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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

開店宣言!
ようこそ!

ロード・ピスト系自転車に興味がありながらも、入手方がわからない、値段の相場が分からない、その他の事情により購入を躊躇されている方々に、まずは一台!実際に乗ってみませんか?を合い言葉にご提供、ご相談に乗らせていただくために開店しました。

まずは初心者の方々にメンテナンスをしながら、気長に乗っていただける自転車をご提供いたします。フレームの持ち込み、ちょっとしたメンテナンス、改造、ご相談など気軽に応じさせていただきます。

また、中級者・上級者の方々のコンポ・フレームの乗り換え、手組による決戦ホイール組みもやります!その他イベントなどのソフト、自転車保険など、色々なサービスのご提供も考えています!と、いうことで、よろしく!

ホームページはこちら!
      

シフターとディレーラー やっぱり手元ですね



 華美ではなくて、これはいいよねえ。モロイタリアンフレーム狂ではない店主からすると、まあそんなに騒ぎすぎることはないだろう・・・と思ったりするデローザなんだが・・・。

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 これは地味というか渋くていい、これなら乗ってもいいかも・・・なんて思ったり。

 で、今回コイツもシフター問題でやってきた。逆にいうと今までよく我慢してきたね、ということかもしれないね。

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 最初の取り付けが、Wレバーというシフター。変速には、ハンドルから手を反して、ダウンチューブのここまで持ってこないと出来ません。

 そういう自転車はあってもいいんだが、例えば店主がかつて子狸を保育園に送っていた自転車がそうだった。Wレバーのシフターだったんだが、いつしか、やはり手元変速のSTIに変えてしまったことがあった。

 とっさの変速の時など、やはり手元にあるに越したことはなかったからね。

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 なので、この600のブレーキレバーごと、STIに交換ということになった。

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 はい変更!

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 勿論中古ですが、それなりの状態のものを持ってこられました。

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 ただ、シフトは硬い・・・。それは古いからというのではなく、この時代のシフトはそんなもんなんだろう、ということだろうな。それでもハンドルから手を離さないで、シフトができるのは安全でいい。

 と、このSTIには縛りがある!

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 このSTIにはこの74デュラエースのリアディレーラーしか使えない・・・。シマノ600のディレーラーをあてがっても、シフト外れる形式になっている。

 この頃からあとのSTIはグレードが違ってもかなりシンクロしてくれて、互換性が強かったんだが、この74デュラだけは頑固もんで、他を寄せ付けなかった。

 でもねえ、先日もシフターとディレーラーの互換性の問題について愚痴ったようなことを書いたが、昨今本当にこの二つの関係が複雑になってきているんだよね。

 同じメーカーでも、グレードによって、分断のような引きシロの違いがでてきたり、ギア枚数増やしたりして、それがまたサードパーティーものとも絡んで、もう訳がわからなくなってきている。

 繰り返すが、手元変速はやはり重要だ。安全ということでも、また普及という面でもどう考えても重要だ。実際今回の改造以来だって、初心者に最初はWレバーであてがったものが、使い勝手と安全性の観点から、手元変速に替えざるを得なかった。

 そうでなければ、せっかく乗ったレーサーだって、途中で諦めてしまうかもしれない可能性だってあったのだ。

 そういう意味でも手元変速は重要なのだ!!!

 というところが基本なんだが、手元変速=シフターとディレーラーの相性が複雑になってくると、もう純正のもの通ししか使えなくなってしまうという問題が出る。

 純正同士で使えばいいじゃない、どこが問題なんだ?と思う人もいるかもしれないが、長年、例えば今回のように鉄フレームで74デュラエースで乗っていた人が、コンポを替えざるを得なくなった時、今のマウンテンチックな黒いアルテグラにストレートで交換します・・・ということになるんだろうか?

