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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

スライムの今後 チューブ交換!



 スライムって、元々おもちゃの名前じゃなかったっけ?スライムカエル入り、なんていうのがあったように憶えていますね。

 今から四十年くらい前、くずきりと寒天、ゼラチンを混ぜたような、ドロッとしていながら付きすぎず、切れては離れて・・・の変な感触、それが売りだったんでしょうね。

 と思っていたら、自転車の方にもそんなものがあるということで、こちらはパンク防止剤のようですね。

 コイツがとあるチェーン店だかのキャンペーンか、売りか何か知りませんがしりませんが、チューブ内に注入されていることがあるんです、それもちょっとばかり頻繁にね。

 パンク防止剤だから、本当にパンク防止してくれればいいんですが、パンク修理にくるんだから世話ないよね。防止してないじゃん・・・という事なんだ。

 製品そのものというよりも、コイツを注入してどう完成させるか?という施工に問題があるんじゃないか?という説も聞いたことがあるが。

 コイツが入っていながら、パンクした場合、ちょっと面倒くさい。

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 防止し切れていないスライムが、パンク穴からこうして漏れてくる。拭いても拭いてもあるだけ漏れる・・・。パンク箇所を特定するために空気を入れると、コイツが吹き出して、工房の床を汚してくれる・・・。

 できるだけ、患部を高くして、チューブ内のスライムをしごき落としてから、アルコール等でまわりをよーく拭いて、脱脂してパッチを貼るんだが・・・。どうも圧着がうまくいっていないようだ。

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 コイツはあとで分かるが、小さいパッチを貼って、その上からLサイズのパッチを被せるようにハッタものだ。

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 この大小を小を下に、完全に被せるように貼ったものね。

 さすがにこうして施工した箇所からの漏れはなかったが、というか、そのくらいしないとダメな場合があるということなのね。

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 剥がしてみると、やはり、パンク穴のまわりからあれだけ拭いたのにスライムがじわっと漏れているようだ。完全に撤去してないから、仕方ないのかも知れないが、なかなか面倒だわね。

 ちなみに、このチューブに関しては、色々やったが、最後はチューブ交換ということにした。子供を乗せて走る重い電動自転車で、課題の残る状態でお渡ししたくはない・・・ということね。

 ただ、今回確認出来たことは、パッチの上にパッチを貼るということの効用であります。厳密にはその分分厚くなってしまうので、ホイールのバランスが崩れる・・・等はレーサーでないので、無視しましょう。

 パッチの上からヤスリを当てて、足付けをして、ゴムのりを薄く塗って、更にパッチを貼る、その効果は?

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 完全に剥がして、裏から見たところですが、二枚のパッチがほとんど一体となって、同化しているようです。これではわかりにくいので、合体した二枚を剥がそうとしましたが、それがもう大変・・・、という事はパッチの上からパッチを貼るということの有効性が証明されたようなもんですね。

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 半分に斜めに切って、ようやく離したところ、わかりにくいですが、大小二枚、これがほとんど一体状態だったということです。

 パッチ貼りは、完全な脱脂と、完全な圧着が条件で、けっこう難しいものであります。1回目の施工で漏れが出た場合、通常は漏れたパッチは外して、再度足付けして、ゴムのりと新しいパッチを貼り直すというのが通常ですが。

 状態によっては、パッチの上から、パッチを貼るということもかなり有効であるいう事の確認ができましたね、そういう意味で良かったですわ。

 と同時に、今後はスライムステッカーありのパンクの場合には、パッチではなく・・・、チューブ交換ということにいたしましょうか。

 今回スゲー時間取られちまったんでね・・・。
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何年ぶりだろう?柴田式



 このBBのワンを外して、こいつで再生自転車作って欲しいと言われましてね。

 で患部をよく見るわけですよ。これほとんど円状態で、引っかけるところがないね。通常なら小判型しているのでそこに工具を引っかけて、力尽くで開けるんだが、こいつは・・・・何だろう?角が取れてしまったのか?なんだかよく分からない。

 まあ、このままではほぼ絶対に外せないので、再生は諦めてください、というのが一番手っ取り早い。

 だが、こんなワン一個のために、他はなんともないフレームが使えないというのも、なんか情けない。さて、どうやったら外せるんだろう?

