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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

開店宣言!
ようこそ!

ロード・ピスト系自転車に興味がありながらも、入手方がわからない、値段の相場が分からない、その他の事情により購入を躊躇されている方々に、まずは一台!実際に乗ってみませんか?を合い言葉にご提供、ご相談に乗らせていただくために開店しました。

まずは初心者の方々にメンテナンスをしながら、気長に乗っていただける自転車をご提供いたします。フレームの持ち込み、ちょっとしたメンテナンス、改造、ご相談など気軽に応じさせていただきます。

また、中級者・上級者の方々のコンポ・フレームの乗り換え、手組による決戦ホイール組みもやります!その他イベントなどのソフト、自転車保険など、色々なサービスのご提供も考えています!と、いうことで、よろしく!

ホームページはこちら!
      

300キロを走り抜いたクロモリフレーム



 この世にはブルベなる、かなりの好事家が集まるイベントというのがあるらしい。ある決められた時間内に決められた距離をひたすら走るというイベントなんだと。

 200キロ、300キロ・・・それ以上。途中の指定されたコンビニで買い物をして、そのレシート数枚の提出義務によって、途中のちょんぼをできなくする工夫もあるとか。

 スタートからゴールまでの至れり尽くせりのイベントとなると、補給の準備やボランティアの動員などの経費がドーンと参加費にのしかかるので、それなりの金額になりますが、このブルベは確か二千円しないとか言っていたなあ・・・。

 なので、スピードで競いたいならレースに行けばよし、一定以上の距離を自己満足を超えて走りたいという人には、向いているのかもしれませんね。

 店主は車輪の向くまま走りたいので、この程度の枠ですら、いやかもなあ・・・。

 と、以前立川までパンを食べに一緒に走ったお姉さん、まだまだ初心者だと思っていたら、なんとブルベで300キロ走ってきた・・・とケロッと言うんですから、驚いたよ。

 これもある意味自転車の持っているポテンシャルということなんだろうなあ、初めてまだ数年以内の女性が、なんと一日で300キロ・・・、それもその内の80キロは雨だった・・・というのだから・・・、自転車の持っている潜在的可能性の深さに、めまいがするほどであります。

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 この辺の短すぎるアウターワイヤーの交換など、ずぶ濡れブルベのメンテなどを含めて、短期入院に来たということです。いいですね、走る前と、走った後、ちゃんと見てやる・・・、基本と言えば、基本です!

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 この辺の取り付けもんの多いところも、ブルベ仕様ですね。ライトを二個以上つける義務があるんじゃないかな?

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 ホイールからブレーキまで、まあ適度に汚れています。では洗いましょうか?まずは・・・。

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 オランダに行った修行僧が置いていった、洗浄台。懐かしいねえ・・・。

 チェーンがコネクトピン式だったので外さないで、洗浄しますが・・・。

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 これ秘密兵器です・・・って公開してんじゃん・・・。こいつを少量、油汚れのすごいところにふりかけて、少し浸透を待ちます。

 そして水に流すと、あら不思議!

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 こうした乳化した状態の水となって流れていくんですねえ、残るチェーン類はきれいに変身です。

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 ほら、スプロケも。こればらして洗浄してないんですぜ・・・。

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 そして、最近はまっている、チェーンケミカル、ムオンとケイテンですが、そのいずれかを差して回す、・・・音が変わる・・・。これ本当!おすすめです!その他各所に注油していきます。

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 そうそう、今回ブルベのために・・・って訳ではないながら、手組で組んだホイールです。銀でちょっとクラシカルイメージ。

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 ハブは最強です、デュラ77。ラジアル組なんだが、DT15で組んでます。

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 リアもいいハブですね。ご自分で探して、持ち込んできました。

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 ハンフリー側をラジアルで組んでます。軽量化のためにね。この辺の組数の組み替えなんかで結構遊べるのがホイール組みなんですねえ。ラジアルで抵抗あるが、軽量がいいというのであれば、二本取り、四本取りっているのも可能です!

 デュラハブで組んだ、前後ホイール。その感想はどうでしょう?

 即わかるものではないながら、やはり300キロ踏んでみると、それまでの200キロより楽だったことなどから、回転とかがやっぱりよかったんじゃないか?という実に堅実なお答えが帰ってきました。まあ、そんなもんでいいんじゃない?

 ハブダイナモで冬の間走っていたのを春からデュラハブにしたら、それはわかりますが・・・。

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 300キロお疲れ様でした。と風呂上がりの一台。箔が付くというのはこういうことなのかもしれませんね。単なるきれいな一台ではない、人一人乗せて300キロ走り抜いた車体なんだから。

 走る前と、走った後、ケアは大切よ!本当走りに影響与えるんでね!ちょっとしたことが長距離の走行には効いてくる、それは良きにつけ悪しきに付けね。だから良きにつけの方を、ちょっとでもよくすることが大事。そして悪しきにつけは、徹底的に排除すること!です。

 さあ、大型連休前だ、しっかり働かないと!
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スゲー車体がやってきた!自転車は自転車屋だけで組むべからず!



