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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2011年04月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

雑誌の企画で 買い占め一号 完成!



 もういらない、ということなので、引き取りましたが・・・、どうしましょう?という、店主にはほとんど魅力のない一台なんですよ。

 低重心・・・というところを活かすとなると・・・、荷物でも運んでもらいますか?ということで、雑誌の企画の中に当てはめました。

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 付いてますねえ、チェーンカバー・・・、裾が心配なのかしら?
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 雨の日に走らなければ行けないような日常なのでしょうか?しっかり付いていますね、泥よけが。

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 通常のフラットハンドルに、
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 前カゴもボロボロ・・・。
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 泥よけとチェーンカバーとりました。あースッキリ!
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 荷物を運ぶと重くなりますので、しっかり効くシューに交換です。
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 土台を短く切って穴あけして、ドデカイ新聞カゴを付けます。

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 取り付け金具もすごいですね、プロの道具です。

 このカゴに荷物満載したら、ハンドル取られます。そこで、幅の広いハンドルを付けます。
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 異常に広いハンドルですね・・・。これなら二十キロのものを積んでも大丈夫です。

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 ここにもでかいカゴを付けます。前後にこれだけのカゴが付きますと、低重心ということの意味が効いてきますね。

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 買いだめする気満々ですね。

 コレはある雑誌の企画での改造ですが、取材が終わったあとは・・・、編集の子の楽器運び自転車にまた再変身することになります。

 その楽器とは、ウッドベース、別名コントラバス・・・というあの二抱えもするバカでかい楽器なんですが、あれを背中に背負って、この自転車で走るんだそうです。

 もちろん、後ろのカゴは取りますが・・・、体をある程度立てないと、背中に背負った楽器自体が安定しないので、体を起こさないといけませんが、そのためにこのハンドルはとても役に立つそうですよ。

 自宅から、駅までかは知りませんが、仮に運んで行けたとしても、電車が混んでいれば、持ち込みできないですね・・・。

 まあ、どう使われようとかまいませんが、自転車も活かそうと思えば、驚くほどのポテンシャルがあるってことなんでしょう。自転車でコントラバスを運ぶんですから・・・。

 家族にこんな働く自転車が一台あると、あとは快走車だけで十分ですね。

 これからは、車を持っていない・・・というのが当たり前になってくるかも知れませんね。もっと、脱車社会が進んでいくんじゃないか?なんて予感がありますが、その代わりになるような、他用途な自転車が多少増えても、車のスペースを考えると・・・、まあいいかな?なんて思ったりします。

 もっといろんな角度から、自転車を考えていく必要あるかも知れません。これからは・・・。
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君はマッチョなフェミニンか?

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 ピンクのタイヤながら、マットブラックなフレームにディスクブレーキとアンドロジナス(両性具有)な雰囲気がありますね。

 アレー?どこかで見たような・・・?

 そう、例の何なんですが、今度こんな風に姿を変えてみたんです。

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 白いリムにピンクのタイヤ・・・の割りに
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 太いマットブラックなフレーム。

 なのに・・・
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 プロムナードハンドルなんて、どこか乙女チックです。

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 赤いグリップなんて付けてとても戦闘的ではありませんが・・・、
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 ダートや急坂でも、しっかり制動していくれるディスクブレーキなんて付いています。

 その割りに・・・
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 子乗せカゴがついていたりして、一体君は何なんですか?

 マッチョな乙女?それとも乙女チックなバンカラかい?

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 まあ、どっちでもいいやー。

 これを見て、お母さんが子供と一緒にサイクリングしたい!と思っても、お父さんがこれでなら保育園の送り迎えおれがやってやるぜい!と思っても、本当にどっちでもいいです。

 これに前カゴつけてもいいし、子供が自分で自転車に乗るようになったあと、大改造して一歩手前のマウンテンバイクにしてもいい。

 この子乗せカゴが付いて、七万ちょっと・・・、将来の発展性も含めると、面白い選択になるでしょうね。

 あまり今までにないような自転車であることは確か。

 チャレンジャーお待ちしています。これで新緑の中、親子でサイクリングしてみてください。ちょっとした木道なんかへも行けちゃいますね!

黒馬と橙馬でいく 入門ロード



 2011モデルのストラトス、橙色版です。

 デザイナーが入ったかな?と思えるようなまとまりがありますね。

 今までこうしたオレンジ系と革系の茶を合わせたものをいくつかつくってきた当店としては、デフォルトから、これかよ!とやることをやられてしまったような感覚です。

 当然当店の色も入れています、手元変速です。
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 この革系バーテープもいいですね。当店でもそうしたと思います。
 
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 やるんだったら革サドルにしろよ!ですが、この辺は残しておいてくれないと、当店の出番が本当なくなります。

 タイヤもナア・・・。
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 通常ならパナレーサーのツーリストのブラウンサイドを付けていますが、まあそれに似たようなタイヤですね。

 リムを真面目に組むとなると、ブロンズかなんかで組み付けるともっと渋くなりますね。今まで散々やってきましたね。

 明るくて濃いめの橙色塗装、文字が青いのもいいコントラストです・・・。
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 コイツに関しては、塗装いじりはしません。

 この橙馬と、
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 この黒馬の、二本立てで、今年の入門ロードはいきます!もちろん、途中で隠し球も出していきますよ!

 今週末から、連休だそうで、まさに絶好のサイクリングシーズンですね。日焼けに気をつけて、噛みしめて走っていただきたいと思いますよ。いつまで走れるか分からないから・・・、エッ?!

 梅雨ですよ梅雨!6月半ばに梅雨入りされたら一月ちょっとしか絶好のシーズンはないんです。夏は暑いし、秋が来るまで待たないと。

 サイズは52と54・・・、他のサイズもいけると思います!

 これにて駆けよう、日本列島!

子乗せ自転車改造 こんな日がこんなにも早く来るとは・・・

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 頭でっかちな、子乗せ専用の自転車です。こういうタイプの自転車が当店の近くの、日の出幼稚園などによく停車しています。そうそうたる眺めです。

 ヨッコラショ!とこの鈍重な子供運搬用自転車で・・・、これで軽快な親子サイクリングのイメージとはほど遠いもののように感じます。

 都内で車移動は大変だし、やっぱり自転車よね、安全に子供を運べればそれでいい・・・、機能重視はいいですが、単にそれだけ・・・。家電を選ぶのと同じかも知れませんね。白物家電といわれるように、ほぼ白一色で、機能と価格で大体が決まる、以上・・・。

 自転車もそれと同じ、値段と機能、それ以外の選択への視点などはほとんどなく、そればかりか「ない」ことにすらほとんど気づかれていない程の、貧しさです。

 もうちょっとどうにかしていきたい、今までいろんな自転車の改造を手がけてきましたが、こうした運搬自転車を積極的にはやってきていませんでしたが、今後は・・・こういう方面にも打って出ていこうか、と思う次第です。

 この自転車の重々しさのもとは前カゴでしょう。

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 ドッシリしている印象を与えますね。
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 容量もでかいです。このでかさでも、ハンドルの回転軸の真上に置いているので、まだ操作はしやすい、流石に専門に設計されているからだと思いますが・・・如何せん・・・、ダサイです。

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 ご自分で取り付けた、カゴです。今回はイェップという子乗せカゴを後ろに置いて、この後ろのカゴを前に付ける、というご依頼です。

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 荷台を外して、イェップを取り付けます。
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 ハンドルを緩いプロムナードに変えて、色物グリップを付けます。カゴは前に持って行きまして、チェーンカバーや泥よけなどを外します。

 サドルも色物に変更。
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 そして何とペダルも色物に・・・。

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 なんか人工着色料たっぷりのドロップのようですね。こうした色物使いも、気持ちの軽快さを演出してくれます。

 こんな感じで軽快感が増した、イェップ付き親子サイクリング車です。

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 ヨッコラショの運搬から、軽快なサイクリング車へ!結構いい変身です。

 先日からチラ見せしている、チョッパー型イェップ号と姉妹でそろい踏みです。

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 こんな自転車でサイクリングしている親子をポツンポツンとでも、増やしていきたいなあ・・・と思う次第です。もちろん、子育て環境は一年、または数ヶ月で変わっていくものですから、その変化に応じて、自転車の方も細かく変身させていく、そうしたこともしっかりやっていきたいですね。

 実際に子供を乗せて、見ましょうか?

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 こういうお母さん、お父さん達が増えていくといいなあ・・・。

 エ?おじいちゃん、おばあちゃん用の自転車はないの?

 もちろん秘策ありですよ!三輪で・・・考えています。倒れませんから、しっかりサドルの高さが確保できる、膝も痛くならない・・・そういう自転車もありですね。

 まだまだありますよ、タンデムで、親子三人用の・・・、その内実現化していくかも知れませんねえ。

 そうそう、パパ狸ん構想もあるんですよ!それは追々ね!

 レースからママさんまで、自転車のことならできるところまで尽力していきますぞ!

 子供運搬から親子サイクリングへ!コレ一押し!

根底にあるようなスレッド化への欲望

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 下はクラシカルな風貌なんですが、おきまりなのがアヘッドステムというもの。

 昨今の主流というか、こういう形で工場のラインが組まれているんでしょうね、そういうものを根本から直すというのは、ほぼ不可能・・・なのかも知れません。

 かゆところに手を届かせる、小さい店でこそできる改造の一つなのかも知れません。
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 機能的には軽くて剛性が稼げるという意味で問題はないんですが、見た目・・・がねえ、ということ。また最近、このスレッド化についてのお問い合わせをいただきます。なんか美的センスの根底にあるような欲望なのかなあ、などと考えてしまいます。

 通常、着工してハイ終わり、で結果だけ提示すればいいんですが、今回のご依頼はヘッドパーツをメッキ調にできないか?というご要望だったんです。

 11/8のスレッドヘッドパーツなんて、ほとんど作られていません。あっても黒だけでした。カタログであっても、大体欠品です。

 どうしようか・・・?

 こういうときには外注です、黒ならシルバーに磨けばいいじゃん、となると磨きは、大森研魔の社長しかいないじゃないですか。

 早速依頼いたしました。

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 思った以上の磨きです。アルミもステンレスのようになるんですねえ。

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 下も磨きました。

 コレにあわせて、装着です。
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 やっぱりスッキリしますね・・・。いつもやっていて思うんですが、確かにスレッド化には何かありますね。

 こんなところが・・・と思いますが、自転車全体が時間を逆戻りしたような、決まり感があるんですよ。

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 ネ?!自転車自体が正常にまとまっている、または正常化した、という感じしませんか?

 そんなわけですから、こうした改造は細々でも、続けていこうかと思います。

 その前に11/8のスレッド用のヘッドパーツが生産中止にならにことを切に祈るわけです、タンゲさんよろしく!

 ママさん自転車だけでなく、今までの路線のしっかりやっています!

再塗装も しっかりやってます!

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 ママさん自転車だけではありません!色々手広くやりすぎている当店ですが、基本中の基本、自転車の再塗装もしっかりやっていますよ!

 白の通常売られているルイガノマウンテンです。かなりマジメに作られていて、そのまま山へ持って行ってもしっかり走ってくれる水準のものです。

 なんちゃってマウンテンはかなり走っているようですが、こうした本物に合うとその造りの違いは歴然としています。

 コイツをマットブラックに、というご依頼です。
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 アルミに白の塗装がされています。

 コイツをマットブラックに。
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 フォークはサスペンションつきの赤もの。
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 マスキングをして、こちらも黒に。
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 ついでのタイヤも変更です。赤いラインを前輪黒に。
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 後輪を水色ライン入りのタイヤに。
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 再塗装して、組み付ける際に、ワイヤーやチェーンを交換するのもいいです。塗装料の中に含まれているので、実費で付きます。再塗装のついでにパーツ交換するのも、手ですね。折角フレームがきれいになったのですから、パーツも心機一転というところでしょうか。

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 一般の塗装は、塗装するだけ。当店は自転車屋の塗装ですから、再組み付けの際に、調整などもしっかり入っていますので、機能的にも性能は向上します。

 現物持ち込まれて、再塗装して、調整、消耗品交換などしての再組み付けまで含まれていますので、再塗装された現物として、納車されます。

 ガラリと様相が変わっています。
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 新車とまでいかないまでも、それに近い変わりよう、見た目も機能もね。

 今回から、後ろタイヤの水色ラインで、パーツ類も少しずつ整えていこう意欲的なKさん。サドルやペダルの規格やグリップについて熱心に尋ねてこられます。

 できるだけ自分でやってみる、もしできなかったら、持ってきていただければ何とかしましょう。自分の自演車を自分でしっかり管理していきたい、うれしい傾向です。こうした女性が少しでも増えていくことで、また自転車の成熟化の根は広がっていくでしょう。

 再塗装して、気分一新!気に入った自転車が新車に戻ったような感覚かな?こちらも根強く、続けていきます!

