メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2019年03月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
FC2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

お騒がせくん なんとか走る



 関西から持ち込まれた訳ありカーボンフレームなんですが、なんとか艱難辛苦を乗り越えて、完成に至ったという事であります。

 DSC_1151_convert_20190331234529.jpg

 このピナレロ雷フォークもつきました。先日紹介したコラム内にアルミパイプを二重に組み込んだものです。

 DSC_1152_convert_20190331234539.jpg

 フラットハンドルでという、ご所望。持ち込みカーボンフラットハンドルにレバー類をつけました。

 DSC_1153_convert_20190331234551.jpg
 
 ブレーキレバーはテクトロのちょいとシャレ系のもの。

DSC_1154_convert_20190331234603.jpg

 もっとテクトロを知らないといけない・・・と実感された、ブレーキ。この形状は普通じゃない。

 DSC_1159_convert_20190331234800.jpg

 金属の加工で、ここまで悩ましい形状を作れるとは、しかもTRP出なくてテクトロのレベルで・・・、これなら旋風を巻き起こせるんじゃないか?

 DSC_1156_convert_20190331234615.jpg

 お任せクランク、まあ面白くもおかしくもないダブルのクランクなんだが、コースに従って、これを1枚にしたいというのであれば、それはそれで支持します。元々、前一枚主義のようでしたから。

DSC_1158_convert_20190331234636.jpg

ただ、今回お持ち込みパーツの中の、フロンメカやフロントシフターもあったので、この際つけてみました。美学を取れば外すべきかも知れませんが、実質を取ると、あっても邪魔じゃない、という事で、今回は取り付けてみました。

 DSC_1160_convert_20190331234811.jpg

 持ち込みのスプロケに、ありものディレーラー。持ち込みのディレーラーはどうも軸が曲がっているようで、つかえなくは無いんですが、気持ちよくなかったです。

 DSC_1162_convert_20190331234821.jpg

 このディレーラーハンガーが、大変でした・・・、もっと規格を絞れよ、という記事に書いてましたね。

 DSC_1166_convert_20190331234836.jpg

 チェーンステーに、修復をかけて再生したため、アウター受けを取り付けられず、ほぼオールアウター状態になりましたが、これでも十分シフトは可能です。

 DSC_1149_convert_20190331234518.jpg

 素性のわからない、このカーボンフレームについては、関西の店でほとんど断れたそうですが、江戸の敵を長崎で取る、ではないですが、まあ捨てる神があれば、拾う神なんでしょう。

 まあ、当店ごときが生きる道があるとすれば、拾う神に徹する・・・という事ぐらいか、愚直ながら、これは堅持して聞かねば、そしてそれが持てなくなったとき、終業の時なんでありましょう。

 その時が来たら、堂々とやめられる判断力は持っておきたいですね。




スポンサーサイト



小径は大変だよ



 超小径で、振れが出ているというので、調査。

DSC_1173_convert_20190331230948.jpg

 といっても、小径はスポークの間隔も狭いので、このような通常のニップル回しはつかえません。

 なので、別の棒状のもの・・・、

DSC_1174_convert_20190331231001.jpg

 このタイプを使いざるを得ません。まあ、こいつはコイツなりに使えますが・・・。でもほぼ出番のない中で、久々の働きですね。

 こいつを通常の状態で使うとなると、超ハイトルクの時ぐらいかな?実に珍しい展開です。

 といわれるがままに、まじめに片方の振れを取っていたんですが、それがきれいに取れて、反対側の振れを見たとき・・・。

DSC_1177_convert_20190331231011.jpg

 なんと取れたはずの反対側自身に大きな振れが出ている・・・。という事は?通常振れというものは他方で取れれば、その単体側は安定しているはずなんですが、コイツに限っては、取ったはずの反対側にも振れが出ている・・・。

 ということは?単純な振れではなくて、ホイールのリム自身が両方向に広がっている・・・という事?リムの不精度・・・という事なのか?

 DSC_1180_convert_20190331231022.jpg

 ノギスで測ってみると、通常20ミリのところが、その問題の付近だけ1ミリ以上の開きがあります。

DSC_1181_convert_20190331231033.jpg

そこで、変形の中心から変形度合いを計ってみると・・・。

DSC_1182_convert_20190331231044.jpg

 リムの幅からいって、約20ミリにわたって、両方向に1ミリ以内の広がりがあることが判明。

 なれば、振れ取りで直るはずはない、というということで作戦変更であります。

DSC_1183_convert_20190331231055.jpg

 主力万力にアルミ材のカバーを被せて、ここで加工します。。

DSC_1185_convert_20190331231146.jpg

 ゆっくりと、計りながら、開いた箇所を矯正していきます。少しずつ万力を締めてはノギスで計り、またちょっと閉めては・・・を繰り返します。

 その後、また振れ取り台にかけて、左右のバランスを取り直す・・・。これぞプロショップの仕事なんじゃない?なんて思ったりしてね。

 DSC_1190_convert_20190331231209.jpg

 よし、完了だ!

DSC_1192_convert_20190331231221.jpg

 ウルトラマンの科学特捜隊野マークかな?地球防衛軍はウルトラセブンだったか。

 DSC_1188_convert_20190331231158.jpg

 ブルバーからしても、10キロ以内のサンダル履き自転車といったものらしい。だとしても、足の裏に石ころでも挟んでいたら、歩きにくい。完璧とは言わないまでも、サンダルならサンダルなりの走りは保証してやらないといけない。

 しかし、小径にするためにアルミのレールを曲げる、それは小径になるほど精度は出にくいはずが、よくぞここまでと、もの作りの現場の苦労は見て取れるようになった。また台湾に行きたいなあ・・・・。

エルゴ直し 結構大変よ



 こういう状態のエルゴがやって来ました。
 
 どこがおかしいか?

DSC_1107_convert_20190330222133.jpg

 これが正常のもの。つまり、冒頭のエルゴにはシフトアップのためのレバーが折れている、という事なんですね。

 スモールパーツはシマノも大変細かく用意していてくれるのですが、ただし、手元変則のSTIに関しては、アレはブラックボックスにしているため、中をあけて、直すということができなくなっています。壊れたら終わり。

 それに対して、カンパエルゴパワーは内部完全公開で、スモールパーツもすべて用意されています。なので、エルゴに関しては、こうした事故による破損については修復可能なんであります。

 ただ、かなり複雑なのと、バネや、ゼンマイ等の仕掛けが各所にあるので、あまりいじらない方がいいと思いますね、やっているコッチでも大変なんですから。

 DSC_1116_convert_20190330222208.jpg

 安くはないが、こういう形で、入手ができます。スラムの方はわからんな?

DSC_1118_convert_20190330222219.jpg

 裏にこじ開ける六角のボルトがあるので、コイツを外します。

DSC_1119_convert_20190330222237.jpg

 まあ、ここまではできるんだが・・・、

DSC_1120_convert_20190330222318.jpg

 こういう道具が必要なのね、これも一本だけでなく、Rの違う数本あるといいですね、千枚通しを炙って曲げて作ると、自分好みのものができていいです。

 DSC_1121_convert_20190330222346.jpg

 多くこうした回転系に関わるパーツには、戻しの機構がついています、スプリングやゼンマイのようなやつですね。そういうものは外すと自らの力で置くに引っ込んでしまう、そいつを引っ張り出して、元の場所に引っかけ直すんだが、そうした際にフックの工具がつかえるんです・・・というか、それがないとできないと言えます。

DSC_1125_convert_20190330222413.jpg

 直った!訳ですが、実はコイツまだ、障害があった、それは目立たないが、放っておくと大変使いにくくなるものなので、直さないといけない。

 今度はシフトダウンのレバー。コイツは常にブレーキレバー裏にひっつくようにバネで調整されているはずなんだが、それがなくてブラブラとしている、中のバネはどうなっているのか?外からではわからないので、中を見ようと思うが、そのためには、ブレーキレバーを外さないといけない、そしてシットダウンレバーを取り出さないとね。

DSC_1126_convert_20190330222543.jpg

 外して中を見る。

DSC_1128_convert_20190330222608.jpg

 六角ボルトが見えますね、コイツを外して、レバーを取り出します。

DSC_1131_convert_20190330222626.jpg

 取り出したレバーの中にある、スプリングの片方が、外れて突っ張りがなくなったことが原因だとわかったので、外れてしまったスプリングの端をフックでひっかきだして・・・、

DSC_1133_convert_20190330222703.jpg


 さすがにここに関してはカシメ構造になっているので、このスプリングのスモールパーツは売ってないでしょうね。バネの張力が少し下がったようで、気に入らないんだが、まあ仕方ない。

 そしてこれをまた元に戻すんだが、よほどの心得のある人以外、やめた方がいい、お薦めは絶対にしない。

DSC_1135_convert_20190330222731.jpg

 内部の修理が終わったんで、カバーを掛けます、新品ですね。ただし、エルゴ内部とピッタリ合わせるように作られているので、はめるのは大変だよ。

 蛇が牛を飲み込むように、まずはできるところから飲み込ませていく、というやり方だな。

DSC_1136_convert_20190330222802.jpg

 かなり伸ばしても切れないが、時に切れることもあるので、慎重に。
DSC_1139_convert_20190330222827.jpg

 できた!完成というわけにはいかない。

 このレバーは高級路線で、数段一起のシフトアップができるタイプなんです。ガガガガとレバーを下ろすことができるので、ちょいと加工しないといけません。

DSC_1140_convert_20190330222851.jpg

レバーを下に逃すために、カッターでカバーを切ります。

DSC_1142_convert_20190330222915.jpg

 切っても分厚いために、レバーの返しに影響が出るので、幅を持って切り取ることにします。下に鉄の下敷きを入れて、切り取る・・・。

 そして、ようやく完成かな?

DSC_1143_convert_20190330222934.jpg

 はい、完成です。何回もシフトアップとダウンを繰り返して、戻りを見ます。

 カンパエルゴは、公開されて、パーツもありますので、高い確率で修理が可能ですが・・・、繰り返しますが、あまり心得のない人は手を出すべきではありません。店主はけっこう失敗しなくては何も憶えないので、やりたい人はやりなさい派なんですが、エルゴに関しては、あまりお薦めしません。

 そのくらい大変なんだよ!

  という事なんでありますわ。

乗り続けること



オオ、持ってきましたね・・・・。という、ズッシリとした自転車、といっても車体が重いんじゃない、乗り手の気持ちがドッカリ乗っかっていて、ズッシリしている、ように見える。

 DSC_0774_convert_20190330001112.jpg

 古ーいプジョーだわ。で、わざわざ当店まで持ってこられるんだから、もちろん乗り続けるんでしょう、その決意でしょう。

 仕様書を持ってこられています。厳密系のそういうものは、店主としては苦手な方なんだが・・・、発想が縛られてしまうんでね。どう転ぶか分からない案件については、どっちに展開してもいいような、自由度がどうしても必要で、そこをガッチリ縛られてしまうと思うだけで、窮屈に感じてしまうんだが・・・。

 ただ、この方は、自分の要望を忘れないようにメモしていたというもので、考え方は柔軟だ。

 今回の一番の要望の強いところは、ハンドル形状かな?

DSC_0772_convert_20190330001051.jpg

 この手のフラットハンドルを、ライザー系のハンドルに変えてもらいたいということであります。

DSC_1073_convert_20190330001131.jpg

 このかなりライズ、くぼみの深いものをお好みだったようだ。

 後は、ダメなところを交換なり調整なり、ということ・・・ですな。

DSC_0767_convert_20190330001030.jpg

 まあ、よくある、ワワワ・・・という状態。

DSC_1082_convert_20190330001227.jpg

 交換・・・でしょうね。ただあまり神経質にレトロとかに拘りすぎない、乗り続けることが目的の様なんで。

DSC_0768_convert_20190330001041.jpg

 初期型のVブレーキなのか、こいつは今風の銀のものに交換と希望。

DSC_1079_convert_20190330001217.jpg

 効きは格段に良くなりますね。

DSC_1076_convert_20190330001154.jpg

 前後ともに交換です。

DSC_0766_convert_20190330001020.jpg

 そう、後前をシングルにして欲しいということでした。

 このクランク様子がいいですよね・・・。

DSC_1078_convert_20190330001207.jpg

 なので、これを使ってセンター、インナーを外して磨く、ということに。

DSC_1075_convert_20190330001141.jpg

あと、持ち込みのヘッドパーツも交換したんですが・・・。これがまあ、大変でした。

何がって、こいつを交換するためには、ハンドルステムを抜いて、ヘッドパーツ本体を外さないといけないんですが、何トステムが抜けない・・・。イヤーこいつも大変頑固でしたね、丸一日かかったかな?

 ただのヘッドパーツ交換とは行かなかった、まあ、この手の自転車のメンテにはつきものですが・・・ね。

DSC_1072_convert_20190330001121.jpg

 フレームがもつまで、これで、またほぼ快適に乗れるようになりましたよ。安い完成車なら、買えた値段かもしれませんが、新車には出せないものをこいつはちゃんと持っています。

 だから、一定の年齢の人が、こういう自転車を大事に、丁寧に乗っているだけでも、価値がある。そういう自転車乗りが走ることでも、町の顔が出来てくる。決して上っ面で安っぽくない、それでいて嫌みのない一朝一夕では出来ない、成熟した町の顔が出来てくるのです。

 もちろん、それぞれのインフラ、車、家々、建物、植物、住人の顔、衣服・・・などもそれぞれ大事な町の顔なんであります。

 いい顔の町を作っていきましょう、住人の顔のいい町、人に優しい町、もちろん外国人に優しい町は、自国のものにも優しい町で、住みやすいに違いない。逆はない、外国人に冷たい町に、自国人に優しいはずがない・・・。

 この国が間違った方向に行かぬように自転車屋は自転車の、建築屋は建築の、縫製屋は衣服、歌い手は歌を、踊り手は踊りをそれぞれ要所を締めていくことかと思いますわ、決して諦めてはいけません。

 諦めた瞬間から、人でなしの国に成り下がってしまう・・・、その予兆は各所にあり、危機感を持って、それぞれがそれぞれの持ち場にて、対処していきませう。

 今こそ連携、連帯だ。



新学期 荷台事情



 新学期も近いということなんで、ちょっと荷台あれこれなんかを紹介してみるのも良かろう。

 自転車通勤、自転車通学をこの春からはじめる・・・いいでねーの?まあ、学生さん、労働者となると手ぶらでということはまあ考えられないね、どうしても荷物はいるでしょう。

 その荷物どうします?リュック、鞄・・・それもまたいいんだが、これから徐々に暑くなってくる。五月なんて真夏並みの日もあるよ、そんな季節の一月過ぎで来てしまう、体に密着させるリュック系だと、体から放熱が出来ない。

 鞄が汗の塩の結晶で真っ白になってしまうことだってもうすぐだ。
 
 できれば、体密着でなく、自転車に荷物を載せるということを考えたほうがいいだろうね。そんなこんなで、ちょいと荷台等について、参考にしてもらいたいものなどを紹介してみようか?

 先の荷台は、大抵の自転車には付いているが、もっと広いものはないか?という要望もあってしかるべし。

 そんなときは、こんなものが有るぞ!

DSC_1039_convert_20190328211628.jpg

 こんなやつね。買い換えじゃなくて、こいつを乗せるというやり方。

DSC_1040_convert_20190328211639.jpg

 二回り以上はでかくなるでしょ。これで部活のものだって大丈夫かもしれないな。

DSC_1054_convert_20190328211806.jpg

 これも発想は同じ、荷台において固定するタイプで、こいつはまたかなりでかい。食堂の仕入れにも使えるくりの容量が乗るだろうね。

DSC_1042_convert_20190328211652.jpg

 横、縦置きは自分の荷物の形状に合わせて、決めてもよしなんだが、出来れば荷物類は自分の体、またはハンドル幅を超えない方がいい場合が多い。

 それ以上は場を取ると、つい忘れて、すれ違い様人や車に引っかけてしまうことも起こりうるからだ。

 DSC_1053_convert_20190328211749.jpg

 このようにカゴよりも、サクが浅いというのが、自由度が増すという意味で、いい場合が多い。深いカゴだとその深さに荷物が逆に限定されてしまうということも起こる。こいつはおすすめだね。

 DSC_1044_convert_20190328211702.jpg

 つぎはこれ、こいつも元の荷台に取り付けるタイプのものだが、何でしょう?

 DSC_1045_convert_20190328211716.jpg

 このように荷台のサイドに取り付けるんだが、なんだか分かりますか?これもいいんだな・・・。

DSC_1050_convert_20190328211728.jpg

 こうやって使います。そう折りたたみ式の鞄置きとでもいいますか。

 かつては、ここに折りたたみ式のカゴを付けて、学生鞄などを入れていたんだが、折りたたみ式だと長持ちしないんだよね。可動部分から壊れていくからね。

 その点こいつは、武骨だが、頑丈に出来ている。

 DSC_1051_convert_20190328211739.jpg

 ゴムなどで固定して使う、使い終わったらたたんでおく。これは結構使えると思います、当店回りで小ブレイクをさせたいなあ、と思いますな。

 あとは・・・、

DSC_1058_convert_20190328211818.jpg

 普段乗っているマウンテン系の自転車に荷台をつけて乗りたい・・・という時、こうしたキャリアが使えます。マウンテンだとサスペンションがあったり、実用車には当然付けられる金具などが付けられず、どうしても制限がかかる場合が多いんだが、こうしたものといくつかの特殊金具なんかを使って補強してやれば、実用車並みの荷物もつめるようになることもある。

 後はカゴなんだが、やはり学生といえば、鞄だよね、横に広い鞄、これを縦にしないで運ぶには・・・。

 DSC_1060_convert_20190328211829.jpg

 この手のカゴは、それ専用に考えられて作られているので、横に広い鞄もそのまま置ける、ストレスフリーなんだよね。

 せっかくその向きで入れた鞄を立てようもんなら、弁当は寄ってしまうし、パソコンから精密機器など鞄内移動を起こしてしまう、そうしたことが全く起こらないというのは、実にいいものらしい。塾の先生もそうおっしゃっていた。

 店主も学生の際鞄に詰め込んで、カゴに建てて載せていた、あの三年間は、消極的なストレスだったと今思う。

 まあ、こんな感じかな?新学期、新年度に向けて、自転車通勤、自転車通学を考えている諸君、工夫次第だぜ!

