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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2022年02月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

舐めたクランクを外して・・・



 コッタレスを入れても、踏ん張れずに抜けてしまう。ということはクランク内のネジ山が壊れてしまった。ということは・・・?

 あの一回りでかいネジ山再度刻んで、一回りでかいコッタレスでもって抜くという、あの贅沢な方法を使うか?と思いきや、BBシャフトの形の関係でそれができないことが判明・・・ということはぶった切るしかない?

 BBシャフトは安くても硬い鉄なんで、グラインダーでもってやらんといかんのだが、込み入ったところで力のある工具を回すのはなんとも気が引けるんだが、ここはやらないと抜けないね。

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 まあなんとか切って、これでBBの片側が抜けるようになる・・・。なんとか入れ替え出来そうだ。

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 これで反対からクランク全体が抜ける。勿論このクランクは使わない。

 切ってしまったBBシャフトは交換しましょう、

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 同じような長さのシャフトを入れ替える。

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 どこで探してきたんだが、ちょっと仕上がった感じの実用車クランクを持ってきた、入れ替えないとね。

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 もとに戻してチェーンを張ろうとしたら、どうも短いようだ。二コマぐらいでかい歯数なんだな、なのでチェーンケースの中でも窮屈なんだな・・・、そういう時は・・・

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 カバーなんて外してしまうことだな・・・。イヤー、作業しやすい・・・。

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 そもそもチェーンの管理など、こんなカバーがあったら機敏にできんよね。乗る時右の裾まわりを気をつければいいだけなんだから、カバーは不要だ。

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 よし、これで許してやろう・・・。

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 しかし、この自転車なんだが・・・、持ち主の方がかわいがっていることがアチコチの様子でわかりますね。

 このピラーについても、この後ろにオフセットしているものを選んでいる。どういう意味かはわからないが。

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 フラットハンドルに、バーテープをグルグルに巻いている。何かをイメージしてのことだろうね。

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 クランクも交換して、どうにかこの自転車を変化させたい、自分のイメージを載せたい・・・、という気持ちが伝わってきますね。

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 こういう一点豪華主義も、少しずつでも、この自転車に何とかしてやりたい・・・という気持ちが溢れていますね。

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 待ってろよ、もっとかっこよくしてやるからな・・・・、前途はかなりあるだろうが、一歩一歩徐々に徐々に近づいてくだろう、そして、もうこれで完成かな?というと気にはまさに世界に一台の愛着に溢れた自転車が出来上がるだろうね。

 多少の銭と手間と愛情をかけると自転車はどうなるのか?今後の変化が楽しみです。まあ、当店でできることはトコトン付き合いますんで、行けるとこまで行きましょう!

 いい年をしながら、少年のようだ、いいねえ、こうした展開は・・・、もう単なる消費社会なんてもんを超越ししたところに生きている、当店も消費社会を半分くらいコケたとこでなんかやってんだろうな・・・、多分。

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輪人というウェブマガジンと「きものたまより」さんより感化 着物と自転車



 輪人というウェブマガジンが、フェイスブックからかな?突然飛び込んできたんだが、通常では驚かないが、冒頭この写真だったもんだから、なんじゃこりゃ!と瞠目したわけであります。

 羽織はおってヘルメットに前傾かよ・・・!一体何が起きたんだ?というわけであります。

本記事はこちらなので、詳細はそちらにてご確認ください。今回このブログでの掲載の許可をもらおうと、このマガジンの出処を調べてみると・・・、なんとアキボウさんではないですか!

 アキボウさんといえば、当店が駆け出しの頃FUJIで大変お世話になった会社でありますよ。当時アキボウさん内のFUJI担当をなさっていた、古家さんに今はロックバイクスで大活躍の西山さん、吉江さんら気鋭のメンバーには今でも大変お世話になっていますね。

 アキボウさんの主流といえば、今でも天下のコルナゴ、車内でFUJIを扱う彼らにとっては罰ゲームのような感じだったんじゃないでしょうか?それを数年で、全くブランドイメージを劇的に変えてしまった彼らは、本当少数先鋭部隊だったと思いますね。

 それより何より、彼らは楽しんでいた、一も二もなく楽しんでいたよね、企画、製作、販売、すべてで楽しんでいた、だからこちらも大いに楽しませてもらって、仕事しているなんて義務感は何処にもなかった・・・という感じでしたわ。

 「荷積みの時にダンボールが破けて少し傷もんになったんですが、安くしますんで・・・」なんて連絡が来ると、「はい全部送ってください、なんとでもしますんで・・・」なんて関係もありました。思い出色々です。

 出処がアキボウさんなら、話は早いかも・・・と一本連絡を入れると、担当箇所で対応してくれた方がまた、聞き憶えのある関西弁・・・もしかして山本さん?・・・。

 ということで、ありがたいことにトントン拍子で掲載許可をいただきました!

 そんでこの記事ですが、大阪で着付け教室を主催されている堤さんという方に協力をへて、着物と自転車について書かれています。ホームページはこちらになっていますので店主の下手な紹介より、こちらをご参照ください。


 で、着物自転車に関しては二年ほど前から、当店でもちょこっと力を入れてきた経緯があったもんで、今回この輪人さんの記事に反応したわけですね。

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 アキボウさんだけに、自前のターンで着物試乗を企画したようですが、それを実走されたのがこの堤さん。

 比較的乗りやすそうな小径車に、

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 普通にまたがって乗っていらっしゃいますね。そもそも、この企画以前から、堤さんご自身が着物で自転車ということを実践されていた流れがあったようですよ。

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 こちらは堤さんご自身のブログから拝借した写真ですが、すでに企画以前から通常の足とされていたということなんですね、ちょっと驚いたわけです。こちらがその掲載ブログの入り口となっていますよ。


 そして、今回の記事の中で最大級の驚きというのがこれ。

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 これです。今度は700Cのしっかりトップチューブがホリゾンしている、全く車体側では着物者に対して配慮していない車体なんですが、これにどう乗るか?という事を自転車側でなく、着物側の方で対応しているという内容です。

 これ、袴のようなものをつけて、地下足袋を履いていますね。忍者みたい・・・。そしてこの出で立ちでもって、冒頭の走行を可能にしている・・・ということなんです。

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 ヘルメット着用で、ガチ系自転車車をちゃんと乗りこなしている・・・、これにはちょいと驚くどころか・・・、当店がやってきたこととはほぼ真逆の展開でありますな、まさか着物の方をいじってくるとは・・・。

 二年ほど前にやっていたことといえば・・・、古着物のマジシャンであるトウキョウジョウの先生お二人に試乗していただいたことから始まったかな?

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 まずはトウキョウジョウの城主、当時は殿でした、今では五右衛門になっていますが、彼に乗ってもらい、大体の合格をいただきまして・・・。

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 次にトウキョウジョウのお局様、ツチ姫にも試乗していただきましたよ。感想はこれなら乗りやすい、というご批評を賜りました。

 で、着物で乗るためのポイントなのですが、以下上げておきましょうか。

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 まずダウンチューブ一本型の、跨りやすい車体を選ぶこと。これは世の子育て自転車などが一様にそういう形をしているので、そう難しい話ではありません。

 そして、帯などがあるため前傾にならないハンドルを選ぶこと。

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 ここまでチョッパーでなくとも・・・いいかもしれませんが、このように背筋を伸ばしてできるだけ前傾にならなくてもいいような位置にハンドルの握りが来るようにする。

 ハンドル交換なんかも、改造・・・とは言えないような簡単なものなので、これも普通の自転車店でもできるかと思います。

 そして次がサドル・・・。

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 このように、通常のサドルのような突き出し、鼻がないものを選ぶ、ということです。突き出し部分があるとどうしても着物に突き刺さり皺になりますね、着物だけでなく、スカートだってコートだってシワの原因は通常の鼻有りサドルでありましょう。

 これはネット等で探せば見つかりますので、是非お試しを!

 そして最後が・・・、

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 ペダル周りですね、正確にはペダルを支えるこの文鎮のような金属棒ですが、これをクランクといいますね。こいつを短くする、短いものと交換するということなんであります。

 通常大人のスポーツ自転車なんてもんは170ミリなんて当たり前なんですが、こいつはなんと127ミリ・・・。いわゆる小人用自転車に使われているような超短いもんに付け替えるなんてことしています。

 これをすることで、ペダル回しの移動範囲が極端に少なくなるので、裾周りがばたつきません。コロコロペダルが回るので、ギアで重さを調整してやればいいでしょう。

 この最後のポイントに関しては、普通の自転車屋に相談すると、そんな短いクランクなんてない!とか、大人用自転車に子供用のクランクはつかない!とか嘘並べられて断られる可能性が大きいと思いますがね。

 この短いクランクについては、着物だけでなく、高齢や障害で足の可動域が極端に狭くなった方々にも好評という思わぬ展開にも発展しましたね。

 そして、もう一つ自転車側でなく、着物側での対策も多少していたことを紹介しましょう。

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 こんなショットもありましたが・・・。着物の下にスカートとストッキングなどという、戯けた仕掛けをしていたんでありました。そう、正統とはほぼ真逆ながら、こうやって着こなすというのも有りなんじゃない?というトウキョウジョウさんたちからの助言でも有ります。

 崩して着る、洋装の間に和装を挟むなんてことを普通に憚ることなくやってしまう。

 完璧に和装!と頑張りすぎると、襦袢がない、紐が足りない、履くもんがない・・・とどんどんハードルが高くなって、終いには一切和装に行き着かなくなる・・・。

 もう少し適当でいいんでない?なんて緩さがこうしたことなんかを発案実行させてしまうわけであります。

 そして、

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 例えば、このくらい裾上げをしてクリップのようなもんで止めると、全く問題なく自転車乗れますよ・・・なんて提案もしてみたわけであります。

 これも同じく正統からすれば、邪道も邪道けしからん!となるかも知れませんが、どこまで許容して、どこまで守るか?なんてことのせめぎ合いで、またあらな服装文化なんてもんもできてくるんじゃないのか?なんて門外漢の気楽さで好きなこと言ってますが・・・。

 正統に自転車乗るなら、堤先生の袴・地下足袋作戦も有りますから、着物側、自転車側から両面の接近でもって、利用者に少しでも使いやすく、馴染みやすくなってくれればいいわけで、今回当店側だけでなく、正統なご提案なんかも紹介させていただきました、というわけであります。

 掲載快諾していただきました、アキボウの輪人さんとスタッフの皆様、大阪の着付け教室「きものたまより」さんの堤様ありがとうございました!

オッサンのための正しい通勤自転車 その・・・



 これを当店自慢の手組みホイールなのだ。リム口38ミリのアレックスリムなんだが、こいつがまたよく回る。あのDTの名品R585を彷彿とさせられる。

 このリムを使ったホイールをちょっとマイナーブレイクさせてみたいもんだね。

 これは囲わないと・・・と思いながらも32ホールもんは即売り切れ、28ホールもんを少しずつ囲っているんだが、今度はハブも集めないと、ホイールにならないからね・・・。

 でこのホイールをご所望で組んだんだが、

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 ハブがダイヤコンペの緑もんと来たもんだ、しかも!

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 前後揃っての緑もんなんだな、当たり前か。これを挿し色ということで、オシャンティーな先生の指導が実り、なんとサドルが決定。

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 これブルックスなんだと。結構な値段らしいが、作りはしっかりしているね。そして色が、この写真ではわかりにくいが、なんと緑と来ている。見事な挿し色どうしということだ。

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 そして、ハンドルがこの特殊系、サーリー考案のハンドルらしいんだが・・・。

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 幅が広くて、別名腕立て伏せハンドルとも言われるが、試乗の結果・・・どうもこれを使い続けるのは・・・オッサンの正しい通勤自転車としてふさわしいか?ということになり、急遽何故かライザーハンドルのフラット系のものになることが決まったらしい。

 エエ?フラット?と店主は大いに疑問を持ったが・・・。というのも店主はフラットハンドルが大の苦手、十五分すると手が痛くなるんで・・・。

 ところが、この持ち主の全日本漕艇代表の方は、肩幅が狭くて腕が長いという体型を活かすと、フラットバーは何でもない・・・ということで、ここ数日のうちに装着が決まるらしい。そうなって、本当の意味での完成となるが・・・、見方からして、このハンドル・・・なんか使いようないかね?としばらく当店内で展示されるらしい。

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 ハンドルが決まったら、この冗談のような唐草模様のバーテープを巻くことに、こいつもちらっと緑もんの差し色だ。

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 これもまあ暫定だが、一歩完成に近づいたということで・・・。しかし、裏っ側の陽の光が強すぎて、カメラのレンズがかってに絞っているのか、全外が逆光みたいに・・・くらいね。

 ただシルエットとしてもかっこいいからいいか。

 しかしこの車体は、とある全日本漕艇代表者の選手が、オシャンティー大学非常勤講師の先生の指導と許可によって作られたものであります。

 なので、勝手にパーツは決められない、一々オシャンティー先生の許可と助言が必要になるので、やはりそれなりのものにはなったと思います。

 ただ、ホイールについて、リム選定と捻り組についてはかなり店主が推したもんで、ある意味オシャンティー先生と店主のおしくら饅頭的な作品とも言えますな!

