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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2021年03月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

アルミ一体のハンガーが折れた!



 オット!ディレーラーハンガーが折れている!これって・・・、

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 bsの古いフレームだ・・・、コイツはある種因縁のフレームでもある、例のあれだ。

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 ブリジストンレイダック、アルミ接着フレームだ。この頃のアルミフレームはアルミの出たてのフレームだよね、まだティグ溶接が確立されていなかったので、鉄ラグに接着という手法で作られていたはず。

 なので、今日のアルミフレームのようにフレームとハンガー別体ではなく、一緒の時代だったということだ。ということは、ハンガーが折れたら、もうフレーム終わり・・・ということになるの?

 まあ、それはもったいない・・・、ということでなんとか直すぞ!

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 まず欠けてしまったハンガー部分を削ります、次のハンガーの邪魔にならないようにね。

 そして、

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 シマノのスモールパーツにあるコイツをくっつけてしまいましょう。といってもアルミと鉄なので、溶接ではつきません。物理的に付けるしかない。

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 このエンドのスリットに合わせて、鉄ハンガーとエンドをシャコマンで固定します。

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 そして金具の穴からドリルでエンド側にも貫通さます。

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 このように、穴を合わせるんですね、そこにタップを回してネジ山を作る。そしてボルトで固定します。

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 このようにボルトで一点固定します、一点ですと場合によっては動いてしまいますが・・・、

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 もう一点は、クイックレバーで強めに挟み込むことで、二点留めとします。これで動きませんから。

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 この新しいハンガーに74デュラを付けるんですが、金具の厚み分外に出てしまっています。そうなるとディレーラーのインデックス調整をより内側にズラさないといけませんが、既存のボルトではそこまで届きません。

 そこで

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 長いボルトに交換します。これでここを締め込むことでディレーラーの内側調整をより内側にセッティングできることが可能となります。でないと、ディレーラーは付いたが、トップ側の調整ができないという事になってしまいますからね。

 鉄だったら溶接という手もあるのかもしれませんが、そうなるともう当店では手が出せません、今んところね。

 逆にアルミだったために、こうしたメカ的な対応で、再生可能になったということなのであります。ある意味不幸中の幸いだよね。

 ある種のビンテージ車体、再度街道に戻りますな!
 


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カンパ救出作戦・・・ってほどでも・・・

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 ちょいと古いものに拘っている方がいるようです、嫌味でないところがいいですね。だって、見た目もいいし、使えるなら使い続けたいですもんね。

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 表を見ても、裏を見てもでかい損傷はない、まだまだ本体として十分に使えるもんであります。

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 パンタグラフの中にでかいスプリングがない、サンツアーのシュパーブのようだな。

 これを使えるというのなら使いたい、と思うのは、非常に当たり前の感覚かと思います。

 ところが・・・

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 ほんの一部に損傷がある。わかるかな?ワイヤーを調整するアウター受けのボルトがあるんだが、その受けの部分がおかしい。

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 外されたアウター受けボルト見ると、先端が斜めに欠けている・・・、ということは?そう、ディレーラーの受けの中にその折れた部分が詰まってしまっているという、また面倒くさそうな案件なのだ。

 ではそれらをほじくり出すためには、先端のとんがった千枚通しのようなものではダメなのであります、短くてもネジなんで、ネジ山を持っている、それをこじって出た場合、今度は内部を傷つけてしまうだろうからね。

 小さくてもネジなら、逆ネジかまして回して出さねばなりません。

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 例えばこんな工具があります。逆ネジを切ってあるので、外したいネジに穴をあけて、コイツを逆ネジ要領でねじ込んでいくと、とどのつまりで詰まって折れたネジが出てくるという発想のもの。

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 こんな感じで・・・ただし空いている穴との関係があるし、穴の明けられない状況もあるので、これも偶然によるところが多い。他には、プラスドライバーの四角を鋭利にして、それを打ち込んで食い込んだところを回して外す、なんて手もありですね。

 とりあえずだ!

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 なんとか回ってくれたんで、外すことができた、三十分くらいかかったかな?食い込んでいたのか部分焼付を起こしていたのかわからんが、チビの割に頑固なやつであった。

 コイツを先の欠けたボルトに合わせてみると、

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 ピッタリ合う。多分何かの理由で先端だけがディレーラーと一体化してしまったんだろうね、それで回して外そうとしたら、欠けて残ってしまった。

 これで終わりか?と思いきや、後始末をしっかりしておきましょう。

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 多少荒れているディレーラー本体の内部のネジ山を整える。5ミリ0.8ピッチというタップを選んで・・・、

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 再度ネジ穴を掃除する。

 そしてより重症の、ボルトの方のネジ山も整えないと、またこれを使って中で折れてしまったは、今度はやりたくはないので・・・。

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 同じくダイスも5ミリ0.8ピッチのものを使います、ここに先の欠けたボルを通して回していきます。

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 アルミ特有の白サビのようなもの、長年のチリのようなものが詰まっていたようだね、最初は難儀だったが、なんとか回してどん詰まりまで回すことができた。

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 さらわれたネジ山が輝いている・・・、ように見える。

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 ハイ、あとはスルスルと、ディレーラー内部におさまった。ネジ穴も切られたばかり、ネジの方も切られたばかりなんで当たり前なんだが、当然中にはグリスを入れて戻しておいた。

 これで、まあ、またしばらくは使えるんじゃないか?と思いますね。

 ただ、欠けた分ネジが短くなっているので、ワイヤーを調整の際には、ちょいと引っ張り気味で、やったほうがいいだろうね。ほんの少しワイヤーのテンションを前後にできればいいようにしてあげると、コイツも廊下の問題を抱えながらも、なんとか使い続けることはできるでしょうな。

 古いものでも、よく作られているものはなんとか長持ちをするもんだ、ちょっとしたことにはすぐに諦めないで、なんとか再生させていきましょう、意外とスモールパーツ類を変えるだけで、普通に使えるようになるものが多いんでね。

ピストレーサーの活用法 26インチ化?



 これが2008年の写真なんですね、十年以上前のものです。パナソニックのピストレーサーです。杉並時代のものですね。

 古いお客さんといえばそうで、この頃は目黒でバーテンさんをやっていた、深夜営業が終わると自転車で帰ってくる、立ち仕事なもんで、自転車で帰ってくることの快適さを喜んでいた。

 それが阿佐ヶ谷で、ストーンというクラフトビール屋さんを開いて、これも相当なりますね。スターロードの二階にあります、コロナで大変苦労しているようですが、通販に手を伸ばしたりと、営業努力をして生き延びておられるようであります。

 ここのビールもうまいです!阿佐ヶ谷、スターロード、ストーンさん、是非よろしくお願いします!

 で、当初このようなフラットバーで、パナソニックのピストレーサーを乗っていたんでありますね。当時はブームの真っ最中だったかな?

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 それから数年しても、細かいところは対して変わらず、ずっと足として乗っていたようなんだが・・・。ここに来て大改造を!ということで、持ってこられましたな。

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 今回の大改造というのは、目的は中学生になる長男も乗れるようにということで、ホイールを小さめにできないか?なんてところがポイントとなりそうですね。

 700Cが当然付いていたんですが、これをワッパを小さくしたい・・・、承ってから、色々考えて650Cにしようか?と店主なりの常識的な判断を下したんだが・・・。

 ところが、今、自転車のパーツ類の欠乏が激しい。あってほしいものがない、ものがない、弾がないので、商売にならない・・・という状態にすでに入っているんですね。

 これがその実態に気づくと恐ろしい。

 在庫を見ると黒とシルバーの650cが一本ずつあった・・・。ワンペアがなかったんで、これは発注かけるかとやってみたが、いくつかの問屋全てに在庫がない。まったくない。

 小分けサイトなども見たんだが、まったくない、どこにもない・・・。せいぜいカーボンリムで見つけられたが、今回の大改造の趣旨には合わない。

 そこで、頼みの台湾に連絡を入れたが・・・、アレクシアの本社から、三年弱小分けの発注には応えられない・・・と大変ショッキングな答えが帰ってきた・・・。

 マジか・・・・・・・・。当店には優秀な650Cレーサーフレームが何本かあるが、これが出荷できないじゃん・・・。大変な時代だよ、これは。

 で、冷静に、今回の事案に戻って考察すると・・・。あるリム、26インチものがあった、黒でコイツで組んだらどうだ?と。

 太めのタイヤを希望していたことを考えると、これって結構いいかもよ。イヤ、こちらのほうが適材だわな。とりあえずはこれで、この事案は片付けよう。

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 これね。通常のかつてのマウンテンホイールになってしまった。タイヤは26×1.5インチ・・・、ドミノ倒しは当然起きるが、それを克服してのショップなわけだ。

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 多分タイヤの太さなんかは喜んでもらえると思う。逆に650Cにしたらせいぜい28ミリくらいしかないので、タイヤを選ぶことはできなかったよね、不幸中の幸いだ。

 で、ドミノ!

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 リムが遠くになるので、それまでのブレーキのリーチでは届かない、ロングアーチものにしないとダメ。ところがこれ不幸中幸いで、コイツはガチのパナレーサーだったんで、前後ブレーキは全てアダプターでやっていた、アダプター自身は下げることができるので、その利点を活かしたわけだ。

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 台座を緩めて下げればいい、ただし!タイヤが太くなった分、それなりのロングアーチは必要だ。

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 リアも板挟み形式なんで、シートステーブリッジの下に通して締め付けることで、ブレーキ調整が可能。

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 思惑通り!ブレーキドミノは克服。

 そしてもう一つ。700Cは633ミリ計算で直径を出している、それに対して26インチは570ミリ計算。その差は約60ミリ、これは直径の差なので、実際の高さはその半分の約30ミリ下がる計算となる。

 まあ正確にはタイヤが太くなった分、そこまで厳密にする必要もないんだが、とりあえず、次のドミノとしてクランクが車高が下がることで、ペダルが地面にこすらないように、30ミリ短くしましょう、という話になる。

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 ちょいと贅沢だが、ディズナの140ミリクランクをシングル化して当てる。どんなに倒して走っても、地面にペダルはこすらない、第二ドミノ通過!

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 あと地味に大変だったのが、抜けなかったピラー。コイツを無理やり抜いて、これは新しいものに交換、グリスをたっぷり入れて二度と焼き付かないよう願かけるよ。

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 フラットハンドルなんだが、bmx臭いハンドルにいつの間にかなっていた。

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 ブレーキは前後同時引きに、これはブレーキレバーは一本だが、ブレーキ本体はに系統あるので、違反ではありません。

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 大部変わった車体になったが、もともとはパナソニックのオーダー型のガチピストであります。

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 イヤー、実際変な自転車ができましたよ!これは好きな人はいるなあ・・・と思う。700Cのピストフレームなんだがもう少し牙を削って、街乗りにしたい、タイヤ太くして、気軽に乗りたい・・・という面々は必ずいるだろうね。そういう人にとっては、いい施工例かもしれない。

 700Cピストをアチコチ替えて、26インチ化太いタイヤ化、街乗り化完成!ということでありました。

 これも地味に当店回りではやるかもしれないね、27.5化なんてこともあるだろうね・・・。さてどこまで付帯タイヤが入りますか?なんて問い合わせも来そうだな・・・、知らねーよやってみないとな・・・。

 ちょっとジャンルになりそうな26インチピスト車の完成だ!!!

内装三段にして所沢を東奔西走する!



 当店のお客さんに連れてこられた女性。この自転車、娘から譲り受けたんですが、もう乗らないということでお母さんが引き取ったということなんだが。

 コイツをチューナップして、所沢の西から東まで走りまくろう!という計画を立てたということだ。仕事でね。

 そのせいか、もはや普通のご婦人とは違っている、やる気に満ちている、なので、それに合わせたスペックにしないと納得はしてくれないだろう、そのくらいの勢いがあった、見習いたいもんだ。

 なので、駆動系を一気に交換!

