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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2011年09月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

キュベルってご存じですか?

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 子のせカゴの当店の、スタンダードとしては、今までYEPP、イェップが主流でしたが、キュベルってご存じですか?

 同じオランダのものらしいです、詳しくは、当店ホームページにてご確認ください。

 基本、あらゆる車種に対応ということなんですが、これがまあ、すぐにポン付け可能であるか?といえば、そう簡単にはいきません。

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 銀のハンドルと子のせの間のが狭すぎる場合があります。子供を乗せたり降ろしたりする際に、足がハンドルに邪魔されるようなことも起きます。

 毎回のことですから、こういう不自由な状況を放っておくと、あんまり精神衛生上よくありません。そして、子供は成長していくものです、今は大丈夫でも数ヶ月後には、窮屈になるということも、大いにあり得ますね。

 こういうときには、既設のステムを交換します。

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 上のステムは既設の付き出しの短いものでした。こいつをより長い物に交換するだけで、子供の乗せ降ろしが断然楽になりますね。

 イェップの場合には、足の付き出しがかなり前に来るので、その分カゴを前に出してやる必要がありますが、このキュベルはさほど前には出ないので、イェップほどのカゴの移動が必要ではありませんが・・・、やはり足置きが、若干カゴに干渉してしまいます。

 カゴを前に出そうか?それとも・・・・。

 思案の末、今回は、少し足置きを削ることにしました。

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 足置きの先、数ミリ削りました。

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 これで、カゴとの干渉が解消しました。

 こんなちょっとしたことでも、まともに取り組もうと思えば、けっこう手間がかかるものですね。

 星の数ほどある自転車の車種、それに対して、カゴや子のせを付けていく、というのは、実は非常に技を必要とすることなんですね。

 それから比べると、レーサーを組み付けるなんていうのは、まだ簡単です。

 安いからといって、ネットで購入して、ご自分で取り付けるとなると、大変苦労されることと思われます。まあ、悩むことも技を成長させる契機ではありますが・・・。

 そんなこんなで、イェップだけでなく、最近当店で箱のキュベルというのがマイナーブレーク中!

 有り難いことにどんどん施工の技の蓄積ができていきます!何とかして取り付ける!利用者の方々の希望を叶えていこうと、できる限りのことはやっていこうとおもいます。

 近い内に、また新たな施工法を紹介いたします!こうご期待!
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なぜかGTばやり・・・



 なぜか・・・なんですが、最近、GTに関するご依頼が多いですねえ。

 こいつをシングル化、というご依頼です。

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 サスペンションフォークと前輪を700C化する、とこうなります。

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 当然、ブレーキもキャリパー化しています。これで相当の軽量化が実現しますねえ。サスペンションというのは、それだけ重いということでしょう。

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 シングル化ですから、この手のものを外します。当然、後輪を組み替えることになります。

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 固定ギアにするというのですから、好きですなあ・・・。

 こちらもブレーキのキャリパー化。クリアランスの関係で、逆向きになりましたが、これはこれでカッコいいです。

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 ハンドルをブルホーン化します。

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 そうそう、前ギアもシングル化しないといけません。
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 こんなことやっていますんで、相当の軽量化が図れますね。見た目もスッキリです。

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 全く別の自転車として再生です。

 後輪は引きシロがないので、チェーンが伸びてきたら、即交換です!外れると危険ですからね。こういう特殊な自転車を乗る場合には、乗り手の方もメンテへの配慮というのが絶対に必要になってきます。

 施工後暫くは完璧であったとしても、乗り続けることによって、パーツ類などは劣化などしてきます。ネジ類もゆるんできます、ワイヤーやチェーンも伸びてきます。どんどん劣化していきます。

 そういうことへの配慮が一切なく、任せっきりで自転車に乗るタイプの方には、このような改造車は絶対に向きません。

 ただ、かっこが良いから・・・だけで、こうしたご依頼をされても、お断りすることもあるかもしれません。その理由は、上記内容などだということを明記しておきたいと思います。

 そのものの持っている可能性は、利用される方の考え方や扱いの技術によって、どうにでもなります。

 今更ですが、ピストって危険ですよね?などという愚問がはびこっているようです。

 これに対して、おモチって危険ですか?とカウンターしておきましょう。年間数十名の高齢者の方々が、モチを喉に詰まらせて亡くなりますね。

 モチの危険性を言わずして、放射能の危険ばかりをいうのは欺瞞である・・・、車の危険性と原発の危険性とを単純比較するどこかの経済「学者」がいいそうですが・・・。

 モチ自身が危険であるか否かは、モチ自身の問題ではなく、食す方の状態に依存しています。

 圧倒的にご飯を食す方々からすれば、モチは時に危険である、注意して食べる必要がある、とされることがあるかと思います。当たり前のことです。だからといって、モチ自身が危険物であるわけではありません。

 それと、固定ギアもまったく同じです。圧倒的にフリーギアを乗られる方々からすれば、固定ギアをフリーの癖が抜けない利用者が乗ることには、時に注意が必要です。ただそれだけの問題です。

 ちなみに、ブレーキの有無につきましては、論外です。確か、5、6年前に駄文を書きましたので、当ブログを掘って、お読み下しさい。

 これから、取材があるそうです。ノンブレピストについてらしいですが、もう報道方針は決まっているかと思います。警視庁の広報として、ピスト=危険、というキャンペーンを張るんじゃないかな?

 ハッキリ申し上げますと、テレビ制作をされている方々または広告代理店?には、人民は愚民である、という前提で、それに合わせた水準のものを諾々と作り続けている方々が、確実にいるかと思います。

  仮にそういう発想だとしたら、取材内容については、使用を一切お断りしようかと思います。

 三月十一日を以て、日本は変わったんです。その自覚のない方々には一切協力する気はありません。

 制作者と利用者とそのもの、この三つがよく組み合わさることによって、大人の文化が成立するんでしょう。そこに第三者の規制などは、本来は必要でないはずです。そういう規制の外で、成熟した文化を享受したいものです。

 一介の自転車屋ですが、そんなことを考えているんだよ!

入門ロード 150センチ代 今年の一発目



 基体はストラトスで、今年もやっています。430という、最小フレームの入門ロードです。残り一台。

 デフォルトでは、白かシャンパンゴールド。後者は先日出ましたが、すでに業者ではほぼ売り尽くしという、人気があるようです。

 今回は一見黒ですね。
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 しかし、下地は藍色なんですよ。これもまあ、撮影ではむずかしいですね。陽光の下に置いてみても・・・。
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 よくわかりませんね。でもまあ、そんじょそこらの黒ではない、ということは申し上げてきましょうか。実際見ると、濃厚ですぞー・・・。

 それで、小さい店での努力目標がてんこ盛りです。

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 クランクはスギノの152ミリクランク。乗る方の体格を考えてのことです。クルクル回りますヨー。通常なら170ミリが付いています。メーカーによっては、買い叩いたんでしょうな、175ミリが付いていることもありますしね・・・。

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 ハンドル幅が360ミリ。デフォルトでは400ぐらいがかな?この左右二センチ幅の軽減は、大きいです!
 長距離を長時間乗ることを可能にします。
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 最初から、手元変速が付いています。まさに入門としては、ポン付けならぬ、ポン乗りで、どこまでも行けますね。

 このところ、一気にサイクリングシーズンが到来したようです。

 涼風に、紅葉、新米、新そば・・・。

 走れる内に、しっかり走っておきたいですね!

メンテをすれば・・・ まあ何とか・・・



 年代物のプジョーです。よくこの手のプジョーと、最近ではGT、BSのレイダックなど、お馴染みさんといえるようなものが当店にやってきます。

 症状は厳密にはそれぞれなんですが、長いこと放っておかれると、いかれてくるところにも共通点があるのか・・・、基本的なメンテと消耗品の交換などしてやると、、またけっこう元気に走るというようなことは、よくあることです。

 やっぱりメンテって、大切ですねえ。

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 シフトワイヤーを変えることは、単なるワイヤー交換とは異なります。前後のディレーラーの細かな調整なんかも込みなんですね。

 ライダーの意思によるシフトを直にディレーラーに伝えるのがこのワイヤーです。ここにトラブルがあると伝えようにも伝わりようがありません。

 そこをまる取っ替えしてやることによって、今度はそれぞれのディレーラーの調整が可能となります。

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 チェーンの洗浄や交換も、駆動系を見る上で非常に大切です。駆動系はこのチェーンが中心となって、ライダーの足の力を後輪に伝える役割をします。

 これを中心に、周辺部の調子が見えてきます。

 そういうわけで、ワイヤー・チェーン交換というのは駆動系の中心部に関わるメンテということが、いえると思います。

 多くの自転車は、この辺をしっかり見てやることで、生き返ります。支障があれば、この中心から徐々に周辺部のパーツ点検へと移っていきます。

 たまに、非常に面倒なものもありますが、まあ、何とか・・・調整なり交換なりをして、再生していくということをやっていきます。

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 このBB付近というのも、曲者の域ですが、それは着脱に関してですね。特に脱に関して、ごねられるということがありますし、規格の問題などもあります。

 特にプジョー、フランスものの場合には・・・ちょっと今まで規格の違いにいじめられてきたこともあるので、ドキドキですが・・・、今回もまあ、何とかなりました。

 そうやって、ちょっとした不具合を、地道に取っていくことによって、ある段階から、劇的に良くなっていくものなんですね。

 メンテしたての自転車に乗る方の、驚き、特に実用車のお母様方によく見受けられますが、それはもう、劇的な違いといっていいんですね。

 最近、古い自転車の持ち込みも、お陰様でいただいています。中には、「あまりに古いものなので・・・」と持ち込みに躊躇されている方もいるようですが、まったくご遠慮いりませんので、まずはご相談より、承ります。

 私らの、力になるのは、生まれ変わったような自転車のライダーさんが、調子良さそうに去って行かれる後ろ姿を見ることなんです。

 それもごねてごねてごねられた一台が、そんなこともつゆ知らずの顔して、スーッと流れるように去っていく姿は、実にいいものです。

 まずはどんなものでも、診ることから始まります。どうしていくか?持ち主の方の熱意と、当店の技術がぶつかり合うとき、何かが起こる。

 地味なんですが、なんともやめられない、大切なお仕事の一つなんです。これをやらないなんて・・・、そんな自転車屋さんがあるとしたら、他に何か別の甲斐というものをお持ちなんでしょうな。

 私らはご依頼がある限り、やり続けますとも!!!

稲刈りの下準備 



 八月の新潟豪雨の爪痕です。川幅両サイド十メートルほど、このような流木やなぎ倒された木々が、手つかずの状態になっています。中には田んぼにまで、水が上がったあとも随所に見られました。

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 収穫放棄された田んぼも数多く見受けられましたね、でも稲は基本強い・・・と思います。よほどでない限り、実りを付けていたんですから。
 
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 わが狸サイクル田んぼです。有り難いことに実りが確認されました。頭を垂れています。

 今日は、二週間後、十月九日に行われる稲刈りの下準備にいってきました。
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 畦の草刈りと、ヒエ取りですね。

 草刈り機を前回にして、雑草を刈っていきます。機械は良いねえ・・・といっても、クズのような弦のものがあると、さしもの機械も刃の回転を止められてしまいます。手でやっていた時代は、大変でしたでしょう・・・。

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 やっていて気づくのは、やはりポジショニングは自転車だけではない、草刈り機だって、おんなじですね。

 この中間の受け手ですが、師匠よりもう少し手前にできれば、腰の痛みは出なかったかな?

 ブンブン刃を回して、畦がキレイになっていくと良いですね。

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 あとはヒエを抜きました!あれだけ抜いたのに、まだ・・・本当ヒエ百年というそうですが、雑草類は最強です。撒いてもいないのになんでこんなに?のこるんだ?