YEPPイェップ 腕力的取り付け法

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 大阪グリップさんの例の子供運搬用装備に関して違和感を持っていたのは、店主らだけではなかったようです。子供と一緒にサイクリング!ということを掲げて立ち上げたママ狸んプロジェクトですが、これが意外なほど好評で、実際のご依頼や、お問い合わせを多くいただいております。

 実際、洋服やバッグや靴などを購入するときの女性の執念というものには、驚かされるものがありますが、ひとたび子乗せ自転車を選ぶとなると、意外とチョロイのかなあ・・・、巷の自転車屋の「子供乗せんならこれでしょう!」という、例の運搬系の自転車を何の疑問もなく、「そういうものでしょう・・・」と購入されている方々が大半なのではないかなあ・・・などと思ってしまいます。

 一番の問題は、自転車の作り手が子乗せ自転車を一律に考えて売っていること、つまり様々なイメージを提供していないということなんじゃないかな?

 と、それに連動するかのように、子乗せ自転車に関して選択肢などそもそもなく、安全なあてがいぶちを買うものだ、と購入する側も諦めて疑わない・・・、という二重の不幸があるんじゃないのかな?

 買い手の方が、「もうちょっと何とかならないの?」といっても、売り手が「イヤー、安全に子供を乗せるんなら、これなんかよく考えられて作られていますよ・・・。」で、終わりというような。

 中にはお父さん達から悲痛な叫びが聞こえてきます。通勤で駅まで行く途中、子供を保育園まで送る際、あの去勢されたようなママさん自転車で行くなんて屈辱的だ!と。去勢とは・・・けだし名言です。

 何ら自転車に思い入れのない、機能重視のお母さんなら、あれでも良いかもしれませんが・・・。お父さん達はまだ少年なんです!お袋さんの自転車を借りて乗るなんて屈辱です!わざと悪びれないとミニサイクルなんて乗れなかったんです!

  機能上子供を保育園まで運搬するなら安全でありさえすればなんでもいいでしょう、でも・・・、天気も良いし、ちょっと愛車でサイクリングしよーぜ!っという気分にはちょっとなりにくいかもです。つまり、あまりの機能重視には、遊び心という面がすっかり欠落してしまいがち、ということでしょう。

 もちろん、安全第一、という方に関してはあれはあれで全く問題ありませんし、サイクリングだってできますので、いいんです。

 ただ生活の中にもう少し遊び心という潤いを求めて生きていきたい、という方には、もう少し別の選択肢があってもいいかと思いますね。

 そんな感じで、緩やかにママ狸んは稼働しつつあるという状況です。

 上の自転車に、イェップを付けたいというご依頼をいただきました。

 子乗せカゴを専用の台座に取り付けるタイプのイェップは、その専用の台座が、自転車に取り付けられなくては、そもそも取り付けは不可能、ということになってしまいます。

 しかも、シートチューブの長いスポーツ系の自転車に取り付けることを念頭に設計されているのか?、短いシートチューブの自転車には付くにくい構造になっています。

 結論から言うと、デフォルトの状態ではこの自転車にイェップは取り付けできません。

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 まず、この金具をシートチューブに取り付けるのですが、チューブが短すぎて、ダウンチューブに干渉してしまいます。

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 このようにです。しかも、このチューブの裏にはブレーキのアウター受けが付いています。
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 仮についても、このアウター受けが邪魔になって、十分な取り付け強度は稼げません。

 通常なら、「アア、惜しいですけどつきませんねえ・・・」で終わりにしてしまうでしょう。

 ある意味、イェップにしてもハマックスにしても、こうしたとオールアラウンダー的な対応ができにくい、ということが普及の足かせになっているんじゃないか?と思います。

 通常の荷台になら普通に取り付けられる大阪グリップさんのものが、もてはやされる、という理由も分からないではありません。

 ただ、今まで最低限のタブー以外は、その克服を旨としてきた当店としては、シートチューブが短くて、アウター受けがある・・・なんて程度で、取り付けをお断りするほど、「謙虚」ではありませんし、お行儀も良くありません。

 ハッキリ申し上げます、こんな程度はへでもありません。

 都内で唯一!大抵の自転車にイェップを取り付けられる店!なんて豪語するほどのハイテクなどこれっぽっちも必要ではありません。

 こうすりゃ付くだろう!
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 バッカみたいな、工夫以下で付きますわ。

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 ほら!

 アチコチの自転車屋で断られたなんて話を聞きますが、そんな自転車屋、パンク修理ぐらいしかできないんじゃないの?オメー達だな?自転車をビニール傘や割り箸程度にあつかっているのは・・・。

 まあそれぞれにはそれぞれの事情があるんでしょうな。

 あとここが一律シルバーなんだよあなア。
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 ここを別色で塗装するという演出もありですね。小さい店だからこそできる、かゆいトコ、かく作戦です。
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 こんな感じで、取り付け完了。写真では写っていませんが、中央にハの字に開くスタンドを付けています。十分に注意しながら、お子さんを乗せてあげてください。

 新緑の中、これで親子のサイクリング!

 福島さえ安定化してくれれば、もっと日常や復興をもり立てていけますね・・・。そういう現実もしっかり肝に銘じておかないと。

 そうそう、震災といえば・・・。
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 パンク防止剤が入荷しました。これを入れておくと、パンクしにくくなります。震災以来、気候とも相まってか、通勤に自転車を使用する人がまた増えてきたような実感があります。

 通勤のように、到着時刻が限られているような場合に、パンクは大敵ですね。釘や画鋲、ガラスなどを踏んでも即穴をふさいでしまうこのシーラントは、そうした通勤やツーリング、コースによってはレースなどには非常に重宝されると思います。

 チューブに注入するだけ、一本分450円にて、承ります。

 いずれ復興に寄与するであろう自転車達にも、しっかり注入してやりたいものです。是非是非、ご使用をご検討ください!

当店の原点・・・黒馬 再出発!



 ご存じストラトスをマットブラックに染め変えた、元祖黒馬君です。

 入門用のロードとしては、まあ、良い方ではないか?と思っています。

 モロレーサー仕様としては・・・、そこまでは向きませんが、快走とツーリングには大変向いています。ダボもあるので、荷物を載せたそこそこのツーリングも大丈夫。
 
 といって、ランドナー程ののんびり派でもない、キリッと走ってくれるところなんて、いい奴です。

 この黒馬くん、随所に工夫が施されていますよ。

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 クランクの長さはフレームに比例させて、交換しています。今回は560なので、170ミリ。

 430の時は152ミリから155ミリクランクを使います。
 
 490の際は、160ミリから165ミリ。

 520は165ミリから170ミリ。

 540は170ミリ・・・というように、ライダーの体格に合わせたクランクを取り付けています。

 ついでにハンドルも、340~420まで、これもまた体格に合わせて、取り付けています。

 そして、ほぼ一律で、STI。
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 やはり、手元変速の方が、断然操作は楽です。

 今回タイヤは、お好みで黒のものに履き替えました。

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 サイズは430~540まで、お作りすることができます。

 再塗装、クランク、STI、ハンドルなど交換して、十一万円台、その他、ブレーキアーチの交換や、タイヤやペダルなどの交換も、オプションで行います。

 正直ブレーキなんかは105に変えた方が断然良い・・・と思います。

 遠距離通勤にはもってこい、入門としてクロモリロードに乗ってみたい、というのも大いにありです。受注をいただいてから、作成します、大体一週間あれば納車可能かな?

 ある意味、当店にとっては原点のような一台です。こういう固いものは、常に忘れず、大切にしていきたいと思いますね。

 ノーブランドで渋く決めたい方、ご検討あれ!

カゴ一つ つけるにも・・・

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 先日、ご紹介したママ狸んプロデュースの三人乗り自転車です。前後に、YEPP・イェップを載せた、今まだ目新しい子乗せカゴですが、これがそこそこ評判良くて、有り難いことに、チョコチョコ試乗させてほしいという、ご依頼が来ています。

 この、三人乗り自転車に、カゴを付けてみました。

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 子供と荷物を載せると多少ハンドルは取られるかも知れませんが、それも腰で乗ることの慣れによって克服できると思いますね。

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 砲弾ライトもついています。ちょっとレトロ・・・かな?ただ、リムに直接あてるダイナモの抵抗は、子供二人と荷物を抱える親御さんにはいいトレーニングになりますね・・・。

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 デフォルトでは付いていなかった籐のカゴですが、ご要望のため、つけることに。

 単にカゴを付けるといっても、いろんな形状のカゴをいろんな自転車に付けるというのは、まさに現物合わせの臨機応変な技が必要となります。カゴ一個といっても・・・。

 いろんなタイプの金具を考えて、どれが一番適切か?を選んでいきます。

 今回は台座をも受けて、ブレーキと共締めかな。

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 Vブレーキの台座を利用して下支えの台座を付けます。

 それをブレーキと共締めさせて安定を図ります。

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 これは子供自転車によくあるテクニックですね。

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 想定されていた箇所とずれる場合はこうして別金具で対応します。
 サイドだけでなく底もずれています。

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 こうやって、あるものを組み合わせて、なければ作りつつ、当初の想定にはないものに対しても、対応していけるようにする・・・なーんてその道で食っているなら、当たり前のこと粛々とやってきております。

 「想定外」早くも今年のマイナス流行語大賞に選ばれそうな言葉ですね。

 ベストを尽くした想定のその上を行くものであったのだから、免責される・・・、もしそういうロジックを当の社長さんら幹部連中が真剣に主張しているのであれば、詰め将棋と同じで、話はそこでつもります。

 ベストを尽くしてこの様ならば、もうつくすべき手はない。つまり手に負えないものを維持することは許されない。。

 イヤ、実は想定が多少甘くて今回の事態を起こしてしまった・・・というのであれば、ベストを尽くしていなかったということで、免責は免れ得ません。

 次回からはより想定を高くして出直しを・・・今後あり得るロジックですが、こうなるとベストを尽くして想定を決める、ということの意味がもう破綻していますね。福島では失敗したんで、もうちょっと想定を上げましょうかね・・・レベルだとすればどこにベスト=最良という叡智が働いているのか?不信感を払拭することは全くできません。

 想定外が起きても何とかしてことをおさめようとするのが、プロというもの。その想定外のことが自らの手では収拾がつかなくなるだろうとわかったら、その仕事は断る。

 あったりメーのことだろー、と思いつつ自転車屋はカゴを取り付けるのであります!

チタン この可能性未知の金属



 ライトスピードのチタンロードです。白の塗装が施されていますが、これを剥離して、磨きをかけて、再組み付けというご依頼をいただきました。

 このチタンという素材。一時はレース主流になるか?という瞬間もあったかと思いますが、全く定着はしなかったようです。

 アルミと今日のカーボンとの間に、きらっと光ったという程度かな?そういえばアルミの次はマグネシウムという噂もありましたが、これもチラッで終わりましたね。

 で、チタンバイクはというと、レースの主流からは全く別の路線をたどってきているようですね。国内ではパナソニックチタンががんばっています。

 デローザも、チタンは捨てていません。

 そして、あのパッソーニ。高額で、ある意味すごい本気で作られていますが、これもまた絶対と言っていいほどF1として、レースに復帰することはないでしょう。

 その割りに手が込んでいて・・・、その分お高い・・・。

 このチタンという素材で作られる自転車の地位は一体なんでしょうかね?