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 内装三段のホイールに替えた。シングルだと、所沢は山坂がありすぎる、という判断。なるほどね。

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 ピアノタッチ系のシフト。まあ小ギアをどうするか?という選択肢は重要なんだが、今のこのセッティングが全てではない、ということをお伝えして、内装三段と行く。

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 BBを交換してほしいというご所望。ご本人というよりも、連れてこられた方の推薦。しかも、実用車用のではなくレーサーに使ってもいいようなものをという、その言葉にご婦人も深く頷く、本当やる気だね・・・。

 だからということもあるが、実用車用のBBでないと、付かないことはないんだが、つけにくいチェーンカバーを取り外した。足首にはズボンどめのバンドをしてもらおう、大丈夫だろうあの気合があれば。

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 ハブダイナモもあるので、ライトに電池入りません、そして明るい。夜も所沢を東奔西走できるというわけだ。

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 人生百年会中は別として、平均寿命が伸びるということは、子育て以降もまた二山活躍できるということなんだろうね。

 このお母さんだってまだまだ若い、改造した自転車で、所沢を東奔西走、そして南船北馬の勢いで、縦横無尽に走り抜いてほしいもんですね。

 そして数年後には、自転車のバージョンアップがありそうな予感、そのくらい生き生きと自分の目標を生きていそうな方なのであります。

託し託され八丈島へ!



 ちょいと事情がありまして、使うもの、使わないものも含めてお預けいたします!ということでやってきたんだが、まさに玉石混交とはこのことで、使えるもの使えないもの、お宝物?などがまあ、ごっちゃに入っていたよ。

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 ムムム・・・、使えるかどうかもこの時点ではわからないが、ちゃんと整理すると各モノのなんたるかがわかってきたりもするんで、ここは焦らない。

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 これは、残していったツーリング車の組付けパーツかな?なんかどこかで見たことあるしね。

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 オット!これは助かるぞ。今は絶滅危惧種となりつつある130ピッチもんおよびファイブピンのチェーンリンク、今後貴重になるかな?

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 あとは、なんだ君は?っていうようなもんもできてたぞ!

 本当なんだこりゃ?

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 折りたたみを解いていくと、こんな立ち姿に、チェーンもあるんで自転車には違いない。

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 改めて何だこりゃ?のなんと6インチのホイールというかタイヤまわりだ。マキシスで作っているというので、汎用品なのか?これでも?

 しかしブレーキやキャリパーもんで、リムというよりもホイール?というよりこれはワゴンなんかに使うキャスターだよね、それ全体を挟んで止めるような形式だね。まあ止まるからいいんだけど。

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 後ろも同じ。しかもシングルギアが付いている数えるまでもない程の小さいギア。

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 に、対してでかい前ギア。まあホイールが6インチなもんで、このくらいギア比がないと、コロコロと安定も取れないだろう、ということかな?

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 全体としてはこんなもんなんだが、もう少し整備のやりようはありだろう、というのもこれじゃあ、乗りにくい。どうも進みが悪い。ホイールが小さいので、慣性というものが働かないで、常にコロコロ回していないと行けない、それが落ち着けない。

 あとは、その常コロプラスになんかギアの回転が重い、それが山登りをしているような窮屈感が拭えない。これはどうにかしないとなあ・・・と思いながら、預かることに。

 といっても、超小径車ファンがいたら整備終了後お渡ししてもいいかな?なんても考えるが・・・。

 と、これら一式を持ち込んで託し託されの状態にしたのは、

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 この写真見てピンとくる人は、相当古い当店のお客さんおよび関連者の方かな?と思います。

 今を去る十年以上前に、当店で副店長していた真田さん。

 今の彼は頭を冗談のようにアフロにしているんですが、まあ童顔もあってかそれ以外ほとんど変わりがない。家庭もって二人の娘っ子の父親になったということは状況が変わったということぐらいかな?

 まあ、そんなこんなの真田さんが、今度奥様の転勤について行くことに。その先がなんと島流し、八丈島なんでありますよ。

 彼は自転車だけでなく、いまサウナ等にもなったそうだが、そもそもが釣り少年だったんであります。河川や海を見ると、釣り竿を考えるというくらいの釣りマニア。

 なるほど八丈島に行くというのも、大いにその選択肢としてはありなんだなあ、と近況を聞きながら思った次第。

 とはいえ、二年限定ということなので、遊びに行く際にはキッチリきめないと、すぐにまた戻ってきてしまうでしょう。

 といっても、こんかいの頃な騒動で、自分の仕事が相当テレワーク向きとわかったようで、それをやりながら、月に何度かは本土の方に戻っても来るという、まあ近いからね。

 ということで、当店を通過した若者たちが、その行く先行く先で活躍しているという話は、聞いていて悪くはないね。そういう彼から託されたパーツ類。組み付けるものもあり、保管して自由に使えるものもありという。

 若い子の進展に対し、あいも変わらずの自転車屋の店主・・・まあ、それはそれでいいとしよう、暫くは・・・だ。


春らんまん!薪ストーブの来年を見据えて・・・



 この秋から冬、そして初春にかけて、また大部働いてくれました、薪ストーブでありますが、あと一月以内で、秋までお休みになりそうですね。最近では夜でもたかない日が出てきていますんで、そういう意味で春らんまん!であります。

 さて、これで終わりとそれで済むはずのない、薪ストーブなんですが、煙突掃除や、もう一つ薪の管理というものも重要なわけであります。

 栓をひねれば出てくるガスと違って、薪は薪としてしっかり確保して乾燥させておかないといけません、その管理が実は春から夏にを越して目立たないながらも静かにやっておかないといけないわけであります。

 通常ならそろそろ薪はいいか・・・という季節でありますが、次の秋に向けて考えておかないといけない。

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 そしてありがたいことに、軽トラ一台分がまたこの季節にどっかりとやってきた。何だこれだけか?と思う人はよほどの猛者か知らない人でありましょうな。コイツを薪のサイズに切って保管する、半日仕事になりますね。

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 近頃の薪棚といえば、少し放っておき気味の、ちゃんとしないといかんなあ、という状態、これを機にしっかりやリ直さないと。

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 そして、薪管理の助っ人がまた現れましたよ。チェーンソーですが、コイツは今まで使っていたやつの1.4倍位馬力のあるやつ。太い切り株のようなやつにはもってこい。ただチェーン自体に摩耗が見られるので、交換したほうがいいかもしれないね。

 あと、鉈は何本あってもいいね。

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 この手の柄の長いやつはそれなりの用途でかなり使えます。振り落としに力がはいるので、短い小回りのいらないものは、コイツでバキッと。

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 3/5ぐらい片付けたところ。途中に雨に降られ、中断が二回ほどあったが、なんのかんのと作業は進んでいった。

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 順調に積み上がっていく薪棚。本当はうず高く積みたいところなんだが、このところ、変な地震が多いよね。なので、高いところにでかいやつは置かないように、そして積むに当たっては欲張らないように。

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 もう少し切り残しがありながらも、イベントのためにここで取りやめ。あとは鬼のおがくずというか大量のチップ状態のものを集めて、終了となった。

 これで来秋は安泰・・・とは行かない。実は同じ規模の薪棚もう一つほしいくらいなのだ。それを春から夏にかけて切っては積みを繰り返して、次の冬の後半のために備えたいわけだ。

 さてどこに・・・場所をもうけてつもうか?

 薪ストーブの店・・・というところは定着させたいものなのでね。

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 火のあるところに人は集まってくる。その基本通り、火は絶やさないでおかないとね、名実ともに・・・。

28日日曜日 ライブあり!黒酢軟骨丼もあり!



 今後は多分毎週近い形で、土日いずれかライブなんかをやっていくであろう、狸野音なのであります。

 緊急事態宣言は解除されても、何か色々ピンときませんな。ライブハウスなど飲食には協力金が出ても、演者の方々には届きません。なら届かせようということで、ちょこまかライブを狸野音にてやっていこう、ということであります。

 28日日曜日には三時より、カリンバ、尺八、太鼓、歌と四名の演者が出演してくれるそうです。

 ちょっと空模様も心配ですが、お時間のある方、ぜひ寄っていってくださいませ。

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 店主も黒酢軟骨ゴボウ丼にて、飲食も出店いたします、自家製ラー油と一緒に名上がりください。

 そして勿論自転車屋も同時オープンです!

 お待ちしています!!!

行く人来るもの・・・



 来月頭から、柳サイクルさんは千葉の新店舗に移動して開業されます。今はその開業のための準備のようですね。

 本日も2トン車が来ていました。

 当店の敷地を出て、独立!喜ばしい!

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 看板も外されまして、またここを囲わないとね。

 そして、共同して使っていたもの、柳さん出資ものなどは勿論ですが、新店舗に移動します。

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 馬力のあるボール盤。君にも世話になったな。重くゴロゴロ回る高トルクもの、これを使ったら変なボール盤など使えなくなってしまった。

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 ガラーンと空いてしまったボール盤あと・・・、などと感傷に引っ立っている暇などない。ボール盤は当店にとっても必需の工作機械、新店舗に行ってしまった、じゃあサヨナラで済むわけには行かない!

 別口を補充しないと!絶対に補充しないと、満足な仕事ができなくなってしまう!

 では中古機械やヘゴー!!!
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 途中こんなところがありましたな、哲学堂回りなんてまあ、満開・・・だからなんだ?なんだが。

 新青梅街道をまっすぐ、不忍通りに合流して、田端方面へ・・・。一本曲がるところ間違えて西日暮里に行ってしまった。この辺車はすぐに戻れないところが不便だね。

 それでも、西日暮里を超えて明治通りに出て、左折すると・・・、

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 オオ!着いたぜ!かつてはこの通りには中古工作機械屋さんがひしめいていたようだが、今は四軒ほどになってしまったとか。

 でも、非常に丁寧に対応していただきまして、手頃な価格の頑丈そうなボール盤を購入できました。といっても、事前にオークションから手を付けてはおいたんだが。

 ただ、店の中は面白かった・・・。そして安い。こういう際には実際に足を運ぶことですね、これ非常に大事ですな。

 そいつを引っ担いで、かつて店主が三十年前に働いていた巣鴨駒込近辺を通って、帰ってまいりました。

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 コイツが今回新しく来た、ボール盤です。100Vで、重くて頑丈、気に入ったわ。

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 バイスがなかったので、奥のものをたったの2500円で購入、手前はフライスで使っていたもの、まあこのへんで元以上に使えるんじゃないか?と思います。

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 ジャン!コイツが新規のボール盤です!よろしく!しっかり働いてもらいます。昭和四十年代の機械が一番頑丈で壊れにくいということです、ある種店主と同じ世代だ・・・。コイツもまだまだ現役で頼んだぞ!

 行く人もあれば、来るものもあり。

 生き代わり、死に変わりしながら当店もドンヨリとシットリと進化していくんだろうなあ、多分。もう少し頑張ってみよう、このボール盤のようにね・・・。

エエ!?まだ直すの?!!!



この自転車は・・・乗り手の方が学生の時代、確か中古で購入したものらしいが、その方が四十になんなんとするにもかかわらず、乗り続ける!という闘志を燃やしている・・・。

 というほど熱くはないんだが、直して乗りたいのだそうだ。

 元々、相当ひどい状況で持ってこられて、それも五六年前かな?それでも直して乗り続けていたわけだ。次のでかい修理はあるのかな?と思ったほどだったんだが、その次のでかい修理がやってきた。

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 ブリジストンの車体。とこの下のフレームを見ると、曲がってんじゃない?と思えなくもないが、これがそういうデザインということ。

 今回のでかい修理というのは、

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 実はこのリアのホイールまるまる交換したんであります。DSC_6348_convert_20210324210313.jpg

 そもそもフリーの歯が折れていたんで、そこだけ替えられないか?ということだったが、着脱式のフリーではなかったので、そんなことはできません。そもそもスポークも何もサビサビだったこともあって、まるまるの交換となったわけであります。

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 バンドブレーキも新しくしたんですよ。元の状態は撮り忘れていますが、

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 この前輪をみて推察してください。相当ひどかったことが忍ばれると思います。もしかしたら、この前輪もそう遠くない内にまるまる交換になるかもしれませんね、多分そうなるでしょうな。

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 このBBも交換したんですね。よくやるわな。

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 チェーンも交換ですね、欠けた小ギアが直ったわけですから。

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 サドルとピラーはレーサー仕様で、ちょこっとこの自転車のに対する本気度が伺えますね。

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 その割にでかい前カゴ!

