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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2023年02月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

宿題残しのメンテナンス なかなか一回では無理である!



 センチュリオンというと、当店でも扱える、数少ないブランドの一つですね。マルイさんが持っている、かつてはアルミのレーサーを何台か出したことがあった。

 そのレーサーは値段の割によくできていたと記憶しています。基本ものづくりとして決して悪くはないメーカーというイメージがありますね。

 で、こいつのメンテで来たんだが。使い方はスポーツ自転車の使い方というよりは、実用自転車に近い、つまり買い物や通勤(さして長距離でもない)に使っているという。

 なので、多少の劣化は放っておかれるんでしょうね、ちょっとヤバイ状況でやって来たんだが、持ち主の方はシフトの調子が悪いということでやって来た。

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 アセラのシフターの調整とワイヤー交換しておけば、まあ、なんとか走れますという状況・・・。

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 ディレーラーはアリビオみたいですが、こんなエントリーモデルにも関わらず、なんともまあ高級感を醸し出していますね。こういうところなんかもシマノって凄いねえ。謎コンポ類になると、値段が安くなると、もう露骨にそれが外面に出てきてしまう。

 とりあえずは、シフトに問題はなくなったんだが・・・。それより深刻だったのがブレーキだった。

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 しかも油圧ブレーキだったんだよね。もうスカスカ、つまり空気が入りまくって、ペーパーかんでいる状態。よくそんなので乗っていたなあ、と思うがなんとかリアブレーキだけでとまっていたんだろうね、それすらもスカ・・・だった。
 
 そんなわけでオイルを圧送してブレーキ復活。

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 そして復活と同時に、ラッパのような音鳴りが・・・トホホ。

 そこで、良い子は絶対にしてはいけない、裏技で消音にしなんとか・・・というところまで。

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 しかし、どんなに気をつけても、床はオイルでピカピカになる・・・これはもうどうしようもないね。

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 とりあえずは今回はここにて納車だが、宿題はいくつか残る。まず前輪のハブのベアリング交換だな。あとは、パッドとローター、できればスプロケとチェーン交換・・・これくらいしてやれば、新車のレベルに戻るでありましょう。

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 車体が車体だけにできればしっかりメンテしてやりたい。そして乗っている方にもこの車体の価値をより深く知ってもらうことで、いい関係を結んでもらいたいもんですね。

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 できれば、二三ヶ月の間にまた戻っておいで!!!
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足を持って 自由に



 ここには描かれていないが、これはBSの名車のロココだよね。あれはこの弓のようなフレームから出る、いい粘りのようなものがあって、ホイールを700Çに変えると、これまた驚くように走るという実用車の中の名車・・・だよね。

 これを足にしましょうよ・・・。

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 改造というほどではないが・・・、やはり少しいじって出したいもんだ。そのままでは出すもんか・・・。

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 まあ何のことはない、泥除けを外してみた。泥除け自体の重量は大したことないとしても、やはり進行方向に向かって帆を張っているような空気抵抗のほうが気になるね。

 実際どうなんだか知らんが、外してみると、なんか気分としてもホイールが回っているように感じられる。多分エアロ効果は・・・相当・・・あるだろうね・・・。

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 内装3段だし・・・、

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 カゴもあるし・・・、

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 ライトもあるしと、まさに実用車としては過不足はないだろうね。いい足になることでしょう。その後の展開は・・・、フレーム、車体もいいもんだから、その気になればよりいい足にも変身するでしょう。

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 ドロップ派の店主もこのロココに関しては、プロムナードのエレガントが似合うと思います。不覚にもプロムナード嫌いじゃないんだな・・・、なので当事者がより違う別のハンドルを所望しない限り、これで行こうと思いますよ。

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 これが足となって、より自由に動き回れることを祈っているわ!走り回っている内に、道を覚え、地域を覚え、歴史を感じ、季節を身近に、様々な情報が入ってくるでしょうな。

 そして、最初は遠かった距離が短く感じて来るでしょう、そう、エンジンの出力=体力が付いてきた証拠です。自らを身体を通して見直すこともできます、まだまだ捨てたもんじゃないと。そして、飲食がないものにも代えがたく重要であることがわかるでしょう。

 鉄のフレームにワッパのついたものに過ぎないチンケな乗り物が、これだけの、いやこれ以上の何かを内包しているんですよ。人生もまだまだ捨てたもんじゃないでしょ?

 ということで、この足で、自由に走れ!自由に!

風のない時にはイベントという名の風を吹かせる 3月は・・・



 しかし、不景気の風だけが吹き荒れて、財布の紐だけが固くなる中、いかがお過ごしか?

 まあ動力のないヨットのような我らが、いい風来ないか?と待っていても風はどうも吹いてこないようであります。

 コロナの時もひどかったが、あれは向かい風という逆にいうと対策取れなくもない風向きであったので、それなりの構えでなんとかやって来た、という感はあったが。

 だが今回の不景気の風は、どう対策とっていいやらの全くわからない状況、ホトホト参っていますわね。

 とはいえ、このままいい風をつかめず、悪い風に流されていけば、ろくな方向には行きはしない。だったら、どうやって風を吹かすか?ということなんでしょうな。

 その一つが、イベント仕込み。

 3月の下旬頃、ちょっと大きめのイベントを組みますよ!当店内にて、ライブを二つばかり。

 演者というと、かつて一時入り浸りで遊んでくれた、近年では故郷である飛騨に居を構え、そこで活躍している、谷澤智文さんによる、ライブであります。

 東京近辺にいた時には、かなり頻繁にやってもらっていたんだが・・・。彼も一時はメジャーにいて、「君に届け」という大ヒット曲を持っていたんで、人も集まったんだが。

 メジャーを出て独自路線に入ってからも、実力に見合ったバンド、アルバム、組曲なんかを仕掛けては、またまたライブなどもやってもらっていたんだが、故あって、飛騨に入っていった。

 そこでも観光や音楽文化を通じて、地域を大変盛り上げているとも聞いている。その彼が、3月末頃東京に一時戻ってきてくれて、当店周りでライブをしてくれるというので、それはもう大歓迎ということで!

 お知らせであります!

 3月26日日曜日夕方から当店にて、二本の全く異なるライブを行いますので、ちょっと先ですが、関心のある方は覚えてスケジュール入れておいてください!

 よろしくです!


 そしてイベントといえば、先日23日の西成パフォーマンス軍団によるライブ、二十名を超える多くの方々の参加をいただきまして、ありがとうございました。

 店主らの仕事は、当日当店前に皆さんをお呼びすれば、その後はすべて彼らがやってくれます。

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 トップバッターは、菊ちゃん!昨年3月、当店でやったライブが彼のツアー初のライブだったんですが。一年経っていない中での成長の凄いこと。今回は彼の才能の原石のスケールのデカさが露呈したライブとなりました。

 ある歌でど滑りおこした後、ドカンと静かにそして確実に捉えていく曲作り・・・。すげーアレンジャーとかと組んだらこいつは必ず化ける・・・でしょう。将来楽しみだよ。

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 そして、京都でストリート歴三十年の気合の歌い手、小竹親(ちかし)さん。短い尺につかみ、笑い、ジンとさせ、聞かせて泣かせる・・・というもう完璧な構成力で攻めてくる、流石に歩いている人の足を止めるだけの芸をお持ちだこと。

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 そして、渾身という言葉これ程合うミュージシャンはいないだろうという、神様大臣コンビ。

 次回は6月かな?という予言を残して去っていった。来てくれた皆さんはそれぞれ満足して行ってくれたようだった。

 そう、音楽だけでなく・・・、当店のできること含めてすべてイベント化していくで、風をお越し、そしてみなを巻き込んで・・・、そして小銭を回す・・・。

 とにかく関係を作って、頭を絞って楽しむ・・・暫くも、いやこれからも永遠これなんだろうな、といい意味で諦めるとしますかね。

 3月26日、谷澤智文ライブだよ!是非おいでください!

カゴ付けは 思った以上に思った以上に クリエイティブざんす!



 先日のメタリックルイガノに、もう一つミッションがやって来た、カゴつけてほしいと。しかもカゴは持ち込みで。

 よくあることなんだが、カゴつけは思っている以上に、クリエイティブなんだよね。決まった自転車に決まったカゴを取り付けるなんて中学生でもできる。

 星の数ほどある自転車個体に、星の数ほどあるカゴを、さあなんでも来い!とばかりに見栄を切ると、これがまあ、大変なことになる、イヤなり得るんだな。

 今回もどうやらそうなりそうだ。

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 そもそも小径車って、かなりすかした車種なんで、一般部品が取り付けにくいという傾向はあるんだが、こいつもまたかなりやってくれそうだ。

 ヘッドチューブにボルトとダボがある・・・。ここに取り付けよ!指定してきたよ。

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 土台になるダボは、かなり頑丈に溶接されている、うーん、やはりこいつを使わない手はないらしい・・・、でもどうやってか?ということになる。

 持ち込みのかごを前に、直付けはどうしたら可能か?もしダメなら、キャリアを取り付けて、そこにカゴを抱かせるか?などと考える。

 自転車を目に入りやすいところに置いては、通りがかりに、思いつきの採寸したり、暫く座って考えたり、時間を置いたり・・・と。半日以上色々とかかるもんなのだ、そのくらいクリエイティブ!といっておこう。

 後は道具箱、金具箱などを引っ掻き回す、なければ一日ホームセンターで過ごすとかね。

 そんで決まった!この線で行こうと!

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 まず当店にあった建材系の分厚い鉄金具を加工します。あのボルト間は80ミリなんで、キッチリ測って穴あけして、6ミリボルトで止めるとするか。

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 まあやったことのある人はわかると思うが、バカ穴でなくキッチリ6ミリ穴を正確に空けて、ボルトどめするって、結構大変なのよね、コンマのズレで鉄はいうことを聞いてくれないから。

 これじゃあ長いということで、カゴをあてがって、余分なところを切り落とします。

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 こいつが今回の土台になる所、頑丈なダボに、頑丈な鉄板を6ミリボルトでがっちり取り付ける。

 そして、またの別金具作りに取り組んでいく。

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 この手の金具は、自転車のカゴつけ金具の中から頑丈なものを選んでいく。

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 ハイ、二枚作って、コイツを使って先の土台のところにカゴを固定していくことになります。

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 結構きれいに付いたな・・・。これでいいか?と思いもしたが・・・。

 コイツにはフォークの付け根にサスペンションがあるのが見えるでしょ?サスペンションは文字通りショック吸収のために収縮する働きがあるんだが、このカゴを固定するために、サスの下から金具を出してカゴを固定したら、その金具がの伸縮しない限り、サスが殺されてしまうか、固定金具が金属疲労を起こしてへし折れるか?という二択になってしまう。

 それはまずいとすれば、このカゴはこのヘッドチューブの周りで完結して固定しないとダメだということになります。

 そうなるとなあ、頑丈とはいえ金具二本で固定というとなると少し心配になってきますね。

 そこで、もう一本補強を入れます。

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 こんなふうにネ。先の土台金具を多少下に伸ばして長めに切ったところに、再度横金具二本でもってカゴを挟むようにして固定する・・・これで様子を見てもらうかな?