 勿論なる人がいてもいいわけだが、中には見た目や雰囲気を非常に大事にするこだわりの人というのも大分いるもんなのだ。

 まじかよ・・・、何付けりゃいいんだ?ということで、中古の海を渡るしか他に選択肢はないのだろうか?もっとこの辺の互換性がゆるく作られていたら、その他の選択肢の幅は相当広がったんじゃないか?とは思うんだが・・・。

 まあ、今後もし店主が積極的にやるべきことがあるとすれば、複雑になったシフターとディレーラーの関係をアダプターのような仕掛けを一つ噛ますことで、互換性をゆるく出来ないか?そして、それぞれのパーツの組み合わせにもう少し自由度を増やすことが出来ないか?ということの探求ではないか?と勝手に思っているんだがね。

 純正メーカーには大分嫌われるだろう・・・、シマニョーロや、スラノなんてことも、もっと自由に正確に簡単にできるようになれば・・・、いいんだがねえ。

 その実験になるような、六十年代レーサーの手元変速化・・・とギア比軽減から、より長く見た目もそれなりに、乗り続けられるビンテージを作り変えられる施工をすることかもしれないと、画策中なのである。

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 うん、様子がいいクランクだ。スギノやその辺があるので、まだ希望は持てるかな?

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 そうそう、こんかい改めて思ったのが、シマノのフロントの変速効率の良さだね。ほんの少しのSTIのひねりで、カチャとフロントのシフトが行われる。これは当時としては驚きだったろう、と2021年の今でも思うね。この辺は流石だわ。

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 ホイールも、シルバーのロープロファイルのWOタイプに組み替えた、そういう下地は作ってきたんで、ビンテージレーサーを雰囲気壊さず、手元変速で山にも行けるギア比の搭載・・・なんてことやってみたいよね。

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 ということで、より安全で高機能な74コンポになりました。これでまた、距離や時間が延びるでしょうね、二児のお母さんなのに、本当体型が変わるくらい、よく乗っているよなあ・・・。
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母になったポートランドの自転車娘



 興味津々でいろんな質問をしてくる旦那氏よりも、実は奥さんのほうがずっと自転車娘だったようだ。オレゴン出身の奥さんらしい。

 確かポートランドだったっけ?住民の意思で高速道路を廃止してしまったところと聞いた。じゃあなんで移動するんだ?となると、自転車なんだって。

 市民の足として、あの車大国のアメリカで自転車が主流だという、変わった都市らしいよ。かつてのヒッピー系の人たちが作った街とかもいわれている。オレゴン州・・・そのすぐ上はカナダだな。

 あの名作といわれた「スタンドバイミー」の舞台もたしかその辺付近だったな。最近見たんだが、ちょっとライ麦がはいっているかな?

 思春期ちょい前の少年時代にあった、なんてことないが何かあったような二日間を描いた映画だね。思春期もんになれば、異性だの、初恋だの、青春だの腐るほど盛り上げられたわざとらしいテーマに事欠かないが・・・、その手前のその時期って・・・非常に難しい。テーマにするには中途半端だよね・・・、明確な物語にするのは難しいんだが・・・。

 そういう点からすると、よく作ったなと思う映画であった。

 そういえば、この映画を見て店主にもちょっと重なる経験があった。いま大工仕事で世話になっている同級生の小林君、彼と星君と店主の三人で、善福寺川を下ったらどこへ行けるか?ということで、とある暮れの昼頃、突然実行に移したことがあった。

 映画では線路を伝わってガキどもは歩いていったが、店主らは川を伝わって下っていった。本当子供らしい発想だ。そして最終的には新宿の高層ビル、KDDだったかのビルに三人で同時にタッチして帰ってくるなんてことやったんだな。

 帰りに腹減って、そりゃそうだよね、数時間ずーっと自転車に乗っているんだから・・・、そしたら交差点で百円を拾ったのだ。それで何を買うかで喧嘩寸前になり、結局かっぱえびせんとガムを買って三人で食べて、帰ってきたという半日だったのだ。

 本当になんてことない出来事だったが、何とも忘れがたい思い出でもある。

 その星くんはそれから七年後バイクの事故で亡くなってしまった・・・。

 

 当店の自転車に対する考え方など、えらく気に入ってくれたらしく、色々質問してくる旦那さんに対して、まあ言葉も通じないからだろうが、微笑ましくも後ろにいるこの奥さんこそが、実はガチの自転車娘だったらしい。その自転車娘が一時の母になった。

 そうしたら・・・、上のような典型的な日本の子育てママチャリに興味を持ったらしい。まずはファニーバイク、前輪が小さいということが面白かったらしい。

 自転車娘だったらマウンテンバイクか何かに子載せを付けたりしたがるか?とも思ったが、いえいえ、どうも異文化の自転車の様式の方に興味を持ったようだ。それはそれでありだな・・・。