 ということで、記念撮影だ!

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 セーノ!パシャ!

 左が全日本漕艇代表さんと、右がオシャンティー先生!でした!

もう一山超える!74ミリホイールを100ミリにしてみる



 コラムのネジ山切って、なんとかスレッドヘッドセットでもってエンド金具の溶接されているちゃんとしたフォークを取り付けたわけであります。

 これで一山越えたということで、あともう一山課題があるんであります。

 それは・・・

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 これ!ダホンの特殊規格で折りたたんだ際、かさばらないように、フロントフォークの幅が74ミリの設定がされているということです。通常の車体はほとんどが100ミリね。で新しくつけたフォークがこれまた100ミリもの。

 ということになると、このままこのホイールを新しいフォークに取り付けることはできないということであります。これをどうにかするというのが、第二の山越え・・・という試練なのでありますね。

 ではどうするか?
※この74幅を100ミリに変えるアダプターがあるという情報もいただきまして、ちょっと多めに発注したんですが、多分二週間以上到着にはかかるだろうという事で、別のやり方で対応することに。

 まずはホイールの観察だな・・・。

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 左右のキャップが外せたぞ。ありえる展開だわな。

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 左右にシールドベアリングが見えるぞ、この内径は・・・9ミリだろう・・・ということは、中空シャフトが入るとなればコッチのもんだぞ!

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 そうなると、ホイールいじりの経験のそこそこある当店としては、シマノのスモールパーツを引っ張り出して、アレつけたりコレつけたりして、何とかしてきたわけだ、これ光明は見えるぞ・・・。

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 最初中空シャフトを入れただけの時には、ガタがあったんだが、左右から玉押しナットで押さえたら、ピタリとなくなり、かつ回転も滑らかに・・・と、ここまで来たらこっちのもんだ。

 後は左右スペーサーで13ミリずつ稼げば、100ミリになるはず。

 そんで

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 手当たりしだいのナットとワッシャーを重ねては計り、ばらして組み合わせを変えては計りを繰り返していると、このようにドンピシャの寸法に落ち着くというわけだ。ほぼピッタリ100ミリに落ち着きました。

 シャフトが貫通しているので、強度はコッチのほうがあるかもね・・・。

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 ハイ、しっかり装着できましたよ。

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 見た目はモロナットということでカッコは良くはないが、ピッタリ入ったのは気持ち良し。これで二山越え成功かな。

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 もともとのVブレーキもちゃんとリムをキャッチします。

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 先の一山の成果がこれ、長いステムがたわまないように、コラムをこのくらいまで伸ばして、スペーサー入れて閉じる。そしてここにピラーから作ってなんちゃってステムを差し込んで、そのピラーにアヘッドステムを噛ませて締める。

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 多少、ゴッツクなった印象だが、走ってみると剛性はたしかに上がっている。ハンドル周りが安定し、ブレーキングもダイレクトに効くという感じね。

 後はこれで長距離走ってどう変わったかを感じましょうか。

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 ハンドルの高さが決まったら、突き出たステム部分は切りましょう。そうしたら、正真正銘の完成ということいなりますね。

 長かったなあ・・・ここまで。

ケミカルは思った以上大事だじょ!



 いいコンポは大事だが、そのまま乗っていたら劣化を起こします。

 なので、より大事なのがメンテナンスということになりますが。ではメンテナンスで何するの?ということになると、駆動系、制動系、その他各所の調整ということになります。

 その調整にはワイヤーの調整、ボルト類の増し締めまたは調整締め、などがありますが、その最後及び中間に来るのが注油という作業が重要になってきます。

 金属同士が接触する部分に注油して、潤滑や防錆その他の機能を載せていきます。

 調整にとって重要な要素としては、その注油の際に何を使うか?という、ケミカル類の選定ということになると思います。

 今はいろんなケミカルがでてきていると思いますが、当店のおすすめ、実際に使用すると同時に、単体としても販売しているものを再度ご紹介いたします。

 これはヴィプロスさんが作っている、この三種類のオイルですね。実際にはもう何種類かありますが、わかりやすいのと使い慣れているという理由から、この三種をご紹介です。

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 このムオンと言う名のオイル、だいたい常に在庫しているものですが、漢字に当てはめると「無音」なんじゃないかな?というほど、チェーンに差してやると、極端にいうと音が消える・・・、そこまで行かなくても音が静かに変わるという効果。

 つまりそれだけ抵抗が無くなることを意味しているんでしょう。アンプルの形式になっているのもちゃんと意味がある。チェーンの一コマ一コマに、一滴ずつ垂らして染ませるという差し方をします。

 一コマにポタリと垂らし、それが毛細管現象でチェーンの細部に浸透していくのを確認してから、次の一コマに差していく、これを一周繰り返す。そして余分があれば拭き取る。馴染ませるために何周か空回しをして完了。

 勿論ムオンを差す前に、チェーンを徹底洗浄しておくという作業を抜いてはいけませんがね。

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 次に推すのがこのケイテン。ムオンとの違いは、ムオンはちょいとした雨や、チェーンに残るといういいでは、優れていますが、ケイテンの良さはサラッとしたどちらかというとドライタイプのオイルのために、汚れにくいという利点をもっています。

 雨の中選んでわざわざ乘らないよ、という人にはこちらのほうが向いているかもしれません。勿論こいつも、チェーンの音が変わります。より頻繁に差す必要はあるかも知れませんが、汚れにくいという利点があるオイルです。当店では、どちらかというと、こちらに人気があるようです。

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 そして最後に紹介するのが、このブルーノであります。こいつは一言でいうと、上のムオンとケイテンのいいとこを取ったものと言えると思います。

 つまり、雨などにもめげずしっかりチェーンに浸透して残りつつ、かつ、サラリとしているために汚れにくいという、あい矛盾する性質をもっているケミカルということがいえるでしょう。

 ある種夢のケミカルといえるかも知れませんな。その分、他の二つから比べると、少々高い・・・くらいか。

 前者ムオン・ケイテンが1800円、ブルーノが2200円となります。

 他にも色々いいものはあるかと思いますが、これらが手頃でおススメとしておきましょう!思われている以上にケミカルは重要です。それはその性能を引き出すためと、耐久性を上げるため、でしょうか。思った以上に大切、もう一度繰り返しておきます。

まずは一山超えるか・・・



 まあ、営業ベースだったら、こんなダラダラいじりませんよね。でも自分が乗るんだからいいか、しかも台湾一周する夢なんて、近そうで非常に遠いいかも知れない現実の中で、やることといったら、弄ることぐらいかな?まあ、国内ソロソロ走っていますが・・・。

 もう殆どいじるところがない中で、ほぼ最後かな?フォークがダメ・・・、このフォークがね。エンド金具がない・・・、潰したチューブに切り欠きって、実用自転車じゃないんだから・・・ということで、この違和感を克服するために、フォーク交換してやろうということに。

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 舞い込んできたこいつを加工してやるしかない、山は二つ。一つはスレッド化しないといけない。しかも強度を出すために結構刻まないといけません。あれ大変なのよ、やる方も、使われる工具にとってもね。

 そしてもう一つの山は、エンド幅が今のが74ミリ。ダホン特有の規格ね、置いたたんだ時その分薄くなるということかと思うんだが、舞い込んできたフォークが100ミリ用なんで左右13ミリずつなんか足さないといけない・・・。

 ちょっと前途多難なんだが、やるしかない。

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 まずヘッドパーツはちょいとまともなもんに変えましょう。オーバーサイズのスレッドヘッドパーツにはろくなもんがない、あってタンゲのこいつくらいか、黒とシルバーがあるんだが、いま大手の在庫は欠品中であります。残念・・・。

 フォークの方にも下玉入れますが、クラウンレースかけないと絶対に入らない・・・、工具がないと素人さんがやるのは難しいね。

 と、下準備完了。では、気は重いが、コラムのねじ切り、ダイス回しをやるしかねーな・・・。

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 コラムをまず適正位置で切って、万力で固定する。カットしたコラムの角はしっかり落とす、面取りね。これしないとダイスが乘らない・・・。

 乗ったら、一定の力をかけて、地面と平行にダイスを静かに回していくんだが、これが中々食いつかない・・・。

 曲がってダイスが入ったら、途中でとまってしまう・・・。これが最悪自体・・・。こうなるとやり直しなんだが、頭が傷だらけになって、ボロボロになってしまう。そこかから正規の道を作るのがまた難しんだな・・・。

 で、なんとか平行に、ダイスが回って、ネジ山を削り始めていった。

 ダイスの調整なんかも結構大変なんだがな。これやらないと、食いつかないし、食いついても回らなくなってしまうし、回っても山を壊してしまうこともある。

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 この量やるのに三時間ぐらいかけます。こちらが疲れるし、根詰めてやると、ダイスが熱もって焼きなましが起きるので、オイルをかけながらでも休んで冷やして、また再開し・・・を繰り返します。

 本体はアルミ、コラムは鉄だったんだが結論からいうとアルミでなくてよかったということ。この作業でアルミでいい思いをしたことがない、崩れる・・・という印象ですね。

 そして、ベロつきワッシャーを入れるために、フライスにかけて、一部のネジ山を削り落として、やっと完成。

 では取り付けるぞ!

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 オオ、ついた!ついた!思わずはしゃぐね。しかし、なんでこんなに突き出しを多くするか?ということだが、これはハンドルがたわむのを極端に嫌う店主の好みの問題であります。

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 スペーサーを重ねて入れて、上からネジ入れて止めます、これでフォーク装着完了です。

 こうしてフォークコラムを伸ばしてやる目的は、ここにピラーで作ったステムをぶっ刺すのだから、ここが長ければ長いほどステム・ハンドル周りのたわみは少なくなるという計算であります。

 ただ、怖いのはアヘッド用フォークのコラムの内部が行儀よく25.4とは限らない。それこそたわまないように、内部が部分的にぶ厚く作られていたりすることが今まで何度もあったわけだ。

 そうなると、今度は内部の厚みを均等にするために、今度はリーマーを回して調整しないといけない・・・、これがまた大変骨が折れる作業なのだ・・・。

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 ただ、今回はほぼ問題なく、刺さってくれた・・・ブッスリと・・・。そしてこいつは折りたたみを継承していくんで、抜き差しするんだが、それもなんとかできそうだ・・・。

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 イェーイ!付いたぜ!素人のように喜んだりしてね・・・。

 心なしかたわみも少なくなったような気もする。というのも、ちゃんとホイールが付かないとわからないから、今は予感レベル。

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 オオちゃんと憧れのエンド金具が付いている、これでなければ・・・。

 さて、これにて、一山越えた。後は、74ミリのホイールを100ミリにすることなんだが・・・、アダプターがあるという情報もいただいたが、それが届くまで、自力で超えてやろうと思いますんで・・・、次回以降ご期待・・・ですね。

シルバーパーツのディスクロードいらんかねー?



 部分的に入れ替えたりして作り変えたやつの、再公表だ!勿論売りということです。

 まあ、ゴタゴタいう前にこれ見て、ハッとした貴方!に向けて出しますよ。スローピングというのも当店としては珍しいですが、よくできたフレームですね。

 しっかり地を這うように走ります。まさに鉄の走りですね。

 しかも、頑張ったのが、そもそものパーツ不足の中で、これでもか!!!とばかりシルバーパーツを集めたんであります。当然同一メーカーの同一コンポなどではありません。

 今も銭入れたのに、コンポが来ないとお嘆きの方もかなりいらっしゃると思いますが。そう、入荷期限が静かに後ろにズレてくるという現象が起きていますね。もう当てにならない、と店主はとっくに諦めました。

 エエ?105で組みたい?半年で願いがかなったらラッキーなんじゃないかしら?3月の予定が、恐る恐る見ると7月にズレていたり・・・、もう全く当てにはできません。

 それに、なんか戦争が始まったらしいですね・・・。デカイ国が何か起こすと必ず回り回って経済の何らかに悪影響がでる、勿論タイミング見計らって儲ける輩もいるんだろうが、大半はその逆で割りを食うことになる。

 風が吹けば桶屋が儲かる・・・の逆で、戦争が起これば離れた国だって無傷じゃあいられないことも・・・。

 アルミだ、チタンだ、カーボンだなんて資材がただでさえ足りないもんが、軍事の方に引っ張られたら、自転車パーツなんて後回し中の後回しだろうな・・・。

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 ハブは黒だが、その他は全てシルバーだ。リムもスポークも・・・、そして

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 ブレーキは最新のディスクね、悪路や悪天候の下りには最高の制動だというから、荷物を載せてのツーリングにもいいんじゃないの?かな?

