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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |2023年04月 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

大型連休 おすすめ快走 颯爽号



 当店でも改造ばかりでなくちゃんと走れる状態で、レーサーなるものを販売しているんですよ、これでも。

 コイツは快走できるねえ、颯爽と快走できる薫風のような一台です。

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 このチェレステブルーといえば、言わずとしれたビアンキなんでありますが、コイツはまた一味違う。

 今レーサーの主流はカーボン、面白くもおかしくもなくともそれが現実なんであります。そしてアルミレーサーといえばエントリーモデル扱いうち・・・、あまりパットしない扱いを受けているように思います。

 アルミで本気号を作ってもいいとは思いますが、そういうメーカーは・・・今やロックバイクさんがやるかもね、というくらいでしょうね、今やカーボン、カーボン、カーボンなんであります。

 で、こいつは何がすご以下?というと、そのアルミレーサーから現在のカーボンレーサーへの移行期に、キラッと一瞬光って消えていった・・・

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 カーボンバック号なんでありますね。なので、アルミの本体をカーボンバックとカーボンフォーク前後で支える、というもう二度と作られない形式のフレームなんですね。

 あんなに早くカーボンモノコックなんてもんが作られなければ、コイツの一時代もあったかもしれませんが、残念ながら一瞬で消えていってしまった希少モデルともいえるフレームでしょうね。

 そのせいか・・・、なんか乗っていて疲れないで、いいかも、と思いますね。

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 コンポ類もハチャメチャなところを楽しんでくれたら・・・というモデルです。このクランクも謎系で、当店では鳥の巣クランクと名付けています。この時期にしか入手できなかったもので、今や当店周りの絶滅種。

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 メイン系は謎コンポ系。センサーもんなんですが、この水準のものですとほぼトラブル無しだったと思います、今のところね。安価なフラットモデル類では出直してこい!パーツもいくつかありましたが・・・。

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 シフターとこのディレーラーの組み合わせも決して悪くはない。同じくこのグレードでトラブルはなかった・・・ですね。こいつらは使えると思いますよ。

 そして大目玉パーツは

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 TRPのキャリパーブレーキ。TRPはテクトロの中のレクサス的扱いなので、何もかも違うグレードなんですね。コイツはもともとはダイレクトマウント用の高級ブレーキだったんですが、このダイレクトマウントという規格も一瞬で消えていった規格で、ブレーキメーカーもシマノに付き合わされて大迷惑だったのではないか?と思いますが。

 それで残っていたものを実験機として購入していろいろ試して入れ替えたりしている内に、通常のキャリパーブレーキとして使用できるようになったので、取り付けたというわけです。

 勿論グレードの頂点を行くTRPなので、効きは十分!十分すぎるくらい効きますぞ!

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 さあ、これから大型連休だ!薫風の中をこれで快走してみてはどうでしょう?

 風になれます・・・。
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超超超軽量チューブ!



 最初手渡された時、ピンクのバーテープかと思いましたが・・・、その実態はといいますと、

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 こうなっておりました。バルブが見えるということは、コイツは?チューブということになりますね。それも超軽量チューブということなんですねえ。

 しかし、実際持った軽さに驚きましたわ。体感だけでなく、実際計測してみてまた驚いた。

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 当店にある700Çのチューブで普通の軽量といったら、だいたいこんな感じでしょうか。これでも大部軽いですが。

 別メーカーの店主の最軽量レーサーの軽量ホイールについているチューブも相当軽いものを使っていますが・・・それでも

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 50グラム切りがせいぜい・・・、と言ってもそれでも相当すごいと思いますがね。さて、この手渡されました超軽量チューブは一体何グラムなんでしょう?

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 ナニ?!!!!半分以下?!!!!

 ということなんですね、何度測り直しても数値は変わらずです。驚きの24グラム・・・。

 と、ではこれからコイツの時代!!!と一気に飛びつくか?というと、極端なものには必ず裏がある、または癖がある・・・、または難点・弱点がある・・・というのは定石なわけであります。

 店主も今まで軽量チューブではちょいと泣いてきた経験あり。原因不明の空浮き抜けは、ほぼ当たり前。装着がなんかしにくい・・・なんてのもありましたね。

 ラテックスチューブなんて行って帰ってくると空気圧が3気圧くらい下がっていたりが当たり前、うんまあラテックスだからなあと。

 それでも軽量チューブに諦めきれない思いがあったのは、やはり高速回転し遠心力の発生するものが軽いというのは、
 それなりに大変有利なんでありますね。

 軽量ホイール購入しただけで終わっちゃダメ、それに軽量タイヤ履かせて終わっちゃダメ、チューブまで軽くしないと大枚叩いて軽量ホイール購入した意味は半減してしまうんじゃないか?てね。

 実際チューブが軽い、チューブの質がいいと言うのは、いい影響与えてくれると思いますね。

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 コイツの装着は何の問題も起きないほど簡単でした。ただ注意が、最初の空気入れにコンプレッサーで一気にするようなことはやめないとダメ。むしろ口で空気を入れるくらいでちょうどいい。本体がゴムというよりビニールに近い素材なので、ゴムのように伸びるイメージで取り扱わないことらしい。ただ、それさえ気をつければ。普通と同じ。

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 とりあえず、パナレーサーの軽量タイヤの自信作、アジリストライトの中に、この超超軽量チューブを入れてみた。

 今後、コイツの空気の抜け具合や、耐久性などを中心に経過観察していきたいと思いますね。もし店主なりのこの耐久テストに耐えたとしたら、これからチューブ周りへの対応が変わるかもしれませんね。

 耐パンク、耐久性に問題がないとしたら、なぜこの倍もする重さのチューブを付ける必然性があるのか?残るは値段の問題だけなのか?なんてことに絞られてくるかもしれない。

 いい季節だし、ちょいとこの超超超軽量チューブで走れるまで走ってみようか?

 どうなるだろうな・・・?

いつの間にやら?パラリン都市の東京都がビリッケツ?タンデム走行全国模様



 とあるところより、情報をいただきまして、びっくり仰天雨嵐!!!!

 店主が長年こだわっていたあのタンデム自転車の日本国内走行可能箇所がどんどん拡大していきまして・・・、

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 なんと!ほぼすべての公道の走行が可能になった!!!!という朗報が飛び込んでまいりました!!!

 イヤー、夢が叶うというのはこういうことか、大部待ったがようやっと時代が、行政が、自治体が、ようやっと、ようやっとこちらに追いついてきた、という印象で大変喜ばしい・・・。

 はずだったんだが・・・。

 正確にはほぼすべての公道・・・ということなんで、例外もあるということなんですね。

 それが・・・なんと・・・、パラリンピックを開催した・・・、東京都を除くほかすべての道府県でタンデム走行が可能になった!ということなんであります。

 残るは東京都のみ・・・。

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 ようやっと吊るしていたこいつらの出番が来るか・・・と思っていたんだが、一体いつまで待たせる気だ?

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 話に寄るとこの4月を持って、神奈川県内の走行が可能になって、なんとパラリンピック都市の東京が最後に残ってしまったという、大変不名誉な状況ということなんですね。

 そもそもパラリンピックを開催したコトの意義なんてこと、東京都という行政区自身がどこまで認めて自覚していたのか?と疑いたくなりますな。むしろ率先して、東京都から解禁にするというのが筋だろう?それを解禁にするどころから、モタモタしている内にビリッケツ?みっともない・・・。

 東京パラリンピックに着ていたタンデムの選手らはどこで練習させられていたんだ?

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 今東京都で走れるところは確か3箇所で、もうお笑いの領域、どこだか忘れたが多摩湖の周回はよかったかな?というていど。

 一体何考えているやら・・・、何も考えていない、そんなことに関心すら持つことなく、とにかくグローバル企業・デカイ企業のための利権確保することぐらいしか考えていないんだろうな、神宮外苑にしろ然り・・・。

 東京都議の白戸太郎さんぐらいにはこの件お伝えしましょうかね。

 意外と早く解禁という動きになるかもしれませんな。そうしたら・・・、車両としての自転車のできること、社会への認知度がまたドン!と深まること間違いなしだろう。

 先の情報元であるこちらのホームページにも楽しそうな走行会の様子が伺える。これだよこれ!

 あと、ドンケツの東京都だけ!早く解禁にしろ!解禁だ!解禁!

ゲネ覗き 見せ所ありの「草原の宴」



 当店の雌狸主宰の「草原の宴」が5月5日のこどもの日に開かれます、と先日告知いたしました。決定から開催まで今回は短かったんでちょいと心配だったので、昨日ゲネプロ(本番に近い稽古)を行ったのをちょいと見に行ってきました。

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 今回は、後ろのプロジェクターが新しい演出道具となるようですね。

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 舞台装置ごと変えるとなると、これは大事、大道具さんを総動員して、「8時だよ全員集合」のようなセットと作らねばなりませんが、プロジェクターとなると、下絵を用意しておけばスイッチ一つでガラリと雰囲気を変えられます。

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 模様と派手な色から、ガラッと森に舞台が変わる・・・というようなね。

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 そして内容に関してだと、かなり厳し目の店主の目から見て・・・、かなり作り込んでできている、という印象です。

 勿論ダンス教室の生徒さんも出ていますから、演目によっては、お客さんに見てもらう・・・という水準のものもありますが、そこはそれで終わらないのが、ここの主宰。

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 見せることのできるダンサー・舞踊家もしっかり配置しているので、一ダンス教室のお遊戯会では絶対に終わらない・・・、

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 随所に見せ所・聞かせどころが仕掛けれているので、乞うご期待!と行きたいところですね。

 とくに、草原の伝統的舞踊と現代舞踊の要素を取り入れそれを日本の中世あたりのイメージと絡めた一幕などは、一見に値すると思います。

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 そして、先日公表しましたように店主の尊敬する、日本を代表するジャズベーシストの吉野弘志さんを始めとする、オール生演奏の奏者の皆さんが後ろで奏でています。

 そういう意味でもかなり見どころ、聞き所のある舞台となると思いますので、御用とお急ぎでない方は、ぜひ当日!会場へ足を運んでください!

 お待ちしていますぞ!!!

もっと頑丈に作れよな!!!



