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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2019年01月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

東京都!モタモタしないでタンデム解禁だろ!パラリンピック誘致してんだろう?



 ネット版の毎日新聞にこんな記事が掲載されていた。

 タンデム自転車の解禁が広がるという、記事である。それだけで小躍りしたくなる店主なのであるが・・・。

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 なんと2019年現在で、都道府県の約半分の23府県で、タンデム公道走行が解禁になっているというんだな。

 そこにはなんと、日本の第二の都市である大阪府もしっかり入っているではないか・・・。翻るに、この東京はどうか?

 東京都の交通安全の部署に電話で聞いてみたところ。

 東京都はまだ、タンデムの公道走行は禁止してる、という回答を得た。

 あの、パラリンピック誘致している都市でしょ?

 は、はい。色々ご意見もあるようですが・・・。

 いち早く解禁にしないと、恥ずかしいんじゃないですか?

 は、色々ご意見はいただきます・・・。

 まあ、こういう場合末端の役人に何言っても、彼らに権限などないので無駄なんでありましょう。

 で、おたくの部署が、決裁権を持っているの?

 いえ、詳細については調べますので、後ほどご連絡します・・・。と、丁寧であるには違いない。

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 確か隣の千葉でも解禁になったという。パラリンピックの公道練習には、千葉でやれってか?

 丁寧に返信が来た。どうも東京都公安委員会の「東京都道路交通規則十条」ってところでタンデムの禁止が規定されているということらしい。条例より下の規則だってよ。

 その理由の一つらしいが、東京都の自転車事故は全国でも多いということらしいんだな。

 でもそんなことは、対策とって、やろうと思えばできることでしょ?大阪ができて、なんで東京ができない?そんな理由ある?色々理屈を付けて禁止にしても、アベアキエみたいなのをたらし込んで、バイバス指令じゃないが、一足飛び展開なんかしたら、ちゃっかり明日から解禁になりましたとか言うんだろう?

 そのはなしには、電話の向こうで担当者がゲラゲラ笑っていたのが少し救いだった。

 そして、取り締まりの中心は警視庁なんで、庁内の交通相談コーナーに詳細は聞いてくれとのことだった。

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 早速電話してみる。まあ、大方話の大差などないのだが、あの大阪ができて、なんで東京ができないの?というこちらの質問には、ちょっと警視庁としてのプライドを刺激したようだったが、やはり交通事情と、自転車事故の多さが時期尚早という判断なんだと思うと、言っていた。

 とは言ってもね、パラリンピック誘致してんでしょ?あの大阪だってやっているんでしょ?ちょっとした努力義務でできないはずじゃないだろう、天下の東京が、警視庁が・・・・とまたプライドを刺激する。

 そして、あの元国会議員の自転車親父でこけたやつ、谷垣だっけ?あんなのを先頭に立てて、タンデム推進とかしたら、あんた達は乗らざるを得ないでしょ?といった瞬間、

 エエ、そうですね、そっちの方で法律作ってくれれば、動けますね・・・と。

 ここに役人でたり、と思ったね。つまり貴奴らは、自らはなにもしないのだ。自ら積極的に法律を変えて、仕事を増やすことなんてしようとはしない、サボタージュはあろうが、リスクのあることを自らが積極的にやる生き物ではない。

 そんなことしなくって、国家や自治体が赤字だって、給与は出て、ボーナスまでちゃっかりもらえんだから・・・。

 それが事の本質だ、そしてそれが決して悪いとばかりいうつもりはない。現行の法律を遵守する、それはそれで立派な職務なんだからな。

 こんな所からもわかる、役人が一文の得にもならないどころか、違法性の高いことを自ら積極的にやるはずがない。サボタージュの末、結果的に違法性の枠を超え出ることはあっても、積極的に改ざんなどに手を染めるわけがない・・・。それが役人の習性なんだから・・・。

 またよりによって、確定申告の時に、逆なでするような官の不正が明るみに出てきちゃったね。昨年は、佐川とかいう、改ざん野郎が国税局の局長となったにもかかわらず逃げ回って、結局やめていった。

 今年はまた基幹統計のごまかしが発覚した。その前に障害者雇用の水増しをほぼすべての官庁、自治体でやっていたことが発覚した、そして何のお咎めもなかった。中でも国税庁のそれが最も多かったらしいじゃないか?

 しかも、マイナンバーが当の国税から漏れていたともいう・・・。そんなんで指導とかできんのか?

 どうすんの?日本国よ?日本政府よ?


 せめて、パラリンピック誘致してんなら、モタモタしないでトットトタンデム解禁しろよ、東京都!
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薄くても層がある 第何次?ピストブーム?



 この手の車体が流行っていた時期が約10年以上前にありましたな、俗にいうピストブームというやつです。フレームはNJSに、ハンドル加工、バトン系のホイールや、中にはディスクホイールなんかをはいているものもあった。

 基本固定ギアで、単純な構造、壊れにくい、自分でメンテがしやすい、などが理由で平地の多い異国の都市にて、メッセンジャーなる運び屋さんの中でブレイクしたようだ。

 ただ、車体だけではない、生活全般、生き方をも含んだ、スタイルの一環としてピスト車をおいたというのが、ある種画期的だったのかもしれない。

 スポーツ自転車が行き渡った今日、こうしたスタイルとの関連での自転車の見せ方が、より重要になってくるだろう、自転車の車体だけ見ていては、全くものが動かなくなっている時代こそ、それは今、まさに今だからこそ、なのだ。

 この自転車は茶系のピストフレーム単体として、持ち込まれた。それに色を差してほしいという。

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 このように茶から薄緑へ・・・。

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 そして薄緑から、ブルーメタリックへ・・・と。

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 ダウンチューブは、同じく茶からブルーメタリックへというながれ、かなり凝っている。

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 そのフロントホイールに、古いねえ・・・、かつてロードレースで禁止になったすピナジー、回るカミソリといわれていたか・・・。それもサイズが650cのものを選択。ペダルがコーナーリングの時、床に擦らないよう、フリーで乗るようだ。

 こういう、ピスト車体もあった。当時ですらオークションを利用しない限り、手に入らなかった。

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 リアは、プラスチックのバトン。中にはHEDなどの高級バトンを利用しているものもいた。車体はわざと汚くして、足回りにドッカリ金を使う・・・というタイプ。

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 しゃれた台座に、ベローチェのブレーキ。

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 八田のBBにシルバークランク。

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 デカイフリーが付いている、固定ではないが、ピストには違いない。

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 ピストブームが持ってきたものにはいくつか特徴が有ったが、ハンドル、こいつも色々あったものだった。競技系から行くと、ピスト車にドロップハンドル以外がつくなど想像だにできなかったが・・・。

 この手のライザー、加工ドロップハンドル、ブルホーン、プロムナード、フラットなど、あらゆるハンドルが付いたものだった。

 この自由なハンドル選択については、店主は今でも踏襲している。ハンドル変われば、車種が変わる、ほぼ店主の格言になっているこの内容は、ピストブームからの流れをくんでいる。

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 簡易ブレーキに二本のワイヤーをつなげていることに関しては、近いうちに改良は必要だ。簡易でない二本引きにするか、1本ずつに分けるか・・・だろう。

 この車体、パーツ類もピストブームの置き土産のような選択、理由を聞いてみると。

 ピスト車にはここ数年ぴんとくるものがあった、そこでピストブームの歴史をたどってみて、その中で更にぴんとくるものを集め、この形になったという。

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 今年はピストの年じゃないか?と店主は勝手に考えているが・・・。こうしたかつてのブームの置き土産から、更にたどって継承していく人が現れている、なんて言うのも、薄いが層として、一定のセンスとして、存在、定着していることの証左なのではないか?と思っている。

 デカイブームなど、どうでもいい、当店回りでの細かいマイナーブレイクをプツプツと起こすこと、スタイル含めて自転車をどう見せていくか?ということを軸に考えていく、ことなんだろう。

 ピストのマイナーブーム、静かに起きつつある・・・多分。

自転車屋になろう!その9



 当店にしては、比較的珍しい、ツーリングイメージで組んだ、一台です。ちょっと塗装面に凝っている・・・というほどでもないか?

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 日に当てると、赤銅色のよう・・・。
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 フレームの縦線のみに、色を入れてみたわけだ。

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 ちょいと贅沢といえば、サンエクシードのラージフランジハブを使っていることかな?

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 ちょっと高額だが、回りも作りもいいよね、サンエクシード。

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 後は革ものね・・・。三浦名人による、サドルカバー。

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 ご本人も夢中になって作ってしまって、後から考えても、どうしてできたんだかわからない・・・というくらいの集中でできた、サドルの本革カバーです。

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 ハンドルバーも本革、これは使い続ければ、すごい味のある、栗まんじゅうのような光沢になるだろうね。ブラケットカバーも革、一体だれが、先鞭を付けるか?だな。

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 パーツ類は、基本シルバーの無印もの。

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 チェーンだけ金・・・。ワンポイントね、ちなみにリムはブロンズ・・・、改良の余地があるとすれば、スポークもブロンズにしたら、激渋だわな。

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 このカンチもソコソコ効きながら、見た目も悪くない。

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 シフターは、両サイドにバーコンで引くことになります。

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 元々はオーバーサイズなんだが、スレッド化にして、シム入れてクイルステムで組んでいる、この辺もちょっと凝っている、いかにも当店らしい・・・かもしれないな。

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 で、乗ってみると、少しハンガー高めの、店主好みで・・・ちょっと困ったわ。これじぶんで乗ろうかな?とすら思ってしまう位、好みの乗り味なんだよなあ。

 ちょいと高速ツーリング車としてもいいかもしれない、タイヤもブロックタイヤくらいははけるでしょう。そういう意味でも、かなり発展性のあるフレームともいえる、固定やシングルも普通にはける・・・。

 なんともかゆいところに手の届く一台であります・・・。まずは自転車屋になるために、放出しましょう!試乗もいいですぞ!

大修繕!  なんだが・・・治せば治る

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 いい年の方が持ってきました、しっかり乗っている、と主張しているツーリング車であります。

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 少年系ツーリング車のエンペラー。そいつをだいぶ乗り継いでいるんでしょうね。ここで一丁オーバーホールということなんだが。

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 エイド付きのブレーキレバーが外れている。

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 ディレーラー周りも大変疲れている。疲れのしみこんだ車体といえるだろう。

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 後でわかったことだが、リアハブのシャフトも折れている、アチコチ傷だらけ・・・でしょうね、このくらい古くなると。

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 まず、ありもので、ディレーラーは交換、サンツアーXCなんて貴重かな?とも思ったが・・・。

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 復刻版エイド付きブレーキレバー、見た目以上に機能の向上もあって、使いやすい。

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 店主も将来使う可能性あり・・・かも。逆にこのレバーに合わせた、丁度いい一台なんかを構想するかもしれないなあ・・・。

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 疲れたブレーキを

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 洗浄と調整で、スッキリさせる。

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 定番中の定番、自転車の神経、ことワイヤーチェーン類はすべて交換だな。これで大変機能向上するもんだ、普通。

  後は前輪と、ヘッド周りのグリスの洗浄と新グリス充填など、基本中の基本で再生させる。

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 そんなこんなで、現行のツーリング車になりましたね。こいつに乗って、ゆっくりめで流すなんて乗り方、今後重要になってきそうでありますな。レーサーにはレーサーの、ツーリング車にはツーリング車のテンポというか、呼吸手もんがある。

 これはこれで大変よろしい。再度調整して、メンテした少年からのエンペラー、少しは見直してほしいよね。まだいけるじゃない、そう、メンテしてくれれば、もっとその先以上にまで行きますよ。

 少年にも合っている車体は、実は一定以上の年齢層にもピッタシ合うもんだね、不思議と・・・ね。老舗旅館のような、どっしりした定番ランドナーなどよりも、少年くささの残る、青っくさいランドナー・・・、ツーリング車の方が、なんかいいなあ。

 年を取っても少年的な側面が残っている人って面白い、というのと同じかな?

自転車屋になろう!その八



 しかし、掘れば掘るだけ・・・とは言い過ぎかもしれないが、よくまあ所蔵していたもんだ・・・。黙っておいているだけで、出て行くわけもなし・・・。なれば出してみるか?ということで、今年の願は自転車屋になることで・・・、では今まで一体何屋だったんだ?という疑問も出なくはないが・・・。

 完成車をどうやって出していくか?というトライアルでもある。それが出て行かないとスペースの問題で、次が作れない。いくら構想があっても形にできなければ、意味はない・・・ということで、少しものでも動かすか・・・ということですね。

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 クロモリレーサーなんだが、売りはまずは塗装・・・かな?

