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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

実に久々 110ミリ用改造ハブづくり!



 とあるピストの前輪が盗まれた・・・ということなんで、急遽代わりを用意しようとしたんだが、どうも大変癖ありの車体ということで、ポン付けであてがうわけにはいかないようだ。

 というのは、ピストの中での変わり者、110ミリエンドの車体なのであります。通常は120ミリエンドなんだが、これは110ミリ・・・。たった10ミリのちがいじゃない!と高をくくってはいけません。

 単に後輪が10ミリ短いのではありません。

 なんと前後ともシャフト厚みが8ミリと言う癖があるんです。なので、幅だけ調整してもリアは10ミリ、フロントは9ミリなので、エンドに入らない・・・という大変困った癖があるんですよ。

 なので、かつてのピストブームの際にはそれを知らずに安価でこのフレームを落とした人たちが、ホイール難民になってしまったという事情があったんですね。

 そこで、それを克服するために110ミリのホイールを作って、本ブログにて宣伝。

 「知らずに110ミリピストフレームを買ってしまった愚か者です!是非ともそれ用のホイールを地方のこちらまで送ってください!」なんていうメールを大分いただきまして、何ペアか忘れましたが、相当数のホイールを地方送付していたこともありましたね。

 なので、こいつも当店ぶら下がりのお休み中の120ミリ用のホイールを改造してやることになりました。何年ぶりかな?

 では行こう!

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シャフトを削るのでシャフト自身を摘出できればいいですね、ということで外せるものをすべて外していきます。これもちょっとした特殊工具がないとこういうのって出来ないんですねえ。

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 するとシールドベアリングがむき出しになりますね。そこから・・・

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 トリャ!とばかり外します、ちょっとした荒療治ですかね。

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 きれいにシャフトが外せますね。これが出来ないと非常に加工が難しい。まだハブだけだとそれなりの固定の仕方を考えれば削りはできるが、もうホイールになっているので、それを解いてまでやるなどという非効率的なことはしたくはない、こうしてシャフト単体にするのが手っ取り早い。

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 フライス盤にかけます。ようやくこのフライス君のなんたるかがわかってきたように思いますね。まあ、とにかくこまめに多点から固定するということ、そして焦らず少しずつ削っていくこと・・・ですね。

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 ハイ、削って幅を8ミリ弱にします、両サイドね。これができると、後はもとに戻すことであります。

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 仮組みして、逃しのある万力の上にかけて、このような木製のベアリング打ち込みシムを使います。

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 ハイ、この状態で少しずつ、上から叩いて、あのシールドベアリングをハブ内に収めていきます。

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 ハイ、シャフトが元の位置に戻りました。そして後はスペーサーとナットを入れて完成かな。

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 はい!110ミリ用お変わりハブ加工の終了で、こいつが110ミリ用のピスト車体に収まります!

 いやー実に久々の改造だったわ。かつては木製の治具を作って、サンダー対応でやっていたんだが、やはり精度を出すにはフライス盤に越したことがない。かなり使い慣れてきたので、より精度を出せる工夫をしながら、フライスに近づいていきたいですわ。

 しかし、今あれほど大量に街道に出ていった110ピストフレームって・・・どうなったんだろうね。

 いつでも出ておいで、この変態系お変わりピスト系ホイールは常に組めるように準備はしておきます!!!
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久々に来たよ!新フライスにて!



 なんか来たぞー・・・。110エンドのピストフレーム・・・なんだが・・・。ちょっとというかだいぶ変形型だなあ。

 このエンド正確には114ミリ・・・なんかいじったのかな?

 で、110ミリエンドのというと、幅だけの違いではないのだ。スリットのはばも違う。120ミリエンドの場合10ミリで、110ミリエンドの場合は通常8ミリなんだが・・・。

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 あれ?9ミリだよ・・・。なんかいじったのかな?