 なんだバイクか?こいつ?と思うようなスゲーぶっ飛び自転車が飛び込んできた。

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 世のファットバイクなどしのぐ20*41/4なんていうタイヤ、聞いたことないや。

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 もちろんリアもチビデブタイヤなんですよ。ハブからリムから特注ですね。タイヤなんて、2ペアぐらい持っておかないと、破損したときに入手の関係で乗れなくなってしまいかねないですからね。

 この前後のタイヤがチビデブで、脇が大きく取られるわけなんで、当然ここも横に長くならざるを得なくなります。

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 BBですね。こいつまで特注ときたもんで、先述のタイヤ前後と、このBB一本ぐらいは、メーカーさんに問い合わせて在庫しておいた方がいいですよ。いくら何でも、こんな特殊車体持ち込まれて、なんとかなりませんか?といわれても、もうお手上げでしょうな。

 と車体だけでもぶっ飛んでんのに、こいつにまた輪に輪がかかっている。

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 こんなトレーラーが付いているんだが、なんと自作なんだと・・・。かなりの業師とお見受けいたします。

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 これ直線で120キロで飛ばせたカートの車輪なんだと。

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 それがこんな感じで付いています。

 その上に乗っている、スチールの鉄箱は、なんと給食の食器の一種なんだそうだ。

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 そして、この取っ手・・・、どこかで見た覚えありませんか?店主はわかりました。揺れる車体でこうした取っ手は必需でありましょうな。

 なんと、バスの・・車体に付いているものの流用なんだそうですよ。

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 このトレーラー箱はこのジョイントでもって、車体と結ばれているんですが・・・。

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 この質感もなんか見覚えありませんか?急停車したときに鉄の棒に体ぶつけても痛くならないように、カバーしてある、やっぱり見たことありませんか?そう・・・これもバスなんです・・・。

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 この辺は実にマニアックなコンプレッサーの部品だとかなんかで、使えそうなものを溶接でくっつけて、作ってしまったというね。

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 まあただもんじゃないね・・・、聞くとなんと・・・、旧店舗近くにあった、大型自動車の整備をされる方・・・というね。なるほど、廃材の利用の仕方にもそういうところが出ているわけですね。といっても、これもまたセンスの問題です。廃材でいかにかっこよくやるか?というところにセンスが出てくる。

 技術とセンスが結びつくと、実に粋であります。

 元々は、これに趣味の釣り道具を積んで走ることから始まっているそうで、趣味は趣味を呼び、技術は技術を呼んでくるということでありましょうな。

 まあ、脱帽の一台プラスワンですね。

 で、今回は拝見しただけで、当店は何もやっていません。こういうのを見るたびに、自転車を自転車屋だけに任せていたはだめだよね、と思います。

 他の視点とセンスを持った人たちが参画してくれてこそ、新たな地平というものが開けるかもしれないんだよね。そういう可能性を閉じてしまえば、安全だけのつまらない自転車ばかりになるでありましょう。

 社会にとって治安は大事です。しかし、行きすぎた治安への要求は社会を収容場化してしまいます、完全な監視と密告社会になれば、ちっぽけで表向きな治安はよくなるでありましょう。で、それでいいんでしょうか?

 え?何の話だっけ?技術とセンスと、既定路線からズレた視線、こういうところに可能性というものは潜むんでありましょう。

 実にいい勉強になりました!!!

四月の工房飲み 行います!

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 もう第何回目なんだろう?工房飲みやります。

 日時は四月の二十九日、土曜日です。八時過ぎ頃から、ボチボチやっていきましょうかね。

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 固定客の方々も固まりつつある中で、毎回面白い展開があります。

 これって、少し記録をつけるなんていうのもありかな?

 宿帳みたいに、参加者と持ってきてくれたものを記載しておく・・・とかね。

 前回は、三月十一日。鎮魂の日だけに、献杯・・・と。

 さんざん雑談をした後に、参加者一人一人、あの3.11の際どこで何をやっていたのか?なんて言うことを話してました。面白いように、一人一人がその日のことをよく覚えている。それだけ強烈な日であったんでありましょうな。

 やっぱり思いますもん。このブログも、お陰様で十年以上になりましたが、過去の記事などを読んでいると、やはり3.11の前か後ろか?というところに視点が行ってしまいます。

 この頃って、原発事故の前だったんだ・・・、と思うと異常に懐かしく感じます。天災に追い打ちをかけるような人災。もし後者がなかったら、全く動きが変わっていたはず・・・と思います。

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 あと面白いように、女子率が低い・・・というかほぼゼロ・・・。女好き、ことに熟女好きの店主の割には、不思議な感じであります。もう惹きつけるようなエロモンなんか出ていないんでありましょうか?ね?

