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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

お騒がせいたしましたが 見つかりました!



 この一番右の、タケ坊。典型的な自転車少年です。人の目を見て話さない、うつむき加減で、マニアックなパーツどうしの組み合わせを聞いてきます・・・、そんなの分かるかよ、やってみろよ・・・。

 くず鉄の山から何やら探し出して、「これ使っていいっスか?」。当店に来たら、一日遊んでいける技能を持つ少年なのである。

 コヤツ先日、盗難車のことでお騒がせいたしました、写真なしで、プジョーのマウンテンにまたマニアックなパーツを組み合わせていたヤツなんですが、これが、ありがたいことに、見つかった・・・というんです。

 「ああ、あの・・・、自転車見つかりました・・・。」という、素っ気ない電話。「オオ!それはよかったね」というと、間髪入れずに「あの、二つ質問が・・・」とこれまがた、組み合わせに関しての電話。

 ヤツの中ではとっくに盗難は終わっていて、別の一台についての企画が始まっているようでした。

 自転車少年の彼。彼が自転車好きなことは、確実です。ただそれって、ものとしての自転車か?というと、ちょっと違うのかも知れませんね。

 確かにねえ、プジョーを盗まれたとき、連絡してきたときの声は沈んでいました・・・。愛着のあった自転車だったんだろうなあ・・・と思います。ただその愛着ってどこにかかっていたんでしょうか?

 もちろん自転車にでしょ?と通常思いますよね。ただ、それはものとしての自転車なのかな?とも思うんです。

 うまく表現できませんが、プラモデル少年の例というのか、作って、色ぬって完璧に仕上げると、ヤッターとばかり喜ぶことは喜ぶんですが、これがまた結構人に気前よくあげてしまうなんて事もある。作ることが面白いのであって、できたものには興味はなくなる、という例。

 ちょっとこんなことかも知れません。自転車はその後乗る、という目的があるので多少のちがいはありますが・・・。

 タケ坊は今自転車に愛着をかけて、手塩にかけて作って、維持していくことに一番心血を注いでいるんじゃないか?ものとしての自転車ではなく、こととしての自転車にはまりこんでいる・・・。

 このことは決して軽くはないよねえ。ものとしてのものというものは、必ず滅びるわけです。壊れたり、盗まれたり、なくなったりと。

 でも、こととしての自転車っていうのは、タケ坊の中に残るんです。ものになる前の形ととして、タケ坊に残る。

 このことの意味は、大いにありだと思うんですよ。というのは、これからはものと人との関係は非常に大切になるはずです。

 大量生産とその消費、使い捨て文化っていうのは、もう野暮な状況に入りつつありますな。
 
 となると、ものとの愛着のある関係ということが浮上してきます、作り直すこと、カスタムすること、形をかえて使い続けること、受け継いで使うこと、引き渡して使わせることなどです。これには、技と技に裏打ちされた発想というものがとても大切になってきます、とてもスリリングです。

 ただ、愛着の度が過ぎると、ものその「もの」への異常な執着、呪物信仰(フェティシズム)にまで行きかねません。

 ものは壊れて、いずれはなくなっていくものですヨー、という諦めも、根底には必要でしょう。

 この愛着と諦めの間には、とても豊かな世界があるはずです、このタケ坊が体現しているように。

 ご心配いただきました方々には、感謝します。今回は自転車の神様が、しょうがねえなあ・・・と動いてくれたようです。出てきてよかったな。

 本当にお騒がせいたしました!
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よかったですねえ~!
【2012/06/14 15:01】 URL | ナイナイチー #- [ 編集]


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まとめtyaiました【お騒がせいたしましたが 見つかりました!】

 この一番右の、タケ坊。典型的な自転車少年です。人の目を見て話さない、うつむき加減で、マニアックなパーツどうしの組み合わせを聞いてきます・・・、そんなの分かるかよ、やっ... まとめwoネタ速neo【2012/06/18 20:57】
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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