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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2022年04月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

4月も終わり 一年の三分の一の終了 そしてイベントだ!



 ね、だから言ったでしょ?年が明けたら、なんのかんのと花見がすぐ来て、寒さと暖かさが交差したかと思うと、初夏が来てしまうとね。

 本日で、4月も終了です。一年の1/3が終了してしまったということです、だから今年が過ぎ去っていくのもあっという間なんでありましょうな。

 その5月の1日、日曜日、久々のイベントをやります。

 動的、静的パフォーマンスが四組ほど組み合わされます。毎回驚きのある、ヒロユキイベントですが、今回も仕掛け満載のようです。

 是非、冷やかしにおいでください。

 そして、店主は狸飯を仕込み中。

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 三枚肉を薄味と香り付けして煮込んだもの。

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 そしてゆで卵を仕込みつつ、

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 厚揚げにも味と香りを染み込ませています。

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 これらが一つの鍋の中で、整えられていきます。今はまだ色が薄いですが、これがその内飴色になっていく。

 そしてタレが煮詰められて、最後はソースとして・・・、さてどんな丼ぶりになりましょうか?今夜な寝ずの仕込みとなりそうです!

 ということで、5月1日、是非お遊びください!

 お待ち申し上げております!

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そんだけかけますか?! 思い入れなしなのに?



 相当ボロボロの実用自転車だったんだが、それをかなり手間かけて直してほしいというご依頼を受けた。

 まあ、よくある以来なのではあるが。でも準雨ざらし状態で、アチコチボロボロ、直せといえば、やりますし、外せればなんとかなるもんなので、いかようにも・・・なんだが、本当そこまでやってもよろしいんでしょうか?

 もしかして、思い入れのある自転車なんですか?

 いえ、ちっとも・・・。

 誰かの遺品とかじゃ?

 いえ、全く・・・。

 と答えはとてもドライなんだが、捨てるのももったいないし悔しいので、なんとかしっかり乗れるようにしたい、ということなので、了解したわけであります。

 でも、思い入れの全く無い自転車に、よくそこまでと思ったもんだが、こういうこともあるんだね。

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 スポーク一本一本が錆びていたんだが、流石に後輪は交換いたしました。

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 サドルも交換です、よくあるやつにね。

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ブレーキシューの交換もしましたよ。

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 グリップの交換と、ブレーキレバーも頑丈なものに交換しましたわ。こんなちょっとしたものだって、交換してやると、なんか外堀からしまっていく感じですよ。

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 後は前後にデカイカゴをつけて欲しい、ということだった。これ相当大きいね。

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 前もデカイねえ・・・、この自転車は前輪と後輪とでは大きさが違う、前輪が小さいという意味ではファニーバイクでありますな。

 なので、かなりデカイカゴも取付可能ですね。

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 下からは曲線の下支えで固定しています。これでそこそこの重いものだって、乗せられるようになりました。

 その他基幹部、BBのグリス重点と締め込み、チェーン周りなども交換と調整で整えて、かなり力をかけて乗っても、隙きのない一台として再生いたしました。

 アチコチの自転車店から、もうこれは直らない、買い替えたほうがいいという連呼があったのは想像にかたくない。イエイエ、パーツなんて外せさえすれば、後はどうにでもなるもんなんだが・・・。

 そういう自転車学校とかやったら学生来るかな?

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 直らないどころか?もしかして、走りの内容は新車の頃よりもいいかも知れないよ。交換したパーツはそこそこのもんだしね。

 しかし、肩に力も入れず、大して思い入れのない自転車にもこれだけ手間を掛けて、再生を支持してくれるお客さん、有り難いといえば有り難いが、経済は決して貨幣という単純なスケールによる合理性によってのみ、動いているのではないな?ということを教えてもらえます。

 なんでそこまでして?なんてことに理由などいらないのかも知れませんわね。

ひっさ久さの狸市イベント プロデューサーヒロユキ



 二年前といえば、コロナ真っ最中、2月頃は中国あたりが大変と聞いているなんか流行病があるそうな・・・、加らさん月は小中学校が一斉休校なんてことに!エエ?何それ?!そんなに大変なの?

 ということで、流行病だけでなく、物不足なども同時多発、志村けんの死を持って一気に緊急モードに陥り、岡江久美子の死がその追い打ちをかけ、4月、5月はもう何とかしないと!!!

 とばかり、今日の狸市の原型があれよあれよという具合に成り立ったのでありました。

 その年の8月頃はまだ緩かったので、三密避けてのイベントを当店野音でやり始めたんでした。なんといっても外だったんで、換気を良くして、人まばらにイベントをやり始めた。

 この外であることの解放感が、コロナ後であっても、続けようということにも。

 そして秋から緊急事態宣言、途中戻るがまた年明け、2020年の殆どがその秋まで、緊急事態宣言下でありましたな。

 なので、ろくなイベントも出来ず、店の外観はあれど、その準備等も出来たが、十分にそれを活かした営業というものができなかった・・・2020年。

 そして年明けて2021年。オミクロンという感染力の強いコロナに変身しながらも、デルタの重篤化とは異なることから、前年ほどの警戒感は見られず、今少し落ち着いた?または、ウクライナに情報取られた?かどうかは知らんが、二年ぶりに制限のない大型連休ということらしい。

 そこ度、数年ぶりに・・・、当店野音にて、ちょっとしたライブを絡めた、イベントを行うことにいたしました。

 5月1日、三時からということです。出演は・・・基本お楽しみで。

 五百円チャージとワンドリンク、そして気に入っていただければ投げ銭という、敷居の低いやり方で行いますので。

 ご興味ご関心のある方、御用とお急ぎでない方は、是非おいでください。

 当日、店主からは、ルーロー飯を作ろうと思います、豚の三枚肉(五華肉)と厚揚げ、煮卵の三点ご飯を提供予定です!是非おいでください。緩ーくお待ちしています。

 久々のイベントですよ!

知の巨人・・・とは



 総合的視点から「知の巨人」を定義することではありません。

 ちょっと、というか大分違和感のあることがある。この4月30日で、あの「田中角栄研究」等の著作で有名だった立花隆の一周忌ということだそうだ。

 亡くなった当初もそうだったが、一周忌を迎える今日でも立花隆を「知の巨人」と形容しているんだが、立花氏が「知の巨人」と形容されることにちょっとした違和感を感じるのは店主だけだろうか?

 たしかに知的好奇心の強いジャーナリストであったとは思う。色んなジャンルに及ぶ中で、特に彼のまとめた「サル学の現在」という分厚い本には相当助けられた思い出はあった。ちょっと前まで京大総長だった山際寿一を知ったのもこの本だった。

 人文系の話をするのに、隣接生物である猿人類との比較は大分役立つんだが、非常に網羅的な本となっていた・・・。

 後は、宇宙だとか、臨死体験ものなど、最先端に近いところを集めてはそれを彼なりに解説、紹介していくという意味でも知的分野に対するジャーナリストではあると思う。

 ただ、それを持って「知の巨人」と形容することに関しては、やはり違和感があると同時に、立花氏を「知の巨人」と持ち上げざるをない現状の知的水準というものが、かつてと比べて大分劣化してしまったんじゃないか?と思うのも店主だけなのだろうか?

 まあ、嫌味も込めての教養主義というものはかつてはもっと分厚かった・・・ように思えてならないんだがな。

 では、誰が知の巨人なんだ?と思われるかも知れませんな?

 最近、店主がそう思われる方が静かに鬼籍に入られたようだ。

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 その名を見田宗介。肩書は社会学者ということだが、それには収まらない膨大な知的質量を持つ学者だったとおもわれます。

 決して派手ではないが・・・ある意味地味、行く所にいったら大御所なんだが、こういう方が学問の守り神として、要所を締めていてくれていたという安心感があったんだが、その喪失感たるや。

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 この見田さんはペンネームを持っていた。それがこの、真木悠介。著作の種類を分けていたんんだろうと思うが、これがまあ、学生時代の店主に突き刺さった内容なのであります。

 暫くこの人に付いていけば、間違いはないだろう・・・、もしかして人間解放が名実ともに実現するのではないか?と強烈に思ったものだった。

 今回書架から探せなかった名著があるんだが、タイトルは「宮沢賢治」岩波現代文庫、今でも入手可能であると思います。いわゆる「雨ニモマケズ」的なイメージの強かった宮沢賢治像を一転させた研究でありました。研究というものはかくあるものなのか、と内容だけではなく、研究というものの形式をも学べたように思えた一冊でありました。

 こういう第一線の研究をするものを知の巨人というのではないか?と思う。

 立花氏は知的好奇心の強いジャーナリストではあったが、それは地から研究してきた内容のその成果の上澄みをすくい取って世に問うという活動をしていたのであって、自らが知の源泉であったわけではないのではないか?

 まあ、そんな店主の定義などどうでもいいか・・・。生き続けるということは、人の老いと死に立ち会うことなのだ、と最近そう思うようになってきた。

 60近く生きていると、各所で業績を上げてきた方々が老い、そして歯が抜けるように亡くなっていく、本当に多くの方々が亡くなっていったと思う。

 店主の生まれた1964年の10月27日には、すべての人が生きていたのに・・・。

工具を作る 細工付き六角レンチ



 ちょいと特殊なホイールを預かった。どこが特殊かというと、着脱に特殊工具を使うという意味での特殊なホイールということね。

 これは、貴重なホイールの盗難防止という意味だと思いますね。高級自転車は各パーツがそれぞれ貴重だったりするので、革サドルだけの盗難とか、ホイールだけの盗難とかいうことも起こりえます。

 車体全体の固定物に固定しても、サドルなんかは六角レンチ一本でほぼ簡単に抜けてしまいます。またホイールなんかも、クイックレバーだったりすると工具無しで着脱が出来てしまいます。

 ある種盲点ですね、止めてあった自転車に戻ったら、前後ホイールがなかった・・・なんてことだって、ホイールが高価だったり、珍しいサイズだったりしたら起こりえますねえ、ということで、思い当たる方は対策!対策!なのであります。

 さて、特殊ホイールの着脱のため特殊工具を作らないといけません、まあスペアなんだが・・・。そのための基体となるのが冒頭の六角棒。こいつを使って作っていくんだが・・・。

 まずそのホイールの特殊部分を見てもらいましょう。

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 5ミリのレンチを使うんだが、このボルトの中心を見ると、ザグリの中に細い棒状のものが一本突き出ていますね。

 斜め上のボルトと比較するとわかりますが、このザグリの中の棒状のものが通常の六角レンチが入らないようになっているわけであります。通常の六角レンチで外れないところが、こいつの特殊である理由なんですね。

 なので、こいつに対応させるには、この棒状を逃すための加工をしないと使えない、つまり外れない、ということになるわけであります。

 では始めましょう。

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 最近お気に入りのこのドリルの刃を使います。これはいいぞ!

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 月光ドリルといいます、少しお高いが、もう作業効率がほぼ確実に上がりますから、おススメだね。もちろん店主共の取り扱う金属レベルではということなんだがね。

 先の六角棒と、このドリルを旋盤に設置します。

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 ただ、さすがの月光も、工具に使う鋼材は硬いと見えた・・・、そこで!

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 先端部分を炙って、焼きなましにします。そうすると柔らかくなるはず。

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 ホレ!月光ドリルが入っていく、いいぞ!

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 ハイ、これで例の棒の逃し穴が出来たぞ。後はまた炙ってだ・・・、

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 そして、トリャ!とばかり、

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 ひん曲げて、簡易六角レンチに変身させる。完成だ・・・。

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 先の特殊ボルトに差し込んで、回してみる・・・、回った・・・。動作確認終了!

 ということで、あと数本作っておくかな?欲を言えば、もう少し長い六角棒が欲しいね、どうでもいい時にはいくらでもあるんだが、探すとなるとなかなか見つからない・・・、そういうもんかな?

タコさんウインナー号の親戚 無印号のメンテ



 トップチューブしかない(ダウンチューブしかないとも言える)この独特なスタイルは、当店所有のタコさんウィンナー号と親戚関係にあると言える。

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 ホイールのインチが違うだけかな。これもあの2011年東日本大震災の時、雌狸が近所のお母さんたちと一緒に自家塗装していた車体なのであります。

 しかしてその正体はというと、無印良品の自転車ということだ。

 この自転車を持ち込んで、予算抑えめで、メンテしてほしいということで、持ってこられたんだが。

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 機能面に関して、基本的なメンテということで、チェーン交換や、シフト周りの調整なんかをしたわけだ。

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 ワイヤー類の交換もね、まあいつものことなんだが。何な持ってこられたご夫婦が面白い。

 この自転車どこまでやりますか?という問いに、出来る限り抑えて、乗れるように・・・してほしいということだったんだが。いつものように、これちゃんとメンテして、機能上げてやると、立川だっていけますよ!