 これ自転車のスタンドの一部です。拡大するとなんだかわかりにくくなりますね。スタンドの中で、コイツ掛けることでスタンドがロックされる、あそこであります。

 もう折れて何もありませんが、ここにバネを引っ掛ける突起があったんですね。

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 こんな感じのね。その突起が金属疲労で持って折れてしまったといいます。これって本当よくあることなんですね。ここだけ折れちゃうっていう現象。

 そうなるとどうなるか?というと・・・。まるごとスタンドを交換するしか・・・ほぼ打つ手なしなんですよ。

 折れる前で、バネが外れることも起こりますが、そうした場合にはバネをかけ直せばいいんですが、折れてしまったら本体ごと交換するしかない。

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 別物に交換です。

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 実は上も下も作りが弱いように思います。もともとの板から切り取って突起を作るんじゃなくて、溶接や圧入などして別パーツを取り付けるくらいしてもバチは当たらないと思うんだがね。

 電動自転車のような思い自転車を支えるスタンドなんで、全体的には頑丈に作られているんだが、一部この辺が脆弱過ぎる。なので、ここが折れると全とっかえ・・・もったいないね。

 まあ、直す方法を当店で確立すればいいだけなのかもしれんな。

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 そういえばこのスタンドを取り付けた、EZという車種も相当の癖があるせいか、当店がよくいじったもんだったが、コイツもそのうちの一つ。デカイカゴを付けるために、下支えをいれて、

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 特殊金具を作って、カゴを置く。もともとはカゴがつきにくい構造になっている。ちなみにこの黒板状の金具はイェップという前子載せを取り付けるアダプターなのであります。

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 EZで、これほどのデカイかごつけている車体はなかなかないだろうね。

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 後ろ子載せが乗っていますね。これもイェップってやつですね。コイツは荷台式なんですが、そもそもEZについている荷台には重量制限が付いていて、イェップは載せられません。なので、そのもともとの荷台は取り外して、

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 実用車用の荷台が付いていますね。これもものを選んで加工しないとそのままでは当然付きませんよ。

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 しっかり付いていますね、そこにイェップのアダプターを取り付けて、さらにそこにイェップを取り付けるという、ちょいと面倒ですが、一旦付いたら、使い勝手はいいですね。

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 一見してバイクだよね。だからこそ、一般のお母さんが使っているようないかにもママチャリタイプの自転車は苦手!!!という、かっこいいお母さんに人気が出たんでしょうな・・・。今もつくられているのかね?こうした尖った車体もっと作ればいいのにね。

 もとい!スタンドのバネかけ突起、もっと頑丈に作りましょう!

味のある一台がやって来た



 イギリス製なのかね?始めて見るメーカーですね。パシュリーという働く自転車のメーカーらしいです。

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 これが車体名なんでしょうかね?なかなか渋いんですよコイツは。

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 このフォークの肩なんかもレトロですな。

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 リムにエナメル線が二本入っていますね。こういうこともできないことではないんだが、ではやるか?というとやらない。渋いよねえ・・・。

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このクランクは多少入れ替えてもいいかもしれません、よりレトロなものにね。

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 このハンドルも緩めのプロムナードもありそうでなかなかない。ブレーキレバーも探せばより適正なものがあるでしょう、多分。

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 今回ハブのガタ取りなどが主な依頼でしたが、やはりイギリス製というとスターメーでしょうね。使用する上での機能のことをいえば、または工業製品のレベルに関していうと、完全にシマノに軍配は上がる。

 ただ、ものは高機能だからいいというだけではない。多少あってもそれを含めてなんかいい、というちょいと一般では理解されにくい領域の使い勝手というものがある。

 工業製品を一方的に操作する、というのではなく、相手の機嫌をみながら気を使いつつコツを掴んで対話的に動かしていく、動いてもらう機械というのは一定存在する。
 
 もう特定の人しか扱えないなんて機械もある。どちらかというと、スターメーはそうした類の機械類だろうね。ぶっきらぼうに操作しても、毎回言うことを聞いてくれるとは限らない。

 清志郎の歌じゃないが、「どうしたんだ?へヘイベイベー、きげんなおしてくれよ!!!」と思わずマシンに向かって叫びたくなる瞬間がある、そうした機械の仲間と考えていい。

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 超アナログ的に鎖を引いて内装変速させるという形式・・・。

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 先のブロンプトンじゃないが、おもちゃのようなこのシフター。

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 同じくスターメーの前輪でハブダイナモですね。ハイハイ

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 ちょいとノシイカ状態に近くなった革サドル、ブルックスですね。これも油を含ませて再整形とかさせると、より渋くなって再生するんじゃないか?などと出来もしないことを想定したりしてね。

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 なんとベルまで渋い・・・。使っているうちにこうなった、というのが正解なんだろうが、ではわざとこのようにできないのか?ということになると結構大変かもしれない。金属の表面加工の人に聞かないと・・・。

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 なんのことはない時点はなんだが、渋い・・・。イヤミでなく渋い・・・。わざとこのように作ろうと思ってもできるのか?自信はないが、こういう到達点があるということだけは覚えておこう。

 今後進むべきは、こういう曰くいい難い、これ・・・なんだな、これ!

やっぱり続くね エンドが折れたって・・・



 ちょいと前もエンドが折れたということで、結構苦心して、何とか戻したんだが。そういう施工を公表すると続く傾向があるな・・・と思っていると、ほらまた来たよ。

 コイツもエンドが折れたということだ。

 結構この自転車気に入って手をかけて乗っていたそうだ。

 それは一見してわかった・・・、

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 クロスバイクなのに、こんなブルホーン付けていんだぜ、よほど拘らない限り、こんなことはしない。いろいろ考えてこれに辿り着いたはずだ。

 なので、この自転車は好きでアチコチ乗っていたんだが、学業等で暫く家を空けていて、乗っていなかったと。

 そして実家に帰ってその姿を見ると見るも無残だった・・・ということだ。詳細はわからないが、確かにひどい状態になっていた。

 コイツを走れるようにして欲しい、ということなんだが、身分が学生ということで、予算制限の凄いこと・・・。

 なら、最低の施工で何とか走れればいい・・・?ハイ、なんとか走れれば・・・。

 多少腕がありそうなんで、自分でできるところもあるだろうということで、お預かりする。

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 きれいに折れていますな。このおかげでフレームが守られたと思えば、ヒューズのような役目。特にカーボン車体なんかは早々に折れてくれますので安心です・・・。

 スペアを持っていれば・・・ね。なので、ハンガーのスペアは自分でお持ちになることをおすすめします。コイツの入手が難しくなると、こんなチンケなパーツがないだけで、フレーム全体が使えなくなりますからな。

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 ものはルイガノ・・・なら、かなり高い確率で確保は簡単だ。

 と!いうことで、

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 無事交換・・・。

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 このハンガーなんかも特にそうなんだが、物理的に止めているのが一箇所、形状で動かなくしている工夫があるのと、やはりクイックレバーのナットで抑える、というのも固定の重要な力の内なんですよね。

 だからこの手のハンガーには、ピッタリとクイックナットがくっついて固定してくれたほうがいい、でしょうな。

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 あとは最低限とされているパーツ類の交換となりましょう。チェーン・・・これはひどかったんで交換です。

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 シフト・ブレーキ系の自転車の神経ともいえるケーブル類をすべて交換。これでシフトと、制動の中間が開けてまいります。

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 ほぼなくなっていたシューも交換。

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 勿論前後ともにね。チェーンでもって駆動がなんとか、本来ならスプロケも行きたいところだが、それは次の機会に。そして中間のケーブルという神経系を交換することでシフトが復活、そして先端のシューも交換されたんで制動も復活・・・最低限・・・なんでまあここで止めとくか?

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 タイヤなんかもアチコチから繊維がバラけて、前後交換したら、さぞや快適だろう・・・と思いつつも、この辺は自分でも交換可能か、ということで抑えることに。

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 このブルホーンハンドルだが、ブレーキはフラット用ものがついている、ということは細めのブルホーンバーを探してきたんでしょうね。

 試乗してみると、意外と乗り味がいい。

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 このように、狭いフラットバーのように持ってもいいし。

 店主なんかはこれだと辛いんで、どうしても縦ハンドルにしたくなる、でも・・・

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 こうやって持つと、今度は親指がブレーキレバーにかかるので、不便ではない。ソコソコ考えられた車体なんだろうし、実際相当コイツと過ごした時間は長いんだろう・・・ということが推し量れるな。

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 フレームも丈夫そうだし、前三枚というのがどんな坂だって行ける、荷物も積めるし、日本一周だってコイツでなら行けそうだ。学生か・・・、みんながみんなそうでなくてもいいんだが、少なくともこのくらいのグレードの自転車に乗っているなら、日本一周とまでいかなくとも、長距離走ってもらいたいと思うんだよね。

 金がないなら、自力で踏め!!!と言いたいところだが、その自力を任せる自転車すらも今の若い子の手が届かないとしたら・・・、やはり政策の問題と言い切ってもいいだろうな。

 店主らの若い時には、学生共は学生の分際で車で遊んでいたんだぜ!無論店主は免許持っていなかったが・・・。

御用とお急ぎでない方は!5月5日のこどもの日 雌狸公演に是非お越しください!



 一昨年前の8月と、昨年9月という、コロナの合間を狙ったように「砂漠の宴」という公演を行いました雌狸ですが、またまた来月の5月5日に公演を行うということになりました。

 砂漠から、今度は「草原の宴」と一転しております。ベリーダンスというエジプトを中心に、つまり砂漠の国から、今度はユーラシア大陸の方に踏み込んで行くという壮大な意図があるようですね。

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 今回はすべて生演奏だそうですぞ。最大注目はベーシストの吉野弘志さんですよ。日本を代表するジャズベーシストですぞ!

 この方には、店主非常に思い入れのあるミュージシャンなのであります。

 店主が高校生の頃、フリー系のジャズに嵌っていた時、殊に坂田明トリオを追っかけていた時期がありました。そのトリオの一角、ベース担当していたのがなんと、吉野さんだったということなんですね。

 主に高円寺の次郎吉などという小さい箱で聞いていたんですが、それが真夏の坂田明フェスティバルのようなイベントがあって、初めて日比谷野音というデカイ箱でこのトリオを聞いたんですが、その時の衝撃は忘れられませんわね。

 背中に電撃とはこれね。その時、世界のジャズトリオの五本指にこいつらは入るな、と確信したんですが、今もその実感に変わりはありません・・・。

 それから三十年後に知り合った嫁さんと、なんとこの吉野さんが共演してくれる・・・、こんなことが起きていいのか?という今でも信じがたい事柄であります。

 当店二階に、あの吉野さんがリハーサルできている・・・、これって夢でない?

 そういう意味で、店主にとっても重い公演になりそうです。

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 まあ、引き倒しではありませんが、そんじょそこらのベリーダンススタジオなどではほぼ企画できないような、緻密で、知的で、偶然性と偶発性に溢れ、それ故にコケるかもしれないスリリングなイベントでありますが・・・

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 御用とお急ぎでない方は、5月5日、是非覗きのおいでください!なんかはお持ち帰りになれると思います・・・多分。



 これが前回の「砂漠の宴」の内容です、チョイとご覧ください。なかなか仕込んでいるでしょ?

