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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2014年04月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

自転車にはドラマがある 人にもドラマが そしてその上にもさらにドラマが・・・ある!



 休日など、お客さんの出入りがあるとき、その流れを見ていた一人のお客さんが、「一台の自転車にもドラマがあるんですねえ~」とポツンと感心をされていました。

 確かに、自転車を即物的にものとしての自転車としか見ないとすれば、もう古い自転車諦めて、新しいものを購入したら?と簡単にすすめるようになるでしょう。

 それが、ものとしての自転車に過ぎなかったら、古いかどうか?再生可能かどうか?その際の経済効率はどうか?ということのみが基準となって、あらゆることが判断されてしまう。

 でも、ものにも何らかの関係がその背後にはある。それはものとして成立する過程での関係も、そしてどういう流れて今の手元にあるか?という関係もまたしかりなのであります。

 それいうものをドラマ、といっているのでありましょう。

 その意味で、どんな自転車にもドラマはあります!もちろん自転車以外のものたちにも、ドラマはある。

 ただ、それらがどれほど重視されるか?重視したい人がいるか?無視できる人がいるか?ということによって、扱いは全く正反対にもなりうる。ものとはそういうものなんだ、ということなのであります。

 ものにドラマがあるならば、人たる存在にももちろんドラマはあるわけです。一見凡庸に生きておられるように見えても、それなりのドラマがある・・・、これはだれでも納得のできることではないか?と思います。

 ただし、ある意味それすらも、ものと同じく、そのドラマが重視されるか?重視してくれる人がいるか?無視してくる人がいるのか?によって、その方の価値も実にいとも簡単にその軽重がきまってくるようでもある。

 そういう意味で、人とものの違いはドラマの有無ではなく、その多少の軽重の違いに過ぎないのでは?などと思うことがあります。この両者はそもそも質的に異なるものなのか?

 それとも何らかによる、何らかに関しての量的な違いに過ぎないのか?

 こんなことって、小理屈になりますでしょうか?いや、しかし人であるはずが、もののように扱われ得ること、その逆にものにすぎないものが、人以上に扱われることなんかが、実際におこりうるわけで、単なる理屈屋の暇つぶしというだけには括れない何かがあるような気もするわけなのであります。

 今回のドラマは・・・、依頼者にもあり、という感じ。職業は・・・俳優だと。

 舞台を控えている・・・。こういう縁がない限り、なかなか観劇などしない店主、これを機にそうしたところにでいりするのもありかなあ・・・なんて。

 売れるも売れないも俳優は俳優。どうやって世の中を渡っていくのか?楽しみだよね。まだ20代だし。

 その渡っていく足として、この自転車を軽量化したい、ということ。頼りになる足にしてやらないとね。

 まずはいらないものを外す!これを徹底すること。

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 前後の泥よけ、なんならリング上の鍵も。

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 チェーンカバーも外しましょ。
 
 これらで相当メンテが楽になります。足にするには、色々起こることに関して、即座にメンテ対応できるようにしておいた方がいい、そういう意味で、軽量化だけでなく、こうしたものは外していた方がいい・・・。

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 今回は、カゴも外します。色々考えた結果、軽量化を優先。

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 サドルピラーを交換して、足の長さにあった、ポジションが取れるようにします。

 あとは試乗ポジションの影響大のハンドル交換。

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 フラット系をブルホーンに交換します。

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 エアロブレーキレバーに取り替えて、見た目も整えていきます。

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 シフターは例によって、改造の味方、バーコンにします!

 必要最低限ながら、走りには相当影響する、改造かと思います。もちろん富士山にまでは行きませんが・・・。

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 何かまた、シャキッと走るような印象がありますな。

 今後コイツとどんなドラマを展開してくれるか?楽しみなのであります。

 そう、俳優というのは自らが生きるドラマとはまた別に、ある意味人生の直線とは垂直に交わるようなドラマをまた職業として演じるわけなんであります。

 この職業に徹していけば、心身共に壊してしまうことにもなりかねませんな。いや、俳優業にはそうしたものを回避していく何か、秘伝のような奥義でもあるのでしょうか?

 鍛え抜かれたアスリートは、自らを三途の川の岸まで追い込むことができる、と聞いたことがあります。

 同じく、入り込んだ役者というものは、狂気の岸まで追い込むことができるのかも知れません、だたどうやってそこから戻ってくるのか?その案内になるようなアリアドネの糸は持っているのか?

 ある映画関係者が言っていた。

 映画人にとっては、映画作り自体がドキュメントのようなもので、できた作品はノンフィクションなんだと。世間でその作品がいかにフィクションに分類されようとも、映画人にとってはそれは制作に携わった男達のノンフィクションなのだと・・・。

 うーん。同じく俳優にとっても垂直に演じることを通じて虚実を超えた、自分の人生を歩んでいるとすれば、それそのものが既にドラマなのかも知れない・・・。

 幾重にも重層的にドラマが重なりながらの大文字のドラマがそこにはあるのかしら?

 まあ、とにもかくにも、そういうドラマチックな人物が跨る自転車がここにできた、そこにまたドラマが始まらないわけがない!

 そのドラマの重さを感じることができるならば・・・、一介の自転車屋風情が、おいそれと買い換えなさいなどとは、言えるわけも無し、なのであります。カット!!

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あのマッドサイエンティスト パワーアップして再登場!

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 んんん!?どこか見たことが・・・。

 まあ、これだけ見た目が強烈ですと、一度見たら、頭のどこかには引っかかっているでしょう。

 一昨年前の9月にこちらに関する記事を上げております。

 このマッドサイエンティストとみまごうHさん。よりパワーアップしておいでになられました、もちろんわざとねらって雨の日にであります。

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 正面はコチラ。んん?!これは?

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 やっぱり!ワイパー!それも車用のものを取り付けています。

 進化しています!というよりも、こういうの好きな人って確実にいるよなあ・・・、心を掴むアイコンにもなりそうなんですが・・・。

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 機能的にも優れています!やっぱりよく前が見えます!これ付けたあとはなくなると不安になりますね。特に薄暗い時間帯には必需品かも知れません。

 そして進化はとまりません。

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 取り付け部分もより簡素化してきました。まあ、この辺は多くの車種を見ている当店なんかがより適切なアドバイスができるかもしれませんが、でもまあ、一人でよくここまで・・・。

 より簡素で頑丈な構造へのヒントも浮かんでいますので、また一年半後ぐらいには・・・悠長だなあ・・・、よりよいものができるかも・・・知れません。

 いや、できれば今年の梅雨に間に合わせたいねえ、なんても言っております。

 この手の屋根付き自転車は、今まで出ては消え、出ては消えを繰り返していたようですが、もう少しポイントを搾っていけば、これはある車種には恒常的に必要なものにもなってくるかも知れません。

 その辺のソフトの戦略も立てていかないとねえ・・・。

 という意味で、ごゆるりとこの後の展開を楽しみに・・・していてください!

 少なくともマイナーブレイクには持って行きたいなあ・・・。

がんばれ!チビ太号!



 この車体からして、既に素っ頓狂。

 子供自転車の車体に、なんとまあ・・・、

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 ブルホーンなんですからね。

 子供用というわけではないんですが、径が22.2なのでフラット用のレバー類が容易に付きます。

 そんなわけで手元変速なんですね。

 まあ、こういう事は当店がやらかしそうなことで、通常なら大人から受けて、徐々にというところなんですが、これがこの利用主の子供に大受け!

 通常みんなと同じー、という傾向の強い日本のガキンチョからすれば、既に異端の域。

 イェーイ!いいだろう~!!!ってなもんで、こういう事が大事なんだよ!なあ、と思うのであります。

 まあ店主の嫌いなものはいくつかありますが、その中で既にデーキレー(大嫌い)の域に来ているのが、逸脱恐怖症の奴。人とちょっと違うことが怖くて仕方ない奴であります。単なる臆病野郎。

 単純にいます!いいんだよ、違ったって!だから何だってんだ?!文句あっか?!で。

 日本には、出る杭は打たれる、ということわざがありますが、出すぎた杭は打たれない、のでもあります。

 だったら、みんな出過ぎればいいんだよ!ビクビクするな、堂々と行こうぜ!空気など一切読む必要なし、心読め!

 そういう意味で、人と違うものの価値を認められる力というのは、非常に大切なんであります。疲弊した世の中を変えるものは、よそ者であり、バカモノであり、変わり者であり、ワカ者なんです。

 これら四者に共通するものってなんでしょう?既存の当たり前、とされていたものに対して、疑義を提示できる奴らなんであります。「王様は裸だ」と指摘したのは子供だったでしょ?
 
 だからか、時に排除されますわ。イエイエ、時にだけではなく、ほぼいつも排除されているでしょう。

 でもね、そういう異者達に対して、どこまで耳を傾けることができるか?ということが、本来の度量ってもんじゃないの?かな、なんて思うわけです。

 若いってだけで、生意気と決めつけて、ワカ者を排除しているだけでは、ただただ困ったご老人です。

 そんなこんなで、意地でも店主は、生意気は若さの美徳なのだと、思うようにしていますが。

 話を戻すと、大したガキンチョだ!といいたいわけであります。多少の角は落ちても、その線で行け!出過ぎれば、みんな諦めて、叩かなくるから。

 野郎だろう?アイツはそういう野郎なんだから、仕方ネーよ、もう・・・。ここまで行けば上等だ。

 ちょいと乗ったんで、メンテに。

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 ワイヤーチェンなどを交換して、ボスフリー抜いて、アルコールまみれ、中洗浄して、油まみれにして戻ります。

 これで結構回るようになりますな。

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 各所注油して、シフターなど調整。ちょいと不足分があったようなんで、その辺はまた再調整しますが、多分リアディレーラーの癖で、シフティングも操作で何とかなると思いますが・・・、フリクションとSISの間のようなシフターなので、使い続けてくるとちょっとした劣化のために多少癖が付いてくるかと思います。

 で今回の大目玉は、タイヤ交換。
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 このブロックでは、ゴロゴロいって、舗装路は走りにくい・・・ということで。スリック系・・・に交換です。

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 ホワイトサイドでちょいと軽快感も増した、チビ太号!

 その気があるなら、中学生になっても、乗れるように調整してやるぜー!

 ※ちなみにこのチビ太君、先日紹介した「やってくれる高校生」の弟君なのであります、以上。

部分修正がむずかしい いっそのこと全磨きに?



 一見大森社長のお仕事か?と思いきや、最近ではこうした磨き仕上げ、別名ロウフィニッシュというのだそうです、粗仕上げとでもいうのでしょうか、わざと溶接の焦げなどを残してコーティングするやつですね。

 これもそうした一台です。フォークが片側だけ、レフティーといいますが、それにメガチューブ系ですので、キャノンデールかな?と思いましたが、別のブランドらしいですね。

 で、今回の問題はここなんですわ。

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 コーティングが、一部剥げて変色してしまったということなんです。

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 確かにクリアのようなものが剥げていますね。ただこれ塗料としてのクリアなのか?よく分からないんです。

 見方によっては、ビニールのようなものでコーティングしたようにも見えます。塗装だけでなく、そうした技術、ラミネート加工とか、まあ色々あるんでしょう。

 暫くはこちらとして、塗装で行くしかありませんが、そうした新たな技術などが現工房内で可能であれば、試しても見たくあります。

 で、このパリッと剥げた感じは、塗装では下地の食い付きが悪かったかな?という印象ですが、実はステッカーを貼っていたのを剥がしたとき剥げたという、ことらしいです。

 で、ここはトップチューブで、特に目立ちます。どうにかできないか?という内容だったんですね。

一番安易には、剥がれたところを中心に修正してやればいい・・・、とだれでも考えがちですが。そうなるとその前後とのバランスが崩れることがよくあるんです。

 車の板金でもありますが、ボカシ剤というやつ。これは数年風雨にさらされ、紫外線にさらされ退色した回りの色と、修正箇所の真新しい色とをグラデーション的にならす役目をするものなんです。

 車の全塗装となるとそれはもう大事。あれだけデカイしねえ。

 だから部分修正の技術が発達したんだと思いますが、修正色を作って傷を目立たなくするというのは、実に大変なことなんであります。

 磨きについても同じかな?今まで何度かありましたが、部分磨きでやっても、やはりどうしても目立ってしまう。修正しては見比べて、また修正。そんなことを繰り返しているなら、いっそ最初からやり直した方が、早い!という結論を店主と大森社長との間では共有している次第なんです。

 どうかなあ?角度変えるとそう見えなくもない?・・・ウーン、これで行く?いやでも・・・。

 何てやっている時間があったら、ハイ!やり直し!塗り直し!以上!

 こちらの方が気分スッキリ、出直せますからな。

 という意味で、コチラはどうするか?全磨き・・・?ダウンチューブがちょいと特殊なんで、全磨きにすると、全く様相が変わってしまう・・・。となると今回は部分で行く?

 では、どこまでを部分とするか?

 決定!トップチューブのみ磨き塗装ということで!

 外せるパーツ外して、トップチューブのみ露出、あとはマスキングして、剥離と磨きをくわえていきます。

 それにクリア塗装を何重かかけて、なんとか完了!

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 クリアと元々からのコーティングとの相性など多少心配もありましたが、細かいことはさておけば、まあ、なんとか・・・?

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 見ればアチコチにちょっとした剥がれのようなものがあって、やはりクリア系の塗装とは違う他のコーティング加工がなされているようにも思えました。

 いずれは大森社長による全磨き・・・?もまたいいかも、と思いつつ、今回の部分磨き・塗装終了という感じ。

 できては見たものの、やはり細かいところには、不満なども有りつつ、こうした仕事については微細な目が育っていけばいくほど、終わりはない・・・ということが感じられますな。

 これで完璧!と思った瞬間慢心による、落とし穴というわけですから、課題はあっても、それはそれ。

 願わくば、部分より全体をと願いつつも、なにが起きてもおかしくないこの浮き世では、どちらにも開いていけるよう精進いたしましょう!
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 完成!

仙人 富士山を行く その3



 国産ミヤタの実用車ですが、これが仙人用の雲のような軽量自転車に変身させて、富士山を登る。何度も言いますが、あの天下の霊峰富士山を登るんですからねえ・・・。

 前輪をレーサーのものに交換した際、問題となるのは、ブレーキなのであります。もちろんフォークのエンド幅やスリットの問題もわんさかありますが、一番はブレーキのクリアランスの問題なんであります。

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 下りも想定しますんで、柔なブレーキは使いたくはない。といって、これほどのクリアランスをカバーしてくれるブレーキって・・・、やはりヨシガイさんは偉大なのであります。ロングアーチの101をしのぐ、その上の202、ありがたいねえ。

 泥よけも入る余裕はあります、もちろん今回も入れませんが・・・。

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 リアブレーキもクランク近くに、アルミ板補強にて、付けます。こちらはショートリーチでも届きます。こういうところ、出たとこ勝負の感じは、いつもこの手の改造にはつきまといますが、それを捌けるようになると、かなり楽しい。

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 ハンドルは、これこだわりかドロップではなく、フラット系のもの、ある意味唯一フレーム以外同一物を使うのはこのハンドルバーだけかな?