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 そしてディスクのキャリパーはTRP、テクニカルサポートやっているので、宣伝も兼ねましてね・・・。こいつは内部油圧、そして外部はワイヤー引きといって、シフターを選ばないという優れたやつね。

 ただ、いま欠品中なんで何時復活するかわからない・・・という代物です。

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 リアにも同じ油圧ワイヤー引きがついています。

 さあ、まだまだシルバーパーツは続くよ!

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 謎のシルバークランク、本当謎なんで説明付きませんが、ちゃんとアルミ削り出ししているやつで、ものはいいので、使っています。チェーンリンクは梨地系なんで、キライな方は交換してもいいかもね。

 そしてマイクロシフトのフロントメカがついていますね。

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 この物不足のシルバー不足によくまあこんなことができるなあ、と自分でも関心です・・・。シルバーのリアメカ、シルバーのチェーン、シルバーのスプロケだ!

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 そして締めは、シフターでこいつもシルバーだ!もともと謎の黒コンポとして紹介したセンサーなんだが、なんかシフターだけシルバーもん作っていたんで、持ってきて取り付けてみた。

 もし詳しい方なら、ここでそのセンサーで、マイクロシフトのメカ引けるの?と大いに疑問を持たれることかも知れないが、もうこの組み合わせで売りに出している!!!というのが当店の答えじゃ!!!

 シフターとメカは腕力で合わせるじゃ!

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 形もいいよね、センサーは使いどころで、何でも使えばいいってもんじゃないことがだんだんと分かってきたぞ。ハサミとセンサーは使いようだ。

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 この畳の縁のようなバーテープは和柄で面白いね。たまに使うといいか。

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 細身の革サドルにシルバーのピラーね、別に革でなくてもいいんだが、重さに特にこだわらず、ツーリング車体としても使いたいというのであれば、革でも十分いいでしょう。

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 塗装は、スモークがかかっています。線状のサビなどもでてくると思いますが、黒サビ添加剤や、某サビ剤などで、かえって味を出す手もあるかと思いますね。

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 ということで、鉄フレームに、謎だらけのシルバーコンポに、シルバーホイールのついたディスクロード・・・ツーリング車体であります。新しいんだか、古いんだかわかりませんが、面白い!かっこいい!と思った方はぜひ試乗してみてください。

 お待ちしています!

前途多難なフォーク周り おなじみ台湾一周号・・・



 毎度おなじみ台湾一周号ですが・・・、一体いつになったら行けるようになるんでしょうね。少し収まったら、また感染爆発してを繰り返す。そして毎回これが最後?とか期待もたせて再爆発。

 こうなると、ビトゥイーンコロナとかいって、次のコロナ感染爆発まで、楽しむことやってまた耐えるか?なんてことが数年続いたりしてね。

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 この車体もダラダラいじりながらも、徐々に完成度を増して来ているわけでります。先だっては、フロントメカをトリプルもんに交換して、音鳴りが著しく減ったね。

 そろそろもういいか?とフト見るとだ、

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 このフォークが目に入るわけだ。何だこりゃ?そのエンド部分を見るとエンド金具使ってないじゃない。単にパイプ潰して切り欠き入れているだけ、その辺の実用車と変わらんなあ・・・なんだかなあ・・・どうなの?って感じだよね。

 フォークって大事だろう?相当大事なはずなんだが、これかよ・・・。

 次もし弄るとしたらここだよね、ということで待っていたわけでもないんだが・・・、

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 こんなもんが舞い込んできた。なんかちゃんとしたフォークに見えません?コラムが鉄で、フォーク本体がアルミというキメラだね。重さは・・・トントンかな?

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 エンド金具がちゃんと先端に溶接されていますね、これじゃあきゃあね。オット、その脇にディスク用の台座もついている、いずれ使うこともないとは言えないな。基本Vブレーキ仕様なんだがね。

 とはいえ・・・、これも完成するまでには前途多難なことがわかった・・・糠喜びだったなあ、やるか?やらぬか?どうしようってくらいね。

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 というのは、ダホン用のホイールは特殊で幅が74ミリ、通常は100ミリ、そしてこの新入りフォークも100ミリ幅でいやがった・・・。

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 この通りで、26ミリ足りないね・・・どうしよう?100ミリのハブでホイール組み直す?イヤー、面倒くさい・・・。クソ面倒くさい・・・。

 ならハブ加工する?そのためにはハブ解体して構造見ないとね・・・これも面倒くさい。そして、それに輪に輪をかけて面倒なのが・・・、

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 スレッドタイプにしているヘッド周り。折りたたみのハンドルをキライ、差し抜き形式にしているので、これになったんだが・・・。舞い込んできたフォークがスレッドレスタイプなんで、ネジ山がない・・・。それやらないといけないが、大変だ・・・。オーバーサイズだからまだいいが、ノーマルサイズのダイスが丸くて、新しいのが欲しいがまだ入ってこない、何年待ちだ?

 コラムを切って、ネジ山立てて、それも多めに立てて、スペーサー入れてヘッド周りの強度を上げる必要がる・・・。

 そのためにも高額ダイスが丸まることをやらないとな・・・。

 ちょっとでかい山を二つ超えないと、頑丈フォークに交換して使うことができないということね。そしてできたとしても、今度は、

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 折りたたんだ際に、フォークの幅が広くなる分、コンパクト度合いがおちますね・・・。重量も少しかさむかな?

 ということで、前途多難な改造なんだが・・・、時間はだいぶありそうだから、ボチボチやってみるか?とも思う。

 小径は関心外なんだが、まあ目標見つけて作り始めると可愛くなくもない・・・、それが本当に台湾一周できたら、それはそれで愛着湧いてしまうだろうなあ、というのであれば、もう一息、やってみる?

 ハイ、乗りかけた船ってわけで、やってみますか・・・。

期待通りの期待はずれ・・・



 そろそろ年度も変わる頃、今年はちょっと例年より寒いですね。通常なら2月の頃くらいまでに、ちょっと間違ったような春風が舞い込んで来ることがあるんだが、今年はまだ一切ないね。

 むしろ最低気温がマイナスになることが状態化している。貼った氷が夕方まで溶けていないなんてこともザラだ。何処が温暖化?なんだ?

 数年前、世界温暖化会議か何かがデンマークあたりで開催された時、寒波到来でひどい事態になったそうだが、そうした寒波自体ですら温暖化の結果だとかなんとか言っていたな。

 通常なら春・・・という実感が緩い風と共に感じられるんだが、今年はまだまだ余談を許さないね。

 と言われながらも、そろそろ年度末なんでしょうね、こうしたカタログが商社の方から届いてくる。決してものが回っているとは言えないこのご時世に、こうした紙で形にしてくれるとは、本当にありがたいもんであります。

 ありがたや・・・ありがたや。

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 このパーツ不足の時節ながらも、この厚み、マルイさんのものね。ネットで見ると✗印が多いですね。回復してきた分野も確かにあるんだが、全体としては、不足不足不足・・・。

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 パーツ不足もありまして、新たな商社との契約なんかもやってみる。へえ、ここはまだこれ持ってんだ・・・ということもわかると同時に、これもまた時間の問題で欠品になるんだろうなとも。

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 タキザワさんなんて、卸もやりながらも、一ショップでありながらも、毎年こんな豪華なカタログを作って送ってきてくれます。かつてはこのカタログが、それ以後のパーツの値段を決めているのか?と思えるくらい影響力があったように思いますが、今日のパーツ値段のグローバルに基づく拡散ぶりはそれはもう凄まじいいんでしょうな。

 値段の拡散なんてことについては、店主もほんの片隅ではありますが、それに寄与している動きをしているんだろうともいます。入手の手段が非常に増えた・・・とも言えるんでしょうね。

 そんな中に、こんなやつも混じっていました。

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 オオ、まだいたんだ・・・、なんてはるばる送ってもらっておいて失礼な言い方だが・・・、かつてこれが来たとき、今年の仕掛けは何処かなあ・・・と楽しみにしていた頃が懐かしいね・・・。

 今や昔、さーて・・・どうしよう・・・、とりあえずは期待しないで開いてみるか・・・となります。

 そして、ここ毎年、期待はずれの期待通りという展開なんですね・・・トホホ

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 カンパもグラベルもの出したんだって、へえ・・・。スラムに飲み込まれたシマノ、そのシマノにカンパが飲み込まれた形かな?かつてカンパもマウンテンコンポ出したことがあったが、すぐに引っ込めた。牙城を守ったのかな?ロード一本で行くと決めたかと思ったんだが、今頃グラベルに手を出している。

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 12速になったんだと・・・。カーボンは使っていますね。

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 カンパでもディスク主流になるんだろうが、キャリパーバージョンも作っているようだ・・・、しかしなんだこの形・・・?使いたい?

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 コーラスに来ると、かのスケルトンブレーキがあるようだ・・・、黒ですね。

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 右のシフトアップが5段飛びだって!これはレーサーとしては当然の機能改善ですね。でも、電動シフトだと長押しでこんなことも可能なんじゃないのかな?ソフトによってだと聞いたことがあるが。

 そして、ポテンザというのが消えていたな。ベローチェも消えたまま・・・。

 ということは!

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 ケンタウロだけは健在だ!しかもシルバーバージョンまで健在だ!ヤッター!!!と本当は喜びたいんだが・・・。

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 何じゃこれや?なんでスケルトンにしないんだ?これが抜かれていたら、ここだけでも10セットは購入してやるんだが・・・。あのスケルトンを知っていると、加工に失敗して工場の脇に捨てられているアーチで無理やり作られているように思えてならない・・・。

 そんでもって・・・、

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 こいつだ・・・、来年度もやはり変わりなしか・・・、なんだろうね、この黒のプラスチックまだらにする理由は?これってシルバーコンポだろう?なんで黒入れるのわざわざ?

 こういうの台無しってっているんじゃね?この意図なんなんだ?デザインか?機能性か?軽量化?全くわからん!!!

 ちゃんとした抜いたシルバースケルトンブレーキと、オールシルバーのリアディレーラーがあれば、またいうが、10セットは購入しておくな。

 そして組み合わせ、適宜に・・・。

 ということで、今年のもカンパは寒そうだ、まだまだ寒いね、春は遠い。早く、ほんの少しの光明でいいので、カンパの春を待ち望みたいもんだ、それはもう競争だレースだからは自由で、機能美と伝統美が融合したような、アレでいいんだよ、アレでね・・・。

 期待通りの期待はずれでありました。春は名のみのカンパの冷たさよ。

打ち首にしてくれる!のその後・・・



 トリャッとばかり落とした、首。いわゆる当店名物の打ち首ってやつであります。ハンドル兼前子のせという、重い頭デッカチ部分を落として、通常のハンドル、子のせ、カゴを取り付けるというやつであります。

 ちょっと前こうやって首を落として、

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 こんな感じで仕上がったというわけですが・・・、その後、

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 後ろカゴと同じようなカゴを前に取り付けた、ということで、暫くその状態で使われてきたんですが、どうもハンドルの位置がシックリ来ない、ということなんでありますね。

 珍しいといえば珍しい、大方実用車に何も考えずに乗っていると、多少の差異など気づかずにそのまま乗りすぎてしまうということの方が大半でありますな。よほどのことがない限り、大体そのまま乗ってしまう。違和感に気づきもしないし、気づいてもどうせ直らないと思っている人も多いんじゃないか?と思います。

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 たしかに、ハンドルとサドルの位置が同じ位置にありますね。これはスポーツ自転車では当たり前のセッティングですが、実用自転車には圧倒的にハンドルの位置が高いというのが定番になっています。

 それからすれば、ある意味この実用車は異常かも知れませんね。違和感を訴えてこられました。

 そうすると、上げるしかないが、ステムはもうこれ以上上には伸ばせません。となると、ハンドル自身丈のあるものに交換してやらないといけませんな。

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 じゃあ、上げてやろうじゃないの・・・というので、実用チョッパー系のハンドルに交換したわけであります。

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 オオ!一気にグリップの位置が上がりましたな。この中間がなかなかない・・・、ステムで探すという選択肢もあるかもね。

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 ハイ、ハンドルが上がった分、ステムを最低ラインまで下げて、かつハンドルを少し手前に戻して、位置を調整。それで何度か試乗してもらって・・・、まあしばらくこれで様子を見るか、ということになりました。

 ある意味急激な変化なんで、対応できるようになるまで時間がかかる可能性もあります。今回のように、二ヶ月して、やはり交換ということだって、今回もないとは言えない・・・慎重に合わせていきましょう。

 ということで、打ち首その後でありました。

 自転車のセッティングというのは、どんな種類の自転車も、どんな年齢層にも、どんな乗り方にも必ず必要なんですよ!!!ということがもっと定着していけば、自転車にまつわる様々な環境が整ってくるというものなんで、、重要ですぞ!

