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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2014年10月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

工房から工房店へ 店作り・・・苦手なのさ あどばいすなんか・・・



 今の新店舗に引っ越してきてちょうど1年半、さて、新店舗は店舗として完成しているのでしょうか?という問いには、実はまだ・・・なんであります、という答えになるでしょうな。

 まあ、色々理由はあるかと思いますが、第一原因はこの店主の店舗作りへのセンスのなさ・・・といいきれるでしょう。

 センスがないから、その気が起きない・・・後回し・・・という悪循環・・・なのであります。

 そこそこ仕事が来るとそちらの方にかまけて、もちろん大事な本業なんですが、両立だってできなくはない、何とか工房としての機能は果たせてはいても、どうもその一つ上の店舗となると・・・。
 
 だいたい上の看板、これも移転してきて一年ほどでようやくできた、代物です。もちろん手作り。

 もっとさっさと作れよ!という。確かにこうした看板を出すようになってきてから、ご近所からの依頼が増えて参りました。

 そりゃそうですよね、通るたびに、人がたむろっていて、何かやっているには違いないが、何売ってんだかわからない。

 何度か通る内に、自転車を扱っているには違わない、ただ・・・いわゆる自転車屋・・・・ではなさそうだ・・・。

 こういう、思惑が渦巻いていたんだと思いますが、ようやくなんだ、修理を主とする自転車屋なのね、なら頼んでみようかしら?という具合に、ようやく、ご近所さんの流れが・・・、という次第なんであります。

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 裏がこいつ。手書きの割には、まあできているでしょ?と自画自賛。

 ところが雨続きのある日、見てみると。

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 湿気を含んだ板が膨らんで、盛り上がっています。それが・・・。

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 それが耐えきれず、ついには縦割れが・・・。これだから木工はイヤだぜ!

 新潟の師匠の言葉が思い出されます。たとえば寄せ木で箱を作るという場合、夏に作るときには、振るとカタカタ音がするように作るぐらいがちょうどよい。新潟の冬の雪の季節になると、湿度がすごい。そのとき音が止まるように作っておかないと、真冬に膨らんで割れる、開かない、入らない、という状態になるという・・・。

 誠に木は難しい。

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 五右衛門に剣でバッサリ切られたような、看板に相成った・・・。まあボルトでなおすべえ。

 そのほかにも、ゆっくりながら、店舗への歩みがあちこちに見受けられるのであります、これでも・・・。

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 なーんだこれ?

 これは、お猿のはしご、といいます。外側から脚立で上がるのではなくて、内側から上の作業台に乗るための階段であります。

 直行のクランプ一つで挟むと場所を取らない階段になるのね、おもしろいでしょ?

 そして・・・、

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 上の今まで床に積み上げていた、荷物類を、もう少し使いやすいように棚を作って、整理していこうという方向へ。こういうの苦手なんですわ、店主は絶望的に。だから着手するまでに1年半かかった。

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 そして、もう一つ、お猿の階段が・・・。

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 離れてみると、こう。上の方に、今年の稲わらが干してありますが・・・、ここに注目!

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 旗がかかりました!これは響き床の旗ですが、これから狸サイクルの様々な旗へと変貌していきます!

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 裏から見るとこんな感じ・・・。だんだんと店舗然としてくるかな?

 ということで、もう少し外部の整理とととのえをしてから、内部もあちこち手直ししながら、徐々に店舗にして参ります。ただ・・・、皆さまの中でこうした事のお得意な方がいらっしゃいましたら、アドバイスなどいただければ幸いです。

 当店のカカなんかもこの辺苦手ではないのですが、いくつかの視点を織り込んで、いけたらなあなんてね。

 できれば、今年中に新装開店・・・なんてしてみたいですね。その後目白押しの企画もありますしね!

 あと、もう少し組み付けと、整理整頓、ちょっとした什器作りなどをしつつ、であります。

 ご協力、よろしくお願い、しますね!
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子供自転車 から夢想すること



 ご近所さんの子供自転車。チェーン周りからキリキリ音がしますが・・・という依頼、ハイ何とかしましょう!といういつもの流れなんであります。

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 まあ、見れば一目ってやつでチェーン周りがさびさびなんであります。しかし・・・。

 子供たちが乗っている、一見マウンテンバイクってありますよね。一見なんであります。よく見ると、注意書きなどに、マウンテンバイク的な乗り方はするな、というような正直なことを書いているものすらありますね。

 見た目だけまねたマウンテンバイクなんでありましょう。んで、この車体もチェーンリンクの上に、チェーンの脱線防止のコロがついていますね。

 これって、ダウンヒルバイクライクってことなのかしら?なら、まあいいんではありますが、メンテしづらいとい事となによりも、ダウンヒルしない子にとって、チェーン周りの抵抗がバカにならないんですねえ・・・、というわけで、この辺をちょいと一新してやると。

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 おう!まあよくあることも自転車の典型のさびだらけ、雨ざらし。この辺を変えてやると、走りが変わる、走りが変わると、自転車に対する思いも変わって、ついには雨ざらししなくなるっていう自然な流れが身についてくれるといいなあ。

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 抵抗になる防止システムは外して、たっぷりと油のしみこんでチェーンをつけてやる。
 
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 スプロケにも油を加えて、磨いてやる。干からびてキューキューいっていた鉄パーツが、徐々に潤いとともに本来の動きを取り戻してくる。

 旦那ー、ほらねえ、おいらはまだしっかり働けるんだってば・・・とでも言っているようなんであります。

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 これぞチューンナップ!できる奴!って感じでしょ?

 こういう感覚を、言葉でなくて、子供の内からもので、そのものの迫力で体感してもらいたいんだよね。

 そして、乗ってみて、確かに回る!と実感してもらいたい、子供の内から・・・。

 で、この子なんだが、すぐご近所の子。

 まずは先発隊でお母さんが来店してきた。子供の自転車でも見てもらえますか?って。主人が自転車が好きで、以前伊集院さんの番組でこちらのお店を知っていたと。ある意味マニア!

 そして、実車が登場。その翌日、当の持ち主の子が現れて、「自転車よろしくお願いします!」と小さい頭をペコリと下げた。 ハイよ!

 その翌日、恐る恐る・・・、あのー自転車・・・できましたか?と。

 ごめん、ごめん!やっておくわ、できたら家に置いておくから・・・。

 その翌日、家の前を通るとき、ちらっと一瞥を食らわすと、軽く会釈して通り過ぎる。さすがにあの年で、催促はできなかったようだ。実はまだやっていなかった、ごめん!今日中に!

 すると、背中がピクッと動いた。

 その翌日、できあがった自転車でスーッと風を切って通り過ぎていった。

 その背中がすべてを物語っていたように店主には見えましたな。

 背中はものを言いますわ。何も子供だけではなくて、大人もみんな。

 背中で演技ができる役者なんてほんの一握り、みんな表でのみ芝居をしている。

 プロの役者がそうなんだ、況んや背中で芝居のできる素人なんて皆無だと思いますよ。だから、ヨーク現れているんだと思います。少なくとも店主にはそう見える。

 乗ってスーッと帰る人、乗らずにワクワク感をたぎらせたまま自転車を引いて帰る人、実に色々です。

 ふと、あんな子にも、材料代と工賃を請求することの、ある種の理不尽さを思い知ることがある。

 あんな背中を見たんだから、ただでもいいんじゃないか?なんてね。

 そして、店主得意の瞑想夢想にはいるわけであります。

 本当に日本銀行券がなければ、経済活動はできないのか?と。

 店主が自転車に関する、実車やサービスをただで提供した分、肉や魚や野菜、その他生活の物資をただで入手できれば、店主は本当にただで提供できるじゃないか?もちろん自転車のフレームもパーツもただで手には入ったら。

 それがなぜできないか?

 銭は天下の回りものだとするならば、ものも天下の回りものにすればいいだけのこと・・・では済まないの?

 そうなると、ある意味すべて万引き社会みたいになって、品薄にならないか?働くものが馬鹿を見ないか?それに、たとえば高級レーサーのような高いものと、大根一本のような安いものの交換なんて言うのも不公平なんじゃないか?

 うんなるほどねえ・・・、でもたくさん万引きしても、そもそも銭に換金できない社会なんだから、必要最低限のものしか持ってこなくなるんじゃないのか?だから、最初は品薄になっても、たくさん持って行った奴が、その先で配るしかない・・・。

 最初は、やったー!働かなくてもいいや!と働かされていた人たちは思うかもしれないし、しばらくは遊んでいるかもしれないが・・・、そのうち退屈してきて、何かをし始めるんじゃないの?

 そして、高いも安いも、そもそもそれを決める貨幣というスケールがないんだから、貨幣経済の習慣がなくなってくると、そもそもそういう比較がばかばかしくなってこないか?

 それに、ただで持って行っていいとはいえ、そこには何らかの許可がないとやはり盗みにはなるので、「お互い様」だという意識がない人に勝手に持って行っていいよ、とはならないでしょう。

 となると、あんたは一体何してこの社会なり地域なりに貢献しているのか?ということが、重要になってくるわけで、そこに貢献していないんじゃダメ!とある意味貨幣社会よりも厳しくなるかもね。

 直接的な「お互い様」、それより抽象的なつながりを予感する「お陰様」と言うことが共有できない方には、ただでは差し上げません・・・。なるほど、ただより高いものはない・・・とはよく言ったものであります。

 ただ、何のために働くのか?生きていくって事は、裏や表で協働しながら生きる場をともに作っていく場なんだ、ということが体感してわかる・・・逆に言えば、貨幣というものが、そうしたものをうまくも悪くも覆い隠しているんだって事が、わかるんじゃないかしら?

 なーんて、静かに時間をかけつつも世代を超えて、ゆっくりと周りの世の中を変えてければなあ、などと夢想する店主、本日は子狸四年目の午後なのでありました。

 なにより、お陰様で・・・!

ご老体ながら しっかり子育て!



 ビンテージ自転車といってもいいでしょうな。

 何でしょうね、こういう雰囲気。時代の持っていたなにか?なのでしょうか?

 当時はどう感じられたのやら。今となっては、このレトロな感覚が、なんともいえず、いいですね。

 家なんか特に思いませんか?店主は、古い日本の木造家屋が好きで、古いながらも丁寧に手入れされながら住まわれている家など見ると、しばらく足を止めてしまいます。

 多少古くとも、高度成長期に乱立された家などには、ほとんど郷愁を感じません。

 況んや、今の建て売りと言われる建物、どれを見ても、ダメです。

 しかし、いずれ、こうした建て売りも、先の人たちは郷愁の目を持って、足を止めることがあるのだろうか?と自問することがあります。

 そんなことあるか!というのは簡単ですが。もしかしたら、こうした建物たちにも、店主らには気づかない何らかの美の形式を内包しているのであれば、いずれそれに気づく子孫たちもいてもおかしくはない。と、冷静に考えてみることはできますが・・・、心の底では、やっぱり、そんなことあるか!なのであります。

 さーて、入手のいきさつも何もわかりませんが、とにかくこのレトロ号があって、これを子育て系に変身させたいというご希望。ご老体ながら、もう一肌脱いでもらおうという、企画なのであります。

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 レトロな荷台が似合いますが、ここにカゴをつけましょう。

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 これは自転車専用のものではなくて、実は給食の食器を収めるカゴなのでありました。逆に雰囲気あります。

 先日も話したカゴの話。カゴはカゴで、これまた一大展開できそうですね。ただ、木工にまで手を出さないといけなくはなりそうです。

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 スッキリとした首回りなんですが、子育て号としての変身してもらいます!

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がら空きの前輪上ですが、ここも子育て号としての補助として、前カゴ・・・

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つけましょうか?

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つきましたね。ただし、イェップの前は足の蹴り出しが来るので、カゴをその外にまで持って行ってやらないといけません。

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 通常より長めの取り付け金具を使いますが・・・まだ届きません。

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 その先に、こうした再度延長の四角い枠を作ります。これで干渉しなくなります。

 こう考えると、イェップの足の突き出しが、前にではなくて、下に来るようになると、最強なんですがねえ。

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子のせとなると、スタンドもしっかりとしたものに越したことはありませんが、過信も禁物です。

 車体が華奢なので、取り付けも慎重になります。その車体に合わせた、折り曲げ加工をしていきます。まあ、普通の自転車屋は、つかないよ、で終わってしまうらしいですが・・・。

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 車体はご老体ながらも、シャンと矍鑠とした感じになりましたね。

 あっしだって、これからまだまだ役に立つことよ!って。

 タイムスリップしたような、車体。こんな風合いの自転車が、走っていたら、きっと乗っているお母さんは頭にスカーフ巻いて、乗っていることどもは坊ちゃん刈りか、ワカメちゃんカットの刈り上げかもしれないなあ・・・。

 同じような車体ばかりでなく、いろんな車体の自転車が、それぞれに走ってほしいよね・・・。何でも来い!の巻き!


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※セミドロップで、ちょっとレトロ・・・に見えない?よく走るよ!

残り四枚!サイクルモードのチケットいる方 いますか?



 来月の7、8、9に、今年もサイクルモードがあるんだそうです。

 ここ店主は二年ほど行ってませんが、律儀にチケット送ってくれます。

 一般者用のですが、残り四枚ほどありますので、早い者勝ちというのも下品ですが、ご希望の方は取りにおいでください。

 同業と言いますか・・・、正確にはほんの数店しかないと思いますが、いわゆる同業の方々の中で、問屋さんの展示会に足繁く通われるかたっているようで、その仕事の熱心さに脱帽なんであります。

 元々出不精なのもあるかと思いますが、店主なんぞは、新しいカタログ送ってくれりゃあいいや・・・とばかりの体たらく、レーシングチームでも作れば何でしょうが、ここぞとばかりの最新レース機器なんぞ、当店から出るわけがない・・・と決めつけているのはよくないとしても、情熱を持って、最新のレース機材をこの手にとって・・・というところではないですねえ。

 況んや、年間のノルマのあるような「高級」フレーム、完成車の展示なんて、その見方は一般のユーザーさんとほとんど同じなんじゃないかな?商売の目では見ていない、へえ、よくやるわ・・・という物見遊山になるでしょう。

 買うより作る方がおもしろい、断然おもしろい。完組ホイールのいいものは否定しませんが、当店の手組DTだって値段で張ったら、完組のそれらには絶対に負けていない、と思っていますし・・・。だから完組ホイールよりも、リム単体の方が興味ありなんですねえ。そういう意味で、岩井さんの展示会はおもしろい!

