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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

オテンバモッター 優雅に走れ

ちょっと貴婦人的風情ですよ。
070812hon.jpg


モッターというイタリアンなフレームをちょっと風変わりに組んでみました。

一軒ロードなんですが、実はシングルです。ハイこれ!

070812sing.jpg


ロードの七速のフリーにコンバーター入れて18tのシングルフリーにしました。

と、これだけならよくある話なんですが・・・、なんと後にリアディレーラーが付いています。

070812ria.jpg


シングルということは変速する必要がないのに、なんでディレーラー(変速機)がついているの?って不思議ですよね。

前ギアにカラクリがあるんです。

070812kuranku.jpg


前は確か30Tと50Tの二枚のギアがあって、これをフロントディレーラーで変速できるんです。

大きいギアから小さいギアへ変速するわけですから、余ったチェーンが弛んでしまいますよね、そのあまり部分を吸収するためにだけ、リアディレーラーが付いています。

当初、ダブルプーリー付きのテンショナーで対応しようと思いましたが、20Tもの歯の落差を吸収できずに、少々クラシックとは趣が異なりますが、応急ということで、アルテグラのロングゲージで代行してみました。

しかし、この使えなかったテンショナーについては時間を取られましてね。近所のS田さんにも来てもらって、色々やりましたが、泣く泣く断念ということになりました。

このモッター嬢がオテンバだったというのはこれだけではありませんでした。

このモッターは、持ち主のK村さんが、のんびり街道を走るために、クラシカルなイメージを中心に組み付けたものなんですが、例えばこの古めのブレーキ・・・。
070812break.jpg


一見なんの変哲もないようですが、まず始めに取り付けたものはロングゲージで、どうやってもリムを正当に噛んでくれません。

そこでショートゲージに変更したんですが、今度はフレームのブレーキ穴とは合わない。後だけは、ドリルで8ミリに広げて事なきを得ましたが、前はフォークの材料が硬すぎて、ドリルの歯が立たない。

そこで、ロングゲージのブレーキをバラして、中心の長めのシャフトだけを取り除いて、そこにショートゲージのアーチをくっつけて、ようやっと問題解決。

K村さんの「クラシカルに!」というご希望にそうことができました。

その他、コイツ結構問題多かったですよ、だからオテンバなんですね、でもその分カワイイです。

後のギアが厚歯なので、クランクのギアに接触してしまい、異音がうるさい。そこで前の二枚にギアの間隔をあけるためにスペーサーを噛ます。

その前にだって、リアディレーラーとのチェーンラインを出すために、後のスペーサーを削ったりもしました。大体九速用に造られたスペーサーですから、二速分削らなければならない宿命にあったんですが・・・。

そこが片づくと、今度は前ギアとの接触。

まだまだありますよ、フロントディレーラーのインデックス調整するボルトがクランクに干渉してしまったり・・・、一難去ってまた一難、本当にオテンバでしたネー。

そんなこんなで、なだめすかしをしながら手塩にかけた、お気に入りの一台の完成!と相成りました。

070812sadoru.jpg


サドルも豪華にブルックス!
このサドルほとんどフレームと同じお値段!

ただ、K村さん、長年愛用していた自転車を盗まれた経緯があって、そのサドルがブルックス。「あのサドルだけでも返してもらいたい!」と言わしめたほどの仕上がりが良かったものだったらしいです。

この自転車も盗難に気をつけて、サドルを十分馴染ましてやって欲しいですね。

あと同じブルックスのバーテープ。
070812handoru.jpg


先がコルクのようになっていてワインの瓶を彷彿とされます。

まあ、手がかかってしまったり、その分お待たせしたり、二度手間をおかけしたりと色々ありましたが、まずは第一印象として気に入っていただいたようなので、良かったです。

しかし、こんな自転車が、喫茶店の脇か何かに駐車してあったら、まずはしゃがみ込んで眺めるでしょうね。
そして、こんな自転車を所望して乗りこなしている人を想像するでしょう。どんな人なんだろう?
もし、実際に会えたら、どんな目的でこの自転車を組んだのか声をかけるでしょうね。

それだけ持ち主と一体になっている一台なんです、まだ乗りこなされていませんが、何度もメールや電話や実際に来ていただいてミーティングを重ねてできた一台。

その人となりがすでににじみ出いている一台。

これからもそういう一台を組み付けるお手伝いをしていきたいですね。

良い仕事のご依頼、ありがとうございました。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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