 あまり重いものを乗せると、その重さと振動でダボあたりが緩くなったり、最悪溶接が剥がれてしまうことにもなりかねませんからね。せいぜい3キロから5キロくらいまでかな?

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 結構スッキリ取り付け完了ですわ。カゴ自体の着脱はできませんでしたが。

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 正面から見ると、こんな感じですね。

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 裏から見るとこんな感じです、ステンレスのボルト6本でとまっていますので、気をつけて使用していただければ、なんとかなるかもですね。

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 ハイ、このようにサスペンションがあるために、下から支えはやはり無理となりますね。

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 あと不動のヘッドチューブに付いているため、ハンドルと同期はしません。なので、ハンドルきってもカゴはそのままというちょっと慣れが必要かな?

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 なんか最初からシレッと付いているように見えますが、この裏ではなんとまあ、クリエイティブなことか!!!

 カゴ付けは、恐るべし!

馬子にも衣装?カゴにも意匠?



 カゴ替えてほしいんだけど、中古ってある?

 ムムム?なんで中古なんですか?

 だって、車体が古くて汚らしいのに、新しいカゴつけると汚さが余計目立つじゃない・・・。

 でも中古のカゴねえ・・・。見た目なんかよりも機能重視のほうがいいんじゃないですか?

 イヤ・・・、でもみっともないのは嫌だし・・・。

 誰にどう見られたっていいじゃないですか!

 一定の高齢の特に女性と店主の間によく起こる会話内容なんですね。色々と身体的に限界等があるのに見た目を気にして、こちらの提案には乗れない、なら我慢する・・・というパターンね。

 人目を気にするということに、ほとんど重視を置いていない店主からすると、なんでそこまで?と思うこと多し、中にはちょっとムッとすることすらある。ご自分の安全と見た目とどっちが大事なの?とね。

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 まあ、どう見ても前後のカゴの損傷具合はひどい、載せ替えるのが順当と思うんだが、自転車の新古のバランスをどうしても気にしているようだ。

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 中古のカゴなんて・・・当店自身もあまり気をつけてストックしていないんで、探すのも大変だ。

 そう、中古というと結構この言葉を最近耳にするようになった、殊に高齢者からかな。ワイヤー交換してくれ、中古でいいから・・・。タイヤ交換してくれ、中古でいいから・・・。

 そんな消耗品の筆頭に当たるようなパーツをなんで中古で?あるわけ無いでしょう・・・と思うんだが・・・、願わくば年金だけで楽に暮らせるくらいにはなってほしいものであります。もう遅いだろうな。各自の積立形式にしておけばよかったのにねえ。

 話を戻すと・・・、

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 確かに古くて、お世辞にもきれいとはいえない車体なんだが、かつて当店でメンテしたら、驚くほど走りやすくなったと言ってくれただけに、ちょいとこちらに任せてくださいよ!ということで、お預かり。

 さて、中古のカゴを探すことはしない。そもそもないし・・・。なれば、ピッカピカの新品です!!!とあまり主張しないようなかごを探すか?そんなカゴあんのかよ・・・?

 あちこち物色していたら、あれ?これなら・・・というのが見つかった。

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 これね・・・。あくまでも籐風のカゴね。素材は金属にコーティングされているものなので、自然素材ではありませんので、カビが生えたりはしませんよ。そして、色も落ち着いていて、新古の基準を越えている、ように見えませんか?

 前だけでなく・・・、

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 リアも籐風カゴを取り付けて、いい意味でバランスを保つ!ただし、車体に関しては、

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 一切掃除はいたしません、でもね、このモロ新品にも見えない、新古を越えているこのタイプのカゴであるならば、取り付けた所で、この自転車の古さやヤレタ感じが目立つということはない・・・でしょうな(別に目立ったっていいじゃんか・・・)。

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 ホレ!どうよ・・・。

 威張ることはないが・・・、まあこれで恥ずかしいとか、みっともない、というような感情は起きないんじゃないかな?と。

 実際納車の時に聞いてみると、うん、これなら新しいカゴだけが目立たなくていい・・・というようなことを言っていた。

 内心そんなこと気にしなくても、自分が思っているほど他人は自分などに興味などない・・・なんて店主は相変わらず思うんだが・・・、年齢や性別等によっても異なるんだろうなあ・・・。

 そういえば、店主の祖母、明治生まれの祖母は、化粧しているところはネコに見られるのも嫌だ、と言った世代だった。いまの人からすると、その意味すらわからないかも知れないね、電車内で平気で化粧しているんだもんな・・・。

 今の店主は・・・平気で化粧するタイプだろうか?イヤイヤ、この辺の事情が思っている以上に複雑だぞ、礼儀や他者をどう見るか?そして反射するところの己をどう捉えているか?その基準は、権威か?他者への敬に基づく礼儀か?恐怖か?損得か?なんてもんがあるようだしねえ・・・。

 敬は重要だが、やはり見栄はいらんわね、少なくとも店主はな。

レコード屋のあと・・・



 昨年の8月まで、エコーレコードさんが入っていました、鉄箱Ⅱなんですが、その後どうしようか?といろいろと考えを巡らせていました。

 店主としては、ギャラリーなんてどうだろう?と思っていました。土地柄武蔵野美術大学も近いので、安い値段で展示会場の提供なんてこと、ちょっとマジで考えていました。

 ギャラリー経験者の方などのご意見等も聞いてね。若い作家たちが出入りしてくれると、それなりにかなり活気づくんじゃないかな?と思ってましたし、店主の長年の構想、絵本の構想なんですがね、そんなこともボチボチ開いていくかな?とも考えていたんですが。

 それには、ムサビに営業にもいかないとね・・・などと現実的に結構大変なこともありまして、ウロウロしていましたら、別の方から声がかかってきたんですね。

 ハイ、今月から、数人の中年男性の謎集団に貸し出すことになりました。

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 さて、外から覗いてみると・・・、何も見えませんね・・・。なら中から覗いてみようか?

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 ないやら、音響機材のようなものが置いてある・・・。そう、どうも音楽関係の方々が、ここを利用するらしい。あれ?

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 中に一人誰かがいるぞ・・・。なんかリモートワークでもやっていそうな雰囲気で、そういう利用場でもあるのかな?

 なんて、想像たくましくしていると、とある説明が入った。

 名前をOMGと言うんだそうだ。覚え方はオーマイゴット!どうも音楽配信サービスをする・・・、世界最小のクラブともいうらしく、また若いDJの練習・伝習所も兼ねているらしい・・・。

 と書きながらも店主はその業務?内容に関してほとんど把握できていない。そもそも、毎回書いているがDJという職業?身分?というものについて理解が全くできていない。

 とはいえ、わからないながらも店主は二年後のDJデビューを約束している、それも兄貴であるジェフ・ベック専門のDJに・・・とはいっているが、実は未だ真相わからず・・・。

 そこに配信・・・とか、最小クラブとかよーわからん・・・。

 若い子を育てるという方針には大いに共感するが、まあ、その全体が見えない感じが、今後の何らかの可能性を感じて、ワクワクしなくもないんだな。

 実際、いい年したおっさんたちが数名、ここをあたかも秘密基地のように集まって、衆議している姿はいい意味で呆れるくらい楽しそうだ。

 何やってんだよ!えへへ、今んとこはまだ秘密・・・デ・・・。なんて展開がいいのだ。

 そう、ワクワクはいいよね、どうなるやら、どういう展開をしていくのかわからないがなんか楽しそうなのだ。それが一番かも知れないね。本業である自転車業ももっと楽しんでやっていかないとね、そういう意味で外部の人から学ぶことは多い。
 
 ここ起点に、また関係が広がっていくだろう、どんな人たちにまた会えるんだろうか?それもまた楽しからずや。

ちょっとした事故にて ホイール組み直し 廃盤ショップ在庫もの



 チューブという曲面にこのロゴがあると、どうしても単一の乾電池を想起してしまうのは、おそらく店主だけでありましょうな。

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 アルミのパナソニックフレーム。パナソニックはいち早くチタンを、あのコブラなんていう化物フレームを世に出したんですが、受けはどうだったんでしょう?

 ブリジストンもそれなりにいいフレーム出していると思うんですが、いずれも工業製品止まりという所が、いかにも日本のものづくりという感じがします、質実剛健なところは悪くはないんですが、色がない・・・。

 でも、なんとか踏ん張ってフレームづくりの選択肢は減らさないで欲しい所であります。

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 この車体はなんで来たかと申しますと、後輪を縁石か何かに乗り上げ、ホイール全体をダメにしてしまった。

 組み直しはできないか?という依頼。

 手組なんでお安い御用なんだが・・・、このアンブロシオのリムはもう国内ではほぼ売られていないはず。業社の東京サンエスさんも持っておらず、今後も入荷の予定はない、つまり取扱終了なんですね。

 当のアンブロシオさんはどうか知らんが・・・、まあ今手組用のリムが激変している中で、わざわざ作るってことは・・・あるのかな?

 ということは、ショップの在庫を探すしかないということになりそうですね。そう、当店にはまだ少しだけあったんで、本当難なく組み直しをしたわけであります。

 その際再度、黒のDTスポークを・・・ということで調べてみて、その値上がりぶりに驚いた・・・。

 なんかもうすべてを潰しにかかっているのか?もう呪いに近いねこの値上げというのは。通常の経済原則というのは需給のバランスなどと言われ、売れなくなると安くなるはずなんだが、売れない=買いにくいのに、値上がりしていくというスタグフレーション?というの?もうすべてが潰れていく感じだわな、このままだと。

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 ハブは使いまわし、タイヤもスプロケも使いまわしなんで、効率は決して悪くはないんだが。

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 アルミロードフレームに基本105仕様なんで、ロードレース入門型なんですね。

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 ドロップにしてやる気満々じゃない!ええ?一体何に?

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 しっかり、パニアバッグを装着しているね、レースはやる気ないようだ。しっかりツーリング系・・・なんだろうな。

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 このサドルも柔らかそうだし、長距離を痛めず走るにはいいのかな?通勤用にもなっているらしい。入門はシングル固定からスポーツバイクに入ったんだが、指先一本でギア比を替えられるロードの利便性に驚いたようだな。

 確かにね、その点ではロードは偉大だ。他にズノウとかの隠し玉も持っているとか。

 なんかまたやらかしそうだなあ・・・。

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 ガチのロードでもあるようだが、自分なりに走り込んだツーリング車、という顔もしている。やはり自転車には乗っている人が乗り移る、まさに殺気ゼロ、楽しんで走り回ってんだろうなあ。

自転車を虫干しする・・・こんなにあるのかよ!!!