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 ここにも軽量化は意識していますよ。

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 このブレーキも一見華奢ですが、作りはいい。そして軽い。これにてダウンヒルもガッツリ効きます。

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 サドルはこれでいいかなあ、と当初は思われていたようですが、イヤイヤ、苦しいとき当然ダンシングも含めての、ヒルクライムですが、その際、どう気をつけても多少車体は左右します。

 そんな時テッペンに来るサドルが重いか重くないかで、これまた疲労感は全く異なります・・・。そういうわけで、サドルこそ軽量化です。

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 適正な高さも出せるように、長いポストを付けます。ポジションが決まったら、余分な長さは切ってもいいですね。

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 この辺がモロやる気なのであります。仙人とて人間、一馬力に満たない人間の力を有効に、効率よく使うには、ビンディングは必需品でありましょう。特にヒルクライムをや。

 特に設置面積の広いこちらがオススメですな。

 という感じで、三回に分けて、投稿いたしました本仙人の雲号ですが、このようになりました。

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 上が、仙人さまの実用車。デフォルトです。

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 こちらが軽量化と高機能化を同時に果たした仙人の雲なのであります。

 なにやらいつぞやの時代に流行った、どこぞのTTバイクに似てきていませんか?これをモロディープリムでホイール組めば、偽装できるかしら?

 仙人様は、これにひらりと跨ると、口元でなにやら呪文を唱え、笑顔にて出発!ぶっちぎりでゴールを通り越して、深い霞の、そのまた先の雲海の方にまで到達して、消えていかれるのではないか?その消える瞬間この雲は龍と姿を変えて・・・。

 自分でも言われてみれば、都会の仙人かなあ・・・などと思わなくもなかった店主ではありましたが、今や視点は全く逆なのでありました。

 当店は仙人が営む店ではなく、仙人様がお寄りになる店、なのでありました。今までも、ずーっと。

 であればこそ、今後も多くのあまたの仙人様方にお寄り頂けるよう、うまい霞なり何なりをご用意して、お待ちしていないといけませんね。

 お客さんでも、消費者でもない、仙人様方よ、今後とも、よろしゅうお願いいたします!

仙人 富士山を行く その2



 ただの改造だけならイザ知らず、これでイベントとしての富士山ヒルクライムに出場というのだから、驚かない方がおかしい。

 登りであるからして、車体は軽いに越したことはない。ホイールから何から変えて、軽量化して、ヒルクライム出場。

 グラム数千円といわれるような、マニアックな軽量化とまでいかなくとも、それなりの軽量化と高機能化にはやはり金はかかります。まあ、手間もね。

 同じかけるなら、新車を購入した方が経済効率的には圧倒的に得なはず・・・にもかかわらず、です。まあ、いわゆるマーケティングには全くかすりもしない選択肢かと思います。仙人ですなあ・・・。

 ちなみに中学・高校生でこれをやる!というのは仙人とは違います、いい意味で無鉄砲、ただのバカ・・・、将来性のある大いなるバカなのであります。こういう奴らには、金かけずに軽量化して、苦しませる技も取りそろえております・・・、当店では。

  では、改造してしんぜよう・・・。

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  フォークの関係でポン付けはできませんが、レーサー用のリムで組んだホイールを入れ替えます。これだけだけでも相当軽い・・・。

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 前輪やったら、当然後輪もとなりますが、後輪には色々機構が載るので、これもまた簡単にはできません。シングルの実用車を何枚にするか?ですな。

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 9枚にしました。ということは10枚も可なんですが。ギアと銭はあっても邪魔にはならない、といいますしね。

 となると、リアディレーラーが必要になります。

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 もう数少ない外付け用の金具を加工して、現役のソラを載せます。徐々に本気になってきました。

 この辺の機構がドッカリのせての後輪です。

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 後が9速になって、前がシングルはない、ヒルクライムですからねえ。

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 当然二枚のレーサークランクに交換するんですが、これ自体はほぼ問題はない。問題があるとすれば、フロントディレーラーの取り付けなんであります。

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 シートチューブに取り付けますが、そもそもレーサー系統に使われているパイプよりも太いので、クランプ径が合いません。

 となると・・・、昨今のカーボン車によく見られる形式、直づけ形式のための台座を取り付けなければなりません。

 アルミパイプで、厚みは十分ありそうです。無ければリベッターでかしめるしかないが、コイツならタップでねじ山作っても大丈夫かな?

 恐る恐る穴あけてタッピング・・・。

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 セーフ!フレームに直に加工するのはビルダーさんの仕事。なぜって、失敗して落とし前の取れる人はビルダーさんであって、メカニックではないからです。

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 装着後の動作確認も終えて、ホットしましたわ。

 これにて改造の山は越えましたかね?

 残りはダウンヒル!と行きたいところです! 

仙人 富士山を行く その1



 旧旧店舗でありましたか。今となっては、更地に近い阿佐ヶ谷団地の一角でありました。

 今から8年以上前かしら?狸サイクル二店舗目だったのですが、そのころから副業の束にして食いつないでいた店主が、ほぼ自転車屋専業になってきた頃でもありました。

 かつて、狸サイクル物語などという項目で、本ブログ上でも公開しましたが、当時からして今日の建て替えの通知が出ていた阿佐ヶ谷団地、既に廃墟寸前、住民の1割ほどが何らかの事情で残っているという状態でした。

 そういう意味では贅沢な空間だったんであります。

 店と化した団地の家の前は芝生の公園、砂場滑り台ブランコ、何よりもベンチがありまして、ネジ類を落とすと往生しましたが、天気のいい日など外での作業は最高でしたね。

 暑くなると蚊におわれ、冬は寒風の中ということも当然・・・。

 まさにただの団地の一角。「狸サイクル」なんて看板すらなかった、自転車屋でありました。

 一方お客さんの方からすると、ネットで見て、一度来てやろうと、かなり回りをうろついて、ここだよねえ、多分。待てよ、もう一度確認して・・・、と繰り返しては勇気を振り絞って、団地の一角のドアのベルを押したんだと思います。

 すると中から、「ハイ、何でしょ?」とこの店主が出てきた。

 数名による後から聞いた、その時の印象によると、都会の仙人が現れた・・・というものだったそうです。

 まあ、店主からすれば、そういうあんたも、看板も無し、店舗的雰囲気もないここに、ネットだけの情報で、よく来たなあ・・・と思いますが。

 そんな感じで気合いもなく、お陰様で半分霞を食いつつもゆるりと今日の狸サイクルまでやってこられたと、この頃まで感じていたんですわ、この狸仙人がね・・・。

 ところが最近、この狸仙人のところに、別の仙人のような方々が、現れるようになった・・・。ここ最近どうも、薄々感じていたのが、やはりこれは仙人でしょう・・・としか思えない方々が、立て続けに現れるようになった・・・と申しましょうか。

 これを称して軽薄には、ニーズの多様化ともいうのでしょうか?重厚には成熟化?とでもいういうのかな?

 これまで常識とされてきた消費行動とは、全く別の、どんな広告屋が調査しても決して引っかからない、従来のマーケティングのデータや分析が全く通用しない、そういう方々、といっても良いかもしれませんねえ、そういう仙人のような方々が、最近出没してくる・・・ように思えるわけであります。

 これ店主流には、客層の隙間・・・というか薄くても層として見えてきそうな何かなんであります。こういうところに現代、またはその先を生きていくための重要なヒントが隠されているような、気がするんですねえ、あくまでも山勘なんですが。

 上の自転車をもって現れました。

 まあ、メンテの一種かと、普通思いますわね。暫く放っておいたので、まあ通勤でも使おうかな?と思うので、しっかり乗れるようにして欲しい・・・というくらいの。

 ところが、何か様子が違うんですわ。

 軽くしたい?はい・・・。どの程度?

 だいぶ・・・、軽くして欲しいんです・・・。

 だいぶ?だいぶ・・・。まあ、取れるもの取ると軽くはなりますが・・・、そんな感じで?

 イエ、取れるものをすべて取った後、例えばホイールなんかも交換して、より軽くしたいんです。

 ハア、まあそういうこと、やったことはコチラもありますが、そこまでやりますか?

 ハイ、お願いしたいんです。

 落ち着いているんですが、ある意味差し迫っている印象もありまして、どうしてそこまで軽量化したいのか?などと店主が考えているのを察してか、一通の紙を差し出してこられました。

 みると、富士の国やまなし第11回Mt富士ヒルクライム、とあったんです。

 まさか、コイツで・・・?富士山五合目まで?

 ハイ、実は・・・これにでようかと思って・・・。

 あの、これで?

 はい・・・。

 この車体で?

 はい・・・。

 といっても、この手のレースというか、大会には車種のレギュレーションてものがあるでしょ?レーサーじゃなくてもいいんですか?

 ここをご覧ください。

 見ると車種規制と。ロードレーサー、クロスバイク、小径車、マウンテンバイク、とあり、その下に「快走車(いわゆるママチャリ)※カゴ、スタンドを外した場合のみ可」と確かに明記されているのであります。

 確かに出られますねえ・・・。で、カゴとスタンド外しだけでなく、ホイールからなにから、フレーム以外すべて交換して、走りたいと?

 はい・・・。

 上の実用車を解体して、軽量パーツを組み込んで富士山のヒルクライムをしたい・・・、今までその手の実用車改造は何台かやってきましたが、その後半部分、富士山のヒルクライムというひもが付いているというところが、今回のキモなんであります。

 懐近くまである長い白いあごひげをなでながら、また、ゆっくりとしかし、強い決意をもって言われました。

 「ハイ、この車種で、富士山五合目まで参りたいのです・・・」と。

 つづく・・・

アメリカを走っていたバイク 日本でも末永くということで



 ヘッドチューブを見ると長い!小径車ほどではないが、長い。こういうフレームは長身の方用の自転車です。

 持ち主はアメリカの方らしい、相当デカイでしょう。

 これを新車で購入して、もう半生コイツと一緒に走っているようです。

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 モトベカンというフランスのブランドらしいですが、ビンテージというカテゴリーに疎い店主としては、始めて聞いたブランドです。

 それより何より、フランス車か・・・。フランス規格って、特殊工具がないといじれないものなんかもあって、過去何度かなんじゃコリャ?という車種もありましたねえ。

 専用のコッタレスが必要だったり、特にランドナー系だったかな?BBも変な規格があったように思います。

 もしかして変わりどころに当たると、結構大変です、恐る恐る。

 走れないことはないが、どうもシャープな感じがなくなって、自転車とのコールアンドレスポンスが良くなくなってきたんじゃないか?

 まあ古いものでしょうから、それは仕方ないとして、どこまでメンテでカバーできるか?ですね。

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 今回はホイール回りが中心となります。どうも回らない・・・。しっくり来ないようです。

 中あけて、いつもの洗浄グリスアップなどします。そうなるといいものは生き返ります。

 スポークもかなり劣化していますね。

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 リムもへたっている。ちなみに27インチ。もちろんなくはないが、大してタイヤの種類も多くない、不便な規格ではあります。

 ではどうするか?700Cでしょう!ということになりますかね。タイヤは選び放題ですから・・・。

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 アルミの軽い700Cリムで前後組み替えて、足回りがすっかり入れ替わります。

 ホイールが一回り縮みますから、ブレーキの辺りの問題が出てきます。ロングアーチのもので、しかもこのビンテージ感を壊さないものは・・・というと、アレでしょう。

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 センタープル、もう拝みたくなりますわねー、ヨシガイさん!こういうものを比較的安価で作ってくれるなんて、ありがたく使用させていただきます。

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 クラシカルな見た目に、そこそこの効き。最高じゃないですか?

 こういう自転車を大切にする人を支援するには、こうしたメーカーさんによって支えられないとできない!そういう意味で、日本の自転車文化成熟化に向けて、ヨシガイさんの貢献は偉大なのであります!!!

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 チェーン回りはもちろん、交換等のメンテをします。

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 ディレーラーの内容や、ボスフリーの内部まで洗浄グリスなどをして、もちろんリアハブも・・・。まあ、色々やることアリアリですね。

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 ワイヤーなどが入れ替わると、操作性はグーンとアップします!やっぱりワイヤー・チェーン交換はメンテのメインといっていいでしょうね。

 あとはBB周りも見ましたが、ストックしてあるワンの類がこういうときには役立ちます。

 そんなこんなで、また暫く安心して乗れる状態と条件を満たして、再出発です。

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 スキンサイドになったせいか、軽装感というか生き生き見えるのは店主だけかな?

 まあ、丁寧に乗って、定年にメンテしてやれば、自転車はもちます。

 一台の自転車と末永く付き合いたい、じいさんになるまで、ばあさんになるまで乗りたい!なんていうご要望がありましたら、こちらもじいさんになるまでおつきあいする、志でございます!多分ヨシガイさんもおつきあいしてくれますでしょう!


最強の移動手段 実用レーサー???



 一昔前だったら・・・ちょいといかした系・・・のレーサー・・・というほどでもないか?

 ただこの手の半分パチっているようなレーサー、ちゃんと整備さえしていれば、もしかして町中では最強に近い移動手段になるかも知れません・・・なんて思う。

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 重めのアルミフレーム。溶接もまあ・・・という状態ですが、結構頑丈かも。カーボンフォークではなく、鉄フォーク、そこそこの重さありです。

 ある意味惜しくはないフレーム。ガンガン走ってくれさえすればいいんだよ、君は・・・というやつね。

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 エヘヘヘへ、というディレーラー。意味不明な人多いだろうなあ・・・。でも下位レベルであっても変速などはキッチリやってくれるシマノは偉大です。

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 オッホホホというクランク。これ頑丈です、まあ何万キロ踏んでもひん曲がらない重さと強度でしょう。頼もしい!!!

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 まあ停まればいい!というブレーキ。多少シューなどを変えると変わるとはいえ、このレベルのテクトロさんは、よく交通の流れをみながら、考えながら走るいい訓練になります。レースじゃないんで、効くだけがブレーキじゃない!

 といっても普通に効きますよ。レースレベルからいうと、停まりますよ!というブレーキなんですが。

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 変速はコイツ!フリクションで、ギアのかかりを耳で確かめながらかける、整備よりも操作性がすべてのフリクション。これがうまくかけられるようになるというのが、かつての選手のテクニックの一つでありましたが。

 少なくともワイヤー引きのシフターを、つまりはSTIやエルゴを使用される方は、この感覚は知っておいた方がいいかもなあ。フリクション、操作術を向上させるという意味で、いいパーツでもあります。

 ちなみに、電動式はいい言い方をすれば、勝負に徹しられる、レースに集中できるといえますが、悪い言い方をすれば装備知らずの「ただ走るだけの選手」養成になってしまいます。

 その内ギア比もコンピューター計算で、フロントとリアを同時に動かしながら、スイッチ一つ、アチラでみんなやってくれる時代になるでしょう。選手は路面や展開に応じて、ボタン押すだけ。確かに楽だよね、その分バカになっていくんだけど・・・。

 ちなみにレースメカニックもその内自転車洗浄ができて、パーツ交換ができれば務まるようになるかもね。そうなれば、ちょっとの研修で人件費のかからないメカニックを雇うことができるようになって、チームの運営も楽にできる、ヨッ!グローバル!となるんでしょうか?

 自転車レースの花形、裏花形がメカニックの洗車と整備を見せる事なんだが、そんなこともつまらなくなってくる・・・。いや他に代わって面白いことが出てくるのかな?想像力のない店主には分からない世界ですわ。

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 ワイヤーでブレーキレバーでブレーキを引く!とても単純な発想。壊れにくいし、治しやすい。

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 踏めばそこそこスピード出るし、盗難の心配からもかなり自由だし、整備さえしてやればいつまでも走れそう。

 都会での、高速移動レーサーとしては、ほぼ最高に位置するんじゃないか?なんて思えますが、どうでしょ?

