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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2017年07月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

二昔前のルックなんだが・・・



 これ以上はいらない?とすればポジションは出ないなあ・・・。

 もしかして、回りをリーミングすれば入るかも・・・。

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 のぞいてみるに、どうもフォークコラムの底が浅いようだ。

 1インチのコラムにカーボンフォークといえば、カーボン出たての頃のやつで、コラムとの接着なんかでまだ確立されていなかったのかもしれないなあ。

 なわけで、コラム内部を削るのは諦めた。ではどうやって、ステムを下げるか?だ。

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 これしか無いなあ・・・という事で、斜め切り。シャフトのねじ山も深めにとって、ステムを沈めることとした。

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 これくらいなら、いいか・・・、合格。

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 さて、コイツ、年代物のルックカーボンなんだな。ルックのカーボン車なら結構許せてしまうねえ。細身でかっこいいよね。

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 アルミラグに接着カーボンなんだが、細くて繊細にて、いいと思うなあ・・・。

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 この頃のルックは、タイムと並んで、フォーク単体でいい物を作っていた。店主はタイム派だったが、ルックも捨てたもんじゃ無かったなあ。

 重量も軽い、やはり当時から奇跡的なことをやってきたメーカーではある。

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 これに5アームの頃のレコードがついている、しかし、やはり五本ないとねえ・・・。

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 このリアディレーラーの表面がクランクのごとくのマーブル状態だったら、よかったのに・・・といつも思う。

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 前後ホイールが堅い。がフレームとの相性は取れているように思えるね。

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 疲れないカーボン車体と言ったらこれかな?疲れずに、ホイールの堅さにのせて加速ができるというような感じかな?

 本当走りやすいカーボン^車体ではある。これもガチレーサーとは違って、また次の新たなカテゴリー待ちの自転車なのかな?1インチだしね。久々に置いておきたい自転車・・・(カーボン車で)っていうやつに出会ったが・・・、持ち主さんの元に返っていった・・・。
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ヤフオクからやってきた 裏が大事!



 カーボン車体ですねえ・・・。

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 コンポはアルテで統一。ある意味、非の打ち所なしの一台で、ヤフオクから入手したという事だ。

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 機能的には面白くないくらい、ほぼ完璧ね。

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 4アーム、これも定着してきたらしいですね、まだ違和感ありますがね、店主には。で、ヤフオクから来るものに注意してもしきれないんでありますが、その一つにスモールパーツの欠損というのがありますね。

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 今回はここ、クランクのプラのボルト、コイツが無かった。無くても走るが、セッティングの際には必要なこのパーツ。もちろんシマノさんのスモールパーツ対応は世界一だろうから、取り寄せましたよ。

 あくまでもオークションは基本私人間でやりとりするので、悪意でなく、相手も欠損部分に明るくないかもしれない、そういう際には、持ち込めるショップがあるかないかは、ヤフオク利用に関しては結構重要になると思います。

 また傾向として、細かいパーツが壊れていたり、劣化している場合もかなり多いと思っていいかと思います。よほどいじれる方以外には、是非一度ショップを通した方が断然いいでしょう。

 あとは、見えないところのパーツです。BBの内部なんかはその典型ですが、他に前後ハブの内部、そしてヘッドパーツ。

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 今回はドンピシャの状態で、ヘッドパーツ内部が荒れていました。下のシールドと上のそれとのサイズが異なるタイプのヘッドパーツ。

 BB回りの規格も沢山ありますが、ヘッドパーツも複雑に色々種類がありますな。

 それらのアチコチ、内径外径や、アンギュラ角などを計測して、特定してから、今度はそれを持っている業者を探して、取り寄せる。

 この辺になると、お任せいただいた方がいいと思いますよ、まあ、星の数ほどあるように思える、規格の数々、ちょっといい加減にしてね、という感じですが、暫くこうでありましょうな。どれかが覇権を取るまで・・・。

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 1.5インチのシールドです。

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 上は通常のオーバーサイズ・・・、ホント色々あるね。

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 ゴリゴリからスルスルになります、当たり前ですが・・・。

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 ピラーが特殊形状ですね。トラブルが起きないことを祈ります、代替が効きませんからね。

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 ここまでやらんでも・・・と思いますが、カーボン地印刷のサドルです。単なるビニールでした。

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 ある人にとっては無用でも、他の人にとっては有用であるようなものの有効な移動が可能となる、オークションというものは、リスクはありながらも、その形式そのものは大変有意義かと思います。ゴミでしかなかったようなものが、ありがたがられるんですからね。

 そういう意味で、オークション利用者の方が、安心して依託ものを使えるようにする点検、欠損パーツの補い、交換などについては協力していく方向で、当店は動いています。

 落としたもの、引っ張ってきたものがいろんな意味で不十分だった場合、ご相談等、お受けいたします。

事故からの完全生還

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 先日、事故車だったものをまずは安全に乗れるようにして生還させた車体でありました。前回りが重点的にやられていたんで、フロントホイールの組み直し、ヘッドパーツ交換、フォーク・フレームの計測修正して、あとは消耗品を交換して、街道に戻してやったんだが。

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 各所に事故によってできたペイントの傷が残っていたわけだ。

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 事故の見積もりを取る時に、どのレベルで取るか?というのが車体の経年などや、状況によって変わってくる。

 もし持ち主が、まあ古い自転車なんで、また安全に走れるようになればいいんです、というのであれば、多少の傷の修復は見積もりには入らなくなります。

 または、購入したばかりの新車で、完全に元に戻してほしい!というのであれば、当然修正塗装、または全塗装、傷の付いたパーツ類の交換なども含まれることになります。

 そして、実際の事故は、この両極の間に入るというのが、大半といっていいでしょう。

 ある程度古くて、事故のよると思われる傷が付いたなんて場合は、再塗装の扱いは見積もりにあげるべきか?否か?

 もちろん、持ち主さんの意向や、事故の状況などにもよるので一概に言えることではありませんが・・・。

 そういう場合には、ペンディングという手があります。

 とりあえず、見積もりには計上しておく、あとは、そして注にて「これをしないと走れない、というものではないが、車の傷が補償の対象となるところから、とりあえず、計上しておく。あとは、両者の話し合いにて解決されたし」と一筆入れておくことにしている。

 車の補償は、相当量の実績からかなり事務的に処理されるようにできているようだが、スポーツ系自転車に関しては、まだ確立されているとは言い難い。

 かつて、スポーツ車の事故に関して相手の保険屋が「自転車なんて五年も経てば償却でしょ」と一言実用車扱いしたところ、まとまる話がまとまらなくなったことがある。そういう意味でも、まだスポーツ自転車の意味自体がこの社会では確立されていないのかな?と思う。

 スポーツ系自転車の地位向上のために、この手の補償交渉にも、徐々に肩を入れて堂々と請求していくような展開があってもいい、もちろんユスリ・タカリに関与する気は全くないがね。

 そんなこんなで、今回のこの案件、どうやら、再塗装の予算が付いたようだ。
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 色は赤茶・・・というのかな?

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 細かい修正というのは、むしろ手間がかかる場合がある。

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 色を合わせるというが、時間が経って焼けた塗料の質感を出すのは難しい。

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 ボカシといって、修正箇所とそうでない間を焼けのグラデーションを入れる・・・というのか?または、エイジングと言って、古めかしく見せるテクニックなどもあるが・・・ね。

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 まずは、ほぼ完璧再生おめでとう!

 事故は起こしたくて起こす人はいないと思うが、どんなに気をつけてもかぶってしまう、もらってしまう、という事はある。それでもそこに、自らのなんらかの関与の可能性がほんの微塵でもないか?と疑い猛省することが、より事故を遠ざけることになるのではないか?と思いますがね。

 とにかく、これを機に事故と縁を切りましょう。

旧車もズレると別カテゴリー?



 鉄の旧車が入ってきました。

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 オルモ、イタリア車でありましょう。まあ、全体が・・・という事と、特にブレーキの引きが重いというので、やってきたわけであります。

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 パーツ類は、かなりそこそこのものが付いていますね。見た目も美しいんであります。ただ、今みたいに10速、11速というのでは無く、数も少ない比も高いと、乗りこなすには大変なわけでありますわ、旧車というものはね。

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 中でも店主が一番気になるのがここ、ブレーキの引き。ブレーキの引きの重い車体はそれが例えビンテージバリバリの車体であっても、御免被りたいですわ。まあ、さしてビンテージものには興味が無いんだが・・・。

 その興味が無い理由の一つとして、やはりブレーキが重くて効かない・・・、これが大きいわけであります。駆動に関してはなんとか我慢できても、制動がダメな車体はいやだわな。

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 そんなわけで、ブレーキのメンテとなると、それは大切。キャリパー自体の分解掃除。

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 ずいぶんワイヤーがお疲れのようで。

 レバーからブレーキ本体までのワイヤー、などに大変気を使っておくといいですよ。

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 ブレーキの引きの半分以上はインナーとアウターの相性のようなものですからね。だから極力、インナーむき出しの方がいいはずなんだが、最近の内蔵式カーボン車体などは、オールアウター的なものが多いですね、仕方ないのかな?

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 まあ、旧車のメンテはキリは無いんだが、優先順位の高いものとして、はやり足回り。

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 ハブや、ボスフリー自身のメンテをしてから、ホイールの振れ取りなどを行います。やっぱり足回りが元気になると走りは若返るように感じますね。

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 これが昔のレーサーだった。七十年代のツールあたりのフィルムを見ていると、この手の車体で、飛ばす飛ばす、たぶん今のカーボン草レーサーよりも速いかもね。

 しかし、今はその爪も隠れて、別のカテゴリーになる車体のようにも感じる。

 もうずいぶん前だが、若松孝二監督作品をオールナイトで見に行ったことがあった。その中に若い頃のエロ系の映画もあったんだが、たぶん当時は立派なピンク映画だったんだろうなあ・・・と思うんだが。

 ただ、今日のそれらと比べると、すでにピンク映画にすら分類されないだろうなあ・・・と思うんです。ちょうどこの鉄レーサーがカーボン全盛のハイテクロードからすると、レーサーなの?と思われてしまうようなもんかな?とも思う。

 期せずして、寄り切られてしまっている内に、まだ名無しのカテゴリーに入ってしまったのかもしれない。未分類であるが故に、ある意味可能性にあふれている車体ともいえるかもしれない。

 見るだけのビーンテージなんていうカテゴリーなんかではもったいない、鉄の旧車はガチなレーサーではなくなったかもしれないが、新たな走る車体としての分類を待っているんじゃないか?なんて思えてくるね。なんかジャンルになる予感がするんだがね。

 さて、あとは、誰が鈴を付けるか・・・だと思う。

再度 パンクレスタイヤの宣伝 タンナスざんす!



