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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2019年08月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

やんちゃ君のための自転車チェック



 パンクなんですけど、もっとメチャクチャで・・・バカ息子が・・・。

 と、若いお母さんが朝方立っていた。

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 どうやら、前輪ではなさそうだ・・・。


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 ありゃりゃ・・・。やっちゃいましたねえ・・・。これでもパンクっていうのか?

 うちのバカ息子ったら、パンクしたって怒られるのが怖いから、そのまま乗り続けたらしくて、こんなにしてしまったようなんです。

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 ホイールの片方側に、切れたチューブが巻き付いて食い込んでいる。

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 無理に乗り回され、市中引き回しにされたタイヤは、既にビードが飛び出るほどの損傷。そして・・・

 何よりもひどかったのが・・・、

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 このリムの惨状・・・。むき出しのリムが地面を蹴らされたんだろうなあ、既にのこぎりの歯のようになってしまっている。

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 しかし、パンクごときで親に怒られるのが怖い、だからパンクしたままひたすら乗り続けたのだろうか?

 お母さん、気持ちは半分分かりますが、男の子っていうのはね、壊すヤツらなんですよ。買ってもらったおもちゃは半日持たない・・・、私だって傘買ってもらって、雨が降る前に壊しましたから・・・。

 でも、半分気持ちは分かるが壊すこと自体を怒ってはいけませんよ。男の子っていうのはそういう動物なんです。だから、怒りすぎると、こうして過ちを隠すんですよ、壊滅的にバレるまで・・・、でバレたときには既に遅しです。

 もうこれだって、タイヤ交換所じゃ済みません、ホイール交換しないとダメでしょう。

 たまに男の子の乗っている自転車のブレーキが効くかどうか、おあかさん試して握ってみてください。または、子供の靴の減り方をみて、つま先よりも外側が異常に減っていたら、自転車のブレーキの代わりに、靴で地面を引きずって止まろうとしている証拠です。

 ブレーキの効かない自転車を高校生くらいまでは平気で乗っている子達もいます。反射神経だけで運転しているんでしょうね、ちょっとした事故だって親に隠すから、フォークが曲がって、ブレーキもリムにあたらなくなっても、足で止めてなんとか乗り続ける、それが男の子達なんです。

 だから、自転車を壊したとか、またパンクしたの!!!とかいって怒ってはいけないんですよ・・・。

 暫く聞いていたお母さんでしたが、あの、その、うちのバカ息子なんですが、二十歳なんです・・・。

 ナニ?二十歳?この若いお母さんがに二十歳の子が?当然小学生高学年かせいぜい高校一年生くらいかと思っていたんだが・・・。
 
一瞬親子の関係を疑ってしまいそうな話だと、焦ったが・・・。まあそれなら親も子も大人どうし、その辺はまあ、そちらでやってもらうしかない。

 さて、自転車だが・・・。正確な見積もり、お灸代も乗せて作って、まずはお母さんにお見せしよう。あとは家庭の判断という事で。本人が来たら来たで、お母さんが来たらきたで対応するしかない。

 どうも神奈川県の大学生野球部、百キロ近く体重のある息子なんだと・・・。別な意味で会ってみたいね、どんな「バカ」息子なのか?直接会って話してみたいわな。まあ、息子には息子の言い分も大分ありかもしれないぞーだ・・・。
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度肝系?軍用自転車?



 なんじゃこりゃ?とすれ違ったら、思わず振り向きそうだわね。

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 自家塗装で頑張って、マットブラックで塗った。もとは青・・・だったかな?

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 実は市販車で88チャリとかいう名前で売られている自転車を、ちょいと改造したということなんだが、まあ大半の人が見たことのない自転車という印象受けるでしょうね。

 目的はそれ、まずは目立つこと、こんな自転車に乗っているんだぜー!という所なんだな。

 しかし驚くのが、このタイヤ・・・

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 リアのこのぶっとさには圧倒されるね。なんと24インチの4インチという太さだ。

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 前だって、24インチの2.1インチというかなり堂々としたタイヤなんだが、あまりの後ろの太さに、普通に見えてしまう。

 そもそもこの車体の目的すら不明だ。実用的にこれがいいというところでもあるのかな?砂浜でも潜らずに走れるとか・・・?

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 ハンドルをこの幅広のドロップ系にしたというのも製作者のアイデアこれがバイクのようなごっつさを産んでいるともいえる。

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 ブレーキは、最初悩んだが、エイド系一発をハンドルの根もとにとりつけた。通常乗る際には、この辺に手が来る、間違っても下ハンにはいかない、それを考えると、ここがベストだろうね。

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そしてブレーキ自身はワイヤー引きのディスクなんだが、このエイドでバッチリ引ける。

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 シフターはバーコンをドロップハンドルの突先につけた。ちょっと遠い印象はあるが、見た目重視で、これでいいんでネーの?

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 まずは第一弾終了ということか。はじめて、自転車という形になった。来店したのは?もう何年も前だろう。乗りたい自転車のイメージは強烈にあって、それをこちらが触診しながらパーツを集めて、加工したりしながら、作っていくという流れだった。

 元美大生だけに、イメージは豊富。ただ、自転車はイメージだけでは作れない、そこで当店の協力なんだが。当店とて乗れるものは作れても、豊かなイメージとなると、また話が異なってくる。両者合わせて、はじめて乗れるイメージ豊かな自転車となる。

 実はまだ一台ある・・・。大丈夫かよ?と思われるようなパーツ類も転がっている・・・?あと何年先になるか知らんが、次からはその第二弾に取りかかることになろう。

 大変だろが、そういう過程を経てこないかぎりできない自転車というのはある、そういう自転車の作り方があっても大いにいいはずだ。
 

反響ありの折りたたみを折りたたんで見せます!

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 旅のお供にいかがでしょう?という事で先日紹介した、小径レーサー・・・もどきですが。意外と反響も大きかったようで、もどきと行っても、けっこうポジションもしっかり出ますしね、本気で踏めば、そこそこ走るんで侮れませんぞ。

 という事で、この人気にあやかりつつ、この折りたたみ、実際どうやってたたむかをご説明します。

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 まずこの物干し竿のようなピラーですが、底まで押し込みます。

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 このようになりますね、次ぎにフレームの中心あたりを折りたたみます。

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 工具を全く使わずに、このようにフレームの中心に当たる部分の二本のパイプが折りたためます。

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 このように折りたたんだフレームから、ハンドルを外します。かなりかさばりますからね。

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 外したハンドルは、ワイヤーの届く範囲のかけやすいところにかけておく。そしてサイドに立っている長いステムを折れば、折りたたみは終了であります。

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 ここまでコンパクトにたためてしまいます。後は、専用の袋がないので、それは次の持ち主の方にどうにか、考えてもらいましょう。まあ、このくらいが入るショルダーベルト付きバッグなんていくらもあるでしょうから、寸法等を計って、購入するか、または自分で作るか?でいいのではないか?と思います。

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 ということで、旅のお供や、出張の多い仕事となんかにもいいかもしれませんね、いい相棒になると思います!

ルイガノ総メンテ



 来た時にはハンドルが動かなかったですが、あとはまあ何とかなるだろうということで、総メンテのお引き受け。何しろフレームが頑丈そうなので、こういうのは生き返る。

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 長いこと手入れがなかったようなので、それは見た目は大変だったが、そういう車体はほとんどどうにかなる。

 リアのタイヤは比較的新しかったが、フロントはタイヤ交換。

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 各所の洗浄と、消耗品の交換で、大抵は機嫌良くなります。

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 チェーン交換やワイヤー交換は、単なる交換だけではなくて、中核的な調整が入るので、それは良くならないわけがない。

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 ブレーキも注油と、シュー交換、ワイヤー交換に調整で、ほとんど性能は新車と同じになりますね。

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 オールワイヤーと、グリップ交換などして、整えていく。

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 機能面だけでなく、見た目も少し気を遣ってやる、ディグリーサーや、シンナーなどを使って汚れ落としね、そうするとちょっと年季が入った感じ、と同時に大事にしている感が出てき来るね、そういうのを別の言葉で味とかいうんだろうな。

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 サドルもひどかったんで、交換なんだが、持ち主は女性ってなもんで、このようなスリット系のスポーツ車体用としては、ちょっとだけ肉厚のものを選んでみた。

 このタイプは当店では女性に勧める定番となっている。

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 で、今回の一番の苦労は、ここ、ヘッドパーツなのでありました。インテグラル系のヘッドなんだが、こいつはワンを打ち込む、セミインテグラルという形式。

 直接ヘッドチューブにワンの形状を彫り込んでいるものと違って、打ち込み式の

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 このようなワンが入るんだが。発想としては、こちらの方がずっと健全だと思います。ガタが出たら、ここを交換すればいいわけで・・・、フレームが直にダメになる可能性のあるインテグラルという発想のほうが、不健全だと思いますね。

 むしろこちらの方が主流になるべきだと思いますが・・・。

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 ところが、このワンにもいくつか種類があるようです、今回初めて体験したんですがね。こいつは44ミリの直径なんですが、なんと41.5ミリなんていうのも有るようで、これまた探すのに苦労した。

 購入先の画面から細かい寸法が出ていないものが多くあり、それをまた検索かけて、展開図などを見てサイズを、購入のための判断をしないといけない・・・、まあ、絶滅危惧種なんで、今後はそんなサイズ展開は無いと思うが、このヘッド周りと、BB周りの規格の多さには、自転車屋ながら、併行する。もう少し絞る方向に進まないか?

 もう走りは、新車同様・・・

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 といってもいいね。そんなもんです・・・、大抵のおんぼろと思われている車体は見事に近く、再生出来るんですね、それもかなり高いレベルまでね。

磨き入り小径レーサーの登場だ!

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 これがまた、乗り心地がいい。

 それだけではない・・・、

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 随所に、モロ気合い入りとまでいかないが、大森社長の手磨きが入っている。

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 このちょっと荒めもいいね・・・。

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 アルミを鉄、イヤ、日本刀のように見せてしまう技術も大森社長はお持ちだが、今回はアルミのアルミたるアルミの質感をそのまま出した、作品としてみて欲しいですね。

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 20インチなので、

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 デカイのが付いています、前シングルね。

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 6速のギアがあります。それを

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 バーコンで引きます。ということは、
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 ドロップしようということですね、久々の小径ドロップ、小径レーサー・・・といっていいかしら?

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 ポジションはしっかり出るように、長いピラーが付いています。

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 折りたたみ機構も付いています、長いんで、ブレーキの際にはちょっとたわみますが。

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 それも、Vブレーキなもんで強力ですね。

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 試乗してみても、かなり走る小径と判断出来ますね。折りたたみも生きているので、旅のお供なんかにもけっこう最高な相棒になるかも・・・ですね。駅で組み立てて、サクッと長距離!タクシー代もかからず、一日数台の田舎バスに振り回されることもなく、自転車でしか見られない景色が、人が、食物との出会いがあるでしょう!

 旅のお供、その他にどうでしょう?

コードネームは鳴門 三桁から二桁へ



 これを見て、普通の自転車と思った人は、甘い。これは普通の自転車とはちょっと違います。

 なんたって・・・、

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 こいつが付いていますんでね。って、ただのトップチューブじゃない、あらゆる自転車のフレームに付いているじゃん・・・とも言われそうですが。確かにね、普通の自転車には付いているんだが、こいつは付く必要の無いのに付いている、という不思議なフレームなんだよね。

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 というのはここ見ると分かるように、こいつは、常人が乗るにはトップチューブを必要としない、ただでさえ頑丈なフレームだったんですねえ。

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 こういうタイプのフレームだったんですね。トップチューブがなくてもそのまま踏める強度のあるフレームに、わざわざ後付けで、トップチューブを溶接しているんですね、柳さんの協力を経てね。

 なので、相当頑丈なフレームなんであります、なんでそこまで頑丈に拘るのか?それは・・・

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 このロゴにも現れている、デイブ・・・。

 でもここだけ頑丈にしてもダメ、足回りも頑丈にしないとね。ということで採用したリムが、

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 アレクシアの30ミリリム、その中でもほぼ最強の強度を誇るという

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 シクロの練習にも使われてる固いリム、なのであります。練習用としても最強・・・?なんじゃないかな?

