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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2020年09月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

西荻のマイ・フェア・レディー 日常軒と由然堂



 乗りっぱなしの、放ったらかしのまあ、きったねーレーサーがやってきたのは二週間くらい前だっけ?

 パンク修理の依頼が、一見して後輪がダメになっている、タイヤ交換する必要はあるし、こいつはもっと手入れしてやると化けるよ・・・と。

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 アルミのスコットだった、カーボンフォーク。頑丈に作られていながら、本体は軽い。もっときれいにしたやんな、時間ある時掃除の仕方教えますと。

 すると、今、本日実は開業したばかりで、ちょっと軌道に乗るまで大変ですが、それが落ち着きましたら、掃除を習いに来ますという。

 聞くと、西荻に日常軒という弁当を出す店と、二階に由然堂という東洋的パーソナルトレーナーの店を開くというのではないか。このコロナで多くの店がたたまれている時・・・に。

 まあ、大山火事が発生して、まだ煙の消えない焦げ臭い中を歩いている中で、新芽を見るような感じだよね。

 たしかに、山火事によって、次の森のための道が開かれる、ということはあるそうだ。残酷な話といえばそうかもしれない、単純に弱肉強食ばかりともいえないだろう。

 しかし、こんな大変な中で、わざわざ店を開こうなんて、30にも満たない若者が・・・大したもんだ。

 そして約十日前に開店し、そこの手の混んだ一個千円の弁当が残ることなく売れているという、嬉しい知らせだよね。奥さんの担当らしい、いい滑り出しだ。

 だいたい西荻の連中は、舌は肥えているだろう。そこでの完売は、なかなかのもんだ、一度行って実際食してみたいね、後豚まんが名物なんだと。

 なんか当店がイベントする時、ウーバーじゃないが運んできて売ってもらいたいわ。

 そして、もう一つ、お弁当屋さんの上では、ご亭主が東洋的パーソナルトレーニングを担当しているという。元プロボクサー、スーパーバンタム級の選手だけに、体の使い方は身をもって知っている。

 今でもスパーリングパートナーとして呼ばれるくらい、体が動くというとだ。

 なるほど、エンジンが一流なら、自転車さえ整えれば、それはまたすごいことになるね、ということで、お掃除講座を開いたわけだ。

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 イヤー、汚ねえ・・・。
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 チェーンもフレームも、スプロケもみんな汚い・・・。

 これね、メカニックはこういう所見て、どこまでその人の自転車を整えてやろうか?と考える。自転車を汚くしていて平気なやつとそうでないやつ、どちらに肩入れすると思う?

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 折りに触れて、車体はきれいにしておいたほうがいい、絶対に。

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 まずは中性洗剤で、洗う。こういう洗い方があったのか?と感心仕切り。こういう人なら、次回以降自転車はきれいになっていくだろう。

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 灯油に、シンナーなど溶剤系も使って、油汚れを落としていく。

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 実に真剣に、楽しそうに磨きに熱が入ってくる。

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 スプロケのプレートがシルバーポリッシュだと、はじめて知ったという。まあ、そうだろうな。

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 ほとんど鏡面のようになった、スプロケ。シフトワイヤーは交換した。

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 今回一度だけではない、何度かに分けてやっていこうと。でもその第一回、いいとこまで行ったよね。

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 同じ級の選手から譲り受けたという自転車、通常背格好一緒なんだろうが・・・乗っている姿に何か違和感がある、もしかして?

 君リーチ長い?はいぼく、足は短いんですが、リーチは長いんです・・・。で、前の持ち主は?

 思い出したようにハッとして、そう、彼リーチが短いんです。短いけど踏み込みが良くて、気づくと懐にはいられてショートをよく打たれました・・・。

 だろうなあ、腕をたたんでどころじゃない、余った腕を持て余すかのように乗っていた姿が痛々しかった。

 なので、ステムを40ミリ伸ばして、こいつに変更。あと20ミリは出したいところだが・・・、まあ、今回はここまでに。

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 こんな不況の世の中に、こんな先の見えない世の中に、よくもまあ、若い二人が起業したもんだ。

 山火事の中の新芽・・・。

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 西荻にお近くの方、ご関心があるようでしたら是非に、訪ねていってみてください。

 今後は、自転車とボクシングとの関連を探ったり、自転車のフィッティングをコチラは自転車から、パーソナルトレーナーは体から接近するような展開ができることを願っています。

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 頑張れ若者!協同して生き残ろうぞ。
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電動メンテ・・・より重い自転車のスタンドとは



 学生・・・だったかな?遠い通学に使うと聞いたんだが。

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 パナソニック・・・、車体との割に小さいねえ、ロゴが。通常管状のフレームにこれでもか的にパナソニックアピールするもんで、単一電池に見えてしまうのは店主だけだろうか?なんて思ってしまうが。

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 電動自転車なんですね。若い学生が?と思いがちなんだが、たしかに日本の電動自転車は子育て号から発進して、そのイメージが根強いが。

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 こんなホイール形状からして、スポーツ系のクロスバイク原型の電動自転車というかんじですね。そういうイメージ作りをしていこうという方針があったんだろうと思います。

 欧州のEバイクというのがあって、これも電動自転車なんだが、こいつは日本とは規制が違うので、ガチのスポーツバイクとしての機能がある。

 本来なら、そうしたカテゴリーとして、電動自転車じゃなくて、Eバイクとして日本に確立していきたい分野なんだと思いますが・・・。なかなか難しいようです。

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 でもって、メンタなもんで、チェーンを交換したり、

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 スプロケを交換したり、中心の電動部分には手は出せませんが、周辺の自転車の部分については、普通に施工します。

 たまに電動部についても修理はできませんか?ときますが、それは珍しくお断りすることに。電動を扱っている店から、メーカーに送って、修理という、ショップには何もノウハウが残ろない、昨今主流のやり方には、あまり賛同したくはないということでね。

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 重いからブレーキも減りますね。こいつはVブレーキね。電動なら、油圧のディスクでもいいと思うがな。

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 あと、ワイヤー類もすべて交換、ギアやブレーキ自信の点検もして、普通通りのメンテなんだが。

 今回は、こうした重い電動自転車を止める際の珍しい、一本足スタンドを紹介しようと思います。

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 これですよ。郵便局の自転車や、ヤクルトおばさんの自転車などに使われている、営業用・・・でしょうね。いかにも頑丈そうだ。

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 このように使う、使い方は同じ。その先端は?

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 二点でしっかり大地を掴んでいる、重い電動の車体なんかにはもってこいだろうね。

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 後輪のシャフトに共締め、それに加えて裏プレートによる三点どめ。まあアルミのフレームにも付いた。今後の使用による変化もちょっと見ておきたい。

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 もともとついていたのがこれだとすると、まあ華奢だった・・・。よく倒れたんだと。重い電動自転車が倒れると、パーツのアチコチに破損が起こる。倒れないに越したことはないのだ!

 と、ところが・・・。

 この最強の一本足スタンド、たぶん数年前に当店が仕入れて、今回初の使用なんだが・・・、この初の使用がなんと、最後になってしまうということに。

 調べて見るに、廃盤とある・・・何?!せっかくこれから設置場として展開していこうと思ったのに・・・。


 まあ、気を落とさずに、何か探すよ・・・またね・・・。

西東京市 商工会なんかに行ってみた



 コロナを機に、補助金だ家賃補助だと、この手の話が湧いて出てきたようなんだが・・・。実は随分と前から、小難しい、紛らわしい名称でこの手のものがあったということだ。

 店主の同級生で、行政書士をやっているやつがいるんだが、そいつがもう数年、四年ほど前かな?補助金の話をもってきた。なんか機械とか入れないの?チラシでもいいんで宣伝とかはどう?ホームページをもっと充実させていたら?

 とまあ、何やかやと世話を焼いてくれるんだが、その背後に補助金制度というものがあったということが、最近身にしみてわかってきたということだった。

 そういや、そういや、お友達に手厚く、中抜き、使途不明当たり前、まずくなれば黒塗り、改竄おてのもの、という公金の使い方が随分と流行っているようだ。三十年以上前に首相をやめて、弔問外交するお友達もとっくにあの世にいるようなご老人の葬式に、一億近い公金を入れるんだと。

 元頭目は手下が首相になってくれたことで首が安泰ってなもんで、新薬がさぞや効いたそうでご機嫌がいいようだ。その新薬ってなんなんだ?どうせ頃合いを見計らって、三選目とか狙っているんじゃね?

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 とまあ、まだ暫くは体たらく連中の世が続きそうで、それに比べると、末端の補助金を管理している方々は実に生真面目だ。

 時に、そんくらいいいじゃんかよ!とあまりの細かさにイラッとするときもあるが、まあ、それが本来行政っていうもんだろうな。なんせ公金を扱っているんだからな。

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 ということで、宗旨替えをしたわけではないが、一度補助金なるものの恩恵とやらは、一体どうやったら受けられるのか?別に安倍昭恵と知り合わなくても、ちゃんとした制度に則って王道からどうやったら引っ張ってこられるのか?なんてことは体験しておいたほうがいいだろう、ということで、ここ数日、そんなことをやっていたんだな。

 正直5月頃からボチボチはじめ、6月に営業許可を取って以来、狸市は動き出している。もう10月、秋風はそろそろ冷たくなってきたぞ。さて、海の家的イメージだった狸市が、どうやったら生き残れるか?ということを考えると、屋根の設置、テント類による囲い、そして薪ストーブや煙突、火鉢などの暖房器具がなくして、厳冬を乗り切れるわけがない。

 となると、また屋根かけかよ・・・。それも半年持たないのはもう嫌だ・・・。もう少し長持ちをするものをしっかり作りたいよね。

 でもそれができるほどの売上力はまだ狸市にはない・・・。もうこうなったら自腹だよ、自腹。

 もちろん、自腹覚悟だよ、自腹。ね、今回の補助金申請だってシャレでやっているんだよ、取れればラッキーレベルで考える。

 そんな気持ちで書き上げた書類たち。

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 ズブの初めてなもんで、本日商工会にお邪魔して、事前審査というか書類の書き方なんぞをみてもらいに行ったんだな。

 ところが困ったことに、シャレのつもりで書いたもんの受けがいい・・・。一人の中小企業診断士さん、かつてこの補助金の審査員をやっていたこともあったそうなんだが、五段階評価で五をくれるんだと。

 僕だった五にしますよ、面白いから・・・と。

 確かに、一人で数百通を読まねばならない審査員さん、殆どの書類が、ドングリのようなサンプル書式をちょっといじったようなもんで、読みながらというか、目を通しながら、ハイハイそうかよ、と思っているに違いない。

 なら、多少外れても、オオ?なんじゃこりゃ?なになに?と思わせたほうがいいよね。ちょっとそんなことを意識して、書いたもんだったが、それが当たってしまったようだ。

 細かい書き直しなどを伝授され、後は補助金の降りる時期の問題など色々教えてもらったんだが・・・。

 五段階評価で五なんでしょ?・・・・なら提出してみるか?

 と、先程もっと読ませるべきところを加筆して、写真なんかもベタベタ張り込んで、なんとか完成まで持っていった。

 明日はプリントアウトに捺印して。元データとともに、提出しに行くべ。

 実はこの判断を後押ししてくれた方がいたんだが、もうその方はこうした補助金や、低金利貸出金を使って事業拡大難かをしているベテランでね・・・、なるほど、そういうことなのね・・・と、色々伝授していただきましたわ。

 今うちで使っているボンゴ・・・、あれも低金利貸出でかったんですよ。ただみたいな金利ですからね、そういうの使いながらやると、信用も増えるんで・・・。

 まあ、目からウロコといえばウロコだ。

 と同時に、今まで情弱ってなもんで、正直に自腹切っていたもんだわ。これを機に、商工会なんてもんに入会するっていうのもいいかもしれないね・・・。なんて思うようにもなってきた。

 個人事業主は、自分が防波堤なんだよね。何があってもその基本は変わらない。

 ただ、そうした防波堤に対してテトラポットじゃないが、緩和してくれる制度というものがあるらしい、ということが徐々にわかって来たわけだ。

 店主らのやっていることが営利であると同時に、何らかの社会貢献に役立っているというであれば、堂々とその手の制度を利用したっていいはずだろうね。

 今回の制度利用が押しうまく当たったら、同業というか、個人事業主の知り合いには吹聴して回ってやろうかな?なんて思う、使ってこその制度なんだ、卑屈になる必要など何一つない。堂堂と行けばいいのだ。

三段から八段へ ドミノまくり



 ホイールの大きさが逆ファニーになっていますね。あまり意図はわかりません。

 この車体、単なる子育て号ではありません。

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 このサドルと高さを見ると、結構乗っている方ということがわかりますね。

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 そしてこんなママチャリもどきに、船付きブレーキシューが付いています。自転車知ってますね。

 という方から、内装三段を内装八段にしてほしいという依頼が来たんです。

 ホイールの組み換え・・・だけで済む話ではない、それはそれは色々とドミノが起こるだろうなあ、と思われますが。

 で、実際起きました。

 内装八段のハブで組まれたホイールを持参。ただし、かつて理由は知らないが、シャフトを切ってしまった経緯があって、短いため使えないかも・・・ということだった。

 とすれば、遊星ギアまるごとシャフト交換できるのがシマノ式、それでやってもいいということに。ただ、それにはいくつか条件があるようで、それらの条件が揃わないと、一式交換ができないこともあるそうだ。

 そこで、預かった内装ギアでできることをしよう。ただし、やはり指摘通り来られたシャフトが短すぎる。

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 そこで本来なら、シャフト共締めされるフェンダーをシャフトから外し別のところで固定する。

 そして、

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 本来なら、ローラーブレーキをつけるところ、その厚みをなくすために、あえてローラーブレーキは付けないようにした。

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 子乗せの一部を加工し、板加工し台座を作り、後付でキャリパーブレーキを取り付けた。

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 その短いシャフトの節約計画が実り、

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 センタースタンドに交換する予定だった、両足スタンドは元に戻すことができた。

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 このカゴは使い続けたいという。ブレーキ取り付けの際には少し加工した。

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 これも持ち込みのシフター、八段となっている。ただ、この八段たしかに八段なんだが、ほしいギアが少し抜けてしまう印象もある。その間がほしいんだが・・・と思うことも。

 見た目も、管理も簡単で、軽量な外装をすすめるんだが、世には内装ファンという人たちもいるようだ。たしかに決定的なことが起きない限り、トラブルフリーではあるからな。

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 タイヤ交換以外は、ほとんど持ち込みで地味な施工なんだが、実に手間がかかっている。あっちをいじっては、こっちをいじりドミノがドミノを呼んでは倒していく・・・。地味だが・・・実に手が込んでいる・・・。


 

ラグジェアリー???とりあえずカーボン



 また件の謎黒コンポがやってくれました。

 噂にはきいてましたが、やることやってくれますね。別に店主は熱烈に熱望したわけではありませんが、あればあったで救われる人もいるかな?ということでね。

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 謎黒コンポのカーボンレバーバージョンであります。一気に高級感?らしく?見えてしまう?というところが味噌なんでしょうね。

 まあ、店主の本音からいうと、落車で一番打ちどころの多いレバーの先をなんでわざわざカーボンに?という疑問というか疑義というかがありますが、それは二十年近くカンパが作ってきたカーボン神話の上に乗っかったのかな?とも思いますね。

 カンパのカーボン熱はあのスクエアテーパー時代に作ったあの逆大理石模様のクランクですね。あのへんでやめておけばよかったんだが、今やディレーラーにまでカーボンづくし。それもカッコイイならまだしも、何かポリバケツの破片で作ってしまったような、安っぽさのほうが勝っているようにしか見えない。

 2000年の頃、STIに出し抜かれた感のあったカンパが、たしかにカーボン技術で取り返した感はありましたな。あと部分的にチタンを使って工芸色と軽量化を実現したりとかね。エルゴパワーも決してシマノのSTIの後追いではなくて、それなりのというか、断然独自路線、ブレーキの引きを守ったなんてのはすごいところだったんだが・・・。

 カンパはカーボンで抜きん出て、そのカーボンで沈んでいった感じがするのは店主だけかしら?