 この自転車は、パンクに呪われている・・・という事で、思い切ったパンク防止をという事で駆け込んできたんだが・・・。

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 原因は?と聞いても、特に・・・ということで、タイヤ一式交換しましょうか?という事だったんだが、ことによっては車体一式買い換えようか?とすら悩んだだけに、単なるタイヤ交換だけではすみそうにない。なんせ、呪われている車体なわけでねえ。

 とすれば、パンクしないタイヤにするしかない、と絞られてくる。なれば・・・。

 タンナス・・・しかないか。

 ただ、最近このタンナス、代理店が変わったという事だ。今まではエバニューさんが入れていたものを手放した。次はどこだろうという時に、新会社の営業さんが来てくれた。渡りに船ね。ただ、代理店が変わる時にほぼおきまりの・・・、取り扱いの内容や値段に変化がおきまして、それを飲んだら再契約ということだった。

 もちろんの飲みましたけどね。

 そんなことで新契約の元、そういえば26インチワンペア発注したわね・・・という事で、これも渡りに船だった。

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 ちなみにタンナスってこんな奴だ!これ一本の空気なしの素材でてきていて、軽い。グリップは問題ないが、人によっては柔らかすぎ!とか、サイズにも寄るんだろうが、堅すぎとかまあ色々あったわね。

 それにもまして、パンクが起きないというのは最大の利点で、素材の開発も進んでいると思うよ。

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 コイツの下側にこの手のピンを通して、リムのエッジに引っかけるという単純な構造なんだが、これは工賃もらわんとやってられん!という、ちょっとした技ありものなのだ。はめるのが大変ということは、外れないということで、そこは安心してくれていいんだが。

 ここで新代理店からの新トーク。かつては、一度はめたら、次は捨てるだけ、と言われていたんだな。当店としては、それはちょいともったいない・・・と思っていたんだわね。

 というのは、一度はめてアチコチ走っている、雨の日もあるわけだ、そうするとその翌日にホイールからクニュクニュ、ニョロニョロ音がしたりすることがある。水がいたずらしてんのかな?とも思うが、一度はめたら外せない・・・ので、そのままブラックボックスのままだったのだ。

 また、ツーリング野郎に提供すると、スポークが折れる際、その交換時に、やはりタイヤを外したいのだが、それができないとなると、タイヤを捨てるか、ホイール捨てるか?とちょっと経済的にもったいない・・・という問題も正直あったわけ。

 当然のこと、かつての代理店の警告無視して、一度はめたタンナスを無傷で外すことはできないか?と試して裏で成功もしていたんだが、この新代理店の新トークによると、タイヤをずらしてピンを折れば外せますと、当たり前のことを公式に言ってきたんで、今後はそういうこともしていくことになりそうだ、公式にね・・・。

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 これがタンナス、見た目はほぼ変わらない。あとあの十色近い展開もかなり押さえてきた。それでいいと思うよ、黒一色でも・・・。無駄に在庫を抱えることになる。

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 もちろんリアも交換する。

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 このリアだけでも・・・というのは営業として有効だよなあ、と思い始めてきた。やはり、看板作ったり、今の店舗自体が地元に認識してもらえるようになると、パンクだ、タイヤ交換だの要望が多くなってきている。

 ありがたいんだが、後輪のタイヤ交換は・・・正直実用車の非実用性の権化のようなところなんで、これなんとかならないかよ!といつもやりながら思う次第。

 リアだけでも仮に一本一万だとして、通常のタイヤチューブ交換の倍としても、以後五年(減らなければもっとね)一切パンクが起きないというストレスフリーは、装着する価値は十分ありそうなんだがね・・・。

 フロントは空気タイヤのままでいいよ、ホイールの着脱落だから、修理や交換も楽だしね・・・。

 そうか、リアだけパンクフリーのタイヤ交換しませんか?なんて攻めの経営でもやってみるか?

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 あとは、スプロケの交換と。

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 チェーン交換。

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 ワイヤー交換とおきまりの展開で、呪いを解いたというわけなんであります。

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 段差で、ゴツン!という感覚は正直あります。が、以後パンクから自由であるということの解放感はこれはすごいかもしれないね。かつては、防災自転車なんていう視点から、こういう自転車の必要性を考えていたが。防災は日常と切り離した時、どんどん形骸化していくものだ。

 防災を日常に織り込まない限り、まさに忘れた頃に、天災共にやってこられてしまうのだ。

 そういう意味でも、タンナス・・・再度普及を考えましょうかね。

スターメー君解任 シマノ君指名!

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 先日、ちょこっと施工したコイツ。覚えている方も多いかと思います。全体的にレトロ、正真正銘のレトロなんですね。規格もレトロでしたね。15ミリが使えない・・・なんてね。

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 見た目だけで無く、機能的にもレトロなところといえば、ここ、スターメーの内装ハブ、コイツはくせ者なんでありました。

 足を止めて、ワイヤーを引く、あさってになってようやくチェンジ・・・というようなタイムラグのオンパレード。むこうの論理よりも少しせっかちに踏み出すと、ガラーっと空回り。底が抜ける感じで、決して気分はよくない。

 当店にある、練習機、内装三段固定ハブもそうだ、チェンジしてから、音と足の調子で、次のギアに入ったことを確認しないと、この底抜けが起きてしまう。まあ、スターメーなんてそんなもんだ・・・と思えばいいが、どうもセッカチは抜けないらしい。

 では・・・、いっそのこと替えてしまおうか?という事に。

 他の内装三段に、而してこれほどのレトロありきや?

 まあ、ない。ほぼない、といっていい。ではどうするか?あるもので組むしかない。見た目よりも機能重視にするとなると、つまんねーが、あれしかない・・・。そう、シマノ君。

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 早速ハブを交換して組み直してみた。はやりレトロ感という観点から見るに、トホホであるには違いない。でも!世界に冠たる、機能面をとって、コイツにすることにした!ということだ。

 ところがハブで組むまではよかったが。

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 ハブシャフトが太すぎて、フレームのエンドスリットに入らない・・・。スターメーは小判型の8ミリときた。110エンドのピストハブみたい・・・。さてどうするか?

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 エンド金具側を削ることとした。というのは、内装ハブはシャフト単体で抜くのが難しい。もしできれば、シャフト一本にして、フライスかければすむ話だが、それができないとなると、薄いエンド金具・・・などの条件をみるに、エンド加工に踏み切った。

 これにて装着!

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 シフターはピアノタッチのようなプラスチックに安っぽいものなんかもあったんで、それよりも、持ち込みのシフターを使って・・・という事だったんだが。

 元々付いていた、このグリップ元のシフト、もしもという事で実験してみたら、調整することでシフトすることがわかったので、そのまま使うことに。

 ハブ回りのみがちょいとシマノ君なんだが、あとはなんとかレトロ側でがんばることができたかな?という仕上がりです。

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 ぱっと見は変わりませんが、より高機能となっての再生となります。試乗してみると、前よりもバシバシ決まるようになりましたね。

 あとはもし余裕があったら、シマノハブ本体に磨きをかけて、レトロ風味にする・・・というのもありかもしれませんが・・・、大森社長やってくれるかしら?

 レトロ系自転車となると、こういうところに気を配って、再生していくことが重要なんで、大変なんだが、できたら楽しいという展開。

 いくらレトロ調とはいっても、走りまで犠牲にしたくない、ならいっそのこと、その辺に関しては、アンチレトロで、というのも潔いといえば、潔いというものだ。

 再生にも色々考え方はある、できる限り対応できるようにしておく。その方が断然面白いのだ!

北京自転車事情 その表層



 この地区の名前は・・・、798とか879とか数字が三つの呼び名だったと思う。特徴は、元住宅か倉庫か工場跡のようなところを、中身をリニューアルして、ギャラリーや店、工房などにして貸し出している地域といっていいかもな。

 広い敷地に、低層の建物が並んでいて、ちょっと迷路的なところもあって面白かった。

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 こんなかつてを忍ぶオブジェがある。ごっついね、鉄の質感がすごい、国威発揚という迫力が伝わってくるな。

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 こんなのまで置いてあった・・・。たぶん毛主席の立像だと思うが頭がない。なんか合った時すげ替えられるようにそう作ったのか?偶然取れてしまったのか?しかし現代中国ではこのままオブジェとして置いておくこと自体は問題は無いらしい。

 まあ、場の雰囲気として、背景に落書きがあったり、新旧の入交の感じは多少伝わるかな?

 そういう地域の中にあったのが冒頭の自転車屋。中に入ってみた。

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 入り口にドーン!がこれ。なんと幻の(といっても店主にとってね)パッソー二じゃないの!たぶんチタンフレームに、かなりベタなソリッド塗装がされている。立派なカタログは何冊も見ていたが、現物を大陸で見るとは、驚いた。

 本当にパッソー二の名前で自転車作っていたのね。

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 ある意味、こういうところにあると、店の方針というか方向性が見えてくるフレームともいえるね。

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 小径もありか・・・フムフム・・・。

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 オオ!君がこんなところにいたか、ケルビム。写真じゃ暗いが、かなりカラフルでラメラメ、こう来たか・・・。

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 こちらのケルビム、シンプル系だな。

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 こうして鉄の完成車も置いてある・・・。あとはクリスキング系のパーツもあったなあ。最初は、単なる高級志向かと思いきや、奥に行くと鉄フレームしかも、ピストやロードとある意味節操はない。

 たぶん店として、ポイントを絞ってはいない・・・、というかまだ絞れないのかもしれないな。

 他に今回は行けずじまいだったが、もちろん目抜き通りにジャイアントストアはドッシリあるそうだ。ほぼジャイアント、あとはいくつかの提携したメーカーのフレームがあったそうだ、基本行儀はいいという事だ、予想は付く。

 これで終わりだったら、フムフムなんだが・・・。どうもそれだけでは終わりそうもない。

 異文化の種がまかれたり、異文化の樹木が強制移植されたりすると、元からある土壌や、改良しようとする土壌との相性などが複雑に絡まり合って、ある意味安定するには時間がかかるというもんだ。

 いきなり西欧から近代化!といったって、そもそもから続いている文化や習慣との間で、それは一悶着、二悶着はあるのがあたりまえだ。

 そもそもの土壌に癖の少ないものは、ある意味すんなりいくこともあるかもしれぬ。逆に数千年の癖あり土壌であるとすれば・・・、当初は根腐り、非発芽、奇形、いろんな事が起こるに違いない。

 しかしだ、そうした幾多の悶着を乗り越えて、土壌に適応して発芽して、根付いていくものがあるとすれば、ちょっとやそっとではぐらつかないようなものとして展開していくのではないか?と思うわけでありますが。

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 北京だけでも相当広いらしい。近代化されているところだけを見ると実に面白くはない、東京の日比谷や銀座、日本橋とほとんど変わりないからね。ところが、旧市街の趣が残されているところが随所にあるようで、そこ行くとある意味、東京の谷根千的なところや川越的な旧街道跡のような雰囲気が合って、断然面白い。

 こういう旧市街の路地のことをフートンというらしい。このフートンに二軒ほど自転車屋があると聞いて、行ってみた。

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 まだ開店前だったが、店の外から、かなり雑多な雰囲気が伝わってきたぞ。

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 カラフル系ホイールが見えるね。どうも、こちらは外人がオーナーらしく、ピスト系の展開をここ拠点に展開している、という噂。

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 トールバイクがある、これはもちろん二個一とかの改造系の自転車だ、こんなのが店の前に置いてある。におうねえ・・・。

 こうした改造やいたずらには、ローカル色が出る可能性がある。

 まだ開店前だったが、またどんな店かお邪魔したいね。

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 もう一軒。ここも開店前だったが、路地からその店まで行く通路、こんなものがかかっていた。当店にもあったなあ・・・、リムを利用したランプシェイド。

 この先に四角い箱庭があった。その先にまだ開いていないその店が。

 まだまだ謎だらけ・・・。

 でも、商売臭プンプンだけとは違う、別路線らしきものの兆候に触れられただけでも、収穫だろうな。

 店主レベルでも考えられる、自転車に関するいくつかの層がある。高級あつらえ紳士服のように、その人の体型にミリ単位に合わせた服や手の込んだ装飾を施して世界で唯一を作る方法もある中で、訳のわからんパーツ類を持ってきて、さらなる困難を乗り越えて世界唯一を作る方法もある。

 どういう場に何を持ってきて、どう展開するか?短い期間サラッと見回した中でしかないが、うん、なかなか面白そうだわ。

再塗装 ついでにアチコチ改造まで



 カラミータのロードがやってきた。ホイールやブレーキなどが入れ替えられていたり、かなり自分の自転車に関心のある方のようであります。

 そんなお方が再塗装とそのついでに各所改造まですることになった。

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 元々は、銅のような色ですね、こいつをブルーにしたいという。

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 こんな感じに一気に変わるもんだ。

 剥離してみると、きれいなオールメッキのフレームになった。その上からメタリックシルバーをかけるのがもったいないくらいのメッキ状態。なれば・・・、そのメッキ地を活かしたほうがいいなあ、脱脂したあと、そこに密着系を挟んで、直にキャンディーブルーをかけることにした。

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 再塗装のついでに、ハンドルも交換したい。形状も、そして機能もね。

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 ブルホーンバーに交換。

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 ブレーキはギドネットでという事になった。

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 フロントシングルのシンプル化も改造内容だったので、シフターは・・・。

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 この空きスペースに・・・
 
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 Wレバーの片割れが付いた。

 色といい、機能といい、ある意味激変ともいえるかもしれないなあ。

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 手元変速前後にディレーラーという、ある意味せわしない高機能車体から、前一枚のゆったり流し自転車に変身したという事でしょうな。

 たぶん、時間かけて、予算組みつつ、希望を整理して、色味も併せて、一大決意でもって持ってこられたんだと思う。

 自転車にもカスタムという文化があるんだということ、徐々にではあるが浸透してきたのかな?あるある、ありますよ、用途や好みに合わせた自転車の作り替えという文化が、あるんですよ!ここにもね!