 パパチャリなんていって、レーサーと実用車の間なんて作り始めたやつが今から七年くらい前、今やママチャリ改造、実用車改造としてようやく定着しつつあります。

 スピードと快走性を特化したこうした気軽に乗れて、しっかり走れるレーサーというのも、カテゴリーとして成立しそうな予感がしますがどうなのかな?

 まあ、当店は世間様の五年は先を歩いているため、殆ど相手にされませんが、この手のレーサーが実用として徴用される時代も来るんじゃないか?なんて思うわけ。

 さあ、どうなるか?なんだが、まあ、見てろって!

やってくれるぜ、高校生!



 高校生の駅まで通学自転車です。親御さんが見るに見かねて持ってきた、ということですねえ。

 力任せにブン乗っている!という車体です。コイツを整備するということで・・・。

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 まずチェーンが外れるということで、点検しています。

 リンクが曲がっています。リアのエンドも曲がっているのでディレーラーからのチェーンラインがそもそも曲がっていて、チェーンリンクも曲がっているので、これは外れますな。

 多分スピードも好むでしょうから、デカめのギア板に。

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 とこの前に、薄歯のチェーンに合わせるように、リンクの裏を少し削ります。

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 ただ、これだけではないんですが・・・、まあBBなどのシャフトを合わせるなどして、設定完了というわけです。結構時間がかかります・・・。

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 見るとカゴに相当の歪み、その歪みの向こうを見ると・・・。

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 ブレーキがひん曲がっている・・・。そのままの状態で引いていたために、ブレーキシューが斜めに・・・。よくこれで乗っていたなあ・・・、やってくれますわ、高校生。

 ただ、これ・・・普通の衝突じゃあないよ・・・。

 正面からかなりの勢いで突っ込んだんじゃない?

 その証拠に・・・。

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 フォークがひん曲がっているじゃない・・・。しかも相当後に。これはちょっとやそっとの衝突じゃないぞ!親に心配かけないように黙っているのかな?やってくれるぜ、高校生!

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 左の正常なフォークと比べてみても、曲がり具合は分かりますな。

 ということで、まずはフォークを交換しないとね・・・。

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 ブレーキはダブルピポットのちょいといいものに変えます。どうせスピード出すんだろうから。

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 カバンやなにやら入れるだろうから、カゴは新調しました。

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 イヤー、三年は持たせないとね!ということで、やりましたが、これはまた夏休み前に点検かな?

 もう信じられないような乗り方するからなあ、高校生は。店主も自らの経験で、それは分かりますわ。

 やってくれるぜ、高校生、事故は起こさず、多少のやんちゃぐらいなら、また診てやるわい!

今年も御世話になります 新潟遊び!参加者募集!



もうすっかり春でございます。

豪雪地帯の田麦山もそろそろ雪解けの季節に入ってまいります。山菜の季節でもあるかな?

 そんなこんなで今年もまた新潟田麦山遊びのはじまり!となります。

 まず今月二十九日、田麦山のある意味山開きのようなもんですね、自然塾という野でやる宴会があります。

 これ店主は参加予定!前日の二十八日月曜日、東京出て、昼過ぎ到着予定で。交通手段は今回は高速バスかな?まだちょいと席があるそうなので、ご一緒される方!朝、池袋出て、昼過ぎ小出到着でいきませんか?

 というお誘いです!是非!

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 今年も田植えやります!正確には米作りの田んぼ遊びをやります。耕作面積を少し増やしますので、人手が欲しい!ということで、こちらも募集ですね。

 今のところ予定ですが、6月7日の土曜日ということで、動いていきます。予定が変わりましたら、またお知らせします!

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 それとこれ。今年で第二十九回をむかえる田麦山ロードレース。マラソン大会ですが、今年も東京電機大学の学生さんらと、マラソンの自転車先導と走路監視を行います。

 こちらの方も、いくら人がいてもいいので、自転車での参加お待ちしています。こちらはもう日程は決まっています。6月8日、そう田植えの翌日予定ということです。

 また、ロードレースへの参加も募集です!今年は明大のトライアスロン部の数名が、前日より自転車で田麦山入りし、翌日このロードレース15キロを参加するということを画策しているようです。締め切りが、来月5月の15日ですので、参加希望の方は、本ブログの問い合わせメールより、その旨お伝えください。

 自転車でできるボランティア活動、こちらの方もまた盛んにしていきたいですね。

 ひとたび田植えをしたら、あとは、田の草取り・・・です。こちらもまた逐次募集をかけていきますので、ご参加お待ちしています。

 というわけで、今年も田麦山遊び、開始というわけであります!

ブレーキ回り イジリ



 フェザーであります。このブレーキが変わっています。

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 子牛系のハンドルに、フラットバー用のブレーキレバーが付いています。

 フラットバーといえば・・・。22.2の系が殆どです。ということは、この子牛ハンドルが、通常の親牛ハンドル=ブルホーンバーよりも径が小さいということらしいですね。

 ブルホーンバーやドロップハンドルは通常この手の系のところは24ミリということになっているので、逆にフラットバー用のブレーキレバーは内径を削らない限り、装着はできません。

 と、このフラットバーの径のハンドルにギドネットはつかないか?というお問い合わせ。

 上記理由から、ギドネットは太いのでそのままでは付きません。ただ大は小を兼ねるので、何かスペーサーやシムのような物を挟めば、付きますが・・・。

 裏技という程ではありませんが、こういうときは飲料のアルミ缶が使えます。特にいいのがエビスビールの缶ですかね、他のビールよりも多少高いというは、どうも使われているアルミ缶の質にも反映しているようです、ウソ。

 何でもいいんです、金バサミで切れれば。なんなら紙バサミやカッターでも切れちゃいますからね。

 留め付けバンドの幅に切って、巻いては締めて、強さを見て、調整してまた巻いて、こんなことを繰り返すと、いずれは固定します。

 ただ、今回は、22.2のバンドを見つけてこられました。

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 これに取り替えると、ギドネットは普通に付きます。

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 つけて分かることは、ギドネットと子牛ハンドルのRがなぞるように同じ・・・。

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 なるほど、子牛ハンドルのどこを握っていても、ギドネットには届く、というわけですわ。

 まあ、今回レバーの交換とワイヤー調整だけなんですが、分かることは意外と有りますね。

 ちょっと前自分で自己流でブレーキをいじってしまったんで・・・と心配な様子。

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 クイックは開いていますが、この調整で、向かって右のシューが左と比べると相当浮いてますね。いわゆる片効きというやつです。

 これで停まらないわけではありませんが、ブレーキの減りが偏ったり、走行時にもトレーニング効果よろしくブレーキが軽く掛かっている状態、という事になり兼ねません。

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 調整後、大したことはしていませんが・・・、センター出して、アーチを固定する・・・以上なんですが。偏った左右のブレーキをちょいとヤスリで直して・・・、ついでだからトーインなんかも。あとはアーチに注油など・・・。

 これでカツーンとブレーキが効くようになりますよ、テクトロでも!

 そうなると、次に分かることがありますよ。

 前ブレーキが効き始めると分かるのがヘッドのガタ。これ意外と放置されている方多いですよ!前ブレーキかけたとき、カツン!というより、ジワーッゴッツンと効く感じのやつです。この最後のゴッツンがガタなんですね。

 サスペンションのある自転車でもよく同じようなゴッツンが起こりますが、これは別。

 あと前輪はハブ自体にガタがあっても、同じような現象が起こります。

 こういう時は、片手で前ブレーキ、もう片手でヘッド回りを掴むんですね、それで前後に振ってみる。その際ヘッド回りが固定されていてゆるみがない状態であれば、ガタは別の箇所に、ということが分かります。

 ブレーキが効くことで、より顕在化したガタ、コイツもちょいと治して、よりガツン!と効くようにしておきます。このカツン感をどう使うかはライダーの選択と技であります。

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 分かる人は、ちょいとこうした調整しただけで、分かります。ブレーキ回りはやはり大切ですね。

 そうそう、ガタといえば、特にカーボンのインテグラルに乗っていおられる方は、乗る前の点検は絶対ですぜ!

 先日もありましたが、カーボンでガタを放っておくとヘッドチューブを直にやられることになりかねません。このやれれかねないというは、フレーム自身がお釈迦になる可能性がある、ということなんです。

 落車や乗りつぶすような長距離を乗ったのではない、たかがガタのゆるみを修正しなかっただけで数十万のカーボンフレームがお釈迦になる、ということなんですよ。

 ですから、乗る前に、前後ブレーキを確認しますね、その際再度、前ブレーキだけをかけて、車体を前後に揺さぶってヘッドのガタを見る癖を付けてください!

 大体前ブレーキをかけたときの緩さには鉄・アルミ・カーボン、フレームの素材にかかわらず、しっかり感じられるようにいたしましょう。下りで60キロ以上だって出ちゃうレーサーなんでありますからね!

試作ママ狸ん 完成車 その基体となる車体



 正確にはビーチクルーザー系自転車ですね、系と付くのは、前後にVブレーキなんかがあって、リアコースターなんていうビーチクルーザーのアイコンがない。

 これをママ狸ん完成車の基体として、使えないか?と考えた訳なのであります。

 というのは、まず頑丈さ、一定の重量、そして跨ぎやすさ等が、子育て号には向いているかな?という判断なんですね。

 そもそもなぜ、完成車の基体となるものが必要か?

 そろそろ一年になりますが、狸サイクル旧店舗のように、回りの敷地が無尽蔵にあるところですと、ママ狸ん系の完成車なんかも豊富に置けたわけですが、新店舗になりますと、敷地の広さからいってこの手の大柄の完成車を置く場所がない。

 となると、完成車としては用意できず、持ってきてもらった自転車に改造を施すという形式がもっぱらになりつつあったわけです。

 殆ど持ちこみ自転車にするしかなかった・・・。ただそれだけだと、車体からして欲しいというご要望には、お答えできなくなります。

 うーん・・・。その間といえば、常に完成車としては店に置かず、せいぜい見本のような一台のみ。あとは受注で作れるような形の完成車のようなものはあっていいか?ということになったわけですね。

 そんなこんなで、ママ狸ん完成車の基体となる車体は何か?ということを探し始め、今回これに注目して、試作としてやってみることにしたわけです。

 ただ、あくまで基体だけあって、これだけではあまりに無愛想で、殺風景ですので、これからママ狸ん式改造を施していく必要があります。

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 いきなり基幹部分についての改造になります。シングルハブという、無愛想な形式。子供を乗せると重くなりますので、ギア比が選択できるに越したことはありません。

 そういう意味で内装三段にします。

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 小ギアに20Tを入れて、というのも前ギアがちょいとデカイ・・・、さすが遊び自転車の血を受け継いでいますな。

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 そしてお決まりの、安定感大のスタンド。通常この手は一本足スタンドですからね。ただいつものようにポン付けできるような代物ではございません。

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 ご覧のように、曲げや伸ばしを工夫して、二点以上の引っかかりを設けます。今回は5ミリのボルトをダボに使用、ストッパー代わりに・・・ということで。

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 隣のダボを利用して、スポーツ系の荷台を取り付けます。

 これが付けば、子のせも載る!

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 当初はフレームタイプのものを考えていたんですが、シートステーの取り付けがかなり出っ張りを主張しているので、アダプターが相当のシムなりブッシュを噛まさない限り、しっかり固定できないということが判明しました。

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 そして、お母さんの自転車といえば、やはりカゴ。これもまあ比較的簡単に付きましたね。

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 今回は、白と藤色の二色に拘った、コーディネイトということで、こうなりましたね。

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 いいんじゃないでしょうか?ママ狸んオリジナル系自転車。

 まだ課題はなくはありません。というのも前がHE形式の26インチ、後がWO形式の26インチ。多少というか、よく見ると前後の車輪の径は異なっていますね。走りには影響ありませんが、パンクの修理の際など、ちょいと面倒なことも。

 あとは技術面で、クランク交換がちょいと特殊になってしまいます。簡単に交換・・・というわけには行きにくい。

 アダプターを使用すれば、どうにかなる・・・可能性もある・・・など。

 もう少し手を掛けずに、簡単にフィッテイング可能なものに越したことはないかも・・・。

 ということで、最終決定ではありませんが、ママ狸ん完車も今後大いに展開の余地あり、ということで気長に見守っていってくださいませ!

遊び人が子育て親になるママ狸ん



 これは正真正銘のBMX車らしいです。本当に公園の一角でトリックをやっていたとか。

 トリックというのは習得するまでに相当練習が必要でしょうから、アッチにぶつけコッチもぶつけ、高いところから落っこちなどを繰り返し、相当鍛えられているはずです。

 そんなことは前提に作られているので、そもそもが頑丈です。コイツをいじるところいじって、子育て号にしたい。

 大体見てお分かりの通り、コイツ全く働く気がありません。完全に遊ぶ気満々の、そのためだけに生きてきたような車体なんであります。

 取り柄といえば、頑丈さ。それ以外は全くなしの遊び小僧なんであります。

 コイツをどういじって、子育て号にするか?

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 まずは、頑丈なスタンドを付けます。元々スタンド付けるよう設計などされていませんので、スタンドの方を加工して、遊び人に合わせます。

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 曲げるところを変えて、伸ばすもの伸ばして、穴を広げて、シャフトに通して共締め。これで安定感のある子供の乗せ降ろしが可能となります。

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 公園内の閉鎖どころで、トリック何ぞをやる遊び屋なんで、前ブレーキがない。これも公道向きに、しかも効くタイプのやつが必要ですねえ。

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 これで前後ブレーキ装備!ロングアーチのダブルピポット、ばんざーい!という感じ。これからのママ輪関連には、この手のダブルで行きます!

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 そもそもがシートチューブが短い・・・。ここが短いと子乗せ付けが難しくもなったりしますが、コイツはホイールも小さいので、短さと小ささが平行しているため、意外と付く可能性もあるなあ・・・。

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 シートチューブいっぱいですが、なんとかアダプターが付きました。

 サーテ!遊び人小僧におんぶひもが、ついたヨー。

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 チェーンも新しくして、動きもよくしよう!今までは一人分でよかったが、これからはもう一人増えるんでね。

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 そして子育て自転車といえば・・・、やはり、カゴでしょう!

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 といっても、そもそも遊び人にカゴなんか付ける余地などないんですが、ただ、コイツの唯一の取り柄は、頑丈さということ。

 なら、その頑丈さを利用させていただくよ、とねじ穴あけてダボをつくって、そこを基点にカゴを支えましょう。

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 とそんなこんなで、ママ狸ん改造の三点セット、スタンド、カゴ、子のせの三つを見事クリアして、遊び野郎から、子育て従事号に変身となったわけであります。

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 何か、若い頃散々遊んだんで、今は子育てが楽しい、なんていうイメージチェンジ。これはこれでいいかも。

 サドルの関係で、店主には試乗しにくいところ有りましたが、身長の低い方でしたら、これもありでしょう。といってもピラーの径は25.4なので、長いものにも交換できます!