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 仕掛けを打って研ぎ出すという、漆の伝統技法をそのままスライドさせたものであります。

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 この手は変わり塗りといって、全国各地でそれぞれの展開があるようであるが、典型になっているのが、津軽塗というやつを手本にしたといってもいい。

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 これはまた色の組み合わせで、その様相はだいぶ変わるだろう。伝統的な色使いだけなく、今風の色の展開も大いにあるかもしれないな。

 ただ、使用している塗料はあくまでもウレタン塗料で、本漆やカシュー等ではありません。あくまでも技法だけいただいたというわけですが、塗料の粘度の違いや、平面と局面(パイプ)の違いなど、似て非なるものでもあります。

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 こいつもコンポは呆れるほどカンパですね・・・、今まで紹介した内のほとんどがカンパ系。やはり好きだったんでしょうなあ、と過去形でいうのがなんとも悲しい。今や貴重なコンポとなってしまった・・・。

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 こんな普通のアルミのディレーラーでいいのにね・・・、なんで亡くなったんだ?

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 シフターはエルゴに限るねえ・・・。今乗っているレーサーでは、一台くらいかな?シマノ式があるのは、後はほとんどエルゴで、純正かシマニョーロにしてしまっている・・・。今後どうしようかなあ・・・、と真剣に悩む。

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 スケルトンブレーキというのも比較的新しい展開なんだが、なんとも伝統的なものとバッティングしない・・・、イタリア人のデザインセンスなのか?

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 大森社長磨きのデダのクイルステム・・・、ガラスのようだ・・・。

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 リムもシルバー在りし頃のDT415、軽くて値段も手頃でいいリムだったなあ・・・。

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 ちょっと前まで当たり前で、今や絶滅種のパーツ類も付いている、変わり塗りのレーサーであります!

 サイズは530、標準かな?

 こんなレーサーも所蔵している、狸サイクルなのであります、意外かな?
 

自転車屋になろう!その七



 しかし、売るほどあるとはよく言ったもので、よくまあ次から次へと出てきますな。このブログでも三回目くらいかな?名車のご紹介であります。

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 コルナゴでございますよ。これって、FUJIと同じ代理店だって、知ってました?アキボウさんなんだそうです。元々は、アキボウの主流はこのコルナゴで、とある年にFUJIもやろうということになったが、イメージの問題か何か知らない、社内の位置関係もあるんじゃないか?わからんが、担当を仰せつかった方は、これは参った・・・、FUJIはダサすぎる(当時)・・・、と思ったらしい。

 それがほんの数名の少数先鋭部隊でもって、アキボウの柱にしてしまった。確立されたブランド力のあるコルナゴを尻目に、FUJIでは自転車業界をアッといわせた、パステルカラーものなどを採用し、大ヒットだったらしいわ。

 その先鋭部隊の最も生きのいい二人が運営しているのが、今のロックバイクス、という展開なんであります。

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 鉄の名車中の名車、マスターXなんであります。ベタすぎ?

 しかもコンポは、今は亡きレコードのフルコンポ

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 アルミのスクエアテーパークランク、文句あっか?という存在感。
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 今のポリバケツの破片で作られたようなカーボンディレーラーなどから比べると・・・、これぞ自転車パーツってもんでしょ?古い人間なんだろうなあ店主はどうせ・・・。

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 スケルトンの出る前の、ポテンとしたブレーキ。

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 こいつは申し訳程度のダブルピポッドのリアブレーキ。いろんな時代がありますね。

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 メトロン星人以前の、エルゴパワー。こいつのファンは強固だよね。

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 タイムのストレートカーボンフォークが付いています。これ名作、完全おすすめものです。

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 今カンパはほぼ、ハブを作っていない・・・。形式的にレコードハブをほんの少し作るだけ・・・、こんなまともなシルバーハブはもうどこ見てもない、ないないない。

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 定番過ぎるが、マビックオープンプロのクリンチャーで組み直した。決して悪いリムとは思わないが、花がない。マビックもリム単体で売る気はほとんどないようだ、アメヤスポーツもリム単体など、やる気ほぼゼロなんだろうな。

 そんなところも反映してか、たまにどうしても・・・というとき以外は、この手には、手を出さなくなった、なんか面白くないからな。だったら、DTの方が断然明るくて、花があっていい・・・と思ってしまうが。

 まあこんなホールを組んであてがってみると、つい最近までこのリムが、ツールだジロだと走っていたんだよね。そう思うと、まあ確かに、ほとんど不足のない名リムではあることは、認めざるを得ない。

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 あと、今回のお披露目のために、スレッド化している。アヘッドだったコラムを切って、ねじ山立てて、1インチのヘッドセット、もちろんレコードだが、それを打ち込んで、珍しく自らスレッド化してしまっている。

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 ということで、どこから見ても非の打ち所のない一台だ。フレームが560なので、180センチ前後からという感じかな?まあ、一般的な言い方しておこうかな?

 早い者勝ちだよ!

合わせ技復活 柳狸連携・・・



 この状態でやってきた。一見何てことはなさそうなんだが、前輪の泥よけが、ダウンチューブに接触している。

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 通常こういう場合、フォークが前からの衝撃でコラムのところで曲がってしまう、という症状なんだが、どうも今回は違うぞ。

 トップチューブの下に波打った跡が見える。

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 そう、結果的に見ると、フォークが強くて、ヘッドチューブから伸びる、トップチューブとダウンチューブの両者が下向きに曲がってしまい、前輪の泥よけがダウンチューブに干渉するまでになってしまったという。

 一人でくぼみに落ち込んでしまったらしい。

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 ゼファーといえば・・・、今は亡き吉祥寺の名店?一通り能書き聞いて、色々あるお店であったんですが、もう閉店して何年経つんだろう?

 そこから来たわけなんで、どうしても、こいつを再生させたいということだったわけだ。まずは柳さんに渡して、トップチューブとダウンチューブの差し替えをしてもらった。

 多分、詳細は、柳さんのブログにて逐次公開されるんじゃないか?と思う。

 こちらは、差し替えられたものを受け取って、再塗装し、基本元のコンポでくみ上げるという連携なのである。

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 無事だった奇跡のフォーク。こいつのコラムに残っていた塗料から、ほぼ色は復元。

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 差し替えられたので、へこみもゆがみも変形もありません。

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 柳さんの仕事の要点はわかりませんが、とにかく何か大変苦労していた印象でした。ただの差し替えロウ流しだけではなかったみたいですね。
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 しかし、差し替えてみたら、元々なにも亡かったような顔していますね。あちこちに火が入っていますので、完全剥離をしてから、プラサフ、中塗り、そして上塗りとやっていきました。

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 また、ランドナーの復活パーツ類も、そんなプレミアム価格とかではなくて、結構いいものも手に入るので、あくまでも現行品で、より雰囲気のある、走れるランドナーのためのパーツ選択を今後ともしてきたいですね。

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 ここにもブルックス、一点豪華主義なのかな?DSC_1556_convert_20190127232405.jpg

 とにかく古めの自転車だったので、愛着はあったが、今回のような形と予算で、このような復元に近いことができたことを大変喜んでおられましたね。

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 後ろの影があって、見えにくくて大変申し訳ありませんが、ほぼ元通り、ワイヤーやチェーン類は再出発の調子を上げるために交換しておきました。

 いろんな意味で走りやすくなったと、喜んでいただけたようで、大変よかったです。今後のことはわからなくとも、まだまだ若い乗り手の方、もし一生乗り続けたいなんて思うようなら、当店もどこまで残れるかはわかりませんが、踏ん張れるところまで、とことん面倒を見て参りますので、今後ともチョコマカよろしくお願いいたします。

自転車屋になろう!その六



 完成車なんですが、発売中・・・。しかりリムもコンポもその他パーツもオールシルバーなんて、ちょっと前までは当たり前だったものが、改めて、愚直にもシルバーで決めてみると、やはり、これはこれでいいもんでありますな。

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  アルミパーツだけでできたディレーラー。ここにプラスチックはいらねーよ、ポテンザ・・・。

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 ちょっと前まで当たり前にあったファイブアームも、この辺で打ち切り。完成車ながら、シルバーコンポの価値がある一台でもある。部品どりにどうですか?なんてね。

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 まあっこれは悪しきベローチェのブレーキ。別に効かないことはないが、どうも加工を途中でやめてしまった感満載で、どうもよくありませんね。

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 これ前が、ポテンザものなので、こちらに合わせた方がいいなあ・・・。

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 このエルゴは、申し分ない。10速のエルゴだけでも作り続けないかな?と思おうんだが・・・。

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 あとこいつが、ホイールがいいんだ。ロックバイクスのシックスコンポーネント、のものを使っています。ロックバイクスのこの手のこだわりというとハブ。ハブ回転にあそこは妥協がない、安いホイールでもハブの回転は一級というものを使っています。こだわりって言うんでしょうな。

 こいつもスルスル回ります。

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 サドル類は、その内お好みをお使いください、ということで、軽量でレーサー仕様ものをとりあえず・・・。

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 改めて、クロモリフレームに、今や絶滅種のカンパによるシルバーパーツ合わせ。なんか貴重なものに見えてきたぞ・・・。

 これが最後とは言いたくはないが、それもあながちウソではない現状。もうこんなロードは現行品で手に入らないよ・・・となると、やはりなんかとっても貴重なものに見えてきたなあ・・・。

ゴミから再生へ



 古い、本当に古い初期の時代の電動自転車であります。

 事前に電話があり、「電動自転車の引き取りもやっていますか?」という。はい、持ち込んでください、とまっていると、こいつがやってきた。

 一定の年の方だったんだが、もう重いし電動も効かないので、手放すことにするという。どうもそのお母さんから購入してもらったものらしいが、意を決して、今回捨てるという。

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 ブリジストンの車体で、またがりやすいし、フレーム自体に劣化はみられない。

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 しかし、デカイ電池・・・。相当初期だわね。これじゃあ、重いよね。

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 みると、デカイ電池に、電動システムは後輪のハブの中に収まっている・・・・。ということは?後輪を交換すれば、普通の一般自転車になる・・・ということでは?ない?

 今だとサンヨー系の電動車体もハブにアシストがあるため、比較的一般車に戻しやすい。BB系統を特殊化しいてるやつが、戻しにくいんだよねえ・・・。

 ということを相手に伝えます。これ、外すもん外して、後輪交換すれば、一般の自転車として再生しますよ・・・。

 すると、一瞬目が輝く。実は・・・、お母さんが購入してくれて、長年乗っていたんで、愛着はあった・・・と。さてどうするか・・・?

 施工内容と概算を伝えしばらく考えることに・・・、そして、お願いします!と。

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 施工自体は難しいものではない。まず巨大電池や台座を取り外す。

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 これが重い、重い。これから比べれば、今の電動はかなり軽くコンパクトになったことがわかるね、あれでも・・・。

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 そして、一般のホイールに交換して、チェーンを張るだけだ。

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 電池も重いが、このホイール自体がまた重い。

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 クランクはそのまま流用。もしシングルのアシストなし自転車で重く感じるようだったら、後日クランク交換をすればいいということで、今回はまずはお試しということだ。

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 その他ブレーキワイヤー類も交換し、もうスカスカの一般自転車として、普通のスペックになって、再度街道を走ることになりました。

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 うん、若干リア三角が長いが、普通の自転車だよね・・・。またしばらく働きください。乗ってみると、まあ本当普通の自転車だよ、別に何に特化した自転車でなく、街道を一定スピードで走れる、極々一般的な自転車なんだが・・・、ゴミになるところだったんだぜ・・・、しかも愛着振り切られてね・・・。

 ところが、また同じ利用者が、こうして走れるようになってよかった、と思って走り続けてくれるんなら、これ以上のことは亡いんじゃないか?あと二十年はいける・・・、いきなさい!
 

自転車屋になろう!その五




 まあ、あまり販売努力をしていなかったということはあったとしても、ちょっと先行き過ぎているのかもしれないね。

 まあ、今主流が11速、12速なんてことになっていますな。で、誰がそれを欲しているのか?というと、一部の選手・・・なのか?いやほとんどメーカーの思惑のみで動いているんじゃないか?とすら思えますね。

 選手は、与えられたギアで戦うものです。そういう中で、コースだ好みだで、ギア比の細分化への要求は出てくるとは思いますが、大元は供給側が決めるといってもいいでしょうね。

 なので、現行の多段状況はユーザーとは関係ないところで、決められ供給ラインが決まってきていると、いってもいいでしょうな。

 一人で走るんなら八枚もあれば十分なんだと、店主などは考えてしまう。

 じゃあ、本当に必要なギア枚数、自分で決めれば?というところで生まれたこいつ。自分のスタイル、乗るコース、その他ギア枚数は自分の基準で決めて、好きな枚数で乗ればよし、ということにしたのがこいつ。

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 たとえばの例として、こいつは四枚を選択。別に三枚でもいいよ。五枚でも・・・、コースが変われば増やしたってね。

 つまり自分でギア枚数を自分の考えと足で決めてくれればいい、という単純な発想。

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 インデックスを調整したリアディレーラーを、引くのはWレバーならぬ、シングルレバー、こいつで1本、単純、シンプルであるわけだ。

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 前はシングル・・・、今んところはね。これもWレバー復活させて、二枚にしてもよし。後からでもできる。そう徹底的に自分の自転車は自分で決めるという方式ね。

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 アラヤのポリッシュはいています。別に思想はなし。

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 なんかこいつには、ピストハンドルを取り付けてみたかった・・・、それだけなんだが・・・。

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 これも思想なしで、革サドルが付いている。まあ、あまりセカセカ乗るものじゃないから?くらいかな?

