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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2018年07月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

効率悪いがちょうど良い?



 まだまだ台湾ネタがあるんですが、この工場は・・・というか、この会社は一風変わっていたもんだ。

 入り口に立つと・・・なにやら・・・見えてきた。

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 うれしいことに、こんなウェルカムボードが飾られていた。表記にも間違いは無い・・・、なんかてれるよね。

 そんなこんなで会社の展示室内に入ったんだが・・・。何が専門なんだかわからない・・・、ある意味何でも作っているといっていい。でも共通するところでは高分子系の方面が強いようだが、それのありとあらゆる方面へと食指と興味と、実際生産まで手をのばしているんだよね。

 そんな話を聞きながら、ヘエ・・・と感心していると・・・。

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 こんなエスプレッソが出てきた。今までいった工場、次から次へとこの手のお茶は出てきたんだが、ここのは頭一つ抜きんでていた。コーヒーの全く愛情の一瞥もくれない、この店主が、思わずうまい!と出た。

 なんとこの会社、コーヒーにまで手を伸ばしているというのだ。隣の部屋をのぞくとそれらしきマシンがあり、コーヒー豆や、コーヒーにまつわる食器まで作っているという・・・。

 そんでもって、会社の敷地内にある工場見学をしたんだが・・・、それまでの工場とは全く趣が違う。デカイ工場が、細かく仕切られていて、その仕切られている中で、それぞれが独自のものを作っているというイメージね。

 小さい単位で、ものがそれぞれ作られているという感じ。

 それまでの工場は、専門性の高いところは、裁断専門、型抜き専門、縫製専門と部門が分かれていて、その中でも仕事が細区分され、それぞれがそれぞれの担当箇所を担うという形式が圧倒的だった。それはそうだよね、効率重視でやるなら、徹底した分業で、各分野の熟練を作れば、生産の精度も効率も上がる・・・、なるほどなんだが・・・。

 その手の効率重視の工場見学、確かに外部の人間としては面白いんだが、一方そこで働いている人からすると、退屈しないのかな?と思ってしまう。

 まあ、今の店主なら、あんな単純作業の繰り返しなんて、半ドン持たないね。1時間おきにローテーションしてもらわないと、身が持たないわ・・・。

 心なしか蒸し暑さと単純作業の連続で目が死んでいそうな方もいたしねえ・・・。

 それに比べると、この工場の小分け方式というのかな?効率はさておいて、これだけの種類のある仕事なら、一巡するのに大分時間がかかるだろうなあ・・・と思ったりもした。

 開発部門なんかもあって、今後のサドルのスポンジの固さを決めるために、何種類もの配合の高分子発泡体を作っていた。

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 一見して食べ物のようだが、反応した手の発泡体。まだ熱い、指で押すと一部が手にくっついてくる。反応時に一気にカップからあふれてくるんで、見ていて面白い。

 どうも柔らかいなあ・・・と、また配合を変えて・・・、

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 こんなものを作ってみたり・・・。

 それから、いくつかの配合を鯛焼きのようなサドル型に流し込んで派、サンプル作りをしている、仕事してんだか、遊んでいるんだかわからないくらい、和気藹々とやっている。仕事はそうでないとねえ・・・。

 この効率の一見悪さが、なんとも人間的な労働環境のような気もしてくる。実験あり、未知あり、工夫あり、失敗あり、そしてまた工夫あり・・・だから面白い・・・。

 店主らの仕事が仕事として成り立っているその裏には、単純労働の繰り返し、目の死んだしまうような労働環境でがんばってくれている人がいる、それらの上澄みをかすめ取るような仕事をしながら、エンドユーザーの反応を感じられるのは、相当恵まれた環境なのかも知れない・・・と思ったりもした。
 
 多くの人が、そうした自分が立ち会った仕事の証を確認できるような、そういう労働形態っていたいなんだろう?と考え込んでしまう。

 このEBonさんの工場には、そんなことを考えられるヒントのようなものがあるように感じられた。

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 最後に記念写真、ここの流儀らしい。総じて台湾の皆さんは優しい人が多い、ように感じられるが、この会社はその上に、喜びのようなもの、もっと砕けていうとキャピキャピしている感じがしたくらいだな。

 ものを作る拠点があるというのが、国として・・・とまで大上段に構えなくとも、生きる場として不可欠な条件だろうと思う。ただし、それが一部に、地獄のような単純労働を強いるというのはまた本義ではない。

 仕事には創造性がないと、どうしても生き生きしないものだ、それらを両立しながら、どうしたらそうした生きる場を確立していくことができるか?それも中米という今後の二大大国の間で、欠くべからざる存在としてあり続けるためには、重要なんじゃないか?等と、すぐに問題をデカくしすぎるのは悪い癖か?

 個人レベルであれ、国レベルであれ、今後どう生きていきたいか?という問いには、こうした内容が必ず絡んでくるだろう・・・というところで止めておこう。

 台湾には、今後日本が小国へと縮んでいくに当たって考えるべきヒントが、各所にあるように思われる。成り上がりの工業先進国から、次第にどういう国へとシフトしていくべきか?台湾から学ぶべきことは、非常に多いだろう。
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発展途上人!適度に適度に程ほどに



 キャノンデールのアルミフレーム。

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 アルテグラなんか付いて、申し分のない、スペックであります。

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 さて、誰が乗るか?というと中学一年生・・・、まさに発展途上人なんであります。

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 といっても是見れば、わかるとおり最小14Tのギア比制限のないところで、踏んでいるので、まだ本気モードではありません。

 その辺がちょっといいところなんであります。

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 今回はまさに発展途上人らしく、ハンドル幅を少し広いものに交換して欲しいということでした。確かにこの数ヶ月で、少年性の中に青年の気配が混じってきている。心身共に微妙な時期の始まりだ。

 今まで、こういうもんだ!と紋切り型で押しつけられ、それにムッとしつつも従うことで保護も受けていた時代から・・・、本当にそうなのか?と脳の発展に伴って、疑いを挟むようになってくる?押しつけら得る判断に、なんで?とその理由を確かめるようになる。

 親や先生だけが世の中ではない・・・とも思うようになってくる、そして自意識というものが発酵してくるのもこの頃だ・・・、それまで気分や時流によって裏打ちされてきたような好き嫌いが、自分の存在やプライドを裏打ちするような好き嫌いに変わってくるから、たちが悪い・・・。

 そして自分の中の別な論理として、身体の変化が起こってくる。いやも応もなく、内発的にマグマのような衝動がつき上がってくる。できなかったことができるようになってくる、体を振っただけで母親なんかが吹っ飛ぶようになってくる・・・。

 脳から心身から、産まれて経験したことのないような不安定さが一気に襲いかかってくるんだ、そりゃ大変なはずだわな・・・、思春期なんてもんは・・・。

 さて、これに向かい撃つ親の心得は?より人格と認める度合いを高めてやるしかなかろう。それは相手の言葉を大事にしてやることに他ならないことでもある。もちろん、こちらからかける言葉も重要だ。

 骨のありそうなこといったら、より足を引っかけて転ばすのもしかり。それはつぶすためでなく、再度自分から起きるための訓練だ。

 気負うことなく挑む姿勢があれば、多少荒唐無稽な言葉であっても容認しやってもいい。ただ、逃げに無用な言葉を多用し始めたら、トコトン対峙すること。とにかくいい大人が、真剣に向き合って、中途半端で、浅薄で、後先考えないクソガキに対峙すること、それしかないんじゃないか?と思う。

 相手も利口になっているから、目先の建前だけ言っても、すべて小言と軽蔑されるだろう。小言でなく、大言を通すためには、下地が重要だ、その下地の尤もコアなものが、いかに真剣に相手を人格として対峙したか?という歴史そのものだと思う。

 店主も自戒を込めて・・・。

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 さて、一回り広くなったハンドル。乗り心地は・・・まあ、いいんじゃねえ・・・という調子。それでいいよ、まだまだ適当で。