本当に折りたたむための折りたたみ車



 ただ折りたためるというだけで作られた折りたたみ自転車って、ほとんど折りたたまれないんじゃないかな?と思います。

 一応折りたためる、ということで購入されて、実際折りたたんでみて、結構手間だなあ・・・と思われたり、折りたたんでも結構嵩張るなあ・・・と思われたり、折りたたんでも重くて運びにくい、などということがわかると、予想外れということで、あまり折りたたまれなくなるんじゃないか?と思いますな。

 それから比べると、このブロンプトンは優れています。何が優れているか?というと、通常使用の中に折りたたみ機構を織り込んでいる、そこが凄いんですね。

 普通に乗って下りて止める、という行為の中に折りたたむという行為が含まれている、どういうことか?というと、

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 こうやって、止める時いわゆるスタンドなど使わなくて、自身の持っている折りたたみ機構を利用するという形式を取っています。

 こうすることによって、利用者に常に折りたたむための機構を使わせる、習慣づけるわけなんですね。習慣づくから、忘れない、折りたたみ癖が付くというソフトを作り上げている。

 さて、ここからどうなるのか?

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 然るべきところを外して、車体を持ち上げると、このように後輪が移動して自立します。ただ、このまままた持ち上げると元に戻るので、

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 サドルのピラーを押し込みます。この押し込まれたピラーがストッパーになって、持ち上げても元に戻らなくなります。

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 そして今度はハンドルの付け根部分をジョイントを外してT字ハンドルを折ります。この機構、店主は少し怖い。ピラー自身が長いので、テコの原理でたわむんですねえ、なんか折れそうでこれだけはどうにかならないかな?といつも思うんだが・・・。ただ、ブロンプトンで折れたなんて話は聞いたことがないので杞憂なんだろうな・・・。

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 そして最後のフレームの1/3のところにあるジョイントを開いて折ると、ここまで小さくなります。慣れた人ならここまで10秒かからないんじゃないかな?というくらい、折りたたみ機構自体が優れてあり、かつソフトとして利用者に浸透させているという二重の意味で優れている、と言えると思います。

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 愛車にしている方はこれで長距離も行けるようですね。

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 スターメーの内装3段が付いている。ものによっては5段がついてるらしい。より機能を上げる・・・なんて選択肢もなくはないが、まあ、シマノ付けるんだったら、スターメーのほうが相性が合いそうだ。

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 このシフターも味があるよね。

 シマノのレーサーなどに見られるような、少なくとも素人の足にはインフレ起こした多機能的工業製品を作るという道もあれば、このように自転車自身にスタイルを保たせて、それに共感する人を寄せあつめて、それらと協働するところの更なるハイセンスを自然発生させる・・・、そうしたもの作りっていうのもアリアリだよね、と思う。

 本当に面白い自転車というのは、使い手と一緒に作ること、という実感が店主にはある。自転車を自転車屋や自転車メーカーばかりに任せていると、どうなるか?どうなって来たか?どうなって行くか?わかるよね。

 異なる道を模索せねば・・・。

一月に二度の風邪 鬼の撹乱

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 大変失礼いたします・・・。

 この4月、なんと二度めの風邪を患いまして、休養中。一度目は完全にインフルエンザで、鼻奥から粘膜取って正式に調べ発覚。なんのかんのと一週間くらいゴロゴロしていましたかね。せいぜいできてゴロゴロなんで、なかなか治りが良くなかった。

 まあ、主流で動かないといけない身なんで、仕方ないですな。

 そこから「回復」して、暫くすると出入りの小僧共が喉が痛いと言い出した。新学期でこれまた色んなガキどもが交差する中で、そんなこともあろう、飴でも舐めておけ!と甘く見たのが仇となるとは・・・。

 なんか喉が・・・痛いなあ・・・と。まあ気の所為と放っておいたら、また先週末からがなんとも忙しく、色々あったんでしょうな、月曜の早朝四時!引き裂かれんばかりの喉の痛みで寝ておられず、外套羽織ってコンビニでのど飴大量買。

 前回もらった風邪薬の残りなども服用し、とにかく横になる。

 なんで月に二度も風邪ひくんだ?ということは、二度目の風邪はインフルではないな、免疫の関係上そういうことになるはず。なら、なんなんだ?

 慢性疲労から来る、免疫低下?

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 もう天井も見飽きたし。

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 枕周辺にある読み散らかしているエロ本の類を魂つめて読むのもよし・・・。まさに枕草子だな。

 これ以外にも、右手の人差し指と中指の間に炎症が出て、それがなかなか治らない。このことでも何十年ぶりに皮膚科なるところによった。施工とか他に影響はないんだが・・・。

 多分ステロイド入りの強力な塗り薬を処方されたが、まだその後は鱗のようにゴワゴワしている。満身創痍とはいかないまでも、時期的に、年齢的に何かが出やすい状態なのかも知れない。

 大体月に二度風邪なんて、今までそんなこと起きたことはなし。これ拗らせて細菌性髄膜炎などになったらジェフのところに行けるかな?なんて変なことも考えたり・・・。

 無理している自覚はないんだがねえ・・・、イヤもっと本当はやらねばならないことだらけなはずなんだが・・・。

 これが意識とイメージと状況と実際の能力のズレズレということなのかもしれんな。

 休みつつ働く・・・、これで行くか。

寄せ集めフランケン号 当店真骨頂なり!



 アンタレスの鉄フレーム、もう何年前だろう?当店通過の車体であります。

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 大森社長の磨きが入っています。残すとこ残してというかなり面倒な加工だったと記憶します。

 そしてこれに付いているコンポ類がまあ、めちゃくちゃ、寄せ集め、フランケンシュタインのような一台なんですが、セッティングの技を問われるという意味で、面白い一台でもありますね。

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 もうシフターがカンパのエルゴから始まってます。これは初期型のもので、シフトアップが数段できるやつです、後年この機構を不便に変えやがって・・・ということですね一段ずつしかできないようにしやがった・・・。

 このシフターで、なんと・・・

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 この意味不明なリアディレーラーとシンクロしてんですぜ!!!といってもその意味わかる人は少数かもしれませんが。

 この形からするとシュパーブと同じなので、サンツアーもんでしょうな。コイツとカンパエルゴを合わせてします、

 しかもしかも!

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 8速のボスフリーですぜ!ボスフリー!!!今日のフリーのスプロケでない形式のやつね。

 コロナのせいで、自転車パーツが消滅し、そのために違うルートを掘り出したら、ボスフリーで10速なんてもんも見つかった・・・。

 こういうのは旧車を蘇らせるには大変ヒントになるパーツ類で、まさにこうした改造をやるには欠かせないものでもあるんだが、世界は広いもんだ!

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 そしてクランクがスギノもん。しかも75ときています。いま高いねえ・・・、もう完全に手の届かないとこに行ってしまったわ。もういい、あんな値段なら他から探します・・・と。さして足もなくなったわけだしね・・・となります。

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 今回は音鳴り防止ということで、この特殊BBを交換しました・・・これも高い・・・高いなあ。

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 ブレーキはサンツアーのシュパーブ。

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 流石に高級グレードのものなので、シングルピボットでもよく効きますね。

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 ハブはスプリント、シマノでいうアルテグレードのもの、この手の形状のハブがもうないんですねえ・・・、ひとしきりブットクなってしまっています。

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 年季の入ったコンコールロールス。ここまでするのが大変だ。盗まれませんように!

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 永遠の典型クロモリレーサーの再生ですわ!

 こうした寄せ集め旧車は、施工内容をいじりながら思い出すという感じです、いつも出たとこ勝負、いちいち覚えていたらきりない案件だらけなんだ、その場に応じて臨機応変に対応できるようにしておいたほうがいいですね。

 メーカー指導型の機能インフレを起こした自転車だけでなく、こうした身の丈、乗り手のセンス、考え方、スタイル、人生観を伴うような一台をどうにかして作り続けていきたいですね・・・。

 うん、この路線・・・かな?当店の主流というのは・・・。

ハンガーが折れる・・・



 ネストという名前の車体らしい。有名な店でも売っているとか。

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 アルミのパイプでガッチリできているんで、うまく乗ればかなり長い期間乗れるでしょうな。ところが・・・

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 ハンガーが折れてしまったという。単に交換すればいいんだが、それがなかなか見つからなかったりする。メーカーに問い合わせてすんなり来ることもあるが、型が古いともうない・・・なんてことにもなりうる。

 いわんや中古で手に入れた謎系ものなどのハンガーが折れたら、どうしていいやらわからなくなることも。しかも・・・、このハンガーの形が多様なんだよね。

 イヤ、多様過ぎる。千種類はあるんじゃないのかな?こんなものせいぜい20〜30種類で協定作って、数抑えればいいのにこんなちっこいパーツに振り回される状況はあまり健全とはいえないんじゃないか?

 ただ、ちっこいパーツであってもへし折れたら、フレームまたは自転車自身が使用できなくなるということなので、ことは深刻なんだよね。

 ハンガードクターとか、この辺を確保している業者はいるんだが・・・、それにしても探すのも大変だ、在庫しておくのもね・・・。なのでフレームメーカーは協定作ってなんとかしろ!と思うんだが・・・だめかね?

