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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

未来への投資 DT585だぜ・・・



 通学用のメリダがやってきた。いや、メリダを通学用に使っているだけで、この車体自体は大変よくできる・・・と思う。大手のマーケティングのたまものだけあって、面白くもおかしくもないが、その分無難で、いわゆるコスパってやつも、小さい店などには及ばない、信じられない価格帯で売られているんだろうなあ・・・。
 
 せめても、この手の非の打ち所のなさ・・・のわりに突っ込みどころはありそうな一台に関して、いたずらしてすかしてみたい気持ちは相変わらず、ないことはないのだが・・・。

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 デショ、よくできていますよね・・・。で今回はいたずら、どころではない、もっと差し迫った事情がありそうですな。

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  サッカー部の仲間の自転車に、後ろから突っ込まれ、後輪が曲がってしまった・・・というある意味緊急事態なんであります。

 二枚目の写真を見ると、わかるようにこの自転車のスポークはちょっと変速組。均等にあるホールに放射線状に広がるいつものものとは違う。

 これは困った・・・と思いつつ中心のハブを見ると、ハブ自身は通常の均等型のホールの配置がある。ということは・・・、リムのホール数と合わせると、ハブを使っての再生も可能となるか・・・・と、少し光明が見えてきた。

 ところが、ホール数を数えるとなんと・・・28ホール・・・。なくはないが、ある!とも言いにくいホール数。

 もちろん当店に同じホール数のリムもありますが、ある理由で、それは下ろしたくない。別リムを探すしかない。

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 このようにハブの摘出作戦!といってもスポーク切って取り出すだけなんだが・・・。

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 まあ、いかにもボリュームゾーンの自転車に使われていそうなハブですね、頑丈が取り柄・・・というようなね。その分回転?回りゃいんだろう?的なものです・・・。

 さて、28ホールのリムを捜す旅に。在庫としては、あれ以外はなし・・・、あったと思ったんだが・・・なし。

 では、業者カタログなど・・・。なくはないが、取りにくい業者というのがあるんです。ポツン・・・・、ポツン・・・程度には散見しますが、イヤー少ない・・・、またあってもなんで?というくらい高いのもある・・・。
 
 いや、参った、たかが一本のリムを探して取るのに、こうも苦労するとは・・・。

 ・・・・うーん・・・。今在庫しているものは確かにある・・・。しかしこの車体と、この用途に使うには、もったいない!

 格が違いすぎる!といって、入荷にこのように時間がかかっては、通学用なんで、あまり長引かせたくはない・・・。

 さてどうするか?しばし探して取るか?それともこの子の将来に投資するつもりで、例のあれを使うか?

 さあ、どうする?!

 別にそこまで悩まんでもいいだろう?気前よく使ってやれよ、まさかカーボンリムじゃあ、あるまいに・・・。

 でもねえ、これなんだよ、これ・・・。

 
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 なんとすでに32ホールでは、絶滅してしまった、伝説の名リム・・・、DT585の28ホール版なんだなあ・・・。

 かつてあった、アルテグラレベルの28ホールと組み合わせたら、これまた最強・・・・とまでは言わないが、一推しホイールとして当店に君臨するだろうね。

 ただ、ハブの28ホールのこれぞ!というのがないんで、まだ浮いているだけなんだが、そのポテンシャルは、このブログでも何度も書き連ねてきたように、相当のものがあるんだよね。

 それを、28hリムが見つかりにくいという理由で、通学用の高校生の自転車当てに組み付ける?!それってありかよ!

 と、店主も真剣に考えた。でも、実際に、これだな・・・というリムが見つからないときている。もうこうなったら、将来への投資と思って、高校生の通学自転車に、取り付けて、そいつが気づいて、前後ホイールをほしい!または、その先自腹でレーサー乗るようになったときの足回りとして、是非使いたい!と思わせるように・・・、地道に仕掛けてやろうか・・・?

 時間も迫っているし、もう清水から飛び降りる覚悟で、採用!!!!!しかたねーよ!!!!まったくよー!!!!!

 渡すときにはだいぶ恩に着せて、その意義をしっかりたたき込んでやれば、いいか・・・。

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 ケ・・・、ハブはくそに近いが・・・、なんとも組みやすい。さすがDTでやんの・・・。

 精度いいなあ・・・。

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 ヘイヨ、組めたぜ。スゲースペックだなあ・・・。

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 かつてやった実験で、このリムでは38ぐらいのタイヤははまる。シクロのリムとしてもいいんじゃないか?と思うがな。

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 最初からこれが付いていたら、追突ぐらいでは曲がらなかったかもしれないな、微調整で済んだ可能性もある。というのもレースでの落車の後微調整で復帰できた実績があったからだ。まあ、化け物クラス・・・とでも言っておこうか?

 かなり、思い入れがあるが、これつけて踏んでみると、やはり後ろから押されるような錯覚が得られる。後ろから固いホイールが押してくる・・・もう逃げるしかないので前にゴーンと出る・・・というね。

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 前はこいつだが、大いに押されてくれ・・・、頼んだぜ。

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 なんでトリプルか知らない・・・、本当なんでだろう?余っていたから?

 もう、一部のマニアックなツーリング車と、この手のボリュームゾーン的車体にしかトリプルは残らないかもな。今後、生産中止になるかすれば、もうトリプルは絶滅種になるかもしれないね。その分離派のスプロケが、すげーことになる・・・かも。

 すでに、後ろで五十いくつがある・・・なんて、まあ、どうなることやらです、ヤレヤレ。

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 ドロップ化でもして、全国回れ!なんてな。

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 この魔のホイールによって、後ろから押される感覚を体感すれば、この高校生の未来は明るいかもしれない、そうなると、こいつも無駄にはならない、何か仕掛けて、高校生の目を開かせてほしいもんだ・・・と、半信半疑で、相変わらず、高校生などには全く期待しないで、待つことにしよう・・・。

 でもいいか・・・、恩に着せるわけじゃねえが・・・、こいつは天下のDT585なるぞ!

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クロスバイクにレーシング7を!



 実用に近いクロスバイク、こいつをもう少し本気で使おうということで、かなり堅剛なことで有名でもある、フルクラムのレーシング7をはかせようということになったが、そう簡単にはいかないことが発覚。

 クロスバイクの統一規格とまではいえないと思うが、エンドの幅が135ミリで、レーサー仕様の130幅のレーシング7では、はまりが悪いことになる。

 135ミリでのレーサーホイールってもうあるのか?未だに130ミリがレーサーホイールのメインだと思うが、この5ミリの違いがかなり面倒なことになる。

 アダプターがあるそうだ、5ミリの下駄を履かせるキャップ状のものなんだが、アルミのかぶせスペーサーのようなものね。もちろんそれをはめてクリックのシャフトを通して、エンドに挟んで、エイヤと立てればそれはもう隙間もなく、ホイールははまることにはなる。

 ただし、片方に5ミリ寄ることになるので、当然ホイールのセンターを出さないといけなくなる。レーシング7はさして大変ではない方だが、完組ホイールはいちいち癖があるものが多いので、手持ちのニップル回しだと扱えないこともある。

 ではハブ自身をいじって・・・となると、これまたくせ者だらけの完組君達だ・・・。先日のノバテックもあり、くせ者ハブは暫くはいいなあ・・・という感じ。

 先の5ミリの下駄履きも、よく考えて作ってくれたら、たぶん2.5ミリの下駄履き二個を左右から挟むようにすれば、ホイールのセンターを出すことなく、そのままほぼポン付けで入れることができるんだが・・・。もちろんそう簡単にいかないには理由があることは理解できるがね。素人相手に売るとなると、こうならざるを得ない・・・。単純には5ミリ以下ではかぶせきらないからだ・・・。

 なので、基本その発想で行くことにした。多少の工夫は必要だがね。まずは、その5ミリの下駄を2.5ミリ削ることにした。

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 このように万力で固定して、当店のなんちゃってフライスで2.5ミリ削る。ちなみに旋盤があれば、こんな下駄のようなアダプターなんて、すぐできるだろうなあ・・・と思うね。

 センターに穴開けして、エンドにかかる部分を4ミリほどへそのように出し、裏からはくぼみをつける加工すれば、完成だ。そんなのを二個作れば完璧だよね・・・。

 その他アダプター系のもので作れるものはたくさんあるだろうなあ・・・、どこかに場所を作って設置したいもんだ・・・。

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 シルバーのかぶせ型5ミリ下駄を半分にして、こうして片方にかぶせる。そして逆の方には

