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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2017年09月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

新潟からやってきた 再塗装再組付け



 突然新潟からやってきたんです。しっかり段ボールにはいって・・・というかアチコチ飛び出しつつ、なんとか当店までやってきたという感じでした。

 メールにて仕様書と、電話にての確認・・・。

 毎回思うんだが、新潟と西東京の当店の間には一体何軒の自転車屋があるか知らないが、なぜか当店にやってきてくれる。ありがたいに尽きる・・・。

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 まあ、相当来ていると言っていいでしょうな。こいつを再塗装して、パーツ類も取り替えての大事業になりそうだ。

 このダウンチューブに見えるスパイダーというロゴにはどうも、思い入れがあるらしく再現・・・似たようなものでもよし、という注文付き。

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 シルバーで再塗装です。

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 まあ、この辺で許してください!と。これだって、黒と白二枚カッティングして、それをあたかも影のように二重に貼りつけて、クリアがけをしたという、ちょっと小技ものなのだ。

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 あとは怒濤の組み替えじゃ!かなりごっついクランク回りなんだが。

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 シンプル系のシングルにしました。

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 ガチャゴチョ使い込んだ感ありですね・・・。


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 8速のものに交換、つまりホイールの延命を図りました。

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 26インチのごっつい系ホイールを・・・

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 ありゃー、スマートな700cにやってしまった・・・、まあ予想は付くだろうが・・・。

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 相当下足の長い、キャリパーが付いていた。これ効かないんだよねえ・・・。

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 ホイールが700cになったので、ブレーキもロードものがつきました。これでガツン!と効きますよ。

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 このハンドルまわりは使い続けたい・・・という事なので、ご希望通りに。

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 といっても、ブレーキレバーやシフターは変わっていますがね。

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 ごっつい熊五郎が、ほっそりバンビちゃんに変身したみたいですね・・・。

 どうせ手を入れるなら、劇的な方がいいんじゃないか?というね。

 問題は、こいつをどうやって、新潟まで運ぶか?という事なんだが・・・。すでにクロネコでは無理そうで・・・、飛脚に頼むしかなさそうですね。

 そして、これを入れるだけので階段ボール・・・、これをどこで確保するか?です。随分初歩的な話だなあ。

 エエ?自転車屋なのに?完成車が入ってくるときの段ボール利用すればいいじゃない・・・。いえいえ、それだけ今の世の中・・・、完成車が出ないんです・・・。当店にも、ここ何ヶ月、完成車など呼んでいません・・・、なので段ボールなしであります。

 業者に送るときは、自転車をバラバラに解体しても、向こうは仕事で組付けできますので、小さめの段ボールでもいいんですが、お客さんにお届けする際には、できるだけ完成車に近い方がいい・・・という事は、それだけ完成車に近い大きさであるということ、つまりデカイ段ボールがどうしても必要になる、という事なんであります。

 どっかから調達してこないとなあ・・・。

 ということで、ふるい自転車の再生!なんてことに関しては、日本全国津々浦々からの発注にお答えできるよう、日々努力して参ります!
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糟糠の妻・・・?



 フレームがいいんですわ・・・、でもその価値は横目で見つつ、普段乗り・・・、金かける気も無いし・・・ネ。と。

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 旦那、キャノンデールですぜ・・・、しかも劣化ほとんどしてませんしね・・・、

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 キャド2・・・なんて、もう歴史的なフレーム・・・ですよね。確かレーサーだったんですがね、店主もキャド3あたり乗っていたと思うんですよ、それを山形の若い子に貸して、戻しの催促も無視され、今どこにあるのやら・・・、まったく・・・。

 旦那はグリーンであることは気に入っているようだったが、他にはあまり関心が無いようだ・・・。もうちょっと手入れしてやったらどうです?相当走りますよ・・・。

 イヤー・・・俺は・・・いいんだよ・・・。旦那は良くても、自転車がまだまだいけるし・・・もったいないよ・・・。

 なんてやりとり、意外とスッキリやっていたんだが、決断してくれたらしく、一定予算内で古女房の手入れをしてやることにした。

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 駆動系を中心に、ちょいと入れ替えと調整してやることにね。

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 シマノはこの辺バカ高くはないが、そこそこのものを作っていてくれます、センスは横おいて、なにぶん再生にはありがたい・・・と申し上げておきましょう。

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 スプロケやスラムのリアディレーラー、ちょいとぼけていたんで、この辺一式交換ね。

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 黒で揃えてみたんですが、それがまた良かったみたいですね。

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 シフターやワイヤー、ブレーキシューなんかも交換してやると、内部機関はもうほぼ完璧となります。

 フレーム自身には損傷どころか、まだまだいける強靱なアルミフレームなんで、まあ、すっかり生き返ってしまったわけなんでありますよ。思惑通り。

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 黒とグリーンの組み合わせも本当良かったみたいで、嬉々として乗って帰って行きました。

 良かった、糟糠の妻を厚化粧・・・とまで行かなくてもちょっと、手入れして写真館で撮影したら、惚れ直した・・・という感じかな?

 そうしたら、翌日、当店前を通りかかって、わざわざ自転車から降りて、最敬礼のようにお礼を言っていただいた。

 イヤー、全く別の自転車に変身したんで、乗るのがうれしくてね、今日も掃除してやったんですよ。あまりうれしかったんで、報告に来ました・・・。

 ほうら・・・やっぱり、そうでしょ?惚れ直したでしょ?元々いい物乗っていたのに、それに気づいていなかっただけ、それなりの手入れをしてやると、それ以上の答えが返ってくる、というわけなんですよ。

 今回のことで知らないで乗っていたこの十数年含めて、この自転車との関係すべて肯定できるという、位置に立てたってことが何よりですよね。新車購入することよりも、ずっとうれしだろうし、意義あることかと思います。

 女房と畳は新しい方がいい。その横に、女房と味噌は古い方がいい、とある。人間なんぞがいい加減な存在であることを反映してか、ことわざ・故事成語もいい意味でいい加減にできているように思われるんだが。

 そのどこ取って、どう解釈することが絶対的に正しいか?なんてことの正統性なんかを言い出したら、それこそグロテスクな異端審問に発展しかねない。

 元々人間なんぞがいい加減なもんなんだから、その反転した神のような完璧な存在にあこがれて、そこを極めたいとする「弱さ」もわからないことでもない。

 しかし、だからといってそれを「極めた」としても、時に極めたのが当のいい加減な人間であることを忘れてしまっていては、もともこもなかろう。

 もし人間に一つの「強さ」が求めれるとすれば、それは自らがいい加減な存在であるということの自覚を徹底してやり抜くことを通じてしか、得られまい。絶対的な権威のないところで、いい加減なもの同士が、どう落としどころを見つけることができるか?この果てしないトライアルに対して、諦めずに挑んでいく根気と勇気無くして、それに近づくことすらできないだろう。

 はて?なんの話だったか・・・。

 そう女房の話・・・。イ草の匂いかぐわしき新しい女房も決して悪くはなかろうが、年数重ねてきた糟糠の妻とその関係を何のかんのといいながらも、大方肯定できる事があるとすれば、それもけっして悪くはなかろう。

 新しい女房か・・・、イヤイヤ女は豹変する・・・男子もまたしかり・・・、糟糠の妻か・・・・、なるほど、自戒を込めつつ・・・だな。

また君か?組み替えよう・・・



 タイレルという非常に固いフレームの自転車がまたやってきた。ちょっと前来たばかりだったのにね・・・。そのご用内容は、前回と同じ。

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 これなんだが・・・、この写真じゃわからないかな?このラジアル組、交差しない組み方で組まれているホイールなんだが。

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 スポーク折れでやってきた。ほんの一月前に、同じ症状できて、一本入れ替えて、バランスを取ったばかりなんだが、また折れたという事だった。

 もちろんその際交換したものが、今回折れたのではない。

 原因は・・・?わからないといった方がいい。リム自体は小径で小さいので、強度はそこそこあるんだろうと思われます。というと、リムの強度とスポークの強度のアンバランスさから来ているのか?とも思われなくはない、が、やはりわからないものはわからない。

 このラジアル組というのも、衝撃がストレートにスポークに伝わるという意味で、うまくないのかも知れない。

 この秋、この自転車で、ジロデ信州という、とある業界の方々で行うサイクリングイベントに出場するということなので、トラブルはないに越したことはない・・・とすれば。すべて張り替えで行きましょうかね?

 前回から一月経たずで折れたという事は、スポーク全体の強度が落ちているのかも知れないんでね。

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 そういう時は一気に組み直した方がいい。クロスポークのプレーンを190ミリでカットして、ねじ山を立てます。

 それを前20本なので、4本取りで交差して組み直しました。

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 こうね。やはり組んでみてもラジアルより強度と柔軟性が出るだろうな?という事は伝わってきますね。二本のスポークが、裾野を介して交差する、それだけでも強度は出るでしょう。おまけに、その交差も浮いておらず、互いに押しつけ合っている、つまり横テンションもかかっている状態なんで、クッション性もいいだろうなあと思いますね。

 もしスポークの強度が原因で折れたとすれば、ちょいとこの4本取りで試して欲しいですね。

 次は・・・。実はリアも同じ、エアロスポークで組んであって、なんと反フリー側がラジアルとなっている・・・。シャレてはいるし、通常なら小径だからいいのかも知れないが、前輪のラジアルが折れたことを考えると、ちょいと心配だよね・・・、地雷をもって走るようなものかな?

 なので、よく観察しながら乗って欲しいですね。今度もし一本でも折れ始めたら、即4本取りで組み直し!にした方がいいだろうなあ。そのためにも、新生フロントホイールよ、踏ん張って回ってくれよ!

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 しかし、固くてよく走る車体だよなあ・・・。

フォーク遊び しませんか?



 面白いフォークがやってきましたよ。どこが?

 ただのカーボンコラムのカーボンフォークにすぎないでしょ・・・ってね。

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 エンドを見よ!・・・なんだこりゃ・・・じゃない?

 んん?どうなっているのか?

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 全体像はこうなってます。ドミフォン用じゃないの?あの進行方向とは逆に曲がっている車体のフォークかな?とまだ錯覚している人もいるかも知れないなあ。

 いえいえ、これは進行方向に向かって曲がっている、一般形状のフォークなんですよ、エンド以外は・・・。

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 では、このストドロではない、ロードエンドのような形状のフォークの意味は?秘密はここにあります。

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 まさにロードエンドと同じ、このフォークエンドには、ねじ穴が切ってあって、そこに後ろからねじをあてがうことができるんです。

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 これで何が可能となるか?なんですが、わかった人は、なーるへそ・・・、そうか・・・、これは面白い!と来るでしょうね。

 つまり、このネジを出したり引っ込めたりすることによって、前輪を固定する位置が変わってくる、つまりフォークのオフセットが変えられるという仕掛けなんであります。

 ここで、オオスゲー!という人と、だからなんなの????という人に分かれると思います。

 ちなみに、この調整ねじを一切使わないとなると、オフセット43ミリ・・・。最大使うと53ミリとなりまして、なんと10ミリの幅のオフセットを体験できるというね、その感覚は大体2ミリから3ミリで、45ミリ、47ミリ、50ミリと五種類のオフセットが味わえるフォークという事になります。

 これを名付けて、テストフォークと言います。

 自転車のフレームにとって、フォークの影響って、大変デカイと店主は思っています。ライダーが車体を傾けるとか、重心移動させるとかをのぞいて、自転車自身が動いてバランスを取るところはフォークだからであります。いわゆるステアリングの要がフォークといってもいいですね。

 中にはフォークが一番大事だ!という人さえいます。

 かつてはフレームを購入するということと、フォークを購入するというのは別の話であったといってもいい。今はフレームフォーク一体をもって「フレーム」と言われているようですね、すでに統一の設計なんで、そう言わざるを得ないのかも知れませんが、かつてはフレームとフォークは別体という意識が強かったと思います。

 なので、フレームのスケルトンが決まったあと、フォークはどうしましょうか?とまた別の話として、発注が始ったように思います。もちろんビルダーさんに発注する際にはスケルトン、例えばヘッド角とフォークは連続して考えるというようなことは当然ありますが。

 なので、フレームがかなり攻めているので、フォークはちょいと緩め・・・なんて選択肢も当然あるわけで・・・。

 そうしたフォークの持っている性質を決めているのが、オフセットといってもいいでしょうな。ですから、同じカーボンフォークでもオフセットが違うと、それは違うフォークといっていいでしょうね。形状のストレートかベントか?という以上にこのオフセットは乗り味に影響を与えるといっていいでしょう。

 そのオフセットの違いを一本のフォークで体験してみよう!というのがこのテストフォークの発想の面白いところなのであります。

 まあ、よく考えるよね。主犯格は東京サンエスさんです。

 この東京サンエスさんのもの作りを支える視点というのが、非常にいいとこ行っているんですね。フォークでいうと、一本のフォークに四種類ものオフセットを用意するなんてことをやっているんですね、それを営業ベースでやっているんですよ!!!