持ち込みから学ぶ 特殊パーツ 補助輪



 まだ新しい、電動自転車なんだが、これだけで乗ると転倒が怖い。といって購入したばかりのこいつを捨てて、アシスト三輪に乗り換えるのも、これまたもったいない・・・。

 一定の年を取ると、そういう悩みも出てくる。いや、年だけで無く、怪我や病気を経ることで、それまで可能だったものが、不可能になったりすることがある。

 危ないからといって全面禁止となると、今度はそれ以上の災禍が起こらないとも限らない。転倒が怖いんで自転車禁止、となったら今度外出しなくなって認知症が進んでしまう・・・とかね。

 ではどうするか?素人ながらだいぶお考えになったようであります。そしてたどり着いたのが・・・。

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 京都の町工場かな?アイデアと技術力とウィットでもって、こういうものを作っているということで、早速取り寄せて、こちらに持ってこられた。しかし、よく探してきたもんだよね。

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 車重と体重を支えるために実にガッチリできている。

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 こいつに、ホイールをはめる。随所に試行錯誤のあとがありますなあ、一台に合わせて作るのでは無く、各ホイールサイズに合わせてアジャスタブルに作るというのは、さぞや大変であったことでありましょう。

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 こうしてスタンドを外して、そこに共締めしていくと。

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 こうなります。

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 大人用の補助輪と言ってもいいですね。ただ付いているだけで無く、バネで多少の上下ができるようになっています。まずはコーナーリングの際、車体が傾きますので、それを吸収する。

 それから、縁石などに乗り上げても、その段差を吸収するように動きます。

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 乗るのには、ちょっと慣れもいるかもしれません。中には全くいらない人もいるでしょう。補助がついても、二輪と同じ感覚で乗る方がいいかと思います。車体の論理に合わせてしまうと、どうしても車体と重心の関係上逆方向に、つまり人車が離れる不安定な感覚にとらわれます。

 むしろ、通常二輪のように自分が重心の中心を取る!という強い気持ちで乗る方がいいですね、コーナーリングの時には、しっかり重心を補助に預ける方が制御できると思います。

 最初から三輪として作られている自転車って、とっさの時に危ない!という場面が意外とあるんです。三輪だから、コケないなんてたかくくっていると、実に危ない。下りのバンクなど、制御不能になることもありますしね、前後二輪というのがいかに効率がいいのかという事を思い知る瞬間ですがね。

 とりあえず、これをつけて、少し慣れてもらえば、あとは走るだけ・・・となりましょうな。

 しかし、いろんなことにチャレンジしている方々がいるんですね。我々も、色々やっている方かもしれませんが、こういう完成物から見ると、鉄遊びに過ぎません。

 この補助輪だって、高齢者の皆さんだけのためではなく、いろんな事情で、リハビリとして自転車を乗らねばならない人向けに使ってもいいでしょう。ずーっと使う必要が無いなら、レンタルにしてもいいかもなあ・・・。

 店舗の前には福祉会館があって、多くの高齢者の皆さんが、現役で自転車に乗られている。七十になったらもうやめよう・・・とか言うのじゃない、必要だから乗る、という方が多い。自転車はある意味地方の軽トラに相当するかな?と思うくらい。

 そういうところに、こういう補助輪の紹介なんかしたら、どうだろう?なんて考えた。こういうものがあることで、自転車年齢がグーンと上がるとすれば、それはそれでいいだろうな。取り扱いも真剣に考えようかな。

 しかし、持ち込みをオープンにしていると、こういうものが突然現れるというのも面白いもんだ。自力で集められるものなど、限界はある、それを超えるには、より開くことしかない、という事だろう、だからこれからも開きっぱなしでいこうな。

 しかし、いい物教えてもらいました!

何が起きてきたのか?



 ちょうど引っ越してきて二年、一般の家庭より酷使するらしく、換気扇から外に油が漏れると指摘され、その掃除をしてもらうことにした。まあ自分でやってもいいんだが、近くの公園で、たまたまタブラの練習をしていた方に声をかけると、「東京都お悩み研究所」というチラシをいただいた。

「経験十五年のそうじ屋が見つけた、キレイと元氣の関係」という面白いチラシ。

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 チラシの最後に、50才以上の方。1時間無料券とある・・・。これはある意味お試しということなのか?と思いつつ、ちょっと引っかかりもありつつ、でも今後楽器やイベント等でつながる可能性も大ということで、連絡してみることにした。

 早速来ていただき、下見と思いきや・・・、

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 もうグリスと化した、油の塊を掘るようにそうじをし始めてくれた。

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 新聞紙十枚ほどに移された、油の塊。それで終わりかと思いきや・・・。

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 なんと外にまで回り、脚立で届く範囲の油汚れまで取ってくれました、大助かりなんであります。

 仕事が終わったので、先方からはかなり拒まれたが、こちらも手間代で生きている身からして、とてもただでというわけには行かず、正規料金1時間三千円をお支払いした。

 話を聞いてみると、今移動は軽四輪の車で移動しているとのことだった、荷物はというと、車を使うほどのものではない。

 これって自転車でも運べますね・・・と、こちらも営業モード。

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 こうして、リアを後ろに伸ばす形式や、リアカー的な牽引を利用すれば、十分ガソリン代も税金もかからずに運べますよ!と。

 あと抜き身で自転車で走っていると、外にいる人に声もかけやすく、逆に声もかけられやすくなる。

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 こういうところに、会社や店の名前を書いておくと、走っているだけで、置いているだけで宣伝になる。チラシを多めに用意して、ご自由に!と置いておけばいい。

 気軽に声をかけてくださいね!と、どこかに書いておくのもよし。お掃除の依頼なんて、近いところからの方が頼みやすいはずだし、自転車はいいことずくめですよ!などと調子に乗ってしゃべっていると・・・。

 そういえば、そのくるま・・・。ナンバーを見ると「わ」ナンバー。つまり、これレンタカー・・・ってこと?

 そうです。

 という事は、この仕事のあと返しにくんですか?

 いえ、月で借りているもので・・・。

 効いてみると、またそのレンタル会社のチラシをくれた。一月29800円、メンテ不要・税込み・保険付き・・・・とあった。

 1日2500円、一週間9800円・・・・と色々続く。車種も七種類くらいあるが、基本軽自動車・・・。

 ある意味当然だが、会社名、店名などは書くことはできない・・・。

 こういうレンタル自動車を一月借りて、月更新してきながら、四十路の壮年が一人、時給にて掃除を生業としている・・・。

 仕事に使う車をレンタル・・・?

 ちょっと店主は複雑であったぞ・・・。

 ピンからキリまである中であえてキリを選ぶのは、それなりの自己責任(手垢だらけで大嫌いな言葉だが)といってもいいかもしれないが、今この社会に果たしてピンからキリまでの選択肢の幅があるだろうか?

 残業代ゼロ・・・高給取りという枠はすぐに取っ払われるだろう・・・、相当似非労働組合に批判が高まったりしている。

 今消費税は8パーセントで、この政権になって3パーセントも上がったにもかかわらず、福祉に使うはずの予算が足りないとか抜かしている。

 散々会食とゴルフを重ねた「腹心の友」の、新学部設立に関して、今年の一月にはじめて聞いたと、首相は言った。お友達にはだいぶ手厚い方のようだが、四十を超えた一労働者が、仕事に使う軽自動車をレンタルせざるを得ない経済状態・展望に長期政権らしいし、経済政策に自らを冠にしたアベノミクスとやら、一体どうなってんだ?

 矢は用意したが、弓に弦を張るのを忘れたとかくだらん冗談じゃないだろうな?全く全く改善の見込みが全くないではないか。

 皆等しく、貧しくなろうと提唱した老女の社会学者がいた。君らはいいよ。しかし、まだまだ少数だが若い子達は存在するんだぞ。

 店主が高校生の時、八十年代からこの国は、基礎的な高度成長期から、貿易摩擦を引き起こすまでに、外に向かって経済成長が著しかった。輝かしきその勢いは記憶どころか、ものを考える基本中の基本の中にすり込まれていたんだが。もちろんそれがすべてじゃないがな。

 まさか、自分が生きている間に、こんなにこの国が、沈んでいくとは思わなかった。あれはつい三十年前のこと、うたかた経済がはじけて、小泉改革を経て、今はここまでに来てしまっている。

 色々あるのは仕方ないとして、やはり将来に希望や展望が持てない、その見込みがない社会というのが一番いけない。例え貧しくても、がんばれば!という希望が持てることが大切なのに。

 今のこの国がまさに希望なき社会に向かって進んでいる・・・というより、すでにそうなっている・・・といってもおかしくはないか?

 やはり、これからは各人各様、国を作っていかないとダメかもしれないな。既存のこの国家とは異なる国、作れるものが国を作って、連合しつつ、その内部と有縁の外部では希望の持てる、選択の幅のある社会を作っていかねばならないだろう。

 ではどうすればいいのか?そんなもん自転車屋にわかるか!だからこそ希望なき社会なんだ!

プレス発表



 花も出て、グランドオープン手前の日、今回の渡航で最大の山場かな?と思えるプレス発表の日が来たんだな。

 大体始まりの時間を聞いていたんだが、プレスの人らしき方々が集まっていない。

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 会場は二階なんだが、一階に店のお客さんはいるんだが、プレスの方々は?

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 ウーン、どうしたんだろう?40人ほど呼んだと聞いていたんだが・・・。

 暫くすると・・・、下のお客さん達がドヤドヤと二階のプレス会場に上がってきた。イヤ、まずいよね・・・。コッチの人って、そういうことほとんど配慮しないし、店側も来たなら来で仕方ないか・・・という対応だし。

 と思っていると、それぞれが着席し始める。・・・・・・・、もしかしてこの方々って・・・・・、そのプレスの人たちなの?

 聞いてみるとそうだった・・・。実にラフなかっこで来ているのよ・・・と。

 それにしても、ラフすぎるだろう、カラフル、カジュアル、思い思い、中にはトンボ取りに行った格好のまま出席かよ!というような人たちまで・・・。

 プレスというよりも、学生の軽いのりのセミナー参加者という感じだな。大体若いよみんな。

 そういえば・・・、このRE第一店舗の回りはソーホーオフィス街で、投資銀行なんかがひしめいている。朝出勤時間、地下鉄駅から湧いてで来るような人の波は、みんな学生のノリの服装なんだ、いや・・・もっといえば、普段着過ぎ。

 これからレジャーに行くんだが、会社に忘れ物したんで、それを取りに行ってから遊びに行く・・・といってもおかしくない人だらけ。

 そこで考えたんだが・・・、日本の方がずっと、自主的社会主義なんじゃねーの?ってね。昨今ではようやくクールビスなどと言って、夏の間はノータイ・・・になってはきたが、日本の労働者諸君は縛りすぎ、縛られすぎなんじゃない?と思えてくるくらい、この国の服装は自由なんだな。

 ある意味みんなが傍若無人、聞いたところによると、流行なんてあまりないようだ、各自がそれぞれ好きな格好しているらしい。この傍若無人というのも、ちょいと慣れると、こうなる、つまりそっちがそっちなら、コッチもそうするよ・・・となる。それに慣れると、逆に居心地いいもんだ。

 ためる必要も無い、遠慮もしないし、仮面もいらない素顔でいられる・・・。最初は何だよこりゃ・・・と思っていたのが、そういうもんならそういうもんと思うしか無いな・・・、から、裏表ねーから、そっちの方がスッキリすらーとさえ思えてくる。口調がべらんめー、になってくる感じだ。

 初日は、鳴らされるクラクションにイラっとしたが、二日め以降はカエルの面にションベンになった、ハイよハイよ・・・うるせーなあ・・・ってな具合に。

 もしかしたら、この店主すら、かなり傍若無人な方だと思うが、日本では仮面をかぶってがんばっていたんだ・・・とおもったね。向こうにいた時の方が確かに楽だもんなあ・・・。

 日本人の自殺の多さなんかも、もしかしたらこうしたことと無関係ではないのかもしれない、と思うと、ちょっと悲しくなってくる事もある、そんなに思い詰めなくたって、この程度でいいんだよ・・・、誰も俺のことなんかなんとも思っちゃいないんだから・・・。

 ただし!勘違いしてはいけないのが、日本人特有の「旅の恥はかきすて」と紙一重かもしれないので、それとの違いに関してはしっかり自己監視しておかないとと思う。

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 そんなこんなで始まったプレス発表だが、最低限申し上げたいことは伝えられたと思う。

 自転車だけなら、すでに北京は貸し出し自転車であふれている。にもかかわらず、なぜにまた自転車を持ってくるのか?それは単にものを持ってきているのでは無く、併せて考え方、とらえ方、振る舞い方をも含めての提案なんですよ、という事なんであります。

