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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

人生の夏休み おじさんは頑張った・・・



 先日は、この夏休み一人の企画もちおじさんが、余っているフレームパーツを組み合わせて、一台組み付けてしまった話を書いたんだが、今回も似たようなもんかな?

 何だこのフレーム・・・、ヌルカン・・・とかヌルい名前のついたフレームなんだが・・・、これも一人のおじさんがほぼ全て持ち込みで、自分のための街道足としての自転車を作ってしまった話となります。

 前回はモロのこの夏休み期間に作り上げたんだが、今回はこの夏休み・・・というよりも、人生の夏休み期間・・・といってもいいかもしれない中での、作成となった。

 長い人生、ボソッと抜けてしまうような空白・・・とまでは言い切れないが、なんとも切れのない、ちょっとやりきれないが自暴自棄にもなれない、まさにヌルカン、燗冷ましのようなホケッとした時間をあるとしよう・・・。そうした期間にできたのがこのヌルカン号といってもいいかもしれないね。

 住み慣れたところから、なんとも一人暮らしが始まって。仕事・・・は食ってはいけるがねえ・・・、今まで積み上げてきたキャリアなんぞ、時間買いされ、切り売りしながら、時に誰でもできる仕事なんかをやりながら・・・、どうなんだろうなあ・・・という期間。

 なんか鉄フレームを拾ってきたようだった。

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 この4月の半ば頃か、狸市辺りの手入れを随分としていた時に、その片隅で一人自家塗装なんかをやっていた人物がいたんだが、それが今回の企画人。

 多少手は動くし、パーツ類についてもそこそこ知っている、そして何よりも自分の用途なんかも知り尽くしているので、こういう人物に関しては、徹底した放ったらかしをしておく主義。

 勝手にどうぞ、ただ工具使う際には必ず確認のこと!そこまで玄人はだしではないので・・・。

 ちょこっと来ては、ちょこっといじって、今度は〇〇持ってきますんで!と言って帰っていく。何ヶ月かかったんだか知らないが、まあ店の片隅には少しずつ変化する変な車体が置かれている、という状況。

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 改造実用車でパーツを持ってきては、ちょこっと組んで、ちょいと複雑なところなどは当店依頼、途中口を挟むこともなくはなかったが、まあ、多分思うどおりの展開で進んでいったんじゃないかな?

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 オオ、仕上げにつか付いてきたぞ!

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 鉄フレームの街乗り仕様ということだった。Wレバーでやるというのも安上がり、と同時に今後変幻自在感を予感させてくれるね。

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 基本徹底したありもの組だね。何だいつのソラだこいつは?ただこの頃のソラで、このワイドなスプロケを捉えるのは少々無理なんだな。

 テンションボルトが今のものほど効かない。なのでローに行くとプーリーとの距離が不適切となって、カラカラ音がし始める。対策はあるが・・・、どうします手を出しましょうか?

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 このクランクも真円ではない楕円形チェーンリンクが付いている、だいぶ前のバイオベースのクランクだ、一体どのくらい古いんだ?

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 色々邪魔したんだが、最終的にフラットハンドルにしてしまった・・・、でもまあ、Wレバーなんで、ハンドルは帽子のように簡単に交換は可能だろうね。

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 この全体的な不統一感満載の、かつ一応のクラシカルパーツの中で、なんでここだけ?というのがこのホイール。このホイール自身もそれ自体全く新しいものではないが、新式のものであるには違いない。

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 マビックの完組ホイールのアキシウムだ。この違和感はチト面白い。本当余ったもんで作った一台感満載だよね。それがまた味でもあるんだが。

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 なんか端が上がったサドルが付いている、まだまだ調整は必要だな。

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 そうそう、リアディレーラーに続き、もう一つ指摘しておこう。このリアのキャリパーブレーキだが、このままではシューがタイヤも噛んでしまうことが起こる。

 そのまま使い続けるとブレーキシューによるパンクも起きかねない。当然このまま使うべきではない。

 なればどうするか?ショートリーチではなく、ミドルリーチもんのキャリパーに交換するか・・・、今流行りかも知れない、オフセットシューっていうやつに変えて、より下を噛めるようにする・・・、またはシャフトにいたずらするという手もなくはないが、いずれにせよ、このままでは走行し続けないほうが良いぞよ!