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 そんなこんなで、一人で四時間ほど・・・けっこう黙々とやりまして、何とか稲刈りの下準備はできたかな?というところまで来ました。普段を多くの方々に手伝っていただいているので、一人でやるのはある意味新鮮です・・・。

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 フーッ。日も短くなりました。

 昨年までなら、なんともいえない満足感がジワーッとわいてくるはずなんですが、今年はちょっと異なります。

 隣の十日町で、そこそこの放射性物質が計測されています。この田んぼの米は大丈夫かな?
 乳児がいるんで、収穫した米は、信頼できる機関で調べてもらおうか?なんていう考えも、浮かんでいます。

 去年まで、そんなこと考えたことは全くありませんでしたが・・・。

 新サンマ食べましたか?新米食べましたか?そして新酒、飲みますか?

 米が象徴してくれるように、秋は収穫のシーズンです。しかし、福島からの放射性物質の影がつきまとってきています。

 まったくなんていうことをしてくれたんだろうか?

 にもかかわらず、被害者に六十ページもの請求書と原本を付けないと補償しないぞ、と加害者でありながら、居丈高です。

 人災として日本史上最悪の事故を起こした、という自覚がないようですな。

 それでも、なんでも、来月9日、稲刈りをいたしますので、体験希望の方は、ご連絡ください。翌日は、里山で行われるマウンテンバイクのレースが行われます。そのサポートもいたします。

 里山の秋、労働と野遊びです、是非ご参加ください。

巡り巡って 最初の一歩



 今レースシーンでは、シフトに電動というのが、ほぼ主流に成りつつあるようで、今までまだ一台もそうしたものをいじったことのない当店、それが良いんだか悪いんだか・・・ほとんど判断できない状況です。

 自転車なんだから、自力で行けよとばかり、感じとしては電動はあまり自転車のイメージではない、というのが正直店主の感想ですが。

 実際選手にしてみると、トリムやなんだで悩まず、勝負に集中できる、という側面も必ずあるかと思います。

 別に自分の失業問題を気にしているわけではありませんが、確実にいえることは、自転車のブラックボックス化が、確実に広がったといえるでしょう。

 その内レースメカニックなんて、レーサーの洗浄専用メカニックに成り下がるんじゃないかしら?

 何かあったら即交換、パーツをメーカーに送って、はい終わり。あとは洗浄と、注油ぐらいかな?

 今車も、エンジニアにいらずの、俗に言うチェンジニア(交換屋)で成り立ちそうだということですが、自転車にもそうした時代が確実に近づいているといえるのかも知れません。

 そうなると、意地でも取り戻したくなるというのが店主の性格。自分たちのいじれる範囲に、どうしても持ってきたくなる。まあ、電動が105レベルに落ちてくるまであと二年ぐらい・・・かかるかな?

 露骨な抵抗はしませんが、よほどのオファーがない限り、暫く無視でしょう。

 こうした、電気系の自転車への持ち込みは、実は以前から随分とされていたようです、しかもディレーラーをただ引っ張るというだけでなく、自らのスピードとの間でpcが自動に制御してくるなんていう、複雑で高度な使われ方が、すでにあったようです。

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 このキッドがそうです。小ギアの制御です。

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 このチェーンリンクの裏に見える箱。これがPCの本体です。これらがセンサーで現行スピードを計測して、指先で指定できるプログラムに従って、後輪のギアの軽重を制御する・・・、実におせっかい・・・というかハイテクな仕掛けがあるんですね。

 ところが一点、これらをすべて外して、自転車の原点に戻ろうという、改造依頼をいただきました。

 制御も走りもすべて足、足で一から十まですべて決着!単純で実に潔いいですね。

 なら、一番シンプルな固定にしてしまえ!ということで、前後輪組み替えにしました。

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 ヒエー、単純!何にもなくなりました!

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 美意識の問題で、前後ともにスモールフランジで組みましたよ。

 もちろんpc本体も取り除きました。

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 クランクだけ・・・、実に物足りないぐらいに閑散としました。というより、スッキリシンプルになりました!といった方が良いかな?

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 足を回して走るだけの、街道用のシンプル固定に変身です。

 PCなんて一切なしの、あとは足のみ!これぞ自転車の原点ですね!

 これはこれで大いに良しです!

 さすが千両役者の車体だけありますね!コイツァー秋からも 縁起がいいわい!

 ヨッ!コウライヤ!!!

奴が来た・・・、どう変身させるか・・・?

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 ウーン、今のところ前シングルか・・・?

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 なんだ・・・、後ろもシングルか?対岸には固定が付いている・・・?

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 ブレーキが・・・カンチ?これまたなんでだ?タイヤがブロックパターンだ?

 シングルで、カンチ、ブロックパターン?誰だお前?

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 アヘッドステム・・・ということは新参者か?

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 なんですトレートフォークなんだ?・・・一体お前何者か?

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 正爪のエンドに、ダボが付いて・・・なんだ下の穴は?

 もしかしてディレーラー台座・・・?

 名を名乗れ!お前は何者だ?!

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 エヘ・・・、アッシが先日のチラ見せで、お目汚しした、フェザーCXメでございます・・・。

 シングルで、カンチ、ブロックタイヤに鉄フレーム・・・。何者にも分類しがたい、お前さんだが・・・。

 ちょっと落としどころを探していきたいねえ・・・。

 まあ、今は半端すぎて、なんともいえない風体だけれど、まあ、何かの原石でもあるかもしんねーな?

 暫く、その辺で転がってな、何とかしてやるから・・・。

 来月ぐらいかしら?これを基体にした、しっとり大人の自転車、まだ枯れきれないやんちゃな自転車、少年達に向ける夢チャリ・・・などに、分身の術で、お見せすることができるかも知れませんね・・・。

 さて、どうなるやら・・・。お楽しみです!何より店主が、一人で盛り上がっています!!!お楽しみに!

施工も注意!操縦も注意!そして何より定期的なメンテ!



今、当店の中でも確実に一ジャンルを築いた感のある、ママ狸んですが、ご利用される方が増えれば増えるほど、不慮の事故ということの確率も高まるというものです。

 大人であっても、事故となるとこれは大事なんですが、殊にママ狸んとなりますと、子供さんにまで、その影響が及ぶ可能性が非常に高くなるとなりますと、これは出来上がったから一丁あがり!では済まない、より慎重な対応と取り扱いが必要になってくるように思われます。

 まずはこちらをご覧ください。動画の方も是非ご覧になってください。

 子供を乗せて、通常一定速度で走っているときというのは、意外と自転車は安定しているものですが、怖いのが、引いているとき、停車している時なんかに起こりうるということです。

 先にお母さんが下りて、二人の子供を乗せた状態で、斜めに段差を超えようとして、バランスを崩したら、それまで通常走行などには安定感という意味で、プラスに働いていた重さが、一転して、支えきれないというマイナス面に転化してしまう、という一つの例であります。

 これはどんなに施工が完璧であっても、操縦の面で起こりうることです。取り扱い、大体慣れてきた頃が危ない。特にお母さん達の腕力・体力などの限界が、事故にもつながりかねない・・・ということですので、是非日々のご利用の際には気を抜かないように、注意の上に注意を重ねて、事故なく取り扱っていただきたいと思います。

 また、日々の利用により、重さや振動が加わりますと、締めていた各所がゆるんできたり、ヒビや金属疲労などと起こることも十分に考えられます。

 お子さん二人に、荷物とお母さんが乗っているんですから、車体にはかなりの加重が考えられます。日々の点検も、必要ですので、参考にしてください。

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 こうした取り付け部分。

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 デフォルトの自転車にあとから取り付けたところなどを、十分に点検してください。

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 こうした力のかかるところも見逃してはいけません。

 できれば、三ヶ月に一度ぐらい、定期点検ということで、当店に寄るなどして、確認していただく、という習慣を付けていただいても良いですね。その際、子のせなどとはまったく関係のない箇所のメンテなどもついでにできますし、お気軽に定期点検をして、安全な親子サイクリングの土台作りをいたしましょう。

 自転車はメンテしながら走るものと、もう従来の使い捨て的な考え方を捨ててください。

 スポーツ自転車は、非常にデリケートなところがありますから、メンテは当たり前・・・です。五、六時間走ったら、二十分は洗浄も含めて、メンテしてやるのが普通です。

 スポーツ車もツーリング車も同じ。でも・・・、実用車などは買ったら、買ったときのまんまで、パンクや、ワイヤー切れなどの露骨な破損や故障が起きない限り、メンテなどしないのが普通なのではないでしょうか?

 まあ、自分一人で乗っているレベルのものであれば、それも致し方ない・・・のかも知れません。今はやりの自己責任・・・という奴なんですか?

 ただ、お子さんを乗せるとなると、事情はまったく異なりますよ!

 定期点検と整備!これは、是非習慣づけましょう!自転車は買って終わりじゃないんです、可愛くなって終わりじゃないんです。当然、当店も売って終わりではありません、メンテして快適に安全に利用してもらうようサポートする、というのも大切な仕事です。

 再度、呼びかけますよ!ママ狸ん系列で、自転車に関わっておられる皆さん!二三ヶ月に一度は、定期点検!!!

 よろしくお願いします!

ちょっとした事故車なら・・・

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 数年前に当店より出た、ロードフレームに後ろ一枚、前三枚のちょっと変わった自信作、として納車されたものでした。

 それがちょっとした事故で、戻ってこられて、フレーム乗換えということになりました。

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 ここまでへこめば、パイプを取り替えない限り、お釈迦です。あとホイールもひん曲がりでしたので、その辺も総とっかえということになりました。

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 修正ではなく、組みなおしました。外からの力で曲がったものをスポークという内部のもので調整することには、限界があります。大方事故によって曲がったホイールは早期交換をお勧めします。

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 あとはほぼ、載せ変えですね。

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 TAのクランク。これにはTA独自の特殊工具が要ります。今回脱着に際して、購入いたしました。

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 変更点といえば、ステムの首を長い物に交換したことかな?

 確かにゆったり乗るには、これでもいいかもです。

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 ハンドルも、ブレーキもバーテープも元のまま・・・。

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 事故でひん曲がった、チタンレールを数時間かけて、修正いたしました。
 
 チタンの修正なんて、もちろん初めてです。どうなることやらと、ハラハラしながらやりました。お陰で、元にほぼ戻ったようです。

 気になるフレームですが・・・、
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 名門、レモンも乗っていた、ボテッキアです。イタリアンですね。

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 まさに大人の自転車ですね。随所にポイントは稼いでいますが、決しておごらず、身の丈、己を知っている成熟している自転車ということもいえると思います。

 こういう、利用する人の素地の見えるような自転車って、やっぱりいいですね。

 外に止まっていたら、この持ち主の方は、実際どんな方ただろう?と思うでしょう。

 それだけ、興味を引かれる人柄のようなものをこの自転車体現している、といってもいいでしょう。

 持っているもの、使っているものが、その人の人柄自身を象徴していることってありますね。すばらしく、上品なものから、残念ながら下品なものまで・・・。

 ある種の霊力を身につけた、店主から見ると、その霊格にあったものっていうのは、本当に天衣無縫です。そこに無理はありません。

 醜くもないので、大変自然に感じることができます。

 ずーっと大切にもって、大事にしなよ・・・。自然とこういう言葉が口をついてでます。

 おごりや虚栄のない、身の丈にあったものを自然に身につけている方というのは、粋です。そういうところに、またユーモアなどが混ざり合ってくると、厚みが生じます。遊び心がその他の人々を感化していきます。

 人・もの・人による、いい循環が見えてくるようです。

 このような自転車だって本来持っている霊力、のなようなものを象徴していくれる、これだ!これなんだよなぁ・・・、と思わず仰ぎたくなるような自転車の・・・、好例です、まさにこれは!

