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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2022年03月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

一突きのはずが一月以上経ってしまった・・・



 テレビを所有していないと、色んな意味でテレビ世帯の方々(最近では必ずしもマジョリティーとは言い切れないらしいが)と情報共有が出来ていないことがあるようで、たまにそんなものをチラッとでも目にすると、アレ!?この日本、どうしちゃったの?と驚くことがあるんであります。

 店主はラジオっ子であるので、その程度の世間様との足並みはあるつもりでは有りますが、ラジオとテレビの差というものも相当あるなあ、と感じる次第でも有ります。

 ちょっと出先で、テレビがついていて情報番組だったか、ウクライナの事情について、コメンテーター(これらは一体どういう位置づけなんだ?としか思えぬ輩ではあるが)というものが、軽々にコメントを付けている。

 いいの?そんな浅薄な知見というか、一知半解の物言いで・・・と唖然とすること多し。一人でいたら、即スイッチ切るレベルだな。他の人がいたから、移動したが。まあ耐えられないね、アレが公共の電波で流されると思うと。

 でも今に始まったことではないかもな。

 思い起こせば、イラク戦争のときも、決まって江畑という軍事評論家という名の、飛行機オタクだったか?(エンジン音だけで機種を当てることが出来たんだと)とアナウンサーが、不確かな情報から、適当な予想を言い合うという番組を延々とやっていたわね。

 そして、本屋には「サダム・フセインの陰謀!」と言うような数カ月しかネタのもたないような駄本の類が、平積みされていたわね。

 テレビではにわか中東専門家面した国際政治学者(だいたい頭に「国際」というのがつくのって怪しいのが多くない?)が解説ぽいことをしていたな。

 かつて教員をやっていた時、そのイラク騒動について、歴史専攻の先生と共同して、イスラーム思想のイロハなどと合わせて特殊授業をしたことがあったが・・・、その際読み漁った、イスラーム文献、井筒の御大に五十嵐一等の、あるいはサイードもいたな、まるっきりイラク戦争なんて念頭に入れていないそれらのスの文献がいかに役立ったか・・・ということを思い出すね。

 そうであれば、にわか編集のウクライナ・ロシア本などよりも、もう少し原理、原則的な考えが身につくものに目を通そうと、色々とやってみているんだがな、冒頭の書籍類がそうなんだが。

 ただこの手の教科書は、どうしても現状追認を強いられる面がある。理想は理想、憶測もだめ、希望的観測もだめ、現に起きている力のバランスというものを冷静に見ましょう、良し悪し、好き嫌いではありません・・・というふうにね。

 辛いところも、苦しいところもあるんだが、それを押し殺しながら、現状を見る訓練をすることが求められる・・・。
 
 ただ、そういう目が少しでも養われると、俄にピーチクパーチク言われ始める、軍拡への誘いや、いわんや核シェアリングだのという、人を花畑呼ばわりする、威勢のいいいわゆる「リアリスト」と言われる立場の脆弱性というものも理解できるような気がしてくる。

 そもそもその手の威勢のいいタイプとは自称自らを「保守」などと名乗っているのが大半だが、軍拡競争をしている相手も、そして少なくとも自らについては理性的存在である、と思い込んでいるのだとしたら、大いなる自己矛盾であろうな。

 大量破壊兵器を開発し、所持し、管理できる自分たちは理性的であるという確信がなければ、そんなことは主張できないはずであろう。だとすれば、理性的存在に対して、それよりも歴史や伝統を重んじるはずの正真正銘の保守とは相容れない立場なのではないか、と思うんだが。

 ちなみに、今回の戦争も、三年目に入ったコロナ騒動も、先の震度6の地震までも、すべて任天堂のせい(DSだっけ?)と頑なに信じている面々もおられるようですわね。世界の背後にはショッカーのような秘密組織があって・・・すべての災禍はそのものどもの企みである、というね。

 その証拠に、暴落している金融商品を名だたる証券ファンドが購入している・・・・。たしかにこの戦争で儲けようとしている連中は存在するだろうし、専門的特権的地位にいるものも中にはいるだろう・・・。

 ただ、今ルーブルを大量に買っておけば、終戦後、しばらくすればまた値上がりするだろう・・・などということはこの店主だって考えられることだ・・・。だからといって、株価や特定紙幣を暴落させ、それらを買い漁って大儲けするために、戦争をわざと起こしている、と考えるとは相当飛躍していないか?なんてな。

 世界の単純化=理解と思っているように思えますが。複雑なものを複雑な状態のまま理解するとい道もあるのにね。

 流石にこの手の放送事故を起こすような面々とまでいかなくとも、少なくともコメンテーターとして、世間様に向かってそれなりの影響力を発揮するという立場と自覚があるのであれば、その筋の古典と言われているようなものにはちゃんと目を通しておく、くらいのことせよ、またはそうした人物を起用するようにしないと、ボロボロになるぞ、ってもうすでにボロボロなのか?

 で、好きでもない軍事や地政学などというものをつついていると、現状追認のための忍耐を強いられることになるというのは先に書いたが、そういうところにもう一つグッサリ刺さって抜けない返しついた銛のようなものが登場してきたのだ。

 それがこれだ。

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 とある作家の短編集三冊。これが抜けない、抜こうとすると激痛が走るという。

 その作家というのは

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 目取真俊、めどるましゅん、と読む。沖縄の作家である。正確には芥川賞作家である。この目取真氏については、店主が偶然、作家として騒がれる以前から知っていた。それは「新沖縄文学」という雑誌を取っていたことがキッカケだったが、スゲー骨太の書き手がいるな・・・と衝撃だったのだ。

 それが、2001年のあの9.11について、中央学院大学の非常勤講師室にあった、週刊読書人で寄稿している檄文を読んで、さらに腰を抜かした覚えがある。筆の力が落ちていないどころか、より鋭く先鋭化しているではないか。

 そして、この度故あってこの短編を手にとると、銛がグッサリ刺さって外せない状態になっている。

 先の軍事・地政学的な現状追認の裏には、この目取真氏の銛が待っている・・・。

 
 アメリカ映画の栄誉を邦画が受けたということで、さらにまた村上のノーベル文学賞の話が持ち上がるかも知れないが。店主はノーベル文学賞の意義や価値はわからないが、ただ、もしそれに値する日本の作家がいるとしたら、この目取真だろう、いや、間違いなく・・・、たぶん、おそらく・・・。

 この目取真氏と辺見庸の対談がある。存命中で最も骨太の作家の一人であるはずの辺見が、明らかに目取真を前にビビっている箇所が散見できる・・・。

 ウクライナの事情から、世はさらなる軍拡に舵を切るかもしれない、ただ、地政学という現実に目取真の突き刺さった銛という店主の現実は、さらにより深く考えねばならない課題を突きつけてくる、4月以降も続くであろう。

 ただ戦争当事者たちよりはずっとましだ、早期の停戦を祈る。
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受け渡し完了です!



 あの中学生のオール阪神・巨人コンビに、もう使わないからタイヤ付きで上げますよ!とわざわざ大田区からホイールワンペアを持ってきてくれました、Mさん。

 もともとは店主の杉並の実家のご近所さんであったんですが・・・、それが色々あって、こちらの西東京に引っ越した後もDTのあの奇跡のホイールを発注してくれたりしたんですが。

 本ブログで、「何円?」「何円?」とピーチクする中学生の記事を読んで、ホイールを寄せてくれたんですが・・・。

 それが本日、あのオール阪神・巨人コンビに受け渡すことが出来ました!

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 たいへん喜んでいましたよ!最初また例の「何円?」「何円?」ピーチクが始まったんですが、Mさんという30手前のお兄さんが、君らにとわざわざ持ってきたもんだ、何円も何もない・・・。

 半ば店主に言わされたようなもんだったが「自分たちも大きくなったら、子どもたちに使わなくなったパーツ類をあげられるようになります!」とかいっていたな。

 そんなことより、もう早速取り付けたくて仕方がなかったようだ。リアは色々面倒なんで、フロントだけでも付け替えたら?

 なんていったら、早速ガチャゴチャやり始めたのであった。

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 マークローザの27インチホイール。このハブダイナモは使っていないということだったので、じゃあ、替えちゃえということになった。

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 左右のフィキシングボルトを外し・・・、

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 もらったクイック式のホイールを取り付ける。通常実用車系のホイールだとエンドの幅と、シャフト幅が違って、ポン付けは出来ないはずなんだが・・・、なんかマークローザだけに?ちょっと手こずっただけで、すぐに入ってしまった。

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 後は27インチと700Cではホイールの径が違うので、ブレーキシューの位置が変わってしまう、そこの修正だな。

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 ホイールのブレーキラインにシューを合わせて、固定しては、ブレーキを引いて調子を見る。制動部分なんで慎重にやらないと、止まれなくなるぞ!

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 最後の確認等をして、実走して、ブレーキの効きなどを確かめる。とにかく前輪が軽くなったことに感激していたな。

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 さあ、大丈夫だぞ!試乗してきなさい。

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 イヒヒ、満足満足!Mさん!ありがと!

 さて、もう一本リアのホイールはどうするか?ブレーキの改造と7速のスプロケを取り付けて、マークローザに取り付けようか?

 ちょっと春休みの計画と、予算とそれこそ「何円」かと、作戦の練り直しだろうな。

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 背中にリアホイールを背負って、亀仙人みたいな格好で持って帰らせる。

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 来月4日には、このオール阪神・巨人コンビ二人と、中日君合わせて三人で、江ノ島まで行こうという計画があるようだ、おおよくやるなあ・・・。

 まあ、その辺と残りの休みと「何円」予算を整えてから、また出直してきそうだな。

 ということで、Mさん!お預かりしたホイールは、しっかと届けましたぞ!いい循環をありがとうございました。

 こうした活動?方針?は今後続けていくと同時に、母屋が潰れないよう、来月より自転車屋でも始めてみようか?と思います。憧れの自転車屋をです!

 お楽しみにー!

寄せ集め ヘラジカ号? 何だ一体君は?



 読めないねえ。なんかずっと当方の工房の片隅に打ち捨てられていたようなフレームで、何か何処かぶっ壊れていたようなフレームのようでありましたな。なんだかよく知らんがな。

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 サブローザ?聞いたことないね・・・、でコイツがあるときなんか知らんが完成車になっていて驚いたんだな。

 一体誰の?誰が乗るのか?

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 なんか寄せ集め感満載な自転車だよね。もっているけど、使わないから、これ使わない?なんていうんで、集まって来たようなもので組み付けているようだね。

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 シングルにしているようだな。付いているホイールがちょっと組み方が凝っているが古いもんだなあ・・・。

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 出処のわからない、パーツばかりが付いている。使わないから、あげるよ、とばかり止まるならそれでいいかというブレーキだね。ちょっとレトロっぽいか・・・。

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 これは当店で結構使うサドルなんだが、脇が切れていて、多分捨てられていたようなやつだったんだが、そいつがいつの間にか付いている。

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 アレ?これなんて、かつてのピストブームの時に、爆発的な人気を博したダーティーハリーという、ブレーキだ・・・こういう掘り出しもんなんかもあるんだね。

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 これも、BMX系の削り出しステムかな?決して安くはないかもしれないが、これ普通に使うのは難しいかもしれないね、こういう時に投げちゃえ・・・というようなもんかな?

 そして、こいつの一番の寄せ集め・・・というか捨てられパーツ集め感満載なのが、ここ!

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 このハンドルであります。スゲー幅広!!!!もうバッカじゃねー?!というほど幅が広いハンドルが付いている。これ世界最大の鹿である、ヘラジカ=ムースを思い出すくらい、幅が広い。

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 もう腕立て伏せかよというくらい、広い。これ乗ることで胸筋が鍛えられそうなほど幅が広い。

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 一般自転車の基準で、幅が60センチ未満という定義があるんだが、それを優に越えていますね、そういう意味で普通自転車じゃなくなっています。特殊軽車両だよね。

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 なんか寄せ集め号ながらも形になっているなあ・・・。

 いつの間にかフレームとして、やって来て、乗れないで捨てられるのか?と思いきや、いつの間にか、捨てられたようなパーツが集まってきたようで、それがまたいつの間にか完成車になっていた。だから、これもいつの間にか誰かにもっていかれるんだろうね・・・、全く不思議な自転車だ。

 これ街道で見た人にはなんかいいことあるかもよ、知らないが・・・。

水のお仕事 春から鉄箱は簡易調理ができるようにします!



