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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2020年03月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ケルビム ミキストを活かす あれこれあるよ−



前回ここで、紹介しました、ハブの改造をして120ミリにしてから、10速用のスプロケを入れた話をしたんでありますが、実はこいつを活かすための下地、だったわけであります。

 今まで何度か130ミリのハブを10ミリ削って、そこに10速や11速のスプロケを入れたりもしていました。始めたのは十年以上前の雑誌の企画、今あるのかどうか知らんが「自転車生活」とかいうボケた雑誌で、見開き一ページでドカーンとやったんだが、まあ、あまりに早すぎた改造だったのか、周りで反応の仕方がわからなかったんじゃないか?

 無風だったね。

 その後、当店内で細ぼそとやってきた、まあ周知さているかと思ったんだが、全然知れ渡っていなかった・・・ということの確認ができました。

 まあそうだよね、数年に一度あるかないかの好事家の改造依頼を本ブログで展開したって、そんなものは日々の更新によって、底の底のそのまた底にどんどんいってしまうんだ、みんなが知っているはず、なんていうのは、思い上がりだよね。

 そういう意味で、もっと当店の今までやってきた、改造の各種を掘り出して、光を当ててみる、というのもありかもしれませんね・・・。その日と同じ日にちの、過去のブログを掘り出して、御開帳して、虫干しするというのもありだなあ・・・。

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 ケルビムのミキストだって、珍しいフレームだよね。今の御曹司の作ではなく、その上の作だと聞いている。

 このフレーム軽いんだな・・・。これに、ほぼ持ち込みのパーツをつけていく。その持ってきたもの共が渋いと来ている。

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 その最たるものは、これかな?TAのクランクであります。

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 フロントメカは、カンパのベローチェ、どこに隠れていたんだ?というね。今はなきベローチェ。

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 おお、これもビンテージではないが、今はなきベローチェ、でありますね。TAとベローチェの共演・・・。

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 ブレーキは、当店持ち。見た目はクラシカルで、そこそこ効くやつ、プロマックスのこいつにはだいぶ助かっていますね。

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 これは現行品なんだが、ビンテージクラスをぶち壊さない、そして効くという、安価ながら、かなり優れているブレーキですね。

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 で、最大の驚きごとなんだが、カンパベローチェのシフターが、エルゴパワーではなく、なんとフラット仕様のシフターなんですねえ、こんなのが隠れていたんだ・・・。

 かつて、カンパの幻のマウンテンコンポの組み付けしたことありますね、アレ以来の驚きです。

 で、セッティングについてですが、やはり、エルゴにしておけ・・・という感じ。

 シフトダウンしているのか?シマノ的なカチ、カチ、がないので、変わったのか?とちょっとわかりにくい。そして、しっくり決まらないところがありますね、エルゴとはまた違って・・・。

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 赤いブルックスだ・・・、見たことねーなあ。

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 フロントは、ラージフランジで組まれたビンテージ風のホイール。

 そ、そして、リアは・・・、

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 いやー、大変だったなあ・・・、フライス盤と、今回は初導入の旋盤使って、120ミリに加工したリアハブ。先日のブログでは、完成した風に書きましたが、実はそれ以後が結構大変で、だいぶ遊ばせていただきました・・・。

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 もうトップとフレームのクリアランスがギリギリで、最初は干渉してカラカラ音を立てていたんだが、それを克服するために、反対側を削って、こちらに持ってきて・・・となんとか、カラカラは解消できたわけであります。

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 イヤー、手間かけさせやがって・・・。

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 しかし、できてみると、その苦労も報われる・・・どころか、この凛とした佇まいに、ジワーッとくるものあり。

 これはきれいだよねえ・・・。目も引くよ・・・。どんな人が乗っているんだろう?と想像たくましくしちゃいますね、自転車好きのおじちゃんが乗りますが。因みにこのおじさまのおかげで、皆さん鯖缶が食えるんですよ!感謝!感謝!

 まあ、こんなことをきっかけに、旋盤が当店に加わったもんで、その幅の潜在的な力は大変なもんだと思いますよ。

 最強に近づくために、日々、遊ぶ!遊びの中にしか、成長はない!ルーティーンの仕事なんてくそくらえ!だ!

 なんてな・・・。
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カゴをつける



 電動自転車で、カゴもついて、ごく普通の仕様となっています。

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 胴体で折れるのと、このハンドルにつながるステム部分が折れるようになっています、折りたたみですね。でもどういう状況で折りたたむでしょうかね?

 折りたたんでも持ち歩くのは重くて大変です。車で運ぶため?それとも自転車置き場に不自由な人向け?どういう意図で、こういう仕様になったんでしょうね。ちょっとわかりません。

 さてカゴをつける。といってもすでに付いているが、それは前。

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 ここが空いている。ここに荷台をつけて、その上にカゴをつけるというご依頼。小径への荷台付けというのはちょいと大変。よくある26インチなどではピッタシものもがあるんだが・・・。

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 取付のために、荷台のいくつかを曲げて、自転車のダボに合わせる。スポーツ自転車用の荷台はそのへんの融通がきくんだが、逆にスポーツ系のものはリアホイールのシャフトに共締めすることができない、という弱点がある。

 小径車用の低い荷台というものもドンピシャのものはない、どうしてもホイールとの間が空いてしまう。

 この上にカゴなんだが、どんなカゴにしようか?前が黒なので、合わせて黒?にしようかと思ったんだが・・・。

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 半分以下のところに籐風の仕掛けのついているカゴにした。籐風の部分がこげ茶であとは黒というツートーンなんだが。

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 例えば、このついているサドル。下がこげ茶で上部が黒のツートーン。

 そして、まだまだある、

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 このタイヤも、黒と茶のツートーン・・・。これは偶然だが、合うねえ・・・となった。

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 ネ!最初から、このように意図してつけられていた配色となっている・・・、まあ偶然だが、こういうこともたまにはある、ということですね。

 いや、もちろん、実はカゴ付けにはちょっとこだわりのある当店としては、使う人の用途と、自転車の持っている雰囲気との間で、思われている以上に、実は考えて取り付けているんだが・・・信じられないかな?

 意外とカゴを仕入れるのが嫌いではない、ちょっと変わった形状のものを見るとすぐにサンプルを欲するところもある。近い内に、スタビライザー機能のついた、ウーバー用の荷台なんて開発されないかな?なんて思っていたりもする。

 流石に育ち盛りを育てているだけのことはある自転車、暫くはこの前後のカゴはフル稼働していくんでしょうね。

 あとは、この電動の機械部分が前輪だとすると、もし電池等ダメになったら、その辺外してフロントホイールを入れ替えれば、通常の自転車として機能するんじゃないか?なんて思ったり。

 まあ、暫くこれで行きましょうか?

※上記は電動アシスト車であり原付き自転車ではありません。

徐々に変化して行くであろうレーサー



トレックのクロスバイクをなにげに購入してから、ホンジョ擬きのフェンダーを付けたり、ブレーキやハンドルあれこれを変えて、自分好みにしながら、自転車に嵌まった方を本ブログでも数回に分けてご紹介しましたが。

 そのお方が人から譲り受けたということでこんなレーサーを引っ張って持ってきた。

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 ブリジストンアンカーのようですね。ガチ系レーサーです。いいもの作りしていると思いますよ、ブリジストンさんは。その頂点は勝手にネオコットだと思っていますが、それ以外でもかなり力作的な、地味だが質実剛健な自転車を作っている、といういい印象はあるんだが。

 しかし、ものづくりに花がない、という欠点・・・といいうか、いかにも日本企業らしいと思われるところがある。この着実な物作りの上に、遊び心というか、シャレ心というか、まあ花だな、そんなものが備わったら、結構いいと思うんだが・・・。

 手塩に掛けたクロスバイクがある中で、こうした型落ちであろうが、レーサーを手に入れて、乗ってみたと言うんだが。

 まあ、その走りの別次元に大変驚いたということだ。

 その気持ち分かります。店主も今から三十年近く前、自転車通勤をしていた中で、化学治療で中から体がボロボロになった経験があった。ドンドン調子が落ちてきて、もう自転車通勤も出来なくなるか?と思った矢先、入院見舞金なるものが共済保険からおりたことで、それを資本にミヤタのレーサーを購入したことがあった。

 そのレーサーの別次元の走りで、自転車通勤はその後も快適に続けられた訳なんだが、もしあの時乗っていたままのツーリング車だったら、自転車通勤も壊滅してただろうと、と思う。結果的ににはいい決断だった。

 多分それに似た感覚を得たんじゃないか?と想像しますね。

 そして例によって、また少しずつの改造の魔の手がこの自転車に掛かりそうですね。目指すは・・・、

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 こんな感じ、銀というか、金属を前面に出すのもいいなあ、というように早々に楽しく悩み始めているようだった。

 まずは、消耗品を変えて、要所を締めましょう。ということでメンテ開始!
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 ワイヤー類一式と、

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 チェーン周りですな、それらの交換は基本中の基本です。しかし、古いディレーラーが付いていますね。この頃のソラは、これ実はステッカーで、もう何年前だろう、二十年以上は経っていますね。

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 これも今の優れたソラとは違う時代のものですね。このSTIは下半からシフトアップが出来ないという、致命的欠陥を持っていたんだが、レース以外の仕様であれば、問題はほぼない・・・かもしれない。

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 前の時代のコンポの割には、コンパクトがついているなんて、気がきている、前の持ち主さんが後々交換したのかな?

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 サドルはまあ、特にコメントする必要も無い・・・、よければこのままだし、ダメなら交換。

 そういう中で、交換の優先順位の高いものは、

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 これ、テクトロ・・・だが、このテクトロは効かない。

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 これはブレーキシューを変えたり、ワイヤーの引きの調整しても、効かないだろうね、アーチ自体の剛性の問題なんじゃないか?とすら思えますね。では何に?ブレーキ問題というのがあって、今現行品で是非取り付けたい、というサイドプルブレーキというのがなかなか無い、厳しいねえ、どこかにないかな?

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 各所ガタ、振れなどを取って、まあ、最低限の手入れででしっかり走れるようにしておきました。

 あとはまた、乗りながら考えましょう。イメージは、地金系シルバーにするとしたら、コンポ類は銀でも、黒でもいいね。どこをどうやって、好みに変えていくか?その手順やタイミングはいかに?

 これで、レーサーというものに触れて、嵌まると、今度また今持っているクロスバイクや、ツーリング車体がどういう物で、どういう違いがあるのか?ということが明確にわかってくることになる、よりまた自転車の世界の奥に入っていくことになる。

 さて、どういう手順で、こいつが変わっていくのか、また本ブログで追跡して紹介していこうか?建築という異分野からの参戦、自転車を別の視点から、どう変えて、変わっていくのか?またしても、面白いとっかかりになりそうな案件だ。

 今後の展開を乞うご期待だ!
 

 

旋盤 これまた老化防止の勉強だ



 同級生からもらったミニ旋盤。自転車のものを加工するくらいなら、これくらいあればほぼ十分・・・かな?

 もらったのは、もう大分経つが、なかなか発動する機会も無く、暫くほって置いたんだが。やはりハブ周りのシャフトなんぞをいじるとなると、使いたいなあ・・・ということ頃から、エイ、習うより慣れろ!だということで、手探りでいじり始めたんだが・・・。

 それが面白い!今当店にあるなんちゃってフライスをいじったときも理想のものがそこそこの精度で出来た喜びがあったが、それを上回る、面白さ。

 なんていうか、応用の効き方が半端ない、ということかな?アイデアと工夫で、いろんな事が出来そうなのだ、想像するだけでワクワクする。これは老化防止にいいぞ、ということで、今後こいつをドンドン導入して、上達してやろうという所までやって来た。

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 柳さんが持っていた、マイクロメーター、こいつで回転の精度を出す。ある意味自転車と同じで、買ってきてハイどうぞ、という事でも動かなくはないんだが、よく動かすとなると調整は必要だよね、自転車も旋盤もそれと同じ。

 こいつを使って、回転にムラがないか?なんて調べる。最初機械自体の回転精度が出ていないのでは?なんて思ったが、そうではなかった、かなり優秀な回転をしていたわけだ、そうなると・・・。

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 回転している材料を削る刃物、こいつをバイトというそうだが、これもまた、完成品もあれば、自分で形状を作っていくという物あるらしい。自分で刃を削る・・・、ここも応用だよね。

 あとどういう角度で刃を取り付けるかなんていうことも、いちいち考えてやらないといけない、うまくいかない・・・、試行錯誤してセッティングに時間がかかって、それができれば、加工はアッという間なんてこともありそそうだ。

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 今回のシャフト削りで出た切り子。スルスルッ~と切り子が出ると、スカッとするね、理想の材料に近づいている感じがいい。

 逆に、切り子がでないで、空回り?している状態だと、アチコチ点検しながら、色々機嫌を取ってやらないといけない。この刃の作り方なんてのも、かつてタガネから道具作りをしたのを思い出した、道具は無ければ作って対応する、壊れれば直して使い続ける、これ原理だったわ。

 ということで、また言い相棒ができたことで、更に仕事の幅が増えるといい。ちょいと勉強かねて、各種バイトなども購入して、色々試してみましょう・・・。

 自転車屋はつづく・・・。

二ネジリ徹底!



 クロスポークで、オール二ネジリだと、離れても目立ちますね。これは見た目の効果は絶大・・・かもしれないね。

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 幾何学的にも面白ラインになっていますね、これは一ネジリでは現れない状態かと思います。

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 交差させてから二回ネジって、ニップルで止める、作業としては単純なんだが、久々の二ネジリ、意外と苦戦させていただきました。

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 リアも同じく二ネジリ。この少し前にネジリをやった施工内容を書きました、底ではフリーのみ六本取りの一ネジリで、強度を優先しましたが、今回は左右ともに二ネジリ。

 締めていくごとに、強度は出るようですね。

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 四本取りで、交差する二本のスポークの裾野は狭いですが、まあ、これでなんとか、というところまで。

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 テンションをかける前の綾取りの状態ですが、二ネジリとなると、やはりスポーク同士の戻りの力が強く、綾取りも実に大変です。

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 ねじったスポークに指を通して、戻らないようにし、それをニップルで結んでいくんだが、この指挟みが非常に痛い。そして、、理論上の長さを計算しているが、少しの誤差で、ニップル結びが出来なくなってしまうこともある。よくもんで、反対側のニップルを緩めたり、まあ、ありとあらゆることをしながら、ニップル結びをしていきます。

 終わったあと、手は真っ赤っかです、鞭にでもあったよう・・・。

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 この車体はピナレロとどこかのコラボ自転車だと聞きましたが、各所、特徴のあるアルミフレームですね。

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 ロードではこんな形のフレームあったっけなあ?なんかゴッツくていいなあ。

 こういうフレームは、ハンドルをドロップにして、ロードに改造したくなりますね。

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 これをドロップにして、ロード化したら、目立つ一台になりそうですねえ、是非やってみたいなあ・・・。フォークをピナレロの雷土形状のものにしたら、ゴッツイ鬼のようなロードになるでしょうね。

 コレならロードでも、オール四本取りの二ネジリでいいね・・・、いずれ・・・また!
 