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 ちょっと径がでかいが、ちょうど2.5ミリほどのワッシャーをかまして挟む。これで左右2.5かける2で、5ミリの幅アップができ、かつセンターも出ているので、ポン付け完了となりました。

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 先日ハブでは苦労しているので、今回はこれにて勘弁ですわ。

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 これにて、クロスに関しては十分すぎるほどの足が付いたということで、しばらく高速通学号とかになるのかしら?まあ、乗り手には楽しいアンバランスだよね。

 さて、改造もドンピシャの諸部品に恵まれるか否かにだいぶかかってくるものだ、たまたまあったからできたなんて例も今まだよくあったものだ。今回はたまたまですからね!と恩にきせるのではなく、本当にたまたまなことがよくあるんです。

 そのたまたまを少なくするためには、加工力が非常に大事であります。ミニよりちょいと大きめの旋盤・・・、ともう少し精度の出るフライスなんかがあると文句はないんだが・・・ねえ。

 そろそろなんか探そうかしら?

頂上までの道は複数あり



 依頼自身は簡単で、このピクニカという自転車のここに、

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 このノバテックのホイールをはかせてくれないか?というものであります。もちろんポン付けできるはずがない。できれば当店には持ってこないだろうからね。

 まず、シャフトの長さが足りない、圧倒的に足りない・・・・。ただしそれを利用して、中空シャフトであれば、エンドの幅で調整して、スペーサーで整えて、クイックシャフトを通してやれば、即取り付け完了とはなる・・・。

 ただし、元々中空シャフトではない。旋盤でもあれば中空の穴開けができるか?とも思うが・・・、それはなし。

 なれば中空シャフトに交換してしまう・・・という手もありだが・・・、実はこのシャフト10ミリのものではなく、実用車にある3/8インチというくせ者だったのだ。ほぼそのサイズの中空シャフトはない・・・。

 そして、それだけではなかった。

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 まずはバラさなければ、わからないとばかり、当然ハブをバラしていきます。そして取り出したシャフトを見て・・・、

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 この太さの不均一の凝った作りのシャフトを目の前に・・・・こんな所に凝らなくても、バカたれが・・・と思わずつぶやいてしまった。

 そうなると・・・、エエ?いったいどうすればいいんだ?

 様々な選択肢が浮かんでは、消え、打ち消し・・・、その中の二本をまず試すための準備をすることに。

 まずシャフトを単純化させないといけない。そのために単純化したシャフトを支える、ベアリングの発注だ。

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 ちなみに上の二個が、元々付いていたベアリング。二個とも外径も内径も厚みも違う、二種類のベアリングを使っている、シャフトが凝っているので、ベアリングが凝らざるを得ないわけだ。

 そこで、下の二個。外径と厚みはデフォルトに従わないとハブに収まらないので、その通りにして、内径のみ両者10ミリ統一というのを頼んでみた。

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 そして、もう一本の道。シャフトを部分的に加工する可能性もあるので3/8の24というダイスを購入。問題は、こいつを使って、10ミリのシャフトのねじ山を修正するのが楽か?10ミリ1ピッチのタップでナットの方を修正するのが楽か?その辺を作業しながら天秤に掛けるしかない。結果は、このダイスは使わず、タップ処理を優先にした。

 ただし、実用車のハブをいじることは今後あるので、この手のダイスは無駄にはならない、だろう・・・。

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 まずは実験、購入したベアリングをハブに収める。当然入る。そして10ミリの鋼材を通してガタを見る。ガタなし。

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 ではこいつに山を立てましょう。

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 10ミリ1ピッチのダイスでねじ切り。

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 固いが、ねじ山はスルスルと行く、なかなかこうした好感覚のものはないが、今回の鋼材はあたりだ。

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 再度シャフトを通してスペーサーの調整をかける。

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 まあ、ここまで来るのはまた一律ではなかったわ。気に入ったタップ一本を折るなどということも起きた・・・。また当然調整も癖ありだらけ・・・。

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 まあ、この散乱・・・が、今回の死闘を物語ってくれるだろう・・・。

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 ちょいとチェーンラインが極端にも見えるが・・・、まずはセンターは出て、取り付け完了!