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 でもって、持ち込みホイールのシャフトは10ミリ・・・つまりシャフトを1ミリ削って、両サイド3ミリずつ調整すればいいわけだな。

 まずもうホイールになっているので、シャフト単体にしないと加工できないね。

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 こいつを新フライスに設置して削る・・・。その設置の仕方など、この手の工作機械はとにかく応用力が必要だね。単に設置しただけ、とか設置の仕方を工夫しないと、そもそも刃物が被加工物に届かない・・・。

 あれこれやって、ようやく固定と加工範囲が決まった。こういうのに時間がかかる。これができてしまえば、あとは機械がやってくれる・・・というようなもんだな。

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 うん、今までのものとはやはり、剛性が違うね。固定がしっかりしていると、当たり前だがものが逃げない・・・。刃物の固定も今までのものと比べ物にならない。

 だが・・・、いい気になって、鉄の塊に、ドーンと刃物をぶつけるようなことをすると、それはまずい・・・。剛性があるからこそ、謙虚に少しずつやっていくのがいいね。

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 刃物のセッティングが甘かったりもして、ちょいとトラブルなんかもあったんだが・・・、なんとかできたぜ!

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 そしてシャフトを戻す際に幅を110ミリではなくて、114ミリに調整して戻してやる、勿論グリスなんかも入れ直してね。

 そして、さて・・・、取り付けてみるか?

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 オオ、気持ちいいようにピッタリ嵌ったわ!

 まあ、とっくのとうにピストブームは済んで、かつての掴まされ110ピストフレーム難民もいなくなってきたね。なのでこうした加工は今後・・・いつまで続くのやらなんだが、まあ迎えるこちらの状況は良くなっているので、いつでも開いてお待ちしていますよ。

 しかし、もしも店主が競輪の選手だったら・・・110ミリのフレームを選ぶだろうなあ、と勝手に思うんだな。汎用性はないが、競輪は装備が決まっているので、そもそも汎用性はいらないんだよね。

 左右5ミリ幅が狭い分エアロ効果?はあったりしてね。そしてシャフト8ミリの小判型は、物理的にエンドのスリットに入って固定されるので、空回りをすることが起きないというのもまたいいんだな。

 ただ、NJS以外の装備との互換性は全く無いし、当店でも110エンドフレームのロード化、多段化はできないなあ・・・ということを考えると、典型的なガラパゴスフレームだよね・・・。

 いつでも来なさい!



久々きたよ 110ミリハブ ホイール組



 もう十数年前に、ピストブームというやつが来た時、それまでは打ち捨てられるように投げられていた、ピストフレームに高値がついた。

 その高値がつく前に、数本ストックしていたんだが、倍で買いますよ!なんて調子いいやつも出てきて、一体何が起きているんだ?という感じだったなあ。

 当時プロの競輪選手もしていながら、自転車屋もやっていたところが、選手直々のフレームを一本一万以下で出していた。110フレームだけどいい?ってなことで、数本買ったかな?二十年以上前の話。

 そいつを自分なりに加工して乗ったり、売ったりもしていたんだが、その時そのタチの悪さに、辟易もしていたんだな。こいつは単に120ミリものより、10ミリ狭いだけじゃあない。

 シャフトをおさめるスリットが10ミリじゃなくて8ミリという小判型・・・。それだけならまだ許せるが、なんとフロントまでも9ミリシャフトでなくて、8ミリと来ていたこと・・・。

 まあ、納車の日に狼狽えた思い出もあった。リアはしっかり加工してなんとか収まって、さあ、フロント収めての納車という時、なんとシャフトがフォークに入らない・・・。焦った焦った・・・。

 自分でそんな苦労もしていたんで、ピストブームの際に、多くの初心者が110ミリものを掴んで、落胆するんだろうなあ、ということは予想できた。

 そして、実際多くの被害者が出たようだった。

 もちろん110ミリとてプロ機材なので、シマノが専用のハブを作っているので、高額という以外に一見問題はなさそうなのである・・・。

 ところが・・・、110ミリハブは選手でもあまり使わないので、生産数が少ないのと、ホール数が36h以外を探すことはほぼ不可能に近かった・・・という難点があった。

 いま手組みの用リムだって、絶滅危惧種なのに、その中の主流といえば32hなのだ。もちろん探せば36hもあるが、これはまあ絶滅種・・・といってもいい。36hのリムは通学用自転車のようなスゲーダサいリムがほとんどで、少なくともかっこいいリムのもので36hのものはほぼないといってもいいと断言できる。