 確かに軽くて、一定の硬さはあるか?と思いますし、それなりのスケルトンで組まれれば、それはそれは高速域を保って走っていくでしょう。
 
 と、同時に、あのチタンのもつ、妖しい魅力・・・というようなものも必ずあるかと思いますね。

 つまり、金属の質感を利用する自転車。自転車のもつ重要な要素としての工芸・・・、というのでしょうか?

 一定の速さと高機能さと、工芸品としての魅力・・・。カーボンとは一線を画した、全く別のロードの地位を確立しつつあるチタン。焦らず、ジックリとその裾野を確立していって欲しいかと思いますね。

 また、クラシカルレーサーの典型であるクロモリともまたひと味違った工芸の歴史を刻んでいくかも知れませんね。

 ちょっとそういう予感がするというのは、チタンという金属の表面加工の未開拓さ、というのでしょうか。これから一体どうなっていくのか?というのがまだ見えない。他の様々な表面加工を踏襲しながら、今後の金属全体中でどういう風合いを見せていくか?

 未開拓故の魅力というのがチタンにはありますね。期待したいです。

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 元々地金の出ていたチタンですが、塗料を剥離したあとは少なくとも、同次元の磨きには最低していかないと、磨き自身の偏りが見えてしまいます。それではいけませんね。

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 ちょっとピンぼけ・・・惜しいです、美しい磨きとなりました。
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 ビードのあともきれいですね。磨きの方も負けるわけにはいきません。

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 今回カーボンフォークだけは黒に再塗装です。

 あと、ちょっとした発見なんですが・・・。
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 スラムの佇まいが、結構いいということです。

 特にブレーキ・・・これってチタンでできているのか?という風合いです。
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 この辺なんかもノーブランドにしてみたい・・・。

 そんなこんなで、大森研魔の社長さんには大いに尽力していただきました。

 剥離と磨きでできあがった、新生チタン号です。

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 金属感があふれていますね。ヒヤーっと冷たいメタリックな印象を与えてくれます。

 チタンはこれで、酸化膜を作っているので、言い換えればこれで酸化している=錆びている、状態なのでこれ以上劣化は進まないという大いなるアドバンテージがあるんですね。

 海辺に住んでいる方、海辺でレースをよくされる方々に人気があるというのも、頷けます。潮風に強い、というわけですね。

 大森研魔の社長は、アルミを主にテリトリーに納めるべく研鑽中です。今回のチタンも磨き方によっては、ステンレスの風合いを出せるようなことを学んだようです。

 ビール用のチタンカップなども参考に、これからアルミで得た知見をどうやってチタンの方へも活かしていくか?

 そんなに遠くないうちに、当店内に大森研魔作成の磨き自転車のコーナーが出るかも知れません。それもこれも大森研魔の社長さんの意の中にあります。

 金属磨きの魔力は、やったものでないと分からないかも知れません。終わりがありません。切りのない工芸が自転車に宿る・・・、これまたやっかいな自転車ができそうですね。

 思えば大森研魔の社長も、当店に出入りしてから一年になります。次の一年はまた、飛躍の年になりそうですね!と、ご来店のお客様、大森社長にせいぜいプレッシャーをかけてくださいね。そんなに遠くないうちに、とんでもない自転車が・・・・・・、かもね!

子供の運搬から 親子サイクリングへ YEPP イェップ!

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 ちょっと極端な絵かも知れませんが、この辺が、まあ今日の子供運搬用の自転車の典型となっているようです。力学的にもよく考慮されていて、安全性も確保されているんでしょう、たぶん。

 店主が子供の頃なんて、通常の荷台に乗せられて、母ちゃんにしがみついて、その内足が車輪のスポークに取られてレレレレレッ!!!スッテン!なんてことが当たりませだった頃からすれば、今のお子様達は物理的にも法的にもよく守られているようですね。

 とはいえ・・・、今子供を砂場で遊ばせて、本当に大丈夫なんでしょうか?非常に重要な情報が、どこまで出されてどこまで隠されているのか?ちょっとわかりにくいですが、目に見える範囲、パニックが起きない範囲では、その限りにおいては、今の子供達は守られていますね、店主の子供の頃よりも・・・。

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 しかし、別の意味で壮観な眺めであります。子供を安全に運ぶぞ!という意欲にあふれていますね。鎧のようにしっかり囲まれて、さぞかし安全!安全!のアピールなんでしょうね。

 でもまあ、見渡す限りのベージュ、グレーの大阪グリップさん・・・だけではねえ。というのが正直、店主および、ママ狸ん担当者の感想なんですよ。

 他にあってもいいじゃないですか?もっと、安全かつセンスのあるやつがあっても・・・。まさにママ狸んはそうした、多くのママさん達の中に潜在しているご希望を叶えるために設立されたようなものです。

 今まで、当ブログでは、大阪グリップさんとは別の、ハマックスだとか、トゥピークだとかをご紹介してきましたね。

 今回は、当店一押しのオランダのYEPP、イェップの子乗せカゴをご紹介していきます!なかなかいいセンスしているもので、子供の運搬ではなく、子供とサイクリングが楽しめそうなものに仕上がっています。

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 小径車に、前後組み付けてみました。小径車ですと、車高が低いので、子供をカゴに乗せやすい。低重心なので全体の安定性が確保できる・・・というメリットがありますね。デメリットといえば・・・、ふみだしが軽い分、走り出しに関してはちょっとフラつくような不安定感が多少ありますね。

 で、今回は特に前の子乗せカゴに注目!です。

 見た目の勝負としては、最上のフラッカーズ的なものと比べると、悪いが楽勝でしょう・・・。
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 ハンドルを止める、ステムに噛ませるので、ハンドルの動きと同調します。子供用の手置きもありますね。サドルの高さの関係で、場合によってはガニ股踏みになることもあります。

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 後ろから見るとこうなります。これの機能上の良いところは・・・、
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 コレです!前カゴが取り付けられる、というメリットは小さくありません!既存の運搬車では前後に子供を乗せると、お母さんはリュックに買い物を入れなくてはいけませんが、コイツに関してはまるまる前カゴが使えるという構造です。

 ただ、座りものが浅くて、多少心配になる親御さんもいるかも知れませんが、その辺は子狸で検証済みです!
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 六ヶ月に満たない子狸も、しっかりホールドされて、振り落とされるようなことはありません。

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 後ろもYEPP(イェップ)です。ハマックスのように台座によるショック吸収性はありませんが、座りの部分が、爆発的に売れたクロックスのサンダルとほぼ同じような、柔らかい高分子の素材のため、座りの部分で路面からのショック吸収が図られているようです。

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 車体自身は、六速の変速が可能です。やはり、二人の子供と買い物荷物のことを考えると、変速機構は必要です。

 ところが、そうなるとスタンドの問題が出てきます。

 変速機があると、スタンドは後ろ引きのものが必要になります。小径車用のものは、当店の取引相手にはありません。といって、一本スタンドや、ハの字のセンタースタンドでは、不安定で安心して子供を子乗せカゴに乗せることはできません。

 で、いつものように、なければ作るしかありません。

 こんなのを作ってみました。これでまあ、自転車の安定が確保できるかと思います。

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 改良と量産の問題はありますが、すぐにでも実現していきます。

 あるもの、見つけにくいもの、作ったもの、なんかを合わせて、少しでもセンスの良い、親御さんの子育てが楽しくなるような、子供にとっては遊園地の遊具のような、楽しい自転車をこれからも作っていきたい。

 子供を運搬するのではなく、子供とサイクリングができるような、楽しい自転車をこれからママ狸んを基軸に、当店も着手していこうと、真剣に思っています。

 ご来店されるお母さんなどから話を聞くに、荷台があれば難なく付けられる、大阪グリップの方を自転車屋ではすすめられるそうです。確かに、ハマックスやイェップ、その他は大阪グリップに比べると、多少の癖がありますから・・・、加工も時には必要になってきます。そういうことをやりたがらない自転車屋さんが、子供運搬車を大量に世に送り出しているんでしょうな。

 そういう状況に感染したのか、当のお母さん方から、アンジェリーノじゃなくて、大丈夫なの?なんていうご意見もあるそうです。

 確かにねえ、床屋の椅子かよ!(ククク、ダセー・・・)という見た目のものからすれば、イェップや、ハマックスが危なっかしく見えるのかしらねえ・・・?

 でも、ヨーロッパだって、子乗せカゴの規制は厳しく、その規制をくぐって来ているので、絶対に安全なはずなんです。

 こうした風評被害をなくすために、今回作った自転車は、改良の上で販売することと、またイェップの試乗車として、まずは実際にお子さんを乗せてから考える、慎重派のご両親のためにセッティングすることにいたしますので、まずはご来店して、目と足で確かめていただきたいと思います。

 ハマックスやキュベル・ポリスポートなんかの隠し球の方もこうした、販売兼試乗車の作成も徐々にしてきますので、子供を運搬する以上の、サイクリングを親子で楽しみたい、という方がいらっしゃいましたら、どうぞご来店くださいませ!

 全く、こんな子乗せカゴ一つとっても、今の自転車をめぐる様々な状況が見えてきます。業界任せの安全基準にあぐらをかいた・・・・・・、まあこの辺で!

片手で二本引き ハンデーの向こうにある自転車へ

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 昨年、片腕に少し障害があって、握力がないので、一つのレバーで前後のブレーキを一緒に引けないか?というご要望にお応えした内容をこちらでご紹介いたしました。

 前後ブレーキのワイヤーを調整しながら、無理なく片手でも引けるブレーキレバーが現行品であれば、これはまたうれしい限りなんですが、なんとヨシガイさんがやってくれています!

 上のブレーキがそうなんです。

 角度を変えてみると、
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 二個のアウター受けがあって、二個のワイヤータイコを納めるものが付いています。

 別角度からみると・・・、
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 こんな感じですね。これで二本のワイヤーを片手で引けるという構造が分かっていただけたでしょうか?

 現行品でこれだけのものがある、というだけでもすごいところなんですが、何とこれがフラットバー対応だけでなく、ドロップハンドルむけのエアロブレーキにもあるんですね。もちろん現行品でです!タンデム用として売られています。

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 外見、通常のエアロブレーキですが、中を見ると・・・。
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 やはりここにも、タイコを納める穴が二つ空いています。これにて、二本引きができるようになります。

 通常の利用法としては、重い荷物を載せる自転車。前後にお子さん一人ずつを乗せて、買い物までするママさん自転車なんかに、2系統以上のブレーキを付ける際に、役に立つかも知れません。

 後ろ二つに、前一つというようなブレーキセッティングも可能ですね。

 ただ、この二本引きのブレーキは、片手にハンデーのある皆さんにも安全に自転車を乗っていただくためにも、大いに役立つかと思います。

 一気に前後をカチンと効かせるだけではない、用途に合わせたセッティングも非常に大切になってくるかと思いますね。

 こういう、ものがあると色々と可能性が広がるものです。それを現行品で作ってくれている、ヨシガイさんには頭が下がります・・・。

 フラット用のブレーキには左右、別々の発注もできます。もしどちらかが欠品でもひっくり返せば使えるということも付け加えておきましょう。

 通常の方のご利用に関しましては、通常料金をいただきますが、障害やその他の事情がある際のご利用の場合には、ご相談ください。

 様々なご事情をお持ちの方々への自転車普及に関しまして、できる限り尽力してきます!