 他にも例えばサドルのレール、通常なら43ミリのところを30ミリ幅のものを用意したり・・・。これ真下に足が踏めるように考慮されているんですねえ、実に通です。

 ラクランクというのも140ミリから170ミリまで実に9種類の長さを作って販売している・・・。わかり安ところでそうなんですから、ステムやハンドルの細かいところなんて、まあ星の数ほど・・・、これらすべて営業ベースなんですよ・・・。本当に大変地味ながらも、非常に大事な自転車の機微を熟知されている、それが東京サンエスさんです・・・。未だにファックスでしか発注できないのも、東京サンエスさん、ノートンさんもそうか・・・。

 まあそんな各種オフセット用意している東京サンエスさんなんで、であれば、こうしたテストフォークを作ろう・・・という意図も理解できるわけなんであります。

 で、当店も東京サンエスさんのワンバイエスという各種オフセットフォークを扱えるので・・・このテストフォークを購入してみた・・・というわけ・・・でもありますがねえ・・・。

 これ、近いうちに、このテストフォークを使って完成車一台組みます。予告します!その車体は、フォークオフセット体験車として組み付けます。オフセットに意識を集中させるため、シングルギアで組みます・・・、固定にしてやろうかな?

 そして、オフセット体験したい方に、丸半日、例えば二千円とかで貸し出します。いい体験になると思いますよ。

 例えばね、フレームフォーク一体型のカーボンフレームに乗っているとするでしょう?なんか知らんが違和感がある・・・という場合に、もしかして、フォークのオフセットを変えると、劇的に乗りやすく、身近に感じられる!なんてこともあるかもしれませんぜ!

 特に小さいフレームに乗っている方は、このオフセットの違いによる乗り味への影響はでかいそうですよ。

 違和感の原因が、オフセットとわかれば・・・、ワンバイエスから購入して、つけなおしてもいいし・・・、

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 こんな素材を集めてね・・・、

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 柳さんのところで、好きなオフセットフォークを作ってくれるのもありだと思うよ。

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 まあ、そんなこんなで、近いうちに、このテストフォークを使った完成車を作りますので、でき次第、各種オフセット体験したい方、随時募集と行きます。

 自転車のより深い部分に踏み込みたい方、自分の好みの走りを極めていきたい方・・・、楽しみにお待ちくださいね!

磨きの大森研魔 キャノンデールを越えたか?



 まるで写真スタジオか?と思うくらい、四方八方からライトを当てて確認、点検しながら研魔をすすめていくというのが、大森社長のやり方ですね。

 まあ、丁寧なこと・・・。採算性なんて考えていない、目の前の金属、その性質と癖から最良の手段を考えて、客の要望に応えることしか考えない・・・、まあやっているところを見たら、絶対お値段以上!と確信するでしょうね。

 元フレーム忘れましたが、キャノンデールのフレームでした。それを剥離して、ヘアラインを入れていく。

 磨きの第一は、素材の状態にかかっているといってもいい。同じアルミといっても、千差万別のようです。塗り物として出されているフレームの素材はやはり、荒いように思われる、というのが大森社長。

 最初からローフィニッシュで出荷しようとしているパイプはそれ専用なんじゃない?と思われるくらい、素材の質感が違うのだそうだ。まあ、そんな細かいことは大森社長くらいにしかわからないだろうなあ・・・。

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 シートステー・・・、細かい横線が入っていますでしょ?これが大森へアライン。

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 クリアをかけています。

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 各所によって、ヘアラインの方向が変わるので、その境界なんかどうしているんだろう?近くで見ていてもわかりません、全く理解を超えた作業やっている、それが大森研魔なんですね。

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 思った以上に時間がかかって、何度もまた、ご依頼主に確認してもらいまして、一度のOKが、ひっくり返ったりしてから約二週間、ようやく完成というね、本当採算どがいしの施工なのでありました。

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 本当よくここまでやりました・・・と、思います。

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 納車の際に、思った以上だ!と評価もいただき、面目躍如であります。

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 このデカールは当店で再現したもの。データはお客さん持ち。キャノンデール愛の強い方・・・でしょう。これは通常の切り抜きの逆、ネガを作って、貼り付けるというちょっと手の込んだやり方をしています。慣れの問題もありましょうが、ネガ貼るのは難しいです。

 通常なら200ミリで収まるところ、約その倍の長さだったもので、カッティングマシンの設定もかなり極端なところまでやりました。というよりか機械をだましてやるといった方がいいかもな。むしろ潜在的なカッティングマシンの能力を知った次第、良かったです。

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 まあ、駆動はこんな調子。

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 また、この組付けの際にステムとハンドルを交換したとね。

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 なんかこういうキャノンデールがあるようです、実際に。でも、このキャノンデールは、一台しかない、大森研魔の魔の手と、作品に対する執念に近いものがつぎ込まれています。

 すでに妖気すらたっている、徐々にですが、この手の研磨の依頼が増えています!三年先待ち・・・なんてならないうちに、ご依頼、急いで急いで!

足は足 



 適度に汚れて、気軽にどこにでも・・・というのはあるタイプの自転車にとっては必然的条件とでもいえるでしょうな。

 日常使いの自転車、もう下駄履きといった自転車、履き慣れたスニーカーのような自転車なんかは、まさにそんなようなもんでしょうね。

 もうすでに汚れているので、汚れること自体に無関心でいられる。盗難もまあ、されないだろう、という意味で安心。乗り慣れているのでこれもまた安心。スニーカーみたいなもんなんで、歩くのもスピード出して走るのもできる・・・、ある意味万能な一台なんだよね。

でも、乗っていれば、もちろん劣化してきます、その劣化が許容を越えると、治してまた乗りたい、ハイ、では治しましょう。

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 ピスト車体でシングルギアなんで、部品点数が非常に少ない。

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 裏はもうこんな・・・、よくまあここまで汚したね、というか乗ったもんだ。

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 新品かよ!というくらい磨きます。

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 奥にあるBB・・・、こいつもまた取り出しにくいパーツだよね。まあ、工具があっても通常抜けない、抜けにくいところでもある。

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 案の定・・・であります。アチコチから浸入した水はここに集まりますんで、まあこういうことにもなります。

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 次のなんかのために、数年後の何かのために、こういうことをしておきます。

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 フリーもまあ、使い込まれたもんだ。

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 こうして外さないと掃除できない箇所もありますね。

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 フリー入れ替えですね。この古いフリーは柔なんで、外す際エッジが割れるんですね、よく。

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 もちろんチェーンも交換です、ちょっといいオイルを差しました。でもあまり良すぎるのは差しません、なんといっても履き古したスニーカーですから。

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 クランクからのぞくBBも交換されています。

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 このFUJIフェザーが、ホイールを前に詰める際に、このチェーンステーブリッジに干渉することを思い出しました。実際干渉します。なのでチェーン管理はどうしても緩くなります・・・、仕方なし。

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 駆動系を中心にメンテ終了。スニーカーを洗濯し、靴の裏のゴムなどを張り替えた・・・という感じかな?

 もう少し頻繁にとは思うが・・・、まあ、それも仕方ない、こうして時にこうしてメンテしてやれば、たぶん靴のスニーカーより、だいぶ長持ちするだろうなあ、こっちのスニーカーは・・・。

ロケハン号にしましょう!



 重いしアチコチ気に入らないんで、買い換えようかなあ・・・ときた。

 話を聞くと、重いのはまあ実用車でよくある話。気に入らない点を聞いてみると、鍵とライトが・・・という二点のみ・・・、雑然とした感想を整理してみると、意外と込み入ってなかったという事もあるね。

 なれば、いらないもん外して・・・、気に入らないとこ交換すればいいだけの話、それで行きますか?ってことに。

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 ちょいとズボンの裾に気をつければ、こんなものいりません。

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 これでチェーンの様子も常に見えるので、メンテのきっかけを知ることにつながります。

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 走る方向に、マストのように立ちはだかる、泥よけ。

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 取りましょうね、そんなに雨の中気合い入れて走らないし。

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 リアは泥よけと、荷台も取りました。スッキリです。もし雨の際・・・というのであれば、着脱可能な靴べらのようなやつがありますんでね。

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 あと体の力をできる限り効率よく使いましょう。それには前傾・・・、という事は、ハンドルをかえてみよう。

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 フラットに、これで少々前傾になれば、肩から背中の筋肉も推進のために動員できます。

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 スタンドも一本足にして、軽量化。

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 サドルの適正位置に持っていくことで、足のトルク力を上げます。

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 このメッシュの手抜きカゴ、曲がっていて、かっこも悪いので、交換。

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 エッジのしっかりしたやつに交換です。さてここに何を載せるか?

 この方、日本の重要産業である、アニメを支えておられる方であります。聞くところによると、彼女だけでなく、劣悪で低賃金で働かされているらしいです。先端の一番仕事をしているところに制作費が届いていない・・・。ゆゆしき状況だよね。一体どこに行っているんだ?

 この手の仕事をしている方に自転車は優しいはずだ。机の前で,行き詰まったら、散歩に出るか、自転車に乗ろうぜ!

 気分転換で、血を回そう!いや、こうしたソフトに携わる人ほど遊ばないといけないんだよ!ささやかでもいいから遊ぼう。

 自転車はいいぞ!

 例えば、どこにも目指さずに、ロケハンしないか?自転車で。前カゴに二台くらいカメラ積んで、心の行くままペダルを回そう。止まって、周りを見て、また走ろう。行きたい道があったら躊躇なく入っていこう。そこにいい建物や庭や石仏があったら、写真撮ろう。何に使えるかなんてどうでもいい、きみのストックにしなよ。

 途中でお茶飲んで、人と話して、また、デローッと自転車に乗って夕焼け撮って、家路に急ぐ人の後ろ姿、夕方賑わう商店街、立ち飲み屋なんかを撮影してみれば?

 そしてゆっくり夜になっていく風景をまた撮って、夜の街を撮って、1日ダラーッとサイクリングして英気を養おう。

 血も回って、いい運動になって、うまいもの食べて、シャワー浴びてグッスリ布団で寝よう。ものを作る人間はそうでないとダメ!

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 ほらちょいと、魔女のほうきのようになっただろう?君の新しい愛車だよ。これにカメラ積んで、肩にクロネコ載せて、出発だよ!

 激務かも知れないが、隙間に肩入れて、取れた時間にリフレッシュしておくれ、そして、いずれ自転車で集めた風景を動かして、たおやかな自転車のアニメを作って欲しいなあ・・・。

まずは正門より・・・



 オイルで引くブレーキが、マウンテンバイクにはもう浸透しているらしいですね。デオーレなんて、安価で高性能なコンポもすでにオイル系になっている。その波がロードの方まで来ているようですねえ。

 ワイヤーで引くメカニカルディスク、これは効くことを条件にキャリパーブレーキから交換する必然性は、ほぼないと見ていいかと思います。すでにかなり効くキャリパーブレーキありますからね。

 問題は、まだまだ普及では、途上であるとは思いますが、ロードのオイルブレーキが一般化したら、それなりに・・・というか、相当効くんじゃないかな?と思います。

 そんなこんなで、オイル系ブレーキの方の調整なんかもちゃんとしておいた方がいい、という事で、ヘイズという、シマノとは逆パターンでオイルを入れ替えるメーカーものが入ってきたので、実習かねてやってみた。

 まずは、交換キッドというのがある。上のものなんだが、これ一式で結構高額でやんの。

 調べれば、市販品でやっている人もいなくはないが、製品により、ノズルの形状の違いなどから、やはり専用工具でないとやりにくいものもありそうだ。

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 一見大した物はないが、ノズル・・・だね。

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 こんな注射器だけなら、ホームセンターで安く売られているが・・・、やはりノズル・・・が専用もんなんで、まあ、最初だし、正門からくぐることとした・・・、その内見てろ・・・。

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 これが専用オイル、シマノものより粘度がないらしい。この辺も微妙なもんなのかな?