 確か、過去何回か施工した経験有りましたねえ、そして今回も遊び自転車を実用化する、これがまた遊び自転車に戻るかどうかは分かりませんが、まず、設計した人はまさかこんなに真面目になるとは、思いも寄らなかったでしょうな。

 ということで、環境が変わったからといって、一々新車なんて買ってられません、という方、持っている自転車をお持ちの上、ご相談より始めましょう!

事故を起こすと こうなります!



 一見何の変哲も無いランドナーですが。

 事故車です。さほどスピードは出ていなかったようです、狭い路地をトラックが曲がってきそうになる前に通り抜けようとしたところ、サイドの確認のために開いたドアに接触、投げ飛ばされて、車体ごと路面にたたきつけられて、膝をしたたか打った、ということです。ちょうどトラックの死角に入ったんでしょうな。

 痛そうー・・・。

 高速走行中の事故とは違い、見た目は地味ですが、やはり落車の影響は出てきます。

 当然警察呼んで、事故証明をしてもらいます。中には遠慮される方もいるようですが、事故証明がないと自分の保険が下りないのでよろしく、でいいと思います。

 事故の当初は、「すべて保証します」なんて言っても、暫くすると「オタクにも問題あったでしょ?」的に開き直られるケースもありますので、あくまでも事故証明は必要となります。

 そして、まず体のケア。当然車体より先です。あたりまえか。

 そして、さして重篤でなければ、次に車体、ということになりましょう。

 自転車屋に持ち込みますが、自他の保険会社も入ってきますので、時に話が複雑にもなっていくこともあります。

 保険屋さんの中には、たかが自転車でしょ?五年もすれば償却ですよ、なんて事へいきでのたまう輩もいますので、色々と注意しないといけませんね。

 当店も今まで事故車を何台も扱ってきましたが、修理の見積だけ持って行って、あとは知らん顔なんていう方もいたり、事故部分の写真を送ってくれない?などと来もしない手抜き保険屋(タクシー関連が多い)など、ハッキリ申し上げると愉快な仕事ではありません。

 あのー、自転車にもピンキリでね、1万を下回るものから180万を上回るものもあるのよ。今回のはその後者に近いんだよ、と少し驚かせて上げることもあります。そうでもしないと、高級スポーツ自転車への理解があまりにも低い、保険屋さんが多いんでね。

 そういうわけで、その辺の実用車と一緒くたにしたら、相手は本気に怒って、まとまる話もまとまらなくなりますよ。なんて言いたくもないこということもあります。

 まあ、対応も色々なので、一概に言えないというのが、この保険対策です。

 通常、事故検分の依頼をいただくと、まずすべてパーツをバラして、鉄フレームですと、計測をする必要があります。

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 こんな感じで、定盤の上の治具に固定して、計測して狂いがあった場合は、修正かけていきます。

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 結構手間かかりまくりです。この後すべて修正が終わってから、再度組み付けするんですぜ。ビルダーさんとメカがタイアップでやっていかないといけません。

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 傷ついたパーツや破損したパーツは交換。その際問題になるのは、現行品でない場合。これは時にはもめますねえ。

 ビンテージ級になると、そんな値段保証されるんですか?というものもあります。イヤー、むずかしい、この辺はもう全くもっての保険屋さん次第です。

 その保険屋さんの見積相場よりも低いと、大丈夫な場合もありますし、そもそもビンテージの価値自身を疑問視している保険屋さんもいます。ある意味そんなに価値のあるものだったら、外で走らせるようなことはしないで、お座敷に飾っておけば?的な言い分でしょうな。

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 ビンテージパーツには全くといっていいほど、動じません店主としては、そんなもの探して代替させる、なんて面倒くさいことはまずしません。ご自分で探してきて頂いたら、お付けします、というスタンスで行きます。

 あまりその手の世界には入り込みたくありませんのでね。

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 曲がった泥よけを代替のものが来るまでの間、修正して使います。

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 落車したときに破れたバーテープも交換。

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 疑似革系で整えました。

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 今回の事故とは関係ありませんが、組み付け時についでに交換して欲しいという、Wレバー。まあ無事付いたからいいものの、ワイヤーも特殊なので・・・、今後使い続けるには向いているとは言い難いですね。

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 また元以上の性能として、蘇りましたね。よかった・・・。

 やはり、最近チョコッと事故が増えてきて来ている気がします。今回も立て続けに起きました。暖かくなって、乗る機会が増えれば、そういうことなのでしょうか?

 乗る方も自分でしっかり、損害保険を掛けて、もし相手をケガさせても、対応できるようにしておく事は必要ですね。

 特に保証能力のない学生君は、しっかりかけてもらいなさい。

 また、通常の損害保険では、レースなど競技上のケガの保証はでないのが、通例ですので、草レースをされる方は、その辺また再確認が必要かと思います。草レースの季節も火蓋を切りましたしね。

 競技系の保険は、まず所属する競技団体がどのくらいのスポーツ保険に入っているか?そういうことの確認も必要です。

 あとは、掛け捨ての旅行保険なんかもレース中のケガの保証などには有効です。

 まあ、チョコッと引っかけられただけでも、これだけ手間が掛かる検分と修正。とにかく事故は起こさないことです、痛いしね・・・。
 

なに!コースターブレーキ車に?!されどコースター・・・



ちょいとまとまり感のある自転車です。

 こういう自転車が大好きな方、いるのは分かりますね。大手でありながら、よくぞここまでやれたなあ・・・と思いますよ。

 店主らのの強みは小回り!何たって、小回りです!

 大手が企画をして、デザイナーなど総動員してプレゼンやって、重役会議?で通って、工場のラインを引いて、さて!大量生産・・・何てやっている間に、こちらはゲリラ戦でもってホイホイ地下道掘って、スルリと抜けては、どこぞへ消える。

 敵とも認知されない、ある意味ライオンの背中にいるノミみたいなやつなんであります。さしものライオンの爪や牙をもっても、ノミは退治できません。

 なまじっかネコぐらいになろうとするから、引っかけられる。勝手にやらせとけ!大勢に全く影響なし!とすら思わせないくらいの、腸内細菌のような存在なのであります。

 だからこそ、できることは多い!大手を目指すな、目指そうったってそもそもできやしないし、できることを最大限にやるしかないのであります。隙間産業は広げてはいけません。左右の大手的なものに障るからであります。

 隙間は広げず、深めること。これはわが子孫達への遺言ですわ。

 で、なにを言いたいか?大手がこうした隙間的なところにちょいとでも入ってこようとすると、さすが勉強しているわい!と思うんであります。上のビアンキものしかりなのであります。

 あの、天下のGIANTですが、今はそのジャイアントさを消そうとしているそうですね。

 もう行き渡ってしまうと、ジャイアントはもうたくさん!と消費者に思わせてしまう。そうなると今度はそれを隠して、デザイナーを投入して、あたかも別ブランドかのごとくに振る舞うようになる・・・。さすがー!ぜんぜん学べませんが、多くの従業員を食わせていかなければならない大手さんは研究と勉強をされていますわね。

 もちろん小回り君としては、小回り君としての研究と勉強はしないといけませんが・・・。

 で、このチェーンガードや佇まい、かなり大手の割に完成度が高いと思われる車体を持ち込んでなにをしたいのか?

 な、なんとコースターハブで後輪組み直して、入れ替えて欲しい!ということなんです。

 さすがの大手さんも、がんばっている大手さんもここまでのミノ級の要求には応えられませんわ・・・ね。知るか!勝手にせい!と大手さんが呆れている声が聞こえます。

 となると、ノミの出番というわけです。ライオンさんの生き血をすうのミノ出番・・・。ネ!だから相手にならないでしょ?!

 ただ本当にコースターでいいの???という感はあるなあ。というのも、南海という高級系メーカーがあって、イヤ、今もあるかもしれませんが、かつては取引のある業者からとって来れたんですが、もうそれも随分と前のこと。

 となると、シマノものしかない・・・。まあ、性能は・・・別にいいとして、見た目がママチャリ然としていて、かっこよくないんですよ。もう少しどうにかならない?シマノさーん!とノミはライオンに吠えてみるのでありますが、まあ届きませんね。

 もう少し高級感のある、例えばスターメーにため張るくらいのものを作れば、ホリゾンタルのレーサーフレームにも選択肢として、入り込めるんじゃないか?と思うわけであります。もちろん32hでね。この辺がノミのマーケティングなんですがね、全く相手にされないところなんであります。

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 せっかくの内装五段を外して、ママチャリレベルのコースターかよ!!!っといっても仕方ありません、ものがないんですから・・・。

 では、と内装五段ホイールをバラして、リムだけとって、そこのコースターハブで組み直して、ポン付けできるか?

 できるわけがない・・・。

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 まあ、こうしてみると普通に付いているので、一見そんなもんでしょ?と思われますが・・・。

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 各種スペーサーを探して、あればそれを使い無ければちょん切ってつくる。ホイールのセンターと、コースター特有の舌付きの位置も、固定するチェーンステーの間隔を見て調整します。

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 反対側ももちろんスペーサー調整と、チェーンラインを見ながらと・・・、結局エンド幅と、ホイールのセンターと、舌付位置、チェーンラインの四ポイントを考えて施工するという、結構手の込んだお仕事になりますノミ。

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 あとチェーンカバーをとるので、カバー固定金具を取り除く。

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 いつか再塗装でするのかしら?

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 コースターブレーキは、足で操作するので、左のブレーキレバーは撤去!ブレーキの有無で誤解されませんように。

 ということで、出来上がりました、ノミ風コースターブレーキ車でございます!

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 ハイ、チェーン回りスッキリの隙間号の完成です。ヘッヘッヘ、全くライオン様にはお相手されませんが、これぞノミ野郎の真骨頂ということで、全国のノミ的生き方を模索している皆さんへ、何らかのヒントにならないか?と思うわけであります。

 そしてこのコースター車、試乗するとまあ、これがいいんですわ。

 足だけで制動と駆動できるというのは、偉大な発明です。もっと見た目と各種高級リムに合わせても遜色ないコースターハブができれば文句はないんだが・・・、その辺シマノライオンさんはどう考えるのかしら?とノミ風情は思うのであります。

パナソニックのスレッド化・・・最初から無いの?



 相変わらず、地道な仕事していますねえ、パナソニックさん。クロモリレーサーです、こいつに105を載せて、ホイールは適当なものをつけて・・・、二十万ぐらいですか?

 イヤー、地道であります。店主らの新車売りに関しても、参考にしたい水準でもありますな。

 でコイツをどうしたいか?

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 ここなんだそうです。ラグ付きの鉄フレームでありながら・・・、

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 なんでアヘッドなの?という作りですね。イヤ、別にアヘッドでもいいんですが、スレッドもオプションでないのかな?それともあるにもかかわらず、こちらを選択して、あとからスレッドという形式があった・・・という展開か?

 まあ、細かいところはよく分かりませんが、スレッド化をご要望されてきたということです。

 エエ、基本!スレッド化の改造はやりません。もしやるとしたら、失敗しても責任は問わない・・・などというきつめの条件をのんでいただいてから・・・ということ、その後こちらでできるか否かの判断をさせていただく、ということになります。

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 まず、ヘッドパーツを抜いて、スレッドのためのヘッドパーツに打ち変えます。

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 フォークのコラムに加工をして、スレッドステムを埋め込んで終了。

 簡単に書いてますが、大変です。失敗覚悟ですから・・・。

 それともう一つ、今回はハンドル形状にも一つ注文が。

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 アナトミック系のハンドルを、通常の丸ハンドルにしたい。しかも黒の・・・。

 銀系の丸ハンドルはありますが、黒といえば・・・。

 ちょっとリーチが短いか?とおも思えますが、こんなのを付けてみました。

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 マルハンの良さは、どこを掴んでもいいというもの。あとはアナトミックは比較的新しい形状で、伝統的にはマルハン、マースバーというのがクラシカルということになっていますね。

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 確かに、スレッド化は一つの完成形でありますな。これはこれで自然であります。

 ヘッドパーツも、ステムもハンドルもすべて黒があってよかった・・・。

 そして、パナソニック自体が、スレッドアヘッド兼用のコラムを使っているように思えました。加工の調子も良かったです!

 とはいっても、原則としてスレッド化はやっておりませんので、念のため・・・。

 作れるものは作る!




 ※今現在、イェップの代えベルトはすべてが揃って売られています。従って、どうしてもお好みの色!というようなことが無く、ただ単に劣化したので取り替えたい、という場合には、全く問題なく、スモールパーツとして交換が可能です!

 お馴染み後子のせ、当店一推しのイェップでありますが、前の固定部分が無くなっています。

 使っている内に、ものは劣化しますが、その劣化によって留める分が切れてしまったんですね。

 その他の部分は全く問題はなく使用できるのに、この部分が壊れることで使用できなくなるなんて、もったいなさ過ぎです。

 これ以外のベルトの部分は交換できますが、ここに関しては、問い合わせた結果、交換はできない・・・ということ。
※今現在では交換は可能です!

 それっておかしいんじゃない?という疑問も大ありですが、そのカラクリは、ここにありました。

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 新型のイェップが出ているんですね。これはすべてプラスチック製なので、よほどのことがない限り、壊れることはない、そういうスタンスから、その上のベルトの交換部品は作るが、この留めについては作らない・・・ということなんでしょう。

 でも調べて見ると、プラスチック製でないものもまだ多い。これも三年、四年と使うと、劣化して切れてしまう可能性があることから、取り扱うショップとしてなんとかしないとなあ、ということになります。

 無くて、作れるものなら作るしかない・・・、ということです。
※今現在では、交換部品のすべては揃っております。

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 きれた留めを取り出して、横棒と留め部分と、布ベルトに入っている芯の部分を抜き出します。

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 摩擦に強いベルト生地を購入して、袋状に縫って、芯を入れて留めを取り付けます。

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 イェーイ、できた!

 大事なところなので、しっかり縫わないとね。

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 もちろん工業用のミシンですね。一般家庭用ですと、一針毎に針が折れてしまうでしょう。偉大です工業用。

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 反対側に、鉄の横棒を通しまして。

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 再度イェップ後子のせに、通しまして、留まる箇所にしっかりと横棒を収めます。

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 何度も腕で引っ張り上げて、抜けないかを確認します。相当の力を入れてもビクともしません。何かにぶつかったとき瞬間で出る力は相当のものですから、その際抜けてしまっては、子のせの固定ベルトとして失格ですからね。

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 上ベルトも交換して、下も付いたので、また元の通り後子のせとして、利用が可能になります。

 できました!

 でも店によっては、スモールパーツとして取り寄せができないといった瞬間から、買い換え・・・ということになるのでしょうか?まあ、工業用ミシンはどこでもあるものではないので、そういう可能性もありますな。やっぱりもったいない。

 そういうわけですので、イェップを当店として一推ししている分、こうやって手を掛けて、無いパーツは自作しながらも、使用し続けることを支援してまいりますよ。※今現在ではこうしたパーツ類はすべて揃っております。

 もの自体は四年どころか五六年は全く問題なく、使用できる頑丈さはありますので、使える限り、スポールパーツは使い、交換できるものは交換し、作れるものは自作しながら、短い子育て期間、イェップにはがんばってもらいましょう!
※イェップはすべての交換部品、スモールパーツを今現在ではしっかり用意しています。

 イェップ、この4月以降も新色など含めまして、ちょいちょいと応援してまいります! 