 サイクルモードでおもしろかったのがデローザの展示かな?製作過程がビデオになって、流されているの。

 チタンの工房は、別口にあるとか。鉄は気さくに作られていたり、塗装は塗料によって、マスクつけてなかったりとか・・・そういうのは見ていておもしろい。

 まあ、自転車屋なんだが、そういう大きな流れからはだいぶ外れているところにいるんでしょうな。

 今年はどうしますか?店主、気が向いたら行くでしょう・・・。

 ということで、先着・・・四名様。お待ちしています。

 では、五名様以降は?

 はい、店主のミッションを持って行っていただける方にのみ、裏技入場の奥義を伝授いたしますので、まあ、焦らないで!

 ということで、ご希望者の皆さん、いらっしゃい!

※この場を借りての業務連絡、リムセメント入荷しました!!!!

ママチャリ改造ではなく・・・ママチャリ化もありだよね


 
 ジャイアントのエスケイプといえば、クロスバイクの代表のような車種だと思います。

 スポーツバイクへの入り口としては、大手マーケティング上では定番なんだとおもいます。

 中途半端だからクロスバイクはイヤだ、という説に対して、中途半端こそがクロスバイクの真骨頂なのだ!という、コインの表裏のような主張がありますが、いずれにしろ中途半端ということには違いない。

 この中途半端ということの内容をマウンテンバイクとロードバイクの間ととらえるか、スポーツバイクと実用車の間ととらえるかによって・・・またその後の発想も変わってくるような気もします。

 今回は後者、スポーツバイクと実用車の間としてのクロスバイク、そしてその行く末を考えてみたい・・・、まあ、というほどのことはないんですが・・・チト、大げさかな?

 単純に言えばですな、このクロスバイクをお母さん用の実用車にできないか?というご依頼なんであります。

 答えはもちろん、yes!であります。

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 スポーツバイクですので、この辺はガランとしています。

 そこにお母さん自転車の象徴、かごを取り付けます!

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 実用車につけるのとは多少違いますが、基本は同じ。

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 通常ならブレーキ台座にフロントキャリアを載せて、そこにカゴをつけるというのが、クロスバイクなどの定番なんですが、それよりこうして下支えした方が、強度があがります。

 ただし、利用しているダボは泥よけ用なので、直接ストレートの状態で取り付けることはできません。そこで、こうした曲線を描いて、多少の強度は落ちるものの、隙間を縫って下から支える形式を取ってみます、これを称して華麗なる大森ラインと呼んでいます。

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 お母さん自転車と言えば、前だけでなく、後ろもでしょう・・・ということで、ここにも荷台を取り付けて、カゴをしつらえます。

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 通常の実用車につけられているカゴがそのまま乗っています。カゴの選択肢が、自転車用のものと限られると、こうなりますが、それを一歩も二歩も進められないか?というのもチャレンジングな話ですね。

 ある意味、カゴ一般から自転車に持ってくる、またはカゴ自身を作ってしまう・・・、これもまた一つ分野になりそうであります。

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 クロスバイクの定番と言えば、フラットハンドル。スポーツバイクとしては中途半端に前傾なのですが、実用車からするとこれでもかなり前傾・・・。というのであれば、プロムナードに交換。

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 イヤー、これで前傾から、上体起こしの実用ママチャリへと言う大転換・・・になりそうですね。

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 機能面からして、さびたチェーンはダメですね。

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 これで、駆動も確保、その他ワイヤーも交換して生き返りであります。

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 ホイ!なんか機動力のある、二三個先の駅までも買い物に行きそうな、元気な実用車に変身しました。

 できあがった、自転車からまた発想をいただくようなものですね。クロスバイクを実用化する、これってまた一つ分野になりそうな展開かと思います。

 子供が乗り捨てた自転車を、アクティブなお母さんがもったいないから、あたしが乗るわ!でもカゴがないと・・・、というような状況、結構あちこちにいあるんじゃないかしら?

 中途半端なら、その中途半端さを逆手にとっての、変幻自在な潜在力を認めて、後は発想を柔らかく、柔軟性を持ってみる目を養っていけば、これまた、どうなることやら楽しみなんであります。

 これおもしろいと思うなあ、クロスバイクの実用車化、ママチャリ化・・・。

 ママチャリのスポーツ車化、スポーツ自転車のママチャリ化、双方向的な展開、ある意味何でもありで!

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※この紙細工ハリハリ自転車だが、まだ見つかったという情報なし!あきらめないぞ!


やれるとこまで自分でやるんじゃ!



 さて!年はいくつだ?

 年齢不詳ではあるが、年寄りではない・・・。

 28歳!

 ウソ、中学生です、しかも三年生・・・。受験生じゃない!

 自転車なんかに現を抜かしていていいの?

 しかし・・・。

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 チェーンにまで赤を使うなんていうのは、かなりのカラーコーディネーター。自分でけっこう組み付けているという意味では、おもしろいやつではある。

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 ハンドルはドロップ・・・のように見えるが、これはエンドバーのドロップ風のもの。しかしここにもフラットバーと同じように、赤のバーテープを先端まで巻いているとうところが、凝り性の片鱗が見える。

 まあ、自転車に限らず、こういう子は独特なものをこれから作っていくんじゃないのかな?というようにも見えます。

 ということになると、こういう子は放っておく・・・、これ当店の流儀なんであります。

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 ハンドル交換したいんだってー・・・アッソ、なら自分でやんな。どうでもいいが、後輪の空気抜けてるぜ・・・。

 そこ、邪魔なんで、移動しなさい!

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 付けたり外したり、角度いじったりなんやかんややってましたわ。

 ところで中三・・・、こんな事していていいのか?と、いわゆる通常のプレッシャーをかけてみる。答えがすごかった・・・。先日偏差値70越え、親から休暇を勝ち取った・・・という言い分。かっこいい・・・。

 店主の同居の娘っこも、確か中三なんだが、こいつは打って変わってこの期に及んで受験勉強も何にもしていないという、ある種の才能の持ち主なんだが。

 ただ、親との駆け引きはうまいとはいえないな。冷静に合理的に、自分の利を取る以前に、親に対するデモンストレーションの方がどうしても先行して、損ばかりしている・・・。そういう頭は使えよな、とはいっているが・・・。

 まあ、いろん奴がいるわいな。店主はかつてまじめに教師をしていた時期があって、そこでの最大の教訓というのがこれ。いろんな若い子を見てきた・・・ということ。だから型に収めようとすることのばかばかしさについては、痛感している次第。

 多少の大人には、時には型にはつきあうもんだ、とまではいうが、まあできて、そいつなりの型・・・?を作る手助けをしてやる・・・ということぐらいじゃないか?

 偏差値70越え・・・日比谷高校だな・・・。ここまで来れば、放置プレー。勝手にしろ!でいい。

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 ったく・・・、ハンドル一本取り替えるのに、一体何時間かかってんだ?すっかり日も暮れちまった・・・。

 でも、この年の、トライアンドエラーは決して無駄ではないはず、イヤ、この年だけではない、今の店主であっても、無駄ではないのよね。ただし、仕事となるとある程度までは確立された技術というものが必要なので、トライアンドエラーのレベルが高くないとダメだ、という違いに過ぎない。

 まあ色々やってみれば?自己管理は今のところできてそうだからな。

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 例によって、闇夜のわざとらしいポーズ!

 手の込んだ改造は、日比谷に入ってからな。

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※こういう自転車もまたすぐにいじれるようになるだろうな?でも高校に入ってから・・・。いじってもいい、乗ってもいい、ロードレーサーだよ!学生から、いじり好きのお父さんまで!

要所の劣化には 慎重に対応すべし!



 ビンテージバイクの依頼です。

 基本メンテという意味では、他の自転車とはほとんど変わりませんが、縛りはありますねえ。

 例えば風合いを壊してはいけない・・・。

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 こんな真鍮の輝きを持つディレーラーがあるんですからねえ・・・。これに代わるものは・・・今はないでしょうな。

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 だからまあ、洗浄等をして不具合等を調整して、小さいボルトなんかは変えることはありますが、基本維持をしていきます。

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 ワイヤーなんかは切れていますので、調整兼ねての交換。しかしビンテージ系にはワンポイントがありますね。

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 ワイヤーもチェーンも交換して、しっかり動かせるようにいたします。あちこち磨いてみたりね。

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 シフターがwレバー。この手のレバーには原稿のシマノ製は太鼓がでかくて、はいりません。カンパ用のものをつかいますが、もし純正のカンパワイヤーだったら、目が飛び出る値段です。サードパーティーもんで切り抜けます。

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 見た目はいいがマファックは効かないねえ。

 で、今回の最大の問題はここ。

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 リアブレーキなんであります。

 元々はここが正規の位置かと思いますが、どうもその前に一つ上のシートステーに移動されて付けられていたようなんです。

 それをまたこちらに戻したい。ただし見た感じ、確実に付随しているワイヤーが短い、ということがわかります。

 では現行のヨシガイにあるかといえば、似たようなものはありますが、溝などの規格が違うため、使用することができません。

 ではどうするか?ないものは作るしかない。

 ただ、ブレーキは命に直結するところなので、そこは慎重の上にも慎重を重ねて対処しないといけません。

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  今回の採用はこれ。シフトワイヤーのサイドにカシメ金具をしっかり取り付けて、そこにハンダを流し込んで固定する。二重の作を取ったわけであります。

 抜けたり切れたりしように。

 別案もありました、シフターの太鼓を潰して、其の対極を二重に固く結びますそれを万力に引っ掛けて、何度も体重をかけて、結び目を固くします。そしてそこにハンダを流し込んで固める。

 いずれも、強度には問題はないと思いますが、暫くは試用期間を置いてみることにしました。

 この辺の問題が片付くとすれば、ビンテージブレーキのメンテについては飛躍的にやりやすくなるかと思います。

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 よっしゃ!走るぜ!と言っているように見えます。

 又品のいい、洒落たミキストであります。

 パーツマニアとはまた別に、風合いを壊さずにビンテージを再生させる・・・、これも当店に定着した、大事な仕事の一つになりましたね、ありがや!

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※これは一瞬・・・ビンテージ!にはみえないかな???品のいい通勤、通学用にどうかな?走るし積めるよ!

細々とやっております!120エンドにカンパアテナ11sを入れる!



 イヤー、勝手に師匠とあがめているお方の作ったフレームが来ますと緊張しますな。

 この鉄ラバネロフレームで、自転車を組み付けてほしいということなんでありますが、古い故に、制限があるわけであります。

 そう、このフレームのエンドは120ミリエンド。126ミリではありません、120ミリエンド!!!なのであります。

 だから、何?という方におさらい。

 今のロードレーサーの主流は130ミリエンド。これは多段化に伴って、どんどんギアが増えてきたわけでありますが、かつて五速、六速の頃は120ミリエンドでも十分だったんですが、今のように十速、十一速となると、この幅ではさすがにこの枚数のギアは入れられない、ということで130ミリエンドになった、という訳なんですね。

 ということは何を意味するか?

 120ミリエンドのロードレーサーのフレームを持っていても、それがいかに状態がよくても、現行のコンポを取り付けることはできない、ということを意味するんですね、普通は。

 されば、中古市場などを探して、かつての五速のコンポなどをかき集めなければならない・・・、持っているけど乗ろうかな?と思う方には、ハードルが高すぎ、ということになってしまいます。

 そんなもの集めないといけないなんて、面倒だから、もう乗るのやめよう・・・と。

 貴重な自転車人口を増やせない、一因となってしまう。そして120エンドの華麗なる鉄レーサーが、街道を走ることがなくなってしまうことに・・・、なってしまうわけであります。物置の肥やし・・・。

 現行の130ミリ用に作られているハブを120ミニに改造できれば、そうした悩みも一掃できるのに。

 では一掃していきましょうか?

 と、初めてやってから、何年たったことやら・・・。もう数台の改造例がありますな。地味ながら、実に有意義だと勝手に思っている改造なので、こうしたものはどんなに手間がかかろうと、やり続ける!という気概を持っての継続なり!

 早速ハブ加工!

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 企業秘密をチラリ!

 にわか旋盤を使っています・・・。

 で、完成なのだ!

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 カンパアテナのコンポが見事に載っているでしょ?

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 これ120ミリエンドであります。

 スプロケ枚数も数えてみると、ちゃんと十一枚ありますね。

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 こちらの加工に秘密があります・・・。

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 カンパアテナは、鉄フレームに合いますな。お願い、アテナだけはフォーアームにしないでね!ぶちこわしになるんで・・・。そんなものはコーラス・レコードだけで十分なのだ!

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工芸の域のブレーキだよね、こいつは・・・。

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 ちょいといいステムを使いました。

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 クラシカルな丸ハンドル・・・完璧!

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 やった!年代物のラバネロが、120ミリエンドのラバネロが、現行カンパアテナ11sをつけて、よみがえりました!

 イヤー、バランスのとれた一台ですこと!自画自賛であります!エッヘン!

 世に眠っている、120ミリエンドのオールドフレームの諸君よ!君らを現行コンポをつけて街道に戻す、準備がカンパ、シマノにかかわらず、整っているぞ!

  これを機に、どんどん街道に戻ってきてくれ!炭フレームであふれかえっている、世間を高貴な鉄で埋め尽くせ!

 ということで、先日のシマノ11sの120ミリ化と並行に、カンパの120ミリ化もやって参ります!

 いつでも来い!


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※これは売り物ではありません!先日盗難された、サリー号であります。まだ出てきてない!でも絶対に出てきます!世界に一台限りの紙細工貼り自転車なのであります。目撃情報などありましたら、狸サイクルまで、お願いいたします!