 という展開に持っていったんだが、奥様からケラケラ笑われて一蹴。ただご主人は、それも面白いねえ・・・という感じ。そうなると、話はつながるわけで、そこからあることないこと、八王子まで行きましょうよ!なんて話だけは大いに飛び跳ねていった。

 その中で、再塗装の話になった。何やらどこかの自転車屋でこの自転車塗装してもらったそうなのだ。

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 いい具合に禿げている状態なんだが、これを少し奥様の方は気にしているらしい。当店特有の自家塗装したらどうですか?なんて提案もしてみたんだが。

 日頃の足ということなんで、長い時間塗ってられないということだった。なんか雰囲気的には手仕事の人かな?と思って聞いてみると、

 カバンを作る方という。ダンボールの荷物を結束する強いプラスチックのバンドがあるんだが、荒れを使って織るようにして作るんだそうだ。

 写真見せてもらったんだが、相当いいもんだね。もしかしたら、自転車に取り付けたらおしゃれかも・・・なんて思ったりもしたんだが。

 それをどこかに卸して、その銭で、犬のボランティア活動に使っているんだそうだ、猫じゃなくてね、犬なんだって。

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 そうだ、ブレーキシューも交換したんだ・・・。

 ということで、ほぼ最低限のメンテということで完成したわけだ。

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 色は郵便局で、形はこう見るとちょっと洒落ているね。使い方によっては、これはかっこよくなるだろうなあ・・・。

 ただ今回は、ここまでで終わるだろうなあ、とは思うんだが・・・、それだけではない感じもする。

 これは不思議な感覚なんだが、このご夫婦とは今後もなんとか絡んでいくきっかけがあるんじゃないか?という気がするんですね。

 自転車渡してハイ終わり、ではない何かですね。

 その手作りバッグと自転車とのコラボなんかも持ちかけてみようかな?そんなこんなのやり取りから、その奥様が立川まで自転車で行くなんてことが起こらないとも限らない。

 それぞれの持っているものを合わせること、人的、物的、情報的交換を促すこと、そして自転車を通じて人生が好転していくこと・・・、こんなことの実現が当店の意味であるとすると、これからどうなるか?わからないからな。

コラム掘り ステムを下げるため・・・


 
 ポジションが変わった、走り込んでいると時々刻々ポジションが変わるということはあるもので、このハンドルステムのポジションを20ミリほど下げられないか?という相談を受けたんだが。

 これはもうこれ以上入らない。ステムが長いのではない。どうもフォークのコラム内が下に行くほど狭くなっており、それでこれ以上22.2のステムが下がらない、とい事になっているらしい。

 アヘッド用のフォークコラムではこういうことはよく見られる。用途からコラム内にステムは入らないので、コラム内の仕上げがほぼなかったり、強度をますためにバテッド形式で、コラムが内側に分厚くなる分、内径が狭まるというということはあるんだが、このフォークはスレッド・スレッドレス共用なんで、ちゃんとコラム内の22.2が確保されているかと思っていたんだが。

 そうなると選択肢は2つ。ステムを下げる分、ステム自体の余分を切り取るという選択肢。もう一つは、フォークコラム内の内径を22.2ミリに揃えるという、この2つの方法だろうな。

 ただ前者は楽に出来るが、切ってしまったものは元には戻らない。仮にポジションを高くしたいという時が来た場合、それが希望通りの高さにできなくなるということが考えられます。

 さらにもう一つ、見ればわかるが長さが半端でないステム。160ミリなんてほぼ売ってないですね。となると、高さが欲しくなって、希望の高さに出来なくなった際、新たに購入することが大変、または不可能、という事態になるでしょう。

 なれば、内径を22.2ミリに整えるというのがいいに決まっていますが。その施工が非常に大変、手間がかかるということが有ります。
 
 さて・・・も何もなく、前者でやるしかないですね。この珍しい160ミリのステムを無段階で上下してポジションを探す、それが出来ることが最良であるわけです。ならやるか・・・。

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 このメッキ系のフォークをはすします。緩やかに下に行くほど分厚くなっているようでありますな。

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 いつまで眺めていても仕方がありませんので、施工へと。フォークを万力に設置して、

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 これ内径を無段階で削ることの出来る、アジャスタブルリーマーという工具なんですが、こいつを使って、少しずつリーマーの刃を広げながら、地道に内径を削っていくということをやっていきます。

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 切削オイルをしまして、これで内径を何周か回していくと最初は硬かった回転が、徐々にゆるくなっていく。カラーンと回るようになったら、抜き出して、切子をエアで飛ばして、また少し刃を広げて、オイルをしませてから、また回して・・・これを何度も繰り返します。

 この地道さに耐えられなくなると、つい刃を広げる分をでかくしてしまいがちですが、そうなると最悪コラム内にリーマーが入らなくなったり、一回点はしてもそれ以後ウンともスンとも動かなくなるなんてことになりえます。

 なので、少しずつ、少しずつこれを繰り返すしかない。

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 リーマー自身も元の大きさが違うものが何本かあるので、今回は二本使い分けて、なんとか穴掘りは終了。22.2のステムが下まで入った時はちょっと小躍りしたくなる気分でありました。

 ただ、やはりこの手の作業は道具も消耗するらしく・・・、

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 わかるかな?縦に置かれている刃物に割れが入っている・・・。一定以上やるとこういうことも起きてしまう。

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 一本取り出すと、欠けているのがわかりますね。こうしたものがバラで売ってくれればいいんですが、そうとも行かないとなると、丸々とっかえ・・・、この手の刃ものは安くはありませんな。

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 ハイ、根本まで入るようになりました。一見落着です。

 で、この一台は、当ブログでも有名な車体のひとつですね。

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 キャノンデールのアルミフレーム、ちょっとした年代もんなんですね。

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 まだCADとか言われていなかった時代のものかな?

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 後三角を小さくして剛性稼ごうとしたのかな?という形状。古めのキャノンデールでは、マウンテンもだったかな?こうしたものが有りましたね。

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 そいつに、寄せ集め、メーカーバラバラのパーツで組み付けた、当店理想の一台ですね。

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 手組みのカーボンホイール、チューブラーです・・・。

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 ハイ、クロモリのような典型的なクラシック車体ではなく、アルミのクラシック車というちょっと珍しいカテゴリーかも知れませんね。

 基本シルバーパーツがお好きな方なので、寄せ集めで、仕様のわからない一台として仕上がっています。これは当店が支えない限り、存在しえません。焚き付けて、やらかしたのは当店ですから。

 ですから、トコトンやれることはやってまいりますぞ!

還暦日本一周 ちょいとサポートしてみます マイスターメガネさん!



 還暦で、フルタイムで働きながら日本一周って一体どうやるの?ということなんだが、とにかく始めてしまい、行くところまでいっては戻り仕事して、またそこまで戻って走る・・・これをくり返すらしい。

 県庁を通ることを一つの目標としているようですね。

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 選んだ車種が、ジャイアントエスケイプ、最も売れている自転車で、仕様に心配はないでしょうね。ちょっと驚いたのが・・・、

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 すでにドロップ仕様なんですね、改造していないんでデフォルトでこの車種があるんですね。

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 ツーリングに使う場合には、好みもあるが、より幅の広いものでもいいかも知れないな。

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 エイドブレーキが付いていますね。もう還暦なんで、姿勢を楽にして乗る、ありでしょう。

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 今回はホイールの調子がおかしいということで、持ってこられました。殊にリアホイール、どうも段差でやったらしい・・・、振れが出ているから見てほしいということです。

 確認してみると・・・、

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 スポーク折れでしたね。そこから横振れ、縦振れが出ていたわけなんで、張り直してバランスを取ります。

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 よく売れている車種でしょうから、コストパフォーマンスは優れていると思いますが、難を言えばホイールがちょいと問題あり・・・かもしれませんね。ちょっとバランスが悪い・・・、これを直すのにちょいとかかりましたが、まあ、なんとかね。

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 タイヤチューブを戻す際、襟巻を取り付けておいた、これだけでも変なトラブルは避けられますんでね。

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 前二枚ですね、山国日本を行くなら二枚のほうがいいでしょうな。

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 リア8枚ですか、チェーンも頑丈で、トラブルが起きても復帰も簡単なんで、8速はおすすめですね。

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 前後ショートVブレーキですね、制動には申し分なしです。

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 ワー、座布団のような分厚いサドルですね。どちらかというと痩せている方なんで、硬いサドルは応えるのかな?と思ったりね。

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 これに荷物を積んで、分散型日本一周ということです。

 しかして、その実態は・・・。

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 柳沢の名店、眼鏡に関しては、日本で五本に入る!と店主が勝手に信じているご近所のマイスターメガネさんの、店主さんなのであります。

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 やる時はここまでやるんで、すごいねえ・・・学生みたい・・・。

 そして今も時間を見つけては、県庁訪問絶賛励行中!

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 こんな感じで、もう還暦とは思えない、若いねえ・・・。

 ということで、当店も陰ながらのサポートをさせていただいています!

 そして、メガネのことなら、当店近くのマイスター眼鏡さんへ!検眼だけでもその凄さがわかります!

 この連休も次の県庁向けて出発するのかな?

電動改造快走車化 その後



 これが持ち込まれた時どうしようか?というくらい重かった。リアホイールに電動機能があって、走っている時にはいいかもしれないが、アシストが切れたら、まあ重いのなんのって・・・。

 これは今の電動自転車の宿命のようなもんですね。走っている時はいいんだが、一度止まると、それを駅の何処かにどう置くか?なんて時になると、もうバイク並みの重量・・・とさえ思えるだろうね・・・。

 そんな電動アシスト車引退後をすべて剥ぎ取って、軽くしたんだわね。

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 かつては、ここに電池とそれを支えるユニットが鎮座していたんだが、そいつを外して、ガラガラにした。

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 リアホイールにこれまた重い電動のシステムが入っていた。筋トレに使えるほどの重さのホイールだったが、そいつをノーマルに変えただけで、重量が嘘!というくらい軽くなったよ。

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 シフターがどうも重かったらしく、スロットル式を親指シフト系に交換した。ちょっとした高齢者のこうした要求は、自転車寿命を伸ばすためには重要なことなのだ!と思う。

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 かかりにくいという、馬蹄上の鍵、こいつを新しい軽く回るタイプのものに交換した。細かい仕様に気をつけるというのも、ちょっとした高齢者自転車にとっては大変大事なことかと。

 こちらがなんでこんなことも出来ないの?なんてことが大変だと、共感する形式が必要ですね。今は不思議でも、その内ちょっとしたら、高齢を地で行く歳になるんです、この店主だって、ツイそこなんですよ。

 そう、若い方にも一言申し上げたい。生老病死の四苦八苦の四苦ですね、仏教系の文化なら聞き慣れて入ると思いますが、この店主、生病死についてはそれなりに予感していたんですが、老については完全に落としていた・・・。

 三年半前、店主の父が結核で入院したし以降、思い知らせれているのが、老なんで有ります。

 人間、病死に至らぬのが仮に幸福だとしても、その先には老が待っている。この老がどんなものか?身体感覚をもって想像できるなら、してみることでしょう、それが出来ない、出来にくい。

 まあ、だから何?という問があるとしたら、弱者への眼差しがいつなんどきも重要だ、ということ。盛の最中には思いもよらぬことかも知れないが、それは必ず来るよということ。そうであるとすれば盛の最中から弱に関する眼差しを決して忘れてはいけない・・・ということかと思う。

 老=弱とは簡単には言えないかもしれないが、どう転んでも生き続けることによって、だれでも弱にはなり得ることを念頭に、盛の内からのご配慮をお忘れなく・・・といことね。

 政策につても同じ。弱者に配慮しない政策など政策ではない、ということ。そんなもの政策の名に値しないということだ。人類は助け合いがあっての生存戦略の中で生き続けてきたのだ!