 引っかけがなければ、この穴の内部を使うしかないだろう・・・、ということは・・・、柴田式・・・しかない。

 この柴田式というので検索しても何も出てこないでしょう、当店だけのローカル工法というか、符丁の一種ですね。

 もとを話すと、昔々有るところに柴田さんというお客さんがいました。その方も方ワン付きの古いツーリング車のフレームを持ってきて、再生して欲しいということだったんだが。

 そのワンがどうしても外れない。さて困ってやったことが、功を奏して、なんと外すことが出来たということで、それを記念してその工法をそれ以後、当店では柴田式と呼ぶことになった。

 この柴田さんというお方は、マルイか何かのデザイナーさんだったかな、非常にユニークな方だった。そういえば、そのツーリング車になんと、当時は絶滅種だった650Bのタイヤを履かせたいということで、持参してきたことがあった。

 今でこそ27.5とかいって、いつの間にか主流のような顔していますが、当時はそうだった、まさか650Bこんなにまで発展するとは、当時だって思いも寄らないことだったなあ。

 では、数年ぶりの柴田式の手順を公開しようかな?というほどの工法では亡いんだが・・・。

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 まずはこの引っかけのない円状態のワンに、十字に亀裂を入れます。BBソケットにまで刃を届かさないように、慎重にやります。

 そこにだなあ・・・

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 こんなやつらの内のどれかを打ち込むんだが、極太系のタガネだな、さてどいつにするか?

 選んだそれを加工する。

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 このようにサンダーにかけて、エッジを出す・・・ことだな。かなりキンキンに立てる。

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 こいつをさっきの十字の亀裂の角に合わせて、力で打ち込むんだな。タガネはもちろん焼を入れていないので素材が少し柔らかい、見た目は大仰だが意外とチョロいんだな。なので、その柔らかいぶん、素材のワンに食い込んでくれるという利点があるというわけだ。

 かなり奥まで打ち込むと、タガネとワンが一体になる、

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 裏から見るとこんな感じだかな?タガネの食い込みがかなりの所まで・・・きている。


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 タガネの幅のあるところをこうして万力に、鬼挟みをする、もちろん延長棒で回して親の敵のように固定する。

 そして、フレームをつかんで、外す方向に回していくということを繰り返す。

 何度かフレームを動かそうとすると、打ち込んだはずのタガネから、フレームが外れそうになる。そのたびに、再度タガネを取り出し、エッジを立ててからさらに、ハンマーでワンにまで打ち込んでは、数回を繰り返すんだが・・・・。

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 なんと外れてくれた・・・。まあ、外れなかったら、ワンをダメにして、フレームの再利用が不可になるという、最悪の結末になる所だった・・・セーフ!

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 しかし外しても、この外周、ほとんど円じゃないか?どこを引っかけろっているんだろう?


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 でも本当外れて良かった。このワンが外れなかったら、こいつを使わざるを得なくなる?でも亀裂入れたしねえ・・・やはりダメか。

 外れてからだが、責任重大だったことに気がついた。

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 次使う時はまたエッジを立ててやっていかないと、当分ないだろうなあ、それまでお休みだな。

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 この名前のフレーム?聞いたことはないが、とりあえず、すべて外せた訳なんで、思うような改造が出来ればいいなあ、と思います。どんな自転車になるんだろう?

 また追って、ご紹介すると思います。静かに期待しておいてください。

四十年乗ってきて これから多段に



 中学生か高校生の頃から乗っている自転車と聞きました。四十年乗っておられるとか。

 そうなると店主の年齢とあまり変わりはないか?と思うこの頃なんでありますが、モロレトロではなくとも、今では絶対に作られていないという意味で年代物であるとはいえるでしょう。

 もちろんのこと、四十年も乗り継いでいる自転車を買い換えろ!なんてクソ野暮なことは絶対に申し上げません。口が裂けてもね。

 最初、どんなことができるか?ということをとことん話まして、予算と内容についてはまたゆっくり考えて、おいでくださいという事になった。急いで焦って決めてもね、あとで本当に良かったと思えなければ意味はありませんから。

 そして後日お見えになった。シングルだった自転車を多段にして欲しいんだが・・・、三段くらいでいいということに。

 あとは・・・、何分古いのでできる範囲で今後乗り続けられるように・・・ということだった。

 三段ギアといえば、こちらでスペーサーでもって作るアレだな。ということは、ホイールは組み替えないと。

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 七段クラスのフリーハブを持ってきて、それに15、17、19、の三枚を載せて、アルミパイプから切り出して作ったスペーサーを入れて完成。