メンテして多摩湖にでもいきましょう



 ちょいと本気系の車体が入ってきた。

DSC_1032_convert_20190328210856.jpg

 ジャイアントのアルミマウンテンでありますな。大分ほったらかしてにしていたんで、ちゃんと手入れして、この辺の武蔵野付近を走りたいという希望らしい。

 多摩湖なんかは?なんて質問には、いいですねえ、行きたいです、と。

 DSC_0921_convert_20190328210710.jpg

 最初はワイヤー交換だけ・・・という感じできていましたが、かなりしっかりした車体であること、今後しっかり乗りたいという希望とを合わせると、ワイヤー交換だけでは済みそうにありませんでした。

DSC_1021_convert_20190328210810.jpg

洗浄したり、ワイヤーも交換チェーンもね。

DSC_0922_convert_20190328210720.jpg

 デオーレが付いてますが、安くて侮れないコンポとも思いますね。マウンテンには興味はなくとも、その系統から依頼が来ると、まあ、この辺からのグレードを使っていて間違いはほぼなしであります。

DSC_1024_convert_20190328210823.jpg

 超高級ではありませんが、しっかり使えるもの。ただ、このクランクの軸に当たるところは、早々に交換した方がいいですね。その手前のBBは交換しました。中のシャフトが削れています、人間の左右の足の力って、均等じゃないんですね。

 しかし、かなり乗っていますね。

DSC_0925_convert_20190328210749.jpg

 フロントのワイヤーが切れていた。これだけ直せば済むかと思ったらしいが、そうはいかない・・・。

DSC_1028_convert_20190328210845.jpg
 
 前後のシフトワイヤーを交換、後二本は油圧ブレーキだもんで、ホースです、ワイヤーは入っていません。

 DSC_1033_convert_20190328210906.jpg

 疲れないように、幅の広いグリップに入れ替えました。この形状はよく出来ていますね。フラットバーは何かと疲れるんですが、この形状にすると、手のひら全体に力が分散されて、疲れが全く異なります。

 DSC_1026_convert_20190328210834.jpg

 破れたサドルを交換して、まあ今回のメンテとしては、ほぼ十分じゃないか?というところまでやって来ました。

 DSC_0923_convert_20190328210729.jpg

 ちょっと懐かしかったのが、このシフター兼ブレーキレバー。失敗作と入っては元も子もないのだが、発想としては面白かったように思う。

 DSC_1035_convert_20190328210916.jpg

 このように、ブレーキのレバー自体が、シフターになっているという。

DSC_1036_convert_20190328210928.jpg

 ブレーキレバーの引く方向によって、シフターになり、ブレーキになるという形。ある意味ロードのSTIの応用編なのかもしれませんが・・・、そう長くは続かなかったような気がしますね。

 やっぱりマウンテンには華奢だったんじゃないか?と。ちょっとした落車とかで、すぐにへし折れてしまう・・・。そうなると競技続行出来なくなるからなあ。

 ということで、まずはここまで。

DSC_1020_convert_20190328210759.jpg

 もちろん町乗りもいいが、やはりダートが面白いだろうね。多摩湖もいいが、その隣の狭山湖の周辺なんか最高だろうねちょっとしたダートがあったんで。

 自転車を一新したことで、東京の武蔵野地区を堪能して欲しいですね、店主と同じ杉並からこちらに来られたそうだ、サンタマは自転車では奥深い、環境も良くなってくる、是非是非、楽しんで欲しいですわ。


カーボンコラムを伸ばす



 首回り1.5インチの今日型カーボンフォークなんであります。こいつを中古市場から取り寄せて、手持ちのフレームにあてがいましょう。

DSC_0944_convert_20190328003847.jpg

 七面倒くさい、ヘッドパーツ回りの細かい規格を乗り越えて、なんとか装着完了!

DSC_0947_convert_20190328003857.jpg

 と喜びたい所なんですが、なんとつきだし分のコラムがこれでは短過ぎ・・・、これじゃあステムも噛みやしない。

 よくあることかもしれません。中古市場に落ちているフォークはすでに、前使用者によって、コラムカットされている場合が多く、市販のものより短いことを前提に構えないといけないんですね。

 メーカーや、規格、値段ばかり見て、コラムの長さに目が行かなかったなんてことは、起こりえますね、気をつけないと。

 そういうわけで、通常なら、アア短過ぎた・・・、残念。で終わる話なんだが・・・。

 どうしても終わりにしたくはない、事情が店主にはあった・・・。少なくとも試すところは試して、ダメなら、終わりにしてもいいが、試す前から、諦めるということは出来ない・・・。

 と、いくつか取り寄せることに。

 DSC_0982_convert_20190328003907.jpg

 ちくしょー、これでも随分長い方だと思ったんだが、最近のカーボンフレームのヘッドチューブ、長いものがあるんで・・・、こういうこともありうると、肝に銘じましょう。

 DSC_0985_convert_20190328003929.jpg

 さて、まずはオーバーサイズのコラムカットされた端切れのようなもの。当店にはこんなのはゴロゴロしていますんで、その辺から拾ってくればよしなんですが。

 DSC_0983_convert_20190328003918.jpg

 そして、直径が25ミリのアルミパイプ、本当なら23ミリがあればいいんですが、大分探しましたが、適正価格でのそれに当たりませんでした。

 コラムの内径が23ミリなので、この25ミリのパイプは加工しないといけません。

 DSC_0992_convert_20190328003949.jpg

 この三本を使って、延長してきましょう。

 DSC_0988_convert_20190328003938.jpg

 まずパイプに亀裂を入れます。直径を2ミリ小さくするんで2ミリ削ればいい・・・というわけではありませんね。掛けることの3.14なんであります。なので、正確には6.28ミリ幅で削らないといけません。

 なんとかその幅で切っていきます。

 DSC_0993_convert_20190328004000.jpg

 そんでもって、金属、硬質プラスチック系に強い、強力接着剤二液性をこねます。そいつを内部に塗って、パイプを差し込みます。

DSC_0998_convert_20190328004038.jpg

 このように断面を接着して、その内部、すべてにアルミのパイプで補強します。

DSC_0997_convert_20190328004022.jpg

 30センチ近い金属とカーボンの摩擦と抵抗はかなりのもので、ただ差し込むだけでも、相当強度が上がります、そこに強力接着剤が入りますので、まあ、強度的にこれで問題はないのかもしれませんが・・・。

 でもまあ、厚み1ミリのアルミのパイプが芯になっている・・・だけですから、もうちょっと内部から補強してみるのもいいかもしれませんね。

 DSC_0994_のconvert_20190328004011.jpg

 適当に落ちているようなシムを用いて、今度は内径20ミリの内側に入るよう、このシムを加工します。

 DSC_0999_convert_20190328004048.jpg

 28.6ミリのシムを直径20ミリにしていく。

DSC_1000_convert_20190328004058.jpg

 出来た補強金具を、またフォークコラムに差し込みます。

 DSC_1001_convert_20190328004110.jpg

 隠れるまで、打ち込みます。

 DSC_1003_convert_20190328004119.jpg

 その後はたまたま二十ミリの直径のある工具を差し込んで、6センチ以上したまで押し込み、ちょうどつなぎ目の真裏に来るところまで打ち込みます。

 DSC_1005_convert_20190328004129.jpg

 見えるかなあ、奥まで補強金具が落ちていますね。これでコラムのつなぎ目の裏には二枚のアルミ材が内側から支え、補強しているということになります。ここまでやれば、折れるなんてことはまあ、ないでしょうね。

DSC_1006_convert_20190328004139.jpg

 外はカーボンコラムのフォークですが、内部は実質アルミコラムなので、1インチ用のアンカーボルトを打ち込みます。

 DSC_1008_convert_20190328004148.jpg

 ヨッシャ、付いたぞ!後は強度については、乗りながら、慎重に使用と観察とを続けて、不具合がないかを確かめる、ということになると思います。

 カーボンを、カーボン繊維を使って修復することは出来ませんが、知悉素材である金属を使って補強および修復することは、なんとか出来そうですね。

 といっても、どうしても・・・という時以外はやらないでしょうね、施工例としてまだまだ確立されていない、といってもいいんじゃないかな?通常の感覚でいうと、折れることはまずないと思いますが・・・。

 しかし無理難題を受けるというのは、鍛えられる、勉強にもなるし、いろいろ知見が広がらざるを得ないもんだ。放っておいたら脳梗塞だ、せいぜい生きている内に、頭を刺激して、しっかり使いたいもんですな・・・。 

新年度的 自転車メンテ



 このところ、新年度を迎えるに当たって的な自転車のメンテが来ていますね。

 四月から自転車通学が始まる、自転車通勤を始めてみようかな?という区切りの当たってのけじめ的なメンテといってもいいかもしれませんね。

 この車体もそう、隣駅とはいえ、これまで公共交通機関を使っていたひとが、すべて自転車通勤にしてみようかな・・・と計画。ところが・・・、

 DSC_0928_convert_20190327002121.jpg

 まあ、こんなんじゃ、うまく走れそうにない、と素人でも思いますね。そこで心を入れ替えて、自転車にちゃんと関心を払って、ちゃんと乗ろうと決意したんでありましょう。

 DSC_0967_convert_20190327002201.jpg

 最近ボスフリーの使用率上がっています・・・。エンゲル係数みたいなもんかもね、もっとスプロケ使わないとなあ・・・。

 DSC_0929_convert_20190327002130.jpg

 もちろんこの連動するチェーンも変えないと意味はない。

DSC_0968_convert_20190327002211.jpg

 厳密に言えば、後はディレーラーのプーリーや、チェーンリンク、クランク当たりも一式交換するのがベストかもしれないが、これはメンテ自転車で、自転車にはまってくれた後の話かもしれないな。

 でも狙いはそこなんだよね、メンテした自転車の快適さを体で知ってもらうこと!そこから、それぞれの嗜好に合わせて、それぞれが自転車にはまってくれること・・・、そうしたバリエーションすべてにつきあえるようにこちらも研鑽すること・・・かな。

 DSC_0930_convert_20190327002141.jpg

 ワイヤーも錆びているということは、引きに問題が生じますし、ブレーキシューが干からびています、これじゃあ制動もなにもあったもんじゃない。

 DSC_0974_convert_20190327002231.jpg

 ワイヤー前取っ替え。ブレーキもシフターも生き返ります。ちょいちょい引くのが楽しくなる、ブレーキはそうでないと・・・。シフトは、出来るだけ短時間で反応するようにしないとね。

DSC_0969_convert_20190327002221.jpg

 ブレーキシューも新しくして、前後のタイヤも交換した。
DSC_0976_convert_20190327002241.jpg

 
 走ったり、止まったり、変速したりと、多分新車の時よりも良くなったんじゃないか?と思うね。

 DSC_0963_convert_20190327002152.jpg

 日当たりの関係で、陰が後ろに出てしまっている、二台重ねて置いてあるみたいで、見にくいが・・・。

 これが四月からの通勤の足になる。ほぼ毎日の習慣の中に自転車が織り込まれるんだから、いい傾向だよね。通勤を超えて自転車にうまくはまってくれると、展開としては最高だよね。

 つくづく思うのは、自転車屋は自転車を作って売るんじゃなくて、いい乗り手への演出をする方がずっといいんじゃないか?と。もちろん自転車が売れないと、商売にはならない、だが売ることだけを考え、人を見ないと、何やってんだか分からなくなる。

 いい乗り手を増やすことが、自然といい自転車への展開へとつながっていく・・・、そういう流れの方が店主としては好みなんだなあ・・・。

 

張り付けの刑じゃ!



 木板を万力に挟んで、何やってんの?って感じですね。

 十字架にも見えます。十字架といえば、キリスト教の象徴ですね。でもあれは、その前に刑罰のための道具だったわけであります。

 それが宗派の象徴となった。もしキリストが絞死刑にあったとしたら、教徒の方々は十字架の代わりに丸く結ばれた縄の形状のものを首からかけるのかしら?なんて、どうでもいいこと考えたり。

 これはもちろんわざわざ作ったもんなんであります。

 DSC_0959_convert_20190326011701.jpg

 木の板に、台座を作って、油圧ブレーキのキャリパーをこうやって設定します。

 DSC_0960_convert_20190326011722.jpg

 そして、その上には、金具でハンドルを固定します。

 その固定したハンドルに・・・、

DSC_0961_convert_20190326011744.jpg
 
 ブレーキレバーを取り付ける・・・、まあ見れば分かると思いますが。

 DSC_0957_convert_20190326011646.jpg
 で、十字架のように見える訳なんですが、問題はなぜこんなものが必要なのか?ということでしょうな。

 通常なら、自転車のハンドルにブレーキを取り付けて、自転車の台座にキャリパー付ければいいわけなんですが、なんでこんなものをわざわざ作って、取り付けなければならないのか?ということなんですね。

 ちなみにその足下には、

DSC_0962_convert_20190326011810.jpg

 油圧ブレーキ用のミネラルオイルを圧送する機械が置いてあります、これ大変便利なんですね・・・。

 ということは・・・?それでも謎でしょうね。

 当店の顔の一つに、なんと、テクトロのテクニカルセンター・・・という仰々しい肩書きがあるんで有ります。なので、時に全国各地から送られてくる、トラブル系ブレーキの点検、調整、交換その他の業務をこなしている・・・といっても過言ではないんですねえ。

 驚くでしょ?天下のテクトロさんのサポートセンターみたいなことやっているんですから。

 なので、こうした油圧計ブレーキが数個送られてきて、もっと引きシロ出してくれませんか?なんて要望を持ってこられます。

 プロショップならそれくらい自分でやりなさい・・・・というような主張も時には有効かもしれませんが、製品自身の故障だったり、不具合だったり、初期不良だったりする可能性もなくはないので、その辺は珍しく丁寧に対応しないといけない、ということになります。

 この油圧ブレーキも、その手の調整ブレーキ単体で送られてきたものであります。なので、調整するんですが、その際にはパーツ類が安定した状態にあるのが、何かといいんですね。例えば引きシロもう10ミリ欲しい、なんて時には、デフォルトの位置からちゃんと10ミリ引かないと、要望に応えたとはいえないわけで・・・。そうした基準を作っていくには、同一環境匂い他方が何かといいんですね。

 なので、こんなものも作ってやってみる。

 後は、オイル入れたり、空気抜いたりという時には、地面からの平行の確保とか、オイルがこぼれないような角度とかも結構微妙なものもあるんですね、その辺を一気に解決してくれるのが、この自作十字架・・・なのであります。


 テクトロ、およびTRPが売れてくれば、まあ、いろいろとなんやかやと起こる可能性もありますんで、徐々にこちらの仕事なんかも本腰しれてやっていかないとね、となります。

 在庫も置かないとなあ・・・、小売りも、下手すりゃ卸なんかもやっていく展開もあるかも・・・です。

 確かTRPに、シルバーのポッテリしたキャリパーブレーキなんかもあったりするんだよなあ・・・。そんなのを店頭に置いておくなんて言うのもいいね。

 アチコチ手を伸ばす必要もいろんな意味で出てきます。求められる内がはな、やれることはやっていきましょう、それしかないよね・・・もう。

問題児その後



 先日のこいつ、出所不明のカーボンフレームなんですが、二回にしてようやっと、ディレーラーハンガーがあったという話。

DSC_0818_convert_20190324223412.jpg

 これですね。このとき、BBやヘッドパーツなど、規格が乱立しているとはいえ、一応一定範囲の規格はあるということを申し上げましたが、このディレーラーハンガーに関しては、規格などなし・・・、千個近くの種類が文字通り乱立しているわけです。

 もう少し、業界としてなんとかならないの?と思いましたが、まあ、この辺の一定範囲の統一というのは、難しいでしょうね。

 この難関を突破したんだから、後はほぼ簡単・・・なはず。やってみようか・・・。

DSC_0938_convert_20190324223515.jpg

 シートピンなんて楽勝な場所。34.9とかあと二種類くらい有れば対応出来るかな?

DSC_0939_convert_20190324223525.jpg

 ピラーの系も31.8とか、ある意味定番ですね。それから、ショップとしてあらゆるピラー径のものをそろえておくというよりも、一番種類の豊富な27.2のピラーをそろえておいて、後はすべてシム対応しておくというのもありかと思いますね。シムなら安いんで、多少在庫しても苦にならないですね。場所も取らないし・・・。

DSC_0845_convert_20190324223434.jpg

 そしてここBBソケットでありますが・・・。計るとどうもBB30という、アメリカキャノンデール当たりの規格ですね。シマノで探しても、この規格のBBは作っていません。そこまでやってられるか?!ということなんでしょうね。

 なれば、FSAなどから取ってくるというのもありかなあ・・・と当店のBB棚を見ていたら・・・。

DSC_0848_convert_20190324223444.jpg

こんなのが出てきた、タンゲもの。なんとこいつ、BB30をJISにするコンバーターだったのだ。なるほど、店主が見つけたら、いかにも在庫しておきそうなものだわね。実際していたし・・・。

 じゃあ、こいつを打ち込んじゃえ!
DSC_0851_convert_20190324223454.jpg

 内側のフィンのようなものを抜いて、こうしてコンバーターを差し込みますが、そう簡単には入りません。プラハンマーで少しずつたたいていきます。

 このカーボン車体を叩かせるというような施工はなるたけ、しないように、しなくて済むように願いたいですね。

 DSC_0853_convert_20190324223505.jpg

 ヨッシャ!これでスタンダードなJISのBB使い放題だ!

