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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

世界の開示性と自転車屋



 こういうものがあるとは聞いていたが、その実態については全くといっていいほど知らなかった・・・。ホームヘルパーさん達は自転車を使っての移動が多い、そのため時間を区切られたメンテや急ぎの依頼が多かった。そしてそれらには領収書の発行が要求された。

 車の駐車規制がうるさくなってから、この傾向は顕著だったと記憶している。肌で感じていたのはその程度だったか。

 ところが、来るものが来たようだ。店主の父の具合がここ急変するということがおきたのであった・・・。

 まさかこのタイミングで、この早さで進行するとは思わなかった、そしてその進行は今も続いている。

 で、共助を基本としつつもその限界については、公助が必要ということで、半同業のこの辺の事情に明るいSさんから事情を聞いた所、目から鱗が落ちまくり・・・ということが起きた。

 まあ、ある意味この国を見直したね・・・。原発だの、大企業のごまかしだの、政治のトップの堕落だのと・・・、あきれることの多いこの国だが、やるべき所では、本当にやるべきことが行われている、という実感、この介護保険制度、もちろんいろんな問題はあるようだが、実によくできた制度であるということを知る。

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 申請から認定が下りるまでは一月はかかるというが、すでに申請した日より、前倒しでのサービスが行われる。それもすごいスピードでだ。

 金曜日に正式申請をしてその午後には訪問を受け、その指示で介護タクシーを呼んでいただき、その足で病院へ診断。

 その翌日、上の介護ベッドが届く。

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 若い三人の男性職員さんが、てきぱきと、階段を上り下りしながら、あっという間に高機能ベッドを二階に組み立て、二階のベッドを下におろし、リラックスように設置。ものの1時間であった。

 それからの制度の説明も、本当に至れり尽くせり。操作の説明から、マットの堅さと交換要請の仕方など。また容態の変化によって、ベッドの位置を入れかなど、実に細かなサービスが想定されている。

 これはベッド云々だけではないようですな。各種リハビリ、医療サービス、介護サービス、配送サービス、バリアフリー改築などありとあらゆるサービスについて実に細かく繊細に設計されている様に思われます。

 厚生労働省の各部署、各自治体から、民間までの集積した技術や想定を結集させて、何度も修正を繰り返し、現に今もなお繰り返し修正されつつ制度設計されてきているんであろう、ことがわかる。

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 そして携わっている方々の人柄、人格性などは、職業枠をとうに超えられいるように思われる方々が非常に多い。単なる医療関係者とはまた違ったものが感じられますな。

 今まで、耳では聞いていたが、実際にその制度に触れると、今までの自分の無知さにあきれると同時に、こうした土壌を少しでも豊かにできないか?ということを考えざるを得ない。

 保険料払ってんだから、利用して当然でしょ?と開き直るだけでなく、この制度に対してどこまで寄与できるか?ということを真剣に考えるようになる。

 何として?

 もちろん自転車屋としてである。自転車屋として、この土壌をどうやって豊かにしていくことができるか?

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 例えば、車椅子に関する知見をより深くし、隣接分野として、そのメンテや調整などを仕事として引き受ける体制をきちんと整える、ということ。

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 先日も、車椅子のホイール調整をやってみたが、工夫すればできないことはない。また車椅子のための特殊パーツ類の仕入れや、組み付け、メンテなどにもより積極的に仕事として引き受けていく、なんてこともね。

 他にリハビリ機具としての自転車という観点も必要かもしれない。

 それから、60才からの自転車利用あれこれ講座、機材編・・・なんてね。

 高齢者といっても比較的若い内から、とある特殊パーツの操作訓練として、講習なりをしてその使用を広めていくなんてな。

 それはこのパーツだ。

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 これね、ピラーなのだ。このピラーは、

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 まずサドルにまたがってから、このレバーを引くと、ピラー自身が・・・
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 このように上に伸びていく構造をしている。