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 通常当店では打ち首なんて言って、この頭でっかちの子載せかごはハンドルもろとも切り落として交換してしまうんだが、自転車娘はこのカゴはそのまま使いたい・・・という、彼女にとっての異文化体験なんだろうな。

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 まだ生まれた娘っ子は八ヶ月なんで、後ろに載せるにははやいんで、コイツは成長してからのお楽しみ、ということで、コイツは撤去、

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 そしてかわりにカゴを載せる。最初は自転車娘らしく両サイドにサイドバッグのようなことを言っていたが、カゴの便利さは半端でねーよ、というこちらの提案に、異文化体験を選んだようだ。

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 流石にこのサドルは低すぎるということで、ピラーからまるっと交換だ。

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 やっぱりオレゴン自転車娘は足は長い・・・。

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 そうそう、これはジモティーで受け継いだようだが、ブレーキまわりは少し気を入れてメンテ、ワイヤーは二本とも交換ね。

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 ブレーキシューもVものを入れて、がっちり効くように。そうなると、今度はヘッドの緩みなんかも気になったもんで、その辺含めての総メンテと相成った。

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 こんな感じで出すなんて、ある意味当店らしくはないが、紛れもなく、これがこの国の自転車文化の象徴でもあるな。せいぜい異国の自転車文化を楽しんでもらいたい。

 で、その先もありそうだ、子育てが一段落したら、打ち首にして、ブルホーンバーを低い位置に取り付ければ、これはまた面白い自転車になるね、なんて話をしたら、破顔するなり、また目が光っていた・・・。

 相当の自転車娘とお見受けします!

一寸の自転車にも五分の魂



 乗っていなくて良かったねえ〜。

 車をバックしていたら、自転車にこすってしまったらしい。

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 こすっただけでも、ハンドルがこんなになってしまう・・・、恐るべし車の威力。しかし、子供が乗っていなくてよかったよね・・・。

 他はほとんど無傷なんだが、ハンドルだけが曲がってしまった。

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 こんな曲線見ると結構凝っているつくりですよ、ブリジストンの名車ロココにもにている、色は渋い頃のビアンキ調、子供の自転車だってチェレステブルーときている。ガキチャリとて侮れないな。

 ハンドルだけどうにかなりませんか?と。

 子供用のハンドルとなると、細い・・・なんかあるかな?

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 探してみたら、ありました!なので、スッカリ交換で無事終了!

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 元々付いていたのがこれも少し凝ったタイプの弓状のハンドルだったが、コイツはごく普通の子供自転車のハンドルだわね。

 子供の自転車にも五分の魂・・・、と同時にどんなパーツも五分の魂が宿っているんだろうなあ・・・。見事に再生してしまった。

 そして・・・

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 新たにライトが付いた!このライトは、店主お気に入りのライト。珍しくライトに惚れたね。どこが?

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 コイツはパナソニックのもので、電池式。単3四つで済むもの。何がいいかというと、コイツにスイッチはない。暗くなるとセンサーで自然点灯してくれるんだが、それだけじゃあない。

 自転車の振動にも反応する。つまり、暗くなって一定の振動が加わると勝手に点灯してくれる。そして暗かろうが、振動が一定時間亡くなると勝手に消灯してくれるという機能を持つ。

 つまり消し忘れがない・・・という高機能ものなのだ!よくあるのが駐輪したんだが消灯忘れて一晩じゅう点灯させて電池切れ・・・なんてこと結構あるんだが、それがない。

 後付ハブダイナモがなくなってがっくりしていたんだが・・・、まあコイツがその埋め合わせをしてくれるかな?と思っている。

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 うん、何か新車みたいな顔して再生できたね。五分の魂のあるパーツが、子供自転車を再生させた・・・。もしかして曲がって壊れた自転車見た子供はだいぶ心が折れたかもしれない・・・。

 伝染するように親御さんもちょっと落ち込んでいるようにも見えた。再生自転車を見た子供の笑顔ってどんなもんかな?ライトも付いて高機能化したしね・・・。

 自転車と人との関係に車種や値段の高低なし!

コンポなど解体してしまえ!



 この黒いガリガリ君クランクに、マウンテンライクなディレーラーに、スラムみてーなブレーキ・・・、こいつらがどんなに優れていても、高価であっても、シマノの社長に土下座されても、

 店主は使わねー!使いたくねー!ぜってーいやだ!