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 加工して作って短いクランク。サドルを低く知るならクランクも短くする。その短さをギアでカバーすれば、自演車寿命は伸びるでしょう。

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 飼い猫の箱を載せられる後ろカゴ。これで病院に連れて行くんだと。

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 自転車一台を作ることは、慣れれば誰でも出来る。ただ、その人の体型や用途やその他に合わせて作るとなると、これは大変だ・・・。

 こちらもそれなりのノウハウを持っていると思っても、人と生活や人生はそれよりもっと多様なんだよね、その多様性に合わせる自転車というのは星の数ほどある・・・といことで、それをやり甲斐とすれば、人生は長くはないね。

 自転車だけでなく、すべては深い!その深さからすれば、人生は短し・・・なんだろう・・・な。

両足スタンドをつける 下駄を履かす



 エレクトラサイクルというと・・・、かつてママ狸んを始めた際、雌狸が北陸から探してきたメーカーだったと思う。ビーチクルーザー系が強かったが、それに引きずられてか、ちょっと面白いものをもっていた業者が扱っていたと記憶している。

 電話向こうで、北陸訛のある方が対応してくれた、ちょっと懐かしいね。

 そんなこんなでエクストラサイクルがやって来たんだが・・・、

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 ボッシュ・・・?ボッシュといえば日本では工具で有名なんだが、実は欧州ではEバイク=欧州式電動自転車の主力メーカーなのだ。

 五年ほど前に台湾にいった際、そこで初めて欧州でのEバイクの普及に驚かされ、かつ日本が市場としてほとんど相手にされていないことにも二重のショックを受けた事があった。

 なんで自転車のショーなのに、バイク・・・?のフレーム・・・?があるんだ?とポカンとしていたんだが、それが電動自転車のフレームということを知るのに少し時間がかかった。なぜって、どう見ても自転車には見えない、ダウンヒルの自転車よりもゴッツイそれが、Eバイクという代物で、しかも欧州で大流行りということを知らされたわけだ。

 日本では子育て自転車として発展してきた電動自転車だが、あまりにも使い方の違いに、欧州の電動自転車がこの国に入ってくる余地が殆ど無いということだったんだろうな。第三のカテゴリーとして、Eバイクをこの国に定着させようと努力している人たちがいることは知っているが。

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 このボッシュだが、多分相当いい感じがしますね、流石に台数捌いているだけあって、ものとしての安定感があるのと、モーターと実走との絡みが自然で相当いいね。

 という電動自転車なんだが・・・。

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 子育て仕様として使われているんだが、真ん中の下をご覧あれ。

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 これを両足・・・スタンドと言うにはちょっと安定感が低いと言わざるをえないね。当然使用しているお母さんもこれを正真正銘の両足スタンドに変えたいということでもってこられたわけだ。

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そう、この入り組んだ後輪周りに両足スタンドをつけてほしいということなんだな。

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 ということで、取り付けました・・・。ただもちろんポン付けは出来ません。

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 まずクイックレバー式の形式をやめて、中空シャフトを抜いて、ナット式のシャフトに変えて、ここに両足スタンドを共締めしていくんだが。
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 両側ともに、ナットでしっかり止めるわけなんだが、押し付けられるフレームの形状に合わせて、スタンドのプレートも加工しないといけません、時に削ったり、曲げたり、オフセットさせたりと・・・。

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 両足スタンドのプレートが来ることで、例えば泥除けのダボが隠されてしまうと、このように、別の所にアダプターなんか使ってなんとか取り付ける。「両足スタンドにしたんで、泥除け外させてもらいました」というわけにはいかないんでね。

 そして、個別的な問題が発生するのは常で・・・、今回はディレーラー問題ね。

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 ディレーラーの付いている場合は、このような迂回していくれるタイプの両足スタンドを選択するんだが、ものによっては、その迂回が足りないこともままあるわけだ。

 そういう際に、そこを補うためには、

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 このようにハンガーとディレーラー本体に、下駄をかまして逃すという手もありだということね。この下駄にも、一般下駄から、朴歯(高下駄)まであるように、この下駄にも長さがいくつかあるんだな。

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 両足スタンドを取り付けたが、このもとからのスタンドも取り付けたままにしておく。簡易どめに使用すればいいだろうということで。

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 両足スタンドが付いたからといって、過信は禁物です。子供を載せたままで車体から遠く離れるようなことはしないことですね。赤ん坊だって、体感使って本気でイヤイヤすれば、このくらいの自転車倒してしまうことだって有りえますんでね。

 海外もののこの手には両足スタンドというのがほとんど見当たらない、もしかして欧米の自転車には両足スタンドがないのかも知れないね。実用よりもスポーツ系主体で発展してくるとそうなるのかな?

 円安に物不足といい条件は中々ありませんが、今後外から来た自転車、来る自転車の両足スタンドへの潜在需要はそこそこあるかな?なんてね。

5ミリでも縮めて欲しい・・・完組だろう・・・その2  忍者屋敷のような仕掛け自転車



 昨日、5ミリ縮めた完組アルテグラホイールを取り付ける自転車は実に、アチコチ仕掛けだらけの忍者屋敷のような自転車なのであります。

 この持ち主の方が、まあスーパーぶっ飛び発想を持ち、かつそれをなんとか実現してしまう技を併せ持つ方なのであります。本ブログでも、その手の発想に沿うような施工を何度もご依頼いただいたり、アドバイス等いただいている方でも有ります。

 これもまあ、寄せ集め・・・しかも選んだパーツの寄せ集めですから、まあ面白い。

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 アルミトリプルクランクが付いていますが、これはもう77デュラエースでしょうね、もう今となってはオクタリンク仕様の一回限りの幻になりつつあるクランクでしょう。

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 これも同じく77デュラエースのトリプル用のフロントメカでありますね。この頃は、最高レベルのコンポにもトリプルがあったんですね、そう、当てられたカンパにもトリプルがあった時代です・・・。

 しかし、プロレースにおけるトリプルクランクの使用は・・・、確かジロデイタリアの超激坂レースでほんの数回しかなかったはず。ジロの激坂はまあ、コースレイアウトとしては結構有名でしょう。選手が渡されたコースを見て、スキー場を回るツアーか?と皮肉ったことがあったとか。

 今は素人の使用するものとプロのものとは値段差がすごいようですが、当時は最高コンポにも素人使用を念頭にしていたんでしょうかね?特に日本では・・・。

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 で、リアメカをカンパ仕様という、シマニョーロだな、やりそうだわ・・・。確かに店主の自転車もほぼ手元はエルゴだな、シマノ系は暫く使っていない。

 なわけで、こいつも・・・、

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 ベローチェのエルゴが付いている、ではシフトは完璧か?というと

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 スプロケがサードパーティのトーケンだったかな?純正ではない・・・ということなんで、シフト調整は妥協の連続なのであります。

 シフトアップに合わせないと基本いけませんが、どこまで人為的にシフトダウンさせて、どこまでシフトアップのタイムラグを許すか?という綱渡りだな。まあ、瞬時を競うモロレーサーとしてはちょいと使えないだろうな。

 これは紛れもない趣味性の高いツーリング車だから、これも面白いのであります。

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 これはダイアコンペのメッキもの・・・、メッキするだけこんなに高級感が変わるのね・・・。

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 今寄せ集めコンポの中でもシルバーのブレーキキャリパーの様子のいいのが見つかっていないのだ・・・、なので、こうしたメッキ作戦もありかな?と思ったり。なんか原型になるものでも探すか?自家メッキキッドのようなものも試してみる?

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 フロントホイールも、アルテグラの完組もんなんだが、ちゃんと狭い泥除けが付いている・・・スポルティーフを意識してるのでしょうか?この辺から、この自転車の仕掛けが出てきますぞ。

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 ツーリングファンにはこの手のライトはたまらない・・・んじゃない?これの電池は、フロントバッグの中において、手前のコードと接続すると発光するという仕組みのようですぜ。

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 これは人間工学によって、隠れたあらたな人間の動きを開発目標にしている?ディズナのエイドブレーキなのであります。通常のものとは、形状が違います。そしてどこからでも握れて、効率のいい引きを実現します、なので少々お高いが、長いツーリングをするというのであれば、これはちょっとおぼえておいていいかも知れませんぞ。

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 ダウンチューブ裏にもボトルケイジ。これってまたまたツーリング車の発想ですねえ。かつてはここに、料理煮炊きに使うストーブのホワイトガソリンを入れるボトルを収めるものとして取り付けられたんだが。

 確かに止まって、そこから色々準備して使うもんだから、フレームの表にある必要などは全く無いということね。

 他にもアチコチに仕掛けがあるようで、だから忍者屋敷、仕掛けたご本人も忘れてしまうことすらあるそうです。

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 最後にサドルは、個人的に懐かしい、フジタコンピーかな、コンコール系の形状にバックスキンという、これも一部マニアにはたまらんサドルだろうね。前一緒にいた自転車チームのチームメイトがこれしかダメ・・・というのがあって、何処かで落札して上げたことがあったが、今は昔だな。

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 正確には、この車体はロードとツーリング車の間に位置する、スポルティーフでしょうね。ランドナーほどお作法にうるさくないので、層としては今後薄いが将来性もそこそこある車種かも知れない、と思っているやつですね。

 こういう、中間の趣のある車体もいいでしょ?だからといって、即手に入るほど甘くはない、忍者屋敷顔負けの仕掛けだらけの自転車ですからねえ・・・。

5ミリでも縮めて欲しい・・・完組だろう・・・その1!


 
 鉄フレーム、120ミリエンドのフレームに130ミリのホイールを無理やり入れているという。いくら鉄でも10ミリはきついでしょうね、よくあるのが126ミリエンドに130入れるというね、これなら指で開いてキツめのホイールを入れることは出来る。
 
 それが左右5ミリずつとなると、よほど柔らかい鉄フレームでないと、大変でしょうね。

 ということなんで、本来なら、スッキリ10ミリ縮めるべきなんだろうが、5ミリでもいいので縮めてほしいということなので、お引き受けしたんであります。しかし、出来るかな?

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 これが10ミリ無理やり広げられている状態なんだそうだ。さて、5ミリか・・・どこが削れるんだ?

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 通常のハブで手組のホイールのものなら10ミリくらいはなんとかなるという実感は、経験上あるんだが・・・、こいつはアルテグラの完組ホイールだろう?完組ホイールは、通常のハブではもちろんない。専用設計されたものが多く、同じシマノものであっても、同メーカーの一般ハブのスモールパーツが使えないことのほうが多い。

 専用のスモールパーツはもちろん使えるんだが、完全に専用。どこか削ったり、加工したりするとそれはもう「専用」ではなくなるため、そうしたスモールパーツなど使えなくなったりすることもある。

 なので完組ものは縛りが多い。思うようにやりにくいというのが、大体なのだ。なので、今回も出来るのかな?とちょっとヒヤヒヤ気味。

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 まず観察ね、ウーンと、フリー側には削るスペースなしですね・・・。

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 反フリー側には、多少ありそうですね、ちょうど5ミリくらいは・・・。ダストキャップとって中見るか?

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 ほらね、やっぱり一般ハブの形式とは違っているわね、これを分解して、構造的に削れるところを探すしかないね。

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 更に外すとネジ山切られたシャフトもどきがあるんですね。これがエンドに引っかかるという意味でシャフト的なんだが、先しかないという意味でもどきなわけね。

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 ということは・・・観察の結果わかったのは、このアルミのこの出っ張り部分を5ミリほど切り落とせば、ハブの幅を詰めることが出来るな・・・ということで、ではこのシャフトを摘出して、切るしかない。

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 アルミのシャフトが出てきた、これをフライスに取り付ける。本来なら旋盤だろうと思われるかも知れないが、つかむ部分がデカすぎて不安定いなるので、フライスで加工することにした。

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 シャフトを横に取り付けて、フライスの刃を前後させながら少しずつアルミシャフトを削っていく。

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 別にグラインダーでもいいだろう・・・と思われるかもしれないが、面がきれいに出るので、やはりこうした精巧さを求められる加工には、フライス・旋盤が使えるといいね。

 このシャフトをもとに戻してみると、

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 先の余分な部分の5ミリ分がきれいに削れている、ここに先のシャフトもどきを戻してやると完成だ!と思いきや・・・。

 シャフトを5ミリ削った分、シャフトもどきも削らないと、きっちり中まで入らない。他には・・・、9ミリ1ピッチのタップをシャフト内の奥に立てるかだ・・・。で結論から言うと、9ミリ1ピッチのタップがなかった・・・。なので、削ることに。

 これもまたフライスで削っていきましょうか。

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 今度は縦に置いて、上からねじ山を削って短くしていく。さっきのシャフトはアルミだったので、スラスラ削れていったが、こいつは鉄なんで、欲張らないように撫でるように何度も往復させながら、少しずつ削っていかないと、刃物がもたないわね。

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 刃物が鉄部分に当たる時、バイスが移動してしまうこともあった。相当の力が一瞬かかるんですねえ。なので、各所をしっかり締めながら削り終える。

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 削ったシャフト内に、削ったシャフトもどきをしっかり奥まで装着し、ノギス出幅をはかると・・・、オオ!きっちり
125ミリとなっている!成功!

 いえ、まだです・・・。片方だけを5ミリ一方的に削ってしまったので、ホイールのセンターが出ていません、片方に単純には5ミリ寄ってしまっています。そいつをもとに戻して、センター出ししてやらないと、装着した時、自転車の中心にホイールが来なくなってしまいます。

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 今度は、振れ取り台に置いて、シマノ専用のスポーク回しで、寄ってしまったホイールをまた正規のセンターに戻していくことをやっていきます。

 内部のテンションを替えずに、少しずつ、リムをセンターの方に引っ張ってくる。引っ張るだけでなく、反対側のスポークは送るように促す、そして、横ブレとって、縦ブレとって、センターにもっていく。

 ということで、ホイールの幅矯正はなんとか出来たわけでありました・・・、

 つづく!

ハンドル交換したい?スフィーダレって誰?何?



 ハンドル交換したいんですけど、ドロップハンドル有りますか?と来た。それはあるけど、何すんの?ピストでレースしたいんですが・・・。

 ピストで?トラック競技?

 固定ギアなんですけど、ロードハンドルで・・・。

 ポイントレースか何か?

 いえ、ロードで閉鎖でやる固定ギアでのレースです。

 ・・・あのレッドフック・・・なんちゃら・・・だっけ?

 そんなもんですが、スフィーダレという閉鎖の中でノーブレーキピストでやるレースのことです・・・。

 へえ、そんなのあるの。固定でやるロードのクリテリウム・・・面白そうじゃない。調べてみると・・・、有りました。

 こちらがホームページですね。あるショップさんがやっているようです。残念ながら、東京ではないですね、岐阜や関西の方でやっているようですね。動画も有りますし、面白そうですぞ!

