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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2020年06月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

エフメカ破損 それ以上!



 ダートを走っていて、一回転?に近い落車でもしたのかな?フロントメカがへし折れていますね。

 すげーなあ・・・。

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 角度を変えるともっとわかるかな?まあどうしたらここまでになるんだろう?きっとライダーも大怪我だったとか?とみるに、擦り傷一つ見えない好青年なのでありました。

 ちょっと離れたところに住んでいるので、できればすぐに直らないか?まあフロントメカだけなら・・・、しかもWレバーだし・・・。

 こうした際、Wレバーの効用はすごいもんがあるよね。何か起きても、対処が楽。ワイヤーを引っ張るだけの単純な機構だからね。

 自転車で世界を回る、行くところに僻地があるなんて時には、Wレバー最強説を唱えたいもんだ。

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 そんなこんなで、フロントメカはすぐに直った。

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 まあ、似たようなものと交換ということなんだが。これで前三枚、後ろ八枚の元の高性能ツーリング車に戻ったわけだ。

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 アラヤのランドナーを通勤でも使っているという青年。

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 その年で、よくも絶滅種であるようなランドナーを選んで、乗っているよなあ、とちょっと嬉しくもあったんだが。

 ハンドルを別の形状に変えられませんか?と来た?

 まあ、これもまたWレバーの効用なんだが、ブレーキワイヤー二本をブレーキ本体につなげる技術さえあれば、帽子を取り替えるように感覚でハンドル形状を変えることはできる。

 だが、なんで、ハンドル変えたいの?か?

 どうも手の置き方等がなんともしっくり行かないという。見ると、ハンドル全体が相当しゃくられている。ブレーキレバーなんか、最盛期のアームストロングよりもおっ立っている、これじゃあ、手首も疲れるし長く乗れないだろうね。

 ということで、なんのことはない、ステムを緩めてハンドルをおくる、下ハンが地面と平行に来るように・・・。

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 まあ、とりあえずは、これが標準だろうというところで固定して、試乗してもらう。

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 エイドブレーキの角度も、自然と手をハンドルに置いた時の角度になるので、手の甲がこらなくなる。

 それに合わせてサドルも上げて、総合ポジション出し何かをやってみると、まあ青年の顔が輝いてきた。

 何度も試乗を繰り返して、最後は相当満足したような様子だった。

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 もうハンドルも暫くドロップでいいし、再度この自分の自転車に惚れ直したようだった・・・。こういう体験は非常に重要だよね。

 まあ、古女房に惚れ直すってなようなもんだ。

 なんともしっくり来なかった車体、よそよそしかった車体が一気に自分のもとに飛び込んできたような感覚だったんじゃないかな?

 帰ることには、直したフロントメカのことなんか忘れていたようだった。それほどポジション出しが彼にとっては重要だったようだ。よかった・・・。

 ポジションは選手だけじゃあない、選手は人一倍厳しく厳密にやっているだけで、一般の人にとっても非常に大切なんだが、ママチャリ文化がそれをダメにしている。

 自転車のエンジンは人、だから出力に当たる身体と、それを支える身体と自転車との結節点はとても重要ということになる、これは老若男女変わらない原理なんだよね。

 最後は一人に一台を当てていく、これが自転車屋としての本義なんじゃないか?なんて思ったりもする。

 その本質的なところに、その青年は気づいてくれたんだろうと思いますね・・・、それは一フロントメカの修理よりも重要なことは確かか、と思う。
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電動歩行機いらんかね〜



 こんな歩電動歩行機が舞い込んできた。通常当店で修理のできないものは出したくはないんだが、たまにはこういうこともある、ということでね。

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 町中で見たことある人もいるでしょうね、これに座って、外を走る。基本自分で歩ける人が利用するものという意味では、車椅子とは異なりますね。

 歩行を延長させる機械といっていいでしょうね。

 実に使用者には優しく作られています。例えば、この椅子の向きですが、左右自由に変えられます。

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 乗り降りしやすいようにでしょうね。

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 操作も実に簡単で、椅子に座って、証明向いて、キーを回して、左右ハンドルを掴みます。右のレバーを引くとゆっくりと前に進みます、一番ゆっくりなのは時速一キロぐらいかな?もうでんでん虫並。最大でも時速四キロ・・・、遅い歩行くらいのスピードですね。

 そして、ブレーキはありません、レバーを離せば止まります。

 左のレバーを引くと、ピッピッと音が鳴りながら、バックします。操作は以上です、簡単、誰でもできます。

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 電池ですが、足元にあります。

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 こうやって取っ手を引っ張るとすぐに外せます。それに・・・

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 通常電源で使える、アダプターを設置すれば、充電ができます。

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 こんな感じですね。

 扱いは実に簡単です。中も単純な作りになっているんだと思います。が、当店では残念ながら修理等をすることができません。ある意味売りっぱなしとなります。

 前の持ち主いわく、ほとんど使っていない、ということでした。バッテリーの持ちや、内部のモーターのことなど、当店が保証できるものはありませんが、動作確認はしっかりできています。

 当然試乗もありますので、屋内、屋外で使用を考えている方、新品ですと20万弱という値段だそうで、かなり格安でお出しできるということです。

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 例えば高齢者で、二足歩行のリハビリが必要になったとき、少し気分を変えて、他の場所でトレーニングしたい、というときなんかにいいかもしれませんね。

 電池のヘリは、目の前のメーターで目視でできるので、それさえ気をつけていれば、出先で電池が切れる・・・ということもなくなるかと思いますね。

 なんか不出来なラジオショッピングの能書きのようですが、よろしくご検討ください・・・。

割れハンガー外し・・・



 タイムカーボン車体がやってきた。カーボン車体でも色々あるが、ドキッとしたいくつかの中で、タイムは白眉の一つであるね。

 なんか後ろから押していない?と思われる走行感は刺激的だった。約十年近く前だろう?それで思わず、当時ダイナソアだったっけな?タイムを扱っている業者に取引の問い合わせをしたことがあった・・・。

 まあ、タイムの他、チネリ等の大ブランドを扱うので、それなりの格のある店構えでないとダメだ・・・という連絡で持って、諦めた。

 後はルックもの・・・。クランクからして、ビーチクルーザーかよ!という左右だけじゃない、中心も含めて一体成型しているオリジナルものが付いていたな・・・、ルックもそれなりのものを作っている。独自規格なんかは迷惑なんだが、意欲は感じるよね。

 後は、サーベロ・・・これも開発費かけているなあ、と思うね、カーボン車体だけじゃあない、アルミもそこまでやるか?という感じで、好感はモテる。古くなった金型安く買い取って回して、オリジナルフレームでゴザーイ!なんてとこよりずっといいよね。

 後はスコットもいいとか聞いたが、これは伝聞。後店主の足では全く理解できないのが、トレック。北京郊外のサイクリングで用意されたんだが、アッソ・・・という感じでしたね。

 
 後そうそう、宣伝しておこう。当店在庫のカーボン車体、俗に金斗雲という車体がある。

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 これなんだが・・・。れっきとしたカーボン車体ね、ある意味当店では珍しい。こいつの狙いは、塗装、

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 陶器の釉薬のような塗装、一定以上の歳の方も、はばかることなくカーボン車体に乗れますように・・・という工夫だったんだが、十数年先を行っている当店の発想は、まあそう簡単に受け入れられないもんだ。

 もうそろそろ、こうした視点に反応してくれる人が出てきそうもんなんだが。そう、ただこのカーボン車体も実に不思議で快適な乗り味を持っている。

 それを称して、金斗雲とよんでいるんだが・・・、まるで雲に乗っているようにフワフワと流れるように、走ってくれるのだ。体には優しいなあ・・・。これなら高齢者にもいいかもしれない、もちろん若い人にも。

 そして、舐めちゃいけないのは、これも現役レーサーに乗らせたんだが、マジ踏みするとそれなりの反応を返してくる一定のレースでは使える、というお墨付きをもらっている。

 まあ無名なカーボンだが、隠れた名車・・・だと密かに思っている、もちろん試乗ありなので、希望の方はその旨、お伝えください。

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 話を戻すと、この持ち主の方は、トライアスリート・・・。ちょっと古めのパーツでも、しっかり管理して使っている感じがしますね、トライアスリートにしては珍しいかもしれないな。

 で持ち込まれた案件が、これまたヘビーなやつがやってきた・・・。

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 一見してハンガーがへし折れている・・・ということは、交換?ええ、もしかして・・・、千以上あるハンガーから探してこい?なんてまあ、無くはないヘビーな依頼もあるが・・・、今回はそうではない。ハンガーはすでに持っているという・・・では何?やな予感・・・。

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 スペアのハンガーは持っているが、それをつけるためには、へし折れたハンガーの残骸を取り除かなければならないんだが、二本あるうちの右のネジは外れたものの、左のネジが外せない・・・、付きましては、外してほしいということなんであります。

 来たよ、三ミリのネジ山のなくなったネジをどうやって外せばいいんだ?

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 手持ちの最も小さいエキストラクターを取り出して、当てて回してみるが、まあビクともしない、それよりも太すぎ・・・。

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 こういうケミカル系ネジ山立て直し剤なんかもあり、今回初めて使ってみたが、もう少し山が残っといないと話しにならないようだ、なんか砂のようなジャリジャリのものが、工具と壊れたネジ山の間に入り込んで、摩擦係数を上げてくれるというものらしい・・・が、今回はこれも無駄に終わった。

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 精密ドライバーを刃物以上にといで、両角先端を鋭く尖らせる。

 手持ちの小さいドリルで1.5ミリのドリルの葉を取り付け、ボルトの頭に当てて、ひたすら掘り始める。何を目的に?というよりもこうして、引っ掛かりに関する場所を確保して、できたら、そこに先の鋭い工具を打ち込んで、回して外すという、かなり荒いやり方に出る。

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 適度に掘られたネジ山の溝に、鋭く研いだ精密ドライバーを小さい金槌でコンコンと打ち込んでいく。ガツッと初めて食いついた感触があって、ゆっくり回してみると・・・、

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 なんと、やっとこさで、ネジが外れた・・・。

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 ネジが外れたんで、折れたハンガーの残骸も外すことが出いた。

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 年のため、外した後のネジ山にタップを立てておく3ミリ0.5ピッチのやつね。

 これで、新しいハンガーも入りやすくなるでしょう。

 まあ、こんなちっぽけな施工でも、一本のフレームが救われた・・・と思うと、決して小さい仕事ではないな、と思うことにしている・・・。この手の依頼が殺到したらこれもまいるが、本当に困っている方は、もしかしたら外せるかもしれない、程度で良ければ、ぜひ依頼の一つでもしてみてください。

 外せる外せないは事前にわかりませんが、まずは外せるよう努力はいたしますので・・・。

ダイレクトマウント?!どうすんの?



 結構様子のいいブレーキでしょ?そりゃそーだ!

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 TRPのもんだからね、軽いし作りも相当いい・・・はずなんだが・・・。

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 ところが、ひっくり返すと、困ったことにダイレクトマウントという形式のものだということがわかる。

 ところでこのダイレクトマウントって覚えています?まあ、これも過渡期の人騒がせなブレーキということで、カンパのデルタブレーキほどの話題性はないが、まあ迷惑千万なブレーキとして、後世に残るかもしれないね。

 というのも、キャリパーブレーキから、ディスクブレーキへ移行する間にチョロッと現れただけの形式なのだ。

 フレームに軸を固定させる特別な形式を求めるこのダイレクトマウント、フレームメーカーもこれからはダイレクトマウントの時代か?と思ったところは、わざわざフレームにそうした機構をつけたはずだし、ブレーキのサードパーティーのメーカーだって、こぞって、そうした新形式のブレーキの開発もしただろう。

 実際TRPもそれに乗って、上記のようなブレーキを作ってしまったんだが。

 世はもうキャリパー通り越して、ディスクへと向かっている。フレームメーカーだって、ディスク台座は必死に作っていくだろうが、どこのメーカーがダイレクトマウントの機構を今後載せるだろうか?

