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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

車体は単なるシングル化なんだが・・・

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 店主らの年齢にとっては、このロードマンには郷愁があります。まさに少年の自転車!中学生になったら乗りたい、と思っていた車体でした。

 たまーにですが、コイツらがポツンポツンと持ち込まれてきます。

 今回は何やら、シングル固定化してほしいという、ご依頼、まあないことはない、ご依頼ですね。

 使えるものは使って、極力、もとのパーツを流用してほしいというご希望。ハイハイ、とばかり、始めます。

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 この辺のクランクなんかも、シングル用として、磨いてそのまんま装着し直しです。

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 でもあとは・・・かなり外しがはいりますので、いつものようにスッキリ路線まっしぐらでしょうか。

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 この辺のむさいところが、バッサリです!
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 この辺も一気にバッサリ行きましょう。

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 ホイールは当然前後とも組み替えています。

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 ヘッドパーツは打ち直して、当然ヘッドチューブもリーマーかけてスッキリです。

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 制動の要のブレーキも新しいものに変えましょう。

 それから・・・この辺もとるか・・・。

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 あとちょっと故あって、紅白がほしいので、ハンドルに化粧をしましょう。

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 んで、できあがったのが、コレなんです!

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 少年ランドナーが、なんだか分からない、固定シングルに変身というわけなんですね。

 こんなレベルの改造なんていうのは、当店では全く珍しいことではありません。ある意味しょっちゅうやっている内容ですが、今回のご依頼の中には、かなり熱いというか重い思いが、詰まっていたんですね・・・。

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 ご依頼者は、奧の女性。手前の男性にそそのかされて、当店においでになったのですが・・・、この自転車、実はこの女性のお父様のものだったんですね。

 それを、結婚する自分の相手、つまりご亭主へのサプライズプレゼントとして、花嫁から送りたい、という熱いご依頼だったんです!

 これはおめでたい!

 だから、バーテープは紅白・・・ということだったんです。

 でも、いつの頃からか・・・、結婚相手には給与の三ヶ月だの四ヶ月だのと、どこぞの広告屋と玉屋が考えたか、商業路線まっしぐらの思考停止的もの送りなんていうのが「通例」になっているようで、この世で唯一の相手に対して、全く反省もせず、それをそのまま実行している輩が一体何人のるかは分かりませんが、実際やっておったお歴々があったんでしょうな。

 作られた上での発想で、まんまと演出通りのお涙ですか?その演出がちょっとこじれて成田離婚?嗚呼、ヤダねえ、シナリオ通り・・・。

 メガネ外して、肉眼で直に相手を見ようとする努力はしようぜ!外しているつもりでメガネは外れなかったとしても、外す努力はしようとするもんだ!

 給与の三ヶ月をシナリオ通り送って、それが実って十年経つと今度は、スイートテンダイヤモンド・・・っておぼえています?あれこそまさにバブルのお下劣的発想を体現したワッパだったように記憶しております。

 一輪に十個のダイヤ付き・・・、プーッ、まさに噴飯もの!この時代持っていて、ギャグじゃなくて付けられる人っているのかしら?

 当時店主が学校の職員として在籍しておったとき、隣の部署の学生課女子職員が、「スイートテンダイヤモンドなんてもらったら、感激して泣いちゃう!」なんて、結婚もしていないのに盛り上がっているのを聞いて、閉口したことがありました。

 そういう職員さんに限って「結婚相手は年収一千万はないと・・・」なんて、当時三高などといった、花婿基準を憚るとなく主張していたのをおぼえています。

 彼女たちは、今や軒並み四十代に入ったんでしょうな。店主世代の含めて、まあなんとバブリーで、独創性のカケラもない、都会田舎もん丸出し・・・の、下品で低俗なティファニー赤プリクリスマスをやってきた、ろくでもない世代・・・。

 前置きが長くなりましたら、そんな店主らの世代からくらべれば、自分のオヤジ殿の自転車を亭主好みに改造して、結婚式で送ろうなんて、今の若い花嫁さん達の発想の豊かさ、成熟度の高さは見上げたものだと思いますね。

 あのバブルのバカ騒ぎの頃、気鋭の左翼青年だった店主は非常に腹立ち紛れに生きていたことを思い出します。銀座で焼き芋一個五千円。最高級のコーヒー一杯、阿佐ヶ谷で二万円・・・。死ね!と思っていました。

 それからすれば、今の若い子達の方がずっとまともです。

 教員なんて仕事をしていたせいか、店主は「近頃の若い者は」なんていう発想自体を禁止にしていたんです。そうやって一からげにして、見ないで、一人一人を肉眼で見ようとしていたわけですわ。

 と同時に、バブルなアホ世代の一人として、決してこの自分たち世代の人間は、後の子達を言えるほど立派なことなどしていない、と肝に銘じているわけですね。

 ちなみに、同棲のツケで生まれてしまった子供をコインロッカーに捨てた世代は、いわゆる団塊の方々です。今の総理大臣とかその辺の世代ですね。世代論は嫌いですが、それでもあの世代を店主は信用していません・・・。

 今日はよく脱線します。話を戻すと、この改造自転車、結婚式サプライズプレゼントの発想にえらく共感した店主は、ある仕掛けを思いついたんですね。二人の思い出になるための、公共機関を巻き込んだ壮大な計画なんですが・・・、それはまあ、次回にということで。

 つづく
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この記事に対するコメント


やっぱり『狸サイクル』は 素敵だ!
店主がそうだからか
お客さんも自転車もストーリーを語りだしそうで、
blogを観ているだけで良い気分になる。
『狸サイクル』が近くにあれば、
絶対に行くのになぁ…。
【2011/07/24 17:57】 URL | KEITA #- [ 編集]


機会ができれば、ご来店お待ちしています!
【2011/07/26 11:32】 URL | 狸サイクル #- [ 編集]


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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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