 その分野を成熟化させることは、その手の利用者が増えることかと思います、自転車だけでなく、あらゆる分野についていえるんじゃないのかな?

 ちょっとしたうるさ、大事ですよ!


旧式モールトン 最終の化粧をしてみる



 ロンドンの古物市から持ってきた旧式のモールトンがやって来て、しっかり乗れるようにということで、今回この形で再構成したということです。

 ただ・・・、もう少し部分的にいいパーツが使えないか?と店主自身も考えて、概算が出たところで、再提案なんかしてみたら、一定範囲でもう少し化粧しましょう、ということになった。

 この旧式のモールトンなんだが、その進化系の車体は五年ほど前か?当店でも扱ったことがあった。

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 これはBSもんモールトンなんだが、同系統ということで、やはり共通点はかなりありますね。こいつもタイヤのサイズがかなり特殊だったことを思い出した。

 で、何処を化粧したか?というと。

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 実用車の黒サドルを革サドルにしました。今は硬いですが、オイルをしまして、使い込んで骨盤に合わせて行くんでしょうね。ブルックスが一人勝ちの中で、なんかあの中抜き値段?と思われるのが嫌で、意識的に避けています。勿論こいつも、ブルックスなどではありません。

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 細めでスポーティーですね、ブルックスではスワロー何ていうのがありましたが、安いフレームと同じくらい値段・・・なんでサドルが?という感じ。ただ、長く使ってくると差が出てくるのかも知れませんね。

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 黒サドルに合わせて、黒ゴムグリップをつけていたのが、革サドルになったら勢い、ゴム臭く感じられた。なので、こいつもらしきものに交換。

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 これは疑似革なんだが・・・、まあグリップに本革っていうのは・・・ほぼ見かけない。

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 スターメーを引っ張る親指用のWレバーが見えますね。

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 服装でも革は革で色を揃えよというらしいね。ベルトと革靴とかなのかな?まあそんなもんだ。

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 あと今回のかなりデカイ化粧はここ。自転車の横の顔というと、やはりクランク周りはデカイ。そこが安っぽいと、なんか全体的に残念な印象になってしまう。

 ただ、こうした旧車の再生というのは、最初に概算すらわからない中で、高級なパーツを使うというのは、色々後々問題になりかねない・・・ので、まあ今回これをつけてみたんだが・・・、走ることは確認したんだが、もう少し・・・どうにかしましょうということで・・・。

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 一体型ではないタイプなんで、チェーンリンクも交換できるし、見た目もそこそこになりましたわね。

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 特徴のあるフレームだね。荷台とフレームが一体だ。

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 心配はこのヘッドチューブの長さだよね。この上部から斜め下に一本パイプがあって、ちょうどバッテンになるように作れば、強度は上がるんだろうが、ちょっとこの溶接シロだけで心配なんだなあ・・・。

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 古いスターメーもなんとか動いているんで、今回の化粧で、一旦街道に戻りましょうかね、一体何年ぶりなんだろうなあ・・・。何処かの古い家にずっと捨て置かれたこの車体が、何かのキッカケで、ロンドンの古物市に出品されて、海を渡って東京にやって来た。

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 ということで、この自転車にとっては余生のような時期に入ると思うが、静かにゆっくりと、ちょっと注目集めながら、東京の街を走れ・・・。きっと街の絵となるだろうね、君ならよ。

小径ミキスト これで逃げ出せ!



 ビアンキといえばチェレステブルーなんですが、このチェレステにも年代によって色々ありまして、このチェレステは少しくすんでいて、ちょっと薄くて店主好みだなあ・・・。

 より濃い時代もあって、あれ台無しという時期もあったね、ピスト車体に多かったように記憶していますが。

 この色はいいね。

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 メルローっていうと、これもよく聞いた車体だが・・・この車体はちょっと珍しいんだよね。

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 トップチューブが二本になって、かつ斜めにエンドに溶接されている。これってミキストの形状じゃないですか!もっとジャンルとして、確立はされているが、もっと選択されていい車体だと思いますが、ビンテージ系のものしか見当たらない・・・。

 惜しい車体なんだが、こいつはそのミキスト系の雰囲気を持っている。

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 このチェーンステーがエンドに接続されていればモロミキストなんだが、小径であるせいか、トップチューブに溶接されている。まあミキストもどきと言っていいだろうな。

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 小径で20インチと言っても、こいつはWOなんで、実質22インチに近いもんね。タイヤやリムの種類は少ないが、大きさとしては、結構いいんじゃないか?と思っている。

 こいつに色々取り付けていくぞ。

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 シルバーのクランクがサンプルできたんで、取り付けてみた。スクエアテーパータイプだったら再考だったんだが、オクタリンクか?と思いきや、なんとISIS形式だった・・・。FSAとかが持っていたやつね。

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 小径で前二枚にするのはやはり大変だね。こいつもフロントメカを少し後ろにズラす特殊金具を噛ましている。台湾一周号で大変苦労した内容がここでも役に立っている。

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 様子のいいディレーラーだね・・・。スプロケが黒なんで、シルバーが入荷したら交換してやろうかな?七枚です、いま国内で手に入れるのは至難だな。

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 シフターは、ステムに取り付けた。完全アナログの感覚で引くやつね、こいつにはシフトのトラブルはほぼ起きない。慣れは必要だがね。

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 バカの一つ覚えと言われそうだが、こうしたツーリング車を意識した場合、やはりドロップだな・・・。クラシカルな上引きブレーキレバーね。

 で、ブレーキなんだが、クラシカル調を行くとすれば、

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 これまた様子のいいVブレーキじゃない、カンチレバーブレーキを取り付けた。現行品だから、そこそこ効きますね。

 で、ひとつだけ問題。

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 リアも同じブレーキがついているんだが、このカンチは脇に広く場を取ります。なので、踵を落とすようなペダリングをすると、足の大きさにもよりますが、このブレーキの脇と踵が干渉してしまうんです。

 そうなると、干渉しないように、踵を上げる癖がつくまで、何度も干渉するでしょう。そして、干渉しなくなったら、踵を上げた、膝を高く上げたきれいなペダリングが身につくことになります。いい意味で利用しましょう。

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 洒落たサドルが似合いますね、本革でもいいし、バックスキン系のサドルでもいいでしょうね。

 ということで、小径ミキストのツーリング車が完成しました。

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 ダボもあるので、荷台も尽くし、荷台がつけばパニアバッグも取り付けられます。そうすると、ツマラン日常から逃げること、逃亡することもできるようになります。

 スピードは二の次で、ちょっとしたスタイルにこだわって、分を知った方が、これこそ私の車体だ!と思う人がいるでしょうね。

 ハイ、そう思う方は、試乗してみてください。

 見た目も、規模も、スケールも、スピードも、イメージも今の自分にピッタリだ!という方に乗ってもらいたいですね。

 まずは試乗です!お待ちしています。

オッサンのための正しい通勤自転車のあり方・・・?



 これだけ見て、フレームを当てる人がいたら、よほどのサーリーファンだろうな。何がいいのか知らんが、ツーリストまたはその他隣接分野の今定番になりつつある鉄フレームというと、このサーリーなのでしょうかね。

 エレーぶっといタイヤ履いたの作ったりと、まあ、色々やっている印象がありますね。そもそも数名で、ガレージのバックヤードで始めたメーカーだったらしく、それをまるごとどこかの売ったとか、売らないとか聞いたことがある。

 その草創期のメンバーは今でも、他で変わった自転車を作っているとか作っていないとかも聞いたことがある。つまり、噂の域をでない情報しかない・・・、そもそもあまり店主の興味のないメーカーなんだから、仕方ないわ。

 このフレーム単体を、奥さんに内緒で購入して、当店に暫くぶら下がっていたんだが・・・、それがちゃんと目鼻が付いたというお話であります。

 その指南には、ちょっとオシャンティーで、シングル固定好きのちょいワルおやじ先生が後ろに付いているようなんだが、そもそもからして、この持ち主の方はその体力・気力・能力が全日本クラスなため、どうも身体内部から漏れてくる声にこうしきれないところもあって、今回オシャンティー一辺倒にはいかなかったらしい。

 さて、これはオッサンが通勤に使う自転車として、如何にに正しいか・・・?なんてことを立証することもなく、ご紹介しましょうかね。

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 このシングルのクランクの出処はわかりません。なんか赤の色付きクランクを持ち込んで、大森社長に磨いてもらったらしいですね。久々の磨きだったなあ。

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 オシャンティー先生の指導は厳しく、ここはどうしても固定ギアということであったらしい・・・。店主としては何でもいいが、その気になっている方には固定はおすすめ邪魔しても無駄。

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 このハンドルは、何処からか持ってこられたか、譲られたか、押し付けられたか知らんが、変わったハンドルね、幅が広すぎ、乗りながら胸筋鍛える腕立てやっているみたいだね。

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 下ハンなんて持ったら、土下座しているようだよね。

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 ドロップ系につけるディズナのエアロブレーキにしようと思ったんだが、このへんなハンドルの径が22.2なもんで、このフラットハンドル用のブレーキがつきました。

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 このフレームは今流行りの太めのタイヤを履くための設計らしく、クリアランスが通常のピスト以上ということで、ブレーキはロングアーチ系の101を取り付けたんだが、こいつは今のパーツ不足の煽りを受けて、少なくとも当店周りの付き合い業者からの入手はほぼ暫く不可能のようだ。

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 こいつらはたまたま当店に在庫していた、ピスト用の後付用のキャリパーだったんだが、趣旨は違うがないもんだから、こちらに流用したというわけだ。

 一体このパーツ不足は何時まで続くんだ?あと二年ほど・・・?さあ・・・知らんが。

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 実際使うかどうか走らないが、革サドルを付けてみた。全体がゴッツイ印象なんで、革サドルでもいいんじゃない?ということで。

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 革サドルというと、ブルックスの一人勝ちだが・・・、中抜きがすごくねえ?と思うのは店主だけかもしれんがね。

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 さて、今回このオッサンのための正しい通勤自転車の一番の目玉となるのが、これ、ホイールなんであります!師匠に当たるオシャンティー先生は断然シルバー派・・・、そしてロープロを基本としそうだな。多少のデザインの範囲でのみディープは認める・・・ということで、この手の黒のディープリムなんて・・・激怒するんじゃない?か?

 でも破門を覚悟で、こいつを選択したのには十分意味があった。

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 リムはアレックスの38と言うやつ、これは単純に38ミリハイトのリムを使って手組したものなのであります。このリムには正直店主は驚いた。

 別の車体く組んだんだが、その走行性能に、DT585以来の驚きを隠しきれなかったね。とくに平地の高速走行には凄まじいものがありますね・・・。

 手組み屋としては、リムは取っておくという方向なんだが、これは試しに取ってみて、驚いて、再度業者に連絡いて、持っているものほぼ全て、こちらに引き取った!といっても残り僅かだったが・・・。

 この走行性を試乗してもらって、どう出るか?と思ったら、案の定・・・。全日本クラスの才能がこれを放っておくはずはなかった、ものの数分で、これに!ということになった。

 これにはさしものオシャンティー先生も反対できなかったと思えますね・・・ウシシシ。自転車は見た目も大事、走行性能も大事ということで、今回はこいつになった。

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 勿論前後共に、このアレックス38ミリを使って、なんと緑のグランコンペという高級ハブで、しかも!

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 店主の推薦する捻り組でワンペア組んで採用していただいた、ということであります。

 フレームがどうであれ・・・、このホイール前後で、走りはもうお墨付きを得たようなもんだな。

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 というわけで、紆余曲折の末、オッサンのための正しい通勤自転車の完成ということであります!

 今一体何台所有だか走りませんが、ほぼ毎朝、本日の通勤自転車!ということで、公表されていますが、多分今月中にこの一台もその中に仲間入りということになるでしょう。

 特に、ハンドルがどう変わっていくか?なんてとこにも静かに注目しておきましょうかね、なんて思っています。

 2月はまだ寒いと言っても、もう梅咲いてますぜ!