 

通勤・通学に再度自転車を!



 さて、どうなることやらのコロナ騒動ですが、本当どうなることやら・・・。もう意識を変えろ、という提言がありますな。感染しないように、というよりも、すでに自分感染者である、という自覚を持って、それをいかに人にうつさないか?という点から考えろ、ということらしいですね。

 確かに、このウィルスは巧妙だ。宿りを殺さない、その多くを増殖のために利用し、殺さない、症状すら出さないで、増殖していく。その何パーセントかを劇症化させ、社会秩序をも壊していく力を持つ。

 これからは武器弾薬の戦争とは次元を超える驚異の中で、安全保障などを再度考えていかないといけなくなるでしょうな。紛争していた地域が、今回のウィルス騒ぎで、休戦するなんて話を聞くと、生物兵器の第二、第三の利用法の展開なんかも起きるかもしれないね。

 食糧の自給率を上げること、内需にもっと重きを置く経済、あとは内部供給の充実だな。各分野の欠くべからざる生産物は国内で生産する・・・、そう、食料も重要生産物も、国内生産体制を確立するなんてどうかな?もうどうせコロナのあとは経済等ズタズタになるだろうから、ここらで国営企業でも大量に作って、雇用を作って、食料・重要生産物を作ったらどうだ?日本j国民四割ほぼ公務員化だ、どうだ!

 もともと、そうしたものは、商品であって、商品ではないものだから、安定供給や価格調整の必要なものなのだ、たぶん。

 あとは、それぞれの国内の充実と、そうした国同士、周辺国との連携だな。人類同士の紛争となると、そうした連携は崩れがちだが、人類外との戦いとなると、どうしても連携せざるを得ない・・・。

 高見から見ると、人類同士を闘争させないための、ウィルス兵器の使い方・・・なんてあるかもなあ・・・。

 この一週間二週間が瀬戸際と言われて一月が経とうとしている、そして十日また十日とそれが延びている、一体何を基準にそうした判断がなされているのか?その内、長期戦だとも言われてくる・・・。

 オリンピックが一年延びたそうだ、そこでヤナ予感がする。その来年七月という出口を設定されると、逆算で、いつ頃コロナがいなくなることにされるのか?公文書、統計、データの改竄、隠蔽、廃棄の得意なこの政府、一体何を信じればいいのか?

 形式的に公助は利用し、共助の枠を強く拡充し、そして自助で防衛する・・・てなもんかな?

 その自助についての提案なのが、通勤・通学で公共交通機関をできるだけ使わずに、自転車で行うというのはどうだろうか?と、いかにも自転車屋らしい提案なのだ。

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 骨太の通勤自転車を作ってみた。ホリゾンタルのガッチリフレーム。

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 おお、お前だったか、マークローザ。当店とは縁のある車体であるぞ。今まで変幻自在の改造例を大分出してきたが、今回は・・・、

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 プロムナードハンドルに仕上げてみた。

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 ハブダイナモなもんで、暗くなったら勝手に電気が付くよ。

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 LEDのライトは本当持つねえ、電池代ただです。

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 最小限のカゴが付いています。ちょっとしたものを入れるのは便利です。実用性は重視します、珍しく・・・。

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 前一枚、後ろ七枚、まあ東京は坂が多いので、ギアは必要だよね。

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 荷台はつけましたよ、狙いは実は他にある。

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 この荷台のサイドに、更に鞄の置き用の荷台を設置した、ここでヒモ等で鞄を固定する、結構かっこいいでしょ?昔の学生鞄などはみんなこうして荷台サイドに置いたものだった、その復元ね。

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 このようにね、もちろん使わないときは、底は内側に折りたためる様になっている。

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 自粛を要請・・・なんて聞き慣れて、なんとも思えないかもしれないが、よくよく考えると非常に変な言葉の組み合わせだ。自粛というのは自らするものだ、要請というのは外部である、国や自治体がやるものである。自らするように外部が仕向ける?形容矛盾するような言葉の組み合わせが跋扈している。

 その意図は簡単だ、外部から強制すればその分補償の必要が出てくる。その補償をしたくないがため、自粛といってきているだけのことだ。考えてみれば、うす汚ーやり方だ。

 強かに公助を利用し、共助と自助を強化してくぐり抜ける、しかないだろう。

 自転車通勤、自助のための第一歩となりうる!お待ちしておりやんす!

お着物自転車実走 対策あり!



 クランクを短くして、跨ぎやすく、足回りの可動域を少なくして作った、お着物自転車。指南所のトウキョウジョウ城主のフンズ先生と、その奥様ツチ姫に試乗してもらい、大方の合格をいただいたわけですが・・・、それで済むほど新分野への取り組みが簡単なわけがない。

 開発側もハードだけでなく、ソフトの側面からちゃんとチェックしないといけませんね、ということで、店主の奥方に着物を着せて、実際10キロ以上の実走をして改良点を探るなんてことしてみました。

 目的地は、着物の先生トウキョウジョウさんの藩邸、一橋学園下まで行くことに。

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 しっかり下駄まで履かせました。出来るだけなりきる・・・。

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 じゃあ、行くぜ!ということで、出発!

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 帯があるので、上体を起こすハンドル、そして足回りの可動域の少ないクランク周りで、まずは快調な出発。走りながら、小回りが過ぎるということなので、三段ギアの真ん中に入れるように指導・・・、自転車屋の女房なんだから、そのくらい指導されなくてもやれよ!ってな感じで、道中時々点検、感想などを聞きながら走ります。

 チョロッと店周りを走るのと、しっかり10キロ以上を走るのでは、まあ、色々と変わってくることもあります。

 かくゆう店主も、スピードを合わせるために、同じく着物号で行ったんですが、早々に直したのが、サドルの角度。

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 このミッキーマウスの耳のようなサドルなんだが、こいつの角度を端下がりにして、乗るというより、ちょっと寄りかかる感じにしたんだが、まあ、コレならちょっとした距離は乗れるという感じだね。これだって少し距離を乗らないと、分からないね。

 そして、今回やっぱりやって良かったね、という事態が発生。風も強かったというせいもあったが、走り方によって、こういう事態が起きたのでありました。

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 ちょっとしたセクシーショットのはずなんだが・・・。着物の着方にタブーを設けていないトウキョウジョウさんの指導により、着物の下には長襦袢、肌襦袢でなく、ただのストッキングとスカートという素っ頓狂。

 そう、これでいいのよ、何がいけないの?そう、何がいけないのよ?ということで、もっと自由に着物を近くに寄せてみたなさいよ、という考え方・・・。それが功を奏したということのようですね。

 これが伝統的な着物であったら、ちょっと・・・どうなったかな?

 やはり、作ってみるだけじゃあ、ダメで、それなりにしっかりと実走して、データというか、実際起こり得る状況を体験し、対策を取っていくということがいかに大切か?ということが分かりますね。

 その対策が、自転車側でやるべきこともあれば、着物側等でやることもある、そして今回の対策は?

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 例えば、この程度のお端折りというのどうか?という着物側の対策ね。止めるのは安全ピンだと、時に着物が傷むこともあり得るので、文具に使う強めのクリップで止めるなんてどうか?ということになりました。それなら最悪でもクリップが外れて飛んでいってくれるので、着物を傷めることはない、ということで。

 何度も言いますが、着物で自転車なんていう発想は、晴れ着としての着物からは絶対に出てきません。普段着としての着物だからこそ、自転車に乗る必要が出てくる。その際に、普段着としての着物もそれなり自転車向きにアレンジしてもらえれば、両者の歩み寄りということで、より一段と双方の馴染みが出てくる、そういう展開が望ましい。

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 その辺のご報告も兼ねて、トウキョウジョウさんに立ち寄ったんだが、あいにく本日は仕入れがあるようで、お留守でありました、惜しいなあ・・・。

 気を取り直して、数秒の、このお店にまた立ち寄りました。

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 来月から、毎週金曜日、この一橋学園坂下のお店で、クナーファという砂漠のお菓子と、チャイを出すお店をやります、山田さんのお店に行きました。

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 これがクナーファの全容。シラスのようなものが実は細いパスタで、そこにローズウォーター、シロップ、チーズなどが閉じ込められて、複雑で高貴な香りと味が口に広がります。おいしい・・・。

 そして、今回はもう一つのアラブサンドというのを頼んでみた。

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 薄いピタパンの中に、ちょっとスパイシーチキンと野菜、ソースがかかっていて、それを両手でかぶりつける厚みにつぶして、一気に頬張る。こういう食い方にまずいものはないね、イヤー満足であります。

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 また並びに、面白そうな店が居並びます、一度行ってみてね、非常に懐かしい商店街でありますよ、一橋学園坂下商店街です。

 その一つに入りまして、冷やかしのつもりがなんと・・・。

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 なんと、店主の嫌いでない作家、色川武大ものが五冊雁首をそろえていた、1作100円・・・この中にすでにかぶっているものもあるかもしれないが、単行本・・・、久々に単行本を衝動買いしてしまう。

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 帰る途中、保健所による。

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 ついに、当店、世界一料理の旨い自転車屋になるか?

 この数日、当店の使用をもっと開いていかないか?一緒に工房として働きませんか?場所貸しますよ、などと色々発信してきていましたが、その中で、狸サイクル商店街構想なんていうものがありましたが・・・。

 どうせなら、物だけでなく、飲食ものも出せたら・・・とも考えて、より具体化していこうとしているわけであります。

 自転車を中心にした、有縁の集まる市、結いまーる、とでも言いますか、なんか具体化して行こうという動きの一つであります。暫く迷走して遊びますが、時間をかけても、そうした方向に向かって、舵を切っていこうか、ということであります。

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 さすがダンサーだけあって、見返り美人の所作だこと・・・。

 色々試して、実走して、色々分かって、色々食べて、色々見聞を広げたサイクリングでありました、これは重要火急なお出かけなので、問題ないよな、自称国母とやらが率先して花見をしているそうだから・・・。

 さあ、基本を大切に、新たな舵を切る!ぞ!

ビンテージ救済法 120ミリ化



 先日表したように、見た目はビンテージバイクの雰囲気を壊さず、機能的にちょいと現行品を使って、走りやすくする、なんて方法いくつかあるかと思います。

 先に示したのは、男クランクのギアというあの重いギア比を緩くするために、今流行の歯数の多いスプロケを使いたい、そのためには・・・という工夫でありました。ついているディレーラーの位置を下げる工夫をすると、デカイスプロケにも対応できる、という例を示しました。

 それでもって、踏めるギアで乗りやすくなったら、それこそ一生もんでありますな。

 そうしたちょっとしたことで、諦めきれない昔からの相棒にまたより高機能化して乗れるなんていうのは、ある意味夢のようなのではないか?と思います。

 今回は、ビンテージフレームによくあるエンド幅120ミリのフレームに合う、リアハブの改造なんかをやってみようと思います。これがあると、古いフレームに新しいホイールを取り付けることが出来るようになる。現行品なんで、ギア枚数を増やすことも出来るようになります。そもそも120ミリの多段のハブなんて、ほとんど作られていないので、出来ればかなり重宝でしょう。

 今まで何度もやって来ましたね、ピストフレームを多段化する際などにも、この手はよくやって来ました。ただ、それをビンテージ復活!!!に絞って、銘打ったことはなかったかな?

 毎回異なるハブでやっていますね。まあ、一つに決めれば楽なのかもしれませんが、ある意味いろんなタイプのハブに対応できる方がいいし、やっていて面白いんでね、今回はエネシクロのやつでやっていきます。

 こいつはラージフランジなんで、それこそビンテージ系復活にはもってこいであります。

 まずはバラして、構造を見る・・・かな?

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 当たり前ですが現行品なんで、130ミリであります。

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 Cリングを外しますと、意外と簡単にばらせます。

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 フリーが外せます、いつもの光景ですね。

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 シールドベアリングを使っています、これも今風ですね。しかも、最近のハブはちょっといじればすぐにスルーアクスルに転向できるように作られているんでしょうかね?

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 ざっと見るに一番の加工ポイントはここだな、こいつを10ミリ削る・・・かな?

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 当店のなっちゃって系フライスに乗せて、地道に10ミリ削っていく。

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 あとは面を整えて、バリ取り、面取りをして、元に戻す。

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 キャップの加工だけでなく、それを被せるシャフトも削ります。

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 あとまだ不慣れながらも、当店に譲り受けた旋盤がある。こいつで以て、シャフトを1ミリほど削る。

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 キャップとシャフトを削って、なんとかなったかな?

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 よーし、計測上はほぼ120ミリ化成功したぞ!

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 そして、今当店内にある、エンド幅120ミリのミキストフレームに、実値であてはまて見る。ピッタリ・・・。

 ハイ!こいつで、ホイールを組んで、このミキストにあてがいます。そして組み付けるコンポがまた、特殊。その時が来ましたら、再度本ブログにて、掲載されるでしょう。マニアックすぎる内容ですが・・・。

 ちょいとお待ちを!

 

久々の二ネジリ



 見るからにイタリア車ですね。こんな自転車が普通に走っている街というのは、悪くはない。大量でなくていいんで、普通に走っていることであります。

 この車体、通常であれならメンテ依頼で来るところかと思いますが・・・、今回はたいへん変わったご依頼でした。

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 これです!

