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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2015年05月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

戦闘機なんだが・・・



 スゴイ見た目だよね、迫力が違うなあ。翼でも付ければ飛ぶんじゃない?ってほどのとんがった、レーサーでありますな。

 独走のための戦闘機。

 ショートトライアスロンをやっていた方が、自らとの戦いに本気に乗り出そうとロングに乗り換えることにされたようであります。
 
ショートとロングは全く異なる・・・らしいですね。ショートはまだ他人との競争の側面があるのに対し、ロングをやる多くの人は、他人ではなく、自分との戦い、が主になるそうなんですね。自分と向き合う種目なんでしょうか?

 そうなると、なんで車体まで買い換えないといけないか?

 ショートはある意味ロードレースと同じなんで、ドラフティングという他の選手に対するひっつき行為が許されている。だからなんだ?と思われる方もいるかもしれませんね、このひっつきができるということは、他の競技者との間の駆け引きが許されているという意味。

 駆け引きができるということはどういうことか?強い奴が勝つとは限らない、ということが起きる。ひっつき行為で空気抵抗を極力減らして、足を貯めた選手が、ガチでやったら勝てない選手に勝ててしまうこともある、ということ。

 スピードも駆け引きの内、速ければ良いってもんじゃない、勝つことが重要だとすれば、集団のスピードが落ちているときに休んでもよし、または出し抜いて走るもよし・・・それも駆け引き、要は勝てばよしなのだ。

 だもんで、スピードの高低は激しいこともある、選手どうしも接近して走るってわけ。だから捌きがやりやすいロードレースの車体になってくる。

に、対してロングというのは、個人の実力をすのままどこまで出せるか?というところなので、他の選手との関係はほとんどない。当然ドラフティングも禁止されているので、他の力を使って走ることは許されない。

 自分の持っている力を効率よく高いレベルでどこまで出し切ることができるか?というところが勝負となる。

 なので、最大の敵である空気抵抗ができるだけ少ない車体で、できるだけ抵抗の受けない姿勢で、高出力をどこまで出し続けられるか?というところがポイントとなります。

 そんな違いが両者の車体の違いとなって現れます。ショートトライアスロンの車体はほとんど一般のロードレーサーと変わりません。

 ところが、ロングとなるとタイムトライアル車になる傾向が強い、まさに上のような車体なんであります。

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 どこのクランクなんだろうな?スペシャの特注?男ギアがついていました。これをコンパクトにしたいという場合に・・・通常のクランクがつくのかな?

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 リアディレーラーにはスラムレッドがついています。

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 本当にノリを巻いたおにぎりのようでしょ?元祖おにぎりはカンパですが、こいつもおにぎりというかイカといいますか、これも特殊なブレーキであります。ワイヤーが波平の毛一本のように伸びているというのもユーモラスですな。

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 マビックのエアロホイール。リムとタイヤの隙間を埋めるテープのようなものまである・・・徹底エアロだな。

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 リアもほとんど同じハイトのホイールですね。ディスクホイールではなくとも、このくらいのハイトがあると、横風には気をつけないといけませんわ。

 またこれで転戦する際、このホイールのままで車の上に載せるような先述のような失態はしてはなりませんぞ。これは決戦用なので、決戦とそのための練習の時のみの仕様に限ります!

 そうで無いときは、こうした車体であっても常用ホイールを使うべきで、ましてや車の上に載せるときなどにはてきめん、なぜなら載せる際には、バンド系のものでリムを車のキャリアに固定するからであります。

 カーボンは衝撃的な力にどうしても弱いんです、一点に力がかかるとかいうのにも弱い。ただでさえ百キロ近いスピードで走っている車の上、その抵抗はスゴイもので、それでも飛ばされないというのは、リムに過度の力がかかってしまうことを意味しています。

 車体を下ろしたとき、リムにヒビが入っていたら目も当てられない。車に乗せるときはしっかり組まれた手組ホイールに履き替えて、載せるべきかと思いますよ。

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 これもすごいんです。このピラー・・・。

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 裏から見ると、こう。徹底していますな。

 そんなわけで、普段からすれば慣れない車体を組み付けしたんでありますが、問題はここからでありましょう。

 これはフィッティングに時間がかかるし、かけなければならないでしょう。ある意味そこが肝になるんです、車体そのものではない、車体とのフィッティングこそが大事なんであります。

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 ハンドルの突き出し、これも前後に大きく動かせるものがフィッティングにはふさわしいですが、どうも手前に引くのが苦手らしい。もし短くしたいのであれば、切らないとダメ・・・という構造のようですね。

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 これもハンドルの肘を置くところでありますが、まずその高低にはそれなりのアダプターがついています。ところが、高低ではなくて、角度を変えたいと希望しても、どうもその面での可変性が確保されていない・・・。

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 この辺のアダプターを組み合わせてハンドル本体から、どのくらい肘を浮かせるか?ということを調整するらしい。

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 固定ボルトの長さも様々・・・なんだが。ハンドル本体そのものの上下はどうもできそうにない。

 だから仮に、肘の高さは気に入ったとしても、そこからハンドルまでの距離が伸びてしまうと、どうなんでしょうね?

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 車体本体のための、専用ステム・ハンドルということのようです。ある意味全く融通が利きそうにない・・・。

 もし色々手を尽くしても、理想のポジション・フィッティングができないということになったら、ハンドルすら変えることがむずかしい・・・というスペシャ独占構造のようになっているようですね。

 ちなみにこのステムの噛むフォークコラムのサイズがなんと1インチ・・・、何かんがえてんだか?

 ということは、フォークに何か起きた場合、1インチのカーボンフォークという絶滅種を相手にするしかない、という以前にすべてスペシャに始まってスペシャに回収できるように作っているようでありますな。

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 これは相当のじゃじゃ馬になりそうであります。ちゃんと走れるようになるまで・・・、これは勉強でありますな。

 トライアスリートの選手と一緒に、末永くやっていかないとね。車体のメンテもさることながら・・・。

 しかし、これは素人が管理し続けるのは大変むずかしい車体といえるかもしれませんね。特に初心者方々には、細かいフィッティングのしやすい装備がいいかと思いますが、もうこれが届いて組み上がってしまった以上・・・。

 もうここから始めるしかない!行くとこまで参りましょう!

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※なんか最近徐々にではあるが、内装三段固定への問い合わせが増えてきています!

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還暦ライドのためのメンテ



 この一枚の写真で、すでにグッとくる方も多いかと思います。

 鉄レーサーの典型といいますか、今後どんな新素材が開発されてレーサーの形が変わっていこうとも、この手の典型は揺らぐことはない。その意味するところの解釈は変わったとしてもね。

 一定の年齢の方が、こうした一台を大事に乗りこなしている状況というのは良いものであります。その筋の奥深さや成熟度の高さを感じさせますな。

 6月にある、還暦ライドのため、メンテをお願いします・・・というご依頼、二つ返事なのであります。

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 しかし、そもそも手入れが行き届いていますね、これメンテ前の状態ですよ!もうやることないじゃん・・・。まあアウターワイヤーが若干「く」の字になっている・・・くらいか?

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 フレームはビクトリー。当店の近所にある老舗の自転車店にて購入されたらしいですが、大分時間が経っているということで、工具の何とか?かんとか?のために、今回のメンテについては購入店からはお断りされたようであります。

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 74系のデュラエースが載せられています。やっぱりいいですねえ、シマノさんにはこうした、「時代から自由」になれるようなコンポの復刻をお願いしたいんであります。もうずっと8速のままで・・・なにも足さないなにも引かないってやつで・・・。

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 いい佇まいのクランクであります。うん・・・、復刻・・・シマノさんくらいの体力があれば可能なんじゃないか?とおもいますが。かつてイタリアのライバル会社の方に、今までの歴代の金型から、復刻版を作れば、それは話題になりますし、自転車ファンが何よりもどよめくでしょう・・・などとたきつけたことがありました。

 そのお答えは・・・、うちはシマノさんの十分の一の人数でやっているもので、どうしてもそういうところまで手が伸びてまいりません・・・と。

 なるほどね、やっぱりシマノさんに期待するしかないようですわ。

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 その他のパーツも粋ですね。ピストハンドルのようになで肩のロードハンドル。バックスキンのバーテープが巻かれています、趣味が良い。

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 サドルもサンマルコ、使っていますねえ・・・年季モノです。
 
 こんなにきれいな車体でもやったことは、といえば地味ですが・・・、

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 今でも入手可能なこうしたスモールパーツ類を集めては、洗浄して、再配置と、グリス充填をやっていきます。

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 前後ハブや、ボトムブラケット、ヘッドパーツ類など、交換できるモノは交換して洗浄グリスアップをやります。

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 BBシャフトもきれいなんですが、例えば左玉押しと・・・、

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 比べてみるとほんの少しだけ右の玉押しには浅いが筋が入っている。多分右足が利き足で、その分力がよりかかったんだろうということが、わかります。

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 新しいベアリングを入れ直して、グリスを充填して、元に戻していきます。ガタはなし。

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 チューブラータイヤなんかも一度剥がして、再度セメント塗って足付けしてから、タイヤを戻して、高圧をかける。

 仕事は地味ながらやってはいるんですが、施工前後の違いがわかりませんね。

 わかるとすれば・・・。

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 このシルバーがさわやかな、7、8速ようのチェーンでしょうか?流石にシマノの現行のものは、見た目の関係より使いにくいですねえ。このシルバーなら、まあ良いか?という感じです。

 あとは・・・、

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 このWレバーですが、一速ごとに調整するSISだと、どうも異音をすべて取り去るにはむずかしいんであります。もちろん通常の変速はストレスフリーでできるんでありますが、何とも気に入らない。

 本来なら、その線上で完璧するべきなのかもしれませんが、微妙な引きの調整となると、アッチをたてるとコッチが立たず状態がおこります。

 そこで思い切って無段階のフリクションタイプに切り替えてみました。

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 レバー脇のスイッチを回すことで可能となりますが、やってみるとピタリと、異音が止まります。やっぱり、コンマ何ミリの引きが重要で、どうもSISではそれは管理しきれないという結論なのであります。

 ライダーの操作テクニックが少し求められますが、難しいことはないので、ちょっとした本機の癖を覚えていただければ良いかな?ということで。

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 ほとんど冒頭の写真とは変わりませんが、内部には相当手が入っていますので、これでしばらくは安全に、快適に走れるかと思います。

 これで、還暦サイクリング。長年乗ってきたからこその人車一体の粋な佇まいっているのがあるんでしょうなあ。そういう人が自転車愛好者にもっと増えていかなければねえ・・・。

 そういう意味でも地味ながら、重要なメンテなんだよねえ。

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※コイツは戦闘機として作成しましたが、よりクラシカルな展開も可能なんであります、なんせオリジナルなもんで・・・ね。

堅実な走り・・・手組は最強だよ!

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 この冬にできあがった、当店オリジナル第一号の花レーサーでありました。

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 フロントに赤リムのホイール、そしてリアにピンクのホイールと・・・、いかにも当店らしくないチョイスを実現してきたわけでありました。

 まあ、こういう色やデザインに「かわいい!!!」なんて喜ぶ方は、持っているだけで「幸せー!!!」で終わるんじゃないか?なんて半分思っていたんでありますが・・・。

 それが予想に反して、なんとまあ、走り屋へと変貌しつつある・・・。エエ?この前あそこに行ったのに、今日はそこ?んん、明日も走る予定がある?・・・スゴイ・・・。

 当店が走行イベントを開催するなんてよりもずっと活発に、別グループに入られて、日々高速走行でアチコチにお出かけ・・・という。ある意味、こんな目立つ自転車でいい宣伝にもなっている・・・、もっとこちらが色々とお連れしなければならないのに・・・。

 そんなこんなで店主の予想を遙かに超えて、ぐんぐん走っておられるんであります。

 そんな彼女に、ちょいとした試練が。どうやら前後輪ともに、側溝の網の溝にはまってしまい、リム打ちパンクをしてしまった・・・という。

 そうであればタイヤを点検して、チューブ交換でまあ、しのげるのでもって来てもらいますと、なんと・・・

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 後輪のリム自体に損傷箇所が見られました。エッジが強打されたのか、その力でリムの中央部が外にふくれています。

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 エッジ自身も内側へ曲がってしまっています。こういう状態を万力などで強制的に修復するとなると、まあリムとしての精度は出ませんね。

 常に小さい振れと、ブレーキング時の定期的なスリやスリ音に神経が取られてしまうでありましょう。クラックはないものの、精度が命のホイールとしては、まあ組み替えてみるのはどうか?ということに。

 こうなると、大変有利なのが全パーツ汎用品で組まれている手組ホイール!なんであります。

 今回の場合は、お案じブタ系ピンクリムが無かったので、同じリムハイトの白リムに載せ替えることに。

 曲がったピンクホイールに、白リムをピタリとくっつけ、ニップルを緩めて、一本ずつ白リムに移植していきます。リムハイトが同じなので、同じ取り数であれば、スポークはそのものが使えますので、そうやって移植して、あとは横振れ、縦振れ、センター出しをやって、ものの1時間以内に・・・。

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 ホイ!組み替え完了となるわけであります。

 ネ!?メンテナンス性からしても手組ホイールは最強でしょ?普段使い、練習用などのものとしては、手組ホイールの方がトラブルは少ない、またトラブルが起きてもこうしてすぐ対応することができる、ということなんであります。

 完組だと、自分がその完組の特殊スポークやニップル、下手すれば施工するための特殊工具までもっていなければ、即対応はできません。

 もしその手を持っていなかったら、一々、業者を介して、メーカーに問い合わせて、在庫確認してから、送付し、そこから施工と、またそれがあれば良いものの、無ければそれにてその完組ホイールはお釈迦・・・とい事にもなりかねませんね。

 海外サイトで、目先の価格が安かったからといさんで買って走れている内は良いものの、いざトラブルが発生したときには、どうやって対応するのか?