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 そう気分だけじゃあなくて、もう春が来ています。そうなると、自転車乗りは、ちょっとソワソワ気に入ります。そろそろ乗り始めてもいいかな?シーズン到来で、準備しておこうかな?なんてね。

 寒さで中断していた通勤・通学自転車も再開してもいいかな?なんてね。そういう時期でありますよ、もう一月もしないうちに花見だ何だのランチキが始まるでしょ?

 そういう意味で、シーズン秒読みに入ってきています。あとほんの数回雪が降ったら、もう完全に春です!!!

 準備万端ですか?総メンテ等含めて、ご依頼お待ちしています!

クロストレーニングの実現か?!ボクサー現る・・・



 やたら元気溢れる青年が来て、自転車に乗りたい!というので、段々話を聞くとなんと、現役のボクサーだったという話、勿論プロライセンスをも取ったということだ。

 なんで自転車なの?

 スピードのでる自転車に乗りたくて・・・。

 なんか運動している?学生?

 いえ、学生ではありませんが、運動しているんで・・・

 競技?何やっているの?

 ボクシングです・・・。

 なに!!!!

 と、それからボクシングのトレーニングにとって、いかに自転車が役立つかをまくし立てたと思う・・・。基礎的持久力のための、低強度の長時間サイクリングの話。

 三分一分という、ボクシングの時間帯を意識した、インターバルトレーニング。

 もっと短い、三途の川を見に行く最高強度のトレーニング・・・。強度が高くなるとローラー台でのトレーニングになるが。

 そして、試合後の積極的回復のためのサイクリング、昨日の試合と冷静に向き合うこともね・・・。

 なんて話をしていたら、相当乗る気になって、話を聞いてくれた。トレーニングに関しては、全く素人の店主の話をね。

 じゃあ、試乗してみる?と。

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 彼の条件は予算と、フラットバーがいいということでした。まあ、最初はこれでいいかな?その内、ドロップに変えてもねえ・・・なんてな。

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 コンポとして面白いかというと、実直な自転車です。真面目な青年のトレーニング用の自転車としては、たいへん向いています。

 試乗して帰ってきて、非常に驚いていた、イメージ以上です・・・と。

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 前二枚の後ろ九枚・・・十分でしょう。

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 ブレーキはショートリーチのキャリパーブレーキなんで、何度もいうけど、ドロップ化するのは簡単だよね。

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 ブレーキレバーばちょっと洒落ているね。通常この手のクロスバイク系には付けないが、まあいいか・・・とね。

 とにかく、しっかり走る入門車としては上出来な車体であるには違いない。そして、

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 そして、これがボクサーのWさん。まだ若いね。非常に素直なんで、将来は強くなるだろうな。

 武蔵境にある上山ジムというところで修行を積んでいるとか。この4月に、後楽園ホールで新人王者戦に参加するというから、ここで勝ち上がることで、ランカーになっていったら、夢は広がるね。

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 腫れ上がっ目元が、日々の厳しいトレーニングを暗示している。

 自転車のトレーニングも本気でやれば大変厳しい苦しいもんだが・・・、でも、ボクサーみたいに、酸欠でフラフラの時鍛え上げられた拳で殴られることはないんだから・・・、それを考えれば、自転車選手はまだ安全なものだ。

 彼がトレーニングとして、自転車を取り入れて、基礎トレーニング、高強度トレーニング(ローラー台)、そして回復トレーニングと励んだとして、それが一定の成果を上げていくことで、ボクシングと自転車の親和性が証明されたら・・・、そしてボクサーといえば、今や自転車取り入れない選手はいない・・・なんてなってくれたらね。

 他の競技の選手もどんどん自転車をクロストレーニングとして、取り入れていったら、逆に他競技から自転車競技に転向してくることだって起こるかも知れないね。

 もしかして、夕方、当店の一角で、三分一分のインターバルトレーニングをしてるボクサーがいるとすれば、彼かもね!

 もし出会ったら、しっかり応援してやってね!爽やかないい青年ボクサーだ!

当店自慢のキャノンデール



 自分のものではなくとも関連しているという意味で自慢したくなる車体っていうのがありますが、こいつもそのうちの一台ですね。

 キャノンデールの旧車・・・だね。

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 CADとかになる前かも知れないね。アルミのメガチューブは今も共通していますが、

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 エンドの形状に特徴があって、このように三角が小さい分、棒状になっている。

 このアルミのクラシック車体に、こだわりのシルバーパーツのてんこ盛り。黒ばかりのパーツが溢れる中で、管理大変だったが、実現。

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 カンパベローチェのシルバー・・・、こんなのでもしっかり残しておいてくれればね。期待しないがカンパさん。

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 チェーンもきれいなシルバーだよね・・・、これも瓢箪から駒のようなパーツだね。シマノのチェーンは色が悪い・・・からなあ・・・。

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 リアディレーラーも、シルバー。マイクロシフトね、これも今品薄だよ。

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 これはシルバーというよりもガンメタだが、黒とは違うんで、まあいいか。

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 ピラーもシルバー。

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 交換したクロモリフォークもメッキ系のシルバー。

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 ステムもクイル系のメッキ系シルバー、ヤナギさん作の長物ね150ミリステムの特注だ。

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ハンドルもシルバー。でシフターはシマノ600もの。一台に、シマノ、カンパ、マイクロシフトが同居しているという、無理やりシルバーなんだが、なんとなく異常に、形になっている。

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 ホイールは今風というかカーボンリムで手組で組んだ55ミリもんのディープリムがついている。

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 クロモリのクラシカルというと、もう確立されていますが、アルミのクラシカルな車体というと、アラン・・・、ルックもの・・・、そして初期型のキャノンデール・・・かもしれませんな。ただ、クロモリほど確立されているものでもありません。

 そういう意味で中途半端なレトロなんですが、中途半端なら中途半端なりの味というものがある、特にこの一台には染み込んだ味がある。

 一般化していない分、創意が載せられる、そして実際よく走るので現役の車体でもある・・・。というなんとも言えない中間地点にいる車体として、どうやって味を出していくか?ということについては、持ち主の人とよーく話し合いながら、こうして数段階を経て、時間をかけて、この形に結実させた・・・という感じであります。

 これに今アルテがドーンとついていてもそれなりかも知れないが、シルバーで!ということで当店ときもあったということで、この形になった。

 今回も定期的なメンテでやって来たが、お帰りー!という感じ。ウン・・・我ながらよく組んだなあ・・・という自慢の車体であるには違わない、またも再確認。持ち主でないながらも、関わるというのは他人事ではなくなるということだね。

 本当に大事に乗ってもらっているし、どこまで持つか?できるところまで関わっていきたい自慢の一台ではありますね。

ちびっこメカメカコンビ デローザをいじるの巻



 当店では毎度おなじみのマークローザであります。このマークローザの改造では、今までかなりぶっ飛んでいたものを紹介したわけであります。

 コルナゴ的に再塗装して、ロードホイール、ロードフォークを付けて大変身なんて展開もありましたね。

 それからすると地味な方かと思いますが、実はこれ・・・中学生が悩みながらもなんとか自分たちでやり遂げた改造なんであります。

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 この長短の二人なんでありますね。ことの始まりは、この短い子の方がお母さんとやって来て、誕生日プレゼントでお母さんが乗っていたマークローザと、自分の乗っている実用自転車を交換して、一万円以内で改造してほしいという、面白い依頼でやってきたんだが・・・。

 自転車交換・・・というがいいねえ、本来ならこの子はクロスバイクが欲しかったらしいが、マークローザのクロスバイク化の方に興味を持ったらしい・・・。なら、できる所自分でやったら、一万円は有効に使えるよ、なんてちょっとけしかけて見たら、みごとに乗ってきたね。

 目がみるみる輝いてきた・・・、こういう子なら自分でやるだろうな・・・、工具貸してやるから、当店内でやりなさい、というと、早速その数日後長い子連れて二人でやって来たわけだ。

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 寄り目になってやってますでしょ?

 マスクしているせいか、丸メガネをかけている二人は兄弟に見えた。お兄ちゃんと来たな・・・手順もいいし、ダメだ、そうじゃねえだろ、お前貸せ!とかいっているので、てっきりお兄ちゃんかと思って聞いてみると、中学の同級生なんだと・・・、ありうるね、成長の前後がズレて漫才コンビのように身長の長短の差がつく時期ってあるよな。

 まずは泥除けでも外してみな、よーく観察から入って、どんな工具が必要か言ってきな・・・とほったらかす。

 基本、最低限の助言と放ったらかし・・・、いつもの通りね。

 二人の会話を聞いていると、自転車に対する理解度、目下の目的にとっての理解度の進捗がよくわかるね。おうおう、順調・・・、ホレ10ミリのレンチだ、ラチェットだからまわしやすいだろう?と工具を投げてやると、試行錯誤の末、それなりの動きをする。

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 ちゃんと泥除け外したぞ。意外と込み入っている印象だろうな、泥除け外しはね。

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 軽量化もさることながら、空気抵抗が減るという方が大きいかも知れないね、泥除け外しは。それにもう少し進んでいくとメンテが楽だよ、泥除けなしっていうのはね。

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 一所懸命外しているね・・・。

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 たしかここにあったカゴは自分たちで外してきていたっけね。大した工具もない中でよくやりました。

 あとは・・・、チェーンを交換したい?

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 流石にチェーン切り投げてどうにかなるわけではないので、これは見てなと言うことで、手元を見せてやる。チェーンの長さって、ギアにどうかけるか?というところにかかって来る。

 どこで切って、どう繋げるか?というのが問題になるが、コネクトで繋げるのは体験してもらった。

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 あと、よくある話なんだが、お母さんがほとんどシフトをしなかったせいで、シフターが固まっていた。なので、交換したいということだった。

 交換しなくてもワイヤー交換すれば大丈夫だよといったんだが、ピアノタッチ的な操作をしたいということなんで、こいつに交換した。

 グリップ外して、ブレーキレバー、シフターを外して、こいつを入れて、再度ワイヤーをつなぐ・・・。ワイヤーつなぐまでやってもらったかな?

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 腕の見せ所はここからね。ワイヤーつなぐは中学生でもできる。それを適切な長さに調整するのが大事だよね。

 その際、重要なポイントになるのは、音。チェーンとスプロケ、ギアと歯との間から発生する音をよく聞きながら、調整する。目視も重要だが、音はごまかせない。しっかり歯に乗っているチェーンの音と、そうでない音を聞き分ける耳を持つことね。

 そんな話をしながら、調整をしていくと、普段無意識でやっていることが言語化されて、「へえ、そうね、そんなことやっているのね」と自分で確認できるのも面白い。

 いい質問が飛んでくる・・・。そういえば、教員の時、学生の理解度を知る一番の手がかりは質問の精度だったことを思い出した。

 「先生、どうやんの?」なんていうのは、分からないところも分かっていない支離滅裂状態。いい質問が飛んでくる時、こいつは問題をいいところまで追い詰めているなあと実感したものだった。

 重要なことは答えではない。学生は問題を出されて、答えを求めて鉛筆を動かすので、どうしても答えそのものが大切だと錯覚してしまうものだ。

 重要なことは答えではない。問いなのだ。

 なぜか?問を出さないものに絶対に答えは与えられないからだ。しかも下らない問には下らない答えしか与えられない。いい問を出すことだ、いい問を出すところ以外に、いい答えが得られることはない、というわけだ。
 
 ではどうしたらいい問を出せるようになるのか?それを導くのが教師の役目なのだ。答えを学生に求めるのが教師ではない、いい問を立てられるように学生を導くのが教師の存在理由なのだ。

 上の写真から、中学生が集中して、あれこれ問を出しては手を動かし、角度を変えて、話し合い、検討してはまた夢中になって手を動かしている様子が伺えるだろう。

 こういう姿にこそ、人類の未来がある。仮にこの店主がいくばくかの知と技があるとしよう、それも古から伝わってきたものだ、それを紆余曲折させながら、この若もんたちに受け渡す現場だろう。

 受け渡すには受け皿が必要だ、それがなくしては事をこぼしていまう、ちょうど受け皿ができた間合いに、答えを渡す絶妙なタイミングがある。その受け皿を作ること=問を発し続けることからできるものなのだ。

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 と、今回の最後に、持ってきたサドルを取り付けた。小ぶりの軽いやつね。お母さんのデカイ重いサドルと取り替えたのだ。

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 改めて見ると、中学生の力作に見えてこないかな?店主にはよく頑張ったなあ、と見える。勿論次の課題となる、イタズラへの悪知恵もしっかと授けたがね。

 車体を買ってやるなんてことは一番簡単なのだ。そして自転車屋として、車体を売ってやるなんてことも一番簡単なのだ。

 あちらの親御さんにしても、こちらの店主にしても、そう簡単に買ったり売ったりしてやるような大人ではなかったようで、そうした癖ありの大人に揉まれて、あいつらはいずれ手に負えなくなるだろうな。

 それが思う壺だ、ざま見せよ!