 なんかヒビの入ったような模様のホイールですね。みると・・・、

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 当店のよくやる・・・というか、店主一人ででやっているネジリホイール組なんですね。ところこれは、久々ですね、一ネジリはしょっちゅうやっていますが、こいつは二ネジリ。久々の二ネジリです。

 一ネジリは、ソルダリングの代わりになるんじゃないか?と勝手に考えているんでよくやりますが、二ネジリ以降は見た目と話題・・・を重視という感じです。というか、二ネジリのこれぞ!という効用がまだお伝えできない、といっていいでしょうね。

 ただ、狂いにくいということは言えると思います。強度は・・・色々やり方と考え方があると思います。

 このフロントホイールは、左右二ネジリでやっています。

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 リアもネジリで組んでいますが、ちょっと変わっています。

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 リアホイールは、反フリー側については四本取りの二ネジリでやっています。ネジリを入れる際には、取る本数は少ないほうがスポークに与える負担は少ない。裾野が広くなると、ネジリ部分にかかる負担が増える、これは考えておわかりかと思います。

 なので、二回ネジル場合には四本取りのほうがスポークにとってはいいでしょう。ただし、ホイールの強度という面では、裾野が狭くなるので落ちるともいえる。

 仮に六本取りで、二ネジリをやったら、それなりにホイール自体は固くなるでしょう、ただし耐久性は落ちるかもしれません。

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 そして、同じリアホイールのフリー側。フリーによって力をかけられる側については、強度を重視するということで、裾野を広く六本取りで、一ネジリにしたということ。この辺手組みでできる、変なこだわり、ともいえるでしょうね。

 まあ、やったことはありますが、八本取りで一ネジリ、これもスポークに負担はかけますが、かなり固くなります。選手クラスの練習用ホイールにはいいかもしれませんね。

 因みに店主は、最高三回ネジリというホイールをやったことがあります。

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 これです・・・って、古いなあ・・・。この店舗は今から三店舗前の阿佐ヶ谷団地時代の狸サイクルだ。こいつが三ネジリホイールですね。

 なんと、二本取りというやり方、計算式も特別にやらないとでてきません。

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 別名ネジリラジアルとかいってたな。これはまあ奇をてらう以上の意味は・・・あまりないかもしれませんね。かなり固く組む必要があったと思います。こんなこともやっていたんだ、十年以上前のことですね。

 ということで、ここまで歌舞かない二本取りでありました。

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 こうしたクランクも、男ギアのまま使える方法については、先日紹介しましたが、ビンテージの様子を残しながら、機能は優しく・・・という方法が、今眠っているビンテージバイクを再度街道に戻す、いいきっかけになれば、と思いますね。

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 このモドロのブレーキも、イタリアンですねえ。いい曲線しています。こういうデザイン的余裕というものが、日本の工業製品にはないところかな?と思います。このモドロというところも、まあ発想豊かで長続きしない、という愛すべきブランドかもしれないな。

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 ちょいと調整の必要だったブレーキ、なんとか十分に引けるようになりました。

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 wレバーはそのまんま。

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 これも補助ブレーキ付きのブレーキですが、現行品もありますので、こうしたところからいい影響を得た人も、まだまだ自分の自転車に乗せることは可能になります。

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 引きも軽めで、もちろん使えます。

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 バックスキン?ちょっとやそっとではでない質感です。

 自転車全体としては、かなり落ち着き気味のクラシック車ですが、ホイールが傾いている、ちょいと持ち主さんの遊び心が、他と同じじゃイヤ!心が現れていますね。

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 クラシカル車体をいたずらする・・・、これもおもしろくて、そした新しいコンセプトかもしれませんな、また隙間が見つかった・・・。

プリンスの紫に?



 再塗装の依頼、それも単なる再塗装でなく、その際に新しいパーツへ載せ替える、というご依頼も含めて、ということであります。

 テスタッチのクロモリフレームなんだが、これをプリンスの紫にして欲しいということであった。プリンスの紫・・・。

 このプリンスというのが出てきたとき、店主は単なるマイケルジャクソンの当て馬か?程度に思っていた。ちょうどビートルズに対して、アメリカがモンキーズをでっち上げたようなもんでね。

 そうしたら、その筋の方々によると、全くそんなことはない、ということですね。まあ、両者ともにお亡くなりになりましたがね。

 そのプリンスの紫。ジャケットをいくつか見たんだが、コレ!というのが見つからなかったが、どうも店主好みの赤の強い、紫ではないようだった。

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 ここで何度も繰り返しているが、色を写真で撮るのは難しい、これでは単なるネイビーにしか見えないが、これは正真正銘紫なんだなあ、困ったなあ。

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 今回は、フレームの色替えだけでなく、パーツのほぼ全とっかえという全面的な入れ替えも入っている。

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 スラムの黒ものがついた。アペックスというやつね、随分と変身したもんだね。

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 そしてスプロケが異様にデカイ物になった。ある意味今風?

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 前二枚の付いていた、クランクも交換、察しは付くと思うが、前が一枚になる。

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 確かにシンプルだね。

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 フロントディレーラーも付いていない。ある意味潔い。

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 となると、シフト周りも変わることになる。

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 意外と人気のあるダブルタップという形式。一本のレバーで、シフトアップとダウンができる。さすがに開発がシマノ、カンパのあとに来ただけあって、後出しじゃんけん的な形式でもあるかも。

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 左のレバーは、ブレーキレバーのみ、シフトはない、フロントがないからね。

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 フロントフォークはそのまま、カーボン地のまま、それからホイールもタイヤが黒に変わっただけで、他に変化はない。

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 ブレーキも、そのままここがシルバーといって、違和感はない。

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 革サドルもまま。黒いメカニカルなコンポに、ポツンと革のぬくもりがある、という感じ。

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 逆光気味で、これでも色は分からない・・・、全く写真の上達の兆しのない店主。再塗装、再度また気合いを入れつつやっていきたい分野でもある。もう少しものが動いてくれれば、試したきものもあるが、今は構想を練りつつ、力を貯めるか。

走る点滴 ツーリング車



 なんとも少年臭が漂う、旧車というほど気取っていない、もっといえば童貞臭のあるタイムスリップ車と言えるかな?そんな自転車がやってきた。

 もってきたのは、当店常連さんの中で幾人か存在感のある方の一人、マン研のIさん。

 あれ痩せたんじゃない?

 そうなんです、ちょっと基礎疾患が見つかり、いま自転車で中距離を日常化しているもんで。

 そうイエば、このマン研のIさんといえば、一昨年の盛夏だったか、熱中症で一歩のところで死に損なっていた。何だ?この気温なのになんで寒気が、こ、これはやばい!と朦朧とする意識の中で、119番を押して、まさに九死に一生を得たんだった。

 その退院のあと、体調が優れず、何も口にできなかった中で、唯一彼を救ったのが、飲む点滴と言われる、甘酒だったという話は、過去の本ブログで紹介したと思います。

 妖怪のように、来る日も来る日も甘酒を飲んで、そして回復していったと。さすが、甘酒の季語は夏というように、どうしても冬のイメージが強い甘酒は、実は夏にその力を発揮する、ということらしいですねえ。

 と同時に、体力の回復とともに、当時乗る点滴である自転車にも復帰して、メキメキ回復していった・・・のでありました。

 
 んでもって、その基礎疾患にやはり甘酒で?

 いや、この基礎疾患では、甘酒は・・・どちらかというとダメな方で、もっぱら乗る点滴の方で今度は回復していきたいということ・・・でした。

 そう、ということは、メンテですね?

 ビンゴ!ってなわけで、お預かり。しかし、古さはビンテージクラスなんだが、少年臭いため、全くイヤミがない。そして重い。これはIさんの人徳だろうなあ・・・。

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 前後のホイールが疲れていた。一見少年臭いが、やはり実際は高齢者だから。フレを徹底して治す。

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 Iさんらしい、wレバー。もちろん変わった自転車持ちの彼は、手元変速だって持っているが。

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 ハンドレストに、ギドネット。通常オヤジ臭いはずが、なんか童貞臭い・・・、無理すんなよ・・・てなもんだ。

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 決して高価ではないが、丁寧に長く使っている感じが伝わってくるね。

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 これは、少年がお年玉を貯めて買った感じで、ここでもイヤミがない・・・。

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 そして、オットットだったのが、BBの調整の際・・・、ある意味ありがちなんだが、なかなかない、クランク内ネジ山崩壊・・・。

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 こんな感じでね。コッタレス抜きが、外れてしまう。ここも一見少年なんだが、その実御老体というわけだ。さて、どうしよう、あいつを発動するしかないか?

 実に久々だなあ・・・。ホイ!でておいで!

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 クランクネジ山崩壊時に出動してくる、珍しい工具類。こういう施工例を上げておくと、やはりたまにだが、どなたか様のお役には立てるようですねえ。なので、実にたまのことなので、ちょっと工程を丁寧に追ってみようか?

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 まずこいつを取り出す、これはガイドになるパーツ。

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 こうしてガイドをまず取り付けて、そこに

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 このザグリ系の刃を取り付ける。

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 これでもって、崩れたネジ山をサラにするんですね。

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 きれいになりました、そこに次は・・・

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 タップを立てていく。これで新たなネジ山を作っていくという工程。であれ?と思う人いるでしょう?既存のネジ山を修正したならいざ知らず、まず山を削って平にして、新たに山を刻むということになると、それってネジ自体が一回りでかくなっていなくない?とね。

 はい、そうです、ネジ山は一回りでかくなっています。

なので

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 今まで使っていたコッタレス抜きでは使えず、この一回りでかいサイズのものを使うことになります。なので、この施工をした方には、希望者に箱の一回りでかいコッタレス抜きをお売りします、自分で自分の自転車を管理したい方、などにね。

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 土台が柔らかいアルミだと新たなネジ山で大丈夫かな?と思いましたが、抜けました。BBも直して、まあ、また暫く行けるんじゃない?

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 乗る点滴、少年・童貞号のメンテ完成!これをもって、体調管理もしていってくださいね。一病息災、ほぼ毎日多摩湖をこの自転車で走るであろうIさん、ちょっとした有名人になるかもなあ・・・。ヒント髭に特徴あり!

お父さんのお手製ストライダ はたして・・・



 この自転車を基体に、お父さんが倅にお手製ストライダーを作ってやりたいということで、まずは、解体して、フレーム単体にして戻してやった。

 それを家に持ち帰り、子供の要望も聞いてからか、フレームに手塗りを始めたということだ。

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 お父さんの塗るのを脇で見ている、豆たん君、こいつがそんじょそこらにいないくらいかわいいんだな。

 そして色が塗りおえて、ヘッドパーツその他、面倒なところ、特殊工具がいるところはお願いしたいということで、あくまでサポートをするというところで、ご来店願いました。

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 おお、頑張って塗ったねえ、感じは軍用自転車という雄々しい色だね。

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 ホイール類ね、細かい錆なんかを落としたり、チョコマカ細工しながら、お手製ストライダの完成に持っていこう!

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 鉄箱の中で、作業始めよう、いいか見てろよ、父ちゃんが自転車仕上げてやるからな!

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 ホイ!よろしくなんてなもんで。もちろんまだ小さいので、当店何にあるもので遊んだり、探検したり、そうそう、壊れかけの赤いストライダがあったが、そんなの引っ張り出したり、お茶飲んで、お菓子食べて、ついでにウンチもしていった。

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 父ちゃんは頑張った。自称、決して器用ではない、どちらかというとブキッチョといいながら、ヘッドパーツはさすがに付けてやったが、その後、ステムをコラムに入れたり、ホイール前後付けたりと色々ね。

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 ハンドル曲がっていませんかね?まあまずは仮組みなんで、そう神経質にならなくてもいい、完成時に、子供を乗せて、調整すればいいよね。

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 なかなかセンターがでない・・・、まあ精度のいいブレーキとはいえない、フォークだって線対称とも限らない、ブレーキ穴の位置だって・・・ね。

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 各所プラスチック系のストライダと比べて、要所を金属、しかもポリッシュで決めているこの自転車の統一感というか、見た目に拘った自転車の作りは、このお父さんの自転車センスが貫かれていた。

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 おお、完成!サドルの低さが、よく選んで考えられた形式だ。これならこの豆たん君もしっかり乗れるだろう、お疲れお父さん!大変よく出来ました!

 さて、当の豆たん君、出来たぜ、乗ってみよう!

 と、引き寄せて乗せようとすると・・・・、

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 折角完成したお手製ストライダを前に、それまで遊んでいた、壊れ赤ストライダから離れようとしない・・・。あれれ?

 完成したんだぜ。

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 なんかズレたんだな、本当は赤が良かった・・・と泣きながら、おもちゃのストライダを離そうとしない、当然お父さんはスーパーショックでもう呆然。

 はい、一度跨がってみよう、ね、一度でいいから。そう、早くストライダどこかに隠して、こっちに乗らせよう!

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 無理矢理、ストライダを取り上げられたもんだから、拗ねに拗ねまくって、お母さんの足の中へと隠れてしまった。

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 どんなに新車で、誘い出しても、もうダメ・・・、完全天岩戸状態・・・。

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 そこで、両親結束しての、実力行使で自転車に跨がらせるも、大泣きの大泣きで、これ以上やったら、児童福祉事務所に通報される、ということで、試乗を諦めて、お帰りになっていった。

 まあ、実際のストライダ、あれは自転車というより遊具だよね、それよりも格段に重い自転車は、まあ幼児には違和感もたれてしょうが無い。そして始めてブレーキなるパーツを強制される、これはまあ二輪の自転車に行くための、試練であるかもしれないな。

  折角お父さんが目の前で手製で作ってくれたのに・・・。親の心子知らずとはもうすでに、この年から始まっている。

 確かに、店主も子供の頃、親には作ってもらうより、買ってもらう方がどちらかというと、好きだったかもしれない。焼いてくれたパンより買ってくれたパン・・・というようにね。

 でも、その後そうした価値観が逆転して今日に至るんだが、あの豆たん君も、ストライダを買ってもらった方が、お父さんお手製のなんちゃってストライダを作ってもらうよりも、良かったのかもしれない。

 でも、いずれ、そうした親父の思いが、倅に通じるときが来るよ、絶対に・・・。

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 そして暫くしたら、帰った先の自宅から、この写真が送信されてきた。

 どうも、家に帰ったらご機嫌が直って、作ってくれたストライダに乗り始め、アチコチ走ったらしいね。最後は大分面白かったのか?下ろすのが大変だった、とコメントが付いていた。

 なんだ、良かった・・・、早々に親の心を知った、豆たん君であった。

 めでたし、めでたし!

 そうそう、このお父さん、実は自分のおじいちゃんから譲られた、自転車を当店に持ち込んだところからのご縁であります。すでに10年近く・・・かな?

 そして、憶えておいて欲しいのは、このお父さん自分がおじいちゃんから受け継いだ、その自転車、散々改造され尽くしたそのにどうしてもこの豆たん君、自分の子供に引き継がせたいと、強く思っているようだ。

 となるとひ孫まで取り次ぐということになり、なんと親子四代にわたる自転車の登場ということにはなりそうだ。

 その辺もまた、楽しみに!後日談ありましたら、また展開します!!!