 まあ・・・絶対にないとは言わないが、珍しい・・・ということで、彗星のように現れ、一瞬にして消えていく運命なんじゃないか?なんて思うわけだ。

 じゃあ、上のTRPの名ブレーキ・・・使えませんので、お蔵入り?じゃああまりにももったいないね。

 ということで、ダイレクトマウントの再生法を考えてみた。

 ちょいと犠牲になってもらうやつには、大変申し訳無いんだが・・・。

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 通常のブレーキのこうした形状のものを用意する・・・。実はこいつも形式は途中まではダイレクトマウントなんだよね。そいつを利用する、って何を?

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 シャフトが付いている、このヤジロベー、こいつを取り外して・・・、もう勘のいい方はわかるだろうね・・・。

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 そう、通常フレームに収めるところをこのヤジロベーにかぶせて、どうにかならないか?という実験なのだ。

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 原理は一緒なんだが、別々に作られたものどうし、そんなにしっくりくっついて機能してくれるわけもない。軸を入れては締め付けるが、どうも左右が歪んでしまう。そのまま制動は・・・まあできないね・・・どうすんべ・・・。

 どうも軸固定のネジが一本短いな・・・ということに気がついた、

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 同じ太さの同じピッチのネジの長いやつを用意して、それで・・・なんだが、まあ落ち着かない。

 スペーサーであいだを埋めれば安定するかな?

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 六ミリぐらい飛び出ているが、まずはネジが届き、左右の落差を六ミリのスペーダーで埋めて締め込んでいく。

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 左のネジがシルバーだが、ご愛嬌、どうしても長いネジが必要だったんでね。

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 上から見ても、左右のズレや歪みがないね・・・、まあこれにて後付けニ軸金具の装着完了だな。

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 良かった、これで高級品とされるTRPの前後ブレーキが通常フレームに使えるという実にめでたい状況が可能になったというわけだ。

 あとワンペアあるから、こうしてTRPを活かしていこう・・・。

 とはいえ・・・

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 軸受金具を外された、こいつらは、クタンとなったまま・・・、これじゃあ全く使い物にはならないね・・・、なんとか君らの再生もできるようにしないとな・・・。約束する、君らの再生もだ!

 

またも打ち首にしてくれる!



 発売当初は、デカイ前子乗せがついていたんだと思いますが、それを外して特有のカゴが付いているので、あれほど頭でっかちには見えませんが・・・、こいつを打ち首にします。

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 このハンドルの形状がよほど好きなら、このままでもいいが、まあ、子乗せかごを外したんで、代わりにハンドル形状そのままでも大丈夫なカゴを作ったんで、それでもつけといてください・・・というメーカーがわの配慮だったんでしょうか?やっつけにも見えなくはないが・・・。


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 トリャ!とばかり首を落として、新しい普通のハンドルを取り付けます。そして・・・

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 代わりにでかいカゴを取り付ける。相当でかいでしょ?そろそろカゴ在庫なくなってきたんで、また変わった形状含めて取っておかないとね。

 まあ、これで終了なんだが・・・。

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 もともとついていた、後ろ子乗せ、こいつを外しまして・・・。

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 空いた後ろに、ちょっと前まで、前に付いていたカゴを後ろに移植しましたとさ。

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 ということで、大量の買い物ができる実用自転車に変身!ということであります。

 今日も、電動ではないこのタイプのお客さんに、子乗せが終わったら、このでかい頭落として、通常のハンドルにしませんか?と提案したら、ギョギョッとして、そ、そんなことできるんですか!!!とびっくりしているのを見て、こちらがびっくりした。

 いや、この打首・・・、当店まわ理ではもう例のあれねハイハイ、というぐらいの定着の仕方なんだが、通常の世間様での認知度はまあゼロに近いというわけなのね・・・。

 そういう意味で、まあだまだ公表したり、改造のアピールという名のそそのかしをするとか、重要なんだね、と改めて思った次第・・・です。

 まだまだ、打ち落としますぞ!

持ち込か・・・しかも懐かしくも相変わらず



 なになに?持ち込みフレームだぞ。トリプルトライアングル・・・ということは?GTじゃないの?

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 その他にドッサリと持ち込みパーツを持ってきた・・・。どうやら組み付けてくれということらしい。

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 ウン、これはGTのまさにトレードマークという、トリプルトライアングルだ。もう一つ、BMCというメーカーがあって、アルミフレームの頃、このシートチューブの付近がちょっと複雑な溶接で、そこが見せ所だったんだが、カーボンになって一気に消滅して、どこにでもあるようなフレームへと見た目は成り下がってしまった・・・、機能はどうか知らんが・・・。

 その点、GTはまだ生きているのかな?

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 どうも自作のステッカーらしいぞ・・・。

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 ホイールは、あのキシメンスポークで有名な、倒産したマビックのキシリウム、再生したのか?あまり貴重品にならないのかもしれないが・・・。しかしマビックが潰れるというのも時代の流れなのか?

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 そして、コンポはスラムのライバルで統一されていた。久々に統一コンポで組んだ感じだな、そのくらい雑多もんの入交りコンポを組むのが日常化している。

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 まあ、日本で売られているスラムの値段は意味不明。別にアルテグラを押しのけてまで、これを使わなければいけない理由がなかなか見つけられないため、決して普及しているとはいい難いが、せめて105あたりでぶつけてくれたら、しっかり利用者の選択肢の中に入ってくると思うんだが・・・。

 まあ、スラムという会社にとって日本は眼中にないということか?イヤイヤ、スラムだけではなかろう・・・。台湾の展示会なんかを見ていても、これは日本の市場に向けて!!!というものが全く見当たらない・・・。こんなの展示してどこが買うんだ?と思った矢先・・・、そうか欧州か・・・ということがよくあるわね。

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 でもまあ、第三の選択師として登場した十年くらい前は、ちょっとざわめいたはずだったが、その後日本の代理店がたらい回しになって、なんとも落ち着かない内に、今日に至るね。

 スラムは、製品そのものの直接の影響というより、その発想がシマノを動かして、さしものシマノもその発想を取り入れざるを得なくなってきた・・・、という状況から、スラム影響のシマノものを通じて間接的に日本の中に入ってきては、定着しつつあるという変則的な状況だね。

 シマノを通じてスラムの影響下にあるという、変な状況なわけだ。

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 当のスラム自体のもこうしてロードコンポとして付いている限り、非常に普通に動くし、問題はないんじゃないか?と思いますがね。

 そうそう、来月くらいから、このスラム発想の謎の黒コンポが代理店を掲げて、静かに日本に上陸しそうなんだな。そうすれば、当店周りの改造実用車だなんだかんだは、ほぼ全てこれになるだろうなあ・・・。

 それと、載せ替えコンポの中にもドンドン入ってくる・・・可能性も高い、楽しみだよね。

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 尻にお悩みの方に・・・というサドルだが、いろいろみたが大分高いね・・・。店主はケツはうるさくはない、柔らかくなければいいというやつだ。

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 フォーク周りが一インチで、どこで探してきたんだか?というフレームでもあるが、なんかかっこいいね、いいんでねーの?

 で、実は話はここからなのだ。

 この依頼主くんは、実際十年以上前から当店のご縁のある方だった。当時は学生だった彼だが、今は美人の嫁さんまでいるようになった、しかし、もともとからして、実年齢の割には老けていたのか?十数年の時を経ても、全くわかりがないんだな。

 そして、この彼、実は十数年前に盗難自転車を巡って、大捕物を展開したんだが、当時かなり話題になった。もしかして、当ブログの古い読者さんだったら、そうそうあれだ!あれは奇跡だったよな!と思い出すかもしれない。

 そもそも彼は学生で、このGTのフレームを持ってきて、当店・・・といってもその頃の当店はなんと、三店舗前の、今は無き阿佐ヶ谷団地時代でのことだった・・・。


 当時すでに廃墟化していた阿佐ヶ谷団地で、狸サイクルは展開していたんだが、自家塗装なんてことをすでにやっていた、それも廃墟状態だったので、やる場所には事欠かなかったわけだ。その詳細については、このブログに詳しい。

 人の住んでいない、空き地、というか元は誰かの家の庭で、物干し台を利用して、自家塗装している若き日の彼の姿が写っているだろう。

 ところが、事は起きた・・・。なんと出来上がって、乗り始めてすぐだった・・・、盗難にあってしまったのだ。

 しかも・・・、かなり入り組んだ、自分のアパートの前にほんの少し置いた際に取られてしまったということ。これは出来心で取られたのではない、完全に目をつけられて、踏み込んで盗まれたということだった。

 流石に、男子でも、縮み上がるよね・・・。

 それで終わっていたら、ただの悲しい物語だったんだが・・・。

 それがなんと戻ってきた・・・、それもたんに見つかりました・・・というような物語ではなく・・・。

詳細はこちらのブログにでているんだが。かいつまむと、盗難があってから、当店がブログで盗難情報を掲載した。それを読んだ人が、偶然街でその盗難車を見つけてくれた。と、それだけじゃあない、わざわざこの店主に電話をくれて、「いまスーパー前に鍵をかけておいてあるんです、ということは犯人はこのスーパーにいるということですよね、私ここで待っていますので、持ち主の方に連絡してください」という。

 それから大捕物に発展したんだが、それは当時のブログを読んでください。

 まあ、そんなでかい思い出のある彼なんだが、もう始終前の立派な青年・・・壮年というのか?になっていた、とはいえ見た目はほぼ昔のまま。覚えてくれていたんだね、それで全てを持ち込んでくれたということだ。

 まあ、できたんで、こいつも盗難には十分気をつけて乗ってくれ!

 しかし、そう考えると、いろんなことがあったよね・・・、この狸サイクルにもさ。

ドイツ蚤の市からやってきた 後輪直し



 記憶のいい人は、あれ?なんか見たことが・・・と思うかもしれませんね。

 そう、ちょっと前に、ドイツの蚤の市から購入して、わざわざ日本にまで持って帰ってこられた、一台なんであります。

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 パッと見は、日本のどこにでも走っていそうな車体、とも見えなくもない。でもドイツ車と聞くとだろうか?どこか骨太に見えないかな?または大柄に見えない?見えるよね・・・。

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 なんか無骨にデカイ車体とも見えてこないかな?多分正確に測ると、なるほど多少でかくできている、ということはわかるだろうな、しないけど。

 で、こいつなんだが、当店でメンテして、ちょっと古めに見える現行のカンチブレーキなんかを付けたりと、色々やって街道に戻したんだが、どうも後輪がおかしい、と再度入院。

 ハブの中を見ると、まあ、惨憺たるものとなっていた。玉押しやベアリングがダメなら、まだ類似品の交換なんていう手もなくはないんだが、たま受けのほうが四方に日々が入って、全体がへら絞りにあったようにゆるく広がっている状態にまでなっていた。

 もうこのハブはどうやってもダメだ・・・ということで、ホイールの組み直しということになった。

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 物自体はそんなにこだわらなくてもいい、むしろ安全に走れればいい、ということで今回はシマノものを選択、面白くもおかしくもないが、こういう場合は安全パイ・・・ということで。

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 現行品のハブだったんで、8速の新品スプロケをかました。

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 後は基本変えない。光るスプロケに、ドイツからの煤けたリアディレーラーの対比がいいねえ。

 しかも、シフターも・・・

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 そのまま。フリクションのものなので、とても単純、メカがどうこうする以前に、ライダーがその使用になれること、以上!という感じね。

 実際使って見るに、殊に問題なし。ドイツからのものを基本残し、本当にダメになった後輪周りだけを交換という施工になりました。

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 多分だが、この持ち主の方は、このまま・・・というか、消耗品やダメになったパーツ交換をしながら、ずーっと乗っていきそうだ・・・。異国に連れてこられても、その国の大地を走り続ける・・・、こういう言い方すると結構、劇的な展開なのかもしれない。

 いやいや、よくよく考えたら、いま日本で走っている自転車の大半が、多分大陸で作られたもんだろうな・・・、だったら同じく、異国の島国でとことん走り続けられるようにすることだって、考え方によっては、劇的な展開のはずだ・・・よね。

 付き合えるところまで、こうした動きには当店は付き合ってまいります!