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 ブレーキレバーの向きを変えて、裏を上にします。

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 こんなチッコイ蓋があるだけ。ブレーキングの圧でよくすっ飛ばないね。この蓋を取ったところに専用ノズルが活躍することになる。

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 これが今回この車体で使った唯一の専用ノズル。他方はただ被せただけ、タイラップなんかで縛れば、一般部品として購入できるものでできたはず、そうすれば経費は抑えられたんだが、しかし純正品は高いなあ・・・。

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 こんな感じで、ノズルをさして、注射器を宙ぶらりんにさせておく。

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 一方で注入口は、キャリパー側にあるというのが、シマノと逆のところ。パッドを取り替えて、注入口を探す。

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 ひっくり返すと親指の先端部分にあった。さびているが・・・大丈夫。

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 そして注射器にオイルを詰めて、注入口の6ミリボルトを開くと、ゆっくりオイルを注入していく。

 注入口をから注射器で押し込むとと、その分、出口の注射器も押されて出て行く。途中に穴もないので、当たり前といえばそうだがね、なんか遊んでいるみたいだなあ。

 出口を見ていると、最初は空気、気泡がチョロチョロッと見える。薄いゴールドのオイルなので、シャンパンだな・・・なんて思ってみている。

 その内、

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 気泡も出なくなってくる。暫くシャンパンゴールドのオイルのみが見える、もう気泡はない?・・・それから暫くゆっくり注入しながら、本当に気泡がなくなったところで、注入口を6ミリで締め込んで、ブレーキ側の蓋をして完了。

 引いてみると、それまではどこか詰まっていた感のある、ブレーキがスイスイ引ける・・・。成功したようだ・・・。

 でもまあ、色々考えるね。

 オイル引きは、こうしてエア抜きをすることで完璧セッティングとなるらしいが、ワイヤーで当然できるような引きの設定は基本できない、と言われている。

 ただ・・・、もし意図的エアかみ・・・を入れられてそれが引きにバリエーションを与えられないのだろうか?

 気泡が真ん中にあれば、引かれたときそこが圧縮される、圧縮率は空気とオイルでは全く違うので、当然空気のクッション性の方が上回る分、引きが柔らかくなる・・・、というか弾力が付いていくる。

 こういう状況を中途にジョイントをもうけることで、空気調整でお好みの引きを実現するなんていうのは、実際どこかでやっていないのかな?と思うんだが・・・。

 まあ、時間の問題で、オイルブレーキの方にまで、こちらの魔の手を伸ばして行かざるを得ない・・・、好き好みの問題ではなく、時間の問題としてね・・・。ケケケケ

ガラスで 電動・・・



 メリダ、今や新城効果で売れているようでありますな。かつてはBSが入れていたもんだから、一級品はアンカーとぶつかるからか、二級品以下しかはいってこなかったらしい・・・、だからかつてのメリダといえば・・・、まあ、ねえ・・・というレベルのイメージしかなかったんだが、一級品が入ってくるとやはり違うね。

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 こいつにガラスのコーティングをした。やはりフレームからだとやりやすいね。

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 パーツが付くと、やはり外す手間が・・・かかりますんで、できればこうしたフレーム一本の方がやりやすい。コンポ載せ替えの時などに一気にガラスコーティングというのもいいんじゃないか?と思います。
 
 さて、こいつアルテグラ電動なんですね。しかもかなり洗練されている。かつては電池むき出しだったが。

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 今やここ、ピラーの内部に装着されるようになった。かつてのツーリング車だとここに発泡体などを詰めて、スペアのスポークを差しておくなんてことやっていたが、今や電動システムの電池が入る時代か。

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 こんな感じで、細いマイクのような感じ、こいつをピラーの中に装着します。

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 ほんで持って、こいつをピラーの中に戻します。当然コード類はBBソケットの方に落ちることになります。

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 ここで、STIからの指令ケーブルと前後ディレーラーと電池とがすべて接触するジョイントになります。すべてを奥までしっかり装着してから、各方面にケーブルを分けていきます。

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 カーボンフレームは内部にケーブル類を収納するタイプが多い。それらにすべて導線がついているとは限らないというところが、怖いところ。もし導線がないとすれば、あるのは入り口と出口だけ、その間はパイプの内部ということだ。大方アウターケーブルなどが簡易導線として仕込まれている場合が多いので、それを利用して各ケーブルを導いていく。

 これが無いと、まあ大変だよ・・・、小さい穴からケーブル通して、むこうの小さい穴から出す・・・なんていうのはもう神業だからね。

 古い車体扱っていると、その手の経験はいやが上にでも通過することになる。二人で声を掛け合ってやったり、頭にライトをつけて、内部を照らしたり、時に医者のような反射鏡があればなあ・・・と思ったり・・・。

 一通りつながって、動きの確認ができたら・・・、

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 ごちゃついたケーブル類をトップチューブなどに分担して収めます。でないとBB付かないからね。

 で、こんかい実にあっぱれなBBがやってきた。

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 ウィッシュボーンというのだそうだ。こいつの何が優れいているか?というと真ん中をご覧あれ。

 ちょいとピンぼけだが、雄ねじと雌ねじになっているということ、ここが大事。というのは何か?こいつを装着するとき、片方を押さえて、もう片方を回していけば、ちょうどねじが締まる要領で、ゆっくりとソケットにBBが収まるという事になるということ。

 それからもっと大事なのが、装着の逆、取り外すときなのだ。つまり、装着と逆方向に回していけば、今度はソケットからゆっくりと外れてくるということなんだが、何が大事か?というとこの「ゆっくり」外れてくれるということなのね。

 この手のカーボンフレームを扱う上で、何が一番いやか?というと、この手のオールカーボンソケットから、圧入されたBBを抜き出すときなのであります。どうするかご存じ?

 たいていの場合叩き出すんだぜ!でなければ、その逆をスライドハンマーとか使って、これも叩き出すことになる。母材がカーボンですぜ・・・。最も衝撃に弱い素材でしょ?

 そんなところに着脱するもの、圧入はいいとして、取り出しの時の工夫はもっとパーツメーカーちゃんと考えろよ!!!と思っていたところに、登場したのがこのウィッシュボーン。

 これからカーボン車体をご使用の皆さん、この手のBBは、すべて!!!すべて!!!ウィッシュボーンにいたしましょ!

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 ゆっくり装着完了!

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 ブレーキワイヤーも取り付け、実は一悶着合ったんだが・・・まあなんとかなった。シフターのところでも言ったとおり、こうしたカーボンフレーム類はワイヤー内蔵型が多いので、くれぐれも導線は大事にね。ワイヤー交換の際に無造作に、アウターインナーを一気に抜かないこと、場合と状況によって、どちらかを残して、それを導線として新しいワイヤー類を通すべし!これ鉄則だよ。

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 そして、各所の締めにはこれも重要低トルク用のトルクレンチを使用する。金属フレームの感覚で鬼締めしたら、バキっと基体にヒビが入らないとも限らない・・・。

 しかし、こうした締めにはトルクレンチ使用させるなんてデリケートなことさせる割に、BBの抜きには叩き出しかよ!と相変わらずしつこく絡んでみる。

 ちなみにカーボン車体お持ちの方は、トルクレンチは必須ですよ、持っていない、なんていうんじゃすまないよ、と言っておきます。

 とある同業者の名言です。「大体素人にトルク管理させるものなんて、メーカーさん、売っちゃダメだよ!」店主もけだし名言と思いますね。ちなみにトライアスロン部なんかの部室にトルクレンチあるのかな?

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 しっかりアルテグラのクランクが付きましたぜ!

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 付けば、あとは電動のなせる技というのは面白くはないが・・・、でも細かい調整は必須!

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 ホイールに、今はなきDT585をはいている、堅実でいいね。

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 メリダ様のお通りだい!ときた。

 乗りにくくはない車体、とらえどころは無いが、長距離乗ることで、少しずつ答えがわかってくるような車体かも知れない。本当同じカーボンでも色々あるようだよね。

 これにて載せ替え完了!

九月の大イベント! 黒酢豚丼とジャージャー麺にて迎え撃ちます!



 今年の二月に、このトランペットの渡辺隆雄さんと、ベースの早川岳晴さんのデュオコンサートを狸サイクル上での響き床にて開催したところ、床が抜けるか?と思うくらいの、ご来場客にあふれまして、大成功という事でありました。

 そして、そのトランペットの渡辺さんと、今度は新進気鋭のギタリスト渥美幸裕さんとのデュオコンサートが、9月24日日曜日、同じく響き床にて開催されることになりました。

 トランペットは生音、奏者のブレスまでが聞こえる、まあ、他にはないパフォーマンスの目撃となるでしょう。音響システムは他のライブハウスには負けますが、その弱みと逆に強みに代えた生音での勝負というのが響き床の勝負どころでもあります。

 ギターは、トランペットの音量にバランスを取るための最小限の増幅のみ。リハーサルを聞きましたが、実にお二人ともに、確率たれており、それが故のコラボがまた緊張感があってなんともいえない時間に包まれます。

 今回はそれに、静の舞踏と、動の舞踊が付くという贅沢ものです。かなり楽しめると思いますよ!

 それが予約ですとたったの三千円にて鑑賞が可能となります!という事で、ご予約、お待ちしています!

 042-445-0487か070-5083-6962にご連絡いただければ、予約完了という事になります。

 それに向かい撃つ、店主作の菜は・・・、先日18日ヤギサワバルにて、大好評いただきました、あの今となっては幻の・・・

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 黒酢の三枚肉の丼!を予定しております。ともう一つ、画像はありませんが、ひいた肉を特製味噌と花山椒で絶妙に味付けしたジャージャー麺の二つで、向かい撃ちたいと考えています。

 日曜の夕暮れ以降を素晴らしい音楽と、がっつり胃袋つかむ食彩にて、ぜひ堪能してくださいな!

 ご予約、ご来場、お待ちしています!

貴重になるなり 銀輪の



 かつて自転車といえば、銀輪・・・というのが定番中の定番だったんだが、いつの間にやら黒ばやり。何もかんも黒・・・。それでなければ、別な方面でカラフルになってきてはいる。カラフルなのはそれなりにいいとして、基本の銀、シルバーを忘れてはいけないよね。

 ここにある銀輪ホイールなんかは、もうかつてなら振り向きもされないくらいに、当たり前すぎるホイールだったんだが、今この手の新品探せ、となると結構大変なんじゃないかな?

 ことに、かつてなら当たり前の手組の風合いのあるオールシルバーなんて・・・もうすでに絶滅種?なんじゃない?

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 リムハイト22ミリのロープロファイルものなんて、何度も言うが、かつては当たり前・・・、そして今や貴重になりつつある。

 完組ホイール全盛だもんね・・・。

 そしてハブも・・・。

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 こんなきれいなシルバーハブなんて・・・そうないでしょ?シルバーであっても、梨地系だったり、パール系だからね。こうした金属感満々のハブなんていうのも貴重になりつつある。大森社長の魔の手は伸びています、当然・・・。

 鉄フレーム愛好者からすると・・・、こいつにあうホイールって・・・と悩みどころだったりしてね。完組でシルバーの鉄フレームに合いそうなホイールって・・・何だろう?完組詳しくないので、わかんない。

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 この辺の素朴系ハブもだんだんなくなりつつある。一様にスポーティーになっていくよね。その多くが黒・・・。

 ノバッテック回りだと思うが、TNIさんなんて黒しかないし、ミケはシルバーあるが、やはりスポーティーで角張っている・・・。クラシカルな車体に合うようなシルバーハブがなかなか無い。

 深刻なのは当のシマノなんかよりも、イタリアのカンパものだよね。

 カンパはもうとうにハブを作ること自体に、全くといっていいほど熱意はない。レjコードグレードに黒の前後ハブがあるようだが、値段ばかり高くて、モロスポーティーなもんで、なんか使う気が起きない。

 仮に鉄フレームに、カンパで組みたいと思っても、まあ大変なのがホイールのないこと。鉄フレームにピッタリの、かつカンパ版スプロケに対応したリアハブって・・・見たことある?

 なんかアクションスポーツが持っていたようだが、小ロットで作ったのか?一つ一つのパーツ値段がそこそこになってしまう。

 なので、なかなか・・・

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 こういうカンパものでの、クラシカル組が非常に難しくなっている・・・というのが現状なんだと思います。

 あって当たり前のはずのものが、静かに退場していったようで、気づいたら何もなくなっている、せいぜい中古市場を探すだけ・・・なんてことが、すでにロードクラシカルに起こっているのかな?という感じであります。

 スラムはシマノとスプロケを同じくした、なので、ホイールの互換性がある、その辺後出しじゃんけんのスラムは非常にうまい展開に持ち込んだ。

  ホイールはシマノ互換性。ある種ホイールはシマノに任せる。その他駆動系でスラム自身の見せ場を作るという戦略が功を奏したようだ。

 問題はカンパだ。当然自らをイタリアの老舗ということで、カンパはシマノとの互換性を全く模索してこなかった、むしろ裏を張っていたといっていいだろう。

 なので、カンパにはカンパ専用のホイール・・・厳密にはハブが必要になるという厳しい条件を自らに課したといってもいいんじゃないか?