 さて、当店にも手持ちのハンガーはあるんだが、スペシャのシラス、ジャイアントのエスケイプのような定番モノは何とかなりそうだが、ちょいとズレると、探すのに難儀なんだよね。

 そしたら、

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 この形状とボルト位置に合うものが見つかった!!!ラッキー!と思ったら・・・。

 あるはずのネジ山がハンガー内には切られていなかった・・・。さて、どうするか・・・。ナットを使って止めるしかない、加工しないと・・・な。

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 フライス盤でナットを置く箇所を削り出す。

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 こんな感じで固定ができました。まあ、これだけでもいいんだろうが・・・。これだとボルトナット二点だけで止められていることになる。

 できれば、クリックレバーのナットによっても圧着されると強度はより上がるんじゃないか?と思う。ただ、ナットの部分が盛り上がっているので、そのままではクイックナットによる圧着はできない。

 そこで、

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 ワッシャーの二箇所を削って、ナットの逃しを作って当てることにした。

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 このように加工したワッシャーを被せて、

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 クイックナットで締め付ける。ハンガー自身をボルトナット二本とクイックナットの三点で抑えることに、これで強度と耐久性も上がるだろう、と予想できます。

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 台座にリアディレーラーを戻して装着する。

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 しっかり付いていますね。

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 難をいえば、ここを着脱する時ワッシャーの向きをしっかり合わせないとむしろナットとハンガーの間に隙間ができてしまい、不安定になりかねない、ということですね。

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 今回ついでにシフト前後二本と、ブレーキ前後二本の四本のワイヤーをすべて交換いたしました。

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 ブレーキシューも交換して、ほぼ万全な状態になりましたな。

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 ハンドルはフラット系にライザーを利用しています、日常使いでしょうね。

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 もうほとんど性能機能は新車とほぼ同じくらいに戻りましたよ。でも良かった、あんなアルミ板1枚が折れただけで、この車体としての運命が左右されるなんて、ちょっとありえない。

 なので、再度繰り返します。フレームメーカーは協定を結んで、ハンガーの形状は少なくとも百種類以下にしてほしいもんであります、できないのかな?そんなことはないと思うんだが・・・ね。

前子載せをつける・・・



 このOGKの洗面器のような前子載せ、店主も使っていましたね。本当風呂で使う椅子や桶のような質感で、濡れようが日に当たろうが関係ない・・・という雑な取扱でも劣化が目立ちにくいというものですね。これはこれなんだが・・・。

 これを改造実用車に付けてくれということなんだが、だったら・・・

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 まず両足スタンドは取り付けたほうがいいよね、ということで、ドミノ発生です。

 そしてこの風呂桶のような前子載せは、日本の実用自転車に取り付けることのみを考えて設計されたようなので、ポジション出しに使った、

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 このような突き出しの長いステムの自転車には取り付けは不可能です・・・。エエ!?と驚かれるかも知れませんが、ちょっと前までの子載せなんて、そんなもんです。

 ハイ、これかこれかこれね・・・。ソレしかないの?子育てなんて限定された時間内でのことでしょ?何色とかにこだわってんの?

 子載せ付ける自転車なんてママチャリだけでしょ?クロスバイクに付ける人なんかいないだろう・・・。

 なんて会話が聞こえてきそうだったわ、ついこの前まで。それが多少というか徐々に変わってきたのが昨今であります。

 で、この古い発想のものを取り付けるとなると、ステムを短いもんに交換だ。

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 ハンドルに二本の金具で引っ掛ける形式を取ります、この金具が短く調整できないものなので、長いステムだとハンドルに届かないということになります。そして、この二点だけだと不安定なんで。もう一点ステムを抱く形の金具があるんですね。
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 まあ、子育てが一段落したら、また元のステムに戻せばいい。

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 そもそも改造系実用車の中ではかなりおしゃれな一台であった。フレームもしかりね。

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 ピラーも長くポジションもでています。

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 ハブダイナモで機能的にも結構いいんですね。こういう車体、もっと流行っていい・・・というか、この辺の良さがもう少し伝わってもいい・・・と思うな。

 実用車の改造してもう二十年弱・・・くらい経ったかな?まだか・・・

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 後ろのカゴも籐風で、おしゃれといえばおしゃれだ。これに手足の長い海外系の方が乗るとなると、やっぱり目を引くかも知れないね。
 
 うん、もう少しカッコ良く乗る・・・機能ばかりでなく、カッコ良く乗る、中には可愛く乗るでもいいが、もう少し見た目を気にしながら乗るという文化も成熟してもいいかもなあ・・・。

 課題山積、だから面白い!

ドロップビーチクルーザー 太いタイヤに



 売り出し中の完成車がそのまま売れるとは限らない。ホイールだけ持って行かれ、フレームその他が残されてしまった、ちょいとこのままではもったいない。

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 変わったパイプの変わった三角のフレームでありますね。出処はビーチクルーザーでした。

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 かつては700Çが付いていましたが、26インチのホイールに変えました。そしてタイヤを少し太くしました。時代は太いタイヤなんでね。ディスクブレーキ全盛になりつつある中で太いタイヤと制動力の関係は理解できないわけではないが、それ以外でも太いタイヤがトレンドですね。

 ホイールのサイズが変わるとどんなドミノが起こるか?というと、ブレーキの位置が変わります。キャッチするリムの位置が変わるので、それはもう仕方なし。

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 ズレたりした分、補強入れたり・・・まあ、その辺は抜かりなく。

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 ショートリーチのVブレーキを使います。これもドミノの影響で?

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 ドロップハンドルのエアロブレーキを選択したからです。意外と複雑というか連動するパーツ類なんでありますね。

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 もともとはビーチクルーザーのシンプル系なんで、コイツもシンプルに、シングル攻撃だ。

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 かつてだったら固定ギア仕掛けたでしょうが、タイヤを太く今風にしたんで、まずはフリーを置いておくことに。

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 前三角も長くドロップハンドルにしたので、サドルは店主の割にはちょいと前乗り風ですが、この辺はセッティングでなんとでもというやつです。

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 なかなかの存在感を醸し出していますね。かつてのシングル・ピストブームだったら即目に止まって、可愛い!の連発を食らったんじゃないか?という一台ですね。

 長めの荷台なんかを取り付けて、長めの革バッグなんかを取り付けてそこにカバンなどを入れたら、ちょっと注目されるかも知れないね、なんていう一台です。

 このくらい尖った自転車に乗ってもいいかもね・・・。試乗歓迎!

お題をいただく その2



 先日いただきました、お題・・・、変わりハブのベアリング交換の依頼ですが、前回分解、外しを試みて、交換するベアリングの計測までやったわけでありました。

 そしてサイズのわかったベアリングをベアリング屋から引っ張ってきた、というところから今回始まります。

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 シェル内の軸にベアリングを当てて、

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 前回ホールソーで作った木枠を使います。コイツを当てて叩いても、木が柔らかいからベアリングには絶対に傷は付きません。

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 そしてベアリングを装着した軸を今度はハブのシェル内に装着するんだが、このときも同じく木枠を使って圧入いたします。

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 そして対岸のハブシェルにも新しいベアリングを装着します。

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 はい、ベアリングに二枠装着完了であります。あとは組み付けだ!

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 この細かい中抜きシルクハットのようなパーツをはめていきます。

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 このパーツの意味ですが、この後閉じる蓋と本体との間を作るスペーサーのようなもんかな?

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 この蓋付き二軸を戻します。

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 はい、もどりました。ここにもう一方の蓋をあてがって、

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 外れないように、六角ボルトを締めて固定します!

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 ハイ、これで元に戻ったかな?ベアリングが新しくなったので、心なしか滑らかになったような・・・気がします。

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 イヤー、癖ありのハブでありましたが・・・、でも何とかパターンのようなものがあるようで、店主レベルの作業勘でも対応ができたわけであります。

 いろんなパーツをいじっておかないとね・・・、手組ホイールもやっておかないとね、結局完組だって直す時には手組ホイールのできるショップに行くかメーカーに戻すしかないだろう、右から左にものを移しているだけでは、その辺の技も作業勘も付きやしないからね・・・。

 こういうお題は大歓迎であります、感謝です!

内装3段固定ってやっぱり変態なんだろうが!マイナーブレイク!



 もう本ブログで紹介して、一体何年経っているんだろう?内装3段固定ギア・・・というどう考えても頭のおかしいやつが考案したとしか思えないハブがあって、それで組んだピストをまた紹介したいのだ。

 こういう、「アホ」らしいモノづくり、なんでもっとできないんだろう?と思うが答えは簡単。

 売れるものを作らなければならないメーカーだったら、そんな「アホ」らしいものなど作れるわけがない。つまり世の中の大半がアホなんでこの「アホ」さ加減が理解できないのだ。

 仕事の基準を売れる!じゃなく、面白さを「アホ」らしさを優先する!というメーカーでなければ、また微細ながらも鋭い需要を察知できるメーカーでなければ、こんなものは作れないだろうな。

 あのピストブームの時だって、ほとんど注目されなかった・・・と思う。あれは走る機能よりも、走るスタイルの方を重視したブームだったからなのかな?まあ輪界にスタイルを持ち込んだ功績は決して低くはないと思うが。

 その内装3段固定ギアをサーリーに載せたいということだった。

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 スチームローラー・・・という車種らしい。

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 前輪はラージフランジで組んだ一般のホイール。

 後輪が・・・、

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 スターメーアーチャーの内装3段固定ギアのハブ。ちなみに内装3段フリーハブは腐るほどあります、実用車の大半に付いているとさえ言えますが・・・、それが固定ギアとなるといきなり変態パーツとして扱われますな、不思議・・・。

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 このように鎖で内部を引っ張ると3段ギア変速となります。そして引っ張るためのシフターが

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 これです、バーコンとして使っていますが、デフォルトの状態ではフラット用として作られています。なので、バーコン用の台座を改造してコイツを入れているという一手間を加えている。

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 ランドナー用の少し開いた丸ハンドルをとりつけました。そしてそこにどこからでも引けるディズナのウルトラ機能付きエアロブレーキを取り付けています。これマジでおすすめブレーキレバーだね。

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 勿論街道仕様なんでブレーキはバッチリ取り付けていますが、今流行りの太めのタイヤをご希望なんで、この手のキャリパーブレーキとの干渉が今後問題になるかもですな。

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 フロントと種類が異なるのは、その辺の干渉問題がちょっと発生したということですね。

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 クランクは謎系ながらも、アルミ削り出しの決して悪くはないもの。台湾の工場でたしか見たぞ、コイツは・・・。削り出しのマシンが確かジャノメで、アレ?ミシンが売れなくなったらこうした工作機械を作って頑張っているのね、と納得。

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 このフレームを持ち込んだ方自身、相当乗り込んでおられるのか?ざっとながらもポジション指定がありまして、そのとおりにすると、こんな感じですかね。

 久々に120ミリなんて物干し竿並のステムが必要になった。もともと、持ち込みのこのフレーム自身が少し小さすぎたんじゃないかな?

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 ということで、静かな走り屋の内装固定3段ギア自転車が完成した!!!

 もっと流行ってもいいんだが・・・、まあ、あと数十年はかかるかな?イヤ、その前にこの国はもうどうにかなっているかもしれんな・・・、年に二回も総理関係者および現職総理が狙われるテロ国家になりつつあるんで・・・。

 地域独立、住民自治で別の枠組みを作っていかないと・・・ね!今こそ内装固定3段ギア的なド変態な「アホ」的発想が重要になるだろうということじゃ!!!・・・多分。

お題をいただく ハブベアリング摘出と交換



 本ブログで取り扱うと、暫く類似の依頼が続くことがある。随分昔の施工を見て依頼というのもあるが、やはり日時が浅いほうが依頼は多いかな?