儲かる自転車屋・・・



 ここだけの話、以前から当店の隣にすまれている、妙齢のご婦人がおられましてね、密かに店主は思いを寄せておるのでありますが・・・。

 その方が本日、店主が外で仕事をしているとき、そっと隣にやって参りまして。

 「昨日ほかの自転車にぶつかりまして・・・、前輪が動かなくなってしまったんです・・・」

 と悲しい顔をされておられます。

 「まずは、お怪我は?」と。全くなし、よかった・・・。

 「で、事故現場から近かった自転車屋さんに飛び込んで、動かせるようにならないか?といいましたら・・・。」

 「はい、・・・あの辺の自転車屋というと・・・はいはい、わかります・・・。」

 「もうこの車体も古いから、買い換えたらどうです?といわれたんです・・・。確かに古いし・・・、直らないようでしたら、もう買い換えようかなと。」

 「買い換えたいんですか?」

「いえ、買い換える必要があるなら、そうしてもいいかと」
 
 では、見ておきますと、鍵を預かって、一つの作業が終わったので、症状を見に行きますと・・・。

 上の写真のようになっておったわけなんであります。

 どう見ます?これで買い換え勧めますか?

 確かに前輪は回りません、でもその理由、この写真からわかりませんか?

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 はい、別角度から見ると、こうなっています・・・。

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 そんでもって、先端ががこのように・・・。

 まあ、一定の素人さんでもわかりますわな。ぶつかった衝撃で、泥よけが曲がってしまい、曲がった泥よけがタイヤに干渉して、回らなくなっている・・・というだけのこと・・・なんですわ。

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 はい、ドライバーを突っ込んで、テコなんかを利用しつつ、元に戻していきます。

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 左右を見ながら、そんなことを五分間ぐらいやりまして・・・。

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 上にあるように、またセンターに泥よけを戻したわけなのであります。

 これで問題なく走りましたとさ。

 高鳴る胸を押さえつつ、お隣のチャイムを押します。「はーい!」という澄んだ声が聞こえます。

 足音が・・・どきどき。

 「直りましたよ」

 「直りました?!キャー!うれしい!仕方なかったら、新車買うしかなかったけど、よかった・・・」

 「まあ、泥よけの干渉だけで、ホイールも振れていませんですし、これでまた当分大丈夫でしょう・・・」

 「お代は?」

 「うーん・・・、まあ・・・、ドライバーでチョチョイですから・・・、結構ですよ」
 
 「いいんですか?!うれしい!」とほっぺにチュー・・・があったかどうかは、秘密。

 しかし、自転車屋さんという仕事は儲かるようでありますな。こういう車体が持ち込まれたら、即新車を購入するようにすすめる・・・。曲がった泥よけで、二万前後の収入が得られるなんて・・・。

 やっぱり今度転職するとしたら、自転車屋に限りますな。うん・・・。

 ということで、勉強熱心な店主は、この消費社会で勝ち組になるための、テーゼを見つけたんであります!

 これは、何も自転車屋だけに限らず、すべての業界に通じるものなので、皆さまヨーク、吟味して経営戦略を練る上での参考にしていただきたいと思います!

 一 捨てさせる
   ※新車を買わせるというのは、この手でありますね。
 
 二 無駄遣いさせる
   ※チューブラータイヤなんて、一回バンク走ったら取り替えないと!なーんちゃって・・・。

 三 贈り物をさせる
   ※給料の三ヶ月分をつぎ込む、婚約自転車。結婚祝いに夫婦自転車・・・なんてどうだ?

 四 蓄えさせる
   ※来年のカンパのフォーアームはものすごい不評なんで、下手すれば二年ほどで消える可能性があります。というこ    とは、今のうちに多く買っておいて十年でも寝かせれば、倍で売れまっせ!
   
 五 抱き合わせ商品にする
   ※子のせとヘルメット、パンク修理と防止剤注入・・・など。そういえば、かつて、漆塗り自転車を四台つくって、春夏秋    冬と各々名付けて、桐箱に入れて、イタリアの金持ちに一千万で売る・・・なんて話で盛り上がったことが・・・。
 
 六 きっかけを与える
   ※六月十日は、「ロードに乗る日」「ロードを贈る日!」という日に制定。
 
 七 単能化させる
   ※雨用自転車、通勤用自転車、登り専用車、平地高速自転車・・・

 八 セカンドとして持たせる
    ※選手ならセカンドバイク持たないと!ホイールも決戦用の輪っぱがないと話にならないよ・・・。
 
 九 予備を持たせる
   ※チューブは多めに持っていた方がいい、タイヤもね。
  
 十 旧式にさせる
   ※これはシマノさんなんかが数年おきにやってくれています、今年は新生105で、ホイールの互換性はなくなります    んでねえ、これは儲かりますわ。おっと!カンパさんなんて、毎年やってくれるなあ・・・。

 よーし、これからこうして戦略を経営の中の取り込んで、日本銀行発行の絵はがきをいっぱい集めるぞー!!!

 で、集めた後どうしよう?毎夜、銀座にでも飲みに行く?免許持ってないけどベンツ買う?どでかい液晶テレビでも、置きますか?それとも大嫌いな観光旅行でもでかけます?自転車屋やめて隠居するか?

 どれもおもしろくはないね・・・。

 まあ、しばらくは・・・ほっぺチュー路線だな。


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※ホラー、だからいわんこっちゃない!このレーサークロス、前途有望の青年の手元にいきましたよー!まあ、あそこだからそうそうは売れないだろうから、ゆっくり考えよう・・・なんて余裕こいていたら、こういうこともあるんです!ですから、決断したら早く!できるだけ早く、購入してくださいよ!これからも、売り線自転車どんどん掲載させていきますからね!

日程決定!狸サイクル名物 芸人全員集合忘年会!

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 徐々に定借しつつある感じのある、狸サイクルの忘年会なのであります。

 通常なら、当店内で・・・という展開なんですが、二年ほど前から始めてた経緯で、狸サイクル近くの青欄という貸しスタジオでやることが通例となってきました。

 貸しスタジオだけに、音はやりたい放題!

 ということは?

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 フラメンコありの!

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 ベリーダンスありの!

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 クラシックピアノありの!

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 飛び入り芸ありの!

 とまあ、いろんな芸事が飛び出して参ります。

 今年の日程が決定。十二月二十七日!

 三時頃からとってありますので、リハなんぞをしながら開始は夕方頃から終わりは夜まで・・・という、予定であります。

 詳細は決まり次第お伝えしますが、未定ながら、すごい方々の参加予定がちらほら聞こえてきます。

 相当、レベルの高い芸事が集まるのかもしれませんね・・・。

 ということで、出演希望芸人さんも募集いたします!

 そして、狸サイクル初の料理班も投入予定!数度のミーティングをかねてメニューを決めていきましょうか?

 十二月二十七日、帰省される方も一日延ばして、参加する意味は大ありだと思います!

 昨年は、なんとこの忘年会をきっかけに、カップルも誕生です!

 是非是非、予定を空けて、ご参加ください!

 詳細は、決まり次第、公表して参ります!

残ったこいつが お供します



故あって、一人になることになり、コイツが一台残った。

 であれば、しっかり働けるように、お供できるようにしないとな。

 いやー、随分乗っていないなあ・・・。置きっぱなしで何もしていない。タイヤも空気は抜けて、あちこち錆だらけ、本当に動くんだろうか?

 といっても、かつてはそこそこ値段もしたし、磨けばキレイになる気もするので、捨てるにはもったいないし、気が引ける。

 さて・・・。

 こういう状況の方って、結構いらっしゃると思いますな。ある種途方にくれている。で、近くの自転車に相談すると、新車購入をすすめられる、なんて・・・お決まりのコースなんであります。

 そういう際には、お持ち込みください。

 ワイヤーやチェーンを中心に交換とメンテをしてやれば、自転車はよほどのことがない限り、しっかり走るようになるんですね。

 今回も、全くその通りの展開です。

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 錆びているチェーン。磨く方法もありますが、伸びている可能性を考えると、交換ですね。

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 シャンとしてくる感じですね。

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 ディレーラーも磨いて、ワイヤーを交換します。

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 シフター二本に、ブレーキ二本の合計四本です。

 ワイヤー取替といっても張替えの際に、調整が入りますので、それが再生の肝になっていくわけであります。

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 軸の中心のbb、コイツは今回交換しました。スクエアテーパーの結構いいやつです。クランクはコロコロ回るようになります。

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 ヘッドパーツも洗浄して、グリスアップをいたします。

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 軽く振れをとったあとのホイールハブ、コイツもグリスアップね。こういうことを年に一度しっかりやってやると、長持ちします。

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 後輪も同じ、グリスを入れて玉押し調整をします。放って置かれたこうした中の様子は、まあすごいですねえ。

 汚れ仕事ですが、ディグリーサーで汚れや古いグリスを洗い直して、ベアリングを一個一個磨いて、新しいグリスを充填しては、磨いたベアリングを綺麗に並べて、玉押しを調整しながら入れていく。

 最後に手で軸を回してみるとき、まあここに微妙な値段の差が出てくる・・・という感じでしょうかね。

 ですから、グレードに沿った調整・・・ということになります。

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 溶けかかった、グリップ。握ると手のひらにコールターのような溶けた黒いゴムがこびりつきます。これは取り替えないとなあ。

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 そんなこんなで、ほとんど問題なく、再生ができました。ある意味こんなことで、しっかり生き返るんであります。捨てる必要など一切なし!買い替えの必要もなし!なんであります。

 何はともあれ、君は再生して、しっかり乗せられるようになったのだ。独り身になる主人にしっかり寄り添って、お供してくれ。

 いろんな景色を見せてやりなさい、長い距離を一緒に走ってやりなさい。その内に、君のご主人はそれまで気付かなかった何かに気づくようになるでしょう。

 でも君は、知らん顔しつつも、一緒に走り続けてやってくれ。そういう時、君は単なる金属の乗り物を超えた何かになるんだよねえ・・・。

 で、そういう自転車をいじるとき、店主は自転車屋から獣医にでもなったような気になるのでありました。

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※ドロップ化した、マウンテンバイク。ツーリングにいい。サスがあるから、のんびり派向きだね。

シマノ11sを120エンドに入れました!



 これはなんでしょう?

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 メーカーはfujiですね。

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 フジクラシック・・・ということは、ピストか。

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 前シングルであります。

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 ピストハンドルに、もうちょっといいブレーキレバーつければもっといいかと思いますが・・・。

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 カンパベローチェがついてますね、一点変わり種主義といいましょうか?

 ところがなんであります!

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 リアにディレーラーがついていますな・・・。

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 スプロケットの枚数を数えてみると・・・。なんと11枚あります。といことは・・・。

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 5800になった、シマノの105コンポのリアハブなんであります。

 で、先ほど、コイツはピスト車両だ、ということが分かっていますが、だとすると・・・。

 エンドは当然120エンド・・・、その120エンドに現行105が入る?11速がはいる?ということ?

 配送です、ついに5800になりました、105の11sハブを120エンドに収めること、成功したというわけです!

今までは5700のハブではやっておりましたが、内部の機構が大幅に変わった5800で果たしてできるのか?と、サンプル一個、失敗覚悟で、解体しては、入れ替え詰替を繰り返し、121ミリまでダウンサイズ成功!

 手持ちの機械を増やせば、もっと楽に綺麗に120エンド化は、可能かと思います。

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 だから何?と言われれば・・・、別段大したことのない改造なんですが・・・。

 ところでシフターは・・・。

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 Wレバーは11sでは作ってくれなくなりましたが、バーコんは健在ということで、コイツで引くことに。

 で、用途なんでありますが・・・。競輪選手が街道行く際に、手持ちのピストフレームに5800の105コンポを載せて、走ることが出来る!・・・ということぐらいかな?

 この話が、選手会などに伝われば、何人かは面白いと思う選手がいるかもしれない・・・が。

 あとは、眠っている120ミリエンドのフレームが、カンパ、シマノともに11sとして、走らせることが可能になった・・・ということぐらいかな?

 まあ、苦労した程の反応も別段ないことは、最初からわかっていながらも、数千人に一人いるかいないか?のご希望される方のために、ひとつやってみた・・・という訳なんで、あります。

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 こうして見ると、最初から多段の自転車のようなツラしています。前を二枚にしてやれば、ほぼ完璧なロードに変身。

 こういうのもいいよね。かつてのピストブームで、フレームといえば、ピストばかりを集めていた人なんかには、朗報かもしれませんね。

 がっちりアルミの太いチューブピストなんてあったら、あんなのに新生105つけて走ってみるなんていうのは、面白いかもなあ・・・。

 まあ、いずれ酔狂な方であるには違いありませんな。

 そんなわけで、ゆっくりと、ピストフレームへの新生105載せ、ご希望者が来られるのを、首をなガーくしてお待ちしています!

稲刈り その後 脱穀なんかに行ってまいりました



 今年は、ゆえあって株数だけは多いんですが、各株の中身といえば、ポソっとしたもんで、ひとえに草取りが少なすぎということなんであります。

 もっと七月に足繁く・・・行くべきだった・・・、毎年思うことなんでもありますが。

 通常なら、十月はじめの稲刈りとこのハザがけが終わったら、今年の作業終わり!だったんですが、師匠の調子が万全ではない・・・といっても年相応なんだと思いますが、今までがサイボーグ過ぎたのかもしれませんね。

 しかも、カカなんぞは稲刈り後の工程も知らずということもあって、脱穀などの後処理を手伝いにちょっくら田麦山に行ってまいりました。

 まず行くと、芋ほりに行こう!と。

 大抵そうなんですよね、なんか遊びの仕掛けを用意してくれます。ひどい場合なんかは、作業そっちのけで、コスモス見に行こう!ですもんね。まあ、今年はさすがにそれはありませんでしたが。

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 とれたサツマイモを洗いますが。

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 この鮮やかさは一体何だ?と思いませんか?

 こいつら地中にうもれているだけなのに、なんでこんな色のアピールが必要なんでしょう?ミミズ(目あるのか?)なんかでも呼ぼうという魂胆なのでしょうか?といっても、花粉もくそもないわけで、この色の自然学的な意味はわからない・・・ですよ。

 田んぼの真ん中で藁で焚き火をして、置き火を作って、そこに芋を投げてゆっくり加熱して、いただきました。

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 さて、作業に入りますが、まずは下ろした稲の束から、草取りでサボった分、ヒエが入っていますので、それを取り出して、縛り直します。

 それから脱穀して・・・と行きますが、まあ、そのサボった分の仕事は本来ならしなくてもいい無駄仕事・・・だったわけで、農作業の一つ一つの意味を再度噛み締めながらの作業でありました。

 手前に見える機械が、乾燥機。天日ぼしであらかた乾かした稲を再度乾燥機の中で、正確な水分のパーセントまで絞っていきます。

 この正確な・・・というのが大切で、数パーセントずれると、入梅のころカビが生えてしまうということになります。

 早めに食べる米は多め、そうでない米は少し少なめに調整する・・・のがいいかな?