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 保育園送迎に使う、子乗せかごなんかもしっかりついて、世帯づいている。

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 またしっかり乗れるようになりましたぜ!こうなったら、いずれ前輪も交換して、トコトン走りましょうかね。こちらの続く限りサポートしますよ!とならざるを得ない。

 こちらの目をしっかり見つめて、「お願いします!」と言うようなタイプじゃまったくない。むしろ、本当に後輪交換しちゃっていいんですか?というと、ニコニコしながら、はいと答える。他にもありそうですが、それもお願いしますと来る。熱くはないんだが、しぶとそうだ。

 何があっても、これからもトコトン乗る、と願でもかけているようだなあ、まったく。

 ちなみに、この自転車のトコトン依頼者の方は、当店出入りのあの多動おおじさん、この一年はコロナで国内縛りだが、放って置いたら、山下清みたいにどこにでも行ってしまう放浪癖のあのおじさん!あのおじさんの弟さんなのであります!

 うん、どこがどう似たのやら、似てないのやら・・・。

立ち漕ぎ自転車・・・ほぼ最終章?イヤイヤ?



 結構ダホンの中でも手のこんだ、軽いアルミものがやってきたんであります。結構いいやつだと思います。

 コイツに手を入れて、なんと立ち漕ぎ自転車にしたい、という酔狂な依頼がやってきた。そこで、まず依頼者も施工者もよくわかっていない立ち漕ぎ専用自転車?を作るわけなので、それはすり合わせが必要になります。

 確立された施工形式ではないので、依頼の方も「なんとなくこういう形で」となります、そして施工側も「ならこんな感じかな?」という試作を重ねていくことになります。

 なので、余り最初から銭をかけられないので、アリものでイメージを具体化してくことになりますね。

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 一号機はこうなったかな?まずかつて店主が使っていたDHバーをチョッパーハンドルの先につけて、とにかく立ち漕ぎ時に腕が届くように高い位置にセッティング。

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 そのDHバーの先端に、元々付いていたブレーキを広げて取り付け、シフターは適当な安いやつをその隣に付けてみた。

 位置が高すぎたようだ・・・なので、次はより短いもので・・・。

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 大部短くなりましたね。DHバーを外して、フラットハンドルの両端に取り付けるバーエンドを使ってやってみた。

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 バーエンドなので、先端が曲がっている、そこにブレーキをだかせ、その手前に安いシフターを取り付けた。

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 片手でブレーキングとシフトができる!これで完成か?と思って試乗してもらった所・・・。
 
 やはり先端にシフトがほしいということになった・・・、いやこれは面倒だわ・・・、この先端の曲がりに直に入るバーコンなんてありゃしない・・・、そうなるとかなりの加工が強いられる、面倒くせー・・・。

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 それでも差し込み部分を削る、ネジも削って痩せさせて、中で膨らむ臼類も短く薄くと、イヤー大変だったぞー・・・。

 その甲斐あって、無事曲がったエンドバーに装着ができた、というわけだ。

 まあ、ここまでやれば、ほぼ完成かな?と思いきや・・・。

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 これだと微妙に、ブレーキングとシフトを同時にすることがちょっと難しくもなる・・・。ロードレース出場じゃあるまいし・・・とも思うが、依頼者のイメージは人差し指から小指でブレーキングができて、親指でシフトをしたいみたいなのであります、なるほど。

 そうなると、このエンドバー特有の曲がりが邪魔になってくる・・・。ということは真っ直ぐで、もう少し長めのバーエンドを探すしかない・・・。

 しかし、これが見つからない、みんなバーエンドの長さはどれも一緒で、先が曲がっている・・・。理想的な形状のものが見つからない。どうすんべか?

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 探した結果、バーエンドを諦めて、短めのDHバーを採用することにした。最初につけたDHバーの半分くらいかな?イヤ、半分くらいの長さとしても使えるものといったほうが正確かな?

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 こんな感じ・・・、と言ってもこれじゃあ、わからないだろうなあ、何か電線の絡んでいる電信柱の中間でも見ているみたいだな。

 なら一本一本みていくか?

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 チョッパーハンドルに縦に短いDHバーを取り付けている、その先端に左ブレーキレバーが付いている、これはまあ単純だよね、先端握っていれば、ブレーキは簡単にかけられる。

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 これもDHバーを本体のハンドルに取り付けるところ、シムが二枚入っている。さてもう片方がちょっと複雑だ。

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 右も短いDHバーが縦に付いている。その先端にはあの苦労したバーコンが付いているじゃないの!

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 先端のバーエンドに、そこからも握れるようにブレーキレバーが付いています。

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 もう片方の左とはブレーキの向きが逆ですが、これが先のブレーキングとシフトを同時にできる一体工夫なのだ。こちらの左の方はシフトがないんで、これで大丈夫、単純だ。

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 こうすれば、後ろブレーキがかかる。対して・・・、

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 右はこのように、ブレーキングと親指でのシフトが同時に可能となります。シフトといっても、コイツは外装の三段しかないので、レバーの動く範囲は狭い、なのでこれで大丈夫なのだ。

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 ブレーキレバーが左右逆向きに付いているので、ワイヤーが暴れがちだが、それを極力なだめて、まとめておいた。

 まあ、この辺の改造はこれがほぼ完成形なのではないか?と思いますな。DHバーは最長の状態なので、これを短くしたり、角度を変えたりすることで、フィッティングも可能でありましょう。

 では、コイツを試乗してもらって、感想を聞くとしましょうかね。

 あとは・・・、

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 最後はでもここだと思う。もっと短い140くらいのクランクと60以上の歯を持ったチェーンリンクがつけば、コイツは本当の意味での立ち漕ぎ専用自転車となりましょう。

 駆動域の少ないクランクで立ち漕ぎすると、まるですり足で走っているように見える、それがまあ、本当の意味での完成形何だろうと思いますぞー!!!

 ここまでやったら、そこまで行きたいもんであります!

なんでそこまでして・・・ 深夜自転車店



 かつて今よりもずっと物書きの比重が重かった時、いろんな状況を想定して、物語の断片を考えていた時期があった。

 裏不動産・・・。表にでていない物件ばかりを扱う不動産屋の話し。当然冬の間だけ遺体を隠したい・・・とか、そこの住民に気づかれないところにある隠れ部屋に身を隠したい・・・、などあやしい案件のある者共が集まる話になります。

 深夜食堂ならぬ、深夜理容室・・・。もう半ば世捨て人、さしたる自分の余命にも興味なく、緩い自暴自棄の理容店店主が、潰れるなら潰れてしまえ!とばかり深夜二時から早朝五時までしか店を開けない!と願をかけた。

 当然客もこないし、店先でボケた夕刊広げて読んでいる内に、早々に倒産するな、それならそれでもかまわない・・・とばかり高をくくっていたんだが。

 ところが・・・。こんな深夜の時間に、待ってましたとばかり髭を剃りに来る客がいる・・・、酔っ払った勢いでないと髪が切れない客が来る、この時間じゃないと起きられない客が「と言っても昼間は熟睡でせっかく切った髪を見る人もいないんですが」と自嘲気味な客が来る、来る客来る客、みんななんだそりゃ?!という事情持ちばかりという展開・・・。

 まあ、変なというか変わった開店条件を付けて店を開けていると、それに合わせた「変な」で変わった客が集まってくるのかもねえ・・・というのはあるのかも、なんて、日常的にも思うわけであります。

 エエ?この自転車にそこまでするんですか?とこの店主さえも思うお客さんもやってきます。

 エエ、ここなら・・・と。

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 まあ、ワイヤー交換ならねえ・・・もちろんやりますよ。

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 エエ、タイヤは勿論消耗品ですんで、交換しますよ。

 でも・・・、

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 ホイール全体をマジで組み直しますか?マジで?大部手間もかかりますが・・・そこまでやりますか?

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 アルミのこの手のリムはなぜか36Hか28Hなんですよ。なんで32Hというのが少ないんでしょ?いま通常のハブだと32Hが圧倒的でその前後となると少ないんですが・・・。

 ただ当店にはこの点に関して一つの強みがあった。

 当店の隠し玉というとなんと・・・あの今となっては幻のDTのR585!そいつの28Hバージョンのリムがいくつか在庫しているんでありますよ。なので、いつでもそいつらを発動できるように、常に28Hのハブを用意していたわけであります。

 なので、ハブはよーし!とばかり組み付けたんですがね、そこまでやるか・・・と。スポークだって一本一本ネジ山立てて作るし。

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 ハンドルを見ると折りたたみですね。

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 ここにもジョイントがありますね。よし、ここまでやるんだったら、徹底して乗ってやろう!という闘志が静かに湧いているお方のように感じます、決して熱すぎず、冷静なんでありますが、底流に強い意志が感じられます。

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 この狸サイクルも深夜二時から早朝までしか開店していないようになると・・・、一体どんなお客が来ることになるんだろう?

 深夜のサイクリングって最高ですよねえ・・・という亡霊のような方や、太陽の光に当たれない事情がありましてねえ・・・という障害をお持ちの方、始発バスの運転手で公共交通機関がないんでこれで通勤するしかないんですよー、という極あったりまえな方までが行き来する交差点にでもなるかな?

 今度深夜サイクリング・・・いや、肝試しサイクリングいかがです?ケケケ!なんてな・・・。

なんか大事なんだろうなあ・・・



 なんかそんじょそこらを走っている自転車とは違いますね。そして持ってこられた方も、少し違う方・・・のようです。

 コイツを直して走れるようにしてください、と要件を述べてドロンと消えて行かれた。

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 ハイ、では・・・とばかりまずは前後のタイヤを変えませんとね、ボロボロですんで。このサイズがHEというもの、ちょっとビーチクルーザーとか意識して作られたのかしら?でもちょっと違うよね。

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 ブレーキの引きがダメだったんで、ワイヤーを交換して、ブレーキレバーの調整と。

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 このブレーキアーチでもいいか・・・な?あまりスピードも出しそうにないし、重そうでもないから。でもブレーキシューがなかったので、交換しておきます。

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 コースターブレーキじゃないんですよね。小ギアとチェーンを交換。

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 BBのチェック。しかしギア比が結構ありますね、ウッコラショッコラという感じで、重すぎるようにも思えるんだが、このくらいの回転とスピードでいいという人もいるのかな?と消えた持ち主さんを思い出す。

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 そうそう、グリップも交換しておきましたよ。そんなところで、もう普通に乗れるようになります。

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 このオフセットサドルも謎ですね。どういう見地から作られたのか?よくわからない自転車です、

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 ゆったり系自転車であるには違いありませんが、見れば見るほど、不思議な自転車ですね。もしかして、施工終了の電話をかけたら、「ただ今使われていません・・・・」なんてことにはならないと思うが。

 なんかでも大切なんでしょうな、消えた依頼者の方にとっては。ここまで手間かけて直してほしいという願いがあるんですから・・・、並大抵の愛着ではないのではないか?なんてね。

 さて、電話でも・・・、かけて・・・みますか?