大森研はではありませんが フレーム持ち込み組み付け



 オオ、大森社長の仕事かな?と当ブログを読んでいただいている方は思うかも知れませんね。

 ですが、これは、違います。

 マウンテンフレームの持ち込みですが、ご自分で剥離したということです。まあ時間をかければ剥離は可能かも知れませんね。ただ、自転車はパイプが入り組んでいるので、塗装も剥離も結構大変なんですね。平面もまた別の意味で大変ですが。

 今回、このマウンテンフレームを持ち込んで、足りないパーツを足して完成車に仕上げる、というご依頼です。

 ピストブームの頃は結構ありました。ピストフレーム持ち込みで、走れるようにして欲しいというような。

 これから増えるかも知れませんね、新車を購入するよりも、眠っているフレームを起こす、というやり方。

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 クランクは前一枚、これは・・・シングルギアの雄ジモンティーのクランクです。ちょいと豪華ですね。

 これに厚歯のチェーンが絡んでいるということは・・・。

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 そう、マウンテンフレームのストドロエンドでなおかつシングルフリーギアで、というリクエストです。

 前と後のギア比でチェーンは決まりますので、ホイールを後にずらせないストドロエンドでは、チェーンをピッタリの状態でセッティングしないと、弛みますね。弛みがイヤでしたら、テンショナーを使うしかない。

 ただテンショナーの人気はありませんね。シングルギアにする方はあの殺風景なほどのシンプルさを好むので、あのテンショナーは勘弁して欲しい・・・という方は圧倒的です。

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 テンショナーのないエンド回りはやはりスッキリしていて、いいですねえ、やっぱり。

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 フロントブレーキがなかったので、Vブレーキを付けました。強度を付けるための馬蹄はいらないということです。

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 前後のホイールは手組。32ホールでしっかり組んでありますよ。

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 このフレームはキャノンデールですね。空気でサスペンションの仕組みができている。特種系ですねえ、ただ壊れたら、果たして代わりはあるのでしょうか?

 裏から米式バルブで空気を出し入れして、サスの調整をするのだそうです、風船でも入っているのかしら?

 そんなこんなで、できあがったのがこれ。

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 どこにも売られていないなあ・・・。不思議なシンプルな一台ですねえ。

 まさに隙間、隙間のようなどこにもない自転車です。そして、当店は隙間産業の自転車屋です・・・。

 どこにも当てはまらない隙間自転車、有りましたら、相談だけでもどうぞ!


79が来た!そしたら90も!



 パナソニックの小径車がやってきました。

 どこまで行くか?パナソの鉄フレーム製作は、続いていって欲しいですねえ。当店とは直接縁はありませんが、そう思います。

 その小径車なんですが・・・、コンポを見ると・・・、なんと79じゃあないですか!

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 78まではフルコンポで組んだ事はありますが、79ではなかったですねえ。当店の位置などが影響しているんでしょうな。モロレーサー専門店で、チームも作ってガシガシ踏ませていたら、今のレースシーンで欠くべからざる位置にいたら、何回かに一回は手に触れることもあったでしょうが、まあ、今のやり方では、ほぼ偶然に近い状況でもないかぎりは、ないでしょうね。

 で、今回それが来たんです。総メンテのご依頼。コンポ外して、フレームとともに洗浄などもしながら、消耗品を代えて元に戻していく、そういう作業です。

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 使っていけば、神々しく見えるデュラエースでも、徐々に劣化感が否定できなくなります。でもいいパーツというのは、しっかり手を入れてやると、また何にもなかったように、初期状態のように動き出すんですね。

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 ワイヤーもチェーンも新しくなり、裏の裏まで洗浄されたリアディレーラーは、新品同様に動く。お見事ですな。もう少し走ると、今度はプーリー交換何かしてやれば、また初期状態に戻ります。もちろんシマノはそうしたスモールパーツを取り寄せしやすくしてくれるシステムを確立しています。

 レースなんて、ある意味競り合って走るわけですから、いろんな事が起きるんですね。そうした場合、メンテと同時に消耗品交換が頻繁にできるという条件は、何物にも代え難い・・・でしょう。

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 ここで一つ問題が。このデュラエース特有、アルテにも受け継がれている、この中空構造。店主らは柿の種構造と勝手に呼んでいますが、一枚の板にすればいいものをわざわざふくらまして強度と同時に軽量化を図るという、神業ですね、それが実現されているチェーンリンク。

 クランク本体にならまだ分かりますが、チェーンリンクにですよ!本当によくやるよなあ・・・と思いますが、そいつが落車か何かで、破損しているんですねえ。

 チェーンが掛かって、それを足のトルクを載せて前に出すために設計されている、そうした方向に関してなら強度があるであろうチェーンリンクも、ひとたびこの手の亀裂が入ったら・・・、その強度はどうなるんでしょうか?

 こういうギリギリの設計というのは、ひとたびバランスが崩れて、当初の強度計算が届かない状態になったとき、ちょいと怖い気がします。といっても、すぐに木っ端微塵というわけでないと思いますが。

 素材もアルミですからね。ただ、こういうときカーボンという奴はまた、一癖有りそうですね。

 設計想定外の力が掛かったりすると、脆くも崩れる傾向があるやに見えるカーボン。なぞだらけです。

 ということで、79のチェーンリンクを取り寄せて、入れ替えようとシマしたら、ちょいと入手に時間のかかりそうな気配。それをご依頼主の方に告げますと、では・・・90にしてください!と。

 何!79ほぼ初体験名店主らに、その先の90系デュラの入れ替え依頼!?

 コンポ総トッカエではなくて、クランク回りだけでも、結構来ますなあ。で、取ってみるとちょいと分かることありです。

 今回クランク回りが今までの五本指から、四本指に交換されているなんていうのは、かなり本格的な変更かと思いますが、目立たないBBがこれまたかなり変更されています。

 一見にしかずですんで、旧式と比較してみてください。

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 下が旧規格で、上が新企画です。で、どこが違うのか?わかりにくいかな?直径が随分と短くなっている、全体的にかなり小ぶりになったということなんです。

 その証拠に、工具も変わりました、従来のBB工具ではデカイので、それを埋めるシム的工具が付いてきます。

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 下が従来の旧式BBを入れていた工具ですが、これでは大きすぎて新型BBはキャッチできないので、上のシムを入れて回さないといけなくなるんですね。

 つまり上のシム的工具分、新型BBの直径が狭くなったということなんですねえ。

 何がいいって、見た目がスッキリしていいですよ。

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 旧式のドッシリと両サイドを固めていたという印象から、オオ、付いているなあ、レベルにまで落ちています。全体としては良くなったんじゃないかな?

 これに90のクランクが付きます。

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 オオ!4アームの新型デュラクランクです。見た目はドッシリしている分、持ったときの軽さには、拍子抜けを通り越します。すごいはこれ、やっぱり技術の結晶なんだろうなあ。

 クランクの本体の太さなんて、かつて缶入りの筆入れを思い出しますわ。どちらかというとマウンテンコンポの影響が強いのかな?

 ロードには、もっとロード独自の何かってないのかな?機能やものとしてのすばらしさとは裏腹に、工業デザイン的にもう一ひねりあればなあ、という印象もありますな。

 機能を引っ張ってきているシマノであれば、デザインは二の次でもいいのかな?その辺むずかしいですが。


 ただ、できはスゴイです、これは持ってみると分かりますね。おみごと・・・。

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 シゲシゲとオーバーホール中で、中を見せてもらいました。なるほどねえ・・・というところは随所に。

 しかし、これをメンテ場に置いておくと、すくなからずの方々の目に留まったようですね。

 中には、わざわざ静岡より来ていただいた方がおられまして、小径車が好きでと暫く見入っておられましたね。

 小径車好きの方って・・・、盆栽的な面白さに楽しみを見いだしている方って、多くありませんか?

 などという店主のゲスな質問に、笑いながら答えていただいたりと。

 盆栽というのは、本来の姿が自然の中にもあるにもかかわらず、それを自らの鉢の中に、かなり無理を承知に配置しながらも、工夫に工夫を重ねて、移植できないか?再現できないか?というところに心血を注いでおられる、ように見受けますが。

 小径車ファンの方も、なんでわざわざこんな無理筋パーツをここに使おうとするかね?と思いつつも、なんとかつけて乗っておられる方々を散見します。よくやるなあ・・・と思いますね。それはそれで小宇宙があるんでしょう。

 そんなこんなで、主流であろうはずのレーサーからでなく、小径車の方から79だけでなく、90までものご依頼を受け手の瓢箪から駒のような、メンテでありました。

 イヤー、暫く乗っていなかったから、いいなあ・・・。とメンテ後のご感想いただきましたが、それはパーツがいいと・・・そうなるんじゃ?とメンテの技を差し引いても、いいものはいいんでしょう。

 次は何年後になるんだろう?いろんな仕事をしながら、たまーに来るかも知れぬ、のデュラや、スーレコや、レッド系の最新コンポなんかを、横目でお待ちしていますわ!と思いつつ105最高!アテナ最最高!!!

まだ乗りたい まだ乗れる なら乗る



 昨日のがベトナムからの帰還兵ということで、多分当店始まって以来の錆と焼き付きとの大格闘、その後の修正、厚化粧という展開でしたもんで、あんなのを見ると、通常の錆だのなんだのなんてかわいく見えてしまうでしょう。

 そういう意味で、続けざまにぶつけると、不感症を誘発するかも知れませんね。

 でも、遠目に見ても、今回も錆びてくれていますよね。露出している鉄金属部はほぼ例外なく、錆びているといっていいでしょう。

 これをどうするんですか?

 何か乗り続けたい、しかももっとスピードが出るように、なんとか・・・。

 こういう案件にお金と手間を掛けてもいい、という方が増えてきたということは、部分的に日本社会も成熟期に入ってきたかな?と判断してもいいんじゃない?と思いません?

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 小径車特有のちょいとデカメのクランク。これをより大きくして一踏み分距離を増やしたい、ということはよりスピードアップの方向へ、ということらしいですね。

 ロードのクランク130ピッチなんかを付けておくと、最初は53Tあたりで始めれば、ゆくゆくは60Tなんていう展開もありかな?と店内あさっていると。ここぞ、おあつらえ向きというものが、出てきたんですねえ。

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 そう小径車がありまして、今誰も乗らないものがそのままありましたので、そいつから移植してみると、バッシュガード付きでバッチリ!という展開。

 もちろんこれは偶然です、今回は偶然です、完全に偶然。ただ、チョコッとでも長くこんな仕事をやっていると、こういうパーツ類も出てくる、ということです、偶然、偶然。

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 当初16インチのリム単体なんて、多分手に入らないだろう・・・。そういうのは小径専門店に行金場・・・と、色々と調べて、半ば諦めていたんですが、誰も乗らない小径車がありまして、まさかのサイズを見ると16インチじゃないですか?

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 貴重なアルミホイールに、14tの特殊フリー、コイツも調子を調べるとほぼ新品、イヤー、偶然は重なるものです。

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 前輪ももう錆で、艶消しブラウンかよと思えるくらい年季が入っていて、まあもし新しいリムが手に入らなかったら、小径なんで、リム自体は頑丈でしょうから、大森研魔に持ち込んで、輝きを取り戻してから、再度スポークを切って組み直す・・・という予定でした。これも偶然。


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 高速化ということで、ハンドルも交換します。

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 赤さびのステムにキリンの頭のようなハンドルを、牛に変えます。

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 その前に、280ミリの下の長いステムに。現行品でこういうのがあるのはありがたい、日東さんには感謝です。

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 牛の登場です、牛のアゴにはイノシシのようなギドネットが付いていますね。定番といえば、当店の定番です。

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 スピードアップした車体にはそれにみあうブレーキも必要です。ロングアーチのブレーキ。これはフロントですが。

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 これはBMXのでしょうか、こちらも超ロングです。これも現行品、ヨシガイさんには感謝です!

 これで、高速化ほぼ完了なんですが、もう一つミッションが。それはカゴ・・・。

 高速なのにカゴ?そう、通勤に使うということは、こういうことでもあるのであります。店主も年を取りながら、そういうことを学んできました、このつい最近。ちょっと前まで、はリュックでしょ!リュックに入れて、車体は軽くしましょうよ、と譲らなかったのですが、丸くなったものです。

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 折りたたみカゴをお持ちで、これを使いたいということで、金具一つを足して、元々の金具で下支えして、取り付けました。これも、色々とやり方はありますが、今回はこの落としどころで。

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 使いたいときのみ、広げるという折りたたみカゴ。長年の使用には向きませんが、臨時使用ということにしぼれば、これはこれでいいかと思います。

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 あの鉄部分赤さび号が、何か新車に変身した感じ見えませんか?

 昨日のやつがあまりにもインパクトが強いので、多少不感症かな?

 イヤ!

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 こいつと比較すると、やはり、これはこれでスゴイ!といえるでしょ?どうだろう?

 ここ数ヶ月、当店の客層が分厚くなってきているような、そういう予感がします。新車、完成車の提供も視野に入れながら、自転車学校も広げていきながら・・・・、もう少し今年の展開を見ていてください。

 法人展開の際には、当ブログにて、色々と公募もしたりするかも知れませんが、その際にはまたご検討よろしくお願いいたしますね、その辺の下準備も着々と・・・というわけで!

ベトナムからお帰りなさい そして日本でまた!



 チョイ前のFUJIフェザーですね。アチコチで走っているので、珍しい車種では決してありませんし、イジリ慣れているタイプの自転車でもあります。

 そうであるにもかかわらず、今回のものは、大ものだったんですわ。一体どこが?ということですが。

 ココです。

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 錆びた車体などは今まで一体何台扱ってきたか?数えると切りがないくらいやってきましたし、多少の錆などには驚きませんが、今回の錆は、その錆の進度というか、深度といかは、ちょいと今までの比ではありません。

 どうしたらここまでになるのか?持ち主の方に聞いてみましたら、なんと・・・。

 ベトナム帰りだと言うんですね。

 ベトナム?

 はい、ベトナムで日本人学校の教員で働いていたとき、これを使っていまして、決して雨ざらしにしていたわけではないんですが・・・。

 日本も高温多湿・・・でありますが、やはり、ベトナムはその相当上を行くんだなあ、とこの錆の患部を見て思ったわけであります。

 日本であれば、草津や別府などの温泉地の硫黄の成分が豊富なところであれば、こういう事も起きるかも・・・というレベルでしょうね。特殊なケースですよ、これは。

 うーん・・・。世界最強の物量を誇るあの米軍のほぼ総攻撃でさえもしのいだ、あのベトナム。勇敢な兵士達だけでなく、驚異的な湿気による錆とカビによって、米軍の兵器管理を非常に困らせた、と聞いたことがありますが、ある意味その現物のようなものを前にして、愕然とするわけであります。

 で、これをどうしたいか?

 通常なら、もう買い換えなさい・・・、通常でなくても、当店ですら喉の手前までそんな言葉がついてでそうな車体なのでありますが・・・。

 できれば、これをもう一度フレーム自体を整えて、乗れれば嬉しいんですが・・・ということでした。

 まずは預かって、完全剥離したあとにフレームの状態を見てからでないと、なんとも言い切れない・・・というのが正直なところ。

 では、剥離をしてからの判断・・・ということになりましたが、イヤー、どうしたものか?

 まずは、外せるものを外して、フレーム単体にしたい、そうしないときれいな剥離ができませんからね。そこで外せるものから外してときましたが・・・、BB付近がこれが固着とさび付きでとれません。全くビクともしないんです。

 延長棒から、万力作戦も多角的にやったんですが、とれません。これ以上続けたら、工具がやられる。以前一個割ってしまった経緯がある。鍛造の鉄をですぜ!

