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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

バラクーダ再び ピラーのメンテ 教えます!



 当ブログで発表したから、一体何百人の方が実物を見に来られたことか・・・。

 それほど噂のバラクーダだったんですねえ・・・。

 まず持ってみて、軽い!

 踏んでみて、何これ!

 驚愕の感想が連呼されます・・・それほどかよ!?

 もちろん、すべての言葉の下の句には、「この値段で?」が付きますが・・・。

 予告したように、当店より旅立つバラクーダには、デフォルトでコイツをペアで付けちゃいます。

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 言わずと知れた・・・
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 105のガンメタブレーキです。これで統一コンポの組上がりです。下りもしっかりしますので、レースにも出られるよ。

 というわけで「この値段で」完全無欠のバラクーダのはずなんですが・・・、癖もありますので、最初にお断りしておきます。

 それはピラーなんですね。
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 コイツです。これを下から見ると。
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 フルカーボンの涙型のピラーです。これ、バラクーダのオリジナルです。

 というのも、シートチューブが・・・、
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 涙型なんですから・・・。

 こういうのを曲者というのです。コイツしかダメなもの、もしも落車して、へし折ったら・・・。アキボウさんに聞いてみると、アフターで何本かは確保しているそうで、一安心なんですが、もしそれが切れたら、ピラーだけの損傷で、フレームすべてを諦めなければならない、というリスクも生じる・・・といこともしっかり勘定に入れておかないとね。

 ともう一つ。試乗の際に発覚した問題というか、メンテが必要な癖のあるところが一カ所あります。

 それは、というか、それもまたピラーなんですね。

 試乗の際に、ヘルメットにペダルを持参される方も多いんですが、マジで試乗するとなると、シートの高さや傾きなど、かなり神経質にセッティングに費やされることになります。

 その際、サドルが後ろに傾くという現象が多々起こりました。
 
 六角で締め付けるんですが、後ろ乗りになると、少し下にずれていく、非常に不快です。

 そこで再度しめるんですが・・・、また下にずれる。

 三本あるので、すべて交換して試しても・・・ダメ・・・。

 これって欠陥品かよ!と諦めるのはだいぶ早いです。こういうときには中身をよく見て、構造を把握する必要があります。

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 まずは分解、締めるだけでなく、解いてみましょう。

 六角で外すと・・・、
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 ボルトナットがこういう風に抜けます。

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 外側の支えをとると、内側の支えが見えます。

 どうもコイツが回らずに、シート角を思い通りのところに持って行けない、というのが真相のようです。外側の支えのところで、好きな角度にできたつもりが、内側の支えと連動していないので、体重移動で元に戻ってしまっていた、というのが原因です。

 ということは、内側の支えの方も外と合わせて動けるようにしないといけません。

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 レンチをつっこみテコを使ってこじ開けると、

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 スプリングとともに内側の支えが飛び出ました。

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 並べてみるとこういう構造をしているようです。ピラーの円に沿って、内側の支えも動きたいところなのですが、両サイドからボルトナットで締め付けられて、ピラーの円に強くはまってしまう、そうなると圧入されているのと同じなので、当然回りにくくなりますね。

 そこで、当該箇所にグリスをたっぷりと塗ることにしました。

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こちらと、
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こちらの両方に、しっかり塗り込んで、多少締め込まれても大丈夫なように、ヌルヌルの状態にして戻します。

 これにて一件落着!

 通常なら共通規格でできているはずのところに、メーカーが独自にオリジナルのものを使おうとすると、往々にしてこういうことも起こりうることかと思います。

 それが天下の失敗作、となると翌年から全く姿を消したり、まあ色々あるようです。

 まあチャレンジングなのはいいと思いますが、エンドユーザーさんからすれば、共通規格の方が汎用性があるので、リスクがそれだけ少ないことを意味しますので、有利かと思います。

 ですが、メーカーオリジナルというのも捨てがたいものはあります。

 今回のピラーも、そのものとしてはカッコいい!ですから、なるたけ落車しないように、壊さないように使う。メンテしながら使う。これ基本ですね。

 オリジナルなものには癖があるものも少なくないので、おかしいな?と思ったら、できるところまで分解して、中を見て、構造を把握して、それに合わせてのメンテなり何なりが必要となってきます。

 そういうこともすべて含めて、プロショップがメーカーとユーザーさんとの間に入る、ということの意味があるかと思います。

 癖のあるものを通販で購入して・・・大丈夫かな?

 とりあえず、好評のバラクーダ、残り二台です!54と49ね!
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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