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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

よみがえる三連勝ロード



 放りっぱなしの割りにはいいほうかも知れないなあ・・・と思われる三連勝ロードの登場です。

 三連勝といえば、逆輸入でかつて高騰したピストフレームの代名詞でしたね。猫も杓子も「三連勝ありませんか?」という時がありました。

 オークションで落札した三連勝をお持ちになった方もいらして、飛び番号があったので、尋ねてみると「一度の事故を起こしていて、その際トップチューブを新しく入れ替えたようですと・・・。」ビルダーさんとしては、古いこともあって、あまり乗ってくれるなというようないい方だったようですが、折角入手したわけで、乗らないわけにはいかないようでした。

 そんな高騰のある日、店の片隅にかつて店主が購入した三連勝を発見、小柄の方用のもので、色もピンク、ヘエーこんなのあったのねえ、と、とある小柄の女性に一台組み付けたわけなんですが・・・。

 出来上がったそいつが、あるタイプのオヤジにめざとく見つけられ、値段を聞かれ、「その倍出します」とせがまれながらも「売約済みで」とお断りしたこともありましたね。

 「倍出します」といわれたとき、店主はサーッと自分が冷めていったのをおぼえています。内心「買い手がなくても、オメーには売らねーヨ」と。どうも自転車を投資と考えている方がいるようですな。

 そういえば、昨年夏。ある出店で、当店の隣りにチネリのファニーバイクフレームにカンパのCレコをのせて、それに150万の値段を付けている、展示がありましたね。

 言い値で購入して、また十年、二十年と寝かせて200万にするのかな?

 そういえば先般の三連勝オヤジ・・・、今頃ピスト乗っているのかしら・・・?

 大体三連勝なんて、一開催でのみ、競輪選手にとっては縁起はいいですが、その三連勝で終わってしまったら・・・という裏の意味を読み込んで、選手によっては三連勝の三の字を消している人もいたとか・・・。

 マア、そんな投資話も終わってか、ソロリと出てきた三連勝ロード。こいつをカッコよくまた、街道に戻すという例の奴です。

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 チェーンを変えたり、錆をとったり、もちろんグリスアップもしっかりと・・・します。

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 カップアンドコーンは、このグリスアップをしっかりやってやるだけで生き返る感じが良いですね。シールドはどうしても、入替が優先されます、というか手の施しようがない、といったほうがいいかな?

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 ハブを中から外から磨いて、グリス入れて、玉押し調整して、スプロケットも入れ替えてと。

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 前ハブも同じように、磨きます。
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 アルミ特有の白カビのような錆を取って、磨くと結構良い感じになりますね。
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 タイヤ交換はもちろんのこと・・・。
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 リムを磨いて、スポークの張り替えもしましょう。

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 リムもみるみる輝きを戻していきますね。

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 いただいた三連勝らしく、新しい乗り手の方には、少々小さいようでしたので、ステムをドーンと長くします。

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 ハンドルにはバーテープをもちろん巻きます。

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 基本あるものを磨いて、内容をよくして再組み付け、ということでした。

 通常乗りに使うなら、woにホイールを組み替える、というのも手ではありますが、まずはチューブラーでも、元の状態に近い形で、ということで再出発です。

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 何か床屋から出てきたみたいに、スッキリしていますね。

 乗ってみても、まだ鉄のフレッシュさが残っている。本当の快走車でしょう、乗っていて楽しくなる一台だなあ・・・。

 コイツは、まだまだ、走ってくれるし、また走るべきでしょう、自転車というものは。

 博物館入りするぐらいのものなら、それもまた使命というものかも知れませんが、そうでもないようなものがたとえ珍しいからといって、投資の対象だかなんだか知らんが、静物として扱われるというのは、忍びないねえ。

 店主はあまりかってはいない、古伊万里の鑑定家でしたが、一言良いことを言ったことがありました。鑑定に出された器の値段を出して、由来・うんちくを散々しゃべったあと、「それは食器として使ってあげてください、食器は使ってあげてなんぼですから」。
 
 その一言で、お前を許す!それこそ国宝級の油滴天目レベルならイザ知らず、そうでない食器類は、日々大切に使われて、時に補修されながら、そして時が経ってどこかで割れて・・・というものなんじゃないでしょうか・・・。

 行きすぎた投資熱というのは、冷めてみるとどこか滑稽なものです。

 おぼえていらっしゃいますか?ゴッホのヒマワリが、数十億円の値段がついたというのを。ルノワールを買い占めたどこかの会長さんが、死ぬときに一緒に棺桶に入れてほしい・・・とか。

 暴騰した絵画類が、今度は下落を食らって地下に入り、次回の暴騰を待ってか、外に出るに出られないものが多いんだそうですよ。

 あのとき、ピストフレームを投資目的で大量に購入された方がいたとすれば、今ごろ大変でしょう。次のピストブームはいつ頃来るんでしょうかね???

 風を切って走ってこそ、自転車だぜー!なっ!三連勝君よ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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