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 ということで、ちょいと時間がかかったが、人生の夏休みを埋めるにはちょうどいい身の丈にあった、街道号が出来上がった。その内、籠がつくんだと。お好きなように・・・だ。

 そしてこの作成が終わったと同時に、大手の民間企業に正社員として就職が決まったんだと!一応おめでとうと言っておこう!人間万事塞翁が馬だから、この就職が全て善とも限らないからな。

 でも、いい年をして、思うことがいっぱいあった期間なんじゃないか?と話を横で聞いていて思うところあり。そして、今はそれに追い打ちを駆けるよう、まわりはコロナだらけ、インフラとしての銭湯もコロナで閉鎖・・・。

 本当、生きてると、色々あるね・・・。

 でもまあ、一台組んだじゃないの・・・、何かを体現しているよ、きっとね。

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おとなの夏休みの過ごし方 何なら売るよー



 当店の片隅にぶら下げられているこんなフレームがあって、そのままにしておくだけじゃあ、ただのフレームということなので、走れるようにして、売っちまうか!という話が持ち上がった。

 まあ、当店のフレームでもないし、無駄にぶら下がっているなら、走れるようにしてやったほうがいいだろう、ってなもんで、うまくやってよ!ということで突き放す。

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 夏休みになると、何やら余っているものや、購入したパーツ類一式持ってきて、店の片隅でコチョコチョやり始めた。

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 横通ったり擦り度に、どうすんの?くらいのチョッカイで、基本一人でなんか独り言ブツブツいいながら、作っていましたね。

 この方、もともと、変わったアイデアをお持ちの方で、大抵は古めのフレームやらパーツを持ち込んでは、かなり自分の思う通りのイメージと機能を付けて、完成しては持って帰り、時には乗り、時には売ったりもしているらしい。なので、今回も遊んでいるフレームパーツでもって、ひと儲け?を考えているらしいが・・・。

 金に明かして高級車ではまったくない・・・、むしろ真逆だね、いい意味で自分本位で、自分の身の丈の縦横守っては、多少変形させたような変な自転車を組んでは喜んでいる・・・、それを何とか形にしてしまうところなんて、特殊な才能だろうなあ・・・と思いますね。

 こういう方は全く異分野の商品開発とかに介入しても、それなりの奇抜で実現可能で、痒い所に手の届くものを開発したりする縁の下の力持ちになりうる方だろうね。

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 基本あり者で組んでいるようだ。このクランクを選んで取り付けてはいるが・・・、

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 前三枚もありながらも、フロントディレーラーを取り付けていない、つまり三枚に関してはガン無視をしている。潔いよね。

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 家に転がっていたあまりの700Cのホイールを前後に当てる。

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 前後にソラのブレーキがついている、この辺もモロありもの。

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 最後まで悩んでいたのが、リアディレーラー。最終的には新しいターニーにしたんだが、まあ正解だろう。その前のやつはまあユルユルの剛性の外れてしまった、クソディレーラー・・・。あっち調整すると、コッチがダメになる、いたちごっこ野郎だった。

 それに対して、こいつはピタリと決まる。シマノの安モンは馬鹿にならないことを身をもって確認したようです。

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 ハンドルどうすんの?という答えに、なんとフラットをつけた・・・。なんで?余っていたから・・・だろうね。

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 ただなんか変な角が付いている・・・。なんでだ?と思ったが試乗して五分もしないでわかりました。

 フラットハンドル苦手の店主は、五分もすると手首が痛くなる・・・。そうした際に、

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 このように縦握りをすれば良いことに。痛くなくなるのだ。

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 ブレーキにも手がすぐかかるので、これは大変よろしい!

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 ということで、おとなの夏休み機関中に出来上がった、寄せ集め街道自転車の完成だ!

 大して軽くもなく、もろスポーツ車というとレレレながらも、街乗り自転車とすると、出来過ぎ。そこそこ走る。どこまで走るかな?というと、実は相当走ってしまうだろう。

 なんと言っても潜在的前三枚なんで、手でチェーンを移動させれば、27段とかいう、隠れハイテク号でもあるからだ。

 さて、これがいくらになるかは知らんが、近日発売予定らしいぞ!値段決まり次第、公表予定・・・。その前に落ちちゃうかもしれないが・・・。

一足はやい 夏休み課題?自由研究?