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 強度を上げるのは、ハブはラージフランジに越したことはないスポークを短くするだけでも効果はあるでしょうね。

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 このリアハブも、実はトラック用のラージフランジを改造して、ボスフリーを付けたもの、実は相当の力作なんだが、どうも普通に見られてしまう・・・、なので、ラージフランジで頑丈です。

 そのうえ・・・、

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 スポークはいつも使っている14ではなくもう一回り太い13のスポーク、しかもスチールという最強の強度。と、メーカーの星さんに問い合わせたところステンレスよりも強度はあるようです。
 
 フレームよーし、そしてホイールよーしと、強度が上がっていきます。

 そこに追い打ちを掛けるように、

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 タイヤも減りにくいビットリアランドナー・・・、ゴムが厚い分、タイヤ自体も固い、乗り心地に好き嫌いは分かれそうだが、とにかく減りにくいという特徴を持つ。

 それにまたまた、追い打ちを掛けるように・・・、

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 新作のこいつをタイヤの内部に忍ばせるわけだ。アーマーね、タイヤの内部に入れて、そのアーマーの内部には・・・、

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 ここね、ここには空気の入るチューブが来る。なので、ノーパンクタイヤのように、一体の構造で出来ているものではない。

 分厚いタイヤの下に、また分厚いこのアーマーが入り、そのアーマーに下に、空気入りのチューブが入るという構造なんですね。そう仕掛けてみて、ホイールを上から落とすと・・・。

 通常ノーパンクタイヤのタンナスでそれやると、ボスン!地面に一つきしておしまい。実に固い印象なんだね。通常のタイヤなら、バスケのボールのように何度もはねます。

 そして、このアーマーを入れたホイールで試すと、お見事バスケのボールのように、弾みました。

 これからはタンナスではなくて、アーマーの時代ですね。

 今月、正式販売等になるようなので、こいつを広めていこうかと思います。通勤、通学、自転車仕事のように、絶対にパンクによる遅刻や遅配がゆるされない、使い方をしている方々には、こいつは救世主になるんじゃないか?と思います。

 空気を入れるので、通常のタイヤと大差が無い。そして素人さんでも組み付けができるので、腕に覚えのある人は、製品だけ購入して、自分で装着すればいい。

 そして、タイヤ下に入るものなので、ワンペア購入すれば、タイヤのサイズを変えない限り、ほぼ半永久的に使い続けることができるというもの、まさに夢の商品の登場かもしれませんね。

 回を改めて、この辺については、しつこく広報していきます。いろんな意味での救世主・・・かもしれませんわ。

 フレーム、ホイール、タイヤが頑丈とくれば、もう無敵ですね、ほぼ。

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 ちゃんと普通に止まるブレーキをつけましょう、なんと言っても力がありますからね。止める力も、それなりでないと。

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 前はシングルでいいでしょう。複雑にし過ぎないで、長距離を乗りやすくすることです。

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 腹が邪魔にならない程度に、体を起こして乗るためのハンドル。

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 車体と同じ、黒赤のツートーンサドル、けっこうポイント高いですねえ。

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 はい、というわけで、通常の自転車よりもかなり頑丈さを意識して、作られた自転車なんですね。車体の名前がデイブ、この作成計画のコードネームが鳴門・・・。

 はい、そうです、こいつは究極のダイエット、減量自転車といっていいでしょうね。元力士が三桁の体重を二桁に戻すための、そういう目的を持った自転車なんであります。

 なので、頑丈さに拘ったというわけであります。今回この辺がうまく成功しましたら、また補強フレームを作り、頑丈ホイールとタイヤを仕掛けて、ドンドン出していけたらと思っています。

 それこそ両国当たりに営業に行ってもいいかな?なんてね。

 まずは、鳴門に乗せてみて、その成果を本人が良ければ、日記形式で三ヶ月乗ってみる・・・どう体重その他が変化するか?なんて見るだけでも面白いかもしれませんね。

 まあ二桁になったら、買い換えて、また三桁の人向けに出すというのもありかもね・・・。

 とりあえず、新コンセプトの新しい自転車が完了、こいつがまた、ジャンルとして定着し、一定の層をになってくれるようになるといいんだが・・・ね。まずは第一スイッチオン、スイッチは押してみなければ分からない・・・のだ!

勇気づけられる発注



 最初相場を聞いた時、思わず聞き返しましたな。

 エエ?二万・・・?二万かけていいんですか?と。

 まあ、この手の話は比較的あり得る所なんですが、懐にモロ飛び込まれると、ちょっと確認してくもなります。当店は、買い換えを基本的にはあまり進めません。買い換えをすすめるということは、現行自転車を乗るのをやめろと間接的にいうのと同じですから、そこはよほどの危険で無い限り、ご本人が決めればいいこと。

 ものしか見てないとこは、平気で買い換えをすすめたりもするんでしょうが、当店はあくまでもその使い手とものの「関係」を重視したいわけなので、決してものだけ見て、安易に買い換えを進めるようなことはいたしません。

 仮にその車体が使用者との関係の深い方の形見だったらどうすんの?

 ということなのですが、この車体をそこまで手間と銭かけて直しますか・・・と一瞬思ってしまい・・・、気を取り直して、しっかりやらせてもらうことに。

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 ことに駆動系を重視して・・・ということなので、この内装の内部から、小ギア、そしてもちろんチェーンまで交換とメンテでやります。

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 入れるものいれ、しっかり締めて、回転を調整すると、この手のものだって生き返りますね。

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 あと、ここBBもね。かなり多いのが、この辺ゆるゆるガタガタでも平気で走っている人。気持ち悪くないのかな?とも思うが、動けばいい、走りさえすればいいとなれば、そうなるのかな?あまりにも多いんだよね。
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 BBクランク周りの問題が無くてもペダルにガタがある場合もこれまた多い。コトコトいうのをそのまんま乗っている人、片足だけから異音がするもの・・・でも走れるからそのまんま。

 しかし、アチコチ、駆動系のユルユルの自転車から、ちゃんと整備されて、どんなにダンシングして、体重をかけても、ガタの一つも起きずに前にスーッと出る自転車に乗ると、それは皆様驚くんだよね、それが標準なのにな。

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 タイヤ前後しっかりしたものを変えるだけで、かなり予算も取られます、そういう意味で、よくよく考えると二万というのは決して潤沢な予算ではありませんが・・・。でもゆかりもない新車を購入するよりも、愛着のある一台に手間を掛けた方が、きっといいことがある・・・と思います。

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 このシフターも交換しても良かったんですが、なんかとてもこの自転車に馴染んでいるようで、しっかり洗浄と調整してやれば、そのまま使えるということなので、このパーツの主的なシフターはそのままにすることに。

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 直しておきながら、いうのもなんですが、そんじょそこらの新車にだって負けちゃいない乗り心地を回復しましたよ。これならまたしばらく快適に乗れるでしょう。そもそも愛着がある一台、よく見るとなんちゃってミキスト系の血も入っているようですね、ドロップにしても面白いかも・・・と思ってしまった。

 地味ですけれど、愛車に愛着を持っておられる方、大抵の状態には驚きませんので、乗り続けることを優先したいなら、是非ともご相談から承りますので、よろしくご検討ください!

入門以上 アルミシルク



 この自転車で、一気にはまって、ヒルクライムレースにまで出てもいいかなあ、と思っているという。すごく若いわけではないながら、こういうことが起きることはよくあることだ。

 なれば、この車体を磨き上げて、自分の競技自転車としていこう、というわけだ。

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 その前に、大問題を片付けないと、リアディレーラーが巻き上がってしまい、ハンガーごとへしおれてしまった。

 たまにこんなことも起きたなあ、というちょっと珍しいケース、珍しいが起こりうるというやつね。こういう場合、コイツのそのもののハンガーがあるかないかがデカイ。

 幸運なことに、シルクのアルミということがわかり、シルクは鳩山の荒井さんの所から取り寄せればいいという事で、解決。なければまた型紙作って、サイトの画面とにらめっことなりますな。ヤダヤダ・・・。

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 とはいえ、派手に折れている、なんでこんなことが起きたのか?もちろんディレーラーも大破、丸ごと交換ということで。

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 二世代前の105ね・・・。

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お見事ー!!!!というくらい完璧に元に戻っている。105の旧式がたまたまあったという事だ。

 あとは、磨いて、神経系などをしっかり整えていく。

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 自転車の横の顔といえばクランクまわり。コイツも綺麗になりましたな。

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 ブレーキもシュー交換までいかないまでも、関節にはオイルを染ませる。

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 リアも同じく・・・。このくらいからブレーキが効き始めてきた記憶ありだな。

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 アルミフレームながらも、嫌みでない固さ、ただこの固さは競技系で通用するでしょう。入門車体としては、いいんじゃないの?と言うところですね。いや、それ以上だな。

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 コンポ類にはほとんど問題はありません、チェーン・ワイヤー交換で快適に使えます。

 とちょいと難を言うと、ホイール・・・かな?

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 まともに踏んだら半年持てばいいかも知れませんな、といっても即変える必要もなしなので、次の目標の一つとして、みてもいいかもしれません。

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 あとは、スプロケもヒルクライムを狙うなら、もう少しワイドレシオの方がいいんじゃないか?という事も憶えておいて欲しいですね。

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 いい歳からの自転車へのはまり方、面白い、という事。同時にどうせなら、競技系にも・・・という意欲も出ている。申し分の無い一台かともいますよ、今のところ、過不足なし、あとは踏むべし!というところでしょう。

 一定の年齢を経て、それまでやって来たことのスライドから、自転車競技の入門編のところにまで立っている、俄然応援したくなりますな・・・、その気になればどんな車体だって踏めるはず・・・、何もカーボン車体だけが競技自転車ではない・・・、といっても、コイツ入門編にしては、けっこういい意味で手強いですぞ、そういう意味で、いい車体とのデッドヒートが起きれば面白い!再考に面白いはず!

夏休みモドキ 海見てきました



 鎌倉の海ですよ。朝晩など秋めいてきましたが、なんかちょっと夏休み的なことをやって来たんです。

 確か・・・10年以上前でしょう、平塚手前にある知り合いの歯医者によって、平塚競輪場まで南下して、あとは海岸線を鎌倉まで走って、間近で海を見たことがあったんですね。

 自転車連れて砂浜歩いていたら、持ち込み禁止といわれましたが、その時の水質たるや、ミルクティー状態、汚ねー・・・。

 当時だって、首都圏周りの方々の海のリゾートに違いは無かったはずなんだが、折角の休みを経費使って遊びに来た海がこの有様かよ・・・と、ガッカリしたもんでした。いや、むしろもっと海きれいにしろ!という怒りが出てもおかしくはないんじゃないか?なんて思ったりしましたね。

 昨年伊豆の海も、生温かったですが、水は透明、而して鎌倉の海は・・・。

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 イヤー、きれいな透明な海で、逆に驚きましたね。行政及び、地域住人に皆さんの努力の賜なんでしょうか?

 鶴ヶ丘八幡が見えるところからちょっと下ったところの砂浜でしたが、お見事です!これぞ真のリゾート地といっていいでしょうな。あれなら通ってもいいかもしれませんぞ。

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 言われてみれば察しも付くと思いますが、今回改めて驚いたこと。

 泳ぎに来ている人たちの、外国人の割合が多い、非常に多くなっているということですね。ちょっと驚きです。というか、店主の子供の頃などには考えられなかった展開が見られます。

 それも、白黒黄色ラテンから何から、すべてそろっていましたね。アジア系も多かったよー。黄色アジアから褐色アジアまで。

 多分あれはインド系の女性かな?浅瀬で寝転んでは楽しそうに遊んでいた、沐浴のシーンなどは写真では見たことありますが、イエイエ、そんな厳格なシーンなのでではなく、真夏に氷の塊と水の中で戯れるシロクマのように、ご機嫌で海と戯れていたのが印象的。

 中国系の家族は、水際で子供の写真撮影に夢中なようでしたね。若いおばあちゃんが大変張り切って、娘と孫の写真を撮りまくっていました、お父さんはちょっと白け気味で、海のほうを見ていた。

 アメリカンスクールかな?太めも気にしない、白人黒人の少女達が数名で波で遊んでいる。

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 あとは不思議な浴衣の一団もいましたね。決して泳がず、波打ち際から海を見ていました。

 二時間ぐらい観察していると、ちょっといろんなことが分かってきたりしておもしろい。三名を紹介しよう。

 その一、胸筋オヤジがいた。胸筋だけを無駄に鍛えたのか、そこをどうも自分の見せ所にしているのはよくわかる。赤銅色に日焼けした胸筋さらけ出して、コンビニの前で何か食べている。最初はそれだけかと思っていたら、3時間後コンビニの前を通ったら、まだいたんだな。多分だが、ズーッと胸筋さらして、干がらないよう補給しながら、コンビニ前でなんか待機しているんだろうな、それがこのオヤジの夏、なのかもしれない。

 その二、へたくそ英語ナンパ野郎。どうも外人の男に親しく話しかけてはナンパしている?兄ちゃん発見。相手の歳を聞きたいらしいが、アイムサーティーセブン!と繰り返し、相手にハーハ?といわれ、エエ、なんていうの?歳だよ歳・・・と困惑。
 あの、ハウオールドくらい聞けねーんだ・・・。でもめげずに、3時間後も同じコンビニで、へたくそ英語のナンパは続いていたようだ。

 その三、ガイコツおばさん。これはちょっと感動的だった。すれ違っただけだが、後ろ姿はもう骨に皮一枚のガリガリ、ガイコツの標本・・・釈迦の苦行像のようだった、いやそれは、今思えばおばさんとすら判断の付かなかない、人間のニュートラルな姿だったかもしれない。

 真っ黒に日焼けした体にランニングに短パンという夏全快の格好で自転車を踏んでいた。今を噛みしめ生きる意思に溢れた後ろ姿だった。

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 風は意外に強くて、ちょっと沖を見るとウィンドサーフィンが、木の葉のようにアチコチ行き来しています。

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 実は遊泳禁止だったようですね。といっても、水遊びは皆さん盛んにやっていましたよ。水が思った以上にきれいだったことになんかすごく安堵しまして・・・、お台場トライアスロンの便所海でのニュースがあっただけに、川から海に流れ込むところなどをよーく見ていたんですが、かなりきれいですね。

 来年オリンピックとかいう運動会をやる際に、トライアスロンは会場こちらに変えたらいかがでしょうか?どうせ東京オリンピックといっても自転車競技は伊豆の修善寺でしょ?近隣協力を得て、選手等には最善の環境でやらしてあげたら?と思うんだがね、どうせやるんなら。

 水がきれいになって、外国人が普通にいる、其れも旅行客ではなくて、定着した感のある外国人が普通に海に遊びに来ている、この国も変わったなあ・・・・という実感、でもそういう絵はどこか楽しい、単一性より、多様性のほうが自分に向いているなあ、と機嫌を良くした、海岸の一日でありました。

 そうそう、海岸周りではレーサーがかなり走っていましたね。ディスクブレーキは見なかったなあ、あまり。海辺だと錆が目立つからか?あとラレーの鉄フレームがいた、其れよりもプジョーの一インチのアルミフレームが妙に懐かしい、高齢者が乗っていましたね、アルミに高齢者、これも時代が変わったかな、という感じです。

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実は、あるチャリティーダンスイベントに参加、そのついでの海だったんだが。人並みに、夏を満喫させてもらった一日でありました、ご来店いただき不在だった皆様には、大変失礼いたしました・・・。


左前の修正



 カーボン車体だとすれば、ルックとタイム・・・どちらにしますか?なんて対比で語られるメーカーなのかも知れませんね。

 ペダルのイメージもあるかな?タイム派?ルック派?

