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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2018年10月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

武器庫を発見・・・



 先日公表した、当ブログの中で、子狸のベイブレードスプロケ仕掛けの話がありまして、各方面から慰めとも励ましとも、通報ともつかぬ反応を多くいただきました・・・。

 いやいや、なんか親の勘というやつか?なんかあれだけでは済まないような、胸騒ぎというのかな?そんなものを感じたんであります。
 
 だってスプロケのばらしって、決して一枚だけが転がっているわけじゃあないから、あの凶器ベイが一つであるわけはないんじゃか?という胸騒ぎがしたんであります。

 そこで、やつが隠し持っているのではなかろうか?ともわれる、武器庫を探すことに・・・。

 そうしましたら、悪い勘が当たった・・・という以上のことをしでかしてくれていたんですねえ・・・。

 これが武器庫です・・・、

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 ほらやっぱり、一つだけじゃなかった・・・、これはもし店主が子供だったら、アレ一個の作成では絶対の終わらなかった自信があるからこそ、わかるんであります。

 だってスプロケの中心の穴の径はみんな同じなんであります。ということは、ほぼすべての歯のサイズが当てはまるわけなんですね、そんな中一枚だけ試して、後は試さないなんて、ガキは絶対にいないはず、という強い信念が、先の胸騒ぎにつながっていたんでありましょう。

 悪い勘が的中してしまった・・・。

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 重くないので、このあたりが実質最強なんじゃないか?と実に偉そうに子狸は言います。

 確かに小回り回転は速く、通常のベイにぶつかると餌食のように相手をぶっ壊しにかかります。

 ただ、抵抗もあるので、壁にぶつかる回数が大きくなると、回転は即落ちて、自滅したりもします。

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 二回りくらいでかいですね。もうすでに遊び方の中に、回転しているこの手のベイを止めるときには、必ずベイの頭を押さえるようにするか、素手では絶対触らず、回転時に使う、太めのタイラップを絡めるようにして回転を落としたりしています。

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 大きいのはまた大きいので、回すと迫力がありますね。元気のいい内にちょっとでも触れると、相手をぶっ飛ばします・・・。

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 それをこの武器庫の中でやっている、平らなもんで、当たる確率は毎回ではないが、回転している歯が段ボールに横傷をつけている後は、ちょっとゾーッとします。

 そして、実際のスプロケ同士のぶつかり合い、右回りと左回りでなんかでやると、本当マジで火花が飛んでもおかしくはない、音と迫力もある。

 この武器庫自身ををすり鉢状にしたら、完全に外に飛び出さないようにする工夫も必要だろう・・・と思う。そんなもんできたら、相当の迫力には違いない。全員手袋にゴーグル、ヘルメット着用でやるようになる?

 こいつは将来・・・テロリストだわ・・・と。

 そんな子狸の将来を祝って、ちょっと面白いものをつけてやった。

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 そうそう、本日が子狸誕生8周年の日でもありますからね、それに合わせて・・・。


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 結構こまかい、ちょっとした本格工具なんであります。

 まあ、ちょいとこいつを渡しておこう・・・。とりあえず、大事に使えよ、父ちゃんだって使っておかしくはないマジな工具なんだからな、と釘は刺しておく、一応は・・・。

 しかし一年後はどうなっているか?だが・・・、多分使っていけば半分残っていればいい方だろうと思う、大抵はなくす、なくしてヤバイと思ったら、拾うなりして補うだろうな、ヤロウのことだから・・・。

 こうした工具をなくしたり、壊したりすることを通じてのみ、いずれは工具を大事にうまく使っていけるようになるわけで、もしなくなっていなかったら、なにも使っていなかった証拠だろう?

 だから、なくす、壊すはいいんだ、一年後楽しみだよな・・・一体全体・・・。

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 八歳子狸・・・、目はやはりテロリストの目か?ロックなものにはならないだろう、それは確実だな、ほぼほぼ・・・。
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メキシコからこんにちわ ひっさびさのソフトライド・・・だ



 ソフトライドって、実は当店に取っては、ちょっと因縁の車体ともいえるんですねえ。なん店舗前だろう?

 三店舗前の団地時代に、ちょっと集中したことがあった・・・といっても三台か、四台・・・?その後旧店舗で、大森研魔の青竜刀磨きなんかもあったなあ・・・。

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 この先に、サドルが来て、シートチューブがないなんて、一体どれほど酩酊していたら、こんな設計図書けるんだ?っていう代物です。

 多分トライアスリート用に開発されたんでしょうね、ちょっと象徴的な車体だったのかもしれませんね。でもその後ぷっつりとリバイバルもないようですね。

 こいつをメキシコから持ってきて、日本の足として使いたいと・・・。何でまた?とも思うが、たまたまこいつが回ってきたから、という理由しかないようでもある。

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 シングルピポットのブレーキ、三十年近く前のものでしょうね。

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 モダンだった割に、Wレバーだなんてね、やはり時代もんだわね。

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 サンツアーの普及版のクランクがついています。奇っ怪な形状ながら、普通に乗ったら、また異様・・・でしょうね。

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 ブレーキ同様シマノ600がついている。これがなんでメキシコにあったのか?謎・・・ですね。

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 この野太い黄色いアルミすべてを磨き、しかも鏡面に仕上げたことがあったなあ・・・。

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 これを日本での日常使いにしようという発想は面白い、またそれ以上に、どう見てもこの車体自体が、やはり面白い。こんな車体が、トライアスロンを中心に出過ぎたんでありましょうな、その後UCIが、自転車のレギュレーションをすごく絞って、均一化していく展開になったが・・・。

 昔は、トラックレースを見に行くと、ファニーバイクなどもいろんな種類があって、面白かったなあ・・・と、今になって思うよね。

 また少しの間でもレギュレーションに自由を持たせることによって、人間の想像力が爆発するかもしれない。そういう所からまた新たなものが出て確立されていくというもんだ。

 絞ったら、緩める・・・、そろそろ緩めてもいい頃に来ているように思えるね。それも思いっきり緩めた方がいい、そのくらい、メジャーな自転車界が疲弊しているように見えるのは、店主だけなのかな?一、二社だけが好きなように支配的に、引っ張るような業界はやがて面白くない展開になるのは必然だろう、自転車界はすでに、そうなんじゃないか?と、やはり思うんだがなあ・・・。

謎のニシキのアキラの持ち込み自転車



 好きな人には、たまらないタイプの鉄フレーム。

 また君か?一体どこから入手しているんだろうなあ・・・。

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 その正体は・・・まだよくわからないながらも、覚えている方もおられましょうか?ニシキのフレームに好んで乗るところがかついた、ニシキのアキラ君なんであります。

 仕事が、機密に接触する機会が多いので、秘密。一体何をやっているのかわかりませんが、どうも地方にも頻繁に出向いているようですね・・・。その際に、ついでに地方にあるかつての有名店、閉店寸前のプロショップなどに寄ってくるようです。

 人柄は、まあ人からは敵意はほぼ受けないタイプなんで、受け入れられる・・・んでしょうね。そして、購入するとなると、ケチらない。ちゃんとその分の予算を確保してから、動いているようなので、取引をまとめるのがうまいんだと思います。

 そして何よりも少年のように、鉄フレームの自転車に対するあこがれと掛け値なしの情熱が見え隠れする・・・。大事なのはこの見え隠れ・・・。押しの一方だと、ハイハイわかったよ・・・的対応を引き出してしまう危険性もありだ、相手によってはね。

 でもアキラ君のちょっと遠目からものを見つめる目。ちょうど少年があこがれの自転車をウィンドウの外からへばりついてじーっと見つめているような、そういう引きの謙虚さのような、それは持ち主に対して、そしてそのものに対するね、そういう奥ゆかしさのようなものが彼にはあるんですね。

 札びらちらつかせて見せて、これいくら?と巻き舌でまくし立ててくる成金とは真逆・・・なんですね。

 それなりの自転車というのは、単なる商品じゃない、ということがよーくわかっているんでしょうな。だから、単に銭で買えるもんじゃないということも。

 その手のものって、ある持ち手が次の相手に託すものであること、それが本質的なことであることを知っているんでしょう。

 極端な話、ぞんざいに銭で決着させようとするやつ、将来値上がりするであろうからという理由だけで買っておこう投機的なやつ、などの手に渡るくらいなら、無料でも本当にその意味がわかって大切にして居くれる人に託したい、そういう人の気持ちを深いレベルで理解しているから、アキラ君の所に集まってきてしまう・・・。

 だから、彼は自転車の商売人にはなりきれないだろう・・・、でもそのなりきれなさが故に、新たな自転車のリサイクルという流れを作れる、ある意味選ばれた人なのかもしれない・・・と店主はにらんでいるのである。

 彼が開業する暁には、全面協力は惜しまない、協働は完全に可能なのだ。そして開業に当たり、彼にはある客層に届く彼独自の井戸を持っている、のである。

 今の機密の仕事をいつまとめるか?なかなかプレッシャのかかる仕事故に、仲間にやめられるとその穴埋めが大変とぼやいていた。といって、職業柄すぐに補充の聞く仕事でもないと・・・。まあ、焦るな。

 もう一つ付け加えておくと、彼はフルタイムで働きながら、マラソン大会に出場すると、あとほんの数分・・・、四分くらいだったか?この壁を越えると三時間を切る足を持っている。いいですか?フルタイムワーカーがしかも四十を超えています、それがたったの三時間四分でフルマラソンを走破仕切ってしまうんですぞ!

 この辺の情報を総合するとだ・・・、彼は現代の忍者じゃないのか?とすら思えてくる・・・。

 彼だけがもつ特殊な井戸というのは、そう、マラソンという大変層の厚い、競技人口のぶ厚いところに、彼だけが届く井戸を持っていると言うことなのだ。「自転車トレーニングとサブスリー目指して」という講習会やったら、どれくらいの参加者を引き込むことができるだろうか?

 そしてこれは、彼しかできない偉業でもあるわけだ。まあ焦らず、今の仕事に決着就けたら、下々のことはこちらが整えるので、しっかり開業しておくれ・・・という訳なのだ。

 さあ、その彼がまた今回組み付けたよ。

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 クラシカルなタイプが好きな彼からするとWレバーものが圧倒的に多かった。そして今回もね。
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 コンポ類は、これまたどこで集めてきたんだが、フルカンパで決めている。

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 5速のボスフリーまで探してきた。しかし、昔はこんな5速と、男ギアでアルプスだのピレネーだのとレースに使っていたとすれば、その頃の選手のすごさにも驚くよね。

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 ヘッドパーツからブレーキまでオールカンパ。まあ箱に入れて大切にするのもありかもしれませんが、パーツはこうしてつけてこそ、走ってこそ・・・かと思いますね。

 ちなみにこのタイヤチューブラーです。両面テープでつけていますが・・・。試乗するとチューブラーはいいですねえ・・・、やはりです。

 タンナスは空気のタイヤには勝てませんし、クリンチャーはやはりまだチューブラーには勝てない・・・というのが実感、どうせ古い人間なんで。

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 ピラーもカンパ、サドルも狙っている、商品化することもどこか頭の片隅にはあるんでしょう。でも単なる商品としての扱いではないのもわかる、彼もまた彼なりに、次に託す人を探すので有りましょう。単に商売だけではない、新たなリサイクルの可能性を彼は持っているというのはこういう所からもわかる。

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 ホイールは、特に後ろの調整が必要でしたが、ある意味調整ができれば装着できるということで、問題はなし。

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 そして面白いのがここ。こういう所にも彼のセンスを感じるのは多分店主だけではないと思うんだが・・・。お気づきかな?オフザフロントのバーテープじゃなくて・・・。

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 こうするとわかりやすいですね。ハンドルにはなんとアナトミックものを選んでいる。時代的には絶対あり得ない組み合わせであります。でもシレッと選択してしまう。教条的な考えなら、こんなあり得ない組み合わせはない!と来るだろうが、乗ることを優先に考えるならば、好きな形状のハンドルつければいいでしょ?となる。

 実際アナトミック派の店主が乗ると、実に心地よい。

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 まあ、あるレベルで完成していますね。タイムレス、もう流行などというもの、トレンドなんていうものから外れています、もうそんなの関係なしなのであります。

 乗ると昔の形式であってもレーサーの血は流れていると思います。オラオラ、もっと踏んでこい!という挑発はされませんが、ちょっと踏んでみません?ほら!まだまだしっかり反応しますよ!と来る。

 普段は爪隠していますが、いつでもどこでも出すときは出す・・・、落ち着いた闘志は持っている。

 と同時に、カジュアルとしてのジャンルを持っているようにも見えますね。この系統の普及のためにはWレバー、シフターをどうするか?という問題はありますが、原型はこれだな・・・という気もする。

 今後のニシキの君の展開を期待したいのと同時に、カジュアルレーサーとしての思案なんかについても、考えていきたいねえ・・・と思う。フムフム

きっかけの車体



 決して高価ではない一台ですが、なんかハッとしません?

 先日なんてことないようで、持ってこられた一台なんですが、これはなんかありそうな・・・一台に思えるんですね。

 持ってこられた方は、そんな予感も期待もしてないようなんですが、イヤイヤ、なんかありますよ、こいつにはというこちらの指摘に、そうですか?じゃあなんかあるのかしら?と思うようになってくれるといいんですがね。

 ちょっとあまり大事にしていなかった・・・その辺ちょっと反省してもらって、後はちゃんと乗り直してもらうようになれば、何か起こりそうな一台、のように思われてならないわけであります。

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 決して高価ではないながら、すごい手抜きの見えない一台ともいえる。鉄のTIG溶接、ダウンチューブに中当てされて強度も確保されている。

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 で、驚くのがハブなんですわ、シールドベアリングで、ラージフランジ。安めのピストに定番ながら、実用車から比べると、相当いいものといえますね。

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 フレームのエンド金具も、単なるつぶしじゃなくて、ちゃんとした金具が溶接されているし、それにフリーがついている。こいつを外して固定入れれば、フィクスドギアに変身できます、当たり前ですが・・・。まあ、ハブ直づけのフリーなんていうモロ安っぽいのから比べると、ちゃんとしている、わけであります。

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 ブレーキだって、ちゃんとしたダブルピポッドだし、シューと調整によってはこれまたしっかり効かせることもできる、もちろんトーインだって可能というもの。

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 クランクだってファイブピンで留まっているしね、もっとスゲーひどいものはいくらでもある・・・中で、高いレベルではないが、非の打ち所がない・・・といえばないものではある。

 ただ、それだけじゃあ、ないんだよね、こいつに感じるものは・・・。

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 ちゃんと調整して、乗り込んでやれば、自転車のなんたるか、というものを気づかせてくれる一台なんじゃないか?という気がしてならないのね。

 なんだ、知らなかったけど、アンタこんな所まで私を連れてきてくれたのね?イヤー、実は大したやつだったんじゃない?

 というね、言い換えると、自転車の新たな側面に気づかせてくれるきっかけになる一台、のような気がするんだな。

 この佇まいね、シンプルで、無駄がなく、ギアはないが、行くとこまで行こうと思うと、相当先まで連れて行ってくれそうでしょ?

 そうなると、ギアってこの自転車のつかないかな?なんて思ってくれるようになっったら、まさにきっかけの自転車だよね。新車じゃなくて、この車体をグレードアップして乗り続けたい!と思わせるようになっったら、すごい力を持った自転車ともいえるんじゃないかな?

 もちろん、多段化なんてのは、後ろか前か?両方か?なんてのもお手の物だし、ドロップ化も当然・・・、ツーリング車化・・・だってキャリアの取り付けを確保すれば可能・・・ということでね。

もしかして、自転車って私の思っている以上なのかしら?そういうことを予感させてくれる自転車というのは大変重要なんじゃないか?と思うようになった。そういう役割は、確立されてレーサーやツーリング車にはありえないでしょうね。だって、すでに見向きもされないくらいに、すでに思っている以上の自転車なんだからね・・・。

 気づきのための一台にはならない。そういう自転車はもっと曖昧で、すでに一般の人の日常に食い込んでいながらも、そこからいつでも外れて知らない世界へつれていってくれるかもしれない車体でないとつとまらない・・・。

 なるほどねえ、いろんな段階の人に、何らかのきっかけを与えるような自転車作り・・・というのは、常に仕掛けておく必要はあるかもしれないな・・・、なるほど・・・。

 そういう自転車の、一つの典型として、この手の形状からよーく学んでおくのも、悪くはないでしょうな。

 置いときゃ売れる時代は、とうの昔に過ぎ去ったのだから・・・ね。

脱サッカー小僧宣言



 どうも、店内外で子狸が集め、大森社長に許可もらったもの・・・らしい。もちろん店主には聞いてこない。これを見せに来ては、どれか買え!買え!とうるさい。

 まあ、ものを自分に買ってくれという意味での買え!ではなく、売りつける意味での買え!なんで、まだいいんだが・・・。

 子供の頃の思い出がかなり鮮明な店主として、野郎が集めて拾ってくるものがいかに心ときめくものであるかは、わかる気がする。こうしたすでに作られているものの中から、世界とその成り立ち、構造を感じ取り、徐々にその中での自分の位置を定めていくことになるんだろう。マクトゥープ、すでに書かれている、ということか。

 この中に不審物あり・・・。

 引っ張り出してみると、

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 スプロケの歯に、リムテープ、俗に言うふんどしを結んで振り回しているらしい。武器製造・・・じゃないか・・・。

 子狸の将来は、マッドサイエンティストかテロリストか?