 さあ、大変だぞ、こんなガキンチョがウロウロしていると、これまたそんなのにちょっかいかけるの大好きな大人がウヨウヨしているのが当店だ・・・、とんでもないことが起こるだろうなあ・・・今後共・・・。

小柄通勤の自転車



 キャノンデール、トラ模様というか、トラ色ですね年男ならぬ年自転車かな?

 女性の通勤自転車として数年乘られているようで、シフト周り含めてメンテということで、持ってこられました。

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 700C前後と主流のものなんですが、650Cだったら、もっと体に馴染んだだろと・・・思いますね。小柄というか日本人女性ではよくある身長ですね、もっとあっていいと思う、650Cなのであります。

 アジア系というと人口も多く、徐々に豊かになってきているという意味でも、スポーツ自転車の650Cは狙いどこ・・・だと思うんだが・・・でかいところが動かない限り、中々気配すらないねえ。

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 ソラクランクが付いていますが、クランク長は165ミリ。まあ頑張っている方だと思います、中には、平気で170ミリ付けているものなんかもありますね、こんなに小さいフレームなのに・・・と思うことありです。

 105でようやく160ミリものが出たんですが、今や物不足。営業ベースでやっている尊敬すべきディズナのラクランクがありますね、後はスギノの中にも多少はあるかな?そんな状況です。

 この車体なら150ミリ以下でもいいと思うくらいですね。

 そういえばカンパは165ミリでも少量で高額・・・、欧州を中心に考えているからか?まあそうしたキメの粗さなどもカンパ離れの一因かも知れませんね。

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 ハンドル幅ものはかなり色んなものが出てきました。後はブレーキレバー兼シフターですが、引きしろを調整できる機能もついてきているものもありますねスラムだったか。

 ロードでオランダ人選手だと190センチ台の身長もいるくらいで、そうした中で使われてきたんで、大柄向きの自転車パーツはもう十分にあると考えていいと思います。

 むしろ、中柄、小柄の人向けのパーツ開発などもっとやってきてもいいんじゃないか?とも思えますね。といっても、サドル、クランク、ハンドル・ステム、シフト・レバーもんでしょうかね、そんなに種類はないんで、できないことはないと思いますがな。

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 今回シフトワイヤーを中心としたメンテですが、チェーンスプロケ交換もそう遠くない内にやったほうがいいかも知れませんね。

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 サドルを前後に使いたい店主からすれば、このサドルは短すぎますが、小柄な女性の下半身がどうなっているかわかりませんが、こういうのもありなんでしょうね。

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 コンポとしてのソラの完成では高いですね、もうこの頃から。今のソラは四世台前のデュラエースよりも使い勝手はいいかも・・・なんて思ったり。耐久性はやはり古くてもデュラエース・・・かな?

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 アジア圏ではまだまだ、ロードのフィッティングというのはパーツ開発からして、まだまだ途上なのでは?とこういう自転車を見ると思いますね。

 難しく考えることはないんだよね、どんなに人でも、その人なりに「カッコよく」、カッコよく乗れていればいいんだよね。カッコよく乗っている人には、それなりの意味はある・・・、分析できるほどではないが、そう思うね、多分外れてはいないと思うんだがな。

舐めてんじゃねーよ!その・・・いくつか?

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 なんか自分でVブレーキを外そうとして、ネジを舐めてしまった・・・ということで持ってきた。

 実際六角でやってみると、見事に空回り、完全に舐めているねえ・・・、舐めんじゃねーよ・・・。

 で、こいつを外してほしいということで持ってきた。
 
 さて、どう外そうか?六角レンチをえぐって、鋭利にして、金槌で叩き込んで外す?そのためには多少でも六角部分がこ残っていないとダメなんだが、こいつはほとんど残っていない。

 となると、この方法ではだめだ。中心にドリルで穴を空けて、ヘリサートの逆ネジを噛ましていく・・・、これもうまく行くときと行かないときが激しい。細いネジだと、中心の穴空けが難しい、逆に太いネジだと穴空けはできても、焼付きの面積が広い分、ヘイサートが折れてしまうこともよくあることだ。なので、却下・・・。

 後はネジ山加工して引掛けを作ってそこをひねるか?

 ただ、相手はネジの山、非常に狭い。力のある工具で引っ掻き回すと、山自体がなくなって・・・、最悪ネジ山がとんでしまうと、残ったネジの本体にネジ穴掘って、ネジ山を切らなければならなくなる・・・。ボール盤の効かない所に垂直にドリルを入れるなんて・・・、やめとこ。

 そういう時は、こいつがいい。

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 注射器?と思えるくらいの華奢な工具。回転工具なんだが、動力はこの手元にない。なので、軽くて、振動等の悪影響設けずに、小さい、狭いところの精密な加工にたいへん向いている。

 今回は、このドリルではなくて・・・、

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 この円盤型の刃物に取り替え、こいつでねじ山を加工していくことに。こいつを持つとなんか歯医者になったような気分になる。実に微妙なところの加工なんでね。

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 まずはネジ山の上部に、横一線、この円盤刃物を入れていく。意外と硬いなこのネジ山・・・。

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 こんな感じで、上部のアールを飛ばして、一直線上の土台を作る。

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 ハイ、今度も同じ要領で、下部に横一文字に刃を入れていく。

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 ただ焼付きはネジ穴内部だけとは限らない。なので、通常なら外れてもいい状態なのがこうして、外部から力を加えて叩いたりしないと外れないことも多い。

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 こんな感じで、横に太い一文字ができたというわけだ、結構時間がかかったぞ。で、できたこの一文字の土手に、

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 歯元のしっかりしているモンキーレンチ・・・、ぐらついているやつだと、せっかくの一文字の土手がまた壊れかねないので、安定した重々しいやつを使うことだね、安い工具はダメ。

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 土手を噛まして、しっかり手元を締めて、外れないよう固定して、ゆっくり回すと、バキッという音とともに、ネジが回り始めた、成功・・・。かなり焼き付いていた印象。六角も舐めたもんだ・・・。

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 ハイ、こいつが犯人でした・・・。ちょうど一年前、奥歯の親知らずを抜いたことを思い出した。何度か木槌で叩かれ、痛いというより振動がすごくて、最後はメリメリという嫌な音とともに、ハイ、抜けました・・・と言われたっけ。

 でもその夜でも、普通にご飯食べていたなあ・・・。痛み止めは飲んでいたが。

 舐めんじゃねーよ!と言いたいが、店主も時に舐めることもあるので、イエないが・・・、舐められたら、舐められただけ鍛えられる・・・、そういうことなんだろうな?でも一体何が?

大人用?小人用?中人用?乗りたい人!



 マーリンの小人自転車が持ち込まれたんですが、よーく見ているうちに、こいつは小人用限定という使い方はもったいない・・・と思うようになったんですね。

 とにかくフレームが頑丈!小人用として作られたとしたら、完全に過剰な頑丈さなんじゃないか?と思います。逆に大人用の実用自転車のほうがヤワなんじゃない?と、こいつと比べたら思うもんだらけ、なら一層大人用・・・というか、このちょっと特殊と思われているフレームを通常セッティングすることで、大人でも小人でもないような、その中間に位置する体格の人、いわば中人用として認知されるか?なんてことを試すために組んでみた。

 実は日本人・・・というかアジア系には、この中人・・・定義まだ未定としておきましょうか?ただ目安として、150センチ台前後の人が大量にいることは当たり前のことなんだが、本当にそうした方々に向けた自転車があるのか?という問を発したいわけであります。

 小人用16インチ前後から・・・、22インチ、24インチを経て、大人用の26インチへ・・・というのが当たり前のようなんだが。

 この22インチとか24インチとかって、本気でそのへんの体格の人向けに作られているのか?というと、実は小人の成長期、過渡期の車体としてのみ作られていて、このインチサイズでもって、本気系の使用に耐えられる自転車って一体どのくらいあんの?という疑問が昔からあったんだな。実際にタイヤの種類なんて本当ないから・・・。

 体が小さくても大人なんだから、26インチ自転車を充てがえられて、それにぶら下がるように、それにしがみつくように乗っている方々をよく見かけますね。体格を無視した「大人用」自転車ってなんだ?

 という発信のためにもこんな自転車を組んでみて、ドンピシャの方から、目からウロコを落としてもらおう、ということであります。

 もっとしっかり上半身を使って自転車乗ろうぜ!そのためには、しっかり上から自転車を押さえつけるというような感覚とそのためのポジションが重要となる。それが可能となる車体はモロクロスバイク等のスポーツ自転車だけじゃないだろうという提案でもある。

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 もともと小人用自転車として作られたので、このクランクは140ミリ。これもまあ全く浸透していませんが、短いクランクの効用というものがあるんですよ!回しやすい・・・、股関節等の可動域も狭くて済みます。

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 そんでもって、ピラーを長くします。「大人用」のシートピラーに差し替えます。これで膝に負担をかけずに、「大人」も乗ることが可能となります。

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 腕も「小人」よりも長いことを想定して、長めのステムを付けました。

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 とりあえず、フラットバーを取り付けましょう。これで大方のポジションがでると思います。大人の・・・というよりも、中人の・・・といいますかね、アジアに膨大にいるね中人体型ね。

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 Vブレーキがついていますので、多少の体重があっても、しっかり制動しますよ!

 タイヤは20インチで、太さが2.1インチぐらいかな?かなり太い、クッション性あり。

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 多段にしたんで、ちょっとした距離も大丈夫、そして多少の坂も大丈夫でしょう。

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 まあ、6速もあれば、通常の街乗りとしては十分でしょう。そんなことより、「大人用」「小人用」というような安易な分類を超えて、「小人用」と分類される車体にもちょっとした工夫でもってより汎用的な役目を果たすことがありうるんじゃないか?

 大人・小人というメーカー側の安直な分類を超えて、自らの身体・体格を見よ!そしてよりセッティングというものを意識せよ!と言いたいんだが・・・、そんなことしなくても乗れてしまうのが自転車・・・だからいつまで経っても、安易な分類のカテゴリーを超えることができないんだよね、この辺はしつこくやっていっていいんだろうね。

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 BMXとかがお好きな方は最初から、別の意味でピーンと来る人もいるだろうね、それはそれで良し。本気で乗るための自転車として小人用にいいなあ・・・というのもこれまた良し。

 そして、大人なんだが、小柄なため、今まで「大人用」自転車に乗ってしっくりした経験がない・・・という大人の方なんかに、もしかして、これって私のサイズ?と言うような閃きを与えられるとしたら、それはもっとよし!ということがいえるね。

 これもまた、試乗してなんぼなんで、ご遠慮無く言ってください。もしかして、人生で初めての、自分の自転車との邂逅となるかも知れませんぜ!

 安易な大人・小人の分類を越えよう!あたかも、人類に男性・女性しかいない、という安直な分類が覆されようとしている今だからこそ!だよ!!!

またまたやって来た!自転車作ってないと死んじゃう病患者より・・・



 FUJIだよ・・・、かつてはだいぶ扱ってきたんだが、今はほとんど付き合いがなくなってしまった。

 しかも・・・

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 ストラトスじゃない・・・。当店一体何台売ったことか・・・。最初のFUJIトラックもさることながら、ピストブームからロードブームに移ったとき、このストラトスが来たよね。

 ガチロードではないながらも、そこそこ走る。値段も10万以下、ロードに憧れるが、ちょっとスポーティーすぎるのと値段が高いんで・・・と悩んでいた層を一気に獲得した感がある車体なのでありました。

 勿論そのままで売るというよりも、再塗装から、パーツの入れ替えなど様々に手を入れて、世に出したもんだった。

 それもまた、今や昔の話なのであるが、なんでまたぞろストラトスなんぞが飛び出てきたんだ?

 それは・・・。

 あの、「自転車作っていないと死んじゃう病」患者さんがまたもってきたわけであります。

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 完組ホイールが前後についていますね。

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 クランクにはバッシュガードがついていますね。通常乗り用とか言っていたな。

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 シマノのロングアーチもんのキャリパーブレーキがついています。あれ????そうだっけかな?この記憶がない。前、多く取り扱っていたやつは、確かショートリーチもんだったと思うんだがなあ・・・。その後にでもマイナーチェンジしたのかな?

