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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2019年04月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ドッペル牽引 働く自転車



 常連さんから、こんなパーツというか、装置というか、装備を紹介されました。
 
 ツーリング車に架け橋の棒を介して、後ろに二輪車がついています。牽引ですね。

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 こいつは切り離しても自立してくれるので、これがまた便利とか。架け橋を下に下ろして、取っ手をもって引いて歩くこともできる。輪行の場合は肩に自転車掛けて、こいつを引っ張ることもできる、電車移動もできるというやつね。

 載せているのは、ギターとアンプ、これで現代版渡り鳥にもなれる、全国津々浦々までも、というわけだ。

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 左右二輪とつっかえが付いている。この二輪は車椅子にも利用されている、ハブの中心を親指で押すことで、簡単に着脱ができる。

 アルミをジョイントに差し込んでリベットで止めるという構造をしている。この車輪の所さえクリアで生きれば、あとはイレクターや、その他の材料で類似のものは作れるだろうね。これは、重さは15キロまでというが、素材によっては、もっと頑丈な物だってできるでしょう。

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 もう一つの工夫部分は、自転車との接触の部分でありましょうな。こいつはまずピラーにアダプターを噛ませている。そのアダプターに、牽引側から球状のジョイントが挟まるように出来ている。

 球状であるということで、左右に動くことができる。つまり自転車で左右に曲がっても、内輪差を少し気をつければ、牽引も付いてくるという構造なのだ。

 そして、

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 1カ所手でネジを回して緩めると、その球状の物を挟んでいた金具が開いて、

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 牽引と自転車が切り離される、ということが簡単にできる構造になっている・・・。かなり便利そうだ・・・。

 いやいや、こんなのを見ると、時代は牽引・・・となるかな?という実感がありますね。というのも、店主は店の自販機の飲料の補給なんかを自分自らがやっている訳なんですよ。

 あの荷物車に、飲料入りの段ボール八つとか載せて、チューブで縛って、自力で持って帰ってくるんです。軽トラがあったら楽だなあ、とさすがに思いますが、免許がないからしょうがない・・・。

 一箱24缶とか飲料の入っている箱八つ・・・、まあ詰めるには詰めるが、左右自転車は振られるは、低速だと不安定になるし、細い道だとハンドル取られるし、一度止まると、走り出すまでが大変だったりと、正直しんどい・・・と思うこと、最近有るんですねえ。

 重さよりもバランスを取るのが大変・・・、それが直積載のつらいところなんであります。経験ある人いるでしょ?

 その点、牽引というのは、自重は牽引自体が引き受けてくれるのでこちらがバランスを取る必要が全くない・・・という最大の利点があるんですねえ。かつて、リアカーを借りて、小さい引っ越しなんか手伝ったりしたんだが、ちょっとしたタンスなんかを載せて、ピストバイクで引っ張ったりもした・・・が、それができるのが牽引の強みなんであります。

 直に載せてないので、バランスを取る必要がなく、引っ張ることに集中出来る・・・これはやった人でないと分からないんじゃないか?と思うくらい、牽引は楽というか安全といった方がいいかもしれないね、そう、牽引は同じ重さの荷物を運搬する際に、安全なんであります!とにかく安全!断然安全なんであります!

 これから超高齢社会まっただ中・・・、そうか大変だなあ、なんて人事かと思いきや、あと五年で店主も高齢者の仲間入りなんで、まさにまっただ中なんだな・・・。

 それでも年金なんて株価操作に溶かされて、いつ支給されるか分からない・・・、なんて悪政に慣れちゃいけないんだな・・・。暴動起こすくらいの怒りを時に表明しないと、今の政府は分からないのかもしれない・・・。なんせ、大臣の行動記録を翌日廃棄して、法的にも道義的にも問題ないと国会の委員会で平気で大臣が答弁している、キチガイ国家に成り下がったこの日本・・・。

 もはや近代国家に戻れないんじゃないか?という危機感すら感じられるんだが、それがまた明日一日、レイワだ、新時代だのと馬鹿騒ぎするんだろう・・・。

 8年間の統計データを廃棄して、国の指針を決めていくための資料を改ざんしておいて、祭騒ぎしてんじゃネーよ!外交ごっこしてんじゃネーよ!

 ちゃんと危機感持たないと、マジ危ねーはこの国は・・・。

 で、話を戻すと、高齢社会は、高齢者をいつまでも働かせる社会であるには違いない・・・、自主的に働けるまで働くというのは問題ない・・・、勤勉な店主も働けるまで、働き続けることでありましょう。

 でも、高齢者が働かざるを得ないという状況は、どう考えてもまずいんだよ・・・、これは失策以外のなにものでもない・・・。で、自主的にだろうが、働かざるを得ないんだろうが、高齢者が働くと言う時に、この牽引(ようやく牽引の話に戻ってきた)は、とても重要なポイントになるはずだ。

 先も言ったように、重いものを安全に運ぶためには、直積載よりも牽引、絶対に牽引の方が優れている・・・。

 ということで、年寄り総動員労働社会が来ることを見越しつつ、それぞれの業務にあった、牽引の開発が、次のビジネスチャンスになるだろう・・・と思うのは、店主だけではあるまい・・・。

 以後、荷台にカゴなどよりも、よりコンパクトな牽引、歩いて引ける牽引の時代が来るんじゃないか?そんな社会を先取りして、いくつか試作しておくのもいいかもね。車椅子のパーツなんかも流用しつつ・・・。

 最後にもう一度いう、レイワだの新時代など、どうでもいいことにうつつを抜かしたいんなら、ちゃんと近代国家としての最低限の体裁を整えてからにしろ!改ざん、隠蔽、虚偽はもう沢山だ!!!


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柳の下にドジョウ号 評判上々



 やはり、サドルを適正位置に持っていく、これ基本だね。

 足からの出力が、自転車に伝わって、はじめて自転車は走るんです。エンジンが人間なのでその出力のもっとも効率のいい取り付け方っていうのがある、その一番と言っていいのが、このサドル位置なんでありましょう。

 だから、サドル位置は何をおいても一番大事、ここをしっかり整えると、自転車の効率全体が上がる、こここそ肝中の肝なんですね。

 だから、当店所持の最長ピラー400ミリを投入したりもします、惜しまずにね。

 また、こんなことをやり始めているにはちゃんと理由があるんですねえ。

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 先日紹介した、一見BMXの「子供」自転車改造一般車・・・。この評判が上々で、試乗させてくれと言う要望が何件が来た、そして実際に乗ってみて、膝叩いて笑いが止まらない人もいたよね。

 なになにこれ!!!一体どういうこと、なんで乗りやすいの?と大分楽しんでくれていた人もいた。

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 今自家塗装中の親子、この二人も時に作業そっちのけで、この自転車で公園行って遊んだりしていた、同じくなんでこんなのが乗りやすいの?と疑問符だらけ。

 まあ、「子供車」だろう?という当初の低い意識からすれば、実際に乗った感じのギャップが埋められないんでしょうね、とても上機嫌で帰って行きました。

 画像だけで、面白そう!と言ってくれる方も多々いらっしゃいますが、実際に乗って、ここまで楽しいか?という実際の評判を聞くと、やはりうれしくもなるわけで、そうなると、柳の下に2匹目のドジョウなんかを捜したくなりますな。

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 効き過ぎない程度の適度のゆるめブレーキは重要ですね。なんせ前が短いんで、効き過ぎると前転しないとも限らない。

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 同じく、短い車体故に、大人の足に干渉しないハンドルも必要です。今回突き出しのかなり思い切ったステムがありましたんで、つけておく。

 ここからもわかる通り、ありものをよーく見て、最良のものを組んでいく、という事ですね。

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 BBの調整はしっかりして、チェーンを新しくします、駆動系がスルスル回るのも快走の条件ですから。

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 ブレーキは、元々ついていたバンドブレーキを流用・・・、という事は、コイツを外すと固定ギアも装着できるということです。もちろん、ブレーキ自身は別物が必要になりますが。

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 2匹目のドジョウが、これまた意外とかっこよくできちゃったということです!

 先の親子、お母さんはこちらを乗って、娘っこは前回のを乗って、二人で大分遊んでくれていた。

 それは自転車にとって、メンテがいかに大切か?という事、体の出力との関係を重視することがいかに大切か?ということを体から学んでもらうにもいい機会だったと思う。

 本当に楽しそうで、こちらもうれしくなったくらいだからね。

 まあ、折に触れて、こんな自転車も作っていこうと思いますんで、試乗も含めて、ご要望お待ちしていますよ!

五月五日は狸祭



 すごいポスターを作ってくれた、制作者は柳沢の駄菓子屋さん、柳沢ベースの中村さん。駄菓子屋をやっているが、本業中の本業はこちらの方なのだ、さすが・・・。

 というわけで、二年ぶりくらいになりますか、フリマからご近所さん、地域をちょこっと巻き込んで、宴会の延長、小規模祭に発展したやつであります。狸祭、やります!

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 駄菓子屋さんも来ます。ゲームもあるよ。子供も楽しめますよ。

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 また柳沢名店のクラフトビール屋さん、柳沢バルも出店してくれます。ここのビールはうまいよー・・・。

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 これもまた柳沢の名物カフェ、ニャムニャムカフェさんも出店してくれます。こちらの文ちゃんはカクテル系の名手、奥に沖縄泡盛の残波がありますね。あとジャークチキンというのがこの店の名物飲んで食べてのニャムニャムカフェなのであります。

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 大人のスイーツ系も出るんじゃないかな?焼き菓子、メロンパン、などなど・・・、もちろん、フィリピンのコーヒーの島からやって来た本格アレックスコーヒーも出ちゃいます!

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 今回野菜は・・・、今、谷ヤンは家づくりで忙しいらしい・・・、でも歌はあるかもねえ。

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 あと着物系の面白い物販があります、フリマ等その他未定ながらも、何が飛び出すか分からない・・・。

 もちろん歌、楽器踊りなんかもいつどう飛び出すか分からない、殺陣でいつ斬り合いが始まるかも分からない、夕方からは室内、響き床で継続フェスとかいっているし・・・。

 そんでもって、この店主は・・・というと、今回は、「人間失格定食」なるものなんかを出してみようかと思います。

 こんなもの食べていたら、人間ダメになる!でも食べざるを得ない!というものが登場します。あとは、蒸かし系で、肉系のまんじゅうを黒酢で食わせる技なんかも効かせるかもしれませんね。米炊き係もやりますよ、薪とつば釜でね・・・。

 あとは麻婆豆腐という説や、カレーも・・・らしい。

 なんてわけで、五月五日午前の10時頃から、ボチボチと・・・、夕方過ぎまで外で狸祭りやっています、その夕方からは、また室内の響き床で、継続パーティーあり・・・のようです。

 会場設営や、まあいろいろ、遊びに来てくださいね!是非お待ちしています!

 当日、自転車屋に関しては、作業自体は出来ないものの、案件等の受付は行いますので、会場土お見かけの方は、店主まで声を掛けてください。

 晴れるといいですねえ、お待ちしていますよー!

ケルビムの演出



 最近亡くなられた、大演出家の下で学んでいた、役者が持ってきた。

 ロゴが小さくて、読みにくいが、ケルビムの軽量フレームであります。本当、軽量・・・怖くなるくらいね。60キロを超える体重の人はやめた方がいいとさえいわれている、それほど肉薄のパイプを使っているんでしょうな。

 実際本当は試乗したかったが、遠慮しておいた・・・、惜しかったなあ・・・。

 実はこの一台に、当店が協力したところは実にわずかなところ。

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 この大事なフレームに、ガラスコーティングをかけたことと・・・。

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 ヘッドパーツを打ち込んであげたくらいかな?あとは、名演出家の弟子だけあって、専門領域外で、よくここまで演出したなあ・・・という、ちょいと店主も明るくない最新分野なんかも持ち出して、自転車一台を組み上げている。

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 決して安くはない、ローターのクランク、しかもシングルをわざわざ選択。ということは・・・、

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 シフターは、スラムを使い、左はブレーキレバー専門を使用している。この手の演出は、すこぶるスラム的なところがあるように思えますね。つまりスラムはフロントディレーラーの製作を苦手としていたんじゃないか?ということですね。その分野では、どう競っても、シマノには勝てない・・・なら・・・、捨てちゃえ・・・と。

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 その分スプロケをでかくすればいいという発想。そして、多分得意分野だと思う、リアディレーラーをうまく発達させて、ワイドレシオのカバーをさせた。それでやってみるとフロントのトラブルがなくなり、それなりに使えることと分かったと・・・という展開だったのではないか?と、想像する。

 そして、開発では頭一つ、二つ飛び抜けて覇権を取っていたシマノをも、ついにその発想に追随せざるを得なくなっているようにもみえるところが、なんとも逆転の気持ちよさ・・・なんでありましょうな。

 ある意味、大手中の大手とたいするには、このくらいニッチなところから勝負しないと、まあ正面から挑んでは、当然のごとくに全く勝ち目はないだろうね。実にスラムはいい方向から攻めていると思うね。

 それから比べると、ギアの数を増やすことしか、発展はないような勘違いしてんだかなんだか知らんが、もうひとつのイタリアの老舗ブランドなんて、一体どうなっちゃったんだ?すべて後追い・・・、何もリードしていないように思えるよ。五年ごとかあるのかな?なんて心配なんだが・・・。

 今まで会社の歴史がレーサーの歴史とほぼイコールだったわけで、その膨大な金型遺産だけでも十分にやっていけると思うんだがねえ・・・。

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 まあ、キャリパーのできは普通かな?それとも、ディスク化に一気に行くから、あまり気にしていないのか?

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 削り出しの高級パーツ、トムソンだね・・・。しかし、この豪快なパーツの使い方には何かがありそうだよね。

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 エンビーなんて名カーボンフォークも投入。スゴイ演出だよね。

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 確かにどえらい物作っちゃったよね。かなり思い切っているのが分かる。何かを吹っ切ろうとしているのだろうか?大きな方向転換でももくろんでいるのか・・・?

 ただし、できあがったこの大仰な自転車も、実は舞台に過ぎないんだよね、ここからが本当の演出であり、役者の見せ所というものが待っている、本番はこれからなんだな。

 つまり、この一台で、なにをどう実現していくか?ということの方がずっと大事だということ、そしてそれによって、再度この自転車に新たな物語を演出することができる、いや、それを通してしか物語を演出することは出来ない、といってもいいだろう。

 見た目をごまかすようなショボイパーツ交換なんかをやって、悦に入るなんて事・・・やるわけはないと思うが、そんなちんけな物語じゃない、本物の物語をこいつと作って演出していって欲しいと、切に思う・・・。

 すべてはその後だ。元の道に戻るのも、新たな道を模索するのも、すべてはその後だ。

 いい分岐点に立っているんじゃないか?と思う。恩師に恥じることなく、自己をしっかり演出せよ、すべてはその後だ!!!

