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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2019年11月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

台風 イベント そして・・・



 九月後半・・・いろんな意味で最悪であった状態を立て直すかのように、屋根かけが始まったっけね。

 大分銭が出て行ったわな。

 十月いっぱいで完成を見ていたんだが、イヤー、この十月は台風がひどい月でありましたな。史上最大級とまでいわれ、屋根かけは一時中断所か、風水対策に追われた。

 その後、台湾のバイクウィークに出かけましたな。帰国後また屋根かけが始まった。台風ほどで無い雨にもかなり遭いましたな。

 そして十一月・・・。

 十一月は上旬、今まで客として参加していたサイクルモード場外に、出展者として参加しましたな。あれから一月弱、実に速いね。イベントごとの大事さなどを感じた二日間でありました。

 そして・・・。十一月の半ばには、当店庭周りで狸祭を多くの出展者の皆さんとやりましたね。

 そう、屋根かけその他の目標はこの十一月半ばの狸祭までに完成を見込もうという期限が切られていたのもあり、まあ危険もありながら、なんとかやっていきましたね。

 やっていくごとに足りないところを発見、その都度増築。最初から設計図などなかったので、その辺は融通が利くと言えば聞いたんだが、概算は相当オーバーしてしまった・・・。

 そして、建築的なところには全くの素人の店主、実際に構築しては、微調整と作り直しと増築が必要で、まあ勉強にはなったなあ。

 そして、雨、水の国としての雨水の奥深さも知ると同時に、風との連動も思い知らされる・・・。

 昨日の下駄履きくんのための屋根と、トヨを完成させたところで、まずは大きな一段落が付きそうであります。

 そういう意味で、十月、十一月を通じて屋根かけの月、十月はそれに台風と、十一月はイベントが付いたというわけでありました。

 そして、明日から十二月、もちろん新装開店のための準備と構築は連続すると思いますと同時に、入りやすい店、作業場から店への転換・・・とちょっと機能的作業場・・・という流れね。その辺は連続していくこととして、十二月より、重要案件の柱が一つ建てられることになります。

 それがこの、ウィンドウズ7終了に伴う、PC内改革ということでありますね。

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 皆さんの中でウィンドウズ7をお使いの方、ご存じであればいいんですが、再来月の十四日だっけな?もう年明け早々に、マイクロソフトはウィンドウズ7のサポートを打ち切ると通告してきています。

 つまりその後については、プログラム上のバグや弱点、展開上の脆弱性などについて 修正や強化などのサポートを一切されないということになるそうです。

 ウィルス感染や新作のアプリケーションソフトが使えなくなるなどの不具合が、それを機にドンドン増えて、実質上使えなくなってくるということなんですね。

 そして、それがいやな人には、もちろんほとんどすべての人がいやに決まっていますが、その上のウィンドウズ10に鞍替えしなさいということになるそうです。

 さてどうするか?ということで、店主はそのまま唯々諾々とウィンドウズ10を使うことをやめることにいたします。ウィンドウズは95の時から、いえその前のDOSの時代からマイクロソフトのOSを使っていましたが、これを機にマイクロソフトのものからおさらばしていこうと思っています。

 では何に鞍替えするか?というと。それはもう20年越しにあこがれていたLinuxに変えていこうということを決意したんであります。

 もうマイクロソフトはうんざりで、マックはもっと嫌いで、より自由な世界へ、大企業第一ではない、そうした世界へともう何年も前から思っていて、ターボリナックス導入手前までいった過去もありましたが・・・。

 今回のウィンドウズ7切りを持って、ようやく超重い腰を上げることといたしました。

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 今自転車の勉強中の清水さん、彼は多才な人でありますが、その一つにパソコンハードの専門家という顔があります。そこで、一台適度のスペックのものをいただきました。

 これを基軸に、Linuxをインストールしたいと希望すると、

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 なんとLinuxインストールプログラムまで入れたメモリーまでくれたんですね。立ち上げて、これさせば自然とLinuxになりますよ・・・と。
 
 エエ、そんなに簡単に?拍子抜けするくらい簡単に移行が出来るということになりました。

 あとは・・・。

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 こいつを使って、サポート終了するまでウィンドウズ7と、インストールしたLinuxを併用していこうということですな。キーボード、マウス、モニターを二台のコンピューターで使い分ける切り替え装置です。

 通常の仕事は、今まで通りウィンドウズ7で行い、片方でLinuxを構築して、そちらに必要なソフトとデーターを移行していき、そちらになれ、そちらでも同じような仕事が出来るようになるまで慣れたら、今度はスペアのパソコンをもう一台作り、それをまたノートに移植して、三つで動かせるようにして、ほぼ完成かな?

 こいつも一月半ばという、尻が切られているのでそれに合わせて、ちゃんとしっかりやっていかないとね。

 まあ、分からないことがあったら、清水先生の教えを請えばいいわけで、大変心強いんであります。

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 同じようにウィンドウズ7をお使いで、サポート終了後継続としてのウィンドウズ10を使いたくない・・・とお考えの方がいらっしゃいましたら、是非清水先生にご相談などしてみてください。仕事としても色々サポートしてくれるでしょう。

 ウブンツにてLinuxには入ります、ようやくマックやマイクロソフトなどの大手に翻弄されないパソコン世界へと入っていけそうですわ、それはそれで大変だろうが、楽しみでもある。

 また経過などについても、折に触れて、扱っていきたいと思っています。

 やはり一強は面白くはない、マイクロソフトにしかり、シマノにしかり、そして・・・アベにしかりである、あ、こいつには叱りだな。


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とあるクロスのお嫁入り



 地味な色の好きな人が、この自転車を指名して、そこに嫁入りが決まっていった。

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 ト、トレックなんてなんで、当店から出て行くのか?そう、置いてかれた中の一台で、引き取ったもんだから何らかの加工して出し直すことは許されています。

 じゃあ、どういじって・・・やろうか?というと、あまりいじらないで基本メンテで・・・ということでした。当店にしては珍しい状態でお出しすることに。

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 シングル最盛期の現在、改めて3枚を見るとやはり大仰に見えますね。それもクロスバイクでここまでギアがある必要は本当にあるのか?と、今更ながら思う。でも、ちょっと前まで、こんなものが当たり前だったんだな。

 できれば、スラムに倣って、前一枚の改造クロスにしたかったが・・・。

 と・・・、待てよ。と。

 この三枚のクランクは、もう今後絶滅種だと思います。レトロ調やランドナー系の人達以外には愛好する人は激減するでしょう。捜すのすら大変になる時代が来る・・・多分ね。

 そういう風に見ると、この三枚ギア、よくもまあという呆れた文脈でなく、消えゆくパーツの最後の悪あがきとして、なんとか花を添えてやることはできないか?なんても考える。

 前三枚で、リア11-21のスプロケをつける、今のワイドレシオの逆張りで、非常に細かいクロスレシオのスプロケをあてがう、なんてね。

 まあ、今回はあまり現状を変えないことという縛りがあるんで、大人しくしないとね。

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 あと五年もすれば、ほとんど見なくなる可能性もあるかもね、見納めだわ。

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 コイツは、今日の超ワイドレシオほどではないが、普段乗りには十分すぎるほど無駄のあるスプロケでしょうね。

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 もちろんワイヤー、チェーン、ブレーキシューなど消耗品中の消耗品は交換しましたわ。

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 どうせならドロップハンドルにしませんか?でなければブルホーン?と食い下がったが、今回は現状維持で・・・という事だ。

 黒い衣服の好きな、地味な方らしい。

 トリプルが人口記念物になるまではまだ少々時間がかかるだろうから、暫くはこの車体でも目立つまい、地味なら地味にサイクリングを楽しんで欲しいね。

本当に本当の最後かな?屋根屋根作戦



 九月の後半より始まりました、屋根屋根作戦ですが、もうさすがに、かけるところはないだろうとこの店主も思っていたんでありますが。

 なんかでも片づかない・・・と思っていた、その根をしっかり見極めると・・・。普段使いの自分たちの自転車が、ドッカリ店の前を占めていて、それが普段使いため、まあ、野放図なんであります。突っかけの下駄履きをいちいちそろえて、向き変えてなんかしませんよね、脱ぎっぱなし、履きっぱなし・・・という、まあそんな状態だったんです。

 その占める面積は、決して少なくは無い・・・。コイツラをどこか1箇所に集めてまとめるか・・・と。

 さてどこにどうやって・・・・?自転車は普通に置くと普通に一台分のスペースが取られますが、立てておくと、その半分以下の面積に収まりますね。

 立って半畳、寝て一畳ってやつね。

 そこで、日常使いの下駄履き君達にも立ってもらおうと、そのためにはそれなりの設備・・・というか場所を整えてやらないと、ということになる、そうなると、どうしてもまた屋根という選択が持ち上がってくるんであります。

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 このカーゴバイクの左サイドの奴らが、日常使いの下駄履き君達。意外といい位置取っている、ここがまるまるあくことが出来れば。それなりに店らしくまたは、別の何かに使えるだろう、見た目も悪くはなさそうだし。

 よし、ここでしょ・・・。

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 既設の単管を利用して、その延長に屋根をかけるようにする、今回はポリカも底を尽きたので、新規購入・・・仕方ない、先行投資だと思おう。・・・何つって、この最大級の不景気、半年後に店閉じたりしてね・・・。

 相変わらず、自転車仕事やその他雑用と並行してやるので、通常なら三時間もあれば出来ることでしょうが、休憩、夕食などを挟み、終わったのはもう夜でありました。

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 こんな感じに、仕上がったんですがもう暗いので、微調整等は明日以降にということで、しかし、肝心の屋根がよく見えないね。

 下から見ると、

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 はい、しっかりと120センチの幅で、屋根が付いています。

 折角できあがったので、仮でありますが、実際の自転車収納をやってみましょう。

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 まあ、ざっとこんな感じですよ。自転車がほとんど、たたきの上の中に収まって、その前の空間がバッチリ空いた。

 この屋根には、トヨを付けて、その下に横断幕のようなもの、暖簾のようなものをぶら下げたら、ちょっと店っぽく見えやしないか?なんて思うわけであります。

 徐々に、片付いていきます、まだ道半ばですが、そろそろ新装開店のめども付いてきたように見えます。

 そして、合わせて、鉄箱の・・・、

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 こちらなんですが、

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 利用法、活かし方等のアイデアがありましたら、そちらもまだまだ募集いたします、何らかのヒントでもいただけたら、ありがたく存じます!

 新装開店が、同時に閉店セールにならないように・・・、よろしくですぜ!

 

ロードエンド対策 ホイール替え



 小柄な方が乗る、650Cのレーサーですね。これもまたフランケンのような寄せ集め。クランクがミケ、ディレーラーがシマノ、そしてシフターが、

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 今は亡きカンパのゼノンです。よくこんなの組んだよね。当店由来のホンダ劇場さんの産物。うん、なんとなく彼らしい感じはプンプンするな。

 で、何が問題かというと。

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 リアホイール全体。もうスポークも折れてはいるが・・・、それ以上には

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 この一見万能名はずのロードエンド、これが強く踏み出すときにホイール全体がクイッと曲がってしまい、タイヤがチェーンステーに干渉し、車体が急停車してしまう、ということが起きてしまう。

 店主も経験ありです。クイック自体をかなりきつく締めても、マジ踏みするとホイールが曲がって同じ現象で車体が止まってしまう。下りでの踏み出しなどは怖いね。

 そこで、それを動かなくすることの対策と含めてホイール組みの依頼が飛んできた。

 さて、どうするか?クイックだと動くとすると、同じ中空シャフトを六角で締めるやつもなくはない。ただ、それが動かないという保証が無い。

 さすれば、シャフト交換して、ナット締めにするという手は有効だろう。出来ればそこまで大仰にしなくてチェーン引きのような金具でもあればいいが、ロードエンドには取り付けは不可能だ。

 では、シャフト交換で?

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 こんな感じかな?

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 リムの種類が極端に少ないという弱点が650cには存在する。日本人、アジア系の体格からいうと650cはもっと普及、定着していいサイズだと思うんだが、どうしても長いものに巻かれがちな状況では700Cの天下がでかすぎる。

 タイヤからリム、ホイールに至るまで700Cの我が世の春だ。もう少しなんとかならないか?といつも思うが、小さい店がほざいても仕方が無いくらい、650cのその辺は弱すぎる。

 アレクシア、マビック・・・あとは怪しげな・・・メーカーしか作っていないんじゃないか?

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 スプロケ、タイヤ等継続して使えるものは戻してやる。

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 そしてお約束がこれ、中空シャフトを外して、通常の無垢のシャフトに入れ替える。そしてナットで鬼締めする。

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 まあ、これでズレることはないだろうね。その分、15ミリのレンチは携行しないとパンク修理などが出来なくなる、そこが面倒と言えば面倒だ。

 自分に合った、携行に便利な工具が見つかるといいですねえ。

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 はい、完成。装備なんか見ると、かなり走るお方らしい。調布で小料理屋さんをやっているのだそうだ、多摩川の近くかな?