こんなことでも柱とするか?



 基本、こいつの持っているものは使って、ダメなものは交換、ホイールはWO化していこう、ということで、話が決まった。

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 チネリのクロモリ、チネリはフレームも作っているということで、純な意味でのフレームメーカーではないでしょうな。かつて、変形系のクロモリパイプで作られた自転車がありましたが、あれは見事に走ったよね。なので、やるべき仕事はキッチリとやっているといういい印象はある。逆にそれに出会うまでは、なんかチネリについては、チャラついた印象があったんだが・・・。

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 通常なら、再塗装ものなんだろうが、この蛍光イエロー活かしたこの塗装、今回は洗浄だけということだ。

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 リアディレーラー周り。

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 できるだけの洗浄と、注油等で、うごかす。

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 現行品で安っぽくないボスフリー、まあこれなら遜色なし。チェーンももちろん交換ね。

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 こういう際、シマノのグレー系のチェーンではなんともピンとこない。タヤ、KMC、ヤバン等でいいいものがないか、日々探索中といったところ。意外とチェーンは見られるところなんで、ここに手間暇掛ける意味はある。

 逆にチェーンの汚い自転車は、まあ、大体全体が汚い。チェーンだけはきれいという車体など、ほとんど見たこともないくらい。

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 BBの内部も洗浄とグリス入れ。クランク周りも相当磨きましたね。今にはなかなか無い、雰囲気であります。

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 元々付いていたフロントメカはひどかったんで、こいつは交換した、サンツアーもんで、うまく溶け込んでいる。

 ちなみにかつての、フロントメカは

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 こんな感じで、ダメになっていた、お疲れさんね。

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 サンツアーの、Wレバー、こいつは元のものに戻した。

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 ハンドルまわり。

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 破れたブラケットカバー、こいつはヨシガイものなんだが、カンパのブレーキレバーにしっかり落ち着いている。

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 ブレーキも、洗浄、メンテで多少効きも出てくるね。

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 元々チューブラーホイールに付いていた、ラージフランジ、こいつを摘出して、WOとしてのホイールを組む。

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 前後とも、シルバーの36ホールのリム、リム高21ミリでもって、クラシカルに組み付けて、本体に戻してやった。

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 こいつにスキンサイドのWOタイヤなんか付けてやったら、まあ見た目も相当いいでしょうね。

 と、あれがこれかよ、という大変身でありますな。

 まあ、この辺を得意技としてイメージを絞っていくというのもありかな?まあ、昨日の続きだけどね。

 

 

迷走からの光明?どうしてくれるものぞ?



 自転車屋なんだが、一体何屋なんだ?といわれると、まあ色々やって来たんで、何でも屋・・・かな?なんて答えると、それはあまり答えたことにはならないようだ。

 一体何が得意なんだ?と質問を変えられると・・・得意?うん・・・まあ、色々・・・となるか。

 子育て自転車も、まあなんとかやれる方法は蓄積しているかもな。

 レーサーいじり・・・もまあ、ロードであれば、レースレベルのものもそれなりにいけそうだ。

 着物自転車の経験から、高齢者対応もまあ、出来なくも無いな。

 自転車の各所改造、最近はとんと無くなったがフラットバーや、クロスバイク等のドロップ化なんてな、大分やって来たし。

 キャリア付け、カゴ付け、スタンド付け・・・この辺も不得意ではない。

 ホイール周りをいじっての改造、手間は掛かるがまあ、ある程度提案はできるくらいの蓄積はある。

 あとは・・・?塗装ね、ハイ、再塗装やりますよ。大森社長の技を合わせれば磨きもやりますね。

 あと、忘れちゃいけない、実用車の改造ね、今でこそアチコチでやられているようですが、最初雑誌の企画でかな?やったときは、その意義を理解してくれる人は少なかったように思うね・・・。

 あとは・・・、旧車のメンテ、これもまあ、やりますね、旧車を軸とした改造、旧車の街道戻し、旧車に現行パーツ載せなんかも・・・。

 まあ、あげれば色々ありますな、確かに頼まれれば、基本断らない・・・を実践してきたことから、これほどまでに手広く、手を出してきたわけだ、そのすべてが完璧!などと自惚れるほど、落ちぶれてはいない、今んところね。

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 これからも今までやって来たことをより広くやっていこうという好奇心は、まだ衰えていかない・・・かもしれない。いや、待てよ・・・。

 あまり新しい製品へ挑んでいくという意欲は、そう、正直あまり高くはない。新製品を嫌っている・・・わけではないが、まあ気に入ってはいないな・・・。面白い!と思えばやるかもしれないが、まあ電動化・・・、なんて、いずれ中学生でも組めるようになっていくだろうから、あえて技をどうこういう分野ではないだろう?せいぜいメーカーさん頑張れよってなもんだろうな。

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 あとあれだ、レースレベルのマウンテンや、ダウンヒルバイクのメンテは、もうあっちへ行ってしまっただろう。万が一来れば、なんとか勉強しないとも限らないが、根が燃えないので、どこまで行けるかね?あまりに実際の技とかけ離れた、規格や規模だったら、お断りするかもしれない。

 当店より得意な店は必ずあるだろうから、そっちの方がいいよ、てなもんだろう。他にない、ここしかやってくれるところがないんです!と来られれば、なんとしてでも、と思うがな。

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 今更、自転車に関する分野というか、仕事の内容分類してなにやってんの?と思われるかもしれないが。今ここで、狸サイクルと言えば!○○!といえるような分野を象徴的にも作るべきか?どうか?思案中という所なんだな。

 また、今までのように、なんか分からんが色々とやっているらしい、と漠然とやり続けることの方がいいのか?どっちかな?と迷っているところでもあるんだな。

もちろん、象徴をしぼっていくことで、今までやって来たある分野を閉鎖するというようなことではない。求められれば、危険でない限り何でもやろうと努力するという、店是?は今後とも持ち続けようと思う、なんでもマンネリが嫌いなもんでね。

 ただ、仕事として当店のイメージ・・・、もうすでに何かイメージらしきものが、ついているのかな?その辺の自覚もないもんだが・・・。

 例えば、この与太話を書きながら、間に挟んでいる写真に写っている、自転車、旧車。

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 こうした、うち捨てられていたような車体を再生していく。見ればおわかりで、チネリの旧車中の旧車だね、こうして自転車の徹底メンテ・・・、こうした仕事を中心に柱として立てておく、店の象徴的な仕事として、イメージを確立していく、なんてことは無駄?なのか?何らかの有効なこととなるのか?

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 旧車を旧車のまま、展示用としてメンテする・・・。まあ、人の乗らない自転車のメンテほど味気ないものはないがね、例えば。

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 また先日表明したように、旧車の雰囲気を残したまま、機能は利用する人の能力や、用途等に合わせて、ちゃんと整えておく、仕掛け付きメンテをしながら、街道に戻していく・・・、というのも大いにありだろう。

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 やはり、やりがいとしては、断然後者だね。今は朽ち果てているように見えるパーツも、ものによっては、本当に再生するもんだし、一度そうした旧パーツが蘇って模したら、今のパーツ類が束になっても勝てない、深みや、雰囲気を醸し出してくれる。

 もはや、それが走っているだけで、その街の顔が変わってくる・・・そんな所までの影響も考えてね。

 そう、仕事の幅を狭めるつもりはないが、イメージとしての当店の仕事をちょっと絞っていく、メインはこれ・・・かな?くらいはにおわせてもいいかな?

 その方がわかりやすい・・・かもしれない、という意味でね。

 当店イメージを絞るべきか?それとも散らかしておくべきか?それが問題だ。

 暫く、迷走は続きそうだ、自分の店を客観的に捉えていくこと、そういう視点が必要な時期なのかもしれない。


 これから当店・・・だけでなく、この国は、世界はどうなっていくんだろう?短期的に激変していくのかもしれない、そしてその激変のいくつかは短期を超えて、長期的に定着していく切っ掛けになるかもしれない。世界の転換が起こるわけだ。

 今までの固定観念が、ぶっ壊されてくる、そして代わりの技術や方法が生み出されていく、そうした変化に敏感に且つ落ち着いてどこまで対処していくことが、この人類に出来るんだろう?

 たぶん・・・・

S字フレーム?なんじゃコリャ?



 長いことこんな仕事をやっていると、本当いろんな車体にでありますな。こいつも珍しい車体、フレームがS字の形をしているね。

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 名前もそのままSタイプだって、ジャガーと書いてある、あの車のジャガーの系列車体・・・といっても、車の持っているような権威のようなものは、自転車部門には全くない。

 S字というと、水道管なんてもんを連想しますね。

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 フロントのフェンダーにジャガー特有の招き猫がついている。そういえば、かつてこの招き猫の移植をやったことがあった。

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 マウンテンを意識して作られているようで、フロントフォークはサスペンションつき。

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 そして、S字の下カーブにまた一つサスペンションがついている。ダブルサスというやつだ。乗ってみると・・・グニャングニャンといった印象。最初ダブルとは気づかず、S字故にパイプがたわんだのか?と思ったんだが、それは思い過ごしだった。

 ただ、このしなりにやはり形状としてのS字パイプ形状は決して無縁では無いと思うが。

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 依頼は前後タイヤの交換。これはなんて事は無い。

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 あともう一つはワイヤー類の交換なんだが。やってみるとあと一歩のところでワイヤーが足りなくなる。確かにS字のパイプに沿ってワイヤーを這わしていくんで、通常のまっすぐの形状のパイプで最短に組み付けるものと比べて、長さが大分いることに気づく。
 
 これや普通のワイヤーではダメだ・・・さすれば・・・。

 二人乗り自転車用、タンデム自転車用の専用特有の長いワイヤーを使って、S字のラインを出した。

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 改めてみてみると、形状も面白いが、ほぼ後輪の上にサドルを持っていくなど、スケルトンとしても大変変わった比で作られているように思えますね。どうりで乗り心地も変わっているもんだな。

  形状からしても、容易に想像はつくと思うが、変わった乗り味である。しばらく乗っていなかった自転車をメンテして、また乗り出そうという人がボチボチ出てきているのかもしれない。

 確かに、閉鎖の中の電車での通勤通学をするくらいなら、多少の距離なら自転車で移動するのも大いにあるだろう。

 そしてこういうのは完全に乗ったもん勝ちになるに決まっている。乗ったものから気づいて、展開していく、ということね。

 トイレットペーパーはまだ当店の近くスーパーには置いていないが、今回のこのウィルス騒動で、当店に行列が出来ることなんてあるのかな?いやいや、こういうエマージェーンシーを利用したことはしたくは無いなあ・・・。ウィルスの有無にかかわらず、行列とはいかなくとも、常に注目をいただける、位置にいないといけませんな。

 がんばろ・・・。

一橋学園坂下 嗚呼!商店街・・・



 三月十九日、一橋学園坂下商店街で、開店しましたトウキョウジョウさん、古着着物を商っていますが、単に物を売っているだけじゃあない、着物を晴れ着としてではなく、普段着として、ラフに着るということを推奨しています。

 いわゆる正統の着物の着付けからすると、相当外れてもかまわない、ようは日常着として着やすく粋であればいいのだ。

 そういう普段着としての着物を着る人にとって、着物で乗りやすい自転車があれば便利ということで、試作して試乗もしてもらったりした、そうした関係なのであります。

 そんなこんなで、この一橋学園坂下商店街にちょっと出入りすることになりました。

 が、この商店街、決して大きくはないんですが、面白いんです、温かいといってもいいかな?なんともいい所なんですね。

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 先のトウキョウジョウさんから歩いて数十秒の所に、こんなカフェがありまして、お邪魔したんですね。

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 先日の狸祭でお世話になりました、山田さん。彼の得意はこれ!

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 これは彼の得意技で作られた、クナーファという中東地方のお茶菓子・・・といっていいでしょうね。ローズウォーターとチーズとシロップと、パスタを焼いたものにピスタチオが砕かれています。

 なんとも品があって、おいしいお菓子なんですが。来月から毎週金曜日彼はこの一橋学園坂下商店街のお店で、故小野お菓子を展開させます。相棒にチャイを出す人がいて、コンビでやっていくようですね。是非、おいしそう・・・と思った方は自転車で食べに行って欲しいですねえ。

 当店から、マジ踏みで30分・・以内に着きます。
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 こういうご縁があって、この商店街を見ると、なんともほのぼのと、温かいいい商店街なんですよね。店が一軒一軒手作りで、店主が思い思いの商売をやっていることがよく分かるんですね。

 そして、ざっと見たところにコンビニがない。大手のチェーン店が大手を振っていない・・・。ね?いいでしょ?

 ちょっとお店の紹介?というか、こんなお店がありますよってなもんで参りましょう。といってもそんなに詳しくはないが・・・。

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 ここはキッチンとあって、食堂のようなんですが、担当者が確か日替わりだったかな?丁寧に食べ物を作っている感じが伝わってきますね。

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 ここは古着などのセコハンショップかな?なんかワクワクしてしまう。

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 ここも同じような雰囲気のお店。セコハンショップにもただセコハンものを並べているだけのようなところから、かなり選んで置いているなあ、というところまで色々あるようですが、いずれもセンスは良いように見えますな。

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 ここは工房とあるので、手仕事系のお店ですね。なんか西荻窪の商店街を思い出しますね。

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 これはボックス貸しを行うところらしく、自分の手作り物を箱を借りておいて、売れたら数パーセント店に入れるという制度かと思いますが、クラフトに関して素人さんも参加できるという意味もありますね。

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 これは食材屋さんのようですが、ここも手作り感満載ですね。

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 といいつつ、こうした昔からありそうな、お煎餅屋さんもまた普通にある。

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 こういう情報発信の場もある。前に置いてあるカタログは?