小径メンテ



 結構ガタイがいいという印象の、小径車が入ってきた。

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 アンデザインというメーカー。精度は・・・どうだったかな?という印象。だが各所かなり頑丈に作られているね。

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 乗りつぶしてきたというよりも、雨ざらし・・・的な感じですね。なので、メンテ後の扱いをもう少し手厚くしてくれたら、その価値は大アリということになります。

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 磨いて、チェーンを交換して、というとこうなるんですね。

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 リアディレーラーだってギシギシ、ボスフリーも多段固定状態のギシギシ。

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 ワイヤーも交換して、注油もして、調整すると生き返る。

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 STIもゴワゴワ。なんともしなびた感じであるね。こういうのも注油でふやかして、何度ももんで、潤いを戻さないとね。

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 バーテープも解けています。

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 見た目も機能も戻ります。STIの耐久性ってどこくらいなんだろう?結構持つと思いますね、生き返りますもん、高い確率で。

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 ブレーキも注油で、磨きも・・・まあこのくらい・・・でまずはね。

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 ホイールの精度も出して、なんか相当良くなりそうな予感。

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 乗ってみると、しっかり普通に動くようになりました。踏み込んでも小径なんで、そこそこの硬さもあり、フレームも頑丈なんで、進むよね。

 生き返った・・・といっていい。後は、保管をしっかりしてほしいですね。まあ、このメンテでかなり見直されると思います、持ち主の方からは。

 なので、以後は雨の直接かからないところで、しっかり保管してもらって、後は走るべし。

 このくらならいいねえ?小径車であっても走る小径ってやつ、ミニベロ・・・、選択肢としてありでありましょう。 

実は二重苦でありました・・・



 かつてはBD1とかいったな。

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 プジョーとなっているが、今はバーディーとかいう名前になっている、どうでもいいが。

 これがある日、ハンドル周りに異変が起きているという。ハンドルと同期するはずの前輪が、しない・・・と。

 それは大変だ・・・と、良くこの変わった車体の構造を思い出すと、確かアヘッドの形式が逆さまだったようだ・・・。

 ということは、引き上げ用のプラグが下にあって、フォークとコラムを挟むボルトがあるはず。動悸しないというと、その締めのボルトが緩んでいるか?アンカーに何かが起きているか?まあ電話では埒が明かないので、持ってきてもらうことに。

そうすると、あの行灯フォークのコラムとの接触部分が、

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 このようにパックリと割れていたのを発見。これじゃあ、ボルトを締めてもコラムとフォークが固定されないわけだ。となると・・・。フォークをまるまる交換・・・?または、かつてやったBD2と称した大改造があったが、あれをするか?しかないか?

 だってアルミだからね、柳さんの鉄の溶接はできないよね・・・。と、相談してみるとできるところがある、というお返事。

 なれば、そこにお頼みすれば、まあバカ高い工賃には発展しないでありましょうな。ということで、単体外して、お渡しする。

 数日すると、

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 このように、アルミのティグ溶接されて戻ってきた。フォーク単体で探したりもしたが、まず数が少ない、そしてあっても高額ということで、まずは直って良かった・・・。

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 では、再度組み付けよう・・・と、下のアンカーに引き上げ用のプラグを入れて回してみる。止まる所以上の力で回さないように気をつけて回すが、それがなかなか終わらない。あれ?アンカーがおかしいの?

 のぞいてみると、アンカー自身のカシメが壊れている、ということはフォークの破断とアンカーの破断という、二重苦をこの自転車は同時に抱えていたということ?そりゃ大変だったんだわね。

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 粉々になったアンカーがでてきた。ここまでバラバラの破壊されたアンカーを初めてみたよね。

 気を取り直して、再度新しいアンカーを打ち直す

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 これでようやく、組付けのための準備が整った。

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 なんとかこの行灯型のフォークの取り付けができた。なんで、こんな入り組んだ形をしているのか、イマイチ理解できないが・・・。しかし一体どこが破損していたんだ?とこれだけではわからないよね。

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 これが行灯フォークとヘッドパーツが接触しているところを前を右に見た所。この調度真後ろ側が、今回割れたところになる。

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 ここね、ちょうど下に突き出ているハンドルのコラムを行灯フォークが包み込むような構造になっている、これを前方のボルト二本で締め込むんだが、ここが割れていたんで、どんなにボルトを締めても同期しないわけだ。

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 小径だけに、ギアの歯数はでかいね。

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 外装の多段、ブロンプトンは内装だったり、外装二枚だったりと、大分凝っているが、その点BD1はごく普通だね。

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 折りたたみだけに、収納可能なハンドル。ブロンプトンについても同じだが、ハンドルのステム部分が曲がる構造、しかも小径だけにハンドル位置が高くなる分、ステムも長く、テコの原理からいうと相当曲がる箇所に力がかかるだろう・・・と思うと、ちょっと安心して乗り続けられない、店主なのである。

 もしこの手の小径をもらっても、ハンドルは変えるね、折りたたみを活かすとしても、引っこ抜きタイプにするなあ。

 なんて勝手な妄想をしながらも、

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 なんとか再生ができました。捨ててあったものを許可を得て、もらってきたとはいえ、ちょっと壊れたくらいで捨てるのは忍びない。細かい点はさておき、こいつも小径自転車の雄であるには違いないんだからね。

 良かった、良かった・・・。


小変身ながら出来のいい 当店縁の名車マークローザ再生号



 よくまあ、忠実に再現したステッカーなこと。色は従来のマークローザにはないブリティッシュ系のグリーンだね。緑は本当色々あって、店主も緑のカテゴリーで好き嫌いは激しいが、このくらいの緑らしさから好きになっていく。実際にいい色だわ。

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 BSのロゴまで再生と、かなり手が混んでいるが、遊び心が伺えるねえ・・・、何だこれはヒビ・・・か?

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  ヒビと黒とブリティッシュのツートーンだったわけだ。単なる再生を超えている。

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 これは新古品の足回り、都内某所にて入手。出処は多分ほぼ同種の車体からだと思われます。

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 再生とはいえ、この辺のパーツ類は全て新品なんで、まあほぼ新車・・・といっていいね。

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 シフターは抑えめで。というのも、マークローザと当店は因縁の車体といってもいい。歴代のマークローザ所有者が、どれほどこの車体をいじってきたか?その変貌ぶりは、本ブログ内、四千五百くらいある記事のアチコチに点在している。最高峰は、もうマークローザをコルナゴカラーにまで持っていった、某○田さん・・・。今でも現役素人レーサーとして活躍中。

 なので、マークローザには、納車のあとにも各所変更できる余地を残す、その分安くできるしね。まあこのハジキとスイッチ形式は、ずっとシャレたものにだって交換できる。なんたって、ブリティッシュグリーンなんだからよ。

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 前はキャリパー、リアはローラーブレーキ・・・。これも改良の余地残しっていうやつね、いずれ700cにしてみたら?というね。

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 シート周りは凝っている、これも単なる再生号ではない。

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 スリット入りで幅が広いもの、男女兼用、イヤ、むしろ女性より・・・といえるかもなあ。


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 逆光で撮ってしまったために、車体の色がわかりにくい・・・が、なかなか品のいい、エレガント系の一台として再生という名の新車化に成功!

 これもまた通勤応援ということで、売出し開始!

 なんと五万ポッキリだって・・・。

 試乗もありの早いもんガチ・・・な一台である!!!

まだまだ通勤支援!

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 県をまたいだり、プロ野球が始まったりと、少しずつ世の中が動いているようにも見えますね。コロナの感染者も東京では発覚した人数の、報告がされています、潜在的人数については、全く触れられていません。

 東京アラートなんてのが、鳴らされていたときよりも、今のほうが感染者出ていたりするが、今そのアラートは出ていない。

 都知事選が始まっているから?確か、東京オリンピックが一年延期になった、その翌日からコロナ騒ぎが顕著になった。どうもコロナ自身の正確な実態よりも、政治的判断のほうが優先しているようだ、そのことは覚えておこう。つまり信用しきってはいけないということね。

 来る方々の話によると、今年いっぱいテレワークという会社もあるようだ、また出勤は交代で約五割というところも多い。そういう意味でまだまだもとには戻ってはいない・・・。

なれば、通勤自転車応援も細ぼそでも続けていく。

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ちょっと前に売れました、リノ自転車のフレームに似ています。またがりやすい、曲線があっておしゃれなふれーむ、ですね。色までもパステル系でこれまたおしゃれ。

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 セミドロップを選択。このセミドロップは・・・、ちょっとした当店の改造自転車のアイコンになれば、なんて思いますね。グラベル系の幅広いドロップも出てきていますが、この普通のセミドロは、ポツンと抜けている・・・と思います。もっと、もっと使われて、注目されていっていいと思うなあ。

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 前はシングルです、まあ都内近辺ということで。

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 リアは八段。そして今回の通勤応援号のすごいところは、ホイールが700cということ、しかもディープリム、ディスクにも対応しているホイールなんで、かなり気合が入っているホイールということもできる。

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 前後ともに700cディープリム、相当走りにこだわっている。

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 リアのシフターは、ステムの首のところに付いている。

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 26インチから700cへの変更なので、フォークもいじらず、ショートリーチのブレーキで対応。

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 チェーンステーブレーキ。これで、後輪の処理がだいぶ楽になります。自分でタイヤ交換も効率良くできるようになりました。

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 完成だ!これに荷台付けてカバンのセルもよし、メッセンジャーバッグを方から袈裟懸けにかけるもよしだ。

 コロナがいま収束しつつるのか?ただ沈潜しているだけなのか?偏在の差が著しいのか?全くわからないが、自転車で通勤すること自体、コロナがどちらに転んでいたとしても、全く持って間違いはないはずだ。多少交通の混乱もあると聞くが・・・。

 ということで、暫く通勤応援号なんかも作ってまいります。店頭に置いてあったら、試乗も可。なければ売れたと諦めて!

アルミもいいよな・・・



 この所、ジャイアントのボリュームゾーンクラスのレーサーなんかが、メンテ依頼でやってきます。

 ジャイアントだけでなく、そのへんの大手ものなんかも来るわけですが。

 何かこのクラスだって、しっかり走るし、アルミもいいじゃない・・・とフト思うこの頃なのである。

 これはまだ成長期段階にある子が持ってきたんだが・・・。

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 十分すぎるよね。しかも中古市場二回経由しているんで、疑いだしたらきりはないが、非常に安い価格で手に入ってきたようだ。このホイールだって、シャレているぜ。走って見るにピシッとしていいた。

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 随分と古いが、ティアグラ9速がついている、多少硬いがオイルでならす、まあそんなもんだ。

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 歴代が丁寧に乗ってきたんだろうな。それと、シマノの工業製品としての良さも相まって、普通に動く、メンテすればね。

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 謎のブレーキだが、シルバーでトロンとしていて、もう少しタップリしていたら結構いいですねえ、見た目。シマノ・・・じゃないですね。実はちょっと前のコンポというか、こうしたパーツ類に、今から見るとエエ?!というレベルのものがある。うーん・・・。

 で、問題があったのがクランク周り、ここだけは飛び抜けて劣化していたんで、思い切って交換。

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 まだ成長期だが、色んな条件を見るとそうでかくはならないだろうという少年。170のFSAがついていた。この手のスペックにあっても不思議ではないものね。

 本来なら、150ミリレベルのクランクをつけたかったんだが・・・。予算を守れば・・・それはむずかしい。かつては廉価版の155ミリクランクなんかをスギノも作っていたんだが・・・、いまはないね。

 せめて160ミリ・・・と思ったんだが、これも105まで上げないとない。

 仕方なく165ミリ、クラリスで許してやろう、これだってなかなか欠品が多くて探すの大変だったのだ・・・。

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 もうちょい工夫して、ポジション出しをしてやる。中学生でこの車体というのは、すごい出会いなんだが、それは自覚してほしいね。入手した金額とかでなくて・・・。

 ほんのいくつか調整と交換で、レースにだってでられるよ・・・。何か弱虫みたいな顔してたなあ・・・。

山口・・・実用車が来た



 年代はわからないが、年代もんであることはわかる。

 しかし来たね・・・。こいつを安全に乗れるようにということだった・・・、開けてみないとわからない正直。

 仮に開けて、直せる所があればやる。できないところがあれば、その原因はパーツがすでに作られていないことだ。

 そうなれば、今あるパーツを集めておく、ということをせねばならない。

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 今でも、ベロ付きのこの手のタイヤは、探せばある。これはこの手の実用車を保つのであれば、ワンペアは少なくとも自ら、確保すべきかと。

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 このコッタードの中も外して、たまには見ないとね。そして、グリス系は大分入れておこう。次いつ誰が入れるのかわかったものではないから。

 そして、多少の規格違いがあっても、この辺は集めておきましょう。自分の為ももちろんのこと、同好のためにも。

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 この手の、ロットも本当にに入れるのは難しくなってきている。単純なものとはいえ、作るとなると、結構苦労する。ワイヤーでなんとかならないか?と思っても・・・、簡単には行かない。そして、ブレーキ直結部分なんで、特に重要かもしれない。

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 この手の、バンドブレーキは、現行品でもできそうに思うが、ロットで引くので、細かい仕様は異なってくる。

 また、見た目を重視するなら、実用車のバンドブレーキはでかい。たまに、古い業者では見つけることができそうだが、見かけたら取っておく。殊に、この手の愛好者をお客として抱えているならね。

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 チューブもだなあ・・・。といってもこいつは、26*13/8というごく標準なやつなのね、リアカーは径は一緒で太さは全く違いますんで・・・。

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 今回この横長カゴは、とりつけかえた所。実用車のかごは容赦なくでかい、またはでかくてもいい・・・。

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 まあ・・・、走ると解消できない音問題も正直なくはない、後輪から来てんだよね・・・、でもそれがあるからといって、危険な状態・・・というまでには行かない・・・。

 なので、最終点検して、一度お返しするというのもあり・・・かもな。

 こうした車体はもう一つの分野なんで、専門!とまで行かなくとも扱えるようにはしておきたいもんだね。

 多少、消耗品集めて、取っておくか・・・な。

災い転じて福となす

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 事故車として入ってきた。と言ってもすごい重篤なものではなかったが、あちこち傷が付いた形、ホイールが一番走りに影響する形で、ひどかった。

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 ドッペルね・・・。でも、足として大切に乗っていた矢先での、車との事故。事故での負担率だの、減価償却だの補償にはいろんな数値が絡んでくるんだが・・・。

 自転車店として、目指すは、事故前の自転車のある生活に戻すこと、中には事故の恐怖心から、もう自転車は懲り懲りなんていう人も出てくるから、辛いもんだ。

 でもまあ、多くをその事故前の状態に、事故前のその方と自転車との関係に最低戻すこと、これなのだよね。

 なんで、こんな回りくどい言い方をするかというと、単なる金の計算方法による補償だけでは、済まない事案も多く存在するからだ。

 例えば、二十年以上愛着を持って乗っていなんてことない実用車が、事故で乗れなくなった・・・としたら?

 自転車は五年で償却するんで、もう車体としての価値はないので、補償対象外です、なんてひどい展開は、流石にないと思うが、似たようなことは過去あった。

 声の小さい、蚊のようなか細い声を出す女子だった。すごい古いツーリング車を修繕しながら丁寧に乗っていた。その姿や姿勢には共感するところがあったなあ、だいぶ。

 その車体が事故にあい、フレームがやられてしまった。

 さて、どうするか?理論的に補償の対象外となってしまう。

 一体車体の値段はいくらか?と聞かれても、二十年引き継いで乗っている自転車の正確な値段など出せるわけがない。

 引き合いに出せるものがまったくない。そして被害者のか細い声の彼女は、今まで乗っていた事故車の、パーツ類、使えるものはできるだけ使って、できるだけ元のような状態にしてほしいということに。

 さて困ったわ。

 で、とった対策が、店内にあった、似たような使い込まれたようなフレーム、こいつを引っ張り出して、精度を出して、外したパーツを乗せて、足りないもの、消耗品はかえてなんとか完成車にした。

 さて、それから引き渡しに一体何ヶ月かかったか?保険屋さんもいろんな解釈の方法を検討したのかね?

 もう店主としては、値段はわからない、なのでそちらの補償のやり方自体もわからない、ただ、当店は事故になる前の彼女と自転車との関係をもとに戻してやりたい、その一点張りで、、その一念で、代車を作り上げてきたはずだった。

 半年以上かかったかな?なんとか無事その代車は、彼女に引き取られていった。

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 傷のものは交換できるものは交換し、曲がりなどを修正して取り付けられるものは取り付ける。

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 回せるところのものは回し、止めるところは止めて、変えるところは変えられるよう、整える。

 アチコチ緩いが・・・まあこんなもんだろう?というところで手を打っていく。

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 今回福となったのがここ、前々から興味のあった、エイドブレーキね。

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 ドロップのフラットのところを握りながら、とっさのブレーキにも対応できるようにする、エイドブレーキ。一時は、コレ単体を付けたがる人たちも多かったが・・・。久々に取り付けたよね。



 一つの事故をくぐって、満身創痍をなんとかやり通して、希望を一つか萎えて、なんとか再生してきた姿がこれ。なんかスッキリとしていいよね。

 二度と事故なく、最期まで走れますよう、祈願す!

 お祓い!

まだまだ建材 大森研魔 お時間いただきます!



 もとは・・・、ブリジストンアンカーのアルミフレームだったようですね。

 久々の大森社長の腕の見せ所であります、じっくり見ましょう・・・。

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 剥離から始まって、ヤスリの番手を上げていく、最後はコンパウンドで仕上げていきます。この仕上げにはヘアラインから鏡面までいろんな段階があります。

 そして、これはアルミフレームなので、無塗装、磨きっぱなしとなります。鉄でそれは無理ですね。

 と言っても、アルミもサビは発生します。それらに対しては、定期的なメンテが必要になります、その仕上げに使った番手のコンパウンド等で再磨きを繰り返す・・・しかないですね。なので、この手の作業を厭う方は、クリアの塗装をして塗膜で磨きを守るということが必要になるでしょう。

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 ただ、磨きは下地と素材にもよりますが、基本時間がかかるといいますので、依頼をご希望される方は、時間の余裕を持ってご依頼ください、とのことでした。

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 この依頼した方も、かなりのこだわりのある方と存じますね、こうしたボトルケージにもバランスを考えたものが使われている、そう、今回の磨きはフレームだけではなかったんですね。

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 クランクも磨きの対象となりました。正確には、大森社長の指導に従い、依頼者ご自身がある程度までやってきたという連携型の作品となっています。

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 元アルテグラのクランクかな?アイスのガリガリ君並みの太さなので、まあ、磨きの見せ所としては面白いですね。

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 シートステー、チェーンステーもしっかり磨かれています。

 パーツはもとに戻していきます。

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 ブレーキだけはなぜか、カンパレコードのスケルトン、今はないねえ、スラムみたいになっちまった。全くカンパは何を考えているんだか・・・。

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 リアはシングルピボット、ある種のカンパのこだわりがあった時期かな?しかし、十年近く前の世界選手権、パオロ・ベッティーニが世界チャンピオンをとった時、支給されたスケルトンブレーキを使わなかったという噂を聞いたことがあった、あくまで噂だが。

 となると・・・、久々のデルタブレーキ的な「逸品」となるか?と思ったが、その後改良されたのかどうか知らないが、最も効くキャリパーブレーキに選ばれたこともあったなあ・・・。

 この後、色々と使うことになったが、このスケルトンはクラシカルな鉄フレームにもよく似合っていた・・・、さすがカンパと思った最後の作品かもしれない・・・、悲しい話だよね。

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 磨きでおしゃれにはなったが、走りは堅実、実にブリジストンらしい。いい車体かもしれないね。

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 おしゃれにハイセンスになりつつも、要所はしっかり固めた、走る車体、ありそうでほぼない、珍しい一台になったと思いますね。ご依頼者の満足感は、なんか伝わってきます。

 現行品に近いもので、走りを犠牲にしない、そしてどこにもない、自分の一台・・・なんて理想的な自転車なんじゃないか?と思うね。

 大森社長も、色々忙しい、磨きはいつでも開いてはいるが、時間は掛かる、その点だけ抑えていただければ、いつでもご依頼ください、ということであります。

 鉄フレームの場合は、また当店の塗装ともコラボになる・・・、どこにもない一台を作るために・・・、時間の余裕を持って、ご依頼待っています!



 

抜かれた牙を差し歯にする



これはある意味おなじみに電動自転車でありますね、ハイディービーとかいう名前だったが。

電動だけに、使い勝手もいいらしく、子乗せ自転車としてよーく使われていますね。

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 だいたい黒系しか見たいことないね、しかもマットブラックだったりすると機関車のようにちょっと重厚で、男仕様にも見える方だと思うんだがね。だからか、こうした自転車を好む女性もまた多くとはいないが、一定いることは経験上もわかる。

 とはいえ、やはり子乗せをつけたりすると、どうしても子育て号という印象を免れることはできず、殊にお父さんたちが利用する際には、なんか牙を抜かれた感じがする、去勢された感じがするという向きもあるようだ。

 保育園への送り迎えをお父さんがする例は少なくない、仕事の行き帰りに保育園送迎、時間が合えば、効率もいいしね。そういう中で、どうしても便利ということで、通常の子育て号に乗っているお父さんたちも随分いるんだが、中には、便利だから使っているだけで、もう少し・・・なんとかならないか?と思っている人もいるだろうね。

 そうした方々に、少しは朗報となるような施工かもしれない・・・。

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 シムを入れて、新しいピラーにいたします。念の為。

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 ちょいと長いため、座る場所によってシートの角度が変わってしまわないよう、下から支えます。

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 こんな感じかな?これだと、どこに座っても物理的に決められているので、下がることはない。

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 三ポイント選べるようだが、まあまずはこの辺でということで。

 わかったかな?長いシートだけに、支えがいる・・・。

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 基本電動で、多くの方々が子育て号として使っている自転車に、遊び心満載のバナナシートを取り付けてほしいというご要望だったんであります。

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 たしかに実直そうな子育て号が、一気に砕けた感じになるのは不思議だね。でも決して悪くはない。

 先の、牙を抜かれたとか、去勢されたというのは、何も勇ましい、男っぽい、攻撃的な相貌を!というだけではなさそうだ。

 こうした使いこなしているかのような遊び心、一朝一夕ではできそうにもないが、「しょーがねーな・・・」レベルで社会的にある種の承認を得られたような、何らかのスタイル、そこに自分の生き様のようなものがサラリと主張されているようなもの・・・、そうしたものがただ単に子供を効率良く運ぶために作られた自転車には、全く見当たらない!!!