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 そして、自分の足の長さにとって適切な高さで、

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 ピタリと止めればいい。つまり、走り出しで腰を浮かして、適切な位置にサドルを持って行くことで、膝に負担を掛けずに踏み続けることができる。そうすれば、距離もスピードも伸びるだろうし、膝に損傷を与えることはない。

 そして、止まって足を地面につきたいときは、体重をサドルに掛けたまま、先のレバーを下に下げれば、サドルは急激に縮んで短くなり、地面にべた足をつけることができるようになる。

 そして再度乗り出そうとするときに、ペダルに足を置き、腰を浮かせるように、レバーを引いてせり上がるサドルの高さ調整をする。

 これをストップアンドゴーを繰り返しながら、サドルの上げ下げの操作性を向上させ、実際の使用に生かせるような講習をする。

 今この手のピラーは、スポーツ専用として、かなり高額なんだが、それを高齢者用のサドル位置調整ピラーとして、再開発し直して、より手軽な値段で購入できるようにはできないか?

 こうすることで、膝を壊さず適切な高さのサドルで踏め、かつ止まったときべた足が地面につけられるという、ペダリング効率と安全性を両立させることのできるものの提案と、普及につとめるというのも、自転車屋のできることではないか?と思う。

 まあ、今後はそんなことを意識しつつ、自転車文化の成熟化だけではない、より広い観点より、自転車の意義を上げていくという方向性も開けてきたということかもしれない。

 まだまだ学ぶこのとの方が遙かに多い五十代、修行は続くよどこまでも・・・だな。

 ※という店主の個人的な家庭の介護事情のために、多少本業に影響する可能性も出てきましたが、悪しからずご了承いただきたく存じます。
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北京的休日



 昨年の七月にはじめて北京を訪れまして、今回で六回ほど遊びに行ってますが、まだ万里の長城、故宮博物館などは見学していませんし、天安門は通過しただけという感じ。

 元々観光は好きではありませんので、全く気にはしていません。観光地って、どうしても映画のセットのように見えてしまい、後ろのつっかえ棒を外せば、バタンと倒れてしまうんじゃないか?と思っちゃうんだな。

 もちろん、そのものというのではなく、その國や地域が必死で見せたいもの、見せたい角度というものが有るようで、ついでに買わせたいものも、食わせたいものも、まあワンセットというのが、全くもって面白くない。

 わざわざ、向こうの術中にはまる感じがいやなのだ。だから、何度も言うが、エジプト行ってもピラミッドに行かない自信は大ありなのだ。

 北京でもまあ、同じかな?モロ観光地でない側面から、万里の長城を見た瞬間などは、オオ・・・と思うかもしれない。

 そういう見せるべくして作られたところより、市場のような、そこの人たちが、見せることなく、日常としているところの方が、どこかその国や地域の本質的なところが、見つけられたような気分になる分、自分には向いているんだろうと思う。

 そんなわけで、とある北京の休日を、元通訳やっていただいた張さんと、一緒に徘徊してみた。

 地下鉄に乗ったが、北京の地下鉄は荷物検査がある。もちろん引っかかると乗れないらしい。一例で空気の入った風船、それもっては乗れないという。

 どうすんの?と聞くとバスかタクシーで行けと・・・、実にあっさりしている。

 例えば、料理用具点で包丁を買って、地下鉄で帰ろうとしたら、乗せてくれるのかな?

 店主ももちろん検査は受けたが、かなり投げやりというか、適当な印象も受けた・・・、いわれているからやっているだけ・・・という感じかな?

 着いたところが王府井という、天安門に近いところ。まあブランドショップがここぞとばかり並んでいる。

 そして、行っていた時期が、ちょうど国慶節、つまりは建国記念の大連休の日だったので、地方から多くの人が観光に出てきている感じがわかる。

 北京語じゃない・・・というのも、ずいぶん癖のある北京語だなあ・・・なんてわかるとちょっとうれしい。そんなこんなで、歩いている人を見ると、田舎の人ばっかりだった。

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 途中写真館があった。周総理の写真。思わず撮影。となりはもちろん札にもなっている毛さん。子供の頃一足先に、周総理がなくなったのを憶えている、続いて毛主席。

