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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2011年01月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

老いては子に従え・・・



 高校生の時から、おつきあいさせていただいている、タイゾウ先生。

 先日「店主が、自転車乗らないでどうするんですか!」というお叱りを受けました。

 確かに、人の自転車ばかりを組んで、めっきり乗らなくなってきている店主、自転車って楽しい!なんて言える土台が崩れかかっています。

 当然厳冬ということもあって、完全メタボ、ヘビメタ・・・。

 何週間も前から、「多摩川行きませんか?」というお誘い。なんかしつこいんだよなー、コイツ・・・。だいたい、よりによって、なんでこんな寒い時期に・・・と、生返事を繰り返していたときの、一括でした・・・。

 老いては子に従え・・・といわれます。従うべき子狸がまだチュパチュパオギャーという中、こういう長男クラスの子達に従った方が良いのでは・・・と、さすがに反省した次第です。

 といっても、こいつら登録するとかほざいている若いのと、即一緒に走るなんていうのは・・・ねえ・・・。

 そこで、土日など、レースやイベントでクタクタになっている、明けた月曜日。つまり彼らにとっては、リカバーのためのサイクリングになら、まあ・・・つきあえるかな?と、そそのかされて、走り始めたのが先週の月曜日。

 当店から、多摩川出て、羽田まで。往復八十キロでしたね。

 やってみると、やっぱり店主は潜在的自転車好き・・・ということを自認したわけです。

 そして、今週月曜日・・・。本日もかり出され、羽村まで往復九十キロ。
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 今日はコヤツも加わり、全行程固定ギアですよ、当然!
 
 エヘヘヘ、これがまあ、楽しいわけですわ。

 そこで、このタイゾウ先生主催のこの月曜サイクリングは、ちょっとこれは恒例にしていこうか・・・などと考えています。

 でも、月曜朝から参加できるなんて、学生か、フリーの人か、床屋さんくらいかな?と思いつつも、始めます!

 条件は固定!といいたいところですが、車種は自由。ただし!25キロ以下で走れる能力を持つ人限定です!

 こう書くと早とちりして、25キロ以上で走りつづけるなんてできない!という方、必ずいるんですが、いいですか?!参加条件は25キロ以下ですよ、以下!以下で走れる人限定ということです。

 逆に言うと、足が引っかかると35キロとかポーンと出す奴らは、来るな!ということです。

 奴らも基本はリカバーですから、登りはほとんどなしでいきます。

 基本、朝八時当店発!途中参加の方は、その日のコースによって、おち合う場所を決めていきますので、朝当店発ができない方は、事前にコース確認のご連絡をください。

 店主も春にむけて、走り出します!

 店主主催の「落ち武者の会」、当店内の自転車道場「猫の穴」もボチボチ構想を練っていこうか?練習時間のないオヤジ連中は、やっぱりバンクかな?

 そんなこんな含めて、やっぱり自転車楽しいなあ~!

 参加しにくい月曜ライド、ドシドシご参加お待ちしています!
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父の駆動を娘に移植



 臓器提供ではありませんが、父の駆動を娘さんのシングルに移植します。

 ここを!
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 ここにです!
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 まずディレーラー台座をつけて、リアディレーラーを移植!
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 一見簡単に移植していますが、簡単です・・・。
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 前ギアも移植しようかと思いましたが、お子さんにはお父さんのクランクは長すぎます。ギッコンバッタンになってしまいますので、クランクはそのまま、フロントディレーラーも移植しません。

 後輪をそのまま移植して、ブレーキをキャリパー化します。
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 26インチのタイヤといっても、WOという規格とHEとは異なりますが、移植完了。

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 前輪が心持ち小さいので、ファニーバイクでしょうか?

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 これにて完成。後輪を失ったお父さんの自転車には、先日ご紹介したように、固定ギアをのせたホイールが装着されました。

 こんなこともできるんですよ!という一つの基準にしてみてください。

 自転車はもっと自由にいじれるし、いじっていいんです。

 成長に合わせて、好みに合わせて、変わっていく用途に合わせて、自転車は変幻自在!

 これをおぼえておいてください、そしてまわりに伝えてくださいね!

アキラが来た!

今年の当店の目標というか、試みの一つにご紹介したあのアキラ・サンライズ君が、今当店に居候しています。
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まあ、空気のような子なので、ぜんぜん邪魔にならないね。

食事も四人分作るのも五人分作るのも同じだから、本当人間一人ぐらいなんてことはないね。

寝て一畳の空間さえあれば、当店、いつでも居候君を受け入れるよ。ただし、基本ほったらかしだけど・・・。

その奇人パフォーマーのアキラ君なのだが、あの自転車アニメの名作、ヴェルヴィルランデブーに痛く感動したらしい。

 店主も、自転車の廃材がぶつかるごとに、楽器としての可能性を感じていたので、実に面白い人物と知り合ったと、満足しております。

 溶接機の導入で、その辺のパフォーマンスは一気に上がるでしょう。

 彼と、当店と、あと映像の力を借りて、なんか面白いことができたらなー、なんて考えています。

 と、考える店主に対して、手の動くアキラ君。早速試作以前の廃材を持ってきて、当狸サイクルの裏庭で、ホッコリ演奏を始めていたのだった。

 その完成度は、試作以前という段階で、相当高いものになっています。

 ご興味のある方は、是非こちらをご覧あれ!

 イヤー、才能とひっつく力があると、いろんなことができちゃうね、という見本のようなお遊戯です!

 今年の当店も、ユルユルと、シャキッと、時に遊びながら行きたいものです!

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置きみやげ!

マウンテンのシングル固定化 助走なり!

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 前カゴがついて、荷台もある。もうママチャリ仕様のマウンテンバイクです。使われ方も、お子さんの野球チームのお世話など、働くマウンテンバイクなんですが、これを固定化するという・・・、選択。

 用途からいうと、確実に不便になります。確実にです。

 でも、どうしても固定化したい・・・。それは、昨年暮れですか、当店にて固定を試乗されてから、思い出すと夜も眠れなくなるほどの衝撃を受けられたときから始まったようです。

 かつてのラガーマン、未だにアスリートの雰囲気が確実に残っています。仕事帰りで背広を着ていても、ラガーマンの移動中のブレザー姿に重なります。

 腰から足にかけて、ついている筋肉は、呼び戻せば必ず戻ってくる状態にあります。ですから、固定を試乗したとき、体に殺気が走っていました。

 この人、このままバンクに連れて行ったら、再度アスリートとして蘇るんじゃないのか?

 店主の予感です。それから店主のほざく程度の固定や、自転車競技の話なども、実に熱心に耳を傾けていただいています。この人、マジだ・・・。あとは、家族やご自分の中での折り合いが付くのを待つだけだ・・・と。

 とにかく固定にしたい!しかし、こだわりがあったようです。長年乗っているこのマウンテン。このまま多段化の状態でおいくれ!という自転車の気持ちのようなものを感じられたとのこと。

 そこで・・・、娘さんの自転車に、自分の駆動系一式を載せられないか?というご相談。当然載せてしまいます。

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 娘さんの常用自転車の後輪に・・・ホイールから何から載せてしまう。

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 ここにね・・・。で、実際にのせ替えました。そのご報告はまた後日。

 後輪と駆動系を失ったお父さんの自転車。もう自由になった!ということで、心おきなく固定化へ向かいます。

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 後輪を700Cで組み直します。ハブは固定用のラージハブで。もちろんエンドの調整もしています。

 既設のクランクを使います。
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 インナーが外せないタイプですので、残しています。

 折角700Cにしたので、ブレーキはキャリパーに取り替えます、Vブレーキは外して。

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 前輪はそのまま・・・。

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 働く自転車でもありますので、前カゴは残します。

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 荷台も残します!

 そうやって、まさに今、様々な状況の中で折り合いを付けつつあるアスリートお父さんを象徴するかのような、渋く逞しく忙しい自転車に仕上がったわけです。

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 前輪も700Cにして、カゴや荷台もとって、ハンドルをドロップにする・・・、なーんてことはいつできるかは分かりませんが、これはこれで良いでしょう。

 仕事に、家族に、地域の活動に忙しくありながらも、自らのアスリートとしての可能性もまだ諦めていない、追求したい!という、がんばるお父さんの愛車として、本当にふさわしい車体となりました。

 こういうところに潜んでいる力というのは、場を与えられれば爆発しかねない。

 装備に恵まれ、装備で時計を出しているアマちゃん選手なんかよりも、ずっと根強く執念深い思いがあるはずです。なんといっても、年齢という時間が限られているんです、ゴール近い選手が人生のスプリントをかけようとしているんです、そんじょそこらじゃ、すまないでしょう。

 当店も春までに、仕事や家族に揉まれながらも、最後の一差しをねらう、オヤジ達を集めて、「ネコの穴」という自転車道場を開きます!そして、「野武士の会」または「落ち武者の会」なるものを立ち上げようかと、画策しています。

 踏ん張ろうぜ!御同輩!俺らはまだまだやれるかも知れないぜ!

 ダテナオトがはやる中、さすがに「トラの穴」なんて、大風呂敷を広げられない、中年オヤジの叫びを聞け!

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ニャー!!!

ママチャリ・実用車を快走車へ

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 もう何台やったかな?というよりか、何台救ったかな?なんて・・・。

 お馴染みの軽量化、快走化の試みです。

 もう外して、ものを交換して、快適化させる、それだけですが、それなりの効果ありです。

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 泥よけ、カゴを外して・・・、チェーンカバーも外してしまいましょう。
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 例のブレーキも外して・・・
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 このねじ山に、固定ギヤもはめられるんですよ!