 ピストほど単純じゃないながら、ロードから比べると相当省かれ印象を持たれるだろうな。それでよし。

 あとから、必要なものはたせばよし、何なら、手元変速にだってできるうし、その逆にシングルにも持って行けるぜ・・・。

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 走っていれば、普通にとおりすぎてしまうかもしれない、停まっている本車体とすれ違うと、・・・アレ?何こいつ・・・となることもあるだろうなあ。

 なるほど、自分を知らないと、なかなかこのスペックには行かないわ、と周りを見渡し、ライダーらしき人を探したくなる。そばでニコニコしていれば、思わず話しかけたくなる・・・。

 いないと、時間があれば、戻ってくるのを待とうかな?あのコーヒーショップでものぞいてみようか?

 乗り手がめちゃめちゃ気になる一台になってくれたら、狙い目なんだがね・・・。

 まあ、十数年世間より早い当店のやることですから、理解していただけるにはまだもう少しかかるかな?

 でも、自転車屋になるためには、こうした一台も世に問わねばね。

自転車屋になろう !その四



 当店秘蔵にしては、かなり珍しい、カーボン車体なんであります。

 フーン、もちろん、組めること自体はできるが、わざわざ売り物として作っていたとはねえ・・・、と思う方もいるだろう。

 ただ、この一台はちょいと有名なんでもある。この作成過程が当店のPVとして公表されいるからな。まだ子狸がかわいかったときのこと、そんな映像も出ている。

 なんでどこにでも売っているカーボン素材の自転車をわざわざ採用して作ったか?それは、未来のカーボン車体を作ってみたかったから、ということだ。

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 いわゆる繊維の織りとデカールで見せる主流のカーボン車体に、一石投じる。これなら俺も乗ってもいいなあ、と一定以上の年齢の人が食いついてもいい、そういうフレームとしてのカーボン車体を作ってみたかったのだ。

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 光の当たり具合だと、陶器の釉薬に見えてくるという所なんかを狙ってみた。

 ちょいと工芸系統になると、コンポはやはり・・・、

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 かつてのカンパでそしょうね。これにプラスチックの混ざった現行のポテンザなど・・・、使いたくはない。

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 パーツはここだけブラック、なんでだか記憶がないんだが、まあ、これならこれで特に変える必然性もないので、このままの状態である。

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 スケルトンブレーキだが、こいつはダブルピポッド。それに対して・・・

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 リアはシングルピポッド。こういうわざとらしい使い分けが、いかにも欧州のプライド、伝統という感じでよかったんだが、そういうものがドンドンそぎ落とされて、なんともトホホなコンポ屋に成り下がってしまった・・・、今や現行品で心から乗せて使ってみたいコンポがない・・・、一台構想しているんだが、コンポが決まらず・・・。

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 握り返してくる、エルゴパワー・・・。今思えば、こいつ貴重なコンポ積んでいるのがわかるね、今やマジ貴重だわ・・・。

 でも・・・、自転車屋になるなら、こうしたものも出していかないとね。

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 乗り心地は、フワッとしている。でも前に出始めると、スピードの乗りがいい、加速もいい。集団で40キロ以上出して走るにはもってこいなやつ。

 試乗させて、けっこうの足のある選手が驚いていた・・・。あるものは、自分の情けないカーボン車と比べて、不愉快だ!と試乗したあと帰って行った奴もいたくらいだ。

 こんなカーボン車体、一台限りだよ!代わり塗装のおかげで、一定の年齢の人も臆することなく、乗ることができる。

 いい年してカーボンか・・・と思う方、逆です、こいつはいい年でないと乗れないカーボンなんですよ!


 限定一台!

こりゃ当たりだ・・・



 ホイール組みの依頼が来ましてね。しかもピストホイール。

 今年はなんかピストの年、などと昨年暮れ頃、適当なこと言いましたが、それを追ってくるような依頼。スポーク以外すべて持ち込みです。

 しかしこのリム・・・、

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 アンブロシオのクリンチャー。もう廃盤だろうねえ・・・、いいなあ、このロープロファイルが。

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 これでシルバーなんてあったら、眠っている鉄フレーム、みんな起きて街道に出よ!と号令かけたくなりますね。こんなやつに知り合えるのも、持ち込み解禁の当店ならでは・・・なんであります。

 幅広く興味を持って、なんて言っても人一人のできることなんて、限界ありあり、こうして開いては多の力なりを借りることでもしないと本来の意味での広がりなど、持てませんからな。

 そして、今回・・・、

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 このハブ・・・、ある意味おなじみさんなんでありますね、デュラエースのラージフランジ、NJS仕様なんでありますが・・・。今まで何十個・・・いや、百何個といってもいいかもしれないなあ、いろんなデュラハブを触ってきましたが・・・。

 それはそれは、もうプロ仕様まっただ中ということで文句の付けようのない代物なんでありますが・・・。

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 その中でも、こいつはちょっと違う・・・。

 何がって絶妙なんでありますな。回転が。グリスの粘度もいい。

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 しかも前後そろって、一段といい・・・わけで有ります。一体どうして?といいたいくらい、いい回転具合なんですね。

 一時回転の軽さに凝ったことがあって、下玉ワンと玉押しを鏡面仕上げにして、セラミックはさすがに使わなかったか・・・、それでも俗に言うA玉というものに入れ替えて、エンジンオイルとグリスを調合して粘度を下げて詰め替えては、いつまでも回るホイールをうっとり見ていた時期があったんだが・・・。

 でもまあ、そんな精度のホイールなんて、どこまで持つのやら。もちろん1試合持ってくれれば、これぞケッパ!優勝目指して一直線!てなもんだろうが・・・。

 しかし、一定の体重を支えつつも高速でコーナーを回るときにかかる恐ろしいGに、本当にどこまで耐えられるのか?そうした実際の力にとって、そうした精度が実質的にプラスに転化し続けてくれるのか?なんてことの最終確認まで取れてなかった。

 確かにチョー回転するホイールはできたがね・・・。

 まあ、そんなこんなで、回ればいいだけではない・・・ということと、適度な粘度の重要性なんてもんにも、再考の余地はだいぶあるというところで、店主の場合とまっているんだが・・・。

 今回のこのグリスの粘度・・・。絶妙・・・。

 当然開けて中を見たくなるものの、やめた・・・。この精度で戻せる自信がないからだ。何弱気が刺してんだ?絶妙な調整今まで何度もしてきただろう?・・・といい聞かせつつも、はやり、中開けは今回やめる。

 まあ、そういう意味で、このハブは当たりだろう・・・。そもそもシマノで当たり外れなんて、さしてなかったんだが・・・。それだけ製品が安定している。対してカンパではよくあったが・・・、当たったときの喜びたるや・・・、殊にリムなんかはね・・・。

 まあ、神がかかった制度と絶妙な、グリスと調整に、ちょいと驚いた、今回の手組ホイールなのであった。

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 たまにはこうした、静かな感動っていうのも・・・いいよね。

小林ブラザーズ 弟君完結編?

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 小林ブラザーズといえば、当店では名物に近いご兄弟でございます。ちなみにかつて小林夫妻というご夫婦もいて、夜陰に紛れて二人そろって黒い忍者のような格好で忍び寄ってくるご夫婦だったんだが・・・、お元気だろうか?

 そう、今回は小林ブラザーズね・・・、あの・・・。

 まずお兄ちゃんが無類の自転車好き、特に小径・・・。で、弟さんといえば、そんな兄貴をヘン!てなもんで横目で見ていたはずだったんだが、幼少の頃からの負けず嫌いが功を奏してか・・・、なんか兄貴をギャフンと言わせたいというような思惑が、ずっとあったんじゃないか?

 もちろん車歴や自転車に関する知見、自転車愛などでは完全に兄ちゃんには劣ると自覚・・・、多分。でもそれを逆手に、素人の発想をビンビン効かせて、やっちゃいましょうよ!素人の発想というところで、開き直ったのがよかったのかもしれない・・・。

 よくもまあ、そんなとこまで思いつくはという、なまじ自転車知っていたら、そんな発想自体が出てこないだろう!というものまでポイポイ出てくる、出てくる。

 それをまた当店のようなところが輪に輪をかけて焚きつけるものだから、できるものがヘンテコ過ぎる。

 この全日空の景品?自転車を多段に・・・なんて言ってくるからね。その代わり、ノーヒント・・・。当たり前だ、素人で

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 ここにこれ使って、こうして多段にしてください・・・なんて言ってくる奴はいないし、指導するんだったら、自分でやれ!という展開になる。

 できるできないはわかないっスけど、できればやってみてください!といういかにもお任せ発注なんで、こちらは必死で考える。うまいやり方だね。


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 そんなこんなで、このくそ狭いエンド幅の中で、リムのみ継続して、大改造ハブ入れ替えて、ホイール組み直してよ、ディレーラーつけて、多段にしてやったよ!

 まあ、色々やってきた中でもド変態系の魔改造だわな・・・。

 しかも

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 柳さんの協力で、物干し竿系ピラーも完成で、自転車田楽刺しじゃ!

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 とまあ、これ以上手は入れまいだろうという所までやってきたんだが・・・、いやまだ最終章があるという。

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 色塗りがあった・・・。先日のカープ色とほぼ同じ色で・・・ということで、赤再塗装。

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 短いし、太いし、交差しているしで、塗りやすくはなかったが・・・。

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 しかも無意味に、DHバーをつけてみる。本人付けるだけ、使いませんとのこと・・・。そりゃそうだ、こんなの使える所なんて、道が限られている。

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 まあ、もうこれでしばらく手入れは終わりかな?しかし、いじってみると、なんかちょっとした高級車にも見えてくるから、かわいいもんだ。

 自転車知愛で兄に負けたとしても、発想と依頼の気っぷの良さで、結果的には兄を上回るかもしれない変態度の高い自転車を結果的に作ってしまったかもしれない弟さん、また繰り返すが・・・、兄も兄なら、弟も弟だ!

 また車体を変えて、続くここの兄弟自転車戦争は・・・。

 ※この二人一度もそろって当店に来たことがない・・・今までは。それぞれの依頼をどこかで聞きつけると、本人より先にそのデキなりなんなりを偵察に来るという周到さ・・・、なんだ最近アイツこんなこと仕込んでいるんだ・・・、とお互い産業スパイのようなことをしている・・・。

 それがなんと店主が北京留守中に、二人で見えた・・・というんだ、一体小林兄弟に何が起きたんだろう?

 

タンザニア方式?



  前後に子供を載せられる、子育て号なんでありますが、夢中に走っていると、タイヤの劣化にはなかなか気づかない、ただでさえ、メカ苦手系のお母さん達なんでありますから・・・。

 気づいたら、こんな感じ、もう後輪のすべての箇所から繊維が見えている、そしてパンクしている状態で持ってこられて、ハイ、ではパンク修理しましょうでは到底おさまりません。

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 場所によっては薄皮一枚、ほとんどチューブで走っているところさえある・・・。当然、タイヤ交換のはずなんだが・・・。実はそれには高いハードルがあった・・・。

 実は、この一週間以内、もっといえば、早ければ四日以内に、新しい電動自転車が納車されてくるというのだ。あと四日のためにタイヤ交換はもったいない・・・という、至極まともな感覚なり。

 ただし、一般のお母さんと同じく自転車を一日たりとも欠かすことはできない・・・、さてどうするか?

 置く場所があるなら、電動自転車で子供を運んで、古くなった一台をカゴ前後つけて、買い物号にすれば、無駄にはなりませんよね・・・と提案してみたりするが、なかなか判断できない。

 ただし、あのタイヤの状況で、運良くチューブのパンク修理ができたとして、その上に子供載せて、計三人で街道を走るとなると、五分以内でパンクを引き起こす確率だって十分にあるわけだ。

 実際そういうことがあった。こちらのタイヤ交換のすすめを振り切って、パンク修理した際、翌日またパンクで持ってきて、やはりタイヤ交換・・・ときた客がかつてあったのだ。

 同じようなことがまた起こりうることを考えると、このままパンク修理で終わらすわけにはいかない。

 さて、どうするか?

 そこで、タイヤの中にさらに廃タイヤを敷き込むやり方があったことを思いだした。今でも、時に出る廃棄物処理でお世話になっているタンザニアのマリックさん。

 「日本にゴミはない」の名言で有名なマリックさんだが、かつて自転車の廃タイヤを利用する手の有無を尋ねたとき、タンザニアにはトゲのある植物が多く、それがパンクの原因になるのでその防止のために、タイヤの中に廃タイヤをしくということをすることがある、というんだな。

 ではまねしてみるか?うまくできるか知らんが・・・。

その前に、パンクの箇所はなんと三カ所・・・。破損までいっている穴はないが、それだけでも交換ものなんだがねえ・・・。

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 あまり幅が広いと26インチのタイヤの中に収まらなくなるので、23ミリのレーサータイヤを選択。

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 しかも加工しやすいようにワイヤービードでないもの、ケブラービードのものを利用。こいつを横に切って・・・、

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 ボロボロタイヤの内部に貼り付けるように敷き詰める。

 そしてその中に修正したチューブを抱き込むように入れてくるんで、さらに、ボロボロタイヤをリムのエッジにはめ込んで、とりあえずは終了。

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 と書くほど簡単ではない・・・。まずは、タイヤ自身が当たり前だが相当いびつになってしまう。そうりゃそうだよね、タイヤとチューブの間に異物が挟まりこんであるわけだから。

 それをアチコチもみながら、ならしつつ、硬さを一律にするのも結構大変だ、何度空気の抜き差しをやったことか・・・。

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 さて、できあがったはいいが、一体どこまで持つんだろう?喜んでは帰ったが、また一日以内でパンクしないとも限りませんので、というこちらの警告には、不承不承うなずいてもらうしかなかった。

 本当あと四日?はもってもらいたいもんだ・・・。

 しかし・・・。このタンザニアテクニック・・・。今後ブレイクしやしないか?少し心配なのだ・・・。

 同じノーパンクならば、タンナス系統にいってもらいたいが・・・ね。

 またも、役所がらみでのデータ偽装で、日本は豊かな振りをしていたことがばれてしまった。最もほとんどが変だと思っていたわ。全然景気などよくないもんな。給料上がっているなんて、公務員くらいだろう?

 赤字出している、データ改ざん、偽造、隠蔽している公務員が羽振りがよい。おっとそろそろ確定申告の時期だろう?オイ!

 そういえば、障害者雇用の偽造もしていたよな、しかも国税が1番していたっていうじゃないか・・・。そして、ボーナスは羽振りのいい民間並みというなら、処分もきっと民間並みにしっかりやったんだろうな!?

 それがお咎めなしだ・・・。

 しかし、神経に障る時期にまた、最悪のタイミングで偽造が発覚したようですな。これ刑事事件にならないと、まあ、この国の法秩序は終わったも同然・・・でありましょう、また不起訴か・・・?


 何が言いたいかというと、この国の衰退途上国としての実態がもう隠しようもなく現れてくるかもしれないという・・・、そういうことなんであります。景気は気分と宣っていた財務大臣も、さすがに、気分害したろ・・・。

 そうなると、もうパンク修理も、タイヤ交換もできない・・・、あのタンザニア方式、お願いできませんか?なんて依頼が、普通になってくるなんて時代もすぐそこなんじゃない?と思ってしまうわな・・・。

 この国、日本国は、確実におかしくなっています!確実におかしくなっていますぞ!確実に!であります!

色盗り・・・



 その国の色って、何だろう?なんてどうでもいいことを考えたりもする。典型的なナショナルカラーというようなものは横置いておくとして・・・、その国の持っている典型色というか・・・、生活にすり込まれている色というか・・・。

 町並みといっても、アジア的な林立となると、どこの国にも違いは出ないかもしれないね。ガラスやメタリック素材、建材そのものだったりするわけで、そこにその国独自の色は出てこないね。そもそも近代建築にとって色って二の次三の次、なんじゃないかな?

 伝統的町並みというところに何かが現れたりすることはあろう・・・、ただそれは果たして今も生きている色なのか?それとも保存されている過去の遺物にすぎないものか・・・?

 この手の工芸の中にもその国の色、色使いなどが出ているともいえるかもしれない。実に鮮やかである。とはいえ、今冬の北京でこの手の色を日常の色としてい着こなしている人には、さすがにあわない。

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 黄色は元来皇帝の色なのだそうだ。

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 皇帝の色そのものもさることながら、その生地とその他の装飾品との色の使い方にセンスが見える気がするね。組み合わせというところかな?

 思いも寄らない組み合わせだったりすると、頭の後ろからポカン!と殴られたような衝撃がくる。

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 ちなみに中国での赤は、赤ではなく紅の方の字が使われるのだそうだ、もちろん赤も通じなくはないが一般的な赤は、紅なのだ。

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 この赤の地の使い方など、塗り師としては、色々考えさせられるものがある。しかし、鮮やかなり。よくハワイで一目惚れしたアロファシャツを購入したが、東京に持ってきたら着る気が失せたなんて話はよく聞くものだ。

 紫外線量の違いから現地ではよく見えたものが、東京ではトンチンカンに見えてしまような例。北海道の冬にコーラの赤い感は目には強すぎる・・・といったようなもんかな?

 しかし、このチャイナドレスに関しては、紫外線量など、ほぼ東京と同じなんじゃないか?そんな強さを感じてしまう。

 そう、強さというのが中国の色を象徴する言葉なのかもしれない、とも思う。強い色・・・。

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 ギョギョ!こんな組み合わせありか?これも後頭部ハンマードカン!系だったなあ・・・。ある意味これしか持っていないから、寒いし外に行くとき皇帝色のチャイナドレスの上にこいつを羽織りましたなら、ならまだわかるが・・・。

 この二枚の組み合わせとあえて合わせるとしたら・・・、これはどえらいセンスだ・・・。


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 ガラス越しで申し訳ないが、これ実際の肉眼で見ると、しばらくその強さに圧倒されます。

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 国の花である、ボタンでありましょうか。

 この後にもまた、一着お強い奴が控えている・・・。

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 写真とこの距離感だと、実際の持っている迫力からすると十分の一程度だな。でも、この写真だけでも詰まった重くて強い色とその組み合わせがわかるんじゃないか?音圧ならぬ、色圧とでもいおうか・・・と思う。

 これらがすぐに、自転車の塗りに影響するかどうかは別としても、敵は知っておくに越したことはない。こうした工芸に現れている色使いなどが、一体この国の何と一脈通じているのだろうか?

 まあ、今後の観察は大いに続くことになりそうだ。

 と、同じ階を斜に構える酒屋があったのでのぞいてみた。

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 昨年夏の驚異的集中豪雨でかなりの被害を受けたと聞いている酒造メーカーのものが置いてある。値段を見ると・・・、なんと普通じゃない・・・と一見思うよね。

 これ日本人はだまされてはいけません、中国の銭の単位である元は、ゲンとは読みません、当然向こうでは。ユアンと読むのでなんと銭の単位記号が日本の円=¥と同じなんであります。

 だから、最初レストランのメニューなどを見る際に、オオ円換算になっているの?だいぶ安い・・・と目がハートになった瞬間・・・、中国も同じ単位なんで、間違えちゃダメ、しかもなんと十七倍しないと・・・と。

 ちなみに台湾だと四倍で済むんだが・・・、単位が違うので、比較できないが。

 ツーことは・・・この獺祭の二千円弱のお値段は・・・?

 そう・・・とんでもないお値段ということになるんです・・・。とはいえ、店主の子供の頃の洋酒の高額さといったら、それはもう今からでは信じられない値段が付いていたことを思い出しますね・・・。

 今では二束三文の感がある、ジョニ赤、ジョニ黒なんて、五千と一万でしたからねえ・・・。

 まあ獺祭が高いのはそれ以外の他の要因もあるんだろうが・・・。とはいえ、庶民の飲むビールは一缶百円しないものもあるし、公共交通機関が安いし、行くとこ行けば食べ物だって、この値段でこの量?というとこもいっぱいある。

 まあ、REの入っているケリーセンターというところが、だいぶ変わっている所なんだと思うけどなあ・・・。あまり色気を出しすぎず、次の展開・・・なんか考えるのもいい時期かもしれない・・・、などとも夢想してみたりする・・・。

マウンテン?クロス?クロスのまたクロス?



 スポーツ自転車であることは一見してわかるが、もう少し詳細な分類となると、困る・・・というのが最近の現象かもしれない、と思ったりしている。

 かつてマウンテンといえば26インチだったが、今や絶滅種。それより一回りデカイ27.5なんていうのから、二回りデカイ29インチと、すでにタイヤで見分けが付きにくくなっていますね。

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 コンポ類もかなりデザインが洗練されているせいもあり、安価モデルも結構かっこいい・・・というか安っぽくない。かつては安コンポ=クロスバイク的な傾向があったんだが、それもまた消えた。

 それとおなじなんだが、
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 油圧ブレーキも安価モデルに下がってきている。マウンテンコンポで機械式、ワイヤー引きのものを探すのが大変になってきている、当然こいつにも前後ともに

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 油圧ブレーキとなっている。この勢いだと、実用車にディスク油圧が付くのも時間の問題かもしれないなあ・・・。すでに、当店の実験でも一応は外付けできることになっている。特に子供二人を乗せる何重にも重い電動車を止めるのには、油圧は向いていると思うが・・・。

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 ちょっと前までは、油圧といえば、競技志向バリバリのマウンテンの専売特許のようなものだったが、この頃ときたら、それがマウンテンともクロスバイクとも分類の付きにくいエントリーモデルまでしっかり入り込んできてしまっている。

 ちょっと前だったら、こいつもバリバリ系のマウンテンに入っていてもおかしくはない車体だったと思うが、いまでは、

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 こんな泥よけなんかが付いている、

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 街道仕様、通勤仕様ということなんだろうな。ロードもそうだがマウンテンも、競技志向のものはドンドンその専門性を追求して、今や素人には手の届かないところに行きつつあると言っていいだろう。

 専門性が上がるという言い方もできると同時に、素人との差が開く、ユーザーを置いてけぼりにしている展開に入っているといっていいんじゃないか?

 となると、コンポ類も徐々にそれに引きづられていき、今やエントリーモデルにまで油圧が浸透してきつつあるという現状なのかもしれない。善し悪しというよりか、そういう時代なんだ・・・と思った方がいい。

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改めて君はマウンテンの血を引くのか?それともクロスバイクなのか?なんてすでにナンセンスになっている問いを立ててみる。

 コンポはすでに一昔前の立派なマウンテンだよね。皮肉といえば皮肉なのが、前クランクが三枚有るということ、これは時代遅れ・・・。こいつが一枚になったら、まあ、また悩む悩む・・・だろうねえ。

 ということで、マウンテン血とクロスの発想が入った、新カテゴリーの・・・エントリーモデルっているんでしょうか?

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 さすがトレック、エントリーモデルに新カテゴリーなんて・・・、なかなかコンセプチャルじゃないですか!

 なんて見てくれればいいんですがね、仕様コンポ等が予算で決まって、それ当てはめて作ってみたらこいつになった、別段不自由もないし、機能は上がっているんで、エントリーモデルです・・・といっているだけ・・・だったりしてね。

 多分だが来年はデュラエースとXTRが統合される10000番台の最高級コンポが東京五輪を記念に作られるだろうが・・・、もちろんこれは店主だけの予想ね・・・なれば、最上級モデルにもマウンテン・ロードのキメラのような自転車が誕生するってことでしょうか?

 エエ?もうすでに出ているって?

 なに?

 現行デュラエース・・・。

寄せ集めには福がある



 小径の折りたたみ。なんか寄せ集め感があるなあと思っていたら・・・、

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 ここだった。今話題のルノーのフォークが付いている、色も違う。・・・なんか記憶にあるなあ・・・というより、こんなことするのは、近くでは当店ぐらいか?

 ということで、案の定そうだった。確かこのルノー、オーディナリー型、前輪の大きなダルマ自転車を作ろうと思い、車体をとっておいたやつだ・・・と思う。前輪デカくするつもりだったので、フォークはいらない、外してバラして保管していたんだと思う。

 そんな有るとき、フォークだけに損傷のある自転車がやってきた、そこで渡りに船だったということだったんだが。

 十歳の少年が乗っている。

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 小径のサドルをギリギリまで下げている。その分、

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 シートチューブから外にこれだけ、ピラーが逃げている。こういうことが、これまたいろんなことのヒントにつながっていくんだな。

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 今回はこのブレーキ周りを中心のメンテだったが、どうもこの自転車十歳の少年にはいたくい気に入られているらしい、なので、これから小学校高学年を通過して、そして中学生になっても乗っていく勢いだそうだ、あとは子供特有の気まぐれがズレていかないことだろうなあ。

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 あとは、この汎用性、つまり大人用に作られているT字型のハンドルをいつまで使うか?ということかな?実はもう少し手前にハンドル形状を変えて持ってくる手もなくはないが、ちょっと難しい自転車を乗りこなしているということも、この少年の自尊心をくすぐっているようだ。

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 そんなこんなで、世界をアッと驚かせるいくつかのヒントを持ち得ているこの車体。

 あとはタイミングと試作だなあ・・・、なんて独り言・・・。

北京的休日 その2

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 今回の一つの目的地は、西二環路にある魯迅博物館なのであった。魯迅といえば・・・、
今を去る六年前彼の傑作「阿Q正伝」について、本ブログ内で触れたことがあった。

 元々は中学二年の時、これも名作「故郷」を教科書で読んで依頼、常に念頭にあった作家であった。その鋭い慧眼には瞠目するところ、この年にしてより深くなる。通常は逆の場合が多い、若い頃心酔した作家を後に読んでみると、一体どこに打たれたものやら・・・?とおもうこと暫し。

 ただ、中上健次は若気に心酔した作家の一人であったが、こいつはちょっと別格だ。彼の著作を手に持つと、催眠にかかったように、書を開けなくなる、ロックがかかったように。

 もう何度目の北京かわからなくなったが、万里の長城や故宮博物館は見なくとも、ここだけは訪れないと・・・ということで。サイクリング方々行って見たんだが・・・。

 簡単な道のはずにして迷ってしまった。西二環路の丁度真ん中あたり。手前はデカイビル群の金融街。ちょいと途中に、背の低いフートンと呼ばれる、北京の旧市街そのままの場所がある。その向こうにはまたデカイビル群の金融街・・・。

 状況的には、このフートン内なんだろうと見当は付くが、どこにもらしき看板や道しるべがないときている。

 もしかしてまちがった?いや間違えづらいほどの単純な場所のはずなのに・・・。

 自転車片手に、往来を行ったり来たり、らしき立て札を探しながら・・・・。

 半分諦めかけたとき、一人の自転車乗っているおじいさんが、店主の自転車を見て中国語で褒めてくれているようだ・・・。

 薄笑いを浮かべつつ超初級会話でもって、「中国語うまく話せません」という。なんだ、そうか・・・という顔した瞬間に、そうだこの人に聞いてみよう・・・と、魯迅の中国読みLu Xun と発音して、手でものを書く振りをして相手に伝えたんだが、ぽかーんとしている。

 発音は練習したはずなんだが、何度言っても通じない、「阿Q、阿Q」と言ってもポカーン・・・。その内、助太刀のおばちゃんが現れて、アア、それならこの道まっすぐ行ったとこだよ、と指示された。

 完全に店主の発音がダメだったらしい。例えば外国人に「ソーソク、ソーソク、ネコ、ネコ、ココロ」と言われて、夏目漱石ねとわかる人はいないとの同じだろうなあ・・・とあとで苦笑した。

 そんなこんなで博物館の前に立ったときはちょっと感動・・・。

 入り口で身分証明書ということで旅券を渡す、いちいち面倒だなあ・・・と思っていると、なんと料金取らないで中へ入れてくれた。

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 先生が鎮座しておられる。そう、各時代使用していた机の展示もあったね、ぬくもりがある。
 
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 最初は東北大学の医学生として留学したとある、このとき世話になった先生の思い出も小説・・・・随筆に残している。

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 カジュアルな魯迅、初めて見た・・・。

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 店主と同じ年の魯迅、この時代の人の割には若い。

 そして、この展示の最終段階には彼の死の一週間だったか、その前から、カウントダウンのように、綴られているところか。


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 これが死の1日前の手紙、日本の友人内山完造にあてたとある。享年56才。

 博物館の敷地内には、生前の住居がほぼそのまま保存されていた。周りのフートンそのもの、

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 いつも思うのが、異国ながらなぜ、懐かしいのやら・・・。かつて早朝に漢詩紀行という番組があったが、場面によっては食い入るようにみたものだ。

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あの時は動乱期で今は平常・安定期・・・というのは現代人の不遜なのかもしれない。

この国は本当に平和なのか?平和に見えるだけなのか?それとも平和なところしか見ていないのではないか?一見の平和に動乱の匂いをかぎ取り、その元が単純で煽られやすく、無知であることを恥じようともしない大衆なるものが淵源で、「だからお前らダメなんだ!」という一括は、海を越えて遠くこの国にも十分に到達しうる。

今の政治家など、そのほとんどが無自覚な阿Qではないか・・・。

 と、重い気持ちを背負いつつ、博物館をあとにする。

 西二環路から、北二環路を通って、三元橋を抜けて、四元橋、五元橋と、芸術開放地区で有名な草場地区というところにお邪魔する。

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 この日はサイクリングにはもってこいの日だったが、なんと川が凍っていた。しかも人がその上で遊べる位までの厚さだった。これには驚いたわ・・・。

 途中道にも迷った、郊外に行くと新興系の住宅が建ってきていると、その近くには取りつぶされたり、立ち退きを迫られたりする、古い北京のなれの果てのようなところが散見できる。

 これをセピア写真なんかで撮ったりすれば、二百年前・・・といってもわからない?かもしれないね。

 一度店主の地軸が狂ってしまい、そうした廃墟に迷い込んでしまった・・・。

 まだ集落の外枠だけがやんわりと残っている敷地があって、9割以上の建物が壊されているが、解体の途中・・・としか見えないような・・・、というのも外から家財道具などが丸見えで、この人逹ってまじでここで寝泊まりできてんの?というある種ドラマのセット状態になってる所に迷い込んでしまったのだ。

 更に驚いたことに、布団が沢山干されているその脇に、腸詰め、手のひら大の豚の三枚肉が大量に干されていたことである。どこかの店に納めるのか?それとも、自分たちの保存食か?住まいが半壊状態なのに、半壊状態だからか?保存食の確保に心血を注ぐのか?たくましいといえばたくましいが、それを理解できる土壌がまだ店主にはできていないということだろう。

 しかし、圧巻だったその光景だが、もちろん足早に通り過ぎなければヤバイ雰囲気もあったので、当然写真に収めることはできていない。

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 店主としては珍しく地軸が狂ってしまったため、アチコチ右往左往してしまい、それが結果的には楽しかったんだが、予定よりだいぶ遅れて、インギャラリーさんの所に着いた。

 困ったことにここでも話が一気に盛り上がり、外に出たときにはとっぷりと日は暮れていた。もちろんそんな予定がなかったので、ライトは不携帯・・・。幹線道路に出るまで、真っ暗な中を恐る恐る走って脱出したという感じ。中国では、無灯火がまだ取り締まりの対象外であるため、公安からちょっかい掛けられる心配はないが、まず幹線に出るまでは、正直怖かったわ・・・、道も悪いところあったしねえ・・・、パンクしても大悲劇だし・・・・。

 完成に入ると、一安心で、自転車道をまっすぐに東三環路目指して一気に駆け抜けた。

 まあ、色々あって、ネットもなぜか途切れたりと、まあ本当色々あって、長い一日であった・・・という、北京的休日でありました。

北京的休日 その1

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 映画のタイトルになりそうだな、北京の休日であります。英米圏から世界へ有名になったのがローマの休日、未だに不朽の名作で、欧州だけに要所は昔のままだけに、あの映画を手がかりに観光するっていうのもありかもしれない。

 まあ、実際のローマっ子からすると、すぐあの映画持ち出されて・・・迷惑だよ、もっと他にもいいとこあるし、あんな映画の前から、数千年この年は世界の中心でやってきたんだ・・・と思っている人もいるのかもしれないね。

 海外から注目されること自体は悪くはないようだが、どのような注目のされ方か?といことの事情はでかいよね。もう三十年くらい前の、東京を回るハトバスで花魁ツアーなんてものを作って、やり玉に挙がったことがあった。

 そんな東京なんか見せたかねーよ、という感じだろうね、性差別のまっただ中の負の遺産をあたかも絢爛豪華な伝統文化のように誤解されたくはない・・・、いろんな言い分があるだろうね。

 多分実際に聞いたことはないが、ローマの休日の是非は殊に、あの映画にのらなかった地域なんかも含めて、色々あるんだろうねえ・・・、それでも、こうした象徴的な映画の力はすごいものがあるんで有りましょうな。

 東京の休日なんていう題で映画作ってみると、一体どんな切り口で東京を描いていくんだろうか?どこ見せるんだろう?・・・、ご当地の名前を冠に「○○の休日」っていうのを作ったら・・・、その地域の特色が出るんだろうか?それとも似たり寄ったりのものになるんでしょうか?さあ・・・。

 ということで、北京の休日であります。

 実はこの前日までが、最悪だったのだ。その夜までが、まあ、つかめるような低位置まで、pm系のスモッグが下りてきて、かつ霧も含んで、どんよりした空気が重ーく北京の町を覆っていた。

 明日はやめた方がいいかもしれませんねえ、と地元の人にも言われたくらいだ。そうなら、ちょっと予定変えるかな?それとも地下鉄オンリーで行くか?でもせっかくなのにもったいない・・・。

 と思って明けた朝が、これだ。ピーカン、蒼穹の空になっていた、一体あのスモッグはどこへ行ったんだ?しかし、ウーン、アレはまあかなり深刻だろうと思うね、車が汚いんだ、北京の車はまあ汚い・・・。乾燥しているんで、埃がすごいというのもあるが、スモッグのある日は、みんなマスク・・・。

 ここは変えないとなあ・・・。

 ということで、自転車も大活躍できる方法へ持っていくと同時に、国の方も、ちょっとした大規模の遷都計画があるようだ。すでに北京の町は二千万人を超え、一つの都市としては、人口過多で、アチコチでその矛盾が出ているということだ。

 なので、早々に、郊外の国営企業から引っ越しを始め、政治の中心的な機能は北京に残しながらも、分散できる機能は、天津とかもう少し近いところに移し、三角形でうまくやっていこうというところで動いてるらしい。上がやる!といえば、ことが早い、冬期の北京オリンピックまでにまた、何らかの具体的な動きがあるんじゃないか?

 ということで、前日まで、マスク三枚重ねを覚悟した店主は意気揚々と、レンタル自転車を用意した。

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 当店のオリジナルフレームからできてるREバイクなんで、走りはばっちり。こいつで北京の休日をちょいとサイクリングとしゃれていこう。

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 走ってすぐにわかるのが、北京市には自転車道がほぼ完全に・・・、整備されているといっていい。もう車道扱いなもんで、歩道を走っている人はほとんどいない。車の運転も粗め、歩行者も粗め、相互の傍若無人が成り立っているので、その流れをつかむと、意外と走りやすいかもなあ、しかも自転車道があって、写真にもあるように囲いがされているところもあるので、かなり快適に走れる、といっていいね。

 これもアア、スモッグがなければ・・・の話なんだが・・・。

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 走っていると、あちこちに、こうした兵隊・・・や武装警官が立っているのが目に付く。どうも春節前に、都市の警備を強めているようだね、ちょいと物々しい。

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 北京の自転車道に話を戻すと、自転車道はそもそもの道の幅によってどうも割合が決まっているようなのだ。なので、どこへ行っても一律ではなく、広い道では、自転車道もこのように広くなる。

 これじゃあ、どこまで広いのかわからないか?ではギリギリまで外に立ったところから、内側を見てみよう。

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 幅二十メートルはありそうな、自転車道だ。これはある意味使わない手はないだろう、だから自転車普及なのだ・・・。

 まあ、でもこの道は異常に広すぎる・・・、というのも、

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 こいつの並びなもんで、国家の威信を賭けて、立派に見せようとするのは、理解できないわけではない・・・が、まあ土地が広いんだね、その一言に尽きるわ。

 日本の江戸城周りでそんなことやったら・・・日比谷はなくなるな・・・。

 なので、特別とはいえ・・・、

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 これが自転車専用の地下道、デカイ道が横切る下を通っているが・・・、まあここも国家の威信の賜かもしれない。

 ということで、問題はなくはないが、基本として、北京は自転車で走るには、空間の確保がされている、といっていいだろう。東京のような車と自転車一緒くたになるようなところはきわめて少ない・・・、だからといって安全かというと、北京は北京の交通の文法を学ばないと、危ない思いをすることもある・・・だいぶ・・・ということは付け加えておこう。

 まあ、近くにいる一番傍若無人そうな人の後ろに直づけして、足を合わせること・・・かもしれないね。こちらもある意味くんなら来い!的な勢いがないと駆け引きができない・・・、そういう意味で、流れを見て、タイミングを見計らって、肩を入れるて、走りきる・・・というのが北京的走りの基本・・・といえるかもしれないね。

 そういう意味で、観光用の自転車レンタルというようなのも仕事になるかもなあ・・・と思ったりもした。まあ、アイデアは持っていて邪魔になるものではないので、そのタイミングが来るまで暖めておこう・・・。

 さて、北京の交通サーフィンをしてどこへ行ったか・・・、は次回に回そう・・・。

 フムフム 

自転車屋になろう!その三 ロックバイクス変身 ウナギにしようか真鯉か・・・



 名前がよくない?ウナギ・・・。ただ、あの黒から白への濃淡だけのウナギって、見方によっては神秘的なんだが、なんだかあのニョロニョロ感が滑稽に見えるかあまり見た目としてグレードは高くないかもなあ。

 といって、フナ・・・でもなんだし、真鯉=まごい・・・ではどうか?鯉となるとやはりあの鱗を演出したくはなるが・・・。

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 こいつは、あのロックバイクスのロケットを元にニ転三転しながら、今日の形になったもの。一時は電動アルテが付いていた。ただアルミのメガチューブは、太いだけあって、表面加工には見せ場はおおい。

 元の形からも相当変わっていたが、もっとインパクトあるものに・・・と提案したところ、大森社長の目が光った。この人に任せるしかない。

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 基本縦線にマットブラックを残し、磨きの素地の上に、ほんの少しスモークにかけたキャンディーを噴いて、磨きを上から援護した。
 