 といってもパイプカッターはつぶして切っていくので、幅が細くなるに付けて、形がいびつになるんで、それをまたノギスでは借りながら、サンダーで調整など・・・けっこう手間だわ。

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 大森社長の手を借りて、ちょいと磨いた、無名のディレーラー・・・まあ、見当は付きますが謎のリアメカとしておきましょう。

 まあ、ミッションはこれにて完了なんだが、さすがに四十年乗っているところから、交換した方がいいものは、替えてみた。

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 クランクとBBは交換。BBソケットの中は大分荒れていた。もちろんタップはしっかり切って、迫り出ていた錆の山はすべて削り出した。さすが四十年の齢は感じたな。

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 ここぞとレトロ系のペダルを使う。

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 チェーンカバーも欲しいというので、珍しく当店としては取り付けた。このチェーンカバーは一般パーツのものなので、もちろんポン付けは出来ない、大分工夫させられた。あとカバーにもかかわらず、上部にスリットが見えるが、こいつはどうもフロントディレーラーを取り付けるためなのか?

 そう、今回宿題も用意していたんだな。

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 シフターは、ダウンチューブのバンド式のものにした。レーサーでないので、そう頻繁にシフトはしないだろうということでね。元々四十年シングルで乗っていたんでね。

 で、その対岸にあるフロント用の台座部分が欠番となっている。万が一フロントを二枚にしたいという時のため。

 そして

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 その際に必要になる、アウター受けなんかもちょいとレトロ系を取り付けておく。こいつも前二枚にしたい時のため。まあいつになるか分からないし、ならないかもしれないがね。

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 こんなハンドル、今はないよね。プロムナード系だが、幅が狭い。足を中に入れるとペダリングにいい癖が付くかもしれない。逆にこのハンドルより開いてしまうと悪い癖が付く。

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 これはブルックスだった。四十年物かどうかは分からないが、大分使い込んでいる、座り込んでいるとでもいうのかな?多分持ち主の方の腰にピッタリと収まって一体化するんだろうね。

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 あとはダイナモライトを取り外して、このなんちゃって系ハブダイナモを取り付けた。やはりこいつはいいね、後付けでハブダイナモのような働きをしてくれるのでね、全く回転は重くはありませんよ、いいねえ、明るいし。

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 ライトも自然とつく設定と常燈の設定どちらも出来ます。砲弾型のライトもあっていいね・・・、欲を言えば。

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 これから三十年とか乗られるのかな?出来るところまでおつきあいしたいですね。そういえば、店主も12歳の時今から四十年以上前だが、FUJIの実用車を中古車で購入してもらったことがあった。

 二回盗まれたが、二回とも自力で探し出し、二十歳過ぎまで乗っていたが、姉に貸して、区に持って行かれ、回収しに行かなかったことから別れ別れにあってしまった。

 アイツ今頃どうなっているんだろう?とこいつを見た時思い出した、防犯登録番号が51352だった・・・。

 もし今も近くにあったら、どんな形で乗り続けていたんだろう?それはそれは誇らしく乗っていたに違いない。なので、当然それなりの思いと敬意を込めての施工となる。

 間違っても、口が裂けても、買い換えを勧めることなんて出来ない、そんなクソ野暮なことが出来るようになったらおしまいだ、そうまでして自転車屋などやっている意味などない、少なくとも店主には。

 こういう自転車が来てくれることで、引き締まる。なんと絵になる自転車だ、それも人車一体で。それを街の顔といってもいいだろう。それは歴史の一部であり、分厚い文化そのものにまで昇華しうるやもしれない。

 家を作ること、衣服を作ること、車を設計すること、それらすべて街の顔であり、歴史の顔であり、ひいては文化のそのものでもあり得るんだが・・・、少しはそんなことでも考えて、新車でも売ってみやがれってんだ!

ネット社会 ポンとは付かないものだらけ?