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 なんと小平、サンタマ地区の観光案内の発信をしているところでありました。
 
 店主は阿佐谷出身で、今日変わり果ててしまったパールセンターという商店街に子供の頃から出入りしていたんだが。昔のパールセンターは、みんな店主の顔が見えていた、チェーン店なんてなかった。あの雑多で、1店舗1店舗が特徴を持っていた商店街というものへの郷愁は、かなりのものがあると、今思う。

 その後の阿佐ヶ谷パールセンターの惨状はもう言うまでも無い、ドラッグストアとチェーン店の通りになってしまった。もちろん頑張っている店はまだあるが・・・。

 その点同じ杉並で、高円寺の毛細血管のような、先の先、裏の裏、隅の隅まで延びている商店街なんかには、これからまた可能性を感じるし、これまた同じ杉並の西荻窪なんかの商店街なんかも店主は店出したいなあ、と思ったこと暫し。

 この一橋学園坂下もちょっと同じような郷愁を感じますな。出来ればこんな所にも店出したい・・・、なんて思うこともある。

 と、隣の芝生は青く見えるのか?当店近くには、これまた、再生の新芽も見える柳沢商店会なんてものもあるんで、まずは灯台もと暗しにならないように、地元をもっとよく見ておくということも、必要なのかもしれないね。

 さて、商店街・・・、どこ見てもシャッターが目立つ所も多く、これからの可能性は一体どうなんだろう?なんて見方も大いにあるでしょう。

 店主の雑感は、商店街の可能性は二分する・・・のではないか?一つはシャッター街化して、寂れ消えゆくもの。ある意味そちらの方が主流になってしまうかもしれないが、もう一つ。

 ネット中心の売買が中心になり、地球の裏からでもものが届くようになる、そうした商売が主流になって、既存の商店街がシャッター街化していく中で、小商いの回し合いのような共同体のような商店街が生き残れる可能性はまだまだ有るんじゃないか?と思っている。

 ネットを中心として生産物を世界規模で回していく主流にたいして、技術と人脈を中心に小規模ながら交流しながら常に生成していき続けられるような形態とでもいおうか?

 そうした、あり方が必ず生き残っていける可能性に対して、楽観的でありたいと思っている。

 まだまだ、雑感ながら・・・。
 
 さて、店主が商店街に店を出すか?ということだが、色気はなくはないが、今の店舗でも四苦八苦している中で、新店舗などはまあ現実的に無理だろうということは分かる。

 なれば、自分の今の店舗を商店街にしてしまう、というのはどうだろうか?

 そう、当店内に入居する店舗を募集しながら、この現店舗を小商店街にしてしまう・・・。面白いでしょ?

 ある意味狸祭なんてもんは、臨時の小商店街みたいなもんだ・・・、あれを恒常化していくというね、そんなわけで、入居店、入居工房募集!!!!といきましょう。

 マジで、冗談じゃなくね!

ネット売りレーサー?



 ネットで購入して、なんとか自転車の形にしたんだが、ちょっと心配、ということで持ち込まれてきたものだ。中学二年生がのるということだ。

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 21テクノロジーというメーカー?なのかな?

 ネットから20000円しない金額で引っ張ってきたんだと。もう何も言わない。

 九分組なんで、なんとか自転車の形にはなっていた。

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 乗るものなので、最後はプロの目で見てほしいということでした。大手の仕事を見る機会になるし、引き受けました。

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 無駄なワイヤーを切って、調整。ざっとは調整してある、よくあるやつ。パーツ全体に精度が出ていないので、それが功を奏しているとしか考えられないが、ある程度適当でよいようになっている、いや、適当でないと継続できない。ある意味うまい考え方かと思うな。

 レースに出ていいような精度を要求するコンポだと、やはり定期的で、ちょっと厳密なメンテがどうしても必要になる。

 ところが精度が出ておらず、適当につくられているものは、ある程度のブレについての許容範囲が広くなっている、というかならざるを得ない・・・?かな?なので、ノーメンテで適当に乗り続けることができる様になっている。

 うまくできているもんだ、大手の仕事は。

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 前二枚、ガード付きクランク。カシメもの。

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 サドルは昨今の若い子にありがちな長い足に合わせて、ピラーを伸ばす。なにやら28.6なんていう奇妙な太さのものだった。もっと長いものがいいかもね。

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 あとは前後ブレーキの調整だな。固いんだよね、引きが。固すぎ・・・。

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 アチコチに油さして、柔らかくする。そもそも開きが狭いことが発覚。狭いと柔らかくするのが難しいねえ。こういう出所のブレーキがある、ということを知ったわな。

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 せめて、補助ブレーキの引きだけはかるくなったかな?もし小遣いが貯まって、次どこか変えたいと言ったら、このブレーキアーチを変えることだよね、そうお薦めすることにしよう。

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 そう、シフターは補助ブレーキの更に内側についているタイプのもの。これはトラブルフリーなのね。倒れても、ハンドルが守ってくれるから、ここを破損する確率は低く出来ている。これでオーストラリアを回った奴がいるが、耐久性だけ気をつければ、結構使える選択肢ではある・・・と思う、全力ではお薦めしないが。

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 ヘッドパーツはネコだってよ。

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 こいつをレーサーというのなら、百ぐらいの小言は出てくるが、中学生が始めて主張して買った自転車だ、というのであれば、この辺で許して渡してやろう。

 まずは乗ることだよね。とことんのれるまで乗ることだ。少年には物語を作る力がある、というよりか、自然と物語ができてしまうといったほうがいいのかな?そういう時期であれば、何に乗っていても物語になるのだから、それはそれでよしとしよう。

 安全なら、何でもよし、まあ自転車の本義と言えば本義・・・といえる、乗れ乗れ!乗ることでしか分からないことがあるからな。

ビンテージ系自転車 男ギアなど活かす方法


 
 旧車の好きな方、います。店主としてはモロ旧車は、ブレーキが効きにくかったり、チェーンリンクがでかすぎて踏めない、など実用として使うには・・・、色々と問題はあるな、と思っています。

 といって、旧車、または古めの雰囲気のある自転車に、現行の黒パーツをドーンと付ける・・・というには大分抵抗がある、という方も大変多いんじゃないか?

 なので、当の旧車はお座敷自転車として展示用になってしまうか、無理をして乗るか?というかなりきつい二つに一つの選択に絞られてしまう。

 旧車の雰囲気を壊さないで、且つ実用に耐えるスペックで乗り続けることは出来ないだろうか?と考えるのが、自転車愛好者として健全なんじゃないか?と思います。

 ではどうすればいいんでしょうか?

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 これサンツアーシュパーブプロのクランクです。130ピッチの男ギアが入ります。ただ、こいつは・・外49T、内38Tが付いています。アウターは多少小さくすることはできるが、インナーですと最小が38Tしかない。

 そうなると、坂のつづく山などは、さすがにきついよね・・・12-27のスプロケでなんかで上がるとギア比1.4となると、坂の角度にもよるがだいぶきついかもしれませんね。

 しかし、クランクというパーツは自転車の横の顔にも匹敵するので、そう簡単に今風のフォーアームなんかに変えてたまるか!と思うのも大いに分かります。でもそれでは踏めません・・・、どうしましょう?

 まあ、そうなるとスプロケをでかくするしかない・・・という事になる。まあ、スプロケも出来ればクロスレシオでと思うだろうが、それやると、前の男ギアとの関係で、全く踏めたもんじゃない、ではお座敷お飾り自転車にしてしまう?

 いや、でも乗りたい!なんとかこの雰囲気を壊さないで、でも踏みやすい実用性の優れた自転車として、乗り続けたい!!!と思うのは当然かと思います。

 そこで、提案なのが、やはりスプロケットをでかくしましょう、ということなんですね。もちろんそれをするにはいくつかのハードルを越え、ドミノ倒しも覚悟しなければなりませんが。

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 これは12-27のスプロケなんだが、こいつをよりでかくすることで、前が男ギアでも楽に踏み続けられるようにしたい、ハイ、ではやっていきましょう。

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 デカイスプロケを使う際に困難は、まさにデカイスプロケにリアディレーラーが干渉してしまい、ちゃんとしたシフトが出来なくなるという事が上げられます。

 では、スプロケとリアディレーラーとの接触を回避するには?もう少しディレーラーを下に付けられるようになればいいんじゃないの?という疑問が湧いてきます、まさにです!まさに、それなんです、もう少し下の部分にディレーラーが移動できれば、それだけデカイギアにシフトが出来るんじゃないか?ということね。

となると、ディレーラーハンガーのより下に何らかの延長を設ければ、それは可能になるんじゃないのか?ということで、こういうものがあります。

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 これですね、一見何のことない金具ですが、こいつを

 ディレーラーハンガーに取り付けます。

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 そう、このくらい延長してもらうことにする。

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 取り付けてみると、なんてことは無い・・・はず。

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 で、今回は11-32というスプロケを使うことにする。通常ロード系のコンポなら、デフォルトで30Tは超えないもんだ。今回実験もかねて32Tを付けて、旧車のクランク共々活かしていこう、という作戦だ。

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 さて、見た目はこんなもんだ、どうでしょ?このくらいならクラシカルな、雰囲気は壊さない・・・ギリギリかな?なんて思ったりね。

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 しっかり、ディレーラーハンガーが固定できました。

 さて実験・・・。

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 あとは動くか?動いたら、ちゃんと変速するか?などですね。

 ちゃんとしました・・・、問題なしです。ギア比は1.18というもの。かなり軽くなってきています。34Tのコンパクトクランクで換算すると、29Tのスプロケと同じギア比であります。

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 うん、ちゃんと掛かっていますこれで良しでしょう。

 これで、ちょっとだけスプロケがでかければ、それでギア比を下げることができる。そうなると、前が例えば52*38であっても、かなり助かるんじゃないかしら?これで、クランク周りを取り替えなくていい、男ギアのままでいい。

 そして、ディレーラーを下延長する金具も、さして目立つものではないから、これでいいか?

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 古い自転車、旧車、ビンテージ車体など、それらを日常の足として、どうしても乗りたいが、ギヤ比は実用性が欲しい、あまり重いと踏めないから・・・、でもコンパクトじゃやだ、男クランクでどうしても乗りたい、あとあと!今風のマウンテンコンポと変わりないロングゲージ系ディレーラーは絶対に乗せたくはない!!!という方がいましたら、どうぞ当店をご紹介ください。

 多少の妥協が出来れば、その多くの願望を叶えて差し上げます!まあ、こんなチップ上の金具一個でね・・・。

実は事故からの生還車体



 おお、スポルティーフ?それとも・・・、ツーリング車?

 まあ、パッと目を引く自転車の一つだろうなあ、こんなの街中で止まっていたらね。

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 ブリジストンの旧車でしょう、ラグ周りがちょっと少年ランドナーの面影を残しますね。

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 使っているものが贅沢・・・なものもあり、こいつはサンエクシードのクランク、クランク、チェーンリンク、ボルト系が別売りなんで合算すると三万超え・・・。

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 リアディレーラーは、偽装系セントス・・・、シルバーのパーツがない時白眉に見えてしまうのが困ったところなんだが・・・。

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 フロントもマイクロシフトのもの、自然だねえ・・・この作り、これでいいんだけどね。

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 ダイアコンペのセンタープル、これはその時代のものかと思うが、今も現行品としてこの手があるのが嬉しいよね、がんばれ!ヨシガイさん!

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 バンド式のwレバー、これも持ち込みもの。後ろ何速になっても、大抵は対応可能という意味で、wレバーは最強ですな。

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 ラージフランジのハブにシルバーのホイール。普通に残って欲しいスペックですね。そして、大騒ぎしませんが、グランボアさんからの泥除けです、美しいん?でしょ?まあ、取り付けが大変ですがねえ・・・。

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 このリアハブのラージものもグランボアさんのもの。サンエクシードだけじゃあないんですねえ。そこに八速のスプロケがついているところが、新旧入り混じりです。

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 ちょいと開き気味のツーリングドロップに、布バーテープ・・・。もうここまでやるか!という旧車の装い、よほどお好きなんですねえ。

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 たしかに、非の打ち所なし、ですん。完成されたものは、もういじる必要、進化する必要がない・・・。多分そういうことでしょう・・・。

 ただ、こいつ、実は大事故起こして今回再生されてきた一台だったんです・・・。

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 破損された後三角です、

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 これでようやっと自転車のフレーム・・・と気づくかな?そのくらい下半身部分がぶっ潰れていたんですね。

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 リアホイールもこのように大破。

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 リアハブが真ん中で折れています。今まで事故車はだいぶ見てきたんですが、これほどのものは珍しいですね。

 これが持ち込まれた時、全損の見積もりを書くものとばかり思っていたんですが、持ち主の方の執念と、柳さんの神業的フレーム修復能力が合わさって、再度、街道に戻ってくることになりました。

 関わっていた店主もまさかここまで再生なるか・・・と、感慨ひと塩だよね。

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 そう思って、再度見ると、ちょっと神々しくも見える。

 もう二度と事故は起こさない、さあ街道へ戻れ。

より合わせて実用!実用!



 基体は実用車からはじまって、700Cの前後ホイールを履かせ、軽量化と、快走化を図った改造実用車だが、乗れば好評、走れば快走とそもそもからして評判がいい。

 省いた実用車車体はまず当たり前だが軽い。その軽さが想像を超えるので、更に驚かれる。もちろん走りにもいい影響が出る。

 この一般的快走車を、個別対応に更に改造し直したのが、以下なんだな。

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 ちょっと戦闘モードは消えたようだが、それはそれで仕方なし、無理に突っ張っても、走り手は楽しくはない、つまり快走は望めないので、思い切り、使用者の体や用途に合わせて変えていく。

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まず、この次の乗り手が、一定の年をとった方ということ。股関節周りの可動域のことも考えて、今当店流行りの短いクランク127ミリをあてがった。

 これが吉と出るか凶と出るか?であるが、かなり勝算はありだな。

 毎日、40分の往復通勤時間を自転車でやりたい、健康も考えての積極的選択なのだ、なれば、それに応えうる、車体にしてあげたいと思うのは、人情である。

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 フラットハンドルご希望、それ自体はいいが、当然実用車としてカゴは必要ということで、フラットバーのその前の前にカゴを持っていく、そのために長いカゴ止め金具を使うね。

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 本来なら、ハンドルに合わせ、低いカゴを使いたいところだが、これは前に乗っていた自転車のカゴを移植ということで、ちょっとアンバランスながら、こいつを取り付けることとする。

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 ライトはフォークの方へこれまた移植。ハンドルに付けていると、カゴの荷物が多いときライトを遮ってしまうからだ。

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 それと実用には、やはりこの手のスタンドが必要なんだそうだ。スポーツ車体出身からすれば、なくても良いが、どっぷり実用車から来れば、これなくして自転車は自立しない・・・と思うだろうね、当然。

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 そして簡易だが、靴べらのようなフェンダーを付けた。これも雨の日も乗るからという、理由のためで、なれば後ろだけも付ける意味は無くも無い、ということで着脱式だが軽いフェンダーを付けた。

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 前一枚の、後ろ8速山岳地帯以外なら、かなり実用性の高いスペックとも言えるだろうね。なんせ、実用車基体でも外すもん外しているから、軽い!これは次の持ち主の方が、実感していた。持って軽ければ、踏み出しも軽い、基本ね。

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 体に合わせて、一回り小ぶりになったが、これぞ実用、毎日に40キロ往復の快走車として、次の乗り手への影響はスゴイものとなるでありましょう。

 ガタガタの実用車をお持ち込みになって、その修理から、今回の中古新車へと志向が移っていった、そこに何かはあったんだろうね、何かの予感が。

 まあ、それまでの自転車らから比べれば、こいつは走るぜ・・・!ということで、まずはあてがって、経過をメンテしつつ見ていくこととしましょうかね。かなり走るよ、こいつは・・・。
 

輪行には・・・スパッタリングかな?



