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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2013年10月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

クラシックとモダンの境目



 どうです?この細いクロモリフレームと、完組みホイールを中心とした、レーシーな組み合わせ。

 当店の文脈ですが、あの陰影」シリーズが、それに当たるかと思いますが。

 もって行き方によっては、いいですねえ。今回のこれも、いいヒントをいただきました。

 クロモリフレームに、レーシーというと、前よく見かけたのは、NJS系のピストフレームにディスクやバトンといった組み合わせのものですが、あれ以外と格好いいんですよね。

 その辺から来ても、乗り味はクロモリが好きだが、レーシーな感覚は捨てたくはない、という方には、こうした選択肢も、大いにあるだろうなあ・・・と思います。

 これもフレーム、パーツ、ホイールすべて持ち込みのものですが、こういうセンスを教わることができる、というのも、この利点ではあります。ウムウム・・・。

 ただ、中古のクロモリフレームは、要注意。ビルダーではない当店でも、多少のフレーム点検や修正はできますので、特に中古のものは検査します。

 ザグリやフェイシングはもちろんのこと。

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 エンドの曲がりのチェック、これと同じことをフォークにもやります。中古の十中八九は、多少のブレがありますね。それをコネコネと修正します。

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 ディレーラー調整の時、アレレとならないように台座の修正も。これも多少のズレはありますね、大抵。

 こういうことして分かるのは、イタリアもののチョットした大ざっぱ感。ただし、これはアチラでは当然のことらしいです。

 フレームの調整・修正は、ビルダーの仕事ではなく、メカニックの仕事となっているそうです。ですから、確かに大メカニックの作業部屋には、治具が置かれていますね。

 で、今回は、こうした修正よりも、手間が掛かったのが、フォーク。

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 この写真で一目瞭然ですが、フォークとフレームは別物、ということです。ねじ山が足りなすぎてヘッドチューブから飛び出てしまいます。

 イヤー、これは参った。あるのはねじ山修正工具であって、ねじ山作成工具ではないからです。

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 なんとかは溝は付けましたが、これはある意味別料金だなあ・・・、仕事としてはやっている感はあります。カーボンフレームに最新コンポを載せるのなんて、こうしたことはあり得ないので、メカニックここにあり!という感じはしますが・・・。

 ただし責任はその分重大で、ねじ山が中落ちしなくて削れたときはホットします・・・。

 これコラムの素材にもよるんですね。ですから賭けでもあります。アルミコラムのものは、意外に思われるかも知れませんが、むずかしいです。ものによっては、ボロボロに崩れてしまいますから。

 そんな下準備が大変なクロモリフレームですが、その分カワイイというか、やり甲斐あります。組み付けていきましょう。

 パーツはすべて、レーシー、イタリアンのフレームなのにシマノが載ります。

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 105黒で載っています。

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 せっかくのスレッドステムにコンバーターを入れて、アヘッドステムへ・・・。中には何やってんだよ!という方もいるでしょうなあ。

でもレーシーに徹するなら、これもありでしょう。

 ホイールがカンパシロッコ。
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 通常なら、ステッカーって鬱陶しいんですが、レーシーならこれもあり・・・、ヒント満載だなあ・・・。

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 これも当店なら、絶対に入手しないタイプのサドルです。こういうのから駒が出る・・・ということあるよねえ。

 で、柔らかいサドル以外なら、大抵いける店主の尻からいわせると、アッそう・・・、というものですが、人によっては救世主になるかもです。

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 何がレーシーって、こういうスポークの組み方なんだよなあ・・・。手組でどこまで持って行けるか?これもヒントの一つです。冒険なら、なんとか・・・できないわけでもない・・・。

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 改めてみると、しまっていいですね。これなんか実際のレース会場でみたいですね。もしこんなモデルだけで参戦してくる、クロモリ軍団がいて、それが強かったりすると、マジカッコいいですよね。

 ウーン、クロモリフレームか・・・。オリジナルでいけたら・・・、さぞや面白かろう・・・です。

 オット!当店ごとですが・・・、

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 本日、あの子狸の三回目の誕生日を迎えることができました。なんやかやと、健康にスクスク行ってくれて、感謝です。お店で、何かとお客さんを指図して、隙を見ては甘えまくる子狸ですが、今後とも・・・、よろしくお願いします。

 トルコに原発売りに行っている日本の首相は、あいかわらずフクシマはアンダーコントロールだと、撤回していません。

それに、何が秘密なのかすら告げられず、それを踏んだら即逮捕、という地雷的な秘密保護法なるものも、通す勢い。大勝といっても、たかが二割程度の指示に過ぎないものを大新聞大マスコミ巻き込んで、指示率だのなんだのと。

かの公共放送も、首相のブレインをそろえて、国営放送に成り下がらんとしているようです。

 そこまで安倍一派に白紙委任をした有権者がどこにいるのだろうか?

 一番恐ろしいのは、権力というものの性質を知らない人間が、たまたま今持っているというだけで、それを永劫所有できるかのごとくに錯覚をして、法案なりを練っているということ。その矛先は時にその当の本人にも向けられる可能性があるというのに・・・。

 権力の本質を理解しているものは、それに対して、何重ものチェック機能を仕掛けるはずです。そういう意味で、権力というものは本質的に謙虚でなければならないはずだ、と思います。

 このままではこの国は危ない。こうした子供らの未来は、決して明るくはない。今のままではね。

 オリンピックもいいが、その前に、しっかり見据えて整えておかなければならないことって、まだあるはずでしょう。問題は山積!

 各人各様、持ち場を大切に、できることをできる限りやるしかない。

 自転車屋は、自転車屋の流儀とやり方で!
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緊張するなあ・・・名車だもんな・・・



 ほぼすべて持ち込みの、イタリアンなデローザです。

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 このハートマーク、見ると緊張しますな。名車ですから。

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 イタリアンの貴婦人、ネオプリマート。これもまた緊張します。

 このフレームを預かって、コンポは・・・、

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 アテナをフルに持ち込んで組み付け。イタリアンなフレームに、クラシカルにも合うイタリアンなコンポ類。

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 こういう佇まいは、やはりシマノとは違います。こうしたものには・・・やはり、これかでしょ!と思いますが。

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 ブレーキレバーの引のよい、カンパエルゴ。これを使うと、シマノでは、電動とか79以上でないと、ちょいと使う気にはなれません。

 引きの重いブレーキ嫌い・・・、今や店主のものはすべてエルゴ系、カンパ系、シマニョーロ系となってしまっています。

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 よく探しましたなあ・・・、デローザ刻印のステム。作りは日東に似ていますが・・・。

 そして、何気なく見せていますが、これって、今や極秘のスレッド化もしています。もちろん最初は断りましたが、ある言質を取らせていただいてからの敢行です、これもまた緊張したなあ・・・。

 カンパレコードのヘッド圧入。これも手持ちの工具でやると、圧入工具がワンの中に圧入されて、大変なんですわ。色々と癖のあるカンパ野郎です。

 ただ、この手の高級車のスレッド化は基本やっておりませんので、悪しからず・・・。失敗したときのリスクが怖すぎです、当店のような吹けば飛ぶような小さい店では、到底カバーできませんので、基本お断り、ということでご了承ください。

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 完組みホイールが使われている・・・。

 こうしたイタリアンの車体には、手組の基本形の方が良いかとも思いましたが、見てみるとこうしたモダン?な
選択肢もありかな?なんて思えてくる、これは不思議です。

 ヘッドパーツとアウター受けだけが店持ちで、あとはすべて持ち込みという形式。

何度も申し上げますが、当店は「常識」の範囲でのみ持ち込みを受けつけております。

 昨今こうした依頼が増えているというのには、それなりの事情があるのかと思いますが・・・、ここまで自分でやればいくら値引きしてもらえますか?というような値引き交渉には、基本応ずるほどの店力はありませんので、悪しからず。

また、素人との仕事の引き継ぎでは、むしろ時間がかかってしまうことも大いにあり得ますので、どうしようもない事情での、結果的コラボ以外は基本お断りしております。

 ただ、個人店のみではなかなか扱えないフレームやパーツ類が目の前を通るという事自体は、面白いことでもありますから、この路線は細々ながらも続けていこうかと思います。

 暑い、暑いと言っていた夏が過ぎたのか、どこ行ったのか?気づかぬままに、今やサイクリングシーズンまっただ中ではないですか!

 あと一月半ぐらいですか?温帯気候の割には、意外にそういう季節が短いもんですな。寒い冬を越して、春そして梅雨まで・・・、短い秋のサイクリングシーズン、満喫してくださいな!

なんだろう?完全分解と完全洗浄・・・。なぞだらけ?



 普段二丁使いの、スプレーガンであります。コイツの内、一丁の調子が悪い。

 もう一丁あるからいいジャン、といえば、まあ・・・・、ただ、一度吹いては洗浄して、というのを下塗り、中塗り、上塗り、とある中でやるのはこれは結構手間手間、二丁あると、いい使い分けができるんです。

 その内の一丁がどうも変。

 空気を噛むと言うんですね。ミストが一定に行かずに、呼吸しているように強弱を繰り返す。これでは量的ムラができてしまいます。

 何より、やっていて、面白くない。道具は思う通りにきちっと動いてくれないと、ダメですな。

 かつても同じ症状が出て、色々メーカーに相談した結果、あるパッキンを取り替えれば?というアドバイスをもらい、それを実践したら、ピタリととまったという経緯が有りましたんで、今回も同じようにパッキン取り替えをしたんですが・・・。

 相変わらず呼吸しているんですね、強弱強弱。

 再度メーカーに問い合わせる、ただ、このメーカーの客担当って、なんかシックリ来ない。ある意味職人上がりなんだと思いますが、あまり親切ではないんですね。ぶっきらぼう基本の、わかんないけどこんなじゃネーの?という感じ。

 まあ、今回も「構造自体は単純なんで、どこかの締め直しや、空気量を変えてみてください」レベル。

 毎回洗浄しているんで、解体はお手の物と思いきや・・・。

 よく見ると開かずの間が二つほどあったことに気づき、再度完全解体を試みた!

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 これでもまだ解体部分があるんです。

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 これがほぼ完全の解体状態です。こうしてバラして、徹底洗浄。

 あるんですねえ、強力洗浄剤というのが、それに漬けて試してみる・・・。

 お願い!と。

 でもまだ若干の呼吸・・・。なんで?