 正直に海外サイトから購入しました・・・、なんていったら、相手にしてくれない店も多いかもしれませんね。もし対応してくれる店があったとしても、そうした小売店の取引業者からシリアルナンバーチェックなどされて、「そうした海外発注のものには対応できません」などときっぱり言われることすらありえる・・・。

 国内輸入業者にしてみれば、円高時代の海外サイトなんていうのは敵でしょうから、そうした際の対応は一言「自己責任」でお願いいたします、で終わってしまうこともある。

 国内で高額のパーツ類を海外で安価で購入するというリスクは、こういうところにあるともいえるでしょう。デーモ、皆さんどうしても、お安いものに、つい手を出してしまう・・・のはやめられないでしょうな。

 まあ、練習に練習を重ねて、鍛えあげた足の上に、どうしても勝ちたい!レースのためにワンペア「決ッパ」(決戦用ワッパ)を購入するなら、それはそれは優れた完組ホイールの意味、というのはあると思います。

 でもそうでもないのであれば、高価なカーボンホイールなどを常用される・・・ということのリスクは十分にお考えになった方が良いと思いますな。

 もちろん、レース本番のみに使用するなんていうのは、ある意味無謀であります。ホイールが変われば走りは変わりますので、それでの加速、減速、制動、横風影響など、事前によく走って知っておくというのは、大変大切なことであります。

 そういうのは本番想定での練習でありますから、さっき申し上げた常用とは異なります。

 常用というのは履かせっぱなし、という意味です。当然距離も走るでしょうし、走ればいろんなトラブルに巻き込まれる可能性が増えて参ります。

 そういう可能性のある場に、高級完組ホイールを使用し続けるのは避けた方が良いでしょう。

 昨年夏、高速のインターで決戦用の高級カーボン輪っぱを履かせたまま、車の屋根に縛り付けているバカタレを発見。なるほどね、決ッパと常用の区別が付いていない・・・、まあそれ以前の状態ですね、残念。

 常に履かせるべきは、まず丈夫で耐久性があって、トラブルフリーなこと、何か起きてもすぐに対応できるものであることが望ましい。

 そういう意味でも、もっと手組ホイールは見直されてもいい・・・と思うんですが、まあ、世の時代や主流に逆行している
手組屋の戯れ言なんでしょうな・・・。

 でも小声でも言い続けます!普段使いには、手組だよ!とね。

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※当店オリジナルクロモリレーサーには、よほどで無い限り手組ホイールが前後つきます、コイツはDT585、当店最高級バージョン!本気だよ!

ジャンルとして確立をねらう!手書き自転車!フラットハウスとの共演



 先日の日曜日ですが、当店ご近所の絵描き・アーティスト集団、フラットハウスと共同で、お絵かき自転車イベントを今の流行の言葉で言えば「粛々と」行ったんであります。

 店主は塗りますが、絵はまあ・・・という状態。かなり追い込まれないと、筆はとりません。

 その点フラットハウスの面々は元々が絵描き集団・・・、ディスクジョッキーなどもやっているので、もっと複合的な芸人達なんでしょうが、ともあれ店主には無いところを多くもっておられる方々なので、お絵かき自転車やってみない?昨年暮れ前頃知り合ったそばから、そんなお誘いを投げていたんでありますが・・・、ついに実現!

 イベントとしても、できあがった作品自体としても、作風の形式としても練りどころ満載なので、これが続いていけば、相当の質量を持った流れができるかと思いますな。これは確実に言えることであります、ありありと手に取るようにわかります。

 そんなわけで、そのキッカケとなる第一回のイベントをまずは仕掛けてみる、大きな力はゆっくり動く・・・というように、目立たず、そーっと、地味ながら確実に始まっていったのでありました。

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 今回はまず四台ほどのフレームを用意しました。サイズも形も色もバラバラの四台を。まあ色は、四色に下色として塗装はしましたが・・・。

 当初作家が四人で・・・ということでしたが、ふたを開けたら二人、しかも主催の二人ということだったので、スタートとしては地味ながらも、今後の展開を考えながらのリハーサルに近い内容となりました。

 それはそれでよかったかも知れません。例えば、平面の紙に描くのが慣れている彼らにとって、パイプの集合体である自転車のフレームに描くのは、これは思っている以上に大変なことで・・・。

 主催の一人のコウ君曰く「はじめてやるのにこれは1日あってもできませんね・・・」とイベント化する際のポイントになるところの再検討となりました。

 慣れている作家なら1日でも大丈夫、でなければあらかじめ下絵を描いおいて・・・などという工夫も必要になるでしょう。

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 雨の予報も外れ、外でライブペイントができました。やはり成田東のコープ前だけあって、買い物客が頻繁に通ります、何かやっていると見ようとするのは人の常、リハのような地味ながらも、注目度は高かった様に思いますね。

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 四本の内、グレーと白の二本が選ばれました。養生された台の上に置かれた二本のフレーム。

 それを前に、二人の作家が・・・。

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 フレームの色をボール紙に塗って、他の色とのハーモニーを観察するシータス画伯・・・。彼はアメリカのミネソタ出身、日本語ベラベラ、、母国語と同じく早口でしゃべります。

 二メートル近くあるシータス君、でも好きな自転車はBMX。低すぎるサドルは付いているだけ、いつも立ちこぎで、ブンブン走っています。渋谷くらいなら、それで行く・・・。デカい上半身がヨットのマストのような抵抗になっても、それをしのぐ下半身の踏み込みで、渋谷まで・・・、よーやるわ・・・。

 そこで店主の入れ知恵。なんとか絵でもって身を立てていきたい彼。なれば、総合技で行かないか?

 そんなにBMXが好きならば、シータスブランドのBMXを立ち上げよ!という入れ知恵。

 絵が描けるというのは強み、それに独特の画風とデザインを確立して、まずは好きなBMXを作っていく。もちろん競技系のものから、日常使いのBMX、何なら買い物用BMX、子のせ用BMXだって指南しますぜ!

 絵を基軸に色々やってなにがあたるかを見るのもヨシ、若いんだから色々やってみようぜ!

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 一方のコウ君。フレームを前に、下書きまたはデザインを考えては練っていく。スタートラインのここからして二人のやり方が異なる、ってこと自体が面白い!

 仕事があるんで、また来るわ!とフラットハウスを離れます・・・。

 数時間後、再びフラットハウスへ。

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 シータス君動く!かなりワイルド系に、絵というよりも模様を中心に展開しているようだ。

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 筆に塗料を含ませて、振って飛ばすというスパッタリングというテクニックを使っています。

 これも、どの大きさの筆にどのくらいの塗料を含ませて、どこまでダイナミックに振るか?ということで、その風合いは全く変わってきますね。

 回りを広く養生してダイナミックにやると、これはまたすごいだろうなあ・・・。

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 一方で、コウ君はスタティックに筆を動かしています。文字と模様を意識したような展開で、繊細です。

 全く方向性の違う自転車が二台できそうですね。

 その数日後に、またフラットハウスへ行きますと、まだ描いている途中でありました。ある意味、終わりは無いわけで、イベントとしてその辺どういう結びを持って行くか?なんてことも検討課題になりますな。

 まだ完成には多少時間がかかりそうなので、完成し次第またここにて発表させていただきましょう。

 フレームの絵ができても、それをどういう一台に組み上げるか?というのはまた別の問題でシータス君は白いハンドルで、タイヤの色は前後で変えて・・・と、総合的デザインで望むようでありますし、コウ君方はまず自分の絵の完成を目指すということで、今はそれどころではないような感じ、まあ二人の親友同士のそれぞれ感が今後とも楽しみでありますわ。

 まだこのイベント自身は継続中ではありますが、とりあえず、ありがとう!お二人さん!

 こういう過程を経ながらも、今後はより再生自転車製作の方向へと積極的に打って出たい当店なんであります。お絵かき自転車はその一環で、かつ一端に過ぎません。もっとできることはあるし、やらねばならないこともある!

 そういう意味でも、次の物件は大切でありますな。決まっておりませんが・・・。

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 松ノ木二丁目にある空き物件。手前の段差のコンクリ部分は、こうしたイベントには最適なところ。屋根をかければ雨でも可能!さて、持ち主はどなたやら・・・。

 そんなこんなで、新物件と新企画を探して彷徨しますよ、今後とも!

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※これはお絵かきとは逆!むしろ引いた末の磨きフレームなのであります。入門としてもいいし、なんて言ってもセミドロップというのがまたいいんであります!

改造にもトレンド?ありやなしや?



 なにやら、今は等身大のガンダムの建造物があるようで、その手のファンの方が写真を撮ったり、上を見上げたりとまあ盛り上がっているんでしょうか?

 店主の年齢からいうとマジンガーZで終わっていますねえ、オタクではない店主には、全くわからない物語であります。

 ロボット?といって怒られた、モビルスーツといえ・・・?

 ただ、あれから色々と武器が進化して、実際の戦闘ではより効率的殺人ができるようになっているようですが、ガンダムタイプの兵器ってまだ登場しませんね。あんだけ体積・容量があったら、狙われるときも破壊されるときも派手でありましょうな。

 効率の良い殺人兵器はもっと地味で、シンプルで、機能的で陰湿なんではないか?なんてね。

 なんで、ガンダムのはなし?

 そうそう、上のサスペンションフォークの形状が、何かそんなものを彷彿とさせる、ということだけでした。

 最近、ご来店のお客さんのトレンド?というのが、フォーク交換・・・。殊にサスペンションフォークをリジットタイプにするというのが、続いています。

 改造にもちょっとしたトレンドというか、あるタイプのものがなぜか続く・・・ということがありますね。ブログの宣伝効果かしら?だったら、また完成車売れました!なんてこと連発すれば売れるか?といえばそうでもない。

 どういう理屈なんでしょうか?

 今回などのフォーク交換は、理由は街乗りにしたいので・・・というのが圧倒的でありますね。

 ダートで無いところでのサスフォークは重い、ズシーンと重い・・・それを越えうるようなメリットは店主は感じられないなあ・・・、ということで、街乗りにする際にサスフォーク交換という要求は理解できますね。

 ということで、交換します!

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 鉄フォークに交換。色は白にということでペイント指定。これ単体で持つと重いですが、サスフォークから比べると軽いんであります。

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 街乗りにするための次の手段がタイヤ交換。ゴツゴツのブロックタイヤ、走ると転がり抵抗が大きい、ブンブンいうタイヤをスリック系のツルツルタイヤに替える。替えるタイヤのサイズも26*1.5とかのどちらかと言えば小さめのものに。

 サスフォークのクリアランスが、鉄フォークによって小さくなり、タイヤのサイズが小さくなることによって、より車体が地面に近づくことになります。そうなると、車体の傾きによってはペダルが地面をこすることにもなり得ます。

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 チェーン・ワイヤー類も交換して、駆動・制動の中心部も整えます。

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 ボトムブラケットも交換で、単なるフォーク交換だけでは無く、再スタートのための再生施工というところまで持って行きました。

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 久々に街道に出てきたらしいですが、もう走る気満々という感じ。メンテしてやると自転車が生き生きする、多分馬にブラシをかけてやると、馬の機嫌がよくなってリフレッシュしていくような手応えが飼育員にわかるように、まだまだ走りますよ!と自転車が語りかけてくる・・・。よーし・・・行ってこい!

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※こちらのエクストラサイクル付き自転車のサスはそのままです。この働く自転車まるまるでお使いください!

クラリス そのまんま!



 世の先端は11Sになっているようで、どうなんでしょうねえ、今後はロードのエンド幅も135ミリにして12sとかそれ以上になっていくんでしょうかね?

 まあ、チェーンの幅がこれ以上細くならないんだったら・・・とも思いますが、果たして必要か否か?はもうわからなくなりますな。選手諸氏はあればまあ使うでしょうし、それは必要だからというよりも、あるから使ったということになるのかしら?それともやはり、戦闘上必要だからということになるのか?

 アマチュアであれば・・・、まあ8速もあれば十分なんじゃない?なんて思ったりします。

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 その8速の2300というコンポのSTI。これをブルホーンバーにこういう角度でつけるとなると、ちょいと問題が発生します。

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 シフトダウンには全く問題は無い。握ったところから、レバーを倒せばよい。

 問題は、シフトアップ。シフトアップのレバーはこちら。

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 このちょっとでの角。コイツを倒すためには、人間を越えた親指の長さが無い限りは、こうして・・・

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 握り直さない限り、シフトアップができません。これは不便ですわね。

 ドロップハンドルの場合も本質的に同じで、下ハンを持ったところからシフトアップができません。ツーリング車なら・・・まだしも、レーサーとしては・・・まずいでしょう、ということになる。

 このお騒がせ2300がラインナップから消えて、新たに登場したのがクラリス・・・。このSTIは改善されております。

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 このように一見の見かけは、2300と同じながら・・・。

 シフトダウン・・・。

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 これは2300と同じ要領で可能です。

 そしてシフトアップは?

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 握りを変えずに、その手前のレバーを倒すことによって可能になりました。まあ、上位モデルと同じ機構に戻ったといいましょうか?

 ソラも少し前までは、握り替えが必要でしたが、今は戻っています。

 ということは・・・?ソラもクラリスも、そのまんまで、この形を継承する形で、マイナーチェンジなり何なりして欲しい、ということなんです、ハイこれだけ!

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 この車体、自転車好きがかなり自分で手を入れたあとがありました。好きなりに凝っているなあ、という車体です。

 この方、先日、青梅街道と中杉通りの交差するところで、軽い当て逃げにあった・・・ということなんです。ほんの少し前後の記憶が無かったりで、ちょっとひどい目に合われたようで、足にもいくつか痛々しい傷がありましたね・・・。

 今回点検も兼ねての改造です、災い転じて、福として欲しいですねえ。

 6月をもって、自転車の規制が強まるなど、色々動くようであります。安全第一で、車両としての誇りと責任を持って、走りましょう!!!そういう走りをなんていうかご存じでしょうか?

 称して、ピーライドといいます。表記はPライドであります。

 みんなでPライドしようぜ!これを合い言葉に、やっていきましょう!

※Pライド=pride 車両としての「誇り」と責任を持ってライドすることの意。

わざわざ不便にするための改造・・・なんですよ!



 大手中の大手といえば、このメーカーでしょうな。これがあまり高額の部類に入っていないというので、ちょいと驚きです。

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 アルミフレームですが、パイプの形状が凝っているんですね。この辺を輪切りにしたら六角なんじゃないかな?

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 シートステーなんかも薄い形状のモノ、一瞬カーボンフレームか?と見間違えそうな・・・。

 確かに持つとそれほど軽くは無いところは、パイプ自体はそこそこの程度のモノかもしれませんが、まあ、とにかくもこんな凝ったフレームを大量に作れてしまうその実力は、並大抵のものではないかもしれませんね。

 で、コイツをどうしたいか?

 シングル化・・・だそうです。もちろん、いつもの説明付きであります。

 わざわざ不便にする改造ですが、それでもやりたい?そう、ならやりましょう・・・という。

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 自分でできることはやっているみたいです。フロントディレーラーをフレーム台座ごと外しています。

 ということは?

