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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2021年01月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

2021年の1月ということ



 あまり新年だの、年越しだのと区切り意識をもっていない店主ではあるが、この新年1月は、実は当初から受難というか色々でかいことがあった月なのでありました。

 なんと1月3日の三賀日、小狸たちと一緒に遊んでいたガキンチョ一人が、屋根から落っこちて、なんと、なんと・・・頭蓋骨骨折なる大怪我が発生した。

 当店の敷地内である。

 〇〇が落ちた!と引きつった小狸の報告。落ちたって?なんだ?

 子どもの報告というのは言葉足らずはしょうがないが、その表情からとんでもないことが起きたことを察知。即現場に駆けつけると。暗い中、子どもが横たわっている。

 声かけて、ようやく反応、うつ伏せを仰向けにゆっくりすると、鼻から口の周りが血でベッタリ、眉毛の上方部が腫れている。これは尋常でない大怪我だ。

 すぐに、懐中電灯と、毛布をもってこさせて、体をくるむと、懐中電灯で、鼻と口を照らす、ざっくりきれいているが、鼻や口の中からの出血はない。

 左目とその上部の頭部が時々刻々腫れてくる。正気を戻した子どもが泣きじゃくる。

 無駄な血が流れるから、落ち着いて、泣くのをやめるようにいうが、不安と恐怖心で、泣き止まない。

 世はコロナ真っ盛り、救急車、たらい回し?昭和的感覚だと泣いてタンコブだと大丈夫?頭の中が錯綜する。

 イヤ、目を打っているなら必ず病院へという看護師の強いアドバイスにより、ピンポイントである病院へ連絡、すぐに連れてくるようにということで、車で搬送。

 即入院の、精密検査。頭蓋骨骨折・・・。

 ところがその三日後に退院という知らせが入る。一緒に遊んでいた小狸とガキンチョらを連れて御見舞に。打った目のあたりはパンダのごとく真っ黒にうっ血はしていたが、すでにその状態で退屈しているという、脅威の回復力。

 人体の不思議、という図鑑をおいて安堵とともに戻ってきた。

 怪我から二週間後、来店してくる。アザがきれいになって、鼻の下の切り傷に絆創膏の状態で、即室内に入るなり遊びに入った。なんかほぼ完璧に近いかたちで回復している。

 これ以後の人生で、今回の怪我が最大の大怪我になるように、祈るばかりである。

 それですんだら良かったんだが、大怪我事件から二週間後、今度はよりすごいのがやってきた。

 来店者の一人が体調悪いといって、店の奥のソファーに座った。付き添った当店出入りの方の顔が異常に険しい。店主は接客中だったが、ただならぬ迫力に押され、様子を見に行くと。

 頭が痛い!手がしびれる・・・と。こういう時、可愛そうだが、喋れる内に根掘り葉掘り聞いてメモすることが重要だ。

 イエの連絡先、緊急連絡先、既往症、かかっている病院、主治医、飲んでいる薬、発生の時刻、状況の変化など殴り書きしていく。

 自宅の電話番号がいえない、焦りなのか?脳の障害なのか?

 手がしびれるー!と何度もスマホを落としては拾う、かなり動転している。そのうち気持ち悪い!といって、流しまで誘導して、嘔吐。

 食中毒?昼に何食べた?

 田無でハンバーグを食べた。確かに吐瀉物からもその匂いが。とすれば、それらをかき集めて救急隊に渡すことも・・・。

 少し持ち直したが、再度トイレに入って、嘔吐の続きを。

 ところがしばらくして、気配が消えたと思ったら、トイレの中からイビキが聞こえると。

 これはもう脳の損傷だ、トイレをこじ開けて、静かに体を横たえ、回復体位を取らせ、名前を呼びながら脈を取る
、もし心停止にでもなったら・・・。

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 当店の隣は福祉会館、ということはAEDという電気ショックの機械があるはず、すぐに取りに行かせて、箱を開く。

 電子音声がなって、色々と指示してくるが、まだ脈はある・・・もし万が一止まったら、上半身脱がせて、電極貼り付けて、傷病者から離れて・・・と、かつての訓練を反芻する。

 と、そのうち、救急隊が到着。先のメモを渡し、質問に応え。応急処置の後、救急車内に搬送。

 それより病院が決まり出発するまで30分かかった。

 脳神経外科の優れた医者のいる病院へ搬送されたらしい。

 それから二週間後、その方より、メールが届く。どうやら一命を取りとめ、更に回復も順調だと。まだ油断はならないが、吉報と言っていいだろう。

 隣の福祉会館には、夜の八時以降(無人状態)もし同じようなことが起きた場合には、ハンマーでドアを蹴破って、AEDを取りに行きますね、と念をおしておいた。そのうち、消化器のように、時間外の外部からの使用にも使える案が具体化していってもらいたいもんだ。

 そして、締は義父の死。

 色々起きた1月がそして、終わろうとしている。何かが起きないように祈るよりも、起きてしまったことにどこまでも対応できるようにしておくことが、より重要・・・と肝に命じた1月。

更にコロナ禍は続く。
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文明の利器がやってきた!変わる流れ



 念願と言えば念願だったが、その割に他の工作機械よりも腰が引けていたような気がする。
 
 まあ単に回したり、動かしたりっていうわけには行かない、火というものが介在してくる、それも電気に由来する火なんて、まあちょっとあずかり知らない領域なもんで、やはり腰が引けていたんだろうと思う。

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 なんか来たなあ。もっと速く呼んでも良かったんだが、どうも出だしが遅かった。今回とある企画で使わざるを得なくなったんで、導入。清水の舞台から飛び降りた・・・なんて果敢たもんではなくて、毎回清水の舞台から落っこちるという体たらく。

 考えてみれば、ずっとそうだった。今まで勇猛果敢に自らの選択で清水から飛び降りたことなんかなかった。みんな、欄干でふざけている内に、滑って落っこちてきたようなもんだ。

 清水の舞台から落っこちる・・・。自ら飛び降りられなければ落っこちよう。いつまでも欄干にしがみついてもしょうがない。手を離して落っこちる、そして落っこちた先で、できることをやる。

 でもそのためには、仲間は重要だよ、関係は重要だ。そこを蔑ろにしていたから、落っこちることもできないとしたら、それは悲劇かもしれない。

 そういう悲劇がアチコチで起きているのだろうか?

 公助があまりにも恣意的だ。そういうときには共助で行くしかない、しかし共助の土台は一朝一夕ではできない。そこなんだと思う。思い立った時遅すぎることはない・・・慰めにならないか?

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 100Vだが、溶接機がやってきた。これがなんと、通常の溶接棒の仕様と、半自動という仕様の2つが可能なんだと。

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 コイツは半自動用のコテ。この先から細い針金のようなものが自動で送り出され、それに電流のスパークが当てられて、溶けて母材と一体になる、そうだ。

 使った人の感想によると、グルーガン(透明のビニールのような塊を熱で溶かしてものを接着させる道具)のようだと。つまり簡単ということらしい。

 鉄と鉄をくっつける。今まで鉄を切る、削る、穴を開けるなんてことばかりしていたところに、鉄をくっつけるという全く異なる工法が手に入るというわけだ。実はこれ思っている以上に大変なことかもしれない。

 まさに文明の利器を手に入れた!という感覚かもなあ。

 そして、それに付随する道具もやってきたぞ。

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 厚手の革手袋!まあ電流と、それに基づく高温度のものを扱うんで、どうしても重要なものということだ。

 そして、スパークした時の光線が目にも有害らしい。

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 お面だね。遮光のお面なんだが、これもまたすごい。被ると薄っ暗いんだが、日のスパークが起きると一瞬にして、真っ暗になって、スパーク周辺だけが見えるようになる、そしてスパークが消えると、元の薄っ暗さに戻るという、センサーかなんかがついているようだね。

 これ付けて、革手袋して、ジジジと溶接ができる。思っている以上のことができそうな予感。こういうでかい変化は、じっくりゆっくりやってくる・・・多分でか異変化になるだろうな。

ヘッドをシルバーに その他・・・



 たまに来るなあ、まあそれだけ流通していたんだと思いますが、マディーフォックス。

 で今回の狐くんは一体何しに来たのかな?

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 黒のヘッドパーツをシルバーにして欲しい、という要望。

 でも見るとこいつクイル系ヘッドパーツでしょ?しかもオーバーサイズ・・・今あるの?

 というようなものを見つけてはストックしておく癖のある当店としては、探せばある・・・はずということで探してみると。

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 あるよ、オーバサイズで、しかもメッキ?最高じゃない。と開けてみると。

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 オールメッキかと思ったら、何か一枚に黒の色がさしてある。なんでこんな無駄なことするんだ?オールメッキでいいじゃんかよ!!!

 やめた!

 で、これもあるな、

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 コイツはシルバーらしいぞ・・・、

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 これはシルバーだ。途中に黒く見えるのは、下玉推しで、外見は全てシルバー系だ、じゃあこれ使うか。

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 じゃあ、はめるぜ、その前に外さないとな。

 と、ちょっとまてよ・・・。

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 アウター受けが黒でやんの・・・。これそのまま使うと、さっきのインチキメッキと同じじゃないですか・・・。となると、シルバーのアウター受けを付けないと意味がない・・・。

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 左のシルバーはあるにはあるが、一インチなので、オーバサイズより径が小さい。オーバーサイズものが見つからない、なら作る?また作るというか加工する?

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 万力で挟んで固定して、タケノコドリルで径を広げていく。

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 まあそうなんだが、径を広げていくと、それだけ肉薄になるので、挟む力が強いと、穴が楕円になってしまう。それも困るので緩めると、タケノコドリルに負ける・・・。難しい調整だよね。

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 とりあえず、オーバサイズのフォークコラムに入るくらい径が広がった・・・。

 あとは・・・

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 挟んだ側面が傷だらけ、少し整えようかな。

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 よし、これで装着準備完了。

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 シルバーヘッドを前後に打ち込んで、

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 広げたアウター受けを置く、様になっているじゃないのさ。

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 とまあ、こんな感じだ。最初からシルバーだったようにも見える。

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 かつてのXTRのシルバークランク。トリプルね、コイツはいまツーリング車に付けたいよね。

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 これもXTRのリアディレーラーなんて、同時代のアルテグラなどとそっくりだよね、今はその真逆、ロードコンポが、マウンテンコンポと見分けがつかなくなってきている・・・。

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 イタチャイならぬ、セブンアップのエアロカバー?という、面白い好みを載せた自転車に仕上がっていますね。

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 実はおしゃれなマディーフォックスなのでありました。確かのこれほどまでのシルバーパーツを集めて作られたものだとすれば、ヘッドパーツの黒は違和感あるね。

 それをシルバーに、アウター受けまでおせっかいにシルバーにしたという、今回の施工でありましたわね!

竹馬自転車その後 シフターをバーコンに?!



 タチンボ自転車改、竹馬自転車として再開したんですが、即注文がつきました。

 来るんじゃねーかな?と思っていたところをズバリと来た!

