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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2015年10月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

なにが出るかな?その2



 赤い骨材が運ばれた当店。一体なにが出てくるんでしょうか?なんて思っていたら、今朝方こんな車がバックしてきました。

 なにやら道具類が積んであります。

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 一際目を引いたのがコイツ。バッテリー式の溶接機・・・、へえ-、色んなものが在りますなあ。

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 そして、骨材の一本を選んで、なにやら計測中。

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 台を設けて、そこに骨材を置いて、水準器を見つめるこの横顔・・・どこか見覚えがありませんか?

 そうです、三ヶ月前まだ移転したての当店の、壁天井を解体していたあの方・・・、

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 そう、このお方ではありませんか!チョットわざとらしく驚いていますが。

 あれ?でも解体系の方なんじゃないの?ってことは、この骨材でも振り回して何かを解体に?なんてそんなわけはない。

 だから言ったでありましょう、解体は創造の母であると!

 よく解体する者はよく創造するものでもあるんです。まさに、解体と創造の神といえば、シヴァ神みたいなもんかな?

 このシヴァ渡辺さんこそ、解体と再生創造をこよなく愛する、おじさんなのでありました。

 その方は一体、何を創造するというのか?

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 一本の骨材の一が決まると、それと直角の横材を起きます。一見無造作に置いているようで、水準器は水平を指しています。しっかり仕掛けておいている。

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 しかも直角、正確な直角。

 そして、取り出したのが、先のバッテリー型の溶接機。

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 ジジジジ、一気に火花が飛び散ったかと思うと、

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 点付けの仮溶接終了。こんな点付けだけでも、鉄が温められ、冷えると、膨張と縮小を繰り返すのが分かります。押さえていた骨材が、冷えるに従って、ほんの数ミリ引っ張られる感触があった、そんなことも計算に入れながらの作業が続いたようです。

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 午前中に、水平を保たれた、四角い枠、フレームが完成。

 これがクレーンで持ち上げられて、看板になるとはねえ・・・。

 とみた人も居ました。

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 夕方までの作業で、横補強を入れられたフレームの強度は上がる。何か確かに看板の枠にも見えてきた・・・。

 さて、これからどうなるやらであります。

 この下手な写真の記録と、いい加減な店主の解説でも、DIYに目覚めている人には、かなりの参考になるような施工になるでしょう。

 さて、明日も1日作業は入るそうです、どう変化するやら・・・、そして最終的にコイツがなにになることやら、果たして看板か?当店の入り口、つまり門になる部分か?柵か?出店か?倉庫か?檻か?

 今後も出し惜しみレポートは続きます!シヴァ渡辺通信としてね。
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これも因縁の車体かもなあ BD1メンテ



 こういう仕事をしていると、因縁を感じてしまう車体というのがありまして、マークローザとか、レイダックとか・・・、また来たな・・・、という奴らなんでありますが、こいつもまた多少の因縁を感じてしまう車体であります。

 フォークまわりをイタズラしたことがありましてね、BD2と言って本気の悪ふざけをしてしまった車体です。

 この改造の前が確か事故後の車体をどう活かすか?というお題が付いていたような記憶があります。

そんな思い出のある、BD1なのであります。

 今回は、こんな形で持ち込みされました。

 アッチャコッチャがギッシギシ、折りたたみ機構はどうしても活かしたい、あとは安全に乗れるようにということ。メンテというよりも、再生に近いですね。

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 BB交換しました。

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 ブレーキメンテにシュー交換。

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 ひっくり返ってついているフロントブレーキもね。

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 ヘッドパーツもひっくり返っていますが、しっかりグリスを入れ直し、よく回るようにします。

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 ワイヤー類の交換は基本!タダシ、折りたたみ自転車のワイヤーはむずかしい。

 折りたたむことによる、ワイヤーの引っ張りまで勘定に入れないと、ワイヤーの短さが原因で、折りたためなくなってしまうこともあります。折りたたみ自転車を利用している人の6割以上の人は多分折りたたみ機構を使っていないんじゃないか?と勝手に思っていますが、折りたたみします!と宣言されたなら、折りたたみを前提にワイヤーを組まないといけませんね。

 かつて、タンデム用の二倍近い長さのあるワイヤーを折りたたみ自転車のために使ったことがあったことを思いだしたなあ。

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 サビサビチェーンも当然交換。

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 ハブのグリスアップも入念に。

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 リアもね。そしてスプロケは9速に変更。

 パーツ類も全て外して、洗浄、交換してから、フレームも関節含め分解して、グリスなどの充填をしてから、なんとか安全走行、そして折りたためるようになったとさ。

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 で、本体を広げてみると・・・。

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 生き返ったBD1。メンテというのは、生きている自転車の調整を意味するとすれば、再生というのは止まっている自転車を再度動かすことに近い感覚ですね。という意味で、こいつは再生系だな。

 今回はイタズラせずに、そのまんま、おとなしい再生です。たまにはそれも良いね・・・。

なにが出るかな?



 バックオーライ!

 で入ってきたトラックが積み荷を降ろした。

 なんだこれ?

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 100ミリ角の鋼材・・・ですかね?どうやって使うのか?見当が付きません。どうもバッテリー溶接らしい。

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 こいつは100ミリ*50ミリの鋼材?

 一体なにに使うの?どこにこれが使われるの?

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 C型鋼材・・・レールにでもなるのかな?

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 積み下ろした荷物、全てが6メートルというもの。なかなか壮観でありますが、こいつらが一体当店のどこの、何を形作るのか?依頼した店主が分からないという、ミステリーなんであります。

 大体のざっとしたことしか言ってないので、実際こいつらがどうなるんだか?これはもう楽しみに待つしか無いでしょう。

 ボチボチ、土台作りから始まるのかしら?
 
 当店の完成に向けて・・・なんですが、イヤー、具体的に分からないだけ、ドキドキですね。

 そんなこんなで、成り立ち過程など、しっかりレポートしないとな。

 本当に徐々になんだけど、なんとか今年中の完成に向けて、流れが定まりつつある感じ。

 新店舗にて、両手両足伸ばして、どこまでノビノビと展開できるか?あとは、塗装ブース・・・、それにパワーマックスのトレーニング場・・・、作業台追加と、天井利用の効率化などだな・・・、あともう少し!

男の子のための自転車教室



 新店舗へ移転の理由は色々ありますが、その大きな一つとして、場所のデカさ、というのが大きいです。

 ではデカイ場所で何をしたいのか?

 まあ、色々やりたいのではありますが、その中の一分野として、自転車教室・・・というのがあります。

 親子自転車教室なんていうのは典型的なんだが、例の高専の子達のように勝手かつ押さえるとこは押さえる教室、カルチャーセンターのようなカッチリした部分もあっていいかとも思いながらも、どこかほったらかし・・・というような当店のテイストも含んでもいいなあ。

 また一発屋的、「セガレに自転車組んでやりたい!」「彼女に自分で組んだ自転車プレゼントしたい!」なんていうのもあっていいし、チョット副業以上に自転車組にかけてみたい・・・なんて職業訓練的なものも良いかもしれないが、覚悟しろよ!的なねえ。

 いろんなパターンがあってもいいんですが、それはまた外の空間が常時(雨でもね)使えるようにする施工待ち・・・という感じもなくはない。

 そうした当店の新展開を先取りする形での依頼が舞い込んできた!

 今回は、新店舗設立に関して殊に電気部門でお世話になりました秦野のYさんが、中古自転車を持ってこられて、コイツをできるだけ自分で、手入れしてやりたい・・・、見るとクロスバイクのようなタイプのアルミの自転車、これをできれば固定車に・・・できませんかね?というご質問。

 いくつか選択肢を示したあとに、その実現のための第一歩・・・、そもそも自転車教室をやる際の第一歩は何か?それはできるかぎり、共通にしておきたいなあ、なんて思います。

 その一歩とは解体にあるべきなんじゃない?と思うんであります。そもそもどういう状態であれ、できあがっているものを一度解体して、無垢のフレームとパーツ類に戻す、この過程は体験してもらいたいんであります。何よりも勉強になるんだよね。

 ですんで、新フレームと、パーツの持ち込みで組付けをやるというのは、片道に過ぎないんですね。できればどんな状態であれ、完成車から始めて、完成車に戻す、この経路を辿ってもらいたい。

 解体、分解というのは、思われている以上に、物を作っていく者にとって重要な過程なんじゃないかと思いますよ。だから、高専なんかでは、組付けの前に、散々解体をやらせれば良いんです、そういう教育課程がないなら、解体部を設立して、そこでありとあらゆる機器類を解体しては、素材に分けて分類し、時に再組み付けと修理をしてそれを売って部費にする・・・。時の差材に分別したものを売って部費にする・・・。

 ものの成り立ちの逆を体験することで、いい技術屋の卵になるともうんだが、どうだろう?

 解体は創造の母であるぞ!先人のなんたるかを学ばなくて、技術の習得はあり得ないからな。たまには良いこと言うだろう?

 てなわけで、そもそもが技術屋のYさんに、できる限り自分の持っている工具でどこまで、解体できるか?やってもらいました。

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 8ミリレンチなど使って、クランクを抜いてもらいます。

 BB抜きは自転車の専用工具なので、当然電気系のYさんはお持ちでありませんので、そういうのは使い方などをお見せして、外していきます。

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 ワイヤー類を外して、ディレーラーなども外していきます。一般工具で十分。

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 結構順調にいってまして、何かハプニングがないと、解体としては面白くないんだよなあ・・・なんて思っていたところに、出てきてくれました・・・、ステムの焼き付き。

 内心こうこなくてはねえ・・・、すんなりいっては学びのための引っかかりがなさ過ぎますからね。分野違いとは言え、同じ技術屋なんで、なんだ、自転車なんてチョロいじゃない・・・と簡単に思ってもらっては、つまらないんでね。

 そこで、色々やるべき事はあったんでありますが、先日の万力事故の件もありましたんで、ここで一発荒療治と行くことにしたんでやんす。

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 まずはちょん切ってもらいましょう、ということで、Yさんお持ちのパイプカッターでステムのコラムを切り始めた。

 だが、思った以上にコラムが太く、刃が足りなくなりまして、なんとか当店の工具と交換して、切った・・・。

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 中心にある鉄のシャフトまでは切れませんので、コイツを再度Yさん所持のグラインダーでカット!最初からグラインダーでやれよ!という突っ込みが・・・、でもこれもハプニングのふり・・・。

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 火花が飛び散って、なかなかの絵なんであります、脇を通り抜ける子供達がギャラリーとしてたまっては、「自転車壊しているの?」と大はしゃぎ。ねらい通りだねえ、こういう絵が日常化して行くだけで、自転車教室としての広報となっていくでしょう。

 通りに向かって看板でも置いて「自転車教室開催中!自分で自転車組んでみたい!子供の自転車を組んでやりたい!彼女に自分で組んだ自転車をプレゼントしてみたい!なんて夢見る君を覚醒する教室だ!」なんて書いておいたら、反応する人居るだろうなあ・・・。