絶滅種 手組の底力



 こんなの組んでみました。なんか見たことあるリム・・・。

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 オオ!これぞ名リムの絶滅種、DT585ではないですか・・・、久しぶり。しかし、ちょいと様子が違うよ。

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 こんな風に組んでみたんだが、なんかスポークの間隔がありゃしないか・・・?そう、今まで当店定番のDT585といえば、32Hか28Hかだったんだが、こいつはなんと20H・・・。どうやら海外のサイトから持ってきたらしい。確かに丈夫な構造しているリムなんで、20Hでももつな。

 しかし、日本では手に入らなかった。もしこんなのが入っていたら、手組ならではのホイールが量産出来たのに、と思いますが。

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 今回こいつについては、ちょっとというかかなりの変則組をしています。まずは二本取り。通常6本が基本なんですが、こいつは二本取り、しかも通常左右交互にスポークを張るんだが、今回は二本右、次二本左というような組み方をしている。

 本リムが精度のいいことと、固いことから、こうした広範囲の引っ張り強度でも十分に真円は出ると判断してのこと。狙い通り真円達成!

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 スポークの本数が少ないので、ロングニップルを使いリム内の強度を上げることに。

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 ハブ近くのテンションはねじりが入っているので、非常に固い。妥協なきかたさ。

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 それに対して、リム側はしなりが出てくる仕組みとなっている。この二重構造が、踏み込んだ時のビューンという伸びの感覚につながるんじゃないか?と推測しますね。と同時に疲れない硬さというのかな?

 あの完組のいくつかで意地悪のほど固いホイールがありますが、あれは調子のいい時には、レース復帰しようかな?と勘違いさせるだけの威力はあると思うが、・・・個人的に200キロ超えるツーリングには履きたくはない、と思う。疲れそう・・・。

 その点こいつはその辺が違うんじゃないか?と思うんだよね。手組の固いのなんて、ある意味しれている、完組のそれに比べればね・・・。

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 さっきのはフロント、そしてこいつがリアとなります。

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 これも同じくDT585なんだが、これは見慣れた32Hもの。といっても、絶滅してしまっている・・・。

 こいつでどう組むか?だが・・・。

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 ハブはアルテグラを使っています。ただ、これじゃあ、よく組み方が分かりませんね・・・。

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 まずフリー側は強度を出すために、6本取りの一ねじりで組んでいます。フリーの側にはスプロケがつきまして、そこにチェーンがかかり、そのチェーンが後輪を回すことによって、自転車は前に進むことになります。

 推進力の元は実は、リアホイールのフリー側・・・ともいえるんですね。なのでリアホイールを組み付ける時には、フリー側のスポークと、反フリー側のスポークでは、オチョコの関係もあって、テンションが異なります。

 フリー側をより強く・・・という傾向になっていると思いますね。なので、二十年ほど前に出たキシリウムのフリー側をわざとラジアル(交差なし)で組んだのを見た時は驚いたわ、何無駄に挑発的なことやってんだと・・・と呆れもしましたが・・・。

 ですんで、こいつもフリー側は六本取りと裾野を広くとって、強度を上げて、それに一ねじりというテンション対応としたという訳なんですね。

 たいする反フリー側は・・・、

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 反フリーはフリー側から比べると、テンションの高さは要求されません。それをいいことに、軽量化を図って、こちらをラジアルに組むことはあります。ラジアルだと、スポーク長が最短になるので、その分軽量化が出来ます。ただし交差がないので、その分強度は少し落ちますね。

 そこで、ちょっと強度を上げつつ、且つ軽量化おも考慮とすれば・・・、このように二本取りというやり方がありますね。

 隣り合った二本を交差させて組み付けるやり方です。ここにもちょっと工夫があります、通常スポークは内がけと外がけと言って、フランジに対して両方向からスポークを刺していきますが、よくご覧になってください。

 この反フリー側のスポークは外からスポークを入れるオール内がけ方式でやっています。その理由は、二本取りの距離が近いので、内がけ外がけで交差させようとすると、無駄に強いテンションがスポークの短い部分にかかってしまうことになります。逆にそれを嫌って、素通り交差をさせると両者の間に隙間が空いてしまって、接触交差の強度が出ません。

 このように、オール内がけ方式だと、適度な接触交差の強度が出て、且つラジアルの次に短いスポークが使えますので、軽量化にも効果があるという考え方が成り立ちます。

 フリー側のスポークと、反フリー側のスポークの長さには12ミリの差があります、スポーク12ミリ分16本を集めて手に盛ると、思っている以上に重いものであります・・・、その分軽量化出来ているということなんですね。

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 ハイ、DTの前後リムで、面白手組のホイールがワンペア組み上がりました。

 だからなんだよ・・・かもしれませんが、上で並べた屁理屈も実際どのくらい効果があるのか?本当のところ分かりません。スポークも良くなり、リムも良くなっている中で、かつてとは比べものにならない、強度と耐久性を持っているだろう事は分かりますが・・・。

 でもまあ、ワンペア組み付けるだけでも、これだけの屁理屈を並べて、それを実現し、実際に組み上がってしまうわけで、その狙いが、実際に強度や、走りに影響されるように感じられるとするなら、これはもう、両者にとっては願ったり叶ったりなわけであります。

 この手作り感とこじつけ感にすぎないものが、体感され、実際にトラブルフリーだったりするわけですから、これら屁理屈込みで楽しめる方には、まさにうってつけの世界に珍しい変なホイール、として遊んでいただけるんじゃないか?と思えるわけであります。

 まあ、この手のもっともらしい理屈込みでこその手組、もうすでに絶滅種なもんで、そんな物語付きでない限りは希少性はないんでありましょうな、まあこちらとしてもせいぜい、遊ばせてもらいますわ。

 正直完組に負けると思われるのは、それこそを専用設計パーツ同士の高度な組み合わせによる、奇跡の走りを実現させるほんの一握りものだけでありますな・・・、あとは何でまあその値段でこの作りかよ・・・と思われたり、その粋の値段なら、いろんな基準を落とし込めば、どっこいどっこいでしょうと思えるものも多いし、もちろん劣る物だって相当ある・・・と見ています。

 しかし、もう時代の趨勢は完組なんで・・・主流はそちらでどうぞです。こちらは、傍流で楽しく遊んでいますんで、そんな余裕のある方は、是非当店と遊びましょう・・・・。

カテゴリー越境



 このフレーム、見る人が見れば、子供自転車のそれと分かるでしょうな。

 子供自転車といえば、16インチぐらいからあって、24インチ、小学校の中学年くらいまであるかな、そして26インチとなって、はれて大人自転車というカテゴリーに入る。

 店主も小学校五年生くらいだったか、FUJIの26インチの実用車に乗った時、改めて大人の自転車に乗った感覚がありましたな。

 それから二十歳くらいまでその自転車を乗りましたね、途中フロントのハブシャフトが折れた、今思えばもって手間掛けてやれば良かったんだが・・・。最後は姉に貸して、区に没収され、そのまんまになってしまった記憶がある。もったいない別れだった。

 かようにして、「子供自転車」というカテゴリーがありまして、その上に「大人自転車」というカテゴリーがある。大人であればたとえ身長が140センチ台であっても、大人自転車を選ぶことになる、それが「常識」となっていますね。

 「子供の自転車」は、ホイールの大きさと体の大きさが比例するように作られていて、それがまた面白いように親の選択肢を縛っている。「そろそろこの子も三年生だから、24インチの自転車かしら」なんて普通に思っているようだ。

 そのホイールに合わせて、ピラーもステムも作られているんで、大きくなったからピラーを伸ばそうとしても、スポッと抜けて、買い換えさせるように作られている。自転車は構成物なんで、パーツの集まりなんだが、つまり規格さえ合えば交換可能なんだが、通常の人にとっては自転車は完成車なんで、せいぜいタイヤくらいしか取り替えがきかないと思わせている。

 その戦略が功を奏してか、体格とホイールの大きさを合わせるように発想させ、それに従って自転車も売れているようなんだな、よく出来たシステムだわ。

 商売とはものとソフトをそう合わせて、路線を作っていくんですねえ・・・なるほど・・・。

 ただ、ホイールと体格の比例は実は子供だましのナンセンスなんであって、それはデカイ大人でも小径車を好んで乗っている人を見れば分かることだ。

 ピラーを伸ばしペダルの位置、ステムハンドルの位置を適切にすれば、体を折りたたまないポジションに設定することで、大抵の自転車は大抵の体格に合ってしまうんじゃないか?と思えるんだが・・・。

 そんな実験をやってみるといろんな事が分かるね。

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 実際にピラーを伸ばしてみる。一定膝に負担のかからない範囲の中で乗ってみると、意外と快適なもんだ。

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 ハンドルはいわゆる「大人」自転車の物、レーサーでないので、この辺は厳密でなくてもソコソコ良いはずだ。

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 まず、トップチューブが短いので、大人の足がハンドルに干渉しないことが第一条件かな。こいつは調子いい!

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 あとブレーキね。ホイールベースが短いので、Vブレーキのように鬼効きするブレーキは前転の危険がありますね。あまりスピードも出ないので、こういう場合には緩めのブレーキで十分じゃないか?いや、むしろ緩くないと危険かもしれないね。なので、鉄板のゆるゆるブレーキをあえて選ぶ。

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 多段にも出来るが、シングルで。しかし「子供自転車」のフレームは頑丈だね、肉厚の安い鉄パイプを小さい三角で組むんだから、最強に強いかもしれない・・・。

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 一見BMXなんだが、すごくチャーミングな自転車ができあがった。

 試乗してみたが、いつまでも乗っていたいかなり快適な自転車に仕上がったよ。これは用途を絞っていけば、引っ張りダコになる予感ありだな。

 分散店舗の連絡係とか、ロケ班や、空き物件探し、自販機設置などタウンウォッチングなんかにも最適でしょうね。スピードが出ないのを逆手に取ってね・・・。

 今回は、一定の高齢者の方を出来るだけ家から出そうという、外出のきっかけとして使えないか?というところから出たんだが、その可能性はかなりデカイと見えた。

 ちょっとした売りになるかしら?と、相変わらずのマイナーブレイクを予感している。

 カテゴリーを超えると、変な世界が突如現れることがあるんだね・・・、なれば、ドンドン超えるべし、超えるチャレンジをすべしだな。ウンウン!

どこまで?



 ラージフランジですねえ、アルミ削り出し、金かかっています。

 スポークも・・・、

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 フルクラムにあるような、二本一本の交互、この車体で、どれだけ効果があるのか?いや、なんの効果を狙ってのことなのかわからない。むしろ通常の均等6本取りとかの方がメンテなどにはいいと思うんだが・・・、一体何をねらってこうなっているのか?意味不明・・・。

 意味不明ながら、介護器具の中にこういう歌舞伎者?があってもいいかとも思う。

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 このタイヤは、タンナスの柔らかいバージョンのようなもんだな。ノーパンクタイヤ、バルブが見えません、なのでそうなのでしょう。そして、ストッパーがこのくらい食い込むことを考えると、そこそこ柔らかい。

 といって重いとは思えない、その辺研究されているんだろうなあ・・・、一体何台のモニターから、この固さが決まったんだろう・・・なんてこと考えながら・・・、

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 その割に前はまあ・・・普通すぎですね。といっても外の公道をガンガン押せるので、強度はありでしょうが。

 同じワッパでも、業界は異なるとはいえ、全く手が出なくもない、もっと踏み込んでもいいかな・・・なんて考えながら、初夏になりつつある日差しの中を押して歩く・・・。

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 大した坂もなく、一駅分プラス数百メートルで着くところには到着する、いい散歩と思えばなんともない・・・。ただ、またされるねえ・・・。

 人工知能、オンライン・・・そんなものがより発達したら、この辺は大分簡略化できるだろうね。

 医者がカルテに打ち込んだものをAIが判断して、点数、薬品、予約、決算が瞬時にでき、あとはクレジット決済で引き落とし、薬品は翌日宅配で届く、なんてことが実現したら、かかる時間は今の半分以下にはなるんじゃないか?

 散々またされて、聴診器で、ハイハイ、あとは端末画面しか見ないで、処方箋書いて、次回予約・・・、ものの五分だろう。しかし、その前後で一体何時間待たせるんだ?

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 しかし・・・、半年前には覚悟したもんだが・・・。

 何はともあれだ、つながるものがつながって・・・、

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 こうして、罰当たりにも病院帰りに一杯ビールを引っかけられるようになったなんて・・・な。

 人生何が起こるかわからない、今後何がどう起こるのかもわからない、そして、老いというものが、どういうものか・・・という事はしっかり見させてもらっている感じはする。こういうことだったのか・・・。

 若さが自分の若さに無自覚なように、老いもまた自分の老いには無自覚なのかも知れないとも思う。人をひき殺してからはじめて、知ることもあろう・・・。確かに老いの自覚は難しい、言われているところの「老い」、例えば歯目魔羅・・・、についてはもちろん自覚は可能だし、また、サボるため、手を抜きたいがため、足を洗いたいがために、老いを利用するところは大いにあるだろうが・・・。

 本当に怖い?のは、恐れるべきなのは、常に忍び寄っている自覚無き老いについてではないか・・・と思う。
 
 そんなことをつめて考えると逃げたくはあるが・・・、困ったことに逃げようにそれはできそうにない。といって立ち向かうことも、迂回することもできそうにない・・・。

 なるほどそれで諦めなのね、諦め、明らめ、悟る・・・とつながる訳なんだ。

 そういえば、感謝はするが、祈ることをやめた去年の秋だった・・・、その路線は間違いではなさそうだ。どこまで行くか?行けるところまで。あたりまえか・・・。

4月27日 朝集合 サイクルスピードウェイ 参加しませんか?見学行きませんか?



 先日ご紹介した、イギリス発の自転車レース、サイクルスピードウェイの開催が今月27日、立川の小学校で行われます。

 まだまだ、と思っていたら、なんと今週末の土曜日ですよ!早いねえ・・・。

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 まずは、このゲーム自体を知ってもらおうということで、見学でもいいし、参加でもいい、ご一緒しませんか?

 参加費は、マケマケにまけて、なんと千円!まず見て、やってみないと話にならないということでしょうね。

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 場所は立川の廃校を利用した校庭でやります。

 多摩川サイクリングロードからも入れるそうですよ。

グーグルマップからだと、こちらとなります。

 自転車レースというものを始めるのにロードレースからというのは敷居が高い。なんせロードレーサーなんていう、高級自転車を購入しないといけませんからね。

 いきなりリトルリーグから始めるのと同じ、それでは一般の子ども達、大人達ですら入れない。

 野球でいうなら、手打ち野球のようのようなもんかな?ボールと空き地さえあればどこでもできる、その手軽さがなんともいいね。そういうものが日本の野球の底辺というか、裾野を広げているんでしょうね、あとは高校生のころにピークに持っていく、狂った甲子園強迫症が薄まれば、日本の野球はもっと伸びていくでしょうね。

 成長期にある子供をそそのかして、大きな物語に酔わせ、母校のために、都道府県のためになどと犠牲にすることをもって美しいとするなんて心性は、その実朝日新聞、NHK、コウヤレンなんていう大人達の利権の巣窟じゃないか!早々に消滅させるべきだろ!

 あんな炎天下で連投させ、消耗させ、けが人続出させる状況はどう考えても間違っているでしょ、たかが高校生の課外活動じゃないか!あの莫大な視聴率の放映権料を傷ついた高野連所属の高校生達の治療費などのために支払えよ!

 なんちゃって!じゃねーよ、本気だよ、コッチは。昨年の決勝戦のドッチラケ、あれが現状でしょう、片方は投手小数の普通の高校、もう片方はもう野球が産業になっているセミプロ集団だろ?今後はどんどん、こういう状況が露呈していくだろうね。

 球数制限を決めてきた新潟高野連、いいぞ!選手のカルテを申し送りして、若い選手に無理させない、いいぞいいぞ!

 これから学生も減っていくし、教員をブラック使用する部活も減ってくるだろうよ、アウトソーシングでクラブチーム化していくんじゃないのか?どんどん分散化していけよ。

 今四十になっているマック鈴木が高校野球を迂回して、メジャーを目指したんだが、後に続くものが少なくないか?もっと後に続け、目先の勝負のために若い子を使い捨てするような「指導者」など飛び越えて、ちゃんと自らの可能性を引き出してくれる選手を育てるところに行くべきだろう・・・。

 なんの話か?そう、自転車レースの手打ち野球化の話だったね。

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 普通の自転車のブレーキを外して、校庭内のオーバルでレースをやる。もっとレギュレーションなどは独自色を出してもいいと思うが、まあ、一度見学でも参加でもしてみませんか?というお誘いだよ。

 当日27日、直接行かれる方は直接開城の方へ!八時半受付で、九時頃からやるそうだ。

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 なので、当店出発は七時半頃かな?ご一緒する方は、当店までおいでください!

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 面白かったら、是非に普及させていきたいですね!

 そして、自転車屋なもんで、その観点から提案できることも、今後色々あるんだろうねえ・・・。

 とにかく、まずは一度見て、体験してみないとね。


 という事で、ご一緒していただける方は、当日27日、七時半前、当店にお集まりください、きっと面白い展開だと思います、歴史の目撃者に!

お色直して 次の手へ



 確か出入りの変なのが、作って持ってきたのが何年前かな?もう大分前の話だよ。

 それが丁寧に乗り継がれて、また次の乗り手へと渡っていくことになったとか。なれば、消耗品等ちょっと交換して、きれいにして譲ろうか?という事に。

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 ええと、このへん・・・というと。

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 スプロケ交換をしましたね。

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 それとチェーン・・・。そういえば、今賃金上がらずの、物価上昇というスタグフレーションに入ったようですが、食品の値上げなどが叫ばれている中で、、自転車のパーツ類の値段も、徐々に上がってきているというのが、悲しいかな、現状です。

 特に消耗品として使うチェーンの値上げが、大変痛い・・・。ウソ・・・というくらいの値段・・・。値上げというよりも、安価のバリエーションを減らしてるんじゃない?という感じにも取れる動き。イヤー、参った・・・。

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 メカ系も意外と古いものも混在しているが、その割にはなかなかな動きをしますので、ワイヤー交換プラスアルファでほぼ解決。

 当初は、フレームの磨きについては、気になるんなら、渡した相手から依頼を受けてください、という事だったが・・・。

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 こんなものが目に入って、そうですか・・・、と放っておく訳のない大森社長なのであります。腕が鳴ったんでありましょうな、いてもたってもいられなくなったんでしょうな・・・、ということでどうもやってしまったようです。ブルーマジック大爆発・・・。

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 もちろんもっと、まだまだできるところを、この辺でグッと押さえてのできでありましょうな。

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 アルミの車体も、走りもさして衰えていないし、こうして磨けば、ちょっとした風合いの域まで行ってる。鉄フレームと同じように、アルミフレームだって、古いとか、放っておいたとか、汚い、汚れているといった理由で、ほったらかしにされているものだって、世の中には沢山あるだろうなあ・・・と思うんだがね。

 この写真を見てね、やろうと思えば、こんな風合いにもなるのよ、もちろん状態によりますが、塗料落として、しかるべき職人の手にかかれば、なんとまあ、エレガントなことに・・・。

 放っておかれたクロスバイクだって、ドロップ化して、こうして磨けば、立派な一台に大変身だと思いますぞ!

 そういえば・・・・という心当たりのある方、まずは相談から行きましょう、鉄とはまた違ったアルミの魅力が、ここで発揮されるかも知れませんぞ!

左右のゆれ制限



 三輪車なんですね、しかも電動三輪車。この持ち主の方はなんと85才。この車体の前も同じような三輪車だったんだが、電動アシストはついていなかった。

 それが・・・、90才のご亭主が入院し、リハビリのためにほぼ毎日見舞いに行かねばならなくなったと。それがまた、東京の縦線・・・、バスを利用しないと行けないところなんだな。

 元々三輪車で走り回っていたんだが、さすがに上り下りのある毎日の見舞いには辛くなってきた。そこで、遠方にいる息子さんが電動アシスト付き三輪車を購入してくれた、という事だったんだが。

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 ここが中心位置にあるサドル。

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 左にシフト、そして

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 右シフトと、サドルが移動します。これは三輪の車輪を地面につけたまま、体が触れるという機構で、もしこれが全くなければ、コーナーリングなどで、片輪が浮いてしまうことが起こりえます。これは危ない・・・。

 ただ、この振れ幅が広すぎて怖い、という恐怖心を持ってしまったらしいんですねえ。

 ちなみに、前に乗っていた三輪車を見てみたんだが、実は・・・、その振れの程度は同じくらいのものだったんですよ。そうなると、一番簡単な対応は、前の三輪と同じなので、慣れてください!以上、というものでありましょう。

 そこで考えるんです、電動アシスト車を乗りながらね。なんで同じ振れなのに、新車は怖く感じるのか?

 一番の違いは、電動アシストの有無・・・、それがどう影響しうるのか?

 特に乗りながら感じるのは、走り出しの加速時など、押さえていても、イメージ以上の動きになるということかな?例えば同じ振り幅にしても、想定内で起こるのと、想定外で起こるのでは、それは感覚は変わってきて当然となりましょうね、時にそれはヒヤッとする恐怖感に変わることもある・・・。

 そしてまずいことに、既にこの車体自体にちょっとした不安感を感じ始めているということ。依頼としては、全く左右振らないように戻せないか?という事なんですな。

 しかし、これもまた、一か八か過ぎるんです。折角前車体で左右の振りは慣れていた、そして三輪車の特徴からいって、車輪を浮かせないためにも、多少はサドル振れはあった方がいい・・・。

 という事は、この振れ制限を設ければいいという事になる。さて、そうなると・・・どうするか?だよね。

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 カゴがしっかりついているので、この下の機構を観察する必要ありだな。

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 こうなっている。・・・もしこの左右のスプリングを強くすることができれば・・・、それは解決策になる。ただ、このサイズドンピシャか、加工可能なやつで、かつちょうどいい引力を持っているやつを捜すのはとても大変・・・でしょうね。一体何本加工して、試せばいいんだ?とね。

 となれば、ダンパーや、他のバネを補強という形でつけるというのもなくはない、しかしできあがっている製品に対して、それを施すというのもこれまた大変だよね。可能性はなくはないが・・・。

 あとは左右の振れの要になるところに、ブッシュを挟むという手もなくはない。実際、わかりにくいがこの写真の中にもその箇所が写っている。そこに固いゴムとか、金属を挟めば、それ以上左右シフトはできなくなる・・・。ただし、女性といっても体重のかかったものが左右する要となるところだけに、実は相当の力に耐えなければならない。そういう重責を担うブッシュ類をどうやって安全にとめるか?というのがまたすごい課題となるわけだ。

 その箇所は5ミリ程度の幅しかなく、相当解体をしないと、ドリル類の機器が入っていかない、ブッシュを設置すること自体は簡単な発想だが、その方法となると、それがかなり大変なことがわかる・・・。

 さて、どうするか・・・。

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 フと、納車の際にサドルの左右シフトをしないように取り付けられていた金具が目に入った・・・。穴が四つあるのは、そのすべての箇所に、8ミリのボルトが入って、サドルを固定するという意味なんだが・・・。

 もしかして、こいつが使えないか・・・・?

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 このように戻すんだが、もちろん四本ボルトを差してしまっては、シフトは不可能になります、そこが工夫のしどころなんですね。

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 色々逡巡した割に、結論はそれかよ!という程度のものなんですが・・・。ボルトを四本でなくて、二本固定することで、解決。

 二本分固定しないことで、サドルの左右シフトは確保され、この分厚い金具の曲がりの部分が、それまでの振り幅をを制限してくれるという、役割を担ってくれている、という事なんですね。

 当然、左右の二本のボルトはしっかり固定して、この取り付け金具と、車体側の取り付け部分の間には、粘度濃いめのグリスをしっかり塗って、摩擦を軽減する・・・くらいのことはしないとね。

 試乗した感じでは、シフトなしと大ありのちょうど中間のような感じで、どちらかと言えば、おしとやかに乗る、ハンドルを使って操作するという感じですね、間違っても体重移動でグイッと曲がるというのではない・・・。

 その辺の違和感と、電動アシストへの慣れなど、85才には課題は大きいかな?と思いつつ、まずはお返しすることにしよう。

 また次の課題ができたら、しっかり相談に乗る、そう、相談になること以上のメンテはもしかしたら、この場合ないのかもしれないね・・・。安さで競争したら、ネットもん、大手もん勝つことはできない、小売りが小売りのまま持続できるとすれば、ここしかない。

 つまり、これからの小売りは、コンサル業務であり、もっと突っ込めばカウンセリング込みが必然となるだろうね、そうでないと生き残れない時代が、既に来ているんでしょうな・・・、もう少々当店も生き残らないと・・・。

改造手前 これからだよね



 本ブログもお陰様で4000記事を越え、多くの方々にご愛顧いただいているようで、誠にありがたい限りであります。

 ありがとうございます。

 どのくらい期待に応えているのかわかりませんが・・・、まあ本人としては書きたいことを書いているだけなんですがね、それが何らかの役に立つようなことがあれば、幸いです。

 今回もそんなブログを読んでくださいつつ、できるところは自分でやって来たということで、改造・・・というほどではありませんが、その接ぎ木をしようかと思います。

 かなり手前で止めておいて、あとはご自分で、または今後の展開に、というところで今回は止めることにします。

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 今後ともこの愛着のある自転車を自分を中心にいじっていきながら、色々試していきたいといいますね。今回はそんな中での最小限で、メンテしてもらいたいということでした。

 ハンドルまわりが特にダメでしたんで、交換ですね。

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 ブレーキレバーにワイヤー交換。

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 汚れたグリップも交換となります。

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 あとは普段乗りに使う割には、

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 泥よけを外して欲しい、なんて成熟したことをご依頼。

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 進行方向による、マスト状態の空気抵抗を外すためにも、有効なのではないか?と思いますね。

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 特にフロントの方が、抵抗は強烈なんじゃないか?思いますんで、スッキリ外します。

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 チェーンを交換しましょう、映っている以上に汚いです。
  
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 最近スプロケ、ボスフリー、チェーンの減りが激しいですねえ。そういうご依頼が多いんだろうなあ・・・。

  今回のミッションはここまで、あとはご自分で、という事になります。もう数年以上乗って、愛着のある車体、どうしても捨てたくはない、もっと軽快に快走車にしたいという思いはあるんでしょうな。

 オーバーフィーリングもっと、色々面白そうなことを自転車にもってやりたいようなんだが、それは時と実力と縁が整うまで待つことに。

 しかし伸びしろのありそうな、過多ではある。今後どんな展開をこの自転車で見せてくれるんだろう?

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 壊れたブレーキレバーを直して、ブレーキと直結させ、グリップをつけて、チェーン交換しただけでも、生き返る感じ大分します。別にどうと言うことがなくても、締まった車体といってもいいかもしれません。なので走りも堂々としています。

 なかなかの、隠れた名車かも知れないね。乗ってみるとよくわかりますよ。

 新車をばんばん売る、自転車屋に今年はなろうとしながらも、もう四月も後半に入ってしまった・・・。もちろんそっちの夢も捨ててはいないが、こうして持ち自転車をメンテして、再生させたり、改造させたりするのが、やはり当店の本文なのかも知れないね、ともやはり思う。

 いやいや、事業はもっと拡大しなければいけませんでしょう、店は広げてしまったんだし・・・。やるべきことはありながらも、なかなか毎日に押されてしまってね。

 いやいや、言い訳、もっと関係を強固に、アイデアをそこから呼び起こし、もう少しの間強かにやっていかないとね、と思う。

 踏ん張り所だよね、少し休みたいんだが・・・、50半ば、色々ありそうだ・・・。

 

ラットバイク手的徹底再生術!



 申し訳なさそうに、かつては乗っていたんだが、ここ数年全く乗っていたかった・・・。最近自転車通勤を始めたいと思い、コイツの徹底メンテをお願いしたいという。

 経済原則から言うと、その値段かけたら、新車買えますが・・・。なーんてことはへのカッパのようだ。ちなみに店主もへのかっぱ。

 しかも、一定の歳以上の女性からの依頼、珍しいといえば、珍しいが、そういうこともあるということなのだ。いや、そういう時代になったのかも知れない・・・。

 ならやりましょう!徹底的に・・・。

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 通勤で毎日使う、もちろん公道となると、当然舗装路だ、この手のブロックタイヤは特に必要は無い、という事で、スリック系しかも細めでいこうかね。

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 幅を1.25インチというかなり細いものにした、転がり抵抗も良くなるので、スピードは出るでしょうね、その分。

 スピードが出ればしっかり止まらないといけません。

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 ギロチン系カンチ、コイツは効かないね、一気にレベルを上げましょう。

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 シマノの良心、ソラミニV!効くヨーコイツは、安いヨー。

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 この辺は、ボスフリーで・・・、交換と行きましょう、気前よく。
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 ボスフリーなんて三十年前の規格なんだが、実用車系、なんちゃって系にでは未だに欠かせない規格だね、なので、どっさり在庫していても、すぐになくなる、ことに最近。

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 勢いでフロントも変えてしまったよ。
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 当然疲れたワイヤー類も交換。

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 シフターブレーキレバーなども、今回はポンポン交換するなあ。

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 ヤヤヤ、グリップまでも。この幅広のグリップは疲れない。

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 クランクは・・・、

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 今回は洗浄で止めたんだが・・・なんと、ガタがあったので。

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 BBまでおごってしまった・・・。いやいや、中身の要所はほぼ全取っ替え・・・、フレーム等は特にいじらず、サビのまんまなんで、外見が汚れていて、中身はほぼ新車同然の性能ということで、ラットバイクという感じであります。

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 見た目は古いし、どちらかと言えば汚いので、誰も振り向きはしない、つまり盗難からは自由であるといえる。それと反比例するように走りは抜群ということで、こういうスタイルは意外と受けるかも知れない、なんて予感もありなんだな。

 エイジング塗装とか、錆塗装とかで、外見のボロさを偽装して、その実内部は一級のメンテのしてある、見た目汚目パーツを配置して、走りはすごい!なんてね。

 ともある、一定以上の年齢の女性が、ある意味自転車ごときにここまで愛着を示し、それに実際に跨がり街を走行するようになったか?まあ、このような嗜好性の本質に男女の違いは無いのかも知れないが・・・、ものとの関係の成熟化・・・、既に気づいた人から起こりつつあるように、予感する、喜ばしきかな・・・。

 

ホイールバランスをとる



 これ台久々だなあ・・・。ホイールバランスを取るためにつくったものだったんですが、昨今のリムや、完組はかなり高い確率でバランスが取られているので、あまり出番が無かったわけでしたが・・・、来たぞ、久々に。

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 何もバランス専用の台座を作らなくても、振れ取り台で十分じゃない?と思われるかも知れませんが、そうではありません。

 リアハブのフリーのラチェット抵抗というのは、それは思いの外強い。微妙なバランスを取りたくても、爪があるのでセンサーとして役に立たないというのが、現状なんですね。そこで、こうした専用台が必要になる。

 コイツはまわりのすごく軽いシールドベアリング四つをおいて、そこにアルミのシャフトを通して、ホイールを置くというやり方をします。シャフトは軽いシールドの上で、ラチェットよりも優先的にホイールのアンバランスを示すようにくるくると回ってくれて、重い箇所を真下に持っていってくれます、センサーとしては優秀なんですね。

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 ざっとのアンバランスの重さを量るために、このようにクリップ系を挟んで、静かに回す、それを繰り返します。

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 徐々にバランスが取れてくるほど、回転は止まりにくくなります、右へ静かに行ったと思ったら、静かにとまり、それでとまりかと思ったら、また静かに左に戻っていく・・・、気の長い作業になりますね。

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 バランスは一箇所で取れるとは限りません、まずは振れ取りと同じく、大きな振れから摂っていくように、大きなアンバランスから取っていきます。

 大きなアンバランスが取れると、今度はその影に隠れていた小さいアンバランスが出てきます。それをまた取っていく・・・。

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 これはざっとの目安なる重さなので、それをもとに重りを作っていく。この重さは1.3グラム、この秤はコンマ一グラムまでの精度があります。

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 一番大きなアンバランスは19.1グラム、すごいよね。ただこの数値は、ディープリムのスポークの先端の重さなので、実際の仕掛けの位置はより外側になるので、重すぎます、そこからマイナスした重りを、仕掛けの箇所近くに設置しては、修正を加えていく。

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 この黄色いテープでとめられているのが、実際の設置箇所に近い点、この状態で、静かに五回ほど、回し、制止の位置が分散されれば、ほぼバランスが取れたという事になります。

 ただ、コイツはチューブラータイヤだったんで、実際の仕掛けは難しい。クリンチャーだったら、リムテープの下に忍ばせるが、チューブラーだと簡単にそうはできない・・・、のであります。

 あまり盛りすぎると、タイヤに縦ブレが出てしまう、サイドにつけると、今度は別の空気抵抗になってしまうと、悩み所なんでありますな。

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 とりあえず、仕掛けて圧着12気圧!で一晩おくことに。それから試乗重ねて、安全確認だよね。

 今後チューブラータイヤの履き替えには、バランサーの仕掛けもあるので、緊急時以外はどうしても当店経由になってしまいがちだが、まあバランスの取れたホイールの安定した回転というのは、それにも代えがたい快適さがあるので、是非とも慣れていただきたいですね。

 という事で、最近は減りましたがホイールバランスですが、レース前など点検かねて、見る価値は大ありかと思います。

 今回やってみて、つくづく思ったなあ・・・。

尻ぬぐいという訓練



 元は完組だったんでしょうかね、それが部分的破損をしてきたのを自分で修復して、ここまでやって来たんだが、もうお手上げということで持ってこられた物だ。

 スポークが引っかけ方式でないもの、一般スポークではないが、それでも星スポークも作ってはいるので、そういう意味で一般部品としてみていいでしょうね、なので、そちらの方から持ってきたのか、色が違う。

 基本黒スポークの中で銀が入っている。それだけではない。

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 この形を覚えて、次のを見ると・・・、

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 こいつはただのクロスポークではなくて、細めのエアロスポークであることが分かる。元々は、エアロスポークで組まれた完組だったんでしょう、だから、精度が出てたら、それで終わりではなく、

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 このように、スポークの向きを調整する工具が必要になる、でないとエアロが全くエアロでなくなって、むしろ空気抵抗のスポークへと変身してしまうからね。

 と、それだけでないのが、ここに一般のプレーンスポークが混じっている、それも半々?というくらい・・・。なので大変賑やかな修復型完組ホイールとなっている。

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 ハブは、勝手知ったるTNI、相変わらずいい回転している。この手のハブの内情は分かっているつもりなので、それなりの対応は出来るが、まあ今回はその外、つまりホイールの真円出しに苦労するだろうという予感がビシビシ伝わってくる。

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 反フリー側ラジアル、よくある完組であります。もちろん手組でもこれやりますが。最初に出たての頃のキシリウムだったか、これが逆だったことがあった、つまりフリー側に交差のないラジアルを持ってきたんだな、太いスポークだったが、挑発的な展開だと思ったわ。

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 相当、この完組がお気に入りと見えますね、このフリーにスプロケが食い込んだあと、ここまで使い倒して、さらに組み直して使い続けるという、ものの冥利というのかね・・・。

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 さて、点検なんだが、手回しの段階でコリャすげえ・・・と分かる。俗に言うポテチ状態、かなり緩めたんだが、すでにリムにまで及んでいるか?と思えるくらいの歪み。

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 一回しで、このくらいの振れが出ています。そしてもっとすごかったのが・・・、

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 縦ブレだったんですね・・・、この状態から、
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 写真ではわかりにくいですが、5ミリはありましたね、落差が。そして、

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 そして、この写真でもわかりにくいですが、リム自身が縁石か何かにぶつかってゆがんだあとがあります。

 いやいや、問題山積、満身創痍のホイールなんだが、こいつをなだめるように、緩ませることを基本に機嫌を取りつつ、真円を出していく。
 
 といっても土台が曲がっている可能性もあるので、頭の中で理想的な真円の線をイメージして、それに合わせる形の振れを取っていく。実際の振れではなく、あくまでの理想上の振れを取るという感じかな。

 ニップルによっては、角をなめて、これ以上トルクがかけられない物もある、それを最高トルクと想定しながら、緩ませて、緩ませながらのなだめて、精度が出てから、また少しずつトルクをかけていく。

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 結果として、目鼻の付くようなレベルにまで、荒ぶる魂は収まったように思えるが、これがまた、どのくらいの走行に、いつまで耐えられるか?というのが次の問題だろうね。経過を見るしかない・・・。

 時間はかかります、まず歪なホイールの状態をよーく観察する事から、始まって、力のかかりを想定しながら、緩め、当面のバランスを取ってから、再度トルクを上げてを繰り返しますんでね。行っては戻り、行っては戻り・・・・。

 まあ、手間はかかりますが、勉強になりますわ・・・。なんか自転車整備士の試験に、ホイール組みのものが有ると聞いたが、さらなる高度な試験を課すとすれば、こいつだな、素人の組んだトルクばらばらなホイールをどこまで精度を出せるか?なんてね。

 ワンペア合わせて三時間はかかったかな?でも、スゴイ修行を終えた感じです。もう暫くはやりたくはありませんが、たまにこういう荒行のようなものもいいですね。

 とにかく徹底した相手の観察、調整することで時々刻々変わっていく相手の観察を通じてしか、次の手が打てないこの緊張感は、やっている最中はピリピリしていますが、それが収束へ向かっていることが実感されるやいなや、その充実感たるや・・・半端ないもので有ります。

 そういう意味で、素人さんがここまでやったんですけど・・・と持ち込まれる車体にも、普段忘れている一つ一つの工程の大切さとその意味を感じることが有りまして、あれもまた勉強なんであります。

 これを他流試合というのか分かりませんが、少なくとも素人さんからの接ぎ木メンテは、実に刺激的で、勉強になることは確かですね、もう暫くはやりたくはありませんが・・・ね。
 

デローザピスト ブームの置き土産



 譲り受けたピスト車体。

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 デローザだと。ピストブームの時は、こいつが原宿の店に飾られて、とても今では信じられない値段が付いていた、ということだ。

 この信じられないということの意味は二重ね。一つは、ブームという熱病の中で付いた値段ということ。そして、もう一つは、もし現在同じようなブームがあったとしても、およそ付かない値段であろうということ。

 この十年、どこに行ったのか、潮が引くように、銭というものが回りから消えていっている。多くの方々が持っていない・・・ようだ、もちろん店主もね・・・。

 今、ふと自分の仕入れの仕方を見ると、レレレと思う程度の仕入れしか出来ていない、もうギリギリのギリギリ。細かい段ボールだけが貯まっていく。かつてのように完成車のドカーンとした段ボールなどほとんどあり得ない。

 ある二十数年前のドラマで女性にもてない男が、僕はダメな男で、ボーナスも八十万くらいしか出ないケチな男ですが・・・という台詞に一同が驚いたという・・・、そういえば、店主も勤め人だった時、ショボイボーナスがそんなもんだったということを思い出した。

 ゆっくりだが確実に沈んでいっているね、この国は・・・。

 その二重の意味で信じられない値段の付いたピスト車が、回り回って、やって来たという。こいつを街道仕様にして走りたい、ただ、かなりほったらかしだったもんで、総メンテをしてもらいたいという依頼だ。

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 カンパがリム単体で出していた時代の手組ホイール。

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 ハブもカンパ、こうしたかつては普通にあったものが今全くなくなっているのが、進化という積極的な意味ではとれないところが、もう古い人間なんだろうなあ、と思う。

 この辺もグリス充填し直して、振れ取りなんかをやる、普通によみがえる。

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 チェーンには、厚い埃が積もっている。埃の下のチェーンの状態は、再生可能に見えた。

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 洗浄で、今回は使い続けることにする。

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 街道仕様なんで、ブレーキ付けないとね。そもそも、こいつはトラック仕様なのか?な?その割りに美しいが、殺気が感じられない車体なんだわ。

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 もちろん前にもブレーキは取り付けますよ。これにて街道仕様。

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 クランク自体には問題はなかったんだが、中に入っていた、BBがなぜかシマノ製のテーパー角の違う物、幅が110ミリ・・・。

 これをカンパのテーパーに変えないとね、ということで、クリアランス等を見て、ちょっと一かバチかだったんだよね。

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 この幅が、102ミリ。こいつに入れ替えて、クランク等が、フレーム、チェーンステーとかに干渉しないか?ということが問題だったんだが、事前に計っておいたクリアランスから割り出して、ギリギリ大丈夫じゃないか?ということになった。

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 もちろん嵌まることは嵌まります。問題は、フレームとのクリアランス。

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 大丈夫、セーフという感じ。ただ、問題はこちらじゃないんですね、反対側なんですが、もちろんそちらも無事クリアなんですが、1ミリあるかないか?本当ギリギリセーフの安堵の巻なんであります。あまりに少ないクリアランスと難しい角度だったもんで、撮影を諦める。

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ヘッドパーツも、重厚に出来ていますね。工芸ですね。今の先端の自転車作りが忘れているところじゃないか?と思いますね、こうした余裕というのか、美意識の発露というものが今の先端の物作りには感じられませんね、強いて機能美・・・があるかないか・・・ということかな?

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 デローザの刻印入りステム。ただハンドルには、競輪用の日東ものが付いているので、25.4ミリ、ステムが26ミリなので、その状態でどんなに締めても、ハンドルは回ってしまいます。もちろん見えませんが、この中に薄いシムを仕込んでいます。

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 ブレーキレバーは名作ディズナのエアロブレーキ。これは一度体験してもらいたいですね。

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 スキンサイドのチャレンジのタイヤを履いて、完成。それなりの車体には、それなりのもので・・・ということだな。

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 趣味よく仕上がったなあ・・・。マットなネイビーもいいですねえ、ということで、ブームという熱病によるもてはやしからも解放されて、ブランド香りを少し残して、乗りたい人が乗るための、自由な自転車として、投資の対象からも外れ、思う存分街道を走ってもらいたいもんでありますわ。

 乗っても、カッチリしているながら、ピストの持っている殺気だったような走りはないように思えますね、街道用としては最適なのではないか?なんて思います。

 解放されたピスト、後は走るのみ・・・。

これも新年度だね 



 新年度になると、生活様式の変わる人が多い、それに合わせて、自転車が必要になる人もいれば、逆に不必要になる人もいる。いずれにしろ、自転車が動く季節には違わない。

 先日、滋賀から来た子の話を書いた。当初当店にて、東京用の自転車購入を考えていたが、商売上手の店主の口車に乗って、六年乗っていた自転車を滋賀から持ってきて、整備して乗ることになった。

 この子は東京での就職だったなあ・・・。

 その他また親子がやって来た。地方から隣の東伏見に下宿、そこからちょいと離れた大学に四年間通う、そのための自転車がないか?ということだった。

 何かと物入りだったんだと思う、当店の提示した自転車にはお母さんは難色を示していたようだった。もっと安いのないかしら?とね。

 値段で来られると、製品の選択肢の弱い当店からすると、よわいね。改造およびその他の選択肢は実に広いんだが、実用車系の完成車の選択肢は、サイクルベースサンケイ?らから比べると、著しく狭くなる。

 そんなこんなで、どんな自転車も見てやるんで、その内おいで・・・といったら、やって来た。

 この上の自転車を持ってきてね。ネットで購入したとか・・・。

 店によっては、蛇蠍のごとく嫌うだろうな、こういうの。ネットで購入したんなら、自己責任!とね。まあ、完成車売ってナンボのところは、死活問題だよねだから、敵対したくなる気持ちも分からなくはない。

 その点商売上手の店主からすれば、完成車売ってナンボでもないので、その辺は寛容なんだな。むしろ、ほらね、だからこういうものはネットで購入しない方がいいよ・・・なんて、諭しながらメンテしてやる方が、その後の伸びしろがつくというもんだよね。

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 まずクイックのなんたるかも知らないようで、ブラブラの状態で持ってきた、乗ってこなかっただけ上等かもね。

 でもまあ、こんな見た目のソコソコのものが、そんな値段で売っているんだ・・・と、感心はしないが、多少驚くね。

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 ブレーキ等の片効きは、当たり前ですね、このあたりは。ホイールもちょっとセンターズレ。

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 ただ、Vだけに調整すれば効きますね。

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 でも一発調整ではむりですわ。どうも、左右のスプリングの精度がまちまちで、ボルトの締めもこれまたまちまちで、一度や二度調整しても、すぐ狂ってしまう傾向ありです。

 センター出して、スプリングの調整をして、何度か走っては、急ブレーキ掛けて・・・などを繰り返し、安定していくるのを待つ、という感じですね。

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 大抵ワイヤーの調整も必要です、使えなくはないが、しっかり決まっていない。工場出荷から初期伸びなんて考えられますね。

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 また、レーサーのような正確な調整はむしろ必要なく、乗りながら操作しながら、大体の所を出す・・・というかなり適当なところがあります。ディレーラー自身の剛性もありませんし、ある種どうにかなる、どうにか出来る・・・という緩いメカの組み合わせと考えていいでしょう。

 ある意味プロのメカニックのメンテが始終付いているのではない、実用自転車の考え方としては、ありかと思いますね。

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 ちょっと振れなども点検して、あるならとって、タイヤの空気を入れて、まあ完成かな?

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 まあ、今回の一番の点検といったら、ここ、サドルの高さを出来るだけ、本人に合わせたというとこでしょうか?

 大分乗りやすくなったと思います。

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 かつてはヘッドパーツが逆に付いていて、ハンドルの回りが辺だった物もありましたが、まあ今回は大幅なミスはなく、適当に乗れるように八分組は出来ていたんだと思います。

 四年乗れればいいから・・・とはなから四年後乗り捨てます的なニュアンスのこと行っていたが、まあ今後とも当店に通ってくるような傾向がありましたら、是非、愛着なんてものをこの自転車に感じてくれるようになるよう、手間掛けてやろうかな?と思います。

 まあ、こういう展開も考えられるのが、この新年度。

 自転車一つに対しても、人色々な展開がありますね。やはり、面白いのは自転車じゃなくて、その背後の人間が面白いんでしょうね、多分きっと・・・。

オランダ僧侶 トンボで帰る



 まるで日本昔話の一場面のようですが。鬼と坊さん・・・。

 昔有るところに、これは悪ーいお坊さんがおってな、鬼をだまくらかしたんじゃ・・・・。

 このお坊様、実はオランダに仏教の修行に行っていたはずだったんだが・・・。なぜ、オランダに?なんで仏教?

 まあ、一般常識お持ちの方に、仏教修行にオランダなんていうのは、自転車修行にヨーロッパでなくボツワナ行くとか、訳の分からない話でありましょうな、せめてチベットでしょ・・・とか。

 そのはなしは長くなるので、一言で片づけると、優れたやつはどこでも誰からでも学ぶことができる・・・、優れた行者はどこでも修行出来る・・・ということなんでしょうな。

 形骸化の限りを尽くしている、日本の「仏教」寺院などよりも、形を作ろうとしているオランダの方がずっと学ぶこと多しと、日本を飛び出し、二年のはずだったんだが、どうもお忍びで、帰国していたらしい。

 そして、またオランダに「帰国」すると行ってきた、ヤッコさんにとって、どちらが本拠地であるか一言で分かるね。

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 まあ、積もる話もあるので、もう少し前から、余裕を持って行ってくれれば、高僧をお迎えする夕べ、なんていうイベントにして、多くの衆生を集めてのご講話など出来たものの、「明日お邪魔します!」的な乗りだったもんで、まあ身近中の身近しか集められなかった、惜しかったね。

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 お父上の具合もあって、二ヶ月程前に戻り、山のような仏事を片付けていたという。もう土日もクソもなかったと。最初声も出なかったお父上の回復を見て、再度オランダ逃亡!なのか、やるなあ・・・。

 二ヶ月栃木幽閉であれば、海の魚に飢えている頃か?オランダ食に飢えているか?と海の魚の水煮魚というのを作った。

 ベースは中華、いや、もろ中華の名皿だな。通常内陸でこいつを作れば、ほとんど川魚になるでしょう、鯉とか草魚とかね。淡水魚の匂いをうまく逆手に取った、料理なんだわ、こいつは。

 最初食べた時、ショックだったよ、味しないんだもん・・・。味しないのに、なんてうまいの?と、咀嚼しながら頭の上にはクエスチョンマーク連発、味ではなく風味だけで作り上げた名菜、未だにその謎は解け切れていないんだな。

 いいアドリブに、積極的休符を使って味を出すように、いい料理に、積極的無味を使う・・・という高等技だと思ったな。

 以来、水煮魚の研究勤しむが・・・。確かに一定以上うまいんだが、無味の境地にはまだ遠し・・・、暫し、連作の予想あり。当店に在食の際には、覚悟されたし・・・。
 
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 何が面白い?

 英語で正法眼蔵を読んでいるんですが、それが面白いです。あいつら、半分意味分かっていないかも・・・。

 それはもしかして、君が英語の意味を半分分かっていないからなのではないか?

 それはあるかもしれませんが・・・、漢字文化にいると、一文字で分かる、把握出来るところのありがたさというか、了解出来ることとそれを伝えることの難しさ、ということを感じます。

 ギリシャ語、ラテン語という分厚い学問の言語を下層に持つ英語という言語の深み。その理解だけでも人生数度あってもたりないだろうな・・・、そして、漢文といっても日中の差異、時代のズレ、ありとあらゆる結節点がこの若い僧に折り重なっている様を見るとクラクラするね。

 そして、そもそもが漢文書き下しを利用していた日本という、根本的な翻訳と文化論系の話の深み入り込みそうになった。

 道元の中国留学、そこでも言葉の翻訳の問題は必ずあったはず、もっとさかのぼれば、サンスクリット語、パーリー語だのの原典が、玄奘三蔵らによって漢文に訳されているわけで・・・・。

 そうなるとだな、原典一直線となると、オランダやヨーロッパの仏教研究なんぞもしかして、漢文一足飛びにまずは梵語に行くんじゃないか?なんてね。

 実際、如来や菩薩の向こうでの呼び名は、梵語だそうだし、中国の高僧も中国語からの音が採用されている、らしい。

 オランダの僧堂は、きっかけは日本の曹洞宗なんだと。ただ、曹洞宗が外し気味の公案=禅問答をかなり取り入れているらしい、そういう意味で臨済宗にも近いという。そして、日本からのこの留学僧も、かなり公案を仕込まれているという。

 それまで、なんで道元が法華経を重要視しているのか、分からなかったらしいが、公案を通じてその意味がなんとなくわかるようになってきたという。

 確かに、上っ面だけ読むと法華経って、なんてことない話が多いように、店主にも思う。なるほどねえ・・・。

 それだけにはまた留まらないようだ。さすがヨーロッパにいると、あちらの知の巨人達の話は耳に飛び込んでくるらしく、メール等で道元とデリダの差延の類似性などを質問が飛んできたときには、さすがに驚いた。

 そうか・・・市倉老師、この方はあのドゥルーズ・ガタリのアンチエディップを訳した、隠れた大哲学者だったが、その裏では和辻仕込みの道元、正法眼蔵を院生らと読み込んでいた、という話を思い出した。

 未だに、身分証がなければ、酒も、みりんすら買えない、童僧に見えるが、まあ内側では、何かが育ってきているようである。

 この二ヶ月、栃木の檀家を駆け回り、実務のなんたるか、地域と寺の関係、そして今後の寺のあり方、仏教のあり方などを十分に考えさせられたに違いない。

 日本の現状仏教批判だけの青い段階から、より深いあり方へと変化しつつあるだろう、それだけに宗教ビサの残り一年半がいかに貴重であるのか?計り知れないところではある。

 そろそろ、「帰国」の途についたか?

 賢者よ学べ、そして、富士町にて修行しつつ待とう。

東叡 旧車の乗り方



 見事に自分の自転車として乗りこなしていますね、スピードだけが自転車じゃない。ツーリングだけが自転車じゃない、実用だけが自転車でもない・・・という、自分なりの自転車を横に置いて、それに乗りこなす。

 ハンドルがプロムナードということもあって、これがまた店主好みのいい乗り味なんだなあ。

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 今、ここにフレーム頼むと数ヶ月待ち・・・とか言う話を聞いたことがあるが、どうなんでしょうね。いいフレームには違いない、町乗りなんかでも最高、いい車体だ、全く。

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 今回の依頼はタイヤ交換がまず、スキンサイドで安っぽくなくて、高すぎない、というとこいつですね、チャレンジのスキン再度。クリンチャーですが、別名オープンチューブラーといわれている、再度の柔らかい、いいタイヤですね。5500円くらいで、まあ頑張れば使えますね。

 これで大役が済んだかと思ったんだが、ミッションはもう一つあって、それがまあ、ちょっとしたもんだったよね。

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 これまた面白いんだが、三速のボスフリーをどこからか探してきた。まあ、ほとんど見ないね、五速までは見るが、三速となると、ほぼ完全絶滅種でしょう。

 店主の持論では、あっても十分いい三速。つまり自分の走るコースを熟知している人はこいつを堂々と選んでもいいということね、今は最高は12速だっていうからね・・・、もう勝手にやってくれという世界だ。

 まあ一桁有ればいいんじゃない?と思ってはいても、世の中は十一、十二と急ぐらしい。

 そういう中で、逆張り、自分の使う自転車は自分で決める、三速有れば、前二枚あるんで、計六速、それで十分という潔さだ。

 で、こいつが二速から三速にチェーンがかからないという、思いっきりやると、三速内に落ちてしまうという。なので、まずは一速に落としてから、一気に三速がけをするというコツでもって、対処してきたんだが、どうにかならないか?というね。

 このお方の乗っている自動車が、またこりに凝っている。50年代?アメリカ映画から出てきたような旧車を好んで乗っておられるんだな。

 さすが、旧車を乗っておられるだけあって、自転車も何らかの癖とコツを見いだして、工夫して乗ることはだいぶ出来ているようであります。

 まあ、でもいちいち一速からの一機がけというのも面倒でしょうから、その辺は調整等でなんとか出来れば・・・いいですね。

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 ディレーラーの調整と、シフターを見るがさしたる原因は見つからない、まあそれもそうだ、両者ともに単純な構造しているんで、よほどでない限り、大きな故障は起きえない、むしろその中間のワイヤー部分に損傷というか、操作上の癖となってしまう原因があるといった方がいいようだ。

 で、ワイヤー交換して、中の通りをよくし、引いても戻しても、その分動くようにしてやると、まあごく普通に使うには問題なようなシフトが出来るようになった。

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 このサドルも、当店から出たような記憶ありなんだが、座り心地はいいね。何もブルックスだけが革サドルではないね。

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 この方が持っている車の旧車ほど目立つものではないが、昨日今日ではない佇まいがいい一台で、乗り心地も、進み具合も、ポジションもいいと来ています・・・、うらやましくなる一台ですねえ、それが別段東叡だからではない、走りそのものがいいからなんだな、それは決してブランドには吸収されない確たるものがあるように思えますね。

 存外、本物っているのは、そういう物なのかもしれませんね。すべての人が、そういう自転車を選択出来るような、状況を作ることが、どうも当店の仕事の中心のようでありますね。かくして新車は売れずに、貯まるばかし・・・。
 

因縁になりつつある?グランテック?



 当店には、因縁の車体か?と思われるものが数種類有るんですね。

 実用車の中では、マークローザですね。この改造は、アッチコッチから依頼をいただきました。言うまでもなくその中の頂点は、コルナゴモドキにまでしてしまった方・・・。その変遷の過程は面白いが、すでに四千近い当ブログの記事から探すには、結構大変ですねえ・・・。

 レイダックなんかも因縁の車体と言っていいでしょう、まあ数も多く出ているからでしょうか、アルミ、クロモリ、ハイブリッドとほぼすべていじったんじゃないかな?

  それと数多くというよりも、圧倒的に珍しい車体ながら散見するという、ソフトライドなんていうのも、忘れた頃やって来ますね。

 今何かあったら、まずはネット検索なんてところに行くとなると、やはり施工例の多いショップなどにまた、依頼が来るというような傾向があるんでしょうか?

 そしてこのグランテックも、因縁の車体になるかもしれませんね。こいつも頻繁ではないんですが、前回の記憶が残っている時間内にまた、ヒョッコリ現れる、という感じですね。あれ、また来たの?という既視感が満々。

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 この状態で持ち込まれたんですが、こいつもまあ、当店的パターンなんだな、苦笑もんなんだが・・・。

 まず当店にクロスバイクのような自転車はないか?とご来店。例によって、いろいろ話している内に「実は・・・・」と来る。

 段々話を聞いてくると、かつて気に入って乗っていた自転車があるんだが、もう長年ほったらかしで、乗れないだろうから、そいつはおいて、新車を買おうかと悩んでいると。

 こういう話には、すかさず、「そうですね、もう古い自転車は何が起こるか分かりませんし、これを走らせようとすると、新車以上の金がかかることはザラですしね、はい分かりました!では、ご予算からいうと、このあたりが・・・」とすぐ営業モードに入ればいいんだが・・・。

 そんなにひどい状態なんですか?なんて質問から、持ってきて見せてください、高い確率で治ると思いますんで・・・。つい口をついて出てしまうんだな・・・。

 で持ってこられたのがこの状態だったら、再生させないわけいかない・・・、で、新車が出ていかず、ザマミロ!といういつものパターンなんでありますな。

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 こんなんでも、直るんですか?なんて聞かれて、もっと数倍スゴイのやってますんで、こんなのなんて事ありません・・・。

 なんかいつもの台詞だなあ・・・。

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 しかし、こんなのは洗浄だとか、最悪交換でなんとかなるんだよ、マジで。

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 チェーン交換しただけで、後は洗浄でなんとかなった、思われているほど悪くはない、というのが実態だね、大体の。だから持ってくれば、なんとかなるし、なんとかするのが当店なんだろうなあ・・・。

 これにて新車販売がまた遠のく・・・、まあまだまだ新車販売のために、やるべき事は色々あると、回りの皆様から言われることはあるんだが・・・。

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 ダイヤなどは、交換してしまおうな。

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 高いタイヤではないが、ちゃんと走るよー。

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 グリス三点盛りだな。

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 やはり、ボールベアリングはメンテしがいがありだな、シールドは交換しかないが、丁寧によく気がつく人にはボールベアリングがいいね。メンテも趣味の内なんてなったら、自転車乗りも堂に入ったもんだ。

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 BBもボールベアリング。かつては、ほとんどがこれで、この手の自転車に自ら乗る人は、定期的なメンテなんかを普通にやっていたのかもしれないね。

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 作りもカッチリしているのか、まだまだしっかり使えますね。チェーン交換するだけでも、そこにちょいといいケミカルを含ませるだけでも、全然違いますね。

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 ワイヤー類と、たまたまあったシフターが同系統のものだったかで、交換しても、ほとんどその佇まいはかわらず、より快適にとなった・・・。

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 真ん中からバックリ折れる、折りたたみ自転車なんだが、この方はまずは折りたたまないということだったので、そのことは考慮に入れずに、ワイヤーを調整。折りたたむんだったら、ワイヤーは長く取り回ししないといけませんからね。

 とまあ、大体こんなもんなんです。長い間乗っていないので、もう乗れないかと思っていました・・・・なんて思う方随分いるんでしょうな。それに合わすように、眠っている、眠らされている自転車も世の中には大分あるんでしょう・・・。その手をすべて起こせたら、町の様相は変わるだろうね・・・。

 何も今走っている自転車がすべて悪いといってんじゃない。新旧、いろんな自転車がいろんな嗜好に合わせて、いろんな走り方をしているということがいいことなんでありますね、一律のレンタル自転車しか走っていないなんて、面白くもおかしくもない。

 あれなんじゃ?とか、ウ・・・スゲー・・・ってなのも走っていないと、面白くないよね。そのためには、新車売りよりも、旧車メンテを優先するような当店なんかがあったもいい理由なんだろうなあ・・・。

 でもまあ、当店だけでも新旧入り交じった自転車を世に出していくなんて事もしないとね・・・といいつつ、もう四月の半ばと来たもんだ・・・、もう今年もあっという間に終わるだろう・・・、早すぎ・・・。早く自転車屋になりたいわ。

 

売ればいいのになあ・・・西からこんにちわ



 お母さんと来たんですよ。自転車ありませんか?って。

 まあ、売るほどありますが・・・。スポーツ仕様ではない、普通の実用系の自転車が欲しい。

 そんなことを想定して、何台か作ったんだが、どうも700cって、見た目の本気度が高いらしい。試乗してもらって、かなり気に入ってもらえる、それは当たり前なんだが。

 この春滋賀から東京に就職でやって来た、お母さんは娘の下宿先とその周辺を確認しに来たようだ。明日仕事があるので、今日夕方帰るという。若い子のお母さんは若いねえ。

 双子の姉妹、今回この就職ではじめて、二人は切り離されるそうだ。なにかと不安だろうねえ、慣れない東京で、一人暮らしだし。その日常の足として、自転車がほしいということで、親子同伴でやって来たわけだが、例によって、話はそれまくり、さっさと売って現ナマ手に入れればいいのにね・・・。

 本当商売下手だなあ。

 例によって、普通の自転車が欲しいなら、普通の自転車屋に行くという選択肢を提示。

 その内、自転車に乗るのが好きだということがわかってきたぞ。そして滋賀に、6年以上乗っている自転車があるんだが、それは今回持ってこられなかった・・・ということだ。

 そこに目をつける店主、それって乗れないの?

 いえいえ、できれば乗りたい・・・、愛着あるんで乗り続けたい・・・。

 なら、それ送ってくれれば、診てあげるんで、それでどう?と聞いてみると、目が輝く。お母さんも、その話には半分乗るんだが、どうやって送るん?と不安顔。

 できるだけバラして、段ボールを用意して、詰め込んで一個の荷物として出せば、大丈夫じゃない?実家の近くに自転車屋があるんなら、ちょっと相談してみるのも手だよと。

 一応、サイクルベースヨミウリの場所も教えて、その日は帰って行った。

 数日後、例の娘っこ、一人登場。送ってもらうことにしたんですが、向こうの自転車屋さんが、コチラが大丈夫か?と心配しているという・・・。

 どういう意味だ?自転車を自転車屋に送って、大丈夫ってことは、相当癖があるってことか?

 いいえ、特にそんな癖はない・・・はずですけど・・・。

 なら心配ご無用、即送ってくれますよう、お伝えください。

 と言ってきたのが上の荷物であります。三個の荷物になっていた。もう少しやり方あっただろうが、まあ、仕方なし、やるべ。

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 ブリジストンの、しっかり作られたフレームだった。思った以上に、綺麗だったと言ってもいい。大事に乗っていたな・・・。

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 内装三段に、前はハブダイナモ。街道仕様としては不足なしだね。滋賀って、琵琶湖でしょ?平らなのかな?

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 実用車だけあって、カゴや荷台と賑やかだ。まあカゴを付ければ荷台はいらんだろうし、泥よけもあるようだが、色々外したい気持ちはあるんだが、今回はグーッと押さえて、まずは元に戻してやることを優先。

 当店に出入りして、快走車を希望するようになったら、外してやればいい・・・。自転車で走ることが一番土地勘のつく方法なのではないか?と思うが・・・。

 今年のはじめ、一人ではじめて北京市内を走ったが、あの印象は強烈だわ。けっこうちょっとやそっとの所まで行ける自信がついた、たった一日のサイクリングでね。

 まずは面白くもおかしくもないが、原状復帰で組み付ける。

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 アチコチ磨いてやったり、チェーンは交換したわな。

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 ブレーキの引きは重要なんで、ワイヤーも変えておくか。

 あとは、まあ、状態としては悪くはない・・・、ので面白くもおかしくもないが、まずはコイツで返してやろう。

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 きれいになったのと、整備されたてだったもんで、驚いていたぞ。最初、こんな自転車だろう?と指さしたら、それが自分の自転車だと気づかなかったくらい、きれいになっていた、という。

 まずは、この持ち込み自転車でもって、縁結びであります。無事、快適にご近所、西東京生活を過ごせますように、という事だ。

 一人の娘を親元から離れた有縁のない土地に送る、親の気持ちってどういうものだろう?なんて想像してみた。かわいいから、旅をさせているのかな?

 旧店舗にも、地方から来た子が近くに住んでいて、ある夜電話で呼び出されたことがあった。「私の部屋の窓を誰かが開けたんです・・・」、すぐに行くと、ちょっとおびえていた。

 すぐに連れ出して、その夜は当店に泊めたことがあった。その後そこから引っ越していったっけ。

 こんな展開も新年度だよね・・・。新たな形式の生活される、みんなあと一月もしないで五月病が待っているぞ!そんなこんなも克服して頑張れよ!

 しかし、トコトン自転車売るのが下手だよねえ・・・、この店主は・・・。

なんちゃってストライダ



 埃まみれの18インチの自転車をもらった・・・ということだったな。こいつを小さい妹の訓練自転車に出来ないか?ということなんだが。

 お兄ちゃんは、今年中学受験に合格した、それはおめでたいことなんだが、離れた学校なんで、バスで行かなければならないらしい。自転車はまだダメなんだと。

 その一年のバスの定期代がものすごい値段がドカンと出てしまうらしいね、そこでご両親ともにこれはヤバイとばかりに、倹約を始め、年の離れた二人の妹は後回し・・・ということなんだが。

 といっても妹たちも成長してくるんで放っておくわけにはいかない。そういう中で、近所から乗らなくなった小さい自転車をどうにかしてもらってきて、そいつで自転車の訓練してやろうという魂胆なんだな。

 それがこの埃まみれ君。

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 それでもBS、ブランド自転車だな、よしこいつを自転車初体験の子にどう、乗せていくか?最初はペダル外しだけで、跨がって遊ぶ?なんてこと提案していたんだが、混乱せず、一直線に跨がることに集中出来るやり方といえば・・・。

 それは一も二もなくストライダ方式だろうね。ただ、柳さんがストライダーをやっているので、そちらをすすめるというのも筋といえば筋なんだが。

 ただ何かと銭のかかる新年度初め、二人の小さい妹を見ていると、新しくストライダ一台をすすめるよりも、折角もらった一台で、なんとか安く出来ないか?と考えるのも人情といえば人情だ。

 まあ、事情が事情だけに今回は、なんちゃってだが、改造ストライダーもどきでもやってやるか・・・。

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 といっても、やることは簡単だ。このクランク一式をBBごと外せばいい・・・ということ。

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 ある意味以上なんだが、クランクBB外して、チェーンを外す。・・・・以上?

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 本物と違うのが、前後にブレーキが付いている事かな?いや、むしろブレーキ慣れもした方がいいので、あった方がいいかもね。

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 二輪は三輪と違って、効率がいいので、ちょっとした坂というか、傾斜などで、一瞬大人でも止められない、スピードが出ることがある。そんなときブレーキの操作を教えておく意味はあるだろうね。

 ストライダーには、ブレーキは付いていないがね。

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 アチコチ磨いて、なんちゃってストライダーのできあがり。これでとことん練習して、足の浮いている時間が長くなったら、クランク付けてあげましょう、そうした、補助輪を使わずに、スーッと自転車に乗れるようになります。

 ある意味画期的な入門練習機だと思う、当店では柳サイクルさんが、ストライダーを販売していますので、その旨よろしくお願いいたします。

 さて、このまたすぐ下の妹がまた、燃えるだろうなあ・・・。いいことに同じサイズの子供自転車があったので、まずそのお宅へお預けして、確保させてから、お姉ちゃんの様子に妹がどう反応するるかを見極めて、第二のなんちゃってストライダーの製作時期を考ええてもいいかもね。

 基本ストライダーでやるべき事ですが、この手もあったということ、どこか憶えておいてくださいね、では!

リム割れ?



 通勤等で使っている、アルミのトレックロード。かなり乗ったということで、気づいてみたら、リムに損傷が・・・ということだった。

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 ヒビが入って、持ち上がっています。今までマビックのリムでこういうことがありましたね。
 
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 こちらは陥没しています。まあよく乗りましたね。そんなにテンションは高くはないんですが・・・。こういうことも起きるんですね。

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 ボントレガー、トレックといえば、これがほぼもれなく付いていますね。

 台湾でかなり長い時間こちらの工場にもお邪魔したんで、実に丁寧に作っているのを見てました。一般のものから、高級品まで、機械と人の手をうまく使い分けていましたね。カーボン物もかなり気合いを入れて作っていた、フォーミュラというメーカーなんだが、ボントレガーも手がけている、ほぼOEMでやるのが好きなようだ、ということだ。

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 このハブを流用するか?と悩んだが、まあこの疲れ具合を考えると、別の物に交換した方がいいようだった。

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 まるまる新しい物に交換です。ハブは105の黒物に。

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 リムはアラヤのもので、精度のアラヤ。硬さは二の次、とはいえ、こいつで30ミリ、それなりの剛性はある。

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 このSA-730というリムは、銀というよりは、シルバーポリッシュ系の兄弟リムがある。向こうは、ポリッシュで、華やかだが、こちらは実直なイメージで、嫌いではないな。

 いや、むしろ縁の下の力持ち的な印象だ、困った時は君が行ってくれという感じ。精度もソコソコ、値段もソコソコ、頑張ってくれているリムであろう。

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 またこれは依頼外であったが、ブレーキのアジャスターが壊れていたんで、別の物に交換しておいた。通常ブレーキシューが減ってくると握りロが増えるので、これをワイヤーだけで調整している内に、そのアジャスターが持ち上がって強度が落ちるんだわな。そうするとそこの曲がりや破損が起こるというやつね。典型的な損傷の例でありますね

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 前輪も時間の問題かもしれないが、今回はとりあえず、後ろだけ交換ということになりました。かなり通勤を通常に、日常使いしているようで、定期的なメンテはした方がいいですね。快適に長く乗るためには、メンテは必要なんだが、悪くならない限りメンテはしない、でもその前に・・・、という原則だよね。

 そういえば、店主も暫し歯医者にいってない、痛くなる前に、定期的にいかないとね・・・。そういうことだ。 

最後の一台の面倒 唯一の手間

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 近くの小学校から持ってきた十二台の一輪車でした、大半は極力面倒を見なくてもいいように出来ていましたね。パンクレスタイヤなんかを付けているのが大半でしたな。

 なので、サドルの上下の確保のグリス、ベアリングの洗浄、ドライオイルの充填、タイヤの小石取など、台数が多いので、大変でしたが、一台に対する手間は大したものではありませんでした。

 ところが一台スゲーのが混じっていましてね。

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 まあ、全体がガタガタでしたね。予算の考え方によっては、廃棄・・・もありかもしれませんね。

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 スポークも二本折れています。ちなみに十二台の中で、スポーク方式のホイールはこいつだけです。他のは、すべてプラのダイキャストなんでこうしたトラブルは起きえません。その辺なんかも今のものは考えられているんでしょうな。

 さて、どうしようか考えました。二つのベアリングもダメなんで、車輪も回転しません。直すためには、それなりのパーツも取らねばならないし、ホイールの調整なんかを考えると結構面倒でもあります。

 これもうダメなんで、廃棄した方がいいでしょう、なんてことも、言おうと思えばいえます。

 でも、直すことも可能なんです、手間を掛ければね。経済原則なんてことを考えたら、もしかしたら新車一台購入した方がいいのかもしれません、でも、依頼先が小学校でしょ?

 子供達の教育の場であります。そして、それよりも、それ以上に、先生達の教育の場でもあるんです。どのように教育された先生方が、子供達に教育を施すのでしょうか?