 この二年前、コロナをキッカケに、またも清水の舞台から落っことされたわけだ。今まで自転車を無造作に入れていた外の鉄箱だが、ここを使って、失業や雇留された人集めて、物売りを始めたわけであります。

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 最初はこんな感じではじめたのであった。当時市場から消えてしまったマスクを売り始めたかな、、布やあり物で境を作って、作ったもの余ったものを売りさばいていった。

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 もう、コロナでみんな死活問題だ!ということで、とにかく始めよう!そして、まず見切り発車してから、必要なものは後から取り付けるなんてことで、カウンターなんかを作ってみたり、

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 日よけや雨よけを作ったりしていったよね。

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 多くの人たちに助けられ、ものや人や情報が行き交っていったね、

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 5月の天気のいい行楽日和でも、近所の公園に出向くくらい、そういう散歩の方々をつかまえて、物売りをしていったなあ。

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 食べもんだけじゃあない、売れるものみんな持ち寄って、小銭を近所で回そうぜ!ってなもんだった。

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 なんか写真見ていると、コロナで苦しんでいるようには見えないね・・・、なんか人間開き直ると逆に楽しくなっていたかも知れないな、とにかく今やれることやろうぜ!と、楽しく必死だったように思う。

 そして、清水から落っこちた店主らは6月に保健所から営業許可等を取ったり、税務署から酒類販売の許可取ったりと、徐々に本腰を入れていったわけであります、本当見切り発車の典型だ。

 そんなこんなで二年過ぎたが、許可のとれた鉄箱でも簡易調理行為をするためには、水道を引かねばならない・・・ということが課せられている、なので、水を引くしかない。

 また清水から落ちるか・・・ということで、始めてみたんだな。

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 もともと付いていた外水道から引くことにしたんで、二口の水道に交換・・・。ところが、薪おきの棚の単管が邪魔して、蛇口がひねれないのね。と言っても単管動かすのは、薪全部下ろして・・・と大変な労力が必要となる。

 なので・・・、

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 こちらの方を削ることに。

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 ハイ、こうしてやると、なんとか蛇口のひねりが出来るようになります。

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 ハイ、ここから水を引いていきますよ。

 さて、鉄箱の中には、手洗い用洗面台と簡易シンクを取り付けます。

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 これと、

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 これね、こいつらに下から水道管を繋げますわね。

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 床に穴を空けて・・・そこから、

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 この鉄管を通して、外水道分岐からの線をつなぎます。

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 この鉄管は勝手に切れないので、各種長さのあるものをジョイントで繋げて、かなの水道本体と接続するわけであります。

 まあ、水道には圧がかかっているので、多少漏れなども起きて、それを修正しながらなんとかね上水は可能・・・となったわけであります。

 後は、下水を完備して、鉄箱下のマンホールに流してやれば完成なんだが、もうちょっと時間はかかるかな?

 でもこれが出来て、保健所の許可がおりたら、ここで簡易調理が可能となります。これから生ビールサーバーや、かき氷、蒸し饅頭、等がここで出来るようになりますので、より発展していくんじゃないかな?と思いますが・・・。

 テレビがないので、店主は世間の風というものがわかりませんが、ウクライナで戦争が起きてから、コロナの報道が少なくなっているようですが、高止まり、とも聞いています。

 中には第七波はすでに始まっている・・・なんて話もあるようですね。この春から、初夏と夏にかけて・・・また去年のような緊急事態の連続でしたら、この水道引きも徒労になるかも知れませんが・・・、まあ、どうせ清水から落ち続けるわけですから、まあ出来るうちに、出来ることをやっておこうかということでありますな。

 さて、どうなることやら・・・ですね!!!

すごい出世だ!



 何処かで見た顔だなあ・・・と思って、記憶を辿っていくと、出てくる出てくる、かなり懇意な方でありましたよ!

 今を去る11年前、こんなことが有りましたな。

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 この写真は、当店が二店舗前、杉並にあった頃のお話です。四人のお母さんとちっこいガキンチョ達で、軒先自転車づくりに精を出していた時の写真です。

 子狸がまだ生まれて半年の頃、雌狸は背負って自転車作っていましたね、四人のお母さんの中にいます。右から二番目かな。

 この写真の一番左の方、これが件の方でありますが、この時は二人のお子さんとお腹の中にもう一人を宿していたんです。

 そうした中で、あの大地震が起こったんです。3月11日でした。

 一番上の子が小学生一年生だったかな、で、この現場にいなかったので、店主が彼女の家まで自転車で走って、近所の人に帰ってきたら必ず狸サイクルに来るようにと伝言して、なんとか無事確認ができたんです。

 お互いの家族の無事を全員確認してから、彼女と二人の子供は当店に泊まることに、なぜって余震等があり得る中、身重の彼女と二人の子供を放っておくことができなかったからです。

 その夜は玄米おにぎりと、豚汁を作って、不安で集まってきた近所の人達や学生らと食し、狭い6畳の部屋に、七八人で寄り添うようにして、夜を過ごしたんであります。

 パソコンからNHKを見ると、暗い中火の手の上がっている気仙沼の中継をみながら、この世の終わりのような不安を感じていたことを思い出します。

 そして、原発事故・・・。

 その3月の終わりに無事出産したという連絡をいただきましたな。その時のこのお母さんが、なんと7月の参議院選挙にれいわ新撰組から出馬するということらしいのです。驚いたー。

 

 この動画の中で出馬に至る経緯をお話されています。その中に、この3.11までは「愚かな母親」でした、ということを自ら語っておられますが、そんなことはありませんでした。

 当時、私は事情は飲み込めていませんでしたが「給食牛乳反対」の主張をされていたことを思い出します。それなりの問題意識をしっかりもって、主張することの出来るお母さんでありました。

 その後も、彼女の勢いに押されるように、この店主も官邸前、周回自転車デモ何かをしていたくらいなので、震災のその前後から相当活動的なお母さんだったという印象がありましたな。

 そんな彼女が、国会議員に立候補とは・・・。

 この震災後も、無事出産をして東京に戻ってこられ、自転車の改造を再開されています。

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 もともとはこの状態の自転車を自分で再塗装し直して、パーツ類もそのイメージに合わせたものを独自に集めて、当店で組み付けをしたんですが、大変身したんですね。

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 どうです、お見事でしょ?ちなみに他のお母さんたちも三人三様とても頑張って、いい自転車へと変身させていきましたな。

 こちらの記事に、この自転車の作成の詳細が載っています。そして他の三人の大変身自転車の記事もありますので、よろしければご覧ください。

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 暫くお会いしておりませんでしたが、今回一方通行ながらも思わぬ再会となりました。まず髪が短くなったぐらいで全くおかわりがなく、いよいよお元気になっておられるようですね、頼もしい。

 政敵は敵にあらず、共に生きざるをえないものとして、なぜにそのような主張になるのか?という内面とその必然性にまで入り込むことによって、日和ることなく、かつ独りよがりに陥らない、何らかの落とし所へ辿りつこうとする過程と努力と情熱が、すなわち政治の本文でありましょう。

 山本氏はそうしたことの出来うる並々ならぬ胆力を持つ稀有な政治家の一人でありましょう。その下で、大いに学んで、大いに活躍されんことを祈っております。 

 今や別の所で別の道を歩んでいますが、今後とも充実した人生を!選挙戦にご健闘あらんことを!

あの男がチョコッと帰ってくる 日本の足!



 昨年暮れ頃か、三年ぶりくらいでメキシコから帰ってきた男!今やメキシコで大活躍!その内モンゴルに送りたいと考えているY田君が、なんとこの春チョコッと帰ってくることになった。

 次合う時は何年後かな?と思っていたのが、ほんの三ヶ月で帰国。

 詳細はわからないが、研修かな?福島にほとんどいるらしいということだが、とにかく帰国するんだそうだ。

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 東京にもほんの数日いるかもしれないが・・・。なんか転職という噂もあるようだ。その際に、終業後や週末など走る足はないか?という問い合わせを受けた。

 アルミがいい・・・となると・・・。

 探してみたらあったよ。スゲーのが・・・。

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 代わり塗装のこいつ、アルミの雄だね、あのFUJIのバラクーダ、最後のバラクーダがあったんだが、そいつはどうか?

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 エアロ形状のパイプが使われている。かなり凝った作りともいえるね。

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 ヘッドチューブも太い、下ワンは1.5インチ、下りのフルブレーキでも揺るがないね。

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 フォークはカーボンもの、ホイールが珍しく完組を付けてみた。他意はあまりないが。

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 付いているコンポは5700の105、少し古いがまだまだ完全に使えます!

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 ギア比も彼の足があれば、十分でしょう。

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 ブレーキの引きには多少の調整がいると思うが、これもなんとかしっかり使える水準にもっていく。この頃からすると、今のブレーキの引きは大分良くなったと思うがね。

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 強いて難を言えば、このピラー周り。特殊形状のピラーには完成車購入時には気をつけておいたほうがいい。もし破損した場合、確保できなければ、ダンシング専用自転車になってしまう。

 そしてもう一つは、使ってくるとちょっと若干だがガタのような症状がでることがあるということね。この対応に、改良型のクランプも出て、すでに交換済み何だが、厳密にはまだそうしたことがでることもあるという。

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 公表された時期がなんと運が悪く2011年のシーズン突入前、東日本大震災で、ほぼすべてのイベントが吹っ飛んで、自転車レースどころではなくなった年であります。

 その前年、アルミレーサーの名車として、歴史に残り得る名フレームとして登場し!カーボンに行きつつ流れを変えるか!!!というほど・・・、ちょっと盛り過ぎかな?とにかく、期待を一新に背負って展示会に登場してきたんだが、自然災害には勝てなかった。

 それでもそれから数年は踏ん張っていたんだが、とうの昔に姿を消してしまった、幻のアルミレーサーフレームなのだ。

 それが今回、再登場するという。しかもいい足を持つY田さんというのだから、相手にとって不足はないだろうね。勿論正真正銘のレーサーなんだ、このスペックでしっかりレースにでることも出来るでしょう。Y田さんならね・・・。

 メキシコにお供すれば、メキシコの足に、日本に置かれれば日本の足になる。
 
 中々シャープな走りをサポートするぜ!やれていないアルミフレームの雄ですからな!

 

たまにはサスも  商材続々



 扱おうと思えば扱えるんですよね、ルイガノもね。かつてはアキさんがやっていて、飛ぶ鳥を落とす勢いだったアキさんは新規取引募集していなかった。

 展示会に行って、面白いもんもっているなあと、連絡を取ってみたが、そういう返事だったんですね。

 ところが、そのアキさんもいつの間にやらで、今や主力商品であったであろうルイガノがアサヒさんに移ったようだ。

 当店は意外にもアサヒさんとの取引がある、あるんだよ!なので、正式にルイガノだって取れるんだろうなあ、やったことないけどね。

 というわけで、このルイガノは、中古車体から再構成したもんだ。

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 もはや絶滅種のリスト入りだろうな、トリプルクランクが付いている。これも後数年すれば、ほぼ絶滅。そういう場合の部品取りにもいいよー・・・。

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 前が三枚だと、後ろはおとなしいね。これなら、そこそこの丘陵地帯でもいけます。そして、今回珍しいのは、

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 なんとサスペンションフォークをそのままにしていることだな、大抵はリジッド系のフォークにしてしまい、そのお陰で、行き先失ったサスフォークが大分転がってんだが、今回は・・・そのまま。

 実は、例にもれずリジッド化しようと思ったんだが、フォークのV台座のクリアランスのせいで、諦めたというのが真相だ。

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 サスだけあってクニャンクニャンするよ。やはり街道走るにはいらない気もするが・・・。勿論あっても走るよ、当たり前だが。

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 Vブレーキでも十分だよね。競技するんじゃないんだから。むしろ効きすぎとすら思えるくらい。フロントかけるとサスが沈むしね。

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 そして、これもドロップ化しないで、フラットのまんま。サスつきドロップなんていうのもかつてあったんだな、今は余り見なくなったがね。

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 なので、フラットバーに、サス付きなんですから、ちょっとしたダートにも行きましょうね。多摩川の舗装路を外れたところや、狭山湖周回なんてのも面白いかも知れませんね。

 後は、街道、舗装路でもサスの好きな方、まあ余程のことがない限り、当店からのサスはでないんで、これは珍しい逸品だ!

 ということで、続々と商材が溜まった来たぞ!ガソリン高騰必然に、円の暴落もほぼ決まったようなもんだ、何から何まで値上げと来るぞ!

 なので、ガソリン使わないでの移動は確保しよう!となると、自転車最強!ということなんだが・・・。

 コロナで中国が封鎖され・・・生産拠点だぜ・・・、しかも船も石油由来・・・、しかもこじんゆにゅうということでえんやすの影響モロ・・・、自転車関連の値上げも免れそうにもないが・・・、まあ、その中でもまだマシな方か?ということで、なんとかこれを自転車で切り抜けよう・・・ということだ!

 来月から、自転車屋でも開業しますんで、その際よろしくです!