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 左のSTIはシフトワイヤーが抜かれ、単なるブレーキレバーとしての仕様になっています。やるー・・・。

 で、流石にシングル化は、こちらで・・・ということで、ギア比を聞いて、それに近いものを・・・やっていきます。

 かなり、重めにしたいようですねえ・・・。

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 この辺一式ごっそり外します。

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 いつも思うのが、長髪だけで無く、髭まですっかりそり落としてしまったような、シンプル感がありますね。

 これなんだろうな・・・、わざわざ不便にしてまで、やりたいと思う主な動機というものは。

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 チェーンは厚歯のものに。というのも・・・、

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 こんなにきれいなチェーンラインがでいても、乗り続けることで、薄歯の場合には外れることがあるんですね。ほんの少しスペーサー調整でそれが解消されるときもある・・・でもそれでも解消されないとなると、今度は薄歯のギアに厚歯のチェーンを付けて、その厚みでチェーンのズレの吸収を試みるということなんであります。

 まあ、その辺が、やってみないとわからない・・・というこの辺の現物合わせの妙なんでありますね。

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 前ギアは、まんまの50t、後が15Tなんで3.333333というもの。結構重いんじゃない?

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 ハンドルにはエイドブレーキ・・・そして、

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 STIは左に続きシフトワイヤー外しの状態で、もったいない・・・といえば大変もったいない使い方・・・なんであります。まあ、特別なご指定がないので、今回はこれで出しますが、まあディズナ辺りの名エアロブレーキをおすすめしますよ、そしてシフト機能も内蔵しているSTIで、また別の自転車作成の作戦でも考えてくださいな。

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 ハイ、またへんてこりんなシングルレーサーができました!ということです、不便だがシンプルで美しい・・・のかもしれませんね。

 もう少し、エキセントリック機能を持つハブが安く手に入れば、ギア比を自由に変えられるのにねえ・・・、どこかもう少し入手し安くしてくれる代理店なんか、ないかなあ?なんてねー。

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※コイツは正真正銘シングルで、かつ固定で、かつ内装三段というとんでもない奴なんだが、なんで食いつき悪いんだろうなあ?これだ!っていう人絶対にいるはず何だがなあ・・・。


どこへ行こうか?どう生きようか?



 徐々に退去の時期が迫って参りました。

 一体5月は長かったのやら、短かったのやら・・・、まだ終わってはいませんがね。

 4月のあたまの段階で、意中の物件は6割以上は決まりかな?などと高をくくっていたのが悪かった。何にも探そうとはせず、待っていたところ・・・。

 5月の頭に確認の一本の電話がへし折れた・・・。「貸す気は無いんで、もう電話してこないでください」。

 このくらいさっぱり言われれば、逆にポッキリと折れて、次の接ぎ木は楽なもんだ。ということで、その足で不動産屋さんにメール飛ばしたり、行ったりとし始めたのが、5月の頭。

 もう随分前のことのように思えますなあ。

 こちらもまた色々と勉強の日々なんであります、もちろん本業の自転車屋にも応用されるような・・・。

 物件の条件・・・というのがありまして、とりあえず書き留めたり、申し上げたりもしますが、それがまた書いておきながら「広ければ広いに越したことはありません」などと補足してしまう。

 一体なにがしたいのか?それはある程度明確ではありますが、それを具体的な条件として確定しようとすると、それがまたちょいとむずかしい。

 自転車を選んだり、改造したい、というお客さんも程度の差こそあれ、同じような状態なんじゃないか?なんてね、思うんです。

 持っている在庫を価格などの単一スケールであわせて売る、ある意味一番簡単な売り方であると思います。でも、それでこの方は本当に満足されるんだろうか?と考える。今までのスポーツ歴や、趣味歴、人となりなどを聞いたり感じたりしながら、こちらから何かを提案していく・・・、ある意味当店は土足で踏み込んでいくタイプなんじゃないか?と思うんですが、それでは困る方と、逆にそのくらいしてもらわないとという方と、色々あるでしょうな。

 不動産を決めるのも、同じような側面はあると思います。公開されている物件と、自分とこ所有の物件とを、お客の条件等と重ね合わせて、提案する・・・という。

 教科書通りというか、客のとりあえず出した条件に従って、きれいに狂うことなく正確にドンピシャの物件を紹介してくださるところもあります。

 にもかかわらず、これだ!といえない店主がいる、これって何でしょう?もう少し踏み込んで欲しい・・・気も。

 まだコミュニケーションが足りない・・・のかもしれません。これですね、そう、これなんでありましょう。あちらも一度に、多面的多角的に客の好みなどを把握できるはずもありませんからね。

 例えば上の物件、うっそうとした庭に建っているある意味ボロ家なんであります。

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 駅からは激近で、結構近代的な建物に囲まれている、昭和なアパート一棟なんです。ここを数室借りて、自転車屋やってみるっていうのはどうか?

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 これはある不動産屋さんのご提案なんであります。おじゃマンガ山田君という、マンガかよ!と思うほどのどうしようもないアパート、一階には一人どなたかがお住まいのようで、ここを狸サイクル新店舗にするには、それなりのハードルはありますが・・・。

 ある意味、この提案力は何か当店の何かを見抜いているんじゃないか?と思えるんですねえ。

 ここをお借りするかは別として、多分話を聞いてみると、君たちはこういう物件探してんだろう?というところ。単なる周旋を越えてコンサルに近い立場を取っておられるように思えます。長いつきあいでもないんですが、ある意味相性・・・ということなのかもしれませんね。

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 あと、これ。何か別荘の雰囲気ありませんか?

 これがなんと杉並の久我山っていうんですから、驚きです。

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 ちなみに回りはこんな感じ・・・。森じゃないですか?こんなところでアチコチ点在しながら、自転車をいじっていたら、面白いですねえ・・・。

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 庭の前なんかを下草刈って、屋根付けて云々・・・、ここも当店のセンスからいうとばっちりなんであります・・・。ただし、建物自体が小さすぎるんで・・・あえなく断念。

 ただし、こういう森の中・・・という発想はうれしいもので在ります。こういうところに、廃墟のようなでそこそこデカい家屋が建っていて、それこそ5年後壊すから何してもいいよ・・・なんていう物件だったら最高です、即決だよね。

 こういう物件もある意味、癖ありなもんなので、一般の方にはなかなかおすすめできないんじゃないか?なんて勝手に思うわけであります。客のアチコチいうことを集約しつつ、それにセンスをくわえて、これでどうだい?なんていうのもある種のコンサル業、イヤもっといえばカウンセリングに近いんじゃないか?なんて思うわけであります。

 これからの小売りは、コンサル業・・・それを越えたカウンセリング業でないと、生き延びられないのではないか?と思っているんです。

 単に本を売っていてはダメ、漫画を置いているだけではもうダメなんです。アマゾンに取られているでしょ?

 見込んだあなたに選んでもらった書籍、マンガを読みたいんだよ!といわせるような、ソムリエ的な人にしかもう小売りはできなくなってくるんじゃないか?自転車もしかり・・・、そして物件も・・・?

 客に踏み込むことによって、その客すらも気づかなかったその奥のニーズをどうやって引き出すか?なんてことが勝負になってくるんじゃないか?なんてね。

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 腹くくってやるなら、こんなところかしら?

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 振られた杉並の物件にどこか似ている・・・。この奥が・・・、

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 元は何の工場だったんでしょう?

 脇は小学校、隣は幼稚園、別の隣は新興住宅地。塗装のニオイなんて・・・大丈夫かしら?引っ越して、業務再開!ってとたんに「異臭が・・・!」なんて、業務停止になったりしてね。

 ここは調布。杉並から離れているところであります。ここに移転したら、いろんな関係が変わってしまうでしょうね。

 どこに移転して、何をするか?こういうことっていうのは、ある意味今後の生き方を決める、というのに近い。改めて、色々考えたり、家人と話したりと・・・。

 一体なにがしたいのか?

 体育館のようなところで、中をセミオープンで間仕切りして、いろんな業種のリサイクル業の業師達を集めて、デカい共同工房を作りたい・・・。そこには何が持ち込まれても、ハイセンスに再生が行われるような・・・。できれば、背景に田畑がありまして、食うに困らない条件の下で、単なる資本主義とは異なる仕組みの中で、どういうものができてくるか?なんていうことの社会的実験と、あとは次世代の教育の問題が克服されることを願いつつ・・・。

 本当のことをいえば、店主は出家を考えておるわけであります。できればね・・・。

 でもまあ、店主のことだけに出家しても、また出家の出家を考えることは今からでもわかること、なれば在家で何とかなるんじゃ無いのか?などとも夢想する。

 無功徳ということを徹底して考える。そこを突き抜けてこそ見えてくる何かがあるのであれば。それを座禅でも無く、苦行でも無く、自転車屋であれば、自転車でもってたどり着くことなんでありましょう。

 考えるほどに、だんだんとわからなくなってくることがある、そういう無明時に一条の光のような物件を投げてくれる、踏み込んでくれる不動産屋がいる。まさに彼らはお不動さんなのかもしれない・・・な。

 未だ決まらずの不安定時こその何かを楽しみつつ・・・。

破戒僧現る!エンド破壊を直す



 黒塗りバラクーダでございます。昨年の8月に嫁入りが決まったやつでして、こんなマットブラックなバラクーダなんて、多分走っていないでしょうな。

 そもそもバラクーダ自身が無くなっている今、ちょいと珍しい車体にすでになりつつあるという。

 コイツに、小さめのゴム草履で、毎日山門の劇坂を制覇しているという、ある意味修行ですわね、そういうバラモン様がお乗りになっているんでありますが・・・。

 このバラモン様なんと破戒僧・・・なんでありますよ!

 なにを破壊するか?・・・それは自分・・・なのであります。

 早々に確か鎖骨を破壊されまして・・・、ハラハラ心配させていただいています。

 荒行で、火渡りしては足の裏を大やけど・・・、サーフィンで大波の飲まれ、スノボーでは雪崩と一緒にクレバスに落ち込んだりしているかどうかは知りませんが、先日も肋骨を破壊され・・・と、大変修行に熱心なのであります。

 その内やるだろうなあ・・・と思っていた矢先、やっていただきました。

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エンド金具に損傷が・・・。どうもリアディレーレラーごと巻き込んで、こうなった・・・ということです。

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 しっかりヒビが入っています。このヒビのおかげで、フレームが守られた・・・とも考えられますね。ある意味ヒューズのような役割で・・・。

 早速FUJIに連絡取ってみると、まだエンドありますよ・・・と。しっかり請求されましたが、乗れなくなるより断然にマシということなんで、取り寄せて取り付けしましたよ。

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 リアディレーラーも、金属疲労を伴うような曲がりをしていますので、ここで交換。

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 これにてセーフ!

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 直っております、よかった。

 しかし、こうしたエンド金具類は、スペアは持っていないとダメですね。フレームを守るために、弱く作られているなら、なおさらで、購入する場合には、スペアを確保するか、確保できる状況であるかの確認は重要です。

 店主は今まで、何度かエンド金具自体を似たものから削り出ししたり、パテもりしたりして作ったことがありますが、やっぱり大変ですわ・・・。どんなに精巧に作ったつもりでも、応急であるには違いないのでね・・・。

 そんなこんなで、自転車なんていうのは何とでもまります、大事なのは身体の方、アチコチ外部をへし折ったり、般若湯の飲み過ぎで内部をむしばんだりは、大いに気をつけるべき、慎むべきでありましょう!

 どうせやるなら、千日業・・・あれは天台か・・・、修行の仕方は他にもあるはずであります、気をつけてね!

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※これが最後のバラクーダになっちまった!540だぜ!

一台の自転車が組み上がる 奇縁の結節点として



 一台の自転車が組み上がる。フレームとパーツ類と、それを合わせる技があれば、まあ組み上がるんでありますが・・・。

 ただ、組み上がった自転車を見るに付け、依頼主の方と、組み付け側のこちらと、あと寄せ集まってくるパーツ類などが、実は複雑に重なり合ったその結節点、もっといえば集積点の上に、はじめて一台の自転車が組み上がる・・・と考えると、実はそこには並々ならぬ何らかの力が働いているかに、感じられることもしばしあるんであります。

 自転車のいうのは、そこに組み上がってあるという意味では単なるモノであるに過ぎませんが、考え方、見方を変えれば、実に数奇な関係の中に、成り立っているモノ・・・とも思えるわけであります。

 もちろんそれは、自転車だけでは無く、ありとあらゆるものがそのような視点から眺めると、そのように見えてくる・・・、ともいえるかと思います。

 単なるモノから、様々な関係が重なり合った、奥行きのあるものとして、見えるようになる、そういう場に立ち会えるというのは、店主にとっては代えがたい重要な価値のように思えるんですね。

 それは例えば、どこの自転車店でも大抵購入できる大手の自転車に対して、他にはない、当店唯一のオリジナル自転車!という対立とはまた別に、当店だけでもまた成り立ち得ない、依頼主の方の好みや志向性、それらに基づく様々なパーツ類の行き来などあって、それらがまた複雑に絡み合ってはじめて組み上がる一台・・・という感慨に満ちたモノの成立とも申しましょうかね。

 今回、やってきたズノウのフレーム、それがまた実によくできている、今はもう作られることのない、鉄フレームがよくこちらにやってこられた。

 出所は、ヤフオクらしいですね。決して全面肯定する気はありませんが、このオークションのおかげで、それまでは押し入れや物置の奥にいるしか無かったもの達が、適所に行くことのできるキッカケとなっていることは望ましい一面といえるかと思います。

 そして、今回も適材が適所にやってきた。

 いくつかのパーツ類とね。

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 まだ一部の露出ですが、こんなシートステーなんて、今あります?塗りの色も影響してか、祭りの山車とか神輿か何かの一部に見えてきますね。

 そんなところに付いている、シマノ600。これできたか・・・・。

 確かに鉄のズノウにナニを載せるか?というのは、これは現行コンポを見渡しても、なかなか困難な選択になるはずであります。

 ところが、鴨がネギしょってやってきた・・・わけで、これはスゲーラッキー!

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 ディレーラーも非常に良い状態です。これもラッキー!

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 一番複雑なSTIも、中を執念のごとくよーく洗浄して、・・・というのもポキさんは無類の600ファンなのであります・・・、注油と動作確認などをしたら、これもラッキー!

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 ハンドルステムもこれまたクラシカルで、そのままコイツに使えます!ラッキーすぎ!

 ただし、そこまで!クランクがない!さてどうするか?

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 ところが、これまた捨てる神あれば、拾う神ありで、600クランクをゲット!右クランクの表面はちょいとわざとらしいほどの鏡面仕上げ・・・。

 それに対して左クランクがちょっとねえ、これりゃだめだ!という状態。

 で、あれば・・・と、大森社長が「ちょっとお借りしますね・・・」と。

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 同程度に、磨き上げ・・・、これもラッキー!

 それでもまだ困難は続くのであった・・・。

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 ズノウに付いてきた、非純正フォーク。これは正直に純正じゃありません、という断りがありましたらが、まあダボ付きのなんで?というヤボフォーク。

 さて、どうするか?