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 優れたものはどんな愚者からも学ぶことが出来るなんて原則があったりします、もちろん自転車屋からも・・・。

 へえー、そうなっているのか・・・なるほど、うん、面白い!こういう学ぶことの感動は、常に、先生にこそ直面しておいてもらいたい・・・なんて生意気なことなんかも考えたりします。

 なれば、経済原則など度外視しても、やる意味のあることがあるんじゃないか?

では直すとしましょう、直すことを通じて、伝えるべきこともあるのかもしれないのでね。

 まず、回らないベアリングを外しましょう。かつて、ベアリングプーラーがあったはずなんだが、見つからなかったので、購入・・・、より気合いが入るね。

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 抜けた・・・、きな粉まみれになっています・・・。

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 抜けたハブ・・・見慣れているようだが、こいつは全く違う。というのも通常のハブならシャフトは回転するんだが、こいつは全く回転しない。似て非なるものだね。

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  新調したベアリングです、ネット上の画面から、サイズなどを打ち込むと数千ある内から、いくつかが選択出来るようになっている、便利な世の中になったもんだ。

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 並べてみると劣化が一目であります。この劣化ベアリングをメンテしてやるのもまた、一興かもしれないんだがね。

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 このように打ち込むことで出来ることがある。それは・・・

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 こうして振れ取り台に取り付けることが出来るということだ、ここではじめて、スポークの修正が出来るということになる。

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 二本のスポークが折れている、テンションもバラバラですごいなあ・・・。

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 スポーク長を出して、作るしかない、小径車やってないんで・・・。

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 ねじ山作って、完成。こいつを二本嵌めて、振れ取りするんだが・・・。まあ精度よりも、まずはテンション、それから精度、適度な精度ということだな。ブレーキもないので、多少の横振れは大目。また、リム自身もいびつだね、アチコチ倒れてぶつけられて、満身創痍、なので神経質にやってはいけません。

 そういえば一輪車のレースってあるのかな?あるとしたら、厳密にやらないとね、・・・そういうのもやってみたいね、あるとしたら、だが。

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 完成したということにした、ホイール、そして嵌めた新しいベアリングに被せるように金具を取り付ける。

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 そこにフォーク状のピラー、サドルを取り付ける。タイヤも交換しておいた。

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 できたぜ!さて、手間代とパーツ代など入れるといくらなんだ?まあ経済を度返しにする活動だから、まあ、それはいいにしよう。

 こいつを持って、学校に届ける。その際に、ほぼすべての学校の備品について、子供達に管理委員会を作って、掃除も、メンテも、修理もやらせてはどうか?なんていう提案でもしてこようかな?

 もちろんその手の専門家なんかを、保護者およびその有縁から募ってね。自転車、ワッパ系は店主がやってもいい。

 理科室のビーカーの管理はバーテンのお父さんに・・・とか。音楽室の楽器は、ミュージシャンと楽器職人が。家庭科室は、料理人さんなんかに。ハウスクリーニングの保護者に、掃除一般をちょっとレベルを上げて習う・・・なんてね。

 予算に縛られて、備品等を我慢したり、処分したりするだけでなく、予算を「物」にだけでなく、「事」に使っていくような流れも作っていいんじゃないか?買うだけじゃなく、みんなで作ること、直すこと、手入れすることに転化していくこと。

 すべてが教育だ、教室にいるだけが教育じゃない、あらゆるところで「学ぶ」ということをおぼえること、そして問いの立て方を学ぶこと、これらすべてが広義の教育のはずだ。

 そういう中で、学校の枠を超えての、様々な大人たちが出来ることはまだまだ、まだまだあるはずだ。

 狸サイクル、今後は学校出没の巻なのだ!

小ブームを起こそう!内装三段固定ギア!



 ブリジストンの固定ギア車、ピストなんだが、ついに、あいつが戻ってきた、というやつね。

 アイツ?そう、アイツが・・・。

 そいつはどいつのこと?

 そのそいつってやつは、このこいつってやつのことだ。

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 固定ギアだがそんじょそこらの固定ギアとはちょっと違うよ!

 この脇から出ている鎖が意味するものは?固定は固定なんだが、内装三段の付いている固定ギアなんだな。今まで何度か、紹介してきたが、それが今回お客さんからの発注によって、はじめて誕生したと言っていい。

 三段というのは、設定したギア比が、1と0.75と0.62という状態に変化するというもの。

 固定ギアながら、ギア比を変えることが出来るなんて、まあ、ぶっ飛んだ発想を形にしたもんだよね。スターメーアーチャーは。

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 脇の鎖を引っ張るワイヤーは、シートステーを駆け上がり・・・、


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 キャリパーブレーキの裏当たりの金具のところで、アウターに潜り込むことになる。そして・・・

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 そして入り込まれたアウターはトップチューブを伝わって、

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 ヘッドチューブを経由して・・・、

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 ハンドルに潜って、そしてついにハンドルの先に付いているバーエンドシフターにつながれるという構造をしているんであります。

 ここを握って、シフターを倒すだけで、内装三段固定ギアを楽しむことが出来るという、仕掛けになっています。

ただ、このバーコンはただ者ではありません。

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 元々、このハブには、上のようなシフターが付いていました。ただ見ると分かるように、こいつはフラットハンドルなどに付けるにはいいが、ドロップハンドルとなると径が違って、つかえません。

 そこで・・・、

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 そこで、現行品のバーコンの台座に移植することになります。しかし、もちろんただでは済みません。

 一見移植はできそうなんですが・・・、

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 このように、一部のヘリを削り落とさないと、レバーがしっかり立たずに、せっかくの内装三段のいい所をダメにしてしまうでしょう。それではもったいない、フルに三段階使えるようにしておかないといけません。

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 こうやって、レバーが立てるように、台座の余分なところを切り取ります、これにて、シフターとしての用をなす、それ以前ならせっかくの内装三段固定ギアが内装二段ギアになってしまうます、もったいなさ過ぎ。

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 まあ、いろんな困難もありましたが、まずは内装三段固定ギアという自転車ができあがりました。

 ご依頼いただいた方の勇気は敬服に値するでしょう。ありがとうございます。

 これより、内装三段固定ギアの小ブーム、マイナーブレイクが始まります。また秘策の内装三段固定ギア車体を企画しています。

 そんなのも含め、そろそろ固定ギアに対する、よりもどしが来るでしょう、きっとね。そんなときに、従来のものだけではつまらない、ヘンテコリンで、どこか間抜けながら、新しく、真剣なやつが求められるとすると、こんな内装三段固定ハブなんてものが出てこないわけがない。

 そんな来もしないかもしれない、次の時代なんかをにらみつつ、面白い!を原動力に次なる変な自転車作りを目指します。

 まあ、次の内装三段固定ギアには、多分多くの皆さんがのたうち回ることでしょう。請うご期待でございます!

 さあ、内装三段固定ギアの時代が、静かにやってくるぞよ!


音がする・・・



そもそも多段のビーチクルーザーというのが怪しんだが、こいつが持ち込まれてきた。

 泥よけか何かか・・・、音がするので、集中して走れない・・・という、どうにかして、というやつだ。

 音がするというのは、非常に難しい案件であることは何度も言ってきたよね。音の出るところを確認する際に、走りながらという曲芸を通さないといけない。そして、自転車はつながっている、出所らしき所と本当の出所がズレることだってある、いや、むしろその方が多いかもしれない。

 基本増し締めだったりする、音なりは解消されても原因の分からないことも多い。もう荒ぶる魂を鎮めるかのごとくの、祈祷に近い感覚になってくることもある。

 ただ、今回は泥よけという特定されたところ・・・、確かにホイールをうかして回すと、定期的なカスンカスンという音がする。

 やはり回転するホイールと泥よけ付近に干渉があるんだろう・・・とは見当が付くんだが、ぱっとみだと分からないところが不思議だな。

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 ただ泥よけ各所が、ご覧の通り、華奢なんだよね、華奢すぎる。これでは、音なり解消しても、例えば再度倒してしまったり、荷物をぶつけてしまったり、するだけでまた音なり再開ということにも大いになり得るわけだ。

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 止めてあるネジもかなりバカ穴で、多少の調整は出来るようになってはいるが、この辺がまた音なりの原因にもなり得るとも考えられる。

 ただ、こんなことでも、他の店、どこがやっても音なりがやまずに当店に来たというからね。意地でも直してやらないといけない、とは思うんだが・・・。

 話の端々で、大手のアサヒだかサッポロだかの名前が頻繁に出てくる。聞いてみると、ネットで購入して、その大手に持ち込んで最終組つけしてもらったんだという・・・。へえ、あの大手が、そんな外部からの持ち込み自転車の組み付けなんかを引き受けるんだ・・・、時代も変わったもんだ・・・と、でもまあ、にわかに信じられない話だよね

 でもそう言うから、そうなんでしょう・・・?ではそこで直してもらえばいいのに・・・。なんかもうこれ以上直らない、といわれたらしい。そういうこと聞くとまた、意地でも直してやろうと、少し燃える。

 まあホイール回しては、泥よけのアチコチを浮かせては、スレの状態を推測しつつ、とにかく決定的変形に持っていかない程度に、泥よけのアチコチをもんで動かしては、ホイールを回して点検。

 最後はブレーキ付近のバカ穴ネジを開いて、思いっきり泥よけを持ち上げ、まし締めする。なんとか音は止まったようだ。

 が・・・。それ以上にダメなところがいくつもある。

 まずVブレーキにもかかわらず、ブレーキが効かない・・・。アチコチいじってみると、なんと・・・。

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 アウター受けにきちっと入っていない。その辺も直して、ワイヤー調整した後、Vブレーキの左右の引きの調整も入れて、本来なら、ワイヤー交換を徹底してやりながら、この辺をきちんとやりたいんだが、まあ今回は泥よけ音がメインなんで・・・と。

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 でも、重要な前ブレーキが、なんともぼけている。Vなんだから、カチンと効かないとね。なんてことで、お節介にもちょいと手を出してしまう。

 そんなことしていたら、もっと・・・、

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 すべてのギアにかからない、特にローがダメ・・・。

 そして、そんなことよりも大問題だったのが、

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 シフターが固くて動かない、ほとんど変速出来ないじゃない・・・。

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 ライトの台座に、ワイヤーが共締めされて、圧迫されていたの小さい原因だったが、やっぱりワイヤーの内部と取り回しだろうねえということが分かる。

 ディレーラーのワイヤー外して、シフターを空回しすると、軽く回る。ということは、途中のインナーアウターの干渉、摩擦の影響が考えられる。

 一部ワイヤー交換と、取り回し実験などしつつ、なんとか、少し軽くはしてみたんだが。

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  最初からこちらに来れば、良かったんだが・・・。まあ、乗れればいい、という組み付けと、快適さまで考慮した組み付けとは、全く異なるので、どうせ金出して頼むんなら、後者まで持っていくところがいいんじゃないか?と思うんですがね。

 今まで、いろんな持ち込み七分組完成車の再組み付けなんかやってきましたが、段ボールから出してちょっと乗れるようにするなんて言うんじゃ、全く話にならないなあ、と思っていたんですよ。あれらが、エエ?ここまで快適になるの?というくらいやって、ショップの仕事だと思うんだが・・・。

 そして、なんちゃって系自転車も随分見てきたけど、あいつらだって、精魂込めて、ちゃんと組んでやれば、まあちょっとしたものにはなるんだよね・・・、当店のカテゴリーでは持ち込み天国というんだが・・・、やっぱり天国まで持っていかないと、少なくともショップの意義なんて吹っ飛んじゃうだろうね。

 すでに、もうすでに、恐ろしいことに、ネットから自転車が買えるんですぜ!これ、実は大変なことが起きています、これでいい、となったら大半の自転車屋はパンク修理屋に成り下がるでしょう・・・、電動コンポが全盛したら、レースメカニックが自転車クリーナーに成り下がるのと同じなんですよ・・・。

 もっと危機感もって、仕事しないとね・・・、と思うこの頃なんであります。

一輪車一ダース



 さて、何台あるかな?

 一台の荷物車に、十二台の一輪車を持ってきた。当然ぐらつきます。ヨロヨロヨロヨロと、帰ってきました。

 近所の小学校のもので、PTAから予算が出たとのことで、当店に依頼が舞い込んできた。ワッパのものなら何でもやります、なんて書いたからかな?

 しかし、十二台重かった・・・。

 そいつらを一台一台、ホースでざっと洗車する。

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 天気もいいので、すぐ乾いてくれた。こいつらを一台一台メンテしていくんだが、どうしようかな?

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 まずすべての車体のサドルを引っこ抜いて、高さ調整がすぐできるように、内部にグリスを塗る。中には抜きにくいものもあったぞ。

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 それから小石抜き。ほとんどがノーパンクタイヤなんで、そんな必要も無いのかも知れないが、レース前日のホイールチェックを思い出して、すべて抜いておいた。走ったら、5分後には元の木阿弥だろうがね。

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 予想はついたが、ベアリングは十二台すべてシールド。ボールベアリングの調整型なんてありません。買って、使って、劣化して、買い換え・・・という事前提なんでしょうね。

 店主らがやるのもいいが、子ども達で、一輪車管理委員会なんか作って、自分たちでメンテするなんてどうなんだろうね、もちろん講師には行くけどさ。

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 エアで吹き飛ばせない分は、こうしてぼろきれで丁寧に拭いていく・・・しかないね。

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 そして、オイルなんだが・・・悩んだ末にこいつを使った。まずスプレーグリスなんだが、細かい砂利の校庭で使うとなると、埃がすごい、研磨剤になってしまう。

 といって、スプレーオイルだと、内部の重要なグリスも流してしまいがち・・・。

 埃がつかないで、かつ潤滑するものって言うと・・・。この手のドライ系のオイルだろう・・・という事に。

 これをすべて・・・というか、十一台に施して、まずは終了とした。

 え?一ダース十二台持ってきたんじゃない?

 はい、十二台でしたよ。

 では残りは?

  はい、一台だけ重症患者がいたんです。まあ、半端のない重傷。ほとんどがメンテフリーに近いようになっている中で、スポークホイールの昔のものがあって、そいつが満身創痍な訳だ。

 コイツだけは、シールドベアリングも交換だし、スポークも二本折れている・・・。そこまでする必要も無いのかも知れないが、これは意地でも直してみる。市の予算で購入したものは、ちゃんと管理しないとね・・・。

 なんて考えていたら、そうだ・・・、公共団体が公的資金で購入したものの管理について、点検する必要は無いのか?なんてことを考えてみた。

 例えば、警察官の乗っている自転車の日々の点検、管理はどうか?なんてことのチェックをする。まあ、少なくとも当店前をとおる警官の自転車はろくな管理はしていないことはわかる。

 「これって、都民税で購入したんでしょ?なんですかこの扱いは?」と自転車だけでなく、すべての分野で査定するなんて言うのはどうでしょう?