 ゴゴゴゴゴ!ってなもんで旧車のトラックが飛び込んできた。昔の車のバンパーはこんなもんだし、エンジン音もこんなもんだった。まさに鉄板の塊であるな、今はなんかプラスチック?どこまで金属で、どこまでシリコンだか、新素材だかわからない・・・ね。

 そして、ドドドドド!と去っていったら、いろんなものが置かれていた。

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 オ!ツノダの旧車だ・・・。確か以前に通学用に、両足スタンド等の改造をしたやつだ。

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 あとは、ホイール類、パーツ類が置いてかれていたな。そして・・・

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 なんと、働き手まで置いていったのである。聞くと、中学二年生だそうだ。ホイールを27インチから、700cにしたい、というのがそのメインの内容なんだが、その他、ブレーキ調整やパーツ交換なんかもしたいという。

 基本ほったらかし方式・・・にしようかとおもったが、工具は断れば使っていいが、戻したりする問題があるから、結果的には最初はつきっきりになるが、まあ、パーツいじりの筋がいいので、指導は楽だったな。

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 なんかいいパーツもってきたぞ!中古市場かららしいが、かなり自分で磨いてきたらしい。プーリーも交換してあって、ちゃんと使えそうだな。

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 自転車通学をして、中学校の構内に駐輪するので、管理の問題から両足スタンドを付けなければならないという、校則があるらしい。そこで、次に取り付ける中古のホイールの中空シャフトを外して、ナット用のシャフトに交換しなければならないんだが、ほぼ自分でやっていたね。

 手慣れているんだな・・・。結構自宅でやっている?

 はい、そこそこ・・・。

 確かに、冒頭の旧車を好むようなお父さんの育てている子だからな・・・、そうしたところに目や手が行くというのも頷ける。

 グリス貸してくれませんか?だって。はい、ご用意しますよ!

 作業内容自体、超難しいものではないが・・・コマイところが面倒ではある。今こんなこと真面目にやる自転車屋ってどのくらいあるんだろう?

 ハブのシャフトを別種類のものにするなんて加工・・・、するところのほうが少ないかもね。

 いじればアチコチ色々でてくるだろうし、中2だから、手順も悪いだろう・・・まる一日・・・か二日はかかるなと思ったらは、なんと半日で終わってしまったよ。

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 自分で整備した自転車に乗って一回りして帰ってきた。どうだった?

 大部しまったような感じましました!

 こういう感触は重要だな、自分の手に作業の内容記憶がある中で、それが乗った感じ=しまっている、とシンクロしているところがいいね、何をやったから、こうなったと、と具体的な作業内容とイメージが繋がっている、いいんじゃないの?

 さて、中2・・・将来は?なんて一般的な質問なんかもしてみたんだが、まだわからない・・・と。

 この質問に、仮に、自転車屋になりたい!なんて言ったら・・・、店主は喜ぶだろうか?

 全く喜ばないだろう・・・。その年齢から自転車屋になりたい!とばかり一直線で自転車屋などになってしまったら、「いわゆる」自転車屋にしかなれないだろう・・・。

 そんな「いわゆる」自転車屋が組んでいる自転車が面白いと思うか?

 自転車を自転車屋にばかり任せているから、自転車は面白くなくなるんだ。であればせめてズレた自転車屋になることだろう。

 ではどうしたらズレることができるか?そんなことは簡単だ、寄り道しまくれ!一直線ほど下らんもんはない、寄り道して、アッチでも、ソッチでも、どこでもいって大いに遊んでこい!

 自転車屋なんぞ、成れの果てでよろしい!イヤそのほうがいいくらいだ。最初から自転車屋を一直線に目指すには、人生長すぎるぞ!

 もっと遊べ!さんざん遊べ!さんざん遊んでその先で、自転車で遊びたくなったら、その時はじめて自転車屋になればいいのだ!

 というわけで、中2の若人よ、それでいいのだ、やりたいこと?そんなことまだ分かんねーよ!それで良し、順調に育っておる!

 今回は一足早い夏休み(試験休み)だったが、以降、もし自由研究なんてもんがったら、作業場面を写真にとって、実際作品として自転車を組み付けて、それを学校に実際に乗っていけばいいんだ。そんなときが来たら、まだおいで!

一日の長 さすがお兄ちゃん やりきった!