 フレーム加工に手間かけた分、ちょいと押さえるために、コンポは・・・、

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 ソラの黒に。まあアルテにするとか、最低でも105・・・という提案もなくはなかったが・・・、まあどうしてもというのであれば、差額で再組み付けもあり・・・ですよ。

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 しかし繰り返すと、この現行のソラがいいですね。よくできていると思います。ある意味不足なしであります。何なら、ブレーキだけ105にするという手もありかもしれないが、ソラという文字を消して、目隠しするわけにいかないので、コンポの情報一切入れずにライダーに乗ってみな、とした場合多くはこれにて十分となる(レースの精度か否かは置くとして)んじゃないか?な。

 半年くらい前に、中学生が当店にやってきて、このソラは気に入らないので、お年玉はたいて、ティアグラに格上げしたいという依頼が来たが、おとといおいでくださいと、お返しした。

 中学生だまくらかして銭巻き上げるなんて簡単だろうなあ。「コンポのグレードを上げたら、今度はそれに見合ったホイールも変えないと、ウーン・・・なんていうかな?バランスっていうの?自転車の見た目から、スペックのバランスが取れなくて、なんかチグハグになっちゃうんだよねー、その辺もよく両親に相談して、補助してもらうとかで一気にやらない?」とかな・・・。

 君の時代は頭で乗るもんじゃない、足で乗るもんだということを生意気ながら教示したかったからだ。後日母親とまた来たかな?それでも同じ理由でお断りした。そんなことより、その中学生には、その「恵まれた自転車」で、立川にあるクラブチーム東京ベントスの走行会にでも参加しておいでと提案しておいた。

 どうでもいいが、あいつどうなったんだろうなあ・・・。

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 実は「裏走り」のロックバイクスといわれている(店主が勝手に言っているだけだが)・・・、見た目はストリート系でレース車体など全く意識していないようで、その実、かなり攻めたスケルトンというのが特徴だ。レース会場でロックバイクスって見ないかな?走っていてもおかしくはないくらい、前に出る。

 こいつも、まっすぐ前にビューンと伸びる力を持っている。

 ウナギ号・・・?それとも真鯉?まあ、ソラも付いていることだし鯉のぼりを意識すると真鯉の方がいいかな?

 ということで、ゆるりと早いもんガチということで、店でお待ちしています!

ちょっかい顔出し



 へえー、ああやって荷物を脇から入れるのか?初めて見たなあ。しかし、かなりの数の荷物をすべて検査して、間違えることなく機内に届けて、相手先空港で受け渡す・・・、細かいトラブルの話も聞かなくはないが、まあ、すごい仕事だよね。と、だいぶ感心する。

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 北京空港に着く。通常なら、孫さんという方が迎えに来てくれるんだが、今回はそれをお断りして、自力で行くことに。でないといつまで経っても土地勘もなにも付きはしない。

 下に書いてあるのが、地鉄機場線という空港から北京の地下鉄に直通の電車なのだ。自動販売機で切符は買えなかったが、どうやっていいかわからなかった・・・、人のいるブースへ行って25元払って、切符をもらう。

 一度乗り換え・・・、

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 国際貿易センター、略して国貿駅到着!単純な方だが、ちょっとした満足感なのである。

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 ちなみに北京の地下鉄に乗るのには、荷物検査がある・・・。なんか形式的・・・とも思えるし、緩い感じもするが、買い物で包丁を購入したら、地下鉄には乗れなかったとか、風船はいいが、膨らんでいる状態のものはだめとか、液体物は検査員の前で実際に飲んで飲み物であることを実証しなければダメ、とか全く緩いばかりではないらしい。

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 北京は東京より断然寒い。なので、こうしたバイク用の膝掛けのようなものが必要なようだ。これ日本の寒い都市などで、ちょっとしたブレイクにはならないかな?

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 中には、ジャンパーの改造バージョンを自転車につけて乗っている人も見かけた。自転車は、自分が踏む分、体は温かくなるが、バイクは座っているだけだから、寒いときには半端ないだろうなあ。

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 一月チョイぶりの北京のお店。「新年好!」というが、春節の前の彼らはあまり実感がないようだ。というよりも、徐々に春節モードらしく、忙しいながらも、どこかお休みモードに入りつつある状態なのだとか。

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 何?フルカーボンのストライダ登場、時間の問題かと思っていたが、ついにここまで来た、という感じ。あとはフルカーボンのディスクホイールとか?まで行くかな?

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 ディスプレーがクリスマスモードから変わっていた、確か前回は金自転車だったが、今回はチェレステ三台そろい踏みとなっている。基本ディスプレイにはノータッチだが、もし一部やらせてもらったら、まあ大変だろうなあ・・・

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 作業場では、勤勉な肖さんが、メンテの最中だった。だいぶこの場所にも、作業自体にも慣れてきたようだ。実に丁寧で、学ぶ気満々な彼、一週間でも当店に留学に来ないかな?とおもう。

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 バイクに当てられ、曲がったホイールの応急処置までしている、横の振れは取れたが、縦ぶれは取れず、スポークもテンションバラバラなので、基本交換なのだが、家に帰るまではもたせてやろうとする、さっと振れ取り出して、処置をしようとする。こういう店って、日本にもどのくらいあるんだろうか?同業者に明るくはない店主は、ちょいと心配になった・・・。

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 この日は、ビンテージものが三台でたと・・・。徐々にだが、ビンテージバイクを扱っている店という、認知度が広がってきたんじゃないか?という。であれば、それはそれで、いいことだろう。

 もちろんそれだけじゃあ、ダメだが、まずは店の維持のためにもそういう柱がいくつか建っていかねばならないからね。

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 ロッシン・・・、イタリアン。この辺くらいのわかりやすい完成車が出やすいそうだ。

 この分野でも協力できることは多い。見るだけのビンテージなら、誰でもできるが、それを安全に乗り続けようとなると、かなり細心なメンテと、センスある現行品交換などが求められる。チューブラーからクリンチャーへのホイールの組み替えなどの提案も大いにすべきだろう・・・ね。

 ビンテージという頑強は柱を1本建たせること、あとはそれ以外の他の柱も立てていかねばならない、こちらはいくつもの提案、アイデアはあるんだが、これもタイミングを見て出していかないと、かなりの確率で、空振りとなる。

 それをちゃんとヒットさせるには、タイミング、人、段階、状況などいろんな要素をちゃんと計算しないとね。その辺難しいながらも、面白いといえばそうなんだが・・・。

 ただ、今回はまた別のミッションでやってきた・・・。公表するときはまたその時に!

自転車屋になろう!その二



  これは当店のオリジナルフレームでの完成車なんだが、確かリノバイクとのコラボの際に、ちょっとばかし気合いを入れて、作った経緯がある。

 それがまた、今回の自転車屋開業に関して、いい売り出し、目玉商品にならないか?なんてわけで、引っ張り出してきた。

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 元々当店のフレームはラグ付きなんだが、こいつのラグ部分を磨いてもらった、いわゆるメッキ調というやつだ、もちろん大森研魔の社長の仕業だ・・・。

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 ピラー周りのラグも磨いてもらっている。そして色はターコイズ。

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 贅沢して革サドルが付いている。

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 二点豪華だよね、このバーテープも本革です。

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 贅沢だよなあ・・・。そして何よりもこのエイドバーの付いたブレーキレバー・・・。

 久々に乗ってみたが、楽だわ・・・こりゃ。リラックスライド最高!といっても、踏めば前出る当店オリジナルなので、余裕を持って走っていられる感じがまたいい。

 我ながら、このパーツ選択は大変よろしい・・・。

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 基本シルバーパーツで固めている。リムも、ハブもハンドル、ステム、ピラーもね。

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 クランクも、シルバー、そしてファイブアーム。もういじらなくていい所はいじらなくていい・・・とでも言いたげだね。

 そして、この車体にしてこれでいいかな?とも思うが・・・。

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 Wレバー状態。ゆったり乗るなら、別にこれで問題なし、ちょっと前までみんなこれだったんだから。あとは、ブレーキはシルバーのポテンザスケルトンブレーキ。なぜかこいつはクラシカル車体によく似合う、わかっていた頃のカンパの作品かな?

これにオプションとして、手元シフター、エルゴパワー並みのものが有ると本当文句は亡いんだが・・・ね。ちょっとした奴がいたが、未だに連絡が取れないらしい・・・。


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 とまあ、現行品でこんなのを作るのが大変になってきている中で、堂々と作っておりますので、適所に行ったらいいなあ、と思う次第、新車でこんなの探してもなかなかないでしょ?ちょっとしたセールストークも、自転車屋開業への修行のようなもんだ。

 さあ、こいつも早いもんがちだよ!サイズは530・・・、さあ、大変だ数は1本限りだよ。

 ということで、自転車屋を開いて参ります!

人力車考 次は・・・?



 先日浅草の展示会に行って、改めてみた観光人力車の盛況ぶり。海外の人に向いて、片言語で交渉して、観光スポットを回る。

 もう何年か前から始まっていたようだが、未だに続いているねえ。

 二十年くらいになるかな?浅草の二階建てバスはなくなったと聞いているが、人力車はまだ生きている。

 これってなんでしょうね?

 ドブさらいのオート三輪(象さんに似ていた)、車掌さんが同乗していたバス、ボンネットバス、トロリーバス、路面の都電などは店主は幼少の頃ほんの少しであるが経験している、そうそう蒸気機関車も現役のもの(リバイバルでなく)を一度見ている。

 しかし、人力車の記憶などは全くない。聞いてみると店主のお母(八十代)が幼少期に乗って、出発の際、後ろにのけぞるのが怖かったという記憶の話は聞いたことがあるくらいである。

 つまり、戦後すぐから五十年近くは全く、日本で姿を消していた人力車が、観光という側面で復活し、今も生き続けている。こういう現象って何か暗示しているような気がしてならねえなあ・・・。

 古いものが復活してくるってこと、何らかの新しいものによって篩いにかけられて一度廃れたにもかかわらず、何でまた復活してきたんだ?

 人力車はかつては今のタクシー代わりだったはず。それが車という文明の利器によって、一掃されてしまっていた。石油が枯渇して人件費は下がったら、それはタクシーとしての再生は可能であっただろうが、まだまだ石油はあるらしいし、人件費にも著しい低下は見られない、だいぶ下がっては来たが。ということは?

 そう、人力車の再生は役割としてのタクシーとしての再生ではなかったということだ。

 ものの再生を考えるにこのことは重要なポイントになるかもしれない。つまりかつての役割をずらす、ということ、そして、そのずらしに応じて、現代の技術なりセンスを盛り込んである種の不便のコントロールすること・・・かもしれないね。

 多少の不便さは、むしろ味になる・・・。これもキーポイントかもしれないなあ・・・。もちろんその裏には多大な不便は絶滅する運命にある・・・という大原則はあるだろうね。不便は味でとどめとけ・・・、これが永続の秘訣になるのかもしれない。

 年に数度のキャンプなどは、わざわざ不便を楽しみに行くようなもんだ(キャンピングカーは別かな、アレは文明を自然の中に切り取って持っていくという発想だ)。山登りもそうかな?

 そして適度な不便のコントロールには、知恵や技術や工夫がいる・・・、それがまた楽しい、ちょっと難しいぐらいが一番楽しいということだろう。そしてそこに、何よりも自由がある、ということだ。

 自転車なんかもまさにそうかもしれないね、本当に楽したければオールエンジンでいいはずだ、それをわざわざ人力を使う、しかしそれだけだと苦しいし、疲れるだけだ、それをどうコントロールするか?ギアの開発、素材や、スケルトンの工夫でもって、より効率よく限られた人力を生かそうとする、これが不便のコントロールに当たるのかもしれないね。

 古民家の改造なんかも、こんな視点からやってやったら、大人気になるかもしれないね、今の機能・経済効率第一主義から作られた量産住宅にはない、「味」というものがコントロールされているわけだらか・・・。

 そしてそのコントロールの中に技術、アイデア、センスがいかされ、その土台自体が自由によって支えられている。

 着物なんかもそうだろうね、あの正統着付けも大切だろうが、アレじゃあ、不便(不自由)そのものを強要しているにすぎないんじゃないか?付け帯や半襟なんてところで停まってしまっているんじゃない?

 もっと不便をコントロールして、役割自身をずらしていかないと、和服の今後は文化財としてしかなくなるんじゃないか?