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 当店オリジナルのメッキベントフォークがたまたまありますんで・・・、コイツを付けましょうということで、見た目はこれでOK!

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 次にホイールは、ちょいとモダンでいきましょうということで、アラヤポリッシュ!先日、ホイールだけご紹介したんですが、このズノウに付くものでした。

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 このハブも、現行品でありながら、大森研魔の一手間が効いています!

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 リアも磨きハブでのアラヤ組。ちょいとディープも、味の内でしょう。

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 コンコールのバックスキンを付けまして、完成であります!

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 店主の写真べたによりますが、実車を見ると、ちょいとため息もんです・・・。よくまあ、この形で再生いたしました・・・と思います。
 
 間違いなく、この自転車はここでしか成り立ち得なかった一台でありましょう!その「ここ」というのは、当店という意味ではありません。ご依頼主の方を含め、集まってきたパーツ、志向性のある施工、その他が「ここ」に結集してこその、成り立ちという意味であります。

 まさに奇縁の結節点としての自転車なんであります。

 まあ、そんなところに拘るのは、当店とご依頼主でありますとあるバラモン様との関係というのがありまして、今までの短くはないやりとりの中で、お互いを触診しあって、ともすれば右往左往するような案件一つ一つに「いや、それだったら・・・」「多分、ご性格からいうと・・・」「ちょっとこういう形に今回は拘ってみたいと思いまして・・・」「まさか、バラモン様がこういう方向性に行こうとは思いもよらず、これもまた観音様のお導きかと・・・」なんていう、問答が一日繰り返されてきた経緯もありまして・・・。

 お住まいの宇都宮と東京の当店との間には、それこそ何百件という自転車店があるかと思いますが、ありがたいことにご縁によって、今回の一台に結びついたというわけでございます・・・。

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 せっかく組み上がったことですし、天気も良いし、ちょいと宗派は別ですが深大寺まで・・・。

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 おそばなどをたぐりにいった、次第であります。

 元々、固定ピスト、フレームはズノウ!に乗って折られた方なので、ポジションはかなり攻め攻め、もっとリラックスして乗っていいんですよーと。またシングルから、一気に16枚増えたギア比によって、かなり戸惑い気味でありましたが、まあ、乗り慣れることで何とかなると思いますよ!

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 ご自宅のお写真が送れてきました。

 ロードズノウとピストズノウ。

 まさに、当店からすれば、理想的な展開・・・でありますな!

 まあ、この二台ともに・・・、奇縁のたまもの、ありがたい!の一言に尽きます!

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※この当店独断のオリジナルですが・・・、走ります!

ロックバイクス 入門にしてはすごすぎる テイスト載せていっといで!



 このスペックで十万を切る。しかも走る・・・というのがロックバイクスのエンビー。

 もうこの価格帯での勝負は辞める・・・ことにしました。

 上のフレームは500。で、ステムを見ると・・・。

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 ちょいと色々ありまして、120のステムを付けていたんであります。となると、170センチくらいまで、のれる。

 しかも、小さいフレームをデカく乗るのがこのみな店主としては、結構これでいけてたんでありますが・・・。

 適正サイズの方がいらっしゃいました。

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 な、わけでステムを短くします。60ミリ・・・。

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 ハンドル幅も390ミリへサイズダウン。

 体に合わせて、もう一つ。荷台が必要だとか・・・。ただ、コイツは意外トレーサーの血が濃いようで、元々のダボがありません。

 ということは・・・。

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 こうして後付けダボで、対応します。

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 あとは、フレームサイズに合わせて、荷台が地面と平行に来るように調整、そしてシートピンを交換して、クランプと共締め・・・というようにします。

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 何か、こうしてみると最初からついているようにも見えますね。

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 本来の背丈の方へ向けて、再調整と荷台取り付けて、用途使用に合わせたということになります。

 これで十万前後とは・・・恐れ入りますな・・・。

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※当店最後のバラクーダ、540!

小物にも手は抜きません!!!招き猫再生計画!



 横から見ると、随分とアグレッシブでやる気のある招き猫ですこと。

 ジャガーという自転車の突先に付いているそうであります。

 ちゃんとした鉄の鋳物で、手抜きなしです。プラスチックにメッキ調の塗装だったらがっかりですが、意外と重いし、いい質感しているんですねえ。流石に招き猫だけのことはある・・・、こういう小物にも手抜きがないなんて、すごいですねえ。


 でこれがどうしたか?というと、付いている土台になっているものがプラスチックの泥よけ・・・、これが割れてしまった・・・ということなんですねえ。

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 このように、穴の空くほどの割れが入っています。ですので、新しい土台が必要になります。

 隣がその新しい土台になるものですが、デカすぎますねえ・・・。コイツの方も加工が必要かな?

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 まずは引っぱがします。ウーン、重々しい、手抜きなーし!小さくてもなかなか立派な招き猫君であります。

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 でも正面から見ると、トカゲ・・・だね。

 別に移植しなくても、泥よけ変えれば良いじゃない・・・なんて言ってはいけません。どうもネコ科がお好きな方のようであります。

 町ネコ救済のような団体に所属しておられるようですね。近所にもネコのマザー・テレサと呼ばれている方もいますが、活動を聞いていると、頭が下がります。

 先日も、この団体の方が背中にネコを乗っけて、訪ねていただきましたが、「これは福島の被爆ネコです・・・」とのことでした。

 人も被災しましたが、動物たちも被災したんだ、イヤ、このネコの場合は人災による被災といえるでしょう。

 大きな災害が起きると人も動物も被災します。避難所に動物たちは連れて行かれるのでしょうか?動物を連れ込める避難所なんていうものもあるんでしょうね。

 多くのボランティアの皆さんが、動物たちのために動いた、または今でも動いているなどという話を聞きますと、店主の主な関心の外とはいえ、頭が下がる思いです。

 「福島のカラスは元気ですよ」と都知事選で嘯いたバカがいた。爪の垢でも煎じて飲みやがれ・・・。

 そういう団体のメンバーさんだから、ネコ科のこの鋳物は捨て置けないんでありましょう。なれば、移植作戦へ!

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 まずはダウンサイジングだね、デカすぎる新しい土台泥よけを、切ります。確か元付いていたい自転車が小径車なので、26インチ用の泥よけではデカすぎますね。

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 ほんでもって、角を落として、線対称にします。よーし!

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 穴開けて・・・。

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 移植完了!

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 やっぱり正面から見るとトカゲ君だね。

 ちっこいパーツにも五分の魂、ネコ系のボランティアお疲れ様でございます!何かお互い活動の接点がありましたら、何なりと!

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※今日の物件探し 近所にシャッターのかかったストアーがあります。こういうところを全面で借りられたら・・・なんて思うだけで楽しくなりますな!

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※ネコカゴなんて重ねれば何台乗るだろうな?働くボランティア号としても使えます!

銀ピカハブに銀ピカリム



 ハブがない・・・。あるんですけどねえ。

 でも、様子のいいハブがない。機能の良いハブはあるんですけどねえ。ついでにいうと、値段のいいハブもあるんですけど・・・。

 そこそこの値段で、見栄えと機能を両立してくれるようなレベルのハブがない・・・。

 そこでこんなものを作ってみたんであります。

 出所は・・・まあ、いいわな。大体わかるでしょ?

 そう、厳密にはくびれていない、ハイ、今風なんですがね、それは認めます。

 ただし、ここには、大森研魔の一仕事が入っています。

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 こうした一磨きが、パーツをかくも高級感にあふれさせますね。もちろんくびれのしっかりあった、かつてのそれとは異なりますが、まあ、この辺でお許しを・・・ということで。

 で、こいつらをナニで合わせるか?

 ハブが銀ピカなら、リムも銀ピカでしょう?ということであれば、久しく見ていなかった・・・あいつしかない。

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 アラヤのSA730ね!

 ちょっと前に、アッと出て!しばらく雲隠れしていたんでありますが、再登場!多分仕上げの関係なのかしら?そんじょそこらのリムとは手間が違うんだと思います。

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 うーん、なんかあるでしょ?もちろん大の一推しは、DT585でありますが・・・、これはこれでまた、推したいホイールであります。

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 ここから見ても、大森研魔の仕事は光っています!

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 フロントも光っております!

 さーて、コイツがどんなフレームについて、走ることになるのかは、また後日!

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※今日の物件探し。二階がアパートだと、夜のしゃべりも気にしないとなあ・・・。空いているようだが、不動産の掲示なし・・・だ、明日もがんばろう・・・。(各所から本ブログを通じて、いろいろと情報をいただいています、今後ともお願いします!)

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※セミドロップ、大森研魔の仕事も入っている、渋い一台です!

もう二ヶ月・・・ないだろう・・・



 三ヶ月前、今から思えばのんびりと物件探しの旅などとやっておりました。

 この七月末日をもって、現店舗を引き払う当店でありますが、三ヶ月を切った今になっても、引っ越し先が決まっておりません。もっといえば、めどさえ立っていない状態です。

 そうなってくると、立つものは立ってきて、それなりに引き締まってくる感じもしますが・・・、とか何とかのんきなことを言っている場合じゃなんですがね。

 四月いっぱい、意中のところに6割ほど入れるか?という基体が消えてしまい、少々中だるみが、今思えばもったいなかった・・・と思いますが、それも仕方が無い・・・。

 最近もまた、組み付けた固定車に乗りつつ、物件探しの旅を再開しているんであります。

 上にあるのは、これ空き家でしょうな。北烏山・・・、この回りを走りましたが、いい空気が流れていますねえ。

 これだけ敷地があれば、屋根かけて作業場作りや、展示スペース、保管場所なども確保できるでしょう・・・。良いなあ、こういうとこrないかしら?

 今、物件回りをするのも自転車でやっていますが、もちろん車の免許なしの店主では仕方ないんでありますが、それは別に良い。

 自転車で、その土地の空気に触れることって、多分思っている以上に大切なことだなあ、と感じつつ、動いているんであります。土地に呼ばれるというのでしょうか?そういうところが、所々にあるというのが、うれしいことであります。

 相変わらず、ネット上の物件情報の7割はガセでありますな、もうちょっと何とかしろよ・・・と思うくらいです。店主の運がないだけなのか?

 多少こちらの焦りも入っていますが、もう少しちゃんと物件管理しないと、不動産屋としての信憑性もなくなるよ・・・とさえ申し上げたいところもありますね。

 そういう意味で、ガセであることを承知の上で、当たりを付けた土地を走るんであります。

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 給田というところにある物件で、ネット上では空き物件のはずが、しっかりどこかの作業所になっていました。

 当初は、移転は杉並区内!などと力んでおりましたが、今となっては、隣接地域も悪くはない・・・なんて思うようになりましたね。

 武蔵野市、三鷹市、調布市、練馬や世田谷の一部などまで。

 前は住まいと一体と思っていましたが、もうこうなったら分けるのも致し方ないか?なんて思うようにも。

 自分の主義主張が溶解してくるという内部の現象もどこか楽しく感じられます。もっと解き放てば良いんだよねえ。

 その内、あきる野辺りに移転決定!!!なんて、それは解き放ちすぎだろう!といわれるようになったりして・・・。

 そうして、ある程度解き放った目で、かつて紹介された杉並区内の物件を再度眺めてみると、それまた結構いいじゃないですか!なんて思えたりもしますんで、やはり認識というものは面白いものであります。

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 杉並の桃井にある・・・、正確にはあったはずの空き物件ですが、こちらもしっかりどこかの作業所に。

 上の二つなんぞは、今でもネット上では空き物件ということになっています、いいかげんにしろよ!なにがアットホームだ・・・管理が杜撰すぎ!

 まあ、お世話になっている不動産屋さん各社が、またいろいろと情報を送ってくださいます。

 それ以外でも、足で物件情報をもって来てくれる方もいらして、ありがたや!

 でも、一体どういう物件が理想なのか?ということはわかりづらいと思いますな。一つ、こんなのだったら・・・というのがあります。

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 烏山手前の旧甲州街道沿いにある木工屋さん・・・。古い民家改造で、作業場と店、展示場があるところなんですが・・・・。

 ある程度の敷地と、いじってもいい古民家のようなところが理想といえば、理想・・・なんでありますね。

 さーて、どうなることやらであります。そろそろ出る準備もと、せかされるようなこの頃、といっても出る先が未定なもんでねえ・・・。

 まあ、そういう時に、力が集まってきて、一気にどうにかなるかもしれない可能性にかけるしかないですな。

 人間到る処に青山あり、というように、もっと解き放てば、人間骨を埋める場所はそこかしこにある・・・のだそうです。そういう意味で、どうにかなってくれるのであれば、どうにでもなってくれ・・・と、力が抜けてまいりました。

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※引っ越しの際には、こうした車体は役に立つだろうなあ・・・。

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 この車体そんじょそこらで走っている車体ではありませんね。

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 ブルホーン場にこんなにゴッタラ集中させるのなんぞは、まあ当店などがよくやる施工なのであります。

 元は当然フラットバーか何かだったはず、それをブルホーンにされた。まあそれだけだって、かなり独特な自転車に変身したわけであります。

 そして、今度は?

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 このゴッツイ系のリアホイールをリアメカ共々変えていきたいということです。

 はい、では前輪もですか?

 いえ、・・・今回は後輪だけ・・・で・・・。

 はい、承ります!

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 アルタス回りがついていた、リアディレーラーも含め変身です!

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 ソラが付きましたよ。

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 クラリスのハブを135ミリに改造して組み付けます。

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 一気に快走感が出てきますねー。

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 タイヤは今流行の25ミリ。ツールだなんだでのタイムトライアルに使われて、これからは25ミリなの?接地面積は23ミリと同じで、なおかつサイドが柔らかい・・・というのが売りらしい。

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 今回はこれにて完成、リアはスッキリコロコロ回りそうで、前は鈍重にゴロンゴロン転がるような風情。前と後で車体が合体しているようで、どうもキメラに見えますね。

 乗ってみて、後ろに押されるような快走感・・・。

 はやく前も、リアと同じようにしたいです!と。

 でも何度か小分けしながらも、自分の理想に自分の自転車を近づけていこうとする、なんていうのはこれまた経済的合理性などという杓子定規では計れない何かを、人様は持っているということ・・・、らしいですね。

 どういう自転車にしていきたいんだろう?自転車とどういう関係の中にいたいんだろう?

 高級自転車にしろ、その辺のママチャリにしろ、安ければ良い!という方はいるようです。高級自転車なら高級ななりにいかに安く購入できるか?ママチャリならママチャリなりにより安いものはどれか?向いているところは違うようでいて、ある局面からすれば、実は同じところを向いておられるようです。それはそれで良いでしょう。

 そうでは無いところを志向される方、単なる経済合理性とは異なる別の原則で生きておられる方、大変興味をそそられます。そういう方々が、持ち込まれるものには何かのヒントになるようなものがあるような・・・・予感がしますよ!