 かわりに、キャリパーブレーキを裏に付けます。お馴染みですね。
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 ブレーキシューも相当よくなっていますね。ショショーっと効きますね。
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 ステムの長さをちょん切って、短く低くします。プロムナードバーをフラット系のものに替える。

 ハンドルを替えるのって、走行感に相当影響を与えます。

 体を立てて乗るのと、体を前傾させて乗るのとでは、全身の力の使い方の関係で完全前者の方が良いはずです!

 交換したのは、ハンドル回りとブレーキ回り。あとはひたすら外して、こんなのスリムになりました!

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 長髪をバッサリ切って、坊主になった爽快感です。

 持っても軽い!の一言です。

 これで快走は、お約束ですが、イザ買い物となると、これでは不便極まりありません。

 現役でお買い物がお仕事である方には、もちろんおすすめしません。まあ、これに前カゴ付ける、または後ろカゴ付けるという選択肢もありますが・・・。

 こういう改造は、家に乗らなくなったような自転車が一台ある、というような場合にバッチリです!

 買い物はいつものやつ、長距離は快走車で!

 こういう使い分けって、けっこう楽しいし、効果的だと思いますよ。半径五キロはこれで全く問題なし。東京の二十三区内も全くこれで行けますし、高級自転車のような盗難の心配もないですしね。

 やるならこういう車体にこそ、こっそり固定にしておいて、トレーニングを意識するとか・・・、利用法はアイデア次第でなんとも成りますね。

 こういう自転車は、これからも必ず作り続けます!

 自転車で長距離?自転車で快走?なんて思っておられる方。まずは低予算でいかがでしょうか?自転車の機動力=自らの潜在力にも気づかれるでしょう。

 一人のための自動車、公共交通機関の必要性をマジで考え始めるかな?食事もおいしくなりますし、食についても考えるようになるでしょう。東京を相手に土地勘が付いてきたり、距離感が変わってきたり、空間概念が付いてきたり・・・、もう収集つかなくなるかもしれませんね、こんな一台で。

 一人一台以上所有している可能性のある自転車。もう行き渡りつくしているはずの自転車なのに、なぜいま空前の「自転車」ブームなるものが起きているのか?

 それは自転車と「自転車」の意味が違うからです。いわゆるママチャリとしての自転車と、快走車としての「自転車」の違いです。

 いま、店主が提示しているのは自転車でありながら、「自転車」の可能性を秘めているものです。

 ちょっと乗ってみませんか?できる限り低予算でお作りします。

 新たな「自転車」の可能性を是非体験してみてほしいですよ!この国の可能性も見えてきますよ。
 

hamax ハマックス 取り付けしますよ!電動アシスト車にもネ

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理由は分かりませんが、いま子持ちのお母さん方を中心に、大変人気のある子乗せシートがこのハマックスというスウェーデン製のものみたいなんです。

ちょうどいま、ブリジストンの子乗せがリコールとか、改善命令が出たとかで、その分もこちらに来ているのでしょうか?

当店としては、大阪グリップ工業のものしか扱えませんが、こうしたものの持ち込みも、別店舗、自転車持ち込み天国の方ではお受けしていきますよ!

 ただ取り付けるだけなら、簡単なようですが、これを電動アシスト自転車に取り付けるとなると、結構大変なようですね。

 というのも、シートチューブにアダプターを固定して、そこに子乗せシートを取り付けるという構造をしているんですが、電動アシスト車には、そのアダプターを固定しようとしても、そこに電池があるので、取り付けられない、ということらしいんです。

 確かに、デフォルトの状態では付けにくい・・・というか付けられないかも知れませんが、無理難題に燃える当店としては、取り付けパーツを観察して、厚さやボルトの種類などを替えれば取り付けられるだろうと、取り組んでみました。

 もちろんできましたよ。それも通常当店でやっている程度の改造の類からすると、改造というより、応用のレベルでできましたね。

 ホイ!
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 なんか都内で、電動自転車にハマックスを取り付けられる唯一の店が、あるらしいのですよ、持ち込み工賃たったの6300円なんだそうです。

 まあ、これで当店も入りまして、都内唯一ではなくなりましたので、お近くでお困りの際には、是非一声おかけください。ただ高いですよ!持ち込み工賃で・・・2625円ぐらいかな・・・。

 ただこれだけではありません、お子さんを乗せる際に、スタンドはしっかりしたものがいいですね。こんなスタンドを付けてみました。

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 そんなこんなで、クロス型電動自転車に子乗せハマックスとスタンドが付いたわけです。
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 実はこれはまだ途上の改造です。主婦であるお母さんが乗ることになるので、これではまだ足りない物がありますね。ハイそうです、前カゴです!

 ただ、この自転車のフロントフォークはサスペンションが付いています。これを無視して、取り付けると、前カゴの台座によってサスペンション殺しになってしまいますね。

 これにつきましては、追ってまたご報告いたします。

 できますよー、多忙な主婦のお母さん向けの戦車のような、ゴッツイ一台が!

 お楽しみに!


シフトは変速にあらず!



 フラットバーについている、シフターです。

 よく落車とまでいかなくとも、自転車を倒したりすることで、シフターの一部が割れてしまったりする例はあることです。ハンドル回りはそういう意味で傷だらけですが。

 割れても、機能は損なわれない、ということでそのまま使用し、水などが入ったり、割れが広がったりして、いつの間にかシフトができなくなっている、できても部分的にしか機能しなくなっている、なんて事結構あるようです。

 別にほとんどシフトしないから、必要がない・・・などという使用者も結構女性を中心におられますな。

 シフトしないからそもそもシフトなんて必要ないのか、シフトできなくなったからあんまり必要でもなくなったのか・・・、まあ、ブレーキのように機能上欠くことができないものではないので、どうもその辺の扱いが緩くなりがちでもあります。

 折角、多段ギアを持っているのに、ほとんどシフトしない・・・、多そうですね、そういうライダーの方々。

 ディレーラーを変速機と訳したところから、間違いは始まっているんでしょうね。

 ディレーラーは、別にスピードを変えることを主の目的にしているわけではありませんから。確かに、イッチョウ踏むか!というときにでかいギアに換えがちですが・・・、足の回転力のある方は、その分回せればいいわけで、ギア比とスピードというのは直ではつながっていません。でかいギア=スピードに結びつくのは、あくまでも回転力があっての話なんですね。

 つまり、自転車はギア比の軽重という以前に、回転力、つまり足を高速回転させるための筋肉と神経を土台としないと、スピードは伸びない・・・というのが主流だと思われます。

 また、スピードだけではありません。効率よく回す筋肉・神経を形成したほうが、長距離の自転車走行にも大切なように思われますね。

 そういう点から、再度変速機ならぬディレーラー、およびギアシフトの意味を考えていくと。シフトの重要性は、そのライダーにあった一定の回転数を維持するために使う・・・というのが、本流なのではないか?と思うのです。

 向かい風でスピードが落ちた、なら軽めにシフトする。逆に追い風でスピードが上がった、なら重い方にシフトして、ペダル・クランクの回転数を維持する・・・、というような使い方です。

 これはもちろん上り坂、下り坂も同じです。年齢や、トレーニングに合わせて培われた、筋肉と神経によって効率よく維持される回転数をいろんなコースや状況に合わせて維持していく、そのためにシフトをしていく、というのが大切なんじゃないでしょうかね。

 ですから、まあ、もっとこまめにシフトして欲しいわけです。
 
 そんなわけですから、シフターが壊れたりした場合には、修正して、ワイヤー交換などの調整を入れていった欲しいですね。

 今回も、割れてバラバラになった、シフターを交換しましたよ。
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 右の新生シフターです。段数は同じにしないといけません、7速です。

 左のシフター。
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 この交換で、シフトとブレーキの調整をしているので、それだけでも随分と乗りやすくなっています。折角シフトが快適になったんですから、是非この回転数維持のための、シフティング、というのを励行していただきたいですね。

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 ちょっとリニューアル!しっかり面倒見てあげましょうね!
なんと言っても!
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 国産ですから!まだ暫く乗れますよ!

 シフティング=スピードにあらず!店主はそう思いますよ!

ちょっとした加工も・・・



 アルミのそんなに悪くない、チェーンリンクです。

 これを加工して、バッシュガード・・・、チェーンカバーのかわりに、チェーンリンクの歯にズボンの裾などが裂かれないようにガードしていくれるパーツなんですが、それを作って欲しいというご依頼。

 プラスチックなどでもありますが、できれば同族のアルミでということなんでしょうか。確かにプラスチックのバッシュガードは安っぽいですね。

 そんなわけで、まずはアルミの歯の山の部分をへし折っていきます。

 それでも残る小山を根気よく削っていく。

 削り終わったら今度はそれに磨きをかける。ツルツルにしないとそこに引っかかりができてしまいますから。

 集中してヤスリの番手をあげてとシュコシュコと・・・。

 経験のある方もいると思いますが、金属磨きには魔物が潜んでいまして、ヤスリの番手を上げていくと、今度はコンパウンドにかわって、そのコンパウンドの番手もまた限りなく上がっていく・・・。

 金属磨きには終わりがない・・・。

 なーんてなところにはまっていたら、仕事にならないので、心を鬼にして、ヤスリは400似て強制終了!

 それでもちょっとピカピカ。
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 すっかり山もなくなって、ツルツルになった、ちょっと間抜けな元チェーンリンク。
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 でも今度は、質感のいいバッシュガードとして再生です!ズボンやスカートの裾をよけてやってくんなさい。

 こんな加工もしますよ。

 溶接機も入れて、鉄のひっつけもやっていったら、幅は広がるでしょうね。

 そんなことも始めていきます!