 ちょっとこれでちょうきょり走ってみながら、様子を見てください!

テクニカルサポートセンターですから・・・テクトロ・TRP



 この十一月の初め、サイクルモード場外で出展したのはTRP・テクトロのブースとしてでして、当店は東側のテクニカルサービスセンターとして参加したというわけであります。

 ある意味、TRPは当店のもう一つの顔、ともいえるかもしれませんね。そんなわけで、そっち方面の仕事もボチボチ入ってくるようになってきています。

 箱が送られてきて、中にはメンテ依頼のパーツが四つ今回は入っていましたね。

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 それぞれに症状なりが書いてあり、それに従って、こちらも診断を下し、メンテ出来るものはこちらでメンテして、できないものは、その理由等書いた診断書をTRP本部に送って、代替品の手配をするという事が主な仕事内容、といっていいでしょうな。

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 ショップがいじらない限り、テクトロは工場内でブリーディングして、数週間放置し経過を観察後、出荷ということをしているので、かなり安全確認のハードルは高い、と思っていますが。

 1日何万個出荷するか知らないが、そうした中にはオイル漏れのような状況も起こってくる、今回も基本オイル漏れという症状を訴えてきます。

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 大抵はまずホース部分の先端を切って、オリーブを入れ替える。そしてブレーキレバーの方に再装着をして、ブリーディングかな。

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 大抵は車体付きで送られてこないので、外されたパーツは、一度こうした自作のブリーディング台に装着してやると、何かとやりやすいんだな。

 キャリパーとレバーを新しいオリーブ入りのホースで結ぶ。そして・・・、

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 レバー側のオイルのボルトを開け、入れ替え用のホースをつなぐ。

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 同じくキャリパー側にもつなぐ。通常ならこのホースの先には注射器が付いており、下から押し上げるようにして新しいオイルを注入していく。注入されるにつれてレバー側の注射器は逆に押されて、押し出されてくる、その間にレバーを何度も握り、エア抜きをしていく、ホースを叩いて、ホース内に居座るエアも抜く・・・というように、結構手間と気をつかう作業なんだが。

 当店・・・、イヤ東京テクニカルサービスセンターには秘密兵器があるのだ。

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 コイツね、オイル圧送機とでも呼びましょうか。機会が下からオイルを押し上げて、古いオイルを捨てたあと、新しいオイルをキャリパーとレバーを通じて循環させてくれるのだある。

 機会が自動でやってくれる。何度かレバーを握って、エアを逃がす。いくら握っても気泡が出なくなったら、充填完了。

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 ホースを抜いて、空いた穴にスポイトでオイルを足して、

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 あとはボルトをエアが入らないように静かに、しっかり絞めることで作業完了。

 このテクトロのオイル圧送機はお薦めです!ショップ限定で当店より卸もいたします。コイツのお陰で、当店もテクニカルサービスセンターをやっていられる、といってもで過言ではない。

 短時間で数もこなせますしね。あと、今後の状況を考えていくと、ロードでのディスク化の流れはこれはもう必然でありましょう。来年の新デュラエースの中で、リムブレーキがラインナップから外されるか、限定400個製造、とかの制限が付いたら、もうその流れは決定的だと思います。

 善し悪し、好き嫌いは別に、それにはショップをやる限りは、オイル引きのディスクブレーキ対応をせざるを得なくなります。マウンテンバイク専門のショップでなくても、ロードバイク専門であっても、ワイヤー交換するくらいの頻度で、オイル交換やブレーキ調整の依頼がどんどん来るようになると思いますよ、これから三年以内にはね・・・。

 オイル引きのブレーキの調整をやっていて感じるのは、キチッと絞めるところ絞めて、取り付けるところを取り付けて、あとはまずは一からブリーディング!これで大体解決および、欠陥の意味が分かってくるという展開なんですね。

 だから、ブリーディングは必需と言ってもいいです。それがほぼ確実に、短時間でできるというのは非常にアドバンテージが高いといえるでしょう。

 設備投資という意味で、ショップはこの圧送機を確保しておく意味は大きいと思います。もちろんこれ一台と、付属している様々なアダプター等でほぼすべてのブレーキに対応していきます。シマノの場合には、専用のホースなども使いますが、それも市販されているものなのでほとんどカバー出来るという優れたものでもあります!

 是非ご検討ください!

 という事で原因が分かったもので、対処出来るものから対処してから送り返す・・・。これからシクロの季節とかになると、こうした依頼が増えていくるのかしら?

 まあ、仕事の幅が広がるというのは面白い、ドシドシおいでなさい!

カーボンロード 事故車 見積もり どう作るか?



 かなり本気系か?と思われるレーサーが入ってきたんだな。

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 グスト?ギュスト?名前は知らないが、高校生が乗っていた車体で、つい先日青梅街道で事故に遭ったという。

 交差点で右折車にぶつかり体はボンネットに乗っかり、左半身を強打したという。まだ足は引きずっていた。

 さて、当店に持ってこられるのは自転車なんだが、この車体で以て見積書を作って欲しいという。

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 左に車体ごとぶつかったということで、事故の形跡は証言通りとなってはいる。手元変速も左の方が内側に曲がっている。

 バーテープも外れているね。

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 多分今回の事故のものともわれる破れが見つかっている。

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 ハンドルに傷も見つかっている。

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 クランクの先端にも傷はあるが、これが今回起きた傷かどうかは分からない。

 そして、フレーム・・・。

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 やはりフォークの左側に、ちょっとした傷の跡が残っている。

 スピードは20キロぐらいだったという。さしたるスピードでは無い、平地ということもある。ホイールにも前後の振れは観測できるが、それが今回のものかどうかは分からない。つまり明らかに事故のものと思われるほどの損傷は無い。見た目ではね。

 また、証言の一つに、リアのホイールが車に軽く踏まれたということもあったが、重いものでつぶされた跡のようなものは確認できなかった。

 カーボンフレーム、カーボンホイールの事故車体・・・。

 これが鉄フレームだったら、手続きは簡単だ。まずすべてのパーツを外して、柳さんに渡し、治具にかけて計測してもらう。狂いがあれば、修正をしてもらい。火入れをするような施工が必要なら、その旨を見積書に書けば良い。

 修正等が終わったら、今度は使えるパーツは再組み付けし、そうで無いパーツは交換するなりして、対応する。そう、かくして鉄フレームに関しては、対処法がほぼ確立できているのだ。

 翻って、カーボン車体・・・。

 ここまで見た感じでは、言われない限り事故車であることは分からない・・・、そこが難しいカーボン車体なのだ。

 ところが、1箇所、確実に事故による損傷と思われるものを発見。

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 サドルの背後のフレームに当たるところが大分曲がっているのが分かる。この曲がり具合と言えば、一瞬にちょっとした・・・というか相当の力がかかったことが推測できる。

 ただでさえ、カーボン車体は落車後には乗るな、ということが言われている中で、この手の損傷を見ると、たとえ目視では大した被害はないようだが、フレーム内部の積層の剥離などの可能性を考えると、今後安全に乗ることを希望するなら、少なくともこのフレームとリムは別物を使うことをおすすめするという結論にせざるを得ない。

 非破壊系の検査ができる施設があれば、そこに出すのがベストであろうが・・・。

 当店のようなそうした設備の無い店などは、使えるパーツは流用し、相応の値段のカーボンフレームを購入して、載せ替えることすすめるのが精一杯ということになろう。

 まあ、いろんなことを勘案しながらも、この車体を持ち込まれた場合、当店なら、いくらでどうすれば、安全に乗ってもいいでしょうと言えるか?ということの見積もりを正直に書くしか無いだろうね。

 されば、完成車の値段を聞き、そこからコンポ類、パーツ類、ホイール類を差し引いた、推定から、カーボンフレームの代金を算出して、それに使えるパーツを割り出し、新規に交換するものをを足して、再組み付け工賃を載せたものを提出することにしようか。

 今まで事故車体の色々やって来たが、その大半は鉄だった。なので確立された対処の仕方を発動すれば良かったんだが、今回はカーボン車体・・・、勝手が違うね全く・・・。

 まずは店印の入った、上記見積書を作成して、提出するか・・・。これがまた手間仕事なんだが、痛い思いをした高校生がいることを思えばなんてこと無いか、奴の顔を思い浮かべつつ、双方が歩み寄れるであろう、最良の見積書を作るとするか。

 施工はその跡だ・・・、大分先かもしれない・・・。そういえばまだ解決してない案件もあったなあ・・・。

 

なかなか終わらぬ屋根屋根作戦・・・



 今店の外回りに屋根をかけていることは、もう何度もこのブログで公表しているところであります。出来れば一周、土星の輪のように屋根かけたいくらいなんだが・・・。

 屋根の効果が一番分かるのが雨。なので今雨が降ると、屋根周りを点検するのが一つの癖になっている。前回も指摘したように水対策は、風邪対策と紙一重なところがあって、いくら上を囲っても、脇が空いていると、水は来る・・・、当たり前のことなんだが、今更のように実感する。

 折角奥の方まで屋根かけたのに、床が濡れている。これは風により水運びもさることながら、トヨや鉄箱の隙間から入り込んだ雨が、貯まって、排水の傾斜の方に向かって流れを作っていくこと・・・。

 その辺を完全にシャットアウトするのは難しい。それは端から諦めているんだが・・・。でも一通り屋根かけ終わったあとでも、残していたとこがある。
 
 理由は、なんか閉鎖的になりすぎないように、特段かける必要も無いだろう・・・という程度の理由で、手つかずだったんだが。

 やはり、そこが空いていると、水は入ってくるし、入ってきた水は流れとなって、奥の方にまで入ってくる。

 そういう意味では、ここも閉じた方がいいのかな?という見方に変わってくる。

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 ここなんだよね、この猫の額のような空間なんだが。外の通りからチラッと当店内が見えるところでもあるので、あまり閉鎖的にしないようがいい、という話だったんだが。

 やはり、ここには屋根はかけた方がいいだろう、高い位置でかければ、さして閉鎖的にはならないだろう、ということで。

 開始!

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 ちなみにここには、濡れてもいいように、緑で塗りたくった、デカイ棚を改造したゴミ入れが置いてある。こいつを置いてから、鉄関連のゴミがすべてここに収納されるので、店内が見やすくなってくる。

 この上に屋根をかけることに。

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 例によって単管を組み分けだ。高いところは3メートル越えにしてね。高いところに屋根があれば、また風による雨の吹き込みの問題も起こるが、閉鎖的には見えなくなるだろう。

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 そして、垂木を置いていく。狭い箇所だが、これまでの屋根かけ資材はほとんど使いきりだったので、今回のためにまた新たに、資材を仕入れてこないといけない。

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 垂木配置完了。といっても、途中で雑用等がかなり来るので、なかなか作業が進まない。

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 幸いなことに、ポリカーボネイトの板が数枚残っていたので、それを使えば、猫の額は覆えることに成功。

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 完成したときには日はとっぷり暮れていた。といっても5時前だったか?しかし、つるべ落としと言ったもんで、最近日の入りが速いね

 この猫の額に降った雨は、そのほとんどがその下の物置に流されることになる。明日以降はこの物置の上に降った雨がどういう経路をたどって排水されるか?見ないとな。
 しかし、屋根ができると、やはり保管場所ができるという大いなる利点は、捨てがたい。またこの屋根の下にも、自転車等をつるして保管することもできるだろう。

 もう駐輪場とは呼ばせない!

 明日以降、出来た屋根の水回りと微調整などをして、また一歩自転車屋へ近づくために研鑽せねば。

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 もう随分慣れたとはいえ、本業ではないので、屋根かけの手順も悪く無駄な時間や間違い、施工ミスなどが起き手疲れるが。

 こうした火を見ていると、いろんな意味で休まるもんだね。

 このダルマストーブも、絶賛稼働中!どうぞ、暖まりにでもおいでください。いいよ、自然の火の暖かさというのはね。

チューブレスホイール?



 フルクラムのとあるホイールのスポーク折れた、ということで、修理依頼が来た。アルミで出来ているスポークということだ。

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 スペアのスポーク、ニップルとニップル回しを持ってきた。完組は専用設計で作られているため、出来ればこういう形で依頼してもらえると、こちらは楽なんだな。時にすべてこちらがやるとなるとこれは相当手間がかかる・・・。

 完組持ちの方は、この辺覚悟しな。スペアのスポーク、ニップル、そして専用工具が必要なら、それは確保しておくことをおすすめします。

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 スポークの頭を入れるところは、この下だろう。

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 キャップを外して、頭を収める。ここまでは順調なんだが・・・・。ニップルを交換するというと・・・、

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 通常、ニップルを入れる穴がリムの中には開いているもんなんだが、なんとこいつはチューブレス用のホイールなんで、空気が漏れてはいけないわけで、そうした穴が一切見つからない。

 ということは?

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 穴と言えば、このバルブ穴が一つ、もしかしてここから入れて、折れて交換するニップルの位置に入れないといけないの?それって神業じゃ無い?