 でも、今回色々試したが、全くビクともしない・・・、ということは最後の手段を使うしかない。

 破壊方式・・・。回してとれないなら、壊してとる。固着したパーツに亀裂や何やらをできるだけ入れていって、あとはタガネなどを利用して剥ぐようにして割ってとっていくという手。完全な荒療治です。

 これは根気との勝負、ひたすら根気との勝負なのであります。

 ちょいと時間が取れている間、つまり暇な時期に、ポキさんがちょこちょこやっていきまして、大体3日目くらいだったかな?

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 やっと・・・。一月分の握力を使い果たして、疲労困憊の状態で外しきる。おみごと・・・。アンタはエライ!お疲れ様でした。

 そして、工程は第二の段階に、入ります。当然次に待っていたのは大森社長。

 これはパテ使いますか?使わない、ではどのくらいに?・・・、前の錆で残るものは残して、それを味としての磨きをご要望?・・・むずかしいですねえ・・・と。

 言葉少なに、フレームフォークを受け取ると、磨き部屋にそっと入っていきました。

 それから大森社長の消息は知れず。といっても、磨き部屋にいたんでしょうが、目撃情報がない、まあ誰もあけて中を見ませんし・・・。

 寝食はどうしたものやらとは、多少の心配にはなれど、デカイ磨きの仕事になればなるほど、彼は独自の道を歩むので、もうコチラはどうしようもない。

 禁断の磨き部屋が締まってから、一体何日経ったことやら?これでどうです?と持ってきたのが。これ。

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 コンマ何ミリまではいっている錆は黒錆転化で処理して、その手のクレーターを残したままあとは、ヘアラインの磨きを入れています。

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 コレもんだったんですよ!手でパリパリ層が剥がれていく状態です。

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 それがこれです。クレーターというかあばたが、あたかも金属工芸の表面加工のように、見えますね。

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 ココも深いよねえ、錆というよりタダレに近いかな?

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 実際の錆は見えているところよりも範囲が広い。

 でも一番錆が集中していたところといえば、やはり、水は一番低いところを目指して移動する、という訳なのでしょうかね、やはりBB付近が重症でした。

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 すごいでしょ?まるで古代の鉄器が遺跡から発掘されたような状態。正直もうこれが限界かな?と思っていましたね。

 ところが剥いてみると、鉄の底力というのか?まだ、もう一働き行けそうに見えてくるんですねえ。

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 この鬼の艶は、大森社長から受け取った店主による、もう二度とサビさせません!!!という意志を込めて振り掛けた防錆剤とラッカーシンナーの下地。

 その上から、艶ありのクリアをまた分厚くかけた、というわけです。これで肉眼ではほぼ完全コーティングされてはいる筈なんだが、実際使い始めると小石などがあたって塗料の割れなどが生じ、そこから顕微鏡的な規模での錆の発生・・・ということも全くないとは言い難い・・・んですが。

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 正面から見ると、こんな感じの状態です。

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 こそげ取れるものはこそげ取って、ブラスブラシを完全に回しきると錆の完全撤去ということで形跡はあばたのみになりますが、黒錆状態(安定状態)を残して、ご覧の通り先の防錆剤とクリアを分厚くかけているわけです。

 ちなみに、BB脇からみえる黄色みがかっているものはグリスであります。

 BBソケットは、もう二度と固着や錆を寄せ付けないように、しっかりとタッピングして、フェイシングをして、たっぷりのグリスを入れて、新しいBBを装着しています。

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 前輪も振れ取りなど、しっかり真円を出して、タイヤの入替など、生き返らせます。

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 後輪も同じく振れ取りなどをして、小ギアやチェーンなどを新品に交換して、なんとかやっと、できあがり!
 というところまで漕ぎ着けました。

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 オット!忘れちゃいけない、一点豪華主義、ブルックスの茶マンジュウ君です。一気に味を出しますな。

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 何か生き返った感じがしますね。もちろん、これからの使い方は余生ということで、ガシガシ踏むというような乗り方は避けるべきかもしれませんが、通常乗りであれば、全く問題はないと思います。

 まあ、今回はちょいと、ゴーマンかましてよろしければ、当店ミツドモエの誇り高き連携による再生!といえるのではないか?と思っています。

 この一台が来てから、コイツのコードネームは、「ベトナム帰還兵」。

 どうしようか?そろそろあの帰還兵やらないとねえ・・・、時間があるときだとすると・・・明日以降か?てな具合で構えていたんですね。

 誰も、こんなになるとは、最初は半信半疑でした。店主ですら、もしかしたら今回はダメかも・・・というメールを依頼の方に対して、早々に出していたんですね。

 突破口は、ポキさんの粘り壊し!それから一気に磨き、塗装という運びですから・・・、できた今でもちょっとした奇跡を見た感じです。

 ただ、この一台が再生となったのも、そもそもは乗り続けたい!というご依頼者の方の強い意志があったこと、コレですね。普通なら、日本に帰ってきたことだし、コイツとはお疲れさーんでお別れして、一丁、新車と行くか?ですものねえ。

 それを、ベトナムで一緒に乗ってきたコイツだからこそ、また日本でも乗りたい・・・という御希望。やさしいなあ。店主もどちらかというと、そういうサイドの人間であるとは思いますが・・・、でもここまでは・・・。

 自転車が再生して、再度街道を走るというのは、改めて、技術だけの問題じゃないんだ、と再度学ばせて頂いた次第です。

 まず、乗りつづけることをまず最優先に考えていくとしたら?という視点から、ものを考えていくよう、それを出発点として、すべての依頼の意味を考えるように、シフトしていかないといけませんな!

 今まで以上に、深部へ向けて!

 ※すべての産業は隙間、である。そして、見つけその隙間は、決して広げてはならない。隙間は深めよ、その先の深部を目指して。

原宿出店計画! そのもっと先へ



 杉並お上りさんの店主としては、原宿?って?という程度で、殆ど興味なし・・・仮に消滅しても、アッソ・・・という感じだったかな?

 同じ原宿といっても、表参道のちょいとわざとらしい・・・というか、勘違いしたような人がチョコマカ歩いていたり、ブランド系の店があるところ、オリエンタルバザール・・・、三十年前に寄ってあまりのひどさに一緒に行ったフランス人と閉口したりと、まあヒドイねえ、いやみだねえ、薄っぺらいネー、ってそんなイメージしかありませんでした。

 裏原というのでしょうか?この辺はちょいと面白いなあ、と思った記憶の断片はあったんですが、ひょんな事から午前中この辺の徘徊なんかをすることになりまして・・・、それが結構面白かった!というわけです。

 まあ、土地柄家賃は相当高いんだろうな?とは思いつつも、人の多さなどを考えると、どうなんだ?勝負もできるのかな?なんても思えなくもない。

 各店が、それぞれ、ココゾ!というものを集めて並べて売っている、そういう思い思いが丁寧に店を開いている、という様子が伝わってくるんです。そういう意味でいい印象だったなあ、自分でも意外でした。

 露骨にフランチャイズのみ、となったら面白くはないものの、こうした個人店舗ががんばっているという印象は、やっぱりいいです。仮に裏で大手や広告屋さん達が操っていたとしても・・・。

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 新緑の木の下の店舗。カフェだったかな?雰囲気いいですね、ちょっと。

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 黒く塗った単管パイプで鳥の巣のようなレイアウト。地面につくものはコンクリで基礎をうってましたね。あとは建物の構造にしっかりと何点かで固定されています。ウン、面白い、当店でもできそうですね・・・。

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 取り残されたような古い一軒家にこんな絵なんかが描かれていて、これが何屋だか、わからない。でも面白い、どうやって近づけるのか、抜け道を探したくなります。

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 自動販売機に対しても、こんな工夫がされています。当店の壁板同色の販売機よりも、手が掛かっているね。これも街の顔、です立派な。

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 生け垣に未舗装の抜け道のようなところがあって、洗濯物を干すようにTシャツの売り物がかけられています。何か開放的でのほほんとしている、これが原宿か?ハイ、これも原宿なんですねえ。

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 デザイン事務所やギャラリーもあるようですわ。

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 美容室もありますね。物売りの店だけでなく、こうして手作業をしている店もあっていいなあ。などと一人感心しながら、ウロウロしています。

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 で、当店の本業自転車ウォッチングですが、自転車達からいろんな声が聞こえてきますね。

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 確かに、原宿に行くまで、そして原宿近辺にしても、自転車で走っている人は多い。そしてそれは単なる移動手段としてだけでなく、生活の中に取り入れいているという、一段上の関係を結んでいる人が多くなった、それは確実にいえるのではないか、と思えます。

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 原宿のアチコチで見られる、自転車達。その中から、もうちょっとどうにか・・・ならないか?というような、変化への希求のようなものが聞こえてきます。自転車からも、利用者からも。

 ウン、まあ、これで・・・悪くはないんだが、んー・・・、でも、何かこうもう少し・・・何かないか、どうにかならないかなぁ???

 という、うめきのようなものが聞こえてくるんですねえ。

 希求・・・、求められているなら、それは呼ばれていることでもある、とすれば、当店も勝負して、原宿出店・・・、これは賭ける価値はあるかも・・・、なんてね。

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 おお!見つけまして、原宿内の固定ギア専門自転車店。フレームのメガチューブ化が傾向でしょうか、アルミやカーボンで太い!リムのディープ化もすごいですね88ミリ以上あるんじゃない?

 街道用に作られながらも、パーツ類はトラック・バンク用なんです。本当競技志向の人が踏んでもいいようなスペックのものがゴロゴロしていました。まだ固定の脈はあるのね・・・、安心安心。

 まあ、そんなこんなで改めて、裏原宿の面白さのようなものを確認し、またココだけではない、そもそも商店街というもの、そのもの面白さのようなものと、その可能性らしきものを再確認したんであります。

 商店街というのは、自然発生的に個人商店が集まってできたものだと思います、本来は。

 ただ、それが商業地として盛り場となってくると、初代が退いて、地代が上がって、家賃も上がって、という展開、当初の個人商店の集まりから、高い家賃もなんのそのの大手やチェーン店が入ってくる、やがて、それしか入ってこられなくなると、当初の商店街としての価値はなくなってしまいますね。

 悲しいかな、阿佐ヶ谷のパールセンターなんかもその典型なんじゃないかしら?確かに楽しそうに展開している店舗もありますよ、しかし、子供の頃から出入りしている店主から見ると、もう面白さの半減なんてもんじゃない・・・、ある意味あまり行きたくもなくなりますな。

 ただ、パールセンター裏や、垂直に走っている道での今後の展開はあり得るかも知れない、という希望はありますが。さすが中央線沿線だ。

 話を戻すと、かつての個人商店が集まってできたような、共同体としての商店街という発想はどうなんだろうか?なんて考えるわけであります。

 今のグローバル経済の波によって、現状がシャッター商店街になってきているわけで、その流れの逆を行くなんて、不可能でしょう・・・と簡単に一蹴されそうですが・・・。

 確かにそうです、同じ構造での商店街を再興しようとしても、それはまあ徒労に終わるでしょう。

 そうではない、別構造の、別の仕組みで動いていくような商店街って、考えられないか?

 できれば各商店の裏に畑か何かがあるといいですね!

 エエ?そんなとこあるのか?って?

 そう、これは思考実験ですから、しかも大切な思考実験、試行実験と書いてもいい。

 今は一つのイメージに過ぎませんが、これが世代を超えて、確立されていくとすれば・・・?

 グローバル経済の経過とその成り行きは、もう大体結論が見えているとすれば、それとは別の仕組みの中で、とはいっても完全に決別するという程ストイックでも、潔癖でもなく、多少の清濁併せのみながら、運営していく仕組みを考えては、試行し、部分修正などしながら、確立していく、という道もありでしょう・・・ということなんですわ。

 村を作る、といえばある意味閉鎖的なイメージですね、みんな仙人みたいになってしまう・・・みたいな。

 国として独立する!なんていうと井上ひさしのキリキリ人のようで、仰々しいし、やり方によっては武力つぶされるかも・・・なんていうものものしさがあります。

 田畑のある商店街で、みんな集まって、ものを作ったり売ったりしませんか?なんていう呼びかけだったら、なんかできそうな気がしませんか?実現できそうな予感しませんか?

 いい意味でハードルが下がったら、コレ幸いです。

 裏原宿でうろつきながら考えた、多分考えを同じくする人もかなり多いだろう、ということも肌で分かったきがします。

 そう、たまには外に出て、仲間の兆しや、同類の息吹を感じるのも無駄ではないな・・・。

 さてと、そういうわけで、ゆっくり仕掛けていきましょうか?どうなることやらですが、イメージはより鮮明に。

大森研魔実験機 



 アルミの大森号、大森研魔の社長がいくつか乗っている車体の一つです。

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 自分のものなので、それなりの気合いでとめているようですが、これにはこれの意味があるようです。

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 時間のあるとき磨いては、整えていった磨き号なんですが、元はジャイアントみたいですね。

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 時たま外でも、この磨きについて声を掛けられたり、ジロジロ見られるようです。

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 ちょっとした雨の日の撮影です。で、この一台の内容を聞いたんですが、大森社長としては、これは実験機として作ったようです。

 で、何を実験しているのか?

 それはアルミのサビの様子を見る、そしてそのサビの程度によって、どうしたらまた元の輝きを戻せるか?これを試すための実験機なんだそうです。

 なるほど、アルミは磨いただけで、無塗装です。鉄はそういうわけにはいきませんが、アルミなら錆に関して、多少の余地があります。

 大体組み付けて乗って二三週間らしいんですが、その経過を見る。アルミの錆は鉄とは全く違って、まず表面が曇ってくるように出てくるそうです。放っておくと白カビのようになってくる・・・、なるほど。

 これを曇りの段階で、どうやったら、それらがまた捌けて元に戻るか?いくつかの研磨剤なんかも試しながら、経過を見ては実験を繰り返すんじゃないか?と思います。

 で、それは将来大森研魔クラブ結成時の重要なデータとするんじゃないか?そういう算段、大森社長の中には決まっているような気がします。

 で、その気になる大森研魔クラブですが、世の磨き好きを束ねて、弟子入り等で、磨き自転車の展開と維持発展をもくろむんじゃないか?と思いますね。

 一回やって、徐々に錆びてきて、いつの間にか朽ちて終わり、というのではなく、磨きの光沢を守りつつ乗り続けるための極意を秘伝としてクラブ会員に伝授していくような、秘密結社のようなクラブかと思いますね。

 そういうわけで、決して、大森研魔クラブは会員たちと花見なんかはしません、多分。

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 今日も、一人磨き部屋で、アライグマ状態の社長。

 ゆっくりですが、確実に動いている、大森研魔なので有ります!

 なんか磨くものないかネ~・・・・と!

命短し バカせよ 少年!



 春休み・・・はもうそろそろ終わって、新学期の始まりですね。自転車でアチコチ動くと、両親が正装して子供と入学式かな?参加しているところを見かけますな。

 子供の入学式に親が正装・・・。そういえばこの10日、子狸の子供園の入園式があるそうですが、どうしよう?正装嫌いというか、既に正装を持っていない店主としては・・・、普段着でいいか・・・、なんならツナギ着て、頭にドライバー刺して、胸ポケットにモンキーレンチでも入れて、行ってやろうか?と。

 この春休み、近所の高校1年祭が、ちょいとぶっ飛んだ企画をもってきました。

 この普段乗りの自転車で、箱根へ行く!というんです。

 箱根って、どこの箱根だ?

