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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2019年07月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

黄昏のビアンキ 九州へ



 徐々にですが、日が短くなっていく気配はあります、といっても、まだまだですが・・・。

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 時間帯によっては、影が濃すぎて、なにを写しているんだ変わらなくなります、今は夕方過ぎ頃がいいかな?今回は黄昏れていますね、ビアンキ君が。

 こいつがアチコチ化粧をして、形状変えたりしながら、九州へ送ろうという中で、いじくり回されました。

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 一番の形状変化は、ハンドルですね、フラットバーからこうした返しの着いた形状のものへ。

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 小ぶりな返しですね。これなら形状は違っても、違和感ないかと思います。

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 籐擬きのカゴを付けて欲しいということも希望でした。

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 ご依頼者様が泥よけ好き、華奢なものを持ってきました。

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 もちろん前後ともに泥よけ好き。タイヤのサイズを変えるとあちこちに干渉するのをまるでモグラたたきのようにして、直してきます、手間かかるー。

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 金系ワイヤーで整える、これは成金にはならなかった、気をつけて使わないとね。

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 ブルックス系のサドル、おごりましたなあ・・・、そして

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 ブルックス系のグリップと、かけるところには惜しげも無くかけていますね。

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 そして、強い要望だったのが、後付けハブダイナモ擬きの取り付けなんであります。ハブダイナモを使うとなると、それでもって、ホイールを組み直さないといけない、これは大変面倒なんでありますね。一大施工でありますから・・・ホイール組みなんてものは。

 となると、あとから似たようなものを付けることは出来ないか?車輪の回転が常に発電しているなんて、効率はいいですからね。

 そんな後付け要望に応えたのが、このマグボーイという、商品。大変便利ですね。

 ちなみに後付けものの特徴と言えば、すべてに付くとは限らない・・・といううたい文句。

 当然クイック式のものには使用できません、とあっけない。そこでひるまぬ店主・・・、ハブを大いに観察し、抜け道を探るんであります。そしてあったので、このように普通に付いていますが・・・。

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 イヤこれけっこう大変でしたわ。ホイール組み替える勢いでセンター出しを行い、その際に六本ものスポークが折れた。

 ダイナモ自体の改造、ハブのスペーサー入れ替え、加工・・・と次から次へと難題が出てきては切って捨て、切って捨てを繰り返す内に、なんとか目鼻は付くようになった・・・。大変だったけどねえ・・・。

 まあ、今回前ハブ用のタップ9ミリ1ピッチ・・・という必ず持っていなければならない規格のものが抜けていました・・・。

 まあ、ハブの改造と言えば、断然リアハブが多いもんで10ミリ規格のものはいくつかもあるんだが、9ミリとなると・・・探していたんだがない・・・。これは大事、早めに手配しないとね。

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 ということで、九州行きの準備が出来た。あとは、素人さんにもほどけば乗れる、という状態にして送らねばなりません。そうなるとあまりバラバラで送ってはいけません、出来れば引っ越し便か何かで、物自体をそのままの状態で送るのがふさわしい。
 
 とてつもないデカイ段ボールも届いたし・・・ゴーサインが出たら、一気に九州か?
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カーゴタクシー試案



 車体の駆動側はアルミの胴体のようで、意外と見た目からすると軽いもんだ、まあ、それは良かったんだが、この前の、ものを載せる側とくると、さすがに耐久性重視というのが見て取れて、鉄でこれでもか!というくらい頑丈に作られている。

 想像つくと思うが、大分重い・・・。ものを載せてそれで仕事をするというのであれば、このくらいの強度がないと心配だ、そういう意味では、完成度は高いと言える。

 前のもの載せと後ろの駆動がくっつくと・・・

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前に二輪が付いている、それぞれにローターがあって、ディスクブレーキ仕様となっています。

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 これが、骨子の部分、前が二輪で後ろが一輪の計三輪、後ろにはディレーラーが付いて6段の変則が可能。もちろんリアホイールにもブレーキは付いている。

 ただまだこれでは乗れません、ハンドルがない・・・。このハンドルは、前の二輪を同時に動かす形式になっています。

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 はい、こんな感じです。これで一気に分かるね。ただ、もちろんこれが車体としての完成形ではありません。

 車体としての完成形とは、前に四角い箱状のものが来ます。ということは、上の状態は、その三編の壁が付いていない状態と言っていいでしょう、もちろんわざとそれで使おうか?という算段です。

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 まずはこれで走ってもらいますが、ハンドル部分が一枚板、その一枚板はまだ補強もされていないので、ちょっとグラグラしてしまいます、そのままではボルトの強度を超えてしまうので、あくまでも試乗ということで、なでるように乗ってもらいます。

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 で、本来の目的は、こうして人を運ぶベロタクシーのようなものをする、というのが今回のミッションです。ちなみに乗っている方は店主ではありません、もう一つのカーゴバイクを作成中のアレックスさんです。最近よく似てきています・・・、店主と兄弟みたい。

 人を運ぶとしたら、四角く囲っておかなければならないという必然性はありません。しかもネバダ砂漠でやるので、極力移動は軽くした方がいいということで、できるだけ省いた形を考えました。

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 もちろん、あれだけではいかにも雑すぎるので、出来れば、板の上に絨毯でも敷くなんてしてもいいかもしれませんね。青畳だったら最高ですが・・・、砂漠なんで、掃除が大変か・・・。

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 しかし、平日の昼間、いい大人がカーゴバイクで試乗なんて・・・、ほのぼの過ぎです。

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 はい、到着・・・。まあ、なんとかなりそうだという感触。あとはこの上に車椅子でも乗らないか?なんて考えたり、できるだけ車体を単純にしておけばおくほど、応用は効くんじゃないか?と思うんですね。

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 あとは、強度を上げるために直角三角形のように斜辺を鉄の棒などで二本左右補強すれば・・・、まあ大人二人くらいのベロタクシーはなんとかなりそうだ・・・。

 あとは着脱の便宜を図ったり、あとは・・・、乗ったままバックの機構をどうしても考えたいね。バックするために意図通りないといけないなど、不便すぎ・・・、さて頭をひねるぞ。

 ということで、もう一台は、この車体の完成形をして組み付けようと思います。その辺含めて、お楽しみに!

文明に寄生する文化 反骨する文化



 あまりに変わった外見のために、思わず購入して口に入れてみた。
 
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 ウーン・・・、最もへんてこなものを食してみようと、三つ選んだんだな。
 
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 見ればおわかりの通り、パンなのであります。

 補足すると、これは台湾のパン、台湾で売られていたパンなのであります。

 なんで台湾まで行ってパン食べんのよ?という疑問は重々分かります、当の本人である店主が、戸惑いつつも敢行したわけでありますからね。

 パンなんてどこでも食えるじゃない、折角台湾にいるなら、水餃子とか包子とか、名前も知らないストリートフードなんかを食べればいいのに、なんでありきたりのパンなんて・・・。

 もちろんその気持ちは分かりますし、実際店主もそうだもんね。でもね、むしろご当地の「ありきたりもの」には当たり前なんだが、その国のモロ日常的食生活なりが顕在しているんであります・・・。顕在しているんで、当たり前ですが、アチコチで散見できるんであります。

 ところが、そうしたありきたりでないもの、つまり水餃子や包子ではない、パンのような外来ものの中にこそ、その国の潜在的な好みや、必然性や、嗜好というものが返って根強くかくされてはしないだろうか?なんて思ったわけであります。

 そこで、思いっきりへんてこな三つを選んで、潜在性を顕在化させつつパクついていたんでありますが・・・。

 どうも期待は裏切られなかったようですね・・・、スゴイのが出てきましたぜ!

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 これなんですよ・・・、パイ皮のような重層的な生地の中から、こんなものが出てきました。甘辛くて、細い繊維状のものがからまっているんですねえ・・・。

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 ウーン・・・どうもこれだとコンビーフあたりに見えてしまうかな?それほど湿っていません、本当に細い繊維状のものが、綿飴よりも密度が濃いんですがね、醤油ベースかな?甘辛な、佃煮・・・的な風味のものなんですよ。

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 引っ張るとこんな感じかな?綿のような繊維になっているでしょ?ある意味・・・、日本でいうとちらし寿司等にかけるピンクの甘い、鯛デンブなんて食品に似ているのかもしれませんね。

 あれのもっと繊維長い版、といってもいいかな?

 どうも基体は肉で出来ているらしいです。台湾経験のある人に聞くと、アア!あれね、ハイハイ、よくありますね、確か肉でしょう
、というんですが・・・正体分からずです。

 でおいしかったですよ。

 でこんなのをかじりながら、思うこと多しです。もちろん包子なんかを食べていたら全く感じない、台湾の持っている潜在的な一種の躍動のようなもの、を感じつつ・・・といいますかね。

 いきなりですが、文明と文化とはどう違うか?なんてね。

 文明はある種文化の内包のような気がします。文化とは人間の行うこと、人為の総体ということだとすれば、文明もその中に包摂されてしまいますからね。

 では包摂されつつも、決定的な違いとなるのは?

 例えば、古代の四大文明なんていい方されますね。みんな大河の近くですね、黄河、インダス、チグリス・ユーフラテス、そしてナイル・・・、もう古いかな?学説は変わりますから。

 なんでこれらは文化と言わず、文明と言うんでしょうね。

 ちなみに日本文化とは言いますが、日本文明とは言いません、なんで?この辺で、ハハーン解けそうですね、つまり文明というのはなんかとても大それているもの・・・、一国では済まない人類全体に関わっている文化の大系ともいえるんじゃないか?

 もう少し具体的にいうと、文明というのは、他の文化に対する大変大きな影響力を持っている文化、そういう特定の文化のことを文明と呼ぶんじゃないか?と思えるわけであります。なので、人としての活動でありながら、他国なり他の文化に多大な影響を与えてしまう人類の決定的な文化のことをさすんじゃないか?と。

 そう考えると、確かに日本文明なんて、そんな大それたものなどありませんね。この国はそれほど他国に影響を与えていた、または与えている国ではありません。

 では・・・、今現在、他国なり他の文化に影響を与えている文明っていうのは一体なんでしょうか?

 やはり欧米の・・・、その原型をもう少しさかのぼると近代文明ってやつかな?これが圧倒的に他の文化というより地球規模で影響を与えている、ということがいえるんじゃないかな?

 なんか自転車屋のブログとしては、大それすぎているので、この辺で話を進めるが・・・。

 つまり、小国であって、自文化しか持っていない、他国への影響の少ない文化国は、単純には圧倒的な文明をスゲー!スゲー!とばかりに取り込まれていくしかない・・・。文明によって取り込まれていくもの、それが文化のある種の宿命のようなものかもしれませんな、

 ただ、ところが、もちろん取り込まれつつも、その圧倒的な文明の中に根を下ろしてしまうしたたかな文化というものもある・・・ということかもしれないね。

 取り込まれるだけじゃあない、取り込まれつつも、しっかりと伝統的な、文化的ななんたるかをしたたかに織り込んで存続させてしまう、というね。もちろん意図的に織り込ませることも、また無意識に織り込んでしまうこと両方あり得ますが。

 先の台湾のパンの例もまさにこれなんじゃないか?と思うんですね。欧米文明によるパンというの食の中に、しっかりと伝統的な文化的な別物を仕込んでいるではないか?

 日本でいうと、あんパンなんてもんが顕著かもしれない、圧倒的な欧米文化を象徴する食べ物であるパン、その中に伝統的なアンコというものをちゃっかり忍ばせて、桜の塩漬けなる塩味まで載せて対比のバランスまで取って、シレッと定着させてしまう、ある種の文化のしたたかさのようなもの。

 伝統的なそのものの形で残っているもの、例えば水餃子とか包子などよりも、すでに外来ものの中に意識無意識を問わず取り込まれているものの中に、その国なり文化なりの様式が出ている、そちらの方にも感じるものが大きいのであります。

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 これなんかも多分台湾に始めていった人には驚きなんじゃないか?ウーロン卵というの?コンビニに普通に置いてあるんですが・・・、ある意味コンビニおでんなんていうのも、日本独自(台湾にもありましたが)の取り込みと思われるんでしょうな、コンビニ発生の国からすれば・・・。

 圧倒的な外からの文明という大波に翻弄されつつ、それを受け入れたのか取り入れたのか、そうせざるを得なかったのか?詳細は色々あれど、文明の中にその痕跡をしぶとくも残してきた、この小国島国の二つ。

 もちろん日本と台湾ではまたその成り立ちからして全く異なるので、単純な比較は全くできないだろうが、なかなか逞しいじゃないか?この肉でんぶ?パンにしろ、あんパンにしろ・・・、なんて思った台湾の昼ご飯であった。

 もうすでに、今後日本が文明的な圧倒的な力でもって、他文化に影響を与えていくようなことは展開は起こらないだろう、ある意味これからもというか、今までずっとそう有ってきたように、今後もズーッと唯々諾々と圧倒的な文明の流れに押し流されようとしながらも、その中に寄生し、幾ばくかの文化・伝統の痕跡を残していくしかないのだろうか?

 いえいえ・・・。文明が本物で、文明発祥の地が本場で、それを模倣し真似するこちらは常に偽物、まがい物でしかない、という決定的な図式は覆されることはないであろう事は、もう日本近代150年にして、大いに納得せざるを得ないことだろうと思う。

 といって、常に本物や正統に萎縮して、どうせこちらは擬きでまがい物でございます、と卑屈になってビクビクオロオロするしかないのか?というのはいささか文化国としてはもったいなさ過ぎるわけで・・・。

 ここはやはり肉でんぶパン?あんパン式に大いに開き直ること・・・しかないだろうな。欧州の正統なパンからすれば、なんだありゃ?にすぎないものでも、それを独自に暖め文化内部で大事に発展させていけば、なんとか目鼻は付くもんだ。そして、そうした活動が、また一種の正統や本物に対する反骨・反逆・造反という展開にならないとも限らない。

 本物がダメだというのではない、いや、むしろ多いに本物から学ぶべきだろう、ただそれにばかりに媚びへつらい、いつまで経っても自文化を卑下し、それだけならまだしも、最も卑劣なことに自分たちはまだ本物に近いという理由で、まだまだ距離のある他の文化を馬鹿にすること(日本近代の150年はまだまだこんなことをし腐っているが)、その愚かさにも気づかねばならない。

 所詮日本文化などあんパンに過ぎないのだ、肉でんぶパンを笑うことは出来ない。

 実は、今までそう有ってきたように、今後も擬きを作りまがい物を作り続けていくしか道はあるまい、どうせ文明なんて「本物」など作ることが出来ないんだから。

 さすれば、まがい物を本気で作る、ということしか道はないのではないか?擬きを擬きのままでなく、擬きなりの「本物」にしてしまうということなのではないか?と思う。

 ゴホッ、肉でんぶが喉に引っかかりむせる・・・。

 そう、所詮あちらを「本物」なんていったって、他国に影響を与えた末にそこに擬きが生じたが故のみの、「本物」に過ぎないんだから・・・ね。

 その文化の正統ものから、少しズレたところにこそ、その文化の有形無形の特徴というか本質の片鱗が見えたりするものだ、肉でんぶパンにしろ、あんパンにしろ・・・。

 大いに擬く、本気で擬く、時に傾いて反骨もよし、それが遊びの域に到達できれなおよろし、今まで来たように、今後もこの国が行くとすれば、本気の戯作しかないのかもしれない、と肉でんぶパンをかじりながらそう思った台湾の昼下がりであった。

 

来たぜ!例のやつが・・・



 いや、まとまった荷物がやって来た。4トン車フェデックスが横付けされたには驚いた。

 そちら倉庫さんですか?

 いえ・・・。

 倉庫でないと・・・、これは受け取れないんじゃないか?

 箱で大きいのが・・・、八つ・・・ありますね。

 まあ、多分大丈夫でしょう、敷地内にはなんとか入るので、持ってきてください。

 ということで横付けされたわけだが・・・、やはりこう見てもデカイねえ・・・。一台につき二箱、それなりに重い・・・。

 空けてみるか、

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 んん?なんか自転車らしからぬ形だね、まあ例の何なもんで、これはありだわ。

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 二個目の箱を空けると、車輪などが出てくる・・・、オオ自転車らしくなってきたぞ!やはり自転車だからなあ・・・。

 とすべての養生ものを取っ払う・・・、これが時間かかったわ。

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 こんな感じですね、バカ正直に組み付けるのもそのもの展示としての意味はあるんだが、やはりできるだけ軽く、使いやすく、どこまでその仕事に応用できるか?ということの方が大きいように思うね。

 何も、メーカーから一台いくらで組み付けろってアルバイトしてるわけじゃないんで、こちらはこちらで、こいつをどう活かすか?ということは独自に決めさせてもらいますわ、ということだ。

 こいつの最初の一台のミッションは、ネバダ砂漠でのタクシーデビューということになるかもしれない。ということは、こいつを再度組んで、そのタクシーとしての条件を整えて、再度バラして梱包し、飛行機に乗せなければならない。

 そして現地で組み付けて、人を乗せて、再度バラして帰国させねばならないわけだ・・・、かなりいくつかの低くはないハードルを越えていかねばならない訳ね。

 ヨシ!望むところだ!