 あとは・・・

DSC_0941_convert_20190324223537.jpg

 ピナレロ系の雷フォーク。これも注意が必要、上がオーバーサイズのコラム。下のフォークとコラムの接地しているところが、1.5インチという変則系のフォークなんだが・・・。

 こいつに関してはここはクリア。

DSC_0943_convert_20190324223547.jpg

 発注したヘッドパーツがしっかり入る、いいぞ!

DSC_0945_convert_20190324223556.jpg

 上がオーバーサイズ、アンギュラ角45°というシールドが直に入る、ピッタリ・・・、やった。

 とここまでは良かったんだが、いざフォークをさしてみると・・・。

DSC_0946_convert_20190324223606.jpg

 アラ・・・コラム短過ぎ・・・。せっかくここまで来たんだが、ちょっといったん中断だ。

 この雷フォークをどうしても使いたいのであれば、修復して使うことも考えられる。芯を入れ込んで、補強しながら、接着止めかな?それが出来れば、最高なんだが・・・、ちょいとそっちの方でも検討して、なんとか継続使用出来るようにしたいですね。

 実験には今実験はいっているんで、近日中に、そのお知らせが出来るといいですね。それが見えれば、8割は出来たようなもんだ・・・。

 絶対に関東のショップの沽券にかけても・・・なんて力むことは全くないんだが・・・、こいつを再生してやる!

 続く・・・




ヘッドパーツ交換 工具はいくつか?



 もう二十年は経っているという、自転車のヘッドパーツから、グリスが漏れてくる・・・と。見ると確かにへたっている、交換に越したことはない。

 ヘッドパーツはフレームとフォークをつなげる小さいパーツなんだが、こいつを扱う際に一体何種類の特殊工具が必要か?大変厄介なパーツであるに違いない。しかも規格が乱立している、シールドベアリングの角度が違ったりと・・・切りがないパーツ、ということ出来る。

 DSC_0893_convert_20190324215305.jpg

 まあ、随分劣化していますね。二十年間上向きで、雨水なども大分うけたんでありましょうな。

 この上下のワンを抜きます。

DSC_0894_convert_20190324215336.jpg


ワン抜き工具をヘッドチューブに入れて、ハンマーでたたく、こうやってせり上がってきます。

DSC_0895_convert_20190324215416.jpg


 古いワンを抜いたので、今度は新しいワンを圧入します。こいつが圧入工具ね。

DSC_0897_convert_20190324215426.jpg

 フォークのコラムの根元に付いている、玉押しリングを外します。これが嫌いなたたき工具なんだなあ・・・。

 DSC_0899_convert_20190324215446.jpg

 玉押し煮返しがないので、このようにミノのような工具でたたき出していきます。ここがカーボンでなく、まだましだが。

 DSC_0901_convert_20190324215458.jpg

 こうやって外します。

 外した後、新しい玉押しを圧入するんですが・・・、その前に、フォークの首回りを一周さらうことに。

 DSC_0902_convert_20190324215521.jpg

 玉押しの据わりを良くするために、刃物何周か回して、整えます。

DSC_0904_convert_20190324215531.jpg

 新しい台座、ここに新しい玉押しを圧入していきます。

DSC_0906_convert_20190324215554.jpg

 はい、圧入、こいつもハンマーでたたき入れます。ちょいと物々しいのもヘッドパーツ扱いの特徴かもしれませんね。

 いちいち数えていませんが、このくらい工具を必要としてきますよ、あんなちっこいパーツの分際でね。

DSC_0913_convert_20190324215708.jpg

しっかり入っていますね。今回はこれだけなんですが、ちょいと一回り見ていきましょうか。

DSC_0911_convert_20190324215638.jpg

コンポはこいつです、約二十年前のものですね。

DSC_0912_convert_20190324215649.jpg

 多分量産されたモデルなんじゃないかな?とおもいますが。

 二十年も経つと、これもビンテージじゃないが・・・それなりの感慨のようなものが感じられる。

 鉄のマウンテンフレームには固定ファンがいるようだが、この手のアルミマウンテンでも、この時代前後のものなどは、それなりの人気機種として、残るんじゃないか?なんてふと思ったなあ・・・。

DSC_0916_convert_20190324215719.jpg

 一点豪華主義の革サドル。こういうカジュアル仕様が、この手の古くなりつつある車体の次の顔のようなものを示し来るようにも思うんだよね

DSC_0909_convert_20190324215605.jpg

 これが全貌なんだが、珍しくもなんともないアルミマウンテン・・・というより、こういうのもあっていいよなあ、とちょっとした郷愁のようなものをなぜか感じてしまう、パンとコーヒーとマウンテンにはほとんど愛情のない店主だが、ちょいとそんなことが感じられて、面白い。時間が醸し出す、モードというのか何というのか、継続は力なのか?・・・わかんねーな・・・・。

盗まれて 戻ってきては 鞍替えし


 
 いろいろ計画があったんだが、約一年前にこのピナレロが吉祥寺で盗難に遭ったらしい。

 そして、つい最近、被害者に当たる方がヤフオクを見ていると、なんとそのままの形で出展されていたという。指し値して、落札した後に、近くなんで、直で取引してもらえないか?という申し出に承諾、実際あって話を聞くと・・・。

 これどうやって手に入れたの?

 友達から・・・、もう乗らないので、売りに出すことに・・・。

 その友達って誰?

 その友達も友達からもらったって・・・。

 この自転車一年前に盗まれた俺のもんなんだけど・・・・。

 警察入れても、この自転車が自分の自転車であることの証明が出来ない、ということで、物々しい話にはならなかったようだし、善意の第三者とか持ち出されたりもしたらしいが、でも、無料で取り戻してきたということだ。

 そして見ると、なんともアチコチが緩んで、どうしようもない、ということで、使えるものは流用しながら別フレームに載せ替えようということになった。

 DSC_0867_convert_20190321224528.jpg

 新しい、次のフレームとは、デローザ。

 DSC_0868_convert_20190321224539.jpg

 スターという名の、日本にはほんの数本しか入ってこなかったという、鉄フレームだ。これも実は一年以上当店内に保管されていたんだが、めざとい鉄フレームファンの目にはとまっていたな・・・。

 こいつに使えるパーツを載せ替え、ダメなパーツは交換ということに。

 DSC_0792_convert_20190321224507.jpg

 ヘッドの形式が異なるので、ハンドル回り一式交換・・・。

 DSC_0880_convert_20190321224725.jpg

 大森社長の磨きデダステムに・・・、

DSC_0881_convert_20190321224738.jpg

 まあ、デローザなんで、イタリア合わせということで、こいつを使ってやろう、チネリのジロデイタリア、まるハンドルね。たまにこういうのがあるのが、当店の不思議なとこであります。別に、この辺に限って集めているなんてことありませんし、況んやビンテージをや。

 DSC_0790_convert_20190321224457.jpg

 ハブは生かして、ホイールは組み替えです。

 DSC_0869_convert_20190321224549.jpg

 成金にならない手前の金リムだ、金の使い方は難しいが・・・。

DSC_0875_convert_20190321224633.jpg

 車体が車体だけに、スキンサイドの名作、別名オープンチューブラーともいわれる、チャレンジを履かせる。意外に合うよね。

DSC_0871_convert_20190321224613.jpg

 後は、ほぼ元のものを載せ替えます。ゼノン、キセノンとかともいったかな?当店も扱ったのは数度しかない、十年以上も前のこと、かつてはこの辺のコンポも使えたんですね。

 DSC_0874_convert_20190321224623.jpg

 当時は当たり前だった、コンポが今では、少なくともカンパというものとしては全く手の届かないものとなってしまっている。何らかの形で残す・・・とか出来ないものか?と考えるが、今後船から潜水艦に身を翻すであろう、カンパに何を言ってもダメだろうね。

 船は沈んだらおしまい、雑誌も廃刊したらおしまい、だから休刊という、カンパ船はナンパしないが、今後は潜水艦としてリニューアル?つまり体よく沈むんだろう?

 DSC_0877_convert_20190321224659.jpg

 クランクBBも載せ替え完了、ただしフロントディレーラーは・・・ピナレロがバンド式、そして移植先に台座があるので直づけを要求してきた。

 デローザの台座を切り落とすという選択肢もなくはないが、何の罪もないデローザに刃物を入れるのは忍びない。そこで、道具箱を探してみる・・・。

 なんかあったぞ、スペックは一段上だが・・・。

DSC_0879_convert_20190321224714.jpg

 かつてゼノンの上には、ミラージュという階級があった。ピストブームの頃に、黒トラには、ミラージュのブレーキをつけて、ちょっとその筋から受けていたようだった。

 なんか形になったぞ。

 DSC_0876_convert_20190321224646.jpg

 サドルは移植、そのまんま。

DSC_0863_convert_20190321224517.jpg

 とまあ、がたついた・・・、老け込んでしまったピナレロから、よくまあ、こんな美人さんに大変身したもんだ!金リムも成金一歩手前どころか、美人を引き立てているね。丸ハンドルもクイルのステムもいいなあ、やっぱり。

 まあ、コンポ類には、それなりの経年による緩みはあるが、レースに出るのではないなら、十分対応出来る水準にはある。癖はあるが、そこはカンパだからね・・・。

 ということで、盗難から思わぬ美人の出現だ。不幸中の幸いということにするか、この美人も盗難には十分に気をつけようね、なんせコンビニで勘定待っているほんの数分に起きたとか・・・、人ごとでないね、自転車美人美男を持ちの方は、まさに箱入りにしないと、あぶないよ!教訓だ、教訓。

組むより外す



 野球はプレイボール!と声がかかって、ピッチャーが投球することで始まる、通常そう思われていますが・・・。元名キャッチャーの田淵さん曰く、その前にキャッチャーがミットを構えないと、はじまらない・・・と。

 まあ、もっといえば、バッターがバッターボックスで構えなければならないんですが・・・。

 ただ、この話は色んな意味での要所をついている話ではないか?と思うんですね。世で注目を集めるのは、やはりピッチャーの投球のような派手で華やかなところであって、キャッチャーがミットを構えるなんて地味なところに注目されることはほとんど無いわけで、でありながらも、実は欠かすことのできない重要な要素である・・・というようなね。

 自転車に例えると、フレームに各種豪華なパーツ類を艱難辛苦乗り越えて、組み付けて完成車完了!なんて所はまさに、ピッチャーの投球でノーヒットノーラン達成したような、華やかな内容・・・なんでありますが。

 でもね、特に、当店のように新フレームに、新品パーツの組付けから始まると言うより、再生が主流になっているような店に関しては、まず取り外しから取りかからねばならないわけであります。

 ある意味これがキャッチャーのミット構えのような地味な部類に入る作業だと思います。でも、この外しができないと再生ができない。逆に言えば、外すことさえできれば、後は再生なんてなんとかなる・・・というのがほとんどかと思いますね。

 この外すこと・・・、時間的にも内容的にも、ある意味最も重要な第一歩なんでありますよ、まさにキャッチャーがそっぽを向いていたら、いかにピッチャーが投げる気満々であっても、ゲームは始まらない。そういう地味なんだが、重要な作業というのは、この外しにかかっている、といっても過言ではないのであります。

 随分前置きが長くなってしまった・・・が。冒頭の写真は、まあ良くあるピラーが抜けない!という案件で、なれば、当店所蔵の万能万力(なんか最近酷使による緩みが・・・)にかければなんて事無い・・・、なんて勢いでやってしまったら、最悪なことに、ピラーの大半をフレームのシートチューブに残して、引っ張るべき箇所が折れてしまうと言う、最悪の展開になってしまったんですね。

 イヤー参った・・・。

DSC_0817_convert_20190320230411.jpg

 中よく見えないけど、しっかり残っている、不幸中の幸いという意味で言えることは、デダのピラーの肉は薄い・・・という事なんですね。だからへし折れた・・・という事もあるんだが。

 まず内側から、ノコ入れて、ピラーを内から割って、あとは上から鏨でタタキながら、部分部分からへし折っていくという気の長いやり方もある・・・でもこの薄さなら・・・意外と早く撤去できるんじゃないか?

 こいつで・・・、

DSC_0804_convert_20190320230317.jpg

 アジャスタブルリーマー・・・、まず内径よりちょいと太めにセッティングして、回しては、また太めセッティングを繰り返すと、思った通り薄いアルミはシャキシャキ行きました。

DSC_0807_convert_20190320230339.jpg

 これを繰り返して、最後は正規の27.2のリーマで綺麗にさらえるようになれば、完成か・・・。今回は力業というよりも、まさに薄皮を剥がすような静かな展開でありますな・・・。

 とある所までくると、なんと、焼き付けがネをあげたのか?スルッと剥がれてくれた、向こうから・・・。

DSC_0812_convert_20190320230349.jpg

 部分的にはアルミ箔のような薄さ・・・。

 これでもって、キャッチャーはミットを構えたんで、あとはピッチャーの投球をもって、プレイボール!となる。

DSC_0862_convert_20190320231156.jpg

 さて、どんなピッチャーがどんな球を投げて、ゲームが展開し来るんでしょうか?店主としては、隠し球がありますぜ。

DSC_0856_convert_20190320231133.jpg

 このホイールという名の隠し球・・・というか、勝負球と言ってもいいかもしれないな。

DSC_0857_convert_20190320231144.jpg

 コイツであります、スターメーアーチャー!内装3段ギアでありながら、固定ギアというぶっ飛んだ発想を形にしてしまった、このぶっ飛びハブという勝負球を投げてみたいね。

 このホイールは、早々に、感受性ビンビンな方の自転車につきますが・・・、実は店主の頭の中には、隠し球であり、かつ勝負球でもある、画期的な企画が暖まっております。

 それが完成した暁には、遊びライダーからも、マジ踏みライダーまでの、乗り手心を鷲づかみ!になることは間違いは無い・・・。まあ、10年後くらいの話かも知れませんね、当店は世間様より十数年先行ってますんで・・・。

 そんなこんなで、ピッチャーが投げて、ゲームを始めるためには、キャッチャーの構えが大事だということ。スライドさせると、自分から話すよりも聞く方が先、聞く方が本源的なんであります。

 とかく能動性が評価される中で、その土台となっている受動性の復権・・・なんかを考える店主なのであります。絶対他力ならぬ、絶対受動、受動をくぐらぬ能動など勘違いの独り相撲なり。

イベント情報 これは面白い! ドンピシャかも!




まずはこれをご覧あれ。

 自転車レースには違いないが、トラックレースというほどの整い方はしていませんね。適度の広場にオーバルのコースを作って、そこで自転車の競争をやっている。子供の遊びの延長ですが・・・、落車も含めて不謹慎に面白いですね。

 店主もかつて映画で見たことがありましたが、サイクルスピードウェイというイギリス発祥の、レースなんだそうです。

 その運営の方が、本日当店にご挨拶に来てくれました。

DSC_0837_convert_20190319223339.jpg

 こんなチラシを持ってきてくれましてね。いろんな活動をされているそうで、その中の一つとして、冒頭に上げたようなレースを廃校になった校庭などで開催したりもするということでした。

 そのお知らせもかねてわざわざやって来てくれました。

DSC_0840_convert_20190319223404.jpg

 場所はこちら・・・。あれ?ここって、東京のロードクラブチームのある、東京ベントスの本拠地でもありますね。多摩川沿いを走って行くと、そこからこの元学校には入れるそうですよ。

 DSC_0838_convert_20190319223352.jpg

 来月の二十七日、サイクルスピードウェイという、上の映像のようなレースが行われるということなんで、是非行ってみてきたいですね。

 こうしたイベントは、ちょっと店主が前々から考えていたものと一致する点が多く、この辺にもこれから食い込んでいけないかな?と思う次第なんであります。

 最近陸上競技への参加者が多いというニュースを聞きましたが・・・、ひねくれ者の店主は、その原因は今日本ですさまじい勢いで進行している、貧困化が大きいのではないか?と思えるんですね。靴一足でできちゃうんですから・・・。

 その点からすると、競技自転車は決して安いとはいえない・・・、格差社会が進行して行くに当たって、こうした状況は自転車競技にとっては必ずマイナスに響いてくると思うんですが・・・。

 ただ、それはかなり正式な自転車競技のことであって、今回紹介してもらった自転車遊びに近いレースは、それとはまたひと味も二味も違ったものなんでありますね。

 そういう意味で店主が、前々から考えていたことと、重なるところが多いので、実にいい展開なんであります。

 ある競技が金持ち前提に展開すると、それはまあ没落へと行くんじゃないか?そもそもの競技人口が少なくなりますからね、少ないかなでのトップなんて、御山の大将に過ぎません。トライアスロンや自転車競技がそうした展開に陥らないように・・・と思うわけなんであります。

 このサイクルスピードウェイは、まず車体のレギュレーションがあります。基本実用車の26インチ。つまりママチャリで参加できちゃうということなんです。

 貧困化の加速する日本、とはいえ、自転車はほぼ各家庭にあるものであります。なければ、中古などに手を出すと実用もかねて、入手可能です。つまり始めることのハードルが大変低い。

 以前、自転車競技入門をリトルリーグにたとえたことがあります。オリンピックなどで日本の選手を強くするには、中学生くらいから、野球でいうリトルリーグのような展開で強化していく必要があるという。

 リトルリーグは、硬式野球で高校野球、社会人野球、ひいてはプロ野球に点線でつながっていくことを目的としますね。いろいろと本格的なんであります。

 自転車でも中学生からロードレーサーを与え、、しかるべきコースで鍛える・・・ということに相当すると思うんですが。

 ただ、リトルリーグの前に、子供達の草野球が有り、日常の遊びとしての手打ち野球があるということを忘れちゃいけない。むしろリトルリーグができるのは、そうした日々の遊びが前提になっているから、ともいえるんじゃないのか?