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 ただし、終わりではなかった・・・、こいつもまたリベンジだわ。

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 今回記事には書かなかったが、キャリパー付けもおこなった。それは元々付いていたホイールで行ったのだが、フリーの1が今回のホイールは内側に来る事から、こうしたブレーキとの干渉が起きてしまっていたのである。

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 向きを変えるか・・・?

 この辺は再度挑戦していかねばならないが・・・、まあ同じ山を登るのにも、複数の登坂ルートがあるということを、再度思い知らされる。要は頂上に着けばいいんだが・・・、大変だが山刀を持ってルートを作っていく作業は、基本面白い。

 そしてこれをやるしか、山を登る力は付かないだろう・・・、体力気力も尽きて登坂しなくなったとき、自転車屋は廃業、パンク修理だけなんて・・・他の大手でもやっているだろうから・・・、あえて自転車屋にしがみつく意味はないからである。

ロングニップル宣言!



 当店の推しているいつくかの内、かなり強めの推しなのが、この手の手組ホイールなわけです。理由はまあ、いろいろありますが、一言で言えば、愚直で管理がしやすいということでしょうか。

 すべてが専用で設計されたものが最高の状態で組み上がっている完組ホイールに喧嘩を売っているわけではありません。あれはあれですから・・・。
 
 ただ最高ではない完組どもには、多少売ってもいいかもと思える展開はありますよ。ただリムは年々少なくなってはいますが・・・。

 そんなこんなで、アチコチより信用いただいて、組み付けるホイールには、それなりの研鑽と気合い、気持ちのたぐいもこもっているわけなんであります。

 そうした中で出荷していった、このホイール。

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 TNIハブ、こいつはホール数に種類があるので、当店のような手組派の店にとっては、非常にありがたい選択肢なんであります、黒しかありませんが・・・ね。

 これは24ホールのハブ。フリー側を四本取りにして、

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 反フリー側を軽量もかねて、ラジアルにしてもよかったんだが・・・、今回は二本取りというあやとりにしてくみ上げた。

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 かれこれ一年くらいなるのか?ニップルがいくつか飛んだという知らせが入ったため、急遽点検して、より強度を上げたものとして組み直すことにした。

 使ったのは、ロングニップルというもの。

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 こうして比べてみると、歴然とした違いがある。今までは、スポークで長さの足りないものにこいつで補うように使っていたというのがほとんどであったが、今回は初めて強度を意識して組み直すことになる。

 どのくらいの違いが出るのだろうね、それぞれ計ってみましょうか?

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 通常のニップルは、長さ約12ミリ。

 それに対して、ロングニップルは・・・。

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 16ミリ、なんと4ミリの差があることになる。ただこれは外見の長さの話にすぎない。しかし、今回重要なのは強度を出すということなが前提なので、外見の長さだけではわからない。

 そこで中身、ニップルなので、スポークに対してはナットとして働くこととなるので、ねじ山の長さを見るとどうか?というところで確かめてみたい。

 少し長めにねじ山を切った、スポークで計ってみると。

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 通常のニップル、長さ12ミリのものは、その下から5ミリ内側に入って、ナットとしてのねじ山が始まっていることがわかった。ということは、通常ニップルがスポークを最長で捉えられるのが、7ミリということがわかる。

 一方ロングニップルは・・・、

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 通常のニップルが5ミリだったのに比べると、6ミリの所からねじ山が始まっているので、ねじ山自体の長さは、10ミリということになる。ということは、ロングニップルの方が、3ミリ多くスポークのねじ山を捉えているということがわかる。

 ただし、これも厳密にスポークの長さを決めないといけない。いくらロングニップルを使おうと、土台の短いスポークであったなら、強度としてのロングニップルの意味はない・・・。あくまでも10ミリのねじ山すべて使って強度が出る訳なのでね。

 何を今更・・・と思われるかもしれないが、かつて把握していたと思っていた数値にちょっとずれなどがあったため、今回再計測してみたが、改めてやってよかった。

 この3ミリの長さを強度に生かすために、時にねじ山延長切りを下仕事でやったり、十分な長さのあるスポーク、つまりニップルのてっぺんにまでスポークがしっかり入り込んでいる状態にするために計算方法を変えるなりして、強度アップの方向に持って行かないといけませんね。

 もちろんすべてのホイールにそうするつもりはありませんが、今後は24ホール以下のホイールについては、ほぼすべてロングニップルで強度を上げていくやり方に変更することをここに宣言することにいたしましょう!