 なんてこと考えながら・・・、でもまあズブの素人にはここまではさせられないねえ、火花だけでも結構熱いしね、グラインダー使いには慣れは絶対に必要だし、間違えると指先一本くらい飛んでいくんでね、作業によっては、各自の力量、経験なんかを見ていかないとね。そして、保険だな・・・、ケガ一切を保証します・・・というなんか掛け捨て保険ないかしら?この辺は浜地さんに相談だな・・・。

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 で、コラムの残っているフロントフォークを取り出して、これまたYさん手持ちのバーナーであぶることに。こうやって、アルミコラムを熱でグズらせるんですねえ。

 ある意味古典的な抜き型ではあるんですが、展開によっては自転車教室で、こうした裏技なんかも体験できる、という意味で、簡単に抜けてしまうよりも、こうしたハプニングは勉強になるんですねえ・・・。

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 熱で溶けた先端をつまんで、回しては炙ってを繰り返している内に、抜けました。ちょっとした感動と達成感、外すだけでここまで大変なのか?という事。

 でもまだ課題あり、臼とシャフトがその奥に残っている・・・。

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 こいつらを鏨とハンマーと万力利用して引き抜いて、ほぼ解体は終了・・・。

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 解体された車体の前でポーズのはずが・・・、すでに暗くなっていました、もう5時半近くだとこうですわ・・・、日が短くなったよね、あと二ヶ月で冬至だわね。

 そんなこんなで、今後の当店の柱事業になります、自転車教室の先取り的なことができまして、何か楽しかった。

 次はこれをどう組んでいくか?固定車なら、使いたいギア比周辺が実現できる110ピッチものと、チェーンリンク数枚と、コテッパ数枚考えておいてね、という課題を出しました。

 エキセントリックで、マジなストドロ固定車になりそうな感じ・・・、まあ今後の展開は楽しみなんですね。

 いろんなバリエーションにお答えしつつ、近未来の自転車教室、実現に向けて、施工含めて出発開始だ!こりゃ!

ミニベロ・・・



 小径車である以外は、ほとんどロードと同じといってもいいでしょうね。ミニベロであります。

 ホイールが小さいので、その分を補って、デカイチェーンリンクを付けて、ギア比を上げて走るなんてことにも対応できる、面白い車体であります。

 車輪が小さいので、コロコロといった感触があって、安定感には今一ながらも、これはこれで良いかとも思います。

 この車体のメンテということでした。時間が経つのは早いもので、小学生だった子が居てね、その子のために子供自転車をメンテしたのが数年前、その子が今この自転車を乗っているのだそうだ。

 大人の自転車じゃない・・・。なるほど、自分が年取るはずだわね。

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 結構マジで乗っているみたいなので、アチコチ見ると、やはり乗っているだけのことはある、目ただないが、メンテは重要だよね。

 例によって、ワイヤーの張り替え。

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 ワイヤーは手元からの力を、シフトやブレーキの間に立って、伝達するものなので、その交換は思っている以上の機能回復というか機能向上にも反映いたします。

 どうしたら、伝達物質をより効率よく動かせるか?なんてこと追及する価値はありだと思うなあ。引きの重いブレーキの嫌いな店主はそう思うのであります。

 ワイヤーの質、それとケミカル、ちょっとした加工などが重なると、オオ!というような引きに変わる・・・。

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 ワイヤーとともに交換する価値ありなのが、チェーン。

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 しかれど、今回の状態を見た感じだと洗浄で十分という結論に。
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 クランクの中心軸に当たるとこ、ボトムブラケットといいますが、ここには洗浄のあと新しいグリスを充填します。

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 グリスアップの重要四点といえば、ボトムブラケットと、前後ハブ、それとヘッドパーツと言えますな。

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 ゴロゴロ感があったハブも、多めのグリスでモリモリ感に変わる、精度の最高なもの以外はこんな感じでいいかと思います。
 
 今回は分だけでなく、スポークにもチョット損傷があって二本ばかり交換しています。こういう細かいところに気づくのも、洗浄の効果ですね、自転車はきれいに乗りましょう。

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 バーテープは交換します。

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 ダーク系のグリーン・・・渋いねえ。デダのバーテープはいわゆる定番の色だけではなく、こうした渋めのものも用意してくれている、塗り師としても結構気に入ってますよ。

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 サドルもバックスキンもの、一見高価そうな物に交換です。

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 機能充実で、より渋くなっての再生であります。これを中学生が乗っていたら、オヤジさんの自転車借りてんだろうなあ、ととても自前のものとは見えないでしょうな。

 流行りつつあるのか?ツイードランとかで、パイプでも持ちながら走るのが似合っている・・・かも。

 秋に良いなあ・・・、自転車に四季があるとすれば、交換パーツの色で表現するなんていうのもありでしょう。これからはバーテープは黒や暖色系に巻き直すなんていうのも良いかもしれませんな。

 あと一月ちょっとかしら?サイクリングシーズン真っさなかだよね!

気合いの万力 空回り・・・



 このピラー抜けません・・・、ステムが抜けません・・・、BBが回らない・・・、焼き付き、さび付き、曰く付き・・・、そんなやつらを今までどのくらい撃破してきたことか?

 大変なんだよ、本当に大変なんだが・・・、外れたり抜けたりした時の達成感は、施主も、施工側も何ともいいもんだ。

 まず外すことなんだよ!

 再生の肝は、外すこと。外せれば、何とかなる・・・、というのが再生の鉄則のようなもんだ。

 だから、外せないと話にならない、作業が進まない、だから外さないといけない、なもんで燃える・・・。

 外せてこその再生屋なもんで、外すための設備はしっかりやろう!ということで、旧店舗にしろ、仮店舗にしろ、この新店舗にしろ、設備のための熱はグッと上がってくる。

 で、できたのが、これ。

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 狭いと空間に90ミリ角の角材を四本、それに2*4の筋交い二本、コンパネ三枚、その他各種金具類。地面のコンクリに六本のアンカー打ち込んで、固定。

 さあ、どうだ、動けるもんなら動いてみろ!たわめるもんなら、たわんでみろ!とばかりの気合いが入った万力台。

 そこに満を持してきたのがこの台座360度横回転、360度縦回転する、万力が一台選ばれて、鎮座した。

 そんじょそこらのはさみ、固定作業なんてのは、どこでもできるし、別にここでなくてもいいんだが、昨日、とうとう設置した甲斐のある強敵野郎がやってきた。

 古い鉄フレームに焼き付いている、アルミのピラーね。まあ、定番だ。

 ヨッシャ!初仕事!とばかりに万力の角度を決めて、そこにまずはピラー部分の頭を挟む。ピラー部分を固定して、フレームをもって、回すという荒療治なんだが・・・。

 アルミのピラーの頭を挟んで、鬼締めをする、こで締めないと、フレームを回した時の力が逃げてしまう、容赦なく、締めないといけない。

 その時、クシャ・・・と何とも緩んだような感触が手に伝わった。

 しまった、締めすぎて・・・、アルミの頭をつぶしてしまった・・・と背筋が一瞬凍ったんだが・・・。なぜか?そうなると折れたピラーがフレームの中に残ったまま、掴みシロがなくて、あとは穴掘りしか復旧の方法がない、この穴掘りが大変なのだよなあ・・・と思ったんだが。

 ピラーの頭は無傷・・・。

 ???????どういうこと?????

 見ると、な!!!!なんと!!!!

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 テメーが割れてどうすんだよ!!!お前はアルミに負けて割れたのか?情けない鋳鉄め!!!

 確かにヤナ予感はしていたんだ。鋳物は軽石みたいなもんだから、イザという時には弱い、タップも粉々になるし、溶接だってむずかしい・・・。でも一発でわれっかよ?

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 選手交代ということで、旧店舗で酷使した方でなんとか外せたんですがね。こいつは余生ということで、あまり過酷な使い方はしたくはないんだよなあ。

 というのも、

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 実はコイツにも古傷があってね、使用自体には支障ないんだが、まあ通常の作業の範囲でということでとどめてやりたいんですね。

 しかし、コイツを含めて、旧店舗から一体何台の万力壊しているんだろうか?四台目くらいか?

 あと同じタイプものもが、

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 一つ・・・、

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 二つあるんです。こいつらは、通常使いにして、例の気合い入り万力台には、マジ気合いの入ったものを交代させないといけませんね。

 調べると十万超えのものもあるようで、そこまでは出せなくとも、しっかりとしたものを取り付けないと、例の焼き付きさび付き、曰く付きの対応はできそうにないですね。

 下手すると万力台も一部解体して作り直さないといけないかもなあ・・・、でも、外すことが再生の条件である限り、ここで手は抜けない、頑丈鋼鉄万力探しの旅は続くのであります・・・。

徐々に 徐々になんですが



 また仕事さぼって、箱作ってんの?といわれそうですが、これもまあ、仕事の内なんですよ。

 スチールの棚があって、そこにピッタリの箱を作ると収納に無駄がない。最初は出来合いのプラスチックの箱を使っていましたが、サイズの問題で無駄だらけ。

 ちょっと前までは、金属加工する方が楽だなあ、と思っていたんで、プラの箱をそのままで、スチール棚の方を面を切ってボルトナットでサイズを詰めてプラの箱に合わせようか?なんて思っていたんでありますが。

 ちょこっとコンパネなどをいじり始めたもんで、箱作りにシフトしたわけですね。まあその方が正解だったと思いますね。

 箱ができますと、仕上げに入ります。

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 どうもコンパネの木口はトゲトゲしくていけませんな。そこで角を落とします。

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 サンダーを使います。長いこと持っていると、腕がしびれますねえ。

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 手で触ってもツルツルの状態になります。金属と違って、磨きにバリエーションを求めていないので120番くらいのものでも、結構いいですね。金属だったらゴワゴワですが・・・。

 こうやって箱のまわりのトゲトゲをとって、なめらかにしたあとひっくり返して、ある細工をします。

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 敷居滑りのテープを二本裏に貼ります。これやっておくと、引き出しがとても楽になります。

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 前も書きましたが、治具って大切ですね。仕事を効率よく運んでいくためには治具は必須ですね。有形無形の治具、仕事への取りかかり方の型ともいうべきものでしょうね。

 1日で十箱作りました・・・。

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 エヘヘヘ、こんな感じだよね。約30個、まあやったな。コンパネであっても木の肌は落ち着くねえ。

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 この辺はタイヤのスペースのために開けておく・・・。

 そんな感じで収納方も徐々に、徐々にではあるが、片付きつつありますな。

 そして、店内を見ると・・・。

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 ライティングの魔術師でもある、大森社長の一バリエーション。

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 下から一筋の光を当てると、なかなか幻想的でありますな。実際に見ると、都心の高級ショップのようにも見えてくるから、不思議であります。

 さーて、今週から、外の方に骨格を作って参ります。それらができて、外に屋根がかかったら・・・まずは当店の型がほぼ完成かしら?

 今年中に型付けたいが・・・、徐々に徐々にではありますが、皆さまのご協力をもちまして、狸サイクルできあがりつつあります・・・。

 お陰様で!

オーバーホールでございます!