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 人力車をきっかけに、こんなことなどをうつらうつらと考える。それというのも、実はとある観光地の人力車屋さんから、人力車のメンテができないか?なんていう依頼電話をもらったからだ。

 何でも面白がる、店主の正確からすると、受けない手はない。さて、あの巨大なワッパを据えて振れを取る台は、まあ外に設置だな?スポークテンションはかなり低めに設定されているように感じたが、これはお客の乗り心地を優先したのかな?と思ったんだが・・・。

 足の速さを売り物にする車夫が登場でもしたら、「もっとテンション上げてよ、こっちはそれで食っているんで・・・・」なんて話に展開したら面白いだろうねえ。

 量産されていない人力車からするとメーカーはメンテよりも、買い換えてと来るらしい、それじゃあ採算取れませんというのは運営会社の言い分なんだろうか?今後どう展開するか知らんが、役割をもっとずらして、不便のコントロールをすれば、また別の側面での人力車の再生になりかねない。

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 例えばだ、電動アシスト付き人力車、登りになるとアシスト機能が付いて来る、まさに不便のコントロールだ。

 いやいや、どうせやるなら、もっと悪のりしよう。

 なら一層全過程電動アシストでやったらどうか?なんてな。柄の部分にスロットルつけて、それをひねるとアシストのスピードが上がる・・・、極限まであげると車夫の足が回らなくなるので、靴はもうローラースケートにしておく・・・。

 ローラースケートはいた女の子が、おしゃれな格好して、流すように人力車を引いていたら・・・、これはもう役割もなにもずれにずれまくった、全く別の乗り物になってしまうが・・・、まあそんなことなんじゃないのか?

 こんな駄文を読んで、先のその先のビジネスチャンスまで考えた諸氏へ、人力車の次はお猿のカゴ屋のカゴを考えていないか?もちろん不便のコントロールに、カゴの担ぎ手にローラースケート履かせるか?それともバネ仕掛けの靴でも履かせるか?

 社会的役割・機能をずらして、不便を「味」レベルでコントロールすることで、ものが再生するなら、各分野でやっそれぞれてみる価値はありそうだ。

 すでに新しいものは既存の隙間の中、しかもその奥にあるか、古きものの中にしかないようだから・・・、まさに温故知新でありますな。

自転車屋になろう! その一



 今や、伝説のアルミフレームとなりました、FUJIのバラクーダであります。一体何台売ったか知りませんが、一時はアルミフレームを席巻するかと思う勢いが、2010の秋でしたね、抜群だったと思います。

 展示会で始めてみたときのちょっとした衝撃、確か十五台くらい発注したかもしれません・・・でした。

 それが、翌年、これからサイクリングシーズン到来!というまさにその矢先に、東北の大震災が起こり、自粛ブーム、草レースなどほとんどが中止、そして、入荷遅れも相まってか、完全に出ばなをくじかれた状況に陥ったんであります。

 ハードソフトともに出鼻をへし折られた。そういう不幸なスタートをもつ車体でありますね。

 ところが、当店に、こいつが最後の一台として、あるんであります。サイズは540です。

 今年の店主の目標が、念願の自転車屋開業です。じゃあ、今まで何屋だったんだ?と思われるかもしれませんが・・・。

 まずは自転車をしっかり適所にお届けする、そのための適材の紹介をしっかりしていかないとね、ということでもあります。
 そういう目で店内を見ると、意外といいものがある・・・ということにも気づきました。さて、適所を探さないとね。

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 まずこのバラクーダは、アルミのパイプの形状が斬新だったんですね。今見てもちょっとそう思いますね。

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 カーボンフォークで、テーパーヘッド、下は1.5インチのデカイヘッドでありましょう。

 そして、今回の変更点はここ。

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 ホイールはシルバーから、黒にしてみました。これに関してはちょっとしまった気がしますね。

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 30ミリハイトの黒リムで組み直して装着、意外といいです。

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 コンポ類は基本5700時台の105が付いています、ファイブアームだし、手元変速だよ。

 もしこのコンポがダメなら、差額で今の105やアルテ・・・、ポテンザなんかに変更してもよし・・・としましょうかね。

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 エアロ形状の特殊ピラー。これはこの車体しか使えないので、ちゃんと大事に使わないとね、こいつは途中マイナーチェンジしたものだったんだが、そのマイナーチェンジもすでに織り込んでいる。

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 サア、最後のバラクーダだよ!こいつはアルミの骨董になる・・・んじゃないか?と勝手にかんがえているが・・・、どうなるか?

 でも走りも定評ありで、好きな人にはたまらない、でしょう・・・。

 最後の一台、早い者勝ち・・・。なんて、自転車屋開業も、やればできるのかもしれない・・・と最近ちょっと思ってみた。

 続く!

脱自転車脳



 やはり、シルバーパーツがありますと目を取られます。こちらは、サンエクシードさんと思いきや、京都のグランボアさんであられましたね。

 もうランドナーパーツがないのでこうして、自分たちで作るしかない・・・ということ。こちらは実際に実行されていますが、考えるところ、共通するところありですね。

 なければ、嘆く前に探すか、どうにかする・・・という発想、今まではなかなかなかったんですが、これからは・・・ともどこか思う。

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 ヨシガイさんにもありにはありますが・・・、この辺もどこかオリジナル・・・なんでしょうね。

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 削り出しですか、見た目はクラシカルでも多分かつてのものどもよりも効くんでしょうね。まあ、レトロはレトロの良さはあれど、効かないブレーキをつけてまで・・・・?とは思いませんので、機能アップした暁のクラシカルライクで有れば、大歓迎であります。

 どうも効かないブレーキはただのブタだと思いがちな店主、ブレーキと、ブレーキレバーは機能重視、その次見た目・・・です二の次ですね。

 このグランボアさんはタイヤもやっているようで、なんと柳サイクルさんも扱っている!しかもだ、こちらのグランボアさんが主催するビルダーの大会?コンペのようなものが近々あるようで、そちらにも柳サイクルさんは出品されるそうだ。

 ハード、ソフトともに頑張っているよね、ヤレヤレ!

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 あとちょいと目を引いたのが、このMBKのメッキフレーム。あまりさえたイメージのないメーカーだったが、こんなのも作っていたのね。

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 シートステーがズノウみたいですね。

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 肩から流れる一体感がなぜか美しかった・・・。

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 ここまで展示しますか?というもの、これ単体でビルダーに販売しているのか?確認し忘れた。

 まあ、こんなもんかな?

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 ところで、なにを今更ネオコット?かと思いきや、これはチネリの例のアレか?

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 このロゴもローイスロイスから来ているのか?RBということは、あのヤンチャでどこ行くかわからないロックバイクスの、いたずら展示であります。

 といっても、これマジないたずらで、実際パテ系でもってこの形をしている、ちらつかせているのはチネリのアレ。

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 型まで起こして、パテ修正するという大変手の込んだいたずらで、これ一発惚れしたお客から、加工の注文が殺到しているそうだ。

 一見この形にするには簡単そうだが、実は使っている内にヒビなどが発生しがちなんだが・・・、店主も経験あり。この辺もぬかりなく、先手を取って、対策済みなのだそうだ。

 さすがやるねえ・・・。

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 ロックバイクスは発想とアイデアと小回りで勝負する、まあ他にはここまでやるか?!ってとこはなかなか見つからない。

 ここで、少ない同業者と話が盛り上がる。というか、盛り下がる。つまり今後物売りはドンドンしにくくなるだろう。実際にしにくいしね。

 これを不景気!どうにかして・・・といのはたやすい。もちろん、そうした要求もある意味重要だ。政策がどこを向いているのか?これを常に確認しつつ政治に突っ込んでいくのは市民の権利でもあるからだ。

 実際七年目か?トリクルダウンとかいつ来ている?ほぼこの「学説」は詐欺だったとみていいね、いつまで経っても道半ばで住むんだから。最近はアベノミクスなんてことも言わなくなってきてる。

 三本の矢は用意したが、弓がありませんでした・・・という詐欺か?

 まあ、いい。不景気は横おいて、それでも何でも、なんとか手は打てないか?と盛り上がる。

 自転車をものとして、ハード単体として売る、これはもう出尽くした感はある。それとは違う形で、違う見せ方で自転車を演出してやらないといけないだろう。

 電車と線路の関係だ。しっかり線路を作らないと、電車は走らない。

 展示会を見ても、まさ国内の版権のないカーボンフレームをどこからか持ってきては、サンプル取って、並べているだけにしか見えないものがあった。

 電車のみの展示、線路がなければは知らないだろう?

 見せ方としてもコラボ、自転車単体だけでなく、何かとコラボさせる演出。コラボの相手は無限・・・、そこに気づいて動けるもののみが、生き残れる・・・のかもしれない。

 さて、コラボと方向性を持った線路をどうしくか?いえるのは自転車単体だけではダメ、自転車脳を一度破壊するくらいの発想がないと・・・というところまで、話題は盛り上がった・・・。

 今年の目標は自転車屋だ。

 どう見せていくか?それにしてもデカイ課題だなあ・・・。

タンナス新展開?ブレイクの予感・・・

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 パンクしないタイヤ、ということで用途を選べばこんないいタイヤはない。パンクしないんだから、遅刻の許されない、通勤通学にはもってこいだ。

 また、当店では始発バス担当の方がこれを使っている、パンクで絶対に遅刻ができないからだ。

 そういうメリットがある反面・・・、

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 タイヤ自身の弾性不足のためか?理由はわからないが、スポーク折れが何度か見られることが起きた。パンクはなんとか自分で直せても、スポーク折れは自分ではできないという方が大半だ。

 パンクはしないが、その代わりスポークが折れることがリスクだとしたら、これはメリットが吹っ飛んでしまう。

 そこで、ただ今実験中なのが、折れずに、つまりはのがしつつ狂わないという組み方。

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 今自分のホイールで試していますが・・・、

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 若干弱めの、八本取りねじり組、というやつなんですね。

 スポークが折れるということは、タイヤが路面からのショックを吸収し切れていないんじゃないか?という推測の元、しなるホイールを想定する。まずはリム自身が柔らかいもの、例えばシングルウォールものなんかね。

 ダブルウォールとかになるとリムの強度が上がる分、少しスポークのテンション下げ目にする・・・ただ、その分狂ってしまっては困る。

 意外と狂わないのが、ねじり組。ねじり組は交差に負荷を掛けないようにするために取り数は少なめにする方がいい。通常六本取りとか四本取りでもいいんだが、テンション低い分、裾野を広く取る方がクッション性はいいかな?とも思い、まずは自分のホイールで、八本取り一ねじりでやってみている。

 当初より、少し全体のテンションは上げたが、今のところ折れも、狂いも発生していない。このまま狙い通り行ってくれれば、いい営業にもなろう・・・な。

 とそんなタンナスに、新製品の噂を聞いたぞ、それもすごいやつ・・・。

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 これがそいつなんだが・・・、こいつは現物の一部といっていいね。

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 ひっくり返すとこうなっている。いかにもタンナス、非常に軽量な高分子体・・・ですね。

 こいつが継目なしで一周あると考えてほしい。

 この内側のくぼみにはなんと23Cレベルのチューブが入るということになっている。

 このチューブ全体を覆うようにこの高分子体がチューブを包み込む。こんな厚い高分子体に守られるので、チューブは安心だろう。なので、チューブアーマーともいうらしい・・・。そしてその上から通常のタイヤを履くことになる・・・。

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 こんな感じね。これは内部構造を示している模型だが、一番下に23C、それを覆うように新タンナスが装着され、それら全体を包み込むようにして、外側のタイヤがつく。そして空気を入れることで下のチューブに張りが出て、新タンナスとタイヤをリム全体に圧着して、装着完了となる。

 転がりも軽くなるし、空気がある分、クッション性もよく、リム打ちパンクも、通常のパンクも絶対ではないが、大変起きにくくなっていく。更に、たとえパンしても、新タンナス自体に張りがあるので、空気が減る分多少の抵抗も増えるらしいが、通常になら多少乗り続けることもできるということだ。

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 タンナスもいい所は随分あるが、装着が難しいというのもある種のデメリットなんだな、本当に大変なときもある。だからタンナス自身は小売りされない。なぜなら、ユーザーが交換できないからだ。

 その分この新タンナスは自分でも取り付けが可能ということで、小売りはされるようだ。

 ある種合同展示会の中では、新製品開発でワクワクと盛り上がっていたのは、こちらを含めて数社かな?