 さすれば、自転車でその手打ち野球に当たるものは何か?草野球に当たるものは何か?ということなんですよね。その遊び、そして遊びのちょっと延長にある、緩いがそれなりの競争・・・というところがポコッとないんじゃないか?ということに気づいていたんですね。

 その草野球にあたるものとして、このサイクルスピードウェイがあるんじゃないか?と思うんですね。

 実用車、ママチャリから始められる。車体のレギュレーションはあります、シングルフリーで、ブレーキの使えないやつ(ワイヤー緩めればいいんです)。ハンドルが55センチ未満、ペダルはプラスチック・・・と。

 このレギュレーションで、2対2で、閉鎖されているオーバルコースでスプリントをやるということなんです。

50614907_2050048231775768_8036903234188607488_n.jpg

 よーい!どん!

50863651_2050045545109370_7275507817253961728_n.jpg

 さあ、一斉にスタート!コーナーをいち早く駆け抜けたのは・・・

50881513_2050047915109133_8843659772126298112_n_convert_20190319223327.jpg

 コーナーリングに片足突き出すなんて、オートレースみたいですね。

 結構興奮しそうなレースであります。子供なんかは防具をしっかり身につけて、芝生や土の上でやれば、落車しても大した怪我にはならないでしょう。

 そうなると・・・理想とする車体は・・・

 000 DSC_0794_convert_20190316221645

 これは700Cですが、これを26インチにしたものとして想像してみる。シングルフリーだし、前後ブレーキのワイヤーを抜いておけば、そのままレース車体として走り出せますね。そしてレースが終わって、ワイヤーを再度固定すれば、これで持って帰ってこられます。
 始めるための敷居が低い、これは普及のための第一ですね。靴さえ有れば、マラソンできるという、これ最強です。でもその次くらいに、実用自転車は大変普及しているわけで、これも敷居が低いといえる。むしろこんな状況を利用しないで、いきなり高額のスポーツ自転車というのがおかしいくらいと思っていたわけだ。

 とにかく、草野球、手打ち野球のように子供の頃からちょっとこんなのに夢中になっておく、そうした記憶がありながら、別の競技でも何でもやればいい、純粋培養は絶対に良くない。そしていつかその下地となっていた遊びの自転車レースというものが、形を変えて、自分が選択すべき競技であることに気づいてもいい。

 こうした裾野は広ければ広いほどいいに決まっているんだ。こういう下地が整うと、この国の自転車競技の将来は決して暗くはなくなるんであります。

 そう、そういえば・・・。新潟の中越、豪雪地帯ですが、小出という町は雪合戦で町おこしをしている、国際雪合戦大会とかいって、単なる雪合戦と一大イベントに練り上げてしまった。

 まねをしてもしょうがない、ということで、その隣町の堀之内というところ、知り合いの森下さんに、雪上自転車レースしませんか?なんて話を持っていったことを思い出した。

 車体は敷居を下げて、実用車。ササラという自転車版スタッドレスを履かせて、重機で固めたオーバルコースを数名でレースをする・・・なんて、まさにこのサイクルスピードウェイの雪上版だよね。

 立川はそんなに遠くないし、ちょうど小学校のPTAの「親鯨の会」の会長に立候補しようとも思っているし、近所の悪ガキどもをかき集めて、盛り上げていくのもいいね。

 走ることの楽しさ、競うことの楽しさに、自転車をいじることの楽しさまで加わる。もちろん落車前提なんで、新車なんてばかばかしい、中古自転車をどうしたら速く出来るか?なんてことに懲り始める少年も出てくるだろう・・・。

 大会前の、改造自転車講座なんていうのも、やっていいね。

 まさに当店向きのイベントだともいえる・・・、参加しない理由が見つからない・・・。

 ということで、今年のまた一大転換になりそうな予感のする、イベント情報でありました。もちろん、今後の展開も、本部路つにて、ご報告して参ります。

 イベント参加、見学、協力など・・・大忙しになるかもしれませんね。
 

星の数ほどいるものか!ディレーラーハンガー



 出所不明のカーボンフレーム。ただ、他の分野でカーボン素材をいじる心得があるというので、二カ所、自分で修繕したところがある。

 DSC_0823_convert_20190318193358.jpg

 チェーンステーと

DSC_0824_convert_20190318193409.jpg

 シートステーとに直した後があります。どこまでどうなったかは、分かりませんが、まあ技術ある人がいじったということで、このカーボンフレームを再生しましょう、ということですが・・・。

 大問題があります。

DSC_0825_convert_20190318193420.jpg

 エンド部分の、ディレーラーハンガーがないんですね。ヘッドパーツもありませんが、あそこは規格があるので、その規格に沿って探せば大体は見つかります、シートクランプもソウですね。

 ところが、殊にこのディレーラーハンガーということになると、一定の規格がないため、探せたらラッキー・・・的なところがあります。

 でもこれってありか?多少種類があっても、何らか範囲での統一がないなんて、もしなくして見つからなかったら、そのフレームは使えないことになってしまう・・・、これってありか?本当に、本来ならあり得ねー話だよね。金具折れて見つからないくらいで、なんでフレーム1本諦めなければならないの?

 このディレーラーハンガーがないだろうという理由で、関西にある自転車屋すべてに断られた・・・ということなんですね。で、縁あって、関東の当店においでになったというね、そういう流れなんであります。

 であれば、なんとかしないと、と燃える傾向はこの店主にはあります、少しだけね。

 さあ、よく分からんが、これとピッタリのディレーラーハンガーでも探そうか?ということに。

 DSC_0811_convert_20190318193325.jpg

 しかし、探してみて、改めて驚いたんだが、種類が多すぎ、多過ぎです。もう規格もない、探そうにもタイプ的な分類もないんです。もちろんメーカーと車種などの分類はありますが、今回のようなノーブランド系には全く役だ立たない。

 DSC_0810_convert_20190318193315.jpg

 海外のサイトなんだが、もう昆虫図鑑のように、くくれどくくれど、ディレーラーハンガーが湧いては出てくる・・・という調子。

 DSC_0809_convert_20190318193305.jpg

 1ページに四十種類が掲載され、そのページが23枚・・・、掲載されているだけでも千種類弱・・・、掲載されないものも含めれば千は超えてしまうんじゃないかな?

 しかし、そんなに種類が必要なのか?その中から10とか絞って、規格として成立させるというような動きはないのか?

 同じこと繰り返すが、シートクランプやヘッドパーツなどのフレームに付く金具類にはすべて規格がある、当たり前だよね。それなのになんでディレーラーハンガーにはそららしきものが皆無なんだ?問題は皆無ということ、だから星の数ほどあるです。

 そもそも、わざわざディレーラーハンガーを別で作るのは、フレームを守って先にへし折れてくれるためにある、ヒューズのようなもんでしょう?ということは壊れること前提に作られているパーツなんでしょ?タイヤチューブと同じじゃない。常に、路面と摩擦のアルタイやチューブ類は、パンクや交換を前提として作られています。

 それが、各車体バラバラのサイズでいいわけがない。もちろんタイヤのパンクとディレーラーハンガーの曲がりとでは頻度が違うでありましょう。

 でもね、軽量の自転車増えるほど、それにあわせてより壊れやすくディレーラーハンガーは作るられていくでしょう。なので、風に煽られて倒れただけでも、曲がってしまうハンガーもあるほどです。パンクの頻度を笑えない。

 なれば、規格を絞ってせいぜい十種類くらいかな?にして、どこの自転車店でも在庫できるようにするなんてこと、大いに考えられると思うんだがねえ。

 でもそれがないので、仕方がない・・・。メーカーや車種が分かっていない車体のものは、見た目の形状で判断するしかない。

 DSC_0827_convert_20190318193431.jpg

 ただ見ているだけでは、どれも同じに見えてきてしまうので、このようにハンガー取り付け口当たりをなぞって型紙をざっと作ってから、こいつでもって、ウェブ上の写真と対照しようということに、するしかない。

 DSC_0779_convert_20190318193252.jpg

 このように、照らしあわせなんかもしてみる。すべてのシルエットが原寸大であればいいんだが、それもそうはいかないところも大いにあるようだ。

 そんでもって多分これかな?というものを取り寄せてみる。

 DSC_0829_convert_20190318193442.jpg

 これなんかほぼドンピシャじゃない?一発で取り寄せたら、それは快挙だわ・・・。

 DSC_0832_convert_20190318193452.jpg

 ところが実際に当てはめてみると、合わない、似ているんだけど合わない。一番悔しいのがねじ穴の位置が合っていない。ならいっそのこと穴なしの金具作ってくれれば、実際に合わせて加工するのに・・・と思うが。

 一個無駄にしてしまった。ただ、最悪でもこいつ加工してを使って見ることも可能かな?という手応えは来たんだが。

 でももう少し、探してみよう、ということに。

DSC_0836_convert_20190318193538.jpg

 そこで少しというか、大いに思ったのが、せめてねじ穴の距離くらいは提示しろとね。もしこれが有れば、今回のようなことは起きなかった。・・・残念。

 DSC_0818_convert_20190318193335.jpg

 そして、なんと二回目にして、ピッタリのものを探し出すことができた・・・ヤレヤレ・・・。

 DSC_0834_convert_20190318193503.jpg

 しかし、この二つは、似ているが互換性はありません。今回の当たりは左の方であります、右は似ていても、先ほどのように、穴の位置が異なり、フレームの形状にもピッタリ沿いません。

 この程度しかない違いをネットの画面にらめっこで、見分けられるようになるために、その道の大家にならない限り無理でありましょう。とそれ以上に、単純に数というか、種類をもっと減らしましょうよ、ということであります。十種類くらいでいいよもう。

 こんなチッポケだけれども、大変重要な金具を千種類近くも種類作ることの意味などほとんどないと思うがなあ。

 そして、仮に現状のままとしても、もう少し検証しやすい何かが確立できないかな?ハンガーの写真や、かたどった形状のものなどからAIが探し出してくれるとか。

 せいぜい、原寸大のシルエットと重ねて形状や穴の位置が正確か?ぐらいはしっかり調べることのできるようにしておいて欲しいもんだね。

 さて、このフレームもシリーズ化するかもしれませんね。ハンガーは付いたのはいいながら、こいつも1.5インチフォークの問題や、86.5のBBなど、この先も完成まで、だいぶからかっていただけそうなんで。

 ということで乗りかけた船、しっかり街道を走れるようになるまで、できる限りのことはしていこうと思います。関西ですべて断れたんなら、当店でやるしかないよね。

 

 

閑話休題 焦げとり 道具いじり



 手でここま落としたんだが、分厚い焦げが付いてしまった鍋を元に戻すには、それは大変な作業なので有ります。大抵の方にその経験があるでしょう。

 この鍋ではもうここまでが手でやるには限界なんであります。というのもこの鍋、小さいんですね。手のひらくらいの面積しかありません。そしてその割りに深いので、非常に落としにくい。特に角がね・・・。

 そこで、機械の手を借りることにするんでありますが、何使おうか?

 DSC_0514_convert_20190317230306.jpg

 やっぱり回転力から入ったら、こいつかな?グラインダー・・・。昔はこの工具大嫌いだった。元々デカイ音のする工具は好きではない。工具・・・かどうかは微妙だが、コンプレッサーは未だに好きでない。

 グラインダーも、小さい割に力のある工具なんで、前は使いあぐねていたが・・・。本格的に自転車屋になろうとする時、こいつを外しては、なにもできないということで、果敢に関わるようになってったことで、苦手感が抜けていった。

 ただ、この砥石の状態で使うわけにはいかない、こんなのでやったら、すぐに鍋に穴が空いてしまう。

 そもそも頭がでかすぎて、これでは小さい鍋の中を縦横に動くことはできない。

 DSC_0513_convert_20190317230256.jpg

 まずこのガードを外さないといけませんね。最小にして動きをよくしないと。

 DSC_0498_convert_20190317230207.jpg

 ガードを外して、金ダワシのちょいと強いやつを取り付けてます。そして焦げ取りなんだが・・・。

 DSC_0499_convert_20190317230217.jpg

 柄の部分を万力に固定する。グラインダーは力が強いんで、しっかり固定しないと、集中して作業ができない。

 そして高速で回しながら焦げを取っていくんだが、確かに手にバチバチ剥がれた焦げが当たって、痛いくらいなんだが、やはり思ったところにタワシが届いてくれない。

 どうすんべ・・・。

 もう少し金ダワシとグラインダーの距離を離せれば、思ったところに持っていくことができるだろう。金ダワシを外して・・・見る。

 DSC_0500_convert_20190317230227.jpg

 タワシとグラインダーの距離を取ろうとするなら取り付けの軸にスペーサーを挟んでやればよし、ということで、通常砥石を回す時に使う固定ネジを二つばかり軸に噛ませて、その上からまた金ダワシを装着して、再度焦げ外しに挑戦。

 DSC_0501_convert_20190317230237.jpg
 
 離れた分、グラインダーの本体がほんの少し上に持ち上がり回りの壁との干渉にも余裕が出て、思うところに金ダワシを押しつけることができるようになった・・・。うん、いいぞ、いいぞ!

 DSC_0510_convert_20190317230246.jpg

 まあ、ざっとこんなもんだ。今度は別の小回りのきく回転工具で仕上げをしてやればいい。自転車屋の看板に、頑固な鍋の焦げを落とします・・・なんて書いたら、需要あるかしら?

 道具を使うにも、素材や状況に合わせて、いろいろと変えてやらないと、使い切れないことが多い、というかそんなことばかりだよね。自分の持ち手の工具の特徴と、限界と、その克服なんてことばかり考えては、変なこと工夫していますわ。

 そういうことが、自転車とは直接関係のない、こうしたことにも役立つのね・・・。

 似たような工具を使う、異業種のアルバイトとかしたら、それはまあ勉強にもなるんでありましょうな。機会は来たら、捉える、新しい工作機械も縁があったら、取り入れる・・・、まだまだ当店ではできないことだらけなんで・・・ね。

徐々にスタイルが決まってくる なれば破りも出てくる



 当店の実用車改造が止まらない。今日もまた一台と、ストックが増えていくる。新年度に向けてためているわけではないが。

 今度、これらストックと一同に並べて撮影してみようか?なかなかの絵になるんじゃないかな?

 今回のこいつはシンプル路線ですね。シングルです。余計なものは何に一つない。

 DSC_0799_convert_20190316221727.jpg

 振れ取りして、調整したホイールが付いています、700Cです。改造車の大半に700Cを取り付けるというのは、もう一つのスタイルですね。

 DSC_0798_convert_20190316221717.jpg

 このようにクリアランスもだいぶあるので、付けたい人は、泥よけも付けることができるし・・・。それより何より、700Cのタイヤの種類が膨大です。そこから好きなタイヤが選べるというのもいいですね。35ミリのブロックタイヤもはけます、雪の日だって走れるよ。

 スピードに走りたい人には23ミリ履いて、空気圧を上げればよし。太めのタイヤで、ドッシリ走るもよし。この各種タイヤの選択可能というのは、乗り込めば乗り込むほどその深さに驚くでしょうね、なので700Cなのであります。

 DSC_0801_convert_20190316221748.jpg

 リアも板で取り付けたキャリパーブレーキ。ホイールの着脱が大変楽になります。自分でパンク修理、チューブ交換、タイヤ交換が可能になる、それだけ自転車が近くなるということで有ります。

 DSC_0800_convert_20190316221737.jpg

 こいつもスタッカートなんで、ワイヤーは下から「し」の字で結びます。ホイールも前後とも白、フレームがシルバーで統一感ありですね。

 DSC_0796_convert_20190316221656.jpg

 ママチャリ用クランクでも48Tで、安いながら、入門者としては使えます。はまる方は、ここからはじめて、最後はスギノ75まで行きますか?

 DSC_0797_convert_20190316221707.jpg

 今回は取っつきやすく、プロムナードハンドル。フラットより店主好み、疲れないし、意外と上半身使えちゃうという、不思議なハンドルです。女子でもいいですね。

 DSC_0802_convert_20190316221800.jpg

 ポジション取るために、しっかりとピラーの長さも確保。こういう所を気をつけるだけでも、自転車は車両として生きてくる。この辺妥協しちゃダメだね。

 DSC_0794_convert_20190316221645.jpg

 よし、そろそろ集合写真でも撮って、ストック一覧でも作りましょうか。

 作ったら、それで終わりじゃなくて、役に立ててやらないとね・・・。

 さて、売り出しにかかるか!

お色あわせの街道クロス・・・かな?



 今回は色を合わせてみました。雑多に置かれているものを、よくよく眺めてみると、有るところにはありますね。今回のお色統一は緑、雨蛙系の緑なんであります。店内からかき集めてみましたよ。それが意外とよく合うんです。

 元々雨蛙系緑は店主には得意な色ではありません、むしろ苦手・・・、持ち物でこの手の色は・・・ないですね、ほぼ皆無でしょう。

 DSC_0756_convert_20190315210634.jpg

 まず前後のタイヤね。雨蛙です。ただこの手の単色をタイヤに使うと、乗ったそばから、仕方ないんだが、汚れます。どうにかならないものか?と思いますが、なりませんね、これだけは。

 なので、色つきタイヤも、接地面は黒というのもありますね。

 DSC_0755_convert_20190315210622.jpg

 グリップも雨蛙。こいつはグリップの形としても、硬さもいいね、いつどこから仕入れたんだか忘れたが・・・。この色だとここも速攻で汚れるね、まずは手袋着用かな?