 そうそう、カーボンフォークのイメージも大分あるでしょう、タイム派・・・ルック派・・・。

 店主はカーボンフォークから来ますね、どうしても、なればタイム派・・・でしょうな。そんなことはどうでもいいとして、独自規格を出して困らせてくれるというのもこの二社はやってくれますね。

 タイムのこまいヘッドパーツでもまれたことあり、ルックの一体型?ビーチクルーザータイプ?クランクが来たときはまさか・・・という事で、着脱には悩ましてもらいました・・・。

 で今回来たのがルックカーボン。

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 多分戦闘機だと思いますよ。確かご購入が海外サイトから・・・という事なんだが、このメーカー品で、そんな値段で?!という展開だったそうだ。

 ところが、問題が一つ・・・。

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 今を流行ること、ディスクブレーキ仕様のレーサーなのだ。ちなみに今年のツールなどほとんどがディスク化していると聞きますね。

 ホイール交換の時どうすんの?と思っていたが、ある筋からの話、メカニックがインパクト持ってくるそうだ、なるほどレンチ差し込んで、ダダダダってなもんで外すのかな?

 まあ、機能がどうこう言う前に、一部メーカーの思惑で、装備はこのようにして変わってきてしまう・・・。来年は東京五輪だそうで、シマノさんは今頃大忙しで新デュラの開発、仕上げに取りかかってんだろうなあ・・・、ユーザーそっちのけで・・・。

 ちなみに予言をもう一度。2020年には、10000番と言うきり番号をつけて、新デュラエース・XTRという統一コンポを出すんじゃないか?という予想をしています。もうここまでロードコンポがマウンテンライクになってしまったんなら、ロードコンポとマウンテンコンポを両極において、あとはグラデーションで対応すればいいんじゃない?と言うところ、さてどうなることやら。

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 でもって、国内では考えられない値段でやって来たコイツだったんだが、なんと・・・というか、もしかしてこれって常識なのかな?ブレーキが左前で来たという事なんですね。

 日本でのセッティングは右前がほぼ常識。ところが、大陸の中国では左前がスタンダード、そして台湾の貸し出し自転車のレベルでも左前がスタンダードだった。

 欧州でも、そうなのかしら?というより、右前って、もしかして日本だけ?なんて疑問が出てくるくらい、海外物に左前は多い。

 そんな状態でやってきたもんで、これを日本スタンダードにしたいという事だったんだが、ワイヤー引きならなんとかなったものの、オイルブレーキではなんともならない・・・という事で、やって来たわけ。つまり右左の前後ブレーキのセッティングを反対にしてもらいたい、という事なんですね。

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 前後ブレーキのホースを外して差し替え、オイルを入れ直すという意味では、インナーワイヤーを抜かなくてもいいという意味で、簡単なんだが・・・。右はすんなりできました。この写真のワイヤー辿っていくとフォークの脇からフロントに行ってますね。

 と、ところが・・・。左のSTIが・・・、

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 この部分ね、ダイアフラムとい薄皮のようなオイルの増減にピッタリ隙間無く貼り付くものが、破れているのか?上から注油すると、この脇当たりからションベン小僧のようにピーと漏れて出てしまう。最初キャリパー側の栓を開け忘れたか?と思ったんだが、そうでは無い。

 再度セッティングして、やってもションベン小僧・・・。

 工房床まわりが油浸し、近松もん状態になってしまった・・・。最近シマノさんは紙のマニュアルをつけなくなった、確かに大半は読まずに捨てられるものだったんで、その紙の無駄をなくし、それをすべてサイトに変えたという事だ、なのでそこを開いて、オイル横漏れを調べるが記載が無い。

 そこで、カスタマーサービスに連絡。症状を告げると、再度型番を確認し、代わりを送るという対応。

 これぞシマノ対応!クレーム口封じ。でも助かるね、二日後に左STIが到着し、再設定。ただし、思った以上にシフトワイヤーのインナー交換に手間取った。

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 オイル充填、下を絞め、上からくぼみ部分に空気を噛まさず、不足分をスポイト垂らしをし、蓋を閉める、完了。

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 当然前後ディスクなんで、シートステーブリッジすらない。

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 アルテグラのリアディレーラー、不足なしだね、シルバーがないマウンテンライクということ以外は・・・。

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 ガリガリ君ライクな太いクランク・・・。かつて、サエコチームが赤いキャノンデールを使っていた際、シートチューブの太さをコーラの空き缶と呼んでいたが、今のシマノクランクはガリガリ君なみの太さだわね。でも・・・

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 こうして全体を見ると、なかなかバランスが取れているというのが不思議でもある、もう店主などは古い人間なんでしょうな。邪魔にならない程度に、脇で静かに仕事してろ・・・という事かも知れませんね。

 そして、乗ったらまた、コイツもすごいはずです・・・。なーるほど・・・てなもんでしょう。でも・・・、これ以外の選択肢もというところで、踏ん張るところは踏ん張っていこうとも思うわけで、でもこうした新機種をも同時にいじれることを今後とも喜びとしていきたいですね。

スライムの今後 チューブ交換!



 スライムって、元々おもちゃの名前じゃなかったっけ?スライムカエル入り、なんていうのがあったように憶えていますね。

 今から四十年くらい前、くずきりと寒天、ゼラチンを混ぜたような、ドロッとしていながら付きすぎず、切れては離れて・・・の変な感触、それが売りだったんでしょうね。

 と思っていたら、自転車の方にもそんなものがあるということで、こちらはパンク防止剤のようですね。

 コイツがとあるチェーン店だかのキャンペーンか、売りか何か知りませんがしりませんが、チューブ内に注入されていることがあるんです、それもちょっとばかり頻繁にね。

 パンク防止剤だから、本当にパンク防止してくれればいいんですが、パンク修理にくるんだから世話ないよね。防止してないじゃん・・・という事なんだ。

 製品そのものというよりも、コイツを注入してどう完成させるか?という施工に問題があるんじゃないか?という説も聞いたことがあるが。

 コイツが入っていながら、パンクした場合、ちょっと面倒くさい。

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 防止し切れていないスライムが、パンク穴からこうして漏れてくる。拭いても拭いてもあるだけ漏れる・・・。パンク箇所を特定するために空気を入れると、コイツが吹き出して、工房の床を汚してくれる・・・。

 できるだけ、患部を高くして、チューブ内のスライムをしごき落としてから、アルコール等でまわりをよーく拭いて、脱脂してパッチを貼るんだが・・・。どうも圧着がうまくいっていないようだ。

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 コイツはあとで分かるが、小さいパッチを貼って、その上からLサイズのパッチを被せるようにハッタものだ。

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 この大小を小を下に、完全に被せるように貼ったものね。

 さすがにこうして施工した箇所からの漏れはなかったが、というか、そのくらいしないとダメな場合があるということなのね。

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 剥がしてみると、やはり、パンク穴のまわりからあれだけ拭いたのにスライムがじわっと漏れているようだ。完全に撤去してないから、仕方ないのかも知れないが、なかなか面倒だわね。

 ちなみに、このチューブに関しては、色々やったが、最後はチューブ交換ということにした。子供を乗せて走る重い電動自転車で、課題の残る状態でお渡ししたくはない・・・ということね。

 ただ、今回確認出来たことは、パッチの上にパッチを貼るということの効用であります。厳密にはその分分厚くなってしまうので、ホイールのバランスが崩れる・・・等はレーサーでないので、無視しましょう。

 パッチの上からヤスリを当てて、足付けをして、ゴムのりを薄く塗って、更にパッチを貼る、その効果は?

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 完全に剥がして、裏から見たところですが、二枚のパッチがほとんど一体となって、同化しているようです。これではわかりにくいので、合体した二枚を剥がそうとしましたが、それがもう大変・・・、という事はパッチの上からパッチを貼るということの有効性が証明されたようなもんですね。

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 半分に斜めに切って、ようやく離したところ、わかりにくいですが、大小二枚、これがほとんど一体状態だったということです。

 パッチ貼りは、完全な脱脂と、完全な圧着が条件で、けっこう難しいものであります。1回目の施工で漏れが出た場合、通常は漏れたパッチは外して、再度足付けして、ゴムのりと新しいパッチを貼り直すというのが通常ですが。

 状態によっては、パッチの上から、パッチを貼るということもかなり有効であるいう事の確認ができましたね、そういう意味で良かったですわ。

 と同時に、今後はスライムステッカーありのパンクの場合には、パッチではなく・・・、チューブ交換ということにいたしましょうか。

 今回スゲー時間取られちまったんでね・・・。

10年目にして出動!FUJI SST

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 調べてみると約十年前に、やって来た決戦用フレーム、二本の内の一本なのでありました。記事はこちら、2010年4月のものです。

 このときの衝撃というのはなかったな・・・、大丈夫かよという軽さ。BBソケットまですべてオールカーボン製。86.5なる規格があることも始めて知った。

 そして、この時、カーボンフレームのどん詰まり、詰まるところ、開発の終わりなのではないか?ということを感じたもんだ。まあ多少の変化はあれ、よほどの素材の変化が無い限り、カーボンではこれが行き着くところなのではないか?と。

 実際、この頃にはディスクロードなど出ていないし、電動ものだって、今日のものとは違う。そういう細かい違いはあれど、このフレームの完成度の高さは向こう十年は変わらないだろうと思ったもんだが、まあそんなところのようだ。

 当店まわりで一番東京五輪に近い男、古潤。こいつが落車して、スペシャから、かつてのウィリエールに乗り換えた経緯は何度か触れてきた。

 そのウィリエールもどうもトップ長が長いようで、なんとかならないか?というのが今回の発端。

 なら、落ちたスペシャに戻すか?落ちてんだぜ、一回・・・。

 そういえば、十年近く前に購入しておいたFUJIsstは、まあ、走るやつに貸与ということは決めていた。そうなると・・・。

 トップ長に悩んでいたというより、いつもにないほどに不安を感じている古潤。珍しいねえ、いい意味でもっと適当だったんだが。そういう時期もあるんだろうな。ホームページで、各フレームのトップ長を調べるなど、彼なりの安定剤を求めたいたようだ。

 それはそれで、やるべきことはやっておく方がいい。ただし、実際の走り、コースでの走りにもっと集中できるようになれば、そんなもの杞憂に終わることもある。杞憂に終わるにしても、重要な過程でもあるので、そこは通っておいた方がいい。

 こちらは、あまり巻き込まれることなく、淡々と事実と、把握している限りの過去の傾向などを吹き込んでいくことぐらいだろう。

 そんなこんなで、FUJIに決まった。

 そして載せ替える。

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 ウィリエールに付いていたパーツ類を、戻すように。

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 付いていたものを整備して取り付けて再度連動を見る。

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 たっての希望で、少し長めだった、スペシャのステムを外して取り付ける。当初心配して短め、110ミリのステムで組み付けたが120のステムを自ら選択。一晩で心因性のもの、回復傾向か、やはりいい意味で適当でよろしい。

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 そしてSSTには唯一こういう欠点があった。ポジション出しに、フレームを切り取るという・・・、支給ものならいざ知らず・・・、これはないだろうというもんなんだが、あの頃ちょこっとこうした傾向が流行ったもんだ。店主も仏壇号、で痛い思いをした。

 これ短く切りすぎた時のこと・・・考えているのか?