 この段階で思いつくことは、まず泥よけを外す、これは持っていかない。そうすると後輪を外すことができる。そうなると自転車本体のフレームがかなり短く運びやすくなる。

 車輪の着脱は、レーサー乗っている人なら可能でしょう。そうすると変則機構等が付いたフレームと三本のホイールを同梱する。

 そして、残るは「田」に似た台座部分とこれに付ける板二枚をまとめて、この自転車一台の二手に分けて運べば、問題なかろう。

 確かに、「田」のパーツは単体で重いが・・・、これはまあ仕方ない・・・。

 今後これを基体に色々組み付けていこうと思うが、まずは一番骨格となるところの確認からだな、それが出来れば、増築も可能になるだろうし、デフォルト意外のアダプターだって取り付けることも出来るようになる。

 仕事内容や職種に合わせて、できるだけ応用が利く方が、こいつも使われやすいだろうし・・・、ということで、明日以降、構造チェックと行きましょう、乞うご期待です!

クロストレーニングに!



 メリダ、今でこそ一流メーカーとしての名前を確立したようですが、かつては色々あってか、そういうイメージではなかった。

 先の台湾でも、各所でこのメーカーのショップを見かけた。同国の一人の優秀な選手が、それを使って、世界の舞台で走り込めば、イメージは見事に一新されるわけだ。

 このマウンテンバイク、中古で数年前に購入したが、それ以来何もしていなかった、ということで持ち込まれてきた。

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 フォークの一部に安価のための抜きがあるが、

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 このフレームの溶接のあとなどは、本気さに溢れている。

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 これを金額上限設定の上でのメンテということになった。これは最近のトレンドといってもいいかもしれませんね。メンテというのはとことんやろうと思えば、天井がない・・・極端なことをいうとね。なので、一定の金額制限の中で優先順位の高いものからやっていくというのが、適当なようだ。

 放っておけば、どちらかというと、とことんやりたくなってしまうのが当店の癖なもんで。

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 洗浄と消耗系の交換、この場合はチェーン交換ね。ただ、ソコソコのオイルを注油してやるだけでも、各所は元気になる感じ、この写真見ても分かると思います。

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 洗浄といってもこれまたピンキリで、一つ一つ外して隅々までやるものから、手の届く範囲でやるか・・・というものまでね。

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 チェーンの交換は、いつもながら有効です。

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 あとワイヤー交換も、いつものことながら、かなり有効です。もちろんこの状態での調整は出来なくはありませんが。見えないところが問題。つまり、アウターの中に、インナーとの摩擦がある場合、その末端であるディレーラー等をいくら弄っても、適切なところには入らない、だとすれば中間であるワイヤーをまるまる交換してしまう。

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 アウターは固い方がいい、その分、シフトの決まりがスッキリする。古いもの、柔らかいものには、逃げがどうしても生じてしまう。

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 ヤブ蚊の足のようにまだらに汚れたVブレーキ。

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 ブレーキシューの交換、今回の優先順位の最も高いところ。

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 前後ともに、新しいシューとその引きシロで、効き過ぎを心配してしまいますね。今まではガッツリ引いて止まっていたものの、これからは指にちょっと引っかけるだけで、ガツンと効いてしまう。

 ジャックナイフが少し心配。

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 設定された予算内でとりあえずは、完成。そこには、ちょっとした思惑があった。

 持ち主の方は五十代らしい。見るからにスポーツマン。サッカーのオーバーフィフティー・・・とか言っていた。その他にも、色々と。

 自転車は数年前に購入して、通勤で使っていて、それなりに好きなようだ。とにかく今はサッカーに嵌まっているという。

 膝に故障が出たらどうします?いつもの店主の質問に。

 自転車はいいでしょう・・・。分かっているようだ。

 多くのスポーツは関節、膝、腰、肩、肘に負荷が掛かるのが通常だ。そして怪我には老若はない。
 
 特に膝を怪我した場合どうするか?という質問は、当店近くの早大の運動選手らに相当質問してきたが、ほとんどは首をかしげていた。

 まだまだ、クロストレーニングとしての自転車活用ということがまだまだどころではない、ほとんど全く浸透していない、ということなんだろうと思う。

 すべての運動、競技の基礎に走り込み、ランニングがある、ということは認めるところではあるが、その次、つまり走れなくなったときどうするか?ということの自転車の重要性がほとんど説かれていない。

 名ばかりの自転車普及協会ではなく、他の競技への、他のアスリートへのトレーニング機器としての普及ということも、大いに試みて欲しいところなんであります。

 そして、もう一歩踏み込んだものとして、リハビリ機器としての自転車というものも確立していけたら・・・と思うんだが・・・。

 先は大分長そうだ。

ディスク化 もろもろ 次はフォーク?



  これはある意味当店おなじみの、エクストラサイクルの車体です、今まで何度当店のドックに入ってきたことか。

 内装11段にしたり、なんせ特殊な車体で、重い荷物を載せたりするんで、アチコチ出てくるのは当たり前かも知れませんが、もう何年ほどのお付き合いになるんだろう?

 そんなわけで、内装11段内部のオイル交換なんかしたりしてね。

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 そうしたら、二本ほどスポーク折れが発覚、後ろに子供乗せたり、荷物載せたりして走る駆動輪なんで、そういうことは珍しくないわけですが、常に専用バッグがかかっていて確認しにくいんでしょう。スポーク折れは早く見つけて、早く対処するに越したことはない、リムのゆがみまでいったら、ホイール交換しないといけなくなるんでね。

 で、今回の市大改造はリアではなくフロントなんであります。なんと今まで使ってきたVブレーキを交換するということに。

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 イヤーお疲れ様でした・・・。そして次は・・・、なんとディスクブレーキにという事なんですが・・・。ブレーキの種類が変わるということで、それだけで終わり?ではないんですね、そこがディスク化のちょっと大変なところなんでありますよ。

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 油圧ブレーキのレバーです、なかなか洗練されていますね。単純にいうと、まあ水鉄砲ならぬ、油鉄砲なんですがね、閉じられた。

 閉じられた中で一定のオイルを押し出すと、押し出されたオイルがピストンを押し出す、そして押し出されたピストンが今度はブレーキパッドを押し出して、ローターを圧迫してその回転を止めようとする、それがオイルブレーキの構造となっています。

 かつて、店主はその押し出しまでは理解出来たんですが、ではなんで押し出されたピストンが自然と元に戻るのか?わからなかったんであります。押されたら押された位置で止まっているはずなのに、なんで元に戻るの?

 一つにはパッド側に、二枚のパッドを開かせる機構はあります。ただそんな小さな金具だけで戻るとは考えられません。

 またブレーキレバーの中には、レバー自身をスプリングで戻すものもあるようです・・・、それなら分かりますが、ただそうした機構の無いブレーキが戻るのが分からなかった・・・。

 答えはピストンまわりのシーリングの中にあったんですね。ピストンはシリンダーにピッタリと隙間無くくっついていないといけない。そうしないとオイルがそこから漏れてしまいますからね。その漏れを防止するために鉄のピストンのまわりにシーリングがなされているんですが、それが押し出されたピストンを一定量戻す機構になっている・・・わけであります。

 メカニカルディスク、ワイヤーで引くディスクブレーキは、パッドの減りによって、ブレーキの引きシロが増えてきてしまうんですが、油圧ブレーキにはそれが無い・・・というのが不思議だったんですが、このシーリングの性質を聞いて納得したわけであります。

 ピストンまわりのシーリング材の性質によってどんなに押されても、一定戻る量が決まっているということ。つまり、パッドが減った分ピストンは前に押し出されますが、押し出されたところから一定量戻るので、引きシロに変化がない・・・。

 なるほど・・・と思いつつも待てよ?でも減ってその分ピストンが前に出たら、出た分のオイルが足りなくなったりしなくはないか?そうなるとシーリングの戻り以上に、オイル不足による戻りが加わって、引きシロがでかくならないか?

 色々考えて、再度オイルブレーキを解体したりして、やっと分かったり・・・。

 つまり減った分のオイルは、外から補充されなくても、リザーバータンク内にある、牛乳の皮のようなダイヤフラムというシートがオイルの表面に貼り付いていて、そいつが必要な分オイルとともに空気の隙間を作らずに沈んでくれるんで、補充の必要が無い・・・。

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 今回、実は荷物用の自転車なので、それに適したTRPのものを用意して組み付けたかったんですが・・・、なんか随分待った中で、より一月以上下手すると待つことになりそうなんで、涙をのんでシマノデオーレを取り付けたんですが・・・。

 エントリーモデルにも手抜きのないシマノだけあって、実によく効きますわ・・・。悔しー・・・、TRPテクニカルサポート点としては、一点でもTRPを取り付けて、その性能を世間に知らしめねば・・・と思っているんですが・・・、シマノも恐るべしー。

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 他のブレーキのように、ブレーキ本体を交換すればいいというわけではない、というのがディスク化の問題で、このようにホイール全体をディスクローターの搭載出来るハブで組み替えないといけない・・・という大事業が伴う、というのが他のブレーキと異なることなのであります。

 で、ここで、当店ならではイタズラです。ローターのつく側のスポーク組を

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 通常の6本取りではない、ダブルクロスという組み方でやったことかな?通常のクロスは1箇所なんだが、ダブルクロスはその名の通り2点にてクロスさせる方法・・・、で一体何が違うの?だが。

 2点でクロスさせることで、スポークの絡みが1点ものより複雑になって締まったときの強度が上がる、固く組み上がるということなんですね。

 手組ホイールにローター載せるとやはりディスクブレーキの強さが分かります。緩く組むと制動にタイムラグが確実に来るんです。ブレーキ引いてからヨッコラショ!と制動になる。

 このスポークの強度を上げていくほどに、制動は当たり前だが、締まってくる。なので、ハブまわりが特に固くなるダブルクロスは、ディスクの制動にはかなり影響与えてくるでしょう、確信しますね。

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 新しく組まれたフロントホイール、単純に見えて、仕掛けあるんだぜ!

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 デオーレ、ばかに出来ない制動で、ガツン!と効きますよぞー!ただし、このヘッドチューブ内のサスペンションがあって、ブレーキかけると、ズコーン!と車体は沈みます。船こいでいるみたい、車体が上下します。

 と、またこの一体型のサス自身に緩みのようなものが生じていて・・・、ちょっとガタがあるように思えますね。

  いつの間にやら、当店はキャノンデールにはなんの義理もないのに、特殊系キャノンデールの修理屋になっているような感覚ありですね。

 コイツだって、もしも修理出来ない状態になったら、キャノンデールショップに持っていって、この型の内蔵型サスフォークありませんか?と聞かざるを得なくなるでしょう?

 そして予想出来る答えというのは、型番調べて・・・ウーム古いですねえ、もうこの型のものは製造されていません・・・で終わりになると思います。そして、新しいキャノンデールを薦められるというパターン・・・もう見え見えでしょう。

 でも、当店ならまずアダプターで1.5を修正して通常のサスフォークに差し替えてもいいし、リジッドにしてもいい、色々遊べると思います、キャノンデールにはなんの義理もありませんが・・・。

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 変則機構も新しいオイルでスムースに、そして鬼効きフロントディスクブレーキで、また暫く働く自転車として、後輩達にビール1ケース運んだりするのに活躍するでしょう。

 年を取る程に、後輩達がかわいくなってくる・・・、先輩の大盤振る舞い、しっかり働けよ!

店主 最後のレーサー・・・だろう



 随分と手のかかったレーサーだった・・・。まあ、それは店主が自分に課した内容だったんで、しかも、これが店主が自分のために組み付ける最後のレーサーになるだろうということだったんで、多少の手間暇は仕方が無い、いや、むしろいい思い出になるかもしれない、と思いながら作ってきた。

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 基体のフレームはラバネロもの。店主と柳さんの共通の師匠の作であった。作成は・・・、二十年くらい前か?始めて高村さんにねだって作ってもらったもの・・・でした、仕上げなんかも頼んで自分でやらせてもらった。

 師匠と、健吾氏と店主三人が高村さんの工房で一堂に会して作ったものだ。楽しかったなあ・・・。

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 ダウンチューブのアウター受け・・・なんだが、これ後付けのものだ。

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 チェーンステーのアウター受けも・・・こいつはスターメーから取り寄せた後付け金具だ、ちょっとダサいが・・・。なぜこんなことに、最初からアウター受け付けてもらえば良かったのに・・・。

 その答えはこれ・・・、

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 このエンドの形をご覧あれ!正爪でしょ・・・ということは、そう、こいつはピストフレームとして発注したものだったんですね。あ
 
 この頃はトラックレースが大好きで、どうにかラバネロフレームで、トラックに行きたかったんだよね。しかも、いずれ250メートルバンクにも出たいと思っていたんでハンガーをそれように高く設定して作ってもらったフレームだったんだな。

 ただ、月日が経ち、こいつはずっと店の天井付近にぶら下げられていた。不憫だったなあ。折角作ってもらったのに・・・。でも今更ピストで・・・・というのも、すでに二台ほどピスト車あるし・・・。

 さて・・・どうしようか?と思っていたところ、こいつを多段で蘇らそうということを思いついたんだが・・・。

 今度は一体なにをこいつに載せようか?ということが問題になった・・・。今更105だとか、フォーアームのアルテグラなんて、しかも黒いやつ?まっぴらなんだわな。

 といって、カンパケンタウロ?ポテンザ?あいつらだってフォーアームじゃん・・・・。そう付けたいコンポがなかったわけなんです。

 そこで一人関戸橋をやってみた・・・。なんとかシルバーパーツはある・・・ようだが、困ったことに、相変わらずシフターがない、ということが問題だったわけだ。

 ところが・・・、思いつきでやってみたシンクロがなんとか成功してしまったんだな・・・。なら当面、出来るとこまで、こいつでいってみようということで、まずは一番面倒な課題を店主自身に課していこうと決意。

 つまり、バラバラシルバーパーツで、手元シフターでしかも120エンドのピストフレームで、多段自転車作れないか?という超難題中の難題を自分に課してみることにしたわけだ。

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 120エンドの中に、加工した7700のリアハブを入れ込んで、それでホイールを組み付けた。

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 そしてブランド名を消したシルバーリアディーラーを加工した外付け台座に取り付けて、挟み込んだわけだ。

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 なんと今は製造中止となったDT585、当店在庫のものを二本かすめ取って、ホイールを組んでみる。

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 前後とも精度も剛性も最高のDT585。28ホールだが後数本は在庫してある。大事に使おう・・・。

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 そして、シルバーパーツの雄、今はなきサンツアーシュパーブプロのクランクを取り付ける。ギア比は49と38・・・。いい感じで中途半端でしょ?

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 シュパーブプロといえば、ISOテーパーもの、先日こいつで苦労したという記事を掲載しましたが、おかげで現行品のISOテーパーについてはかなり対応が出来そう・・・という実感を経ることが出来た。

 こいつも半端なセッティングのようだが、ちょいとクランク側にオフセットさせると干渉防げ、最高のセッティングとなる。

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 縛りがシルバーなので苦労したが、こいつは当店本腰のTRP、先日ミドルゲージをショートに改造していたのは、実はこのためだったんです。下にスリットが伸びているのはちょいと締まりませんが・・・、でも元々ミドルで強力な制動力を発揮するよう設計されたものだからか?それをよりショートにしたことで剛性がまたぐーんと上がってしまったようだ。

 確かに、ブラインドテストしたら、Vブレーキと勘違いする人も出てくるだろう、さすがTRP恐るべき技術力を持つ。

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 リアブレーキにも、妖艶なシルバーが光りますね・・・。

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 そして、このしゃれた板ブレーキ台座加工も先日紹介しましたが、これもまたこの一台のための手間仕事なのでありました。

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 そして、こいつのシフターは・・・、なんとカンパエルゴパワーなのでありました・・・。こいつでなんとか動かせることを実験・・・、多分成功だな・・・。

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 そして最後に残った難題というのがこのバーテープ。店主はバーテープを、オフザフロント・・・と決めていたんだが、取り扱いがなくなった・・・。仕方ないので、かつてのものを静かに剥がしては、流用していたんだが、もう弾がなくなった・・・。

 さて、代わりになるものは・・・?と大分探していたんだが、薄手のもので気に入ったものが見つからない、未だに見つからないのだ。

 そこで、かつて使っていた革バーテープを思い出した・・・、あれを固くまけば・・・。

 そして、それが見事に成功、一点豪華主義のようだが、これでバーテープ問題は解決か?というところまで来た。

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 と、まあ、店主も歳も歳だし・・・なんか自分のためにレーサー組み付けるのって、これが最後かな?と思われてならない。

 そのためだからこそ、という荒技、奥義?のようなものか?それらをふんだんに盛り込んだ、変な自転車が完成したんだが・・・。

  後もう少しの調整で、後は実戦投入だ・・・、といってもサイクリングレベルだが・・・。

道教・・・中国を解く鍵なりや?