 様々なことの参考になりますね!

今年のバラクーダ あれこれ 基本形はこれ!かな?

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 昨年鳴り物入りで、登場したかに見えた、FUJIのバラクーダ。アマチュアを中心にレースに出てよし!走ってよし!その中でもほぼ一押しの一台でした。

 予定では年明けの一月に大量入荷して、シーズン前の乗り込みをして、一気にシーズンイン!というはずでしたが・・・。

 人為的な生産のおくれ・・・。

 自然的な災害などで・・・、もうボロボロ状態でしたね。6月頃でしたか、三台入荷してきて、今年はこれにて打ち切り・・・。噂のバラクーダは、ついに幻のバラクーダとなって、消滅・・・といっても、まだ当店に49一台ありですが・・・、来年に期待ということになりましたが。

 来年もこのモデルでいきます!ということで展示会を拝見してきました。

 結論を言いますと、バラクーダは盛り上がっています。モデルが増えています。が・・・、店主の見立てからすれば、基本形はやっぱり大切かな?という感じです。
 
 アルテグラモデルが今回登場しています。昨年の105モデルの上位に位置付きますコイツです・・・。

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 基本コンポがアルテグラになったということと、ホイールが良いんでしょうな。それで基本の105モデルよりも十万高い、294000円というお値段。

 このまま即、レース出場できるという、スペックなんでしょうね。

 基本の105バージョンの上位モデルがこれだとすると、下位モデルもできたんですね。

 これです・・・、

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 マットブラックで、コンポがティアグラというもの。ただ、歴代のバラクーダとは、フレームが違います。ピラーの回りが、ある意味普通ですね。105の基本形よりも約五万安い147000円。

 高級入門車という扱いかな?

 正直、店主は上位アルテグラバージョンにしても、下位ティアグラバージョンにしても、あまりピンと来るものはありません。

 というより、それだけ基本形の105が、内容として面白いかと思いますのでね。

 まず昨年よりも多少値上がりしましたが、二十万を切る値段設定ということ。ここから出発して、自らのレース機材として、育てていく、という楽しみが十分にありますね。

 アルテグラモデルよりも十万余裕があるなら・・・、好きなホイールを選ぶことができます。もちろんデフォルトのオーバルのブレーキは105にしてですよ。

 あとハンドルやサドルなども、少し走ると好みというものが出てきますので、自分にあったものを選べばいい・・・。そういうライダーの成長と好みにあわせて、車体を変えていく、という動かす楽しみがなんとも言えませんね。

 それに、お手本として105には、もう一つシルバーポリッシュだけでなく、ゴールドというバージョンがあります。

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 ポリッシュをいかした塗装ですね。シルバーと同じ値段で出しています。

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 こうしたポリッシュを活かすというのは、ある種当店の得意とする範囲・・・。ゴールドというバージョンは、デフォルトで購入すればいいとして、スモーク、パープル、オレンジ、ネイビーなども再塗装として、ご用意することもできます。

 昨年との変更点といえば、ロゴでしょうか。

 今年のダウンチューブはFUJIですが、昨年はバラクーダでした。

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 この今年バージョンは、当店ではこれが最後になりますね。それと・・・、このバラクーダのブレーキはすでに105を乗せています。それでいて、値段は今年のオーバルブレーキバージョンのバラクーダと同じ値段・・・。それなりに偶然に、勝負しているといえますね。いま一台、当店に残っている2011バージョンのバラクーダはサイズが49で、残り一台です。

 今年から、2012バージョンのバラクーダが入ってきます。これをどうやって、より磨き上げた、一台にするか?店主も、利用者に成られる方も、楽しく頭を悩ますことでしょう。

 そういうわけで、店主としては、2012バージョンのバラクーダも基本105モデルを一押しで、引っ張っていこうかと思います!

 来年こそ、見た目も走りも、注目をされてくれることを祈るのみ!特に学生諸君!知悉したアルミという金属フレームで、自転車を踏み倒してみないか?まだ先は長い、カーボン車体の一歩手前で、一つ遠回りはどうかい?

 急がば回れ、入荷し次第、お知らせいたします!

父から息子へ 旅をし続けるランドナー

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 この状態で持ち込まれました、ランドナーです。

 日本のあらゆる地域を走ってきて、暫く家の片隅でお休みしたようです。

 そろそろ起こして、また走ってもらおう!しかも乗っていた父から、その息子へという、自転車のバトンですね。

 しかし、よくできているフレームです。凝っている箇所ががアチコチに見受けられます。

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 ワイヤーをチューブの中に通します。
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 こんなところから頭を出して、フロントメカを引くんですね。イヤー、技ありですねえ・・・。

 こんな渋さを残しているフレームなんですが、乗り継ぐのが高校生ですから、あとは実質重視でいきたいと思います。とにかく口を回す前に足回せ!でいこうぜ!

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 現行品のスギノのコンパクトクランク。十分!

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 これも現行品、シマノのソラ、元気が良いねえ!十分、十分!

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 タイヤも英式バルブ、26*13/8・・・、日本中どんな田舎へ行っても、このサイズのタイヤが切れていることはない、とほぼ断言します!俗に言う650Aというサイズですが、これはまさにママチャリ・実用車の定番サイズなんです。しかも英式といえば、高圧には向きませんが、どこの家に飛び込んで、「すみません、自転車の空気入れかしてください!」といっても通じる形式です。

 まさにトラブルフリー!!!
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 ヘッドパーツも交換しましたが、これがランドナータイプの玉がばらつかない、取り外し可能なものです。
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 ハンドルも元祖ランドナーハンドル。下ハンが外に開き気味で、フロントバッグなどをつけても、ニギリのスキマを稼いでくれます。
 
 ここまでは、少年ランドナーとして、走りとメンテを重視して、現行品の割と手の出しやすいものを選びました。

 ここからは、現行品でありながら、ちょっとお金をかけて、しっかり纏めたところです。

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 ピストハブではないのに、ラージハブ。元祖ランドナーホイール、もちろん手組みです。よくできていますね。

 これを前後に配して、組み付けました。

 あと、これ似合う、いまは絶滅種のボスフリーです。

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 一見、フリーのスプロケットに見えますが、これは7速のボスフリーです。現行品でこのタイプのものがあるのが、大変有り難いですね。

 お父さんのバージョンでは5速でしたが、息子さんになった時点で、7速化です!

 そして、受け継ぐ象徴的なパーツ、豪華一点主義です。

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 カンパのWレバーです。こういう部品一点に反応するランドナー乗りの方も少なくないでしょう。

 「へエー、ここカンパじゃん・・・凝っているねえ・・・」とポカンとしている少年に諭すようにいう、ランドナーファンのどこかのオヤジ。いるだろうなあ・・・。

 走ることと、それに伴うメンテを重視して、プレミアパーツを一切排して、現行品のみで組み付けた再生少年ランドナーです。

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 うん・・走ってくれそうですね。お父さんが日本をくまなく走っていた、そのフレームが、こういう形で再生されて、受け継がれたようです。

 同じ車体に乗っても、見る風景は全く異なるでしょう、乗ることによって、何を学んで、何を悟るか?例え父子であっても、同じであるとは限らない。

 お父さんはご用意をした、あとはお前に任す・・・。オヤジを息子を勇気を持って突き放す、これで生きてこい!

 伝えるものは伝えました、あとはどういう風な展開がおきるか?当店も横に立ちつつ、またご縁がありましたら、出動いたします。
 
 理想的なお仕事を、ありがとうございました。

9.19 在宅デモ 実行中!

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 当店内にある、黄色いものをかき集めて。

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 店の前に並べています。

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 黄色いタオルを柵にひっかけます。結構あるなあ・・・。

 立て看つくりました!

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 キタネー字・・・。読めるからいいか・・・。

 店の側面にも。

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 デモを在宅でしっかりやりながら、同時に開店、お仕事もしております!

 新しい形の参加形式だなあ・・・。

 むこうでは6万人参加ということで、山が動いていますね。

 黄色いものと、ちょっとした立て看。通る人も、けっこう見てくれていますね。3人でも、認知してくれたら、これは大成功だ!と効果主義に陥らないように、粛々とやっていくよ。
 
 本日一日、さよなら原発、在宅デモに参加し続けます!!!

ストラトスのお色直し 基体としての価値があるから

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 三年ほど前のバージョンでしょうか、ストラトスワインレッドです。これはこれで、店主としては好きな色なので、多くの方々にお勧めしてきたわけです。

 入門ロードというカテゴリー、価格帯、クロモリフレーム、基体としての価値、発展性・・・、これらの条件をほぼ満たしている、当店レベルにとっては理想的な一台、ということがいえるかと思います。

 基体としての価値・・・ということでは、ちょっと難しいんですが、例えば、そのものにどれだけの手間やお金をかける価値があるか?というようなことです。

 例えば、半年乗ればほとんど壊れてしまう可能性のある、ビニール傘的な自転車があるとします。これに5万円をかけて、快適化する価値はあるだろうか?というようなことです。

 ストラトスに関しては、ロード的自転車の入門車として乗っていただいて、乗りながら、色々と利用者の趣味嗜好が変わってくる、という傾向がありますが、その好みの発展性に対して、ある程まで手をかけるに値する価値がある・・・、と思われます。

 例を挙げると、フルコンポを105レベル程度のものに変更する・・・という感じでしょうか?これをフルデュラエースに交換となると、そこまでの価値はない・・・でしょう。

 ものにはそのものが持っている、発展可能性の許容範囲がそれぞれあるかと思いますが、ストラトスには入門してから、利用者が乗りながら発展していく志向に暫くはつきあえるという、伸びシロがある、そういう可能性としても、ちょっと面白い車体であると、思って、おすすめしています!

 今回は基本再塗装ですが・・・、この再塗装というのは、フレームが劇的にリニューアル化してしまうので、それまでともに走ってきた周辺パーツが、一気にみすぼらしく見えてしまう、そういうギャップを生む可能性がひじょう高い、といえます。

 今回も、フレームだけでなく、ホイールも組み直すというところまで発展していきました。

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 この銀系デフォルトホイールが・・・、なんと金ホイールに組み替えられます。

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 それから、本体ですが、ワインレッドのフレームが・・・、

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 ダークなグリーンに変わります。
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 フォレストグリーンというのがあるそうです。森林のグリーンというわけですが、木が密植されていると、どうしても暗くなりますね、そうしたイメージが入っているんでしょう。

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 色を写真で表現するのって、むずかしいです・・・。が、劇的に変わったということはお分かりになるかな?

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 持ち主の方も、目の前にありながら、ワインレッドの愛車がない!と一瞬探してしまうほどの、変わり様でしょう。

 再塗装の際には、パーツ類は一切外しますから、色々な点検もできます。今回も、クランクの軸になるBBとチェーンの劣化が見られたため、交換いたしました。

 これでまた、数年、飽きるまで疾走可能となります。こういう基体の持っている潜在力というのが、ものの長持ちといことに、ある意味決定的な役割をするんですね。

 あと何回、お色直しをするんでしょうか?何度でも応じますよ!

 ※十九日、反原発の「在宅デモ」をやっています・・・・。といっても、あまり通常とは変わりありません。象徴として、何か黄色いものを配して、手描きの立て看なんかがあるかも知れません。「在宅デモ」・・・、この表現方法の今後の可能性は、結構あるかも知れませんね。今年の流行語大賞をねらいます!

子育てをより快適に・・・その前に・・・



 典型的な子供運搬車です。安全性からしても、構造や重量からしても、ものとしてはいいかと思います。

 しかし、ゴッツイ。これは横転しても子供にダメージを与えない、ひょっとして銃撃戦の中でも、子供を守れる・・・、そうした発想に近いように見えるのは店主だけでしょう。

 もし世の中が、実質オンリーを取っていったら、すべてがこのような軍事物資のようになってしまうでしょう、そこに遊び心はあまり見受けられないでしょうね。

 機能も大切、見た目も大切!この二路線を両立させようとしているのが、当狸サイクル内部署のママ狸んなのであります。

 今回も、この運搬車を、子供と一緒にサイクリング!という仕様にしたいということで、お持ち込みいただきました。

 まず、この前ハンドルに直接はめ込んだこの頭でっかちを取り去ります。

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 こいつを取り去って、その空いた空間に、カゴと前子のせを装着します。

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 オレンジですね。で、後ろもオレンジにしちゃいましょう。
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 オレンジ子のせの前後・・・、ちょっと見た目カワイイですね。
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 こちらで見ると、両者の大きさの違いが分かりますね。前はお子さんの体重十五キロまで、後ろは二十五キロまで大丈夫です。

 で、この持ち主の方は、二人のお子さんをお持ちのお母様であられます。子供を前後に乗せて・・・送り迎え・・・だけで済むわけがない!

 お母さんなんだから、色々買い物などがあって、しかるべきでしょう。では前後に子供を乗せて、買い物の荷物はどこに置きますか?

 背中にリュックでしょいますか?まだ暑いですね。

 ただでさえ二人の子供の体重がかかって、ハンドルを取られるのに、そこに荷物をかけますか?まさかです・・・。

 でも、前に子のせを付けると、足の付き出し部分が、前カゴと干渉してしまい、装着不可能になるということらしいです。

 前にイェップを装着すると、前カゴがつかなくなる・・・、そうなると「子のせ買い物車」としての機能は半減してしまう。

 迎えに行った子供を一端家においてでないと買い物に行けない・・・。

 確かにイェップの前子のせは、足の付き出しがあるので、ポン付けは、できません。

 なら、工夫でしょう。

 カゴを前にズラしてやればいい。その際問題になることを列挙して、それらがどうしたら、どうやって、解決できるかをプロの施工士として考えていこう・・・ということになるのが普通だと思います。

 今回はカゴを前に出すことにしました、そうなると、前に出すために固定ボルトを一体どうやって打ち込むか?ということが問題になります。

 今回の解決法を、企業秘密ながら、こっそり臭わせます。

 何せ知的財産ですから、場合によっては、どこかの全く反省なき電力会社のように、黒塗りすることも多々あるかと思いますが、是非ご容赦くださいますよう、お願いいたします。

 特殊な配合をされた合金(ウソ)の板を二枚ほど用意します。この板をそんじょそこらの町工場にはないような、ハイテクマシン(ウソ)にかけて、曲げていきます。 

 それを特殊合金された、チタン基体のボルト類(ウソ)で、しかるべき場所を計って、打ち込んで固定していきます。

 ここまでの最高度の技術を結集して、自転車にカゴを付ける重責が達成されました。

 これがその全貌です!
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 カゴとハンドルとの間に、超ハイテク材料をハイテク加工された金具が入って、カゴを前に押し出しているのです。

 ですから、前のせイェップの足と一切干渉しません!

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 グリップとサドルをターコイズでそろえて、見た目も完成です。

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 前後に子のせが付いていて、その前に買い物用のカゴが付いている。

 二人のお子さんを送り迎えしながら、買い物もついでにこなしていくお母さんを応援していく、当たり前の機能を備えた、本来の意味での実用車です。電動機構もあるしね。

 驚くことは、こうした子育て働き盛りの親御さんが通常求める、この形式が、なかなかとれないという事情があるというのです。

 先日は大阪より、ご連絡いただきました。こうしたイェップ的な子のせを前後に付けると、カゴを付ける位置がなくなるというのです。

 そういうことは、二人の子供と乗っているときにはかなり限定された買い物しかできないということなんでしょう。

 これを大阪の自転車屋さん数件回ってみたものの、すべての答えが、この前のせの子のせ使用した場合には、カゴはつきませんよ、だったそうです。大阪といえば、日本で二番めに大きいといわれる都市なんでしょう?ろくな自転車屋がいないんでしょうか?

 でも、ある意味、それは正しい判断なのかも知れません。なぜって、特殊な材料屋からしか仕入れられない合金の板や、特殊な強度をもつボルトナット、また特殊加工のできる機械を装備している自転車屋でないと、こんなハイテク加工は無理ですから!(オオウソ)

 実は、百円ショップにも売っている金属板を万力で曲げて、同じく百円ショップのボルトナットで締めればできあがりなんだよ!

 おきまりの強度と安全性の問題を取りざたするのかしら?でも工夫する以前にそんなことばかりいい連ねて、ポン付け加工しかやらない、できない、しかも正直に自分にはできない、というのではなく、自転車の構造からしてそれはできないと自転車のせいにする、そういういい方をする、想像力のない自転車屋がおおいんでしょうか?

 ユーザーさんだけではない、そうした想像力のない自転車屋自身が、割り箸のごときバカ安自転車を市中に垂れ流し、修理やメンテ、再生といった技術を軽視して、自転車文化を劣化させているんでしょう。

 まずはカイより始めよ、なんでしょうね。

 三月十一日を以て、日本は激変しました。それ以前でも、多くの意識の高い方々の中で、予感はされていましたが、それが白日の下にさらされたのが、この三月十一日だったわけです。このままでは、この国はダメだ。

 三月十七日を以て食の安全基準をゆるめたこの日本国の政府・・・、信じますか?
 責任体制下に入れば、無責任でいられるとばかり、手を抜く自治体を信じますか?

 店主はしっかりおぼえています。三月二十一日、東京の降下物に含まれる放射線量が異常に増えた際、東京都の関係機関に連絡を取りました。雨に当たっても大丈夫なのか?すると担当の女性は「数時間浴びても全く健康に影響はないということです・・・」。

 記者クラブに所属していれば、取材しなくとも政府の情報垂れ流しで、紙面が作れるマスコミ・・・信じていますか?

 言い始めたら、日本という国のアチコチでこれまで標準と思われていた要所が、どんどんその権威が失墜していませんか?

 司法はどうですか?検察のでっちあげ、えん罪の真相、最高裁判事の天下り・・・。

 警察はどうですか?

 そして自転車屋は?

 素人なんかには分かるまいとばかり、いい加減なことで、自らに有利で楽な方へ誘導している・・・、どうもそういう話を散見します。

  でもこれはなにも自転車屋だけではありません。世にいう、プロといわれているところに、はびこる不誠実な「素人ごかし」といえる傾向かと思います。

 素人だからとなめて、どうせ分からないだろうからと、口先で誤魔化して金を取る。建築だって、医療現場だって、教育だって、みんなそうなんじゃないか?

 一つの仕事の形式をしっかり身につけると、それが他業種であろうと、そのプロとやらのウソを見破れるようになれる、ということがあるんですね。

 論駁はできないが、この人嘘を言っている・・・ということが分かるんです。原発を推す人たちもそうですね、ソワソワしていて、議論が座っていません。視線もバラバラ、全く落ち着いていないんです。何か重要なことを隠している、ということぐらいは分かるんだよ。

 で、自転車屋です。それも三月十一日以降、今後あるべき自転車屋を考えていきたいと思っています。そのために、当狸サイクルは、自転車梁山泊(仮名)なるものを立ち上げて、この震災以後の世界を生き抜いて、切り開いていける自転車屋の育成などにも、今後とも力を入れていきたいと思うようになっています。

 詳細は、今後ボチボチと。

 その下準備として、この十九日、反原発5万人でもという催しに、当店なりの独自の関わり方をしていきます。名付けて、「在宅デモ」!

 家にいながら、働きながら、反原発の意思表示をする、したたかな表現方法を持続的に確立していく方向へ具体的に舵を切ります!

 そしてもう一つ!署名活動ですが、これも新たで強烈な方法論を採用します。名付けて「黒塗り署名です」!

 知的財産を主張して国会に東電が提出した資料が黒塗りだったそうだ。完全に日本人民を愚弄しています。

 だったら、反原発の意思表示についても、こちらも個人情報保護を盾に取りましょう。実際、いろんな立場の方々もいらっしゃるので、無垢の名前ではやりにくいという人もいるでしょうから・・・。しっかり署名してから、その上を黒塗りしていきましょう。

 開けば真っ黒なラインだらけの、ストライプな署名。暗黙の怒りと意志をぶつけましょう!

 では、十九日、営業しながら、デモします!多分、ぶっ飛んでいるかと思います。詳細はまた、明日!

色々取り付け これが実は奥深い!



 一見バイクかよ!と思えますが、実際は電動自転車なんです。

 かつてペダル付原付というのがありまして、車道をエンジンで、エンジン止めて歩道をペダルで・・・なんていうものがありましたね。

 そんな雰囲気の自転車よりも原付に近いような風体の、電動自転車です。

 コイツに子のせカゴと、前カゴを付けてほしいというご依頼。

 見れば前後に台座が付いているので、もうすぐにでもポン付けできる状態だ!と思ったら、それがまた大変なんですね。

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 後ろのキャリアには、しっかりこのように書かれています。十キロ以上はダメ、子のせもダメ・・・・と。

 ではどうするか?このキャリアを補強するか、別の強度のあるものに変更するか・・・、後者に決定・・・したはいいが・・・、これが二日かかった・・・という大変な手間仕事となってしまいました。

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 ホイールのシャフトに二本を足付けして、残り二本をこの自転車特有のダボに付けます。

 もちろんポン付けなんてできません。計って曲げて、曲げて計って調整して、叩いて、再度開いて・・・などを繰り返します。

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 いい曲線で台座が取り付けられています。

 その上に、しっかりと安定して、子のせが付きました。

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 こうなると安定感がある方が良いので、スタンドは頑丈なものへ交換です。

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 これだって、ポンとは付きません。曲がっているところを平らにしたり、叩いたり、時には削ったりして、その自転車特有のエンドに合わせていかないと、しっかり付きませんね。

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 前の台座にカゴを乗せますが・・・これもまたポンとは付きません。

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 二本の留め金が構造上比較的近いので、強度を出すために、ボルト八本使っています。

 この台座のパイプも太いので、その分ボルトも長いものを使用します。

 休みとミーティングを挟んで、大体二日かかりました。

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 ついて当たり前・・・のような顔をしていますが、ここまでにするのは大変手を焼いたわけですね。

 こんな自転車にスタンド、荷台、カゴを付けるなんて、やろうとおもえば素人もできるし、下っ端の仕事でしょう?と思われがちですが・・・、断言します。

 レーサーを何とか組める程度のメカニックには、到底歯が立たないでしょう。相当の作業勘と経験、応用、柔軟性、フローチャート的な思考が必要になってくると思います。

 この自転車には、このカゴがポン付けできる・・・という定番どうしのくみつけであれば、そんなものはバカでも付きます。

 それが、星の数ほどある自転車に、いろんなご要望を絡めて、これまた星の数ほどあるパーツを選んでくっつける、というのは、結構大変なんです。

 あるものを利用して、なければ探すなり、作るなりして、要望通りを実現する・・・簡単なようで技ありなんですね。

 それから比べると、最新フレームに最新コンポを組付けるなんていうのは、予定調和的なプラモデルを作るのとほとんどかわりありません。

 まあ、それをレース精度まで上げるというのは、ちょっとまた技ありだと思いますが・・・。

 ですから、同じ車体を持ち込まれて、同じもの付けてください、というご依頼を受けても、材料がなかったり、多少の規格違いのものですと、また一から始めるという、地道な仕事でもあります。

 ホームページができてから、好評をいただいておりまして、特にママ狸ん部門では、お問い合わせのない日がないほどの盛況ぶりです。有り難いことですが、多くは子育て真っ最中の親御さんのしっかり手足になって働いてくれて、それでいて楽しく子供とサイクリングのできる車体です。

 機能も大事、そして見た目も色も志向もまたとても大事、とこの二本線を堅持して生きつつ、ママ狸んも爆走中です。

 こんなごく当たり前の、自転車仕事からまた、世の中が見えてくることがあります、その現状なんかは時に歯がゆく、辛辣だったりもしますが、この辺に関してはまた別の機会に!ということで。

 ママ狸ん爆走中!