 まだ寒い日もあるが、そろそろ目や喉の周りが痒くなってきやがった・・・、そう、杉花粉が飛んで来ているらしい、ということは、もう春が来ているということか。

 ということは、サイクリングシーズンの到来と言ってもいいだろう、ということで店内にある自転車をすべて日光にさらして虫干ししてみたんだが、正直その量と種類に驚いた。

 それに車種のバリエーションがえらいことになっていた、これなら自転車屋開けるじゃない・・・。

 超小径車からマウンテン系に実用車までまあ、いろいろだ。

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 700Çの改造系実用車もみえるぞ!鉄のクロスバイクなんかも・・・、こんなの売れるだろうな・・・。

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 ビーチクルーザーなんかも見えるね。この虫干しには色んな人の手を借りたんだが、そのそれぞれが自分の好きな自転車をちょこっと乗り回したり、服とあった車体を選んだりと、なかなか面白い作業となったんだが、改めて、当店内においてある自転車の凄さ・・・の・ようなものに店主自身圧倒され気味・・・。

 意外と気づかないところで仕事してんのね・・・。

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 当たり前系のクロスバイクから、そうでない変なクロスバイクまで。そうか値段を貼らないと買い手がつかないと、もう四面楚歌的に言われ続けてもう何十年・・・。

 店主の狙いはそこではないとしてやって来たんだが、もう限界かも知れないな、とも思っては来ている。

 そろそろまともな自転車屋にでもなるか?

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 正直・・・店主にとっては自転車は商品であって商品ではないんだがなあ・・・。とか言っている場合ではないか。

いよいよです!西成軍団ライブが・・・当店内で!



 今月23日木曜日、祭日らしいですね、あの店主恒久応援する、大阪西成からやって来るパフォーマンス軍団のライブが行われますよ。

 何度も当ブログ内で申し上げているように、表現に関わる方(逆に関わらない人はいないと思うが)は是非、このライブを体験していただきたい。

 渾身・・・というのは、まさにこういうことか、ということを体感できると思います。

 出演者紹介。

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 菊ちゃんと、親しみ込めて呼ばれている彼。今回唯一免許を持つ男ということで、ドライバーと様々な用も兼任するが、一度ギターもって、マイクに向かうと、前座などにはもったいない歌を歌う男。

 それもまだ伸びしろありなんだろうね、毎回驚くほど伸びている・・・。毎回違うんだよね、今回はどうなっているんでしょうか?

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 この方は、小竹親(ちかし)さんといいます。実は京都から参入。なんと京都の先斗町を中心にストリートで活躍する、イヤほぼストリートのみで活躍するミュージシャン、その経歴は30年・・・なんと。

 色んな思いをして、いろんな出会いをして、積み重なったものがにじみ出てくる歌となっています。そして、さすが歩いている人の足を止め、時間を使わせ、さらには財布から銭を自然と出させる腕と型を持っている。見事ですよ。
 とにかく、分厚いんです。何をやっても分厚い。声も、歌い方も、ギターの音も。しっとり安心する歌。ぜひ聞きにおいでください。

 そして

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 店主イチオシの、神様と大臣のコンビ。まあ、始まった瞬間掴まれます!その音圧に圧倒されます。その必死さと渾身の表現に打ち震えるでしょう。何かしかけるってことは、こういうことなんだ!!!ということをイヤというほど思い知るパフォーマンスです。

 まあ、言葉ではこの辺が限界なんで、是非体感してください。一気に開ける何かが起こるはずです。

 七時より始まります。そして、迎えるこちらは、麻婆豆腐と鳥系ラーメンでお待ちしています!!!

この青はいいね ピナレロだって・・・



 ピナレロのカーボン車体なんて、どのくらいブリだろう?もともとは二十年以上前くらいからか、スポーツ自転車といってもロード・ピストを中心に自転車屋を始めたはずだったんだが、その内、実用自転車なんかもいじりながら覚えいかざるを得なくなって・・・、終いにはエンジンなしのワッパの付いているもの全般をいじるようになってしまった。

 ロードをいじる割合なんて、どのくらいだろう?いわんやカーボンフレームの、ディスクロードなんて・・・、ちょっと触っていなかったなあ、というところでありました。

 そんな中でやって来ましたよ、ピナレロさんが。

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 ラザ?ラジャ?とかいうのかな?ディスクです。青系の塗装はどちらかというと苦手なんだが、このくらいから濃い目に行く青は許せる・・・どころか、いいよね。

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 うん・・・。三原色の青というと、どの程度の青がまさに原色なのだろうか?と悩む。濃いめの青も、薄めの青も作れてしまうんで、そうではない作れない青って、一体どんな青なんだろう、なかなかイメージできない。これは一種の後天的色盲なんだろうと思う。まあいいが・・・。

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 形状も面白い、ピナレロというとあの雷型、ジグザグ形状のものを思い浮かべるが、このように先端が進行方向とは逆に曲がっているタイプもあるんだね。ドミフォンみたいだ。

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 ここもフォーク形状を彷彿とするシートステーもやはりちょっと変わった形状ですね。ショックでも吸収してくれるのかしら?

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 チェーンとペダル交換でやって来たんだが・・・。

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 105のコンポが付いていますが、こいつは一足古くてワイヤー引きのやつ。無線のやつは・・・高いねえ・・・。105はレースに対するエントリーモデルのはずなんだが、入門すらしにくくなってしまうね。

 電動105なんて一揃えで16万もしてしまう・・・。簡単に手の出る金額ではありませんな。暫くはワイヤー引きを作り続けてくれるんだろうねえ・・・頼んだよ・・・。

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 油圧のディスクブレーキ付き、油圧です。引きも軽い。

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 この中にリザーバータンクがあるんでしょうが、これはそれほど太くは感じない。店主が慣れたせいかな?最初にアルテグラを握った時、これは太いぞ!と思ったんだが、今回はさほどそう感じない・・・。

 まあ、扱っている数が少なすぎて、その辺信憑性がないので、この辺でやめます。

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 うん・・・いい色だね・・・。白いデカールとの相性がまたいい。まさに青年風だ。オリジナル系もこんなので組んでみるのもいいかも知れない。

 そうか、オリジナルも動いていないな・・・、少し動かすか。春の気配は花粉からやって来る、苦しいやら、痒いやら、嬉しいやら・・・だ。

メタリックルイガノ・・・



 これは面白い、メタリックで重々しい塗装ですね。メッキ塗装というのがあって、よほどのものでない限り実はメッキ調にはならないんだが、それなりの独特の雰囲気をもっている塗料もあります。

 よく垂れるので、難しかったという思い出がありますが、まあ一般のペイントではなかなか出しにくい質感です。

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 フレームもメカメカしていて面白んだが・・・。撮影の時間も少し気を使ったつもりだが、光量が足りないのかぼやけている・・・まああまり慣れないことはするもんではないな。

 で、こいつのミッションはというと・・・。

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 前輪のガタだね、ただ、ちょっと複合的な要素もあった。確かに前輪のハブにはガタがあったので、グリス充填と玉押し調整をする。

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 ちょいと見にくいがヘッドチューブの下に蛇腹がみえる。ここにサスペンションが隠れているんだが、サスペンションとガタのように見えるものとの関係はまったくないとはいえない。そして、

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 ヘッドチューブ自身にもガタがあった。ヘッドキャップ自体に締める機能があって、ここが緩んでいた。

 あとは・・、シフターが硬いということ。

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 前後にシフトがあるタイプなんだが、

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 特に後ろシフトが硬い、シフター自身というよりも、やはりインナーとアウターの摩擦が多くの原因であった。少なくともフラットのシフターの構造は単純なため、それ自身が固くなるという例は非常に少ない。むしろ、ワイヤーの取り回しや、内部の摩擦といったほうが大半だと言えるかな。

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 要所が凝っているということは、結構こだわった人が組んだのかも知れない、と見えなくもないな。

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 うーん、このメタリック感はまたいいねえ。今やカーボン全盛で、あの繊維丸出しとデカール・・・、ラミネートに飽き飽きしている時に、こうしたやつが来ると逆張りとしても、目を引くね。

 大森社長の磨きなんていうのも、時代が来る・・・というよりも時代の隙間を突くという感じで、いいかも知れないね。なんか仕掛けていくか・・・。

ヘタレ老年も乗り続けるために


 
 250メートルバンクでも走れる!というピストフレームをかつて作ってもらいました。

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 ラバネロの高村さんにです。仕上げは自分でやりました。思い出深い一台ですが、もうバンクにはいかないなあ。ということで、もったいない!ロードにしてしまえ!ということでロード化したピスト自転車ですね。

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 エンド幅やディレーラーハンガーのないピストフレームなので、細工はモリモリと盛り込んだわけだ。そしてフレームのエンド幅をいじらないで、なんと77デュラエースハブを120幅にして、シレッと取り付けるという、神業・・・なんちゃってな。

 もともとハンガーの高い自転車好きとしては、これロード化して大正解なんだが・・・。どうも店主自身の右肩の重さというか鈍痛のようなものはもう治るとかいうものではないらしいね。

 痛くなってから一年半くらいはたったと思うんだが、一向によくなる気配なしであります。もう年も年だし、これと同居して生きていかないとだめなのか?と諦めつつ、どうしたらより楽に走れるか?なんてことを考え、老年でも長く乗れるポジション探しなんていうのもいいよね、ということで、そっちの方向にスイッチすることにした。

 まあ、その一回目はステムの交換で、ハンドル位置を少し上げる、ことかな?ヘタレ老年は少しずつ日和っていかないと続かない。無理して乗っても、長く乗れないよね。そもそもが楽しくない・・・なので、楽しくなるポジション探しと言ってもいいかもな。

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 約元の位置がこの辺だったことを考えると、それは長い距離乗れないわね・・・、ということで、上向きのステムに交換です。

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 まあ、この辺なら許せるかな(見た目)・・・、ざっと試乗してみても、楽は楽だ・・・。これで春乗り始めるとするか・・・とね。意外と簡単に決まるんだが・・・、問題はその先にあったのだ。

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 当然ハンドル位置が上がると、ハンドルに付いているものに影響が出る。ではそのハンドルに付いているものといえば、そう、ワイヤーなのだ。

 レーサーを組むと、できるだけ軽量化ということで、ポジションの出ているやつは、そのポジションに合わせて最短のワイヤーを仕掛けることになる、短いとその分軽い・・・ということでね。

 そういう癖が残っている・・・、まさかここまでハンドルを高くするとは・・・ということで、特にフロント用のシフトワイヤーが・・・どうも短すぎるらしいぞ。

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 ハンドルをひょいと引っ張り、恐る恐る戻してみても、この通りワイヤーが浮いてしまう・・・。

 何悩んでんだ?だったら交換すればいいだけの話だろう・・・、ハイ、確かにそうなんですが・・・。なんとそのシフターは

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 カンパのエルゴパワーなんでありますよ、本ブログでいうところのメトロン星人ね。ということは?そう、シマノとカンパのワイヤーには互換性はありませんので、カンパはカンパ専用ワイヤーを購入しないといけないわけでございます。

 そのワイヤーケーブルセットが・・・なんと、11速用で9000円超えだよ!!!12速用なんて15000円超え・・・。もう貧乏人はカンパに乗るな!といっているようもんだろう?その値段出したら、シマノだったら100本購入できますぞコラ!

