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ケルビム ミキストを活かす あれこれあるよ− |
![]() 前回ここで、紹介しました、ハブの改造をして120ミリにしてから、10速用のスプロケを入れた話をしたんでありますが、実はこいつを活かすための下地、だったわけであります。 今まで何度か130ミリのハブを10ミリ削って、そこに10速や11速のスプロケを入れたりもしていました。始めたのは十年以上前の雑誌の企画、今あるのかどうか知らんが「自転車生活」とかいうボケた雑誌で、見開き一ページでドカーンとやったんだが、まあ、あまりに早すぎた改造だったのか、周りで反応の仕方がわからなかったんじゃないか? 無風だったね。 その後、当店内で細ぼそとやってきた、まあ周知さているかと思ったんだが、全然知れ渡っていなかった・・・ということの確認ができました。 まあそうだよね、数年に一度あるかないかの好事家の改造依頼を本ブログで展開したって、そんなものは日々の更新によって、底の底のそのまた底にどんどんいってしまうんだ、みんなが知っているはず、なんていうのは、思い上がりだよね。 そういう意味で、もっと当店の今までやってきた、改造の各種を掘り出して、光を当ててみる、というのもありかもしれませんね・・・。その日と同じ日にちの、過去のブログを掘り出して、御開帳して、虫干しするというのもありだなあ・・・。 ![]() ケルビムのミキストだって、珍しいフレームだよね。今の御曹司の作ではなく、その上の作だと聞いている。 このフレーム軽いんだな・・・。これに、ほぼ持ち込みのパーツをつけていく。その持ってきたもの共が渋いと来ている。 ![]() その最たるものは、これかな?TAのクランクであります。 ![]() フロントメカは、カンパのベローチェ、どこに隠れていたんだ?というね。今はなきベローチェ。 ![]() おお、これもビンテージではないが、今はなきベローチェ、でありますね。TAとベローチェの共演・・・。 ![]() ブレーキは、当店持ち。見た目はクラシカルで、そこそこ効くやつ、プロマックスのこいつにはだいぶ助かっていますね。 ![]() これは現行品なんだが、ビンテージクラスをぶち壊さない、そして効くという、安価ながら、かなり優れているブレーキですね。 ![]() で、最大の驚きごとなんだが、カンパベローチェのシフターが、エルゴパワーではなく、なんとフラット仕様のシフターなんですねえ、こんなのが隠れていたんだ・・・。 かつて、カンパの幻のマウンテンコンポの組み付けしたことありますね、アレ以来の驚きです。 で、セッティングについてですが、やはり、エルゴにしておけ・・・という感じ。 シフトダウンしているのか?シマノ的なカチ、カチ、がないので、変わったのか?とちょっとわかりにくい。そして、しっくり決まらないところがありますね、エルゴとはまた違って・・・。 ![]() 赤いブルックスだ・・・、見たことねーなあ。 ![]() フロントは、ラージフランジで組まれたビンテージ風のホイール。 そ、そして、リアは・・・、 ![]() いやー、大変だったなあ・・・、フライス盤と、今回は初導入の旋盤使って、120ミリに加工したリアハブ。先日のブログでは、完成した風に書きましたが、実はそれ以後が結構大変で、だいぶ遊ばせていただきました・・・。 ![]() もうトップとフレームのクリアランスがギリギリで、最初は干渉してカラカラ音を立てていたんだが、それを克服するために、反対側を削って、こちらに持ってきて・・・となんとか、カラカラは解消できたわけであります。 ![]() イヤー、手間かけさせやがって・・・。 ![]() しかし、できてみると、その苦労も報われる・・・どころか、この凛とした佇まいに、ジワーッとくるものあり。 これはきれいだよねえ・・・。目も引くよ・・・。どんな人が乗っているんだろう?と想像たくましくしちゃいますね、自転車好きのおじちゃんが乗りますが。因みにこのおじさまのおかげで、皆さん鯖缶が食えるんですよ!感謝!感謝! まあ、こんなことをきっかけに、旋盤が当店に加わったもんで、その幅の潜在的な力は大変なもんだと思いますよ。 最強に近づくために、日々、遊ぶ!遊びの中にしか、成長はない!ルーティーンの仕事なんてくそくらえ!だ! なんてな・・・。 スポンサーサイト
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久々の二ネジリ |
![]() 見るからにイタリア車ですね。こんな自転車が普通に走っている街というのは、悪くはない。大量でなくていいんで、普通に走っていることであります。 この車体、通常であれならメンテ依頼で来るところかと思いますが・・・、今回はたいへん変わったご依頼でした。 ![]() これです! なんかヒビの入ったような模様のホイールですね。みると・・・、 ![]() 当店のよくやる・・・というか、店主一人ででやっているネジリホイール組なんですね。ところこれは、久々ですね、一ネジリはしょっちゅうやっていますが、こいつは二ネジリ。久々の二ネジリです。 一ネジリは、ソルダリングの代わりになるんじゃないか?と勝手に考えているんでよくやりますが、二ネジリ以降は見た目と話題・・・を重視という感じです。というか、二ネジリのこれぞ!という効用がまだお伝えできない、といっていいでしょうね。 ただ、狂いにくいということは言えると思います。強度は・・・色々やり方と考え方があると思います。 このフロントホイールは、左右二ネジリでやっています。 ![]() リアもネジリで組んでいますが、ちょっと変わっています。 ![]() リアホイールは、反フリー側については四本取りの二ネジリでやっています。ネジリを入れる際には、取る本数は少ないほうがスポークに与える負担は少ない。裾野が広くなると、ネジリ部分にかかる負担が増える、これは考えておわかりかと思います。 なので、二回ネジル場合には四本取りのほうがスポークにとってはいいでしょう。ただし、ホイールの強度という面では、裾野が狭くなるので落ちるともいえる。 仮に六本取りで、二ネジリをやったら、それなりにホイール自体は固くなるでしょう、ただし耐久性は落ちるかもしれません。 ![]() そして、同じリアホイールのフリー側。フリーによって力をかけられる側については、強度を重視するということで、裾野を広く六本取りで、一ネジリにしたということ。この辺手組みでできる、変なこだわり、ともいえるでしょうね。 まあ、やったことはありますが、八本取りで一ネジリ、これもスポークに負担はかけますが、かなり固くなります。選手クラスの練習用ホイールにはいいかもしれませんね。 因みに店主は、最高三回ネジリというホイールをやったことがあります。 ![]() これです・・・って、古いなあ・・・。この店舗は今から三店舗前の阿佐ヶ谷団地時代の狸サイクルだ。こいつが三ネジリホイールですね。 なんと、二本取りというやり方、計算式も特別にやらないとでてきません。 ![]() 別名ネジリラジアルとかいってたな。これはまあ奇をてらう以上の意味は・・・あまりないかもしれませんね。かなり固く組む必要があったと思います。こんなこともやっていたんだ、十年以上前のことですね。 ということで、ここまで歌舞かない二本取りでありました。 ![]() こうしたクランクも、男ギアのまま使える方法については、先日紹介しましたが、ビンテージの様子を残しながら、機能は優しく・・・という方法が、今眠っているビンテージバイクを再度街道に戻す、いいきっかけになれば、と思いますね。 ![]() このモドロのブレーキも、イタリアンですねえ。いい曲線しています。こういうデザイン的余裕というものが、日本の工業製品にはないところかな?と思います。このモドロというところも、まあ発想豊かで長続きしない、という愛すべきブランドかもしれないな。 ![]() ちょいと調整の必要だったブレーキ、なんとか十分に引けるようになりました。 ![]() wレバーはそのまんま。 ![]() これも補助ブレーキ付きのブレーキですが、現行品もありますので、こうしたところからいい影響を得た人も、まだまだ自分の自転車に乗せることは可能になります。 ![]() 引きも軽めで、もちろん使えます。 ![]() バックスキン?ちょっとやそっとではでない質感です。 自転車全体としては、かなり落ち着き気味のクラシック車ですが、ホイールが傾いている、ちょいと持ち主さんの遊び心が、他と同じじゃイヤ!心が現れていますね。 ![]() クラシカル車体をいたずらする・・・、これもおもしろくて、そした新しいコンセプトかもしれませんな、また隙間が見つかった・・・。 |
Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
店の所在
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