 という、オヤジたちの諦め、軽い絶望だったんじゃないか?と推測いたします。

 仮にこの仮定が正しいとすると、自転車を作る側は、そうした向きにも、クスッとされるような一台を提案してもいいか?とも思わなくもない。まあいつになるか知らんが、その手の違和感は店主も共有するところ、だいぶあるんで、それがいつか形になる、事もあるかもしれないね。

 この歳して店主に、もしまたチビっちゃいのが生まれるようなことがあったら、店主も本気で考えるかもしれないなあ、さて、どうなることやら・・・。

梅雨が来る前・・・きちまった・・・



 昨年秋ごろから、始めました外回り屋根かけ計画、三分の二はポリカの板に、残りはメッシュ入りシートでということでやったんですね。

 シートだと、重ね方により、風の抵抗が少なくなる、台風のときなどは、外してもいい・・・というようないろんなことを考えてのシートだったんだが。

 設置して約六ヶ月、アチコチほころびがで始めた・・・。たった六ヶ月・・・せめて一年は保ってほしかったんだが・・・。

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 原因の一つが、胆管クランプの金属部分に当たることで、シートが破れる、そこから裂けが始まってくるという感じね。ただでさえ風が強いところで、揉まれれているシートに、穴が空いたら、たまらない・・・半年・・・。

 で、梅雨が来てしまっている中で、外回りの三分の一からの雨漏りはちょっとつらい。なので、梅雨の晴れ間に張り直してしまおう、ということで開始。

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 資材はあるので、あとは高所作業ということで、気を緩めないこと、しかし暑かった・・・。

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 平地なら、数十分でてきてしまうことが、高所となると、上がったり降りたりを繰り返す、それだけで疲れる、しかも気温が30度超え、単管触ると火傷するわね・・・というところでの作業となると、なんで?というくらい時間がかかる。


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 半年ぶりにのぞいた空・・・。多少開放感はあるな。

 さて、そこからまずは、シートが触れそうな突起物に全てカバーをかける。その箇所二十はあったかな?もうこれだけで夕方だよ・・・。

 それから、二枚のでかいシートを重ね張りする・・・。傾斜の下を下に敷くように、でないと水が回ってきてしまうからね・・・。

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 一枚張り直して、さらに上からもう一枚張り直す。すべて一人の作業なんで、上がったり下がったり、あっちへいったり、こっちへ戻ってきたり・・・とまあ、疲れること・・・。

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 仮張りから、位置決めして、本張りする・・・なんのかんのと夜になってしまった・・・。

 梅雨の季節なので、雨対策としてのシート張りなんだが、梅雨のあとには猛暑が来るに決まっている、その対策も一気にしてしまおう・・・ということで、

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 こいつ、遮光シートね。農業などに使うもので、70%のカットということで、期待できるわ。こいつをすべて裏側から、張るんだが・・・。シートと違って、風との共存は考えなくていいので強度もいらない、軽くて簡単・・・とはいえ、高所作業なんで、緊張感ありありだな。

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 なんとか張ったぜい・・・。

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 しかし、これはおすすめだなあ・・・。もし作業場なりが、外にあるようだったら、この遮光シートはおすすめしますよ、張ったそばから、気温が下がっていく感じがわかります。この効果・・・すごいわ。

 なので、鉄箱の上にも張って、今後の狸市の際にも内部が酷暑にならないようにしないとな。

 あと側面や、角など多少修正する箇所はあれど、まア、なんとか梅雨は越せそうだ・・・。

 イヤ、狸市もあることだし、今後は秋冬対策もしていかないとね・・・、色々考えて、屋根の部分を増やしつつ、どうやって防寒などをしていこうか?そう、半年前から対策を編んでいかないとね・・・、調理系薪ストーブなんかの調達計画も立てていかないとな、冷凍庫の確保などと同時にね。

新旧取り残しつつの再生なり

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 鉄フレームの再生ですよ、得意・・・というか、当店のやっていきたい重要な仕事の一つですね。

 もう随分前のものらしいです。

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 イワイと書いてありますね、ガンウェルも岩井商会さんのですが・・・。

 どう再生するか?そのやり方には色々あります。

 もともと付いているものを出来る限り使って、完全再生というもの。

 それとは対極に行く、フレーム以外全て現行品ものに交換してしまう。そして、その間を行くもの・・・。

 で、今回は、その間に行くものということになりました。と言っても、そこもまた色々ありますな。

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 今風のところにしたのが、このホイール。と言ってもハブは元のものを使います、まさに新旧あい混じり。

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 もともとチューブラーだったものを、クリンチャーに変えました。昨今のタイヤ太め傾向などは、むしろチューブラーに戻ればいいのに、と思うことありますが・・・。圧倒的なタイヤの種類の多さや、扱いやすさなどを考慮すると、クリンチャーなんでしょうな。

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 もともとどのくらいの歴史のあるメーカーかは知りませんが、チューブラーも作り、今風のものもたいそう作っているマキシス、試しに取ってみた感じが、こいつは決して悪くはない・・・。

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 リアハブは、ボスフリーもの。このボスフリー自体はなんと現行品。エネシクロさんありがとう、というやつ。

 そして、リアディレーラーも洗浄してそのまま使用。チェーンは、サード者のシルバー、意外ときれいね。

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 クランクは言うまでもないですな、これ使いましょう、ただ・・・、BBは・・・もう少し試乗を繰り返して、決めましょう。

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 どこから紛れ込んできたのか?105のフロントメカ。サビサビのサビサビだったのを、ここまでして、それがまた普通に使えるところが、シマノの偉大なところかもしれませんな。

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 Wレバーはそのままにして、ハンドルはクラシカルな新古品。エイド付きブレーキは、現行品でリラックスライドを可能とします。発想は旧式でも、パーツとしては新品という、これも新旧あい混じり。

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 ブレーキもこれまた言うまでもなく、そのまま、シューは交換。

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 この当時のものとしては効いたんだろうなあ、と想像つきますね。

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 そして・・・サドルとなると、これは最新ものといっていいでしょうね。新参メーカーと言ってもいい・・・、もしかしたら日本では・・・なのかもしれないが。

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 この便座のような中抜き、このSMPはどうもケツのうるさい人のために作られたメーカーなの?と思えるくらい、ある種デリケートにサドルを作っているように思えますね。その研究の部分なのか?決して安くはありませんが、さんざん試して、ダメで泣いている人には、試す価値はあるのかもしれませんぞ。

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 このペダルも、ビンディングということで、新の方に属しますね。

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ゆったり流すには、いい自転車に再生された・・・んじゃないか?と思いますね。これで乗りながら、例えば、やっぱりWレバーは辛いなあ、となったら、その時考える。今のSTIにするもよし、別形式のものにするのもよし、ですね。

 まずは、これで街道に出て、流す、流しながら自転車と対話する、いや、流すことが自転車との対話そのものかもしれないな。そこから、また変えるところがあったら、変えればよし、です。

 再生の仕方は、星の数ほどある、いや、正確には人の数ほど、あるといっていい。一人のための一台へ、だな。


ベルギーピストのメンテ



 ベルギーで鉄フレームを作っている・・・って聞いたことはありませんが、まあ、あのエディー・メルクスを産んだ国ですから、ないことはないでしょう。

 でもよく来たよね。

 それに、なんと・・・・、あの固定内装三段ギア、スターメーを付けてしまった。

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 しかし、この発想はぶっ飛ぶよね。固定なのに内装三段・・・一体どういう土壌からこうした発想が出てくるのか?こういうものは使わない手はない。

 そして、このハブもよーく見ると、まだまだいたずらできそうな余地があるようだ。ここを利用して、最強クラスの練習機が作れないか?と画策してもいいな、その内かますかもしれないよ。

 で、今回こいつの調子が悪くっなって、内装三段が二段になっていた。シマノなら最悪中身の交換と行くところだが、スターメーにそんな技は通用しない。

 ちょいと洗浄したり、引きの調子を見たり、なだめるように、機嫌を取るようにしながら、ようやっと三段に戻す。

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 この改造型のシフターも動かしながらね。設定したギア比と、かけることの、0.75と0.6の三段ギアになるという、まあよく考えたよね。

 あまりに突飛なもんで、こいつの使い方・・・まだ有効なそれがないんじゃないか?とすら思うね。何かやってやりたいなあ・・・。

 とにかく二段から三段に戻り、他のメンテにと。

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 今はなき・・・だろうなあ、シルバーのスケルトンブレーキ。

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 ブレーキシューは交換した。

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 その他ワイヤーの交換に、ホイールのチェックなどをして、

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 ほぼ無事に、メンテは終了・・・ということに。

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 と気になるところを発見。これは旧式のイェップの台座、アダプターなんだな。今は荷台を付けて、その上にアダプターという形式を取っている、日本ではその形式のものしか今は入れていない。かつては、このフレームに直付するタイプが主流だったのだ。

 まあ、シートチューブの長い海外の自転車から発達してきた装備なので、それは無理もない。

 ただ、日本のお母さんたちの車体はそれほどシートチューブが長くはない、こいつは評判が悪かった。そこで、もう一つの荷台タイプのものしか、輸入しなくなってきた、ということだろう。

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 この旧式タイプのアダプターに亀裂が見える、四ヶ所のうち二箇所に見える、すぐに破断して落ちることはないが、この後の利用は、より慎重に利用してもらうしかない・・・。

 そうそうに別のものを確保するか?荷台式にするか?ということにすべきかと思う。

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 しかし、改めて、この内装固定三段の威力を知りましたね。これ、もっと普及させる道はないか?色んな意味で大変優れた自転車なんだがなあ・・・。

 特に競技者にとって・・・ね。

屋根を作る



 このカウンターができただけで、より店っぽくなりました。といっても公道に張り出ているので、着脱式。閉店と同時にしまい込みます。

 ここに、弁当だの軽食だのを置いて、「いらっしゃーい!」とばかりピーチクパーチクやっていると、色んなことが解ってきますな。

 まず、午前中から開店準備の際には、ここは東向きなんで、朝日の角度からやや高い所より、日光が降り注いできます。このカウンター部分が、もろ炎天下になります。そういうところに食品は置けませんね。

 それから、一日中ここを開けていると、ちょっと短い時間パラッと雨が降ることもあります。その度に、商品を一度中に引っ込める・・・。

 もしここにひさしがあれば、開店準備から商品が置けて、ちょっとの雨でも、風さえなければ、なんとか営業できる・・・ということで、このカウンターができてすぐに、屋根・・・ひさし・・・という要望が出ていたんだが、まあ、色々売られているものを探すことになるわけです。

 しかし、どれをとっても、帯やタスキ。設置が簡単というのもあったが、当店のガラス戸移動を考えると、スペースがなかったりと、まあうまく行きません。

 値段出して、専用設計もの・・・なんてことしたら、一体その支払いに何年かかるんだ?ということで、作ることに。

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 分担して、骨格及びその周辺は店主が担当。雌狸には布系の担当とした。

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 枠を作って、吊るす・・・という方法に。

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 少し大きめに作るか?それとも・・・ぴったりに?しかしどこから吊るす?と作りながら考えて現物合わせでやっていく。

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 外に強そうな布をを購入して、それを繋いだり、脇を縫ったりとやったやつを枠に張り付けて、その上からポリカの波板を取り付ける。

 これで、本体の完成。

 さて、こいつをどう、吊るすか?

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 鉄箱上の手すり状の鉄枠に、穴を空けて、

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 ワイヤー留の金具を取り付けて、

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 下からボルトで固定する。そいつを・・・

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 6つほど作って、吊るしの準備をいたします。

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 位置決めをして、仮止めをする。

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 仮止めしたものを、上から仮吊るしをして、状態を確かめること数回。

 登ったり降りたりを繰り返す、猿だよね。

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 そして、位置が決まると、仮止めから本止に。まあ、鉄骨にビス打ちは、よく落とすよね。入り切らずに空回りし、力入れると、インパクトからピン!とネジが逃げてしまう。下には、拾い専門の人員を配置しながら。

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 店の裏から見ると、こんな感じ、すでに何らかの雰囲気がでている・・・。

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 この状態から・・・、

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 まあ、格好がつきますね。

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 ただの鉄箱から、

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 吊るしのための、ロープは5ミリもの。このロープをこのように縦に張るか?斜めに張るか?それとも別の様式にするか?は大分悩みましたが、まあ、暫くこれで行こうか?と。

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 夜になると、こんな感じになります。

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 下から見ると、こんなもんか?雨の実験はすでにすみ、改良ポイントもわかった。あとは日の強い日で、どのくらい日よけになるか?白が入っていると、弱いのか?より涼しく見えるのか?

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 吊るしのテンションを外すと、こんな感じに閉まります。公道には一ミリもでないので、これで目こぼししてもらわないとね。

 ちょうどシャッターのような効果もありますね。

 そんなことも、見ながら、より良き改良に向けて、やってまいりましょう。

 次はこの鉄箱の背後に壁と棚がほしいとか、冷蔵庫、冷凍庫・・・と、マスマス要望はでかくなっていくんであります。

 できるところでやっていきます!


高齢者続く



 保険・・・ありませんか?4月から義務なんでしょう?

 たまにある、質問ですが、自転車においても、対人賠償などに関する保険加入の義務化はこの4月から始まったようですね。

 義務ならしないといけないので、ここでは入れますか?

 いえ、当店は自転車屋なので、保険業務はできません。火災保険・損害保険や自動車保険などの特約として、自転車による賠償も知らない内に入っているかもしれないので、そのへんを再度確認した、あったらそのまま、または条件の見直しなど、なければ特約契約を追加ですればいいじゃないですか?とせいぜいアドバイスまで。

 当店は酒は売れるが、保険は売れません。

 また、この義務化を自転車車体の保険のことかと思っている方もいるようですが、そもそも盗難の多い自転車の車体にかけられる保険など、皆無とはいいませんが、まあ、探すの苦労されるでしょうね、もちろんこちらの方の義務化ではないので、念の為。

 どうもここ数年自転車には乗ってなかったらしく、再開したいという七十代、色々心配なんだそうだ、それはそうだろう。

 まずは、保険のこと、これは今説明したんだが、残るは車体の不安。アチコチ悪いと思うが、全く自分ではわからないので、とにかく安全に乗れるようにしてほしいということを残して帰っていった。

 ちょっと元気なさそうだったので、もしかして入院でもしていた・・・?それとも単に人見知りなだけ?それとも本当に不安で、それが顔に出ていただけなのかな?

 ちょっと心配になる様子であったんだな。

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 車体自体は高齢者には優しい設計だと思ったが・・・、それまで付いていたのは一般の160ミリだったかのクランク。あの身長に、あの脚の長さに長すぎるね。

 なので・・・

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 子供用のクランク127ミリのものに交換。小回りは大分違うだろうなあ、反応が楽しみだ、こりゃ。

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 ワイヤー類の交換、ブレーキの調整と、前後のタイヤ交換などをして、再度ご来店を待つことに。

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 約束通りの曜日にやってきた。やはり少し不安の表情が浮かんでいるようにも見える、イヤ、もともとそういう人、そういう顔なのかもしれないなあ・・・とも思った。

 整備した自転車を見ても、別段喜んだ様子もなく、少しきれいになった・・・くらいの感想。やはり再度乗ることに多少不安があるようだな。

 もう少しサドル低くなりませんか?

 でたな、まあ、相当不安・・・なのかもしれないね。

 確認すると、もうこれ以上下げることはできないほど、最低ラインのところにあった。ダメですねえ、これでまずは乗るしかありません。

 と、いうと、乗ろうとする背中が見えたんだが、どうも口でいうほど怖がってはいないようだ。

 ちょっと恐る恐る車体をまたがると、緩い坂を背中を押してやると、スルーっと走り出し、脚がチョコチョコ回っている、乗ろうとする意志が感じられる、後ろ姿・・・、これは大丈夫だわ。

 乗り手の背中って、いろんなことを物語ってくれるんですよね、実は。口で言っていることとチグハグなことは多いし、喜びなんていうのは、顔よりも背中の方に出る・・・、イヤ、背中に溢れ出る喜びにまさる表現はないのかもしれない・・・、とすら思うことがある。

 近所を一周、試乗して戻ってきた、不安は飛んでいたようだ、予想通り。そして、一言、乗りやすい!と。

 やった・・・、短いクランクがここでもまた功を奏したわけだ。狙い通り。

 空気のことや、チェーンのオイルのことなど、もう全て当店でやればいいから、あとは安全に乗ってください、といって帰っていった。

 これで終わりではありません、ここからが始まるんですね。

 一体どこまで、自転車寿命を伸ばして上げることができるのか?まあ、自転車屋にできることなど、せいぜい整備や、ポジション出し・・・なくらいなんだが、不安を払拭するというのも重要なケアであるに違いない。

 自転車はすでに自転車を超えている、だから自転車屋は、自転車だけをいじっていていいわけではない、その動力、エンジンたる人、その人にまで関わるケアというのが必要なんだろうと思う。

 ことに高齢者の方々とは・・・そのほうが六割・・・くらいかな?と思うことがある。

許可だの免許だののこの一月



 鉄箱・・・こいつも四年近く経って、なかなか有効利用がなされなかったわけですね、無能な店主のお陰によって。

 何度も、ここの利用を巡っての闘争はあったんですが、いつの間にやら鎮火していた。

 それがコロナを機に、ここを一つの拠点に、何か売る場として使えないか?ということで、こんな仕切を作ったのが、この5月だったかな?

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 とにかく、仕事がなくなって、再開の見込みも立たない、コロナの前と後、どうなるかもわからない、まあ不透明だらけのわからないことだらけで、なんとか食いつないでいこうという、仲間集めて見切り発車したのが4月の終わり頃かな?

 単なるガラス戸を外しただけの状態から、慣れない大工仕事で、

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 こんなカウンターのようななにかを作ってみて、なんとか店っぽくしてみたり。仕入れというか、集めて売るものをその組み合わせなんかを考えて、特に土日を中心に始まったのが、狸市。

 開けてれば、地域の方々にも徐々に注目されるようにもなり、少しずつ動いてきた感じ。

 もちろん基本当店は、自転車屋なんで、場所貸と裏方をやっていたわけでしたが、そろそろもう少し前面にでていかないか?なんて話もなくはなかった。

 許可された業務用の厨房を持っていながら、そこに客を呼べない方々の作ったものを売る、それにプラス自分たちの出したいものなんかも混ぜて、何かできないか?なんてことを考えている内に、とある許可を取ることに。

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 最低条件で、なにが作れるか?を保健所の係の方々といろいろ話し合って、まずは取れるものを取ろうと、一階の台所を整える。今まで使っていなかった台所の業務用の許可を取ろうということで、準備期間約一週間・・・、

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 ついに達成!!!なんだよ、これだけやれば、取れたんだ・・・と勝手にハードルを上げていたことが、今思えば無駄な期間だった・・・とわかった。

 ちゃんと集中して準備すれば、まあ簡単とはいわないが、取れるものは取れるということだったのね、ということで、ここを拠点に、今後許可の取れたメニューを店主初のメニューをお出しすることも、堂々とできるようになったということであります!

 そしてもう一つ・・・。

 そいつはより強敵だと、これまた勝手に思い込んでいたもう一つの免許・・・、ある意味このコロナをして、緊急的に制定されたものなんだが・・・、それもまた準備期間一週間にて、取得。

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 実際の免許は、審査に二ヶ月を要するというんだが、こいつはいくつかの書類審査で取れることがわかり、早速手続きをしてみたところ・・・、

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 これも実にあっさり取れてしまった、ということであります。もちろん一般酒類免許が本義で、これは仮免のようなものなんだが、これの有効期間が半年ということなんで、今年中を目安に、取得の準備をすれば、取得の可能性は大変高くなるということでありますな。

 そして、基本は対面販売なんだが、当店にある自動販売機にも、一定の時間の制限と、注意喚起用の表記があれば、売れることにもなる。

 これから暑くなっていく中で、外の鉄箱販売との関係で、自販機もからめられたら、より細かい綿密なサービスもできるかも・・・なんてことも考えたりもする。

 こうして公的な期間を巻き込んで展開していくと、本当後戻りができなくなってくるね、各方面しっかりやっていかないと・・・。

 ということで、今後公式に当店がかなり様相を変えられるようになってきたということ、どうなるか?はこれまた見切り発車だな・・・、走りながら考えていこう・・・、とりあえずは、狸市という登録名なので、そちらをよろしく。

 土日などを中心に、小狸祭のような展開・・・になっていくことが予想されますが、色々合わせて、何卒よろしく!おねがいします、ということで!

高齢者も色々



 このサドルの位置を見て、どう思うか?そこそこというか、実用車でこういうポジションを出している人って、結構わかっているというか乗っている、とお見受けしますが。

 子供に貸したら、サドルを高くされ、それに乗ったら、意外と調子がいいので、そのまま乗っているいうことだ。

 その割に・・・、七枚あるボスフリーのギアは全く使っていない、というか使えない状態で乗っていた。

 ここまでポジション出しているなら、使わない手はない、使いましょう!ということで、無理やり直した。

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 バラけていた、ケーブルを交換して、調整する。

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 ローギアも入るようになりました、これで少しは楽に・・・というか、楽にに感じられるようにならないと。今までトップにしか入っていなかった、つまり一番重いギアで走っていたということ。坂は立ち漕ぎ。

 面倒だったこともあったと思うが、得てして、女性を中心にシフトのなんたるかを知ろうとしない方々がいるのもわかる。それで走れるからいいではないか・・・。

 でも、まあ、ギア比が変わるということの意味もわかってほしいと思うんだよね。なので、直したギアはぜひ使ってね、と言い聞かせるように、お頼みする。

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もともとは、リアのタイヤ交換に来ただけなのに、サドルの高さを見てから、ちょっともったいないので、そこまで乗るなら、ちゃんと直しましょうよ、そして直し宝には、ちゃんとシフトしながら乗りましょう・・・と、しつこく提案。

 しっかり、試乗してもらう。

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 直したギアを体験してもらおうと、車体を渡すと、ハイとばかり、軽々と乗り込んで、当店の周りを周回し始めた。

 まあ、直ったことに驚いていましたな、こんな安い自転車なのに直った・・・と。

 ちなみにこの方、女性なんだが、いくつくらいに見えるか?

 御年七十歳なんだそうです・・・。

 猛者というのはいるもんですね。自転車もその実力に合わせましたので、しっかり自転車寿命を伸ばしてくださいね。

 高齢者といっても本当いろいろだ、いやもしかしたら、高齢者のほうが、年齢の割での体力等のばらつきは若い者たちよりも多いかもしれない。それはそうだろう、片方では寝たきり状態の方もいれば、もう片方には七十代で、ヨットで世界一周とか、チョモランマ登頂成功とか、その振れ幅は若者のそれとは比にならない。

 そういう意味でも、一定の高齢者のポジション出し等には、より慎重に、心身ともに配慮した技術が必要いなるだろうね。

 もっと精進しなければ・・・。

電動 お着物号の誕生 より短く・・・



 トウキョウジョウさんとのコラボで、着物を日常着として着る方のための自転車を今まで数台作ってきたんですが、今回は、それにプラスの電動自転車を使って、より着物に合うように改造してみた、電動着物号を一台作ってみたんですね。

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 チョッパー系の高いハンドルを使うことで、帯で前傾の苦しい着物に対応しています。上半身を立てて厚めの帯であっても、体を起こして自転車に乗れる、ということをテーマにしています。

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 このサドルは、初めての紹介になるかと思います。通常のサドルのような突き出し、鼻に当たる部分がまったくない、サドルというよりも腰掛けに近いイメージの四角いサドルを使いました。

 突き出し=鼻がありますと、どうしても着物、スカート、コート類にはシワを作る原因になりますし、なぜシワができるかというと、ズボンのように分かれていないため、鼻によって布が圧迫されてしまうからでしょう。

 着物だけでなく、スカートで乗る方々にとっても、このサドルはもっと選択肢として、登場してきていい形状ではないか?と思います。

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 まあ、こうしたまたがりやすいフレーム形状というのも、着物向きですね。つまり足回り、まとわりつきやすい衣類としての着物を考えた際、こうした配慮の集積はどうしても必要になる。

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 そして、一番の改良ポイントがここ、短いクランクです。大体165から155ミリのものがついているようですが、こいつはなんと110ミリ。

 しかも、電動自転車のあるタイプのものは通常のクランクとは、形式の異なるものがあります。

 通常は、左クランクは棒だけのもの、文鎮のような形状のものですね。それに対して右クランクは、棒状のものとチェンーンリンクというギアがついているものでありますね。

 ところが、ある種の電動自転車のクランクは、左右ともに棒状の形状しているものでできています。右のギア状のものは電動システムに属していて、クランクに属していないんですね。

 なので、左右ともに文鎮状のものなんです。

 そこを超えないと、この改造はできない・・・。単純にいうと、左右ともにチェーンリンクのないクランクを探さないといけないわけですが、なんと意外と近くにそれがあった・・・。

 それは、一輪車のそれです。一輪車にはチェーンがない、車輪とクランクが直結しているんです、なので、クランクにチェーンリンクがない、左右ともに文鎮状のもんなんです。

 しかも!!!一輪車の利用者の殆どが子供なんで、クランクの大抵は短いものなんです!それは使わない手はない。

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 もう本当これ回すのって、何か足首でコロコロしているぐらいの可動域しか使わない感じです。あとはちょっとトルクをかけると電動アシストがつくので、楽は楽、大変楽なものとなっています。

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 一応、内装三段がついているので、走り始めとスピードに乗った際など、使い勝手はいいですね。

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 この手のクランクでも、短くできるということで、この応用範囲は思っている以上なんじゃないかな?と思います。

 着物だけでなく、高齢者の電動自転車にも、これは使えるでしょう・・・。

 ということで、もう少し、人と物が動けるようになった暁には、トウキョウジョウさんの店先に試乗車として、置いていただいて、多くの人に乗ってもらうことも可能かな?とも思います。

 さて、コロナ、現状は一体どうなんだ?ちゃんと正しい情報出せよ!でねーと、いつまでも疑心暗鬼だぜ。

メンテは続くよ ジャイアント



 若い子が引いてもってきたこの車体は、今風・・・とも言い切れないか?正確には今風のボリュームゾーンのジャイアントロードといえるかもしれない。

 でもこいつは譲り受けたな、ということがひと目でわかるポイントがある。

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 保存状態はいいが、セライタのフライトなんて選ぶのは一定の年齢以上だろうね。そうしたサドルを選んだ人からう譲り受けたんでしょうね。

 車体管理を見るに、見様見真似・・・、まあ、それは仕方ない。ワイヤー系を中心にメンテだな。

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 醜いが、右のSTIの先端が割れて露出している、がそれでも使えるのがすごいとこ、多少固めの印象もあるが、なだめながら、その中間もの、ワイヤー交換をしながら、調整していくことになる。

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 調整すれば、元通り、またはそれに近くはなる、ということを実感している人自転車に関して、「も」といおうか?多いような気がしますね。

 もうダメでしょ?となんの疑問もなく、自転車自体を変えようという傾向がある意味顕著だよね。スポーツ自転車はまだいいとして、一般自転車の扱いなんて、やはりひどいもんだよね。

 今日もあったが、「この自転車ブレーキ効かないんです」と普通にいう主婦の方がいる。それって、自然現象でも何でもないんですけど、直せば直るし、直さないといけません。

 ちょっと渋い顔して、いくらかかります?だと。じゃあ、聞くがブレーキが効かない、と知って、そのまま戻せる自転車屋がいると思うか?

 ものは直せば直る、ということの基本をあまりに忘れさせる、諦めさせる制度は決していいとはいえない。

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 チェーン自体は、結構新しいというが・・・、まあ今回はこのままにしておいて。洗浄のみ。

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 全体がアルミフレームに、カーボンフォーク。まあ、標準仕様のエントリーモデルともいえなくもない、天下のジャイアントのボリュームゾーンの一台なんだと思うが。

 基本自転車として、いいもの、いい一台だと思う。といって、自分の自転車として積極的に乗りたいか?といえば、そうは思はないが、主観や好みを排除した評価というのが可能だとすれば、こいつは間違いなく、いい自転車だね。

 こいつに不足のない装備とちゃんとした整備をしてやれば、レースにもしっかり出せる車体であると思う。そして、こいつで勝てないやつは、なにに乗っても勝てない、といえる一台だと思う。

 目指すところはこちらではないとはいえ、こういうものづくりの中から学べることは多い。繰り返すが、当店や店主が全く目指すところではないと思うが、何らかのでかいヒントはこうした自転車の中にも、大いにある、ということだ。

 と、店主はそう思うことにしている。

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 もっとやり方によっては、レースにだってでられるぜ!とは言っておこうか。

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 土日中心の、狸市の賑わいですが、なんとか定着してまいりました。有り難いことです。

 これから梅雨に入るのかしら?それならそれで、そしてこれから真夏へと、このステージも大分活躍してくれる要素がでてまいりました。

 あとは、秋以降、どうやって防寒等をしながら、この場を維持していくか?まあ、この一年が勝負となります。

 土日は鉄板、平日は気まぐれながら、細細とでも続けてまいりますので、ぜひお寄りください!

怪しい行商来る・・・



 今朝方ですが、大阪方面から、ちょいと怪しい行商さんがやってまいりました。

 あのー・・・、ちょっと見てもらいたいパーツがありまして・・・。

 日焼けした顔、各地日本全国を行脚したあとが見えます、痩せた体の背中にはでかいリュックが背負われていました。

 顔に刻まれた深いシワに度重なる苦労が染み込んでいるようなおじさんにはまったくなく、ニコヤカな好青年だったわけであります。

 パーツといいますか?

 はい、なんと申し上げましょうか?この国に、第四の選択肢をお届けしようかということで、今回お持ちしたんですが・・・。

 第四の選択?(店主もこのブログでこの第四の選択なる語を使っているんだが・・・、まさか・・・?)

 はい、第四の選択です・・・。

 うん・・・では第一の選択からいってもらいますか?

 はい、第一の選択はもう・・・シマノでございます・・・。

 エ?!そっちの話ですか?ということは・・・・(もしかして店主のいう第四の選択ともしや同じ話?)

 そして第二の選択肢は・・・、カンパでございます。第三はスラム・・・。

 なるほど、シマノ、カンパ、スラムといったら、続く第四のコンポといえば、アレのこと?

 まずは、お話よりも、モノを見ていただくほうがいいかと、持参いたしました。と、重そうなリュックを徐に、下ろすと、中からガサゴソと、プチプチに包まれたパーツ類を取り出し始めた。

 本ブログで、店主が第四の選択と読んでいるのは、例のアレ。謎の黒コンポのことなんだが・・・、そして、ハイと渡されたものを見ると・・・。

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 んん?!これって、ダウンヒルもので見たことがあるぞ・・・、

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 このスタビライザー機構といえば・・・、もしやTRP?!まさか、TRPのテクニカルサポート店に、行商兄さんが売りに来るはずは・・・ないよね。

 よくみると・・・、なんと、店主が第四の選択といっていた、謎の黒コンポと?

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 一緒じゃないですか!!!!!!これ・・・って、あの・・・12速の・・・あれじゃないですか?

 実はこれ・・・、すでに13速なんです・・・。

 んんんん????12速飛び越えて、13速?!っって???もう店主は頭が混乱してしまった。そう、今まで何度か紹介してきた謎の黒コンポで、スラムパクリのシマノ合わせだったやつ。それがもう13速???

 それとですねえ・・・、実はここは、電動もしっかり作っているんです・・・。

 電動も?パクリメーカーが?

 はい、そうなんです、今年の台北ショーで一発かますはずが、コロナ騒ぎで、振り上げた拳をどこにおろしていいのやら・・・という状況なんですよ。

 聞いてみると、7速から13速までつくっているとか。

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 しかも、マウンテンコンポ、ロードコンポはもちろんのこと、昨今流行りのグラベルものも、そして電動も・・・。

 ラインナップ見ますか?

 まあ、その量に驚いた、勧進帳のような長いジャバラ紙が必要なくらいの大量のラインナップがそこには大展開されていた。もう目眩・・・が。

 もちろんこれ全部を扱いませんよ、体一つなんで・・・。とりあえず、この謎コンポの代理店を私一人始めようと思いまして・・・。

 この謎コンポの使い勝手は、決して悪くはない。耐久性がどのくらいか?ということしか疑問はない。スモールパーツも全体の値段が安いので、買い替えという方式を取れば、コンポの管理はだいぶ楽になる。そして、日本に代理店ができるということは、情報も断然入りやすくなる。

 暫くは、身一つで、東京中心に行商して、先注文を取ってから、輸入しようと思います。

 コンポといっても総合コンポではない、クランクとブレーキはないというから。しかし、当店はテクトロ・TRP系なので、ブレーキはダイジョブだ。あとは、クランクね・・・。

 ところで、この会社の本籍はどちらに?

 大陸の深センです・・・。この夏頃から本格稼働です・・・。


 イヤー、これは面白そうな展開になりそうだわ・・・。改造実用車などには、もってこいの値段とスペック。最近上げた、

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 こいつの、

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 リアディレーラーがこれなのだ・・・。この辺が安定供給されるとなると、断然仕事がしやすくなる。それに・・・、我が牙城であるTRP、技術的な嗜好性が高いので、決して安くはないが、この手のコンポと組み合わせると、総額という意味で値段が安定して供給できる可能性も広がる。

 国内のシマノ一強は、つまらない。といって、他の2つの供給は楽ではない。なれば、第四の選択肢が、身軽にフットワークが軽くなれば、本当に実働的な意味での第四の選択肢樽に足るようになるだろう。

 イヤー、面白くなってきた。

 では、今回はこれにて・・・。行商の兄さんは、再度でかいリュックを背負って、横浜の方に消えていったのでありました。

 シマノから第四の選択肢へ・・・か。

 この国は間違いなく「衰退」していく。イヤ、アジアに回帰していくとでもいうべきか?何が脱亜だ、回亜だろう、とアジア主義者の店主は思う。こうした展開の中で、さらなる飛躍を目指すべきかと思わなくもないが、それはもう入欧ではないだろう、それは今までとは全く異なる、新たなる秩序?混沌への、参入ということになるのではないか?

 それが何かはわからないが、少なくともアジアアフリカを軽蔑し、欧米に片思いするようなみっともないイエローモンキーとは異なる、自己像を伴うものでないければならないだろう。

 アジアへの回帰は、さながらサナギの如き期間やもしれぬ。

 第四の選択を使用しながら、何かを温めねばならないだろう。

久々きたよ 110ミリハブ ホイール組



 もう十数年前に、ピストブームというやつが来た時、それまでは打ち捨てられるように投げられていた、ピストフレームに高値がついた。

 その高値がつく前に、数本ストックしていたんだが、倍で買いますよ!なんて調子いいやつも出てきて、一体何が起きているんだ?という感じだったなあ。

 当時プロの競輪選手もしていながら、自転車屋もやっていたところが、選手直々のフレームを一本一万以下で出していた。110フレームだけどいい?ってなことで、数本買ったかな?二十年以上前の話。

 そいつを自分なりに加工して乗ったり、売ったりもしていたんだが、その時そのタチの悪さに、辟易もしていたんだな。こいつは単に120ミリものより、10ミリ狭いだけじゃあない。

 シャフトをおさめるスリットが10ミリじゃなくて8ミリという小判型・・・。それだけならまだ許せるが、なんとフロントまでも9ミリシャフトでなくて、8ミリと来ていたこと・・・。

 まあ、納車の日に狼狽えた思い出もあった。リアはしっかり加工してなんとか収まって、さあ、フロント収めての納車という時、なんとシャフトがフォークに入らない・・・。焦った焦った・・・。

 自分でそんな苦労もしていたんで、ピストブームの際に、多くの初心者が110ミリものを掴んで、落胆するんだろうなあ、ということは予想できた。

 そして、実際多くの被害者が出たようだった。

 もちろん110ミリとてプロ機材なので、シマノが専用のハブを作っているので、高額という以外に一見問題はなさそうなのである・・・。

 ところが・・・、110ミリハブは選手でもあまり使わないので、生産数が少ないのと、ホール数が36h以外を探すことはほぼ不可能に近かった・・・という難点があった。

 いま手組みの用リムだって、絶滅危惧種なのに、その中の主流といえば32hなのだ。もちろん探せば36hもあるが、これはまあ絶滅種・・・といってもいい。36hのリムは通学用自転車のようなスゲーダサいリムがほとんどで、少なくともかっこいいリムのもので36hのものはほぼないといってもいいと断言できる。

 結論をいうと、110のピストフレームを掴んだものは、高額なハブと、制限のかかったリムでのホイールを探さざるを得なくなるという、地獄が待ち受けているということだったのだ。

 そこを救済するには、120エンド用に作られている、一般のピストハブを110エンド用に改造して、まだ種類の多い32ホールのリムで、ホイールを組めるようにしてあげる、という道を開拓してあげねばならなかったんだな。

 で、当時、なんとか木枠でジグなんかを作って、シャフトなんかを削りながら、細細と110エンドの改造ハブを作っては、日本全国に発送したいたわけだ。

 ブームも去って、そんな依頼もだいぶ来なくなった昨今、久々に、大変久々にご依頼が舞い込んできた。

 そこでシャフト削りの改造となるわけだが、いま当店所蔵の簡易フライス盤で、やることになる・・・が。

 何が大変て、どうやって母材を固定するか?ということに限るんですね。それさえできればあとは淡々とことが進む。母材の固定にとても工夫と応用がいる・・・。

 特に今あるやつはもともとは木工用のものなんで、それはそれは大変だ。
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 今回のものは全体が長いので、こんな感じで固定したんだが、まあ、この写真でわかる人はまずいないだろう。シャコマンが2つと、小型万力2つでなんとか母材を固定。

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 こんな感じで、なんとかできた・・・、実は一本分失敗して、ちょっと大変だったんだが・・・、なんとか。

 このシャフトに、シールドベアリングを取り付けて、ハブに戻す、これもまた・・・大変なのだ。シールドのくせに、回転に抵抗が出る、締め過ぎはだめで・・・戻したり、ひっぱったりまた押したり、そうして、シールドならではの回転を出していく。

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 フロントもシャフトも8ミリなんで、加工が必要です、これ忘れちゃダメね。

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 これ通常なら、上下を削って小判型にするんだが、今のフライスでその精度を出すのはとても難しいので、一方的に二ミリを削るという荒業だが、これでも十分使える。

 イヤー、そろそろ本格フライスの導入を真剣に考えないとと思っているんだよね、定額給付が出たら、設備投資でもするか?

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 シルバー貴重の、クラシカルな印象ということで、リムも二十ミリくらいのものを使ってワンペアを組み上げる。

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 あとは、こいつを運ぶちょうどいい箱が見つかれば、いいね。

 石川県に行くそうです。

 まあ、在庫しているものではなく、受注製作でやっていますので、特に指定のハブがないと、毎回工法が変わってくるわけで、大変だが、まあでればまた楽しいということで。

 そうそう、こいつのクリアランスを言うと、厚めのフリーのハブは使えない・・・、左右ともに固定コグで楽しんでください、というわけです。

 しかし、いつもながら色んなことしてきたなあ・・・と、呆れ半分、そう思いますわ。

謎のコンポが付いたフラットバー車体



 税抜きたったの68000円です!

 最初から値段いうか?ってたまには逆張りです。

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 清水さんの企画で出来上がった一台です。さて見ていきましょうか?

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 まずホイールがいいんだよね、あのアルミの名作FUJIのバラクーダから取ったもの。ハブがスゲー回るんだよね、ロックバイクスさんたちの、この辺へのこだわりは普通じゃないからね。アッと、ロックバイクすさん達がまだFUJIにいた頃の話ね。

 贅沢にその足周りを使っています。

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 もちろんリアもですぞ!

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 かつてのパール時代の105のクランク、残党といっていいね、そんなのを持ち出して、使いますが、もちろん現役でもバリバリ踏み込めます。そして、前を一枚、シングルとして時代の先端を狙います。

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 そして待望のコンポというやつが、また謎ときている。その謎の割には作りがいい、今まで当店でも三四回は扱った、謎の第四の選択コンポなんだが、これが使い勝手が悪くはない。11速ときている。

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 スプロケも今風で11ー40というぶっ飛びもの。今回のフロントは42tだが、これを最小の38tなんかにしたら、シングルでありながら、ギア比1以下という劇軽仕様ということができる。

 クランク一周させてもホイールが一周しない、それがギア比1を下回る、ということの意味なんだな。

 ちなみに、ちょっと業務連絡と行きましょうか。

 最初、このデカイスプロケを取り付けた時、なかなかローギア付近に行くと、かかりが悪かったんだな。チェーンが短かったというのもあったが、それだけではなかった。

 スプロケのローがでかくなると起こりうることを発見。当たり前といえば熱海前なんだが、ちょっとしたハンガーの曲がりの影響を受けてしまう、ということなのだ。

 考えてみればそうだよね。根本のちょっとしたひねり(角度)は、遠くに行くほど影響は出る。この遠くというのはでかくなったスプロケを意味すると思えば、納得行くでしょう。

 そこで、リアディレーラーを外して、テンションの調整をやって、そして、ハンガー修正をかけたんだが、最初大した曲がりとしては認知できなかった。

 ロードで、せいぜい30tぐらいしか扱っていない目から見ると、ほぼ異常なしの状態なんだな。ところが、40tとかさらにバカでかいスプロケとなると、その広がりも半端がないんだろう、ちょっとしたハンガーの曲がりひねりの影響を受けてしまうようだ。


 なので、加川良ではないが教訓!でかいスプロケを取り付ける際には、ハンガーのひねりねじりをコンマミリ単位で取っておくべし!!!!

 実際、通常なら無視しがちなハンガーのねじりを直したら、しっかりローにチェーンが絡んでいくようになった。

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 ブレーキればーの下に隠れているのが、こいつのシフター。人間工学的にも使い勝手はよし。後は耐久性が確かめられれば、文句はない・・・だろう。

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 あくまでもチタン風に見えるステムに、フラットバー。

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 こいつに鋲付きのサドルをあてがって、完成!

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 鉄フレームなんで、細くて、クラシカルな雰囲気がある。そんじょそこらのアルミのクロスらとは一線を画すでありましょうな。

 そして、前シングルのシンプルなシフトで、ワイドなギア比をもつ。

 ホイールは不足なし、バラクーダ斧足を張っていたくらいの健脚ホイールである。

 そして、コンポが謎もの、スラムもどき。ギア比も十分。

 ダボもあるので、荷物も乗せられる、まあいうことないね・・・、こいつが税抜き¥68000とは、まあ、大胆な値段を付けたもんだ。もちろん試乗もありなんで、希望者はご来店ください、ぜひ!


今度は新城君の再来なるか?ハンドボール部が来たよ!



 実用自転車なんだが、なにが画期的かというと、

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 ディープリムの700c・・・というところだけじゃない。

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 実用自転車基体なのにディスクブレーキをつけている。それも・・・

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 実はアダプターで、初めてディスクブレーキを取り付けるという実験をやっている、ということでした。

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 実用自転車に700Cのホイールを取り付けるということだけでも、走りにとっては画期的な効果があるんですが、そこにまたディスクですからねえ。

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 実用車で雨の中を走るのか?という実用については、この際は問わない。ただ、この自転車にとっては比較的新しい(実は店主のガキの頃からディスクブレーキはあったんだが・・・)ブレーキをアダプターを使ってまで取り付ける、という挑戦をやってみたということだ。

 まあ、だからなんだ?なんだが・・・。

 イヤ、実は目論見も全く無くはない。見た目の新しさ、目新しさねこれはまあ、狙ってなくはない。これからよりディスクブレーキが流行る?安くなる?んだとしたら、アダプター使ってまでも取り付けてみたい、という要望が今後出てくるだろう、その先回りをしておく意味はあるだろう、ということ。

 そして、実用性としては、子育て自転車ね。前後に子供を乗せて走る、電動自転車の重たい車体をお母さんの少ない握力で止めるためには?前ディスクブレーキっていうのってあるんじゃない?という発想が店主にはある。しかも油圧ものでやるというね。

 あの重い車体、どんなにパニックブレーキしても、ジャックナイフにはならないだろう、まさに油圧のディスクブレーキの出番といえば、出番なのだ。

 そういう施工もまた、いずれやってみたいもんだ。ママ狸んでね。

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 アダプター自身は多少華奢だったので、こうしてボルト類で強度を出した・・・。確かにそのせいか、よく止まるよ。

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 後ろ8速、

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 そして、前一枚。単純です、上がるか下がるしかない。スラム形式・・・とも言えるかね?

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 個人的にはブルホーンをつけてもいいかとも思ったが、フラット。一般上にはフラットの方が、断然敷居が低いらしい。まあね・・・。

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 そして、サドルは適切な高さに。膝壊しちゃいけないからね。スポーツの要の一つだから、適正サドル高を守ることが自転車をクロストレーニングとして使う際の重要項目・・・ともいえるね。

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 最初クロスバイクください・・・、という展開だったんだが、何台か試乗して、見た目も含めてこいつに決まった。

 ええと・・・ホッケー部・・・じゃなくて?アメフト?・・・何?!ハンドボール部?

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 ハンドボール選手といえば、元だが・・・、新城幸也じゃないですか?世界的な脚をもつ新城くん、彼は石垣島のハンドボール選手からロード選手に転向した口だ。

 何かそんな立ち話をしているうちに、何らかのものが彼には伝わったんじゃないか?なんて勝手に思った。

 まずは、こいつで膝を守りつつ、基礎的持久力を自転車で身につけていったら、そしてそれが実践で一つの成果になっていったら・・・。

 学年を聞いたら一年生だと・・・。まだまだあるね、四年になる頃には、自転車クロストレーニングが部の基本の一つになっていたら・・・、と相変わらず、夢想をする店主であった。

 

ホッケー部やってくれるよ・・・



 まだ練習が始まっていない、ということだった、早大ホッケー部。

 まあ、この程度のサビやその辺には驚かない、多分雨ざらしに近い量の駐輪場に三年以上止めていたんだろうねえ。

 だが・・・

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 これには多少は驚く。チェーン詰まりによるディレーラー巻き上げなんだが、通常はここまでならない手前で、止まるはずが、脚力かなんだか知らないが、プーリーゲージがひん曲がる形で、ボスフリーに食い込んで、初めて止まったようだ。

 これを直せ・・・。

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 ただ、ちょいと面白い自転車でもある、このディープ系のホイール、ちょっとただもんではないと思ったら、ベネトンとのコラボ自転車なのか?

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 よって見るに、値段を抑えるためか?鉄のフォークがついている、オーバーサイズのヘッドチューブに鉄フォークというアンバランス。

 ここにちょっと太めのカーボンフォークなんてつけたら、意外とこいつ走るんじゃないのかな?と、別に鉄フォークがだめと言っているんじゃないが。

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 リアディレーラー交換等で、なんとか走れるようにする、学生だけに予算の縛りが厳しい。

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 チェーンなど必要なものを交換して、あとはなだめるように油をしませ、凝り固まりを取っていく感じだね。

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 少しずつ、ほぐしていくようにして、予算内で、走れるようにはするが、まあ、ベストからすると程遠いI。フレーム形状からしても、ちょっとドロップ化してみたい雰囲気もあるし、ヘッドパーツまるごと交換したほうが本当はいいしと、切りはないが・・・。

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 下げすぎたサドルだけは、ギシギシと上げておいた。

 ホッケーはかなり過酷な運動らしい、膝にも負担は当然かかるだろうね、あの巨体に防具に急停止、膝の悲鳴が聞こえるようだ。

 基礎的持久力をつけるには、軽いギアの自転車を使って、なんていうプログラムを全体的なトレーニングメニューとして、織り込まれていったら・・・なんて夢想しますな。

 まずは体育寮に置かれている自転車を、夜こっそり忍び込んで、一律上げるだけでも、効果はあるんじゃないか?なんてね。

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 リアホイールをもう少し前に詰めて、ヘッド角を立てて・・・、ドロップ化してやると、こいつは化けそうな気がするね。なんでベネトンがあえて?こうした形状のパイプをこのような曲線をもって組んだのか?

 既存のフレームに、ペイントだけで「コラボ」しただけなのか?まあ、わからんが、ガラリと様相を変えてみたくなる自転車ではあるなあ・・・。

 それだけに、こいつでトレーニング・・・とまで行かなくとも長距離走る経験をもってもらいたいもんだ。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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