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 是面白いでしょ?和柄のバーテープ。素材も固めで、店主も嫌いではないな。

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 この辺のステムも、まだポジションの出ていない発展途上人向け・・・にも見えてくる。

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 ありがたいことに、当店のオリジナル系手組ホイールを選んでくれている。その調整もかねて・・・。

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 成長期の真っ最中ながら充実期がまだ来ていないため、やせっぽち状態なんだが、だから登りがえらく強いとか。急坂からギアかけられるっていうからすごいもんだ・・・。

 でも当人、バスケ部に入っていて、自転車に関しては適度に適当な感じで、店主としてはいい線行っているんじゃないか?と思っているんだが・・・。

 まだ若い内に、これしか無い!なんて決めつけることはない・・・。この国には児童福祉法違反のような、たかが高校の課外活動に「命を賭けさせる」勢いの高校野球なんてもんが、青少年のスポーツの典型のような座を長く占めていた。

 多少は変わってきたらしいが、今年で百年目らしいね。

 かつては、みんな丸刈り、連帯責任、炎天下の過酷な環境での連戦、アウトとわかってのヘッドスライディング、整列して歌う校歌、負けて土を持って帰る姿・・・。

 どうも若い奴らに過酷な環境を強いて、その代わりにデカイ物語をくっつけやって酔わせては、年寄りがそれに涙をする(クーラーの効いた部屋でビールに枝豆つまみながら・・・)のが好きですな、戦前戦後を通じてこの国は。

 もちろん本人が自由な環境下でそれを望むのならそれはそれだが、そうで無いなら、もっと放っておいていいんじゃないか?なんて思うんだな。

 いろんな競技や種目を経験しておくことは決して無駄にはならない。むしろ広い運動神経を鍛えるという意味では、その方が望ましいんじゃないか?

 大事なのは、特定競技特有の技量を伸ばすことよりも(体操や飛び込み競技のようなものは別だろうなあ・・・)、基礎体力を付けてやることだと思うがね。

 頭の方も同じだよ。大事なのは地頭であり、基礎学力でしょうね、小さい時(怒濤の習い事なんかで)小器用な頭の使い方したや
つは大人になってからつまらんやつが多い・・・、是店主の独断的経験なんで、いい加減なもんだろうが。

 適度に自転車乗って、適度にバスケして、適度に恋して、適度に学問して、適度に秘密を持て・・・。

 熱が入ったら、やめろと言ってもやるだろうし、熱が入らなくても、自転車にいいイメージを持ってくれたら、潜在的伝道師だろう。

 まあ、若いやつには相変わらず期待せず、待つことにしましょう!

素材作りの現場中の現場へ



 ここは一見して倉庫ですね。工場のような雑然とした感じはありませんが・・・。でも工場・・・でもありました。なんの?

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 こんなもの展示されている工場なんであります・・・。

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 これでわかりますね、自転車のフレーム工場・・・というか、パイプ工場といった方がいい。フレームは別工場で組んでいるらしく、ここでは、パイプを製造している、という事なんですね、まさに素材中の素材・・・。

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ちょいと奥へ入ると、このようなパイプの原材料が置かれているんですが・・・、なんか単管パイプのような建材のイメージに近い、あの自転車特有の華奢な感じでは全くないんであります。

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 アメリカから購入したパイプというが、これって単管より太いよね、先端の鉄フレームはまたメガチューブが流行るのか?超メガチューブとかいうものがはやるのか?なんて思っていたんですね。

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 まわりを見回しても、まあ建材・・・、これが2、3年後の鉄フレームのトレンドを示す風景なのか?などと思って、ヘエ・・・近い将来アルミに見紛う鉄フレーム自転車のメガチューブブームが来るのねえなんて、感慨にふけっていたんですが・・・。

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 まあ奥に行くと、この手の切断工具、旋盤、フライスなど、大抵の工作工場の持っていそうな装備はありましたね、さして驚きませんでしたが・・・。

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 ベンディングの装備もありましたね・・・。

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 こんなこともできますよ、という見本?しかし中心の真円に近い曲げ技術はすごいよね、この太さでここまでやるんだから・・・、などとちょいと感心なんかもしていたんだが・・・。

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 こんな工具類が分類されているところまでやって来た。すると、今まで撮影自由だったものが、ここからピタリと、撮影禁止となった。

 この棒状のものが、パイプの成型に使われるもののようだ。それ、だけではない・・・、

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 こいつも、重要な役割があるらしい。これ見てわかる人もいるだろうが、内径と外径がこのジグで決まる・・・らしい。

 大体40センチほどの太めのパイプをあるとこに設置して、それを押すための専用棒があり、その押された先に、上の金型が待っている・・・、つまり、あるパイプをこのジグを通すことによって、そのジグの外径内径にしていくという装置なのだ。

 その長さ、約十メートル以上。1本の短いパイプがその十ーメートルほどの機械の応力で、少しずつ、補足薄くなって、長さが増してくる。
 
 少し長く薄くなったパイプのあわせて、再度次の治具が当てられ、再度押し出される・・・。そんなことを何度も繰り返されているウチに、自転車特有の薄さと長さになるっていうことなんだろう。

 つまり建材のごとき野太い粗雑なパイプが、何度もその都度大きさを調整された治具を通ることによって、自転車用の繊細で薄いパイプへと変化をしていくということなのらしいんだな。

 いやいや、素材中の素材の生成を見たようで、これはすごい体験であったのだ・・・。

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 治具がすべて円とは限らない、このようにオーバルな型に通すと、このようになる。これができるまで見ていたが、まあ丁寧な工程を何度も重ねる。素材をバーナーであぶり、形状に応じて、押し出す力とスピードを変えていくようだ、なんか知らんが薄くなるにつれて、速度が速くなっていったようにもみえた。

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 そうしてできたものが、このように、建材用パイプではなく、自転車用パイプとして、分類されたところに置かれていく。
 
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 店主はもちろんビルダーではないが・・・、このように、元のまたその元からもの作りができるとなると、これは燃える。

 そういう現場がまだ台湾には数多く残っているようだ。

 もの作りは作り方や管理の仕方によるものが多いが、それらを差し引いても、物を津売りやすい環境近くにあるということは、決して悪いことではない・・・。

 いや、むしろこうした現場をどのように確保して、若い世代に伝えていくか?そこはアナログで、時にえぐかったりもするかも知れないが、ものができてくる現場を確保しておくこと・・・、すごい重要なんじゃないか?と思いますがね。

 ネットで、すっとものを取り寄せるだけではない、人がものを作っているという現場を残すこと、一つの課題だわ。

 この国は、遅まきながら、別のやり方、独自のやり方でか?台湾的な国のあり方を学ぶなんてこと、大いにあっていいと思うぞ・・・・・・、少なくともこのままではダメだ・・・と思う。

デローザカーボン



 前日がリアカーだったその翌日が、カーボンロード・・・。もちろん本ブログ掲載には前後がありまして、実際の作業、施工とのズレはありますが・・・・。

 まさにワッパの付いたもんなら何でもやろうとするというのが、実際になってきたようだ。そして、こちら富士町に来てから、ちょうど三年が経ちましたね、四年目に突入です!

 とりあえずは、お陰様で続いておりますが、いつまで持つかこの狸サイクル!まさに自転車操業、その月暮らしで、踏み続けています。もっと前で踏まないとね・・・。

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 デローザ名だたるメーカーなんで、それは色々と仕込んでいるんでしょうね。ただ、これぞデローザカーボン!というものはあるんでしょうか?

 店主の貧弱なイメージでは、なんとなく、トレック、サーベロ、タイムなんか・・・、コルナゴもかな?これぞ!があるような気もしますね・・・、最近ではリドレー・・・。まあ、何度か触れた機会のあるフレームですんで、全くの独断で、なんの信憑性もありませんが。

 多分デローザもあるんでしょうな・・・。

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 購入してからなんにもしていないので、ここでできるだけの手入れをという事でお預かり。クランクまわりから音が・・・、出たよ。

 でもこういうのは、外して、徹底洗浄してから、隙間や入るところにグリスを、でなければBBまわりを交換するとかでないと、なかなか解決しませんが・・・。

 今回はグリス作戦が効いたのかも知れません。

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 このBBのまわりの規格も多過ぎですな。スギノさんなんて、それにあわせて上級ものと普通ものをすべて作っている・・・、大変なこった。ヘッドまわりもそうだが、どこかが覇権握って、少しは絞られると言う時が来るのか?、より太い方向へ、より剛性を求める形状へとまだ動くんでしょうかね?

 カーボンは整形の妙なんで、やろうと思えばいくらでもできる。そこそこ大きいメーカー数社が結託すると新しい規格が出る。そんなことをまた繰り返すのかな?

 どうも傾向としては、フレームメーカー主導・・・というか、覇権というか、統一のシンボルがコンポからフレームに移っていくような動きがありますな。なので、フレーム独自規格のブレーキのようなものまで出てくる傾向です。その内、コンポメーカーは、前後ディレーラーとシフターのみの提供なんて事に、将来はなっていったりしてね。

 しかもそれが電動なんてなっていったら、ワイヤーまわり一切作らなくても良くなる・・・、さて規格を握るのは、フレームメーカーか?それともシマノらコンポメーカーか?どうでもいいが・・・。

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 バーテープまわりもちゃんと整えていきましょうか。

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 今回は全ばらしまではしませんでしたが、カンパエルゴは中身がすべて公開されているので、やろうと思えば可能です、大変だけどね。

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 BBまわりは、洗浄とグリスでしたね。ついでにチェーンが金になった。

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 使いすぎると成金になる金・・・、まあこのくらいなら、むしろいいですね。

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 今は無きアテナ・・・、こんなの一つ、黒とシルバー残して置いてくれればいいのになあ・・・。ただ、もう元には戻りそうにないですね、カンパ12sとかいってはしゃいでますしね。シマノの露払い・・・のつもりかな?

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 そう、この手のメンテで中心となるのが、洗浄、そしてチェーン、ワイヤー類の交換なんでありますね。ただ・・・、カンパのインナーワイヤーはシマノと互換性がありません。

 元気の良かった頃のカンパなら、理解しますが・・・今や風前・・・じゃないっすか・・・。なれば、意地張らずに、この手の規格はシマノに乗っかったらいいのに・・・と思います。

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 今回このカンパメンテでちょっと苦労したのが、ワイヤー、中でもインナーなんでありますね。シマノと互換性がないんだから・・・。

 ということは、カンパ独自か、サードパーティーの者を探す必要があります。前者は、箱入りであるんですが、なんで?というほどに高い、八千円弱だよ・・・。新車組むんならそれでもいいが、ワイヤー交換でそんなもの使えますかね?

 かつては頼りになる、サードパーティーがあった。その名は、クラーク。どうも、カンパのワイヤーを作っているようだが・・・。

 シマノ張りに一箱100本で、ブレーキ、シフト両方あったんで、かつてはそれを確保していたんだが・・・。
 
 どうも、そこを持っていた問屋がそのクラークを手放したらしい・・・。どうするんだよ・・・。

 しつこく探すと、あるところにはあるようだ。カンパ純正品が、シマノと比べれば割高だが、目の飛び出るほどではない値段で、売っていたとこを突き止めた。

 なので、シフターワイヤー、ブレーキワイヤー両方とも1本から購入できるという、カンパ持ちには大変ありがたい、展開となったわけだ。アウターはモロシマノはイヤでも、それ以外なら何でもいいよね・・・という事で、カンパ所持者の皆さんには、朗報かも知れませんね。

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 時たまレースにも出られるらしい。であれば、もう少し頻繁なお手入れがあってもいいかもしれませんね。できればレース会場現場で最終チェックしたいところですね。でも、ほとんどは無理だとして、前日にチェックはしますが、できるだけその状態を保持できる形で、会場まで運搬してくださいね。

 車のラックへの取り付け、長い距離の運搬など、折角のセッティングを殺してしまいかねない事もありますから。メンテは終わった瞬間から、緩い線を描いて、緩んだり不整備の状況に戻っていくものとお考えください。だからレース会場での最終チェックがいかに大事だかがわかるでしょう・・・。

 という事で、どういう走りかまだ見抜けぬままに、レース会場等へ戻します!

ベロ付きタイヤ 久々修理



 西東京に来てから丸三年になりますね、3年前の今頃は、実にてんてこ舞いでありました・・・。大変だったなあ・・・。

 この三年・・・という程でもないが、確実に言えることは、この保谷市は地野菜は確実に杉並より数も多いし、手軽に手に入りやすい環境であるという事であります。

 このリアカー、実は当店から五十メートル離れた農園のものであります。片方のタイヤがパンクしたんで、直せないか?という問い合わせ。

 マルイものが付いたものなら、一通りいじろうとはしますんで、お引き受けしたわけであります。

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 現役のリアカーであります。農園の車庫にしっかり収納され、その上には大量の大根が置かれていたんで、まだまだ役に立っているんでしょうな、でもかなりのご老体ではあります。

 こいつをまず外さないと・・・。

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 リアカーを横にして、外すホイールの外側のボルトを外す。錆びている割には、意外と回ってくれた。問題は、内側のボルトナットだわな。工具が非常に届きにくい・・・が、なんとかなった。

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 かなり使い込まれている・・・、ここからタイヤを外して、チューブの点検と行くが・・・。一つヤナ予感。これって、普通のタイヤじゃないなあ・・・。いわゆるベロ付きという旧式のタイプのタイヤなんだな、高い確率で。

 今まで施工例は二度ほどあったか?ヤフオクかなにかで郵便自転車を持ってきた人のタイヤ交換なんだったが、この奇妙な形式のタイヤ、一本目は意外と簡単に入ったものの、二本目が大分難儀したいやな記憶がある・・・。

 恐る恐る、開けてみると・・・。

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 こうなっていた。やっぱりそうだ・・・。ベロ付きだ。通常タイヤは外側だけで、内側には何もないんだが、こいつはその無いはずの内側が手厚くあって、チューブを包み込むような形式を取っている。

 なので、このチューブを包み込むベロどうしを糸で縫ったら、ほとんどチューブラータイヤに変身してしまうだろうね。ただ、チューブラーは接着剤で貼り付けるが、こいつはエッジがあるので、そいつをタイヤのエッジに引っかけるというクリンチャーの形式があるんで、またその辺が面倒なんだよね。

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 このように中からチューブが出てくる。
 
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 ヘエ、イノアックだ。通常実用車のタイヤサイズは26*13/8なんだが、これ見ると相当デカいことがわかるね。

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 このチューブの水検査をして、パッチで修理して、再度少し空気を入れて、このようにタイヤの中に戻す。

 さて付くかな?

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 今回はこのバイク用のタイヤレバーを使って、チョチョイのチョイといった感じで、意外と簡単にはめることができた。これって、道具の違いか?拍子抜けしちゃったよ・・・。

 そういえば、もと地元の亀田輪業さんから受け継いだ、電車の切符きりのデカイ工具があったが、それはこのベロ付きタイヤの一部を切り取って、バルブを出すための工具なんだよね・・・。

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 しっかり空気を入れると、完成。

 暫くほうって、様子を見てから、異常ないことを確認の上、農園にお届けに上がったとさ。

 もう70後半の、農園主。アチコチガタが来て、自分じゃ畑はできない・・・と。人に貸しているんだ・・・・と。

 もしかしたら、店主らにも貸してくれるかも知れない・・・。そうなったら、また楽しいだろう・・・。3年前に越してきた、今の店舗。店舗として、会合場として、申し分はない、全く。

 一つだけ足りないといえば、敷地内に土がないこと・・・。

 五十メートル歩いて、農園に足を踏み入れると、土が軟らかい。是だよなあ・・・としみじみ思う。人は土から離れない方がいい。もし可能なら、猫の額でもいいから、ここで場所借りて、数百年手を掛けられた、黒い土からなにか分けてもらうことはできないか?とふと思った。

 ここに来て三年、農地は近くなったが、実際新潟の米作りも終わり、実態は土から離れてしまっていた。

 なにかを取り戻すきっかけになるかも知れない。

 このリアカーが、なにかを運んできてくれたのでは?なんて思うと、そう見えてくるから、不思議なもんだ。

ハブ屋と思っていたんだが・・・完組屋さんじゃない!



 台湾の話がまた続きます。なんとも盛り沢山で、整理が付かない・・・、正直なところ、少し整えるのに時間が必要なくらいの質量を誇る、今回の工場見学なのでありました。

 ここは、フォーミュラの工場です。フォーミュラというと・・・、ハブで有名ですね。はい、ハブです!

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 ところが工場の入り口にそそり立っているこのオブジェ・・・、よく見るとリムの廃材でできています。フォーミュラなのになんでリム?というところが、ほぼ初っぱなから崩れます。

 ここは技術の結集している工場らしく、撮影はほぼ禁止状態です・・・。まず一階入ると、サッシ工場か?と思うくらいアルミ材料がうずたかく積まれていました。

 検品の終わったアルミ材料は、表面処理などを施され、曲げにはいます。目の前でいとも簡単に曲がる・・・、真円となるリム。それをリベット式でとめるか?溶接でとめるか?などいくつかありましたね。

 これって一瞬アレックスの工場に迷い込んだか?と思えるくらいリム工場じゃないですか。確かハブ工場に来たはずなんだが・・・。

 もちろんハブも作りますよ・・・という事で、

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 こんな状態のものを見せてもらいました。まわりを写さなければ、写真良しという事で。

 左のものを、更にCNCで削って右の状態にするということでした。

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 このセレーションですが、モロディスクローターようですね。フォーミュラのピストハブは同じセレーションで、スキッド可能な小ギヤ溝を作っていましたが・・・。そのお陰で、120エンドのNJSピストのディスクブレーキ仕様ができたのでした・・・。

 このCNCも、大きなボックス上のものが、いくつも並んでおり、そこには一人一人オペレーターが付いて、画面と数値を入れながら一個一個丁寧に作っている・・・、やっぱりハブ屋さんが本領か?と思ってしまいますな。

 しかし、三階に行くとそれが見事に裏切られる。

 そこは、工場というよりも製図室のように、一人一人に大きな机が与えられており、細かに裁断されてカーボンのシートを型の内部に貼り付けるという作業が、本当手作業で行われている。働いている人の人数が130はいるという。

 明るくて、クーラーの効いた部屋なんですね。

 「ウチはカーボンリムとしては新参メーカーに入るので、そもそもカーボン繊維を手に入れるのが大変でしたよ。東レさんなんかは売ってくれませんでした・・・。ただ、ディスク式リムが登場したお陰で、その問題も無くなりましたね。ディスクは直接リムをシューがキャッチする必要は無いんで、東レさんほどのカーボン繊維でなくても十分なんです。今は韓国製、中国製を分けて使ったりしています」ということだった。

 その作業は本当手作業ですね、本当手作業です。提灯貼り・・・傘貼りというような作業に似ているんじゃないか?なんてね。

 そこで思いますね、カーボンという素材は、表はどうにでもできる製品だ・・・という事です。裏でちゃんと仕事しているのか?というのが本当重要だなあ、と痛感。

 やはり信用できる工場のものでないと・・・とも思いますね。手を抜こうと思ったら、いくらでも抜けそうです・・・。

 結論!フォーミュラはハブ屋でなく、今や完組ホイール屋さんといっていいですね。

 完組部門もありましたよ。店主が唯一働けるとしたら、そこかしら?

 機械組7割、あとは手組調整なんていうのもありましたし、高級になればなるほど、手組率が高くなるような感じでした。最後は人の手かしら?

  イヤー、色々話を聞きました。日本語、英語、片言過ぎる中国語を交えてね・・・。

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 店主の右におられるのが、こちらの社長さん、フォーミュラのキッシンジャーさんのような方。イヤイヤ、工場経営というものがどんなものか?話の一端ですが、それはすごいことであります。

 自動化、機械化は常に各所で試されている。熟練工と機械とでのデーターも随分取っているようですね。日本と違い、台湾では労働者保護をうたって、働かせすぎの経営者には高い罰金が科せられるというのだそうだ、土日はしっかり休むこと・・・らしいです。

 既に日本では、働かせ法案が成立してしまった。あれで過労死はなくなります。正確には過労死認定がなくなるという意味で、実質過労死しても自己責任!の一言で済まされる。このことの危機感をどのくらいの人が共有しているのだろうか?

 まあ、自営して、自衛することだね。人から使われずに喰っていく方法を副業からはじめて、確立していくことだろう。そうで無い中で、労働者の未来はないよ。あとは台湾に移住かな?

 機械導入については、熟練工より遅いが、工場が休みの間の二日間.48時間連続で動かせば、それはそれですごい生産性を上げることができる、文句も言わないし、法的な適用もない・・・。

 あとはキッシンジャーさんの話は身にしみるものばかりだ・・・。台湾という国の成り立ちから、既に工場のあり方に反映している。工場を考えることは、そのまま台湾を考えることにつながっているように思えたな。

 九州ほどの小さい島に2000万人しかいない。この小国をどうやって成り立たせて、維持していくか?それはそれは必死だったし、今でも気は緩められないだろう。

 海に隔てれば13億人の言葉の通じるが、難しい国がある。色々あろうが、決して無視しきって生きていくことはできない。常に、ギャグ半分の大陸の情報にアンテナを張って、そのどうこうを見張っている。

 既に、大陸の大都市に行くと、かつては自分たちが進んでいたはずが、追い抜かれている状況に落ち込んだり、その周辺を歩くことで、大陸内の格差を知り、再度台湾のあり方について新たな認識を得たりと、まあ、悲喜こもごものようだ。

 翻って、1億3000万のこの国はどうか?危機感はどうか?将来はどうか?今後どうやって、この国の存続を確立していくのか?そういうことにどれほど真剣に考えている国民がいるんだろうか?

 まあ、なんとでもやっていける・・・と思っているのか?内向きな日本すごいはもうどうでもいい、もっと外を向いて、その事実との関係を真剣に考えていかなければならないんじゃないか?そういう意味で、今の40、50、60、70代は大半が終わっているのかも知れない、とも思う。

 まだ、強かった頃の日本のイメージが残っているんだろう、まだまだ本気出せば日本はトップにいつでも戻れると・・・。

 小さい国、小国であるということの徹底した自覚から、どうやって維持発展できるか?を真剣にやって来た国の一つに台湾があるんじゃないのか?

 さすれば、今後、小国になら下がって行かざるを得ないこの国こそ、台湾に学ぶべき時なんじゃないか?なんてね。

 さてと、自転車屋の枠は随分越えてしまった・・・、反省。今回縁あった台湾の工場のもの作りと、あわせて、どんな展開ができるか?もう少々お待ちください、まだ頭の中が走馬燈なんであります。一つの展開が実現できるまで、ちょっと時間が必要、でもすぐ始めます!

チネリとミケ・・・



 チネリとミケなんていうと、知らない人は、猫二匹飼っているの?と言われそうだが・・・。

 正真正銘、自転車関連のメーカーなんだな、前者やイタリア、後者はドイツ。いずれも、スポーツ自転車のメーカーといっていいでしょうね。

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 ウーン、街道ピスト・・・とでもいうのか?そういうジャンルの自転車・・・といえるのかな?ハンガー下がりなんか測っていないんで、実際バンクで走れるのかどうかわからない。

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 このクランクを、ミケのものに交換して欲しい、というご要望できたんだが・・・。

 当店に来られる前に、吉祥寺にある、ピスト専門店(今でもあるんだね・・・)に依頼したところ、これは取り付けられないということで、断られた・・・と言うんだな。

 街道であろうが、チネリのピストフレームでしょ?それにスポーツバイクを念頭に設計されたミケのクランクが付かない?本当かよ?と疑問符だらけ・・・。

 まあ、何でも、どうしても取り付けてやるんで、やってみる?という事で、施工が始まった。

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 元々スクエアテーパーだったんだね、これをBBごと入れ替えます。何にか?

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 ホローテックⅡ形式かよ!ってちょっとヤナ予感・・・。というのも、スクエアテーパー形式だったら、仮にクランクがチェーンステーに干渉したとしたら、Qファクターを無視すれば、シャフト幅の広いBBに交換すれば対応は可能である。

 そのくらいスクエアテーパーっていい加減なもんなんだよね、大体圧入なんて、どれだけ締め付けるか?というトルクによって、Qファクターが変わってしまうんだぜ、ある意味本当にいい加減な形式なんだよね。

 ところがオクタリンクになってから、どんなに締め込んでも、シャフトの形式上締め込み終わりというところができた。Qファクターの確定ができたわけ。ある意味そうでないと・・・という所なんだが、いい加減さがなくなるというのは、かなり厳密なパーツ探しを要求されるという事もあって、大変なときは大変になるんだよね。

 裏技はなくはないが・・・、ホローテックⅡとなると応用は効きにくい・・・。どうなることやら・・・。

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 ヤナ予感は当たってしまった・・・。吉祥寺の店が、専門店が結論出していたんだよね・・・。やっぱりそうか・・・。でもこのクランク仕入れも含めて、決して安くはない・・・、かなりいいものなんだよね。

 こいつがダメになって、パーツとして浮いてしまうというのももったいない・・・、裏技はなくはないんだが・・・。

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 例えば、右側のホローテックをもう少し外に出すために、このようなスペーサーを挟んでとめるというてもなくはない。そうすればスペーサーの分外に行くので、チェーンステートの干渉はなくなる・・・。

 ただ、その分・・・。

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 反対の左側のBBソケットを同じ分だけ、厚いフェイシングをして減らさないと行けなくなる。まあアルミのBBソケットなんで、地道にやれば、さして時間もかからないかもしれないが・・・。

 メカニックとしては、あまりフレーム自身をいじりたくはない。何かあってもビルダーのように修復できないからだ。これはあとのまたそのあとにとっておこう・・・。

 このミケの利点があるとすれば、シマノのような挟み込みとは違って、ボルトを主に垂直に締め込むタイプなんだよね、だからなんだ?という事もあるが、前者だとはさみシロが絶対的に重要になるが・・・、後者だと高トルクのボルト締めが可能という事になる。何のことかわからない方も多いともうが、この辺にしておく・・・。

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 まあ、結果からいうと、BBまわりは全くいじらずに取り付けはできたという事だわね。

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 どうせだから・・・、チェーンも交換、部分的に洗浄もしましょう。

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 磨くと小ギアは真鍮のような色だった・・・。

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 黒とシルバーの交互のチェーン、出てから評判がいい・・・。ピストブームだったら、大変だったでしょうね。

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 ちょっとの小細工で付いたんだが、しかし・・・、やっぱりイタリアとドイツって中悪いのかな?同じスポーツバイク系のメーカーなのにねえ。

 かつて、カンパのリムとミシュランのタイヤが入らないで、大分難儀したことがあったが、あの時はイタリアとフランス・・・なるほど敵同士か・・・と、今回は同盟国同士なんだがなあ・・・。

 まあ、お互い街道ピストとかいう半端なもの作っているからなのか?イヤどっちかが半端なのか?まあ、いいか、付いたんだから・・・。


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※旅情をかき立てられる、写真の数々。
こちらから入手可能です。多くの方にみていただきたい。ダウンロードキーは1234です。

懐かしい車体 フォーク交換も同じ・・・



 オオ懐かしい・・・。

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 オランダだったかな?そのチームとミヤタが協同で出していたと思います、20年以上前のことですね。アルミメガチューブ・・・、店主も乗っていました。

 一体何万キロ乗ったことやら・・・。

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 補強にミヤタとあります。初めてのアルミロード、その走りには衝撃的だったと思います。なんで同じドロップなのに、ツーリング車と違うんだ?ブレーキのタイミングがちがったもんで、当初車とのニアミスがあったことも思い出す。

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 今回は、フォーク交換が主な改造。といっても、1インチのコラムは今や絶滅種といってもいいでしょう。クロモリフォークはありますが、カーボンフォークとなると絶滅種・・・といってもいいでしょう。

 ところが、当店はクロモリオリジナルをやっているので、まだ何本か在庫しています。完成車に付けて出すよりも、こうして単体で出て行ってしまいます・・・。

 シルバー、メタリックで塗装しまして、取り付けますが・・・。さすがにアヘッドしかありません。

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 その前のクイルステムとほぼ同じポジションにセッティング。スペーサーけっこう入っているなあ・・・。それと110ミリのアヘッドステムが入ります。

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 なにぶん昨今のステムなもんで、クランプ径は31.8ミリ、シムが必要になります。これは仕方ない・・・。

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 シルバーやメッキというのは、自転車に関しては透明とほぼ同じなので、大抵の色には合うと考えていいですね。

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 アルミフレームにカーボンフォークといえば、二昔前の形式、そういう意味でクラシカルな車体なわけですね。こう見ると逆スローピングにも見える。

 そういえば、店主も乗って一年足らずで、当時はあったカーボンフォークに変えてやったことを思い出しました。シルバーのミズノのフォークでした。名作・・・迷作・・・フォークでありましたが。当時はアルミとカーボンの組み合わせた鉄板だったんですが、正直、クロモリフォークだからって悪くはないなあ・・・と思ったことを覚えています。

 確かに軽いんだが・・・、ちょっと下りなんかで頼りない・・・という印象も得ましたね。ミズノだったからかなあ・・・?

 クロモリ系自転車の再生もさることながら、アランだけでない、アルミフレームの今日的再生もありだなあ・・・とちょっと思うようにもなりますね。

 アルミフレームって、思い出すと、実は色んな形状があったんですねえ、大方太いメガチューブなんていうのが、面白かったんだが・・・、探せばまだあるだろうね。1インチのカーボンフォークはなんとかして持ち続けないとね。




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※ある自転車青年の走行記録写真があります!素晴らしい、どれも絵はがきやカレンダーにそのままなるような写真です。特に人を撮るのがいいですねえ、このような写真はだれでも撮れるわけではない。
見るのは自由、大いに鑑賞してください。ただし、無断転載はダメですよ!

こんな感じのいい写真が三百枚以上詰まっています。是非ご覧ください!
こちらから引っ張ってこられます。しばし、心を旅にさらしてみませんか?

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交渉した甲斐あり まるとっかえのイギリス通販

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 ちょいとこの車種覚えている方、まだだいぶいるでしょうな。

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ヘッド部分に問題があった。ヘッド周りは使う工具の種類が一番多く、ある意味素人が一番いじりにくいところかと思うが、ヘッドパーツがうまく合っていない。その原因は、

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 ヘッドチューブ自身にゆがみがあったこと、それが原因の様だった。となると、、ヘッドチューブに直にリーマーをかければいいということになるが、インテグラルヘッドは、種類がいくつもあり、もしそろえようと思ったら、大変な金額になる。そもそも、工具でいう刃物というのは、高額がなのだ。

 だから、できるだけインテグラルヘッドのものは外して、標準の一インチか、オーバーサイズのもので片付けようとする、もちろん、当然そのくらいのリーマーは所持しているが。

 今回の選択肢としては、このフレームドンピシャのリーマを購入し、直すか?通販元に連絡して、何らかの処置を執ってもらう様に依頼するか・・・ね。

 さて、海外サイトだけに、もししらばくれられたら、それで終わり。ただ・・・、このサイトは日本語のスタッフもいる、それに以前に補償に関する交渉で、かなり話のわかるところでもある、と把握していたこともあって、まずは後者で行ってみよう、と提案してみた。もしショップの記録や判断などが必要なら、協力するということで、ダメ元で、チャレンジしてもらうことに。

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 すると後日こんな状態でもって来直してきた。

 あれ?また黒く自分で塗ったのか?と思いきや、なんと、やはりこのイギリスのサイトなんだが、まるまる新品のフレームを交換してくれた、ということだ。満額回答だ、これは・・・。

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 しかし何じゃこりゃ?よくみると・・・、ドロップハンドルの上にブルホーンバーが刺さっているだけで、こいつを今度ブルホーンバー形式で乗り続けたいということだ。

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 今回も、ヘッドパーツ自身ががたついている、その辺再度調整しないとね。

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 自家塗装の旧車のパーツをできるものから移植しておいた様だ。

よし、では、こいつに魂を吹き込もう。

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 まずはヘッドパーツを探す。外形、内径、厚み、アンギュラ角などすべて一致しないと、据わりのいいヘッドができない。まずは取り付け・・・、動きもいいねえ。

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 このブルホーン化状態をいつまで続けるのか?それは本人次第です。

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パーツ類をつなげて、動かすには、チェーンとワイヤーは欠かせない、つまり神経をつなげて、有機的にライダーに操舵できる様にする。
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 しかし、よく急転直下で、新フレーム一本出したよね。そういう意味で、イギリスと通販サイトは、結構使い勝手も良さそうですね。安心して使ってもいいんじゃないか?と思いますな。

 基本自転車の通販はやるものではないとは思ってはいるんだが・・・。

重いインター8から シングルへ



 インター8という内装ギアがありまして、内装だけにほとんどトラブルなく使えます。外装はその分ワイヤーのトラブルなどから、チョコチョコ起きうる、ただし修復は難しくはない、だいたいはね。

仮にインター8の内部で何かが起きたらまあ、手の施しようがない。まあ、ほぼ起きないが。だから考え方だよね、どちらを使うべきか?ということについては。

 ただ、インター8は重い・・・。げっそりするほど重い・・・。

 もしこれが軽かったら・・・ピストフレームに載せて、前二枚のテンショナーで、内装ロード!とかやって遊んでもいいんだが、この重さはその意欲をそぎますね。

 そんなこんなで、ローラーブレーキ付きの内装ギアを、通常のシングルにしてほしいという、ご依頼を受けました。八枚から一枚へ・・・不便になりますが、いいんですね。

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 ロードエンドだったら、テンショナーいらずなんだが・・・。

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元々、シートステーにはブレーキは付いていませんでしたので、此処にキャリパーを載せることになります。

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 バンドブレーキ付きのホイールをハブごと変えたので、ブレーキがなくなります。代わりにキャリパーを載せます。

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 この手のラインではよくやる、入れ替えなんだが、上引きを下引きに変えると、ワイヤーの取り回しに無理がなくなります。キャリパーブレーキによっては、この入れ替えのできないものがあります・・・というか大半入れ替え不可能ですね。

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 フロントにもバンドブレーキが付いています。此処にわざわざバンドブレーキを取り付けることのメリットって、何でしょう?実用車系なら、ちょっとの雨でも少しの間なら効く、というメリットはわかりますが、それ以外の車種に、わざわざこれを取り付ける意味がよくわかりません。

単に、前後でそろえてるだけか?

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 一般のフォークを流用しているんでしょう、キャリパーを載せる穴は付いています。

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 ピスト系のハブに交換したんで、バンドブレーキは載せられません。シャフト交換してクイックを入れています。一端のかつてのツーリングハブの様な顔しています。

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 発注があって、やってみて初めて気づくことってよくありますが・・・。少なくともそんなに高額ではないピストハブをかつてツーリング用ラージフランジハブに偽装することは、そんなに難しくはないですね。問題はリアか・・・。

 リアも、少なめのボスフリー形式で、この手の偽装は・・・できないかな?135ミリだったらできたりしてなあ・・・。

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 ほぼ無加工で取り付け完了。最初からこのようにあったかのごとく・・・。

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 レバーは同じ形式のものを流用、一部ワイヤー交換して完成!

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八枚が一枚になったとはいえ、重量が相当軽くなったのは・・・、もしかしてそれ以上のメリットになるかもしれませんね。本当に軽い、踏み出しの初速が全く異なりますな。

 改めて、内装8段・・・その存在意義は問えるかもしれませんね。よほどの理由がない限り・・・、積極的に選択するほどのものではない・・・のかもしれません。ただ、世の中重い自転車の持っているメリットはありますんで、荷物系や電動系には・・・、ありかもしれませんな。

 そうか!店主の持っている、相撲部屋の買い物ができる特大買い物号があります。

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 先日こいつの後輪のスポークが一本折れていた。内装三段のやつなんだが・・・。こいつにはかなり過酷な重いものを載せるんだが、そのたびに、もう少しこの車体が重ければ・・・と思うこともあった、正直。車体が重いとその分、載せる重さに負けずにどっしりしてくれるんで、フラフラしないという大メリットがある。

 それ以外は、やはり重いのはデメリットでしかないが・・・。

 ここで折れたのも、五六年目・・・、内装8段の劇重ハブと、ぶっといリムで、デカ目の重いホイールでも組むか・・・な?重ければ重いなりの使い方を見つけてやらないと、このインター8も不憫でならない・・・、よし、近いうちに!
 



スモールパーツにも五分の魂



 野犬のような犬があっちこっちに見えてはいるが、車をうまくよけている。そういう山道を入っていくと、こんなところに?工場・・・と・・・、んん?倉庫か?と思われる建物がある。

 恐る恐る、入ると事務所があって、その脇にはちょっとしたショールームのようなものがある。

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 こういうものが壁一枚にチョコマカかけられている。

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ハハーン・・・、小物の得意なメーカー・・・のようでありますな。

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 でかいものもあれば、小さいものもある、いずれもいずれも重要、どちらも欠けては自転車は走らない。

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 ちょうど終業時間となったところ、従業員さんは帰った直後の工場を見せてもらうことになった。
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 近くに工場移転の時期とも重なった様で、半分引っ越しのため、工場の半分は雑然としていた。

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奥に入っていくと、作業の場がある、さっきまで作業されていた、ぬくもりの様なものが残っている。

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アルミの材料が、積んである。

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 その周りには、雪が降った様なアルミの切り子が積もっている、さっきまで切削が行われていた後だ。

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 アルミの鋼材をよーく見てみると・・・、すでにこいつパーツの一部になっている、何に使うかわかりますか?

 こいつを輪切りにすると・・・・。

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 こうやって切ってみますと・・・、

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 これです、わかりますね。シートクランプです。こうやって作るのね・・・と、推測は付くが、現物を目の前にすると、やはり感心してしまう。

 そしてさらにちょっと驚いたのが・・・。

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 この左上の波型の鋼材・・・、そう、これクランプのレバーなんですね。同じ輪切りにすると確かに、そうなるね。

 ちょっと感動・・・です。一寸のパーツにも魂ありですね。

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 奥にあった切断工具の下には、ごらんの様な豪雪状態の切り子。お玉が置いてありまして、これまた集めて、再度アルミの鋳造かなに何するんでしょうか?