 ということで、一晩漬けることに。今回多少の改善は認められたので、一晩漬けて、様子見します。

 もう一度、完全洗浄して、再度組み付けして、試します。

 多分・・・、気合いで直るでしょう。そう信じます。

 確かに構造は簡単です。空気がどう入ってきて、どこに弁があって、それが何を調整する弁なのか?そして、空気が先端から出る際、どこでペイントと混ざり、噴出されるのか?

 先端になるほど、難しくなります。よく見て、空気の流れを考えて、想像しますが、まだ分からないとこ有りますねえ。

 そして、なんでカップの方まで空気が逆流するのか?

 まあ、暫く考えても分からないでしょう、物理的なんとか現象とか知らないと、説明も付かないだろうなあ。

 とりあえず、完全洗浄、明日の朝再組み付けで、吹いてみます。

 ダメなら、再塗装やめます!ウソ・・・。

 その時考えます。気合いで直す!ちょいとご依頼の皆様、ご迷惑おかけしますが、必ず復帰します!

※サイクルモードの入場券ですが、既に完売・・・ではなくて、捌けました。でもどうしても!という方・・・、裏技なくはない、ご相談を!

チケットある分だけ差し上げます! 又やるんだと、サイクルモード・・・



 一年早いねえ、今年も自転車界のバカ騒ぎ、サイクルモードが始まるようです、今週末。

 チケット何枚か有りますので、先着優先で差し上げます!

 店主は・・・、行くとしたら、初日子狸と行くかな?・・・微妙ですが、各業者さんのやっている、展示会に不義理の限りを尽くしているので、一年に一度、このくらいはのぞきに行ってもいいかな?とも思います。

 ほとんど、浦島太郎状態でしょうから。

 それと、同系統の店や業者がいるかいないか?なんかを見に行くのも良いかもしれません。

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 日程と場所は、上の写真参照のこと。

 昨年は、場外展示が面白かった。色々あって、会場には入れない業者さんているんですが、その人出はちょいとお借りしたいという魂胆、それがまあ、なかなか面白いものを持っていたり、考えていたり。

 イベント側が、この辺を思いっきり黙認してくれたら、それはそれは面白いことになるでしょう。しまいに場外の方が盛り上がるようになったら、禁止になるでしょうが。

ゲリラ的な場外展示、今年もあったら、ちょいと足延ばしてみたい。

 まあ、そんなことを考えながら、あまり縁はないかも知れませんが、2014年モードを見に行く、というのもありかもしれませんな。

 ということで、数枚ですが、早い者勝ちで、どーぞ!

※ すごい人気といいますか、ある分すべて本日中に完売・・・というか、無くなりました!このくらい当店のレーサーも世間様に認知されて、街道走ってくれるよう、がんばらないとなあ・・・。ありがとうございました!

最強の練習機 のはず!



 続きです!このフレーム、フォークはクズですが、フレーム自体はマジ進みます!

 フォークがクズですので、取り替えます。

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 ストレートカーボンフォークです。

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 当たり前ですが、ブレーキを付けます。

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 街道練習機ですから、当然ですが。ちょっと前です、平塚所属の選手がかつての形式で街道練習をしていたところ、摘発された・・・なんて聞きましたが。かつて、というはリアブレーキのみの走行です。

 本機は当然前後ブレーキ、105を標準装備しています。

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 見た目もいいでしょ、このクランク48tを付けました。ただ、チェーンは薄刃も使えることを考えると、ここのクランクは、練習機としての性能を落とさなければなんでもいいです!

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 例によって、最もおすすめのディズナのブレーキレバー。どこから引いてもいい、マジで逸品です。

 深曲がりのピストハンドル。手組の前輪。ハブはおごってグランコンペです。

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 で、話をコイツにもどします。

 これ、誰が何を思って作ったのかは知りませんが、固定の、いいですか?固定の内装三段ハブなんです、いいですか固定のですよ。

 くどいねえ・・・。フリーの内装三段ハブは掃いて捨てるほど有ります。これは固定のなんです。

 ギア比を言いましょう。1、0.75、0.625となっております。

 つまり、今回の設定でいいますと、48*15ですから、ギア比は3.2。

 これを割り当てると、3.2、2.4、2となります。かなり起伏に富んだコースだって行けるでしょ?

 つまり、ロード代わりに、固定ギアで200キロとか可能になるんですよ。

 重い固定で山のぼるのもよし、軽いギアで下るのもよし、またその逆もよし。

 ギア比は簡単に変えられるので、練習メニューに合わせて、ねらい打ちもしつこくできます。神経系、神経筋肉系のトレーニングに最適なんじゃないかしら?

 これでオフ四千キロは乗る!

春は別人でしょう!

 しかもこれをチューブラーで組んで、バンク練習機用として採用してみる。

 三速いじれることを工夫した、千トラ。

 初速、中域、後半、末足とどんなギア比設定で最速になるか?なんて試して、それを応用して、どこが弱いかを分析して、トレーニングメニューを考えて、一発勝負のギア比を決めるなんてどうかしら?

 ちなみに、貴重な情報が一つ入っています。

 プロの競輪選手、短距離選手のダッシュ力には、こたえられずにぶっ壊れた、という報告もあります。

 まあ、象並の脚力でやられたら、それはひとたまりもないでしょう。

 一般使用には問題はない、ということだそうです。

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 これが全貌です、何もったいぶって・・・と思われるかな?

 まずテスト機として、指名したライダーに乗ってもらい、インプレもらいます。その選手は、内輪で最もツールに近い男です。

 近い内に敢行しますので、そのレポートなどお楽しみに。

 ロードトレーニングオヤジに朗報です!多分最強の練習機の登場でしょう!

 実験結果をお待ちください!


多分最強の練習機・・・でしょう



 多分、兼業も含めてここ十数年やっている、当狸サイクルにて、ほぼ最強の練習機が誕生いたしました。

 この写真で、オオ!と分かる方はミクロの目をもっておられるでしょう。

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 シングルなのですが、なぜか・・・、シフターが付いています。

 もっといえば、シングル固定。もうくどいヨー、といわれるくらい、ロード乗りこそ固定に乗ろう!を繰り返している店主ですが、完全にその路線の、発展系と言われるヤツです。

 シングル固定自転車なのに、なぜかシフターが付いています。

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 見た目だけじゃないよ!ちゃーんとワイヤーも張っていますヨ!

 で、これがどう繋がるか?というとここなんです。

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 ここです!あれ?これって、ブロンプトンじゃない!と思われる方もいるかと思います。

 そう、その路線です。多段であることを意味しています。

 つーことは・・・?

 そうです、ですから最初にお断りしましたように、多分ですが、史上最強の練習機が誕生した!ということを意味しているんです!

 つづく・・・。


こういう固定もあり!



 チョット形状の面白い、フレームです。

 ミキストとして利用してもいいかもです。

 これを固定化して欲しいというご依頼。

 そういうとき一番、目がいくのは後輪の形式です。

 結構年式が古いので、もしかして・・・と思ったら、やっぱりそうでした。ボスフリー形式。

 そうなると話は早いです!

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 取り付け形式のリアディレーラーを外して。ボスフリーを外せば、固定コグがそのまま入れられる形式になっています。

 固定化で一番値段が張るのがここ。ここが別形式で、固定コグが入らないタイプだと、リアホイールを組み替えてやらねばならなくなります。そうなると、どのハブで、そのハブといってもポン付けで入るものと、またエンドの幅によって加工しなければならないものなど、その辺が手間と銭が掛かる元凶となります。

 そういう意味で、今回のシングル化は、修行中学生でもできる内容となりました。

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 ディラーラーが無くて、スッキリ!これって結構シングル化の快!なのであります。

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 そして固定コグに入れ替えて、ほぼ完了。その後順ねじですが、ダブルナット形式でロックリングをはめます。今のところトラブルなしです!

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 これでほぼ完了なのですが、問題が全くないわけではありません。

 このBBの軸では、ちょいと幅ありすぎです。それにこのクランク特に右クランクは、かなり癖が付いていますので、ゆくゆくは交換していった方が良いかもしれませんね。

 とはいえ、しっかり固定化完了です。最短量の手入れでの固定化でした。

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 なんか、マニアックな風が吹いています。あるものを土台に、どういじっていくか?当店のあり方に共鳴して頂いている利用者さんです。時間をかけつつ、どう変化するか?

 だいぶ楽しみなのであります。このミキスト系固定ピスト・・・、ちょいとフェミニンであるところが、もしかしてチョットしたトレンドになるかも知れませんね。

 ミキスト系固定ピスト・・・、そろそろバンカラお姉ちゃん登場!なんて時節でしょうか?

思っている以上のポジション・・・



 始めたときは、まず付いているもので乗り込む、これ基本です。

 距離が伸びたりコースの質が上がってきたり、また他人のロードを借りて乗ってみたり・・・。カッコいい選手のポジションを写真で測って、拡大して試したりと・・・、その後色々起こるわけですが。

 ポジションというのはサドル・・・というのはだれでも分かることかと思いますが、ハンドルの位置というのが、チョットばかり見過ごされている感じがします。

 サドルポジションは分かっていても、ハンドルポジションについては意外と曖昧ということ、あるようです。

 今回、ヒルクライムの大会があるからと、ステムの交換の依頼を受けましたが、それがなんと二十ミリ以上長くする・・・という。

 こういうの、けっこう良いかと思います。もちろんその前に、そのポジションの別自転車を乗っていた、そこから算出して、この一台に適応するということなので、さして無理筋ではありませんが。

 ただ、ステムを思い切って前に出す、とかハンドルを下げるだとか、それもチョット極端気味にしてみるというのは、決して無駄ではないと思います。

 今まで再三再四申し上げてきたのは、ハンドル形状が変わると、自転車の走りは見違えるほど変わる!ということでした。

 プロムナードにするのと、フラットにするのと、ブルホーンにするのとでは、フレームは同じであっても全く異なる自転車になってしまいます。

 それほどではないにしても、同じドロップでも、ハンドルの位置がより先にある、より下にある、ということで全く異なるレーサーになってしまう。そのくらいに取られてもいいかな?と思いますね。

 カーボン車をかっこよく乗っている方って・・・、最近あまり走者は見ませんが、あまり見受けられない。これは店主好みのポジションと異なるから・・・かとも思いますが。

 なんか一様にステムが短くて、ハンドルポジションが高い!