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※あれほどあったバラクーダが、これが最後のバラクーダになりました・・・。540もの、残り一台・・・。

フォーク交換ってある意味当店だから?



 キャノンデールですし、例のあれですよ、茶筒の1.5インチ。さあ、なんでももってこいよ!フォーク交換でもなんでもしてやるよ!キャノンデールなんて怖くない!

 なーんてね、特殊規格をつかうキャノンデールの延命なんかにも、手を出しつつの当店なのでありました。

 で、今回は?デ、今回も?

 サスフォークを交換ということなのであります。

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 ロックショックなんて、そこそこのサスが付いていますが、コイツをリジッドに交換という。

 確かに街道を普通に走るにはサスは邪魔・・・とさえ思う店主。あまあえて言えば、前に子のせをして、このサスフォークでドッタンバッタン走ってやると、子供らは喜ぶかな?と思うくらい・・・。

 前に進む力を吸収するので、よほどの悪路を恒常的に走るのでは無い限り無くてもよい・・・と思います。無駄に重いしね。

 ということで、交換・・・します。

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 大森研魔の磨き鉄リジッドフォークです。これで十分。しかし・・・比べればわかるとおり、車高が随分と下に下がります。

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 しかも、ブロックのでかいタイヤを・・・

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 1.25のほっそいタイヤに交換・・・、どういうことが起きるか?

 フォーク交換とタイヤ交換で、車高がダブルパンチで低くなります。

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 リアも、当然前とあわせて。

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 細いタイヤにします・・・。

 ということは?

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 クランクの位置も当然下がります。しかもこのクランク175ミリと来ています・・・。
 
 するとこうなります。

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 ペダルを下にすると、スタンドに早変わり・・・。冗談で無く、コーナーリングで足を回していると、ペダルは地面と干渉することになります。

 これは慣れないと、いけませんな。またはクランクを短くするとか・・・対策を取らないと。

 ソフトで対応するか?ハードで対応するか?その両者か?利用される方に十分説明をしてから、決めていきたいと思います。

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 そして、最後に荷台も取り付けて、完成。

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 ゴッツめのマウンテンバイクが、街道用にスッキリした感じですね。ハンガー下がりの問題は残るとはいえ、それはそれなりにしっかり対応して、街道をかっとんでください!

 1インチのサスペンションフォークがあったら、特にお父さんの子育て号に使いたい!上下にゴンゴン揺れる車体に乗って、子供は楽しくないわけがない・・・、まあそんなことくらいにしかメリットが見られないなんて、店主もサスに関しては勉強不足なんであります。

 でも、今後とも依頼があれば、リジットに変えちゃうよ!!!

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※この働く自転車には付けています・・・特に意味は無いがねえ・・・。

災い転じて・・・何とかしましょ!



 この車体が持ち込まれた時、思わず、なつかし~と声が出てしまった。

 二十年近く前に店主が乗っていた、コガミヤタの初期型アルミフレームだったのだ!

 色々あって当店に来たようでありますが、多くの店からはどうもお断りモードだったらしい。まあ、よくある話といえば、ある話なのではありますが・・・。

 なもんで、持ち込んでこられた方は、まずは安堵・・・ということだったらしいです、よかった・・・・よね。

 色々あって、コイツを全体的に面倒見てやることになりました。

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 フレームはご覧の通り・・・、パーツ類もまあほとんどすべてと言って良いでしょうな、満身創痍の状態だったわけであります。

 これをほぼ全体的に、大変身させる・・・、いろんな条件をクリアしなければならない、曰く付き車体ではありますが、よーく話し合って、予算組などもしたりして、着工であります!

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 再塗装ということに。コンセプトはウナギ・・・。背中から腹にかけて黒の濃淡に・・・、当初はかつての陰影をイメージしていたんでありますが、いつの間にか魚類のイメージへと・・・。

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 今回は黒キャンディーと濃いめの青を混ぜて、殊に仕上げに近くなる工程で軽くかけていくというやり方をしたわけであります。

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 これやりながら思ったんでありますが、今回は濃い黒青での濃淡でやっていますが、これを他のフレームに赤系の濃淡でやって、また別車体をさわやかな青系の濃淡でやって、三台でソロって走ったら、まさに鯉のぼりになるんじゃないか?なんてね。

 あとは、魚類シリーズというのも面白い・・・。青ざめ、サンマ、金目鯛・・・フレームのサイズや太さによって、色々できそうでありますなあ。

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 コンポ類は黒のソラで揃えていきましょう。

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 本当トラブルなしで走るということでも、この辺のコンポで十分・・・な様にも思います、面白くもおかしくもありませんが、堅実であります。

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 9速のこのソラSTIも非の打ち所はありませんね。

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 ウナギ号としてよみがえった、コガミヤタくん。色々あって大変ではあったが、まずはこれにて、しばらく行けると思うよ。

 見た目も、機能的にも問題は無いね!

 イヤー、懐かしかったなあ・・・、店主も色々あった時期が合って、めげそうになったとき、救ってくれた車体がコイツだった。

 いろんなとこ一緒にいったよな、そしていろんな物見せてもらった。

 そして最後はこんな姿になって、ディスプレイされたっけ・・・。

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 黒板塗装をして、賢者の言葉と称して、チョークでフレームのアチコチに書き込んだ。

 ねじりスポークのホイールやら、ピストハンドル・ステムなど・・・。新宿伊勢丹での晴れ姿でありました。

 また君の仲間が、街道へ戻っていったぜ・・・、お前も戻りたいかい?それとももう少し休んでいるか?一体何万キロ走った車体だっただろう?

 引っ越しの際にまたどこから、出てくるだろうから、その時考えよう・・・。

 まあ、色々あって、コガミヤタ君再生の巻き、でありました!

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※こいつも同じアルミのレーサーだ。富士山のアザミラインを50分台で走った、ある意味名車かもしれないよ!レーサーの入門としてどうだろう?

牙を抜いての使い方



 かつてはチョクチョク走っていたと思いますね、FUJIフェザー。

 FUJIトラックにはお世話になりましたが、フェザーをいじったという記憶はほとんどありませんでしたね。代わりにストラトスにはまたお世話になった、入門編ということで、随分と世に出していきましたね。そのストラトスもとんと静かになりまして。
 
 このフェザーを普段乗りに使いたいので、ピストのピストっぽいとこを変えて欲しいということ、つまりはピストの牙を抜いて欲しい、ということらしいです。ついでに車体のチェックもと。

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 外に出しっぱなしだったのかな?赤さびチェーン・・・。

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 これだけ変えただけなのに、こんなに見栄えします。さびたチェーンはいけません・・・。

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 牙のその最たるものといえば、このハンドルでしょうねえ。ブレーキレバーの位置というか角度もすごいですねえ。

 本当このブラケット付近を握っていたのかしら?すごいポジションです。

 これらを抜いて一体なにを植えるんだ?

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 上向きのステムに交換します。

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 そんでもって、ライザー系のハンドルにします。これで上半身が経ちますので、実用車的なポジションになります。

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 そして、ここ。このガラーンとした隙間に、抜いた牙の代わりに、取り付けます。

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 カゴです。浅めで広めのカゴをつけます。元々は、ビーチクルーザー用のカゴらしいですね。
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 確かに、これに突っかけで、フラーッと近所を走るのって良いかもしれません。ついでに買い物も。このカゴってやつは、ある意味麻薬みたいなもんですね。あればあるほど依存する。

 さあ、出かけようと思って、乗る自転車にカゴが無ければ、また家に戻ってバッグ類やリュックなどを探して身につけなければならない。カゴありだと、手ぶらでなにも考えずに出られる・・・。ある意味カゴ付き自転車に乗り慣れたら、カゴなしにするためには、よほどそれを上回るメリットが無い限り、カゴを切ることはできなくなる。

 まあ、たかがカゴだからいいですが。

 通常当店の改造は、どちらかというと、牙を取り付ける方、牙に磨きをかける方、または爪を付けたりする方が主流となっていますが、逆パターンも大いにありなんです。今まで少ない例ですが、ロードレーサーを買い物号にしてしまったこともありますしね、いいかた変えれば実用化・・・ということでしょうな。

 試乗してみると、でもやはりピストレーサーとしての血は流れていますので、踏めば前出る、買い物つっかけ号といってもいいでしょうね。

 スポーツ車をママ狸んにするとかもまあ、こちら側の改造ということですね。

 まあ、どちらでもいい、自転車の方を自分の生活スタイルに合わせるという意味では同じなんですから。


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※これも極端でありますが、実用化には違いありません。別の意味で牙が付いているようですけど・・・。

お父様からの受け継ぎを 自分流に



 まあ、一目見ると、店主などはなんで?

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 フラットバーにしているの?と単純に思ってしまいますな。せっかく様子が良いのにさあ・・・と。

 話を聞いてみると、お父様からの譲りものらしく、これをちょいと自分ごのみに、使い勝手よく・・・ということのようであります。

 で・・・・ドロップ化なんていうのは?などという店主らしいお誘い文句に。

 予算内でできるんなら、是非・・・ということ!

 で、あれば!最優先でしょ!ということで、お引き受けしたわけであります。

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 ただ、大事なミッションがありまして、これチューブラーホイールなんであります。コイツを今様にクリンチャーに変えたいということで、パンク修理の経費など考えると、確かにクリンチャーに越したことはない・・・。

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 元ハブ活かして、それがなんと・・・36Hでやんの・・・。リムに大分制限がかけられまして、今回はこれを。

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 リアも、当然クリンチャーに変えます。

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 リアディレーラーなどを点検・・・動きは異常なし。

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 クランクも点検、BB交換は必要だったので、あとは洗浄等で元に戻します。

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 ワイヤーなどは交換ですね。

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 ブレーキシューなどはありません、当然交換しないとねえ。

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 こういうシマノ600などというクラシカルパーツに現行でこのようなシューがまだ出ているんです、ありがたいねえ、即交換であります。

 シマノ600や74デュラなどは、是非復刻して、普遍コンポの名作として残して欲しいですねえ、日進月歩のスゲーコンポ作りの実力はシマノさん!認めますんで、復刻普遍コンポよろしくご検討ください!そうすれば、五十代、六十代でまた自転車に戻ってくる人たちって随分いると思いますよ!

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 で、このフラットハンドルですが、当然、当然のこととして、ドロップにしてしまいますよ!

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 こんな感じで、どうです?!元に戻ったって感じしませんかね?店主だけかなあ・・・、この車体はドロップの車体という顔してたんですよ、そう見たの!

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 クラシカルな上引きブレーキ、コルク柄というのもちょいと拘ってみたんであります。ステムはそのままですが、何かやっぱり元に戻ったという感じ・・・しますよね。

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 ホラ!やっぱり、コイツはドロップが本来の奴だったんです!!!(ほとんど強迫神経症だな・・・店主は・・・)

 でもまあ、これでまた、パンクも安価に直せるし、駆動系、制動系も快調ということで、これまた街道で活躍してくれるでしょうなあ・・・、楽しみなり!です。

 こういう、改造・再生っていう仕事は本当に大事だなあなんて思うわけであります。

 最近は、当店の特徴を知ってもらうために、不動産屋さんに結構こういう話をするんであります。単なる店舗ではなくて、やはり一癖あるところを理解していただこうということで。

 基本的に、受けが良いんです・・・、皆さんよく話を聞いてくれて、おもしろがってくれるんですねえ。いい不動産屋さんにあたっている証拠だと思うんですが、それだけで無く、やはり風は吹いている・・・と思うんですねえ。

 大量生産大量消費という、安易で浅薄な時代とはまた違った転換があってもいい、そういうところに気づきが行っているんじゃないか?なんてね。

 とはいっっても、すぐに物件は見つかるわけではありませんが・・・、当店の考え方や今後の展開、持っているポテンシャルなどを知ってもらうことは大切で、地道にご説明とご協力をあおいでいかないと、と思います。

 ある意味、杉並落ちもあるかも・・・などとも、考えます。隣の武蔵野市、練馬区、世田谷区、三鷹市、調布市・・・そういうところまで、範囲を広げてみる・・・なんていうのも良いかもしれませんね。

 いい情報がありましたら、よろしく!

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※コイツは、磨きのセミドロップ!

おしとやかからお転婆へ・・・と思いきや・・・



 スマホってどうです?店主は一年半使って、あまりに充電がはやく切れるので、いわゆるガラ系というのに戻しました。

 で、その本体をワイファイ端末として使用しているくらいかな?

 まあ一枚で、色々こなしてくれるんで便利といえば便利なんだが・・・。

 たまに撮ったはずの写真が残っていなくて、行方不明ということもあるんです。これってスマホだから?他に理由があるのかしら?
 
 まあ、よくわからないんだが、あれどこ?すでに施工後の場合には、施工前の写真がないと話にならない・・・ということで、今回もまた、そんなことでありました。

 想像で見ていただくしかありませんが、ちょいとミキストライクなアルミフレーム、ピンクというので、かなりフェミニンね。それがまたちょいとライザーなフラット系のハンドルがついていまして、どちらかといえば、おしとやか系の自転車だったんですわ。

 ウーン、無くしてしまってお見せできないのが残念・・・。

 しかたないか・・・。んでもって、ナニをとち狂ったか、コイツにレーシングコンポを乗せてドロップ化してしまえ!!!と、おしとやか系をおてんば系に大変身させろ!という企画で取り組んだんであります。

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 載せるレーシングコンポといえば、言わずと知れた105でしょ!

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 リアディレーラーもね・・・。って後に見えるキシメン系のスポーク・・・これは・・・?

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 マビックのキシリウム。元々おしとやかな割に足回りだけはスポーティーという感じで組んでいたんですね。まあ、いいかた変えれば、シック系のスカートにスニーカー・・・じゃないなあ、それよりもランニングシューズといった方が良いでしょうね。

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 ちなみに前ホイールも、手抜きなし。両足ともに、かなりガチなランニングシューズを履かせていた、という経緯はありました。

 さて、レーシングコンポ105を乗せているこいつ・・・、ハンドルは?

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 丸ハンドロップ、手元変速でブレーキレバーとしても一皮むけました、105のSTIが付いていますな。

 の割りに・・・前キャリアが付いている・・・、色々とアンバランスな車体であるには違いない。シックなスカートの割にランニングシューズを履いて、背中に背負子の枠を付けている・・・という感じね。

 それがだんだんとレーシングコンポによっておてんばイメージに・・・変換されていくのでしょうか?

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 元々これについていたのは、可変式のステムだったんで、このように上向きだったわけでしたが、それに併せてリジッドなステムが付いています。

 まあ、あまり過激にしすぎても、乗る方が変わるわけではないので、その辺はポジションをちょいとばかり考慮しました。

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 ブレーキは、車体まんまのVブレーキがショートリーチだったので、そのまま流用ということで。

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 これも流用です。乗る方は同じですから、一番デリケートなサドルはそのままに・・・、しかしここはまたシックな革サドル・・・。
 で、できあがったのがこれであります。おてんば娘に大変身したか?!!!

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 と、こんな感じ・・・。

 皆さまはどう見られますでしょうか?まあ、元のおしとやか系を見ていないので、何とも言えませんかね?

 ただ、やはり今回足回り、ホイールが前後ともかなりガチなのと、想像以上にレーシングコンポが似合ってしまっている・・・というところなどから、何かストリート的な雑味が見られませんよね・・・、おてんばじゃないなあ、こいつは。

 で、試乗してみると・・・。これが驚いた!

 足回りがガチなのもあり、元々アルミの頑丈系ふれーむでしょ?特に後三角なんてダブル三角じゃないですか!そういう意味でたわみがない・・・。

 コンポはコンポで、ほとんど隙無く連動します。そして何より足回り・・・。

 おてんば通り越して、アスリートに変身してしまった感じ。これは言い訳できません、これで勝てなければなに乗っても勝てないよ、というくらいのいい走りをしてしまいます・・・、困ったなあ・・・。

 ある意味、当店がやってきた改造実用車と同じところありですね、パーツをそれなりに整えて、ポジションを出してやると、自転車はそれなりに走り出す・・・、これ本当あのママチャリと同じ?!というくらいにね。

 まあ、今回の元の骨格は実用車以上ですから、それにそれなりのレーシングコンポと、レーシングホイールを載せたんで、当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが?

 かつていた、パンツが見えないように、パンツの縁にスカートを押し込んで提灯ブルマ状態にして、鉄棒したり、木登りしたりしていた、おてんば娘のイメージでやったつもりが・・・、そんなレベルをトーンと乗り越えて、レーシングスーツをまとったアスリートに変身させてしまった今回・・・、納車の時にさぞや、ご依頼主、唖然とうろたえますでしょうな・・・。

 こういうこともあるんですねえ、今までクロスバイクのドロップ化など散々やってきた当店ですが、まだまだ、各自転車が持っている可能性、ポテンシャルというものの奥深さというものを思い知ったわけであります。

 あー、驚いた・・・。こういうこともあるということで、ヤンチャ、おてんば、アスリート、何でもありで行きたいです!

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※これ入門アスリート・・・というにはガチなアルミの一台。前後ホイールがまたいい。こいつを激安で出します!高校生からマジでレースに出てみたい・・・というような方、いませんか?

縁あって 乗り続けたく候



 折りたたみの、なんてこと無い自転車・・・と周りが思ってみても、そこになにかの縁を感じてしまうと、何とかして乗り続けたくなる。
 
 単なる経済的損得を越えた、何らかの価値を優先する方が、当店の周りにはいらっしゃるようで・・・、そういう方々からの反射を受けて、再度色々と考えるわけであります。

 当店にいるだけでは見えてこない、当店自身の持っている価値をこうした反射より一瞬でも見ることができたとき、それはまた継続への大きな力となってくれている、とありがたく思います。

 七月末日をもって、現店舗を引き上げる当店、四月半ばまでは心の中で6割ほど決まったかな?という物件もなくはありませんでしたが、それが確実にダメになったのが五月頭・・・・、物件探しの再スタートということで残り二ヶ月・・・、多くの方々より、励ましと、いろんな情報をいただいております。

 店舗より作業場、倉庫的なもの、今後は放置自転車対策として色々仕掛けていきたいことなどを考えると、敷地も重要だなあ・・・、できれば住居も、で、もっとできれば小さいイベントができるくらいのスペースも・・・、なんてこと重ねている内に、「そんなもんあるわけネエーだろうが!杉並によー!」と怒られそうな条件。

 ザッと送られてくる資料を見ると、とても常識的で、当店のような非常識の極地のようなところに、店舗展開させていただけるとこなんて、もしかしてないかもなあ・・・などと思うこともあります。

 なければないで、ここで一端狸サイクルを廃業とします!

 完車やフレームは同業・・・系に売れるか?引き取ってもらい、工具類は欲しい方に差し上げます!もし、自転車屋をやりたいという奇特な方がいるようでしたら、まるまる差し上げてもいいかな?とも思います。

 店主もしばらくはマック辺りでバイトしつつ、マクドの建て直しに尽力でもしようかしら?

 路線はご当地マックだね!各店舗の条件を活かした新生マックでもって、立て直しでしょ。例えば、魚沼ではこの時期山菜だ!フライドポテトじゃなくて、フライドコゴミでしょ!ハンバーガー出しても良いけど、米所なんだから、ハンバーグ定食出せば良いでしょ!

 バイトから入って、行き着く先はCEOだね!そこで巨万の財を築いてだな、それを元手に広い土地を購入して、工房その他を建てる、そしてそこにはもの作り、アート系なんかを集めて、ただで活動させる。その一角で、再度狸サイクルをやる・・・、なんてどうでしょうか?

 なんてね、アホな夢を見ざるを得ないほど、差し迫っているときも、冷静になって当店の存在意義なんかを考える。まだ、お役に立てる余地があるのであれば、もう少し踏ん張るしかない。そういう時に、経済合理性を越えてまで、当店を訪ねてくださる皆さんより、力をいただく・・・わけであります。

 ありがたくも、また物件探しへの根気も根付いていく・・・ということです。

 で、自転車ですね。

 なんてこと無い折りたたみ自転車なんでありますが、もう少し用途快適にして乗り続けたい・・・ということで、いくつかポイントを押さえての、改造となりました。

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 まず足回り、買い物を中心に働いてもらう計画なので、スタンドをどうしようか?ということに。

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 ついていたのが一本足だったので、両足スタンドにということで。

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 変速機もないので、楽勝であります。

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 後に荷台を付けたいということで、その取り付け位置になるのが、この辺のクランプということなのですが、どうも締め付けすぎということで、デフォのクランプが曲がってしまっているんですねえ。

 点付け溶接のため、そこを撤去して取り外して、外回りから別クランプで取り囲んで、共締めにするしかない・・・。

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 でけた・・・、これでピラーが落ちるという弊害もなくなりました。クランプの精度の問題だったようです。

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 例によっての、大森ラインにて、荷台を水平に取り付けます。もう一つは、バンドブレーキを外して、キャリパーを板で挟んで取り付けました。これにて後輪の管理は激楽になります。

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 その上に、ステンのカゴをつけます。デカいですね。でもものを載っけても、両足スタンドなので安定感は確保。

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 一緒に使う、ちょいと小柄の奥さんのために、ハンドルをもう少し手前にもって来たい・・・。

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 ママチャリチョッパーだ!

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 ネタバレしていましたが、前カゴもデカく、お買い物に便利なようにと、交換しました。

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 よれた折りたたみから、シャキッとした買い物号へと変身!自転車が、「オレだってできんだよ!」と言っているように見えます。そして、その通りよく働いてくれるでしょう、一定の範囲内の買い物なら、最強かもしれませんね・・・。

 適車適所!しばらくがんばれよ!

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※こいつも適所にもって行けば、どれだけ働くかな?後ろ前あわせての販売です!大変お得だよ!
 

バラモンがバラモンを連れてきた・・・オヤジピスターの出現!



 バラモンというピストフレームがあります。それをバラモン(僧侶)さんの紹介の方がもって来ましたよ。
 
 ほとんど持ち込みで、こちらは組み付けるのみなんでありますが、そういう過程を手伝うのが好き、という方もおられるようで、まさにドンピシャだったということです。

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 どうも、オークションから引っ張ってきたらしいです。そういうものは一度外して中を見る、できれば計測も含めてやるのが理想ですね。

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 ついていた、BBなどの状態は悪くはない。ヘッドパーツもしっかりしていまして、まあ合格でしょうね。そこそこの値段で落としたそうで、まだまだこの手のピストフレームの需要はあるんですねえ、良いことであります。

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 あとは友達からの借り物パーツで組み付けます。なんと初っぱなから、DTのリムでのホイール、ラッキーな方!

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 スゲー、ガチの競輪ステム。これで乗るの?とも思いますが、とにかくありもの組で、まずは何とかして、あとから少しずつ自分なりに変えていく・・・という道を辿るそうであります。

 元々凝り性な方で、バイクも随分金かけていじったらしいですねえ。ある意味人のそういうところは、いじる対象は変わっても、その性格自身は変わらないので、自転車についても同じ轍を踏むもんでありましょう・・・。

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 まあ、チャラ系ピストパーツでありますね。人差し指一本で引くためのブレーキ、ゴールドフィンガー。元はBMXように作られたんじゃないかしら?

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 フォークにブレーキ穴が内ので、取り付け専用ブレーキ。やはりガチなフレームであります。

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 リアも板ブレーキ、これもガチ。

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 クランクは、デュラ系のものがついています。これもありものなんですからラッキーパーソンです。というより、お友達に恵まれている・・・方ですね。

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 リアホイールもDT!金のチェーンを回して、完成!

 完成に近づくごとに、そのお方の興奮度がわかります、別にそこでもって支えなくとも良いのに、とにかくはやる気持ちが前に出ています。

 ほんの少し、ピストに乗せてもらったとき、なんじゃこの乗り物は!という衝撃だったらしいです。ほんの数分の話だったらしい。

 そこでピストをご所望になって、ネットで調べて二万前後の・・・に手を出そうとしたとき、周りの友人連中が止めた!!!

 君の性格で、そんなもん購入したら一週間で飽きるわ!!!もっとちゃんとしたもの整えないと性格上損するだけよ!

 やっぱりその方が、それまでどう生きてこられたか?どういう性格で、どういう性行をもたれているのか?ということが大事だとわかりますね。店主もそういうところは、細かく聞き出して、それに沿うようなあり方を模索しているわけですが、今回は周りのお友達のアドバイス一発が大分効いたようであります。

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 今回は、予算の関係もあり、別名「鰹節」と呼ばれる、激固サドルのまますることにします。ご本人も、M的性格を刺激されたのか?このままで・・・ということに。

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 多少の時間制限があったので、突貫・・・とまではいいませんが、何とか時間の許される範囲で、組み付け完成いたしました。

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 こんな言い方しては、失礼かと思いますがあえて言えば、少年オヤジ・・・というにふさわしいかな?ビビりながらも、非常に楽しんで試乗されていました。

 これ・・・、少しずつでもすべて自分のパーツに切り替えていく場合、どこからですか?と目をランランと輝かせて、聞いてくるその瞬発力は少年そのものであります。

 といっても、何かと経験豊富なオヤジというのも一面で、別部門での経験を持ち寄って、より自転車という世界を豊かにしていただければ、言うことなしなのであります。

 大人というのは、遊ぶときも本気!心は少年!これ最高でありますな。何かやらかす・・・でしょう!

 ゆっくりおつきあいさせていただきます!

 次は紹介者のバラモンさん、本気で遊ぶ大人のあなたです!!!!

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※このまま渡しの街道ピストだよ!

レジャーづいてます!



 一週間前の多摩動物公園サイクリングから、ちょっとレジャー付いていますねえ。

 しかも今回は電車だよ!

 副都心線というのだそうです。はじめて乗った。新宿三丁目から渋谷経由で東横線につながる・・・、もう完全にお上りさん状態です。

 都心の電車の新線、くっつき連動の様子はもう店主にはわかりません・・・。

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 電車に乗ること自体、嫌いではないが、すぐに飽きる子狸ヤロウ、ガキンチョなんてそんなもんかな?

 そんなこんなで、こんなところに到着!

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 天気もよくて、最高のレジャー日和であります。まあ、横浜なんかは自転車でしか行ったことのない店主としては、何かちょっと不思議な感じですが、とにかく着いてしまった。

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 早速目にする、自転車事情なのであります。ベロタクシーですねえ。料金体系はわかりません。そこそこの年齢の方がガイドをかねて踏んでいました。

 もっと増えても良いのにねえ。

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 大桟橋って言うんですか?船のデッキをイメージしてか、木板が張ってあるんですねえ。裸足で歩くととげが刺さりますのでおやめください、などと大人げないアナウンスもありましたが、この曲面・・・というかカント・・・、木製バンクを想像させますなあ。自転車で走ってみたい・・・。

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 横浜といえば、ここ!お邪魔してきましたよ。

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 この手の実用車もまだ健在。新しいねえ、前ギアもデカいよね。

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 ハブダイナモに、前ローラーブレーキなんてところは、ある意味今風といってもいいかもです。この手の自転車の前をローラーにするなんていうのは、いい選択かもしれませんね。

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 こんなのもありましたねえ。なんでしょう?スポークテンションは低めです・・・。

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 人力車であります。車体とホイールにはサスペンションがありますが、スポークテンションも低めで、ショック吸収を狙っているのかしら?

 しかし、このホイールを組むには、それ専用のデッカイ振れ取り台があるのかな?どこでやっているのか?国内?それとも海外で?

 まあ、そんな冷やかしも含め、今回の第一の目的はこちらでした。

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 中に入ってみると・・・。

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 十字架が見えますね。横浜といえば、いくつかある中の一つになるでしょうな、外人墓地であります。

 ここに、お墓参りに行ってきたんであります。

 まあ、店主らの出自に関しましては、ご推測にお任せいたします。

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 1906年、今から109年前に亡くなった先祖のところに、その孫、ひ孫、玄孫三代でお参りしてきたという事であります。

 鎌でも持って行けばよかった・・・、墓地全体が予算が少ないのか、草ボウボウ、手入れが行き届いているという状態ではありませんでした。今度は草でもしっかり刈って、見栄えよくいたします。今回は失礼いたしました。

 当の、ひいじいさま(店主からすれば)はいかがだったか?この草の下に、土葬されているんでありましょう。

 店主は四十を過ぎて霊力が多生ついたようでありますが、それはその祖霊様ご自身が今どう感じておられるか?などということとは全く無縁に感じられる「状況」のようなのものであります。

 その「状況」からすれば、すこぶるよい。ニコニコなんであります。「そうか、そうか、よく来たなあ・・・」てなもんで。

 店主も遅い子でありましたが、ありがたいことに、授かりましてね。しかし、ひいじいさまは六十の齢を越えて二人の子持ち・・・それには負けますな。いえいえ、店主もまだまだ負けてはいられませんわ。そして、それ以外にもお子が居たとか、もしや本国にも?

 この国に何をしに来ておられたのか?存じ上げませんが、その内、古文書などもひもといて、そのまた奥の出自なども探っても・・・良いかもしれませんな。

 でもね、ひいじいさまよ、この国には、まだご自分の出所をひた隠しにしないと生きにくい方がおられるそうであります。悲しいことですな。同じ外の国であっても、それをひけらかし、または名前の一部にそれと誇りを残す方もおられるのに、その全く真逆の方もいる。

 百年以上前、この地にやってきたあなたの目にこの国の人は、黄色い猿に写ったのでしょうか?それともそんなことはとっくに相対化済みだったのでしょうか?お聞きしたい。

 カナダにいる姉の話によると、バンクーバーは今やホンクーバーといわれるほど、香港からの移民にあふれているそうだ。彼らはカナダの文化に同化せずに、彼らの生活スタイルを貫いていると、多くのカナダ人が肥大化する香港移民達に違和感を抱かせているらしい。

 カナダの皆さんは自分たちが、カナダの先住民を追いやって、ヨーロッパの生活スタイルを丸ごと持ち込んでいることには、大分ご寛大にもかかわらずに。

 多くの人は、自らの文化を普遍化して、しまいがちのようであります。本来は相対化すべきはずを。

 墓地の近くには、中華街がありましてね、いろんな中国語や他のアジアの言葉などが飛び交っているようでした。黄色人種というのも多様であるなあと、エキゾチックな線香のニオイをかぎながら、感心しつつ歩き回っていましたよ。

 その中華街にも、自転車がたくさん走っていました、昔の典型的な自転車屋もみつけましたよ。

 これだけ自転車があるのであれば・・・、自転車屋のできることはまだまだあるはずだ・・・、と思った横浜参りの一日でありました。

ヒトに歴史あり 自転車に宿る思いとその払拭



 この自転車見てどう思います?

 なにに使ったら良いと思いますか?どういう車体として変身させるといいと思います?

 大体なんなんだ君は?

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クラック塗装のプリントか・・・。そもそもマウンテン?出所はどうも、リッジランナーらしいんだが・・・。

 これをこのままで乗る人っています?乗りたいっていう人います?

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 前シングル・・・、チェーンが外れ気味・・・やる気なし。

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 2300当たりのリアディレーラーが付いているところなんかは、堅実・・・とも言えなくもない。

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 ギロチン系のカンチブレーキなんて、老け込んでもいますな。

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 ふつーのホイール・・・何とも形容しようがない。

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 単純系統のシフターが付いていて、ブレーキレバーはクラシカル・・・。

 一体誰が、どんな目的で、このような仕様の自転車を組んだのでしょうか?

 その人物の系統については、完全に秘密ということで、極秘の修正写真を入手しました。

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 仮名カトちゃんとブーコさんということにしましょう。

 まあ、誰かということは脇に置いて、この仮名カトちゃんがどうも、このブーコさんに組んで上げた・・・ということらしいんです。どうもこの二人は懇ろだったらしい。

 なるほどねえ、男子が女子に乗った代わりに、技あり男子が女子に自転車を組んでやって乗せ返してやる・・・ということはないことではない。店主もまあ、今のカカに組んでやった経緯あり・・・なので、その気持ちはわかる。

 問題は、なぜその組んでやった自転車が今当店にあるのか?そして、その行き所、そのあり方も含めて、なぜ今問題になっているのか?ということにつきますな。

 これもまた独自に入手した極秘情報によると・・・。

 このブーコさんがどうも、ムーミン谷に一人で帰ってしまったらしい・・・。

 と、いうことは?

 そう、・・・このカトちゃん・・・ブーコさんにふられたらしい・・・という情報が非常に信憑性を持ってきた・・・ということなんであります。

 その後のカトちゃんの落胆のしようといったら、大変なものだったらしいですな。ご家族によると、刃物類はすべて隠し、縄、ひも、糸の類いまですべて隠して、自殺防止に努めたらしいです・・・。

 まあ、そんなカトちゃんが徐々に回復してきたらしいんですね。それまで未練たらしく、枕の代わりにしていたこれ・・・、

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 なんかも元に戻し・・・、それまでおしゃぶり代わりにしていたこれ・・・

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 しっかり元に戻して、すっかりとぬくもりを切ったという訳なんですねえ。まあ、時はすべての傷を癒やす・・・といいますが、まあそんな時期が来た・・・ということらしいですね。

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 そういうことで、ブーコちゃんに組んでやったこの自転車をきっぱりと縁切りして、別の形にでも変えて、役立ててもらおう、一念発起ができたと言うんで、まあよかったじゃないですか!カンジ君・・・じゃなくてカトちゃんね!

 コイツをこれからどうやって活かしていくか?みんなで考えよう・・・。店主ならさしずめ、小柄な子のための、ツーリング車ランドナーかなんかにしてやろうかなあ・・・なんて思いますがどうでしょうね?

 別イベントに出して、すっかり姿を変えて、出直させるというのもいいなあ・・・。

 カンジ君じゃなくて、カトちゃん曰く「このままでは自転車がかわいそうなので、誰か乗ってください!」ということでした。

 今はカトちゃん、河川工事の合間に自転車をいじっているようで、それはそれなりに生き生きとしているようであります。どうも十年以内に自転車屋にでもなるんじゃないのかな?

 まあ良い、とにかく、この自転車の再利用、みんなで考えましょう!

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※こいつも似たような展開かな?鉄マウンテンがランドナーに化けました・・・。これは使えるんだけどなあ・・・。

ブームが去って 残り物にはスタイルとなる



 この車体とのつきあいも長いです。

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 ある意味ガチなピストフレームなんですね。パナソのポスシステムによって組まれたフレームです。

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 モロ競輪仕様なので、フロントブレーキのシャフトを入れる穴はありません。ですから、台座付きのフロントブレーキです。

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 当然リアも板ブレーキ。まあ、これが本来の使い方・・・というものでありましょう。当店の改造実用車でのこの板の使用率は非常に高い、ピストブームの頃より高いといって良い、もう数十枚単位での仕入れとなります・・・。

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 かつてありました例のブームの際には、この手の豪州リムが大変人気で、ディープな形状と様々な色の展開が今までに無かったんでしょうな、大受けの品薄状態で、値段が高騰していたように思います。

 リム自体としては・・・まあ、そんなもんかな?というレベルというより、六千なんぼは高すぎだろう・・・という感じ。螺旋の切り子が残っていたり、精度もつなぎ目のところなどカツンカツンいいましたしね。

 でも、その頃でも手組でホイールを組むところが少なくなっていたのか、リムハブ持ち込みで、相当組まさせていただきました。

 近頃は全く・・・そうしたニーズはなくなりましたが。こういう生き残りを見ると懐かしいですねえ。

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 イヤー、短いやんちゃなハンドルです。こんなのもありましたね、握る手のみの幅のハンドルなんてものもね。

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 このハンドルもブレーキの内側を握るというもので、ブレーキレバーも逆向きに付いている。今でもこうやって乗っているなんて、ブームが去ったあとでもスタイルを変えない、ということはブームは成熟するとスタイルとなる・・・ということでしょうな。

 かつて裾が広がったパンタロンというズボンが流行、ブームが去ったあと今度は細めのズボンとなり、現在に至っているんでしょうか?もし、今でもかたくなに、一人パンタロンをはいている人が居たら、最初は嘲笑の対象だったものが、その内ある種孤高さが漂ってくるんじゃないか?なんて思うんであります。

 今回は、この手のヤンチャ系ハンドルを別のヤンチャ系に交換しようということで、ご依頼が舞い込んできました。

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 ステムには、BMXものが選ばれました。ある種ピストブームがもたらしたいくつかの特徴の一つというのが、車種によるパーツ系のスクランブルが起こったということかしら?

 それまで、ピスト車に別ジャンルのBMXのパーツが使われることは皆無だったといっていいでしょう。

 名だたるNJSの本気ピストに、なんでストリートのヤンチャ系自転車のパーツを使うのよ?

 ロードを乗りながら、好きでピストを乗っていた人たちには、こうしたセンスは理解不能・・・であったと思います。店主もある意味、そうでありました。

 でも、安全であれば、何でもありなのが自転車、車検もないしね・・・。こうした車種をまたぐ対角線的な使い方というのは、確かに、面白い起爆力を持っている・・・とおもいます。壊される方はたまったもんじゃないと思いがちで、つい保守路線にひた走るんでしょうがね。

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 ライザーバーを選択。ピストのヤンチャを載せるスタイルは健全なのであります。

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 まあ、このハンドル幅で行くとは思いませんで、納車時に適度にカットをするかと思いますが、イヤ、しばらく今度はこれで乗ってみるのもありかもしれませんね。

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 確かにシングルのピストは、シンプルでいい。

 ハンドルがドロップでなくたって、ハンガーの高い竹馬に乗った感じのピストは気持ちが良いよね。

 固定ギア・・・もうわかる人、わかりたい人が乗ればいいと思いますが、これもまた、足回り腰回りに与える好影響は計り知れないねえ、とおもいます。

 腰の横をどっしりとしたシャフトが貫通しているイメージを想像してみてください。そのシャフトに両足が付いていて、左右の足がそれ軸に上下する・・・。

 シャフトは太くて丈夫なので、絶対にぶれない。ぶれないところから、規則正しい上下運動と先端の回転運動があたかもエンジンのピストン・クランクのごとくに連動する。上下運動がより速く、高回転になっていっても、シャフトが頑丈なので、まったくブレずにそれが連動する・・・。

 ユーチューブなどで上手なトラック選手のもがきなどをご覧になってみてください。腰の軸が安定しているので、体や車体が上下にゆれずに、足だけがモーターのごとくに高回転しているものが見つかればいいですねえ、教材として。

 そうして作り上げた腰のシャフトでもって、ロードに乗るわけであります。今までいかにインチキに回していると思っていたかが、一発でわかる・・・んじゃないか?と思いますねえ。

 ロードでブレ癖の付いたペダリングをピストで矯正する・・・、こういう使い方も大いにありかと思いますよ。

 まあ、そんな堅いこと言わなくても、固定ギアは固定ギアのダイレクト感というのがありまして、それはそれで面白い・・・。

 そうそう、ちなみにこのすでにスタイルと化したピストを乗っていらっしゃる方は、阿佐ヶ谷でストーンというクラフトビールやさんを経営している方。店主も数度お邪魔していますが、ここビールは普通じゃない!食べ物も、あわせて作られています、詳細はこちらより!

 当店でイベントするときなど、こちらのクラフトビールなんかも使えたら・・・なんて思いますな。まだ決まっていない新店舗のこけら落としの際には是非・・・ともこちらのビールと一斗樽割りなんかしたいですね!

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※内装三段固定ギア。フレームはよく走る。ほぼ最強クラスの練習機だよ!高額ホイール買う前に、これでしょ!

よりステップアップ!



 このミキスト系・・・実用車をこのような形にしたのは、どうも当店らしい・・・。

 こうやって、足回りが軽くなってからというもの・・・、交通費が随分浮いたそうであります・・・。それはよかった・・・。

 そうして乗っている内に、アチコチどうも物足りなくなってきた。そこで、今回またもって大々的に改造!ということに決断したらしい・・・。

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 例えば、スピードアップを意識して、クランクを交換。こいつに・・・。

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 48Tなので、かなりデカくなった。ちなみに競輪の卵達が最初に踏むギアといわれているのが48*15というなので、それなりなのであります。

 当然スピードアップを狙うとなると、制動の方、ブレーキもそれなりに・・・となってきますね。

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まあ、自転車買ったついでに付いてきているようなブレーキであります。鉄板打ち抜いてね、作ったような・・・。大体経年とともに、どうしようもなくなってくるんでありますね。

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 頑丈なアルミの、ダブルピポットでいきましょうか。かっちり停まります。最近の電動車のフロントにはこうしたタイプのものが付いていますが、当たり前・・・でしょう。

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 後のローラー系ブレーキ。コイツは効かなくはない、音の調整もバンドはむずかしいが、コイツならできる。ただ、こうした形式のブレーキだとどうしても後輪の着脱の際には足かせになります。

 ネジ外して、ワイヤー抜いて・・・面倒なんですねえ。

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 シートチューブの間にいい隙間がありますこと・・・。

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 なればローラーブレーキを取ってしまって・・・、ここにキャリパーを付けようではありませんか!

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 同じくアルミの頑丈なダブルピポットキャリパーブレーキであります。コイツをアルミ板二枚でガッチリ、止めます。

 もうこうした形式の自転車を何台出したかは知りませんが、トラブルはほぼ無い、といっていいでしょう。

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 ワイヤーなんかも張り直して、シャキッとしています。
 
 無造作に巻いているようなビニールテープもなんとも味があるように見えていきます。

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 これにて、より遠くへより速く、行くことができるようになる!!!と思うよ!

 それにしても、この持ち主の若い衆。この改造でもって、随分助かっているとか・・・。若いんで金がないから、交通費なんかもこれでまかなえる・・・、ということらしい。

 確かに、若い内は金がない・・・、ある意味若い内から金なんか持ってはいけない・・・なんて言うのは昔の話で、今の若者達の金ない状態は、またひと味、違うようでありますね。

 暗い悲壮感はないまでも、しらけに似たような薄い絶望感?無自覚な喪失感?のようなものが漂っているようで、何とも違和感がある・・・。

 村田英雄の歌にあるように、「オレが二十歳で、お前が十九、下げた手鍋のその中には、明日の飯さえなかったな、おまえ~」なんて歌詞には、若くて貧しいが、どこか希望が見え隠れする、それを信じて若い奴が奮起していくような土台があったようにおもうが・・・。

 いわゆる草食・・・という言葉に象徴されるのか?無欲、覇気なし、諦め、こぢんまり・・・というのか?基本店主は嫌いではないが・・・、何とも腰が引けすぎているのが、歯がゆくてしょうが無い。

 こんな一言、「金ないんで結婚できません・・・」。

 何言ってんの?逆だろうが、馬鹿者!一人で四万の部屋に住むのと、二人で六万の家に住むのどちらが経済的か?

 一人で添加物バリバリの、砂を噛むようなコンビニ弁当に500円近く出して食うよりも、300円出し合って、もやし、米、鶏の胸肉、卵、季節野菜なんかで自分たちで調理して見ろや!ずっとマシな、技によってはスゲーうまい飯にできるぜ!

 昔から、一人では食えないが、二人では食える、という。

 二人で食えるものは三人でも食える・・・とも言う。

 銭がないからと、萎縮するのはだめ!そういう草食はいけません。昔から、銭がなくとももてる奴は居る。そいつは銭以外何か持っているからなのよ・・・。何かをもって、異性にもてろよ!