 まあ、いわれてみれば当たり前なんだが、こんなスモールパーツであっても、ちゃんと作られている・・・ということを目の前にすると・・・、自らの位置というものがおぼろげながら・・・見えてきたようにも思える。
 
 こうした大小様々なパーツがすでにそろっている中で、多少の加工したりもするが、その大前提があっての自転車屋に・・・、過ぎないということ何であります。

 自転車完成の最後の最後の上澄みを扱っているに過ぎない、ということなんですね。

 なるほど・・・なるほど、再度別の角度から、自らに光を当ててみると、気づくことがある。まだまだ、未知の角度がありそうだ。

布系縫製系



 いわずとしれたヴェーロさんであります。サドル、グリップ、バーテープといえば、もはやここを抜いて語ることはできないでしょう。

 安いがいいものを提供する・・・と以前のイメージでしたが、イエイエ、実は名だたるOEMということで、技術や発想はすごいもんだと思います。女性社長を筆頭に、大変女性の元気のいい会社ですね。

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 のっけからドサッと渡されるサンプルの量に目をむきます。この中で店主好みの薄手のもの・・・プリントはいかようにも・・・なんて、もしかしたらかつての名作、今や亡きオフザフロントもどきなんてのも、復活させることができるか?!と興奮気味。

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 あるねえ、悪くなさそうなものが・・・。マジであの名作がこの世から消えてからというもの、薄手を試してみるが、これだ!というのが見つからない・・・。復活か・・・。

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 束から一つ一つ感触を試すのも大変な量なのに、後から後かこれでもか・・・と出てくる。本気でやる気だわ、このメーカー。たぶん世界のトップを走る会社だろうね。

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 この会社は、特許も多いらしく、工場内の撮影は厳禁ということで、言葉で説明するしかない。

 まず工場の入り口には、サドルの生地として使えるものが、二メートル近いボール紙の芯に巻かれているものがいったい何千本あったか?天井の高い工場に棚を作って収納しているが、ここは生地屋か?と思うほどの量を在庫している。

 中に入ると、裁断機がいくつもある。生地を三センチ近く重ねたものに型枠をはめてプレスをかけて打ち抜く。一枚一枚レーザーカットされるものと、サドルによって、行程が違う。

 別棟に行くと、サドルの本体になる高分子、ドロドロ状のシリコンか高分子をサドルの型流し込んで、挟んで熱で処理し、打ち抜き、冷ましなどの行程がある。その様子はでかい鯛焼き工場、バニラのにおいがないだけで、お菓子工場の様に見える。

 また別棟に行くと、今度はステンレスの棒が一抱えくらいのコイル状に巻かれてある。それを引っ張り、切断しては、サドルのレールとして整形されていく。

 黒森はコイル状ではなく、直線の棒状でおいてある。

 そのやり方もいろいろありそうだ。すべて機械任せのもの。人の手を入れて、毎回水平を確認しながらやるものと、そレぞれである。

今度は各種が集められたものが、最後にアッセンブルされるところにいく。当然機械をかけて、レールをねじ込んで、その他接着剤貼り付けなど、作業は終盤に近づいていく。

 一個のサドルができあがった瞬間には、イヤイヤ、お疲れさんとくる。

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 これらステッチのあるものは、一つ一つ、おばちゃん達のミシンがけの成果である。老眼鏡鼻っ先に引っかけて、工業用ミシンで縫っては、縁をはさみで切り落として・・・と人体の曲線にあわせたものは、機械でやり尽くすのは難しいところもある様だ、人の手による作業の多さにも驚く。

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  一方で設備投資をかけたものは生地とシリコン系を一体成形で圧着させるなど、量産体制はととのっている。一個の値段もたぶん、ステッチのそれよりも高いはずだ。

 この辺が機械化によって、量産可能で、採算がとれる量まで販売できたとすれば、その利益から、手仕事おばちゃん達の手間はかかるが、利益率の低い部門のサポートもできるという考えなのだろうか?だとすれば、機械との共存ともいえなくはない。

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 鞄系、布系の縫製もほぼすべて手仕事といっていい。叔母ちゃま達が黙々とミシンを踏んでいる。

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 ミシンを入れるところはほとんどが裏地からなので、それを最後にひっくり返すのも人の手となる。

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 黙々と、ミシンの音だけを部屋に響かせながら、作業は進んでいく。

 自転車関連だけではなく、おそらくまわりのミシン目の入った鞄やその他は、ほぼこうした、手作業によって、支えられているんだろう・・・と思うと、徒やおろそかにはできない。

 こういう裏方の方々のためにも、いいものを適所に届ける仕事も重要だと・・・・ヒシヒシと感じられるね。

 店主はものを売る人間としては、相当失格なんだろうと思いもするが、こういう人たちを見ると、もう少し頑張って売るということにもっと積極的になってもいいかな?と思うようにもなる。

 それ以前に、ものは大事にしないとね・・・。

 帰り際に、「皆さん、お疲れ様!一所懸命作ったものを欲する人たちにしっかり届けますんで、後はお任せを!」くらいの中国語覚えていけばよかった・・・とおもう。

 帰国後は商人としての店主に変身しているか?まあ、そう簡単にはできないが、今後の物売りには得意の霊力により、製品を見ると作り手のぬくもりや顔が浮かんでくるかもしれない・・・。

 できればやりがいをもって、誇りを持って、作っているその姿を想像したい。そのためには、まだやるべきことはあろう、それは単にものを量売るだけではない、何かが・・・きっとあるはずだ。

 これからいろんな意味で衰退を余儀なくされていく日本という国を、どう維持していくか?一回の自転車屋風情の考えることではないが、教育にじっくり時間と金と手間をかけて、どういった物作りをしていくべきか?なんてことは台湾から学ぶことは決して小さくはない、と思う。

 小国であろうと、欠くべからざる存在として存続していくためにはどうすべきか?まず、その前に・・・、まあ公共心のかけらのない連中には、早々に去ってもらわねば、ならないだろうが・・・。

 研究論文の数を減らし、教育の予算を削り、基礎研究をおろそかにし、アジアの大学ランキングを大いに下げさせ、労働者を平気で使い捨てにできる制度をでたらめなデータに基づき成立させるような連中、いったい何らかの光明の一筋でも示すことができたか?

 台湾の辻辻には、工場や会社の社長さんか?とおぼしき人のでかい写真が本当あちこちに貼られている。よく見ると、どうも政治家、議員の様である種選挙を意識した掲示となっているらしいが・・・。

 なんと・・・、投票率が八割近くあるという台湾。ちゃんとしなければならないのは、いったい何人なんだ?北側の空を見ながら考える、オイ?大丈夫か?日本国よ!

台湾探訪 工場見学



 贅沢とは身につくとやっかいなもので、元々は現地に着けばいいや・・・と思っていただけの飛行機が、できればJALで・・・、なんてことに変わってくる、一度ビジネスクラスなんてとこに座らせてもらったもんだから、あの前のあいた足を伸ばせる席はいいなあ・・・などと、つい思ってしまう様になってきている、いかん傾向だ。

 今回は、LCCなんてなもので、移動以外はすべてオプションという割り切り方。水も買わないと出てこない・・・、まあ仕方ねえ、安い飛行機なんだから・・・と。

 別段何不自由ということもないんだが、声をかけないと止まりもしないワゴンを見つつ、まあのどが渇いているわけもなく・・・、でも全くかまってもらえないというのも、変なもんだね。

 でもそんなこと思っている内に到着するのが台湾のいいところ。

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 のっけから、コンビニ黒たまごに驚かされる。来たよ台湾!