 つまり、今は単なる移動「手段」でしかない自転車を、今度は乗ること自体を「目的」とするあり方へ、という提案なんであります。

 三段階にわけました。

 その1、乗ること自体が目的。移動することはむしろ乗ることからすると副次的になるようなあり方。自転車に乗りたいがために、後から目的地を決めるサイクリングなんかがその典型であります。

 その2、持っていること自体が目的。これは物欲を満たすということとはちょっと違う、自分の体や用途やセンスにあった、この世で唯一の自転車ということ。つまり取り替えのきかない自分の自転車と生きる、という事でしょうかね。

 その3、自転車を自らが選択していること自体が目的。自転車を自分の足として、生活やひいては人生に積極的の織り込んでいく、いわば生き方の主義としてのあり方。これを通じて、数十年後にはまた空気のきれいな、またあの蒼穹の空を子ども達に戻してやる、というより高次の理想と希望へとつながるものなんであります・・・というはなし。

 亡くなった師匠じゃないが、一人の人が真剣に聞いてくれたら、そのことの意味はある。会場からそういう視線をチラチラ感じた次第、行ったこと自体は無駄にはならかなった、と思いたいですね。

 そのほかにも、事前にしたためたペーパーは、中国語翻訳いてもらって、配られたようなので、その内の何枚かは、何かの琴線に触れるかもしれない・・・と信じよう。

 いやいや、まだまだ続くというか、始まったばかりだな。

本日プレス公開 ディスプレイあれこれ



 一昔前のサイクルジャージが展示されています。ここには、ロード選手のでかい写真展示なんかの話もあったんだが、今回のオープンに合わせて、これになった。

 懐かしいチームジャージだらけ、かつての迷選手、パンターニ、チッポリーニ、トンコフ、ウルリッヒ、サストレ、アームストロングらの顔が浮かぶ。

 トップがドーピングで失格したなら、繰り上がるのが筋で、それが公式記録になるべきであろうが、米国人のみが罰せられ、あとは忘却なのかな?

そろそろ終了なのかな?今年のツールは、応援する時にはプロレスを見る感覚で!くらいでいいと思う。

 しかし、色使いは華やかである。

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 フレームができるまで・・・をテーマにした柳サイクルさんの展示。動いてくれば、実際のオーダーにあわせて、次は○さんの製作予定!としても面白いだろう。横には等身大の設計図を重ね貼りして、臨場感を出す・・・なんて言うのもね。

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 下枠には、関連商品を掲げたが、できれば、クランク、BB、ペダル、ブレーキ、ディレーラーなどの自転車パーツを中心に展示した方がよかったと、反省。次回以降の展開へ、ということで。大森社長の磨き一式とか・・・たまんないね・・・。是非実現させていきたいわな。

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 全体として、こんな感じかな?階段付近は。

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 緑カーボン車の展示もやってみました。実際ハンドピックで今回持って行ったもの。貸し出し状態ね。これも時間の関係上、仕方なくなんだが、この車体にはすごい飛び抜けた利点があった。

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 タイフーンカメラの皆さんが当店のPVを作ってくれた際に、組み付けた一台。この一台の組み上がる製作過程がこのPVにはほぼくまなく記録されているのであります。自転車一台がどういう過程を経て組み上がってくるか?それが完成車を目の前に、鑑賞できるという最大の利点を今回は採用させてもらった。

 このヴェノブにアップされている映像がここ北京では見えないので、原資料をタイフーンカメラの皆さんから許可を経てダウンロードさせてもらった、彼らには感謝、感謝である。

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 ちなみに、二歳に満たない子狸が登場している・・・。

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 足下の箱置き、その上の商品展示にもまだ再考の余地はあるが、とりあえず、ということで、これプレス公開に突入だ!

 さて、これから通訳の方との折衝だ・・・、どうせ思うとおりには行かないにきまっているんで、泰然と行くことにしますわ!

 帰国報告なんてのもできれば、面白いかもです、では!再見!

大陸より!



 しかし、久々の飛行機でした。でもずいぶん小さいですね。席は左右に三列ずつ、なんか長距離バスのようです。

乗っている時間が四時間ないんじゃないかな?とにかく近い、時差がない。

 北京に着いて、タラップ降りたら、東京かよ!と思うくらい蒸し暑い。現地に長い人に聞いたら、異常だそうだ。

そして・・・、

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 振り向いてみると、乗ってきた飛行機の窓枠にアルミテープが貼ってある・・・。乗る前に気づかずによかった・・・。

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 北京の印象ですが、まだ整理が付いていないので、語れません。

 レンタル自転車の普及がすごい。

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 スマホからアプリ登録すると、即使える形式ができているようです、もちろん有料。民間がやっているとか。どこから乗って、どこに降りてもよい、という。

確かに、とんでもないところに乗り捨てられているのも散見するが・・・・。

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 地下鉄は乗るたびに荷物検査を受けるなど、やはり自転車は手軽で使い勝手がいいらしい。

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 乗り捨て自由なために、こうした均しの作業も必要になる。このワゴン自体は電動で動いているようだ、音がしない。

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 そして自転車道は整備されている。手前が自転車道、隣が車道。逆走している人もいるが、基本巡行の向きは守られている。

ただし、車がかなり乱暴な運転をするように、日本人には見える。強い車が一番!というのがここの流儀らしい。その了解を共有すれば、自転車も実に強かに走っているのが、アチコチで見える。

 このように自転車の使用は、庶民の足としては定着している、これはある意味どこの家にも自転車のある日本と同じ、定着であるには違わない。

 しかし、日本にはこのあと自転車ブームが来たことになっている。そもそも自転車が定着しているにもかかわらず、なんで自転車ブームが来たのか?

それは、歩行の延長としての自転車の定着に対して、車両としての自転車がブームを起こしたと言い換えていいだろう。

 ということは、ここでも車両としての自転車定着の可能性もまた大いにあるということだ。

 そのためには、車両としての自転車のイメージをより豊かにしていくこと、そして、車両としての自転車に触れる機会を作っていくことなどを通じて喚起していかねばならないだろう。すでに北京ではピストブームに似たような動きがあるようだ、そうしたものとの連動というのもあるだろうなあ。

 そして、ここに元々あったものとのリンクということも忘れないで行きたいと思う。

 明日がプレス発表の本番だという。店主の独断場でないので、思うような展開にはならないと思うが、まあ、五十年先を見据えて、ドッシリと構えていこうと思う。

このFC2は、規制の対象らしく、そのままでは接続はできないのだが、なんとかいろんな技をくぐって、投稿できたようだ。帰国前に、またお目にかかりたいと思う!

三台ひっさげて・・・ちょいと行って参ります!

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 こいつと。

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こいつと、

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 こいつら三台ひっさげて、ちょっと隣の大陸まで行って参ります!

 三時間半ぐらいで着くらしいですね。北京です。週末には戻ります、ただ店自体は分担で誰かはいるように・・・しておきたいですが、若干空白時間もあるかもしれません。

 店のグランドオープンのためのディスプレイと、プレス対応、それとメインのグランドオープン、この三つが今回の主たる目的ですが、どうもプレス対応が一番ウェイトが重いかな?なんて思っていますが、まあ、行ってみないとなんともね。

 すでに、公表すべき原稿は送ってあります。

 終了後、完全原稿公開と行きますが・・・、まあ普段この場で書いているようなことなので、別段新しいことを申し上げるようなことではありません。

 まず、単なる物売りに来たんじゃないよ、ということ。自転車を軸に、自転車との関連についての提案のような・・・、それも単に種をまきに来たのでもないというね、いろんな仕掛けを考えての発表になりそうですね。

 もちろん、自転車の改造、リサイクルの提案なんかも混ぜての展開です。

 受けるか?反発食らうか?キョトンとされるか?でも、スイッチは押さないとわかりませんから・・・。

 とりあえず、行って参ります!

 北京からのブログ更新ですが、裏技使えばできそう・・・なんだそうだ、できればやります!

 それでは!

アルミの悲劇ブリッジが取れた・・・



 おしゃれ系で名だたるメーカーのアルミ号なんですが、チェーンステーブリッジが折れてしまったという。

 元々はもろ構造というよりも、一本足スタンドを付ける台もかねているので、これはなくとも、強度にはさして問題は無いだろう・・・という事で継続使用を決めた。ただし、ホイールの緩みの際などには注意!

 その前に、この辺のアフターケアなどどのような対応があるか?業者に問い合わせてみたら?と提案。

 案の定だが、何もなし・・・。

 スタンドがなくなってしまうと困る自転車、なれば、付けるしかあるまい。

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 できれば幅広の安定感のある物に越したことはない。という事で、通常の実用車になら問題なくほぼポン付けできるものながら、海外のおしゃれ系の物にはそうはいかない。

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 以前、BMXのエンド板に溝を切ってスタンドの爪を食い込ませた施工があったが、あのアルミエンド番。

 アルミだけに穴開け加工は楽だったが、アチコチ小物や形状の相性が大変で、かなり時間はかかったが・・・。

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 両サイドつめの溝を刻んで、後はエンドの形状に合わせて、曲がりを強制したり、伸ばすところ伸ばしたり、切るとこ切ったりと、なんやかんややりましたが、無事取り付け完了。

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 そうなんです、保育園の送迎に使う自転車なんで、スタンドは必需、できれば安定感のあるもの、ということでこいつはドンピシャだったわけであります。

 トップチューブがヘッドチューブを貫通していて、そこにライトが付いているなんて、凝った作りしてあるんだが、こういうおしゃれ系は何かあった時大変なんだよね。

 なので、ものを選ぶ時には、トラブルフリーを重視するなら、面白くないものを選ぶ、見た目最優先なら、それなりの準備(スモールパーツや消耗パーツを多めに取っておくとか)と覚悟(どうしてもダメな時諦める・・・)が必要だという事であります。

 もちろん、当店としては後者にならないよう、できる限りのことは努力させていただきます!

鉄フレームの事故には・・・



 一見なんともないような、鉄フレームですが・・・。

 実はこいつ事故車として入ってきたんです。
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 子ども自転車との衝突で、規模としては決して大きくはない事故ではありますが、なんと乗っておられた方は、横転して、鎖骨を骨折という大けがです。

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 事故が自転車に与えた傷は、しっかりありますが・・・、

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 どちらかというとかすり傷、人体の方が大事です。鎖骨を折るというのは、その時も痛いながら、寝返りを打つたびに激痛で起きてしまう・・・。完治するまで寝不足になりがちだったり、そういうつらさも含めて大変な怪我なんであります。

 小学生の自転車が横から突っ込んできての事故。痛い中でも、逆に子どもに怪我を負わせなくてよかったと。人格者だわな、なかなかいえないよね。

 そういう状況での事故なので補償交渉もまた色々あるわけです。こちらはキチッと見積もりは作りますが、それをもとにどう補償交渉を進めていくか?というのはその場合によって、本当色々あるといえます。

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 横転したら、ホイールの点検は欠かせません。

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 前後ともに振れ取り台にかけて、計測して、振れがあれば取り除きます。そして、鉄フレームの点検といえば、ほぼ必ずこれをやらないといけません。

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 このように、パーツすべて外して、治具にかけて、狂いを点検します。

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 簡易ではかる方法も無くはありませんが、全体のゆがみを正確に見るためには、こうして定盤の上でやらないとわかりません。

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 今回はBB付近にゆがみが見つかりました。これを修整して、再度組み直します。結構手間がかかるんですよ。

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 とりあえず、交渉中ですので、傷の付いたままのサドル、この状態で乗れなくはないので、自転車に戻してやります。

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 同じくブレーキレバーも、バリは落として、これも使えなくもないので戻します。交渉次第によっては、交換。

 傷が付いても普通に使えますからいいですよという方と、傷が付いたので交換お願いしますという方、またその状況を巡っての様々なバリエーションから、ことが決められていくんでありましょうな。

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 とりあえず、曲がらず、安全に走れる状況にはなったという事で、これでまだ事故処理半ば、という事がいえます。

 この手の事故処理は多くが時間がかかると思っていいです。二年目に入った案件もありますし、今当店が抱えている案件で、まだ残金がありながら、メールも携帯も無視なんていう方も残念ながらいらっしゃいます。

 事故で、いろんな人間関係が壊れて、ズタズタになっているんでしょうな。ある意味当店はとばっちりを受けたというわけですが、多くは時間がかかっても、それなりの落としどころにもって行くことができ、かつ処理が終わった時の安堵感というのが、悪くはないので、まだ気力が続く限りは、事故処理に関して流行っていこうと思います。

 でも事故はないに越したことはない・・・、それだけは確実にいえますね。

スポークくんねえかい?



 面白い依頼が来るもんだ。

 あのー、スポークくんないかな?

 バラでってことですか?

 う、うん・・・。釣りに使いたいから。
 
 釣りに?

 うん・・・。

 なんのこっちゃ?でしょ。だんだん話を聞いていくと、ハゼ釣りをなさる方で、どうも仕掛けにスポークのような棒が欲しいということらしいんですね。早速鉄ゴミ箱をのぞくと、何本も出てくる。できるだけ太いの・・・。

 二ミリですけど。

 うん、それでいい何本もあればいいなあ。できれば海釣りなんでステンレスがいい・・・。

 ステンレススポークの方が取り扱いのある当店としては、線香一巻きぐらい差し上げた。

 いくらだい?

 鉄ゴミですから、どうぞお持ちください・・・。

 その代わりといってはなんだが自慢の一台を見せてもらった。冒頭の折りたたみがそれ。

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 シングルなのに、ディレーラーがついている・・・なんで?

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 実は、前ギアが二枚だから・・・なんだが。

 まさに変な仕掛けがしてある。

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 裏から見るとこうだ。

 而して、その実態は・・・。

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 よく見てもわかりにくいかもしれないが、一言で言うと、自作フロントディレーラーなのだ。ドライバー柄のようなものが見えるが、これがレバー。こいつを倒すと、軽くチェーンが脱線してインナーに入るという仕組み。

 それがなかなか、スムースで、お見事なできなのだ。タイラップや木片や金属板を使って作られている。

 店主がこの手で二枚にするなら、フロントディレーラーは使わず、親指シフト、つまり手でチェーンを摘まんで任意のギア板に落とす形式でやるでしょう。

 絶対にこんな手の込んだことはしません。というか思いつきもしませんでした。これが素人さんのすごいところ。一番怖いのは素人だ・・・と言われるゆえんなんであります。

 効率や採算性を考える必要の無い素人さんだからこその発想を粘り強さによる開発力なんであります。

 だから、自転車を自転車屋にばかり任せていてはダメなんです!もっと隣接分野や、他分野から参入してもらわないと、自転車は衰退します。主流になるかならないかは別に、こうした多様性の保持というのが重要なんだよね、これは何も自転車だけでは無いんです、すべてに関していえることかと思いますよ。

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 また、折りたたみの芸当も見せてもらいました。こうしてたたむと安定性があるんだよ。

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 サドルを持てば、転がして移動もできるんだ・・・。

 ちょっとしたこうした中にも自分の流儀を入れて、少しでも快適に、納得ずくで生きておられる。この方の周りはすべてこういう、自らが作り出した使い勝手にあふれているんだろうなあ、と思ったわけであります。

 そうなると、スポークで作る仕掛けも俄然見たくなりますね、あれがどう変化するんだろう?

 これからはスポークは捨てずに、ためておこう・・・、また今度、必ず来てくれるように。

 こういう売り上げにはならないが、仙人のような方も、実に大事な当店のお客さんなのであります!

たまには板金・・・



 通常部分塗装はあまりやらない方で、部分するなら全体した方が結果的にはいい場合が多いので、そちらの方をおすすめしているんだが。

 こういう場合もある。ヘッドチューブを極大の物に入れ替えた柳サイクルさんからの依頼。施工内容の詳細については、こちらの方を参考にしてください。

 この状態で、できればフレームのロゴはそのままでというので、やはり部分塗装しかない。

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 まずは中塗りの色合わせをしていきます。塗料部屋を8往復くらいしましたかね。黄色に、赤に、白に、黒。この四色が見えたんで
デカイ色[量]から作り始めて、徐々にくすましていくイメージですね。

 白と黒を別々に使いますが、実はこうした調色では五段階くらいのグレーがあるといいなあ・・・といつも思いながら、頭の中でグレーを作るつもりで、白と黒を使います。

 あくまで店主のイメージですが、色の濃淡は白から黒へのグレーグラデーション。彩度というのか、重さというのか、その辺が大事ですね。色の重さを同一にする、それは重さであって、色そのものではない・・・、なんとも表現しにくいイメージですが。

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 下色はこれで完成。

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 下色としては上出来、ただ若いですがね。

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 塗り立てのクリアが、本当にクリアに出ています。以下のも新しい塗り立ての状態。これにエイジングを施します。ある意味汚します。

 2000番台のペーパーをかけていきます。そして、荒めのコンパウンドをつかって、他の箇所と同じテカリを出してきます。

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 これにて完成!

 なんだ、この三枚の写真は同じじゃないか?と思われる方がいてもおかしくはない、写真下手ですし。でもよく見ると、それぞれちょいとずつ変化しているんですね。

 店主が聞いてもわからない話、レコーディングの際に、アチコチから取ってきた音を合わせて一曲にしていく、これをミックスというのだそうで、これは意味分かる。

 そのあと、マスタリングというのをするのだそうです。それはミックスとは違うテクニックらしいんですが、何をどうするのかがイマイチピンと来ていないんですね。

 でも、こうした色について、多面性があって、それぞれについて、知らない人にうまく表すのは大変なように、音にもそういう多面性があって、それぞれ分野にはそれぞれの専門家がいるということなんでありましょう。

 同じ色なんだけど、それぞれ使う道具や、薬品が全く違う・・・のと同じなのかもしれないね。

 基本、全塗装をおすすめしますが、たまにはこうした板金のような、部分塗装とエイジングなんかもやらないこともない・・・という事でありました。
 

盗られて リベンジ!スカラバイクだぞ

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あれ?どっかで見たことあるなあ・・・と思って聞いてみたら、昨年こいつの塗装を剥離して、つや消しクリアをかけたことがあった。一見アローズのようにも見える・・・が、スカラバイクという自転車だった。

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 このヘッドバッチは覚えている。でもなんで、また?

 ときいてみたら、気に入っていた無塗装スカラバイク、盗難にあったということだった・・・。うーん・・・。これは出来心でやられたんじゃないな、車体に惚れ込んで、盗まれたんだろう・・・。

 そこで、キッパリ諦めて新車購入!と行きたいところだったらしいが、なんとこのスカラバイク製造は止まっていたという事だ。不幸は重なるね。でも諦めなかったらしい、ショップ在庫を探しまくって、ようやく一台を見つけ出した・・・。

 よほど好きというか、気に入っていたんだなあ・・・。逆に盗んだやつが心配になった・・・。そいつに霊力が備わったとき、この持ち主の思いに押しつぶされるだろうなあ・・・こりゃ。

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 かなり気に入っていたあのスカラバイクに戻したい!という気持ちが強かったんだと思う。なので、この葡萄茶というか、店主の嫌いでない色なんだが剥離と磨きを入れて欲しいという事になった。

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 大森研魔の社長の出番だ。

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 真鍮のろうがきれいだね、こういうのも確かにありだな。

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 ヘッドバッチは戻した。通常ここまでやればもう十分だろう、と思うがそれがより徹底していたんだな。

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 新しく、探し出したスカラバイクの後輪なんだがノーマルのホイールが入っている。これをコースターブレーキのハブで組み直して欲しいということだった。元のスカラがそうだったから・・・というのが理由。

 確かに、コースターブレーキ、足で制動のできるあの感覚を覚えてしまったら、欲しくなるのもわかりますな。

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 難点といえば、コースターハブってそんなに選択肢が無いことですね。もう少し低級中級・・・できれば高級路線があって、それも入手がしやすければいいんだが・・・。どうも実用車ものが一般で、一方スターメーなんかも無くはないが、入手に一手間かかってしまうという現状がある。

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 よって、ブレーキレバーを一つ外しました。それでも前後に二系統ありますので、大丈夫!

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 もう盗まれた愛車と全く同じものができあがりました。大変喜んでいましたね。

 逆に後から見つかったら・・・、同じ自転車が二台になってしまう、まあ、それはそれでいいのかもしれませんね。

 または、この自転車が置いてあったら、「盗まれた自転車見つかったよ!」なんていう友達から通報があったりしてね。

 しかし、愛着のある自転車に手を出した君!今はそれでいいかもしれないが、人間一定の年を越えたら、多少の霊力というものがつくんだよ・・・、そうなった時、苦しむぞ。ただ、もしそうなら無かったとしたら・・・、それは君の人生は失敗だったということだ。

 いずれにせよ、だな。

 まあ、この手の改造系自転車もありか・・・と思った次第、災い転じて当店も福としよう・・・。

 

カゴは意外と奥深い・・・



 これは、いわゆる子ども自転車用のカゴであります。根拠というものはないが、あま自転車のサイズに対応して小さく作ってある、ということくらいだろうな。

 このいわゆる子ども用のカゴなんだが、ちょっとクロスバイクとかでちょっと、置くもの欲しいなあ・・・と言うような方に勧めると、ヒットするサイズなんでもあります。

 だから、既存のカテゴリー、子供用、大人用・・・というような区分けを超えて、サイズと用途でカゴを見ようとすると、それはそれで結構選択肢のバリエーションとして見えてくるから面白いもんだ。

 元々箱のサイズは、小さめのサッカーボールかなんかをはめて運ぶにはちょうどいいのかもしれないが、ドッコイそれだけの用途とは限らない。デカイ買い物はしない自転車に、ハンドバッグが載ればいいの、なんていう用途にはもってこいなのだ。

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 このサイズも、一般的な大人用としては小さい部類に入るものだ。大体カゴ自体の背が低い、この辺も子供用にと作られているようだが、背の低いカゴはそれはそれで、見た目の問題としてもおしゃれともいえる。

 前傾を取るスタイルの自転車だと、どうしてもハンドル位置が低くなる。そこに既存の深いカゴを付けると・・・、実にアンバランスなのだ。そういう時はこういうのも悪くはない。

 ものによっては、カゴを低くするために余分と判断できるところは強度に影響ないところから切り取って外すなんてことも過去にはしてきた。

 かつてから比べると、実はカゴのバリエーションは増えているといえると思う。注意深く見ると、カゴには本当にいろんな種類があるもんだ。

 ポン付け以上の取り付けに燃える当店としては、そのカゴが付けにくいかどうかなど関係が無い、すべて形で選べるわけで、そうなると、実はこの店主、隠れカゴ収集マニアかな?と思えるくらい、変なカゴを見ると、つい手に取ってみたくなるという癖がある。

 一個ぐらいなら購入してみよう、その内売れるだろうから・・・イヒヒヒヒ・・・という具合にね。

 大抵のお客さんはカゴ付けてください、という場合前か後ろかの指示しか出さないね。あとはほとんどがこちらにお任せ。主婦であれば買い物の量などを聞いて、大体大きめのを付ければ喜ばれる。

 高齢者であれば、ちょいとコンパクト気味のやつ・・・という具合にね。後見た目を気にする人には、籐風のもありますよ、とか、低め高め、あとは色に気をつかってみたり・・・ね。

 今回は徹底して大きさにこだわった選択だったのだ。冒頭のやつでは一見はよかったが、やはり小さすぎる。必ず置くセカンドバッグを立てなければならないのがなんとも違和感あり、というね。それで次の写真のものをあてがったら、でかすぎる・・・。一般のカゴに比べれば小さめなんだが、この方にはデカイとのこと。

 さてこまった・・・。そうなると子供用のカゴと小さめのカゴのその間のサイズを探さないといけなくなる。面倒だが、こういうリサーチはやっておいてから後になって役立つというもんだ。

 大と小のカゴの縦横高さを測って、それを横に置きつつ、各業者のカタログとにらめっこを数時間。やった甲斐がありました。

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 ちょうどその中間に当たるやつが出てきましたよ。

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 三つ並べると本当に大中小でしょ?

 それでこの中をおすすめしてみたら、バッチリ!

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 元々ツーリング車をフラットハンドル化して乗っている、元サイクリスト。フロントバッグの大きさぐらいのが欲しかったと言うんですね。ちょうどピッタリですわ。

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 確かに、大きすぎず小さすぎずで違和感はない、モロ現役は下りたとはいえ、それでもツーリング車だから、やはり見た目というかバランスは取れている方が、いいに決まっている。そして懸案のセカンドバッグだか、しっかり横置きができた。

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 カゴ付け依頼の多くは、ざっとのサイズくらいで、後はお任せが多いもんだが、用途を絞って、バランスや見た目も重視するというカゴ付けの余地は今後も残していきたいものであります。

 ただでさえ、カゴ付けは奥の深いものがある、その種類をちゃんと把握して、専門品以外も使ってとなると、大変な質量を誇る世界になることは間違いないだろうな。

 自転車カゴの専門品だが、ちょいとご紹介しておこうか?

