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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ロータークランクを仕掛ける



とあるとこから依頼が来た。何でか知らんが当店に来たので、受けたのだった。

送られてきたものを見るとだ。

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 開けるとアルミのピストフレームに、ローターのクランクが付いていたんだが、回すとチェーンステーに干渉します、ほんの少しね。こいつをどうにかしてほしいという依頼。

 まず対策とるには、敵を知らねばね。書いてある数値や、構造を観察する。

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 このBB73ミリのようだ。そして、クランクもそれに合わせて作られている。なるほどね。そして、フレームのBBソケットは68ミリ、五ミリ埋めないといけない。スペーサーは送られてくるが。

 では干渉する側に一枚スペーサーを入れればその分クランクは外に行くので、問題解決ではないか?わざわざ依頼しなくてもいいような案件である。

 で、入れてみる。やはり干渉する。なぜだ?入れたスペーサー分外にいったはずなのに、何で、干渉する?

 よく見ると、スペーサーを入れた分以上に実は、すでに外いでていたということだ、それでもなおクランクが干渉していたわけだ・・・、すでに外に出ていた以上により外にクランク本体を持っていかないと、この干渉は収まらない。

 意外と込み入っている案件であった。

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 内部をよく観察して、その構造を見極める。クランク自体がすでに73ミリ用の加工がされているので、クランクの内部構造がすでに68ミリよりも外に出るようになっている。であれば、より外に出すためには、クランク側の逆、つまりBB左側を削って、その分右にスペーサーを入れて、全体を右にずらだないと、この干渉は亡くならない。

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 うん、やはりチェーンリンクの内側が干渉する。加工しないと。

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 こいつの出番だ。

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 ここを少しずつ削る。何回かに分けて、削ってはBBを装着して、クランクを通して、干渉を確かめる。意外と手間のかかる作業だよね。

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 ようやっと四回目で、干渉を脱出。できるだけ最小の削りにしたかったのだ。

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 本来なら、2ミリ削って、7ミリのスペーサーを入れると計算取りなんだが・・・。

 あまりQファクターを広げたくなかったので、1ミリ削って2.5ミリのギリギリ許されるスペーサーを一枚入れて、施工を閉じた。

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 はい、干渉を解消いたしました。

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 しっかりした作りとのローターのクランクがつきました。厳密には73ミリではなく70ミリギリギリ弱ぐらいになったかな?イタリアン・・・みたい。

 内部の構造との関係ですが、観察の結果、少しだけでもQファクターを少なくしたかった、ということであります。別にそこまで、頼まれたわけじゃあ、ないんだが・・・。
 
 とりあえず・・・、完成ということで、お繰り返します。
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ジワリと来てます 短いクランク



 最初は、着物を着て乗りやすい自転車、ということで開発したんでした、可動域を小さくするために、クランクを短くする。

 そしてつくってみたら、高齢者にとても評判がいい。着物という縛りの多い着衣に合わせてつくったら、脚の可動域に色々と問題のある高齢者にとっても優しい自転車になっていた、という落ちだったんだが。

 どうもそこでは止まらない勢いがありそうだ、この短いクランクに関しては。

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 当店の最強クラスの理解者、元漕艇選手としても全日本クラスのお方がいらっしゃいまして、自転車もボートも、装備スポーツということで、装備と選手との調整の重要性に関しては、相当の知見をお持ちであります。

 それ以前に、体の使い方、というものを日本近代の軍事教練を取り入れてきた、いわゆる体育教育からきているものに、相当深い疑念と克服をも考えておられるようで・・・。

 全日本の漕艇選手クラスとしては、小柄といえる中で、大男たちとためで戦ってきた体の使い方、日本古来の例えば古武道などから伝わる体の使い方などにも、相当造詣が深い方と、お見受けいたします。

 そのお方が、店主の短いクランクバージョンものに乗って一足踏み出した瞬間、オー!!!コレコレ!とばかり走り出した。

 そして、即自らのクランク交換をご所望したんであります、さすが、身体的理解が早い。

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 こいつを取り付けることと相成った。

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 サンエスクランク、ラクランク、145ミリ。店主のものより5ミリ長い。分担しての実験でもある・・・。