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 勿論多段のままなんだが・・・、なんだ?!このリアディレーラー・・・、目をこすってみても、なんかデュラエースとか書いてない?「死んじゃう」病患者さんは、手持ちのパーツを使うので、たまにこういうこともあるのかな?でもまあ・・・よくやるなあ・・・、交換しちゃおうかな?もったいなさすぎだよネ。

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 なんちゃってでもアヘッド形式にしていますね。そしてドロップハンドルがついています。そしてシフターは?

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 何だこの形状、確か見たことが・・・。そう、謎の黒コンポでデビューした、センサーのシルバーバージョンだよ。まだ耐久性については未知ながらも、機能状は全く問題はないやつですね。なので、暫くは普通に使えると思います。

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 サドルはまあ、適当なもんが付いていますね。ありものだったなんだろうなあ・・・。

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 雪の中で浮かぶ、白馬のようなレーサーですね。これを次の自転車製作の資金にしたいんだと・・・。そういえば・・・、

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 この赤のレーサーも同じくであります。さっさと売っちまわあいと、置く場所がなくなってしまうね、踏ん張らないと。

 ということで、「自転車作らないと死んじゃう病」患者さんが、なんと紅白の自転車一台ずつ、お売りしたいんだそうだ。試乗いいよ!ということで、値段は店主に聞いてくれだと。

 さあ、いくらにするかな?直接お問い合わせくださいよ!驚く値段つけます!さてどっちに?




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 しかし雪が積もってきたぞ!やばいなあ・・・。

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 ただ当店から一線を画すように、福祉会館前は溶けているんだよね・・・、これって地熱の違いだろうか?なんかあるのかな?本当線を引いたように、アッチとコッチだよね。

 またスケート場になりそうだ・・・

子供自転車にBMX・・・という手



 GTといえば、シートステーをシートチューブを超えてトップチューブまで伸ばして溶接する、トリプルトライアングルという形で有名ですが、こいつはそれがないようですね。

 とはいえ、これはBMXの車体らしいよ。

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 どこまで本気のBMXかはわからない、それほど重くないのでトリック向きではない車体なのかも知れないが、何分そのへんは詳しくないので、よくわからん。

 ただ、この車体を子供の自転車として使いたいということらしいですね。

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 いいアイデアかも知れないね。溶接も各所しっかりしているし、長持ちしそうだしね。子供が日常に使っていて、体がでかくなったら、正統なBMXとして使っていいだろうし、アチコチ伸ばせば日常使いとしても使えるでしょうね、頑丈そうだから体重増えても大丈夫でしょう。

 数年に一回、成長に合わせて自転車を買い替えなさいという自転車業界のもくろもを完全にひっくり返す発想ですね、うん、この路線指示してもいいかもね。

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 で、街道使用するというのでブレーキは前後付けないといけません。リアにはこうしたVブレーキがついています。が、前ブレーキにするやつを、ロングアーチを購入してしまったため、シューがリムをはみ出してしまうということだった。

 なので、それにあった前ブレーキを付けてくれということでもってこられたわけだ。

 何のことはない、ショートリーチのキャリパーブレーキならば、当店は得意な分野なもんで、ホイとつけてやることはできる。

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 黒がいいというので、黒ものを付けた。逆にシルバーがいいと言われると、困るよね。・・・なくはないんだが・・・
難しいなあ。

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 ダイレクトドライブに台座を内蔵したキャリパーブレーキです。TRPのモロダイレクトドライブものをこいつの台座を借りて、改造したことがある。

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 逆に言えば、このブレーキ本体が欲しかったのではなくて、その内臓台座のほうが欲しかったから、部品取りとして引っ張ってきたと言っていいくらいなんだが・・・。今回こんな形で役立ったわけだ。

 高額なブレーキではないが、構造が構造だけによく効くんだな。あとは・・・仕上げにもう一手間かけてくれると、マジレーサーにも使っていきたいとすら思う。

 先のシルバーもなくはないが・・・、これもまあ、最後の仕上げというか・・・仕上げを意識した素材を使っていないからなのか・・・ちょっといいマジレーサーに使うには躊躇してしまうんだな・・・。

 普通に、普通でいいんで・・・、普通にシルバーパーツで一台組めるような状況にならないかな?と切に思うが、今はそんな贅沢を言っている時ではない、パーツがあるだけでありがたい時代なのだ・・・。

 イヤー、別の話なんだが・・・、先日組み上げたシングルギアなんだが、その時使った非常に珍しい規格のBBね、あれ当店がギリギリで入荷できたんだが、それが最後だったみたいで次の入荷日を見て、腰抜かしたわ。「2022年9月入荷予定」とあった。ワンタッチ遅れたら、半年以上待たされることとなる・・・、今はそういう状況なんです!

 だからチャンス!でもあるんですがね。

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 ブレーキレバーにワイヤー繋いで完成。まあ、よく効くわね。

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 BMXに関しては完全に店主は素人なんで、この車体が一体本物系なのか?もどきもんなのか?区別は付かないが、軽いBMXという車体が大人用としてあるのだとすれば、それをいじって子供自転車として乗り続ける、という発送はいいね、支持したいもんだね。

 どれだけ自転車を買わせるか?というよりも、一台をどれだけ乗り続けることができるのか?というところの発想のほうが、成熟しているだろう?と思われるんだよね。

13年以上前のチェリー君がメンテに来た!



 懐かしい写真ですねえ。今の店舗からして二店舗前の杉並時代の理サイクルであります。野中の一軒家で、周りは畑と駐車場、空き地に囲まれていて、誠に贅沢な使い方をさせてもらっていたところであります。でこの掲載記事はこちらなんで、ご興味ある方は目を通してみてください。

 騒音系の苦情は二回くらいだったかな?周りのご近所さんたちとはなんとはなしに仲良くやっていたように思います。

 皆さん元気かな?

 とまあ、事は13年以上前の2008年のこと、この一台を組み上げて納車したんでありますが、ついついこの前、経年劣化部分とそのメンテにやって来たんであります。

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 鉄のマルイシくんだったね。時間は大分経ったが、大事に乗ってもらっているようで、経年劣化以上のあれた感じはなかったな。

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 よくあることだが、このブラケットカバーがベトベト状態になって端からアチコチちぎれ気味になっていたんで、これを交換したんだが・・・。

 この昆虫触角形式のSTIの場合、色々やり方はありそうなんだが、ワイヤー系をすべて外してやらないとやりにくいという状況がある。

 折しも、シフト・ブレーキ共にワイヤー交換の時期でもあり、シフトの調整も必要だったので、ここでマルッと交換ということに。

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 ちょっと調整が必要だったが、これはディレーラーだけでなく、STIとの相性を合わせるような感覚だった。特に後者が大分疲れているので、シフトのコツを探しながら、その癖を見抜いて操作していく必要がありましょうな、まあ、旧車というのはそういうもんです。

 しかし、シマノの製品の安定感というのは、十数年の仕様を経ても大きな変わりがない、このリアディレーラーも一体何時までもつんだろう。

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 このソラブレーキも健在です、何の補修の必要もない。時にシュー交換は必要ですが。

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 クランク自体にはこれもまた問題はありません。次のメンテの課題があるとすれば、BB交換かな?という感じはありますが。

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 手組みホイールで、前を白リムで組んで、

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 後ろを青リムで組む、全体を青と白のツートーンで仕上げようとしていたんでしょうね、爽やかなイメージですね。

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 ブラケットカバーを交換したんで、ハンドル周り、ワイヤー類四本と、ついでにバーテープも交換することにしました。同じく鮮やかな青、ブルーに交換です。

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 サドルは当初のものから交換されていましたな。もともと、かなり自分でやろうとするお客さんです。なので、メンテの質問も矢継ぎ早で、次から次へと飛んでくる。少しでも自分でできるようその意欲はすごいもんです。

 なので、今回のシフトの内容についても、疲れているSTIの癖と、チェーンかかりの音のチェック、調整のコツなんかを話しましたが、その内ほぼ自分でやってしまうのではないか?と思いますね。いいことであります。

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 なんか変な形容の仕方かも知れませんが、冒頭の13年前の姿と比較しても、この自転車は疲れていませんね。中身をリフレッシュしたせいで、見た目も機能もほぼ13年前と変わらないといってもいいかもしれません。

 これも相関関係あるのかな?と思いますが、この乗り手の方もこの13年間ほとんど変わっていないんですね、強いて言えば子どもたちが大きくなったくらい、後は見た目も機能もほとんど変わらない。

 日頃の保存の仕方と扱いと、ちゃんとメンテしてやれば、人も自転車はこうなんでしょうね。次のまた10年に向けて、走り始めましょうか?まだまだ行けそうですぞ!

柳沢に古本店が開業した!セコハン界隈になる?



 嬉しいことに、柳沢商店街に古本屋さんが引っ越してきた!と言っても、あの古本を最もつまらなく取り扱っているブックオフだかオンだか知らんが、あの体のものではない!個人の古本屋さんのようであります。

 個人店舗がどんどん高齢化や大手の影響で店をたたんでいる中で、個人の書店経営も減ってきて、さらに古本も店を閉める話ばかり聞く中で、開店!の吉報なもんだから、まあ嬉しくないわけがない。

 柳沢の商店街もある意味、日本全国にあるシャッター街的な傾向が全く無くはないんだが、唯一の強みが家賃が安いこと・・・、そしてそれが功を奏してか、新芽がチラホラと出てくるという傾向もあるということなんだな。そこが救いでもある。

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 店名は、ブックスミタカさんというらしい。もともとは三鷹にあった店をこちらに移転してきたという事だ。中央線沿線では高かったのかな?当店も七年近く前にこちらに来たんだが、中央線沿線には全く届かなかったことを思い出した。

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 オオ!プレオープンだったんだ。早速覗いてきたんだが、まあ始まったばっかりで、未整理状態もありまだまだ客観的な評価をできる状態ではないが、まず機械的な分類するブックオフだかオンだかとは違っている。
 
 スの古本屋さんです。今後どんな品揃えしていくかは、徐々に楽しみにしていきたいと思っています。最初の印象だと、生意気ながら、本の価値はわかっている・・・ように思われます。なので掘り出しもんは少ないかも知れませんが、適価購入で適価販売にて、十分よろしい!

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 挨拶かたがた、開店ご祝儀・・・というほどでもないが、少々購入・・・。中国系と思想系をちょこっと・・・。吉本隆明と辺見庸の対談本が爆笑もんで面白かった(仕事しろ!)。まだまだ知らん本だらけだわ・・・。

 当店内にエコーレコードと、コンブレコードというセコハン業者がいるので・・・と話すと、古本屋さんには本だけでなく、そうした文化もん一式を持ち込む人もいるそうで、ではLPもんが来た際にはそちらをご紹介しましょうか?なんて話にすぐまとまったような感じです。

 当店も新車だけでないもの回しているんで、柳沢が古本・古レコード・古〇〇という、セコハン店が盛り上がってくればそれはそれで面白いかも知れないなあ、などと夢想しながら帰ってきました。

 当店は柳せい会という、柳沢の商店会には入っていませんが、商店会とその周辺が盛り上がってくれることに越したことはありません。新芽を育てて、少し回り始めたら、今度は夜市なんかやりたいねえ、なんて話もなくはない。

 商店会は個人店主が面白いか否かでその価値は決まってくるでしょう、大手おチェーン店ばかりの商店会なんて面白くもおかしくもない・・・。そういう地域経済をどうやって盛り上げていくか?なんてことにも、恩返ししていかないとなあ、などと柄にもなく思うこの頃なのであった・・・。

子狸号 総メンテ



 自転車屋の倅だからといって、次から次へと自転車を出しているわけではない。この車体も何年目かな?おそらく四年目くらい乗っているんじゃないかな?