 自転車の部品で、自転車と全く異なったものなんかも作っていこうかしら?

 やっぱり金属加工は面白いね!

ちょっとした取り付けなんかも お任せね!

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 革サドルの持ち込みで、これを付けて欲しいというご依頼。

 サドルの着脱は比較的簡単な方なので、ご自分でもやれそうか・・・と思いきや、タイプが現行のものと全く異なっているため、まず現行ピラーとの相性が非常に悪い。

 単純にいって、レールが細すぎ、しかもその細いレールが縦に二本ある。

 かつてこれを止めていた、専門のピラーがあったのかしら?とも想像できなくもないような代物です。

 どうやって付けようか?特殊な金具でも考える・・・?

 色々検討した結果、二本の細いレールを一本に纏めてピラーのヤグラで挟んでしまえ!という強硬論が通ってしまいました。

 かみつき工具で、にほんのレールを挟んで、それをヤグラで挟みます。

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 こんな感じで。そしてボルトを閉めて固定していきます。

 別角度から・・・。
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 そうやって、しっかり固定して、左右の傾きなど確認をして終わり。

 実際に走ってみても、全く違和感なし・・・。

 ちょっとした工夫で、どうにかなるものです。

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 あと同じ自転車に、キャリパーブレーキの取り付け。縛りは泥よけとチェーンカバーは付けたままで、と。

 二三本、形の違うキャリパーブレーキを付けてみて、ようやく、このタイプが当たり、現物あわせで取り付け終了となりました。

 両者共に、根気のいる作業です。完成するまでに要する時間もバカには成りません。

 しかし、それが可能となった暁には、店にそれだけのノウハウという宝物がストックされます。

 こういうストックがあればあるほど、プロショップとしての箔となるのではないか?と思っています。

 予定調和のプラモデルを作っているのではありません。だから大変だし、それだけ面白いんですね。

 定型だけやって、それだけ繰り返しているだけの自転車屋さんて、仕事面白いのかな?なーんて他店の心配はいいとして、こんな小さいことだって、当店は喜んでお引き受けします!

 近い内に、今流行の子供乗せカゴを、電動自転車に付けるご依頼を受けるかと思います。

 聞くところによると、そんなことをしている自転車屋さんというのは、都内では鎌田当たりに一軒のみなんだそうです。

 持ち込みでそれを依頼すると6300円かかるそうです。

 どんなもんなんでしょうね、当店の技術で付けられるかな?

 とにもかくにも、無理難題は成長への足がかかり、これからもできる限りお受けできるよう、腕を磨いていきたいです!

盗難車 被塗装車 再塗装車


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 盗まれただけでも腹立たしいのに、それを我がものに偽装しようとして、黒ペイントをかける。それもしっかりかけるんならまだしも、一缶買って、使い切ったところでペイントを止めたらしい。

 まあ、最低なヤロウでしょうね。元々黄色の自転車だったのを、黒スプレーをぶっかけて、適当にまだらにして、乗り飽きたので、放置した。

 持ち主に戻ってきたとき、よかった・・・という安堵よりも、非常に不快感を与えたことは想像に難くありません、コノヤロー・・・

 その不快感を解消しようと、自転車の再塗装を当店にご依頼されてきたんですが、その前にもまた色々あったそうです。

 阿佐ヶ谷の某自転車屋さんに、「再塗装お願いできますか?」と尋ねたところ、「外して、塗って、組み付けて・・・そうね十万くらいになりますよ」だって。

 良い仕事していますねえ~。そんな相場が成り立ったら、当店はもう、代官山辺りに二号店でも出店しますわ!

 それでまわりに回って、当店にたどり着いたということです。「そうですねえ、外して、足づけして、塗装して、組み付けて・・・二万からでしょうか?」。最初の十万相場がきいたのか、即ご依頼いただきました。

 某自転車屋さんには感謝です!

 とにかく、賊の付けた黒、およびその痕跡を完全に消して欲しい!という強いご希望により、フェンダーからチェーンカバーまで総塗装です!

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 各所黄色系ですが、場所により多少色調なんかは変えたりしています・・・。

 あとフレームが再塗装できれいになると、組み付けの際に、どうしても汚れたパーツなど交換したくなってきます。新しいフレームに錆びたチェーンはないでしょう?

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 ちょっとおしゃれに金のチェーンです。

 そして塗装屋さんに出していたら、仕上がったフレームだけしかありませんが、当店は基本自転車屋ですから、再組み付けの際には、色々とご要望を載せることができます。

 ちょっとレトロな砲弾型のライトを付けたい、というご要望。叶えます!

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 こうやって、ワイヤー交換して、ブレーキ調整もして、完全に生まれ変わってからの再登場!

 泥棒野郎の痕跡を完全払拭して、こんな感じです。
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 ヨッ!風呂上がり!

 盗難されて、変わり果てた姿で帰ってきた相棒の面倒も、しっかり見ますよ!

 これで、戻ってきて本当によかった!と持ち主の方が思っていただけるでとうれしいです、まさに、これにて一件落着!

親子で再塗装 自転車を通じて知ること得ること



 小学校一年生が乗るには、全体が長い車体です。ということは・・・、使い方によって刃、中学生までだって乗れてしまう車体かも知れませんね。

 お子さんをお持ちの親御さんと話すと、タイヤのインチ=自転車のサイズと思っておられる方がほとんどです。

 そういえばそうでした、店主が小学校二年生で初めて乗った自転車が22インチ。姉は確か24インチでした。そして26インチから大人の自転車、という感覚が残っています。

 しかし、時が経って自転車業などをやり始めると、小径車など、タイヤのインチは趣味の問題以上以下ではない、という雑多な感覚のほうが先んじてしまい、「うちの子もう18インチの自転車が小さいっていやがるんです」というお母さんの話にピンと来なくなっていました。

 でもなあ、タイヤサイズ、正確にはホイールのサイズを以て自転車のサイズというのは、ちょっとした自転車業界の戦略なのかな?という感じがします。

 つまり、成長に応じて、自転車買い換えてね・・・という。それに合わせてといいますか、サドルのピラーが異様に短いです。

 成長に応じて、サドルを上げようとしても短い、そこで自転車屋さんに行くと「もう四年生でしょう?だったら24の自転車に買い換えないと・・・」。

 大人用の25.4のピラーに差し替えてサドルを上げてやれば乗れるのにね。

 この辺から自転車=使い捨て、という発想がすり込まれているのでしょうか?これには抵抗したいなあ・・・。そんなところで銭使わせるよりも・・・、成長に合わせてセッティングしていく、車両なんだ!という意識を強く持たせたほうが、将来としてはいいんじゃないか?なんて思いますがね。

 今回は、セッティングの前に、親子で再塗装したいというご要望、もちろん快諾です!

 まずヤスリで表面を足付けしていきましょう。
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 フォークもネ!
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 はい、自転車全体に、細かい傷がつきまして、塗料の食いつきをよくします。

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 これに好きな色をかけていくのですが、今回はなんと二色使いです。白いラインが欲しいと・・・なるほど。

 ちょっと感動の瞬間かな?

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 お父さんと妹さんのお手伝いがあったとは言え、小学校一年生でこの水準!すげーなあ・・・
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 白いストライプが輝いていますね!

 その後は、こちらが引き取って、好みのパーツなど載せていきます。
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150のクランク、小学校一年生にはいいでしょう。

ハンドルはフラットハンドル希望でしたが、ちょっとまだからだが追いつかないので、今後の楽しみに取っておきましょう!

高学年になったらフラットかな?それまではこれで我慢!

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 組み付けて、改めてみるストライプです!
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 いいねえ。あと、荷台を白にして、別ストライプの感覚でいきます。

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 そんなこんなで、再塗装、子供の好みと親子の作業で仕上がった全貌です。

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 店主には、長いピラーにフラットハンドルを握っている中学生の彼の姿が、すでに見えています。
 
 「別色にすっかなー」とか声変わりして言って来るかな?

 少年の自転車との関係はかくあるべし!と店主は強く思う!

 できる限り自分のセンスをてんこ盛りにして、自分で作り、自分で乗って、自分で管理するものだ。自転車はまさに相棒なのだ!単なる物じゃないんだ!だからコロコロ買い換える物じゃない!相棒なんだよ!

 この点に関しては、時流の自転車買い換え路線に真っ向から反対して「生きたい」です。

 もう9800円の自転車をはばかることなく使い捨てにする大人達に何を言っても、もう遅いかも知れません。

 ただ、子供達は別です!