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 BBはシマノものと互換性ありで、取り付けも簡単ですね。12ニュートンだって。

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 この低トルクレンチを使って装着完了・・・だったんだが。

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 インナーが小さくなった分、トップ付近でフロントメカにチェーンが干渉する。もっと下げたいんだが・・・。

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 フレームの構造上、これ以上下げられないので、スリットを削る、ひたすらに・・・。

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 多少癖はあるが、なんとか交換完了。

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 これ、柳サイクルさんのフレーム、ちょっと珍しい小径車バージョン。

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 その他に変更はなし、もしかしたら、10速以上にしてやるほうが、クランクとの相性はいいかも・・・ね。

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 STIのブレーキの引きなど、もう問題はないね、この今時のソラの出来の良さは、面白くないくらいいい。ただ、フロントメカの手長もの?早々に改良されると思うが、トリムなどがシビアに動かないところなどは、ダメだな・・・。


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 そして、試乗のときが来た。もうご本人は、140ミリを経験しているので、はい!コレコレ!という感じ、こいつで長距離を乗り込んで、色々と知見をためていってほしいですね。

 ともう一人、漕艇の後輩がいるんであります。実際当店の常連さんとしては、この後輩の方との縁は大変長いんですが、黙って乗せてみたんですね。

 一発感想が、脚が伸び切るほんの数センチに最大の力が出せる、ボートも同じ、短いクランクは狭い可動域からそれを毎回転ごとに実現できると、即見切ってました。さすが・・・。

 あとは、クランクの長さによる、テコの優位性と、この脚自身の持っている最大筋の使い方をどの点で一致させて、最大を引き出せるか?というところに話は絞っていけそうだ。

 クランクの長さは、身長の十分の一、という欧州から来た基準をまた見直してみるというところまで行きそうですねえ。しかも自転車専門でない分野から・・・。

 この漕艇コンビは、慶応閥なんで、それ以外の競技なら早稲田応援するが、漕艇は慶応!ということで。

STIを直す



 あまり当店には来るタイプの車体ではないかもしれないが、アルミのディスクロードがやってきた。

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 スコットだってさ。案件は、フロント周りが変速しないんで、様子を見てほしいという、ものでありました。

 まあ、基本に従い、チェーンをインナーにもっていき、インデックス調整し、アウターもやって、ワイヤーの伸びを見て、まあ、そんなこんなで大方大丈夫だろう?と左STIを倒してみると、全く手応えがない。カチッという通常あるラチェット感が全く無く、フラフラ、ユラユラ、倒れるだけ・・・。

 あれれ?やな予感・・・。もしかして、STI自身の不調?そうだということになると、シマノものは大変だ、なんせ内部の公開をしていないんで、ほぼブラックボックス。

 カンパのような展開図がない、カンパはエルゴの内部公開と、スモールパーツ展開はしているが。シマノは内部非公開だし、それに基づくスモールパーツ類も発売されていない。

 今までは、ちょっとした届く範囲の洗浄と注油で、なんとか機嫌を取っていた、程度。

 かつて自分のSTIを分解したことはあるが、まあ公開していない分、きれいに分解ができにくくなっている、アチコチにカシメあとだらけで、そもそも分解など想定されていない。

 さて、もしSTI内部だとすると厄介だ・・・。でも原因だけでも突き止めておかないと、仮にまるまる交換としうことになっても説明がつかない。なれば、少し開けてみるか・・・。

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 ブラケットをめくる・・・、

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 その下のカバーが取り外せるようになっていた、思ったとおり複雑だ・・・。でもまあ、むき出しのまま動かしてみると、段々と何故空回りなのか?ということが解ってくるようになる。

 爪が引っかかっていない・・・、爪が引っかかれば、内部のコロのようなものが動いて、フロントメカを引っ張る・・・。なるほど・・・。

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 この店主の人差し指のかかっているところが、その爪に当たるところ。こいつがほんの一ミリほど下がらないために、空回り現象が発生している。

 ということは、・・・その他のスモールパーツ類は全く問題がない、ただこの爪一つに応力がかかっていないがために、空回りしてしまうということか・・・。

 もったいなさすぎないか?これで左STIまるまる交換なんて・・・。ただ爪に対する応力・・・だけでね。

 じゃあ、なんで応力がかかっていないのか?ということを仲間のSTIを比べることにしよう。

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 たまたまあった、アルテのSTI。ほぼ同構造をしているので、こいつを外して中を観察。

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 ウーム・・・、なになに?たしかにこいつの爪には応力がかかっている、その源は?と見ると、細くて小さい弦巻バネが爪にしっかりかかっているではないか?