 という事は、ホイールの資産の流用ができないということになり、ますますシマノからカンパ移りという道が閉ざされていったんじゃないか?と思う。結果シマノの一人勝ち・・・というか、カンパの一人負け・・・となったんじゃないか?と思っていますが。

 しかし、そこに一つ朗報が飛び込んできた。

 シマノホイールに、カンパ互換のスプロケが入るという、代物が開発された・・・。と言おうか、とっくに開発されていたのでありまして、かつての何度も当店はそれを使って、シマノホイールをカンパコンポにあてがっていたんだが・・・。

 その互換スプロケを作る会社が、なんとマレーシアから、ベトナムに移転した・・・という情報が入った。

 当店も生産現場から直で引こうと思って、お手紙書いたら・・・、当分移転のため、生産できません。数ヶ月後に連絡しますという返事が来ていたんだが・・・。

 なんとも、移転は終了し、生産開始という情報が来た。

 日本の代理店も、再度気合いを入れて、アピールしてもらいたいもんだ。

 その手のカンパ互換スプロケが来るとなると、鉄フレーム、手組ホイール、カンパ仕様という三拍子が復活できるようになる、という意味でも、すごい展開なんだが・・・。

 これがなかなかピンと来てはもらえないもんだ。まあ、時間をかけて、ゆっくり納得してもらえればいいかということで、地道にアピールしていこうと思いますわ。
 

アチコチいじって 満足のようだった



 満を持して、やってきたようだった。

 いくつか事前メールで、綿密なやりとりがあったんだが、特段難しい改造・・・というほどでもなかったんだが。

 ちょっと遠方だったもんで、当店の間にそのくらいのことをやってくれる店などいくらもあるだろうと思うんだが、あえて持ってきてくれたようだ。ありがたいね。

 スプロケをデカくしたい・・・ということなので、それに伴うドミノ。

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 リアディレーラーがショートから、ロングものになった。

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 チェーンも交換。

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 前後持ち込みのブレーキに交換して欲しいということだった。

 ディスクブレーキというのは無条件に効くような印象だが、それはどうもだいぶ違うらしい。特にワイヤーで引くメカニカルディスクの場合は・・・、効くことを求めてディスクにする必然性はほぼない・・・といっていいでしょうな。

 昨今、よく効くキャリパーがあるので、そちらの交換した方が、下手なメカニカルディスクなどよりずっと効くといえますわね。

 今回も、交換したはいいが・・・、これで本当にいいの?と何度も確認した程ね。

 試乗した結果、前のディスクより効くようになったからいいという事だった。駆動系のギアレシオを広げて、その他ちょこちょこいじっていることの目的は、どうも長距離ツーリングのようなんだが・・・。

 そうした際に多少効かなくとも、ディスクの方がいいという何らの必然性はあるんだろうかね?例えば、耐久性があるとかないとか・・・。メンテ上キャリパーほど気を遣わなくてすむ・・・というような何かディスクならではのアドバンテージ・・・はあるんでしょうかね?

 輪行したりすると、ローターが曲がるとか接触部分、つまりパッド類が内部にあるので、確認しにくい・・・とかマイナスポイントはいくつか浮かぶんだが、プラスが見えてこない、・・・あまりね。

 あのオイル引きは驚異的に効くが・・・マウンテンの競技やっている訳じゃあないんで・・・あれほど効かなくとも・・・と思ってしまうのはもう店主が古いんだろうか?

 繰り返すが、キャリパーよりより制動を求めてディスクにしたい!というのであれば、オイル引きにするには意味あるかもしれないが、メカニカル(ワイヤー引き)にすることの意味はあまりないんじゃないか?というのが今回やってみた感想なのだ。見た目がディスクがかっこいいというなら、別にいいが・・・。

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 あとはちょっとした思い込みなのか?ピラーとステムを向こう指定で発注してみた。リッチーなんて、無駄に高い・・・とか言ったら怒られるかな?ここ別に通常の倍の値段出して、交換しないといけないとこかどうかは店主にはわからない。

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 このステムもリッチー・・・、確かに値段だけのことはある作りはしていますがね。

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 今や長距離ツーリング車の定番といってもいいのかも知れません、サーリーでありました。

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 まあ、まとまった美しさというかこだわりは十分に伝わってきますね。

 非常にうれしそうだったのが印象的。なんでそんなにうれしいの?ちょこっといじっただけなのに・・・。

 この自転車が好きで好きでたまらない感じ、それに温めてきた改造を施したもんだから、格別だったのかな?試乗して、ものすごく喜んで、そして準備してから、東の東京の境の方目指して、嬉々として走って帰っていった。

 その人によって、自転車に対する思いや目的はそれぞれあって、それに合うように、こちらから改造なり何なりの提案なりご相談なんかを受けたりしながら、一緒に作っていくというのが、ほぼ一般的な当店の形式なんだが、中にはほぼご自分の希望とイメージで完結している方々もいるんですね。

 一般的形式の方だと、こちらも相手の志向を理解しているつもりなので、そのことの意義なんかもあわせて了解しているんだが、後者となると、別の道もあるかもねー・・・と思いつつも、その方の思い入れが強すぎて、こちらの口を挟む余地すらないことなんかもままあるわけであります。

 アア、そう・・・、なんか知らんがそうしたんだ・・・、ならそうしましょう・・・という事になる。だから、発注通りできあがっても、それは遠隔操作のようなもんで、実際に自分たちが入り込んでいないため、これでいいんですか?ハイ、・・・ならどうぞ、とちょっと狐につままれた気分なんだわ。

 なんでそんなに喜んでいるのかわからない・・・。でも、そういうところに、まだ店主などにはわからない自転車というものの潜在的可能性というのが潜んでいるんだろうなあ・・・とは思うようにしています。

 ウーン・・・そうか・・・でもわかんねー・・・、それでもそんなのありなんだ・・・・てな感じかな。

一台去って、また一台



 フェザーCX・・・懐かしい車体ですが、それにプラスが付いている。

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 メーカーはFUJI・・・、当店がFUJIとの交流の盛んだった時期に入ってきた車体ですね。今富士町に店を移してから・・・、ほとんど一台も出ていない。業態が変わったもんだと、つくづく思います。

 長年置いてあった、このFUJI、CXプラスが、嫁に行った。

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 エンドに特殊金具なんかが使われていて、確かに変わった一台だったよな。そのせいか、すぐに市場から消えた様に記憶している。

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 極めつけがこれだよね。対岸のエンドにディスクブレーキの台座があった。そう、ディスクの出たての頃に、現れた一台・・・という意味では先駆的なんだが、あまりに早すぎたためか、認知の前に消えてしまった。

 当店にポコッと一台だけ、残ってたんだな。

 こいつにやはり細工した。

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 フロントフォークにも台座があるが、ディスクは使わずに、代わりに・・・。

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 センタープルを付けてやった、ザマミロ!こんなものつけてしまうとだな、

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 なんともクラシカルな面持ちになってきている。なれば・・・、

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 ギドネットに、ハンドレフトなんていう、かつてのミキスト仕様に悪のりしてやってしまった。

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 シフトはバーコンでやる。

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 これがなんとも、全体的な雰囲気を醸し出していたんだよね。今様クラシカルツーリング車、アヘッドステムでもなんとなく見せてしまう・・・というね。

 こいつがなんとも、これから、じっくり自転車で独自の世界に入っていきそうな方の元へ、嫁いでいったという事であります。イヤー、あの人なら、君を敬意を持ってかわいがってくれるだろう・・・と実感したよ。

 購入して一週間してから、やってきて、「あのー・・・、前輪の外し方・・・教えてください」と来た。輪行も考えているようだ、という事は、あちこち連れて行ってもらえるだろうな。という事は、ご主人をお前もあちこち連れて行けよ・・・。

 機が熟すというのはこういうことなんだろうと思う。いい人に巡り会えたよね。何度か縁談の話もなくはなかったが・・・、今回の方は最高な気がするよ。よかったな。

 あるときは、いつでもお前はさばけていいんだが・・・、なんで行き遅れてんだよ、なんとかなんねーのか?とも思ったが・・・、イザいってしまうと、こいつも当展の顔として、展示場で異彩を放ってくれていたんだと懐かしくなる・・・。

 売れないと困るが、売れればいいってもんじゃない・・・、という店主の複雑な思いがあるんだが、今回はよかった・・・。

 そんなこんなで、フェザーCXが行ってしまったあと・・・、ちょっと途方に暮れていたんだが・・・。

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 フト、見ると・・・、置き土産のようなやつが、また来て加工を待っていやがった・・・。誰だ?君は?

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 FUJI・・・?ここは富士町だが?で、FUJIの誰なんだい?

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 ・・・・、プラスはないが・・・、またお前か・・・。

 だいぶ肌が荒れちまったんで、厚化粧的塗装か大森社長にゆだねようかね?また、今様クラシカルで再生するか?

 一台去って、また一台がやってきた、これって、何台かある当店因縁のフレーム達の一人ってことかな?総量は相当少ないと思うが・・・だからこそ因縁の一台なのかも知れないね・・・。

 変身の日を・・・楽しみにな!

ブルベ トラブルフリー・・・



 稲城から、新潟通って日本海に出て、長野を回って返ってくるという600キロブルベなんてもんがあるらしいじゃないですか。

 ブルベ狂というと当店回りにもおりますが、聞くところによると、300キロの手前と向こうで、だいぶ様相が変わってきそうですな。つまりは睡眠・・・をどう織り交ぜていけるか否かがたぶんこの距離の前後で変わってくる、という事だと思います。

 確かに300キロまでだったら、不眠でなんとか走りきれる距離ではないか?と思いますね。

 よくブルベの写真など見せてもらいますが、それ以上の距離となると、道ばたで参加者が寝ている・・・のか、ぶっ倒れているのか?気を失っているのか?落車して伸びているのか?一見してわからない、なんてのがありますね。

 出血していないから、落車じゃないんだろう・・・てくらい。この辺を自分という存在を熟知している連中が、経験を重ねて、時間内でどうやって走破するか?なんてとこにはまっているんでしょうな。ある意味立派なアスリートでありますよ、こういう限界に挑んでいるという意味ではね。

 でも、300キロを越えると、やはり疲労と睡眠時間のバランスが崩れてくるので、一瞬自分が何やっているんだか、意識が飛んでいる状態もあるそうだよ。ある種1000日業みたいなもんで、幻聴、幻覚もあるそうだ・・・。

 なので、距離走れるから、持久力はあるからだけでブルベに手を出すというか、足を出すのには、慎重に・・・という事かと思いますね。300キロ以上は特に・・・ね。

 こちらの方も魚沼あたりで側道にはまったか何かで、ホイールがごらんのようにポテチになってしまったらしい。ちょっと意識飛んでいたかも・・・という事だった。

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 ご自分で組んでいたらしいんだが、これではもうリムはダメだな・・・。組み直しであります。

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 手前のスポークは二度ねじり、対岸は一度ねじりと随分凝った組み方をされていました。

 ねじりスポークに関しては、店主は自分で乗る車体のホイールを結構ねじりでやっています。利点は、一定の堅さと、狂いにくさからですね。あとは2000年以降、なんか知らんがスポークが折れないようになってきている、それに乗じてなんだがね。

 ただ、基本にしていることがいくつかある。

 ねじる際に、交差するスポークの間隔は狭いに越したことはない。つまりスポーク本数の多い32ホールとかの6本取り、なんかでやるのが好ましいという持論がある。8本取りでは基本やらない。もちろんそのハブのフランジでデカさにもよりまして、単純には言い切れませんが、同じフランジだとすれば、8本取りではやらない、ということね。

 マニアックな話だが、スポークの組み方だけで固さを出せ!という至上命令が下ったならば、まず8本取りでダブルクロス、という、ハブ回りを固くする組み方で借り組みする。

 そして仮組みしたものをさらに、一ねじりしてやるという、手の込んだ組み方はある。これやるとガッチガチの手組ホイールができる。かつて、タンデム練習のものでやったとき、固さだけではディスクか?と思いました・・・といった選手がいた。

 多分だが、ホイールの剛性がスポークのような線によるものではなくて、面の強度を感じたからではないか?と想像するんだが・・・。面まで行かなくとも、線からネット状の強度にはなったかもしれない、と思う。

 そういう特殊組以外で8本取り、つまりねじるスポークの間隔を広く取ることはしない、というのが店主の鉄則・・・なのだ。

 理由はね、ねじりスポークの交点は、スポーク側の論理で決めて欲しいというもの。緩く弓状になった状態で、ねじりの仮組みができるのが理想。そこの徐々にテンションをかけていくと、スポークの自身の都合で自然と交点が決まってくる、それを理想としたいわけだ。

 それに対して、裾野が広がるとどうしても組み手がねじるところが仮交点になってしまい、テンション上げてできるスポーク都合の交点とズレやしないか?という恐怖感がある。

 手で強くねじると、その部分は「くの字」になる、そこから真の交点がズレたりしたら、「くの字」が二箇所になる・・・というのがいやなんでありますな。

 なわけで、二本のスポークの離れたものについて、ねじりはあまりおすすめしない・・・という持論なのであります。で、このホイールというか、ハブも含めてなんと24ホールなんですな。スポーク数少ない・・・。

 なので、際組付けの際にねじりはしないことに・・・。

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 しかし、TNIさんのお陰で、たまたま当店に24ホールのリムがあったんで、こうしてくみ上げることができました。

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 今回はやはりねじりはしませんでした・・・、その代わりに。

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 スポークはアルミニップルの赤で・・・。こういうところに一点盛りなんていうのも、いいですね。色ニップルか・・・、今後も積極的に入れていくのもありだよね。完組風になる・・・。こういうのをお客さんに教わるセンスというのがある。

 ところでなんだが・・・、

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 600キロブルベを目指した、この車体。リアはカーボンリムだ!って、待てよ・・・・・、よく見ると・・・。

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 ねじりスポークはいいとして・・・、なんとシングルじゃない!
 