 ほぼ塩漬け状態だった、コイツが出ていったのが数ヶ月前。今は外されていても、かつてのNJS走りに締まりは有りますねえ、ご老体のはずなんだが。

 で、コイツを乗り継いだのが、あの玄人はだしの自家塗装の鬼!通称カメレオンマンこと、Bさんなのであります!彼がこのままで乗り続けるわけがないと思いましたが、案の定の展開となりました。

 とはいいつつも、第一回のあれよりも大分バージョンアップした発想と技の応酬で、かなり回りを楽しませてくれました。

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 全開は確か昨年の秋頃でしたか、印字のシートを手で切ったりとまあ、手間かけまくりで1月以上かかったかな?今回はその反省を込めて(店主含め)手切りはやめて、その辺はカッティングマシンをより活用しつつ、もっとデザインに沈潜しながらすすめていこうという作戦。

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 途中、見切り発車の妹さんのサポートなんかで時間取られましたが、なんとか5月中に完成ということで、あの手のこんだ状態でよくまあ一月以内で出来たねえ、と周りの評価も高い・・・。

 そんなスケジュールのことなどよりも、出来がまあ、一段とレベルが上がって、これ他所から依頼が来るんじゃない?というところまで行ってますんで、まあご覧ください。

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 今回のコンセプトは、ラーメンどんぶり的なイメージということだ。朱とクリーム色、それに雷門とそれを暗示していますな。

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 中華料理店の窓枠なんかに有ります「喜喜」相喜というんだそうですが、コイツも仕込んでいます。

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 ヘッドチューブには、自分の名前を篆刻した印字を配置。今回はフルネーム出来ましたね、前回は名字だけでしたが。

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 このヘッドチューブ裏には、隠れパンダも住んでます。芸が細かい・・・。

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 これは惜しかったんだが、パイナップルも二個フォークに食わしています。

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 どうせ塗るなら、アルミ板もやってしまえと朱のアルミになりましたが。

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 これがすごいよね、と感心を買っています。漢字の草書体を探してきて、それを枠取りしてカッティングで切り出したわけであります、実に細かいところも切り出されている、マシンの性能を改めて感じた次第、またマスキング専用シートの優れたところも確認、これは使えそうだなあ。

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 書かれている文言は、ほとんど全ておめでたい言葉と教訓もの。万事如意とあります。

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 恭喜發財、まあ日本で言うと商売繁盛のようなもんでしょうか?

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 パーツはほぼ元に戻し、チェーンとワイヤーのみ金にしてみたという凝り方であります。

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 これが全貌です!まあ、本当よくやったよね・・・。

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 暫く自分の作品を多角的に撮りまくっていましたね、その内、これもまた玄人はだしの報道写真家がやってきて、撮影大会になっていた。

 傑作はこれ・・・、

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 文化大革命の時代、プチブル階級ということで粛清に合う前、自身の愛車と共に取った最後の撮影・・・、なんて題がつきそうですね。

 ということで、5月はこの際塗装兄弟に話題をすべてもって行かれた感じです!

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 これで、自家塗装希望者が増えるんじゃないか?なんて予感有りです、サポートしますよ適当に・・・。

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 撮影終了後、自身の再塗装した自転車で、さっそうと次の目的地へ向かって踏み出した、次のフレーム、自転車を探すたびになるかもしれない、カメレオンマンの挑戦は続く・・・だろう。

連休塗り 頑張ったねー!!!



 先週の連休から、狸市を毎日開いたり、自転車屋も勿論毎日開けて、まあドタバタ色々やってきたわけですが、その中で並行されていたのが、軒先塗装であります。

 しかもあの兄弟による自家塗装でありました。お兄ちゃんの自家塗装は、昨年秋に大々的に行われましたな。

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 まだ記憶に新しいですねえ、ユーラシアをたいへん凝った塗装でもって、回りを驚かせた。

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 そのお兄ちゃんが、またこの連休に更に凝った自家塗装を行うことになったんだが、事はこれに終わらなかった。なんと、自分の妹さんを巻き込んで、兄弟揃っての自家塗装と相成った。

 流石に一日の長だけあって、お兄ちゃんの指導は的確でありました。そして、当の妹さんなんだが、なんか自分の黒の自転車だけじゃあ、つまらない、お兄ちゃんがやるなら自分もやりたいと、漠然と思っていたらしい。

 では実際どうやろうか?ということになると、アチコチから来る提案に、それもいい、これもいい、アレもいいと、優柔不断、付和雷同という状態なんでありましたな。

 まあ、そんなかでも見切り発車で始めたところは、臨機応変、感覚の赴くところに従ってとにかく、始めたという感じだった。

 カラカラカラと、スプレー缶を振って、足付けしたフレームに吹きつけようとするんだが・・・。

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 若い娘っ子というのもあったが、まあ、周りのオジサンたちのいいオモチャになっていた。
 
 お嬢さん、殺虫剤じゃないんだから・・・。もっと腰入れて吹かないと!恐る恐るやっちゃダメだ、もっと思い切ってやらないと!

 とまあ、激励やらチョッカイやらが飛び交った。

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 ノズルが飛んでしまったらしく、その代わりにキリを刺して吹いているようだが、まあ明後日の方に吹いている・・・、オイオイ、何やってんの?大丈夫?

 と、いじられまくっていたんだが。

 この後の立て直しが凄まじかった。慣れというか、飲み込みが早いというか。

 最初は恐る恐る吹いていたのが、母材に対してちゃんと吹きかけるコツを掴んだんだろうね、途中から見違えるような手さばきで、バリバリ吹き進んでいった。

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 なんと一日目の後半なんだが、このようにあの黒いフレームを虹色に吹き分けていけるようになったのだ。きれいじゃん・・・。その頃、あの冷やかしおじさんたちはすでに帰宅していたのであった。

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 虹色フォークに、レースの生地をかけて・・・、

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 こんなことまでやり始めたのには驚いた。もしかして塗装の才能が秀でているんじゃない?と、そんなこんなで、塗装第一日目が終わったのでありました。

 一日の長で付き合ったお兄ちゃんは自分の塗装の手が止まり、連休中に塗り終わりを諦めたようだった。

 二日目は、ほとんどコチラのアドバイスも必要もないくらい、黙々と自分だけ吹き込んでいた。

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 一時だけチラッと見たが、アレ?黒く吹き込んでいる・・・もしかして色々、やったがやっぱり黒に戻してしまうのか?それともまた最初からやり直し?

 なんてハラハラもしたが・・・やりたいように任しておいた。

 そして、完成したみたいだった・・・。どう?見たい?

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 出来上がったのを見て、大分驚いたわ。

 しっかり自分の名前を張り込んでいた・・・アレはマスキングだったん?

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 これって・・・、あの虹色フレームにちぎり紙を貼り付けて黒塗って、剥いた・・・の?スゲー凝ってるじゃん・・・。

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 なるほど、虹色をこうして見せていこうと考えたわけだ、これは見事だね。

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 ダウンチューブは虹色グラデーションをそのまま残したんだが、サイドは黒塗装で隠した・・・。

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 なぬ?後三角も内側だけ虹色グラデーションを見せている・・・、そして外回りは黒に。

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 ここもフォークの内側の虹色グラデーションを残して、外側は黒。その統一感が見事だね。・・・もしかして・・・これって傑作か?

 しかも第一回目の自家塗装で、シレッとここまでやっている?もしかして天才・・・?

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 ヘッドチューブもとある国宝級の建物を張り込んでいた。

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 離れてみるとおとなしいように見えるが、近づくと、コントラストがかなり鮮やかで、すごい出来だ・・・、これが初めてなんて・・・。すごい才能だね、まさかこれで終わるとは思っていなかった・・・。

 まあ、第一回目にしてはいいんじゃない?また塗り直せばいいんだし・・・程度で終わると思っていたんだが・・・これは嬉しい大誤算だ・・・。

 勿論、当時の外野のチョッカイおじさんたちは、この完成車を見て・・・

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 驚きの余り・・・腰を抜かしていた・・・、

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 たしかに、ありゃダメだろう・・・と高くくって家に帰ったおじさんたち、一週間後にやってきたら、こんな完成度の高い自転車に仕上がっていたんだから・・・そりゃ驚くだろうな・・・。

 当の店主も驚いたよ、全く今度はね。

 ということで、すごい鬼才が近所にいるもんだね。ナイスフォローしたお兄ちゃんはそのためにだいぶ自家塗装を遅れてしまったようだが、これを遥かに上回る、細かい作業の途中で、後二週間以内に完成を目指すだろうと思います。

 そちらの方も楽しみにしておいてくださいよ!

 次はお兄ちゃんだ!とプレッシャーをかけておく!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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