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改良して再び誕生 イエロータブマリン! |
![]() 働く二輪車、アレックス先生開発中の、イエロータブマリン号、久々の登場であります。昨年の暮れに初めて登場したのでありましたね。こちらでご紹介いたしました。 といっても、ちょくちょく寄ってはいただきますが、今回は劇的に改良を加えられ、そろそろ試乗売り・・・もいいんじゃないか?というくらいのデキの良さであります。 一番の改良点は・・・。 ![]() この自転車はハンドルと前輪との間に荷物を載せる構造になっているため、当然ハンドルと前輪の距離が開いてしまいます。通常ならこれら両者は直結なので、ハンドルをひねると同時に前輪もひねる・・・。 ところが離れているわけなので、それをいったい何が連動させるか?というのが問題だった。 1作目のタブマリンは、その直結をワイヤーでやっていたのだ。 ![]() もちろん乗れなくはない・・・、実際に乗ったしね。ただ、若干だが、ワイヤー故のたわみ、遊び、それによるタイムラグが生じてしまうのが、なんとも操作のし心地の悪さに響いていたわけだ。 ここをなんとかしないと・・・。そこでアレックス先生は、故国のフィリピンで仲間の力を借りて、改良の段階へとすすめていった。 そして、場を台湾に移して、より工夫を重ねて、帰国してきたという訳なのであります。 確かに一ヶ月以上かけてやっただけあって、断然、もう断然よくなっていたのであります。どこがか?もちろんステアリングでありんすよ。 ![]() これが改良された前輪なんだが・・・、こいつに直結しているのが、ワイヤーに変わって・・・、 ![]() 金属棒になっていたという点。これで一切遊びがなくなり、ハンドルと前輪がタイムラグなしに同期するという、見事な構造に改良されていた、というわけだ。 しばらく乗って遊んでいたくらい・・・。これはもう貸し出し試乗車にしてもいいくらいの完成度かな?と思うんだが、アレックス先生にはまだ改良の余地があるようであります。 しかし、アレックス先生は非常に研究熱心だ。当店に置いてある、変わり自転車を見ては試乗して、構造研究に勤しむ。 ![]() たまたま置いてあった、チョッパー三輪車に乗ってみる。実はこれ、今の人気車両。子狸も率先して乗っているが、確かに面白い車両であるには違いない。 ![]() 組み立て依頼が来た、前二輪の三輪車。これは三輪自転車生活社の三輪さんのものとそっくりのやつで、これまた柳さんが組み立て、研究中の車体なんだが・・・。 ![]() こんな車体にも目をつけては、這いつくばるようにして、裏を見て、ヘッドチューブの角度なんかを褒めている。さすが極める部類の人だね、アレックス先生は。 ということなんだが、やはり走行性能は二輪に限る・・・。コースを選ばない、という意味での安定感は抜群なのだ、そういう意味で、働く自転車として、イエロータブマリンは店主の中では一つ頭が出ている・・・と思ってはいるが。 そろそろ、マジで試乗希望者募集じゃない?正式に決まりましたら、募りますんで、今後の展開大いに注目してください。 これから起業する人にとって、この手の車両は非常に重要な選択肢の一つになるでありましょう。店舗を借りるのだって、大変な昨今、こうした車体のレンタルから、一対一の商売を始めるのってありだし、作業道具を載せての営業もまたありなんじゃない?とも思うが・・・。 今後どうやってより完成度を上げ、世に問うていくのか?アレックス先生の動向からは目が離せませんな・・・。 |
大森研魔 その魔の手はチタンにまで・・・ |
![]() 北海道から、わざわざ大森研魔の社長の腕を頼りに遅れてきたフレーム。 なんと総チタン製。これにヘアラインをつけてほしいという依頼・・・。 通常クロモリフレーム・・・、アルミフレームの加工依頼がほとんどなんだが、なんとチタンかよ・・・。 ![]() もう相当施工歴の長い、大森社長だけに、初めて・・・でしたっけ?というと、どうも今まで数回あったという。 ライトスピードのチタンロードを磨いたことがあると。・・・、そうか・・・確かあったなあ・・・。たぶんこのブログを掘っていくと、旧店舗の頃だと思うが、確かにライトスピードの研魔記録があると思う・・・。 あの時からか、大森社長は相当チタンという素材にはまっていた・・・ように思う。 ![]() 磨きながら、チタンの持つ妖気に当てられたのかもしれない。大体作業全般というものはそういうもんだが、とにかくミクロの目での観察ということが伴わざるを得ないわけだ。 チタンを手で磨きながら、その素材の詳細を目の中に焼き付ける訳だから、そこで惚れ込むようなことがあったら、それは強烈な印象として残っていくんだろう、と想像する。 アルミといっても、それはそれは色々あるようだし、ちょっと目いい光沢ですねえ、なんて言いうものなら、「いえ、このパイプは三流品でしょう・・・、肌が粗いんですよ、細かく見るとね・・・」と素材にも、自分の仕事にも相当厳しい、大森社長ならではのお言葉だ。 ![]() ペイントの剥離の後のこの仕上げ・・・、時間をかけたことだけはある、仕事です。 しかし、難関はここではなかった・・・。 ![]() 強敵はむしろこちらの方だったと大森社長。この薄茶のコーティングの方が、たちが悪かったと。 ![]() 当初、このコーティングとともに記されているロゴがもしかして落ちないかも、とすら思ったらしい。電気的な反応使った塗装なのか?わからないが、大変だったそうだ。 ![]() しかし、その困難もくぐって、なんとか純チタン風のヘアラインが入った。 ![]() まさにお見事としか言い様がない・・・。 ライトスピードと比べてどうですか?と聞いてみると、今回の方が柔らかかったという。ライトスピードは固かったですねえ・・・、としみじみと語っていた。オット!こんな所にライトスピードの研魔記録が残っていた。 そして、これが続編。フレームができあがって、完成車似姿を変えたもの。 なるほど、これがきっかけで、どこかにいいチタンフレームってありませんかね?なんて、大森社長がボソッと言ってましたね、狙い目はTNIあたりではないか?なんて返してましたな。 今回これが完成し、持ち主の方に返送しようとしたんでありますが・・・。 これ三ヶ月前に、北海道の札幌市から送られてきたもの。それができあがって送ろうとしたその矢先・・・。 震度7に近い大地震が北海道に発生・・・。その前日までが関西地域での大型台風の被害。先日ようやっと、西日本豪雨で送れなかった広島に、自転車一台送ったばかりだった。 今度は北海道? 宅配便との間で連絡を取り合い、最初は待機を勧められたが、地域と状況によって預かるということだったので、まずは発送してみた。 発送状況を伝えるために、持ち主の方に、メールで連絡を打っておいた。たぶん通じない確率が高いと思いつつ、また、こうした際に送るべきか?も考えたが、メールであれば少量のパケ、相手の状況にかかわらずサーバーには残る、ということを考慮に発送内容について一報を入れておいた。 そうしたら返事が戻ってきた。 店主宛の私信であるが、少しでも北海道のある地域の状況の共有に役立つなら、その一部を公開することにいたします。短い文章の中に、緊張感が伝わってくる文章です。 「迅速な発送誠にありがとうございます。 現在は電気水道とも止まっているせいで信号機も止まり、 改めて小回りのきく自転車の大事さを感じてます。 東日本大震災から学んで非常食や装備一式揃えてるおかげで生活は大丈夫です。 昼は太陽の光りで、夜は蝋燭の明かりで本を読む生活をするのも、人間らしいなと。 スマホのバッテリーは本日で切れますが、フレームが届きましたら電気の復旧に合わせて連絡いたします。」 余震の心配と、復旧の遅れ、地域差など、暫くは不安な日々を送ることかと思いますが、くれぐれも、お大事に、心よりお見舞い申し上げます。 |
Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
店の所在
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