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 30ミリほど切り取った。そして大切なことは、この切り取ったあとのもの、

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 こいつなんだが、これは取っておくこと。万が一切りすぎた時、こいつを輪切りにして、切りすぎた分を切り出してスペーサーとして使わないといけないからね。もちろんそれにだって、限界はあるだろうが。

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 気になっていた、トップ長だが、なんとかこれで走ってみるという積極的な気分にまで持って行けたようだ。

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 何度か試乗も繰り返す。

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 まあ、店主ごときだが、試乗してみて、一グラムもこちらの力を無駄にしない、貯めない、固いフレームということがいえるでしょうね。

 試乗している最後のほうで疲れ始める。五十キロくらいのクリテリウムなんかに最適かもね。

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 十年近く当店に暖められていた、フレームがついに日の目を見始めるか・・・。まあ理想的な展開かもしれない。

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 もう固いフレームであることは、どうしようもない、出来れば、ホイールで逃すか、補強するか?調整するか・・・かもしれないね。

 長距離の練習にはロープロファイルのリムに、ネジリで組むのもいいかもね。短い距離のレースには激固リムで組んだもの・・・、まあ色々出来そうだ。

 まずは九月七日が群馬が、最短の本番、久々にプロツアーと走るらしい。そこまでの間で、細かい設定、できるだけやっていこうか・・・。

ということで、相変わらず、古潤、内輪で最もオリンピックに近い青年、応援よろしくね!


今を去る11年前にやって来た

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 懐かしい写真ですねえ、二店舗前の旧店舗時代の写真です。この横にテントのようなものが見えますが、実際テントで作業なんかやっていましたね・・・。

 あの店舗が続いていたら・・・なんてことも考えたりします。規模はあれ以上デカくはならないながら、作業場の増築とかやっていたかな?と思うとちょっとワクワクもします。

 単管で、二階建てにして、母屋のまわりはまるで土星の輪のように増築物が取り囲み、まあ通報受けて終わりだったかも知れないなあ・・・。

 と、アルミ溶接の開発される前の接着アルミフレームのジャイアント、これを当時の副店長の真田さんがかなり気合いを入れて磨いたりして仕上げた、と思いますね。

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 途中のカーボンコーティングの部分は部分塗装して、かなり完成度あげて仕上げた、記念的一台だったと思いますね。

 暫く乗っていたのが、前輪に何かが挟んで、前転し、鎖骨を折って以来、自転車から遠ざかってしまったということでした。

 それをまた乗り始めるということで、総メンテ、まずは前輪から治さないとね。

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 ハブはいいもの使っていただけに、流用だな、リムは黒、ならあれだ・・・。

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 ARAYAで組み直し、相変わらず精度はいいね。

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 リアはそのまんまちょっとした調整でいいんだが、前輪との比較では問題は無い。

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 チェーン交換と磨きをいれて再生へ。まあコンポ類もほとんど問題ないね。

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 ワイヤー類を交換すれば、STIの調子もほとんど新品と変わりない、こういう所シマノは本当優れている。

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 10年以上前から10速だったのね・・・、そして来年は新デュラエースでしょう、12速でしょうな、多分。

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 元磨きがしっかりしていたもんで、ほとんど元通り。

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 いい仕事は10年以上持つということでしょうな。

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 接着なもんで、10年前お渡しするときもパイプが抜けるかも知れないリスクについてお話ししましたが、向こう十年に向けて、より注意して、走行中に柔らかくなるような異常が発生したら、即止まって観察、というのを徹底していただければ、まだ暫くは乗れるかな?

 そう、接着アルミの典型といえば、アランでありますな、それを彷彿とさせることを目的として作ったことを思い出しました。折角アルミ溶接の技術が確立されたのに今更リスクのある接着に戻るはずはない・・・という事からすると、この手のフレームはよほど見た目を気にする、アラン派の人たちが時流に逆らってわざわざ作らない限り、絶滅種であり続けるでしょう。

 ケミカルは年々良くなっているので、よりよいものの実現は可能かと思いますが・・・まあ、よほどで無い限りはそんな奇跡は起こらない。

 という事で大事にして欲しい、一台ですね。

あの男がやって来た



 高校生の時散々乗っていた、この車体。先日ちょっとした落車でもって、その時乗っていたフレームを一端諦め、古いこいつを引っ張り出して、組み付けて乗ってみたものの、どうもトップが長く、何度乗ってもハンドルが遠い、慣れを誘発しても結局慣れずに、フレーム交換・・・という決断に。

 高校生の時からするとすでに四年くらい経っている、体変わったかな?

 と、店主と言えば、大分レベルは違うが最近その辺のことが身に染みている。最近・・・、ヘエ・・・という短いステムに取り替えたのだ。と、その前にある自転車に試乗した際、なんとも乗り心地がいい。計測してみて、その数値を当てはめてみたら、まあ、乗りやすいわけだ。

 大分体も変わったもんだ・・・と自分では納得したんだが・・・。

 ただ、あの古潤といえば、現役中の現役・・・、しかもまだ二十台の前半中の前半、それでもそういうことがあるんだね。

 ちょっくらだが奴さんの好みは分かっている。小さめのフレームに、長めのステム・・・、大分店主とかぶるわけだ。だから、深いところでの彼の悩みは分からないまでも、なにを求めているのかはちょいと察しが付く。

 しかし突然にも見えるこの、トップ長に関する見識、一体何か原因でもあるのだろうか?

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 落車でひとたびやめたこのフレームだが、彼のイメージでは、コイツなら大丈夫そうだという。フレームの計測というのはスローピングやカーボン特有の特殊形状などで割り出しにくい面は確かにある。だから単純に長さだけで比較することはできないが・・・。

 このスペシャとウィリエールを比べるトステムをいれて、五ミリほどスペシャが短いという結果になった。

 五ミリ・・・、サドルの五ミリは決定的だが・・・、しっかりポジションの出た選手のトップ五ミリも決定的なのか?腕の長さだけでなく、前傾の度合いによって変わるトップ長は、シート長よりも厳密ではない・・・というイメージを店主は持つが。

 事実、かつて店主も、ちょっと怪我で乗れない時期があって、暫くぶりに乗ってみるとハンドルの遠さを感じたことがあった。乗っている内にまたポジションも回復してか、違和感がなくなったんだが・・・。

 古潤に一体何が起こったのか?加齢による・・・まさか・・・ねえ。

 または、落車による体の縮み・・・。これは意識、精神状態、心因性によるものなのか?なんて考えたりもする。

 走り込みはできているという事なんだが・・・。

 プロ野球で時たま起こる乱闘に、打者に対する暴投がある・・・。この暴投および、それによるデットボールを受けることで打者の打席のフォークが崩れてしまうという事が起こりうるんだそうだ。長年かけて作り上げられた打撃のためフォームが一球のデットボールで崩されうる。

 つまり、そのシーズンを無駄にしてしまうことだってあるということらしい。痛みや恐怖によって、体の反応が変わってしまうことから起きるという説を聞いたことがある。さすれば、同じくらいの恐怖心で投手に暴投をさせないための策として、もしうちの打者に暴投しやがったら、ただじゃ置かねー!ぶん殴るぞ!というシグナルを送るという意味で、乱闘がある・・・、あり得ない話ではないかもしれない。

 同じく落車をして、フォークが変わってしまうことってありうるんじゃないか?なんて考えられなくもないのではないか?恐怖等によって、体が縮まってしまうような心因性による原因・・・。

 パンターニなどは実際の交通事故などで、左右の足に数センチの長さ、物理的な長さの違いが出たときいたことがあるが。

 以前貸したものとは違う、カーボン車を試乗させ、二十ミリほど短いステムを交換したにもかかわらず・・・、

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 ふざけて乗せた、先日店主のために自分で組み付けた、ラバネロピストの改造号、鉄フレームものなんだが、そいつを実に楽しそうに乗っている。

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 サドルはありものの競輪用の激固サドルが付いているが、そんなのはへっちゃらなようだ。

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 そしてあろう事か・・・、貸し出そうと思ったカーボン車体を蹴って、これ借りたい・・・と。

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 まあ、あまり追い込まない、長距離ペースの練習なら二三日はいいか・・・と渡すことに。

 スペシャのフレームも癖ありそうだし、元々電動付いていたんで・・・パッと移植できるんだが分からんが、まあ、9月7日向けの群馬の本番に向けて、なんとかしないとな・・・。

 レースメカニックというもんは、自転車だけ見ていればいいってもんじゃないな・・・と、店主か強く感じた次第である。

二台そろってネバダへ



 先日の省きバージョンのカーゴバイクですが、この路線でカーゴタクシーとして、この8月の下旬にネバダ砂漠のバーニングマンイベントに出かけることになりました。

 省けるもの省いて、構造強化して、できるだけ重量を下げて、飛行機に追加料金なしで積んでいくこと、色々工夫いりますね。

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 このバーニングマンの模型、革で作られているようです、こんなのもついていくんでしょうな。

 そして今回はこれだけではありません。こいつも連れて行くことになりました。

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 これです、アレックスさんの自作、二輪カーゴバイクです。これとの比較をいうと、荷物は当店のもんが積めますが、三輪と二輪での走行性能の差をいうと、アレックスさんのバイクは抜群に乗り心地と機動力はいいですね。

 ですから、少量荷物であれば、アレックス号をおすすめします。

 今回当店のカーゴバイクは人を乗せ、アレックスさんのバイクはものの移動またはコーヒーの給仕に使われるということです。

 さて、こいつもそのままでは飛行機に積めませんので、解体していきます。その解体指南にアレックスさんも登場。

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 解体しての収納性や持ち運びの良さは、アレックス号は徹底して出来ます。それだけに、解体も細かく、組み付けもソコソコ技術がいりますね。

 ネバダで組み付けないといけない、吉沢さんはしっかり覚えようと必死ですね。

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 こちらも前輪がハブダイナモだったり工夫されていますが、今回は軽量優先ということで、通常のホイールに交換、ライトなど外していきます。

 しかし・・・、ここ数年、アレックスさんと店主が非常に似てきています・・・。この5月アレックスさんの実の弟さんがフィリピンから来日したんですが、実の弟さんよりも、店主のほうが兄弟みたいでした。

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 カーボバイクのカゴを回避するために、ワイヤー類が長い、そのワイヤーワークなどをしっかり指南しています。

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 この箱もすべてバラして五枚の板にできる、その外し方とばらし方を徹底的に仕込まれる。

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 いよいよ、後輪を外しに、これはローラーブレーキだが、この辺のことを考えると、Vブレーキ等にして置く方が楽かもしれない。

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 そして、最後フレームの二分割、デモンタブルなのでありました。

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 ここまで徹底して、バラすと、これだけコンパクトになる。

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 ばらしの過程も、かなり綿密に写真に撮り、頭に徹底的にたたき込む。

 この後、それらの写真を資料に、今度は吉沢さん一人で、アレックス号を組み立てるなんてことやっていました。

 やはり、ワイヤーワークとその取り付けの際のワイヤーのほつれなどが、いかに大変かなんてことも、期せずして学んでいたようです。こちらは近くで、よほどで無い限り、口を出さずに見ている、これもまた別の指南でありました。

 23日に出立、其れまでに二回ぐらいは解体組み付けを繰り返しておくといいんじゃないかな?いくらやっても、現地ではいろんな事が起こるからね。

 さて、二台のカーゴバイクがどのようにご当地で使われ、どんな評価を得られるのか?ちょっと楽しみだね。

 無事終了して、お帰りの際には反省会含めて、ミーティングだな・・・これは。いいプロモートにもなりそうだ!

 カーゴバイクは、当店にありますので、試乗したい方はその旨お伝えください!

狸祭やります!



 6月7月と二階雨でつぶれた狸祭ですが、この8月18日、台風も去って、むしろ熱波の中、開催いたします。

 しかし暑い!

 会場準備も昼間出来ません・・・。

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 ようやく夕方頃から、ボチボチと店内の自転車の移動を開始。

 掃除して・・・、

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水を打つ。少しばかりひんやり・・・でもないか・・・、暑いわね。

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 水まきはカッパ君に頼んだ。お片付けの時にブー垂れていたカッパ君も得意の水まきの時には、張り切ってました。

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 そして、構築依頼はじめてかな?外の鉄箱の窓枠を外してずらしてみました。そうすると・・・、

 スゴイ勢いで、道路から風が店内に入り込んで来たんですねえ、考えてみれば当たり前かもしれませんが・・・。暑い日の風のありがたみが分かりますね。

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 ようやく八時過ぎ頃、大方終了、あとは出店の皆様、参加者の皆様を待つのみ・・・かな。

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 豚足の黒酢にもほぼ完成、味をしますために冷やします。

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 煮崩れものを集めて、味見・・・まあ旨い・・・。

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 付け合わせの煮卵も完成・・・。

 では、18日午前十時過ぎ頃より、狸祭お待ちしています!

8月18日日曜日 狸祭やります!