再塗装と おしとやか化・・・



 この状態で持ち込まれて参りました。基本再塗装のご依頼ですが・・・、今回は通常の当店とはちょっと逆方向の、改造依頼をいただきました。

 当店の通常とは、高機能化・・・つまり快走を中心とした方向へ持って行く、実用車の軽量化・高速化といったものが通常だったわけですが、店主から見れば、ただでさえおとなしいこの車体を、よりおしとやかな方向へともっていってほしいという・・・真逆改造のご依頼だったんです。

 UN・・・、まあ、過去に、もう昔のような乗り方はしないので、マウンテンバイクのシングル化とかできない?というようなものもありましたが、それらは決して主流ではありませんでした。
 
 おしとやかに、ゆったりと乗れるようにする・・・、この場合はハンドルを交換して、上体起こして、乗る・・・という手もありかな?と・・・、というわけで、ハンドルをプロムナード方向へともっていきました。こちらも逆主流になるかのうせいはないでしょうか?

 今の、バブルのようなロードブームが去ったあと、このカーボンフレームを町乗りに・・・と牙抜き、爪抜きしてほしいというようなこと・・・、起こらないとはいえないですね。

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 これで上体置きまくり、視界広く、のんびりサイクリングが可能です。

 あとは再塗装、べたな水色ということで・・・。

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 表面のクリアにはちょっと着色されています。

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 わかりにくいですが、クリア自身が発色している・・・様に見えないかなあ・・・。色と写真はむずかしい・・・。

 そんなこんなで、再塗装を中心にマイナーチェンジというのも、大いにありの見た目改造でした。

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 いつも、申し上げるとおり、再塗装したあとの自転車というのは、新車のような顔していますね。

 もちろんついでのチェーン交換や、駆動系のグリスアップ、洗浄などを入れることで、車体自身の推進がとても軽くなった、という試乗のご感想です。

 まあ、塗装屋さんの再塗装なら、そんなわけには絶対に行かないわけです。塗られたホイールと、バラでフォークを渡されるだけ。ヘッドパーツの打ち込みも、BBの打ち込みも当然なし。いわんや完成車にして、調整して、より機能向上させて、お渡しするなんてことは・・・まずありえないでしょう・・・。

 当たり前です、業種が違うんだから・・・。

 そこが自転車屋の塗装・・・なんですね。

 再塗装の感想は、一台自転車を新調したようだ・・・ということをよく聞きます。しかもただの新車ではない、愛着のしみこんだ愛車がまたリニューアルして、再開するようだと・・・。

 年増の厚化粧といわれようと、女房とミソは古い方が良い・・・といいます、自転車だって、そんじょそこらの新車風情がすべていいとは限りませんね。

 お持ちの愛車、再度お化粧し直してみませんか?

※はみ出し雑感 この十九日、こんな催しが行われるそうです。
店主は4月の11日には参加しましたが、今回は別の形での参加を考えています。イヤ、仕掛けます!近い内に、お知らせいたしますので、共感をいただける方は、是非ご賛同ください!!!

ベンツが来た!

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 メルセデス・ベンツという車体が入ってきました。これを駆動系を中心にいじって、再塗装して、再生させる・・・というご依頼をいただきました。

 ちょっと見にくいですが、この自転車の駆動にはチェーンではなく、ベルトが使われているんですね。後輪のコグもちょっと変わっているものです。

 このベルトは樹脂と布でできているんでしょうか?伸びるんですね。それとテンションは、後ろのコグが開く形で調整されているという非常に変わったタイプのものです。

 伸びる分、走りにキレはほとんどありません・・・。

 通常なら、後輪組み替えかな?と思ってみたんですが、やはり観察ですね。色々外してみると、ハブには規格のセレーションが刻まれていたんで、現行のコグを入れればチェーンドライブ化できる、ということが分かりました。

 これが分かるだけでも、ちょっとお時間かかりますね。その分勉強なんですけど・・・。
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 ご覧のように現行のコグが入りました。

 前のチェーンリンクも交換です。
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 これで、ベルトがビューンと伸びる脱力感がなくなりました、踏んだ力がロスなく推進力に伝わっていきます。

 といって・・・、チェーンにも厳密にはロスはあるんでしょう。11sの細いチェーンなんか、余すところなく力を伝えているのか大丈夫かな・・・?なんて思うのは老婆心でしょうか?

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 あとは、大森研魔の大森社長の磨きをアルミの地金に施して、ネイビーキャンディーをかけます。
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 日の光によって、フレームの印象が変わります。暗いと通常のネイビーに見えるし、陽光の下に持って行くと、このようにフレーム自身のチューブが中から発光している様に見えます。

 あとはカゴを付けます・・・。
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ダボがないので、ピラーに直接噛ませるタイプです。籐風のカゴが何か合うかなあ?と思いつけてみました。どうでしょう?

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 推進に関しては機能が上がって、見た目は激変ということで、よく分類できない自転車が再誕生いたしました。

 この分類できない、というところがいいですね。一人につき、特殊車両が一台。その人向き。

 来る自転車、来る自転車に、へエー、何のってんの?と思えるように、その人の使用や人柄にあった一台が増えていけば、おもしろいでしょうね。

 こうした活動は地道に、ささやかながらも、続けていきます。一人にあった一台作り・・・、やっていきます。

車体も色々 事情も色々

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 折りたたみなのに、重い。

 持ってくるのも大変だったと思います。

 これを直してほしいと、色々自転車屋さんを回ったところ、すべてに「これはダメだ、新しいのを買った方が良い」といわれたそうです。
 
 これも「プロ」としてのアドバイスなんでしょうが、それより何より、持ち主の方が乗りたい、といっているわけですから、まずはどうなっているかを拝見させていただく事にしました。

 外してみると、なんと・・・。
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 ハンドルの付け根の溶接が外れていた・・・というわけです。

 ハンドル回りがこうなるなんて、走っている途中におきたら、そら恐ろしいことになるでしょう。大したケガもなく、よかったですよ、ほんとう。

 これで故障の原因が分かったわけです、溶接が外れているわけですから、ステムとハンドル交換すればいいだけじゃないですか。

 持ち主の方曰く、行った自転車屋さんで、外して中を見たのところは当店以外、一軒もなかった、ということです。

 原因も見ないで、一瞥しただけでで買い換えろ?何じゃそりゃ?

 人にはそれぞれ事情というものがあるんです。確かに、安い折りたたみ自転車だと思います。直すに値しない・・・という判断だったのかも知れませんが、安いからこそ下駄履きのように、気軽に使いたい、というニーズだってあるはずなんですよ。

 新しいのを買ったら、今度は盗難に遭わないか?という心配が生じますしね。

 自転車に色々あるように、使い方、乗り方、考え方だって、色々あるんですよ、お客さんによって。そういうのを無視して、または話を聞こうとしないで、「買い換えろ」?

 想像力を使わない仕事をされている自転車屋さんって、仕事面白いのかね?

 どうにか、この方の願いを叶えて、喜んでもらおうとおもわないのか?仕事なんて人に喜んでもらえて、なんぼでしょ?

 仕事や労働の本当の意味というものは、そういうところにあるんじゃないのかな?

 賃金や福利厚生なんていうのが、本来の労働環境なんかじゃない・・・、と思いたい。自分の仕事の意味を、ひいては人生の意味、生きることの意味を共有できる他者と有意味に確認し続けることができるかどうか・・・、というのが本来の労働環境として、整えるべきなのではないか?

 そういう確認のないところでは、いかに金になろうと、待遇が良かろうと、労働環境は最悪・・・といえるんじゃないのかな?

 よく天下りの方々の典型的な話などありますな。週に数日出勤して、ちょろっと書類に目を通して、対価を超えた賃金とって、退職金をせしめて、渡り歩く。本当か嘘かは分かりませんが、仮に本当だとすれば、またそれをどこか羨ましいと思うような文脈があるとすれば、・・・終わりです。

 人生が静かに荒れている、ということに気づかず、消えていくとしたら、不幸です。人類のプラスの遺産にいささかも寄与できない人生など、生きるに値しないんですけど。これは断言しますよ。

 何の話でしたっけ?そうそう、自分が本当に世の中のためになっているのか?そういうことの確認のできる仕事をしていきたいですね。

 例え、ハンドルを交換するというだけのことだとしても!

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 ホイ!その程度のことかも知れませんが、その意味は、実に深いところまで、根を伸ばしているんですよ、たぶん。

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 調整して、より調子を上げての再生です。とても喜んでいただきました!

 これにて、我々はまだ暫くはこの世にいてもいいらしい・・・、そういうことの確認ができました。

 パンク直して、新車を売るだけが自転車屋じゃない!!!

 自転車文化のために、別のタイプの自転車屋がどうしても必要になってきているようにおもいます。ある意味ベンチャーですな。新たな自転車屋さんになりませんか?水脈はあるよ!

2012年 FUJIストラトス シャンパン



 これが2012年番のFUJIストラトスです。正確には当店バージョン・・・ですが。

 というのも、すでに・・・、
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 STI化しています、しかも今回は8速ではなく、9速でやっているんです。ランクアップですね。デフォルトでは、wレバーですね。

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 あとは、デフォルトものですが、進化するFUJI、今年もやってくれています。
 
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 クランクがコンパクトに、より入門に近づいてくれています。しかもブロンズのチェーンリンクも。

 ブロンズといえば・・・、
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 ヘッドパーツもブロンズですね。美的にも凝ってますなあ・・・、コチラがやる事がなくなるね。

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 写真では色はでにくいですが、シャンパンゴールドというバージョン。実は、出るなりすでに品薄です。当店の持ち分も同色はこれのみ、しかもすでに売れています・・・。

 もう一つは、白バージョンで、リムが金というものですが、当然そのままでは出さない当店です。

 近い内に、手入れしたものを発表します。

 今年もストラトス、値段を下げての強力なラインナップ、入門モデルとして、しっかり押します!

諦めてはいけません!自転車なんて、実はどうにもなるんです!

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 前後子供乗せ、電動自転車です。ある意味よく見かけますが、それなりにハイテクに作られていると思います。設計上の問題は、ほとんどないか・・・・と思います。

 デザイン上の問題も・・・ないか・・・・と思われます。

 こういう専門車というものは、その時期だけ力を発揮して、子育てが終わったあとは・・・となると、「もう奥さん買い換えた方が良いんじゃない?」と来るのが通常のようです。

 商売ですから・・・・、食っていかなければいけないから・・・しょうがないのでしょうか?

 買い換えばかりでなく、作りかえという選択肢はないのでしょうか?

 まあ、やらないのか?できないのかはわかりませんが、最低限、技術屋として、自分にはできない、自分の店の方針としてはやらない、といことと、原理的にできないという事の区別ぐらいつけてほしい、とだけは申し上げたいと思います。

 多くの方々が、当店に「近くの自転車屋で断れた』ということで持ってこられます。でも、多くは、走れるようにします。

 お客さんは驚きます。ダメだといわれたのに・・・と。

 もちろん私らでは手の負えないものあります。それは、例えば当店の技術・知識の水準上できないのか、その自転車の構造上できないのか、当店のパーツ類などに対する把握が浅いからなのか、単なる経験不足だかれらか、その内のどれかでしょう。

 その際には、そのどれに相当するかについて、説明いたします。

 そうした原理の内で、今後とも展開ができたら・・・と思います。

 で、この上の、二人のせ子乗せカゴを付けた、ゴッツイ一台ですが、これを色々といじってきます

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この前の子のせはもう使わない、こいつを外すなどして、どうにかして軽くはならないか?もちろんなりますとも!