 店主と有縁となる子供達よ、今後の日本が向かっていく方向を指示しよう。
 
 活力がなくなり、もの作りを忘れ、金融に走るこの老人国家日本で、これから君らがいかに関わって生きていくべきか?自転車通じて指示しよう。

 キーワードを覚えておいて欲しい、「リ・メイド・イン・ジャパン」だよ。

つづく・・・

実用車の実用使用あれこれ

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 つい、ワワワ・・・と思ってしまう状態の自転車。ご近所さんでお世話になる中で少なからずあるタイプの自転車です。

 通常なら、前輪後輪入れ替えで、アチコチいじると、残るはフレームのみ・・・ということになる、そうなるとパーツ代と工賃入れると、言いたくはありませんが、買ったほうが・・・、となります。

 店としてはできるだけそういう立場は取りたくはないという、主義と経済効率の狭間に立たされることになります。

 でも、今回はそういうことには成りませんでした。

 実用車の実用には色々あるということです。

 とりあえず、どうしようもなくなっている前ブレーキの交換。
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 よく働いたね・・・、雨の中でも。

 それからスタンドも新しいものに交換しました。
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 あとワイヤー類を取り替えて、ブレーキの引きも調整して、できあがり!です。

 引きも楽になって、注油も各所をなめらかに動かしてくれます。もちろん空気も充填してね。

 これだけでも、自転車は生き返ります。店主は「ストレス」という言葉は使わないようにしていますが、世間に蔓延しているそうしたものも、ちょっとしたことで解消されるのではないか?と思われます。

 その代表が、実用車。注油して、空気圧をあげて、各所を調整するだけで、驚くほどよくなります。特にお母さん達の自転車が顕著ですな・・・。

 そして、もう一つ。包丁です。伺って使わしてもらう包丁の九割が切れません!包丁は,置くだけでザクっと刃が立たなければならないのですが、立ちません。ですから、すべて押し切りです。リズムがつかめないのでその内手を切ります。切れる包丁が手を切る原因ではありません。むしろ切れない包丁によるリズムの崩れが手を切る原因なのではないかな?

 自転車の調整と包丁研ぎ、この二つを徹底しただけでも、相当生活が快適になるんじゃないかしら?
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 研ぎ屋さんもやろうかなあ・・・。

 で、この自転車ですが、実用上の使用は、荷物運びです。荷物を積んで、引いて歩く。よほど人がいないところでのみ乗る、ということらしいです。

 そういえば、自転車の車体も色々使えるということを一昨年教わりました。路面の悪いところを古新聞を運ぶには、子供自転車の改造版がいい、ということを。

 この自転車も、ほとんど高齢者の荷物運びとして、役に立っているんです。

 自転車は走るだけではない・・・、深いテーマですな・・・。

 そう思うと「ワワワ」の自転車も輝いて見えてきます!
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 働ける範囲で、君も仕えなされ。またいつでも診るよ!

塗装という名のリニューアルというか・・・オリジナル化



 お世話になっているFUJIのフェザーです。

 このシングルになって何年になりますでしょうか?年々、完成度が上がっていき、ショップの改良の余地が少なくなってきている、と思える最近です。

 当初はいじれる!好きにいじれる!というのが楽しみでしたが、多少値上げしても、ライダーの好みを先回りしてくる、そんな戦略が見えてきます。

 かつては、もうフレームとホイールとクランクは残して、あとは全取っ替えなんてやってましたね。

 だんだんやることがなくなってきて、右から左へ・・・という当店らしからぬスタイルに落ち着くか?と思いきや、イエイエ、まだまだ、再塗装という、次の手がありますよ。

 FUJIは近年、塗装で一本とってきました。売れに売れまくったアブソリュートなど、あの自転車にとっては衝撃的な、パステルカラー、思い切った中間色を使ったというのもあったと思います。

 いま、あのクラスではもう当たり前になっていますが、黄緑だとか、オレンジだとか、これ自転車の色かよ!という色づかいでしたね、当初は・・・。

 んな、FUJIですが、年によって色づかいは変わりますので、その年にない色に塗り変える、というのも手ですね!

今回は、マスタードイエロー・・・ということで、承りました。上塗りのクリアは、半分マット、つまりピカピカの艶は消して、といってもゴワゴワにならない程度のクリアというわけです。

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 マスタード・・・というと、ディジョン系ですと、まさに芥子色ですから、ちょっと薄目でくすんでいる、という感覚ですが・・・。

 ジャンキーアメリカンなホットドッグやアメリカンドックになんかブチュっとひっかける、マスタードは鮮やかで山吹色に近い感じがします・・・。

 どちらかなあ・・・なんて、途中マジで悩みましたが、今回は両者をミックスしたオリジナルマスタード・・・作りということで・・・。

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 多少の光沢はありますが、基本マット、フラッシュを焚いたのが光沢の原因です。やはり色の写真はむずかしいです・・・。

 今回は、冬の低温の中でやったので、随分とタレました。

 調べてみると、厳冬期用の速乾性のシンナーというのがあるそうで、それにかえて、まあ何とか乗りきったということでした。お粗末様。あと一月は、これが活躍するでしょう。

 そんなこんなで、できたのがこれです。
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 ちょっとオリジナル感がしますね。リニューアルより、チョイオリジナルでしょうか?

 そうか、そういう見せ方もありますね。再塗装でリニューアル!再塗装でオリジナル!

 ボチボチ変わり塗りなんていうのもやっていきますので、オリジナル感は今後上がっていくでしょう・・・予告塗装です!

 レーサーからママチャリ実用車まで、ナンデモ塗ります!

ストドロエンドながらもシングル固定

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 ビアンキのロードフレームだと思います。

 ホイールも多段ギアのもの。

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 当然130ミリのエンドです。形もストドロタイプですから、ホイールの引きシロがありません。ということは、シングル化するのには困難が伴います。

 ただ、シングルファンは根付いていますね。好きなギア比は選べませんよ、というこちらの説明にも、大体2.5以上で・・・という緩いギア比設定で、ご依頼いただきます。

 まずは後輪組まないと。ハブの調整をして120ミリから130ミリへ変更。中にはフレームを開くという方もいるようですが、ビルダーではないメカニックからすれば、パーツ調整で乗り切らないと・・・。

 しかも、これはアルミフレームですから、フレームに手出しはできません。

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 なんとリムはマビックのCXP33、一点豪華主義です!

 前ギア付けて、チェーンを張ります。

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 小ギアとの調整で、たるみのでないチェーン長を地道に探します。時に半コマ使ってね。

 テンショナーを使うという手もありますが、これは評判悪いです。

 ホワイトインダストリーでつくっている、エキセントリックハブを使えば、問題は一気に解決します。
 が、パテントの問題で、他では作れず・・・ホイールが一本三万以上してしまいます・・・。乗り慣れているロードフレームで固定化できるというメリットはありますがね。

 とまあ、そんな小技の使えない今回は、地道さが売りでやりまして、こんな感じですね。

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 製作途中ですが、やはりシンプルさをとるとシングルギアはいいですね。一つシングルファンの層を形成するという意味は分かります。

 時代の要請か?最近は多段化要求も出てまいりましたが、やはりシングル化へのご要望は熱いものがありますね。

 新しいロードを購入して、旧ロードが残っている・・・、なんかロードフレームが一本あるんですが、どうにかなりませんか?こんな時、こうしたシングル化、固定化なんていう選択肢もどこかもっていただけると、サイクルライフの幅が広がるかな?なんて思います。

 どうぞ、フレーム、車体など、心おきなく持ち込んで、組み付けいたしましょ!

ご迷惑をおかけいたしました・・・



 昨年の秋頃、一年半使用した携帯を洗濯してしまい、機能のデータもすべて下水に流してしまいました。

 そして、同じ機種を新調して、年明け、そんなに汚れていなかったんですが、また洗濯・・・。

 それから約二週間、よーく乾かして、念には念を入れて、電気ストーブで乾燥させて、電池を入れてスイッチを・・・。なんと!画面以外は生きているではないですか・・・!
 
 ゴワゴワの雑音は入りますが、電話できなくはありませんでした。

 そういえば、昔エボナイトの黒電話で育った世代です。あのときには、受話器とダイヤルだけで、画面なんてなかった・・・。だとすれば、これで行こうか・・・。

 そんなこんなで悩んで、ショップには行かず、そらしていたんですが・・・。

 それが全く不便なし!もしかして、このまま携帯をなくして・・・、とも考えましたが、周りの人が不便だ!という抗議も受けて、相談だけでもと思い、携帯ショップに行ったわけです。

 車輪とフレームと駆動系、制動系があれば良いんでしょ?なんて乱暴なお客が来たら、まあ、まともな自転車に乗りましょうよ、公道走るんだし・・・と、店主もいうでしょうが、携帯ショップの方も機能はしっかりしたほうがいいですよ!と色々すすめていただきました。

 しかし、極力他社の携帯へのせ替えられないようにシステムはできてますね、まあいいんです、適度のものに再契約して、再使用開始です!

 いままで、連絡を頂いた方々で、不通であった皆さん、大変失礼いたしました。

 これから、また、070-5083-6962の番号で使用可能となりますので、この番号で何なりとお問い合わせください!

 ご迷惑をおかけいたしまして、大変失礼いたしました!

普通のメンテももちろんのこと!

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 前回のブログ内容が、あまりにぶっ飛んでいたのか、各方面から応援メールが届いております。中には、仕事の最中に抜け出して、「あのBD2、まだありますか?」とうれしいことに実車を見学に来ていただいた方もいたほどの反響です。

 うれしい限りですね。あのような改造は、魔改造の類でしょう、やる方もご依頼する方も、今後エスカレートしていく傾向があります。ヤバイなぁ・・・。

 では今回は・・・と、刺激を求めて、もっとやれ!やっちまえ!・・・という声なき怒号を尻目に、ごく普通のメンテをしましたよ!

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 前後のタイヤをブロックから、スリックへと変更。

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 グリップの交換・・・、黒から赤へです・・・。

 そうそう、そういえば、たったそれだけのことなんですが、世にある「自転車カスタム本」は、その程度の交換を以て「カスタム」なんていってます・・・。

 車や、ハーレイなどのカスタムから比べれば、大人と子供です。自転車カスタム、もっとがんばらないとね!

 ヤイ!出版の企画!もっと気合いいれんかい!カビの生えた三四年前のこちらのカスタムを無断で勝手に引用しよって!どうせやるなら、「そこまでやるか?!」と読者の度肝を抜くものでもやってみろ!

 「カスタム」と称して、結局は商品紹介の「カタログ」雑誌がその実だろうが!