 同じ草食でも青虫は、一日で自分の体重くらいの葉っぱをかじるんだ!そのくらい蝶に変身するには、エネルギーがいるんだろうなあ・・・。

 別に嫌いな肉を食えとは言いません!草食なら、せめて青虫君くらいにならないとね・・・。

 そういうわけで、銭がないから結婚できない!子供を育てられない・・・はどこか変。かつて、今より貧乏であっても、子だくさんだったはず。単純に比べられないとしても、何かが、どこかがおかしいのよ・・・。

 銭がないからこそ、結婚せよ、一緒になれ!ってーのでどうかなあ?

 と、先の青年は、この程度の店主の戯れ言に、えらく感心して帰って行った、その背中には希望が見えたぞ!単なるママチャリだったものに過ぎなかった自転車が、あたかもスポーツ車のごとく走ることも可能だ、と知ってしまった青年なのだ、今度は自分が変わる番なのだ!!!と、彼の背中が語っていたよ!がんばれ!若造!

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※この鉄のツーリング車なら、世界の何処だって行ける。片手で購入できるという意味では、草食系に向いている・・・のかもしれないが、世界の何処にだって行ける、なんて言うところは、同じ草食でも青虫君・・・というところかな?

久々エロし!



 持ち込まれたのがいつか?も忘れました。一年以上前かな?急がなくてもいいんで、ということでお預かりして・・・。

 元の色すっかり忘れています。記録を探っても消してしまったようで、出て参りません。

 シクロか何かのフレームなんですが、マニアックな発注なんですね、また実にエロい。

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 まずリア三角をメッキにして欲しい・・・。メッキにするには、メッキと見まごう下処理をせねばならず、それに時間がかかりつつも、さらに、もっとメッキ調にということで拍車がかかり・・・。

 やはりメッキ屋主導の磨き屋ということとなり、仕事が流れる。

 そのメッキ屋の磨き屋というのが、また変わったとか変わらんかったとか・・・で、まあ色々ありましてね。

 そうそうその前にまたマニアックな依頼があった・・・。

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 何か知らんが、エンドを130ミリから135ミリに広げて欲しい、という。持っているハブの調子なのかなんでしょうね?マウンテン系のハブを使いたかったのかしら?

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 当然こちらはビルダーさんの仕事なので、いつも御世話様の柳サイクルさんにご依頼。

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 そして、メタリック基調のオレンジキャンディー塗装・・・。

 これまた一ひねりあって・・・。

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 ラメ散らして、半艶にしろ・・・とまあ、マニアック変態発注ぶりを発揮してくれましたわ。

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 フォークのみ、文字消しとつや消しクリアがけ・・・。ラメなんて、塗装部屋がキラキラしてしまうほど賑やかになります。

 吹き付ける方法もあり、散らす方法もありなんですが、まあ何かと大変で、変態エロ号が手間がかかります。

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 まあ、いつもやることではないから、いいか・・・、再塗装の例示にはなりますね、積極的にやりたい型ではありませんが、メッキとの組み合わせは何とも定番、もう少し何か仕掛けてもいいかしら?

 さて、どんな一台になることやら・・・。

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※こちらはメッキじゃないよ!磨きだよ!今は無き、バラクーダなのだ、あと限定二台・・・。


完璧ママ狸んへ



 このソリのような緑のものはなんだ?

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 何か型抜きに使えそうな形状ですね、これも前子のせのようです。取り扱ったことはありませんが、ちょいとユーモラス、自転車に子供を乗せるのとは別目的で作られたように思ってしまいます。

 これが小さいくなったので、後に子のせを持って行きたい。そのためには・・・。

 ママ狸んドミノが色々と起きてきます。

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 季節の一本足スタンド、これは両足に変えた方が良い。

 ただし、クイックレバーに、リアディレーラーがついている・・・。まずは共締めのために、シャフトを交換しなくてはいけません。

 そして、リアディレーラーを回避できる形状のスタンドを取り付ける。

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 決して両足スタンドが付けやすい構造はしていません。あれらは正爪の一般車向きに作られていますから。

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 シャフトがナット止めになっており、リアディレーラーを回避して両足スタンドが付いていますね。

 フレームのエンド形状に合わせて金具部分を加工して取り付けます。

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 リアにはピラーを利用した荷台がありまして、そこに天然素材のカゴがついていました。

 これを取り去って、荷台を設置。

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 この曲線金具が象徴的ですが、あらゆるフレーム形状に適応できるように、こうした自在な金具などをメーカーさん達は考案する。頭が下がります。

 それでも取り付けがむずかしいときにはメカニックの出番・・・となります。どこをどう加工したら、安全に取り付けられるか?現物合わせこそがメカニックの技の見せ所・・・なのだと思います。

 
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 オーシャン色のイェップが付きました。多少の値上げはありましたが、アベノミクスのお陰か、東京ではさして影響がないとか・・・。

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 カゴも欲しいなあ・・・、子育て号にはカゴは必要でしょう。しかしながら、サスペンションフォークというのは、取り付けはしにくいんであります。

 上下に伸び縮みするサスペンションフォークに、下支えでカゴを取り付けると、せっかくのサスペンションが下支え金具のために上下しなくなってしまいます。いわゆるサス殺しという現象。サスが強いと、今度は金具が折れます。

 そういう意味で、サスペンションフォークにカゴをつけるには、どんなにサスが上下しても、その影響のないところに取り付ける、必要があります。

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 今回は、台座を付けて、その上にカゴをつけることにいたしました。

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 別売り金具、二本線でにてしっかり止めます。

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 そこそこのカゴが付きました。

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 前子のせが後ろに移動して、後ろカゴが前に移動しての、新生子育て号、子供の成長に合わせて自転車が変化していく、まあ、当店では当たり前・・・の光景ですがね。

 スポーツ自転車を子育て号にすることは可能か?可能であります!と申し上げます。買い換えだけが自転車じゃあない、もっと工夫のできる使い方もいっぱいあるはずでありますよ!

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※街道固定に乗るとなにが起きるか?両足の付け根にシャフトができて、両足がバランスよくブレずにスムースに上下の回転運動ができるようなペダリングイメージになる。スピードが上がっても、すぐにギアチェンジしなくとも、足の回転を高速にすることで対応できるようになる、ギアに余裕が生まれる・・・、と良いことずくめなのだ!

ズーズー狸ツアー!



 5月4日、当店出発で多摩動物公園サイクリングに行って参りました。多少風はありましたが、追い風基調でよかったし、天気は最高!の絶好のサイクリング日和でした。

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 大したトラブルもなく、のんびりサイクリングで公道へ。

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 久々にタマサイ走りました。ゆっくりですよ・・・、というのもねえ。

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 店主も含め、子のせ二台が参加しているもんで、必然的にのんびりになりますね。でもまあ片道三十キロ前後ですからねえ・・・。

 ただ、子のせ状態で、送り迎えや通勤などはあるようですが、こうしてモロレジャーでというのは、一台くらいかな?遭遇したのは?あとはただ一人乗りのサイクリストのみ。

 結構、注目を浴びたような感じですよ。「こうすれば、家族とスポーツサイクリングできるんだ・・・」という感じですかね。

 鉄フレームなら安心して子のせは付けられますので、それはそれでまた一興、是非是非レジャーの一台として、お考えいただければ・・・なんて思う次第であります。

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 途中休憩の塩むすび、うまし!

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 高幡不動手前を左折して、最後の登りに挑戦!というほどの坂ではないが・・・。

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 でもって、無事到着!

 多摩動物公園・・・ならぬ、多摩人間公園・・・というヒト科ヒト属の群れなのであります。その日が無料だったせいかしら?

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 で、園内が広いねえ・・・、起伏がすごい!修善寺のCSC並といっては大げさでありますが、何なら東京オリンピックのロードレースここでやったら良いのにねえ。

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 園内には、ネコや犬のような、いろんな動物がいましたよ。

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 化け損なった狸のようなやつもねえ・・・。

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 たぶん酔っ払いの親子だと思いますが、こんな危ないところから、見ているヒトもいましたよ。

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 途中で小休止。持って行ったおにぎりなどを食べてねえ、こういうのいいねえ。

 何か、いわゆるレジャーの文法というのでしょうか?店主は苦手なんであります。大した施設でもないのに、子供に免じて高額とりやがって・・・、食べるものも持ち込み禁止だったりすると、なにが入っているかわからない、添加物だらけのジャンクフードをブロック経済ならではの額で買わなければならない。

 レジャーってこういうもんよ、子供を遊ばせるってこういうもんよ、というのが透けて見えるようで、何とも苦手・・・。

 自転車で行けるところに弁当持って行って、気の合う人たちと遊んで帰ってくる・・・、これで十分だと思うのよ。まあ、もう少し子狸がデカくなったら、四の五のいうかもしれませんがね。

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 子狸らも、それなりに満足したのでは・・・ないかな?

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 帰りに記念撮影。さて、気を引き締めて、家に戻ろう!

 乗るやいなや、二人の子供達はオヤジの背中で熟睡し始めた・・・。

 店主も小さいときに、オヤジさんの運転する車の中で、どれほど安心して遊び疲れて寝たことか・・・・、ちょっと思い出す。そして今、逆の時期が来ているんだと・・・。

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 四時少し前に出発、一路、家路へ。安全運転、安全運転・・・。

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 徐々に家路に近づくと、再度、気の緩むことなく、ここからが安全運転!とみんなに言い聞かせます。

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 無事到着!ここで解散!

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 の、訳はない!近所の顔見知りの店で出来合いを集めて、

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 無事だったサイクリングに乾杯!ということで。もちろん飲んだ方は、自転車を引いて帰っていただきます。みんなご近所だしね・・・。

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 今回、鉄フレームということで、某筋から一台お借りしました。そいつに子のせを付けての利用だったわけです。

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 こんなハンドルを付けてみました。タンデムみたいで良いよね。

 そしてさらなる進化へ!

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 その両サイドに、サドルを二個付けます。

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 こうすると小さい子なら、左右に二人乗りますね!(ウソ)

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 いいねえ、曲芸だよね。

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 まあ、こんな仕組み・・・。この車体の持ち主には、確か小さい甥っ子が二人居るので、これでちょうどいいんじゃないかしら?(ウソ)

 ともあれ、一人一車体という従来のサイクリングだけでなく、小さい子供は鉄のロードに子のせを付けてのサイクリングなんていうのも、もっと流行って良いかもしれませんよね。

 そして、・・・・東京は2020年にパラリンピックを誘致している都市なんであります、そういうところがタンデムの公道使用を明確に許可をしていないなどという状況は、恥ずかしい限りなので、すぐにでも撤回して自由に走行できるようにしないといけませんねえ。

 タンデムが明確に公道使用できるようになれば、できることはまた増えますねえ。多少の障害や年齢差などを吸収しての、レジャーサイクリングが可能にもなる。

 そういう車体が、ゴンゴン走っていると、すれ違う一人一車体のサイクリストを刺激する、自転車でもっとできることに目が行くように、なるんじゃないか?と思います。

 ということで、今度は神代植物園へとか、科学博物館へ、国立博物館へなどと、ガキンチョレジャーなども兼ねてのサイクリング大会なんかもやっていこうかしら?恒例化しようかしら?なんて考えたりもします。

 夏は、ちょっと規模でかく、奥多摩の屋根ありキャンプ地何かにでも、行きますか?

 ということで、お疲れ様でございました!またやりましょう!

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※なるほど・・・、当店オリジナルは、走る!と同時に、レジャー向きにも使える優れものなのね・・・と納得!このフレームに持ち込みコンポで・・・という組み合わせ、載せ替え企画もしても良いかもしれませんね!

もう一息を手伝う



 これ一発見ただけで、当店当たり発の改造実用車と思われるでありましょう。

 何度もこうした雰囲気の自転車が、当ブログを駆け巡っていますしね。

 ところが、この形で持ち込まれたものなのであります。

 ということは?ここまで自力でやってこられた、ということであります。ある意味お見事でありますな。

 こういう改造も定着してきている・・・とでも言えるのかしら?なれば、またうれしい限りであります。

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 やっぱり要になるのは、この辺、リアホイール・・・、これはまあ自分で組むには大変だ、といって、完組をゴソッと購入して付かなかったら、どうしましょう?加工となるとからっきしわからないし・・・。

 そういう、接ぎ木的なお手伝いもいたしますよ。

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 リアホイールを組んでしまいましょう。

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 8速のスプロケを付けました。

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 ディレーラーも、グラグラのではなく、この際新しいものに。台座がフレームには付いていないので、シャフト引っかけ方式でやります。

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 リアホイールを変えてしまうと、それまでついていたローラーブレーキがなくなってしまいます。

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 この辺が空いてますなあ・・・。

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 このように裏から取り付けます。全部が全部裏で取り付けられるとは限りません。フレーム形状やクランクとの関係を見て、こうなった、ということであります。

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 裏から撮ると、こうなります。頑丈なブレーキが付いていますね。クイックで開けば、ホイールも楽に外せます。パンク修理も簡単にできますな、自分で・・・。

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 クランクもデカくしたいというご希望。

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 ありそうでない、薄刃のデカめのクランク。今までは厚歯ものをベルトグラインダーで薄刃に加工していたんですが、探せばあるものですねえ。48Tなんて、相当デカいです。

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 最後の仕上げ、これはちょいと施工経験がいるかな?というような最後の詰めはこちらが接ぎ木のように承ります・・・、というのでもよしであります。

 で、まあ、走るんですよねえ、これが・・・。当店にある、同じタイプの改造車、本日試乗してもらいましたが、乗っている方の背中が燃えているのがわかる。適材を適所に当てると、こうもハッキリと出るものか?と思うくらいにはまるようでありまして・・・。

 車体がどうの・・・ではないなあ、思っている以上にフィッティング・・・というのは大事であるなあ、と思います。改造ということで、別な意味で盛り上がりもしますが、それがフィッティングを暗示していた・・・ということがわかると、これまた悪ふざけな改造すらも奥深いものに見てくる・・・。

 自転車は完成物ではなくて、構成物であります。であれば、パーツは互換性があれば、すべて交換可能・・・、そこに見た目や、コンセプトや、フィッティングがすべて載るものであるということを考えれば、もっと自由に、安全第一であれば、もっと自由に考えても、いいんじゃないか?

 そういう方が、自転車に対してもっと増えれば・・・、文化時代の底上げ、成熟化に向かって行くんじゃないか?と思われるのであります。

 そういう意味で、自分でやってみたい派の方、途中で頓挫失敗した方もドシドシご相談や、引き継ぎ施工のご依頼においでください、といっておきます!

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※5月4日は、朝九時、当店発で多摩動物園までのサイクリングを行います。午前中に到着予定。夕方帰宅、その後当店内でお疲れさん会でもやりましょうか?子連れで行きますので、ゆっくり緩いサイクリングになりますので、是非、ご参加ください!現地集合の方も居ます!いろんな参加ありで!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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