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あともうちょっと・・・行けるとこまでよろしく! |
![]() リョービなんてもって現場行くと、ヨ!日曜大工さん!なんて茶化されると聴いたことありますが、本当のところはわからない。一定以上の値段の工具はやはりイイ。その値段域にどのくらいの種類を出しているか?という事が、メーカーのグレードという事になるのかな? 安い価格帯にバリエーションをそろえていたら、やはりエントリー工具のメーカーとか思われるのかもね。実際のところリョービさんがどうだかはわかりませんが。 こいつとのつきあいも長いです。10年以上・・・下手すりゃ20年の方が近いかな?というくらい。 二年半前のこの記事でも、同じような現象が起きていたんだが。今回また歯車がやられたみたいだ。 ![]() 今回はもっと深刻なのが、この歯車を止めているねじが飛んだこと。変わりのねじとワッシャーで固定すればいい、と思ったがそれができない?なぜか?回転工具固定にありがちな逆ねじを利用していたわけなんで、同じ5ミリでもまったく違いものと言えますね。 ![]() 幸いありがたいことに、リョービさんはスモールパーツを用意してくれているので、それを取り寄せる。 ![]() 二年半前に取り替えたこの歯車だが、もう内部がやれている。確かにモーターからの力をベルト回転に持っていくという意味で、トルクはかかるんだろうが、二年半でやられる? そういえば、今回の事態になるまでに、逆ねじの不安定さがあったから、それが歯車を暴れさせて、内部損傷に至ったのかも知れない。そうなると完全管理上のミスだわな。 ![]() 当店には、お客さんのご厚意で、本格的なベルトサンダーがもう一台あるんだが。やはり寝ているサンダーと立っているサンダーとでは利用状況が異なり、どっちも必要なんだなあ。 なのでリョービ君も復帰させないといけない、もっといえば、イイ管理状況の下で、長生きしてもらわないといけない。 ![]() 今回多めに取った、スモールパーツの中で、この4個を選び出した。でかい歯車は3個目、小さい方はまだ使えるようにも見えるが、多少の摩耗などがあるため、今回新しいものにこうかんする。そして、それらをとめる逆ねじ2個。 ![]() 今回は管理上のスキルアップということで、大事な逆ねじが外れないように、ネジロックを使用。 ![]() よく容器を振って、ねじ穴、ねじ先端に少量塗って、しっかり取り付け。当たり前なんだが・・・。 ![]() 動かなくなるまで、しっかりねじ込んで、ベルトを掛けて、回してみる。 ウーン・・・、この数ヶ月ではなかったようなトルクが蘇っている。よほどパワーロスしていたことがわかった。御免よ、リョービ君。君がエントリー用かプロ用かという以前に、経年による店主の管理が甘くなっていたことが、今回の劣化の一大原因だったわけだ。 大反省ですね。 ものや人に対する評価というものは恐ろしい、リョービだから、日立だから、ボッシュだから、アメリカ人だから、中国人だから、男だから、女だから、子供だから・・・、そうした概念的大枠でしか見ないのではなく、同時に、そのもの!その人自身!というところにどうしたら届く視点というものを得ることができるのか?と考える。 その大前提とすべきは、アチラではない、不完全でどうしようもない扱いしかできない、己自身というものの自覚、つまりまずはコチラの問題なんだろうねえ、反省反省。 だからリョービ君ごめんな、君がエントリーモデルかプロ用モデルかという事はこの際関係ない、実際にこの十数年の働きがあって、店主の日々の管理上の問題があっただけなんだ。今回できること、気づいたことはやったんで、これからも工房の片隅で、しっかりその役割を締めてくれ、よろしく! |
郵便自転車のカゴ移動 奥が深いカゴ対策 |
![]() 前々から申し上げているように、カゴ付けって、かなりクリエイティブな仕事の部類に入ると思います。 なんで?と思われるかも知れませんがね。 自転車に自転車カゴつけるなんて、どこが難しいの?想像的なの?てね。 そう思う人は、自転車屋というよりも、自転車の集積場に行って、一台一台よーく見てみるといい。 当店出入りのデザイナー出身者の目で見ても、実用車といわれている自転車類のデザインの豊富なところに改めて驚く、ということがあった。 普段、自分の脇を通り過ぎていく自転車のバリエーションになど、ほとんど気にもかけない方が大半だと思うが、マジで一台一台見比べる目をもって見ると、その多種多様さには確かに驚くといっていいだろうね。 そういう意味で、星の数ほどある自転車に、これまたカゴも奥が深い・・・。自転車のカゴだけ見てもその種類は相当のものと断ずるね。意外とカゴは見ているこの店主が言うんだから、間違いない。 そこにだ、自転車以外の一般のカゴ形状のものも含めるとなると、こちらも星の数ほど・・・といってもいいんじゃないか?と思うね。 そうなると!