 では、九段のSTIは?と見ると、そのバネがない・・・、というか、脇に気づかなかったが、実に細いバネの破片が見える。そいつを・・・

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 これらを使って、引っ張ってみると、爪にかかるべきバネの先端がほんの数ミリ折れていたようだ。折れたことで爪を押さえつけるトルクが足りず、変則のコロの力に負けて外れて脇に縮こまってしまったようだ。

 さて、このバネ・・・。カシメてあるパーツにかかっているものなので、外せない、ということはもちろんスモールパーツとしては売ってはいない。では、こいつを大事に使って、爪に応力をかけるように・・・とやってみるが。

 バネを引っ張ったり、折る部分を広げたり、なんのかんのやっていると、バネ自体の力がどんどんなくなっていくような・・・、どうしても小さいのと細いのと狭いので、引張気味になる、そうなるとバネから単なる針金化してしまいガチ・・・、どうもセットしてみるが、一回は力がかかっても、二回目には変速のコロの力で飛ばされてしまう。

 まあ、このヨレヨレバネは諦めよう・・・。と引っ張り出して、別の手を考える。

 もう正規のやり方で、このSTIを再生させることは絶対に不可能である・・・。緊張するよな、人様のパーツ壊してしまって・・・、さて、本当、どうしよう?

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 この手のクリップで、バネを作ろうと何度か試したが、なんせカシメのコラムに巻かせることはできても、ほしい応力が得られない、これじゃあ、ただの丸めた針金じゃん・・・。

 全く別のやり方を考えねば。

 だって、バネ応力以外、どこも壊れていないSTI・・・、しかもそこだけ見ると単純な機構・・・、バネに引っぱられることなく新たな発想で、爪に応力をかける方法は?

 ちょっとひらめいた、もう思いつきだろうが何だろうが試すしかない。

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 ネジを利用して、爪に力をかける・・・。できなくはないが、デカすぎ、太すぎであります。

 その下の棒は、ステンレススポークを削ったもの、こいつを応用して・・・。

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 まあ、写真じゃわかりにくでしょうが、バネの頭が入っていた穴の大きさにスポークを削って、そこに強く差し込んで、内側に曲げると、例の爪の上にこの棒が覆いかぶさる形になって、常に応力をかけてくれることになる。

 実験すると、なんとかできそうだ・・・。

 ということで、試作から本作に。

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 スポークを旋盤にかけて、スリムにします。穴の大きさちょうどにして。

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 微妙は太さは、旋盤から、ボール盤に付け替えて、今度は回転ヤスリを当てながら、ドンピシャの直径に。

 長さを整えて、さっきの穴に、強力接着剤をつけて、この加工したスポークを打ち込む・・・。三ミリくらいは入ったかな?そして、ちょっと内側に曲げて、件の爪の上に常に応力をかけるように設置する。

 あとは接着剤が乾くまで二時間ほど待てば・・・どうなるかな?

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 結論を先にいうと、再度使えるように。ただ癖が残った。

 このように、インナーからアウターにチェーンのかけ替えを行うと、

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 抛っておくと、このインナーレバーが戻らないという状態になります。ただ一手間ですが・・・、

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 このように、親指で内側へレバーを戻してやれば、連続使用は可能・・・である、というところまでこぎつけました。

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 これまるまる左STIの交換となると、アチコチ外して、ワイヤー入れ替えなどやったら、15000円位かかりますね。

 だとすれば、コンポ自身の丸とっかえも考えるので、施工はしないでください。という指摘もあったんだが・・・。

 ただ、STIを105油圧ものにしたりすると、ドミノ的にアチコチ交換しないといけなくなると、結構値段はかさむよね・・・。ということなどを考えると、店主自身の勉強も兼ねて、STIをいじってみる選択肢もあったかな?とは思う。

 ただ、あとどのくらいの使用に耐えられるか?だよね・・・。

 今の接着剤の高性能さと、ステンレススポークの強度・・・しばらくもってくれることを願うね。頼んだよ!

壊れた台座直します 行商応援の助走としてね



 もともと荷台がついていたんだが、取れてしまい、直してもらえないか?というご依頼。

 どんな荷台でした?

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 オオ、これか・・・。荷台の上に、さらに枠的な浅い荷台を取り付けている。このフレームとの接点が折れた・・・という、どこが?

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 ここかあ・・・、シートピンと共締めするところが折れている、しかも二本揃ってね・・・。


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 元の荷台からすると、その三倍の広さのある大荷台は、やはりかなり負荷がかかったんだろうね。二年もったということだ。

 だとすると、より頑丈なものをこいつの代わりにしないといけないなあ。

 代わりになるものといえば・・・。

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 こうした実用車に取り付けるための荷台、こいつは頑丈だよね。となると、ここから摘出できるかな?

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 まあ、単純に周りをちょん切って、取り出せばいいんだが、切り口の角はみんな丸めないといけませんね。

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 そして、先程折れた金具を取り替えます。本体への装着はネジで閉めるだけなので問題はない、それよりも・・・、

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 新しい取付金具と、もとの取付金具の幅の差が著しいね、左右で1.5センチずつあります。これを無視して共締めで締め付けると、多分根本のメッキ等が剥がれてしまうことがあります。

 元金は頑丈でも、コーティングがダメになるというのは、見た目も悪いし、強度にもその内、響いていくんじゃないか?と思いますね。

 そこで、左右の1.5センチをうめるためのスペーサーを作らないといけません。

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 アルミのチューブを切って、スペーサーといたします。

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 6ミリの長さ70ミリのボルトを使ってシートピンも兼ねて共締めしていきます。

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 これなら、新金具に負荷もかからず共締めが可能ですね。

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 こんな感じで、再取り付けが完了いたしました。

 只今当店では、当店内の鉄箱を使って、来客を迎えられなくなっている店舗さんに、場所替えの飲食販売所として展開をしています。

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 普段なら、大久保や下北沢で売っていたものを店が開けないので、当店の一部で売らざるを得ない。ただ、数日続けているだけで、周りのご近所さんたちからの認知も得られてか、わざわざ寄ってくれたり、楽しみに待っていてくれる方々もボチボチ増えてまいりました。

 おかげさまで毎日、完売です。

 これからも、この形式は続けていこうと思いますが・・・。

 一方では自転車屋として、自転車で行商をしていこうとする方々を応援するという動きもしていっております。もうボチボチいくつかの行商のお手伝いなんかもしているんですが。

 今回の荷台の修理のようなものも、重い荷物を運んでいけば、いずれは破損や故障も起きてくるでしょう。状態によっては総とっかえということもありましょうが、そうでないものは、より頑丈なものとして再生していくことも必要でしょう。

 そういうときの一つの施工例として、今回の記事は掲載しておくことにします。色んなやり方で、自転車を行商の道具として、なんとか生き抜いていく、という決意で始めようとしている方、すでに始めている方、何なりとご相談ください。

 より良き行商へ剥けて、知恵を絞り、腕を磨いてまいります!

よくあっては困るが そこそこある事故


 
 リアディレーラーが壊れたっス・・・と、ちょっと気力の抜けたような高校生がもってきた。

 体は細い・・・、というがただ痩せているだけでじゃあない。何かやっていた体だな。

 何してたの?

 サッカーしてました。

 今は?

 やめてます、友達とやめました。

 やめたくてやめたのか、やめざるを得なかったのか?までは聞かなかったが、何かちょっと目標を失った感じがあるね、なので、何していいかわからないのかもしれない・・・、そういう雰囲気があったなあ。

 もちろん店主の思い過ごしかもしれない、ちょっと感情移入したかもしれないしね。

 というのもね、店主の高校時代というのがまあ暗かったわ。ごく一部の、ごくごく一部の人間としか合わず、群れず、ほぼ単独行動。目標一切なし。あっても、心の底で達成は難しいとはどこか解っていた・・・。

 なので、甲子園とか、まあある種線路の決まっている路線を歩んでいるものをちょっと羨ましいと思いながらも、どこか軽蔑していたかもしれない、もちろん僻みが大部分だったと思うが。

 一人で逡巡と反省の日々をのらりくらりと過ごしていた。

 なので、部活もしない、趣味もない、といって学問ももそこそこで、何を聞いても「別に」としか答えられない奴らのなんたるかについては、ちょっとわかったような気になってしまう。

 今思えばやることはやっていたのかも、とも思う。随分とライブなるものを見た。当時A席三千円というのがあったんだな、なのでお年玉を貯めては見に行っていた。

 中学生で、VSOPクインテッドを大雨の田園コロシアムで見ていた・・・糞マセガキでもあった。そんなところしか自信が持てなかった・・・、イヤ、自信というのは後の事だろう、何かが自信に後で変わったというだけだろうね。

 だってねえ、もうあの五人の中で、ウェイン・ショーターとハービー・ハンコックしか生きていたんだよね、それ生で見てたんだぜ!なんていうのは、当時なんかではなくして、その後々の問題だ、しかも自信というより、財産ではあるが、決して人にひけらかす意味もないことなんだよね。

 あとは古本屋には随分といったというより、潜んでいたといったほうが良かったかもしれない。軍手はめて漁ってたもんで、何度店員に間違えられたことか。

 あれから思うと、古本屋も大分減っただろう。荻窪の笹間書房がしめたときいて、そうか・・・と少し沈む。あそこは高校時代の思い出というより、その後世話になったところだが・・・。

 そんな時代を過ごしていた身からすると、目標失っている時期なんて、本人にとっては大変な「危機」と映るかもしれないが、あとで見たら宝のような時期なんだよ、とは言ってやりたい気もするね。

 線路からハズレんだもん・・・それは電車にとっては致命的だ、脱線!以上・・・てなもんだ。でも鉄道に乗っていただけで、実は自分の足ってもんがあるんだよな。それに気づくまで時間がかかるかもしれない。

 なんだ・・・、効率は悪いが、悪路でも何でも、足二本があればまずは歩けるじゃないか・・・。今までただの鉄のワッパを自分の足と勘違いしていただけだ。そんで自分の足の程度というものを知る。

 そこから歩ける範囲で、また電車なり、車なり、自転車なり、飛行機に乗る・・・事なんじゃねーか?

 なんてな。

 手なわけで、次に乗るかもしれない自転車直してやらないと、で、どうした?

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 なるほど、リアディレーラーがチェーンによって捻くれまわってしまっているわけね。まああることだわ。エントリーモデルのこの手は、ゆるくできていて、逆にそれがメンテフリーに持っていっている、ということなんだが。その許容を超えちゃうと、こういうことになる。

 逆にこうなるまではなんとか乗れるという、シマノの一般車用パーツというのは、そういう意味で優れているといえる。

 レーサーにつけるものだと、精度が良くて、ちょっとしたことでメンテが必要になる。メカニックに世話になったり、ショップに出入りする頻度は大分高い。一般車でそこまでやったら、多くの人は不便と感じるだろうね、またショップかよ、一体どーなってんだ?とね。

 こうなったら、交換しかないね。

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 交換部品を探すと、オール金属の古いが頑丈目のがでてきたんで取り付けた。

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 あとはスプロケもひどかったもんで、交換。

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 スプロケ交換したら、チェーンもね。

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 シフターもヨレヨレに近かったが、こいつはなんとか継続可能と判断。あとはブレーキ調整等をしながら、なんとか街道を走れる状態にもっていく。

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 フレーム自体はアルミで、各所頑丈、エンド金具もかなり分厚いんで、これを土台に、育てていくことも可能と説明はしておいた。

 自転車ってもんは・・・という話も、少々煙たそうな高校生の横面を見ながら説明、世の中にはうるせーオヤジってもんがいるということだ。


 別に何も期待しないが、オ!直った!ラッキー!と思うレベルでもいい、マシになった自転車で、別に地平線まで走れ!とはいわない、どこぞの下らん知事になるのがオチだろう・・・。

 が、逡巡しながらボケっと自転車乗っているだけだって、十分に意味があるかもしれないぞ、とは思う、今は信じられなくても、年寄りのいうことは聞いておいていい時もあるだ!以上!

 

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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