 ハブベアリングの交換をやった記事内容が影響したのかどうかはわからないが、ちょっと特殊ハブのベアリング交換のご依頼をいただいた。

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 ムムム?通常ハブの中心に軸があるが、こうしてズレいているのって、もしかしてエキセントリックハブ?と疑いたくなう。

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 どうもサスペンションの機能が付いているハブなのかな?パンサーというのだそうだ。

 さてコイツを外して、解体して、まずベアリングを摘出しないといけない。前者の方に緩めるボルトがあるので、こちらを外して、後者を外すんだろうということに見当がついた。

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 隙間に研いだマイナスドライバーなどを入れて、少しずつ剥がすように外していく。

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 軸の脇にエストラマーのような緩衝材が入っているので、やはりサスペンション機能付きのハブなんだろうね。

 さらにもう片方を抜くか・・・

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 ハイ、こういう二つの軸が付いている、よほど変わったハブなんですな。お題として望むところであります。

 さて次はどうするんだ?一皮一皮向いていく感じが面白い。

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 多分叩き出しが必要になりそうだ。本来なら万力のようなものでゆっくり抜きたいんだが、逃し構造のない万力では簡単にそれができないんだな・・・、なので前回切り出した木の板からこうした叩き出しの土台になるものを利用していく。

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 極単純には、こうしてホイールを仮固定して、抜くべき対象に抜いた木を置いて、それをプラハンマーで叩きながら抜いていく・・・という戦略を取ります。

 より外すものなども外して、力が逃れないように固定する所固定して、時に静かに時に大胆に対応していくと・・・

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 ハブのシェルからベアリング機構の部分が外れた。ここからさらにベアリング単体を外していく。

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 ハイ、外れました・・・。そして今度は対岸にあるハブシェルに嵌っているベアリングを外します。

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 ベアリングプーラーを使って外す・・・。何とか外れたぜ!

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同じサイズのシールドベアリングが二個抜けました。

 サイズは外径42ミリ、内径35ミリ、厚み7ミリという特殊ではない、一般的なサイズのものであります。

 二本取り寄せ、この逆の行程でもってベアリング交換をいたします!

 まずはお題の半分まで、終了の巻!

また動き出す・・・か?!



 これは凝った塗装だったなあ・・・。

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 まあ通常アルファベッドのロゴが多い中で、漢字がこれだけ見せるとは・・・ちょいと影響受けたわけだ。

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 ヘッドチューブに姓名印なんて、店主も前考えていたんだが、実際やったことはなかったな。抜かれた・・・。

 もともと篆刻なんかもやっていた店主、率先してやらなければならなかったはずなんだがなあ。

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 その他にもかなり凝ってやっていたんだが、これは何らかのモノづくりにいかないともったいないね、この青年は。

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 付いているパーツも手堅い、本気で育てたら二年で、トラック記録会荒らしになるポテンシャルも持つ。元ガチな高校球児、神奈川県であと一歩の甲子園逃しピッチャーだった。

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 ポジションも出ているねえ。かつて通勤自転車にも使っていたらしい。

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 勿論前後のブレーキは装着、街道仕様だよ。

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 このハンドルもピストハンドルだよね。

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 今や迷走中に見えるスギノだが、この辺は街道ピストとして定番のパーツだよね。ただ・・・、色々理由もあるんだろうが、どうして?というくらいの値上げ品もある、ミドルクラスのパーツがよくわからん出来に見えるなど、クランクは重要なパーツだ、横から見ると自転車ん顔にもなりうるパーツなんで、色んな意味でがんばんてもらいたいですわね。

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 元はビバロだったかな?よくまあここまで自力で改造したね、という軒先自転車なのでありました。

 今は建築の修行中、多分意匠・・・に行くのかな?将来楽しみだよね・・・、

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 これイメージ写真・・・。文革で粛清されたプチブル青年の憂いがよく出ているって、なんのこっちゃ・・・。

 さて、この4月から、何やらやらかすらしいぞ!自転車でなのか?建築でなのか?旅なのか?餃子なのか?もう収拾つかないくらい裾野の広さを持つ、やらかせ!やらかせよ!

板金の依頼が来たぞ!なら道具作らないと・・・



 落車して、泥除けが凹んでしまい何とかなりませんか?という依頼が飛んできた。泥除けか・・・、当店の敵なんだがそういう依頼が来たならやるしかない。

 大体の状況を写真で送ってもらい、その対応には板金用の金槌が必要になりそうなので、まずは加工して作ることに。

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 まず大まかな角を石臼回して削ります。

 そしてサンダー等で細かい加工をしていく。

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 こんな感じで後ろと前、大きさの違う球状の金槌を作って、備えます。

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 最後に楔も作って、より完成度を上げる。

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 よし、これで抜けなくなったぞ!ということで

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 よっしゃいい出来だ・・・。さて、患者がやってきたぞ!

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 凹んだ泥除けを外す、この外すのが実は一苦労だった。

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 前後の泥除けに約一箇所ずつ凹みがあった。コイツを裏から逆に叩き出して、という施工になります。

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 患部は先の金槌で直接に叩くことはしません。目的から外れると他が凹んでしまうんでね。患部に丸めた金槌を当てて、別の金槌でその上から叩く、こうするとピンポイントに凹みを狙えますんでね。

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 まあ、こんな感じですね。完璧ではありませんが、まあこの辺でということでした。

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 普通の自転車というよりも、喋る自転車・・・ではないが、それに類似しているようなハイテク自転車なんですね。なので、形式がちょいと複雑、車輪をズラすだけでも大変でしたわね。

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 こんなことでもない限り、なかなか外したりしないものなので、ここぞとばかりチェーンや普段手の届かないところのメンテなんかもやってもらいました。

 汚れ拭きと、チェーン洗浄とオイル充填ね。

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 こうやって、チェーンから、プーリーから何から何まで容器で囲うんですねえ、この辺が複雑でしたわ。

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 何とかもとに戻せましたね。今回は完全にホイールを外せばよかったんですが、配線のことなどあって、ズラシだけで終わってしまった。

 タイヤ交換なんかもいずれやることになるとしたら、その辺は避けて通れませんな。

 ということで、落車自身も大したことなくてよかったですね、凹みも押し返す程度で元に戻ったのでこれまた良かった。

 そして、板金用の道具も増えて当店もまた良かった・・・ということでした。

天塩号 パワートルク利用者はBBワンを大切に!!!!



 当店が手塩にかけて、メンテに勤しむキャノンデールの旧車なのであります。コイツも、寄せ集め号で、シルバーパーツで何とか組んでいる、その分他店ではほぼやらないメンテがあるんですね。

 今回も音鳴りが出てきた。トルクをかけて踏むと異音がする・・・例のまたあれだ。

 組付けから考えて、どうもBB周りが交換の時期なんじゃないか?ということで、そこをメインにお預かりしたんだが・・・。

 なんと

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 このカンパのアテナクランク、パワートルクという形式を取っているんだが、このパワートルクのための専用BBというのがもう製造されていない・・・、少なくとも当店が取引しているカワシマさんはもう在庫していない・・・ということがわかったのであります。

 日本にはカンパニョーロジャパンという、専門業者があって、そこに問い合わせると、種類によってはある・・・・という言い方。

 ということは、今後はすべてウルトラトルクという形式にして、パワートルクは打ち切り、消耗品であるBBもその内在庫消滅・・・ということになる運命なんでありましょう。

 店主の車体もこのパワートルクものがあるので、これは一大事・・・なんじゃない?と思ってしまう。

 では、この消え行くパワートルクもんのBBを一般部品からどうにかして交換できないか?なんてことを試みることに。

 ベアリングの形式はモロ一般部品なのだ。なので、

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 このように専門ベアリング屋さんから取り寄せることができる。

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 ただ、このベアリングを受けるワン自身はモロカンパの特殊製品なんで、コイツを別ルートから持ってくることは不可能。

 そういう意味で、今パワートルクを乗っている方々、このワンだけは大事にしてくださいよ。粗末に扱ったり、なくしたりしないように。これがなくなっては、いくらベアリングがあっても、なんの役にも立ちません。

 前回のブログで、クランク側に付いていたシールドベアリングは外しましたね。今回はワンに装着されているベアリングを外さないと。

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 このようにプーラーかまして、引っ張るんですね。

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 ハイ抜けました。あとはひたすらワンの中を磨いてきれいにします、大事にしないとね、ここは・・・。

 そして、今度はベアリング装着のための工具を作ります。

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 ホールソーを使って木に穴あけをします、それを数個作って・・・

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 クランクの軸の根本に新しいベアリングをおいて、この穴あけ積み木を5つほど重ねて、プラハンマーで静かに叩いていきます。

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 こちらが木で、ベアリングが鉄なんで、鉄に傷は付きません、絶対に。なので、専用工具を高額払って購入するより、そのパーツに合わせて作ったほうが安く楽しくできます。

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 そして片方はワンの中にベアリングを装着しますが、外からできるのここまで、もう少し奥まで入れたい場合は、先程の積み木製作の際にできた、オスを利用します。

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 コイツですね、クランクの軸にはメスを利用し、ワンへの押し込みにはこのオスを使います。いずれも静かに叩いて、様子を見ながら正規の位置にもっていく。

 装着完了、あとは・・・

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 あとはワッシャーなど指示通りの順序で入れておけばよしです。この順序を守って、再度フレーム内のBBに装着します。

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 ハイ、装着完了です!今回ワン内が無傷で変形もしていなかったので、回転も新品に戻りガタもなし、という最高の状態まで持っていけました。

 つまり、パワートルクのBBが永劫なくなっても、ワンが無事であれば、一般部品のベアリング(そこそこいいやつ)を交換してやると、新品通りにほぼ戻るということでありますね。

 パワートルクをご利用の皆さん、ご心配なく!!!

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 この車体、シフターがシマノ600という旧車中の旧車パーツが使われています。

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 カンパのクランクを使い、

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 シルバーのマイクロシフトのリアディレーラー出会わせています。完全にシルバーで統一したい、寄せ集めフランケン号なんであります。

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 ホイールは手組のカーボンチューブラーだし・・・。

 でも今後ロードレーサーを始めとする、自転車諸車体は、メーカーの一存によって必要もないインフレ起こしたパーツ類で埋め尽くされ、さぞや世知辛くなってくるんじゃないか?と想像しますな。

 当店のような小さい店は、そうした主流の流れに流されながらも、脇に寄っては逆流なんかも大いに試しつつ、位置を確保していく次第であります。

 つまり、こうした仕様のわからない、新旧・異種メーカー寄せ集めの、世界に一台あるかないかのような、変態的な自転車を世に送り出し、かつメンテしては再生させるなんてことをしつこくやって行くこと・・・なんでしょうな。

 さて、店の方向性は決まったとしてBBベアリング交換して音鳴りはどうなったか・・・、ですが、誠に残念ながらトルクをかけて踏むとまだ異音がしますね。

 そこで、

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 ホイールの各所、スポークとハブの接触面や、

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 スポークとスポークの交点などにグリス等を染み込ませ、揉むようにホイールに馴染みを出してみましたら・・・。

 なんと、音鳴りはピタリとやんだということであります。

 音鳴りの原因は大方複数の重層的な原因が考えられますが、今回はBB周りとリアホイールの各所との連動だったということであります。

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 これで安心して、持ち主の方に戻すことができます。また一年後かな?メンテにいらっしゃいな!