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 表の仕上げは、そこそこいいんでねーの?中にはロゴで台無し・・・なんて声もなくはないが、機能的には使ってみたいという人が、バラバラとでてきている、いい流れだ・・・。

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 このカーボンレバー部分については一本もろカーボンで作っているようですね。確かにアルミから比べると軽量化されている感じはします。

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 で、裏から見ると・・・こんな感じ。というわけで、コメントは差し控えたい、仮想の質問にはお答えを差し控えたい・・・、センサーが安っぽいという指摘は当たらない、センサーは深センのベンチャー起業であると聞いている・・・。

 でもってここだけじゃあない!

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 前もチラ見せしたかもしれないが、こいつ、のこれこれ!ショートリーチのリアディレーラーが神々しく見えるよね、何だ最近のやたらと離れたプーリーは?その内3つなったりしてな。

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 このプーリーの表プレートがカーボンもの。裏はというと、コメントは差し控えたい・・・。

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 そしてカーボンとは全く無縁のフロントメカ。一気に親しい印象だな。まあ、これでよしよしだ・・・。

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 プレス一発曲げという感じで、流石スラムから流れてきた会社だけあって、フロントディレーラーづくりの体たらくはお見事なもんだ、その中でも作り続けているんで、まあいいとしましょう。

 ということで、いま品薄になってしまっている、謎黒コンポのセンサーなんだが、カーボンパーツバージョンもあるということで、まずはシャレで使ってみたいという方なんかには、大分注目していただきたい内容ということで、また!

 来月にはフラットコンポが来るそうだ、実用車改造は、今後はみんなこの謎黒でやってやる!

通学用自転車 ツムラ



 箱が持ち込まれました。オークションを経由しているらしいですね。

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 この中に車体すべて入っているようですね。なんだろう?

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 緑の古めの車体だな、どうも。

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 つんつんつのだの自転車のようだな。もう四十年選手かもしれないね。こいつをまずは組み立てて、通学用自転車に買えるというのが、お役目。

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 通常この手の車体なら一本足スタンドを使うもんだが、学校の駐輪場に止める際には、こうした両足スタンドでないとダメな学校も多いそうだ。将棋倒しになる・・・見えるようだよね。

 ただし、ポン付けなんてできるわけがないので、

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 両足スタンドの取り付け部分を加工に加工を重ねて、取り付けますね。大変なんだぞー・・・・。

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 そして通学自転車とすれば、カゴも必需でしょう。リュックが入るくらいの大きめのものね。

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 元々はドロップだが、中学生の通学には、この手のプロムナードのほうが「学生らしい」。

 しかし、この「学生らしい」というのは、店主の中学生の時にも随分物議をかもしだしたもんだ。何が学生らしいのか?しかし、洗濯のしにくい制服とやらを着せるあの制度って一体なんだろう?

 決して安くはない服を成長期の子にあてがう。洗えないから、ピカピカに繊維が光ってしまう。不衛生だろう?そういえば、保健体育の記述で同じような指摘をして、丸をもらったことがある。

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 古いクランクが付いている・・・二枚。リアのスプロケとチェーンの交換もしようかと思ったが、UGという一時あった古い形式のスプロケだったもんで、全く互換性がない。ボスフリーならまだ今も作られているが、UGは陰も形もない。

 なので、チェーンのみ交換しても、ピッチが合わずに、歯飛びする可能性もあるので、交換は断念。

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 シフトは、Wレバー。現代の中学生が使うというのは・・・、まあ店主らも同じ年齢で同じような機構を使っていたんで、問題はないでしょうな。

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 ブレーキの調整と、シュー交換。止まれないといけませんからな。

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 古いせいか、前後輪ともに振れがすごかった。

 また700Cかと思ったが、よくみたら27インチ・・・一気にタイヤの選択肢がなくなった。これは少し乗ったら700Cでホイールを組み替えて、フリーハブも交換して、通常のスプロケの載るタイプにすれば、その後は今風の選択肢の多いパーツの中からタイヤはギア比を選択できるようになる。

 長い目で見て、こいつと付き合うなら、行く行くはそうした方がいいかと思いますな。

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 しかし現在の中学生の通学自転車にこいつを選ぶとは、いいセンスだと思うね。お父さん学生だった頃の自転車だ。それを今の子が乗る。雰囲気もいいね・・・、旧車にしかない味がある。

 こうした自転車を休みごとに、自分でちょこまか直して乗り続けるなんてことは、何よりも教育だろう。そして自転車で可能なことは、服にだって、楽器にだって、他の乗り物にだって、家にだって応用できる、と利口な子は教えなくても自分で学んでいくだろう。

 そうした子たちが、次にどんなものをビンテージを感じて、作っていくか?多分店主は見届けられないだろうが、まあいい、種らしきものは蒔いたということで・・・ね。

チェーン落ち対策 してみた



マークローザが売れました。再塗装して、あちこちチューンナップして売り出した車体でありますが。

 これを近所のロード乗り学生が購入、エアロポジションなんか取れたら相当走れると喜んではいますが、一つだけデカイ欠点が見つかった。

 それはチェーン落ち。特に外に落ちてしまうという。

 通常ならBBを長くするという選択肢もあるんだが、Qファクターがデカくなるのが嫌だ・・・と抜かす。

 なるほどね、じゃあ、別の対策か・・・。物理的に落ちないようにしてやろう。

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 ライトをつけるパーツを利用して、このように一部を90度に曲げる。この曲げでもってチェーンを落ちないようにする作戦だったんだが。

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 加工して、強力接着剤で付けて、木の万力に一晩取り付けて固定したんだが、どうも弱いね、開いてしまう。これだけでやるのは無理ということで、鉄板の力を借りることに。

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 幅が一緒だったもんで、この金具を使うことに。

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 まず万力で、まっすぐに伸ばしていく。

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 こいつを使って強制的に曲げていこうというわけね。

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 このプラスチックに鉄板を取り付けるために平ネジを使うんだが、それが深めに入るように、ドリルで面取りをいたします。

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 はい、このように平ネジを入れながら、面取りの深度を決めていきます。

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 先の伸ばした金具を直角に折り曲げて、ネジ山に通します。

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 ナット締め込んで、その力でプラスチックを直角に曲げていきます。余分なネジの部分は切り取って、完成!

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 プラが完全な直角にはなっていませんが・・・。機能的には問題ないでしょう。

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 クランプに取り付けます。これでわかったかな?装着の仕方や、狙いそのものが。

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 このように取り付けます。外落ちがよく起こるので、このように外側にまで伸ばして、落ちるのを邪魔する。内側に落ちる場合は、チェーンウォッチャーをやればいいんですが、外落ち防止のためのパーツはあまり見当たりませんね。

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 回しながら、どのへんの位置が適切かをみて、見当を付けます。

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 はい、これで少し走ってきてもらいました。当店から多摩湖まで往復してもらう。

 結果は、ペダルが縁石にぶつかった時にその勢いで一回外れたのみ、後は一切外れずに、実験は成功ということとなた。

 もう少し洗練して作れないかな?とも思うし、市販ものでも探せばありそうではある、フロントメカのような形をしたものなんかもね。

 でもまあ、この程度のものなら、自作しても面白いかもしれませんな。工作好きの方、参考になれば、どうぞ!

高齢者 子育て号にどうか?



 相当とんがった車体に見えるでしょうね。一体誰がこんな突っ張ったような自転車に乗るのでしょうか?

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 シートチューブぶっ倒れ過ぎだろう!のけぞりフレーム?

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 そしてのけぞりでも手が届くように、チョッパー系のハンドルが付いている。これは一昔前の不良が乗るような自転車か?

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 サスがあってもおかしくはないフォーク。自転車のハーレーかい?

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 機能的には普通なんだが、前がシングルで。

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 後ろが多段・・・。チェーンとスプロケ交換ぐらいしなさい、と思わずいいそうだが、今回はワイヤー類の交換で終わった。そんなことはどうでもいい。

 しかし、この一軒突っ張ったような車体、一昔前の不良が喜んので乗りそうな車体なんだが、意外と変な効用があるのに、お気づきか?

 それは・・・、年寄りにやさしい自転車なんじゃないか?または子育て号にはもってこいの車体なんじゃないか?ということなんであります?

 な、なんで?

 こんなとんがっている自転車が?

 それはここ。

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 のけぞったような格好で乗るこの自転車なんだが、そのせいか、サドルからペダルの距離が意外と適切な長さになっているということ。つまり膝に負担のかからない距離と言ってもいい、足をたたんで乗らないで済む車体と言ってもいい。

 そこまでは普通でいいんだが、次がすごい。

 このサドルとペダルの距離が適切であることがほぼ一番大切な自転車なんだが、通常それをやってしまうと、サドルの位置が高くなりすぎて、そこから地面に足をつけることが難しくなる。そのためスポーツ自転車で、停まる際一々サドルを外して前に降りる形を取るわけなんだが・・・。

 機敏な動きの出来にくい高齢者だとそれがうまくできないため、サドルに座った状態で、地面に足をベタづけできるような高さにサドルをセッティングしてしまう。そうなると今度は、サドルとペダルの距離が近くなるため膝に負担がかかるようになる。

 このジレンマをこの車体は克服してくれるのである。

 サドルの位置が後ろにあるため、ペダルとの適切な距離を取ることができると同時に。サドルの位置が低いので、

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 このように、座っている位置から、足を地面にベタ付できるということが可能となるのだ。

 これは理想的な車体であるともいえる、高齢者だけでなく、子供を載せる子育て号などにも、この形式は活かせるのではないか?と思うが・・・。

 ただ、車体の格好が・・・

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 一見やはり形がとんがっているため、どうしても過激な印象を与えてしまい、高齢者に向いている車体なんて到底思えないように見せてしまっているところが残念だね。

 あと一般の自転車とは、相当乗り味が異なるので、練習は必要だが・・・。超高齢社会真っ只中、六十代からこの一見へんちくりんな自転車の乗り方に慣れていけば、自転車寿命は長くなること請け合いだね。

 背もたれなんかつけてもいい、そうすれば踏力の反作用を背中で受けて、より大きなパワーを載せることができるんじゃないか?なんてね。

 どうせ生きるなら、健康であるに越したことはない。その健康に自転車は一枚も二枚もかんでいけるはずだ、自転車寿命を伸ばすことが健康寿命を伸ばすことにつながるとしたら、自転車できることはまだまだいっぱいあるはずだ。

 もっとアイデアを絞ろうぜい!

トレック実験 謎コンポ マードンナもんでしょ?



 たまにこういう車体が舞い込んでくることがあります。ご縁・・・と言うんでしょうか。なんで当店なんだろう?と思うことも暫し。

 託される方の心情、慮って余りある。

 といって、そのままにしておくのも、乗れる車体ですから。しっかり乗れるようにしましょう。それも、より先の未来に貢献するような形で・・・とちょっと大げさ。

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 トレックの最高峰モデルの、マドン。あのあたかも一人でお騒がせしたように人身御供として、自転車界を永久追放にあったアームストロング船長も後半に乗っていたはずというモデルです。

 こいつ乗ってみるとまあ、もうフレーム自身としての進化はこれ以上はないんじゃない?とおもえるかな?当店にあった、今や古潤のセカンドバイクとなっているFUJIのSSTも、あれもう十年は経っていますが、フレームとしての進化はトップクラスなんじゃないか?と思いますな。

 だからか・・・、今更ながら、フレームにもコンポにも影響を与えるディスク開発にシフトを切ったというのはね。

 今年もガン無視でしたが、遅れ馳せツールをやったようで、その車体の殆どが、ディスクだったようですね。複数いたであろう選手の声は封印。まあ、オリンピックも、ツールももはや企業イベントなもんで、企業ファーストは暗黙の了解でしょう。

 もちろん、ディスク化の選手にとってもメリットもあるということは十分認めた上での話ですが。なので、臆面もなく選手ファーストなんてことはいわんでもらいたいね。そうそう楽車が多かったらしいじゃない・・・。

 そう思うと、機材を限定した上で行われている競輪というものの価値も、再評価していいんじゃないか?なんて思ったりもする。

 まあ、競輪がなかったら、絶滅してもおかしくはないものだらけ。下手すれば鉄フレームだって・・・どうなったかわからない。

 もちろんあれじゃあ、自転車部品の製造メーカーはもうからないか・・・。とはいえ、ツールなどが開かれると、雑誌などが挙って機材特集といって、あれはまあ、プロトタイプなんかを見て消費を喚起する露骨な企画だろう?

 その間ってーのがないのかね?