 で、どんなドロップ?幅の広いのがいいなあ・・・。閉鎖系でやるレースでしょ?複数でやるの、それともタイムトライアル?20人くらいでやるレースみたいです・・・。

 と、いうことは、混戦レースになるわけだ、だったら狭いハンドルのほうがいいじゃない?

 ということで、まずは420のロードハンドルを渡してみた。予算の関係で、ほぼ自分でやるとのこと、セッティング含め自分でやるというのは草レーサーの本分である。

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 フラットハンドルの安いピスト(本人曰く)だそうだ。広いフラットハンドルだわ。

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 まあ、たしかに高額ピストでは・・・ないようですね。マア、始めてのレースだとすれば、そして参加者もみんな素人とすれば、落車なんかも予想されるんで高額な自転車はやめたほうがいい。ただ、安い滑りやすいタイヤはダメですよ。

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 では外して勝手にやりなさい。

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 自分でセッティングして、何度か角度を替えたりしながら試乗していた。悪くはないが・・・ということなんで、より狭い400ミリもんと比較してみ?

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 ちょっと狭い方に乗ってみた感想は、直進が気持ちいい・・・ということで、コーナーは難しいねえということだった。ただ、狭い方に興味をもったようなんで、360ミリをすすめてみた。

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 31.8ものがなかったので、シムを入れて対応。で、走ってみたら・・・、やっぱりこちらのほうがいい!ということになった。店主の最初の狙い通りね。まず混戦するレースであった場合、ハンドル幅があると、何かと前に出にくいよ。

 それに、クリテリウムというと、コーナーが勝負、そうなると腕で曲がるより、重心で曲がるべきなんで、狭いハンドルを使わなくとも練習しておく必要はあるだろうという、見立てね。

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 結果的にこのシムは黒になりました、探したらでてきたんで。

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 日没の関係で、片ブレーキのままで撮影、当然前後ブレーキ取り付けて、何度か試乗して、これで決定ということになりました。

 二ヶ月後・・・ぐらいかな?関西の方で参戦してみたいと言ってましたね。怪我しないようにね、いい社会人が草レースで自転車壊して、自分が怪我して、入院してとかは気をつけましょうね。

 レース等の怪我は通常の保険は効きません、旅行保険とか特別な掛け捨て保険しかダメだと思いますので、万が一のために自分で自分にかけて参加してはいかがでしょうか?

 でも、こうしたラフではあるが気軽に参加できそうなレースが身近にあるというのはいいね。プロ野球に対して、手打ち野球(三角ベース)があるように、プロレースに対して、子供から気軽に参加できるレースがあれば、裾野が広がっていいな、と思っているんだが。

 町内会の運動会的な形で自転車レースがあったら・・・、色々可能性が広がるだろうね。なんか仕掛ける?

事故から生還 一休みしてから再出発!



 元の値はそこそこ、それにアチコチからパーツ集めて、自家塗装までして相当かわいがって乗っていたのが、事故にあった。

 相手との交渉難航中にに、当店ドックに入って、ホイール前後、フレーム修正、クランク交換など、もう一度一から作り直すようなことをやって、交渉も済まない内、自腹にて、納車。

 その後どうなったのか?

 交渉は実にタフな精神が必要だったそうだ。そんなこともあって、治った自転車にも積極的に乗る気にも、そうなれなかったようだった。

 ここで心機一転、再度手を入れ直して、これからまた乗っていきたい!という連絡が入り、再メンテとなった。

 しかし、事故というものは、モノもそうだが、そこに引きずり込まれた人の心身ともに傷を刻んでいくものなのだ、ということがわかる、だから、事故は起こしてはいけない、起きてはいけないんだが。

 いわんや故意による戦争をや。

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 再度ご希望の金黒チェーンを張り直した。

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 確かこれはミケの結構高額クランクだったが、事故の際に交換したのをおぼえている。かなり作りもゴッツくて、剛性は相当あるような、硬いフレームと組み合わさったらと思うと怖い。

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 ブレーキキャリパーのアチコチにサビが散見。これどう取るか?ということで、厳密にやるなら、すべてばらして、錆取り剤につけて・・・と大変な作業になるので、筆の届く範囲のサビ取りでおさめた、今回は。

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 まだ取り切れないサビもあるが、今回はこのくらいで許してやる。

 いずれ前後交換も考えていると、さてその頃パーツの供給はどうなっているんだろう?

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 ずり下がったバーテープも、再度固めに巻き直した。

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 おお、シングルフリーだ。これもまたいずれ固定コグになるんだろうな。

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 前後ともにネジリで、組み付けたホイールつけて。フレの点検済み。

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 そしてポイントに金ニップルに、金キャップと、センスを光らせる。

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 再度完成。今度はじっくり乗り始めてくださいよ。ハンガー高くて、店主好み。ちょっと高めから乗る感じが、竹馬はいているようで快適。このフレームの硬さだったら、ミケクランクもいいかもな。

 もう二度と事故が起こらないことを、いわんや戦争をや・・・・。

流行るのかな?宿題つきメンテナンス



 アルミレーサーというと老舗ですよね、キャノンデール。今でもバリバリ作っているんじゃないかな。もう先端のマーケティングから相当後方に位置します店主などからすると、もう分かんねーなあ・・・という領域。

 勿論主流はカーボンなのかな?

 かつてと言ってもだいぶ前だが、カーボンフレームが主流になっていた時期、アルミバックなんていう、カーボンバックの逆バージョンのフレームなんかを作っていたんだな。

 イヤー、よほどアルミにこだわっているのか?アルミフレームに自社のイメージを縛り付けているのか?スゲーなあ・・・と思ったもんだが、今でもあるのかな?どんな乗り心地を狙ったものなんだろう?

 調べもしませんがね・・・。

 このアルミメガチューブのキャノンデール、確かCAD3くらいだったと思うが、店主も乗っていた時代が有りました。ある若いのに貸して以来、返ってきませんがね・・・、ったく安いもんじゃないんだが、そんなもんだろうな…ただ、今はいい年になっているはずなんで、望むべくは、ご自身も若もんの無礼狼藉には寛容であってほしいもんだな。

 最初の印象は硬てーなあ・・・瀬戸物みてーだなんて感想だったが、なんかきらいじゃなかった。長距離は乗りたくはなかったが、一体内の距離をパリッと走るには好きだった記憶が有りましたよ。

 こいつもガチなキャノンデール、ちょいと前にエンド折れでやって来て、街道に戻したもんだが、どうしたんだろう?

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 前後タイヤの劣化ですか・・・、

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 アリャ、サイドも破れて・・・、というとタイヤ交換ですね・・・ということでお預かり。

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 前後タイヤの交換はレーサーは勿論は速攻でできますが、それ以外は・・・?

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 チェーンも交換してもいいですね、ただ今回はタイヤ交換のみということなんで、次のメンテの課題かな?宿題ですね。

 あとは・・・

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 ワイヤー、特にインナーが錆びていますね、シフト・ブレーキワイヤー変えるとより快適になるでしょうね。

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 ポジションなんかももう少し詰めてもいいかも知れません、エンド折れからもう数ヶ月以上経ったので、このポジションで乗るということには慣れている、という意味で基準ができているので、こちらからの提案ポジションとの比較と評価も出来るようになっているという意味で、そろそろそういうこともしてもいいかな?とも思います。

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 今回試乗して、あのアルミの硬さというものを思い出したんであります。あれはあれで懐かしい、一定範囲の距離を走るにはいいだろうし、やっても見たくもなります。

 ただ、もう少し長距離を快走するためには・・・なんてことを考えたりしてしまった。そこそこの硬さのアルミリムでいいでしょうね、それを一ネジリでちょっと柔らかめに組んでみたら・・・、タイヤは25ミリで許してやれば、もしかしてそこそこショック吸収とホイールの弾性でもって、硬さの緩和と伸びのようなものが実現出来るんじゃないか?

 なんて夢想したりします。あくまでも店主の独自感覚ですが。ちょっと試してみたいねえ・・・。

 ということで、宿題つきメンテの終了です、この宿題・課題つきメンテ・・・、今後の一つのあり方かもしれないですね。自転車ばかりに予算は割けない、としたら分割でやっていけばいい、優先順位からね。


なんとか最終章?オール阪神・巨人君とりあえず一区切り

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 もう当ブログでは有名人・・・とまで行かなくとも、かなり注目を集めている二人なのであります。オール阪神・巨人君ね。当店由来の方々の力によって、なんとか改造一台が完成した・・・ようでありますな。

 まずは、

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 元実家のご近所さんだったMさんが、この少年たちのために、使わないホイール前後を寄付してくれました!それまで、理想に近づけるために、予算と相談して、何円かかりますか?何円ですか?とピーチクパーチク言っていた少年たちでしたが・・・。

 ちゃんと願って、しっかり手と体を動かせば、周りの大人は放っては置かないと思うよ。使わないもんとかあったら、くれたりするかもよ・・・なんて言っていたんですが・・・。

 そうそうにホイール二本をゲットできたわけであります。

 そこで彼らは、

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 いただきまーす!!!とばかり喜んで、まずは前輪を手にした改造をしたんであります。

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 これがその時の写真ですね、前ホイールはいただいたものを取り付けましたが、後輪はそのまま、というのもスプロケ7枚や、ブレーキの問題などが有り、即手はつけられない・・・ということだったんですね。

 そうしたら・・・

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 小径車の魔術師である、あの小林兄弟のお兄さんが、余ったスプロケ7枚二個あるから、置いてくよ、好きな方使いなさい・・・と、スプロケをくれたんであります!

 勿論いただきまーす!!!という展開だ。

 後は、ブレーキ問題をどうにかすれば、後輪も700Cのいただきもんホイールでもって、前後揃うということが可能となります。

 流石にブレーキなだけに、加工も結構あるので、その辺はこちらにお任せかな?ということで預かりました。

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 というわけで、ケッケッケとばかり完成したということです。

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 フロントはブレーキの入れ替えをして、ちょいと新しいものがつきましたね。その分、前に付いていたブレーキを後ろに移動です。

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 トップチューブがダウンしているスタッカート型のフレームは、このように下からワイヤーをもってこないと、シックリ来ないという状況があるんですね、なので、そうしたひっくり返しの出来るタイプのブレーキを使わないといけません。

 その辺が整ったので、

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 このように、700Cのホイールが前後、

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 揃った、というわけでありますね。いただいたホイール、しかと取り付け完成ということです!やりましたなあ〜

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 今回の後輪交換でちょっと阪神君が驚いたのは、ス、スタンドがない!といことでした。まあ、クイックになったんで、強度の関係から一本足スタンドをここにつけることは出来ません、なので取りました。

 ちょっと困り顔・・・。まあ二週間これで過ごして、問題なければ、そもそもいらないということだ。二週間経ってもまだ欲しい、必要だということだったら言ってくれ。

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 多分この辺にセンタースタンドが取り付けられるだろうからな。

 ということで、まずはこれで納車ということにしようぜ!

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 支払いの時、金色の非常に精巧な偽札が出てきて盛り上がった。これで金運が上がるんだと・・・、周りのおじさんおばさんたちは、この中学生に興味津々というかチョッカイをかけてくる。

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 パンがあるから食っていけ!いや大丈夫です・・・。いいから食っていけ!!!

 ジュースおごってやるよ!いや・・・。パインジュースこの子達に2つ!!!とまあ、ネコがネズミで遊ぶようにいじり始めてきた。

 な、言っただろう?そういう時期なんだよ。そういう時期だからこそ、その時期を満喫せよ。バイトして小銭稼ぐのも悪くはないが、こうしてとにかく熱心に、必死に振る舞うことで応援せざるをえない大人から助けてもらうことに躊躇するな。

 その分自分たちが大人になった時、次の世代にお返しすればいいんだからな。

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 ということで、とりあえず、完成形かな?非常に軽くなったよね、走りもすごいよ・・・。先日この子達は、早朝家出て、江ノ島まで自転車でいって、相当遊んで、シラス丼食って帰ってきたらしい、夜の10時すぎになったんだと、やるじゃん。

 自転車完成したなら、後は暫く乗ることだ・・・っと。

 そう、こいつらは今年中3になったということだ。なので、あまり浮ついた行動はできなくなるだろうな。ただ、一つだけしっかり言っておいたのが、やるべきことの「逃げ」として、自転車いじりやサイクリングはするな!ということね。

 「攻め」としてケジメをつけていじったり乗ったりするならよし!と。

 ま、分かっていそうな子たちなので、その辺の心配はないだろうね。出来上がった自転車で、計画して、川越当たりに生きそうだな、あくまでも攻めとしてね。

 ということで、暫くこれにて!ということになりそうです、お世話になった皆様には、この場を借りてお礼申し上げます、お陰様で、いい循環が持てました!

 ※今回物品の供与はありませんでしたが、電話にて「なんか足りないものがあったら言ってください」という声掛けをしてくれたお「姉」さんもいましたよ、有り難いね!

