tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
当店近く 絵描き仙人の展示会あり 今月25日まで! |
![]() 今を去ること約三年前、 ![]() こんな実用車をもってきた、仙人のような人がやってきた。この施工内容は、ブレーキが中心だったため、非常に神経を使って、かなり工作をして大変だったんだが、その施工内容を話して納車した際、大枚に対する釣り銭をこの方は一切取らなかった。 イヤー、自転車愛感じたよ、だから取っておいて・・・。 以来、当店回りを通ると、声を賭けてくれる間柄に。 「これからちょっとお風呂(銭湯)に〜」 「ちょっとお夜食食べに〜」 「今多摩湖がいいから行ってきまーす」 と、これが狸市なんてもんを始めたもんだから、その頻度が大分上がりまして、すると店の雰囲気にある小物、古物なんかをもってきては、おいていってくれるんですねえ・・・。普段よりお世話様なわけであります。 その正体は絵描きさん。 ![]() この背負子を背負ってせっせと歩く、あの実用自転車に乗せて走る、そしてその風体とは ![]() こんな感じ。仙人・・・、異形・・・、まあ一度見たら忘れないね。木村新さんといいます。画伯というと照れるので、たまに画伯と呼んでみたり。 しかして、その絵は圧巻なり。黙って観よう ![]() ![]() ![]() ![]() かくたる、実は空を描く作家でもある。空を広く取る構図・・・、新さん!ターナー好きでしょ?うん、ターナー好き!なるほど・・・わかる。 しかし写真じゃ全く迫力が伝わらない、むしろなんだこんなもんか・・・という程度に縮まっている。すごい迫力なんで、ぜひ実際見に行ってほしいですね。 そして、今回は掲載しませんが、光の作家である、リャド的な・・・。絵の具が発光しているかの如くの絵。 こういうのを観ながら、フト、新さんは人は描かないの? 風景がばかりを観ていると、例えば打楽器のない曲を聞き続けているような、物足りなさを感じてしまう。で、出た言葉だったんだが・・・。 実は少ないがある!アパートが近いんで、留守番していて!今もってくるから! と言って持ってきたのが、フェルメールの模写、ただの模写じゃあない・・・。 ![]() 新さんは戸籍上は男だが、中性・・・?というよりもアンドロジナス、両性具有なのでは?と思うところがあるんですが、これってまさか、若い頃の自画像?なんじゃないか?と思って観ていたな。 さんざん絵を楽しんだあと、生意気にも店主は配置換えなんてことの提案までしてしまった・・・。 ![]() これは自転車に描く絵、輪画による影響なのかもしれない。自転車は単なるパイプの集まりに過ぎない、それを表面と見ると実に絵の面積が少なくなってしまう。逆にパイプだけを空間として描くと模様ならなんとかなっても、絵となると狭い小さい絵にならざるを得ない。 それを克服するには、間に絵を描く必要があるんだが・・・。しかしパイプとパイプの間に絵を描きたくても、空間ですから、描けませんよね、普通は。 でも描けるんです、こうすれば。 ![]() ね、空間に絵が見えるでしょ? 二枚の独立した絵でも、作風によっては、勝手に意識が連動させてくれる、そしてあいだの空間も含めて、壮大なパノラマを展開してくれるということなのね、頭に感謝・・・。 ![]() これなんかもそう、二枚の独立した絵を並べただけなのに、広大な里山風景が広がっているように、脳は見せてくれている。 まあ、そんなことして遊んでくれましたわ。 そしてもう一つ。 額縁。額縁は絵を絵画として演出するのに欠かせない仕掛けかと思っていたんだが・・・。たしかに山梨美術館で若い頃見たミレーの作品、覚えているのは、作品自身よりも鬼瓦のようにせり出した額縁の迫力の方であった。 以来、畑から取ってきたスイカを千疋屋が一個一万円の商品にするのは、あの金のシールである!というのと同じように、絵を絵画として観賞用にするのは、額縁だと思いこんでいたんだが。 それも絵によるもんだね、今回始めて考え直した。 ![]() 少なくとも、少なくとも新さんの絵は、額縁なんかに閉じ込めちゃあいけない。絵が小さくなってしまう。そしてもっといけないのは、ガラスである。 あの絵画を汚さないように、直接触れないようにしているあのガラスが、絵の迫力を大変現じてしまっている、額縁というよりもケースであるな、あいつは。 ものはケースより出して直に観るもんだ・・・。 だから、ケースから出してみると、 ![]() ほら、写真ですら、絵画が広々とイキイキしているのが伝わってきているでしょ? そういう意味で、新さんの絵には、額縁なんてもんはいらない、素のままで、土の匂いが伝わって、風を感じる絵なのだ。 実際に足を運んで、肉眼で目撃してください! ![]() この日曜日までやっています!もちろん展示と同時に、販売もやっていますんで、是非に!ご検討を! |
ジロからカブトへ |