 こういう、型破れで、孤高で、故にかっこいい一台がある、ということが当店がこの世に存在する、意味なのですから。

伸びるまでフラットハンドルで!



 小さくてもピナレロ・・・。

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 特殊サイズの24インチ×1というサイズのホイール。通常よくある24インチとは全く別物で、こうした小型レーサーやジャイアントの折りたたみなどに使われるんだが、サイズとしては面白いと思うんだよね。もう少しこのホイールを利用した自転車が設計されるといいと思う、というか望むね。

 アジア系の体型にとっては、このサイズかなり助かる人が増えるんじゃないか?と思うんですね。取り扱う車種が増えると、タイヤの種類も増えるでしょうね、コイツと650Çは将来のアジア系のサイクルライフのために、是非ますますのご発展を!とマジで思う。

 ピナレロのチビレーサーなんですが・・・。

 乗り手のお子の身長がゆっくり伸びている・・・ということなんで、もうちょっと体に合わせるために、

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 フラットバーにすることになりました。

 弱虫ペダルの大ファンの女子!勘所をビデオで見てはなんども泣く・・・程の大ファン。当然自転車にも乗る!弱虫ペダルを意識して乗っていたんだが、一旦ドロップを休止して、身長等シビアでないフラットバーで長距離乗ろうね!と。

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 正直店主はフラットバーは苦手なんだな、十五分すると手の甲が痛くなる。なので、握らずドラえもんのようにグーの手にしてハンドルに載せるながら走るなんてことになる。咄嗟のブレーキだけは心配だが・・・。

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 今回はブレーキシフターともにシマノだね。謎コンポ系も絡めることできなくはないが・・・。

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 シフターを変えても、シフティングには全く問題はない、当たり前だがね。

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 もうコンポ類に不足なしなんだが、ドロップをフラットにして、まず乗れるだけ乗ってくれ!ということだね。

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 走ればソコソコ止まるブレーキが付いているので、心置きなく走ってくれ!

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 このサドルは、カーボン樹脂そのものなんだな。全くフェルト系も発泡系もない、指で弾くとカン!と音がするくらい硬いんだが、大丈夫なようだね。

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 もうちょい手足が伸びれば、またドロップにして、箱根辺りを漫画の一シーンをイメージしながら乗って欲しい・・・ですね。

 まあ、先は長い!のびのびとまずはコイツで乗ってくれ!

シャワーヘッドを直す!



 シャワーの頭がへし折れた。もう何とか誤魔化して使うことなんてできないくらい、完全に壊れてしまった。

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 ホースに接続する部分がきれいにへし折れていた。ここプラスチックじゃない・・・、ちょいと力のかかる所にプラかよ・・・、四年くらいつかったかな?それ以外には何の問題もないんだが・・・。

 どうしよう?直してみるか?

 単に接着剤で付くなんてものではない、力のかかるところなんで、すぐに折れてしまうだろう。であれば・・・。
 
 物理的に支える何かが必要だろうな。

 と店の周りをなんかないかなあ・・・とウロウロ、ウロウロしてみる。内径が約15ミリ・・・、15ミリのパイプがみつれば、それを中で継ぐことでもしかして直るかもな・・・とまた、ウロウロウロウロする。

 するとなんか見つかったぞ。

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 布の破れてしまったキャンプ椅子が隅に置いてあった・・・、これから拝借するか。

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 一部のパイプを切り取って使うことに。ただ少し太いため、このままでは内径に嵌まらない。少し加工が必要だ。

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 さて、どうするか・・・。均等に外回りを削って細くしたい。

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 ちょいと大げさだが、旋盤にくくりつける。そして回転させながら、

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 鉄ヤスリを当てて、少しずつ削っては、内径を測りながら、また削るを繰り返す。

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 これでよし!コイツをシャワーヘッドの内部に打ち込んで折れたネジ山部分を嵌め込むか。

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 ここには万能系の接着剤を使用した。内径にピッタリしたのは水漏れ防止のためであります。

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 よし、見た目は直ったかな?

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 据え付けてみる。ぐらつきもなし。

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 水を出してみる・・・。ちゃんと出る。若干ジョイントに水漏れがあるが、そこはシーリングテープで調整すればよし・・・、まずはこれで様子を見ることに。

 直したのはシャワーヘッドだが、これも自転車の修理と何ら変わりがないね。勿論目的の違うものという意味では、細かい所は異なるが、基本は同じといっていいね。

 こうしたちょっとした他流試合から、学ぶことも多いもんだね、本業がなんか空回りしているように感じたら、他流試合はおすすめだ。技術はどこかで通底しているし、いい仕事とは抽象レベルではみな同じなんだろうな、確かにそのようだ。

バーテープ難民が考える これからの大難民時代を臨んで・・・



 あのオフザフロントという、薄くて硬い独特の触感を持つバーテープがこの国から消えて以来、店主はバーテープ難民となってしまった。

 ほぼ片っ端から、その代替を探し、薄手のバーテープを試したんだがどうもシーックリ行くものが見つからない。

 コイツもOGKカブトの薄手のもので、出たてを購入して巻いてすぐ・・・、これじゃねーや・・・となった。ただ代わりが見つからないから巻いていただけ。

 グラベルとかいうジャンルが横から入ってきてからか、どうもバーテープは厚手のトレンドのようであるな・・・。まあ荒れ道行くなら、振動吸収で厚手がいいという理屈はわからなくもないが・・・舗装路でそんな分厚いの、なんか気が抜けるぜ・・・という感じだわ。

 巻いてすぐ外したのもあったなあ・・・、薄けりゃいいってもんじゃねー!!!とね。

 その中で、本革のバーテープを薄く引っ張って巻くという選択肢は取っておいた。本革だけに値段はそこそこするので、最後の最後だ・・・と。

 あとは、布系のバーテープを固く巻いて、そこにセラックのような、ニス系を染ませるという手もこれまた最後の最後のそのまた最後に取っておいた。本当にダメならこれすればいいわと。

 で、色々やってきたが、まずはストッパーの第一・・・、本革ものを巻くことに。

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 気持ちもう少し薄ければ・・・というのもなくはないが、やはり自然素材のものだけに、いい意味での経年の変化には少し期待をしたい。

 手の脂が染み込んで、手の形にいい具合に凹凸が決まって、乾燥等でもってより固く引き締まって・・・なんてね。実際かつて乗っていたネオコットには、ベルト職人さんからもらった本革バーテープを巻いていて、たいへん気に入っていたんだが・・・。パーツ外した際に、丸めて取っておいたのが見当たらない・・・。あのイメージなのだ。

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 ハイ、これで店主のチタン寄せ集め軽量号に本革バーテープが装着された!!!

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 うん、マジで経年変化に期待だ!二年ほど待ってやる!何度か巻き直すかもな・・・。それでイメージ通りに行ってくれたら、その路線で行く!

 もしダメだとしたら、最後の最後のそのまた最後の砦、布バーテープにセラック・ニス系がある!ということにする。

 たかがバーテープで、これほど入れ込んでいる者も少ないかも知れないな。

 ただ・・・、自転車と直に接する所に関しては、まだまだ開発の余地はあると考えている。

 比較的やられているところは、やはりサドルだろうな。あの開発の種類を見ると、サドルメーカーはまだ未知の領域を予感しているのではないか?と思われますな。

 ペダルとシューズね。シューズ自体のフィットはかつてシマノが温めて、真空で型をとるなんてことやってましたな。シューズの中敷きなどもかなり開発が進んでいる。シューズ自身もね・・・。

 で、ペダルは?というと。力のかかる所で緩み等の問題があろうが、無段階でQファクターを調整できるペダルが出てきたら、これはこれで画期的なんじゃないか?と思いますね。クリートで調整するとはまた違った感覚だと思うな。

 そして、ヘルメット。インナーが大変良くなってきたとは思いますが、ここも選手一人一人の頭の形で整形する、それこそ温めて真空圧で整形するとかした、ピッタリのヘルメットができたら、かぶり心地と安全面で頭一つ出るんじゃないか?なんてね。

 そしてバーテープね・・・。ジェル系を使ったもの、ハンドル形状、各素材のバーテープ、かなりこれも研究されているでしょうな、ここでも選手の手で型どったものなんていうのも一部で受けるかもしれませんな。

 そうした、各所の研究開発等でもって、いわゆる〇〇難民は減っていくのでありましょうか?

 なんかここでも分断が起きそうな予感ですな・・・。それなりの投資のできる人は、その辺全て最新設備で脱難民でもって、快適快走。そうでないものはアテガイブチの帯襷状態で、常に違和感感じながら走るしかない人・・・なんてな。

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 この店主の愛着チタン軽量号・・・。コイツの寄せ集め感たら・・・。

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 軽量カーボンリムで二本取り一捻りで組んで、パナのアジリストライトと軽量チューブで嘘!ってくらい軽くなっていますぞ。

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 今や消耗パーツのBBを切られつつある、カンパアテナのパワートルクもん。こいつのBB交換のためにも、実験しておかないと。

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 77デュラのリアディレーラー、下駄履かせたら、現世代のデカスプロケにも対応するでしょうな。

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 デュラキャリパーに、カーボン用シュー・・・。もう少し引きしろなんとかしたいが、少しシュー自体が減るのをまつか・・・。

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 謎の、超軽量カーボンサドル。これが痛くないから不思議。まあ、そもそもケツはうるさくない店主、柔らかくなければ対応するんだが、コイツはなんとも調子が良い、落車で割れる危険ありかな?そんなことになったらダンシングで帰らないと・・・。

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 上向きステムに交換。かなり軽量ステムなんだが、こんな値段で購入できるなんて・・・。二十年以上前のミレニアムより軽量でずっと安い・・・。

 ということで、

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 この寄せ集め号が何かを象徴しているんです・・・何かを。

 店主は今の所、バーテープ難民。それが将来いい意味で一人一つの調整パーツが入手できる日が来る、難民克服できる日が来る・・・という希望はどれだけのものなのでしょうかね?

 高い銭出せばそれが叶い、そうでない奴はいつまでも難民のままなのか?