 今年二月頃から、ボチボチ実売も開始されるらしい。そして今年中に26*13/8何かも出るらしい。そうなったら、後輪のチューブは是非こいつにしてやりたいね。

 そういう車体が増えれば、つまらんパンク修理も亡なくなるだろうなあ。

 実売後即購入して、装着実験開始します、これは楽しみにしていい発明だね・・・。

合同展示会 その一



 去年はもう少し遅かったと思いますが、ここ浅草、浅草寺でございます。世界からのお客さんが多いですねえ・・・。

 日本の物価が下がったというよりも、近隣諸国の所得が上がってきたせいで、相対的に日本が来安い国になってきたんでしょうかね。このあたりで着物を着ているカップルは非常に高い確率で、外国人と見ていいでしょうね。

 なんてこと考えながら、産業会館かな?到着です。

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 こちらは業者専門なので、一般の方の入場はお断りとなっている、その辺一緒くたになってしまったサイクルモードとは一線を画しますね。

 いや、もうそろそろサイクルモードのあのパターンは・・・終えるとまではいいませんが、何か変化が必要な気もします。

 その点こちらは、その筋ばかり、俗に輪界というのだそうだが、素人さんに気を遣わなくていいというのが最大のポイントかもしれません。この展示会には行ってもいいなあ、と同時に、いずれ業者として展示できないか?なんてことも考えなくもない・・・。

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 今年はなんかセミナーのようなものもあったようだ、参加はしなかったが・・・。

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 ごらんのように、ライティングもくそもなく飾りっ気全くなしだが・・・、これはこれでいい。

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 展示に広さなどの規定はあるかと思うが、でも照明は上からの既設のもの、出展費はかなり抑えて、多くを集めて、活性化しようという主催者の思いが伝わってくるようだ・・・ね。

 ただ、やはり世の中の景気を反映してか、どこもものを売るのは難しい・・・と、合う者同士はなしはそっちの方に飛んでいく。

 今までのやり方ではダメだ・・・と、わかったものから独自の動きをしていくのだと思うが、いやいや、まだまだそんなことにすら気づかず、従来の形式を踏襲しているだけのとこも、多いかもしれない。

 確かにものは売れない、自転車も売れなくなってきている、そこには不景気もさることながら、従来の自転車脳から何らかの脱却ができていないからなんじゃないか?と反省的動きをする面々もいる、詳しいことは別の項で展開するかも・・・です。

 今回は、ちょっくら面白かも・・・と思ったもののご紹介をしましょうか?

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 あれ?こいつ・・・。昨年秋の台中バイクウィークで見たものだ。つまり、このユニットはワイヤを電動で、無線で引けるという発想のもの。

 つまり、通常のワイヤー引きのコンポを購入した人が、こいつをつけることでDI2なみの電動シフト車に変身させることができるというユニットなのだ。これはアイデア賞もんだわね。

 アプリで、シマノ、カンパ、スラム、すべてのコンポに対応し、かつ十五速まで対応できるという未来指向型、これ一個でしばらく使えるよね、という代物なんだが・・・、秋に台中で見て、すでに実売が決まっているとは・・・ね。

 ただし、シフターのスイッチに当たる分に関しては、まだまだ検討の余地が大ありだ、ということは申し上げておこうか?

 TRPが、油圧ブレーキレバーの側面にDI2のスイッチを入れるくぼみを作っていたんだが、そのくらいの寄生根性がないと、結局は使い手にとって、不便なものになりがちになってしまう。

 このスイッチの形式だと、せっかくの手元変速が、そうでなくなってしまうという・・・という何点があると言わざるを得ないね。

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 あとこれね、なんてことないライトなんだが・・・。こいつはハブの回転を生かして、発電するという形式をもつ。そうなると通常なら、ハブダイナモということになるが、こいつ違う。

 一般のナット式実用車ホイールに一手間掛けることで、あたかもハブダイナモのような、抵抗の少ないライティングが可能となるのであります。

 つまり、通常のダイナモをタイヤにこすらせて、その摩擦から発電するものではない、全く別の形式を使うことになります。

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 暗いからライトをつけたいが、つけると今度はホイールが重くなる・・・ということにはならない、ある種の画期的な後付けライトといってもいいかもしれないね。

 通常のダイナモライトを外してこちらを取り付け直すのも、高齢者などには優しいかもしれないね。

 そして、今年も謎の元気さ加減満載なのが、スポークの星さん。

 昨年の大阪大台風で、ちょっと被害に遭われたようだったが・・・。

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 まあ、いろんなスポーク作ってますね。

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 今エアロスポークなんて作っているの・・・星さんくらいじゃない?サピム・・・なんかあったが、どうも本当世界最強なのか?としっかり疑いたくなるね。

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 結構わかる、暖付きバテッド。こんなのも決戦用にはおすすめかもなあ・・・。

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 あと女子競輪でもってブレイクしている、虹型スポーク。こいつがホイールが回転するとまたいいんだな・・・。

 こんなの好きな人絶対にいるよね。IMG_0348_convert_20190109214332.jpg

 ブロンズなどもあったが、この青スポークは安っぽくなくてまたいいね。何が星さんにここまでやらせるんだろう?

 そして・・・、

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 アルミのカラーニップルがあることはわかるんだが・・・。

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 こいつは真鍮ニップルで、カラーリングだよ・・・。参ったね・・・。

 とまあ、一人の元気のいい女性社員さんが、関西弁で色々説明してくれて、工場直でも発注できると聞いて、こちらも元気いただきましたね。

 この辺取り混ぜて、かっこいい手組ホイールを作ってやろうと・・・。しかし、今や絶滅危惧種の手組ホイールには、この手のバックアップは心強いですね、大変。

 ちょっと本気出しましょうか?

 続く・・・。
 
 

なんだこれ? レトロダイレクト と申します



 依頼があったので、作ってみた・・・1年越しかな?

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 細かい解説はいずれするとして、ドライブトレインが、ちょいと複雑だ。

 一見どうなっているかわかりにくいよね。

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 歯数の違うフリーを二個平行につけます。これもちょっとやそっとではできないのだ・・・。ボスフリーだと一個つけるのが精一杯だしね。

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 それをチェーンステーの中間にプーリーを持っていって、そこに絡めてチェーンを回すという構造。

 だからなんだよ、という構造なんですが。効用だけをいうと、クランクの前回しと、後ろ回しで、ギア比が変わるという、ちょっとしたアイデアもんなのね。今回のギア比の差は16Tと20Tという、フリーそのものの持っている歯数の範囲でしか実現できなかったが、とにかくディレーラー、シフター抜きにギア比を変えられるという意味では画期的な発明ではある。

 もう少し端数の差があると、そのありがたみは広がるだろうね。

 ただ、リアにはディレーラーの入る余地はないながら、もしどこかにテンショナーをかますことができたら、フロントを二枚にするとかはできるかもなあ・・・などと、夢想の範囲ではあるが考えてみることもした。

 それができればフロントディレーラーだけで四枚のギア設定ができるという意味でも、もう少し、実用性が上がるかもしれない、などとも思ったが、まずはこの辺の試作で、試乗などをしてみないとね。

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 その他は様子のいい車体では、確かにある。

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 車体自体がレトロであるともいえるね。

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 ちらっと聞いた記憶はあるが、詳しくは知らないブランド。でもそれなりの雰囲気はあるよね。

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 せっかくなんで、テンショナープラス、フロントの二枚化なんてのもやってみたいね・・・と思ったりして。

 また動画などを利用して、もう少し詳しくこの自転車の構造をお話しする機会もあるかもしれませんね。

 ということで、レトロダイレクト・・・でありました。


 

やっぱり今年はピストかな?



 毎度おなじみ・・・といっていいでしょうね、本ブログでは、また出たよ・・・という因縁のおなじみ車体というものがいくつかあると思いますが、こいつもまごう事なきそうした中の一台であります。

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 押しも押されぬ、NJSピストである、サムソンであります。このフレームを多段化してしまった。

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 ロードハブを120エンドに改造し・・・、

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 後付け台座でもってリアディレーラーを取り付けた。

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 フロントメカも付いてるよ。リアはオールアウターでやったが、フロントはそういうわけにはいかないので・・・、

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 ダウンチューブにアウター受けパーツ、こいつは元々は全く違う用途で作られたものだと思うが・・・、それを取り付けて、フロントディレーラーだけ、インナーをむき出しにする。

 各所に相当手のかかっている、ピストロードなんだが・・・。その理由は?

 乗り手の方がそう希望したから、としかいえない・・・。それまではマークローザにそこまでするか?というくらい手間と金かけていじり倒していたが、あるときNJSピストフレームを手に入れてからというもの、そいつにできるものを移植して、以来この一台に専心している、といっていいでしょうね。

 しかし、昨年暮れ、今年はピストなんじゃないか?と思っていたほぼ初仕事が、ピストロードだとは、やはり勘がさえているのだろうか?

 今店主が持っているフレームでやりたいことがあるんだが・・・、それがまさにこいつなんであります。つまりピストフレームでロードを作りたいということね。

 ラバネロピストフレームが一台ある。それも250メートルバンク走れるような高いハンガーの車体なのね。そこが狙いなんだな。どうも高いハンガーの車体、店主は好きみたいです・・・。

 ズーッと、何年も乗らずじまいのピストフレームがあり、アイツをどうにかして・・・と思っているんですが、問題はコンポですね。

 なにを載せるか?なんですが・・・。シフターをどうするか・・・とか、そこが問題なんであります。それにめどが付くようでしたら、すぐにでも組み付けたいですねえ・・・。

 あ、そうだ・・・。なんで、このサムソンが来たか?ということですが・・・。肝心なことを書き忘れていました。

 それは、異音・・・対策ということです。峠で音が出た・・・、これをどうにかできないか?というね。

 異音はもう毎度言ってますが、締めるところ締めて、あとは雨乞いをするように静まってもらうのを待つしかない・・・というところまで、最悪行くときには行きます。

 新年早々来たか、異音が・・・。

 ただ、一番怪しいのがBB周りと見当が付いたようで、明けてみる。

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 確かに、相当網荒れているようですね。シールドベアリングなんで、もう交換しかない・・・。

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 一カ所にくぼみが・・・、

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 ハンガー裏のアウター通しを止めるボルトのあとらしい。これが唯一の原因ではないと思うが、変形から来るものの可能性もなくはないので、交換して走ってみることに・・・。

 とりあえず、らしき音はなくなった・・・。と同時に、ハブ周り、ホイール周りの緩みの点検と場所による増し締めなどを行った。

 組み上がって、走ってみるが・・・、やはりピストロードはいいね・・・。ますます、組み付けたくなってきた・・・、なんかシフターないかなあ・・・、あの台湾の台中で見た、あのカンパもどき、アイツが稼働してくれたら、サンプルでも使ってみたいんだが・・・、そうするとシルバーパーツの寄せ集めコンポができるんだが・・・ね。

 今年の早々には、店主のピストロードの完成をいたします。

 こいつも直ったことだし、裏ピストのブームの年としましょうか・・・。
 

狐に呼ばれし狸より



 当店裏・・・といっては失礼か、東伏見稲荷さんがあります。

 かつては、青梅街道からはほとんど見えませんでしたが、脇の東伏見通りのトンネルが開通して以来、立派な鳥居などが見えるようになった。
 
 でもね、東伏見稲荷の真骨頂はどうも、本殿?の両脇であり裏っかわなんじゃないか?と思うんであります。

 このようないかにも稲荷らしい、小さな鳥居が林立しているんであります。

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 奥に行けども行けども、鳥居だらけ・・・。大体あの稲荷の鳥居の多さに何か意味があるんでしょうかね?

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 数えてはいませんが・・・、数百本・・・ぐらいあるんじゃないか?と思います。

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 そして、オ・・・いたいた・・・。

 あちらも、狸が来たか・・・と。空を天狗、水場を水狗、そして地上を地狗という持ち場があるそうだ。天狗は言うに及ばず、水狗はカッパのことらしい、そして地狗とはオオカミを意味すると聞いたことがあるが、こちらにおわすは狐ときている。

 狛犬でもなく、狐・・・・。狸は神系としてまつられている形跡は、少なくとも店主は知らない。

 でもオオカミも、狐も、狸も同じ犬科ではあるが・・・。

 この手の動物たちとトーテミズムの関係ってあるのかな?などうつらうつら考えながら、稲荷後を散策する。

 表は、屋台がひしめいて、子供だましから子狸を引っぱがしながら帰ってきたものだ。

 しかし、今年は・・・、実はあまりこうした区切りのある思考は取らないできたわけだが、いくつか今年から・・・胸に秘めつつ実行していこうかと思うことはある。

 暮れに書いた自転車屋開業の話。あながち冗談ではないんだが・・・。今とは別店舗でやろうというほどの壮大なものでもない。または、通常の自転車屋のごとく、二万円以下の新車実用車を仕入れて、店頭に並べる・・・なんてことをしたいわけではない。

 まあ今の作業場的なものから、もう少し店舗的な展開に・・・というくらいなものだろうか?

 そして、そろそろ番頭さん的な役割の展開も考える必要はあろうかとも思っている。

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 小平市には、カクジョウ魚類という魚の専門店がある。病院詣での帰りに寄るというルートができたおかげで、最近は尾頭付きのオンパレードなのだ。

 やはりサクで魚を買うのは面白くない、そしてちっとも尊くもない。

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 鯛飯が炊きあがった・・・。魚を一本で買うと、一部を刺身に、一部を照り焼きに、一部を塩焼きに、そしてアラから出汁を取って、アラのミンチでカレーなどを作る、まさに骨の髄までいただくことになる。

 その過程はかなエグイ。切り落とした魚の頭、そいつの目とこちらの目が合うんだよね。思わず、ゴメン、成仏してくれ・・・となる。皮から骨の一本まで無駄にはできない・・・と思う。

 結局、手を変え品を替え、すべていただくこととなる。

 今年は変えるべきは変える・・・、その決意で行こう。月一の工房飲みも復活しようか・・・。年の頭に、その辺の経営会議もしっかりやっていかないとな・・・。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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