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 シフターなんですねえ。こいつは蝶々のような形で、ハンドル中に取り付けるやつで、壊れにくいのが取り柄だけのシフター。やはり交換要請が来るわけだ。

 まあ、形が決まるまで、こうした特殊自転車は試作、試作の連続にならざるを得ないわけで、勿論そういう車体に高価なぱーつはつけられませんからなあ。

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 シフトもドンピシャでないながら、簡単にできるメリットはあったんですが、どうしてもバーコンがいい・・・と言われるので、できるところまでやってみるしかない。

 しかし、バーコンは26ミリパイプのドロップやブルホーンバーに合わせて作られているので、このような、付随品のようなバーエンドに直接素直に入るわけがない・・・、また加工の嵐となりましょうな。

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 これがバーコンの全体。この右半分をハンドルの中に押し込むんだが、

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 ほら見ろ、入るわけがない。ではどこを削るか。

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 バラすとこうなっている、締めると太くなるところが四枚になっている、まずはこいつらをスリムにしないとね。

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 内側をグラインダーでもって削る・・・四枚ね。

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 はい、これで戻して装着してみると。

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 大部入ったね。でもまだだな、長さにも問題あるかも。

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 1/6ほど長さを削り、それでもダメだったんで、今度は本体のネジ部分を

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 そのへん全部削って、戻してみると

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 はい、よく入りました・・・。テーヘンだったわ。

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 こんな感じでつきましたね。

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 三枚ギアなので、フリクションで感覚でシフトできます。

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 ケーブルは鉄のキャップを嵌めて、ブレーキの台座の間に嵌めて固定、なんとかなったぞ。

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 ワイヤーも握りには余り気にならないね。親指でシフトもできますし、見えませんが、ブレーキもしっかりかけられる、これで第何次改良か知らんが、使い勝手聞いてみよう。

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 あとぜひこのクランクを短くして、ギアの歯数をでかくしたら、面白いだろうなあ。セコセコ小金井で、体重で回していければ、大部楽だと思いますね。

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 こうしたデカ目のギアもありますねえ、今後の課題かな?

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 とりあえず、第何回かの試作完了の竹馬自転車でした。

Wレバー問題 クラシカルを活かすには



 デローザって、女性的イメージが強いっていうのは、店主だけなのかしら?

 なんか女性的なんですよ、どうして、ハートマークかな?クローバーがコルナゴ、スペードってあるの?ダイヤは?

 まあ、いいがデローザまともに乗ったこともないし、乗ってすごいものならまたイメージも変わるかもしれないが、何か女性的・・・なんだよね。

 と、またすごいいい状態のデローザが入ってきた。持ってきたのは、あのニシキのアキラ君なんだが、実はどうも前から持っていたらしいが、はじめてのお披露目だ。

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 ホイールもチューブラー状態で、まさにタイムマシンから持ってきたようだ。なので、当然

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 シフターはWレバー。このWレバーって、どうなんでしょう。ハンドルから手を離してのシフト。かつてはこれしかなかったんで、そういう時代には比較対象もないのでそれはそれなんだが、今のように手元変速が当たり前になると、Wレバーは辛いはね。

 かつて小狸送迎自転車にWレバー使っていたが、途中で手元に変えた経緯があった。楽に安全に乗り続けるにはやはり手元変速なんだろうな。

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 74のデュラエースリアメカがきた。ということは、これを手元変速にするには、

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 これしかない。今の8速のクラリスじゃあ、引けないだろう、たぶん。同時代のシマノ600では引けなかった、その後その系統のSTIでもひけなかった、74デュラエースのこの組み合わせは鉄板というイメージが強い。まさか、この組み合わせにわざわざ引きシロ調整するパーツなど単体で開発される見込みもない。

 そういう意味で、74に関してはこいつを探すしかない。そして探して持ってきたんで交換した。

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 まあ、これはこれなんで、いいんだが。クラシカルなレーサーを再生して、この手元変速標準仕様の世の中で流布させようとするには、これはハードルになるには違いない。

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 惚れ惚れするような男ギアだね。コイツはこのまま使い続ける小細工・秘策はいくらでもあるんで、よしなんだが。やはり手元変速が肝になりそうだ。

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 まあ、コンポだからと言えば当たり前だがデザインとしてもできているよね。

 高機能でさえあればいいのか?というとそれは工業製品化まっしぐらだ。

 今のコンポをほぼ全てそこに向かいつつあるように思えますね。単に店主の好みと真逆に近いところに行っているだけなのかもしれないが、あのガリガリ君並の太いクランクにしろ、マウンテン化したコンポ類にしろ、あのカンパの最高級ブレーキ、スケルトンを捨てた最近のブレーキアーチ見たことあります?

 これ本当にカンパ?スラムじゃね?ってなもんに変身していた。多分効くブレーキなんだろうが、だったらなんでスケルトンやめたのかね?バランスの問題?もうわからんな。

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 オオ、ホッとするぜ!

 色々あるが、なんかもこれでいいじゃん・・・という老境?なのか?偏屈なのか?へそ曲がりなのか?もうわからんな。

 だからかもしれないが、おかげさまで、この手をいかにこの手元仕様時代に、高齢社会でに、対応させて乗り続けさせることができないか?という隠れた、奥底に隠れた需要に答えるだけのノウハウは徐々にではあるがたまりつつある!

 店主の生きている内にその時代は到来しないかもしれないが、必ず来るだろう。そう、当店は時代の数十年先に行っている・・・事にしておいてな。

恐怖のブレーキレバー装着



 昨今では、バーエンドコントロール系のブレーキは、ハンドルに差し込んで、中の臼を膨らませて固定するという形式なんで、まあ、こんなことはしないよねえ・・・。

 差し込む方のブレーキレバーがアルミの無垢そのまま、ではハンドルに入れましょう・・・となると、

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 こうなるわけであります。入り切らない・・・ではどうするか?削るしかない・・・かなり荒い手を使うしかないわけなのであります。

 ではどうやって削る?そこから考えないとね。まあ手ヤスリではやらない、いくら時間があっても足りないし、途中で退屈するような加工はやるべきではない。

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 いろいろ考えた末、こういうやり方でやることにした。ベルトサンダーはでかいもの削るにはいいが、ちょっと小さくて繊細なものとなると向かない。といってこの小型ベルトサンダーを持ってやると、やはり手ブレを起こす。

 なら小型サンダーを固定して、母材を回したほうが痒いところに手の届く加工ができる。ではやるか・・・。

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 削ってはあてて、次の削りどころを確かめて、また削る、それを繰り返す。

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 だんだんハンドルの中に入っていく。

 そして

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 ブレーキ側だけでなく、ハンドル内の内径も合わせて削っていく・・・そうすると・・・

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 上が加工済み、下が加工前付け根のところの太さが大分違うのが解るでしょ?

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 よっしゃ!ということで、両方の削りが終わり無事ハンドル内に装着が可能になった。と実は最大の施工はここからなのだ。

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 というのは、削ってハンドル内に入るようになっても、中で臼などがないので固定することができない。入っても逆さにするとスルッと落ちてしまう。ではハンドル内でどうやって固定するのか?というと、これもまあ大部前の設計思想なんでありましょうな。

 でもブレーキの穴と、ハンドルの穴をピッタリ合わせるのって、非常に難しい・・・、いやいや。

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 コンパスのようなもので、ハンドルの袖から穴までの距離を写し取って、それをハンドルに記す。

 ボール盤の上の万力にハンドルを固定し、

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 水準器で垂直を出します。そして、まずは小さめのドリルで試験開けをする。

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 頼むよー、曲がらないでねーという気持ちを込めてね・・・。

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 はい、開いた、さてなんか外すぎのようにも見えなくもない。

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 恐る恐る・・・ブレーキ本体を差し込んでいくと・・・、

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 やった!ピッタリのようだぞ!

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 8ミリで本開け、よっしゃ・・・。

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 そしてボルトで止める。ガタもなくとまった・・・。

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 イヤー、今なら六角レンチ一本で、差し込んで締め込んで終わり!というバーコンから比べると、全く神経使わしてくれるぜ!

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 このボルトは握りに影響ないのかな?昔はこれしかなかったんで、これはこれでよかったんでしょう、でもやはり形はいいねえ・・・。

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 ただコイツはまた、それなりの構造を備えていて、ケーブル類はハンドルの中を通すという形式、これもやってくれるよね。なので・・・、

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 ハンドルのステム付近の下方に穴を明けてケーブル通さないといけなくなるでしょう、実に凝っていますな。

 古いパーツを大事に持っては、使っては外し、外してはまた使って、という方の近くにいると、まあ色々な懐かしいパーツを触らせてもらって、色々と面白い。パーツの真価のようなものがうっすら見えてくるようだ、メカニックたちの呻きも聞こえてくる、そうした呻きに対応するように、進化してきたんだろうなあ・・・とそんなことを考えながらやるのも嫌いではない。

 面倒だが楽しかった・・・わ。

何代目のエクストラサイクル?



 4台目くらいになるかな?リアバックを後ろに伸ばしたエクストラサイクルの登場なのだ。どこからか調達してきたもの、手負いだったが、

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 なんとか直して、活用できるようになった。あとはこの車体にどう付けていくか?ということなんだな。

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 接合部は三箇所で、元の車体の両サイドのエンド、つまりホイールの入るところに二点装着し、残りの一点をBB裏辺りに取り付ける。

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 車体も色々あるわけで、サイズやズレなどを観ながら、スペーサー入れたり取り替えたりしながらこうして合わせていくしかない。

 しかも複雑なのは、コイツは前二枚と来ている、ということは、フロントディレーラーの近くでワイヤー類がこの辺うろちょろするということなんだな。

 元々なんちゃって系より少しまともなマウンテンというか・・・何と言うかな車体なんで、ワイヤーはダウンチューブではなくトップチューブから降りてくる形式なのだ。

 つまりロードとは逆なんで、上から引くワイヤーを一旦滑車を使って、下から回すなんて手のこんだことをしなくてはならないものなのだ。

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 ちょろっと滑車が見えるでしょ?そして取付金具の隙きを付いて、ワイヤーが行き来している・・・。

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 あとは本体に付いていた、リアディレーラーをエクストラサイクルの方へ移植。

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 ディスクブレーキも移植なんだが、取り付ける位置の関係上、何か離れたらしいね、なので160ミリのローターでは届かくなってしまい、なんと200ミリローターなんて大変大げさなものをつけることになった。

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 後ろに伸びる分、シフトワイヤー、ブレーキワイヤーはタンデム(二人乗り用)を使い、チェーンも二本繋げることになる。

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 そして、伸ばしたエクストラの上には、こんな板を載っけてみた。相当荷物は乗るね。

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 裏から見ると、特殊金具で取り付けてある。

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 前回りは特に変化はなし。

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 さて、なんの目的で乗るか走りませんが・・・、もともと漕艇選手なので、ボディーが長くないと安心していられないのかな?なんて思ったりして・・・。

 乗りながら目的を考える・・・でしょうな。

ハンガーが曲がった・・・!



 オリジナルフレームのハンガーが、チェーンの巻き込みによって、曲がってしまった!という連絡。

 もう、持ってきてもらうしかないよね・・・。

 これが患部、しっかり内側に曲がっている。こういう案件は年五回ぐらいはある。大抵はアルミのハンガーで、へし折れた状態でやってくる。チェーン絡みが原因、まあよくあるといえばよくある。

 ジャイアントやスペシャのメジャーなアルミフレームだったりすると、探せばでてきたりするので、交換して、多くはディレーラーも壊れているので交換して、シフト調整して終わり、ということなんだが。

 鉄フレームのハンガーは折れていない、だがかなり曲がっているねえ、大丈夫かな?

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 ディレーラーを外して、修正工具を回し入れると・・・、工具自身が根っから曲がっているのがわかる。

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 離れてみるとこんな感じ、大丈夫かよ!というくらい曲がっている。さて、これを静かに静かに、もとに戻していく。途中でポッキリ行かないように。

 しかも単に曲がっているだけなら、単に戻せばいいが。チェーンによって引っ張られながら曲がっているので、ねじれも加わっているようだ。

 ということは、こうした精密な修正工具を入れると解る。まずは大方の曲がりを直してから、その後360度、リムとの距離を測りながらそのねじりを戻していく。

 ちなみに、スプロケの歯数が大きければ大きいほど、このハンガーの曲がりはシビアだよ。ちょっとした曲がりも修正しないと、デカイギアに行けば行くほど不具合が出てくる。

 海図で一度間違ったら、到着地点が数十キロずれてしまうのと同じようなもんか?DSC_5358_convert_20210127193151.jpg

 まあ、なんとかこんな感じでいいかしら?ねじれ直しのほうが微妙なんで時間がかかるね。

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 新式の105のリアディレーラーを取り付ける。もうマウンテンコンポかよ!

