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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

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カーボン問題 こんなの・・・



 カーボンフレームの診断はしにくい・・・という記事を書いた翌日です。

 チネリのカーボンフレームに、チネリのフロントメカ台座をトルクレンチで5ニュートンで、ネジ止めをしていた矢先、パキッという音が・・・。

 そこで、レンチを止めてゆるめて台座を外してみてみると、カーボンフレームに皺が寄っていた。

 その皺が、クラックか、単なる皺か、またはもっと表面の塗装面の皺か?どうしても一人では判断がしにくかったんでしょう、当店にご意見を求めてこられました。

 海外から購入したフレームですので、チネリのフレームにチネリの台座をトルクレンチで・・・と縷々説明しようにも、ことはもとには戻らない・・・ということで、フレームの取り替えはまず諦めます。

 国内の正規代理店から購入した場合には・・・、その辺強く取り替え要求も出せるかも知れませんね、海外サイト利用のリスクとして、これは覚えておく必要あります。まあ、語学がある程度堪能でケンカもじさないというのであれば、状況は変わるかも知れませんが・・・。

 さて、この皺ですが、カーボンフレームに塗装というか、ラミネート加工のようなけっこぶあつい塗膜というか皮膜があるので、その下の実際のカーボンの状況が見えないと、これまたなんとも言えません。

 となるとその皮膜をとらないと・・・。仮に皺で終わって、亀裂でなかったとしたら、まあ、安心して組み付け、乗り込みは可能です。

 しかし、クラックであるとしたら・・・、その処置は・・・?なんとも診断下せるものではありません。

 ただ、見てみないとなんともいえない、ということで、できれば、ご自分で皮膜をきれいにはがして、カーボンの素地を確認してみたらどうか?とアドバイスをして、とりあえず持ち帰っていただきました。

 で、翌日、はがして持ってきたのが上の写真です。

 どう見ましょうか?

 その患部、縦筋に爪などを入れて推してみたりして・・・、いろんな角度から観察して、複数の目で見て、出た結論が・・・、カーボンピラーにたまに見られる、締め付けトルクによる皺の部類ではないか?ということになりました。

 幸いにもクラックではないようでした。

 Fメカといっても侮る事なかれ、ワイヤーによるトルクがかかるところです。アウター掛け変速の時には、そこそこのトルクはかかります。

 仮に浅めのクラックだったとして、ただちにフレームには影響はでない、としても、日々のシフティング時のトルクが徐々にクラックを縦割りにしていき・・・、いずれ・・・というようなこともありえますので、クラックか単なる皺かという違いは、バカにできないかと思います。

 ただし、これらの判断にはすべて「多分」という余地が付きます。その辺が鉄やアルミとは異なるところではないかと思います。

 こうして、日々のカーボンに関する知見を少しずつでも高めていくことができたとしても、ある年度から、全く新たな技術によるカーボンフレームが登場した場合に、それまでの知見が全く通じないことが起こらないとは限らない。

 素材として、それだけカーボンというものは開発途上なのではないか?と思う次第です。

 10年以上前、カーボンリムでホイールを組んでいたのと、今のものとでは、これが同じカーボンかよ!というくらい全く異なる水準にまで進化しています。

 そんなことを体験しているものなので、やはりカーボンという素材に関しては、完成されたものとしての常識というものが確立している、なんてまだほど遠く、これからもエエ!と驚くような展開もあるんでないか?とこの辺がまたカーボンに関する疑心暗鬼というか、確信の持てなさの原因になっていると思います。

 今回カーボンモノコックでありながら、Fメカ台座がフレームにはなく、バンド式のものを使用している、というのはちょっと珍しいかな?と思います。

 チネリのフルカーボンフレームに、バンド式の台座を取り付ける際には、気をつけてください。今回のようにトルク範囲内であっても、ピキッというような異音がでないとも限りません。

 カーボン組んでいて、この手の音はドキリとしますね、まあ、そういうリ知悉していない分リスキーなものであるということを前提に、購入先を考えるというのもありかも知れません。

 不透明な素材を不透明な購入先から・・・、リスキーであるということは、スリリングでもある・・・という余裕がある方は、これはこれで、また良いかもしれませんが・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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