こいつは、お帰りってなもんで、当店オリジナルのフレームの650cものなんだな。自転車に関しては初心者だったが、一つだけ拘りがあった。

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 今は無き、カンパのファイブアームクランクは付けたいということだった。確かにねえ、永遠の美的形式だと思うんだが・・・、ただカンパクランクはほとんどが170という長さ・・・、その選択肢のなさがなかなか広まらない原因でもあるかな?

 そして身長など考慮して650Cの前後ホイールを入れた。

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 今回のメインも、このホイールの調整ということだった。振れを直す、所によってはスポーク交換もあり・・・ということだったが、そこまでのものは今回はなかった。

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 650cに関しては、アジア地域ではもっと普通に普及してもいいサイズだと思う。選択肢として普通にあることが望ましいんだが、残念ながら、ホイール、リム、タイヤと650cに選択肢は極端に狭くなってしまう、大変残念なことだがね。

 通勤自転車としても、赤信号の多い都心を走るなど、ホイール直径が短い分、走り出しが軽いので、おすすめなんだがなあ・・・。

 ということで、ホイール前後、シフト各所、ブレーキ調整など、一通りしてお返ししたんだが・・・。

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 フレームの各所に傷が目立つんんだよね。

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 理由はというと、大学のサイクリング部に所属していることからだと。

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 サイクリング部はあちこちに走りに行く際、輪行をするからだという。

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 なるほど、スプロケのついたホイールを外して、同じ袋に同封する。持ってアチコチ歩く、時に走る・・・うまく縛って固定しても、やはりガチャンガチャンとアチコチぶつかることになる。そうなれば、傷が付くのも致し方ない・・・。

 でも・・・このままじゃ、なんか痛々しい。なんとかならないか?ということで、持ち上がった案が、これだ!

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 先日ご紹介した、清水さんがやっていた、スパッタリングという塗装の技法を使うこと。これをすれば、輪行時に傷が付いたとしても、目立ちにくいのではないか?他のスパッタリング塗料とのあいだでね。

 ちょっとお茶目だし、女の子らしくかわいらしくもある、よし!それに決めた!ということだ。

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 元陸上部、現在農学バイオ技術を学ぶ学生サイクリスト、この八月、東京に戻ってきたから、当店まわりで自家塗装、スパッタリングをやる予定ということで約束。

 再度、まだ春浅き、東北に戻っていった。

 さて、八月と思っても、あっという間に来るだろう、暑い中、乾きも早いし、三回で出来れば、いい方だろう・・・。さらなる愛着をかけるために、自家塗装に入ります!当店も約束をした限りは、その時期までしっかり家業をつないでいかないと・・・。

パール塗装は始めてか?



 ビッグメガ・・・という名前の自転車なんだが、再塗装の依頼でやってきた。

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 それがなんとダイレクトドライブという形式の自転車だったのだ。初めてではないが、数えるほどしか関わったことがない。チェーンがない、その代わりにベベルギアというものを使って動かすんだが、効率はいいのか?どうかはわからない。

 重いよね。とにかく。

 で、こいつを再塗装とメンテとしてやって来た。その塗装内容というのが、パールでホワイトは出来ないか?という依頼だったのだ。
 
 実際にパール塗装なんかに手を出すと、これは大変なことなのだ、最低でも三層・・・はやるんじゃないかな?確かに一見単純そうに見えるが、実は見る角度を変えると、うす赤やうす青に見えたりするのが、パール塗装の奥深いところなんだな。

 が、しかし、そんな本格的なかけ回しをしなくても、らしきものはできるものはある。今回はそのパールの顔料?としてあるものをクリアの中に混ぜてかけるという簡易パール塗装として対応した。

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 写真じゃわかりにくいかな?

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 この写真などは、らしく写っているのかもしれない・・・、写真は難しいねえ。

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 塗装で済むかと思いきや、あちこちガタが来ていた。リアハブの中・・・。内装三段当たり・・・だな。

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 シフターも壊れていた。取り替えね。

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 フロントディスクブレーキのキャリパーも交換が必要だった。そういう意味で満身創痍の状態だったなあ。

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 アルミのステム・ハンドルにも、アルミ特有の白カビのよう錆びが浮いていた、完璧ではないが、ある程度は落としておいた。

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 通常再塗装の際には、パーツはほぼすべて車体から外すんだが、このダイレクトドライブの場合には、パーツが取り切れず、残ったパーツを完全マスキングで対応することになった。

 パーツが外せないと、塗装時の治具が使えないことがあって、それができないと、360度の回転が出来ないので、塗りムラが出ないように、普段以上に気を遣う。そして何よりも重いので、通常の治具であるとゆがんだり、動きが緩慢になったりと、ちょっとしたことでも、普段との違いが作業効率に響いてくる・・・が、なんとか完成した。

 きくと、当初この手の車体もかなりの高額だったらしい。それ以上にならなければ、いいと、大分大判振る舞いの発想だったが、多分その三分の一で済みそうです。

 通常の自転車じゃないと、再塗装は無理か?と諦めている方がいるようだったら、一度ご相談ください。

 基本外してやりたい方なんですが、無理ならば、マスキングで対応しつつ、最良の方法を考えながらなんとか完成度を上げていけるよう努力します・・・です、はい。

3月11日 9年前



 あの日のことは鮮明に覚えいますな。

 今の店舗の二店舗前、杉並区の成田西二丁目に当店があった時。当店裏の密かに思いを寄せる人妻さんの所に、自転車を届けに行ってました。

 そして、納車がすんで、とぼとぼと歩いて帰る途中、外でも分かるくらいの揺れを感じる、道の脇では畳屋さんがその家の畳を整えていた。

 下から突き上げるような揺れ、収まってもいいくらいの時間が経過したにもかかわらず、揺れは収まるどころか、より下から突き上げる・・・「これはデカイ!」と走って家に戻ろうとした瞬間から、また追い打ちを掛けるようなひどい揺れ・・・、近くの家で上がる悲鳴、「大丈夫?」とでかい声で応えながら、百メートルくらい走って、震えるように揺れる家に飛び込んで、二階に駆け上がる、生まれたばかりの子狸が寝ていると思ったから・・・。

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 家全体が大揺れする中、中を確認、いないということは外?と外に駆け出す、知っている方は思い浮かべるかもしれないが、当時そこにあった当店は、駐車場と畑に囲まれていた野中の一軒家、すぐに駐車場に行くと、呆然と立ち尽くす、外で自転車塗装をしていた主婦連達、その中に女房と子狸を確認、周りを見回し、電信柱等が倒れてこないか?、倒れてきても大丈夫な位置まで移動しながら、スゴイ揺れで震えるように共振する周りの家々をありありと覚えている。

 私には記憶にないのだが、その時「福島は大丈夫か?」と店主は口走ったという。

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 その後、塗装していた主婦の上の子の消息を見に阿佐ヶ谷団地に走る。途中縁者との電話連絡がとれた、ピッチだったから、その辺は機敏に出来たわけだ。

 テレビがなかったので、津波の惨事を知ったのが、夕方過ぎだったか・・・。おどろいた・・・、大量の車が流されている・・・、呆然と口から、これは万単位だわ・・・と。

 その日の夜はなぜか周りから人が集まってきた、玄米入りの大量のおにぎりを作って、避難食。二階の六畳に、一体何人で寝ただろう?七人と半だったかな?なんで半だって?一人の女性が妊婦だったからだ。

 その夜の映像、パソコン画面だったが、燃える気仙沼。

 そして、翌日の福島の惨事・・・。

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 あの日の前後、確実に日本という国は取り返しの付かない状態として、変わり果ててしまった、といってもいいかもしれない。

 約10年に一度、でかいことは起こるのか?この2011年のこと。そう、2001年同時多発テロ。1989年天安門事件とベルリンの壁崩壊、その間には1995年のオウム事件。

 どれも、その前後変わり果ててしまうような大事件だったように思うが・・・、この国にとって2011年の衝撃波は今でも続いている、そしてその約10年後の今。

 この2020年のコロナ騒動も、もしかして、この手の大事件の一つにカウントされるかもしれない、出来事として、今何かを今を生きるものどもに対して突きつけているのかもしれない。

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 農、田畑を背負った職業集団、商店街なんてもんが一つの選択肢として、今後の新たな生き方として、物作り、事作りのあり方として成立するのではないか?なんて夢想した時期もあったが、福島の事故は、この国土を汚染して止まず、未だに収拾のめどすら付かない現実として、そして何よりも未だにそこに固執しようとして止まない薄汚い利権の徒によって、要所が押さえられているという現実。

 あれより、わが民族は諦めたのか?諦めは崇高な概念、悟りへとつながる疑念であるとすれば、諦めですらない。あきらめたのではない、考えなくなった・・・、関心を持たなくなった・・・ということか?

 この10年の、その大半、一体どういう統治の仕方を民主として、主権者として許しているのか?諸外国との比較において、この国の凋落ぶりはすさまじい、そんな中でもまだなお「日本スゴイ」とほざける連中は、本当にスゴイと思う。目を頭の後ろに持っていけ!自ずと内向きから外向きに目は移動するだろう、しっかり眼を開いて現実を凝視せよ。

  その一方で・・・、やはり自治を目指したいという思いは止まぬ。元々から、そもそもから・・・。

 本ブログを読まれている方が、この店主をどう感じられているか?分からぬが、ゴリゴリの左と思っている御仁がいるとすれば、それは全くの間違いだ。どっちがましか?という選択的問いでないなら、店主は相互扶助派、つまりアナキスト・・・のようなもんだろうな?

 理想国家というか、理想共同体としては小国寡民・・・、老荘派である。現実国際的立ち位置と言えばアジア主義者である、かなりゴリゴリの。そして性根は釈迦派の仏教者である。

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 狭い敷地内で、このような催しをするのも、上記思いと無縁ではない。

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 こうした狸祭と称した催しの、中心概念は、半開き。

 全開ではない、半開きというものなのだ。不特定多数には全く開ききっていない。合わないものに来られても困るからだ、対応できないし、する気もさらさらない。

 例えば、とことん安物だけを求めてやって来たものに対しては、他行けば?と相手に出来ない。する必要も無い。ここはある種の共同体であり、そのあり方や意義についての理解のないものに来られても、全くの見当違いだからなのだ。

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 ここには、仲間を集め、仲間になり得る、共感してもらえる方々に来てもらう努力は全く惜しまない。もしある方がそうであるなら、大歓迎なのだ。

 有縁の方々、有縁に値する方々との交流の場として、この市は開かれ、祭は継続を目指すだろう・・・。

 もしまた10年に一度の大きな自然災害が、この周辺に起きたとすれば、この有縁の衆での共生の動きがすぐに始まるだろう、何の躊躇もなく、自然に始まるだろうね。

 システムが休止したり、不全に陥ったとしても、それをそれ以上に共同体が補完し合う、そういう仕組みを常にすでに作っておくこと、そして、その意義を理解し、共感するものどもの輪を広げておくこと、だろうな。

 独善的で、あずかり知らぬ、特権によって維持されているようなシステムに依存しきらないこと・・・、これが9年前に再確認した内容だったのでは無いか?と思い出す。

 このコロナ、すでに迎えているかもしれぬ大惨事、静かに始まり終わりの全く見えない大災害であることを今現在予感しつつ、その共生への再確認は更に更に重く深く再確認から確信へと変わりつつある。

 顕在そして潜在的有縁のものどもよ、団結しよう!

完成 オフセット体験号 五ミリ伸びて十五ミリ体験可能!

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 先日仮組みが済んだオフセット体験号ですが、仮組みから本組完成と、それとなんと、オフセット延長で、よりオフセット変化を体験できるようになりました!

 なんて言ってもまだピンときていない方も多いかと思いますが・・・。



 試乗車なんで、ポジションは色々取れるほうがいいかもということで、コラムはカットせず残して、あとはお好みの高さに、スペーサー調整ということにした。

 そしてもう一つの重要な改造ポイントがある。

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 こいつ何度もいうが、フォークのオフセットを体験することができる車体なので、そのフォークはこのような形状をしている、まるでリアエンドのようでしょ?

 単純には、ホイールの移動が十ミリ前後できるということ。大半の人はだから何?という感じかもしれないが、このオフセット数ミリいじるだけで、自転車の乗り心地がガラリと変わってしまう、という効果をもたらすんですね。

 適当にフレームとフォークを組み合わされた市販のなんちゃって系スポーツ車に乗りながら、なんかしっくりこないなあ・・・と思っている方がいるとしたら、それってオフセットの問題かもしれませんぜ、というぐらいの影響力を持ちます。

 でも比較しないとわからないでしょ?ということで、多分開発されたと思うんだが、東京サンエスさん、一本のフォークにもオフセットを四種類とか用意する大変マニアックなものづくりと、物売りをしているところなんですが、目の付け所が大変良い!!!

 と、その割に地味なところでもあるので、見落とされがちなんだが・・・。

 そそのかされて、カーボンレーサー購入してしまったが、なんとも忙しない・・・。もちろんレーサーなんで、その忙しなさは必要な設計なのかもしれないが、別にレースに出るわけでもないので・・・、なんとかならない?なんて問題を抱えている人がいたら、オフセットを変えた自転車にしてみると、しっくりする可能性もありなのよ!