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 子のせを支える特殊ハンドルを外して、別タイプのハンドルに付け替えるだけです。本当それだけ・・・。こんなのは技術以前です。

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 またこの、後ろの子乗せも、使わなくなったら、外せないか?

 もちろん外せますとも・・・。今回は載せ替えですが・・・。

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 もちろん外して、こういうのも付けられます。

 車体の形状からして、荷台に乗せるタイプにしました。

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 元からある荷台に、さいど専用の台座と付けてその上に子のせを乗せました。

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 使わなくなった前の子のせを取り外して、通常のハンドルを付けて、カゴを付けるだけでも、車体は相当軽くなりますし、操作性も随分と上がるものです。

 前の子のせカゴとそれに応じたハンドルを外して、通常のハンドルとカゴにしただけで、全く違う自転車に生まれ変わってしまいます。

 で、これに非常に高度な技術が必要か?となると、全くそんな事はございません。一定レベルの技があれば、こんな事は楽に実現してしまいます。

 自転車自身をもっと楽に、もっと快適にできる環境と技というものは、存在します。

 もう目の前にあるんですが・・・。

 というわけで、こうした基本的な改造など、今後ともやって参りますので、お母さん達の口コミなどよろしくね、自転車はもっと自由になるんですね!

 ハードについてはカタログで確認できますが、こういうソフトについては、なかなかむずかしいですし、浸透しにくいですね。こういうソフトをいかに広めていくか?課題の一つでもあります。

 逆に、お客さんの方からドシドシ、素人ならではのご要望というものをぶつけていただきたいですね。そういう中で、コチラは鍛えられますし、技術向上、知識拡大の結果につながりますから。

  自転車業自体が、そうした空気感の中にあれば・・・と思うのですが、まあ業界全体について語れる器でもないので、まずは当店の土台を整えていかないといけませんね。

 分からない事は、なんでも、、まずはご相談くださいよ!

嫁入り 気合いのフレーム バブル外



 約2年越しの、当店での修行でした、このFUJIのトップフレームのSST、アルタミラと双璧をなすまさにトップグレード中のトップフレームです。

 これで3年目になりますが、変わったのは値段だけ、あとは完璧すぎて、なおすところがないというほどの完璧な仕上げ。

 ちなみに、今ヴェルタ・エスパーニャでマイヨ・オロ=トップジャージを保持しているチーム、ジェオックスに提供されているのが、このFUJIのフレームだそうです。

 色々あって、コイツがお嫁入りです。

 その際に化粧をちょっとしました。

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 金と銅の色を文字にかけました。

 全部で六カ所です。
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 これは上の金から下の銅まで、グラデーションと凝っています。

 あとはツーポイント。
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 ステムの先っちょも金。

 あとは裏地に凝って、なんと・・・
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 サドルの裏を金にしています。
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 スラムレッドを頂点とした、コンポがついて、仕上げはなんとホイールが・・・。
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 カンパのボーラワン・・・。
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 しっかりデータ取らせていただいた、ボーラですが・・・果たして値段以上の事があるんでしょうか?あるとは思いますが、これをいい当て馬に、ちょっと自作のカーボンホイールにもこぎ出す当店であります。

 正真正銘のレース機材、つまり兵器です。もちろんこれからの持ち主のSさんは、この九月、重要なレースにこの機材を投入いたします。

 まさにレースを走っての、SST、こいつも本望でしょう。

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 まるでカラミータの化粧バージョンのようです。非常に目立ちます。まさにスペシャルバージョンのワンオフバイクのできあがりです。

 まあ、それにあたう内容だよね。

 走ってみましたが、何をかいわんやです・・・。

 すごい!アルミや鉄とはまったく違った硬さがありました。そういう意味ではすごく硬いです。

 足が売り切れたら・・・どうなるか?

 ある意味じゃじゃ馬かもしれません。そそのかされて足を使うと・・・後半もつかなあ・・・。

 しっかり制御してどう乗りこなすか?という事が試されるフレームだと思います。

 あと一本ありますので、コイツを加工して、近い内にバブルとは無縁のレース機材を作ります。80万、100万などが吹き飛ぶような、兵器を作りましょう。

 まあ、たまにはプロショップとして、こういう機材が出ていってもいいですね。こういう事もできますんで!ということで!

ダブルイベント決定! 稲刈りと MTBたんぎゃま



 この十月の十日に、新潟の田麦山でマウンテンバイクのイベントが行われます、という告知をいたしましたが、もう一つイベントをぶつけて、ダブルでいこうと、正式決定しました。

 十月十日の前日、九日に狸サイクル田んぼの稲刈りを行います。

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 機械は使わず、手刈りして、藁で束を作って、移動させて・・・、

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 ハザにかけます!つまり、天日干しという事です!

 無農薬有機米、というようなものは結構ありますが、この天日干しというのはだいぶ珍しいかと思います。

 通常では、一週間ほど遅い時期ですが、今のところ、有り難い事に仕事がたまりつつありまして、毎週毎週、新潟にも行けず・・・、という事ですので、マウンテンイベントと合わせる事にいたしました。

 9日は、早朝東京を出て、昼に到着。そこから夕方まで稲刈りとハザがけやって、マウンテンイベントの前夜祭・・・かな?

 翌朝は、レース・イベントサポートで、色々手伝って、参加できれば懇親会・・・、夕方頃出て、夜東京に戻る、という内容ばっちりの二日間になりそうです。

 稲刈り体験やってみたい!という方、その他モロモロ、参加者募集いたします。

 ご希望の方は、十月二日までに、こちらよりご一報ください。車の手配など、事前準備もありますから、よろしくお願いいたします。

 イヤー、長いようで短い米の季節、七月は決行きつかったですが、あのハザにかけ上がった収穫を見ると、なんともいえんもの、です。米作りのまねごとですが、また来年も!と思います。

 そして、そこで初めて稲作体験された方のほとんどは、来年は田植えからやりたい、いいますね。

 そして、一月ほど待っての、新米が楽しみです!作業したあなた!新米の会参加資格者です!

 是非、ご参加ください!あと、マウンテンイベントのサポートだけでなく、参加者も募集しています!

 よろしく!

ブロンプトンだって・・・何とかやっちゃいます!小径対応



小径の名作の一つといわれるブロンプトンですが・・・、あまり小径の得意ではない・・・、といっても品揃えや仕入れ先探訪などで不得意という意味で、決して技術的に不得意というわけではありません・・・が。

 毎回研究対象として、よーく観察させていただきながら、ウーン、よく作られているワイ、と思うところの小径車です。

 今回、こういう後輪のハブ回りを中心に、3速から5速への変更というご依頼をいただきました。

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 ハブ回り、その辺のこのもの、シフターという組み合わせのようで、ほぼ純正の様です。

 通常スポークなどは組み替えの時には、消耗品として、取り替えますが、今回は劣化の度合いが低い事と、ハブ回りとリムとの距離が同じという意理由で、スポークはそのまま外して、再利用という形を取りました。

 お陰様で後輪の組み替えは、ほとんど手間代だけ・・・。

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 内装なんで、3速から5速に変わったとしても、見た目には全く変化はありません。

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 ハブ中心軸からの引っ張り具合が内装の変速機構に指示を与えるという構造をしています。

 ですから、ワイヤーの調整というのが、この場合、中心的な調整となります。

 癖のある小径車・・・というか調整といいますか・・・。

 でもまあ、慣れきっているとはいい切れない、小径車のこうした面倒な組み付け、改造も承る・・・という良い例として、今回もアップさせていただきます。

 ご依頼主の方は、ご近所さん。何かありましたら、またすぐにでもおいでください!

 まともな自転車は、メンテしながら乗り続けられるものです。

 良い自転車というのは、メンテしながら使い続ける事ができる、という意味でもありますから・・・。

 となると、いい自転車を乗り続けてい行くためには、一般的なメンテの環境をいかに整えてやれるか?という事が肝要かと思います。

 正直小径は得意ではありませんが、このぐらいの事なら小径車だってなんだって、お引き受けします!

 とにかく自転車の事なら、何でもやってしまいがちです、持ち込みも常識の範囲で可能となっています!

 できる覚悟での営業中です、自転車のことなら、まずはご相談から!

十月十日 MTBxたんぎゃま 色々変わっても開催 参加者募集!



 この八月の豪雨で、昨年のコースが流されてしまった田麦山のマウンテンバイクイベントですが、ようやく、コース変更、要項変更をしながら、予定通り十月十日、開催される事になりました。

 以下が内容ですので、ドシドシご参加くださいますよう、ご検討ください。

 もしかして、当店の稲刈りをその前日に行う可能性も高いので、稲刈り体験とMTBレースの一挙両得というのも大いにありです!


【期日】 

2011年10月10日(月)体育の日


【参加資格】 

高校生以上の健康な方でMTB未経験ではない方。

未成年者の参加には保護者の同意が必要です。

mtbxtangyama@gmail.com迄ご連絡下さい。同意書をお送りいたします。


【種目】

MTBクロスカントリー(3種目)男女のクラス分けはありません。


1、グルメライド

田麦山グルメライド(パレード5km +1時間)

ゆっくりでも速くでもMTBをエンジョイ!


2、2時間耐久レース(ソロ)(パレード5km +2時間)

2時間の楽しい我慢比べ!


3、2時間チーム耐久レース(3人まで)(パレード5km +2時間)

ひとりではちょっとキビしい2時間も仲間とチームで楽しく走ろう!


耐久レースは周回を重ねるごとにコース上に設置されたボードに自ら

マジックで記入してゆく。最多周回数のライダー、チームを勝利者とする。

■グルメライド、レースともに走行後、たくさんの秋の味覚でお待ちしています。


■ 里山に遊び、秋の味覚に舌鼓を打つイベントです。

「田麦山もてなし処」「田麦山蕎麦の会」をはじめ田麦山を代表する秋の味覚で

皆様のお越しをお待ちしております。

MTBライドの後はおいしい郷土料理、家庭料理をお楽しみ下さい。


使い捨て容器などイベントで出るゴミは今世紀のイベントには不要です。

不要なゴミ削減のためお皿、お椀、箸、コップ等食器は必ずご持参下さい。

今年もご協力宜しくお願いします。


【コース】

田麦山クロスカントリーレース(RUN)コースを一部使用

1km程のサーキット(周回)コース。MTB初心者の方も走りやすく楽しめるコースです。

里山の田畑の中を走りましょう!


