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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

本当は外より内が問題の スレッド化なんだなあ・・・



 アヘッドステムで組まれていた、ピスト車を例によってスレッド化したわけなんですね。

 これはオーバーサイズのコラムですから、典型的な今風アヘッドだったわけです。

111022 (2)

 これに1インチのステムを入れる場合に、その隙間を埋めるシムを入れることになります。銀の輪っかが見えますね。これなんですが、オーバーサイズのスレッド化に関しては、まあほとんど実害はありません、ところが1インチの場合だと、ちょっとその辺複雑な事情があるんです。

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 先日も承りました、ネオプリマートの鉄フレームですから、どうしてもアヘッドではぶちこわし・・・なんですね。そこで、スレッド化、ということで、コラム調整をして、コラムの外側にねじ山を切ってという加工していくんですが・・・。

 もちろん無垢のコラムにねじ山をたてていくというのは・・・、非常にむずかしいです。高額のダイスも消耗品ですから、何回かに一回は取り替えないといけません・・・これが高額加工費の元なんです・・・。

 で、無事ねじ山ができて、ヘッドパーツを打ち込んで、フレームにコラムが取り付けられるとします。

 これで見た目は、昔の細い鉄フレームにスレッドのヘッドパーツが付いて鉄フォークが装着されている、昔からある風景ですから、これを持ち帰って、自分で組み付け・・・ができるかと思いたいんですが・・・。

 そうは問屋が卸してくれない場合が多いんです。

 111022 (5)

 ヘッドパーツが打ち込まれて、普通の顔して、ステムが装着されていますよね、何がって、これが一番むずかしいか?と思えるほどに、空いたコラムの中に、スレッドステムを適正位置まで挿入して、とめるというのが難しいんです。

 なんで?

 それはフォークに由来する問題、なんだと思います。

 外見はスレッド用に加工したフォークなんですが、元々あくまでも作られたコンセプトはアヘッド用のフォークとして作られているんです。クロモリであろうと、見た目がベントでクラシカルであろうと、このフォークはアヘッド用のフォークなんです。

 ということは、コラムにステムを噛ませるように設計されているので、コラム内にステムを装着するようには設計されていないということなんです。

 コラムをステムに噛ませて乗るタイプにするので、コラムのパイプは肉厚にできている方が丈夫ですし、実際にもそういうものが多いんです。

 と、いうことは、肉厚であるために内径がスレッドステム用に22.2ミリよりも狭くなっている可能性が非常に高いんです。

 またはコラムの根本に行くほどに肉厚になるバテッド管のものも多いので、コラムにステムが入ることは入るんだが、好きなところまでステムをおろせない、なんてコトも起こりうるということです。

 となると、見た目重視でスレッド化した場合には、自らのポジションを犠牲にしなければならない・・・ということも起こりうるんですね、このままでは・・・。

 対策としてはアヘッド用に肉厚に作られているコラムも、内径を削って22.2にしてやるしかないんです。でもどうやって?

 単純には、リーマーで根気よく削るしかないんですが、そんな隠れた地味な処理もしないと、見た目と機能を伴ってのスレッド化はできない・・・ということなんですね。

 つまり、外見のねじ山たてもさることながら、コラムの内径処理の地味な作業も非常に大切なんですよ!ということなんですね。

 どこそこでは、ねじ山切るだけで8000円なのに、お宅は高いね・・・なんて野暮なことは言われたことはありませんが、ねじ山たてただけでステムが入るか否か、ということは、簡単にはいえないんですよ!

 その点、オーバーサイズは関係ない?イエイエ、先ほど申し上げたように、内径大きな分はシムで埋めていきます。そのシムが入らないコトもあるんです、ですから、また色々と見えないところに加工を施すこともありなんです。

 一つやると、クタクタのスレッド化。最近またご要望が多くて、ダイス新品を数万出して、購入しました!いつでも来い!ってな感じで・・・。

 デローザのネオプリをアヘッドで平気で出してしまう、そんな時代です。時代を嘆く前に、技でどうにか克服していく、そうやって居場所を確保して、何かを取り戻していくこと。自分たちでできることを探求し、できるところから初めて、できたことの過小評価は絶対にしない!

 この辺、投げたら仕事も人生も面白くないよね。砂糖水を売りながらでも、できる奴は世界を変える、もちろん自転車組みながらも、やるヤツはどこからでも世界を変えていく。大きな成功物語の前でへたるより、小さな成功物語でも共有できたら、世界は確実に変わるし、変わらねばならない・・・。

 できるし、やるし、やらねばならんのだ!・・・・では何を?!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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