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 師匠が見守る中で、学生のバル山田君が脱穀をしています。構造は千歯漕ぎと一緒、それがモーター化しただけの脱穀機に、稲の束を二回ずつ通します。

 バラけた穂が、乾燥機の中に溜まっていきます。なかなか豪快な作業で、それも流れ作業にしていくと、効率いいですねえ。地元のムーミン谷の美容師、森下さんも手伝いに来てくれました、ありがとう!

 穂のなくなった稲の束は、ホウキのようになりまして、それをまた結束して、外へ保管。近くにある牛小屋が引き取りに来るそうです。

 農薬使ってない藁は貴重なんだそうですよ!

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 牛用の藁の手前、ヒエを外した際に出た藁を片付けます。今回子狸はなんやかんやと言いながら、まあ、手伝ってくれた方かな?

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 見よう見まねで、ネコに藁を積む子狸なのでありました。

 遊びと仕事があいまっている、これっていい状態なんじゃない?と思います。

 仕事を横目で見てのお遊び。子供の頃から・・・というのは、結構大事でしょ?藁で随分遊んでいたもんな。そのうち、地元の藁の業師なんかも立ち寄ってくれて、そうなると、一段上の藁遊びができるというわけで・・・。

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 いつもだったら、師匠にお任せきりだった作業も完了して・・・とは言っても揉み割りと袋詰めはまだですが・・・。いやー、最後まで神経を使うといえば、使う、農作業を高度に収めようと思うと、やはり大変だ。

 これをきっかけに、もう少しずつ、米作りに近づいていかないと・・・と思います。さて・・・、来年はどうなるか?終わったそばからの会議になりそうですね。

 その辺の動向が決まってからですね、自転車と若者と米作り・・・は!

巨頭会談 と その先にあるもの・・・



 何やら、若いふたりが、真剣に話し合っているようであります。

 この両者の顔に見覚えありますか?

 そう、あの高等高専の二人なのであります。

 片方は三年生、ママチャリ同好会の頭。

 もう一方は、一年生自転車同好会の言いだしっぺ君なのであります。

 前者のハチャメチャぶりは、当ブログではちょっとした名物になっておりまして、他の読者の方々に、実際お会いすると「イヤー、面白い展開になっていますねえ」と目を細められます。

 後者はどちらかというと、米作りの方での活躍がありまして、自転車に関してはこれからが大展開となりそうな感じ。

 この両者が、当店の地下室で何やら密会?しておったわけなのでありますが・・・。

 単純に言えば、自転車に関する集まりとして、統一していこうという動きなんであります。

 学校側とすれば、たまたま気のあった同学年の連中だけで部なるものを認めてしまったら、その子達の卒業で一気に消滅してしまいます。それでは部活とは呼べず、仲良し友達だけのまさに同好会で終わってしまいます。

 学年縦断的な活動がないとダメ!というのは至極まともな規定かと思いますな。

 そこで三年生主体のママチャリ同好会と、一年生主体の自転車同好会がなんとか一緒になれば、縦断という条件は満たすという意味で、両者にとっては渡りに船なんでありましょう。

 ただ、店主のようなオヤジからすれば、一年生や三年生の違いなんて、カスみたいなもんですが、当人らにとっては、この差は小さくはない。

 まあ、その辺、上手く合わせてだね、当初それぞれの持ち味なんかも殺さずに、統一できたらいいかと思うんだが・・・。

 あのふたりを見る限りでは、大丈夫でしょ?

 学校に届出をしてから、一年くらい審査がかかるんでしょうか?その間にまた実績を積んで、泊をつけていく・・・出来ることをやっていこうなあ・・・。

 と堅苦しい会合も終わったようで、外に出てみると、団長の方がサドルのトラブルを言ってきた。

 どうも台風で自転車が倒れて、サドルを破ってしまったらしい。あ〜、よくあることねえ。

 破れるとそこから水が入って、完全に乾くまでに時間がかかる。その間中ずっとズボンが濡れてしまう。

 どうします?新しいもの購入しますか?

 なーんてことさせるわけがない!

 持ってきな・・・ということで、表側をバリバリとはがさせる・・・。

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 高分子のクッションを外して・・・、さらには皮を止めていた金具類も全て外す。

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 すると・・・どうなるか?

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 こうなるのであります。プラスチックの板一枚。ホッチキスのあとは、気になればヤスリかければよい。

 これで濡れても、手や息でで水滴をはらえばよし、そして倒れても、多少傷がつくくらいでこれ以上の損傷はなし。いいことだらけ、しかもただ・・・。

 そして、それ以上に、解体している時の奴らの好奇の声といったら・・・。

 へえーこうなっているんですか?ええ?ここも外せる?・・・出来た・・・。

店主らから見ると、当たり前のことが、この子達にはそうではない・・・。では、もう一個あるんで、やってみるか?と渡すとなんとかやっていましたね。

 手つきは、なんともお淑やかなのであります。あんまり解体なれしていないなあ。

 でも、解体しながら、逆に作られてきた工程を読んでみたり、大量生産させるためには、ここまでは同じものを使って、ここに穴留めをつけて、別物に変えていくんだ・・・など、分かることが非常に多い・・・ということが分かる。

 特に団長は、生産管理という学科にいるらしく、こうした具体的なものを前にそういうことができるなんていうのは、ある意味すごいことなんだよね。

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 大体、店主はもちろんのこと、ポキさん、大森さんも、ガキの頃から解体のオンパレードなのであります。そして、出入りする方々も多方そうですね。子供の頃から、分解、解体しては壊して、怒られて・・・を繰り返し、高学年くらいになると段々ものを直せるようになってきて、という過程をたどってきています。

 解体、分解というのは大切なんだよねえ、思われている以上にね。

 ということは・・・、解体部なんていう部活を作ってもいいんじゃないの?なんてことすら思えてきましたよ。

 学校では、物ができていく過程を体験して、部活ではその逆、ものが分解されて一つ一つのバーツになっていく様を体験する。行儀のいい授業を受けて、それを行儀悪くひっくり返す・・・イヒヒヒヒ。

 そしてことはそれでは終わらない・・・、解体したものを素材ごとに分類していく、鉄、ステンレス、アルミ、真鍮と。

 それをその筋の方に買い取ってもらったら・・・活動資金源になる・・・・。しかも時給なんてものに縛られない、行儀の悪い勉強も兼ねての解体作業・・・。

 もちろん現実的には、未成年から買取る業者などはない・・・、ということで、モロこんなやり方ではできませんが。

 ものが捨てられている現場というものを、これから物を作る若い子達が見ておくというのは、非常に重要なことじゃない?

 そして、解体のことまでも考えてものを作るなんてことも大事でしょ?

 まあ、いいことだらけなんだわさ。

 ということで、自転車部の成立・・・、以前からかな?こうしたことの一端に触れられるような体験をさせていこうかな?なんて、頼まれてもしないのに、考える店主なのでありました・・・。

 まあ、手と頭と足を動かして、いろいろやってみよ。これからの世の中は・・・などと大上段なことは言えないが、もう飼い殺しの時代は終わった・・・と思ってよし。

 機転を利かせて、隙間を見つける眼を養って、仲間集めて・・・技磨いて、関係作って・・・、一人以上のものを作っていく、という動きだろう?手足の縛られた、つまらん仕事をあえてしたいならいいが、そうして得られるかもしれない「安定」なんてものは、まあほとんど幻想になっていくだろうな。

  対して伝える程のものはない店主ではあるが、吸収する意味があると思えば、いくらでも持っていけ、と思う。

 若い子達には全く期待しない店主は、だからこそ無責任に色々と提案するのだ!もっと仕掛けてやるから、見ていろ、コノヤロー!

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※こいつも、解体と組み付けを繰り返してこうなった、という代物。乗ってもいじっても面白ぞ!

新旧交えての持ち込み天国 ヘッドは持ち込んでほしい・・・

※復帰したといっても、慣れない変換ソフトでイライラ、書き手にとって変換スピードや効率は、妥協できないなあ、と思いつつも、歯軋りの日々が続きそうなのであります。



 ウィリエールのカーボンフレームの持ち込み、後手持ちパーツの持込でj組み付けることに。

 その辺はかなり臨機応変な当店ですが、持ってきてもらわないと、ちょいと困るパーツがありまして。

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 こいつなんであります。ヘッドパーツ。

 こうしたカーボン系フレームのヘッドパーツって、まだ確立途上なのでは?思えるほど、種類があるんですねえ、イタリアンとジスしかない一インチからすると、本当面倒くさいんです。

 大体似たような・・・とは思っても、ちょっとした角度のちがいなどがありまして、大方互換性などないんでしょうね。

 しかも、信じられないのがカーボンのヘッドチューブに直接にシールドを置くものがあって、カーボンが硬いといっても、金属部との接触からすれ・・・ば。

 完全にメーカーさんたちは、フレームまでも消耗品として、考えているのかしら?

 こんなフレームのがたを放っておいたら、フレーム自身がだめになる、それでいいのかしら?

あと下ワンの形状によっては、ワン外し工具で外せないものもあります。ではどうするか?曲線のあるノミのようは工具で叩く、なんて・・・。フォークのクラウンレースがダメになる可能性もあるものを、平気で設計して売り出すなんていう神経も理解に苦しみます。

 そんなこんなで、種類の多さと、設計思想のちぐはぐもあって、カーボン車のヘッドパーツはできればいじりたくはない、というところなのであります。

 大体、フレームフォーク一体型となっている今では、ヘッドパーツがついていないほうが珍しいくらいで、だいたいはあるんですよ!

 でも、今回はありませんでした・・・。

 はっきり言って、あせったねえ。結果から言うと探せたのでよかったが、ヘッドパーツを計る計測板にも入っていなかったくらいのモダンなもので、ノギスでいろいろ大変でした。探し出せて、よかった・・・。

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 基本手持ちの57系105なので、ありますが。

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 一つ前のものなので、10速コンポ。まあ、十分じゃない?という中でも、ないものは新生105にて、引っ張ります。

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 フォーアームの新生105クランクなのであります。まあ105だから、フォーアームでもいいか。さして見た目に違和感なし,というところでしょうか。

 来年のフォーアームのカンパがどうなることやら・・・、といっても高級コンポなので、しばらく当店には関係ありそうにないですが。

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 ホイールが、・・・うれしいねえDT585リムに黒スポークでのワンペア。

 思わず、こうこなくっちゃ!という感じであります。

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 後輪のハブには新生105のハブを入れておきました。今後この車体で、11速化をする際に、ホイールが適用できるか田舎はでかい違いですからね。

 あとそうそう、クロスポークが高騰しました!円安なのか?何なのか?アベノ何チャラだかなんかは知りませんが、この辺はだいぶよくありません。

 一本黒ニップルとあわせると100円以上します・・・。この辺もまいりましたが、見た目は黒スポーク・・・やはりなんともいえない高級感がありますな。

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 走りを求めて川の付近まで引っ越されたとのこと。車体になれて、ホイールも馴染んできた頃には、すげえ・・・と、思わず独り言が飛び出るほどの、加速感が実感できるかと思いますよ。

 まあ、こんな持込であっても、常識の範囲であれば、当店はお受けいたします!
 
 やっぱりレーサーは、メンテができるところが近いところにあるに越したことはない。目先の安さだけで購入して、一度もベストなセッティングで乗られないロードがあるとすれば、一言、不幸なのであります。

 施工関係も含めて、いい状態で乗り続けたいと思うのであれば、どうぞ、この持ち込みシステムをご利用ください!

こんなもん盗むか?普通?

※ちょっとだけ復旧・・・というか、まだまだ本調子とはいえませんが、何とかできるところから、戻していけたらとおもいます。
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多少は落ち着いたかと思いきや、まだまだあるんですねえ、自転車の盗難。

ある意味、自転車が盗品として定着してしまったということなのかな?それも突っかけようではなくて、 所有としての盗品ということにかな?

 まあ目的は なんにせよ、むかつくやつ等であるには違わない。

 今回の車体は、先日出来上がったばっかりのこれだもんな。

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 手で切り取って作った紙を入念にフレームに貼り付けて、固定して・・・、というやつ。

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 店主はその上から、クリアをかけただけで、手間をかけたのは所有者のsさんなんですよねえ。
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 ほんのちょっと前、川崎の新丸子近くの自宅の駐輪場から、盗まれた・・・ということなんですねえ。

 しかし、馬鹿だよね、この犯人。

 これほどまでに手をかけて、目立つ車体に手を出して・・・。

 これは時間の問題で見つかるでしょう。

 ね!そうだよね!

 そうでないと、本当にかわいそうなのよ、このsちゃん。手塩にかけて育てた、一台が、乗って数日でぱくられるなんてね。

 そんなわけで、この度派手な紙貼り細工の自転車を見かけた方は、当店まで、to.ke@mx1.ttcn.ne.jpか、
 03-5313-8443まで、ご一報いただけると、大変うれしい限りなんであります。

 しかし、ブログ明けの最初が、盗難情報だなんて、いやだよねえ。

 皆さんご協力お願いいたします!

パソコンが!

記事のネタはたくさんあれど、

どうやら手持ちのパソコンがクラッシュし、修復のためにディスクが必要なのだそうです、取り寄せに時間がかかりますので、本格ブログ復帰まで、ちょいとお待ちいただきたいと思います。

こういうことも想定して、二台体制を築かないと・・・ともおもいますな。

これは、タブレットから打ってますが、打ちにくい!

やはり、なんとかエマージェンシーの為に、もう一台、何とか確保、しないといけませんな。

復帰し次第、まともな記事の更新いたします。

いいものできたしなあ、早く公表したい内容があるんです!

おたのしみに!