 通常の設定で、下ハンもって戦闘モードでなく走れるって・・・なんだ?という感覚です。

 店主の整えた仏壇一号も、あるタイプのステムに変えるまで、確かに踏み込めばそこそこのスピードにはなりますが、どうもシックリ来なかったところ、ステムを長く且つ角度を下目にしたところ、バッチリビンゴ!となったことがありまして・・・。

 この辺も、レーサー志向の方々には、もう少しステムをいじってみるってどう?でしょうか?

 ついでに、ハンドル形状も・・・幅もしかり、突き出し部分、深曲がり浅曲がり・・・。

 ただ、この辺もポンでは行かない場合があるのは、ここですね。

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 ワイヤー・・・。ワイヤーが短めである場合、ステムを長くするとワイヤーがツッパリ、ハンドル左右スムーズに動かなくなります。こうなると交換、しかもシフト二本にブレーキ二本の計四本であります。

 ワイヤー交換といっても、これもポンと交換できるわけでなく、交換したあと適正調整してやらないと、シフトがしっかり決まってこないので、そこがむずかしいポイント。

 ワイヤーの長さがしっかりあるようでしたら、ステム交換自体は難しくありません。

 あと、そうそう、フォークのコラムがカーボンであるなら、トルクレンチも必要になりそうですね。締めすぎないように・・・ということで。

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 さすがに二十ミリの延長ですから、今回は四本とものワイヤー交換です。

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 小次郎なみの物干し竿!

 いいんじゃないでしょうか?このくらいやって、これで長距離走って、どうでるか?しかも一回や二回じゃないですよ、暫く長距離走ってどうか?ということも重要なポイントなんですね。

 体を自転車に慣らす、このポジションのための体勢を整える、こういう側面もレーサーであれば大切かも知れません。

 暫く乗って無くて、レーサーに乗ってみると、ギクッと驚くことって有ります。

 乗り込んでいた時って、こんなポジションだったの?と。腕の長さも変わらないし、足の長さも同じで、多少腹は出てきたとしても・・・。

 ポジショニングの、フィッティングの奥深さって、スゲーなあ・・・。

 多少自分の自転車乗り込んで、なんかもの足りないとかあった場合、ステムハンドル周りを変えてみる、というのはありでしょう!

 それで、登りの時計が変わることだってある、落チンなポジションだけがいいというわけではない、特に時計に拘るトレーニングオヤジにとっては、ここは追究するに値することかと思います。

 高価なホイールを買うだけではなく、数本のステムと、数種類のハンドルの組み合わせを試してみるなんて、ある意味本当に贅沢な探求かと思います。使わないと分かったハンドル類を気前よく若い衆にやる・・・なんてカッコいいよね!

 オフにこそ、そんなところもいじってみる、チョットお試しくださいませ!

120エンドピストのロード化 普通にロードに・・・



 この車体は・・・?

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 フェザーと有るように、元々は120エンドのシングル系の自転車フレームなのでした。これをロード化したいということで、そこそこご自分でいじってきたようですが、もう限界ということで、持ち込まれて参りました。

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 フロントディレーラーは自分で付けて、前ダブルのクランクも自分で付けた・・・。

 あと強敵は、ここですね。

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 適当にスペーサーを抜いて120エンドにしても、ホイールのセンターは出ませんし、これではクイックも効きません。

 そんでは行きましょう!

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 例によって、外付けエンド台座を加工してティアグラディレーラーを付けます。これは取り付けるディレーラーによって形状を変える必要があります、テンションボルト付近の形状が肝です。

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 スペーサー調整して、シャフトの加工して、クイックのねじ山も深くします。何せ10ミリ短くなるので、それに合わせての加工が必要です。

 それとホイールのセンター出し。これはホイールが組めるようにならないとやらない方が良い。失敗しても最初から組み直せる技術がないと、危ない加工です。

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 この丸ハンドルに、持ち込みの手元変則のSTIを付けます。

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 あとこうしたシングル系の自転車には、フレーム自身にアウター受けが付いていません。それをどうやって処理していくか?

 これがまたそれぞれフレームの持ち味を生かす・・・といえば聞こえはいいんですが、その実それぞれの癖をどうやって利用したりカマしたりして持って行くか?というところが勝負なんですね。

 今回、この金具はヒットしそうだなあ・・・。

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  アウター受けの付いていないフレームの救世主になりそうです。元々は・・・どこに使う金具だったんでしょう?

 新たな取引先が見つかると、そこが持っているパーツで、ドカーンと前が開けることがあるんですが、この辺もそうでしょうな。

 こんな記事かキッカケで、プロの競輪選手のピストでロード化依頼なんて来たら・・・と思って、もう五年以上が経っているかな?

 まあ、日々鍛錬と勉強で、同じ改造でも精度が上がってくる実感というのは、決して悪くはない。

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 この距離で見ると、ただのロードですよね。ほとんどの人が気づかないかも知れませんが・・・。

 中には、エンドの形状を見て、「アレ?正爪?・・・ツーことはシングルのフレームなの?・・・120エンド?」なーんてマニアックな質問してくる人もいないとも限らない。

 というより、今あるフレームを使って!という展開の方が、一般の方々には尊いかと思います。

 その内、プロ選手からの依頼も・・・ないとは限らないので・・・、そんな僥倖はゆっくり待とうかと思います。

 120エンドのフレームでも、現行のロードのコンポが載ります!覚えておいてねー!

クロスバイクをぶっちぎれ!隠れたママチャリの実力じゃ!



 一見しなくても、正真正銘のママチャリですが、こいつを軽量化、快走化、高速化したいという、御希望で、また例の何でやってしまったんですが、店内でもやる人によって、流儀が違って、面白いなあ・・・という流れです。

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 今回は気合いが入って、前後ホイールとも交換ですよ。

 しかし、全然殺気の感じられないホイールです。

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 まあ、こいつもねえ。これがどうなるか?こうご期待ですわ。

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 リアディレーラーを取り付けます。外付け用のエンド金具。単体で欲しいとたまに言われますが、色々と加工が必要なので、大抵はお断りしています。そのままお渡ししても使えないでしょうな。

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 フロントディレーラーも付けて、前を二枚にします。ちなみに後八枚。気合い入ってきました。

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 このフロントのアウター受けの工夫が各人各様で、面白い!今回はチェーンステーの裏に金具を作って、対応ですね。

 店主はかつてBB裏に、アウター受けをネジ止めしたことがありましたが・・・。

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 アルミ板で挟むリアブレーキ。アルミ板も現物に合わせて加工しないと、簡単にはつきません。ブレーキとリムの距離なんかも、色々あるなあ・・・。

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 典型的なママチャリハンドルが、引きを使える、フラットバーに変身だ!

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 そして、前後ホイールをなんとディープリムなんかにして、大変身を遂げた、疑似クロスバイクの誕生であります!

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 どうだ!って感じですよ!

 画面を戻して、最初の状態と比べてみてください。

 なんかヤギが馬になったような感じがしませんか?

 で、こいつがまた、見ため以上に走るんです!

 これで町のクロスバイクをブッチギレ!君ならできる!

 まあ、これも毎回できるかというと、チョット今回は大ラッキーでありました!まあ、パーツ類は日々動いていますんで、いい動きの中にあると、ヒョイ!とこういう事が起きます。

 でないと、まあ、チョット面倒な展開になります。

 日頃から、世間様より数年先を行ってます当店。ようやく、こうした高速ママチャリなんかへの関心も部分的に出てきたようですね。

 走りはそこそこ、盗難の危険性はちょいと低いという、都心走るにはもってこいのスペックでありますんで、いつでもこうした組み替えができるように、準備しておく・・・といのも良いかもしれませんね、そろそろ。

 ただ、持ち込まれる実用車もテンデンバラバラなんで、その都度、良い勉強させてもらっています。各人各様の工夫、金具製作なんかも、大変なんですが、面白い。

 仕事は面白くなくてはね!

 また、こうした素っ頓狂なご依頼があるようでしたら、お待ちしています!

 ※業務連絡なんですが、今手持ちのスプレーガンの調子がすごく悪く、スモールパーツの発注をしておる次第なんであります。そういうわけで、塗装に関しては、ちょいとお待たせいたしますが、直り次第、吹きつけやっていきます!!!

コンセプトはアメ車?



 元々は、リッジランナーというマウンテンバイクのフレームでしたね。

 これをアメ車風に・・・というご依頼。しかも岐阜県から・・・。

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 予算内で、革サドルというご指定。イギリスの老舗には・・・さすがに手は出せませんでした。合わせるように革グリップです。ハンドルはビーチクルーザー的というのは、やはりアメ車的ですな。

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 あとゴールド系のチェーンもご指定です。これらはアメ車的なイメージなのかしら?シューイン的なものをイメージすると・・・、まあこんな感じでしょうか?

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 前は一枚で、後は八枚。前一枚、というのもご指定だったですね。ちょいとしたシンプルさの演出。このシンプルさということは、アメ車的なのかな?前一枚・・・。

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 なので、シフターは一つ。

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 フロントの荷台、これも御希望です。いずれ旅でもするのかな?旅する自転車といえば、ランドナー・・・、ということはフランス風になっては困るなあ。技巧的なメッキ調の荷台になどすると、モロ古典ランドナーになってしまうので、ここはこれでいいかあ・・・?

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 リアにもしっかり荷台が付きます。わきに開いたカンチブレーキ、これはアメ車風か?

 何かお題をいただいて、しかもイメージ風のものだったりすると、途中で分からなくなったり、悩んだりと、色々なこともおきますが、決して嫌いではないですねえ。

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 深いグリーンキャンディーでの塗装というのも、アメ車風?イヤ、イギリス車風?ウーン、またなんだか分からなくなりますな、ハーレーなんかのカスタムペイントなどを見ると、もっとメタリックがギラギラかしら?

 あれはあれで、独特の世界だしなあ・・・などと、あれやこれやと黙考しつつ、あとはお客さんの感覚にゆだねるかな?というところで、この辺で終わり!ということで・・・。

アメ車風・・・
アメ者風・・・
ブツブツ・・・

出稼ぎ終了!