 システムはいつもと同じ。参加費千円、一品以上持ち込みでお願いします!事前予約不可、出たとこ勝負です!これが二千円に跳ね上がったら、大いに期待してください、たぶんすごいもんが出てくる・・・可能性もあり・・・、今後楽しみに。

 工房という油と金属臭のする場での、あたかも偶然を装ったかのごとくのわざとらしい、工房飲みですが、参加者を静かに募集しています!特に熟女のあなた!この日はかみさんが新潟行きだよ!ムフフフフ!

 お待ちしています!

スーパーオーバーサイズにイェップをつける



 ゲイリー・フィッシャーと書いてあります、マウンテンバイク正確にはオールテレインバイクをビーチクルーザーから製作した人、といわれています。

 この方が作った規格、スーパーオーバーサイズというのが合って、まあ絶滅種であります。でも、それに乗っている人がいる。しかもそのステムにイェップの前子のせをつけたい、ということだった。

 ただ、このステム、イェップのアダプターをつけるにはコラム部分が短すぎる、どうしようね?

 ヤフオクなんかで、このサイズのステムを永遠探す・・・。そうなると運を天に任せるようなもんだ。後はシムを作る・・・という手もなくはない。

 または柳サイクルさんに、オーバーサイズのステムを作ってもらう・・・。

 このステムのコラム径を計ると、28.6。ということは・・・、オーバーサイズのフォークコラムを使って、なんちゃってアヘッドコンバーターを作れば、対応できるじゃん・・・。

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 こんな感じでね。臼と同じ角度でコラムを切って、長ネジ入れてコラムキャップで引き上げれば、コンバーターができる。そこにアヘッドステムを噛ませると、こうなるわけだ。

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 こうなれば、ここにイェップの前子のせを取り付ける。これでオーケー。

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 しっかりついていますな。

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 この自転車、かなりかわいがられていますね。シングルフリーでつかわれています。テンショナーが使われています。

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 前はシングル。潔いですね。これしかないから、これで踏むしかない・・・。

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 わざわざ、カンチを選んでいる感じが伝わってきます。

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 気に入って乗っているんだろうなあ・・・、だからこそ、これにどうにか子のせをつけて、お子さんとサイクリングしたい!と思ったんでありましょうな。

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 スタンドもなし、カゴもない、お父さん仕様だわな。壁のあるところで乗せ降ろしをする、万が一カゴが必要になったら、荷台つけてリアに置いてもいいよね。

 自分の気に入った自転車だからこそ、子供と一緒にサイクリングしたい!痛いほど伝わってくるよね、難しい条件になればなるほど、付くかどうかわからないが、そのための努力はする!その向こうにある、その人と自転車の関係を強めるためにね!

いっといで!ドリームボーイ オランダへ行く!



 いろいろ探してみたところ、まともな写真はこれくらいかなあ・・・。

 あとはみんな・・・、

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 こんなのばっか・・・。

 かれこれ、十年になりますかね?このカッパ君こと、三助君が当店に現れたのはね。大学生になりたての四月の雨の日だった。

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 それからというもの、徐々に自転車にはまっていったよね。最初は下北あたりにいたはずが、学生時代の半分は、狸サイクルの二店舗前の旧テンポ裏に引っ越してきて、こうして洗車のアルバイトなんかもやっていたっけね。

 元は寺の子だから、仏教学部へ行って、修行済ませて自分のうちの寺を継げば、まああとは坊主丸儲け・・・なんだろう?どうせ・・・。なんてなられるのがが絶対にいやだった店主は、会うたび・・・というほどではないが、これからの寺のあり方をよーく考えろよ!とよくけしかけたもんだ。

 単なる葬式仏教では続かなくなる、そして仏教そのものが変わらないと、今までの形式のまま形骸化していって終わりになるに違いない、などと脅したりもした。

 本堂を無料塾をやる若い子たちに開放して、常に子供たちが出入りする寺にしろ!

 寺主催で、自転車レースやれ!地域スポーツの中心になれ!
 ※この実地の体験を新潟でロードレースを主催していたわが師匠のもので何度かやったな。

 経は、現代語訳で読め!今の読経は、人を馬にしている!ルターは自国語に聖書を訳すことによって近代ドイツ語を作り、宗教改革を行った、中村元などの先達の仕事にすでに多くの経文が現代語に訳されている!それをそのまま現代語で読んで、その内容を説け!