物々交換という支払い



 カーボンのデローザって、ちょっとよくわけわからない車体なんですけど。

 乗ってみて・・・、うん、よくわからない。

 なんてことはどうでもよく、これを乗っていつかはレースにでたい、などと希望している学生くんがいるんであります。

 エエ?その体で?何ヶ月計画?なんてこと話している内に、みるみる乗り込んで痩せてくる、オオ、本気なのか?この子は?と。

 あとは、できれば集団での練習をしたほうがいいんだが・・・。

 と、走るのもそこそこに、この子はいじるのも好き・・・というか・・・、いじっているうちに分からなくなって、持ってくると言ったほうがいいかもしれないな。

 しょぼい案件なんだが、手に負えない・・・と持ってきては、ちょこっといじって戻していく。その繰り返し。パーツも消耗品というよりは、インナーワイヤーキャップとか、一ついくらです?と聞かれても答えようのないものが多い。

 大体持ってくると、しょぼい案件と決まっているんで、基本自分でやれ!とほったらかす。まあ、場所と、ちょっとした工具を貸す・・・、自転車を前に呆然としている時間が一時間以上続くと、しょうがねえということで、助け舟出したり・・・。

 なんかちょっと外しては、首かしげて、もとに戻してみたり・・・。まあ、何もいじらないよりはいいかもしれないが、今日二時間ぐらいいるねえ、なんてこともザラだったり。

 そして帰る時に、いくらです?と聞いていくところは学生の割にはしっかりしているんだが、さあねってなもんなのね。

 いくらって言われても、時給で場所貸しだったら一時間千円として三千円?アドバイス料二千円として五千円でどうだ?なんて冗談いうと、ヒエ〜とかなってそのままだいたい帰っていく。

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 なんか学生らしいというか、締めの付け方っていうかなんかないかね?なんて考えていた矢先、バイトが決まりました!と言ってきた。

 聞くと当店近くの「オリーブの丘」というファミリー系イタリアンレストランという。厨房で働くんだそうだ。と言っても出来合いのもん温める程度なんだろうなあ、チェーン店だろうし。

 ただピザに関しては、トッピング含め種類も多いのでそれなりに技術がいるんだと・・・。そしてピザ担当にもなるのと、しかも社割りがあるとまでいう。

 たしかその店は、大人でも数百円出すとピザ食べ放題とかなる気前のいい店でもあった。ということは、一枚相当安い値段で上げていることが想像付く。

 しかもそれに社割りが付くというから・・・。もしかして一枚三百円・・・とかじゃないの?

 よし決まり!

 これからのしょぼい工賃はピザで払ってもらうことに!

 今日は三枚な!合計でもう十五枚くらいになるから覚えておいてな・・・ということになったんだわ。

 ただ、それもいつもチョコチョコ頼むこともしないですでに三十枚くらいになってしまっている・・・。あまり貯めると、こちらも大変だろうからと、その手形ピザをはじめて頼んでみた、合計七枚!!!!もってきな!!!

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 そうしたら、イケヤのでかい袋の七枚と、ポテトフライまで持ってきてくれたよ。あと二十三枚か・・・ゲップの出る枚数だが、また宅配頼んだよ。

 ちなみに、ナポリ風の極薄ピザ、チーズがなければ箱の字が透けて見えるかと思うくらい薄いんで、これは冗談でなく店主好み!あのほとんどパンかよと言うくらい厚いアメリカンなんざ、あれピザトーストだろ!

 ということで、手形ピザの支払いが成立した・・・。と言っても、今のところこの学生のみだよ!みんなこの調子でこられたら税金対策にはなるが、デカイ冷凍庫でも用意しない限りやっていけそうにないのでね。

 なんか静かに円安が進行しているぜ・・・、これでオリンピック中止なんてしたら株価暴落・・・、円の信用大丈夫?なんて時には、銭より物だよね。もしかしてマジでいろんな支払いの形式を考えておいたほうがいいのかもね、ビットコインでもいいよー・・・とか。

持っている自転車の価値に気づきましょう!



 ダホンといえば、小径車の中では大変真面目に展開しているメーカーですわね。
 
 折りたたみ小径車というと、セルバンテス系の何でも屋さんで激安で売っていたりしますが、まあヒデーもんが多い印象がありますな。激重だし、たわむし、まあねえ・・・。

 ところがダホンは、勿論メーカー内でピンキリはあれど、基本上質なものを作っているといえるでしょう。

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 ジョイントが安っぽいと、アア・・・またか・・・と思いますが、このくらいキチッとしていてくれるとたわみも少なく、安心できますな。

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 で、驚くのが、ここね。フロントのフォークの幅、ひいてはハブの幅なんだが、通常100ミリを74ミリなんていう独自に近い規格で作っている。これはハブまで面倒見なければならない、という意味で大変大胆な決断、かつ維持させるためには相当の企業努力が課せれれますが、それをも辞さないという意味でもかなり気合の入った規格であると思います。

 なもんで、ちょっとやそっとの真似して小径作っています・・・なんてとことは覚悟が違う!覚悟が違うメーカーの作るもんだから、それはそれなりのものである、と言えると思いますね。

 小径には関心のない店主でありますが、その辺は把握しているつもりだったりして。

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 そんな車体だけに、総メンテでもしてやりたいんだが、予算に縛りがあった、かなりきつめのね。なので、まずは前後タイヤを交換、まあ走れる状態ではなかったんでね。

 あとは、通常チェーンワイヤーと行きたいところだったんだが、

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 引けないブレーキ、動かないシフトは多少予算オーバーであっても、やらないとまともに走らないので、半ば強引に・・・交換。

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 チェーン、スプロケ交換してー!!!と思いつつも、今後は少しでも良くなったダホンに乗って、この自転車の持っているポテンシャルをしっかり身にしみてもらったら、次回以降のメンテで予算が通るかも・・・しれませんな。

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 BBだって変えたかったなんだが・・・ね。

 コイツは後ろに荷台も置けて、カゴだって設置できる。折りたたみ機構もしっかり覚えれば、旅行のお供にだって連れていける。そもそもがそこそこ走る車体なんで、そのことが体でわかれば、もっとかわいがってもらっていい車体でありましょうな。

 てな話も大分しながら、納車する。

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 もう乗れなかった状態から、そこそこ行ける状態になったので、喜んではいた。あとはどこまで焚き付けられるか?ということだろうが、世は徐々にサイクリングシーズンに入りつつある、コロナもどうなってんだかよくわからない状況になっていながらも、聖火リレーのまえに緊急事態宣言は解除されるということだ。

 もう公助はあてにしないでね、と言っているようなもんだよね。なれば自転車使っての自助だの共助だのがしばらく続くだろうし、気をつけるには越したことはない。

 そういう中で自転車は最強のものの一つだろうね、ダホンに限らず・・・。


通勤やその他に再活躍!



 スローピングのクロスバイク、もっとも売れているタイプの自転車なんでしょうね。

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 今のパーツ不足の輪界をよそに、ジャイアント帝国は一人勝ちを狙って、パーツ類を結集しているとも聞きますね。

 まあ、偉大なライオンはそうした振る舞いで、周辺の小動物を大いに威嚇されたしであります、こちとらノミ風情は鋭い爪をヒョイと掻い潜って、ライオンさんの生き血をちょこっといただく戦法で生き残りましょうかね。

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 ワイヤーすべて入れ替えることで、駆動制動の機嫌が劇的に良くなる。なんせ手元から、シフト・ブレーキと離れた機能を伝達するワイヤーがコケていたら、肝心の先端が機能しなくなる。手元とブツの間が大切なんですね。

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 両方伸びていた、スプロケもチェーンも同時に交換することで、かかりは数段良くなります。チェーンは消耗品ということはわかっている人はいると思いますが、スプロケが消耗品とは思っていない方は多いんじゃないか?と思いますが、スプロケも立派な交換部品であります。

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 今や、こんなマウンテンのコンポでも、シルバーとなるとちょっとドキッとするくらいの何かを感じますな。みんなどこもかしこも黒ばっかのパーツ全盛の中で、シルバーが輝いて見える。

 昔のXTRとかのシルバーでどこまでロードで組めるかな?なんて考え込んでしまっていることがある。こんなパーツを見ても、何かできないかな?と思うほど、世にシルバーは欠乏している。まあ、それを逆手に取ることがノミのノミたるゆえんなのだがな。

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 何が大変て、今回の施工で一番手を焼いたのが、このBBであります。まず元々付いていたBBを外すのが至難の業でありました。

 比較的BB回りの焼付きは、なんとかなる方だったんですが、イヤーこいつは途中諦めようかと思ったほど頑固に食いついていたんであります。

 こうした場合に合わせて作った加工工具を当てて、その力が逃げないような仕組みをしっかり作って、回し切る。それが基本なんだが、どんな体制で何を使うかによって、力の逃げは変わってくる。万力は間接的にしか使えない・・・。イヤー、本当まいったわ。

 でも外れたんで、新たなBBを入れて完成。

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 これで、ちょっとしたサイクリングはおろか、毎日の通勤でも、何なら日本一周でもできないことはないでしょう。

 こんなことだけで?!思われるかもしれませんが、自転車直して使うもの、直せばほとんどが使い続けられるものなのであります!

パワーメーター干渉 解消法?



 キャニオンというと、ある種スポーツ自転車の流通革命何かを起こしたメーカーだったんじゃなかったかな?

 ショップを設けないで、通販でということでコスト削減、確かにこのスペックでこの値段かよ・・・と、まあ競えないものを持っていますね。ブランドにふらつかず、実質だけで勝負するという人は、これを選択するというのもありなのか?な?

 そこそこ組み付けられた状態で送られてきて、あとは自分でマニュアル等をみて完成させる・・・のかな。

 かつて、女子で自分で組んだという人のを見たことがありますが、確かに良くできているように見えますね。細かく言うと、そりゃ色々ありますよ、ああした方がいい、こうした方がいいだろうはあります、でもその状態でもいけます。

 そういう仕組みが末端までしっかりできているんでしょうな、大したもんだ。

 そんなキャニオンなんだが、何か引っかかったというんだな。

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 なんかパワーメーターというクランクの歪を計測する装置があるんだそうだが、それが・・・、

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 このようにチェーンステーとほんの少し干渉してしまうということなんですね。

 見るとクランクの裏に接着されているようなんだが、ずらせばいいじゃない、というと。どうもこの状態でメーカーが送ってきたもんで、そういうことができない、といいます。

 押し付けてみると、少し弾力があるんですねえだったら、外側からテープなどでキツめに止める・・・、でもテープの厚みがあるか・・・。

 こいつをどうにかできないか?という依頼。

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 外してみるか、何かクランクをコンマ何ミリか外に出す方法がないか?見てみることに。

 このシャフトの真ん中にあるくぼみ、このくぼみにピンが入る範囲で、クランクを外に出すことができる、なれば、スペーサーでも入れる、でも何を入れるか?

 この軸は直径24ミリ、内径24ミリで極薄のスペーサーなんてあるわけないよね一ミリでも厚すぎるんでね・・・。

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 ところが探せばあるもんだ。これはコンマ一ミリくらいの薄さ・・・、やったね。

 コイツを一枚挟んで、クランクを戻して、隙間を見る。

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 紙一重で引っかかってしまった・・・、なれば、もう一枚・・・、

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 こんなことを繰り返して、ついに!

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 紙が通過!それも押し込んで通過なんで、いいよね。完全に隙間がない場合には押し込んでも行かない。押し込まないでも通るならそれは厚すぎ・・・ということで、これにて完了。そして先のピンが入る範囲でクランクを外にほんの少しだけずらすことができたわけだ。

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 わかりにくいが、隙間は髪の毛一本くらいは空いている。

 で、これなんかよりも大問題があったのだ!

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 このヘッドパーツにガタがあった。インテグラルヘッドのガタを放っておくと、フレームをダメにしてしまう可能性がある、なのでここはきちっと管理しないといけませんが、ちょいとコイツは癖があった。

 なんかどうしてもある理由のわからんスペーサーがあって、そいつが締め込みを邪魔している・・・、構造を知っているこちらとしては、じゃあ、外してしまえでいいんだが、それが見えない素人さんだとすると、そこで延々悩むか、そんなもんか?と諦めるかになってしまう、そこは怖いね。

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 105の基本コンポが付いていた。不足なしだし、しっかりそれなりに作られてはいるが、さて、それ使いたいか?と店主に問われると、開き直らない限り、ハイ!とは言えないなあ・・・。

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 調整ポイントがあるとすれば、この辺だね、特にインデックス調整なんかは好みが分かれると思うんだが・・・。自分好みに手入れをする。

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 油圧とシフトを両立したSTI、ゴッツくなっていますね。店主の好みではありませんが、こちらのほうがいいと言ったお客さんも確かにいました。

 ここを以前通りのスリムに、かつ油圧に!という際にはTRPのワイヤー引き油圧!しかないね、これがTRPの生きる道だ!

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 今から十数年以上前、かなり円高だった時代から、海外サイトからの入手という方法が入ってきた。それはそれなりにショッキングではあったが、今はそうした商社系のサイトでなく、メーカー主導でサイト売、海外売何ていう手法がもう普通になってきているね。

 あとはイベント会場でテント張って、実車を持ち込んで試乗会なんかしていればいいんで、経費はかからないよね、なるほどという商売であります。

 勿論こうした大手さんの猛獣さんと競い合うような店では、こちらはございません。せいぜい子ネズミなもんで、爪で引っ掛けられて瞬殺でありましょう・・・。

 なれば、ノミになりまして、こうした猛獣さんたちの内部に入って、生き血をちょこっと分けてもらうためには?どうするか?と考える。ここにビジネスチャンスはありか?と。

 人に寄生しておいて何がビジネスチャンスだと?お叱りを受けるかもしれないが、仕事への接近は、仕事の隙間のそのまた隙間を見つけるか?それとも古い仕事の焼き直しをすることが基本でありまして、それらを越えた素晴らしいアイデアがお有りなら、そちらへ行かれればいい。

 ノミにはノミの道がある、もっとも皮膚に近いところにね。

スタンドシングル磨きでござい!



 多分レーサーのフレームをうまくコミューター化した自転車だったと思います。

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 ビアンキ、この色は最強に近いですね、レトロ系になるともう少しくすみが入ってきたりと、チェレステにも、実は色々ありますな。
 
 さてと、今回の依頼は、

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 パール仕上げの105ダブルクランクをシングル化してほしい、もし予算に合うなら、磨きも入れてほしい、というものが一つ。

 そして、

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  この狭さなんかは元レーサーだろうなあ、と思うんだが、ここに一本足スタンドを付けてほしいというもの、無加工では・・・難しいだろうなあ、という。

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 パールを落としてスルッと磨くとこうなります、単純ですが、いいですねえ、スギノ75みたいですよ。

 スタンドはシングル化して、フロンメカ回りとワイヤーを外した方になんとか入れて固定。

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 シングルなので、チェーン落ちを抑えるためにウオッチャーを設置。これはインナーに落ちないためだが、アウターにも落ちないやつがあるんですねえ、いずれお目見えさせますが。

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 ハブが74デュラエース、要所が締められている。

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 フロントも74デュラエース、今でも回りがいい・・・。

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 ア、コイツもブレーキがカンパポテンザだ。この辺のデザインは進んでいるというより、わかっているなあ。こういう新旧共に使える形というのは貴重ですなあ。どんなに効いても、レトロ系フレームにスラムは似合わない・・・。

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 このブレーキレバーも、テクトロの名作でしょう、シンプルで作りが安っぽくない、握りの具合もいい、折りに触れて使いたくなるレバーであります。

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 定番といえば、定番の革サドル。革サドルはブルックスだけじゃあないんだが、一強といえば一強すぎるね。別モンも探しておかないとね。

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 まあ、軽いし、元レーサーだし、フワッとよく走るわ。ある意味贅沢な街乗りだろうなあ、いつまでもどこまでも走り続けられる、隠れた街レーサーだよね。

西荻の由然堂と日常軒 軌道に乗ってきたということだ! 



 昨年9月の終わりに持ってこられたアルミレーサーだったんだが、キッタネー!!!という状態。自分で掃除しなさい、ノウハウ教えるから!ということで地道に自分で掃除した若者が、

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 いたんだが、覚えておられるかたは多いかと思います。西荻で、このコロナ禍の最中に、なんと!由然堂という整体の店を始めた、山火事の中の新芽の如き動きを見せた若者でありました。

 それが、シフトの調整で半年ぶりにやってきてくれた。

 聞くところによると、その整体の店は軌道に乗っていて、大変忙しい状態だという!やったじゃないの!

 彼は元々プロボクサーだった、体を酷使したがゆえに体得した身体感と整体の学問的知を駆使して施術となる、それが今受けているといいます、なんと喜ばしいことか。

由然堂さんのホームページはこちらに紹介しますので、ご興味ある方は、ぜひご覧ください。

 そして整体だけでないのが、同じ建物で奥さんが飲食店を経営しているんですね、名前は日常軒。こちらも大いに軌道に乗っているといいます。無駄がない、売れ残りの廃棄がないという、素晴らしい!

 西荻は個人店主の頑張っている店が多い、食文化も相当高いところかと思いますが、そこで売れ残りのない弁当と日曜は手作り肉まんを売っているらしい、きっとうまいに違いない!

こちらの記事で、写真入りで詳しいお店の説明がされていますので、ご興味ある方は、ご一読を!

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 しかし、職種にもよるが、開業等が大変な時期に、よりによってそのまんまん中の時期に、よくもまあ、離陸しながらもしかも二店舗を軌道に載せたもんだ、大したものだ。

 若い人たちが、自分たちの培ってきた才覚で、生き生きと仕事ができる環境というのは非常に大切なことだ。これをこの二人に限らず、多くの方々が可能なように、土壌を整えるのが政治なりの役割なんだろうな、と思う。

 凋落途上国であることはほぼ確実なこの国で、一つの希望の光を見るようだ、まだまだ捨てたものではないのかもしれないな。

 お互い励みましょ!

ビンテージの肝はシフター?



 オオ、また鉄フレームが来たぞ!

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 パナソニックの鉄フレーム、地味で、華はないが質実剛健で、その筋の人にはまだまだ支持されているんじゃないかな?

 店主もNJSピストでパナソニックもんがありますが、走りの印象はさしてない・・・。

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 この白い筋は後で、持ち主の人が入れたのかな?車体を立てて、垂らしたとか?

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 付いているものも、古いですRX100、いまでいうティアグラですね、でも貫禄あるなあ、今から見るとね。

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 普通に今でもこの手のものがあれば楽なんだが・・・。

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 このへんでいいんだが、と思うのはもう店主も古いんだろうなあ。で、今回はシフト周りのチェックということだったんで、

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 Wレバーもの、フリクションはケーブルを繋げるだけで、あとはライダーが勝手に引っ張りながらシフトをしていけばいい。ただコイツは、レバー側でカチカチと折り目がついているので、その折り目とワイヤーを動悸させないと、うまくシフトができない。

 そういう意味では、ちょっと難しいところはあるが、まあワイヤーを引いてディレーラーを動かすということではフリクションとかわりはない。

 で、ここを交換しますか?ということについては、かなり長距離を走る人らしいが、今は必要がない、ということだった。

 この手の古めの自転車に長く乗る、というと来、このシフターというところが肝になるんじゃないか?と思っているんだが、いつまでもWればーでいい、という人ばかりではないだろうし、経験者でない初心者などは、高速で走っている自転車のハンドルから片手を離すことに相当の抵抗や恐怖感を保つ人も多いだろうなあ、そうなるとどうする?

 ということが、この手のビンテージ系を無理なく街道に走らせるための鍵になるだろうね。

 おりしも・・・、

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 先日、チューブラーホイールをクリンチャーに組み替えて、クラシカルなイメージを損ねずに、現行品で乗り続けを狙ったレーサーがあったんだがね。デローザ、このデローザはチャラいイメージがないので、店に置いてあった時、かなりの来客の目を引いたんだがな。

 これを乗っている女性が、当店にやってきて・・・、

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 やっぱり手元で変速できるやつに、変えられませんか?と来た。ある種きたよ・・・という感じで驚きはしなかったが、まあくるもんが来たなあ、という感じだな。

 Wレバーしかなかった時代には、それしかなかった・・・以上!だったんだが。今や手元変速の選択肢がでてきた、いやでてきただけじゃあなく、今や主流である中で、わざわざWレバーを選択するというのはある種の好事家しかいないといっていいだろうね・・・、なので、ここが肝であり鍵であることは確実だ。

 そこでさて、どうするか?この時代のSTIなどをオークションや中古市場から取ってくるしかないのか?その他の手が、しかも現行品で可能であるのかないのか?

 本当そこにかかっていると言ってい。クランク周りはなんとかできるめどが立っている、あとはシフター!しふたーなのだ!

寄せ集めで組み付けると きっと面白いはず!



 しかし、パーツ不足なんて話を少し前にしましたが、ここでまた二連発、そんな事情を思い知ることが来たんですね。

 ひとつめが、台湾拠点にお世話になっている方と、一年ぶり以上であった時、イヤーなんせ弾がない・・・とため息をついていたこと。

 どの工場も、大手に押さえられているようで、小口の面白、興味深いパーツの作成に手が回らない。もう少しこの波が収まってから・・・ということ。

 そしてもう一つが、とある珍しくもない、どこにあってもおかしくはない、いやどこかにないと困るクラスの通常のパーツが、アチコチ探しても全くでてきやしない。

 情報としては5月の半ば過ぎ入荷予定とか言っている。ショップ在庫や海外サイトなども探してみたが、ほぼない、あってもショップが商売できるレベルではないくらい高い。

 こんなのに手を出したら、工賃等の値上げをしない限り、取り扱ったほうが損をしてしまう。

 イヤ、ちょっと焦りますね・・・。まともな依頼、パーツ一部の交換や、コンポ一式交換なんて、ショップにとっては当たり前の施工がこれではできなくなってしまう。需要はあっても供給不足にてても足も出ない。

 そういう時代がすでに来てしまっている。

 さて・・・。

 まあ、コンポ一式ポン付け交換なんてことばかりではない当店からすると、もしかしたらこれはチャンスかもしれないね、とも思う。

 コンポとしてのパーツが揃わないなんだったら、なら寄せ集めでどうにか組み付けちゃわない?という展開にどうしてもなるでしょ?

 今日のようなネコも杓子もコンポ!コンポ!が当たり前のような顔している時代の前は、といえば、バラバラの寄せ集めが基本中の基本だったのだ。

 ブレーキはヨシガイ、クランクはスギノ、変速機はシマノかサンツアー、ペダルは三ヶ島なんてのが当たり前だったわけで、その寄せ集めから調和を取るのがメカニックの仕事だったわけであります。

 統一もんでしっかり揃わないんだったら、ありもので寄せ集めで行く、これを復活させようと。それも意図的に復活させられないか?なんて本気で考えるわけであります。

 だって、そうしないとレーサーなんかも組めない現実が今ここに来ているんでね。

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 この前後の変速機はマイクロシフトもの。

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 ブレーキはコイツはカンパのポテンザだな。

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 Wレバーは、ヨシガイのフリクションもの。

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 クランクは謎のもの、デザインがいいかもということでサンプルで最近取ってみたもんね。BBはタンゲものだが、今後暫くはこれも謎のBBを使うことになる、それが作りがいいんだな、馬鹿にできない。

 そして、チェーンリンクはコイツはスギノを使っている、これもまた暫く別のもんを取り寄せることになっていくかもしれないが。

 こんな感じ、これは今回のパーツ不足以前からやってきたことなんで、これをもっと意識的に大転換していけばいいだろう、ということだ。

 そして、肝になるのがシフターね。Wレバーでいいという人だったら、この路線でやっていくこと時代難しい問題ではない。

 だが、ここで、もしパーツ寄せ集めでもいいが、どうしても手元変速でできないか?ときたらどうしよう?というこの辺もしっかり考えておかないと、乗れるがちょっと不便という自転車で止まってしまうことになる。

 では、手元変速を一体何を採用すればいいか?ということになりますな。

 まさか、今のシマノSTIを採用?なんてことはできません。もっと癖のない、しかも形状がクラシカルなフレームでもバランスを壊さないものってなんでしょうね?

 例えば・・・

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 こんなのなんかどうでしょねえ?この黒いレバーを剥離してシルバーにすれば、またイメージも相当変わるでしょうね。

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 内側にレバーが二個付いていて、それぞれがシフトアップとダウンを司りますね。しかしこのカッコは・・・?

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 カンパエルゴにそっくりじゃないですか・・・。だとすれば、コイツは鉄フレームにも合うだろう、と予測ができます。そうだとすれば、これを手元変速で、マイクロシフトなんかとどう組み合わせるか?なんてことが、今後の課題となりそうですね。

 災い転じて福となす、パーツがねーと、ボヤいてばかりいないで、あるものでなんとかならないか?なんて考えてみる、仮に組み付けてみる、そうすると、何かがポワッとできちゃうかもしれませんね。

 そんなところを狙っていきます!

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 目指そう、フランケン!

鉄箱変遷 床を張る!



 コンテナを置く予定が、鉄骨で作った箱にしまして、そこにまた悪いことに、洒落たガラス枠を6枚なんて入れたもんだから、果たして自転車倉庫にすべきか?それともそのおしゃれに合わせた何か見せ方ができるか?なんてこと四五年考えているうちに、時の経つのは速いもんでした。

 つまり見た目と、用途が噛み合わず、有効利用ができていなかった、という時期が五年以上続いたことになる。

 とはいえ、基本自転車置き場としては活用してきたんだが、まあ使い切れいてる、とはいえなかったわけだ。

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 それが中の自転車を全部出して、そこに机なんかを置いて、提灯ぶら下げて、一時のイベントなどには利用していたな。まあ、こんな使い方がいいんじゃないか?と。

 ただイベントはそんなに恒常的にはできない、となるとまた自転車置き場へと戻っていく、そんなことを繰り返してばかりいた。

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 まあ、こんな感じに片付けては、また物置にを繰り返す、外から見たら何屋だかわからない、何かやらかしているには違いないが。

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 一時はやはり、自転車屋として活用すれば?という動きもあった、割と最近のことだよね。ここで作業をすれば、目立つし声もかけやすくなるんじゃないか?なんてね。

 そんな時にコロナがやってきた、そして今もコロナは居座っているし、そしてあと二年は居座るんじゃないか?なんてやな予感もするわけだ。

 そうなった時、回りで、店を閉め、働き先を失った人たちが大勢でてきた、ここは何かしないと・・・ということで、狸市が発足した、それが昨年4月頃。

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 こんな感じの店構えができてきた、やっとここの本来の使われ方というものの検討に入ったということなのかもしれないね。

 ということで、少し手の入れ直しということになりました!

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 鉄骨にコンパネだったもので、もうひしょげて、一部陥没なんてことが床にはおきていたんで、床の張替えということね。

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 中心部がどうしても凹むということで、土台に横骨を入れて強度を上げた。最初モルタルを使おうか?ということで、購入もしたが、実際使わない鉄骨が転がっていたんで、スペーサーを作ってそれらを利用して強化。

 あともう一つ、この床下には、隣の畑から帰宅する野ネズミたちの巣があったようなんだが、今回の施工の前にすっかりす型を消してしまった。

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 床の高さ調整のために、鉄骨に沿ってねだを張る。鉄ビスで打ち込んでいくんだな。そして、床材は今回は少し凝っている。

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 これは外専用、ベランダなどを施工する際に使う専用材で、雨ざらしでも二十年近くは保つといわれている。

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 なので硬い!メが詰まっているので重い、そんじょそこらのツーバイフォーなんて比べ物にならないような、専用材だね。勿論雨ざらしにはならないが、半分外気に晒されるところでもあるので、今回はこの材を選んだ。

 ただ硬いんで、

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 時にビスが負けて、頭がおれて飛んでしまう。そんなことが十本に一本くらいの割合で起きる、ツーバイ材などでは考えられないことだよね。

 下には雨水が流れるので、湿気を切るために一枚アルミ材を入れたりもした、結構考えてやったもんだよな。

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 この鉄箱も経って数年経っているし、企画品ではないので、多少の狂いや歪なところもある。そこに硬い材を合わせて張っていくのは意外と大変だった、特に四メートルという長い材は、相当狂わせたあとでも、狂ってくるもんだ・・・、細かいところにはこだわりすぎないようにしてやるのが、コツ。

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 なんとかかんとか、張り終えた!

 勿論今回の助っ人は!
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 店主の小学校二年からの同級生の小林選手。この店舗に入ってきた六年前の基本施工も、みんな彼頼みで出来上がったといえる。硬い材は、電ノコの刃も緩ませてくれたようだ。

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 完成!こうなるともう何もおきたくはない、短い竹刀なら剣道の試合もできそうだ。材も硬いのと、補強も入れたので相撲でも取れそうだ。

 さて、これからが本番だ、ここをどう使っていくか?そして何をどう配置していくか?ということね。

 これから陽気が良くなっていくと、ここはフル回転していくことになろう。狸サイクルモール計画ともいう、もちろん自転車メインだし、そこへの導線も狙ってはいるが、ただ各所がそれぞれイキイキしていないと相乗効果は狙えない。

 そういう意味で、ここを生き生き使うようにするためには、狸サイクル地震も生き生きとやっていかねばならないだろう。

 そういう意味で、本業以外だが、引き締まった作業でありましたわ!

 さて、今に見てろ!

ハンドル交換は車種変更に準ずる?



 ヒップホップダンサーのために作ったピストレーサー。フレームはbsのNJSもの、結構気合が入っていたんだが、コイツのセミドロップハンドルを交換したいということで、やってきた。

 ハンドル交換は、ポジションが劇的に変わることもあるので、その勢いで車種自体が変わってしまう、ということが起こりうる。

 このセミドロップをマジドロップにすれば、ピストレーサーになります。フラットハンドルにすると、これがまあどう変わるか?

 で、持ってきたのが、

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 なんとプロムナードハンドルを持ってきたのであった。店主も嫌いではない、手を縦に使えるハンドルなので持ちやすい。

 フラットバーはどうもダメだ、手を横に使うためか、長い時間握ることが店主はできない、たいへん疲れるのだ!

 その点、ドロップハンドル、ブルホーンバー、そしてこのプロムナードハンドルは手を縦に使えるというのが、店主にとっては最大の利点なのであります。

 どうも、セミドロップだと、肩から背中にかけて、疲労がたまるということだった、それを解消するためにいいハンドルはないか?と自分で色々検討した結果、プロムナードハンドルに行き着いたという。

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 オールシルバーに拘ったために、ブレーキはこれになった。
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 アウターケーブルもスケルトンものを自ら選んだ、店主にとってはコイツはビンテージ系にもってこいのケーブルだが、どうも若い子には新しいものに見えたようだ。無自覚な温故知新だな。

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 プロムナードハンドルは手前に戻るという形状から、これほど長いステムを使っても、状態に無理な負荷はかからない。

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 磨きにスモークをかけたフレームでありましたね。クランクはスギノ75なので、マジもんだね。

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 濃淡だけの塗装というか、磨きと塗装か・・・、渋いね。この辺は名物にしていかないとね。

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 こんな感じで、仕上った!プロムナードなので一見おしとやかだが、下半身はガチモンのレーサーなんで、踏めば出る。

 乗っているものからして、このアンバランスな感じがいいね。マジレーサーにプロムナードというねじれ状態。しばしこれで楽しむのもよし。

 あとは、フラット、ブルホーン、ピストハンドル、ロードのドロップと、帽子を変える感覚でハンドルを変えてみるのもいいだろう、この自転車の持っているポテンシャルというものも知ることができるだろう、まだまだ深いぜ、コイツはね!

春の行事となりにけり



 当店向かいの梅か桃か?また性懲りもなく春がやってきたようだ。

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 この花の蜜?を求めてきたのか?花札のような鳥どもが時に群がっている。かつての冬は寒かった、体が小さかったせいもあるだろうが、冬は寒かった。

 それが春になって、春風が吹く頃になると、なんともウキウキしたもんだった。

 それが、植林行政の大間違いで誰も責任は取らないが、杉を多く植えたおかげで、花粉症なるアレルギーを発症させた。店主は30超えてから発症、以来に十五年以上花粉症なるものに、鼻水とくしゃみをやられっぱなしである。

 そして、春を待ち望む気持ちから、来たか!花粉の季節と待ち遠しかったはずの季節がいつの間にやら嫌悪の季節となってしまった。

 古来からの歌謡や学校唱歌に至るまで、春を謳歌する歌はあれど嫌悪する歌などなかったはずなのに、昨今花粉のせいで春を嫌悪まで行かなくとも厭う、避けたいという心情まででてきている、これは由々しき問題であると同時に、マジで林業に関する行政の猛省及び、給付金制度を設けるくらいの補償制度が必要なんじゃないか?思うくらいである。

 それに追い打ちをかけたのが、3.11であろうか?

 とその前に、なんと奇跡的にも、二ヶ月を待たずして、再度この春、一輪の花が咲いた、いや、花が再生したというべきか。

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 花が咲いた、いや、咲き戻ってきたといっていいのかな?まずは良かった、本当に良かった・・・。

 これがこの春の朗報だろう。

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 春の嫌悪に追い打ちをかけた3.11、十年前の当日はこんな状態であったのだ。場所は杉並の二店舗前、当店回りの空き地でお母さん四人が自転車再生計画、実行中であったのだ。

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 当の雌狸はこんな状態で、でも自分の自転車を自家塗装中だったんだな。

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 小狸も、生まれて六ヶ月、まだマジなコブタ状態だったんだが、その折に、ドカンと来た!

 地震だけならいざしらず、その後大津波がやってきた、そしてその大津波の影響で、福島の原発三機メルトダウン、人類史上最大の原発事故となって、そして未だに原子力緊急事態宣言は解除されていない。

 あれから十年、あれから十年、あれから十年と、本日もラジオなどで盛んに十年、十年といわれてきている。

 で、十年経って、あれから少しでもこの国は良くなっていったのだろうか?

 悪夢の民主党政権とその後ダラダラ自民党政権が続いているが、道半ばを連発しつつも、牛のよだれのように切れも悪く続いているようだが、少しでもこの国は良くなったのか?

 最低賃金で、韓国に抜かれてしまった。ジャカルタの一部はもう大阪の所得を抜いているときいいている。日本はこの十年豊かになったのか?むしろ逆だろ。

 悪夢の民主党時代、公文書の改ざんはあったのか?高級官僚と利害企業との癒着はあったのか?権力者の税金と権力の私物化はあったのか?

 この国が、あの震災を機に、何がどこまでどう良くなったのか?といい切れる事案はあるのだろうか?

 なんかいいことありました?

 アンダーコントロールという大嘘つきで、誘致が決まり、復興五輪とかで盛り上げようとしたが、今はその文言すらでてこない、その後のコロナに打ち勝った人類の象徴とかに変わってしまったようだが、その目標すら達成できる見込みはない。

 欧州では2024年のパリオリンピックの開催が危ぶまれているという、さて四ヶ月後東京五輪・・・。

 そもそも誘致から始まった、時代遅れのオリンピック経済依存のために表立った人物、森、安倍、武田、猪瀬らはとうに表舞台から消えて亡くなった。あとは残務処理を適当にやっているようだが、無観客試合だのと言っているが、誰か止めてやるやつはいないのか?もうやめましょう・・・って。

 他国は日本の惨劇を見て、原発を廃止し、いち早く他のエネルギーへの研究を実用化に動いているというのに、一体この国は、未だに原発をベースロード電源とか抜かしている。

 制御できないものは技術ではない、対処できないものも技術ではない、つまり原発は技術的な制御の外にあるということだ。機械はいずれは壊れ、人はミスを犯す。そしてその対処ができないのであれば、稼働などもってのほかだ!

 あの時から真剣に新たな開発の方へ、資金を回していたら、十年後だった今日どうなっていたんだろう?

 原子力緊急事態宣言は解除されぬまま、3.11は十一年目に入ろうとしている。

 大丈夫か?この国は?大丈夫なわけないな・・・。

ドイツの地で走れ!



 この写真だけでは黒しかわからないが、まあ、満身創痍のリーダーピストでありましたよ。

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 フレームのアチコチにペコがあって、そしてホイールのハブにも、クランクのBBにもガタがあって、総取っ替えに近い形でしか再生はないなあと。

 ここで一つ、海外転勤になるので、それを機に一気に再生させてやろう!ということになった。

 再塗装の色指定は、グレーブルーのつや消し、ロゴはネイビーで・・・ということだった。

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 ご所望の色のカッティングシートがなかったので、マスキング対応、それがまた大変だった・・・。

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 船荷のペイントのようなイメージを欲していたんじゃないか?ということで、各所に少しぼかしを入れてそれらしく。

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 この数字とに種類を左右に四枚貼って、マスキングして・・・修正して、ボカシいれて・・・と。

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 フォークも同色にしました。アチコチ細かい傷が多かったので、プラサフを厚目にかけて、800番で研ぎ出ししてを二回したかな?かなり手がかかっています!

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 ホイールのハブがひどかったので、許可をもらって組み直し。このリムは・・・

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 今はなき、R520です、DTです。最近DT効かなくなりましたが、まだ健全ですぞ!いま後継としては511という黒い名リムがありますんで、お見知りおきを!

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 リアホイールも組み直し。

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 チェーンも新しく、黒と銀の交互、洒落ています。ピストは部品点数が少ないので、チェーンが目立ちます、少しいいチェーンを張るだけでも、上がります!

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 クランクは洗浄しただけですが、BBは交換しました。相当乗っていたんですね、前のスペックで。もうガタガタでした。

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 サドルもまたそのまま戻しました。

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 ハンドルもまたそのまま戻しで。

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 年増の厚化粧・・・に近い再塗装に、要所を新しくした再生ピストであります。

 なんと遠いドイツに転勤、三年くらい行かれるのかしら?欧州にて東アジア人がコロナ差別を受けないように祈るしかない、ドイツもまだ収束したとはいい難いだろうなあ。

 冬季のドイツはサイクリングには厳しいかな?だから、今回総メンテをしたかったらしい、ここまでやればまずは当分大丈夫でしょうというところだが、いやーツール・ド・フランドルなどを見ると、過酷なところだろうなあ、と想像します、ご無事で、何卒ご無事で!

あの自塗りのユーラシア コミューターに変身す!



 昨年秋に取り掛かった自家塗装が、約一ヶ月かけて完成、その影響の波及効果はすごいもんだった。

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 ほぼ彼一人で、仕掛け打ち、文字の切り抜き、中塗り、仕上げをやり遂げたわけでありましたな。記憶に新しいと思います。

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 こんな感じで、こった塗装をよりによって、初回にやらかすという無鉄砲、でも完成させてしまうんだから、大したもんだよね。この篆書体、正確には甲骨文字で字を起こして自分で手切りしたというがすごかった・・・。

 と、これで暫く自家塗装熱も冷め、あとはひたすら乗るだけかな?と思っていたんだが・・・。

 先日ガチ系ピストに乗り出したんだな、

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 自分の影が映らないように匍匐前進しているんだが、このピストが来ることで、志向が変わってしまったんであります。

 走りのメインをピストにしよう・・・。となるとだ・・・、あの手塩にかけたユーラシアを日常の足にする、いわゆるコミューターというような自転車にしたらどうだろう?

 と考えたようだ。

 つまり、日常使い、買い物あり、近隣のサイクリングあり、多少の実用性もないとね、ということしたいということだった。

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 日常使いに、スタンドは必要ですね、ハイ!取り付けましょう。

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 走りに特化したわけでないので、タイヤももう少し気を使わずに走れる、28ミリ、32ミリ、35ミリ・・・ぐらいの太いやつがいいや、ハイ、交換。

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 近隣サイクリングレベルなので、多ポジションの取れるドロップじゃなくてもいいでしょう、フラットにしちゃえ!

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 カゴも必要ですね、ちょっとした買い物、実用にカゴは必需です!背の低いステンレスカゴにしました。

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 意外と大変でしたね、下支えは大森カーブです。DSC_6128_convert_20210309204051.jpg

 カゴをつけるに当たって、センタープルの金具をどうしようか?というのが大問題だったんだが、昔のステムにそれを兼ねてくれるものが見つかった、ラッキー!

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 こういう、ステム貫通型のものが、アウター受けを兼ねている・・・。これと同じく、後づけでステムに穴開けたこともあったなあ。

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 なんと障害物を紙一つで避けて、前パーツを活かす、神業・・・というほどでもないが・・・。

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 なぜか、スポークはねじりになった。というのも、店主はこのねじり、狂わないし、ある種固くかつ伸びのあるホイールにできるので、もっと広く広めたいんだが・・・、なかなか保守的な方が多いらしい、気づけば自分のプラスアルファしかやっていない、もっと需要があってもいいんだけどなあ。

 ということで、店主の強いすすめにて、実現したのであった。

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 この辺は変わらず、

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 この辺も同じ。

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 サドルは仮かな?フェルトを剥いたシェルだけのサドルです、結構いいんだよー。

 ということで、スピードツーリング車から、日常の足のコミューターに変身いたしました!

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 ハイ、これでご近所を闊歩してください、買い物頼まれてもリュック無しで行ける、いいかもよ!


玉石混交のサンプル集め



 イヤ、マジでパーツが然るべきところにない・・・。ネット画面で×がこれでもか!とばかり続いていると、流石に焦ってくるのである。

 あって当たり前、というパーツがなくなってくると、需要があっても供給不足にて倒産!なんてこともありうるんだと、最近思えるようになってきた。

 然るべきところになければ、別を探さねばと、台中ショーでもらった名刺を頼りに、その工場のサイトに出かけていったり、メーカーと思ったら商社だったりと、色々あって、サンプルを安く引っ張ってくるなんてこともしないとね。本当にあそこにあったパーツが今ないんだから・・・。

 で、どうせやるなら、消耗品や必需品だけでなく、今までだったら手を出さなかったものまで、引っ張って持ってこようか?ということにもなる、こういうことは楽しくやらないと続かないからな。

 ということで、クランクやサドルなども変なもんないか?と取り寄せてみると。

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 これなんかちょっと前の?だいぶ前の?RX100なんかのクランクとほぼ同じじゃない!130ピッチなもんで男ギアにはなるが、最近はスプロケの巨大化もあるから、その辺相殺ということで、使えるんじゃないかな?

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 中にはこんな凝った、削り出しものなんかも紛れ込んだりしてくる、頼んだっけかな?でも質感は悪くないよね。

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 削っているよ・・・流し込んでない。あとはいいフライスがあればファイブピンどめの部分をもう少し薄くしたいんだが・・・それはまあその内ね。

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 これなんかも見方によっては、悪くない、クランク自体がヌポーッとした形状で女性的?しかも・・・、
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 工作自体は決して悪くはない精度はきちっとでているね。そして、

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 なんとさんエクシード方式を取っている、この3つのボルトを抜くと130ピッチのヒトデを多分110ピッチものに交換できるんだろうね、次回は小型のヒトデも送ってもらいたいもんだわ。

 値段の差はあれど、これらは用途によって使い分けることができるねえ、五本ずつぐらい取っておこうかしら?なんてね、思ったりするんであります。

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 次はサドルなんだが、これは本革だぞ!そう、本革で手頃なサドルが手に入らなくなっている。二年半前の台中ショーにはこれでもか!というほどの革サドルを見たんだが・・・。どうも日本国内ではブルックスが強すぎる。同等レベルであっても1.5倍ほど高いブルックスが売れるというんだな。

 ブルックスあぶれを狙って一時はいくつかの業者が革サドルを仕入れていたが、ほぼことごとくやめていったなあ。

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 形は細め、なんならカジュアルレーサーにだって付けてもいいようなスマート系なんだが、後ろにはしっかりサドルバッグを取り付けるところが付いている。あるタイプのツーリング派の人にはたまらんのでありましょうな。

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 構造を見ても、これもブルックスと同じ、金具は先端と背後にしか付いておらずあとはレールでテンションを出しているという構造。その調整も六角レンチ一本でできるようになっている。使えそうだぞ!

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 カタログや画面からだとわからないものもある。コイツを本革だと勘違いしてしまった。冷静になって今見ると、確かに角が柔らかそうで、本革一枚づくりではないなと解るが、見誤ってしまったよ。

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 さっきのここで騙されてしまった、同類のもんかと思ったんだが・・・考えてみれば値段がだいぶ違っていた・・・。

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 ケッ!やっちまったぜ!別にこれは掴まされもんじゃない、それ相応の値段なんだから。問題は、その値段で本革と勘違いし、目がくらんでしまった店主にある・・・、反省。

 とはいえ、これだってもどき系で随分使えると思うんで、何も大損したわけでも何でもないんだがね。

 あと4月に、駆動系が入るっていうんで、その辺が集まり次第、また寄せ集め世界に一台式の仕様のわからんレーサーでも組んでみるか・・・。

 どうせコンポだって、まるまるきれいに入手できそうにないかもしれない、そうなれば、寄せ集めと、調整力でなんとかしないといけないわけだ、そもそも、メーカーに一元的に管理されているようなコンポばかり組んでいると世間も狭くなる、世界も狭くなる、そして腕の方もマンネリ化して仕事も面白くなくなるわけだ。

 なので、寄せ集めの旅は暫く続きそうだぞ!仕様のわからない自転車ほしいもの寄っといで!てなもんだ!
 

たまには学校教育について・・・



 何やら巷ではだいぶ流行っているようで、妖怪時計以来なの?映画も宮崎作品を抜く動員数とか色々言われているようですな。

 勿論、世の中の動きとはほぼ同期しない店主は、なんのことやらで、たまに小狸が「〇〇の呼吸」とか言ってたのはその影響か?と後から思う程度なんでありますな。

 この作品のおかげで、漢字から何とも読み起こせない世にいわれるところのキラキラネームから、〇〇左衛門、〇〇次郎なる古風な名付けが流行っているとも聞く。実に世の中というものはなあ・・・。

 とまあ、この作品をあれこれいうつもりもないんだが、ちょっと気になったことがこの秋起こったのでありました。

 秋といえば運動会シーズンですが、このコロナの中で大々的には開催できず、学年別に時間を区切って、保護者総入れ替え制でやったんだが。

 その遊戯系の練習を自宅二階で小狸がやっていたのを見た。

 あまりにも耳障りだった音楽だったもんで、それなんの曲?と聞いたら「鬼滅の刃」と抜かす。なんじゃそりゃ?

 学校で行うことは授業だけではなくて、そうした行事も含めて、すべて教育的配慮(狙い)の元取捨選択されているはずだ・・・。であるからして、そこで採用される事物は全て教材ということになる、ということは「鬼滅」はなんであれ、教材として扱われている、ということであろう。

 だとすれば、遊戯の選曲として「鬼滅」が選ばれた狙い、教育的配慮は一体なんなんだろう?と疑問を持ったわけだ。

 何かの機会に学校に問い合わせてみようかとも思ったが、いつの間にやらそのキッカケもなく、そのまま放って置かれていた。

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ところが、 昨今の変な行事の一つとして、十歳になった四年生の際に、1/2成人式っていうのがあるらしいが、その行事でも、演奏という形で披露する楽曲がなんとまた「鬼滅」ということなのだ。

 流石に眠っていた、学校に対する疑問符が起き上がってしまったね。なんでまた、この後に及んでまた「鬼滅」なのって?再度それを選択した教育的配慮ってなんなんだ?