【表彰】

レース優勝者とチームに優勝着衣及び賞状・トロフィー授与、副賞

2、3位に賞状・トロフィー授与、副賞



【参加費】(保険代込み)

一般4000円/高校生2300円

3.11、3.12震災へのチャリティーとして300円を含みます。

チャリティーライド6000円

(エントリー費に3.11、3.12震災へのチャリティー費2300円を合わせたものです。グルメライドでもレースでも自由選択していただけます)

チームレースでの参加も各1人あたり上記記載の参加費です。


【会場】 

新潟県 長岡市川口田麦山公民館 (旧田麦山小学校)

〒949-7512 長岡市川口田麦山543 

ときに環境を考える杖ともなる自転車=MTBでのイベントです。

地球・地域環境に配慮したい思いから、なるべく公共機関でのご来場をお願いします。

【定員】

50名(先着順、定員になり次第締め切り)

 グルメライド、レース、チームレース参加者合わせて50人


【お申し込み方法】

下記のメールアドレスにご参加されたい種目

(1 )グルメライド(2)レース(3)チームレース

のいずれかと、お名前、年齢、ご住所、連絡先、緊急連絡先、血液型

を明記しmtbxtangyama@gmail.com迄メールしてください。

チーム耐久に参加の場合は代表者がチームメンバー分をまとめてご連絡下さい。

(未成年の方は同意書を請求してください)

追って受信順に大会インフォメーションと入金先等をご連絡差し上げます。



【申し込み期間】8月3日~9月30日迄

【お問い合わせ先】(メール又はお電話にてお願いします)

メールアドレスmtbxtangyama@gmail.com

電話090-4276-4713(戸倉)

〒949-7512 新潟県長岡市川口田麦山5504-4 (森山工業)

田麦山スポーツ振興会内『MTBxたんぎゃま実行委員会』

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レースのあとの会食がまた、うまい!

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 レースのあとの懇親会がまた、楽しい!

もうチョコチョコ申し込みが殺到しているようです、秋の里山を自転車で!
その前日稲刈りも!

是非是非、ご参加ください!

大会主催者のHPはコチラです!

フェザー再塗装 暗号名 イ・モ・リ



 デフォルトからすると、チョコチョコ以上にいじられています。かなり、こだわって作ってこられた形跡ありです。

 これの、再塗装依頼をいただきました。

 以下、直接オーダー内容です・・・。

「「妖艶」で「ギラギラ」した、「いかつい」黒のフレームをよろしくお願い致します」

 お話の途中ではマット系の黒で、機関車のような重厚感・・・といったり、色々お話をしたんですが、最後に出たのが、「妖艶」・・・、ウーン・・・、色々センスの試されるオーダーです・・・。

 色々考えて、これで行きました。

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 写真で色を出すのはわかりにくいです、かなり重厚感のある黒な、はずです。

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 コールタールのような粘りがある黒です。

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 のりの佃煮のように濃厚な黒・・・。

 結局色々いっても、写真ではよく分かりませんねえ。

 ただ、ソリッドの黒を塗って、その後からクリアをかけるなんて当たり前の事はしていません。

 この作品の暗号名は、イ・モ・リ。

 その真骨頂が、ここにあります。

 フレームをひっくり返して、白日の下に照らすと・・・、
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 腹目は、イモリのように赤いんです。ここが、ソリッド、クリアという当たり前のことをやらない、当店の再塗装なんですね。

 その代わり、失敗も多々ありますが・・・。

 でも、正面からすれば、重い黒・・・です。

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 すっかり化けましたね。自転車を化かす、狸サイクルです。

 多分・・・相当・・・気に入っていただいたようです・・・。よかった・・・、よかった・・・。

 本日、ちょっとぼやいたところ、ちょっとばかり反響をいただきました。

 先日、当店は駄菓子屋を目指す、というような事を言ってましたが、その方向性というものが、ちょっと明らかになっていったようです。

 当店の目指すところ。自転車の古本屋さんです。自らを「男のおばさん」と称して今もフガフガ活躍中の永六輔さんですが、ちょっと形容とねじれているところが、ミソですね。

 自転車の古本屋さん・・・。といっても、ブックオフのような新古書籍屋さんではありません。そんな事はサイク○ーとか、マ○プスポーツだとかがやっていますから・・・、そんなところを目指すわけがありません。

 あのネコの似合う、カビくさい、店主のやる気のなさが妙に緩いんだが、そろった書籍にはピリッとした緊張感のあるような、古本屋。

 安いのが良ければ、新古書籍屋に行けばいい、そうでない何かを求めている読書家に認められるような、受けるような、古本屋。

 店主は、阿佐ヶ谷近辺にいましたから、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻の古書店には大変世話になりました。中には随分つぶれた店もありますが、学生時代にはほとんど神保町なんて行きませんでしたもん。

 全く品揃えで中央線沿線は負けていない、それどころか相場が断然、神田なんかより安かったわけです。早稲田なんて話になりませんわ。

 手が汚れるので軍手で、本をあさっていると、よく店員に間違えられましたわ。出久根さんの短編も懐かしいものが多かったですね。中央線の古書店で育ったような店主は、自らの自転車屋も古書店のようにしていこう・・・、駄菓子屋の要素も入れて、あとはうまいカレーなんかも名物なんかにしながら・・・。

 本日ちょこっと頭を出した、古本屋化計画、その根は意外と深そうです。いつどうなるかは分からないながら、そんな中期の展望を抱きつつ、目の前の自転車をいじっている、有り難い毎日なのであります。

こんな自転車が増えればいいのに!子育て応援!



 キャノンデールの小径車。この前輪が面白いんです。

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 フォークが折れた?と一見思えてしまう、これが常態のフロントフォークです。

 何か強度大丈夫?と誰しも思ってしまいがちですが、キャノンデールの自信は微動だにしません。

 曰く、「ほとんどの飛行機を支える形式は片輪なんです・・・。」と。なるほど、何百トンあるか知らないジャンボジェットを支えている車輪て、確かこんな形式していましたよね。

 そんなわけで、丈夫なんでしょう。

 で、この車体に、子乗せ、イェップを取り付けてほしいというご依頼。もちろん二つ返事で承りました。

 前回と同じ、お父さんのこだわりで、ヤップの金物系をすべて黒に塗装しました。

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 どうせ合わせるならここまで、やってもいいかな?

 重厚感が増してきました。

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 取り付けは何の問題もなく、パス!

 クロついでに、スタンドも塗りました。

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 黒とピンクのツートーンで、こんな感じです。

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 統一感ありますねえ。さすがにお父さんのチョイス、ピンクとはいえ、どこか男らしいです。
 
 これで、子供さんを保育園まで送ります。「じゃあ、気をつけてなー」と娘っこに手を振るお父さん、見送り終わると、キビスを返すように、この自転車で去っていく、かっこいいなあ・・・。

 一人でも多く、こうした子育てが楽しくなるような自転車に触れていただきたいですね。

 最近、有り難い事に、当ママ狸んも、徐々に浸透していっているようで、各方面から多くお問い合わせをいただきます。

 自ら、こうやって、大阪グリップさん的子供運搬機ではないものを選ぼうとされる方々は、すでに自転車に関するどこか違和感のようなものをお持ちになっているようです。

 これは、これなんだろうけど・・・これしかないの?もう少しどうにかならないのかなあ・・・?

 そういう、違和感に対して、他にもありますし、どうにでも成りますよ!という選択肢をどんどん増やしていきたいと思っています。

 物事はすべて違和感から、始まるんじゃないでしょうか?

 これしかないの?これだけなの?本当かよ?という違和感からです。

 ですから、逆に言うと、物事を始めさせたくなかったら、違和感を起こさないようにする事、そもそも違和感なんていうことすら感じさせないようにする事、こういうことが重要になるんでしょうね。

 自転車なんて、こんなもんだし、どんなに調べてもできない事はできないし、ないものはないんだよ。これを数万回言い続けていくこと。現実には、少なくない多くの自転車屋さんが、利用者さんにそんな事いってんじゃないのかな?

 巡りめぐって自分たちの仕事自身を面白くなくしているんじゃないの?なんて思ってしまいますが・・・。

 自転車だけでなく、多くが違和感を持たせないように、持たせないように、つまりは新たな物事を始めさせないように、画策している、正確には画策していた・・・少なくとも三月十一日までは・・・、そうだったじゃないかな?

 でも、今はもう違和感だらけですね。政治的・経済的状況についても、エネルギーについても、マスコミ広報系についても、行政についても、ついにはこの国、この政府についてもです。

 増税だ?その前に・・・、それこそ血税で作った最新システムの予測を知っていながら、パニックを恐れて公開せず、結果的に多くの国民を被曝させた、この国に、納税の義務何てあるんでしょうかね?

 もう違和感だらけですが、この違和感が、何かを始めるきっかけになるとすれば、あとはどうするかはこちらの問題なのかも知れません。

 ただ、違和感があっても、諦めてしまってはせっかくの胎動も、流れてしまいます。諦めないで、新たな方向性へ、新たな探求へ、新たなもの作りへ、そういう方向性へいかないと、仕事も生活も面白くはないでしょう。

 店主は店主の甲斐性の範囲で、少なくとも自転車に対する違和感は喚起していきたいし、その違和感をシックリ感へ変えていくキッカケを提示していきたいと思っています。

 新たなお母さんやお父さんは、保育園にとまっているほとんどの自転車に違和感感じるでしょう?安全は第一だけど、それ以外の要素はどうでもいいの?オヤジはオヤジらしく、子供を送りてーヨ!!!

 どんどん吹き出せ違和感、違和感!それを喚起してこその、仕事であり!生活であり!人生なんだ!

狸サイクル 駄菓子屋化計画

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 ヘーイ、ラムネだよー!一粒三十円、味は梅を中心に、ショウガなど四種類。

 これがブドウ糖のかたまりでもあるので、ハンガーノックの時なんかには最適だ!

 もちろん水に溶かして飲んでもいいよ!

 あと、メイタンの梅ジャムは相変わらず、一袋240円と来ています。これがまた日本人にしか効かない?かどうかは知りませんが、こいつもドロッと直接飲んでも、水に溶かしても、行けます。

 まだパンにつけた事・・・ないけど、補給食にいいかもね。また、炭酸で割って、ちょっと焼酎を垂らして、トレーニングのリカバーにも良いかもしれませんね。

 使い方、まだまだ未開発です。

 本来ならこういう売り方でしょう。

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 でも、一袋では高いので、全部バラして、一粒三十円だよ!いろんな味を楽しめるでしょ?

 最近中学生も出入りしている事ですし、狸サイクルもちょっと駄菓子屋のセンスを取り入れていこうかと、模索中です。

 駄菓子といえば、シールでしょう!

 シールもあるよ!

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 カッコいいだろう!どこかで見たって?

 ばれたね、脇にあるように、そう!福田氏制作のピテカンステッカーなのだ!

 耐水性のいいものだから、是非、自転車なんかにも張ってもらいたいものです!

 ママ狸ん脇に展示してあります!

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 一枚、たったの五十円!

 イヤー、当狸サイクルも多角経営ということで、こんなに業種広めて大丈夫かい?と店主も多少心配なんですが、こうなったら広めたと同時に、お支払い方にも、多少の変更をさせていただきます。

 導入してから、約2年。
 
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 こんなのがありましたね。カード決済でした。何かと利用者の方々が便利かと、導入したわけですが、これにはちょっと欠点がありまして、熟慮に熟慮を重ね、最高経営会議で何度も審議をした結果、今後当店では、基本原則としてカード決済は中止させていただこうという事になりました。

 ご迷惑をおかけするかも知れませんが、よろしくご了承お願いいたします。


 ただ・・・・、

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 ハード自体は残っているのです・・・。電源入れれば入ります・・・。もちろんオンラインにも成ります・・・。ですから使用できない事は、暫くはないんですが・・・。原則、カード決済に関しましては、よほどの・・・よほどの事がない限り※、お受けいたしません。申し訳ありません。

※本内容につきまして、ブログ上では公開できません。直接口頭などにで、ご説明させていただく事もあります。

 多少、ご不便とご面倒をおかけするかも知れませんが、駄菓子屋にカード決済というのも・・・???ご了承ください。

 まあ、何をやっても、いずれにしろ、当店流には違いありません、緩くいつでも開らいている・・・、これかな?つまり、しまりがないんですね、牛のヨダレのように、ズーッといろんなものを巻き込んで、続いていくんです・・・多分、モー!