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 こいつは、サイズとしては、今回の中では最適だったんだが、なぜ却下されたか?というと、ものがプラスチックだったからだ。でも、こいつにピタリとくる車体や用途は必ずあるはず、と思う。

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 これは浅くて、大変広いカゴ。一般の買い物にもドンピシャだよね。低いのでものの飛び出しに対して工夫しておけば、使い勝手はいいはずだよ。

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 これはほぼ新聞カゴとしても使える、構造の本数も詰まっているのでとにかく頑丈、横幅に対して縦がないので、医者や学者やまじめな学生、または学生の大量の答案を入れる先生の鞄なんかを置くのに適していると思うんだがね。こいつに聴診器を入れた鞄を収めて、白衣のまま往診にいく医者の姿が見えますね。

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 こいつも横長なんだが、底がメッシュという変わり種。メッシュの目は細かいので小さいものを入れられるが強度はない、その分ぶつかった際には緩衝材になることも。

 そして今回の技ありが一つ。

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 こいつです・・・。

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 上からのぞき込むと、こうなっています。

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 底だと思ったところを持ち上げると、なんと下にも空間がある、しかもメッシュ!という事は、下は虫かご、上が普通のカゴという、夏休みの男の子用に作られたカゴである!という事が一目でわかる・・・(ウソ)。

 というように、当店は主にスポーツ自転車にマニアックな手入れをするように見られているが、もう一つの顔は、影のカゴ収集マニアであるということが、今日暴露されたわけだ、自爆だが・・・。

 新しい業者さんとの取引になると、そこが何を持っているのかをもちろんチェックしますが、そのチェック項目の中に静かに、そして人知れず、カゴの項目があったんです・・・。

 実は狸サイクルは、タヌキのカゴ屋だったわけなのだ!

どこ行くの? ちょっと知床まで・・・



 大学を休学して、日本を自転車で回る・・・。そういう回り道もあるんですねえ。

 移動というのは手段であり、従ってある目的のために移動するのであって、移動自身に目的があるわけではありません。だから、昔急行というのは鈍行よりも乗っている時間が短いのに、なんで高いんだ?という疑問を抱いた人がいた。

 現代人なら、その疑問自体に疑問を感じるんじゃないかな?でも、もし遊園地で遊具に5分しか乗れないのと、10分乗れるとしたら、後者の方が料金が高いのは当たり前と思うでしょうな。

 観光地で馬に乗せてもらうとき30分の乗馬と、1時間の乗馬だったら、やはり後者の方が高くなるのは納得するはず。

 でも電車に関しては、短い時間ですむ急行の方が高い、超特急はもっと高い、という事になる。

 言うまでもなく、乗っていること自体を目的とするものと、乗るのは移動という手段にすぎないものとの違いといえばわかりやすい。手段としての移動なら、時間もできればコストもかからないに越したことはない。

 でも、どうしても時間は貴重なんで、それに払うコストとして折り合いが付くと急行料金だの特急料金などが発生するんでしょう。

 ママ狸んの発端も、子ども運搬という手段では無くて、子どもと一緒にサイクリング!という目的化していきたいということから発しました。自転車を単なる移動手段としてで無く、乗ること自体がすでに目的化しているという状況。こういう状況って手段と目的が同時進行ともいえるので、まさに一石二鳥なんであります。

 そういう状況って決して悪くはない、仕事だって、稼ぐためだけの手段だとしたら、なんかすさむような気がします。そこに、その仕事をやること自体に目的がある、また高次の目的と通じている、という甲斐がないと、なんともさもしいもののような気がしますな。

 よく死ぬ前に後悔することのいくつかに、あんなに仕事するんじゃなかった・・・というのがあるそうだが・・・、例えば人命救助の仕事をしてきた人が、いまわの際にそういう後悔するのかね?手段としてだけの仕事、だとしたら、後悔することもあるやもしれない。ただ、そこに何らかの目的、またはより高次な目的との連動を感じていたら、人は本当に後悔するのかな?

 ある行為が、何らかの手段であると同時に目的でもあるようであれば、味わいはより深くなるのではないか?などとも思う。

 学生時代の四年間が、就職のための手段だけだとしたら、その活動や行為は、常に未来からの視点のみの意味しかなくなってしまい、充実した現在(今)という状況からはほど遠くなる。

 そういう時に一端休学してみる・・・いいんじゃない?と思う。目的地までの一直線では無く、回り道、寄り道、大いに結構。大体若い内に思い描くことのできる「目的地」なんてもんは、大概幻想のようなもんだろう?すでに作られた価値観で塗り固められたようなね。

 で、休学も二年目に入ったというわけかい?はい。

 この夏はどこか行くの?エエ、ちょっと知床まで・・・。

 ちょっと行くのが、知床っていうのがいいじゃねーか。じゃあ、そのためにちょいとメンテもかねていじろうということね。

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 このリアのホイールがくせ者だった。

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 135ミリのフレームに、130のホイールをはかせていた。、どうりで隙間が空くわけだ。しかしよくホイールが落ちなかったもんだ。こうなるとハブシャフトを入れ替えて、スペーサー調整して・・・、てまかかるなあ・・・というと、手組ホイール一本お願いします!と気前がいい。

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 もう絶滅種のリムですわ。後ワンペアかな?半端な一本をこいつで組むことに。

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 ハブももちろん135ミリに交換して、手組で520を組む。このホイールなら、相当いっても大丈夫だぞ!

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 当初は28ミリはいていたんだが、ちょっとスピードにも興味を持ってきたんで思い切って23ミリにしたいという。大荷物には向かないので、その辺うまく調整付けたら、多少のスピードアップには影響するかもしれないね。

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 破れたバーテープも交換して。

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 破れたブラケットカバーのブレーキレバーもディズナの名作ものに交換。微妙なタッチが体験できます!

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 そしてチェーンワイヤー類も交換、そしてしっかりと調整だ。

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 そして長旅ものとなると。

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 鉄フレームのこいつが圧倒的に多いと聞きます。先のラテン娘のマヤ氏も、出会う自転車屋は鉄のサーリーが大半だったといってたなあ。

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 オーイ!できたぞ!これでまた、身軽系統の高速ツーリングでもするんだろうな。ちょっと知床まで・・・。

 今を手段に常に未来志向で一直線で歩むことを当然としてきた、高度成長時代。充実すべきはずの「今」は常に何らかの手段に変換されるに過ぎなかった。そうして追ってきた最後の目的は、結局のところ一企業で定年までいて退職して、退職金せしめて、年金もらって安定した老後を・・・。

 そのすべてが今崩れ去っている中で、ちょっと立ち止まって考えようぜ、いや、書を持ちスマホを捨てて、自転車で野を走ろうぜ!悩むな考えよ、人達と話せ、身体というもう一つの自分の論理に気づけ、空気を吸え、季節を感じろ、本当の食い物を食って、水を飲め、恐怖を感じろ、快楽に酔え、それらがすべて走る中で展開するはずだ。

 店主はお前の休学を応援しよう!

 「行儀のいい」連中は、保身と出世を目的に、大切な公務を手段化し汚すことで、国税庁長官に栄転してしまう糞みたいな世の中だ。

 なれば行儀悪く、本質を生きようではないか!知恵と技術とアイデアを共有して、今を生きる関係をしっかり作っていくことだろう。

 行ってこい!知床でもどこでも!

十年越しにやってきた



 これ今から約十年前ですから、旧店舗の前の店舗、旧旧店舗時代、団地の頃作った自転車です。

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 初代の頃の磨きフレームですね。この線状のサビが特徴です。これを再塗装してメンテして欲しいというご要望、うれしいですねえ、長く乗っていただけるなんていうのは。
 
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 片倉のフレームですね。こいつを赤系統に再塗装。

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 好きな色の系統なんで、ちょいと気合いが入ります。

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 あとはガタの取れないヘッドパーツ、これを交換します。

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 この丹下のNJSってやつですが、クラシカルで、いい仕上げです。カンパを乗せたいクラシカルなフレームにもピッタリだよね。刻印なんかもあったりしてさ。覚えておいてください。

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 あとはホイールの振れなんかを取ったりね。十年経ってもそんなに振れていない・・・、ちょっとうれしい。

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 そうそうこのフレーム、実は110ミリものだったんですね。当時何でもかんでもピストフレームが出ていた時代なんで、アチコチ混じっていた。

 困ったのは、ハブがデュラエースしかないということ、32hなんて本当に手に入らず、つかまされた人たちはかなり困っていた。だって、カラフルなベロシティーとかいうリム使いたがっていたからね。

 そこで、このハブ細工がしてあるんですが、幅を110ミリに詰めて、シャフトを2ミリ削るという、加工してあるんですね。当然32h。これが当時ちょっとばかし売れたんですわ。ある意味110フレームをつかまされた人たちの救世主になったわけです。

 相当数を地方発送しましたは。木枠で治具作って、なんとかやってたなあ・・・。

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 こちらも狂いなし・・・。ちなみにこいつはNJSの16Bゴールドという競輪用のリムなんだが、実際はブレーキで挟まれることはないのでサイドは弱いということでキャリパーブレーキには向かないと言われているが。十年乗ってもまだ大丈夫なようだ。

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 反対付けのブレーキ、当時からこんなこと、やっていたんだなあ。

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 あとはパーツを戻していく。

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 各所に渋いパーツが使われています。大人の選択としてもいいですわ。

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 ちょっとシックに再生完了。これをいい年の大人が乗る。若い子がチャラつくのも悪くはないが、その土台に大人がドッシリその趣味に遊ぶというものがないとどうも軽々しくていけない。

 サーフィンもスケボーも初代は六十を超えたかな?六十を超えたら超えたなりの滑りをしていると、それはそれでいいもんだ。

 十年前など、団地の片隅で一人、自転車組んでいた頃だった。今思うと恥ずかしきことの数々なんだが、締めているとこもあって、ちょっと感慨深い。

 それをまた大事に乗り続けてくれたお客さんがいる。それだけじゃあない、それをまた次の十年に向けて、再塗装再生してまた乗り続けてくれるという。なんとありがたいことだろう・・・。

 ちなみにこのフレームは化け物だ。走る妖気がある、前へ前へと誘ってくるよ、さすが老いたとはいえ、ピストレーサーだ。

 十年後、「前傾きつくなってきたから、プロムナードバーなんてどうだろう?」と相談されても、「いやいや、まだまだ前傾で行きますよ、そうねえ、あと十年はかな?」なんて気張られても、いずれもうれしいだろう。

 そう、自転車とそういう関係を結んでくれる人のために、店主らは自転車を組んではばらし、メンテしては組み直し、をしているんだ、と再確認できる次第。

 次の十年・・・、楽しみなり・・・。ありがたき十年・・・。

光り物ばやり



 先日できあがりました、当店の看板・・・。ついに二年越しの念願が叶ったと言っていいですね。思い起こせば、二年前、あの夏も前半は暑かったですねえ、その暑いさなかに引っ越しと店作り・・・、すごい2015年でありましたわ。

 最近知り合う地元の方々との話の中で、当店がまだ二年しかこの地に来て経っていないと聞いて驚く方々多いんです。よく言えば、存在感ありなんだそうですが、まあ傍若無人てなわけでありましょう、今ではヤギサワマーケット委員会にいれていただいていますが、はじめの頃より、言いたい放題、提案したい放題でしたからね。まあ、傍若無人なわけですわ。

 多少そうであっても、地域や地元の盛り上がりを願ってのこと、ついでに、当店の知名度が多少上がって、仕事が切れなければいいなあ・・・という感じでしょうか。絶対に我田引水のみにならないよう、気をつけていかないとね。

 というわけで、この富士町で逃げも隠れもしないで、狸サイクル・響き床を企画運営していくわけですが・・・。

 その象徴たる看板・・・、ライトもこれで行こうか?と今数をそろえようとしているところであります。

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 響き床掲示板にも光り物が入ります。これがまたよく夜になると目立つんですね。読者も増えています。

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 そして、その並びに、店主力作の廃材手作り掲示板がありまして、中にはちゃんと明かりが仕込まれています。先日購入から一月しない内に壊れたので、交換してもらいました。