 6月、7月と雨にたたられた狸性ですが、しぶとく8月もやります!

 この18日です!日曜日、十時以降かな?今度は雨はないでしょう、むしろ台風一過の熱帯・・・といわれています。水物、飲み物等をしっかり仕込んでおかないと。

 まあ、いろんなことをやって、飲んで食べて、遊んで、休んでいってください、というイベントです。夕方以降は店内二階にて、ライブもあるますよ・・・という盛りだくさんです。

 是非遊びに来てください!

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 今回も、コーヒー、クラフトビール、酒類等飲み物は豊富だと思います。

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 食べ物も、まあ色々!

 今回店主の出し物は、

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 まだ途中ですが、豚足の黒酢煮です。つまみで出しても、ご飯とどんぶりで出してもいいようにしようと思います。これから煮卵も仕込みます。

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 そしてもう一品は、バラ軟骨の煮込み。これもつまみと丼、二種類に分けて出す予定です、お楽しみに。

 熱中症対策に、ミストシャワーも購入して、前日設置などいろいろいたしますので、事前お手伝いなど、お手すきの方はご協力していただけるとありがたいです!

 ということで、この18日、日曜日、狸祭やりますので、是非遊びにおいでください!
 
 お待ちしています!

課題残り 徐々に修正



 子育て号の完成とはいえ、課題はいくつかありそうだ。

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 この独特のチェーンカバーを見れば、アローズということは分かる人には分かりそうだ。

 まず課題として、この前ギア。ちょっと子供を乗せて走るには重すぎやしないか?という老婆心が湧く。

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 リアがシングルしかないので、ギアチェンジは出来ない、もし重いなあ・・・と感じても、このまま踏み続けるしかない。

 多分・・・大変かもしれない。そして、アローズと言えば、リアブレーキはコースターという形式。

 この形式は、ペダルを逆回しにすることで止まることになっているが・・・。

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 足でかけるコースターブレーキなので、片方のハンドルにブレーキレバーがない。ところが・・・。

 子供や荷物を載せて、自転車を引くとしよう、時に止まって、制御等をしようと思った時、前ブレーキだけではどうも心許ない感じはする。コースターブレーキはサドルに乗っていないと全く機能しない機構なので、引いている時は実質ブレーキは片効きのみということになる。重い自転車がよろけそうになった時、それを回避する際にはブレーキを握るが、それが前ブレーキだけで足りるのか?これも課題となりましょう。

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 前子載せ。

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 後ろ子載せ、着脱が楽なので、前後ともに同時に使うかどうかは不明。

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 スタンドは頑丈に。

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 カゴは大きめ、お母さん自転車の特徴ですな。

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 後付けハブダイナモを取り付ける、これけっこういいかも・・・、これから秋に入っていく際に、つるべ落としの夕方などにはいいですねえ。大した重さを感じない、ホイールの回転に差して影響はないというところがいいですね、そして後付け・・・。

 本製品の正規の使い方には、クイックレバーでの使用は不可能とあるようですが、ものにより加工すれば可能かという、見解を当店は持っています。秋に向けて、やっていくぞー!

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 どうも、車体としてのアローズ好きが、今回の改造依頼ということになったようですが、先にも書きましたように、このままで使用し続けるにはちょっと無理があるようにも思われますので、これは乗りながら少しずつ変えていく、必要があるように思われますね。

 納車の際にはしっかり提案して、検討していただきましょう!

 

瓢箪から駒 近未来いや現状の新ランドナー?



 しばらく見て・・・なんだ?と思うか?来たか・・・と思うか?反応は色々あると思いますが、店主としては奥深い一台となっている様に思いますね。

 作はあの清水さん、これにて四台目。さて、その内容拝見と行きましょうか。

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 ハンドルはドロップなんだが、エイド付きのブレーキを選択。

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 こいつが復刻してきた時には、ヤッターと思いましたね。かつては少年ランドナーについてました。それがなくなってしばらくしてからの復刻でしたからね。

 とにかく楽にゆったり乗れる、そう乗りたい人にはもってこいのパーツであります。

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 車体全体は、26インチの実用車のフレームですが、前輪だけに700Cをあてがっています。後輪は26インチ、なのでちょっとしたダルマ自転車じゃないが、前輪が少しだけ前上がりの状態になります。

 そこに先ほどのエイド付きドロップハンドルが付くということで、前傾ながら、多少上がった位置ということで、正直ハンドルが握りやすいんですね、これは清水さんが狙ってやったことなのか?偶然なったことなのか?この発想は、この後随分使われるんじゃないか?なんて思います。

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 前は一枚。この一枚は元々実用車に付いていたものを裏を削って、刃を薄歯にして多段に対応させたものなんですね。

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 そしてリアをワイドレシオを選択。ある意味今風ですね。スラムの作ってきた前シングル、後ろワイドという選択。今後マウンテン界などでは、これが主流になっていくようで、シマノが作ってきた前トリプルは、当のシマノが取り下げつつある。

 何がいいかというと、一言単純という事であります。上げるか下げるか以上!というだけ。前ギアとの関係でオタオタしなくて済む。軽くしたければ引っ張ればいいし、重くしたければ緩めればいい、ただそれだけ。

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 ステムの首根っこにシフター台座を付けて、とりあえずはリアのみ多段という形式。本当単純で、シフトに頭を使わなくていい、そして欲しいギアはこの範囲で見つかる、乗ることに集中できます。

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 ディスクブレーキ以外、ホイールサイズを変えると、リムブレーキの設定が難しくなりますが、今回もうまくクリアしています。センタープルでも侮るなかれ、かなりいい効きです。

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 リアも同じくセンタープル。ブレーキ、ハンドル、レバーなどがちょっとレトロ色を出しています、そこも狙いでしょうね。

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 サドルは、今後変更の可能性もありながらも今のところ、革サドル。革でなければいけないという必然性はないんですが・・・。

 で、全体の評価と行きましょうか。

 かなりいいです!対象を絞れば、相当いいです!

 ではどう絞るか?ですが。

 のーんびり長距離をしっかり乗りたい、という人にとってはかなり最高に近い自転車になると思います。その中にはもちろん高齢者の方々も大いに含まれます。

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 このスタッカート形状のフレーム、これは乗り降りが断然楽であります。ホリゾンタル縛りがお好きな方は倦厭されると思います。其れはもう仕方ない・・・、ホリゾンがお好きなんでしょうから。

 でもね、選手だってゴール後に自転車から降りられなくなることがあるんです。すべて出し切って、消耗した体にとってホリゾンフレームから下りるのは難しい、他の誰かに抱えられるようにして下ろしてもらったり、ビンディング外してもらったり・・・。

 店主もあのデカイ荷物自転車に、大量に積んだ際思うことがありますが、もしこの車体がホリゾンであったなら、降りることは出来ないだろうなあと。

 ツーリングの疲れと、老化による股関節等の硬化などを考えると、このスタッカートは大変ありがたい。これは高齢社会まっただ中であと30年以上続くであろうこの社会において、スタッカートツーリング車は必然的傾向になるだろう、と予言しておきます。

 よりスタイリッシュなスタッカートツーリング車を開発したところが、頭取る、と思います。

 そして、この前シングル。

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 これですね、こいつは乗ってみて、ビンビン来るフィット感といいましょうか・・・、これも今後の高齢社会での主流になりうる形式かと思います。短いクランクに、ワイドレシオであります。

 軽いギアを短いクランクでくるくる回す・・・、股関節膝関節等の可動域が狭まってくる高齢化に際しては、短いクランクは非常に優しいわけです。そこで高齢者になる前から、回すクランク術を身につけておくと、これはサイクリング寿命を延ばす展開になると思います。
 
 乗っていてものすごく気持ちいいですよ。はい、ドンドン後ろから抜いていってください、こちらはこちらのペースで足腰に無理なく、長距離を乗っていきますんでね・・・という。

 高齢社会という現実を前に、自転車界はどう対応するべきなのか?ということのヒントがものすごく詰まっている車体であると、思いますね、この自転車は。

 ホリゾンプライドの低い人から、乗り換えて、ちょっとしたマイナーブレイクが起きるんじゃないか?と予感しますね。

 この一台を加えることで、合計二台分の形式を当店は提示しています。高齢社会の今後には、チョッパー形式のツーリング車か、このスタッカート形式のツーリング車というね。

 概念も作っていきましょうか?高齢社会における、「自転車寿命」の延命について・・・なんてね。

 もう少し悪のりしようかな?

 どうせ高齢社会なんだから・・・、みんなそれぞれの「自転車仙人」目指さない?なんてね。

 老いや衰えを認めなら、それを受け入れた自転車セッティング。選手や若い奴らのそれは、黙っていてもシマノ・スラムが作ってくれるだろうから放っておいてもいいが、自転車仙人は自らを知らないと、雲のごとき自分の自転車は出来ないだろうな。

 これは一つのジャンルになる・・・。

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 意図してかしないかは別で、スゴイ一台を作ってしまったな・・・、是非試乗してみて欲しい一台ですね。

 そして、プロモーションだな・・・、実は乗り手の候補はもう一人決まっています・・・。

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 写真の鬼才、鬼海さんですね。彼だったら、ビシビシこの自転車のなんたるかが伝わると思いますね。

 まあ、最短距離で自転車仙人に到達される方でありましょう。台湾一周なんか・・・いいだろうなあ・・・。

 新たな可能性の開示・・・だよ。

灯台もと暗し 近所に湧き水川あり 真夏サイクリング水遊び



 何度も通っていながら、ここがそんなところとは知らなかった・・・。実にもったいなかったんだが。

 思えば、五十年住んでいた杉並から出て、今から四年前、この西東京市に移ってきた。感覚としては、杉並との地続き感があって、異なる土地に来た感じは全くないながらも、より武蔵野の色が濃くなったと、内心喜んでいる・・・というところ。

 地野菜も杉並より充実している、なんてったって地元の名物が保谷梨というんだからね、農産物だよ!東京なのにだよ!

 武蔵野市に入っても、小金井市に入っても、小平市に入っても、その濃くなった武蔵野感はいいものだね、今後より西に行くことはあっても、東に行くことはないだろうと・・・と固く思う次第である。

 そんな中で、宝のような場所を見つけたんだな。

 上の小川。どこにでもありそうななんだが、なんと水源が近い、湧き水が近いということで、安心してつかることのできる川なんでありますよ。

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 秋から冬にかけて、この川の上をよく通っていたんだが、まさか入れるとは・・・。でも橋の上から、水の流れにたゆたう水草を見ていた、なんかタルコフスキーの絵のようだ・・・なんて見ていたんだがね。まさか夏には入れるなんて・・・。

 杉並時代も善福寺川という川の近くにいたので、川にはそれなりの郷愁が店主にはある。本当に小さい頃は、この川はどぶ川だった。それから下水が整備されてから、この川は徐々にきれいになって、川には魚やカエルが戻ってくるようになった。

 川に入って遊ぶことはほんの数度はあったが、やはり、顔をつけるとかは論外で、いわゆる親しき川遊びのようなことは出来なかった。

 ところが、今回見つけた川には体全部を付けることができる、其れも当店から自転車で二十分ほど走ったところに。

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 早朝からサイクリングをして、炎天になった頃、この川にレーサーパンツで飛び込んで、ヒートした体を冷やす・・・、そんなことだってできる、東京の川でね。

 でも、雰囲気は野川に似ているね。アイソトープを大事にしている小川。でも湧き水が近いので、そのきれいさには信頼が置ける、なんとありがたいことか。

 湧き水の一つを訪ねてみようか?

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 緑が濃くなってくる、クラクラする暑さから、緑の涼しさに変わってくる。

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 昔の庄屋さんか?懐かしい古民家が見える。

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 庭木にも気合いが入っている、昨日今日の木ではない、百年はこの辺を見下ろしている木であろう。

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 鬱蒼とした樹木の下に支流と見える水の流れがある、この辺にはトトロの世界が確実に残っている。

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 氷川神社・・・、名前はチェーン店か?と思えるくらい、あちこちにある神社だが、ここはちょっと佇まいが違うね。

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 吸い込まれるように、林の中へ、片面は竹藪だったり。こういう、森の中に柱のように現れる光、ハイデガーは森を散歩しながら、このような光を何度も目撃し、「存在の明るみ」なる概念を練っていったのであろうか?

 そして・・・

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 水源の一つがたたずんでいた。湧き水の気配は見せない。ただの水たまり。ただ、その脇の細い水路からはたゆまなく水がこぼれ落ちていく、其れを見ることでしか、ここが水源であることに気づかない。

 飲めるのかな?今度調べてみよう。東京都の湧き水の一つに登録されているらしい。

 イヤー、宝のような環境を見つけてしまった。

 あと二ヶ月弱のサイクリングの際に、ここを水場として利用したらどうだろう?

 多摩湖でしっかりトレーニングしたあと、ここで体を冷やす・・・。

 場所によっては、いい流れがあるので、水泳の練習もできるだろう、とにかく宝だね、目立たないように、静かに利用することかな?派手にバーベキューなんてやって、観光地になったら、ご近所さんも黙っていられなくなるだろうし・・・。

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 今回は透明の自転車で乗っていった。見えないでしょ?