 あとは、ラジアル系の組み方・・・もホール数に関係なくそうしましょうかね・・・。さて、ロングニップルの在庫確保しなきゃ!

完組折れた・・・ぎりぎりセーフ



 結構長いこと使っていた、ホイールのスポークが折れたんだが、修復できないか?ときた。メーカーはシマノ、なら・・・・大丈夫じゃない?と思っていた。

 そうシマノのスモールパーツの管理と提供能力は他を追随させないシステムを持っている。これは何度言ってもいいことだが、これに関しては、シマノには頭が上がらない。

 こんなスモールパーツの詳細な提供したって、手間ばかりかかって、収益などほぼないようなもんだろう、煩雑で、最も最初に切り離したい分野なのではないか?

 まさに、そのスモールパーツはないんで買い換えてください!を連発すればすむ話なんであります。それをまあ、ワッシャー一個から発注できるようにするなんて・・・。

 自転車コンポメーカーの社会的な責任というのを採算度返しで果たしている・・・という意味で、高邁な企業であることがうかがえると思う。まさに、自転車小売店としては感謝、感謝なのである。

 そんなこんなで、探してみるに・・・なんと十年くらい前のホイールであることがわかる。ネットの画面から、スモールパーツに入っていくと、相変わらず、細かいパーツ一個一個に番号を振り、その在庫状況に×、○、△などをあてて管理している。

 目当てのホイールが見つかり、スモールパーツに入っていくと、ニップルは数個確保できる・・・、問題はスポークである。

 あったよ・・・、あと何本手配するか?五本くらいあってもいいかもなあ・・・。

 なんて、数打ち込んで最終出荷指示を出すと、なんとご希望の数のスポークは確保できませんと来た。

 そこから一本一本ひいては、指示を出すが、最終のこりの一本・・・となるまで、それが続いた。

 ということは、こいつが最後の一本なの?駆け込み一本ってわけ?ラッキー・・・じゃない。

 とりあえず、関係するスモールパーツ類をとれるだけ取って待つ。

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 来たよ・・・時に神々しくも見える、この光景。だって十年前の完組ホイールのスモールパーツが手に入るんだぜ・・・。在庫してあっただけでも奇跡だよね。

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 こういう特殊形状のスポーク・・・。

 そいつをリムから通して、今度はハブ側に取り付ける特殊ニップルをかぶせてみる。

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 一般パーツのスポークニップルとは似ても似つかない・・・。特殊スポークなんですね。完組を購入されるとき、できれば購入と同時に、スペアスポークニップルを購入しておくのはお勧めできますね。ついでに、それを管理する工具が特殊であればあるほど、自分で持っておくというのが理であります。それを渡して、メンテしてもらう・・・というぐらいならないとね。

 時が変わって、製造中止になった後でスポーク損傷が起きても、もう手も足も出なくなりますからな。

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 通常ニップルはリム側に来るが、こいつはハブ側にもうけているのが、特殊設計らしい。

 慣れの問題は大いにあると思うが、ハブサイドで振れ取りなどするのは、やはり難しい。

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 この手の特殊向き工具を使って、スポーク管理をしていく。

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 リム側のニップル設定であれば、一直線に調整できるが、このようにハブ側から二本線となっていると、ニップル回しをその都度左右に振りながら持って行かねばならない、なかなか面倒である。

 ただ、利点があるとすれば、ニップルという抵抗のある素材が、リム側という最も空気抵抗のあるところにはなく、むしろ回転の遅いハブ側=空気抵抗の低い所に置いたという点は、大変評価できると思うが。

 ある意味それだけ・・・かな?慣れの問題もあるが、調整はしにくい・・・といえる。

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 かくして、十年くらい前ながら、一本のスポークというスモールパーツがとれたため、この完組のホイールの寿命は多少延びたと言うことができる。レーサーに関わるすべてのパーツ類は、かくあるべし、と思う。

 なんであれ、それなりに工夫されて、試行錯誤を経て開発されたものは、それなりの値段はし、かつその継続使用とメンテナンスのためには、それなりのコストはかかるというのが当たり前なのだ。

 それを支えるサポート体制が、大変高いレベルで整っているシマノという会社は・・・、冗談じゃなく、世界に冠たるものだろう・・・。

 まあ、今回はたたえておこうか?別に言いたいことは山ほどあるが・・・。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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