 ということを体験できるフォークなんだな。

 このフォーク先程書いたように10ミリの前後が可能なんですが・・・。

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 ここがオフセット53ミリという、このフォークでは一番ゆるい位置なんだが・・・。これ以上前に行かないの?と素朴に店主は思った。

 ここがこのフォークの脱落防止の爪がついているので、これ以上物理的に前に行かないなんだな。

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 ナットを外してシャフトの一見ると・・・、なんだよ・・・、あと五ミリほど前に出そうじゃねーの。もったいないね、せっかくのスペースを無駄にしちゃいけませんね。

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 なら、その脱落防止爪を削ってしまおうっていうのはどう?ということで削ってしまう。

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 まあ、やるかやらないかの問題で、こんなもん技術とかなんとかにすら当たらないな。

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 そんでもって、後ろから当てるボルトを五ミリ以上長いものに変える。

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 オフセットフォークの後ろからボルトを入れて、まずは最もオフセットが短い43ミリの位置で後ろにでているボルトの長さを図ってみる十五ミリ・・・ちょうどいいぴったりだ。

 こいつを、ねじ込んでいって、もうこれ以上ねじ込めないという位置が43ミリから15ミリ先の58ミリということになる、ということは最短が43ミリで、最長オフセットが58ミリというスケールが成立するオフセットフォークに大変身した、なんと前に五ミリ伸びたということね、この五ミリはたいへんでかいぜ!!!

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 この位置がオフセット58ミリの位置。多少ナットはフォークのエンドから外れるが、レンチという工具で締め付けるという点と、進行方向に向かって爪が伸びているという点、そして八割はエンドの中に入っているので、走りながらここが外れることはまずない、と判断。

 そして、乗ってみると・・・。ピストの牙が抜かれて、ママチャリ改造したなんちゃって系ピストに乗っているようで、なんともユルユルなのが面白い。

 最短の43ミリというのも、ロードでは標準なんだが、ガチのピスト車ではオフセット39ミリとかもっと詰まっているものだってある。たしかにハンドルの手前に、前輪にハブシャフトが見える・・・なんてくらい、近い。極端な話ね。

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 まあ、試乗車なんで、これは市場にはでないが、なになに、そのオフセットってやつ?そんなに乗り心地に影響するの?っと、興味のある方。今乗っている車体なんか違和感があるな、とお感じの方、ぜひ無段階オフセットの指定のできる本車体を体験してみてください!

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 ね、ここのこんなちょっとした位置だけでも、そんなに変わるの?!という自転車の奥深さの一面にぜひ触れてみてください。

 その後は、サンエスのカーボンフォークからお好きなオフセットに近いものを選んで差し替えることもできます、または柳サイクルで、ご指定のオフセットでクロモリフォークを一から作ってもらうこともできる、という展開です!

 是非体験ください!

※各所色々セッティングして約一時間千円ぐらいでどうでしょ?
 

クランク周り それだけじゃあ・・・ない



 ちょっと懐かしいかもしれないな、アルミのジオス。

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 アルミのメガチューブ、ジオスと言えば、当店のかつての副店長やっていた、真田さんの車体と同じものだった。彼はこのペイントを剥がして、錆塗装なんてものをしていた。そしてトップチューブカバーなんかを付けて、ふと見るとそこに直に座るスタイルでのっていたな。

 ということで、相当古めのアルミフレームだね。

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 インテグラルヘッドで、カーボンフォーク。アルミロードが適正価格で売られていた時代のもののように思うね。乗っているのは、今年大学卒業の若者だった。

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 若いが10年以上乗っているらしい、もしかしてその時点で中古車を預かったのかもしれないね。

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 もうアチコチが疲れていた。引きもアチコチ重い。もちろん直せないこともないが・・・。ご本人も、まあ、そろそろ車体を新車に乗り換えても・・・と考えていたようだった。

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 全体が、ドーンと落ちている。さてどこから手を付けようか・・・と総メンテなら思っただろう。

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 STIの弱みは、落車の際いの一番に損傷を受けやすいところ、だろうな。これは完全に割れているが、こうしたSTIは実際少なくはない。

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 今回は左クランクが外れるというアクシデント。ウーバーをやっていたようだった。仕事用だったわけだ。どおりで、メンテの最中代車はないか?と聞いてきたわけだ。

 BBの入れ替えと、キャップ類のスモールパーツ交換で、しっかり締め直すという所止まりにして置いた。

 もちろんもっとやれるところだらけなんだが、さて、新車にするか?コンポ入れ替えにするか?と悩みたいところながら、一方で仕事の車体だから、最低走れるようにしておきたい、ということなんだな。

 もしコンポの入れかだとすれば・・・。

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 今売り出し中のちょっと変わった、コンポを載せた当店オリジナルレーサー、129800円もの。ここで使ったヘンテココンポなんだが、こいつの耐久性さえクリアできれば、相当使えるとみたんだが。

 こいつに乗せたあと、このコンポで組み直すのは?というこちらの誘いに、まんざらでもない様子・・・。

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 まあ、間接的に懐かしい自転車がやって来た。まあ乗りやすいとは言い難いが、営業で使える最低限のメンテは済んだ、あとは仕事しながら、じっくり考えることだろうね。

 ウーバーやっていれば、雨の日も出ないといけない。使い慣れた自転車を雨の日仕様にするというのも一つの手だしね。

 しかし、ウーバーはこれから増えこそすれ、減ることはないだろう。高齢者が一律スマホを使うようになり、アプリでアクセスが可能になれば、多少の銭払ってもいいので、飲食を取り寄せたい、という需要の潜在力はすさまじいものだろう。

 そういう中で、個人授業主たる彼らの働き方も、より成熟化して、ちゃんと仕事師として成り立つようになってもらいたいもんだ。

 ところで・・・、今後ずっとウーバーで行くのかな?まだ若いが・・・。

 実は・・・とゆっくり話し始めた。実は師範学校を出る予定・・・ということは、通常なら四月からどこかの学校の新任の先生として勤務してもおかしくはないということか?

 そう、ただ今考えている・・・ということだ。

 何という・・・。若い人が教師という仕事に、邁進できない事情がここにもあるなんて・・・。資源のないこの国、人材しか資源のないこの国に、その人材を育成する人材が完全に不足しているという、この状況・・・、なんと嘆かわしいことか。

 教員の倍率がなんと1.1倍だという。ほとんど競争が無いでは無いか。昨年十月、台風よりもショッキングだったニュース、教員採用の二次試験を台風のために、中止にし、全員合格としたと。

 30年前、店主が公立の高校教師になる、しかも倫社の先生になるなんて、駱駝が針の穴を通るほど難しいといわれたんだぞ!

 こちらはたかが自転車屋風情だが、こういう状況を国難というのではないか?

 この国、日本の教育の現場がすでに壊れつつある、ということ。

 これ黙ってみていられますか?微力だが、親として出来ることはないのか?と真剣に思うわけだ。

 先に挙げた、今回コロナによる前面休校に対する、意見書というのもある意味そんな動機というものが根底にあったという事かな。

 この教育現場の荒廃・疲弊に対して、親として、PTAとして出来ることはないか?ということの可能性を探りたいと思っているわけだ。今PTAという組織の意味がるとすれば、それはベルマークを集めることではなくて、こうした教育現場に対して、少しでも改善できることに尽力することではないのか?と強く思う。

 文科省という上流は、教育利権屋によって悲しいかな腐りきっているようで、もう何も期待は出来ない、上流から下水流して来やがる・・・。

 なれば、下流から立ち上がるしかない。

 アマゾンに年に二回、月の満ち引きの関係で河口から津波のように上流に向かってすさまじい勢いで川が逆流する現象があるらしい。

 ポロロッカとか言うそうだが。

 そんな話を若い師範学校の学生と話していると、そうか・・・、学校VSモンスターという二項対立ではなく、そこに学校内自身や、親たちという存在の多様性を持ち込んで、ちゃんと話し合えばいいだけのことか・・・・と、何かしら感じるところもあったらしい。

 そう、何のためのPTAか?それは親、保護者の多様性を担保する場として、機能すればいいだけのこと・・・なんじゃない?かな?と思ったりもする・・・。

 かつて、お父さんが働いていれば、なんとか食えていた時代は、終わってしまい、今はみんながカツカツで、とてもお母さん方が悠長にPTAに専念できる状況では無くなってきている。そういう意味で、かつての意味とは異なるPTAのあり方が、再検討されてしかるべき時かと思う。

 できる限り、スリムにしていくことが重要だろうし、逆に核となるところをに関しては、その意義を再確認した上で、しっかり運営できる形態を保っておくべきかと思う。その中に、是非とも学校VS保護者という陳腐な二項対立にならない、多様性の担保という条件は、確保しておいて欲しいと思う。

 そこから、上流に向かって、少しでも出来るところで改善を狙う、まずはそれだろうね。

 このジオスウーバ氏が、希望を持って教師として教室に迎えることを真に願う次第である。

ほぼ一からの完成車



今の自分の立ち位置と有り様、そして自分の今後の可能性と希望とを合わせて考えながら、今動いている、清水さん。

 今回、彼の発想と裏プロデューサーとの間の合作とも言えるが、手に関しては、ほぼ一から清水さん作による、自転車が出来上がりました!!!

 見てもらいますかね。まずは塗装から、

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 このペンキを垂らしたかに見える柄、これはスパッタリングという技法によってできています。

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 その技法を使ったということも、なかなかなんですが、この色の組み合わせですね。何でこの二色を選び、下地をしての三色とを組み合わせたか?ですね。この色の選択はそんなにすぐ思いつきでできるものではないでしょうね。

 そして、このスパッタリングですが、筆等にペンキを含ませて、フレームの上から垂らすというか、振り回して、飛沫をかけるというやり方なんですね。

 平面では比較的やりやすいと思いますが、自転車フレームはパイプでしょ?曲面に飛び散ったペンキが垂れるとなると、飛び散り技法ではなくなって垂れ技法になってしまう。筆に含ませる量が問題になります。

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 フレームは立体ですので飛び散らしたあと、演者が位置を変えることもしかり、と同時にフレームの角度を変えるということもこまめにやる必要があります。作業スタンドだと横平面に360度に回転はさせられますが、フレームは立体ですので、できれば手前方向にも360度回転できればいいんですが、スタンドの機構が違うので、それは難しい。

 なので、こうして、均一にたれなくやるのは結構見た目よりも難しいんですねえ、清水さんよくやりましたよ、一人でね。

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 ホイールも、清水さんの手組です。銀を基調に組んでいますね。

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 太めのタイヤを選択したのは、裏プロデューサーとの間で決まったようですねえ、詳細はご本人に確認して下さい。

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 このチェーンガードの仕掛けを見ると、もとはこれアローズの車体だということがわかりますね。

 ギアはシンプルに前後ともにシングルであります。

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 革サドルは要所で出てまいりますが、ここぞ!の仕様ですね。本皮ですぜ。

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 ハンドルは、プロムナードというよりも、ちょっと幅の広い、ビーチクルーザーにも使っていいんじゃない?ってくらいのシャレが効いている、形状。乗ってみると、幅が広くて大変というほどではありませんね。気持ちよく操作できます。

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 全貌がこれですよ!シンプルでいいですねえ。清水さんプラス裏プロデューサーの合作です。値段はもう少ししたら出しますので、少々お待ちを!

 試乗は、当店周りで可能、なかなかの乗り味です。

 今までは、どちらかというと当店内の有りもので、組付けをしていた清水さんですが、今回はかなりパーツ選定を積極的にやって、店主に発注リストを渡してきたくらい、本気です。

 まあ、こうした自分プロデュースの自転車が飛ぶように・・・とは行かないまでも徐々に売れていけば、男一人が生きていくくらいはなんとかなる、というのが持論なんだが。

 不景気プラスコロナってんで、楽な道ではすでにない。でも、こうして実体としての自転車が出来上がっている、一人の青年が、色々あって、色々ある中で、こうして作り上げてきた、自転車がある。

 こうしたものが、市街を走るようになると、乗り手が自転車を好きになるようになり、乗り手の人生に自転車が好影響を当て得るようになるかもしれない、そして、街の景観だってかっこいい自転車がかっこいい乗り手を乗せるんだから、いい影響が出てくるでしょう。

 でもそれだけではない、台湾や中国で、そこに出稼ぎに来ている労働者や、現地労働者の作ったものが大半使われているわけで、そうした労働も報われる・・・、そして、それを組んだ人、売った人も実は大変救われるんですねえ、社会に一つの足場ができたということで。

 自分は社会から必要とされるに値する人間である、と。

 こうしてみると、自転車は自転車であることを超えている、いや、すべてのものや事は、実はすでにそのもの以上のものであるということでしょうな、人の交換というやり取りによって。

 そうした交換、やり取りのすべてが売買に還元されてしまうという資本主義の主流は憎むがね。その隙間も狙いつつ・・・。

 試乗してみたい方、是非当店へどうぞ!

時代が追いついてきたのか?スモールパーツ完成度



 こんなパーツが出来ていたんだ。

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  ディレーラーハンガーだろう?と普通は思うだろうね、まああたってはいるんだが。

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 ディレーラーハンガーものなんだ、取り付ける車種が変わっている。
 この形状が入るエンド金具って、正爪のもの。つまりピスト系の自転車に後付けするディレーラーハンガーと言えるね。

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 半年くらい前に作った、多段ピストがある。そこに取り付けた金具とこいつと交換してやろう。

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 ホイールを外すと、エンドに取り付けてあるハンガーとリアディレーラーが見える。

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 エンドから、ハンガーを切り離す。そして金具を単独に取り出して、先の既成ハンガーと比べてみると。

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 左が、既成のハンガーからいらないところを削り取って自作したもの。形はまあ、似ているとも言えるが・・・。こうした手製の自作金具の必要が、既製品のハンガーに変わるときが来るなんて、こんな改造を始めた十数年前には思いも寄らなかった。

取り替えてみようか折角だから。

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 このハブは77デュラエースのリアハブで、エンド幅を120に調整したため、しかも中空シャフトを切らずにやったため、このハンガーとの相性は逆に良くなった。

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 これが交換したあとのディレーラー周り。別に不自然は全くない。

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 このように全く問題なく付いてる、しかもネジ穴加工などは一切無い、クリックレバーで挟んでいるだけだが、ハンガーの溝をうまく利用してあるので、固定力も強い、うまく考えたもんだ。

  曲がりのヒネリ、ネジリなどもなく、そこそこの剛性でついている。

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 機能も全く問題は無い、こんな金具が早く作られていたら、今までのような苦労は無かったんだが。

 しかし、この金具の出所って何でしょうね。正爪のピスト系のエンドにハンガーを取り付ける。もうすでにどこかの国などで、その手の改造トレンドでもあるのかな?それとも全く違う車種のエンド金具を多段化するような、傾向があったというのだろうか?