だ、星の数ほどあるフレーム・自転車に、星の数ほどあるカゴを取り付ける仕事がクリエイティブにならないはずがない! もちろん仕事を限定している、例えば、ある車種の自転車には、あるタイプのカゴがポン付けできる・・・というそれしかやらないというのでれば話は別。 話は、星の数ほどのもの同士を組み合わせるためには、金具からして、その加工からして実に奥の深い克服点が潜んでいるんであります。 今回のご依頼は、後ろかご、本物の太めの籐で編まれたカゴ・・・というよりバスケットだね、こいつを前に移動させられないか?という内容なのであります。 ちなみに上の写真の前の部分をよーくご覧になっていただきたい。板状のキャリアが既に設置されていますね。ここにはたぶん郵便屋さんのあのデカイがま口のようなバッグが置かれていたんだと思います。なので進行方向に落ちないように、台自体が前上がりになっています、この角度で仮にカゴがついたとして・・・、あまりかっこよくありませんな。 ![]() 見た目の重厚さからすれば、それほど重くはありませんが、本格的なカゴであるには違いありません。これを・・・ ![]() 先の前キャリアのここに載せること・・・なんですがね。この写真では平らに見えますが、前上がりであることには変わりない。 では、このキャリア自身の角度を変えることができるか?と各所を見ると・・・。 ![]() ボルト止めと溶接ですね・・・。 ![]() どこかを緩めて上下にずらしたりできれば、例の板の平行は出せるかも知れませんが、この取り付け状態でからは無理と判断。 なれば、この既存のキャリアと取っ払って、別の金具類で籐バスケットを固定する・・・という手もなくはない。実際かなり前だが相当でかいカゴをつけた施工例もあったよね。あ、そう、これこれ!確か、小さい子持ちのお母さん達四人が、春でしたね、外で自分の自転車をそれぞれペイントしていた・・・。あの3.11の日もそうでした・・・。 ただ、この既設の前キャリア・・・雰囲気が実にいい。やはりこいつを生かせないか? キャリアの角度を変えるには、唯一可変なのが、先程のボルト部分。このボルト部分を外して、もう少し前にキャリアを倒せば、前上がりのキャリアが地面に対して平行になる・・・ウムウム。 ![]() このように別金具で前出ししてやると・・・。 ![]() ほら、平行になった・・・、であればカゴをのせて、各所を固定する・・・といういつものパターン。 ![]() キャリアの腕を抱き込んでの上面の固定。 ![]() こちらが正面になりますね。長い金具で、力を分散。 ![]() ただ、置くだけで外れる可能性もありますから、下のキャリアに穴を開けて、下面も固定しておきます。丈夫なキャリアに載せているので、ここは動かない程度の固定でいいかと思います。 ![]() キャリアに付いていた、ライトですが・・・。 ![]() 真正面の中央に持っていきました。 ![]() これにて移動完了! ![]() 当然リアはもぬけの空になります。展開によっては、この荷台外してもいいかもしれませんね。 ![]() こういう自転車を置いておくと、当店に来られるお客さん達の受けがいい。この自転車の前で一話が始まります。 ヤフオクから落としてこられたそうで、コッタードクランクなどはご自分で交換されている猛者でもあります。もちろんタイヤもご自分で交換してあります。 このタイヤも俗に言うベロ付きのタイヤで、今入手するのもちょいと手間がかかります。装着もまた癖ありなんですが・・・。 ブルックスのサドルもしかり自転車と調和している。このてのサドルで見た目バランスの取れる車体はまあ、少ないね。 こういう、素性のわからない、しかもいくつかポイント持っている自転車が街を走る、イヤ、視点を変えるとこうした自転車の走る街は既に絵になっていると言える・・・。 個々バラバラのようであっても、それぞれのもの達は、街の顔、時代の顔を作っているんですね、そういうことを意識するだけでも、仕事の意義は変わってくる・・・。そして街というのは、そういう我々の生きる場であるのだ・・・。 ※我々の生きる場とは自治の場でもある、自治を遵守し、その精神を託せる人をしっかり選ぼう! ※主義・事情無き棄権者の来店厳禁!(選挙後二週間) |
あるのはある大きさの体と用途のみ・・・子供用自転車というカテゴリー越え |