 市民に対して、強制調査だと行政指導などと威勢のいい公務員の皆さん方、たまには市民側からの調査、指導なんて受けるのはどうですか?

 お互いイーブンになることで、改竄、隠蔽、黒塗りなんて恥知らずのことができにくくなるでしょう、そうすることで、あなた方は一体誰のためにどのような仕事をすべきなのか?という事の自覚も持てるようになると思いますし、翻ってそれは大半はまじめにやっている公務員の皆さんの名誉と尊厳を守ることにもなるんです。

 考えてみれば、小学校も公的機関だし、そこに携わる先生方も、役人でもある方々なんですね。そういう場でこそ、市民との対等で協働できる場を確保していきたいですわ、だから親はモンスターになってもいけないし、させてもいけない。その前にできることはイッパイあるはずだろうから。

 春休み終了前に、できたものから届けないとね。

最初のロード 



 謎の箱届く。直接取引の記憶のない箱。

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 開けてみると、どうやら自転車らしい。誰かが、発注して、当店着としたようだ。

 すると・・・、

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 数日後、どこからともなくやって来て、店の片隅で、ホイールを組むもの現れる。座敷童・・・だろうか?

 座敷童といえば、これがその風体らしい。

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 そして、その生き写しのようなやつが、コイツであった・・・。

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 子狸中の子狸時代の子狸。

 まあ、そんなのがちょこっと成長したようなもんかな?

 理由はよく知らないが、なんで、ホイールなど組み直しているんだろうか?推測するに、多分発注した自転車のホイールがチューブラーかなにかだったんだろう。

 そんな時代遅れのものなど、組み直してしまえ・・・、ということだろうな。まあチューブラーにはチューブラーの良さはあるんだが、まあ、今の店主でもよほど特殊な事情でも無い限り、チューブラーははかないな。

 そういう意味で、正解かも知れない。

 そうして、なんとか組み上がったらしい、この成長座敷童君。

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 ARAYAのSA730のブラック、30ミリハイトなんかを選んだのね。確かに制度はいいからはじめて組み付けるにはいいリムかも知れないね。

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 リアも、同じくARAYAで組んでいる。バランスはどうなんだろうな・・・。どうやらコンポはシルバーらしい。

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 あの頃の105。今でも現役をまだ見るかな。店主の荷物自転車のクランクも確かこの時代の105だった。

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 そうそう、これこれ、これと同じくランクが荷物車にもついている。

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 STIも現役だね。しかも当たりの部類に属するようだ。このコンポがというのではなく、このくらい古くなると、個性はバラバラだ。意外といいものから、あれれ・・・?というものまで、コイツは前者だな。 どこまで続くかわからないが。

 しかし、不思議な車体である。

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 色だけはビアンキだが、色だけ・・・。実に重い、ハイテンパイプだろうね。で、このシート角。これってピストみたいに立っているね、真下に踏み込むような・・・。

 で、走りはどうか?というと、平地では重さはさして感じないところからすると、悪くはない。

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 まあ、成長した座敷童君だけあって、身長はそこそこある、手足も現代っ子だけあって長い。最初の一台としては、上出来なんでないか?と思う。

 まあ、これでせいぜい走ってくれ。混んだ電車がイヤだという、当店当たりから、町田の学校に行く、いいコースじゃない。東伏見通りをまっすぐ行くと、かっての鶴川街道に入るから、そのまま丘陵をいくつか超えると、町田だよ。

 強くなるかも知れないし、それと同じく写真や動画にはまるかも知れない、イヤ、コイツは・・・、その辺には収まりそうに無いな。とにかく、フと当店内にいるのを発見したら、鍛えてやってください。

 ひょっとして天才かも知れない、オット、若いもんには期待しない店主としては、二ヶ月に一人出るか出ないか、天才・・・くらいにしておくか・・・。ちなみに、店主はかつて、二週間に一人の天才と言われた。

 パコ・デ・ルシアは二百年に一人と・・・、天才にも色々ありだ。

お色直してアメリカへ



 その色のコンセプトは?という問いに、魚沼の冬の空の色、という答えが返ってきた。

 知らない空ではない、田麦山・・・、中越にある。そこに出入りの際には必ず通る魚沼。冬は豪雪、そんなところの空の色だという。

 ところで、なんで?魚沼出身?

 はい、小出で・・・。

 じゃあ、銘酒緑川の?

 エエ?なんでご存じ?

 あの辺で入りさせてもらっているんで・・・。そんなこんなで話が進んだのが、七八年前のことか?

 それからして・・・。

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 大分荒れたな?このバーテープなんぞ、鱗のようになっている。

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 ブラケットカバーもただれているなあ・・・。

 で、どうしたの?

 ちょっと人に預けていたり、乗れなかったんですが、今度アメリカに転勤することになって、こいつも持っていきたい。ただこのままじゃみっともないし申し訳ない、ということで、メンテをお願いしたい・・・。

 もちろん・・・、でももっと早く持ってきなよ。

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 アチコチ錆びだらけ・・・・。まずは交換するものを変えて、ちゃんと乗って、そのありがたみでも噛みしめることだな。

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 錆は落とすというよりも、その部分は交換する方がいいだろうな。

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 しかしまあ、やってくれるぜ。

 一転して、見栄え良くしてやるから、再度大事にしろや!

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 アメリカ行くから・・・というわけでもないが、和柄のバーテープにしておいた。

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 もちろんチェーン類は交換な。

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 ワイヤー交換、注油、シュー交換と手間かけたよ。

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 ヘッド回りもメンテ、ガタもとって、首振りを軽く楽にする。

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 スプロケも交換、リアディレーラーは洗浄メンテだな。

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 リアブレーキも、メンテ。ネジ、ボルト類も錆びてないものと交換、ほぼ新品のように見えるね。

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 しばらくメンテも出来そうにないなら、素人には取り扱い面倒なBBも、交換しておく。

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 サドルは汚く、交換も可能だが、ある意味一番デリケートなところでもあるので、持ち主に依頼されないところで、いじるのは危険。

 ケツのうるさいやつ、つまりサドルを選ぶやつが、無断で交換、廃棄なんてことしたら、発狂しますから。納車の際に確認しましょう。

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 改めて、試乗したら、こいつは名車でありますね。FUJIのフェザーCXといって、正爪なのにディレーラーハンガーが付いていて、シングル、多段どちらでも装着可能という、こいつが売り出された際、当時FUJIの気鋭企画青年らが、「狸サイクルさん念頭に作ったようなもんですよ・・・」なんて泣かせることを言ってくれた。

 事の真偽は別として、うれしいねえ。

 なのではどうか走らないが、名車である。今回の総メンテで、新車以上になった、これなら堂々と、恥ずかしくなくアメリカに送ってやることも出来る。
 
 何年向こうにいるんだろう?でもいい足が出来た、土地勘つくまで、こいつで走っておいで、きっと口のうまいアメリカ人は、クールだというに違いない。

 

親子三代から親子四代へ

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 記録によると、今を去る八年前、二店舗前の旧店舗時代にやって来たようで有りますね。

 24インチの通常の実用自転車、自分の祖父が乗っていたものと、その孫が持ってきた。自分が乗るということで。

 その時、ハンドルから駆動から、フレームとホイール以外は好きなように交換して、こんな状態にして、乗っていたわけだ。

 それから、何度か当店に来ている。ブログを掘っていくと、この車体の変化が分かるが、どこにあるかすぐには分からないので、記憶を限りにいうと・・・。

 確か、前輪後輪の大きさが異なっていた時期もあったようだ。ダルマ自転車・・・ね。

 その孫も、結婚をした。そして、子が出来たと。つまりひ孫が出来た、というわけだ。

 そこで、ひ孫の子育て号として、こいつを改造出来ないか?しかも、フレームの細かいところも変更して、再塗装もしたい、泥よけ付けたり、まあ、いろいろ盛り込みたいと。

 フレームの小物なんていうと、柳さんの力を借りないとね。
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 こういう目立たない小物なんかも、元あったものを取り去って、銀ロウで付けたものだ。

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 リアのブレーキをチェーンステーの間に設置したが、通常ならアルミ板でやるところ、それがいやで、専用台座を付けて欲しいと、いうことでこうなった。

 この孫はめちゃめちゃ美意識が発達している、見た目が気に入らない・・・となると、かなりの所まで徹底的に改善したがるんだよね、そこまでやるか?というくらいに。

 柳さんを巻き込み、再塗装し、そして、細かい各パーツの角度などのチェックを経てから、徐々に完成していく。もちろんカルテ並みの指示書があり、それも改訂を何度か繰り返している。

 そういえば、かつて分厚い指示書を持ってきたお客さんがいた・・・、あまりの細かな指示内容に、もしかして建築関係ですか?と尋ねたら、ゼネコンです・・・と答えが返ってきた。

 この孫は、建築系ではなさそうだが、技術系営業ということで、仕事というより性格からきているんだろうね。とにかく自分のセンスをキンキンに活かした、自転車に乗りたい、家族も乗せたいということなんだろうな。

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 ホイールは持ち込みだったが。24インチ、締め直しなど、調整して取り付ける。

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 子育て号なんで、多段、大田区の坂の多いところだということだ。

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 坂と入っても、大田区の坂は気合いが入っているんじゃないか?ということを考えると、この前ギアはでかすぎるかもしれない・・・。実戦投入して、重いとなったら、ここを変えないとダメですね。

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 前ブレーキは、レーサーのキャリパーが使用可、レーサーのだけあって、かなり効く。子供を載せて前ブレーキが効くというのは、安心である。

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 ハンドルも、悩んだ末に、これに決まり、日東もの。最終的には、この角度をひっくり返すことになったが・・・。

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 そして、荷台に専用の台を付けて、子育て仕様の象徴中の象徴を乗っけることに。

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 持ち込みイェップであります。久しぶりだねえ。しかし当店でもやっているはずのイェップだが、最近はほとんど動かない。面白いくらい動かないね。

 少子社会なんだろうか?不景気なんだろうか?かつてはこの手への投資はかなりあったように思えるが、今はイェップという声は聞かなくなった。たまに聞いてハマックス・・・、値段が違うわな。

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 ご夫婦で利用するということで、シートにチェックが入っている。奥さんが後ろ子載せのバランスに早くなれてくれればいいんだが・・・、アンチ電動で頑張って欲しいですね。

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 完成、まあ、これだけ手とお金を掛けたんで、大事に乗り継がれることは確実なんだが、これって、今回で改造の最終章・・・になるか?ということなんだが・・・。

 どうもそうではないらしい。

 というのも、この孫、この自転車を行く行くはひ孫に乗らせたい、といっている。小学校の高学年・・・?中学生になったら?

 ヘエ、そうなると、親子三代から、親子四代にわたっての自転車の使用ということになるんだな。三代は聞いたことがあるが、四代というのは、これは壮大な物語といえるだろうね。

 それは、やりがい・・・というか、当店ならではの仕事・・・というか、こういう展開を仕込みつつ、仕事をやって来ているようなもんだよね。そういう意味で、いい話だ。ただ・・・、店主の寿命があればの話だが。まあ、店主がなくても、受け継ぐような所を作っておく、というのもいいかもしれない。

 親子四代か・・・。いい話だわ。

走れば止まる



 人から譲り受けたレーサー。もらった後から、かなりいい車体だったと気づいたようで、ではしっかりメンテして、しっかり乗ってやろうという、気が湧いてくる。

 最初のメンテで、最低限は見て、それで暫し乗ってみる。

 次はどこですかね?

 より速く・・・という方向に行くのが常なんだが・・・、速くなったら、止まることもしっかり考えないとね。ブレーキ・・・という手もありだなあ、ということを言っておく。

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 ダウンチューブのこのまとい、こいつを剥がして、乗ることに専念かな?

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 MEだけは見えたが、やりメリダか。実にしっかりしたアルミレーサーだな。土台がしっかりしているし、入門としても十分だよね、大事に乗ろうぜ。

 ということで、ブレーキ・・・いくかい?

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 経済原則?なのか知らんが、完成車で抜くところというと、このブレーキと、クランクが圧倒的に多いように思うね。コンポから外す、クランクはそれなりに分からなくはないが、なんでブレーキまで?と思うが・・・。

 変なコンポの変なブレーキだったら、かまわないのか?

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 付いているだけとは言わんが、ガツンと効かせるブレーキじゃない。これではシューを変えてもダメだろうね、キャリパー自身の剛性が違う。

 では、何にする?

 あれだな、定番過ぎて面白くはないが・・・。

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 なんか選択肢狭くないか?と思わなくもないが、まあ効くし仕方なし。ただ、テクトロ・TRPのテクニカルセンターでもある当店としては、そっちの方での選択肢も大いに、大いに、大いに増やしていかねばならないだろうね。

 まずは当店で見本になるようなものをそろえてね、実際に使ってみて、TRPならまず間違いないだろうから、ブレーキ単体でも勝負は出来るだろうね、ちょっとした拠点として、力を入れていかないといけませんね。早速、サンプルというか、いくつか取り痩せてみるのもいいだろう、やってみますよ、近いうちに。

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 こいつを付けたら、ブレーキレバーとの相性もあると思うが、

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 型落ちクラリスとは、バッチリいいとは言い難いが、まあ、それ以前のものと比べると、効く感じは伝わってくるね。

 試乗した感じは?と聞いてみると、同じく実感あり!という答えが返ってきた。どうしてもスピードアップに走りがちな、改造なんだが、止まる方に配慮するなんていうのは、ちょっとした通だわな。

 車屋さんが言っていた、スピードを上げるのなんて、どちらかというとなんとかなるんだが、重要なのはブレーキなんだと。

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 ゆっくり、徐々にだが、確実に自転車に向かって加速していく感じがいい・・・、こういう静かで確実な盛り上がりというのは、その人の人生に深く根付くような展開なんじゃないか?と思うね。
 ハッときてドカッとはまる、というよりも、こういう静かな展開の方が根強い・・・んじゃないか?と思うんだが。

 ひょっとして、数ヶ月以内に、ちょっと長めの休暇が取れたんで・・・なんてことで、数日の自転車旅行なんて計画するかもしれない・・・、いや、仕事やめてしばらくは・・・なんて。

 働いていようが、学んでいようが、土台まだ若いんだ・・・、出来る時に馬鹿なことはしておくべきだよね。

 それを支える車体としては、申し分ない、メリダも手堅い仕事しているね、つくづく思うわ。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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