 結論をいうと、110のピストフレームを掴んだものは、高額なハブと、制限のかかったリムでのホイールを探さざるを得なくなるという、地獄が待ち受けているということだったのだ。

 そこを救済するには、120エンド用に作られている、一般のピストハブを110エンド用に改造して、まだ種類の多い32ホールのリムで、ホイールを組めるようにしてあげる、という道を開拓してあげねばならなかったんだな。

 で、当時、なんとか木枠でジグなんかを作って、シャフトなんかを削りながら、細細と110エンドの改造ハブを作っては、日本全国に発送したいたわけだ。

 ブームも去って、そんな依頼もだいぶ来なくなった昨今、久々に、大変久々にご依頼が舞い込んできた。

 そこでシャフト削りの改造となるわけだが、いま当店所蔵の簡易フライス盤で、やることになる・・・が。

 何が大変て、どうやって母材を固定するか?ということに限るんですね。それさえできればあとは淡々とことが進む。母材の固定にとても工夫と応用がいる・・・。

 特に今あるやつはもともとは木工用のものなんで、それはそれは大変だ。
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 今回のものは全体が長いので、こんな感じで固定したんだが、まあ、この写真でわかる人はまずいないだろう。シャコマンが2つと、小型万力2つでなんとか母材を固定。

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 こんな感じで、なんとかできた・・・、実は一本分失敗して、ちょっと大変だったんだが・・・、なんとか。

 このシャフトに、シールドベアリングを取り付けて、ハブに戻す、これもまた・・・大変なのだ。シールドのくせに、回転に抵抗が出る、締め過ぎはだめで・・・戻したり、ひっぱったりまた押したり、そうして、シールドならではの回転を出していく。

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 フロントもシャフトも8ミリなんで、加工が必要です、これ忘れちゃダメね。

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 これ通常なら、上下を削って小判型にするんだが、今のフライスでその精度を出すのはとても難しいので、一方的に二ミリを削るという荒業だが、これでも十分使える。

 イヤー、そろそろ本格フライスの導入を真剣に考えないとと思っているんだよね、定額給付が出たら、設備投資でもするか?

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 シルバー貴重の、クラシカルな印象ということで、リムも二十ミリくらいのものを使ってワンペアを組み上げる。

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 あとは、こいつを運ぶちょうどいい箱が見つかれば、いいね。

 石川県に行くそうです。

 まあ、在庫しているものではなく、受注製作でやっていますので、特に指定のハブがないと、毎回工法が変わってくるわけで、大変だが、まあでればまた楽しいということで。

 そうそう、こいつのクリアランスを言うと、厚めのフリーのハブは使えない・・・、左右ともに固定コグで楽しんでください、というわけです。

 しかし、いつもながら色んなことしてきたなあ・・・と、呆れ半分、そう思いますわ。

かつては盛んだった110ミリハブ



 たぶん十年は経ったかな?ピストブームというやつです。その際、それまでは一万円を割っていたような110ミリのピストフレームが、なんで?というくらいの高値で落とされていきましたね。

 本当、落としたはいいが、あとどうすんだろう?とコチラが心配になったくらいです。エンド幅が120ミリなのが一般的、それに対して110ミリというのはプロでも利用者は少なかったはずであります。

 で、問題は十ミリの幅の違いだけではないところがミソでしてね。通常なら、十ミリのシャフトを使っているんですが、この110ミリ用となるとなんと八ミリのフレームのエンドスリットに入るように加工しないと駄目なんであります・・・。

 駆け出しの頃は、意気揚々と110幅に加工したハブで、さあ、フレームにホイールを履かせようとした瞬間に、スリットが狭すぎて入らない・・・なんてことで、大ショック・・・でしたね。

 そして当時どうしたか?