 当店にとっては、なじみのあるやつですね。

 ジャイアントの接着カーボン・・・、正確には接着アルミのカーボンコーティングフレームと言って良いでしょうね。

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 こういうところがスッポリ抜けないとは限らない、という事なので、気をつけて乗り続けることですね。

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 この辺なんかも特徴のある一台ですねえ。かつてこんな記事を書いていたこともありました。因縁かしら?

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 5年間の保証などは、とっくに過ぎていますね。注意しながら乗る、それしかないでしょう。

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 パーツ類はシマノ600、復刻して欲しいコンポだなあ。7400と同じく、この二種類があれば、世に埋もれている鉄フレームが街道に戻ってくるような気がします。

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 いいパーツ類は、生き返りますね。

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 ちょっとした注油や、なじみだしをしてやることで、見事に戻る。

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 チェーンやワイヤーなどは、交換してやります。

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 曲がったSTIを直して、中を注油洗浄してやると、かなりの確率で生き返ります。たまにダメなままのものもありますがね。

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 右のSTIは、先端が外れてありませんが、動きには全く問題なしであります。

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 このステムは、ポジション出しのために、20ミリほど短くしています。

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 固くなったブレーキシュ-・・・、

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 今も全く同じものが作られているなんてね、うれしいね。ここまでやるなら、いっそのことコンポ一式完全復刻・・・、クランクには、コンパクトを作ってくれたら、最高、もう言うことなしであります。

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 乗ってみたら、ポジション的に好きな感じでした。いつも点検する気持ちを忘れず、特にフレームの損傷には妥協をしてはいけませんね、それさえ守っていけば、まだ走れそうであります。

 旧車が街道を走る、走り続けられるようにする、これも当店の重要な仕事なんだろうなあ、と思います。もちろんショップとして、穴の空くほどにフレームは見させていただきました、そして、持ち主に戻す時も点検ポイントをしっかり伝授いたします!

第一回 フリマ 無事終了 恒例化路線で計画



 気づいた時には、てんやわんやで終わってしまっていまして、当ブログからの広報遅れてしまいましたが、昨日10月25日、第一回狸サイクル前のフリーマーケットが開催されました。

 初回出店料五百円という事で、当店関連、ご近所さんらが初回の割には、多く出店していただき、殊に田無にあるWELLさんという、アンティーク屋さんもものだけ出品していただいて、本当初回の割にはそれなりの見栄えになりましたよ。お陰様です。

 狸サイクル自身としては、特選中古車に値札を付けて、四台ほど置いておきました。その他の関戸橋的な乗りはありませんでした。

 まあ、自転車屋なんだから、自転車パーツのフリマもいいんじゃないか?なんてご意見もいただきましたね。

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 今回は、物だけではなく、編み物作家さんや、その他もの作りの人たちにも来ていただいて、その場でのワークショップ的なものもやっていただきましたね、この路線良いなあ、と思います。

 コップや瀬戸物なんかが置いてあるのは、どこにでもあるフリマでありますが、それだけではなくてね、技や実習も伴う物なんていうのも賑やかでいいもんです。

 行く行くは個人で作っている作家さん達が、小分けされたブースでそれぞれ発信するなんていうのも良いですよね。

 あと、店主、得意分野の飲食ですが、不特定多数が来るとなると、保健所などとの関係も無視できなくなるでしょうな、その辺の事務的手続きもやっていかないとね。

 まずは、導線という事で、今回開いてみたんです。

 店先に座って、外を見ると散歩だなんだで行き来する人たちの多い、新店舗前。でも、まだ大きな外看板もない当店、一体何屋なの?という方も少なくはない。

 へえー・・・自転車屋さんなんだ・・・とわかっても、仕事内容も何も知らない人からすると、さぞや入りにくいだろうなあ・・・という気もします。

 何か気になっている方が多そうだ、とは感じるものの、入るキッカケがなかなか無い・・・。

 なれば、そのきっかけ作りとしてフリマはどうか?という話が出ましてね。今回、では蓋を開けてみましょうということで、やってみたわけでありました。

 外でやるので、やはり天気の影響はもろに受けますね。昨日は、多分木枯らし一号、というべき強風がすごくて、いろんなものが飛ばされましたな。そういう対策もしていかないとね。紐やガムテープなどの用意・・・。

 今後は、このフリマの形式で、月一でやっていこうという事なんですね、次回は11月22日日曜日、ということです。寒さ対策なんていうのもこれからは必要ですねえ。昨日も、結構店内奥にまでお客さんに入っていただき、授乳施設になったり、ワークショップなんかも開かれました、なかなか入りにくい当店奥に、人が入るということも、フリマのねらいなんで、そういうことも織り込んで、色々やっていこうと思います。

 何かご自分の持っているもので出店してもいいもの、作っているもので、是非人目に出して評価してもらいたいものなどが在りましたら、有形無形に拘らず、出店に関するご相談をいただきたく思います。

 未完成なものをみんなで作っていくような、そういう過程もまた楽しい、皆さまのアイデアとご参加をお待ちしています!

リッジランナー 父親から子へ



 元々はマウンテンバイクの名車だな、リッジランナーといえば、崖から落としても壊れそうにない頑丈な車体に見えます。

 同じ車種で豪州の縦横いった若者もいましたな。フレーム等に関しては問題は無かったようであります。

 その車体をドロップ化し、ツーリング車として組んだお父さんがいた。組み付けた分、これでのツーリングも敢行、見事完走ということだ。

 とその車体を見た、次男・・・、これがまだ小学生なんだが、どうもコイツに乗りたいという。

 まだデカイ!んだが・・・、実際三角乗りではないが、なんとか乗れてしまっている。

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 ステムも長いし、ハンドル幅もオヤジツーリング車だけに、小学生には幅が広すぎる・・・、でもこれに乗りたいということらしい。

 エイドブレーキは本人の希望では取りたかったらしいが、ステム・ハンドルの規模からして、まだ外さない方が、エイドされるという事でそのまんまに。

 でも、すでにこの車体で、同じ小学生同士でレースをしてるらしい。チョット見えるようだな。

 車体が重いので、多分スタートは遅れるんだろう。

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 ツーリング車にしてはタイトなギアでありますな。そんなところはレーサー風。

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 そのタイトなギアを補うのが、多分この前三枚なのではないか?一体のスピードに乗ってくれば、コースにあったギアに入れば、それは、そこそこスピードに乗るんじゃないか?体重が軽いので、コーナーで車体を倒したりするのは結構大変かもしれないな・・・。

 他のマウンテンバイクライク車とやって勝率はどうなんだろう?これで勝てるようなパワーが付けば、乗り換えた時が面白い。

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 リアはVブレーキでショートリーチ、ワイヤー替えておいたぜ。

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 前はVブレーキでもいいんだが、チョット大人なカンチがついている、殊に替えなければならないほど効かないわけでもないので、無駄な金は使わないに越したことはない、調整とワイヤー交換ね。

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 チェーンも替えておいた。ここの手入れは自分でできるようにしろよ。レース前には必ず洗浄を注油をする癖を付けよう。足のまわりが違いからな。

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 今回一番の重傷はここ、前ハブね。ここに相当のガタが出ていたんだよ、ガタはいけない、放っておくとそのパーツ自身を修復できないくらいな損傷を与えるからね。

 もしこの前ハブがそうだったら、前輪全て交換しないとイケナクナル、相当の出費手前だったわけだ。セーフ!!!

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 てなもんで、ほとんど基礎的なメンテでもって、完成か?あとはコイツでもってレースで勝つのみ!だよな。

 お父さんも多分、こいつは自分のもとには・・・しばらくは戻ってこないだろうと、覚悟すべきでありましょう。いいよ、やれるんなら、コイツを壊すまで乗り倒してみろ!という感じだな。

 最近当店周りの自転車部だった子達が、軽音楽部などにとられて、ナニ軟弱やってんじゃねーよ!とは思わないものの、手っ取り早くもてそうな道行きやがったな!とは少し思っているんだが・・・、そういう中で、重たいオヤジ譲りの自転車ひっさげて、どこぞの公園の一角で野武士のごときレースを走る小学生、いいよなあ・・・。

 でもなあ、いつまで続くか知らんし、どうせ中学生にでもなったら「ダッセー」とか言って、髪でも伸ばしてチャラ付くかもしれないが、まあいいや、やれるところまでやって見ろ。

 一生チャラ付くのはダメだが、長い人生少しの間のチャラ付きは、だれも人のことはいえないオヤジ連中も、多少は許すだろう、ただし!その後どうするかだ・・・よな、しっかり見届けるからな、このヤロー!!!!

あれがあれしてこうなって 手組ホイール屋のスタンバイ!

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 なにもこんなに苦労して、ほぞ接ぎなんてしなくても良いのにさ。

 下から狙い定めて、インパクトでドスン!で済むのに、そうすればものの数秒なのにねえ。

 一方こんな胴付きノコ使っての加工なんて、時間の無駄・・・なんだろうな。さっさとリム片付けてホイール組めっていうの!という声が聞こえてきそうな気もしなくもない。

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 こんなL字の杭作ってなんなのよ、インパク使えば良いのにねえ。

 いえいえ、急がば回れなんであります。

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 古民家イメージで塗り分けた、当店の作業場の天井、構造体むきだし、ねらい通りなんでありますが、ここにあいつをこうしてやると、どうなるか?

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 この白木のL字や、トンファーのようなやつ、こいつらすべてほぞ接ぎに楔で作っているんです、さすがに構造体にはインパクトで止めてますがね。

 コイツに、こうしたかったのよ!

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 そう、リムをかけたかったのだ、手組屋としては、リムの存在感をドカンと出したかった。とはいえ、圧迫感があるのもなあ、という事で、天井抜き。その結果・・・

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 脚立がないと、リムにまで手が届かないくらい、高所にこいつらを並べることに成功、全く圧迫感ありません。ねらい通り・・・。

 そして、欠品リムも発見、早速発注しないとね。それと・・・、眠っているリムもあるので、こいつら組み付けて手組完組ホイールとして展示しても良いなあ・・・と改めて思った次第なんですの。

 今、実に目立たないところかもしれないが、30ミリリムがちょいと熱い・・・かもしれない。DTはもちろん、アンブロシオ、アラヤ、アレクシア、地味ながら何か作っているぞ!もちろん全種類、いつでも来い!体勢でお待ちしています。

 しかし、日々変な木工の木組み、継ぎ手の技法とかで遊んでいます。

 急がば回れ。

 これからは自転車と箱なんでありますよ。新店舗の前を見ていると、つとにそう思います。自転車と箱、もちろんね、新規で豆腐屋やりたいなんてのも、大いに応援していくでしょうよ。

 ただ、それより先にだ、やるべき方向が見えてきているんであります。高齢社会だしね、自転車と箱の関係は、すでに潜在的にすごい需要があるようにおもわれるんです。

 大型は諦められてはいるが、中型になるとチョット今の自転車では手の施しようがない、少なくとも、普通に自転車置いてあるような店ではね、だから諦める?イヤ・・・、何とかならないか?という事なんだが、それだけにまずは、中型から解決していかなければならない・・・。

 自転車屋なのに箱?と今んところはそんなもんでありましょうが、その内、自転車屋だからこそ箱でしょ!となる・・・、どうせ当店は他店より十数年先行っているので、全く理解されないかもしれませんがね。

 そんなわけでねえ、何を言っているのか分からなくとも、急がば回れ、なんですわ。

 インパクトでドカン!もいいが、丁寧にほぞ接ぎなんてやっていることが、その内、実を結ぶ時が来る、少なくとも、それによって助かる人たちが多く出てくるはずであります、なんてこと信じて、日々勉強!