 台中で有名な神社・・・というか寺?というか、礼拝施設に行って参りました。台湾人の英訳によるとテンプルなので寺なんでしょうが、日本で寺と言えば、そのままでは仏教の施設を意味しますね。

 ここでは寺は仏教だけではないようです、道教・・・という宗教の寺ということらしいんです。

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 入り口には狛犬さん、シーサー・・・まあ同じだな、元々コマイヌは狛犬とも、高麗犬とも書くそうだ。左右に阿吽ということで言うと、日本の神社に近いね。

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 オット寺の全面が少し見えてますね。この凝った形は日本にはないな。強いて言えば沖縄の守礼門にちょっと似ているかも・・・というところか?

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 ガジュマルの木と灯籠のようなものがありますが、この灯籠のようなものは、そこで先祖達へ送金する際にそれ専用の銭を焼く所のようなんですが、あまりの多い量に、ここでは焼き切れないということらしいですね、なので火は入っていません。

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 対面にも同じような焼くための灯籠がありますね。

 そして

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 これが正真正銘の正面となります。店主が手に持っているのは、台湾の緑茶、氷で冷やして、デカイカップでもらったんですが、これが34°の蒸し暑い台湾でうまいのなんのって・・・、生き返ったわね。

 そして、ここから中に入りますが、

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 柱から、天井から、梁から何から何まで、このような細かい彫刻が施されています。そして回廊のようになっていて、各所に神様らしき像があって、そこに1本1本計8本くらいだったか、線香のようなものを立てては、一礼してなにやら祈願する・・・。

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 場内は煙がもうもうとしています、人も多いし、皆さん熱心に祈りを捧げています。

 さて、これが道教のお寺ということなんですね。道教・・・てでもそもそも何?って感じかもしれませんね。

 仏教・・・これはほとんどが説明いらないでしょう。でも分かっている方は、実はそれほど多くないとしても、一般的ではあります。また儒教・・・これもまた長幼を重んじるなど、我々の生活に根ざしている教え、とも言えると思います、孔子なんて名前も聞いたことがあるでしょう。

 それを学問的な体系にまで整えたものが儒学、ってなもんで、江戸時代の官学と言えば、この儒学の流れをくむ朱子学でもって、それが江戸幕府等の身分制度政治体系の骨格をなしていたわけであります。

 ところが道教っていうと何かイメージありますか?というと、ほとんどの人が頭にクエスチョンマークだと思われます。

ある世代からだと、昔キョンシーという妖怪ものがはやりましたよね・・・。あの正式名は霊験道士っていうやつじゃなかったかな?

 この道士というのが、道教の坊さんということらしいですね、ちなみにもう一つ同じ音で導師と書くとこれは仏教の僧のことを意味するそうです。

 後は・・・、道教というと・・・、あまり思いつきませんね。

 ところが、道教の研究者から言わせると、無自覚に我々日本人の生活の形式の中にしみこんでいて、様々な行事や行為の意味としてすでに入り込んでいる、そのくらい実は、道教からの影響が大きいという指摘があります。

 へえ、どんなもんなんだろう?だとしたら、対象化できないくらい身近ということじゃないか?いよいよ知りたくなりますね。
 
 ちなみにここは台湾でしたが、実はあの北京のオフィス街の交差点隅っこのほうで、このあの世への送金という、それ専用の偽札を裸火で焼いているのを何度も目撃したことがあります。

 北京て、火事出すと逮捕されるくらい厳しいところなんですが、危なっかしい裸火での偽札燃やしには、なんか規制がかかっていないようで、北京のようなところであっても禁止しきれないほどの力を持つ、もちろん新興ではない、一つの祈りの形式としてこの道教は生き続けているようなんであります。

 ということは、儒教と同時にこの道教についてももっと自覚的に知る必要があるだろう・・・ということになった。

 元々老荘思想に起源をもつ・・・というところからつまずいてしまった。高校生の頃寝食忘れて読みあさった老子、荘子は店主にとってはもっと泰然自若な思想だったわけで、あの世に送金・・・というようなものでは全くなかったため、その関連が付かないまま、今日に至るということ。

 老荘思想は、かなり洗練されたものであると思っているが、一方道教というのは、土着の信仰等がごちゃ混ぜになっている、夾雑物の多い思想、方術、医術、健康長寿、倫理などが入り交じったものとばかり思っていたが・・・。

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 まあ、書架を引っかき回したら、かつて読んだことのある文献が数冊出てきた。この福永さんという学者には多く学ばせてもらったはずだったが、店主の浸透度が高いとは言い切れなかったなあ・・・。

 まあ、これを機に異文化理解の一環として、こうした文献を再度読み返してみるのも良かろう、と思うようになった。

 出来れば、中国語文献なんかも読めるようになったら、また、それなりの奥行きが開かれていくんだろうなあ・・・なんて思うようになった。

 もうちょっとばかり、ぼけ防止もかねて、中国語なんかをやってみるのもいいかもしれない。

 台湾を知る、中国を知るために入り口としての道教・・・ありかもしれないね!

ミドルをショートに?TRPいじり



 今セッティング中のレーサーにシルバーのブレーキを!ということで色々探したんですが、テクニカルサポートやってんなら、まずは本命をTRPにしないと・・・と思い発注してみたのがこれでした。

 様子はいいんだが、実はこれ、ショートゲージでなくミドルもの、なので、どんなにシューを高い位置に引き上げても、レーサーのホイールのブレーキ位置には届かなかった・・・という落ちだったわけです。

 ある意味最悪・・・。今テクトロも混迷しているのか、キャリパーブレーキよりもディスクへと移行しているようで、キャリパーのスペック整理に取りかかっているようですね・・・、そして一見あるのは、黒ばっかり。

 時にグレーなんかはあったんですが・・・、その前には白なんかも作っていたんだが・・・、悉くデフォルトは黒になってしまったようでシルバーに飢える当店としては、現行品のホープとしてこのブレーキに大変期待を掛けていたんだが・・・。

 リムに届かなければ、キャリパーブレーキとしての役に立たない・・・、仕方が無い・・・。

 と諦めるわけにはいかないんですねえ。そうなると、またシルバーパーツの火が消えてしまう・・・、それはなんとか阻止したい。

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 じっとパーツを観察する・・・。すると現行のシューを挟むスリットの上の部分がかなり空いていることに気づく。

 あれ?もしもっと上の方までスリットが伸びていたら、もしかしてショートゲージのブレーキとして利用できんじゃないか?と思ったんですね。

 では、どうやってスリットを伸ばすか?スリット幅が七ミリ・・・。七ミリのヤスリを回転させて徐々に削っていくなんて・・・効率が悪い。

 フライスと使って・・・、でも形が複雑なもんで、固定するのも難しかろう・・・。などと色々考える。

 よし!当店にある工具でやるとしたら、ボール盤と鉄やすりだ、こいつらでなんとかやっていくべー、ということに。

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 スリットの中心線より3.5ミリ上にポンチを打ち込む。そう、分かる人は何やるかピント来ましたね・・・、ククク。

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 はい、そうです、そのポイントめがけて七ミリのドリルをボール盤にて空けていきます。そうすると、スリットの上に同幅の七ミリの穴が空くことになる。

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 こんな風にね。

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 それをこうして、万力に固定し、

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 穴状に残った、いらない部分をてで削っていく。鍛造アルミでもアルミはアルミ、鉄やすりでは比較的サクサク削れたんで助かった。

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 まあ、ざっとこんな感じかな?もう少し丁寧にてヤスリ入れて完成。そこのシューを取り付けて、再度レーサーに装着、お願い、リム部分にガッツリ接触してちょうだい!

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 ドキドキ・・・、これで付かなかったら・・・、再度七ミリ・・・は無理ですね、母材が厚くなるのでたとえスリットが入ったとしても、シューを思い通りの角度では取り付けられなくなる・・・、これが最終が最終加工だ、イザ勝負!

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 オ!!!!セーフ!やったわ・・・。

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 反対側もセーフ!ということでとりあえず、そんなに難しくない加工で、ミドルもショートにすることができると確認。

 そして、周りを走ってみると、さすがブレーキの専門メーカー・・・、ちょっとの握りでドキュン!と止まる、相当の制動力と見たよ!

 まあ、後は課題としては・・・、これを当店通過の販売の場合、全部こちらで引き受けるか?CNC加工専門業者に50個とか100個単位で発注するか?なんてことかと思いますが・・・。

 まあ、テクニカルサポートセンターが率先してやることかどうかは分かりませんが、ショートになったことで、制動力は上がったはずですし、この加工によって、製品自体の強度が落ちる・・・ということも無いと思いますんで、許容範囲の加工ではないかと思います。

 そんなこんなで、シルバーパーツ欠乏症故に、どうしたら選択肢を増やせるか?奔走する日々が続きそうですわい!

テクトロ訪問 キャリパー直見



 約二年前始めて訪れた、台湾のテクトロ工場。その生産規模のでかさに驚いたわけですが・・・。なんと、その大工場の脇、

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 ちょうどその脇の所に同規模の工場を今建設中という、所らしいですねえ、どこまで伸びていく会社なのか?

 話のレベルだったら、いいということですが、ブレーキ専門というところでやって来たテクトロがなんとシフター・ディレーラー等の開発にも着手して、なんとすでに製品化させているということなんですね。

 もちろんまだ販売はしていない・・・、またはごく限られた中で、公開はされているそうなんですが、まだまだ秘密色の濃い状態なんですね。

 現に、本社の入り口のロビー当たりにドーン!と展示してあるかと思いきや、まだまだのようなんであります。

 で、気になるのが大公開の時期ということになりますが、それは九月あたりにドイツで行われる、ユーロと呼ばれる世界的な自転車展示会にて、大公開!となるようなんであります。

 ということは今年の十月の台中バイクウィークには実際に手に取ってみられる状態になっているんでありましょう。

 ダウンヒルバイクのものとしての開発なんで、直接当店とガッツリ関係するという事は無いかもしれませんが、まあ、日本のテクニカルサポート店とすれば、サンプルの一つでも置いておいたいいかもなあ・・・なんて思います。

 で、今回台湾でのテクトロ訪問の目的は、テクトロ・TRPのロードキャリパーブレーキの実態を調べに行ったということと、テクニカルサポート店とし、今回までに対応した数件についての報告ということになりますね。

 ネット上のカタログでは、なかなかのロードキャリパーのラインナップの充実、といえると思いますが、その実態はかなり生産中止ということで、種類の整理に入っているようです。

 半分残念と言えば残念・・・。選択肢が減るんでね。

 TRPのものは、やはり格が違うので、シマノデュラエースなんかと比べても劣らない。なので・・・、テクトロがロードのシフター・ディレーラー開発に取り組んで生産・販売が出来るようになるまで、「ブレーキだけは是非ともTRPを!」という、流れを作っていけないか?と思っているんですね。

 テクトロは台湾のパーツ工場の中でも段違いデカイ、としてもさすがにシマノと比べては・・・ねえ、まあ赤子・・・なんでありましょう。

 なので、総合コンポメーカーと比べちゃいけないとなると、生き残りは、いかにして、総合メーカーを利用しなながら、得意分野、この場合はブレーキですね、そのブレーキでもって巨人であるシマノを切り崩していけるか?というところにかかっているわけであります。

 もちろんその辺は大分意識していると思いますし、今後ともそうした切り崩しのための、イヤラシイアイデアを実現させて、大いにシマノ帝国に揺さぶりを掛けていく、なんてことが出来るようにしていきたいわけ何です。

 別に店主はシマノ嫌いではありません、実際に知り合いの子がつとめているし、いろんな意味でも尊敬できる側面を持っている会社だとおもっていますが・・・。ただ、ただ、自転車愛好者の選択肢をどれだけ広げられるか?というところに自らが心血を注いでいけたら、と思う次第なんであります。

 すでに、得意分野の油圧ブレーキレバーの中に、シマノのDI2を忍ばせることができる、なんてアイデア、惚れますね。また、最短油圧キャリパーをワイヤーで引く・・・なんていうアイデアも半端でない。これも応用効くんだなあ・・・。

 そうした一環として、ぶっ飛んだ発想のキャリパーブレーキなんかも少量でいいんで、作り続けてくれるとありがたいんですね。マグネシウムを配合した超軽量ブレーキ・・・生産中止になったというが、もったいないんだよね。

 クランクの、正確にはチェーンリンクのメーカーのローターだって、あの復活楕円でチェーンリンクでシマノのクランク互換にして、切り崩しに入っている。それも一定の成果上げているんじゃないかな?

 シマノはくそ真面目で、堅実で優れてはいるが、作るものが面白くもおかしくもない、平均値は高いんだが、マジ面白みに欠ける製品作りをやっているように思えます、ある意味質実剛健なのかもしれませんがね。

 だから、ローターのようなものが新たな学説ひっさげて、それなりの物語を付けて展開してくると、そうした面白みで勝負することが出来ないシマノは一部だが切り崩されうる、ということになる。

 そのブレーキ版でもって、シマノの切り崩しに入れないか?というのが店主のTRPに対する希望なのね。

 だから、かつてTRPのラインナップにあった、信じられないほどの軽量且つ強力ブレーキなんてものが有るんだったら、是非復刻してもらいたいもんだ。使用希望者に持たせて、その軽量に驚かせ、デモ車で制動の実地をしたりすれば、その内、レース車体の内ブレーキのみTRPなんて車体も出没してくるかもしれない、そんな選択肢を作っていきたいもんですわ。

 で、現行のものを見せてもらった。

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 ダイレクトマウント用の黒ブレーキ。やはり圧倒的に黒・・・ということだ。

 そんな中に・・・、

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 この写真ではわかりにくいが、これ実際にグレーというラインナップなんですね。写真の撮り方のせいで黒っぽいですが、これは肉眼で見るとグレーであるかとが分かります。

 シックな印象ですが、インパクトは薄いですね。これ二つともダイレクトドライブなもんで、当店が扱うようなフレームには、まあ合わない・・・・ですが、この通常版もあるということなので、早速取り寄せることにいたしました。

 やはり実際見ないとね。そして、あれれと思うほど軽いですねえ・・・、やってくれますTRP。

 そして朗報・・・、やっぱり行って良かったと思ったのが、

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 ちょっとまた別タイプのブレーキを見せてもらって、この手で実際触れたこと、なんであります。

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 しかも・・・、テクトロのものはどちらかというと安価なものが多いので、発注時のロット数が大分多いんですが、同じメーカーでもTRPは別格扱いで、作りも値段も異なります。なので、交渉次第によっては小ロットでも出してくれる可能性が高い、というんですねえ。

 そして・・・、さらに朗報なのが、

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 これ、違い分かります?ちょっと上のモデルとも多少型は違うんですが、それより何より、表面のCNC加工がされているんですね。ちょっと二昔前の7900を意識したんですかね?

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 ちょっとした遊び心とも言えると思いますが、この表面加工の全面版、つまりシルバーの可能性もなくはない・・・というです。

 エー、エッヘヘヘヘヘ・・・、マジっすか?