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 まずは折れたニップルを内部に落として、バルブ穴のところまでリムを回しながら持ってきて、根気よくバルブ穴から落ちてくるのを待つ。これだけでも大変なのだ。

 そして、その後、ニップルが出てきたら、その同じバルブ穴に新しいニップルを落とし込んで、リムを振りながら、目指す穴までころがして・・・、

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 こうして、垂直に落とし込む・・・。ここまでするのがまあ、大変だったわ。

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 スポークで、折角陥れたニップルをまたリム内の戻さないように、慎重にスポークのネジを合わせていく。これで外れなくなったと確認できたら、今度は振れ取り台へ

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 このように、センサーに付くところと、

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 センサーが離れるところがある、この落差が触れの大きさを物語っている。

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 後は、エアロスポークがねじれないように、特殊な工具でスポーク自体を固定して、ニップルだけ回していく。

 まあ、この辺は通常のスポークと同じなんだが・・・、まあ、チューブレスは気をつけないとね。

 なんとかかんとか、もとには戻りました。完組だって、メンテと来たら、手組と同じ、やはり手組はプロショップには大事であると、思うことにしている。その内、特殊技能のような扱いになっていくんじゃないか?なんて思っている。

 ホイールが組めるか組めないかで、改造、メンテ等の応用範囲は全く変わってしまうからね・・・。ホイール組み覚えたい人たちへの講座かなんかも始めようかしら?

久々の冠婚葬祭

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この二年くらいかな?たびたび工房に来ては、自分で自転車を弄っていた男がおった。元バイク屋にいたというから、手には作業慣れがあったんで、まあ自由に転がしておいたいたんだが。

 この写真の隅に移っている、彼女の自転車を作り始めていたんだな。元々もらったフレームか何かに、思い思いのパーツをくっつけて、最後はこちらで確認して渡す。

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 仮組みをして、試乗したりしたんだが、結論としては小柄な彼女にはこのフレームは大きすぎるということで、フレームそのものを交換しようということになった。

 それが昨年の夏前の頃。そして、これなら大丈夫じゃ無い?ということでようやく組み上がったのが、
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 これだった。これなら跨いでもフレームとの干渉が起きない、ということで彼女自転車プロジェクトは完了したんだが・・・。

 この二人が、実はこんなことになっていた、

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 アララ・・・、工房にいるときも3割組み付け、7割喧嘩と仲のいいことこの上なかったが、まあ今回結婚することにしたらしい。

 そしてなんと、なぜか?

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 この店主までがその会に呼ばれるという名誉にあずかった。何の功労もないのに、桜を見る会?もとい!この新婚夫妻の披露宴によばれるなんて・・・。

 しかも困ったことに、店主はここ、冠婚葬祭なんてものにほとんど縁の無い生活をしてしまっている、礼服?まあ、どこ探して見つかるまい・・・。

 あの黒いスーツに、銀タイ?そんなもん二十五年前の教師時代の卒業式以来、身につけたことも無いわい。さて困った・・・というときに、あの和服の先生、トウキョウジョウのフンズ氏の教えに従うことに。らしきゃいいんじゃない?

 最初は着流しと羽織だけにしようと思ったんだが、まあ袴ぐらいはいてやろうということで、こうなった。かつて紋付きを着て同僚の結婚式に出たんだが、新郎と間違われて往生した事があったんで、今回はわざと紋を外して、肌襦袢の代わりに洋物のシャツを着て、少し傾いておいたんだが、一人だけ新郎に間違えられたなあ・・・。

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 立川にある、立派な式場だった。

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 会場には、当店で組んだ自転車が仲良く二台、置かれていたわ。

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 しかし、盛大な式でありましたよ。店主にまで声を掛けていただいたんで、もしかして出席者が少ないのかな?と思っていたんだが、いえいえ、ちょっとした芸能人並みの参加人数でありました、二人の人柄を象徴するかのような。

 まあ、そんな中で、目立たぬよう飲み食いしていたんだが、なんとこの一次会で指名のちょっとしたスピーチ・・・いや参った・・・。

 お題は、仲良しの秘訣だそうだ、こちらが聞きたいくらいでありますが、なんとか取り繕わないと・・・ということで。

 相手を見るな!ということを言いました。相手の性格や行為を見るなと。そればかり見がちなところが、すべての間違いだと。相手を見ない、そして自分も見ない・・・、じゃあ、一体何見るの?

 関係を見なさいと。二人の間の関係を見ること。なんで彼女がそんなことをしたのか?言ったのか?それはそれを言わざる得ない、しざるを得ない関係がそこにあるからだと。相手の性格に問題があるんじゃ無い、そういう性格を誘導させてしまう関係に問題があるんだと・・・。

 その後二次会にまでお邪魔してしまいました。ありがとう。

 そして、三次会はまた後日当店で、ということで約束をして帰ってきました。

 通常、お幸せに、で締めるのかもしれませんが、店主はそうは言いません。むしろ、二人が一緒になることで、周りの人をどのくらい幸せにできるか?ということの方がずっと大事だと思っているからです、励めよー!

尻ぬぐい・・・?いや、頭ぬぐい?



 ここまで自力でやったんですが、詰めがよく分からないので、お後よろしく・・・という体の依頼を尻ぬぐいタイプの施工といいますね。最後の締めが分からない、とかそれ以前にやっている内に訳わかんなくなったとか、まあ色々あります。
 
 大体最初の方からのやり直し、というのがパターンですが・・・

 これはチョイそれとは順序が違う・・・といった方がいいかもしれません。何かをしでかす前に、ちょっと土台を整えて欲しいというタイプの施工。終わりを締めるという意味での尻ぬぐいならぬ、最初を締めるという意味の頭ぬぐい?とでも言える施工かな?

 ダホンの自転車を何とかいじって行きたい。

 つきましては・・・・外れないディレーラーを取って欲しい。

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 六角レンチがなめてしまって取れなくなった、よくあると言えばよくねえ。しっかりレンチを入れ込んで回さないとこういうことになってしまうことも多々ある。レンチじゃダメなんで、噛みつき系の工具でなんとか外す。

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 代わりに手持ちのディレーラーを装着する。チェーンなど貼っていないのは、最後の締めはご本人がヤルとのこと。

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 あとは元々付いていた、BBを外して、タップを切り直して、グリスどっぷり、そして新BBを装着。この辺も特殊工具が必要だった利するので、無理しないでショップに依頼するのは大いにありです。

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 最大の問題が今回はここなのでありました。こいつは後ろカゴなんだが、カゴ直づけタイプのものだった。なので、いったんついた位置は動かせない、という弱点があって、それをどうにか後ろにずらすなりして、サドルとの干渉を避けることは出来ないか?という相談から入ってきた。

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 どうにか荷台をつけて、そこに後ろカゴを載せることが出来れば、後はかなり後ろにずらすことなどの自由度が上がるだろうということで色々やってみるが。

 小径用の荷台というのが、実に少ない、また一般的な実用車のようにポン付けの難しい、そういう意味で特殊な形状の自転車とも言える。さてどうするか?

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 とある荷台を改造して、その足を利用し、

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 その取り付けた足だけのパイプに、後ろカゴを差し込んで固定したという内容となった。

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 この荷台から足のみを切り離し土台としたわけだ。この荷台はある理由で、同じ種類のものが十数個店裏に保管してあるので、こうした贅沢な利用が可能になるわけだ、通常のものではこうはできない。

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 さて、ようやくスタートラインについた感じ、なんかうまく化けてくれそうな予感はするね。どんな自転車になって戻ってくるのかな?

 ちょっくらいっといで!
 

増築 そして水対策は風対策とおぼえたり



 引っ越しの時など、ものを移動する際不思議に思うことがあるんだが、より広いところに移動したはずなのに、場所が足りないように感じることがある。一体その前、あんな狭いとこの、どこにそんなにものが詰まっていたのか?と思うくらいね。

 この一つ前の仮店舗から引っ越しする際も、すごく感じたことだ。

 あんな狭い一戸建ての家だったんだが、現店舗の豊富な収納スペースに荷物を移し込むと、なんか全然足りない。楽勝で収納出来ると思っていたのが、当てが外れるってこと。

 もちろんその後の棚作り、収納スペース作り等で、なんとか収まるんだが、あとであの仮店舗の一体どこにこんなものどもが収まっていたのか?と考えるだに不思議に感じたものだった。

 で、今回もそんなことが起きた。平米数は分からないが、店の外回りの3分の2近く占める面積が、二階の形でできあがったわけで、これで一階の店舗内は相当片付くはず・・・と思っていたのが、レレレ、こんなもの?という感じ。もちろんまだまだその細部にわたるまで収納を有効に使っているわけではなく、これからまた徐々につめていくんだが・・・。

 ザックリしたところでも、なんか足りないということが分かってきた・・・。なら、増築するスペースは・・・ある。

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 ここね、約1間分ほど伸ばせるところはあるんだが・・・、実はそこは、ディスプレイ場として使おうか・・・と思っていた所なんだが、まあ背に腹は代えられない、ということで、ここに延長増築を決定。

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 朝、資材を購入して、その午前中に運んでもらい、昼過ぎより組み付けて、夕方過ぎに完成。単管を横に二本足し、その上に、合計2間分の板をおいて完成。一度やった施工とは言え、疲れる・・・。

 この日は寝落ちしてから、朝まで一回も目が覚めなかった。

 さて、こんなことをしている内に、この二日間、雨が降ってきている。

 雨が降るときは、絶好の雨漏りチェック日和で施工後の弱点地点などを発見するにはいいんだが、まあ、そうしてポイント的発見というよりも、どうやら全体に関する致命的欠陥というものが明らかになった。

 題して、水対策は風対策と考えよ!である。

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 雨が2日も続くと、何としっかり屋根のかかっているはずの中の方まで、床が濡れてくるのである。排水の関係で、実は屋根下にも水が流れてくる現象は今まであったんだが、この手の水の浸入ははじめてだった。

 これがどのくらい奥か?というと

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 このくらいなわけで、店の三分の二以上に水が入っていっていることが分かる。

 この原因は実に簡単なこと。真上から来る水対策はそれなりに取れてはいたんだが、横からの水、つまり風によって運ばれる雨の対策は全く取っていなかった、ということだ。

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 上は張っていても、脇はがら空き・・・、これりゃ霧雨状態で水は入ってくるか・・・。

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 入り口付近の4メートルの高さで、空いていたら、風に運ばれた雨はこんちわー!とばかりは行ってくるね。

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 既に稼働している、頼りになるだるまくんもびしょ濡れ。

 そしてその裏の鉄箱にまで

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 水は浸入・・・。1日目にはなかったことが2日目の雨から起きている。

 そう、風対策をちゃんとしないとダメだった、というわけだ。

 ディスクブレーキはキャリパーとローターとレバーだけみてもダメだよ、ローターを支えるスポークの強度も考えないで、ディスクは効くとか効かないとかは、ナンセンス!なんてついこの前、幕張クロスで話していたんだが・・・。

 雨は水とばかり考えてはダメ、風と共に横から斜めから入ってくることを考えないとね・・・。

 ということで、明日以降、脇を固める作業に入ります。気づけば、ションベン横町の冬のように、すっかり囲まれたビニールハウスのようになってくるかも・・・、でもそうした方が暖かいかな?なんてね。

 もう一度、やり直しです!狸サイクル新装開店まで、道半ば!

フラットから牛の角へ



 大手の実力はすごいねえ、このクロスバイク・・・と実用車の間?といえるような自転車を作っている。

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 週末自転車というのだそうだ。これがそこそこの値段で作られる。プレカットの材木と、インパクト、合板、接着剤で耐震構造のしっかりした新築の家が安価でできてしまう・・・、そういう展開と同じかな?

 かつての大工はもうほとんど廃業、組み立て屋さんで大体ことが足りてしまう。では自転車屋は?

 1から図面を起こして、一台を作って行くような展開に生き残りを賭けるか、もう建て売り屋的な商人になりきるか。この二つに一つという考え方はあまりに偏狭すぎるだろうなあ、むしろその間のグレーがいかに豊かであるか?という事を示していくというありかたもありだろう。

 ツーバイフォーで建てられた家の改築は大変らしい、確かにそのために強度を保証していた壁は剥がさないといけないわけだから・・・。各所にブラックボックスと作りやすいが直しにくい構造のものを配置されると、まあやりにくいことはこの上ない。

 自転車でいうと、重い電動車のとあるタイプがまあ腹の立つくらいメンテがしにくくできている、大手による作りっぱなし。

 ある意味、作るよりも直すのが難しいというのは、自転車も建築も似ているのかも知れないね。その辺をほってより深いところをまで下りていくことと、そもそもそうした豊かなグレーの領域が存在するんだ!ということを広く広めていくこと、なんかが重要だろうねえ。

 毒を持つことと、烏合ではない徒党を組むこと、これはテーマになっていきそうだわ。

 で、この週末自転車、そのままで出したら、普通の自転車屋だな。

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 前シングルに、チェーンリンクカバーが。

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 エンドまわりの溶接なんてしっかりしてあるよね。7速かな?まあ普段使いには全く支障は無い。

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 せっかく当店から出すんなら、ハンドル回り変えちまえ!ということで、ブルホーンにした。

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 通常ブルホーンとなると24㎜となるので、フラットバーのこうしたブレーキは交換しないと行けないんだが、このブルホーンは22.0なので、こうした変則的な使い方もできちゃう。フラットバー用のブレーキレバーをひっくり返してしまった。

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 当然シフターも、そのまま移植。そういえば、かつて伊勢エビというなの、この手の改造があった。ブルホーンの先端に、フラット用のシフターをそのままつけてしまうというね。ワイヤーがドカーッと4本伸びるその姿が、伊勢エビの触覚の賑やかこととシンクロしてそんな名前が付いたが・・・。

 コイツも、見た目以上にシフトがしやすいときている。

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 普通にできちゃう・・・。

 まあ、これが豊かなグレー・・・かどうかは別として、よその企画品をそのままどうぞとはいかない、という意味では、一つの抵抗であるといえる、まあちょっとした毒?にはなっているかな?