 勿論、そんなもんたかが一本のために使うわけにはいかない。そうなると、サードパーティーを探すしかないんだが、かつてはクラークというのが、シマノよりも1.2倍位で箱売りしていたんだが・・・。そういうのが気軽に使えると、普及にも役立つだろうにね。

 それも取り扱わなくなった、カワシマさん。そうなると、別のサードもんを探さないといけなくなります。勿論なくはないんだが、正直取りやすいとはいい難い。

 さすれば、シマノワイヤーの改造で・・・という手もなくはない。シフトワイヤーならそれでもいいかもね、切れても命には直結しないだろうから。ブレーキワイヤーだったら、そういうことは極力したくはありませんが。

 ただ、今回は・・・、

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 本機は楕円クランクの実験機でもありますので、今ん所フロントワイヤーはなくてもいいかもしれないなあ・・・。

 あと、そうそう、こいつは

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 一般リムによる、チューブレスレディー実験機でもあった。今の所過不足ない状態、最初のうちは漏れ漏れもあったが、何度かシーラント対策をやっている内に、実に安定してきている。漏れる具合もクリンチャーとほとんど変わりはない、非常に優秀でござる!

 合わせて、春以降乗る楽しみは続くもんだ。とりあえず、できるところまでやっておこう!!!

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 しかし、あれだな・・・、壮年期以上の人に組む際には、この辺のワイヤーについては、多少余裕をもってセッティングしたほうがいいな。いつなんどき、肩や腹部、腰を痛めてポジションを変更しないといけなくなるかわからないからな。

 そう、壮年期以上の人の場合には、そういうことにも気を使いましょう。なんせ、最近は老人は集団自決しろだの、集団切腹だのと軽々しくいう、「秀才」とやらが未だにもてはやされているそうだが、当のご本人に聞いとくれ、一体アンタは何歳でその集団自決に加わる予定か?と。

 人権に関して、何らかの制限を儲けたら最後!潜水艦と同じ、ちょっとした水漏れから大惨事に繋がっていくんだよね。今そのちょっとした水漏れ程度で、そう目くじら立てなさんな!なんて余裕こいていたら、いつ何時ご自身が沈没の憂き目に合わないとも限らない・・・。

 これは原理の問題で、表現の自由とか思想の自由とかとは次元の違う問題ではないか?と店主などは思うんだが・・・。

 だから、高齢者になっても、どうやったら自転車寿命を伸ばせるか?ということに奮闘しておくことにはそれなりの意味があるのだ!若造共よ!いずれお前らも思い知ったかの如き老人になる!

 生老病死の四苦はどうも真理らしいぞ、その中の老だ、もっと釈迦を敬え、若造共よ!って。

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※あれよあれよという間にあと三日後の木曜日だよ!何度でもいいます!表現ということに少しでも関わっているあなた!一度目撃してください!何かが開くでしょう!絶対に!

実は凝ってやってしまった・・・自転車外・・・

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 いい年したおっさんが、まるで中学生のような・・・というより、実際店主が中学生の時にやっていたことを多少技術をあげて、工具に助けられてはいるが・・・、ほぼ同じことをやっているんだな。

 今から四五年前には、楽器いじりなんていうのをちょくちょく公開していたんだが、流石に恥ずかしくなったのか、水面下でちょこまかやっていたんだが、これもまあこの店なりの色の一つかな?と思い、概略報告だけしておこうかな?

 今を去る二年ほど前にか、こんなクソ楽器を七千円とかでオークション購入して、店の片隅に放っておいたんだが、そろそろなんか目鼻でも付けてやるかということで、失敗上等で以ていじり始めたのが昨年の9月頃かな?

 この手の楽器は躯体をいじると木工技術が必要で、鉄パーツなどの加工はまあいつもの自転車加工と変わらない。あとは塗装も自転車とほぼ変わりはない(大分違うか・・・)そして、半田ごてでもって、電気的な処理をしなければならないが、それもなんとか・・・やっているうちにちょっとわかるようになったりしてね。

 時間はかかるが、工房の片隅でちょこっとずつ進めていくには、なんとも面白いもんなのだ。

 でもまあ、やるからには、それなりの思いも載せていくんだが、その辺の細かいところは省きますぞ!

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 まずは店主が高校生の頃振り回されたたいへん困ったベーシストの影響がまだ抜けないのか、どうしてもフレットを外したくなる。

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 今はケミカル類も良くなってきてるので、当時、高校生の時とは全く事情が違うとも言えるかも知れない。それに、ラウンドワウンドという、荒い巻のはいっている弦は使わずに、フラットワウンド、ブラックナイロン系を使うと決めたので、指板にウレタン塗装もしない。

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 トムソン?知らねーよ・・・。って、実はミュージックライフなどの雑誌で、当時の格安ギター類を作っていたところだったかな?トーマスとかね、それもおかしいのは、ロゴをギブソンに似せるために変なTの字を使っていたんだが。

 たしかに安物というと、ネックの剛性が足りないかも、それにセンターも出ていなかったし、サドルの近くに極度の曲がりもあって、修正するのに苦労したぜ!

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 剥いてやったぜ、どちらかというとナチュラル系にしたかったからね。

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 このクソペグは使い物にならないし、重かったんで交換・・・。

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 ゴトーの軽量ペグ、多分これが一番銭かかったところかな?ここを軽くすると、ボディーも一定軽くできる。ただし、軽くすればいいというものではない。闇雲にボディーだけを軽くすると、バランスが崩れて、ヘッド落ちという大変弾きにくい状態になってしまうので、その辺はしっかり量りながら加工しましたよ。

 その辺は中学生や高校生とは異なります。毛が三本分ね・・・。

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 このアオ系塗装も全部剥がしたんだが、それ以外にもだいぶ細工したぞ!穴ほって空洞のままふたして軽量化したりとかね。

 ナチュナル系にしようと最初はガチで思ったんだが、木自体も安いので木目なし・・・なので、木目塗装なんかもやってしまった・・・。

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 これは完全塗装。そして、薄い板・・・これは実は焚付にもらった骨壷の桐の板を削って貼っつけて、その上から木目塗装ということで、かなり軽量化したな。

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 そして機能としては、コイツはPJという、プレシジョンベースとジャズベースという異なる二本のベースの合作のようなもので、右のピックアップはプレシジョン、左のピックアップはジャズベースというキメラの構造をしているんだが、なんかジャズベースから外れたい、という思いが色々ありまして・・・。

 思いっきり反対のプレベのダブルピックアップなんてやったらどうか?とかつてから思っていたんで、それを実行しました。

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 ブリッジ側に思いっきりピックアップをくっつけると、ジャズベースのような音になります。これは面白いですね、ということは、これはピックアップの特徴というよりも、ブリッジ側で音をひろうとそうなりがち、ということなんでしょうね。

 そして、ここからでは全くわかりませんが、配線でも大分イタズラしています。ボリューム等を調整するつまみ、ポッドというのだそうですが、これがただのポッドではなくて、スイッチポッドという切り替えのできるものを二個採用。

 一つを押すと、二つのピックアップが直列する仕組み、もう一つを押すとフェイズスイッチと言ってピックアップの位相を逆転することで、音が少し乾いてシャープになるような印象になる仕組みを仕込んでおきました。

 だから何だよ・・・なんですが、まあいたずらするには多少凝ったほうが面白いというだけですね。ただ直列にすると電池もそうですが、グン!と力を発揮するように、相当太い音になるようです。これもだからなんだ・・・なんですが。

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 ということで、中学生の頃の夢をいい年して、多少技術と知識付けた程度(毛三本分)で実現・・・、だからなんだ?の連発の中、ただただ楽しかったよーということでした。

 ということで水面下では、こんなこともやってます・・・。多少製作改造熱も一段落ついた所で、1月の訃報・・・。

 ジェフベックという兄ちゃんが亡くなってしまい、途方に暮れながら、あの世でセッションを夢見て、少し練習するか・・・と。その時、また矢のような発想が飛び込んできた。

 勿論だが、今更ストラトキャスターなんてギターやる気もないが・・・、世にいわゆるストラトベースなるものがないよね・・・と。マイナーだが、レスポールベースというのはある。SGタイプのギターに対して、EB3なんてのも。セミアコのベースだってある。ムスタングベースも、テレキャスターベースだって・・・。

 つまり、メジャーなギターにはそれに呼応するベースギターというものがあるんだが、ストラトにはない・・・。少なくとも店主の頭の中にはない・・・。まあ、ジャズベースがそれに当たるかな?という程度・・・。

 ない・・・。ないよね。なれば作るか・・・となる。

 さあ、知らねーぞ!知ーらね!

 数カ月後には・・・、このブログの片隅にシレッと載っているかも知れないね・・・。ジェフのバックで使うだろうから、ジェフバックモデルなんて名前まで決まっていたりして・・・。さあ知ーらね!

旧式のシフターに交換する それが合わない・・・



 相当強力なイメージを持っているんだろうな、ということが話の端々から伝わってきます。このサードバイクという自転車を持ち込んで、シフターを交換してほしいと。

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 このエントリーモデルのシフターを交換してほしいというんだが、場所が・・・なんと

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 このダウンチューブでなく、トップチューブに!ということなんですね、勘の良い方はもしかしてと思うかも知れませんね。旧式のシフターなんですね、単なるWレバーだったらダウンチューブですよね、それをトップチューブに取り付けるんですから・・・。

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 このアールがこのサードバイクのトップチューブに合うか?というと、それが合わない。かつての少年自転車のトップチューブの径とは異なりますね、もちろん今のほうが太くなっています。

 そうなると、太い方に合わせて、取り付け周りをすべて交換しなくてはいけなくなります、かなり面倒な施工だよね。

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 仕組みは単なるフリクションという最も単純なもの、なのでその辺は問題ないが、取り付け径の違うものにというのは結構面倒な展開になりがちなんだな。

 別の金具を利用するか、またもう最初から別金具を加工して作るか?ということになる。

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 取り付けに関しては大分苦労はしたが、なんとか付いたもんで、それまでのシフターを外して、新たにトップチューブにということになる。

 それが

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 アア、やっぱり!と思った人と、なんじゃこりゃ?と思った人に別れたかな?

 これはかつての旧式の少年自転車によく付いていたシフターなんだですね。多分ですが、当時は少年にとって自転車は車に乗るまでの過渡期の乗り物的な感じがあったんじゃないか?