チューブラーのタイヤ貼り 両面テープ編



 もうベテラン中のベテランサイクリストから、チューブラーをセメントでなく、リムテープという両面テープで貼るやり方を見せて欲しい、というご依頼が入りました。

 ご年齢からいうと、さんざんセメントでチューブラータイヤを貼ったキャリアはお持ちだと思いますな。

 今から三十年くらい前だと、ホイールはチューブラーにしますか?クリンチャーにしますか?なんて選択肢がギリギリあった時代かと思いますが、それ以降・・・この二十年はトラック競技をやる人以外ほぼクリンチャーによって占められてしまったといっていいでしょう。

 当店でも、競技車でなくあくまでもチューブラーという人はほんの数名・・・だったですね。今はほぼ完全絶滅してしまいました。

 乗り心地でチューブラー、管理でクリンチャーというのが暫く続いていましたね。新しいクリンチャータイヤがでてくる度にサイドは柔らかくなってチューブラーと見まごう乗り心地・・・、なんてインプレがよく有りましたね。

 昨今のレーサークリンチャー25Cとか28Cの傾向って、やはりサイドが柔らかいなんてのがメリットなのかしら?だったらチューブラにすればいいのに・・・なんて思うのは古い証拠ですね。

 これもだいぶ前だが、自転車本の写真撮影で持ち前のチューブラータイヤで街中を走った時、コーナーリングが最高!と短い期間だがチューブラー回帰したことがあったが・・・。

 やはり、管理の楽さでもって、クリンチャーに戻ってしまったが・・・・。今でもちょっと年配のサイクリストで、チューブラー童貞がいると、自転車乗りならチューブラー!一度は乗ってみたら?なんて焚き付けもしますが、中々火がつきませんわ。

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 では始めましょうか、と受取ったリムをみて驚いた。通常新品でない限り、チューブラーリムの表面は汚れているもんなのだ。それをココまでするのが大変・・・ということで、持ち込まれの際覚悟をしていたんだが・・・、もう完璧じゃないですか。

 完全に、リムセメントを溶かして、こそげ取って、かつヤスリまでかけて足付けまでされている・・・。これは若い時相当数高いレベルでこなしていたな・・・ということがわかります。

 いや、本当古いチューブラーリムの掃除っていうのは・・・マジ大変なんだよね。化学と物理を使って、根気よく取っていく・・・、ここまでするのは本当大変だったと思いますね。

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 ハイ、リム表面はもう百点満点だったので、後は完全脱脂をいたしましょうと、洗浄用のシンナーで念入りに吹きます。キュッキュと音がするくらいに徹底的に磨きます。

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 でこれが、チューブラータイヤ用のリムテープという両面テープであります。登場して、実はそんなに時間は経っていないでしょうな。かつてのピストブームの際に、競輪用ホイールや、トラック用ホイールの流用がなされて、その際の管理を楽にするために開発されたような印象を受けますね。

 今でも、競技車でこれを使っている人ってほぼいないと思いますね。ビットリアの代理店員に聞いても、本当の接着力を求めるならセメントでということです。店主もそう思います。

 完璧に圧着されたリムセメントなら、二人のライダーを乗せるタンデム自転車で45度のバンクであっても外れません。リムテープにそこまで求めていいものやら・・・それはわかりません正直・・・。

 でもまあ、通常のツーリング程度での使用で何か困難が起きたということは聞いていませんので、通常の使用には勿論ですが、全く問題はない、でしょう。

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 バルブの隣から、両面のリムテープを貼っていきます。一周させますね。この際に両面の片面をしっかりホイールに指で圧着させながら、取り付けていきます。

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 そして、最後に両面粘着にするための上テープの一部を外して、外側に引っ張っておいておきます。勿論残りの大半はまだうわテープは乗せたままです、そこにちょっと空気を入れたチューブラータイヤを嵌めます。

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 タイヤの仮乗せが終わったら、センターがキチッと出ているか、回転させながら点検します。まだこの段階では上テープが付いているので、タイヤ自身は簡単に動き修正が可能です。

 そしてセンターがでたことを確認できたら、空気を多めに入れて、タイヤをリム表面に食い込ませます。

 さらに先の少し外しておいた上テープを静かに引っ張りながら少しずつ外していきます。途中で切れると悲劇なので、切れないように丁寧に少しずつ引っ張っていきます。

 完全に上テープが外れたら、再度推奨気圧まで空気を入れて、今度はタイヤの圧力でタイヤ自身とリム表面を圧着させて完了です。

 まあ、今はもう余りこの手の両面リムテープを使ってのチューブラー派というのもほとんどいないでしょうから、あまり役に立たないかも知れませんが、自転車乗りなら、一度は乗ってご覧という、囁きの元、この手の内容を記しておくこともちょっとは意味あることか?と思いまして・・・。

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 二本完了です。これで外す時は、リムテープがタイヤの方にくっついてくれると、交換は早く済むかも知れませんね。ロングトライアスロン系の人は、今でもチューブラータイヤの人はいるかも知れませんね。あの競技はパンクの際に自分で修理して乗りつづけないといけません。

 そうなると、チューブラータイヤをカッターで切って、ベリっと外して、予めリムテープをつけておいたタイヤを、ホイールに装着して、上テープを外し、二酸化炭素ボンベで一瞬満タンで再度競技復活・・・という方が早く復帰できるかと思いますからな。

 実際の所どうなんでしょうね・・・?ロングトライアスロンの方?

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 要所要所で的確な質問が飛んできて、店主よりも大分先輩の方にどちらがご教示されたのやら?という感じで、実に充実した時間を過ごさせていただきました。

 当店の小さい位置部門に、目立たなくてもチューブラー派応援します!部門は有りますので、今までずっと使用してきたという方から、ちょっと試してみようか?という方まで、現役トラック競技者は勿論のこと、ご相談から何から何までやっていこうと思いますので、忘れないでね!

年度末 行く人 来る人?



 だから言ったでしょ。1月おめでとうございます!なんて言って、ちょっと寒さに耐えている内に、鼻がムズムズして花粉が飛び出したら、もう桜の開花がどうのこうのってなるってね。

 開花したとかしないとか、今年は遅いなあなんて言っている内に、彼岸も過ぎて年度末が来ようとしている。

 さあ、自転車シーズンだ!サイクリングだ!なんてやっている内に梅雨なんて来てしまい、それが過ぎると暑すぎて自転車なんて乗ってられるか!なんてなる・・・、もう毎年同じ過ぎですね。

 ということで、年度末といえば、人の移動もそこそこの時期でありますね。当店出入りの近所のガキンチョなんて、来月から中学生だって・・・。

 ということで、自転車がやって来た。

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 まあ、世界中で最も多く走っているスポーツ自転車だろうね、だから何処へ持っていっても見てはくれると思うんだが、いくつかのポイントを示して、メンテしてほしいという。

 そして27日までなんとかなりませんか?と。

 理由は、ご近所だったのが、その日に板橋の方へ引越しなさるということらしいですね。イヤー、年度末だね。

 余りそうした行事というか暦に影響受けにくい仕事と思うが、この季節、もう一つありそうなのが、自転車を置いてかれた困った大家さんが、大量に放置自転車を持ってっくるかも知れないという季節でもある・・・。さあ、今年はどうなることやら。

 多分これにて最後のメンテになるかも知れないので、綿密に・・・と。有り難いねえ、と同時に、引越し先でも自転車屋見つけて、面倒見てもらいなされや。メンテしながら乗ってなんぼのスポーツ車なんだからな。

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 ボロボロだったグリップを交換、これはアチラのご希望。

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 サドルもチビッと破れたのを気にしていたんで、これも交換してほしいということだった。あとは、

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 変速の調子がおかしいので、それもというから、見てみたら、

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 シフターとディレーラーの間、つまりケーブルがもうおかしい。なのでそれは交換、そして調整することで、シフトを完璧にする。

 あとは・・・、

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 前後共に、ブレーキシューを交換。これでシフトとブレーキングはほぼ完璧・・・。あとは・・・、交換とまでは行かないので、それは移転先の気の合った自転車屋が見つかれば、そこでやってもらってください。

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 まあ、でもこれが最後だからと、当店にメンテを依頼してくれるなんて、うれしいわね。走れば一時間のところと思えば、また来てもいいよね。ドロップ化なんてほとんどの自転車屋はしたくないだろうから、もしそういうご要望がれば、また一時間かけてきてください。

 さて、年度末、こうして行く人、去る人がいれば、また来る人、訪れる人も来るのかな?それはそれで楽しみではあるがな。

折ってんじゃねーよ!!!しかも二本も・・・



 どっかで見た改造車だ。クロスバイクをドロップ化したやつなんだが、日本一周の傍ら、こいつでウーバーでもやるか、ということで、後ろにあの四角い仏壇をおくための荷台を設置したい・・・ということで、ダボあたりをいじっていたと言うんだが・・・折った・・・だと。

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 きれいに頭が折れて残っていますね・・・感心している場合か!なんか外そうと六角入れて回したら折れたんだそうだ。六角を折るほどの焼付きが起こっていると思うと、気が重い・・・。

 しかもそれだけじゃあなかった・・・、

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 なんと隣の、対岸のダボも同じく折れたと・・・二本かよ!!!一本だけだと、隣のダボから、それをガイドにドリルを入れるなんてことも出来るが、二本ともども中でへし折れていたら、どうしようもない・・・どうすんの?というところだ。

 ただ、二本目のやつは、少しだけ折れシロがあって、そこを掴んで回すという選択肢は残されている。

 そういう時にはこいつだ。

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 いつもお世話様です、ものへの浸透ほぼナンバーワンなんじゃない?ラスペネであります、しかも業務用ね、これってほぼ最強だと思うね。

 こいつでダメなら、諦められると言うやつだ。

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 そして、浸透したであろう頃を見計らって、こいつで掴んで回す、これもほぼ最強のプライヤー系だな、ネジザウルスと言うやつである、その道の人は持っているだろうな。

 こいつで回してダメなら諦めがつく・・・、ということで諦めがついた。自身の頭を折るほどの焼付きには、さしもの二強もどうも勝てなかったようだ。

 こうなったら、白衣に着替えて、歯医者になるしかない・・・。

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 これね、動力の本体を別に持つやつで、フレキシブルシャフトで力を伝える回転工具ね。これだと回る動力に振り回されることなく、静かにブレずに的確な場所の繊細な加工が出来るというわけだ。まさに歯科の虫歯削りと同じ要領だろうな。

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 こいつを折れたボルトの真ん中あたりにくぼみを作って、回していく。切削オイル差して、時にエアでカスを飛ばす・・・本当歯科医みたいじゃんね。

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ほぼ中心に床が出来ると、後は形の違う加工刃でゴリゴリやって・・・、

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 仕上げは4.5ミリのドリルで、ボルトそのものを撤去する。もう焼き付きボルトを回すことはとうに諦めたわけだ。

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 ハイ、貫通・・・。ただもう5ミリのボルトを入れることはもう諦めた、穴自体がちょっとグズグズ気味なので、立て直しのためにはもう1ミリ、6ミリボルトを使うよう、再加工する。

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 直径6ミリ1.0ピッチのタップを立てて、ネジ山切り直して、終了・・・なんだが、あと一本分残っているな・・・。

 こいつはどうやるか?せっかく手前が貫通したんで、そこをガイドにドリルを裏から入れるという手は有りだろう・・・ということで。

 ドリルの先端を冷やしながらやります。ちなみに、ゲッコウというドリル優れていますね。今まで色々使いながら、シックリ来るものが少なかったんだが、この月光はちょっといいかも・・・と思っていますね。多少高額でも切れるならそれがいいね。切れないドリルは時間の無駄だわ。

 裏からダボをガイドに貫通しても、多少中心からズレたりします。まあ現場の状況からボール盤使えませんしね、そういうことも起こるんです。

 でも、大変なのは、中心からズレた穴ということは、実は三日月状にステンレスの折れたボルトが中に残っているということを意味します。とそこに修正ドリルを立てても、半分アルミ、半分ステンの所に立てれば、硬さでアルミの方に行ってしまい、余計中心からダボがズレてしまうことになります。

 それは強度の面からいいとは言えない。なので、その三日月部分の残ったステンボルトを撤去しないといけませんね。ということで、再度歯科医の工具で、ボルトの残りを撤去していきます。しかしようやるは・・・ね。

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 ハイ、そんなこんなで中心らしきところがでたので、そこに再度6ミリ1.0ピッチのタップを立ててなんとか修復。

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 6ミリのボルトなんて、一般部品として、何処にでも売っているので、まあいいか。他を5ミリで固定して、ここだけ6ミリね。荷台に入っているボルトでは止められないが、あとは自分で6ミリもんを用意してくださいな。

 ということで、折るんじゃねーよ!ネジ山舐めんじゃねーよ!企画の隣接版だわな。
 

電動二輪?スクーター?のチューブ交換



 こんなヌポッとした車体が入ってきた。スクーター?前後二輪でしかも電動系であります。

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 バーニーっていうんだそうだ。ウサギってなもんか?

 こいつの後ろがパンクしたというので、チューブ交換してほしいということで、替えチューブ持ってやって来た。

 なんだかわからんもんなら、とりあえずはやってみるという方針の通り、お預かりした。

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 まずは後輪を外さないとということで、取っ掛かりを見つけて、回して動くもんを動かしていく。

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 左右で十個のボルトを外すと、流石に後輪はユルユルになって外れる一歩手前なんだが、ディスクブレーキが邪魔している・・・、なら外そう。

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 ディスクブレーキを外すと、ポロリと後輪が外れます、後はチューブ交換して戻せばいいんだが、こうした珍しい径のチューブやタイヤは、欲しいと思った時即手に入るとは限りません。

 なので、この手を乗り続けようと思うと、自分で珍しいサイズなりなんなりのパーツを確保しておかないといけませんね。

 なので、チューブを外して点検すると、一個の穴によるパンクだったので、パッチで修正して、戻してやることに。貴重だよ10インチのチューブなんてね。

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 タイヤ自身は分厚いのでパンクはしにくいと思うが、一突きの穴があったなあ。この直したチューブは、お土産で持たせてあげます、何かの時、イザというときにでも使ってくださいね。

 さて、持ち込まれたチューブに少し空気を入れて、タイヤに入れてやろう。

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 バルブが曲がっているのは理由が有ります。ホイールの径が短いので曲がっていると、空気入れの頭がアチコチ干渉して空気が入らないんですね。込み入ったホイールには、この手の曲がったバルブを使うべし。

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 なれは必要だが、できなくはないね。あとは・・・ムムム?

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 Cリングにシールドベアリングが見えるぞ・・・ということは、回転が鈍くなったら、ベアリング交換すればいいということか・・・、ハイ、これもまたいずれ必要なときのために持ち主さんには、耳打ちしておきましょうか。今回は何もしないで放っておきます。

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 外しの逆をやれば、このように取り付けはできなくはない。それよりも、ブレーキ調整が難しいね。メカニカルディスクなんだが、増し締めすると、キャリパーが何故かズレるという構造がある。それを何とかしながら左右のパッドを出して、干渉なくし、同時に制動力を高めるなんて、そこに一番時間取られたわ・・・。

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 とりあえず!この謎の車体・・・電子系以外は・・・なんとか把握した・・・改造はできないが、ちょっとしたメンテぐらいはできそうだぞ!

父から子へ まずはそのまんまの形でな!



 かつてお父さんが結構マジで乗っていた、クロモリレーサーを高校生かな?息子さんに譲るんで、メンテしてほしいということで持ってこられました。

 パナソニックのクロモリ、略してパナモリ・・・なんてね。

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 今でもやっているんでしょうね、カスタムオーダー、フルオーダーとか・・・。華はないが堅実なフレーム、店主もモロNJS競輪フレーム一本持っていますぜ、ディスク仕様にしてしまったが。

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 ラグ系の鉄フレームです、塗装もちょっと面白いですわ。

 ただ、スペックはすごい・・・相当前のものだね。

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RX100なんて、今思うとそのまま作ってくれていたらいいのにとすら思いますわね。しかしこのクランクの歯数、インナーとアウターの差があまりないね。

 平地の多いワンデーレースなどでかつて使われていたようなクランクを思い出しますね52×44とかね。

 そして輪に輪がかかっているのが、

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 このスプロケのクロスレシオぶりね。

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 13ー21のスプロケ。かつてはこんなのばっかだったような。上りが多くて23Tを加える・・・それ以上だともう競争にならいよというということだったようだ。

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 チェーン、ワイヤー系はすべて交換したんだが、ギア比などはかえない。

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 マルハンにエアロブレーキのみ、Wレバーもん。さて不便だぞ!!!と、今から思えばね。ただ、かつてはこれが当たり前・・・。80年代のツールドフランスのフィルムとか見てみると、みんなこんな感じで、信じられないスピード感のあるレースを展開していた。

 鉄は遅くて、カーボンは速い・・・なんてーのは、その手のフィルム見てから言いましょう。全く遜色がないスピード感に驚くと思いますよ。

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 見た目もいいよね、角がヌポーッとなくて、ポッテリ感がなんか高級に見えるよね。ダブルピポットになって、そこそこ効くしな。

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 まあ、ドレもこれも当時のまま。先回りして色々できそうなこともあるが、今回はそのままの状態で、メンテして渡すことに。

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 とりあえず、出来上がった再生クロモリオヤジ号で、まずはツーリングに行くということに。今頃走ってんだろうな。そうそうに丘陵地帯に行くというから、まあ色々と苦労しているのかも知れない。

 友達は、今風のクロスバイクなんてワイドなギアでスイスイ行っているところで、Wレバーで重いギヤ、変速してもクロスレシオだけにそんなに変わらない、アリャリャとばかり自転車から降りては、押して上がる・・・。

 こんなことを繰り返しながら、もう少しなんとかならないかなあ・・・というところから、次が始まるわけであります。

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 イヤー、だいぶ楽になった・・・という感覚は一度こうした体験をしておかないと実感できない。そこで色々考えるだろう。

 父ちゃんすごかった・・・とか、装備の進化ってすごいなあ・・・とか、いじれば自転車ってこんなに変わるんだ・・・とか。

 7速のスプロケでちょっとワイドなやつもあるし、手元変速も謎コンポも使えばできるかも・・・、などとこちらもそれなりの構想を練っておくのもいいかもなあ・・・。

 いや、待てよ・・、陸上部という息子、オヤジに負けん!とばかりに、装備そのままで足の方を鍛えて、これで十分!と来るかも知れないな。

 そうなったら、それはそれでよしだ!

 父から子へ・・・感慨深げに見ていると、あとちょっとで店主も一台、子狸に持っていかれるかもしれないなあ。

お助けパーツ登場!超高齢社会向きコラム延長パーツだな!



 これは1月21日パンクにて、高尾山墓参りが頓挫した瞬間の間抜け写真でありますが、後日リベンジでもって、お墓に花をたむけたんでありますが、大変なシッペ返しがやってきたということでした。

 もともと首周りに、寝違えたような痛さが有り、

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 それがこのサドルとハンドルの落差を直撃して、まともな走行もできず、しかも左右の目の調整もおかしくなり、青い看板の文字すら読みにくくなる始末。

 これはただごとじゃあない・・・ということでポジション一式見直した、ということでありましたな。

 ハンドルが低すぎて、かつてのようなポジションがとれない。その落差が、肩周り首周りを直撃して、血流にまで影響か?どうかはわからないが、少し体を立てないといけない・・・ということで、ハンドルの位置を上に上げてみようかね、ということになった。

 今主流のアヘッド系の困難は、一度切ったコラムを伸ばすことはほぼ不可能。フォーク交換しないと難しいということでしょうな。

 クイル系のステムなら簡単だ、引っ張り出して固定すればいいんだが、それももし短かったら、長いもんに交換すればいい。日東には280ミリの長いステムがあるんでね。

 さて、アヘッドは・・・。

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 例えば、こうするとか。上向きのステムに交換する。

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 前回はこの手の極端に上向きのステムに交換して、ハンドルの位置を上に上げたわけなのでありました。

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 とりあえずは、これで乗り慣れてみるか・・・ということで行くことにしたんでありますが。他にないか?

 ということで、高齢者向け、切り過ぎたコラムに唖然としている組向けに、もう少し施工としての選択肢を増やすことはできないか?といろいろ探していたんでありますが・・・、なんか見つかるもんですね

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 これなんで有りますね。あれ?なんか見たことない?そう、なんちゃってアヘッド用の棒型クイルステム・・・に似ているよね。

 でもその内容と使い方は全く違います。

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 このキャップと長いボルトが、見た目の類似と、その構造の全くの違いを物語っているのであります。

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 肩周りに障害のある店主のピストで実験しましょうかね。このステムでは短い!でももうこれ以上高くできない?!という要望がでてきたら、どうするか?

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 まずステムを外して、コラム単体にします。そしてこの上に、先の延長棒を取り付けます。

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 このように、元のコラムに延長棒をさして二本のボルトで固定します。ただこれだけではフォークをヘッドパーツに引き上げていないので、ガタが出まくっています。これにただステムハンドルを取り付けても、ガタはなくなりません。

 なので、

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 ステムを戻してから、キャップをかぶせて、長いボルトを回しながら、フォーク本体をヘッドパーツに圧着させるんですね。それでガタがとれたらそれで完了。後は許容範囲の好きな所にステムを固定して、装着完了です。

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 ちょっと見た目はゴッツイが、これだけハンドルが上がるなんていうのは、背に腹は変えられない方には、貴重なパーツということになりますな。

 直で比較しますと、

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 ネ、相当高くなりますよね、そしてガタもなくかなりしっかりした作りかと思います。

 年も年だし、持っている自転車のポジション総点検・・・という時、いい選択肢になるかもしれませんね。これで少しでもスポーツ自転車の寿命が伸びるのであれば、これはこれで喜ばしいということになりますな。

 ただ、こいつもご多分にもれず品不足・・・、入るときに確保しておかないとね・・・ということです!

 超高齢社会において、自転車寿命を伸ばすことも当店の重要な目標でありますな、やります!

無名のカーボンに修繕 いわくフォークに・・・なんだっけ?



 無垢のカーボンフレームなんだが、数年前に実は当店にやって来た、しかも関西からね。

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 修繕フォークで門出したんだが、数カ月して戻ってきた経緯があった。

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 こんな感じで一旦はでていったんだが・・・ね。

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 再度フォーク交換で戻ってきたりもした、出戻り君でもあります。しかも

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 持ち主の方自身が、特殊技術をお持ちのようで破損したカーボンフレームの一部を自分で直してしまっている。

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 二箇所修正した部分があるが、未だにトラブル無しってところがすごいね。カーボンシートとエポキシ系の樹脂などを使って直したんだろうなあ、スゲー。

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 今回は、手持ちのパーツを持ち込んで、できるだけ黒系のもので可能なものを入れ替えてほしいということだった、そのために新しパーツは使用する必要なし、というミッションなのだ。

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 まあ、黒いねえ・・・黒黒。

 そして、これって目からウロコ的発想なんだが。

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 ステムはそのままだったんだが、ハンドルは持ち込まれた、ドロップね。ドロップのどこが目からウロコなんだ?

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 ドロップをブルホーンのようにしてほしいというんだが、STIをこのように取り付けることになった。通常バカ正直にブルホーンにSTIを取り付けると、そもそもの使い方でないので、この角度にならないし、シフトもしにくい状態になってしまうが。

 この取り付けだと、通常のドロップハンドルの付け方で、

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 下ハンドルを切って、ブルホーンのように見せている・・・というやり方なのね。これは面白いね。あらゆるタイプの
STIや、エルゴパワー系のシフターをその機能を損なうことなく、取り付けることが出来るというわけで、これはいただきだね。

 さすが漕艇コンビ・・・ってなんじゃ?

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 なんか面白いテイストの自転車になったね。ブルホーンなんだが、タガメのSTIで機能的にはバッチリという、こいつはいいなあ。

 ちょっと今後の改造の売りにしていこう・・・と思ったりしてな。そうそうに余ったフレームと謎コンポ系で組み付けようかな?

 そうそう、当店もようやく自転車屋としてこの春デビューしようと思います・・・ってね・・・?

フラット化?手痛くない?



 ラレーという、クロモリのモデルですね。何度か取り扱ったことが有りました。ちょっと重さはあるかな?とはいえ気取ってはおらず、かつそれほど安っぽくもない、鉄フレームですね。

 元々・・・というのが、どれがもともとか走りませんんが、

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 この手のプロムナードハンドルがついていたんだそうだが、通勤等で、ちょっと戦闘モードにしたい?ということかで、フラットハンドルん変えてほしいということになったんだが。

 フラットハンドルって、長時間乗れるの?というような基本的質問をしてしまうことになる。

 まあ、大方は乗れるらしいんだが・・・。店主はダメ。手首が痛くなり、横持ちハンドルは、いずれ縦持ちハンドルにしたくなるのであります。

 周りでは、元全日本の漕艇選手だけは、フラット大丈夫だそうです。まあボートのオールはまさにフラットハンドル、そこで鍛えた人にとっては問題ないどころかむしろ快適なんでしょうね。店主はダメですが・・・。

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 アーア、フラットハンドルになっちゃった・・・。人それぞれだねえ・・・。

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 しかもこれはクランプの径が通常26ミリが大半の中で、31.8ミリという太いバージョンのもの、ちょっと探したんだが、なんとかあった。それにプロムナードハンドルについていたもんを載せ替えし、長さの調整もあったので、ワイヤー類をすべて交換したわけだ。

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 前二枚のギアがついている、シフターの調子もおかしかったがなんとか直して、再セッティング。

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 後ろ八枚かな、街乗りには申し分はない。もともとの持ち主さんが、数年パキスタンだかの海外に行くそうで、その間乗っていいということで、通勤自転車として使うのかしらね?

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 ロングアーチがつくほどに、クリアランスは有りということなんだが、このシマノのロングアーチブレーキなんだが、もう少し何とかならないかね?工業製品としては申し分ないが、なんかこいつらは、工芸部品とは程遠い、止まるためだけの工業製品として、開き直っているような感じなんだよね。

 もう少しね、なんとか、ならないか?なんてね・・・。

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 サドルもまあ、付いていたんだろうが、こんなのを細めの革サドル何かと交換してやると、乗り手自身の色の乗せ方のようにも思いますね。そういう余地は、実はまだまだこの車体には随所にあるような気がいます。

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 フラットバーでも、クロスバイクには見えませんね。むしろドロップハンドルをフラットにした、ツーリングの匂いなどもしますが・・・。ジャンルとして主流になっていないのでいまいち存在感は少ないかも知れませんが。

 でもまあ、ちゃんと好みのハンドルに交換して、随所のメンテして、また乗り継ごうなんていうのは、やっぱりいいですね。

 フラットハンドルにはなりましたが、引き続き、ラレーでもって、サイクルライフを楽しんで、道なる自分の可能性に気づいてもらいたい、なんて思うわけであります。

日本一周 装備としての最終章か?

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 来月・・・、5月ぐらいかな?日本一周に出発する予定の、インコ君なんだが、その前にチョコマカ旅にいっては、装備の点検なんかをしているんだが。

 先日、埼玉にいってみたんだが、急坂で自転車降りちゃった・・・、歩いて自転車を引いて峠を登ったというんだな。それはかなり無駄が多いね。辛くても自転車降りなくて、歩行者に抜かれたとしても、自転車に乗っている方が効率はいいだろうなあ。

 荷物が一体どのくらいになるかは知らんが、相当だろうね、それを両手で支えて一緒に歩いて山登り・・・?それはもったいないね。

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 11-32とかだったら十分かと思ったんだが・・・、まあレーサーじゃないしね・・・。なれば、ギア比を変えてやらないといけませんな。スプロケを交換しないとね。そういえば・・・

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 こんな戯けた8速もんがあったじゃないね。11-46とかいうね。なら、こいつをつけちゃいますか?ということなんだが、ポン付けはできそうにないね。32tと46tの差は簡単には埋まらない・・・ね。

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 こういう形で、ディレーラー台座を下に移動させないと、とてもデカイギアをカバーすることはできません。

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 ここが長くなると、精度を出さないといけませんね。ハブの中心から離れれば離れるほどに、ちょっとの曲がりが先端ではとんでもない角度になってしまいますから。

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 それで取り付けたら完成か?といえば、またそう簡単ではないのが、この辺の事情なんですね。シマノだったら、大丈夫なのかな?なんと言っても寄せ集めだからか?暫くこの手をシマノで組んでいないのでわからないが。

 トップを優先するか?ローを優先するか?まあツーリング車だったら、ロー、つまり軽いギアを優先だね、というとこ俺セッティングして。

 入りにくいアウタートップは、別のソフトの方で対応するということで決着すっか・・・?!ツーリング車体はメカの手から離れたら、暫くは乗り手が面倒見ながら、宥めながら走り続けないといけませんので、ソフトでどうにかするという側面も大分大切なんでありますよ。その辺の教育もやりましょうかね。

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 ハイ、ではどうなったかな?

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 しかし、デカイスプロケだね。チェーンの調整もインナーのトップなどは捨てましたわ。そんなギアは使わないようなソフトを体得しましょう。

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 これに入れて走ると、そこが抜けたように軽くなりました。これで大丈夫じゃないかな?

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 このインナーの状態で、シフトアップはトップから三枚は諦めてくださいな。それもソフトですね。そういうところを意識しながら乗る、ということですね。

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 イヤー、スプロケのデカさと、前ギアのアウターの大きさがほぼ同じように見えますな。本当デカイ・・・とことんデカイね・・・。

 これに一定以上の荷物を載っけて、ツーリングから小旅行含めて、ソフトを拡充するためにも試乗してほしいですね。それで何度か、失敗して、それを一定程度で克服できるようになったら、ゴーサイン!だね。

 さて、納車だ、取りにおいで!

ほら見ろ!循環が動いてきたぞ・・・



 在庫はしていますが、もう作られていない名リムといえば、このDT585なのであります。これは今を去る6年半前の話であります。

 詳しい記事はこちらになりますよ。ハブもミケもので、カンパ用のハブを使っていますね。

 このホイールを

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 BHのカーボンフレームに取り付けたんであります。この依頼主の方は、当時大学生でしたな。このホイールをつけて試走して帰ってきた一言が、ヤバイですね、であった。

 な、わかるでしょ?このホイールの凄さが・・・となったんだが。

 段々話を聞いていると、なんと店主の元杉並の実家のちょっと奥に住んでいるご一家だった。ちょっと偶然で驚いたんだが、就職も決まって前途洋々の若者だったんだな。

 その彼から、久々に電話があったのだ。

 あのー・・・、例の中学生くんたち、そう、自分たちで自転車組んだりしている中学生いますよね・・・、

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 ああ、あの背の高い子と、その半分くらいのあの二人ね。別名オール阪神・巨人君たちのことだ。ちなみにあの漫才コンビの意味は「巨人とその半身」ということらしいね。確かに相当身長差があったようだな。

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 そうそう、あの中学生コンビね。

 たしかに実に熱心に、施工ごっこも含めてやっているよね。こちらも最初はほったらかしで、本当に困った時以外は手を出さないなんてことやっているからなあ。

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 うん、イルイル、あの中学生ね・・・。それで?

 いや、その・・・、この前の記事でなんか彼らが今度はホイール交換したいそうなんですが、何円?ということで困っているようなので・・・。

 困っているというか、まだまだ学生なんで、贅沢はさせないで、金も使わないで、頭使えって、手を動かせ、と言っているんですね。

 あの、今自分の使わないホイールがワンペア有りますから、よかったら、彼らに使ってもらえませんかね?

 エエ?マジ?それは喜ぶでしょうな・・・。

 確かに、あんなのが店にチョロチョロ出入りしていたら、オッサンたちのいい玩具になるだろうねとは思っていた。多少待っていれば、中には使わないからやるよ!という動きも出てこないとも限らない、とは書いたんだが・・・。

 こんな早く申し出が来るとは・・・ね。捨てたもんじゃないね。

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 27インチの重いホイールがついているんだが、これで700Cのレーサーのホイールに交換できるようになってくる・・・。夢の展開だろうな。

 ただポン付けでは付かないよ、それはそれはドミノ倒しが起きてくるだろうよ、楽しみにしてな!

 ということで、ホイール拝見と行きますか。

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 これがフロント、ラジアル組だよ。

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 タイヤ付きじゃないか!ラッキー!

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 こちらがリアホイールね、こちらにもタイヤがついています。そして、

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 なんと10速のスプロケもついているぞ!どうすんだ?知らねーぞ!最初に手にするものとしては、十分すぎるくらいだ、過不足なしだな。

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 ということで、提供者はオッサンどころか、まだまだ若い二十代後半のMさんなのであります。中学生が自分たちでどうにかやってみようという姿勢を大変評価して、使わないホイール中古だけどよければどうぞ!と声をかけて、なんとわざわざ大田区から持ってきてくれたのであります!

 嬉しいねえ・・・。この両輪が付くまでまだいくつもハードルを超えないといけないが、本体が手に入ったということは、彼らにとってはデカイ!

 まあ、年内に完成すれば御の字じゃね?

 この記事読んだら、まあ飛んできては、ピーチクパーチクうるせーだろうなあ・・・。

当世流行りのシングル化



 乗り手の身長がこれまた高いと来ている。185センチというから、通常売っている自転車には・・・ちょっとないかもしれないね。

 それにしては、高身長の人ように作られた自転車が割ってきたね。先日身長の割に小さいフレームの自転車をあてがわれて、ハンドル周りをいじった改造があったが、こいつはそこまでしなくても、ちゃんとフィッティングはできてるようだ。
 
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 もともと、どこにでもあるタイプの前三枚のクロスバイクだったのが。よくよく乗っていると、前三枚の必要はない、なので一枚にできませんか?という真っ当な要求。

 今風ですな・・・ということで、引き受ける。三枚のチェーンリンクはボルトナットでとまっているタイプなので、、それを外して、センターを残して、後はシングルのファイブピンで留め直せば、大丈夫でしょうね。

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 ファイブピンじゃなくて、フォースピンでいいんだね。

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 と同時に、フロントディレーラーも必要なくなったんで、それを外して、シフターもブレーキ一体型のものを使う必要もなくなったんで、交換だな。

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 シフターを外してブレーキレバー単体にしたんですね。

 あとは・・・、

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 リアディレーラー周りはほとんどいじりませんね。そのままいけますね。

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 なので、右のシフター周りはそのまんまで、使います。

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 あとは、そのままで、今流行りの、フロントシングル化、リア多段化のまま。そしてシフトは、できる限り静かに、一回のシフトに関して、チェーンのかかりを確認しながら、慎重にシフトしてくれれば、問題はないでしょう。

 時にガチャガチャ行儀悪くシフトすると、リアからチェーンのハズレも起こることも有りますので、そのへんは気をつけて、丁寧にシフトをしてください。

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 そもそもが大分デカイフレームだね。乗る人もデカイからいいか。

 スピードには拘らない、街乗りの延長で、この車体を乗り続けたいという。のんびりと、自分流で。その自分流が、前のシングル化というのであったということだ。

 別に自転車の特に詳しいわけではないが、とりあえず、直感的に面白そうと思う方に持っていきたいといいます。それが今回のシングル化であったということ。

 本当別に流行も何も関係がないということらしいですね。多分これのほうがいいだろう、という、別分野の、編集者の立場として、判断したようで有ります。

 ハイ、そのようにしましょう。

 そして、そのセンスにあようなツーリングの出来る車体が、もし彼の奥さん向きに組めそうであれば、また相談に乗ってほしいということだった・・・。

 この分だと、静かに、静かに、自分に気づかない中で、ゆっくりと自転車に嵌っていくのかも知れない・・・、さあ、どうなることやら・・・だね。

世界は広いどころか先回り・・・



 もうここでも何度も申し上げているように、世は自転車パーツ不足であります。有名メーカーの基幹パーツがことごとく少ないし、少し出回ってもすぐに無くなる。

 どうすんの?というくらいない。となると、今までの正規ルートでの入手を諦めざるを得なくなると、他から小口で探すしかない。かつての台中ショーでもらった名刺や、出展リストなどを引っ張り出して、サイトを見ては????などを繰り返し、別の入手先を探してなんてことをやることになる。

 そうなると、なんかしらは出てくるもんだね、世界は広いというか。上のスプロケは7速のシルバーもんだ、12Tー28Tなんて理想的。シマノもんだと、確か黒のスプロケはあったが、こんなきれいなシルバーはない。めっけもんだね。
 
 ただし、耐久性などは全く未知数・・・使ってみるしかない。

 そんなこんなで探してみると、変なパーツが出てくるもんだよ。

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 こいつは8速用で11-32もんだね。かつてはシマノで普通に購入できたんだが、今はどこにあるやらね。こんなのはまだ常識的なんだが・・・。

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 これは少しおったまげたんだが、8速用でなんと11ー40なんて、どでかい歯がついている。こんな歯数は・・・8速用であったかな?シマノなんかでね・・・。

 で、それだけでは終わらなかった。

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 これなんか同じく8速用で11-46!!!!なんだぜ!たしかに今はデカイスプロケの時代に入っているが、8速なんてもうとうに終わっている歯数でこんな新しいデカスプロケはほとんど見かけないが、何をどう思ったのか知らんが、こんなものが作られて、入手することができる・・・ということだ。

 まさか・・・と思って、何度も数えて、画面で確認してもそうなので、恐る恐る取り寄せてみると、ちゃんとその歯数なのでありました。これは日本一周用に取っておこう・・・。

 そして、それだけではございません、本当世界は広くて、一体何を考えてんだかわからないパーツ類も存在いたします。

 たとえば、

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 たとえば、これ・・・。スプロケットではなくて、ボスフリーなんであります。見ると7速と6速だよね。まあ、これはあっても当たり前なタイプのやつだ。

 むしろシルバーで安っぽくなくて、今後のビンテージ系旧車メンテ依頼が来ても、これなら堂々と使える、使いたくなるパーツでありますね。

 それはわかるし、実に有り難い。ところが・・・

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 これ同じくスプロケなんだが、何枚か数えてみてくださいよ。・・・・、なんと九枚ある。つまり9速用のスプロケじゃなくて、ボスフリーなのよ!!!ボスフリー!!!歯数は13-32なので有ります。

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 既存のボスフリーの内側に歯を足したようにも見えなくもない、という意味で、急場で拵えたのかな?とも思えますが。

 しかし、ボスフリーで9速って・・・一体どんな場面で使うというのでしょうか?勿論、当店は使えますし、使える発想は有りますよ。

 これも旧車のメンテ依頼が来た時、ホイールをフリーで組み直さずに、センター出しなどの修正をして9速のボスフリー入れて・・・、適切なシフターを入れてやる・・・なんてね。

 だけど、そこまでやらないような場合、この過去に殆どなかった9速ボスフリーの存在する意味は殆どないといっていいと思うんだが、なぜかちゃんと作られているという奇妙さ・・・、一体どんな企画会議を経たんだが皆目見当がつきません。

 これで終わったら、まあモノづくりのハレーションというものもあるでしょう・・・と思いますが、次はこれ・・・。

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 これもボスフリーなんですが、歯数を数えてください。

 ハイ、その通りこいつはなんと!10速用のボスフリーなんですぞ!10速ね!!!そして歯数は11-36って・・・。これ一体どこにどう使えっていうんだい?!!!

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 なんかこいつは急場で作られた感があまりない、最初から狙って作られたようないい仕上げをしているぞ。そうなると謎は深まるばかりであるな。

 大体ボスフリー形式の自転車なんて、大方古いビンテージ系の自転車しかないだろう。仮にそこにこいつを取り付けても、今風のど派手なロングアーチのリアディレーラーを取り付けることになる。それって再生というよりも・・・なんじゃこりゃ?ってなもんだろう?

 うーん・・・、考えれば・・・、ロングアーチもんのリアディレーラーに下駄はかせて・・・、10速用の謎シフターでもつければ・・・それなりの再生になるか????な???

 というくらい、無理筋な発想を重ねるしかない。

 こいつこそ、一体どういう事態を想定されて、作成されたんだ?全くわからんぞ!!!!

 先回りされているのを越えて、もう意味がわからない・・・、でもそうしたもんが手に入るってことの意味は、今はわからなくても、いずれこいつの使い方が登場してくるかもしれない・・・?さあ・・・ね。

 ということで、なまじ自転車の過去などを熟知していると、ほぼ絶対に作成されないようなパーツが、世界のひょんなサイトから飛び出てくるということもあるということ、もう今後飛び出てこないかも知れないが、現にいま手元にあるということなんであります。

 そんなこんなで、仮にシマノの製作状態がもとに戻ったとしても、このサイト掘りはちょっとやめられませんな。何がでてくるかわからない・・・というのは、本当刺激を受けるよね。

 と、ところがだ・・・、今ウクライナで戦争が起きているということの影響から、燃料が値上がりを始めているらしい。燃料が上がるということは、ほぼすべてを輸入に頼るこの国のものがすべて値上げの方向に動くということを意味する。

 そして、今円が一ドルいくらかご存知か?118円と円安基調になっているぞ。かつては有事に強いドルと円なんて言われたが、もはや円の権威は失墜している。

 それりゃそうだ、アレだけ札刷って、国債と交換していたんだろ?溜まりに溜まった国債があれば金利を上げるわけには行きませんね、つまり打つ手なしといこと。

 それにもう一つ重大な追い打ちがかけられています。

 いまウクライナ騒動で、上塗りされていましたが、コロナ・・・こいつは全く解決されていませんね。むしろ、今までゼロコロナで封じ込めしていた中国に、綻びがでてきているようですぞ。

 広東省と吉林省という南北で、ロックダウンを行うということになったらしい。広東省といえば、あの深センもあるところです、中国は北部よりも南部の方に工場が多い、というより世界の工場だろ?!・・・そこがロックダウンということになれば、完全なもの不足に陥りますね。

 いくら札刷っても、ものは増えませんから、値上がりしていくしかない・・・。


 コロナとウクライナでもって、ちょっと今後考えたくはありませんが、あまりいい方向に行くとは到底思えませんね・・・。

 という中でも、小さい店は小回り効かせて、生き抜いていくしかない・・・、しつこくしぶとくね・・・。さあ、ちゃんとした情報をえながら、立て直ししていかないとね。

あえてそのまま 少年ツーリング車体



 どこがロードレース?と思うんだが、何かの勢いでついてしまった名前かも知れませんね。

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 マルイシの自転車で、多分ロードマンに当てて作られた車体なのかも知れません。そういう意味で懐かしい車体なんでありますね。

 なので、できる限りそのままの状態で、お渡ししたいですわね。

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 なので、あえてキライな泥除けをつけたままで出しますよ・・・。

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 勿論前にも泥除けつき。ブレーキはシングルピボットのダイアコンペもん。まあ引けばちゃんと止まります。

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 発動するとホイールが重くなるダイナモも、あえて外さずにそのままにしておきます。

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 そこそこ状態のいいクランクですねえ。かつてのまんま。

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 まだまだ使えます、リアディレーラーであります。スプロケもそのまんま。

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 シフターもWレバーのままです。ワイヤー類は新しいものに交換しています。

 そして、

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 ハンドルも、バーテープも昔のままですね。なんとも懐かしさをそのまま残した、タイムスリップ号ともいっていいでしょう。

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 どうです?旧友とまた走ってみませんか?なんてね。

 店主の子供の頃は中学生・高校生といえば、こんな自転車乗っている人がわんさかいたもんだった。自分も大きくなったら、乗ってやる!と思っていたんだが。

 中学生でその真逆のFUJIの実用自転車を選んで乗っていた、逆張りやったつもりだったが、今思えば、素直にこいつらに乗っていればよかった・・・と、ここだけはそう思うね。

 そういう意味で、昔乗っていた方、乗ろうと思っていてついに乗れなかった方、思いついたら遅すぎることはない!

 今からでも乗って見るなんてどうでしょ?

手組み完組ホイール完成



 当店手組み完組ができましたんで、ご紹介です!

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 リムは、ちょっと店主が一人で騒いでいる、アレックスの38ミリハイトのリムを使いっています。これで組んだホイールに乗って、驚いた。

 あの名作DT585以来の驚きですね。まあ、平地を高速で走りたい人向きの安定性抜群のリムでありましたが、それに次ぐ面白いリムであります。

 精度はやはりDTのほうが上です、ただ、ハイトも8ミリ幅のあるアレックスのこれはこれでまた、非常に安定性のある平地の高速走行に向いたリムと言えるでしょうね。

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 リアハブなんですが、メーカーは謎系です。ただしものはいい。精度も作りも問題はありません。この物不足の中でこそ知り合ったハブですね、これが何時まで入手できるか知りませんが、世界は広いですなあ。

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 そしてスポークがすごい。なんと伝説の・・・DTエアロスポークなんです!!!これとある業者さんがもう投げるというので、信じられない値段(といっても高いんだが)で出ていたものを拾ってきたというわけです。

 手組みホールの選択ポイントは5点有ります。まず、リム。そしてハブ。そしてスポーク、意外なのはニップルであります。アルミニップルにしたい、ロングニップルにしたい・・・とまあね。そして後は組み方でありますよ。この5点から選択できるってすごいでしょ?

 で、組み方ですが。リアホイールから見てみますと、

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 反スプロケ側には、スプロケ側ほど力がかからないので、二本取りにして、スポークを短くして軽量化を計ります。

 そして、

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 そして、フリー側にはチェーンによる力がかかるので、強度を出すために6本取りで組みます。ちなみに、このホイールは28本のホイールでありますよ。

 そしてフロントですが、

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 これも謎なんだが、そこそこ軽量で、精度も悪くはない、回転も申し分ない・・・。しっかり使えますね。

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 フロントはリアほど強度の必要がないので、通常ラジアルといって、交差しないでちょくに繋いで、スポークを短くして軽量化をはかる組み方をするものですが。

 店主の場合、交差の強度は必要かということで、さらに軽量化を目指すには、2本取りという、ちょっと変わった組み方で仕上げました。

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 シマノのスプロケ用で組んでいます。平地が特にすごいんです!上りは二の次、ヘイトをグイグイ平均スピードを上げて走りたいという方向きの、質実剛健なホイールでありますよ!

 気になる人・・・いるんじゃないかな?

ちびっ子カメカメまたやってくる ボスフリー交換だって・・・



 先日紹介した、中学生コンビがまたやって来た。オール阪神・巨人のような体格差が面白いコンビなんだが。

 事前に電話がかかってきたぞ。

「エエと、この前の中学生なんですけど・・・、スプロケ交換するとなると何円ですか?」と。

 何円?って、まあ懐かしい言葉遣いだね。子供が典型的にやるんだが、成長するにつけて、何円からいくら?に変わるんだがね、まだその時が来ていない。

 どうせ自分たちでやるんだろう?なら材料費でいいよ・・・と電話を切ったんだが。やって来たよ。

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 よく見たら、スプロケじゃないな、ボスフリーだわね。七枚・・・あったかな?あったよね、電話で確認されていたんで、ちょっと探してみるか・・・

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 あったわ。シルバーじゃない、かっこいいなあ・・・。あのSHIMANOなんて書いてあるモロ安価なあのボスフリーはうんざりするね、流石に。

 といって、IRDだったかな?東京サンエスさんが引っ張ってきているスプロケは、たしかにかっこいいしそれなりの作りなんだが高額すぎますね、その中間がほしい!なのでパーツ不足の中を必死に探して、サンプル引っ張ってくる・・・そういう中にこういうのがあったりする。

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 早く、頑張って、後輪を外しなさい。と、工具渡して放っておくと、どのくらい経ったかな?なんかちゃんと外していたぞ。

 そこで古いボスフリーを外して、先のシルバーもんを取り付ける。

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 よし、新ボスフリーがついたね。さて、問題はここからだぞ!外すのはなんとかできたとしても、はめるのが難しい・・・、さあ、やってみな!

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 まあ、正爪のチェーン掛けとエンド掛けは難しいかも知れないな・・・、多少のヒントを出してやった、

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 よしよし、その調子だ。後はホイールのセンター出せよ、あと、ローラーブレーキは先に仮止めしてしておきな、この手のホイールは、多角的に仮止めを繰り返しながら、本締、増し締めをしていくんだぞよ!

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 よーし、しっかりついているじゃない。新しいシルバーのボスフリーがね。

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 これが外した、古いボスフリー・・・、モロ実用車向きのSHIMANOのロゴ入りのボスフリーだよね。

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 よーし、今回の改造はこれにて完成だ、よくやりましたな!ほぼ二人でね。

 「あとお前予算何円あるんだ?」「ええとあと・・・五千円くらいかな?」オール阪神・巨人が終わったそばから漫才を始めました。

  次はステム交換か?そうだなあ・・・。

  そんなもん、自分で磨いて銀にしな!と店主。

  そ、そうか・・・より愛着ですね・・・。じゃあ、後ろブレーキかな?何円ですか?五千円でできますか?

  もう少し貯めてからおいで・・・。

  あと700Cにしたいんですができますか?

  なんとかできんじゃない?

  何円ですか?

  知らねーよ・・・。そんなもん、ここで手汚してガチャガチャやっているのを見た、オヤジ連中が、「しょうがねえなあ、使わないホイールあるからやるよ!!!」と言うような展開に持っていくんだよ。

  エエ?そんなことできるんですか?

  さあな、でも、そういうオヤジ連中も若い時、その上のオヤジ連中から使えるもんからガラクタまで、みんなもらって、工夫して、遊んで、でかくなってきたんだ、だからそういう若いもんがいると、ついちょっかい出したくなるんだよ。

  エーーーーー・・・・。

 ということなんで、このマークローザに取り付けられるような700Cホイールが使わないで余っているようでしたら、または捨てようと思ったが使えるんで・・・でも構いませんので、オール阪神・巨人君達に、可能でありましたら、投げてやってくださいませ。

 お礼は、こいつらがオヤジ連中になった時、また下の世代にもの投げさせますんで!

 ということで、この中学生のオール阪神・巨人君、まだまだ本ブログに登場するんでありましょうな、暖かな視線にて、見守ってやっておくんなまし!

EZの子育て化と子供の成長



 パナソニックのEZという電動自転車は、これまた子育て号にしてほしいということで、大分いじってきた車体なんだよね。一見して、バイクのように見える車体。子育て号にするのはだいぶ手がかかる車体だったから・・・かな?

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 一本足スタンドを外して、両足スタンドにしたり。

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 特にハンドル周りが複雑で、前カゴ取り付けとか、結構苦労したんだよね。

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 前に子載せかごをつけて使っていたのが、成長して、後ろカゴに移さないといけない。子供も成長しますんでね。

 ところが、

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 単純に、こちらに載せればいいというわけにはいかない。というのは・・・

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 10キロ制限のかかっている荷台なんで、この強度で子載せはつけられません。なので、付け替えです。

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 共締めするタイプのものを取り付けますが、これは車体に合わせた加工が必要になります。

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 スポーツ系の加工の簡単な荷台を取り付けるとなると、フレームに加工しないといけなくなる。実用車用の荷台を取り付けるとなると、荷台の方を加工しないといけなくなります、さあ、どっちをとるか?ですが。

 今回は後者を取りまして、その強度は・・・

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 27キロまで載せられるということなので、子載せつけて子供が25キロになるまで乗せられます。

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 荷台の上に、イェップ専用の取付台をつけて、さらにその上に

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 ハイ、取り付け完了!これで後四年ぐらいか?活躍することができますね。

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 これは取り外して、子育てが一旦一息ついたら、こいつを戻してもいいし、買い物号として強度の強いカゴを使い続けてもいいですね。

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 クランクを隠すと、本当にバイクだよね。このバイク感がいわゆる電動ママチャリを嫌がるタイプの人に大受けしたんだろうと思います。

 その割に、特殊な作りだったお陰で、こちらも大分勉強さえてもらいました。もう下火かな?次どんな車体がマイナーブームになるんだろうな?

長身の方に・・・売る?んだなあ・・・



 ステムを変えたいんですが・・・と事前連絡があった。なんのことだろう?トルク管理工具がないから?ポジションの問題?またネジ舐めた?ちょっと待ってよ・・・、まあとりあえず来てもらうように。

 ともってきた自転車がこれ、まあ普通の自転車だよね。ほっと安心。

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 ピラーが上がっていますね・・・。そんで問題のステムというのは・・・?

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 このステムを変えたい・・・その理由は?まずはめいいっぱい上げたんだが、これでは低すぎるという。

 もっと高くしたいと。なぜか?

 これは先のピラーにヒントが有りますね。この方、身長が185センチ以上あるという。その高身長の人に、この自転車が行ったと言うんだな。

 購入する時、お店でなんか言われませんでしたか?小さすぎるとか・・・。詳しい内容は知らないが、購入した店はこの自転車を185センチの人にそのまま売ってしまったようだ。

 確かに、170前後を多く想定されている所に、それを15センチも上回る人が来たら、それは困るよね。でも売ってしまったんだな。

 もう随分前に、地域の自転車屋組合の会合に出たことがあるんだが、その中で190センチくらいの客が来たらどうします?という話が出た。なんかグダグダ言っていたが、面倒だからそのまま売るというのが主流だった。

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 さもありなんなんだろうな。

 で、身長あるし腕も長いしで、折りたたんで乗っているんだろうな、なので、ハンドル周りを総取っ替えすることに。

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 これに取り替えね。ハンドルとステムをマルッと交換です。

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 まずコラムの長いステムに交換、しかも上向きというタイプね。

 そしてハンドルはライザーという更に上向きのハンドルに交換。ハンドルを高い位置に持っていくだけでなく、

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 それを少し前に倒して、握りの部分を遠くに持っていくというセッティング。当店にあるものでやったので、まずはこれでお試し乗りしてもらって、それで良ければ、そのまま。改良点がある場合にはそれなりに・・・というね。

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 ピラーももう少し立てて、試乗してもらう。

 ハンドル周りはだいぶ楽になったということで、ひとまずはこれで乗ってもらうことに。

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 これで腹筋もつけてくださいとお願い。そうなってより遠くということになったら、外向きのブルホーンバーとかに交換するのもいい、という話でまとまりました。

 しかし・・・。自転車を売るって・・・どういうことだと思っているんだろうな。色んな考え方があるとはいえだ。

 まあ、たまたま店主は小さいフレームを好むので、この手の手足を伸ばすセッティングは不得意ではないがなあ・・・。

 一人につき一台の自転車を作る・・・、この方針は守っては行きたいね。

野球部入学のための荷台



 読みにくいが、マーリンというメーカーの自転車ですね。お父さんが通勤その他のために購入した自転車らしいんだが、これを野球部の強い学校に入学が決まった息子に譲りたいということで、相談を受けた。

 野球部にはいると当然、そのための荷物が発生する。それをうまく載せるための機構を考えてほしいということだった。

 ではその荷物ってどのくらいの大きさ、重さなんですか?

 実は決まったカバンが有って、それが載せられればいいんです。

 でも、一年生だと、担当でバット10本持っていけ!ボール20個持っていけ!なんてことならないんですか?

 いえ、今はチームが車で持っていくんで、そういうことはありません・・・。


 ホホー・・・、そうかそれは昭和のノリですね。ということは、個人の荷物ということですね。サイズわかりますか?

 その学校で決まったカバンが有りますので、そのサイズが分かったら連絡します。

 で連絡が来たんだが、54×34×22ということで大分デカイことがわかる。そこにスパイクやグローブその他が入るというね。

 ということはまず足回りを固めよう。

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 ちょいと安定感のあるスタンドを取り付ける。そのために・・・、クイックレバーだと不安定なんで、

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 中空シャフト交換して無垢シャフトにして、ナットどめ形式にする。そのナットにスタンドを共締めする。

 その上に、

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スポーツ車体用の荷台を取り付ける25キロまで大丈夫なやつね。

 ただ、それだけだと小さすぎるので、拡張荷台を取り付けないといけない。それも4種類ぐらいある中で、一番でかいやつを取り付ける。

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 幅と縦はしっかりカバンは置ける広さは確保してある。かなりデカイね、なので、通常の取り付けだけでは少し不安なもんで、延長で二点式から三点式にして、さらに下から支える形式で取り付けてみた。

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 まあ、ここまでやれば大丈夫かな?ということで、実際に荷物を積んで走ってみながら、再度不具合があれば修正するということでいいか?な?

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さあ、どうなるかな?ただ取り付けるだけでは面白くない。それがしっかり個別の条件にピッタリ有ってこそだろう、そのためにメーカーとは別に、自転車店が必要な理由がある、これが時点は点の存在理由、気取っていうとレゾンドエートルということなのか?

 とりあえず、完成だ!

因縁のフレームだろうなあ・・・レイダック再び街道へ!



 オオ、来たかまた・・・、レイダックではないですか、よくやって来た車種でありますな。ロードマン後に来たものだったかな。

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 当然ブリジストン製ですね。このメーカーはなんというか・・・不思議なメーカーでありますな。モノづくりはちゃんとやっていると思いますが、ブリジストンといえば!!!という車体としてのイメージがないんです。

 あるとすれば堅実な作りの・・・、花のない、質実剛健な作りというイメージであって、決して車体ではない。

 たまに来るBSのもので、へえ、こんな車体作っていたんだ・・・と驚くようなハイセンスの車体なんかもあるんですが、なんとも長続きしないというか、定着する前に自分で下ろしてしまうのかな?

 なんか噂によるとこれもBSの名車と思っている、あのネオコットの製造が終わってしまったとかね・・・。28年とか続いたんでその役割を終えたのか?いやいやそういうもんかなあ・・・とも思うんだがね。

 自社のカーボン車体を売るために下ろした?どうなんだろうなあ・・・?

 惜しいですね、当店にも二本ほどあるので大事に使っていこうと思いますわね。

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 まだアルミの溶接がなかった頃の、接着アルミフレームでハイブリッドだって。今ならアルミとカーボンのハイブリッドでしょうが、こいつはアルミと鉄のハイブリッドらしいね、後三角と多分フォークが鉄なんだろうな。

 こんな年代物のフレームを持ってきたのが、なんと当店が・・・まだ阿佐ヶ谷団地の庭で営業していた頃、今から三店舗前から来ていただいている、古いお客さんなのでありました。

 まだ子供が保育園、こちらも黒髪、黒ひげの頃だったんですが、今や大学生隣、こちらは白髪のオヤジとなりました。

 でも忘れないでいてくれまして、このフレームと前輪

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 ピストブームなんてのがあった頃、グランコンペのハブに、ベロシティーのリムで組んだやつなんですが、物持ちがいいですね、まだ使えるということで、今回持込みされてきました。

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 なので、ないリアホイールは今回手組で組んで取り付け、後はできるだけシルバーで・・・ということで、ちょっと頑張ってみた。

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 この物不足の時代によくあるよねえ、シルバーパーツ・・・これでも打ち止めかな?なんちゃってな。まだまだ探せば、変なパーツ持っている工場というのはあるもんだよね・・・。世界はひろし、そして当店のようなふけば飛ぶような店は小回りだけが有利な点・・・、チョコマカ動くぜ!

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 チェーンもスプロケもシルバーだ!そして、よく有ったよなあと言うのが、このリアディレーラー、こいつはRX100という、今でいうティアグラレベルの旧式パーツなんだが、ロゴ磨いて取り付けたら、なんか映えたぞ。

 そんなヤツらを引くシフターが・・・、

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 ステム首根っこ式Wレバーね・・・。もうシフターがこれだと、ディレーラーは何でもいいというのがいいよ。できれば9速ぐらいまでにしておいたほうがいいけどね。
 
 ディレーラーなんて、ワイヤーで引くことでチェーンをスプロケから脱線させて変速をさせるという機構なんで、ワイヤーさえ繋いでおけば、後は乗り手の引き具合でなんとでもなる。

 乗り手が便利になるような手元変速なんてことになると、乗り手は楽だが、メカニックの調整が大変になる。

 便利なものは他人任せ、不便なものは自分任せ、この法則がここにも成り立つわけだ。

 電気、ガス、水道・・・、これらは口あいていれば自然と得られるように見えている。それだけ人任せ、電力会社、ガス会社、水道局に頼り切っている。なので便利ではあるんだが、そこを寸断されると、まさにお手上げになる。

 不便なもの・・・薪もらって自分で切断して、積み上げて、乾燥させる・・・なんてことしておけば、大変不便だがガス・電気が寸断されても、火は確保できる・・・。

 少し日常世界に不便を常に取り入れておくことが、震災等への本当の備えになるわけだ、そろそろ3月11日が近いな。自転車もそうだよ、車やバイクから比べれば、自分で踏まなければならないという意味で、不便だろう?でもガソリンが寸断された時、自転車は飯さえ食えていれば、自在に動けるじゃないの。

 不便ということは、自己・共同管理であり、そして自由ということなのだ。

 なんだっけ?不便なシフターはメカニックに任せなくても、慣れればほぼトラブルフリーでなんとかなるということね。

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 ブレーキは持ち込みで、タイヤは25ミリはかせて支えずに使えましたね。28ミリも行けるかな?

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 通勤ということで、プロムナードハンドル。かつてはドロップで黒ピストを乗っていたんだが、まあ楽に乗ってくださいな。

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 オオ、これも持ち込みのサドル・・・気に入っているということだが、柔らかいねえ・・・。トータルで見た時に、やっぱりサドル変えようかな?なんて言ってましたが、乗りながら考えてくださいね。

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 なんか生き返りましたね、再生号なんで、再度街道に戻るということで、良かったわね。ただし、フレーム自身はもうご老体中のご老体。ガシガシ乗るというより、さあ、行くよー、今日もよろしくねえ・・・、段差あるから大丈夫?降りようか?と言うように高齢者を扱いように、と思います。

 でも、ダラダラやっているだけで・・・、月日は流れていきますね。お互い髪白くなりましたね・・・、なんてもう人類では数千年も繰り返されている会話をまた性懲りもなく繰り返す。その内、お互いの病気の話で盛り上がる・・・なんてね。

 でも、何時まで自転車乗れるだろう?先日の店主じゃないが、ポジション考え直して乗り続けることを考える・・・、お互い自転車寿命は長いに越したことはないですね・・・、行けるとこまで行きましょう!

墓参りのリベンジ 機材トラブルなし だが!



 まだ、相当寒かった今年の1月の21日、高尾山近くの墓参りに!と朝出て順調に走っていたんですが、立川の手前でパンクが発生。

 様々トラブルが重なって、お墓行は中止となったのであります。

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 そのパンク現場から、自転車担いでトボトボと知り合いのお店まで歩いて送ってもらうという体たらくなのでありました、トホホ。

 パンクもリムテープの不備からというヘマから、そしてカーボンリムという特性から硬質プラスチックのタイヤレバーを持っていったというのも良くなかった・・・、途中で折れて、使い物ならず・・・。しかし、重なるときは重なるもんだな。

 そんでもって、そのリベンジということで、今回行って参ったわけであります。

 装備十分で、出発!

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 ほぼ休みなく順調、順調でもって、八王子のコンビニで小休止。

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 今回もリベンジ兼ねているので、前回のパンク野郎と同じ車種であります。ここで休んでいると、高校生から声をかけれる。

 「ラバネロさんですか?」と、この近くには八王子の自転車部の強い高校があった、そこの学生さんだね。

 「イヤー、かつてのね、このベスト気に入っているから着ているんだけどね」

 「そうですね、今のラバネロさんは白っぽいですから・・・」

 礼儀の正しい学生さんだった。そして八十近くになってもまだお元気でビルダーとして、チーム運営から選手育成まで現役で頑張っておられる高村さんの影響力の強さを改めて感じたね、さすがだわ。

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 ということで、前回とは比べ物ならないくらい機材トラブルまったくなく往復できたんだが・・・。

 だが、だが、だが・・・。

 機材にトラブルはなかったが、今回この店主自身のトラブルが凄まじいところまで展開していったのである。

 まず目。この数年、自転車に長く乗っていると、だいたい三時間超えると両目の焦点が合わなくなって、斜視のような状態になって、非常に走りにくくなるという傾向が続いていたんだが。

 それが、眼鏡のプリズムの角度を直すことで対応していたんだが、やはり長時間乗ると、この症状が出てきたんだな。

 そのはずだったんだが、今回は乗ってすぐこの斜視的な目の状態になってしまっていた。片目でないと、青看板の字が読めなくなってしまっていた。それで続けて乗っていると目眩のような状況になることも。

 そして、その兆候とセットかも知れないのが、肩首周りの痛み。その朝になんか、寝違いのような痛みを右肩に感じていたんだが、それが原因かも知れないな。

 それと自転車のポジションだ。サドルとハンドルの格差がもう今の店主にはデカすぎるのかも知れない・・・。

 かつて、と言っても相当前だが、スペシャライズドでフィッティングのサービスかなんかがあったんだな。それに若い子が受けて、最適なポジションとして乗せてもらったのがなんとも、緩いハンドル位置だったんだ。

 普通に下ハンが握れるので、ヨッシャここから踏むか!というようなお仕事モードにならないんだよね。こんなんで気合入るのか?と聞いたんだが・・・、

 若い子曰く、これが現在のポジションで、店主のポジションは古いクソポジションなのだ、ということだった。

 まあ、クソでも何でもいいが、たしかにカーボンフレームの一般傾向がなんかヘッドチューブの位置が高くて、なんとも締まらない印象が今でもあるんだが・・・、年寄りの戯言なんだろうな。

 ということで、ちょっとどころかだいぶ、自分の自転車のポジション修正していかないといけないだろう、ということに。

 勿論、肩周りの筋肉などをほぐすというような、身体の方のケアもしていくことも忘れないようにしないとな。

 ということで、取り合えす、ステムを交換。

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 80度以上の上上げステムにしてみたんであります。

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 スゲー角度でハンドルを持ち上げてくれるわけで、この手のもので、持っている自転車数台のハンドル位置をゆっくり変えていかないといけなくなるかな?と。まあそれも仕方なしだ。

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 この車体は、そもそも極小フレームなんてヘッドチューブの位置が低い、なので、この不格好さは仕方ないかも知れないね。

 ただ、試乗した感じだと、非常に楽だ・・・。そう楽に乗ることだね。

 あと目だな。これは前傾から頭を立てることで生じる可能性も出てきたんで、今度プロムナードハンドル自転車で、体起こして、長時間乗るという実験もしておかないとね。

 実は眼科にも行ったんだが、異常なし。あの近所の名メガネ店、マイスターメガネさんが話を聞いて、メガネ内で対策を取ってくれるくらいなんだな。

 もしかし、異常はその奥かも知れない・・・つまり脳。左右の目から入ってくる映像を統一して加工しているのは脳なんで、その加工に異常が出ているかのせいもある。通常生活でも起こらないところからして、色々場合を設定して、何が原因でそうなるのか?できるところまで自分で突き止めてみることにしようかな。

旅の準備は着々と!インコ君この春出発?!



 この物不足の中で、なんとか組み上げたこの一台なのですが、こいつでもってとある青年が、この春から日本一周へと向かいます。

 1月に組み上がって、徐々に装備を整えて、小さいツーリングを繰り返しながら、本番に向かって自転車を研いで行っていますね、そうそう、その調子。

 でもって・・・、

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 こんな重装備になってきたぞ!すげーな・・・。

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 フロントにゴッツイキャリアがついたぞ、その上には、

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 フロントバッグがドカッと置いてある。その中身は見なかったが重いねえ・・・。何入れたの?

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 リアにもかなり頑丈なキャリアが付いている。パニアバッグも一つつけていた。今回のの装備で秩父周りをツーリングしてきたらしいが、リアとフロントに二個ずつパニアつけたら・・・、学生の日本一周的な物々しさになるね。重量は何キロになるんだろう?

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 そしてハイテクも装備していますね。今や当たり前のようですがね・・・。でもまあ、時に紙の地図をしっかり頭に入れて、スマホに聞くよりも、ご当地の人に尋ねるなんていうのも、旅の醍醐味だよね。それがキッカケで、お茶出してもらったり、軽食、場合によっては宿まで与えてもらったりすることもあるからね。

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 旅の過程もしっかり記録するらしいね、ゴープロというのが付いている。ブレにくい機能もあるらしく、サンプル画像見せてもらったが、ちょっと面白かったな。

 それに、もし事故にあったときも、これがまた証拠として採用されることもあるので、意識を失うような事故の場合でも、後々守ってくれるだろうね。

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 頑丈な鍵を3つ持っているし、なんと

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 GPSも載せているんだと。なので盗難されても追跡できるということだ。ハイテクだねえ・・・。

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 自走しながら各パーツの機能も確かめているということだ。基本問題はない、ということだな。

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 フロントは完全に文句はない・・・ただ、改良の余地があるとすれば、

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 スプロケの歯数ね。今は最大32Tがついているんだが、今回荷物の重さと山道の連続で、引いて歩いた道があったということだ。

 遅くても、荷物を積んだ自転車を引いて歩くんじゃなくて、ペダル回して乗れるようになりたい。たしかに効率は乗っている方がいいからね。なので・・・、

 こいつはチェーントラブルを減らすために8速用のものを取り付けているんだが、8速スプロケでデカイものは・・・、40Tがあった!なんと42Tまであった!じゃあ、それにするか?と思った矢先なんとなんと!!!46Tなんてどでかいものまで発見!早速取り寄せてみることに・・・。

 多分下駄履かせて、チェーン延長させて取り付けてみたら、なんとかなるかもね。前が最小で34Tなんで、ギア比は1を切って0.74なんて激軽ギア比が実現します。

 これなら相当の荷物を積んでも降りずに踏み続けられるんじゃない?

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 ヨッシャ!本番まで、ちょこちょこ踏んで、自転車と装備点検を繰り返しながら、最良に選択した装備を持って旅に出ましょうね。

 後一月ちょっとで出発かな?そろそろ春っぽくなってきたな、その分花粉も辛いがな・・・。

クロスバイクをグラベルにだって・・・高校生が・・・



 もともとはメリダのクロスバイクだったんだそうだ。そいつに手を入れながら、グラベルの車体にしていきたいんだと。

 高校生がそう思って、ちょこまかやり始めたようだね。結構進んできたらしいぞ。

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 驚いたのがカーボンホイールを入れている。多分お年玉でも相当貯めたんだろうなあ、なんとか嵌めているぞ。

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 うん、なんとか入れていはいるが、やはり高校生、アチコチにポケらしきものはなくはない。

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 なんかこのリアホイールセンター出てないね・・・。若干だが右によっているよね、多分エンド幅のズレをスペーサーで埋めようとしたんだが、そこれがうまく行っていないらしいな。

 まあ、いい、まだ高校生だゆっくりやっていけばいいだろう。別に命に関わるところでもなさそうだしね。

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 で、今回の目玉改造は、ここ、クランクなのだ!長いシャフトのBBに、クロスバイクでありがちなトリプルクランクが付いていたんだが、そいつを外して、シングルのクランクに取り替えてくれないか?という依頼ね。

 二枚ぐらい残しておいてもいいんじゃない?

 なんて提案しても、これ・・・グラベルにできる限り近づけたいんで・・・と。シマノのグラベルには前二枚もあるが、典型的なイメージはなんと言っても、スラム系の前一枚なんだろうな。

 そういうことで、クランクを探して、一枚、シングルギアにして、短いBBに交換して、そのシングルクランクを取り付けたのがこれなのであります。

 そして・・・
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 シングルにしたんで、よりワイドレシオのスプロケにしてもいいんだが、まあ、今回はクランク交換という、自分ではできないところを手伝って、一旦戻すことに。

 でかくしたらでかくしただけ、ディレーラーに下駄はかさないとダメだろうが、まあその時が来たら、また相談に乗ってやろうか・・・。

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 そしてフロントディレーラーは外します。前一枚・・・。

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 左のSTIはもうシフトの機能を捨てて、ブレーキレバーと化した。ちょっともったいないが、かと言って右と揃った形のブレーキレバーもないんで、しょうがないね。

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 ワイヤーのアウターはそのままにしておいたんで、自分で外しなさい。できるだけ、自分でできることは自分でやったほうがいいからな。

 まあ、バーテープ外して、アウターこじって外して、またバーテープ巻けばいいってだけだよ。

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 右のSTIはそのままシフターとブレーキレバーを兼用してもらう。まずはこの辺で、許してやるか?

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 まあ、細かいとこいえばきりないが、全体としてよく組めていると言っていいんじゃない?やはりクロスバイクはロード風にするよりもグラベルっぽくしてやるほうが、似合うよね、機能的にも、外見的にもね。

 ヘッドや、BB周りなど特殊工具のオンパレードが必要な所は、やはり高校生一人でやるには難しいだろう。なので、その辺は持っておいでなさい。

 先日もカーボンフォークのコラム切ってやったことがあった。

 何も教えなくても、こんなことまでやらかすんだから、将来引っ掻き回されそうだね、ヨーシ!それでいけ。

 金貯めて、色々画策して、予算決めて決行して、また次を画策する。決して大人買いならぬ、大人改造にはできなくとも、その時間は大切だぞ!色んな意味でね・・・。

 なので、また何やら持ってきそうだが、店の門は開けておこうと思う、まあできれば好きにやって来て勝手にやってくれれば楽なんだが、それができるようになるまで、突き放しながら、ちょっと手取り足取り・・・かな?

定年後の読書三昧と東北ぐらしのために・・・



 キャノンデールですね、アルミフレームの雄ですな。

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 H500というと、25年前後前のもんですね、クロスバイクかな・・・。

 こいつを今の生活に合わせて改造して、あと不具合など一新してほしいというご依頼を受けました。

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 まず大きなカゴをつけて欲しいというご依頼。新聞屋さんくらいのでかいやつね。なんでですか?

 退職してから、図書館通い、多くの本をいっぺんに運びたいんで、デカイカゴつけて欲しいということでした。

 なるほど、読書三昧ね・・・羨ましい。いま店主の隠れた望みといえば、海外のホテルに二週間ほど閉じ込められることね。

 自転車とローラー台は持っていこう、後は好きな本をドカっと持ち込んで、それしかできない状況になりたい・・・ですね。

 家と店にいると、ちょっと読んでは、仕事して、呼び出されて、何かを繰り返して、中々ゆっくり読めないんですね。まあ仕方ないか、それでも読めるだけでもありがたいと思わないとね。

 あと・・・、日本語はほぼ不自由なく読める・・・、これが別の言葉を覚えたら、読める本が増える・・・なんて・アタリマエのことを考えるようになってきている。

 英語・・・これも読めなくはないが・・・読みたくはない・・・。でも、かんたんなテキストから読み進めていくことで、いずれは辞書無しで新聞雑誌、そしてちょっとした専門書なんて読めるようにならないかな?なんて、今更考えたり。英語が読めればほぼすべての書が英翻訳で読めるでしょう。

 後は同じ漢字圏なんで、中国語何かを読めるようになったら、これまたどかっと読める本が増えるよね。

 かなりニッチな日中文化に関わる文献が読めるだろうなあ・・・。いま子狸も日々漢字の勉強しているんだが、この字体は子供の頃から積み重ねないと、アルファベットをとその組み合わせだけ覚えればいい英語などとはその難易度が全く異なりますな。

 それがもうできているという土台があるのに、これ以上何もしないというのももったいない・・・。

 なんてことまで考える、60前の店主なのである。60の手習いなんて言葉があるから、遅くはないのかも知れませんな。

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 そして荷台をつけてほしいということです。これもスポーツ車なんで、その手の荷台を取り付けます。

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 しかしなんで荷台を取り付けるんでしょうかね?その答えが、東北移住だそうです。介護の必要な親御さんが、岩手県にいるので、そちらの方に居を移すということだそうです。

 そうなると地方ということで、自転車が大いに活躍するだろうと、目をキラキラさせています。たしかに、信号の量は地方は少ない・・・、陽気が良ければ、地方で自転車は無敵だよね・・・。なるほど、介護と読書とサイクリング三昧ということですね・・・。

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 年齢も有りますし、地方へ行ったら上り下りは当たり前、この国は山国ですからね、山国。なので、今流行りの一枚はやめにして、三枚フルに使えるようにしておきましょう、ギアの保険ということでね。

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 品薄のチェーンも変えて、スプロケも変えて、絶好調にしておきます、これで走りは問題なしですよ。

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 当然ワイヤーはすべて交換しているので、シフターとディレーラーの間に摩擦は最小です。しっかり働きます。

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 タイヤも前後交換して、もうフルメンテに近い状態で、地方に持っていくことになりますね。

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 読書のための本を運ぶ、という実用にも耐え。地方の山道も克服できる機能をもって、もともと頑丈な車体だろうから、退職後の生活では欠かせないものになるんじゃないかな?と思います。

 そして、それで動いている内に、体を動かすという副作用も効いてきて、健康にもなるんじゃないか?なんて思います。

 しかし、高齢社会というのは、退職後も自分の親の介護をし続けるということも起こりうる、ということなんですね。公的、共的援助も受けながら、読書とサイクリングも楽しんでほしいと思います。

 そんなに癖のある車体ではないので、通常のメンテをしてやりながら、長持ちさせてくださいな。多分最適な一台なんじゃないかな?

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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