 近づきましょう。

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 見つかったか・・・。

 来年は、この湧き水の小川を使った、イベントをもっと考えたいね・・・、近所の宝のような場所だ・・・いいものみっけたー。

子狸写真館 その3 テーマを絞る サドル編



 デジカメだし、細かい設定さえ弄らなければいいか・・・と子狸にカメラを渡してから、なんかバシバシと撮る癖が付いたようだ。

 まあ子供の写真だから・・・とはいえ、中には、ヘエこの工房をこういう角度から捉えたか・・・、と思うものや、明らかに子狸自身が好奇心を持ってカメラ構えたであろう写真まで、まあ色々と見るものがあるわけであります。

 ほとんど適当に撮っているからこそ見えてくるものもある、もちろん撮り手自身というよりもこちら見る側も勝手にそう思うんだが・・・。ただ単に偶然だけでもない、何かはありそうだ、というのが店主の感想なんだな。

 といって、子狸を将来写真家へ・・・などと勘違いしたことをする気もありません。まあ、せいぜい、これからも写真を撮り続けるようならば、少々設定のできるガキンチョが持っていても大丈夫な、壊れにくいカメラなんかやってもいいかもと思うが・・・、まあ先の話だな。

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 何枚か撮ったものを見ている内に、お題を・・・なんてことを考える。やはり制限がないと、人の表現力は、ある種何らかの必然性を帯びないものだ。俳句にしかり、和歌にしかり、文字制限だの、季語などという制限のおかげてで、散文とは違う、ギリギリの差し迫った文章の迫力、省きの、余白の迫力が醸し出されてくる・・・。

 まあそんな大袈裟なことは言わなくとも、なんかテーマを設けることの意味は大いにありそうだ。

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 そこで、お題は二つ。まず一つは、工房出入りの人に関しては、その人が気づいていないところから、カメラに対して無意識の姿や表情を狙って撮るようにというお題。

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 そして、もう一つは、何か一つに対象を絞れ!魂の追求写真を・・・なんていうお題。

 そしたら、まあ手っ取り早いと言えば手っ取り早いんだが、子狸のやつは自転車のサドルに焦点を絞ってきた。

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 以下も、続々とサドルサドルサドルのオンパレードなんだが、中には重複ありの、角度違いだけがありのと、もちろんピンぼけありありということで、詳細に拘れば、まあなんともガキンチョの写真に過ぎないんだが・・・。

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 見ている内に、まあ執念のサドル追いをやり追ったなあ・・・とも思えてくる。実はここに公開しているのも半分以下でもっとあった。執拗なまでにサドルどりに集中した子狸の執念、まあ褒めてつかわしてもいいかもしれない。

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 そして、自転車のサドルといっても、本当千差万別、これみんな各メーカーなりが、技術とデザインとの間で折り合いを付けて作られてきたものなんだと思いますが、本当それぞれのサドルの顔・・・というものが改めて見えてきます。

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 そして、最後は、翻るところの、当店・・・といいますか。実際この種類のサドル社員を見て驚いたのが、この店主自身。

 ヘエ、こんなに当店には、種類の多いサドルの面々が寄り集まっていたんだねえ・・・ということ。しかも、それらは意識的に集められたのではない、どちらかというと集まってきてしまったもの・・・という言い方のほうが適切かもしれないな。

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 確かにくるもの拒まず的姿勢は貫いていますが、まあ、でもここまで千差万別の多種多様なサドルが集まっているとは、店主も改めて驚いたものなのであります。

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 ということで、暫し無言で、写真をご覧ください。サドル自身のもっているそれぞれのユニークな顔に驚くか?

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 よくまあここまで探して、撮りためたもんだと、子狸の執念に関心を抱いていただけるか?

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 これらが集まっている、場としての当店自身に何かを感じ取っていただけるか?

 まあ、写真が語るもの・・・、暫しご覧ください。
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 パーツに表情あり、相貌あり、設計思想あり。

 撮り手には、意地と、表現欲と、外界に対する好奇心あり。

 そして、場としての当店には、そのあり方を具現化してくれるパーツが集まってくる・・・。

 さて、なにをお感じになられましたか?

何度目かの子狸の夏休み

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 二歳になる前から連載じゃないが、書き始めていた、子狸の夏休みシリーズでありましたが、ここ二年?三年ほど休んでいたんだが、今年は再開ということで。

 さて、どこ行こうか?かと、ざっと考えていたんだが、いかんせん出る時間が遅すぎた。多摩川方面に向かって出てから・・・、登戸の古民家園なんかも面白いかな?なんて考えながら出発。

 ところが・・・、

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 店を出て、二百メートルもしないうちに、前輪がパンク・・・。運がいい・・・よね、これが5キロ先だったりしたら、もう戻って・・・、再出発できたか分からないからなあ。

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 車種をこんなのに変えて、再出発。ひたすら東伏見通りを南下します。

 と当然、とある川にぶつかります。

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 店主の三十代のふるさと・・・とも言える場所、多摩川であります。さて、ここを川下に沿って・・・本来なら、河口まで、羽田まで行くのもいいんですが、今日はちょいと時間からいって、遅すぎる。

 さてどこまで行こうか?と思案しながら、後ろを振り向くと・・・、

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 コリャ懐かしい、京王閣競輪場ではないですか・・・随分ご無沙汰してますが・・・。本日は開催日?だとしたら子狸に見せる価値はあるかもなあ・・・でも博打場だし・・・、さてどうしたもんか?と悩んでいると、早々に腹減った、と子狸我の賜る。

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 正面玄関につくと、どうやら場外車券をやっているらしい。実際選手がバンクを走っているところは見せられないが、まあ、そのなんたるかの雰囲気だけは分かるかもしれないので・・・、これも体験、ちょっと寄ってみるか。しかし、博打場に子供を連れて行くなんて、漫画のギャンブルレーサーそのものだなあ・・・。

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 入るとすぐに、きれいなお姉さんから子供限定でうまい棒をいただく、まんざらでもない様子。まあ、こういう所は子供らも囲い込まないと、親やじいさん連中が落ち着いて予想も出来ないということから、その辺に気を使い出しているようだった。

 入り口付近には、懐かしやー・・・、赤競、青競、黒競、マヌケイ・・・などの予想新聞が安値で売られている。

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 無料の飲料コーナーに一直線。冷水、お茶、レモンジュースなどがただでいただけます。緑茶は抹茶のようで、冷えていておいしかったなあ・・・。

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 それから、場内の食堂へ。軽食類も色々あって、まあそれなりに・・・。

 そこで子狸はラーメンをいただきました。曰く、麺が柔らかいということ、確かに食べてみると柔らかかった・・・、老齢者だらけだろうから・・・。

 そして、店主はレバニラ定食を頼んだんだが、予想は付いたが、味の素臭いのがやって来た・・・ありゃりゃ・・・。

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 オッズを前に、競輪の形式を教える、分かったんだか、分からなかったんだが・・・なんだが、実際映像で自転車レースを見るとそれなりに面白かったようだ。

 レースハイライトなんて見ていると、重要レースの展開が短い時間に次から次へと見ることができる、そこで子狸は適当なことをいいながらも、レース観戦。

 すると、予想自慢の年寄りが現れ、子狸の適当予想をデータで裏付けなんかし始める。その丁々発止がなんとも面白い。

 確かに子狸は、残り一周からの展開読みの勘は良さそうだ・・・、そのおじいさん、「よくそんな手前から見て当てるなあ・・・」と独り言のような褒め言葉。

 確か店主もスプリントなど、一周前くらいになると、展開読みはへたではなかった。大方当たる・・・、ただ二人でやるスプリントと、九人でやる競輪とでは難易度は異なるが・・・。しかし未だ現役で岡山の三宅や、福岡の加倉が踏んでいるというので驚いた。

 しかもs級一般だったぞ、確か・・・。

 レースの展開読みがよほど面白かったらしく、今度は実際のレースがみたいとほざく・・・。

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 しかし、実際の競輪ファンはもうかなりの高齢者、しかもほとんどが男性ばかり、女性で見かけたのは付き添いできているような人が二人ほど・・・。

 前々から言われていたことが、本当に進行している・・・。ただ、子狸のような小僧がちょっと夢中になっているのは、ファンの筋からするとちょっとほほえましいようだった、食堂のおばさんも、今から予想かい?と目を細めていた。

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 誰も走っていなかったが、実際のバンクを見てその傾斜に驚いていた。かつて川崎競輪場でお世話になっていたが、そんな姿も見せておけば良かった・・・まあ遅すぎるが・・・。

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 競輪場を出て、再び多摩川沿いへ・・・。

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 ちょっと競輪に影響されたか?時たまスプリントをするようになった。

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 とりあえず、登戸までは着いた。そこで太田屋だったかな?昔登戸の橋の近くに掘っ立て小屋があって、そこでボートを貸したり、飲料軽食を出していた店もあった・・・、バラック仕立てで、雑多な感じが良かった。無愛想な店主だったが、自転車組にはどこか優しかった、ぶっきらぼうな顔しながらも頼んでもいない枝豆なんか出してくれたり・・・。

 ところが、その辺が一掃されていた・・・。どこへ行ったのか?あの店、そしてあの時。

 さてどうするか?時間的に戻るしかない?どんなルートで?同じ道じゃあ、やだよねえ・・・。

 なら府中街道で戻りましょうと、今度は多摩川の対岸に沿ったコースでもどることに。

 そして戻りながら、多摩川大橋の近くに、当店のお客さんがやっている店があることを思いだした。

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 稲城にある、クロスコーヒーさん。自転車のジャージのメーカーさんらしいが、コーヒーショップを開いてアンテナ的に、色々なイベントなども仕掛けている。

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 大変いいお店でした。多摩川サイクリングの際には是非寄ってください、鶴川街道と府中街道の交差する所にあります。コーヒーだけでなく、軽食も出しています。

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 大変豪華なクリームソーダをいただきました。

 そこから鶴川街道そのまんま東伏見通りで戻ってきました、無事に。

 途中何度か、段差にて本やドリンクを落とすアクシデントもありましたが、暑い中補給しながら、大した距離ではありませんでしたが、まあ、楽しいサイクリングとなりました。

 最初は行きたくないなんてごねていた子狸も、楽しかったようで、まあ良かったねー。

 相変わらずパッとしない夏休みながらも、ちょっとした思い出にはなったかな?と。

 内輪では、子供をどこにも連れて行かない、ひどい父親のような言われ方もしますが・・・。友達も出かけて、誰もいないで、自分は暇で特にすることもないような、ボーッとするしかないような、退屈な時間というのは、これは意外と大切なんだぞー、といいきかせています。

 というのも店主自身が意外とそういう休みを過ごしていて、そのボーッとしながら、自転車乗ったり、気の向くままでかけたりしていた、あの時間というのが、実は後々かなり重要だったんじゃないか?という実感があるんですね。

 習い事や、レジャーで子供のスケジュールをいっぱいいっぱいにしないとかわいそう・・・というような考えが主流のようにも見えますが、いえいえ、子供はできるだけボーッと退屈でつまらない時間を自分でどう過ごすか?なんてことだって、大変重要なんでありますよ、と。

 あと数年で親と行動しなくなると思いますが、そういう時に今日走ったようなコースなんかも子狸の頭の片隅に残るでしょう。

 退屈な、子狸が汗かきかき、どこを自転車で徘徊するのか?いや、まさか中学生で京王閣に入り浸りなんて・・・、そして年寄り連中にかわいがられ、仕込まれて・・・まさか予想屋なんて・・・、よそうや・・・。

音がする 異音がする



 乗っていれば色々起こるのが自転車というもので、それにどう対処していけるか?というのがショップの実力のようなもんかな?