 こうしたシフターの形は車を意識していたに違いない、それにデコチャリじゃないが、ウィンカー的なものだって、あれは完全車を意識していたんだろうと思う。

 自転車に対して失礼だろ!と今は思うが、当時はそんなもんだろうね、自転車、バイク、車というのは、男の子の通る道と決められていたような所があった。

 勿論へそ曲がりの店主は、車の免許はとるまいと決めて以来取っていない、そして後悔もない。勿論バイクも乗らない。自転車は自転車!過渡期でも何でもない、それ自身が完璧な乗り物と思っているからな・・・。

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 形は変わっていても、仕組みは単なるフリクションなので、取り付けられたら、後は簡単だよね。ただし、ワイヤーが通常のシフター用のものと思っていたら、これがまた今は別用途のものを利用するしかないようだなのだ、この辺長く使い続けるためには、確保は重要だね。

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 あとはほとんど変わったものはないようだ、そのまま。

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 ハンドルはゆくゆくより高いライザーにしたいようだ。店主にはわからない何かコンセプトのようなものがしっかり確立されているようだ。こういうときは、逆らわずに、教えてやろう!なんて思わずに、お相手からそのセンスや美意識のようなものをしっかり学ぶことの方がずっと面白い。

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 こういうヘッドバッチを自ら選んで付けているわけだ、何かやりたくて仕方ないのが伝わってっくる。

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 鍵ももう旧式のこのタイプをわざわざ探して持ってきての取り付けなんで、何かこの自転車にかける思いは、ソコソコの質量があるんだろうということはわかる。

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 うん、シフターひとつ変えただけでも、いい意味で不気味だよね、これからも変わるだろうし、本当何かやらかしてくれそうな可能性にあふれているように見えるよね。勿論当店店主では思いつかない何らかの可能性・・・のようなものなんだろうな。

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※この木曜日当店内にて、西成軍団ライブあり!表現に関わる人はすべて見に来るべし!人を掴み、人を動かし、そして人に動かされるとは、そしてそれをなりわいにできる、ということはどういうことか・・・ということがすべて体感できます。それは一言でいうと熱意なんだが、その内容が、その熱量が半端でない・・・ということなのだ。来てね!

ぶっ壊し許可が出ていたが 物資不足の中パーツ類は大切に



 クランク、BBを外してください、という依頼なんだが、どうも自分でやろうとして、ネジの頭を舐めてしまったということだった。

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 8ミリのレンチを中途半端に押し込んで回したのかな?たしかに六角はすでに壊れてしまっている、これにレンチを突っ込んでも、虚しく回るだけだ。

 とにかくフレームさえ救ってくれればいいので、あとのクランクやBBは壊しても構わない・・・という、許可が出た上での、依頼ということだったんだが。

 確かにそれなら、グラインダーに新しい刃を装着して、BBの軸を切ってやれば、なんとか外せるだろうということはわかったんだが・・・。昨今の物資不足を見ると、そう簡単に壊していい・・・という感じにはどうもならない。すべて再利用できるように、できればきれいに外せないか?とどうしても考えてしまう。

 そうか、これは別に壊しても外せればいい、という条件なんだが、店主自らに、すべてのパーツを再利用できるように、やれるところまでやってみよう、という願をかけて作業に取り掛かった。

 まずどうしようかね?まずはこのネジの頭を飛ばす・・・かな?このフィキシングボルトというのは、ネジの頭があってその下の軸は10ミリ1ピッチのネジ山が切られている。頭を飛ばすには、頭の中心に最終的に10ミリのドリルが立てば、自然と頭だけ外れるということになる。

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 ゲッコウという優れたドリルがある、これと出会ってから作業がだいぶ楽になった。このゲッコウのドリルを使って、まず点を作る。それから、

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 径を太くしながらゲッコウで道を作っていく。さすがよく削れるわ。8ミリの次は、10ミリで!

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 10ミリドリルを立てるといことは、ネジの頭の強度をどんどん弱くしていくことを意味する、そして終いには、

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 このように頭だけがきれいにねじ切れてくれることとなる。そうか!とわかる人はわかると思うが、その理解に時間のかかる人もいるだろうなあ。なんで頭だけとれるの?って・・・???

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 ハイ、ここまで来ると、普通のコッタレス抜き工具を使って簡単に外れる・・・はずなんだが、実はここからが大変だったのだ。

 全くある一点から動かない、これは六角のネジ山を壊すのも無理はない・・・、通常からすると考えられないような力が必要なようだ・・・。主戦場を変えよう。

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 クランクを万力で固定して、今度はコッタレス抜きに、頑丈なモンキーを噛ませて、さらにその上から延長棒で、ゆっくりとなだめながら、コッタレスを回していく。

 多少回るんだが、なかなか外れる気配がない。これはちょっと始めてに近いケースかも知れないね・・・。イヤー、工具類があちこち壊れないようにしないとなあ・・・。
 
 静かに回していく内に、徐々にではあるが、緩んでくる感触があった。そして

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 なんとかクランクはBBから外れ、かつBBもフレームから抜けるところまでこぎ着けた。これにて依頼内容は終了なんだが、最初に願を立てたな。

 そう、できる限りのパーツを再生して、使えるような状態にしたい、なんせパーツ不足が続く世の中のなのでね。

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 となると、問題はこのBBの中に残ったフィキシングボルトの残骸をどうやって撤去するか?ということが次の問題となってきた。依頼からするとこんなことまでしなくてもいいんだがな・・・。

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 まずはBBを万力に立てて、ボール盤下に持っていく、まずは表面をならす、8ミリでサラッと平らにする。

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 その後4ミリのゲッコウドリルで貫通させる・・・。結構難しいいんだが・・・なんとか。

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 そこにこのような逆ネジタップというのがあって、コイツを立てていくと

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 コキッという音とともに、ネジの残骸が回り始めた、やった・・・

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 ハイ、こうやって摘出完了です。ということは・・・

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 そうです、フィキシングボルト一本犠牲にしましたが、クランクとBBともに再生できる状態でお返しできます。

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 そして勿論、サーリーのフレームもまっさら状態で再生可能状態にすることができました!

 再生には、まず外すこと!外すことができれば、再生は出発可能なんですね。なので、積極的な投球によってプレイボールがなされるのはなく、その前にキャッチャーがミットを構えるという消極的な地道さが再生事業には不可避だと、イヤむしろ一義的とさえ言えるんですぞ!

火のために 薪を 人の集いのために温もりを



 当店には真冬用に、薪ストーブが3台ある。薪ストーブなだけに、薪が必要だ。紙やダンボールだけだと、すぐ燃えてしまいとても暖は取れない。

 なのでどうしても薪がいる。ではどうするか?購入するか?もし購入したら、ガスや電気等の暖房よりも高額に付くかも知れないね。里山のあるところまで行って、剪定材をもらってくるという手もなくはないが、行って帰ってきて・・・となるとまあかなり時間取られますな。

 そうなると・・・、有縁を探すんであります。そうすると、やっぱりいてくれるものでありますな。

 当店の薪は約三種類、来る所、出処はすべて異なっております。

 1つめ、それはお寺・・・。お寺には骨壷が集まるようで、その骨壷を包む桐の箱がありますが、あれが薄くて手で割れて火が着きやすいので、焚付に非常にいい。なので、ゴソッとした量をいただいている。その他簡易位牌?あの白木の臨時位牌とか、たまには書き損じの卒塔婆等もある。
 
 なんかお焚き上げでもしている気になる・・・。

 2つめが大工さん、工務店より。建材の廃材をたくさんいただく。建材だけにもう完全に乾燥していて、針葉樹系ということで、火付が良くて焚付の次に入れるにはちょうどよい。ただし、針葉樹は木目のつまり具合がイマイチなので、すぐに燃えてしまい、長い間じわじわ燃えて欲しい薪としては、これだけでは物足りない。

 3つめが植木屋さんから。剪定材をいただく。殆どが広葉樹系のようですね。曲がっていたり、詰まっているので重いですね。最初から乾燥しているものもありますが、さっき切ったばっかり何ていうのは水分が多くて、これまた大分重い・・・。なので、短く切りそろえてから、当店前及び裏野棚において自然乾燥させねばなりません。

 太さにもよりますが、大体二年くらいできれば最高なんでしょうね、いい状態のものは本当静かにシンシンといつまでも燃えてくれますね。

 その他、臨時のものなどもありますが、この3つが主ないただき先ということで、大変お世話になっている次第であります、ありがたや。

 ということで、2トン車にほぼいっぱいの剪定材をいただきました。ユニックというクレーン付きの2トン車で、さすが重機は偉大だね、人がやったら一時間以上かかる荷降ろしも、ものの5分でやってしまう。

 さてこれからが大変なのだ・・・。まず道具を整えないとね。

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 メインのチェーンソーの手入れです。刃を守るオイルを充填し、まずはブレードとチェーンを外して掃除します。中には、木くずとオイルの混ざった塊がびっしり付いている。コイツをまずきれいに落とします。

 そして、

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 ブレードを取り付けて、チェーンをかける溝にラスペネなんぞを奢ってやります。まあ、チェーンソーオイルも作業中に浸透するんだろうが、まずはいい潤滑オイルで道を作ってやる・・・。

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 こうやってブレードをどう固定するかによって、チェーンのテンションが決まってきます、自転車と同じだね。

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 いいところで、13ミリのレンチで固定して!準備完了、では作業に入りましょう。

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 表の棚も大分減ってきたんで、まずは乾燥木を切ったら、ここに収納だな・・・。

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 大分やってもまだこんなにあるか・・・。これは下手すれば一日仕事だね・・・。

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 前もまだ余裕ありで、裏の方は二段ほどの余裕がありますね、切っては棚に収め、切っては・・・を繰り返します。チェーンは新しいものに交換したので、まるで常温のバターを切るようにスーッと刃が木に入っていってくれます。これが切れないと作業時間は何倍にもなる、からだへの負担も凄い・・・。やはり刃物は切れないとね・・・。

 チェーンソー用のヤスリと治具もあるようなんで、今度はそれを利用して再生というのもいいかもな。

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 何時間やったでしょう、植木屋さんから持ってきてもらった剪定材の切りそろえと、棚収納はなんとか終わりました。

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 前の棚はいっぱいに、そして裏は・・・

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 二段の棚になんとか収まりました。後は切り株のような根本に近い所や、枝分かれした太めのものなどは、奥のそのまた奥で、約二年近く乾燥してもらいます。

 で、終わったわけではないんですね・・・。

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 この手の大工さんからの建材系のものもかなりある・・・、どうしようか?別の日にしようか?とも思ったがチェーンソーが調子のいい内に、やってしまおうと・・・。

 ただ、途中原因不明の腰痛に襲われ、もう立つしかできず、動けない時間が十五分ほどあった、移動も座ることも寝ることもできず、ひたすら上体をそらして、傷みを鎮めるしかなかったんだが、なんとか作業できるようになるまで、回復して、再度作業開始。

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 この三倍くらあったかな?これらはズタ袋に入れて、奥またはストーブ附近に収納・・・。その後はひたすらおが屑を集めては袋詰、これもまあ焚付の一種?そんなに火付は良くないが・・・、むしろ燻製のチップとして利用したほうが面白いかも知れないね。

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 最後水撒いてようやく終了・・・。ほぼ一日仕事になりましたが・・・。これで暫く薪は足りるし、もし地震のような災害が来ても、暖を取ったり、地域のお湯沸かしたりということが可能となりますから、この作業自信は無用どころか、尊いとさえ言えると思います・・・、まあ誰からも評価してもらえない地味な作業なんですがね。

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来週の木曜日、祭日に当店内ライブをやります!あの噂の西成軍団+αがやってきます。
投げ銭ライブなので、お気軽にご参加ください!!!