 まあ、せいぜい78ぐらいまでなら使ってもいいか・・・。

 そもそもレース機材の最高峰なもんで、選手でもない店主が使う必要もまったくないんだが。イヤ、選手であっても使いたくないが・・・。でも、そうなると・・・、横滑りでカンパのスーレコか?

 ヤダヤダ!今のカンパもヤダ!あんな黒いポリバケツの破片で作ったようなプラスチッキーなスーレコなんて御免こうむる!スケルトンブレーキも紆余曲折あったが、何だ今のスーレコのブレーキは?!効きゃいいってもんじゃない!

 じゃあ、残るはスラムか?ヤダよ!中学生の工作のようなフロントディレーラー・・・(今はもう少しマシになったか?)

 もう、「そこ」にはいない店主からすると、昨今のレースコンポでもって、レーサーに積み込んで走るなんてところにはいようがない、撤退だ、ほぼ完全撤退だ、カンパアテナがなくなって、カンパベローチェがなくなってしまってから、すでに店主用のコンポなどなくなってしまったんだよね、だから完全撤退だ!

 しかし、問題はどこへ撤退して何をするか?ということだ。一番簡単なのは、自転車やめること・・・。でもまあ、それはまた非現実的だ。まだ乗るし、求められているうちは乗るし、直すし、まだなんとか食いついていく。

 イヤ、食いついていきたい!こんな焼け野原のような状況になっても、まだレーサーだのツーリング車だのに、大手とは全く違う選択肢を用意して、もう少し踏ん張ってやっていきたいと思っている。

 待てよ・・・、何が焼け野原なのかわからない人もだいぶいるかもしれんな、なので、一体どんな状況を店主が嘆いているか、についてちょっとだけ触れておくか。

 単純にいうとだな、ロードレーサーの典型美というのは、クロモリレーサーだと勝手に思っているんだな。あいつらは永遠だ・・・、なぜって典型だから・・・。

 しかしだ、いまクロモリレーサーのそこそこのフレームが手に入ったとしよう、一体どんなパーツ類をつけて一台の車体として走るか?というと気に

 まさか・・・まさか・・・、

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 最新のこいつらを乗せて一台にするか?!!!ということなんであります。

 なんでダメなの?という全く違和感のない方がいたら、それはそれで今後のロードレーサーの乗り手となっていくんでありましょうが、店主はダメだな・・・。

 勿論新しい形状のクロモリパイプを使って斬新なレーサーを組んだとした場合には、こいつらや、スラム赤なんかを載せてもいいやつもあるだろう、それはそれで頑張ってくれ・・・。

 でもな、別にイタリアの名だたるクロモリフレームを持ち出すでもなく、いわゆる典型であるクロモリレーサーに真っ黒デュラエースや、スラム赤・・・、今のスーレコなんぞ載せてたまるか!という感覚は強い。

 とにかくシルバーパーツがなさすぎ、なんでカンパはアテナを廃止してしまったのか?せめてシルバーのベローチェを残さないのか?

 クロモリフレーム所持者に一体どんなコンポを載せろというのか?!

 そんな時代遅れの感覚をもってんだよ!こっちは!

 なんか三大コンポメーカーという奴らは、最新の高機能レースコンポのみにしのぎを削って、文化財としてのロードレーサーという視点がなさすぎやしないか?と思うんだよね。

 大罪はカンパだぜ!スラムは近未来以降のイメージでよし、それで十分よくやっている、アチコチリードしている、それでよし!だ。

 シマノに工芸としてのセンスを求めるのは無理ってもんかもしれないよな。

 となると、カンパの凋落が伝統的クロモリレーサーにとっては致命的だったかもしれない・・・。

 じゃあ、どうするんだよ・・・ということに当然なるな。はい、そうなんですね。そうなると、三大コンポなんぞに頼って自転車が作れるか!クロモリレーサーが作れるか!?ということになる。

 そう、さらばコンポの時代が来たのだ!一社でクランク・BB・ブレーキ・Fメカ・Rメカ・シフターを作成して有機的に繋げるというコンポとは縁を切る、とい時代がやってきたのだ!

 ということは、昔への回帰だね、ブレーキはヨシガイ、クランクはスギノ、ペダルは三ヶ島、メカ類はシマノかサンツアー・・・という時代に戻る、ということだ、そしてそれらを有機的に繋げるのはコンポメーカーではなくて、メカニックが執り行うことになる、という時代に戻ってきたということが言える。

 ただし!問題はそう簡単にはいかない・・・。

 その最大の肝になるところが、シフターとメカ類との調整ということになる。

 この問題を一番簡単に飛び越えるとするならば、シフターをフリクション形式のWレバーにしてしまうことだろう、これにするだけで、問題は即解決してしまう。

 ところが・・・、STIが火を付けて、今もまた今後も燃え続けるであろう形式としての「手元変速」というもんを重要視するとなると、問題は一気に複雑になってしまうことになる。

 やはり、高速で走っている時に、片手をハンドルから外して、ダウンチューブのWレバーに持っていくのは、抵抗がある。一度でも手元変速を経験してしまうと、もうもとには戻れない・・・。

 となると、一気にクロモリに、今風のゴッツい真っ黒コンポを取り付けざるを得ないのか?Wレバーという不便と危険と隣り合わせの形式で、ネオクラシカルにくみつけるか?それとも実質と安全を取って、いまコンポで我慢するか?単純化するとこの二つの間で悩むことになる。

 いい年をして、複雑形状のカーボンフレームにアルテグラを載せて走る。機能的にはもったいないほどに高機能で全く問題はないんだが・・・、こちとらいいおじさんなんですが・・・・、レースに出る予定などまったくないんですが・・・と、違和感満載。

 逆に、革サドルに革のバーテープを巻いて、磨き上げたシルバーパーツに、たまにはニッカはいて、手にパイプなんかを持ちながらクロモリ自転車流して街を走りたいが、wレバーに手を持っていくのが億劫で、背中も股関節も硬いんで・・・、よほどでない限りシフトできません・・・てとこで痩せ我慢して乗り続けるか・・・。

 こうした問題に、どうしたら取り組んでいけるか?ということをここ数年、本当マジで考えてきたんだよね。

 たとえば・・・、

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 コイツ憶えていますか?一見カンパのエルゴでしょ?でもコイツはあの有名になりつつある謎コンポのまた一歩奥にある謎々コンポの一種なんであります。

 この黒のレバーをシルバーにすると、ちょっとしたなんちゃってエルゴに変身します。エルゴはさすがカンパだけあって、伝統的クロモリレーサーのレバーとしてはもってこいですね。

でも・・・、このシフターの正規のペアであるディレーラーは・・・

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 コイツなんであります。黒い折り紙で出来たようで、これはこれで面白いんだが、できればもっとシルバーで、もうすこしまるみがあってくれれば・・・、

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 例えばマイクロシフトのコイツみたいであってくれれば、なんとかクロモリレーサーに取り付けてもいいよね。あとは、スギノのシルバーのクランクに、ヨシガイやTRPのシルバーブレーキなんかを取り付ければ、結構疑似クラシカルで、クロモリレーサーにとっては違和感のない一台として成立しやしないか?

 それなら、革サドルや革バーテープなんかも付けてもいいよね。

 見た目がざっと伝統路線に乗っといておきながら、Wレバーのような不便のない、手元変速が実現されれば、救われる乗り手や、クロモリフレームが大量に出てきやしないだろうか?と思うわけだ。

 そのためには、すごい高いハードルがある・・・。
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 例えば、イコールプーリーのような何かを使って、このエルゴもどきと、このマイクロシフトのディレーラーをシンクロさせることは出来ないだろうか?

 最近同一メーカー内でも引きシロの違うものが出てきて、この辺の互換性が非常に合わせにくくなっている・・・。非常事態なんだが・・・。

 イヤ、もっと踏み込むと、たまたまやってきた、

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 こんな古いディレーラーを調整して、手元変速とシンクロさせることは出来ないだろうか?とすら考えてしまうんだが・・・。

 逆にいうと、この手のことが自在にできるようになったら、本当に救われるクロモリレーサー、後ろ5速とか6速とかの古いレーサーをギア比を豊かに、手元変速に変えることができるようになる。そうなると、同時に救われる高齢者の乗りても増えてくるんじゃないのか?という展開を考えているわけだ。

 そのためには・・・

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 こんなガラクタのようなパーツをいじってできないか?なんて実験を行うようになる・・・。

 そんな成果が近い内に出てくるかもしれないね・・・。静かにだが、少量だが、コンポという主流とは無縁の、そして真逆の発想から、異なる流れが出来ていくかもしれない・・・。

 大河に対して大河で挑むのではなく・・・、大河には、横溝掘って別の子流を作っていくことなのではないか?と思う。大河はいずれ海という運命を迎えるだろうが、子流は海という運命とは別の所に行くかもしれないのだ、そうした横溝が各所に出来ていくことで、大河とは別の毛細血管のような全く別の流れが出来ていくかもしれないね。

 諦めるのまだ早い、寄生して規制から逃れて、別のところへと帰省する。

 ほんの少しだが、光が見えてきそうな兆しである。さて、実験・・・実験・・・


七色の二ヒネリ?



 まあ、これぞ手組ホイールの真骨頂・・・の一つと言えるかしらね。

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 リムのサイズが24×1なんて、特殊中の特殊サイズなもんで、よくまあどこでそんなリム探してきたの?ってなもんだ。と同時に、このサイズの完組探すなんて、至難の業だろうなあ。台湾のアレックスの工場で陣取って、分けてくれないと死んでやる!とか頑張らない限り、入手できる方法ってあるのかな?

 しかも、組付きの仕様も趣味満載だ。

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 まず、七色のニップルを使用している、正確には何色だか知らんが、集められるだけ集めたもんだよ。勿論アルミ製ネ!

 それから、

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 組み方の指令もまた特殊、なんと2ネジリ組ね。店主は1ネジリ組は推奨したいんだが、2ネジリ以上は趣味嗜好の問題と投げている。じっさい狂いにくい効用はあるだろうね。ただネジリが長くなる分、強度とかはどうかな?

 最高は3ネジリまでだな、それ以上だとどう組み付けようとしてもスポークに負担がかかりすぎると判断するからね。

 今回も全体のホール数は28ホール。片側14本の組付けで、2ネジリなので六本どりと四本取りで悩んだが、後者の四本取りを優先した。

 六本取りというのは絡ませる二本のスポークの間にホール数が4つ存在する組み方に。一方四本取りは二本のスポークの間に二つのホールが存在する組み方。

 前者と後者で何が違うかというと、交差する二本のスポークの裾野の広さが違うということがわかりますね。強度を上げるにはこの裾野は広いほうがいい。なので36Hの競輪車などは8本取りなんていう大変広い裾野でホイールを組み付けます。

 裾野が長くなるとその分スポークは長くなるので、ホイール自体は重くなりますが、強度は上がります。

 六本取りは強度が少し下がりますが、ホイールの軽量化が図れます。六本取りが圧倒的に多いのが手組ホイールですね。なので8本取りでやってくれ!と強く要望されない限り通常は六本取りでやっています。

 で、今回はさらに少なく四本取りという選択ですが、なぜか?

 それは捻るからであります。捻る際には裾野が広いと、スポークにかかる負担が増えます、なので今回2ねじりなので、四本取りにしたわけであります。

 ちなみに3ネジリなんてやる時は、極端に二本取り、つまり隣のホールという狭い裾野で捻ることにしています。

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 ホイール組の取り数なんて、通常誰も意識しないと思いますが、上記のような解説が付くと、ちょっとフムフムと思いませんか?見ると交差しているスポークの間には二つのホールがあるのが確認できるでしょ?

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 で、肝心のハブですが、おごりました!なんと競輪にも使われるトラックハブのデュラエースです、28ホールの珍しい・・・とはいえ、時として正規で売られているものですが・・・。

 回すとさすが・・・というものですね。勿論プロ用なんで、スモールパーツ類は全て揃っています!

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 ということで、この手の趣味満載のホイールなどは手組でないとね・・・というお手本のような歩イールであります。

 勿論その他、いろんなご要望にお答えできるというのも手組みの良さかもしれませんね。

 手組が先細りであることは、当然わかっています。リム単体での出荷がドンドンできなくなっているようなので・・・、将来はもっと完組化が進むだろうと思いますが、小回りと粋なところに手組は有りますので、絶滅危惧種ではあっても絶滅はしないでありましょうな。

 技術や発想はメーカーばかりの独占ではなく、メーカーとユーザーの間に点在していても大いにいいわけで、そういう意味でも、手組みホイールは反時代的な存在でもあるわけだ!



プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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