 なんて思っていたりもするんだが、その起こる中でなかなか厄介な案件と言えば、「音がする」「異音がする」というもの。

 これ、分からない時は本当に分からない、お手上げ状態になりますな。

 当たり前ですが、乗っている時に音が出るので、その特定のためには乗らないといけません。乗るということは、バランストって、周りに注意しながら乗っている訳なので、その音の出所等に集中したくても、しきれない。

 大体出所がわかったとしても、今度は下りて、その位置をピタリと特定できればいいが・・・、自転車はつながているので、実際そこのように聞こえるところが、本当の患部か?というとそうとも限らないことも多々あるもんだ。

 まあ、難しいんだよね。

 こいつも音がするとやって来た。

 なので乗ってみる、そこで分かることも多い。こいつの場合には、動いてるだけでは音はしない、クランクを回すと左の下死点のところで、決まってカチッという音がするのだ、出足を止めると、音はしない・・・。

 そうなるとクランク付近であるという推測はつきますね。

 対策としては、三つあるかな?まずは、クランクとBBの設置面。ここに緩みが出ると音が出ることがある。オット、その前に、音の原因のその多くはパーツ間の緩みである、というのは憶えておいていいかもしれないね。

 だから、音なり案件が出てきたら、大体その周辺のパーツを増し締めしてみると止むこともある・・・、もちろん止まないこともあって、その辺が難しいところなんだが・・・。

 その2、ペダルのガタ。回すほどに、踏むほどに音が出るというには、関係しているパーツを点検することね。クランクにペダルがどのように付いているか?付き方に問題が無いとすれば、ペダル自身の中に緩みはないか?ということを見ること、これが二つ目。

 そして三つ目は、クランク回しの立役者である、BB自身の緩み、または内部のガタなど。

 アア、そうそうまだもう一つあったわ。それは

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 アルミフレーム自身ね。こうした溶接部に亀裂が入ったりすることはあります。ビードと素材の間とかに。

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 実際、BBやクランクに全く問題なく、ブレームのBBソケットの裏にヒビがはいって、カチカチいっていた例がありましたね。

 で、今回の結論は、意外と簡単、やはりBBでありましたな。

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 シマノにありがちな、左のワンがプラスチック・・・、ちょっと強度に・・・、もう少し気を遣ったらいいのに・・・と思うところ。なので、左ワンの金属のものに交換です。

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 強く踏んでも音は出ない・・・、これでよしよし。

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 そしてもう一点。これは当ブログでもたびたび登場する、旧車ものなんですね。こうしたちょいと手もかかるが、走っているだけで文化に寄与しているような車体は重要ですよ。だから意地でも、走り続けられるよう尽力したいわけであります。

 こいつの音なりも、ある意味アチコチから、そして、原因を特定して直るものも、それから原因が分からないまま音なりし、いつの間にか消えていくというものもあったりで、これぞ旧車・・・という感じでありますね。

 今回の特徴は、乗って動き出したらホイルの回転に合わせて音出ていました。

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 なのでクランク周りではありそうにありません。

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 実はこういうクイル系のステム、ハンドル周りで音がすることもあります、大体増し締めで止まりますがね、チェックポイントであります。

 クランクの回転とは関係なく乗っていると音がする。ということは、足を止めても音がするわけで、そうなると、跨がっているだけで、何もしなくて音がするということは、人と関係なく、動いているところが震源だということが分かる。

 ということは、単に回っているところ、ホイールが音の震源ということだわな。其れもどうもリアからだ。

 では、下りて車体を浮かして、ホイールを回すしてみる。ホイールとスポークに付いている磁石等がフレームのどこかと干渉しているのであれば、ここで特定できるが、そういう障害物による音ではない。

 と同時に、ライダーの体重が乗っていない場合、音はしないのだとすれば、ライダーの体重と密接な関係にあるところが震源である、ということがいえそうだ。

 空回しでは音がせず、人が乗ると音がするというのであれば、テンションに関わるところ、つまりホイールのスポークの張り不足による音なりなんじゃないか?と推測できる。

 なれば・・・、

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 ホイール外して、振れ取り台へ。

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 ニップル回しで、二回転半弱を回して、テンション出して、馴染みだししてみるに、張りのあるカーボンホイールに戻ったといっていいでしょうね。

 そいつを履かせて、乗ってみるに・・・、ピタリと異音は止まったということでありました。

 なるほど、今回は、スポークの緩みによる音なり・・・ということに特定できた。

 とにかく音なり案件は大変だ、、観察から当たりを付けて、実験しては、徐々に可能性を絞って、原因にたどり着けるようにやるしかない、と同時に、締められるネジを増し締めしていく、という手と併行していくと、意外と速く片付くこともあるんだが・・・。

 しかし、まあ、音なりの世界は深い、店主なんぞはまだまだ入り口付近だろうなあ。

これが完成の全貌だ・・・



 先日仮組みの完成したネバダバージョン。とあるアメリカイベント内使用ということで、こいつに人を乗せて走るという企画に一乗りした感じ。

 これなら乗り降りは楽だよね。ドッカリした椅子を置くのもよし、絨毯敷いてその上に座らせるのもよし、ということで、この形状にしてみた。

 また、こうした簡易な形のほうが、ものによって、場合によっては都合がいいことも大いにあるだろうということで、このカーゴバイクの持っている可能性をどこまで広げられるか?ということを試してみることこそ、当店の役割なんじゃないか?と思う訳ね。

 まあ、購入してきたものを右から左へというだけじゃあ、他でもやっていそうだし、何より面白くはないからね。

 ただ、、こいつのこうなる以前の、典型ということについては、その設計思想を知るという意味でも重要なんで、今回再現してみることにする、当店としては珍しく・・・。

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 一言で言うと、こういうことなんだが。先のやつが、ワゴンと背=ハンドルだけだったのにたいし、プラス三面が囲われた、完全な箱が前に付いている、これがこの自転車の完成形なのだ。

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 見方によってはかなりデカイ箱だ。ただし、台も引き出しも敷居も何も付いていないただの箱なのね。ある意味ここを基体に、どんな使い方をするか?によって本当応用が利く、というように捉えていいわけだ。

とりあえず、内部の具体的な長さだけでも測っておこうか?

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 まずは横幅、狭いほうね、この長さはちょうど610ミリ。

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 そして縦幅は、875ミリ・・・と、相当デカイと言えますね、ただし、それより長いものをという時には、冒頭の三編枠なしのほうが都合がいいこともあるということだな。

 あとは高さ、

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 低いところで400ミリ、

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 高いところで500ミリ。ということで、具体的な幅や高さがわかったところで、再度ご覧ください。

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 この箱ですが、この箱自体に機密性はありません。なので、防水性のシートのようなもの、例えば大きめのブルーシートのようなものをざっと箱に合うように敷き詰めると、その上から水を張ることも出来るようになります。

 そうすれば、金魚屋さん、その水にデカイ氷を入れて浮かべて、その中に飲料を入れて売り歩く、または豆腐屋なんてことだってできるようになりますな。

 でもまあ、メイいっぱい仮に水を入れたとしたら、それだけで200キロは超えてしまう。それに急ブレーキなどを掛けたら、スピードによっては大量の水が前面にドバーッとこぼれて、引き波で乗り手がずぶ濡れ・・・、なんてことなども計算して、蓋なども工夫しなければならなくなるだろうが・・・。

 その他の機構としては、

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 箱を支える二十インチのホイール、ディスクブレーキが装着。

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 同じものが左右に付いています。つまり前二輪がダブルディスクブレーキという構造、重いものを止める際の必要な装備なんでありましょう。

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 リアは6段ギアが付いています。

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  ブレーキはVが付いています。

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 両方のブレーキレバーにはストッパーが付いていて、それを押しておくと、常時ブレーキのかかった状態になります。つまり車でいうサイドブレーキのようなものですね。

 このブレーキの機構についても、ちょっと店主なりの考えがありまして、車体を左右に進ませる時、腕だけで箱全体を回すというのではなく、曲がる方だけに軽くブレーキを当てることによって、左右のスピードをずらし、その力を利用して曲がる、というアイデアもありだろうなあ・・・なんて考えています。

 そのための改造なんかも・・・ねえ。

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 あと、今は何もありませんが、これで商売なんかをしようと思ったら店名や、商品名や絵なんかもあっていいはずですね。レンタルにするなら、外付けの看板なんかも取り付けられるようにしておきたいですね。

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 この正面なんかも見せ所ですねえ・・・、写真、イラスト、文字などいろんなアピールが出来そうです。知り合いの看板屋さんなどと作戦練るのもいいなあ・・・。

 そして、店などにするつもりなら、屋根や、パラソルなんていうものあっていいでしょうな。

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 こうした四隅に細工して、長い柱を立てて、そこに布を張る、なんてこともありでしょうね。

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 または、これはワイヤーをまとめるための筒ですが、そんなものを取り付けて、そこに傘を差してもいい・・・。

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 とりあえず、これが完成形ということを今回お知らせしておきまして、こいつらをどう今後使っていくか?などルールや、決まりなどを作っていきたいと思っています。

 こうした自転車で起業したいという人、購入する前にレンタルをまずはしてみたいという人、継続的な仕事ではなく、デカイ荷物を運びたいという人、まあ色々用途は考えられますが、徐々に具体的使用として、展開していこうと思うわけであります!

 自転車で起業しよう!

 

子狸写真館その2



 人の撮った写真、中でも常識とかはちょっと通じにくい、完全に赴くところの感覚頼りで撮られた写真というのは、客観的に物事を捉えるには適しているのかもしれない。

 そんなことを感じさせられた、子狸のいたずら写真の数々。デジカメなんで、何枚とっても、現像しない限りは、データーでもって保存が出来て、且つ保存量も半端なくできるという意味で、ほとんど経費がかからないときている。
 
 フィルム時代、激写と称して、まあ次から次にまるで湯水のごとくにフィルムを使う大御所の撮り方に、あれだけ枚数撮れば、そりゃ、いいのが一枚二枚は残るはずだ・・・と一部の助手らに思わせていたらしいがj・・・。

 今はデジカメ主流でまるで湯水のごとくシャッターが切れる、そしてそれなりの設定によって、それなりの映像が撮れてしまう。全くいいのやら、悪いのやらだ。

 これからの写真家は、単にうまい写真、きれいな写真だけではもう勝負できないでしょうな。機材とその後と処理技術で、そんなものはほとんど現実できる状況になってしまったんだから。

 なので、写真そのものの質というより、なんでこんな場に立ち会えたのか?という撮影状況を込みとした撮影のための好条件がどこまでそろっているか?というところが勝負になってきそうな気がしますな。

 そんなわけで、きれい、美しいを重視してきた写真家さんは、ドンドン最新機器を持ってきてはダンピングを許容する素人さん達に、仕事を取られてしまうか、単価を下げられてしまう運命にあると思います。

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 あと、子狸は、撮影の際、一つ一つの素材に驚いているような感じがしますね。それが写真に現れている。

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 ある意味、作業場の中で、ヤッコさんがあれ?なんだ?と思ったものが、カメラに収められている。

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 そして、そこには、撮られることを意識されていない、素の現場がそのまま写っている。

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 それがまた、少し時が経ったりして見た時に、とある日の工房の姿そのものとして、懐かしく感じられたりもするんだろうな。

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 そして、繰り返すが、何よりも写真そのものに、それを選んでシャッターを押した本人の、視点というものが導入される。他者の視点のことである。

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 だからなのか?普段見慣れているはずの、この風景が、なんともよそよそしく感じられたりもする。

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 まあ、写真の持っている力の一部にすぎないのかもしれないが、とあるクソガキが、一つのカメラを弄りながら、徘徊してはシャッターを切るだけでも、それなりの意味が発生したりもする・・・ということなのかもしれない。

 実際、これが自分の工房なのか?と店主も、そのかく風景のよそよそしさに、驚いているところなのであります。

 これはこれでいいんだが、もう少しテーマを絞って、絞って撮るというのはどうか?なんてことを提案したりすると・・・、

 またヘンテコ写真の連発を取り集めてきたりもする・・・、まあそのパワーにちょっとばかし圧倒されたりしてな。

 ちょっと、この子狸写真館、定期的な開催となるかもしれないな。

事故ランドナー 再生



  アラヤと言えば、リムメーカー、こうした完車もどこかに作らせていた時代、もしかしたら、今でも、ツバメとか言ってあるのかな?アラヤマウンテンなんて言うのもあったよね。

 で、突然、二万くらいで自転車ありませんか?と来た。

 なくはありませんが、用途は?

 すでにこの聞き方に当店の売りの姿勢がない、といわれそうですな。二万以内の改造車などは数台あるんで、値札付けておけば、それぞれの相場からいくつかの選択肢に絞ることができ、試乗でもして購入してもらえばいいだけの話なんだが・・・。

 イヤね、最近仙台からこちらに返ってきて、久しぶりにこちらで自転車乗ったら、なんか感覚が違うんですよ、それでこちらのミスで車とぶつかって、アチコチダメになったんで、といっても自転車もないと不便なんで、二万くらいでないかな?と思いまして。

 で、どんな車種で?(これも毎度の会話だなあ・・・)

 ランドナーです、アラヤの。

 なら持ってきてください、もしかして、というか高い確率で治ると思いますよ・・・(毎度毎度だわ)

 ええ?後ろのディーレーラーが曲がって内側に入っているんですけど・・・。

 そんなもん、修正工具で直せる可能性が高いです・・・、よほどひどいものでも再生させますんで、一度見せてください。

 呆れるほど、毎回繰り返される種類の会話です・・・、新車売れよ!という声も聞こえなくはないんですが、まあこれがやはり当店のスタイルなんでしょうな・・・、すでに十数年続いている・・・。でもまあ、すぐ廃車で新車購入という流れがイヤで、自転車屋になった気もするので、これでいいのかな?

 確かに曲がっていましたが、修正できるレベルです。ディレーラーはぶっ壊れていたので、交換ですがね。

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 アルタスなんかが付いていたんですが、それをクラリスに交換。なんてこと無いね。あとは、彼が示してきた二万ぐらいで自転車買えないか?ということなんで、残りの予算で交換できるものを変えていきます、これもいつものパターンだね。

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 ブレーキシューが大分減っていた。

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 競技系カンチブレーキ。こいつはカンチの中では効きますね。再度のシューを支える支柱の太いこと、これなら安心だわな。

 とはいえ、もうディスクブレーキ隆盛の前では、風前の灯火かもしれないね。本当アチコチでディスクを散見する。

 油圧ディスクの次は・・・、油圧キャリパー・・・とかいうのができるかな?でもまあ、自転車についての装備なんてもんは、もうほぼ出尽くしているといっていいんじゃないか?