 その際、コーディーネーターさんが横から、「まあ営業サイドの話なんで、それが技術サイドに話が移った瞬間、そんなの出来ないよ!とかいう展開もなくはないので、ぬか喜びされませんように・・・」という助言はつきましたが。

 そうか、営業と技術のギャップねえ・・・。これだけじゃあない、各部署どうし、もっと言えば向こうの技術と店主ら施工側とのギャップというのも、ある意味各所にある・・・といっていいですね。

 営業系で女性が多いんですが、多分英語をはじめとする外国語に長けていて、事務能力も優れている、製品知識も大変あるんだが、施工経験が無いんで、少し突っ込むと詰まってしまうという例はいくつかあった。

 技術系にしても同じ、その閉じられた製品についての知識は大変詳しい(当たり前なんだが)、ところが想定施工例が少ないせいか、ことに店主らのマニアックな質問などには答えられないこともあった。そういう際には、再度製品内部に限定した質問に切り替えたりしたが・・・。

 そういう意味で、三者三様それぞれ隙間を持っているに違いない、より細かいミーティングを重ねることで、その隙間を埋められなくとも狭くしていくことに意義は大きいだろう、と思ったな。

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 そして待望の、シルバー。こいつは現行品で生き残っているものなので、大事にしたい、と思っているんですが・・・。これもぬか喜びはいけませんね、カタログしっかり読まないと・・・。

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 おお、なかなかいいんだが・・・。今セッティング中のレーサーに装着したところ・・・。

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 シューを最短にしても、なんとリムのブレーキ接地面に届かない・・・。よくカタログを見ると、なんとこれでミドルゲージクラスのものでやんの・・・。

 ダメじゃん・・・、シルバー全滅か?

 焦る店主なのであった・・・。


つづく・・・。

ミッションのひとつ カーゴバイク企画



 台湾出張の目的、いくつかある中の一つが、このカーゴバイクの視察なのであります。

 こいつで出来ることは多々あるだろう・・・と前から感じていたんでありますが、この度来月ネバダ砂漠で行われる、デカイイベントでこいつを使ってみたいという強い希望があったことが、大いに後押しされた展開でした。

 まずサンプル取り寄せの段取りをする。一般に工場はかなりの確率で気前よくサンプル出荷をしてくれるものなんだが。

 一方商社となると、工場ほど気軽にサンプル出荷に応じてくれるとは限らないいんだが、今回はその商社が、小ロットに対応する動きをしてくれたんだな。

 こいつが完成の状態で、どのようにバラして、また組み立てるか?そんなことの実習もかねて見学してきたんだな。

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 前二輪のブレーキはメカニカルディスク、そしてリアはVブレーキ。そして、リアの変速が6段付いている。そこでかつての発想を思い出した。

 この前二輪のカーゴバイクなんだが、非常に重いものも載せることができる。それ自体はいいことなんだが、もし前に行きすぎたりした際には、1度自転車から降りて、車体を後ろにずらしたりしないといけなくなる。これは大変労力のいることなんであります。

 そこで、もしこの6速の内の一つに固定ギアが付いていたら、足を後ろ回しにするだけで、簡単にバックをすることができるという発想なんだが・・・、これを見てまた忘れかけていた発想を思い出してしまった。

 どうにかボスフリーの脇に固定ギアでも付けられないかな?なんてまた、入らぬ想像的妄想をしてしまう。まあそのほとんどが霧消なんだが・・・。でもこいつにはそうしたものを実現させてやりたいもんだ。

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 これがこのカーボバイクを下の裏から見たところ。この縦棒が軸となって、この箱自体を左右に回すことが出来るようになる。つまり、ステアリングも兼ねた基幹部ということもいえるというわけだ。

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 いくつかの一般工具で、箱の五面を占めていたコンパネを外すと先のジョイントの頭が見える、そいつを回してナットを外すと、このようにいとも簡単に箱、及びその台座を抜くことが出来るということが分かった。

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 外された駆動部本体。意外とか細いようにも見える。

 結論からいうと、もっとバラしも楽にできる方法もあるだろう、ということよりコンパクトな展開も可能でしょう、たぶん。

 また、上の箱にも簡易看板などをサイズ合わせで作って、それを張ってレンタルにして貸す、なんていう使い方もありますね。

 あと、板も馬鹿正直に五面ある必要も無い、どのようなことをするかによって、その理想的なカッコへと持っていく仕方は複数と折りあっていいはずだ。

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 さて、こいつが来月頭には当店に入ってくるという。さあ、これでどんな行商などが可能となるか?実に楽しみである。

 人を乗せるもしかり、ものを載せるもしかり、引っ越し屋をやるのもしかり、軽食、飲料などを売るのも、金魚は豆腐などを売るのだって、可能でありましょうな。

 色々想像をかき立ててくれる面白そうな自転車ですね、配置を楽しみにしていてください。

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 隣で、こんな新作も出来た見せてくれた。形は意外に似ているが、こいつは前のカゴに人を乗せる段取りをしているようだが・・・。

 こいつを見て、まだまだ改良の余地あり!と感じられた方は、見る目ありますね。そう、こいつはこれではいけません。必ず改良していかなければなりませんが。それた一体どの辺か?ということは、いずれ触れましょう。

 ということで第一関門通過!という展開にはなりました、お陰様で!

台中的休日



 ただ今台湾の台中にいます、短い期間ですが・・・。

 で、本日一日は日曜日ということで、ちょいと休日なるものを満喫してみることにしました。

 この自転車は、台中市内の貸し自転車といっていいですね。街のあちこちにスタンドがあって、そこに置いてあります。そいつを借りて、必ずどこかの同スタンドに戻すというルールがあります。

 北京でも同じ貸し自転車がありましたが、あれはどこに置いてある自転車でも乗ってよく、乗り捨て自由というやつでしたね。ですんで、とんでもないところに置いてあったりしましたが・・・。

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 このカードをコンビニで購入し、チャージ金を入れて金券にします。このカードは、自転車だけでなく、地下鉄やバスなどにも使えます。そして、台湾の知り合いの電話番号を借りて、登録をします。これをしないと、自転車は借りられません。

 といって、闇雲に電話番号を貸してくれる人もいないと思います。というのも、スタンドから借りた自転車を、スタンドに返さないとしたら、かさんだ料金がその電話番号の人の所に請求されてしまうからです。

 ですので、よほど信頼関係のある方でないと・・・難しいかもしれませんね。

 北京の場合も、中国で銀行口座を持っていないと使えない・・・ということがありましたね。色々大変です。

 今回運良くこれが使えることになったので、行動範囲は無限・・・とまでは行かないまでも、路地の津々浦々まで、自転車でしか見られないところに行くことが出来ます。

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 走っていると、早速面白そうな市場にで合いました。ちょっと見覚えのあるような建物です。店主が四店舗前に住んでいた、あの廃墟に近い低層団地とそっくりなんですね。

 そこを粋に改造して、クラフト工房やカフェなどにして、その通路で催しをやっているようですね。なんとセンスいいことか・・・。阿佐ヶ谷団地はとっくにつぶされて、なんか高層のマンションか何かになってしまった。別にその横を通っても、誰も立ち止まらない、どこにでもある建物になってしまった。

 同潤会のアパート、あれも暫くはハイセンスなテンポとして、街の顔になっていたが・・・、そうしたリノベーションというのは、どうしても主流にならないのかね?

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 多分机とパラソルを貸し出して、模擬店にしているんでしょうね。統一感があって、いいですねえ。そこでは、それぞれが作ってきた、アクセサリーやカード、工芸品、おもちゃ、軽食からコーヒーのような物を売っていました。

 つい足を止めちゃうね・・・。

 これって狸祭の今後の課題かもしれないね。狸祭もイベントとして形を整えていくのであれば、こうした定型の机・什器といったもの、そして日よけのようなものが有るのとないのとでは、全く違ってきますね。
 
 敷地をキッチリかたづけて、一体何店舗はいれるのか?なんてこともちゃんと仕切ってもいいかもしれないなあ・・・なんて思ったりしました。

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 夜も引き続き催しは続くんでしょうかね?夜市・・・いいですねえ。

 安全を確保した上で、提灯のような火の明かりでやってもいいかも・・・なんてね。

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で、その先に進みまして、台湾国立美術館なるものがあるんですね。そこに出かけてみました。今年台湾は建国108年ということで、その歴史を巡る台湾美術の展示というものでありましたね。

 と・・・でも、予想は付かないわけではないが、ちょっと驚きが。

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 なんと台湾の芸術に関する草創期の文献や作品は、ほぼすべて日本人によるもの・・・ということでありました。全部で展示会場が七つか八つに分かれていましたが、その草創期を巡る最初の二つの展示会場の展示物は、ほとんどが日本語で読める文献なんであります。

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 日本語であっても古い文献なんで読みやすくはないが・・・、ちょっと知っている分野のものなんかもあって、しばらく瞠目。

 日本統治時代に鉄道をはじめとするインフラを台湾に日本は作ってきた、という話は多くの方々は知っていることかと思いますが、こうした文化についてもかなりの影響を与えていた、ということが分かりました。

 覚えておられる方は少ないかと思いますが、昨年の十月に同じく台中を訪れた際に自然史博物館に店主は立ち寄ったんであります。そこで腰抜かすほど驚いたこと・・・、当たり前なんだが・・・。例えば漢方なら漢方の展示を見る際に、どんなに遡ろうが、そこに日本という国の存在が予感すらされていない・・・ということに、当たり前だがショックを受けたことを書き連ねたんであります。

 翻るにこの日本、基幹文化を遡れれば、なにをとっても、どうしたって大陸の文明にぶつからざるを得ない。圧倒的な大陸の文明の影響を受けたところではない、影響下にあったということを思い知らされたんであります。

 ところが、こと台湾での近代化と芸術活動については、その発端がほとんど日本だったという事実と、それをすんなり認めて展示をしている台湾という、ちょっとした逆転現象がありまして、またしても色々と考えさせられたわけであります。

 もちろん途中から、各分野の作家達が反植民地の方向に動き出し、すったもんだがあったようで、展示は現代の作品を巡る分野別のものへと変化していく、という形式でありました。

 現代作家のものも面白いものありましたね、特に映像等を駆使したものなんかかなり足を止められてしまった。やはり、学問もさることながら、こうした広い分野での表現活動、それが大方失敗作で終わろうとも、大切なもの・・・ということが感じられますねえ。

 この実用というところからすると、ハテ?と思われるような活動に勤しむ若者がどのくらいいるか?なんてことが、その国の豊かさの何かにつながっていくような気がしますね。ことに工芸との関係でそれらを考えると、まだまだやるべきことはあるなあ・・・と感じる次第であります。

 そしてつぎは・・・、
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 台中文学館という建物に寄ってみた。どうも台湾の中で、この台中という地は文学色の強いところのようでありますね。台湾文学・・・、あまりに無知すぎて、ピンときませんが、かなり盛んなようでありますぞ。

 展示されていた、過去現在の作家の数も小国の割にすごく多い・・・例えば、日本の九州と同じくらいの大きさとして、九州出身の作家数と比べたら・・・と考えると、台湾の文学は盛んなのかもしれませんね・・・。

 その辺、別の文献等で調べていけば、もっとおもしろかっただろうなあ・・・と思いましたな。おしい・・・。

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 旧日本型の建物を移築して作ったようですね、なので中は靴を脱いで入るようになっています、そして所々に畳もあります。名のでなんか懐かしい、ちょっとズーッといたくなるような感覚になりますね、涼しいし。

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 そこを出ると、台中駅へまあお決まりの観光コースのようなもんか。この旧式の建物は今は使われていなくて、その背後に今使われている駅舎や線路がありました。まあ、観光客?外国人労働者の休日も含めて、いろんな人がごちゃ混ぜという状況。

 近いうち、東京駅周辺もそういうことになるのかな?なんて思いました。

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 台中の公園では、大きなガジュマルの木の下で、年寄り達が将棋を指していました。その他、みんな思い思いの休日の過ごし方をしていたようですね。

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 そして、最後は豚足ご飯でした。ウーン・・・こんなのを食べると、狸祭のメニューが変わってしまうかも・・・なんて思ったり。

 とにかく暑かった、34度はあったかな?でも自転車があると、本当隅々にまでいけますね。

 観光と自転車・・・、まだまだこじ開けるべき未知の領域なんてものがありますね。「自転車でしか見えない、東京がある・・・。」なんてサイトを数カ国語で作って、レンタル自転車屋ったら、面白いでしょうね・・・。

 単独で回った、台中の休日でありました。

七月八月と 狸祭やります! と同時に七月二十一日は選挙だよ!

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 五月の五日に大盛況で終わりました、狸祭でありますが、六月は雨で残念ながらの中止だったわけでありますが、あの熱狂を今月の七月と、八月にやろうという事になっています。

 七月の狸祭は約一週間後の、七月二十八日の日曜日です。

 と!と!その前に、七月二十一日の日曜日は、参議院選挙だよ!

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 投票することで、この国の現状、行く末に対して当事者となりましょう。まかせてブー垂れるだけのあり方など、市民ではありません。別に露骨にどこぞの政党に属さなくとも、仕事の中で、生活の中で、地域や有縁の方々との共生について考え行動すること、自分たちの自治を意識して動くこと、そしてそれらと各自治体、市、都道府県、国というところと折り合いを付けていくこと、そうした動きがすでに政治的なんであります。

 政治から無縁の人はいない、なので、陰に陽に、意識無意識にかかわらず常にすでに関わらざるを得ないのが政治というものなんです。それを積極的に当事者として引き受けるというのが市民なんだろうと思うわけであります。

 そういう意味で重い存在でもあります。一定の教育と教養、そして判断力、それらの総合としての民度、そして完全に近い情報公開というものが、市民社会の維持のためには必需でないといけません。

 ところが、その最後の情報公開という所に完全にヒビが入ってしまっているようです、基幹統計や公文書の改ざん隠蔽・・・、有益で公共的で、当然共有されるべき情報が市民から隠されているということが判明しています。

 ついこの前まで、天下の国営放送が、戦後最大の好景気が継続中だったと憚ることなく広報していましたが、今はどうでしょう?

 国の基幹統計、もう一度言いますよ、基幹統計、基幹・・・ですよ。それに改ざんがあったと言います。そこには総理の秘書官が、秘書官という分際にもかかわらず、一切総理から何の指示も受けることなく、勝手になにやら画策したであろう事が、判明しています。

 それからというもの、「基幹統計」をもとにした好景気のニュースがパッタリと止まってしまっていますよね。

 一体我々市民にどんなレベルの情報公開がなされているのでしょうか?

 こういうまさに基幹部についての立て直し等をしていかないと、この国の未来はありません。なので、未来を開いていく、完全に近い情報公開がなされていくための第一歩になるような、投票行動を是非していただきたいと思います。

 あるラーメン屋さんが投票行ったら、大盛り無料とか、西東京のケーキ屋さんでも割引するとか、そうした店も出てきているようです。店主も何かやるか?

 どうせやるなら・・・「やむを得ない理由もなく投票棄権した方の入店はお断りいたします」ぐらいやってもいいかな?なんてな。

 で、狸祭だ。

 こんかいはヤギサワバルのクラフト生ビールさんも参加してくれるというよ。

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 フィリピンのコーヒーの島からやって来たアレックスさん、アユミさんコンビのタブカフェ。ここはコーヒーだけじゃなくて、甘い物、スナック系のレベルも大変高いんですね。

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 時々プロラーメンもこなす、藤木氏の麻婆丼もでます。

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 そして、長野出身の噂の清水さんの五平餅も出るでしょう・・・。

 そして店主は・・・。

 前回はラー油飯でしたが、今回は、

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 この手の蒸しパンなんかを出してみようか?なんて思っていますよ。

 もちろんこれだけじゃあない。

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※この写真が当日物とは限りません、あくまでもイメージ写真です・・・。

 間に三枚肉のトロトロ煮なんか挟んでみようと思っています。

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 まあ、多分梅雨も明けて、暑くなるんじゃないか?もう雨はしばらくいいよね・・・という天気を願って、参議院選挙の一週間後七月二十八日に、狸祭開催します!

 ドシドシ遊びに来てください!

お父ちゃんの本気 子供自転車



 そもそもから大人向きに設計されてないところからくる、外見のアンバランスさが、逆になんとも魅力的だよね。

 子供用として作られた自転車を子供用にリニューアルしているんだが、大人も乗れてしまう・・・。置いておくと、いくら?なんて聞かれたり・・・。

 でもこいつは、お父さんが本気で子供のために自転車を再生させたものなんだな。

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 まず再塗装、通常子供自転車は軒先系で自分でやる人が多いんだが、これは当店がやった。色の指定もしっかりしていたね。

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 荷台も据え付けのフレーム、こういう細かいところが意外と難しいんだな、再塗装。

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 リアホイールは組み直した、シングル指定。

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 フロントはそのままだが、タイヤを入れ替えた、このタイヤがソコソコいいものだ。走って分かるね、グリップが違う・・・。

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 前後とも、ダブルピボットのいいブレーキをそれなりつけている、このリアは、例によって下からワイヤーで。

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 このクランクもありものではない、ちゃんと歯数とクランクの長さも指定されいてる。

 その長さが134ミリ・・・。これ予言します。街乗りというよりも、突っかけ的なチョイ乗り自転車の短いクランクは最適、流行るというか潜在的なニーズであることは分かる。

 なんか快適なんだよね。短い距離をチョコマカ走るのるには、本当にいいよ。

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 お父さん持ち込みのハンドル。このタイプは探せなかった・・・。BMXのものかな?このくらいのライザーか・・・。

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 これも持ち込みサドル。タイオガのスパイダー・・・。軽くてしなって人気あるようだが、落車で崩れているのを見たことがある。決して安いものではない、お父さんやるなあ・・・。

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 店主も何度も試乗したんで、大人も乗れる自転車であることは請け合い。なるほど、そういう仕掛けをしておけば、子供自転車に手間と金を掛けても、無駄にはならない。

 子供自転車を数台乗り換えて、大人用の自転車も購入・・・なんてことを考えたら、単純な比較は出来ないが、ある側面から見るとうまい金の使い方なのかもしれない。

 それより何より、子供自転車にこれだけ本気になれるお父さんはスゴイよね、店主もそこまでは絶対に行かないなあ・・・。

 スゴイ親父がいたもんだ!