 そしてまたしても、より進化形の武器を発見、これには正直焦ったわ・・・。

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 こいつの本体は、あの店主が馬鹿にしまくった、ベイブレードというおもちゃである。何の技術もいらない、いくつかの破片をくっつけて、ランチャーとかいう台にくっつけ、ヒモ引けば、バカでもできる、目先の売り上げだけを考えた、子供を全く育てない、金づるとしか見ない、最悪クラスのおもちゃなんであるが・・・。


 こいつの間にスプロケの歯が挟まっている・・・。

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 分解してみると、回る本体の中心とその枠に当たるものが見える。

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 その下枠に、載せて嵌める形式の表側がある。この手の形状の違いに、いちいち名前をつけて、販売しては荒稼ぎをするというコスイ商売やってんだが・・・。

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 この下枠に、なんとスプロケがきっちりはまったというんだな・・・。本当ガタがない・・・。

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 これが、そう仕組まれているかのごとく、ピッタリと、しっかりと入っている。これには子狸も驚いたというが、聞いてる店主も驚いた。

 で、勝負の方は?と聞くと。

 当然勝ちまくるそうだ・・・。スプロケの歯が相手の上下の接合部に当たるとバーストするんだと。ただ重い分回転が遅いらしいが・・・。じゃあ、ひもの部分をより長くして、回転力を上げれば、百戦錬磨じゃない?なんていらん入れ知恵なんかしてね。

 しかし、そんなもの作って、回転数を増やしたら、マジで怪我しかねない・・・、やはり将来はマッドサイエンティストか、テロリストだわな・・・こいつ。

 まあ、でも褒めてやるところがあるとすれば、こうした純正系のもの組み合わせでしか一見遊べそうにないものに、こうした全く外から持ってきた武器系のものを装着してみようと思うこと、そしてして実際に回してしまったこと、これはなかなかの工夫の産物であると思う。

 ちょっとやそっとじゃ、ここまでいかねえんじゃネ?と親ばかモード。

 そういや、夏頃見学兼体験でのぞきに行っていたサッカー教室だったが、しばらく行かなくなっていた。店主としてはシメシメと思っていたんだな。なぜか?

 その年頃の誰でもやろうとすることやっても意味あんのか?と思うからである。なにもないなら、玉でも蹴ってりゃいいんだが、こいつにはなんかあるんで、わざわざ誰でもやることやらなくてもいいと思っているんだな。

 それが最近になって、行く気になってきているという。母親から励まされ、祖母からも励まされ、その気になってきた。

 なんか先に一人居たやつに、「何やってんだへたくそ」とか言われて、やる気なくしたそうだが・・・。

 そんなの気にしないで見返してやりなさい!と女系の親から励まされ、やる気を回復したところだったらしいが・・・。

 もちろん店主はそういう際には、裏で邪魔をする。

 見返すなんて、無駄なエネルギー使うんじゃねー。そんなの相手にしない、違う土俵にいけ、おまえなら見つかる・・・と。

 この前ちょっと見て驚いたんだが・・・、

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 これはやろうが夢中になっているレゴなんだが、このレゴで駒を作って、手で回して友達と遊んでいたわけだ。
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 もちろんレゴの駒セットではない、持っているものを組み合わせて自分で作ったらしいんだが・・・これが回ったり、時にバランス崩して暴れたりと、面白い。

 本当こいつら遊んでいるなあ、遊ばされていないところは気に入ったというところなんだな。

 最初はベイだかなんだで遊んでいるものが、レゴにいたってそれがスライドされてきた格好だ。いいんじゃねーか?そうして自分の工夫で遊んで楽しめ、今はその時期だ。

 誰でもやるサッカー小僧なんかにならんでも、一向にかまわない、その変なセンスを大事にしようぜ!と思う。

 そして月曜日、ヤロウが店の周りでうろついているんで、アレ?サッカーは行かないのか?と聞いてみたら、行かない・・・と。
シメシメ・・・。

 今後、よりおかしくなっていくだろう・・・、こうご期待だな・・・。

大陸哲学事情



 ちょっと前だが台湾で散歩しながら考えたことを書いたことがあった。台湾の大きな書店に入り、哲学の書架をのぞいたときのちょっとした感想めいたことだった。

 翻訳が少ないのは、読む人口との関係なのでマイナー言語の場合には翻訳よりも、原書を読むことの方が多い。中国語はマイナーどころか超ド級のメジャー言語ではあるが、台湾の繁体字は香港ぐらいにしか通じないので、ある意味マイナー言語的な扱いにならざるを得ないのか?という疑問。

 また富国強兵策を取りながら、日本近代150年は理系にかかわらず、主流ではなかったかもしれないが文系も大いに頑張ってきたんだな・・・という感慨。そして、このところの低脳政権政策による、文系軽視などはその真逆を行くもので、明治150年と派手派手しく集会したらしいが、その意義の一体何を認めたことになるんだろう。

 文学あっての人間だ、この原則は揺るがない。
 
 台湾という小国で、大陸の風向きを見つつも世界屈指の技術を磨いて、世界にうって出ているその姿には尊敬に値する面も多々あると同時に、哲学などにうつつを抜かす余裕はなかったのかもしれない・・・と、ただ一軒の書店を見ただけの信憑性のない感想を持ったという、内容であった。

 その継続でもって、大陸の書店はどうなっているか?と確かめてみることにした。

 この十月は、いろんなことがありすぎて、少しというかだいぶん混乱気味。十月の初めに北京に行っていたことが夢のように昔に思える。

 他店と比較したことがないので、わからないが、規模としてはだいぶ大きな書店が北京市内にあったので、入ってみた。

 哲学・・・、これは日本の西周の訳語なんだが、それを台湾でも中国でも使用している。
 
 らしきところに行ってみると、台湾の三十倍の書架がある。想像つくと思うが、その前半は、偉大な中国古典の原著とその研究本の山が来る。これはもっともだあ・・・という感想、さて翻訳は?

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 オオ、出た・・・。中国では会飲と訳すのか?日本では饗宴と訳すが、プラトンの翻訳本である。これを皮切りに、続々とという展開。

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 漢字が同じなんで、日本の訳本と一見区別がつかないが・・・、カントの批判書である。まあ古典中の古典でありますしね、基本、基本。

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 カントときたら、この人、ヘーゲルでしょう・・・。しっかりありますね、さすが大陸、教科書的にもokでしょうか。

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 近代の偏屈野郎、ショーペンハウエルもある・・・。全体としての翻訳本の質量はかなりといっていいが、整っているという印象でありました。

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 ちょっとこの辺に来ると、想定外というか・・・、現象学・・・フッサールの重要な書もしっかり訳されている・・・。イヤイヤ、かなりしっかりしている、という印象です・・・。

 その先を行くと・・・、
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 日本のデカイ書店での書架ではおなじみなんだが、分析哲学・・・なんてアンソロジーがある・・・。

 ちょいとこれには驚いたなあ・・・。というのも、かなり厳密で細かい議論をすることで有名で、継続的問題も今もなお活発にやり取りされている分野といってもいいんじゃないか?というジャンルなんであります。ちょっとやそっとの聞きかじりでは、接近することもできないような分野、そう言えると思いますね。

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 開いてみると、こういうページがあって、通訳の張さんに読んでもらうと、マイケル・ダメット、ヒラリー・パットナム、リチャード・ローティーとそうそうたる学者の名前が挙がっている・・・。

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 と同時に、現代中国の分析手哲学者による、解説の論文がまた同程度掲載されている・・・という。

 ちょっと・・・ここまで来ると、ちょいと尋常じゃない・・・。最初は、オオ、やっぱりこの辺の訳書はあるねの、まあ基本基本、頑張っているじゃない・・・という感じが、その本気度と進度の深さ早さに、愕然としつつあるといった感覚か?

 それに追い打ち掛けられたのがこれ・・・。

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 この翻訳があるというので腰を抜かしそうになった・・・のだ。

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 これは店主が今を去る三十年前、学生時代にゼミで必死になって格闘していた本だったのだ。当時、日本でも翻訳は出ていなかった。だから、読めない原語を辞書片手に翻訳ではない、解読していた本だったのだ。

 日本語訳を待望していたが、遅々として進まぬ翻訳に、指導教授が当ゼミの下訳全部送ってハッパをかけよう、という冗談が出るほどの本だったともいえる。

 果たして本書が、今の日本でどのくらいのレベルで理解されているのかはわからないが、それがすでに完訳として、現代中国語で読めることになっている・・・。

 この本を訳すには単に英語ができれば可能というものではない。概略以上西洋哲学に対する知見がまずは必要だ。それと同時に、19世紀末から20世紀初頭、論理実証主義の流れの詳細を知らねばならない。それが現代アメリカに渡って、どのような展開をしていったか?についてのかなり詳細で、立ち入った議論を知っていなければ、一行たりとも、意味の通った訳文にはならないだろう。

 それは、実感として今でも感じるところである。

 その完訳がすでに現代中国語で読めるとなっている。日本近代が120年かけてやってきたことを彼らはこの40年でやってしまっている、そのことの底力をどう見るべきか?

 中にはそうはいっても翻訳の出来不出来はあろう・・・という意見もあるかもしれない。しかし・・・だ。現代哲学研究をすべき時、どの本が必要で、それを労力を使って翻訳書として成立させる、という時、この本を選択した、というだけですでに慧眼に値することなのだ。

 翻るに、デニーが当選したら沖縄は中国に占領される、などというコンマ00パーセントも信じないようなくそデマが出る、というだけですでに負けているんだよ・・・、情けないことにな。

 相手を全く見ていないで、まだ神風を信じ続けるのか?

 国力というものが総力であるなら、もっときちんと中国を恐れないといけないと思う。

 北京市内だけで、遺伝子のぶっ壊れているような人から、研ぎ澄まされた人まで、まあ多種多様である。今回の滞在中の四日間で、二メートル越えの男に5名ほどすれ違った。もちろんバスケのナショナルチームとかと全く無関係の市井の人だ。

 馬鹿も十倍いれば、利口も十倍いる。もちろん怖いのは後者の方だ。

 きちんと怖がり、翻るに自らの国の立て直しを真剣に考え直さないと・・・と、一介の自転車屋だが、そう思う、書店探訪であった。

110ミリエンドにディスクホイール?????!!!!!



 競輪系のフレームには二種類あって、スタンダードが後輪を嵌めるエンドの幅が120ミリとなっている。トラックレーサーはシングルギアなので、その幅があれば十分なのでありましょう。

 公営ギャンブルとしての競輪だけでなく、世界選手権やオリンピックのような競技としてのトラックレーサーもほとんどは、この形式に従っているんであります。

 なので、当然トラックレーサーに使用されるホイール類もほぼすべて、120エンド幅ように調整され、シャフトの厚みが10ミリという定番の中で作られ、販売されているわけだ。

 上のディスクホイールも当然その規格で作られている。

 ところが、冒頭にも断ったように、実はもう一種類のトラックレーサーというのがこの世に存在する。その特徴が、エンド幅120にたいしてなんと110ミリという狭さ。それだけでない、シャフトも10ミリでなく8ミリ・・・という特殊中の特殊規格と言ってもいいかもしれないね。

 そうなると、ホイールが、正確にはハブの規格が全く違ってしまうわけだ。ただ、これも公営ギャンブル競輪用フレームとして、レギュレーション内なので、シマノはちゃんとそれ専用のハブを作っています。

 なら、そのハブでホイールを組み付ければいいでしょ?となります、はいそうなんですが・・・。

 ただ、あまりにマイナーな規格だと思いますね、パーセンテージはわからないまでも二十ないんじゃない?というくらい?本当のところわかりませんが・・・。マイナーな規格のものにはバリエーションは生まれない・・・、世の常であります。

 そしてこのハブも36ホールという、モロローカルな競輪規格のホール数しかない・・・。今主流が32ホールなんで、リムを探すのが大変だ・・・、決まったリムしか使えなくなってしまう、という縛りが出てくるわけであります。

 今は、ほとんどその勢いを潜めましたがかつてピストブームの際、知らないでこの110エンド規格のフレームをつかまされた人を救済するために、当店はフロントシャフト8ミリ幅100ミリ、リアシャフト8ミリ110エンドのハブを作って、通販したことがありました。

 いや、ちょこっとですが、売れるときには、売れましたねえ・・・。「私地方に住みますもので、知らずに110エンドのピストフレームを手に入れてしまった愚か者です、どうかお宅の改造ハブでお助けを・・・」というようなメールも来ていましたね。

 32ホールのハブが使えるとなると、リムの選択肢がドーン!とふえるので、ご機嫌なのでありましょう。

 それくらい、一見同じように見える120エンド、110エンドのフレームをつかむことの天国と地獄の分かれ目のような、状況があったんですねえ。まあ、それも今は昔で、ピストフレームは今は安定供給で、わざわざ探さないと・・・探しても110エンドのフレームを手に入れることはなくなってきているんじゃないか?と思いますがね。

 ただ、10ミリ狭い110フレーム自体は、店主は嫌いではありませんね。多分それなりの良さはどこかにあるんじゃないか?と思います。また、スリットに挟み込む小判形状のシャフトは、それ自身がエンドスリットに挟まれて、回転しないという良さがあります。装着の時、楽ですね。

 転戦したりすると、シャフトに傷がついたりで、ナットが回りにくくなることもある、反対側から押さえないとナット場締まらなくなるようなことなんかもあるんですが、110エンドではそれはおこりません。

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 一般のホイールだって、条件が狭すぎて作りにくいのに、況んやディスクホイールの110エンドなんてもんはこの世には存在しない・・・といいきれるでしょうね。その必要性が全くないからであります。

 ヨーロッパあたりにどうしても110エンドで!という超人クラスのやつが登場して、数年間勝ちまくるというようなことが起きない限り、プロトタイプはもちろんのこと、一般パーツとして110エンドのディスクホイールなんて作られるわけがない。

 でも、ご自分の110エンドのピストフレームに、どうしてもこのディスクホイールをはかせたいと。なればできるところを見て、改造するしかない。

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 左右のシャフト周りはこのようになっています。よーく観察するしかない・・・。ただね、ディスクホイールなんでノギスでシャフト幅を計ることができないわけです・・・、その辺が微妙に不便、やりにくい。

 そうなると、実際にトラックレーサーに嵌めてみないといけない。

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 嵌めてみると、120エンド用に作られているようですね。ちょっと慎重にならざるを得ないのは、こうした持ち込みディスクが、実は相当昔のボスフリー時代のディスクホイールをつかまされていることがあり得るということなんですね。そうなると126エンドだったりする、10ミリだって縮めるのが大変だっていうのに、16ミリはそれはないだろう!ということになるんですが・・・。

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 しっかり120エンドに作られているディスクホイールであることを確認。まあロックリング用の逆ネジは切られていたんで大丈夫だとは思っていたんでありますが・・・。

 というと、左右で5ミリずつ詰めてやればいいということになりますね。単に10ミリ詰めるだけでは簡単です、特にギア側の反対進行方向左側のスペーサーはデカイので、ここから10ミリ削ればいいわけで・・・。

 でもそんなことしたら、ホイールのセンターが左に10ミリ寄ってしまう。ホイールがセンターについていないことぐらい走りにくいものもないでしょうな。

 なので、大原則として、左右から5ミリずつを抜かないとダメなんでありますね。

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 外せるところ外して、一体どこを削れるか?を徹底して観察するしかない、もちろんできないこともありますよ。

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 難しかったのは、小ギアを嵌めるための台座のある右側であります。その台座自体は削れませんので、それを止めているナット類をあらを探すように、縮めていかないといけません。

 今その部分のをフライスで削っています。

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 第一弾ですが、まだ削れます、このパーツはシールドベアリングのスペーサーでもあるので、ほんの少し1ミリ以下でも頭を残して薄くしてやる必要があります。

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 これで完成、この上に向いている、シルクハットのつばに当たる部分ですが、加工前には5ミリ有りました。それをここまで削ったということです。

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 1ミリ薄い、水道用の特殊ナットを嵌めて120エンドフレームに嵌めると、ほぼ5ミリ削れています!やった・・・。

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 110エンド化は成功したんで、今度はシャフトを8ミリ以下にします。先ほどのナットはアルミなんで比較的容易に削れましたが、鉄のシャフトなので、一気に固くなります。

 フライス・・・もう少し剛性のあるものがほしいなあ・・・。

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 こうして、シャフト自身を加工しないとエンドのスリットに入っていかないんですね、手間はかかります。

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 わかりにくいですが、これで左右5ミリずつ落としの加工終了です。後は持ち込みのフレームに合わせて、微調整すれば本当の完成です。

 この手の改造は、定番の形式がなく、もの見て観察して、持ち手のものと持ち手の工具とを組み合わせてできることもあるし、できないこともあるという手のものであります。

 なので、今お持ちのディスクを同じく110ミリにできるか否か?については、同じくものみて、観察して試行錯誤するしかない。ということなんで、事前見積もりなどもできませんし、電話だけでの問い合わせでもはっきりお答えできません・・・、というような改造となっています、ご理解お願いいたします。

 まあ、またピストブームの小さいものが巡ってくるようになったら、こうした110エンドに関する問い合わせも増えるだろうなあ・・・、なんてことを気長に待っていよう・・・、でもフライスは新調したい・・・が。

謎の高校生 タイムマシンより



 なんか聞いたことあるんだけど、詳しく憶えていない。鉄のマウンテンがやってきたよ。ロメオとジュリエットかよ・・・。

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 TIGで溶接されている、量産フレームなのかもしれないが、1インチのコラムの車体。

 こいつを持ってきたのが、謎の高校生なんだな。今はヤフオクなどが発達しているので、この手の古めの自転車なんかも、入手ができて不思議ではないんだが、この手の自転車の意味を知って、受け取ったのか?単に値段だけを基準に受け取ったのか?よくわからない。

 ただ、好みはしっかり持っているようだ。機材を見る目も多少はあるね。例えば、後輪が緩んでいる。あっさり交換してほしいと来る、できれば黒のリムで。

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 はい、かしこまりましたとばかり組み付けたが、いま26インチのリムを探すのがちょっと大変になってきたぞ、みんな27.5、つまり昔の650Bというやつね。ほぼ完全に絶滅種だった650Bのすさまじいまでの復活と、隆盛を極めた26インチの衰退と、まあこの世の栄枯盛衰の無常観、すごいよね。

 なもんで当てにしているメーカーのものが手に入らず、撤退早すぎだろう!こういう場合には老舗に限る・・・単に動きが遅いだけ?アラヤから引っ張って組み直したわけだ。

 しかし、この写真だけからもいろんな情報が飛び込んでくるよね。カンチブレーキだよ下手すりゃ80年代もの?か?

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 コンポだって、なんか年代物らしい、見えにくいなあ・・・。

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 出たよ、今はなきサンツアー・・・、普及版だな。でも保存状態がいいのかよく動く。タイムマシンから引っ張ってきたようだ。

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 で、こいつは好みがはっきりしていて、何の躊躇もなく、ブルホーンにしてほしいというね。マウンテンに愛のない店主は、アイヨとばかりに従いますが、この手のオールド系が好きな人は、マウンテンというのはな!フラットバー、ストレートが基本でなあ!と展開するかもしれないが、残念ながら、当店に来てしまった。

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 そんでもって、もう一つの好みというのが、ギドネットレバーをつけてほしいというね。なんかこれも以前からずーっとこれに決めていた・・・といわんばかり何だな。おとなしい男の子なんだが、芯が強いのかもしれない、またよく勉強しているのかもなあ・・・。

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 ちょいと肩下がりなんで、ギドネットを引き上げるとハンドルと干渉するかな?とも思えるが、レバーの角度を変えてやると、意外となんともない・・・。

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 そしてこのブルホーンバーは、どちらかというとなんちゃって系なんですね。形はブルホーンなんだが、系がなんと22.2。フラットバーと同じなんです、だからこういう場合完全載せ移しができてしまう。

 本格、24ミリだとこういう細かいところが実に面倒で、無駄な銭がかかってしまう。シフターも完全移植、節約節約。

 困ったことは、これが最後の一本で、どこで入手したかわからないということ、再度問屋のカタログ引っかき回さないといけません。この手の改造は、チョコマカ来るので、用意しておかないとね。

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 これが全貌なんだが、これ、好きな人にはたまらないシェイプであるに違いない、と思う。ロードでいえばラグ付き細めフレーム出ないトレーサーじゃないという・・・。

 完全な過渡期のタイプで、これが車体の典型として残っているのかどうかすらわからないが、ある一時代を象徴していることには違いない。

 マウンテンにもそういうものが次には来ると思う。

 今競技専門のマウンテン、アレはもうマニアックな展開過ぎて、それこそその道専門のショップでないとほぼ扱えない、少なくともレース参戦の精度をもってのメンテはできないと思うところまで行ってしまっているだろうね。

 だから、アレを乗る人は、そっち系の人ということになる。多少のエントリー的な広がりを見せるためには、そのグレード下がりのコピー品しかないんじゃないか?と思うんだな。

 日常的にあのラジアルタイアに、フラットバーで乗るというというスタイルは、どこかで定着はしていても、それを現行のマウンテンバイクで代行するにはもったいなさ過ぎるとも思える、高機能すぎる・・・かな?

 なれば、スタイルはマウンテンながらも、街道仕様のもっと機能を省いた、マウンテンスタイルコミューターなんてものが発生してきてもおかしくはない・・・とも思うんだがね。

 店主は何度も言うが、マウンテンバイクには愛情がない。なのでどうにでも・・・とも思うが、鉄のマウンテンフレームが見つかれば、これは一時代の一世を風靡したものとして、何らかの典型が込められているんじゃないか?と人ごとのように思ってはいる。

 なれば、昔はこれで山行ったんだねえ・・・、でも今だって膝をうまく仕えば、いけるやつは行くんじゃない?なんてものがあってもいいかもと思う。

 車だってそうだろう?かつてのレーサーは今のレースでは全く使えません、レギュレーションも変わっているし、性能から何からしても全く歯が立たない。

 でも、その当時に作り上げてきた典型というものはあるだろうし、それらは、レースという内容を外しても、今度は型としてそれを享受することだって可能なはずだ。

 そういう意味で、このような鉄のマウンテンバイクというのは一つの何か典型のようなものを示しては居ないだろうか?と思うんだがね。

 まあ、大ブレークはないにしても、ソコソコのかつての典型を持った、安っぽくない一台があったら、必ずわかる人の目にはとまると思う。そういう隙間も大いにあっていいだろう・・・ね。

また来たぜ!その内リアカーエキスパート・・・?



 先日、リアカーのパンク修理の記事を上げましたが、それに誘われるようにまた、今度はリアカーのチューブ交換の依頼が入って参りました。

 このブログもかつてから比べると読者は減っているようですが、まだまだ発信力はあるということなんでしょうな。

 こういうことって、今までやっていてよくあることなんです。ある施工が、思い出されたようにポコッと出てくると、それに誘われて依頼が二三続くことがある、大森社長の磨きの記事なんかも典型的。写真がいいと、覿面ですね、やはり施工依頼が続くことがありますね。

 そんなこんなで、リアカーホイールなんですが。もしかして、ちょっとした地殻変動が起きているのか?という予感ありですね。またリアカーなどを多用した、小商いの時代が来るんじゃないか?ってね。

 今若い子達に銭が回っていっていないようだ。とても店舗を借りての起業なんていうのは、夢のまた夢。なれば、その何十分の一の出資でできる、移動店舗なんてものを考えてもいいはずだ。リアカー・・・、じっ来るゆっくりブレイクするのもいい。

 そんな時到来のために、この手を研究しておいてもいいかもなあ・・・と思い引き受ける。

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 タイヤが太いのでつかみにくい、ここからまずハンデがある。タイヤレバーはバイク用を使います。自転車のでは力が入らない。

 そして、今回の研究ポイント、一人でやる際には、こじ開けドライバーは固定に限るで有ります。

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 こんな風に、第一陣でタイヤをこじ開ける、そして戻さないよう、マスキングテープなんかでスポークに固定する。

 後は根気だよね・・・、ただ、縁の内部に手を入れて、ゆっくり引きずり出すという感覚も大事だね。リムのエッジ自体はそんなに深いものではないので、手でなんとかできなくもない・・・という感じ。

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 今回は前回の半分くらいの時間でなんとかできたかな?

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 これも前回紹介した、ベロ付きのタイヤ。タイヤ全体で、チューブをくるむような構造をしている、縫い合わされていないチューブラーを思ってもらっていいかもね。

 なので、チューブはタイヤに守られているから、リムテープというものは・・・

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 このホイールにはなんとリムテープがついていた。まあ、大事を取ればつけていた方がいいだろうと思う。タイヤを嵌める際にだいぶタイヤをもむことになるので、時に部分的にタイヤからチューブが飛び出た状態で、またはちょっとした隙間などができることもあろうかと思う。

 その時に、リムテープが歩かないかは、かなり大きな違いとなるだろう。ものにもよるが、リアカーには100キロからその倍くらい載せることもある。相当の力がタイヤにかかると考えていい、そういう場合には少しの隙も与えない方がいいと思うわけだ。

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 そして、こいつにも前回と同じくリムテープをガムテープで固定しておいた。大事を取ること・・・働く自転車には重要かもしれないね。

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 で、今回はチューブ交換というミッションがある。探してみると数件、取り扱っている問屋があった。これも地殻変動を予感してのことなのか?もちろんタイヤもあったぞ!

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 広げると昆布さながらだ。相当太い・・・。

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 ちなみに古いチューブはバルブの所からダメになっている。これはもう手の施しようがない・・・。ゴム糊ではどうにもならないからね。

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 新しいチューブをちょっと空気を入れて膨らませて、こうやって、タイヤの内部にしまい込む。こいつをリムにはかせるというわけだ。できた後、どうして嵌めたかが説明できない。

 まだまだ偶然に頼っているということだと思うが・・・。

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 空気をめいイッパイ入れると、こうして部分的に外れてくるところが出てきた。タイヤのその部分に集中的に横亀裂が入っている。

 チューブーの膨らみを押さえるにはちょっと弱くなっているのかもしれない。できればタイヤ交換に越したことはないが、空気圧を上げすぎなければ、使えないこともない、いえ、十分に使えます。

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 完成!なんか前回より、要領を得てきているようにも思える。もう少しやると、嵌める際のコツなんかも言語下できるかもしれない、今できるとしたら・・・、機嫌を損ねないように、タイヤをゆっくりこまめに入れていく・・・という感じかな?

 さて、リアカーブレイクの予感はする、またはリアカー的なもの・・・。自転車を使っての企業なんていうのもすこぶる現代的かもしれない・・・。こういう方面にも、大いに興味あり!

 ただいま大検討中!リアカー施工、働く自転車施工歓迎します!

土壌を豊かに



 店主自身、自らを客観的に考えてみて・・・、こうした医療の現場での活動には向いてる方ではないか?と思った。

 変に冷静なところがある・・・・。

 ただ、時々刻々変化していく現場の中で、重い責任の中ギリギリの仕事を淡々とこなしている姿には、地味に感銘を受ける。

 自らの仕事を鑑みて、今自分はどれほどのギリギリの仕事をしながら、この世の位置を占めているだろうか?

 と考えると、反省するところは多い。

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 このところ、にわかながら介護保険制度というものの概要を知ることとなった。それまでは概要すら知らなかった自分の、社会への関心の低さにこれまた大反省(関心はあるにはあるんだが・・・)。

 この制度には、地域差はある(相当?)と思うが、少なくとも西東京付近の現場の方々の行き届き方、性根の暖かさには、正直驚いた。もう一度いう、正直驚いたのである。

 仕事とはいえ・・・そこまでやっていただけますか?ということの連続、いやな顔一つせず・・・の連続。いろんな考えの方もいるとは思うが、少なくともこの短い間での不審、不平は一切ない。

 では、そういう末端にまで、しっかりとした対価がが支払われているのか?労働環境はどうなのか?そういう問題は、この先店主の中で発展していくんじゃないか?と思うが・・・。

 この制度をまずは利用しない手はない、というのも実によく考えられて作られた制度であるからだ。厚生労働省を頂点とする、自治体、民間含めた膨大な経験の集積と英知を結集して、実現可能な条件の絞り込み、かつお役所的周到さも残しつつ、運営されている・・・という感じかな?

 65才を超したら、すぐにこの制度下のファイルに自ら登録し、所属の支援センターに置くこと。そして微細な体調の変化、心身の変化に合わせて、更新していくことを通じて、地域社会との連携を保つ・・・というようなね。

 そして制度は利用するだけではいけません。

 その制度自身を培っている土壌そのものをどれだけ豊かにできるか?ということを常に考えて、実践していかねばなりません。一部のプロに任せきりではいけません、プロはプロでも守備範囲は全体からすると狭いからです。

 もっと多くの周辺のプロが参画しながら、この制度をより豊かにしていく土壌を作っていかねばなりません。

 建築屋には建築屋の、眼鏡屋には眼鏡屋の、菓子屋には菓子屋の、ダンサーにはダンサーの、音楽家には音楽家の、そして自転車屋には自転車屋のやるべき、参画プランというものはかならず有るはずであります。

 介護のプロは介護のプロにすぎません。自転車がいかに介護に役立つか?ということは介護に開いた自転車屋の仕事でありましょう。これは介護にまつわるすべての分野についていえることなのではないか?と思いますね。

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 ちょこっと車椅子のホイールをいじりましたが、この分野も自転車屋のテリトリーかと思いますね。ここにスポーツ自転車並みのポジショニング、フィッティングの要素を落とし込むことだって可能でしょう。

 実際、スポーツ系の車椅子のセッティングポイントの多さに、驚いた記憶がありますしね、過去。

 そして、本業の自転車だって、リハビリのための自転車、より高齢者に合わせて考えられる自転車・・・という視点だってあってもいいはず。

 そんなこと考えていると、こんな自転車が飛び込んでくる。

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 これは大手のマルキンさんが作っている、シニア向け自転車。この前日、柳さんとそんなプランを話していたんで、そのタイミングのすごさに驚いたんだが・・・。

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 まずはまたぎやすいトップチューブ、このくらい太いパイプだと、この手の加工はここまでできる、というお手本のようなもの。

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 このまたぎやすさを優先した所から設計された、BBソケットの位置。

 なーるほど・・・という感じである。大手さんも頑張っているね。ただ、もっとできることもあるだろうなあ・・・という、大手ならではの思い切りの悪さも出ている様に思う。

 その辺は中小、いや、当店のような極小の小回りがきいてくるかな?とも思われる。膝を壊さずに適切なクランクとサドルの距離を保ちながら、かつとっさの際にべた足がつく・・・、としたらアレしかない。

 制度は使うだけで後は不平不満、文句をたれるだけでは育っていかない。制度とそれをはぐくむ土壌は、育てていかないと、それこそ不断の努力で育てていかないといけないものだ。

 では一体誰が?各所のプロたちに決まっている、それしかないだろう。魚屋も八百屋も喫茶店もどうしたら少しでもこの制度を豊かにできるか自分の分野から考えてみよう、そしてほんの少しでもかするようなことがあったら、拡大し、できることを探して参画する。

 その繰り返しなんじゃないか?と思う。少なくとも末端で働く人たちを孤独にしないだけでも、できることは沢山有るはずだ。

 思いつかなかったら「介護職従事者割引!」の札でも貼っておけ!

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 さて、のぞきに行くか・・・。

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 なんたる好天! 死ぬには良き日なり!

ヘッドのガタが止まらない

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 ピスト車なんだが、どうもヘッドのガタが止まらない・・・。ヘッドワンレンチ二本でダブルナット的な締め込みをすれば、緩みとガタがなくなる。

 そんなことして、ある期間はもつんだが、それが過ぎるとガタが出る。まあ、ハンドルはステアリングでしょっちゅう回されているので、緩むことは仕方がないといえばそうなんだが、それがあまりに続くとね。

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 ということで、ヘッドパーツをまずは徹底洗浄なんかして、また一から締め直すこと、なんかをやるとパーツの機嫌がよくなるなんてこともあるんだよね。

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 こうやって戻してやると・・・ね。

 ただ、こいつは結局それだけでは済まないで、ヘッドパーツのも全交換をした経緯があった。

 で、ガタは暫くは止まっていたんだが・・・。

 また出てきたという。こういう例はたまにある、そして出る人を選んでいるかのように、決まった人に出ると言っていいね。

 ヘッドパーツはまだ新しい。しかもNJSだぜ・・・。となると疑うは、フォークのコラム?

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 フォークのコラムのねじ山が浅くなっていたりすると、いくらヘッドパーツの方で締めても、緩む傾向はある。

 今まで何度かフォークコラムの修正で、ヘッドのガタがなくなった例もいくつかある。なので、今回もそれに賭けようか?

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 それには柳サイクルさんの力を借りる必要がある。まずはゆるめのねじ山をいったん銀ロウで覆ってもらう。このようにね。

 そして、ここからはこちらの仕事。

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 ここに再度ねじ山を立てることになる。修正でなく、ダイスをかけることにね。銀ロウはやわらかいが、その下の鉄コラムは固い。

 下地の固い鉄溝の上に、銀ロウを盛っている。もちろん鉄ほど固くないので、ヘッドのダブルナットで、いい感じにつぶれてなじんでくれれば、これもまたしばらく、ガタは出ないのではないか?という見立てであります。

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 スレッド化の施工でもおなじみだが、まあ、このダイス回しというのは、一苦労ですわ。まず最初のとっかかりをどこにつけるか?が勝負なんだが・・・。

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 まあ、比較的きれいにできている。回すコツだが、手先で回しちゃダメということですね、体全体で、体の方を回すことでダイスも結果的に回る、という意識で・・・かな?浮いている万力があれば、再考なんだが・・・。


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 これでまたしばらく様子を見てください。ヘッドにガタがでた際には、また持ってきてください。基本銀ロウは柔らかいので、ヘッドパーツを締めたり緩んだりを繰り返すと、強いネジによって、ネジ山がまた崩れかねないからね・・・。

 ということで、いったんお戻しいたします!
 