 オット・・・、ついA出版に対する私憤が出てしまいました、失礼。

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 ワイヤー類の交換です。もちろん交換には、ブレーキとシフトの調整が入りますので、それなりの値段にはなりますが・・・。

 それと合わせて、是非交換していただきがいのが、チェーンです。
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 ワイヤーが新品になっても、チェーンが伸びていては、理想的なシフトはできません。

 思われている以上に大切なのは、チェーンの定期的な交換です。

 いいチェーンで三千キロ、そこそこでしたら二千キロぐらいで交換するのが理想でしょうが、なかなか腰が重たいようです。

 なぜ交換をおすすめするか?それは伸びたチェーンをそのまま使用していると、その伸びたピッチで、チェーンリンクを削り始めるんです、スプロケットも削ります。そういう意味で、伸びたピッチが駆動系を支配し始めます。

 そこでチェーンだけを遅まきながら交換するとどうなるか?新しいチェーンにもかかわらず、歯飛びしてしまいます。

 それはそうです、正規のピッチと伸びたピッチが合わないからです。

 その対策は、チェーンだけでなく、チェーンリンクもスプロケットも合わせて交換することなのですが、チェーンが伸びる前に交換しておけば、チェーンだけで済むのに、三点交換なんて、大変な失費でしょう?

 ですから、チェーン交換は思っている以上に早めに頻繁に!ということを覚えておいていただけると幸いです。

 ワイヤーとチェーンを交換するとシフティングも制動系も見違えるほどよくなります。

 こうしたものは経年の劣化によって、徐々に悪くなっていくので、その悪さになれる時間もしっかりあるわけです。ですから、いつの間にかこんなもんか・・・と諦めていたのが、レバー類が一気に柔らかく、スルッとシフトが可能になるんですから、結構これで驚かれる方もいらっしゃいます。

 タイヤの空気圧を上げて、注油する。そんな基本的なことすらしてもらっていない自転車が街道を多く走っています。

 チェーンはずれました・・・ともってこられる自転車のひどいこと・・・。チェーンはノビノビ、サビサビ。ワイヤー類も錆びてほつれてアウターが裂けていて・・・と。完全に雨ざらし、泥靴以下の扱いです。

 「なんでチェーンががずれたか分かる?」「いいえ」。

 基本なんだけどねえ・・・・。

 と!魔改造だけでなく、基本中の基本!自転車の地味なメンテナンスもしっかりやりますので、どうぞお持ち込みください!

 他店で購入した、ネットで買った、海外から持ってきた、ナンデモありです!

 自転車の持っている潜在的な能力を最大限に生かして、そして、自らの持っている潜在的な力もはぐくんでいってもらいたいです!

 お待ちしています。

お題から 解題へ BD1からBD2へ



 昨年末、BD1の事故車の持ち込みがありました。前輪が曲がってしまった・・・。この際、走れるようにして欲しいが、折りたたみ機構は残してくれればいいと。

 一番簡単なのは、BD1の純正アンドン型フォークの新品に取り替えて、前輪を組み直すこと、これで良いはずですが。
 
 そうした縛りはなく、というかドロップハンドルにできればして欲しいという・・・、???でウフフな改造依頼を頂いたんです。

 まずは、フォーク探しとなりますが、18インチのフォークとなると、ほとんど子供自転車のノリです。仮にあったとしても、クリアランスの関係で前下がりになることは確実です。

 と、いうより以前にオーバーサイズの子供用自転車のフォークなんてありません。
 
 そんなわけで、正当な発想でのフォーク交換は無理ということになります。

 オーバーサイズで、18インチのフォーク・・・、世界は探せばどこかにあるでしょうが、それより何か流用できないか?と考えました。

 実車のアンドンフォークですが、意外とクリアランスがあるんですね。つまり、ヘッドチューブと前輪の間が空いている・・・、ということはオーバーサイズのフォークの700Cなんかでも、もしかしたら、いけるかも!

 でもそうなると問題が一つ。仮に700Cのフォークを流用するとして、ブレーキは一体どうなんの?という問題。

 フォークの股にキャリパーブレーキを付けたとしたら、相当長いアーチでないと18インチのリムには届きません。つまり止まらない・・・。Vブレーキも同じです。

 前輪にブレーキを諦めるか?なんてわけにはいきません。

 しかし、神様はいるもんですね。普段我らがあまり使わないタイプのブレーキがあったんです!

 ディスクブレーキ!コイツはタイヤの径に制動への影響を与えません!
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 ホレ!当たり前ですが、車輪の径がいくらでかくなっても、制動するのはハブの周辺ということで決まっているので、リムサイズは何でもありなんです!

 これで解決!

 では、700Cのディスクブレーキ台座の付いたフォークで決定!となった・・・とはいえ・・・。

 フォークのコラムなんてせいぜいあっても400ミリ。ヘッドチューブに150ミリ埋没するとして、頭から出るのは250ミリ程度。

 そこにアヘッドステムを付けるとなると、超前傾姿勢になってしまいます。
 
 いくらドロップハンドルを付けるといってもそれでは低すぎです。

 どうにかして、長いコラムを利用してハンドル設置はできないか?と考えるわけです。

 できるとすれば、スペーサーを挟んでコラムを活かす、スレッドタイプにすればもしかしたらできるかも・・・。

 しかし、スレッドタイプのネギ切りコラムの付いたオーバーサイズのフォーク何てあるか?まあ、ありません。
 
 しかも、オーバーサイズのスレッド式のヘッドセット・・・これも絶滅種です。

 ただし!なければ作れ、という方針の当店、今までさんざんスレッド化をしてきたわけなので、この辺は現行品と加工でどうにかならないか?やってみます。

 これもまた神様はいるようです!
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 なんとオーバーサイズのスレッド式ヘッドパーツがあったんですね!

 となれば、アヘッド式のコラムにオーバーサイズのダイスで旋盤回せばネジが切れる!
 
 とすると、長いコラムをスペーサーで残して、スレッド化して、そこに長めのスレッドステムを入れれば問題解決じゃない!とどよめくわけです。

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 前輪をリム取り寄せて、ディスク用ハブで組み付けます。スポークは自ら切ってねじ山立てて、ショコショコ組み上げていきます。

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 これだけクリアランスがありますが、バランスは良いんですよ。そして、ディスクですから制動は可能!

 別角度から
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 なんかイージーライダーのチョッパーのようですが・・・。

 このアヘッドフォークの長いコラムを利用して、ねじ切りを入れて、長いスペーサーをカマして、スレッドのヘッドパーツを取り付けます。

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 ステンレスのスペーサー、メタリックでシャープな印象です。

 このスレッドのコラムに、日東の280ミリの長いステムを差し込み、ドロップハンドルを取り付けます。
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 変速機構は、例によってバーコンに任せます。
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 ブレーキは、Vブレーキ、ディスクブレーキ対応のエアロブレーキを装着します。
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 こうして、アイデア・発想、四件の材料屋と持っているモノすべてを結集して、できあがったBD1、ではない再生BD2とでもいいましょうか?の全貌です!

 これを見たら、怒るか笑うかでしょうな。

 生粋のBD1ファンは怒り、シャレの分かる方、小径車?と思っておられる方は、笑うでしょう。

 ジャン!


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 少なくとも、当店ご来店の幾人かのお客さんは、カッコいい!の連発でした!

 やった私らもうれしい限り。

 中には、「私のBD1もBD2にしてください!」という方も少なからず現れるんじゃないかしら?と、またもやマイナーブレークの予感です!

 取り外された、アンドンフォーク。
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 このアンドンとT型ハンドルが、逆アヘッドでくっつけられている、アイデアは偉大です!

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 で、そうそう、課題の一つにある、折りたたみ機構はどうかというと・・・、まあできなくはありません。

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 後輪を折り曲げて、サドルを下げるとそれがストッパーになるようです。で、前輪は外してもいいし、外さない場合にも、フォークはひっくり返せます。

 ハンドルは邪魔なら、引っこ抜けます。ワイヤーの長さもそれを前提に長めにしています。

 イヤー、面白かった!昨年の暮れからですから、足かけ二年の改造です。持っているモノを出し切った感じです。

 再度確認してください。

 これ!から
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 これ!へ。
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 まあ、ちょっと別物に変身です!こんな改造をご依頼いただいたTさんには感謝です。またしても私らに技術上の選択肢が増えたわけです。

 同じようなご依頼は・・・来るかも知れませんが、パーツ集めもちょっと奇蹟の連続のようなものですから、そんなに頻繁には・・・、でも依頼が来たら、また何かやらかすでしょう。

 こうなったら何でも来い! できる限りお答えできるよう精進します!

 燃えるぜ!無理難題!

夜の刺客登場!

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 昨夜、北風の強く噴く夜、雲を突くような大男が来店してこられた。

 190センチ弱の屈強な男、格闘家にして心優しき獣医の卵でもある彼、店主の中学の後輩でもあるハーフイタリアーノであった。

 大切に乗っているのは、五年越しのマウンテンバイク。大きな体とそこから生み出される強大な馬力を支える車体としては、よく頑張っている自転車でありました。

 ただ、ポジションが全く出ていなかったです。長い足を有効に使うためには十センチ以上サドルをあげる必要がありました。

 母方が北イタリア出身らしく、親族の多くは自転車選手または自転車に携わっていたようでした。大腿骨が長い。このテコを十分に使ったら、すさまじい推進力を産むこと間違いなし。

 このポジションでも相当の変化なところを、こちらの悪のりにも随分とつきあっていただきました。

 ステムを長く、下向きにし、なんとブルホーンにお取り替え!