 

今度はどうやって遊ぶか?



 ピストブームの際に、何ちゃってを地で行く車体がいくつか作られましたが、多分そうした内の一つかと思います。

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 ジミヘンじゃないが、フリーダムとか書いてある。なんか数度扱ったことがあった・・・ような。予想は付くと思うが、見た目細身の割に重いんだよね・・・。

 こいつをなんか弄りたい、こいつで遊びたいと考える方がいる。膨大な資金を掛けずにどこまで、弄れるか?なんて画策しているようだ。

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 最初はどうも、このエンドに加工して、ハンガー台座などを取り付けるようなことも考えていたようだった。台座が付くと、そこにディレーラーが付きます、そうなると、このシングル車体を多段化することができる。

 まあ、ピストの多段化は当店は不得意ではないので、受けて立ちましょう・・・というところだったんだが。

 でもハンガーの溶接工賃、エンド広げ、それに伴い多段用のホイールと、スプロケ、ディレーラー、そしてワイヤーとシフター・・・ということで、ドンドンパーツ類や施工内容が増えていくことになる、当然ドミノ倒しが起きるというわけです。

 そこまでしてやるほどの価値があるか?と、色々考えてみたようですね。

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 そこで発想をぐぐっと展開させたようです。
 
 そして、なにやらへんてこなハブを持ってこられた、スラムの・・・オートマチック?と書かれているいかにもの内装ギア付きハブという感じ。

 もちろん付随するシフターがない・・・、自動なんだからシフターはいらないといことだろう。スターメーでキックシフトというのがある、こいつもシフターいらずの内装ギアで、走りながら一度クランクを逆回しにするとカチッとギアがかわるという仕組みなんだがね。

 このスラムのオートマっていうのは・・・どういう仕組みなんだ?

 一定のスピードが出てくると、勝手にギアが重くなる・・・という設定なのかしら?

 まあ、それならわからなくもないが・・・。ただ、平地から急坂をのぼるに際して、少しでも勢いを付けようと加速すると、ギアが重くなってしまう・・・のだとしたら、つらいねえ。

 どういう仕組みなんだ?想像力をかき立てられるわけだ。

 そしてもの自体を見ると、なんとも試作品的な作りでありますな。フランジが薄くて安っぽい、強度は・・・まあ大丈夫かもねというていど。そしてやたらと重い。

 どうも市販されていたという情報もある、アチコチで施工例もあるらしいが・・・、本格的に販売されていたのか?は分からない。

 こいつがまた28ホールなんて言うんで探してみると、適当なリムがあったわけだ。

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 そいつで組み付けた感じだが・・・。リムがいいのか店主の腕がいいのか知らんが、この手の仕掛け付きのハブというのは、回転自体が重かったり、逆回しが出来なかったりと、今までさんざんな思いをさせてもらってきたんだが、意外とこいつはすんなりと組めた。

 ソコソコの精度が出ているところを見ると、試作品以上なのかもしれないとは思えます。少し見直した。ただ、機構はあいかわらず不明。

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 フロントはアンバランス組なんかされているが、リムの様子が似ているんで、まあいいか・・・。こいつには手は出しません。

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 ハンドルはそのまんまの、謎のオートマチックハブのみを堪能する改造車という事になった。

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 とりあえず、組み上がる。


 さて、どういうオートマチックなのか?チョロッとだけしか乗っていないので、なんとも言えないが、そのチョロッとの範囲ではそのオートマチックの意味が正直わからなかった・・・。

 店主が鈍感で、シフトに気づかないのか、シフトするまでのスピード域が出ていなかったのか?それともパーツとして、まだ冬眠状態で起きていなかったか?

 さあ、謎は深まるばかり・・・。

 解明されるまで、乗ってみるしかない・・・、何かは起きそうなんだがなあ・・・。

中学生に渡す どこまでやるか?



 ダブルサスのなんちゃってじゃない、マウンテンバイクがやって来た。部分的にクリーム色の手塗りのあとがあった。そして全体が大分疲れ気味な車体だったな。

 これを、来年中学生になる子供に託したいんだが・・・、どこまでやろうか?というご相談から。

 全塗装・・・してもいいが、この自転車の保管場所の問題等を考えると、もっと管理能力が出来てからでも遅くはなかろうということになった。

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 ワイヤーなどは操作に関わるので、この辺はしっかり交換してもいいが、錆びたサスペンションなんかはどうしましょう?

 これも全塗装の時と同じく、もう少し管理能力が出来てから、愛着が湧いて、乗り続けたいという希望が出てきたら、似たようなサスペンションフォークに交換してもいいし、メッキ系のリジッドフォークにしてもいい。

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 まあ、このパンクは直しましょう、というよりタイヤ交換だが。

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 街道走るんなら、何もブロックタイヤでなくていいでしょう?と尋ねたら、前輪がブロックタイヤなんで、その辺はそろえておいてやらないと、うるさい・・・。なるほど少年の拘りどころはそこか・・・。

 しかし、かつてあれだけあった26インチのタイヤが、もう激減・・・どこへ行っちゃったの?っていうくらい・・・。潮目が変わると速いもんだ、驚いたよ・・・。

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 駆動系、制動系の点検もちろんするが、これらもどこまで交換メンテをするか?というのが問題だ。最低限?それよりもプラスαでやるか?

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 基本は、まだ管理能力の無い中学生手前に預けるので、安全第一はもちろんだが、といって、新品パーツ交換までしないで、できるだけ付いているものをどう活かすか?という観点から点検するしかないだろう、ということに。

 しかし、ダブルサスということになると、点検の際のガタ取りが、実に紛らわしいことに驚く。サスなんで、アチコチきしむんだよね、それも同じ方向、例えば縦方向のみ・・・というのではなく、横も縦も下手したら斜めまできしみうるので、取るべきガタを特定するまでに時間が相当かかる。

 特にヘッド周りのガタが、どこに由来しているのか?対策はどう取るか?なんてことに大分時間を割かれてしまった。店の周りを何度も試乗して、少しずつだが、気に入らないところを取っていくと、まあ、なんとかざっと予算の範囲で、機嫌よくなってきてもらえるんでありますがね。

 そうなると、各ギアへのシフトと、体重掛けて踏んでもガタ・キシミが出ないこと。ブレーキ引けばちゃんと止まること・・・、この三点を
キッチリ整えておけば、中学生前に渡す条件としては上出来かもしれないというところに、話はまとまってくる。

 そして、渡す時は、これが今この車体でのほぼベストコンディションで、乗ったそばから徐々に劣化してくるから、よくこの状態を覚えておきなさい。あと保管も、自分のできる限りのベストな状態で、自転車を扱ってやってくれ・・・とでも言っておこうかな?

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 そうそう、サドルがボコボコだったんで、これは新品ものに交換しておいた。

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 まあ、こんな所かな?この辺で十分でしょう・・・。

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 子供にものを管理させるというのも、立派な教育だね、そういう意味で自転車は教材でもあるのだ

 この子が中学三年間、自分なりこの自転車を管理して、もし愛着が湧いたら、自分で足付けさせて、再塗装というのもいいね。その際にはスペックも変えてもいい、もし山に行きたいなら、それなりのものにしたって、まだまだ使えるだろう。

 願わくば、そういう展開になってもらいたいもんだが・・・、相変わらず、若い者には期待はしないで、渡して待ってみるか・・・。
 
 

自転車道楽 原理は楽しむ



 こんなロードの持ち込みですぞ。カサーティとある。イタリアのフレームですね。

 今でも新車などが売られているようですが、まあいい値段だね。大体、海外から入ってくるフレームの値段って高すぎない?特にイタリアもの・・・、というのが店主がズッと思っている実感・・・・・。

 きっとそのメーカーの人が聞いても驚くような値段のはず・・・。多分、日本はフレームが高く売れる国なんでありましょうな。そんなところに、海外からの通販などが入ってきたら、それは大変だ。

 かつてNECなんて会社が日本語表示ができるということで、それを障壁に、恐ろしい値段を相場として設定して、殿様商売やってたんだが・・・、コンピューターの処理速度などの性能が上がり、日本語ロムなんてものをハードとして使わなくとも、ソフト対応で日本語表示が出来るようになった時。

 海外からDOSVパソコンなんてものが入ってきて、NECのは我が世の春は終わってしまった、ザマミロ・・・。

 以来店主も、DOSV仕様にしているわけだ・・・。蛇足だが、その流れからくるウィンドウズというOSにも、95から世話になったが、今年でサポートが終わるウィンドウズ7で、店主はウィンドウズからすべて手を引こうと考えている・・・。

 といっても間違っても、マックなどにはいかない・・・。あんなハードとソフトを一体で売るなんていう、囲い込み商売を地でやっている会社のものなんかに乗り移るわけがない。

 長年の夢、やろうと思ってもついぞ出来なかった、Linuxに軸足を移すことに決めたんだな。そして、もうメーカー都合のバージョンアップや、サポートの有無から完全自由になる事に決めたのだ。本当の意味で、ザマーミロ・・・なのだ。

 その辺は当店修行中のあの清水さんという青年が、詳しいので、マジで渡りに船なのだ。もしも、ウィンドウズ10なんていう、マイクロソフト社が合い鍵を持っているようなクソOSなどイヤだ!と思う方がいたら、是非清水さんを派遣しますぞ!かつてその辺も本職だったので、実に頼りになります・・・。

 で、何の話だっけ?そうか、日本のフレームというものの相場というのが異様に高くはないか?という話だった。
 
 さて、このカサーティ。よく当店を利用してくれる、まあ、自転車道楽・・・といってもいいかもしれない、自転車遊び人・・・の方が持ってきたもの、本人曰く、還暦自転車・・・ということだそうだ。

 そもそも、ヤフオクその他のセコハン情報を利用しては、面白いもの、へんてこなものなどを持ち込んでは、実に自由な発想から工作や組み付けなどの依頼をしていただけるんだな。

 むむむ、今回は何持ち込んでんだろう?と期待を裏切らない。自分の発想と、センスとテンポで完全に自転車と戯れている、自由に戯れることが出来ているという意味で、自転車遊び人、自転車道楽といってもいいのかもしれない

 その方が、少し小さめのカサーティを持ち込んできた。

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 イタリアンのフレームにシマノ600が付いている・・・フムフム。

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 旧105のブレーキねえ・・・。

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 8速時代のティアグラのSTIというバラバラ仕様・・・。

 こうなってくると段々読めてくるわけだ、この不統一をどうにか統一したいんだろうなあ・・・、とね。

 例えば、シマノ600で一揃えできないか?なんてことを持ちかけてくる、あるある・・・。

 か?どうせカサーティなもんで、やはりカンパでそろえる・・・、つきましては現行品のケンタウロ・・・かまた他の一昔前カンパでもどこかから落としてくるか?

 と思うよね。ところが、今回は全く裏をかいてこられたんだな。

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 持ってこられたのは、一昔前の、カンパでなくシマノティアグラ、9速時代のものですね。状態はいいです、全く問題ないですね。

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  何でまた、拘りがない・・・・・・わけではなさそうだ。気軽に乗れる、あまり邪念の湧かない、普通のそこそこ性能のやつ狙い・・・ということになりそうだ、本気で乗る気だわね。

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 金チェーンはまあシャレなのかな?

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 STIもほとんど新品?というくらい新しく、機能上も全く問題なし。

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 体格から察するに、ちょいと小さめのフレームを落としたみたいなので、ちょっとポジションには気を遣わないといけない。

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 この短いステムは交換ね。

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 このセンス分かるね。店主も小さめのフレームが好みなんで、長いステムはお手の物。

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 サドルはこの辺がギリギリかな?でもまあ、乗ってみた感じは、けっして悪くない・・・どころか、かなりいい。

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 黄色いバーテープが巻かれた、丸ハンドル。

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 リムはかつての名リムマビックのCXP30、こいつらには随分世話になったが・・・。今回ちょいとというか大分、機嫌を取ってやらないとダメだったが、なんとか内部の調整で復活・・・といっていいね。

 で、それなりに拘っているのか?拘っていないのか?分からない仕様なんだが、組み付けてみると・・・。

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 組み上がってい見ると意外とかっこいいんだよね。何もイタリアンのフレームだからといって、カンパを一つ覚えのように載せなくたっていい、という証左になるよ、これは。

 それに、嫌みが無いよね、乗ること一番!という宣言しているようにも見える。見せ自転車でなく、乗り自転車・・・、結局はちゃんと乗りこなされて、手入れの行き届いている自転車が、一番美しいのかもしれない、とさえ思えてくる。

 ビンテージフレームにビンテージパーツがゴテッと載っているのは博物館にふさわしい、乗られている自転車の最重要部である躍動感が死んでいる、自転車の標本に過ぎなくなっている。

 剥製の虎が美しいか?あんなものそれこそ成金の家にこそふさわしい・・・。

 生きているが故に、多少傷があったり、泥が付いていたり、怪我していたりするのが生きている虎なのだ、あのぶ厚い毛皮からでも透けて見える、盛り上がった背中の筋肉が、歩くたびにプルプル震えるあの躍動感こそが、生きているものの特権的な美しさなんだよね。
 
 自転車も同じかもしれないね。

 さて、普通にしばらく大分乗れそうな自転車が完成しましたぞ、これにて自転車遊びの再開ですね。そしてまた、どこからともなくヘンテコパーツを探してきては、これ付かないかなあ・・・などと、持ってこられるのかもしれませんな。

 いつでもどうぞ、お待ちしていますわ!

半年ちょっとで大変身!

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 これを自家塗装したいと持ち込まれたのが、昨年の暮れ頃だったかな?

 最初は気合いを入れて・・・一体何人で取りかかったっけ?

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 この家族に、いとこ一家も確か加わって、一族でやろうか?という勢いでした。格好を見ると分かるように、もうかなり気温が低い。

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 確か、この日なんかは、クリスマスだったんじゃなかったっけね?

 この日が寒かったのと、真ん中の主人公?たる娘っこが腕を怪我したか何かで、二ヶ月以上ブランクが有ったんじゃないかな?