たまにはこんなのも・・・



 自他共に認めるロード・ピストバカ・・・からすれば、その他の自転車の機能性などは大いに認めつつも、スゴイネー、で終わってしまう、どちらかというと、そういう店主であります。

 そんな中でも、たまに何がどうしたのか?こんな穏やかな自転車を作ってしまう事もあるんですよ。

 車体はローバーでも、その他は全く別物あわせというのでしょうか?

 ある意味ゴッツイんですけど。

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 ディスクブレーキ付いていますし、サスペンションフォークですし。

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 後ろもディスク、後ろ7段、前一枚の、まあ、そこそこ走る自転車ですね。

 特徴は?・・・鈍重・・・。ノーンビリ走るのにはもってこいですね。道も選びません。どこへ行っても、どんな道でも、そこそこ走ってしまいます。

 用途は・・・、乗る方が乗りながらお決めください。

 あとサドルに良い物が付いていますが、これは撮影用で、通常のサドルがついて、58000円税込みです。

 頑丈で、長距離をスピードはちょっと横置きながら、長く乗れる自転車をお求めになっている方には、向いているといえるでしょう。

 なんでこんなのが当店から?

 分かりませんが、できてしまったので、ご縁のある方、どうぞ試乗においでください!

やりますスレッド化 



 鉄フレームでラグがついている、人気のある車種です。

 この値段で、この完成車はよくできるなあ・・・と思えるほどの内容なんですが、ここがワンポイント!

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 アヘッドなんですね。構造的にも重量としても優れてはいますが、こうした鉄フレームの車種としては、やっぱり惜しい一カ所、という事はいえると思います。

 ここまで伝統的なつくりをしていて、なんでここでアヘッドかな?と思ってしまいます。量産上、仕方のない事なんでしょうかね。

 というわけで、スレッド化のご依頼をいただきました。

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 ヘッドパーツを打ち変えて・・・、スレッドのステムを差し込みます。

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 これ見てどう違うの?という質問も大変健全かと思います。

 興味のない人には、何やってんの?という感じかも知れません。ブランドバッグのここのラインが旧式はかっこいいんだ・・・、といわれても店主にとっては???というのと同じでしょう。

 しかし、その手の業界といいますか、その世界ではこの違いが結構決定的だったりするわけです。たった、一点を間違えるだけで、致命的な事ってありますでしょ?スーツでバッチリ決め込んでいながら、靴は運動靴・・・、まるでドリフのような・・・、これはいけない、となりますね。

 伝統的な鉄フレームに、アヘッドはいけません!というのも、同じかも知れません。まあ、そういう事にこだわる領域もあるという事で、見逃しておくなさい。

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 まあ見比べるまでもなく、確かにこれが鉄フレームですね、という感じはしますわ。

 このくらいの改造で、イヤー、スッキリ鉄フレームになったワイ、なんて喜んでいただけるのはうれしい事です。

 ご依頼をいただいた方、かつてはマウンテンバイクをやられていたようですが、「今はロードが高いですねえ・・・」と。

 当店内を見渡すと、さしてロードといいますか、その辺の自転車は決して高くはないんですが・・・、聞くところによると、今ロードは確かにお高いようです。

 店主一個人の知見では、今ロードは確実にバブルです。いや、この四五年といいましょうか。

 一言、高すぎます!こんだけ円高なのに、何が理由かは知りませんが、高すぎます。

 ついこの前まで、決戦バイクといえば50万も出せば、もう十分。しかし、今や、80万、100万は当たりまえ・・・。何か業界の戦略というようなものがあるんでしょうか?

 確かに、アチコチ色々な素材や加工技術などは上がっているでしょう。

 でもね・・・。

 ツールドフランスのある区間のレコードホルダーって、未だにアルミ時代の選手のものがまだ抜かれてないっていいいますぜ!

 つまりは、足なんです・・・!

 大体、装備ごときで、時計の差が付いちゃいけません。水泳じゃあるまいし・・・。

 先日、当店出入りの若い選手から話を聞きました。鈴鹿なんかに出ると、もうアマの選手の装備のすごい事、すごい事!欧州のトップ選手のそのまたエースに支給されるか否かのものを装着しているとか・・・。

 イヤ、いいんですよ。趣味なんですから・・・。でも、レースには競りと落車がつきものなんです。

 落車・・・、いやな響きですが、それも想定の内で、少なくとも念頭に置いて、装備を選んでみては?と思います。

 痛い思いして、高額な装備を壊して、職場と家庭に迷惑をかけ得る・・・というのが落車です。痛い思いだけで済むならまだマシです、命に関わったり、後遺症で苦しんだり・・・、あらゆることが起こりえる。

 それがレースです!本当に気をつけてくださいね。

 といって、レース向きに作られた装備を家に飾ってみるだけでは・・・何かもったいないですね。それらはレースに使われてこその装備ですから。

 壊す可能性のあるレースで、自給で高額装備をするのもあぶなかっしいですし、まして街道使いにするのにはもったいない。

 こうなると、身の丈といいますか、使用にあった仕様・装備という事が大切になるかと思いますが。そこにバブル的な仕掛けを業界がしているとしたら・・・、店主としては、ドッチラケ・・・なんですね。

 もうばれていますよ、アマチュアなら、どのくらい出せば、どの程度のものが手に入って、それがどのレベルの足に合うか?という事ぐらい。もちろん、所有欲というものがありますから、多少下駄はいたり、その辺はもうセンスの問題で何とかなるんじゃないかしら?

 アンフレンドリーに、サア買えサア買え!とけしかけるだけでなく、所有欲も含めた身の丈のものをどういうかたちでご提供できるか?何て事も自転車屋としての成熟化に関わるんじゃないかな?

 まあ、色々な考え方もありますから、店主のそれはすでに主流から外れている事は、大いに認める事です。

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 例えば見本です。105のハブで組んだ、DT。ペアで34000円ですぜ!

 これでアマレースや練習には十分ですよ。頑丈ですし、メンテ効きますし、多少の落車じゃあ、ビクともしませんよ。

 エヘヘヘ、 チャッカリ宣伝してますね。

 まあ、身の丈自転車提供!!!アンチバブル!個人のご褒美的小バブル容認!今後とも精進します!

自転車 DIY 構想



 本日、FUJIの代理店、アキボウさんの展示会に行って参りました。相変わらず、いかした事やってくれます!

 その中で、これが今回の注目の一台です。

 シングル・・・固定・・・、一見、まあ昨今ではよくあるタイプかと思われるでしょうね。

 近づいてみましょう。

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 ブレーキが前後ともカンチブレーキ・・・。なんで?

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 シングル固定でありながら・・・、エンド幅が130ミリ・・・。

 そしてなんとエンドの形状が・・・、
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 ピストと同じ正爪で、その下にはなんとまあディレーラー台座がついている・・・。

 ここまで読んで、オオ!と心で叫んだあなたは、よほどの自転車変態さんです!

 ある意味、ありとあらゆる自転車の要素を取り入れたキメラ構造をしているというわけなんですね。

 で、この意味するところは・・・。

 この車体、すべてに中途半端でありながら、あらゆる自転車に化ける事ができる、まさにタヌキのごとき一台ということができるわけです。

 デフォルトはこのように、シングル固定のカンチブレーキという、これでもまあ奇妙奇天烈な合わせでありますが。

 この車体を基軸に一体どんな自転車が誕生するか?これは購入した方のセンスと、そのセンスに従いつつ奇特にもそれにつきあうショップによって変幻自在という事ができるでしょうね。

 すでに、店主はこれを基体にスポルティーフという、絶滅種をDNAから起こしていってみたいという欲望がわき上がっています。

 このスポルティーフができれば、その応用としてのツーリング車もOKです。

 ギア比などを調整すれば、今静かなブームであるシクロクロス車にもなれますよ!

 細いタイヤで、街道ピストもできるし、フラットバーでクロモリのクロスバイクライクもできちゃいます。

 プロショップとしては、やりたい放題の変化の基体として、期待の一台ですが、一方、ユーザーさんとしてもイジリ甲斐のある一台でしょう。

 例えば学生君。通学用としてシングルで購入。夏休みのツーリングに、多段化して荷物を載せてランドナーもどきで使用して。また通学用にシングルに戻したり、軽量化してレーサー化してみたり。

 また、気候変化の激しい地方にお住まいの方は、夏まではスリックタイヤで快走しておいて、秋から冬へ向かうとき、ちょうど車のタイヤをスタッドレスに替えるように、自転車のタイヤも凍結路に対してブロックタイヤをはかせて、泥よけ付けて冬を越えさせる。そして春にはまたスリックに軽量化にと快走車へ。四季を意識できる自転車としても利用できますね。

 DIY。ドゥ イット ヨアセルフ、つまり自分でやれ、ということですが。自分の自転車を季節や使用方法に合わせて、自分で仕様を替えていく、乗るのも好き、いじるのも好き、という方へ、非常に向いた一台ではないか?と思うわけですね。

 いじる要素の一切ない完璧な自転車を作ったならば、ショップは利用者に渡すだけの中間者です。すべて右から左、購買をめぐる技術は上がるとしても、自転車を維持管理する技術はどんどんいらなくなってきます。

 どうも、多くのもの作りの趨勢は、そのような方向へ向かっているようです。ものを多機能、高機能化して、複雑化する事によって、より専門性を高めていく。

 故障した際には、利用者はもちろんの事、中間のショップでさえも開ける事ができずに、即メーカーで・・・。数日後、故障で直せません、再購入してください・・・以上。

 どんどんそういう傾向になっていっていませんか?

 技術や情報が一点に集まって、拡散していない。だから独占しているものによって、支配されている。その仕様も水準も成熟レベルもすべて、その独占によって管理されている。

 同級生の車の修理工も言ってました。今はすべてディーラーに持って行かれてしまう。買ったときの契約で二回の車検もディーラーで初期費用に含まれていると。特殊工具で中が開けられない、一度開けたら、元に戻せないという、集合パーツの寄せ集めによって作られているために、交換まではできるが、本質的な修理がやりにくくなっている。

 エンジニアは、交換するだけのチェンジニアに成り下がるように仕組まれている・・・。

 当店も、多くの方々からお問い合わせをいただきます、電動自転車を扱っているか?と。

 中の開けられないものをいじるのはあまり好きではありませんので、電動自転車は面白くありません。

 シマノのSTIも実はつまらないです。開けられませんしね。内装ギアも開けられにくいのが歯がゆい点です。

 何かもうちょっとコチラへ取り戻したいんですよね。物事をもう少しコチラへ、こちら側の共同管理の下に、取り戻したいんですよ。非常に抽象的ですが、せいぜい顔の見える範囲での分業の中で、しっかり管理のできるような共同体を作っていきたいんです。

 なんか話がでかくなってきたなあ・・・。梁山泊構想・・・というわけではありませんが・・・。

 どうですこの半年・・・。国も、自治体も、報道も、企業も、今まで要所と思われていたそのほとんどを店主は信じられなくなっています。

 放射能の実態の現在、過去、未来。本当のところ、一体どうなって、今後どうなっていくのか?

 問いの立て方がでかすぎるのでしょうか?店主はいろんな局面で悩むのであります。

 小国寡民、高校の頃、道家の理想的な政治状況として上げられていた一つの理想、まさしく!と当時思っていましたが、五十の齢の手前である今、なるほどそうかも知れない・・・と、非常に仏教者に近くなったと思われる店主であっても、そう思われるのであります。

 たかが自転車かも知れませんが、今回の自転車のあり方に、大きなヒントがあるんじゃないか?と、多分明日も店主は自転車組みつつ、塗料を吹いているんでしょう、つかみきれない現状を噛みしめつつだ!

 とりあえず、怒りはその辺にしておいて、実際に本車体が入ってきたら、数種類に化かします!これぞタヌキの真骨頂なり!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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