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 より先に伸びたステムのそのまた先まで突き出たブルホーン。長い腕を十分に活かせ、同時に上半身の力を有効に使えるポジションに変身です。

 クランク付近も長年の踏力に、ゴリゴリになっていたのを、この際交換・・・、改造メンテにも相当時間を取らせてしまいました。

 その間も北風の中をよく我慢して待っていただきました。

 完成して試乗してみると、なんか個抜き選手のように、背中が地面と平行になって、長い手足を有効に、ゆったりと流すポジションが完成していたわけです。あれで足の回転を付ければ、化けます!

 バンクに来ないかなあ・・・、化け物に変身だよ、キット。

 終わった後も、こちらの質問攻め、獣医さんて、ほ乳類だけでなく、鳥類、魚類、そしてなんと昆虫類も纏めて面倒見る、とのこと・・・、もちろん実習などでどの分野を強くしていくか?などは個人によるようですが・・・。

 昆虫というのは、この場合、蜂らしいんです、さすがに養蜂があるから、なるほどです。その他魚は、大規模なところでは養殖場など、活躍の場は色々あるようです。

 当店は、夜は9時過ぎまで下手すると11時過ぎまで何かやっていることもあるくらいの「勤勉」さを誇ります。そんな時、ヒョッコリ来てくださる、出会いのポイントになるようなお客さんがいるんですね。

 たのしみだよー、今後彼の半分故国であるイタリアをにらんだ自転車選びもゆっくり始まるでしょう、できあがった特殊自転車のメンテも当店しかできないでしょう。そして、格闘家でもあるあの体格、是非バンクでひ弱で装備にのみ頼ったような「選手」らをぶっちぎってほしい、なんて思うわけです。

 夜やっていてよかった・・・、これからも夜間営業は続きます!

ロードフレームの固定ギア



 ロードフレームですが、固定シングルギアで組んでいます。

 何台もこういう車体を組んでいますが、これはまた非常に魅力的な車体でもあります。ロードエンド!

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 こうやってシングル固定で乗ることはもちろんのこと、後輪をロードのフリーでホイールを組めば、あとはリアディレーラー、フロントディレーラーを付けて、Wレバーにワイヤー張れば、ロードレーサーに変身します。

 三四度、われらのご指導の下、実際にやってみれば、どなたでも着脱は可能になるでしょう!

 都内の普段の足は、シングルギアで!地方に長距離ツーリングする際には多段のロードで!

 いいですねえ、少年のころの夢が広がります。明日から連休!地方に長距離行こう!というその夜、自分のガレージでイソイソとシングルギアを多段化してロードに改造する!もうすでにツーリングは始まっています!

 こういう前夜からの興奮というのは、運動会や遠足の前日!眠れなかった少年時代を彷彿とさせます!

 これですよ!これ!男の子は、いくつになっても男の子です!

 そんな静と動の遊びができる、それを可能にしていくれるのが、こうしたロードエンドのフレームなんですね!

 もちろん最新式の手元変則にだって、改造可能ですよ。何にでも化けさせます!

 で、今回は、ペダリングの技術向上もかねて、シングル固定仕上げです。

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 前後車輪は、こだわりの・・・手組みホイールです。チョイクラシカルということなので、はやりのディープリムではなく、ロープロファイルで決めています。

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 ピストハンドルに、今のところエアロブレーキ、下ハンを基本持つという、まさにペダリング技術向上の姿勢です。

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 130PCDのクランクです。厚歯のチェーンリンクを付けていますが、薄刃を二枚付ければロードクランクに変身します!自分でできる、楽しい改造ですなあ・・・。

 そうそう、チェーンも張り替える必要はあります。今は厚歯が付いていますので。でも今はチェーンの着脱も楽です。そういうジョイントを付ければ手でも替えられますから。

 で、ちょっと贅沢ポイントなのが、革サドルかな?
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 といってもブルックスの老舗から比べれば、安いです!

 そんなこんなで組上がった、この車体、一点気をつけるべきポイントがあります。

それがここ!
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 ダウンチューブとトップチューブの塗装がはげています。これは、ヤスリなどで落としたわけではありません。

 推測ですが、何かと軽く正面衝突をしたあとのように思えます。

 事故車はもう何台も検分しているので、これは衝突に顕著な特徴を示しています。

 衝撃が、両チューブを一瞬押しつぶす方向に走り、皺が入り、塗料がはげた、というのが経緯ではないか?と思われます。

 ここの明らかなクラックが入っていたら、もう即使用中止です。

 今回のものはギリギリ大丈夫かな?ということですが、過酷な使用は絶対に控えるべきでしょう。しかも、常にクラックの出現に注意をしながらの走行となります。本当に大事を取るのであれば、使用は控えた方が良いのかも知れませんが・・・。

 オークションや中古市場からものを引っ張ってくるときには、こういう痕にはしっかり目を光らせましょう。ヘッドチューブ回り、BBまわりに特に起きやすい現象ですので、現物が見られるようでしたら、裏を見て、表を見ながら、しっかり確認する。

 文章上でやりとりするなら、落車や強い衝撃が加わった経緯が過去にあるかないかをしっかり問い合わせてください。
 その際、しっかり相手側から言質が取れなかったりした場合、例えば「預かり品なので詳細は分からない、不安ならジャンク扱いで・・・」レベルの回答であれば、即入札は取りやめにした方が良いでしょう。

 業者ならまだしも、中古品の個人間のやりとりは、リスキーです!いわんや海外との間ではもうバクチと考えてもいいでしょう。そのくらいの覚悟がない限り、そうした市場には手を出さない方が良いかと、老婆心ながら思う次第であります。

 といいましても、持ち込まれたものに関しては、何らかの対応はしていこうかと思います!自転車持ち込み天国は常に開いています!

 本車体に関しても、新たな持ち主の方との間で、よーく説明し検討し、今後を決めていこうかと思います。

 小さいな店だからこそできること、きめの細かな対応とかゆところ直ガキは、今後とも店の本意として守っていこうと思いますわ。

 ドシドシ、持ってこられませ!

持ち込みほぼ完全OK!なんですが・・・

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 すべての商売は水商売で、すべての産業は隙間なり!というのが店主の持論なのですが、本当お客様のニーズというのでしょうか?

 読めません・・・・。

 何でか?分かりませんが、今、当店では、リムハブ持ち込みの手組みをご希望されるお客さんが大変流行っております!

 サイクリングシーズンにはだいぶ前です。特に今なぜホイールなのか?ということの理由が分かりませんが、そういうお客さんに来ていただける・・・、という事実があります。

 この季節にはそろそろこれかな?なんて多めに作ったもののほとんどは、空振りして、季節とは関係のないところで、完売なんて例は星の数ほどあります。

 これは当たるぞ!の半分以上は当たりませんし、なんでこんなのが今売れるの?ということも暫しあります。

 本当に水商売・・・、ふたを開けてみないと分からない、というのが正直なところです。

 そういう中で、ただいま、手組みホーイル依頼のお客さんの千客万来なんですが、そこで持ち込まれるお客さんに共通される点があります。

 皆様大抵ご丁寧に、恐る恐るという感じで、「持ち込みで組んでもらえますか?」と腰が低いんです。

 コチラは仕事ですから、エエ、ナンデモ組みますよ!という感じなのですが、お客さんのほうがご丁寧なんです。

 何度か「持ち込みお断り!」と言われ続けたからでしょうか?まあ、それ以前に大変常識的な方々なんだろうと思います。

 その店にはその店の考え方というものがあるんでしょう。だから、当店は当店の道を行くしかありません。

 当、狸サイクルは、常識の範囲で持ち込みはOK!ですので、気軽に堂々と、作りたいパーツを集めて持ってこられていいんです!萎縮することなどありません!

 他の工事も同じです。本日も、フレーム持ち込みで、タッピングとフェイシングをさせていただきました。ぜんぜんかまいません!そうやってフレームが生き返って、お持ちのパーツを現物あわせで、足りないところは足して、合わなければ加工して、それでもダメなら交換して、理想の一台に近づけていく。

 当店の目指す仕事の一形式です!そうやって、長年あたためてきた一台、自分の理想と好みを妥協なくのせた一台が仕上がったときの、お客さん本人の笑顔はたまりません。そういうお手伝いをする店があってもいいかと思います。まさに隙間なんでしょう。商業地からもとおく、勝手もよくない住宅地にある当店が、細々ながらも続けて行かれるのは、この隙間に入っているのかな、と思います。

 自分で集めたパーツで組みたい、形見の一台を復元させたい、五年も乗っているのでメンテしてもらいたい、どこで買ったか、もらったかは問いません、ドシドシ、持ち込んで走らせるべき自転車を一台でも街道に戻してやりましょう!
 
 と、こういう仕事の形式をもやっている店主らの作業場の脇で、兄弟達がじゃれています・・・。
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 まあ、こいつらのニボシ代も父ちゃんは預かっているのだ・・・、力抜いてがんばらニャー!

電大サポート 学生・競技者向けピスト!



 2011モデル、FUJIのトラック2.0。当店では、昨年から東京電機大学千葉校舎の自転車部のサポートを始めました。

 デフォルトとは違い、カスタムペイントを施して、これ四台で団抜き(団体追い抜き)・・・ができることを夢見ながら、他の学生、または競技志向の方へも数台ご用意しています。

 まあ、競技用ピスト車として、全く不足なし、です。

 ホイールやその他、そのまま時計を出すには・・・というのもなくはありませんが、といっても三十万クラスのディスクホイールなどと比べれば・・・レベルという話で、これで基本的な時計が出せなければ、何に乗ってもダメ、というクラスのものです。

 入門用ピストとしては、最高です!