気づくと壊れているグリスガン 直すか・・・



 やはりグリスガンの使用率は高いです。当店には四本あるかな?内容は分けているんですが、使うだけあって、詰まりや、原因不明の故障なんてもんが起こるわけです。

 だいたい空気を抜いたりすると動き出したりするんだが、中にはバネがどこかに飛んで、戻りが悪い分、使われなくなって、脇に置かれているのもあったりする。一本でも使えないと不便なんだが、直す手間を惜しむと、残りの三本で回すしかない、その内またその中で不具合が起きたりする・・・。

 そうして、必要に迫られて、直さざるを得なくなってくる、やるか。

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 グリスガン全体を掴んで親指でこの部分を押すことでグリスが出る仕組みなんだが、この押しの部分が外れてしまったのだ。

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 これを戻さなければならないが、この細い中心に穴開けて、ネジ山立てて・・・というのはかなり難しい。さて、かしめる・・・どうするか?

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 まず万力に固定して、ルーター回して十字に刻むことに。

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 この中心にポンチを立てて打ち込めば、十字が開いてワンが固定されるんじゃないか?ということでやってみたんだが。

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 とりあえずとまったんだが、この後もう少し強めに打つことで、固定力をあげていく、接着剤なども使ってね。

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 ハイ、そしてこのバネを左記のワンと本体との間にネジ入れていきます。

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 バネを噛ませて軸を回さないように、バネだけを回していく、かなり力のいる作業なんだが、これを根気よく続けていきながらなんとかはめていく。

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 これにて完成という事で、グリスを充填して、コキコキポンピングします。

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 なんとか戻りましたね。4つあっても、徐々に調子を落としていったり、中が空で詰め忘れたりして、ちょっとずつ不便になっていくというのが、通常なんだが、こういうのは、ちょっと時間を作って、しっかり直して、中も充填しておくと暫くは作業環境が整うもんなんですね。

 常に、そうしておくべきなんですが、日々の多忙に押されると、どうしてもこの辺がおろそかになってしまう、反省なんであります。

 多少時間のある内に、この手のことをしっかりやっておきましょう・・・自戒を込めて・・・。



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※今月23日に西成軍団がやって来ます!まだの方は勿論、二度目以降の方もまた是非おいでください!!!絶対に損はさません!どころかお腹いっぱいになってお帰りになることでしょう!

今月もまた来るぞ あの西成軍団 表現に関係する者共よ!集まれ!



 またまた、当店内ライブでやってくるぞー!!!この店主が恒久応援すると決めたパフォーマンス集団が、あの大阪の西成からやって来る!

 あの西成軍団が、またまたやってくるぞー!!!

 ということで、当店に関わるすべての方がこの稀代のパフォーマンスに触れるまで、何度でもしつこく告知をしていくぞ!

 ときは今月23日の祭日だ!開演は19時より!勿論当店内のライブ会場なんだが、それが今回二階の響き床になるか、一階の野音になるかは未定なんだが、とりあえず!当店内で行うことはもう決まっているので、まだこのパフォーマンスをご覧になっていない方、目撃していない方、接していない方がいるとすれば、是非、万障送り合わせの上、お集まりください!!!

 入場料はただで、気に入っていただけたら投げ銭!という、相変わらず強気の陣で参ります!

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 この写真写りは悪すぎですが、実際はもっとだいぶいい男の菊ちゃん!来る度にメキメキうまくなっていく、ドライバーから飲食、雑役何でもこなす職人でもある!

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 元ドラマーだけにリズムに切れがあり、ブルージーな歌声が大人の京都から参入してくれます小竹親(ちかし)さん、昨年11月に引き続き二度目の登場となります!
 また販売する予定のCDもよくて、かけながら仕事していると、「今のフレーズいいねえ!」と思わず声をかけて、それがCDであったことに後から思い出すくらいの、臨場感というか、隣りにいてくれるようなCDなんかもある。おススメだね!

 そして、

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 渾身のライブといったら、この人たち!という、神様と大臣の登場。昨年3月に初めて来てから、この2月で四回目のライブとなります。まあ、このパフォーマンス聞いてから、なんかあったら言ってくれ・・・という感じ、とにかく聞きましょう、その場にいて体験しましょうというライブ中のライブであります。

 すべての表現者!といっても表現しないで生きている人はほとんどいないので、人に何かを訴えて、仕掛けて、この世に生きる場を探そうとしている方なら、まずは見て聞いて感じて欲しいパフォーマンス集団であります。

 今週末から当店に滞在しては、東京近郊のライブに出かけていくので、23日当日でなくても、ご来店されれば、高い確率で遭遇するかも知れない・・・。

 京都で三十年ストリートライブをやり続けている人が、投げ銭で家を建てた人が話す内容が面白くないわけがない・・・、そういう意味で、この期間当店は大変賑やかに盛り上がることとなるでしょう。

 まずは23日、是非日程空けて、この西成軍団のライブを体験してみてください!
 
 是非是非、お待ちしています!

ベアリング等交換で再出発なのだ!



 非正規のところから意外と早く届いたよ。26ミリのものが正規・・・と思っているサイトでないというのは、たいへん驚いたわね・・・。多分ISOとかから外れているのかな?

 いや、その手のものだって、その正規どころは工具類は持っていたから・・・なんでだろう?でもまあ、非正規(店主が勝手にそう思っている)からでも届いたんでよかったわ。ベアリングの精度自体に全く問題はない。

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 装着前に、洗浄しましょうか・・・。こうしたことをコマメにやるのと、ワンペア数十万の高額完組ホイールをノーメンテで長年使い続けるのとでは、差がでるよ、いずれね。

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 グリスを重点。多少重く感じるとしても、摩耗等からパーツを守るという意味でも、大事でしょうね。かつて勝負重視で早く回すために、ノーグリスでやってくれ!と頼まれたことがあったが、その後その選手はどうなったのかな?自分の機材を最終的にはぞんざいに扱って、そんな小細工で勝とうとするなんて・・・、まあ、選手としてもそんなもんだろうね。

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 軸にベアリングを装着して、外す時には叩き出したが、装着時には静かに締め込んで正規の位置に行ってくれたらいいんだがね。

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 ゴリゴリ感というか、ショコショコ感くらいかな?の引っかかりもなくなり、ヌルヌルにもどったわね。着脱する度に変形するような柔いパーツ類は新しいものに交換するか、そういうものがなければ似たようなもの、または外して別の形式で対応するとか、色々ありますね。

 変形パーツが間に入ることで、回転に悪影響ということも十分ありますからな。

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 はい、この車体は当店ではかなり有名な準旧車のアルミですね。どのくらい古いかというと、二十年はゆうに越えています。

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 このエンドがその古さを物語っています。これも後三角を小さくして剛性をもたせようとしたのかな?その後この形式は長続きはしなかったようです。

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 チェーンの交換もいたしまして、変速周りも見ましたが

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 シルバーのこのディレーラーも、今後作られなくなるという噂、なんでまあ輪界はこうも黒一色に右へ倣えなんでしょうな。

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 600のSTIがまだ現役で使えるというのも凄いです。ちゃんとトリムも作動します。凄いさすがシマノです。ただ、このスタイルで行くなら、そろそろ同じタイプの状態のいいSTIをワンペア確保しておくといいでしょうね。安心です。

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 何も特殊なパーツを使っていない、一般パーツで組み上げたカーボン手組みホイールです。一般パーツですので、多分いきている間に関しては、パーツ供給で致命的なことは起きないでしょう。それが強みです。スペックが変わってしまったとか、製造中止になってしまったとか、もうショップ在庫に頼るしかない・・・というようなことはほぼ起きないでしょう。

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 勿論フロントも手組。こちらのハブは問題ありませんでしたが、もし回転に難が出てきたら、こちらも一般部品のベアリング交換で対応できるでしょう。

 そしてこのカーボンリム・・・

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 このカーボン専用シューで、制動力が信じられないくらい上がりまして、それまでのもうちょっと効かないかな?問題は吹っ飛びましたわ。技術の進歩に感謝ですね。

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 準旧車のアルミキャノンデール。アルミだけどもう旧車、鉄だけじゃあない。そしてできる限りのシルバーパーツの寄せ集めで成り立っています。

 シフターシマノ、クランクカンパ、ディレーラーマイクロシフト・・・ともうバラバラ。

 こういう主流の形式にとらわれていないところにこそ、自由があります。自分の趣味嗜好、センスや生き方を反映した一台が出来上がります。その人らしい一台です!安全に走りさえすれば、自転車は自由なんだよね!

 できるところまで、おつきあいします!

攻めの経営のために引き戸を作る 第何回目だ?



 枠はできてはいたが、これを調整しながら、不自由なく動くように設置するのがまた難しい。店主と同級生のコバインとで、早朝より作業が始まった。

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 当店はなだらかだが坂の途中に建立されているので、下が全くの平ではなく、多少傾斜しているんだな。それも一律の傾斜ではなくて、なだらか度は下るほど上がってくる、つまり平らに近づいてくる。なので、下方に来る吊るし戸ほぼ正方形に作ってみたんだが、やはり若干修正が必要になった。

 床に当たるコンクリ部分を少しグラインダーで削ってみたんだが・・・、ここだけでは足りず、

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 一度戸を外して、下の干渉部分五ミリほど削って合わせてみた。

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 床に置いているように見えるが、ほんの数ミリは浮いている。風で中に押し込まれても大丈夫なように、床の傾斜を利用した。

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 戸がうまくぶら下がったら、今度は戸と戸袋の間の隙間を測って埋めることに・・・。とにかくどこをとっても設計図作って設計したわけでないので、もう現物合わせのオンパレードしかない。

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 よーし埋まったぞ、これで風もシャットアウトできるだろう。

 あとは、アクリル板などを貼って、風よけと透視をよくしないとね。

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 うん、イメージ通りだ・・・。そして残りの部分のシートを張るなどして、完成に近づけていく。

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 引き戸の向こう側は相変わらずシートをぶら下げて、水入りのバケツの重しをかける、これ内側から見ています。これだけでも相当店内の外部分は保温ができますね。

 夏になったら、引き戸は戸袋の後ろに収納して、シート類はすべてはずして、どこでもドアはそのままにしてくおくかな?夏になったら、また考えよう。

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 これが外観。手前の戸袋と引き戸、これが自転車部門等の大きな入り口となります。そして、奥の先日作ったどこでもドアは、飲食部門の出入り口となります。これにて二刀流の出入り口ができて、まさに攻めの経営に突入していくこととなります! 

 さてと、巻き返しますぞ!ようやく自転車店が開けそうです・・・念願の・・・?

扱い慣れていると思っていたら・・・変則ベアリングでやんの・・・



 東京の雪は春を呼ぶ雪でありますな。名残雪なんて別れてんだか、振られてんだかわからん、未練がましい歌ありましたが、名残惜しくもなく雪が降りましたわね。

 明日以降のアイスバーンが、また悩みの種になる?

 子供の頃は雪をもう待ち望んでいまして、それを嫌がる大人をなんて堕落しているのか!と密かに思っていましたが、そう、本当子供の文脈からすると現在の店主はみごとに堕落してしまったなあ、というところ。

 早く花粉抜きの春が来てほしいもんだ・・・。

 戦争の影響か?円安の影響か?わからんがまあ建材が値上がりしている。こうなったらもうさっさと国内の杉切りまくって売ればいいのにね、その後は広葉樹をしっかり植えていって、スギ花粉は終わりにしてほしいね。

 ということで、お仕事です!

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 当店手組みの55ミリのハイトのカーボンホイールなんだが、メンテのためにやって来た。振れ取り、センター出しなどキッチリやってみると、どうも回転にガリが出ている。シールドベアリングだろうから珍しいというか、シールドだともう交換するしか手はない、空けてみるか?

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 このハブは当店でもよく扱っているTNIのものなんで、なんとなく構造は把握していたつもりだったのだ。勿論シールドベアリングであって、それを外す仕方も分かっているんだが・・・、こうやって外すと、やはりあちこち汚れていますね。

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 こちらがフリーの方ですね、大分疲れているので、洗浄等は徹底的にやってやろうと、すべて取り外すと、

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 まあこんな感じで、見慣れたようなパーツ類で、組み立てもさして苦労はしそうにない。なんだが・・・外してみたベアリングを見てビックリ・・・

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 これね、内径がデカイのはTNIはスルーアクスルとクイック仕様を兼用しているので、15ミリあることには理解できるが・・・。よく見るとこれ左右のデカさ違うよね。

 測ると片方が外径24ミリともう片方が26ミリというもの。しかも・・・

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 厚みも5ミリと7ミリという違いがある・・・。面倒なことすんなよ・・・。しかしTNIは比較的取り扱ってきたハブだったんだが、こんな違いがるということを初めて知ったわ。今まで、こいつらのベアリング交換してこなかったということだね。

 ということは、ガタが起きにくかったんだろうなあ・・・。フムフム。

 そんなこんなで、サイズを測って専門工具屋で調べてみると24ミリのほうがあるんだが26ミリの方がもう壊滅的にない。なんか正規の規格(ISO)などから外されているの?と思わざるをえないくらいない。まともな工具屋であればあるほど、持っていない・・・。なので、まともでない工具屋を探してみたら、なんとそこに有りやがった・・・。

 取り寄せには多少時間がかかるので、それまでお預けなんだが・・・。

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 まあ手組なわけで、ちょっと癖ありであっても、こうしてスペック、年代関係なく、なんとかなりうるというというのが、最大の強みかも知れないね。

 このホイールは当店ゆかりの深い車体のものなんだが、相当乗るときは乗られているホイールなので、この辺のタフさは組んだ方としては、狙い通り!というところですね。

 高額の完組買って、長年相当乗ったからと言って、メンテ諦めて新品購入もありかも知れないが、手組みの良さは、このしつこさにある!とも言えるわけです。

 数日内にベアリングが届いたら、また再生の過程でもお見せしますかね!

 手組は続くよどこまでも・・・。

シムをさらに0.2削るって?!!!



 このタイムカプセルから出てきたような、接着アルミ時代のジャイアントですが、またも一つミッションがやってきたよ。

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 これなんだが、これは27.2のピラーを30.4ミリのシートチューブに入れるためのシムということになっているんだが、この車体のシートチューブの径がなんと30.2ミリとコンマ2ミリと狭いのだ。

 だったら、30.2用のシムを探せばいいんだが、どうやら見つからないらしい、となればコイツを削って30.2ミリにして欲しいというお願いなんだがね。

 シムなので、躯体自体が弱いんで、コイツを掴んで回転させることができないんじゃないか?なんて思いつつも、

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 旋盤にくくりつけたんだが、やはりスリットの入っているシムはきれいに真円に回ってはくれない。刃物で一皮めくろうと思ったが、ちょっとした段差を拾って、シムが外れてしまうことが続出。

 仕方ねえな、ではこの回転だけを利用して、手でやっていくか・・・。

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 掴んでいるところは切り落せばいいということで、露出しているところに、金属用の水研ぎペーパーを当てて、削っていく。

 コンマ2ミリ削るかと思いきや、円柱を削るので実質コンマ1ミリ削ればいいということになるんだが・・・。これがやはりアルミとはいえ金属を均等にコンマ1ミリ削るのって結構手間だね。

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 削ってはノギスで測るんだが、スリットのはいっているシムの幅が正確に出るわけがない。ザッと行ったかな?と思うくらいに三度くらいは外しては測り、また削っては測りを繰り返した。

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 このシルバーの所が30.2の径、黒い所がそのまんまの30.4のところなので、そこは切り落として、

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 シートチューブに装着。まあ入るわね、スリットがはいっているので。さて、ここに27.2のかなり高額だと脅された、ピラーを差し込むとするか。

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 よし!なんとか入ったぞ。後はちょこっと微調整なんかをして、完成へと持っていくかね。

 しかし、チューブの内径も27.2とか一本に決めてもらえないかね?なんで、まあ、コンマ違いでああして何本もピラーの種類を必要とするようにしているんだろう?この辺と、ディレーラーハンガーの一定範囲の統一ね、これやってくれないかね?野放図すぎて、材料屋は大変だよ、全く・・・。

事故からの生還



 正面から車にぶつかったという事で持ってこられましたが、一見してこれはダメですね。外から加わった力によってまがったホイールはスポークでは直せません。

 なので、組み換えですね。

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 リムはサンツアーのもの。業社に問い合わせた所、一本ある・・・ただし、36ホールのみ・・・。

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 シマノ600のハブなんだが、ホール数は32ホール・・・。アッチャー・・・。

 32ホールのサンツアーリムはいつ入荷するかわからない。36ホールならある・・・。とするならば、36ホールのハブを探せば、再生可能でありますな。

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 ハイ、そうして組み上がった再生ホールでございます。

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 サンツアーの36ホールリム、27.5のサイズかつての言い方だと650Bと言うやつね。

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 サンシンか何かのハブ、ちょっと探せばこの手が見つかるというのが当店の魔窟のような倉庫なのだ。

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 ということで、ほぼ・・・ほぼもとに戻して、事故前の自転車生活に戻れるくらいにはなったかな?

 これもコッタードクランクが付いていますね。元々が古い実用車をこんな形にしてしまったんですね。

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 多段のハブにシングル入れて後はスペーサー。一定以上のギア比が欲しい場合、通常のフリーのコグだと16Tが最小となってしまうので、それよりもデカイギア比が欲しいとなったら、こうしたことをするしかない。

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 そしてリアにはディスクブレーキがついています、なんでだろう?

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 フロントはセンタープルのブレーキですね。

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 ハンドルは・・・これなんだろうね?プロムナード系を裏に使っているのかな?

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 ギドネット系のブレーキをこれも正規の方向からすると逆につけていますね。とまあ、独自路線でもって、やっている内にこんな車体になってしまったというやつです。

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 ここはオリジナルの実用車の革サドルですね。独自の走行感を持っているようで、そのイメージに即して当店と共同で作ったのがこの一台というわけですね。

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 こんな車体はどこにも売っていませんし、もしお釈迦になったら、またあ一から作るのも大変でしょう。なので、今回はフロント周りのみで、なんとか再生まで持ち込めた。

 からだの方にもまだ怪我があるので、その回復と、最低一年は経過観察をして慎重にケアをしてほしいと思います。その時治ったと思っても、気候の変化、気温の変化、湿気の多寡などによって何らかの症状が出ないとは限らないので、最低一年を通じての経過観察は必要です。

 そして、もう二度と事故を起こさない、巻き込まれない、ということですね。心身ともにお大事に、自転車はもう大丈夫ですから。

名車だけに ちゃんと直しましょう!



 小径車の中の小径車・・・、モールトンですね。クランクに着脱式にペダルの一部が焼き付いてしまい、それを撤去!したわけでありました。

 その他にも、あちこちにガタがあったので、直さないとね・・・。

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 別のペダルがつきました、めでたしめでたし。

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 その他のガタは、例えば、このクランクのBBなどにもありましたね。

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 回転系三セットというと、前後ハブとBBですが、例外なく緩んでました。このまま放っておくと、力のかかるところだけに内部の損傷、というところに繋がっていくでしょう。

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 しかし、よく見ると、この車体要所にお金をかけていますね。この手の削り出しのライトなんていうのは決して安くはない。

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 定番の革サドルなんか使っていますし、

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 この手のサイクルコンピューターも決して安くはないはずです。

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 使い込んでいますが、本物の籐でできたカゴですね。この車体を選ぶだけあって、要所は決めている。なれば、ガタなどのたぐいを放っておくわけにはいきませんね。

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 今回持ち込みのバーテープも巻き直しました。チネリだ・・・。

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 サンツアーのラディウスが使われていますね。確かWレバーもサンツアーでしたね、それも拘りかな?

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 ロングアーチのシマノのブレーキが付いていますが、これ別のものにするとしたら何だろうなあ・・・と考え込んでしまいますね。

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 台座があったらクラシカルなカンチブレーキとかのほうが合うだろうなあ。ただ、キャリパーブレーキだと、どれが最適でしょうかね?

 まあ、シマノよりも、ダイアコンペの101とか・・・、あれのロゴは外して磨いて・・・とか?カンパのスケルトンにロングアーチがあれば・・・なんてね、無い物ねだりしてもしょうがない。

 ウーン・・・。キャリパーブレーキの種類がなかなかない、納得できるものが本当に少ない、こういう名車にピッタリのものがすぐに浮かばないという所が現状なんでしょうね。

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 デモンタブル、分解式の自転車なため、ワイヤーはこうしてネジ式で着脱できるようになっていますね。このパーツは、タンデムのようなより長いワイヤーを使用する自転車にも使えますね。

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 うん、名車の宿命としては、過不足なくメンテを受けて、常にいい状態にしておくことではないでしょかね。これからも大事に乗ってほしいですねえ・・・。

ペダルパーツの破片をとる 取らないともったいない・・・



 この辺のトラス構造を見ると、一発でわかる人がいるでしょうね、ア!アレだ!とね。

 まあ、小径車の中の名車中の名車かも知れませんな。小径は店主自身はあまり興味はないのですが、こいつには一目を置かざるをえないですね。うん・・・。

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 折りたたみというんじゃなくて、デモンタブルというのだそうだ。分解すると7つくらいになるんじゃないかな?

 そういえば・・・、かつてコイツを再塗装したことがあった。

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 これらをばらして、一つずつ塗装していったね。詳しい記事はこちらでした、八年近く前の話ですね。

 で、今回はこんな大げさな話ではなくて、なんとペダルの一部がクランク内に食いついてしまって、それを外してほしいというお話。

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 あれまあ・・・。着脱式のペダルだったらしいんだが、何がどうしてどうなったのやら、とにかくこのリング状のものがここに居座ってどうしても取れないのだそうだ。

 でもまあ最悪クランク交換すればいいわけで、そういう意味では気が楽なんだが、さて、どうやって取ろうかね?

 最終手段は、13ミリのドリルでさらって、再度ネジ山立てるなんていうのもありなんだが、まあ、それは最終手段に取っておこう。

 まずは回して取れないか?を何度か試みてみよう、それからでも遅くはない。

 まずは、回すもののエッジを立てるとするか。

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 適度な大きさのタガネを選んで、そのエッジをとにかく鋭く尖らせる。この手のタガネは実は柔らかい。なので、コイツを食い込ませて、回せば、外れるかも知れないとね。ただ、どう食い込ませて、どこからどういう力をかけるか?なんてことで成功率も大分変わってしまうんだな。

 今回は・・・、タガネ固定作戦で行こうかね。

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 クレヨンのように見えますがタガネです。コイツを万力に立てて固定します。

 そしてここに

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 ペダル穴の方をあてがってプラハンマーでかなり強く打ち付けて、タガネを食い込ませます。逆に、タガネの方を叩いて打ち込む方法もありましょうが、その後の作業ではクランクを掴んで押し付けながら回すほうが、力は逃げにくいでしょうね。タガネを回すこともできますが、押し付けながらというのが逆に難しい、なので、この方式を取りました。

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 途中何度かタガネの取り出しをして研ぎを繰り返し、再度設置し直してを3回ほど繰り返しましたが、なんとか周り始めたぞ!

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 どうやら抜けたようで・・・、

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 タガネにリング状の金具が残っていますね。これにて一件・・・と言いたいところですが、

 念の為、

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 ペダルのネジ山修正をいたしましょう。なんのかんのと、焼き付いていたところなんでね。

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 よっしゃ!まずは人仕事終了だ・・・。ただ、名車なんだが、まだ癖がありそうだぞ!続くかな?

発展系として リアディレーラーをつけるの巻



 自称不器用・・・というんだが、なんかこの度は実にきれいに子供自転車を再塗装してきた。マットな仕上げなんだが、うまいよね、タレもなくてね。

 お父さんとしては、別の色にしたかったらしいが、セガレの意見を尊重してこの色になったという。さすが男の子だね。

 店主も青系の色はちょっと苦手なんだが、このくらいからの青はいいよね、ロゴを白でやると、結構イケる。

 そんでもって、これも当店経由してきた車体なもんで、発展に合わせて変体をする用にできている。

 五歳を迎えて、なんか足ができてきたらしいね。バイクロアというイベントのガキンチョ部門で10キロ走破のイベントに見事完走して、気分がいいらしい。そこを狙って一気に、自転車の方へ持っていこうというお父さんなりの考えがあるんだろうね。

 そう、この五歳の子には重要なミッションが一つある。それはヒイおじいさんの乗っていた自転車に親子孫ひ孫四代で乗るという、ほぼ前代未聞だろうね、それを実現する子孫的義務?が課せられているわけで、自転車嫌いになられては困るということなんだな。

 さて、持ち込みパーツで組むとするか。

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 しかし、先を見越して組んでいるだけあって、非常にいいパーツが付いているね。確かに、子供自転車には贅沢なんだが、これはここから外して、延々と大人の自転車にも付け替え可能ということを考えると、長い目では非常に経済的な発想ということも言える。

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 太いタイヤに、ギリギリでショートリーチが付いている・・・、最初良くやるねえと驚いたんだが、当店の仕業だった・・・。

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 フロントは、流石に一枚ということにしましょう。まずはリアの多段のギアに慣れてからでね。前も多段にすると混乱するでしょうな。

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 散々探したらしいが、シルバーのディレーラーがなかったそうだ。そして台座(ハンガー)提供したんだが、黒じゃなくてシルバーがいいと、美意識を光らせる。

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 黒しかなかったんだが、大森社長がアルマイト処理をして、シルバーにしてくれた・・・。

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 7速のスプロケがはいった。ボスフリーじゃなくてスプロケね。もう最初からこれを狙っていたんで、できる技ですね。なので、これからの発展系もあるかも知れないね、このお父さん素人の割に、素人だからこそか?変なこと思いついては提案してくるんだが、それが考えるとできなくもない・・・となる。素人が一番怖いという所以かも知れないね。

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 持ち込みのシフター、まあこれで十分だろうね、当分は。内部が摩耗して、抑えが効かなくなった頃、8速とか9速になるんじゃないかな?

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 サドルとピラーは一足先に、大人用を付けている。この辺も当店あたりがあることないこと焚き付けたことなんかの影響かも知れないね。

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 人車ともに小さいくても、これをレーサーとして・・・今年のバイクロアか何かに参戦するのかな?経験の集積になる落車くらいならいいが、大きな怪我はするなよ!

 しかし、思いの外セッティングもうまく行き・・・、なかなかの自転車として仕上がっているよ。

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 勿論店主も試走して、セッティング具合をしっかりチェックしましたわ。バッチリ!!!

攻めの経営のための 引き戸作り



 ローマも店の改造も一日にしてならずだ。もとより明確な設計図もあるはずもなく、なんとも水準器だけで適当に作られた店主の造作に、後から引き戸なんぞを作ろうとするわけですから、もう増築し尽くしてわけわからなくなった、温泉宿・・・とまでは行かないが、まあ、やってみては合わせて加工して、修正してあてがって・・・なんてことを繰り返します。

 そんなことをプロの大工に頼むわけにはいかないわけで、そういうときは話し合いながら、相談しながら作業進めてくれるこの人しかいません、店主の同級生です。

 しかし、まあ・・・。戦争の影響かなんかかは知らないが、建材が高いねえ。垂木や板、コンパネがまあ、驚くような値段になってしまっている。

 これ収束したら、元に戻るのかね?まあ、とにかく資材が高いから、よーく考えて、最小限を購入しないと、大変なことになります。

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 この材料なんかは、薪用にと知り合いの工務店の人が持ってきてくれたものなんですが。長さがそろっていて、使えそうだね。ということに、ただ、内側の見えないところに使う材料のようで、表面が荒い、荒材なのだ。これをそのまま使うのも何なんで、これから使う15枚に裏表と両側面に全てサンダーをかける。

 カンナは?とコバインに尋ねたら、廃材にはどんな釘やステープルとかが混在しているかわからないので、カンナかけるのは怖い。金属にあたるとカンナの刃こぼれるということだ。

 まな板も、包丁で叩いているので、どんな金属片がはいっていないとも限らないので、カンナがけはやりたがらないのだとか。

 では、サンダーということで、80番の荒目の紙やすりで表面を整える。

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 よーし骨組みができたぞー。ここの周りに先ほどサンダーで表面を整えた板を貼っていくとする。

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 オー見た目も頑丈そうで大変立派なんだが、その分かなり重くなってしまっている。さて、こいつをだどうするか?というと。

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 上にレールを取り付けて、こいつで吊るすという形式なんだが。実際に、単管に垂木を貼って、そこにレールを固定してそこに引っ掛けてみた。

 そしてスライド・・・なんだが、やはり微調整はどうしても必要だね。それと、当初こいつ二本で吊るそうと思ったんだが、思いの外、吊るし戸が重かったので、この二本だけではちょっと心配ということで。

 更に二本買い足して、合計四本で吊るしていこうということに。後は下との関係でこの扉の枠自身をいじるか、ちょっとだけ床部分にサンダーをかけて整えるか?次回以降になった。

 これが吊せ、そして横スライドも問題なくできたとして。後はどう止めて固定していくか?施錠などの形式はどうするか?など、細かいところを詰めていく。そして最後に、アクリル板を貼り付けたら・・・完成かな?

 あと早くて一回、慎重にやって二回かな?

 完成には少しずつだが、近づいてはいる!攻めの経営のために!

あの名物車体の再入院 今度は何だ?



 この青いキャノンデールは、ある意味当ブログの常連車体の内の一台でしょうね。もう何年くらいになりますか?十年は越えていますな、多分。

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 つい先日もヘッド周りというか、フォークの周りの不調から、普通のサスペンションフォークに交換したばかりでありましたな。

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 キャノンデールは独自企画もんを堂々と作っていくので、それなりのステイタスのようなものは保てるかも知れませんが、イザ、何か起きた際、それが製造から月日が経っていたとしたら、結構面倒なことにもなりかねませんね。

 今まで、一台後悔した車体があった、あの時茶筒ヘッドパーツのコンバーターを知っていたら、なんとかしてやれたのに・・・ね。

 で、フォーク交換して機嫌よく走っていたんだが、また何か起きましたか?

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 なんか内装ギアに不調が感じられる、うまくギアが入らない・・・なんとも踏み心地が悪い、ワイヤー調整か、内装内の清掃と調整か・・・、確か数年前にやったな。

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 アルフィーネの、こいつは11速だね。内装のギアは、勿論外からではわからない。それに、ギアが変わったのかわかりにくいこともあったり、急にギア比が飛んでしまって、間の歯数がほしいなあ、と思ったりと、見えないところからくる蟠りのようなものがたまらないこともないんだが。

 ただ、一度機嫌がいいと、それが長続きし始めると、ギア周りでは暫くはトラブルが無くなるというメリットは確かにある。まあ、それだけに操作や機能に無関心になりがちなんだがね。

 今回もワイヤー調整等をやる前に、また内部でも洗って様子を見るか・・・。

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 こうしたオイルにつけて、内部の鉄粉類だろうね、長年溜まった内部の汚れなどを洗い出す。一度ではダメなときは二度やったりね。専用オイルがあるんですな。

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 このオイルブレーキの裏にあるシフターで確かめながらワイヤー調整していきます。もうこれは乗りながら、乗ってじゃないと、切り替えたんだが切り替わったかわからない程の微小のギア比などが把握できない。

 乗りながら、いくつ目あたりが入らないか?緩いか、決まらないか?などを確かめてから、ワイヤーの調整をしていく。

 外装のように目視で、すべてのギアにきれいにかかるなんてことは到底確認できないので、走りながら、足でシフト後のギア比の微妙な変化を感じながらやるしかない。

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 シフト調整ができたら、今度はこのチェーンリンクへ交換。この前のチェーンリンクでは、チェーンがリンクから浮いている、隙間が鮮明に見えるというほど、チェーンの伸びとチェーンリンクの伸びとのズレが顕著であった。

 この車体のチェーンは一般の自転車より二本分必要なことは、後でわかるが、長いチェーンと相対的に重い車体を踏むとなると、ノビル率は高いんじゃないかな?そういうわけで、両者交換となった。

 当たり前だがピッタリはまる感じはやはりいい。変な遊びが無くなるね。

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 26インチなんだが、今このサイズのチューブレスレディーなんてあるのかな?もしあったら、多分、周りの圧力から、これをチューブレス化してみる、なんて無謀に近いというか、よいこの皆さんは真似しない提案にも乗ってくれそうですね。

 これぞ!こりかけた舟というやつかな?

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 これ見て、アア、これね、この車体の話だったのね、と思われる方もおられるでしょうな。そう、これも今後乗り続けられるでしょうし、当店が続く限りメンテもしていくことでしょうね。ここまで乗って、完全に壊れてもいないのに、乗り換える・・・なんてまあ、信じられませんな。

 どこまで続くんだろう?トコトン行きましょう・・・、当店もいつまで続くんだろう?

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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