 DSC_0758_convert_20190315210655.jpg

 サドルも雨蛙ライン入り。これも座りがいいねえ、どこでどう仕入れたか忘れたが・・・。

 DSC_0759_convert_20190315210706.jpg

 ペダルも雨蛙。今んところは鮮やか・・・。前ギアは一枚です。街道クロスなんで、まあこれで十分でしょうということです。

 DSC_0760_convert_20190315210718.jpg

 前シングルで、リアは八枚、もう十分すぎ。

 DSC_0757_convert_20190315210646.jpg

 しっかり系のダブルピポッドブレーキ、ロングアーチを取り付けます。効きますねえ、このクラスにしては。

 DSC_0763_convert_20190315210758.jpg

 リアブレーキも同様のものが付いています。このように、トップチューブとダウンチューブが平行に下がっているものを、スタッカートといいますが、その際にはブレーキワイヤーの張り方が上下逆になります。

 下から逆「つ」の字・・・「し」の字にちかいかな?その形になって、下からブレーキアーチに取り付けられます、ちょっとエレガントに見えますね・・・、見えるでしょ?でもすべてのブレーキアーチでこれができるとは限らない、なのでこいつは偉大なり。

 DSC_0753_convert_20190315210608.jpg

 最近では、でかい図体の割に細かい作業が好きな、繊細系男子が、店の片隅でシール剥がしなどをやって、シンナーできれいに洗浄してくれたりするから、一段と商品性が上がってきているんですね。

 さて、そういうわけで、商品もそろって参りましたな・・・ということで、店頭販売なんかも本気でやっていこうか?と遅まきながら思うのであります、もちろん値段表も付けて、オプションの提案なんかもしてね。

 まずは手書きかな?値札を作って、ラミネートで包んで、ふれーむに張りましょうかね?

 その辺形になったら、念願の自転車屋になれそうです。長かったなあ、これで当店もようやくケチな修理屋から、創作系中古自転車販売店に昇格だ!

 なんてな・・・。
 

1.5インチ物語 規格の統一してくれよ! その2

000 DSC_0610_convert_20190311230937

 ただでさえ、BBとヘッド回りの規格が乱立しているんだから、新参者は新参者らしく統一して欲しいもんだ・・・、いや、新参者だからこそ自由奔放なのか?

 しかし、大変迷惑だわ。1.5インチ・・・、規格の気持ちは分かる、フォークヘッド回りの剛性を上げたいんだろう?ハイハイ、それはそれでいいし、実際同規格の鉄レーサーの勝負自転車なんかも作ってみたいもんだわ、ハイハイ。

 でもねえ、ヘッドチューブ内径の規格統一できないの?って参ったのが前回だった。

 000 DSC_0626_convert_20190311231057

 これね。話は、この自転車のカーボンフォークを交換したいと、オーバーサイズのカーボンフォークを購入したお客さんがいた。当然こいつは下ワンが1.5インチなのでオーバーサイズのコラムでは隙間だらけ、それだけ1.5インチは太いのよ。そこで自分で交換するのを頓挫して、当店にやってきたわけだ。

 この辺のコンバーターを兼ねたヘッドパーツを店主はいくつか知っていたんで、自信満々でもってらっしゃい!とばかり、プロの技を見せつけてやろうとしたわけだ。

 まあ、ネットでこうした規格の錯綜したものを自分で購入して、自分で取り付けようなんていうのは、今のクソ流行で使いたくもないが、自己責任ってやつでやるしかない・・・。

 まあ、当店はそんな方々にもお助けの手はさしのべますがね・・・とばかり、引き受けたんだが。

 この写真を見るまでもなく、左のコンバーター兼ヘッドパーツの大きさが、既設のもの(右)とはでかさが違う、つまり同じ1.5インチでも、ヘッドチューブの内径にもまたいくつか種類があるらしいことが分かったというわけだ。

 いや、恥ずかしい・・・。そんなことすら知らなかったわけだ。まさかこの新参規格にこんな細かい規定があるとは・・・、新参なら新参らしく、その辺は統一してくれよ、ただでさえ種類が増えるの迷惑なんだからよ。

 そして、またこのメリダヘッドの内径に合う、コンバーターを探してみたんだが、なかった・・・トホホなんであります。

 もうなすすべもなく、じっとサイズ違いのヘッドパーツを見る。

DSC_0684_convert_20190314212302.jpg
 
 見ているだけではらちは空かない・・・でも見るしかない・・・。

 ・・・・・・・・・・。やっぱ無理か?今回は?

 ・・・・・と諦めた矢先。もしこのコンバーター系ヘッドが、既設の下ワンの中を通ったら・・・、装着可能だよね・・・とひらめいた。

 つまり、メリダに元々着いていたんだからその下ワンは当然メリダのヘッドチューブにはピッタリ収まる。そこをサイズの小さいコンバーター系下ワンが通ったら、普通にこいつ使えるってことじゃない?元の下ワンをシムとして利用するという発想ね。

 しかし・・・、50ミリ弱の穴を開けないと、この二つはドッキングしてくれない・・・。50ミリ近い穴を開けるなんていうのはとても大変なことなのだ。

 まずドリル・・・、もし50ミリ系のドリルなんて発注したら、一体何万取られるか分からない・・・。もちろん一回だけの施工で使わなくなる確率の高いものを購入することなんてできません。

 どうやって既設の下ワンの穴を広げるか?こういうときは工具のカタログを片っ端から見るしかない。

 ホールソウ・・・、50ミリのホールソウ、木ならいいがかなり厚い鉄の穴を開けるなんて・・・。しかも50ミリ弱というのがまたいやらしい・・・。50ミリの穴が空いたら、今度はまたそこにガタが生じてしまう。

 どうしましょ?

 DSC_0686_convert_20190314212313.jpg

 50ミリで見つかったのが、こいつ。回転系の砥石60番であります。ウーン値段は千円しません・・・もしかしてこいつ使えるかもなあ・・・、というかこれしかないね。母材回して、内径削りなんていう旋盤・・・まだ当店にはない。

 さすれば、こいつを使ってやるしかないか?ただ、これをそのまま使うことはできない。加工が必要だ。

 DSC_0690_convert_20190314212322.jpg

 このように、角を落として傾斜を作る。この傾斜内に実はピッタリの寸法が入っていることになる、なんたるアナログであろうか。

 DSC_0693_convert_20190314212333.jpg

 これをボール盤に取り付け、既設の下ワンを固定する。さて作業開始!

DSC_0694_convert_20190314212343.jpg

 おう、左右均等に加工した砥石が入っていく、そして角から内径を削り始める・・・原始的な方法であるには違いない。

 DSC_0695_convert_20190314212353.jpg

 ちょいと上げて途中経過を見ると、実際、傾斜に沿って削りの刃が入っていっているようだ。時々ワンの方向を変えながら、地道に削っていくんだが、こちらは砥石なので、当然相手も削れるが、こちらも削れてきてしまう。ボール盤の回りは砂場のようになる、少し大袈裟かな?

 裏と表から、向きを変えて、砥石を下ろしては、ワンに押しつける。

 DSC_0702_convert_20190314212423.jpg

 このように削っては、当てはめて、削っては当てはめてを百回近く繰り返す、特に仕上げが近づくと、さらにその間隔は短くなってくる。

 当然です、削りすぎると今までの苦労がパー。そこでガタが出てしまう。少しきついが、たたき入れるか、圧入すれば入ってくるれるくらいにならないと、ガタがどうしても出てしまう。その絶妙なポイントを探しつつ、内径削り。

 途中で夕食はさみ四時間くらいやっていたかも。砥石も何度も加工して、刃を立て直したり、とまあ、面白かったです。

 そしてついにその時が来たんです。

 DSC_0705_convert_20190314212434.jpg

 入った!小躍りしたくなる心境。しかも・・・、

DSC_0707_convert_20190314212444.jpg

 圧入の際にほぼ均等にできている、傷・・・、センターほぼ出ている・・・。削り方も途中で変えたりと、精度を出すためにわざと下万力から外して、母材も一緒に回転させたりりと、いろいろやってきたことが合っていたんだわね。

 後はこいつをヘッドチューブに戻してやる。

 DSC_0738_convert_20190314212454.jpg

当然元あったところなんで、ピッタリとはまります、その中心にコンバーターが入っているんで、オーバーサイズのコラムが入る。

 DSC_0744_convert_20190314212514.jpg

 ちょっとヘッドチューブとフォークの太さにチグハグ感はありますが・・・、まあガタもないしこれで良しとしましょう。

 DSC_0749_convert_20190314212535.jpg

 付いてますね、良かった。

 DSC_0750_convert_20190314212549.jpg

 うえは元付いていたものでも使ってかまわなかったんですが、まあせっかくしたも変えたことなんで、同じシールドベアリングの方がいいかもしれないということで、交換したんであります。

 DSC_0745_convert_20190314212525.jpg

 ロードのフォークが付いたんで、キャリパーブレーキに交換、これでイメージ通りになったのか?しら?

DSC_0739_convert_20190314212504.jpg

 完成!しかし、元ワンの穴開け失敗したら、新しいフォークも付けられないし、古いフォークに戻すこともできないという最悪な事態になっていた、と後から思ってぞっとしたわ。

 加工の途中は、そんな雑念など全くない状態で、施工に邁進できた・・・、まあそういう性格なんでありましょう。

 しかし、後から、そこまでやるか?とさすがに自問したね・・・、でもまたやるんだろうなあ、性懲りもなく・・・。

通勤自転車メンテ 年度替わり?



 通勤でお使いということですが、シートが立って、結構攻めている車体ですねえ。

DSC_0721_convert_20190313233246.jpg

 華はないながら、地味でもできがよしという、アンカーでありますね。あの名車ネオコットを作ったところですから。しかもカーボンバック、固いアルミ車体を、前のフォークと後ろのシートステーのカーボンでショックを吸収するという考え方なんでしょうね。

 アルミからカーボンに変わる過渡期の車体、今このようなフレームを入手しようと思っても、難しいでしょうね。そういう意味で貴重であります。

 もう何年も乗りっぱなしの、ほったらかしということで、要所をメンテして欲しいと持ってこられた。

 DSC_0679_convert_20190313232902.jpg

 もう歯飛びが出てくるという駆動系、交換できるところは変えましょうね。

 もう洗浄も手遅れ・・・、交換ですね。

DSC_0717_convert_20190313233201.jpg

 もちろんチェーンも交換ですね。よく働いてくれました。

DSC_0682_convert_20190313233049.jpg

 9速のチェーンに交換なんですが・・・、しかしなんとまあ、スゴイ値上げです。おどろいた・・・。9速とかは当店では、まだまだ使うラインナップで、常に在庫しておく必要のあるものなんだが、あれ?なんで1.5倍近くなっているの?型番間違ったかな?と思って確認しても同じもの。

 円安が輸入資材に響いたんでしょうか?実に困った・・・。今食品系がドンドン値上がりしたか、量が減らされているわけでありますが、戦後最長の好景気なんだそうです。当店だけが取り残されいているのでしょうか?
 
 自転車の細かいパーツ類にも値上げの波が押し寄せてきている。そして、ちょっと前までは留学生仕様として、特別に低価格で出していた自転車なんかに、日本人の需要が出てきている。

 何かを企画しても、世に銭が回っていないことが、実感されます。でも統計いじって好景気?内閣支持率も、少なくとも店主の回りでは実感はない・・・、やっている政策、憲政史上始まって以来の不祥事の連続で、おまけに人格に信用がおけないとまで言われていても、高支持率?何が何やらよく分からん。

 しかし、自転車パーツも値上がりしている、これは本当だ。

 DSC_0681_convert_20190313232913.jpg

 リアディレーラーも洗浄だね。

DSC_0718_convert_20190313233216.jpg

 ワイヤーもプーリーも交換してスッキリ。これは試乗した瞬間、オオ!と驚いてくれるに違いない。

DSC_0683_convert_20190313233109.jpg

 白のバーテープの割には汚れていませんが、破れているので交換。

DSC_0711_convert_20190313233128.jpg

 これ、コンポ変えて、ホイールも戦闘用のものにしたりしたら、結構今でもいけるんじゃないか?と思われる車体でありますね。好みは分かれると思いますが。でも、毎日の実直な通勤の足となっている。
 
 これで、まあ暫くはいいかな?持ち主の方には、今回のメンテによる変化にせいぜい驚いてもらって、もっと頻繁に、そして適宜、パーツ交換なんてされながら乗り続けられたら、最高だろうね。

 カーボンバックなんてアルミフレーム、もう今後この世には登場しないフレームかもしれないんだぜ、大切にしてもらいなさい、せいぜい長生きしなさいよ、後ろには店主らが付いているからな。

新規事業を求めて・・・



 電動システムを入れる空間はあるが、入れていない子育て自転車がやってきた。見るからに重そうで、この頭でっかちは、本当よく見るが、機能的とは言い難いね。

 専用のカゴがないなんて、よくそんなことを思いつくもんだ。多くお母さんが使用する自転車にカゴがない、一体どんなマーケティングした結果なんでしょうね、本当よく理解できません。

 そしてそれに消極的な不便さを感じつつも、大して動きのない使用者達・・・。

 誰かが改良してくれる・・・というだけでなく、自分たちから声を上げる、ということをしないと、日常使わない人間が設計していたんでは、いつまで経ってもいいものができないでしょうね。

 勇気を持って、使用者が声を上げる、弱者が声を上げる、こうしたことを通じてしか、悲しいかな人類の本当の意味での進歩はない、というのが現実らしい。

 なので、相対的に強者の位置にいる人間は、どこまでそうした声を聞き入れることができるのか?ということが、人類の進歩に関わってくるということだろうね。仕事断ってばかりいないで、引き受けてはその対策を練る、使用者、利用者、弱者にとって何が有益たり得るか?ということを考えながらねえ。

 そういう意味で、この前ハンドル子載せは全くもっての失敗作だと思いますよ、皆さん声を上げましょう!ね。
 
 ということだが、今回はそういうことではない。

 DSC_0663_convert_20190312214257.jpg

 フレーム式のハマックスをもらったんで、取り付けできないか?というご依頼です。子供の成長なんて早いもんだから、こうしたものを使い回しにするということはある意味合理的かもしれませんね。

 ただ、荷台にポンと行かないところが、この手の難点。シートチューブの長い、欧米系の自転車を想定して開発されたものなので、そこが短い日本の女性仕様の自転車などには取り付けができないことだってある。

 DSC_0664_convert_20190312214307.jpg

 まあ、この自転車には、このくらいシートチューブに余裕があるので、なんとか大丈夫でしょう。

 DSC_0665_convert_20190312214317.jpg

 となると、この荷台は・・・邪魔になりそうだ。

 DSC_0666_convert_20190312214330.jpg

 本当に手で締めたのか?ってくらい固く止まっていたネジ3本を抜いて、取り外す。なんで外すかというと・・・。

DSC_0667_convert_20190312214340.jpg

 このように障害物を外しておかないと・・・。

DSC_0673_convert_20190312235743.jpg

 装着後が、こうなるんですね。なので、振動によって、子供のシートが上下に揺れるんであります。今ここには誰も乗っていませんが、二十五キロまでなら乗れるこのシートに、そこそこ成長した子が乗りますと、それだけでシート部分が下がってしまいます。

 DSC_0675_convert_20190312235823.jpg

 なので、ざっとの目安ですが、拳骨ぐらいの隙は確保していたいんですね。なので、荷台を外したということです。

 以前大丈夫か?と荷台を外さずにいたところ、シートと接触し、シート裏に少しヒビが入ったことがありました、なので、慎重にこういう場合にはまずは外すことを優先にした方がいいかと思います。

 この上下にバウンドする形式は、荷台式と違って、フレーム式といって、アダプターを

 DSC_0668_convert_20190312214349.jpg

 このようにシートチューブに取り付け、そこから斜め上に棒状のものを伸ばし、その上に、子載せのシートを固定するという形式を取ります。

 まあ、今ではかなり普及して、街道で目撃する機会も増えたかと思いますが、どの自転車にも荷台は当たり前のように付いている、日本のママチャリ文化とは異なる、スポーツとしてのサイクリング文化である欧州型自転車で発達してきた子載せシートだからでありましょう。

 DSC_0674_convert_20190312235800.jpg

 アダプターと、シートの設定はできるだけ固定部分より離して取り付けたつもりですが、車体自体が大変長い、この自転車では、一見子載せシートとサドルとの間が短いように錯覚してしまいますね。

 このくらいあれば、載せおろしには十分なんですがね。

 DSC_0669_convert_20190312235258.jpg

 前後のパンクの修理も終えて、しばらく眠っていた自転車を起こして、ハマックスを付けて、これから十分に働いてもらうことにします、ということです。

 しかし、少子社会なんでしょうか?それともいろんな意味で普及してきたからなんでしょうか?こうした子育てに関する自転車の問い合わせが、減っていますねえ。

 一時、当店でのママ狸んの占める量は、半端ない時期がありまして、当店の経営の柱の一つでありましたね。なので、強気で大量のイェップなんてシートを在庫していました。

 本当に売れたんでね。ところが、今イェップの在庫なんて、二個ぐらいかな?ここ半年全く動かない。

 少子社会に、不景気の影響かしら?なんて思わなくもないながら、このまま沈むわけにも行かず・・・、新規の開拓なんかを細々でも、探しながら、なんとかやっていかないといけませんね。

 テクトロブレーキの高級ブランドTRPなんかも、仕事の範囲に入ってきましたんで、そちらの方などにも力を入れつつ・・・、いくつかのパーツの卸・・・、北京での事業の後押しなど・・・、新しくて、見込みのありそうな所へ向けて、投企していかないといけませんね。

 もちろん、しっかりノウハウの貯まっている、ママ狸んだって、今後続けますし、政権変わって少しは少子社会対策をやるような国になったら、自転車でもって、バックアップだって大いにしていきたい!とは思っていますが・・・ね。

1.5インチ物語 規格の統一してくれよ!



 やっているこっちも分からなくなるのが、BB回りとヘッド回りの規格。林立しすぎ!なんかもっとわかりやすく統一しないのかな?

 どこが覇権を取るのか?互いに牽制しているんだかなんだか知らないが、とにかく規格が多過ぎだわね。

 ヘッドパーツの修正工具なんて数ありすぎて、1インチとオーバーサイズのものしか持っていません。各種インテグラルヘッドの修正工具なんて、集めたらきりがない、どうせ修正しなければならない頃には、買い換えだろう?ってなわけで、今まで一度だけ、あったら良かったという場合がありましたが、それ以外にはほとんどいらない。

 大体刃物工具は高い!数年に一度来るか来ないか分からない規格、今はあるが数年以内に消えちまうかもしれない規格の刃物なんてもつ必然性はないですね。

 というくらい、いい加減にしろ!といいたいくらい、規格乱立なんでありますが・・・。

 DSC_0612_convert_20190311230950.jpg

 こいつはフォーク交換して欲しいということで、持ち込まれたもの。フォークの根元を見ると、なんと1.5インチのもの。別名ワンポイントファイブというのだそうだ、まあ1.5ということだ。

 当たり前だが太いよね。高速の下りでのブレーキングや、コーナーリングの時にドッシリとした構えがあるんだろうなあ、と想像はします。まあレース規格から来たんでしょう。

 ところが、この持ち主の方、購入してしまったフォークが、

DSC_0613_convert_20190311231002.jpg

 オーバーサイズのカーボンフォークなんであります。やりそうだなあ・・・、多分これだろうと購入したものが、アッチャー!やっちまった・・・というね、実は規格が合いません、ということだったんですね。

 まあ、ちょっと前まではこんなことはなかった・・・と思うんです。だって、この自転車でショップに行って、今乗っている自転車のフォークを交換したいんだが・・・と、店員に相談すると、乗ってこられました?と話が展開し、外に出て実際自転車に付いているフォークサイズ等を確認して、これはつきますが、こいつはつきません、という説明を受けてから購入したでありましょうから。

 ところが、今や多くのものがネットで購入できますんで、これかっこいい、交換したい、エエイ買っちゃえ!というノリでやってしまいがち、そうなると、こういうこともよく起こるということなんであります。

 まあ勉強賃といえば勉強賃で、こうした間違った買い物から、またより深きを知るという展開なんですが・・・。

 とはいえ、実はこれなんとかできるんですねえ・・・、ということで対応することにしました。

 DSC_0619_convert_20190311231027.jpg

 世の中にはこういう秘密兵器があるんですね。この辺はヘッドパーツを持っていてくれる、マルイさんと、サンエスさんには大変感謝しています。

 というのも今やヘッドパーツは、フレームマターなんで、わざわざヘッドパーツ何にしようなんて悩まなくなった。かつては、フレームもフォークも別体で、当然ヘッドパーツも選択という三つどもえだったんだが・・・。

 今や、フレーム・フォークヘッドパーツは一体の時代なんで、よほど不幸なことが起きない限り、ユーザーがヘッドパーツを意識することはなくなっているからですね。

 なので、余計利用者からヘッドパーツが離れ、完全に専門の域に入ってきているようですね。といってもこちらも専門でやりながら、勉強はしていますが、あまりの林立に混乱や閉口したりもしています、正直言うとね・・・。

 でも、こいつは知っていた。1.5インチのフレームにそれ専用のフォークを付けるのではなく、オーバーサイズのフォークを付けるためのシムを兼ねたヘッドパーツがあるということを。例えば、キャノンデールの茶筒のようなデカイヘッドパーツに上下のシム入りヘッドパーツを仕込むことでオーバーサイズのフォークで再生できる・・・ということなんかもね。ちゃんと知っています。

 なので、こいつを取り寄せて、持ち込みのオーバーサイズを取り付けてやれば、いいだけのこと・・・、はい、承りました!とプロショップの面目躍如というやつなんであります。

 分かりましたか?BBとヘッドパーツは複雑なもんで、この辺は素人衆は私らプロショップに任せた方がいいですよ、ヘヘン、てなわけなんであります。

 DSC_0621_convert_20190311231041.jpg

 よし既設のワンを外して、このシム兼ヘッドパーツを圧入しようとしたら・・・。

 な、なんと・・・・。

 なんと、ガバガバでホロッとヘッド内から抜け落ちるではないですか・・・。

 な、なんで・・・????

DSC_0626_convert_20190311231057.jpg

 あわてて、既設のワンと、シムヘッドを比べると、明らかに既設の方がでかい・・・。

 ど、どういうこと???

 パイプにまつわることは、柳さんへということで、聞いてみると・・・。1.5インチのフォークの太さは同じでも、それを支えるヘッドパイプの内径はいくつか種類があるんじゃないかな?ということ。

 エエ、マジっすか?と、いくつかの業者の在庫ヘッドパーツ規格を見ると、どうもいくつかある・・・ということだった。

 1.5インチというだけでも、新参者で面倒だというのに、それを支える内ワンにもいくつか種類がある?

 ふざけんなよ・・・・。1.5インチだったら、規格統一しろよ・・・、フレームごとに内径変えていたら、ヘッドの会社だってやってらんねーだろうが、ついでに店主らショップだってやってらんねーよ!

 フレームメーカーの自己満足だろ!!!!

 大体いくつかのメーカーの奴らにいうが、テメーら、作るだけ作って、作ったものがどれだけメンテや、調整その他を必要とし、そのために、中開けたり、外したり、交換したりすることがどれだけ必要なのか?ということを想像しながらもの作ってんのか?

 完成させて、動かすことだけは得意だが、その後の修理やメンテで何が行われて、どう使われ続けられるのか?といことなど、一顧だにしていない、物作りが目立つぞ、コラ!

 その最たるものが原発だ。八年枚大爆発して、未だに収束はない、収束する方法もない、修理の方法も、その他あとから出てくるであろう大問題を全く考慮せずに、作っては稼働させ、後は野となれ山となれ、どうせ国が、税金でやるんだろうよ・・・とばかり。

 しかし、あの未曾有の大事故を経験したこの国は、八年経って、一体どこがどうよくなったと、いえるところが本当にあるのだろうか?これ真剣に考えようぜ。

 この年明けに、経団連の会長は、今後の原発は民意にて・・・のような本音をすべらせて、どこぞにだいぶ怒られたらしい、その一週間後には、じゃんじゃん再稼働せよ!だと。

 新橋でいっぱい引っかけているサラリーマンじゃねーんだぞ。財界のトップだろう?五十年先、百年先、この国をどう産業界は支えていくか?などということは全く考えていないらしい。

 役所も官邸も、安全と確認したものから再稼働?

 バカじゃネーの?制御ができてはじめて技術というのだ。事故後何も制御もできない、収拾も付かないものを技術とはいわないの!原発は技術に値しないもんなんだよ。

 なんだっけ?そうか、1.5の内径規格がいくつかあるということだったな。

 ということで、せっかくプロショップだぜ!とカッコつけたかった、この事態、全くの勘違いでございました、申し訳ございません・・・、もプロショップの看板下ろさないといけませんね・・・。

 しかしうかつだった・・・、こんな規格の裏があったとは・・・。

 ただ、打てる手立てがあるんなら、なんとかしないといけませんな。ちなみにこのメリダの内径と同じ1.5のシム兼ヘッドパーツは、少なくとも店主の取引先の業者さんにはないということは判明した。

 ち・・・、じゃあ作るしかない?でもヘッドパーツを?まさか・・・何かを作って、はめ込まないとね。または、1.5インチのカーボンフォークを探してやる・・・と。

 そういうわけで、この話は続くことになります・・・。

 続く!

ヤワヤワ加工の難しさ・・・



 現行品でも手に入る、ヨシガイさんの補助付きのエアロブレーキがありまして、あれはまあ、不足のない、リニューアルで、大歓迎のブレーキでありますね。

 アレが安定的に供給されるというのが、見た目もさることながら、機能的にも老人社会を迎えているこの国にはありがたいですわね。

 あんな優れものがある中で、これまた二昔前くらいのブレーキを取っつけてやってきた。車体はお世辞にもカッコイイ!!!!とはいえないながらも、大事に乗っている感じが、なんともいい。

 当店に入る前に、だいぶ逡巡したのか、あっち行きこっち行きしていたようだ、掲示板なんかも読んでいたという証言あり。

 でもって意を決して入ってきたんだろう、自転車の割にはだいぶ若い子だった。

 ちょっとした落車から、ブレーキレバーが曲がってしまったということ、そして補助ブレーキの方がなんかガタガタして使いにくい、自分でスペーサー入れたんだが、なんともなおらない、どうにかなりませんか?と

 確かにブレーキはかからなくはないが、アーム自身がガクガクしている。ネジの緩みかと思ったが、締めても締まらないくらい緩みはない。
 
 これりゃ観察だわ、と暫し預かる。

 バラして分かったことは、どうもブッシュがない、割れて落ちてしまったのかもしれないね。その隙間がガクガクの原因のようだった。なら、自分で取り付けたスペーサーは役に立っていないのか?というと、立っていない。

 というのはどうも内径が足りないようだった。

 なわけで、弾力性のアルバーテープの一部を切り取って、ブッシュもどきを作る。

 DSC_0646_convert_20190310225159.jpg

 こんなやつね。こいつはえらく弾力性があるので、なんと内径12.5ミリの穴に被せてもちぎれない。そしてこいつを挟んで、またレバーアームを戻して、ネジ止めをする。

 こいつが入った分ガタは収まった。なるほど、やっぱり是だ。じゃあ、このまま返してやろうか?と思いきや。

 やはり弾力性があるということは、大きなガタは取れたが、アームによって押されると縮むという弾力性のために、レバーの安定性は決して良くはない。原理は分かったので、ではもっと固いものでブッシュを作らなければならないということになった。

 さて何で作るか?

DSC_0647_convert_20190310225209.jpg

 ペットボトルのキャップ、カセットボンベのキャップなど、ちょいとらしき硬さで、加工がちょっと楽で、適当なものがないか?と探してこんなやつらを拾ったり集めたりして、実験したんだが。

 結論からすると、加工が楽というのが裏目に出たというのかな?

 まず内径12.5ミリの穴が開けられれば、あとは一定の厚みがあればいいんだが、残念なことに、当店所有のドリルで、一番近似のものが11.5ミリ・・・なんと1ミリ足りない。なので、その系の穴の開けやすいものということでプラスチック系を選んだんだが・・・、それがまた結構、別の意味で大変なんであります。

 DSC_0653_convert_20190310225312.jpg

 この手の柔らかいものに穴を開けるなんて簡単と思われがちだが、例えばこのようなバリ取りナイフなんかでやると角度によっては、ゾゾッっと切れすぎてしまう。そして角度によってはその逆、らちがあかない。

 DSC_0652_convert_20190310225258.jpg

 これも無段階で穴が開けられる、バリ取りのようなもんだが、こいつでやるとしても・・・、

DSC_0654_convert_20190310225323.jpg

 ここまで穴が広がれば、まだいいんだが、小さい内に押し込むようにやると、柔らかいので、削れるよりも、下に全体が伸びていき、穴が大きくなるよりも、円錐に近い陥没になってしまう。

 ドリルも使えないことはないが、押さえようとしても、ものが柔らかいので、万力に固定することもできず、手で押さえるとなると、今度はキャップごとドリルに持って行かれてしまい、なんとも歯がゆい状態が続く。

 なんで、こんな簡単なものができないんだ?しかし、作りにくい・・・、なんでできない?

 いくつもやり直し、段々情けなくなってくる。

 DSC_0655_convert_20190310225338.jpg

 千枚通しで、中心穴を開ける際に、ちょいと怪我も・・・。素材が適度に柔らかいと、むしろ加工はしにくい・・・。いや、鉄、金属系に近い加工道具のある当店で、柔らかい素材をいじるのは存外難しいということが分かる。

 イメージしている形はとても単純なのに、なんでできない・・・、結局観察も含め二時間以上かかってしまったかもしれない。

 DSC_0650_convert_20190310225239.jpg

 こんなもん一個作のによー・・・、まったく。まあ、いくつか作った中で、厚みの一番丁度いいやつが、こいつだったんだが、イヤー、情けないほど手間と時間がかかってしまった。

 DSC_0651_convert_20190310225249.jpg

 こいつがボルトの入るブッシュのそのまた外側につかないといけない、そして厚みも適度出ないと、薄いとガタはなくならないし、また、厚いとブレーキの引きが重くなったり、引いても元に戻らなくなったりと、まあ、いろいろだ。

 こんなパーツともいえない原始的なブッシュのためにね・・・。

DSC_0627_convert_20190310225134.jpg

 とまあ、こんな感じで、隅に収まってくれ、ガタは取れ、且つ引きも普通に戻ってくれたわけだ。もちろんその他のちょっとした調整なんかもしておいたが・・・。

 無理しなくとも、ヨシガイさんにいい現行品があるのにね・・・、でもまあ、なんとも大事に乗っている所から、直せて良かったと思ったし、思ってくれたのではないか?と、思うしかないね。

 しかし、柔らかいもの・・・逆に油断大敵だわな、勉強勉強。

正真正銘のスラムもどき



 ワ!スラムがついている!といって驚くほどでは無いんだが・・・。

 気をつけてみると安価系のコンポ・・・と言うのか、市販車にシレッと付いていることがありますね。コイツもそうですな。ロードコンポなどでは、この作りでなんでアルテより高いんだよ・・・というものもなくはありませんが、もう少し手の届くところにあれば、まさに愛好者にとって三大コンポといえるんですが・・・。

 そう言えるほど、値段にしても、流通にしても、手の届きやすい状態になっていない、非常に、非常に、もったいない状況だよね。

 スラムのロード系コンポはインターマックスさんが受け継いで頑張っているんだが、正規の取引のない当店のような店は、ファックスやメールにて発注しなければいけません。煩雑ですよねえ、出す方も受ける方も。

 先日、そこんとこの若い子に、本契約していないんだが、スラム以外は絶対に発注しないんで、ネット販売許可できないの?と聞くと、在庫見られるのがいやなんだと・・・。うーん・・・そんなもんかな?その本意、良く理解できませんけど・・・。そもそも当店はスラム以外に興味も無いんだけどなあ・・・。

 そういう意味で、普及に関しては条件が整っているとは言い難いスラムですが(マジもったいないと思うんだけどなあ)、その開発などには瞠目する価値の大変ある企業であると、生意気にも思う次第であります。

 その姿勢は一言で言うと、ケツまくり!開き直り!でありましょうな。イタリアの没落傾向のメーカーさんにも学んでもらいたいよね、番手についておこぼれをもらって・・・なんてことやっているから、いつまでも番手なんだよな。

 思い切って不得意なところ外して開き直ったのが、今トレンドになっている前シングルの、バカデカスプロケでありましょう?どうせやるならあのくらいやれ!ってくらい開き直りまくりで、レース車体にまで影響与えているとこなんかは、まさにお見事!と言いたいよね。

 その影響でもって、本家のシマノさんがフロント三枚を外しつつあるじゃんか!ザマミロ!でしょ。シマノの発想の延長だったら、下手すりゃ前四枚だったんじゃないかな?もしかして既に特許でも取っていたりしてね。

 まさか、三枚から減るなんて、少しも思っていなかったんじゃないか?ある種スラムの勝利なんでありますよ。アサヒのスーパードライがキリンを抜いた・・・という感じかな?

 なので、前を一枚に、後ろのバカデカスプロケというのは、スラムが作ってきたトレンドであって、それが主流になりつつある・・・、シマノさんは技術があるが故に、この手の方向に対しては盲目であったという事・・・、高度な電子工学的な技術にとって、スティーブ・ジョブズが必要だったのと同じようなものかも知れませんな。

DSC_0643_convert_20190310115411.jpg

 そういう意味で、シマノ一強を揺さぶる波というのは重要でありますよ。テクトロさんもTRPなんてもん立ち上げて、ブレーキ系でシマノに入りつつ、独自の展開を模索しているようであります、そして今月にはどうも、マウンテン系のコンポをプレス発表・・・するかも知れないという噂を聞き入れました。

 四大コンポになるにはもう少し時間がかかるかも知れませんが、そういう芽が出つつあること自体は、歓迎でありますね。みんなアチコチで開発ののろしを上げてくれ、いい意味で乗り手の選択肢を増やして欲しいですねえ。

 唯一心配なのは、イタリアの老舗だよねえ・・・、大丈夫か?アイツら・・・。開き直れよ・・・と思いつつ。

 で、そんなわけで、スーパードライがキリンラガーを抜いた記念じゃないが、ちょいとスラムでもって、スラムもどきを作ってみようという事になった。

 DSC_0636_convert_20190310115223.jpg

 前一枚じゃ!決して高価なクランクじゃないが・・・。8速系のチェーンがかかるように、ちょいと裏を削って、ナローにならす。

 DSC_0638_convert_20190310115241.jpg

 リアは8速はローが32hと、本家スラムに肉薄!

 実用車系でこれはすごい!と自画自賛。

DSC_0641_convert_20190310115311.jpg

 700cのホイールつけて・・・。

DSC_0640_convert_20190310115300.jpg

 ショートリーチのキャリパーブレーキが付いています。

DSC_0639_convert_20190310115251.jpg

 リアも同じく!

DSC_0642_convert_20190310122324.jpg

 ハンドルはちょいとライズしているフラット系。

 DSC_0644_convert_20190310121050.jpg

 ポジション出せまっせ!というピラーね。

 乗ってみると、まあ街道には全く不足なしで、しっかり走れます!

DSC_0634_convert_20190310115213.jpg

 ちょっとやそっとのクロスバイクよりも、クールって?やつ?

 新年度、春に向けての再生発売じゃ!試乗可能ですので、是非乗ってみて!

人間再生号 つづき タイヤ交換とブレーキ交換

000 DSC_1853_convert_20190219214956

 自分でここまでやってきたんだが、当店を介して、ついに・・・、

000 DSC_1865_convert_20190219215057

 改めて上と見比べるとハンドル回りとサドル回りが変わっただけなのに、なんとまあ変わり果てた姿なことか・・・。これでホイールまで変わったらねえ、もう別物だよね。

 とまあ、多分消耗した仕事をいったん辞めて、充電期に入っている青年が、こいつに乗って自己再生を図っている、実にいいことだ。

 そして、いくつか宿題を出しておいたんだが、早速やってきた。

 まずは自分が購入したタイヤを交換してみたいと。

DSC_0539_convert_20190308213635.jpg

 黙々と、ホイール、タイヤに向き合う。決して筋は悪くない。

 DSC_0589_convert_20190308213727.jpg

 パセラのスキンサイドのものに交換。このスキンサイドというのは不思議と値段の高低が如実に表れてしまうタイヤで、通学仕様から、レース仕様の高級品まで、同じスキンサイドなのに、なんでそこまで差が出てしまうのだろうと、見分けながらも、どうして見分けられているのかが分からない、不思議なタイヤなんであります。

 そして今回の改造の核となるのが、ブレーキ交換なんですね。

 DSC_0540_convert_20190308213647.jpg

 元々付いていた、鉄板の安い前ブレーキを外し、ダブルピボットの鍛造アルミ製に交換。

 DSC_0588_convert_20190308213717.jpg
 
 そして今回はリアもキャリパーブレーキに交換。その方がホイールの着脱が断然楽になる、これだけで数歩スポーツ自転車に近くなる。

 DSC_0584_convert_20190308213657.jpg

 チェーンステーの、さらにその裏に今回は取り付けることになった。

 DSC_0590_convert_20190308213738.jpg

 前後のキャリパー化で、その効きは断然によくなったと、試乗で驚いていた。これからもドンドン驚くことがあるはずだ。

 そして、このキャリパー化にはもう一つ特典が付いてくる。

 DSC_0593_convert_20190308213808.jpg

 バンドブレーキを外したあとのここ、ここにはシングルフリーから、固定ギアまでしっかり載せることが可能なのだ。これがまた次の宿題になりそうだなあ。

DSC_0591_convert_20190308213748.jpg

 今回のブレーキ交換はまた二三歩前に進んだ感じだね、自転車の奥行きをいじって走って体感する。そういうところから芽生えてくるものも少なくはないはずだ。

 多分店主も君と同じ年の頃、ちょっとばかり同じような経験をしたことがあった。もちろん自転車通じてね。そしてなんかいまという時と続いている感じがする。それが最良かは分からないが、決して悪くはない・・・、そのくらいは断言できるよ。

 オット、ハンドルになんか付いているね。

 DSC_0592_convert_20190308213758.jpg

 なるほどサイコンだな。単なる移動手段に、こんなものはいらない。君にとって、自転車は移動手段であることを超えてきているようだ。さてどこまで行くかな?

 行きたいと思う深みまで、自転車は連れて行ってくれるだろう。その深みというのは自転車自身の深みでもあるが、それがまた人生の深みでもあることに気づくと思うよ、意外と早くね。

DSC_0587_convert_20190308213707.jpg

 暫定的ながら、完成だ!

シルク 理想の車体に一歩一歩

000  DSC_1241_convert_20181114232114

昨年秋にやってきたシルク号ですが、一気に直すところ直す、改造するところを改造するのではなく、徐々に、一歩ずつ、納得しながら少しずつ手を入れていくという方針でやってきています。

 前回は、前ブレーキだけ、現行のレトロ風のカンチブレーキに変えましたが、今回はリアブレーキも合わせて交換するということになりました。
 
 000 DSC_1244_convert_20181114232157

 この今付いているブレーキ、典型的な効かないカンチでありまして・・・、まあちょっと前までのカンチなんて、みんなそんなもんだと言っていいでしょうね。

 雨の峠の下りなんて、マジ効かなかったもんなあ・・・。

 それから比べると競技に使われているカンチや、現行品のカンチブレーキはだいぶ効くようになった。
 
 まあ、そんなところから、効かないカンチを現行の効くカンチに交換しよう、しかもあまり外見が今風になりすぎないもの・・・で、なんてことで、始めようとするんだが・・・。

 フレーム自体が、よくあることにこいつも古いんですねえ。なので、各所の規格が今のものとは違ったりすることは当然あるんで有ります。

 今回も、カンチを乗せる台座の間隔が狭い・・・。今のカンチ台座は大体70ミリの半ば前後といったところなんだが、こいつに限っては60ミリ・・・。10ミリ違うと勝手がだいぶ変わってしまう。

 DSC_0570_convert_20190307220801.jpg

 取り付けるのが、このプロマックスの現行品。ただ、ちょっとしたレトロ感プラスセンスがあるのか、この手の自転車に取り付けて全く違和感ない・・・、ただし、今の70ミリを前提に作られているので、まあポン付けはできない・・・、そのいやな予感が当たった。

DSC_0569_convert_20190307220749.jpg

 まず、長い間、君たちお疲れ様でした・・・。では取りかかりましょう・・・。

 DSC_0572_convert_20190307220813.jpg

 新しく付けるものと、この台座の相性が悪いので、修正しないと。

DSC_0573_convert_20190307220824.jpg

 何分ご老体なので、ゆっくりと焦らず・・・。

 台座修正ができましたら・・・、ブレーキシューをいじらないといけません。なんせ10ミリ狭いので、ブレーキシューもできるだけブレーキ本体側に取り付けないと、シューとリムの平行が取れないんですね。
 
 そしてタイヤを噛まないようにするために、シューの位置をどうしても下げなければいけない事態になりましたな。ブレーキ本体をいじらないと。

 DSC_0575_convert_20190307220834.jpg

 シュー取り付けのスリットを下の方へ削っていきます、手で棒ヤスリを使ってやるしかないので、地道な作業です。

 DSC_0576_convert_20190307220846.jpg

 角度を変えて・・・。当てはアルミだけど、結構大変でした、それを左右します。

 DSC_0579_convert_20190307220907.jpg

 とりあえず、このくらい広げます。そして、シューを取り付けて、できるだけリムと平行に当たるように調整します。それがまあ、結構大変なんであります。有るところまでは理想的な位置に来てくれるんですが、まし締めすると、若干ズレる・・・。それを何度も補修して、まあ、この辺かな?というところで手を打ちます。

 DSC_0578_convert_20190307220856.jpg

 通常のカンチのシューでは分厚すぎて、なにをやってもリムとの平行が保てません。そうなるとシューの角しかリムに当たらないため、制動力は落ちてしまいます。

 その点Vブレーキのシューは全体が薄いので、そちらを採用することに。ただしスペーサー類はすべて外側に持っていき、シューとカンチを直結、そうでもしないと、このようにリムとの平行が確保できない・・・、こんなことに二時間以上費やしてしまう。

 まあブレーキというのはそのくらい大切なんでありますわね。

 DSC_0599_convert_20190307220920.jpg

 そうそう今回のシュー交換にVブレーキの薄いシューを使ったやり方を、前回交換した前ブレーキにも適応。

 DSC_0601_convert_20190307220931.jpg

 前後で、Vブレーキの長いシューに、設置面積を増やしたために、だいぶ効きが良くなってきています、ちょっと驚くほどに・・・。

 DSC_0604_convert_20190307220952.jpg

 このプロマックスは何度も言いますが、現行品にもかかわらず、この手のレトロの雰囲気をぶっ壊さないものを持っているんですねえ。そういう意味でおすすめです。

 これにてブレーキ前後の交換と調整終了。
 DSC_0605_convert_20190307221004.jpg

 次回は、体格に合わせて、このステムをちょいと前に伸ばし、ハンドルを肩幅に合った最低でも420ものに交換することかな?そして、最後は木製のコンガを思わせる泥よけを装着して、ほぼほぼの完成を見ることになるか?な?

 000 DSC_1241_convert_20181114232114

 もう少し時間を掛けて、乗りながら、このシルクの新たな持ち主さんのための完成を待つことにしましょう、一歩一歩です。

再会スターメーアーチャー 手組ホイールの潤い



 このメーカーを知っている方は、結構マニアックな方といえるでしょうね。ハブを主に作るメーカーです、もう100年以上の歴史があるようですね。

 欧州の車などは、何十年もデザインを変えないものがあったりするようですが、このハブメーカーも、派手にデザインを変えるようなじとしないんじゃないかな?色物を出したりはしていますが、基本的な形は、昔のままのような形状しています。

 なので、レトロ系の自転車を組み立てようとする時など、雰囲気を壊さないという利点があるでしょうね。

 例えば、内装三段ギアをレトロ系に付けたいという際に、シマノのネクサスなんて付けたらもうぶち壊し、武士にアタッシュケースを持たせて歩かせるようなチグハグさ大爆発でしょう。

 シマノの場合はシフトの精度など機器としての精度はいいが、単なる工業製品にすぎないんですよね。なので機能重視であればそれ使っていればいいんですが、雰囲気だとか見た目となると、まあダメです。アーア・・・ヤッチャッタねえ・・・という感じ。

 その点スターメーアーチャーは、変速の精度などは一呼吸置いても、デザイン性や見た目などは、ずっと勝っている。

 手組ホイールを未だに重要視している当店にとって、この手のハブがあるということは、とても選択の幅を広げてくれますよね、完組じゃあ、右から左にものを動かすだけですから、ハブ単体などあっても、全く手が出ない・・・でしょ?

 で、以前この手の商品との取引があったんだが、どうもその代理店がリニューアルしたようなので、再契約・・・ということになった、そしてやってきたよ。

 またスターメーアーチャーとの取引再開だ。

 DSC_0547_convert_20190306223956.jpg

 いくつか特徴の有るハブを持っているんだが、今回来たこいつがまた面白い。見るとキックシフトと書いてある。

 文字通り、足でシフトするというハブ・・・。なので内装二段なんだが、足でシフトするので、ハンドルにシフターを付ける必要がない、というわけだ。

 DSC_0566_convert_20190306224108.jpg

 赤のアルマイトかな?でも形はシンプルでレトロ車にも合いますね。

 で、キックシフトなんだが、シフトをする際に、一瞬コースターブレーキのようにギアを反対に回すと、38%分重くなるということらしいね。例えば、ギア比2.5で走っていたのが、キックシフトで3.45になるということなんですね。元ギアをいくつにするかは、走るコースによって決めればよし、ということでなかなか普及していないという意味で、珍しい自転車になるよね。

 こういう発想が好きだね。足を一瞬逆回しにすることでシフトさせちゃう・・・。こういうのはくそまじめで、高機能だが面白くもおかしくもないものを作るシマノにはできない芸当かもしれない。

 偉大な会社だろうが、なんかもっと遊んで自由でいられる部署のようなものを社内に点在させないと、物作りに遊び心が枯れてきちゃうんじゃないか?とっくに枯れているか?

 DSC_0567_convert_20190306224120.jpg

 中身は複雑だろうが、ナット類はむき出しでその辺の管理は楽そうだね。何が言いたいかというと、エンド幅10ミリくらいはスペーサーなどで調整できそうだ、ということね。

 DSC_0561_convert_20190306224020.jpg

 で、真打ちはこいつね。

 内装三段なんだが、フリーじゃなくて、固定ギアっていうやつ。何度か紹介した、当店にもいつでも売れる、デモ車があるが・・・。

 固定ギアなのに、内装の三段ギア状態になっているって・・・、もう冗談かよ!という代物なんだな。

 この内装ギアを面白がって数名購入した人がいるが、基本的にまだ全くといっていいほど普及していない・・・。これをマイナーブレイクさせてみたいというのが店主の狙いなんだな。

DSC_0562_convert_20190306224031.jpg

 こんな感じにフリーじゃないがちょいと幅のある小ギアを載せるスペースがある。もしかして二枚載せられる?かも・・・。

DSC_0565_convert_20190306224057.jpg

 ここにスペーサーと小ギアを入れて、ロックリングを回して固定するということだ。ギア比はそれぞれ、ざっと100、75、62という比率になるという。

 ちなみに100をギア比を、競輪の卵が始める48*15の3.2をとすると、2.4と2の三枚ギアと同じ機能が、固定で付いてくるということなんだなあ。

 このすごさを体感してくれる人はまだ少ないと思うが・・・。というのは固定ギアを練習に取り入れるとすると、固定だけに、途中でギア比を変えるのがかなり億劫なことなのだ。

 いろいろやり方も考えられるが、やはり一度車体から下りて、ホイール外して左右ひっくり返して、チェーンのたるみをとって装着しなければならない。問題なのはチェーンのたるみであって、引きしろの範囲でしかギア比の変更はできない。それがいやなら、長さの違うチェーンを持っていかなければならない。そしてチェーンを切るためのドライバーや7ミリレンチなども携行しないとね、ダメなんです。

 それが指1本で、ギア比を変えられるんですぜ!

 といってもこの偉大な意味合いを理解してくれる方はまあ、まだ少数だろうなあ、と思います。ピストブームの残党で、ピンとくる人いるかな?

 または、レースに出場しているライダー、出場しようと思っているライダーさんの中で、これは最強に近い練習機だ!とひらめいた人ってどのくらいいるんだろうなあ・・・。

 まあ、いい地道にやっていくぞ!でもまあ、とにかく物作りの面白さも一興なので、そんなにストイックに乗らない人でも、面白がれるタイプの人は、潜在的にはかなりいてもおかしくはない、なので希望はある、と勝手に判断する。

 DSC_0564_convert_20190306224042.jpg

 こいつもナット類の締め込みなどは単純そうなので、エンド調整などには対応できそうですね。デフォルトは120ミリですが、10ミリくらいはなんとかなるでしょう・・・。

DSC_0552_convert_20190306224009.jpg

 在庫としてはシルバーもあり。ホール数は32ホール。色はあと赤、青、金・・・かなにかがあったようだ。

 カタログ見ているとまた面白い。多くの内装ハブには、ディスクブレーキ、ドラムブレーキ、コースターブレーキと三種の中から選べるものも多い・・・。

 またシングルのコースターハブもあって、これがまたシマノのやる気のない安っぽいのと違ってまた、雰囲気がある。今後はコースターブレーキものは断然スターメーだな、と思ったね。
 
 コースターブレーキというのは、ペダルを逆回転にすると止まれるもので、慣れるとブレーキレバーを握るよりも、ずっと楽でこちらの方が好きだ、という人も少なくなくなるんだよね。店主もコースターブレーキは嫌いではない。

 今後の実用車改造などに、ちょっと他のものと差を付けるとすると、この手のスターメーものは非常に特徴になると思うね。

  そして、追々紹介することもあると思うが、カタログ中にぶっ飛び系のハブを発見。

 DSC_0568_convert_20190306224131.jpg

 内装なのに、外装の8段9段のスプロケットが付くというもの・・・、エエ?一体どういうこと?ですよね。

 これが傑作、内装ギアが付いているんで、頭を整理すると、フロントトリプルのクランクが付いているのと同じ、ということなんでありますよ。
 
 まあ、よくこんなもの作るねえ・・・関心関心、やるならここまでやらないとね・・・。

 ということは、施工業の当店からすると、それに輪に輪を掛けた展開を考えないといけません。実際このハブを使ってホイールを組んで、なんとフロントをマジで三枚にしてしまうということ・・・、エエ?一体どうなるの?ということなんだが、単純計算すると3*3*9ということでなんと81段ギアの自転車を作ることができる・・・ということなんであります。

 まあ頭大混乱で、一体今どこに入っているの?と訳分からなくなると思いますが・・・。

 そういえば、亡くなったIさんが、そんな自転車をほしがっていたなあ。あの人の場合には前四枚にできませんか?なんてもう知らねーよ・・・というくらいぶっ飛んでたが・・・。その段の数ときたら、まさに煩悩と同じく、108段ということになる。

 彼の夢は叶えてやれなかったが・・・。

 まあ、スターメーが来てくれるようになるので、ちょっとこの辺のハブと手組ホイールなんかで、改造実用車などを始め、ちょっといたずらっぽい面白自転車、チョコマカ作れたらなあ、と思うんだがね。

 やっぱり特徴のある、いかにも・・・というようなもの作っていかないと、今や戦後最長の「好景気」とやらから完全に隔絶されている当店のような店はやっていけないんだよね、苦しい時こそ楽しそうに!