 何が言いたいのかわからなくってきそうなんで、例えばあるタイプのレースは機材限定がはいる、ちょうどアワーレコードがメルクス時代の鉄自転車のノーマルホイールと限定されたように。鉄フレームと手組みホイール、変則8速以内限定とかのレース。これをシャレじゃなくて、マジでやるとか・・・。

 メカニックが大変か・・・。

 一定の完成度が出た機材なら、それ以上新しくしないで、消耗品等を補充する形で、営々と続ける。メリットは・・・、新旧選手の実力差がわかりやすい、ということと、そんなレースがそれなりの影響力をもってくると、素人衆にも製造パーツの選択肢の幅が増えるだろう・・・。

 一強大メーカーの思惑に、伝統ある競技が右往左往しなくても良くなるんじゃないか?

で、このトレックは78デュラのオールで組まれていた、

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 お決まりのボントレガーカーボンホイールだが・・・、

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 78のブレーキが付いている。これ出たて評判が良かったよね。ディスクじゃなーい!

 ところがなんだが、元々はTTバイク用に作られていたんで、ハンドル周りがエライ専門的な仕様なんだよね。

 これじゃあ、本当ごく一部の競技狂の一にしか行き渡らない・・・。なのでドロップとして出したい場合には、STIものがどうしても欲しいわけだ。

 ところが運悪く、その78STIが見つかってしまったんだな。そうなったら、そのもので組まざるを得なくなる。それもまた面白くない。

 というのは、まだ当店には秘密兵器があるからだ。

 といってももう秘密・・・ではなくなってきましたな。あの謎の黒コンポがある。10速のスプロケを履いたホイールがあるんだが、それを11速の謎コンポで引けないか?なんて今後の営業に響く実験がまだ残されているんだよね。

 と、なればやるしかない。

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 よし!謎コンポセンサー取り付け完了!!!

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 よし、相手にとって不足なし!ちなみに、この柄の部分がカーボンのもあるんですねえ、今回はアルミ使っていますが。

 そしてまずは78のディレーラーで実験したんですが、まあ一回りするまでもなく、蹴散らされました・・・。全く引きしろ合わず・・・。

 つまり、当たり前だが、この新生謎の黒コンポ、センサーですが、たぶん9速か?10速以上のシフターはシマノの新しいコンポ類の引きシロに合わせて作られているということですね。

 そうなると、ラインナップにあるセンサー7速、8速のシフターの引きシロを知りたくなりますねー・・・、それによって今後再生車体の動向に影響がでてくる・・・、すこぶる当店周りだけの話としてもね。

 そしてこの場合は、シフターとリアディレーラーを同時交換、ということだ。

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これにて、完了・・・と言っても見えにくいが。因みにスプロケは10速のまま。

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 でかくすると確認できますが、このディレーラーのプーリー回りの素材はカーボンです、だからなんだ!カーボンだってちょっとの落車でへし折れたら意味ねーぞ!

 ということで、予想は付いたんだが、11速のセンサーシフターで、センサーリアディレーラーを使えば、シマノ10速とのシンクロは可能ということだ!

 まあ、次は9速・・・、8速ぐらいまでやってみたいもんだが・・・。

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 どこをとっても、競技車体であります感満載でしょ?

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 78の頃は、シフトワイヤーが虫の触覚のようにSTIから伸びて交差していたんだな。あのシフトワイヤーにつかまって逃げる選手も一種の風物詩だった。カンパにゃできねーよ・・・ってなもんでね。

 ところが、その後そのシフターが内蔵式になって随分経つねえ。今は一切ハンドルシフター回りにワイヤーが見えないというすっきり状況になってきている。
 
 見慣れると、そちらがいいもんで、そういえば、オイラのレーサー虫の触覚だわ・・・これなんとかならない?なんていうご相談にはちょっと乗れるかもしれないね。

 急速でダメでも10足のスプロケに変えればいいってわけでしょ?見た目と機能もグレードアップということだ。

 そんなこんなで、幸か不孝か、当店回りに投げ回されてきた謎の黒コンポ、センサー。

 これからの使い勝手によって、再生運動は高まるだろうね。そして、今からもう言われていることだが、シマノは今後欠品の嵐が来るということね。

 完成車メーカーが全て抑えて、当店のような小売には降りてきにくくなるとか。

 上等じゃねーの!なら、謎の黒コンポでやってやるぜ!ドロップ、フラットなんでも来い!ってまだフラット来てないけど・・・。

リッチー化ける化ける

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 この写真の背景ということは、仮店舗時代の話ですね、五年以上前ということになります。

 もうこの西東京に来て、六年目・・・。青年すでに老い学全くなりがたし・・・、大した探求もしているわけでもないのに、人生の速さを感じます。

 これを磨きと塗装を合わせて仕上げたのが、

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 車体前を黒に、残りを磨きにという仕様でした。これには理由がありまして、トップチューブの脛に傷がある、その傷隠すためにパテ盛りするしかないので、流石にそこを磨きで見せることはないだろう、ということで、塗を入れたということです。

 さてこいつが六年ぶりかな?やってきて、また厚化粧をということで・・・、再度パテ盛りなんかもして、再塗装ということになりました。ただ、組付けパーツも大幅に交換するということもあったなあ。

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 今度は、濃いめのキャンディー仕上げ。

 この写真では、黒にしか見えませんが。

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 最近日の入りが早くなり、まさに釣瓶落としですな、気づくと薄暗い、色の出は悪い。そもそも写真自体に諦めている店主にとっては、光の云々などは関心に入ってこないんだが・・・。

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 光の下にもってくると、このように、うっすらと下がわかるというか、上塗りの深度がわかるという仕掛け。

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 という意味で、パッと見と、陽光下では違って見えるという塗装にしたんだが。

 その完成したフレームに

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 今流行りの、グラベル系にしたようですぞ。スプロケがでかいねえ。

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 前ギアはシングル、今風!

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 右はSTI、グラベルコンポのものですね。使い勝手が悪いわけがない。天下のシマノなんですから・・・。

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 そして反対がテクトロ。ブレーキレバーのみの仕様。よくこのテクトロ選びましたね。シマノのエアロブレーキではどうもバランスが良くない、今後この手の左右アンバランスはでてくると思いますが、左のブレーキレバーについてはよーく吟味したほうがいいですね。

 アームストロングの山岳用自転車以来、シマノ同士のそれは本当センスよくない印象ありです。

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 そしてまあ、今回はショートVにしておきましょうってことね。

 次回は、柳さんに台座作ってもらって、ディスク化、ホイール組などして大改造?って何年後かな?

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 しかし、五六年ごとに、自分の自転車を再塗装しては中身を変えて乗り続けるなんて、こんな選択肢もじつはあるんですねえ。

 それごとに写真を撮って保管して、これで七回目だ・・・なんて言う乗り方、楽しみ方、馴染み方・・・。これも新しい・・・と言えるかどうか?しらんが、自転車との関係の作り方として、大いにやってほしい、一つのあり方かと思います。

シートが・・・



記録によると、約一年前ですね、当店の屋根かけ構想が始まったのは。昨年の10月より消費税があがるということで、9月中に必要とわかる資材は購入しておこうということでした。

 そして、それまでにあった単管に、継ぎ足し継ぎ足しをしつつ、屋根のための骨格づくりをしていた。

 一人では大変なのはわかっていたものの、高所作業なんで、他の人を犠牲にはできない・・・。よほどでない限りは自分一人でやろうと、決意してやったんであります。以後二ヶ月以上は、とび職・・・もどきになりました。

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 設計図無しで、できるだけ手間をかけずに、現物合わせに徹底、水準器ぐらいかな?計測に使ったのは。

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 後ろ2/3は、ポリカの板を使い、手前の1/3は取り外しを前提にシートを張ったんであります。昨年9月10月と大きな台風が来たのを目の当たりにしたもんで、あまりの強風の際には着脱式にしたほうがいいだろうという判断でしたが・・・。

 ここが半年で、張替えになるという現実がありまして、今たいへん困っているという状態。

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 この春にすでにアチコチ損傷がでたもんで、初夏にまた一部を張り直したり、修正したりしたんですが、この9月には・・・

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 もうこれですわ・・・。

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 とめていたハトメがこの有様。

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 角なんてこんなにきれいに取れています・・・。メッシュ入りシートですぜ・・・。せめて年に一度くらいにしてほしいもんであります。

 さて、これをまたきれいに張り替えるか?こういうこともあろうと、余分のシートはしっかりおさえていはいますが。

 ただ危惧する事、2つありです。

 一つは、近づきつつある台風十二号・・・。十号ほど騒がれていませんが、こういう伏兵みたいなのが油断を誘い結果一番ひどかった・・・なんて事大いにあり得るんですね。

 昨年も被害としては、騒がれた10月のものよりも、9月のもののほうがデカかった・・・なので油断できない。

 その際に、このヨッチャレをしっかりしたものに直して、備えるか?という選択肢も十分ありえるんですが・・・。逆にヨレヨレを犠牲にして台風去ったあとに・・・という選択肢も。

 更に店内的な問題がまた一つありました、それとの調整というか折り合いをどうつけるか?というね。

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 つまり、いま屋根が張られていないここの部分にも、屋根かけ計画が持ち上がっている。冬に備えて、今ある狸市をどう変えていくか?今のままでしたら、春、夏から秋にかけての比較的温暖なときにはいいが、寒くなったら、わざわざ寒い野外で飲みたいと思わなくなるのは人情というもの。

 なれば、海の家的に季節限定にするか?それとも冬には冬の狸市のあり方を考えるか?という二択を迫られますが、まあ後者を取ることでしょうな。

 せっかく定着しつつある狸市、担当者の方々の生活費の一部にもなりつつある中で、寒くなったので、閉じます・・・はないでしょう。

 となれば、薪ストーブや、火鉢のような原初的暖房を用意して、郷愁を誘う暖かさの中で、ゆっくりしてもらうなんていう選択肢のほうがずっと現実的なんであります。
 
 となれば、ここに屋根をかける必要がでてきます、どうしても。さてそうなると増築なんで、接続部分については、一部取り外しまたは、その他の加工がどうしても起きてくる。その予定がたちつつある中で、既存の施設を完璧にしてしまうと、数週間でまたそこを解体、加工をしなくてはならなくなる・・・。

 それはあまり非効率とはいえない・・・。

 しかし、屋根が剥がれている状態を放っておくこともできません。さて・・・、最低応急はしないとね。次の台風に壊されるとしても・・・。

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 そうそう、この余分なトラロープ、こいつはシートのバタバタをこいつでおさえて、ハトメの負担を少なくしようとして確保したものだったが、それをやる前に、ハトメ撃沈だ・・・。

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 使っていなかった脇のハトメにトラロープを通して、両脇固定型としてまずはピンと張ることに。それまで引っ張っていた横ラインの角ハトメはご覧のように全くなくなりました、まあむしろ風に持ち上げられると大きな隙間があいて、そこから風が逃げてくれるだろう・・・ということに期待。

 ただ、それだけでは脇のめくり上がりが心配なので・・・。

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 文具のホッチキスで、二重同士をとめまくる。一体何本針の束を使ったことか・・・。

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 さてどこまで持つか・・・?冬想定の屋根掛けのあと、もう少し本格的な対策を考えるべきか?中には全てポリカにしろという案もあるが、それやると、足場作って・・・、日にちも、経費も相当かかるでしょうね・・・。

 さて、台風が過ぎてから考えるか・・・。

 しかしこんなことも、上がったり、下がったりしながら数時間かかってしまう。自転車屋は餅屋ではないからな・・・。

重い自転車には



 チューブ交換の依頼が来たんだが、この自転車は実に重いんです。

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 電動自転車なんで、重いんですが、こいつはまたさらに重い、フレームが重いから?よくわからないがとにかく重い。これの利用者の大半が子育て中の女性という、これ本当マジで持てるの?という重さです。

 異常すぎ・・・じゃない?とすら思えるほど、重い。

 それを後輪を外さないといけない、チューブ交換をすることになった。後輪を外すとなると、同時にスタンドも外さなければならなくなる、ということは、自転車は自立しなくなってしまうんですね。

 となるとどうするか?

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 こういうスタンドのようなものを使って、自立させる。

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 シートステーの下に横棒を挟み込むようにして立たせるんですが、重い自転車をやると、だいぶ不安定なんですね。

 というのも、15ミリのボルト外したりするのはかなり力がいるので、その反動で、ひっくり返ってしまったりするんですね。これだけ重いものがひっくり返るのは、非常に危険でもあります。腕を入れている最中にそういうことが起こると、チョットした怪我にまで発展するかもしれませんね。

 そこで・・・、何かもっといい方法で、自転車を立たせることができないか?

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 実は昨年屋根をかけた時、ウィンチを取り付けたんですね。二階に荷物をあげる際にこれを使おうと思いったんですが、これ利用できそうですね。

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 こいつを床までおろしてきて、それをシートステーに絡ませて、釣り上げる。

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 わかりにくいかもしれませんが、これで一応浮いているんです。はい、そうすれば不安定ながら、これで施工も可能になります。

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 やっぱりひっくり返りますね。でも、静かにひっくり返りましたんで、危険性はありません。倒れるようにひっくり返ると危険ですが・・・。

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 なので、縄のかけ方を変えました。これでひっくり返るようなことは起きませんでした。これ今後使えますね・・・。

 そして、この釣り方の工夫にもう一つ今回の工夫があります。

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 さて、車輪を外そうとすると、この内装三段のキャップを外さないといけないんですが、こいつはプラスのボルトで取り付けられています。

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 ところが、子乗せの足乗せとの距離があまりに短すぎるので、手持ちの最短のドライバーでも入りません。最悪、足乗せを外さないといけませんが、そのためにまた数本のボルトを外さないといけません、非常に面倒くさい。

 そこで、工夫、工具作るか・・・。

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 まあ、あまり使われていない、クズ系のプラスドライバー、こいつを使おう・・・。

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 炙るほどではないところで、トリャ!とばかり曲げる。こいつを・・・

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 多少癖が出ますが、そんなにトルクのかかっているボルトでもないので、ちょっと指添えて、力を逃さないように回すと、外れました。

 ここが外れると、15ミリのフィキシングボルトが外れ、共締めものが外れ、後輪を外すことができましたとさ・・・。

 こういう、ほぼ市販されていない工具を、こんな感じで作っておくと、ちょっと痒いところに手が届いて、時間短縮とかにも結びつく。

 パンク修理はタイヤ交換は、決して面白い仕事ではない、クリエイティブでもないんだが、こうしたちょっとしたことの積み重ねで、少しはマシな仕事にもなることもある。

 やっぱりどうせやるなら、楽しくやっていきたいもんだよね、どうせやるならよ。





 

ハンドル変えますか?!