サスからサスへ・・・珍しいねえ



 山系自転車が入ってきた。相当乗り込まれいるようですね。通常、マウンテンバイク的な車体はその多くが街道で使われている。特に当店に来るものは、ということなんだが。

 競技系のそれとなると、エンジンを探したくなるくらい、もうモトクロスバイクの仕様に近いんじゃないか?というくらいゴッツイ。油圧だ云々は、なんとかついていってはいるが、まあ、その他の機構は同じ自転車とは思えないくらい、別物になっているように思えますね。

 マウンテンバイクの競技で使うんなら、当店のメンテはやめた方がいい。競技現場がわからないショップには、競技自転車自転車の行き届いたメンテはできないだろうから。

もちろん、シフトやブレーキの調整なんかはできますよ、構造自体はロードと同じだからね、でもそれ以外でも重要なポイントがあるはずです。ことに特殊な地形を高速で走り下りるような特殊な車体には思いも寄らない知見が各所に必要なんじゃないか?と思いますね。

 そういう街道系からモロ競技系まであるとすると、この車体はちょうど中間に当たるかな?という印象です。

 街道だけのおとなしい利用だけではない、ワイルドな扱いの痕跡があちこちにある。実際山に持って行って、だいぶ遊んでいるらしい。
 
 相当使い込んでいる中でのメンテとなります。

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 まず29インチのタイヤ交換をしたんだな。ブロックものね。山遊びするんで。

 で、今回の最大ポイントはここ。

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 戻りもなにもかなりぼけてしまっている、サスペンションね。

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 相当使い込まれていますね。ここについても、本一冊になるくらいの知見はあるんでしょうな。自転車サスのメンテ名人なんていうのも居るはずでしょう。

 今回は一点だけだが、ダブルサスなんていうのは二つのサスペンションの調整で乗り心地は全く別物になるはず。好みのしっかりしているライダーだったら、それに合わせりゃいいが、その辺が曖昧な選手の車体だったら大変だろうね、またコースにも寄るだろうなあ・・・、コースレイアウト見て、選手に提言できるくらいじゃないと名人じゃないだろうし。

 あと、他のサスに関するところ、例えばタイヤの種類や空気圧だって、車体全体のサスにだいぶ影響する。実際のフォークのサスよりも、空気圧をちょっと低めにしたタイヤのサスの方が、好みの選手や、またそのセッティングに向いているグリップを必要とするコースだって有るはずだろうね。

 マウンテンに逃げがあるのかどうか知らないが、例えばサスの沈みに合わせるように踏んだら、それは力のロスになる。逆にサスの反発にあわせて踏めば、推進力はより強くなる。多分選手らはそんなことを利用して、競技に勝つことを想定しているんだと思うが、どのくらいのギア比で逃げるとき、足の回転のサスのしなりを合わせたりしないのかね?

 まあ、考えれば考えるほど、マウンテンバイクのパラメーターが多すぎて、混乱するわけだ。そっち方面の本格メカニックさん達には脱帽だわな。

 で、この方の山遊びは続くので、当店のよくやるリジッド化にはしない。別のサスフォークで差し替えたい・・・とね。

 もちろんやりますぞ!

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 新しいこんなフォークが持ち込まれました。

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 SRサンツアーのもの、元のフォークと同程度、いやちょっと上かもしれませんね。しかし重い・・・。同じ自転車でもロードとマウンテンは全く別物、というのがこういう所から、わかるね。

 サスペンションフォークというのは、それ単体で一冊のムックができるくらいの深くて広い世界なので、好みはまあ、千差万別、百花繚乱、玉石混淆、支離滅裂・・・。

 でも細かい調整を別とすれば取り付けはできます。ヘッドパーツを流用というやつです。今回の場合は、フォークの下玉押しの移植ですね。

 まあ、それでもほぼ毎回問題になるんですが、移植するには当然外せないといけませんね。ところが、この外しがとてもしにくいものがある、というのは何度も指摘してきたことなんですね。

 フォークのクラウン、つまり肩の部分に、富士山の裾野のようにきれいな稜線を描いて圧入されている下玉押しがあるんですね。通常ロードなんかはその下玉押しの縁の部分に返しというか、めくり部分があるんです。

 そのめくり部分に、取り外し工具の爪が入るのでそれをゆっくり引き上げてやれば、静かに圧入されていたした玉押しが外されるんだが・・・。

 富士山型になると、その爪の入る返しがないのでどうするか?というと、何とだよ・・・、ミノのような刃物を使って、らしき隙間に打ち込むなんて荒療治をさせるといことなのね。当店はそういう荒療治は慣れっこです、どうしようもなくなったら、そういうことでも試みないと、絶対に対処できない場面がありますからな。

 でも、これはお行儀のいい自転車屋も依頼を受けたらやらねばならない施工内容なのよ。当然のみの角度によっては、フォークのクラウン部分、肩の部分に傷がつくじゃない。

 それもゴッツイサスフォークならいざ知らず、ものによってはカーボンなんかも有ったりする時代、あのー・・・カーボンて、この手の打ち付け系の衝撃には最も適さない素材じゃなかったの?とね。

 まだこの手が生産され続けているんなら、ちょっと考え直さないと、いけませんと思います・・・、ハイ。現場のメカニックからの切なる意見でございます。

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 なもんで、今回も旧ヘッドパーツからの移植を試みて、なんとかできました。

 新しいフォークのした玉台座には、三カ所の切り通しのようなものがあったので、そこにつめを入れて・・・とかいう工夫はヘッドパーツじゃなくて、フォークの側にされていたりもしました。

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 まあ、こういうのを機にヘッドパーツまるまる交換というのもありなんだろうが、このヘッドパーツというのもまあ、色々ありますしてねえ、今回は完全流用ということです。

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 無事移植完了ですね。

 ちなみにこいつは、オークションのような所から引っ張ってきたようです。先ほども言ったように、サスの種類は千差万別、一冊の本ができるくらいの種類がある。だから、気に入った車体に、気に入ったサスをつけるという文化がまだあるんでしょう。

 ロードにも、車体とフォークを別にして組み合わせるという選択肢はアルミ時代には盛んだったが、今はほとんど一体設計となってしまっている・・・。

 まだ残っている好みのフォーク選択という文化の中では、、使わないフォークは売りに出すという、やり取りがあるんでしょうね、驚くほどの安値で入手したとか。

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 後は、ブレーキのシューの交換、やっぱり乗り込んでいますね。

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 マウンテンには疎めの当店ですが、ディスクじゃなくて、まだVがついている・・・というのが不思議にも見えてくる、車体の変化というものが、確実にありますね。

 でもいいんです、ご自分のセンスとやり方で、流行などには関係なく、キャッホー!!!と山遊びを楽しんでいただければ。

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 こう見ても、ちょっとやる気、まだまだやる気を感じる、そういう意味で野生の牙の残っているマウンテンバイク、これぞ・・・という感じでしょうかね。

次はどこやろうかなあ~



 何度かお目見えしています。

 このシンプルな銀の佇まいが好きで、これ売り物?ととある自転車店で尋ねてみたところ、俺のだよ・・・と、店主に言われたらしい。

 売ってくれない?

 ・・・・・、いいよ

 店の人も気に入って乗っていたらしいが、この人に譲っても多分大切にしてくれるだろうなあ・・・ということがわかったんだろうね。そういう瞬間って有るな。いいよ、君になら・・・と自然といえる瞬間というのか?

 そのものの冥利というのか?所属に帰るというのかな?俺の所にいるよりも、あんたの所にある方が、こいつにとってはずっといいんじゃないか?というようなね。

 そんなこんなで、地味にかわいがっているところがまたいいんだな。

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 このトップチューブのケーブルを止める金具、

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 こいつなんだが、だいぶ探していた。オーバーサイズのパイプなんでね。ヨシガイさんも手が細かい。ちょうどピッタリのものを作っているんだからな。

 当初はタイラップだったかな?それじゃあ、見た目がかわいそうだってね、確かにね、こうなってみると、探し出してやった甲斐はあったかな・・・。

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 別に元々付いていた後ろブレーキだって、効かないわけではなかったが、このセンタープルのブレーキをえらく気に入ったらしく、つけてやりたい!ということで、こうしてついている。

 そして、今回は・・・

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 見た目というより、どうも足が回りすぎて、落ち着かない、どうにかならない?と。ギア比が軽すぎる。一定の年齢になると、足が回らない、そうなるとそれまで違和感のなかったペダリングがどうも早すぎるような、せわしない感じになる。

 ギア比を上げてみます?

 そうそう、何でもいいんだが、どうにかなったらやってみてよ!いつもの乗りだ・・・。

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 チョイとBBに難あり、スルスル回ってないね。

 ついでにメンテもかねて・・・。

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 130ピッチのチェーンリンクが見つかる、それもカバー付きがズボンの裾が挟まらなくていいというご希望。

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 クランク自体は、RX100という旧型、今で言ったら・・・・ティアグラレベルだったかな?105よりも下のグレードだが、店主も二十数年前に使っていたが、普通に使えた、ちょっと重たかったかな?

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 予算にちょっとした縛りがあったので、ここも交換だったら、予算オーバーだっただろうな。流用できてよかった。

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 カバーが黒くなって、ちょっと感じが代わったが、カバーは機能の問題なので、ご希望とあれば、仕方がない、取り付けはしておきました。

 これがないと、オールシルバーで様子もいいと思うが、その内また再考してみてください。

 できあがって乗ってみると、さすが、足の回転が落ち着いたらしく、これでいい!ということに。

 48Tから52Tなんで、その変化は多分わかりやすかったんじゃないかな?

 後は何直してやれる?と店主に聞いてくる。いえ、直さなければならないところは、今のところ見つかりませんが・・・と、くそまじめ対応すると、イヤイヤ、そうじゃなくてさ・・・、もっとかっこよくして乗るためには・・・みたいなね・・・。

 ならば前ブレーキも後ろと同じ、センタープルにする・・・・なんてどうでしょう?

 よし、決まり!また持ってくる!といって、少年のように走って出て行った。その背中は少年そのものだったなあ。

 ちょっとずつ、少しずつ、自分のセンスと匂いを移していくような乗り方、すごい贅沢はさせないが、たまにはいいよな・・・といってちょっとの贅沢を効かせる

 こういうのも自転車を取り扱うための一つの型のようなものかもしれないね。

 大いにありだなあ・・・と、センタープルブレーキを在庫棚に確認する。

 あるよ・・・あるある!

世界の開示性と自転車屋



 こういうものがあるとは聞いていたが、その実態については全くといっていいほど知らなかった・・・。ホームヘルパーさん達は自転車を使っての移動が多い、そのため時間を区切られたメンテや急ぎの依頼が多かった。そしてそれらには領収書の発行が要求された。

 車の駐車規制がうるさくなってから、この傾向は顕著だったと記憶している。肌で感じていたのはその程度だったか。

 ところが、来るものが来たようだ。店主の父の具合がここ急変するということがおきたのであった・・・。

 まさかこのタイミングで、この早さで進行するとは思わなかった、そしてその進行は今も続いている。

 で、共助を基本としつつもその限界については、公助が必要ということで、半同業のこの辺の事情に明るいSさんから事情を聞いた所、目から鱗が落ちまくり・・・ということが起きた。

 まあ、ある意味この国を見直したね・・・。原発だの、大企業のごまかしだの、政治のトップの堕落だのと・・・、あきれることの多いこの国だが、やるべき所では、本当にやるべきことが行われている、という実感、この介護保険制度、もちろんいろんな問題はあるようだが、実によくできた制度であるということを知る。

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 申請から認定が下りるまでは一月はかかるというが、すでに申請した日より、前倒しでのサービスが行われる。それもすごいスピードでだ。

 金曜日に正式申請をしてその午後には訪問を受け、その指示で介護タクシーを呼んでいただき、その足で病院へ診断。

 その翌日、上の介護ベッドが届く。

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 若い三人の男性職員さんが、てきぱきと、階段を上り下りしながら、あっという間に高機能ベッドを二階に組み立て、二階のベッドを下におろし、リラックスように設置。ものの1時間であった。

 それからの制度の説明も、本当に至れり尽くせり。操作の説明から、マットの堅さと交換要請の仕方など。また容態の変化によって、ベッドの位置を入れかなど、実に細かなサービスが想定されている。

 これはベッド云々だけではないようですな。各種リハビリ、医療サービス、介護サービス、配送サービス、バリアフリー改築などありとあらゆるサービスについて実に細かく繊細に設計されている様に思われます。

 厚生労働省の各部署、各自治体から、民間までの集積した技術や想定を結集させて、何度も修正を繰り返し、現に今もなお繰り返し修正されつつ制度設計されてきているんであろう、ことがわかる。

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 そして携わっている方々の人柄、人格性などは、職業枠をとうに超えられいるように思われる方々が非常に多い。単なる医療関係者とはまた違ったものが感じられますな。

 今まで、耳では聞いていたが、実際にその制度に触れると、今までの自分の無知さにあきれると同時に、こうした土壌を少しでも豊かにできないか?ということを考えざるを得ない。

 保険料払ってんだから、利用して当然でしょ?と開き直るだけでなく、この制度に対してどこまで寄与できるか?ということを真剣に考えるようになる。

 何として?

 もちろん自転車屋としてである。自転車屋として、この土壌をどうやって豊かにしていくことができるか?

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 例えば、車椅子に関する知見をより深くし、隣接分野として、そのメンテや調整などを仕事として引き受ける体制をきちんと整える、ということ。

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 先日も、車椅子のホイール調整をやってみたが、工夫すればできないことはない。また車椅子のための特殊パーツ類の仕入れや、組み付け、メンテなどにもより積極的に仕事として引き受けていく、なんてこともね。

 他にリハビリ機具としての自転車という観点も必要かもしれない。

 それから、60才からの自転車利用あれこれ講座、機材編・・・なんてね。

 高齢者といっても比較的若い内から、とある特殊パーツの操作訓練として、講習なりをしてその使用を広めていくなんてな。

 それはこのパーツだ。

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 これね、ピラーなのだ。このピラーは、

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 まずサドルにまたがってから、このレバーを引くと、ピラー自身が・・・
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 このように上に伸びていく構造をしている。

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 そして、自分の足の長さにとって適切な高さで、

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 ピタリと止めればいい。つまり、走り出しで腰を浮かして、適切な位置にサドルを持って行くことで、膝に負担を掛けずに踏み続けることができる。そうすれば、距離もスピードも伸びるだろうし、膝に損傷を与えることはない。

 そして、止まって足を地面につきたいときは、体重をサドルに掛けたまま、先のレバーを下に下げれば、サドルは急激に縮んで短くなり、地面にべた足をつけることができるようになる。

 そして再度乗り出そうとするときに、ペダルに足を置き、腰を浮かせるように、レバーを引いてせり上がるサドルの高さ調整をする。

 これをストップアンドゴーを繰り返しながら、サドルの上げ下げの操作性を向上させ、実際の使用に生かせるような講習をする。

 今この手のピラーは、スポーツ専用として、かなり高額なんだが、それを高齢者用のサドル位置調整ピラーとして、再開発し直して、より手軽な値段で購入できるようにはできないか?

 こうすることで、膝を壊さず適切な高さのサドルで踏め、かつ止まったときべた足が地面につけられるという、ペダリング効率と安全性を両立させることのできるものの提案と、普及につとめるというのも、自転車屋のできることではないか?と思う。

 まあ、今後はそんなことを意識しつつ、自転車文化の成熟化だけではない、より広い観点より、自転車の意義を上げていくという方向性も開けてきたということかもしれない。

 まだまだ学ぶこのとの方が遙かに多い五十代、修行は続くよどこまでも・・・だな。

 ※という店主の個人的な家庭の介護事情のために、多少本業に影響する可能性も出てきましたが、悪しからずご了承いただきたく存じます。

フラット化 実用化?



 こいつは少年車体の典型かもしれませんね、ロードマンを受け継いだ、後継車ともいえるかもなあ。ダボス、値段も手頃で、どこでも行ける、そういう車体なんでありますなあ。

 こいつが来たのは今を去る・・・十五六年前かなあ。

 やはりこの手の少年自転車のあこがれを持っている青年に頼まれて、発注。

 とある朝六分組状態で搬入されてきた。ほほー、きたか・・・と思い、まずは荷物をほどいて、ゆっくり組み付けようかなあ・・・と思っている手が止まらない・・・。どんどん手が勝手に動いてしまう。

 意外と込み入ったところなんかもあったように記憶しているが、どんどん、どんどん手が進み、一気に組み上がってしまったという、ちょっと不思議体験をしたことを憶えている。

 どこが不思議なの?と思われるかもしれないが、少年の所にあこがれの自転車が届いたとき、多分その少年の手は止まらないと思う、そういう感触だった。お客のために組んでいるとかいうのではない、冷静なメカニックの視点から組んだというよりも、友達から頼まれた自転車に詳しい少年が組んでいる・・・・という感覚といってもいいかもしれない。

 組み上がったら、試乗を称して、相当乗り込んだ。搬入したよ、完成したよというのを遅らせて、しばらく「試乗」していたもんだ。生粋のロード好きなんだが、少年の頃横目で見つつも、たどり着けなかった、何かを取り戻しているような感覚だったなあ。

 そういう意味で懐かしい車体なのでもある。

 こいつが、その持ち主の結婚を機に、少年系自転車から、一緒に買い物つきあいます、嫁さんだけにものは持たせません、ということでこんな姿になってしまった。

 別に批判しているんじゃない、人生のそれぞれの転機に合わせて、自転車を変える。自転車にあわすのではなくて、人に自転車を合わせるという視点、いいんじゃないの?と快諾したわけだ。

 それが、新婚・・・まだ新婚か?での状況が変わったのか気だけが変わったのか、また改造依頼が来た。

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 この少年自転車の基本のような(かつ親父自転車の基本でもあるような)補助付きブレーキのドロップハンドル、これを何が悲しいのか知らんが、フラットバーにしてくれ・・・というね、そういう依頼なんだわな。

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 ついでに、この荷台と後ろカゴ、こいつを撤去してほしい。ツーことは買い物自転車から卒業?と思いきや・・・。

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 前カゴにしてほしい・・・という。うん、町乗り専用車仕様、つまりコミューター化?ということか?

 ならわかるなあ・・・少年自転車から、所帯持ち自転車に、それがまともなコミューターになる・・・、意外とこいつの考えることって、多少の紆余曲折はあるが、筋が通っているのかもしれないなあと。

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 アーア、ヤッチャッタ・・・という感じはあるが、軽く乗るには、これでもいいかも・・・ね。

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 でも、イメージほど楽ではないと思うのがこのフラットバーのような気もしている。真横に握るこのスタイルが、どうも人間工学上適切とは言いがたい・・・とも感じてはいる。

 長いことこのハンドルで乗ると、手首痛くならない?店主だけかな?どうも、プロムナードのような縦持ちの方が断然楽なんだが、皆さんはどうかな?