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 といっても普通に乗れる、自転車でもある。試乗もできますよ!

アイデア募集 かな?



 十月から始まって、屋根掛け、床作りなどアチコチ整いつつある当店です。新装開店に向けて、踏ん張っている訳なんですね。

 この床張りなどはもう少し延長していいんじゃない?という事でまた、補修工事なんかをする予定あります。

 収納場所ができると、今度は収納、そしてそれは即店のデザイン、というか外観内観の問題に入っていきます。機能的に考えることはまだ出来る、が、それを見栄え良く・・・という分野になると、まあからきしダメなんであります。

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 まあ、場所を増やす、むやみに物を置かない・・・など鉄則ですね、小綺麗に、作業しやすく、お客も入りやすく、という事を心がける。

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 ちょっと、旧店舗を思い出すディスプレイ。まあ、コイツは見た目と同時に、試乗しやすくという事ですね。もちろん微調整をアチコチでやっています。

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 こちらの方には、もう少し本気系の自転車をひな壇のように置いていいかな?なんて考えたりもしています。

 そして、今困っているのが・・・。ここ。

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 ここ鉄箱なんでありますね。ここは狸祭では飲食のブースになるところ。今までは、自転車置き場として使っていましたが、来る人来る人、こんな使い方はもったいない・・・と連呼されます。

 たしかにねえ

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 外から見るとこんなにしゃれているんですよね。解体・構築の渡辺さんが張り切って都心のカフェを解体したときの、おしゃれなガラス枠をこちらに移植してくれたんですね。そのお陰でこうなっているんだが、今一使いこなしていない。

 今ほとんど空の状態。ここをどう活かしていくか?という事について、これだ!というアイデアが浮かばない。

 まあ、ここに高級車体をディスプレイする。よくある助言です。どうやって・・・?

 他には、作業見せる場所にしませんか?なんて提案も、ここで振れ取りする?ウーン・・・。

 最終のセッティングをする場所なんてどうです?完成車を購入者に合わせて、色々合わせていくところを見せる場所。確かにねえ、テーラーのような・・・、ただ完成車はあまり動きがないんで、それ専用にしたら、いつも空きっぱなしになってしまう。

 他にどう活かしていくか?どんなディスプレイがいいか?、ライティングは?など、まあ分からない。

 少し都内のショップなんかを見学に行くかな?奥行きがあるが、仕切りを作って、ディスプレイ専門にする・・・とか?

 まあ、もしご意見、ご助言等がありましたら、お聞かせください。

 今年念願の自転車店開業まであと数歩、新装開店まであと数歩なんで、その辺得意な方々、お知恵とアイデアお貸しください!

 お待ちしています!
 

ブレーキの効かせ方



 ホイールが今風だし、新作系かと一見思ってしまうよね。ところが

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 こんな取っ手が付いている・・・なんてのをみて、あれ?と思ったあなたは、相当古い。そう、かれこれ30年前の折りたたみ自転車のリニューアル、といってもメーカーじゃなくて、持ち主リニューアルね、再塗装なんて当店がやらせてもらって、折りたたみを有効に使うための小物なんかも柳さんで用意して・・・と、見た目も機能もかなり思いを込めた一台なんですね。

 こういうもの掘り出して、チョコマカ自分流にしてしまう人がもっと増えていけば、自転車文化もより成熟し、自転車の土台自体がクリエイティブになっていくと思うんだよね。折しも、ヤフオクや、メルカリというセコハン市場がこれだけ豊かになってきている、その反対日本経済は・・・。

 隣国が肥大化してきて、太平洋挟んだ「隣国」もまだまだ突っ張るだろうこの世の中、そうなると我が国も国力なんて物騒な言葉も頭を持ち上げてくるんだろうが・・・。

 野生動物なんてもんを見ると、まあ体のデカさ、力のデカさが物言う。そんなものに対抗するには、多分二つしか無い、それは毒というヤツを持つか、集団化することか・・・。

 毒というとヘビや蛙なんかにすごいのがいるようだ、楊枝の先にちょっと塗ったそれが肌にかすっただけでぶっ倒れるなんてもんもあるらしいね。子狸が最近「危険生物」の本に夢中になっているので、そいつを横から見るに、毒というのが、自然界でデカさ勝負という大前提をひっくり返す要素であることが分かる。

 さて、この国にとって、この先細りの小国にとって毒というのは一体何に相当するだろう・・・?勢い核爆弾とかはやめにしよう、あまりに猛毒過ぎると、別の手段で処分されかねない、または処分される理由を与えてしまう。

 さて、この国にとっての毒とは?国力として他国に有効に効く毒とは何か?

 そしてもう一つは集団化。デカさではほとんど最強だったであろうマンモスに打ち勝てたのは、落とし穴作って、多勢で応戦した人類の祖先達だった・・・のか?

 桜の木の下の死体に気づかずはしゃぎすぎたおっさんが地球儀俯瞰外交とか言っていたが、烏合の衆がいくら集まっても仕方ない。それなりの統制がないといけません。それも一点によるからではなくて、手垢が付いていて多少使用も躊躇しますが、文字通りの意味で言う共栄圏を作る必要があります、繰り返しますが共栄です、文字通りの。もちろん一朝一夕ではできません。

 アイツらに手を出したら、面倒なことになる・・・という共栄圏ね。

 吹けば飛ぶような当店のような店が、まがりなりにも、あり続けるためには毒を持たねばなりません・・・、その毒とは一体何か?なんてこと、年中考えているんですがね。あとは、共栄圏ですね。その辺得意なのか?苦手なのか?分かりませんが、あと店主が二十年ほど仕事していくとしたら、その後者の方にも少しずつ力を入れていくなんていう必要もあるかもしれませんね。

 随分それたな。

 えーと・・・。毒と共栄でもって国力を考える視点では、単なる経済発展、大量生産大量消費だけではない、何か別の諸要素が必要になるように思いますな。その中に成熟もあり、セコハン経済も臆することなく進めていってもいいんじゃないか?なんていささかこじつけですがね。

 自転車に戻しますと、

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 ホイールを現行ものの軽くて固いものにして、リアのみを多段にする。

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 なので、ハンドルシフターまわりは、かってのアームストロングモデルに。まあ、よくかんがえていますよね。 そこにつけたのが・・・、

 見た目と機能から、

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 多分中古市場から捜してきたんだと思いますが、シマノ600が付いています。

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 なんか折りたたんだとき、このブレーキだと調子がいいのだそうだが・・・。

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 確かにこのブレーキシューじゃね・・・。それにワイヤーまわりの取り回し、というか取り付けに問題間ありなんだな。

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 ブレーキシューの交換はまあ必需だね。コイツはシマノ600からの流れから来る奴だった。まあ効く方だと思う。

 あとご自分で工作された、ネジ類、その他はありものの袋ナットなどで再加工、締め付けなども回復なんだが、解除レバーが昔のだけに微妙なんだな。まあ、構造を見ると突然開いてしまうなんてことは起きそうにはないが。

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 コイツはリアなんだが、ここは苦労させてもらいました。上のやつだと袋ナット使っているのが、ここでは別のナット・・・のように見えますよね。

 ところがこの普通のナットにしか見えないコイツなんですが、これも実は袋ナットなんですね、加工された。つまりひっくり返して使っているんですが、そのままだと袋が閉じているんで、ナットとして機能はしません。そう、袋を破いて、ガイド付きナットとして利用しているんですね、元々の特殊ボルトが短くて、長い代替品が見つからない、といって迎え撃つ埋め込みナットもない。

 ないないづくしから産まれた、裏技ね。

 こいつでワイヤーを強力キャッチ!

 そして・・・、

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 わかりにくいですが、トーインにしています。ちょっとハの字になっているでしょ?シュー自体にはそうした機能が無いので、これも裏技です。

 ということで、引きシロ調整をして、持っている握力で最大の力を引き出せるようにして、ワイヤーを固定、シュー交換で、トーイン、というその辺にて、少しはブレーキが効きやすくなっただろうという事なんですね。

 この型は、コイツの折りたたみ機構を利用して、アチコチに輪行して、これからもかなり使われると思いますね。その際ブレーキの効かない自転車は、ダメでしょうな。見せチャリじゃないんだから・・・。

 という事で、次回感触を聞いて、納車という事になりそうです!
 
 

スポルティーフだな・・・



 間、隙間にしかも早なにもないのかもしれない。いや、間や隙間にこそ何かがある、と考えた方がいいかな?もちろんその間や隙間というものは思われているほど単純なものでは無いだろうね。

 隣接分野というのが立体的にも多面的であるように、その間や隙間なのだとしたら、それは相当複雑な状態であろうということは予感出来る。それだけ奥深いし、だからこそ「新しい」と錯覚させてしまうのかもしれないな。

 こいつは・・・、

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 700Cに泥よけを付けているところなんか見ると、いわゆるスポルティーフっていう車種なんだろうね。厳密ではないが、ロードとランドナーの間のような存在。

 高速でツーリングをするというイメージかな?

 店主は根っからの泥よけ嫌いなんだが、この手はもちろんあっていいと思う。多分自分は乗らないが、あっていいし、こういう所にこそ新たな分野と見える萌芽のようなもんが潜んでいるように思えるんだな。

 もちろん、このスポルティーフは確立されて相当の時間が経っているはず、なのでいわゆる新しさはそこには無い。しかし、新しさなんてもんはそのほとんどが過去の焼き直しに過ぎない、と思ったほぼ間違いは無い。

 古いものに新たな意味を持ち込むこと、もっと乱暴にはちょうど忘れた頃に引っ張り出す・・・ことで、新しく感じられるのかもしれないね。

 店主の次のターゲットとしては、この手のスポルティーフなんてもんが響いている。隙間、間にあるこの中途半端さが、次への起爆剤になるんじゃないか?とね。

 という話は横置いて、

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 このヒロセのスポルティーフ。もちろんビルダーさんにフルオーダーしたもの、ということだ。

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 フレームの色から、パーツまで渋いねえ。いずれウイスキーのような自転車を作ってみたいと思っている店主には、スゲーヒントになりますね。

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 上引きブレーキ、あまり効かないだろうから、通常使いには遠慮したいところだが、まあ、持っている雰囲気というものはそれなりものもがある。これをどう効かすか?ってとこが、この手を乗るときの鍵となる、少なくとも店主にとってはね。

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 クランク、ギアは元々付いていたデカイものから、こうしたコンパクトものに交換したようだ。

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 パーツもクラシカルだ、こいつはというと・・・、

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 カンパのヌーボレコードのようでありますな。ただしっかり乗られているだけあって、嫌みな感じは一切無い。完全に乗り手が乗りこなしている自転車、まあ、昨日今日のライダーさんではありません。

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 で、今回のミッションは、というと・・・。ヘッドパーツのガタ取り、またはヘッドパーツの打ち直しのご依頼でした。

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 見栄などよりも実質を取るお方ということで、メッキのレビンで打ち替え、終了ということに。

 また普通に街道に戻れます。

 この持ち主の方は、相当のジャズギターの弾き手。いとも簡単に、パット・メセニー、ロベン・フォード、時にはジョンスコなんかもサラッと弾いてしまう。フュージョン系なんかも難なく弾きこなしてしまう、ギターの鬼才でしょうね。

 その上、自転車にも造詣が深い・・・。ということで、いつも話も尽きないんであります。

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 チョロッと試乗させてもらったが、まあ鉄フレームのよさ満載という感じですね。いいねえ、鉄フレーム。

 そういえば・・・、

 この度、1箇所に店主の自転車を集めてみたんだが・・・

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 そのほとんどが鉄フレーム・・・やったぜ!まあ、そんなこった・・・。

 

ブルベ・長距離の方への選択肢



 こいつはなんやかやと、長距離向きの自転車なんでありますね。ブルベなどに何度も出場している車体。

 でもその実体は、

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 元はシラスというクロスバイク、スペシャライズドの量産自転車だったようです。それがかれこれ、何年だ?ドロップ化して相当時間が経ちますが、それを超長距離仕様の自転車として使われています。