 箱根ッス・・・。

 芦ノ湖まで行くのか?

 ・・・・、???

 山登るのか?

 箱根に山あるんですか?

 駅伝五区って殆ど登りじゃない。

 そうか・・・、そこまでは・・・?今回・・・行かないかな?

 じゃあ、箱根湯本までかな?

 はあ・・・。

 と、あまり気合いは入っていないんだが、仲間連中と行くらしい。山登るなら、色々と外して軽量化・・・も考えるわけだが、湯本までだったら、高校一年生だし、何とかなるんじゃない?ということで、ちょいと中身を含めたメンテを中心に、やってみる。

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 サビサビチェーンは交換して、スプロケのサビも軽く落とします。

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 各所注油して、後輪ハブも中あけしてグリスもしっかり詰め替えます。もちろんBB付近もしっかり充填。

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 こういうタイヤも交換、前後ともに。

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 白っちゃけたブレーキシューなども交換して、トーイン。

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 シュー交換も効果的だよね。重い車体なので、ジャックナイフしませんが、よーく効きます。

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 ワイヤー系も交換して、カゴを外したい欲求をぐいっと抑えて、これにて完成。

 今回は中身を中心にしたメンテなので見た目は地味。殆ど変わりませんが、乗り味は、全く違うという感じ。

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 車体は完成、多少の丘陵系の坂はあれど、これで湯本ぐらいならいけるであろう・・・と。

 ところが、丁寧な電話が。

 あ、あのー、箱根行きの件なんですが・・・ときた。もしかしたら、芦ノ湖まで行くのか?!とどよめいた瞬間。

 そ、そのー、一緒に行くはずの友達がインフルエンザになっちゃって・・・今回中止になりました。ですからー、ゆっくり直してください・・・。

 なるほどねえ・・・、ご丁寧のどうも。友達にはお大事に。ということで、今回の春休みの計画は、おじゃんとなりました。

 納車の時に、全然違いますねえ、とメンテの内容にはしっかり気づいて、上機嫌。

 箱根ですが、夏休みには行こうか?って話しています。

 そうか、春休み箱根で、夏休みは大阪までだろう?と思ってたんだが、一つずれるねえ。でもまあ、一気に大阪もあるかもよ?

 ハイ、ゆっくり考えます。と、相変わらず覇気はないものの、もしかしたらやっちゃうかも知れないなあ、と予感させるところがある。高校生なんて一体どういうふうに化けるのか?分からないからね。

 そういえば、高専の子で、この夏大阪行くと言っていた奴いたなあ。今持っている自転車で、というところが高校生。
 
 バカバカしいことは、その意味が分からない内に、若い内にやっておく!コレ鉄則だもんなあ。

 だからこそ、バカの意味が分かり始めたオヤジ連中は、そんな企画を聞いて、燃えるんだ!

 命短し、バカせよ 少年!恋なんざ、その後でよし!

イェップ新色と新価格・・・色々改訂



 この4月を機に、消費税が8%に値上がり、それに合わせていろんな影響が出ておりますな。

 当店の扱う商品の中でも、円安や原料費の高騰、消費税値上げなどを理由に、掛け率の変更や値上げ分の添加など色々起きております。

 ママ狸んでは主力商品は相変わらずのイェップということになっていますが、これがまた値上げ・・・。

 と、暗い話の前に、明るい話を一つ。イェップの新色登場です。

 上のものもその一つ。今までイェップの黄色系というのはライムといって、黄色と黄緑の中間のような色でありました。正確には、後半そうなってきたといってもいいんじゃないかな?当初は蛍光の薄いレモン系の黄色だったような気がしますが・・・。

 とりあえず、原稿ではライムという色に対して、この山吹系をちょっと薄くしたような黄色が登場しました。

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 次はコレ、バイオレットというんだそうです、言われてみれば、すみれ色系統ですね。男女どちららでもいいですね、中性色、これは完全に好みの問題として扱える珍しい色といえるでしょう。藤色といっても良いかもしれません。

 で、次はコレ。

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 今までのくすみ系のブルーにあてていますね。オーシャンブルーというのだそうです。

 以上、この三色が新しく、今までの白・黒・茶・ピンク・ブルー・オレンジ・ライムに加わるということで、お見知りおきをよろしくお願いいたします。

 で、昨年の七月からこのイェップ、前後ともに三千円程度の幅での値上げということがありまして、その時から今在庫しているイェップに限り旧価格にて、ご提供という形でやっておりました。

 その姿勢は、今後とも在庫が捌けるまで貫く所存であります。

 ただ、前子のせに関しましては、旧価格のものが白・オレンジ・ライムの一個ずつ、三個のみとなっており。それ以外の色や入荷に関しましては、諸般の事情から、値上げをせざるを得なくなります。何卒ご了承を。

 旧価格15750円が、新価格19440円・・・となります。書いている店主もため息が出ますねえ・・・。

 うしろ子のせはまだ在庫しておりますが、これも捌けた暁には、旧価格18900円が、新価格22680円となります。

 これはもう、別の対策を考えていかないといけませんなあ・・・というところまで来ているように思えます。

 といってもすぐには対応できないところがつらいとこ。

 もう少し子育てしやすくなるような環境を自転車屋は自転車屋として考えていかないといけませんね。
 
 すべて、政治のせいにするなどという、野暮なことはしない。もちろん政治は政治で大切ではある、しかし、そここそが本丸というのはこれまた間違いで、各自それぞれ、その専門分野で、それぞれが対策を考えて、利用者の利便性をどう確保できるか?を真剣に検討する、そういう姿勢も大切なんだと思います。

 任せてブー垂れる、だけでは世のなにがしかの専門家として、恥ずかしい限りと思うべし、といいきかせます。

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 そう子育てといえば、この4月から子狸は、こうした施設に徐々に通い始めています。

 弁当入れたリュックを背負って、登園します。最初の二三日は、すぐにうち解けてきたようでしたが、ここ四五日は「「お家へ帰る・・・」と、上履きを投げたり、しがみついたりしてきます。そして泣いたりね。

 生来明るい子狸が珍しいなあ、と思っていると「ようやく、イヤだって、言えるようになったんですよ」と園長先生。

 なるほどねえ、最初の環境の変化の時は、なんとか小さいキャパでアイツ、我慢していたんだ・・・。そのキャパがちょっと超えちゃったかな?なーるほど、そういうことか。

 そんなわけで、本日も多少ごねつつも、登園したのでありました。

 子供園の中には、カバンやちっちゃい上履きや、靴や上着などが、きれいに並べられたり掛けられたりして、おもちゃも各種色々ありまして、実にほのぼのしたところなのであります。ちなみに子狸はラッコ組、他にペンギン組なんかもあるそうです。

 多くの方々も、何とはなしに、思い浮かべられることでありましょう。

 店主もそうでした、自分の頃の幼稚園もたしかそうだったか・・・と、その時、いきなり、稲妻のようなかけ声がして、一瞬凍り付いたんですね。

 実際には、ほんのコンマ数秒だったかと思いますが、背筋が凍り付いたんです。

 「あの日、東北では、こういう施設にも、津波が届いてしまったのか。」と。

 だれにも何も感じられないように、静かに店主は自転車に乗って帰って参りました。

 こんな部外者による、偽善的なかけ声の内容など、どうでもいいのかも知れません、その向こうにあるものの予感の方が、さらに重く、のしかかってくるのであります。

 何の話でしたか?そうか子育ての話でしたね。

 子育ての責任は重く、それは単にその子供との間の責任だけではない、ある意味人類にたいする責任も負っているのではないか?などと多少大げさに考えることがあります。でなければ、津波の被害の話との関連はないはずですから。

 何かが関わっている、そう思わざるをえないのであります。

 ただし、その人類たるものが、今後存在し続けるに値する存在であれば、ということにかかりますが。

ローラ 女子雑誌に久々登場の巻



 まさに当たり年というのがありまして、毎月何本か雑誌取材を受けていたときがありましたね。ところが最近はとんとそういうお呼びが来ない。

 テレビの方からは何本かありまして、どれも散歩番組だったようですが、すべてポシャッタようですね。まあ、別に拒みはしませんが、かといって、まあテレビなんてはそんなもんでしょ?的な感覚は相変わらずで、大体視聴者を尊敬しているようには見えない方々が番組を作っているとすれば、そんなものに熱意は注げませんわ。

 その点雑誌は、これも玉石混淆ながら、制作の途中にかなり介在できるというよさはありますね。そこにこちらの主張といわなくとも要望なんかを挟める余地が出てくる、そういう時間的余裕のようなものがあります、多くの場合。

 今回もどうして女子雑誌が?とおもいましたが、どうも紹介して周旋してくださったライターの方が、当ブログを熟読されていたようで、それも店主よりも読み込みが深いというか・・・。そうした縁から、今回の運びとなったということです。

 企画内容は、そのページのメインとして、とある女性マンガ家さんがおられる。それをサポートする形で、先のライターさんがいて、毎回テーマを決めての担当ページという作りとなっているようです。

 で、今回が自転車改造ということになりまして、当店の出番を作っていただいた、という展開です。

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 まず、この自転車。メインのマンガ家さんが日常で使っている自転車で、コイツをどういじっていくか?ということがまず企画会議として成り立ちます。

 さてどうします?という質問に、あまりシャープにご要望が出てこられない。ある意味あたりまえかも知れませんね。自転車を完成物と思いこんでいる頭からすれば、ハンドル変えますか?駆動系どうします?カゴは?なんて矢継ぎ早の質問浴びせても、一体何を言われているのか理解するのは、むずかしいかと、思いますわ。

 ただ、その内自転車というものは構成物で、部品はすべて変更可能、そして変更することで車種を別車種にかえていくことができるんですよ、ということの意味が分かっていただけてきたようですね。

 後から抜かれると、イラーっとします!とか。でも何のかんのと言っても、カゴはなあ・・・必要だよねえ。前と後どちらにカゴを付けるか?ものがいつも見えるという意味で前かな?などと徐々に、積極的な展開になっていきました。

 そして決まったのが、高速実用車!簡単に抜かれないようでいて、かつ仕事道具はしっかり積める!よし、これで行きましょう。

 と決まってから、フレーム以外のほぼすべて入替ということで、足りないパーツの入荷などから、当初一日で取材を終了する予定でしたが、あと一日、後日、改造日を決めて初日は解散ということになりました。

 今回のメインになる改造のポイントは、圧倒的にホイールでしょうな。

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 24インチのホイールを、計測上650Cのホイールに履き替えが可能と分かったので、まず650Cの絶滅種に近いリム探しから・・・。そしてようやっと見つかりました。

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 もちろん前も650Cに交換です、でないとファニーバイクになってしまいます。

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 折角十速対応のハブで組み付けたのものだから、最低8速は付けましょうということで。

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 ディレーラーもソラに格上げ!一端だよねー。

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 クランクも前一枚のものから、なんと二枚のものへと変更。

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 当然フロントディレーラーも取り付けて、ペダルにはショッキングピンクだよ!随分若返ります。

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 ならブレーキもだ!24インチよりも650Cの方がリムはブレーキに近くなりますので、ショートリーチのものへ変更。もうあれもこれも、やっちゃエー!的なノリ。

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 ブレーキシューもいいものなんで、コレは効くぜ!

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 ワイヤーもショッキングピンクものだ!ムラサキのフレームとの相性は、かつてランプレダイキンといったチームがあったが、今でもランプレはあるのか?そのチームカラーに似ているね。

 ワイヤーがショッキングピンクだとしたら、こちらもでしょう。

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 色自体は派手であるが、組み合わせからすると下卑ていないのがいいですね。店主はピンクという色については、殆ど感心無しながら・・・。

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 ハンドルはブルホーンへ、スピードも意識しているので、試乗ポジションは大切です。そこにバーコン。フロントディレーラーも付け加わったので、バーコンは二つ。そしてギドネット。どこからでもブレーキが握れる優れもの。当店の定番ですね。

 と、改造内容を見てゆくと、ちょいとイケイケ状態ですね。店主もマンガ家さんも、ここまでやっているんだから、やっぱりここはこれでしょう!的なノリが出てきているわけで。

 責任編集の方もメインが機嫌がいいものだから、いいんじゃないですか?的。

 問題は、自転車をかなり知っておられるライターさんなんですが・・・、途中からちょっとこれはヤバイんじゃないか?と思い始めたそうなんです・・・予算が、どうも勢いからしてとめられなくなった・・・ということです、後日談。

 そして、懸案のカゴ。カゴは捨てられない、スピードと両立ということでしたので、軽快感のあるものにすることに。

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 このプラスチック系のカゴをステンレスものに替える。

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 カゴ自体の背は低い。ブルホーンバーとの関係もありますな。その分、床の面積が広い、ということがいえます。

 ただ、このカゴ付け、ここに注目!

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 このクイックナットの間を縫うようにしてエロく曲がったこの曲線!

 これだって、フォークの長さとカゴの深さや位置などを調整して、作ったオリジナルステーですよ。

 カゴの数は星の数ほど、フレームだって星の数ほどあります。それらを組み合わせて取り付けるのは、とてもクリエイティブな仕事なんですね。だから勉強になるし、面白い。決まったフレームに決まった籠を百個付けるのは拷問ですが、同じ百個でもすべてが違うとなると、これは面白い、創造的だから。

 そういう意味で、仕事から創造性を奪ってしまうことは、仕事をつまらなくすること、ひいては非人間的にしていくことになる・・・、この辺がこれから仕事を作っていくときに重要なポイントになりそうですね。

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 そんなこんなで出来上がった、高速高機能車!ってわけです。

 ホイールがでかくなったことで、スピード感はかなり変わるはず。

 前に二枚のギアになって、アウターギアはデカイですね。これで重いギアから、軽いギアまでどちらも踏めるという意味で高速、且つ高機能・・・と言っていいんじゃないかな?

 そしてカゴも忘れちゃいけません。多少の荷物はここでカバー。

 で、先の問題というのは、予算オーバーということなんですね。やっちゃえ!というノリは、ある意味改造ではよく起こりえることで、内容を伴った理解の下ではあってしかるべきなんですが、内容分からずにやれやれ!を繰り返すと、とんでもない予算オーバーに繋がってくる、という訳なんですね。

 今回もそうでした。大体予算の1.5倍はしたんじゃないかな?

 ライターさんは危ないんじゃないかな?と思っていたそうですが、的中!

 編集の方は、驚かれたそうで・・・、説明不足もありまして、今回大変申し訳ありませんでした。

 でもまあ、一回の取材費としては高額についたとはいえ、この一台を使ってコラムを何本か書いていけば、経費はそのなんぼんか中の1になりますので、ご容赦を。

 とはいえ、できには自信がありますから、使い続けていけば行くほどその良さが分かって頂けるんじゃないかと思いますよ。

 まず、予想以上のところまで乗り手を連れて行ってくれて、まず驚く。その内乗り手がより遠くへと、希望しそれをまた車体が叶えてやる。そうした循環で人車が一体になってくる、自転車にとっては最高の展開なんじゃないかな?