これが本当の最終号?台湾一周号の足回り



 もう二年以上日本から出ていません。出られる気配なし・・・。行きたいとこはかなり厳重な国なんで、まあ暫くいかれないでしょうな。とはいいながらも、なんかしていないとということで、台湾一周号ということで、その製作過程をもう何回だろうね、かなり当ブログで紹介してきたわけであります。

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 メトロという車名ね、毎回最終章とかいっては、アチコチいじってここまで来てしまった。今回は足回りを少しいじってしまったんだな。

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 足回りといっても、ホイール一新だ。それも炭・墨・・・、かつてはカーボン狂の学生らを書道部なんて言ったこともあったが店主もだいぶ書道部になってきたよ。

 カーボンリムは、結構色々あるようで、実際に組んで使って様子を見たいというところが正直な所。半年以上の使用でことに何でもない業者だったら、そこから取るということなんかするといいよね。

 まあ、一見違いがわからないからな、炭は。

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 二本取りしています、ラジアルより少し安心という店主のトレンドだな。ちょっと固めに組んでいます。

 そして、

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 このハブがいいんだな、回転も軽さもね。これで実際に半年以上使ってなんともなければ、推しだな。

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 勿論リアも炭。当たり前か。ただリアのスポーク長はちょっと苦労したぞ。

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 通常、ハブのスポーク通しというのは、左右のフランジで同じ数というのが基本なんですね。例えば、32ホールのハブの場合は片方のフランジには16ホールでてきている、というのが基本中の基本となっています。

 ところがこのハブは変速ハブなんですね。

 全体のホール数が24ホール、そして反フリー側には、8ホールしかない、ということはもう片方のフランジには16ホールあるということなんであります。

 こうなると計算が面倒い・・・。計算の主体はpcでも、それに指示を出すのはこちらなんで・・・ちょっと悩んで作っては見るが、ちょっと、ほんのちょっと足りない・・・とかで作り直したりね。

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 そんなこんなで、組み上がりました。タイヤ入れ替え等をして、装着でもするか。

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 なんかゴッツイ印象なんですが、実際は軽い・・・、とことん軽い。これは折りたたみには、ちょっと助かるかもな。

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 見た目はリムハイトも高くなり、強度を出すためか?横幅も紡錘形となっているので、どうしてもデップリ見えてしまうんだが、実際は軽い。

 これに耐久性があれば、完全おすすめ!と行きたいところだね、この秋頃ゴーサインができればなあ。

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 最後の最後といえば、このハンドルの位置決めをすることだろうね。ちょっと長めに残して、余分を切り落とすと、軽量化にもなるし、これが正真正銘の最終ということになるだろうな。またも先延ばし?

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やはりなんか変な統一感が出て、ありあわせで作ってよるようには見えなくなってきたぞ。仕方ないな、要はこれで台湾一周できればいいわけだ・・・。

 で試乗してみたが、驚いた。

 よく回る・・・、軽いのと、ハブのベアリングの調子が今ん所いい、ということだな。何時まで続くかわからないが、これもまた試乗を繰り返すことで、このホイールの真価がわかるということになりそうだ。

 しかし、アウタートップに入れてマジ踏み一歩手前までやってみたが、相当使えるね。それに小径の軽いホイールは信号の多い都会走行にいいだろうね。ちょっと走っては赤信号・・・、すぐに止まれて、踏んだら即速度アップというのが、通勤自転車なんかにもいいかも・・・なんて、この手の自転車の今後の展望なんかが見えてきたような気がした。

 とりあえず、これにて一定の最終章・・・?と言えるかな?さあ、どうだろう?

そろそろ淘汰の時期?当店推薦寄せ集めコンポなんてできるかも!



 二年前にはもう、コロナで大騒ぎでありましたな。その辺りから、自転車のパーツ不足が始まったわけでありますね。各メーカーが完成車ように、パーツを大量に買い占めたか何かが原因で・・・、と言っても本当のところの原因なんて分かっていませんね。

 ゼロコロナでそこそこ上手く行っていた大陸中国も、最近はほころびがほつれてきたようで、今上海なんかは大変だと聞きます。

 世界の工場の本拠地が止まるということ、それに戦争始めたヤツらもいるようで、いろんなものが滞ってくる、そして今やこの国の円が、戦争当時国のルーブルと同じくどんどん安くなってきているようだな。

 二重三重の輸入ものに対する厳しい状況が特に日本に襲いかかっているようでありますな。株だけあげて、札刷っていたアベノミクスがドンドン土俵際まで押されているようで。

 国内のどこの業者見ても欠品の嵐。そうなると、クレジット使って海外サイトから少量取り寄せるしかない、月々の請求書を整理すると、今まで国内の業者からの請求書がドンドン痩せてきて、クレジッ度請求で驚くようになる、つまり反転状態がここ二年近く続いてきております。

 こうなると円安はきつい・・・、円の購買力がどんどん下がってきているのが、日々痛感できるようになる。ドルとか元とか買っておく?

 戦争はいつか終るだろうから、ルーブルを大量買しておくのもいいかも知れないね。と、国外とのやり取りの真似事をしていくと、この国の置かれている状況も透けて見えるようだわ。

 そんなこんなで、集めてきたパーツ類で、なんとか完成車を組んでいくということをやって来たわけで、これはこれでまた面白いんで、パーツ不足というピンチを、寄せ集めカバーということでチャンスにも出来るということなんだが、まあ、納車してしばらくしてからがその実力というもんが試されるということになります。

 そのフィードバックというやつ?ボチボチ来たりしているんですねえ。

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 チェーンリンクの折れ・・・というのは経験ないなあ・・・。

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 ポッキリ折れている。これが製品そのものなのか、そのメーカーそもそもが原因なのか?それとも施工に何か原因があったか?

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 アウターの歯にも一箇所山が削れているものを発見・・・。


 輸入元に慣れない外国語で問い合わせると、今まで色んな国に何百と出荷してきたがこんな事案ははじめてだ!もしそちらに今回の損失についての調査などが出来るなら、報告して欲しい。新しいチェーンリンクをディスカウントしてそちらに送ります・・・なんて返事が来たりね。

 作りはちゃんとしていたんで、もしかしてそのチェーンリングが一本たまたまアルミにスが入っていたのか?こちらの施工に原因があったのか?わからない・・・。

 クランク本体には問題がない場合には、


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 このように、頑丈なチェーンリンクに取り替えて、再出発とするしかない。

 これはこれで、なんかスラムっぽいねえ。

 他にも有りますぜ・・・、

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 フロントディレーラーのパンタグラフがひん曲がる・・・、この件は三件くらいあったかな?謎系コンポでね。

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 作りを見ても、そんなにヤワには見えないんだが、起きる時は起きてしまうわけですね。

 これもそうだなあ・・・、

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 これはリアディレーラーだね。これもボッキリ折れている。こういう破損の仕方も今までのものではお頃なかったが、サード、フォースパーティーであれば、こうしたことも起こりうる・・・のかな?

 これはプラスチックのところが折れていますね。

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 やはり、多少重くなってもいいので、こうした所は金属でお願いします・・・と言いたくなるねえ。これじゃあ、途中で修理もどきすら出来ない完全な破損状態でありますな。

 後は、癖というのは、機会系のものには必ず有りますね。シマノが化物でそれが少ないんですね、カンパはそれ前提で楽しんで組み付けるわけなんだが、謎系コンポは大体癖ありもんが多いですね。

 多少扱いが増えてくると、各謎コンポといっても、段々とその特徴というか、弱点というか、長所というようなものが蓄積されてきたわけだ。

 ここから取捨選択だな、相変わらず、メーカーはバラバラだが、謎コンポ内でも対角線で取り扱っていこうか?なんて考えておりますよ。

 とりあえず、クソ安いものは省いていくか、実用車改造に回していくとか、そういうメリハリをつけていかないといけませんな。

 と、様々なモニターの皆様にご協力をいただきながら、寄せ集めコンポをより寄せ集め度をあげながら、かつ、コンポとしての精度もあげていくという、ある種相矛盾しうることの実現に向けて、ひた走っていこう、と思いますね。

 その内、シマノなんかが戻ってきたら・・・、使えるものは使うだろうなあ。その時有り難みが、本当に分かったりしていね。

 と同時に、せっかく確立してきた「私的コンポ」もなんか引き継ぐだろうね、さて、どうなってんだろう?なんかやっていることは確かだろうな。

最低限のメンテと宿題 子から父へ



 息子からもらった自転車なんだが、これで通勤に使いたいので、最小範囲でメンテして欲しい、ということだった。

 最小範囲?

 ハイ、できるだけ最小・・・というか、低額でできるようにということだった。

 単に乗れさえすればいい、という状態から、欠損している機能があれば直して欲しい、までメンテには色々と段階があるんだが。

 最低限となると・・・これまた難しいね。ただ、店を通って街道走る自転車とするには、その最低限というだけではどうも心もとない。そういう時には、一定の予算を決めてもらい、その中で優先順位の高いものから手を付けて、予算内で終え、そしてさらにメンテが必要であるようなら、次回に回すということでやるようにしている。

 誰も彼も、湯水のようにメンテ代を当てるわけにはいかない。電車代を節約するために自転車通勤するというようなことがあるとすれば、そうした出費はできるだけ押さえたいということも有りうるだろうね。

 ということで、走って止まる、という軸になるところから始まって、細々と見ていくことにします。

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 シフトワイヤー二本と、ブレーキワイヤー二本の交換。走ることの利便性を確保するシフトを調整します。そして止まるためのブレーキの調整。

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 本来ならチェーンも・・・ということなんですが、優先順位からいうと、エンドの修正をして、しっかりシフトできるようにすることでありますな。チェーンやスプロケ交換は、次回ということで。

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 ブレーキ本体のシューの交換、こんなことで劇的に効くようになります。逆に効きすぎて、ジャックナイフ化しないか心配です。

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 今回は洗浄も対してやりませんでした、ほぼ最低限の機能回復を目指す。

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 三枚は果たして使うかどうか?というと多分使わないでしょうね。通勤のルートなんかを聞いても、まあ、三枚はいらない。これもいずれは、センター・・・かアウターを残して、前一枚になるかもしれませんね。それも宿題です。

 こんな自転車に乗りながら毎日通勤していくうちに、すれ違う自転車、ぬかす自転車、止まっている自転車を見るようになるでしょうね、そして自分の自転車と見比べて色々考えるようになる・・・たぶんね。

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 ハンドルもそのまま、フラットバーならまずは入りやすいでしょうね。店主は苦手ですが、一般の方には実用自転車の延長としてフラットバーの敷居は低いでしょうな。

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 これもまた宿題ですね、破れていても座れなくはない。雨の日には流石に通勤はやらないということなので、雨水が染み込んで、数日間濡れるなんて使い方はしないということなんでね。

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 通常なら、父から子へ・・・という展開が多いが、これは息子から父へという流れ。車体はエスケイプ、定番のクロスバイクで、利用にとって不足はない。

 これからほぼ毎日10数キロに及ぶ自転車通勤が始まる、まずは最小からはじめて、走りながらメンテの重要性に気づいてくれれば良し。

 このお父さんにとって、この自転車通勤が、人生の何らかへの好影響に繋がって行けば、うれしいよね。

ラクダのようなキャノンデール・・・にカゴなどを



 パッと見実用車じゃない?と思いながら、よーく見ると・・・、

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 キャノンデールと書いてある・・・が、なんか気合の入っていないデカールに見えません?偽造とはいいませんが、ちゃんと作って貼ったのかよ・・・という感じ。

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 結構ごっついサスペンショーフォークが付いている、この辺なんかはやはりキャノンデールなのかな?とは思うんだが。

 このような、らしくないキャノンデールなんだが、こいつを日常の足にしようということで、カゴなどを浸けてほしいということでやって来た。

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 やはりスポーツ自転車の部類なんでしょうね、実用自転車の荷台よりも、スポーツ自転車用の荷台がつきやすいし、似合ってもいる。

 荷台は楽なんだが、これにかごをつけようとすると、問題はある、サスペンションフォークという伸び縮みのあるパーツがある場合、取り付けは厄介になります。

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 このように、伸び縮みに関係ない所で完結して取り付けないと、サスペンションを殺すことになってしまいますね。

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 このようにサスとは関係のない所にかなり頑丈でデカめのフロントキャリアを取り付けます。これができれば、後はこのキャリアに預ければ、カゴはつきます。

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 ある意味底のみでキャリアとカゴが取り付けられているわけであります。これを上のハンドルなどと結ぶとなると、サスが縮もうとするときカゴが邪魔するということになってしまいます。

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 しかし乗りやすいですねえ、ラクダのようにゆったりと乗れてしまう・・・、これどこかで見たことあるなあ、そう、だいぶ前だが・・・確かルイガノか何かで、似たような車体をいじったことがあったよ。ブログ掘れば出てくるだろうなあ、それも確かカゴなんかをつけた覚えがある・・・。

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 フロントが一枚というのは今風、そして、リアは・・・

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 相当でかいスプロケが付いていますね。これも今風です。しかし、これは・・・?

