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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

実験の時期 こういう時は充電かな?



 世の中銭が回っていない、という実感は多くの方々に共有されていることかと思います。何見ても値上げ・・・もううんざりします。

 そして、その煽りでしょうな、自転車部門もパッとしませんな。パンクとタイヤ交換の日々といっていいでしょう。とはいいつつも、ヒネリの効いたお仕事依頼もやってきますが・・・、ありがたいことに。

 今まだはこういう時間のある時には、思い思いの変な自転車を組み付けて、内部で盛り上がる!そうするとそうした盛り上がりは必ず外部に漏れて、共振を生んでいく・・・というパターンで切り抜けてきたんですが・・・。

 なんか、ものが売れる・・・という実感が持てず、出費をするよりも充電しておく時期でもあるな、ということで変な実験とかやっています。

 ハイ、こいつはクランクをいじっていますね。こいつも前からやろうやろうと思っていたんですが、こういう時期だからこそ・・・。

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 さっきのは、ガイド穴でそれを広げていきます。

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 最後は13ミリまで広げて、ひとまず穴あけは終わり。そして・・・

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 そこにペダルタップを入れて、ネジ山を刻んでいきます。ということは?

 ハイ、ここにペダルを取り付けるということを意味します。・・・?なんで?

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 BBの軸からたったの50ミリのところにペダルを取り付けたんであります。

 ????でしょ?なんで?

 解題は次回以降として、これ見て膝叩いてひらめいた方は、当店並みの開発力、この店主並みのアイデアマンか変態さんでありましょうな。

 こうしたペダルが人類を救っていくんであります、ハイ、これで又数人が膝を叩いたであろう音が聞こえてきます。

 超短いペダルが意味するところ・・・、少し考えてみてください、一体こいつが何に、どんなものに役立つか?ということを!

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 ※ハイ、今週末金曜日は親指ピアノの第一人者、その筋では超有名人のライブが、当店野音にて開催します!是非遊びに来てくださいよ!相当面白いライブになることお約束します!
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なるほど納得 チェーンカバー・・・

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 事前に電話がかかってきた。

 前に実用車の改造をしてもらったものなんですけど・・・。

 はい、それで?(電話では?電話でも?相当ぶっきらぼうな店主。)

 あのー、足回りが汚れるんで・・・・チェーンカバーを取り付けてもらえませんか?

 と非常に遠慮がちに依頼してこられたんだが・・・。

 そんなもん、裾バンドで束ねるとか・・・、あとは・・・、靴下の中にズボンの裾を入れるかすれば解決するんで、わざわざチェーンカバーなんぞつける必要はない・・・と思うんですがねえ。

 いえでも・・・。

 まあ、では持ってきてくださいと電話を切る。

 しばらくして自転車引いてくる青年あり。非常に真面目で繊細そうな青年。持ってきた自転車は、確かに当店の手による改造のあとあり。後輪だけが700Cで、キャリパーブレーキがついてある。確かに当店の仕業である。

 そして同じくチェーンカバーのお話。泥除けやチェーンカバーはメンテの邪魔=敵的に思っている店主はとにかく外す!外す!外す!という方針。

 そして先の、裾問題はチェーンカバーというハードではなく、バンドや靴下入れなどのソフトで対応できるでしょう・・・という店主。

 そしてもう一つ、チェーンカバーはフレーム一体設計が多く、外して捨ててしまった状態で、別のチェーンカバーを取り付けるのが結構面倒なことが多いということも。市販してるとすると、スポーツ自転車への後付ものなんかは確かにあるが。そうしたものはスポーツ自転車のチェーンリンクに合わせて作られるので、通常の実用車のそれとRが異なるんだよね。

 そうすると、無理に取り付けるとアンバランス・・・。そういうこともあって、チェーンカバー付にちょいと難色を示していたんだが。

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 ふと、その青年の足元を見た時、彼が何故にそこまでチェーンリンクにこだわるかが、分かるような気がした。

 まず裸足で、革靴を履いている。石田某のようだね。それがちっとも気障でなく、その青年らしいのね。

 そしてズボンは細身で、ちゃんとアイロンが当ててある、几帳面なラインが中央にある・・・。

 ハハーン・・・、こういう身なりの方なので・・・。なるほどチェーンカバーを取り付けてくれ、ということの意味は理解できるよね。

 裸足で革靴なんで、靴下に入れようがない。

 そして、そして仮に靴下を履いたとしても、仮にバンドで裾を縛ったとしても、シワになるような、そんな扱いをするような青年には見えない。いや、むしろ裸足に革靴細ズボン、という姿そのものが彼そのもの・・・のようなんだよね。それが彼の何らかのスタイルを具現化させているものなんだろうな。