 この山国、日本の600キロブルベに、シングルで参戦?!

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 前一枚だし・・・。

 せめて前二枚して、リアも二枚で、ひっくり返し仕様にすればいいのに・・・って、本州の山をなめすぎ!!!

 聞いてみると、北海道からご参加で・・・、ご当地でも相当走っていらっしゃるようで・・・。ただ、北海道に10%を越える坂があまりない・・・というところから、この仕様にしてしまったとか・・・。ファンキー・・・。

 かつて、今やエチオピアで消息を絶っている、小僧共が高校生になったとき、自転車部作りたいが、顧問になってくれる先生がいない!と泣きつかれたことがあった・・・。

 その時、ママチャリ改造車を固定で組んで、北海道一周でもしてこい!その過程をしっかりレポートという形にして、先生方に提出してみろ!それで動かない先公なんか相手にするな!と言ったことがあったが・・・、もしかして実現可能だったかも知れないのね。

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 まあ、この辺はブルベ仕様といってもいいが・・・。

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 ダホン・・・だし。

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 幻の700cダホン・・・、これで600キロを夢見た道産子さん・・・。まあ十分変態・・・というか、静かなド変態・・・といった感じで、次なにやらかしてくれるのか?が実に楽しみなんでありますな。
 
 イヤー、これからのこの国を担うのはどう考えても・・・老若男女問わず、こうした「おバカ」な面々でありましょうな。小利口は、キレイな維持しかできない。

 「おバカ」な才能の無い店主のような人間は、そこからのおこぼれ、またはその実現のために尽力するしかない・・・。

 実にうらやましきは「おバカ」さんたちなり!

9月18日 メニュー決定!お待ちしています!



 イヤーがんばって焼きましたよ・・・。自家製パンです。

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 結構デカイです。こいつの三分の一を使いまして・・・。

 オットその前に!メニューが決まりました!9月18日のヤギサワバルでの1日食担ですが、昼の部と夜の部がありまして、メニューが異なります。

 昼は11時半から、ランチビールと行きまして、この上のデカイパンの三分の一に・・・、

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 この低温ポークと、野菜、チーズなどを挟んだ、かなり食べ応えのある、パワー系のサンドイッチが、まず一つ。

 そして、もう一つのランチメニューとして、

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 こちらです、かなりおなじみになってきましたが、豚の三枚肉を使った、酸っぱく甘め、辛さを抑えたポークビンダールというカレーを出します。

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 通常はもも肉を使ってあっさり仕上げるのかな?三枚肉というのはあまり聞いたことがない。だからあえてやり続けています。柑橘系のIPAビールなんかと結構相性がいいんじゃないか?と思います。

 以上がランチメニューです。

 そして5時から、10時過ぎまでの夜の部では・・・。

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 これも豚の三枚肉ですが、煮詰めた黒酢で煮込んだものです。こいつを箸で食べられるくらい柔らかくして、そうねえ、ヤギサワバルの曲者、黒ビールと合わせてもらえたら・・・と思っています。

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 これは蒸し鶏をスープにつけているところ。こいつは、痺れる花山椒の山椒油で和えます、そしてなかなか日本では手に入りにくい青い花山椒をかけます。清涼な香りが立って、舌が少し痺れます。この辺もヤギサワバルのビール達とはいいケンカしてくれるんじゃないか?と思います。

 あとはスープで含め炒めをする、八宝菜。

 そして、夜の締めは・・・。

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 黒カレーとしましょうか。タマネギの皮と、鉄鍋の化学反応、煮詰めたワイン、はらみ肉、すじ肉などを合わせている内に黒くなっていく・・・この黒カレーね。

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 内臓に分類される鉄分の多いはらみ肉をホロホロに煮込みます。欧州系のカレーになりますから、バターなんかでモンテしてやってもいいかも。一口で再度胃が開くように整えて参ります。

 ちょいと1日にしては作りすぎかもなあ・・・と思いつつも、せっかく来ていただいて、全部売り切れ・・・というのは申し訳ないということで、多少被ってもやり抜く!

 なので、ご用とお急ぎ出ない方は是非、おいでください!

 ヤギサワバル、当店より徒歩3分!東京都西東京市保谷町3丁目8−8です。

 こちらは地図になるのかな?

 お待ちしています!

柳サイクルさんのお手伝い



 名古屋からフラット、いらしたのがこの春だったかな?ちょっと年配で地味なイメージなんだが、実は山ガール。自転車についても、しらん振りして、しっかりオーダーをしていったようです。

 名古屋から東京までの間にビルダーさんはどのくらいいるのか知らないが、柳さんを指名して、東名高速をすっ飛ばしてきたというんだから何かあるんでしょうな。

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 この車体の、塗装担当をさせていただきました。一部メッキあり。

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 ラグ回りをマスキングして、塗装。二回やったかな?ラグの厚みの部分がしっかり隠れていたかったので・・・。

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 チェーンステーもメッキを出した塗装。

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 そしてデカールを貼ってからの厚いクリアがけ、と研ぎ出しね。

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 面白いのが、ホイール650cということ。依頼者はこちらが思っている以上に、自転車に詳しいのかも知れません。

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 アンブロのこのリムを自分で組み付けて持ってきた。技あり・・・ですね。爪隠すタイプなのかな?

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 東名を飛ばして、納車の日。柳さんは半日以上かけて、最終調整を何度もやっていた。

 地味な技ありお姉様、小声で、かっこいい・・・・と。ビルダー冥利につきたんじゃないか?な。

 長良川の河川敷をこいつで走るそうだ・・・。未だ謎多きお姉様・・・、もしかして天使だったんじゃないか?と、ふと思うところあり。

 仕事をさせてくれるお客さんというのがいる。単に依頼してくるだけでなく・・・、こちらに仕事させてくれるお客さんね。そういうお客さんて、本当に大事なんだよね・・・。とでもいおうか?というくらい捕らえどころは無いが、芯のしっかりした不思議なお客さんだったとしか言い様がない・・・、地味ながらどこか天晴れ・・・、なかなかいないよね、あんな不思議なお客さんっていうのはサ・・・。

音楽の秋?芸術の秋?



 9月に入って、多少は過ごしやすくなってきたようにも思います。そろそろ秋の気配ですね。

 これから、12月の頭くらいまでが、最高のサイクリングシーズンとなってくるんでしょうな。

 サイクリングの秋、食欲の秋、そして芸術の秋なんであります。本当暑いと人間の集中力というのか、いろんなものが落ちまして、ゆっくり落ち着いて・・・というような感じではなくなっていたんでありましょうな。

 秋になると、それらを取り戻すように、色々と活動がしやすくなる・・・、したくもなる・・・という事ですね。

 一部から、店主の楽器いじりはブームで、すでに飽きてしまっている・・・と思われているようでしたが、イエイエそうではありません。ちょこまか裏でやっていたりもしたんであります。

 今回来たのが、松尾良治のギター。ボディー、および特にネック付近は好みでなかったのでありますが、なんと弾いたら、たっぷりしたいい音でやんの。高音が太く出る・・・というのも変ないい方なんだが、たっぷりした音というのが、まさにそんな意味なのだ。

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 こやつのヘッド回りが、どうもあまりよくないので・・・という事で持ってこられたわけ。

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 まあねえ、確かにねえ・・・。

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 特にペグ回りが変だわな、交換?しますか?

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 ねじ外せばこんなのは簡単に外れる。

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 こんな感じですね。こうして何もなくなったときにしかできないことがあるので、洗浄を中心に整えてやる。

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 自転車と同じ、パーツ類もバラで色々売られていますね。今回のはGOTOのものを使っています。結構いいもの。というのも、持ち込んできた方はボサノバのプロ・・・なんでありますから。

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 キレイに清掃して、新しい弦を張ってやる。それだけでも音にはいい影響がありますな。

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 いや本当にいい音するやつなんですね。もっと色々いじらないとわからないことだらけで。実は一月以上前に渡されていたんだが、こいつを弾くのが面白くて、作業を遅らせていたということでした。そろそろ催促も来たところで、お渡し・・・。またねー・・・。

 とまあ、こんな感じで、ユルユルと楽器いじりは続いているんだが・・・。

 実は楽しみな案件を一つ抱えている。

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 これはボディーに取り付ける前のブリッジと呼ばれるパーツなわけです。ここに外れているということは、そう、外れた状態の楽器があるということなんです。

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 これね。どうして外れたのかはわからないということで、子ども自転車と交換にやってきたんだが。

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 アントニオ・サンチェスという作家ものじゃないの・・・。

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 こんな冊子まで付いていたんだが・・・、そんなことよりも、

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 この木目と仕上げ、すごいよね・・・。

 という事で、この秋、こいつの修理と完成に向けて・・・裏でまたゴソゴソやってやろうということします。フライス盤を使ったりして、自転車屋ならではの、楽器に仕上げてやろう・・・と思っています。

 芸術の秋!奏でましょう!

新生活のための再生号 自転車は人なり!



 色々あって、今までの生活とをリセットして、新たに一人暮らしを始める、一人の女性の決意が、それまでほったらかしだった自転車を持ち出させたようだ。

 腐れ縁も切れて、晴れて一人暮らしに戻る。楽しいこのばかりではない、不安ありの、悲しみありの、色々だろう。

 住まいも変わった。それまでほとんど自転車とは無縁の生活だった、そのため持ってはいたが、一瞥もくれることなく、手入れもなし。

 新しい生活が駅までの自転車使用を必需にした、とそれだけでなく、もっと自転車を見直して、自転車を取り込んだ生活もしてみたいという希望が湧いてきたようだ。

 なれば、車体からその気にさせねばね。まあ、どうしてくれようか?やはり快走化だろう・・・となればまずは軽量化・・・ですな。

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 BSの小径車・・・、軽量化するとなれば、まずは使わないもの外しから。

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 この荷台とカゴは・・・つかわない・・・そうだ。なら外そう。

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 いや実にスッキリ、もし使うとなれば戻せばよし。

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 あとは乗車ポジションもいじっちゃおう、より前傾を取れる形にして、上半身も動員して、グイグイ前に出られるようにしてやらないとね。

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 ハンドルのグリップポジションをかなり下げた。たぶんこんな前傾とったことないだろうな。まあ、慣れればやみつきになる、はず。

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 見た目もワイルドだよね、そういうのも大事なポイントだ。見た目からその気にさせる・・・ネ。

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 駆動の要になる、チェーンの張り替えもしよう。

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 そこそこのオイルを差してやると、全く違う動きをするのがチェーン。

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 内装三段もしっかりメンテして、使えるように。あるのに使わない、女性に多いよね。踏み出しは軽く、スピードやコースによってギアは替えるものだよ、と。

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 ロードレーサーのレディースサドルに交換・・・この交換も重量に関してはかなりデカイ・・・。


 軽量化とポジションと駆動系整備でかなり踏めるようになった。車体も片手で持ち上げられます。

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 これだけ外して交換したものがあるんだから、当たり前といえば当たり前か・・・。

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 で、こうなった。

 なんか新生活を始める彼女を象徴するような一台でもある。

 見せて、試乗させてみた。今までこんなにこの自転車に愛着を感じたことがなかった・・・。かっこいいし、なんか泣きそう・・・、とかいってたな。

 まあ、色々あったんだろうと思う。

 しかし、それはそれ、すでに新生活が始まりつつある、その際に、彼女の横には、今度はこいつが付き添う。色々こいつから教わることがあるはず、今後すごい変化をもたらす起爆剤を積んでいる一台でもある。

 人とその状況を象徴するかのような一台、まさに自転車は人なり!なのである!

 健闘を祈るぞ!

マウンテン・・・クロス化計画・・・



 サスペンションフォーク付きのマウンテンバイクだったんだが・・・、ちょこっと細工して、平地により向くようにやった結果、どうもちょっと火が付いたらしい。

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 その細工というのが、前三枚を二枚にして、かつギア板を少しデカくしたんであります。

 そうしたら、踏み込んで前に出る!という快感を覚えてしまったらしい・・・。ムフフフ、いいぞ、いいぞ。

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 そうなると、もっと!もっと!前に出るギア比って何なの?!と、まあ、当然そうなりますわな・・・。イヒヒヒ・・・。

 いっそのこと・・・どうです?ロードのクランクなんかに交換しちゃうなんていうのは?

 こちらのそそのかしにそっくり乗っていただいた。ロードのコンパクトクランクに交換する、しかもBBもホローテックⅡにしてやったら、それはそれは剛性上がった感はある、今ノリノリのこの方にとっては、渡りに船だよね・・・。

 順風が吹いている内に、いざ出陣だ!

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 今から何年前だろう?十年近くなるんでしょうかね?これが出たときには驚いた・・・。

 当時は中古の鉄フレームに塗装して、出たての105、ホローテックⅡを取り付けたわけだ・・・。

 当時の剥離は薬品と、バーナーで焼いて真鍮ブラシではぎ取るなんてことしてたんですわ。これがよくなかった・・・、今考えれば当たり前なんだが、完全な焼き鈍し状態にフレームがなってしまっていたんだな。

 定盤に取り付けるとグニャングニャンであることがわかる・・・。

 原因もよくわからず、当時柔らかいフレームだなあ・・・と思っていた矢先、このホローテックⅡが現れたんで、もしやと思ってつけてみた。

 シールドベアリングを、BBソケットの両サイドに出す・・・なんてぶっ飛んだことをやったせいかどうかは知らんが、クランク回りの剛性が増した感じがしたね。

 それまでのスクエアテーパーなんていうのは、フレームのBBソケットにしっかり収まって、その中でのベアリングの範囲で、踏まれていたわけだ。フレームが柔ければ、そのしなりもダイレクトに伝わるでしょうな。

 そこに、ソケットのサイドにシールドを持ってきたこの形式は多少のフレームへの補強と、パーツ自身の持っている剛性にて、ダブルで効くんじゃないか?とすら思ったんだが・・・。

 実際剛性が上がった感じがしたなあ・・・。

 今全盛を極めているカーボンフレームのソケットの形式は、様々あれど・・・、ほぼそれらはホローテック形式に向いていますね。

 その中で旧式の68ミリのソケットだとして・・・、かつカーボンフレームが固すぎる・・・という方は、スクエアテーパー形式のBBとクランクに交換してみるのもありかも知れませんね。

 気鋭のショップで売られている完成車は何から何まで固い、フレームが固い、クランク回りが固い、おまけにホイールまで固い、それらのどれかまたは部分的にでも柔らかくできたら・・・、まだ乗り続けられるんじゃないか?なんて考えますがね。

 まあ、今カーボンにもいろんは種類があるだろうから、杞憂かもしれんがね。

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 そんでもって入れちまったぞ!近年まれに見る、名作のソラ。本当こいついいわ。ティアグラに、なんで君いるの?と言いたくなるくらい、いいと思うよ。足のあるやつなら、このソラでレースで絡めるはずだよ。

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 ついでにペダルも頑丈なやつに替えておいた。実際試乗してみると・・・、やっぱりグーンと前に出る感じだと思うよ。

 もう、こちらが言わなくとも体自身が求めているんで、ちょいと添えるだけで、みんなわかってしまうんだと思うな・・・、伸びている途中の自転車乗りはそういう意味で手間がかからない。

 あとは・・・、

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 何だ、お前・・・まだそんなとこにぶら下がってたんか?サスはサスで、その持ち味はわからなくはないが・・・、この持ち主さんからすれば・・・、ちょっと少しの間休養なんじゃないか?君は?

 ここにメッキのリジッドフォークが付けば・・・、もう言うことないくらいのクロスバイク化の完成だね・・・。

 まあ、ここも伸びしろということで取っておこう・・・一言自転車といっても大変多面的なもんで、一体どのどこに誰がどう反応するかなんてことは一概には言えないことだが・・・、一つに快走というもの、風を切って、スーッと進んでいくことの快に感応する人たちは決して少なくはない・・・、というよりほとんどだといってもいいくらいなんじゃないか?

 自転車の快走ということの麻薬にはまる人、この麻薬は悪いが体にいいぜ!

大人から子どもまで・・・折りたたみ号 活用法!



 ダホンなので、かなりマジな、小径車です。いい加減な小径車も多い中で、ダホンは本気系といっていいでしょうな。

 これに子ども乗せられる?ときました。

 ママ狸ん的、つまり子のせカゴをつけられますか?というウルトラファンキーな発想かと思いきや、そうではなくて、

 この自転車を子どもに与えたとして、乗れるようにして欲しい、という事なのでありました。来たな・・・これは。ちょいと似たようなことを考えていたので、実験もかねて試作・・・かな。

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 ウッヒョー・・・という高さでありますが・・・。まあ、こいつは引っ込めればいい・・・問題はT字のハンドルだなあ。

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 折りたたみなもんで、ちょっと変わった形をしていますがね・・・。こいつをもっと手前に持ってこられるようにできれば、子どもでも乗れるようになるかも知れませんな。

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 折りたたむ要領で、ペタンと折りますと、こうなってまして・・・。この六角ボルトを緩めると・・・。

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 まあ、こんな感じで抜けるんだよね。となると、あとは、ここに手前に来る形状のハンドルをステムと一緒に埋め込んでやればいい、訳であります。

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 こんな風にね。
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 そこにこんなハンドルをつけてやればよろしい。

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 プロムナード系のハンドルだと、かなり手元を後ろに持ってこられますんで、子どもでも手の届くところにいくんじゃないか?とね。
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 そうなると、前半身がこんな感じになるんですねえ。こいつと・・・、

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 今子狸に貸し出している車体を見ると、なんか似ている・・・。大丈夫そうな雰囲気だ。

 オットット・・・、その前にもう一つミッションがあった・・・。

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 このタイヤ前後を、なんとノーパンクタイヤの、タンナスに交換して欲しいというご要望。サイズは20*1.5なんだが・・・。

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 これね、まあ、普通に付いているように見えますが、取り付けには大変苦労させていただきました。タンナス特約店の当店(というほどでもないか・・・)としては、意地でも取り付けなければ・・・というところで、やった次第、まあ他店では無理だね・・・、たぶん。

 さてと、前半身が子ども自転車と酷似している・・・からといって、同じではない、果たして子ども乗せられるのかなあ~・・・。

 とりあえずの完成図はこれ。

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 ある意味、ちょいと変わり種、小径車の誕生だ。乗ってみたが、プロムナード嫌いでない派の店主としては、大変嫌いでない、乗り心地に感心なのだ。ブロンプトンにしても、このダホンにしても、折りたたみ自転車としては大変よくできてはいると思いますよ。

 ただ、折りたたむことを前提としている、あのT字のハンドルは店主は苦手・・・。あのグニュグニュする感じが、どうもだめ。折れそうな恐怖症というか、落ち着かないのね。

 だから、もし店主がまかり間違って、ダホン類を乗るようになったら、まあ十中八九、こんな感じでハンドル回りは替えます!!!絶対に替えてやる!!!あの完璧美を誇る、ブロンプトンの社長がなんといおうと、絶縁されようと、店主は絶対に折りたためるT字ハンドルで常用はしない!!!!絶対にしません!

 もし仮に、ア!変な仲間がいた!と思ったあなた!ダホンだのブロンプトンなど、お持ち込みください!躊躇なくやって差し上げます!

 さて、前半身が子ども車的、でもサドルがこれだからなあ・・・、後ろ半身は大人車。

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 佐々木小次郎並みの物干し竿だよね・・・、オット!ちなみに本日、後ろに写っているように、虹が出ましたね。

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 虹も根元は太いんですねえ・・・。

 話を戻すと、高いサドルは下げればよし!

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 トリャ!!!オオー、子ども車にまた変身だ!

 ただし問題あり。

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 あの物干し竿、切ったわけでなく、下に逃しただけなので、このように杖のように地面すれすれのところにある訳なのだ。

 ある意味切ればいいんだが、切る量は最低限にしておきたい。なぜなら、大人になるまで乗れるようにするためにね・・・。切りすぎると大人になったときに今度はサドルが低すぎる・・・となる、当たり前だが。

 そこで、下はどのくらい残すべきか?なんてことで、実験することにした。

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 モルモットは子狸君。小学校一年生の体型でも乗れるということがわかった!

 これは、すごいね、小学校のお祝いに、一生もんのダホンを送ろう!という事もなり立つわけだ。

 あとは、実際に乗るお子さん呼んで、最低限どこまでピラーを切るか?を相談して、乗りながら、決めればよし!と言うわけだ。

 小学生から大人まで乗れる自転車・・・、ちょっと前まで夢見ていた車体だったんだが、こんなところにヒントがあった・・・という事。

 同じような車体があるので、そちらでは好きにやらせてもらおう・・・。

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 秋の日はつるべ落とし、子狸、ご苦労さん!

あれよあれよで一週間・・・9月18日祝日 ヤギサワバルにてお待ちしています!



 先日もちと触れましたが、光陰矢のごとしで、時間の経つのが早すぎる。

 当店のご近所さんで、普段から大変お世話になっている、ヤギサワバルさん、クラフトビールではちょっとやそっとでないもの出します。はっきり言ってうまい!このお店と狸サイクル店主とのコラボが決まりました!とお知らせしてからどのくらい経ちました?

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 そんなことはどうでもいいわけで、なんと本日で一週間ちょうど前という時期に到達したんであります・・・イヤー早い、早すぎです。

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 もう一度おさらいします、ヤギサワバルさん、当店より徒歩五分、西東京市保谷町3-8-8-1Fが住所になります。

 こちらで、9月18日の午前11時半より、ランチ+ビールという組み合わせで、2時過ぎまでかな?まずは一発行います。

 自家製のパンを使っての・・・

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 この手の低温ブタコンフィを挟んだサンドイッチなんかどうかな?マスタードをきかせてね。

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 この自家製パンも重いよ、しっかり詰まっているので、結構腹持ちがいい。

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 西東京の地野菜なんかもふんだんに挟んでもいいかもね。これと柑橘系のピリッとした味のきいた、IPAのビールなんかと合わせたら、いいかもね。フライドポテトもつけますかね?

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 カレーも、一品くらい・・・昼に出してもいいかもなあ・・・。それは今考え中であります。

 そして、第二部、5時から10時杉までの夜の部ではまた・・・、ちょいと重なりつつも、また別物を出してもいいかも、と思案中です。

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 煮詰めた黒酢で、豚の三枚肉を煮込んでも、あの癖のあるクラフトビールにはいいかもしれませんね。

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 またシンプルに、ミリアムに仕上げた牛肉にわさびと塩で・・・というのもありかもなあ・・・。

 これより、一週間、料理修業をかねて、策を練りますので、こうご期待でございます!
 
 是非是非行ってよかった・・・と思っていただけるよう、全力にて取り組みます!

 よろしくねー!

当店一推し オリジナルピスト 青鬼サン故郷に戻る・・・



 あと数台はあるが、結構・・・というか、かなり走る謎のピストフレームを所蔵しているのだ。

 こいつに、

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 カーボンフォークをつけル、そして手組のいいホイールをあてがうと・・・、これが驚くほど走る・・・、驚くほど・・・といっていい。

 インターハイなど走りまくった足のある小僧が言った、今まで借りてきた鉄フレームでこんなに走るやつはいなかった・・・。

 たぶん店主もそう思うね、フレームに妖気がある、前に出よう出ようとする意志でも持っているようだ・・・、ピストフレームではマキノにしか感じたことのない妖気・・・。

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 こいつに雲竜型の文様を描いて、青鬼とした。久々の帰郷にて、ホイール点検などを行った。

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 こいつの赤バージョンなんかもあって、そいつは赤鬼と言ったっけね。

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 もう今はなきDT585で組んだホイール。こいつの調整ね、前後とも。ちょっと縦ぶれが出ていた・・・。

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 シューの交換と調整、ブレーキ調整は面白いねえ、やるとやらないとでは、全く違うね・・・。

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 いいクランクが付いているなあ。ピストは部品点数が少ないので、こういう一点豪華もんが光るんだな。

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 ディズナの名ブレーキレバーも付いていて、まあ非の打ち所がない・・・。当たり前か・・・、当店から出て行ったやつだもんな。

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 うん、ブームもクソも越えての名車だな・・・、そろそろ新たな手組で、走る隠れた名車でも組み付けておくか?完成車として置いておかないと、知る人にも知れず・・・だからな。

 前後にしっかりしたホイールつけて、ちょっと贅沢なクランクをつけてやる・・・それだけで走るんだから、ピストは潔い。スピード出すには足回すしかない・・・当たり前だが、それを地で行く固定ギア・・・、そろそろ野武士のごときバンカラの自転車乗りが出てきてもいいなあ、そうか、呼び出さないとダメか・・・。

 なれば組んで並べる・・・かな?そろそろ・・・。

曲者を譲り受けて より曲者に・・・



 イェップを載せた、子育て号なんだが、これを譲り受けたらしい。車体自体がなかなかの曲者である。

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 どこがか?というとこのフリクションレバー。辿っていくと・・・。

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 内装三段のベルクランクユニットを経由して、なんと・・・、

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 リアの反射板に共締めになっている。そしてレバーを倒してみると、ちゃんと内装三段の変則ができるようになっていた・・・。曲者だよね、ものをよーく観察して、ついにシフト可能にしているもんね・・・。こういうところ、ある種の大胆さのようなものって、忘れがちなことかと思う。

 安全であれば、何でもやってみる・・・、なるほど、こういう考えもあるわけだ・・・大いに感心した次第。

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 ただ、いたずらには、いたずらで返しましたがね・・・。小さくて見えないかな?まあいい・・・。

 まあ、こんな自転車を譲り受けた一が、アチコチやって欲しいことがあったようで、ほぼすべて受けてみた。

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 まずはこの立派なチェーンカバーですが、しっかり外して欲しいということ、かつチェーンリンクもかえて欲しい。最近入手したチェーンガード着脱工具のおかげで、それまでは破壊していたものをキレイに外せるようになった、なんか一つ成長した感じですな。

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 もちろんBBにも、しっかりグリス充填して、ガタもとってから、新品のクランクを入れて、チェーン交換も。

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 同じくガタのあった、ペダルもツーリングペダルに交換。

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 割れ気味だった、タイヤも前後交換です。

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 そしてタイヤ交換の際に発見したスポーク折れ。

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 こいつも新たなステンレススポークで張り直しと、テンションの調整をやったな。

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 そんなこんなな地味な仕事なんだが、時間と労力をとられますな・・・。この手の実用車系自転車による気の使わせ方、無駄に重く、メンテのしにくさなど、実用上にはもっと多くの改善点があるんじゃないか?と感じたね。

 こんなことやるだけで大の大人の半日仕事に匹敵しちゃうんだからなあ・・・。と、まあ、完成したんでよかったが・・・。

 この自転車には続きがありそうだ。あと2年後には、エクストラサイクルをつけて、大買い物号に変身させたいという夢をお持ちのようであります。

 なにやら、三鷹にブルーバードというカレーショップをやられているようで、仕入れの際、その大買い物号ですべてやってみたいというゆめをもっておられる。

 その内、できたカレーをそれに載せて、外に売りに行く・・・なんていう展開になるかもね。

 そういうわけで、この車体自体は、末永く、使われていくようだ、それはそれでいい、生活が変わったとき、それにあわせて自転車の方を変える・・・、それだけでもかなり快適になるはずなんだよね、2年後・・・楽しみですね、お待ちしています!

高齢社会の理想的自転車



 シートチューブが倒れていますなあ・・・、ペダリングはどうしても下に踏むんじゃなくて、前に突き出すようなスタイルになります。トルクがかけられるねえ。

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 こんなに倒れている。

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 ある意味、このサドルからペダルまで適正な長さに調整できる・・・と同時に、

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 サドル自身は地面からさほど高い位置にない。ということは・・・、

 そう適正なサドル位置からペダリングができるということで、膝に負担をかけることなく、かつ!!!とっさの時にサドルが低いので、べた足をつけることができる、という一石二鳥の車体なんでありますよ。

 すでに日本はスーパー高齢社会なんで、この手の自転車がどんどん作られていいんだが・・・、現状はそれがなかなか進んでいないようだ。

 このサドルをバナナシートにすれば、腰の位置を前後に動かすことができる、これは長距離を乗るのには適している。

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 そして、ここをいじることでハンドルの角度を変えることができれば、あたかもドロップの複数ポジションの応用のようなもんで、これも上体の姿勢を返られるのは、長時間乗るのに適している、ともいえる。

 いくつかの改良ポイントを取り入れることで、こいつは近未来のツーリング車になるだろう・・・というのが予想なんだが、まあ数十年先をいっている店主の発想なもんで、実現には三十年かかるかな?

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 今回はBBの調整と・・・、

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 この手の砲弾ライトの取り付けだったんだが・・・。試乗するに、これは面白いねえ・・・、ランドナーに代わる近未来のツーリング車・・・だよ。

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 30年後、北海道あたりを長髪の白髪をなびかせて、横を通り過ぎるバイクや車にウィンクする、かっこいいじーちゃんツーリング車が登場するだろうなあ・・・、80を超えた店主だったりして・・・ネ、まさか・・・。

酒と本は重くない・・・



 どんな車体であっても、その使う人の仕様というのがあるようで、それが当初の設計思想とは異なったものになり得るということは、大いにあり得ることであります。

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 チュービングに金かけているなあ・・・と思ったら、あのトリプルトライアングルで有名なGTものだそうだ。

 アルミパイプをこんな形状にして、溶接する・・・、もはや競技用だから、常用だかわからないが、凝っていることだけはわかるな。

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 前三枚、あまり考えてはなく、標準の装備・・・ですね。

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 リア9速・・・これもまあ、今日のコンポということでそれ自体はなんてこと無い。

 問題は使用法・・・なんですね。

 カゴが欲しいということ。カゴ付けは、ちょっとやそっとでは、悪いが負けないよ・・・。ただどんなカゴつけたいのか?

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 ディスク付きのホイールね、フォークがこんな感じだ。

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 ディスクブレーキなんで、キャリパー用の穴は開いている・・・、ここにカゴをつけるとしたら、台座・・・が必要だな。

 そう、カゴが必要なんだと・・・。なら実用車にすれば?といっても、すでにこの車体を預かっている・・・、買い換えるわけには行かない、なればこいつにカゴをつけるしかない・・・。

 で、そのかごには何を入れるつもりで?

 ちょっとした鞄くらいを・・・とくると思いきや、実はちょっと重いですねえ・・・と来る。

 重いといいますと?

 例えばお酒・・・なんか・・・。

 かつて、酒と本はどんなにもっても重くはない、と言った教員の同僚がいたが・・・。酒?・・・か、液体?・・・そりゃ重い・・・よね。500ミリの缶ビールは厳密には500グラム以上はするでしょうjな。それが20本ととすれば・・・、10キロ?!!!!

 それに氷だ何だ・・・という事になると、すさまじいねえ。

 という事は、かなり頑丈なカゴが必要ということじゃない。

 となると、専門性の高いカゴ付けが得意な当店からすると、燃える。

 台座をつけての前カゴとなるが、液体が乗るとなると、ちょっとやよそっとの台座じゃダメだね。

 という事は?台座自身が下からしっかり支えられているようなタイプのものでないと、ダメだということか。なれば、しっかり在庫と向き合ってね。

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 このように、下からダボでしっかり支えるタイプの台座でないと、心配だよね。

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 そういうパーツを作ってくれている、メーカーがあるというだけでありがいたいよね。こういうのをめざとく見つけて在庫しておく!コツ・・・というかね・・・。これは、カゴ付近に敏感な当店からしても、希有なレベルの開発だと思います。実にありがたい・・・。

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 酒運ぶなら、という事で、新聞屋さんのデカイカゴをつけてみました。

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 下支えの台座に、しっかり、止められてますね。

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 こうした幅の広い金具でとめるだけでも、強度の違いはデカイ!

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 裏から見ると・・・。

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 これだけだと左右に振れるが、重いものを載せるなら、フォローとして、必要だろうな。

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 一気に買い物号へと変身したね。今回の改造は、やはり下支えのある、この台座に尽きるね。

 これがあれば、瓶ビールの1ダースくらいなんとかなるでしょう。
 
 まあ、多少のご要望は、いってください、なんといっても、カゴ付けでは、十年以上先に行っている当店ですから、他にも色々とご用意していますんで、わがままも一緒に載せて、取り付けいたしましょう!

タイムマシンから現れた一台



 三十年ぶりに、輪行袋から出てきた一台。当店ゆかりのレイダックであります。

 若いとき、ほんの少しだけ乗って、あとは輪行袋に30年間入っていた、ある意味タイムカプセルのようなもんだ。昭和六十二年の黄ばんだ新聞紙に包まれていた・・・。

 その新聞に、当時、店主が購入して読んでいた、岩波書店から出版された本の広告が出ていた。その広告たるや・・・、あの頃の出版界は元氣だったなあ・・・と思われるラインナップにあふれていたね。今となっては昔の話である。劣化を感じるなあ・・・。

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 30年前のタイヤはさすがに交換だ。

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 あとは固まったグリスの洗浄と再充填。

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 今は無きサカエのクランクもほぼ新品だ。

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 その軸となるBB付近のグリスもちゃんと処理!

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 リアのグリスも入れ替え。しかし保管状態いいと、元に戻るのも早いね。

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 フラットハンドルと来ている。当店に来るレイダックの中では、珍しいタイプかもな。

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 前シングルなので、シフターこいつ一個で事足りる。このシフターも、ブレーキワイヤーも交換する必要が無いくらいちゃんと使える。三十年経っているんだが・・・。

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 サドルだけが、ちょいと荒れていたが・・・、これもまた使えなくは無いという事で、今回はこのまま使用することにした。

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 接着アルミパイプの先駆的なブリジストンレイダック・・・、なんか一台あってもいいなあ・・・。

 30年前に凍り付けになっていたレイダックが解凍された、自転車も乗り手も浦島太郎状態だろうなあ。箱付きの古いおもちゃなどは高額で売買されるというらしいが、自転車はやっぱり走らないとね、多少汚れようと、走ってこその自転車だ、さあ、起きて!走れ走れ!

11月4日はとんでもないことに!!!



 家具の一種と思いきや・・・・、どうも楽器の一種のようにも見えてくる。駒が完全、ウッドベース仕様だよね。だとすると・・・、

 随分栄養失調なウッドベースという事になる。

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 エフェクター類・・・。これにつなぐのは?

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 オオ!電気系も・・・導入?

 ということは?ちょいと、狸サイクル上の響き床で、これまた奇跡的なイベントが行われようとしているんです・・・。

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 これリハ風景。スキンヘッドに、エレキウッドベースを奏でておられる方は・・・。テリー伊藤じゃねえよ!!!!

 日本ベース界の屈指のベーシスト、早川岳晴さんなのですよ!こんなお方が当店の上の響き床でリハしていただいているだけ、光栄なんでありますが・・・。

 隣でチェロを合わせるのは、ご近所の通称みっちゃん・・・。子狸の遊び友達のお母さん、本当一見ただのご近所のママ友・・・といった感じなんだが、こんな爪を隠していた・・・。最近「雨の森」というアルバムを製作して発表したばかり。店主名付けてほんわか天才の才女なのであります。このアルバムも最初ピチカートではいるセンスは抜群だよね・・・、よかったら是非聞いてみてね!

 イヤー、下で聞いていたんだが、本当にできる人たちのリハって、何やっているかわからないね・・・。なんかすごいものができそうだということだけは予感できる・・・。

 なんと・・・、この早川さんという大御所を、なんのネームバリューもない狸サイクル上の響き床なんて床にお迎えして、大変大それた企画を今練っているという・・・という事なんですね。

 しかもしっぽが決まっている、なんと11月4日、二ヶ月後ね、この響き床で開催されるんでありますよ。

 ウッドベースとチェロの二重奏・・・、実はそれだけじゃあない・・・。

 その上に輪に輪をかける・・・、早川岳晴大先生を巻き込んで・・・。店主の愛する奥さんというのは、実はダンサーで・・・と周知のことかもしれませんが、中東発祥のベリーダンスなんてものをやったり教えたりしているんでありますが・・・。

 ダンサーだけに、ダンサーとしてこの大御所ベーシストにぶつけたい!なんて大それたことを企画しているんですね・・・。

 まあ、そんな素人に毛の生えたような企画に、にこやかに飯を食いながら話に乗っていただける、早川先生の度量のデカさに大いに恐縮しながら・・・。

 その企画もまた半端じゃない!

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 これが実はこっそり撮った、ミーティング風景なんだが、三人のダンサーを囲んで、なにやら作戦会議をしておられます。

 右から髪の長いのが、ベリーダンサーでもある響き床管理人・・・ベスマという店主の上さんなのでありますが。

 その横、正座の姿がすでに、ただ者じゃない・・・方がおられます。このお方花柳流の名取り、日本舞踊の隠れた巨匠でありますな。とそれだけじゃあない・・・、なんと対極にあるようなフラメンコダンサーでもある・・・。とそれだけでもなく、フラの名手でも・・・というこれまた才女の塊のような方・・・。

 このお方、柳沢の地元の才女。誉先生といいます。当店近くの老人福祉会館に踊りの指導で出入りされていたところ、運良く!と言っておきましょう、自転車がパンクしたんですね・・・。

 そんで、当店に自転車を持ってきた。一発直しでお渡ししようと思った矢先、実はリム打ちか何かで二カ所穴があったらしく、その際アレ?直っていない・・・とわかり、少しお待ちいただきながら、再度パンク修理をしていた際の・・・立ち話から、この方はちょっと違うぞ!と店主の人を見る勘が反応した。

 その少し前に店主が見ていた、琉球舞踊の話、フラメンコのコンパスの話など、ぶつけてみると倍になって返ってくる・・・。才女発見であります!

 その後近所のこもれびホールで踊りの会をやっているのを観に行くと・・・、そこには格の違う踊り手が一人、それが誉先生なのでありました。

 長くなったがね・・・、そんな才女と、ベース界の鬼才が織りなす、コラボなんて見てみたくありませんか?日本舞踊基軸に、足の運びにフラメンコが入るという、これどうなるかわからない展開であります。

 その上の写真の早川さんの左隣は、今度はコンテンポラリーダンサーさん。ベリーダンスとも、日本舞踊とも、フラメンコとも全く違う動きをします。床を這い動いたり、中には床をなめた振りを目撃した人もいる・・・、一体何が飛び出すやらなんですが・・・。

 一部は、たぶん巨匠のベースソロ・・・、それにチェロをかませるジャムセッション・・・。二部は、日舞系、コンテンポラリー系、リズミックなベリー系、そして想像も付かない舞踏系・・・と、今計画しているのは四人の全く様相の異なるダンサーが、それぞれこの日本屈指のベースの巨匠と絡むという・・・、ぶっ飛んだ企画になりそうなんでありますよ!

 11月4日!!!!お忘れ無きよう!

 そして、店主は無料で、巨匠たちのリハを下で聞きつつ・・・、

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 この音楽界屈指の自転車乗りでもある早川先生のスピナジーホイールの調整なんかをしていたわけであります。

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 磨いた玉に、グリスのベッドを厚く引いてやって、その上に玉を並べ、

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 布団としてのグリスを厚くかけてやる・・・。もう十八年使っているものなんで、経年劣化は避けがたい・・・、ベストというよりも、グリスの量で少しでも長持ちできるように、セッティングということでした。

 しかし、11月4日!覚えておいてね、本当どうなるかは、当日になるまでわからない、ただわかるの、まあ空前絶後のライブになるであろうことくらいか?な?

譲り点検・・・やってよかったね・・・



 譲ってもらったんで、ちょっと点検して欲しいとやってきた。

 見た目もキレイだしね、さして自転車に関心の無い人だったら、そのまま乗ってもおかしくはない。

 慎重というか、そうであって欲しいとも思う。

 総分解して、再度組み付ける・・・までしなくても、要所を見ることで、重要な点検にはなるね。

 ホリゾンの小径車、やり方によっては、相当走るとみたが・・・。

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 どうもフロントの入りが気にくわない・・・。マイクロシフトのもの。だからダメ!なんじゃありません。マイクロソフトはちゃんとしたメカを作っています。

 どうも・・・、よくあることなんだが・・・と言っておこう。

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 このシフターとの相性があまりよくない、いや、悪いと言っていいのかもしれない。前の持ち主が合わせたのか?ショップが合わせたのか?メーカーが合わせたのか知らないが・・・、寄せ集め感満載の車体なんでありますね。たぶんメーカーが合わせた・・・じゃないかな、値段設定に影響しそうだからなあ、そういうのはよく見る、と言っておこう。

 下りトリムの一段が使えず、そこに入れたいときには一端インナーへ持っていき、軽くシフトアップするという、よほどこの車体の癖に敏感かつ寛容な人でないと、使えない代物となっている。

 いや、もし使えたとしても、すれ音がまあ気持ち悪い。つまりは、このフロントメカをいいところに置いておかないシフター、といっていんじゃないかな?

 大抵のところでジャラジャラ聞こえると言ってもいいよね。つまり、この組付けは失敗なんだが、失敗のまま出荷され、元の持ち主さんはそれで数ヶ月か数年その状態で乗っていた・・・という事らしい。

 それでも乗れなくないのが自転車ということで、困ったもんだ。

 ただ、もし加工という文字のない店だったら、フロントメカかシフターの交換をするしかないだろう。

 このシフターでいい位置に持って行かれた箇所で、音なりをさせない加工をしなければならぬ・・・。ちょいと力が必要かもしれないので、一応外しておいた。

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 外したフロントメカを万力に固定・・・。まあ、あまりここまでやるところはないだろうなあ・・・と思いつつ。

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 色々やらせていただきましたよ。

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 万力と作業代を何往復かして・・・、まあなんとかイメージ通りになりました。

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 しかし世話かけやがって、この野郎!でも直づけ式よりバンド式の方が剛性あっていいね、と思う。ことに、最近のフロントメカは、それ自身の剛性があるので、バンド式の方が逃さない・・・じゃないか?と思いますな。

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 暫く言うこと聞けよ!

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 ブレーキの調整もしましたよ。

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 サドルも適切な高さにしましたんで、行きと帰りじゃ全く違うだろうな。

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 フロントホイールはラジアル・・・小径だしそれはありだろうなあ・・・と。リアがこれなんでちょっとぶっ飛んだ。ハンフリー側がラジアルなんて・・・、ちょっとおしゃれな発想じゃないですか?製品化してしまうんですから、これは結構思い切った判断だと思いますね、どこの出なんだろう?このマンハッタンって・・・。

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 ゆくゆくは、コイツ。ドロップ化したいんだそうだ・・・。そう、この車体は、そういう工夫をいくつかしてやると、かなり頼りになる一台になるでありましょうな。

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 立派なミニベロだもんね。

 駆動もよくなり、制動も、そしてポジションも出たんで、帰りはかなり快適に感じてくれたらなあ・・・と心から思う。

 今回のものは隠れ病のようなものだろうが、こうした例は少くないと思うんだが・・・。譲り点検・・・、もちろんヤフオク経由なんていうのも、一度ショップに出した方がいい・・・と思う・・・な。

自らを知る 自転車に乗る



 このダウンチューブ、メガチューブですね・・・、という事は?アルミの磨き号かな?と普通は思うだろうな?

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 ただ、この辺の溶接が・・・アルミには見えにくい、むしろ鉄か?なんてね。

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 このなまめかしい磨きの妖しい光を放つこのメガチューブ・・・、あの溶接に・・・、パナソニックオーダー・・・と来て、もしピンとくる人がいたら・・・結構パナフェチ・・・といってもいいかもなあ・・・。

 そう、今作っているのかしら?できたときは、それそれは意欲的な作と思った記憶ありですね。

 その名をコブラ・・・と言ったと思います。

 パナソニックコブラ、その正体は・・・チタンであります。

 当時チタン愛に満ちていた・・・、実は今も嫌いではありません・・・、店主の隠れた愛車の一つはチタン車ですから。当時このコブラが出たての頃は、結構心を動かされましたね。いい物作りしているなあ・・・と思ったものです。

 展示会でパナその人に褒めたところ、当時近代ツールを出場した唯一の日本人選手に、「やわらかい」と酷評されて、「でもね、大半が選手でもない人が踏むんですよ!私もこれで琵琶湖二周しましたが、疲れなくて最高のフレームです!!!」とがんばっていたなあ。

 それが二十年の時を経て、当店にやってきた。主なご用はここ。

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 ダウンチューブと角度をほぼ同じくするステム・・・。

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 このアルミの磨きステムの作成依頼に来られたんであります。もちろん大森研魔の社長の作ですよ、見事にチタンとマッチしていますでしょ?

 この角度・・・、でもこれって、自分を知っている人のポジショニングとして、ロードもこういう乗り方がある!という好例だと思うんですよ。よくわかっていらっしゃる、ご自分自身も自転車も。

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ハンドルとサドルをほぼ同位置に持っていっている。自分の体力と、この自転車で何をしたいか?という事をしっかり把握されているからこそ・・・だと思いますな。

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 パーツを見ると、これまた見事に寄せ集め。持っているものから組みました・・・という成熟選択・・・。

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 ガクッと古い名作が付いていたり。

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 とりあえず、コイツ使えるから使っておこう・・・というものまで。

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 不思議なフォークも付いていましたね。これもチタン製・・・、ドイツものらしいですが・・・。店主もどこかで、チタンフォークを見たことあります・・・、トライスポーツあたりかな?かなりニッチな選択かと思いますが、安直にカーボンをつけないで、こうして探して選んでの姿勢に、この車体にかけるそれとない強い愛のようなものを感じますね。

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 ある意味カジュアルロードの達人・・・といってもいいでしょうな。自らがどのようなものであるか?そして自分にとって自転車とはどういうものであるか?というそのバランスを見事なところで取っている一台、こんな一台は一朝一夕では組付けはできません。

 長い時間と成熟の時を超えて、ポワッと現れる希有な一台ともいえるものかと思います。

 奥行きの深いものこそ、その奥深さを体現できる人がいないと、そのものは成立し得ません。ものの成熟は人の成熟を抜きには存在し得ない・・・。そんなことをそれとなく痛感させてくれる一台とでもいえましょうな。

 もの作りは、人作りにまで間接的に届かないと、いけません・・・と言われているような話であります。

 なるほど、また重大な課題一つですな、人作りに届くようなもの作り・・・、なるほど・・・、なるほどです・・・。

打ち首にしてくれるわ!!!



 子どもが大きくなって、後ろに乗せたいが・・・、なんともこの自転車全体が重たい。このハンドルのまま、後ろに子のせをつけると、ハンドル回りが無駄に重い、カゴの代わりになるかも疑わしい・・・どうしよう?ということできた。

 打ち首しかない・・・。

 一般のハンドルに取り替えて、この頭でっかちを取り外す、そしてデカイカゴつけて・・・と。

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 こいつをトリャ!とばかり切り落とす!

 すると・・・、

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 ちょいと浅めだが、相当デカイカゴがつきますよ。

 で、当のハンドルは?

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 こんなのに、交換されます・・・、ごく普通のハンドルね。

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 このカゴを取り外して、代わりに・・・、

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 こんな後ろ子のせがつきます。

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 せっかく付いているハブダイナモですが、これが残念ながら生きていない。

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 ちょいと重くなるので、臨時版かな?とりあえず、コイツをつけておく。

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 頭でっかち君が、ハンドル回りをスッキリと、軽快な子育て号パートツーに変身した。

 ピラーも動かなかったのを引っ張り出して、こちらでポジション出しをすると、持っている力を最大限活かせ、今回の打ち首改造と相まって、かなりの快走を実現できる・・・と思います。

 まだまだあと三年、コイツで幼稚園の送迎その他でがんばってね!

 そのあとは、後ろを外して、またデカイカゴつけて、買い物仕入れ号として再生させてやればいい。

 そうそう、この持ち主の方は、発酵食品の先生でもあって、あちらこちらで大活躍なんだが、その活動にも、この自転車が役立ってくれたら、またいいよね。

 という事で、このうち首、持っている自転車を長持ちさせる非常に有効な改造なので、重いなあ・・・で我慢せず、一度ご相談ください!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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