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見たことないディレーラーですね、マイクロシフト製ということなんだが、この辺見てもあのキャノンデールすら、パーツ不足から自由でない、シマノの確保できない状況ということがわかりますね。

 そして、やはり来ましたか・・・というのが、

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 流石キャノンデール、油圧式のディスクブレーキと来ています!これは電動子のせ自転車なんかにも、早々に取り入れてもらいたいと思っているんだな。油圧ディスクでもそう高額でもないものがあるんだから、少なくとも前ブレーキだけでも油圧のディスクに出来ないのかな?と思いますね。

 握力の弱い女性には、そして、車重に荷物に子供二人なんていう重量自転車を軽く止めるためには、フロントディスクの油圧ブレーキが最適だと思っているのは、店主だけじゃあなるまいな。

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 ハハーン、ラクダの乗り心地はこいつの働きもあったのね、サスピラーだよ。ということは、こいつも正真正銘のダブルサスと言うやつなんだな。

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 可変式のステムが付いていたんだが、なんか動くのが嫌ということで、この下向きステムに交換。これで、実用自転車として、日常使いが出来るということになるんだろうな。

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 ということで、ラクダのようなキャノンデールの、実用車化完成!ということだ。乗りやすいといえば、乗りやすいね。ギアも使いこのなせれば、十分だし、荷物もこれだけ載せられれば実用上の不便もないでしょう。

 単なる実用車とは違って、高機能で、交換性も高い、長く乗るにはこの選択肢も大いにあるだろうね。自転車を使い捨てにしない、という使い方するなら、こうした実用性の高さと機能の向上の両立も必要だろうね。

 実はこうした車体が、隙間車体として、次のちょっとしたトレンドになっていくのかも知れないね。そういうものは実は周りにいっぱいあるかも知れないが、どれが当たるか?気づくのは大変なのかも知れない。

 より感覚を鋭くしていかないと・・・ね。

新車売ってる?ってどういう意味?



 すでに輝いて見えるんですけど・・・。これちょっと前まで、捨てられる運命だったんですね。なぜなら、この持ち主さんに「お宅新車売ってるの?」と聞かれたんでね。

 この質問にはなんと答えたらいいのか・・・いつも悩んでしまうね。

 ウーンなくはないんだが・・・スポーツ系自転車だよね。実用車だと新車はないなあ。どこでも売っている自転車当店で売っても意味ないでしょ?でも今回は絶対にスポーツ自転車乗るようなタイプの方ではない。なので、新車はありませんとしかいいようがない。

 そうなると、自転車壊れたんですか?とでも聞いてみる。壊れたどころではない、古いしもうダメでしょう、と大体は来るんだが。

 その大半は実は大したことはないということは、経験上明らかなことなのだ。なんとかなる、なんとかするのである!

 その古い自転車持ってきて見せてください、どうにかなるかも知れませんぜ!この流れがまあ当店なんだな。

 でも恐縮して持ってこられる、やっぱりダメでしょう?こんな古くては・・・と上目遣いで大体来るんだが、その殆どがなんとでもなるようなもんなんだな。

 余程他の自転車店が断りまくっているということなんだろうなあ。

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 チェーン交換なんかしてみます。

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 今回ホイールは中古もんと交換したんだが、スプロケも交換か。

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 そして、自転車の神経であるワイヤー類なんかをすべて交換すると、シフト、ブレーキ等の司令には全く問題がなくなってくるんだな、これが。

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 ガタガタだったBBは調整してグリス入れて大丈夫、もう一つのガタガタだったペダルも、イモ系なんだが新しいもんに交換、これでペダル周りがすっかりしまって、力は無駄なく推進力に変わるようになる。

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 壊れたカゴは交換すればいいんです、しかも用途に合わせた大きさね。これがズレるとこれまた使いづらいからね。

 ということで、試乗してもらったら、一言「新車と同じ!」ということだった。ほらね・・・、言ったとおりでしょ?

 新車よりも喜ばれるのは、長い間乗っていたという愛着もあいまっている、そしてこれまであまり大切に扱ってこなかったという負い目というか悔いも手伝って、その喜びはかなり膨れ上がることになる。

 こうすることで、雨ざらしはやめます!庭を片付けます!シートかけます!というところまで展開していってくれたらこっちのもんだ。

 この持ち主の方は、当店のというより、狸市の時たまカレー担当のタラさんなのであります。彼女は落ち着いた女性で、正確も穏やかでおっとりしているんだが・・・。

 この自転車で飛ばしているところを目撃すると、お転婆お嬢ちゃんに見えてしまうという不思議なお姉様なのだ!

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 これでまた飛ばすだろうなあ・・・、本当飛ばせるしね、お気をつけて乗り続けてくださいね!

 次の17日の日曜日は、冬眠から醒めたタラさんが腕奮ってカレーを作ります。店主はなんで対応しようかしら?伝家のホウトウでもするか?かぼちゃ潰してね・・・。

ペダル交換の 舐めんじゃねーよ企画



 この自転車も大分古いお得意様の改造車なんでありますね。当店が西東京に来る前にクロスバイクをかなり独創的に改造した一台だったんだが・・・。

 このペダルは赤いねえ。

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 片方は黒基調の平ペダル、あれ?片ちんばだ。ということは?嫌な予感・・・、

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 アリャリャ・・・、やっぱり、ネジ山舐めて外れない・・・というパターンね。裏見ると六角跡があるが、そちらも舐めて前後共にナメナメでどうしようもなく当店にやって来た・・・というパターン。

 まずは、この状態から、反対ペダルに木を噛まして固定して、ペダルレンチと延長棒でトルクを静かにかけてみたんだが、ダメですねえ、ほぼきれいに山というか肩の部分が滑らかに、溶けたようになっている。

 これ・・・、素材が柔らかいんだろうなあ・・・ということが推測できます。通常の一定以上のペダルであれば、この辺はかなりしっかりした素材が使われているはずなんだが、こいつはどうも柔らかいらしい。

 こういう場合は、外して力を集中させないといけませんな。

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 外さないとわからないこと多いね、BB内もかなり来ていますね、いずれ遠くないうちに交換などをしたほうがいいですね、ただ今回はペダル抜きなんで、そちらに集中します。

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 外したクランクを万力にかけます。本当は力を逃したくないので、直に挟みたいが、アルミクランクに傷がつくことを考えて、ゴムを一枚噛ませる。そして、まずはペダル部分が邪魔なんで切り落とすか。

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 比較的すぐに切れたということなんで、やはり素材はさほど硬くはない。

 残った部分に再度グラインダーをかけて、平行加工して工具の引っ掛かりを作る。そこに、

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 精度の高いバーコのモンキーレンチで挟んで延長棒で回そうとするが、やはりモンキーでは逃げがどうしても出来てしまい、それがまた次の舐めを発生させる原因となるんだな。

 大体単に、幅を合わせるだけではダメだね。やはりしっかり固定して力を逃さないようにしないとダメだわ。となると・・・。

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 やはり、患部を直に掴んで、締め上げてしっかり固定するには、この形式だわね。

 ということで、

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 ペダルの残部を撤去、やりましたわ。

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 ハイ、ペアのペダルを取り付けて、解決です。

 まあ、焼付きランキング難易度でピラーの固定というのは最高!というか、それだけに最低なんだが、次にBB周り、その次がこのペダル抜きということになるかな?

 仕方ないといえばそうだが、まずは自分で取り付けようという方は、グリス塗りは必需だぞ!忘れんなよ!そのくらいかな?長く使っていれば、仕方ないといえば、仕方ないのだ・・・。

持ち込みケルビム 650Cのセンスの塊



 ケルビムというと、出展は確か聖書・創世記だったとおもうなあ。知恵の木の実をこれ以上食わせないために置かれた、燃える矢で組まれた車輪をケルビムとかいってなかったか?

 これは古めのケルビムのフレームで、なんと650C用のフレームでも有ります、よく探してきたなあ。

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 ロードのフレームなんだが、かなりユニークな組み方依頼をしてきた。ある意味、当店が好むような素っ頓狂な組み方でもあるんだが。

 これは前二枚のクランクを取り付けている。

 それに対して、

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 リアがなんと一枚、というセッティング。ということは、前二枚、後ろ一枚の二段式の自転車として組んでいるんですね。

 前が二枚なので、そのテンショナーとして、古めの縦型ディレーラーがついています。これもかなりこだわりのパーツですね。

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 スプロケの歯を一枚にして、後はスペーサーで調整。テンショナーとしてディレーラーを使っているので、後ろ一枚ではなく、二枚、三枚、四枚と増やすことも可能でしょうね。

 今や誰が希望したのかしらないが細心で、スプロケ12枚などという枚数になっている。せいぜい8枚あれば事足りるなんて思っている店主にとっては、このスプロケの枚数なんかも、乗り手が決めて、セッティングすればいいのに・・・なんて思ってしまうんだな。そんな過酷なコースでないなら、リアだって三枚あったら十分・・・なんて言うのも面白い。

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 フロントだけのシフターをWレバーの片割れをつけてやっています。シンプルといえばシンプルですね。重いか軽いかの二枚だけね。

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 ブレーキもクラシカルなものというこだわりが有りますね。そこそこ効きますんで暫くこれでいいかな。

 あと、面白いのが・・・、

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 このハンドルね、ちょっと変わっていますでしょ?ある意味革命的に変わったものなんですね。

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 これ、質感でわかったかな?木製、木なんであります。強度は?大丈夫?と思われるかも知れませんが、まあ、そう簡単に折れるようなものじゃないですね、そこそこ重さも有りますしね。
 
 どこから探してきたんでしょ?パーツ集めが普通じゃないね、相当拘っていますなあ。

そこに、ゴールドフィンガーなんていう、BMX門のブレーキレバーがついています。

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 ステムも、なんとチタン製。もうこのサイズでのチタンステムは作られないでしょうね。あるとすれば相当の勘違いからポッと出たものとしか考えられないだろうな。

 1インチフレームの相当の撚り戻しが来たりすれば話は別だが・・・。

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 本来は、サドルも持ち込みもののはずだったんだが、ちょっと事情があって、当店にあったこれを取り付けた。これは女性にこそふさわしいサドルと言うもんなんだが、これを使って、元々つけようと思ったサドルを取り返す・・・なんてことに使えればねえ。

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 これぞ再利用という感じの再生ですね。パーツをかなり厳選して、コンポ系の内部をちょっと特殊化して、自分の用途とセンスにあった自転車を作りたい!という気が満々で、それが伝わってきますね。

 これだけの内容をよくもまあ、盛り込んだもんだね。実は自転車の経験がまだまだ浅い、というご本人、仕事内容を聞いてみて納得。

 絵を描く方でありました。なるほど、構成する力とセンスはそのせいですね。

 こういう方が、次の自転車・・・ということで、夢想するような一台は、店主らには思いもよらないようなもんだろう、と思うと、店主などは安全走行を約束するためだけに役立てばいいわけで、後は任せておいたほうがいい。

 新しい何かを求める時はそれまで主流だったものから遠ざかり、傍流であったもの、支流であったものの中にこそリソースはある!というのが原則だろう。

 主流であぐらをかいていたものは、一歩退くこと。

 となれば、今後のリソースの源泉は、女性であり、若者であり、異文化人であり、「正常」といわれるところからズレた人たち、その他、であるはずだ。

 店主も前線から一歩退いた形での、なんちゃって引退状態を目指す時期に近づいててきたのかな?なんて思う。まあ、それほど大して主流の既得権益を得てきたわけではないが・・・ね。

電動の電池がとれない・・・壊して取って・・・



 ほぼ家族ぐるみかな?なんかあったらこちらにもってきてくれる、海外籍のご家族がいます。国産もんではない、電動自転車を持ってきて困り顔。

 どうしました?

 鍵で電池が取れなくなった・・・。

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 鍵は入るし、回るんだが、電池が全く外れない、どうしましょう?ということだ。当店は電動は扱っていないので、電動扱っている店の方がいいかも・・・といったところ。どこでも断れた・・・という。

 アサヒとかも?ハイ、アサヒも出来ないって。確かに、パナソやヤマハ等の国産もんとは違う電動自転車、これは手を出したがらないだろうな。

 で、どうしようか・・・・?鍵屋じゃないしなあ・・・と思案していると、新しい電池はもう一個ある、この電池はもうダメなんで、外してさえ貰えれば、新しい電池でどうにかなるだろう、なのでこの古い電池を外してほしいという。

 鍵作ってもらうなんて言うのは?いや、外せればいいので、壊せない?と。
 
 スゲー大胆な提案だな。壊して外して欲しい・・・、うん、なんか面白い・・・。そういうワイルドな発想はこういう時には必要かもね。

 壊れてもいいんですね・・・と念を押すと、ニッコリ笑って、いいよ、と。まあ、この辺の日本人の感覚とはちょいと違うが、それならそれでこちらも楽だ、壊してもいいという言質もらったんで、やってみることに。

 後は工具の選定だな。グラインダーというのは定番なんだが、回転が早すぎて、また刃が直径の半分以下しか入らないので、然るべきところまで届くかな?