カンパ載せ替え 新生ベローチェ



どこがどうというわけではないながら、なんかどこか刺激がほしい・・・というようなことって、あるのかも知れません。

 フレームも、コンポのスペックも申し分がないにもかかわらず、ちょっとどこかをいじって、新鮮味を感じたい・・・というようなことはあります。

 そうしたご希望への即効性のある対策は、ホイールの交換・・・なんていうのがいいかと思います。既存のものとは真逆の機能を持つホイールなんかに履き替えると、オオ!これもまた愛車か?!と思えるほど激変すること、あります。

 その次に、もうちょっと手をかけるとなると、コンポの載せ替え・・・という選択肢も大いにあり得るわけです。

 今回はカンパからカンパへという載せ替えです。

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 オット!カーボンか?と思いきや、黒アルミのミラージュ、リアディレーラーをベローチェのシルバーへ。
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 剛性をあげるためなのか?板の面積が増えていますね。その分薄くなっているんでしょうなあ・・・。

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 キセノンのブレーキ。今日本でこのキセノングレードは入手できるのかな?かつて一台このコンポで組み付けたことはありましたね・・・懐かしい。

 これが新生ベローチェでこうなります。

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 一つ前まではスケルトン形式だったと思いますが、伝統回帰とでもいうのでしょうか?これはこれで強烈なファンがいます・・・。逆に言うと、未だにスケルトン形式を維持しているカンパのほうが不思議なくらい・・・です、店主としては・・・。

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 ノッペリカンパのスクエアテーパータイプのクランクですが、これは新生ベローチェでは激変ですね。

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 コンパクトドライブで、高級感あります。BBの形式も全く異なっています。チェーンリンクを別物に替えると、一気に上がる感じがしますね。

 ここも変わったなあ・・・というエルゴパワーです。
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 こちらが外見はカッコいいです。絶対的に店主は支持しますが・・・。

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 こちらは新生エルゴの方です、握りやすさはこちらに軍配が上がります。握手しかえされるような感じですね。シマノとスラムが似てきた中で、カンパのこの独自性はちょっと頭出ているかな?なんて感じますね。

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 コルナゴのストレートフォーク・・・、好きですねえ。クラシカルなものでもストレートで見せてしまう、コルナゴの力なんでしょうか。

 ホイ!と乗り換えた新生ベローチェの全貌がコレです。

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 統一コンポでカチッとしまった感じでしょうか?イエイエ、しまりの感じは違えども、前身だって決して悪くはない、イヤ、良い味出していましたよ。

 でもこれはコレ。興味のない方には、本当にどこが変わったかなんて分かるの?と思われるかも知れませんが、この新生の乗り味は、ご依頼いただいた方が、一番噛みしめていくことなんでしょう。

 旧コンポは、また何かで再生しましょう。

 新コンポの新生コルナゴで、富士山を目指すそうです。コンパクトクランクにパワートルク、ダンシングに有利な新生エルゴが、どう乗り味に影響を与えていくのでしょうか?しっかり噛みしめて、ください!

 真面目に働いている方の、数年に一度の自転車コンポによるリフレッシュです。日々のリフレッシュは、自転車走行で!

春休み 自転車工作 もえもえ編

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 この春休みで中学生になる、もえもえ。この自転車を中学生の自分向けに、自分で再塗装などの改造を試みた。

 当然、当店はサイドでアドバイスをしながらも、黒子として後援した次第、さてどんな自転車ができあがるやら。

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 実に、作業勘のある子でしたよ。どこでどう習ったのかは分かりませんが、どの作業もてきぱきと無駄なくこなしていきました。

 正直、一回ぐらい失敗して、泣きついて来いよ!と思うほど、淡々と工程をこなしていき、ある意味一度の失敗もなく、相当度の完成度を実現した・・・、まあ希有な例でしょうが、今回は工作の神様がしっかり付いていたようです。

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 剥離した下地の上から、2色塗りをしていきます。まずは淡いピンクです。

 マスキングによる、きっちりした2色塗りではなく、何とボカシという、ちょっと高度なテクニックをつかった、カスミ的な2色・・・、まあ見ていただきましょうか?

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 ピンクが先に行くとほどよく白に変わっていく、その境界が見えない・・・なんていうのは相当の腕といっていいでしょう。

 和菓子の餅菓子のような淡い色の変化、これはちょっとやそっとではできないはずなんですが・・・、やはり工作の神様がサイドにいたんでしょうね。

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 ここのグラデーションもバランスといい上下のそろいといい、ほぼ完璧ですね。

 フレームをこの和菓子の雰囲気で決めると、今度は好みのパーツを自分で選定してきます。

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 サドルとグリップを茶色、銀のカゴ、銀の泥よけ、銀のチェーンカバー・・・。自分のセンスと目を信じての揺るぎのない選択です。

 通常、こちらもチャチャ入れ・・・イヤ、アドバイスなどを入れて少し攪乱させようとは思いますが、あまりの凛とした雰囲気に・・・押されるまま、そのように。

 で、できあがった、中学生もえもえに自分から送った自転車これです。

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 明らかに幼児の自転車から、少女の自転車に変身していますね。基本の車体は同じなのに、ここまで雰囲気を変えていったというわけです。

 これから身長も伸びていくだろう、彼女。それに合わせて、まだ倍は伸びるシートピラが付いています。

 ハンドルだって、成長に合わせて、どうなるんだろう?まだまだかわって適応していくことはできるでしょう。

 自分で、手を動かして、イメージを転がして、自分で実現してしまった、春休みの工作です。

 指導するはずのこちらとしては、物足りないくらい自立してやっていましたね、中学生というのはこういう一面もあるのかな?

 随分大量の下草を刈ったよね。こうやって道は作っていくんだ。そして、時折また刈り取りをして、道は維持していくものだ。

 ものは自らの手でも作っていけるものなんだ。買うだけじゃない、作っても行けるもんなんだよ。自転車だけではなくて、服だって、靴だって、カバンだって、家だって、作ろう、作りたい!という意志と、協力してくれる縁があれば、ものは自分たちで作っていけることができるんだ、という道ができた春休みだったよね。

 地震を経験した、春休み。君はたぶんこれからの日本を生きていく上で、象徴的なことをしたかも知れないね。たかだか、自転車の再塗装をしただけかも知れないけれど、利口な子は、そういうところからすべてを学べるというものだ。

 本当に、よくやった!かわいくない程の立派なデキだよ!

 そして、子狸の面倒をよく見てくれてありがとう。ヤロウの成長も時折、確認しに来ておくれ。自転車のメンテかたがたね!

運搬から 親子サイクリングへ



 当店の裏にある公園です。幼稚園の近くになるので、お母さん方の自転車がこのように列をなして並ぶことも暫しあります。なかなか壮観な眺めであります。

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 しかし、見事なまでの大阪グリップ仕様・・・。色も単調で、子供が乗せられるから・・・というだけ選ばれたのかな?と邪推してみたくなるくらい、・・・・ダサイです・・・。

 陽気の良いとき、親子でサイクリング!というのではなく、機能として、子供を運搬することに特化した乗り物・・・と見えてしまいます。

 マア、機能上問題がなければいいのかも知れませんが、もっと生活を楽しく・・・というか、子育てをウキウキするようにできないものかなあ・・・という考えてのもと、立ち上がったのが当店のママ狸んです。

 もっとママさん自転車に彩りを!という感じでしょうか?

 今回はそれほどではありませんが、マア、限られた予算の中で、できる限り機能的にもやってみた一台です。

 無垢の状態です・・・。
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 何のことはない、ママチャリ。
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 後ろにカゴ、前ハンドルは、モロママチャリのものですね。
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 まずハンドルをフラットにして、上半身を動員できるようにします。

 そして後ろのカゴを取り外して、荷台をトピーク用のものに切り替えて、子乗せカゴを付けます。

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 単に荷台を付けるというのであっても、トピークのものはダボに基本につけることになっているので、ダボなしのものには、それはそれは工夫が必要になります。今回は、シートクランプと共締めしました。

 下は、エンドに取り付けました。
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 これも、強度を上げるためにボルトの径を太くし、その分穴も大きく開けて、合わせたボルトで締め込んでいきます。

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 荷台一つ取り付けるのも、大変ですわ。マア、これをやるからプロなんでしょうな。子乗せカゴは定価にて販売しています。よほどのことがない限り、取り付け料はいただけません。

 でも、この取り付け・・・というのが技いりなんです。ネットで安く買ったはいいが、付かなかった・・・というリスクは、よくあることです。

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 駆動系は、ワイヤー、チェーン、スプロケなどを替えて、いい連動にしていきます。

 子供だって二十キロ以上あったりしますから、それを乗せるためには、駆動系はスムースに動き、ブレーキはしっかりかかることが基本中の基本です。

 その辺の点検も終えて、できあがったのがコレです。

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 ハンドルが下がって、泥よけやチェーンカバーなどいらないものを取り外して、スッキリさせた上に、トピークの子乗せカゴが付いています。

 マア、ママ狸んの出番!というほどのおしゃれさはまだ十分に発揮されていませんが、冒頭の子供運搬車よりも幾分かいいかと思います。

 これで片道三十分の幼稚園までの足になりますね。がんばれ、ママさん!

 ママ狸んは、子育てを少しでも快適に彩りをもって楽しくできるような自転車造りをしていこうと思っています!子供を運搬するのではなく、子供とサイクリングする自転車造りです。

 それからすると、幼稚園や保育園に営業にいっても、もう遅いということになりますね。それ以前の所に営業に行かないと・・・。

 となると、産院?ちょっと早すぎるかな?今、ママ狸んの周知のために、作戦会議中です!楽しく高機能な自転車を一方で発表しながらです!

 こうご期待!

トータルコーディネイトのお手伝いします



 これだけでも、すでにできあがっているように、思える一台です。

 アンバランスなバランスというのでしょうか?フレームはツーリング系。Wレバーに、革サドル・・・にもかかわらず、ホイールだけはレーシング・・・。

 フレームの気品でしょうか?なんか不思議とあっているんだよなー・・・。

 これをすべてパーツ類持ち込みで、トータルコーディネイトし直したい、ということで何から何まで持ち込まれてました。

 ちょっと、よくそこまで、まあ、アンバランスながら、組み付けてしまうものを調べて集めたよね・・・と感心してしまいますわ。

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 スギノのクランクが付いてました。

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 コンポ類はシマノを使用しています。これをスギノとシマノを合わせると、スマノ・・・と勝手に呼んでます。誰もあとに続いてくれませんが・・・。

 それが今回、クランクが・・・、
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 カンパになりました。そして、コンポが・・・。
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 シマノです。シマノとカンパニョーロを合わせて、シマニョーロ・・・といいますね。これは一般的です。

 今回は基本シマニョーロということになりました。

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 フロントメカもシマノです。

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 クリアランスの関係上、ロングアーチのヨシガイがブレーキとして付いています。これはこれで自主独立。

 そして、ブレーキレバーは・・・。
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 シマノのエアロブレーキから、カンパのエルゴに変更、ということはWレバーは終了です。

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 カンパの10速エルゴパワーと、シマノの10速コンポを内蔵型アダプターで何とか合わしてしまいます。

 しかも、ハンドルには皮のバーテープ。渋いですね。

 それに合わせるかのように・・・。
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 ブルックスの細身の革サドル・・・。

 そんなこんなで、組上がったのが・・・コレですよ。
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 何じゃお前!という感じですよ。でも、それぞれのパーツ類は協働してコンポをとして非常に快適に働きますし、見た目はツーリング車のおっとりした雰囲気を革ものが引き立てつつも、相変わらずホイールはレーシーで・・・。

 メチャクチャなんだけど、変な統一感というかまとまりを見せている、なんとも奇妙で魅力的な一台となってしまいました。

 これがまた乗りやすいんだなあ・・・。あえていえば、高速ツーリング車という感じでしょうか?

 こんなメチャクチャな組み合わせを思いつくこと自体が、自転車を知っている・・・というか、自転車の持っている自由度で真面目に遊んでいるという感じでしょうかね。

 このご依頼者がまた若いと来ているんで、近頃の若いもんは、おもしろい!です。

 どういう経緯で、こんなものを思いついたんでしょうかね。組み上げたのは当店ですが、決して当店だけではできあがらない、一台でもあります。

 アー、またできちゃったよ・・・、という嘆息とともに、ものをわれらが作るのではなく、ものができてくる脇で立ち会う・・・という不思議な感覚が呼び起こされますね。

 ものを作る!というよりも、このようにものができてくるところにいる・・・という感覚のほうが、もしかしたら天衣無縫なのかも知れませんね。

 調理でもそうです、確かに何かを作ったことは事実なんですが、「おいしい!コレどうやって作ったの?」問われると、ハテ?と思えることが多いです。もちろんポイントはしっかり抑えていますよ。でも、細かいいきさつというか、分量というか、何がどう幸いして、こうなったかよく分からない、何て事はよくあることです。

 相撲のケイコも追い込んで、追い込んで、酸欠にまで追い込んで、そういう朦朧とした中で、体がどう自然に勝ちへ持って行くか?というところまで持って行くと聞きます。

 事を成し遂げるというのも、同じようなことなんじゃないかな?って思いますね。意識的に仕掛けて、仕掛けて、仕掛けきって、練習、鍛練を積んですが、実はそれは煩瑣な意識なんてものを超えたところに持って行くための、助走に過ぎないんじゃないか?

 問題は、そんなところを超えるために何が必要か?という、練習のその先をどう見極めるか?なんじゃないかと思いますなあ。

 で、その最近必要なことって何か?ということがちょっと分かってきたような気がします。

 ヒントになるかなあ・・・、それはお供えです!

 では何に対するお供えなのか?ですね。

 それは・・・、神に対するお供えです!

 以上。

かつての正真正銘レーサーをそこそこながらなおかつレーサーへ



 レイダックにも色々な種類があったんだと思います。ツーリング車に近いものから、レーサーまで。色々レイダックはいじってきましたが、今回のものは、正真正銘・・・レーサーの部類に入るものかと思います。

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 痩せても枯れてもシマノ600なんかをコンポで付けています。

 それに・・・
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 マビックの手組みチューブラーホイールです。

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  暫く放っておかれたんでしょう。リムセメントもバリバリです。

 こうしたテイストをもつ、元レーサーをどのように今に蘇らせるか?

 やはり年は取ってもレーサー、というところにはこだわりたいかと思います。といって、最新の正真正銘現行レーサーコンポというのも、年寄りの冷や水に成りそうです。

 シマノ600自体は磨けば、そこそこきれいになりそうなので、まずは磨きでいきます。

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 まだまだ、きれいになりますね。

 クランクも磨きます。

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 ほぼ・・・新品同様・・・かな?

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 ブレーキアーチはそのまんまで、ブレーキシューだけはちょっと良いものに、交換しました。これでそこそこ制動力は確保できるでしょう。

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 足回りは、WOで組み上げました。クラシカルな雰囲気をあまりぶっ壊さずにということで、リムハイトの低いもので組ました。そこそこ締まって見えますね。

 そして、変速のシフターはWレバーではなく、・・・どうしましょうか?預かった状態では7速。でも現行は9速、10速です。

 枯れてもレーサーなら、8速ではちょっとかわいそう。というのも、STIが現行の8速だと、ちょっとツーリングモードの成ってしまうためです。

 ということは、9速以上でとなりますが・・・レーサーのレーサーたる資格といえば・・・やはり105・・・。となると現行では10速・・・。アルミの老骨レイダックに10速は酷のような・・・?

 結構悩みましたが、結論2世代前の105、9速。レーサーの粋は残しつつ、といっても現行のアグレッシブな点を少し削ると、ちょうど2世代前ぐらいがちょうど良いかという、判断です。

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 自転車一台、フレームとコンポのそれまでの脈絡、その現状とこの何を見せつつ活かしつつ、再生させるか?何て事のバランスとでもいうのでしょうか?色々あって、むずかしいですが、この辺、ないがしろにしたら、嗜好品としての自転車の価値はなくなってしまうではないかな?

 変にブランドにこだわるというのではなく、流儀というか作法のようなもの、それまでの使い手と、これからの使い手の橋渡しになるような、バランスのようなものですね、そのような曰く言い難いものを形にしていく、変な・・・面白い仕事ですね。

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 何とかできあがった、再生レイダック。マジにスピードを出そうとすると、そこそこ以前の血が騒いできます。といっても、現役レーサーではないので、メチャメチャ戦闘的にする必要もありません。

 かつてアグレッシブであったことを予感させればいい・・・。殺気を感じさせればいい、という再組み付けです。

 少しは、殺気のようなものが見えますか?見えたら○ですね。

 今通勤事情はどうなってきたんでしょう?

 計画停電は基本的になくなったようで、通勤電車も通常に戻ったんでしょうか?

 通勤自転車も、やめた人もいるかと思いますし、逆に続けている方もいるでしょう。梅雨まで、自転車には最高の季節ですからね、通常なら。

 桜も咲いて、散るようなのどかな日々でもありますが、時より「もう忘れたのか?」と確認するようなペースで、いやな揺れが来ます。

 余震・・・終息に向かうような余震なら、まだ我慢できますが、これがまた震源地が南下しているようにも見える、次は・・・?というような不安もよぎります。

 そして天災だけなら、まだ自分の中で飲み込んでいくこともできますが・・・。

 福島の人災のほうが、一体どうなっているんだか、実のところ全く分からない状態です。

 国を信じられますか?ベストを尽くしているという東電は?保安員は?学者は?そしてマスコミは?

 こうしたものが一切信じられなくなってきている・・・、多くの方々の実感だと思います。

 こうしたことは、別に原子力のことに関してだけではないでしょう。他の制度や事柄だって似たようなものかと思います。

 ただし、この原子力というものは今の人類の、少なくとも日本人の格・レベルで管理できるものではなかった、ということは、ほぼ確実に明らかになったと思われます。「今後安全基準を見直して・・・」もう信じないよ。

 チェルノブイリ一割程度・・・。63万テラベクレルって、計算した方によると、大体放射性物質100グラム程度なんだそうです。紙コップ一杯分ほどの小麦粉です。これが撒かれたことで、レベル7・・・。

 それほどに、失敗は絶対に許されなかったはずの、施設が原発だった・・・という。

 子供に火遊びをさせていた、それがたまたま今まで山火事になっていなかったというだけだったんじゃないか?

 このいつ終わるとも分からぬ山火事の延焼を予感しつつも、自転車を組む。依頼をいただけるお客さんがいる限り、自転車を組む。自分の器で自転車を組む。自分の身の丈で自転車を組む。

 自転車を黙々と組みながら、深々と自らが変わっていくことを感じます。

 「そんなデモでは世の中は変わらない」という方がいます。当たり前です、デモで世の中が変わるわけがありません。

 そもそもデモは世の中を変えるものではないからです。「私は変わりました」ということを、「そして変わった私は、どんな外圧に対しても変わりませんよ」ということをデモンストレーションするために、するものです。

 こうして自分たちが変わることによって、ひょっとしたら世の中が変わるかも知れない、そうした一縷の希望は捨てずにいたいですが。

 組みつつも、表明、短くはなさそうな道のり、なのかもしれません。

これがあれじゃ!

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 先日ご紹介した、カッティングシート貼り付け式ホイールです。

 テツチュウネンをローマ字でカッティングして、貼り付けコーティングしたものです。

 字体も文字も自由に選べますしちょっとした絵や模様なども、カッティングできなくはないので、これをもう少し形式化して行けば、いいお仕事にもなるかも知れません。

 マア、今回は・・・色々と反省点ありでしたが・・・。

 何と律儀にも、これで組上がった自転車をご依頼主のTさんが、わざわざ見せに来ていただきました!

ジャーン!全体でみるとバランスが取れて、いいですよコレ!
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 自称パナピンというのだそうです。パナソニックのピンクだからでしょう。

 これを組まれたのは横浜のCSPEEDの小山さん。一見カラフル、軟派系の一台ですが、実は要所に小山イズムが盛り込まれています。

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 トラックエンドではなく、ロードエンドで街道固定を作ることにこだわる小山さん。まさにバッチリロードエンドです。

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 ミケのこんなカラフルものを置いておくなんて、ちょっと驚き。基本彼は自称ミーハー、その実バンカラと思っているので・・・。

 そして、ハンドル回りは隙のない小山イズム。
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 長いステムに、丸ハンドル、小山理論通り。他は色物でも、こういうところはしっかり詰めています。

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 こういう中でみるとマア、働いているね、という印象をもらえたホイールであった。外周はすでにブレーキによって、疑似CNCのようになっています。

 このブレーキシューのセッティングが適当だと、即貼り付けた字に影響が出てきますが、その辺の仕事はしっかり神経が行き届いています!

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 今回のワンポイント。狸印のステッカーです。これもカッティングしたものです。今まで、幾人かのお客さんに、狸サイクルのマークはありませんか?というご要望もなかったわけではありませんが、今回こんな形で、切り抜いてみました。

 仕事は木と森、両方を見ないといけませんね。どうも前者を近視眼的に見過ぎるというのは店主の悪い癖かと思います。

 確かにマスキングの内容など、今後はこれを参考によりよきものを作っていこうと思いますが、それが全体の中で、どう使われて位置づけられていくか?という森を見る目も養っていかないといけない、と思った次第です。

 しかし、組上がったからと行って、横浜から、仕事を半日休んで、見せに来てくれましたTさん。とても熱い方です!そして温かい方です!

 仕事のデキだけでなく、これほどまでにいい大人に喜んでいただけるなんて、こういう事も次への仕事の活力になってくるというものです。

 Tさん!ありがとうございました!ホイールは、リムとハブの組み合わせで、いかようにもカラフルに組み上げることができます!例えば、金のハブと赤のリム。赤のハブに青のリムに白いタイヤの床屋さんかラーも。靴を取り替えるようなものですね!なーんて悪魔の絶叫させていただきます!ではまた!

入念! チタン磨き アルミ磨き

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 大森研魔の社長さん、相当腕がなったんだと思います。そうそうに剥離を開始し、こんな具合になっています。

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 溶接のビードも細かく丁寧ですね。
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 まるで元々からこのような地肌であったような感じすら受けます。しかしこれで終わりではありません。

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  これからどういう方法で、どこへ持って行くか?これから金属加工の専門家も含めて、検討してきます。

 チタン車を自転車としてどう加工するか?自転車自身にその手本がないとしたら、隣接分野から学ぶしかありません。

 例えばこういうもの・・・。
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 新潟の燕市の磨き師が作ったもの・・・。是非、手に取ってみてみたいですね。

 今後大森研魔の社長さんがどのように持って行くか?展開が楽しみです。

 と、同時に、アルミの研磨も同時並行でやっております。

 アルミは大森研魔の社長さんにとっては、いわば知悉した材質です。手玉に取るように、磨きが入っていきます。その途中の工程でも、あたかも妖刀のような、妖しい光沢、輝きを発しています。

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 すでに鏡面か?
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 アルミながら切れています・・・。
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 これがあの一見凡庸としたアルミの肌なのか?という疑問を持ちの方、当然です。

 磨きによって、アルミに妖気が漂うようになっています。

 こちらの方も、どのような仕上げにするか?大森研魔の社長さんの中にすでに何かがあるんでしょう。

 アルミフレームお持ちの方・・・いらっしゃいますよね。十年以上前のレース決戦用の自転車のほとんどはアルミでした。すでに乗らなくなった、アルミフレームをお持ちの方、この一つこの実験が完成した暁には、是非是非、アルミの表面加工については、大森研魔の方に、ご相談のご連絡をいただければ幸いです。


 こうして、金属表面加工を施した新たなタイプの自転車ができるかも知れません。

 ちょっと期待して待っていてください!!!

叫ぶ子狸 チタンよ光れ!

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 すごい人出でした・・・、高円寺のデモです。たぶん一万人は超えていたんじゃないかな?