 などとまあ、無理難題を店主と九州に農夫となった戸倉氏とステレオで両サイドから吹き込んでものだった。

 この店主は自称仏教者。仏教徒ではない、仏教者。家出はたまにするが出家はしない。在家の仏教者と欲す。なぜなら、在家でありながらの菩薩を知っているからである。もはや聖であることなど、特段の意味はない。

 そんな話がどう効いたやら、効かなかったのやら。

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 修行のさなか何度か会ううちに、徐々に筋に金物が入り始めていた。

 当然そんな修行僧は、今の現場では嫌われる。奴さん曰く、本当に疑問に思って体でぶつかって、答えてくれたオシュケさんは一人だけだったそうだ。

 あっちぶつかり、こっちぶつかりで、満身創痍でありながらも、実に幸福そうであった。仮店舗に移ってからも何度か来るたびに、その金物の筋は太くなってくる。

 その頃からか、もしかしたら、こいつは化けるかもしれないと思ったのは。

 さなぎとして、すでに次の変体への兆候が確実にある。今の修行、今の寺のあり方、今の仏教そのものと、そしてこれから極めようとしていく自分の方向とそれらは、どんどんズレていく。

 いいぞ!いい傾向だ!当たり前だ、合うわけがない、そこに気づいただけでも大収穫だ、そこは大人になどならなくてよい、どこまでそのスタイルで貫けるかやってみよ!店主が言うことは、常にそんなことだったと思う。

 出入りの寺が火事になったそうだ。でかい本堂が灰に帰するなんて、なんて仏教的なんだ。そんなこんなで、苦労したらしい。

 電話でそんな会話を二時間近くしていたとき、昨年、九州では大変な地震が起きていた。

 それから数ヶ月して、当店にフラット現れた。スターウォーズのTシャツ着てね。

 早朝当店外の柳サイクルさんの工房上で、一人座禅を組んでいたらしい。後日、一緒に座禅したいと希望してきた、女性がいた。あいにくからは実家に戻っていたが、もし直接その方との座禅業が始まったら、また別の展開になっていたかもしれない。

 修行の寺はやめて出てきたと言った。銭は持ったが、後はすべて捨ててきた。出家のそのまた出家・・・という訳か。

 家人が、寺を出たってことは、仏教捨てたってこと?と尋ねると、「仏教を捨てられなかったから、寺を出たんですとキッパリ答えた
 。なるほど、けだし名言なり。

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 しかし、どれもこれもろくな写真がないなあ・・・。

 彼が修行していた時期に、フランスとオランダに派遣された話を聞いた。フランスは、本場から僧侶が来たという、ちょっとチヤホヤ感があったらしいが、オランダはその真逆、着ている身分を意味する袈裟を指さして「お前これ金で買ったんだろう?」と、のっけからけんかごしのようだったそうだ。

 明日は修行の休みの日という前日の夜、ちょっとワインやチーズなどをつまんで、リラックスし、堅物のオランダ僧たちにもだいぶなれてきたある日。翌日休みではあるが、自分に取ってはそんなことは関係ない、いつもの通り、いやいつも以上に早く起きて、僧堂に入って一人で座禅をしようと、戸を開けた瞬間・・・、

 目に飛び込んできたのは、昨日一緒にワインを傾けた者どのほぼ全員が、すでに座っていたという。

 その体験で背筋がしびれたらしい。

 やれるやつは、どこでも修行はできる、永平寺でなくても、インドでなくても、総持寺でなくても・・・。

 そして、今の自分が自ら厳しく本来の意味での修行ができるのは?と自問したとき、その答えがオランダにあると、ふんだ。あの堅物だらけの、世襲とは無関係に、自ら信仰と修行に飛び込んで鍛え上げられてきたオランダ人たちの僧侶の中で、再度身を置こうと、決意したらしい。

 その選択自体は間違いではないはずだ、と思う。生きているなら、一度はそういう極端な選択をして、自らを見つめ直す、いいんじゃないかと思う。

 真の宗教は無功徳であるという。店主も多分そう思う。神・仏に祈って幸福になれるなんて、勘違いも甚だしい。何も起こらない、座禅をとことんしたらどうなるか?何かいいことあるのか?という問いに、答えは一つ、「痔になれる」である。

 ここにわざわざ痔になるために、オランダに向かった一人の若い僧がいる。

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 お供をするのは、ほとんど平地だからということで、トラブルも少ないピスト車のこいつなんだそうだ。座具に座った後、今度はサドルに座って走る。

 一年先、二年先、三年先、帰ってくるのはいつなんだろう?

 でも戻ってきたときの合い言葉はこれかな?「どうだ、出か?切れか?イボか?それとも病ダレがとれた寺か?」

 まさに修行を通じて、痔になって、闇=病みがとれたとき、次の真なる寺なるものが現れるのかもしれない。それまで座れ。とことん座れ。

 しばらくあえんだろうが、行ってこい。

 これがはなむけの歌だ。


 まさしく、帰り道の心配はいらない、答えは後からついてくるのだ。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて十年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp
  tohke@pdx.ne.jp

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