 木工オヤジへの道は快晴ながら風強し、なのであります!

よりクラシカルに?なったかな?



 パナソニックのデモンタブルフレームなんですが、これをよりクラシカルな雰囲気にしたいということで。

 クランクはすでにベロオレンジだし、フロント・リアディレーラーともに、ノーブランドもどきが付いています。

 ですんで、今回は足回り、ブレーキまわりをいじってみたんであります。

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 シマノのハブで組んであるホイール。

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 久々、みがきで登場、大森研魔の磨きハブ。

 コイツで、17ミリの薄いリムで組んでみる。

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 700cでフト目タイヤのスキンサイド・・・何かもっといいのないかな?とりあえず今回はパナレーサーもので・・・。

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 リアも、当然組み替えです。

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 大森磨きのリアハブ。

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 リムはロープロファイルながら、幅広のものなので、どうしても華奢にはもっていけない。またパナレーサーのスキンサイドは、まだ味がないなあ・・・、チューブラー的な、またはWOでもチャレンジクラスのスキン色で行けたら、いいんだが。今回は太めタイヤ希望ということで・・・、しかたないかな?一方、ランドナー系まで行くと、在りそうなんだがなあ。

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 ブレーキに関しては気合いが入りました。

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 ダイアコンペもの、高いが制動力も強く、見た目も良し。

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 それにこのブレーキレバーを復刻もののコイツに替えて、取り付けると、これまたダイアコンペのブレーキとの相性も相当いい。

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 この補助のついたブレーキレバー、この復刻は偉大だわ。

 このレバーを固定ギヤものに取り付けて、ダラーと長いサイクリングに出てみたい・・・と思うくらいにいい。

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 今回はブレーキまわりにとられた感じはありますが、まあ、快適。ただの復刻だけではない、高機能ふくめての復刻というところがヨシガイさんのすごいところだね。

 もっと流行ってもいいとは思うが、まあ、ドンと一発花火では仕方ないので、これは一つの選択肢として、末永く残っていっていただきたいものであります。

 さーて、イメージとしてよりクラシカルになったかなあ・・・?その判断は、施主さんにしてもらわないとなあ。最新パーツながら、クラシカル仕様、ヨシガイさんのバックアップを受けて、この路線も堅持、イヤ、より発展系かな?がんばるぞ!

木工オヤジへの遠い道のり・・・

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 先日できたコンパネ棚・・・。こんなものでも作ってみると、コンパネという素材の特徴なんかも分かってくるような気がしますな。

 加工の仕方によっては、あの安っぽさがいい模様になって見えたりもしそうだなあ、強度だって組み方によっては、相当強くなる・・・と思う。なんてね。

 今度はこれで外ベンチなんかもできないかな?なんて考えるようになっています。

 とはいえ、この上の空いたところがもったいなく見えてきた。ここに何を置くか?色々考えた結果・・・。

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 三段追加することにしました。この三段でコンパネがちょうど2枚なので、材料費は二千円しません。

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 これが追加分で、ものを入れると何とも見栄えがしてくるものだから、面白いもんだねえ。

 とはいえ、今ある寸法に、スッポリと納めるように作れるというのが、木工の良いとこだなあ・・・と実感、でももっと勉強だな。

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 重ねるところにチョットキリカキ作って、工夫した風・・・子供だましです、ハッキリ言ってね。

 もちろん背後の垂木に金具止めはしていますので、前に倒れることはないでしょう、多分。

 そんなこんなで、チョコマカ木工練習兼ねての手遊び実行中。

 たとえば、

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 胴付きノコで、こんな加工してみます。手ノコの引きは、まあ始めた頃よりは良くなっては来ていますがね。

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 ここに縦に切れ目を入れます。

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 そんで、下手なノミ捌きで作った穴に、当てはめる。

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 きっちり入っているでしょ?ほぞ接ぎというやり方だそうです、木工では一般的なやつですね。のみをうまく使わないとなあ・・・。

 それを裏から見ると・・・。

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 ウワ!何へたくそ・・・・!

 と思うでしょ?

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 くさびを打つんだよ!あとボンドの逃げも作っておいたつもり。

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 チョットヤスリをかけてみた。

 まあ、こんな事で、テーマを設けて、できるだけインパクトとビスを使わないでどこまでできるか?なんて試していたりもする。

 で、この直角の木が何をするのか?

 まあ、また木工オヤジへの道で、お披露目します。

 目指せ、豆腐屋自転車だ!

乗れるようにして欲しい・・・最低限のメンテ・・・かな?


 
 やっぱり世の中には、自転車の神様にお覚えめでたい方というのがいるようですね。

 その人に、自転車が集まってくる・・・というような人、周りに居ませんか?

 買い集めて、たくさん所有している人ではありません、何か知らんが自転車をもらえる人・・・。

 ボロ自転車専門の人も居たなあ、自転車の貧乏神様にかわいがられている人ね。でもちゃんとメンテして、なんと東京から新潟の中越まで、それで帰ったんだから、本物だよね。

 で、ご近所のこのお方も、どうもその系統の方らしい。

 この自転車を乗れるようにして欲しい・・・。こういのは、最低限のメンテをして欲しいということなんですね。

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 アウターワイヤーが裂けて扇状になっている。まあ、こういう場合はワイヤー類とチェーンの交換を軸にやっていくしかない。でもこれだけでも、相当違ってくるんですよ。

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 シフター系二本とブレーキ系二本。もちろんワイヤーを張るだけなら中学生でもできる。ちゃんと張るのが大変なんで、このちゃんとができた暁には、ちゃんと走るようになる・・・はずです。

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 チェーンのサビなど、これも交換して、ちょいとその周辺を診てやる。

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 チェーンだけ交換してもダメな時もあります、スプロケからチェーンリンクまでが伸びたチェーンで惚けている事もあるんで、そうなると、ある種全取っ替えになりますね、そうなる前に、チェーンは小まめに取り替えた方が良いでしょう。

 自転車に乗っている人の多くが、チェーンが消耗品であるこを知らないようでありますね。チェーンは完璧に消耗品であります、タイヤの次くらいの消耗品と考えてくださいな。

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 ヘッドパーツ類にグリスを入れ替える。

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 ハブにもグリスの入れ替え。この辺もこの状態から長持ちさせるには必要なメンテの一つでもあります。

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 本当は交換したいんだがなあ・・・。

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 ふやけているよね、雨ざらしでさ。

 でも今回は、交換しません、ほぼ最低限のメンテで止めますんで。

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 とはいえ、ドッコイまだまだ走るぜ!

 とまあ、こんな事など当たり前でやりますんでね、物置に十数年おいていた・・・、随分とほったらかしの一台があった・・・とかいう場合なんぞは、持ち込んでご相談ください。

 大抵は、大抵は何とかなるものです!

 自転車は街道走っているのがやっぱりいい、それが美しいんです、生き生きしているんですよね。

 おいで!

思いは製作に宿る このスケベめ



 なんという車体でしょうか?

 まあ、フレームが特殊であります。どこからもって来たのやら。

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 650cらしいですね。一体誰が誰のためになんのために組んだのか?

 要所を見ると、一定の法則ありなんです。

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 40ミリ?ってくらい短いステム。

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 ハンドルも狭い、しかもそれだけでなく、ディズナの結構良いものを使っている。

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 極めつけはこれ、これもディズナのラクランク、高額にて、ショートのクランクね。という事は・・・、小さい子を想定した、自転車であることには違いない。

 と同時に、どうも貢ぎ物の的な贅沢さが鼻をつかないか?短いクランクはこれ以外でもあるミケだって、スギノだってね。それをなぜ高額なものを選んだのか?しかもフロントディレーラーにはアルテグラがついているぜ。ありもの風とも見えるが、なんの下心もなくしてなぜにアルテなの?

 その見え隠れする下心のスケベったらしさは、まだ続くのだ。

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 なぜにここをカンパにするか?しかもシフトの内部にはどうもコーラスものが使われているらしい。

 ボクって、自転車には詳しいんで、君にそれとなくいい自転車組んでみたんだけど・・・・分かるかな?とでも言わんばかり。

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 こういうところもね、ベローチェでスケルトンブレーキなんて珍しいでしょ?そんなものを惜しげも無く、押しつけるお宅的独善性・・・。

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 極めつけはここ。先ほどシフターはカンパのエルゴでしたよね。これはシマノのディレーラー。つまりコイツ、この車体をシマニョーロ化しているという事なんです。パーツのチョイスだけでなく、自転車のメカの組み合わせも、特殊、つまりボクがいないと整備できないでしょ?とでも言いたげ・・・。

 こんな下心満載のスケベ自転車を「幼女アア~」などと叫びつつ、組み付けた君は一体誰にこの一台を手渡そうとしているのだろうか?

 一日の保管料500円といったにもかかわらず、私どころの決まっていないこの独善的下心号を組み付けて、一体何をイメージしているんだろうなあ・・・。

 源氏物語の紫の上じゃあないが、特定の若い娘っこのイメージを転がしていく内に、できあがったんであろうこの一台、暫く当店にあると思うので、是非ご覧になっていただきたいものであります。

 製作の中に思い(この場合下心)が如実に宿っている、その顕在化の赤裸々さが見てとれる、そんなエロい一台となっております。

 まあ、誰が作ったか?は本ブログでは秘密ということで、わかる人には分かると思います、そんなエロ事氏は奴しか居ないですわね!この変態野郎め!

今を去る・・・6年前かあ・・・

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 6年前ですから、当店が杉並の成田西にあった頃のお話ですね。

 新婚のご夫婦が見えて二台、夫婦自転車を購入されたんであります。

 コチラは奥様の方で、スキーの選手をやっておられたせいもあるのか、筋は旦那さんよりも奥さんの方が良かったか?と思えるくらい果敢に乗っていましたね。

 ところが、二人で十分にサイクリングを楽しむ前に、妊娠されて、出産子育て・・・ととてもご夫婦で自転車に乗るなんてことができなくなってしまったようであります。

 旦那さんの方が、その間自転車には乗るようになって、各種自転車イベントにも積極的に参加するようになった。

 その旦那さんの自転車の進化形が、先日ご紹介したこれ。

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 これでもって、ツールド妻有に参加して、チョットまた一ランク自転車への思いが上がってしまい、

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 11速の105へコンポ替えをする飛び道具を使ってしまったということだったんですねえ。

 となると、乗っていなかった奥さんの自転車もなんとかしてやりたくなる、人情でしょうな。子供さんもデカくなってくると手も離れるんでね。再度ご夫婦でサイクリングもいいかな?という事で、メンテの依頼をいただいたんであります。

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 このクランクでありますが、ディスプレーイベントで使ったもので、かわいさ優先で組み付けたんですが、ポジション優先に考えるならば、やはりチョット長かった・・・。そこで・・・、

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 旦那さんが今回105への乗り換えする前の、短いクランクが、「俺の出番はまだあるぞ!」というので、交換してみたんです。

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 前三枚から二枚に変更になったので、手元変速のも・・・、105に変わる前の旦那さんのSTIが「俺だってまだ使えるぜ!」というので、移植。

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 あとは緑のフレームに赤のリム、なれば信号ではないが黄色のタイヤを履かせてみた。

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 色合わせは二の次として、ポジションとしては、クランクが短くなったというのは、重要な変更かと思いますよ。

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 これで、自転車もしっかり整って・・・、さて、夫婦で何処行こうか?なんて話している内に、また二人目が妊娠・・・なんてことになるかもなあ・・・。まあ、先は長いんで、自転車も逃げやしないし、まだまだ、どうにでもなりますかね。

そこに自転車があるから・・・



 今から何年前になるかな?仮店舗の前の旧店舗の頃だったので・・・、まあ細かいことはいいか。

 大体この状態で自転車が持ち込まれましてね、ポジションを中心にいじったんです。

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 この時、差し出した店主とっておきの140ミリのステム。小さいフレームを好む店主としては、この手の物干し竿的ステムがあるとつい、手が・・・。

 このお方がこのくらいハンドルを前に出したい・・・という事で、これを使用したんであります。

 でもフラットハンドルのここにパッドがあるという事はどういうこと?ここに肘をついて、エアロポジションを取っているって事?まあ、やりかねない方かもしれません。

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 あと数年前のその時に、クランクを175ミリのものにいたしました。そういうところは細かい、ある意味ポジション重視で、この車体で乗りこなす。

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 ですんで、今回のメンテでも175ミリは守らないとねえ、という事で、古いマウンテンクランクの175ミリ、珍しものですね、そいつを付けまして。

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 ポジションの細かい割に、こんなところにも拘る。

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 カゴなんですね。通勤に使うので、必要なんですが、最小限というよりも、

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 リアにまで付けている。ポジションは厳しく、でもママチャリライクにというこだわりもあるようですね。

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 リアだけ新しくしました。

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 サビサビスポークの前輪。こういうのを見ると、どうしようなあ・・・と思うんです。こういうところはひとえに、利用者がどういう形で乗り継ぎたいか?という事によりますね。

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 全くの新品ではありませんが、組み直したものであります。

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 リアホイールまわりも、なんとかしないとねえ。

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 組み直しに、磨いたり洗浄したりで、何とかいたします。

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 ブレーキシューなんかも交換で、快適に走って、止まれるようになった、と思います。

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 一見して、変わりないように見えるかもしれませんが、中身は相当違うんですが・・・。

 でも、数年前に持ち込まれた時も、この車体で乗り続けるんですね、と念を押したような気がします。

 そして、今回もまだこれで乗り続ける気、満々のようでありますね。

 どういういきさつの自転車かは存じませんが、プレミアムが付いていたり、レトロ的な雰囲気があったり、ビンテージ的な香りもしない・・・、にもかかわらず乗り続けることを希望する方がいる。

 それを、一介の自転車屋がどういういう必要も無い、安全であればなんでもよし、安全であればどんな車体であろうと乗り続ければ良い、これが当店の国是ならぬ店是でありました。

 どうして、この自転車を乗り続けるんですか?ゲスな質問ですがもし問うたとしてみましょう、多分答えは、「そこに自転車があるからです」とかえってきそうな気がする。

 何かから与えられた、と思ったものは、お返しするまで乗り続ける・・・、極単純なように見えながらも、ものと人とあともう一つ何かとの深い関係を暗示しているようにも思われるんですがねえ・・・。

木工オヤジへの道は長い・・・



 棚や箱作ったりで・・・、最近木工付いている店主ではありますが、イヤー、やればやるほど、恥ずかしい限りなんだなあ・・・。

 昨日も、上でイベントが入っている最中、下の広いフローリングにて、こんな棚を作っていたんでありますが・・・。まあ小学生の仕事だよね。

 でも、出来合いのものとは違って、その場にあったサイズのものなどが作れる、という意味で、自作木工は覚えておいて損はない・・・・はずであったんだが・・・。

 そこに荷物が多くて、採寸が不十分であった・・・とか、角に問題があったりもしたんだが・・・。

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 ウエー・・・、壁からかなりはみ出ている・・・、これは誤差の域を完全に超えている・・・。もちろん誤算もあった。

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 完全に隅に寄せられない事情があった。使っていない水道管か何かの残党がいやがった。どうしようか?

 たとえば・・・、

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 こんなことをしてみて・・・、棚全体をまた寄せてみた。

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 という事ですが、こんな寸法は微々たるもの、やはり後に壁がない・・・というのは、どうしようか?

 裏に板貼る?そのまんまで、商品棚でなく、ディスプレイようにする?とかまあ考えたんでありますが、切ってダウンサイズするとしたら140ミリ・・・どうしよう・・・。

 で、やっぱりその分切って詰めることにしたんであります。

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 各棚を計って、線を引きます。今度は正確にやらないとなあ。

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 線の脇に当て木を置いてシャコマンで固定します、それを胴付きノコで正確に切っていく・・・、このくらいはできるようになったんでありますよ。やっぱりきれいに切れますね。

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 昨日折角やったのになあ・・・と切り離し箇所にごめん・・・と謝る。

 あとここは元給食室だったので、水の流れが良いように床には傾斜がアチコチについています。だからまっすぐな物を置くと、傾くんですね。

 いらなくなって切り落とされた140ミリの板達は、その傾斜修正材に使いました。

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 これにて、水平出して、裏の間柱に金具で固定して・・・まあ終了。

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 とりあえず収まった・・・といえますな。でも右端の棚だけ小さい・・・切ったんで当たり前ですが。

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 これでは小物は収納できるようになりました。ステップ一歩だけ前に出たかな?

 しかし、行き着く先には、水の漏れない豆腐屋のケース、小物の部類かな?紙芝居屋の台なんかも作りたいなあ、なんて思っていますが・・・、それへの道は大分遠いようです。

 もっと学んでいく事多し!

 木箱と自転車、これも新しい展開として、絶対に実現してやるぞ!・・・とは思っているんだがなあ・・・。

今年もまた来ますね・・・



 今年の夏は前半が猛暑で、後半が冷夏・・・、なんて思い出はもうとっくに過ぎまして、もう10月半ばでございます。

 暑い夏の頃、あと少し我慢すれば、もう年賀状の季節が来るだろう・・・なんて思っていたのが、本当に近づいている。

 7月に新店舗に越してきて、夏は過ぎましたが、秋は初体験。もちろん冬も初体験だし、春もね。一年経ってみないと、分からないことだらけですね。

 冬のことなんか考えると、広い店舗と作業場の暖をどう取るか?なんてことも、そろそろ考えないとなあ・・・。

 と思っているところへ届いたのが、例の何。

 今年もサイクルモードやるんだそうですよ。あれ疲れるねえ、歩き回って、カタログ担いでね。

 でもって、三枚ほど招待券があるんで、欲しい方取りにおいでください。先着です。

 新店舗に引っ越して、住所も変わったんで、今年は行くかな?新店舗の名刺配っておかないとなあ。

 毎年行っては、何かズレている感じが、より開いていくんだが・・・今年はいかないとな。新しいパーツ類にも仕事柄興味を持たないといけませんね、各業者さんの展示会にはほとんど行かないだけ、これくらいは行っておかないとね。

 という事で、招待券ご希望の方は、直接おいでください。

 会場でお見かけしましたら、お声の一つでもかけてください!

 



ドロップ化なんでありますが、なんで当店にご依頼なさるんです?なんてお聞きしますと、施工例が多いから・・・というお答えが多いんです。

 まあ、あまり他ではやらない・・・という事なんでしょうね、ドロップ化するくらいなら、ロードを購入した方が良いですよ・・・という常套句、確かにその方がドロップ化で何を実現しようとしているのか?という事によると思いますがね。

 ハンドルが変わることでクロスバイクが、ロードとまったく同じ走りになる・・・と思い込んでいるとしたら、ロードを購入した方が良いのかもしれません。

 でもまあ、限られた予算だったり、仮に後で後悔しようとも、その時点で最大限考えた結果であるのであれば、大抵はお引き受けいたしますね。ドロップ化の理由は、店主などが思っている以上に実に様々ですね。

 今回も手元変速のドロップ化であります。

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 このフラットをエイヤ!とばかりにドロップにします。

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 今でこそ、人様のものをこのようにやっておりますが、かつて・・・といっても、相当前のことなんですが、何を血迷ったか店主はあるときキャノンデールのツーリング車を当時はカッコいいと思って、購入したいと思ったことがありました。

 ただ、そいつのシフターが、バーコンか何かでコイツをシマノの手元変速にできないか?なんて、店員に聞いたことがあったなあ。すごい値段言われましたわ。なら別物にするわい・・・とばかり諦めたんですが・・・。

 その時、絶対できるだろう、もっと金のかからない方法で、できないわけはないのになあ・・・と、歯ぎしり状態だったことを思い出します。かゆいところに手の届く自転車がない・・・、当時からそんなことを感じならが、自転車屋を回っていた事を思い出したなあ。

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 手元変速の引きシロの合わせるために、ロングものをショートにかえる。

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 これがお手頃値段で、カツンと効くんだなあ・・・。

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 フロントも、当然ショートものへ替えます。

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 シマノは安価なものでも、基本手抜きはないなあと思う、典型的なパーツかな、こいつはね。

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 フラットバーのシフターとドロップのシフターとの引きしろで合わないところとして、時にフロントディレーラーが上げられることがあります。こいつもそう。

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 チェーンもディレーラーも交換して、STIに合わせた形式に整えます。

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 こうなるわけなんです、何かどこか精悍になったような印象、持てませんか?やる気だよね、コイツ。

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 リアディレーラーは運良く、そのまま流用できました。

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 これにて完成。クロスのフレームなので、あちこちにダボ穴があります、キャリア付けて、バッグを載せたら、最強のツーリング車にもなります。

 このような姿になって、これからどう使われるか?その可能性は、とても一つの自転車屋などには思いも寄らない、いろんなバリエーションがあるんだろうなあ、と思います。

 そう、どう乗られるのか?自転車自身も楽しみのように見えますね・・・。

講演なんかやっちゃいました



 昨日、荻窪のアンサンブルというところで、生協連絡会という団体のお招きで、自転車に関するお話を約二時間して参りました。

 そもそものキッカケは、昨年の7月。この団体が、杉並区の交通安全課だったか?と、知り合いの自転車関連のNPOを招いて自転車に関する講演をした際に、ついでについていった店主が、ちょこっと・・・という割にはかなり時間をいただいて、しゃべくったわけでありますが、そこでの受けが良かったらしく・・・、後日単独でお願いします、というのが実現した形でありました。