 先月の後半に、出稼ぎお手伝いをした仕事。詳細はコチラでご確認ください。

 つまりあるオブジェをとある郊外の学校に設置するという、仕事だったんですが、イザ設置してみると、ガラスに削り込まれている文字が読めない・・・、やり直しとなったんですが・・・。

 そう、現場の魔物はついには人であったという話でした。

 そのやり直しオブジェが出来上がったので、最終設置ということで、また行ってきたんですね。

 当初は銀メッキの鳩型オブジェをブロンズにして、ガラスの文字にハクを貼り付ける、というやり直しです。

 無垢板に後からオブジェをネジ止めしていきます。

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 もっと強いブロンズかと思いきやむしろ赤みがかった金のようでしたね、これなら、無垢板の錆仕様とコントラストが出ます。

 この上にガラスの覆いを掛けてとめます。

 しかし、割れるガラスは神経使います。設置前に破損させた場合は、すべてこちらの責任ですから。

 多少指紋が付いても、不確かな吸盤を使うよりも素手で行きましょう、あとで拭けばいい・・・というわけで、セーノ!と持ち上げて、瞬時にネジ止め!

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 前回この段階で、反射等で読みにくいといった文字も、これなら、大丈夫でしょう・・・ということに。

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 ハクを粉にして、貼り付けたということです。ハクか・・・、なんか自転車のヒントにもなりそうです。

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 実はまあ、色々ありましたが、ほぼ無事引き渡し、成功!というわけで、そそくさと帰ってきたわけです。

 結局、今回で三回目。第一回は設置に。第二回は撤去に、そして今回最終設置というわけで、題名に出稼ぎと書きましたが、一体いくらになる仕事なんでしょうか?

 なーんてことは、正直どうでもいい話。少なくとも現ナマもらうつもりは毛頭ありません。

 そもそもこの話をくれた方というのが、例の鋳物作家の長島さん。

 銭もらうくらいなら・・・、

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 こういうものとか・・・、

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 こういうものとか・・・、

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 こういうものをもらう方がずーっと良いわけですわ。こうした手のぬくもりのあるものが、周りに置かれているということは、とても生活を豊かにしてくれます。

 もちろん、スが入っちゃった・・・、とか仕上げに傷が付いたとか、これじゃあとても売れないよ、というようなものかき集めて、どっさりくれた方が、こちらとしては嬉しいんですね。

 こういう形で手間とものとの交換には、当然税金は発生しません。物々交換万歳!物事交換万歳であります。

 日本銀行発行の絵ハガキ・・・、これはまあ大切ですが、それがすべてじゃあない。そうじゃないところでどのくらい、情報やサービスや思いやものを交換出来るか?

 これからはそういうことが大切になる・・・イヤ、そういうことが大切であるような、「場」を作ることが非常に大切に思えてくるんですな。

 働くことの意味が、銭を稼ぐことだけだとしたら、それはさもしい限りなのであります。

 そして働くことが、イコールで雇われること、とだけしか考えられない生き方自体も、もう少しどうにか、動かしていかなければ、ならないと思います。

 働くこと=雇われるだけではない!すぐにコンビニのバイトに応募するだけじゃあなくて、布一枚路上に敷いて、チョットしたものでいいから、露天商やってご覧よ。

 いろんなことが分かるぞよ!

 社会の、世の中の、捨てたもんじゃない側面が見えてくるぞよ。そこに隙間があって、そこにこそ君がするべき隙間産業があるかも知れないのよ。そういう起業精神をもって、世の中を見て、人を見て、自らを開いて、世界を眺めてご覧なさい。

 例え実益は少なくても「うちのコンビニ時給安いからヨー」とほざいている子達よりも、ずっと先を見ているし、先を行っていることになるんだよ。

 そういう文脈で出会う人とは、銭だけではない、何かがあるんだなあ・・・、それも大切な何かがね。

 てなことを再確認出来るような、出稼ぎ仕事でした。

 そして五十キロ弱の重いオブジェを無事設置して、帰ってこられたプロの仕事にも、つきあいられた、という意味でも、面白かったなあ・・・。

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 チョット銭ためて、こうしたヤドカリを起点にまずは自営してみよ、自営して、自衛する。

 年収が百万か一億になるという「世の中」とは、また別の文脈である世の中を作っていく・・・、視野の狭い店主には、今のところは、それしかない、と思うのであります、エヘン!

日頃の酷使に ご苦労さん!半年に一回以上のメンテだね!

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 一頃メッセンジャーといえば、よくアチコチで目にしたものですが、流通の何かが変わったんでしょうか?最近はあまり目立たなくなってきましたね。

 実際、かなりの数が減ったという話も聞きます。元々有印の文章の必要なこの国にあって、メールやネットでは届かない現物のやりとりが大切だったことから、メッセンジャー文化が発達した、などともききましたが。何か事情が変わったんでしょうか?

 という中で、メッセンジャーとしてがんばっている方。その方の車体です。

 本当雨の日も風の日も、酷使されている、働く自転車であります。そういう意味で実用ピスト車といっても良いかもしれませんね。

 とりあえずほぼ全バラしで、交換出来るものを交換していきます。

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 一人で抜けましたが、普通の自転車屋では取れないと言われるかも・・・という状態。当店では、アチコタネー程度でしたが、すべての水はBBへ!という自転車フレームの鉄則、相当やられていました。

 タッピングをかまして、新種のBBを装着!
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 ヘッドパーツも、もうておくれ状態、雨水はステム脇から入って、ヘッドの下玉押しを直撃。

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 ここも手遅れですから、交換しますね。

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 ヘッドは手放し運転可能が最低条件、ガタは早めに取る、これも基本です。

 今回以外と手間取ったのが・・・ペダルでした。

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 9ミリのレンチ・・・、これが素のままで、ナットまで届かなかったんです。

 仕方ないので、・・・削りました。

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 15ミリのレンチソケットも、当店のはこうして周りを削って、自転車専用工具にしています。仕事のために工具をいじる・・・、基本でしょう!

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 これで外してみるに、シャフトはいい鍛造の金属を使ってはいますが、連日連夜の踏み込みにやや疲れ気味。おまけにシールドベアリングなので、玉押し調整ができません。

 若干のガタがある・・・、どうしましょう。

 とりあえずの応急で、大量グリス充填でしのぎます。まあ、何ヶ月もつかは分かりませんが、次のガタには調整可能なペダルと、いいグリスの大量充填で最初から行きたいものですな。何せ仕事道具ですから。

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 チェーン交換よーし!

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 バーテープ交換よーし!

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 もちろん前後ホイールの振れ取り完了。見た目はあまり変わりなくても、乗ってみると・・・。

 メッセンジャーさん・・・「全然違うわ・・・」。

 連日連夜の酷使で、少しずつへたってくる。こんなもんか?で乗っている内に、いつの間にかこんなものになってしまう。ある日突然のメカトラ、これは大変とばかり持ち込んできたときには、手遅れ!

 「どうしてここまで放って置いたんですか?」医者や我らメンテ人の常套句です。言っても大半は無駄だと分かっていても、どうしても出てしまう一言なんです。

 当のメッセンジャー君・・・、色々覚えたいとか。もちろん、仕事道具だから、極力自分で見ていかないとね。チェーン切りと、BB周りを覚えるだけで、ピストなんて単純な構造してんだから、メンテなど体得出来るはず!

 仕事帰りでもまた寄ってくれるということです。

 単純な構造のシングル自転車。自転車を覚えるにはもってこいの車体ですので、なんとか、普及の路線を敷きたいと思っています。

 特に若い子にね。そろそろ、変な中学生も出入りし始めてきているし、教育もかねて、一丁シングルの火を灯そうかと画策中。

 近い内、練習オヤジ達の度肝を抜く、究極のシングル出しますよ!

 そして、それに今周りで最もツールに近い男を乗せます!こうご期待です!シングル万歳、固定万歳だ!

マークローザなら・・・ありでしょう!最強の実用ホイール



 もう何台やったかは、そろそろ分からなくなってきましたが、当店は非公認マークローザカスタムショップ・・・と名乗ってもいいかもなあ。

 このどこにも転がっていかない、なんともいえないカテゴリーのマークローザですが、大変イジリ甲斐のある車体ですね。

 スピードに関しても、実用度を上げるにしても、また分類出来ない独自の一台になるにしてもです。

 このマークローザも、ほとんど分類出来ない部類でしょう。

 一見ハンドル周りはクラシカルなツーリング車。
 
 でも、その実シングルフリーのなんともいえない機構。ただ、この辺を流すなら、もってこいに車体でもあるんです。

 今回ホイールの交換・・・というご依頼ですが、それがぶっ飛んでいます。

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 この27インチのホイールをなんと、当店一推しのDTに変えるという・・・荒技です。

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 マジ選手の練習用ホイールにもなるこのDTの本気版がマークローザに!

 しかもハブはそのまんまです。

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  バンドブレーキがそのまんま・・・。こんなホイール、あるのか!と。

 とある変態系自転車大好き高校生が、このホイールにえらく感動しておりました。そういう部類でしょうな。

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 この前輪も、おなじく・・・DTなんですが、ホール数が28hでやんの・・・、探したら有りました!一本だけの28hです。

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 RR1.2時代の貴重なリムです、今や生産中止・・・。こいつを惜しげもなく、使いました!

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 しかもハブダイナモはそのまんまで!

 つまり最強の実用車ホイールの完成ということなんですね。

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 仕上がるとまた、これで見せてくれるよね・・・。どうなることやらと思いきや、より、分類不可能な自転車として、凛と立っているじゃあないですか・・・!

 ハブはハブでもリムが強いので、車体がシャキッと閉まっていますので、当然風切るように、シャッキリ感満載の走りになります。

 なんかホイールが良くなると、自転車がまっすぐ走るようになる印象を得ますが、まさにそうですね。

 こんなたわけた組み合わせは・・・もうあまり無いかな?とも思いますが、マークローザなら・・・という気もします。

 本当、コイツはいじるに値する、車体です。欲を言えばフォークを交換すればあ、もう全く文句なしの、分類不可能な一台となるでしょう。

 お持ちの方!いじる価値有ります!コイツはいじらない手はない!改造おすすめのマークローザでした!

ちょいと気が早いですが・・・狸サイクル忘年会 日程決まりました!



 昨年、ちょいと思いつき的にやってみた、貸しスタジオを借り切ってやる忘年会、これが大好評で、その勢いで旧正月過ぎに同じ貸しスタジオで新年会までやってしまった!という経緯があります。参加者は一歳から八十歳まで!

 住宅以上の音が出せるので、ある意味やりたい放題!通常ならカラオケなんチャラなんでしょうが、そこが最強のお客人に守られている狸サイクルですから、多種多芸のオンパレード!