 実際、スターメーアーチャーのカタログを見ていると楽しい、あれも、これもまたこんなこともできそうだ・・・と刺激されてくる、こうでないとね・・・、やっている意味もない。

 ちょいと今後の展開お楽しみに・・・。

博物館クラス 街道に戻す前半

000 DSC_1711_convert_20190214233719

 吉祥寺の名カレー店、ピワンさんより持ち込まれ、当ブログで紹介したところ、博物館クラス!の車体と大変物議を醸し出した車体でありました。
 
 とてもシンプルですね、ある意味シンプルすぎです。でこいつをできるだけ原型残して乗りたいとしたら・・・という宿題をいただいています。

 なかなか難しいですよ。原型という縛りがなければ、実用車のハンドル移植してロットブレーキをつければいいだけのこと・・・といっても簡単ではありませんが・・・ね。

 000 DSC_1726_convert_20190214234007

 ハンドルがシンプル。通常、ロットブレーキのハンドルであれば、ロットを沿わせる金具が溶接されていて、そこにバネの仕掛けがあって、ブレーキレバーを戻す機構が付いているんですが。こいつは、無垢のハンドル・・・。こいつを活かすとなると、ロットブレーキは使えません。なら通常のブレーキで我慢してもらおうか?

 といっても・・・・。

 000 DSC_1722_convert_20190214233909

  このホイールをみてくださいよ。こいつはまさにロットブレーキを引き上げて、リム内部を圧迫することで制動するタイプのリムでありましょう?

 今の主流はリムの内部でなく、サイドを圧迫する形式を取ります、なのでリムサイドにはブレーキのシューが噛むに十分なシロが確保されていますが、ご覧の通りのリムですと、まず側面が平面でなく、曲面なので、今のブレーキでは接地面積が小さくて十分な制動は得られないでしょう。

 となると、一般のブレーキをつけるとなると、ホイール前後を交換しないといけなくなります。

 ホイールが変わってしまうと、相当印象が変わりますね、原型どころではなくなります。

 さて、どうしたものか・・・。

 ロットブレーキを使いながら、一般のワイヤー引きのレバーを付けるって・・・そんなこと可能なのか?可能だとしたら、既設のハンドルを使うことができ、かつホイールの交換もしないで済む・・・でも本当にそんなことが可能なのか?

 いやいや、可能にするしかない、その可能性を探るしかないよね・・・。

 DSC_0444_convert_20190305225607.jpg

 まず持っているロットブレーキを車体に当ててみると・・・長すぎてこのままじゃ使えません。どう使うにしろ、まずはこいつをこの車体に合わせて、加工しないといけませんね。

 全体的なイメージは浮かびつつ、一つ一つの工程がその都度どう動くのか?というのを実際にやりながら、難点をつぶしていき、困難を克服しながら、進めていくしかないよね。見通しは?と問われても、行くとこまで入って、そこからまたどんな風景と方向性が見えるか?を検討しますんで、とにかく手を動かすしかない。

 ある意味、今政府がでたらめな答弁こいている、辺野古の基地建設のようなもんだ。まああっちは、基本にだましがあるのはほぼ確実だし、税金投入するんだから、そんな曖昧な見通しで予算を取ろうなんて、言語道断なんだが・・・。

 まあ、あいつらよりもちょいとまともな当店としては、税金も使わないので、このまま、まずいけるところまで行く。

DSC_0445_convert_20190305225621.jpg

 余分なロット部分を詰めるには、まず本体からロットを外さないといけない。カシメてやんの・・・めんどくせえ・・・。

 DSC_0449_convert_20190305225636.jpg

 切り離し成功!ってこんな所で喜んでいる暇はない。次々!

DSC_0450_convert_20190305225651.jpg

 右は使いません、余分なところですから、左を再利用しますが、またブレーキ本体とくっつけないといけませんね。さっきはカシメだったので、今度はネジ止めだな。

 DSC_0451_convert_20190305225705.jpg

 ひっくり返して、内部にタップを立てます。

 DSC_0453_convert_20190305225716.jpg

 ネジが入りますね。これでブレーキ本体に戻すことが可能になります。ちょっと行程を飛ばして、別施工に移ります、この結果はあと分かりますんで、少々お待ちを。

 DSC_0521_convert_20190305225728.jpg

 フォークにも細工します。なにをするかというと、通常のブレーキ穴を開けます、前6ミリ、後ろ8ミリ・・・。エエ?キャリパーブレーキ取り付けるの?話違うじゃん!と思った人は、あわてんぼう。もう少し見ておいてください。

 DSC_0522_convert_20190305225744.jpg

 フォークを裏から見たところ、スゴイ肉厚・・・、こいつは鋳物のクラウンだね。なら楽勝か?とドリルを立てると、そう簡単にはイカなったので、横着しないで、フォーク外して、ボール盤に移動。

DSC_0523_convert_20190305225759.jpg

 さすが専門工作機器はスゴイね、かけられる力が違いますから・・・ちゃんと穴が空きました。で、問題は空いた穴をどう使うか?であります、キャリパーブレーキは使いません、念のため。

 ここに

DSC_0524_convert_20190305225821.jpg

 なんとチェーン引きをこうして差し込むんですね。

 DSC_0527_convert_20190305225839.jpg

 そして後ろから埋め込みナットで止める、一体なにすんの?でしょ?

 こうします。

DSC_0529_convert_20190305225858.jpg

 さっき施工飛ばしてしまった短くなり果てたロットブレーキが見えますね、そして、さっきのチェーン引きに通して立たしています。

DSC_0530_convert_20190305225918.jpg

 こうしてブレーキシューを下から支えます。これも大変でしたわ・・・、フォークの形が独特なんで既設の金具では届かない・・・、リング錠の金具がとても役に立ちました。

 DSC_0533_convert_20190305225934.jpg

 こうして、下から左右二点と、先の中間のチェーン引きで一点、計三点でロットブレーキを支えるます。なぜか?通常のロットブレーキは下二点だけなのに・・・。

DSC_0535_convert_20190305225949.jpg

 答えはこれです・・・といっても分からないでしょうね、当たり前です。ロットブレーキは通常ならレバーから本体まで、すべて鉄の棒によって力が伝えられますね、棒ですから意外としっかりとメカニカルに自立しながら、力を伝えてくれるんですが・・・。

 こいつのハンドルにはロットブレーキの機構が付いていないので、どうしてもワイヤーで途中まで引かないといけないんですね。

 ちょうど上の写真が、ワイヤーとロットの接触点なんです。上部がワイヤーなんで下のロット部分がちょいと不安定になるので、チェーン引きを入れて三点止めにしているというわけであります。

 DSC_0537_convert_20190305230006.jpg

 シンプルなハンドルに、シンプルなブレーキレバーを付けて、ワイヤーで途中まで引いて、途中からロットブレーキに変えるという、まあペガサスやケンタウロのような、キメラ構造をしているといっていいですね。

 これでハンドルも、ホイールも両方変えずに、ブレーキが掛けられるということが達成できたわけであります。

DSC_0538_convert_20190305230034.jpg

 といっても、前輪のみの完成なんで、後輪がまだ残っている。何のかんのと、前輪は下向き引力が使えるし、そもそもロットブレーキは前輪用にしか作られていないので、それを後輪に持っていくなんていうのはこの五倍ほど大変なんじゃないか?と思っていますが・・・、これまたいつできるか分からない中で、構想練りつつ、またできるところまで進めて、そこからまた延長するように考えて、工夫しながら、完成へと持っていかないとね・・・。

 あと一山・・・いや、二山以上はありそうだなあ・・・。
 

20インチのフォークがない!



 雨の中トラックに乗って、この電動自転車が入院してきた。

 病状は、ヘッドのガタがすごくて、他の店に持っていったら、おそらくヘッドパーツがダメになっていて、もうこのヘッドパーツは取り寄せできないだろうから、新車購入を勧められた・・・ということ、まあよくある話なんだが。

 そんなこんなで困っている時、初詣に東伏見稲荷に来て、帰りに当店脇を通って、もしかして?ここなら!と思って、持ってきたという。

 そう頼りにされると、こちらも上がる・・・なんとかしてやらないとねえと。とりあえず現物持ってきてという中で、早速やってきたわけだ。

 DSC_0456_convert_20190304224943.jpg

 ヘッドを見た時さすがに焦ったわ・・・。上は通常のヘッドパーツに毛の生えたようなものだが、下は・・・なんかインテグラルじゃない・・・・、どういう意味?

 上が1インチの通常のテッドパーツに、下がインテグラル?するとオーバーサイズ?・・・ってことは、コラムの根元が太くって、途中から1インチになるタイプ?まさかレーサーの1.5インチ並みじゃないの・・・。

 いやいや、そんなことはないとすると、・・・・エエ!まさか1インチのインテグラル?それはいくら何でも、当店の守備範囲の問屋にはないな、聞いたことがない・・・、オーバーサイズのスレッドヘッドはあっても、1インチのインテグラルはさすがにないだろう・・・。

 ということは、もしその規格のヘッドパーツが中ったら、マジ買い換え・・・?そ、そんな・・・・。

 まあ、でも取り得ず開けてみるしかない、その前にこのデカイ首を落とさなければ、さあ、面倒だ・・・。

 DSC_0458_convert_20190304224957.jpg

 ここだけではないが、この手の自転車はまあ、乗り手のことは多少考えているが、メンテのことはほとんど考えていない、実にやりにくいことのオンパレードだ。面倒なことをしては、蓋をし、その上に重ねて面倒なことをしてはまた蓋をする。

 メンテの患部に接近するだけで大変な手間となる・・・、どうにかなんねーのか?

 そして、ヘッドパーツを外してみたんだが・・・。こうなっていた、この写真だけでは判断できにくいかもしれないが、もし将来的に自転車いじって生きていきたい、と思う方がいたら、まずはこの写真だけから、診断を下してみないか?

 DSC_0459_convert_20190304225012.jpg

 普通はこんな感じには外れないよね、これヒント。

 分かりましたか?

 つまりだな・・・、通常ならヘッドパーツを外したあとには、必ず、それまでヘッドパーツが付いていたフォークのコラムが露呈するはずなんだが・・・、コラムが見えない・・・。さあ、ここでもう分かったかな?

 DSC_0460_convert_20190304225025.jpg

 フォークを抜くと、こんなになっていた・・・・、つまり答えは?

 ヘッドパーツによるガタではなく、フォークコラムの折れが原因のガタだったということが判明。

 ヘッドパーツを見ると、さしたる破損はない・・・、まずは第一関門通過・・・なんだが。次に来るのは、なれば、20インチのフォーク単体が必要となる。

 問屋を探すが・・・、26インチ、27インチのフォーク単体販売は見つけるが、20インチのフォーク単体が見つからない!なんでだ?どうしてだ?

 実用車の20インチなんて、腐るほど走ってんのになんでフォーク単体がないのか?

 しかも20インチは、子供の自転車をのぞくと、このような頑丈で自転車自体が重く、その上大人と子供二人プラス荷物なんていう加重のかかる自転車が多いわけだ、今回のようなコラム折れは当店でははじめてだが、起こってもおかしくはない事案でありましょう。

 なれば、どこかが20インチのフォーク単体を作って販売していても、全くいいはず、むしろ当然のはずなのに・・・なんでないんだ?

 そこで、店中の表裏を這いずり回って、一般車の20インチフォークを探し出した。

 DSC_0477_convert_20190304225039.jpg

 そうしたら、コラムは足りたが、ねじ山が足りなかったので、継ぎ足しでダイスを回すことに。

 DSC_0479_convert_20190304225107.jpg

 ようやくここまで戻す・・・。しかしこの上にまたドーンと、ドデカい子載せカゴが乗っかるという仕組み・・・。

 と一難去ってのまた一難。ドミノが来たぜ。フォーク自身は20インチで同じだが、車種が異なり、形状も異なるので、それまでのブレーキがロングアーチ(あの効かないイカブレーキ)し過ぎて使えない・・・、ブレーキ交換だ。

 DSC_0518_convert_20190304225149.jpg

 幸いこちらのタイプの方がメンテもしやすいし、とにかく効くので、結果的には良かったんだがね。

 DSC_0519_convert_20190304225208.jpg

 これが子載せカゴを載せたあとのヘッドパーツなんだが、ここからではヘッドのガタを取るのは難しい。非常にやりにくい、工具があちこちにぶつかって、動かせない・・・。

 となると、ヘッドの緩みを取るだけなのに、またあのデカイ子載せカゴを外して移動させないといけない・・・、なんてまあ、手間のかかる構造にしているんだろうねえ、全く。

 だから、多少のガタが出てきても、直さない、直さない緩さのまま、走っては止まり走っては止まりをを繰り返す。

 止まるごとに、ブレーキングのごとに、車重、スピード、乗り手三人プラス荷物分の力がドーンと緩んだヘッドやコラム回りにかかってしまうわけだ・・・。折れることだって起こりうる・・・。

 もう少しメンテしやすいように、製作側にメンテ屋も入れていけばいいのにね・・・。

DSC_0515_convert_20190304225122.jpg

 これでまたそら重たい自転車に戻ったわけだが・・・、フォークが一般車体のものということを利用者にはしっかり伝え、日々点検を怠らないようにと、約束してもらう。

 そして、ほとんど使っていなかったという緩めの後ろブレーキをしっかり締め直し、制動力を上げて、今後はフォークに負担を掛けないように、原則はしっかりとリアブレーキも使ってかけてください、とアドバイス。後ろに子供が乗っているので、後輪ロックはレーサーのように頻繁には起こらない。

 なので今後はしっかり後ろブレーキを使って、フォークにできるだけ負担を掛けないようにということで、お渡しした。

 狸が狐=稲荷の因縁でもって、お客さんがやってきてくれたわけだ、狐の方にもお返しかな?

 しかし、20インチ用のフォークは是非頑丈めに、単体でも購入できるようにしておいてほしいものです、当店は同じ敷地内に柳サイクルさんがいてくれて、いざというときにはフォークの作成依頼ができるが、そうでないところは、フォーク一本の破損で、買い換えなんて、ちょっと持ち主からしては納得のいかない結論を出さざる得なくなる。

 それが商売よ・・・と開き直りたくない店は、問屋や業者に要望しましょうよ、頑丈な20インチの1インチコラムフォークの単体販売できるよう、お願いしますと!

 

色々あって移植の継続



 何度か登場しています。タンナス自走車でもあります。そしてスポーク折れまくり。まるで月謝のように、月二本とか折れていました。

 記録を見るとタンナス装着して約一年ですが・・・。

 DSC_0439_convert_20190303222550.jpg

 相当減ってますね。減ればそれだけクッション性もなくなるわけで、スポークに負担がかかる、で折れやすくなったのかしら?

 ちなみに店主が今荷物車で試している、タンナスねじりスポークに関しては、振れやこの手のトラブルはまだ発生していません。

 で、色々ありまして、家族間の自転車移動のようなものかな、この自転車から別自転車に装備なんかを移植したりして、新年度を迎えましょう、というような展開・・・といっていいですね。

 DSC_0440_convert_20190303222605.jpg

 通勤用に付けている、この荷台とカゴですが、こいつを移動したい。まあできますが・・・。

 DSC_0466_convert_20190303222646.jpg

 はい!ただ、移植先がディスクブレーキなもんで、何かと外に膨らむんであります。この手のキャリアには、ディスク用というカテゴリーがすでにあります。それまでのツーリング車に付いていたのとはまた違うものなんですが、だからといって、今回の移植にあたって、新調するのもなんなんで、元々のものを少しいじって使います。

 DSC_0467_convert_20190303222659.jpg

 このように、ダボから外へオフセットさせて取り付ける、長いボルトとスペーサーで対応します。

DSC_0471_convert_20190303222741.jpg

 反対側も同じくオフセット。ディスク専用のもんはすでに、こういう取り付けを前提にそれなりのスモールパーツがいくつか用意されいますが、この手の小物は当店にはよくあるので、ちょっとした加工で対応できます。

 DSC_0441_convert_20190303222620.jpg

 問題はこいつです、前カゴね。フラットハンドルなもんで、前カゴは付けやすかったんだが、移植先の自転車がドロップだというので、前カゴつけはかなり制限されてしまいます。

 ドロップはハンドルの間にカゴを入れるか・・・、普通はフロントバックを入れる人はいるが、カゴを入れる人はいない・・・。

 またはハンドルにかからない程度の浅いカゴを入れる選択肢はある・・・。ご依頼の方は、まあ今回は前かごはいいです・・・ということでしたが、二つあったカゴが全くなくなるのも日々の通勤のルーティンからすると不便なのではないか?などと勝手に考えて、なんとかその一部でも移植できないか?とやってみることに。

 DSC_0468_convert_20190303222713.jpg
 
 まず、下支えを入れて・・・。

DSC_0469_convert_20190303222726.jpg

 ハンドルにかからないよう、カゴを浅くして。

 DSC_0472_convert_20190303222806.jpg

 元々のカゴの上の部分を切り取ったんですね。カゴというよりお盆に近い感じですね。

DSC_0475_convert_20190303222823.jpg

 こんな感じで、全く別物となって、移植完了です。こいつは、ゴムチューブやゴム網のようなものと併用すれば、ソコソコの使い勝手になると思います。通勤用とかのドロップハンドル車には流行ったりしてね・・・。

 DSC_0465_convert_20190303222634.jpg

 前カゴは目立ちませんが、しっかり付いている。これで、前の通勤自転車と使い勝手があまり変わらない状態で、乗り換えることができるでしょう。

 今度は空気のタイヤですが、気圧の管理を徹底して、通勤自転車パンクをなくす、減らすことはできると思いますので、その路線で頑張りましょう。

 家族それぞれが、ちょっとずつ新しい道に入っていく、新年度が近いですね、それによる自転車の移動もまたよく起こる季節なのかもしれません、我慢して乗らずに、自分の用途にしっかり合わせて、再生させる、まずはご相談ください!



プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター