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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2016年02月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

エピキュリアン達 その後

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 一般の子供用の自転車をこのようにした・・・。

 それをまた・・・、

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 固定ギアのまま、深曲がり系のドロップハンドルになって、下ハンを握って走るようになった。この段階ですでに、はまりすぎ・・・。今まで、いくつかトレンドがあった中で、今回のトレンドは体から何からすくわれているので、より重傷のようであります。

 ええもちろん、先日、ご紹介したエピクロスさん達です、ハイ。

 これで落ち着くと思いきや・・・、ドンドン変態度が増していく・・・。

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 なんと前輪がカンパピスタ、700c化してしまったということです。欠けて見えるクランクもメッセンジャー変わっている。本気モードって言うのかしら?

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 剛性のあるブレーキが付きました。

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 リアも700c、どうも最近ヤフオクなんぞにてを出しているらしい・・・危険信号だよね。しかし、面白いように、皆さん同じ道(=変態への道)を辿ってきますなあ・・・。

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 板付きキャリパー化、まあ定番ですな。

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 ハンドルもピスト系のハンドルに・・・。どうも競輪にも手を出しているらしい・・・。人生の破綻か?!自分で走って、自分で頭悩ませて外れ車券を買う、しかもヤフオクなんかにまで手を出して中古パーツなんかに手を出し始めている・・・。ガチの意味でのエピキュリアンになってきたぞ!

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 こんなになっちゃったー!実はこれで、先日のゼルコバツアー参加、何度か先頭を取ったりもしていました。

 いやいや、どうなるの?これから・・・?

 実は、ある打診は受けていますが・・・、それがまた、そこまでやるか?っていうところ・・・。

 翻って、相方の奥様。旦那の暴走を結構温かい目で見守っています。そう、今アアだ、コウだいっても、聞かないのは分かっているんでしょう。自然に冷めるのを待つか、流れていく先をゆっくり付いていくか?という所なんですが・・・。
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 元々奥様が乗っていたのが、コイツ。FIRA・・・か何かの実用車。これを・・・

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 ここまでやって、この夏ご自分の実家の群馬まで、コイツで帰ろうという計画中。まあ、旦那さんが極端に暴走中なんで、奥様の目立ちませんが、考えてみれば、この旦那さんがいないとしたら、一人のご婦人が、実用車を改造して、それ乗り回して、しまいには群馬まで帰る!というのであれば、これも立派な中毒状態なんであります・・・。

 で、旦那さんがそこまでするなら・・・、外した旦那のドロップを付けて欲しいと、パーツ回し、このパーツ回しもいつか来た道・・・なんであります。大抵、誰でもやります。大体先輩筋からもらったり、押しつけられたりしたものを回します。

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 ホイ!ドロップね。補助レバーがついているので、どこからでもブレーキがかけられる。ブルホーンからドロップに変わったのだから、ハンドルは自由に使えるように・・・。

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 ステムの上に小鳥のように取り付けました。

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 と、こうなりましたわ。

 もちろん奥様も、これにて、ゼルコバツアー参加で、すんなりと完走されましたとさ。

 もうこれで、完成形?なんてことにはならないと思いますよ、さて、この夏の群馬行きにはどうなっているのでしょうか?エピキュリアン達の夏は暑くなりそうであります!
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折れたエンド 台座じゃないよ さて どうするか?



 タイムのカーボンフレームであります。エンドが折れてしまっています。

 原因はよく分かりませんが、走っていて、いきなりリアディレーラーがチェーンに巻き込まれ、エンド台座からエンド自身までが幅が広く開いてしまうという状態になってしまったんですね。

 開いたエンドを元の状態に戻すことができるか?エンドの素材はアルミです。ほんの少しなら・・・、ただ大分開いていたんですね。これは戻すと折れる、アルミだからなあ・・・。

 その可能性について十分に説明して戻してみるが、やはり予想通り折れてしまった・・・。

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 エンド台座は取り寄せたんだが、一点止めだけでは不安ということで、二点止めにしたんだが、アルミのエンドに、アルミのエンド台座だけではどうしても弱い・・・。

 そうなると、このちょっとした部分の損傷だけで、タイムカーボンを投げるのか?

 当然のこととして諦めきれないんであります、当たり前ですね。

 そこで、とある修復のためのアイデアを、その方よりいただきました。イヤー大胆だなあ・・・。でもよくそんなこと思いついたよなあ・・・というアイデア。

 今はリタイアしているようですが、かつては重機系の修理をしていたという・・・。なるほどねえ、それならもしかして、直るかも知れませんねえ・・・。ということで、後味の悪かった施工に対して、ちょっとした光明が見えたような気がしましたな。

 では、始めましょう。

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 まず本体のエンド台座と、シマノ製の外付け鉄台座のボルト止めの位置を合わせます。シャコマンで止めてね、本体のボルトの穴の部分を鉄エンドに写すんですね。

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 シャコマンで挟んだ本体をまたさらに万力で固定して、真上からスミ打ちをします。

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 その位置に穴を開けます。その際2ミリのドリルしか無く、それで貫通させたあと、3ミリ0.5ピッチのタップを立てたんでありますが、さすがに鉄ですね・・・。

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 折れやがった・・・。

 再度、2.5ミリのドリルを取り寄せて、穴開け、そしてタップを立て直し。

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 ヨッシ!ボルトが通るかな?

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 ここまではヨシ、あと緊張するのは二本のねじ穴の二個ともに、本体エンドと鉄エンドとがぴったり合うか?ということですな。

 固い鉄板の穴開けは、ドリルの剛性がないと少しズレる・・・よくあることであります。

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 実はねじ穴が合うだけでは無く、エンドの溝も一致していないと、ホイールが左右でズレてしまうという実に面倒な合わせなんであります。最悪鉄エンドが出っ張っていれば、そこを削れば良いんですがねえ。みっともないけど・・・。

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 二つの穴が合って、エンドの溝もヨシ!となったら、いらないところを切って削って、整形します。まだ何やっているのか読んでいて分からない方も多いことでありましょう、もうちょっとつきあってね。

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 アチチチ!削り立ての金具は熱いねえ・・・。この馬蹄状の金具をどうするか?これから一気に分かると思います。

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 さあ、修復に入るぞ!折れたエンド、ここに本体のエンド金具を当てます、そして!

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 その真上に溝と穴の位置が同じの馬蹄金具を当てて後ろからボルト二本で止める。これでやっと、何だ!こういうことか!とおわかりになったんじゃないでしょうか?

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 新台座にリアディレーラーを装着します。

 そして、クイックの右ネジを浅くして、

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 ホイール装着!センターはバッチリ!とやることはここまでであります。

 あとはチェーンを張って、自走してみる。実際に慎重にシフティングをしてみて、この状態で使い続けることができるのか?これは慎重に乗りながら、試していくしかないでしょう。

 外の金具は無骨ながら丈夫です、やはり鉄は偉大だね。軽量化を追及されたアルミやカーボンもすごいが、やっぱり鉄の持っているふてぶてしいまでの頑丈さというのは、多少の重さを差し引いても、人類を救ってくれる最後の素材じゃない?なんて大げさにも思います。

 しかし、この施工アイデアはすべてお客さんからのものです。まだ確立されたものではありませんが、手探りですが、とりあえず、こうした施工にて、もし乗り続けられることができるのだとしたら、同じ事故やトラブルを経験して、大好きなフレームを捨てるに捨てられずに歯ぎしりしていた方には、もしかしたら朗報になるかも知れませんね。

 同業ではない技術畑の方からのアイデア、同業でないからこその救いのアイデアになるかも知れないもの、慎重の経緯を見守りましょう。隣接から聞こえてくる声、常に聞き耳を立てておかなければ・・・。

奇跡のパン屋さん ゼルコバに向けてのパン食い競争ツーリング!

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 蓋を開けてビックリです!なんでこんなに集まったの?というくらい、さすが企画したカンジの人徳の表れだよね。

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 ドーンと癖あり自転車が集まりました!

 共通点といえば、ドロップハンドルということぐらいかな?あとは車種も何もかもムチャクチャ、何とも当店らしい・・・。

 それでは立川のゼルコバさんに向けて出発!

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 細かい道から五日市街道へ・・・。仮店舗の時代からすれば、随分と近くなったなあ。西に行くには、本当近くなりましたわ。反面、東には遠く・・・。当たり前ですが、新宿とかなどは、もう面倒な距離といってもいい。高円寺すら面倒に思えてくる。

 荻窪くらいならねえ、西荻最高!てなかんじに西シフトしています!

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 途中ダートも通ります。全く通らなくすることもできますが・・・。

 夏などは、この浄水沿いの木々の中を走るのが涼しくていいんですね。すでに春の気配だらけです。

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 チョイト走って、ゼルコバさん到着。

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 本日は休みでしたが、野菜市も併設しているようです。

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 店内は行列、まあ、当店ツアーも大勢いましたが、後から後からお客さんがひっきりなし、同じ商売をやっているものとして、学ぶところおおありであります。

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 写真だけでも分かるでしょ?店主の小野さんのパンにかける思い。

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 何種類食べたかな?

 どれもうまい。隙が無い。非常に良くバランスなどが考えられている、完成度の高いパンであります。走って行ったから、なおさらなんでしょうが。

 どうしたら、行列のできるような店を作って維持していけるか?ここに来ると、暫し黙考する次第。良い店って何だろう?売る物以外、当店とはなにがどう違うんだろう?そして、一歩でも近づくためには・・・。

 パンを噛みしめながら、考えます。

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 是非とも、こちらのお店には、お立ち寄りください。そんじょそこらのパンではありません。まさに奇跡のパン屋さんであります。

 まあ、今後とも不定期ながら、食と自転車をつなげるサイクリングをちょこっと企画していきましょうか?

 その節は、是非ご参加ください!

屋根はどうかけよう?

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 店作りも佳境に入ってきました、本当の意味での開店はこの春・・・だと思います。

 本当の意味というのは、従来当店がやって来たことは最低限のラインとして、それ以上の水準で新店舗の狸サイクルを開くという意味であります。

 通常営業はできても、塗装は今一・・・というのでは、本当の意味での狸サイクルの開店とはいいませんからね。

 そんなこんなで、単管とクランプの日々が続いていますが・・・、佳境に入るつつある中で、一体敷地の屋根はどうやって、何を張っていこうか?と今店主の中でブレが起きております。

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 単管の外枠は徐々に整いつつあります。あとは垂直を出して筋交いなどを入れて強度を出していく・・・という感じですかね。

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 当店名物、タンデム三台がつり下がりました。公園も近いので、貸し出しなんていうのも面白いかもね。しかし、パラリンピックを誘致しているなら、さっさとつまらん条例かなんか取っ払って、道路交通法に則り、タンデムの公道走行解禁にしなよな。

 恥ずかしいぜ!パラリンピック誘致しておいて、何やってんの?

 タンデムの可能性は、これからすごくあるんだよ。一人で自転車を乗るのを諦めた高齢者なんか、後ろに乗せると喜びますよ。

 視覚に障害がある方はもちろん、前後のギア比を変えることで、その他の障害にあわせてのセッティングもできると思う。

 麻痺のあるお子さんをお持ちのお母さんが、もう子供が大きくて子のせには載せられない、二人乗り自転車が解禁になれば、乗せてやりたい、と言っていたのが思い出されます。

 これからの時代、タンデムはアイデア次第の車両なんだよね。どうも二人乗りの危ないイメージが先行しているようだが、実際に乗ってみると、小回りがきかないという意味で、車の方からすれば動きが読めるし、常に乗っているという自覚が利用者には求められるなど、より慎重度が増すので、かえって安全なんじゃないか?と思いますよ。

 警視庁さんよ、タンデムの解禁せよ!東京が解禁すれば、他の道府県が禁止する正当性が失われ、一気に日本はタンデム大国になる。店主は基本、東京オリンピック・パラリンピックなどに現を抜かしている時間と銭と人材があるなら、それらはフクシマの原発事故収拾や少子化対策、貧困対策等に振り向けるべきと、強く思うんだが・・・。

 もしもオリンピック・パラリンピックのやる意義があるとしたら、タンデムの解禁やスポーツの徹底したバリアフリー(障害者に優しいものは高齢者にも優しいんだよ!)、もっと公道を使った健康促進のためのスポーツの振興・・・こういったソフトを充実する以外にない!と断言します!

 あとはどうせ、土建業やグローバル企業はかっさらって、デカイ借金だけを長期にわたって残すんだろ?どうせよ!

 さてと、当店の外回りに単管の枠ができてくる、そしてそれはいずれ、展示のための鉄箱・柳箱との間に屋根をかけるための、やぐらとなっていくんであります。

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 それがこんな風に天狗の鼻のように、伸びてきて・・・。

 筋交い二本、に対抗筋交い一本と、造形的に面白くなってきた。

 のはいいものの、さて、どうやって何で、屋根を掛けていくか?

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 当初の計画では、内部に近いところは、単管渡して、横に垂木を付けて、その上にポリカの波板を貼ろうか?なんて思っていたんでありますが。

 それが内部から外に持ってくると、事情がありまして、単管を渡すような大仰な施工がしにくくなって来たんであります。

 店の入り口に近いところに縦に単管パイプを置きたくない・・・という店主の希望なんですね。だから斜めからの筋交いで、横棒の強度を出してみてはいるんですがね。

 あと、フリマなどのイベントを抱える当店としては、完全固定の状態にするよりも、イベントによってより柔軟に対応できる方が良いんじゃないか?なんて案もありましてね。

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 今までポリカで考えてきた屋根材を例えばテント系の布などで対応するっていう手はどうか?なんてことを考えてもいるんです。

 まずは、重量が軽いというのが利点。またポリカに比べて、着脱が楽。着脱が楽というは、ある意味柔軟性に結びついていきます。天気が良いときは一部分外して、暑いとき、天気の怪しいときなどはしっかり張る。

 また台風の襲来が予報されているときには、全面的に外してしまう・・・とかね。

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 途中まではポリカで、外部に近くなってきてからテント系にする・・・。

 何か良いアイデアないかしら?もう少し勉強してからの施工になりそうかな?

 もう少し楽しく悩むとするか・・・。

※明日、二十八日、朝九時、当店集合で、立川の奇跡のパン屋さん、ゼルコバさんへのツアーサイクリングをやりますので、ご都合の合う方は、是非参加してください!

DTショック! どう立て直すか?



 いつもながら、ほれぼれする手組ホイールなんであります。

 そのリムの名は・・・、

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 DTのRR585ってやつ。くどいようだが、こいつは精度と良いバランスといい、剛性といい、当店がいじるリムとしては最高峰のものといっていいと思います。

 しかも今回は・・・、

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 なんとデュラピストハブとの組み合わせ。

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 こういうものは、届いてから箱をみてググっときます。開けると、上質なアルミのポテッとした質感・・・たまらんねえ。

 ハブ軸を回すと、ヌルヌルヌルとネバリまわりをする。シールドのような安っぽいスムース感ではない、ノロリンスルスルという回転。

 プロ用ハブ独特だよね。これを昔は中開けて、洗浄して、ポリッシュに磨いて、オイルを細工して、より回りのいい回転をしこんでいたものですが・・・・。よくもまあ限られた工具でやっていたよねえ・・・。

 多分DT585とデュラハブで組まれたこのホイールは、街道ピスト最強のホイールといっても良いでしょうな。もちろん当店発としてね。

 もって回すと、バランスが良いので、ブレが少ない。若干出てはいるが、これもまたどういうチューブのバルブのタイプか?タイヤを装着して、中にはサイコンの磁石も付けてから、しっかりと正確にバランスを取る必要があるんですね。

 ご入り用でしたら、いつでもやりますよ!

 と、このDTなんですが、このシルバー系のもの。

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 残りワンペアだったので、発注をかけると、大本の業者さんからとんでもない話が飛び出してきた。

 画面上で、この585シルバーが「終了」となっていた・・・・。この業者の終了というのは、在庫不在では無く、もう取りやめた、ということを意味するんですね。エエ?マジ?

 直接問い合わせをしてみると、なんと、そう、もう終了なんだそうだ。でもまだ、光明はある・・・、585は終了したが、それと同レベルのより研究開発が進んだ、別のものが入荷される・・・?

 イエ、そんなことはありません!

 やけに、きっぱり言うねえ・・・。なんでよ、名リムじゃんかよ!そんじょそこらの完組なんかよりもずっと精度の良いリムなのに、なんでやめんのよ?

 一言、売れないらしい・・・。本当か?

 ええ、440は出るんですが、585は本当出なくてね・・・。

 なんだよ、当店だけが、585!!!とギャアギャアいっていただけなの?この業者さん、気に入っていた415のシルバーも取りやめて、何か最近ラインナップを絞っているんじゃない?と思っていたが、どうもそういうことらしい。

 ということは?当店にはこの585シルバーはあとワンペアしかない、ことになる!

 585ブラックの方は?もうあるだけで、無くなり次第終わり・・・。これまさに、DTショック!なんであります。

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 もうこのタイプしかない、しかもその業者の倉庫にあるものに限る・・・。

 これが本当なら、一気になる気なすくわね・・・。もう自転車屋廃業?いえいえ、そこまで行かなくとも、当店ももう、手組ホイールやめちゃって、コストパフォーマンスがいいとやらの(ウソだけど)完組ショップになっちゃおうかな?

 DT585というトップクラスがあってのミドルであり、ローなんだけどなあ・・・。

 まあ、完全に諦めるにはまだ早い・・・。何なら、当店がDTと直接取引して、日本の代理店になっちゃおうかしら?先日も書きましたように、手組ホイール学校を開設すれば、教材にもなるしね・・・。その後を志す人が続けば、そちらの方にドンドン回していけば良い・・・。何のかんのと、まだハブは作られているんだから、まだまだ手組の需要はあるというもの。是非ともDTの火は消してはいけない!

 不得意な語学力を発揮して、DTへの直談判か?これマジで考えていますんで・・・、そのごの展開も見守りください!

 DTショックからの立ち直りは、早い、もっと小ロットでもいくつか種類を絞って、ユニークな手組ホイールを作り続けたいですわ!DTを軸にしてね。

災害にはいいかもね!



 ジェリービーンズ?って思えるほどカラフルであります。

 こいつは、こうします。

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 板ガムみたいですね。これを穴に差し込んでいくと・・・。

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 こんな感じになりますね。お久しぶりです!パンクレスタイヤのタンナスであります。

 かつて、ツーリングクラブHGを主催する石井君に履かせて感想もらったこともありますね。物事の賛否が分かれるのは当たり前のことですが、マウンテンの径に履かせた太めのタンナスは、石井君にとっては走りが重かった・・・ということでした。

 でも、豪州の粗い舗装路、あちこちにトラックのタイヤの破裂、ワイヤービードの破片が落ちているようなところでの、パンクの心配がいらないというのはアドバンテージだよね。

 まあ、結局石井君は空気のタイヤを選んだわけでありますが、絶対にパンクが許されない状況でのアドバンテージは最強なんじゃないかな?

 それから小径に履かせて1週間で、腰に響くので空気タイヤに戻した方もいらっしゃいました。色々自転車を乗って、自転車を知り尽くしている方は、やはり乗り味の好みがハッキリしている傾向があるのか、パンクしないのはいいんだけどねえ・・・と大変惜しそうな顔をしながらも、空気に戻していましたね。

 他には子育て号の自転車にかはせたお母さん方からの評判は、ある意味皆無・・・。と言うことは、全く意識していなくて使っている、という意味でグー、ということでしょう。ある意味ノーパンクを履いていることすら忘れている可能性あり、そういえばパンクしないわねえ・・・という一般のお母さん特有の鈍感さの中では合格点なんでしょうな。

 ちなみに荷物号の前に履かしている店主。もう随分と減ってきていますが、まだ走れそうです。ゴツンという段差の感じは、違和感ありですが・・・荷物車だと思えば、これでも全くかまいません・・・。でもこれをレーサーに履かせるか?というとなると、遅刻したら即減給!とかいう会社への通勤自転車に使わない限り、履かせないでしょうね。

 まあ空気タイヤのレーサーの乗り心地を越えるような物を作ったら、それこそタンナスの社長さんは、ビルゲイツなみの億万長者になるかもね・・・。そのくらい難しい・・・といっていいでしょうな。

 さて、ピンを入れ込んでから・・・。

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 ホイールにハメ込むんだが、小径で、相対的に太いタンナスの野郎は抵抗しやがる!片側に仮ハメしておいて、地下足袋で、ホイールを掴んで、手前のタンナスをボートの選手のように全身を使って引っ張り、少しずつはめ込んでいくんだが・・・。

 こちらがはまると、アチラが外れ・・・を繰り返す。仮ハメを本ハメにしないと、このイタチごっこは永遠に続く・・・。

 ピン1本がパチンとはまると、これが本ハメ、そこを起点に両サイドからまたハメ始め・・・、車用のタイヤレバーなんかも使って、力尽くで、なんとか一ハメ完了・・・。この冬に大汗だよ・・・。

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 ここまででも結構力仕事なのよ。でも終わりではない・・・。

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 あとは、すべての板ガムをホイールの縁の下に埋め込む、手だけじゃ無理だね・・・。マイナスドライバーを厚めに削ったものを板ガムに添えて、上からハンマーで叩いて沈めて参ります・・・。

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 これが完成形・・・。一個でも板ガムが見えたら打ち込まないとね。中にはちょい奥を打ち込んでしまい、板ガムが変形・・・何枚か抜いては差し替えたりもしましたな。

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 これにて装着完成。
 ついでに走ってみたぜ!

 んんん?小径車なんてこんなで十分なんじゃない?そもそも小径のタイヤなんてさして種類もないし・・・、なーんて愛情の無いことはいわないで・・・、やはりゴツンといった感じはあるものの、これ乗り慣れたら、タンナスであるという事を意識しなくなるかも知れないね。

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 少しまわりを走って、当たりをつけると、一般のタイヤとの見た目の区別は付かなくなりますね。

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 そして、実はもう一台小径がありまして、そいつが折りたたみの名車、ブロンプトンであります。コイツのタイヤの径が16インチのWOなんですぜ。タンナスにラインナップがあるのか?と。

 小径のラインナップでは充実している方のタンナスですが、ドンピシャが無かったんですね。なんと、18インチのHEとの互換性ということで・・・。どうりでボート選手が大変だったわけだ・・・。店主の背筋が強化されたわけだ・・・。

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 このブロンプトンは前後車輪を一気にタンナス化。

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 で、どうよ?

 こんなもんだろ、小径車なんて・・・。

 イヤー、何ともねえ、違和感がないんで・・・、そもそも小径の走りに全く期待していない店主としては・・・、これで十分なんじゃないかな?と思います。小径に愛情ないなあ・・・・。相変わらずのゴツンはありますがね。

 慣れると、空気のタイヤであるか、ノーパンクタイヤであるかの意識が飛んでしまう。ある意味そこまで行ってくれたらタンナスとしては、してやったりなんだろうが・・・、逆に、積極的にいい!!!と評価してくれない、というのが何ともかわいそうなところ。

 でもパンクしないのっていいでしょ?!!!スッゲー、アドバンテージじゃない?

 確かにねえ、でも、パンクはパンクしたときにのみ、ケッ!と思うだけで、通常自転車は走って当たり前と思っている利用者からすると、そういえばパンクはしないねえ・・・というくらいの評価しか出てこないかも知れない。

 そういう意味で、ノーパンクタイヤはもっと概念に訴えないといけないのかも知れませんね。

 パンクしないんですよ、パンク!パンクが一度も発生しない!いいでしょ?パンクしないんですから・・・。これを繰り返すしかない。

 パンクをしないといい自転車・・・というよりか、絶対にパンクをしてはいけない自転車として出していく、というところかな?なんて思うんです。

 先の例でいうと、通勤自転車、通学自転車ね。遅刻厳禁な条件下で乗る自転車なんていいでしょう。郵便やメッセンジャーなんか、自転車を仕事で使う自転車にもいいかもしれませんね。

 あとは・・・。

 そろそろ、五年経ちますなあ。

 オイ!アチコチの原発が再稼働とかいってるぜ!五年前の、必死の対策がヘリからの水の投下・・・。すべて風であおられて、霧状になって、流されていた。必死の対策が蝉の小便と揶揄された。

 それを東京の旧店舗のパソコン画面で見たとき、「万策尽きている・・・」と、背筋が冷えた。

 そして追い打ち、乳児の水道水規制・・・。東京都より区を介しての、飲料水の配布・・・。水瓶がやられた?「もうダメじゃん・・・」。

 あれからたったの五年。で、今福島はどうなんだ?下着好きの大臣はアンダーコントロールと言ってるらしいな。

 老朽した原発もパス、再稼働?キチガイ政権だね。事故が起きたときのたらい回しの様子が見て取れるわ。全く学ばない国。どうもこの国には共生を意図しないものと共生が強制されているらしい、矯正しなければな。

 なんだっけ?そうか、このタンナス、災害時にはついよぞ、きっと!

 五寸釘踏んだって、パンクしない!瓦礫の中でもパンクしない!パンクの心配がいらない!

 確かこのブロンプトンも、その辺を意識しての改造依頼だったかと思う。のど元過ぎれば熱さを忘れる。国のことなど言ってられない、皆さん水確保していますか?保存食確保していますか?

 いえいえ、防災対策なんてしても無駄です、そんなのはブームなんですから。全くの無駄であります。そろそろ五年の消費期限の切れる防災食の処分の頃ではないですか?それが、そんなことしても無駄である証拠なんじゃないかな?

 では何をするか?祭りをすることです!イベントをすることです!それらを通じて、人と協力する態勢を習慣づけておくことなんです。

 そして、防災にも役立つかも知れないものを、イベント等を通じて、日常生活の中に織り込んでおくことであります。大切なことは日常生活に織り込むこと、なんであります。災害時と日常生活が乖離している人ほど、被害がデカク感じます。

 多分ホームレスの人たちは、何か大分揺れたな・・・、何かみんな困っているな・・・、大丈夫か?と災害時にも、「日常生活」をおくっておられることでしょう。

 もっと砕いていえば、日常生活にもっと不便を取り込んでおく、残しておくということかも知れませんね。

 タンナスの営業の肝はここだ!

 防災の備えを、常に日常の自転車に仕掛けておくこと!何があっても自転車だけは乗り続けられるという安心感をタンナスで体験してみませんか?これでどうだろうか?

第二引っ越し 店合流 真の開店に向けて

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 当狸サイクル、新店舗の某箇所には幅85センチ、長さ9メートルの空間がありましてね。

 そいつを通路にだけ使うにはもったいない・・・、というのも、某箇所の倉庫を引き払い、そこにつめていた総荷物がドドッと、新店舗内に収納しなければならなくなったらだなのだ。

 店の面積、作業の面積としては、仮店舗を遙かにしのぶ広さではあるが、イザ収納となると・・・なんであんな仮店舗にこれらの荷物が収納できたの?と思うくらいに、次から次へと湧いてくる・・・。

 これは収納場所を拡大していかないとダメだ・・・とばかりに、この通路を利用することにしたのだ。

 計測等始めて一ヶ月。

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 こうした骨組み状態だったのが・・・。

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 井桁もできて、荷物も実験も兼ねてボチボチ置けるようになってきました

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 セキュリティーも万全で、コンクリ施工の下地に使う丈夫な金網を背負わせましてね。

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その上から、雨よけもかねて、メッシュ入りの丈夫なシートを二重にかける・・・。

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 まあ、置くものとしては、外したペダルや、クランク、実用車関連の山ほど貯めたジャンク系パーツ類、使い古しのチューブの束、イベント用ヘルメット、木工からの木っ端類、季節外れのよしずの束、逆に言えば、欲しけりゃ持ってけ!レベルのものなんですがね・・・。

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 あとは、雨がたまらないようになど、微調整してやるかな。

 そうそう、この辺の裏アジト系も着々なんですよ。

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 ポリカの屋根がかかりました、側面も仮店舗で使ったポリカを加工しましてね。

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 ちょっとした雨などが、テストのように降ってくれましたが、今のところは、大丈夫。

 で、この下にはなにが来るか?

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 塗料系が一式収まりました。こもるより、このくらいの半解放ぐらいがちょうど良い。夏になれば、日よけを充実してやれば良いでしょうな。

 しかし春夏秋冬、盛夏と真冬用などのシンナーをすべて用意すると、一斗缶だらけになりますな・・・。重いんだこれが・・・。

 この背後にあるのが当店の炉でありますが、こいつも点火実験・・・。

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 見事成功!当たり前だろう・・・と思われるかもしれませんが、外にガスの栓が無かったものを設置して、そこから届くような所までホースを引くなんてことが結構大変でね。一時は諦めて、イワタニのカセットコンロかな?とも思ったんでありますが、カセットであっても爆破は怖い・・・、ということで、長年やって来て、一度の事故も無い都市ガスに拘ったんであります。炉もOK!

 徐々に、本格稼働のための準備が整いつつあります。この春、狸サイクルの本当の開店となりましょう。

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 ムムム、柳箱に窓枠がついた・・・。

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 その夜には、背面完成!あとは側面と前面ができれば、こちらも完成。

 それらを待っての、本格稼働。アチコチ縛りだらけで、今は正直苦しいですが・・・、この春、多分突然、狸サイクル本格開店日!!!という日が来るでしょう。

 あともう少し!

アラヤは輝く!



 相変わらず、時代に逆行する手組ホイールであります。

 バンバン出る、というわけではありませんが、ボチボチ出て行くというのは、まあ悪くはない、と思っています。

 このリムが実に妖しいリム、アラヤのエアロリムなんですねえ。

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 コイツなんですが・・・。なにが妖しいか?というとこのポリッシュなんであります。そこまでやるか?というポリッシュ・・・。大森研魔も顔負け・・・ぐらいね。

 アラヤなんで、精度は良いですね(バランスは今一、組んだ後とればよし。)。このリム、DTものに継いで当店推しなんであります。精度のアラヤ、これは健在ですね。柔なるアラヤ、これも引き継いでると思います。

 DTは精度のDT、剛なるDT、ことに585に関しては・・・ネ。

 この二社のリムは、柔よく剛を制するか?っていうくらいコントラストが面白いです。

 もし、ほいーるの手組の修行をしたいのであれば、おすすめはアラヤ16BゴールドとDTのRR585を交互に組んでみることかしら?と思います。

 もし当店レベルでも、恐れを知らずにホイール学校なんてことをやろうとしたら、確実にカリキュラムはこの両者のリムから入るでしょう。

 ある意味対極どうしといってもいいでしょう。ちなみに練習には精度の良いリムを使う方がいいと思いますよ。精度の悪いリムで組むと、どうしても「俺様が真円にしてやろう!」と力むんですね。中にはそういうリムもありますし、かつてはそれが主流だったかも知れません。

 ましてや、ダートから舗装路からドタバタ走るツーリング車を腕尽くで走らせようとする際の振れ取りなんかは、そうなっても無理はないかもしれませんが。

 しかし、今のリム自体の精度はかなり良くなってきていることを考えると、その力みはかえって逆にはたらくんじゃないか?大事なことは、力むことではなくて、力を抜くことなんであります。その極意は、「組み手がリムの精度を壊さない・・・」ことだと思っています。

 ホイール組みに使う時間の大半はニップルを回したり緩めたりしていますが、同じニップル回しだとしても、テンションを上げるニップル回しと、振れをとるニップル回しとの二種類があるんですが、これらは全く意味が異なります!この意味が分かるためには、一定量を組まないとだめかな?

 そして、後者のニップル回しをいかにしないか?これが極意の別のいい方、だと思っています。

 まあ、いいか、店主がとち狂って、高額な入学金と授業料を取るようなホイール手組学校を始めましたら、そちらで展開いたします、ハイ・・・。

 ということで、柔なる精度のアラヤ。

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 このポリッシュは、またたまらんですねえ・・・、妖艶ですらあります。

 どんは車種に合わせるか?今大森研魔の社長が構想する、本気アルミの磨き号・・・、コイツに当てるのもヨシ、ですな。

 ちなみに・・・、愛してやまないDTですが、585のシルバーは、このままではあとワンペアで終了です!黒の585はまだ在庫だそうですが・・・。やばいよね・・・、どうにかして手を打たないとな。DTよ、永遠なれ!

 直か、間を挟んで、当店とDTの関係を半永久に持っていく、動きをしていかないとなあ・・・。

 で、このアラヤのリムですが、常にあるとは限らないというその不規則性がまた、妖艶を演出しているようであります。多分市場を見ているんだろうなあ・・・、そろそろはけそう?ならワンロット50本作ろうかな・・・もう少し待とうかな?どうしようかな?なんて感じかな?

 今業者二社押さえていますが、その内の一社には在庫切れと出ています・・・。これからどうなるんでしょうな?

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 ハブが、とっておきのシールドが手に入らなかった・・・。ノバテックの入手ができなくなってきたので、シングル系のものではハブの入手が問題になってきますね・・・、コイツの方ももう少し広げていかないとなあ・・・。

 ということで、時代遅れですね、手組ホイールなんていうのは・・・、アチコチ始めてみたり、辞めてみたり、選択肢絞ってきたりと、色々やってくれますが、どこまで対抗できるのか?

 でも手組で行きますよ、行けるとこまで!

次はチタン 誰が頭をとるか?



 この持ち込みの自転車の案件は、メンテでありました。よくいただくご依頼ですがね。

 ただ、この自転車というかフレーム、むくの金属にこれだけの陰影があるというのは・・・、やはり地金としてはチタンくらいしかないかな?とも思います。

 メンテ内容は・・・、

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 ブレーキアーチの分解掃除と、調整。これで結構タッチが変わりますね、工場出荷の段階では8割の効き・・・とかいってね。やるべき事はありますな。

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 ワイヤー交換、これもまあ、定番ですね。その際もちろんシフティングの調整も入りますので、単なる交換とは全く意味が違います。

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 チェーンも今回交換で、定番中の定番なんですが。

 あとそうか、リアディレーラーのプーリーも交換しましたね。まあ、そんなことはともかくも・・・。

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 チタンですわ、チタン。

 こだわりますが、陰影。かつて鉄フレームで磨きと塗装とのコラボでの陰影フレームを作成したことはありました、その際にはマットブラックに消し炭をつぶした粉を混ぜて吹いたんですが・・・、そしてできあがりにはそれなりの濃淡だけによる、ねらい通り・・・だったんですが。

 金属の地金だけで、これだけ見せ所がある・・・というのが、このチタン野郎のちょっとにくいところなんであります。

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 金属好き・・・という人種には、結構たまらない質感なんじゃないか?なんてね、思うわけであります。

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 しかもこれがすでに酸化膜に被われている、つまりはこれがさびている状態というのだから、以後の劣化が非常に少ない、安定している、というのでしょうか?

 工芸自転車という部門があるとすれば、それは主流からいって、レーサーの典型であるクロモリであることは、多くの方々の賛同を得られると思います。

 ではアルミは?当店所属の大森社長レベルの磨きとその維持・・・、実は今大森社長もアルミでアッと言わせる磨きフレームを構想中なんでありますが・・・、大森社長の磨き、ポリッシュ・・・くらいしかちょっとイメージが付かない・・・。

 なかなかメーカーさんで、ガチでアルミを作っているところがなくて、どれもカーボンの補足、おまけ程度にしか考えていないんじゃないか?せいぜい今となっては、ロックバイクス・・・ぐらいなんじゃないかしら?

 ガチなフレームが少なくなると、気合い入れての工芸仕上げ・・・というところには行きにくくなる。

 カーボンは?まあ、塗装で試しものが1本あるなあ・・・、でもまあ十年先は行っているので、あれは置いておこう・・・。ちなみにこれの製作過程については、記録といって良い物がこちらにありますね。

 ウーン・・・クロモリの次は・・・?

 何度もこの場を使って行っておりますが、クロモリの次は、チタン・・・なのではないか?というのが持論なんであります。

 パッソーニですか?あれ見たとき、先越された!と一瞬思ったんですが・・・、第二弾、第三弾くらいか?なんだそこで止まったか・・・と思っている内に、今でもあるのか?状態でしょ?

 どちらかで扱っていますか?数年前タキザワさんから立派なカタログが数冊送られてきましたが・・・。

 あの時、やっぱり同じ事考えている人は居るんだな・・・と思ったわけです。

 レース第一線での本格導入されたことはほぼ無く、そしてこれからもない・・・でしょう。とすれば残る道は・・・、店主らにとっては、いや、店主らにはすでに無理でしょう、せいぜいバッタもん作るくらいでしょうなクロモリで・・・、残る道は、工芸路線・・・、しかも目指すは渋さ路線でしょう、渋さであります。

 イタリアンな伊達ではなく、渋さだよ、渋さ。

 あの、どの金属にもない質感・・・あれを土台にしたね。

 若いビルダー諸君!クロモリで、スケルトンを吸収して、次に目指すはチタンフレームだぞ!まずはチタンでオーダー取れるくらいの実力を付けてだ・・・、大抵ここまではできる人はできる、問題はそこからだよ!そこまでだったら、店主の愛車二十年近く前だが、チタンで良いのがあるぞ!でもそこで止まっちゃーあ、いけねーんだよ!

 その先だよ、その先!店主には見える、息をのむような、工芸チタン自転車がね。

 濃淡だけで表された、水墨画の龍のような、工芸チタン車が見えるんだよ・・・。

 バッタもんはいずれ作っておくから、それをチタンで再現してみな、年間6本作れば、食えるようになるんじゃね?

 もちろんこんな与太話は、ふかしもふかし、大ふかし!そんなもんあるわけがない・・・。そんじょそこらにころがっているようなもんじゃない!単なるしつこい思いつき、思い込みに過ぎないかも知れないんだな。

 ただな、そこには夢があるんだよね、夢が。そして、そんな夢はそのものとして実現なんかできなくてもいいんだよ、そんなことじゃあない、なにが大切かっていうのはな、とにかくどこにたどり着くかは知らねえが、そんな夢を真剣に追いかけていくこと自体が、邁進しているって事なんだ、動いているってことなんだよ、何処に行くかは知らないが、どこかへ向かって進んでいるってことなんだよ!

 商売なんかうまくはいかないし、作ったものがパッパカ売れるわけもない、世の中ってもんは本当に思うようには行かないもんだよ、全くなあ・・・、何のかんのって本当色々大変なんだよ。

 でもなんで、そんな中でも続けていられるかっていうと、痩せても枯れても、何かの役には立っているという実感と、上でいった大いに勘違いであっても、実体なんか無くてもだ、何かを追いかけているいられるからなんだと思うんだな。

 起業するやも知れぬ、若い子達へ、目指す方向に確信が持てるなら、飛び降りてみることだ。思い切って、飛び降りてみよ。

 そこには、君と同じく数十年前に飛び降りた親父達、連中らによる、緩やかながらの連携が見て取れるかも知れないよ。オオ来たか?お前も飛び降りてきたのか?バカだなあ・・・ってな具合にな。

 まだまだ、作られるべくしてそれを待っている自転車は、多いと思うんだがな・・・。隙間の奥のそのまた奥に、君が作るべき一台がある!それが君の居場所だということだ。チタンだって、もちろんそうだ、すごい一台が、奥のそのまた奥に、鎮座している、店主には見える、確実に見えるが、そこには絶対に手は届かない・・・。

 店主は別の方向へちょっくら行くわいな。

三月五日に延期!狸サイクル フリマ



 本日20日、予定だった狸サイクルフリマを3月5日に延期いたします。

 もうおわかりと思いますが、雨ですね、午後より大雨だそうです・・・。

 先月のフリマの時もそうでしたが、二回連続、この乾期の時期に雨でつぶれる・・・。

 今回の目玉は、タンザニアブース!

 元タンザニアへ海外協力隊に行っていたkさんが、新婚旅行に再度タンザニアへ。そこでのお土産のお裾分け、というわけです。

 この辺がうまくいったら、物産輸入とかでルートができるかもね。以前彼とは、自転車関連でタンザニアとご縁が結べないか?なんて話もありましてね、例えば日本で廃品に過ぎないものが、かの国でそれを再生できる技とアイデアがあれば、活かさない手はない。

 逆に、そうか!そういう活かし方があったのね!とこちらが学ぶチャンスなんであります。

 木下でやっているタンザニアの自転車屋さんはすさまじいらしい・・・。鉄のパイプが無ければ、木でつがって、それで乗れている・・・という。何という発想・・・というか・・・。ある種の必死さですよね。

 原初、人類が手足の延長として、石や骨を使ってなんとか生を後生へとつなげてきた、必死さの源、活力のようなものが見て取れるような気がします。

 ものがある、それが当たり前の前提でなくなった時、人間はどこまで本来、根に持っている能力を発揮することができるか?

 道具の精度を何世代もかけてあげていき、有形無形の治具と技術を整えて、より良きものができてくる・・・。我は稀代の名工なり!などと嘯いたとしても、それは幾重にも包み込まれた、人類の歴史的・空間的な膨大な積み重ねのほんの上澄みのところで、それを大前提にチョロッと研鑽したに過ぎないでしょう、人一人でできることなど、そんなもんなんじゃないか?

 そうした人類の営みの分厚い蓄積から、ポイッと素っ裸で荒野に投げ出されたとき、目の前にフレームの折れた自転車しかない、どうしてもそれに乗って脱出しなければならないときに、君はどうするか?君にはなにができるのか?

 溶接機がないからできません、代わりのパイプがないからできません、などと言っている時間は無い、さあ、どうするんだ!?

 そうした限界状況時に発動されるやも知れない力こそ、この必死な力こそ、もはや我々にとって秘められすぎて、忘れ去られている力なのかも知れません!

 若い技術屋の卵に求められるのは、最先端の上澄みをなでることだけではなくて、こうした必死な力が発動されるところに立ち会う機会なのではないか?

 そんなこんなで、このkさんの旗持ちで、例えば高専の子達をタンザニアに一ヶ月ばらまくツアーなんてどう?という話も出ていたっけねえ・・・。
 
 何の話でしたっけ?そうか、フリマが3月5日に延期になったという話なんであります!

 再度立て直して、さらなる賑わいの元、3月5日にフリマ開催です!

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ホイールの拡大化・・・



 新店舗、狸サイクルの斜め前には地域の高齢者用の福祉センターがあります。朝から色々な方々が訪れては文化的活動をされているようであります。

 明日20日やる予定の当店のフリマも、土曜にしてみたのは、こちらの訪れる皆さんへのアピールのようなものも入っています。

 色んなことにご関心のある意欲的な高齢者の皆さんが日々ご利用になっているのでありますが・・・。

 もちろん自転車についてのお問い合わせもいただきますが、たまに変化球が飛んで参ります。

 上に上げた、カートというのでしょうか?荷物を入れて、引っ張るように作られているヤツですね。これをどうも杖の代わりとしてお使いのようなんですね、確かに握りの長さは調整できて、垂直に押しても動かないので、そういう使い方もありかもなあ、と思ったんでありますが。

 ただ、難点があるという事で、聞いてみると、ちょっとした段差のようなところで、裏の車輪が回らなくなって、突然カートが止まりドキッとすることがある・・・ということでした。

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 裏を見ると、車輪が四つ、こぢんまりできている、多分これは車輪自体が小さいんだと思いますな。もう二回りほどデカイキャスターに取り替えた方が良さそうだ・・・。

 「やってくれますか?」と。こちらは専門ではありませんが、もって来ていただいて、構造上支障が無いようでしたら、やってみますということでね、お引き受けしたんであります。

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 いくつか取り寄せたキャスターの中で、サイズと一番まわりの良い物を選びそいつを付け替えようと・・・。ただし、ポン付けはできません。取り付けの部分が大きすぎて、既存のプラの板では収まりきらない、強度も問題ありかも・・・です。

 そこで、コンパネを一枚噛ませることに。

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 サイズに切って、左右あわせて、ねじ穴と座繰りを入れる・・・。それ自体はなんてこと無い作業ですが、既存のバッグ裏のねじ山と、このコンパネ板のねじ穴をピタリと一致させることの方がよほど難しい・・・。

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 むくの木では何なので、黒のラッカーをかけてみる。

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 それをカート裏に装着、ねじ穴ピッタシ!変にうれしい・・・。

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 自転もキャスター自身もクルクル回ってくれます。よし、それでは歩行実験といきましょう。

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 できたてカートを引っ張って、杖代わりにしながら、ご近所を歩きます。今まで突っかかっていたところなどがサラリと通り過ぎられると、ちょっとした充実感がありますね。

 この二回りデカイキャスターと板の重さが加わったので、できるだけ持ち上げないように歩ければなあとね。

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 この点字ブロックには多少足は取られましたかね。亡くなった祖母も、点字ブロックや、横断歩道の白いペイントの厚みでドキッとすることがある・・・と言ってました。

 視覚の障害のある方には必要なブロックが高齢者にとって多少の歩行障害になる。難しい問題です。でべそ型のブロックではなくて、くぼみ型のものでは効果は無いんだろうか?などと、にわかアイデアなどが出てきたり・・・。

 しかし目が見えて、全く不自由なく歩けるものは、こうした世界認識に対するフックのようなものが逆に欠落しているものであります。フックが無ければ感心という認識の元になるものを掛けることができないので、どうしてもスルーしてしまう。

 多角的で重層的なフックをこの世の中に持てること、これが豊かな交流の元になる・・・はずなんであります。

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 バッグを装着して完成。

 気に入っていただいたようです。お帰りの後ろ姿は、当店から通りの向こうのいなげやまで数百メートル見渡せるのでありますが、背中が小さくなるまでお見送り。また何か改良点のご提案をいただければ、こちらのフックも増えるというものであります。

 体の不自由なものは幸いである、神の国は彼らに近い・・・、神の国を作るためのフック、大切にしていきたいですわ。


※この20日の土曜日朝十時から、当店敷地内にてフリマをやります。色んな方々が参加表明していただいている中で、今回端座にはブースが、なんとトラックで参加してくれます!
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元タンザニアで海外協力隊で活躍していた、スワヒリ語ベラベラの加藤さんの出店です。

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新婚の奥様が、販売、加藤さんはお茶をふるまうとか・・・、楽しみですね!

 ただ、あまり予報がよくありません・・・、もし中止の際には、再度近い内に再開催いたします!

ヘマタイトのバラクーダ 盗難 情報求む

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 この暮れに、メンテナンスをした、黒キャンディーのかかったFUJIのバラクーダであります。

 これが、この2月16日から17日の間に、赤羽駅の駐輪場から盗まれた・・・ということなんですね。

 もし町や、オークションなどで見かけましたら、ご一報いただければ・・・と思います。

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 まず黒キャンディーをかけたバラクーダは市販されていないので、ほとんど他にはないといってもいいかと思います。出張始め、アチコチの仕事にもお供をさせるので、輪行などでシートチューブに傷があります。

 またホイールが今回新しく組んだものです。アンブロシオのリムに28Hで手組みしたものであります。

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 これも特徴がありますね、スポークが一捻りされています。モランボン組みとかいうんだそうですが、これもあまりないでしょう、珍しい組み合わせだと思います。

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 リアホイールもネジリスポーク。もう一度特徴をいうと、ホイールは28ホール(これも珍しい)アンブロシオです、それにシマノの黒いハブで、スポークは一捻りで組まれているものです。

 以上かな?多分、警察に通報すると、近くに設置されているであろう防犯カメラか何かで、犯人の様子などが分かるかも知れませんね・・・。

 以上、この自転車を見かけた人は、当店まで、ご連絡ください!

 自転車を常に引き連れながら、仕事をしている方なので、これは是非見つかって、欲しいのであります。

 ご協力、お願いいたします!
 

何処行くの?ちょっと九州まで・・・



 ビアンキのツーリング車で、ちょっと九州まで行くんだそうですよ。学生だけあって、それができるときにやっておいた方が良いね。

 サイクリング同好会?らしいです。東京から自走で九州まで行って、アチコチ走るそうだ。自走というのがすごいよね、さすが学生という感じだな。

 社会人なら時間の関係もあって、大抵は九州までは飛行機でカンニングだろう。

 で、この自転車で行く際に、フロントバッグを付けたいんだが、どうもシフトワイヤーが邪魔になるそうだ。

 なれば、いっそのことティアグラの10速、ワイヤーを内蔵させるタイプにするか?なんて事したら、随分と金はかかるでしょう。そこまでしなくとも、ワイヤーの取り回しでなんとかできないか?

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 このように、STIの脇からシフトワイヤーが飛び出ているタイプ。

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 左右こういう感じで虫の触角が逆に付いているようなんですね。

 かつてシマノSTIは、すべてがこのタイプだったんです。効用もありましてね。レースで逃げる際に、肘をハンドルに載せて、このシフトワイヤーを両手で握ると、ちょっとしたエアロポジションになるんですねえ、オランダのエリック・デッケルやフランスのジャッキー・デュランなどの逃げ屋がよくそうやっていた光景を思い出す。

 ただし、フロントバッグをつけるには、これは邪魔になります。さてどうするか?

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 このようにシフトワイヤーの先端に、バナナという金具を取り付けて、ワイヤーの元の角度を放物線状態から、より鋭角に、より下方に持って行ってやれば良いんですね。

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 当然反対側も同じように鋭角下方に持って行く。

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 写真じゃわかりにくいんですが、両ワイヤーに開きが出てフロントバッグを据える位置が確保できるようになりました。

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 アダプターを取り付けまして、そこに着脱式のフロントバッグを付けます。

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 こんな感じです。

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 ちょうどバッグを避けるようにシフトワイヤーがダウンチューブのアウター受けの所まで伸びています。これにて完了!

 別にこれは当店オリジナルのものでなく、沖縄行きのお客さんがやっていたのをパクっただけであります。このバナナという金具は本来は、リアディレーラーのワイヤー誘導のために作られているんじゃなかったかな?

 輪行する際典型的な輪行バッグは、サドルとリアディレーラーのワイヤーが底に来るように設計されていますので、自重でアウターワイヤーが「く」の字に曲がらないように・・・、曲がるとシフティングがうまくいかなくなるのでね。

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 この週末、数名で九州に行く青年。九州だから南国と思ってなめていると、標高の高いところは寒いぞー。冬の装備は、使わなくって良かった・・・というものがなくてはダメ。自分は十分でも、数人居る中に必ずなめている仲間もいるものだ、そいつのためにも冬の装備は厳重にな。

 あとは、身分証や保健所、緊急連絡先を記したものは忘れずに。

 九州の次は、夏に欧州に行きたいとか、まず無事に帰ってきてからだ。

 実は、内緒でお母さんから、「うちの子大丈夫ですか?誰と何処へ行くか?全く言わないんです、もう心配で・・・」。

 そういえば、店主も学生の時ゼミの合宿先など伝えたことなど無かった、いや一度だけあったか。出かける前に、祖母の顔を見て出たんだが、なぜか胸騒ぎがして、家に引き返し、精進湖の合宿先をメモっていったことがあった。
 
 その一週間後、祖母は亡くなった。死相でもみたのかな?

 まあ、男の子なんてそんなものだ、すぐに子狸だって、そうなるだろう。

 多分お母さんには、二言目には「うるせーなあ」しか言わないんだろうなあ、でも店主らのいうことには実に真正面から応えていた、いい青年だった。
 
 コイツなら、多分大丈夫だろう、無事にいって帰ってこい!学問とバカはできる内にしておくものだ!

今月20日 土曜日 フリマやります!!!

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 1月末にやる予定だった,フリマですが、天気が悪くて中止になりました。

 そこで、今月は・・・二度は無理かな?2月は短いしね・・・。

 そんなこんなで、この20日の土曜日、朝十時ぐらいから日暮れまで、フリマをやることにいたします!

 出店料500円にて、ドシドシ来てください。

 今回は、タンザニアブースができるかも!

 寒ければ、薪ストーブも出しますし、そこで煮炊きも・・・。

 何か週末天気が悪い日が続いてますが、なんとかやりたいですね!

 ということで、出店、ご来店、いずれもお待ちしています!!!

侮れぬトウキョウバイク ドロップ化の巻



 こいつはトウキョウバイクでございます。

 先日、売れましたニンジン号ですが、コイツの前身がトウキョウバイクだったわけであります。

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 こいつはなんで?と思うほどに前に出ていく自転車でありました。試乗してもらうと、即答で欲しい!と来ていただけあって、早々に嫁入りが決まったというわけであります。

 そんでもって、やって来たトウキョウバイク、今度はキャッホー!なドロップ化のご依頼ということです。

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 コヤツは、26インチバージョンのもの、650cだけじゃないんだね。今後どうなるんだろう?2種類で行くのか?それとも26インチ路線に変わっていくのか?

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 フラットハンドルなんですが、コイツをドロップ化していきます。

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 やっぱりメジャー受けはこうしたフラット系なのかしら?まあ、どうでも良いが。

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 ホイ!茶系のバーテープを巻いて完成だ。

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 手元変速のSTIしかも、一枚上げて9速に変身です。

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 スプロケだけは変えましょう。

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 これにて9速。そして前ギアは?

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 元々はシングルだったんですね。でも後が八枚あれば、通常ならそれでもいいか、ということですが。

 ドロップは本気モードに人をするものですから。

 ここは二枚にしないとね。

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 パイプの径も特殊ではないので,クランプものでフロントディレーラーが付きます。この辺変形モデルにされると,困るんであります。最悪、リベッターで直づけ台座を付けてやる・・・しかないかな?あまりやりたくはないですが。

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 ホイールが小さいので、男ギアでも結構行けます。

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 ブレーキアーチも整備して,長距離に備えます。

 さて、本気モードになった,トウキョウバイクは何処まで行くんでしょうかね?

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 ダボもあちこちにあるし,キャリアも付けられるので,ちょっとしたツーリング車にも化けてくれます。今ランドナーを単体で買うと、そこそこするところから,こうした改造でグレードを上げるというのも一つの手だと思いますね。

 まあ、過不足無く、しっかり走りますよ!
 
 いいねえ、世の中の自転車すべてドロップ化するまで,当店はがんばります!(ウソ)

 そろそろサイクリングシーズンが来るよー,新車を購入する前に,楽しく色々と悩んでください!

柳発 ハンドメイドから



 先日は来月ぐらいより、柳サイクルさんと当店との合流のお話しをいたしましたが、自転車ランド化の動きに多くの方々より、今から楽しみ!的な励ましをいただきまして、まあ、ちょっと寄ったら早々には帰れない、興味深い場としていこうと、再度決意を誓った次第であります。
 
 我らのある意味は、一人の人の喜びのためなり。その一人の喜びを通じて、世界一輝く場所にする、亡くなった師匠から受け継いだ金言であります。

 これからできあがる柳箱の中で、どんな自転車が作られていくのか?すでに三台の柳さん製作の自転車が展示されております。

 上のがその一つ。

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 柳さんのロゴ入りです。

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 濃いめのグリーンであります。店主としては好きな色。

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 シートにはラグが、ありますね。

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 溶接の各所もしっかりとできていますね。

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 このヘッドバッチが柳さんのトレードマーク。
 
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 基本コンポは、アルテグラ。十分なスペックですね。

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 ガチのレースに投入しても大丈夫、というレーサーとなっています。

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 で、ホイールなんですが・・・、手前味噌ながら、DT585です、当店最強の手組ホイールをまずはハンドメイド展の展示用にお貸ししたんですが、これがはまって、これでも良いかということに。

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 ネジリのDT、そんじょそこらの完組には負けないよ。

 で、気になるサイズが、480のスローピング・・・なので、ホリゾン換算で530かな?値段は、直接柳さんの方へお問い合わせください!

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 ヨッシャ!

※この二十一日、当店発八時、柳さんが率いる、サイクリングの会があります。飯能の方へ四時間ほど走って、輪行で昼過ぎ頃まで走るそうです、ご希望の方は、お気軽にご参加ください!

柳の下にドジョウは何匹?



 あまり見られなくなりました、その割りに潜在的な需要は掘り起こせば、かなりある!と踏んでます。

 650cのレーサーであります。

 トウキョウバイクが量産されたせいか650cは、多少いきがつながった感じでありますが、最近26HEのトウキョウバイクも出てきて、オイオイどっちなんだよ、踏ん張れよ・・・って感じ。

 最近、メジャーレースのタイムトライアルで25cのタイヤをはく選手が増えてきたということを受けてか、25cのレース用のタイヤの種類が出てきていると聞きます。

 そうすると、例えば強い選手が、650cの自転車でジロの山岳を征した・・・なんてことが起こるとまた一気に650cに火が付かないかなあ・・・。

 最近の日本人は大きくなったとはいわれていますが、まだまだ小さい方もいるというのが現状で、650cのレーサーの火は絶対に消してはいけません。

 タイヤはそこそこ充実している・・・んですが、リムなんだよなあ・・・。リムに種類がないというのが、最大の難点なんですね。

 そこがどうにかなれば、650cの伝道師になってもいいくらい。

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 この650cレーサーの製作は柳サイクルさん。

 もうハンドメイドバイクフェスではおなじみのビルダーさんになりつつある、昨今でありますが・・・。

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 もちろん700cのレーサーもビルディングしてくれますよ!

 ということで。

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 当店敷地内の鉄箱の横に、今柳箱ができつつあります。

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 重い定盤なんかを乗せてもいいくらい頑丈にできております。ということは・・・。

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 はい、当狸サイクルの敷地内に、柳サイクルさんが工房を持つというコラボですか、そういうことが来月ぐらいから実現していくという事であります。

 自転車関連が同じ敷地内にあるという事は、利害がぶつからないか?なんて思われるかも知れませんが、利用者の立場からすれば、一店舗に入るだけで、実用車から、改造車、レーサー完成車、自転車講座、狸文庫に、そしてフレームのビルディングまでが一度に体験できる、というわけで、楽しくないわけがないでしょう。

 利用者がもうどうしよう!!!何をどう作って、買えば良いのか分からない!!!と楽しくのたうち回って、悩んでいただける自転車基地になれれば、自ずと何とかなるんじゃないか?と楽観的に考えているんであります。

 大切なのは互いの敬であります。それさえあれば、どちらかを出し抜く、利用するだけ利用し尽くす、などということも起きないと思いますよ。競争じゃあないんだよ、多く勘違いしている方が多いと思いますが、人を動かす際に、その原理として競争を取り入れる、ということがあたかも自明かのごとくに語られてるようですがね。

 勇ましいことを言う方が多くなりましたね、人間は、いや自然は弱肉強食が原理なんだとか・・・。

 じゃあ、聞くがなぜトラが絶滅危惧種で、ネズミが駆除しても駆除しても絶滅危惧種にならないのか?まあ強さの内、繁殖力もあるんじゃね?などというお理屈はやめておいて・・・。

 競争じゃあ無く、助け合いなんですよ。なれ合いとは言ってないよ。助け合いと言っている。

 競争じゃなく、助け合いこそが生き抜く原理なんですよ。

 区画に分かれている一店舗で、「そっちのフレームはクズだよ!俺のにしなよ!」「ウソウソ、そいつのダウンチューブ、先日抜けちゃったよ、買うならコッチのだ!」「オメー、営業妨害する気か?ならバラすぞ!」。なんて競争している店舗で自転車決めたいと思います?

 もちろん互いに、刺激されつつ自らを高め合う、という効果は絶大だとおもうよ。でもそれは、弱肉強食の競争ではない、全く違った、助け合いを基礎とした敬の原理なんだと思いますよ。

 ということで、この春より、狸サイクル、柳サイクルは場を同じくしたところで大展開していきます!地域と、同好と、それ以上の連携を織り込みつつ、大出発して参ります!

子のせもハンドル交換でかなり快適!



 アンジーというタイプの子のせ電動自転車ですね。定番です。

 これに前後子のせを付けて、走る。グッピーというおそろいの前後を付けたんでありますが、どうも前子のせを抱きかかえるように迂回してハンドルを握るのが、とてもつらい・・・。

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 腕の長さにもよるんでしょうが、どうもこの利用者さんからすれば、ハンドルが遠過ぎて、コーナーなどハンドルを切る際にまた子のせが邪魔で、快適な運転ができない、ということだったんであります。

 いっそのこと、別の子のせに買い換えようか?とすら思ったようです。

 でも前子のせは、どれも乗り手とハンドルの間に来るものなので、多かれ少なかれ、この手の問題は出てきます。製品によって多少の差はあったとしても、根本的な解決にはならないでしょうな。

 問題は子のせではない、ハンドルの形状なんじゃないか?と思うんです。

 どうしても、自転車を完成物だと思い込んでいる方々が大半のようでありますな。自転車は一台それがあるようにしかない・・・。

 いえいえ、自転車は完成物ではありません。各パーツが集まってできている、構成物なんですね、構成物。

 ということは、規格さえ合えば、自転車はある意味変幻自在なんでありますよ!今まで当店が色々やってきたように、例えばハンドルを交換してしまうと、車種まで変わってしまうほどの、乗り味に変化が生じる・・・。これが同じフレームなの?っていうくらいに。

 なので、自転車に人を合わせるんじゃなくて、自転車を人に合わせるためにどうすれば良いか?なんてこと考えてやっているのであります。

 今回の場合もそう、自転車は構成物なんで、まずは買い換える必要は全くない。また子のせ自体も大方大同小異なもの、製品で劇的に乗り味が変わるなんてことは、あまり期待できません。

 であれば、構成物の構成要素を変えてみる、この場合はハンドルまわりのことなので、ハンドル自身を変えることで、利用者さんの握る位置が変われば、もしかしたらそれまでの困難が嘘のようになるんじゃないのか?なんて考えるわけであります。

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 突き出しの前に出たステムに交換して。

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 このようにチョッパー型のハンドルにして、握りをもっと自分の近くに持って行く。そうなると自分とハンドルと子のせでキッツキツの空間が嘘のように、開いてくるわけであります。

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 そしてステムが前に突き出ることによって、ハンドルと子のせの位置が空くので、乗せ降ろしも楽になります。いいですか、乗せ降ろしの苦楽はこのように、子のせ自身にだけあるのではなくて、子のせと自転車との関係によって生じるものなのであります。ですから時には子のせではなくて、自転車の構成物の方をいじる事によって、苦の条件を克服することができる、というわけなんであります。

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 前から見るとこんな感じになります。ちょっとツッパリ・・・?そう多少のけぞって乗れるようになりました。

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 まあ、これが果たしてベストかどうかは分かりませんが、少なくともベターであるには違いない。実際に乗っていただいて、今までもよりもずっと良い、ということで了解いただきました。

 まあ、当店のやっていることを一言で言うと、スポーツ自転車のノウハウをいかに一般車に持ってこられるか?と言うことなんであります。

 スポーツ自転車にとって、ポジションは第一といって良いほどの重要事項であります。

 そして、スポーツ自転車こそ構成物を地で行っている自転車はありません。

 最後にスポーツ自転車はメンテナンス性がいい。後輪外すだけで10分かかるような実用車などは、クズであります。あれもこれもを盛り込みすぎて、結局は誰にとっても、まあ・・・そこ・・・そこ?レベルのものを作ってしまい、それをもって自転車!とされている現実は、まあ憎たらしいわけであります。

 全然違うぞ!自転車はもっと乗り手とのいい関係になれるんです!そのいい関係というのが、乗り心地だったり、手入れのやりやすさだったり、生き方のスタイルとしての自転車であったり、エコロジカルなポイントとしての自転車だったり・・・、まあ奥深いわけであります。
 
 子のせだから・・・と言って侮っていてはもったいない!すべての自転車には、その人に合った適正ポジションというのが絶対にあるはず、それに近づけようとしない自転車屋は、単なる物売り、雑貨屋さんが自転車を売っているのと同じなんであります。

 もっと、自転車といい関係を!

癖になるかも コースターブレーキ・・・



 久々来たのがこのピストでありました。

 フレームのパーツ類が、ちょいとロットによって安価で作ったものを組み合わせた感はアリアリなんだが、まあなんとかしっかりした一台として組み上がっています。

 だいたい今頃なんだろう?一体仕掛け人はどこだ?

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 ニャール程!こういう所は抜け目ないね、さすがワイズさんだわな。

 でコイツをどうするか?

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 シングルフリーが付いているのでありますが、これを持ち込みのコースターハブで後輪を組み直して欲しい、と言うことなのであります。

 かつては南海というところが、そこそこのコースターハブを作っていたんですが、その入手ができなくなった。

 となると、次の選択肢がシマノの激安っぽいヤツしかない、しかも36h限定だったかな?あれだと組み手のテンション下がりっぱなしなんだよなあ・・・。

 と、その持ち込みを見ると・・・。

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 スターメーアーチャーのもの・・・。そうか、それがあったか・・・。

 これならなんとか組み付ける意欲も湧くものだ、コースターは反回転ができないために、組み付けるのには苦労が重なるんですがね。

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 作りも決して安っぽくはない、このぐらいの作りなら、通常のまともなリムでも釣り合いは取れそうだしね。

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 コースターハブは、クランクを後ろ回しにすると止まる仕組みなのであります。慣れると最高ですね、ほとんどブレーキレバーなど握らなくなります。

 この快適感は、なんとか普及を目指すという手はありだな・・・。スターメーも再発見したことだし・・・。

 ただ、後のキャリパーブレーキを外すと、警察との関わりで、面倒くさいというので、このまま外さずに付けておきます。

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 レバーも二つあれば、一見で止められることもないでしょう。

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 そうか、スターメーがあったのね・・・と改めて、コースターの可能性に気づかせてもらったというわけであります。そうね、スターメーね・・・。

 そう、このスターメーアーチャーといえば・・・。

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 当店最強のロードピストの練習機が、スターメーだったなあ。

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 固定でありながら、内装三段というぶっ飛んだ発想の下作られて、一発かまされたなあ・・・。

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 付いているシフターを改造して、バーコンにして付け替えたもの。

 いいですか?内装三段の固定ですぞ!足のあるヤツなら、山岳も含めて150キロコースを走破することができるでしょう。その間中、足は回りっぱなし、神経も回りっぱなしなんであります。

 これほどの練習機があるだろうか?今もまだ、当店の展示室に、颯爽と飾られておるわい。

 いっとくが、同じ値段出して、高級ホイール買って悦に入っても、それは錯覚です。この最強の練習機で鍛えられた足は、本物なのよ!

 と言うことで、スターメー・・・、思い出しわな。再度灯火付けて、また仕掛けていこう、そもそも多少難はあっても、面白いもの作りをしているところと組まないとマンネリだものね・・・。

 再度スターメーの掘り起こしだ!

謎の小径車その後!



 こういう形で組み上がりましたな。

 車輪とチェーンリンクの大きさが同じくらいの小径車ですね。

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 56Tのデカイリンクが付いていますね。アローズのように車体にチェーンガードが付いています。

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 Rがあっていますねえ・・・、フムフム。

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 前輪のエンド幅74ミリ、ダホンと同じです。それに対して・・・、

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 後輪のエンド幅が、なんと84ミリ!特殊中の特殊規格だよね。もし量産するんなら、このエンドのハブは買い占めにしないといけませんな。

 どうしてそこまで幅を狭くしたかったか?

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 シートチューブの下にヘッドパーツが打ち込んであります・・・なんでだ?

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 同じくシートチューブの一番下に受けがある・・・。つまり、これは特殊な折りたたみ自転車、ということなんですね。折りたたんだときに嵩張らないようにエンド幅が前後ともに狭く作られているようです。ちなみにクランクを支えるBBの軸長は103ミリというこれも最短もの。色々工夫していますなあ。

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 ロングアーチのブレーキがついていまして、この前輪のフォークも折りたたみ形式になっているわけであります。

 ちなみに、この車体、

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 新店舗の新塗装場での本塗装第一号であります。組み付ける際に工具を落としたりしてつく薄傷などは、エアブラシなどで修復もしたりしてね・・・。

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 メタリックブルーをつや消しクリアでくるんだもの、若さと渋さの両立ということですが・・・。

 実はこの謎の小径車ですが、東京サイクルデザイン専門学校、今年の卒業生の卒製なんであります。

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 このいい男が、製作者の中岡さん。三年学んで、約10本ぐらいかな?自転車を作って卒業ということになります。

 この創作自転車が展示されます。卒業生の作品がドーンと展示されるんだろうなあ。

 この二月の十四日日曜から、十六日火曜まで。場所は南青山のスパイラルガーデン一階、朝の十一時から、ということです。

 これからの自転車界を背負う若い子達の意欲的?な作品が見られるんでしょうね、ご用とお急ぎでない方は、是非寄ってみていってください!

 今までとは違う、これからのこの国のもの作りのヒントのようなものがあるとしたら・・・、予感はあるんだよなあ・・・。

 さて、卒業してからの彼の進路・・・といえば、まだ未定らしい・・・。

 サイクルデザイン学校さんに提案があるんだよなあ。こうして三年で10本試作した若い子達が、社会に出て行く。すぐに自分の工房もてると思いますか?ビルダーとして就職できると思いますか?

 ほとんど無理だと思いますよ。現実的にはね。

 では、学校としてどうすべきか?こうした一定の就職可能な業界を背負っていない子達を世の中に出すとき、学校ができることがまだまだあると思うんです。

 それはね、卒業生に関してのみ、卒業後も月々いくらかの工房使用料を取って、放課後、学校教育が終わったあとに、彼らが製作を続けられる環境を作ってやることではないか?と思うんです。

 卒業生が、OBとして放課後の工房で製作を続けているとしたら、現役学生のモチベーションも上がるでしょう。学園祭ではOBの作品も展示してやれればさらに学校の印象もいいはずです。

 古来からの徒弟制度というものがもう維持できなくなってきた状況で、できてきた学校であるならば、現在の状況下で名工を育てていく形式のようなものを模索していく義務というか、責任があるんじゃ無いでしょうか?

 卒業後も、一年で数本の実績を作っていく中で、職人として食っていける土台ができないとも限らない。そうなったら、独立してもらえば良い。そんな二年や三年の学校教育レベルで、一人前の職人ができるわけがない!その後の製作環境や関係が大事なんだと思うんですが、どうなんでしょうね。

 一年半くらい前に、そんなことを中岡君らに吹き込んで、学校に直談判してみなよ、と言ったんですが、どうも蹴られたようですね。

 でも一回蹴られたくらいでなんだ!二度三度と、卒業生集めて署名活動して、何なら校内の講師の先生のご意見なども集約して、諦めずに何度も何度も学校側と掛け合ってみるのも、いい修行だと思うぞ!

 現役学生だって、ほとんどが賛同してくれるんじゃないのかな?と思うがね。

 この手の仕事で独り立ちをしていくなんてことは、大変なことだ。若い子達をどうやって、諦めずに、この業界で生きていけるようにできるか?ということが、一定の歳以上の人間の責務のような気がする。

 やはり、若い子達が元気で、活発でないと、その業界は絶対に衰退する!これは鉄則だろ?なぜ、今の日本の農業がこのような現状になったのか?それは若い子達に生き生きとした新しいイメージで農業を伝えられなかったからではないのか?

 先日の自転車業界の大先輩達の言葉の中にも、汚れる仕事だし、大手には食われっぱなしだし、儲かる仕事でもないし・・・、こんな話だけだったら、若い子達はそれに続いて、やっていこうとは思わないでしょう。

 行く行くは、アサヒとイオン自転車その他に集約されていく、自転車の個人店など青息吐息・・・。

 若い子達に、生き生きした新しい自転車業のイメージでもいい、どうやって伝えていくか?ということなんだと思うんだよね。そんな仕事で面白いか?仕事は面白く楽しくやっていかないとダメだ!そのためにはなにが必要だと思う?

 そういう所を模索して、模範になるような動きをして、一定の形式を作って、そこに余地を残しつつ、若い子達に渡していくこと、こうした活動無くして、業界の衰退などはもう必然のような気がするね。

 もっと若い子達が元気になるように、希望が持てるように、楽しめるようにできないか?もちろん諸技術の習得は大変だし、失敗の連続だし、落ち込むことだってある、思い通りになんか行かない、ダメかも知れないと思うことだってあるだろう、でも、その先に大きな目標を持ち続けられるような環境があれば、そうした苦労もすべて肥やしであり、喜びの源泉になるはずだ。

 何の話だったか?

 そう、もうある年を越えた店主としては、最近殊に若い子達の動きが気になってきているようである。自分の死後、彼らに何か残すことができるか?ということの方が、目下自分のなにがしをするよりも気になってきている。

 まだまだ、店主も何も成就はしていないが、まあ、あと二十年そこそこで消滅する自分などは、もうどうでもいい。それよりも、残していくやつらの方に気を取られているともいっていいのかもしれない。

 そういう意味で、若い子達への何らかの環境作り・・・、できることをやっていかないとな。

 がんばれ!若造!踏ん張れ!オヤジ!

潜入ルポ!



 ここは、都内某所の某新年会。ここに潜入して参りました!

 コンパニオン・・・、って知ってますか?若いおねえちゃん達が三人も居て、何を飲むか?と世話を焼いていただきますが・・・。

 無類の熟女好きの店主からすると、何か小便くさくって・・・ごめんね、何ともダメだなあ・・・、あのキャピキャピ。

 この某所に集まっているお歴々は、その手がお好きなようです。キャバクラ・・・、あんなとこに金払っていくヤツの気が知れん・・・。でも・・・熟女バーならいいかもなあ・・・という意味で似たようなものか・・・。

 ここでミーティング・・・というか、まあ単に飲むだけで、あまり話はできませんでしたが。顔見せ、自己紹介・・・というのでしょうか。

 そして、恐怖の・・・。

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 二次会だ、出たー!!!キャバクラ、じゃなくて、カラオケ・・・。

 ハッキリ言う!店主はカラオケ嫌いなのだ、大嫌い!絶対に誘わないでね。誘われても行かないからね!あの文化は一体何だ?ってなもんだ。人の歌など聞く気も無く、その間下向いて自分の曲を選んで、間奏になると、イイェーイ!とかいって、心のない拍手をして、また曲選んで・・・。

 だいたい人様に自分のへたくそな歌をデカイ音で聞かせて、平気でいられる神経が分からない・・・。あれ、冷めてみるとかなり異様な世界だぜ。

 飲んだら話すのが好きな店主としては、とにかくうるさい!黙れ!なのだ。

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 また出てくるものが、ザッツ!スナック!

 なんだジンロって?あれ酒か?消毒液か?意味わかんねーんだけど・・・、なにが悲しくて、あんなもの選んで飲むのか?人生で飲める酒の量が決まっているとしたら、一滴たりとも体に入れるのはもったいなくねえ?

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 出たー!つまみなんだと。チーズに柿ピー、チョコレート。これって大人の食うもんか?ネズミじゃああるまいし!

 となんか、不平不満ばかり並べているようだが、実のところ非常に楽しかったのだ!

 何か、海外にいった感じだったなあ、こんな文化があるんだねーとちょっと感慨にふけっていた、清瀬なんてほとんど縁の無い駅の近くのカラオケ屋さん。常連さんでいっぱいのようでした。

 で、どこに潜入したか?でありますが、これがなんと自転車組合・・・なんでありました。ちょいとご縁がありまして、店主初めてそうした関連の中に参加していくかも・・・知れません。

 基本個人店主の集まりで、大手のアサヒさんなどは準会員で、正会員ではないという事でありました。加入は比較的簡単らしいです。

 もうかなりお歳の皆さんで、長い間個人店主でがんばってきた方々、ある意味店主の大先輩に当たる方々とちょっとばかりでも話ができたというのは、これも刺激的なんであります。

 「今若い人たちが自転車屋になろうとしない・・・」「家の倅なんか、イヤイヤやってるからなあ・・・」などと、確かに参加者は五十代が一番若い人たちで、三十代以下の人たちは参加していませんでしたね。

 まあ、店主がパッと見ただけでも、自転車屋になりたそうな若い子達はそこそこいるとは思いますがね。

 でも、農業と一緒でありましょう、そこに新たな意味づけを持って参加しないと、すべて大手に負けて、しぼんでいくしかない。小さな店舗だからこそできること、個人店舗だからこそできることって、まだまだいっぱいあると思うんだけどなあ。

 そういうところをより多く広めて、別の業界や別の年齢の層の人たちが気軽に参加できるようになれば、この業界も相当変わると思うんだがなあ・・・などと思ったり。

 また支部というのがあって、そこに近隣の小学校の自転車点検などもあるそうなんですよ。以前、松ノ木小学校で自転車講座などやって、非常に面白かったんだが、そうした関連を利用して、またその辺に出入りができる、なんていうのも楽しいかも知れない。

 一店舗がやると、どうしても我田引水になりがちなんだが、そうした組合の活動となると、一店舗を超えることができるので、それはそれで大変有意義なことでもあり得るんです。まだまだやれることはいっぱいあるよね。

 かつてプリウスを購入する際に補助金が出ていたそうだ。誰がどうどこへ話を持って行って、そんなことが実現したかは知らんが、エコロジカルな観点からすれば、スポーツ自転車を購入の際に補助金出しても良いだろう?って思ったりね。さすれば、誰が一体どこへ掛け合えば良いのか?という話になる。

 自転車組合じゃない?一種の圧力団体?ロビイイスト?自転車から出た金は、中国や台湾に行くから受けが悪いなどという与太話も聞いたことがあるが、店主は好きではないが、そうした行政系の活動もできるかも知れないね。

 基本賛成していないが、オリンピックを控えている今、自転車業界としてできることってなんだ?物売りだけじゃあないよ、もっとソフトに寄与していく活動とかできないのか?

 まあ、人のカラオケ聞きながら、この方々といずれはこうしたことが話せるようになるのかな?なんて、コンパニオンさんにつがれた苦いビールを飲みながら、そんなことなども考えてみた。

 まあ、どうするかは未定ながら、ちょっとばかりそのての活動に関しては、触手が動くところあり、もうちょっと潜入してみようかしら?なんて考えたりもする・・・。

 何事も経験だよね!

詳細は後ほどに・・・



 無垢の状態のフレーム。

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 この辺などは手が込んでいます。ある意味集大成なんでね。

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 なんじゃ?折れてんの?

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 本ブログは自転車中心のものでありますから、これが自転車のフレームであろうことはおわかりかと思います。

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 ここはエンドだよね。全貌をあかすと、

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 そうそう、こいつらは例の仮ブースでの本塗装であります。まだまだ改良の余地はありますが、まずは一発吹き完了ということで、ホッとしておりますです、ハイ。

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 コイツに、フォークがつきまして。

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 完成となる、そうです。小径の折りたたみでしょうね。前後のエンドが狭いちょっと特殊な小径です、一体どなたの作なのか?

 その辺の詳細につきましては、コイツが組み上がった際にご紹介かたがた公表いたします!

 その名をツバメ、青にメタリック、マットという、ある意味若さと渋さを両立させたいのか?まあ、完成したものをご期待ください。

 若い奴が、自分の可能性をかけてパイプからくみ上げた一台が、今できあがる!自転車界という俗に輪界というのだそうだが、それにとっても、決して悪い話ではない、と思います!

仮組み塗装ブースなんとか・・・



 仮組みながら、塗装ブースが一端完成ということに、なりました。

 まだ細かいところが気に入りませんが・・・、これを軸により良くしていくつもりであります。

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 観音開きのコンテナの扉一枚を固定。

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 その裏に加圧器を設置。直径にあわせて穴開けないとね。

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 まあ、ここまでは良いんだが、ここにピッタリと加圧器をどうしたら固定できるか?というのが実は旧店舗からの悩みの種なんであります。やっていたのは、できるだけ穴に近づけて、ガムテープでとめるという何とも冴えないやり方だったんです。

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 コイツなんでありますが、直径30センチ、ピッタリの何かはないものか・・・。それがあったんです。

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 これです・・・。この写真だけで分かった人はすごいなあ・・・。実は工事の時など、道に設置する三角錐、コーンというやつがありますね、あいつが風などで倒れないように下にはめる重しのゴム板なんです、コイツがなんと直径30センチピッタリなんであります。

 はめてみると、ピッタシ!

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 こうやって丸窓に近づけて、

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 外にもこの枠を置きまして、

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 フィルター挟んで、四隅を全ネジでとめる!これで空気も漏れずに、ピッタリと設置完了!三度目の正直とはこのことで、ようやっと落ち着いた感じであります、やった!

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 吸気ができたら今度は排気であります。これには、水道系の塩ビ管を使いましたよ!かつてこのブログでで謎解きやったっけね。

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 100ミリパイの排気チューブを四つに分けて、あちこちに散らします。循環しないようにしないとなあ。

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 隣のコンプレッサーから、ホースを通して、ドレンを通してスプレーガンの土台が完成。

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 かなり自在に動く、釣りシステム。前後左右、360度回転可能、できるだけ、ストレス無く作業できるように、工夫しないとね。

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 それでは、仮吹きに、失礼!

 細かいところはまだ研究が必要です、特に入り口を圧着させるための方法、パッキンの調整なんかかな?あとは、その周辺の仕掛けですね。

 本格稼働・・・、ほぼ再開かな?!

 色々とお待たせいたしました!

なにができるか?最終章に近づく・・・



 まだまだ、第二の引っ越しからごった返している当店でありますが、なにやら三メートル級のパイプ類が立っていますな。

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 これで一体なにが?できるのか?なんてね。

 荷物がごった返しているなら、それをどうにか収納していかなければならないわけで・・・、どうせその辺のものでしょう?と簡単に推測が付くのでありましょう、たしかにね。

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 こんなものが仮組ですができましたわけであります。この高さだけでも三メートルありますので、上の空間をうまく使えば・・・。

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 こうしたものなどは、かなりスッキリするんじゃないか?と思われますがね。

 と、それだけでは実はない。

 今回のやぐら作りは、さして遠くはない、狸サイクル敷地内全面屋根かけ作戦の一環でもあるわけであります。いくつかある荷物や車体などを収納するだけでは無く、このやぐらから、今作成中の鉄箱や柳箱に向けてパイプ類や垂木の類いが伸びていきます、そしてそこにポリカの波板が付いていく、というとになるんであります。

 そうなるとググッと狸サイクル改造・改築の最終章に近づくというわけであります!

 敷地全面で屋根がかかるとなると、雨風関係なく、そこでの作業も可能になります。今のような一番寒い時期は別として、他のシーズンではほとんど仕事が外でできるようになります、そうすると通りがかりの方々も声をかけやすくなると思いますし、展示車なども雨を気にせずに置くこともできるようになります。

 そして夜、屋根がかかるとその下に電気を吊して明かりをともすことができるようになります。そうなると敷地全体が明るくなりますので、営業しているというのが遠くからでもわかるようになります。

 店全体が活気を帯びて見えてくるようになると思いますな。

 そういう意味で、屋根は最終章と言えるくらい、店の完成にとっては大事なファクターなんでありますね。

 そう、電気といえば外電源ですね、これもまた別系統から引っ張ってくるか?今ある系統を発展的に使用していくか?これまた専門の皆さんのご意見や技をお借りしなければならないかもしれません、フムフム・・・。

 ところで、この4月から電力自由化になる、ということはご存じかと思いますが・・・。3.11から5年目となる今年、たまに伝わってくる原発事故のその後の情報や、汚染土壌の積み上げの写真など、どれをとっても「アンダーコントロール」とはほとんど言い難い状況下と思います。

 原発に事故が起きたら、場当たり的な対処しかできない、ということがこれほど如実に分かっているにもかかわらず、現政権は再稼働へとひた走る始末、キチガイですね。

 免震塔がなくても、避難計画ができていなくとも、廃棄物の処理方法も確立されて無くとも、書類上の審査で再稼働?だからといって、100%安全だとは言っていないと規制委員会は非常線を張る。

 原発乞食の自治体は国の責任で再稼働を許すといい、国は国で事業者の責任でという。あんなデカイ事故が起きても逮捕者が一人も出ない無責任の体系のようなこの国では、責任のたらい回しなどはお手のものとくれば、なんの不思議ではない。

 遅いといえばそれまでだが、これでなんとか自分たちで小電力の選択肢ができたというのであれば、自由に選ばせてもらおうじゃないの!!!

 原発がそんなに安いんなら、電力会社だけの資金でしっかり回してせいぜい稼いでもらおうか?その代わりゴミの処分費から、被害者への賠償その他もすべて、電力会社の資金でやってくれよ、コストが安いんならできるだろう?

 さーて、こんな電力価格のシュミレーションのできるサイトがあるらしいので、こんなのを参考に今月中に自分のスタイルに合った、電力を自分で選んで決めてみるなんていうのも良いかもね。こういう所からゆっくりと、潮目が変わってくるというものだ、相変わらずな方とそうでない方の裂け目も見えてくる。

 決して悪いことではない。

 明日は、また別の最終章に向けての動きをご紹介します。片腕が帰って参ります!

プライド二転三転にて!

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 元々はこういう形で納車されたものでありました。

 プロダクトにちょっとした薬物を仕込むことで有名なロックバイクスなのであります。

 まあ、でもねえ、フラットハンドルでしょ?ボリュームゾーンを狙ったな!ということで、こちらとしては最もボリュームから外れた、未来のツーリング車を作ったわけでありました。

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 名付けてチョッパーツーリング。これは断言する、十年・・・十五年後ぐらい先には、ツーリング車の中にこの手のチョッパー系の自転車がラインナップされているはずだ・・・。

 まあ10年以上先を行っている当店が言うんだから、まあ、適当なんである!

 しかし、コイツにフロントキャリア付けてのパニアバッグ両サイド、これでウィリーの危険は無し。そんでもって、グリップからリボン状の吹き流しを垂らそうか?

 それにヘルメットの後ろから、白髪の長髪をなびかせて、大きめのトンボのサングラスをかけて、ふんぞり気味で前押しペダリングをするツーリスト。行けるヤツは、後からドンドン抜いてくれ、俺は俺のペースで行くからな・・・。

 そりゃあ、若いときは色々ならしたもんサ、バイクも車も一通り乗ったが、今はコイツが最高だ。ビールがうまいよな、血圧も安定するし・・・。

 未来の店主かもなあ・・・。バイクも車も全くこなしていませんがね・・・。

 ということで、未来過ぎたので、一時撤退!ではこのプライド君どうやって、第三の道を歩ませるか?

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 フレームは頑丈だよ。

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 ストレートフォークなんていうのも好みなんだよな・・・。

 で、老人チョッパーツーリング車から、一転して若者入門ツーリング車にでもしようかね。

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 じゃあ、ドロップだ!フラットになど戻すものか!高校生よ、これで文庫本持って夏休み日本一周にでも行ってこい!とね。

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 前三枚なんて、贅沢だろ!大量の荷物積んでパスハントできるぜ!

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 リアのギアだって、こんだけデカイ、ワイドレシオだ、日本国中何処でも行ける仕様にしておいたよ。

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 ブレーキは、デフォのキャリパーでな。

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 STIとの相性は悪くはない、ツマリそこそこ止まるんだな。でももう少し制動力が欲しいとかいうなら、アルバイトでもして105にでも変えれば十分だろうな。

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 タイやは28c、ツーリングにはこれでいいんじゃないか?

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 ここにダボもあるので、キャリアも積める。なんとでもなる一台なんだな。

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 まあ、高校生の分際で、こんな一台にまず出会えたとすれば、ラッキーだと思うぞ!長距離を中心に、何処でも行ける!ってーヤツだからな。

 一定の固さがあって、こびてない、踏めば進むし、この固さは頑丈さの証でもあるような気もするな。
 
 ということで、高校生・・・だけじゃあないが、学生君を中心にワケー子達に乗って欲しい、吊しの一台ができた。

 いつでも試乗にいらっしゃい!乗せるまでが勝負!乗ったらコッチのもんよ!

デフォのフラット車あるらしいですね



 以前、当店でもちょいと手を出したことのある、カラミータでありますが。途中からの値上げや何かで、とんとご縁がなくなってしまいました。探せばフレーム出てくるかしら?

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 改造したものか?そもそもだったのかは知りませんが、フラット系のハンドルが付いています。

 先日も、あのバラクーダのフラット版の自転車が現れて、改造したのか?と聞いてみたら、フラット状態で売っていたという。

 聞いてみると、大手の売り手がどうも自店改造で出していたらしいんですね。ウーン、皆さん工夫していらっしゃるんだなあ・・・としみじみ思ったわけであります。

 クロスバイクというあの中途半端さが、逆にボリュームゾーンになることを考えると、スポーツ自転車をまずはフラットから誘導するというのは、発想としてはありでありましょう。それを大きな店がやってしまうんですから、大したものであります。

 なので、このカラミータフラットは、どこかの店がやったものなのかな?

 で、コイツをドロップに戻して欲しいという事でありました。

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 はい、STIつきのドロップバーに変身です。元々がその仕様だったんでありましょうから、戻ること自体には何の不思議もない。

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 あとは経年で劣化したところを直していきましょう。

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 スプロケ交換、あとリアホイールは持ち込みのものへ変更です。

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 定番のチェーンも交換であります。

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 いつもシマノのチェーンにばかり交換していますが、別のメーカーでシャキッとしたのもあるんでね、今後はそうした方にも向けていこうと思います。同じことばかりではつまらないからね。

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 あとタイやもスキンサイドものに交換です。このスキンサイド、クラシカルな雰囲気が良いんでありますが、例えばゴミタリヤなんてメーカーのものに変えたら、それは高額で・・・どうしようもない、といってパナレーサーのパセラになんぞ交換したら、通学用自転車になってしまう。

 なかなか手に出る価格で良い物がないか?というところに登場してくれたのが、このチャレンジというメーカーのもの。タイヤ自身も悪くはないです!

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 ブレーキも分解掃除・・・とシュー交換。

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 汚れを飛ばして、オイルを入れ替えると、機嫌が良くなるのがわかります。

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 リアもスッキリ!

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 エヘヘヘ戻ったぜ・・・。これが正体なのじゃ!といわんばかりに見えるのは店主だけか?これぞ自転車!と見えてしまうのは、単なる店主がロードバカだから何だろうな、キット。

 相変わらず、ドロップ化のお問い合わせがあります。ハイ、なんでもドロップ化します!まあ・・・、その逆もね。

 ハンドルは、その車体の車種を変えてしまうほど影響のあるパーツです。ですからハンドルが変わると自転車がまるっきり変わってしまう!といっても過言ではないんですね。

 なので、新車購入をお考えの場合、とりあえずハンドルを変えてしまう、という手前の段階もある、ということを頭の片隅に入れて置いていただきたいと思います。

 そんなに何台も家に置けない、という場合には、ハンドル交換をおすすめします、その次は・・・ホイール交換かな?

 ということで、なんでもドロップ化してしまいますぞ!

ちょっと手間かけてやると・・・



 この状態でいただいた、レーサーなんだそうです。

 このくらい離れていると、まあ良いんじゃない?とも見えなくもないが、近づけばそれなり、そこそこ荒れている。これをもう乗らないんだけど、いる?といわれて、もらってきたと。

 完全廃品なのか?それとも再生できるのか?という、この見極めは、そうした志向性プラス技術力が無いとできないでしょうね。

 まあせいぜい、自分では再生できないながら、できる人が居たらその人にあげて欲しい・・・、または頼んで直して欲しい・・・というくらい。

 今はそうした考えすら持たせないくらいに、使い捨てが横行しすぎていますね。なんとか活かせないか?活かしていこう!という発想をそもそもからしてつぶしにかかっている、というふうに見える。

 あるものをゴミとしか見ることができない、ということは、それにまつわる発想や技術が貧困か、またはそれをめぐるその他の関係性が貧困であるかのいずれか・・・なんではないかしら?と思えてくる。

 だって、再生できる人はやっていますものね・・・、あらゆる分野で再生しています。またはある関係性において、ゴミから富を稼ぎ出している、ともいえる。

 メイドインジャパン・・・、すでにアメリカの家電がとっくの昔からないように、近い将来日本製の家電もなくなってくるのかもしれませんな。それでも過去の栄光を忘れられない、その実何らかの技術的な寄与もしていない連中が、日本はすごい!を繰り返す、なにがクールなんだかね?痛々しいよな。

 まあ、自国をどう思おうと勝手だが、返す刀で、他国や他文化について一知半解に馬鹿にするのは辞めたらどうかね?よその国のことなど言ってる場合か?

 できることから、再出発し直すこと。自分の力量と身の丈でね。さすれば、リメイドインジャパン、なんてどうかね?などと思う事がある。

 作り直すこと、再生させることでまた新たな価値を付与していく・・・、元のものよりもまた一段と練られたものを載せて再生していくなんてね。

 再生の技術や発想は、実は古から学ぶことだらけなんだよね、昔の方々が残してくれたそうしたものを再度現代に息吹を吹き込んで、それこそ再生させる。

 粋だと思うんだがなあ・・・。ヘエ・・・そう来ましたか!ってね。

 まあ、そんなこんなで、自転車屋としてできることを考える・・・真剣にね。

 で、今回の再生ですが、まあちゃんと乗れるように、ということで、これでレースに出るとか、ブルベに出るとか、そういう次元のものではなく、普通に乗れるように・・・という事でありました。

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 今回最大の難所といえばここ。フロントディレーラーの台座がへし折れている・・・。

 台座自体は、フレームにネジで取り付けられているので、台座自身が手に入れば、そこの交換ということで話は終わるんだが・・・。いかんせんジャイアントさんとは取引がない・・・。

 かつて似たような案件がありまして、その時はたまたま偶然にそうした金具がありましたので、良かったんだが、今回はさすがに無かった、柳の下にドジョウが居なかったわけであります。

 さて、どうするか?シングル化にしますか?という案も出ました。ちょっと高齢の方が乗るかもしれない・・・という話も無くはなかったんでね、それならシングルでも・・・と。

 でも、痩せても枯れても、レーサーだしなあ・・・、やっぱり高齢者じゃなくて、若い子乗せるので前二枚にはして欲しい・・・。

 なんとかするしかない。

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 さすがアルミのレーサーだったので、カーボンほど形状やサイズでかぶいてはいなかった、市販のクランプ台座の内側を加工することで、なんとか復帰することができたんでやんす。

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 無理することもされることも無く、スッキリと付いています。

 この難所が終わればあとは・・・大したことは無い。

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 ブレーキ自体を交換してもいい代物です。これは完車の値段を下げる典型的なブレーキアーチを使っておる・・・、でもまあ、今回は船附シューだけで、許してやる。

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 もちろんアーチないもオーバーホールしてますよ。

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 かなり朽ち果てているように見えますが、しっかり再生させます。

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 スッキリと、行きます!

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 STIの調子も最悪でした、もしかして交換?とも思いましたが、油を差して、温めながら、動かしていくと、行ったきりだったレバーが戻ってきたり、鈍かった動きにシャープさが戻ってきたり、元々良い物だったんで、物自体に自覚が出てきたようです。

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 まあ角度は違えど、これが同じものか?というくらい、ものが持っている気迫というものが蘇ってきますな。

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 もちろんアウターにオイルの染み込んだインナーを入れてのワイヤー類はしっかり交換します。

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 当然チェーンなんかもね。

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 力を伝達するものをよくする、媒介するものの機嫌を取ってやると、司令塔から末端までの動きがすべて生き返る。こうでないとね・・・レーサーなんだからよ。

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 交換してもいいかな?とも思ったが、洗浄とセッティングで何とかなりそうだったんでね。

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 よーし!完成ということで。

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 もう、何のことはない、普通のレーサーとして蘇りました、普通に走ります。この普通にというのが、難しいのかもしれませんがね。

 シフトもよく決まり、ブレーキとアーチの相性も悪くないんでしょう、そこそこ効きます。フレームもまだ金属疲労の手前、重いギヤ分でも、ズーン・・・と前に出る感じは健在です。

 おはよう!と一言かけたくなる、一台として再生。

 寝ているレーサーはいねかー???鬼は外!レーサーも外(街道)だぞ!
 

キミハミキスト派か?



 この自転車、つきあいはそこそこ在るんですが、何とも乗り切れていないところが、なんとかしたいということ。

 ちゃんと自分の自転車として使ってやっていないということ、どうにかしてもっと自分に自転車を近づけたいと・・・。

 自転車に対して色々と距離を取る方々がいますが、なるほど、そういう距離で行きますか?では「愛着」から入って、距離を走れるようにして、本来の愛着へと持って行きましょうか。

 では、長距離用に、変えていきますが、この自転車にはちょっとした特徴が、ありますね。トップチューブがの二本でそれがエンドまで斜めに貫かれている・・・、そうミキスト型タイプのフレームなんですね。ならば、そういう形式にしていきましょうか。

 まずは、見た目としてシック路線とまずは行きましょうか?ピンクとかじゃないよね。

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 これをシックといえば、茶系にしましょうか?

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 それと・・・、

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 まあ、こいつは何とも実用車というか、いかにもママチャリ仕様って感じだよね。

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 こんなステム取り付けのWレバーなんかにしてみましたよ。オオ!シック!

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 フラットハンドル、これから卒業しましょう!長距離といえば・・・やはりコイツでしょう。

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 イイェーイ、ドロップね。といっても焦ることなし、ステムは元のものを使って、高い位置にハンドルをセッティングしたんで、オット!というようないきなりの前傾には持って行きませんからね。

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 やはり復刻してくれて良かった、この補助レバー付きエアロブレーキ。これですと、下ハン・ブラケット・肩・上ハンの四つのどのポジションからでもブレーキングができるのね。やっぱりいいですよ、これ!コイツが安定供給というのは、ヨシガイさんのお陰なんであります。

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 泥よけなどは外し、Vブレーキも交換と行きますか、シックなんでね・・・。

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 カンチですよ、カンチ。コイツもべらぼうに効く・・・とまではいえなくとも、昔のものから比べれば、相当いいですわ。

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 フロントもキャリアを残しつつ、カンチ化いたしました。

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 今回、実は駆動系はほとんどいじりませんでした。いじらなくとも調整で動くのでね。前ギアは一枚ですが、先のWレバーでは、一本空のものが付いています。ただ、もしもっと距離乗るようになったら、前二枚となるでしょうから、その時のために取っておくということに。

 今回はこの辺にて・・・、こんな感じのなんちゃってミキストであります。

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 上回りが、ツーリング仕様のやる気満々ということで、ちょっと見はアンバランスですが、まずはこの辺からしっかりと乗り込んで、今度はこちら任せでない、利用者さんからのご意見をくっつけまして、より完成に近いものに持って行きたいと思います!

 古着屋さんのお店を祐天寺に展開しているようですよ。

 これも当店としては大当たりなんだなあ・・・。というのもね、古着と自転車って、くっつけてみると面白いと思うのよね。古着はほとんどワンオフもので、偶然と縁によって組み合わせが決まるでしょ?

 自転車もこうした改造系のいじりをやっていると、似ているなあ・・・と思うのね。

 そこで、改造系の自転車と古着との何とも変な取り合わせ、ここに何らかのモードのようなものを取り入れたら、何かジャンルができないかしら?

 例えば子供用自転車を大人用に改造した自転車には、例えば子供服の一部を利用した古着のパーカーとか・・・・と合わせるとか・・・。まあ服には全く????の店主なのでボロが出ますんで、この辺にしておきますがね。
 
 ということで、改造自転車と古着のコラボなんかも・・・・やっていきたいですねえ、その前に、ドップリ自転車にはまってくださいよ!!!

クロストレーニングと小さな蝋燭



 この自転車が持ち込まれたんですが、本人というより人車一体で連れ込まれた、といった方が良いかもしれません。

 で、それが一体誰によってか?

 道を歩いていたご婦人が、自転車トラブルで困っている学生に声をかけて、当店に連れて来てくれた、というのが今回だったんですが。

 そのご婦人・・・、ア!あの時の!!!

 といって驚くほどではないんですが、以前まだ当店がこの地で駆け出しの頃、小さい子供が自転車で困っているので、なんとかしてくれない?といってきてくれた方だ。

 その時は確かネパールの子供二人が、外れたチェーンがギアの内側にくいこんではずれなかったので、当店まで数十メートル運んできて、直して出してやった。

 その時、その子供達はいくらかかるのか?心配だった様子なのを「大丈夫よ、おばさんが出してあげるから」と通じない言葉で声をかけておられた。もちろんドライバーでチョチョイで直ったので、工賃はただだったわけだが、翌日お礼と称して一包みもって来ていただいた。

 その後婦人が、また若い子を連れてやってこられたのだ。相手は黒ガラス、高校生かと思いきや、近所の早稲田の野球部三年生の学生君だったのだ。

 まあ、自転車は酷かった・・・。一見チェーンが外れていただけのようだったが、まあ・・・ある意味典型的な高校生のメチャクチャ乗りを数年重ねてきたような、何ともねえ・・・という代物だったわけです。

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 前後のホイールは振れまくり・・・、エンドはひん曲がり、まあ変速など全く使っていない。

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 ブレーキシューは取り替えたものの、これでどうやって止まってたの?というくらい・・・。まあ、反射神経だけで乗っていたのが分かる扱いであったわけ。

 そこで、野球部やっているならヨー・・・・と店主の一席。

 自転車をサンダルくらいにしか考えていないだろう?なぜ、コイツを乗っているときでも、少しでも野球に役立てないか?ということを考えないのか?ある意味そのくらい日常使いの自転車とスポーツ自転車の乖離はまだまだあるという事なんだろう。

 例えばな、膝を壊したとする、どうやって直す?治療中心肺機能が落ちやしないか?と心配ならないか?そういう時には自転車なんだよ!君ら体力なら150キロだって踏める!軽いギヤで膝に負担をかけないようにして、長距離を踏む。心肺機能は落ちないどころか向上していくはず。

 そういうように自転車を考えて欲しい!クロストレーニングという、ありとあらゆるものを自分の競技や種目にとって、どうやったら利用できるか?という事を考える、ある意味自転車は最たるものだと思うぜ!

 大体道で困っていたときにご婦人に声かけられて連れてこられているだけでも呆気にとられているところ、そこのオヤジにクロストレーニング云々とコンコンと言い聞かされて、二重の呆気状態だったと思う。

 とりあえず、引き取って、しょうがねえなあ・・・しょうがねえなあ・・・と漏らしながらのメンテが終了。

 その翌日。

 「おいくらですか?」とその後婦人が訪ねてきたんであります。いいんですか?と聞くと、エエ、出世払いでいいんで、私が払いますと。

 そのご様子が、ちょっと普通と違っていたんですね。大げさにいうと、ちょっとばかし迫力があったと申し上げましょうか。

 そのやりとりの中で、ポソッと、問わず語りでおっしゃった。

「知り合いの子供さんがね、六歳の時、整備不良の自転車に乗って、首の骨を折って、亡くなったんです。だから、以後、絶対に壊れかけた自転車に乗っている子を見ると放っておけなくて・・・」という事でありました。

 十年ほど前のことだったと。今年子狸は六歳を迎えます。

 色んな意味で、引き締まります。整備不良車で、死者が出うると。これは当店有縁の方々とは、共有しないといけません。重く受け止めていかないとなりません。

 「ノスタルジア」という映画に小さな蝋燭に火をともして、ゆっくりと渡り歩くシーンがあります。消さないように、片手で風をよけながらゆっくり、丁寧に歩く。途中消えてしまうと、またはじめから火を付けてゆっくりまた歩き始める。その絵が浮かびましてね。

 自分に与えられた蝋燭に火を付けて、それを消さないように、丁寧に 歩いて行く=生きていく、地味であろうが派手であろうが、そうしたものを自分に課しつつ生きておられる方に敬意を表しつつ。

 

 その翌日、件の学生が自転車を取りに来た。是非、ご婦人の連絡先をきいてきたが、出世払いでいいといってた、氏素性は明かさないでとも言われたよと。整備不良車の若い子は放っておけないともね。

 あと、体育寮の学生の自転車すべて、利用者の適正サドル高にしただけでも、君らは変わる、絶対に変わる!とも言っておいた。

 二つの小さな蝋燭に火が、彼らの火種になるのやら?相変わらず、若い子らには期待しないで、待つことにしよう。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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