 そして、こいつを支える影響力のあるパーツとしてあげられるのが、これ
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 ホイールでありますね。もちろんこいつはシラスに付いていた奴とは異なります、当店出て組みしたものであります。

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 当店内のブームでありますが、スポークネジリをしています。これすると狂いが出にくいという最大級の利点がありますね。

 このリムは、

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 アレクシアのCX30という、考えられる限り、最大級に固く頑丈なリムはなかなか無いね。今手持ちその他の中でほとんど最強クラスのリムとも言えますね。あの鳴門計画、130キロの一を二桁に持っていくためのプロジェクトありましたね、その際体重に耐えられるように出来ることとして、ホイールを頑丈にするというの大切なことでありますが、このリムはそうした任務には最適と言えるでしょうな。

 今回何度か長距離を乗ってきた中で、振れが出ていたら取って欲しいという依頼。振れというほどの振れは出ていない、。ほんのちょっとの調整だけ、ただ調整のためのスポーク管理で、まだかなりの締めシロがあることが分かるが、テンション自身を高める必要は無いので、それよりリムが頑丈で固いので、スポークテンションは低めに、といっても狂っては困るというと、この人ヒネリは有効だね。

 今回も振れというような振れは出ていない。

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 リアもついでに点検なんだが、振れというような振れは出ていない。かなりの酷使はされているはずなんだが。

 この低テンション、ネジリ組は、今後ブルベや、長距離ツーリングには大変向くんじゃないか?ということを示しているようにも思う。

 トラブルフリーなホイール、それはアレクシアXC30のホイールをネジリで組むこと・・・なんてことが少しトレンドになってくれるだけでも楽しいんですがね。

 またコード番号、鳴門でもおなじみに自転車にもこのcx30は使われています。今回の点検でも、ほんの少しの振れはありましたが、このテンションで、こんなもんかと思ったようにほとんど触れ無し、といえたでしょう。

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 はい、施工は終わったので、元の位置に戻ってください。

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 あれ?ブースカが付いている。

 ということは・・・、あの多動で有名なあの人。

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 そう、あの動いていないと落ち着けない小原さんなんであります。

 で、今度はどこまで。

 今週の半ばに、台湾一周を10日で走りきることを目的としてるということだ。もうかれこれ10年以上のつきあいとなる。まずは無事に帰ってきますよう、お祈りしております。

 行ってらっしゃい・・・、うらやまし。

 



狸祭 終了! 次回は勝手に来年二月予定!

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 お陰様で、ほぼ無事に狸祭終了いたしました!

 足を運んでくれました皆様、ありがとうございました。

 自転車仕事を1日ほとんどできずに、なぜこうした祭りを定期的に行うのか?楽しいからという、第一の理由だけではない、色んな意味を込めることができると思います。

 イベント慣れをしておく事の重要性というのもあります、確かに大変ですが・・・、重くなりがちな腰を少しでも上げやすくするというね。

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 前日・・・、実はもっと前から、会場の準備が必要になります。店外の方々の協力をもえることになります、この協力というのがまた大事ですね。

 今回は屋根をかけたりと、大分環境が変わりましたが、当分この環境で行くかとおもいますね、そうするとこの手の祭りをやりやすくしていくための仕掛けを作っていかねばなりません、そしてそれは同時に店を作っていく仕掛けとかぶらせながら・・・ね。

 そして、この手の協力とイベントというのは、ほとんど災害対策などにスライドが可能であると信じています。なので、重くなりがちな腰を時に軽くし続ける努力を楽しくしていかないと・・・という事になります、そういう意味でのイベントの重要性を考えますね。

 その他、もっと色々ありますが、その辺のことはまあ、今後ちょくちょくと。

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 昼前から、夕方までの間、多くの方々に来ていただきました。ありがとうございます。

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 店主は、黒酢のバラ軟骨飯を出しました。五キロ仕入れましたが、夕方前に完売・・・次回は十キロだな・・・と。

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 飲食の方が徐々に充実してきたかと、今回残念ながら、TUBCAFEさんは参加されずに、コーヒー、ソフトドリンク、甘味等がなかったのが、ちょっとぬけた感じでしたが、食を売りにするという柱ができつつあります。店主もより研鑽かけていかないと・・・。

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 そして、飲の方はもう鉄板ですね、カフェが今回はたまたま抜けましたが、通常はカフェと、この文ちゃんことニャムニャムカフェ(基本飲み屋)、ここはカクテル系がおいしくて、この昆布焼酎は特に気に入りましたね。これにトマトジュースを入れる、うまいんだな・・・。

 そして、そして、冬でもうまい地元の名店の一つと言えば・・・

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 クラフトビールのヤギサワバルさん。こちらの出店ももう鉄板化してもらっています。今回店主は黒酢系を出しましたが、こちらの黒ビールとの相性は抜群・・・でした。

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 物売りの方は、古着着物のトウキョウジョーさんをはじめ、手作りクラフト系の方々が集まってくれました。

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 実は狸サイクルオリジナル手ぬぐいなんてのも、あったんですが・・・、売れ行きは上々で、材料費はしっかり出たようです!

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 そして片隅では、妖しげな占い屋さんも出店、その他温灸マッサージなんかも出て、バリエーションも増えつつありますね、ありがたいことです。

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 反省点は多々ありながらも、当店だけでなく、地元や気の合う店舗等と連携出来き、なんとも皆様に育てていただいている感の多い、このイベント・・・、できれば継続していきたいですね。

 次回は勝手に二月なんて予定しています、今んとこ店主だけですが。まだまだ寒い最中ですから、投入した薪ストーブの活躍、その他、七輪などを多用しつつ、寒い冬を楽しく乗り切るイベントにしていきたいと思います。

 ご来場してただきました皆様、出展・出演などイベント自体を支えていただきました皆様、ありがとうございました!

 では、また二月・・・?

屋根の次は・・・



 屋根ができあがったら・・・、徐々に店作りをしていこうという中の一つに、こいつの計画があった。

 単管・・・より太いヤツ。煙突です。

 この手のパイプで類似品等で亜鉛製のものなんかもあるようだが、煙突に使用するとすぐに穴が空くそうだ。なので、ステンレス。

 なかなか都内で売っているところがない、当たりまですね、今煙突を使うとこなんて設備としてほとんど無い、といっていいでしょうな。

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 コイツを九十度折り曲げまして、中へ引きます。

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 2メートルほどズズズイッと引きまして、また九十度下に曲げます。

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 そして行き着く先といえば・・・、

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 懐かしや、だるまストーブなのであります。今まで薪ストーブは使っていましたが、あれは鉄板ものでもって三年、このような思いが鋳物で、しっかり作られたものが欲しかったんですが、ようやくやって来ました。まあご老体なんで、コークスとか高温になるものはやめまして、薪・・・でしょうね。知り合いの植木屋さんの剪定材をいただくことにします。

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 部分的にヒビなども入っていますが、丁寧に使っていきましょう。

 では、火入れの実験を・・・

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 オオ、煙の横漏れなどもなく、なんとか着火成功。

 この冬半年間はコイツに活躍してもらいましょう。外走ってきてからだが冷えていたり、単に寒かったり、なんとなくでもいいですね、火を見て暫し黙って、人が静かに集まってくるのもよし、酒温めて小宴会するのもよしなんであります。

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 火のあるところに人は集まる・・・、店に火をともします・・・。

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 16日土曜日は狸祭やります!新装開店手前の当店、薪ストーブの新局面など是非是非見においでください!店主は黒酢のバラ軟骨飯をやります、その他麻婆豆腐、牛すじカレー、タコライス、カクテル、クラフトビール、着物、小物、作り物等の多数の出店あり。芸人も多数参加予定!昼前から夜まで!

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※まだ製作途中、もっとうまくなります!

お待ちしています!

タイムからタイムへ



 自分から落ちた、ということでした。まあ、あることです、一定のスピードに乗っていた落ちたとすれば、それなりの損傷は出たりします。フォークにヒビが入っています。

 コイツはカーボンかな?

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 タイムのカーボン車体ですね。こいつらには一目置いていますな。一時真剣にこのフレーム探しましたもん。アシストもないのに、後ろから軽く押されている感じ、なんだこれりゃ?とタイムカーボンのすごさを経験したのが、確か八年くらい前かな?今となっては昔の話ですがね。

 自分で落ちて、意識も失ったとか、回復して再度レーサーに乗りたい、という意欲満々。

 そして、フレームお釈迦で代わりに持ってきたのが、

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 またタイム、といってもかなり古いもの。

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 アルミのラグに接着カーボンですね、初期も初期のものですね。元々持っていたのか?コイツを引っ張り出してきて、基本使えるパーツを載せ替えることに。

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 そうそう、今回フォークもすごかったが、ホイールも丸々やられてしまった・・・、なので交換なんだが、通常当店だと、手組でやるんだが、どうも完組がお好きというかなんか知らんが、完組になった。

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 まさかこんなホイール丸々仕入れるとは思わなかったな。しかしこうなるとホイールはパーツになってしまうね。単体で取り替え可能なもの、味気ないながらも、それが時代の主流なんだろうから、仕方が無い。

 今後ホイール組みが、今の左官業のように、逆に尊ばれることが来るようしっかり鍛えて待つだけだ。

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 タイムカーボンに付いていただけに、パーツ自身はそこそこ新しい。

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 この癖ありフロントディレーラーも快適ではないが、使えないことはない。

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 古めのフレームだが、さすがにカーボン形状のためか、あまりアンバランスには感じられない。

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 もちろんチェーンなどの消耗品は交換。

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 ワイヤー類もね。ちょっとフロントディレーラーに癖がありますな。今は無き形式、テコを想定したであろう手長のワイヤー止めには、当初から評判がいいとは思えなかった、フレーム形状が多様化する際に、各形状ごとのワイヤーの角度で、取り付け位置が変わるなどという面倒な設定があった、ものによっては、別の金具等で迂回させないとシフトを軽くできないものもあった。

 次世代のものは格好は抜きに、問題は無いんだがねえ、コイツに関しては問題継続・・・といってもいいね。

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 乗ってみたんだが、これが悪くねーんだ・・・。これならこれでいいかもと、素直に思えるね。なんでだろう?アルミラグ挟んでいるから?タイムのフォークが好きだから?

 分かりませんが、別素材のラグでのカーボン車体というのも持ったってもいいと思った、乗り心地であった。

 まあ、次回以降は絶対に、気づいたら病院でした・・・はなしにしましょう!これにて憑きもの落とし!

屋根屋根大作戦 最終章

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 九月の終わり頃からドタバタしていた訳だったが、ようやく骨組みなんかを始めて、ここに開業して以来四年経ってようやく、重い腰が上がったわけだった。

 十月には消費税が上がる、当然色々と冷え込むだろう・・・黙っていてはね、そこでもう少し賭に出てやろうと、始めたのが、この屋根作戦。この屋根をかけることで、爆発的に収納場所が増える、出入り出来る空間が空く、そしてようやく念願の店らしくなってくるという展開を考えているんだが。

 作業所から店舗展開へ・・・。ヤルしか無いねえ。

 十月にはデカイ台風が来たりと、直接の被害はなかったものの、施工は遅れる・・・。やっていく内に資材がかかり始める、思っていた以上・・・だろう。補強やその他、途中からのアイデアなど、盛り込んでいくとまあ、かかるものはかかってくる。

 元々設計図も無く、自転車と同じく現物合わせなもんで、その上仕事と並行しないといけないといこともあって、まあ大分時間もかかってしまったが、まあ、何とか最終章までに漕ぎ着けてきたようだ。

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 骨の上から、ポリカの板を貼った。まあ、高低差を現物合わせして、まあいいか・・・。後は大雨の際にこの屋根の真裏で観察しながら、雨漏りなどを検証し、コーキングでも打てば完璧かな?