 まあ、寒いし、外作業つらいし、ペイントやっても乾かないし・・・てなわけで、暖かくなってからの再開だった。

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 二回目以降は、娘っことマミーの二人だったなあ。大体何回くらい来ただろう?仕事も丁寧で、ちょっと優柔不断なところが面白かったんだが、十分時間を掛けて、足付け等をやって、塗装などもしっかりやっていたよね。

 回を重ねるごとに、慣れていて、飽きっぽい娘っこは宿題を持ってきて、ちょこっと作業して、宿題やって、当店の自転車乗って公園に行ったりと奔放にやっていた感じが良かったね。

 その分、作業はドーンとマミーの手にゆだねられていくわけだが、それも苦じゃなかったみたいだなあ、手作業が大分マミーは好きだと見た、対して娘っこは自分の自転車なのに、ユニオンジャックのベルが付けば私はいいの!とばかり、自転車の色や仕様についてはマミー任せで、白けていた感じがまた面白かった・・・、いいコンビでしたよ、この親子さんは。

 最初はちょっと手取り足取りだったが、しまいにこちらはほったらかし、まあ、なんと言ってもマミーの功績だよね今回は、その分娘っこは気に入って乗ってくれればいいんだよね。

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 色はベージュになりました、意外と地味になったんだが、途中だと数色使おうか?ぼかしでやろうか?マスキングでやろうか?と悩んでいたようだったが、まあ、この色に落ち着いた。

 そして、すごかったのが、果敢にも色塗りはパーツにまで及んだことかな。

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 このクランクも、丁寧に足付けして、黒塗りを敢行、もちろんクリアもしっかりかけている。

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 路面にこんな跡が残っている。

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 思わず、この上で噴いてしまったらしい・・・。夢中だったんだろうなあ。

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 それとこのハンドル、元々付いていたもんだが、こいつにも丁寧に黒とクリアをかけていた。

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 小さいカゴを付けて欲しい、ということで、子供用のカゴを付けた。まあまだ子供だから、これでいいかもね。

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 フォークも黒で塗っていた。ホイールは前輪はそのまま、もう少しタイヤを細くしてもいいのかも・・・。

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 今回の一番の変身は、フレームの色とここ。シングルフリーだったんだが、こいつをなんと外装の多段に・・・ということに。

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 コレにはホイールを組み替えて、外装付けることに。

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 いきなり6段変速に格が上がる、まあ確か相模原のほうだった・・・かな?となると、坂は前提にしておかないといけませんね。

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 そして持ち込みのサドルを付けましたとさ。

 まあ、弟がいるから、ちょいと手間かけても無駄にはならないでしょうね。

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 一気に大人の自転車のになってしまったね。でもいいの、あまり少女趣味のなさそうな、娘っこだったし、多分・・・、子供達が乗らなくなったら、マミーが乗るんじゃないのか?という感じがヒシヒシとしますね。

 それを見越しての気合い入りの長期間作業だったのでは?なんても勘ぐれなくもない。

 でも、実に楽しそうにやっていたんだな。この楽しそうというのが、作業が楽しくってしょうがない!!!!といのではなく、なんかここに二人で来て、ちょっと白けながらも娘っこはまるでマミーの顔でも立てるように、宿題やりながら、作業につきあっていた・・・感じもしたし、マミーはマミーで作業を娘っこには全く強要しないで、悩みながら、アッチコッチと関心をぶらしながらも作業を進めていった。

 途中お昼にも二人で食べに行っていたね・・・。

 作業を軸に、二人で過ごしていた・・・という印象だ。

 こういうのは、多分二人にとって、強烈な印象に残る思い出というよりも・・・、二人の関係がちょっとだけ太くなっていくような地味ではあるが、共有できた貴重な時間なのではないか?なんて思うんだな。

 この娘っこだって、あと少しで思春期で、小難しくなるだろうね・・・、でも、こういう時間を過ごしていれば・・・基本間違うことはない・・・。

 店主にも今思えばあったな・・・、どこに行くこともなく、冬の一日親父さんと歩いて、ついでにそばでも食べに行ったことなんかが・・・。

 強烈な思い出ではないが・・・、地味なんだが・・・、でも忘れられない時間というものが、確実にあった。

 まあ、そんな中で仕上がった、力作・・・ということにしておこう。

 お疲れさん!

 

風を切る 軽量実用



 一見よくあるように見えるんだが、この佇まいはちょっとないんだな。どこか上品さが漂う一台なんだ。

 なので、迷わず・・・

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 プロムナードにしてみた。イメージ通り!

 未だに理由が分からずに、なんで走る感覚がいいのか分からない、プロムナードバー。似たようなハンドルはちまたに溢れているが、似て非なるものというのもプロムナードハンドルで。

 ちょっと上品さがあって、縦握りだかなんだか知らんが、走りにマイナスにはならない、むしろ理由が分からず、プラスになっていると感じられるんだな、不思議。

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 ブレーキをダブルピボッドにする。

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 リアはシートステーに板で取り付けた。この板も加工してもいいか・・・と。

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 バンドブレーキがないため、車輪の着脱は簡単だ。リアは最初音なりが出たために、わざわざ組み直した経緯がある、その後全く音はしないし、回転も最高となった、このハブでは。

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 BBの手入れもすんで、シングルのクランクが付く。とてもシンプルな、走って止まる意外に何の仕掛けもない一台となっている。

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 一点豪華主義と言えば、革サドルを使っているところ・・・くらいかな?ここでもって自転車自身がビシッとしまってくる印象が持てる。といって、成金趣味にも見えないでしょ?

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 走って、止まることしか出来ない分、その分だけに特化しているせいか、ずっと乗っていたくなる一台・・・といえるかもな。

 もちろん街乗りなんだが、街乗り以上・・・といっておこうか。

 後は、籐風のカゴを付けるもよし、一本足スタンドを付けるもよしだが、それらはオプションとしましょうか。

 走りとおしゃれがちょっと同居する、シンプルな一台、どうかな?
 

いろんな事の縮図 10%なんて大丈夫か?本当に?



 しばらく乗っていなかったんだが、最近腰が痛くなったもんで、やはり自転車かな?と75才の男性が、安い自転車がないか?とやってきた。

 70を超えて、自転車には乗らなくなったんだが、75歳にて、自転車に復帰。体が小さいもんで、それに合う自転車は?ということでこのこども自転車のフレームを利用することになった。

 元がこども車だけに、しかも男の子向けだったのか?青いパーツがアチコチにあって、子供っぽくてイヤだ・・・といっていた。

 なので、極力青いパーツはやめにして、変えられるところから、取り替えることにした。

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 荷台、チェーンカバー、グリップ、サドルなどすべて青。ただ、リムやステムには多少青は残ったが、かなり頑張って交換したんだな。

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 カゴも黒。

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 グリップも黒。

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 サドル黒ってんで、だいぶ大人らしくなってきた。

 どう?お父さん、これで?

 おお、だいぶ良くなったなあ・・・。提示された予算で、よくここまで頑張ったもんだ・・・と。

 何度かポジション出しをやって、最近ではハンドルの位置をもう少し高く設定した。暫くはこれでいいんじゃないか?

 これで、近所から、ひばりヶ丘までただでいける、と喜んでいたな。後ろ姿も、自転車に対しての恐怖心はないようだ、徐々に慣れていくんだと思う。

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 まあ、それはそれで良かったんだが・・・。

 ただ、なんかこの頃ちょいとばかりある種の傾向のようなものが見えてくるような気がして、非常に気がかりなんだがねえ。

 まずは、高齢者が自転車を欲しがりに来る・・・ということ。商売繁盛でいいじゃないか?と思われるかもしれないが、なんか一つの傾向を示しているようにも思えてならない。

 自転車に乗り続けたい、これはこれでいいんだが、自転車に乗り続けないといけない・・・というちょっとした義務感のようなものが漂っているということかな?かなりの確率で外で働いているようで、これからも働き続けるんで・・・というニュアンスがどこかあるような。

 一度萎えかけたものが、息を吹き返してきた、といえば聞こえはいいが、どこか疲れているようにも見える・・・。
 
 そして、そうした自転車に掛ける予算が、低予算・・・。もう少し、用途に合わせて、体に合わせて・・・とか拘るかと思いきや、拘るは予算第一のような・・・。

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 そして、当店の一部が外に面しているところがこのようなんだが。これを見ると、中古自転車でも売っているのか?ということで、声を掛けられる事がよくあったんだが。

 当店の方針は、中古車を安く売り渡す、というやり方は基本やっていない。むしろ付加価値を付けて、再生車として、嗜好を載せ、センスを載せて、世に多少問う形で展開するというのが、基本のやり方なんだが・・・。

 もちろん例外はあった。例えば、当店の位置的な関係もあって、留学生の方々には、まだ日本に来たてで、金もなく、右も左も分からない、どうにか自転車分けてくれませんか?なんて来た時には、例外として、あくまでも例外として、低予算で分けていたこともあった。

 ところが、最近の傾向ではそれが留学生ではなくなってきているのである・・・、当の日本人が低予算自転車を求めてくるようになってきているんですね・・・。

 それもけっこう差し迫っているようなのだ、何でもいいからさあ、安い自転車ないの?ではない、予算がさけないんだけど、今どうしても自転車が必要・・・というような展開なんだよなあ。

 むしろ最近の留学生のほうが三万までなら出せます・・・なんて景気のいいことを言っていく。

 霞ヶ関回り、永田町近辺は知らないが、どうも当店回り西東京付近では、金が回っていないような感じが、ヒシヒシと伝わってくるぞ。仕事の単価も落ちてきている・・・と感じるね。

 仕入れの時なんかも、ドカッと取るような景気のいいようなことはしないね、最近。小分け、小分けでチョコマカ取る展開になってきている、必要最低限の仕入れ。

 小売りがそうなんだからか知らないが、当の業者のほうまで、受注発注の項目が大分増え的たように思う。そうなると物流が滞るね、有れば翌日に来ていたものが、一週間待ちなんて事もよく起きるようになった。みんなどこも在庫したくない雰囲気で溢れている。

 だからといって、家賃、人件費といった固定費まで安くなることはない。この七月でこの西東京地で、5年目となるが、二年おきに来る契約更新に契約料がどっと出て行く・・・。値上げはされなかったものの、もちろん値下げはない。

 こうした循環の悪さ?はもちろん当店周りだけの話なのかもしれない、そして自己責任なんだろう?まあ、そいう言いたいのであればそれはそれでいいが、頼んでもいない経営コンサルティングは御免被るよ。もちろん有益なアドバイスには傾聴いたしますが・・・。

 これに追い打ちを掛けるのが、十月からの消費税10%・・・だよ。あまり実感ない方多いのかしら?店主もまさかこの経済状態でまさか増税するとは思わなかったが、どうも本気でやるようだな。

 本気で十月から10%だってよ。ただでさえ、単価が下がっていく、そして細かいパーツ類の値上げが起きている状況で、その上2%の増税かい?

 大丈夫・・・なのかな?と本気で思うようになってきた・・・。まあ、次の選挙でその流れが一気に断ち切れるかどうかは分からないが、間違っても現政権与党が圧勝なんて事になったら、増税承認ということで、大々的にやってくるでしょう。

 その後の不景気については自己責任と来るぞ、きっと。まあ、そんなことも意識しつつ、当事者である市民として、やるべき事はやっていこうじゃないかと思うわけだ。

 当事者としての市民、という自覚のないものに、民主主義なんていうおもちゃを与えることは危険ですらある。それは無自覚に独裁なるものだって「承認」しかねないからだ。

 民度があっての民主主義、さもなくば優れた独裁、哲人政治でも望むしかないだろう。

 確実に言えるのは、今の独裁は全く優れてもおらず、哲人でもない、ただの無教養の恥知らずに、保身だけが原理の臆病者らに過ぎないということだ。
 
 少なくともアジアの後進国になりつつあるこの国を、少なくとも発展途上国にまで戻す義務が年寄りにはあるだろう・・・なんてな。
 

父と娘の共演



 ダイレクトドライブ?というのかな?

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 チェーンがないんだよね。ベベルギアでシャフトを回して、後輪を回すのかな?

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 確か、大分前に中開けてみた記憶はあるが、詳細は憶えていない。かなり金属的なギア、歯車が直に駆動を伝えるんだろうから、接触部分などにグリスを充填しておけば、かなりの期間トラブルフリーでもつのかな?と推測出来ます。

 と同時に、何か起きたときは、多分パーツの壊滅的な破損によるものだろうから、代替部品がないと手も足も出ない・・・というのがこの手の特徴なんじゃないか?とおもいます。

 と、この自転車を自家塗装するという事になった。最初は、当店依頼のつもりだったが、予算が合わず、自家塗装をすることに。

 依頼を受けると、フレームとパーツを分けて、待っている。そして、あとは自分たちで足付けやって、塗装する。それが終わると、こちらで組付けをする、という行程。

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 ご本人だけでなく、お父さんまで援軍でやって来た。そのお父さん、なんか手順がいいんだよね、手つきが違う。聞いてみると、もと機械屋さん・・・なるほど。

 通常なら、三日はかかる所なんだが、二人でなんと一日で、足付けから塗装まで終えてしまった。確かにこんなに手のかからない親子は今まで無かったなあ・・・。

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 薄いクリーム系の黄色・・・かな?ちゃんとクリアもかかっています。

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 ちょいと、いつもの自転車と違うので、戸惑うこともあったが、なんとか組付け。

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 泥よけも塗り分けた。結構大変なんだよね、この塗り分け。

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 この組付けのついでに、カゴを取り外す。

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 ワイヤー類を交換する。

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 スポークの折れた、ガタガタフロントホイールを組み替える。愛車の総点検をしてみるいい機会ともなる。

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 とこんな感じで仕上がった。

 なんかとても気に入ったようでした。それは自分たちで手間かけたんだから、それは思いはひとしおでしょう。なかなか出来ない体験でしたと、自家塗装の経験も喜んでいた。

 父と娘の協働作、これはこれで思い出の自転車になったに違いない、イヤ、思い出の自転車になるに違いない。この一台は大事にされる、確実に大事されるはずだ。

 こういう自転車が一台でも増えること、こういうj自転車愛好者が一人でも増えることが、一番重要なことなのかも知れない。

 何も高級自転車に、息はきかけてキュッキュと磨いているだけが、「愛好者」ではないのだ。色んな層で、色んな次元で、多様な自転車愛好者を増やすこと、これでしょうな。

レーサーへのカゴ付け ハンドル替え等



 三昔前?くらいの鉄のレーサーがやって来た。通勤で使っている自転車ということだが、こいつにどうにかカゴが付かないか?という要望でありました。

 レーサーなんてダボないし、こいつにも付いていない・・・。そういうカゴやキャリアのようなものが付けにくい自転車ということが言える。

 そもそもカゴ付けというのは、思われている以上にクリエイティブな仕事で、どうやって、その車体とカゴを合わせるか?または、用途とカゴ、仕様とカゴを合わせるか?など、突っ込んでいくとかなり深い世界に入り込む。

 ただ付けるだけなら・・・、それも工夫がいる場合が多い、ましてやレーサーとなるとねえ。

 でも引き受けてしまう。ノウハウの蓄積のために・・・。

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 今回、カゴを付けるタイミングに合わせて、ハンドルも交換しようか?という話にもなった。ドロップはちょうどカゴを取り付けるところに、その形状から幅の制限をしてくるものだ。そうなるとハンドル幅に収まるものでないと、取り付けることは出来ない。

 載せる荷物は、通勤用のリュック、中にはパソコンが入っている。条件でいうと幅450ミリ前後、縦350ミリ前後という、かなりの大きさを要求してくる。この条件がピッタリと収まるものを探すとなると・・・これは大変だ、バイクのほうにまで手を伸ばさないとダメかもしれない。

 とはいえ、まずはハンドルを交換することで、第一条件である縦と幅の問題を解消しないといけない。

 ハンドルはドロップから、プロムナードハンドルへ交換。

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 これでハンドル幅を考慮することなく、カゴを選べることとなった・・・後、そうだ、シフターをどうしようか?元々はSTIというブレーキとシフトの同体ものが付いていた。

 そして思いついたのが大胆だった・・・。

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 普段からそんなにシフトを積極的にする方ではなかったということで、なんと時代をさかのぼる、Wレバーの様式に替えてしまった。

  さて調べてみると450*350がずっぽりはいるカゴというものが少ない・・・というか、ほぼないに近い。大体カゴの形状は逆台形になっているので、上方では入るものの、底に付こうとすると大抵が狭くなってしまう。ドッシリ底に荷物が腰を下ろす感じが取れない。

 それではダメだ・・・、そこで、市販のものを使ってなんとかその大きさのものを再現できないか?と考える。

 まずフロントキャリアのでかい物を探す・・・、昨今あるねえ・・・。

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 この部分に取り付けるわけだが・・・。取り寄せたフロントキャリアでかさはまずまずだったんだが、どうも製品自身に欠陥があったらしい。

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このように、無加工の場合に、下支えの穴と、本体の穴がこのようにズレていることを発見。これじゃあ、ボルトナットで止めることは出来ない、どうすんの?