 以前も似たようなものの取り付け依頼を受けたことがありましたが、今回もやって来ましたね。雨よけのためのカバーのようなものかな?
 そのものの意味はわからなくはない、上部にビニール製のなにがしかを構えることで、雨をよける・・・、発想自体は至極簡単なもんなんだが・・・。こうした特定のものが、星の数ほど種類のある車体全般にいかに簡単に、広範囲に取り付けられるか?という工夫が大分なされているわけであります。

 中には、お見事・・・と思える工夫のものもありますね、なるほど・・・その形式なら9割方の自転車に取り付けられるわ・・・というものもありますね。

 ところが、取り付けにくいものだって中にはあります。また作り手の用途とちょっとずらして使えないか?という人もいます。どうせなら、そこだけじゃなくてもここも出来ればいいなあ・・・とかね。

 で、そんなモノなんかを、実物を見て・・・ではなくて、パソコンの画面、下手すれば、スマホの画面だけで見て、良さそう・・・と、ポチってやってしまうことだってある、というのが現代なわけであります。

 さあ、送られてきたぞ・・・、さっそっくなかあけてみると・・・・、まあいろんな期待外れ、想定間違い、勘違いなんて事が起こるのは、もう誰しも経験済みなんじゃないか?と思いますね。

 イヤー、帯に短したすきに長し・・・、どうしよう・・・捨てるわけにもいかないし、といってこのまま使えるものでもなし・・・、なんてモノ、一つや二つ家に転がっているんじゃないでしょうか?

 上の雨よけシートも、元々は用途違いのモノだったんです。

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 本来なら、このカバーは赤線の位置に設置するように作られています。まあ、取り付け金具なんかを見れば、なるほどと納得できます。大体が後ろの荷台の半分くらいの所から、ハンドル越しちょっと前ほどまでをカバーするようにできています。

 つまり、一人用の雨よけとして作られているんですね。

 こいつを見て、この広さなら、後ろ子載せまでカバーできれば、親子で濡れずに済む!と思って、個人輸入の会社からネット経由で購入・・・となったんだそうです。

 まさに今風の入手法であります。

 ところが、事はそう簡単にはいきません、当然です。だって、一人用に作られていたわけなんで、取り付け金具の形状なんかも、使い方も向きからしても、何から何まで全く違う装着の仕方なんですねえ。

 そこで持ち込みがされて、是非とも親子両者をカバーできるような設置の仕方ってないか?と当店にやってこられた、という訳なんですね。

 まずは想定内での装着の形式を見て、この子載せの形に応用できるか?を徹底して考えます・・・。あっちを見、こっちを見、裏を見て、表を見ながら、どこにどう付けられるかを考えます。出来れば大幅な加工しないで、また既存の自転車およびその周辺への大幅な加工もしないで、取り付ける方法を考えます。

 まずは本来なら、後ろに大の真ん中当たりで取り付ける、後ろの金具を荷台の一番後ろの所に引っかけることに。

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 まず荷台の後ろの部分、これから取り付けようと思われるところに、輪っかの鍵がありましたので、こいつには移動してもらおうということになりました。

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 元々付いていた金具固定のためのものだけでは弱かったので、このようにトーストラップを利用することにしました、二本分です。

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 まずは仮止めですが、意外と強度が取れそうなのを確認。あと取り付け角度などを何で調整するか?なんてことでリアは決着。

 そして前は・・・となると。

 前用の取り付け金具は、本来はヘッドチューブに固定して、地面と平行に倒して使うという形式だったんですね。ハンドルよりも大分前に固定するように最初の設計では出来ていた。ところが、子供をぬらさないために、子載せの裏の最後尾から固定しなければならなかったので、当然前のより前に伸びた金具への装着は不可能となった訳なのであります。

 じゃあ、どうするか?前に倒すことでカバーが届かなくなるんなら、前を倒さず、立てておくことで、そこを利用してカバーを掛けることにすれば良いという事になった。

 では、どのように固定金具をハンドル回りに立てるか?ということなんだが・・・もう面倒なんで、直接ハンドルに固定してしまえということになった。ではなんで固定するか?

 タイラップ・・・、極上のタイラップを使って、巻き方も工夫すれば、大分強く固定することが出来るようになります。

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 この白いチューブ状のものが取り付け金具なんだが、ステムの部部に二重に止めてみる。そして・・・、

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 今度はハンドルの両サイドに、立てた取り付け金具を強く固定することに、合計四点プラスαでもって金具を固定することが出来ました。

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 それでできたのがこいつだったというわけなんであります。大した資材も使わずに、観察と工夫だけで取り付けた・・・ということなんだが、課題はまだまだありそうだ。

 たとえば・・・

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 中に入って、正面を見ると、こんな調子だよ。もちろん雨は降っていません、晴れであります。晴れなのに、こんなに雨が降ったような、土砂降りの外を見ているようであるなら、ちょっと視界として問題だなと思います。

 仕上がって、夜のサイクリングで試乗したんでありますが、向こうから人が来るのは分かるんですが、それが一体誰やら見当が付かないという感じですね。

 改善方法とすれば、頭でこのシート裏から頭突きをして、ビニールを伸ばすと、まあよく見えるようになる・・・という裏技。

 ただ、新品でこれだとねえ、二日も張って置くことで、ビニールのしわが伸びるのだろうか?

 または、このしわを厚いタイルとアイロンなどで直すことが出来ないか?っとその前にこの商品が不良品であるか否かの確認はしておいた方がいいですねえ、そうなら工夫いらずの即交換で、事が済むんじゃないか?

 ご依頼の方には、購入先に、写真などを送り、公正な判断をしてもらうしかないね、と釘を刺しておきました。ネット購入ではこういうことはよくあることかもしれませんのでね。

 明るい内に、この車体にどこまで慣れるか練習をして、とくに視覚状問題がないようだったら、交換要求などと同時に乗り続ければいいし、どうしても慣れず、後ろに子供を載せて乗る自信が付かなかったら、これは諦めた方がいいかもしれない。
 
 とりあえず、バトンは渡して、自分で判断してもらうことにした、まずは慣れだね・・・慣れ・・・慣れだなあ。

当世 メッセンジャー事情 多段化?!



 持ち込まれたときには、シングルギアの街道ピスト車だったんですね。

 それが・・・。

 来月から、メッセンジャーをやるそうで、その面接に行った際・・・。うちではなんのメリットもないシングル自転車の使用は一切認めていない・・・と、注意を受けたと言うんですねえ。

 シングルに一切メリットがない・・・?なんの話だ?

 一定のものを自転車で運ぶ仕事でしょ?運べれば何でもいいんじゃないんだ・・・。でもなんで?

 メリットがない・・・というのもよくわからない話だ、使う人がそれで良ければいいんじゃないの?シングルではとうてい通用しない何かがあるとでもいうのだろうか?

 かの国で、メッセンジャーが流行った際、シングル固定車が主流になったらしい。メリットは、故障しにくい、管理がしやすい・・・という事だったんじゃないか?と思う。それにその地では、平地がほとんどなので、シングルで十分だったでしょうな。

 それに、乗り方などが、ファッション、スタイルと連動して、一つの形を作っていったということなんだが・・・。

 まあ、それから比べれば、東京の町は坂が多い、シングルよりも多段の方が走りとしては便利なのかも知れない。でも数キロ続く坂はなし、シングルで乗り切れないこともない、とも思う。

 やはり、どう考えても、東京でシングルで走ることのメリットなし、という理由がわからない。

 わからないんだが、それを直さないと、採用されないということらしいので、わざわざネットで探して当店にやって来たということなんだな。

 120エンドを多段化する。今まで最高11段入れてみたことはある。今回は・・・、多段になりさえすればいいので、そこまでストイックな改造とはならない・・・が。でもなんと言ってもプロのための一台となるので、その辺は、ちょいと気合い入れてやらないとね。

 まず、リアのホイールをどうするか?ハブを選定してみる。

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 色々あったが、こんなのはどうだろう・・・と、ちょいとアイデアが降臨。

 見る人が見るとわかると思いますが、コイツはボスフリーなんですよ。しかもできが大変いい。いいハブの回転を持っています。かつてピストがはやり始めたとき、まわりからピストハブが消えて事があった。

 どこ行っても、何を捜しても、全くピストハブが出てこなかったときがあったんですねえ。それなのに、リム持ち込みでホイール君でください!という要望の嵐。

 なんかないか・・・と、思ってひらめいたのがコイツ、ボスフリーハブだったわけでした。もう時代遅れのこの手のハブで、焦げ付いたところが近県の知り合いの業者いたのを知っていたので、そこに問い合わせて、持ってきた中の一つだったわけです。

 今や、シングルハブが品薄と言うことはない、なので、コイツが在庫箱の下で眠っていたのを知っていた。

  オーイ、君の出番だぞ!

