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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

接着系コラム 再登場 サーベロ



 遙か記憶の彼方であったが、四年ほど前にやった施工例を頼りに持ってこられたのがこれ・・・。

 アチコチ囲われて見えないが、サーベロの多分最新に近いフレームなんじゃないか?と思います。総デュラエース。こんな仕事やっていると、こんな最新車体に触れることもある。まあ、今更驚くこともないが・・・。

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 施工依頼はなんと、このスペーサーをすべて抜いてコラムカットしてほしいということなんだわな。まあそんなことはお安いご用なんだが・・・、四年前の施工例を引いて持ってこられたって・・・。

 コチラがその例に引かれた記事なんですが、ある意味すっかり忘れていたわ

 同じくサーベロですね。

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 切るべき所に線を引きます。

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 フォークを抜いてみる。なんか歪にもみえなくはない玉受け部分。

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 シールドベアリングを置いてみるが、あまり据わりがいいようには見えない。これが、垂直に引き上げられると精度が出るんでしょうね。

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 迎えるフレームのヘッドチューブの方も、無垢のカーボン。カーボンは固いといっても金属とは違う。そうした異質なものを直にくっつけて・・・という発想がどうもまだ信用できていない。古い人間なんでしょうね、金属のワンを打ち込んだりする、セミインテグラルとかいう方がずっと安心ができるんだがね。

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 で、是がコラム内に装着する金属の芯とスターナット、もう片方がコラムキャップ。さてどうなるんだ?

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 一応マニュアルはついている。横文字だが、なんとかついて行ってみる。

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 ちなみにページをめくると、このように、このフレーム特有のスモールパーツが出てきます。どうも海外のサイトから購入したようで、もしこの手のスモールパーツをなくした場合、製造番号から、日本の代理店を通っていないことがわかると「はい自己責任!」となるのが落ちであります、大方ね。

 なので、取れる内にこの手のスモールパーツは自分で確保しておきましょう。

 とくに!!!!

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 こいつは多めにね!三つ以上!といってもいいと思う。本当に衝撃に柔なフレームを守るために、より柔に作られている傾向にあるように思う。そよ風で、バタンと割合静かめに倒れただけでも、ここが曲がることなどは珍しくない!と脅かしておこう。

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 コラムを短めにカット!

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 内側に足付けをする。

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 足付けのあと完全脱脂!装着パーツの金属芯の方も脱脂。

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 二液性の接着剤を良く混ぜ合わせ、コラム内に厚めに盛る。作業時間は五分以内という、相当早い硬化剤だ、急がないとね。

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 はい、そして、金属芯の方を装着し、一定以上時間をおきます。

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 あとは戻すだけ。カーボンコラムなのに、アンカーボルトというのも奇妙な絵ではありますが、サーベロは少なくとも四年前から、この形式を使っているということらしいですね。

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 これまた特殊なキャップですね。

 まずは是にて完了ということです。

 しかし、かつてはブレーキはヨシガイ、クランクはスギノ、ハブはサンシン・・・というように、各パーツ類には独自のメーカーがあったわけですが、それを統一コンポという考え方で囲い込んだのがシマノだったわけであります。

 そうして、コンポ、フレーム、フォーク、その他のパーツという時代になった。

 その後フレームとフォークは一体設計になっていった、既にフレームにあわせて好みのフォークを選ぶという時代は終わった(取り戻したいが・・・。)

 それが時代が進む内に、フレームフォーク一体から、このようにステムまで一体化し始めている、ハンドルもまたその傾向に飲み込まれつつあるし、ピラーもそうだ・・・。ヘッドパーツもほぼ折り込まれている。

 あるタイプのTT車体などはブレーキも独自の規格を出してきたりしている、クランクもそうだ・・・。

 ある意味どんどんメーカー数が少なくなって統一vs統一というような形になってきているようにも見える。

 まあ、それが主流なら、それもまたそれ。そして、重要なことは、そうした主流とは違う支流をどのくらい提示でき、安全に遊ぶことができるようになるか?という事かも知れない。非統一の統一、そういう選択肢もあっていいだろう。
 
 なんせ自転車は車検もなく税金もなく、安全であれば何をしてもいい自由があるんだから、その自由を他の分野がうらやましがるくらい大展開していくこと、それしかないね・・・、たぶん。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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