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 再度、ワイヤーを張り直してシフトの設定をする。インデックスの調整をやって、張りの調整だよね。

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 一見曲がっているようで、正常です、正常に動きます。

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 しっかし、何度もいうが、ロードのディレーラーには見えないね・・・マウンテンのだわな。

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 また街道に戻ってください。コイツも含めて三台目、今や地球何周目なんだろう?まだまだ走るし、走っておいでよ!

アコペ先生の無添加補給食 取り扱い開始!



 あの当店回りのイベントで大変お世話になっている、伝説のパティシエ、アペコ先生なのであります。

 彼女の手作りのお菓子の人気は、新宿あたりでは有名だそうです、エヘン。

 まず何よりも、うまい・・・!まあこれに尽きるといえば尽きるんですが、それ以上の何かがあるわけなのであります。

 それはなんと、当店向きに、自転車愛好者向けにわざわざ開発してくれた補給食を送ってきてくれたんですね。

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 ビスコッティという彼女のお菓子が、自転車乗り・・・だけじゃなくて、登山する人たちにもいいかもね、とにかくぶっ飛んでうまい補給食として誕生したわけであります。

 三種類ありますよ。

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 店主の手と比べるとそこそこでかい、今回補給食として量を増やしてもらいました。こいつは・・・、

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 というものでありますよ。具体的なカロリーは書いていませんが、ハチミツに多くのナッツ類、チョコレート、相当高いと思いますね。

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 そして材料を見ても、まっとうなもんだらけ。変な化学的添加剤のようなもの、保存剤のようなものは一切入っていません。糖分と水分を抜くことで日持ちを長くしています、約一ヶ月は常温で持つ!体に入れるもの、しかも体を酷使する人に入れるものなので、できるだけ不明なもの入れないほうがいい、というい味でも最高なのであります。

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 これはチョコじゃないね、なんでしょ?

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 青い実はピスタチオ断端ですね、ギッシリ入っています、クランベリーも、これも高カロリーだぞ!

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 これもチョコはないが、

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 アジア系は生姜を料理に使いますが、西洋ではかなりお菓子系にも使いますね。コチラはピスタチオでなくアーモンドだ・・・、店主は木の実ではダントツにアーモンドが好き。一袋あると一気に無くなるので、袋を遠ざけながら食べるようにしています。

 以上、無添加の高カロリー、自転車用(だけじゃないが)補給食が入ってまいりましたので、これにて自転車の練習、長距離走行などに、ぜひお持ちになりながら、サイクルライフ等に役に立ててくださいな。

 当店の外回りで明日より販売、ちょっと見当たらなければ、言っていただければ、お出しします。もちろんただのお茶受けだけでもいいですね、ぜひお試しください!

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 無添加補給食にも乗り出した、アコペ!よろしく!


アップサイズ! 18インチから20インチへ


 
 ちょいと前に紹介した、旅行に行くならもってこいかもしれない小径車でありました。

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 パナソニックの折りたたみアルミ小径車なんですね。相変わらずハンドルが高い、ステムが長いってんで、ブレーキ時のたわみは気になるが、まあこの径での走り自体には、全く問題はない!そういう一台だったんですね。

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 18インチで車輪も小さいんで、折りたたむにはもってこい、難をいえば、タイヤの選択肢が20インチのHEよりも少ない・・・ということぐらいか?まあ、それが大きいという諸氏もいるだろうが。

 それを・・・なんとサイズアップしたいという話が出てきた。なんでか?わからないが、そしてどんな文脈から出てきたのか?もわからないが、突然20インチのWOのホイールが送られてきて、サイズアップよろしく!ということになったんだな。

 これはアルミフレーム、ということになると、シートステーブリッジの位置を上げないといけない。

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 コイツがちょん切られて、位置を上に溶接し直すという手のこんだ細工が必要となった。

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 再溶接のあとね・・・、

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 そんでもって、リアホイールの関門は通過した・・・問題は前輪なのだ。

 エエ?なんで、前輪のサイズアップはフォーク交換すればいいだけじゃない・・・、はい、確かにそうなんですが。

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 このシルバーのフォークは使えなくなります。で代わりには?ということなんですが。

 ちなみに世間で20インチというとHEというのが一般で、同じ20インチといってもWOと分類されるものよりも一回り、イヤ二回り近く小さいといっていい。そして、このサイズアップに使われたホイールは後者の方、20インチのWOというで開放に属するタイプなのであります。

 なので、世間一般にあふれているいわゆる小型の20インチのフォークでは収まらない、という縛りがあるんですねえ。量的にも絶対数が少ないので、フォークを変えればいいというのは簡単だが、じゃあ、どこにあるんだよ!ということになる。

 そして、まあ家探しだね・・・、これはダメこれはダメ、これは入るがブレーキが届かない・・・など色々ありまして、結局これに決まりました。

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 なんか最初から付いている顔していますが、こうなるまでに手間がかかっています。元々コイツは22インチ用のフォークをぶんどってきたんですが、流石に二インチ大きいと、フォークに装着できても、ブレーキのシューがリムに届かないという面倒が生じます。

 そこで、フォークの先を加工しまして、22インチのフォークを短く使うという選択肢を取ることにいたしました。

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 なんとかギリギリ届きました、ホッとしましたわ・・・。やはりサイズものには生産量による、得意不得意がどうしても出てきてしまいますね。長いものに巻かれたほうが楽といえば楽なんであります。

 なので、同じ20インチなら、生産量の圧倒的多いHEのほうがリムから、タイヤから、周辺パーツに至るまで、大変豊富でありますよ、ということは言っておきたいと思います。

 ただし、コイツもそうですがWOにはWO特有のサイズによる走り心地というのがありますので、これぞ何もにも代えがたい!というのであれば、それはそれでなんとかなる・・・でしょうな。

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 あとは、またパーツを戻してまいります、ちょっといいのに交換したりとかね。

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 急いでトップにしたりすると、チェーンの外落ちが発生しないこともない。なので、できるだけゆっくりと、せっかちにならずにシフトしてもらえればいいかな?

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 折りたたみ部分にも手抜きはないね、メカメカしいよね。

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 自分が乗り続けるとしたら、多少重くなってもここは鉄にしたいですね。またはアルミでも折りたたまないタイプのやつに、輪行のときには引っこ抜きで対応するとかね。

 ということで、

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こいつが、

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 コイツに大変身ですよ!こうして比べてみると解るでしょ?

 やはり、どう見ても下のほうが走る気満々・・・のように見えますが、どうでしょ?

歯科医のような道具集め



 これ間抜けに見えますが、かなりタフというか、役立つやつなんです、ふざけて踊っているように見えますが。

 どんなときか?というと。

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 近年でいうと、これだね。ボルトの頭が折れてしまい、中に残ってしまうという困ったちゃん案件に。

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 こんな感じですね、使う時は。

 穴開けるなら普通のドリルでいいじゃん、と思われるかもしれませんが。

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 動力部分と、

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 それをフレキシブルシャフトで、切削部分と離すとどうなるか?

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 ここには動力はなく、単に回転するだけの機構があるので、全くぶれない。小さいところを狙ってショコショコと小さい穴を明けたり、削ったりするのにはもってこいの道具なのであります。

 ある意味歯医者の工具のようなもんだね。動力、またはコンプレッサー本体と先端を離して使う、そうなると動力のいらない先端が小さくできるという利点もありますね。自転車のフレームは入り組んでいると、ドリル本体が入らないところも多くあるんでね・・・。

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 動力の発動は手を使わずに、ミシンのようにこのペダルでやる、とても頼りになるやつなんであります。

 となると、この歯医者の工具のようなコイツに、よりふさわしい道具を集めないと、コイツを機能的に使うことはできない、ということで、集めてみた。

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 ダイヤモンドカットの小さいやつ、これも頭が小さいので狭いところに入っていけます。

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 円盤のサイズも種類も集めれば大分ありますね。

 あとは

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 この辺はルーターの研磨とも兼用できるもの。この辺も使えますね。と、あとはドリルの刃なんだが・・・、

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 世には、マイクロドリルというジャンルがあるようですね。まあ、極細ドリルということなんですが、どのへんくらいまでのものがあるんでしょうか?と探してみたら、色々あった。

 0.8ミリのドリルがあるんだ、今まで再細で1ミリ位だったかな?それより細い。

 イエイエ、上には上があるようで・・・

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 こんなのまで見つけてみた。パッと見るに針だよね・・・手芸屋さんにあるようだわね。

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 こいつが今まで最細だと思っていた1ミリのもの。

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 これなんか針より細いんじゃない?これで0.5ミリ・・・。使う時あるかな?まあ場所や案件によってはありそうだ。

 そして、さらに・・・

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 あれどこ?見えないよね、手相の一部にもなっている、目を凝らしてもまだわからない人いるだろうなあ。でも確かにあります。

 これで0.2ミリ・・・のドリルなんです。まあコイツを使うことはないね・・・記念に取っておこう。

 ということで、あともう少し研磨系のげんこつ系などの刃が集まったら、もう完璧。

 自転車の歯科医部分は、こいつらで・・・ということになりそうですが・・・、まあ余り無理難題がこないことをいのりますな。

 只今店主、親知らずを抜いて、本調子から外れています。来月最後の一本を抜こうか・・・と。その施術中、キーンという工具のことばかり考えて、これほどのパワーがあって手ブレしない工具っていいなあ、というそんなところからやってきた。

 痛くてもタダじゃあ起きない・・・、来月最後の親知らずなのだ!

高速荷物車 アレックス号の完成なのだ!



 二輪のカーゴバイクのイエロータブは、何度かここでも紹介したと思いますな。フィリピンからのアレックスさんが、リサイクル自転車を利用して、作成したもんであります。

 今回はその高速版を紹介しますね。原型はすでにあるようですが、それよりいくつか工夫がされているようで、中々の作となっています。と同時に荷物車としてもかなり理にかなっている、とも思えます。

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 このフロントホイールの上にカゴが来ますが、一般のカゴのようにカゴと同期しませんので、ステアリングがカゴの重さに影響されないという利点があります。

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 こういう形で付いています。このカゴは側面を取っ払うこともできるので、より大きなものも載せることは可能です。

 で取り付け箇所は?というと、

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 下から見るとこうなっていますね、車体を横に貫くひし形のパイプの上にしっかりと乗せられて固定されています。

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 乗りてから見えるカゴ、かなり大きい。そして容量がでかいだけでなく、相当重いものも載せられる。

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 この重い丸太を置いて試乗してみたが、ステアリングには全く影響なく、一般自転車と同じくらい違和感ないスピードで走ることもできる。前二輪のカーゴバイクは200キロ近いものを載せることができるが、スピードはその分遅い。

 なので、ちょっとしたものを運ぶメッセンジャーなどにも向いているかもね、勿論ウーバーの仏壇?も載せることは全く問題なくできる。

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 ハンドルとカゴの位置関係はこんな感じね。ちなみにハンドルとフロントホイールは直では繋がっていない。

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 こうしたロットで繋がっている。かつての試作品ではワイヤーだったので、ちょっとのタイムラグに違和感があったが、ロットになってからはダイレクトに繫がっている感じがする。

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 ほぼありもので作っているところが、またいいですわ。

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 今回リアはディスクブレーキにしたようだ、理由はわからないが。

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 ディスク台座を溶接して作ったようだ。

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 もう少し大きなギアでもいいなあと。そしてこれもまた自作のスタンド。この手のスタンドは重いものを運ぶ際にはどうしても重要で、フロントホイールの方にも選択的に付けたほうがいいか、検討中らしいが。

 ここにも一つ工夫がある。

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 スタンド解除時に、チェーンとの干渉をなくすために、このようにプーリーを使ってお端折りにしている。チェーン落ちもしにくくなるだろうね。

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 そして、最大の工夫はここ。切り離し式にしていること、デモンタブルであるわけだ。これ利用すると、フレーム最小限でフィリピンとやり取りができる、輸送量を安くする工夫でもある。

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 二代目の試作だそうだ、lite CUBという名前にしたという。

 下北沢きんぺんの知り合いの店に貸して、食品のデリバリーにでも使ってもらおうと始動する。やるねえ・・・。

 でもありものと一定の鋼材だけで、これだけのものを作ってしまうなんて、自分が恥ずかしくなりますな・・・。すごいよね、フィリピン人のアレックスさん、そして日本にゴミはないといい切ったタンザニアのマリキさん。

 自分などまだまだだ・・・、本当にまだまだだ・・・。


 ※尚、詳しくこの車体等について知りたい方は、このリンクをご覧ください。フェイスブックないですが、その変遷などが書かれています、実に興味深い!

サラブレッドを乗用馬に



 馬って、歩いている姿なんか見ると、ドキッとするよね。

 かつて物書きを主な収入源としていた時、競馬の騎手を育成する施設の取材に行ったことがある。そこで、当たり前だが馬をみたんだが、オオ!!!馬!馬!馬!と、ちょいと興奮したことを思い出した。

 馬がいるのを見ると、やっぱり目を引かれますな。

 で、最初に見た馬を競走馬かと思って、ちょいと興奮気味だったんだが、実はそれらは乗用馬であって競走馬でないということが、あとの説明でわかってきた。

 競走馬というのは長い時間乗れないので、馬に慣れるためには乗用馬で訓練するということだった。

 へえ、そうだったんだ、でも足も長くて、カッコイイ馬たちだったよなあ・・・と思っているうちに、グランドに降りていって、サラブレッドの厩舎に行くことになった。

 そこで、ちょいと腰抜かすかと思うくらい驚いたのが、正真正銘の競走馬を見た瞬間だった。

 まあ自転車で言うと、ランドナーを見ていた、次にロードレーサーを見たくらいの衝撃・・・とでも言えるかな?

 まあ、馬の顔の狭いこと、エアロ効果だよね。乗用馬の足が長いと思ったのを撤回したくなるほど、サラブレッドの足の長さと細さの凄まじさ。

 なるほど長い時間人を乗せられないね・・・と納得した次第なのであります。

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 このフレームはなんと正真正銘のトラックレーサーなんであります、正真正銘。シートチューブもヘッドチューブも立ちっぱなし・・・、まあ走るしか能のないフレームだわな。

 このサラブレッドを常用しようというんだから、そういう方もいるんですねえ・・・。

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 前が650Cのものをつけています、どうしてもこれが付けたいということで、フォークは持ち込みです。

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 リアは700C、がちのトラックレーサーなんで、

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 リアブレーキを取り付ける穴はない、開ければいいかもしれないが、ガチのトラックレーサーに・・・、あと鉄フレームほど細くはないので板で挟むのは向いていない、でしょう、多分。カッコもいいとはいえないね。

 そこで、

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 コイツはコースターブレーキという形式。ハブの中にブレーキの仕組みがある。ペダルを逆回ししようとすると、ブレーキがかかるという仕組み。

 コイツがあるので、外にブレーキを取り付ける必要はない。

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 前だけでもダウンサイズをしたので、その分ハンガーは下がる。ペダルが床をすらないように、十分注意して乗ってほしいですね、共通了解をしっかり取り合います。

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 元々付いていたフォークにはブレーキ穴はありませんが、こいつは650Cのアルミフォーク持ち込みなんで、しっかり付いています。

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 ここについては、シートチューブの上に座る形式なので、納車の際にちょん切る・・・、どこで切るかは難しいがね。

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 ハンドルが、おヨヨヨよーの、ライザーバー。この自転車にしてこのハンドルありか?とも言えるかもしれないね。

 でもまあ、ガチレーサーも当店に何年ぶら下がっていたんだろう?そろそろぶら下がりから、乗用馬でもいいから、街道に出たほうがいいかもね、ということで、こういうことになった、ということだ。

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 ハンドルが殺気をなくすが、フレームはサラブレッドだ、一見ロバのようだが、正真正銘のサラブレッドね。

 ある意味乗りにくいねえ・・・。前へ出たがって大変、自転車全体が寸詰まりで忙しない。ただ乗りこなしたら、面白いかもしれないなあ。

 一見ロバのサラブレッド、面白い自転車人生送りそうだ。

これにて打ち止め?三代目?



 小柄な人向けに作られた、ミキストもどきであります。

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 フレームはスタッカートというかな、ミキストのトプチューブはシートチューブの真ん中あたりを通過して、シートステーとチェーンステーの間にまで伸びているんだがね。

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 しばらく乗っていなかった車体を総メンテして、このような持ち込みのでかいカゴを取り付けて、買い物用にしようかな?という発想です。

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 でかい分下から支えを入れて、

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 元々付いていた、フロントキャリアに幅広の延長金具を使って固定、これでそこそこの重さのものも大丈夫でしょう。

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 フロントバーのグリップとカゴの距離はあいているので、干渉はしない。

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 パーツ洗浄とワイヤー交換、それだけでもかなり良くなりますよ。

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 チェーンの交換、BB交換、フロントディレーラーも洗浄でどうにもならない場合は、似たようなグレードの中古品などで交換。

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 ガッチガチに固まった昔のカンチブレーキは、コイツに交換。クラシカルな雰囲気は壊さないので、これは使い勝手はいい。ただ、台座が狭かったりすると既存のシューでは厚すぎて、リムのキャッチができない、そうした場合には、薄めのVブレーキシューに交換して、対応する。

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 サドルも、小さめの幅のちょっとあるものに交換、コイツは軽くて、元々は子供用レーサーように作られたようだが、小さい大人のサドルとしても役立ちそうだ。

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 非常に、走りやすい、新車並です。まあ、暫くは買い物用ということらしいが、その走り心地はまた日本一周とまで言わなくとも、旅自転車としての旅情を誘わないか?なんて思ったりしてね。

 電車に乗らないで、長距離を一定のペースで走る、神奈川あたりにちょうどいい温泉があったりしてね・・・、なんてこともしばらくしたら、可能になるかもしれないね。


タチンボ改 竹馬自転車 微調整の巻



 小径で作りのいいダホンこれは立派な足になるね、というやつをわざわざ、ハンドル伸ばして、

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 こんな自転車に変身させたわけであります。狙いは立ち漕ぎ専用車、ダンシング自転車ともいえるかな?ダンシングしながら、自転車操るのでハンドル位置を高くということで、チョッパー系のハンドルを取り付け、更にDHバーを延長させたというのが、前回。

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 そのDHバーの先にブレーキとシフターを移植してみたなんだが、もちろん一回でパスするはずもない。店主は勿論のこと、依頼者とてこのような自転車ははじめてなもんで、なにが良くて、なにが悪いかなんてことは、乗ってみないとわからない。

 まあ、試作として作ってみて、試乗してもらうしかない。

 で、試乗してもらった感想は、DHバーほど長くなくても良い、ということ。もう少し短いやつでできないか?というご要望。

 なれば・・・、マウンテンのアレを使うしかないか?ということになった。

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 これね、フラットバーに取り付ける、フラットバーエンド。通常一時的に使うだけのバーなので、そこにブレーキはつけないが、今回このバーが恒常的なハンドル代わりになるので、ブレーキは先端に取り付けた。

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 正規の組み合わせではないが、なんとかちゃんと握ることもできる、勿論ブレーキもしっかりかかるよ、ご安心ください。

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 そしてもう片方なんだが、ここにはブレーキレバーだけでなく、シフターも取り付けなければならない。タダでさえ短いのに、シフターのスペースあるのかな?と現物合わせ。

 問題はスペースというよりも取り付けの角度で、平常時いかにシフトレバーをバーから逃すか?ということが焦点になったが、まあさして邪魔にならない所、というのがここだったわけだ。

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 一応、握り変えなくても、親指一本でシフティングは可能となっている、まあよしよし。

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 あとは、余分なこのハンドルの先なんだが、これも乗り手の癖との関係で納車の際に長短は決めていこうと思う。ちょっとしたグリップをつけることで、手首以降を置けるところにもなるので、焦って切る必要もないかもしれない。

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 そもそも立ち漕ぎ専用車として組まれたものなので、サドルピラーはいらない。確かにそうなんだが、まずサドルに座らずいきなり立ち漕ぎというのが難しい自転車でもある。

 走り始めのためにもサドルはあってもいいかもしれない。あともう一つ、ずっと立ち漕ぎしていると疲れるというのもある、そしてちょっとした車体バランスを内腿でサドルを操作することで取ることもでてくる、そういう意味でもサドルはあってもいいだろうなあ、と思う。

 見た目のインパクトは落ちますがね。

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 あとやはり、クランクは短くしたほうがより面白いだろう。130ミリなんかと交換して、少しギアなんかをかけたりしたら、相当面白い自転車となるでしょうな。

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 タダでさえ長いステムに、更にチョッパーを延長させて、エンドバーを取り付けているので、ブレーキごとにハンドル全体がたわむ。折れやしないか?と思うほど。

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 といあえず、ステムのこの箇所を締めてクイックをきつめに取ることで、ブレーキ時のハンドルの動きは最低止めないといけない、たわみは取れないがね。

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 試作のその二は終了。クランク交換等は後回しで、まずはこれで少し走ってみるかな?

 乗るとたしかに面白い、ハンガーの高い車体が好きな店主としても楽しいもんだ。そう、初めて竹馬乗った時の様な浮遊感を感じられるかもしれないね。

 なので、タチンボ自転車改め、竹馬自転車と呼ぶことにしよう。これがまた十数年後にジャンルになっているかもしれないしなあ・・・。

冬は固定で練習!わかっているねえ・・・



 色々あって、公表はできないんだが、相当の足を持つレーサーなのであります。その彼が、街道練習用固定ギアの後輪を作って欲しいと言ってきたのが先月でしたか。

 手組用のピストハブは大体32H、36Hなのであります。たまに28Hなんてのもありますが、大体そんなもんですね。
手組用のピストハブで24Hとか、20H、18Hなんてもんは、ほとんど手にはいらないんだな。

 一方リムハイトの高いディープリムでホイールを組みたいとなると、アルミもんだと重くなるし、できればカーボンリムで・・・ということになるんだが、ではカーボンリムで探しましょうというと、55ミリとか88ミリとかまでもすぐに見つかるんですね。

 ただ、ホール数が20H・24Hのペアなんてもんが圧倒的で、カーボンリムで32Hなんてもんを探すのは大変難しいことになります。

 つまり、普通にあるように見える32Hのカーボンディープリムなんてもんは、そう簡単に探すことができないんでありますよ。

 そうなると、オーダー式の発注サイトで一から頼むしかない、オーダーものなので、時間かかるし、そもそもホール数を指定してリムを一本作ってくれるとこなんて・・・よほどのお人よしのところでないと、作ってくれません。

 でも、台湾の展示会なんかにいって、名刺交換とかすると、ちょっとした無理難題をサンプルという形で少量作ってくれるところもあるようだ、お世話様です・・・。

 そして装着して五十キロ走ってきてくれたよね。調子はいいようだ・・・よかった。

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 街道用なんだが、なんとルックのかなりガチ系のピストフレームだね。硬そう・・・。

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 イヤイヤ、街道用にして、凝っているねえ、ミケのクランクだ。確か50Tのようだよ。

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 ちなみにフロントがこれ・・・。こいつは・・・カーボン?ピストブームの後半には、玉石混交ながらもこの手のスポーク以外のホイールが大分流行ったもんだった。

 古いタイプの禁止になったようなホイールなんかも中古市場で高値でやり取りされたり、お座敷用(バンク用)のホイールを平気で街道で乗っている人もいて、ヒヤヒヤしたこともあったし、そこそこのメーカーがそれをあてようと、ほんの少し廉価版を作ったり、無名のメーカーがもどきホイールを作ったりと、色々あったように記憶している。

 コヤツはどういうタイプのホイールだろうか?