 さて、そういうわけで、光り物ばやりな当店なんですが・・・。

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 一つこいつだけが暗いんであります。かつてはこいつ一台で、看板から何からをかねていたんでありますが・・・。

 そして、こいつにもかつてはライトがあった・・・、ロープライトという奴です。太陽光から蓄電して、暗くなると自然と点滅するという奴ね。これが約一年くらい持ったかな?その後切れてしまって、撤去して、そのまんま・・・。
 
 立派な看板ができたんで、俺はもう役立たずかよ・・・・と言っているようにも思え・・・、それはないよな・・・という事で、こいつにも光もん復活をと考えたわけであります。

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 これです、こいつもソーラーから蓄電というやつで、コストがかからない。ちなみに当店の日当たりは、もういいよ!というくらい強いんで、ソーラー・・ひょっとしたら風力なんかにもむいているかもなあ・・・。

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 このロープライトをこのように、花チャリにテープでとめていく、というだけなんですがね。

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 しかし、この花チャリ。輪画作家というジャンルを作って、二人の絵師に描いてもらったもの。

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 塗装も強いせいもあるが、しかし8年以上経って、この二年ほぼ雨ざらしでも、この絵のタッチはまだまだ健在であります。アクリル絵の具を盛って、それを楊枝で削るようにして、あとは色鉛筆とかも使っていたっけね。すごいもんだ・・・。

 装着して、夜を待ちます・・・。

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 点いた!ちゃんと点灯している!この安っぽさも含めてなんかうれしいね。

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 ホイールもよく回っている・・・。今度はこの回るホイールにも仕掛けを入れてやろうかと思っているんだが。

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 離れたところから見ても、けっこう目立つね。

 そういう意味で、看板自転車の電飾再開ということで、またしても地元で目立ってしまう当店なんであります。

 なんと明日、11日より、あの共謀罪が施行されるんだと。相変わらず目立っていきますよ!すべて表に出していきますよ!青色もやめて白にするしね。もう逃げも隠れもできないんだからな!

再度ボートとの連携なるか?!



 当店の上お得意さんの中に、元ボート部、漕艇競技ともいいますが、そのOBの方がいらっしゃいまして、そのご縁で今から数年前の日本選手権を戸田まで見に行ったことがありました。

 その時気づいたのは、漕艇競技の選手と自転車競技の選手、特に短距離系の体型が似ている・・・という事でありました。

 スピードスケートと自転車競技との相性の良さは、同年の橋本聖子が夏冬のオリンピックに出たことで有名ですが、ボート競技と自転車との関係というのは・・・あまり一般的には聞かない・・・、ところが、実はそれどころでは無かったんですね。

 武田さんという漕艇競技の選手がいて、その選手が2000年ごろですか、世界選手権で優勝している・・・というトップ中のトップクラスの選手なんですよね、その選手がなんとトレーニングに自転車を取り入れているという話も聞いていたんで、どうにかもっと両競技の交流というか・・・、漕艇競技に自転車のトレーニング・・・をぶち込めないか?なんてこと考えていたのが今から七年くらい前のことでしょうか?

 王選手が一本足打法で、あれだけホームランを量産したんだから、なんで後に続く選手がいないの?というのは店主の素朴な疑問なんだが・・・。

 とても日本では盛んといえないボート競技で世界トップになった武田選手が、自転車を取り入れていたことになんで、他の選手が関心を示さないのか?不思議でたまらん・・・。

 そんなこんなで、雑誌の企画に引っかけて、ペダルをそろえたカンガルー自転車なんかを作って、グレッグ・レモンハンドルを付けて、持ち手のバリエーションをもうけて、一台戸田へ持っていった事がありましたね。

 関東学院大学のコーチが一人、「もしかしたら、使えるかもなあ・・・、インナーマッスルにいいんじゃない?」なんていってもらって、それ以来立ち消え手いたんだが。

 自転車を使ったクロストレーニングについては、諦めていない店主、そうしたらまたも漕艇競技から一人お客さんがいらっしゃいました。

 上の自転車は高校生で漕艇競技をやっている息子さんのもの、これを直接トレーニングにというのでは無く、まずは部活の荷物を載せる荷台とカゴが欲しいということだった。

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 この空いているところに、カゴを持ってきます、でも、その前に・・・。

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 このようにまずは変幻自在系の荷台を取り付けます。スポーツ車に取り付ける荷台は、ダボの位置がバラバラだったりするので、いかようにも取り付けられるように、柔軟性を持って作られている、そういう専用荷台でないと取り付けは難しいんですね。

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 クランプにダボの付いたものに、交換して四点止め。これで荷台は完了、あとはこれにカゴを付けるだけ。

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 あとは、どうも42Tのクランクだと重いという。いいねえ、足回したいわけね、漕艇競技で体の裏の筋肉をしっかり鍛えて、プラス軽いギアをコロコロ回す土台ができるとだ、もしかして、漕艇競技を終えたあとに・・・そのまま競輪選手への道が・・・開けないか?なんて一人で考えてニヤニヤしてしまう。

 でも実際にボート競技からプロ競輪の選手になった人も何名か板らしいので、そういうラインができるといいなあ・・・、競輪で、漕艇ライン・・・なんてできたら、いいなあ・・・。

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 36Tにクランクに交換、これで足回してな。

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 実に大したことの無い改造なんだが・・・、夢があるよね。

 これに漕艇競技に打ち込む高校生が乗る。足回して、自転車の土台を作る、固定ならなおいいんだが・・・。とにかく一生懸命やったことは決して無駄にはならない、なので、面白い!と思うことをトコトンやってみることだ。

 もし万が一、自転車も面白いと思ったら、秘策は色々あるから、なんか仕掛けてやろうじゃないか、自転車界からもボート界からもアッと言わせるようなこと、できたら最高だよね!

 お父さんのノリが大変よい感じなので、まずは親父連中が心底楽しむことだろう、そこに「何だろう親父達?何喜んでいるんだろう?」と思ったらコッチのもんだ、ちょっとこいつで50キロ以上連続で乗ってみてくれ・・・なんて、変な自転車作っては渡してみるのもいいね。

 そういう中で、あのおかげで勝てました・・・なんてシャレになったりしたら、愉快だわ。それこそ武田選手引っ張り出して・・・なんて展開になったら、それはそれで面白い!

 とにかく親父連中が、まずは率先して盛り上がることだろうな、強制でない、内発的な動きを刺激するのは、ちょい悪で盛り上がること・・・だろう、そういう展開につながって行けたら、面白い、実に面白い!

 自転車とボート・・・今後の展開にユルリと期待して欲しいもんだわ。

スリッパをスニーカーに?



 今でも、根強いファンがいるようですね。ピクニカ、やっぱり名車の内なんでしょうな。オークションでもある値段の層で、頻繁にやりとりしているようであります。

 こいつもその辺から来たということです。

 折りたたみ自転車なので、今回はその利便性をとことん利用する。出張先に持っていき、こいつでもっての移動を主とする自転車に育てていきたい、ということでありました。

 まず乗ってみたら、ギアが軽すぎ・・・という事がわかった。

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 16インチという小さい車輪にこのギアでは、コロコロ走るが前に進まない。イメージとしては、グングン走ってくれる自転車になって欲しい、という事。

 そこで、デカイギアを持って、ご来店。ちなみに今回のパーツ類はすべてお客さんのアイデアと発想から、ご自分で集めて持ってこられた。

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 60を超えるチェーンリンク、よくぞ探してきたもんだ。ただし、小径自転車でポン付けできるとは限らない、チェーンステーの開き具合で、チェーンリンクと干渉しかねないからだ。そういう時にはBBシャフトを長いものに交換するとかしてできる場合もある。

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あと付いたからといって安心してはいけないのが、折りたたみ。付いて、仕上がって、走ることは可能となったはいいが、いざ折りたたもうとした瞬間、交換したパーツが他と干渉するなどして、折りたためなくなることもよくある話であります。

 大抵の利用者は折りたたまないで乗るので問題は無いのが、今回の利用者さんはその折りたたみ機構を最大限利用するというので、ここは妥協できないポイントになる。

 ワイヤーなんかもそう、走るには問題ないながらも、折りたたむことで、ワイヤーが邪魔してたためなくなることもよくあった。たたむために余分にワイヤーがないとダメだったと、張り直したこともあったなあ。

 今回は大丈夫でした、たたんでもね。

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 足回りはかなり快適になりましたね。そうなると、踏ん張りの元ハンドルも交換することになりました。

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 いいねえ、ブルホーンバーに交換。これでちょいと前傾できるので、ペダリングに力も入ります。

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 ブレーキレーバーもセンスいいねえ、ギドネット黒を選択。

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 元の状態だと、ほとんどスリッパ状態で、チョロッと走るぐらいにしか使えない。出張の際、地方に持っていって、拠点中心にしっかり移動手段として使うには、靴でいえば、スニーカーレベルにしておきたいということ、その気持ちよくわかります。

 前の状態でも、それはそれなりにタウンウォッチングなんかには面白いと思いますが、一定以上の距離を移動するとなると、トロ過ぎる・・・。ホイールと同じくらいデカイギアを付けて、最初はちょっとやりすぎか?と思ったが、実際に乗ってみると、このギア比は移動に十分耐え得る水準のものと確信。
 
 ついでに前傾ときたら、これは作戦がち、というところでしょうか?

 利用状況に合わせて自転車を改造していく、なかなかいいですね、今持っている自転車を使って、利用に合わせて変えていく。新車を買うだけがのうではない、その筋に発想から、素人の発想まで、それが安全であれば、極力その夢の実現に向けて、努力いたします!

 なんて姿勢でやっていると、こういう面白い自転車が生まれる。自転車を自転車屋だけに任せてはダメ、というのこういうところからもわかるね。

もう逃げも隠れもできないわ・・・



 これなんだ?材質のもは発泡もの。これを切り抜いた。正確には切り抜いてもらった。

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 これに色をのせて、エイジングなんかをしてみる。

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 こんな感じね。で、こいつを貼り付けるんだが・・・。

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 まず下でレイアウト。文字の間隔なんかを決めるのね。この規格の音頭を取ってもらったのが、杉並時代から色々コラボもさせてもらっている、金属工芸集団、錬のボス、長島先生なのだ!

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 ここにあげていこう!

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 まず下穴を型紙に従って空けていく。

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 ついたよ・・・。そういえばこの7月、現店舗に越してきて丸二年、ようやく看板が付いた・・・という事なんです!遅いだろ!

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 このくらい離れていても、見えますねえ。写真なので小さすぎますが、実際にはもっとよく見えています。

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 うん、見える見える・・・。

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 ここからも見える、見える!

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 なんか入り口にもできてるぞ・・・。

 看板は、実はこれだけじゃあ無かった・・・。

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 大通り側、コンパネに色塗って、その上に、切り抜き文字を置いていきます。ざっとの位置決めしたあと、

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 鉄箱の上の手すりに、コンパネを貼り付けます。

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 そこにまた看板を貼り付けます、狸サイクルと響き床の二つ。

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 素材が発泡ものなんで、軽い、万が一外れたときでも、安心です。

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 響き床、アニーさんのデザインによります。金かかってるねえ・・・。

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 対岸から見ると、大通りのガラス越しに見ることになります。目立つね。

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 手前に、看板自転車がありますが、霞むくらい、文字看板の威力ってありますね。

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 夜になると、こんなライティングもできる・・・、なんかお店みたいです・・・ね。

 二年かかりましたが、整いつつある・・・、お陰様であります。もう逃げも隠れもできませんね・・・、正面からやるしかない。

 ただ正面から正々堂々やりますが、確定申告、今まで青色でやってきましたが、これからは白色申告に戻すことにいたします。簡易に記帳して、資料は保存せず一年未満に廃棄。

 国の財産を預かっていながら、疑惑のある土地取引の、資料を出さない、確認しない、廃棄した、バックアップを取っていないなどと、国民をなめきった答弁をした男が、ご栄転なされて、なんと納税管理のトップ官僚、国税局長官になられたようだ。

 もちろん、納税はしますよ、義務だもんね。消費税を含めて相当していると思いますよ。でも、そのための事務作業に粉骨砕身することはやめます!キッパリやめます!複式簿記もやめます、単式で、小遣い帳形式でやることにします、といっておきます。

 さあ、看板もできたことだし、気分一新、正々堂々と地元に根ざしつつ、自転車の成熟化を目指してやって参ります!

 よろしくねー!

愛車の調子がおかしい!って、なるほどね・・・



 仕事の移動でも使っている自転車、愛車の調子がおかしい・・・という連絡があった。電話などでアドバイスできるレベルではない、となれば、持ってきてもらうしかない。

 早速見ると、リアディレーラー回りがこんなことになっていた。

 原因は?といっても、よくわからず、とにかくチェーンからディレーラーからが巻つてこうなってしまった・・・ということだった。

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 ディレーラーを外してみると、台座が内側にひん曲がっていた。フレームについてのことはビルダーに、というのがある種鉄則だが、エンド曲がりくらいはメカニックでも直すことができる、むしろこの手の修正はメカニックマターといってもいいだろうね。

 ただ、慎重にやらないとね。修正工具を入れようとしたら、曲がった分ネジ穴がいびつになっていた。このままでは修正工具が入らない。

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 まずは曲がった状態で、10ミリ1ピッチのタップを入れて修正する。そのあとに・・・、

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 このように修正工具を入れる。そして目分量で大体まっすぐになるところまで、ゆっくり慎重に持っていく。これ鉄だからできるんですね、アルミは一発曲げまで、二発目に大抵は亀裂等が入る、なので修正はほぼ無理なんであります。

 そのあと、正確な位置に持っていく。

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 そのためにはホイールをはかせるんだが、このホイールも歪であっては意味が無いので、取り付ける前に、トコトン触れを取っておく。

 これで修正終わり・・・。のはずであったが・・・、

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 いざリアディレーラーを取り付けるとプーリーを支える金具類が外に曲がっている。これでも直した方なんだが・・・。

 仕事の移動でも大活躍のこの車体。出張にはほとんど輪行でお供させるくらいの相棒といってもいい奴だ・・・。仕事先で、リアディレーラーの調子が悪くて、移動が遅れたり、遅刻したりなんてことがあるといかんな。という事で、責任ある立場の社会人に対しては、この辺は修正では無くキッパリと、新品交換と行きましょう!という判断です。

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 スッキリ一本縦に通ってますね、やっぱりこうでないとね・・・。さすが社会人!

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 チェーンも交換して、今ベストなセッティングに戻っています。自分で細かなメンテができない人は、たまにでも持ってきてもらえると、チューンナップしてお渡しします。日々使用している中での機能落ち、特に輪行はアチコチの連動に悪い影響を与えます。

 アッチぶつけ、コッチぶつけしながら運ぶわけですから、アチコチが曲がった状態で、とりあえず走って行くわけですから、これはいいはずはない。そういう方こそ、定期的なメンテは重要です。

 是非とも日頃のそれと、ベストの格差を感じられるようになって欲しいですわ。まあ、大抵はわかりますがね。

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 当店オリジナル系統のレーサーであります。

 ちょいと手間とパーツがかかってしまったが、またほぼ新品同様の動きをしてくれるでしょう。鉄のメンテナンス性の良さは、こういうところにもあるんですね。

 是非通勤には鉄フレームを!もちろん落車も想定されるレースにも鉄フレームは最強だよ!

マウンテンフレームに・・・



 元々はマウンテンのフレーム。

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 大森研魔の磨きを入れたんですね。

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 アルミフレームなので、磨き地だけ、という考え方もありますが、今回はクリアはかけています。通常はかけない人の方が多いですね。みんな磨き好き。というより金属フェチといった方がいいかもな。そうでない人は、クリアがけをおすすめします。そうでないと何かと白カビのようなサビが浮きますんで、大変よね。

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 あとフォークは柳サイクルの特殊版といことです。スルーアクスルという形式を使ったハブを用いたので、フォークの構造もそのようになっています。

 通常のフォークは着脱を楽にするために、スリット形式ですが、ディスクブレーキの剛性をあげて、万が一のホイールの脱輪を防ぐために、円上の穴にホイールとシャフトを通して止めるという厳重形式なんでありますわ。大したもんだよねえ。万が一でも外れない形式です。これを破ったとしたら、ホイールの方が強すぎ・・・でという事は起こりえないでしょうな。

 と思いうつつ、もしメンテの際に車体全体をドスンとフォークから落とした場合、アクスルを通すフォークの円上の穴がゆがんだら、ホイール装着不可になってしまうね・・・。

 そのための必要な工具は・・・なんてこともこれからのレースサポートには、必要になってきそうであります。

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 すでにアクスル型のハブも出ていますし、アダプターに相当するものもありますね。時代は動いているわけだ。

 それで組んだディスク用のホイールです。

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 リアもね・・・。まあ確かに慣れないが、今後これが主流になるのだろうか?ロードのディスク化が進めば、そういうことにもなるのかもしれないし、ただロードのディスクって思いの外効いたのを体験したことないので、本当に必要なのか?という疑問もある・・・。レース中のホイール交換も絶対的にクイックよりも遅くなるだろうなあ、さて、どうなることやらです。

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 あとはお持ちのパーツ類を持ち込んでもらって、それでひたすら組み付けるのみ。

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 各パーツ類、それなりのものが使われていますね。もしかしてこの方は自転車長者?

 まあ、たぶんそういう方でありましょうな。

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 結構随所にというか、渋いパーツが選択されていますね。トンプソンなんて、アルミの削りものでは・・・それなりの格のあるパーツですわ。

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 ブレーキが、ワイヤー引きでなくなると、今度はオイルが引くことになって、通常使われてきたアウター受けが、そのままでは使われず、このようにアダプターを入れての、ホース受けになっているわけですね。


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 コンポはツーリング車のような車体をイメージしていたんだと思いますが、まだ他の選択肢もあるのかまもしれませんが、まずはこれにて一つ終わりとなります。

 ホイールも昔でいう650bというもの、いまでは27.5というそうです。この辺の規格がどんどん変わっていくようですね、それまでは絶滅種だったものが、今や隆盛規格になっている、何がどうなっているやらです。

 規格というものも栄枯盛衰ですね、でもすくなくとも700cについては、ある意味ユニバーサル規格でもあるので、安泰だと思うんだが・・・、それも五十年とかのタイムスパンを取るとわからないかもしれないな。

 あまりメーカーサイドの都合だけによる、規格変更というのは、利用する側からすれば、ちょっとまってよ・・・、という事も少なくはないと思いますが、この復刻系の650bの今後を見ていきたいと思います。

 しかし、ながら・・・、未だにわからんなあ?なんで650bなんだ?という事が・・・ね。

さよなら三角 また来て四角 さいごのさいごまで・・・



 あれ?先日、チャーシューの会でエチオピアに追いだしたはずの奴に似ているなあ・・・。

 と思って暫く自分の仕事をしていたら、

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 こんなものが置いてあった。・・・ん?あれは、幻で無かったのね。といって・・・、7月上旬にはエチオピアに発っているはずなんだが・・・。

 と思って、翌日、つまり今日、4日なんだが、夕方降りてくると。

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 あれ?またなんで?大体なんで今ここにいるんだよ!!!

 エエト・・・出発は実は今日で・・・と。今日????ってことは、すでにとんずらか?

 今日でもいいが、今夕方だろう?空港にも行かなければならないはずなのに、なんでこんなところで何やってんだ?

 昨日外したパーツとフレーム持っていこうかと・・・。

 しかし、よりによってなんで、発つ日の夕方来るんだよ?今日発つなら、せめて早朝に来るとかさ・・・。

 そのつもりが、色々あって遅くなりまして・・・。

 何という段取りの悪さというか、何というか・・・。しかし、この辺の鈍さというか、場当たり的というか・・・、こういう感覚が実は海外では普通だったりするなんて話も聞く。

 汽車が遅れるのが当たり前・・・。この国の新幹線はある意味異常だろう。他の国では、遅れるのは当たり前で、中には準備ができたから、前倒しで出発してしまう例もあるとか・・・。近いよ、といわれたところが、車で三日の距離だったり・・・。

 日本で当たり前と思っていることがトコトンひっくり返るような場に行くなんていうときには、このくらいの鈍さと場当たり対応くらいでちょうどよいのかもしれない。

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 プチプチと、養生テープでぐるぐる巻きにして、ちょいと丈夫な輪行バッグ入れる。店主も見かね手伝ったよ。

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 こいつ生意気に緑のパスポート所持者なんだそうだ。民間外交大使というのか?なんか病気になったら、政府専用機で帰国できるんだと。

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 ようやく準備完了!記念撮影も慌ただしいねえ。

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 たぶん指さしている方向は東なんで、エチオピアとは真逆だと思うが・・・。とりあえず、決めのポーズで。

 今夜九時半羽田集合、夜の十二時の飛行機で旅立つそうだ。・・・だけどもう六時過ぎているぜ・・・、急げ!

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 別れを惜しむ暇も無く、そそくさと・・・、

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 こそ泥のように、去って行ったのであった。

 別れの感慨も、贈る言葉も無く、なんともあっけない旅立ちであったが・・・。まあこんなもんだろう。

 二年後、一本通って帰ってくるかもしれんし、あきれるほど変わっていないかもしれない。どっちに転んでもお前さんはお前さんなんで、何の期待もしないで、たぶん店主はこの辺にいるだろう。

 別に待っちゃいないが行ってこい・・・、無事でな。

マウンテンバイクのクロス化?ほほー、そういう手もあるわけだ・・・。



 サスペンション付きのマウンテンバイクがきた。これをクロスバイク化して欲しい・・・というご要望。一瞬何のことか?と思ったが、了解した。

 クロスバイクって・・・、ロードとマウンテンの間のような自転車というように考えると、なるほど・・・ロード化のちょいと手前に、クロス化というのがあっていいんでありましょうな。納得・・・です。

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 クロス化なら、できればフロントフォークはリジッドものに交換したかったんだが、今回はこのまんま。このバルブから空気入れてチョイ固めに調整して終わり。

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 今回の目玉が、この三枚クランクを二枚ものに交換。

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 トリプル用のフロントメカはそのまま流用。

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 スプロケはそのまんまながらも、

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 見違えるほどきれいになりました。

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 チェーンも直して。チェーン直すとなると、

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 ワイヤー類もすべて交換。

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 何度も申し上げますが、ワイヤー・チェーン交換で実はかなりの部分をカバーできるということです。

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 サドルも相当ボロボロですね。

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 コンコール風の奴です。こいつの使い勝手はあるねえ。

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 グリップは、角と一体型のメーカーまで指定されたやつを取り付けました、エルゴンとかいったかな?

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 フロントサスの影響で、一見してまだマウンテンですが、内容的にはちょいとクロスチックにもなったといっていいでしょう。

 やはり間にはまた間があるという話。クロスバイクがロードやツーリング車と、マウンテンバイクの間であるとすれば、今回はクロスバイクとマウンテンバイクの間のような自転車という事もいえるでありましょう。

 発想が枯渇したなら、今あるものの間を探ろう。そうなると二次元での発想が動き出す。その内、その間のそのまた奥行きなんてことを考え始められたら、今度は三次元的な展開が動き出す。そこにまた伝統だの未来志向だのの時間軸を入れ始めたら、今度は四次元的展開というのかな?
 
 こうして形式探っていくと、枯渇したところからまた何かが湧き出てくるのかもしれないね。でもまあ、それにもまして、人の話を聞くことだと思う。色々な人の話をだ。聞いているようでいて、実は聞いていないのが人の話。または、かにと同じで、自分の甲羅の大きさに合わせてしか穴が掘れないように、自分の器でしか、相手の話を聞くことはできない・・・。

 では、話を聞く前に、器をでかくしておくことはできないか?いえ、器をでかくするの人の話を聞きながらでしか、でかくはならない。だから促成栽培はできない、ゆっくりじっくりでかくなり、でかくなりながら、より人の話の奥行きにまで入れるようになるのかもしれない。ただ、その際も、常に聞き漏らしについて、配慮を忘れないように・・・。

 人の話を聞くというのは、決していわゆる聞き上手という事だけではない。今政治家でも何でも、人の話を聞けない器のものが横行しているんじゃないか?なんてね。

 それより何よりだ、大敗だの大勝だの過半数確保だの騒がれてながらも、有権者の半分しか投票に行っていないという現実をつきつけたところがあるのだろうか?半分が棄権をしている選挙。

 まさか、自分は投票しないんで、投票権などいらない、などと本気で思っているわけじゃあるまいな・・・。まだまだ、この国は政治的に成熟しているとは言い難い、まだまだ、まだまだだ。

 せめて、自転車だけでも一足先に成熟化・・・させていかねばとも思うが、しかし、自転車のそれは、政治の成熟とは無縁でもなさそうな予感はするんだがね。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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