 店主の親父さんから、歴史に残るであろう政治家が死んだのだと教えられた。

 周総理は日本に留学していた。魯迅もだ。そして建国の父である孫文も二度ほど日本に亡命している。そして、もちろんのことだが、日本には彼らを受け入れる思想的土壌があった。日本の戦前も当然一枚岩ではなかった、アジア主義・・・、論者によりいろんな定義はあるが、アジア主義といっておこうか。

 当時の欧米列強に対して、東アジアのことは東アジアが決めていく、当然の主張とも思えるが、未だに東アジアの南北問題に米国が口を出し、この国はそのケツなめしか選択肢はないかのごとくだ、そのあおりをくらってか、六カ国から外され、今や五カ国での協議だと。まさに害交の安倍くんだよな。


 通訳の張さんは、吉林省生まれ、東北の人というカテゴリーで、多少のなまりはあるそうだ。日本語はとてもきれい。日本の大学院も卒業しているので、インテリでもある、話が実に面白い。

 文化人類学を専攻して、フィールドは自分の故郷の吉林の朝鮮族とその周辺の研究をしたんだそうだ。

 もちろん修論は日本語で書いたという、秀才だね・・・。

 そんな彼女に、実は箸を土産に買いたいというと、連れてこられのが、ここであった。

 箸の専門店があった・・・。箸は、店主の隣接分野なので多いにそそられるものがあった。

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 夫婦箸かな?箸置きもついている。大抵の食堂やレストランでは、器に対して縦置きしている箸はよく見かけるが、箸置きを使って横置きしているのにあったことがない。でもってはじめて箸置きを見たな。

 螺鈿や卵殻を配して部分的に研ぎ出す技法なんかは、日本の若狭塗を思い出すね。

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 これも夫婦箸のようだが、この金と黒(濃い紫?)の配色がおもしろいとおもった。スモーク・・・的な技法だな・・・。

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 この1ダースの箸。中国の色のイメージだが、真っ赤な朱を中心に、金だの原色が強いか?と思いきや、こんなんのパステル調と言っていい配色だよね。

 こういうセンスも、この国のどこかにあるんでしょうねえ・・・、こういう配色のセンスなどは、観光的に見せているものではなく、現れてきているものだから、発見の面白さがある・・・。

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 なるほど、ツートーンの重ね塗りから縦に研ぎ出しをしているわけで、これは箸の棒としての縦の長さを見せているというので、大いに勉強になりますな。

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 これなども、長さの違いで夫婦箸か?と思えなくもないが、ワンペアにつき、桃色系と青系が組み合わせられている。通常色で夫婦を表すなら、黒系や青系が男、朱色系ピンク系が女となる所なんだが、こいつはワンペアに、その相互があるという組み合わせ・・・。

 男女の平等は社会主義時代からしっかり基礎があるようで、そういう所の表れなのか?とも思えなくもない。

 今夫婦自転車の構想を練ってもいるが、こんなのを参考に部分的に練り直しもありかなと思い始めてもきている。

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 そして卯と辰、となりが巳とくれば、干支。十二支もこの国には欠かせない一つの基準のようだ。
 
 「属は何?」という聞き方が、中国では「干支は何?」という質問というので、かなり頻繁に尋ね合う質問のようだ。

 ちなみに店主も通夜の張さんも同じく「龍」、中国読みでlong という、最後のgは読まないでロンと上がり調子らしい。

 いずれ、十二支をモチーフにした、十二台の干支自転車の作成・・・なんていうのもありか?と考えたり

 まあ、こういう観光地のように、どうだ!と見せようとしないところに出ている、こちらが見つけ様としなければ、見つからない媼そのお国柄、その地域柄というものが見えた気になると、どちらかというとうれしいね。