 クラシックから、ジャズ、手品、ウクレレ漫談、ベリーダンスから

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 なんとサンバまで!

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 飛び出す始末。新年会にはこれに加わって、フラメンコも飛び出たよ!

 あまりに面白く盛り上がったので、今年も同じくこの貸しスタジオにて、忘年会を執り行うことに決定しました。

 日時ですが12月23日、三時頃から夜まで。

 詳細は、またお知らせいたしますが、ざっとは多少の参加費と、飲食および芸事の持ち寄りで行きたいと思います。

 芸事に関しては、当日飛び込みでできるものと、事前登録制を引こうかと検討中。

 基本の出入り自由なので、事前予約はいりませんが、大体三十人くらいかな?まあ増えれば、体育座りで良いので、年末大いに盛り上がりましょう!

 いいですか!12月23日!しっかりあけて、練りに練って、ご参加ご検討お願いしますわ!

 集まれ、酒人!食人!芸人!車人!

毎度 10月 あけぼの祭り 自転車体力測定 ボランティア募集!



 縁あって、ここ三年ほどかしら?

 杉並区内のあけぼの作業所さんの、あけぼの祭りに参加してきましたが、今年も10月26日土曜日、参加することにいたします!

 あけぼの作業所の詳細はコチラです。

 作業所なので、いずれはこちらの利用者さん達と放置自転車の再生事業なんかできたらなあ、なんて考えていますが・・・、まずはその前に・・・イベント参加です!

 というわけで、ボランティアさん募集です!

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 施設の利用者さんの中から、希望者を固定式ローラーに乗せた、自転車に乗ってもらって、そこでもがいて最速何キロ出たかを競う、競うといっても人とというより、一体最高速度どのくらい出たか?という自分の限界に挑戦!というタイプの内容となっています。

 アチコチ不自由な利用者さんもいるので、介助の方と協力して、自転車に乗せて、もがいて、降ろして、無事介助の方に引き渡す、というようなことを手伝って頂ける方を募集しているというわけです。

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 午前中の10時頃から昼過ぎ3時前には終わりますので、大して長くはないイベントです。

 いろんなことが分かりますので、良い経験になりますわ!

 障害を持った方のケアなどしたことない!という方でも大丈夫!チョットした心遣いがあれば、だれにでもできます。

 荷物の搬入、搬出はありませんので、体一つで行って、戻るだけ。

 中学生以上、男女関係なし、自転車でどんなボランティアができるか?なんて考えている方!大学のサイクリング部でもトライアスロン部でもいい、もちろん社会人の方も大募集です!

 みなさまのお力と、手をお貸しくださいな!よろしくです!

今から五年前のこと



 今から五年前、旧店舗時代の依頼でした。

 マウンテンバイクをシングル化して欲しいという内容・・・、前半は外し作業、後半はチェーン調整の作業という形で別れるんですが、その前半を手伝ってくれた十歳の少年、これがその時の写真です。

 タクミ君といいます。

 この辺の詳細記事はこちらの方に出ていますので、ご確認ください。

 大変印象に残っている仕事でした。

 やってみるか?はい!

 子供にとってだけでなく、人にとって大切なことは、一端として扱われることかと思います。

 多少無理でも、難しくても、やってみるか?といわれたとき、一人前に見られた!という記憶、店主にはありますね。

 どんな仕事も、一人前として任されて、それを達成して、喜ばれて、そしてそこにチョットした創造性、という側面がないと、きらめかない。

 そういう原初的な経験になってくれればなあ、なんて今は思うわけですが、当初はノリでやってましたね。

 その10歳だった少年が、15歳になって、その時の自転車を乗りたいと言ってきたそうです。

 その時のお父さん・・・以下です

「僕としては、嬉しい事でしたので、すぐにブレーキワイヤーだのグリップだのくたびれてきていたパーツを交換し、拓己に譲りました。(私は、もう1台、ビアンキピスタプラスを所有しているため。)
この事をどうしても遠山さんに伝えたく、長文で申し訳ありませんが
メールした次第です。」

 と、本日、こちらとしても、大変うれしいメールをいただいたわけなんです。

 自分が作業の大半をやったお父さんの自転車を、体が大きくなってから、自分が乗る。

 捨てて買い換える、だけではない、ものとことの伝達です。

 そして、その彼は、こんなに大きくなりました!

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 テレてこちらを見ないようですが、それもよし。でかくなったなあ。

 その自転車で長距離を行きたくなったら、外した多段パーツで、組み付ければ、日本一周も夢ではない!

 正確に店主は自転車屋になって何年かは分かりませんが、こういうことがあると、長く続けることの意義というのも大切なんですな、と分かる次第です。

 またこんなのが、高校生になって、マジ日本一周したいっスなんて、来ることもあるんだろうなあ、なんて。

 自転車という「もの」だけではない、何か「こと」をも合わせて発信していきたい、という店主の願いは、こうした強力なお客様達によって、実現していくんだと思うと、改めて、皆様には感謝であります。

 多分、日本でお客さんの強さに関しては、五本の指には入るよ、当店は!

 ありがとうございます!合掌!

過去の話



 なんで老舗のデローザともあろう鉄フレームがアヘッドだったんでしょう。

 何をトチ狂ったか?工場のラインの問題なのか?そんなものフォーク作成上の一過程に過ぎないんじゃないか?なんて思いますが、かつて、デローザがこともあろうに伝統の鉄レーサー、ネオプリマートに対して、アヘッドステムの形式をあてていたことがあったんですねえ。

 もう過去のこと?今では正真正銘スレッドステムのネオプリマートを作っているん・・・ですよね。

 そう来なくては・・・、こうしたアヘッドのネオプリマートは、逆プレミアが付いたりして・・・。

 とはいっても、鉄の貴婦人であるネオプリをアヘッドで乗り続けるのに抵抗を感じる人も多いようです。

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 確かにカンパレコード1インチのヘッドパーツで、こんなことが出来ればなあ・・・と店主も思う次第。

 ヤフオクか何かで、もしアヘッドネオプリが安く出ていても、それをスレッド化するのはむずかしいので、くれぐれも気をつけて、オークションには接近してくださいな!

 鉄フレームか・・・、当店の典型になるような、鉄フレーム・・・いっそビルダーにでもなりますか?

持ち込みの再塗装 確かに気分は変わるでしょ



 FUJIのルーベ、この値段でよくもまあ、作れるなあ、というデキだと思いますねえ。

 チェーンステーの左右形状が違うんですぜ!

 十数年前の先端モデル・・・といっても良いかもしれませんが、それが定価で十万を切る。

 そして、来シーズンとの関わりで投げ売りがかかると、もう物売りの商売は辞めようか?と思うような値段で取引されています。

 考えますなあ、年ごとによるモデルチェンジ。年ごとによる再契約、その契約条件と掛け率の変動・・・。

 少しでも安いものをと考えるのは、消費者としては当たり前でしょう、自分も消費者でもあるので、そうしたあり方は理解出来ます。それに合わせたような、秋。

 展示会の始まる秋は、自転車購入には良い季節かも知れません。ただし、定番のサイズはとっくに売り切れている可能性は高いですが、よく探せば、破格のものが見つからないとも限らない、安いレーサー探すには、秋でしょうな。

 これをトマトのように塗り替える。

 トマトというのは、ナス科の野菜ではなくて、イギリスだかどこだかのデザイン集団らしいですね。

 数年前FUJIのシングルで登場しましたが、デザイン料が含まれているということで、そこそこの値段設定がされていたと記憶しています。

 ただ、その値段の価値があるのかは、大いに疑問でした・・・。正直、そんな大したことなかったような記憶がありますね。

 トマトというブランド名で・・・ということなんでしょう。なんか別の業界で統一のコンセプトか何かあったんでしょうか?サア、知らんが。

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 オレンジが、

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 藍と黒との二色塗り、艶消しクリアとなって、再登場。

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 ホイールとの関連で、そこが黒になり、その他は藍という配色です。

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 二色塗りって、マスキングの手間がマジ大変ですね。塗料の問題もあって、仕上げ前の状態でマスキングテープを外すと、ペイント自体が剥がれることもある。

 今使っているロックペイントの中塗りは、上塗りであるクリアとの関係で完成するので、クリア前のマスキングやカッターワークには、すこぶる弱いです。

 そのため、中塗りから硬化剤を入れる、別タイプの塗料にスイッチしようかと思いましたが、そうなると一斗缶レベルのシンナーその他の周辺材料まで一式すべて変えないといけないので、まず置く場所がない、そして、そこまでの経費をかける意味ある?っていうわけで、どうにか持ちこたえてきたわけです。

 そうしたら、メーカーから硬化剤タイプのペイントはもう生産終了になると聞かされて、セーフ・・・!

 現行使っている硬化剤ないタイプのもので、なんとか工夫して、剥がれの起きないようにして、今日に至っています。長い道のりでした・・・。自動車の塗料ってあまり二色にしないからなのかな?

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 もろ藍だと、黒との区別はよほど明るくないとつきません。そこで藍を薄くするんですが、今度は深みが無くなる・・・。この辺の調色って、思った以上に、大変かと・・・、思っています。

 一色増えるごとに三千円・・・という割り増しですが、チョット今後、検討がひつようだな。
 
 貼って剥がすだけではない・・・という見えない手間と神経使いが、何かと大変な多色塗り、で有りました。

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 ワイヤー系やスペーサーはもとのままのオレンジで善し悪しの判断は付きかねますが、まずはちょっとやそっと走っていない、レーサーであることは確かなようです。

 チョチョットしたブランドデザインではなく、手間をかけての二色塗り、やはり塗りの現場は大変です!そしてこれも定番!現場には魔物がいる、というわけです、今回もしっかりいてくれました、しかも大変タチの悪い魔物でした。

 ・・・パッキン等、しっかり点検しないとなあ・・・。

 再塗装は、愛着の近道かも知れません。なんか購入してもシックリ来ない・・・、自分の自転車!という実感が持てない、という方は一度ご検討、ありかも知れません!塗装の際の、パーツ再組み付けなんかにも大いに意味ありです!

稲刈り完了!