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 たったの6ミリ縮めればいいだけなんだな、今回は大した技は使わない。ピスト多段化は、このハブ改造に大抵忙殺されるんだが・・・。

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 ヨッシャ!ピッタリだ。これでホイールを組んでやればいいんだが・・・、なんとコイツ28ホールときている。先程、なんと言ってもプロの道具なんで、それなりのものを使わないといけない、という課題を課した。

 いいのがあるじゃん・・・、暫し眠っていたがねえ・・・。コイツも起こすとするか・・・。

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 既に32ホールは絶滅種になってしまった、名リムDT585の28ホールバージョンだ。まあ、言わずと知れた名リム、プロの道具としてはもってこいだわね。

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 コイツをまたやってしまった・・・、狂いにくいという最大のメリットをもつ、ネジリで組んで完成。これぞプロの道具・・・といってもいいだろうね。

 ちなみに、黙っていたハブだが・・・。

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 なんとここだけの話、サンツアーのスプリントのものだったのよ・・・。ハア?という人がほとんどでしょうが、中にはエエ!という人もいるだろうねえ・・・。

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 シマノのスモールパーツから、正爪用の台座を持ってきて、そこに加工します。

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 で、旧式の105をつけて、ボスフリーはエネシクロの5速、14-28なんてもんをつけてみた。

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 仕事中のトラブルフリーを願って、BBはシールドのものに交換。

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 チェンリンクは46のものへこれも交換。ギア比3.2から1.6まで、いいんじゃね?

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 元々はエイドブレーキレバーしか無かったんで、あれはかなりアチコチでハードな使用ではへし折れているんで、エアロブレーキに変えてみた。こちらの方がずっと安定感はある。

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 シフターはブルホーンの突先に取り付けた。やってみるに、5速のゆったりシフトなんで、まあフリクションで慣れるでしょう、すぐにね。
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 あとそうだ・・・、フロントのホイールは基本触らなかったんだが、ナット止めの形式を、クイック式に変えた。よく見ると中空シャフトだったので、両サイドを切り揃えて、クイックシャフトを差し込んだ。

 仕事中パンク修理もあるだろうから、一々15ミリのレンチを携行するのは大変だろうという配慮からである。

 店主も固定車で練習をしていた頃は、こうして前後ハブ改造をしてクイック化をやったもんだった、15ミリのレンチは重いからねえ・・・。

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 という中で、完成!プロのためのお仕事自転車でもある多段化の完成なのであります!

 メッセンジャーといえば、かつては町のアチコチで散見していたが、最近では大分減ったと聞きますね。有印書類が減ったとか、まあ色々な仕事を巡る状況が変わることで影響を受ける、ある話であります。

 それにかわってというか、デカイ箱を背負ってのウーバーとかいう仕事が、自転車仕事として出てきつつあるといいますね。ただし、こちらにはスタイルというものがなさそうだ・・・、その仕事をしているという事が、その人の生き方にも通じることを予感させる形式等にはまだ整っていないらしい。例え生意気であっても、多少とんがっていたも、そうしたものの有無は小さくはない。

 もちろん、そんなことはウーバーが考えることではない。あんなものは仕事の形式だけしか考えないだろうし、それでいい。

 あくまでも乗り手が、働き手が、自ら考え出さないとね・・・。そしてそれをスタイルにまで昇華するのはこれまた難しそうだが。

 店主はまた別の角度から提案ができそうだと思っている、もちろんスタイルまではいかないが。ヒントはこれ・・・、

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 書類やDVDなどの小物だけではなくて、こうした牽引を利用した、高速小物運搬サービス・・・なのではないか?なんて思ったりね。

 あれ?牽引といえばクロネコがやっているじゃない・・・と思うかも知れないが、「高速」小回りを重視するなんていうのが違うところかな?

 まあ、何はともあれ、当世のメッセンジャーの車体ができたわけだ、こいつを使って、町を走り、人を見て、人に届けながら、頭をフル回転して、次の隙間を見つけて欲しいもんだ・・・。その際の車体、こちらも頭フル回転でバックアップしましょう!

 励めよ!若人!
 
 

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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