なんでわざわざ不便に?スタイルというのは・・・



  ピストブームという時期がかつてありまして、その時は猫も杓子もシングル化か、固定化でしたね。

 なんでシングルがいいんですか?というと、十中八九が、シンプルだから、とお答えになっていましたね。

 ウン、シンプルね、確かに。

 そんなもんで、今日のように当店はテンショナーを極力使わない方向へと、来たわけであります。本当のシンプルというと、テンショナーすら邪魔に見えてしまうんですね。

 しかし、それにも増して、機能としては低下する・・・わけなんでありますが・・・。

 ある意味、わざわざ不便にするというわけで、やせ我慢の美学のようなところもあるかな?

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 今回の車体も、キャノンデールで、ブレーキがキャリパーと来ているのよ・・・だったら、断然ドロップ化の方が・・・、どう考えても機能からしても、車体のポテンシャルからしても、引き出せると思うんだが・・・。

 わざわざ不便にする・・・、シンプルさという、スタイルの拘りによって・・・、うん、やはり面白い。

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 こうなるんですよね。スッキリ!とも言えますし、ヤケに殺風景な・・・とも言えなくもない。これがまあ、スタイル!ということなんでしょうな。

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 この辺のドッチャリ感も、

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 センターへ一枚残しということで、これまたスッキリ。確かにこれはこれで、まさにスタイル!なのであります。

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 シフター類がなくなるというのも、またスッキリ。

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 ボッサボサの植木の類をシャキッとスッキリという感じは作業しながらもしますね、これいらない・・・、これもいらない・・・、なんと身軽な。

 この角度可変式のステム、コイツは重いんですねえ。

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 このサス付きピラーも、無駄に重い・・・。

 この辺のものを仕掛けなしの軽量のものに交換してやって・・・、最新の105で組み付けてやる・・・なんて事も、このフレームのポテンシャルなら、十分に可能なんですが・・・、くどいか・・・。

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 当店は自転車の床屋さんか?まあ、逆の依頼もありますんで・・・、しかも最強の依頼をいただいているんですねえ、近い内に公表しますので、こうご期待かな。

 電話一つ取っても、日本のそれは高機能・多機能すぎるという悪評もあるそうですな。確かに、新しもん好きの店主もスマホ使って一年になりますが、まあ、いらないいらない・・・、電気だけ食うということで、後一年半使ったら、シンプルガラ系に戻してやろうか?なんて思うくらい、いらない多機能が多すぎる。

 電話なんだから電話と+αでいいとも思う。

 仮に、高機能、多機能というのであれば、そのソフトの使い方を伝授するより高次のソフトが必要になるのであります。そういうマニュアルってあるのかな?まず、こういうことができればなあ・・・というところから、遡及してソフトを選ぶという方が、ただだから取りあえず、インストール・・・というより健全な気がしますね。

 バイキング形式になると、その人の意地汚さが出たりでなかったりといいますが、スマホのフリーソフトのばらまきも、結局食いきれなくて、食傷しているのと同じなのかも知れませんね。

 さーて、レーサーの11速化・・・、世は11速ですぞ・・・。これもまあ、段々素人には無駄な高機能化となりつつあるんでしょうか?

 チェーンの強度からいっても、8速、9速ぐらいでもう十分なはず・・・。

 とはいえ、この流れは日本のガラパゴス化だけではなく、むしろイタリアが引っ張って行っていると言えなくもない。

 さすれば、ロードレーサー自体がガラパゴス化していくんでしょうか?

 そうだとすれば・・・それも悪くはなしです。選手は12速、13速、14速といきなさい、素人は8、9速での文化を創っていけばいい、いい意味での二極分化なのでは?とも思います。

 新しい技術や発想は重要で素敵なんであります、だからといって普通に使える「低機能」を笑うのもまたどうか?と思いますな。この先百キロ人里なし、こういうところを走り続けるのに、電動デュラで行くのと、ワイヤー式wレバーで走るのとどっちがいいの?

 震災になって暫く電源の確保ができないというとき、電動デュラはその機能を発揮できません・・・、残念ながら。

 自転車は、最新機能を横目で見つつ、足を知る。「足を知る」は「たるをしる」と読みますが、いかにも自転車には示唆的なのであります、「足を知る」まさに、自らの「あしをしる」ところから、自転車を考え直す・・・、いい視点なんじゃないでしょうか?

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※本記事に反発するように、電動だ!レースに徹せられる!このロケットというフレームも神懸かり!クリテリウム系なんか最強のポテンシャルだぜ!落車にも強い!これで勝てる足を作ることだよ!カーボンは落車で一発、お釈迦です!

プチ日曜自転車教室



 自分でいじっている内に、分からなくなった・・・ということでの持ち込み。

 基本自分でやる,というのは良い心がけなのであります。

 このリアディレーラーがブラーンとした状態でまず、写真を撮って、その成り立ちの過程を比較してみるなんて事も、いいでしょうな。

 元々後輪がパンクして、タイヤ交換をやっている内に、分からなくなったということ。よくあることであります。

特にはめ込み式のディレーラーは、経験の少ない人にとっては、チェーンとのからみもあって、複雑に見えるでしょう。まあ、今度外すときは、外す前の写真を撮っておくことですね。勉強勉強!

 こいつが一通りかたが付いたら、今度はコイツ。

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 ロードホイールなんであります、リアね。オット!この顔どこかで見覚えありませんか?

 そう・・・。

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 先日、稲刈りで大活躍をしてくれた、高専一年生のY君なのであった。

 イヤー、あん時は・・・どうなるかと思ったよ、人がいなくてね。この二人の参加で、一気に生産性が上がったのだった。はじめてなのに、それ以上のいい動きをしていたなあ、ありがとう!

 というわけで、ちょっとした恩返しなのね。

 そう、彼はあの箱根組とはまた違った、自転車部を設立させようとしていたんだが、どうもやはり、両者一体となっての設立になりそうなのである。

 まあ、店主としてはどっちでもいいんで、いずれにしろ来る奴は来るし、来ない奴は来ない・・・以上!

 さて、お父さん譲りの鉄レーサー。このホイールに振れが出ている・・・というのと、まあ、あまりきれいとは言い難い。まずは洗浄して、振れ取りなんかしてみようか?

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 スプロケ外しをやらせてみた。

 スプロケットって、外せるんですか?

 まあ、当たり前の質問なんだが、目がキラキラしている。ウン、外せるよ。

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 ホラね。随分と汚れておる・・・。掃除の仕方は色々あるが、今回はディグリーザーとボロ布で徹底的にきれいにしよう。

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 ホラな?手前と向こうでは雲泥の差だろう?しっかり磨いてやれば、こうなるの、では一枚一枚、丁寧に行こう!

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 何か、こういう作業ならズーッとやっていられます・・・と。高専だからなのか?イヤイヤ、大体当店に来る人種にこういう人が多い。磨いたり、汚れ落としたり、といった地道な作業が、地味に好きな人種。

 かれもこの種かな?

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 三枚の重なり部分のものは、間にこのようにボロ布を入れて、汚れをこそげ取ってやりなさい。

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 なーるほど・・・ヘーエ、アア、きれいになった!きれいになった!と。

 そんなに嬉しいかな?いや・・・、自分も自転車のパーツの奥に入って行けば行くほど、興奮していた時期がありましたな。そうか、こんなことも今の彼には新鮮なんだ・・・。

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 スプロケと、スペーサーをまた元のように戻していく。ヒントは一つだけ、あとは考えながら、観察しながら自分でやっていましたね。スペーサーが二枚のところがあったり、ひっくり返さないとはまらなかったりと、工夫していましたわ。

 その後振れ取りなんかをして、ホイールのメンテ。これは流石に店主がしましたが・・・。後でガッチリついては、かなり的確な質問が飛ぶ。若い頭の中で、新鮮な体験が渦巻いて、刺激しては、即座に疑問が飛び出て、答えを回収して自分のものへ・・・。

 若いって、こういう事か・・・?

 というのであれば、まだ店主も若いなあ・・・。結構この年になっても、新鮮な刺激が入ってくると、頭の中がバチバチとスパークしているのが分かります、それが事柄であろうと、物事であろうと、人であろうと、であります。

 まだまだ、この世は面白い。

 五十はまだ、ハナタレ小僧だとか、であれば、高専一年生のY君と同じようなものだ。

 こんな店主にも、伝えるべきものは微々たるものだがある、このくらいの違いで、あとは学んできたことよりも、まだこれからまた学ぶべきことの方が、遙かに多いというところはY君と同じなのだ。

 このY君の親御さん曰く、もう親のいうことは聞かないので、しっかり鍛えてやってください・・・。

 そうか、既にいうこと聞かなくなってきている子狸も、いずれはYさんの親御さんにあずけて、「コイツ仕事なめているんですよ、助手席に乗せて、今日一日鍛えてやってください」なんて日も来るんでしょうな。

 親子は、対角線によって、お互い成長する・・・のかも知れませんな。

 ほんわかと、何かをチョコッとかいま見たような、ほのぼのとした日曜日の自転車教室でありました・・・。



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※イヤー、若い内から、固定でペダリングをすり込めば、いいサイクリストにはなる、確実にね!ロードオヤジ達も続け!

老若男女 今や改造ママチャリは 年齢と性別を超える ある意味当たり前・・・



 最近の数からいえば、中高生に圧倒的に支持されつつある、改造実用車なのですが、事の本質が軽量化と高機能化ということであれば、これはもう老若男女いかんを問わず、行ける!発想であることは、ほとんど確認済みなのであります。

 殊に最近、そう思いますね。

 先日あった、嬉しい話。ご近所の初老のご夫婦。お二人合わせて四万近い改造をしていただいたんですが、午前中にお二人で寄っていただいて、タイヤに空気をということでありました。

 今まで行って荻窪までだったけど、今日は二人で吉祥寺まで行ってみることにするよ、軽いから、行けそうな気がしてねえ・・・・。

 イェイ!と思わずガッツポーツなんであります。

 本質的なねらいはここだったのでありました。若い子達は、箱根まで行く、高齢の方は吉祥寺まで行く。

 それまで乗っていた自転車では、乗り切ろうなどとは考えられなかった、老若両者の距離のカテゴリーが、自転車をいじることによってそれが動いたんであります・・・。老若共々ね。

 改めて、自転車というものが持つポテンシャルのすごさに、そしてそれだけじゃあないですな、そうした提案を受け入れる開かれた人格・・・というものに、大いに請うているともいえるでしょう。

 自転車にとって、こうした視点というのは・・・けっして小さくはない。

 多くの人がこのことに気づいたら・・・、大変なことになるな、これは。

 で、今回は・・・若いご紳士なのであります。今までとちょっと変わった条件といえば・・・、奥さんと共用ということ。

 となると、モロ前傾の過激系はちょいと避けた方がいいかな?ということでしょうな。

 とまあ、持ち込まれたこの状態で、既に当店の手が入っているような抜き方。なんと当ブログ等を参考に、ご自分でされたそうなのであります。楽しかった・・・ということで・・・。

 で、これ以上はこちらで、ということで、承りました。多段化を希望されています、それがほぼ最低条件という感じかな?

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 サビサビシングルが・・・。

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 ピカピカ7速に!

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当たり前ですが、多段化するには、後輪のホイールを丸ごと組み替えする必要がありました。そういう意味で手間はかかります。

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ブレーキも板で挟んでシートステーに。といことは車輪の着脱が非常に楽になったというわけです。 

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 サビサビオンボロ鉄板ブレーキも、よくしましょう。

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こうしたロングアーチものでダブルピポットブレーキの入手が楽になりましたね。アリガタヤ。

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 奥さんと共用といっても、長は短を兼ねる・・・とこの場合は言えるので、長いピラーで、しかも奥さんに配慮したサドルに交換しました。

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 見にくいですがスリット入りです。

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 ハンドルは、今回過激さは控えるということで、通常のフラットハンドルなんですが、ステムを前に少し出して、多少の前傾に仕込んでいます。

 ちょっとずつ、騙し騙し変えていく戦法なのであります。

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 シフターもコイツで、柔らかく、スポーティーにしない・・・ということで。段階踏んでの、改造となりますね。

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 こんな感じで、第一回の改造は終了。見た目の劇的な変化はないながら、内容が高機能化しているので、悪いが走るよ!
 「先日の往路とは全く別の乗り味でした。時間もかなり短縮です」というお返事もいただきました。第二回の改造には、何やらホイール組までもが、射程に入っているようで、これまた楽しみですな。

 何十万という金のかけ方とは違うところで、自転車と深く関わってくれる人たちが増えていく、そして当然自転車自身とそのご本人が本来持っているであろうポテンシャルが同時に花開くとしたら・・・、ワクワクしますなあ。

 物を売るだけの時代が終わったんだか、続いているんだかは知りませんが、自転車に関しては、売るだけでは面白くも何ともない!人も同時に開かれていかないと、ある意味何の意味もない!とすら思ってしまいます。

 人と自転車をどれだけ開いていくか?まあ、こんな課題も勝手に広げつつ、自転車の軽量化と高機能化の旅はこれからも続くのであります、・・・てか、まだ始まったばかりだよ!!!

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※やり方によっては、これも男女兼用に・・・なりますね。今までストラトス結構女性にも行き渡ったしなあ。
通勤や通学に最適化と思いますぞ!

鉄人?が来た?どこから?何処へ?



 何かお仕事に使う自転車かな?と普通思いますな。

 殊に、ダウンチューブの上にしつらえられている、枠というのか?収納ボックスというのか?

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 うん、ブリキ板か何かを叩いて、こうやって整形した自作のボックスらしいんですが・・・一体何を入れるため?

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 しかし、まあ、ゴッツイし、きたねー・・・、一体何者なんじゃ?コイツは?

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 何もかもが大作り、よほどでかいことでもしでかしそうな、豪快なヤツなんであります。やはりただ者ではないな?

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 名目はどうもテンショナーがおかしくて、どうにかならないか?という持ち込みなんだが、このテンショナーを必要とするこの内装ギアは、実は無段階という一点、ハイテクパーツなんでありました。

 この手の単品テンショナーは、まああまりよくはないよなあ、という印象を持っております。シングル化が華々しかった頃、たまに使用した感じでは、はっきり言って壊れやすい・・・華奢なんでありますね。

 やはりテンショナーといえば、最低でもシマノのアルフィーネづきのヤツでしょう。あれしかない・・・とすら思いますよ。

 というわけで、あてがって、入れ替えようと思ったら・・・。

 台座から小ギヤの距離があまりにも近すぎて、プーリーが小ギヤの真下に行かない・・・んですねえ。

 とすると・・・、スペーサーなんかを利用して、できるだけプーリーを外側にもちだそうとしても、それでも足りない。あまりスペーサーを入れすぎると、今度は台座への入りが少なくなるので、強度が心配だ・・・、ということで別の道を。

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 でやったものがこれ。テンショナーよりおごって、ディレーラー、しかもティアグラのリアディレーラーを使って、インデックス調整ボルトで位置決めして装着。

  チェーンのテンションを取り戻した、というわけなんであります。

 その後も、実は問題がありまして、折角だからチェーン交換をしようということで、メンテ安さもかねてコネックスで張ったところ。

 それで走ると歯飛び現象が起こったというわけなんであります。トルクをかけると、ペダルが抜けるように一瞬空回り。これでは走りづらい。

 原因はこれまたよくあるやつで、伸びきったチェーンで摩耗されたギアに、新しい正規のピッチのチェーンが来ても、間隔が合わない・・・だから、歯飛びするという現象なんですね。

 正規の手続きがあるとすれば、間延びしている小ギヤを交換すべきなんでありますが、この小ギヤがちょいと特殊で、そんじょそこらのものでは合わない。

 なればスペアを所持しているか?と尋ねると、今のがスペア分で、既に使ってしまって、ないという・・・。

 歯飛びの危険性を考えるならば、ピッチの合う古女房チェーンの方が良かろうということで、再度伸び伸びチェーンをいれての、なんとも後味の悪い、やり残し感満載の施工となりました。

 で、この自転車の招待ですが、当店内ツーリングクラブを主催してくれているHG石井さんのご友人とのこと。

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 オーストラリアから、今自転車で世界旅行中のお方ということなんであります。

 随分とアジアを走ってこられたようで、これから日本中を走った後、台湾を走り、オーストラリアに戻って一斉メンテをしてから今度はアラスカ、北米、南米へといかれるそうだ。

 どうりで、使いこなされた車体をしているというわけであります。あのダウンチューブボックスも自国のオーストラリアを走るさいの水タンクを収納する箱だったんであります。フレームも無骨なまでの鉄フレーム。

 まあ、ちょっとやそっとでどうにかなるようなものではない、そういう迫力がありましたね。

 ただ無段階ギアは、どうなんでしょうね?外装はぶつけてへし折れるという危険はありながら、外から機構が見えるので、なんとか交換や、直しようがある。

 内装は外からの衝撃等は受けにくいので、その点はいいが、調子が悪くなったり壊れたりした際、手のだしようがない、という弱点もあるように思います。どちらを取るか?

 あとは特殊な規格のパーツがあるというのは、世界を回るには、リスクありです。大体どこの国にもあるか、加工すれば何とかなるような規格のものの方が、エマージェンシー対応としては、ふさわしいか?なんて思うわけであります。

 こちらが請求した金額では安すぎると、その倍近くを払って行かれた・・・。

 この方のブログは毎日4千人くらいが読みに来るらしいので、そこにも書いてほしいが、旅先で困った際は、その旅先が当店付近の場合であれば、迷わず来なさい、と。

 なんとかできるように最大限の尽力はするよ、と。

 かつて、店主はどことはいいませんが、旅先の自転車屋で、すげなくされた経験がありましてね。その恨みは、真逆の行動で返してやろう!と復讐を誓ったんであります。

 ですから、やります!その旅先が当店付近であるならば、何かあったら、おいでなさい、何とかなるように、最大の努力はいたします!

 なぜならば、こういうときにこそ日頃の何かが試されるからなんです。試されますよ、本当に試されますよ。

 ショップの何かが?だって?とんでもない!

 人としての素地が試されるんであります!


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※長距離ツーリングと来たら、やはり鉄フレームですね。コイツももちろん鉄。学生限定のツーリング車だよ!日本一周?もっと行けるぞ、多分!

パン食い競争 立川から成田東まで



 突然の思いつきとともに、当店朝八時集合!ていうわけで、立川のあの伝説のパン屋さん、ゼルコバさんへ、自転車ツアーでいって参りました。

 名づけて、パン食い競争、なのであります。

 店主も久々のロードで、季節も最高、顔には出しませんが、かなり機嫌が良かった・・・のであります。

 近所のアルピニスト、最近では自称ブル兵衛の小原さんと、あの伝説の全日本選手権レーサーのタイゾウ選手と三人でなのであります。

 二人の足に着いていけず、ぶっちぎられて、サイクリング状態・・・。

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 撮影誰なんだ?

 その内、最近盗撮に凝っている墜ちたレーサー、タイゾウ君から面白そうな動画が来ると思いますので、その時はこの辺に貼り付けておきます。

 ・・・その過程で、すごいビジネスチャンスへのアイデアが・・・。

 てな具合に約三十キロ、ご機嫌サイクリングでゼルコバさんへ。

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 立川の郊外にあります、佇まいのいいパン屋さんであります。

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 購入したパンをこうして外でも食べられます。今の季節では最高ですねえ。

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 養蚕の施設を改築して作ったという、これまた落ち着いたお店です。

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 全部で何種類だろう?そして次から次へとオーブンから出てくるパンが並んでいきます、もちろんお客さんもひっきりなしです。同じ、店をやっているものとして、考えるところ、学ぶところ、在りますなあ。

 かつては朝10時からの開店でしたが、今は朝八時から、だそうです。

 そうか・・・、であれば。当店八時集合でなく、朝7時集合で、パン購入して帰ってきて、昼から「パン食の会」なんて開いてもいいですね。参加費千五百円、コーヒーかスープ付き。もちろんいいバター、オリーブオイルは確保の上で。こんなことも企画していこうかな?

 そして、帰ってきてもう一つの名店にも寄ります。

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 ご近所の、あの伝説のフランスパン専門店であります、その名をソンカさん。

 そこでもゲットして!

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 ジャン!

 豪華な昼食となったわけなのであります!

 この早朝出発の、立川ゼルコバまわりの成田東ソンカ経由での、「パン食の会」。実現に向けて、計画を練っていきます。

 食とサイクリングを繋げる・・・、これっていかにも当店らしいテーマなのであります!

 新酒の季節は、澤ノ井酒造まで購入しにいって、試飲会・・・なんてね。となると、運搬のための自転車が必要になりそうだなあ・・・、フムフム・・・。

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※学生限定・・・、基本学生限定なんでありますが、こう言うのに頑丈な荷台付けて・・・、食材買い物号・・・なんてねえ。

エンドは折れる スペヤエンド持っていますか?



 トライアスリートの練習中、下りのコーナーで、滑りリアディレーラーを強打、エンド自体がやられてしまった・・・ということなのであります。

 アルミフレーム、カーボンフレームの場合は、エンドが折れることを前提として、こうした取り付け方式のアルミエンドを用意しています。

 鉄フレーム(チタンもそうかな?)の場合はこれとは異なる場合が多いですね。無垢の純鉄エンドが使われている場合がほとんどかと思います。

 そんなこんなで、アルミ・カーボンをお乗りの皆さん、エンド金具のスペアってお持ちですか?

 エッ?!お持ちでない?!

 まあ、即お持ちでなくても入手可能の状態ですか?それは確かめた方がいいかと思います。落車はないことに越したことはありませんがねえ・・・。

 で、今回したたかに曲がり、且つねじ山が壊れたということで、どうにかならないか?というご相談。

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 購入したところではもう型落ちなのでない・・・ということ、なければ作らなければ・・・いけません。

 かつて自分のタンデムのエンド金具を加工して作ったことがるので、何とかなるかしら?

 在庫している金具を全部集めて、類似のものをしぼったのがコイツ。

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 右のものが類似物、こいつをフレームに当てはめるには、多少の削り等の加工が必要になります。

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 多少ねじ穴とずれますので、エンド金具の背中の部分を削って、取り付けてみます。

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 うまくフレームにはまってくれまして、ディレーラーを取り付け可能になりました。

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 が、フレームのソケットのカーブに沿わないと、ホイールが左右曲がって付いてしまうので、右エンドの部分を左のフレームエンドの部分と同じ高さにします。

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 ただ、表からして完璧に見えるエンド金具なんですが、裏から見ると、窪み部分の形がフレームとは合っていないことがわかります。

 しっかりボルトナット止めして、ホイールをはめれば二点留めになりますので、ずれることはない・・・とは思いますが、まああまり気分は良くありません。

 そこで金属パテで埋めることにしました。

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 まあ、ピッタリのエンド金具がない、ということを考えるとまずはこれにてご勘弁を・・・という感じ。

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 いつの間にか、105からアルテグラに変わっています。シフトなど何度も試しましたが、問題はないようであります。

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 フロントもアルテグラに格上げ。エンド故障のどさくさに紛れて、転んでもただでは起きない・・・、ある意味超回復なんであります。

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 よりパワーアップしての再登場!

 まあ、よかったよねえ、たかがエンド金具がないぐらいで、フレームお釈迦・・・なんて情けなさ過ぎ・・・。地味だけど、非常に地味な仕事なんですが、地道で重要なんだ!と自分に言い聞かせます。

 フライス盤・・・欲しいなあ・・・。

 これでまた、ロング系トライアスロンの兵器として、もう暫く働いてくれ!


 ※このフレーム、アバンティというメーカーらしいんですが、海外のサイトに、この車種のエンド金具が売られている、という情報が施工後に入りました。確かめたら、ありましたね。中々良心的で、よし!

 というように、今お乗りのアルミ・カーボンフレームのスペアエンド金具ありますか?少なくとも、今はなくとも、どこの問い合わせればいいか?ぐらいは確かめておいた方がいいと思いますよ、アスリートの皆さんへ!

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※オリンピックディスタンスで、このロックバイクスのロケットは、最強クラス・・・なんじゃない?落車してもアルミで強いしね。アルテグラ電動がついているよ!

クランク交換くらい・・・してやれば?



 小径ですねえ、しかもいい加減にしなさい、といえるクラスかな?イヤー実に小さい。

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 こんな物干し竿のようなピラーは面白いねえ。この辺自分たちで作れたらなあ・・・旋盤か?

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 折りたたみ車のよくあるステムというか、使っている内にグラグラしないか?ちょいと心配ながらも・・・。

 色々試乗してみると、たわむこうしたハンドルも、踏むリズムと合うようなタワミだと、もしかしたら、いい勢いが付くこともあるかもなあ・・・という気もしてきました。

 パタン!と折れたら怖いですが、前後のちょっとしたタワミって、足とのタイミングが合うと、ちょっとオヤ?もしかして悪くないかも・・・なんて思ったりするようになりましたな。年のせいか?

 鉄フレームが疲れない、なんていうのもクロモリのヤング率というある種のタワミのお陰とも考えることができるとすると、これから体力を温存して・・・というような走りにはそうしたタワミをうまく活かすやり方もありかな?なんて思いますね。

 次世代のツーリング車として出した、チョッパーハンドルツーリングですが、あれだって、バナナサドルの背もたれをバネ式にしたりすれば、上半身を後に倒したその反動などを利用して、グイグイ前に踏む・・・なんて効果もありでしょうしね。

 てなもんで、折りたたみはタワミがダメで・・・とちょっと前まで言っていたことを再考する余裕のようなものが出てきた・・・のか?単なる体力の低下を装備で補おうとする発想に変わってきたのか?どっちかな?

 まあいいや。

 で、こいつをどうするか?というと。持ち込みのクランクを取り付けて欲しいということなんですわ。

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 見るからに、それはないだろう・・・というようなクランクですが、それをシマノの小径コンポのカプエオのクランクに交換ということなのですが。

 よくあることらしいのですが、アッチで断られ、コッチで断られで、こちらに来たというパターンなんですが。

 なんでクランクの一つ、交換してやらないんだ?と思ったりします。できないはずはないんですが、何でやって上げないんだろう?と思います。なんで?

 まあ、色々な考えがあるので、そういう主義もあってもいいかと思いますが、でもなんでだろう?

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 チェーンとクランクの持ち込みで、こうやって付け替えてやる・・・んだが。

 ウーン・・・やっぱりこういう事なのかな?

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 ポン付けはやはりできなかったんですね。チェーンのラインを出すのが、ちょいと手間がかかって・・・。

 このように、右のBBソケットを数ミリ削って、内側にクランクを持って行く調整をしてやらないとダメでした。

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 これで、黄色い線のようにまっすぐにチェーンラインが出て、脱線できにくく、且つチェーンにも無駄な力がかからないようになったわけなのであります。

 やっぱりポン付けができない可能性があるから、他店では引き受けない・・・ということなのかしら?フェイシングができれば、どこの店でもできるのに・・・。

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 オオ!変わった・・・というような劇的な感覚はありませんが、もの自体は丈夫に長持ち、見た目もやはり安っぽくなくなりましたかね。

 まあ、パーツ交換といっても、その周辺でドミノ倒しが起こることも大いにありますから、そんなところで無駄な対策取っている時間があったら、完成車の一台でも売った方がいい・・・というようなことなのかも知れませんね。

 残り物には福がある、といいますが、ほとんど他店ではやらないような、手入れの中にも、確かに福はあるんだがねえ、なんでやらないんだろう?面白いのにねえ、そして、福=金とは限らない、ということも付け加えておきましょうかね。


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※これから寒くなる季節には、固定は最高!ロードのための最高のスキルアップにも繋がります。しかもコイツは内装三段の固定。ちょっとした山ならコイツで行ける!最高の練習機なんだがなあ・・・。カーボンホイールを購入する金があったら、断然コッチだよ!とくどいながらも今年もこれで行きます!

 

8年ぶりくらい?カラビンカ再び



 オオ、まだ多分盗難対象車なんじゃないかしら?