 そして、ポリカを貼ったところから、店の前面のところに、今度はシートは貼るという最後の仕事が残っていた。

 ならなんで、オールポリカにしないの?という疑問があるかもしれないが、まあ予算の関係と、施工上の問題。

 今回ポリカをかけた下には、増設した二階家に当たるところがある、つまりそこを足場にポリカが貼れるわけだ。ところが店の前面の方にまで来ると、その二階家に当たる部分が亡くなる。

 ということは、全く足場がなくなってしまうので、もし貼るとした場合には、別に足場を作ってやらねばならないという問題がある。別に作れば?ということも出来なくは無いが・・・。

 もし作るとなると、施工終了後、その足場の単管パイプが残ってしまうという無駄が出る、どこに収納する?という問題も残る。

 なので、ずっと簡単にできるシート張りをすることにした。まあ大風の時、ここだけ外せるというメリットもなくはない。

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 一枚で事足りるシートもなくはなかったが・・・、今回はわざと二枚に分けてみた。その狙いは、合わせに上下に隙を作ることで、風を逃がすことができるから、そして上下をしっかり重ねると雨の侵入は適度に押さえられるだろうという、読みのもとであります。

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 真下から見上げると、かなり重なっていることが分かる、これなら雨漏りは・・・しにくいでしょうね。施工中結構風が吹いてきたんだが、いい具合にこの上下の隙間から風は逃げて行ってくれますね。

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 もう少しポリカとの隙を設けたかったが、シートのでかさと、施工の難しさで、この程度で断念。最悪の場合もう二枚を余計に重ねる・・・こともできなくは無いが。

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 前面から見るとこんな感じで、まあ上からの雨は多少しのぐことは出来そうだ。でも・・・、まあ高いところで四メートルありますんで適度の風に乗っかると、雨も当然吹き込んできますが。

 それを防ぐためには、さらに側面も囲わねばならず、そうなるとテント状になってしまうね・・・。

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 シートは基本虎ロープでひいて、単管に縛り付けた。最上の単管にではなく、そこを経由して、一段下の単管に結びつける。もし台風などの予報が出た際に、手の届きやすく、ほどきやすくするためであります。

 ということで、屋根作戦はこれにて終了。あとは・・・、荷物の整理と収納等をして、今月末には新装開店かな?

 まずは、今月16日狸祭にて、目鼻を付けまする。是非遊びのおいでください。今、黒酢で軟骨を煮込んでおります、七店舗の飲食に、その他着物、マッサージ、小物など多数出展、夜にはライブ等まであります盛りだくさん。

 片付いた、新装開店前夜の狸サイクルの見物もかねて、どうぞおいでください!

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 お待ちしてヤンス!


 

新たな世界?バッテリー・・・



 これは一見して自転車のパーツで張りませんね、そのくらいは分かるが、一体何のパーツ?

 ネジがあるので、何かに取り付けるもの・・・

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 こうして使うんだと。こいつはバッテリー。そう、ちょっとしたことで使うことになり、同級生の車の魔術師、杉並の青山自動車の青山君に相談したんだな。

 餅は餅屋だ。と、自転車屋には全く無縁のバッテリー、車も運転しない店主にとっては、全くの無縁、無縁すぎて何のことだか分からない。ただ、こいつが必要になったので、どうにか教えてと、泣きついたところ、この中古バッテリーをもらったんだな。

 彼も若いとき、メガネレンチで無造作に片方の極を締めていたとき、レンチの先が反対の極に触れて通電、めがね部分が吹っ飛んだ・・・なんて怖がらせるからなあ・・・。

 でも、何とか一通りの使い方を習って、このつなげる部分はターミナルとかいうらしい、早速モノタロウで購入して、取り付けてみた。

 そして、このバッテリーの取り付ける先がこれ・・・。

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 なんだコリャ?そう、ちょっと最近までやってたある競技の影響を受けまして、思わず作った・・・訳が無い。こいつはある種の櫓として組んだもの。

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 そのターミナルにつないだ、先は・・・というと、

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 これ・・・、通常逆に付けるんで、分かる人にもわかりにくくなっているかな?

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 そして、誘導ものとして、こいつを取り付ける。

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 先ほどの奴から伸ばしたワイヤーをここを通しまして、

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 そんでもってなにをするか?というと、これでヤンス!

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 下から自転車つるすためなのであります、つまり先ほどのものはバッテリーを電源とする電動ウィンチということなんですね。

 もちろんつるすだけでは無く、こいつを

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 こうして鉄箱の二階部分に収納するために使うものなんであります。

 下を広く使うために、使わないものや、他へ移すものはすべて、鉄箱の上などに収納すること・・・、そのために機械化をしたということなんです。

 もちろん人力でも出来なくはありませんが、それだとつい億劫になってしまい、ものが動かない、ということに結局はなってしまう。そうした際に、こうした機械類を入れることで、ものを動かす切っ掛けになる、そういう意味での導入は意味ありますね。

 そもそも通常電源用を購入しようと思って、間違ってバッテリー式のものを購入してしまい、焦りに焦って、同級生に泣きつき、何とか使えるようになったら、むしろ母屋から離れた、鉄箱の上の作業には、バッテリーのような移動式のものの方が何かと使いやすいことが分かった。

 まだまだ分からないことだらけだが、バッテリーという未知なのだが、まお応用性の効きそうなものを扱うことになって、また世界が広がれば?なんてことも思う。

 あくまでもだが、補強する際に機械を導入することは楽しいもんだ。なんかウィンチを使いたいがために、下が片付きそうな気もする、そういうものは導入してもいいだろう、何よりも、やっぱり楽しいからなあ。



元サイクリング少女の夢



 元はといえば、24インチの少年型マウンテンバイクのフレームを基体に組み上げたものであります。

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 狙いはここ。トップチューブが大分低いところに付いている、つまり跨がりやすいという特徴を持ちます。ということは・・・。

 これは元サイクリング少女のための自転車なんですねえ・・・。

 今となっては、どこかの元気が溢れるおばあちゃん・・・といったら言いすぎか?大変活発な高齢者さんと言い換えてもいいかもしれない。

 その方が、日頃の実用車のメンテにやって来たんだな、何やったか覚えていないが、そのくらいごく普通に実用車に起きるトラブルを治したんだと思う。

 特になんと言うことの無い、メンテ内容の説明が終わると、ちょっと顔がポワッと明るくなったと思うと、実は私若い頃自転車乗っていたんです・・・、と語り始めてきたんだな。

 学生の頃、西荻にある大学のサイクリング部に所属していて、いろんな所に行ったわ・・・と、その時にはなんか少女のような顔に戻っていた。

 そして、また自転車に乗りたいんだけど・・・、昔乗っていたような自転車は、もう無理だと思うんです
 今を去ること何十年前か?多分その頃ツーリングと言えば、ランドナーであったと思います。またはミキストかな?マウンテンツーリングの出てくる大分前でしょう。

その後、世は猫も杓子ものマウンテンブーム、ドロップハンドルは消え失せて、大学等のサイクリング部もマウンテンバイクにてのツーリング、その世代前のサイクリストはちょっと嘆き気味でありましたな。ドロップ派の店主も、自転車店をのぞくと、隅っこに投げ置かれているような埃のかぶったドロップ車を見ては、嘆息。

 その後、逆のネコ杓子のロードブームで、こんなにドロップ車があふれかえるなんて、想像も出来なかったなあ。そのくらい、その頃のドロップの衰退ぶりはすごかった。

 で、高齢になってから、また自転車に乗りたいという。今現に乗っている自転車ではなくて、多分旅情を刺激されるようなかつてのような自転車に。ただ、昔乗っていたタイプの自転車そのものにはもう乗れなくなっているとすれば、一体どんな自転車が理想型として考えられるか?

 いいお題をいただいた。

 そんな話をしているとき、少年マウンテンが置かれていき、24インチという、小柄な高齢者には向いているサイズのホイールなんかが目にとまったときもあったが・・・。

 22インチ、24インチいずれも過渡期のサイズ的扱いを受けているために、ホイールやリム、タイヤ等の選択肢が著しく少ない、ある意味体格と自転車のポジショニングを考えるとき、この辺の問題は重要かとも思う。

 と同時に、それらが等しく700Cクラスの選択肢があったとしたら、これまた扱うメーカー、業者等が大変だ・・・。

 なればサイズ変更・・・。実はこの辺あの噂の清水さんの発案と提案、そして実地組も。

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 絶滅危惧種ではあるが、まあ絶滅には時間のかかりそうな26インチ、こいつは24陰萎の次の大きさで、タイヤのサイズによってはこのフレームにも収まるということで、

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 26*1のサイズのタイヤを履かせてみた、ピッタリ入る。

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 そして、前はシングル!このスラム的発想は実はギアを上げるか下げるかという、実に単純な操作が実現するので、高齢者にとっても大変いいかと思うね。

 その代わりに・・・

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 リアを超ワイドにしてやればいい。重くなったギアを徐々に下げて丁度いいところで回せばいい、前ギアの掛け替えなんて無いわけだから、これで良ければいいし、ダメならスプロケ周りの交換で解決する。実に単純明快だ。

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 シフターは、バーコンに。ハンドルづたいに手を外さすにシフトができる。

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 浅めのハンドルを送り気味にセッティング、ブラケットも高めに設定、何ならステムをより首長のものに交換してもいいかもしれない。

 ブレーキレバーはディズナの人間工学バッチリもん。

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 ブレーキキャリパーはロングながら、これで十分でしょうという効きは確保。

 
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 サドルは女子の定番もの、少なくとも当店でのね。サドルにうるさい女子もこれで大抵は黙る・・・といわれているサドル。

 今回高齢者の方にはどう通じるかは分からないが、試してみる価値はあるだろうね。その辺のアフターケアはしっかりしていこうと思います・・・。

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 さてと、どんな反応が返ってくるか?ですね。

 試乗車として提供して、様子と感想を見るかな?

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 サイクリング少女再び・・・を期待したいところですね。

 しかし、先日ある記事に、フランスで前八十代後半の亭主と後ろ九十代前半の女房のタンデム旅行の紹介があった、動画も上がっていたが、両者ともに低回転ながらも膝がしっかり上がっていて、昨日今日のサイクリストでは無い、スゴイものを見せてもらったんだが・・・。

 この国でも70を機に再度ツーリングの世界に舞い戻ってくるサイクリストがいるということは、これまた一朝一夕の現象では無い、ということがいえるだろう。

 文化やジャンルの成熟度はその世界でいかに高齢者にまで配慮された仕組みが残っているか、単に速くてアクロバティックなものだけで無く、なんとも言えない味が出ているか?というところにかかってくるだろうと思う。

 すでにロックンロールも、スケボーも、サーフィンにだって、かっこいい高齢の愛好者たちがいる、そういう所にどこまで届かせるか?いや、そのもっと先までも・・・かもしれないね。

 自転車界も頑張らねば・・・。

帰国報告会 色々決定!



 奥に座っている人物は、当ブログに登場したとき、中学生だった。高校三年もあっという間に過ぎ、大学四年もこれまたあっと過ぎ、その後二年の海外協力隊もあっという間に過ぎて、この七月帰国してきた・・・ということだった。

 そして、手前の人物、この方は奥の人物と全く同じく、エチオピアに二年間海外協力隊にいいってきた。つまり二人で同時に、エチオピアに行き、二年間にて、帰ってきたということなんだな。

 おくの真治君は、エチオピアの体育系の学校に派遣され自転車の指導に行ってきた。そして手前の佐野さんは、同じくエチオピアの体育学校で卓球の指導をしてきた、ということだ。

 折角、若い二人が日本を離れ、二年間全く言葉も文化も違うエチオピアという地で、何とか活躍していたというわけだ、その土産話を聞きたいと思いませんか?

 ということで、彼ら二人の帰国報告会を当店二階の響床にて開催しようということになりました!
 
 日にちは、暮れも押し迫る12月21日の土曜日、夕方以降ですかね、執り行うことにいたします。

 構成としては、まずは一人ずつ、エチオピアでの卓球指導、自転車指導など個別の活動の報告、及び当人達の得意なご当地の現状、文化、歴史、四方山話などについて、スライド等を駆使して話してもらおうと思います。

 昨日は、そのための段取りを決める会合でありましたが、どこから来ても何でも答えてしまう佐野さんと、その佐野さんをいい形でフォローしていく真治君のコンビは最高ですね。

 最初は真治君一人でとも思いましたが、彼の推薦する佐野さんが入ることで、より広く深くエチオピアの体育教育、途上国教育での課題、二年間エチオピア各所でしてきた彼らの経験、文化的、歴史的な知見、そして協力隊というジャイカ事業等に関する見解など、まずは講演会としての質が爆発的にアップしそうですね。

 是非とも多角的な興味から、彼らの話を聞き質疑応答などを通じて、豊かな意見交換の場に指定いただきたい、と切に思うわけであります。

 で、折角若い二人に来て話してもらうのであるので、二人が話して、適度のやり取りをやって解散というのももったいない。無事に若い子が多くの経験と治験を携えて戻ってきたということを祝って、講演後ささやかながら、宴をも開きたいと思います。

 そこには・・・

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 店主作の数々の名菜が、各種並ぶことと存じます。これは、低温で仕上げた冷菜の豚肉です。

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 蒸し鶏のスープ仕立て、これも冷菜ですね。

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 水口鶏という定番料理、これは別名よだれ鶏といいまして、黒酢とラー油をもとにしたソースといただきます。

 その他野菜の炒め物各種。

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 これはメインの一つですね、水煮牛肉という四川系の名菜です。

 エエ、食性が半分以上中国人の店主が作りますので、この手の料理のオンパレードになりますが、あるだけ食べ放題ということで行いたいと思います。

 ですので、参加費用一人2500円と、飲み物は持参でお願いいたします。

 こんなもので飲み食いしながら、堅い講演からから、すこしくだけた会合という形で、彼らからより面白い話、興味深いを引き出していこう、ということでやっていきたいと思います。

 お忙しい季節ですが、是非ともご参加ください。

 料理の用意の関係もありますので、事前予約とさせていただきます。まだ時間がありますが、締め切りは三日前くらいまでかな?20名ほどで締め切ろうと思います。

 十二月二十一日土曜日、岡田真治君、佐野太一君、エチオピア帰国報告会、飲食もかねて開催しますので、是非是非、参加お待ちしています!