 競技志向者に限り、カスタムペイントを施して、かつ定価にて、お出しする予定です。

 で、電大の主将の山本君です!
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 今までは独学で、荒川で鍛えた彼。これからは、千葉所属のプロ選手の指導なども受けながら・・・、どこまで行くのか?プロを目指すか・・・、学生実業団で実力を出していくのか?贅沢な悩みの中で、踏んでいくと思います。

 今年は実業団登録して、登録レースデビューです。トラック系で行くのかな?という感じ。まあ、色々と打ちのめされながらも、学んでいく有意義な年となるでしょう。

 4月からは新入生歓迎で、自転車部を大いに盛り上げていくでしょう。主将としてメインで時計を出しながらも、部の成長のために、下草も大いに刈っていく。文武プラスαが求められる責任のある年、とも言えるでしょう。

 当店としてはできる範囲で、サポートしていこうと思います。

 その彼が作ってきた、封筒です。
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 装備に関して、月々少しずつでも返していこうとする意志が伝わってきます。この封筒の各欄に店主のサインがすべて書き込まれたとき、月賦のすべてが完済!ということになります。

 いいんです、学生なんだから、金使わずに、頭を使え!縁を使え!

 学生の時にしかできない、ことをやり尽くせばいいんです!

 こちらも、決して楽ではないが、心底応援しますよ!

 電大だけでなく、自転車競技を本気で真剣に始めたいと思っている学生諸君!

 まずは相談から!一言かけてくれ!

 遠慮せず、待ってるぞ!真剣にな!

アンコウの吊るし切り・・・応用編

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 実用車、ママチャリの後輪に関する作業は、実にやりにくい!

 典型的には、タイヤ交換。これだけは車輪を外さないとできません。

 前輪なら、ナットを抜いて、ヒョイと外せます。

 ところが後輪となると・・・何これ?と思うほどの多重の共締めの嵐です。

 荷台の支え、スタンド、泥よけ、フレーム、シフターと五重苦!しかもスタンドは外されてグラグラになるので、それを支えるものがどうしても必要なんですが、カゴも荷台もグラグラとあっては、どれを起点に支えていいかが面倒です。

 支えていないとタイヤ外すと、ベタっと弱い泥よけなどが曲がりかねない・・・、非常にやっかいです。

 こういう事情があるから、同じタイヤ交換でも前輪よりも、後輪が倍近く高いなんて事が起きてしまう、この手間を考えると仕方ないです・・・。

 車体をひっくり返してやる、というママチャリ大先輩の方から聞いた、秘伝方法も試しましたが、今一でした。

 そして、まあ色々考えてやっとたどり着いたのが、この方法!名付けて、アンコウの吊るし切りです。

 プロならもっと形式美に凝れば・・・とも思うのですが、何せママチャリの扱い例の数からすれば、美的部門にこだわらなくとも、まあできればいい・・・という感じでこうやっています。

 脚立を開いて、そこからS字フックで、シートステーなどに引っかけて、自転車の本体をつるすというやり方です。

 これがやってみると、楽々なんですよ!共締めを外から外していってもぐらつきもせず、淡々と作業ができる。なんで、これ早く思いつかなかったのか?と思うほど楽珍です。

 吊されたアンコウが巧みの手で、みるみると解体されていくようですよ。

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 後輪外しも本当楽々です!これは当店の秘術、奥義として門外不出にしようかと思いましたが、やはり公共の福祉に反するということで、公開することにいたしました。

 今まで自分で後輪のパンク修理や、タイヤ交換をやろうとして挫折したお父さん!今度は是非これを試してみてください。共締めの順番さえ間違えなければ、結構簡単にできますよ!

 パッチは百円ショップで売っています。あとはこの奥義を身につければ、百円以下で自分でパンク修理ができます!町の自転車屋さんには嫌われますかね・・・。

 パンク修理だけでなく、自転車に関して、できれば自分で全部やりたい!という方、支援します!生活全般を自分たちの手に取り戻していく!大切な発想であり行動です!

 学校という程ではありませんが、色々やってみたいとご希望の方!できる範囲でご教示します!

 待ってるよ!

2011年モデル 早くも有り難くも出荷!



 2011モデルのFUJIストラトスです。マットブラックのWレバー仕様、先月数台入荷して、仮組みの状態で置いておいたのですが、今回そのデフォルトに近い状態での出荷と、有り難くも成りました。

 通常なら、全塗装してアチコチかゆいところに手の届く改造を施して、大体十二万前後で出すというのがいつもですが、今回はこちらの準備の問題と、お客さんのニーズの関わりで、ほぼデフォルトに近い状態でした、とわいえ!

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 フレームサイズが430という最小のサイズですので、そこに170ミリのクランクはないだろう・・・というわけで、クランク回りは155ミリのもの、ミケのものにゴッソリ取り替えてあります。

 ハンドルに関しては、2011のものは芯芯で370ですので、とりあえずこれで行くことに。

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 ブレーキレバーもデフォルトのものは、テクトロのエアロブレーキで、これが面白いのがカンパの最新エルゴパワーをもじったような形をしています。一定の手の大きさの人にとってはこれはよい!

 ただ、手の小さい人にとっては、昨年までの旧式エアロブレーキのほうが握りやすい、ということなので、そちらに取り替えておきました。

 で、いつもは入門ロードのお触れの下、出している分、シフトはほぼ必ずSTI、つまり手元変則のものにしておりましたが、今回は、これもデフォルトのまま、Wレバー仕様でお出ししました。

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 変則にしやすさは、もう議論の余地はありません。断然、STIです!

 ただし、このWレバーに関しては、ちょっとまた別口の側面が見えてきているような気がします。

 それは一言言って、見た目、です。

 シンプルで、いい、という。

 操作はしにくい、が、見た目はいい。これです。

 このWレバーは、ちょっと小ブレイクするのではないか?という世感ありです。マイナーブレークです。絶対にメジャーにはならないながら、一部の人にとっては、非常に新しいものとして、受け入れられ、そしてそれが薄いけれど層になっていく、という現象ででしょうか。

 今まで、Wレバーには二通りの愛好者がいたように思います。

 一定の年齢の方で、昔はWレバーを普通に乗っていたという方。懐かしさと、その不便さをあえて楽しむという方。

 もう一方では、手元変則だと予算オーバーになってしまうという方。安いのが一番、そのための不便はいといません、というタイプ。

 この二通りに分け入るように入ってくるのが、見た目重視。シンプルでカッコいい。ついでに、多段の機能もあるから、これで良し!というタイプ。

 あくまでもマイナーブレークですが、これからあり得る選択です。

 もちろん先手を打って、当店もご用意していますので、そちらの方の登場の日をお楽しみに!

 さて、ロード初挑戦になる、Kさん。後ろ姿は乗り込んでいる人に見えます。口では、怖い!ですが、それほど体の方は怖がっていません。

 これで自転車の距離がググッと延びるはずです。新たな自転車の可能性を楽しんで欲しいですね。

 それから、もちろん手元変則へ替えることも、再塗装することも、いかようにも可能ですので、トータルなサイクルライフを大いに楽しんでいただければ、と思います!

 このタイプのストラトスもあと数台ご用意していますので、サイクリングシーズン到来の少し前に、ちょっくらご検討ください!

ほとんど持ち込み パーツも好みもセンスも!

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 ある種センスのかたまりですね。お好みのかたまりとも言えるでしょう。

 時間をかけて、勉強して、色や規格や値段を調べて、一点一点パーツ類を集める。中には完成予想の絵まで描いて、楽しみに、楽しみに、思いを醸造していく。

 単なる買い物ではありませんね、いわんや衝動買い的な消費欲とはまた全く別の何かでしょう。

 こういう傾向は、成熟社会というか、成長オンリーで消費熱で押されてきた社会が一段落した際に、出てくるかも知れない、新しい消費行動の一つなのかも知れませんね。

 応援したいですね。

 今回のご依頼の方、Mさん。フレームと組み合わせて、夢中になってパーツを集めて、イザ組み付けようと思うと、持ち込める店がなかった・・・ということでした。

 各店色々ご事情があるでしょうから、それはそれ。ただ、当店は「常識の範囲」で、持ち込みは大丈夫な店ですので、自分の嗜好を活かした自転車に乗りたい!と心から思っておられる方をご支援いたしますよ。

 では、パーツ拝見です。基本ミケを軸にしておられます。
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 いい作りですよ!特にリンクがいいですね。
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 一見テクトロと見まごう、ミケのブレーキです。
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 リムはマビック、オープンプロ!堅実です。タイヤもコンチネンタル、良いところに金かけていますね。ハブもミケで、スポークは当店在庫のもの、組み付けも当店のものです。

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 規格の複雑なヘッドパーツは当店より。こういうところはプロ任せでもいいです。ヘッドパーツは本当めんどうくさいですから。インテグラルなんかになると、もうこちらも把握しつくしていません・・・わ。

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 ギドネットレバーも当店在庫もの。ブルホーンもお好み、そしてサドルと合わせて、革のバーテープもお好みです。

 再度、お披露目です!
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 いいセンスしておられます、シックにできあがっています。パーツの選択なんかもどこか玄人好みにも見えますね。

 ピストは拡大はしていないようですが、縮小もしていないように思います。層になっています。

 車種としての層。主に若い人が持ってきて定着させたものですが、今店主は、よりシックに決めて、いい大人がたしなむ車種として確立できないか?なんて考えています。渋いヤツですね。上のチネリなんか結構刺激的ですよ、店主にも・・・。

 そして、もう一つ定着をねらっているのが、競技者のオフのため、ペダリングの基礎作りのための固定ギア車です。そう、昨年ちょっとうけた、一輪車構想がそれです。

 デュラやカーボンフレームにより銭かける余裕があるなら、その前の固定でしょう!これはもっと定着できるようにこれからも叫び続けますよ。

 というわけで、落ち着いたピストブームの中で、今度は定着のために当店は動いていこうかと思います。あのシンプルさは、本当に美しいですから、大人こそ乗っていただきたい車種なんです。

 「持ち込み」に関しては車種は基本問いません。ロードでもピストでも・・・。

 これは、これからこの社会がすすむであろう、一つの方向性、消費欲、消費熱とはまたひと味違った、よりオーダーの高い方向性を支援するために、やり続けていきます。

 もっと自由に自転車は創って良いし、作るべきでしょう!
 今年も応援します!