 より深刻な問題かもしれないのが、シマノの105ワイヤー引きコンポ切りに見られるような、メーカーサイドの都合による一方的な事情から来る、大難民時代の到来!なんていうのも考えられるかも知れませんぞ。

 まず、高校生前後の若い子たちがロードレースに接するための基礎的条件がこれによって、非常に敷居が上げられていまったということ。入門車体が一体いくらに値上がりするのか?と考えるだけで気持ちが悪くなる。

 お前がやりたい気持ちは理解するが、そのロードレーサーっていうの?いったいいくらかかるんだい?

 という、親御さんの悲鳴が聞こえてきそうだ。

 そして、メーカーサイドによる、機能インフレ(誰も、下手すりゃ選手だってそんな機能求めてねーよ!)を起こしたパーツ類によって、はい、もうお呼びでないのね?!と切られてしまう多くの潜在的愛好者も含めた自転車愛好者たち。

 カーボンフレームにカーボンホイールに、電動アルテのついたモロガチ系のレーサー・・・これしかないの?まさかおれがこれ乗るの?ちょっとなあ・・・。

 もう少しマイルドなレーサーというか、スポーツ車ってないの?てなね。

 ものはあっても、レーサーパーツ自主難民が増えるという、奇妙な現象がこれから来るんじゃないか?スポーツ自転車大難民時代の到来・・・、そしてスポーツ自転車自身の縮小と消滅へ・・・。

 なんかこの辺が超高齢社会と同時に既定路線になりそうな予感・・・、ほぼこれで決まりってか?

 ハイ、そうした状況に対して、今後それでも自転車店、ショップを続けていこうという骨太の方々がいるとしたら、もういくつかの選択肢に絞られている、ということが薄っすらわかるような気がしますな。

 当店は?というと。難民対策をしていくことでしょうね。求められれメーカーサイドのインフレパーツも付けますが・・・、そうでなければ、それなりのスペックで、その方の理想とする、走り、スタイルに合わせた一台をなんとか作り出そうとしますよ!と。

 もうそうなると、フランケンシュタインのような寄せ集め号でもって、どれだけカッコよく、身の丈の走りにあった理想的でその人の人生を象徴するような一台を作り出せるか?というところが、ちょっと大げさながらも勝負になることでありましょうな。

 コンプライアンス?なんじゃその横文字は?乗り手と一緒に対話を重ねて作るんじゃ!それが一番のその、コンプラ?ってのじゃね?

 そういう路線しかない、・・・少なくとも当店レベルではそうなるしかないね・・・。

ターンの小径にグロ−タックだったり・・・消え行く105だったり・・・



 オ!相当気合の入っている小径がやって来たよ。ターンなもんで、ダホンの仲間かな?

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 フレーム自体も結構ゴッツくて頑丈な出来だと思いますね。なので、バカに軽くはないんだが、本気系小径車という感じがしますね。

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 随所に拘りと、銭かけているところが伝わってきます。

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 あと手組ルネッサンスで元気づけられました、グロ−タックさんのディスクブレーキの本体を始めてみましたな。

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 アルミインゴットからの削り出し、というかなり豪華な作りですね。

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 所有者の方曰く、ソコソコ効く・・・とのことでした。ちょっとここぞの一台には付けてみたくなるパーツですね。

 今そうした、自転車乗り心をくすぐって来るモノ造り・・・されていますかね?いずれアレ使ってみたいなあ〜・・・と思われるようなパーツって有ります?

 かつてはカンパのコンポ系がそういうものをもっていたんですね、純な憧れから、ちょっとしたイヤミやミエっパリまで含めてね・・・。

 で、今のカンパはどうか?

 一言、サッサと沈んで潜水艦にでもなりやがれ・・・!オメーら、オメーら自身が育てて育んできたファンをすべてぶった切るようなことし腐って、コラ!

 とでも申し上げたいような、見るも無残な炭コンポをまあこれでもか・・・とやっておるようでありますな。最近カンパをお好きなファンの方、ごめんなさいな・・・。んでもって、トレードチームのどこが採用しているんでしょう?そろそろ始まるジロなどで確かめてみたいもんですな。

 とまあ、自転車のパーツでグッと来るようなものが少なくなってきているのか?はたまた、店主の不感症が危機的なのかはわからねど、それでもまだ輪界に留まろうとするなら、路線はこれ!ワクワクドキドキするようなものを作る!ということだろうな。

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 と、あとはそつなく105何かが付いているわけであります。

 モロレーサーだと、格好から何から合わせて、しかもそれなりの距離乗らないと・・・ということで、最近は気軽にしっかり乗れるこの小径車がお気に入りだということで、その気持ち少しわかります。

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 もうマウンテンコンポと見まごう105でありますな。新生105はこれがワイヤー引きでなく、電動シフトになって値段もバク上がり・・・。

 しかも!なんとその頼みの綱のワイヤー引き105を廃止するとか・・・。

 一言言っていいですか?

 お前ら!高校生や若い子たちから、スポーツサイクルへの道を断ち切ってしまうのか?その覚悟でやっているのか?

 ただでさえ不景気で、金の回っていない世の中で、コンポだけで16万もするロードレーサーなど購入しにくいことこの上ないだろう!レースのエントリーモデルとしての105をバク上げして、ロードレースの息の根を止めるつもりか?

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 ブラケットカバーは純正でないのかな?この方はアマガエル系緑がお好きなようで、アチコチに差し色してありますね。

 ちなみにこのアマガエル色のあるバーテープですが、こいつの交換依頼ということでやって来たわけであります。

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 オット!バトンホイールのついた、小径車であった・・・。相当かわいがっていますな。

 これが今メインとなって、スニーカー履きとなっているようですね。

 軽くてクッションのいい専用ランニングシューズから、スニーカー、登山靴、キャラバンシューズに、サンダル、下駄履きなど、足としての自転車にも色んな種類がある・・・。何もレーサーだけが自転車ではないんだが・・・。

カンパのパワートルクのメンテが危機?



 シャフトが天狗のように出ていると、シマノのホローテックⅡかと一見思いますが、コイツはカンパのパワートルクという形式のクランクです。

 どこで見分けるか?というと

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 このようにシャフトの付け根にベアリングがついているんです。BBカップの方につけていてくれれば、色んな意味で楽なのに、なんでこんな面倒なことしてくれたのか?シマノと同じでは特許の関係とかあったのかね?

 シマノのようにエントリーから上級モデルまでBBの形式を一緒にしておいてくれると楽なんだが、カンパの場合は上位をウルトラトルクといい、エントリーをパワートルクといって形式を分けている。正確には分けていた、と。

 そしてあろうことか、最近かな?このパワートルクの形式をやめてしまったようなのであります。まあ、そうした規格の変更なんてもんはありうることなんだが、変更後も旧規格の消耗品はしっかり作り続けてくれないと、使用者は非常に困ってしまうんだが・・・。

 どうもこのパワートルクのBBが市場から消えているんですね。結構探したんですが見つかりません。このためだけにショップ在庫しているとおぼしき業者にアカウントを作ったんだが、再度確認してみると欠品だった・・・。

 なんか別の対応しないとダメなようだ・・・。まずはこのベアリングを外して、サイズを確認してみる。最悪ベアリング交換して、カップをグリスアップしながら、時間稼ぎをして代替を探す・・・という手もありだろう。

 このベアリングを外す専用工具というのがあるというんだが、取扱の少ないカンパの特殊工具を購入するのはかなりリスクありなんで、別のベアリングプーラーなどを利用して、なんとか外すことはできないか?と考える。

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 これは一般工具のものなんだが、単純な構造をしている分、かなり応用の効く頼りになるやつなのだ。

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 ただ、純正品と違い、かなり工夫をしないとセットすることすらできない。一度セッティング失敗して、おれてしまったボルトがこのように中に詰まってしまい。それを抜くためにさらに無駄な時間を使ってしまったりと・・・。

 結構手を焼いたが・・・。

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 最後はプーラーごと万力に固定して、17ミリレンチで圧入の逆、圧出を試みることで、なんとか外れる。

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 なかなか外れなかった原因が、このクランクのスリットに外れ防止のCリングは装着されており、物理的にズレにくいようになっていた。そんなものも外し、再度プーラーにセッティングして、それを万力に固定して17ミリレンチで・・・、そんなことを繰り返しているうちに、なんとか・・・。

 外れたベアリングは外径37ミリ内径25ミリ厚み7ミリという、至極一般規格のベアリングでありました。ただし、防水、耐久性などを考慮すると、ソコソコの水準のものを選ばないといけません。

 そいつが入荷してきたら、再度クランクシャフトの根本にベアリングを戻して・・・、色々やらないといけませんな。

 ここはパーツを探すことと同時に、もしない場合どうやってメンテしながら使い続けるか?ということを探求していこうと思います。

 店主の車体にも同じ形式のものがありますし、かつてのカンパファンの車体にも随分ついているでしょうから、なんとか数十年は使い続けられるようにしないといけませんな。

 今度は逆側カップの方との格闘となりそうです・・・。

 面倒だが、実はこういうのが面白いんでありますよ・・・、ということで。

通学用に 高機能化!



 新学期!こいつでさらに通学するので、さらに高機能化してほしい!ということでもってこられました。

 さらに?

 そうさらに・・・なんであります。

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 そう、車体自体は鉄のクロスバイクなんだが、ホイールがマジ・・・。カンパのシロッコなんていうのが付いている。かつてやったんだが、余っているホイールを組み込んでしまったんだな。

 その意味は?というと、やはりフレームの次にスピードや走行感に影響するのがホイール。いいホイールを履くと、いいコンポに変えてもほとんどわからない中で、一発でわかる!というのがいいホイールの効果なんでありますね。

 なので、今でも十分に高機能なクロスバイクなんでありますが・・・。

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 通学物なんで、荷台もしっかり付いていますね。なんだが、高機能化!と。

 主にどこをか?というとクランク。クランク1枚だったのを、前二枚に!という高機能化であります。

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 鋳物ではあるが新品のダブルのクランクがついた!勿論BBも交換してある。

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 ドミノだおしとして、フロントメカが必要になります。これで二枚のインナーアウターに、チェーンを行ったり来たりさせるわけであります。

 そして更にドミノ・・・、

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 こんなシフターがついた。なになに?謎の黒コンポ、センサーのものが役立った。

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 ちなみにリアのシフターはスラム・・・とまあメチャクチャな組み合わせなんだが、両者ともにしっかりシフトしてくれるので、問題はない。

 なんかコロナによるもの不足から、かつてのような寄せ集め組が蘇ってきたようだ。

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 フラットバーというところはまだ変えていない・・・。これもあと三年後くらいすれば、このお姉ちゃん・・・ドロップ化して日本一周したい!とかいいだしそうなんだけどなあ・・・。言い出さないかなあ・・・。

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 新年度なんで、新しいスプロケや、新しいチェーンに交換しておきます。非常にごきげんな再生となったぞ!

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 しっかり走るんなら、まあしっかり止まれや!というわけで、ロングアーチとしては面白くもないが効くシマノブレーキがついた。

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 まだまだ、身長が伸びそうなんで、ピラーにも余裕があるものがいい、通学で嵌ってくれたら・・・な。

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 ハイ、スペックから行って、通学だけで完結させるにはもったいない・・・。

 やはり、その内日本一周とか・・・そういう展開になってくれれば・・・ね、なんて思います。

 なんと今回、スポーツ自転車需要が十年前から半分になった・・・というショッキングなレポートがやってきた。なるほど単なる不景気だけでは説明のつかない淀んだ感じがあったわけだ・・・。

 まあ、当店なんかは吹けば飛ぶような小さい店ゆえ、その影響は小さい・・・とい事にしましょう、むしろ、こうした先のある若い子たちに、何気なくそちらの方へ向かってもらえるようにすることだろうね、そのためには大人がまずは楽しまないといけない・・・。

 そもそも、今もかつてもちょっと前だったとして、自転車なんてマイナースポーツだったんですよ・・・、なのでだからなんだ?と開き直るしかない。

新年度 通学自転車の点検では・・・



 この4月から、新年度でもって、新しい学校に通うなんていうことも大部あるでしょうな。当店の子狸もなんか中学校なんてところに行くみたいですね。

 新しい学校への通学に自転車を!という学生諸君も当然いるわけで、それに合わせて自転車メンテしましょうという依頼なんかもあるわけです。

 タイヤやチェーン、ブレーキシューなどの消耗品を交換して、

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 シフトのチェックなんかもしましょう。距離が伸びたり、坂があったりすることもあるでしょうからね。

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 そうそう、あとカゴなんかも付けたり、付け直したりする必要もあったりね。カバンのデカさが変わる、部活で荷物が増えるなど、学校が変わると色々変わる所あるでしょうからね。

 で、済むかと思いきや・・・。
 
 敵は中学生高校生なんで、そんな簡単に終わるとは・・・限らない・・・。

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 こういうことが見つかったりするんです・・・。

 フォークですね、この形やばくないですか?

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 こう見ればわかりますね、後ろに沿っています。ということは・・・?

 何かと正面衝突したあとであります。親御さんに聞いてみました、お子さん事故起こしたって言ってませんでしたか?

 いいえ、全く・・・。

 まあ、心配させたくない、または原因にまで遡って怒られたくない・・・とか色んな理由があるでしょうな。しかし、そういう肝心なことを隠す、というのが中坊であり高校生なんであります。

 まあ、反射神経だけで運転しているような奴らなんで、こういうことも大いに起こりうるということ、そして起きても簡単に口は割らない、というのが中坊であり高校生である!ということは覚えておきましょう。

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 ということで、メインが依頼されていないフォーク交換ということになってしまった・・・、いかにも中坊・高校生のメンテというやつであります。

 親御さんも、自転車通学しているお子さんがいる場合には、少なくとも長期の休み、夏休みとか冬休みとかには、必ず自転車のメンテに出したほうがいいでしょうね、そこでバレること、発覚することもあるかも知れませんぞ・・・。

 そして!損害保険には子供が事故を起こして、相手に加害してしまうことも想定した対策もしておいたほうがいいでしょう。スマホ見ながら自転車乗って、高齢者に気づかず背中から当ててしまい、転倒背骨骨折なんて起こしてしまったら、数千万覚悟ですぞ!

 合わせてご検討ください!

 ということで、新年度おめでとうよ!!!

シーズン到来 新緑ツーリング



 店主のクロモリ実験号もまあソコソコ順調だね。

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 このクリンチャーリムに、シーラント突っ込んで、わざとチューブレスレディ−を履かせている実験も、なんとか続行中。空気の抜けは大部少なくなって、走る前に十分8気圧入れてやれば、ほぼ問題はないようだ。

 このまま続けながら状況を観察して行くよ。

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 この楕円形のチェーンリンク・・・、今一その効果がわからない。普通に回しているが、違和感は特にない。ということはいいことなのか?とも思うが。何らかの効果・・・というか違和感でもいいので何かがないと、その良し悪しがよくわkらないね。

 その比較のために再度、真円のチェーンリンクでも取り付けてみようかな?

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 しかし、忌々しき桜も散り、今や八重桜かな?それももう時間の問題で、気候は良くなるばかりである。

 昨年の3月は、百年以上ぶりに低温の月だったらしいが、この3月は全体的に暖かかった・・・、そして4月になっても、それは続いている。もうガチの寒気は去ったようだね。

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 そして待望の新緑の季節がやって来たようです、やった〜・・・。

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 そう、サイクリングシーズンがやって来たようですぞ!

 梅雨になるまで・・・、実際梅雨の静かな雨の中走るのもいいんだが・・・、とりあえずは梅雨になるまで最高のサイクリングシーズンですね!

 さて、走りましょうか・・・。

アルミレーサーの味方です・・・



 チネリだって・・・。

 チネリってフレームメーカーも作っているメーカー・・・と言っていいかな?

 ありゃ?!と思われるような自転車パーツも作っているし、衣類系のものも作っている、そういう意味で総合メーカーなのかしら?

 ちょっと洒落ているせいか、チャラくもあるが、できたフレームは結構走る、中にはスゲーのもあったよね。

 今から十数年前、旧店舗で鉄のチネリがやってきて、そいつを105で組んだやつの踏み心地が良かった。また鉄の時代、クロモリの時代が来るか?と思ったよね。来たどうか知らんがね。

 その後アルミ系のも組んだ記憶があるが、これもパキッとしていたいい印象があった。

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 この車体もフレーム自体が小さくて店主好みだったのかも知れないが、いい、よかった。まっすぐ走る感じが・・・当たり前なんだが、頑固にまっすぐ走る感じがいいね。

 アルミレーサーもいいね。改めて思う。

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 カーボンなのはフォークだけで、リムもアルミ。ある意味古典的な組み合わせなんだが、安心だわな。

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 今回は倒してしまってエンド・ハンガーが曲がり、ディレーラーも部分的に曲がっていたんで、交換することになったが、105コンポなので、交換すれば、完全に元に戻りますね。

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 ここ数年、物不足からか、謎コンポや異種コンポの組み合わせなんてことやっていたから、ある意味105の統一って新鮮にすら見える。

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 ある意味面白くないくらい、当たり前に決まるね。レースコンポなんだから当たり前なんだがね。

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 かつて当店で組んだので、ステムの長さと、ハンドル幅なんかがスコブル当店的なのだ!一体何が?とわからない人もるかも知れないが・・・。ステムとハンドル幅に気を使うってのは、また大事なことだとおもいます。量産されているサイズのものが付くと画竜点睛に欠きますぞ!

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 アルミロードも安いから・・・という理由だけじゃあなくて、好みとして、選択肢の中にしっかり残して欲しい、と思うのは店主だけじゃあないでしょうね。

この車体は・・・書斎・・・だな



 可能でありそうなことをすべて詰め込んだ車体でありますね。これってできるかな?という自転車に対する知識、それもすべて自分で考え出したこと試してみて、組み上がったという一台のようです。

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 基体の自転車はなんだろう?26インチホイール・・・ディスク仕様ですね、フォークに仕掛けがあるぞ。

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 サスペンションだ、こういうのってあのメーカー・・・だよね。

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 ヘッドパーツのてっぺんにこんな仕掛けがある・・・ツーことは・・・、キャノンデールだろうね。

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 ここには道具類とバッテリーが隠されているのだとか。

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 ダブルサスのようです。元はちょっとマジなマウンテンだったんでしょうね。それを独自のツーリング車として仕上げているようです。

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 でもがちなコンポが付いていますぜ!という指摘もある。たしかにね。

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 マウンテン系の最高級コンポがついています。これを同じくXTRのシフターで動かしていたら、ガチのマウンテンなんだが・・・そこが癖者なのだ。

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 なんとドロップハンドルにカンパのエルゴパワーが付いている・・・。ここでなんだよ!ときます。

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 俗にいうシマニョーロという形式です。やるな・・・。この辺ガチコンポを使いながら、この辺で逃すという上級テクニックなのではないでしょうか。

 勿論シマノとカンパに互換性はほぼない。シフターとディレーラー等との組み合わせは通常ではつかない、うまく機能しないとなっているんだが。

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 なので、このパーツでもって、引きシロを変えているという仕掛けがありますね。凝っている・・・ね。

 コイツをやめて、グロ−タックの内部パーツで対応させたかったようだが、エルゴの型が古くてそれには合わない、ということが判明。

 もともとの路線でワイヤー交換となる。

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 ワイヤー引きのディスクブレーキが付いています。TRPのものね。テクニカルサポートをしているわけではないんだが、このワイヤー引きのTRPはよくできています。

 またいだ金具が両方からピストンを動かすので、ローターを中央で挟むことができる。油圧では当たり前だが、機会式のものではこれができるのは珍しい!その点に付き、TRPが頭一つ出ているわけだ。

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 これも同じく・・・。

 そういう意味で統一コンポなど最初から目指していません。駆動系はXTR、制動系はTRP、そしてシフターがエルゴと、余っていたからか、最初からこういう組み合わせでやりたかったかはわからないが、まあ頭で考えたことをすべてやり尽くして、好きなように、組み付けていますね。
 
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 その人にとって自転車がどんな位置にあるだろう?ということは面白い発想なのだ。店主にとっては足、体の一部として、快走を考えるんだが・・・。

 人によっては、自分の部屋、と考えているような方もいる。自転車を自室と考える人。なので、自転車に乗って外を走り回るんだが、基本的には引きこもりと変わらない人もいる。

 ひょっとしてだが、この方は、自転車を自分の書斎と考えているんじゃないかな?と思うことがある。

 今書斎を持っているお父さんっているかな?差別的伝統では書斎はお父さんのものであって、お母さんのものではないね。同じく差別的伝統ではお母さんの持ち場は厨房かな、男子入るべからず・・・の。

 昔のお父さんは書斎にこもって何してたんでしょうね?多分静かに遊んでいたんでしょうね、女子供にゃあわかるまい・・・と。

 そう静かに遊ぶための書斎、これがこの自転車のような気もしますね。アチコチに「ククク」という殺し笑いが聞こえてくるんだよね・・・。

 自転車は静かに語るよ、雄弁に。

プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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