アーマーは悪くはない 施工注意



 作成計画「鳴門」の名前で作られた、三桁から二桁へ!という、ダイエット車体。元力士という体格をせめて二桁に戻していこうとする際、自転車頑丈にしてかないと・・・という事で作られた自転車。

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 通常当たり前に付いているようなトップチューブ、コイツは補強としてあとから取り付けたんですね。ということは?

そう、こいつはトップチューブがなくても十分一般人が使うには強度が確保されるタイプのフレームなんですね。そいつに1本トップを取り付けたんですから、強度は抜群に上がる。

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 そして、多分現行の中でも最強の固さを誇るアレックスのcx30に、ラージフランジのハブに13のスポークで組んだ、これまた最強クラスのホイールをあてがったわけであります。

 素人が乗っても、思わず固い、という一台になったんですね。

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 そして、タイヤの中には体重に耐えるよう、最新のアーマーなる商品をタイヤとチューブの間に挟んで、パンクのしにくくなるような仕様にしたんであります。

 ところが・・・、このリアのタイヤからパンクが起きる。

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 しかも三度目ときている。これは何らか最新のアーマーとの関係があるだろうと、調べざるを得ないわけであります。

 パンクが大変起きにくくなる、という触れ込みで売り出して、原因不明なパンクが続出したら、これは信用問題であります。と同時に、勝手にアーマーのせいにしてもいけません。現に前輪には全くその兆候がないんですから。

 で、腰を落ち着けて調べてみました。

 結論から言いますと、全くアーマーには欠陥はありませんでした、当店による施工ミスという事が判明。以後は施工に関して要注意の中で進めていくことで、このアーマーという商品はパンクを防止するパーツとして、大いに役立っていくことになると思います。

 と、同時に、このアーマーはタンナスとは異なり、商品自体を単体で売り出しています、つまり施工は購入した人の責任という事になるので、気をつけるに越したことはない、今回の例がそうした施工ミスをなくす一助となればと思います。

 三回とも起きたパンクはこのようになっていました、場所は外側ではありません、という事は外からの侵入物によるものではありません。

 しかも穴は、何らかのライン上の1箇所に空いていた、これも特徴です。

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 再度確認すると、アーマーというのは、このような円状をしており、チューブとタイヤの間に収まるようにできています。チューブをいれて空気が入るというところが、タンナスとは異なる路面からの感触となります。

 このヒダヒダの中にスッポリとチューブを収めていく。

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 このように収めて、下でヒダが重なるような状態が理想だと思いますが、これをタイヤの中にさらに収めて、タイヤをリム内に装着していくんですが、その際に収めたはずのヒダが、開いてしまったり、折れてしまったりすることは大いにあり得ると思います。

 今回続いたパンクも、折り目の付いてしまったアーマーからチューブが飛び出て、アーマーのエッジとの摩擦からパンクへと至ったのではないか?と思われるんですね。

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 ここが患部の折癖の付いたアーマー。チューブやアーマーなどは、走行中に実は大変な力によってもまれていると考えられます、空気の少ないチューブがバルブ付近で折り重なっている現象などしょっちゅう起きていることからも分かりますが、今回もこの折れたエッジとチューブとのもみ合いによって起きたんだろうと。

 という事なので、まずはしっかりチューブをアーマーないに収め、タイヤ装着時にそれがほどけないよう細心の注意をしながら、施工していかねばならない、という教訓なんであります。

 アーマーは悪くはない、今回は当店の施工ミスでありました、再度対策考えて、出直します!

高齢社会予言 ピスト



 これはあの噂の清水さん作、もうなん作目か?分からないほどの修練をしていますが、これはまた自信作という。

 まずはフレーム選定から、

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 ダウンチューブが一本しかモカなり下降したけいじょうをしている、言うまでも無く、跨がりやすい。一度こんなのに慣れてしまうと、ホリゾンタルフレームにするのは難しくなるかもしれない。

 なんせ年を追うごとに、股関節付近は固くなり、そうした動作に鈍くなってくる。

 そんなことを考えると、こうした形状のフレームを自由自在に、スポーツ系にするにも、ツーリング系にするにも、日常使いにするにも、持って行けるということは、これからまた加速される高齢社会にとっては朗報なのかもしれないと思う。

 自転車寿命をいうものを伸ばすには、こうしたハードの方からの取り組みもまた重要だ。そうした時代を先取りする自転車作りを体現しているのかもしれない。

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 作りは意外と質素にできている。フレームに付いていた素材を工夫して再利用しているからね。

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 ホイールもそのままに、ブレーキ外し、そこに固定ギアを付けている。そう、こいつはこれでも固定ギアなのだ。

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 ブレーキは、ロングアーチのものを使っている。

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 ハンドルはブルホーンバーに、ギドネットレバーを付けている、そして和柄のバーテープが巻かれている。

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 これも長いピラーだ。400ミリはあるね。こいつを使ってポジション出しをするという、考えられている一台とも言える。

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 流し乗りには最適だわ。それなりに進むし、ポジションが出ていると疲れない。今後はこうしたものもまた無視の出来ないプロダクトにつながっていくんじゃないのか?と思う。

 高齢社会が深化していく中で、こうした発想をより深めていかないと・・・。

TRP ディスクツーリング車



 今回のサイクルモード場外に組み付けて持っていった一台の全貌がこれであります。

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 鉄フレームに軽めの磨きを入れて、スモークをかけたもの、渋めでいきました。

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 革サドルにしてみました。

 会場がシクロクロスときて、ディスク車体がメインとすると、大体、アア、あの手のタイプねということは想像つきますね。今やシクロもカーボン車体が主流と来ています。

 であれば、逆張り、鉄で行きましょう、しかも鉄のシクロクロス車だとまだありがちなんで、その対極にあるようなツーリング車でいかないか?ということで組んでみた。

 渋めのツーリング車なんだが、ディスクブレーキという、新旧の取り混ぜた形にしていこうと。

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 本来なら革サドルに合わせて革バーテープなんかを使いたかったですが、諸事情で、疑似革。それと・・・

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 これ、TRPの現行エアロブレーキなんだが、渋いでしょ?こういうものも作っている、現役バリバリの競技志向・・・だけでは無いというのが面白い。

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 パーツ類もできる限りシルバーを集めてみた。

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 この辺なんかも、ちょっとレトロ系のツーリング車を意識する。そして、ここから

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 ロープロファイルの銀リムに、スキンサイドのタイヤを履かせる、これもまたレトロ風、ところがハブ周りを見るとディスク化されている。

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 これが、当店でも今後とも推していきたい、TRPのハイブリッド型ブレーキ。ワイヤーで引く油圧ブレーキ・・・。

 ブレーキレバーからキャリパーまではワイヤー、通常なら油圧なんだが・・・。そしてワイヤーで引かれて作動するところが油圧の形式を取っているということ。

 この手のワイヤーと油圧を両立させているブレーキというのは珍しい。これぞTRPならではの発想といってもいいかもしれませんね。

 この両者を合わせるメリットって何か?

 まずは油圧故に、両サイドからローターを夾む、そして油圧の構造上、制動力は高い、これはメリットでありますな。と同時に、ワイヤーで引くことで、実はワイヤーの引きシロの調整が各種好みに合わせて、かなりの自由度が効く、という油圧オンリーではなかなか難しいこの辺のタッチ調整が、ワイヤーブレーキと同じ感覚で出来ちゃうという画期的なものね。

 確かに効くし、ブレーキの引きの調整がらくだ。

 当然、この展示車では左右のブレーキの引きを変えて展示してみた。解説としても、左右の引きをほぼ思い通り、好み通りにできるということを示してみたかった。

 そして、キャリパーないの油圧部分だが、最短距離で、ホースなどにつながれていない、ということでメンテが簡単でしょうな、大きな衝撃等でオイル漏れが起きない限りは、ほとんどこのままで乗り続けることができるだろう。

 ある意味いいとこ取りであります。

 そして、今でこそSTIと油圧ブレーキ一体型のものが105当たりでも登場してきていますが、なんか、あの辺のSTIの握りってゴッツくないですか?

 店主にはゴッツ過ぎますね、長距離のると疲れそうな気になります。そういう時に、お好みのワイヤー引きのSTI、エルゴパワーなどを使って、コンポを組んで、最後ワイヤーでTRPのこいつにつなげれば、なんちゃって油圧の体験が出来ますね。

 実際効きますしね。当店では、こいつを中心に大いにTRPを推していこうと思います。

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 そして、最後にツーリング車体の真骨頂をお見せするとしたら、ここ。

 Wレバー。これぞ新旧入交のツーリング自転車ということにしたというわけであります。

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 ありがたいことに、会場でも質問攻め、撮影組など、多くの人々の関心を引いていた、といっても過言ではありませんね。

 このように、TRP独自のハイブリッドのおかげで、パーツ類も新旧の合わせ技が可能になります。

ワイヤー引きのシフターとの相性もいいですね、一時こいつは過渡期の製品か?とも思いましたが、けっこうシクロの選手でオイル系を信用していなくて、ワイヤー信仰の強い人もいますので、過渡期どころか、立派な機材としての選択肢として、今後ともあり続けるであろうし、当店もレース、ツーリングと幅の広い観点から、このハイブリッドブレーキの普及にも尽力したい、と思うようになりました。

 そんなこんなのお披露目でありました。このツーリング車、整えるところ整えたら、売りにも出しますので、もう少しお待ちください!多分とあるタイプの方々にはたまらない、一台となっているでしょうな。

飛び抜けホイール カンパフリー交換その他



 スタッカートの普段使いのビアンキです、通学通勤OK!ってやつね。

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 こんな実用車クランクに、なんとビアンキのロゴ入り・・・驚きでしょ?ってでも、生産現場である台湾の工場なんかをうろついていると、ビアンキカラーのこの手の周辺パーツってかなりありますね。エエ、こんなものまで?というくらいにね。

 だからこの水準のクランクにロゴ入りなんていうのもありなのは分かります。また、安い自転車専門のパーツ工場というのもありますな、もちろん展示会などにも堂々と出てきます。一瞬、恥ずかしくないの?なんてよぎりますが、いえいえ、そうした水準の自転車の方が主流でしょう、数的にはね。

 ところがこの自転車に限り実に不自然なところがありますね。

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 これ、ホイール。なんとカンパニョーロのシロッコなんていうレーシングのホイールが付いているんですね。付いているんじゃなくて、この度わざわざ付けたんです。でないとこんな自転車がデフォで有るはずがない。

 元々あった、推して知るべし的安ホイールをこいつに交換した。

 出所は、豆先輩の置き土産。貴婦人的デローザ鉄フレームを所有の多趣味の釣り人、豆先輩。多趣味が高じて、はじめから高次元での自転車の世界に飛び込んできたは良かったが、どうも持病との関係で断念し始めたらしい。

 もったいないと思いつつも、関心はすでにオールブラックスの方に流れて行ってしまったみたいだ・・・。

 この宙ぶらりんのシロッコ、どうしましょう?:後輩の方が受け継いだが、これって長女の通学用自転車に付けられませんか?というまたぶっ飛んだ発想。やりますか?本当に?