 なので、今後ともわざとらしい北京観光はしないでしょうな、多分。

 この後、大粒の小豆入りのお茶を飲んで、広東料理を食べて、タクシー使わず、六キロ北京の夜の町を歩いて帰ってきました。

 もちろん一度も手も握らず・・・、と日記には書いておこう・・・、ムフ。

そろそろ今年はいくかな? サイクルモード・・・だよ



 ちょっと前まで熱い熱いで大騒ぎだったんだが、気がつけばずいぶん秋らしくなってきた。もう十月半ばになろうとしている・・・、ということはもうすぐに暮れだの年の瀬だの、忘年会だのの季節がそこまできている、ということか。

 そして秋といえば自転車の方では、各業者が展示会を始める時期でもあるが、その大元締めというのが、これ、サイクルモードであります。

 もう十年は経って、そろそろ役割は終わったんじゃないか?とも思われなくもないが・・・。まあ、素人と玄人を同じところでやることはない・・・だろうと思いつつも、もうこの形式できているんで、仕方がない。

 これ以前はもう少し玄人色の強いイベントだったな、ビッグサイトあたりでやっていたんだが・・・。

 でもまあ、先日の台中バイクウィークなんて、真っ玄人の展示会なんか見ていると、まあ児戯に等しいだろうなあ。構えが違うよね。逆にある種の緩さがあるのかもしれないが。

 ただ、店主一体何年行ってないんだろう・・・。そろそろヤバイかな?とも思うくらい、このサイクルモードには行ってない。

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 日程と場所を示しておくと、こうなります。まあいつもの時期のいつもの場所というやつですね。

 今年はさすがに顔出すかな?何に期待ができるものもはないが、まあ、いって関係各所に挨拶しに行くのも、悪くはない。

 それに・・・、

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 こんな講師陣によるメカニックのための講座もあるんだって。ロードバイクのディスクメンテの講座なんてのがあるんで、最前列に座って、講義を聴くなんていうのもいいかもしれないね。

 油圧ディスクの構造、内容は大体把握しているつもりではあるが、再度新しい側面などの展開もあるかもしれない。それに、未だに解決の付かない問題もある・・・。先日台湾で、TRPの職員さん達にも質問して応えられない点については、後日回答をいただく約束もした。そういう問題もある。

 多少長くこんな仕事をやっていると、まあ、わかるだろう・・・と高をくくってしまう傾向は確かにある。ただ、例えばフロントディレーラーのワイヤー張りなんて、シマノだけでもこの五年だけでも二転、三転しているといっていい。

 セッティングが終わって、いざワイヤーの段階になって、アレ?去年のまでとは違う・・・なんてことだって、あることだ。それがお客の前となると、再度パソコン画面のPDF確認などしなくてはならないので、かっこわるくて仕方がない・・・。

 だから、想定外を体験しに行くにも、この手の展示会や講演には、たまにでも出ておかないといけないのだ・・・、ということで反省、反省。

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 これが参加出展企業らしい、

 この倍はある・・・、

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 もちろん今年も、サイクルモード参加希望者に先着にて、チケット差し上げます!数は十枚・・・ありやなしやなんだが、基本早い者勝ちということで、ご用意して待っています!

 一方店主らは、玄人として、別のチケットで別口から入りますので、こちらのご心配はいりません。

 先着10名様・・・約ですが、基本取りに来られる形式にて、よろしくご検討ください。

 まあ、今年は初日、講座目当てに参加・・・しようかな・・・?と思い腰を上げつつある店主・・・、チケット希望者はご連絡ください!お待ちしていますよ!

漢字 有意思 面白い その将来



 二週間の内に、日本から台湾、そして北京と移動して、考えること多し・・・。而して将来どうなるや。

 上に上げたのは漢字にまつわる、面白い本なのである。コレは台湾で見つけた。「漢字有意思」と書かれている、意味は「漢字は面白い」ということだ。

 これだけ見てもわかるでしょ?漢字圏であるゆえに、我々日本人は、「漢字には意思が有る」と読めてしまう。漢字は確かに表意文字だから、まあそうかと「納得」してしまうが、その意味はずれている。