 それが期待できますね。しっかり乗ってやってくださいな。

 しかし、久々とはいえ、しっかりした出版系の方々との仕事は面白い。
 
 出版の方もかなり大変とかききますね、本が売れないということで・・・。

 では売れさえすればいいのか?最近平積みにされている本、日本の知的劣化を象徴するようなものが散見できますね。

 ある一面からの見方を誇張して、一知半解の論をこれがあたかも真実であるかのような「歴史」書の数々。隣国のことをバカにしたような、悪口雑言を書き散らしているようなものが売れ筋とはね、どう擁護しようとも上品とは言い難い・・・。同じ土俵の西東だろう?そういう土俵そのものから、離脱すべきであるのに。

 この手の描き散らしを売れるからと、取りまとめては印刷屋に持って行くことが編集であり、出版社というものなのか?

 そんなことはあり得ない。

 今回一緒に仕事ができた出版の方々は、ある意味この国の知的部門の担い手であるということをハッキリ自覚をして、気概を持って仕事をしている方々との出会いでもありました。だから仕事は面白く興味深かった。

 先生ね、この内容の典拠がハッキリしないと、印刷物にはとてもできません。こういう事を要所をキッパリと締めて妥協しない、そういう編集であり、出版社であればこそいい本が出来上がる。

 駄本を量産して、クズのような利益をかすめ取ってはヤリ逃げしていくような方々は、そもそも知的な編集・出版といった場にいるべきではない。賤業としての読み捨て場にいるべきなのだ。

 そういう意味でも、今回は貴重な経験をさせていただきました。有り難うございました。

 ローラ、という雑誌。是非手にとって見てください。ページを開くとコンテンツがあふれ出てくる・・・そういう雑誌でもあります!

曲がったフォーク回りを取り替える フォークは大事!思っている以上



 一見大森研魔の仕事かとおもいましたね、ご自分で塗装落として、そのままで気に入っておられるようです。

 もっと磨いてみませんか?とお誘いしてみたんですが、イエ、これはこれで・・・ということでした。


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 で、今回はフォークが曲がっているということでしたねえ。ちょっとぶつけたとか何かでしょうか?正面からぶつかると確かにフォークは弱い、というか交換できるフォークが曲がってくれたので、車体は守られた、ともいえるかも知れませんね。

 昨今のカーボン車では、ヘッド回りが頑丈に作られているために正面からの力が、巡り巡って、チェーンステーに集中してしまい、そこをへし折ってしまった、という事例がありましたが、これはまあ全く笑えませんな。

 フォーク残ってフレームお釈迦・・・。学生君らにはたまらない状況でしょう。逆ですよ逆!フォーク曲がってフレームセーフ!でないとね。

 ということで、鉄のメッキフォークに交換です。

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 フォークが変わると、走りに影響でる事多いです。イヤ、非常に重要な箇所だと思いますね。ちょいと出たての頃のカーボンフォークなんて、勇んでつけてみたものの、下り怖かったもんなあ。

 それとタンデムに最初に付けたカーボンフォークもダメでした。見た目は頑丈そうにみえながら、寄れる、タンデムの下りは出るんでねえ、これをクロモリの太いものに交換したときにはホッとしたものです。

 店主は未だにクロモリフォークは古いと思っていません、車体によっては・・・バッチリなものもあると確実に思いますよ。

 逆に言うと、絶滅種である1インチのカーボンフォークなんて、いい物を探すのが大変なんじゃないか?と思うことすらある。今休ませているネオコットに付けた、タイムのストレートフォークは惚れ惚れしますが、少ない店主の体験の中では、コイツ一本がダントツ。あとは、なかなかそこまでのものって、探すのむずかしいんじゃないか?などと、特に今となっては、と思いますよ、たぶん。

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 折角フォークを変えるなら、このヘッドパーツも交換しましょう。あと素人ができるところではないので。

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 1インチでもまだメッキの様子のいい物が残っているというのは、ありがたいです。

 あとは、目に付いたところを交換などしていきましょう。

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 チェーンかな?

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 こういう要所を変えると、また自転車は嘘のように走り出してくれる。パーツと調整なんですね。

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 これでまた、遜色なく、今まで以上に走ってくれます。

 自分で研ぎ出した自転車、決して派手ではなく、むしろ地味ながらも自分色があって、自分らしい気に入った感じがとてもよく似合っています。人車一体・・・、こういう意味でもありますね。

 ものと人との幸福な関係、お互いを利用し尽くしたり、振り回されたりしない、幸福な関係、こういう側面も大切かも知れませんね。

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 そうそう、桜が咲いているようです。

 花見はやらないのですか?という質問がよく来ますが、できて今月五日・・・、近くでやっているかもしれませんが、未定です。

 何か最近店主は桜が抜けてきたように、思われるんです。

 寒さに耐えて出てきて、満開、そして一気に散っていく桜に、思いを寄せる方々、それにかこつけて飲みたがる方々が多いのは、いつものことですが、ちょいと飽きてきたぞー。

 それよりもむしろ、ちょっと視点を変えて見てみてください!

 今桜で見えなくなっているところに、いい兆しがあるんです。

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 これです!新緑です!

 何か最近こちらの方が、グッと来るんだよなあ。この季節から5月にいたる新緑。桜満開の脇から、気づいた方は見てください。意外と、いいものですよ!

消費税値上げ後 密かなブームになりそうな?ドロップ化 そしてニコへ



 マウンテンバイク・・・ですね。最近クロスバイクなのか、マウンテンバイクなのかその中間のような自転車がありまして、チトわかりにくい。

 まあ、マウンテンバイクかな?しかも中学生が持ち込んできましたよ。

 どうも、話によるとロードが欲しいようで・・・。でもまだ中二だったかな?160センチぐらいなんだが足のサイズは26センチあるというと、まだまだ身長は伸びそうだ。

 そういう段階で、果たしてロードレーサーというものの購入をすすめるべきか?答えは否でしょ!

 二三年で、10センチは伸びると分かっている子に、デカメのフレームであるとしても・・・、実際それ以上伸びたら、またはそこまで伸びなかったら?という不明瞭な展開があるときには、やめておく方がいいと判断します。

 それでも自転車の買い換えがいくらでもできるから欲しい、というような方はそういう方に売りたがっている店は他にもあるでしょうから、そちらをオススメします。

 最近同じく中学生で、大きめのメーカー品のロードを購入したという話も聞きましたが、それが今後どういう展開していくか?ちょっと見届けてみたいですね。いいアドバイスに繋がるような、展開になるかな?

 あと、まあ、実はそれだけじゃあないんだよなあ。

 欲しい!と思ってすぐに手に入る、ということが、果たして中学生ぐらいの年頃の子にとって、本当にいいことなのか?ということもありますな。イヤ、そっちの理由の方が殆どかも知れませんね。

 どんなに安く上げようと思っても、レーサーの値段は中学生には大金です。例えそれが七万だとしても、五万だとしても、です。

 そして、それがお年玉を自分で貯めたとしても、スポンサーがいるのだとしても、そういう大金に関わるときには、真剣に自分の欲望(まあ、欲しい!という気持ちかな)と向き合って、冷静にできる限り合理的に、または合理的な声との間に立って、考えるということ、考える習慣を身につけるということ、そしてそれに根ざして時には我慢をすること、そういうことが大切な時期なんじゃないか?と、強く思うからであります。

 今は自分の希望を果たすには早すぎる、とすれば・・・?とまた次の選択肢について考える・・・。そういう中学生であって欲しい、とほぼすべての子供達に関して思うわけであります。

 子供には完成した物や金などを簡単に与えるものではない。その簡単には果たせない希望とのギャップの中で、何をなすべきか?それを考える重要な時期なんだと思うんですよね。そして、そこに成長がある、と思うのであります。

 そんなこんななわけですので、当店でレーサー完成車を中学生に、通常の大人に売るようなことはないでしょうねえ、もちろん個別的な事情は色々あるでしょうから、これはあくまでも一般論なのですが。

 依頼者の中学生君も、随分と考えていましたよ。「親と相談していいですか?」もちろん!

 暫く話していたかな?そして、結論!やっぱり今回はこの車体でドロップ化したいです、お願いします!

 よし!やりますか・・・。

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 イヤー、早速問題がありますなあ・・・。このブレーキを見てください。コイツはワイヤーでキャリパーやVブレーキを引くタイプのものではなく、なんとオイル引きのディスクブレーキなんですねえ。

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 わかりにくいですが、ホースが直にディスクブレーキ本体に入っており、ワイヤーではなくオイルの圧力でブレーキをかけるという仕組みなんです。

 さーて・・・、ドロップ化するということは、ブレーキやシフターが変わりますが・・・。

 現行品で、ドロップ形状にあうオイルブレーキというのはあのバカ高いスラムしかない。予算的に却下・・・。

 タイミングいい物で、シマノが新製品の発表しましたねえ。シフトはワイヤー引き、ブレーキはオイル引きというタイプ!ある意味これは理想なんですが、まだ発売には至らない・・・。

 となると、STIで引けるワイヤー引きのディスクに変える必要がある・・・、ということです。

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 一瞬同じじゃない、と見えますが、ワイヤーがありますね。交換しました。STIとの相性はいいですねえ。ワイヤーで引くディスクブレーキをメカニカルディスクといいますが、ヘタすれば、絶滅危惧種でしょうか?二三種類くらいしか内ですねえ、殆どオイル引きになりつつあります。


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 あと例によってココ。フロントディレーラーはフラット用のシフターと相性が悪いので、これをロード用に交換。

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 クラリスという、8速対応のコンポです。

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 リアディレーラーも、新生クラリスに交換しました。

 しっかり作られていますね。仕上げなどはまあ・・・、機能は手抜きはありません。

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 そして本来なら、このクラリスのSTIを使いたかったんですが、なぜか欠品の嵐。三社ほどに問い合わせましたが、どこも在庫無し。メーカーも5月以降作成ということで、暫く入手できない・・・と。

 こまったなあ・・・。できればこの春休み中にと思っていたのに・・・。

 在庫をガサゴソ探すと、やっぱりあるときにはありますなあ・・・。

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 2200の残党がありましたので、コイツを装着して、調整すると難なく働きだしました。

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 完成!ちょっとゴッツイところが、何かシクロクロス車みたいで、これはこれでいいですねえ。ブレーキもオイルと遜色がないくらいによく引けて、また効きます。

 これで暫くいいんじゃないかな?ツーリング、荷物も載せられるし、かなりのダートのところもヘッチャラで、逞しいワンパク号でもある、イヤー、暫くこれでいい!

 こういう、ツナギのような中途半端でもしっかり乗れるようなものに乗るべき時期というのがある、と思うぞ。

 だからこそ、ガチのレーサーに跨ったとき、色々本当のことが分かるようになるのだからねえ。

 それはコイツと比べられるからでもあり、そしてコイツで走っていたからこそ身につけたものによるもの、総動員なんだと思う。そういう時期を大切にすべきなのだ。

 ぶっちゃけレーサーなんて、大人になったらいくらでも乗れるのだ。今は、今しか乗れない自転車にしっかり乗ることなんだと思うのだよ。

 そういう意味で、コイツはいい!こういう形での協力は、全く惜しむことなく大全開で支援させてもらいます!!!

 もちろん、中学生だけじゃなく、大人からのご依頼も、この手の工夫を凝らした発想をかたちにできるよう、精進して参りますわ!

新年度展開 狸サイクルよどこへ行く?



スラリと伸びた、メッキ式のベントフォーク、といわなくても見れば分かりますね。しかしやたらとコラムが長いですねえ。

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 これは?コルナゴ?って見れば分かりますが、違います、でもストレートフォークですね、店主好み。これまたコラムが長い・・・。

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 んん?今度はストレートのカーボンフォーク?コラムは長いのはアヘッドだから当たり前だが、このコラム1インチ?1インチのカーボンフォークなんて、ある意味絶滅種なんだけど、何であるんだろう?

 今でこそ、フレームとフォークは一体で「フレーム」といわれていますが、かつてはフレームとフォークはある意味別物だったといってもよかったでしょうな。

特にアルミフレーム全盛期には、どこのフォークを選ぶか?というのも重要かつ楽しい選択肢であったわけです。

 あれをどこか復活させてやりたいんですよ。形状だけでも、ベント派?ストレート派?なんて楽しくないですか?

 例えば、鉄フレームを購入する際に・・・。

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 ベントにしますか?やはりベントはベントの良さはあります、走りにしても、形状にしてもね。圧倒的にこの支持者は多いはず。

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 それにつけても、店主の好みは断然こっちなんですよね、クイック感がいい!オフセットが同じならベントもストレートも同じじゃない?なんて言われそうだが、ブラインドテストのできない自転車にあっては、いや!ストレートがクイック!と言い張ります。

 でも、もし鉄フレームでマジ勝負したいなら、もう少し戦闘モードもいいかも、ということで・・・、

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 ちょいと太さの関係上、アンバランス・・・?でも、ホイールも38ミリくらいのディープリムで組んで前後に装着してやれば、意外とバランスが出てくるんじゃないか?なんてね。

 ラグの鉄フレームで自転車組みたい!と思ったとき、フォークが上の三種類から選べるとしたらどうです?夢のようじゃありません?

 しかも!が付きます。

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 カーボンフォークを選択する場合には、戦闘モード全開でしょうから、当然アヘッドステムで武装するでしょう。今やアヘッドは主流!重さも形状も値段も何もかもアヘッドの選択肢の広さは、他を寄せ付けません。

 しかし、鉄系のフォークを選択するなら・・・、

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 多くの方は、スレッドステムを利用されるんじゃないかな?

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 ここで伊達に長いコラムの謎が一つ解けたと思います。

 そう、鉄系のフォークを選択しても、殆ど希望者はいないかもしれませんが、鉄系のフォークでアヘッドステムを使って武装ができる、ということを意味しています。マニアックすぎ?

 もちろん鉄フォークアヘッドは、後日、ヘッドパーツを打ち変えて、フォークコラムを短く切ることで、スレッドにすることはできます。

 ただし、これやったら、ガチのアヘッドに戻すことはできません、コラムを切ってしまうので・・・。まあなんちゃってアヘッドには戻せますが・・・。

  これで、異様に長いコラムと、異様に長いねじ切りの意味が分かっていただけたでしょうか?

 しかしなあ、ここまでかゆいところに手の届くオーダーができるなんて・・・・、台湾恐るべし!であります。

 さて、ここからが新年度にあたって、当狸サイクルが有縁の皆様に仕掛けます、新企画なのであります。

 三種類のフォークから選択のできる、クロモリロードフレームによる、狸サイクルオリジナル完成車を展開しよう!という企画なのであります。

 既に動いて、具体化しつつあります。

 今日、日にち何日だっけ?4月1日・・・年度初めと同時に、ちょっと新体制発表には信憑性に問題のある日ですねえ・・・、どうしよう?

 まあ、嘘付いてもしょうがないので、いいますが、そういうことなんであります。完成車が売りにくくなってくる世の中で、あえて裏張りをする、という展開でしょう。大丈夫かね?

 まあ、暫く遊びます!作品ができてきましたら、徐々にアップしてまいります!売り方も検討中、基本完成車売りでまいります。同業の方には要相談・・・なんちゃって。

 ということで、新年度より徐々にですが、オリジナル鉄フレームによる展開も視野に入れつつ、踏ん張ってまいりますので、静かに注目しておいてください。

 動き始めたら、静かにお知らせしてまいります!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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