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 リムサイズも変わってしまい、そうなるとVブレーキに拘るなら、馬蹄形の武骨なアダプターを取り付けなければいけなくなる。それはかっこよくはないね。ということで、キャリパーのロングブレーキを取り付けたら、ちゃんとリムをキャッチ。

 リムブレーキは、当然リムの径に依存するので、この手には気を遣う。ところが、ディスクブレーキになると、ホイールの径はいくら変えても、一切この手の問題は生じない。

 確かにホイールの径を変えるなんてことは普通は起きないだろうが・・・。

 一つあるとすれば、26インチHEというかつての主流であったマウンテンバイクが、27.5なるサイズに激変されてしまい、何が困るかというと、リムの数も、タイヤもチューブの種類まで激減するという憂き目にあっている。

 まさか5年前くらい?ここまでの事態になるとは思いも寄らなかっただろうね。そうなると、26インチのマウンテンバイクに27.5のホイールを履かせないと、今後快適に乗り続けるのは大変だ・・・。

 でも、もしそのバイクがディスク対応のものだったら、多分ホイールを27.5に変えるだけで、ほぼポン付け出来るんじゃないか?と思いますね。もちろん細いタイヤなら、26インチのマウンテンバイクに700Cも履かせることが出来ます。

 このようにディスクになると、帽子を変える感覚でホイールの交換ができる、もちろんハンガー下がりの問題などもあるが、アップサイズであれば、ほとんどそんな問題も無くなるね。

 これはディスクブレーキの大きなメリット・・・だと思いますね。

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 そんでもって、問題がもう一つ、ある意味大問題が一つあったわけだ。

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 今は普通にスプロケが付いているが。このシロッコ、元はデローザに付いていた。コンポは当たり前かな?もちろんカンパが付いていたわけだ。

 とすると一大問題になるのが、ホイールのフリー。カンパのフリーと、シマノのフリーは形状が違う、全く互換性無し。かつては何もかにも互換性をなくすくらい、カンパが元気だったようだね。チェーンリンクのpcdすらも互換性無くしていたんだから。

 もちろん、スプロケの歯の間隔も違うので、相互のスプロケの互換性も無い。

 このホイールの互換性を無くしたことが、お互いの越境を難しくしてしまった。シマノ派がカンパも使ってみたい・・・と思っても、ホイールに互換性がないので、そこが壁となってしまう。

 その点スラムは、フリーに関してはシマノ互換性にした。新参だけに出来た選択なのかもしれませんな、老舗中の老舗のカンパが、新参のシマノ互換にするなんて、かつては考えられなかったんでしょうな・・・。

 で、どうしたか?というと、たまたま転がっていた、カンパホイールのフリー、シマノ版があったということなので、そいつとフリーを交換したことで、シマノスプロケが載り、無事シロッコ移植完了と相成った。

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 もちろん、リアもシマノロングアーチでブレーキとした。

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 試乗してみるに、やはりホイールの走りに与える影響はデカイね。ゴロゴロッと走っていた自転車が、フワッと浮かぶように、滑るように走り出す・・・。

 ホイールはやはり偉大だ・・・。

 これで通学・・・、見る人見れば、マジか?やりやがったな!と思う一台でありましょうな、スピードの出すぎに注意だ、こりゃ。

屋根屋根大作戦 その3



 十月は台風の季節でもって、何度か踏みとどまり、台湾行きなどもあって、大幅に遅れましたが、なんとか屋根掛け大作戦も最終章の方に近づきました。

 波板を張り終わり、徐々に微調整に入っています。

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 裏から見たところです。モロ透明のポリカは、夏は暑くて居られないといういうことで、少しスモークの入ったタイプのものにしたんですが、最初束で来たときはあまりの黒さにヤバイ!とすら思えましたが、一枚一枚剥がしてみると、そうでも無く、実際張ってみたあと、日の光の下に居ると、まあ思ったほど暗くはない、こんな調子でいいかも、真夏は農業用の遮光シートでも貼ればいいやということで、まずはこれでやってみることに。

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 一度、大体張り終わってから、そこそこの雨を経験したんだが、すこしぐらい重ねても水は入ってくるということを思い知り、その辺の詰めをするために、端の部分を中心に延長したり補強したりしました。

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 あとちょっとの微調整で完成ですね。思ったような、斜面の平面が取れまして、良かった・・・。そして、力作部分は・・・、

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 手すりの部分を丸く抜いて、まわりの波板と合わせる技・・・。もちろんこの後コーキングいたしますが、ざっとの位置でもズレると、波板が重ならず往生するんだが・・・、

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 まあ、最初にしてはうまくいった方かな?

 コイツが遠くから見ると、黒が濃く見えて、一端の屋根に見える。そうなるとこの店が大邸宅のように一見見えてしまうという効果はあるね。

 さて、側ができたんで、今度はここに、溢れている荷物類を収納していくこととなる、そうなると片付けの苦手な店主は、逃げたくなるが・・・。

 まあ、その辺は得意な人たちの力も借りて、整頓していかないとね、ようやく今年中に自転車店を開くこともできそうです。

 作業場から店へ・・・。

 もう少し大変かな?

サイクルモード出展2日目



 バタバタしている内に、大分時が過ぎてしまった・・・。

 サイクルモード場外、TRPの展示会2日目も、大分多くの方々に来ていただきました。遠路はるばるだよね、よく来ていただきました、ありがとうございました。

 やはり単なる展示会よりも、レース会場というのが良かったですね、居てて飽きないというのがいいですわ。

 そしてシクロというのがまた良かったんだと思います。統一コンポ!というよりも緩いレギュレーションもあるだろうし、またそうした統一とは異なる好みを持っている人たちが多い気がします、ここぞ出番!というところが大分ありましたね。

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 TRPというのブレーキの専門メーカーだけあって、細かいアイデアが生きています。コイツは、ワイヤー引きのキャリパーですが、シマノが片側効きであるのに対し、これは両サイドから同時にローターを挟む構造をしています。なので効きます。既に自分の自転車にこのタイプをつけている選手が大分いる、という印象を受けましたね。

 シクロの世界では既にTRPは認知されている・・・と。

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 これは展示用の見本台なんだが、これでもって、本当にパッドが両サイドからローターを挟むのか、凝視している人も多くいた。1本のワイヤーで両サイドに届いている腕を引っ張るので、両効きが成立する、その仕掛けを見ながらハハーン・・・と納得している人もいた。

 それと、多分日本のブログ等ではこれがはじめてになるかも知れない、TRP初のダウンヒルコンポといってもリアディレーラーとシフターなんだが、紹介しましょう。

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 これが、ダウンヒルチャンピオンとTRPが共同開発したディレーラー。チェーン暴れを防止するクラッチ機能というのは、シマノやスラムにも付いているようですが、コイツはその一段上を行きます、ロック機能といって、チェーン暴れをほぼ完全に防止する機構が付いています。

 レバーを立てるとその機能が走ります、ガッチリリアディレーラーがロックされますが、シフトは可能。チャンピオンの提案を実現したものとのことです。

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 このシフトもアドバイスもの、レバーというとワイヤーを引く印象がありますが、コイツは完全にスイッチのタッチとなっております、そして・・・、

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 裏には、親指、手の大きさや好みによって、スイッチの位置を微妙に変えられる機構が付いています、ちょっとした違いが、大きな結果に結びつく、そうした隙間をどこまで埋められるか?というのも今後のパーツ類の課題かと思います。

 そして、写真では見られませんが、このシフトは何と七段変速、スラム互換という。今の主流は12速でしょ、なんで7速なの?と疑問持つ人がいると思いますが、これをショウしてアスリートファーストといいます。

 メーカーファーストではないね。その競技、種目にあったギアの数とは何か?と言うところから発想している、数があればいいってもんじゃない・・・。とはいえ、12速用も開発中で、来春には発表予定。できれば、新デュラエースのSTIとシンクロなんかしたら、シクロでも利用者が増えるかもね・・・、さて、どうなることやら。

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 一見なんだろう?と思われるかな?コイツはカーボン製のカンチレバーであります、激軽・・・。会場では、カンチレバーブレーキや、Vブレーキを使用している人もいたんですね、その辺がいい意味で緩い、こうした時代遅れに見えるパーツ類もなかなか新鮮みのあるパーツとして見えてくるから、不思議だ。

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 2日目は、女子も男子もエリート選手のレースがありました、見応えは十分。

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 久々にレース会場で再会した、斉藤マミ選手。彼女がまだ二十代だった頃からの知り合いで、今は・・・いつの間にやら三人の子持ち、熟女になってもレーサーの肢体を維持しながらの、必死の参戦。まだ手のかかる三人の子を育てながらの選手活動を維持、なかなかできることじゃない・・・、見応えのあるレースを展開してくれました。

 そして・・・、

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 驚いたのが、とっくに引退していたはずの唐見選手が何と選手復帰していたという事・・・。二十年くらい前にバリバリ走っていたのは憶えています、確かアテネ最後に引退と聞いていたんだが、四十半ばでトップに復帰。

 今回の女子エリートでは全日本チャンピオンが参戦しており、一周より独走か?という展開だったんだが。女子のこの手のレースにありがちなのは、トップ選手がトップのまま、淡々と周回をこなし、終わるというパターン。見ている方では、高速サイクリング鑑賞会となってしまうんだが・・・、今回の展開はまさにレースそのものでありました。

 その格となったのが、この唐見選手の走り、序盤は流しつつも、集会を重ねるごとに、徐々に順位を上げていき、最終周回に入る直後、何と一位を捉え、抜き去るという展開に出てきた。やるな・・・、その後は場内のレースアナウンスに釘付け、手に汗握るとはこのことで、周回後半でまた順位が入れ替わり、つまりゴール勝負に持ち込む気だな・・・と場内を期待させ、そして!

 最終は惜しくも差せなかったが、レースを作ったのは完全に唐見選手。

 ゴール後、少し落ち着いてから、ご本人にその旨を伝え、お礼と祝福をした。後々聞いたら、来年東京五輪での日本代表に入ってもおかしくはないくらいのランクにいるとか、四十半ばで女子のトップに戻りつつある、その競技姿勢には脱帽ものだ。

 偉大な二位です、と言ったとき、笑いながらも「でも勝ちたかったですよ」と目は笑っていなかった。本物だね・・・。

 という事で、書き切れないことだらけなんだが、まずは2日目のレポートというわけで、結果的に、こうしたレース会場で出展するというのは面白い、という事が分かったこと、TRPという武器持っているなら、それを旗印に今後とも出張っていっていいんじゃないか?なんて思うようになった。

 引きこもり店主が、すこし外より影響受けるというのもありだよね・・・、という事で、少し重い腰を上げることに、しよう。



サイクルモード場外 参加しました



 サイクルモードの場外、駅から降りて、幕張メッセまで来て、千葉マリン球状のが見えます、駅を背にして球状の右サイドに、シクロクロスの会場があって、そこのスタート・フィニッシュ付近に出店が10件ほどかな?テント張って出ていて、その一角にTRPが出展しています、そこに店主が張り付いている、ということなんですね。

 本日の土曜日も多くのお客さんがわざわざ訪れてくれました、ありがとうございます!

 空が広くて、開放感があります、そして選手がウロウロしている感じが適度に緊張感があっていいですね。

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 そして各カテゴリーのレースが矢継ぎ早に行われます。レース自体も短いので、見ていて飽きません。会場もコースもかなり練って作られているのかコンパクトながら、観戦ポイントも多いですね、通常世界選手権などのシクロレースは、同じ会場を十何周とか走りますが、大体最初のスタートで先頭が決まり、その決まった先頭でちょっと争いがあったり、後は単純に展開も無く、実力差とともに周回こなして終わり・・・なんていうものが多かった様に思いますね。

 なので、最初の内は線頭取の展開ガス腰あって、後はそのまんま単なる周回、あまりに展開が無いので、放映などでは数周分省かれても、影響なく、後はゴールシーンで大体足りる。

 映像などではそんなもんかもしれませんが、実際会場にいると、いろんな選手が次から次へと必死に駆け抜け、観戦ポイントを移動しながら見ると、これがなかなか飽きない・・・意外と面白かったというのがシクロの感想です。

 なので、会場から離れてはいますが、ついでに見に来るには相当の価値があります。ついでにブースに立ち寄ってくださいね、という感じです。

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 コナのカーボン車、これはガチ系で試乗車として展示、本日も数人が乗って遊んでいきました。

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 この会場はシクロの会場でしたが、このダウンヒルバイクも目を引いてましたね、詳細は後日開設いたします。世界チャンピオンの経験と意見を取り入れて開発された、TRPのディレーラーとシフターが付いています。マジ詳細は後日・・・です。

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 そして、油圧ディスクを付けた、元NJSピスト車です。奇跡のディスクピストね。

 そして、こいつもまた後日、詳細について解説いたしますが・・・、

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 ディスクを付けた、ツーリング車体です、こいつがかなり目を引いたようでした。示したかったのは、TRPがガチのレーシングパーツであると同時に、ある種の中途半端なところを逆手に取って、かなりの応用が利くということを示したかったんだな。

 こいつはWレバーを使用し、現役のブレーキレバーと、ワイヤー引きのオイルブレーキという、ハイブリッドもんなので、組み合わせるととんでもない車体が出来てしまう、ということをもので示してみたかった。

 今日本には、第一次サイクリングブームの方々が八十代を迎え、そこを頂点として、鉄フレームの資産が相当眠っているんじゃないか?と想像出来ます。

 そいつらを引っ張り出して、ディスク台座を取り付けて、再生させることが出来たら?

 鉄のマウンテンフレームだっていっぱい眠っているはずだ、そいつらをどう起こすか?新旧入交の成熟型、オリジナル自転車だって、作ることができるだろう。

 そういう様々な可能性を実現するには、TRPの動きは見過ごせない。そういうのはシマノやスラムでは出来にくい・・・といってもいいだろうね。

 実際そんな話をしていると、そういえば親父さんの30年前の鉄ツーリング車体があった・・・あれで台座付けてディスクとしても蘇りますか?なんて話にもなっていった。

 埋もれている鉄レーサーという社会の資産を形を変えて、受け継いでいって欲しいと思うね。

 そして、もう一つ、現行のシマノの油圧STIはゴッツ過ぎる。と思って倦厭する人も中に入ると思うが、そうした悩みもTRPで解決することだって可能かもしれない。いい意味で、TRPは華奢なのだ・・・。

  慣れない出展であったが、参加者の皆さんとかなり楽しく談笑することも出来た。明日日曜日も引き続き会場にテント張っていますんで、是非お立ち寄りください!

 実際組み付けた自転車が置いてありますしね!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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