 別の言い方で「不好意思」というと、面白くないという意味かな?と思ってしまうが、これはちょっとしたことでの「ごめんなさい」にあたる・・・。

 まあ店主レベルの中国語講座はこれくらいにして、漢字圏を歩いていると、漢字について思うことは多い・・・。

 今世界で通用している漢字はおよそ三種類、日本の当用漢字、台湾・香港の繁体字、そして大陸中国での簡体字である。日本の漢字は説明するまでもないが、台湾などで使われている繁体字というのは、我々でいう旧字体ということになる。今「国」と表す字はかつては日本でも「國」と表記していた。繁体字は今も國のままである。

 今でもワープロ内で拾えるものも多いが、古い画数の多い字というやつで有る。店主が学生の頃明治近辺の初版本などを読まねばならなかったこともあって、この手の文字は多少読めるようになった。もちろん推測付くものが多いが、わからないものは全くわからない。

 「体」が「體」というのは驚いた・・・でも、かつては「國體」で「国体」だったのだ・・・。台湾行くと、未だにこの旧字体があちこちにあって戸惑うこともあるが、一縷の懐かしさもなくはない。

 ちなみに臺彎とは何か?台湾のことである・・・。

 上の本は台湾の本なので、基本この繁体字の解説として書かれている。

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 この本なんだが、何が面白いかというと、全部が面白い。

 大きなこの一文字の解説となっているが、ビジュアル系でわかりやすい。
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 採取の採は、確かにこんなイメージだとわかりやすいね。

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 これは孕むという字だが、この解説の絵は・・・

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 想像付くと思うが、こうしてちゃんと描かれると妙に腑に落ちるものだ。

 そして、絵だけではなく、その字の歴史的変遷も書かれている。

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 左から、甲骨文字(骨などに彫られている最古の文字)、金文(青銅器に彫られている古い文字)、小篆(始皇帝が統一したと言われる篆書体)、隷書(下級官吏が用いた文字)、そして漢字の行書体、楷書体と。

 どうせなら、小篆に対する大篆や、漢字の草書体なんかも記せばよかったのに・・・惜しい!と同時に、よくここまで漢字のバリエーションを示したもんだと感心しきりなのだ。

 とそれだけでない、広がりをまた本書は持っている。

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 本書には、現在漢字がどう使われているか?という街角写真が添えられているんだが、それが台湾だけでなく、ご覧の通り東京の浅草雷門の写真・・・、

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 大陸北京の紫禁城の写真など、つまり繁体字だけでなく、大陸の簡体字の現在の様子などにも触れているという所なのだ。ちなみにこの紫禁城の看板左は漢字だが、右は多分満州族の文字ではないか?と思う。今、常用している人はいないんじゃないか?北京に行くと満州系の食堂とかにたまにこの手の文字が記されているところが散見されるが・・・。

 この本は、さすが現代版の漢字の大元である繁体字本だけあって、日本型、中国型の新型漢字すら載せる余裕があるようだ。元を押さえていれば、あとはバリエーションに過ぎない・・・という所なんだろうな。

 ところで、大陸に入ると一気に簡体字という、現代中国の略し文字の羅列に首をかしげることが多くなる。多分こんな意味かな?それ以前に、あの漢字かな?と思えるものもあれば、日本の当用漢字と同じものも多い。そして、困るのが全く推測も付かない簡体字どもである。

 ちなみに、いくつか例を挙げてみると、下の文字はなんとなくわかりそうなものなんじゃない?

  车 给 张 别人

 正解を上げてみると、左から・・・、車、給、張、別人と当用漢字だとこうなる。

  さて、以下はわかるかな?