 当初は、嫁さんと子狸の参加に、店主は出入りで行こうかという予定でしたが・・・。

 乳母車を先に現地に持って行って、驚きました・・・。その数に・・・。

 すぐには知り合いも探せず、しっかりした駐輪場所もなく、阿波踊り的な人出と警察官でごった返していたので、これは出入り参加は無理だ・・・と判断しました。つまり、完全参加ということに・・・。

 群集心理というのはどういう方向へ流れるか分かりませんので、何かあった際に嫁さんと子狸だけをおいてはいけないという判断です。

 もちろん全体的にはピースフルなものでしたが、どこでどう豹変するかも分からない、ということで完全参加です。

 ちょっとすると、まあ地元ということもあって、多くの皆さんをお見かけしました。声もイッパイかけてもらいました。途中で、おむつ替えなどしてとまっているとマア、いるいる、おお!やあ!あれ?!といかにもいそうな方から、当然いるべき人、なんで君が?という人まで・・・それはそれは・・・。

途中で子狸も叫んだりしていました、拡声器よりも大きな声で、周囲を笑わせていましたね。
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 コヤツの飲み水はしっかり確保してやらねば・・・です。あの水道水乳児飲用禁止になった二日間は絶対忘れねーよ。続けます・・・。

 しかし、杉並には何かありますね・・・、たまにはいいんです、こういうのも。生活を取り戻すことです。我欲をどうとやら、オメーに言われたくねーよ。

 杉並を基軸に始めていこうか・・・。

偶然こちらの動画に私ら狸軍団が映っています。さてどこでしょう?

 しかし、あまりの参加者の多さに、行進速度もおそくなり、結局乳飲み子つれての四時間以上にもわたる、大行進となりました!これからも何らかの形で、一介の自転車屋風情ですが、仕掛けていこうかと思います。

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 その間、大森研魔の社長には、留守番をお頼みしましたが、すごい依頼が来たんです。

 ライトスピードといえば、チタン全盛・・・というほど時期はありませんでしたが、ザッツ!チタンですよ!

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 ここを見れば分かります・・・。

 いかにもチタンのくすんだ輝きです。
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 コイツを地金フレームのように・・・できるかどうか?大森研魔の社長の腕の見せ所ですね。

 今アルミをコツコツとやっていたんですが、飛んできたようなチタンのご依頼という新たな領域、どういう仕事になるか、こうご期待です!

 ちょっと新たなハードが必要になりそうです、大森研魔、これからどういう金属表面加工の自転車を作っていくか?ソフトも含め、いよいよ本格始動です!

 この4月で、大森社長が当店に来ていただいて、丸一年になります。これからまたギヤを入れ替えて、勝負です!

 日常いただく仕事もしっかりやること!そして、自らを含めた回りの生存環境をいい方向に持って行くこととは、実は通底していることなんです。

 仕事と政治活動・・・?なんて二分して、まして後者が目的化したら最後です。通底している状態で続けていくこと、地域のこと、仲間のこと、生きる場のこと、勝手に背中を押されているように感じるのは、店主の気のせいだけなのかなあ?イヤ・・・待てよ・・・。

リム遊び・・・

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 パッと見、どこのホイールかな?という感じでしょうか?

 種明かしという程ではありませんが、これはグランコンペの完組みホイールです。

 なんて書かれているのか近づいてみると・・・。

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 テツチュウネン・・・?漢字にすると「鉄中年」・・・?

 アッ!と思った方はそうです、リンク先、中年オトコさん、別名横浜自転車屋の小山さんの標榜するチームというか主義を言い当てたキャッチコピーです。

 鉄フレームをこよなく愛する、中年達・・・。

 当然、小山店長に感染されたTさんよりまずは打診のご連絡をいただきました。

 リムにカッティングシートを貼るには、リムのカーブに合わせた配置をしないと、一文字ずつ丁寧に貼っていかなければいけません。
 
 そういう高度のグラフィカルな処理を店主ができるはずもなく、また、旧osとの相性は良かったものの、ビスタなる不器用な上位OSの下では動きにくくなった、古いカッティングマシンを実家に持って行き、XPにあわせて、ドライブを入れるなどマア慣れない作業の中で、何とか切り出して、貼り付けて・・・という、遠回りをしながら、何とかやれたこのお仕事。

 とても、お金をいただける水準ではないことは、マスキングのミスなどで、ご依頼いただいたTさんには大変申し訳ないデキで、反省しきり・・・なわけです。

 ただ、リムへの加工というのは、まだかなり未開拓な領域で、というのも何するのもリムは直線ではないので著しく大変な作業が多いということもあるでしょうね、いろんな理由から、リムに関しては手つかずという状況でしょう。

 ということは、こういうお仕事を機会に、開拓分野として取り入れていくチャンスかも知れません。

 今回は、たかだか15ミリの幅にアルファベットを入れていく作業でしたが、手間は大変でした。

 ただ、このRを最初から切り込んでいけば作業効率は十倍は進化します。

 そして、ちょっと高額になるも、曲線張りのできるマスキングテープを使えば、着脱も楽で後処理もよりきれいになるでしょう。

 また曲線に合わせたマスキング治具のようなものも作っていけばもっと効率も上がっていくでしょうし、仕事の精度も上がるはずです。

 仕事のあとから反省するというのは、発注いただいたTさんには大変失礼至極なことですが、次回以降今回のご厚情に報いて、精進していこうと誓った次第、これからはリム加工についても、積極的にこぎ出していきたいと、強く決意いたします。

 そのためには、まず要所に使い手を置かないと・・・。

 グラフィカルな分野に関しては、ベランダ農園の師匠にご相談してみようかしら?カッティングのハードは一応ありますので、楽しいカッティングシートなんかの開発も・・・ということは、そのネガであるものがまた楽しいステンシルにもなり得るなんて・・・。

 新たな分野に船出する際には、大抵一度や二度はコケルものです。コケたあとから仕事にするものですが、毎回ながら見切り発車の当店です・・・、本当に申し訳ない・・・。

 次回、本当精進の一言に尽きます!折角手組みホイールを売りにしているのです、リムにオリジナル性が乗りましたら、さぞかしユニークなホイールができることでしょう。フレームとトータルコーディネイトで・・・、夢ばかりがふくらみます!

※10日、狸サイクルを開店しながらも、デモ参加の予定!一企業の発電所が壊れただけで、なんで水やら空気やら魚や野菜が汚染されなければならないのか?もう、黙認はしません。
足下から行きたいね、もう都は暫くどうでもいいです。どうせ推進派の天罰オヤジがなるんでしょ?それより区のほうが大切です。区議会選挙では、推進派か反対派かを明言してもらいましょう。そして区議にはしっかり仕事をさせましょう。自家発電ならぬ、自区発電はいかに可能か?選択的エネルギーを地域から始めていくための策を考える、なーんてことなんかも併行しながらなんて、どうでしょう?

またもBD2依頼 BD1の幸福化計画



 なーんの罪もないBD1。罪というよりも、事故のあったわけでもなく、破損した部分があるのではない、極通常の状態のBD1です。

 これを何と前回やりました、BD2への改造のご依頼をまたいただいたわけです。

 イヤー、物好きというか、本質をご理解してるというか・・・。

 この際、BD1の由来をお聞きしまして、ヘエ、なるほど・・・でした。ドイツの学生さんが開発した自転車だそうで、あのアンドンフォーク・・・、これがマア色々とあるそうですね。

 しっかり安心して乗れる、ということを含んで幸福化、というコードネームをいただいた改造です。

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 フォークからステム、ハンドル、ヘッドパーツなどをすべて取り替えていきます。

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 ヘッドパーツを打ち変えます。オーバーサイズでもスレッドものを作っていただいているタンゲさんには完車です。これがないと・・・ヘッドパーツも自作ものに成ってしまいますから。

 フォークをも交換していますが、ずいぶん下のところにホイールが付いています。

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 このアンドン君が、きれいさっぱり通常の二本差しのフォークへ!
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 多少ですが、前上がりになります。

 フォークとホイールのクリアランスから、通常のキャリパーブレーキはつきません。こういうときにはディスクです!

 といっても調べてみると、最近はこのディスク、ローエンドのものでもオイル系のものが多く、ワイヤーで引くタイプのものは非常に少なくなっています。

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 スレッドのコラム部分を相当出さないと、ハンドルが非常にしたになってしまうので、ここまで伸ばしておきます。このステンレスのチューブは、この自転車の構造部分ではありません、単なるスペーサーに過ぎません。

 この上から、ナガーイステムが伸びます。
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 その先にハンドルです。
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 アエロブレーキを付けて、リアディレーラーのシフターとして、バーコンを付けます。

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 変わったパーツ類を必要とし、かつスゲー手間のかかる仕事ですが、できあがるとなんかかわいいんですねえ。

 このヤロー、手間かけやがって・・・ウッシッシ・・・と。

ほい!

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 小声で言おう、かっこいいですよね!

 生粋のBD1のファンの方ならムッとする方もおられるかと思いますが・・・、無責任ながらカッコも良いし、下りのコーナーも安定するという評価もいただいております!

 大変手間がかかりますが、これからもやらないことはありませんので、まずはご相談ください。

 小径車には、相当マニアックな方々、変態さんも含めていらっしゃるようですね、面白い反応もいただきました。
 
 また何か連鎖するかなあ・・・。幸福化計画・・・、連鎖してほしいですねえ。

明日10日、2時より原発に対するデモンストレーションが高円寺起点にあるそうです!一私企業の発電施設が破損しただけなのに、なんで空気も水も野菜も魚も汚染されなければならないのか?黙認しないよ。

増殖しつつあるママ狸ん

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 先日立ち上げたばかりだった、当店内独立店舗のママ狸んですが、当店の玄関付近を中心に、ただいま増殖中となっています。

 これが正面ですが、側面をみると。

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 どこもかしこもカラフルです。子供用のヘルメットにもちょっと品揃えなんてことしています。

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 最近では、子供のヘルメット装着に関しては、努力義務となっています。強制ではありませんが、傾向としては良いことかと思います。

 自転車に乗るときにヘルメットを被る。小さいときからのこうした行動が、自転車=車両という意識の萌芽につながるかも知れませんね。

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 合成着色料を多用した駄菓子のようなカラフルイメージ、これもママ狸んでなんでしょうね。

 そうそう、最近計画停電などで、街道の街灯がが節電のため、暗いですねー。

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 そういうことで、ライトなども豊富にそろえております。しっかり点灯させて安全に走りましょう。

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 子乗せカゴも充実!こうしてかけていても何がなんだかよく分からないと思いますので、今後は完成車に取り付けて、その使い勝手や外見などを見せていきたいと思っています。こうご期待、少々お待ちください。

 都心では自転車は、子育ての中でも大変重要な位置を占める装備といえます。その割りに、遊び心がなさ過ぎです。二言目には「かわいい!」を連呼するお母さん達なのに、自転車に関してはそうした対象ではないかのような扱いに見えてきます。

 本日も当店の近くの公園に十台ぐらいママさん自転車が停まっていましたが、そのほとんどが大阪グリップさんのもので、子供配送車・・・という程度のものしかありません。

 もっと自転車もママさん達の「かわいい!」の対象に入れてもらって、ちょっとした子育て生活の彩りとしていただきたいなー、とママ狸んは切に考えて、これからも提案していきたいと考えています。

 そして・・・、かわいい、だけではありません。

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 子供のヘルメットは努力義務ですが、ママさんのヘルメットはそうではありません。できれば、ママさん達にこそヘルメットの着用を!と考えています。

 といっても、積極的にママさん達が現行ヘルメットをかぶりたがらない、という理由も分かります。

 一言、ダサイからでしょう。

 そこで、ダサくないものの考案が必要になります。この無垢のヘルメットにどうにかして、被りやすい、しかもこれから暑くなる季節の中で、暑苦しくないようなイメージのヘルメット・・・を考案していきますので、今一つ、こちらの方もお待ちいただけたらなあ、と思います。

 カワイイ自転車にヘルメットを被った子供を乗せた、ヘルメットママさんライダー・・・。当店の実現目標です。

 かつて、原付バイクはノーヘルでした。道交法で、ヘルメット着用が義務になりました。

 自転車は・・・といえば、そうなる可能性は暫くは無いと思います。

 いいんです、法的、外的な強制によってではなく、もっと乗り手自身による内発的な動きの方を大切にしていきたいです。

 禁止されているからしかたなく被るんじゃなくて、被りたいから被る!という方が絶対に強いんですから。

 というわけで、ママ狸んのイメージ目標が立てられましたので、それにむけて、現物作りから、イメージ戦略などもしていかないとナア、と作戦会議です。

 良い案が浮かびました。広告をどこに打つか?ですが、絶対に自転車雑誌などには出しません!そんなところに出しても取り合いになるだけで、本当に必要な層に、届かないからです。

 ではどこか?タマヒヨですね!