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 勿論ドロップハンドルで、前後ブレーキがフレームにしっかり装着できるように作られている、街道用ピストフレームなんですね。

 このブレーキレバーもいいなあ。

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 TRPにもこの手の形状のものがある、どこから握ってもよさそうだ。

 と、選手だけあって走りは全く犠牲にしていないであろうスペックで、かなり踏んだら走りそうなフレームに、かのホイールが取り付けられた。


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 ジャーン!!!!

 まあ、なんとかこの手のフレームにも負けないような質量と迫力を持っているようですねえ、まずは良かった。

 このホイールに15Tがついているという、ギア比で言うと3.3333と、ケイタマ(競輪の卵)が始める48*15の3.2よりチトでかいギアですね。

 本番のポイントトレースなんかも52*15ぐらいで踏むのかしら?

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 DTの黒スポークに、ルックにはミロのような赤があるので、渋い赤のハブもまあ、よく似合うよね・・・。

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 ホレ!!!これ前後ブレーキ外してギア比調整すればそのままバンク走れるよね、というか移動仕様のピストであります。彼はこれで4000キロは走るんじゃないかな?

 と、中から強く、うまくなるには、固定ギアは必要だよね、特に自覚しない限り乗らないロード乗りには、このことはいい過ぎることはないと思うな。

 高いカネ出して、高級カーボンホイール購入して、「強くなった!」と錯覚するくらいなら、その銭で固定ギア車を買って乗ったほうが、実の意味で、強く!うまく!なる、と思いますがねえ、それがまあ、中々通用しないなあ・・・。

トウトウタラリとオイルを替える ジリジリしつつも



 この自転車も何度もドックに来ては再生されて、街道に戻っていきますな。この車体に影響されて、店主も実用自転車の後ろに、このエクストラサイクルを取り付けて荷物自転車として未だに使っていますよ。

 で、こいつ確か最初は外装だったのを、

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 内装の11段に組み替えたんでありました。それももう何年も前のことだろう?それ以来内部のメンテナにもしていないということなんで、内装の内部オイルの交換の依頼を受けたというわけであります。

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 まあ、シマノには一応こうしたキッドがあるんだが、入り口の小物金具さえあれば、あとはコチラで全て用意できる。自分で集めれば相当安いんだが、まとめてシマノから買うと、ケッ!!!てな値段になるところが、ちょっとムカつくが。

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 内装用ハブには、オイルの出し令口があってネジでとめられている、

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 コイツを六角レンチで外しますと、

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 このようなブッシュつきネジがとれます。そこに、

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 ちょっと見えにくいが、同じネジピッチの管を回し込むんですね。

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 ここからまずは古いオイルを抜いて、その後新しいオイルを入れて一度、ウガイをさせる。そしてそいつをまた抜いて、再度二度で本オイルを入れていく、という工程を取るんだと。

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 管の先端に注射器をつけて、ゆっくりと中の汚れたオイルを抜いていく。

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 血液検査の看護師になったような気分、ちょっと前は歯科医の気分だったが・・・。

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 汚れている・・・なんてもんじゃない。もうくず餅の黒蜜くらいの黒さと粘度がある、大分入れっぱなしだったなあ。

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 これが入れ替え用のオイル、安くはないね。これもよーく調べれば、安い代替品がでてくると思うなあ。チェーンソーオイルとか、コンプレッサーオイルかな?その辺で代用できないかな?

 というのも後で解るが、もう少し洗浄をしたいのよ、一度のウガイだけでなく・・・ね。

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 こんな色しています、きれいな緑だね、最初コイツが入っていたのが、あの黒蜜になるのか?と思うと、中で金属の遊星ギアが擦れて、金属粉を出しているんだろうなあ、と想像できます。

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 そして、ウガイのための第一回注入開始、とこれはかんたんに誰でも出きるんだが・・・。

 問題は、このウガイのオイルを抜く、抜ききることはできないか?ということになる。

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 こんだけでてきているんだが・・・。第一回と同じく注射器で吸い出す、数回やる。ところが、駐車機を外して、管だけをこのカップに入れて、三十分置くと・・・。

 あれだけ吸い出したはずの汚れオイルが、また自重で管の中から流れ落ちてくる。大分溜まったなあ・・・と、混た注射器で吸い出すと、またハブの出口から汚れオイルが顔を出す、まだいたのか?

 こんなことをなんと五六回繰り返す。でもまだ出てきそうだ、切りがないねえ。いっその事注射器で灯油を注入しては、吸い出して・・・なんてことを考えた。

 そうしたら、粘度も軽いので、もっと効率的に洗浄ができるんじゃないか?なんてことも考えたなあ。

 また、もっと安く大量に購入できる、例えばコンプレッサーオイルなんかだったら、ウガイを何度もさせることが出きる、この辺の研究というか、探求というかはこれから内装の時代が来るとしたら、やっておかないとなあ、と思うが、時代はどうだろう?まだまだ外装なのでしょうか?

 結局吸い出しと、自然落としなどを繰り返し、とことん抜くのに三時間ぐらいかけてみた。それがいいかどうかはまだわからないが・・・。

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 そして、再度新しいきれいな緑のオイルを注入して、

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 蓋をして完了!

 とはいえ、やはり中が見えないという、ブラックボックスというのは、スッキリしないねえ・・・。まだ汚れがどこかに残っているんじゃないのか?と疑いをかけたらきりがない、外して中出して、灯油にどっぷりつけて、エアで飛ばして・・・なんてことができる外装系は、そういう意味でもいいなあ・・・。

 まあ、独自の洗浄方法が確立できれば、それはそれで楽しいんだろうけどねえ・・・。

コーギーがやってきた



 ちょっと前のブログにも紹介した、コーギーという自力車椅子。ペダルを自分で回して進む車椅子。ペダル回せるなら、歩けばいいのに?

 まあ、歩けるのになんで自転車に乗るの?って聞かれているのと同じで、歩けるけど、座って移動できるのもいい、むしろ後者のほうが楽という人もいるということです。

 また、寝たきりからのリハビリにもいいかもしれませんね。まずこれに乗って外に出られます。そして、足を回すので、運動になります。自力を使うので筋力トレーニングにもなるというね。

 今後理学療法士の方々の意見などを取り入れていくと、この車体の利用価値はドンドン上がっていくかもしれませんね。

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 これ乗って遊ぶのも面白い。エッちゃんは狸市で汁粉などを売っている方ですが、これ乗って楽しんでました。店主も、かわりばんこに乗ってね、よくできているんです、なかなかね。

 で今回は、

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 この後輪なんですが、コイツが後輪でありながら、ステアリングの要になっているんですね。このタイヤ交換をやってまいります。

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 特殊なタイヤですねえ、すぐに自転車系の問屋では入手がしにくい、外注で取ってこないとね。

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 8インチのWOですね。さてバラしていこうか?

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 シャフトと、ブレーキをとめているネジを外すと外れましたね。

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 バンドブレーキだこりゃ。で、中心にシールドベアリングが見えますね、こいつは市販品だな、なので開店に不具合がでたら、このベアリング左右で二個入れ交換すれば大丈夫かな?

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 黒タイヤに掛け替える。ちなみにこのコーギーは外専用なんで黒タイヤでいいんです。室内で使う場合だと、廊下に黒潮という、黒い筋ができてしまいますので、グレーのタイヤでないとダメなんだそうだ。

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 ハイ、元に戻りました、大して難しくはないで、全国の自転車屋さん、このコーギーが来たら、タイヤ交換してあげてくださいね!

 そしてあとチェーンの緩みがあるということだったので、ひっくり返して観察開始。

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 写りが悪いのでわかりにくいかもしれませんが、チェーンがあります。ちょっと困ったことに、自転車用のチェーンではないということ。もっとピッチが細かい・・・、ということは、これを扱うなら、それ専用のチェーンきりが必要になるね、今後は。

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 たるみを取るだけなら、ここを閉めれば良さそうだ。とはいえ、もう締めシロが少ない。細いチェーンなので伸びがその分激しいのかもしれないなあ、固定ギアだし、バックもできるように固定にしたんでしょうな。

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 コロナでこんなにならなければ、昨年4月より、コイツのプロモーションなどが始まったんだが、まだ動けないね。でも、この車体の可能性は大分あるので、動けうるようになったら、徐々に始めても行きたいもんだ。

 ということで、お待たせいたしました!また何かありましたら、持ってきてください、観察の上、より良き状態に持っていけるよう努力いたしますので!

ちょいと定番の改造実用車 通勤にどうでしょ?



 ハンドルを替えてしまったんだが、それもまたいいねえ。このトップチューブのないタイプのフレームがなんとも嫌いではない。

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 店主自身が気に入って乗っていた時代があって、それがどうしても!!!と頼まれて泣く泣くフレームを譲ったことがあった。その後何台もこの系統のものが来たが、大体自分用にするよりも、外に出していたなあ、コイツもそういうことになる。

 ハンドルが少し変わった。

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 Rが少しきつくなった・・・というか全体が曲線的になったね。

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 だから何だという感じで、これはこれでまたよく走るよね。前傾になるって、それだけ力を前に出せるようになるということなのかな?

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 前はシングルで、街仕様ということだな。

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 リアが七枚十分でしょ。チェーンも一体太くて、トラブルも少ないし。

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 暗くなるとハブダイナモで勝手にライトが付いてくれるので、今のまだ日の短い季節にはありがたい。電池交換の必要もない、これもありがたいね。

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 妥協しちゃいけない、サドルの位置。これで出力の主である足を有効に使えるか否かが決まる、そして膝への負担の軽減などにも繋がるので、ここは重要。

 こいつは450ミリという、ほぼ師範では最長ピラーであるな。通常以上の身長でもこれならかなり使えると思う。

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 困難で大丈夫か?というくらい緩い緊急事態宣言下ではるが・・・。これや2月頭に解除はないね、たぶん。ダラダラ続くぞ・・・。欧州では復活祭までやるというので、4月終わりから5月まで?

 もうオリンピックなんて開催できるわけはない。あんなものにこの状況下で拘っている分、時間と金が無駄になる、さっさと中止決めて、コロナの封じ込めに集中するべきなんじゃないの?

 というわけで、4月ほどではないが、ボチボチまた通勤に自転車ってどうなの?なんて話も出てくるようになった。

 その手の話には、この改造実用車は面白いと思うね。モロスポーツ車ほどかけ離れていなくて、値段もそこそこ、そして何よりも走る、これが実用車系か?と思うほどね。そして盗難の心配も大変低い。

 荷物があるなら、カゴ後付でもよし。スタンドが必要ならつけてもいい。雨なのか走る(本当?)なら簡易泥除けならつけてもいい・・・ということで、車体以外は全てオプションだ。実用に合わせて変えていけばいいのだ。

 ということで、ハンドルが変わった、改造実用車。コロナ禍の通勤なんかどうだろう?まあ感染のリスクはほぼゼロに近いはずだ!

三役揃い踏み オイル・ケミカルは大事だよ!



 ちょいと、しばし切れてから沈黙だったが、最近色々ご要望もあって、再入荷して再使用し始めたところ、忘れていたこのオイル類のレベルの高さに再驚愕し、改めて再評価したいと思った次第でありますな。

 メーカーはヴィプロスさん、数年前に合同展示会で名刺交換して以来の取引なんだが、当初はあまりにいいので、当ブログでも相当騒いでいたんだな。

 で、何度かの入荷で在庫が切れてから、別のこれはまあ、それなりに優れたオイルを使っていて、その在庫がはけるのを待って、今回という事になったんだがね。

 改めていいねえ、こいつは。

 主力のチェーンオイルは、やっぱりコイツかな?