 今回のターゲットは高齢者の皆さんでした。

 事前のミーティングが、8月に行われ、実際の会では参加者も含めて蓋を開けてみないと分からない、という事を軸に臨機応変で、質疑応答などを交えて、できたら・・・という事で、内容自体をギッチギチに詰めたりはいたしませんでした。

 さーて、当日・・・、やはり高齢者の方が多かったですが、連絡会の事務局・世話役のような中に若い方もいらっしゃって、結果的にバランスのとれた話にはなったかな?とは思います。

 例によって、本線は絶対に忘れず、必ず戻ることを前提に、脱線しまくり、レースや競技のことなども織り交ぜて、お話ししたんですね。

 詳細は置くとして、主要なテーマとしては「自転車を車両として考える」ということでしょうか。

 ヨチヨチ歩きから、三輪車、補助自転車、自転車というラインでは、自転車は歩行の延長に過ぎない乗り物という意識を作ってしまいます。

 それに対して、道路交通法では自転車は原則車道を走ることになっています、つまり自転車は車両であることが明確化されているんですね。

 ハードとしては同じ自転車なのに、意識面やそれに基づくソフトとしては、歩行の延長に過ぎないものと、車両という自覚があるものでは、全く異なってしまうのが、今自転車の問題を難しくしているんだと思います。

 自転車を車両として徹底できれば、管理や取り締まりは楽でしょう、でも自転車に乗り始めた四五歳の子供まで、横で車がビュンビュン走る車道で走れ!とはとても言い切れない。

 ではどこで線を引くか?実際交通の指導での困難さというのがこういうところにあるんじゃないのか?なんて問題についてもお話しさせていただきました。

 ただ、全体の流れとしては、自転車は車両、という方向付けをする方が、今後は良いだろうということ、子供がヘルメットを着用する率が高まった、というのはそうした傾向を象徴するものであると思います。

 また高齢の皆さんにも、もし早歩きでの散歩やジョギングを始めようというときに、スカートにサンダルでやりますか?なんて質問ぶつけてみると多くは、否といいます。

 なれば、自転車乗るときも、それなりの格好をする事でちょっとした車両としての自覚へのスイッチが入るんじゃないか?なんて提案なんかもしてみたり・・・、和気藹々とお話しできたかな?なんて思います。


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 そして、車両としての自覚は、自転車乗り方にも影響するかもしれません、という事で店主は固定式ローラー台を持って行き、参加者の自転車を借りて、サドルの高さを中心としたフィッティングの話なんかも、実習交えてしましてね、それがまた受けたように思いました。

 姿勢としては、「おじいちゃん、おばあちゃんまずは危ないんで、べた足が付く状態で、事故なくのってくださいね」というスタンスは取りませんでした。

 むしろ逆に「世の中には七十を超えてから、ヨットで世界一周を目指してる方もいますね、老け込むのは楽ですが、もっと今持っている自分のポテンシャルの実像を捉えてみませんか?」なんて生意気な視点から、まずはスポーツ自転車で典型とされている、サドルの高さを設定して、乗ってもらう。

 会場から「エエ!!!そんなに高いの?」と黄色い声が飛んだのが面白かった。

 いえいえ、この方の理想はもっと高いですねえ、ちょっと前に降りてください、今ピラー上げますんで・・・

 またヒエー!!!なんて声が・・・。

 では、これで回してくださいな。膝はどうです?踵を落とさないで、長い足を長く使いましょう、ペダルはつま先に近いところで、・・・

 こんな事している内に、膝が楽で、スムースに足が回っている様子が見て取れて、へえ・・・これが足にとって理想なサドル位置なのね・・・と納得。

 その理想の位置から、実際の走行で、それぞれの反射神経などに応じた、現実的な高さはどこか?というところを探してみるのはどうか?なんていうご提案なんかもしてみました。

 もちろんこれ一回でどうなることではないことですが、次回以降はどうも、現店舗に来ていただいて、こうしたフィッティングなんかもやっていきたい、東久留米の生協連絡会とも連携して、やりましょう!などと大いに盛り上がったわけであります。

 そのほかにも、膝のリハビリには自転車を・・・なんて話をしながら、クランクの長さ、股関節や膝関節の可動域の話など、最後は高機能の車いすをセッティングするのと同じように、一人の方に対して一つの理想的なフィッティングをする時代が今来ているんです!などと予定にもないことを口走ってしまったりね、ある意味新たな隙間産業を垣間見た、講演というより、茶話会に近い会合でありましたね。

 昨年、自転車に関しては、お母さん達を対象に、子のせ自転車に関する講義のようなものが急務である!と息巻いていて、ある意味今も同じではあるんですが、それ以外でも自転車自身の持っているポテンシャルのデカさに店主自身も辟易するほどの脅威を感じていて、まだまだやるべき事はあるなあ、なんて思っている次第。

 何か自転車をめぐって、くっちゃべってくれなんていうご依頼があれば、検討いたしますので、一言お声をおかけてください。

 手を動かしつつ、今度は口の方も動かすという、新たな「ビジネス」チャンスのキッカケもいただいた、というわけです、ありがとうございました!

来たな~ 野郎ども・・・



 今日はなんの日?

 何か来ては店の隅で、なにやらやらかす者達あり、ある意味当店が狙っているところではある!

 おなじみ、高専のママチャリ同好会の面々であります。

 何か昨日は?パーツ交換やらと結構手の込んだことをやっていたような記憶がある。隅でコショコショやっているから、詳細は分からないが。

 で、今日はどうもお掃除らしいなあ。

 すんません!大森社長来てますか?

 イヤまだだよ。

 アノー、大森社長が使っている魔法の磨き粉があるらしいんですが・・・使わしてもらえませんか?

 磨きのプロの大森社長が使っているものを留守中、素人に使わせるべきや否や?

 確かに材料は重要であるが、それだけでは十分ではない、という事を知るためにも、一つ貸してみるか・・・。

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 もう一人も参戦して、キュッキュとやり始めた。イヤー、予想通り、まずはみるみるきれいになっていく愛車を興奮気味に磨いている。

 金属磨きには魔物がいる。それを受けての大森研魔なのだ!魔の字に注目!

 もちろん大森社長だけではない、番手を替えては磨き表面の様相の劇的変化に多くは瞠目する、そして、より高い番手へと誘われる・・・、そして研磨は止まらない、そんでドツボにはまる、これをして研魔というんだな。

 まあ、野郎共も同じらしく、かなり興奮気味で、キュッキュとやっている。

 たまに清掃面に気を向けるというのもいいもんだ。掃除をすると結果的に自転車の細部に目が行き届くことになる、メカの異常やフレームのクラックなどにも気づく可能性が高くなる、そういう意味でも掃除は重要だよね。

 掃除は観察!これ鉄則ね。

 そんなこんなで、掃除にはまること自体は良いことなので、それに魔力が加われば、言うことなしだよね。

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 そんな二人を尻目に、ブレーキのキャリパー化に夢中になっている一人。ある意味これで完成形、後輪が楽に外せるからというからと、まあ洗脳によく乗ってくれたというわけね。

 多少の線路的な側面はあるものの、自分の実用車、ママチャリがいわゆるところの「理想型」に近づいている実感というのは、単なるコチラからの一方的な押しつけだけではないようにも見える。

 別の部員の自転車も貸し借りしながら、何度も試乗している姿は、何かを確かめてる姿でもある。微細な構造や考え方の違いに、「俺の自転車!」を確信しているようにも見える、というのはうがち過ぎかね?

 機能が落ち着くと、やはり行き着くのは磨きらしい。

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 はまり具合の深浅の違いはあれど、三人が一様にアライグマ化している姿はほほえましい。

 次の長距離はいつのどこなんだい?

 まだ決まっていないんですが・・・、またキャノンボール(東京ー大阪間)でもやるか?

 東北行きたいですねえ。

 なら秋田行きだ!新潟抜けて北上せよ!

 京都下関福岡間もあるぜ!

 と、まわりのオヤジ連中からもいじりが入る。儲かる儲からないは別として、ある意味、これも当店の理想型なんだと思っているんだが。

そんな空間が、外に屋根ができて、設備的にも落ち着いてくると、大転換になる・・・んでしょう・・・、なってくれないと困る?さあ、どうなることやらですな。

旧友に会うような



 またやってしまった・・・。直す前の状態を写真に収めておくのを忘れてしまった・・・。

 ので、こいつは施工後の姿となります。トップチューブのマークで分かる方も多くいらっしゃるでしょう、ブリジストンレイダック、通常今まで当店ではアルミレイダックが多かったんですが、こいつはクロモリレイダックという異色な奴でありました。

 若いときに乗っていたもので、それを引っ張り出しては、また乗りたくなった。

 別の自転車店に持って行った際には、例の如く、新車購入を勧められたということ、聞こえるてくるようです・・・。

 でもまあ、かつて乗っていたものだけあって、またコイツに乗れたら・・・という事で、巡りめぐって当店に来たらしい。まずは通勤から、もしはまったら、より遠くへと乗る気は満々ならば、金かけて直してやる価値は大あり、という事でクラリスを中心にホイールから組み直しと参りましょう。

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 渋めのブロンズ系のリムを使って、クラリスのハブで前輪を組む。いいんじゃないですか!という回転。

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 リアもブロンズで、なぜブロンズか?というと、ここと合わせてみたんですね。

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 サドルがバックスキンの渋いオリーブ色なんですねえ、これは出そうとして出る色じゃない・・・・なれば、コイツの色として大いにアピールポイントにしてみるのっていうのはどうか?なんてね。

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 BBからオクタリンク、なので流用することもできずに丸々取っ替え、それが功を奏することってありますね。外見をきれいにしても、BBが今一だと、踏んでいて気持ちが悪い。

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 8速のギアに変身して、この値段でこのリアディレーラーありなんだね、機能も問題なしで、錬らかバージョンにも手を抜かないシマノは偉いねえ。

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 ブレーキの作り自身にも問題はありません。

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 もしもっと効くことをもってよしとする方なら、一ランクか二ランクグレードを上げれば、いいんではないか?と思いますね。

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 かわいくないくらい癖のないSTI、まあこれもシマノさんの特徴なんですね、これで下りでもシフトアップができる、機能からいって文句は全くありません!
 
 機能からいって、8速あればもう十分ということに、大分賛成いたします。9速以降、一枚ずつ増えようが、それが何かプラスに感じられることは、あまりありませんからね。

 あとは・・・、工芸色がこの8速に加わると、もう文句はなんだがなあ・・・、74復刻版なんかが、コンパクトクランクひっさげて出てきたら、ある種事件になるよね・・・、聞こえてますか?シマノさーん!!!

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 以前ですが、三十代の方が高校生の頃乗っていたレーサーを乗れるように戻して上げたら、「何か旧友に会ったような感じでうれしい」といっていた。それが大変印象に残っているんですわ。

 なるほどねえ、若い頃乗っていた自転車を再生してやると、旧友と再会したような感覚かあ・・・。

 自転車一台にも、色々あるなあ・・・と、いじっている店主らでも改めて、考えさせられる事例と言えるかな?

 まあ、人の数だけ自転車に対する思いがある・・・、当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、その実態を実感するとき、その質量にあらためて唖然とする・・・、実に深い世界なりと思います。

新店舗でもDTを推す!



 何かどこかの完組みたいに見えませんかね?まあ見えなくてもいいんだが、何か統一感のあるところが完組ライクに見える、という事にしておこう。

 しかしてこのリムは・・・?

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 まあ、一つ覚えですね、そうですよ!DT585!新店舗になっても一推しのリムであり、ホイールんなんですわよ。

 で、今回これを何で組んだかが面白い。

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 赤いポイントがあって、レーシーなイメージを持つこのハブ、DTのシルバー系との相性は抜群でありましょ?

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 イタリアのミケのハブなんですね。前から持っていたんだが、いつどのようなタイミングで使おうか?と考えていたら、ドンピシャのオーダーがやってきた。

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 この深いセレーションを見れば分かりますね、カンパのフリーなんです。

 ツー事は・・・、前々から、当ブログにそそのかされて、DTリムを使いたい!と思っていたんだが、ものがカンパなだけに、どんなハブを使っていいか?悩んでいたというんです。

 レーシーなものであれば、パッと思いつくのは、TNI・・・くらいなものかしら?ただ黒しかないからなあ・・・。シルバーにというと・・・。

 そうした中でのこのミケの作りは、渡りに船のような風貌で、早速コイツで組むことに。

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 新ホイールへの移植に、ついでに大掃除をしたスプロケを付けて装着。ケンタウロのディレーラーが引くことに。

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 クランクはなぜかシマノのビンテージ?系懐かしくランク。ある意味シマニョーロなんでありますが、学生らしい・・・。

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 旧タイプのエルゴ・・・見た目は良いなあ・・・。

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 フロントにはめてみると、トータルコーディネートしたような感じでピッタシだよね。

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 リアもねえ・・・。

 そんでもって、走ってきておいで!背中を押した!

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 暫く帰ってこなかったなあ・・・。DTではよくある話なんです、帰ろうとしても、もっと乗っていたくって、つい・・・とね。

 帰ってきた若者は一言「ヤバイですね、これ!」。

 だろ・・・。

 若い学生さん、若いのに自分を等身大に見分けているところがある。なかなかいない、いい大人していても、大抵自己評価というものは、過大評価か過小評価だもんな。だから、何かが確実に伝わったと思うなあ・・・。分かる奴に分かってもらえば良い、まあ、そんなこといっていたら、商売にはならないのかもしれないんだが。

 わからない人に分かった気にさせるためのブランドなんて、イメージ戦略があるじゃないの?当ブログではもちろん小イメージの戦略はあるのかもしれないが、それが全面に来ることはない。ましてや一人歩きするようなものでは絶対にない。

 そこには等身大のものしかない。だからわかってくれる人は、適当なイメージなどに引きずられない目と耳と信念をお持ちなのではないか?などと思ってしまう。

 そこに、老若男女の差など無い。

 まだ、150枚からの卒論が残っているとか、確か店主もそのくらい、もちろん当時は手書きで書いたもんだったが、十月は、その前月に生まれてからずっと同居していた祖母が亡くなり、大変でもあったが、逆に亡くなった祖母の部屋いっぱい、参考文献とカードと下書き、メモ書きを広げて、昼夜関係ない時間を送っていたかな。まだ百合や、菊のような、お供えの花のにおいがリアルに残っていて、部分的に妙に片付いていて、自分の家であって、自分の家でないような違和感があったことを思い出す。

 十二月の半ばにしめきりだったかな?書き終えて提出したとき、これで死んでも何かが残せたな、と実感した。

 レポートは内装工事、でも論文は基礎から一軒の建物を作り上げる作業だから、似ているようで全く違う。内装工事を何十件やっても、家は建てられない。

 若い内に、この「構築する」ということを、無理してでもやっておくことだ。その後の人生の大半は、必ず何かを構築していく人生だからなんだな。そこに有形のものであれ、無形のものであれ、抽象レベルを上げたとき、全ての良き仕事=構築には共通した法則があることに気づくだろう。

 それを会得するための素地をしっかり若い内に作っておくことなんだ。

 もう一つ、恐ろしい話をしておこう。

 人生の内で、その年齢の前後に、必死で考えて構築したものに、一生は左右され、翻弄され、影響され続けるということだ。

 ある種裾野が決まってしまう年齢といっても良いかもしれない。

 だから、その後はその時に作られた裾野によって、伸びる高さも決まってしまうということ、だと思う。裾野が決まってしまうと、あとはそれに合わせた高さの構築になっていく、自然とね。だから効率も良くなるよ、ドンドンものも吸収できるようになる、若い頃とは違って、まだまだ年を取っても伸びるものは伸びるし、この世界もダテに短くはないなあ・・・などと勘違いもできるんだが・・・。

 そこに落とし穴が一つある。

 所詮は、若いときに作った裾野の手のひらでしか、上へは伸びないということ。

 それに気づいたとき、「もっと古典を読め!」「ギリシャ語・ラテン語勉強しとけ!」などと老教授ががなり立てていたことの意味が、分かって愕然としたりもするもんだ。

 さてと、いいホイール付けて、レーサー全体の性能がドカンと上がったところで、150枚の卒論、しっかり励めよ。自転車に乗って、血の巡りをよくして、よどんだ発想を吹き飛ばして、再度原稿用紙に向かいたまえ!

 いいレーサーがあるんだから150枚など、なんてことは・・・無くは無いな!

「ツマリ」が火を付けた 新生105の載せ替え



 フレッシュな鉄フレームで、足によっては絡めるようなクロモリフレームだと、チョット確信しているんですがね。

 これに乗って、今年のツールド妻有に参加されて、登りと下りに苦しめられつつも、見事完走!ここらで一丁、格上げだ!とばかりにコンポの載せ替えをしたいという・・・。

 選択肢は二つ、新生ティアグラ、こいつも完成度が高い!

 か新生105のコンポ。タダシ、後者に関してはリアホイールの流用はできないということで、ちょいと計算してみたんだが・・・、その値段の開きが三万も行かない・・・、さてどうするか?

 今は最新コンポは11速化の時代。これがコンポを引っ張っていくのはもう当然・・・、だとすれば長いものに巻かれていた方が、今後は楽ですね。

 とはいってもティアグラは10速で鉄板でしょうから、これで割り切れば問題ないかもね。

 さてどうする?

 三万以内の違いなら・・・105で・・・と。はい、承りました!

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 身長の関係で、短めクランクを付けていたんですが、165の105に交換。

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 ゴッツく、質感が変わりますね。踏み心地も違うでしょうなあ、スクエアテーパーものとはね。

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 テクトロブレーキ、これも変わります。

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 ウソ!ってくらい効くでしょう、ウシシイ。

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 もちろん前もね。

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 同じ105でもダイレクトマウントというのがありますが、シャフト一本で支えるのと、二本で支えるのとでは、これも違いますでしょうな。フレーム・フォークにまで影響を及ぼすコンポの設計、さすがシマノさんやるなあ。

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 おなじSTIでも、これとあれとでは全く違うものですな。

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 特にブレーキの引きがいい、これはティアグラも同じ、これなら引いてもいいくらいにいい、と思いますな。

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 今回一番大がかりだったのは、ここ、リアホイールの組み替えですね。10速と11速とでは、ここが違います。これ、10速用のハブに手を入れて・・・できないかしら?なんてね・・・。

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 リヤホイールのリムだけ摘出して、組み替えます。

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 すると、ソラだったコンポが、一気に

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 新生105の11速にかわります。

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 幻のメーカー?カタログだけは最高のパッソーニ?のステンレスフレームをまねて作った、クロモリ号ですが、コンポ入れ替えて、すっかりと生まれ変わりましたな。

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 このフレームであれば、しっかり新生コンポと組み合って、働いてくれるでしょう。そういう意味で、載せ替える価値のある施工だったと思います。

 次は、新生号に跨がった、驚きの表情を浮かべる、施主さんの顔を見るのが楽しみになってきます。

 踏み出しも、シフティングも、ブレーキングも全て違う、新生号!君って本当はいいフレームだったのね・・・という事にも気づく、そういう施工なんでありましょうな。

 来年、どんなツーリング大会?ヒルクライム大会?ひょっとしてレース?なんかに出る気になったりしてなあ・・・、自転車だけでなく、自転車からそそのかされる人、その人そのものも大変面白いものですな、だって自転車にとっては、それが意志を持ったエンジンそのものなんだからなあ・・・。

数あるママチャリ改造ではあるが・・・



 実用車、ママチャリというのは、思われている以上に可能性がある!

 というか、可能性が透けて見える・・・といった方が良いかもしれないなあ。まだまだどうにでもなる・・・。

 数多くある可能性から、本音をいって、どれを伸ばしたいの?と尋ねられたら・・・、今回の風と答えようかなあ・・・。

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 殊にこの形状のフレームにどうのこうのというのはなし。

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 泥よけなし、チェーンカバーなしのシンプル系、これはヨーシ!何せメンテがなのよ。ズボンの右裾上げればいいわけで、泥よけも気になるなら、後付けの着脱式のものでよし。なので、通常仕様はシンプルが一番・・・なのよ。

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 リアブレーキは、キャリパー型で裏付けでよーし。これで後輪が楽に外せます。

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 ホイールはやっぱり700cがいいかなあ・・・、これは走る人類にとってはユニバーサルな規格のようですね。

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 もちろんフロントもね。ラージハブなんか使っていますが・・・、これも良い。

 そんでもって、

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 固定ギアにもできるなんて最高だよね。という事は、もちろんフリーも付きますがね。

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 そんでもって、絶対に妥協できないのがポジション、事にピラーの長さ、サドル位置はこれはしっかり決めないとダメ!

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 まあ、ハンドルはお好みでどうぞ!ということで。

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 で、ブレーキは当たり前ながら、しっかり効くものを付けましょう!

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 まあ、こんなスペックが、店主が押す改造ママチャリ号の一つの完成形なんであります。もちろん、各種色々あるのは知ってますし、作れますし、色々あった方が良い。

 でも、本当におすすめしたい店主本気モード改造車といえば、コイツの当たりかな?なんて思うんですよ。

 その内、放置自転車などを利用して、なにやら大展開していこうという計画ありありなんですが、もし店主プロデュース!というものを作れ!というのであれば、面倒でもホイール手組の700cにして、ブリブリ言わせたいですねえ・・・。

 イヤもう自転車はこれでいいわ!とほんの一握りの方でもいい、そう思われるような自転車構想を練っていきたいなあ、と思うんであります。

 んでもって、この一台は、売約済み!多分潜在的人気車種なので、作っておいておくと、その筋には受けるんでしょうな。

 という事で、ご縁がありましたら、また組み付けやんしょ!