 折しも学年の最終月になって、学校側から学校教育に関するアンケートなるものが来たので、これは渡りに船だとばかり、以下のような投稿をしてみたんだが・・・・。





学校教育に関するアンケート  別紙
いつも倅がお世話になっています、ありがとうございます。
教育に関する意見を募集されているということですので、思うところ少し書かせていただきます。
運動会に準ずるイベントと、また今回の二分の一成人式?に用いられる音楽、楽曲が今流行っているといわれている「鬼滅の刃」のものが使われている、ということらしいのですが、間違いは無いでしょうか?
私自身、件のアニメ等に詳しくないため、よく分かっていないところがありますが、それが本当だとしたら、流行の「鬼滅の刃」をそうしたイベントに取り入れることの教育的配慮って何だろう?と実はずっと考えてきました。
子供達が親しんでいる楽曲を使うことで、より楽しく音楽を親しんでもらおうとする?すでに頭に旋律があるので、上達も早く、本番で失敗する心配が無い?
色々考えてはみているのですが、今一その教育的意図が分かりません。もしあるようでしたら、是非ご教示お願いいたします。
ただ、先生方それぞれ、または学校の方針としての教育的配慮は何らかのものがあるのかもしれませんが、私自身としては、もう一つ踏み込んだ選曲なり、狙いを持ってもらう事はできないか?と思います。
学校教育とは何か?というような大上段の問題をここで論ずるつもりはありません。ただ、一人の親の希望として聞いていただければ幸いです。
私が思うのは、学校とはそれぞれの生徒や学生がすぐに「手の届かないもの」、「届きそうで届かないもの」、「気づかずに届きようもないもの」を提示する事が、主な役割ではないか?と思います。
それからすると、「鬼滅の刃」などはすでに子供達の手中に収めているものであります、中には先生方よりも詳しい子供がいてもおかしくはないものであります。学校がわざわざ提示するような内容のものではないんじゃ無いか?と思われるのであります。
例えば、とある地域の少数民族の曲をアレンジしたもの・・・というものを採用しようとします。
すると、そのとある地域、例えばタイの北部から中国南部の山岳地帯にいる少数民族とすれば、そこで地図が登場して、地域的にはこの辺の人たちね、と地理の勉強になります。
そして、少数民族というのは?という説明で、国民国家、民族国家、その地域の政治状況、人類学的な状況などを学ぶ切っ掛けにもなるでしょう。
そして、その音楽の特徴は?というところで、音階、スケールの話、近隣の少数民族との類似と違い、または日本の民謡などとの比較文化の話にも広まっていきますよね。
そして今だったら、ユーチューブ等で映像をもってそれらを直に見聞することも出来ます。生徒の中には、それを切っ掛けにそうした分野に興味を持つこも出てくるかもしれませんね。
そしてそれらの知的な好奇心の切っ掛けになることがらの、多くは子供自らの手では届きにくいところにある、そうしたものを多角的に提示していくことが学校の主な役割なのではないか?と思うのであります。
私は中学二年の時に、国語の教科書で魯迅の「故郷」に触れました。依頼、今も魯迅を敬愛して愛読している次第です。当然、当時の中二の私にとっては魯迅は手に届くところにはなかったわけであります。そういう意味で学校教育のいくつかの側面には感謝している次第です。
そして、ここからはいつもの論となりますが、そうした教育を可能にするには、先生方をより自由にしてあげることなのではないか?と思います。
つまらない仕事から解放して、できる限り授業や子供と向き合う時間に集中できるような労働環境にすることが大事なのではないか?
四時台には退勤して、様々な勉強会・交流会、趣味、演劇鑑賞、映画鑑賞、ライブ鑑賞などに使える時間を増やして、いい意味で余裕を持って、子供達に伝えるべき何かを温めるための時間を十分に取れるようにすることなのではないか?と思います。
そのために親やPTAの出来ることはないか?と思いますね。
話がドンドンずれそうなので、この辺にいたしますが、以上述べた内容につきまして、検討する値がある内容でしたら、よろしくお願いいたします。
改めまして、現実にこなさなければならない日常の忙しい業務の中で、日々子供達の教育へ情熱を持って取り組んでいただいている事に関しまして、感謝しております。
今後とも先生方、子供達にとってよりよい教育環境を実現できるよう願っています。



 とまあ、最後は持論の学校の先生解放論で締めたんでありますが、単純にいえば、駄菓子と正規の菓子を分けてくれ、ということでもありますな。駄菓子なんてあんなもの大人が教えなくても子どもは勝手に探し出してなんとかして手に入れて親に隠れて食うもんだ。

 まさか正規の三時のお八つに駄菓子を出す親はいないだろう(たまにはいいが)。または家庭科で駄菓子の作り方を教える事もないし、そんな必要もない。あんなもの自分で作りたくなったら、それこそユーチューブで探し出して、なんとか自分でやれ!でいいんです。

 つまり、裏で食べるべき駄菓子を表(教育)で食べさせたり作らさせる必要はないということ、裏には裏の、表には表の秩序ってもんがあるんで、教育は、少なくとも初等教育については表街道でいってもらいたいと思う、ということなんだな。

 勿論高校生とか中等教育、高等教育でもって、漫画を文化として研究するなんていうのは、全く問題はない、大いにやってもらいたいとすら思うところだ。

 というわけで、一人で書いたことの是非ってもんが、ちょっと理解されにくいことかもしれないと思って、自転車とは全く関係ないところで、公表してみた次第であります、また次回以降自転車に戻ります!

130ハブの120ミリ化なんだが・・・



 ホイールが送られてきたんですね、あるミッション付きで。

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 ロードのリアホイールが一本入っていました。

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 カップアンドコーン式のハブですね、そのミッションというのは130ミリあるこのハブを120ミリにしてもらえないか?という依頼です。

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 当然デフォルトでは130ミリですね、当たり前か。

 その手のことは色々とやってきたほうかと思いますが、まあ一個一個構造や成り立ちが違うハブなもんで、全て可能というわけには行かない、なので送ってみてください、というこちらの要望に従って送ってきたというわけであります。

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 全体で十ミリ減らすということですから、理想的には左右から五ミリずつスペーサーのようなものがあれば、外せばいいんですが、そうは問屋がおろしてくれません。

 反フリーの方を見ると堂々とスペーサーが入っているので、コイツを抜けば左側の五ミリ問題は解決なんですが・・・。

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 一方フリーの方となると勝手に五ミリなんて抜いてしまったら、フリーより内側にシャフトが入ってしまい、締め付けるとフリーが動かなくなってしまいます。なので、ロードハブの場合は左右均等に五ミリずつ抜けるなんてことには大体ならない。

 そうなると片方7ミリ、もう片方3ミリというように合計で十ミリにするしかない。そうなると困るのが、ホイールのセンターが当然でなくなってしまう、その修正も含めての120ミリ化なのであります。

 ただ、左右均等に5ミリずつ縮められなくても、片方だけというのはあまり良くないので、右側からも2ミリでも詰めることができないか?と考えます。

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 こうした厚みの違うハブナットに変えることで数ミリずつ稼いで最後に10ミリに近づけます。

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 よっしゃ、色々やって十足のスプロケよりもナットがが出ているので、これでよし、2ミリの詰め。

 そして、反対も思いっきり詰め詰めにして7ミリ縮めました。

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 121ミリまで縮めて、これで勘弁!一ミリくらいはなんとでもなりますでしょ?

 右が2ミリ、そして左を7ミリ詰めると当然ホイールのセンターは狂います。これを直さないといけません。ここがまた面倒なんですわ。

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  このくらいズレている、コイツを修正していくんだが、最悪スポークの張替えをしないといけなくなることも・・・。

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 しかし、このホイール洒落ものホイールで、なんと均等にニップルが散りばめられていない、このように2つが隣り合って近づいて偏った散りばめ方がされている。

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 非常にいじりにくい、通常なら半周一気にできるところを二回に分けないと隣のスポークに邪魔されてニップル回しが回らない、相当面倒だわな。

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 はい、これでなんとかスポークを張り替えずに、ホイールのセンターが出た・・・。

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 ヤッター!と叫びたいところだが、これはあくまでも仮組みができた状態に過ぎません。これをホイとお繰り返しても、相手方の手持ちのフレームにすんなり付くとは限りません、イヤむしろ付かない可能性のほうがずっと高い。例えばチェーンをトップに入れるとフレームと干渉する、リアディレーラーも最初からセッティングしないとちゃんと変速しない・・・なんてことが起こりうる、大いに起こりうる!

 なので、フレームの方もコンポ付きで送って!といいたいところなんだが、さあ、どうなるかな?

 気球は着地までの距離がどんどん迫ってはいるが、ただ自然と着地することは殆ど無い、最後の詰めというのが非常に重要になってくる、時に最初からのやり直しなんてこともね・・・・・。

柳サイクルさん 移転!独立!



 すでに柳サイクルさんが告知されていまして、多くの方にとっては既知の事柄かもしれませんが、同じ敷地内でビルダーを営んでいました柳サイクルさんが、今月をもちまして移転されます。

 移転先は、千葉の鎌ヶ谷というところ、詳細は柳さんのブログ等でご確認ください、コチラで把握できるのは、

 新店舗 移転先 千葉県鎌ヶ谷市丸山1-18-53

 ということであります。

 イヤー、めでたいです!!!

 五年ほど前くらいから、半ばこちらが頼み込むように、一緒の敷地内で起業してもらったのがキッカケです。柳さんと知り合ったのは今を去る十数年前。

 ホイール組付け依頼でご来店してもらったのが始めでした。それから、新米の会に手もみ唐揚げなぞを持ち込んで参加してくれたり、軽作業に来てもらったりしましたが、Yズにアルバイトに入って、本格的に自転車業の道に入っていきました。

 ほぼ独学で、ビルディングを会得して、柳サイクルを起業。

 最初はアルバイトを掛け持ちでやっていましたが、ここ数年はビルダー一本で忙しくなるくらいの人気ビルダーに大成長、そして今回の独立ということになりました。

 この間も、自分の作る自転車はどうあるべきか?ということを真摯に向き合って考え試作する姿は、もう修行僧のようでありましたね。

 ツーリング車といっても、もっと細かい分類があるかもしれない・・・と、自転車一台と手軽なキャンプ道具を選択して、軽装ツーリング車の開発はどうか?と、自らが軽装備のツーリング体験として、多摩川回りで一泊しては、自分の提示するツーリング車のイメージを実地で試しては考案して、試作を繰り返す。

 これはものになるな・・・と思っていたんですが、それがひとつひとつ実になって、今日の独立にまでたどり着いたということでありましょう。

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 イヤー、実にめでたい!

 店主は、税金対策から自転車屋業も含めヨロヨロと始めてきたわけであります、最初はアパートの一室から、そして団地、一軒家と、ヤドカリが自らの図体の肥大に合わせて貝殻を引越しするように。

 そしてその間には、大変多くの方々のお力を借りたわけであります、ラバネロの高村さん、NNLLレーシングサイクルの中野さん、臼井林業の臼井さん、アキボウの古内さん、ロックバイクスの西山さん、吉江さん・・・、あげればキリのないほどの人たちから助けられて、ようやっと今のような形になってまいりました。

 なので、そのお返しと言っては何ですが、自分も他の起業を考えている若い人たちに少しでも役立つことはないか?と考えてきたんですが、それが柳さんという形で結実したことに関しては、感慨深いです、大変。

 同じ敷地内から出られるということで、今まで直接連携できてきた作業などは、今後は配送などを使っての関節業務にもなったりしますが、連携は続きますので、お近くで何か御用等がある時はつなげます!

 まずはおめでとう!心より、おめでとう!!!

 なんか肩の荷が下りたという安堵の感覚もあるな、なんでだろう?

再塗装だけじゃあない ホイール含め大改造



 この状態で、とある女性が持ち込んだのがこの自転車です。これに手を加えて、しっかり走りたい!というご希望のもと持ってこられたものであります。

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 再塗装してほしいというのが第一希望。

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 そして、チューブラータイヤのホイールをクリンチャータイプのホイールに組み替えて欲しい、これが第二希望、相当大掛かりになります。

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 再塗装をしてホイールが新しくなると、この辺もこれでは済まなくなりますね。だてやるか・・・

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 シルバーと黒のツートーンでというご希望でした。

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 フォークヘッドチューブ、シートチューブという縦の部分が黒でその他はシルバーということになっています。

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 手組で新しいホイールに組み直しました。勿論クリンチャーであります。

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 シルバーの21ミリハイトのリムで組んでいます、クラシカルなイメージを保つ・・・ということですね。

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 クランクは磨いて元に戻しました。

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 ワイヤー、チェーン等の消耗品、リアディレーラーも交換というちょっと大掛かりですが、フレームが新しくなり、ホイールも新品となると、こうしたドミノ倒しが起きてきます。

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 wレバー式はそのままで、エアロブレーキとバーテープの交換をいたしました。

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 まあ、ほぼ全てがボロボロだったということですね。このサドルは子供用というフレで作られたようですが、小柄な女性にも向いているようでありますな。

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 はい、これでどのような使い方になるんでしょうか?相当やる気のある女性でしたんで、いい意味で酷使されるんじゃないかしら?しかし、壊れにくいレーサーですね、メンテも楽です、今後の展開もあるかもしれませんが、まあ、じゃんじゃん走ることは保証しますね!

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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