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この状態で、引き取ったということで、これはもうこれで完成形・・・とも思えますが・・・。

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控えめのブルホーンが付いていました。簡素なブルホーンというか。競技性のまったく感じない形ですね。これはこれでこの車体にあってはいると思いますな。

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 ギドネットも付いて、なんか当店がやってもおかしくはない施工にも思えます。既視感というかね。

 ただ、ハンドルの形状というだけでなく、乗っている方のポジション感にちょっと合わない、なんか違和感があるというので、この辺を弄ることに。

 ご自分のポジションはだいぶご存知のようですね。と言っても厳密には時々刻々変わっていくのがポジションなんですが、大まかの好み、それ以上についての知見をもっておられるように感じます。

 その他自己独自の身体感覚というか、身体イメージを強くお持ちの方もいるようです、中には、んん?と思う方もいらっしゃいますが、そういう方には、そういう方主導で、ポジション出しをしていただくのがいいかと。

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 今回の一番の肝がここ。ステム10ミリ出し。エエ?たったの10ミリ?なら我慢できんじゃない?と思う人もいると思うし、実際そのくらいの長さなんて、どうにでも吸収できてしまうという方も多くおられるでしょう。

 ただ、この辺を極めて、細かくセッティングしていくと、この10ミリの差はデカイ、と思える方もいるんですねえ。

 まあ、そうなって来ると、先のように指摘した、実はポジションは時々刻々変わる、というのが極端ではあるが、なんとなく理解してもらえる域にいる方々ともいえる。

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 そしてハンドルは完全フラットタイプ。全くどこにも曲線がない、鉄棒のようなフラットバー。日東さんです、こういうものを愚直に作り続けるなんてとこも、老舗の強さとでもいいましょうか、と同時に、旧式形状と斬新な規格を取り混ぜる、例えば31.8のランドナーバーとかもシレッと作ってしまう、生き残り戦略としてやっているように思えます。

 自転車始めた人には、斬新なものだけで別にいいんです。ところが十年とかやり始め継続してくると、もっているパーツ、使っているパーツ類に規格のズレなどが起きてきたり、好みなどもちょっと定着しながらも、新しい形状や規格ものなんかにも興味を持ってみたり、試してみたくなったりと・・・。

 とまあ、色々あるわけです。つまり新旧の間にいるという人が、実は大半なんだな。そして新には厚みがないが、旧にはすごい分厚さがあるというこのアンバランス。それこそ五十年前の規格を後生大事に乗っている人から、その十分の一、五年前の規格で乗っているの人もいる。

 ね、実はほぼ大半のサイクリストというのは、それまで温めてきたポジションや、長年の好みや、ゆっくり変わっていく嗜好や、乗り方の変化、ジャンル横断的変化、そして老化や健康状態の変化などの晒されており、それらをゴソッと引きずりながら、自転車に乗り続けている、といっていいでしょうね。

 そういう人にとっては、新参メーカーが斬新なものをポッと作って、業界の話題を一気にさらい、一時ブームを作って、そして短期間に雲散霧消してしまうなんて現象には、仮に表面上の興味は取られることはあっても、深入りもできず、人によっては自分は切り捨てられているように感じるではないかしら?まあ、どうせ古いよ、俺には関係ねーな・・・と。

 それからすると日東さんなんて会社は、考えれば、ありがたいよね。旧式のスタイルはしっかり持っています、イヤ、今は彼らが守っている、とすらいえるかもしれませんな。日東さんが作らなくなったら、絶滅する・・・、そうしてものだらけ・・・ともいえるでしょうし。

 と同時に、新規格ものとのコラボ、ハイブリッドなんてもんも作ったり自ら企画したりしているようですね。

 これは、企画会議でも揉めただろうなあ・・・とか、これは思い切って断行したなあ、こういう形で旧式の継続を狙っているのか?と、作られている製品からその成立過程が溢れ出てきているような感じられるのは、店主だけではないはず。

 他のハンドル、ステム屋にそんなものづくり感じられます?皆さん新規開発、次世代規格先取りゲット!にはだいぶご熱心であられると思いますが・・・。

 話をフラットハンドルに戻します。

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 店主の好み・・・というよりも、多分身体的特徴・・・からなのか?長い間フラットバーを握るのは不得意なんであります。つまりフラットバーでの長距離はダメ・・・。

 でも、そんなに長くないなら、もちろん大丈夫。なので、車種によるますね。どうも手が横ものを握るのが苦手で、縦ものを握るように店主の体はできているんだと思います。

 懸垂も横棒一本でやるよりも、縦棒二本でやるほうが断然やりやすいですし。

 なので、好みと身体的特徴と、用途によってハンドル形状は選択できるということであります。

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 テクトロのちょっとおしゃれな、ブレーキレバー。一見華奢ですが、使えます!


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 ビリオンというブランドの、ローフィニッシュものですね。

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 前シングル、

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 リアもシングルの完全シングル仕様です。

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 あれ?このサドルは?

 ア、あったのを使っています。なるほど、10ミリのステムにこだわるわけだ。

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 フラット化完成。

 これはこれでの一つの完成形でもある、というスタイルに落ち着いた。暫しこれにて。

持ち込みピストフレーム 組み付け



 ポツンポツンと来ているということは・・・?ちょっとしたシングルへのより戻しなのか?単なる単発なのか?まあ、そんなことはどうでも良い。

 来たなー・・・。

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 ジロというメーカーのピストフレーム。再塗装だそうだ。

 中には、こうしたラグのあるフレームでは、そのカットをしっかり浮き出してほしいということで塗装を薄くするという選択肢もあるんですが、こいつはかなり厚目にかけているようですね。

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 ハンドルはプロムナード系、ちょっと重いなあ・・・、鉄のハンドルですね。でも走るフレームであれば、プロムナードでも相当走りますね。

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 今や貴重な天返しステム。これにドロップハンドルをつけていると、ステムを外してひっくり返すことができる。ドロップハンドルをひ繰り返すので、持ちての部分が相当高くなる、ちょっと間抜けな印象にもね。

 かつて、川崎競輪で走らせてもらっていた時、走行会が終わると、グランドの近くの選手などは、この天返しをひっくり返して、そのハンドルに決ッパを左右にかけて、ノーブレーキのままゆっくり帰宅していた光景を思い出しますね。

 のんびりしていたなあ・・・。

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 フォークに穴は開けずに、取り付け台座を使ったフロントブレーキ。

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 これも前は選手のためにしか作っていなかったんじゃないかな?と言っても、かつてのプロはフロントにはほとんどブレーキは取り付けなかったね。リアのみ、しかも蝶ネジで取り付けるタイプ。それだけで百キロ以上の街道練習に出てきたんですねえ・・・、今やったらもう大変ですが・・・。

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 リアブレーキ。最近リニューアルした強度を上げたアルミ板。まあ色々ご意見はあるでしょうな。

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 持ち込みホイールは、あったものを持ってこられたようで、ちょっとスポークの組み方なんかはおしゃれというか、すかしものですね。

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 このスポークだと、これは前後ペアだね。まあ、少し時間をかけて、後々変えていってもいいところかもしれません。

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 持ち込みの小ギアを付けます。もちろん固定ね、ただ少しというか、だいぶ重いかもしれないなあ・・・。これもまた乗りながら足とコースとを相談して、決めていくしかないね。

 渋谷に住んでいるというと、あそこは谷でしょ?どこ行くにも坂を登らないといけませんね。しかもダラダラの結構消耗するかもしれない坂。そもそも東京都内は坂が多い、これは憶えていたほうがいいでしょうね。

 山の手は坂で、下町は橋で道をおぼえよ、というのはタクシーの運転手の鉄則なんだとか。

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 チェーンはシルバー。クランクはプロ用デュラエース、BBもしっかりメンテのできる、カップアンドコーン式。

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 これが一台目ではないようなので、お好きなスタイルでお乗りなさいな、という感じ。一度はドロップハンドルに・・・なんていう、独りよがりのアドバイスは邪魔でしょうからね。

 シンプルなものに振れていくということは、ないことではないかもしれないが、だからといって、これが今後の何かの流れを象徴している・・・ともいいにくいだろう。

 まあ、どうでもいいが、自転車に対して幅広い嗜好性が確保されて、それが乗る人達の選択肢になっていければいいんだな。

 ピストもいいよ、本当何もないので、踏むしかない。その潔さはなんともいいもんだ。あとペダリング技術の向上にはもってこいだよ。いいホイールを購入して速くなったと錯覚するよりも、固定ギアを踏むことで得られる、ペダリング技術向上による、上達!こっちが本物なんだがね。

 ことに、ロードしか乗っていない方には、固定ギアは是非体験してほしい車体であります!

 固定に乗らないで、自転車乗った気になるなよ!なんてことはまでは、さすがに言わないが、まあ、乗ってみることは強力におすすめしますがね。

 

謎の黒コンポ グラベル版の使い方



 アルミフレームの、内装式かな?そんな自転車が持ち込まれましたね。通常のメンテかと思いきや。

 大改造の依頼でありました。

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 この内装をまずは外装に。ということになれば、ホイールを変えないといけませんぜ。それにまあドミノ的に色々出てきますねえ。

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 どうせなら、このフラットバーから、ドロップに変えましょうか?とどんどん嗜好が変わっていく。まあ、こちらも相当焚付もしたんでね。もちろん予算に縛りはあっても、こちらにはアレがありますんで・・・イヒヒヒヒ。

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 まずは後輪を組み直す。外装式のハブにしてね。そして、ディレーラーは何にしましょうかね?なんちゃって

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 はい、最近入ってきました、あの謎の黒コンポを使っています。形がカクカクしていて、好きな人には響く形でしょうね。

 こいつはグラベル、マウンテン系のコンポなんで、

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 ディレーラーのテンション調整が付いています。つまりすごいダートにいって、チェーンの暴れを防止したいときには、キツめに、そうでないときにはミドル、ローと三段階に調整ができる、こういう芸の細かいこともできるという意味では、ちょっと恐るべしなんだよね。

 代理店の方によると、この会社、ベンチャーであるためもあるんだが、実に意欲的だそうです、そして一番評価できるところが、仕事の速さということでした。

 通常、いいですねえ形にしましょう、となって実際に形になるのは三年後以降・・・なんてことは輪界ではアタリマエのことなんだが、この会社、メーカーは数ヶ月以内にちゃんと形にしてしまう。

 しかも新開発、リニューアル、マイナーチェンジもどれも速いとか。なので、コチラも何がどうしてどう変わったのか?ということをしっかり抑えないと、なにがなんだかわからなくなってしまう、そのくらい迅速対応なのだそうですよ、期待できますね。

 その内、シルバーもんでお願いします!なんて希望も叶えてくれるかもしれませんな。

 さて、この改造、一番手の混んだところは、ここ

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 ディスク化したことでしょうね。もちろん台座はありませんので、後付でね。

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 こんな感じでね。台座は鉄で作られた、ハブとシートステーに巻きつける二点どめの金具。

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 巻きつけ金具にはブッシュを入れてきつくして、ボルト二個で鬼じめ。試乗ではたわむことなし。

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 前はシングル一枚で、今風に。ということは?

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 シフターは?総右のみシフト可能な状態になっています。

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 コチラがシフトも兼ねているもの、タッチはスラムものそのもの。特にシフトアップは気に入るほど速く、コンコンコンとできる。シフトダウンはその分以上に押し込むので、ちょいと時間はかかるが、慣れると何でもない。

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 コチラは、ブレーキレバーのみ、シフトの機構はありません。ところが・・・

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 シフターとしての名残のバネなどが付いています。これ全く意味ありません。だったら外せばいいのに・・・。なんかシフター製造の過程で、途中からブレーキ専門ラインに持っていくんでしょうね、なので、途中まではシフターと同じ工程なんで、残っている、最初からブレーキ専門ラインを引くよりも、安くできるんじゃないのかな?たぶん。

 だからこの辺も見ておくといいですね、いつまでもこの調子で、無駄なシフター名残パーツを残してのブレーキレバーなのか?

 それとも、グラベルコンポが出ていく中で、専門ラインを引いても十分採算が取れるようになったら、もう少し中身空っぽな、ブレーキ専用レバーに変わるかもしれませんね、それも数ヶ月以内に・・・。

 なんてことを考えながら、この謎のコンポを載せていく。ブレーキはシマノ製のディスクにしたんで、縛りなし。

 クランクも元々付いていたチェーンリンクを薄歯に変えただけ。お手軽・・・とはいえないが、まあ、臨機応変に、パーツの入れ替えをせざるを得ない改造には、またよく向いた駆動系コンポともいえるかもしれませんね。

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 途中で、ロード系に近づけたほうがいいかな?とこの依頼者さん、一回ぶれたようですが、まあ、このフレームでロードも何もない、グラベル系というぐらいがちょうどいいんじゃないか?ということで、まずは一回この形になった。

 フロントのディスク化も、もしかしたら今後行われるかもしれないが、まずはこれまで。

 今回は公表していませんが、このセッティングで、謎の黒コンポの別の可能性も見えてきました。今や総コンポ・統一コンポが当たり前の時代になりましたが、ちょっと前までは、各パーツは得意な各メーカーが作っていて、それをどれをどう選択して、どう取り付けるか?なんてことやっていたんですね。

 今思えば、実に頭と手を使う施工の連続だったともいえます、それがちょっとまた戻ってきたような感じがしますね。もちろん黒コンポの中では、一定の統一性はありますが、実はそこにもちょっと揺さぶりをかけてみているんですが、なんとも反応が悪くない・・・。

 確実性が増しましたら、そんな内容の公表なんかもしれいいかもしれませんな。

 まずは、はじめてでしたね、謎の黒コンポグラベルバージョンの使い方、遊び方・・・でしょうか。ジャンジャン、いたずらしていきましょう!!!
 

