなども、長さの違いで夫婦箸か?と思えなくもないが、ワンペアにつき、桃色系と青系が組み合わせられている。通常色で夫婦を表すなら、黒系や青系が男、朱色系ピンク系が女となる所なんだが、こいつはワンペアに、その相互があるという組み合わせ・・・。

 男女の平等は社会主義時代からしっかり基礎があるようで、そういう所の表れなのか?とも思えなくもない。

 今夫婦自転車の構想を練ってもいるが、こんなのを参考に部分的に練り直しもありかなと思い始めてもきている。

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 そして卯と辰、となりが巳とくれば、干支。十二支もこの国には欠かせない一つの基準のようだ。
 
 「属は何?」という聞き方が、中国では「干支は何?」という質問というので、かなり頻繁に尋ね合う質問のようだ。

 ちなみに店主も通夜の張さんも同じく「龍」、中国読みでlong という、最後のgは読まないでロンと上がり調子らしい。

 いずれ、十二支をモチーフにした、十二台の干支自転車の作成・・・なんていうのもありか?と考えたり

 まあ、こういう観光地のように、どうだ!と見せようとしないところに出ている、こちらが見つけ様としなければ、見つからない媼そのお国柄、その地域柄というものが見えた気になると、どちらかというとうれしいね。

 なので、今後ともわざとらしい北京観光はしないでしょうな、多分。

 この後、大粒の小豆入りのお茶を飲んで、広東料理を食べて、タクシー使わず、六キロ北京の夜の町を歩いて帰ってきました。

 もちろん一度も手も握らず・・・、と日記には書いておこう・・・、ムフ。


プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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