 実に出所が謎な金具なんだが、そのできもすこぶる良く、今後ピストの多段化という際には、実際にこれを使って行われるでありましょう。

 まだまだ、未知の改造のための未知の金具・スモールパーツというものがあるんだろうね。ドンドンへんてこなものが出てくればいいのに、数十年先を行っている当店のような店は、後出しでも、こうした変態サポートスモールパーツは製品化されてくる状況を歓迎する。

 自転車は車検がない、いくつかの最低条件さえクリアできれば、自由なのだ。

 自転車は自由・・・、それを体現してくれるようなパーツがあるようだったら、大歓迎、具体的に活かしていくのは我らメカニックの発想と技なのだ!


山猿対策 学校へのお手紙 全文公開



 全く、何を基準に、後ろ盾に今回の判断を出したか知らんが、全国学校休校要請が下って、約一週が経ったね。

 このまま、二十日間ほとんど何もしないで、行ってしまうのか?

 学校側は学校側で、教室、図書室の開放はしているようで、一年生から四年生までの使用を認めている。

 各地で、その学校の事情に合わせて、こうした工夫を盛んに展開していってもらいたいと思っている。

 国に言われた通り、都に言われた通り、市に言われた通りだけではなんとも情けない。現場には現場の思いややり方があっていいし、逆になくては困るのだ。接しているのは今現に生きている、具体的な子供達だからだ。

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 そんなこんなで、行き所をなくした山猿どもをなんとかしないとならんということ、今学校で出来ることはないか?という要望や、具体的な提案なんかをしてみたんだが、その内容をSNSに投稿したら、なんかとある方面から評判がいいんだな。

 そこでは、学校への要望の一部を載せただけなんだが、全文も目を通したいというご希望もいただいた。

 まあ、私信として個人に当てたものではないので、公開してもどこかに失礼に当たることはないだろうということで、ここで公開することにします。

 重要なことは、こちらが親の立場として一方的に、学校に要望を出し、提案をしたということではない、ということであります。むしろ、学校内にある、先生一人一人の内にあるかもしれない、子供達への思いを具体化する際に、こうした親からの提案や、要望を笠に着て、是非とも実現できないか?というヤラセのお誘い、とも言えるものだ。

 少々長いが、以下に貼り付けますので、是非目を通してみてください。

 そして、この論法の正当性らしきものを感じ、それが各地の、ご自分の地域で応用がききそうであるというのであれば、大いに利用してもらいたい、共有してもらいたいと思っています。

 では!





東伏見小学校 御中

三年二組の遠山正の父親遠山健と申します、日頃の子供の教育など大変お世話に
なっています、
ありがとうございます。

この度は、急な休校要請でさぞや現場では混乱していることと存じます。

この急転直下の「決断」」につきまして、何らかのデータ、それらに基づくよう
な予測・予想などがあるのではないか?と、西東京市の学務課に連絡をしてみま
した。

西東京市内のある地域内での、罹患率、感染指数、年齢別感染予測などの何らか
の客観的データがあるのか?そしてそれに基づく今回の処置なのか?ということ
を尋ねてみたんですが、
どうもそうしたものの裏付けによる判断ではなかったようです。

残念ですね、またも、国から、都からの要請をそのまま受け入れたということら
しいです。

そうした基準なき休校ということは、では一体何をもって学習再開させるのか?
についての判断も、国や都からの要請・・・ということにならざるを得ません。

では国や都がそれなりのデータを持っているのか?ということについては、どう
も国会を見た範囲ではないらしい。25日の専門家会議によって出てきた答申に従
って、色々物事が取り決められてきた。

27日に学校から出てきたプリントにもその内容が反映されていたやに思えます。

ところがどこぞの鶴の一声で、今回の混乱状況。その根拠を問われても、「この
一週間二週間が重要」とすでに一週間前に取り沙汰されていたことを繰り返すの
み、どうも思いつきの感が否めません。

ただ、すでに出てしまい、都や市がそれに従うという判断を出した以上、学校も
従わざるを得ない・・・という流れかと思います。

本日の取り決めのように、午前中の学校図書館の利用などのような、その学校独
自の取り組みということが今後ますます重要になってくるかと思います。

そこで、当方のような「うるさいモンスター」が学校に対して要望するという形
をとることで、先生方の内発的で学校独自の活動をサポートできるなら(理由付
けとして)と思い、いくつか雑駁ながら提案させていただきたいと思います。

1 週に二度か三度、時間差で学年別に校庭に子どもたちを集めて、先生の作っ
た宿題を渡す。

2 一クラスを3つくらいに小分けして、徒歩で行ける野外の施設に弁当を持っ
て遠足に出かける。

3 青空教室の家庭科で、マスクを作る

4 先日せっかく焚き火実習をしたので、同じく外で昼ゴハンを作る実習をする。
  ※お湯沸かしてカップラーメンでもこの際よし。
  
5 2の遠足ともかぶりますが、スケッチブックと画板を持って、春を写生しに
行く。

まあ、基本外でできることを各科目別に取り上げて、実習してみるなんていうこ
とですかね。

防災の訓練なんかも、この際少人数でやってもいいかもしれませんね。そういう
際にキャンプ的な要素があると楽しいかもしれません。

まあ、雑なアイデアですが、できそうなこと、東伏見小ならではのことがありそ
うでしたら、ぜひぜひやってみてください。

親クジラもどこまでサポートできるかわかりませんが、出来る限りのことはいた
します!


先生方は、教育者であり、労働者であり、お役人であると思っています。そのど
れ一つも外せないお立場かと理解しているつもりではあります。

職場での日々の葛藤は、この一人三役の中で取り行われているのではないか?と
想像いたします。

ただ、子どもたちにとっては先生は教育者でしかありません。先生は先生なんで
すね。

だから、国から、都から、市から、最後は学校から何を言われようとも、奴らに
とっては先生は先生でしかない。

教育とは先生と子供の一対一対応というのが、究極の現場なんじゃないか?と思
います。

ですから、できるところで現場を大切にしていただきたい、先生独自の、学校独
自の対応というのが決定的に大事であると思う次第であります。

 そして、私ら保護者にできるのは、先生方や、管理職の先生方、学校を孤独に
してはならないということかと思います。時にモンスターの振りをし、時に最大
の協力者になりながら、その活動をサポートしていくことかと思っています。
 
 それぞれの熱意と発想を豊かに、かくある制限と折り合いをつけながら、子ど
もたちを引っ掻き回していっていただきたい、と強く思います。
 
 ところどころ、勘違いや、生意気な発想があるかと思いますが、割り引きなが
ら、参考の一つにでもなれば幸いです。
 
 取り急ぎ
 
 三年二組 遠山正 父 遠山健



 後日、校長先生から電話連絡がありまして、少し様子を見てから、徐々に対策を実行していきたいということでした。さて、どこまでできるか?長い目を持ってみていきたいと思います。同じ内容のメールはPTA会長さん、副会長さんにも送っています。どんな展開になるやらですが、スイッチは押さないと分からない・・・、だから推してみた。さてと・・・。

通勤 通学 自転車でやりませんか?



 一月前のことをつらつら思い出すと、今回のコロナなんぞは完全に人事だったわけですねえ。中国にいる有縁の方々へ、メール等を送って近況などを聞いていた、出来ることはないですか?なんてなやり取りをしていたんですね。

 中には、中国がもとで、今後日本にも感染リスクを背負うようなことになって申し訳ない・・・なんて声もありましたな。

 そして、船。横浜の船についての情報がチラホラはいって来だしたのもこの頃ですか?あれも、まあ閉鎖の中で、大変だねえ・・・という程度で、まだ人事だったんですねえ。

 2月の半ばに、小学校で防災祭があるというので手伝いに行ったんですが、その時、今日中止にしませんか?と学校側に店主は提案したんです。何かあったら、自分たちで情報収集し、自分たちで考え、自分たちで判断する、という訓練のために、店主はそう提案したんですね。

 すると、数十分後、やはりやるという市からの通達が来たそうです。過剰な反応は控えて、インフルエンザ防止の対策で良いので、祭は予定通りということでした。

 まさに先手でもって、中止の訓練をしたかった店主にとっては、結果は裏目に出てしまったわけです。その二週間後、例の鶴の一声によって、全国の学校閉鎖要請がでまして、急転直下の大騒ぎとなっているという事であります。

 どうなってんだろうねえ・・・、過剰な反応は控えるべしが、二週間でひっくり返る、一体どんなデータや何に基づいた推定によるのか?なんてもんはどうもないようだ・・・。「この一二週間が瀬戸際だ」ということだ。最短で三月九日までということなんだが、それを過ぎれば、日本は活気を取り戻す動きが出来るのか?

 一体コロナウィルス自身が自分事になったのか?新型コロナ流行にまつわる諸事の影響が自分事になったのか?

 少なくとも多くの人にとって、コロナの直接の被害者から直に受ける影響などよりも、実際に学校に行かない子供が朝からブー垂れている、仕事に行きたいのに子供置いていくのが大変だ・・・、紙屋が桶屋か知らんがなんで尻拭き紙がねーんだ?なんていう方が遙かに自分事だよね。

 これが一つの傾向になるかもしれない、というのでは、自転車の整備依頼がちょこっと来始めている。大分乗っていなかった自転車に手をしっかりと入れて、今後の自分の足に再度やっていきたい、というタイプの依頼であります。

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 ルイガノ、まじめに作られているフレームです。アチコチ分厚く、ビードもしっかり盛られています、頑丈でしょうね。こういう自転車は消耗品交換と、定期的なメンテでずっと乗っていくことが可能でしょうな。

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 このチェーンは交換しないとね。

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 スプロケの洗浄も重要ですね。チェーンリンクの点検も。

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 ロゴと同じオレンジ色のケーブルですが、こいつもすべて交換。

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 黒にしましたよ・・・。そうそう、なんか問屋や業者に、いつも常にあるはずのこうしたケーブル系が、ちょっと欠品が目に付きますね・・・。何だろう?トイレットペーパー状態・・・まさかね。

 しかし、自転車屋にとってこうしたケーブル類は、居酒屋のビールのようなもんで、ありません、今切らせていますは一般には通用しない・・・んだが、だから、一階上の業者さんやメーカーさんには、欠品防止の生産体制を作っておいてもらいたいんだが・・・。

 社是として、在庫を誇っていた業者に欠品が出始めている・・・というのが、なんとも不気味なんだよね。根についている、不景気・・・?

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 奥に割れが見えるタイヤも交換。

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 そして、走れば止まらないとね、と。

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 ブレーキの左右調整と、シュー交換。大抵ほったらかしのVブレーキは片効きと相場は決まっている。

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 前後ともにブレーキは完成。メンテが済んだVブレーキは恐ろしく効くね。ギャップで戸惑わないように、納車の時にはしっかり試乗してもらわないとね。

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 実際、朝の満員電車は完全にインフラの不整備?によるもので、インフラだけに、どうしようもない。時差出勤・・・が徹底できればまだね。でも、相当の強権発動しない限り、規制はほとんど無理ということになると、自衛しかない。

 なれば、自転車出勤、自転車通学・・・これだろう!

 静かに、徐々にそんなことに気づいてい来る人たちが出てきている、またはかつてはやっていたが暫しやめていた自転車通勤を思い出してくる人も出てくるだろう。
 
 ちょうど9年前、会社から徒歩で帰らざるを得なくなった大量の人から、自転車通勤に火が付いたことがあった。体からの覚醒、自立の覚醒、人任せから自分任せへという大転換・・・。

 たかが、通勤手段を自転車に変えるだけで、多くの転換が起こったようだった。

 転んでもただで起きるな!災害でも、流行病からでも、大きな損害や被害を受けたら、それ以上の成果をぶんどろうではないか?ということが強かに生きていくことなんじゃないか?

 当店も強かに行き続けるために、こうした説を流していこう、デマ・・・じゃないと思うが・・・。

頑張れ 中坊!



 一体どこからせしめてきたんだろう?中学生が、ボロボロの自転車を引っ張ってきたんだが、それがなかなかのものだったんだな。

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 パナソニック、乾電池号。クロモリのフレームね。仕様は小柄な人用のロードレーサー?という感じ。

 こいつを引っ張ってきて、タイヤだけ変えてほしいと来たんだが、もちろんそれだけで済むような状態ではなかった。

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 なんとホイールが26インチのHEもの。足回りはマウンテン仕様なんだが、上モノはロードという。パナソニックはカスタマイズに応じるんで、もしかして客注かな?なんても思ったりしてね。

 相手が中学生だったもので、出処については何も言っていなかったな。

 で、こいつに乗りたい、ということなんだが、もちろんタイヤ交換だけでは済まない。こいつは手間かけてやるに値する車体なんでもう少し、ちゃんと整備したほうがいいということで、格安で請け負ったわけね。

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 チェーン周りの交換と洗浄。

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 フロントメカがもうグズグズだったのでありものながら交換。


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 ブレーキはVブレーキ・・・。ということはマウンテンを、ドロップ仕様にしていたのか?

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 バーテープ交換、STIの調整と、まっすぐにセッティング、ワイヤー交換など。こうすると動き出すのが、シマノもののすごいところだよね。まさに眠っているパーツが起きてくるような感じ。

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 持ってきた時は、そのままごみ収集所においてあってもおかしくはない状態だったが、生き返った。そしてこれを見た中坊くんの目が光った。

 ゴミだと思ったものが宝ということに気づいた感じ。

 じゃあ、乗ってみよ・・・。しかし、昨今の中房は足が長い、腰の位置が違うね。サドル伸ばして、一周してこい!

 さっき光った目が、満面の光を放って戻ってきた。

 足長いなあ・・・、もう少し伸ばすぞ・・・。さあ、もう一周!右手のレバーを全体横倒してみな、変速するから。

 もうコチラのいうことの半分は耳に入らないほど、宝とわかった自分の自転車に関心が向かっていたね。足はすでに27センチ、もう少し背は伸びるし、手足も伸びるだろうね。

 そうしたら・・・、今のピラーでは届かなくなる、これはシム入れて450ミリものを投入かな?ステムは各種長さがあるんで、しばらく大丈夫かな?

 ただ、この車体では、厳密には体に合わなくなる日も来るだろうね。でも・・・、最初に影響もらった一台で、できるところまで体験させてやりたいとも思う。

 数年後、高校時代の夏休み、こいつに荷物を載せて、どこかに行きたいと来たとしたら、できる限りのフィッティングと旅仕様変更してやりたいとも思うねえ、すでに、どこをどうすれば、キャリアが詰めるか?なんてことも目検討完了だ。

 さて、あとは乗るべし!多分、この今の中房に、ピッタリの自転車があるとすれば、これしかないね、最高の出会いなんじゃないか?自転車とだけじゃねーぞ、物事との邂逅というのはかくあるべしなのだ、その意味がわかるのはもう少し先かも知れんがね。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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