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 ステム自体の縦の長さがないので・・・、これもまあスポーツ車の一種ですからね、カゴは平たい系を選びました。そのぶん横に広いね。この系統のカゴは、当店は比較的よく使います。スポーツ車にソコソコ容量のカゴをつけるとなると、縦にデカイカゴはつけにくいので、どうしても平たい系のこの手になります。元々こいつは、ビーチクルーザーに取り付けるタイプのもの。

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 荷台と後ろカゴを取り去ると、泥よけがほしいという。まあ取り付けはしたが、雨の中走る根性もないくせに・・・ね。

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 言われて、わかったよーってなもんで作り替えてはみたが、意外といけてるコミューターになっちまった・・・。

 そう、素人さんの発想に、四の五の言わずしたがってみることで、学ぶことは実は少なくはない・・・。こちとらプロでござあい~というのも、その実、やり慣れているだけの固着した使い古しアイデアに成り下がっていることだって、多々あることだと思う。
 
 へえ・・・、そんなことやってみたいんだ・・・、おすすめしませんがねえ・・・、でもやれってーならやりますよ、ヘヘ。

 なんて、なめてかかって実際やってみると・・・、悪くねえなあ・・・ということもあるものだ。やはり、間口は広げておくに限ると思います。

 まあ、あんまり褒めると図に乗りそうなんで、この辺にしておきますが・・・、しかし・・・、悪くねえなあ・・・。

BBいじりと集合工具



 できれば自分で、自転車はいじってみたい、自分で管理できたらいい、と思っている方は多いと思います。店主もその路線まっしぐらで、最後にて組ホイールを覚えたとき、コレで一通り・・・と思ったことがありました。

 まさに自己管理ということなので、ものを扱うことに際しては、基本といえば基本でしょう。

 なので、そういう方はまずは全体をいじれる特殊工具セットらしきものを購入する。よくある話です。

 そのセット工具でいじりはじめる、そして専門性の高い箇所といえば、まあ、BB周りか?ということになると思います。

 ここを自分で開けて、BB交換したいということで、まず一番最初に来たときはBBの軸長を知りたいということだった。できれば自分で交換したいので、そのBB本体を分けてほしい、ということだった。

 クランクを外して計ると110ミリ、その軸長のBBを用意して待って、取りに来たときパーツをお渡しし、自転車をお返しした。もしダメだったら、また持ってきてください!と。

 その数日後、やっぱりダメでした、お願いしますときた。

 どうも上のBBがどうしても手持ちの工具では外せないという。セット工具は焼きが入っていないものも多いので、強度が心配なんだよね。

 段々、自転車いじりが高じてくると、今度は一個一個自分で気に入った工具を単体で購入するようになる。そして早い人は数ヶ月の内で、そのセット工具の内容がガラリと変わることになる。

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 このやり方がこの手には有効、と長年の蓄積から判断。

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 外すことはできた。

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 次回以降のことを考えて、おまじないでタッピングをしておく。

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 グリス混じりのアルミ粉がねじ山には詰まっているようだった。これが外しにくさの原因だったのか?

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 タッピングの後を洗浄します、まあ新車だね。

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 そして縁に、たっぷりとグリスを盛ります、それを指でネジ溝にすり込みます。

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 それから、新BBを指で回しながら、装着して行くんだが・・・これ自体は難しい仕事じゃあない。

 今回の一番の難関はコレだった・・・。

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 これも自分でやったと言っていたが。セット工具のコッタレス抜きをクランクに嵌めて抜いたはいいが、今度はそのコッタレスがクランクから抜けなくなってしまったという・・・。

 まあ、セット工具ならではなのか?通常スギノでも、シマノでも作っているコッタレス抜き工具の素材は鍛造だろうな、固いんだな。その他、○○外しなんていう奴らはすべて固い!そもそも工具類は堅さが命・・・的なところもあると思うよ。

 モンキーやレンチでがっちり挟んで回されることに耐えなければならないので、それ自体が固く丈夫に作られている。いや、固く丈夫に作られているものでないと、ダメなのだ。

 ところがセット工具とかになると、こうした中に柔らかな素材で作られているものも混入してくるんだろうね。

 そもそもが柔らかいクランクに、柔らかい工具を高いトルクで締め込むんだから、お互いが食い込み合って、抜けにくくなる・・・あり得る展開だな。

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 工具の方を万力に挟み、クランクの手持ち部分に延長をかまして、ゆっくりひねっていく内に、今回は抜けた・・・ようです。

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 でもクランク内のねじ山などには、ちょっとした損傷が出ている・・・。

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 左クランクも思いのほか、傷だらけというか、専門以外の工具でこじった形式あり。こうなる前に持ち込んでいただければ・・・と思う。

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 まずはなんとか、取り付けるか?早々に交換した方がいいね。

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 こちらは新BBにて、上機嫌に見える。

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 まあ結論じみた内容になるかもしれないが、いじり好きなら、セット工具を購入したら、それぞれの使い方を覚える程度で、それを実際に使い続けるというのは避けた方がいいかもしれないね。

  そのセット工具にあるものを、シマノ、スギノ、パークツール、VAL、などの専門工具を作っているメーカーのものと、交換していく、というのも大切なことだろうと思う。

 そして後失敗を恐れないことだ。仮に状態を変にしても、当店はそのことでは怒らない。それは失敗しないと上達しない、という人類の格言に基づいているからだ。

 まあ、そういう姿勢でいるためか、こうした尻ぬぐい的施工依頼が多々来ることがあるが、そういうものもできる範囲で、対応していきたいですな。今まで通り!


リアカータイヤ パンク直し



 先日ちょっとしたことで、抗議を受けたことがあった。まあその動機は実に吝嗇な所から来ているんだろうということは、手に取るようにわかったんだが。

 事前の正確な見積もりがないというのがその一つだった。

 まあ、決まった車体に、決まったパーツを取り付けるだけなら、ほぼ正確な見積もりはできるだろうが、星の数ほどある自転車に、星の数ほどあるパーツを取り付ける場合には、正直やってみなければわからない、場合がほとんどだ。

 なので、当店は決まり切った施工以外には、大体いくら前後とか、○○円から○○円くらい・・・というようなゆるめの概算をいうことにしているんだが、それが気に入らなかったようだ。

 車屋さんでも見積もりは出しますよ!といわれてもねえ・・・。

 逆の例もあった、これは完全に向こうの聞き違いだったんだが、当店はいつもの通り値段に幅を持たせて言っているんだが、向こうはそれをある金額きっちりと受け取ってようで、オーバー部分について「口頭でも契約は契約なんで、そちらに瑕疵がある・・・消費者センターに・・・」なんてこと言ってたかな?

 ずいぶん難しい言葉をお使いになられる、どこのア法学部なの?ってなもんですね。

 当店は、ポン付けしかやらない普通の店じゃないんで・・・、「エエ?普通の自転車屋じゃないんですか?」何を今更とも思うが、まあちっぽけな当店など知らない人の方が大半なのでそれも仕方ない。

 はい、普通の店じゃあないでしょう・・・なあ。

 まあ、こういう客というか消費者は、行儀のいいアサヒだかヨミウリだかサッポロに、まずは行けばいいんだよね。そこらでさんざん断られてから、おいでください。当店は、やはり普通の店じゃありませんので・・・。

 まあ、その前後、当店の接客の態度やその他にご指導いただきまして、ありがとうございましたわ。そんなに神様扱いされたいなら、神社でもおゆきなさい。少なくとも「傲慢」な当店は、お客様のお役に立とうという気持ちは満々ですが、神様などとは思っていませんので、悪しからず。

 ということで、普通でない当店ならではの、やめときゃいいのに引き受ける、リアカータイヤのパンク修理の巻となります。

 この夏、近くの農家のリアカータイヤを直したことがある、その噂を聞いてか、当店に依頼にやってきた。当然普通でない当店ですから、お役に立とう精神満々でお引き受けする。

 ざっとの構造はわかっていながら、まあ、通常のタイヤとは違い分厚くて、太くてデカイ、とても取り扱いにくいんだよね、想像付くと思うが。

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 まず外すのに一苦労・・・どころではない三苦労くらいか?もうバイクのタイヤを扱う、タイヤレバーと長いマイナスドライバーを挟み込んで、必死にリムのエッジからタイヤの縁を外し出す・・・。完全に取れるまで二十分はかかった。

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 長いタイヤレバーのてこを利用して、縁を浮かせて、少しずつ手でエッジを引っ張り出していく・・・、指先に力はいるね。ただ、太いんで実に疲れる。

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 26インチの2 1/2というリアカー専用チューブだね。ちなみに探せばこのサイズ、新品も売ってます。

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 まず一カ所、釘踏んだという証言通り、チューブの外側に穴が空いていた。この修理は他のチューブと同じ、ゴム糊パッチによるもので、別段変わりはない。

 コレで済んだか?と思いきや・・・まだ漏れがある・・・。

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 なんとこのように二カ所も他にあったのだ・・・。しかも、よく見るとチューブ内っかわ。先のが外から釘を踏んだので、チューブは外に穴があった、こいつらは内側に穴がある。ということはパンクの原因が、外からの侵入物ではない、ということの証拠なわけである。

 ということは?リムに問題がある?

 ところがだ、そんなはずはない、というのがこの手のリアカータイヤなのに・・・。

 というのは、この手のタイヤを実はベロ付きタイヤというんですね。リムにリムテープをしなくても、タイヤ自身がチューブをくるんでくれる構造をしているので、ニップル等による損傷は受けないことになっているんだが・・・、確実に二個の穴がある。

 なんでだろう?

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 原因はコレね。つまりベロでチューブを包んで入るが、隙間も多いということだろうと思う。この隙間から、チューブに損傷が加えられたと思うのが自然である。

 リムを見てみよう。

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 このように、ニップルが直に飛び出ているが、基本ニップルの頭の出っ張りが、ルーター等で削り取られた形跡があった・・・が、すべて取り去っているわけではなかったようだ。

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 その取り去っていないところに、、実用車用のリムテープ接着タイプを、切っては乗せていった。

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 リム一周で、十五カ所ほど、このようなテープ類による養生を行ったが・・・。タイヤをはめる際、相当もまれるだろうから、またズレちゃあいけないな・・・と思うと、コレで放っておけなかった・・・。

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 その上から、ちょうどリム幅に合うガムテープを貼って、その下の養生テープを安定させることにした。

 さて、これから嵌め返そう・・・、ということで、また格闘を始める。

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 なんとか完成!やったー!重い荷物を載せることもあるリアカーだけに、パンクの原因になり得るところはすべて取り去った方がいいわけで、こんなことになったのであった。

 で、わかったか?

 パンク修理千五百円でやりますって!って断言できない理由が。

 こういうことなんだよ!当店は普通の店じゃないんで、開けてみてからしかわからないことも想定しているの、その用途に合わせて、その後できるだけ故障しにくいように、万全を期そうともするんだよ。

 持ち主にだって変わらない、内部事情ってものがあんの!だから、事前に正確な見積もりなんか出そうともしないし、出さないんだよ。

 あなたは神様の割には、すべてお見通しなんじゃないんだ?一体どんな神様なんだい?

 まあ、普通の常識的なお店がよければ、アサヒでもマイニチでもエビスにでも行けばいい、いやむしろそっちに行ってください。何度も言いますが、当店は普通の店ではありません、普通の自転車屋ではないことは繰り返しておきますわ。

 やっぱり結界は張っておく必要はありますね、お客様は大切ですが、単なる消費者はネットやチェーンの方がずっと向いているでしょうから、そちらへどうぞ!

 とたまに、とんがってみる・・・振りをする日もありです。実のところ別段なんとも思っていませんので・・・。


北京的休日



 昨年の七月にはじめて北京を訪れまして、今回で六回ほど遊びに行ってますが、まだ万里の長城、故宮博物館などは見学していませんし、天安門は通過しただけという感じ。

 元々観光は好きではありませんので、全く気にはしていません。観光地って、どうしても映画のセットのように見えてしまい、後ろのつっかえ棒を外せば、バタンと倒れてしまうんじゃないか?と思っちゃうんだな。

 もちろん、そのものというのではなく、その國や地域が必死で見せたいもの、見せたい角度というものが有るようで、ついでに買わせたいものも、食わせたいものも、まあワンセットというのが、全くもって面白くない。

 わざわざ、向こうの術中にはまる感じがいやなのだ。だから、何度も言うが、エジプト行ってもピラミッドに行かない自信は大ありなのだ。

 北京でもまあ、同じかな?モロ観光地でない側面から、万里の長城を見た瞬間などは、オオ・・・と思うかもしれない。

 そういう見せるべくして作られたところより、市場のような、そこの人たちが、見せることなく、日常としているところの方が、どこかその国や地域の本質的なところが、見つけられたような気分になる分、自分には向いているんだろうと思う。

 そんなわけで、とある北京の休日を、元通訳やっていただいた張さんと、一緒に徘徊してみた。

 地下鉄に乗ったが、北京の地下鉄は荷物検査がある。もちろん引っかかると乗れないらしい。一例で空気の入った風船、それもっては乗れないという。

 どうすんの?と聞くとバスかタクシーで行けと・・・、実にあっさりしている。

 例えば、料理用具点で包丁を買って、地下鉄で帰ろうとしたら、乗せてくれるのかな?

 店主ももちろん検査は受けたが、かなり投げやりというか、適当な印象も受けた・・・、いわれているからやっているだけ・・・という感じかな?

 着いたところが王府井という、天安門に近いところ。まあブランドショップがここぞとばかり並んでいる。

 そして、行っていた時期が、ちょうど国慶節、つまりは建国記念の大連休の日だったので、地方から多くの人が観光に出てきている感じがわかる。

 北京語じゃない・・・というのも、ずいぶん癖のある北京語だなあ・・・なんてわかるとちょっとうれしい。そんなこんなで、歩いている人を見ると、田舎の人ばっかりだった。

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 途中写真館があった。周総理の写真。思わず撮影。となりはもちろん札にもなっている毛さん。子供の頃一足先に、周総理がなくなったのを憶えている、続いて毛主席。

 店主の親父さんから、歴史に残るであろう政治家が死んだのだと教えられた。

 周総理は日本に留学していた。魯迅もだ。そして建国の父である孫文も二度ほど日本に亡命している。そして、もちろんのことだが、日本には彼らを受け入れる思想的土壌があった。日本の戦前も当然一枚岩ではなかった、アジア主義・・・、論者によりいろんな定義はあるが、アジア主義といっておこうか。

 当時の欧米列強に対して、東アジアのことは東アジアが決めていく、当然の主張とも思えるが、未だに東アジアの南北問題に米国が口を出し、この国はそのケツなめしか選択肢はないかのごとくだ、そのあおりをくらってか、六カ国から外され、今や五カ国での協議だと。まさに害交の安倍くんだよな。


 通訳の張さんは、吉林省生まれ、東北の人というカテゴリーで、多少のなまりはあるそうだ。日本語はとてもきれい。日本の大学院も卒業しているので、インテリでもある、話が実に面白い。

 文化人類学を専攻して、フィールドは自分の故郷の吉林の朝鮮族とその周辺の研究をしたんだそうだ。

 もちろん修論は日本語で書いたという、秀才だね・・・。

 そんな彼女に、実は箸を土産に買いたいというと、連れてこられのが、ここであった。

 箸の専門店があった・・・。箸は、店主の隣接分野なので多いにそそられるものがあった。

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 夫婦箸かな?箸置きもついている。大抵の食堂やレストランでは、器に対して縦置きしている箸はよく見かけるが、箸置きを使って横置きしているのにあったことがない。でもってはじめて箸置きを見たな。

 螺鈿や卵殻を配して部分的に研ぎ出す技法なんかは、日本の若狭塗を思い出すね。

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 これも夫婦箸のようだが、この金と黒(濃い紫?)の配色がおもしろいとおもった。スモーク・・・的な技法だな・・・。

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 この1ダースの箸。中国の色のイメージだが、真っ赤な朱を中心に、金だの原色が強いか?と思いきや、こんなんのパステル調と言っていい配色だよね。

 こういうセンスも、この国のどこかにあるんでしょうねえ・・・、こういう配色のセンスなどは、観光的に見せているものではなく、現れてきているものだから、発見の面白さがある・・・。

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 なるほど、ツートーンの重ね塗りから縦に研ぎ出しをしているわけで、これは箸の棒としての縦の長さを見せているというので、大いに勉強になりますな。

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 これなども、長さの違いで夫婦箸か?と思えなくもないが、ワンペアにつき、桃色系と青系が組み合わせられている。通常色で夫婦を表すなら、黒系や青系が男、朱色系ピンク系が女となる所なんだが、こいつはワンペアに、その相互があるという組み合わせ・・・。

 男女の平等は社会主義時代からしっかり基礎があるようで、そういう所の表れなのか?とも思えなくもない。

 今夫婦自転車の構想を練ってもいるが、こんなのを参考に部分的に練り直しもありかなと思い始めてもきている。

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 そして卯と辰、となりが巳とくれば、干支。十二支もこの国には欠かせない一つの基準のようだ。
 
 「属は何?」という聞き方が、中国では「干支は何?」という質問というので、かなり頻繁に尋ね合う質問のようだ。

 ちなみに店主も通夜の張さんも同じく「龍」、中国読みでlong という、最後のgは読まないでロンと上がり調子らしい。

 いずれ、十二支をモチーフにした、十二台の干支自転車の作成・・・なんていうのもありか?と考えたり

 まあ、こういう観光地のように、どうだ!と見せようとしないところに出ている、こちらが見つけ様としなければ、見つからない媼そのお国柄、その地域柄というものが見えた気になると、どちらかというとうれしいね。

 なので、今後ともわざとらしい北京観光はしないでしょうな、多分。

 この後、大粒の小豆入りのお茶を飲んで、広東料理を食べて、タクシー使わず、六キロ北京の夜の町を歩いて帰ってきました。

 もちろん一度も手も握らず・・・、と日記には書いておこう・・・、ムフ。

当店周りのお膝元 盗難車だよ!盗難車!見つけたら教えてねー!



 ルイガノのフレームを使っての、日常の足であります。この六月に、お父さんが娘のために組み付けて、プレゼントした一台ですよ。

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 とにかくよく洗浄して、使わないパーツを外して、慣れない仕事ながら一所懸命お父さんが頑張って作って一台なんですが、なんと本日、十月十五日、盗難に遭ったというのだから、衝撃だよね・・・。

 状況の詳細は、以下の内容。



 「今朝、東伏見駅そば、三浦屋の駐輪場で、
写真にも写ってる黄色い細いワイヤ―の鍵をつけてて盗まれたようです。
㋅の娘の誕生日以来、彼女は毎日乗っていて、とてもあの自転車が好きだったので、僕も彼女も残念です。」



 ということなんだな。当店の膝元でもあるし、このお父さんと協力して作ったもんだから、是非ともこいつの再発見につながってほしいものだ。

 特徴をいうと、

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 前カゴがでかい!学生なんで鞄だ、部活ものだなどと色々載せることを想定してね。

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 そして、ここもすごい特徴ね。多段のギアをスペーサーを挟んでわざわざシングルにしたというね、そういう凝った特徴が有ります。

 よほど、いじるやつじゃない限り、こいつを多段に戻したりするのはしないだろう。さすれば、コレで乗り続けるだろう、特徴を残したまんまね。

 もしかして、ルイガノの多段と思って盗んだのが、シングルと今気づいて、締まった・・・と思っているかもしれないな。

 そして、防犯シールの記載も挙げておこう、「田無L 60888」ね。

 もしお見かけの際には、当店、042-445-0487か、携帯070-5083-6962、またはto.ke@mx1.ttcn.ne.jp までお知らせください!

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 お父さんが娘に送った、手作りの一台、絶対に戻ってきてほしいです、目撃した方はご一報お願いいたします。

 過去に何度か、本ブログ発信での発見例がいくつもありますんで、戻れよ!戻れ、戻れよ!と願います。

 よろしくです!

忍法 寄せ集めの術!



 この十年という短い期間に一体何回引っ越しをしたんだろうか?

 今のところに来て三年ちょっと経った、これを含めて三回ほど引っ越したことになる。もちろん引っ越すたびに、荷物は増えていった。

 この最初は二トン車一台と自転車でできたものが、二トン車二往復とリアカーとなり、それから二トン車と軽トラ数往復、最後はロングの二トン車四台プラス、軽トラ十往復くらい?とまあ、大騒ぎとなっていった。

 そのたびに、コレでも荷物をコンパクトにしようという動きが出てきて、今でも店舗の天井には、いつ使われるのでもない、実用車系のフレームやら、出所不明のホイールなどが相当数ぶら下がっている。

 しかも、不要自転車引き取りますなんて張り紙つけたら、相当数の不要自転車が集まり、一時は当店敷地が不要自転車等で埋まってしまう一歩手前までいってしまった。

 今は、外回りの敷地を狸サイクルのテーマパーク化させようという計画があり、飲食、フリマ、妖しいアジア雑貨などの賑わいを計画はしているんだが・・・、まあその辺はまだ遅々として進んではいない・・・。

 ただ、その計画のために、不要自転車のリサイクル活動をしっかりやって、ソコソコは片付いてきた・・・といってもいい状態なんだが・・・。

 店内の天井は相変わらず、意味不明、出所不明のフレーム、ホイールで飽和状態になっている。

 そうなれば、手の空いているときに、一台ずつくみ上げて、世に出すか?という計画だけは立つんだが、それが実際に実行に移されるには、やはり色々日々の業務の関係で大変なのだ。

 ただ大変大変とばかりいっていられない、できるところから一台ずつ組み付けていかねばなるまい、ということで、重い腰を上げつつある。

 今回で来たのが、クロスもどき・・・でしょうね。

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 フレームは鉄でしょうな、それなりの重量はある、ということは耐久性もあるということで。ヘッドパーツも生意気にインテグラル、鉄のヘッドチューブなら何かと安心ですね。

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 パーツ類は、基本ありもの・・・。ありものでもテーマが見つかるような組み合わせもあるが、そうでないものでもそれなりに連動するなら、それでよし、ということでやっていきましょう。

 でも、バランスといいますかね、単純なポン付けができないことも多いこいつは、また勉強にもなりますし、修行にもなります。原理的に付かないのか?加工すれば付くのか?何らかのアダプターなどで対応できるのか?その辺がすごい勉強のしどころなんでありますね。

 これがすいすいできるようになると、妖術の取得完了・・・。忍法寄せ集めの術の皆伝ということに・・・なるかな?

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 実際には、まあ付くんじゃねーの、と選定し、そレらを現物合わせて、取り付けながら考えるというやり方になりますね。

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 まあ実際の所、大抵はなんとかなる、というのが実感ですね。定番のダメな組み合わせというのは有りますが、それらは精度の高い設定を要求してくるものが多いですね、当然高額なコンポ類たちです。

 そうでない奴らは、比較的融通が利くというか、その辺緩めに作られているような感じがしますね。プロのメカニックが付いて、毎度コンマいくつの精度で、メンテしいてる車体とは全く違い、買ってから三年何にもしていない・・・ってんでもなんとか変速できて止まれちゃう・・・というものは、そう緩く作らざるを得ない。

 その緩さが、なんとか多少不具合でもシフティングで来ちゃうというところのコツなのかもしれません。もし意図的にそう作られているなら、それはそれで、重要な技術的発想だよね。

 走っている時間よりも、整備されている時間の方が長いような、高級レース車体はそれはそれはカミソリ一枚の精度を要求してくるだろうし、地平線が見えるような超僻地で使用する車はまずは頑丈、壊れにくい、なんとか走る、壊れても構造が単純で、修理が可能というのでなければ、怖くて乗れない。行った先の事故で餓死してしまいかねないからね。

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 特徴という程でもないが、この車体には、なんとジャイアントか・・・、スペシャのディープ系リムが使われている。

 だからなんだ?といわれれば終わりだが、全体の色といい、ホイールの組み合わせといい、そんなに悪くないよ。

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 まあ、どちらかというと面白くもおかしくもない車体だが、コンポの組み合わせなんかも、もちろんちゃんとやっているので、通常の意味での乗り心地はすこぶるよい。

 同じ値段の、七部組なんちゃってクロスなんかよりもずっと、練れて、すでに乗りこなされている柔軟性がこちらにはある。

 わかる人いると思うなあ、適度な店の新車のあのこなれていない固い感じ、この固いというのは前に出るといういいよりも、まだ起きたてで、本調子が出ていないという感じかな?

 まあ、こんな車体もボチボチ出していく。

 ここ何売ってんの?自転車?と尋ねられ、曰く説明しがたい状況から、コレで少しは脱却できるかな?


愛着有るなら乗りましょう!どうせやるならドンとしましょう!



 もう10年以上乗っているし、ブレーキワイヤーも切れているし・・・、ギアもないしねえ・・・、と自転車に関するちょっと不平じゃないが、マイナス面をいくつか上げたあと、こりゃ捨てるというのかな?と思いきや、

 なんか愛着有るのよね、これに・・・と。しかも兄と妹二人で一台を乗っているという、どうすんだ?とおもったが・・・。

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 確かにシングル、小径とはいえ、ちょいとこれだけだとちょっとした坂があっただけで、めげてしまいそう・・・でもある。

 ホイール変えれば、三段ギアとかできますぜ、というと、ちょっと目が輝く。

 それって三万以内でできますか?と。

 まさかそんな潤沢な予算をいってくるとは思わなかったんで、もちろんできますよ!とは返したが、まさか本当に依頼してくるとは思わなんだ・・・。

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 リムも古かったんで、後輪は組み替え。ローラーブレーキは移植。ハブはハブしかないので、その他の小ギヤやなんやかやはすべて小物として、別に発注しないといけないのが、面倒なところ。そんなのが加算されると意外と馬鹿にならない値段になる。

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 繰り返しておきますが、この手の小ギヤは交換が可能なので、内装三段ギアの内部自体は変えられないが、このギアを変えることで、基本軽くも、重くもできるということ、コレ憶えておいてね。

 なので内装三段はなんか全体的に重いからなあ・・・という方はこの小ギアを交換すれば、劇的に軽くすることもできるんです、子育て号にするとか、荷物車にするなんて時は内装三段でも、この小ギアによってギア比は変わる、コレ重要なところです。

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 もちろんこのシフターもワイヤーも別売りです、このワイヤは両サイドに仕掛けがあるので一般のワイヤーのように好きなところで切れないという特徴が有るので、完結した長さのものをいくつか持っていないといけない、意外と在庫が面倒くさい・・・。

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 あと今回はいじらなかったが、このチェーンリンクもギア比に影響を与えるところであるので、今回のようなギア比を実感できるようなことをきっかけに、この辺をしっかり見直してみるというのも手かもしれないね。

 自転車を長く乗れるか乗れないか?ということがこの辺にだいぶ大きくのしかかってくるもので、本当に自分の足とコースに合ったギアを手に入れると、まあ、最高の足になること間違いなし、なのだ。

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 ブレーキワイヤーも張り直して、今回、意外と大がかりな改造になってしまったが、これからまた十年乗ってもらえるようなスペックにはなったと思うね。

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 見た目の劇的変化はないが、乗ってみると三段有るのとないのとでは全く違うね。これからこいつで乗り込むと、ギアについてより細かい要求が出てくるようになったら、これはまたさらに十年は、愛着もってのってもらえるかもしれないね。

 何なら外装もできますよ!11速だってつけちゃいます・・・なんて悪のりまでいかなくとも、徐々に驚いて、より深い愛着を持ってもらえるような、改造、今回はこんな感じかな?

 内装だから、軽い、重いと諦めている方いるなら、ご相談で、もう少しどうにかなります、できるだけご希望に近い形で実現できるよう努力いたします!

 

ストライダーの足借ります



 クランクがないので、ストライダーと同じですね、遊具です。より遊具に近いかな。室内用・・・?
 
 ところがその割にチューブなんかついているホイールなんですよ。それもアメリカバルブ・・・。

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 パンクしたんで、直してほしいというので、中を見ると。ちょうどバルブ付近の大変直しにくい所に穴を発見。といって丸ごとチューブ交換という手もあるが、12インチなんてチューブそんなに簡単に売っているわけはない。

 さてどうする?というところで浮上したのが・・・。

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 今柳サイクルが片手間以上の力を注いでいるのがこのストライダー。当店と敷地を同じくする柳サイクル。目の前を南下していくこと、50メートル、絶対に車の来ないコーナーのあるコースがあるんですね。初めての子達はそこで練習するといい。

 そして、その段階を過ぎると、今度は東伏見公園にデビューだ。

 直線のコースも上りも、下りもあるので、相当乗りごたえはあるはず、つまりストライダーをやるにはいい環境にあるということなんですわ。

 そこで販売開始、酷暑も初秋に変わり、この手の季節には最高の時期に入ってきた、これからクリスマスまでに、一体何台出るか?が楽しみですね。

 そういうわけで、理由を話し、スモールパーツとしてホイール一本分けてくれないか?ということになった。

 しかし、似ているとはいえ、付くかなあ・・・?

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 シャフトがこの木のフレームを貫いて、車輪を支えているという構造、単純だが・・・。

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 遊具だけあって、コンパネクラスの合板で作られている。そこからシャフトを抜くと車輪が抜ける。

 ストライダーものとの交換だが、シャフトの太さが違う。片側をドリルで8ミリ開けて、ストライダーのシャフトを通すことに。

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 ホイールの両サイドにスペーサーを配して、シャフトを入れていく。

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 が、両サイドにのぞくシャフトの量がちょいと少ない。

 そこで、木の性質を利用して、少し食い込ませるか?

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 車体は合板、ナットはステンレス。締め込んでいくと、鉄が木に食い込んでいく・・・締まるという意味では悪くはないが、ちょいと締まりすぎる。

 いい気になって締め込むと、今度木製のフレームに縦割れ横割れを起こしかねない。

 そこで、この作戦は取りやめて、両サイドのスペーサーを削り、ネジの締めシロを増やすことに。

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 通常着脱防止用のワッシャーを向きをひっくり返して、木の表面をつぶさずに締め込むことにした。

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 アクティブに見えるね。意外とかっこいいよ。

 もうアチコチガタガタだし、三千円以上かかるんなら捨てる・・・という判断だったらしい。まあそんなのホイールと交換代にもならないが、まあ、再生して乗ろうというのであれば、マイナスにならないところで、やることもある・・・。

 こちらとしては、本家ストライダーをどうやって見せて、どこに持って行くか?ちょいと考えながら、やっていこうと思っている。

 それと、北京との連動ね・・・。オリジナル系のストライダーを作って、向こうでスイッチを押してみる・・・・。

 子供車だからといって、遊具だからといってなめちゃーいけない、こちらだって小さな命乗っけているんだからね・・・。

 そして、ブレイクはどこにあるかわからないからである!

そろそろ今年はいくかな? サイクルモード・・・だよ



 ちょっと前まで熱い熱いで大騒ぎだったんだが、気がつけばずいぶん秋らしくなってきた。もう十月半ばになろうとしている・・・、ということはもうすぐに暮れだの年の瀬だの、忘年会だのの季節がそこまできている、ということか。

 そして秋といえば自転車の方では、各業者が展示会を始める時期でもあるが、その大元締めというのが、これ、サイクルモードであります。

 もう十年は経って、そろそろ役割は終わったんじゃないか?とも思われなくもないが・・・。まあ、素人と玄人を同じところでやることはない・・・だろうと思いつつも、もうこの形式できているんで、仕方がない。

 これ以前はもう少し玄人色の強いイベントだったな、ビッグサイトあたりでやっていたんだが・・・。

 でもまあ、先日の台中バイクウィークなんて、真っ玄人の展示会なんか見ていると、まあ児戯に等しいだろうなあ。構えが違うよね。逆にある種の緩さがあるのかもしれないが。

 ただ、店主一体何年行ってないんだろう・・・。そろそろヤバイかな?とも思うくらい、このサイクルモードには行ってない。

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 日程と場所を示しておくと、こうなります。まあいつもの時期のいつもの場所というやつですね。

 今年はさすがに顔出すかな?何に期待ができるものもはないが、まあ、いって関係各所に挨拶しに行くのも、悪くはない。

 それに・・・、

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 こんな講師陣によるメカニックのための講座もあるんだって。ロードバイクのディスクメンテの講座なんてのがあるんで、最前列に座って、講義を聴くなんていうのもいいかもしれないね。

 油圧ディスクの構造、内容は大体把握しているつもりではあるが、再度新しい側面などの展開もあるかもしれない。それに、未だに解決の付かない問題もある・・・。先日台湾で、TRPの職員さん達にも質問して応えられない点については、後日回答をいただく約束もした。そういう問題もある。

 多少長くこんな仕事をやっていると、まあ、わかるだろう・・・と高をくくってしまう傾向は確かにある。ただ、例えばフロントディレーラーのワイヤー張りなんて、シマノだけでもこの五年だけでも二転、三転しているといっていい。

 セッティングが終わって、いざワイヤーの段階になって、アレ?去年のまでとは違う・・・なんてことだって、あることだ。それがお客の前となると、再度パソコン画面のPDF確認などしなくてはならないので、かっこわるくて仕方がない・・・。

 だから、想定外を体験しに行くにも、この手の展示会や講演には、たまにでも出ておかないといけないのだ・・・、ということで反省、反省。

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 これが参加出展企業らしい、

 この倍はある・・・、

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 もちろん今年も、サイクルモード参加希望者に先着にて、チケット差し上げます!数は十枚・・・ありやなしやなんだが、基本早い者勝ちということで、ご用意して待っています!

 一方店主らは、玄人として、別のチケットで別口から入りますので、こちらのご心配はいりません。

 先着10名様・・・約ですが、基本取りに来られる形式にて、よろしくご検討ください。

 まあ、今年は初日、講座目当てに参加・・・しようかな・・・?と思い腰を上げつつある店主・・・、チケット希望者はご連絡ください!お待ちしていますよ!

漢字 有意思 面白い その将来



 二週間の内に、日本から台湾、そして北京と移動して、考えること多し・・・。而して将来どうなるや。

 上に上げたのは漢字にまつわる、面白い本なのである。コレは台湾で見つけた。「漢字有意思」と書かれている、意味は「漢字は面白い」ということだ。

 これだけ見てもわかるでしょ?漢字圏であるゆえに、我々日本人は、「漢字には意思が有る」と読めてしまう。漢字は確かに表意文字だから、まあそうかと「納得」してしまうが、その意味はずれている。

 別の言い方で「不好意思」というと、面白くないという意味かな?と思ってしまうが、これはちょっとしたことでの「ごめんなさい」にあたる・・・。

 まあ店主レベルの中国語講座はこれくらいにして、漢字圏を歩いていると、漢字について思うことは多い・・・。

 今世界で通用している漢字はおよそ三種類、日本の当用漢字、台湾・香港の繁体字、そして大陸中国での簡体字である。日本の漢字は説明するまでもないが、台湾などで使われている繁体字というのは、我々でいう旧字体ということになる。今「国」と表す字はかつては日本でも「國」と表記していた。繁体字は今も國のままである。

 今でもワープロ内で拾えるものも多いが、古い画数の多い字というやつで有る。店主が学生の頃明治近辺の初版本などを読まねばならなかったこともあって、この手の文字は多少読めるようになった。もちろん推測付くものが多いが、わからないものは全くわからない。

 「体」が「體」というのは驚いた・・・でも、かつては「國體」で「国体」だったのだ・・・。台湾行くと、未だにこの旧字体があちこちにあって戸惑うこともあるが、一縷の懐かしさもなくはない。

 ちなみに臺彎とは何か?台湾のことである・・・。

 上の本は台湾の本なので、基本この繁体字の解説として書かれている。

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 この本なんだが、何が面白いかというと、全部が面白い。

 大きなこの一文字の解説となっているが、ビジュアル系でわかりやすい。
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 採取の採は、確かにこんなイメージだとわかりやすいね。

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 これは孕むという字だが、この解説の絵は・・・

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 想像付くと思うが、こうしてちゃんと描かれると妙に腑に落ちるものだ。

 そして、絵だけではなく、その字の歴史的変遷も書かれている。

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 左から、甲骨文字(骨などに彫られている最古の文字)、金文(青銅器に彫られている古い文字)、小篆(始皇帝が統一したと言われる篆書体)、隷書(下級官吏が用いた文字)、そして漢字の行書体、楷書体と。

 どうせなら、小篆に対する大篆や、漢字の草書体なんかも記せばよかったのに・・・惜しい!と同時に、よくここまで漢字のバリエーションを示したもんだと感心しきりなのだ。

 とそれだけでない、広がりをまた本書は持っている。

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 本書には、現在漢字がどう使われているか?という街角写真が添えられているんだが、それが台湾だけでなく、ご覧の通り東京の浅草雷門の写真・・・、

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 大陸北京の紫禁城の写真など、つまり繁体字だけでなく、大陸の簡体字の現在の様子などにも触れているという所なのだ。ちなみにこの紫禁城の看板左は漢字だが、右は多分満州族の文字ではないか?と思う。今、常用している人はいないんじゃないか?北京に行くと満州系の食堂とかにたまにこの手の文字が記されているところが散見されるが・・・。

 この本は、さすが現代版の漢字の大元である繁体字本だけあって、日本型、中国型の新型漢字すら載せる余裕があるようだ。元を押さえていれば、あとはバリエーションに過ぎない・・・という所なんだろうな。

 ところで、大陸に入ると一気に簡体字という、現代中国の略し文字の羅列に首をかしげることが多くなる。多分こんな意味かな?それ以前に、あの漢字かな?と思えるものもあれば、日本の当用漢字と同じものも多い。そして、困るのが全く推測も付かない簡体字どもである。

 ちなみに、いくつか例を挙げてみると、下の文字はなんとなくわかりそうなものなんじゃない?

  车 给 张 别人

 正解を上げてみると、左から・・・、車、給、張、別人と当用漢字だとこうなる。

  さて、以下はわかるかな?

  自卫队 农业 飞机 机场 远山

 正解は、自衛隊、農業、飛機 機場 遠山

 略しすぎだろう!または崩しすぎだろう!と思うことしばし・・・。

 である。この飛機は飛行機のこと。最初飛ぶ机って何だ?と思いましたよ。こちらの機械の機が、机という簡体字になるんで、全く推測も付かない・・・。そして機場というのは、飛行場のこと、空港では通じない・・・。

 最後は店主の名字、なんか略されるかと思うと安っぽく扱われた感じもしなくはない・・・・・・。


 とはいえ、北京の町を歩くと

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 オオ、繁体字表記もあるということは、大抵の北京人にはこれで通じるということか・・・。ちなみに、北京の張さんという通訳さんに聞いてみると、台湾の本は(つまり繁体字)大陸の人ならなんとか読みこなせるんじゃないか?ということだった。

 漢字の新旧、現代版の分裂・・・、もっと漢字を使う文化圏で共通の簡略化を協議しておけば、こんな苦労せずに済んだのに・・・、さすがばらばらの東アジア・・・と思わなくもない。

 ところが、少し歩いて小学校脇を歩くと・・・、

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 こんな掲示があった、十二支の解説なんだが、よく見ると先の台湾の書籍と同じく、漢字の変遷に触れている・・・。

 そうか、今は分裂しているように見えても、一皮めくれば、同じ字なんだ、なら一層隷書あたりを東アジアの漢字として制定すれば、一発で済むのにね・・・なんて思ったりもした。

 そして、また意外なことにも気がついた。現代の漢字にもその書体として三種類有ることは知られている。

 いわゆる正当な漢字そのものを楷書という、全く崩さず書く形式ね。一文字一文字を愚直に書くような書体だ。それに対して、文字を連ねて文章にするときなど、少し崩して書く形式を行書という。ちゃんと読めるのはここまで。

 それをもっと崩して、ほとんど書道専門の、ちゃんと勉強しないと読めない形式のものを草書というね。

 漢字の崩し方は以上なんだが、実は現代中国の簡体字はこの草書から取っているものが少なくないんじゃないか?と思われるのね。

 例えば「语学」と簡体字で書くとこうなるが、このゴンベン、草書体から持ってきている・・・訳じゃない?

 そこをもう一歩進めて考えるとだ、実はその草書体をさらに崩して作られた文字が他にあるのをご存じか?

 あまりに身近すぎてわからない方もいるかと思うが・・・、実はこの我々が使っている仮名なのであります。仮名には、その元になった漢字がある。書道で仮名を勉強するとき、すべて元あった漢字から起こしていくのが定石だと思うが、確かに元の漢字を意識して書くと、文字に骨格が入る感じはする。

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 北京の広場でちょっと体にハンデのある女性が、筆一本で生計を立てているようだった。その脇に四字熟語、これ「自強不息」と読めるが、不息の不が、「ふ」と読めるのは偶然ではない、不の草書体だからである。

 なるほど、草書から崩した仮名と、現代中国の簡体字は草書でつながる親戚のようなもんだった・・・ということか?

 ちなみに仮名の対義語は?真名である、漢字を意味する。

 つながっているようで、分断され、分断されているようで通底している・・・、誠に東アジアの関係を象徴するかのごとき漢字であるが、最後にクイズといきましょうか?

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 さて、この看板の写真、意味はこの上に上るなかれ、なんだがどこの國の看板か?臺彎か?中國か?はたまた東京か?

 まあ、ここまで中身と画数の詰まった漢字なんで、当然繁体字だ、ということは・・・台湾?!!!!

 という読者の判断は多いと思うが・・・。

 正解は、北京でありました、このどこが簡体字なんだ!モロ旧漢字じゃないか!というところも含めて、漢字有意思なのだ!

家族ワクワクサイクリング 成長中!



 姉妹に母に、父と男は一人・・・。ところがこのご家族の一体感はすさまじい。

 お父さんの乗りに二人の娘っこは輪に輪がかかり、母は母でそれにつきあうことやぶさかでなし・・・。という、通常自転車系では、どうしても男お父さんが一人孤立して、「まいいか、おれ一人で行くから・・・」となりがちなんだが、このご家族は違う。

 火はお父さんからかもしれないが、元々娘っこたちには油がしみこんでいたんだね、かなり積極的に火が付いていった。

 通常こうなると、今度はお母さん一人が白けるものなんだがね。あっそ、じゃああんた達で行ってくれば?とね。

 ところがお母さん、冷静を装いながらも、実は嫌いではない・・・、熱いふりはしないが嫌いではない、ちょっとふりすればお父さんが勝手にいい自転車探してくれるから、やらせとこう・・・。しめしめ、いい自転車がきた、ラッキー・・・・。

 なんかこんなご家族に見えるんです。それがまた実に自然なんだなあ・・・、統制が取れた「理想」的でわざとらしいご家族ではない。四人四様、それぞれがそれぞれ夢を持ちながら楽しみつつ、四人でサイクリングできちゃう・・・、ちょっと珍しいんじゃないかな?

 四人それぞれの距離感が見ていていいんだよね、ベッタリ過ぎずさりとて、ドライすぎず・・・。

 しかも娘っこたちは成長期、会うたびに伸びていく、こういう成長期の子達の自転車をまじめに整えようとすると、結構大変なんだが、無理しないで、なんか自転車が集まってしまう体質らしい・・・。

 なもんでどこからか、こんな自転車を持ってきた。

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 アンタレス・・・。このお父さんの乗っている自転車もアンタレス、因縁あるんでしょうね。しかも・・・、

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 アルミパイプのカーボン柄コーティングの接着タイプのマウンテン。大事に乗りたい過渡期の自転車だよね。

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 このフラットバーをドロップにしてほしいという依頼。パーツはほとんど持ち込みです。ちょっとマジ系で走るんでしょうが、それを改造車でやろうというのがいい、あとでわかるが、このフレームは成長に合わせて、ちょっとなんとでもなるという、大変利口な選択なんですねえ・・・。

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 はい、ドロップ化だよ。ティアグラのSTIを使っています。操作はしやすい・・・。

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 あとは寄せ集めパーツで、これがまたかっこいいんだな。このクランクとフロントメカはスラム。狙ったのかな?それともたまたまあったのかな?

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 これも余っていたのかな?世代前の105。くっつけて調整しろといえば、やりますよ、むしろ燃えるよね。

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 前後ブレーキをXTで固めます。これが効く、そしてティアグラSTIとの相性もいい、効く効く。

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 クロモリフォークなんで安心ね。こんな書き方すると、あたかもカーボンフォークを信じてないような印象もたれるかもしれませんが、はいその通り・・・、多少店主その傾向あり・・・です。

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 そして、このホイールの選択がまたいい、正確にはこのホイールのサイズということだ。

 なんとこれは・・・、

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 今や一気に希少種になってしまった26のHEサイズなのね。かつてのマウンテンの主流なんだが、今や珍しい存在になってしまった。劇的変化だよ・・・。

 こいつをあえて使うところがいい、という過去のサイズのマウンテンフレームを利用して、ドロップ化する発想がいいということなんだがね・・・。ちなみにこのサイズよりより細い26*1というのもあるので、憶えておいてね。

 この車体で、なんちゃってロード的に走る際、この0.25インチ細いというのはアドバンテージなるぞよ、多分。

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 まあ、一見しただけでも、どこにもない一台ができたよね。

 まずフレーム等はちょっとレトロで珍しい。ホイールが今風でのアンバランスが面白い。コンポが寄せ集めなんだが、ソコソコ路線で悪くはない。マウンテンの26インチを成長期の子供にあてがうなんてアイデアも、正しい、とさえいえる。

 よく子供専用のロードなんてものもあるが、アレそれ以外にはなかなか使いようがないようにも見えるが・・・。

 そもそも大人用のマウンテンの改造車なんで・・・、

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 こうしてやれば、普通に大人だって、楽しく乗れてしまうから、面白い。現に、店主もこのポジションで、だいぶ試乗という名の遊び乗りをしてしまった・・・。

 小さめフレームの好きな店主としては、嫌いでないどころではない、こういうの一台あってもいいなあ、とすら思ってしまう。

 いいよねえ、こういう寄せ集めなんだが、実はよく考えられた一台というのは・・・。娘が成長すれば、それに合わせて乗りつづけてもいいし、下りたらいただき!とばかり親が乗ってもいいのだ。小柄な奥さんが次私!と乗っちゃうかもしれない・・・

 まあその頃娘っこがまだ自転車だのレーサーだのって言っていれば、奴らは勝手にバイトして好きな一台買うだろう・・・、そうなると、あいつらの乗っていたアレは、こうして、コレはああして・・・と・・・、そんな先まで読んで、お父さんはニマニマ自転車回しを考案しているんだろうね、それを知らん顔して、シメシメと奥さんが黙って楽しみにしている・・・。

 まあ、人のご家族を勝手に想像しているんだが、こうなると自転車が面白いんだか、人が面白いんだか、家族関係が面白いんだかわからない。確実にいえることは自転車それ自体がそのものとしてのみ面白いんじゃないということ、背後に人がいるから面白い・・・、まさに人があっての自転車なのだ・・・、少なくとも当店はそうなんだろうなあ、と思う。

ギンギラギンにさりげなくではダメかもな

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 北京のお店の前に、こんな自転車が。

 メッキである。狙っていた所なんだが、やはりそうか、と先超された・・・感はなくなない。

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 決して高価なものではないが、ソコソコ整っている。

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 と同時に、この手の自転車は受けるんじゃないか?と思った読みは、そんなに外れではなかったかもしれない。

 今回持って行ったよ!

 磨き系の自転車を

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 先日見せた、大森社長の仕事を持っていったんですね。シルバー恋しや・・・これは別段店主の周りだけではなかろう・・・と思いつつも、彼の地では、そういう感覚、意識すらないかもしれない・・・。

 でもいいのだ、すべて先取りで。五年から十年先だってかまわない。その先見性に周りが気づいたとき、絶対に他では抜くことのできない奥行きと、まねすることのできない源泉を持っている、ということを認めさせることになるだろうから・・・。さていつのことになるやら・・・なんだが。

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 これなんか、取り付けた瞬間、大森社長はプーリーのプレートも磨けばよかった・・・・と後悔した仕事だ。多分今度は無言でここにも磨きを入れるだろう、文字通りギンギラギンだ。

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 最新の105はキャリパーの完全解体がほぼできない。それさえできれば・・・と大森社長の歯ぎしりが聞こえてくる。どうやったらはずせるか?

 外せないとしたら、どうするか?しばらく大森社長の身もだえは続くだろう。

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 リアブレーキももちろん磨きが入った、そしてリムもアラヤのSA730、ポリッシュだ。銀ぎら感満載。

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 このステムも、もうスプーンのように磨いている、当然大森社長の仕事ね。ちなみにワイヤーのアウターもポリッシュ系という、今回ちょっと徹底ぶり。

 で、等のフレームは?というとこいつも・・・、

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 フルメッキもの・・・。さて、全貌はどうなっているのでしょうか?

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 写真じゃなかなか迫力伝わりませんが、直に見ると、相当の存在感というか、特異感に満ちていますね。

 ここの写真を撮る前に、せっせと、フレームその他をマイクロ系のきめの細かい布で拭いていたんですね・・・。すると通る客ほとんどが、足は止めないがこの自転車に目が釘付け、歩きながら移動する体に合わせて頭の角度を自転車に合わせて、その限界まで目を離そうとしない人が多くいましたね。

 そして、早口の中国語で、何か声かけされたりもしました。

 やはり受けは悪くはないようだ・・・、狙い通りだ。早々に入り値を相手に伝えないとね・・・。値付けは向こう、入り値は後日ということで持ち込んだ。その目的は、鉄の自転車で店をかき混ぜること。仕事の内容や発想を向こうの若いメカニックの子達にさらしつつ、店の今後のプランに彼らを積極的に参画させていく狙いがある。

 近いうちに、自分が格好いいと思う自転車を発案させて、それに忠実に、自転車を組み付けてやるのもありかな?とも思う。

 というのは自分発案の自転車を客が気に入って買っていったら、どれほどの自信につながっていくだろうか?

 気をよくすれば、次はコレ、その月はこういう系統、何なら店内で季節の色とか決めましょうか?と彼ら自身が仕事に積極性を見せ始めたら、それは強いだろうね、こちらも楽ができる・・・というより、負けずに頑張るかもしれないな。

 まあ、とにかくこちらの仕事の内容と、姿勢とやり方を見せることで、彼らに何らかの灯がともればそれだけでも御の字だ。ついでに自転車も売れてくれればいいが・・・。

 しかし、先の店先自転車もそうだが、やはりこの手のメッキ系のぎらぎらフレームはどうも彼の国での受けがいいらしい。

 ちなみに驚いたんだが・・・、となりの店をのぞくと・・・。

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 チェーンがないため、直には走れないが、同じくメッキ調の自転車がディスプレイ用として、ぶら下げられていた。

 やはり中国の人は銀が好きなのかな?まあその内、この読みの成否は来るだろう、できれば、大陸の大地を走ってもらいたい、とも思うんだがね。

やっぱり原点の一つ・・・かもね



 もう見飽きている人もいるかもしれませんし、意外と新鮮に見える人もいるかもしれませんし、何じゃこりゃ!という人もいると思います、当店のオリジナル系改造実用車でございます。

 フレームは26インチの、普通の実用車のものであります。

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 そこに700Cのホイールをはかせる。ここがポイントなんでありますが、経費を下げるとするなら、ここは26インチのホイールのママにします。それでも軽くするだけで自転車は生き返るんだが・・・。

 この足回りを変えるというのが、劇的改造感を演出してくれる。実際に走りへの影響も多大なものがありますね。

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 実用車でも、普通に外装の多段車なんかもありますんで、そういう機構をそのままにする。まあ、実用車と一言言っても、実は色々ありまして、単なるシングル、内装三段、四段、五段、外装六段、七段とね。なのでそれをどう生かすか?なんて言うのも吟味の内。

 あるものはそのままにということは多いが、シングルを多段に、なんてことだってできる。縦横無尽にどこまでできるか?なんて言うのが定式のない改造実用車の面白いところでもある、そこに考え方や、センスなんてもんが入ってくる。

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 今回はそのまんまの方なので、すごく手を入れているわけでもない、コレでもね。

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 この辺もどちらかというとそのまんま。BBの点検グリス入れなど、ついでにやるが、そんなのは改造とまでは言わない。ただ、よく走るためには重要ですね。

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 リアブレーキはキャリパー化しています。これは見た目・・・もいいが、それ以上に、メンテ性をだいぶ向上させているんですね。実用車の何が大変て・・・、後輪外すだけで一体何分かかるんだ?というあの共締め地獄なんでありますね。

 なので、ホイール外してタイヤ交換するのに手間がかかる。レーサーのほんの数秒でできる機構をすべてとは言わないが、なんで取り入れようとしないのか?