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 このように切り欠きを入れない限り、荷台と下支えの穴の位置が合わないのだ・・・。まあ切り欠きでどうにかなりそうだがね。

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 こんな感じで取り付けられた・・・が。

 このキャリだけでは指定の面積までには届かない、なんとかしないと・・・ということで思いついたのが、カゴよりもキャリアに近いものを加工して、取り付ける。

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 こんな感じね。依頼主さんはどうもただ平面だけの荷台だけでは心許なかったらしい、低くてもいいのでこうした枠状のものを付けて欲しいという希望だったので、拡大型の荷台の一辺を切り取って加工して、キャリアの上に固定した、というわけだ。

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 大体このくらいの高さが最低でもあれば、安心されるんじゃないかな?そしてチューブなどのゴムを利用して、しっかり縛り固定すれば問題はないだろう。

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 ハンドルもスッキリ変わって、全く異なる車種になってしまった。

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 頑丈系のキャリア二本分のだけの、正直重い感じはある。特に止まっている時にはね。ただ、走り出すと、プロムナードという幅の広いハンドルを使っているために、その重さはほとんど感じない。

 ここに、パソコン入りのリュックが取り付けられる、何も前にしなくとも、後ろに荷台という選択肢だって有ったはずなんだが、どうしても後ろだと不安で、常に前で確認しながら乗りたいという要望も強かった。

 確かにパソコンは重要な機器だしね。

 まあ、そんなこんなで、ただのカゴをレーサーに取り付けるだけでもちょっと大変なところに、色々要望が重なってくると、それはそれは大変ながら、やりがいは大分あったわけだ。カゴつけこそクリエイティブだ、というゆえんである。

 ちなみにプロムナードにしての走り心地だが、大分いい!イヤ、最高に近いくらいいいね。やはりプロムナードハンドルにはなんか魔力があるな・・・。縦で持てるから?その分引く力が確保できるから?原因は分からないが、なんとも魅力的な通勤自転車の完成だ。

 これで不安もなく、荷物の大きさにピッタリのカゴ?荷台が付いて、通勤がさらに快適になってくれたらうれしい限り。

 これらすべて、積極的な要望と、消極的な不快を取り去ったところから来るものだったら、まさに自転車屋冥利につきるよね。

 ということで、一人一人に合った、自転車を作るという意味でも、ここは重要、譲れないところである。

現役レーサーとしても・・・



 これが意外と戦闘機なのであった・・・。

 一軒、クロスバイクの変身なんちゃってロードかと思った方は多いかと思いますが・・・、こいつは違います!正真正銘ロードレーサー、しかもかなりの戦闘機とお見受けします。

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 大森社長の磨きが入っている総アルミ・・・といってもフォークはカーボン。

 工芸系かと思いきや、戦闘機。

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 茶筒かと思えるくらいの、太いヘッドチューブ。溶接シロの多さなど、硬さを意識しているますね。もとはトレックのスローピングのレーサーのようですね。

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 カーボンフォークに、ボントレガーのホイール、と来ればもう完全トレックものでしょう。このボントレガー・・・、台湾のフォーミュラーの工場で見ましたね、OEMものですね。

 あの設備のいい工場で作られているんですから、そして、完組でも上位になるにつれて、職人の手の入る余地が多くなる、あれを見ていると製品の品質は信頼おけると思いますね。

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 磨かれているので、出所不明に見えますが、シマノアルテグラです、6500時代のものですね。でも・・・、今回かなりこのコンポ見直しました。

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 このSTIですが、変則は全く問題なし、と同時にブレーキの引きも悪くはない。大体この手は気に入らなかったんだが、今回使ってみると、まあこれなら・・・と許せる範囲である、ということがわかった。

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 ブレーキだって、もう少し調整かければ、まあ昨今のものと比べない範囲で十分使える者かと思います。

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 足のあるやつなら、このフレームに、このコンポで十分勝てる・・・と思います。

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 しっかりとポジション出しもしてやると、この戦闘機で本番だって迎えることできるでしょうね。

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 さすがトレックとでもいうしかないか?埋もれていた名車かもしれませんよ、こいつはきっと・・・。スローピングのカチッとしまった感じ、まだ劣化していないアルミパイプに、このスケルトン。
 
 これで負けても自転車のせいには出来ないな・・・。

 昨今商魂たくましくなりつつある店主の売り物か?と思われるかもしれませんが、こいつは売り物ではありません。受け継ぎものであります。

 これでレーサーのなんたるかを知ってもらう、乗ることもいじることも含めて、両方ね。

 さあ、勉強することはまだまだ沢山有るぞー!と、青年には予感してもらう、しかも楽しく、驚きとともにね。

74の敵を77で取る



 今、メンテしがいのあるホイールを何本か集中的に預かっているんだが、最後に残ったのがこいつ。74デュラエースで組まれた、マビックオープンプロという、面白くもないが、堅実で貴重な一本なんだな。

 こいつはグリスの入れ替えしても、金属系のゴリがなくならない。

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 救いがあったのは、ハブ側の球受けに重篤な傷等がなかったこと、これだったら再生する可能性は大なんだが。後はその他のパーツ類があれば・・・の話なんだが。

 残念ながら、74デュラのスモールパーツまではさすがにないんですね、さしものシマノさんも、そこは切ってしまった。

 でもね、裏技・・・というのか、74がなければ、別パーツでなんとかならないか?という考え方もできる。類似品のパーツを流用するっていう手はないのか?

 そこで、パーツカタログを広げてみると・・・、現行品でボールベアリングものはかなりある、どころかシマノで、シールドベアリングを探す方が大変・・・というかないんだな。

 ということは、ほとんどのハブがボールベアリングで作られているというのであれば、そのどれかは類似品があってしかるべき。

 目を皿のように探すまでもなく、競輪系のもんでなんかないかな?

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 ボールベアリングのサイズが同じなら、玉押しだってそのRは一緒でしょ?と推論できる。

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 ボールベアリングもフロント用途、リア用のサイズ違いもまだ作られている・・・、仮に作られなくなっても規格品で引っ張ってこれるんじゃないかな?でも玉押しは貴重だよね。

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右が元々付いていた玉押し、左が取り寄せた類似品。軸側へ多少長いが、さすがに球受けのRは同じ。後若干だが厚みがあるようだ。まあ、その辺には目をつぶって、調整してみるか。

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 これが古い玉押し、中央に線というか筋が走っていますね。確認できるかな?

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 当たり前だが、新品玉押しにはそうしたものが一切ない、たったそれだけ・・・なのかもしれないね、精度のあるものというのは。かつてここの鏡面磨きというのも考えたんだが・・・。今はやっていない。

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 気前よくグリスを盛って、そこに新しいベアリングを並べる。

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 静かに玉押しを回していく、すると収まるところに収まるという感じに、スッと決まる感じがある。別物を始めた合わせたはずなのに、まるで故郷に戻ったような吸い込まれよう、さすがデュラエース・・・。こういうのはブランド志向とは全く別の、実質を分かってしまう瞬間、まさにデュラエース恐れ入りました・・・という感じだね。

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 入れる前に、ちょっと77の玉押しが厚く見えたのを確認すると、案の定コンマ5ミリ長いことが判明。まあ誤差の範囲ということで大丈夫だろう。

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 ハブの玉押しの精度がいいと、振れ取りの精度が格段に上がるというのが、当たり前だが、面白い。この当たり前のことに当たり前を重なる、そうした連動が、パーツの集まりに過ぎない自転車が有機的に動くということなんだ・・・と改めて思うわけだ。

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 ほんと長い間お疲れ様でした、本体は中身を入れ替えて、またしばらく頑張るつもりです、君たちはゆっくりお休みください。・・・とは言っても、この精度なら、まだまだ下のグレードで使えると思うんだが・・・ね。

 この手のマニアックな話に、実熱心に食い込んでいただける方々が大分いるようで、書き甲斐があります。文章の反応も本当色々で、改造自転車にラブラブ!という方もいるようですし、よもやま話系に深く反応していただける方々もいるようで。

 世はインスタグラムと、文書よりも写真のほうに行くようですが、当ブログはまあ、写真には行きようにない・・・、暫くは駄文が続くことになると思いますが、なにとぞよろしく、お願いします。
 
 

モゼール デュラエース 鉄



 フレンチェスコ・モゼールといえば、ディスクホイールで始めて、アワーレコード(1時間内で距離を競う)を50キロ台似乗せた、イタリアのチャンピオンの名前であります。

 選手の名前を冠したフレームは他にも、エディ・メルクス、ジオス、フォンドリエストなどありますが、このモゼールも偉大な選手名から取られています。
 
 このモゼールのクロモリフレームに付いているのが、7400時代のデュラエース。

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 なかなか状態もいいですね、これはシュパーブプロもそうでしたが、内部にデカイスプリングのない形式をとっています。

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 今のフロントディレーラーの剛性から比べると、劣るところはありますが、まあよく出来ているといえるでしょうね。

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 男ギア中の男ギア。52*42でかくて踏めないというのは、選手レベルの回転数でいうとの話で、実は、回らなくなった足には、意外とこのくらいでいいのかも・・・と、最近思うようにもなった。後はスプロケのほうの調整・・・カナ?でもあまりデカイとこの頃のディレーラーでは扱えなくもなる、難しい問題と言えば、難しい。

 あとこのBBはJISなんで、楽ですわ。先日のISOで大変苦労したことを思えば、天国ですね。

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 癖ありのSTI、これとは先のリアディレーラーとしか相性が合わない。こいつはまだ現役で使えますね。シフトもブレーキも全く問題なしであります。

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 普通に使うなら、これでもいいかな?昨今の効くブレーキを手にしてしまうと、物足りなさは確かにありますが・・・。でも当時この効きを始めて体験した時には、正直驚いた記憶があります。それまでのブレーキって一体何だったんだ?と。

 先ほども30年以上前の車体の持ち込みがありましたが、ブレーキのききの悪さに持ち主の方は驚いていましたね。そりゃそうでしょう、最近のブレーキのききを基準に考えれば、かつてのブレーキは制動というより、減速機・・・レベルのものでしたから。

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 組んでいて思い出したのが、当時のコンポというのはまさに統一コンポで、隅々まで統一されていました。

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 ヘッドパーツもこのように統一。しかもそれらすべてに手抜きがない。

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 手組のホイールだって、そのハブは統一コンポでありました。

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 よく出来ていますわ。この頃の鉄のデュラエースが耐久性にも一番優れていたんじゃないか?と思いますね。これは32ホールですが、この手で36ホール、定番のリムで組んだホイールが一番トラブルフリーなんじゃないか?といまでも思えてしまいます。

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 このリムはアンブロシオの今は絶滅しました、黒のエクスカージョン、ブレーキの当たりの所も黒で、なんともクロヒョウ的な精悍な感じが好きなリムなんですが、もう終了ということで、非常に惜しいですね・・・。後数本しか残っていませんが・・・。

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 ハンドルは昔ながらの丸ハンです。今では探すのが難しい、浅曲がりの丸ハンはありますがねえ・・・。

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 ピラーまでが統一コンポだった時代・・・、もう遠くなりにけりですな。

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 メッキのクロモリフォーク。安心できます、下りのコーナー・・・。

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 そして、真銀のチェーンを結びましたとさ。

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 540のクロモリフレーム。実にいい乗り味です。店主が乗りたいくらい・・・。持っているのもいいが、乗ってもらいたいですね、自転車は乗ってナンボ・・・、見てるだけじゃあもったいない。

 一時代を築いた正真正銘のレーサーです。

こんどはこれだ!



 省いた自転車は快走出来る。あとポジションね。

 1馬力ない人間の力を有効に使えるようなポジションにすると、また驚くほど走ります。

 省きとポジション、これが快走車への道なのであります。

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 コイツを700Cにしたらそりゃすごいんだが、泥よけ取るだけでも違うよー。泥よけって、フロントのものは進行方向に向けて付いている。ヨットが進行方向に垂直に帆をつけたら進みませんよね。

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 フラット系のハンドルにすると、多少上体が前傾いたします。そこがポイントなんだな。ところが店主の嫌いでないプロムナードハンドル、あれは前傾とはちょっと違うが、なぜか進む・・・、不思議。

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 チェーンカバーなし。ちょっと裾系に気をつけてもらえば、これでいいんですねえ。じゃあ、スカートの人は?

 ウーン・・・乗るなとは言いませんが、軽くジョギングする、または健康のためウォーキングをするなんて時は、それなりの靴とそれなりのズボン履きますよね。

 スカートに前掛けのまま走れるというのが、実用車なんだろうが、まあそれよりも少しだけのる事の意識をあげていただければ幸いなんだよな。


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 毎度おなじみの、チェーンステーしたの、取り付けブレーキです。板は加工しないまま・・・、まあ経費を抑えるため・・・。ブレーキ派がここに移ることで、ホイールの着脱がものすごく楽になります。

 自分でタイヤ交換、チューブ交換、パンク修理が楽に出来るようになります。

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 見えにくいが、対岸にもコグがある。という事は、そう、ダブルコグなんですね。

 何の意味があるか?手前のコグが実は固定ギアなんです。固定ギア者を体験したい人、何もピスト車を購入しなくてもいいんだよ、コイツでためしてみて、面白ければ、深めればいい。

 もちろんホイールをひっくり返すと普通のフリーのギアになりますんで・・・、でも固定を体験してもらいたい人向けに、やっています。
 試乗はもちろん受け付けます!

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 普通は外すんだが、なぜかコイツのは取っておくことに。軽量に拘るなら外せばいい。意外と便利かも・・・なんて日和ってみる。

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 ここは妥協出来ませんので、ちゃんとしたピラーとサドルをつけました。

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 いつもながら走ります!もっと世間様に知らしめてもいい車体かと思いますね。はじめて乗る人が、驚きますもん。

 なんで?これって、ママチャリ?マジで?ってなもんです。

 はい、もとは実用車です、いらないもの省いて、ポジション出しをすると、自転車はここまで変身いたします!

 未体験の方は、一度試乗を!ちょっと世界が変わる、という体験です、是非に!

 18000円也!

デュラエース アラヤ オープンプロ



 74のデュラエースハブ。今この形状のハブがほとんどありませんね。この曲線ハブ、かつては当たり前だったのが、デザインの問題なのか?剛性の問題なのかは分かりませんが、ほぼ絶滅状態・・・カナ?

 その内ハブ単体なんてものも作られなくなっていくんでしょうね。カンパは少なくとも国内入手に関しては、レコードクラスの黒のみしかなくなりました。スラムにあたっては、ハブ単体では作っていないんじゃないかな?少なくともこれはスラムのハブか・・・という形で見たことがない。もしあったら、この店主のことだから、多少高くても入手して身近に見るはずだ・・・。

 そしてシマノのみが今頼みの綱、アルテグラで36Hはいいから、28H作れよ・・・と思うが、大分縮小した感はある。

 それぞれのメーカーが同じメーカー内か、隣接メーカーで完組ホイールを作っているんで、何も今更、時代遅れの手組のために、ハブなどを作る必然性がないんでしょうかね。

 でも細々でも、時代遅れの手組なんかを続けてやっていれば、現代の左官業じゃないが、生き残っていけるのではないか?なんても思うんだがね。

 ホイール組みには、振れの修正、テンション上げ、ハブの管理なども含まれるので、プロショップとしては譲れない技だとは思うんだが、それも半分以上は時代遅れになってきているんでしょうな。

 そんなこんなのハブメンテの依頼が来た。

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 バラして、各所のパーツの様子を洗浄かたがた観察することになる。洗浄とグリス充填で済むのか?それとも、部分交換の必要があるのか?など。

 ちなみにシマノのスモールパーツのバックアップ体制はいつもいっているが、大したもんだ。

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 競輪パーツのスモールパーツはほぼ完璧にそろえているので、それに近い規格のハブには、これらが当てはまったりもする。

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 グリスはシマノの出しているものを使用しているが、実はケミカルは奥が深い・・・。もしもっとスピードを求めるハブだとすれば、もう少し回転重視を考えた粘度の低いものでもいいかもしれない、グリスとエンジンオイルのようなものを混ぜて粘度を下げ、充填の量を少し抑えめにするとか・・・。

 たしかイノーのメカニック本の中には、レースのコースによって、グリスの粘度を替えるなんて事が書かれてあったことを思い出す。メカニックがその手を研究して、スピードと、耐久性のバランスを取るなんてことはそれ自身はいいことかもしれない・・・。

 ただ、それを選手たるものが言い始めると・・・、ちょっと話が違ってくる・・・という指摘もある。

 例えばBB内にグリスを入れないで回すなんてことを試していた選手がいたという話を聞いた。確かに、粘度のあるものがない分くるくるっとよく回るように感じられるようだが・・・、まあ一発勝負用にセッティングするんだろうか?耐久性の面から見るとたまったものではないだろう・・・。

 そして何より選手たるもの小細工する以前にちゃんと練習して勝て!大体そんなことに拘っている選手で強いやつは見たことない・・・ということだった。

 で、この依頼者の方は、とことん長距離を乗るタイプなので、耐久性重視、もちろん回転も重要だがそのためにグリスを減らすなんて事はしない。雨対策なんかもかねて、しっかりグリス充填。親の敵だね。

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 磨くとまだきれいで、派手な虫食いなどはない。スモールパーツ交換にまでは至っていない。

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 アルコールの中で、ボールベアリングを洗浄する。みるみるきれいになってくる。昨今湿気が多くなると、気化熱でぐっと体温の下がったボールベアリングにすぐに結露が起こる。それを拭きながら、ヘリの具合やいびつの具合をよーく観察して、戻す。

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 フロントもリアも、内側のワンの様子もしっかり観察。さすがにハブに固定されているので、ここはスモールパーツというわけにはいかない、つまり交換ができないということなのだ。ここに大きな欠陥があったら、ボールベアリングを替えようとも、玉押しを替えようとも、もうなにをしても手遅れ、ということになる。

 幸い、ここまで劣化は進行していなかったということだ。

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 玉押し調整をして、回転のいい所でダブルナット方式でもって、その高回転のなめらかさをハブ内に閉じ込める。

 ガタもなく、少し粘度がありながらもしっとりと回転してくれたら、ハブメンテの完了ということがいえる。

 そして、大事なことはここから、しっかりガタを取って、回転をなめらかにして、始めていい振れ取りが出来るということ。
 
 ハブ内にガタやゴリゴリのあるもので、いい振れ取りやホイールの調整は出来ません。振れ取り台で精度の悪い動きをしたら、そこで精度を出すことなんて不可能ですから。

 ガタ取りしたハブでのホイールの振れ取りは好調です。リムはアラヤもありましたが、修正を前提としたとしか思えない、柔らかなリム。サクっサクッと振れ取りが決まっていきますね。

 ただし、新品のホイールのように神経質にはなってはいけません。

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 とにかく乗り込まれたリムは、ブレーキシューのあとが、当然だがものすごく付いている。すべてが均等に付いているわけではない。新品のリムのように、コンマ0レベルの精度を出そうとしたら、切りがなくなってしまう。

 むしろ理想とする修正線をもうけながら、そこを中心に本当の振れを取っていく、リムの部分的なへこみによる「振れ」には目をつぶる・・・、これを鉄則に調整をしていくことになる。

 しかし、いいハブを使っていると、スモールパーツの供給があるため、結果的に長持ちになる、でありましょう。そして、いいリムを使っていくと、修正が楽。

 アラヤはやわらかいが、基本精度がいいので、点を取るように、ニップルを合わせていけば、もとの精度線のとこまでは戻ってくれる、サクッとね。

 そして、マビック系のような少々固いリムは、点プラスα、このαがそのリムの硬さによって変わるところであるが、点以上を想定して分線で振れを取っていくイメージかな?そうすると、また高い確率でもとの精度に戻っていく。

 こういういいパーツを組み合わせて組んだホイールのメンテをすると、手組もまんざらじゃねーな・・・と心底思うね。

 最後に笑うのは、やはり手組だろう・・・と小声で確認したくなるわけだ・・・、ザマーミロと!

