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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

地味だが重要! ママチャリメンテ?!



 古かったりしても・・・というか、古いからこそ・・・というか、古いものには・・・というべきか、ある種年代物の中には、いいものってありますね。

 これもその一例といえますか。アチコチサビサビで、ある意味どうしようもないんですが、でもなんか全体に持っているものが、決して悪くはないんです。

 こいつをどうにかしたい・・・、ともってこられたお客さんの気持ちが、店主はよく分かります。

 これ見て、新車を買いなさい・・・というのも、商売なんでしょうが、例え新車であっても、安物自転車でコイツの雰囲気を超えるものって、あるでしょうか?

 本当に安物自転車というのは、痛いですよ。いじらなくはありませんが、まず積極的にいじろうという気が起きません。いじり甲斐がないんだよなあ・・・。

 パーツのアチコチから、いじったってしょうがないだろう?という声というか、圧力のようなものがあるんですよ。どうにかしてやらないと!という気が起きにくいのは確かです。

 そういうものから比べると、いかに古く、一見みすぼらしくとも、どうにかしないとなあ・・・と思われるものには、何かがあります。

 というより、そのもの以前に、持ってこられる人、その人ご自身がどこか一味違っているんですね。この方にして、このものあり・・・というのが本当なんでしょうね。

 ものを介して、この方ご自身の思いをどうにか叶えて行きたい・・・という気持ちが、またそのものに反射して、あたかももの自身の言葉のように思えるのかな・・・?

 まあ、というわけで、一定の予算枠の中で、優先順位を設けて、着手です。

 やっぱり一番は、ホイールでしょう。今回のホイールは、スポークすべてがサビサビでしたから・・・。

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 オオ!スッキリ!

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 後輪もしっかり直して、足回り完了!直接地面に付くところですから、交換する意味は大ありです。

 で、このままチャリ、ママチャリの割にすごく前ギアがでかいんです。それを考慮して、フリーはちょっと大きめを。そうしないと重くてしょうがないのでね。

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 反対側にはデフォルトの14Tが付いています。コイツにチェーンをかけたらもうケイリン並みのギア比だわ。

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 ヘッドパーツも打ち変えました。ギシギシいっていたのが、コロンコロンハンドルが回るようになります。

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 フロントブレーキを新しくします。制動できない自転車は危険です。ステンレスの泥よけの上から挟みますよ。

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 ねらってはいないんですが、何かクラシカルで良いですね。ママチャリから、ちょっくらビンテージの香りが漂ってくるようです。

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 要所をしっかり締め直して、見てみると、何か自転車自身がシャキッとしています。機嫌直して、走る気満々です。引きこもりの子が、ボサボサの髪の毛を散髪して、社会に出直すような、よっしゃ!的な気合いを感じますな。

 自転車の機嫌が良くなっているんで、これはまたしっかり走ってくれますよ。と、利用者の方のお顔を見ると、利用者ご自身のご機嫌も良くなって、走る気満々になっておられるようです。

 利用者の気合いが自転車に反射して、あたかも自転車自身の声であるように店主に感じられるのか、イエイエ、自転車自身の気合いが、利用者に伝播して、店主に反射しているのか・・・?

 人には気持ちはあるけれど、ものには気持ちはありません。というのが「常識」なのかも知れません。

 ただ、四十をすぎた店主にいきなり降臨してきた霊力から見ると、そんなことどちらでもいい、と思えるようになってきました。

 言えることは、人とものというものが、相関しているということ・・・。一方が一方に、一方的に還元できないような相関がそこにあるということ、これはほぼ確実に言えるような気がしてきます。

 例えば、名人・巧みが数十年使っている道具は、寡黙ながら何かを語っていますよね。そういうものって感じられるでしょう?その「語り」というものは、その名人が語っているのか?はたまたもの自身が語っているのか?ということを突き止めるのは、ほぼナンセンスです。

 両手を叩いたときの音が、右手に由来するのか、それとも左手に由来するのか、を真剣に問うことがナンセンスであるのと同じように。

 ちょっと怖いのは、百円ショップで作られるものと、それを使う人にも、それなりの相関はあるということです、それなりの語りがあるということです。問題は、それがどんな種類の、どんなレベルの語りなのか?ということでしょう。

 そうした語りに、聴聞するに値するものが、果たしてあるのか?

 ノーベル文学賞を逃した「風の歌をきけ」ではなく、「ものと人の相関の語りを聞け」といいましょうか?

 有意味な相関の語り・・・、そういうところへ沈潜していくような仕事って、決して悪くはありません。イエ、むしろ、そうしたものを目指すべきかと、店主は考えます。

 例えママチャリであっても、そうした余地は、常にすでに開かれている・・・、うん・・・、いささか大風呂敷、今回の展開でした!チャンチャン!

 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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