謎の黒コンポ 東京初の展示会



 浅草橋の先の柳橋まで、ちょっと行ってきました。展示会ですよ、あの黒コンポの展示会。先日展示車体を作ったので、これはもっていかない手はないな、ということで西東京から自転車乗って、はるばる柳橋まで行きましたよ。

 ちょうど隅田川を挟んで、すぐそこに両国国技館が見えるところですね。

 当店を出て、ひたすら新青梅街道をまっしぐら、目白を通って、小石川、後楽園裏から御茶ノ水、秋葉原を超えていくと浅草橋駅ですね・・・。

 あの辺に行くと、昨日今日ではないような古めの店があったりして、いいですえ。もって街作りという意味でも、そうした保護なりをやっておくべきだったんじゃない?とも思いますがね。

 会場、東商センターという建物ですね、到着です、一時間半ちょっと・・・という感じですね。

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 そこの三階で、展示会がやっていました。

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 イヤーすごい種類がありすぎて、もう、細かいところをつついてもしょうがないということで、まず全体を見るという感じですかね。

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 フラット系のためのリアディレーラー、このコンポには、ロード、グラベル、マウンテンとすべてに対応する商品がありますね。

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 今や珍しいショートゲージのリアディレーラーもある。

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 代理店の方によると、とにかくものメーカーの動きが早い。通常この業界では、やりますか!となってから実現するのに三年はかかるのが、このメーカーは数カ月で、しっかり形にしてしまう。

 メンバーも少数精鋭のようで、人柄もなかなか、スラム系から来ているようなので、その影響は相当あるということですね。

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 かなり凝ったリアディレーラーに比べると、フロントディレーラーの作りは・・・、というところ。これもスラムの流れから来ていますね。どうも前シングルにしていく臭がする。

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 その実、3速用のフロントディレーラーもしっかり作っている・・・。

 ちなみに作っている多段は、12速、11速、10速、9速、8速、7速は作っている、驚くのが13速を独自に作っているというのがすごい、そのやる気というのかな?チェーンは12速用のもので流用、独自に13速のスプロケを作っているところもやる気は買える。

 ただ、スプロケづくりの完成度は道遠しのようだ。

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 このメーカーの現在、そして近未来の話なんかも十分聞けまして、面白かったですね。

 電動コンポも、ウソ!という値段ですでにできているとか。この3月の台北ショーで華々しくデビューをしようとしていた矢先、コロナで潰された・・・。

 そう、今まで二年以上台湾の展示会に参加してきたが、このメーカーを見たことがない。別のコンポメーカーのWOOというところは、複数回あったことがあって、ものづくりも面白いんだが、ロットでかすぎて、手が出せなかった。

 それがいきなりこんなメーカーが飛び出てきた・・・、驚きだ。

 後は、今後のものづくりの要望ということの話も、シルバー・・・、謎の黒コンポというこいつが、謎の銀コンポにもなってくれれば、これは申し分ないんんだが・・・ね。

 後はブラケットや、プーリーといったもののスモールパーツ展開の要望なんかもすでに出しているようだ。

 そして、すごいのはメーカー名を消すこと、別名をつけることの可能性なんかの話もすでに出ているということで、かなり小回りがききそうだ。

 すごい可能性がありますな・・・。

 ということなので、今後この謎メーカーを少し追いかけていこうかと思う次第、実用車改造なんて、全てコイツでやってやろうかしら?

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 その他、ついでにあった、おもしろパーツがあった。超軽量サドル・・・、

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 もちろん百グラムは切っている、そして体重制限もある。元々、腰に問題のある選手のため、その状況条件にあった一個を作る手作りサドル屋さんなんだそうだが、メジャーデビュー?を果たすようだ。

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 ケブラーよりも軽くて、強度の高い繊維。こいつで何を作るか?

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 なんとスポーク代わりに使うということで、こいつは面白かったねえ。

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 片側を結んでいるのか?して固定し、こいつがねじれないようにニップルを回していく、ということで、もってみると非常に軽い。そしてこの繊維のテンションはビンビンだわ。

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 後は、名前を入れられるホイールですね。本の小ロットから作れるということです、特徴出したい店などは面白いかもしれませんね。

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 会場もそこそこ広かったので、乗っていった謎コンポ車体を試乗しながら、その感触を確かめてくれる人も出て、まあ持っていった甲斐があったというものです。

 暫くだべって戻ってきました。今後シマノの欠品が一年以上続くという予想が出ているとか、その煽りを受けて、このメーカーにも完成車メーカーから相当のオファーが来て、今現在実はテンテコ舞の状態なんだそうだ。

 たしかに今後シマノの欠品は現実問題となって、店主らの仕事にも影響を与えていくものと、推測できる。

 そういう意味で、イヤ、それ以外の意味でも、イヤイヤ、それ以上の意味でも、このコンポには直付けで、色々遊んでいきたいですね、折角できた、第四の選択肢なんですからな。

舐めんじゃねーよ!



 一つちょっと特殊目の施工をして公表すると、依頼が続くことがあります、ちょっと物珍しかったり、画期的だったりすると、なんでまた・・・と思うくらいに断続的に来ることもある。

 潜在的に必要とされている施工なのかもしれませんが・・・。

 で、やってきたのが、舐めたネジ回し・・・、またかよ・・・、そういえば数日前にやったよな・・・あれの残響かな?

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 今度はアヘッドステムの下ネジが舐めているという。四ミリの六角であけるネジ、小さいわ。最初電話で問い合わせが来た時、まあほぼ諦めてください、でも何もしないで諦めるより何とか接近してみたいというのであれば、どうぞ。

 ちょっと突き放したような言い方で電話を切ったんでありますね。話の様子ではほぼできそうにないので・・・。ところがその日の内にやってこられた。諦めきれなかったんでしょうね・・・。

 とまあ、逆ネジ回しだのいくつか取り出し工具のようなものも持参してきたが、そんなものネジの中心に垂直に穴を開けないと使えない代物なんで、旋盤で回転させることもできないようなこんなところに使える望みは少ないね、ということで、お返しした。

 店主の中でも、今回は無理だろう・・・、多少傷が付いてもいいなら、裏切断で・・・なんとか回せないものか?とも考えたが、なんともどう考えても望み薄なのだ・・・。

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 先日紹介した、ジャリジャリ入りの抵抗増やしケミカル・・・。今回こいつを投入しましたが、なんとも締まらない。未だこいつで成功した試しなし・・・、まだまだ期待したいところなんだが。

 いろいろ考えて、色々試したんだが・・・、なんともうまくいかない。

 でもまあ、光明というものは見えてくるときもある。

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 こういう工具は、その場に応じて作るもの・・・、既存のものを利用する手もあるが、あまりに特殊な場面だと、そうしたものが全く手も足も出ないことがある。

 そういう場合には、何らかを自作するしかない。そんでもって、自作した工具で
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 なんとか回すことができた。

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 これが抜けたネジ、六角部分が完全に舐めている、本当舐めてんじゃねーよ・・・。

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 この持ち主の方は、関心なことに、自分の車体に相当愛着をもっているようだし、それなりの手も自ら入れているようだ。ところが、このネジ見て気づきませんか?

 どうもオーバートルクの施工グセがあるようですね。必要以上に、回してしまう、しかもしっかり工具しかるべき位置から?と思わせるようなところからなのか?

 ちょっとというか、だいぶその辺は気をつけたほうがいいでしょうね、低トルクのトルクレンチでも購入して、その辺を身につけたらいかがでしょうかね?

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 その後ついでに、ヘッドパーツの打ち替えもやりました。

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 これで依頼内容はほぼ完了かな?

 オット、舐めたネジは取り替えないといけませんね。

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 このように、ちょっと長いものしかなかったんで、後はご自分で切ってくださいな。仕事残しておきます。

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 完成車から、だいぶ自分でいじっているようですね。アルテが付いていました、取り替えたそうです。

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 クランクがXTの3枚もの、なので今のシフターでは対応できないので、

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 このように、3枚対応のWレバーを付けています、ということは・・・

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 左のアルテグラSTIは、なんとも贅沢なブレーキレバーとしてのみの仕様となっているようですね。

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 ご自分で弄るのもだいぶお好きなようで、失敗を恐れず、どんどん弄りながら、色々と覚えていってもらいたいですが、もう少し詰めてやってやったらいいだろうという箇所も散見します・・・。

 まあ、そんなことも含め、めげずに愛車に対していってください。ちゃんといじれるようになるのって、必ずそういう過程を踏むわけで、ここを踏まないメカニックなんていませんからね、絶対に。

 とはいえ・・・、暫く舐めネジはやりたくないですね。

 ですから、一言言っておきます、舐めんじゃねーよ!!!!!

キャニオン考 新商売



 ドイツのメーカーだそうで、その割にCなんてドイツ語にはそぐわない文字が冒頭で使われている。ある意味外来語扱いということなのかな?

 このメーカーは、イベントなどで企画展として出店しているのは何度か見かけたが、このメーカー独自のやり方というものがあるらしい。

 詳しくは知らないが、どうも実店舗を持たないという方針らしい。つまり、基本販売はネット上で行われているということだ。なるほど、出店経費はかからない、これはメーカーとしては大きい。

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実際に購入した人の話を聞いてみた。暗いので黒く見えるが・・・、実際は、

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 濃いめの紫といったところ、店主好みの色使いをこの車体はしていた。この色が気に入って、思わずポチッとやってしまったという。

 そしてドイツから送られてきた。箱から出して、マニュアル等に従い、自分で組み立てたということだ。値段も聞いて驚いた、このスペックでその値段・・・、働いているものなら手が出そうな、ちょうどいい価格帯ともいえるかも。

 組み立てただけじゃなくて、それに乗って、当店までやってきたわけなんで、もうそれだけで、完成車を通販で売るなんて奇跡的なことを実現しているといっていいだろうね。

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 フルカーボンの車体に、フルアルテグラで組んである。まあ、隙きがないというのはこのことだろうと思うね。

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 ホイールもDTもんで、しっかりできているし、オイル引きのディスクブレーキときている。

 まあ、非の打ち所がない、といえば、まさにそうだ。ある意味、堅実すぎて面白くもおかしくもない。いかにもドイツらしいといえばそうなんだが、このどうしようもないほどの堅実さが、奇跡のようなロードバイク通販を実現しているともいえるんでしょうね。

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 実際なんで、この車体がもってこられたか?というと、自分で組んだんで、ちょっと点検してほしいということだったんですね。

 で見てみたんだが・・・、結論からすればいいんでねーの?というところ。

 この状態で乗って、あれ?と気づくライダーはまあ、ほとんどいないでしょうね。そのくらいの完成度にもっていくぐらいの下組をして、送っている、ということでしょうね。すばらしい!

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 では、全くいじらなかったか?というと、店主はいじりました。自分好みにするために・・・。

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 インデックスの調整ですね、これはシフトのタッチの問題・・・というか、タッチの好みの問題というレベルのものでありますが・・・。シフターをぶつけるように使うか、少しそこにしなりを加えるか?ということの問題ね。

 店主は後者を好むので、そのそのようにいじりました。

 それと・・・、ローギアのチェーンのかかりに少し陰りがある、これも放っておいても・・・、まあ気づかれることはないレベルかな?でもそのままにしておくと、将来的にちょっと問題となるかも・・・ということで。

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 ハンガーの修正をいたしました。精度の出る修正工具を使ってね。ほんの数ミリ以内の修正をやりまして、その陰りをとったということであります。

 輸送中にリアディレーラー回りがちょっと曲がるということは、あるかもしれない・・・、今後この手の自転車には、その辺を重視して見る必要はあるかもしれませんね。

 とはいえ、キャニオン、これからの自転車販売等に関して、大いなる影響を与えていく?または今後の典型になっていくのかもしれませんね・・・。
 
 そして、形式的には同じ業界にいる、当店のようなところは、さて、またどうそうした事態に対応していこうか?ということを考えるわけであります。

 キャニオンには、総メンテなどを自転車本体を送って行うサービスがあるそうです、そうしたこともまた先駆的なんでしょうね。でも、一々送るのもねえ・・・、ちょっとしたトラブル、とすら言えないような音鳴りのような状態とか、実際人を乗せて何十キロも移動するんですから、色々起こるわけですね、その際ごとにわざわざ箱に詰め込んで送付する?なんて、大げさすぎるよね。

 そこには隙間がある。現物を見た上でのちょっとしたアドバイス、肉声やら、微調整いったぬくもりのようなものは、初心者には初心者なりの、上級者には上級者なりのものが必要だろうとはおもう。

 最後は人だ、最後は人の手だ、と亡くなった師匠が言っていた。ここにもまたその名言が生きている、大手では永久に埋められない隙間に、少店舗の存在意義はあるんだろう、その隙間は横に広げてはならぬ、より深くへ・・・だ。それが鉄則だ。

謎の黒コンポ日本代理店成立企画の展示会だよ!



 シマノ、カンパ、スラムに続く第四の選択肢として、店主もこの約半年間注目しているのが、この謎の黒コンポというやつ。コンポとはいうが、クランクとブレーキがない、もちろんハブなどいうまでもないが・・・。

 そこにどこのクランクを付けて、ブレーキをあてがうか?というところに、選択者の独自性が出てくる・・・ということにしておこう。

 そういう意味で第四といういはまだ・・・なんだが、使える駆動系コンポとしては、もっと注目されてもいいはず。

 現に・・・

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 店主はちょっと前に、試乗車お兼ねて、の黒コンポで作られた自転車を一台作ったわけだ。ビアンキのカーボンバッグというやつね。

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 リアディレーラー回りが特に凝っている。と同時に、

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 このシフターも、操作感はスラムに酷似といえ、かなり快適にスパスパ決まってくれているんですよね。

 シフターもディレーラーもある意味申し分のない、後はどのくらいの耐久性があるか?ということくらいかな・

 または、発想はスラムのパクリだが、技術的には自分たちで特許を取得しているということで、研究開発にも力が入っているようだね。

 実にラインナップが多く、どこを限定するか?今後日本代理店の方で、ショップの意見などをききながら、徐々に決めていく?ようでありますね。

 そうした中で、ショップ限定のようですが、展示会が開かれるとか。よろしく!

 日時は 9月16日水曜日朝10時から場所は、

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 こちらです!

 といっても見えにくいですね、浅草橋の東商センターというところです、再度地図ではこちらになりますので、ご参考にして下さい。

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 噂のコンポを直で見られる、触れます!実はすごいラインナップあるようで、12速も当たり前にありますし、なんとその上の13速というものもすでに作っている。

 今年の三月台北ショーで打ち上げようと思っていたのが、オール電動コンポだそうだ。開発意欲もあるし、使い勝手も悪くはない。後は、ユーザーとして、このコンポや会社をいかに育てていくか?なんてとこも面白い。

 もう一度繰り返しますが、一応ショップ限定、東商センターにて、9月16日水曜日、午前10時から・・・謎の黒コンポの展示会がありますので、ご興味のある人は、イエショップさんは是非足をお運びください!

舐めちゃあいけない



 意外と浅いのかな?ステムのキャップボルトが舐めてしまった、という依頼。

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 四ミリ・・・ここはトルクをかけるところでないので、それでも悪くはないが、六角が小さいと、やはり舐める確率は高くなる。

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 自分でも開けようとした形跡はある。キャップは諦めて、ボルトだけを抜こうとして格闘したあとね。なるほど・・・。

 色々やり方はあるだろうが、まずはケミカル上の正攻法・・・、まあ正攻法というと壊さずに開けられないか?ということを考える。

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 これは、舐めたネジ山に垂らすと抵抗が増えて、回る確率が上がるという、ケミカル。

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 で、こいつは四ミリのレンチなんだが、縦筋が入って、舐めた六角にも多少対応できるとうたわれているもんだが、これと合わせ技でどうか?

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 ジャキジャキいう感じの重くてドロっとしたゲル状のものがでてきたんだが・・・。どうも六角の穴が浅すぎて、レンチも何も全く立つ気配がない・・・。
 
 作戦を変えよう。持ち主が奮闘して作った、横の平行溝筋・・・、こいつを利用しよう。

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 こいつは、噛み付きの歯の構造で、よく頭の取れたネジなどをしっかり掴んでくれる、掴んで回しながら取る、そのための専用工具、その名をネジザウルスという。まあよくできた工具に違いない。

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 若干溝を使って、ネジの頭はつかむんだが、こいつを回すだけのトルクをかけると、さしもの噛み付きも外れてしまう。

 こいつもダメか・・・。

 なれば、もう壊しながら取るしかあるまい。

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 持ち主が引いた平行溝をより深く長くするようにしながら、抜くネジの形を四角に整形していく。

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 そして四角くなった平ネジを回すために周りを薄く肉抜きしていく、強い回転力を持つ工具なので、モーターにもっていかれないように、気をつけないと。

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 四角の平ネジをモンキーで掴んで、横に回していく。肉抜きをしたもんで、工具も少しずつ、回していける。

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 外れた・・・、何とかね。

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 肉抜きされたキャップに、四角く削られたボルト・・・。

 まあ、何とか外せました。他に、ここにドリルを立てて、逆ネジを切っていくという方法もなくはないが、ボール盤を使わずに、まっすぐドリルを入れていくことの難しさ。一定以上深く入れていかないと、逆ネジヘリサートも入っていかない・・・。実に難しい施工ともいえるね。

 ということで、舐めちゃあいけない・・・、と言っても舐めてしまうのが、この手のボルト類・・・、重層的な形で、こうしたネジ類に対する対策をもっと分厚くしていかないとね・・・と思うこの頃なのである。


謎の黒コンポ 日本代理店誕生企画 試乗車作成!



 いやー、ついに作ってしまった・・・。ビアンキのアルミフレームですよ!

 しかも!しかも、単なるアルミフレームじゃない。

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 今や完全絶滅種の、幻のともいっていい、カーボンバックのビアンキアルミフレームなのだ!それだけでも価値があるというのに・・・。

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 乗せたコンポが、あの謎の黒コンポというやつですよ。と言っても、完全統一コンポじゃないところがまた、面白いといえば、面白い。

 ブレーキと、クランク回りは選択の余地がある。

 でもって、この手元変則なんだが、内容はスラムそっくりさんといっていい。ダブルタップ方式という。カンパもシマノもシフトアップとダウンのスイッチが、シフターには必ず一つずつ付いている。

 ところがスラムとこの謎コンポは、スイッチは一つのみ。この一つのスイッチの押しの強弱で、シフトアップとシフトダウンができるというもの、ある種画期的だったスラムの形式を採用したということね。

 と言っても、採用したのはアイデアだけで、中身は独自の特許はとっているんだと・・・。

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 右シフトは11速用のシフター、そして左はフロント二枚のシフターとなっています。ブレーキの引きも悪くはない。

 扱いもこれまた悪くはない。シフトもちゃんと決まります。セッティングにもよるんだが、決まります。

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 シマノ11速用のスプロケと完全対応するので、スプロケは制度のいいシマノをつかい。このディレーラー・・・、全く文句なし。作りも見た目も決して安っぽくない。かなり気合の入った作りだと思います。


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 リアから比べると、フロントが若干チャチくも感じられるところも、スラムと酷似しているかもな。でもちゃんとトリムするし、変速効率も悪くはない。

 ということで、謎の黒コンポというと、これが以上ということなのだ。つまり、シフターと前後ディレーラーということね。

 となると、先にもいったように、クランクと、ブレーキは自分で選ばないといけなくなる。

 もちろん、シマノでもいいし、スラムでもいい、まあカンパだって大丈夫でしょう・・・。ということで、後は好きなメーカーのパーツを組み合わせるというのもありでしょうね。

 今回はどうせ謎つながりなら、謎クランク・・・、

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 別名、鳥の巣クランクというものを取り付けた。コンパクトな歯数に、構造はホローテックⅡとほぼ同じ。ある種あれよりも融通がききますね。使いやすいんだよね、意外と。

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 もう一つ、ブレーキも本来ならテクトロ系を取り付けたかったんだが、謎つながりで、謎メーカーのダブルピボット、ダイレクトドライブ系バージョンのブレーキを取り付けた。

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 素材自体や、仕上げなどに多少の難はありそうだが、効きはほぼ使える程度でよい。

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 ホイールは珍しく、マビック完組もの、まあいいか。

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 フレーム自体は500と小さいが、ステムを長くし、試乗車としても使えるように・・・と。

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 小さいフレームででかく乗るのが好きな店主からすると、結構いい好みの車体となってしまった、やばいなあ・・・。。

 そしてコンポ類だが、まだほんの少しの調整はいるかもしれないが、そこそこ使い勝手に不満はない、むしろいいくらいかもしれないね。

 フレームによって、かって知ったる、ありきたりなソラを載せるくらいなら、こっちのほうが断然面白いかもしれないね。

 そんなコンポに日本の代理店が付いた。ようやく、国内の卸販売サービスを受けることができるようになった。それまでは一本釣りだったが、代理店が付いてくれるとなると、何かとありがたい。

 なんともこのコンポを第四の選択肢として、ちゃんと国内で確立できるように、していかないとねえ。

 そんなこんなで、まずは乗って使わないとわからない、というところから、試乗車体を作ってみたので、ご希望の方は、ぜひご来店の際、一言声をおかけください。

 同時に販売も・・・しておりますので、とっとと売れてしまうかもれませんな。

 そして、今後ともこの黒コンポの情報を流していこうと思います。どうも来週あたり、すごい展開がありそうなのだ、楽しみなり!

 

カーボン自転車 事故事情



もしクロモリフレームで車との接触事故を起こしたら・・・、当店の対応は、まずすべてパーツを外して、フレームフォーク単体にしてから、柳さんに渡して、計測してもらう。その結果によって、狂いを修正、パイプの差し替えなどをして、まずはフレームを直してから、再度パーツを組み付けて、完成車として戻していく。

 アルミフレームだと、同じく計測してくるがあれば・・・修正は難しいので、フレーム交換等の段取りを付けていく。

 さて、カーボン車体だとどうなるだろうか?大きく凹んでいたり、折れたり、一部が消えたりしていたら、もうフレームとしては廃車ということになるでしょう、これは単純な話。

 ところが、車との接触事故を起こして、そうした目視で確認できる典型的な破損がない場合どうするか?

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 見た目ではほとんどが破損がない・・・、でもカーボンの場合、複数のカーボン繊維が層となってできているため、一番上に破損が見えなくても、他の層に破損や破断が起来ているという可能性は捨てきれないと言います。

 風で自転車が倒れた、位は大丈夫でしょうが、三十キロで走っていてブロック塀に正面衝突した・・・とかになると、ちょっとどうしていいかわからなくなりますね。

 レースやツーリング大会で落車に巻き込まれたりした学生もだいぶ過去にいましたが、泣きっ面で、大丈夫でしょうか?と聞かれても、明確な応えなど出しようもない。

 ここ何度か、車との接触事故を起こしたカーボン車体の案件を担当したが・・・。

 それらすべて、一見なんともないように見える・・・というフレームフォークなんであります。補償の見積もり書いてくれ、と言われても・・・たいへん困るわけであります。

 そういう場合には、カーボン車体の非破壊検査をしてくれるところに、外注して、見てもらうことになります、もちろん有料です・・・、相当の。

 見てもらうためには、まずショップですべてパーツ類を外さないといけません。

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 そして、カーボンでできたパーツ類の荷造りをして、外注業者に出すことになります。

 それが戻ってきて、白だったら、再度パーツで組み付けて完成車にしないといけません。これだけでも馬鹿にならない経費がかかります。

 それを見積もりとして提出しますか?ということになると、結構揉めるというか、その段階から両者の間で激しいやり取りに展開する場合もあるようですね。

 フレームフォーク単体外注に出して、再度組み付けるなんてことしたら、送料、梱包料、ダンボール代などを考慮しても七、八万はかかるでしょうね。

 それにカーボンホイールなど前後加えると十万は超えてしまうでしょう・・・。

 そして、その結果が白で組み付けられればまだ、いいほうだ。もし黒の判断が出た場合、その時点で廃車となり、更に新しい別のフレームやパーツ類の代替という別の補償交渉に入らないといけない。

 相手からすれば、全損だったら二十万で済んだところが、もしかして破損していない可能性にかけたばかりに、結局は全損プラス検査料経費を負担しなくてはならなくなる。

 これはもう博打に近いとも言えますね。

 一方被害者からすれば、事故前の状態に戻してほしい、というのが切なる願いでしょう。なので、検査で白て出れば、再組付けしてそれでいいです、となるでしょう。

 そして万が一ダメだとしたら、ちゃんと乗れるフレームに取り替えてほしい、という気持ちにもなると思います。ちなみに内部に破損があるかもしれないフレームに乗り続けることは、させてはいけない・・・、少なくとも店として、事故車を預かって、少なくとも事故前の状態に戻して、その人の自転車生活を取り戻すことを目指すものとしては、それはできない、ときっぱりいえる。

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 さて、どうするか?

 まずは、カーボン車体に乗っている方、まあ、その他も含め、事故を絶対に起こさないよう、常に気を配って自転車生活をお送りください。

 そして、カーボン車体に乗っている方は、仮に事故が起きたとしたら、破損が十分に確認できない場合には、このような事態になるかもしれない、という可能性については、十分に認識おいてください。

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 実際、今まで、言われるところの非破壊検査をしてほしいという依頼は受けたことはない、見積もりは作ったことありますが、実際に依頼というところになると、色んな事情がその前に立ちはだかるようですな。

 なんのかんのと、バラしたまま自転車をそのまま引き取りに来るというケースが続いている・・・。もちろん、見積作成料、その他の手数料はいただきますが。

 保険屋さん依頼で来る、第三者機関のような調査員さんが来ても、同じ話になりますね。とりあえず、カーボン車体で接触がありましたら、できる限り非破壊検査してください、という報告書を書いて提出する場合が多いということです。

 ミスミス乗れるものを廃車にするのは忍びない、安全が保証されるなら、乗り続けたい。これって普通の人の感覚だと思いますしね。

 一方保険屋さんの方も、こういうことならいっそのこと折れてくれたり割れてくれる方が、スッキリ賠償できるのに・・・と大変頭を悩ましている様子でした。

 もう一度確認しますね、カーボン車体をお乗りで、車等と接触して転倒して、車体に思うほどの傷や破損なければ、安全に乗るために非破壊検査等をする必要がでてきます。その費用も解体や梱包送料を含むと馬鹿にならない値段になります。

 補償交渉が難航する可能性も現にありますので、まずは事故を起こさないように最善を尽くすこと、仮に起きてしまった時には、それなりの覚悟をもって対応すること・・・ということでしょうか?

 軽さや、硬さや、走行性能などカーボン車体には何かといい話しかつきまといませんが、一度事故を起こすと、他の素材の自転車より、一つ面倒なことが入ってくる要素がある、ということは憶えておいていいことかと思います。

持ち込まれピストがやってきた チネリ



 ダンボールがやってきた、開けてみると、ピスト関連のパーツが入っている。

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 なんかかなり凝ったパーツが入っている。ピストはパーツ点数が少ない分、一点一点に凝る人が多い。それかな?

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 トンプソン、一見地味だが手が込んでいるパーツメーカーだ。このステムもすごいわ。素材が硬そうで、全て削り出し、各所に細かい配慮ありであります。

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 サドルの角度を示すゲージ付きなんてとこも、凝っています、まあとにかく作りがいいですね。

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サドルも前後に長いフィジークというメーカーのもの。カワシマが扱っているので当店でもとりあつかいできるんだが・・・、このサドルの特徴の「長さ」というのが、座る位置をズラせるという利点があります。最初見たとき画期的!と思いましたが、今はたのメーカーでも長いサドルは作っているようですね。

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 大事なところを忘れてました、フレームはチネリです。このメーカーは自転車に関する総合的なメーカーなんだと思います、決してフレーム、完成車メーカーでは終わっていない。

 時にギョギョッとするフレームもありましたが、トレードチームにフレームを支給しているなんて話はあまり聞きません。で、こいつはチネリアルミ、ピストとしては象徴的なフレームなんじゃないか?と思いますね。

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 ホイールは手組み・・・でしょうか?

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 グランコンペのこれまた手堅いハブを使っていますね。

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 せっかくのピストですが、慣れを優先にして、まずはシングルフリーでということでした。

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 クランクはスラムもの、ホローテック仕様で、この対岸のフィキシングボルトが曲者でした、これ素人じゃ、扱いできないんじゃないか?単純な構造なんですがね。

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 そしてエイドブレーキをつけます、フロントはフォークの取り付け穴があるので、通常のキャリパーを取り付ければいい。

 がしかし・・・、

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 リアのシートステーにはキャリパー取付用の穴がない・・・、なに考えてんだ?

 なので、古典的な板挟みブレーキをつける。

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 太めのシートステーブリッジの上からシャフトを通さねばならないので、アーチ自体はかなりでかくなってしまう。通常のリア用なんで、裏板の穴を8ミリにして、埋め込みナットで対応する。

 ちなみにこの板ものだが、最近強度を上げるためか、このような横筋加工を二本入れたものにしたらしい、強度はあがるが、見た目はトタン板のようだね。

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 逆スローピングのアルミフレーム。ハンガー高めなんで、好みではある、よく進むし、一定の人には相当受ける設計なんじゃないか?と思うが、長距離乗ると疲れそうだ。

 一物もって、街乗りするにはいい車体だろうね。

 何やらシングルも流行ってきているともきいた、多段のあとにはシンプル振り子が来る、それが来ているのか?いやそもそも振り子なんていう、一本調子のものなどとっくにないのかもしれない。

 あるのは生まれては消え、生まれては変化するアトムたちだけなのかもね。

 とはいえ、十分に浸透していっていい内容を持っている車体ではある!ピスト推奨!正確には固定ギア推奨としておこう!

結局フォーク交換だ・・・



 ジオスと書いてあるが、なんかルイガノにも似ているなあ・・・。まあいいか。

 こいつがなんで来たか?というと、フォークが曲がっているということだった。ゆっくり右折したりすると、ハンドルで曲がるために、手前に来るようになった前輪と足が干渉してドキッとすることがある、という。

 さて、一体どうしたんだろう?

 何かに正面衝突して、フォークが曲がったのかな?と聞いてみると、そうでもないとのこと。扱いが雑なんで、段差があっても平気で、力でぶつけ上げたりするから・・・ということだった。

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 ヘッドを見ると、たいへん困ったことに、1インチのコラムをしているフォーク。通常オーバーサイズが一般なので、この手のクロスバイク用のフォークは大方オーバーサイズなんだな。
 
 では1インチというと、モロママチャリ系の糞安いフォークか、古めのレーサー系のフォークしかないということになる。しかも後者だとキャリパーブレーキ対応がほとんどなんで、クロスバイクにありがちなVブレーキの台座なんてないことがあたりまえ。ちなみに前者に至ってはほぼ論外でしょう。クロスバイク乗っている人が何が悲しくて、ママチャリフォークを装着するでありましょうか?

 そういう意味で、万が一修正ができないとしたら、交換するしかないんだが、その交換要員が見つからない、なんて大悲劇に展開しないか?大変心配なんであります。

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 フォーク修正はビルダーの仕事なので、柳さんに依頼。二つ返事で引き受けてくれたんだが、あれ?とよーく見ると、ありゃりゃりゃ・・・と。

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 この画像でわかるかな?単なる曲がりだけでなく、パイプ自身の変形をおこしている、ちょっと潰れているように見えますね、これが潰れていなければ、いくつかの方法でほとんど元に戻すことが可能なんだとか。

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 対岸も凹んでいますでしょ?これで戻すと強度に問題が出そうだということで、修正は不可能、という結論が出てしまった・・・。とすると、交換?なんだが先の1インチという条件から、大丈夫か?という、下手すると最悪展開?

 結論からいうと・・・

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 大丈夫だったということなんだが、たまたま当店が所持していた・・・という偶然に近い事態のようだな。

 もう少し上の業者にでも、その有無を調べておく必要はあるだろうが、今回はたまたま当店内対応でできたということだ。

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 この手のキャリアなどがあると、また入れ替えも手間がかかる。もちろんヘッドパーツも移植。

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 並べてみると、いかに元ジオスのフォークが曲がっているかがわかる・・・、もしかして、正面衝突の事故かなんかお起こしたんだが、家人には心配かけたくはないので、黙っているだけなのかもしれない・・・とも思えるほどの、曲がり具合ね。

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 フォークさえ直れば、後はルイガノ並みの頑丈な自転車なんで、元通り、それ以上に働いてくれるでしょうね。

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 前シングルで、もっと短くしてもいいかもね・・・、当店発の短クランク提案なんかものっけてみてもいいかな?なんてね。

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 とりあえず再生、メッキフォークなんで色はなし、透明に近いんで、色として意識されないので、どんな自転車にもくっつけられる、不自然なし、なのだ。

 だから、最初からこのフォークが付いているような顔してますね。

 それでいいんです!

登録料 値上げのお知らせ



 店主は個人的に、あまり推してはいませんが、東京都の防犯登録というこの制度について、当店は発行することができます。

 この登録は義務というより努力義務程度なので、別にやらなくてはならないほどのものではないと思います。

 ただ、夜間など警察に呼び止められた時、簡単にやり過ごすには、あってもいいかも・・・とも思いますが。

 特に在日外国人の方は、やったほうがいいかもしれませんよ。当店に来る留学生たちには、そういう事情でのみおすすめしたりはしますが、もちろん強制などではありません。

 この制度・・・ちょっと雑というか、どこまで本気なんだ?と思われるところもあり、心から協力しかねるところがあります。

 例えば、この登録の有効期限てご存知でしょうか?かつては十年でしたが、いつの間にやら五年に短縮されてしまいました。五年は短くないか?アッて間だろ?大人にとって見れば。

 今年もうオリンピックかよ!と四年がアッという間に感じられる大人にとっては、五年なんてあってなきがごとしだ。

 しかも、五年経ってから、向こうからそろそろ期限が切れるので、再登録してください、というお知らせなんて、一切ありませんから。

 利用者としては、エエ?いつの間に失効しているの?ということが続出するでしょう。

 後は運用ね・・・。間に入る当店がしっかり、防犯登録協会に書類を出してしっかりと手続きしているにもかかわらず、現場の警察官の端末にはエラーが出てしまったりすることも、ここ数度続いています。

 この番号では登録されていない、といい切るんですねえ・・・。

 そこで、利用者から連絡をもらい、こちらの控えを調べ、登録協会に照会してもらって、警視庁のデータには保管されている、という言質をもらってから、再度エラー端末についての説明を求めても、来たことがない。

 担当の警官は自転車店のミスじゃない?と曰わったようだが、東伏見交番の誰だか知らんが、こちらのミスじゃねーよ、そっちの端末に問題があったか、職質の道具に使ったかのいずれだろうが!

 まあ、そんなことも続いているもんだから、あまり気分も良くはない、こちらの事情本位に適度に利用させてもらう、そんな程度で十分だろう、とすら思っている。もちろん手続きにミスや瑕疵はないようやっているがね。

 とそんな防犯登録風情なんだが、こいつも長年、一枚五百円という体でやってきていたわけだ。ここ最近二回の消費税値上げにもめげず、価格維持をしてきたんだが・・・。

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 はい、お知らせです、この10月1日より、登録料が大幅に値上げされることになります。なんと660円に!32%増ですぜ!

 このコロナ期で、これから秋というウィルスの活動が活発になんなんとしようとする時期、見通しが立たずに、財布が固くなりそうなこの時期に、ここ大幅値上げ・・・、一体どういう判断なんでしょうね。

 しかも、このレイワ二年とかやめてくんね?三ヶ月前に発行された保健所からの営業許可も期限がレイワで書かれていたんで、一体それ二千何年ですか?聞いたんだが即答できない・・・。大体発行している主体がわかっていないもん、使うなよといいたいね。最低でも西暦と併記しろだ。

 そもそも「れいわ」色紙もったあの陰湿で薄汚ねー面が浮かんでイメージ最悪、漢字もろくに読めない無教養の輩が国書から選定しただとか、その実教養を蔑ろにしたしっぺ返し食らってできたような「れいわ」だ?辞任と同時にどこかにもっていけ。

 もう店主の頭は昭和で終わっている。平成なんて全くわからなん、貿易センタービルのテロや、3.11の東日本大震災が、平成何年かなんて即答できるやつはどのくらいいる?

 ということで、なんともこの半行政のやり方に、心から協力できずに、ただの値上げのお知らせというのは、なんとも締まらないんだが・・・、

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 この9月いっぱいの登録は五百円!来月から、非課税とかいって、百円値上げして、あとは消費税とってんだろう?ってなんとまあ気に触る値段だこと・・・。

 ということで、よろしくご忍耐の程を!また予定は前倒しで、今月登録できる方は急いでください!

クイックからスルーアクスルへ その逆のためのアダプター



 この黒い管のようなパイプが、スルーアクスルのハブを、クイック仕様に戻すためのアダプターと言っていいでしょうね。正式名はわかりませんが・・・。

 好き嫌いは別として、今後スポーツ自転車のブレーキはディスク化へと移行していくことかと思います。トップモデルではすでにほぼディスク化となっていることでしょう。

 今遅まきながら、只今ツールドフランスが行われているようですが、キャリパーブレーキの車体ってでているのかな?

 ざっと見ただけでもほとんど見ないね。すでにレースの現場では絶滅種かもしれない。

 となると、レース以外の現場でも徐々に、徐々に、徐々に、徐々に、ディスク化の波はほぼ確実にやってくるでしょう。モデルによれば、初心者が乗るような安価系のクロスバイクにすら、すでに油圧ディスクが付いている、ということも聞きますね。

 テクトロ・TRPのテクニカルサービスなんてことをやっていると、そんな様子が伝わってきます。

 とはいえ、完全にディスク化するというまでには、それはそれは時間がかかることも確かでありましょう。個人の趣味嗜好もありますんで、まだまだクイックで行きたい、という方も多く、そのまた多くいらっしゃることも、実感として伝わってまいります。

 降って湧いたような規格で、その内消えるだろう・・・というようなものは無視していても構わないかと思いますが、もう構造から言っても、機能から言っても、これは将来の鉄板となっていくだろう・・・というものについては、それが出現してから、完全主流になるまでの期間を過渡期と呼ぶことができるでしょうな。

 その過渡期には、旧規格と新規格をつなぐアダプターというものの役割が大変大切になってくると思います。

 この紹介したパーツが、まさにそうしたものを意味します。新しいスルーアクスルという規格に、アダプターとして装着することで、旧規格のクイック式に変身させることができるともの。

 やはり新しい規格には、新しい技術や高機能のものが付いてくることもあるので、それを利用するには、新規格を旧規格に対応できるようにしなければなりません。

 スルーアクスルという新改革の構造からいって、大は小を兼ねるので、新規格であるスルーアクスルと、旧規格になるクイック式に改造することは可能でありましょうが、その逆はほぼ難しい、ほとんど不可能といえるんじゃないか?と思いますね。

 むしろ、今後のハブはすべてスルーアクスルを前提に作られて、そこにアダプターという形で、クイック式にも対応できるようにしている、というのが現状でしょうな。

 なので、新規格のホイール、そこにはタイヤの規格の違いなども出てきて、新規格にはどんどんいいタイヤなどが出てくるにもかかわらず、その逆はほとんどなくなるというような状況では、どうしても新規格のものを旧規格に取り入れたい、という需要も相当出てくるだろう・・・ということが予想されます。

 なので、今回のこの施工は、最初その意義についてはあまりよく把握していませんでしたが、やればやるほど、接近すればするほど、過渡期の今にとっては暫くはとても重要な展開となるだろうと思います。

 そんなこんなで、ちょっとしつこく、ちょっと長引かせつつ、PRをしていこうということにいたしました。

 さて!このアダプターを142ミリの新規格ハブにブチ込んで、旧規格である135ミリに対応できるか?というと、これは7ミリ幅がデカイということで、クイックか?スルーアクスルか?なんてこと以前の問題どして、装着することすらできない、という結論になってしまいます。

 せっかくのアダプターもそれでは手も足も出ない。ということは順序として、まずはこの新規格ホイールを135ミリ化しないと、手も足も出ない、ということになります。では早速7ミリをどう削っていくか?という検討委はいることになります。

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7ミリ削るとすると、このハブの両サイドから出ている2個の金具を削らねばなりません。理想的には左右均等に3.5ミリずつ削ることかと思います。

 そうすれば、すでに組んであるホイールのセンター出しをしなくて済むからです。ただ・・・、事はそう簡単にはいかない。例えばハブの右側はスプロケがつている、多少の幅の余裕はあるが、3.5ミリというとちょっと調整が難しそうだ。

 そしてその逆の左側、今度はこちらにディスクブレーキのローターが付いている、こちらはキャリパ自身の可動ミリがあまり潤沢ではないところから、こちらを削りすぎてもダメだ、ということになる。

 なので多少のセンター出しは覚悟の上、例えば左4.5ミリ、右2.5ミリとか、左右に偏りを付けて削っていかねばならないこともありうるだろう。

 それでけじゃあない、

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 このようにフライスに固定して削っていくが、この場合一個の金具の片方のみを2.5ひたすら削るか、ここでも金具の上下で、例えば上1.5ミリ、下1ミリとか、偏りを付けねばならないか?という検討も必要だ。

 というのも、片方にしかねじ山が切られていないため、そちらの方だけを削ることで、下手をすれば、ネジ山が消滅してしまうことだって、実際ありうるからだ。

 結構考えさせられる、施工だよね。

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 ということで、左右の偏りと、このボルト自身の上下の偏りを付けながら、何とか寸法を出すことができたようだ。

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 それをそれぞれの箇所に戻してやる。簡単に省略して書いているが、この金具を左右取り出すことも難しいし、また金具に付いている小さい部品を外すのも、ちょっとやそっとではできない、七面倒臭い施工でもあった。

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 はい、これで計算上は左右135ミリという、寸法が出ております。

 そしてこうした土台が完成して、ようやく・・・、

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 こうやって、晴れてアダプターが有益に装着されることができる、ということになります。

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 はい、装着完了。

 ここに、

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 スプロケを装着すると、最初からクイック形式のだったような顔をしている、ように見えますね。この写真で初めて納得した方もいるんじゃないか?と。

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 そんでもって、元々のフレームに装着してみる。とりあえずはできたなあ・・・。

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 ローターの干渉も、調整範囲内に収まりそうだし、シフトもケーブルの設定をしてやれば、まあ何とかなるでしょう、というところまでやってきた。

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 後は、ヘッドパーツのガタをとったり・・・、

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 七面倒臭い、フロント3枚との間で、機嫌をとってやったりすれば、まあできるんじゃないかしら?

 通常なら、ほぼ完璧で出したいところなんだが、この持ち主の方は、ご自分でいじっていたい方でもありそうなので、とりあえず、デカイ工事が終わったということで、後はお渡ししてもいいのかな?

 後始末を自分だけでやるのは、かなり大変だと思いますが、まあ、これも体験、経験という重要な要素になるかもです。

 ということで、新旧入り交じる際には、ほぼ確実にアダプターという存在は登場してくるでしょう、そしてこれはスルーアクスルという新式と、クイック式という旧式が交わるとほぼ確実に出ているアダプターのご紹介ということになります。

 これは憶えておいたほうがいいという方、ぜひご自分の糧として、頭の片隅に保存されますよう、お願いいたします!