![]() 遡ってめくってみると、なんと七年半前に、ジロへの嘆きの記事があったことを発見しました。ということは、こいつを被って八年近くなるということだったんだ・・・。 ついに、お疲れ様、という時が来たようです。 ![]() その記事によると、まあ入荷したときから、アレレ?という出来だった。当時からまた遡ること十五年前のジロのヘルメットと比べて、大変見劣りのする内容でしたね。 交換お願いしたんですが、調べてみると他のやつもみんな同じ出来。まあ鋳物ですから、型が悪くなったら、その他もダメになるのは当然かな?なので、交換は諦めたわけですが・・・。 その取扱業者も、その後数年で取引をやめて、別会社に移ってしまった。店主の頭にはピッタリなんだがねえ、惜しい。 そして、今の取扱商社との取引関係がないので、業販で購入するわけには行かない・・・、そう、さらばジロ、というわけだ。 ![]() 別にこいつで事故ったわけじゃあないが、もうあちこちグズグズのために、交換することに、次はなんだ? 色々探してみようとするが、やはりかつての経験が邪魔をして、別メーカーに手を出すのがどうもやりにくい。 その経験とは、あのOGKだ。大阪グリップ工業さん。ちなみに最初に褒めておくと、この頃はいいデザイナーさんなどを使ってかなりハイセンスになろうとしている姿勢が見受けられて、大変好感持てるメーカーだと思っております。 逆にいうと・・・、かつては・・・ねえもう、なんだかなあ・・・。 かなり前・・・三十年とは言わないが、OGKのヘルメットを購入して被ったことがあったんだが・・・、まあ頭に合わない・・・全く合わない。でもまあ、最初はこんなもんか?と思って使っていたが、ある日、奥多摩の街道沿いで思わず、外して道に叩きつけようかと思う衝動に駆られたことがあった、突然来たんだな。 もちろん帰りもあるので、それはしなかったが、ちょっとした違和感でも我慢して走っている内に、どうも閾値を超えてしまったんだな、突然。そんでもって、そんな衝動にかられてしまったわけだ。 なので、ちょっとした不快でも距離と時間の長いロードにおいては、我慢は禁物ということを学んだわけだ。 もう、日本人の典型的な頭に合わせたOGKはやめた!とその時誓ったものだった。 それからというもの、ジロのフィット感に惚れて、もう何個目かな?かぶり倒したわけだが、今回どうもジロは諦めざるを得ない、さて何にしようか? で、決めたのがこいつ! ![]() カブト!というメーカー・・・って。こいつ正式名はOGKカブトっていうんじゃなかったっけ? そうなんです、こいつはあのOGKから別れた?ヘルメット専門部門、それがカブトなんだろうと思います。 ヘルメット叩き割りたくなるくらいの衝動を感じたのに、なんでまた? 実は、随分前なんだが、このメーカーの最上級クラスのものを恐る恐る被ってみたことがあったんだ。そして驚いた。外側のシェルに依存させない内部のフィッティングというものを確立したな、これはスゲーな・・・と内心思っていたんだが・・・、それに今回賭けようということにした、あれからもうだいぶ経っているし、その辺はもうかなり研究がすすんでいるはずということで。 ![]() シェルよりも、このインナーのフィッティングすごかった印象があった、 ![]() 悪い意味ではなく、真綿で頭を締め込んでいくような感じはいいねえ、外のシェルを意識させない、これもまた美味いやり方だわね。 ![]() そんなことで、恐る恐る試してみたんだが、勘はあたり、決して悪くはない。 ![]() ベンチレーションもそこそこで、不満はない、もしかして結構いいかも・・・、特に締め込むとピッタリくる・・・。 そして、こいつにはまたもう一つ特典がある。 ![]() このような透明の風よけが付いている。しかも90%以上の紫外線をカットしてくれるというね。白内障の原因の一つに紫外線というのが指摘されているので、これはまあ若いうちからしておくに越したことはないだろうね。 ちょっとイラッとするのは、鼻先がどうも干渉してしまう、削ればいいんだが。 そして、こいつの別の使い方? ![]() ひっくり返すと、今度は風防に変身する。これから冬に入っていく時、これはいいかもしれませんね。できればもう一つ、オプションでいいので、この風防と先の紫外線カットを両立させるものがあるといいねえ、冬は大分暖かいんじゃないかな? しかもこの着脱は、 ![]() なんと三点の磁石によって可能となっているということね。先に、着脱式のカゴを強力磁石で店主は取り付けたが、今後自転車に関する固定と磁石との関係は、より深まっていくような気がするね、一定以上の強さがあるものは振動にも強い、特にものを載せるツーリングの方々には、磁石利用は検討の余地ありですよ。 ということで、これから暫くこのカブトにお世話になることになりました。頭は店主のように鉢の開いていないタイプでも、OGKカブトはインナーのフィット感でカバーしてくれる・・・。 ![]() ジロ君今までありがと!セカンドとして後ろに引っ込んで、今度はカブト君に前線に立ってもらうことにする、今までおつかれさん!そしてカブト頼むぜ! |
秘密兵器登場 すごいことに・・・ |