 自転車いじり始めてからの謎が、未だに解けない・・・。重い子育て号の一部に、荷台を共締めから解放し、エンドのプレートに取り付ける形式のものが現れ始めた。

 そんな工夫がどれだけ助かるか・・・、開発者に店主らのような中間者の声が届くには時間がかかるんだろう。

 共締めの何がいけないか?というと、そこに荷台、スタンド、泥よけ、ホイールなどがすべて固定されているわけで、その固定を解くわけだから、解かれている間自転車は自立しないし、重い子乗せつき荷台は片手で押さえないと下がってくる、ホイールを引いて外そうとしても、今度は泥よけに邪魔される・・・。

 本当おまえいい加減にしろよ!言いたくなるくらい自転車がわがままになる。

 その中で、重い荷台を片手で押さえなくなるだけでも、作業効率はだいぶ違うのだ。

 これで、スタンドが共締めから開放されれば、どれほどタイヤ交換の手間が省けるか・・・?まあ、そんな日は遠いだろうな。

 とまあ、こうした改造実用車に手を染め始めたきっかけは、やはりスポーツ自転車の利点を実用自転車にも生かしていきましょう、という発想が元だ。

 メンテ性を楽にする、こうしたキャリパー化一つとっても作業効率にとっては革命的なのだ!

 そして、スポーツ自転車の利点その二は、ポジションね。1馬力に満たない人間の力をどう効率よく、車体に乗せるか?というポイントね。

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 今回はフラットバーにした。普通の実用車よりハンドルを低くすることで、体の前傾を確保する、まさにポジションだ。

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 サドルの位置は妥協しないこと。膝に負担を掛けずに、上半身の力を動員して、快適に長く、そしてちょっと早く快走するためだ。

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 まあ、今後手が空いているときに、この手の快走車を作ってはストックし、希望者がいれば出していこうか?ともう少し積極的に商売というものを考えていこうとしていきます。

 お宅何屋なの?から、お宅は自転車売ってるの?というまあ何度も浴びせかけられた質問がありまして、気軽に売れる完成車を用意しておけば、いいだけの話、なかなかできなかった・・・。

 今後はこの手をそうねえ・・・月五台ぐらいは作れればいいね・・・なんて考えたりしています!

 ちょっとがんばろうっかなあ・・・・。

売る前に貸す・・・ありかも・・・

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 当店オリジナルをシロ塗装して、シロクロツートーンで作ってみた、北京REセミオーダー号。見えにくいがブルホーンバーが付いています。ブルホーンにSORAのSTIをつけている。

 狙いというには大げさだが、シックからずらして、ちょっとストリートのにおいをつけて、プラス多機能・・・という感じですか。

 開店から三ヶ月強が経ち、売れるものとそうでないものがわかるようになってきた。自転車だって、今あの地域で注目されるものとそうでないものがわかってきている。

 であれば、すこしものを動かさないといけません。さてどうやってか?何を目指してか?

 ものはただ置いてあっては動きません、線路を敷かないと動かない。その線路敷設のために何ができるか?と考えるのが重要だと思いますね。

 今持ち上がっているのが、まずは乗ってもらはないと話が進まない・・・。

 では乗ってもらうには?

 そこから出てきた話が、レンタル、貸し出してみる、というのはどうか?という話。確かにね、この自転車は乗る人が乗ればわかるし、そこらの自転車乗っていた人が自分の自転車と比較しても一気にわかるところはある。

 では貸そう。そのためには・・・、動いてない車体を利用してレンタル用の自転車にしてみようという。まずは違和感をなくし、乗りやすく操作しやすくしようということで、向こうの若いメカニックの子達の意見も取り入れて、レンタル自転車を作ってみる。

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 このようにフラットバーに。フラットバーは長距離には向かないと思っています。持ち手の角度の関係で手首周りが疲れてしまう。操作性はいいので、ダートには向くと思いますが。でも取っつきやすさが一番ということで。

 あとこれもメカニックの意見で、シフターも感覚的なフリクションから、段階的操作のできる扱いやすいものに交換。

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 雰囲気も軽くしようということで、部分的にシルバーを入れる。

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 こんなラジアル系のホイールがあったんですね。地元のメカニックの子達も、まずは近隣からパーツを探すという癖をつけて、色々見つけては取引開始し始めているようです。また中国ではネット商売が、多分日本より盛んなんじゃないか?と思いますね。

 冗談じゃなく、ネット通販で家が一軒建てられる・・・といわれるくらい、あらゆるものがネットから入手できます。

 購入継続基準は、やはりプロショップですから、メンテ可能なもの!このホイールも手持ちのニップル回しで対応可能、スポークもスモールパーツとして入手可能、なんと半日で持ってきてくれる(本当かよ)ということでした。

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 コンポは基本黒SORA自体はいじらないまでも、ホイールのリムもシルバーになると軽快感がましますね。

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 やはりクランクの存在感は無視できないまでも、手持ちのパーツでここまでよくイメチェンしたもんですな。

 コレとはまたちょっと対極的な、レンタル自転車も作っていました。

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 こちらは黒のフレームです。

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 なんと赤タイヤに、赤ケーブル・・・、赤と黒とのツートーンという組み合わせ。

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 フラットハンドルは同じながらもグリップは赤。コレ完全に狙っている組み合わせですよね。

 当然・・・、

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 リアタイヤも赤で統一。

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 同じレンタル自転車の構想においても、ここまで違いを出してくる。この色の組み合わせが、彼らから自然に出てきたというのであるとしたら、これも向こうの色のセンスとして、こちらはしっかり把握しておく必要があります。

 文化をまたぐと、へえ・・・・と思えるような色の組み合わせってありますからね・・・。そこから吸収できることは少なくない。

 それにしても、今回なかなかやるじゃん・・・と思ったわ。こうでないと・・・。言われていることをやるだけのメカニックや販売員だったら、一緒に仕事しているという意味が希薄になります。一緒に!というよりも単に手伝ってもらっているだけ・・・。

 目指すのはあくまでも一緒に!なのだ、でないと面白くない。こちらがなにも吸収できないからだ。

 線路を引く計画の中には、しっかりと向こうの、北京の人たちと!という連携が重要事項になってきます。「日本人がやっている店だから・・・」というのではなく、彼らの考えやセンスややる気をしっかり織り込んでいかないと、こちらが面白くない・・・。

 そして、広告会社に大金払って、ドカン!というブームも必要ではありません。どちらかというと、綿に火が付く感じで、ジワジワといいものがソフトも含めて確実に定着して広がっていく、そういうイメージで着火してくれればいい。

 こちらは五十年、百年、二百年の仕事だと思っている、焦る必要はないが、成果が見えるところで波状的に何度もしつこく、面白く、楽しく仕掛けていきたいね・・・、と思っている、線路は引かれるランダムに・・・。

 線路を引くための活動だな、当分は。ではいつ汽車が走るのか?それは引き終われば自ずとだろう・・・、ムフフ。
 

線路を作りに行ってきた

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 台湾の台中にいって帰ってきてから、ちょっとして、実は線路を引きに大陸に行って参りました。

北京のREさんが本オープンして、三ヶ月強となりました。さてどうなっているんでしょう?という視察と、挨拶をかねた訪問ではあったんですが、本来の目的は線路を引きに・・・または線路を引くための、下地を作るとでも申し上げましょうか?

 そんなことをしに行ってきたんであります。

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 十月の北京は、大変いい陽気でありました。国慶節という、建国記念のための大連休ということもあってか、北京市内に人が少ない、車も少ないという、日本でいうお盆の都会状態で、そのためか空がキレイ。

 通常スモッグだなんだで、最上階辺りは見えにくい超高層ビルも、スッキリ見ることができる。こんな北京ははじめてだわな。

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 移動の途中で働く自転車発見。ゴミ専用の清掃車体なんだが、これが電気で動いている。音がしない。

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 フレームに補強が入っていますね。

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 こちらにも、こういう車体がアチコチで働いています。とにかく人が多いんで、ゴミも半端でない・・・。

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 このバイクに干されている、外套というか、コートというか・・・なんだかわかります?これ北京の冬支度ですね。

 東京辺りの自転車バイクの冬支度といえば、ハンドル回りに取り付ける防寒用の袋のようなものありますよね、その中に手を突っ込んで、ハンドル握るヤツ。

 北京の冬は東京の数倍、マイナス十度もあるくらいなんで、そんなんでは防寒にならないらしいんですね。なので、こんなコート級のデカイ車体取り付け用防寒風よけマット・・・的なものがある。

 これをどう使うか?といおうと・・・。

 見た目の通り、椅子にすわって、腰掛け、膝掛け、胸掛け、腕掛け、手掛け・・・という5箇所の防寒をこいつ一枚でやるという、最強の防寒マット・・・といっていい。

 さすがに足を回す自転車にこれする人はいないだろうが、跨がっているだけのバイクでは、ほとんどの人がこいつを着用というか、バイクに装着しているといっていい。

 日本の北国などでも、こういうものがあるんだろうか?と思うが、ないとするならば、これは輸入してボロもうけできるぞ!

 また、ここまでやらなくとも自転車用のこの手はありかも知れないね、自転車通勤でどうしてもスカートでなければならない人などは、これは必需となりましょう。

 また体を冷やさない、冷えは万病の元などというソフトも付けて行けば、これは一定以上の普及は見込めるだろうなあ・・・等と考えますがどうでしょうね?

 まあそんなことを考えているウチに、北京のケリーセンター内にあるREに到着。

 大型連休もあって、従業員さん、知り合いの方々がことごとく連休中。残った少人数で、しっかりと回していました。

 やめた方もいましたね。そして新しい方々も。

 REにはいい人材が集まる、新しい方にも相当の人格者とおぼしき方もおられました・・・・。

 まずはオープンから三ヶ月強の時間が経って、売れる物と売れない物、売れそうな物と売れそうにない物等の見分けが大分付くようになってきた、という事です。どのラインナップが稼ぎかしらで、なにがそうで無いか?等ということがだんだん見えてくるようになってきた。

 つまり、目鼻が付いてきたという事で、これから、改善点などを良く吟味しながら、ポイントを絞りつつ再度仕掛け直していく。

 また、季節が冬に向かうところでの、扱う商品の衣替えではないが、大幅入れ替え、飲食もそう冬用の暖かいメニューの開発等もやっていかねばなりません。

 まずはこの場でやって行けそうな自信をより太くしていきながら、次の戦略を練っていく。もちろん自転車の部門も同じ。

 そして、店主は何をしに来たか?一言で言うと線路を引きに・・・であります。

 生活必需品でないものは、そのものをポッと置いておいてすぐに売れるものではありません。それには何らかの物語がなければ、人の購買意欲を刺激し売り上げに繋げていくことはできません。

 その物語作りというのが、ある意味ここでいう線路という事であります。これから、鉄の自転車を中心に、どんな物語をこのREを中心に北京に、中国に発信していくべきか?その下地を作りに来たといってもいい。

 ちなみにブランドというのは、イメージという名の線路を既に持っている、その線路の維持経費と手間はすさまじい物ながら、一度引かれた線路がそれが堅固で頑丈であればあるほど、その上に重量機関車を走らせることができる。

 つまり線路付きなんもんなので、自らが大した物語=線路を持たない店などはそうした物を置きたがる。

 もちろんブランド側は、相手の店の物語の軽重とイメージの整合を考えるので、すべての店に自らの物語の着いた商品を置くことを許さない・・・。

 まあ、多分そんなカラクリでありましょう。

 では、どうやって北京で鉄の自転車を中心に売り出していくのか?その物語=線路とはいかなるものなのか?でありますな。

 まあ、それは一言で言えば、タイムレス。時代や流行から完全に自由なもの、三百年後の箸が多分今日のそれと大差が無いように、三百年後にだってダイヤモンドフレームは残り続けるでしょう。変化する必然性がない、なぜなら完成されたものだから・・・。

 そういうタイムレスだからこそ、自分だけの一台を時間を掛けて作り上げていくことができる。

 その一台のバリエーションたるや・・・鉄自転車の持っているすさまじいばかりの奥行きの深さをトコトン北京のREより積極的に発信していくことでしょうな。


 そのためには、言葉の壁を越えないといけません。そういう意味で、通訳翻訳は重要になります。それもただ訳せばいいというのではない、自転車に熱を持っている人でないと訳し出せない、思いやニュアンスがある・・・はず。

 そして、こちらのスタッフだけでなく、現地のスタッフも大いに巻き込みつつ、やっていかねばならない。自転車の店は、商品としての自転車のみを売ってはならない、それは命を乗せるものだし、自分の人生の重要な選択肢だし、何よりも自分の目的に合った足そのものなのだ。

 そういう物を売る店は、店員自身が自転車に酔心していないといけない、言葉は悪いが客をだます前に、味方がだまされていないといけないのだ・・・。

 上からいわれて売らされるのではない、誰がなんと言おうと自分が売りたい!乗ってもらいたい!という自転車との関係にあることが重要である。

 そうした要素をすべてつないだものがこの場合、小さい店でできる、物語=線路なのである。

 できればだ、まわりに兵士を侍らせて、力尽くで守り続けるような大ブランド的線路ではなく、たまたまREから始まった線路が、北京のアチコチに自然と広がっていきながら、それなりの線路がどんどんつながっていくような、そういうイメージで進んでいくよう、考えたいね。

 まあ、鉄の自転車自体が実に奥深いものなので、動き始めたら、そうなっていくだろうということはわかる、それが100年なのか?200年なのかはわからないが、その元になるような10メートルでもいいので、まずは線路を引くことから始めないとね。

 あらかたの青写真はできているので、あとは向こうとの交流を軸としたミーティングを繰り返しつつ、実現化していくことだろうと思う。大変だが、動き始めたら、それはさぞや、面白いに違いない!

父から子へ フレーム載せ替え



 何度か紹介してきた、父から子へと伝わった、鉄フレームでありますが。まず距離(地球一周は確実)乗っているのと、今までにあった色んなトラブルなどからもう満身創痍だったんですね。

 先日フォークを取り替えたとき、そこが丈夫になると今度次ぎに弱いところに何らかの障害が出るかもなあ・・・というくらいのご老体。

 なんか乗っていて、締まりの無い走りになってきた。

 よく見ると・・・。

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 ダウンチューブがパッコリ折れていた。どうも自転車自体が急に緩くなったと思った・・・とのこと。

 フレームに亀裂や破断が起きるときには、急に柔らかくなる、というのが特徴なんですぐに降りて、点検!!!!お忘れ無く。

 こうなると選択は二つ。

 柳さんにお願いして、ダウンチューブを差し替える。両端炙って外して、新しいチューブを入れてロウを流す・・・。

 それか、フレーム自体の交換・・・。

 選択は後者にという事で、オリジナルフレームの登場です。

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 あとは見事に載せ替えほぼ完全載せ替えで行きます。ただチェーンは交換しましたが。

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 ホイールなども点検して振れなんかも取って、各所ちょっとずつ良くして、際戻しと行きます。

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 元々付いていたハンドルまわりが、なんちゃってアヘッドコンバーターにアヘッド形式だったので、このまんま。学生なんで、どうしてもクイルにしたい!とか他にお望みがあるんなら、しっかりアルバイトしてからおいでなさい。

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 組み上がった自転車に乗って、試乗させてみる。なにもかもカッチリして・・・とボキャブラリーは少ないが、それは若いから仕方ない、でも背中は乗る気満々、不幸中の大幸い!とばかりに喜んでいるようだった。

 将来は?建築・・・・・か。

 今はアナログで、製図の前でT定規もってやっているんだと、いいことだと思うな。そして来年から、CADなんかやるのか?いずれも室内でこもってというイメージのつきまとう建築士なんだが・・・。

 実際、自分の肉眼使ってものを見ること、できれば実際のものに触れること、是大事だぞ!そして建物だけ見てもダメだ、街の複雑な文脈というものから建物をみないとね。そして、目指す建物だけでなく、その過程で現れてくる建物だって何だって、すべて学びにつながっていくもんだろうな。

 ある建築士が、「自分は建築士なんで、建物を見るのも仕事なんです、カメラ一台もって、自転車でポダリングをする、最高の建物見聞です」。自転車なら、一定の距離を移動できる、どんな細い道だって入っていける。目に入った建物があったら、すぐにUターンできるし、駐車を気にしなくて済む。

 彼もそれを当然狙っていた、もちろん海外の建築を見に行く貧乏旅行の時にも自転車を連れて行く。一緒に行く仲間にも自転車買わせるということまでしでかした。

 自転車に乗っているとこの景色は自転車がなければ絶対に出会わなかった・・・と思えるような絵がある、そして人がいる。

 そしてもう一つ、多分自転車に乗っているとき、頭の裏では、意識の監視下から外れて、神経細胞共が好き勝手に自由闊達に伸び縮みしているだろう・・・という事があとでわかる瞬間があるだろう。

 迷ったとき、乗りの悪いときには、研究室から出て自転車に乗ろう!すべてはあとから付いてくることを知るだろう。

 

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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