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 ムオンといいます、多分潤滑剤として優れているのでチェーンの音が無くなる、という意味で無音(ムオン)という名前になったんじゃないか?と邪推します。

 ある意味オールアラウンダー、ウェットタイプで雨なんかにもそこそこ持ちますね。雨の多い季節を走る時などはこいつかな?勿論レースに使うのも大丈夫どころか、まあそれ用に作られたんでありましょうな。

 どのオイルも指すときにはよーくチェーン洗浄することです。一番簡単なのは、大量にディグリーザーをかけてはボロ布で拭いて、を何度も繰り返し、ボロ布が汚れなくなるまでやる。

 その後に、一コマ一滴垂らして、よくしませてから、余分を拭き取るわけであります。

 一番いいのは、チェーンを外して、灯油につけて、何度もゆすぐ、灯油は安いからね。


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 で、もう一つの雄が、これ。たまえをケイテンといいます、その由来はわからないなあ。コイツはドライタイプで、雨には少し弱いが、その他汚れにくいという利点はあり、いずれもよく回る、優れた潤滑剤。

 当店では汚れにくい、というところからか、こちらの人気が若干高かったかな?という感じでしたね。

 と、そんなに大巨塔に割って入るやつが現れた、それがコイツ!

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 その名をブルーノという、全く名前の由来はわからない。これはなんと、ムオンとケイテンのいいとこを取ったというものらしいですねえ。

 まだ封は開けていなんですが、その分若干高額になっている、といっても2300円前後なんで、試す価値はありかと思いますね。

 詳しくは、ヴィプロスさんのHPにあります、こちらに比較表がありますので、そちらを参考にしてください。!

 少し反省して、これらは常に在庫しておくように心がけます!

シーズンオフは固定だって!ウフフ



 かつてはコイツで大分組んでいたなあ・・・、ノバテックのトラックハブです。精度もいいし、シールドベアリングで開店もいい。

 アテネパラリンピックのタンデム自転車の練習用ホイールをコイツで組んだが、耐えたね。なので信頼できるハブの一つではある。

 そいつに・・・、

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 DTの黒スポークを選びました。かつては箱買いしか許されなかったDTですが、最近は四本から購入できるので、まあチョボチョボですが、普及に役立てるようになってきました。

 かつてはさすがDTという、特異な粘りがあったんですね、それを感じて組んでいましたが、最近は余りDTオーラというのを感じませんな、星のスポークとさして変わらない、ブラインドで組んだら、わからないだろうなあ・・・。

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 店主はリムハイト38ミリくらいがオールアラウンダーなんじゃないか?と思っていますが、コイツは55ミリもの。カーボンリムでございます、クリンチャー仕様ね。

 幅が広くて、グラベル系のタイヤもはけるんじゃない?というくらい、ある意味今風ですねえ。

 繊細派からすると、もう少しシャープさが欲しいというところですが、精度もいいですね、そして軽いです。

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 トラックハブなもんで、こいつは?一体どういう仕様?と思う人もいるでしょうね。それは、とある選手の冬用練習機のためのホイール。

 勿論固定ギアでございます。

 いるんだー・・・、若くても冬に固定をまわず選手が。

 あとに続けー!!!!という感じですが、本当あとに続けよ!いいから固定乗っておけよ!

 なんでか?

 乗りゃ解るよ・・・。

 ということで、ほそぼそながら、冬の街道練習固定自転車の普及をサポートしていきたいですね!

折ってんじゃねー!!!!



 機能的な小径車だねえ・・・。

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 ブレーキが後ろ向きに付いているが、ターンという、ダホンの系列による小径だ。

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 なので、大分乗れる小径車とも言えるでしょう、折りたたみでも。

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 フラットバーでも・・・まあ、ここはドロップにも出きるかな?

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 荷台もパニアバッグが乗せられるものをつけて、これでキャンプ系のサイクリングも可能ということで、持ち主の方はこの自転車の可能性に大分かけている、という印象を持ちますね、いいことです、ハイハイ。

 で、どういう案件か?というと、これがまた・・・

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 ボトルケージ台座なんだが、ネジの頭が折れて取れなくなっている・・・、やな予感・・・。

 コイツを取ってほしい・・・。

 来たよ。

 どうしてこうなりました?なんか、回らなくなったんで、力入れたら折れました、と。

 それって最悪かもしれませんぞ、つまりこの残ったネジは、頭を折るほどネジ穴に食いついているってことでしょ?つまり動かないわけだ、筋金入りの面倒くさい案件じゃないですか・・・、トホホ。

 他の自転車屋に行ったそうだが、全て断られた、いっそ板金屋に行ったほうがとさえ言われたらしい。中央区からやってきた若者だ、たしかに中央区から西東京市までの間に一体何軒の自転車屋があるんだろうなあ・・・。

 どうすっか・・・アレつかうしかないな。

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 モーターの本体をこの車体のハンドルに点滴の薬瓶のように吊るす。

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 そしてこのフレキシブルシャフトの先端に細めのドリルをつけてコイツでやるとやりやすい。でかいモーターが手元にあると、振動で細かい標的を捉えにくい。その点動力がないドリルは扱いやすいというわけだ。

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 ポンチでくぼみを作る。

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 そして、静かに高回転するドリルをあてて、気長に穴を明けていく。なんか歯医者になった気分ですね。そうそう、そう言えばあともう少しで下の奥歯の親知らずを抜くのであります・・・。

 貫通したあと、その穴を使ってどうやって撤去するか?

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 とりあえず貫通・・・やった、これで八割方はできたようなもんだ。

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 ドライバーを一本潰して、四角に鋭利に研ぐ。コイツを穴に刺して、上からハンマーで叩いて食い込ませる。そしてその柄を回して、残りのネジ部分を取り出そう!

 としたんだが・・・、

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 カン!!というやな音と共に、その食い込んだキリの先端がが穴の中で折れて残ってしまった。マ、マジかよ・・・。

 これってもしかして最悪の展開?

 再度めげずに、ポンチを叩いて、

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 今度は一回り太いドリルを装着して、また穴あけを開始する。太くなると今度はドリルも暴れるので、養生をする。

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 少々慎重にやりすぎて、時間はかかったが、なんとかまた貫通・・・。

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 この明けた穴に、逆ネジヘリサートだっけ?コイツを逆ネジ式に入れ込んで、止まったところを更にひねって、残ったネジ本体を抜くという作戦なんだが、ちょっとこれは太すぎて、中に入っていかない。

 さて、そうなったら、薄い残りネジ部分をちょっと目打ちで叩いて、めくってそこをラジオペンチで・・・、

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 やっと取れた・・・。親知らずが抜けたようだ。このラジオペンチも先があれているので、ベルトサンダーで整えてと、二十年以上自転車屋やっていると、工具の各所が緩んでいるねえ、こういうことは施工しながら直していかないとね。

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 そして、まだ残渣が残っているネジ穴を、タップしてネジ山を修正する。

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 これが残りかす、そして晴れて、五ミリの0.8ピッチネジが通るようになりました。

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 よっしゃ!貫通、ネジ通り。これでボトルケージを取り付けることが出きる、良かったね。

 しかし、こんなもの一本抜くのに、何時間かかってんだ?こりゃ?
 

ガンバレ!若造!



 ギザロって、フカヤかどこかが入れいていた、エントリー系?のモデルだったような気がします、間違っていたらごめんなさい。

 あるメーカーのものを代理店が輸入する際、エントリーモデルばかりを入れていると、そのメーカーって安もん自転車のメーカーなのか?と思ってしまいますね。

 そういう意味で、ギザロっていずれの本国では最高級モデルがあったりしてね、それを知らないだけなのかもしれません。

 今をときめくメリダだって、輸入当初はエントリーモデルしかなかったはずです、まあライバル会社のようなところが代理店やっていたんで、自社製品を売るためにわざとそうしたのかしら?それとも契約上の縛りかなんかがあったのかね?

 ところが、新城くんがメリダに乗って大活躍、そして代理店が変わったら、なんと高級モデルもそこそこ売れるようになったんじゃないかな?そもそも高級モデルがあったのね・・・と。今でこそメリダですがね・・・。

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 なんと、シートステーがカーボン製の、ハイブリッド車。絶滅種ですわ。このフレームを高校生の男子がもらったか、おとしたかして、あとは・・・、

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 寄せ集めパーツを集めて、組み付け始めたんだそうだ。そしたら、何かシフトの調整ができなくて、同仕様も亡くなり、当店に持ってきたということなんだが。

 まあ、その前にいかにも高校生らしい、寄せ集めパーツでもみてもらおうか?まあ、一気に完成車を購入するというのが大半だろう時代に、何か懐かしくなるような、バラバラパーツのオンパレード、ちょいと応援したくもなる。

 ティアグラのクランクに・・・

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 オイオイ、いつ頃のモデルだ?二十年以上前のアルテグラじゃないの、どこから引っ張ってきたんだ?

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 これもコッチ側だが二世代くらい前のリアディレーラーだろう?

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 ブレーキは、無名のイモ系、あんまり効かないね。寄せ集め感満載はまだ続く。

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 このSTIに関しては、ほんの手前まで来ていますね、とはいえ11速ですがね。なんと・・・

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 ここだけおごっていますが、アルテグラのSTIですよ。

 で、なんでこいつが持ってこられたか?というとだ。ここまでは自分で組めたんだが、シフトの調整ができない、ということで持ってきたわけだ。そして色々みてみると、リアディレーラーのインデックス調整や、ワイヤーの張りなどが問題だったんだが・・・。

 左のSTIが半分ぶっ壊れた状態でもあった。なぜ半分なのか?というと、引っかかるときとそうでないときがある、解除を三回以上すると今度は引っかからなくなってシフトアップができなくなる。空回りのようにスカスカになってしまうのね。

 それで困って、カチャカチャいじっていると、また突然引っかかりだして、しばらくはシフトアップできるようになる、というこの繰り返し。

 やっている内にこのSTIの癖はだんだんとわかってきたんだが、この高校生。

 今は自転車いじりに没頭しているらしいが、大学行ったら競技部に入りたいなどとぬかしよる。競技部?ロードレースしたいのかい?

 うん、どうもそうらしい。

 まあ、どう考えようと自由なんだが、そうなると、今の段階でも詰めて走る条件は整えておいたほうがいいとおもわれますな。

 レース仕様を目的とするとしたら、掛かったり掛からなかったりする機材はやめておいたほうがいいだろうな。

 ということで、この同時代の左だけのSTIを探してみると、なんと見つかった・・・。

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 シマノさんはありがたい、まあ偶然に近いことかと思うが5700系の105だけがあったのだ。互換性ありということで、ここだけは交換して、チンバ状態になるが、それはグレードがチンバであって、形状はほとんど変わりはない。

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 このサドルもいかにももらったかしたものらしい、あの年代でサドルがここまでになるまで乗りこなすのは、大変だわね。セラサンマルコ、アスパイデだろうか?店主確か使っていた、イヤ、上の革剥いで実はまだ使っている・・・。

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 あと、唯一マトモなペアといえば、この完組ホイールくらいかな?面白みはないが、まあなんとかしっかり走るだろうな。

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 レース仕様にするなら、ブレーキはもう少し効くものにしてもいいだろう。あとは、これを丁寧に調整しながら乗ることだ、とことん乗ることだろうなあ。

 なんでレーサーに興味持ったの?

 弱虫・・・。

 口数の少ない高校一年生、こういう入り口から入ってきた子がまた、自転車の世界に何かを持ち込んでくるのかもしれないね、なんだろうなあ・・・、コイツ。

チューブラーからクリンチャーへ 古デローザ 壊さず再生



 もうチューブラーといっても通じないところもあるでしょうね。なんですそれって?

 タイヤのことね。

 ワイヤの種類ですか?

 まあ、そういうこった。その種類が異なるとリムやホイールも変わってきてしまうんだな。そしてそのチューブラーというのは、かつての主流、そして今はもう絶滅種・・・といってもいいもんだ。

 なので、古い自転車、ビンテージ系自転車にはこのチューブラータイプのタイヤ・ホイールが付いている場合が圧倒的に多い。

 こいつもそうね。

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 いまチューブラータイヤもまだ売られているが、数が少ない、種類も少ない、手入れも結構手間がかかるんで、楽にメンテしながら乗り続けるというためには、今日のクリンチャーにして方がいいだろうね。

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 古くなったチューブラータイヤ。もうボロボロですね。こいつが接着剤でもってリムに貼り付けられている。アルミに布をくっつけるなんて異種素材もんをよくやったよね。それでレースをするんですから。

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 剥がすとこんな感じで、接着剤が硬化しています。これに再度タイヤを取り付けようとすると、大変だ。下処理などまあ手間がかかる。

 そこで、ハブは使えるので、摘出してリムをクリンチャーのものに交換して組み直しましょう。

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 できるだけ幅の低い、ロープロファイルのリムを選んで組み直す。

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 アンブロシオも精度がいいですね、組みやすいリムです。そしてシルバーもの。

 そして、

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 そしてスキンサイドのベロフレックスのクリンチャータイヤって、見る人が見るとチューブラーのようにも見えてし舞う、アルシュの錯覚を利用したビンテージ用のホイール、たいやなのだ。

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 フレームは古デローザ。チャラ付いていなくて、なんともシックで惚れ直すね。なんかハートのマークのデローザって、何かチャラい・・・イメージがあったんだが、こいつはねえ、やられたわ。

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 Oの中のハートに色がないのがいいよね。こいつはいい、見直したぞよ、デローザ・・・。

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 コンポが当時の最高級もの、74デュラエース。

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 8足なんだが、フリーの形式にUGのためのネジ山が刻まれている。リアディレーラーも美しい状態ですねえ。

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 シングルピポット時代の刻印有りのデュラエース、状態いいですね。

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 BBもイタリアンの貴重なもんで、状態もいいので、グリスアップで対応。

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 Wレバー形式なんだが、中古市場で74のSTIを落とせば、手元変速にすることもできるね。

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 ブレーキはエアロブレーキ、これだけは600のレバーが付いている。

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 フレームが小さめなのでステムで調整120ミリものに交換。

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 サドルを欲をいえば、縦に使えるもの、前後に腰を移動できるタイプの、平らなものに替えたほうがいいだろう。ステムで伸ばし、腰を引いて更に伸ばせば、対応可能なんじゃないのかな?

 と、この手の小さめフレームの好きな店主は、なんとか快適に乗れるようにと、ワクワクしてしまうわ。

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 オークションで落とした値段と、今回の施工内容を足しても大きく20万を下回ったという・・・、まあ、これはある種の文化遺産だよね、なのでしっかり管理してほしいですわ。

 応援しますぜ!

 オークションを利用しての再生号って、このように運が良ければ、一定の予算内で最大級の満足を得ることもありうるということ。勿論リスクもありますが、そんじょそこらに売ってない、自分だけの理想的な一台との出会いがあるかもしれない、ということでも、応援したいですな。

タチンボ自転車????



 この小径がとあるところから送られてきたんです。地方からね。その送った人が問題ではなくて、送付を依頼した人がなんか特殊な施工依頼をしてきたんであります、イヤー特殊、特殊って、もう耳を疑ったような施工依頼ですよ。

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 ダホンといえば、小径車では名の通ったメーカーで、折りたたみを前提としている設計から、前輪のハブが100ミリとういう標準ものよりも狭く設計されている、つまりハブまでも専用もんを要求してくるので、その凝り方は半端ないともいえますね。

 各所溶接なんかもしっかりしていて、本当いいできだと思います。

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 ちょっと不安があるといえば、ブロンプトンと同じように、柄の長いステム、しかも折りたためる機構が付いているんで、フロントブレーキをかけるごとに、たわむんであります。また踏み込もうとする時も手前にたわむ・・・。

 折れないだろうが、俺やしないか?とちょっと不安になるんだが、まあそんなことぐらいかな?

 で、耳を疑う施工依頼なんだが、なんとサドルがいらない・・・、もうサドルに座らない!というんですよ。耳を疑うでしょ?

 かつてローラー台とかで、ダンシングのみの練習三十分とかやってたことがありました。サドルの高さはシビやなんで、抜くまでスパルタンにはしなかったが、ふざけて剣山くらいおいておいたかもしれない。

 店主の体型からして、絞っていても、あまりダンシングをしない方だったので、登りも座ってグイッと行くタイプ、たまに疲労箇所をかえるために、ダンシングしていた程度かな?なので、時にその辺を強化するといいこともあろうと、やっていたんだが、まあ大腿四頭筋が大変なことになったわね。

 これを裏のハムストリングを使ってできないか?なんて考えるきっかけにはなったが・・・。

 で、そのサドルいらずの自転車にしてほしいというご要望、立ったまま走り続けられるようにしたいという、そのためにはハンドル位置を400ミリほど上げてほしいということ、そしてそれだけにとどまらず、更にその先にDHバーなんかを取り付けてほしいという。そして更に更に、その先にブレーキとシフターをつけてくれないか?というご要望なんですよ。

 ネ、耳を疑うでしょ?

 通常の状態でもステムが長いので、ブレーキングごとにたわむ。そのハンドルを更に400ミリ、そしてDHバーで嵩上げするとしたら、もう折りたたみ部分がすぐにユルユルになってしまわないか?と心配なんだが。

 そもそも、そのお方。装備スポーツである漕艇競技の元選手。装備の扱いはある種競技を超えて熟知している。自転車にしても、ちょっと内容を変えた事にもすぐに反応し、その狙いやメリット、デメリットをすぐに列挙できる、その辺の達人なのね。

 だから、こんな極端な依頼もしてくるし、その際の注意点なども熟知していると思いますので、施工を引き受けること自体には問題はない。

 あとは実際の使用に最新の注意を払って、多分それなりの狙い・・・もしかして漕艇競技のマスターズを狙うための特殊自転車を使った訓練?かどうかは別にして、慎重によーく観察しながら、点検しながら乗っていただきたいと想いますね、こちらが言うまでもないと思いますが。

そんでもって・・・

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 この長いステムに、さらに400ミリ近い延長がいるということで、こんなものを取り付けた。

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 タダの角ではない・・・あたりまえか

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 ジャン!なんてことはない、実用系のチョッパーハンドルだ。というかこのくらいしか、すぐに入手可能なハンドル類はちょっと見当たらない。

 バイクにまで広げれば、あるかもしれんが、今度はステムとの径の問題などが出てきて面倒なのだ。

 そして、その上に

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 このようなDHバーを取り付けまして、延長して

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 角度を変えると、こんな感じですね。

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 鉄のチョッパーハンドルなんで、かなり締め込んでも潰れませんが、長い分テコ原理が働くので、やはり慎重にお願いI
したいですねえ。

 そして更にその先に、ブレーキレバーを取り付けましたよ。

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 これは流用ものなんですが、経が少し合わないので少し広げました。

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 そして流用できなかったシフターは交換して、この原始的かつトラブルフリーのやつを取り付けて、まずは試作ということにいたしましょうか?

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 全貌としてはこんな感じです。乗っていると、人にみられますよ。最初は重心が高いのでフラフラしますが、それがなんとかできるようになってくると、これは体幹に効いているなあと思われますよ。

 そして、かつてのダンシングオンリー練習のように大腿四頭筋がクタクタになります。あとクランクを短いものに変えるとまた別の面白い乗り物になるかもしれませんね。

 あと・・・、もしかしたらですが、北方の自転車選手が冬にクロスカントリー・スキーをやりながら心肺機能を落とさない練習をするらしいですが、これはもしかして逆の効用があるかもしれませんね。

 クロスカントリー・スキーの選手たちの夏の練習用自転車として使えるかもしれませんぞ・・・。夏山をこれで立ち漕ぎだけで登坂訓練なんかしたら、その冬は化けたりしてね・・・。

 この自転車作成依頼までそんなこと考えたことがなかった、ということで、まだまだ未知なる可能性を持つ自転車、これは隣接しくれる人たちとコラボしない限りは出てこないものであります。

 これだからコラボはやめられないんでありますよ。

 これから十数年後、もっと改良された立ち漕ぎ自転車で練習した選手たちが、冬季オリンピックでメダルを占めるなんてことが起きたら、面白いですね。

 各競技に類似したポジションに合わせていくことで、自転車の持っている長距離長時間可能という最大の長所が、競技を超えて伝播していけば、まあ、この上ないことですねえ・・・。

まだまだ乗りたい!なら乗りましょう!



大分乗っていて、アチコチもうダメダメなんだが乗り続けたい。

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 プジョーといえば、自転車の草創期から自転車を作っているようですね。前世紀の初め頃作られたプジョーを見たことがありましたが、今の競輪用のピストとほぼ同じ形をしています。この百年ピストレーサーの形状にほぼ変化はない、といってもいいでしょうな。

 そのプジョーも今は自転車作っていないんじゃなかったかな?

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 アルミフレームで、スタッカートに補強の入っているフレーム。だからかな?そこそこ硬くて、よく走る。小径は文字通りワッパが小さいのでホイールが固い、それもあって馬鹿にできない踏み心地というものがあるように思われるんだな。一台くらいあってもいいかと思うこともある。

 この持ち主の方の体格はいい。踏む力もそこそこありそうだ、アチコチダメになって、近くの自転車屋にもっていくと、予想通り買い替えを進められるという。

 ただ、この自転車に愛着があるとなると買い替えはねえ、となる、なればということで、当店へと運んできてくれた。

 なればやるか・・・。

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 ものにはこだわらない、ということなので、あるものを組み合わせていくことにした。クラリスのディレーラーがあった。スプロケも交換した、あとチェーンもね。

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 ワイヤーも三本交換。

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 調整をしてシュー交換、効きすぎくらいだわ。

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 トップが短くて、サドルも後ろにずらせにくいとなると、フロントブレーキが効くとつんのめりそうで怖いね。もう少し効かないブレーキでもいいかもなあ、とカンチあたりが目にちらつくが、使えるものは使っていくということで。

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 20インチの1.75のタイヤに交換して、この辺は実用車的なんだが、またまた普通に、イヤ普通以上に動くようになりますね。

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 ホイールは小さくても、意外と馬鹿にできない走りをするねえ。日常使いではこれでもいいが、小林兄のように、フロントをでかいリンクと通常のリンクの二枚にしたら、それはそれで結構行ける車体になるだろうね。

 そういう意味で、小径ファンがいるというのも頷けますね。ましてや、レーサーに合わせて作られる高級パーツをどうやって載せるか?なんていう盆栽的な楽しみもなくはない、最後までついていけるかどうかは別として、乗ってもよし、いじっても良しというある意味独特な世界と深みを持つ小径車・・・、一台あってもいいかもなんて思ったりしてな。 

どうなってしまったんだ?



 この車体は前は普通の実用車仕様なんだが、後ろだけは700Cのディープリムという仕掛け。改造実用車なんであります。

 まずは、リアを700Cにして、いずれ前を・・・という展開だったかな?

 柔道をやっていて、大分体格がいい。自転車で少し痩せれば、元々体力あるから、すごい踏み手になるだろうという期待のもと、前輪700Cの改造依頼を待っていたんだが・・・。

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 なんのことはない、パンク修理でやってきた。

 ところが・・・一見して、変わり果てた姿に腰を抜かしそうになった。精気に満ちた元柔道選手の面影はまったくなく、青白い上に土気色した顔色は、異常事態を物語っていた。

 一体どうしたんですか・・・?

 交通事故にあいまして、一月ほど寝たきりでした・・・。

 イヤ、それだけでは説明の付かない。着ているもの、乱れた髪、ほぼ全てが行き届いていない。もし入院していたとしたら、大変であったとしても最低限の栄養管理下にあったはずだ、精気の亡くなった目は、決して傷害によるダメージ以上の何かを暗示している。

 入院していたんですか?
 
 イエ、自宅療養です。

 ご家族が診ていた?

 イエ、独り者なので・・・。

 なるほど、全てに行き届いてない様子は納得できた。自分で尿瓶を処理し、最低限の補給で、横になっていただけだったのではなかったか。

 一人で?病院にはかかったんですか?

 イエ、・・・・金がないんで・・・。

 あれ・・・、たしかこの方は、公務員だったと記憶している、市の職員さんだったかな?だとしたら最低限以上の生活はできたはずだと思っていたんだが。

 市の職員ではありません、日本年金機構で派遣されていただけです、あまりの激務で健康を壊し、やめた矢先に、車とぶつかりました・・・。そろそろ、立って歩けるようになったんで、就職活動でもしようかと自転車にまたがったら、パンクしていました。

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 チューブ交換して、外れていたグリップを新しいものに交換した。

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 なんせ体重はありそうなので、他に点検箇所があるだろうとおもい、代車を貸して、車体を預かった。

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 ちょっと調整したり面倒見てやると、リアだけでも700Cだからか、そんじょそこらの実用車体などより、よく走るわね。

 そういう意味で、職探しのためのいい足になるんじゃないか?と車体だけ見ると、そう思えるんだが。

 と完成車が待っているが、いまだの取りには来ていない。もしや、また体に何かが起きたのか?ちょっと心配になってきた。

 しかし、このよう話、最近多すぎやしないだろうか?リーマンショック以来の年越し派遣村ができたという。そこには女性が多いと聞く、中には所持金160円・・・。

 六十近く生きていると、一つの国の栄枯盛衰というものを体感するのだろうか?いや待てよ、今後栄だの盛だのを体験できる国民はいるんだろうか?

 少なくともこの店主は、上品下品は別として少なくとも栄や盛の喧騒は体験しているつもりである。斜に構えて横目でみていた感はあるが。

 ところが、その凋落ぶりは凄まじかった。店主の個人史的展開は横置くとして、この政治経済両面での劣化ぶりは未だに凄まじいと思っている。

 少なくとも、生きている間に、この国を近代国家の体に戻さなければ、その構築に苦心してきた先祖やこれからの生を生きる子孫たちに面目が立たんわ!

 まともに働いている人が、普通に衣食住その他が普通にできるようにしないと。なんだワーキングプアってーのは?働きながら貧しいって・・・、かつて今よりも貧しかった日本でも「稼ぐに追いつく貧乏なし」といったんだぞ、今や貧乏が先回りときている、この相対的貧困の凄さは恥だぞよ。日本の国が好きな人たちよ!

 まあ、店主にできるところといえば、共助を軸に、ほんの少し動けるくらいか?でもやらないよりはマシということで、緊急事態宣言下で、やれることはやっていこうと思う。

 とりあえず、この車体の修理代は、彼の就職が決まったあとの請求ということにしておこう!自転車ができることはまだまだあるはずだ。

大回転の展開は?



 昨年大晦日、餅なんぞついていた時期に、やってきたんでありますわ。

 その前から、もってきます!という予告は受けていたんだが、まさかその年の年内になるとはね。ギリギリだが。

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 ちょいと小柄の女性向きのオルベアだな、アルミ製だ。
 
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 へえ、こんなにこっているか?というくらい、昨今のカーボンばりにシートステーが細いトップチューブも途中で角度がついていたりと手は混んでいる。

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 カーボンのフォークがついていて、それなりの本気レーサーなんだな。下は自転車乗りの方が乗っていたものを譲り受けた。そして譲られた方というのが、最初はマラソンを趣味でやっているとしか聞いていなかったが・・・、よくよく話を聞いてみると、なんと競技スキーの選手であられるということだった。

 大回転という障害物を蛇行しながら避けて滑る競技・・・なんでありましょうな。

 動力を使わないで、一体何キロ出るんだろうね?コースによっては百キロ超えなんてあるのかな?

 まあ、反射神経にしろ、なににしろ、すごいわけだ・・・多分。

 ただ、下の持ち主とは多少の体格差があるので、

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 ステムを40ミリほど短くした。

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 まあ、自転車についてはほぼ初心者なので、コンポのなんたるかなんてもんは、まあいいとして・・・。

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 このクランクがなんとあてがいぶちの極地というか、170ミリが堂々と付いている。この方の身長等を考えると150ミリ以下でもいいんでないか?とすら思えるんだが・・・。交換してしまおうかしら?

 それとも・・・。

 でも今回はまずは、車体に慣れるということで、最低限の出費ということにしておくことに。

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 バーテープやタイヤ・チューブは交換したが、あとは調整ということで、留めた。

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 ウーム、このサドルもそんなに遠くない内に、交換かもしれないね、穴開き系のやつに・・・。

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 さて、スキー選手と自転車・・・。

 今まで、ボクサーと自転車、漕艇選手と自転車、野球選手と自転車、アメフト選手と自転車、ハンドボール選手と自転車、準硬式野球選手と自転車、マラソン選手と自転車と切りのない組み合わせを見てきたんだが・・・。

 スキーははじめてだなあ。モーグルなんかを例に膝の酷使の話なんかをしたんだが、イヤイヤ、イメージとして大回転は太い体幹を使って大地を押さえつける、ということらしいんだな。

 そうか・・・ということは、胴体・体幹からから踏み降ろされるペダリングというのが、彼女のイメージになるのかな?と、今後の展開がだいぶ楽しみになる。

 自転車のことは多少解るが、それが各競技や種目のために作られた身体との組み合わせということになると、これはもうほとんど未知数といってもいい、イヤ、そういうところにこそ自転車の隠された可能性が眠っているとも言えるんだよね。

 自転車を自転車屋にだけ任せておいてはいけないのと同じように、自転車は自転車選手だけに任せておいてもいけない・・・ということも言えるだろうな。

 それほど、身体に関するイメージは競技によって、種目によって、そして男女、年齢、最後は一人ひとりによって異なるくらい多様であるということが言えるんだろうね。

 そういう意味で、まだ店主などは入り口に立って、中を覗いている程度に過ぎないなあ、と未だ中に興味津々なのだ。

 様々な競技種目のアスリートに自転車を近づけた時、それが一体どう映るか?その多様で豊かな身体イメージ、自転車自身のイメージを共有し合うことで、自転車選手たちが更に豊かに自転車との接点を持てるようになるかもしれない、そうした交流は、十分に必要だろうし、その他の装備スポーツにとっても、そうした新たな多様なイメージは十分に必要なんじゃないか?と思うがなあ・・・。

新年早々 打ち首だ!



 主婦や保護者が乗る自転車にカゴがないのなんて信じられないんだが、その信じられない状態の自転車が大分走っていますね。

 理由は官製対応の賜物だ。自転車一台に付き学齢以下の子どもは一人しか乗せてはいけない、という御触れを今からだいぶ前に警察庁かどこかが出そうとした際、全国の保護者から、なら保育所まで二往復しろ!ということなのか?車でいけということなのか?車のない家はどうすんだ?エエ?

 と凄まれて、振り上げた拳を泣く泣く下げざるを得なかったんだが、タダでは下げなかった・・・。

 なら、子供二人までは認めよう、そのためには「三人乗り自転車」というカテゴリーを作って、安全第一で走行してほしい、という方針転換をした。

 そこで安全第一を念頭に、各メーカーに作成を命じできた自転車が、前後に子どもは乗せられるが、荷物用のカゴがない、という安全第一だけの自転車ができてしまって、今日に至っている。

 軸の真上に子どもを乗せればそれは、軸から離れたところに載せるよりは、ハンドリングは楽だろう・・・。でもテコ上は楽になっても、座椅子そのものが重ければ、どこまでその意味があるのか?

 それより何より、保育園という所は、やれシーツもってこい、タオルもってこい、着替えもってこい、水着もってこいと荷物が絶えない、また保護者だって多くは通勤の一部で送迎しているので、自分の荷物だってあるし、特に帰りにはどこかで買い物だって必要になってくるのが現状だ。

 それにもかかわらず、カゴがない・・・、全く役人さんというのは「総合的俯瞰的に」物事を考えられないのか?安全であれば、どんなに不便であっても構わない・・・ということなんですかね。

 ということで、その発想に真っ向から反対する立場で施工できないか?

 カゴは大事だ、つけてしまえ!

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 重心低く作るのも安全のためなんでしょうな、なので、カゴつけだって、この手の小径車用の金具を逆に使わないといけなくなります。


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 そんでもって、普通の実用自転車のハンドルに変えてしまえ!!!これをもって打ち首というのじゃ!

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 トリャ!!!重い子のせカゴと専用ハンドルごと首を落とす・・・。これだけもっても、重いよねえ・・・。

 ちなみに生首も重いんだろうなあ、実際の合戦では、なんなものを腰の周りにいくつもぶら下げて、刀振り回していたのかね?それをもってかえると、その首を整えるのは女房の役目。切り口に糠をつけて、髪の毛を整えて、化粧もしたのかな?

 そいつを並べて、首実検・・・、位が高いと恩賞もそれに応じて高くなる・・・という、大河ドラマでは絶対に放映しない風景があったそうですねえ・・・。

 新年早々に、打ち首だ!

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 一見全く異なって見えるハンドル周りでも規格は同じ、外すのは大変だが、できないことはないし、通常のハンドルを取り付けることもできる、なんなら、この状態で前用の子載せカゴを取り付けることもできる、というわけだ。

 つまり、子供二人を前後に乗せながら、荷物を載せるカゴを取り付けることもできる・・・、危険なんじゃない?なんて思うのは、まあ乗ったことのないやつだけだろう、それやった保護者の方で怖い思いをしたという話は聞いたことがない。

 むしろ後ろこの背にS字フックでものぶら下げるよりもよっぽどいいんじゃないのかな?

精密機器が危機・・・?



 アップルなる会社は基本的には好きではありません。パソコンも、286時代からmsdos派手やってきて、それからウインドウズ7まで使いました。

 今はリナックスにしていますが、アップル系には手を出したことがありません。元々、物書きの真似事なんかもしていて、基本文章の人間なんで、画像やデザイン系とは無縁なんで、マックを使う必然性がないということ。

 あとは、囲い込み的なマックの発想が嫌いで、純正だけでなく怪しげなサード、フォースパーティー?なんかも取り込んで、なんとか日曜大工的に動かせるという意味で、ウィンドウズだったんですね。

 それがなんでスマフォとなると、iponeなのか?ですが。これはひとえに、この大きさがいい、もっといえばもうひと回り小さくてもいいというところから使っているということであります。

 それ以外にはありません。逆に言うと、快適に動くアンドロイド系の小型スマフォがあればいつでも替えてもいいとすら思っていますわ。

 なので、このSEと言うやつにこだわっているんです、新世代が出たと言うが、薄くなったがでかくなったということで見向きもしない、なので保証がなくなっても、このサイズで基本的なところが使えれば、使い続けるということなんであります。

 そいつの電池が最近、切れやすくなった。その分充電も速いんだが、もうだめなようですね。ということで、交換・・・しようと、ケースから出す、へえ、黒だとばかり思っていたが、背面がシルバーだったとは・・・。

 さて、精密機械だ、やるか・・・

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 懐中電灯のように、交換しやすく作ってくれればいいんだが、それは精密機器だから?

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 吸盤で引っ張って開く、結構ここまで大変だったんだな。

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 いたいた、これがバッテリー、しかし全体の約半分を締めている、これが人差し指に乗るくらい超小型化できたら、天下とるね。

 最低に箇所シールドを外して、開いたここから電池を取り出すが、両面テープがきついのなんのって・・・、それをはガスのがとても大変、そして新電池を入れて、シールド二本、もとに戻して・・・、

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 ほらよ・・・と戻してみる、できた!

 リンゴのマークはつくが・・・、なんか調子いいとは言えねえぞ・・・。

 静電気の処理はしたし、一体なんだろう?また開けるのもしんどいなあ・・・。

 ということで、しばし、携帯やラインは普通になるかもしれません・・・、メッセンジャーは使えます・・・、早速の復旧目指して、がんばりますわ!

 新年早々、精密機器にて危機状態・・・どうにでもなれ!!!!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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