ハンドル交換のはずが・・・

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 まあ、ビンテージバイクでしょうね。元々は、ドロップでしたが、ハンドル交換をしました。
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 これは、ひっくり返せば、セミドロップになるなあ、など最近交換したセミドロップへの後味を楽しんでいる次第です。
 
 町乗りではこれもありでしょうね。

 と、ハンドル交換だけではありません。全体がもう相当のご老体の車体ですから、もうアチコチにがたが出ているのは仕方のないことです。むしろ、ハンドル交換より生き返りメンテのほうが時間がかかります。

 各所グリスアップは必定です。

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 振れ取りも、もうこのくらい古くなると、完璧な形ではできません。大体のところで納めます。といっても振れはなくなりますが・・・。

 そして・・・
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 フレームの各所も弱っていますね。ロードエンドもユルユルで、曲がっていますし、ディレーラー台座も明後日の方に向いています。

 これらを修正して、目視でホイールのセンターを出して、変則のチェックを何度となく繰り返します。
 簡単に書いていますが、結構面白いんですよー。

 相当量の注油、ワイヤー交換と、チェーン交換もしないとまともに使える状態にはなりません。

 でも、各所の精度がそこそこ出ると、ちゃんと走れてしまうのも自転車で、普段乗りなら、日々のメンテ、定期的なプロによるメンテを挟んでいけば、まだまだ走れるでしょう。

 こういう事も大事な仕事の一つかと思っています。

 ノリで古そうな自転車を買ってしまった・・・が、見た目は良いんだが、なんかアチコチ傷んでいるなあ、というようなビンテージ系自転車。

 そういえば、物置にじいちゃんが乗っていた自転車があったなあ・・・、あれ乗れるのかな?というもの。

 ちょっと時代物でも、グリス系のアップやパーツ交換、現行品とのコラボなどをしていけば、動くことが多いんです。是非是非、眠っている自転車を起こして、街道に戻してやりましょう!

 やっぱり、自転車は、走っている姿が美しいんです!

 今まで当店で扱ってきた、ビンテージバイク系のイジリ方の例がこちらの方に出ていますので、ご覧になってください!

 とりあえず、ナンデモ、まずは持ってきてください!

業務連絡・・・携帯不通



 業務連絡です。新年早々、お騒がせいたしますが、店主の携帯が不調です。070-5083-6962の番号は不通状況ですので、電話でのご連絡は、03-3398-1933の方で、暫くお願いいたします。また、アドレスではtohke@pdx.ne.jpこちらの方も、同時に不通になりますので、to.ke@mx1.ttcn.ne.jp の方でお願いいたします。

 実は二ヶ月前にも水没のために、一台お釈迦にし、今回もですから・・・復旧費用によっては、携帯を放棄する・・・という極端な選択もありかなー、などと思ったり。

 でも、本当どれだけ不便なんでしょうか?一月もすれば、全く慣れたりして・・・。

 まあ、あくまでも極端な選択ですので・・・。

 ただ、携帯電話普及期のころはただで配っていた電話機でしたが、今は高いですね。乗り換えさせないような仕組みを盛り込んでいるんでしょうが、この高値の裏には、ここまで定着した携帯をこの携帯電話社会で利用者は手放すわけがない!という電話会社側の傲慢な読み、というのもあるでしょうな。

 そんなことが読めると、あまのじゃくな店主は、「やめようかなあ」などといってみたくなります。窓口の方はどんな顔されるかな?大した顔しないか・・・。

 とにかく、当店の携帯事情で変化がありましたら、本ブログ上でお知らせいたします。それまでは固定電話にて、ご連絡お待ちしています!

 ご不便おかけいたしますが、よろしくお願いたします!

三輪車をいただく・・・



 あんパンマンの三輪車をいただきました!

 れっきとした遊具なのか?車両なのか?まあ、限りなく前者に近いでしょうね。公道は走れないでしょうから。

 あちこち見てみましたが、可変性なしの、乗り物でした。

 当たり前でしょう、これを五年も六年も乗り続けるものではないから、一定の体格の範囲で乗って、それが終われば、次の子へというのが流れなんでしょうね。

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 できてサドル調整は、できて前後でしょう、高低は無理かな?

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 ハンドル回りも・・・いじりようがないですね・・・。

 腕の長い幼児・・・なんていうのは想定されていない。この三輪車に乗れる子とそうでない子がいる、というだけ。これはこれでも良いのかな?

 そして、三輪車といえば・・・
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 固定ギアです!しかもブレーキなし。これでは公道は無理ですね。

 アッサリ、イジリを拒否された今回ですが・・・、なんかどこか・・・、ないのかな?軽量化はできそうですが、高機能化・・・はどうでしょう?

 まあ、ちょっとすれば、これも稼働するでしょうから、それから考えても遅くはないでしょう。

 しかし、有り難いことですわ!気持ちとものが集まってくるこの感じ、決して当たり前ではないでしょう。しっかり使って、できればよりよくして、次の子達へ、渡していきたいですね。

 さーて・・・、再度観察開始だね!

お題をいただく・・・



 使える小径車の代表格の一つ、BD1です。

 基本小径車・折りたたみ系には?の店主ですが、コイツとブロンプトンとモールトンに関しては、ちょっと一目置くかな?というスタンス。

 で、今回のお題はドラスチックです!
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 前輪が曲がっています。事故車なんですね。で前輪の組み替え、というのであれば、よくあるご依頼ですが、今回は、それに輪をかけまして、なんと!
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 このアンドン型フォーク、このフォークだけで五万ぐらいするらしいのですが、コイツごと交換できませんか?というお題なんです!

 フレームの設計に踏み込んだ、とてつもない魔改造の類になりそうですね。

 んーーーー???

問題の一つは、この折りたたみハンドル!
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 このへんをどうするか・・・?

 今頭にあるのは・・・、ディスク、スレッド化、ドロップ化、バーコン・・・。
 
 ヘッド回りをよく観察して・・・、ちょっとゆっくりやっていこうか、と思います。

 新年早々いいですねえ・・・。

 この週半ば頃から、問屋も開くし、ボチボチ始動開始です!

駆動系など



 あけまして、おめでとうございます。

 月並みですが、今年もよろしくお願いいたします。

 新年早々ですが、ゆるーくも仕事始め・・・といいましょうか?

 駆動系をよくして、再度街道へ!ちょっと雨ざらしになどしておくと、大体チェーン・ワイヤーはさびて、走れないことはありませんが、何か調子がよくない・・・ということってありますね。

 捨てるに捨てられない。といって、バリバリ乗るには・・・ちょっとダメ。

 こういう中途半端な状態の自転車って、実は山ほどあると思います。チョイ使いには乗られますが、ちょっとさげすまれて、まだそのモノが持っている本気の力も出し切れず、放っておかれているような自転車・・・、いっぱいあるんじゃないかしら?

 一言かわいそうです!自転車は、何のかんのといっても、街道を快走してナンボです!

 ですから、同じような問題を抱えた自転車がありましたら、持ってきて街道に戻してやりましょう!

 今回は、チェーン・ワイヤーといった、消耗系だけでなく、後輪ですね、これが触れている状態。

 で、組み替えします!
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 こんな感じになります!
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 リアディレーラーも磨いて、ワイヤーとチェーンを交換すると、見違えるほどきれいになります。

 ただ、単にきれいというより、動きやすそうに見えてきます。
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 なんかやる気が見えるでしょう?自転車の、走ろう!という意志のようなものが感じられませんか?

 そうなんですね、さびた自転車、へたっている自転車の、駆動系、ワイヤー系を交換するだけでも、人間でいうと、神経と筋肉が蘇るように、自転車は持ち直してきます。

 快走への、回復過程ですね。これでも十分、よく走ってくれますよ!

 自転車が走る気になっている、そんな姿が読み取れたら、あなた様はよく分かっていらっしゃる。冒頭の一番最初の自転車と見比べると、生き生きしていますでしょう?

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 バカ安自転車を買うくらいの工賃はかかりますが、コチラは車体のそもそも持っているポテンシャルを再度引き出しているので、絶対にお得です!
 
 一度も愛情をかけられずに作られた、安物自転車に買い換えるより、絶対に徹底したメンテをしてやるほうが、地が良いものであれば、こちらを取るべきです!

 いっぱいあるだろうなあ・・・、最初のうちはかわいがわれていたものが、その内雨ざらしにあって・・・、見た目も機能もがた落ちになって、仕方なく乗られている自転車・・・、ありますよねー。

 大量に、おいでなされ。しっかり、磨いて、替えるものかえて、注油されて、生き返らせますよ!

 そうすれば、自転車をつうじて、走り以上の何かが獲得されるはずです。それは、粋な何かです!

 粋に行きましょう!今年もネ!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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