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 なぜか人気のカラビンカなんであります。

 自転車屋が専業になった頃かな?コイツがやってきたんだそうです。

 何か、当店らしい仕事だなあ・・・と思っていたら、実はそうだった・・・。これが長い期間持ち主も変わって、状況も変わって、回り回って、また当店にやってきた・・・というわけなのでありました。

 これを安全に乗れるように、というご要望。ハイハイ・・・、こうした部品点数の少ない車体は、やはりセッティングが命!分かる人には分かるんだよなあ・・・。

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 後ブレーキを付けましょう。

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 これで前後ブレーキ確保。

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 ブレーキレバーは・・・思い切って交換。

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 黄色いワイヤー、ブレーキレバーは・・・。

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 ギドネットであります。手が大きい方なので、ハンドルの先端をもっても、小指薬指が引っかかり、しっかりブレーキはかかります。

 もちろんステムに近いところも完全にかかります。

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 チェーン調整をしましょう。

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 ここでとめることはないよね。もっと詰めましょう。

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 二つ上の写真と比べて、見ると、シートチューブにググーッと近づきました。ピストはこれじゃあないとね。

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 はい、街道仕様の完成!

 乗ってもらいますと、何か気に入っていただきましたよ。

 単純な自転車だけに、メンテは大事。それが決定的になりますんでね。人によっては、自転車が整体にかけられたみたいに良くなった・・・という言い方をした方がいましたが、言い得ていると思います。

 何がいいかは分からないが、これいい、という感じ。

 流行とかではなく、これが自分のスタイルかな?と思う人がいたら、街道ピストも大いに結構、今でも好きで乗っている人っていうのは、そういう方なんでしょうな。もちろん、地味ながらピストメンテもしっかり続けていきますよ!


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※当店の秘密兵器、内装三段固定ギアピスト!出しますよ!高級ホイールを買うよりも、コイツで中から、強くなる!

寄る年波と 用途に合わせて ロードも変える



 年季が入っています。といっても、かれこれ、7年目くらいのレーサーですね。

 店主の大先輩の一台なんですが、六十を超えても、そのスタミナ全く衰えず。時に思い立って、自転車一日飛ばすこと、250キロとか平気で走ってしまいます。

 250キロですか?

 走るっていうのは、そのくらいだろう・・・。

 ある種この方も仙人なんでしょうな。一度も太ったところは見たことがない。かもし出てくる雰囲気は三十代・・・。

 そんな大先輩が、この秋口乗鞍にちょいと足を伸ばして実感したのが、重い・・・ということだったようです。

 突然現れて、これ、思いっきり軽くできない?と。

 車重をかともいきや、ギア回りをということでした。

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 インナーは34Tでしたが、アウターが52の男ギア。もうこんなの入らないんだよなあ・・・。

 で、交換となります。

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 48Tとして、48*34、まあコンパクトの典型ですな。

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 で、リアをどうするか?

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 12-25くらいですね、9速です。こいつを思いっきりデカクするとなると・・・。

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 12-32Tくらいにはできますね。ただし、ショートのディレーラーだったら、この歯数の落差を埋めることはできません。

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 コイツから、プーリー間の長いロングゲージのディレーラーに取り替えます。

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 下にすーっと伸びたのが分かりますか?これならば、32Tなんていう、ほとんどマウンテンバイクレベルのワイドレシオにも対応することができます。

 今までの最小ギア非が1.36だったのが、1.06まで下げることができました。まあ、感じとしてはあまりの軽さに、クランク毎床が抜けた感じになります。

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 非常に好んで、輪行される方なので、トラブルフリーなWレバーにしています。

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 ボロボロのバーテープとブレーキレバーも交換。

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 あのディズナの名ブレーキレバーとなりました。

 まあ、かなりの一新に、新車一台分近い価値はあるかな?という変わりようなのであります。

 元々登山なんかもやっておられて、山がお好きということで、これからもガシガシ山に行きたい、そのためには・・・ギア比を軽くするということを今回の手入れの第一に置いたというわけなのであります。

 通常、自転車軽くもいいんだが、ライダーさんも痩せようね・・・なんて事もなくはありませんが、この大先輩に限っては、一グラムもそぎ落とすところのないお方なので、今回は、徹底してギア比を下げた、ということなのでした。

 リアディレーラーの、ショート、ミドル、ロングなんていうのもあまり知られていないようでしたら、かつてのロードには考えられなかったようなラインナップですが、今ロードレーサーも万人向けに各種ギア比をそろえている・・・ということなので、どうも踏むギア幅が少ない、とお悩みの方は、新車一台購入前に、ご相談ください。

 こうした内部の機構を変えることで、自転車はこれが同じ車体か?と思うほど変わっていきますよ!

 最近の大噴火の一週ほど前近くを走っておられたようで、どうも硫黄の匂いが強いと、地元に人に訴えても、普段と変わらない・・・といわれたそうで、なんとも悔やんでおられましたね。

 古いロードはあるんだが、コンポ類も古いとなると、かつてのロードはみんな男ギアで、マジかよ!と思うほど雄々しいのであります。

 そんなロードを引っ張り出しては、イヤー、まあ、もう踏めないや、無理か?なんて諦めないで、何とかかんとか、軽くできるようにしますんで、是非お持ち込みくださいませよ。

 かつての相棒が、お互い年取ったが、これでまたなんとか旧交を温めながら、お互い走ることができる・・・なんて事が実現したら、当店の理想の展開なのであります。

 ステムだって、長めに高めにしてね、若い頃のような前傾ができなければ、無理しないで乗れるようにして、また街道を走りませんか?きっと若い頃の何かが戻ってくるかと思います。

 年取ったからといって、無理はいけないが、老け込むこともこれまた良くない。できるところを最高点に、できるだけのことをやってみる・・・、大切なことだと思います。

 近い内、店主は高齢者の自転車講習を依頼されることになるかと思いますが、危ないから、危ないから・・・なんて事よりも、無理をしない範囲で、どのくらい自転車で若返られるか?ということを鼓舞する方向でやっていきたいと思います!

 お年寄りの方は、危ないので、両足がベターとつくポジションにサドルをセッティングする・・・。

 冗談じゃない!膝壊してしまいます!

 なれば、固定式ローラー台に乗ってもらい、適正サドルの高さで足を回してもらう。膝への影響が低く、トルクもそれなりにかけられます、上半身の力も動員できれば、相当数のワットも稼げるようになります。

 まず、そういう持っている力を最も最適な状態で出し切る、という「オレもまだまだだ」という体験をしてもらうんですね。

 その上で、それを前提に、実際のサドルの高さをその方に合わせて、ワンオフで決めていく。

 このくらいでどうでしょう・・・?イヤー、さっきのあの感覚だともっと高い方が・・・。ではこのくらいで・・・、その上で乗り降りの練習をしっかりしてください、であれば、このくらいでも可能でしょう・・・、なんてね。

 子どもも子ども扱いしない、高齢者もお年寄り扱いしない、自分で自分への適正な扱いをできるように、自分を鼓舞して、いい意味での背伸びをちょいとしてもらいたい、と思うのであります。

 年齢に合わせて、自転車を変えていく、体力が衰えたら、それなりに。年齢と体力に合わせて、アクティブさを継続発展させていく方向性があれば、例えギア比が高くなろうとも、ハンドルが高くなろうとも、それはそれで望ましいわけなのであります。

 若い頃の相棒が眠っているようでしたら、起こして、今にあわせて改造して、また一緒に街道を風を切って走りませんか?

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※これもツーリング車としては品あるほうだなあ。一定の年齢の方にも、ピッタリかと思う!

板張り250メートルバンクを走るには・・・



 実にプロショップ的なお仕事をいただきました。

 伊豆の修善寺にある、日本で唯一の木製板張り250メートルバンクで、記録会かな?があるので、決戦用のワッパを組んで欲しいというご依頼がありました。

 ものはというと、競輪用の16Bゴールドという、ある意味プロ用のがちリムですね、それに、いまは無きNJSスズエのプロマックスハブの持ち込みで、もちろん八本取りで・・・組み付けた、というわけなのであります。

 まあ、精度がいいもんで、すぐにでも組み付けができるという代物なんですが、問題は、板張りということなんであります。

 通常日本のバンクでは、ラバーコーティングのようなもの、テニスコート場にも使われているらしいですが、そうしたコーティングが路面にされているので、タイヤはそこそこバンク用のものであれば、ほぼ問題なく走ることは可能なんですが。

 木の板張りとなると、事情はチョコッとというかだいぶ異なるようであります。

 車体も25キロ以下になると、滑るらしい。この滑るというのは、最高斜度が確か47度くらいなの?傾斜の厳しいバンクなので、車速が落ちると、ズリッと下に滑るようなんでありますな。

 滑るにはスピードだけでなく、タイヤも影響しているんじゃないか?と。

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 ビットリアで探してみると、このピスタエボcsが、板張り専用ということなのであります。ですから、通常のバンクよりも滑るといわれる板張りには、是非、こうした専用のものをオススメします、ということになります。

 ただ値段が、15500円くらい一本です。それを前後二本となると三万円強・・・となってしまいます。

 国産のソーヨーなんかも大体同じ、いや少し高額なくらい・・・これは木製バンクの出入りだけで大変なことになりますね。

 まあ、ゴルフからみれば・・・ということもなくはないのかな?パンクしないで、大事に手入れをしながら使うとなれば、外ではない分多少は長持ちするかな?などと色々考えてしまいます。

 まあ、そういうことで、お父さん達の趣味を支えつつ、自転車競技のすそのを広げていくためには、このタイヤの出荷に関しては、当店としては相当考慮する・・・ということだけ申し上げておきましょう。ある種利益度返しで・・・ということになりますかな?

 運も悪く、このビットリア、この10月1日をもって値上げされてしまい、まあ、これだけ円が安くなれば、それもまあ無理はないのかな?なんて、アベノ何たらを苦々しくも思いつつなのであります。

 あと、タイヤの貼り方ですねえ。まあ、基本しっかり貼りましょう。リムにヤスリを入れて足付けして、セメントを何重か塗っては床を作って、タイヤ側にもセメント。

 それをはめてから、少し空気を入れてセンターだし。まあ、いいタイヤは勝手にセンターが出てくれますんでね、その辺は簡単であります。

 センターを確認してから、高圧をかけて圧着をさせる。その際脇から飛び出たセメントをきれいにはがしていく。

 取りきれない残渣に関しては、溶剤で溶かし落としてほぼ完了。

 貼り付いたら、最後は空気を完全に抜いて、帯状になったタイヤにセメントの剥がれがないか?確認します。

 今から約10年前ですか?アテネのパラリンピックの練習機材を受け持ったことがありまして、毎週合宿前にチューブラータイヤを手入れしては、数ペアずつ出していたことがありましてね。

 選手に機材の破損から怪我があってはいけない、ということで、実に厳しいチェックを受けて、最初のうちは6割ほどが使えないと突き返されていましたね。

 大会が近づくに連れて、ほぼ100%使ってくれるようになり、最後にはホイールの振れも一切なくなる、なんて事もありました。

 店主から見るに、まだまだ使えるタイヤを外しては、セメントのチェックや補給、時にはすべて剥がしては、再度床作りからはじめて、数ペアすべてのタイヤを貼り終える頃には、もう朝近くになっていましたね。すると、早朝合宿へ行く選手が現れて、ホイールにまみれて寝ている店主は飛び起きて、搬入手伝ってから、また寝入る・・・。

 こんなことで、随分と鍛えられた思い出があります。まだ、そのころは、パラリンピックレースを支えるには、単独では不十分だったと当時のことを思い出します。

 それと、忘れてはならないのが、これ。

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 これではわかりにくいかしら?

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 バルブ脇に見える二枚の板。

 強力な両面テープで接着しているので、剥がれることはないと思いますが、車検があったら、もしかして引っかかるかしら?とも思いつつも、貼らずにいられなかった板なのであります。

 総計6.2グラムのホイールバランスを取るための、ウェイトであります。

 これがあるのとないのとでは、全く異なります。

 精度のいい物同士を組み合わせても、どうしても出てしまいます。最近のリムは相当その辺ことが考えられているようで、ことに完組みなどはホイールバランスは折り込み済みのようでもありますな。

 ただ、厳密にはタイヤとチューブ類も含まれるので、ホイール単体で例えバランスを取ったとしても、厳密にはタイヤ・チューブでそれが壊されることも大いにあり得ますんで、本当にホイールバランスを取りたいのであれば、走るタイヤ・チューブ類を装着の上で取らないといけないと思います。

 で、今回はこの走る状態でのバランス取りなんであります。6.2ミリ両面テープの重さもいれての調整になりました。

 手で回してみても、全くブレはありません。

 ただ、こうしたものも、例えばクランクが真円状のものから、バイオベースのような楕円が出てくるように、しかもそれが出ては引っ込み、出ては引っ込みを繰り返すような場合もありますんで、いずれはホイールのアンバランスを逆利用するなんていう時代も来るかも知れませんね・・・。そんな時代が来る前に、実験しようかしら?

 あとは、このホイールを信じて、しっかり踏んでもらえば、自ずと記録は出ると思います!

 いいねえ、これまた、モロプロショップのような仕事というのも!

 板張りで本気で走りたいという方は、タイヤにつきましては、ご相談に乗りますので、是非!



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※有り難いことに、あの最後のフジトラピストが売れましたので、逆にいうとピスト車がない・・・。早急に作らないとね。というわけで、それまではロードでどうだ?大森社長の磨きつきで、二つ以内だよ!

稲刈り2014年 頼もしい助っ人達



 今年の狸田んぼなのであります。これでも見る人が見ると、アチャー・・・という状態です。

 薄ーくヒエが生えているのが分かる方いるでしょうね。

 稲刈りの直前にこんな状態ではダメなんですねえ・・・、草取りが圧倒的に少なかった・・・、大反省なんであります。

 借りている師匠にも申し訳ない・・・。東京もんに貸して、無農薬だかなんだか知らんが、結局はヒエだらけ・・・。

 もう惰性で続けるにはダメですね、対策考えないと。

 そんな中でも光明が。

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 今回非常に頼もしい助っ人が現れました!

 金曜という平日であったためか、悉く人が集まらず、まあどうしましょう?というときに来てくれた、なんと高校生なんだよね。

 あの高専の子達と同じ高校、しかも同時に自転車に関する部活を立ち上げた子でもあるんですね。どうやら、お互い合流するそうであります。そうした詳細・近況については、また別の機会でご紹介、と行きましょう。

 この二人が、まあよく動いてくれて、非常に!!!!助かった!次第でした。

 イヤー、よかった、すばらしい働き!

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 あとは、ポキさんやカカなどの内輪も加勢して、そうそう塩沢のお姉様もいたか・・・、セーノ!ってな具合に、一気に刈り入れ始めましたよ。

 一部下が柔らかくて、バインダーという機械が入りにくい箇所がありましたが、なんとか・・・、できました。

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 師匠は、畦で藁なわ作りと頭脳労働のご支持をいただき、子狸も畦で、適当な応援団でありました。

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 やったぜ!日が落ちる前に完了です。

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 左に見えるのが、バインダー君。これはイネを集めて刈り取ってから、麻ひもで縛って、横に投げてくれるというありがたい機械。今のコンバインが主流になる前には、花形だったやつですが、今は地味ですねえ。

 それでも、手刈りから比べるとだいぶ楽なのであります。

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 ゴッソリと、ハザにかけていきます。

 と、ここで一応終了なんですが・・・例年では・・・。今年は色々ありまして、耕作地が増えたので、それはまた翌日にということで、まずは一日が終了、お疲れ様でした。

 イヤー、高校生はよく食うわ、気持ちいいくらいね。そして夜寝る前に、英語の勉強をしていました、感心、感心。

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 二日目。今年増えた分の田んぼを刈ります。

 ここでも最強クラスの助っ人が、参戦してくれます。

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 なんと地元のトシオさんと、そして、ポキさんのご両親であります。ポキさんのご両親は田麦山のすぐ近くに、お住いで、昨年まではお米を作っていたそうですが、色々あって、やめたということです。

 昔取った杵柄・・・どころじゃない、ほとんど現役、いや、それ以上の働きをしていただいたんですねえ。

 もう、ほとんどサイボーグ・・・ですね。七十を超えてはいるとはいえ、高校生が驚くような動きでありました。

 老若男女合わせて、最強クラスの尖鋭助っ人の皆さんのおかげで、こちらも昼過ぎに完了!

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 それを師匠の自宅まで運んで、ハザに架けます。

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 オオ!やった!毎年この光景を見るためにやっているような・・・ものかしら?

 通常なら、今年の米作業はこれにて終了・・・なのですが、今年はもう少しこの後の作業、脱穀から籾割りなど、食えるようになるまでの、お手伝いしなければ、というような状況です。新米まで、もう少しかな?

 しかし・・・。色々考えさせられます。

 今まで、田んぼ遊びができたのは、師匠達のお陰なんであります。

 しかし、その師匠達も、寄る年波には勝てない。ということは、これまでのような師匠頼りの田遊びは、そろそろ終わりにしないといけない時期に来たか?という状況です。

 では、キッパリやめるか?または形を変えて続けていくか?いずれかになると思います。

 そういうときに、キラ星のように現れた、高校生達。

 彼らの休みは8月の上旬から、10月の上旬まで・・・。さすがに後半はだれるという事を言ってました。ということは、この高校生には多少長すぎる休みを、どう活用していくか?ということが試されている。

 彼らはいずれ、自転車部というような形で統一されるでしょう。

 自転車を使って、どれだけこの二ヶ月を豊かにしていくか?ということも大いなる課題になるかと思います。

 長期ツーリング、長距離ツーリングもしかり、自転車の大改造も又しかり、自転車をつかってのボランティアなどの企画実行も又しかりなんでありますが、ここに米作り・・・なんて事を絡めたりするのってどうなんだろうか?なんて考えるわけなんであります。

 農業と自転車を絡めたあり方、別の言い方すれば、食と自転車といっても良い。

 エエ?なんで理系の彼らに?機械系の彼らに?なんて言うアホな疑問は湧きようがありませんな。

 何やら、国立大学から文系が消えるとかいう話が、現政権下で、加速しつつあるとかききましたが、学問のなんたるかを分かろうとしないアホンダラに権力を渡すとこういう発想になるから困ったもんであります。

 知的好奇心に文系も理系もないんだよ。そして、理念なき技術がいかに暴走して収拾つかなくなるのか?フクシマ見てわからんのか?まあ、だから再稼働とか言えるんだね。まあ、そんな次元なのであります。

 農を扱うものを百姓といいますが、百の姓を持つということなんだよね。植物、土壌、細菌、化学、気候、建築、土木、機械、流通・・・あらゆるところに長けていなければなりません。百姓はバカでも、りこうでもできない、名言です。農学部出たからといって、すぐできることじゃあない・・・という意味。

 そして、もう一つ。農の中には、実は自治へのカギがあるんです。もしそれで食えていく、文字通り食えていくとなると、あとの経済活動には、カッコがつきます。このカッコ付き「経済活動」というのは、いわゆる死活問題から外れてくるんですねえ、だって食えているんだから。

 このことの持っている、可能性は決して低くはありません。死活問題から外れた「経済活動」が一体どういう風に化けていくのか?これはまあ、ワクワクしてくるわけなのであります。とんでもないものができてくる、土壌ができうる・・・、ということなんであります。

 そういう意味で、農は軸になり得ます。

 そういう可能性のある農という活動に、高校生の時から立ち入ることができるとしたら・・・。まあ、悪くないでしょうな。

 と、一人の親父がヤケになっても仕方ない、こういう話は隠しておいて、まあ新米食わして、来年自分たちでやらないか?自分たちで作った米がいかにうまいか、体験してみないか?!でいいんじゃないか、とも思うんだが・・・。

 とにかく、今年の田遊びの大山は越えました!稲刈りだけでなく、お手伝いいただきました、皆様には、心より御礼申し上げます!

 来年は・・・、ちょっとどうなるかは分かりませんが、できれば形式を変えても、継続・・・と行ければ、と思う次第なんでありますので、お知恵なども、お借りできれば、なんて思います。

 お疲れ様でした!

成長に合わせて 変わるママ狸ん



 元々はフラットバーのクロスバイクだった自転車が、前子のせ、両足スタンド、前子載せに合わせた試乗ポジションを確保するためにチョッパー系のハンドルを付けて、子育て系自転車として組み上げました。

 前子のせは大体子どもが十五キロの成長を経るまで、ということになっていますので、その時が来ると、子載せを後ろに移動させなければならなくなります。ちなみに後子のせは25キロまで可能ということで、あります。

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 黄色の前子のせから、青の後子のせに変更。サドルの関係で荷台式を選択。

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 フレーム式アダプターは角度の関係で、サドルを押し上げてしまうことが起こりえます。その点、荷台式のものには、そういう心配はありません。

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 後ろにあった籠を前に移動します、といっても、そのものを移動するわけでなく、前カゴを取り付けます。

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 通常クロスバイクやマウンテンバイクに前カゴを取り付ける際には、Vブレーキ台座などにまずは前キャリアを取り付けて、それにカゴを抱かせるという形式を取ることが一般ですが、やはり主婦のカゴの使い方はかなり過激・・・ということを考慮すると、できる限り、このように下支え形式の方が頑丈でいいように思います。といっても、すべてができるわけではないところが、難しいところですが。

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 前子のせと前ハンドルとのクリアランスを考えて、チョッパーを取り付けたわけですが、ゴッソリと前子のせが取れて、空間がバッチリ空いたということなので、これをフラット系のもに取り替えます。

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 チョッパー式のけぞりからの前出しペダリングから、フラット式前乗りグイグイ踏みに変更です。まあ、この辺は臨機応変でいいかと思いますね。

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 子どもさんの成長に合わせて、ママ狸んも成長・・・です。前子のせもしっかり取っておけば、また第二子ができたときに、戻して・・・使えるかも知れませんね。

 ある意味、子育て号を作るにあたって、ママ狸んが理想とした展開そのものなんであります。

 子どもの成長は思っている以上の早いんですねえ。エエ?もう歩くの?エエ?もう自転車乗れるんだ・・・てなぐあいにね。その細かい成長に合わせて、かゆいところに手の届くようなお手入れって、重要なんじゃないかしら?ということ。

 ちょっとしたイジリがスゴイ快適さに寄与することってあるんですね、我慢することはない、人間が自転車に合わせるんじゃなくて、自転車を人間に合わせよう・・・ということであります。

 この後もまた子どもは成長を続けるでしょう、そうなったらまた、この自転車は元に戻っていくか?買い物系に行くか?ストレス解消号にいくか?どこへいくんでしょうか?

 まあ、どこでもいい、一つご相談いただければ、なんとかよりマシにはして参りましょう!



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※コイツも子育て号にすることはできますよ。なんたって、頑丈だからなあ・・・。

元々はパパチャリのはずが・・・もはや老若男女入り乱れ



 7、8年前でしたか、店主が独断でいらない!と思う部品をすべて外して、ブレーキ回りやシフター回りをそれに合わせて適度に調整、時には思い切って調整などして作ってみたのがママチャリ改造車。

 それを起点に、ママチャリではなくて、パパチャリってできないの?通常の実用車とスポーツ自転車の間にあたる自転車で、両者のハシゴに当たる自転車として、考えた訳なんですねえ。

 そのねらいは、実用車からスポーツ車へと登っていくためのハシゴ・・・だったんですが。ハシゴというのは逆もありなわけで、スポーツ車から降りてくる人もいる。

 走りは犠牲にしたくないが、盗難が怖い・・・という方が、むしろ先に気づいて注目していったんじゃないかな?そしてそちらの側面を強調して名づけたのが原宿バイク。ギアは、せいぜい二枚か三枚あればいいわけで、試乗ポジションはロード・ピスト系で、踏めばそれなりにガンガンいけながら、見た目はとんがったママチャリなんで、盗難の意欲は湧かない・・・。

 原宿や、渋谷といった自転車盗難メッカのようなところでこそ走る自転車なんじゃない?なんて意味込めましたが・・・。

 そんなこんなやっている内に、ポツン、ポツンと受けいれられるようになったようですな。

 今や、先日の高専の子達ではありませんが、実用車改造して、箱根に行ってしまうというある意味快挙だよね、そんな流れが中高生に来ているのかな?なんて事で、仕掛けたことは一体どこから火がつくか?分からない、というこの実感なんであります。

 でも、乗りやすい、という特徴は、それこそ老若男女に共通する徳目でありまして、それがどこか悪びれていたり、可愛かったりの違いはあれど、この路線自体はじつは老若男女、つまりはあまり当店らしくはありませんが、万人向けの路線なのではないか?なんて最近思うんですね。もちろんいわゆる「万人向け」ということとは厳密には異なりますが。

 今回のご依頼は、ご近所のご隠居さんクラスのお方からなんであります。

 いつも前を通って、にぎやかだなあ、と思ったら、オタク自転車屋さんだったの?で、どんなことするの?・・・ヘー、じゃあ、それやってみてよ・・・、古いけど自転車あるのよ、大丈夫かな?一度持ってくるから、頼んだよ・・・。

 実に軽快なご隠居さんなのであります。

 ミヤタの頑丈な実用車なんであります、こいつをいつものように、いらないと思うものからどんどん外していきます。
 
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 前カゴがあるから後はいらない!ということなので、バッサリ外します。

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 前も同様にかな?
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 泥よけは向かっていく方向にマスト・帆のように張り出しているわけで、重さもさることながら、空気抵抗・・・もバカにならないでしょうな。

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 地味にダイナモも外しています。ライトは点滅式の軽いものがでていますんでね。

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 こんなデカイカゴは入らないなあ・・・と。といって全くないのも何だなあ・・・ということで。

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 このくらいのものに交換。何でも外しているわけではないんですよ。必要なものは必要最低限残すということで。

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 錆びた両足スタンドは外して、一本スタンドに交換。そしてギアですね。

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 意外と知られていない、この小ギア交換。こいつを変えると、ギア比が劇的に軽くなるので、今まで何人もの潜在的電動犠牲者を救った経緯ありなんです。

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 ギアだけ変えてもダメですね。

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 この際チェーンも潔く交換。

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 このフラットハンドルも今回交換です。

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意外や、意外。プロムナード系のものに交換です。未だによく説明できないんですが、プロムナード系の縦もちハンドルって、実は体が起きつつも、踏めるという何かがあるようです。
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 この写真では普通のママチャリハンドルのように見えますが、それよりも握りの縦感は強いですね。不思議なんですが、このちょっとの違いが、踏み足に影響するのでしょうか?

 今回のやつも試乗してみるに、進みますな。

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 あと前ブレーキは、ちょいといいものに。これでガツン!と引けるようになります。

 車体自身が軽くなって、ギア比も軽くなって、悪いことなしだと思います。

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  見た目は、あまり過激さはないようですが、最低限のものを残して、あとはそぎ落として、駆動、制動、ハンドルという走るための要素を用途に合わせて少しずつ機能を上げた、という感じでしょうか。

 これぞ老人向け!なんて区分けではなくて、あくまでも用途に合わせてみると・・・、今までの改造の経緯は決して若い者向けのそれだけではなかったんだ、と実感するわけであります。

 考えてみれば、ママ狸んなんていう子育て号のノウハウにも随分と役にたっていますしね。

 何が快適か?ということの個別内容については多少の異なりがあるにせよ、大手の想定するあれもこれもの実用車そのものではないな、という気がします。だって、あれそのものの車体に、完璧!とばかり本当に喜んでいる人っていますでしょうか?

 ある意味、乗っておられる方は自覚無自覚は別として、かなり妥協して乗っていると思います。そういう点からすると、改造実用車というのは、何も若い子向け!などという専売特許のようなものではなく、年齢層や、体力や用途に向けて、いらないものをそぎ落として、個別的な機能を上げていく、ということ以上以下ではない、という気がしてきました。

 むしろ潜在的需要は、足や膝、股関節などに障害を持たれている高齢の方にこそ・・・なんて気もしなくはないんですねえ、そういう方へのより快適な施工例などが増えていったら、これもまた面目躍如なのであります。

 だから?かは分かりませんが、ようやく時代が当店に追いついてきたのかも分かりませんが、中高生だけではなく、乗りやすい自転車として、今後この路線はより洗練されていくんじゃないか?と予感するわけであります。

 大陸から買いたたいて、激安自転車並べて、ビニール傘のように使い捨てる。そういうあり方とは別なところで、別の流れがささやかながらでも、できていけば・・・と思いますな。


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※この近所のご隠居さんですが、こんなのもすすめてもいいかもですね。改造自転車で勢いが付いてきたら、試乗してもらおうかしら?レーサークロスといいます。走るヨー、そんじょそこらのクロスとは出が違うからね!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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