 もう自転車を購入した方々では遅いんです、その前に手を打たないとね!

 なかなか、ママ狸んの部長は策士です、ただ策におぼれないように、店主も神経を磨かないとね!

 という感じで、ゆっくりながら確実にママさん自転車部門の確立です!


 この10日、高円寺発で反原発のデモだとさ!何もしないことが黙認につながってきたとしたら・・・。よく考えないとね。

イヤー、今朝方はトサカに来るやら情けないやらで、取り乱してはいないながらも、どうにか表現せざるを得ませんでした。

いつもの感覚で、当ブログを開いた方の中には、不愉快に感じられたれた方もいたかと思います。

 一介の自転車屋が、お国のすることに対して・・・。

 ただ・・・、ちょっと今まで決して無関心ではなかったつもりですが、結果的に黙認してきたなあ、という責は免れえないのではないか?と自問します。

 温厚で誠実な実力ある郡山出身の有名俳優さんが、今回のことに関しては原発を推進してきた政治家などに激怒されているとか。

 同調するわけではありませんが、店主も今回この感は非常に強く自分の中に根付いたようです。

 もはや今の日本人には、原発などという「ハイレベル」な技術を管理する能力は一切ない!ということが明らかになりました。にもかかわらず、性懲りもなくまだ原発推進だと憚ることなく抜かす者もいるようです。

 高濃度の汚染水を海洋に放水したようです。これを機に日本は災害被災国から海洋汚染国という加害者に一転してしまいました。

 なんたることを・・・。

 そういう意味で、これからは折に触れて、こうした嘆息混じりの内容も出てくるかと思いますが、ご了承ください。でも、なんとかしないと、いけませんよ!




 といいながらも、粛々と自分たちの仕事をこなしていきます。

 これは、当店一押しの入門ロード、ストラトスです!

 これは、これでマア一つの完成形なのですが、それをもまして、進化させていくお客さんも一方ではおられます。そこまでやりますか・・・?

 まずコンポの総入れ替えです。デフォルトをなんと105へ・・・!

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 バランス的にそこそこ整っていた、金のクランクが、重厚な・・・105へ。
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 黒々と重々しいですねえ。機能的にもグーンと上がります。

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 デフォルトのテクトロブレーキ。これは・・・マア・・・ねえ、というレベル。
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 効きは全然違います、しっかりガツン!と効きます。

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 ただついているリアディレーラーから・・・
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 しっかり存在感を主張する105・・・いいです。

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 元々本革のバーテープを巻いていたところからすると、走り屋さんというより工芸系に行かれるかな?と思っていましたが、しっかりレーシング方向へスイッチされたようです。

 当然手元変速は・・・
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 ワイヤー内蔵の105!ほぼ完璧ですね。

 これだけでも十分なんですが、この方はそれ以上、何とホイールも全取っ替えという暴挙に出られました。

 それも・・・本当かよ!というチューブラーにです・・・。

 このチューブラー選択には、当店出入りのあの三助君の訓辞がとても効いたようなんです。なんとも、ガチなレーサーはみんなチューブラーを選ぶんだ!とかほざいたようです。

 ひょうたんから駒だよなあ。

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 なんかピシッと雰囲気が締まるよなあ、というのはほぼ中年の方には共感していただけるかと思います。

 名作中の名作、リフレックス!
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 フレーム以外ほとんど入れ替わりで、高機能化してしまったストラトスです。

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 ちょっと隙がなくなってきましたよ!遊んでいる暇はなし、しっかり走るストラトスの再生です。うれしくなりますねー、ここまで進化させて乗っていただけるなんて・・・。

 店主の殺し文句は、これだけコンポとホイールがそろっていれば、フレーム入れ替えれば、また全く違った自転車になりますよ!まったく悪魔のお誘いですね。

 同じフレームでコンポやホイールを替えていく。乗り続けたものを劇的に替えるとその違いは、非常によく分かっていただける。今回も、取り付けて試乗していただくたびに、オー!なんだこりゃー!の連続です。

 最初から、良いものに乗っていた方には決して味わえない、重要な感覚かと思います。

 ホイールとコンポとフレーム。これらは入れ替え可能で、そのそれぞれが走りに影響を与えるものなんですよ!そういうこともよく吟味されて、自転車というものを本当に楽しんでもらいたいともいます。ご協力しますよ!


 と同時に!4月の10日、高円寺より反原発のデモがあるんだって!いろんな意味で店主も反省です!なんでもアリアリでいくぜ!

ちょっとこちらをご覧ください!

 あまり政治的な発言は控えようとは思ってはいますが、ちょっとこちらをご覧ください!

 日本国の気象庁さんの作成して公表している放射性物質拡散予測です。

 冒頭から笑えます。
 
 IAEAから作れと言われて作りました、実際観測したものではありません。国内の対策には使えません・・・とやる気がほとんど見られません。

 そして、資料を見ようとしますと、英文で・・・しかもコピーを貼り付けたようなもの。いつから日本は英語圏の属国になったんでしょうか?それともいつの間にか英語が公用語化していたのかな?

 ちなみにこちらがドイツ気象局のものです。こちらはイギリス気象局のものです。こちらがオーストラリアの気象局。こちらがノルウェーのもの。

 どれもグラフィックを工夫してわかりやすく公表していますね。真偽の程は分からないまでも。

 それに対して、被害当事国の気象庁のものがこれですよ!

 先ほど気象庁さんに直接尋ねてみました。03-3212-8341 にです。

 話している内に、怒りを通り越して、トホホと泣けて参りました。

 「ただちに健康に・・・」とのたまう方々はもういいです。せめて正確でわかりやすい資料だけでも提供してほしい・・・という、もっとも当たり前な仕事でさえも、本国の気象庁がやっていない。

 一国の機関でしょう?それが一介の自転車屋に批判されるレベルの仕事はすんなよ!

 天災に対して取り組んでいくその前に、どうもこの国には度し難い人災があるようです・・・、残念ながら。

 この人災をそろそろ真剣に撤去していかないといけないのかな?と思った朝でした・・・。

※なぜ英語で書かれているかわかりました。気象庁は自分たちの計測したものを、日本国民ではなく、IAEAにながしていたということらしいです。日本国民にではなく・・・です!

ハマックスに注意!取り付けね!



 当店もママ狸ん部門を創設して、それがマア、初っぱなからかわいがられてか、良いスタートを切らせていただいております。

 子乗せカゴなどを中心に、グリップ、ペダル、ライトと、カラフルな品揃えなどの多くのご支持を頂いております。有り難いことで・・・。

 マア、色物など見た目系のものはいいとして、やってみると子乗せカゴについては、安全装着と構造上の問題などとの絡みから、モロプロの領域の仕事かな?なんて思う次第であります。

 以来、何度かいじる機会のある子乗せカゴですが、日々勉強と研究の必要な部門となっています。

 その子乗せカゴで、非常に人気のあるハマックスですが、これはなかなか曲者ですぞ!

 あらカワイイ!センス良いじゃない!で、ネットか何かで最安のものを購入して、イザご自分で付けようと思うと、色々支障もある可能性がありますので、事前の下調べは非常に大切です。

 購入しても、付けられない、ということも十分にあり得るということです。

 そもそもハマックスとは、どうも、スポーツ系の自転車との相性が良いようです。

 スポーツ系自転車と通常日本で売られている多くの実用車の違いは何でしょうか?ハマックスに限っていえば、サドルを載せるチューブ、縦のチューブのこと、これをシートチューブといいますが、スポーツ系の自転車はそのシートチューブが長い物が多いです。

 この長いシートチューブを利用して、そこを基点に装着するというといのが、ハマックスなんです。その長さが確保できるということは、ハマックスの位置を決める上で大変有利であるということが、言えそうです。

 逆に言えば、シートチューブの短い通常のママチャリでは、ハマックスは実に装着しにくい、制限を受けやすい、ということが言えそうです。

 試しに、通常のデフォルトのハマックスと日本の標準の子乗せ自転車である、フラッカーズに装着してみます。

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 通常の位置に装着すると、ハマックスの土台になる部分が低く、子供の体重と自転車の振動で上下することを
 考えると、これでは泥よけに接触してしまいます。

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 ギリギリでしょう?

 これではダメなので、装着の基点になるところを、少し上に上げて付けてみます。そうなると・・・。
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 多少、土台は上に上がりますが、その上に上がったアームが邪魔して、今度はサドルを下げることができません。

 他で調整できないのでしょうか?と当然疑問に思われますが、ハマックスは基点の部分の取り付け位置、とこのアーム角度というだけで、調整する部分はほぼありません。そういう意味で、そのままではあまり応用のきく装備ではない、ということは覚えておいていいですね。

 他の車種なども考慮されてか、このアームの角度は、デフォルトとは別売りでオプションとして、何本か用意されています、4500円から6500円ほどで!

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 アームの長さや角度が少しずつ異なった状態で売られています。このどれかに合えば、装着可能となりますが、逆にこれに合わない自転車には取り付けができません!基本的には。

 結論から言えば、今回このどれをとっても、帯に短したすきに長しで、残念ながら装着することはできませんでした、既存のものでは、です・・・。

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 どれもみな低すぎたんですね、これでは子供の体重で、それも常に重くなっていく体重に負けて、泥よけひいてはタイヤまで、このハマックスはすぐに干渉してしまうことになるでしょう。

 でもまあ、付かないものをあえて付けてしまうのが、当店ということなので、その辺はデフォルト以外でもクリアしてしまいます。

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 こんなもんですねえ、随分と高くなりました。

 角度を変えてみると・・・。
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 一コブシくらいありますので、これでなら大丈夫でしょう。

 別会計ですが、ママ狸んをサポートする狸サイクルなのであります。

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 ヨット!一丁上がり!です。

 ハマックスと、後輪との関係、そのアームと乗る方のサドルの位置など、セッティングに気をつけなければならないポイントは意外と複雑なんですね。

 こうしたことを一台でシックリ合わせるには、そこそこの技と工具と知見が必要になると思われます。ラッキーであれば、何て事なくくっつくでしょう。しかし、ものの組み合わせによっては、買ったはいいが、つかないや・・・となる可能性もあります。

 ネットなどで最安値段をねらう方々は、ご自分の自転車の型などを通販相手にしっかり聞いて、「付く!」という言質をもらってから(といっても、先方は渋るでしょうねえ)購入した方が良いでしょう。

 オークションにしろ、通販にしろ、安さの裏にはそうしたリスクがあるということをしっかりご確認の上、ご利用されることをおすすめいたします。

 ママ狸んでは、こうしたものはすべて定価にて販売いたします。もちろん、よほどのことがない限り、装着料込みの値段となっています。レース機材などからすれば対極にあるような機材ですが、こうしたものでも、お気に入りのものならどうにかしても、腕力で取り付ける!という熱意をもって行います!・・・というほど力むものでもないか・・・。

 イヤ、正直、ハマックスはすべての自転車に装着しやすいものではありません、あと、先日付けたイェップだって、相当の加工を施してようやく取り付けた、というものです。子乗せカゴといい、侮ってはいけないということでしょう。

 荷台に大阪グリップさんのもの・・・というのであれば、まあ、なんとかなりますが。ヨーロッパ勢のものはライダーの体格と、そもそもの自転車の種類が若干日本とズレているような感じがありますね。

 そのズレを埋めるのが、我らの仕事なんでしょう。

 やはり最後は現物合わせ、星の数ほどある自転車とパーツ類を組み合わせる、多少の経験のいる仕事かも知れませんね!

学僧 ケガの最中に愛車改造・・・



 何が魔が差したか、あの大けが負った学僧の三助君が、暫く乗れないことを良いことに、学問に精を出すか・・・と思いきや、なぜか愛車の改造に入りました。
 
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 あれから、当店での自転車三助くん仕事も順調にいただけて、今では失った三本の歯の内、・・・0.5本ぐらいの稼ぎに到達したか?という感じでしょうか?