  自卫队 农业 飞机 机场 远山

 正解は、自衛隊、農業、飛機 機場 遠山

 略しすぎだろう!または崩しすぎだろう!と思うことしばし・・・。

 である。この飛機は飛行機のこと。最初飛ぶ机って何だ?と思いましたよ。こちらの機械の機が、机という簡体字になるんで、全く推測も付かない・・・。そして機場というのは、飛行場のこと、空港では通じない・・・。

 最後は店主の名字、なんか略されるかと思うと安っぽく扱われた感じもしなくはない・・・・・・。


 とはいえ、北京の町を歩くと

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 オオ、繁体字表記もあるということは、大抵の北京人にはこれで通じるということか・・・。ちなみに、北京の張さんという通訳さんに聞いてみると、台湾の本は(つまり繁体字)大陸の人ならなんとか読みこなせるんじゃないか?ということだった。

 漢字の新旧、現代版の分裂・・・、もっと漢字を使う文化圏で共通の簡略化を協議しておけば、こんな苦労せずに済んだのに・・・、さすがばらばらの東アジア・・・と思わなくもない。

 ところが、少し歩いて小学校脇を歩くと・・・、

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 こんな掲示があった、十二支の解説なんだが、よく見ると先の台湾の書籍と同じく、漢字の変遷に触れている・・・。

 そうか、今は分裂しているように見えても、一皮めくれば、同じ字なんだ、なら一層隷書あたりを東アジアの漢字として制定すれば、一発で済むのにね・・・なんて思ったりもした。

 そして、また意外なことにも気がついた。現代の漢字にもその書体として三種類有ることは知られている。

 いわゆる正当な漢字そのものを楷書という、全く崩さず書く形式ね。一文字一文字を愚直に書くような書体だ。それに対して、文字を連ねて文章にするときなど、少し崩して書く形式を行書という。ちゃんと読めるのはここまで。

 それをもっと崩して、ほとんど書道専門の、ちゃんと勉強しないと読めない形式のものを草書というね。

 漢字の崩し方は以上なんだが、実は現代中国の簡体字はこの草書から取っているものが少なくないんじゃないか?と思われるのね。

 例えば「语学」と簡体字で書くとこうなるが、このゴンベン、草書体から持ってきている・・・訳じゃない?

 そこをもう一歩進めて考えるとだ、実はその草書体をさらに崩して作られた文字が他にあるのをご存じか?

 あまりに身近すぎてわからない方もいるかと思うが・・・、実はこの我々が使っている仮名なのであります。仮名には、その元になった漢字がある。書道で仮名を勉強するとき、すべて元あった漢字から起こしていくのが定石だと思うが、確かに元の漢字を意識して書くと、文字に骨格が入る感じはする。

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 北京の広場でちょっと体にハンデのある女性が、筆一本で生計を立てているようだった。その脇に四字熟語、これ「自強不息」と読めるが、不息の不が、「ふ」と読めるのは偶然ではない、不の草書体だからである。

 なるほど、草書から崩した仮名と、現代中国の簡体字は草書でつながる親戚のようなもんだった・・・ということか?

 ちなみに仮名の対義語は?真名である、漢字を意味する。

 つながっているようで、分断され、分断されているようで通底している・・・、誠に東アジアの関係を象徴するかのごとき漢字であるが、最後にクイズといきましょうか?

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 さて、この看板の写真、意味はこの上に上るなかれ、なんだがどこの國の看板か?臺彎か?中國か?はたまた東京か?

 まあ、ここまで中身と画数の詰まった漢字なんで、当然繁体字だ、ということは・・・台湾?!!!!

 という読者の判断は多いと思うが・・・。

 正解は、北京でありました、このどこが簡体字なんだ!モロ旧漢字じゃないか!というところも含めて、漢字有意思なのだ!

売る前に貸す・・・ありかも・・・

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 当店オリジナルをシロ塗装して、シロクロツートーンで作ってみた、北京REセミオーダー号。見えにくいがブルホーンバーが付いています。ブルホーンにSORAのSTIをつけている。

 狙いというには大げさだが、シックからずらして、ちょっとストリートのにおいをつけて、プラス多機能・・・という感じですか。

 開店から三ヶ月強が経ち、売れるものとそうでないものがわかるようになってきた。自転車だって、今あの地域で注目されるものとそうでないものがわかってきている。

 であれば、すこしものを動かさないといけません。さてどうやってか?何を目指してか?

 ものはただ置いてあっては動きません、線路を敷かないと動かない。その線路敷設のために何ができるか?と考えるのが重要だと思いますね。

 今持ち上がっているのが、まずは乗ってもらはないと話が進まない・・・。

 では乗ってもらうには?

 そこから出てきた話が、レンタル、貸し出してみる、というのはどうか?という話。確かにね、この自転車は乗る人が乗ればわかるし、そこらの自転車乗っていた人が自分の自転車と比較しても一気にわかるところはある。

 では貸そう。そのためには・・・、動いてない車体を利用してレンタル用の自転車にしてみようという。まずは違和感をなくし、乗りやすく操作しやすくしようということで、向こうの若いメカニックの子達の意見も取り入れて、レンタル自転車を作ってみる。

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 このようにフラットバーに。フラットバーは長距離には向かないと思っています。持ち手の角度の関係で手首周りが疲れてしまう。操作性はいいので、ダートには向くと思いますが。でも取っつきやすさが一番ということで。

 あとこれもメカニックの意見で、シフターも感覚的なフリクションから、段階的操作のできる扱いやすいものに交換。

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 雰囲気も軽くしようということで、部分的にシルバーを入れる。

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 こんなラジアル系のホイールがあったんですね。地元のメカニックの子達も、まずは近隣からパーツを探すという癖をつけて、色々見つけては取引開始し始めているようです。また中国ではネット商売が、多分日本より盛んなんじゃないか?と思いますね。

 冗談じゃなく、ネット通販で家が一軒建てられる・・・といわれるくらい、あらゆるものがネットから入手できます。

 購入継続基準は、やはりプロショップですから、メンテ可能なもの!このホイールも手持ちのニップル回しで対応可能、スポークもスモールパーツとして入手可能、なんと半日で持ってきてくれる(本当かよ)ということでした。

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 コンポは基本黒SORA自体はいじらないまでも、ホイールのリムもシルバーになると軽快感がましますね。

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 やはりクランクの存在感は無視できないまでも、手持ちのパーツでここまでよくイメチェンしたもんですな。

 コレとはまたちょっと対極的な、レンタル自転車も作っていました。

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 こちらは黒のフレームです。

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 なんと赤タイヤに、赤ケーブル・・・、赤と黒とのツートーンという組み合わせ。

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 フラットハンドルは同じながらもグリップは赤。コレ完全に狙っている組み合わせですよね。

 当然・・・、

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 リアタイヤも赤で統一。

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 同じレンタル自転車の構想においても、ここまで違いを出してくる。この色の組み合わせが、彼らから自然に出てきたというのであるとしたら、これも向こうの色のセンスとして、こちらはしっかり把握しておく必要があります。

 文化をまたぐと、へえ・・・・と思えるような色の組み合わせってありますからね・・・。そこから吸収できることは少なくない。

 それにしても、今回なかなかやるじゃん・・・と思ったわ。こうでないと・・・。言われていることをやるだけのメカニックや販売員だったら、一緒に仕事しているという意味が希薄になります。一緒に!というよりも単に手伝ってもらっているだけ・・・。

 目指すのはあくまでも一緒に!なのだ、でないと面白くない。こちらがなにも吸収できないからだ。

 線路を引く計画の中には、しっかりと向こうの、北京の人たちと!という連携が重要事項になってきます。「日本人がやっている店だから・・・」というのではなく、彼らの考えやセンスややる気をしっかり織り込んでいかないと、こちらが面白くない・・・。

 そして、広告会社に大金払って、ドカン!というブームも必要ではありません。どちらかというと、綿に火が付く感じで、ジワジワといいものがソフトも含めて確実に定着して広がっていく、そういうイメージで着火してくれればいい。

 こちらは五十年、百年、二百年の仕事だと思っている、焦る必要はないが、成果が見えるところで波状的に何度もしつこく、面白く、楽しく仕掛けていきたいね・・・、と思っている、線路は引かれるランダムに・・・。

 線路を引くための活動だな、当分は。ではいつ汽車が走るのか?それは引き終われば自ずとだろう・・・、ムフフ。
 

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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