 気づくと、アチコチ相当ガタが出ているので、直してやることに。

 ちなみに、この前に乗っていた自転車はこれ。

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 多摩湖ですね、向こうに西武ドームがみえます。五年ちょっと前か、タラタラ走っている内に多摩湖に楽勝で着いてしまって、あまりにあっけなかったんで、多摩湖一周して帰った時の写真でしたね。

 これはシングル固定ギアです。

 そのせいかペダリングが結構良かったんだよね。

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 これ多摩湖一周の時後ろから撮ったものですが、踵が上がっている・・・。親ばかも差し引いても、頭一つペダリングが良かったんだが・・・。

 その次渡した多段フリーでもって、ガッツリそれが壊された。

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 この物不足の時、6速のボスフリー交換・・・もうお年玉没収だな・・・。またムカつくことに、最近走行中を見ると、大抵トップに入っている。重いギアを踏みたがるという、そんじょそこらのガキンチョと同レベル・・・。全く固定を乗っていた時の面影なし・・・。まあ若いやつには期待すんな!ということだろう。

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 これは大森社長が気を利かせて、キャリパーブレーキにしてくれていたんですね、店主の知らない時にいつの間にかね。

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 今回ブレーキシューも交換しました、前後ともね。あの硬い消しゴムを鉄枠に入れたようなブレーキシューありますよね。それをこれはVブレーキのシューだな・・・。

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 チェーンも交換、お陰で6速チェーン・・・どっかから調達しないとな・・・。

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 これは利口なライトですね。単3電池4つ入れば、後は勝手にやってくれます。まずは暗くなること、そして何らかの振動が伝わるとライトが点灯します。

 走っている間は、何らかの振動があるのでライトは点灯し続けます。そして自転車から降りると、一定時間で勝手に消えてくれます。暗くても振動がないと消えるというわけです。風の強い日だったりすると、夜間突然点灯して驚くこともありますが・・・。おすすめライトですね。

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 サドルの位置はいいですね、ただこれで単なる重いギアを踏んでいるようではだめだな・・・。

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 無意味なメーター類・・・どうしても付けてほしいと頼まれた大森さんが付けてやったのかな?そろそろ外してもいいな。後カゴも・・・ボール入れるとか言って、一度も入れているとこ見たことはない・・・。

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 とまあ、そろそろフレームごと変えてもいい頃かも知れないが、暫くこれで放っておこうと思う。どうしても!と迫ってきたら、自分でやれ!と突き放す、そんな時期が・・・いつ来るんだろう?

 まあ、来る時来るんだろうな・・・。

 これだけでも相当良くなっているんで、ありがたく暫くこれで踏んでおけ!

完成 デローザ 赤から金へ 各所格上げ・・・



 スターと言う名の珍しい車種らしいですね、デローザなんですが、このフレームは日本には数本しかない、ということでした。

 それを完成車にして・・・、何年乗っていたんだろう?四五年かな、そして今回の金への再塗装となりました。

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 基本もともと使っていたパーツ類は戻すということで、ワイヤー、バーテープなどの消耗品の交換以外はほぼ元の通りということだったんだが。

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 でもまあ、このサドルはないよねということで、持ち込みで交換。

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 セラサンマルコのターボ、今でも作っているのかな?古典的というか古くからあるサドルですね。バックスキンのような独特な感触がありますね。

 後は、バーテープ・・・。

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 なんと本革のバーテープでありますよ。先日、店主はバーテープ難民ということを言いましたが、たしかにシックリ来る、これだ!というバーテープがないんです。

 ただ、この手の薄手の本革バーテープは・・・いいですね。固く巻ける、また本革は切れる心配がないので、かなり引っ張って巻くことができるので、薄く固く巻けるという意味でおすすめですね。ただ本革なんで決して安くはないが、そんじょそこらのコルクテープなどよりも長持ちするので、そのへんの兼ね合い・・・ですね。

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 雨に濡れたらどうなんの?なんていう質問も聞きますが、基本陰干しで大丈夫です。直射日光に当てないこと、とかつて革職人さんに確認したところであります。

 手油も付いて、いい光沢がでてくると、水にも強くなるのかな?

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 かつては当店周りにいてくれたベルト専門の革職人さんが、定期的に持ち込んでくれたんですが、今は全く別ルートからの入手になります。一様でこれはこれでいいんですが、余った革をパッチワークのように繋げて、バーテープ状に裁断したら面白いかもなんて素人は思いますが、縫い目が厚くなって凸凹のバーテープになってしまうかも知れませんね。

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 これにて完成です。金塗装での一番の気をつける点は、望まなければ、成金趣味にならないようにということだと思っています。

 成金でもいいと言うのであればいいんだが、シックなイメージとしての金を所望する人に、結果的に成金趣味になってしまったら、目も当てられないよね。

 もともとは黄金系のリムだったのが、時間が立って少しやれてきた。いぶし銀ならぬいぶし金?それに合わせて、黄金よりも、真鍮系の金をイメージして色づくりをしたんですね、内容としては了承されたんで、これで行きます!

実用は問わない チョロッと走ろう!



 ルイガノといえば!店主のイメージは頑丈・・・というのが頭に浮かびます。このフレームもそう、2つに別れてしっかり溶接されていますね。

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 エンドの金具も分厚くて、しっかりビードの跡があって、くっついている。

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 フォークの先端にも手抜きがない。

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 なので、このメーカーの自転車については大人用、小人用という区別はないじゃないか?とすら思えますね。小さい自転車だから小人用・・・というのが通用しない・・・そういう自転車を作っていると思いますね。

 なので・・・

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 14インチの小さいタイヤが前後に付いているこいつ。

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 シングルで軽いギア比、短いクランクが付いている、まるで小人用に作られているかのような車体なんだが・・・、

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 ハンドルを縦に長くしてだな、

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 サドル下のピラーを長くする・・・、

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 そして、ちょっと変なサドルをわざと取り付けると、いわゆる大人も乗れてしまう・・・。

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 下りで、ペダルから外した足を平らなたたきおくと、まるでスクーターのようだよね。

 コロコロペダルを回して、チョロチョロ走る。用途はなんだろう?ほんの近い所にちょっと移動して戻ってくる、そういう使い方なんだが・・・。まあ、実用としての価値は・・・ようわからんが、のっていて面白い車体であるには違いない。

 街を観察しながら動きたい・・・いいねえ。自転車で這うように走りたい・・・これもまたいいね。用途はこれ見て各自考えてくれ。

 きっとドンピシャの使い方があるはずだ!まあ、なくてもいいけど・・・

ピナレロのシングル化なんだが ISOにITAだって・・・



 ピナレロの鉄フレーム、しかもロードフレームをもらったんだが、そのまま乗ればいいものを、そいつをシングル化したいということで、持ってこられました。

 んなもん・・・何度もやってきたんで楽勝!楽勝!というわけにはいかなかったな。

 もともとロードについているものは利用しようという作戦。

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 9速時代の105が付いていたらしいですね。それを自力で外して残すものは残す・・・と言ってもブレーキぐらいかな?

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 ホイールも基本付いているものを使います。これ前輪ね。で、後輪は?

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 後輪も多段のフリーを外して、シングルコグを入れてスペーサーで調整出す。ここまで自分でやってこられたんですね。

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 ちゃんとディレーラーハンガーも付いていますんで、何時でも多段に戻せますです・・・。

 そうすると後は、クランクがつけばほぼ完成したようなもんですね。で、クランクは?というと、

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 国産のスギノものなんですが、たまにやってくれますね、こいつはISOテーパーなんて作りになっています。うーん・・・、ギネスとか・・・あったよね、スギノ75も単なるJISではない・・・。

 しかも悪いことにこいつはピナレロ、イタリアのフレームです。この鉄を作っていた頃のピナレロのBBといえば・・・、やっぱり悪い予感が当たりまして、規格がITAなんであります。

 かつては、もう少しJISと拮抗していた感がありましたが、もう最近ではITAは絶滅危惧種ですね・・・。さーて、困ったぞ!

 ただでさえ少ないITAに、ISOテーパーもん?TOKENにはあったそうだが、これ新品探すのって・・・、多分アレしかないだろう、アレしか・・・。

 そう、カンパのスクエアテーパーBBだ、業者に在庫はあったんで取り寄せたんだが、なんとシャフト長が102ミリ・・・って、喧嘩売ってんのか?という超最短の浮世離れしたBBだけなんであります。

 カンパピスタ用もこれでよかったはず・・・、もうどうにでもなれ!ってなもんで、取り寄せて、腕力でつけてやったわ!

 ちなみに真面目なというか、行儀のいいメカニックではほぼ、付かないでしょう。当店のように行儀の悪いメーカーから嫌われるようなショップならなんとかなるかも知れないね、というギリギリの攻防なんだよね。

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 もう短すぎて、シャフト見えないでしょ?Qファクターが短くなっているのはいいとして、やはり短すぎるね。ただ、ほぼ絶滅種なんで、あるものに合わせるしかないということね。

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チェーンステーと右クランクの隙間ほぼ髪の毛一本だよね。

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 こちらは左クランク、こちらもほぼ髪の毛一本。勿論スクエアテーパーなんで、締め具合に多少が加減はできるが、できれば鬼締して安定はさせたい・・・。

 見た所隙間があって、手でクランク回して接触音がない、それで大丈夫か?というと所は足で踏むところですからね。

 手で回して接触しなくても、体重かけてエイヤ!とばかり踏めば、クランク自体も、BB付近のフレームもそれはたわみますわね、手では音がしないのが、足だと右を踏み込む度にカチッ・・・カチッ・・・という音が出るなんてことは、大いにありえます、で今回も音がでたんですが、それもまあ、なんとかしましたわ。

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 まあ、ほんの少しですが、こんなヤツらの力を借りました。

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 チェーンステーとクランクの角度をちゃんと図らないと、見当違いの施工になりますから・・・少し精度を上げてやってみました。

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 ブルックスのサドルをつけて・・・、

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 ハンドルはフラットで、一昔前のピスト的センスが爆発していますね。

 ただ、何時でもロードレーサーに戻せますし、リアホイールを手組で一本組めば固定ギアにもなりますね。どうも後者に興味がありそうですな。

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 まあ、元がレーサーだけに、どんな格好にしても、滑るように走るね・・・、お見事だよ。

 何時でもロードレーサーに戻るよーと、最後にまた言っておく・・・くどいか・・・。

その人一台!可愛がっているなあ・・・



 ちょっと前かなりしっかりしたS字型のフレームがありましたが、こいつはそこまでではないが、変わったフレームに属するでしょうね。

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 フロントの曲線が、リアのシートステーにまで続いている、デザイナーが付いてやったのかな?とはいえ非常に高額な自転車というものではないかな?

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 今回はジミ目の依頼なんだが、フロントのホイールの振れを見てもらいたい・・・、ハイハイ。それとフロントブレーキを調整して付けてほしい・・・、はいはい、お安い御用で。

 あとは?

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 どうもご自分でチェーンステーにこのキャリパーブレーキを取り付けたらしいんですね。でもよくやったよねえ、裏にアルミ板を取り付けて強度も上げている、中々ですね。

 でもって、こいつを使うと今まで使っていたローラーブレーキの必要がなくなります。使わないブレーキを何時までも付けておくのは間抜けということで、その撤去と・・・できればあとを隠したいということで、カバーを持ってこられました。

 つくかなあ・・・、やってみるか。

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 今まで、当店では外したら外しっぱなしなので、わざわざ隠したりしないんですが・・・。別に隠す必要もないと思いますが、今回こんなこともできるんだ・・・と、いただきました。

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 内装三段に、正真正銘のフラットバーですね。試乗したんですがこりゃ店主は十五分持ちませんね、手首が痛くなって・・・でもまあ、そういうことが起こらず、かつ見た目も好きだというのであれば、大いに選択すればいいのではないかと思いますね。

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 疑似革ですが、かなり人気のあるサドルですね、全く安っぽくない、と言ってお高く止まっているのでもないという佇まいであります。

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 これが全貌ですね。どうですそんじょそこらに走っている自転車じゃあありませんよね。と言って、いかにも高額そうという近寄りがたい相貌でもない。

 面白い形、今風でいうと可愛い形・・・とでもいえるかな?

 もともとはもう少しいろんなパーツが付いていたでしょう、泥除けとか荷台とか、カゴも付いていたかも知れませんね。

 それを自分の好み、イメージにあわせて外すもの外して、またパーツを部分的に入れ替えたりしながら、そして今回のようにブレーキ交換のような大掛かりな改造まで自分でやりながら、どんどんこの自転車を自分に馴染ませている感じが、この自転車から伝わって来ています。

 だいぶ可愛がっていますねえ・・・・というと、はい・・・と、少し照れ気味に・・・。

 こういうのいいよなあ、と思いますわ。自分の自転車を自分のセンスと身の丈でもって、少し時間をかけながら作っていく。そこで出来上がっていく自転車は、まさにその人を彷彿とさせる、合わせ鏡のような自転車になっているでしょう。

 その人につきその自転車が一台。どちらも取り替えのきかないもの同士。人にも限界があるのと同じく、自転車にも限界ある。それをそういうものとして受け入れた時、両者の天衣無縫な関係が成り立つんでしょう、まさにこれが、その具現がされた自転車のように思われてならないね。

 無為無策な一台 本当の相棒だな。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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