 まあ、とっくに片思いなのはわかってはいるが、この地域との相性が悪くない・・・。老後はこちらで住みたいくらいだ・・・。

 同じ北京語だし、もっと勉強して、愛の一つも語り合えるくらいになりたいなあ、ともう脳梗塞一歩手前の老化脳の尻をたたく。店主の心性は南に向いていると、この地の風景を見ると思う。

 今回の目的は工場見学。その目的は・・・といくらでも遡及できるが、まずはここでカンベンしてね。その先いくと複雑なもんで。まずは工場見学だ。

 昨年の台中バイクウィークでお世話になった、Nさんに頼りっきりの三日間になる。

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 そのうちのいくつかを紹介いたします。まずは、いろんなものを作っているが、こんなキャリアなどにも大変力を入れているメーカーさんを訪れる。

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 大抵工場にはオフィスも併設されていて、その中にミーティングルームの様なものがあるんだが、そこを訪れると、所狭しと自社製品が置かれている、此処も例外ではない。

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 こちらの工場はスタンドものも充実しているんだが、今後ツーリングの世界に一石二石を投じたいと思っている店主らからすると、このキャリア類の種類の多さには大いに、注目したいところなのだ。

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 ただ種類があるだけではない、そこにはそれなりの意味がおのおのに隠されている。

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 そして、この工場の良さというのが、ユーザーやディストリビューターの意見を非常に高い精度で受け入れてくれるということなのだ。

 ということは、ツーリングの経験のあるもの達が衆議合議して提案するものに、耳を貸すという姿勢も大いにあるということなのだ。

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 明日からユーロバイクショーに出かける忙しい中一時間以上もつきあってくれた、二代目若社長。自社製品の動画などを見せながら、その工夫点などを細かに検証して説明してみせる。明朗にして快活、こういう人と仕事ができたら、さぞや面白いだろう・・・と心から思う。すでにできているものではなく、自らが練り上げたものを修正し、より質を上げて形にしていく・・・、そしてそれを世に問う。夢のある仕事だ。

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 一通り説明が終わると、理想を形に変えていく夢の工場へと案内される。

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 まだ無垢に近い材料が、あちこちとうずたかく積まれていたりもする、すでに動悸が高まるね。

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 この辺はTIG溶接の熟練工達が数名座って仕事をしている。手が早い・・・。

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 パイプを用途に合わせて、曲げたりRを作っていくための型、この手の金型の数も半端ではない。

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 これは一見雑然と置かれている様だが、一つ一つのカートンに分かれて置かれている、これらひとまとまりの組み合わせで、あるキャリアAができ、隣のカートンのものではキャリアBができるということらしい。しかしこんなに数がいるのね・・・。

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 ベルトサンダーで、溶接された後のバリなどを落としている。壁の様に見えるのは、実は滝で、実際水が循環しているんだが、削られた粉じんが、この水に当たり、水と一緒に下に落ちることで、工場内に舞うことを防いでいる。

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 ここは店主が勝手に大森社長の部屋と名付けたところ。いいでしょ?ここで思いっきり磨いてください!とこの部屋を提供したら、一生出てこないんじゃないか?

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 工場内には、道教系か?神棚があった、これは此処だけでなく、他の工場にも。

 Nさんの人柄を反映してか、紹介を受ける方々がすべて、キラキラしている・・・としかいいようのない、方々ばかり。そこには小ロットながらも、小さい商売を大切にサポートしてくれる気概で溢れている。

 小ロットを丁寧に作る・・・、台湾は、少なくとも有縁になりそうな工場はそういう側面にも積極的に協力して乗り出してくれそうなところばかりである。

 そもそも店主らは小さいが、小さいながら、小さいが故にできること、逆に言えば、大手がばかばかしくてできないところの仕事があるはずだ・・・と思っている。それを協力してくれる人たちと力あわせて、やっていけたら、今とは全く異なる自転車乗りにとっての新たな選択肢が増えるんじゃないか?と考える様になった。

 各工場が持っている技術や発想、それに絡むことができたら、もしかして・・・。

 ちょっくらそういう方向に、動いていくかもしれません、今後。本当どうなるかわからないまでも、九月の台中バイクウィークと、十月の台北ショーには、たぶん相当高い確率で参加している・・・と思います。

 まだ、公表できる段階ではありませんが、ちょっとだけ見えてきているものがある・・・、なくてもいいが、あったらうれしいもの・・・・という程度にしておこうか?

 明日も工場見学は続く!

接着系コラム 再登場 サーベロ



 遙か記憶の彼方であったが、四年ほど前にやった施工例を頼りに持ってこられたのがこれ・・・。

 アチコチ囲われて見えないが、サーベロの多分最新に近いフレームなんじゃないか?と思います。総デュラエース。こんな仕事やっていると、こんな最新車体に触れることもある。まあ、今更驚くこともないが・・・。

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 施工依頼はなんと、このスペーサーをすべて抜いてコラムカットしてほしいということなんだわな。まあそんなことはお安いご用なんだが・・・、四年前の施工例を引いて持ってこられたって・・・。

 コチラがその例に引かれた記事なんですが、ある意味すっかり忘れていたわ

 同じくサーベロですね。

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 切るべき所に線を引きます。

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 フォークを抜いてみる。なんか歪にもみえなくはない玉受け部分。

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 シールドベアリングを置いてみるが、あまり据わりがいいようには見えない。これが、垂直に引き上げられると精度が出るんでしょうね。

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 迎えるフレームのヘッドチューブの方も、無垢のカーボン。カーボンは固いといっても金属とは違う。そうした異質なものを直にくっつけて・・・という発想がどうもまだ信用できていない。古い人間なんでしょうね、金属のワンを打ち込んだりする、セミインテグラルとかいう方がずっと安心ができるんだがね。

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 で、是がコラム内に装着する金属の芯とスターナット、もう片方がコラムキャップ。さてどうなるんだ?

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 一応マニュアルはついている。横文字だが、なんとかついて行ってみる。

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 ちなみにページをめくると、このように、このフレーム特有のスモールパーツが出てきます。どうも海外のサイトから購入したようで、もしこの手のスモールパーツをなくした場合、製造番号から、日本の代理店を通っていないことがわかると「はい自己責任!」となるのが落ちであります、大方ね。

 なので、取れる内にこの手のスモールパーツは自分で確保しておきましょう。

 とくに!!!!

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 こいつは多めにね!三つ以上!といってもいいと思う。本当に衝撃に柔なフレームを守るために、より柔に作られている傾向にあるように思う。そよ風で、バタンと割合静かめに倒れただけでも、ここが曲がることなどは珍しくない!と脅かしておこう。

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 コラムを短めにカット!

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 内側に足付けをする。

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 足付けのあと完全脱脂!装着パーツの金属芯の方も脱脂。

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 二液性の接着剤を良く混ぜ合わせ、コラム内に厚めに盛る。作業時間は五分以内という、相当早い硬化剤だ、急がないとね。

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 はい、そして、金属芯の方を装着し、一定以上時間をおきます。

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 あとは戻すだけ。カーボンコラムなのに、アンカーボルトというのも奇妙な絵ではありますが、サーベロは少なくとも四年前から、この形式を使っているということらしいですね。

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 これまた特殊なキャップですね。

 まずは是にて完了ということです。

 しかし、かつてはブレーキはヨシガイ、クランクはスギノ、ハブはサンシン・・・というように、各パーツ類には独自のメーカーがあったわけですが、それを統一コンポという考え方で囲い込んだのがシマノだったわけであります。

 そうして、コンポ、フレーム、フォーク、その他のパーツという時代になった。

 その後フレームとフォークは一体設計になっていった、既にフレームにあわせて好みのフォークを選ぶという時代は終わった(取り戻したいが・・・。)

 それが時代が進む内に、フレームフォーク一体から、このようにステムまで一体化し始めている、ハンドルもまたその傾向に飲み込まれつつあるし、ピラーもそうだ・・・。ヘッドパーツもほぼ折り込まれている。

 あるタイプのTT車体などはブレーキも独自の規格を出してきたりしている、クランクもそうだ・・・。

 ある意味どんどんメーカー数が少なくなって統一vs統一というような形になってきているようにも見える。

 まあ、それが主流なら、それもまたそれ。そして、重要なことは、そうした主流とは違う支流をどのくらい提示でき、安全に遊ぶことができるようになるか?という事かも知れない。非統一の統一、そういう選択肢もあっていいだろう。
 
 なんせ自転車は車検もなく税金もなく、安全であれば何をしてもいい自由があるんだから、その自由を他の分野がうらやましがるくらい大展開していくこと、それしかないね・・・、たぶん。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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