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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2006年10月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

パーツ クランクの巻

 今回はパーツ、クランクのお話をいたしましょう。さて、以下に三つのクランクが並んでおりますが、一見同じに見えるこれら三つ、実は規格がそれぞれ違うんですね。
 どこが違うか?よーく見てください。
giya.jpg


 分かりましたか?チェーンリンクを付けるクランクのヒトデの部分、この長さをよーく見てください。
 ハイ!そうです、このヒトデの長さがそれぞれ違っているんですね。左から徐々に短くなっていきます。
 あるヒトデの先端を選んで、それと最も離れた先端との距離を測ります。それがクランクのヒトデの大きさを決めるポイントになります。
 一番左の大ヒトデ、これは144ミリありますので144ピッチのクランクといいます。真ん中の中ヒトデ、これを130ピッチ。右の小ヒトデ、これを110ピッチといいます。

 それぞれの用途をいいますと、大ヒトデは競輪競技で使います。ピストクランクというとこれを指します(かつてのロードも同じく144ピッチだったんです)。

 中ヒトデはいわゆるシマノのロードレーサーのクランクの規格です。ちなみにカンパニョーロは135ミリ、この二社はことごとく互換性を拒否し合っています。

 小ヒトデ、これは最近流行のコンパクトドライブといって、前ギヤを小さく設定する規格です。通常市販のロードレーサーは、中ヒトデのクランクに53*39なんてギアを付けています。しかし選手でもあるまいし、53tのギヤなんて使いますか?使いませんよね、インナーばかりでしょう?
 
 そんなニーズから現実的なギヤ比を使えるために小さいクランクを造ったというのがその始まり。48*34というような前ギヤ、選手以外のほとんどの男性もこれで私は事足りると思いますよ。

 このヒトデの大きさによって、当然それに合うチェーンリンク、つまり前ギヤ坂も変わってきます。
 今持っているシマノクランクのギヤ板を購入したいとという場合には130ピッチのを選ばないと合いませんよ。

 でこれらがどうなるか・・・。
 最近ピストを望んでいるお客さんが増えています。それにあわせてかフレームの相場も信じられないくらい上がっています。そのお客さんのほとんどが、競技志向外の方々です。
 となりますと、ピストでありながら、144ピッチのピストクランクを使わないといけない必然性は消えていきます(競輪競技では規定上使わないといけませんし、それ以外の自転車競技でも選手であれば、144ピッチをつかいます)。
 つまりピストに130ピッチをつかっても110ピッチをつかっても良いんです。
 
 で、その特典は何か?というと、値段なんですね。

 ピストクランクは年収一千万以上の競輪選手向けの、まさにプロのための道具です。だから高い!合わせてチェーンリンクも一万前後してしまいます!スギノギガスなんてナノテクノロジーを使っているとかで一枚三万円以上だ!
 そんなの普通のユーザーさんなんて使えませんよね。

 そこで、生産量も多く安価で入手ができるロードクランクを使用できたらコスト削減に持って行けます。問題はギヤ坂の歯数です。
 ロードのチェーンリンクですから、56t、53t、52t、51t、50tぐらいはあるんですが、それ以下となるとインナーの42t、39t、38t、と飛んでしまい間を探すのが結構困難です。

 と、そこに参入しているのがBBBというオランダのメーカー。ここが痒いところに手の届くパーツを作っています。
驚いたのが、コンパクトドライブ110ピッチ用のチェーンリンクになんと!52t、53tなんていうのまで作っている。はじめは脚力がないからコンパクトドライブで乗っていたけど、足ができてきて、レースに出たい!なんていう人には朗報でしょうな。
 元々コンパクトドライブですから、48tなんて魅力的な歯数を用意してくれている、ただ難をいえば、少し高いのだ・・・。

 ピストでスタイリッシュに快適に走ればいい、というユーザーさんにどうしたら安くそれなりのものを提供できるか。今問屋のカタログ等と首っ引き、あった!と興奮して問い合わせてみると、もう型版ありません、在庫もなくなったと、いう返事も多い。
 
 腐るものでもないのに、何でまたそれほど展開が早いのか?もう少し時間をかけていいパーツを探してみましょう。まだ、問屋さんもどこにしまったか忘れているような、逸品・オールドパーツなんかが、どこかにあるはずです!必ずね!
 

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ロードでピストを!

これは正真正銘、ピストフレームです!
shatai.jpg



パナソニックのクロモリオーダーで作ったものです。
これを街道でも走れるように改造してみました。

まず驚くのはこの小ギヤ
なんと22Tなんですよ!
kogiya.jpg


通常シマノの小ギヤは13T14T15T16Tで、スギノの古い型を探しても17Tなんです。
以前スギノの展示会があったとき、なぜ17Tを作らないのか?と担当者に聞いたことがありました。スギノの担当者は、個人的には必要だと思いますが・・・、と動かない社内の決定にやきもきしていましたっけ。

これは名古屋の自転車屋さんで見つけたんですが、ある説によるとサイクルサッカー用の自転車じゃないの?とのことでした。確かめたことはありませんが、ピスト選手からもこんなギヤ聞いたことないそうなので、そうかも知れません。

これに前ギヤ44Tを付けてますから、カラカラ回りますよ!
ちなみにクランクもピスト用なので、チェーンリンクは144ピッチ。

今のロードは130ピッチ前後だから、ピスト専用ではないと無理なんですが・・・、実はオールドパーツを探すとかつてロードも144ピッチだったんですね。
これはスギノのオールドパーツのチェーンリンクです。

リアハブですがこれも32Hのデュラエース、ラージフランジでモロピスト。ただここに注目!
chukuu.jpg


シャフトを中空シャフトに入れ替えて、クイックにしているんです。ですから、街道に行くとき15ミリのレンチを持って行かなくても良いんです!これは楽でしょう?

ブレーキも付けています。
シートステーブリッジに穴を開けて、ロードのブレーキを取り付けました。
rear.jpg



これも見にくいですが、フロントフォークに穴を開けて、同じくロードのブレーキを付けてます。
front.jpg



よく町で見かけるのは、ブレーキを前輪だけに付けていたり、中には付けてないのがあったりと、結構危なっかしく見えますが、皆さんどうなんでしょうね。

一度我孫子の職場まで、このピストで行ったことがあって、途中一度もブレーキレバーを引かずに行けたことがありますが、安全を考えると、やはり前後のブレーキが必要だと思いますよ!

これから寒い季節に入っていく中、足回しっぱなしのピストはイイですね、聞くところによると、同じ距離ならロードの1.3倍の運動量があるそうです。
そしてなによりも、ペダリングのスキルが上がります。
ピストを暫く乗って、ロードに乗り換えたとき、あれエンジンが変わった!と思う瞬間があります。
ロード乗りこそ、ピストに乗らなと!・・・ネ!

ロードフレームのピスト仕様

これも美しい自転車でしょう?自分で組みながら、見とれてしまいますね。
sono1.jpg


ギヤを見るとシングルギアなので、一見ピストか?と思われるでしょうが、よく見るとフレームはロードなんですね。
人呼んでロードピストとでもいいましょうか?

これまた凝った作りをしているんです。車体に積まれているパーツでシマノは一切無し!

持ち主のソノさんが大のシマノ嫌いのカンパ好きときていますから。

まずは当店得意のホイールですが、アラヤのエアロワンのリムを使っています。
ハブはなんと!NJS規格もつくっていた、今は無きサンツアーのラージフランジ。昔あの中野浩一選手ご愛好のハブですが、なんとこれが28ホールというのだから、目が飛び出るほど珍しい逸品でしょう?
suntuor.jpg



前輪は軽量化を図って、TNIとちょっとガクッと転けた御仁もいるはず。

クランクがまたカンパのピスタから取ってます。あのヒトデ型が特徴ですね。

あとブレーキからブラケット、ピラーに至るまで全部カンパ、それもほとんどがレコードですから金かかっています。

チェーンもイズミのブルーと薄い金の交互で、これも美しい。

ステムとハンドルは、このフレームにしてはちょっと体の小さいソノさん向けに、これまたTNIの痒いところに手の届くサイズで決めています。

これはさすがに注文生産ですが、こうした高級パーツふんだんの自転車も作るんですよ!

2007年版のカンパ、ご覧になりましたか?
ブレーキアーチとクランク、BBが見物ですね。

あんなパーツで組んでみたいですね!もちろん格安でヨ!

ただいま執筆中!

 ただいま本業の自転車屋を少し閉めつつ、初心者向けロードバイク入門本を執筆中にて候!

 るるぶでおなじみのJTBさんから来年出る予定らしいです。

 私はメカ系統の箇所を担当しています。今まで経験してきたことや、作った自転車などの話などをふんだんに、大師匠の監修の下、何とかかんとか重い筆を振り回しています。
 一般の本にすると、メーカー推奨規約みたいなものを守らないと、何かあったとき補償されないので、その辺面白くないなあと思いながらも、ストイックにやってます。

 今190センチ弱の元ラグビー選手のロードを組んでいる最中ですが、来週頭が締めきりですので、それまでお預けです。
早く書き上げて、本HPをもっと豊かにするためにも、しっかり制作!お仕事がんばらないと。

 なおご要望がありましたので、先のウィリエールについているホイールの詳細を近い内にアップします。
 完組ホイール全盛の中、まだまだ手組ホイールの魅力は豊かなものですよ。

 そうそう本の中でも、手組ホイールのおもしろさを大展開しています。
 
 まあ、色々お楽しみに!

狸サイクル 店主 遠山健

フレーム等総取っ替え!ウィリエールの巻

 これは当店にしては珍しい、「高級車」の部類に入ります。
surukumi.jpg


持ち主は当店開店以来のおつきあいをいていただいている、眠り猫さん。この眠り猫さんは運動に関する潜在能力が非常に高い方で、この春から大して走り込みをしていない割に、五月の佐渡一周210キロを平気で完走してしまう脚力をお持ちです。
 この眠り猫さん、この夏交差点にて車と接触事故を起こされました。示談は成立したようですが、破損した車体ほとんどを入れ替えることになりました。
 前は三連勝のクロモリフレームを軽々乗っていたのですが、これを機会にアルミにしませんか?という当店からのアドバイスに適度に反応。そこで血眼で探し出したのが、当ウィリエールのアルミフレームでした。一本五万円。前後のホイールを組み替えて、いくつかのパーツを組み替えなどして完成したのがこのド派手な一台です。十万少々かかってしまいましたか・・・。
 このホイールは当然当店の手組ホイールです。前輪はハブから放射線状にスポークを組み上げるラジアル組にしています。後輪は、写真ではわかりにくいですが、半フリー側をラジアル組にしてあるんです。交差させない分、スポークが短くすみます、その分の軽量化が可能なんですね。こういう組み方は、山岳レース専門の軽量ホイールなどに用いられます。パーツの関係で手組ホイールの選択肢は減ったとはいうものの、まだまだ!ありますよ!
 
 てなわけで完成したこの一台。

 猫さんの割りにイメージカラーはねずみ色だったのが、今回の派手なイメチェンで回りを驚かせました。車体が軽くなったことがとても気に入っていただいたようで、それは良いとしても、事故にはこれからもくれぐれも気をつけてくださいね!

アルミフレームへの移し替え

 これは当狸サイクルの常連さんである、ラッコさんの最新号です。ラッコさんは当店開店から少しして来られたお客さん。最初は鉄のスローピングフレームに乗っていました。慣れない内は少し恐がりで、すぐ降りるのに抵抗感がいらないということでスローピングを選ばれました。resize_2.jpg



 ただ恐がりな割に、長距離初体験がなんと東京ー宇佐見間120キロ完走と心身共にとても恵まれた方なんです。

 今回クランクを53*39から48*34のコンパチブルに変えただけで、他のパーツはソックリ移し替えです。ですからフレーム・パーツ・工賃含めて四万ちょっとでした。
3(2).jpg



 こんなフレーム乗り換え・パーツの移し替えなんかも気軽にやっちゃいます!

 ちなみに見えにくいですが、ダウンチューブのステッカーはラッコさんデザインのものをカッティングシートで作ったものです、こんな才能もあるラッコさんでした。
1(2).jpg


シマノ ティアグラ

シマノ ティアグラの値段

STIレバー       18400円
ブレーキアーチ     4200円
フロンディレーラー
直づけ         2400円
バンド         2400円
リアディレーラー    2900円
クランク        6500円
ボトムブラケット    2600円
スプロケット      3000円
チェーン        1200円
フロントハブ       1800円
リアハブ         3200円

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

シマノ 105

シマノ 105 10速の値段

STIレバー       22800円
ブレーキアーチ     7700円
フロンディレーラー
直づけ         2700円
バンド         3200円
リアディレーラー    4800円
クランク        13900円
ボトムブラケット    2600円
スプロケット      4700円
チェーン        2000円
シートピラー      5100円
フロントハブ       2700円
リアハブ        4900円

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用


プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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