 なんとやったのは、フレームをもう一度万力に固定して、両方のエンドスリットのところに鉄やすりかまして、メッキされているエンド金具を、あたかも書道の墨をするかのように、前後に根気よく動かして、左右を均等に削っていった・・・んでありますね、二ミリだぜ二ミリ・・・。よくやったわな、他の仕事しながら二日ぐらいかけたかもしれません・・・。大変だった・・・。

 そして、納車の日、引き渡す人が来る前に、完成しようと思った矢先、今度は前輪のフォークのエンドスリットに、前輪が入らない・・・。
 レレレ・・・、なんで?うろたえる店主・・・。よく見ると、エンドの方も八ミリにしないとダメのようでした・・・。通常は九ミリ・・・、従って、またフォークを外して、万力に固定して、リアと同じく、鉄やすりをエンドにかまして、今度は一ミリ分墨をすりました・・・。

 そんな苦労があったので、もう、二度と110エンドのピストフレームは扱わねーぞ!!!と固く誓ったんでありましたが。

 その数年後、ピストブームとやらで・・・これは被害者増えるぞー・・・と思いきや、その推測はドンピシャだったわけですね。

 もうその頃から、手組みするショップが少なくなっている中で、ピスト用のホイール組んでくれー・・・という、依頼が殺到・・・、あのベロなんチャラっていう、ゼリービーンズのような色彩のホイール、一体何本組んだことか。

 その中に、110ミリエンドの持ち込みが現れ始めたんでありますねえ・・・。まあ、諦めるしかないね・・・、と最初は断っていたんでありますが・・・。そのさみしそうな様子が・・・なんともかわいそうで・・・なんとかならないか?と加工を考え始め、ついに110ミリエンド用のハブを工作し、全国津々浦々の110ミリエンドをつかまされた、被害者救済に動いたという訳なんですね・・・。

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 ボールベアリングものは、簡単にシャフトを外せるが、シールドとなるとねえ・・・。当時は、ハブそのものの状態に、厚い木枠で治具作って、それで加工してたんですが、それはあくまでも、ハブの段階ね。

 このように、すでにホイールになっている状態からではできなかったんです・・・。

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 まあ、こんなことができるようになって・・・。

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 シャフトを単体で抜き出すことを覚えてから、加工の仕方は変わりましたね。

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 こうして横万力に挟んで、フライスチックな加工します。

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 まあ、簡単そうに見えるでしょ?でもねえ、これ、ここまで持って行くセッティングの方にえらく時間を取られます。しかもフロントのシャフトとリアのそれとは、長さも太さ持ちナウので、同じやり方では止まりません。

 そういうところがスゲー面倒くさい・・・。

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 しかもリアは裏と表をやれねばならないので、垂直出すのにまた手間が・・・。

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 こうして、全五輪ともホイールの状態から110ミリエンド化が完了・・・。

 かつては、定期的とは言わないまでも、アチコチからこの手の依頼がきたものでしたが、ブームが去ってからは、懐かしい改造となりました。

 「110エンドのピストを落札してしまった愚か者です・・・」なんてメールで、依頼が来ていた。本当全国各地にホイール状態にしたり、ハブ単体でよく送付したよなあ・・・。

 そして、ようやくブームが去ったので、冷静な選択肢として、ピスト、固定ギアものが残ったというのに、なんなんでしょ?この静けさは・・・。なんで固定ギア乗ろうと思わないんだろうね、最近のロード乗り達って。ワットだなんだで、計測しては、PC管理で練習するのもいいが、固定だと一発なんだけどなあ・・・。

 ローターとかいうまた不均一な楕円クランク流行りつつあるので、円運動のペダリングは倦厭されているのかしら?

 まあ、どうでもいいが、ロードはハードに装備のある洋弓のようなもの、ピストはハードは簡素な分、ソフトに重きを置く和弓、弓道のようなものと、卓越な比喩を荒れた方がいましたが・・・・・、この二つを使い分けて初めて、スポーツ自転車のなんたるかがわかったような気がしている店主なんだが・・・、もう古いのかね?

 固定フレーム、しかもかなり走るんだけど、ありますぜ!もちろん120エンドのものね!

南米よりやって来た 久々の110ミリフレーム



 名前はナンベイなんだが、九州にあるビルダーさんのフレームかと思います。それが何をどう経由してか、当店にやって来た。

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 エンド幅が110ミリ・・・、非常に癖のあるフレームなんですね。ピストブームとやらが来る前は、この手の中古フレームは一万しないでやりとりされていたような気がします。

 それがブーム到来で、何でもかんでもピストフレームなら取引されるようになり、紛れていい値段で落とされてましたね。ところが落とし物を拾った人は、大慌て。

 予定していたホイールが使えない・・・、どうしていいやら・・・、当時、自転車屋が専業に成りたての当店がいつの間にやら駆け込み寺になっていた。

 なんとかして、110ミリ用のハブを作らねば・・・、もちろんデュラエース並みの銭払えば市販品でもいいんですがね。それでも、32ホールのハブがない・・・など、色々問題は尽きなかった。

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 一般的な120ミリのハブですと、このようにはまらない・・・。左右五ミリずつ広いんでね、当たり前なんですが・・・。

 では幅を詰めて110ミリにすれば問題ないか?というと・・・。

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 このように、十ミリのシャフトでは、八ミリのエンドスリットに入っていかない・・・。そういう意味で二重苦の状態なんです。

 いえいえ、二重苦プラスにあるのが・・・。

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 前輪も八ミリのシャフトを要求してきます、通常九ミリなんで、一ミリシャフトを横に削ってやらないと、前輪すら入らない・・・、つまり三重苦といっていいんですね。

 そこで、前後ともにシャフトを八ミリに削ります。

 前輪はそれで調整して、ホイール組みをすれば・・・装着可能。

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 これにて使用可能になります。やれやれ・・・。

 そして後輪なんですが、シャフトを削って、今度は玉押しを五ミリずつ削りまして、幅を詰めなければなりません。

 古いシマノのスモールパーツカタログには、その手の幅の短い玉押しはあるんですが、今は在庫が一個限り・・・なれば作るしかない・・・。

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 調整中のなんちゃってフライス盤を使って、五ミリずつ削っていくんですが。

 書くほど簡単じゃない、かなり根詰めた仕事になります。しかも、切り子が針のように細かいので、これがアチコチに飛び火して、痛いのなんの・・・。水で洗い流しても、見えない鉄粉が手のアチコチに飛散してか、手を動かすとピリッと痛くなる・・・、これが2日ほど続きます・・・。

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 手作りの治具・・・のようなものでとりあえず高さを揃えて・・・なんとかかんとか。

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 それでできあがったハブで、ホイールを組んで装着・・・。110ミリであってもチェーン引きを入れるので正確には112ミリ幅のエンドになります。

 その辺をピッタシスペーサー等で調整し、びったりのホイールにします。

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 ホラ!手間かけさせやがって・・・!入手可能なハブも年々変わっていき、入手できたはずのスモールパーツ類ができなくなったり、また新たな選択肢が見つかったり・・・、マア、特殊な改造はいつもスリリングなんであります、だから面白い!

  とりあえず、ここまでやったので、あとは何をどう付けて走らせるか?ゆっくり楽しくご検討ください!

 ある中古ショップから、とある値段で購入して・・・、それが高いか安いかは、今後コイツとどういう関係を結んでいくかによりますので、末永くしっかりメンテしながら乗ってやることかと思います。その際の肝は常にホイールにあります、それ以外は一般部品で何とかなります、ハブを含んだホイールが癖ありなんですね。

 そこさえしっかり押さえてやれば、あとは大丈夫!

 眠っている110幅のピストフレームありませんか?起こして街道に戻してやれますよ!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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