 だとすれば、それを壊すわけにはいかない・・・、チェーンカバー取り外し派の店主としても、この青年になら納得づくで取り付けしてやろうと思うわね。

 ということで、心を入れ替えた店主は、その依頼を快く受け入れたのでありました。

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 フロントは実用車のハブダイナモのままだな。

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 デカイカゴ、現役で使っているようですね。

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 リアにもでかい荷台がある、かなり実用車としても役立っているんだろう。そこにリアホイールに700Cと、キャリパーブレーキ仕様の改造が施されている。

 そして、今回チェーンリンクにチェーンカバーがかかった、より実用化したということだ。

 自転車のために人があるんじゃない、人のために自転車があるとすれば、時にこの店主であっても、チェーンリンクを取り付けることもあるのである!

しまった!やらないはずの改造引き受けてしまった・・・。



 新しいフォークを取り付けたいので、足りないネジ白を切ってください。ということで、安請け合いしてしまったんだが、これって無垢のフォークコラムにねじ山切るというやつで、スレッド化の件で、それはもうやらない・・・と宣言したか改造だったんだが、思わず引き受けてしまった。

 通常あるのはネジ山修正工具であって、ネジ山を無垢から切る工具ではない。土台無理なんだが・・・。

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 刃の強度がそこまで強くない中で、そんなことをするとすぐに切れ味がダメになってしまう。そうなると交換なんだが、この手の刃物工具は非常に高額だ。四万近くしてしまうんだな。

 一回の工賃を十分取れるのであれば、まだいいが、数万なんてふっかけはできない。そういう意味で、やめていた施工だったが、思わず受けてしまった。

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 ネジ山を切るところまでテープで印を付ける。結構掘るなあ。これは2日3日はかかるかもね。

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 修正用のダイスを入れて、静かに少しずつ回していく、とにかく少しずつ、少しずつ。熱をもたないように、少しずつ。

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 途中、ダイス内にたまる切子を掘り出す。そして、切り出し部分が一箇所にならないように、均等に来るように目で見張りながらすすめていく。

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 切削オイルはケチらずに何度も注入。潤滑・刃の保護と冷やすという2つの目的のために。

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 なんとか元々の倍近くある長さのネジ白を切る。これも3往復くらいしたかな。徐々に深くするために、刃の調整をしながらね。

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 これで終わりではありません。ベロつきワッシャーを通すためのこの溝を延長しないといけません。

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 溝の幅のフライスの刃を選んで、装着し、溝切り施工に移行。

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 途中フライス盤の異変に気づく・・・。真っ直ぐに刃が回転していない、なので直線が引けない・・・。分解して調べてみると、なんと・・・、

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 コレットを固定するネジ・パーツに真芯の精度が出ていないことに気づく。即メーカーに連絡し、別の方法にて溝切りをすることに。

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 再度溝も修正しながらなんとか完成・・・。しかしフライスの精度不良には焦ったわね・・・。

 とはいえ、高額の工具を傷める危険性のあるこの手の施工は基本いたしません。今回はなぜが、口が滑って、引き受けてしまっただけのことであります。

 これ精度のいい、剛性のある旋盤だと、可能になるんだろうなあ・・・と考えつつ。もし導入となっても大分先だろうな・・・というところです。

 クロモリは硬い、メッキはさらに硬い・・・非常に消耗しましたなあ・・・。

フレーム乗り換え自分で?要所はこちらで!



 ジャイアントのアルミピストを乗っていた、近所の染師さん。フレームが変な感じなんで、なんか変わりはありませんか?載せ替えは自分でやりますんで・・・とやってきた。

 彼の染め物は、人気がゆっくりながら出てきている。Tシャツ等に独自のデザインで染を入れていく。好みはあろうが、好き嫌いを超えて、実に手間のかかっている仕事が垣間見れる。

 なんの後ろ盾もない一人の青年が染め物一本で生きていこうとする、実に潔いではないか。と、たまに近所の工事現場で赤棒振っているのに遭遇することもある、非常に照れているんだが、時にバイトしながら染師で生きている、当然応援したくなる人物である。

 当店のイベントでも高い確率で出店しているんで、その際はまずはその繊細かつ大胆な仕事ぶりを見てほしいですね。一体今日何本染めたんだい?と、柴漬けの桶に手を突っ込んだような真っ赤な染料に染まった手でやってくることもある、頑張っているよ、実にね。