 事情をご理解いただいている方から、励ましの背中流しのご依頼をいただいています!ありがとうございます!

 こんなことを機に、当店といたしましては、彼の今後のメンテのスキル向上を目指して、ケミカル類の充実というところにも向かいます。数種類のルブやオイルを使い分けるというやり方、そういう意味で、オプション的に値段も上がることはあるかと思いますが、明日がレース!というようなときにはそのレースに合わせてケミカルも替えていく、なんて高度な処置もしていきますので、今後とも大いにご利用ください!

 で、今回三助君が掲げた改造は、主に表面処理について、つまり外装・・・のようなところで見た目をパッと替えようという、たまたま時間があるからやってみれば?的などちらかというと、どうでもよい改造かな?というものです。

 本人は塗料を剥離しただけでも、立派な軽量化、あるいわエアロ効果が出る・・と言い張りますが・・・。

 二転三転、最初は所属するチームの、チームカラー、藍色とオレンジのツートーンで・・・ということでしたが、ご指導に当たったのが、大森研魔の大森社長ですから、その工程の途中で大いに感化されたようです。

 結論としては、剥離したあと、金属の地金を出す無垢状態で、ステッカーとクリアで・・・ということになりました。

 こんな感じです・・・。

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 最初にしては・・・良い方でしょう、と思います。あれだけ時間かけたし・・・。所属チームのステッカー、自分でカッティングしたようです。ビットリアのものは当店内に落ちていたものを貼っています。

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 別にサポートもされていないのに、アラヤのステッカーが。その向こうのものは、大田原の七福神のステッカーです。

 そして律儀にも・・・
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 ご指導いただいた、大森研魔の社名までカッティングして・・・。

 そして・・・、
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 なんか照れるなあ・・・、当店の店名入りです・・・。この車体で食い逃げしないでくれよ・・・

 仕上げの番手の違いだと思いますが、三助君の渾身の仕上げがこちら!

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 なかなかですよね。対して、師匠であられる大森さんの仕上げです・・・。

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 番手と好みの違いでしょうか?ちなみに両車両のフレームともに素材はアルミ、となっています。

 師匠の仕上げをあと何枚か・・・。
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 ウーン、鏡面系ですか・・・。

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 金属磨きには、よく魔物がいるといいますが、その魔物に取り付かれているのが、まさに大森研魔の大森さんということなんでしょう。

 ちなみに今回はこういうオマケもあります!
 名付けて、チョビヒゲリアディレーラー、です!
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 こういう愛嬌のある磨きもありですね。

 そんなこんなで、変わり果てた姿となった、三助君のこれからの決戦用ロードです!
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 ちなみにこちらが師匠の車体の全貌です。
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 仕上げの仕様の違うものですので、ちょっとしたアルミフレームの見本のようなものになっていますね。アルミ母材の表面加工なんていうのは、また色々あるんでしょうね、その辺はまた錬辺りから、教わりましょうということで、三助君と大森研魔の今後が楽しみになってくるのであります。

 金属フレームでしたら、マア、このようなことができる、ということのいい見本です。塗装だけではない自転車の工芸的なあり方、これからもゆっくりと目指していきたいですね。

 もうこうなったら・・・
 
 実用車だって、ママさん自転車だって、工芸自転車だって、レース車体だって、なんでもありだ!!!ウリャー

実用車・ママチャリの可能性 デビューは花見!

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 通常お見受けする、実用車、いわゆるママチャリというものです。ある意味すでに「高機能」かと思います。

 日常使われる様々な状況を想定されており、それに合わせて作られているわけですから・・・。

 泥よけなんて・・・、かなりの雨の中の走行を想定されているんでしょう。傘を持ち歩く確率のものを常に付けている・・・、どうなんでしょうね?ただ!ものとしての泥よけが好きな方は別です。

 ローラーブレーキ・・・メンテの敵ですが、こいつも・・・雨の初動には効くという程度でしょうね?
 チェーンカバー、ズボンやスカートの裾を巻き込まないように・・・。

 ただそういうどんな状況にも対応できる「便利」なものの、総量はバカにできないくらい重いです。ローラーブレーキなんて鉄でできた灰皿みたいなものなんですよ。

 そして、ほんの少し、気をつければなくてもいいものです。メンテの邪魔にも成ります、一々自転車屋に頼まなくてはならないのと、基本メンテは自分でできるようになるというこの差は決して小さくありません。

 あと、すべからく言えることが、デフォルトのママチャリはサドルが短い!これは一律言えることですね、サドルが短すぎる!これでは通常のお父さんが乗るためには不便です!

 その辺の中心的な機構は共通に、つまり高機能・軽量化をしつつ、あとは用途に合わせて、仕様を替えていく、実用車改造の基本と考えています。

 今回は、お父さんが大きな荷物を、ご家族のため、地域のために効率よく運ぶための実用車を考えてみました。

 カゴは新聞屋さんのもの。
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 支える金具がまたいいです!
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 こうでなきゃ!という太さです。
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 後ろのカゴも,そこそこでかく!

 荷物がでかくなると、不安定になってはいけません!そこでスタンドも頑丈なものに!
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 子供を乗せたりする自転車にも、こうしたでかいスタンドは必須ですね。

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 当然ブレーキはキャリパーに変えて、外したローラーブレーキのあとには・・・。

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 固定コグを付けて、働く固定ギア実用車の完成なのです!

 そうそう、180センチ以上あるお父さんですから、ピラーは長い物に交換です!

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 たぶんですが、170センチ以上になると、通常の実用車のピラーではちゃんとしたポジションはでないと思います。短すぎです。

 通勤のかっこうで駅まで走るとおうさんの自転車もほとんどサドルが低いです。あれじゃあ、会社まで行ってみようかなあ・・・とは思わないでしょう。サドルとハンドルの位置を変えるだけでも、自転車の意味は変わるんだけどなあ・・・。

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 ガンガン働く、お父さんのための実用車です。デビューは地域の花見!でも酒飲んだら、引いて帰ってね!

 ママチャリ実用車の、実用化、高速化を通じて、自転車が本来持っているポテンシャルを開示します!ご依頼お待ちしています!!!



 ※ちなみに花見といえば、今年は公式には店の花見としてとりおこなう予定はありません。理由は・・・公式には店主の気分が乗らないから・・・ということです。ただ非公式には、何かあるかも知れません。有志で盛り上がる、横目で見つつ仕事をする店主、なんていうことの可能性は否定できません。やるなら東北(岩手・宮城・福島)の酒で盛り上がりましょう!

二色塗り・・・まだまだ研究の余地あり・・・

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 トレックカーボンの車体、この車体を二色で再塗装してほしい、というご依頼をもうだいぶ前にいただきました。

 二色を使うときは、一色の時とは違う工程がいくつかあります。

 その工程に合わない性質の塗料を使うと、実に大変で、手間がかかります。

 色々試した結果、当店が今主流に使用している塗料は、多色塗りには向いていないようです・・・。でも向いてないからとイッテ、すべて別形式の塗料をそろえるとなると、まあ、そのシンナーの種類と量で、塗装部屋がイッパイになってしまうでしょう。

 そこで、色々修正しながらやらざるを得ません。

 このトレックは、塗装というよりも、ラミネートというのでしょうか?ビニール状のものがカバーのようにフレームを覆っているというイメージの方がわかりやすいです。

 ですから、通常の剥離とは違います。薬品では歯が立ちません。ということは・・・すべて手による物理的剥離という地道な作業が必要になります・・・これが大変。

 その後下地を作って、プラサフを塗ります。

 それから二色の図案を考え、まずは一色、大体の配置に赤をかけていきます。

 それが終わると、赤の残す部分をマスキングテープで覆っていきます。

 これで二色塗りの基礎ができあがります。次に黒をかけて、マスキングをはがすと、完成・・・というわけにはいきませんでした。

 マスキングテープがペイントを持って行ったり、脱脂しようとしたプレソルが中塗り塗装をはがしたり、それをまた修正したりと・・・随分と楽しかったです。

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 曲線部分などは、曲線を描きながら張れる高額マスキングテープを駆使しました。

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 結局、本塗りよりも、その手前の作業と、その後の修正作業の方にだいぶ時間を取られてしまい、時に落ち込み、ブランクを空けたり何たりと、ご依頼主さんには大変ご迷惑とお時間をおかけしたわけです。

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 黒と赤とのツートーンカラーです。まあ、何とか・・・やり抜きました。

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 ダウンチューブのTREKの文字は、T造くんのクロスバイクから手描きで盗んで、コンピューター処理して、手で切って作りました。

 真剣に二色または多色でやるならば、塗料なり段取りを再度検討しなければならない・・・と思ったお仕事でした。

 ご依頼主のSさんは来月オーストラリアで開催されるフルトライアスロンに出場するほどの、アスリート。

 気長に待っていただきまして、申し訳ありませんでした。通常なら、お待たせた以上の仕上げにしないといけませんが、今後ともこれを機に精進いたします。

 パーツを外して、再塗装して、再度パーツを組んで、までやります!

 自転車屋の塗装ですから、塗装を機に、パーツ、コンポ類のセッティングもばっちりやります!

 夢のある再塗装!これはマア自転車の新化、でしょうな!

 トレックが、オルベアもどきに変身です!

シングルですが固定です!



 クロモリロードエンドの元レーサーとでも申しましょうか。ハンドルが今風になっているので、レーサーというよりサイクリング志向といえるかも知れません。

 お父様の形見の自転車を乗り続けたい、ながらも、ご自分好みにしながら乗っていきたい。ちょっとお父さんには悪いかな?とも思いつつも、フレームは正真正銘形見なのですから、そういう乗り方もありでしょう、ということになりました。

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 と、ブログ写真の撮影の横に、チョコリント座る男の子あり。

 名前をティン君。最近当店回りでよく目撃される男の子です。目が合うと、野球かサッカーに誘われます。かなりの照れ屋さん、でも慣れるとデレデレ、大人も巻き込んで元気に遊ぶ童であります。当店の子狸とは三歳お兄ちゃん、その内清濁合わせて色々ご指導願うんだろうなあ・・・。

 話を戻して改造の話。今回は、ロードエンドのフレームということもあって、シングル固定化ができないか?というご依頼です。

 もちろんできますとも!ロードエンドのフレームは大切です。固定にもできますし、当然シングルフリーにも。また多段の後輪をはめて、変速機を取り付けて、Wレバーでワイヤーつなげば、二昔前のロードレーサーに変身させることもできます。

 町ではシングルで走って、地方に行くときに多段に戻す、なんていい乗り方だと思いますねえ。

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 インナーを残して、シングルギアとして調整します。
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 フロントディレーラーもはずれていますね。

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 リアディレーラー付、リアホイールも交換します。

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 確かにスッキリしますね。ディレーラー回りのメカニカルな構造がそっくりなくなりますから。ヒゲを剃ったみたいです。

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 リムはシルバーの25ミリのリムで組んだもの。チェーンもシルバーで厚歯ながら、スッキリ見えます。

 そして、仕上がった全体像は、最初からシングルギアのような顔をしている自転車です。

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 これであとは、前後のディレーラーを付ける技、ワイヤー張って調整する技を身につけたら、結構マルチな自転車に乗れるようになる。本当に、ロードエンドの自転車の二股使いはおすすめですね。

 自転車を何台も持てない方なんかには最適です。こうした古めの自転車も、ホイールをしっかり整えて、9速対応ぐらいにしておけば、現行品のパーツ類が使えるようになるので、これから乗り続けたりする際には、非常に良い選択だと思います。

 まさに父親の形見に跨るその息子。肉から分派して血がつながっていても、別の生き方をする。同じフレームでも仕様と用途が全く異なる、何か象徴しているようです。

 形を変えても使い続ける、これまでも、そしてこれからこそ、大切になっていく一つの形式だと思います。

 遺志を受け継ぎたい、そうした自転車はありませんか?再生させます、イヤ?転生させます!かな?

 花粉も一段落、季節はもう自転車!時節も自転車!そして時代は自転車に象徴されていくでしょう!


プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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