治具は大切だよね



 作業机の上に、壁から床材のあまり、垂木から切り出したあまり、そしてツーバイフォーのあまり板を並べております。

 別に積み木で遊んでいるわけではありません。これはなにに使うかというと・・・

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 このように、板を置いて壁に押しつけるための、いわば治具なんですよね。こうすることで、

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 こういう段差ができる、ここに板を垂直に立てます、

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 こんな風にね、そして・・・、

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 インパクトでビスどめをするんでありますわ。

 考えてみれば何のことはない、ある意味当たり前の仕組みかもしれませんが、これがあるのと無いのとでは、作業効率と正確さ、仕上げのきれいさに大分差が出てきてしまいます。

 この垂直板を止めると、先ほどの隙間はこの立てた垂直板の分なくなってしまいます。

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 隙間がなくなっていますね、当たり前ですが。でも、対岸にも垂直板をビスどめしたいとき・・・、これは面倒なことに・・・。

 そうした際には、

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 さっきの並べた治具の横木の中の、垂木のあまり木を

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 立ててやる、とその幅が減った分、また隙間ができるんですね。

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 そこに、先のと同じく垂直板を立てて、ビス止めをするわけであります。

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 で、こんな木箱ができるというわけなんであります。これに・・・、

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 パーツ類を入れてね、

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 このようにスチール棚に入れてやるんですね。この木箱の前には、プラのケースが入っていたんですが、そいつが無駄に短いので、場所の無駄になるんですね、そこで棚をダウンサイズにしようか?否か?と色々考えた末、一個400円でできる木箱にすることにしたんであります。

 ただ今、木工を勉強中ということにいたしましょう。

 その手の教科書には、作るものに合わせて、治具があるといいですよ、という事が随所に書かれている。

 その手のことは分かってはいたものの、木工では非常に積極的にそのようなものが作られ、使われているという事を知って、チョット新鮮な気分。

 確かに面倒とはいえ、特殊なものを作るのであれば、作るほど、その製作を支えるためには、それ専用の治具があるのと無いのとでは、全く過程と出来が異なってくるというのは、よく分かります。

 この治具というのは、平たくいうと、効率よく生産するためのラインの一部であり、この治具のつながりと連動が生産ラインという事なんでありましょう。もっと平たく言ってしまえば、仕事に対する構えとか、型とか、流儀・・・のようなものにまで普遍化できるかしら?なんて思うんであります。

 つまり仕事というものには、有形無形の治具がある、それの精度がどれほど磨かれているか?どの点に目を付けた、どのくらい工夫され、どれほど独自の治具を持っているか?という事で、仕事の完成度に差ができてくるんじゃないか?なんて、今更のように思えてくるんであります。

 なんで、こんな神業ができるのか?という裏には、技術の習得、熟練度と同時に、それを支える繊細で、精密で精度の高い治具が、それも有形無形のものがある、多分そういうことなんでありましょう。

 改めて、今、そういうことを、今更ながら強く感じているんであります。

 この新店舗にも、実は独自の治具・・・なんてものが在るんですね。今まであったら良いなあ、と思いつつも、我慢したり、なんとかやり過ごしていたものの妥協をなくしていくこと・・・、これもこの新店舗をあずかる課題なんであります。かゆいところには、常に手が届くようにしておくことね。

 道具は直して使う、道具はなければ自分で作る、加工する・・・ここまでは今までなんとかやってきましたが、以後は、仕事内容に一つ一つ合わせた治具を作っていく・・・というところまでいかないと行けませんな!

 というところで、まだまだ木工から色々と教わる、棚から箱の日々なんですねえ。

 一方で、新店舗ということで、続々と仕事もいただいています、後外に電気が引けたら、塗装部屋、大森研魔の社長も照明担当から、また磨き担当へ戻る日も近いでしょうな。

 そういうことで、すでに徐々に、動いております、狸サイクル!

ワイヤーチェーン類はまあ神経のようなものかな?



 どうにか走れるようにしてください・・・、というようなご依頼はかなり多いですね。

 全取っ替え・・・というほど予算は割けない、ながらも、なんとか安全に乗れるよう、最低のことはしてもらいたい・・・。最低予算で、安心して走れるように・・・というご依頼ですね。

 気持ちはよーく分かります。ただ、いじる方としては、色々なところに目をつぶらなければならない、という意味で、悩むことも多いんですねえ。

 というようなタイプの再生なんでありますが、こうした場合最低中の最低というのは、やはりワイヤーチェーンの交換という事に尽きるかもしれません。

 パーツ代としては、大してかからないながらも、特にワイヤー類は、ブレーキの効き、シフティングの調整も含まれますので、それなりの手間はかかります。

 しかしながら、コイツを丁寧にやってやるだけで、安全に快適に走れるようになる、という事の7割くらいは達成できるんじゃないか?と思われるんですね。

 微妙な調整という意味では、神経・・・のようなものと言っても良いかもしれませんな。

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 例によって、チェーンはサビサビです。

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 もちろん新品に交換。ただし、チェーンの伸びたピッチがどのくらいか?という事で、スプロケ・チェーンリンクの交換へと展開することもあります。いわゆるドミノ倒し、というもので、一つの事象が他の事象を引き起こして連鎖していく状況といっても良いかもしれませんが、そういうことが起こりうるのが、再生の施工なんですね。

 なので、やる前から大体どのくらいかかりますか?とご心配になる気持ちは理解いたしますが、明確に金額を提示できない、というコチラの事情も少しご考慮に入れていただければ幸いです。

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 油もきれぎれの、カスカス状態。

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 磨きと油差しとワイヤー交換で、生き返るんですねえ。

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 アウターワイヤーなんかもヒビが入っていますね。あまり細かいことまで気になさらない方が大半かもしれませんが、こうしたワイヤー類・・・は黒のものが紫外線などにも強いと思いますよ。

 放置自転車などをよーく観察していると、シルバー系や色物ワイヤーの劣化は黒よりも激しいように思われます。当然タイヤも色タイヤよりも黒タイヤをおすすめしますね。

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 だからというわけではありませんが、今回黒ワイヤーを張りました。

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 ブレーキも、シューの部分は消耗品なので、点検して減りが激しいようだったら、交換ですね。

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 曲がっているシューには大抵変な癖が付いていますが、そうしたものを整えてから、ワイヤーを張っての調整となりますね。

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 一点豪華主義・・・とでも言いましょうか、サドルはこの普通のものを外して、革ものを付けています。

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 ブルックスなんかが付いていますね。で乗ってみると、これが快適。もっとやっても良いとこだらけなんですが、安全に快適に乗れる最低の施工・・・という事なので、今回はこれにて、無罪放免とい事にいたしましょう。

 試乗してみると、ハンガーが高いので、好みといえば好みであります。この辺ならすには、これでもいいかも・・・とチョット思ってしまった。

 ワイヤーとチェーンを張り替えるプラスアルファで、かなり自転車は快適によみがえります!いや、それにしても、この自転車はダメだろう・・・というものがありましたら、まずは実車をお持ち込みの上、ご来店ください!

 極力「買い換えた方が良いですよ!」という言葉は使わずに、どう活かして、街道の戻してやるか?という事を考えます。

 汚い自転車だから、古い自転車だから、というのご心配はご無用です。多分もっと酷い状態の自転車を始終見ておりますので、ちょっとやそっとでは驚きませんのでね!

 買う、購買力なんかよりも、作る力、直す力、作りかえる力のほうを伸ばしていくべきでありましょう。

 最近の株だの、円だの、国債だの・・・なんか変だよね。そんなものに頼りっきりにならない、あり方の模索が必要かと思いますよ。技とアイデアで、作りかえる、そういうところにシフトしてきている方って、少なくとも当店周りには大分いらっしゃるようで、貨幣評価とはまた別の動きをしている方も居る。

 実に面白い、通常の経済的な常識では考えられないような行動を取る人が増えてきてる・・・。そうそう、その調子でまいりましょ!

鉄フレームのマウンテン系?ジャズ



 好きな人は好きなんじゃないか?と思いますが・・・。

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 FUJIのジャズという彗星のように現れて、どこかへ行っちゃった・・・という車種だったと思います。

 決して下手な鉄砲は撃たないかつてのFUJIでしたが、たまには外れもあったという感じかなあ?まあ、あまり店主の興味を引く車体ではないので、詳細は覚えていませんが、率先して買い付ける自転車でもないので、条件付けセールだったんじゃないか?と記憶しています、でないとなんで当店にあるのかが説明が付かない。

 そんなわけで、売ります!

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 8速でクラリスが付いています。

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 前シングル、いいんじゃないの?このまま都会を走るんならね。山行きたくなったら二枚にすればよし、です。

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 Vブレーキも効きますよ。

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 なぜかストレートフォーク!

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 ブレーキの引きとかはもう最高です。

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 サドルもバックスキン系!

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 さあ、どうだ!これで四万しないんだから驚きだ!鉄マウンテンとして作り直すのも勝手、ツーリング仕様にするのもいいかもね、もちろんドロップ化もありだなあ・・・、そうした今後の改造の基体にもなる、何せ頑丈にできているんで、その辺はいじり放題かもね。

 という事で、早いもん勝ちだよ!さあ、買った買った!!!

 ※電気が外に引けるようになって、塗装部屋が稼働になりましたら、より気合いの入ったオリジナル系が登場するでしょう、お楽しみに!

ありそうでない自転車がある・・・ということ



 当ブログをよくご覧になっていただいている方には、ああ、あれね・・・という程度の感覚しかないかもしれませんが。例によって実用車改造に基づいた、店頭売り自転車なのであります。

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 色とこのフレームのラインが、ちょいとかわっている・・・んでしょう。

 おしとやかなんだが、例によって軽量化なので、ややお転婆というのがその実、という感じですかね。

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 ハブダイナモトライとの組み合わせは、これから日が短くなるので、ありがたいと思いますよ。着脱式ライトって、外してしまうと、無くす可能性が高いんでね・・・。

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 前はシングルですが、後は・・・、

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 多段です。東京ぐらいの街を快走するには、これぐらい・・・で十分という諦めというか、悟りというか、腹をくくると、それはそれでまた別の車体なんかが、旦那どう?乗ってみない?なんてね、そんな声が届かない、とは限らない。

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 ブレーキなんかはちょっくらよくしてやるということも、快走ための重要な要素だと、店主は思っているのね。ブレーキには金かけた方が良い・・・と思います。といっても、高ければ良いというものではありませんがね。

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 見にくいかな?サドルとグリップとペダルが白で統一、なんてね。

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 走りは快走の部類ですよ!そして見た目もちょいといいかもなあ・・・。合わせるとこ合わせているし、見るとこ見ているんで、しっかりかっこよく走るでしょうな。

 これが運良く売れたとして、次は?の保証が全くない、似たようなフレームが来れば良いが、来なければ、しばらくはおさらば、となりますね。

 そんなところも特選中古車の面白いところ、いじっているこっちも同じ車体じゃないので、飽きないという特典付きでもある。

 もう少し、確保する場と、展開する場ができましたら、大展開していきたい分野であります!

 イヤー、本格稼働まで・・・・あとどのくらいか?やることは山ほど、でも塗装以外は、なんとか動いているので、ボチボチオーダーの方もいただいています。だんだんとあのいつもの店舗の土日の様相になってきましたねえ、徐々に外からエンジンがかかってくる感じ、いいペースなり!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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