 メーカーは開発と物売りで生きていかねばならないが、こちらはまた別の選択肢なんてもんを示していけたら、なんてとも思うわけであります。出尽くされた中での小さい差異と細部で勝負する、アラン曰く、美は微細に存するじゃないがね。

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 チェーン交換、クランク周りの点検、ほぼ異常なし。

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 シフトワイヤー交換、点検ほぼ異常なし。

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 ブレーキワイヤーも交換、カンチもよく効くし・・・。

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 ホイールの振れも、事故かそれとも走り込んで出来たのか?分からないがキッチリ前後とも取っておく。

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 バーテープも巻き直します、これにて完成。

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 元々この辺が地元らしい、正確には杉並出身らしいが。そしてこのすぐ近所に居を構えた。子供と遊ぶのが仕事、サッカーの先生、その他学童なんかのプロらしい。頼もしいねえ・・・、なんかやる時子供は付いてくるんで、色々お任せできそうだ。

 話も豊富、是非入り浸って当店周辺を盛り上げてもらいたい方でもあります!

 そんなに遠くないうちに、彼先頭に、近所のガキンチョ連れてのサイクリングなんて、起こるだろうなあ・・・。

子狸写真館その一



 まあ、多機能なんだろうな、その十分の一も使いこなしていない店主としては、宝の持ち腐れかもしれないな。
 
 今使っている一眼のカメラなんですがね。

 こいつを、小三の子狸に貸してみたんであります。何撮るかな?とね。まあ、使い方などめちゃくちゃなんですが、何枚か必死に撮りまくっているんですね・・・、その内の数枚を紹介します。

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 本物の自転車に模型の自転車を置いて撮るなんて、ちょっとシリーズ化しているのが面白かった。

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 昔はフィルムで高額だったため、撮る時は一押入魂でシャッターを切っていた。そして現像されるまで待たねばならなかった。

 それからすれば、デジカメは大分安くなってといっていいね。メモリーカード入れて置けば、画素数によって数千枚は撮れるんじゃないか?多分、この点に関してはいい時代になった・・・といってもいいのかもしれないね。

 まあ、工房のアチコチをバチバチ撮るだけなので、少しテーマ設けろなんてことも言う。

 すると、作業人も含めて、対象が変わる。

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 大森さんの手仕事。

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 たった二ヶ月弱なのに、もうホイールを組み始めている清水さん

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 サボる店主・・・など。

 店の無意識なところなんかを撮り始めてくれたらいいんだが・・・。

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 天井、オリジナルフレーム、とリム類。

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随分減ったよね。

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 片付けても、なかなかね・・・。

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 外から見た当店内部。

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 夜の自販機。暑いので頑張っていますね。


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 外仕事でも頑張る二人。

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 完全な夜になると、この季節、外のほうが涼しくもなります。

 テーマを設けて、写真を撮ろう!ポーズを取っていない作業を撮ること!なんて二つの課題から、撮ったものを選択して、上げてみたということ。

 まだまだ拙いところは大分あれど、まあ本人が面白がっているので、カメラ、壊されない範囲でやってくれ、といっています。

 実はまだまだ、数倍あるんで、また紹介してもいいかもなあ。

 これがまた、夏休みの自由研究なんてことに展開しないか?などと、ちょっと入れ知恵してみようかしら?

 でもまあ、何が大切か?というと、他者の目、なんであります。なるほど、こいつはこういう所を見ているのか?そして、そこから見ると、当店がそう見えるんだ・・・ということの自覚なんであります。

 あまりにも当たり前すぎて、自覚もクソもなかったところに、改めて、関心が開いていく。子狸の作品から、教わったことも多くありますなあ・・・、他者の視点、本当重要だ・・・、ことに今でこそ!な!
 

Wレバーにする そして シルバーに



  身長等の関係で考え抜かれた、フレームに乗っておられるようですね。ちょっとお節介にも650Cなんかを進めてみたんですが、すでにお持ちのようで。

 いろんなことをアドバイスしようとしても、まあ、かなりのレベルでご存じの様なんで、そんな野暮なことはやめて、ご要望に従うことに。

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 そもそも、サンエスのラクランクを選択しているところなど、ちょっとやそっとではないなあ・・・と。元々はフロントシングルだったのを今回はダブルにしたいということで、サンエスからインナーのみを取り寄せて取り付ける。取り付け方もちょっと癖ありだったね。

 通常はクランクの裏と表に5ピン貫通でもって固定するんだが、このクランクはアウターが内側に付いているため、単純には付かない。スペーサーを入れて・・・その内からまた止めるという凝った止め方ね。

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 取り付けるパーツはすべてシルバーでということなので、マイクロシフトのフロントを取り付ける。

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 リアディレーラーも元々付いていたものを、マイクロシフトのシルバーものに交換、そしてスプロケも10速に。
このリアディレーラーで引ける最大が30T以内ということで、28Tものなんかを当ててみる。

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 そして、気になるシフターなんだが・・・、なんと、

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 10速専用のデュラエースのWレバーを使用。手元変則には?というこちらの老婆心に、

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 これまたサンエスのディズナだ・・・、この名エアロブレーキの形状と機能がお好きなようなので、ここは交換したくはない、ということでありました。よく分かって、おられますこと。またしても空振り、ご自分の自転車をよくご存じのようだ。こういう方にはアドバイスなど無用。

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 こんなブレーキを配置しているところなどからも、ちょっとやそっとではない、女性だと思えますね。

 複数台ある中で、今回この一台に関しては、このような改造を試みた、ということらしい。自分のための自転車を、自分の走り方などを周りからトヤカク言われなくても、しっかり把握しておられるのでありましょう。

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 生まれ変わったこいつが、どんな展開になっていくのか?しみじみと楽しみ・・・なんでありますな。

 

進化するカーゴバイク



 台湾から届いてものをまずはどこまで省けるか?でもって、組み付けてみたのがこれでありました。

 通常、このカーゴバイクの設計は四面があって、箱の形をしているんですが、もちろんそれもありながら、より機能的な形を求めて、実験中ということかな?まあ、同じカーゴバイクでも色々と載せる荷物によって、選択肢がある方がいいよね。

 ということで、箱形からワゴン型で展開してみたんだが、やはり設計の想定外なもんで、色々問題があった。
  
 その一番が、強度の問題。L字だけではハンドルの部分が前後してしまい、ちょっと使い込んだら、根元から金属疲労でへし折れるのが分かるくらいグラグラする、こいつは早急にどうにかしなければならない、ということでやってみた。

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 強度をモロ補うなら、鉄に越したことはないが、今んところ実験もかねてなんで、アルミ材のL字棒を使うことにした。

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 単なるアルミ板よりもL字の分強度は上がるだろう、ということで。

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 左右に同じL在を使って三角を作ることに、これで特段強度が上がりますね。グラグラしていたのがピタリと止まります、三角は偉大だ・・・。

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 既存の穴を利用したんで、材料には穴空けたが、車体には穴空けずに済んだのだ。

 では、強度実験と行きましょう。

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 前に子狸、約30キロを載せて、走ってみる・・・。ブレーキをかけても、ハンドルまわりのたわみはない、なかなかいいぞ!

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 オ!いつの間にか二匹に増えている・・・。でも、ブレーキングによるたわみもなし、アルミ板けっこういけてます、まあ耐久性はちょいと落ちるかもしれませんが・・・。極端な坂などがなければ、100キロ越えの荷物なども、ほとんど問題は無い・・・と思われますね。

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 ちなみにですが、あの枠内に、ほぼピッタリと車椅子が載せられるんですね。ということは、少なくとも機能上は車椅子カーゴタクシーが出来るということであります。

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 ちょっとずつですが、課題を克服していきながら、より使い勝手が良くなっていくんでありましょう。今回の強度実験により、試乗希望の方に、本車体の解禁ということにいたします。ご希望の方は気軽に声を掛けてください。

 究極は、座ったままでバックのできる車体にすること、重い荷物の時、いちいち車体から下りて、ハンドルの切り返しするのが大変面倒なんですね、バックさえ出来れば、多少時間がかかっても、体重をうまく利用して、車体の処理として、かなり複雑な操縦も可能となりましょうからね。

 バック可能にする実験などもボチボチ始めていこうかと思います、こんなものができあがったら、このカーゴバイク業界では頭一つ出るかな?

 ちょいと頑張ります!

柳サイクル共作 画期的!革命的!自転車!



 実はこれ、画期的自転車なんですね。こういう画期的なものほど、静かに現れ、どこかにちょっと根を下ろし、そこでしばらく棲息しては、一時は消えてしまっても、それが何十年経ってポッと現れたり・・・、火が付くまで大分時間がかかったり、火が付いてもそれに気づかれず沈潜しては、気づいた時には手が付けられなくなっていたり・・・と、色々出現の形式はあるかと思いますが。

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 まあ、そんな画期的な企画を持っていっても、並の自転車屋やビルダーだったら断られるだろうなあと思いますが、そこは客の話を聞く柳サイクル、そして、企画を持っていったのが、知己のやつ・・・だったんだな・・・。

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 学生の時から出入りしていた、自転車小僧。もう最初から、なんじゃそりゃ?というような自分の自転車を乗っていた。自分の自転車ね。

 そんなこんななので、その自分の自転車で、オーストラリアの縦と横を行ってきた。あくまでも自転車は自分基準で乗る男。そいつが社会人となって、文系の割に技術屋に食い込んで、かなり一端の社会人に化けていた。

 そんな二人がコラボで作ったのが先の自転車。こいつのどこが画期的なのか?というと、まずは二つの側面があるんだな。一つは構造自体、フレーム自体が画期的、画期的すぎ。

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 このホイール、今回は24インチのホイールを履いています。今回は・・・・。

 ってことは、今回じゃない場合は?って当然疑問出ますよね、ハイ、そうです、今回は24インチですが・・・、次回は26インチもはける、イエイエ、それで気じゃあありません、27.5のホイールもはけるんです・・・・、まだ驚きません?

 最大は設計上、700Cの35ミリのタイヤまではける、という設計なんですね。もう一度繰り返しますと、24インチから700Cの35ミリのタイヤまで、一台のフレームではけるということなんです。

 24インチから700Cまでですよ!しかも一つのフレームで!!!!

 もちろんインチアップすれば、車体というか、自転車自体が全く別物に変わります、そりゃそうでしょう!
 
 でもそんなホイールのサイズを乗り越えて一台のフレームで対応できる自転車なんて、今までありましたか?

 もちろん人類総出の活動の中にはそうした発想や、試作はあったかもしれませんが、それが今現実のものとして、現物として、ここにあって、それを複数のホイールを試して、実際に乗りこなしている若者もいるなんてこと・・・、他にありますか?ね?

 それが実現しているんですねえ。

 それがこの車体の画期的な意味のその一なんであります。そしてもう一つ、メカとしての画期的なところ。

 これは使用者の石井君の得意なセンス、自転車を知り尽くした自分、と自分を知り尽くした走りの実現と言うところから、成立したメカということがいえます。

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 リア二枚なんだが、コレにはシフターがない。でもリアディレーラーが付いている。ではどうしてシフトをするのか?というと。

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 ワイヤーを最短に、アジャスターとの間で結線しているんですね。なので、必要な時にアジャスターを回すことによって、シフトするという形式を取っています。

 そして・・・、

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 フロントには、考え抜かれたギア比の二枚が装着されています。そいつを

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 ここは、単純なシフターを使ってシフトをするようであります。行くコースによって、事前に、ホイールのインチ、リアのギア比を決めて、それで臨む。経験が物をいって、それでほとんど不自由なくこなせる感覚が出来れば、こうした自転車が一番壊れにくく、メンテも楽で、しかも安価で、身の丈に合っている・・・ということがいえる。

 メーカーから年度ごとに決められるコンポなどくそ食らえ、自分を知り、歩むコースを知れば、コンポというか、メカは思い通りに変えるべし、その発想と最低の技術は持っている・・・という自負と、実際が体現されているのがこの自転車、ということがいえると思います。

 フレームとして、複数のホイールがはける、これだけでも画期的ながら、そこに自分の実力と目的を合わせた独自の画期的なメカを載せての、二重の画期的な自転車がここに成立している、ということなんですね。

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 まあ、そんなことの体現も、柳サイクルならではなのかもしれませんな。

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 再度、石井君登場。今回は社会人ながら、長期の休暇を取って、アイスランドに走りに行くという。北海道よりも北に位置する島、なんでそこを選んだのか知らんが、こちらとは大分違う気候の中を走り抜く展開になるだろう、土産話が楽しみだ・・・。

 八月の末に帰国かな?気をつけて、独自の走りを刻んで欲しい。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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