 そういう彼なんだが、流石にものを見る目はしっかりしている。彼の予算・・をオーバーしながらも、だいぶ前から所蔵していた当店の鉄フレームを渡してみた。

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 ラグ付きのクロモリフレーム。当店にやってきたのは・・・もう今から二十年以上前。とある女性が自転車始めたいということで取っておいたんだが、どうもすれ違って今やどこにいるかわからない。

 持ち主になろうという人を失って、本当店の天井の隅にぶら下がっていたんだが、この機に街道に戻してやろう、そうものの価値の分かるやつに渡れば、フレームも文句はなかろう。

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 どうだいこれ・・・、ちょっと予算オーバーだが、これで踏んでみないか?

 こ、これ・・・本当にいいんですか?僕なんかで・・・。

 この一言で、こいつの目は確かと思ったよ、だったら渡ってお行き!この彼が新しい主人だよ・・・と。

 基本ピスト系、組付けも比較的簡単なわけで、自分でやりたいということだったんで、当店は影で協力。

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 BBは当店が入れることに、ついでにタッピングやフェイシングもして、あたしいBBを入れておくと、彼が元ついていたクランクを自分で取り付けた。

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 これも元ついていた後輪を取り付ける。エンド幅は120エンドのもの。

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 ハイ、ピストフレームでなく古いロードエンドのフレームなのであります。5速時代のロードフレームですね。なので、今回は固定ギアで組みますが、時に多段のホイールを入れると、ロードレーサーなんかに変身も可能です。

 当店では11速にして差し上げることも可能であります、エッヘン。

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 それで、素人が到底出来にくいパーツがもう一つ、そう、ヘッドパーツなんでありますね。あんな小さいパーツに一体何種類の工具が必要になるのか?という厄介なパーツなんであります。

 なので、ここも当店がレビンを色々やって装着することに。

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 メッキのフォークにメッキのヘッドパーツなんて、かなりこの辺クラシカルに。暫し、今持っているパーツ類を使い、徐々に、よりクラシカルに持っていきたいということですね。

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 チェーンステーもメッキ、それに合わせたかのようなシルバーの厚歯チェーン・・・。

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 フロントホイールと、サドルピラー、ステムハンドル、ブレーキ前後にブレーキレバー・・・を取り付ければ乗れるようになりますね。

 完成したら、当店が最終点検するんで、持ってきてね!

 この自転車にそこそこかかったから、これからまた染め出すんだろうね、また手を真っ赤にして、疲れた顔してやってくるが、正々堂々なんとか生きている男だね!

 彼の作品、機会があったら見てよ!生き様がバッチリ出ている、実にやつらしい染め物たちを!!!

バラして 組んで またバラして掘って 組み付けた・・・


 
 あの富士のサドルなしバラッド君。ピラーがどうしても抜けず、持ってこられたんだが。抜くためにすべてのパーツを外して、ラスペネ漬けにして、万力にかけて回したんだがどうも行かず。

 また組み付けて戻すことに。ところがまた、再度掘って乗れるようにという要望で・・・27.2のピラーの内を25.4まで掘って、25.4のピラーで再生・・・ということになった。

 なぜ25.4にするかというと、細いほうが削る労力を使わずに済むということ、そして細いピラーの中で絶対安定供給されるのが25.4=1インチということなのね。

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 掘るためにもしっかり固定しないとダメなんで、再度バラして、フレーム単体にして万力にかける。そしてアジャスタブルリーマーの機嫌をみながら、徐々に内側を削っていく。

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 ピラーの内側がアルミとは言え、金属を削ぐようにして削っていくのはやはり重労働なり!

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 残っているピラーすべての内径を25.4にするのは無理があるので、適度に切断した新ピラーで調整できるところまで掘る。

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 後はこの25.4のピラーを相当長いので、かなりの高身長の人にまで対応できるね。

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 フラット系ハンドルに背の低いカゴなどがついて、名コミューターといったところかな。

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 取り敢えずヤフオクからやってきたらしきコヤツの再生が可能となりました。二度のバラシと組み付け、ラスペネ漬けと、ピラー内径掘りという重労働の末であります。

 でもこれしないと、サドルなし自転車だったんで、すべてダンシングで走らなければならない、トレーニング自転車のままだったんで、これぞ再生ということでしょうな・・・。めでたし、めでたし!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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