 などといろいろ考えた末、こいつを使うことに。

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 レシプロ式電動ノコギリね。こいつは意外と便利なのだ。刃は鉄用、木工用といくつか種類がある。グラインダーほどの力はないが、電動でノコが勝手に前後してくれるので、手で動かしにくい処を切るのには適している。

 では、やるか・・・。

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 鍵と電池の接点らしきと頃に、当たりをつけて、レシプロを動かす。なんか切っているが・・・切子がまだ見えない。なんかシステム系やら、基板の類でないといいが・・・。その内鉄の切子で出てきたんで、多分ここでしょうと、動かし続ける。

 終わりに近づくに連れて、ノコの角度がきつくなるので、切り損じが生じて、ちょいと手間がかかる。

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 中を除くと、順調にはいっているが、中々決定的なところまで刃が届かない。ときにマイナスドライバーを研いで、最後の結合部分を叩いて、外そうとしたんだが、そう簡単にはいかない。

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 最後はノコとタガネとで接合部分と叩き切って、なんとか電池は外れましたな。

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 これが電池が外れ後、ガラッと丸開きになりますね、あたりまえか。これで新しい電池を取り付けて、タイラップのようなもんで固定すれば、こいつはまた何もなかったように走るようになるでしょうな。

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 再度電池を戻して、軽く紐で固定して、満足気に帰っていきました。

 うん、逞しいといえば逞しい発想である。壊してもいいから外して欲しい・・・なんて通常こうした機械類はブラックボックスということで、そんな発想は中々、出てこないはずなんだが、工夫して使い続けるという発想は、こちらも大分学んだほうがいいかも知れないね。

 よくわからないし、いじれもしないから、新車買うしかないか・・・というのが大半であろう中で、時に壊しても、何とかして乗り続けようという粘り腰は重要かも知れませんぞ。

 こういう発想は、自転車だけでなく、他の分野、車や、バイク、住まい、衣服、楽器・・・とその他ほぼすべてのものに対する対応法として応用性を備えているからね。

 貧しくなっていく日本、金が回せなくなってきている日本・・・、さてどうしていくべきか?なんてことのヒントは、実は豊かでない国、豊かでなかった国の方々から、学ぶこと、思い出させてもらうことが、大いに可能かつ、大切なことなのかも知れませんな。

 もうこの国はすごくもなんともない、下手をすれば何周も遅れているにもかかわらず、かつそれにもまだ気づいていない国民が多くいるような、困った状態に陥っているじゃないかな?

 学ぶやつはどこからでも学ぶことが出来る、他国から学べ、他民族、他人種から大いに学ばねばな。

形見なの?それとも残置自転車なの?わからなければ・・・



 チンプロ?っていうメーカーなの?聞いたことないなあ・・・、

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 サイクルスポットという、かの人が顧問となっているあの自転車屋だわな、そこで売られていたでしょうな。

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 新しいタイヤに履き替えておいたんだが27インチのホイールね。これは実は昨年1月に亡くなりました義父の管理していたマンションにおいて置かれていた一台だったんです。

 持ち主不明なので、撤去してくれということでもってきたんだが・・・。これってもしかして、義父ご自身の愛車だったんではない?なんてこと思ったら、簡単には捨てられないよね、ということになった。

 生前、自転車で転んで怪我をしたということがあった。確か阿佐ヶ谷にいる時に当店から一台もっていったことがあったなあ。背の高い方だったので、27インチの自転車だったはず。

 ちょっとした入院騒動になったくらいの怪我をしてから、乗らなくなり、運動は歩くこと一本になったという展開はあった。

 あのときの一台・・・だったのかな?

 周りに聞いても、みんな知らない、確実なことは言えない・・・ということだった。

 もう一台、小径車が残された。ANAと書かれているので、海外旅行が好きだった義父さんのマイルが大分溜まってもらったのかな?なんて勝手に考えていた。

 それは、ちゃんと整備して、受け継いだ人がいるので、もう自転車としての遺品はあれで良し!ということで、捜索は打ち切られてしまった。

 しかし、目の前にある一台・・・、

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 シングルフリーのバンドブレーキ、最もシンプルな形式。私た店主がおぼえていない・・・。ちょっと高齢だったら通常なら多段をすすめるが・・・、安いのでいいよ、とか言われると、この手をすすめることもあっただろうな。

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 買い物にも使うということで、カゴは付いていたし、フラットバーだったので、この辺を見ると、この自転車を義父に渡したようにも感じますな・・・。

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 この自転車が義父の形見の一台となる!という確実な証拠が見つからないとすれば・・・、やはり捨てるのはどうも忍びない。タイヤ交換して、チェーン交換して、ブレーキシューを新しくしたりすると、隙きなくしっかり走れるんだよね・・・。

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 ウーン・・・。本当のところどうなんだろうね?でもまあ、しっかり走れるんなら、走るだけは使用させてもらいましょうな。そして、この走りは自分に向く!と思う人がいるとするならば、沿わせてもいいかも知れないね・・・。

 鉄のパイプで三角組んだりして、車輪二本と駆動制動を施しただけのもんなんだが、それが形見か否かとなると、その扱いがゴロンと変わるよね、変わらざるをえない。

 かように人とものとの関係は複雑なんだが、それは単なる人対もの、という単純な図式でないということが、こうした例からするとよくわかるよね、その実態は人対ものを介した人、ものの背後に人がある、ものの背後に人を感じられるか?という、そういうことなのだろうな。

新年度 通学に使う 自転車改造



 ビアンキの実用系の自転車なんですね。

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 アリカント・・・という車種なのかな?ただ、こいつは今回始めてではない、ホイールのインチアップを過去やったことがあった。

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 何気なく付いている、キャリパーブレーキでありますが、その下にVブレーキの台座が有りますでしょ?元々は26インチにカンチレバーブレーキかなんかの付いていた自転車でしたが、そいつを700Cのホイールを取り付けたのでありました。

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 カンパのシロッコのホイールが、付いています。勿論700Cですね。そういう意味で、ちょっと凝った自転車なんですが、今春高校に入学ということで、こいつを通学用の自転車にちょっといじって行こうということなんだな。

 まあ、通学用なので、カゴ・・・ですね。

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これですね、結構大きめ、学生のカバンですからな。

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 スノコがついています、その分重いが・・・、学生鞄本気で詰めたらもっと重いからなあ。店主の高校時代はすべて、詰め込んでいましたよ。6限分の教科書とノート、英語の辞書、古典の辞書、弁当・・・とまあ学生カバンを分厚く使っていたんですね。

 その逆のヤツらもいました、薄くして体育着用のカバンに詰め込んだり、当時のツッパリたちは薄いカバンに心血を注ぎ込んでいたようです、安っぽい・・・。

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 フラットバーのままにして、スノコ付きのカゴね。

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 長めの取付金具で、前にいかないようにとめて、そして、

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 下から、コの字の下支えでもって、支える。強度的にはまずはこれで大丈夫だろう。この辺のスポーツ自転車にカゴをつけるのはそれなりによく観察しないと、すぐに出来ることではありません。通常カゴつけ金具は実用自転車ように作られているので、スポーツ車に取り付ける際にはちょっとした加工のたぐいが必要になることが多い。

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 内容は前シングルでやっていますね。

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 リアには謎系のコンポパーツを使ったかな?

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 リアの荷台は元々付いているもので、今後部活などで荷物が増えそうな時は、こいつを使えばいいだろうあ。

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 学校によっては、両足スタンドを取り付けなければならないところもある。今回はその限りではなかったそうだが。ただカゴ自体が大きく重いため、ハンドルが傾いた勢いで、一本足スタンドで自転車が倒れてしまうことも有りうるということは注意事項としてお伝えしておいた。

 あと、泥除けね・・・。毎日通学するものとなると、多少の雨でもこれを使うことになるかも知れない、その際には、背中の跳ね上げを防止するために、泥除けも必要になるかも知れないね。

 その時には、簡易式も含めて、対応できるようにしておかないといけませんな。

 まずはこれで通学してもらおう、不便が見つかれば、その都度対応していきますんで。

 しかし、あの子供だったお姉ちゃんが・・・高校生か・・・。入学おめでとう!だな!

 また新年度のはじめに当たって、新生活・新環境に入る方も多いのではないでしょうか?それに応じて、自転車も替えたいというのであれば、なんなりと!まうはご相談からですな!

カンパクランクのベアリング交換 そのベアリングが高額・・・



 カーボンクランクだ・・・、しかもカンパニョーロのカーボンクランク。これは約二十年近く前に、まだBBがスクエアテーパーだった頃、逆マーブルのカーボンクランクということで、衝撃のデビューをした・・・と思ったな。

 当時、NASAの技術に匹敵するという触れ込みだったが、その真偽はわからない。ただ、シマノが今でもアルミ・ジュラルミンに拘る中で、いち早くカーボンクランクを最初からぶっちぎり引き離し状態で作ることが出来たんですねえ、当時のカンパニョーロはな。

 シマノも一度カーボンクランクを作ったことがあったように思うが、幻かよ!という感じで、市中に出たのを見たことがなかった。

 2006年、このクランクのように、スクエアテーパーからウルトラトルク形式に変わった、シマノのパクリ?かと思ったが、それでもまだこの頃のカンパは輝いていたと思うな。

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 カンパレコードの、カーボンクランクなんだが、こいつのベアリングの交換依頼がやって来た。

 たしかにこのクランクの中心軸の両サイドに装着される特殊ベアリングは、ギシギシと回転に難があったんだな。それを替えてほしいということで、外そうとしたんだが、右クランクが特に難儀した、その理由は後でわかります。中々引っこ抜けなかった、引っこ抜けずに変形して、ベアリングがバラバラになったという経緯があったんだが、その理由も後でわかります。

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 これが一切ベアリングのない状態、取り外した状態のクランクなんだがね。こいつにベアリングを取り付けていく・・・というんだが・・・、

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 この入手が非常に大変だった・・・。というのも、これは特殊中の特殊ベアリングだったからね。どこが特殊だったか?というと、厚み。

 通常7ミリの厚みのものは、まあ、そこそこのところでは入手可能なんだが、他はすべて同じでも厚みが6ミリという、このクランク専用ベアリングが、中々見つからない、ということだったんだ。かなり探したんだが見つからない。

 一方カンパ独自のスモールパーツで発注するとセラミックもんでなんと・・・22000円以上するということ・・・。ということは素材でも相当高額なんだろうな・・・しかも今はパーツ不足、カンパもその限りではないだろう。

 イヤー参ったなあ・・・、一般ベアリングを購入して、上下で0.5ミリずつ削る?切子が入るとベアリングの滑らかさは消えるだろうなあ。

 でもまあ、広く神もあるってもんで、なんとか見つけて引っ張ってきたわ、決して安くはないが、22000なんてベラボウなもんではないがな。

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 こいつを、このクランクの25ミリ系の軸に埋め込む、

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 この状態から、ちょっと圧をかけて、所定の位置に持っていく。

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 そこでちょっと回してみると、軽くスルスル回るねえ、流石に交換したばかりだから・・・ただ、このスルスル感の軽さはちょっと高トルクのかかるBBにとっては少し心配なんだな。

 これは、ハブについてもそう。やはりトルクのかかるところの回転を預かる所は軽くスルスル回るよりも、少しネットリ感のある、重厚な回転のほうがより長持ちする・・・ということが経験上言えるんだな・・・。

 なので、どうもこのスルスル感には抵抗がある、なれば・・・、

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 こうして、カバーというかリテナーを外す、そこにだ・・・、

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 良質のグリスを親の敵のように注入する・・・という方法。殆どの利用者さんはトルク管理のいる、ウルトラトルクのクランクをばらして、中身を見るなんてことはしないだろうから、こういうところには、使用状況を先回りして、より濃厚にメンテしてやるほうがいんでないかな?

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 こんな感じ・・・、これも装着する際にワンの内部の方にもしっかりグリスを入れて余分を拭う、これをやったほうがいいだろうな。

 さて、先程なぜ右クランク側のベアリングを外すのに手こずったか?というと、これだ

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 こいつ必要あるのかな?少なくとも相当のトルクで左右のクランクを中心でボルトで締め付ける形式をとるウルトラトルクで、内部のベアリングが移動する・・・ということはほぼ考えられないんだが・・・、なんでこのCリングが必要なのか?わからない・・・。

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 こういう形で、Cリングを外からはめて、それを下にずらして、クランクに切られている溝に落とす・・・、

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 このようにね。

 まあ、特殊パーツにはそれなりの意味はあるんだろうが・・・、でもできれば一般パーツで代替できる形式にしてくれると、もっと安価にアチコチのスモールパーツを交換できるのに。特に回転の種類や素材が多くあるベアリングなどは、用途に合わせて、使い分ける・・・なんて事が出来たら、利用者は面白いし、助かる・・・と思うんだがね。

 特殊中の特殊パーツは仕方ないから、そちらで儲けて、あとは一般部品で対応してくれれば・・・とカンパニョーロに言ってもしかたないかな?でもまあそういうところが、普及度にも影響してくるんじゃないか?なんて思ったりして・・・、そうか安易な普及など求めていないのかも知れないね、カンパもスラムもな・・・。

水道完成!鉄箱は次のステージへ・・・なんてな・・・



 先日ご紹介した水道に関する記事・・・、アレから数日を経まして、完成いたしました。

 元々これは、一本の蛇口でありましたが、これを2つ口にして、そのうちの上向きの方から水をとることにしたんですね。

 ここからビニールホースで水を取りますが、それは外を周りをさせるために柔らかいビニールホースが必要なだけで、鉄箱に入ってもビニールホースだとちょっと安っぽいよね。

 ということで、この辺の規格を調べて、ビニールホースを金属ものに替えました。

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 この金属の蛇腹は、好きな所で切断することはできません。前後が金属の壁面のある金具で終始しているので、それを無視するわけにはいかないからです。

 なので、2つ必要な蛇口の距離などを結構正確に測って、その長さの金属ホースを購入して、ジョイントで繋げるということをします。

 このジョインのつなぎ目から、水が漏れる・・・ということが起きまして、それを阻止するためにきつめにナットを締めていく、締めすぎると中のパッキンが割れてしまいそこからまた水漏れるなんてことを繰り返しつつ・・・、適正トルクを知っていくということになりました。

 もう床の上が水浸しになったことも・・・。

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 そして、下水用のホースも設置します、二本設置したものを一本にまとめ上げて、外に出して下水まで誘導する。上水は圧力がかかっているので、適切に設置できれば、水はでます。

 ところが下水には圧がかかっていないので、流すための力は引力しか頼れません。上水と下水・・・全く異なる技が必要になるんですねえ・・・、色々勉強させてもらいました。

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 ここがメインのシンクとなります。逆U字の蛇口が付いていますね、もうすぐ下にまで水が来ています。漏れもありません・・・今の所。

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 こちらは手洗い専用のシンクになります。こんな狭い鉄箱の中に、2つの水道が必要になる。そうでないと、簡易調理の許可がおりないということらしいですね・・・。たしかにメインの方に、洗い物が溜まっていると、手洗いがしにくいですからねえ・・・。

 さて、両者の下まで水が来て、漏れなしの確認が出来ています。後は、蛇口をひねって、水出し実験をするだけです。

 ホイ!

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 オ!出た!もっと小躍りするかと思ったが、それまでの漏れの失敗実験を重ねていたため、ヤッター!!!というよりも、本当に漏れていないか?と懐疑的なのであります。

 もう一つの方も、ホイ!

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 こちらも出水確認、あとは漏れ・・・なし!

 ということで、蛇口周りは2つとも成功!

 後は、他のジョイント部分の点検・・・。この鉄箱の下にまで伸びている、ビニールホースと鉄部分との間から、少量の漏れを発見・・・。主水を止めて、分解して、パッキンの交換と適正トルクをかけて、再度点検して漏れなしを確認・・・。

 あとは、主水を開いたあと、十時間近く放置する。翌日、各所をよーく点検して水漏れなしを確認・・・。これでいいかしら?

 完成といたしましょ!途中何度も素人仕事に情けなくもなりましたが、終わってみれば、すべて経験・・・。これにてあと詳細を整えることで、保健所の許可を取りましょう!というところまでようやっと、漕ぎ着けました。

 コロナ騒動が起きて二年強。二年前は必死で見切り発車をしていた頃です。そしてその半年後から、この鉄箱の密閉化をしていき、一年前には外回りの、大窓などを整えていましたね。

 その夏はコロナのデルタでほぼ営業できませんでしたね・・・。あれができれば・・・、これができれば・・・と思ってはいましたが、手も足も出なかった。

 そして、今年・・・水が通った!

 ウクライナのニュースでコロナは何処かへ飛んでしまったかに見えますが、すでに第七波が始まっているという見方もあるようです。

 その第七波の実態を見つつ、店主は第三回のワクチン接種を判断するでしょう。まだ何も解決していない・・・、しかししつこいウィルスだこと。

 出来ることをやって、備える・・・、それしかないね、ということで、まずは保健所の審査申請をして待つことに、あとは世界の平和と安寧を祈るのみか・・・、無力なり・・・。あまりに無力なり。トコトン無力ながらの悪あがきだ、出来る所で。

メキシコ弾丸ツアー 帰国からトンボだな



 あのメキシコ青年が今年のはじめにメキシコへ帰国したと思ったら、なんと転職したらしく、その関係で急遽日本帰国となったのだ。

 この青年の帰国というのは、日本へか?はたまたメキシコへか?というのがわからなくなるくらい、メキシコに食い込んでいるね。

 で、もともとがメキシコの工具系、ドリルなどの切削工具を作る会社にいたのが、今度はイスラエルの会社に転職したということだ、あのヴァフェットが出資しとるんだと。

 しかも元々は日本の工具メーカーで、それがイスラエルの会社に買収されたということだ。まさかこんな提示金額で首を狩られるとは思っていなかったほどの高額給与を提示して、流石に「高いだろう!高すぎる!」とわざわざメキシコまで面接に来たイスラエル人を説得してしまったほどのネゴーシエーター(ターミネーター?)に成長したというから驚きだ。

 今やこんな冗句は認められないだろうが、デカイクジラにアラブ人とユダヤ人と椅子とオレンジが飲み込まれたそうだ。とっ捕まえて腹を割いたら、椅子に座ったユダヤ人がアラブ人にオレンジを売っていた・・・というオチ。

 面白くもおかしくもないが、それだけユダヤ人は商売がうまい、ということの皮肉なんだろうか?繰り返すが今やこんな冗句は認められないだろうがね。

 ということで、イスラエル人をねじ伏せて、高給取りとなった彼は、研修のために工場のある福島のイワキに赴くために会社費用で帰国したということなんだな。

 彼のレーサーとしての足の質を落とさないために、日本でのレーサーがありませんか?ということで、用意したのが、

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 こいつだったわけね。アルミの名車、当店最後のバラクーダ!だったわけなんだな。というのも、彼のご希望がアルミ・・・ということだったから。

 なので、再調整などしていたんだが・・・、ご来店して、バラクーダの説明している店主への返事が生返事・・・。

 そして、視線は・・・

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 飾り棚にある、こいつの方に目が行っている。これって・・・かっこいいですよね・・・。

 それりゃそうだよ!

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 復刻ズノウだぜ!日本広しといえども、復刻ズノウを売っているのは当店くらいだろう・・・。

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 ネ、特徴満々だわ。この復刻ズノウのフレームに、

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 謎だらけのコンポというか、パーツ類を載せいているという、舐めきったスペックだよ!かっこ悪いわけがない!見た人すべて「何だ?こりゃ?」の連続でしょうね。

 店主らの顔を立てて、バラクーダには試乗したものの、早々に下りて、コッチに乗ってみたい・・・と。

 そして、言うに事欠いて・・・やっぱ自転車かっこいいっていうのが一番ですよねえ・・・とシレッというから、面白い。

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 押し切られるっていうよりも・・・、実に自然に手の中に入っていったよ・・・、という星の下に生まれたんだな、この子はな・・・。

 なので、青筋立てなくても、無理しなくても、出来る努力をしていれば、自然と事物が叶ってくるという星の下に生まれたんだ、と思ってやるほうがいいな、こいつは。

 だから、この青年が心赴くままに動けば、まるで綿あめの棒にアメが絡みついて形になっていくような力を持っているんだな、多分。天性天性!

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 改めて見ると、やっぱりかっこいいねえ、こいつは。ズノウのクロモリメッキフレームに、謎だらけの黒パーツが付いている・・・、今時分、パーツ不足というご時世だからこそ実現したような一台ともいえるね、まさにピンチをチャンスに替えた一台とも言えるかな。

 今後工場が日本にあるために年に一回は会社払いで日本に帰宅する、その足として役立つだろうね。

 ということなんだが、あれこれ交渉しているうちに、この青年、「実はちょっと珍しいブツが・・・」と急に小声になって、あるものを取り出したんだな・・・。

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 知っている人以外、怪しいブツに見えるでしょうな、わかる人いる?

 こいつは、メキシコ産のものなんだが、なんでしょうか?

 答えはバニラビーンズです。銀より高いと言われているバニラビーンズを、冷凍で密輸?イエイエ、お土産として認められ、国内に持ち込んできたということですわ。

 高額のスパイスとしては、日本ではサフランがほぼ一番かな?それに匹敵するのがバニラビーンズですよね、かつてはカルダモンも高額でしたが、今やインド・パキスタン・ネパール系の人が増えたため、相当安くなったような印象が有りますが、でもバニラは高い・・・。

 で、高額バニラの活かし方は、デカイ砂糖瓶にグラニュー糖を詰めて、その中にこいつを一本入れておく。ちょっとすると香りが砂糖に移って、バニラシュガーになります。コレは甘さを倍近く感じる作用が有りますね。

 そして、使ったら、適度に足すことで、バニラがほぼ半永久的に使えるということですね、お守りのようなもんだ。

 なので、これは狸市の売り場に置いてもいいかもな、ということで、取引成立!と相成った。

 ということで、メキシコと日本の間で、ひいては近い将来何故かモンゴルをも繋げようとする、未知数の可能性を持つこの青年、今後何をやらかすか、楽しみなんだが・・・。

 モンゴルに進むに当たっては、メキシコでの私の後任が必要である、と彼はいう。そこで、彼が目をつけた兄弟がいる。正確には兄妹なんだが、名前はB兄妹。

 彼らにまずはメキシコに機会を設けて来て欲しい!ということだ。メキシコはまだあの次の大国、中国が食い込んでいないということらしいね。つまりあのアリババすらメキシコには届いていないという、未開地なのだそうだ。

 その辺も含めて、B兄妹にはよろしくということだ。

 さて、店主を含めた年寄りは、そろそろ引退としましょう、これからは若い次の優秀な世代が活躍する時代なのだ、協力!などというありがた迷惑をかける前に、むしろ絶対に邪魔しちゃいけない、これを年寄りたちは心しないといけないと思う。

 まだまだフルスイングだよ!こちらも脱臼しない範囲でバットは振るがね・・・。

パーツが集まる 一体何円?



 先日ご紹介した、あの中学生のオール阪神・巨人君達。

 好意でMさんから回していただきました、前後ホイールをしっかり手渡し完了いたしました。良かったねえ、何円?何円?というのもいいけど、別の形で貢献も出来る、ということを知ったんじゃないかな?それがいつかは知らないがね。

 そんでもって、早速フロントホイールの入れ替え出来たわけだったよね。

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 意外とポン付けに近い形で取り付けが完了した、そして残りのリアホイールは・・・まあ、もう一度作戦立てなおして来るんだな、ということで、

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 しっかり背中に背負って、亀仙人のように帰っていったんだが・・・。

 この記事を見て・・・今度はリアホイール交換だよね・・・と本日突然やって来た方があった。

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 この車体で現れたんであります・・・。あれ?と思われた方は、かなり本ブログの常連さんということがいえるでしょうな。そう、あの方であります。

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 ムフフ、この中にいいものあるよ・・・と。なんです?それ?

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 スプロケじゃない・・・、しかも7速・・・?ということは?

 そうか・・・、あの中学生のオール阪神・巨人の持ち帰った700Cのリアホイールには9速のスプロケがついていたんだが、もともとのマークローザには7速で調整したばかりだったな。つまり、9速のスプロケのままでは、ポン付けができないだろう、というこのお方のご配慮なので有ります。

 なるほど、今後の作戦はヤツらに考えさせるということで、やる気になれば9速仕様にすることもできる。ディレーラーはそのままでいいか?ただシフターやチェーンを替えないといけないね、これ結構かかるだろうなあ・・・。

 それに対して7速のスプロケに交換するとなると、調整だけで、他のパーツを交換する必要はなくなる。スゲー安上がりだよね、自転車屋は儲からないけど・・・。

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 二個あるんで、使ってみて歯飛びしないもの何かを選んで好きな方持っていけば?ということでありました。

 何だ・・・、またパーツが集まってきたぞ!

 店主がヤツらに、チョコマカやって来て、金に頼らず、なんとか工夫してピーチクパーチクやっていれば、それまでさんざん上の世代に世話になってきたおっちゃん達が、おせっかいにも、使わないからコレやる!アレやる!が始まるんだ!何円?何円?って小銭の心配などすんな!!!

 と、いったことがまた実現してしまったよ・・・、ありがたいねえ、ここは理サイクル(リサイクル)という場なんだなあ、まったく。

 後は、ブレーキを板で挟んで、なんとかできれば、今回の計画はほぼ完了するんじゃないの?知らないけどな。

 ということで、この謎の足長おじさんの実態は?

 もう先の異様な小径車、お化けチェーンリングの小径車を見れば、あの・・・常連さんね・・・とわかった常連さんも大分いるんじゃないでしょうか?ね?

 ハイ、ご紹介しましょう!

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 あの小径の天才=変態で、店主も小径に関しては色々と入れ知恵してもらえております、小林兄弟のお兄いさまであります。

 静かに、しっとりと、当店を見守っていただける方でも有ります。見るに見かねて、要所を押さえてくれる方でも有りますね、ありがたし!

 これでまた、あの中学生コンビオール阪神・巨人君たちも大いに発展でしょうな。

 そう、明日か明後日か、彼は江ノ島まで自転車で行くとかいっていたが、気をつけて帰ってこいよ!渡すもんあるからな!

 さて、別口で商売に精を出さねばな!


プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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