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大は小を兼ねたが小は大を兼ねなかったという話 |
![]() アルミのスコットフレームに、より上位のフォークを入れ替えてほしいという依頼が飛び込んできた。 ![]() モロカーボンコラムの軽量なやつ、同じくスコットのフォーク、メーカーが同じなんで取り付けられるんじゃないのかと思ったらしいが・・・。 ![]() そもそもついていたアルミコラムのフォークを外してみると、スラリとしたオーバーサイズのコラム。さて比べてみるとだな・・・。 ![]() こんな感じ、ちょっと太さが違わなくないか?カーボンコラムのほうが、若干だが太いよね、ということは、テーパー型のヘッドチューブ用に作られたフォークのようだわ。 ![]() 計ってみると31.8と有る、オーバーサイズが28.6なので、コイツは径が違う。前者は11/4で後者は11/8ということになる。 つまり土台の出来が違うということなんだな。ただ・・・径の異なるものを吸収するシムのような、コンバーターのようなヘッドパーツもありますので、もしかしたら、どうにかなるか?とも思ったのではないか? そうしたら、なんと当ブログの過去の記事を読んだらしい、この記事なんだと。なになに、確かに確かに径の違うヘッドチューブにコンバーターのようなもんを打ち込んでいるわ。 ざっと復讐するとだな、 ![]() ことの発端は、元々ついていた1.5インチのフォークをカーボンのオーバーサイズのフォークに交換したいということで持ってこられたわけだ。 もともと1.5インチ用の太いヘッドチューブなのだから、そこに細いオーバーサイズのコラムを入れる際には、その差を埋めるコンバーターがあれば可能だよね。つまり大は小を兼ねるというわけだ。 そしてコンバーターを持ってきて、ヘッドチューブに装着しようと思ったら、そのヘッドチューブがことのほか太すぎたという落ち。 そこで困ったんだが、元々ついていた着脱式ワンがあったので、そいつを削って、コンバーターが入れば、思いの通りのフォークを装着できるんじゃないか?ということで始めたわけだ。 ![]() 一回りでかい元々ついていたワンを削って、そこにコンバーターを通してみました。そして、そいつをヘッドチューブに戻してみたのが・・・ ![]() はい入りました。そしてご所望のフォークを入れてみたのが、 ![]() こちらになりますね。確かにしっかり入っています。ガタもありません、一見落着なんであります。 これを見たもんで、今回の依頼もできるんじゃないか?ということで持ってこられたわけなのであります。 サイズの違うものを加工していれるということなんで、できるんじゃないか?と希望いっぱい持ってきていただいたんだが、今回の案件はにてはいるが、実は逆の道をたどることになります。 つまり、成功した方は太いヘッドチューブに細いコンバーターを入れるということだったわけなんだが、今回は細いヘッドチューブに太いコラムを入れるということなんで、逆なんだよね。 ただ持ってこられたアルミスコットの中には打ち込み式のワンが入っていた。もし物好きなメーカーが11/4のためのコンバーターを作っていたとすれば・・・、もしかしてもしかしたかもしれない。まあヘッドチューブの太さもメーカーによることも有るらしいので、それはスコットが作るべきコンバーターだと思うがな。 そして今太いコラムは13/8が主流となっているので、11/4はほぼないね・・・。そういう意味でも、今回の改造依頼は無理筋・・・とも言えると思いますなあ。 ![]() 当ててみると、若干フォークが太く見える。 ![]() 仮に座りの悪い、それまでついていた下玉押しとベアリングをおいて、装着してみるが ![]() 引き上げてもこれだけ隙間が有る、勿論太いんで仕方がないんだが、回してみるとゴリゴリ、まあそうだよね、ちゃんと地面に並行で玉があったっていなんだから・・・。 ということで、今回は小(ヘッドチューブ)は大(コラム)を兼ねないということで、施工はここまで。 もっと精度のいい旋盤があって、アルミのインゴットなんかを設計図通り削ることができたなら、もしかしたら・・・、ピッタリのコンバーターを作ることもできたかもしれないが、まあ、今はというか、暫くそんなことは無理だよね。 ということで、今回はごめんなさい・・・。お役に立てなくてね。 |
Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
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