先祖戻しのパーツ 過渡期だからなあ・・・



 自転車だけではないと思うが、規格が新旧入り交じる際には、両者利用可能にするような、兼任を可能にするようなアダプターのようなものが出現してくるものだ。

 ただ多くは、上位互換というか新位互換というか?上位のものや新しいものは下位のもの、古いものに合わせることができるように作られる傾向があるだろう。

 そしてその逆ができにくい、下位のもの古いものは、徐々に切られていく・・・。

 これから主流になっていくであろう、ハブの規格であるスルーアクスル、まだ全体の数から言えば、クイック形式のほうが多いと思うが、クイック形式として作られたものをスルーアクスル仕様にするのは、土台無理という感じがする。

 大は小を兼ねるという通り、大であるスルーアクスルは、小であるクイックに対応できるが、その逆はほぼ不可能である。
 
 上に送られきたアダプターもまさにそれに相当するものということがいえるだろう。

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 このパイプなんだが、こいつが今回ハブのアダプターとして機能するパーツということなんだな。

 こいつが、スルーアクスルの軸の中にはいることによってクイック形式の仕様ができるようになるということらしい。

 今後完組ホイール類はスルーアクスルを前提に開発されていくでありましょう。クイック式のフレームに乗っている一には、ちょっと手も足も出ない。新式のホイールを使いたいと思っても、ハブの形式が違うので、使用を諦めないといけない、ということになりがちなんだが・・・。

 こいつを使えば、何とかなりそうだ、ということ、これは覚えておいてもいい情報かもしれないね。

 まだまだ、スルーアクスルとは異なる形式のマウンテンフレームなんてもんは山ほどあるだろう。そして、時々刻々と減っていくクイック形式のホイール、26インチんホイールと実はウカウカシていられない、その内履けるホイールがなくなるぜ、ってなことにもなりかねない、と焦っておられる方々には、朗報だろうなあ、多分。

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 クイック式用のフレームなんて大抵135ミリエンドでしょうな、するアクスルのシャフトもその長さでドンピシャだったとしたら、このように12ミリのするアクスルのシャフトの中に、このアダプターをいれてやれば・・・、

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 こんな感じで、

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 フリー側はこんな感じで、見た目も機能的にもクイック形式になっていくんだが・・・。

 ちょいと調べてみると、スルーアクスル・クイックレリース変換なるものもだいぶ出回っているようで、今回こうしたものを知るいい機会を頂いたけだが・・・、中には施工いらずなんてものもあった。

 そういうものもないとは言わないが、今回これを取り付けるに当たって、そこそこ苦労している。

 そもそもクイックは135ミリ、今回のスルーアクスルの幅は142ミリと7ミリ幅が広い、主たるシャフトの幅が七ミリ多いということなんで、そのままでは当然135ミリのフレームにはめることはできない、これはいくらアダプターがシャウトの太さ等を調整してくれたとしても、当の幅を弄ることができなければ、そのハブ、またはそのハブを付けたホイールを取り付けることはできない・・・。

 ちょっと複雑だったんで、二回に分けるか・・・。

 次回は、どんな加工が必要で、一体何に苦労したのか?なんてことについて展開していこうと思う。

 一旦閉じます!

 では!

続く

ネジリを広める 手組み依頼



135ミリのハブなら、こんなのもあるんですね。片方は、シングル用のギアがはいる、逆ネジも切られているので、完全固定ギアがはいるらしい。

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 反対側は、ディスクのローターがつく形式となっている。135ミリエンド用なので、こいつはどう逆立ちしても120ミリのピストフレームに使うことはできないね。

 色々隙きを見たんだが、本体自体がでかく作られている、スペーサーをどうこうして120ようにできるような、代物ではない。

 もし、120エンド用にディスクと固定ギアを考えている方がいるようでしたら、一つご相談ください、ぶっ飛んだアイデアで、実現できるかもしれませんので・・・。

 で、こいつの前輪となるのが、

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 小柄の削り出しのハブダイナモだね、こちらにもローターを取り付ける台座が付いている。

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 リムはベロオレンジかな?27.5のものが持ち込まれた。

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 リムの幅も広いね。固定ギアというとどうしても競輪系の細めのタイヤをイメージしてしまう店主はもう相当古いんでありましょうな。

 かつての650Bのリムに固定ギアで組んで、太めのタイヤ?イメージつかないなあ・・・。

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 こんな感じで組み上げましたよ。

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 ネジリはどうですか?とすすめてみたんだが、その誘いに乗っていただけた。店主の自分用ホイールはほとんど一ネジリにしているんだが、まだまだ他のお客さんたちには、広まっているとはいい難い。

 そこそこ硬くできて、狂いが少ないというメリットがあるんですがねえ。

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 ハブダイナモは回転に抵抗があるので、組やすさからいうと、組みにくい方でしょうな。コースターブレーキのハブよりマシかな、という程度。

 もちろんこちらも、

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 こちらも一ネジリ。緩く組んでも狂いにくい、というメリットも上げておこうかな?そういえば、先日久々に再開した、院生の時から来てくれていたお客さんね、今は四十手前になっていたが、彼が学生時代に組んだ一ネジリホイールをもってきてもらったんだが、本当狂いがないんだね、15年くらい経っていたっけ?

 もう一つは店主の荷物車にも緩めに組んだ一ネジリホイールを付けているが、こいつはタンナスというノーパンクタイヤが付いていて、このタイヤだとスポーク折れが起こりやすいという、欠点があった。

 なので、スポークを緩めに組むことで、折れる力を逃がそうということで実験しているんだが、緩めに組むと狂いやすくなるのも嫌なので、そこで一ネジリの緩め組で試しているんだが、今のとこ、折れも狂いもない。

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 組んではみたが、一体どんな車体に付くんだろう?それが一体どういう自転車なのか?皆目見当がつかない・・・。

 そろそろ脳梗塞が深刻になってきたんだろうか?マジでわからない・・・。

 フト思う、引退のときって、突如来るもんなんじゃないか?と。

カゴつけなんだが 着脱式? その2



 続きなんですが、これ見ればわかるでしょう、変な低センスの取り付け方は絶対にできないと。

 そもそも、今回の施工で数カ月当店にいたわけですが、その間一体何人に、「これカッコイイですねえ・・・」「なんていう車体ですか?」「売り物ですか?」と聞かれたことか?

 そのくらい、気合と思いを込めた一台なんで、そりゃ・・・、

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 こんなプラスチックなパーツで、たとえ着脱できるようになったとしても、見た目からして不合格!!!と言われても無理はない、と思いますよね。そんなもん言われる前から、やらないけど・・・。

 そんなわけで、超強力磁石による施工へとシフトした、というわけであります。

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 サンプレの今はもうとっくにないディレーラーです。選んでいるよねえ・・・。

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 ユーレーのフロントディレーラー、しかも取り付け方が独特ですね。そのための専用台座のようなものなんだね。しかもメッキかけてるし。

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 ブレーキをつなぐ金具も、みんな削り出しで、もしかしたら特注かもしれませんね。緩みのないものです。

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 ブレーキ自信はレトロものながら、シューは船付きの最新のものです。

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 このWレバー付きステムも・・・、特注・・・じゃないかな?しかもこれもメッキ。今回のカゴ取り付けのための金具つけるのに、ばらして外して、フムフムと納得、大分銭と手をかけていますな。

 かわいがってますねえ・・・。

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 さて、件のカゴですが、通常のカゴつけ金具に超強力磁石を二個つけて、一方カゴ側に鉄のプレートを取り付けて見たところ、パチン!!!と勢い良く付いた。そして固定力も半端ではない。

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 そしてカゴの裏を見ると、フロントのキャリアに左右からスライド式のレバーで固定されたり、外されたりがとても簡単にできる。

 ただ、たしかに説明書にもあったように、このプラの二点の爪だけによる固定では、カゴとして荷物を入れるのには心もとないよね。

 そこで、上方で超強力ネオジウム磁石が二個でもって、カゴを固定する、もう完璧じゃない!

 そして、この下之爪をキャリアから外して、カゴをひねるようにして動かすと(正面から引っ張ったら自転車ごと動いて外れません)パラリと外せます。

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 外れたあとは、強力磁石が二個鎮座しています。あたりまえだが・・・。

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 ほら、外れた・・・。取り付けはこの逆をすればよし、カゴをもって下のキャリアの横線に合わせて、上から押し付けた瞬間、磁石によってパチン!と固定され、そして下の爪を中央に動かしてキャリアを噛ませれば、それで終了ということに。

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 ちょっとした慣れは必要ですが、すぐに体得できると思いますよ。

 イヤー、何ヶ月かかったか?とりあえず、この超強力磁石利用というのは、今後自転車の色んな所に応用されるかもしれませんね、すでに応用されているのかもしれないが・・・。

 特に、あれこれ取り付けるのが好きな方、これ使えるかもしれませんね、頭の片隅に入れておいてもいいかもしれませんな。

 とりあえず、連載はこれにて!

カゴ付けなんだが 着脱式? その1



 こんなカワイイ籐のバスケットをもってこられて、自転車につけられますか?と言われれば、まあつけられるでしょうと応えます。

 カゴ付けはクリエイティブ、これは何度も今まで言ってきたことで、実際に星の数ほどある自転車に、星の数ほどあるカゴを取り付けるんですから、それはもうクリエイティブにならざるを得ません。

 決まった自転車に、決まったカゴを決まった金具で取り付けるなんてのは、ただの作業であって、クリエイティブでも何でもありませんがね。

 とまあ、そんなことを標榜しつつ、実際に色んな自転車に色んなカゴに取り付けてきたんで、もしこのカゴをもってきて、ある自転車に取り付けてほしいといわれれば、できるか否かは結果的にはやってみたいとわからないながらも、高い確率での可能性と自信をもってお引き受けするでありましょう。

 と、ところが・・・なんですが。

 今回のご依頼は、ちょっと難易度が高いものでありました。このカゴをとある自転車に着脱可能の状態にして欲しい、ということなんであります。

 カゴを着脱可能にするということは、通常のように取り付けて終わりというのではなくて、用途によっては自転車から外し、そしてまた戻せるようにするということであり、いわれなくてもその行程はできるだけ簡素なものでなくてはダメで、工具を使うなんてことは論外・・・ということを意味するんであります。

 はじめての依頼に、一つヒントをいただきました。

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 こういうカゴ着脱のためのパーツがあるので、ぜひ使って欲しいということでした。こいつをカゴの下に取り付けると、元々車体に付いているキャリアにワンタッチで噛ませることができるというパーツなんですね。

 ただ弱点があるのは、このパーツの説明書に「本パーツのみでカゴを取り付けないで欲しい」ということが書かれている。到底本パーツだけでカゴを必要にして十分に留めることはできないので、かならず補助が必要ですと書かれている。

 なんだよ、こいつだけじゃあ、ダメなのね・・・、でもご指定なんで取り付けるだけは取り付ける。

 籐のカゴなんて編まれているので、取り付けの穴なんてもんは一点にきれいに決まるわけがない・・・こういうときは。

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 こういうような簡易な型紙を使ってやるのがいいかもね、そんなこんなで型紙に沿って、穴を開けるというよりも、籐の繊維をずらす、というやり方で取り付ける。

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 穴に従って、長めのボルトをしたからさして、それに取り付け、締め込んで、少し籐を潰す形で場所を決めて、取り付けていく。平らな板とは違って、工夫が必要ね。

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 まずはカゴの底に指定のパーツは取り付けられ、そしてこのパーツが下のキャリアを二点で挟んだり、外したりということができるようにはなったが・・・、ただそれだけでは強度が弱すぎる・・・。

 ここからが問題なのだ。

 自転車に取り付けることを想定されていないカゴや箱を自転車に取り付けるためには、そして着脱を可能とさせるためには、すでにそれなりのパーツが実はあるのは知っていた。

 取り寄せてみると

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 こんなのが来た。なんかデカくてプラスチック感満載で・・・げんなり。

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 まずこいつをカゴに取り付ける、挟み込むようにして取り付けるんだろうな。

 そして、

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 自転車側のハンドルに、こいつを取り付ける・・・、これももろプラスチック・・・。

 依頼してくれている方は、何かとセンスがいい・・・、自転車見ればそれはわかる・・・。そういう人が一番嫌うタイプのパーツであることは、届いてからひと目でわかる、これをどう隠してどう取り付けるか?なんて隙きを伺っていたんだが、まあこいつにその手の工夫の隙きはなさそうだ。

 では全く別の何かを考えないといけない・・・。

 途中で黒板を建てる鉄枠を利用するはめ込み式なんかも考えたり、色々したが、まあ頓挫。無理矢理はできても、センスよくというとなると、難問だ。

 いやー困った・・・。

 下だけ例のパーツで取り付けられたカゴを見ては、金具を想定し、想定しては取り消し、また別の手を考えを繰り返している内に・・・、全く別の発想が飛び込んできた。

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 こいつなんであります。わかります?

 裏は・・・、

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 余計わからなくなったかな?こいつは磁石なんであります。それも超強力磁石というというやつね、別名ネオジウム磁石ともいうらしい。実際によく付く、というか強力すぎるというくらい・・・。

 まずは、くっついた面の正面から引っ張っても取れない、マジで引いても取れない、ひねらない限り取れない、そのくらい強力なんでありますよ。

 値段はそこそこします・・・が。

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 こいつをこのカゴつけ金具に、取り付けられないか?

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 金具の穴を8ミリにして、8ミリのボルトを通して、

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 このように二個、超強力磁石を二個金具を台座にして取り付けることができた。厚みが二十ミリ弱あるので、これもまた下を指定パーツで決められたカゴとの距離を埋めるのに大変いい厚みなのであった。

 そして、

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 色も銅メッキものの金具をカゴに取り付ける。ここが磁石と接着面となるので、平ネジを使うが、平ネジのビスは星の数ほどあるが、平ネジのボルトというのがこれまた少ない・・・、たまたまあった当店内の平ネジボルトが役に立った。

 これでカゴ側に鉄のプレートが付いて、さて、強力磁石との接着と、下からと指定パーツとの相性はいかがなものか・・・?

 ちょっと長くなるので、続く・・・だな。

 次項へ

 続く・・・

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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