 今年は引っ越しと、店作りで、田植え以外はほとんど手を掛けてやれなかった田んぼですが、師匠とカカの尽力で、なんとかここまで持ってくることができました。

 ほとんどヒエが見えない、というのは見事なもんです。

 収穫も、昨年の結束藁では足りなかった分、多少収量は増えたようですね、ありがたい。

 今回も多くの方々の参加で、楽しくできました。

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 師匠から教わった結束法を、伝授しています。この結束法はとても大事で、干すことによって痩せる束を、その都度締め付けなければならないわけで、そのやり方を教えているんですね。

 ここで間違った縛り方をすれば、ハザがけ後の稲管理が難しくなるばかりでなく、脱穀後の藁の管理まで影響が来る、農作業には得てしてそういうことが多いですね、最初に丁寧にやらないと、あとになって数倍になって、手間仕事が帰ってくる・・・。

 最初が肝心というわけです。

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 相変わらずカッコウだけは一人前の子狸ですが、イタズラとウロウロだけ、来年くらいは一束くらいは刈れよ!

 そうそう、今年の田んぼには、コイツのコヤシが入っています!

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 トラックに乗せて、ハザがけ現場へ!その間に昼休みです。

 人数が多かったので、稲刈り自身は午前中に終了しました。

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 お昼ご飯のあと、蝮を見せてもらった子狸・・・神妙な顔。

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 ハザがけ開始!下から投げて、上で受け取って、人の字に開いて掛けていきます。

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 終了!

 このハザの壁を見るためにやっているようなもの、今年も、自然と人に感謝です!

 その後は、おにぎりやふかし芋をいただき、満腹で東京に無事帰ってきたという、運びでした!

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 しかし、コイツも食べたなあ・・・。

 ということで、今年の新米の会は、11月中頃かな?

 薪ストーブでたいてやろうと思います!食べ比べ・・・もやっても面白いね!

 ご協力頂きました皆さん、本当にお疲れ様でした、有り難うございました!



マークローザ 今度は子育て車になる



 基体として優れているんでしょう、マークローザは改造するに値する車体だと思います。

 フレーム自身がしっかり作られている。特にリアのエンドがいいですね、手抜きがない。唯一といえば、フォークのエンドのみ、コイツさえしっかりしていれば、もう百点満点です。

 これを子育て号に。

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 まずは両足スタンドを付けますが、リアディレーラーがありますので、それを迂回する特殊タイプのスタンドを選びます。

 もちろんポン付けはできません。車体に会わせて、板などを曲げて加工します。子育て号にする際に、より安定感のある両足スタンドに交換する、というのはもう定番になってきています。

 ご依頼受けるときにもうセットになっている・・・、定着してきてうれしい限りであります。

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 マークローザはダボの関係で、ツーリング車系統の荷台も、一般車系統の荷台、両方付けることができますね。

 ただ、前者を付けるにはチョット長めのボルトが必要になるか?タップを立てるか?などかなりの工夫が要求されますので、ここは後者を付けることに決めました。といっても、ポン付けはできません、微妙な調整が必要になります。

 その上に、給食用の丈夫なステンレスカゴが付いています。

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 グリップをオレンジに取り替えて、今回は前カゴがないので、すんなりと前子のせが付きました。

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 しばし子育てに専念!状況が変わったら、後子のせや、カゴの前後移動なんかがあって、その内買い物号、しまいには快走車へと、変わっていく可能性もありますな。

 何せフレームがそんじょそこらの安物とは違うんですから、形を変えて、仕様に合わせて変えていくことに、十分な価値はあると思います。

 基体がいいと、いじる価値は上がります!マークローザはそういう意味で、おすすめですねえ。

あと一台!ストラトス フォー ミクロマン!



 これ当店残り一台になりました、ストラトスフォーミクロマンです。

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 濃いめの藍色に再塗装して、金系黄色系と合わせる、常套手段です。定番の分、そんなに外れなしです。

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 フォーミクロマンなので、クランク長は152ミリ!小さい車体に平気で170ミリのクランクが付いているのを見かけますが、これは量産の弊害でしょうな。

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 フォーミクロマンということでハンドル幅も430ミリ。胸筋を鍛えるハンドル幅ではなくて、あくまでも理想は肩幅のお気楽サイクリング仕様です。

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 すでに手元変則というのも先取りです。

 今まで最小147センチの女性が普通に乗りこなしていました。個人差に寄るところもありますが、ストラトスフォーミクロマン!

 今のところ最後の一台になりそうです!

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 試乗も可です!

名づけて ストラトスクラシックス!



 どうも相当の凝り性だったんじゃあ、ないか?と思われます。

 ご両親ですね、カスタムオーダーのフレームに、当時の中クラスコンポをコソッと載せていますんで、当時としては、やるねえ、という領域だったのではないかと、推測します。

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 多分パイプも選んで指定たんじゃない?ご夫婦で高速サイクリングをしていたような気配ありです。

 その後、子供ができて、なんやかんやと遠ざかって、その子が二十歳を過ぎて東京に赴任、もう乗らないから、乗りたかったら乗りなさい。

 お母さんのフレームだから、小さめですが・・・。

 それで乗っていた自転車、自転車どうしで衝突してしまった。

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 ダウンチューブの下に皺が寄っています。ヘッドチューブ全体から少し曲がってしまいました。

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 フォークも後退気味に曲がっています。

 こんなことで、終わりをむかえるにはかわいそうですが、仕方なし。ただ、モノさえ取っておけば、チューブの入替なんかで生き返る、というのがクロモリの良いところ。

 快くやってくれるビルダーさんを見つければ、またこれも再生します。捨てるにはまだ速い。

 ただ、コンポ類はまったくの無傷。統一性もあるので、活かせないか?ということで、そもそもフレーム自身も小さかったということもあって、別フレームに載せ替えるということになりました。

 そこで白羽の矢が当たったのが、なんとFUJIのストラトス!

 そういえば、このストラトス。当店の推しの一台でしたねえ。今や過去の車種のようですが、入門用としてはこれもあっていい、という選択肢です。

 ほとんどデフォで出さない方針で、まあ色々やりましたよ。手元変則化は当たり前。再塗装も当たり前。磨きにクリアで、FUJIにはファントムなんていう車種としてパクられたりもしています。

 あとはツーリング仕様というのもあったし、105コンポ載せ替えというのも・・・、そうそう、カンパベローチェの載せ替えもあったし、まあ、ストラトスはいじらしてもらいました。

 で、そんなストラトスですが、今回の載せ替えは、今までにない!名づけてストラトスクラシックス、とでもいいましょうか?載せてみると、違和感はあまりありません。

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 6速ボスフリーのホイールに旧旧旧旧105かな?

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 クランクは600、ランクは一つ上。ワンポイントですね。

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 未だに引きの柔らかいブラケット、まだまだ使えます。

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 フレームが新しく、且つサイズはピッタリ、旧コンポはクリアランスの関係でブレーキ以外はすべて載せ替え完了。普通にいいですね!

 今までいろんなストラトスを作ってきましたが、こんな素朴な雰囲気のものはなかなかないなあ。パーツ自体が淡性なんでしょうね。

 これ、あってもいい。旧コンポが行くところ行くと、チョット安定供給出来るところがあれば、こうした組み合わせも悪くはない・・・。

 基本現行品で勝負してきた当店ですが、チョットそんなことも考える余地ありですね、パーツ自身が持っている力というか雰囲気というのがあるんですが、それも小さくはない、ということなんでしょう。

 それにしてもストラトス・・・、お疲れさんでした!


使える子供車は 改造もその先へ



 一見して分類不可能な、一台ですね。

 一体誰が乗るの?子供?大人?

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 元々は子供車として設計されたんだと思いますが、アルミの太いパイプを小さい三角で組み付けるんですから、強度は大人自転車以上でしょう。

 フレームが頑丈なんで、いかようにも・・・。

 大体今の状態で、子供と小さい大人が乗っているんですから、もうメチャクチャ号ですね。

 で、今回これのハンドル周りを交換しようという企画、もうメチャメチャ号ですからなんとでもなりなさいという感じ。

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 このブルホーンハンドルを・・・なんと・・・。

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 チョッパーに変更、その意図は・・・?まあ物好きと片づけるには、ちょいと速い。もう少しチョッパーハンドルの利便性って、いわれてもいいかとも思います。

 たぶん、これからのツーリング車の未来像には、このチョッパーが採用される・・・と思います。特に高齢者のツーリング車には・・・いいと思うなあ・・・。

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 それと買い物にも対応出来るように、カゴも付ける・・・ということで。利用者はお母さん・・・ということは、買い物量はそこそこの量があると見ていいでしょう。

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 この手の車種だと、カンチ台座にフロント用の荷台を付けて、その上にカゴを載せるというのが、通常です。

 ただし、フロント台座そのものはさして大きくはないので、その上に無理してデカイカゴ付けて、重い荷物を載せ続けると、折れますね。

 そう・・・、お母さんの買い物かごですか・・・。

 で考えたのはノーマルの付け方です。

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 ダボを利用して、この美しい曲線を見よ!もちろんこんな曲線のあるステーなんてありませんから、現物合わせで左右同じように曲げていく・・・。

 これに、延長留め金で付けます。

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 この二点が決まると、そこそこのデカイカゴが取り付け可能になります。
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 これなら三キロの米袋も大丈夫でしょう!

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 もうここまで来たら、どうにでもなりなさい!ということで、今度は子供とお母さん兼用の実用車半分、遊び半分のもうなんとも分類不可能な一台になりました。

 子供自転車だからもう乗れない・・・というのではなく、車体の屋台骨であるフレームをよーく見てください。それがもし頑丈にできているなら、その自転車は、まだかなりのポテンシャルを持っている、ということが言えます!

 捨てる前にご相談だけでも!そうそう、これから、若い子の教材にも必要になるかもなあ・・・、といっても、かつてほどの置く場所もないし・・・、まあ、よーく検討しないと名。

 持っている自転車の利用法は、思っている以上にある、と思いますよ、多分!

ピストの救世主になるや?否や?



 かなりでかい箱です。スターメーアーチャーと書かれていまして、知る人が見たら、アア、アレね・・・となるはずですが。

 開けてみると、やはり・・・、有りました。

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 本体はハブですが、スペーサーやらロックリングやら、ワイヤーやらシフターらしきものも見えますね。

 これは120エンド用の、ハブなんですが・・・。

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 この鎖なんか見ると、結構ピンと来る人もいるでしょう、あの小径車の名車ブロンプトンの後輪のハブ・・・内装式のハブ、アレなんですねえ・・・。

 こいつを一体何に?という当然の疑問があると思いますが、コイツは面白い・・・というか、この会社が面白いと言った方が良いのかな?

 なんとこのハブ固定ギア、専用のハブだったんですんね。

 でもなんかスプロケットが入りそうな形状です、実験してみるとHGのバラスプロケットが入ります。

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 スペーサーも付いているので、車体やフレームによってチェーンラインが調整出来そうです。なんなら、二三枚なら入りそうな気もします。リアディレーラーを付ければ、三速固定なんかも・・・。

 ただ、ディレーラーがあると、バックが踏めなくなる分、固定ギアをしてはチョットぎこちなくなりますがね。

 コイツに付属しているロックリングを付ける。

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 別売りで専用のコグが付いているようです、セットにしてくれればいいのに、バラ売り、半分その意図も分からなくはないですが、パーツ持ちでない方が購入した場合、再度取り寄せねばなりません、それはかわいそうねえ。

 バラスプロケも、簡単に手に入るものではない、では?こうなると気になるのが、厚歯のマジの固定ギアがはいるかいなか?ですね。

 こういうときは実験!実験!

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 バッチリ!順ねじでもしっかり締めればダブルナットといって、簡単には外れません。

 それでこの気になる内装なんですが・・・、シフターはこれです。

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 これをハンドルかステムのどコかに付けて、ワイヤーを引けば、内装3段ギアになります、しかも固定でっていうのが面白い!

 ギア比ですが、このようです。

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 仮に前ギア49Tで、後14Tでギア比3.5で設定した場合、約2.6と2.1のギア比が実現出来るということを意味しているようですね。

 このくらいあれば、大抵の街道は十分なんじゃないかしら?

 冬にこれでピストを組んで、町乗りからトレーニングまで四千キロ乗ったとかいったら、春が楽しみだよねえ。

 かつての勢いは全く影を潜めたピスト車の救世主にならないか?なんて思うわけでもあります。

 そして、まだ!

 これと競技系リムでしっかり組んだ後輪で、今度はバンクで千トラをやってみるなんてどうでしょう?

 あのよろけるようなゼロ発進を軽いギアで、回しながら、加速と同時にギア比を上げていく・・・。

 もしかしたら、苦労して購入したディスクホイールよりも時計が出るかも知れませんよ!あくまでも競技会以外での使用に限りますが。

 そこでまた、ゼロ発進から加速して、トップへ持って行きそれを維持する、というその種目特有の展開の中で、一体どのギアが適正なのか?というのを探るまたいいデータ取りになったりしないか?なんて思うわけです。

 回転型か?パワー型か?

 例えば、回転型だとすれば、今までの普段の設定より若干軽くして、回転維持のための筋持久力を養った方が貴方の時計は縮むのではないか?

 パワー型だとすれば、最終設定ギアに持って行く加速時間をいかに短くできるか?というパワー練習に特化してやってみるとか・・・。

 どうでしょう?使えるのかな?

 いずれにせよ、固定ギアでの内装ハブなんていうのは、今回初めて見ましたよ!チョット仰天!というか、スターメーアーチャーって内装三段の十速ギアなんて平気で作るので、何かやってくれるかと思いましたが、いきなりこれかよ!という良い意味での裏切りでした!

 重いのと、値段が若干高い・・・というのが課題でもありますが、これで組んだ後輪を一本持っているだけで、もしかしたら、ピストで北海道一周!とかいう変態君が出てくる可能性もあるし、ロードの冬練習とかがより豊かになるであろう事は、確実に言えるわけで、先日のエキセントリックハブよろしく、こちらも120エンドのフレームをお持ちの方には、チョット面白い選択肢を与えてくれることは間違いないでしょう。

 まあ、かつてのようないわゆるピストブームなんぞは全く期待も何もしませんが、固定ギアという車体が、トレーニング志向、ペダリングダイレクト愛好志向として、薄くとも層として自転車の中に残ってくれればいいわけで、そのチョットしたキッカケ、いわゆるマイナーブームの火付け役に・・・なるかも・・・なんて、思うチャーミングなやつでした。

 そんな遠くない内に、コイツで固定車、一台組むかな?

単なるメンテ プラスαが恐ろしい!



 鉄フレームで小ぶりのマウンテン。これは街道ではなく、本格ダートを走ってきた真面目なマウンテンです。気合いが違いますね。

 そういう意味では、当店範囲から外れ気味なんですが、これも勉強とばかり調整、メンテをお引き受けしたわけです。

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 さすがにマウンテンだけあって、ブレーキがオイル式。ワイヤー引きならなんとでもなる筈が、コイツは一体なんぞや?

 その内ロードのブレーキも油圧になるでしょう、キット。確かに、引きが軽い!

 引きの重いブレーキダメ!効かないブレーキ大嫌いな店主としては、ロードにオールアウター的なチューブに変わることの抵抗はなくはないものの、小指一本でもガツン!と引けるようなブレーキが出てきたら、迷わず、試すでしょうな。
 
 その時のために、油圧ブレーキの調整法なんかを完璧にマスターしておかないとなあ。

 今回はバイクのブレーキ調整で経験のある、ポキさんに一任でした。

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 ローター干渉部分をなんとか合わせて・・・。

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 サス周りも外磨きして、動きを見てと・・・、苦笑するほどいつもはあまり縁のない作業です。

 そしてもちろんチェーン・ワイヤー交換は基本です。

 で、この程度のメンテはまあ、なんとか・・・最後に残っているのが、プラスα、こいつがまた手を焼かしてくれました・・・ということ。

 ピラーが抜けない。高級ケミカルどぶ付けでも無理でした。

 いつもの万力作戦でやってみましたが、成功率八十パーセント以上を誇る、万力作戦も・・・この通り。

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 トンプソンって、なんで?と思うほど高額で、それに見合う材質や加工はされているとは思います。このピラーだって、よく出来ている、ヤワではない、むしろ固いアルミだと思うんですが、この様でした。

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 仕方ないので、切って上から見ると、さすが、内部の前後内壁が、前後振れを想定されてか、厚くできています。ですから、内径の穴がオーバルになっていますね、見えないところでのこうした工夫がスゴイですね、さすが高いだけの仕事はしてあります。

 これを内側からスリットを入れて、状況見ながら削ったりはがしたりを繰り返す。

 で、よーやっと・・・

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 この焼き付けというヤツは・・・いつも思いますが、時に溶接よりも強度が出ることがある。まあ、表面積などのいろんな要素が加わるんだと思いますが、ピラー周りのこれにはいつも、神経スレスレ、状況に応じた工法色々が登場します。

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 当たり前の光景なんですが、ホッとしますな・・・。これでまた高さ調整して、乗り続けることができる。もちろん、二度と焼きを起きないよう高級グリスをガッツリ注入!

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 なんか仕事したの?って感じで写っていますが、まあ、そういうことでした!

 油圧式ブレーキ・・・勉強しないとなあ・・・。

秋深し・・・固定で何をする人ぞ!



 サイクリングシーズン到来ですが、レースシーンとなるともう大詰めの秋であります。今月末あたりにあるであろう、ジャパンカップ辺りで本格レースシーズンは幕を下ろしていきますな。

 さて、シーズン中、レースだ!長距離だ!筋トレだ!何ワットだ!と励んでこられた方々、例の何の季節が到来ですぞ!

 と書くと、アア、またか・・・と思われる方はもう常連さんでしょう。エエ?何?何のこと?と思われる方は、よーく読んでいただきたいのであります。

 このホイールをよーくご覧アレ!

 DT!まあ、いつもおすすめしているDTリムなんですが、よく近寄ってみるとですねえ・・・、

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 シングルハブなんですが、角度を変えてみると・・・。

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 楕円に動く、つまりエキセントリックな動きをするシングルハブなんですね。

 ここに、あるものを装着!

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 デュラエースの薄刃の固定コグです!

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 チョット加工して、スギノ75のロックリングで締めてやると、固定コグの固定が可能となります。

 分かっている人は、ハイハイ、例の何ですね・・・でしょうが、そうでない人は、だから何なの?でしょう。

 固定コグが入るハブでDTリムでホイール組んでどうするの?でしょう。

 この薄刃コグには、なんと10速用のチェーンがそのまま入るんですねえ。ということは?

 そう、これをいつもお乗りになっている、ロードレーサーに装着して、10速チェーンと着脱可能なジョイントで前ギアと結べば、ロードレーサーが固定ギア車に変身出来る!ということを意味しているんです。

 しかも、ギア比は選べます!カッコだけ、見た目だけではありません、トレーニングを意識した固定ギア車として、いつも乗り慣れているロードレーサーが利用でいきると言うことを意味しています。

 いいッスか?固定ギア専門ピストを購入しなくても、このホイールと、数枚の小ギア、ロックリング、チェーン、ジョイントがあれば、一台のロードレーサーだけで、固定もフリーもどちらも行ける!ということを意味しているんです。

 しかも、チョット自分でやって慣れていけば、だれでも簡単にロードを固定にできる!というわけなんですねえ。

 詳しい内容はこちらの方で、写真付きで示していますので、よく参考にしてみてください。

 でも、まだ疑問をお持ちの方もいるでしょうなあ。

 固定、固定って、なんで固定に乗る必要があるの?ということですが。

 まあ、これは店主の趣味、道楽・・・というより願いかな?

 ロード乗りこそ、固定ギア車にのって欲しいということです。その一言に尽きます。

 高価なフレームや、ホイールの購入して、走ることの興奮ということも理解します!

 本当に早くなりますし、持っているだけでも、所有欲も満たされますし、そのお気持ち理解しているつもりです。

 ただ、しかし、高価なホイールをはかせて速く走れるようになることは事実としても、それがすなわち、強くなったと言うことではありません。

 それは装備によって、下駄を履いているだけであって、本当に成長したんではない、ということでしょう。

 中から強くなる、エンジンとして身体が強くなる、うまくなる、向上する、ということとは根本的に異なるということなんです、ハッキリ申し上げますと、錯覚に過ぎないということです!

 じゃあ、固定に乗ると強くなれるのか?

 真剣にこのオフシーズン、固定に乗ってみれば分かります。試しに固定で百キロ乗って帰ってきて、フリーのロードに乗り換えてみてください。それで一発!分かるはずです。

 いかにいい加減で、ロスの多いペダリングをしていたのか?ということが・・・。

 ペダリングという円運動を、まずは固定ギアのクランクペダルから徹底的に神経にたたき込んでもらいましょう。

 そして、たたき込んでもらった円運動を今度はフリーのクランクペダルに、そっくり移してやる。

 この繰り返しの練習をこのオフシーズン徹底してやってみて欲しいんです。そうすれば・・・、多分オンシーズンになったとき、何かを感じるはずです!

 もうくどいのでこの辺にしますが、ロード乗りこそ固定に乗るべし!

 そのためのパーツ類を少々ですがそろえておきますので、よろしくご検討、頼んだよ!

 本当に変わるんですから!

稲刈り 人員 大募集の巻!



 今年は、田植えで行った以来、コメ関係ではカカに頼り切りでした。

 店作りと、店回しで追われていたということで、許していただきますが、師匠曰く、良いデキだそうです。

 全くもって倒れていない!このトウフクというのは、稲が水に浸かったりすると、もうダメになるので、深刻ですが、倒れていないので、多少前後してもいい、ということですので、今年の稲刈りが決まりました。

 10月12、13、土日に決定です!三連休なんですね・・・。

 三畝ばかりの小さい田んぼですが、稲刈りは力がいるので、多くの方の参加をお待ちしています!

 レンタカーを借りて、行く予定ですので、人が集まった方がそれだけ安くもなります。

 12日の朝こちらを出て、13日の夜までには帰ってくる予定、あくまでも予定ですが。

 行ける!という方は、to.ke@mx1.ttcn.ne.jpまでメール、または、070-5083-6962の方まで、ご連絡ください。

 大体、週半ば過ぎくらいまでで締め切り予定です。

 もちろん、お疲れさん会もご当地にて、やる予定ですので、それもお楽しみに!ということで、ご連絡お待ちしています!

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 これがまた感動的な光景なんですよ!やったものにしか分からないね!

既にあるものから 街を作る 自転車を作る 時間をかけて



 祖母の出身地が富山県なもんで、小さいときから時たまおじゃましていた富山県でしたが・・・。一つだけ今回違ったのは、自分の足を使える機会があったこと。

 東京から親類が来る、となると富山の親戚は、もう上にも下にも置かないような大歓迎で、名添乗員さながら分刻みのスケジュールを組んでくれて、当然車での送り迎え、上げ膳据え膳のもう大変な歓待を受けるわけです。

 そのためか、こちらから苦労して、勉強して、どこに何があるなどと調べなくても、物見遊山でいって帰って来て、それでイッパイ。

 歩きませんし、当然自転車も乗らないので、実は富山の地べたのことについては、今まで何も知らなかった・・・といっても良い。

 今回、高岡市内で、イベントとしてクラフト展が点在しているので、それを見にはじめてしかるべき距離を歩いたんですねえ。

 それがまた良かったわけです。

 高岡市には、二年後かな北陸新幹線が来る、ということで、なんとか観光のスポットを置きたいというところなんでしょう。

 数年前にも、高岡に行って、高岡大仏など見ましたが、まあ、寂れた地方都市・・・の典型のようにその時は見えたんです。

 何にもない・・・そんなところに新幹線が通っても誰も通過するだけで降りないだろう、どうにか人を降ろして金を落とさせるには・・・と考えるのも当然といえば当然なんでしょうが。

 ただ、店主が見るには、高岡市はあまり焦りを感じない、むしろ飄々としているかに見えたわけです。
 
 今回はチト視点が変わった、それもこれも高岡市の地べたを歩いたせいかと、思うんです。

 ドカーン!という観光スポットはなくても、高岡市って、実に細かく丁寧に、観光という行為に媚びらずに作られ、人々はそこで生きている、という印象が持てる街です。

 実は店主は観光旅行というのが、大の嫌い!ハッキリ言って、言われているところの観光スポットなんていうのは、だいたいが映画のセットのように、作られ、わざとらしく手を入れられて、海千山千のガイドが跋扈していて、どうせメイドインチャイナの鉄くずを「お土産」と称してぶら下げられ、その実気分を買いに行っているだけ、というのが相場でしょ?

 店主は、エジプトに行ってもピラミッドに行かない自信があります!インドに行ってもタジマハールに行かない!イタリアにいっても、ピサの斜塔になんて絶対に行かない!

 そんな暇があるなら、各国の熟女とバザール行って、一緒に食材買って来て、その家で料理の勉強しながら、アーンてご飯食べるほうが、絶対に性に合っています!

 エッフェル塔にもロンドン塔にも絶対に行かない、近くは通るかもしれんが、立ち入らない!

 まあ、店主の好みなどは、どうでもいいが、高岡市が新幹線に合わせて、高岡城を鉄とプラスチックで安っぽく突貫工事で作らないであろうことは、実にいいことかと思う次第。

 それよりも、高岡市は既に地べたに蒔かれた種を多少時間かけても、ゆっくりと育てて、それに視点を置いていこうとする、そういう側面が見えて、店主は感心した次第であります。

 クラフト展、若い作家を集めて、街のアチコチで展示をしている。それを宝探しのように、街を歩きながら散策するなんて、実に小気味良いのです。

 その間に、ブラックカレー?なんて店があったり、ブラックラーメンもあったなあ・・・。色は非常に濃い焦げ茶なんだが、全く塩辛くない、うまいんだなあ、これが・・・。高山で食べたラーメンに似ていた・・・。

 もちろん老境の域に達した作家さん達もいるようで、これまた街角ギャラリーとか、渋い作品もある。元々から持っている、その街が、それをもって生き続けてきたものをより見せ方を変えて、なんなら観光の足がかりにしようとしているというのであれば、それは実に自然で、無理が無くて、持続可能なあり方か・・・と思いますねえ。

 つまり、中央から銭を引っ張ってきて、広告屋を先頭に、なんでここにシェークスピア館なの?というような、鉢植えを置くんじゃなくて、すでに蒔かれている種子をどうやって育てて、どういう方向で発展させるか?と考えるほうが、よっぽど土壌にも合っていていいんじゃないか?

 高岡市よ、まあ、多少のいわゆる観光スポット的視点はあっても仕方ないと思いますが、この地道なクラフトによる町興し、イヤ既に起こされている、町興しの見せ方工夫路線も絶対に発展させて行って欲しいですな。

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 今回、1番目にとまったクラフトです。

 何か分かります?これ釘なんです。

 それも和釘。

 この鉄(クロガネ)の質感にやられました!

 前段のウツボ君・海老君に匹敵する発見でした。衝撃的作品です!

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 壺の絵柄。

 ちょいと最近、カッターワークの知り合いができたんで・・・、コイツもいただきだ!

 既にある、偉大な遺産から、そしてそこからのみ、それを軸として作っていくのは、街も自転車も同じでしょう!

 店主など、偉大な遺産の隙間にのみ、閑居を許された、エビのようなものなり!

 今回富山で、いろんなことが分かった気になりました、とさ。

実は・・・ちょっくら富山へ行ってきました!



 実は今週月曜日から、ちょっくら富山の方まで行ってきました。理由は、親戚の集まり等があってということなんですが、子狸をつれての長旅というは初めてで、店主自体が勤勉を絵に描いたような人物で・・・、誰もいってくれないんで、自分でいってますが、定休日がない!

 チョコッと、新潟へ作業しに行く以外、ほとんど休みなく働いているんで、この五日間の休みは、重大な決意がいたわけですが、まあ、何とか行って無事帰ってきたわけです。

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 瑞龍時という、国宝のお寺、高岡市にありまして・・・、

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 どうやら、禅宗のお寺のようでした、曹洞宗。夕方近くに行ったので、とても建物が重厚に見えまして、最初に行った数年前よりも印象に残りましたねえ。

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 長い回廊、先走る子狸・・・。走っても走っても、行き着けないほど長いです。

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 そして、日本のベニスと見まごう、水路を張り巡らされた、新湊。海からこうして水路を上っていきます。

 水はギリギリ高さにあると、舟は橋の下を通りにくくなります。そして・・・、日本海であっても、こういう地面の低いところにもし津波が来たら・・・なんてつい、思ってしまいます。

 こういう傾向はあと五十年から、七八十年は日本人の心の中に残り続けるのではないか?なんて思ったり。

 そして、とにかく辻辻に、寺が多いのにも今回気づきました。

 理由は、漁師町。仕事で命を落とす方が多いということです。そうすれば、海の権利である株のやりとりで、亡くなった人の家族を互いに支えあるとか、共助の精神が生きている、そういうところでした。

 そこで10月1日、お祭りがありましてね。

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 こんな立派な山車が、十三棟町を走り回るんです。ダンジリ・・・の様ですね、迫力有りました!

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 やはり自転車屋としては、ホイール二目がいきます!これがきしみながら、近くを通る迫力はスゴイものです。

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 このホイールベースの短さも実は、この祭りの特徴を演出しているようです。

 山車を引くとき、一番の見せ場になるのが、コーナーリングなんですね。

 固定されたシャフト二本の両サイドに二本ずつ、計四本のホイールが付いているわけなので、そのままでは当然コーナーリングはできません。

 ではどうするか?

 力ずくで、山車をドリフトさせて車体を振るようにコーナーに突っ込むんですね。その際の車全体がきしむ音、ぶっ壊れるんじゃないの?と思わせる、スゴイ音なんですねえ。

 そういう中で、引いている若者達や観客は熱狂する・・・。

 このドリフトを可能にするのが、ホイールベースの短さなのでは?と類推。さてどんなものか?

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 このドリフトでやられるのはホイールそのものよりも、シャフトがたまらない・・・でしょうな。シャフトとホイールとの隙間からすさまじい量のグリスが飛び出ていますね。

 多少の隙間と大量のグリス、これがあってのドリフト・・・なんじゃないかしら?

 と、このグリス、実はこの車体に限ってか?鬢付け油なんだそうですよ。

 かつて阿佐ヶ谷は相撲の町でした。今はもう放れ駒が引退してしまって、無くなりましたが、かつては姿は見えども、鬢付けの匂いがしたら、近くに力士がいる!という証拠だったんですねえ。

 あの激しいぶつかり合いを若者がする、頭は頻繁には洗えない、汗くささを抑えるには、あのくらいの匂いを付けないと、どうしようもない。

 あの懐かしい甘い香りが、この勇壮な車軸より伝わって、なんとも懐かしい気持ちにもなったものです。

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 その祭りの後は、子狸デーということで、水族館に連れて行ってもらいました。

 このウツボとエビ。

 スゴイヒントになるよねえ・・・。

 何のヒントかって?

 答えは続く・・・。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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