 

 

ブレーキ板 ちょいと加工などしていきましょうか?



 本来は、競輪用自転車の街道仕様のため、リアブレーキを取り付けるためのアルミ板なんであります。

 かつてはこいつでシングルピボッドのリアブレーキを、蝶ねじでとめて、ワイヤー張ってハンドルにレバーを取り付けて、街道練習をしていたもんであります。フロントは?もちろんなしで・・・。まあ大分前の話でありますが。

 本来はそのための板なんですが、今その目的のためにこの板を使っている人ってどのくらいいるんでしょうね?少なくとも当店では、その本来の目的とは別の使い方をしていますね。

 といっても、ブレーキを止めるという目的は同じ、ただ着脱可能を主とした利用ではなく、フレームにブレーキ台座の付いていない箇所に取り付けるために使っているんであります。

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 例えば、こんな風にね。こいつがあれば、ハブに付いている、ローラーブレーキ、バンドブレーキを外すこともできるという意味で、改造自転車には、欠かせないパーツであるとも言えるんですね。

 なので、改造を旺盛にやっていると、あれ?先月10セット取ったのに、もうない?なんてことも起きます。問屋も、なんであそこの自転車屋ばかり、ブレーキ板単体であんなに取るんだろう?と不思議がっているかもしれない。

 ただ・・・、今まで取り付けるに精一杯で、その形にまで細かく気を配ることをしてこなかったんですね。確かに、そのまま付けると、いかにも板、後付け・・・という感じは免れ得ない。もう少し何というか、かっこよく取り付けできないか?と実は随分前から考えていたんだが、なかなか着手できなかったわけだ。

 なわけで、この度より、この辺にも漕ぎ出していこうということで、やってみたんだが・・・。

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 このいかにも板二枚・・・てやつを・・・、フレームのシートステーのサイズに合わせて、もう少しそれらしく加工してみるんだが。

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 例えば、仮にこんな風に余分な部分を切り取ってみるだけでも、まあそれなりに見えてくるだろうね。なんで今までやってこなかったのか?とちょっと歴代のピスト愛好者に申し訳なく思う次第・・・。

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 比べてみるとこんな感じで、取り付けた様子はこれ以上・・・。今後この路線でやっていくとして、治具などを作って、工作しやすくしていかないと効率は悪い。といっても、車体一つ一つで若干のサイズが異なるので、同じ型を作って、作り置き・・・というのもちょいと野暮かな?などとも考えたり・・・。

 グラインダーでは正確な直線はでないので、切断工具から考えるか?それとも、グラインダースタンドでも使う?とか。

 後は、サンダーで面取りなどもしないといけないし、ここに、オプションで大森社長の磨きを入れてもいいかもしれない。そう考えると、結構面白くなってきたりもする。
 
 ただ、どうせやるなら、もう少し食い込んで、ピストフレームに、ショートリーチのモロレーサーのブレーキを取り付けられないか?なんてことも突っ込んで作ってみるのもいいだろう。

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 例えば、先の土台に、さらに加工していく。両端に先ほど切り取った端切れを取り付けてみる。

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 こんな感じでね。そう、オフセットするための空間を作るためね。で、次は?

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 固定するためのもう一つの板との間に、五ミリのねじ穴を2個ほど作る。

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 そして、その5ミリ二本のボルトでもって、二枚の板を止めシートステーは挟んでみる。

 ブレーキ位置がちょうど、シートステーブリッジの所に来るので、ブレーキもショートリーチものを取り付けることができる、というわけだ。

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 こんな感じね、5ミリボルトの二本の余分は後で切り落とせば問題なし。ナットで止めた後でもいいかもな・・・。

 この後付け台座に、ショートリーチのブレーキアーチを取り付ければ完了。

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 こんな感じね。ここにホイールを入れて、シューの位置を調整したら、拍子抜けするくらい簡単に?ショートリーチブレーキが取り付けられた、という落ちだったんだな。

 なぜショートリーチに拘るか?というと、まあ見た目だね、後もちろん効きは短いほど効くといってもいいでしょうね。あと、種類が豊富ということもあるな、優秀なブレーキはやはりレーサーで発達してきた側面はあるだろうから、いいブレーキがショートリーチに集中しているともいえるんでね。

 かつてのカンパのスケルトンブレーキも、ピスト車体に取り付けることだってできる・・・そういうメリットがあるということですね。

 やってみると、なんで今までもっと速く思いついて、さっさとやってこなかったのか?とすら思うが、違和感を感じつつ、それを克服するアイデアを具体化して、実際に手を動かして、試作するまでには、大分時間がかかってしまった、ということだ。

 まあ、自分に甘く言えば、そのかかった時間は必要だったのだ・・・ということにしておこう。

 これからのこの手のブレーキの取り付けには、このブレーキ板加工の選択肢も載せてもいいかと、考える。

 小さい店は小回りと、手数で動いていかないと、その価値はない・・・細かくより細部に拘っていくというあり方も、今後はあるだろうなあ。
 

イソイソしてんじゃネー!



 これから色々やっていくであろう中で、昨今主流の統一コンポ一発載せ、ドーン!だけじゃなく、予定調和的な統一コンポとはまた別の寄せ集めパーツの中からバランスを取りながら統一を作っていく、流れを作っていきたい、と思っているんでありますよ。

 まあ、その根にあるのは、自転車というのは自由であらねばならない、ということ、その一言に尽きるね。

 安全でありさえすれば、自転車は自由だ、とことん自由であることを享受しないで、何が自転車だ!

 免許もねー、車検もねー、重量税もねー、強制保険もねーんだ、自転車は。

 だから、毎年メーカー側が作ってくる囲い込みコンポの枠だけにとらわれず、今まで作り出されてきた星の数ほどあるパーツ類をどうやって安全且つ、統一的なバランスの中で動かすことができるか?なんてことを試していく店が一軒あったっていいんじゃネーの?

 と、ちょっとした使命感なんかを感じたりもする。

 そこで、最近は見なくなってきてはいるが、たまにやって来ては現役で走りたがる、シュパーブプロなんてもんだって、相手にしてみて、その特徴や癖なんかを腕にしみこませる、なんてこともしておかないといけない。

 そういうのから比べれば、最新コンポを組むなんていうのは、簡単だ、特に電動なんて、中学生だって組み付けられるぞ。サー、そんなことばかりやっていたら、五年後には、自転車のメカニックなんて専門職もなくなるだろう。自転車の洗車を中心とした交換屋がいれば、レース車体のほとんどは管理できるようになるでしょう。残念ながら・・・。

 メカとして生き残りたいなら、雑多もんから統一を作り出す勘と技術を身につけることじゃないか?と思うんだがね。

 で、シュパーブだ。上のクランクね。今店主はとある特殊フレームに非統一コンポを載せようとしているんだが、それがまあ、楽しいということにしておこう。

 その中で、シュパーブプロのクランクを使うことにしたんだが・・・、多分店主の自転車人生で一番踏んでいるのはこのシュパーブのクランクかと思う。なので、とことん使い倒す!
 
 今回うまくいったら、冬には165のクランクに交換して走ってやろう・・・なんて思っているんだが・・・。

 このシュパーブのクランクはかつては同コンポのマイクロBBとかいうのを使っていれば良かったんだが、消耗品たるそのBB、もうほとんど手に入らなくなっている。

 そこが困りどころであり、当店のような店の腕の見せ所なんだが・・・・。その困りどころの本質は、このクランクはイソテーパーというちょっとマイナーすぎる規格で作られている、ということなのね。

 ちなみに四角のスクエアテーパーの主流はJISものでそいつは現役で、タンゲさんが各種類を作ってくれている、もちろんシマノさんもね。そちらは全く心配ないんだが、一方イソとなると、これがまあ、現行品だと大変限られてしまっているんであります。

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 あげると、スギノの競輪用のクランク、スギノ75用のBB。これもちょいとくせ者なんだが・・・。

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 後はカンパもの。2005までスクエアテーパーを使っていたカンパは、いまでも作り続けてくれている。

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 で、これが先日紹介したスギノギネスという幻のクランクのためのBB、こいつもイソものなんだが、もちろん絶滅種なんで除外ね。

 ざっというとこんなもんだ。

 で気になるのが値段・・・というより軸長ことなのね。それによってクランクがフレームに干渉したり、チェーンラインが全く出なくなって、変則に支障が来たりする、ということが起こる。

 そういう意味で軸長の種類がないと、アッセンブルに関しては大変不利になる、ということがいえます、イソがまさにその状況なんですね。

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 当初スギノ75用の安価系BBを使えば、問題ないだろう・・・と高をくくっていたんだが・・・、というのは軸長109ミリと出ていたからね。まあ、出過ぎず、フレームには絶対に干渉しないだろうということで。

 ところが実測してみたらなんと112ミリとあるじゃない、3ミリの違いはでかすぎる、カワシマのホームページには当初109ミリと書いてあったが・・・。どう計っても3ミリ長いので、カワシマに問い合わせた。

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 後日確認すると、ホームページないで訂正がかかっていた112ミリ・・・やっぱり・・・。

 でもおかしいぞ・・・、では安価ではない、現役そのもののスギノ75BBの軸長はどの長さなんだ?

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 こいつですね、カップアンドコーン式のいかにも競輪用という形式のものなんだが・・・、記述を見ると、

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 見えにくいが109ミリと出ている・・・。同じスギノ75専用クランクと銘打って、軸長が3ミリ違う、競輪用と街道用ということの差にしているのかね?今一理解が付いていかないが・・・。

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 ちなみにカンパのイソテーパーの軸長は102ミリと短過ぎだろ!というもの・・・。

 書き散らしたが、整理すれば現行品のイソBBで、少なくとも店主が入手できるものはカンパの102と、競輪用スギノ75の109ミリと、シールド形式のスギノ75の112ミリの三種類ということになる。

 ちなみに、競輪用のスギノ75互換のBBが実はまだ一つある、ハッタもの、

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 NJSを取っているものなので、暫くはあるでしょうな、でこいつは競輪用の75互換なので、多分109ミリなんでありましょう。

 この三種類しかない中で、手持ちの特殊フレームに干渉せず、且つチェーンラインが取れて、変則に支障のないものはどれだったでありましょうか?

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 答えはこれ・・・っていっても見えないか?実はカンパの102ミリでありました。もちろんそのままでは短過ぎて、フレームのチェーンステーにほんの少しだが干渉してしまったんだが・・・、そいつをほんの少し手前に出して、固定して干渉を避けつつ、かつインナーローのチェーンが落ちないチェーンラインを見つけ出すという、紙一枚のせめぎ合いの中から、統一を見いだすことに成功。

 まさに紙技だ・・・。

 別にこんなことできなくたって、全く問題はないながら・・・、非統一の出たとこ勝負パーツ類を集めて、バラバラの組み付けの中から統一を見いだす・・・ということを課している店主からすれば、これってかなり大事な試練なのでありました。

 ここから始まるところだって多いわけだし、こんなマニアックな記事を最後まで読んでくれた人の中には、まさに今この問題で、悩んでいる人だって、ごく少数だろうが、いるはずだ。

 こういう文章や、マニュアルもどきの解説は、店主の没後だって、サーバーから捨てられなければ、数十年は読み続けられることだってあるだろう。墓石のような、動かないブログの中から読み継がれていく記事がいくつかあるのかもしれないね。

 まあ、イソものでここまで苦労していけば、JISものなんぞは赤子の手をひねるようなもんだ。シルバー系の非統一のコンポからまた仕様の分からない自転車を組んでいく、それを一台の自転車を作るという所から、一つの潮流として、文化として、カルチャーとして根強く、大手とは違う、楽しさと深さを持った自転車の奥行きというものを示していけたら・・・と思うんだなあ・・・。

 そんな変則的な非統一のコンポを載せたピスト車が?近いうちに組み上がるだろう、ザマ見ろってんだ!統一コンポくそ食らえ!ってな流れを作っていくぞ!今からイソイソだ・・・。


シンプルにやってみる 原点かも・・・



 外すもん外して作ってしまった・・・。
 
 もとは実用車でありますよ、分かる人には分かるはず。

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  ホイールはそのまんまで、どこかにスゴイ手を入れたわけではない。今から十年くらい前かな?最初に改造実用車で、パパチャリとかいうもを作った時と大体同じものができたかな?

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 ギアなしで、フラットハンドル。本当シンプルだよね。

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 いらないチェーンカバー外して、チェーンはむき出し、管理が楽だよね。後は靴下にズボンの裾を入れればよし、ソフト対応で十分だ。
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 リアはフリーでシングル。単純!単純!

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 バンドブレーキも外してしまった、これだけで、後輪を外すのが簡単になる、素人でもタイヤ交換チューブ交換が、自分で楽々にできるという訳ね。自分の自転車としてかなり踏み込めるわけだ。

 でブレーキがない・・・というのも困るので、

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 チェーンステーの裏側に、キャリパーブレーキをつけておいた。これもホイールの着脱を全く邪魔しない。自分で一通りやりたいという人にも向いているでしょうね。

 大いにやってください。

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 走ることに対していらないものを外してみると、かなり軽くなります。そして、走りは絶対に犠牲にしたくはない、ということで、エンジンである人体と、車体を直に位置づける最も重要なパーツ、サドル高をちゃんと確保できるように、作っています。

 なので、体に合わせてサドルをセッティングすると、驚くよ・・・。

 これがもとママチャリなの?あの便利だが、中途半端で鈍重な妥協の産物にすぎなかった、自転車だったの?とね。

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 と、相当驚くこと請け合いであります。

 一定の身長のある人でももちろん大丈夫、この軽さとサドルのセッティングの潜在性があれば、この辺を走るならシングルでも十分です。むしろクランクをもっとデカイのに出来ませんか?なんて来るかもしれませんね。

 さーて、もちろん販売いたします!
  
 今まであまり当ブログでは値段を露骨に出すことはしませんでしたが、今後は差し支えのないものから、値段の公表を当ブログ内でやっていこうと思います。

 この一台、試乗も可能で、税抜き18000円なり!現状引き渡しとなりますので、実際に試乗してみて、決めてみてください。

 まあ、この手は色々乗ってきたが、さすがに原点、店主が欲しくなったくらい・・・です!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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