![]() 色もピンクで、子供、特に女の子向けの子供自転車・・・・、として作られたんでしょうね。 しかし、子供自転車なんてあるのか?というと、子供を想定して作られた自転車のこと以上以下でもない。そこに大人が乗れない、乗ってはいけないなどという決まりなど本来はないのだ。 なれば、子供自転車と大人自転車という線引きパーテーションを取っ払うとどうなるか? 残るは、ある体のサイズに対応した自転車がある、という事になる。そして、そこにはその人がどういう用途で乗りたいか?という要望に合わせた装備が付けばいいだけのことなのだ。 年齢は七十を超えて、もう自転車には十数年乗っていない、150センチ台の女性が来た。 やはり、自転車がないと不便なんだが、暫く乗っていないから、怖い・・・という。 そこで、あるものをご紹介した。 先日、本ブログでもご紹介した、大人用の補助輪ね。作りもいいし、機能も悪くは無い、それでおすすめしてみたんだが。 どうも、補助輪は子供のイメージらしく、恥ずかしいということだった。わからないことはない。 ではという事で、小さい体で暫く乗っていなかった自転車をどう制御できるか?というちょっと仰々しいイメージを抱いていたようなので、例えば、と子供自転車にふざけてまたがって乗っているイメージはどうでしょう?というと、それまで恐怖心と隣り合わせであったような顔が、ちょっと晴れやかになって、それなら乗れそう・・・という事になった。 一定の年齢の大人に、子ども用に組まれた自転車でそれなりに組みなおしたらどうなるか? ![]() 大人が使うには、小さいかご、という事で、もう少しデカイカゴに変えてみる。 ![]() 1つで足りますか?と聞くと、はやり主婦、・・・できればもう一つ、ときた。 ![]() リアが丸あきなんで、ここにカゴを取り付けることに。 ![]() イヤー、立派なカゴだねえ、さすが主婦。 ![]() これだけカゴが立派になったんだったら、一本足スタンドでは、足りないという事で、両足スタンドに交換。 ![]() いかにもお嬢さん用サドル・・・、小さい穴も開いているし、この際交換。 ![]() こんなのに交換するだけでも、なんか貫禄が出てきます。上のこの写真だけ見たら、自転車の子供、大人の判別なんかつきませんね。 ![]() 22インチのタイヤですが、この辺は交換しましょう。 ![]() あとは、そうねえ・・・、 ![]() これから、大人の距離を乗るとなると、この辺も変えておきましょう。 ![]() チェーンもキレイになりました。 こんな感じで、全体を起こしてみると・・・。 ![]() こうなります。チェーンカバーにまだ子供自転車の面影が残っていますが、ピンクという色が藤色にも見えてきて、なんかちょうど体の小さい高齢者にもフィットして見える体裁になってきたように感じますね。 後は、乗ることで恐怖心を払拭して、愛着の域まで持って行ってくれれば、こちらの狙い通りなんですがね。 そんなわけで、子供を意識して作られた自転車はあれど、モロそのものの子供自転車などない、といっていいでしょうな。あるのは、ある体型に対応し、ある用途に合わせて作られる自転車のみなのであります。 体が小さくとも、大人だからといって、大人の平均値に合わせて作られた自転車に無理矢理乗る必要など無いんです。であれば子供用に作られた自転車を利用して作り直せばいい。 そのように、観念上のパーテーション、カテゴリーというものを取っ払ってみると、また別の色々な景色が見えてくるんじゃないか?と思いますね。 観念上の区分けであるパーテーションをずらしてみたり、ある2つの観念の間の隙間をこじ開けて見たり、ある観念を別の観念の隣接分野ということで関連づけたりと、既にあるものを使って、その諸関係を変えることでまた生き生きすることってありますな。 既存を越えて、まったく新しい価値へ!!!!なんていうのは一見かっこいいですが・・・。年を取ってから温故知新が身にしみるようになりました。 なんと言っても、人類という単位が既に試みた中で残ってきている形式、これを伝統というとして、それを学ぶだけでも大変なのに、それを越えた、まったく新しい何か?なんてまあ、無理だろうなあ・・・なんて、この店主に関しては思います。 自分も随分保守的になったなあ・・・と思います。若い頃は、何かといえば、古典を読めと言ってきた老教授を「頭固い」と思って軽んじてましたが、三十後半から、やっぱりそうだ、何が近道って、古典ほどの近道はないんだ・・・と思うようになりましてね。 いつの間にか伝統だなんて、かつては口が裂けても言わなかったものまでこうして書き連ねている・・・。 それは、かつては自分が人類初を仕掛けてやるぜ!と息巻いていたその我が身の小ささを思い知った・・・という事でありましょうな。よく練られた伝統の一部を習得するのも大変な自分が、何が人類初だ?とね。 卒業時のある高名な先生の言葉を思い出す。「君らの書いたもので、もしそれが価値のあるものだとすれば、それは既に誰かによって問題化され議論しつくされているだろう。仮に、もし新しい側面があったとしたら、それらはすべて間違っているはずだ。しかし、若い者には失敗を犯す権利がある、これから励みなさい・・・」 そういうことだったんだ、と三十後半になってわかったような気がしました。 新しいものなど、古典の土台からしか産まれない・・・。既にあるもののとらえ方を変えるだけでも大変だ、頭を柔らかく、常に柔軟に考えられるようにしておくこと・・・、難しいけどなあ・・・。 |
Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
店の所在
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