![]() こんなやつが入ってきた。 ![]() メーカーなどはもうどうでもいいんだが、重い鉄フレームね。 ![]() デザイン専攻で作られたんでしょうな、そういう意味で学ぶところありなんだが、内容としては色々いいたいことはある、振れ取りする必要がある重いホイール。 ![]() ブレーキレバーはそれ専用、手元変速ではない。 ![]() シフトはステムの首元に付いていた、Wレバーもの。本気のレーサーでないこともわかる。 ![]() ボスフリーに、まあ変速できるディレーラーが付いている、そこそこ、そこそこ動くものね。 ![]() このクランクもデザイン重視なんでありましょうな、新車の時にはインナーは金だったのではないか?アウターもそうだったのかもしれませんね。 ![]() 一見カンパのスケルトン?まあみ間違える人はいないと思いますが、なんとか止まれるブレーキが付いている。 と、何もかも、手前手前のパーツ類が付いているなんちゃってレーサーに過ぎない車体なんだが。 ![]() ピラーが抜けないで、大変苦労した。タケノコ掘りして、何とか、ここまで持ってきた。 ![]() シムのように見えるのが、前のピラーのエッジが残っている。スゲー手間のかかった施工だったのだ、でもその必要があった、それをする必然性がこの自転車にはあったのだ。 実はこの、自転車の持ち主は。まあ、自転車については、ほとんど何もわかっていない方で、すごい状態で持ってこられたんでありますが・・・。 でもその方、ちょっと違う。いや、大分違う。何がって、体が。 体が常人はとは大分違う、相当なにかをやっているとすぐわかる。 聞いて驚いた、店主の想像を絶していたんだな。店主としては、相当レベルの高いアスリートであろうとは思っていた。 ところが・・・、何とフルマラソンを二時間半で走りきってしまう、身体能力の持ち主だったのだ。 そういえば・・・、当店にはあの男がいたんだな・・・あの男が。 ![]() ニシキのアキラくんという男。この男は四十半ばの、大変働き盛りのフルタイム労働者でありながら、何とフルマラソンをあと数分でサブスリー、つまり三時間を切るスピードで走る期待のランナーだったんだな。 自転車好きの彼がサブスリーとなることで、四十過ぎでも自転車絡めたトレーニングで、サブスリー夢じゃあない、ということが立証できたら・・・。 ランナーという無尽蔵の海に網をかけられることにならないか?ということね、その希望を持ちつつ、ニシキのアキラくんサブスリーを今か今かと待っているところだったんだが・・・。 まあ、彼の活躍は今後も当店の楽しみと、実益のためにとっておくことにしておいて・・・。 いきなり来たのが、何とすでにフルマラソン二時間半だというんで、ぶっ飛んだね。 そこで、彼に膝に負担をかけないで、心肺機能を伸ばすトレーニングとして、自転車を使わないか?ということを提案したんだな、例によってね。 そのために、直せるところをすべて直して、さて完成という時、ピラーが変だぞという事になり・・・、これは取り替えないと・・・となり、大変だ固着して外せねーということになり、今回たけのこ掘りで何とか回復ということだったんだな。 膝に負担をかけないという触れ込みで、再生させているわけなんで、ピラーが動かないなんて、話にならない。そこれもって必死だったということだ。 さて、まあ、何とか、すべてのギアを使って、走れるようになったこいつ。 ![]() 自転車としてのグレードだとか、何とか細かいことは抜きで、まずは二時間半の足をより速く、そして心肺機能をより高くするために役立てよな! そしてそれだけの足をもっている選手からして、すぐに自転車トレーニングの功罪というか、効用がわかってくると思う。それでもしこの選手が積極的に、自転車をトレーニングに取り入れながら、かつ自己記録が伸びてくることがあるとすれば、これはまあ、すごいことになるだろうね。 ニシキのアキラくんにも刺激になるだろうし、トレーニング法として公開したら、少なからずのランナーの反応することとなるだろう。 マラソンの成績向上に役だとしたら、他の持久力を使うすべてのスポーツ選手が反応してもおかしくはなくなるはずだ・・・・かくして、クロストレーニングとして、自転車に注目が集まるかもしれないね。 漕艇競技ではすでに実績はある、四国の武田選手が世界選手権で優勝しているっていうじゃんか。 そして、最近来た元プロボクサーも、必ず自転車にハマるはずだ。まだスパーリングにも呼ばれるという彼だったら、自転車の可能性を引き出してくれるだろう。 そして、二時間半のランナーがやってきた・・・。 もうこの際自転車の細かいスペックなどはどうでも良い、膝を壊さず、一定のポジションが取れて、シフトができて、ブレーキで制動できれば、まずはそのすごいエンジンをより高い次元にもっていけるか否かに賭けるだけだ。 面白いことになってきそうだ・・・。自転車はそれだけじゃ走らない、走らないんだよ。人と結びつくことによって初めて走るんだよ。その人が星の数ほどあるから、自転車は面白い、自転車あるからじゃない、乗り手がいるから自転車は面白いんだ。 つまらんライダーの乗る一級のレーサーと、スゲーライダーの乗るどうでもいい一台と、一体どっちが面白い?物語は後者が紡ぐ、前者の出る幕などないんだ。 いやー、面白いことになりそうだ・・・。 |
Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp